【みなみけ】桜場コハル Part 9【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part 9【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch227:一緒に・・・ (4)
09/03/23 23:52:18 3TZHvbxT
 フードコートのテーブルにすわり、チアキはストロベリー、マコトはチョ
コレートのアイスを食べていた。噂どおり確かに美味しいアイスクリームだった。
 「悪いな、こんなことでおごってもらっちゃって」チアキにしては素直に礼
 を言った。
 「全然いいよ。で、南、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」
 「何だ? また質問か」
 「うん、あのさ、南ってどこの中学を受けようと思っているのかな、と思って」
 「ふーん、なんでそんなこと聞くんだ?」
 「いや、もしかしたら俺、俺も中学を受験するかもしれないし」
 「まさか・・・というか、お前受験なんてまっぴらだって前に言っていなかっ
 たか?」
 「うん、いやでも、そうでもないというか、いろいろ理由があるというか」
 「理由って? お姉さんが進学校だからか? お前も中学受験しろって言
 われているのか?」
 マコトの家は教育熱心なのだろうか?
 「そういうわけでもないよ。参考までに聞きたいんだよ」
 「別に私の行きたい学校が参考になると思えんが・・・。こんなこと言うのは
 悪いけど、今のマコトの成績じゃ難しいと思うぞ」
 「でも知りたいんだ! 俺、南と同じ学校に行きたいと思って・・・」勢い余
って言葉が出てしまったという感じだったが、最後の方は消え入りそうな声
になり、恥ずかしそうに顔を背けてそういった。

228:一緒に・・・ (5)
09/03/23 23:52:54 3TZHvbxT
 「え?」答えにちょっとびっくりしてチアキも言葉に詰まる。
 「俺、今のクラス楽しいし、南たちと一緒の学校に行きたいんだよね。実
 は内田もそんなこと言ってた。わたしもそろそろ勉強がんばろうかな、って」
 「あいつがねえ。当てにはならんと思うが」
 「俺もがんばるからさ、南に勉強教えて欲しいんだ。」
 「ふーん、まあほんとに続くかどうかわからんが」相変わらず冷たい感じ
で言い放ったが、チアキとしては意外なことに、今のマコトの言葉はとても
嬉しく感じられた。私も内田とかマコトと別れたくない、中学でも一緒にい
たい、今まで意識したことはなかったが、確かにそう思える自分がいること
に気づいた。
 「私も・・・」言いかけたが、どうもそれを言葉で言うのは恥ずかしい。「ま
 あしっかりやれよ、それに・・・」
 「それに?」
 「別に地元の中学でもいいじゃないか。カナっていうバカ先輩がいて、お
 前とはいい組み合わせだぞ」ちょっと笑いながらそう言う。
 「うん、まあ、それも楽しそうだけどね」マコトもいつもの元気さを取り
 戻した感じで続けた。「俺もうカナの中学の後輩でもあるんだよね」
 「はあ?」
 「とにかく勉強がんばるから」そういってマコトが立ち上がった。
 「調子だけはいいな」最後の言葉の意味を不思議に思いながらも、チアキ
 も笑って席を立った。

おしまい

229:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:16:32 2OzDuWUi
藤岡とマコト、どっちが千秋と将来的に結ばれるのだろうか

230:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:33:20 1sM8GI/B
>>228

むずがゆい初恋の初期っぽくてGJ。
気づいた時には…って感じかな?

231:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:18:44 2KingbJO
>>229
藤岡→カナ
マコト→ハルカ
なだけにチアキが幸せになるビジョンが浮かばないぜ・・・
藤岡への片思いで終わるという事も・・・

232:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:27:43 xMMe1JvH
>>240
それは間違っているじゃないかぁっ!
いいか、南ハルカはマコトとやらに言い寄られるわけだ…
すると南ハルカはうつむくわけだ…
そこで俺がそっと現れる、するとどうだ
二人の愛が生まれたではないか!
南ハルカと結ばれるのは、保坂であるわけだ。

233: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 02:40:46 xMMe1JvH
カナ「おい藤岡。ちょっと」
藤岡「え?どうかしたの?」
カナ「いやな、バレンタインデーもホワイトデーも何もしてないだろう」
藤岡「あぁ、そっか…休みだったもんね。それで、それがどうかしたの?」
カナ「そこでだ!これをやる!」スッ
藤岡「へ?」
カナ「カナ様じきじきのチョコだ!」
藤岡「へぇっ!?」
カナ「開けてもいーぞっ」
藤岡「あ、開ける…」シュルシュル
カナ「ふっふーん。どうだまいったかー」
藤岡「あ、ありがとう、南…」
カナ「という訳で藤岡!明日をホワイトデーとする!お返し楽しみにしてるぞ!じゃな!」スタスタ
藤岡「え、ぁ、わかった…」

藤岡「…どうしよう…とりあえずこれ…」

234: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 02:57:41 xMMe1JvH
藤岡「え、えっと…ホワイトデーのお返しは、クッキーかホワイトチョコなんかが一般的…なるほど」
藤岡「南が何欲しいのかわからないし…とりあえずホワイトチョコならいいかな」

翌日のアフタースクール

藤岡「どどっどうしよう、緊張してきた…ただ渡すだけなのに…」ギュッ
カナ「おー藤岡。待ったか?」
藤岡「えっ?あ、いや、大丈夫。うん」
カナ「んー、ならいーや。で、今日はホワイトデーだな!」ニコニコ
藤岡「(かわいい…)あ、うん、これ、昨日のお返しっ…」スッ
カナ「…あれ?箱が熱い…やっぱり待ってたんじゃないのか?」
藤岡「えっ、いや、いいよ、仕方ない事だし…」
カナ「んー、せりゃー!」パカッ!
藤岡「あ…」
カナ「んー、やっぱり少し溶けてるなぁ。今日はちょっと暑かったしな。あ、手に付いた」ペロペロ
藤岡「ご、ごめん、何か拭くもの…」
カナ「いいって、美味しいから舐めとるよ」チュパッ
カナ「結構付いたな…これ持っててっ」
藤岡「うん…」
カナ「もう付いてないかな…ん、持たせたら藤岡にも付いちゃったな。手貸して」ハムッ
藤岡「ー!?」ビクンッ
カナ「んー美味しかった…あれ、藤岡?」

藤岡の意識がホワイトアウトするデーでした。
完?

235: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 03:07:33 xMMe1JvH
おまけ

リコ「んーんーんー忘れ物~♪」
リコ「…あら、教室に誰か…あぁん藤岡君!」
リコ「…あれ、カナも?…二人っきり!?」
リコ「どういうことなの…とりあえず近くに…」
リコ「ふむふむ…手に付いた?何のことかしら」
リコ「舐めとる?全く、いやしい事を…美味しい?」
リコ「藤岡君の…美味しいのが…手に付いたから…舐めとる?」
リコ「…むふぅー!?」
リコ「ちょっとどどっどういうことなの!?学校で?…いやそれよりも!」
リコ「あぁぁもうわからないわ!」ダッ

翌日
リコ「おはようケイコ…」フラフラ
ケイコ「あ、おはようリ…どうしたのそのクマ」
リコ「ちょっと、寝付けなくてね…悪いんだけど、宿題あったわよね…見せてくれない?」
ケイコ「珍しいわね、どうしたの?」
リコ「昨日忘れ物しちゃって…取りにきたら、予想外の出来事がね…」

おわり

236:名無しさん@ピンキー
09/03/24 03:33:56 ISvtMvRn
GJそして>>240に期待


237:名無しさん@ピンキー
09/03/24 04:45:13 P/yPTYX0
>>231がそんな事言うなら絶対チアキを幸せにしてやるよバカ野郎!
藤岡もマコちゃんもカナもハルカも全員チアキと…!

238:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:14:30 cXs3L2M5
>>232
おまいさんが保坂なのだけは、分かった

239:224
09/03/24 22:33:52 /aPPmwm3
>>229
やっぱりマコトですよね、私的には。

ついでに告白してしまうと、6スレ目「思い出」、7スレ目「こぶ付きデート」
も私の犯行です。よかったら7-073の名前にしておいてくださると幸いです。
>保管庫管理者さま


240:久留里
09/03/24 23:06:43 5Ndr7RtP
>>239
了解しました。

今、4スレ目を保管中です。


241:224
09/03/25 00:08:40 0P/zO0uo
>>240
ありがとうございます。

242:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:12:36 asZvnfKP
保管庫みていると、エロなしや微エロのSSが多いですな。みなみけは。
このスレ的には間違いなんだろうケド。

243:エロなしのひと
09/03/25 00:13:28 bZu2nopU
あっしもマコト派っす

244:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:16:55 gz3d/WrY
千秋は藤岡と結ばれるべきだな、初恋で失恋はキツイだろうし
マコト?たぶんこち亀の某キャラみたいに本物の女になっちゃってるさ

245:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:20:48 JH62YooN
藤岡へのあれは恋じゃないと思う

246:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:24:34 bZu2nopU
「好き」ではあるんだけどねー

247:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:25:48 km9LBPcy
トウマに男として藤岡と接するよう言ったり
カナの水着姿にドキッとした藤岡にムッとしたり
なんなんだろうねいったい

248:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:27:30 bZu2nopU
藤岡はカナしか眼中にないんだけど

ていうか、藤岡のバヤイ、カナ、リコ、トウマとかもう
よりどりみどりで内科医

249:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:29:20 qfLfyaAY
このスレやベー別世界だ。
みなみけ信者として見てられないもの多いし。

250:名無しさん@ピンキー
09/03/25 03:04:16 BSIdNRnV
チアキは藤岡のことはあくまでも
父親として見ているのだろう
お父さんにおもいっきり甘えてみたい
そんな一心だろう
そしてゆくゆくは親子での近親相姦まがいなことを・・・


うーん、いまいちだな

251:名無しさん@ピンキー
09/03/25 03:46:10 HgrtR2df
藤岡がカナとくっついた場合、トウマは身を引くタイプ、
チアキは略奪愛に走るタイプに思えてならない
リコはヤンデレ化してNice boat.みたいな

252:名無しさん@ピンキー
09/03/25 07:32:46 0W89WuYc
>>251
藤岡がカナとくっついたら藤岡が義理の兄になる→千秋ウマーじゃないのか

253:名無しさん@ピンキー
09/03/25 08:38:52 UYLaK29R
死んだかどうかはともかくチアキは物心ついてから父親との接触が皆無っぽいからその穴埋めだよな
冷静に藤岡の想いがカナに届くのか案じるシーン見ると恋愛感情が入り込む余地無さそうに見える
まあそれじゃエロパロ的にはつまんないけどね!

254:名無しさん@ピンキー
09/03/25 09:43:31 MiFOr4uM
>>250
すまん、立て読みして嗚咽した

255:名無しさん@ピンキー
09/03/25 12:09:57 GIQ/CXVB
>>254
つ正露丸

256:名無しさん@ピンキー
09/03/25 23:57:33 asZvnfKP
はだかエプロン!

257:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:40:51 3ybIDErt
「はだかエプロン」と言い出す女子中学生なんてなかなかお目にかかれないだろうなあ。

258:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:22:19 94qHNKen
どうだろう
ここは一つ夏奈が藤岡をひん剥いて裸エプロンにする話ってのは

259:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:32:48 jG1Fuu2n
>>258
それよりはマコトが下着姿のカナに一枚ずつひんむかれて手古希されて射精した後マコトがカナのブラをとり胸もんだあとパンツ脱がして
カナを生まれたままにしたらカナ自身が陰毛剃ってマコトがイカセタあとドッキングというやつ読みたい

260:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:45:04 3ybIDErt
日本語でおk

261:名無しさん@ピンキー
09/03/26 04:52:43 wZJfhtJV
千秋の裸エプロン(*´д`*)

262:名無しさん@ピンキー
09/03/26 07:28:24 pGRYRLPT
マコト×冬馬マダー?

263:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:08:33 ykA1W80h
ここは敢えてマキ×マコちゃんの展開から、終盤はマコト×マキになってしまう話を

264:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:21:16 NU48WMiy
おかえり11話を見るとマキの身長が内田とたいして変わらない件

265:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:23:56 TqCLVoc0
マコちゃん〆てるマキと、〆られてるマコちゃんには萌えますた

266:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:25:15 Yxbn4WDC
アニメのマキは伸びたり縮んだりしてる
ああ・・あの持ちやすい頭をガシッとつかんでみたい・・・

267:名無しさん@ピンキー
09/03/26 15:27:47 494g8fgk
脱衣所のカナとチアキの身長もほとんど同じくらいだった

268:名無しさん@ピンキー
09/03/26 15:29:40 TqCLVoc0
チアキの慎重は、ほいっぷ分差し引かんと

269:名無しさん@ピンキー
09/03/26 16:03:06 1s/zVbAI
健康診断でチアキの身長を測る際、頭の上のアレはどうするんだろう?
上からバーでグシャッと、かなぁ。

270:名無しさん@ピンキー
09/03/26 18:43:26 QTrXhYAS
>>269
・バー離したら元に戻るよ
・バー離しても潰れたままだよ
・バーなんかにはびくともしないよ
・バーをすり抜けて存在してるよ

271:名無しさん@ピンキー
09/03/26 19:19:45 TqCLVoc0
・バー避けますよ?

272:名無しさん@ピンキー
09/03/26 19:40:03 Yxbn4WDC
・バーに刺さるよ

273:名無しさん@ピンキー
09/03/26 21:39:40 TNqY9Qcz
>>248
ごめんなさい。吉野とくっつけてごめんなさい。
懲りずに続編書きます。いまネタ集め中。

274:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:56:14 vZyrUpZD
スレ違いかも知れないけど

おかえりはもしかして今度最終で最終回かな?予告的にはそれっぽく感じたんだけど

275:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:58:51 vZyrUpZD
↑日本語ミスった

スマン

276:名無しさん@ピンキー
09/03/26 23:35:02 TNqY9Qcz
>>274
すれ違いですけど、つぎで最終回です。
で、最終回のオンエア日にSS投下ですね? 楽しみに待ってます。

277:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:02:32 2+FHc7k3
おかえりの次がおきまりな気がする

278:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:06:35 m56Oc5I1
ただいま

279:名無しさん@ピンキー
09/03/27 02:09:22 oJhAq7hd
おかわり

おかえり

おやじがり

280:名無しさん@ピンキー
09/03/27 08:43:06 TeCPFVRc
いや、「おかわり」の次は「おざなり」だと思う(w

281:名無しさん@ピンキー
09/03/27 08:45:50 TeCPFVRc
「おさわり」という可能性もある

282:名無しさん@ピンキー
09/03/27 10:18:30 9U4MeIi6
みなみけ おことわり

283:名無しさん@ピンキー
09/03/27 12:23:58 Dr2WrQhY
皆落ち着けよ…

おとなり だろ?

284:名無しさん@ピンキー
09/03/27 12:27:24 RP8e1nJh
みなみけ ざりがに

285:名無しさん@ピンキー
09/03/27 14:52:10 nkZ4Uoog
>>283
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

286:名無しさん@ピンキー
09/03/27 16:08:52 qoqUYC/r
主人公の女の子がチアキに似てるとか言う理由で
とらドラとかいうアニメを今更見始めた自分を許してくれとは言わないよ

アニメはみなみけとはじめの一歩しか見てなかったんだけど
このアニメも人気あったみたいで……チアキかわいいよチアキ

287:一年ちょっと後くらい@エロなし1/2
09/03/27 19:28:17 RP8e1nJh
これは、筆者の中二的妄想による物語です。
過度な期待をしないでください。
なお、画面のスイッチはちゃんと入れてから読んで下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 明日は小学校の卒業式。
 ハルカやカナの進学祝いも兼ねた前祝いパーティーへ、マコトとトウマも呼ばれていた。
 南家のあるマンションの前で二人はばったりと会って、一緒に部屋の方を見上げた。
「あーあ、ここに来るのもこれで最後か」
 いつもの『マコちゃん』になってるマコトは、溜息まじりに言った。
「どうしてだよ。またくれば良いじゃないか」
 トウマは意外そうな顔をして訊いた。
「ほら、声」
 マコトの声は、半年前と比べて少しハスキーになってる。
「ああ、そうか。男なの忘れてた」
「そ、そんなぁ~」
「ごめんごめん。で、どうするのさ」
「来年から受験だからなかなか来れなくなる、ってことにする」
「そっか、中学生なんだっけ」
「うん。実は、カナにはもう頼んだんだ」
 マコトは寂しそうに苦笑した。
「しょうがないな、そればっかりは。でも今日は楽しもうぜ」
「うん。行こうか」


288:一年ちょっと後くらい@エロなし2/2
09/03/27 19:28:52 RP8e1nJh
 ふたりはエントランスから中に入り、エレベーターに乗った。
 こうして並んでみると、トウマのほうが少し背が高い。この年頃にありがちなことだ。
「トウマは、いつまで『オレ』でいる気?」
「うーん、別に女なの隠してるわけじゃないしなあ」
 と言いつつも、トウマの脳裏に藤岡の姿がよぎる。
「『あたし』とかにするかい?」
「それも変だ」
「じゃあ『ボク』で」
「考えとく。兄貴にでもクレーム付けられたら、変えるよ」
 がらっ。
 エレベーターの戸が開き、いつもの廊下が目に入る。
「ほんとに、もう来れなくていいのか?」
 トウマは降りながら訊いた。
「いいんだ。みんな同じ中学だしね」
 マコトが、いつもの髪留めを付けながら降り、少し先を歩く。
「ハルカさんに、会えないぞ」
 思わず「あ」と立ち止まるマコト。
 停まれずトウマが追突して、軽く抱きつく格好になった。
「あっぶねえな」
「へえ……トウマも、女の子なんだなあ」
 背中の感触が、一瞬だけマコトの心をくらり揺らがせる。
 でも……
「何考えてんだ。元から女だよ」
 というトウマの一言で、我に返った。
「オレは今日まで女、だけどね。さあ、今日は楽しくやろう!」
 振り返り、笑いかけるマコト。
 その笑顔に、こんどはトウマがくらり。
 マコトはそんなことには気がつかず、南家のドアベルをならした。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
 当初の想い人が戸を開き、出迎えた。
 その先の部屋からは、二人が「今」想う相手の笑い声が聞こえた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうすぐ、三期もおわりだね

289:名無しさん@ピンキー
09/03/27 20:06:53 4pCMejcW
>>288

GJ!!
なんか感動した

290:名無しさん@ピンキー
09/03/27 20:46:16 m56Oc5I1
マコトはイケメン

291:名無しさん@ピンキー
09/03/27 22:09:24 VdnryGai
続きを激しく所望する! この冬馬なら愛せそうだ。
おかえり冬馬が出過ぎだったからねぇ。

292:名無しさん@ピンキー
09/03/27 23:30:55 RhJdLTCY
ここで終わるからえーんとちゃう?

293:名無しさん@ピンキー
09/03/28 00:38:03 T4hBY23b
第四期はクラスメイトのケンイチを中心とした
みなみけ おだまり

294:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:13:56 GI1ilXIu
十年後のみなみけ
ハルカ→そこそこの会社でそこそこの給料を貰っているOL。
カナ→以外や以外、今や明るい性格で人気者な小学校の教師に。
藤岡→スポーツ用品の製造会社に勤務、サッカーは趣味の範囲で続けている。
保坂→半裸。
チアキ→花も恥じらう大学一の美女に、ただ未だに藤岡が来ると彼の元に座る。
トウマ→スポーツインストラクターになるべく専門学校で勉強中、藤岡が気になりはじめるがなかなか「サッカー友達」の領域から抜け出せない。
マコト→高校で音楽に目覚め現在ストリートミュージシャンとして夢を追っている、ただハルカの心に歌は未だ届かない。
プレーン→どっかの大学生。

295:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:23:09 BNJI+VIH
>>286の浮気者を許すことはできないな。このバカ野郎!

296:名無しさん@ピンキー
09/03/28 04:45:36 wWdfnZQg
>>288
GJ!!!

別れ際で号泣するマコちゃんが浮かんだ(*´д`*)

297: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:17:46 v1E5yWC5
それは何でも無い平日の夕方のこと。

用事があり帰宅するのが遅くなった藤岡が鞄を取りに教室へ行くと、
誰もいないと思っていた教室で誰かが机に突っ伏しているのを発見した。

(もしかして・・・)

と思いつつ近くで確認すると、やはりそれは彼の想い人である南夏奈その人であった。
どうやらぐっすりと寝ているようだ。
おそらく帰りのHR中に寝てそのまま寝続けていたに違いない。
普段活発な夏奈の無邪気な寝顔に思わずドキリとする。
しかし時間が時間の為、名残惜しくはあるが夏奈を起こさなければならない。

「おい、南、もう起きないと学校閉まるぞ」
「んん・・あぁ・・・よく寝た・・・」

のんきに伸びなんかしてるが、そんなたわいも無い仕草も藤岡の目には魅力的に見える。

「・・おぉう!なんだ藤岡か、ってもうこんな時間じゃないか!急ぐぞ藤岡!」
「え?あぁ・・そうだね、早く帰ろうk」

答える間もなく夏奈は教室をダッシュで飛び出し靴箱へ向かい走り出す。
若干遅れを取ったものの藤岡もそれに続く。

「南、結構暗いから走ると危ないって!」
「なんだよ、番長の癖に心配性だなぁ」

298: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:19:31 v1E5yWC5
夏奈が走るのを止めた。気づけば既に昇降口近くまで来ているようだ。

「大丈夫だって、この夏奈様の手にかかれば学校の中なんて目をつぶって後ろに歩いても・・・っと!うわ!」
「南!」

ちょっとした段差に躓き後ろに倒れそうになった夏奈をすんでの所で藤岡が引き戻す。
その間、コンマ2秒。

「・・・危なかった・・・大丈夫か南?」
「え・・あ、あぁ・・その、うん、ありがとうな」

藤岡がふと我に返ると体勢がちょうど夏奈を正面から抱きよせる状態になっている。

(・・・・・!?!)
(・・やっぱり近くで見ても南ってかわいいな・・・・・じゃなくて!)
(うわどうしようこれヤバいというかこれ以上近くにいるともう色々と耐えられないというかなんというか・・・・・!!)

夏奈への藤岡史上最大接近記録を軽く突破したことに対し既に思考回路はショート寸前に陥り、あえなくフリーズ。

と、その時夏奈が突然電源が入ったかのように藤岡から身を離した。

「そそそうだ!今日は早く帰らなきゃいけなかったんだ!あ、ありがとうな藤岡!」

藤岡再起動。

「あ、あぁ・・そうなんだ、じゃあまたあしt」
「じゃ・・じゃあな!」

藤岡が答え終わる前に、夏奈は不自然なほどに焦って
まるで何かから逃げるみたいに全速力で去って行った。

「・・・・・・」
「・・・・・・・俺、嫌われたかもしれないな・・・・」

去っていく夏奈の、おそらく夕日のせいで赤く染まっているのであろう耳をぼんやりと眺めつつ、
藤岡はしばし呆然と立ち尽くしていた。

299: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:22:18 v1E5yWC5
自給自足でふじかな書いてみたんだけどお口に合いますでしょうか?
とりあえず夏奈サイドの方も書こうかなとは思ってるんですが

300:名無しさん@ピンキー
09/03/28 05:29:46 9Fa+bypX
GJ! 甘酸っぱくてイイネイイネー。
ふじかなは最高だぁ。

301:名無しさん@ピンキー
09/03/28 12:57:39 C7YPrc4X
>>294
まさかトウマは十年後でも女の子であることが藤岡にバレてないのか・・・?

302:名無しさん@ピンキー
09/03/28 13:00:37 a9rLrWWd
余計な脂肪はあれ以上つかなかったのか
チアキ大勝利

303:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:07:46 tPQ6xJnN
もうプールと言えばこのアクシデントは必須ですよね、
4レスほどカナ×藤岡です

304:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:08:30 tPQ6xJnN
「おいおい、何やってんだよ!!」

辺りに響き渡るカナの大声。
まだ肌寒い春休み前、カナは藤岡、ケイコ、リコと室内プールへ来ていた。
そしてなぜカナが血相を変えて藤岡に怒鳴り声をあげているのかと言うと……

「だ・か・ら! お前が鬼だろ!? じゃんけんで決めたんだからしっかりしろ!!」
「いや……でもさ、南。ほら……なんて言うか、タッチとかどうすれば……」
「そ、そうよカナ、藤岡君は男の子なんだから……」
「あ、あのさ、ちょっと……えっと……」
鬼ごっこの鬼になった藤岡が、恥ずかしがってゲームを開始しないのが原因だった。

怒りがおさまらない様子で右こぶしをフルフル震わせるカナ。
困った表情で気まずそうにする藤岡。
それを必死にフォローしようとするケイコ。
周りの視線と困った藤岡の表情に一人オロオロするリコ……
カナは藤岡の目をキッと睨みつけると、ため息をついてその拳をゆっくりと水中へしまった。

「もういい。じゃあ私が鬼やるから、お前たちは逃げろ」
「え……?」
「ほら、10数えるぞ。いーち、にーい、さーん――」
「と、とにかく、これ以上カナの機嫌を悪くしたら大変だから逃げましょ……」

ケイコの言葉に2人は頷き、一斉にカナから逃げ始める。
試合会場は流れるプール……3人はなぜか必死にその流れに逆らい走り続けた。
そしてカナが10秒数え終えたその時――

「じゅーう……っと、よーし! 行くぞ! お前たちー!! ……って、」
「はぁ……」
「何してんの……? ケイコ」

ケイコは早々と力尽きて流れに負け、カナにしがみついていた。

305:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:10:26 tPQ6xJnN
「まあ何はともあれケイコは捕まえたー! 後は残り二人だ!」
「あっ、ちょっと、カナ―」
無残にも下流へ流されていくケイコを余所に、二人に襲いかかる魔のツインテール。
二人に近づくカナとの距離とは裏腹に、藤岡とリコの距離は徐々に開いて行く。

「ハァ……ハァ……、ふ、藤岡君、ちょっと、まって……」
「え? あっ、だいじょうぶ?」
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃー!! 待てリコ、……ふーじーおーかぁー!!」
「うわっ、南!? い、急がないと! さぁ、手につかまって!」

カナの表情を見て、藤岡の背筋を悪い予感が走る……
(南……タッチする時、どさくさまぎれに強烈な一撃を入れるつもり……!?)
急ぐ藤岡、しかしその差し出された手を前に、モジモジしてウネウネするリコ……

「そ、そんな、急にぃ……手とか、に、握るなんて……や、やだ、私ったらなに考えて―」
「おっと、リコ捕まえたーっと」
「は、はぽぱぶくぶく…………」
「さて、残りは一匹……覚悟しろ!」
「くっ……! ごめん、みんな!!」

沈むリコ……
藤岡は走った。普段からサッカーで鍛えている脚力をつかい、全速力で!
「おおっ! なんだなんだ、やる気あるんじゃないか!」
その姿を嬉しそうに眺め、そして藤岡を追いかけ始めるカナ。
しかし運動神経が良い方とは言え、脚力勝負で本気の藤岡にかなうはずがない。
さっきまでとは違い徐々に開いて行く二人の距離。そして1分後、

「よ、よし、いくら南でも……結構逃げ―」
「甘いな藤岡……お前は実に甘いっ!」
「なっ……! いつの間に!? ……って言うか、それはありなの?」
「あり!!」

カナはプールからあがり、プールサイドを走っていた。

306:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:11:32 tPQ6xJnN
「藤岡、もはやこれまで……お前は良くやったよ」
「あ、あははっ……」
「これで心置きなく……しね! ……必殺! カナ様デンジャラスダーイブ!!」
「うわあぁぁぁっ!!!」
『ピィーーーー!!!!!!』

その笛の音は、プールサイドを走っていたカナへ向けられたものなのか、
飛び込みに対するものなのか……それともゲーム終了を意味する笛だったのか……
プールへ飛び込んだカナは、後ろからガッチリと藤岡の首を腕で締め付けていた。

「どーだ、まいったか!」
「ま、まいりました……っ」
「そーか、そーか。じゃあ次の鬼を――」
「……?」

しばらくそのままの体勢で硬直するカナ。そして、突然周りを見渡し始める。
二人の後方20m……水面にプカプカと浮かぶ布きれがケイコの頭に引っ掛かった。
「……なにこれ? 布……? はぁ……また視力落ちたかな……」

「あ、あの、南……そろそろ離れてくれないと、その……胸とかが……」
「う、動くな藤岡! 今、プールでは定番中の定番ともいえる事故が起こった!」
「事故……? でも、あのさ……さっきから柔らかいのが背中に……」
「いや、しっかり背中にひっつけないと見えちゃうから!」

普通の人にはだいたい伝わるカナの説明。
しかし完全に頭の中が真っ白になっている藤岡は、急いでこの状況から抜け出そうとした。
そう、なんとしても下半身に変化が現れる前に……

「ごめん、南! やっぱりオレ……っ!!」
「う、うわっ、バカ! 暴れるな!!」
「いや、でもこう言うの……嬉しいけど、良くないと思うから!」

なんとか強引にカナの腕をふりほどき、体の向きを入れ替える藤岡。
そしてカナの方を向いた瞬間……

――むぎゅっ!!

307:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:13:13 tPQ6xJnN
「み…みなみ……!?」
「う、うるさい! って言うか、こち見るな!」
「いや、見るなも何も……こんな正面から抱きつかれたら…………え? ええ!!?」
「……だから、見るなって言ってるでしょうが!! このバカ野郎!!」

藤岡の胸の少し下、そこに密着しているカナの胸。
本来それを隠す水着はとうの昔にケイコの元へ。
そして今、その胸を隠すのは藤岡の体で……
藤岡の体にはつぶれたマシュマロが二つ密着していて、
その押しつぶされたマシュマロの谷間には少しプールの水がたまっていて……

「み、み……みなっ、みな……っ、みなみ、み、みみ……水……水着がッ……」
「いいか藤岡、私が公衆の面前で恥をかくかどうかはお前次第だ」
「は、はい!?」
「こんな所でポロリなんてしてみろ。人の視線をいっぺんに集めちゃうでしょうが」

と、カナは言うものの、実際のところすでに男女がプールで抱き合ってるわけであり、
それは既に十分周りの視線を集めていて……リコは気を失って流されていて…………
そして、それ以上に深刻な問題は―

「……ん? なんだこれ? 硬い……?」
「うわっ! 南!? そ、そんな所、触っちゃ……ッ」
「!!? お、お前!! お、おかしな事考えてるんじゃないでしょうね!?」
「そ、そんな事は無いけど、ほら、これは、その……生理現象っていうか……」
「あっ……! こ、こら! 妙なもん、妙な所に擦り付けるんじゃないよ!!」
「みょ、妙な所ってドコ……いたっ、痛い痛い! ちょっと、南、殴らないで……ッ」

そうこうしているうちに、水着を持つケイコの所まで流されてゆく二人。
カナは水中に潜ると器用に水着を装着し、藤岡の頭にチョップをお見舞いする。
何発も何発も……カナは顔を真っ赤にして叩き続けた。
そしてカナの気がようやく済んだ頃
上流の方から一周してきたリコが、どんぶらこ、どんぶらこ……と、流れ着いたという……。

308:この野郎
09/03/28 18:14:12 tPQ6xJnN
押しつぶされた胸は皆のロマンだ! ……ってばっちゃが言ってた

309:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:29:35 rl7QbE2z
>>308
ふじカナキタァァァァ!
GJだよこの野郎!

310:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:29:20 zjZ+tNxh
>>308
素晴らしい!!
ありがと!

311:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:58:57 2U8TT3xv
>>308ほか
みなさん投下GJです。
あとでゆっくり読まさせてもらいます。

あと、この野郎氏の「メルト」本編のうち、4スレ目に投下された分を保管し終えました。
Part 32まで保管しましたが、まだ番外編とその続編が山ほど残っているので、順次保管いたします。


それと、2スレ目で2-939氏が投下された「雨音」ですが、続編は無い模様なので
私がこれを「原案」にしてイチから書いたらアレですかねぇ。
URLリンク(www37.atwiki.jp)


312:名無しさん@ピンキー
09/03/28 23:13:24 zjZ+tNxh
>>311
いいと思いますよ!
是非ともお願いします、、

313:名無しさん@ピンキー
09/03/28 23:30:04 tPQ6xJnN
>>311
Part32……? 生まれてきてすみません。お疲れ様です

314:名無しさん@ピンキー
09/03/29 00:35:24 /gENH67W
藤岡×アツコの続きはいつまで待てばいいんですかィ…?

315:名無しさん@ピンキー
09/03/29 01:31:35 vOhkO2mH
藤岡のアソコの続きか・・・

316:名無しさん@ピンキー
09/03/29 01:33:34 QgaWxjbN
藤岡はいい体してる

317:名無しさん@ピンキー
09/03/29 02:35:22 AgcSYqEe
藤岡×アツコとか原作で絡みの無いキャラ同士のは、
まさにエロパロって感じで好きだ
でもその分書き手の妄想力が必要だから難しい・・・

318:名無しさん@ピンキー
09/03/29 02:55:07 DB79LsgN
>>311
どうぞどうぞ

319:名無しさん@ピンキー
09/03/30 00:16:27 hag/Tv1g
トウマが藤岡を襲う話が見たいです
「や、やめろトウマ!男同士でこんな…アッー!」
「だから女だって言ってんだろ!少しは信じろよ!」

320:名無しさん@ピンキー
09/03/30 01:37:37 Y37NO1T1
>>319
そしてトウマが全裸になり、おまたを藤岡に押し付けて女を証明するんですね。わかります

321:名無しさん@ピンキー
09/03/30 01:59:06 a0XaLG/m
トウマはSでもMでもいけるな
チアキはマグロなイメージ

322:名無しさん@ピンキー
09/03/30 02:24:32 aFezGpmh
今日のアニメでようやく千秋がかわいいと思えるようになったよ。結局どっちの姉ちゃんも大好きなんだな

323:名無しさん@ピンキー
09/03/30 02:37:00 KgSHe0EX
最終回なんだから千秋はもっと藤岡といちゃいちゃして欲しかった

324:名無しさん@ピンキー
09/03/30 05:47:20 7sUIM1ID
>>308
こんにゃろー様GJであります

325:名無しさん@ピンキー
09/03/30 12:51:42 VwWc818L
>>319
むしろ千秋とトウマでが藤岡を使って性技対決を
「私のほうが1回多くイカせたぞ!」
「で、でも出した量は少なかっただろ!!」

326:名無しさん@ピンキー
09/03/30 14:47:30 882tRXDt
二人ともまだそんなテクはもっていない(w

まあ藤岡をどれだけ興奮させられるかがカギかな。

327:名無しさん@ピンキー
09/03/30 16:42:55 a7DLvsZQ
「カナ! カナ!!」
「お、おおっ? な、何だトウマ、急にどうした?」
「カナがみかんを取りに行ったまま帰ってこなくなる夢を見たそうだ」

「ハルカ……」
「ん? どうしたのアツコ?」
「なんかハルカが学校を辞めちゃう夢見たんだって。……ってか、あんた達二人重なると……胸の迫力が……」

「アツコ先輩ッ!」
「え……? ええ!? ふ、藤岡君!?」
「すみません、今日だけ……一緒にいてください」

「あうぅー……吉野ー!」
「どーしたの? 内田」
「それはこっちのセリフよ~! どうして私を置いて引っ越しちゃうの~!」
「また変な夢を見たんだね」

「藤岡、お前転校するのか?」
「えぇ!? いや、別にその予定は無いけど……」
「そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」



さぁ、好きなのを選べ!!

328:名無しさん@ピンキー
09/03/30 16:47:33 yEMPRGVm
「カナ! カナ!!」
「ん? どうしたのアツコ?」
「すみません、今日だけ……一緒にいてください」
そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」

で。

329:名無しさん@ピンキー
09/03/30 17:03:35 VwWc818L
>>327
3つ目の藤岡×アツコを所望する!!

330:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:31:49 klQEp8Gm
>>327
>下から2番目

人がせっかく話を考えているのに、電波を受信しちまったではないか。

331:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:49:59 a0XaLG/m
三つ目の藤岡×アツコの組み合わせで一本おながいします

332:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:56:55 hag/Tv1g
ここはやはり藤岡×アツコだな!

333:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:10:56 IV2cEIPf
藤岡×アツコ人気だな

334:名無しさん@ピンキー
09/03/30 21:52:15 TT7bEQlt
いや、ここはあえて王道の藤岡×カナで!

335:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:29:34 ahc96hL3
>>327
「あれ?どうしたの、南。 俺トイレ行けないよ」
「バカはトイレなんて行かなくていいんだよ!」
「チアキ、マコトくんがいなくなっちゃう夢見たんだって」

がいいです

336:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:50:53 Easnzw57
チアキならマコちゃんがいなくなるという近い将来現実化する正夢を見る展開の方が見たいな

337:名無しさん@ピンキー
09/03/31 01:25:57 jRMciwub
アツコかわいいよアツコ
この野郎氏のお姉さんぶったアツコも続きが気になるけど、
年下の藤岡にリードされて翻弄されるアツコも見たい

338:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:22:36 e2LfnMgw
>>327

「藤岡、お前転校するのか?」
「えぇ!? いや、別にその予定は無いけど……」
「そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」

これでお願いします

339:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:42:15 MVnNw3wk
>>327
夏奈と藤岡のがいいな~

340:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:03:18 1HFq406e
カナ藤!カナ藤!

341:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:06:31 PGcMC0Ba
背中からきゅっ
「はっ、春香先ぱ……っ!?」
「ごめんね、ちょっとだけこうしてていい?」

「おいトウマ、お前の兄貴が鼻からありえない量の出血してるぞ」
「どうせ汚れたもの洗濯するのはナツキだし放っとけばー」
「いや、あれは致死量だろ……」

342:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:12:09 Xjebcs49
「藤岡」
「うわっ…どうしたの千秋ちゃん?」
「…」
「ああ、千秋なー、お前がサッカーしにいったまま帰ってこない夢を見たんだってさ」
「…・・・」
「だからいつもより強く抱きついてきてるのか…っていうか、女の子がスカートでこう…抱きつくのって…千秋ちゃん?」

「…藤岡はイヤなのか?」
「い、いやその、イヤっていうか、女の子はあんまり、その、そんなふうにおしつけたり…」
「おーおー、千秋ぃ。熱烈だねえ」
「うるさい馬鹿野郎」
「はいはい。邪魔者は消えるからせいぜい仲良くしてればいいさ」
「あ、ちょ、み、南っ」
「藤岡ぁ、小学生女子相手にあんまり激しいプレイはだめだぞー」
「あ、み、南っ、ちょっとまっ」

パタン

「藤岡」
「な、なにかな千秋ちゃん」
「藤岡はこうされるのがイヤか?」
「あ、その、なんていうか、いつもは後ろ向きに座るのに、なんで今日は前向きって言うか、
そんなふうに抱きつかれるとちょっとドキドキするっていうか」
「…イヤか?」
「い、イヤ・・・じゃないっていうか・・・」
「じゃあもっとギュっとしてくれ」


つづかない


343:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:44:27 OOk43cHm
>>342
続けなさいよバカヤロウ!

…何この良作良案の雪崩。俺とか出る幕も無いし…
というか、アニメは駄メガネのせいでおかわりの途中で切ったんだよな…
だからヒトミ?だっけ、全くわからんのぜ

344:名無しさん@ピンキー
09/03/31 04:05:01 jRMciwub
>>343
おかわりは最後まで見てこそだ
最終話マジ涙腺崩壊する
メガネが居なくなったすぐ次の話だけにカタルシスを感じるよ
あとおかわりにヒトミは出ない

345:名無しさん@ピンキー
09/03/31 08:37:16 v6C6kf+Z
>>337
俺も藤岡とアツコの絡みはとても見たいんだが、同時に速水センパイにいろいろ藤岡がHな事をされる話も見たいんだ!

346:名無しさん@ピンキー
09/03/31 08:46:44 5IGAqokD
スカートにテントを作ったマコちゃんを助けてやろうと冬馬がテントを押さえ付けるけど、
それによりマコちゃんが気持ち良くなっちゃう話ください!

347:名無しさん@ピンキー
09/03/31 09:59:56 rBrfXLIu
「藤岡……」
「南? どうしたんだ、いきなり後ろから抱きついて」
「ずっと、ずっと、藤岡のことさ……」
「ああ、俺も南のこと」
「ほんとか、いいのか?」
「ああ」
「ずっと、藤岡のこと………」























            >ふ
             ↓                
      ∩    ∧_∧            
       \ヽ_(    )        
         \_   ノ       
 ∩_   _/    /        
 L_ `ー / /   /           
     ヽ  | |__/ |           
  | ̄ ̄ ̄\     ノ バックドロップ    
  | | ̄「~| ̄( 、 A , )したかったんだ!!   
  | |  | |  ∨ ̄∨  ←カナ     
  し'  し'  

348:名無しさん@ピンキー
09/03/31 12:45:28 vpSjvIp0
        ∧∧
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
     ̄

349:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:30:30 OOk43cHm
>>344
なるほっドゥー
おかわり中盤以降と、おかえり丸々見てないんだが、見るべきか…

>>347
愛なら仕方ない

350:名無しさん@ピンキー
09/03/31 14:17:13 z9zesa10
よしじゃあ張り切って藤岡×アツコ書く!…と思ったけど、
よくよく考えてみると夢に出てきて離れられないって、
ある程度仲良くないと無理があるのか…
まずは仲良くなる過程から始めるる

351:名無しさん@ピンキー
09/03/31 17:44:55 5Eo+JeHI
久々に来てみたら随分と様々なカプが流行ってるそうで。
でも原点回帰(?)でマコト×千秋とか読みたいな。

マコト「ご、ごめん!中に出しちゃった…」
千秋「それが何か重要かー?」

みたいな奴を。

352:名無しさん@ピンキー
09/03/31 17:46:55 v6C6kf+Z
>>350
応援しながら待ってる!!

353:一年ちょっと後くらい@エロなしチアキ視点
09/03/31 19:18:39 rBrfXLIu


 明日は小学校の卒業式。
 ハルカやカナの進学祝いも兼ねた前祝いパーティーへ、マコトとトウマも呼ばれていた。
 南家のあるマンションの前で二人はばったりと会って、一緒に部屋の方を見上げた。
「あーあ、ここに来るのもこれで最後か」
 いつもの『マコちゃん』になってるマコトは、溜息まじりに言った。
「どうしてだよ。またくれば良いじゃないか」
 トウマは意外そうな顔をして訊いた。
「ほら、声」
 マコトの声は、半年前と比べて少しハスキーになってる。
「ああ、そうか。男なの忘れてた」
「そ、そんなぁ~」
「ごめんごめん。で、どうするのさ」
「来年から受験だからなかなか来れなくなる、ってことにする」
「そっか、中学生なんだっけ」
「うん。実は、カナにはもう頼んだんだ」
 マコトは寂しそうに苦笑した。
「しょうがないな、そればっかりは。でも今日は楽しもうぜ」
「うん。行こうか」

 ふたりはエントランスから中に入り、エレベーターに乗った。
 こうして並んでみると、トウマのほうが少し背が高い。この年頃にありがちなことだ。
「トウマは、いつまで『オレ』でいる気?」
「うーん、別に女なの隠してるわけじゃないしなあ」
 と言いつつも、トウマの脳裏に藤岡の姿がよぎる。
「『あたし』とかにするかい?」
「それも変だ」
「じゃあ『ボク』で」
「考えとく。兄貴にでもクレーム付けられたら、変えるよ」
 がらっ。
 エレベーターの戸が開き、いつもの廊下が目に入る。
「ほんとに、もう来れなくていいのか?」
 トウマは降りながら訊いた。
「いいんだ。みんな同じ中学だしね」
 マコトが、いつもの髪留めを付けながら降り、少し先を歩く。
「ハルカさんに、会えないぞ」
 思わず「あ」と立ち止まるマコト。
 停まれずトウマが追突して、軽く抱きつく格好になった。
「あっぶねえな」
「へえ……トウマも、女の子なんだなあ」
 背中の感触が、一瞬だけマコトの心をくらり揺らがせる。
 でも……
「何考えてんだ。元から女だよ」
 というトウマの一言で、我に返った。
「オレは今日まで女、だけどね。さあ、今日は楽しくやろう!」
 振り返り、笑いかけるマコト。
 その笑顔に、こんどはトウマがくらり。
 マコトはそんなことには気がつかず、南家のドアベルをならした。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
 当初の想い人が戸を開き、出迎えた。
 その先の部屋からは、二人が「今」想う相手の笑い声が聞こえた。

>287へ……

354:一年ちょっと後くらい@エロなしチアキ視点
09/03/31 19:19:33 rBrfXLIu
ごめん、コピペもと間違えたorz
こっちが本文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ほら、二人とも。お客さん来る前に、パーティの準備をしましょう!」
 果物片手にハルカが現れ、二人をキッチンに呼んだ。
 用意をしてるうちに、マキや藤岡、吉野やリコたちが集まって来た。
 みんなでワイワイとパーティの用意をする。

 用意が一段落して、皆部屋の思い思いの場所でひとやすみ。
 その部屋の窓から、チアキが外をぼんやりと眺めていた。
「どうした?」とカナが声をかける。
「マコちゃんとトウマが来た」
「おう、ちょっと遅かったな」
 窓の外、エントランスの当たりにマコちゃんとトウマが居るのが見えた。
「なあ、カナ。最近、マコちゃんずっと風邪気味だな。声が変だ」
「そうだな。か、花粉症かもよ」
 チアキの素朴な問いに、カナは苦笑して答えた。
「学校休んだりしてないか、心配だ。どうなんだ?」
 マコちゃんが『中学生』なのを忘れててたカナは、一瞬固まった後「来てると思うよ」と答えた。
 そして「学年違うから、よくしらないけど」と、付け加える。
「そうだった。私が心配してたと、後で伝えてほしい」
「自分で言えばいいじゃん」
 と言いつつ、カナはマコちゃんことマコトとの約束を考え、少し切なくなった。
 もうすぐ受験だからあまり会えなくなる、そう伝えてやることになってた。
「わかった、そうする」

 ピンポーン!

 ベルが鳴った。
「はーい!」
 ハルカが出迎えようとして、滑って転んだ。
 みんな笑った。
 ハルカも笑った。
 そして……
 ドアを開けると笑顔のマコちゃんとトウマが並んでいた。
 
>>287

355:一年ちょっと後くらい@エロなし続き
09/03/31 19:49:07 rBrfXLIu
 それから……
 みんなで持ち寄ったごちそうや、ゲームを楽しんだ。
 見慣れた人たちとの、気楽なパーティだ。肩の力なんか、入ってない。


 パーティは遅くまで続いた。
 とは言っても、小学生が普通に帰宅できる時間まで。
 片付けはハルカがすると言ったが、「それじゃ大変だ!」と、こんどはカナが先頭切って動き始め、みんなそれに続いた。
 もっとも、最終的にはカナは動き回っている「だけ」となってしまったが。
「はい、みんなありがと」
 笑顔のハルカが礼を言った。
 いつもの笑顔。
 みんな友達だ、いつでも会えるハルカの笑顔だ。
「わたしは、昨日の夜マコちゃんに会えなくなる夢を見たんだ」
「へぇ」
「そんなこと、ないよな?」
「……………ごめん」
「え?」
 チアキの顔から表情が消えた。
「もう、あんまり会えなくなっちゃうんだ」
「……」
「カナから聞いてないか? ほら、来年受験だし」
「それでも、たまには来れるよな?」
「……あんまり。ごめんよ、殆ど無理だよ、ごめんよ」
 マコちゃんの目からは、涙があふれそうだった。
「そんなのないよ。マコちゃん、大好きだから、また来てよ!」
 チアキは思わず抱きつき、「やだよー、やだー」と泣いた。
 マコちゃんも目をまっ赤にしながら「ごめんよ」と、何度も言った。
「コラ、チアキ。マコちゃん困らせるな」
 そこにカナが割って入った。
 自分も泣きたいのだが、笑ってやるしか無かった。
「受験が終って、もっと大きくなったらまた会おうよ。ナ、二人とも」
「「うん」」
 少し離れ、言葉を探す二人。
「オレ、ぜーったい大きくなって、チアキのこと迎えに来るから」
「ほんと、だな?」
「ぜったいだ。チアキのこと、ほら、大好きだから」
 告白、というべきか。
 マコトは産まれて初めて、女の子へ「好き」という言葉をかけていた。
「待ってるよ、マコちゃん」
 
 それから―
 マコトがその約束を果たすのは、十何年か後の後のお話で。


356:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:15:05 11ix1xRm
>>350
半裸で待ってます

357:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:51:06 MAO5YZg/
>>355
ちょっと涙出た…
こうなるとマコトは絶対に千秋に惚れられる男にならなきゃいけないな

358:名無しさん@ピンキー
09/03/31 23:22:24 z9zesa10
近年まれに見る豊作でホクホク!
管理人さんゲッソリ!

皆さんおつかれさまです!

359:名無しさん@ピンキー
09/04/01 01:29:13 VbrorgMo
エイプリルフールな今なら言える!
今日中に藤岡×アツコ投下する

360:名無しさん@ピンキー
09/04/01 02:05:48 P4fLSxFT
>>359
お楽しみのところ悪いが今日は3/32日だぜ。

久々に書きたいな…でも脳内でキャラ回したらふじかなになるし…

だれか
かぷ
たのむ

361:名無しさん@ピンキー
09/04/01 06:47:49 B1tXUCEr
>>359,360
悪のりして宣言しよう。

今日仕事から帰って動く気力があったら、藤吉の続き書いて投下します。

***

リコ「この間測ってもらったら前よりも大きくなってたのよねぇ♪ 順調順調♪」
夏奈「へぇ~あっそ……」
リ「カナもさっさと大きくなれるといいわねぇ~」
夏「(ムカッ……) あ~ハイハイ良かったねェ~。
  大きい胸が大好きな人と結ばれればいいねぇ~。
  あ、あと藤岡は小さい方が好きらしいぞ」
リ「え……… (そ、それって、まさかカナの事??)」
夏「あいつ、とうとう小学生に手ェ出しちゃったからな。将来が心配だよ」
リ「………………… (ガーン)」


勢いで書いた。今は反省している。

362:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:28:57 mFXrhnQ0
えっ、小学生というと、相手は誰だ? いかん、候補が多過ぎる(w

363:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:35:32 mFXrhnQ0
ところで、中学生が小学生に手を出したら、淫行になるのか?

364:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:49:26 D1NgseNv
強姦です

365:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:50:28 6crh7GjY
千秋「藤岡、べつに私は強姦とは思わないから遠慮せず来るといい」

366:名無しさん@ピンキー
09/04/01 14:00:49 yXcvGilJ
マコちゃん「チョ、ちょっと待て。話せば分かる、な、な……アッ!」

367:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:17:04 995YGvHu
12か13以下は同意があろうが犯罪だった気がする

368:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:36:55 LGqjj/pd
藤岡「こ、こういうことはお互いの合意がないと・・・」
千秋「それが何か重要か?」

369:名無しさん@ピンキー
09/04/01 18:20:10 t5xAi5s4
>>366の電波を受信した。

とある夕暮れ時、三姉妹揃って買い物へ出かけた煽りを食って、
南家居間で留守番という憂き目に遭うことになった藤岡、
そしてマコちゃん。
共に共通の話題も乏しく、まんじりともしない空気が漂って
1時間が経過した。
静寂の中響く、時計の秒針の音だけが二人を包んでいた。

「―南の後輩、っていうけど…」
「は、はひッ!」
先陣を切ったのは藤岡だった。いきなりの問いかけに思わず声が
裏返る。
「…学校で会ったことってあったっけ……?」
「い、いやッ、そのッ! お、おおお、俺、休みがちだし帰宅部だしッ!」
「……そっか」

しどろもどろになりながらも、良い言い訳が口をついて出たものだと
内心で自分を褒めるマコト。しかし、藤岡の次の疑問でその自負は
打ち砕かれることとなる。

「マコちゃん。俺って魅力ないかな?」
「……へ?」
「南に想いを伝えても芳しくないし、ひょっとしたらどこか男として
欠陥があるんじゃないかって思い始めてる」
「い、いやいや、そんなことないと思います!カッコいいですし!」
「ちょっとさ、自信をつけたいんだけど……協力してもらえないかな?」
「協力、ですか?」

マコちゃんにそう告げると藤岡はやおら立ち上がり、座っている
マコちゃんの手を取り、立ち上がるように促した。
頭上に「?」マークを飛ばしつつも、誘われるままに立ち上がった。

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子を抱き締める練習してもいいかな?」

真剣な、それでいて追い詰められたような表情で、一回り小さい
マコちゃんを正面から抱きしめる藤岡―――。

「え、ちょ、ちょっ! な、なっ、何をっ!」
「失礼な事をしているのは百も承知だけど、少しだけこのままで…」

正面から抱きすくめられ、頭の中が混乱するマコちゃん。
すっぽりと抱きかかえられて慌てふためくも、サッカー部のエースの
絡め取りからは容易に脱出出来そうもなかった。

次第に、与えられる温かさに頭がぼうっとしてくる……。


続かない。

370:名無しさん@ピンキー
09/04/01 19:55:00 LGqjj/pd
「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子とキスする練習してもいいかな?」

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子を脱がせる練習してもいいかな?」

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子の中に挿れる練習してもいいかな?」
「あれ、ずいぶん下付きだね」アッ-!


371:その道のプロ1/3
09/04/01 21:04:37 ifHUGkMc
「と言う事で皆で全力を尽くして応援しに行こう!」
ポテトチップを3袋同時に開けて味比べしながら寝返りを打っている夏奈の脇で
仁王立ちの冬馬が気合の言葉を響かせている。
「トウマ、話はちゃんと整理してから落ち着いて伝えるんだ。
何が何だかさっぱり分からない」
「その言葉、普段のお前にもそう言い聞かせろ、バカ野郎」
眠たげな眼で二人を見つめる千秋の手元には『練り物の歴史』という
訳の分からないタイトルのやたら分厚い本が携えられている。
「藤岡から聞いてないのか!?あいつ、U-15ユースの日本代表に選ばれたんだぞ!」
「藤岡はカナと違って日本代表に選ばれるほどのバカ野郎じゃないぞ、バカ野郎」
「千秋、野菜パフェでも作ってやろうか?」

家の玄関がガチャリと開く音とともに楽しげな話し声がする。
「あら?トウマいらっしゃい」
部屋に入ってきたのは夕飯の買い物から戻った春香と
今、噂の渦中真っ只中の台風の目、藤岡だ。
「お邪魔します」
「よぅ!よく来たな、日本代表!」
藤岡の嬉しそうな爽やかな笑顔が眩しい。
「ありがとう、南。もう知ってたんだ?トウマから聞いたの?」
「すっげぇな、藤岡!マジですっげぇよ!ポジションはもう決まってるのか?」
冬馬は興奮を隠し切れない様子でまくし立てた。
「まだこれからだよ。来週から合宿に入るからそこで決めるんだと思う。
さすがに日本代表ともなるとポジションどころかレギュラーだって保障されている訳じゃないからね。
熾烈な闘いになると思うよ」
いつの間にか藤岡にしがみついていた千秋は藤岡の顔をジッと見つめている。
台所から顔を出した春香はもうエプロンを身に着けていた。
「今日は皆、夕飯食べてく?藤岡君のお祝いもしてあげたいし」
「すき焼き!」「カレー!」「ハンバーグ!」
夏奈と千秋と冬馬の声が同時に響く。
「今日はトンカツよ」
「すみません。ハルカさん、御馳走になります」

「しかし、藤岡。お前は日本代表に選ばれるほどのバカ野郎だったんだな」
夏奈は真顔で藤岡を見つめている。
「おい、カナ。お前にも代表に召集掛ってるんじゃないか?」
千秋は指定席である藤岡の膝の中から夏奈に冷めた眼差しを向けている。
「話の流れで察しろ、代表とはサッカーの話だ、バカ野郎」
「そうなのか!?藤岡!」
藤岡は日本代表に選ばれた事より夏奈に関心を向けてもらう事の方がよほど嬉しいようだ。
「年棒はいくらだ?」
「代表はプロって訳じゃないから年棒はないぞ、カナ」
冬馬のクールなツッコミが冴える。
「でも将来プロになれるんだろう?」
「それはこれからの頑張り次第かな」
藤岡は嬉しそうに笑っている。
「よし!藤岡がプロになった暁にはこのカナ様が藤岡のプロデュースを手掛けてやろう!」
「本当に!?」
どうやら藤岡は夏奈の今の言葉を何故かプロポーズ的な言葉として受け取ったらしい。

372:その道のプロ2/3
09/04/01 21:05:24 ifHUGkMc
「じゃあ、試合の日には皆で応援に行くわね。
ほら、カナ、藤岡君とトウマを送ってきてあげて」
「でも、もう夜も遅いですし」
「お~い早く行くぞ~」
もう先を歩き始めている夏奈の背中を見つめながら
藤岡はこの日、一つ覚悟を決めた。
「じゃあな!藤岡、絶対にレギュラー取れよ!」
「あぁ、ありがとう、トウマ」
トウマと別れた藤岡と夏奈、結構な時間を一緒に過ごしているが
二人っきりでこうして歩くのは初めてかもしれない。
「な、なぁ、南…」
「ん?ろうひは?ふひほは」
夏奈は春香に見つからないよう冷蔵庫からそっと拝借してきた
チーズ入り魚肉ソーセージを咥えている。
「南はこれからずっと俺のプロデュースをしてくれるの?」
夏奈はゴクリと魚肉ソーセージを呑み込み振り返った。
「ふっふっ…契約金は高いから…な…!?」
不意をつかれた夏奈は微動だに出来ず、目を見開いている。
ドクンという心臓の鼓動だけがやたらに鳴り響きながら…

「ハルカ!!千秋先生!!」
玄関の扉から激しい音が聞こえてきたかと思うと
夏奈が猛スピードで部屋の中に駆け込んできた。
「い、今、ふ、ふ、ふ…」
「落ち着け、カナ。まずはハルカ姉さまの入れたお茶で心を静めるんだ」
「これがまた落ち着いていられないんだ!」
そう言いながら夏奈はお茶を一気に飲み干した。
「どうしたの?カナ、顔が真っ赤じゃない?」
「ちゃんと服を着ないとバカでも風邪を引くんだな」
「今さっき、角にあるあの店の前で藤岡に…」
そこまで言うと夏奈はまた顔を真っ赤にして俯いて黙り込んでしまった。
「どうした?また太ったのがバレたのか?バカ野郎」
夏奈は突然、両腕を振り上げたかと思うと後ろにバタッと倒れ込んだ。
「…ふ、藤岡にキスされました」

373:その道のプロ3/3
09/04/01 21:09:20 ifHUGkMc
三姉妹はTVも消して今、目の前にある最重要案件について
それぞれ詳細且つ、綿密な考察、検証を行っている。
春香はどこか引きつったような顔をして「妹に…妹に抜かれた…」と
ぶつぶつ独り言を呟いている。
夏奈はただ頭を抱えて床の上でのたうちまわっている。
「それでカナ、どういう状況だったのかもう一度詳しく話せ」
「千秋!お前は私の乙女の恥じらいを何回もほじくり返そうと言うのか!?」
そう言いながら夏奈は情感たっぷりに再現VTRを回し始めた。
「おい、バカ野郎。私はこの前、内田に借りた漫画で知ったのだが、
キスにも味があるとは本当なのか?」
「そ、それは経験者であるカナから是非、直接、意見を聞きたいわ。
キスってどんな味がするのかしら?ねぇ、カナ」
二人とも赤面しながらもかなり興味津津である。
「ん~…どんな味と言われてもな…」
「漫画にはレモンの味と書いてあったぞ」
「く、詳しいのね、千秋」
夏奈は腕組みをして考え込んでいたかと思うと急に何かを閃いたように
「魚肉ソーセージ!チーズ入り!」
と叫んだ。

「それはカナ、お前の食べていたチーズ入り魚肉ソーセージを
藤岡も食べたかったのではないか?ちゃんと分けてあげたのか?」
「ん?一人で食べたよ」
「やはりな…藤岡はカナにキスをした訳ではなく、
チーズ入り魚肉ソーセージを奪いかかってきたと考えてまず間違いはない」
「そ、そうなのか?千秋先生」
「日本代表でレギュラーを取る為にはテクニックだけでなく身体も鍛えないといけないらしい。
だから食事の量も質もこれまで以上に高める必要があると藤岡は言っていた。
栄養バランスを考えた際、藤岡はきっとどうしてもチーズ入り魚肉ソーセージを
食べなければならなかったのだろう」
「あいつはそんな理由でこの私の、乙女のファーストキスを奪ったと言うのか!?
でも明日からどんな顔して藤岡に会えば良いんだよぉ~!」
夏奈はまた床の上を回転し始めた。

翌日、あまりにも拍子抜けするほど夏奈はあっさりしていた。
そして放課後、南家に呼び出された藤岡だが、そこには夏奈も春香も千秋もおらず
その代わりに春香の同級生であるマキ、アツコに加え速水先輩、
そしてどこから聞きつけてきたのか冬馬の兄で春香の後輩、ナツキまでもが
居間で藤岡が来るのを今か今かと待っていた。
瞳孔までブラックホールのように見開いている速水が切り出した。
「ふふ…お姉さん達はね、藤岡君に色々と聞きたい事があって今日こうして集まったのよ…」
「とりあえずこれ、ハルカからの餞別」
そう言うとマキは上座で正座している藤岡の目の前に
チーズ入り魚肉ソーセージを1本そっと差し出した。

374:名無しさん@ピンキー
09/04/01 22:31:01 2KNOpXxW
>>373
GJ!
やっぱ藤岡報われねぇ~!!
藤岡×カナは大好きさ!!でもなかなか報われない藤岡も好きなんだ!!
そしていつか原作でも報われる藤岡を見たいんだぜ!!

375:春香×ナツキ
09/04/01 22:56:59 bcAAJutF
ドサッ…という音と衝撃と共に反射的に閉じてしまった目を開けると、つい先程までの視界とは違っていた。
目に映るのは男の顔。しかも、私の顔を至近距離で見下ろしている。
一瞬、頭が真っ白になったが、すぐに自分がその男に押し倒されているのだと理解する。
「ちょっと!?ナツキ君っ!」
「………」
何も言わずに私を無表情で見つめる彼。表情がないのはいつものことだが、今はそのいつもとは何処か違う。
上手く言えないが、少し怖い。私の両肩を掴む手にも力が入っていて痛いくらいだ。
「ナツキ君、肩…痛いんだけど…」
「あっ…」
そこでやっと気が付いたようで肩を押さえつける力が少し緩まった。
「それで、何の真似かな?いきなりこんなことして…」
「………」
ナツキ君からの返答はない。
「もういいから、早くどいてくれないかな?」
「嫌ッス…」
ギシッ…とベッドの軋む鈍い音が響き、彼の顔が更に近付いてくる。
息のかかる顔の近さにさすがにマズイと身じろぎして抵抗を試みるが、二人の体格差を前には全く無駄な行為で終わってしまう。
「ナ、ナツキ君!?そ…そういう冗談は嫌いよ?」
「俺も…冗談は嫌いッス…」
ナツキ君の瞳が私を見つめて放さない。その鋭い眼差しに瞳の奥を射抜かれるような感覚さえ覚えてくる。
「春香先輩、いいッスか?」
「いいッスか…って、何…が…っ!?」
唇に温かいものが触れて言葉を止められた。ほんの一瞬だったが、確かにナツキ君の唇が私の唇に重なった。
「い、いきなり…何するの!?」
「俺の…気持ちッス…」
自分のファーストキスがこんな形で終わってしまうなんて……。
「どうして?…初めてだったのに…」
「俺も初めてッスから…」
「そんなこと聞いてない。どうしてキスしたのか聞いてるの…」
「だから、俺の気持ちッス…」
さっきから全く話が噛み合わないのに加え、少しも悪びれる様子がないナツキ君にイライラしてくる。
「………」
「春香先輩…?」
私の変化に気が付いたのか、ナツキ君の表情も曇り始める。
「やっぱ…足りなかったッスか?」
「はぁ?…っ…んむっ!?」
また何の前触れもなく、いきなり深く口付けられ二回目のキス。
「んっ…っむ…んんっ……」
最初の軽く触れただけのキスとは明らかに違う。
私の唇を味わうように動くナツキ君の唇。息が続かなくなり口を開けると、そこから舌が口内へと入ってくる。そのまま舌が強引に絡まり吸い上げられる。


376:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:27:23 T6pTbxUx
つ、つづきを~~~~~~

377:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:35:09 2KNOpXxW
テストー

378:まったり星人
09/04/01 23:38:18 2KNOpXxW
流れを切るようでわるいがss投下してみる
カップリングはナツキ×ハルカ、藤岡×カナ、マコト×チアキの3つ
初めての作品なのでいろいろアドバイスくれると嬉しい
とりあえず途中まで投下します


379:3姉妹に春が訪れたようです
09/04/01 23:41:46 2KNOpXxW
そこにいるのはご存知、南家三姉妹であるハルカ、カナ、チアキ
そしてそれぞれの恋人である、ナツキ、藤岡、マコトの6人
ここは南家のマンションのリビング
そして今、カナvsマコトの壮絶なオセロ合戦が行われている
「ふっふっふ・・・、馬鹿のくせにやるじゃないかマコト!この私を苦戦させるなんて・・・・・」
「ふふん、その馬鹿な俺に押されてるカナに馬鹿って言われる筋合いはないよ!」
どうやらマコトが押しているようだ
「だが甘いなマコト・・・ここに私が置けば大量に取れるんだ!」
誇らしげにマコトの白いオセロを裏返していく・・・、だがしかし!!
「かかったなカナ!それは罠だ!そこに置かせれば俺は角がとれる!」
「なんだと!?し、しまった!!」
そしてマコトが角にオセロを置こうとしたその時
「待てマコト!そこに置くのはやめるんだ!」
「なんだよカナ、真剣勝負なんだから待ったは無しだぞ!」
「むむ、だがマコト・・・お前がどうしてもそこに置くというのなら・・・・・・」
「いうのなら?」
「チアキにマコちゃんの正体がお前だとバラす!」
「なん・・・だと・・・?」
「いろいろややこしいことがあって、なんとか恋人になったお前たちだ・・・・、ここでマコちゃんの正体がお前だとわかればどうなるかな?」
「き、汚いぞ!たかがオセロでそんなことするなんて大人気ないぞ!」
「ふふふ、なんとでも言え!お前にはたかがオセロかもしれないが私には重要なんだ!!」
「ぬぐぐ・・・・」
カナの大人気ない行動に手も足も出ないマコト
しかしそんなマコトに救いの手が!
「おい馬鹿野郎」
「チ、チアキ!!」
「なんだよチアキ、邪魔すんなよ~」
「ここからじゃ話の内容はわからなかったが、カナがマコトを困らせてるのはわかった・・・・」
「おいカナ!お前は馬鹿野郎のくせに私のマコトを困らせるんじゃないよ!!」
「なんだと~!?部外者が勝負に口出すんじゃないよ!!それに・・・・」
「私のマコトを困らせるな、とか言うんだったらお前も私の藤岡の脚から降りろよ!!」
「な!?それとコレは話が別だろう!」
「別じゃないよ!!お前が藤岡から降りないなら私にも考えがある!!」
するとカナはいきなりマコトに抱きついた
「おい馬鹿野郎!!私のマコトに何するんだ!!」
「ふふん、お前が私の藤岡から降りないなら私はマコトに抱きついて離れないぞ!!」
「なんだと~!?マコトを離せ~!」
「だったら藤岡から降りろ~!」
なんだが険悪な雰囲気である
「ちょ、ちょっと落ち着いてよ南!」
この空気を見かねた現在チアキの椅子になっている藤岡が割り込む
「そうだよ!チアキも落ち着いて!!」
続いて現在カナに抱きつかれてるマコトも割り込む
だが・・・・
「「ちょっと藤岡(マコト)は黙ってろ!」」
今の彼女たちには恋人の制止の言葉より自分以外の女がくっついているほうが遥かに重要なのだ
しかしそのまま険悪ムードを突っ走るかと思われたその時、天からの一声が!


380:3姉妹に春が訪れたようです
09/04/01 23:47:05 2KNOpXxW
「カナ、チアキ、二人ともやめなさい!!」
そう、三姉妹の長女にしてこの南家の長であるハルカである
「二人ともケンカしないの!じゃなきゃオヤツ抜きにするわよ?」
「「むむむ・・・」」
姉らしく止めに入るハルカ
だがその現在の姿は姉らしい態度とは裏腹なものであった
なぜなら今のハルカの姿は、恋人のナツキの腕に自身の腕を絡めナツキの肩に頭を預け寄りかかっている、という姉らしいとはいえないものだからである
しかしそんな態度の言葉でもカナとチアキにはオヤツ抜きの言葉は効いたらしい
「おいカナ」
「なんだよ」
「このままではラチがあかない、お前だってオヤツ抜きはいやだろう?」
「もちろんだ!」
「だからここはお互いに妥協しよう、私も藤岡から降りるからお前もマコトを離せ」
「本当だな?裏切ったりしないだろうな?」
「そんなことするか!いいか?いっせーのっせで交換だぞ?」
「よ~し、いっせーのっせだな?」
「「いっせーのっせ!!」」
瞬間カナはマコトから離れ、チアキも藤岡から降りた
そして二人は自身の恋人に抱きつく
「大丈夫っだたか?マコト・・・」
「チアキ・・・俺は大丈夫だ!」
「本当だな?変なこととかされてないだろうな?」
「へ、変なことってなんだよ?」
「平気か?藤岡~」
「み、南・・・俺は平気だから・・・・・」
「本当だな?チアキに対してオカシな気分とかになってないだろうな?」
「南!?何言ってるの!?」
「お前がオカシなことをしていいのは私だけなんだからな!!」
「南!!チアキちゃんとかいるから!!教育上よろしくないから!!」
そんなこんなで三姉妹の下の二人が騒いでいると・・・・
「まったくカナとチアキったら・・・・、ナツキ君ごめんね?騒がしくって」
「いや・・・全然そんなことないっす」
ここにきて初めてナツキが口を開いた
ここまでナツキがずっと黙っていたのは何もナツキが口下手なだけだからではない
確かにナツキは口下手だがそれ以外にも理由はある
その理由とはずっと自分によりかかっているハルカだ
ナツキの腕に自分の腕を絡めているため、当然ナツキの腕にはハルカの胸の膨らみが押し付けられ感触が伝わってくる
さらに肩に頭を預けられているのでハルカの髪のシャンプーのいい匂いが漂ってくる
そう、ナツキは自分の欲望と戦っていたのだ
ハルカと付き合いだして女性への免疫もある程度できた
以前のように鼻血を出すことも無くなったが下半身にある自分自身の分身はそうもいかない
ナツキ自体はだいぶ丸くなったが、下半身の分身はまだまだ硬派でやんちゃなのだ


381:3姉妹に春が訪れたようです
09/04/01 23:48:00 2KNOpXxW
(なんとかせねば・・・・・・・)
硬派でやんちゃな分身を鎮めようとバレないように試行錯誤をしているが・・・・・
(あら?・・・・・・・・・・・ふふふ、ナツキ君ったら////)
どうやらハルカに感づかれてしまったらしい
「ねえナツキ君?私の部屋に行かない?」
「え?どうしてっすか?」
「ちょっと二人で話したいことがあるのよ」
そういってハルカはナツキの下半身に手を伸ばした
(・・・・・・・・・!!)
「ウ、ウス!/////」
流石のナツキも察したらしい
「じゃあカナ、チアキ、私たち部屋に行くからあとよろしくね?」
そういってハルカとナツキは部屋に行ってしまった
「なんだよ~ハルカの奴、勝手に部屋に引っ込んで・・・・・」
「こうなったら藤岡!!私たちも私の部屋にいくぞ!!」
「ぅえ!?ちょっと待って南!部屋に行くってことは・・・・それは・・・・その・・・・・・////」
「なんだよ~嫌なのか?」
「嫌じゃないよ!!全然嫌じゃない!!でもチアキちゃんとか小学生もいるわけだし・・・・・やっぱ道徳的に・・・・」
「嫌じゃないならさっさといくぞ!!」
そういってカナは藤岡を引っ張っていってしまった
そしてリビングに残されたマコトとチアキ
「チアキ・・・、ハルカさんやカナはなにしに行ったんだろう?」
「そんなの決まっている」
「え?」
「オカシなことに決まっているだろう!!」
「ぇえー!!何言ってるんだよチアキ!!/////」
「私だっていつまでも子供じゃない!!オカシなことぐらいもう知っている!!」
「チ、チアキ?」
「はからずもハルカ姉さまやカナがオカシなことをしているのを見てしまったこともあるんだ!!」
「チアキ?とりあえず落ち着こう!な?」
「そうだマコト」
「な、なんだよ?」
「私たちもしてみるか?」
「ぇえー!?///////」
「安心しろ、予習はハルカ姉さまやカナのを見てばっちりだ!!」
「チアキ!ストップストップ!!」
「本来なら初めては男のお前にリードしてもらいたいところだがお前は馬鹿だからな・・・・・・・、すべて私に任せるといい」
そしてチアキはマコトを押し倒した
「ちょ、チアキ?チアキーーーーーーー!!」
続く


382:まったり星人
09/04/01 23:52:25 2KNOpXxW
とりあえずここまで
本当に初めてのことなんで暖かく見守ってくれると嬉しい
ここまではエロ無しできたけど
これからはナツキ×ハルカ、藤岡×カナ、マコト×チアキの3ルートに別れて書いていこうと思う
くじけないように見守っててくれ

383:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:03:01 PrnGq1KE
>>382
乙!
続きを期待してるよ

384:名無しさん@ピンキー
09/04/02 01:50:19 E0JYmXh6
言えない…
>>360で書こうとか言ったけど望まれて無かったし、書こうかなと本気だったなんて…

でも実際最近ふじかなばっかり。
なんかねーかなー…面白いの…

385:名無しさん@ピンキー
09/04/02 02:25:25 E0JYmXh6
変な電波は届いたようです

トウマ「あー…アニキたちまた洗濯物そのままだし…かけっぱなしじゃダメなの…に…?」
??「…」グテッ
トウマ「…なんだあれ?デかい洗濯物?」
??「…ぅー…」ピクッ
トウマ「うおぉ!動いた!…女の子?なんで干されてんだ?」
??「うぅ…おなかすいた…」
トウマ「なっ、ちょっと待てよ、なんか持ってくるから!」

??「んむんむ…なんか変な味だね。クッキー?…でもカレーだし…」
トウマ「もうちょいマシな物があればよかったんだけど…」
??「ん。いいよ、おなかはふくらんだし、ありがとう!…ところで、お名前は?」
トウマ「へ?あ、そっかまだだっけ…トウマ。南冬馬だよ」
??「ト、ウマ…トーマ!覚えたよー。ごちそうさま、トーマ!」
トウマ「で、そっちの名前は…?」
??「ん、アタシの名前は、
   インデックス
「『 禁 書 目 録 』だよ」


…なんという二番煎じッッ

386:名無しさん@ピンキー
09/04/02 04:05:18 w+6RTaTY
藤岡×マキとかどうだろう
最初純情な藤岡をからかってるつもりが次第に本気で好きになっていって
最終的にいちゃいちゃらぶらぶになるマキを希望

387:名無しさん@ピンキー
09/04/02 05:20:13 XQEjDYA8
マキ×保坂
ビバ☆ツンデレな展開に…

保坂×ハルカ
なんだかんだで一途な保坂が報われて欲しい…

388:名無しさん@ピンキー
09/04/02 06:49:49 VVRoy0P4
>>385
まさかのクロスオーバーw 
冬馬「こいつから井口の声が聞こえる…っ!」とか。

389:名無しさん@ピンキー
09/04/02 06:53:39 ojQa4pgK
>>385
でもトウマはいつもビリビリの家で御飯を、、

390:名無しさん@ピンキー
09/04/02 07:58:59 YfC7hJZb
>>386
すっごくいい!普通に見たい!
マキって関係が深い相手にはかなり甘えちゃう感じだから、年上に甘えられてタジタジの藤岡とか見てみたいな

391:名無しさん@ピンキー
09/04/02 09:15:07 E0JYmXh6
>>387
一途な保坂が嫌われてほしい
に見えた

>>389
いつもビリビリの家で御坂を…
に見えた

ふじまきか…マキに大人の妖艶さってのはあまり無いなぁ。
マキの中身は「ちょっとマシなカナ」だもんなぁ…
でも面白い。ふじマキ。

392:名無しさん@ピンキー
09/04/02 11:58:10 PrnGq1KE
ここでまさかの藤岡×ヒトミちゃん

393:名無しさん@ピンキー
09/04/02 12:33:23 w+6RTaTY
まさか杉w
ヒトミは高校生組以外接点無いのがネックだな
傍観者ヒロコが2代目番長と4代目番長を対面させる・・・てな感じなら接点作れるかな?

394:名無しさん@ピンキー
09/04/02 14:45:23 o+E28jaF
アキラ×リコは誰も望んでないのか?

395:名無しさん@ピンキー
09/04/02 14:48:15 2lqq//QT
藤岡VSヒトミか

396:名無しさん@ピンキー
09/04/02 14:49:46 sDdq+rxT
どんな対決だ!?

397:名無しさん@ピンキー
09/04/02 15:20:51 E0JYmXh6
>>396
バックドロップをも至福に変える男!
未だ発展途上の未知数ポテンシャルッッ
触れ合いなら何でもいいッ
番長・藤岡ッッ!


妄想は私の固有結界!
日常会話すらコイツにかかればピロートークッ
新キャラの魅力未だ衰えずッッ!
ヒトミだァーッ!


まあたぶんドM決定戦じゃないかな?

398:名無しさん@ピンキー
09/04/02 15:31:01 sDdq+rxT
>347と>354
が、同じうp主なことについて。

引き出し多いヤシだ


399:名無しさん@ピンキー
09/04/02 17:27:55 PrnGq1KE
>>398
このスレにとっては救世主だな

400:名無しさん@ピンキー
09/04/02 23:46:29 Q2U+rlX5
不満も多かった今期アニメだが、最終回のチアキカナ姉妹愛成分強化脚色は
ちょっとグッと来てしまったことを告白せねばなるまい。
で、投下まだ?

401: ◆954/z7MI/s
09/04/03 00:35:20 yQnIk3ff
「おい、南、もう起きないと学校閉まるぞ」

誰かが自分を起こそうとしている。

「んん・・あぁ・・・よく寝た・・・」

本当によく寝た、寝過ぎて少しだるく感じるくらいだ。
肩を回して軽く背伸びをする。流石に突っ伏して寝るのは体がこるな。
と、誰かがいるのに気付く。

「・・おぉう!なんだ藤岡か」

いかんいかん、また番長にこの私の隙を見せてしまったようだ。
注意せねば・・・奴は番長、うかつに寝こけてよだれを垂らしてる所でも見られた日には
それをネタにどんな目に合うやら・・・!
と、ふと窓の外を見るとすでに日は暮れかかっているじゃないか!

「ってもうこんな時間じゃないか!急ぐぞ藤岡!」
「え?あぁ・・そうだね、早く帰ろうk」

藤岡が答える前に転がるように教室の外へ出る。
遅い!遅いぞ番長!戦いは既に始まっているのだ。

階段を駆け下り、廊下を華麗にクイックターンする。
しかし、ふと気付くと藤岡がかなり差を詰めてきている。
くっ、伊達に番長の看板を背負っている訳ではないようだ。

「南、結構暗いから走ると危ないって!」
「なんだよ、番長の癖に心配性だなぁ」

靴箱も近いことだし走るのをやめることにする、まぁどちらにしろ私の勝利は決まったようなものだしな。
それにしても、全くこの私を誰だと思っているんだ。
この学校中は私のフィールド、いわば庭みたいなもんじゃないか。

「大丈夫だって、この夏奈様の手にかかれば学校の中なんて目をつぶって後ろに歩いても・・・」

早速実演、ちょろいちょろい。

「・・・・っと!うわ!」

かかとが段差に引っかかった瞬間世界がスローモーションになる。
体が後ろへ倒れて行くのが分かる、この感覚だと・・・後頭部強打コース・・・!
頭なんて打ったら帰ってからきっと千秋に馬鹿にされる、というか無事に帰れるのか私!?
ていうかもう駄目だ!あぁ春香、千秋、先立つ不孝を許せ・・・!

402: ◆954/z7MI/s
09/04/03 00:36:32 yQnIk3ff
「南!」

・・・
・・・・・

強く閉じていた目を開ける。
痛くない、ということはこれは夢だったのか・・・!?

「・・・危なかった・・・大丈夫か南?」

藤岡の声で我に返る。

「え・・あ、あぁ・・その、うん、ありがとうな」

そうか、藤岡が助けてくれたのか。と、ここで抱きすくめられている状態なのに気付く。
顔を上げると、心配そうにのぞきこむ藤岡の顔が見える。

その瞬間、
藤岡の顔を見たその瞬間に、突然体中を電気が走った・・・ような気がした。

なんでだか知らんがこのままだとヤバい!
何がどうヤバいか説明できないがこれはヤバい!

慌てて身を離す。

「そそそうだ!今日は早く帰らなきゃいけなかったんだ!あ、ありがとうな藤岡!」
「あ、あぁ・・そうなんだ、じゃあまたあしt」
「じゃ・・じゃあな!」

返事も聞かずに走り出す。
藤岡の顔は見えない、もとい見れなかったが確実に態度を怪しまれただろう。

だけども、そんなことを考えている余裕はなかった。

顔が熱いし、心臓は全力疾走のあとみたいにやけにドキドキしている。
それに、何故か藤岡の顔をまともに見れなかった。

そんな自分をごまかすように、私は家まで全力疾走を続けていた。

403: ◆954/z7MI/s
09/04/03 00:39:24 yQnIk3ff
>>297-298
の夏奈視点っぽいのです
初SSを2本立てにするっていうのは些か無謀だったかもしれないっすね
書くの楽しかったけど疲れました

404:名無しさん@ピンキー
09/04/03 01:13:28 6st1CK9i
>>403
ニヨニヨ出来た。気づいてしまった夏奈の様子が可愛いなぁ。GJ!!

405: ◆yuRiYuRiyE
09/04/03 01:31:32 n1XenEkv
>>386
という訳で妄想してみたら原案はできた。

単発レスよかちょい短編くらいの方がいいよね?
書きためるか…

406:名無しさん@ピンキー
09/04/03 01:45:44 O6FkjgUf
>>405
おお、こんなに早くふじまきが拝めるとは!リクエストしてみるもんだ・・
せっかくなので出来ればまとめて読みたいです。ハイ。

407:名無しさん@ピンキー
09/04/03 04:26:16 Xpw4Q863
>>403
GJ!
純情カナかわええなあw

408:名無しさん@ピンキー
09/04/03 20:41:30 PW1Fg2aL
>>403
GJ!!
かにゃぁぁぁああああああ!!

***

中の人つながりで「けいおん!」を観たせいか、吉野にドジっ子属性が付いてしまった。
せっかく投下しようと思ったのに書き直しだよこの野郎orz


409:名無しさん@ピンキー
09/04/04 02:13:59 pGMDJ87Z
>>393
カナとヒトミは面識あるみたいだけどな。ていうかみなみけに遊びにきてた

410:名無しさん@ピンキー
09/04/04 12:34:34 f+Rc+22D
テポドンが落ちてくる前にハルカ×藤岡おねがい

411:名無しさん@ピンキー
09/04/04 14:40:16 26L16NYg
テポドンをマンこで受け止めるくらいのインパクトのある話キボンヌ

412:名無しさん@ピンキー
09/04/04 14:44:38 QSO/E+39
ハルカ×藤岡か…

ハルカ「……藤岡君…、ダメよ…私達ぃ…そんな…」
藤岡「大丈夫…俺にまかせてください…」
ハルカ「でも…貴方…カ、カナの事…ぁふ…ん…」
藤岡「…俺…ハルカさんの事…だから…」
ハルカ「だめ…ダメよ…そんな…ん……!ぁぁ…」
藤岡「今は…俺の……俺の事だけ見てください…」
ハルカ「藤岡君…やっ…ダメ…そこ…ぁっ…」
「…でも…でも…嬉しい……」

ガバッ!!!

ハルカ「ハァ、ハァ、ハァ…ゆ、夢…?」
「私、藤岡君とあんな事しちゃうなんて…」
「私ったらなんて夢を…これからどんな顔して会えばいいの~~~!!」
「(でも…そんなに悪い気はしなかったかな……////)」

後日

カナ「なあ、藤岡。今日ウチで夕飯食べてかないか?」
藤岡「え!?いいの?じゃあご馳走になろうかな」
カナ「いやぁ、最近ハルカが藤岡君は来ないの?ってうるさくってさぁ…」
藤岡「?」
「(チアキちゃんならともかく何でハルカさんが…?)」



こんな話誰か書いて下さいお願いします

413:名無しさん@ピンキー
09/04/04 15:00:11 7jj6ift6
もう書いとるやんけ(wwwww

414:名無しさん@ピンキー
09/04/04 21:36:56 HdChWnAZ


415:名無しさん@ピンキー
09/04/04 22:15:17 vPgGBKJd
的確なツッコミワロタw

416: ◆yuRiYuRiyE
09/04/05 05:06:32 0MsM5dZ5
ただいまん…
友達の家で19時半くらいからモンハンやってて今やっと帰ってきたぜ

ふじマキはちょこっとでけた。
でもどのくらい書きためたらいいのかわからないという事に気付いたのぜ。

417:名無しさん@ピンキー
09/04/05 06:53:08 rA+9HEp2
誰もいないタイミングでこっそり投下

南家猫騒動


「一体どうしたらいいんだ…」
チアキは途方に暮れていた。それは目の前の存在が原因だった。
「にゃ~ん♪」
カナである。しかし普段と様子が違う。なぜか四つん這いになり、楽しそうにチアキの足に身体を擦りつけている。まるで猫の様に…。


話は一時間程前に遡る。
その日カナとチアキは些細な事から口論になった。普段通りチアキの毒舌にカナがやり込められたのだが、カナが実力行使に訴えてるという形で終了した。
カナから逃げるように自室に引っ込んだチアキだが、どうにも腹の虫が収まらない。
「カナのやつ、馬鹿野郎のくせに~」
その時チアキは最近読んだ本の事を思い出した。
『催眠術入門 これで他人を思いのままに~小学生向け~』
これだ!カナに催眠術をかけて、懲らしめてやろう。

「カナ、さっきは済まなかった。これは詫びの印だ、食べてくれ」
「こ、これはあの店のプリンじゃないか!いいのか、食べて!?」
「もちろんだカナ、遠慮なく食べてくれ」
「いっただきま~す。…美味い!(モグモグ)~しかしチアキもようやく姉を敬い事を覚えて、私は嬉しいよ」
「(何いってるこの馬鹿野郎)ところでカナ、ちょっとこっちを見ろ」
チアキは本に書いてあった手順を実行した。プリンに油断していたためか、元々掛かりやすい性格なのか、催眠術は成功した。しかし…


「何故猫になってしまう…」
カナは催眠術をかけると同時に、何故か猫化してしまった。今も手で自分の顔をコシコシこすちっている。正に猫そのものだ。
その姿を見ているうちに、ついチアキは猫耳カチューシャと赤いリボンのついた鈴をカナに装着してしまった。
「うん、これでますます猫っぽくなった…って何してる私~!」
とにかく、早くカナを元に戻さなければ!あの本はどこに…
そこまで考えた時、チアキはあの本は図書館から借りたものだった事を思い出した。
時計をみると4:25分。今から行けばまだ間に合う!しかし…
チアキは自分の足元を見る。今のカナを一人(匹?)にするのは心配だ。かといって一緒に連れて行くのは論外である。
「ミャ~~~オ」
放っておかれるのがお気に召さないのか、チアキのフトモモに猫パンチをしているカナ。

ピンポ―ン

玄関にでると藤岡がいた
「こんにちは、チアキちゃん…って南!?」
「ニャ―ン♪」
チアキが振り向くと、カナがこちらに向かい走ってきた。四つん這いで。そして勢いのまま藤岡の胸に飛び込んできた。
「み、南?チアキちゃんこれは一体…?」
不意を突かれた藤岡は、尻餅をついたままチアキを見た。その間もカナは嬉しそうに喉を鳴らしながら、藤岡の胸元に頬をこすりつけている。
「藤岡、カナは今催眠術にかかって猫に成り切っている。私は催眠術の本を図書館から借りてくる。その間カナの事頼んだぞ」
言うが早いか早いか、チアキは外に飛び出していった。
「えぇぇぇっ!?ちょっとチアキちゃん!!」
だが無情にも扉は閉まり、藤岡はカナと二人切りとなった。



418:名無しさん@ピンキー
09/04/05 06:58:32 rA+9HEp2
すみません
残りの文章が消えてました…
登録しておいたハズなんだが…
後半書き直したら改めて投下させて下さい
スレ汚しすまない

419:名無しさん@ピンキー
09/04/05 07:58:02 R/RoBDyr
おいおい
猫になったカナをほっとく気かよw

早くなんとかしろ!
千秋も藤岡も俺も困る

420:名無しさん@ピンキー
09/04/05 09:02:02 hxSviMrZ
準備が悪いのと文章がヘタなのはガマンするとしても、
せめて改行ぐらいはちゃんとしようぜ。

421:名無しさん@ピンキー
09/04/05 11:04:03 rA+9HEp2
ご迷惑おかけしました
417の続き


チッ・チッ・チッ・チッ…
普段気にもしない時計の秒針の音がやけに響く。
藤岡は極度の緊張状態に置かれていた。
南家のリビング。何度も訪れ居心地の良い場所である。しかし今日に限っては違う様だ。
「にゃう~ん♪」
先程からカナが、藤岡に密着しようと後ろから前から、飛び付いてけようとしているのだ。
どうやら藤岡の匂いが気に入ったようで、やたらに身体を擦りつけてくる。
カナの柔らかな肉体が腕に、背中に、胡座をかいているふとももに押し付けられ、藤岡の理性のダムは決壊寸前であった。
このままでは…俺の方が持たない!
「み、南、もう少し離れてくれないか?俺はどこにもいかないから」
藤岡は意を決して、カナの両腕を掴んで引き離した。
「にゃっ!?」
最初カナは驚いた様だったが、すぐに不満げな表情になり抵抗を始めた。
「ふ――っ!」
「南、駄目だったら!」
それでも藤岡が腕の力を緩めないでいると、不安気な表情になってきた。
「みゅう…」(藤岡怒っちゃった…)
「!」
我慢だ、ここは南のためにもここは我慢だ!
さらにカナは悲しそうな表情で見つめてくる。
「みゃう…?」(わたしの事キライになっちゃったのかな…?)
「!!」
幻聴だ!俺は自分の都合のいい幻聴を聞いているだけだ!!
その時、藤岡はカナの瞳に涙が浮かんでいるのに気付いた。
想いを寄せている女の子のこんな表情を見せられ、冷静でいられる男子はそうはいない。
「南!!」
「にゃっ!?」
気付いた時にはカナを抱きしめていた。強く、そして壊れ物を扱うかの様に優しく…。
カナは最初驚いた様だったが、やがて満足気な表情を浮かべ藤岡の胸元に顔を押し付けた。
「俺、南の事…たとえ猫のままだとしても、南の事好きだから…」

突然、カナは藤岡を床に押し倒した。
不意を突かれた藤岡は何がおきたかわからなかった。
「南?…!!」
カナは藤岡の上に馬乗りになると、両手を胸元這わせだした。
その瞳は潤み、ペロリと上唇を舐める様が妙になまめかしい。
「ちょ…南!?」
混乱する藤岡の頭で複数の情報が展開された。
近所の人が言ってた。
春になったせいか毎晩近所の猫が騒がしくて…
まぁ恋の季節だからねぇ…
南は今猫に成り切っている。
これはつまりその…は、発jょ…!!
「み南落ち着いて!こういうのはまだ早いと思うんだそそうだねこじゃらし!あれで遊ぼう!あ―!制服のボタン外さないで!!」

結局この直後、本を借りてきたチアキにより救出され、カナも元に戻ったわけだが…

「藤岡、私はもう少し遅く戻ってきた方がよかったか?」
「そそんな事ないよ。ところで南は猫だった時の記憶は本当にないの?」
「ああ、そのはずだが」

最近私はおかしい。藤岡の近くにいると…いや藤岡の匂いを嗅ぐと、顔が熱くなってくる。
一体、私はどうしてしまったんだろう…


終わり

422:名無しさん@ピンキー
09/04/05 11:10:22 rA+9HEp2
>>420
不手際と駄文でご不快にさせたようで申し訳ありません
もう少し推敲してから投下すべきでした。
改めてお詫び申し上げます


423:名無しさん@ピンキー
09/04/05 14:03:34 A27Sl7mw
>>422
わびるこたーない
文章は改良の余地があるかもだけど改行は大して気にならないよ。とりあえず次回作に期待

424:ぬしかさ
09/04/05 19:42:56 uLt7YQij
SS書き上げたんで、ちょっと見直ししたのち投下するよ

425:ぬしかさ
09/04/05 20:39:25 uLt7YQij

      「大きい」


 今日も南家にはたくさんの人が集まっている。
 しかし、普段なら騒がしいはずのリビングは静まり返っており、マキ、アツコ、夏奈、内田、千秋の順で、それぞれ緊張した面持ちで鎮座していた。
「それでは諸君、これより第6回どうしたら彼氏ができるか会議をはじめるぞ」
「はいっ、カナちゃん」
 内田が手をあげる。
「どうした内田」
「第5回の会議の内容は何だったっけ?」
「おまえにはもう王子さまは迎えにこないから、参加しなくていいよ!」
「やだー!見捨てないでー!」
「で、前回は何を話したんだ?」
「過去の経験はとても貴重なものだけど、今は振り返る必要ないよ」
「おまえも忘れたんだろ!」
「カナちゃん、チアキちゃん、まずは落ち着こうか」
「おおっ、マキちゃんなんか気合い入ってるね」
 一段と落ち着いているマキに、全員が注目する。
 場が再び静まり返ったのを確認し、マキは口を開いた。
「今日話し合うことは、我々・・・いや、全世界の女性にとって、非常に重要なことになるだろうから・・・」
「それは、いったい・・・」
「我々が話し合うこと、それは・・・『胸』についてよ!」
『胸っ!!』
 胸という言葉に、夏奈と千秋と内田は強く反応した。
「胸は女性の最大の象徴。胸を制するものには彼氏が出来る!って言うじゃない」
「マキちゃん、その言葉要出典ね」
「はいっ、質問です」
 また内田が手を上げた。
「どうしたら胸を大きくできるんですか?!」
「む・・・」
 内田の質問を聞くと、マキは眉間にシワを寄せて黙り込んでしまった。
「内田、おまえは勘違いをしているね」
「え?」
「この会議はね、どうしたら胸が大きくなるのかをマキ先生が教えてくれる、というものではないんだよ」
 そこまで言い、一呼吸置く。
「この会議はね、どうしたら胸が大きくなるのかマキ先生もわからないから、みんなで話し合って胸を大きくする秘訣を考え出そうと企画されたものなんだよ!!」
「そ、そうだったんだ・・・てっきり教えてもらえるんだと思ってた・・・」
「楽して胸は大きくなるもんじゃないんだよ!」
「まったく、くだらない。なにが胸を大きくするための秘訣だ」
「おおう?」
 千秋は嘲笑を浮かべてながら、バカにしたような口ぶりで喋り始めた。
「胸は身長と同じで、時間を掛けて少しずつ大きくなっていくものなんだ。いきなり大きくできるような秘訣があるわけ無いだろう」
「秘訣が無いと決めつけたら、そこで何もかもおしまいじゃないかっ」
「無いものは無いんだよ、あるんなら今すぐ教えてほしいものだよ」
 千秋の無いという主張に、夏奈はやれやれといった感じのリアクションをとった。
「まったく、夢と希望がないヤツだな。そんなだからおまえの胸は膨らまないんだよ」
「夢と希望があれば膨らむとでも?」
「そうだ!夢と希望を持つからこそ、人類は様々な挑戦をして、多くの失敗を重ねながらも、確かな結果を手に入れてここまで進化してきたんだ!」
「人類の進化の話に胸は関係あるのか?」
「夢と希望を持って挑めば、胸もきっと膨らむって言いたいの!そうじゃないとマキちゃんが可哀想だろ!」
「は?」
 突然自分の名前が出てきたことに、マキはキョトンとしてしまった。


426:名無しさん@ピンキー
09/04/05 20:41:00 uLt7YQij

「チアキ、おまえは胸は身長と同じと言った。だがマキちゃんは私達よりも長く生きてるのにっ・・・ううう」
 さすがにそれ以上は言えないようで、夏奈は嘆き悲しむような表情で口を噤んだ。
「ハルカとアツコちゃんに挟まれ、毎日比べられていると思うと、一刻も早く胸を大きくする秘訣を見つけ出してあげたくなって―」
「こらーーー!それは失礼じゃないかなー!」
 これ以上気にしていることを言わせまいと、夏奈の言葉をマキが止めに入った。
「そうだったんだ・・・」
「悪かったよ。そんな理由があるとは思わなくて・・・」
 だが、止めに入るのが遅かったらしく、すでに内田と千秋は哀れみの瞳でマキを見つめてしまっていた。
「これはほらっ、個人差よ個人差!人それぞれで成長する時期とスピードが違うからさ!ねっ、アツコっ」
 マキの誘導によって、夏奈、内田、千秋の視線がアツコに集中する。
「え?あ、えっと・・・」
 これまでまったく会話に参加していなかったアツコは、何をどう答えればいいのか分からなかった。
「マキちゃん、アツコちゃんに聞いても、アツコちゃんは答えられないと思うよ」
 悩んでいるアツコを、正確にはアツコの胸を凝視しながら、夏奈が喋り始める。
「胸も身長も順調過ぎるほど育っているアツコちゃんには、元から胸のことの悩みなんて無いんだよ!」
「た、確かに!そうだよね・・・」
 マキは夏奈の仮説に納得すると、アツコの胸を凝視し始めた。
「改めて考えてみると、この個人差はどうなんだろうねー・・・」

 ツンッ

「きゃっ」
 マキから左胸をつつかれ、アツコは小さな悲鳴を上げる。
「本っ当だよねー。なんだか理不尽だよねー・・・」

 ツンツンッ

「いやっ」
 夏奈から右胸をつつかれ、また小さな悲鳴を上げてしまう。
「そしてこの大きさに違わぬ質量!」
 マキはアツコの左胸を、手に乗せる形で持ち上げた。
「やっ、やめてよマキ・・・」
「これはまさか、バレーボールより重いかも!」
「うう・・・」
 涙目で訴えても、マキは止めようとしない。
 夏奈もまだ右胸をつついている。
 アツコの正面に座っていた内田は、テーブルから身を乗り出してまで、アツコの胸を興味津々な目で観察していた。
(チアキちゃん、止めさせて・・・)
 ツッコミの千秋に最後の希望を託す。
「・・・はぁ、いいんだよ、私はまだ成長期に入ったばかりなんだから」
 千秋は自分の胸とアツコの胸を見比べながら、なにやら言い訳じみたことを呟いている。
 どうやらマキ達を止める気はないらしい。
(どうしよう・・・)
 まだマキ達はアツコの胸にちょっかいを出している。
 このままじゃちょっかいがどんどんエスカレートしていき、最悪脱がされるかもしれない。
「もう止めてーー!」
 とうとう我慢できなくなり、アツコはマキと夏奈の間から逃げ出した。
「おっと、逃がさーん!」
 リビングから抜け出そうとしたアツコのスカートを、マキは握り締めて引っ張った。
「きゃぁっ!」
 腰を強く引っ張られて、アツコがバランスを崩す。



427:名無しさん@ピンキー
09/04/05 20:42:09 uLt7YQij

 バリッ

 不吉な音がしたのち、アツコは倒れ込んでしまった。
「いたた・・・。ひどいよ、マキ・・・え?」
 倒れたまま、アツコはマキの方を振り向くと、マキは『やっちゃった!』っとした表情でこちらを見ていた。
 その手には、アツコのスカートを握り締めたままになっている。
「あっ・・・」
 そしてアツコは、自分のスカートが膝まで脱げてしまっていることに気づいた。
「あ・・・あああ・・・」
 どんどん顔を赤くしていくアツコ。

 ガラガラガラッ

「みんなお待たせー」
 その時、リビングの戸を開けて、春香がおやつを運んできた。
「あら、どうしたのみんな?」
「ハルカぁ~!!」
 とうとう泣いてしまったアツコは、春香にすがりつき、その背中に隠れる。
「アツコっ、どうしたのその格好!?」
「うぅ~~・・・」
「マキ、その手に持ってるのは誰のスカート?」
「いやっ、これは男を落とす訓練をしててっ」
「ごまかさないの!!」
 こうしてマキ達に春香の雷が飛ぶこととなった。



「ホックが曲がってるわね。でもこれくらいならすぐ直せそう」
「ごめんね、ハルカ・・・」
「気にしなくていいよ、アツコ」
「うん・・・」
 スカートの壊れた部分を直すため、アツコと春香の二人は、春香の部屋へと場所を移していた。
 春香はスカートの修理をし、アツコは借りたバスタオルを腰に巻いて、修理してくれている春香を見つめていた。
(ハルカは優しいし、何でもできるし、男子に人気あるんだろうな)
 春香の横顔を眺めながら、ふとそんなことを思ってしまう。
(もしハルカが男子だったら、私好きになっちゃってたかも・・・)
「よし、うまく直った。はい、アツコ」
「・・・・・・」
「アツコ?」
「え!?あ、うん。ありがとう・・・」
 我に返り、慌ててスカートを受け取る。
「もしかして、ちゃんと直ってなかった?」
「ううんっ、元通りになってるよ」
 少し確認したのち、アツコは直ったスカートをはいた。
 ホックはしっかりと引っ掛かっており、外れて脱げる心配はないようだった。
「じゃあ、向こうに戻ろうか」
「うん」
 リビングに戻る春香に、アツコは付いていく。
(私ったら、なんて変なこと考えたんだろ)
 春香の背中を追いながら、アツコは先ほどのことを忘れようと頭を振った。



428:名無しさん@ピンキー
09/04/05 20:43:51 uLt7YQij

 リビングからは、胸と彼氏が出来ることの関係について話し合っている声が漏れていた。
 スカートを修理している時に来たのか、マキ達の他に吉野と冬馬の声も聞こえてくる。
「今戻ったら、またイタズラされちゃいそうね」
「そうだね・・・」
「買い物に行こうか。帰ってくる頃には話し合いも終わってるだろうし」
「うん」
 そして二人は、夕飯の材料の買い物をしに、外へと出掛けていった。


 春香とアツコがマンションから出ると、藤岡がこちらに向かって歩いて来ているのが見えた。
「あ、ハルカさん。こんにちは」
「藤岡くん、こんにちは。ウチに行こうとしてたの?」
「はい、そうですけど」
「そう。あ、でも今は行かないほうがいいかも」
「何かあるんですか?」
「うん・・・、女の子同士で話し合いしてるからね、今藤岡くんが行っても居心地が悪くなるかなーって思ってね」
 胸のことを話し合っているとはさすがに言えない。
「そうなんですか。じゃあ時間を潰さないといけないや」
 どう時間を潰そうかと、藤岡は考え込み始める。
「ハルカ、そろそろ行こうか」
「そうね。今日は何が安売りかしら?」
「買い物に行くんですか?それなら手伝わせてください」
 春香達が買い物に行くと知った藤岡は、手伝いを申し出た。
「そう?今日はお客さんが多いから助かるわ」
「はい、荷物持ちでも何でも任せて下さい!」
 こうして買い物メンバーに、新たに藤岡が加わることとなった。
(藤岡くんっていい子だなぁ。優しくて頼りがいがあるし)
 春香と話している藤岡を見ながら、アツコはそう考えた。
(少しハルカと雰囲気が似てるかも・・・って、私また変なこと考えてる)
 春香と藤岡の後ろで、アツコは調子の変な自分に対して溜め息をつくのだった。



 三人はマンションの近くにあるショッピングセンターへとやって来た。
 今日は割引セールを実施していたらしく、ショッピングセンターはたくさんの人で賑わっていた。
「あ、お肉も魚も安い。今日はハンバーグを作ろうかな。明日の朝は魚を使って・・・」
「ハルカ、このカゴもう入らないよ」
「新しいカゴ持ってきましたー」
 安さに惹かれて、春香はたくさんの食材をカゴに入れていった。
 そしてその結果、藤岡の両手が塞がり、春香とアツコもそれぞれ一つずつ大型の買い物袋をぶら下げるほどの食材を買い込んでしまった。
「ごめんね藤岡くん、重いでしょ?」
「いつも体動かしてますから、これくらい平気ですよ」
「あ、ハルカあれ」
 アツコが指差したのは女性用衣類の売り場。
 食料品だけではなく、衣類も割引がなされているようで、普段より安い金額の値札が貼られていた。
「へぇ、あれいいわね。ちょっと見ていこうか」
「うん」
 衣類売り場へと誘われる春香とアツコは、季節を先取りした新商品の数々に目を奪われていた。


429:名無しさん@ピンキー
09/04/05 20:45:16 uLt7YQij

「あ、これ可愛い」
 アツコは新商品の列に掛かっていた一つのブラウスを手に取った。
「うーん・・・サイズ合うかな?」
「試着してみる?」
「そうだね、じゃあ試着してみようかな」


 試着室の前へとやって来た三人。
「ちょっと待っててね」
 アツコは試着室に入り、カーテンを閉めた。
「ハルカさん、今何時くらいですか?」
「えーっと・・・四時半ね。帰ったら早速夕飯の準備しなくちゃ」
「今日はハンバーグを作るんでしたよね」
「ええ、そうよ。材料もひき肉と食パンと玉ねぎと・・・」
「玉ねぎ?野菜売り場の方行きましたっけ?」
「え?買ってなかったけ・・・」
 買ったかどうか不安になり、買い物袋の中を確認してみる。
 肉と魚とお菓子、その他調味料などはあるのだが、当の玉ねぎが見当たらなかった。
「いけないっ、買ってなかった!教えてくれてありがとう藤岡くんっ」
「俺がここで荷物見てますから」
「うん、ちょっと玉ねぎ買ってくるね。あとにんじんも」
 春香は食料品売り場へと再び向かい、藤岡は一人試着室の前で荷物番をすることとなった。


 試着室の中では、アツコがブラウスを試着してサイズを確認していた。
「うん、合ってる。これ買おうっと」
 ブラウスを脱ぎ、元の服に着替え直そうとする。
 その時、鏡に映る自分の姿に目が止まった。
「・・・大きい・・・のかな?」
 ブラに覆われた自分の胸を見て考え込む。
(ガタイがいいって速水先輩に言われたことがあるし、マキも大きいって言ってたし・・・)
 胸が大きい人には、大きい故に生じる悩みがある。
 胸が大きくなれば、ブラも新調しなければならない。
 目立つようになれば男子の目線が気になりもする。
 挙句の果てには「君は私たちの身体のアイドル!」と言って触ってくる同級生や先輩まで増える始末。
(はぁ・・・どうすればいいんだろう)
 増える一方の悩み事に、がっくりとうなだれるアツコ。
(ハルカに聞いてもらったら、少しは解決するかな・・・)



430:名無しさん@ピンキー
09/04/05 20:46:28 uLt7YQij

 試着室を背にして、藤岡は買い物に行った春香と、試着いているアツコのことを待っていた。
『ねえ、ハルカ・・・』
「ん?」
 試着室の中から聞こえてきた声に気づき、藤岡は少しだけ振り向いた。
『私の胸って、大きい方なのかな?』
「えぇっ!?」
 思わず大きな声を出しそうになり、慌てて自分の口を塞ぐ藤岡。
(ハルカさんがいると思って話し掛けてるのか!いけないっ、ハルカさんはいないって伝えないと!)
『この前下着を買いに行った時、今使ってるサイズの物じゃキツいですよって、店員さんにワンサイズ上のブラ薦められちゃってさ・・・』
(うわーっ、伝えるタイミング逃した気がする!どうするっ、どこか移動しようにも荷物置きっぱなしじゃマズいし・・・)


「今日もマキ達に大きいって言われてね。気にしなければいいんだろうけど、言われると気になってさ・・・」
 服を着替え直しながら、カーテンの向こうにいるはずの春香に、アツコは悩みを打ち明けていく。
「ハルカはどうしたほうがいいって思う?」
 着替え終わり、カーテンの方を振り返る。
「・・・ハルカ?」
 カーテンの向こうにいるはずの春香の返事がない。
「どうかしたの、ハルカ?」
 アツコはカーテンを開けて、外に顔を出した。
「あれ?」
 外には春香の姿はなく、耳を塞いでこちらに背中を向けている藤岡しかいなかった。
「・・・えっ!?」
 春香だと思い込んで、藤岡に悩みを打ち明けてしまったことに気づき、アツコは固まった。
 藤岡は耳を塞いではいるが、この近距離ではアツコの声を完全に遮断することは無理だったようだ。
 その証拠に、背中から僅かに見える藤岡の顔は、真っ赤に染まっていた。
「お待たせー」
 場の空気が完全に固まった時、玉ねぎとにんじんを買ってきた春香が戻ってきた。


 赤く染まり始めた空の下、南家へと帰路につく三人。
「ねえ、アツコ?」
「うぅ~・・・・・・」
 春香は右手側のアツコに話し掛けるが、アツコは顔を伏せたままで返事をしない。
「藤岡くん?」
「はぁ・・・・・・」
 左手側の藤岡にも話し掛けるが、こちらも顔を伏せたままで返事をしなかった。
「いったい何があったの?」
 春香の疑問は、結局解消されることはなかったのであった。


                                       おしまい



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