【みなみけ】桜場コハル Part 9【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part 9【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch161:この野郎
09/03/18 01:39:21 0oxBnMh+
携帯でカチポチ打った
ハルマキ
春巻きなのにハルカもマキも出てこないけどね!

162:名無しさん@ピンキー
09/03/18 02:54:15 eGH25SQ+
GJ!!
こういうイチャイチャしたの好きだ

163:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:57:18 FUNYxusf
>>161
やっぱりあなたでしたね。
ニヤニヤが止まらなくなってしまった。どうしてくれる。
激しくGJなんだぜ。


164:名無しさん@ピンキー
09/03/19 12:08:48 UrZTyedK
思ったことが無意識に口に出たり妄想に浸ったりと、
今週のリコ見てると実は保坂の妹なんじゃないかという考えが浮かんだ
苗字も家族構成も明かされてないし、ありえない話じゃない・・・か?

165:名無しさん@ピンキー
09/03/19 14:04:00 +7Y44MKp
その発想は無かったw

166:名無しさん@ピンキー
09/03/20 01:00:28 Ia1jCs1R
保坂は名前がわからない
タケルは名字がわからない

つまり保坂とタケルhうわなにをするやめろ

167:名無しさん@ピンキー
09/03/20 02:34:42 LsjkuBPm
>>164
『保坂リコです』というタイトルが思い浮かんだ。


夏奈「あそこの家はとんだバカ兄妹だよ」

168:名無しさん@ピンキー
09/03/20 12:38:47 IvHZ5ocA
なんでチアキはあんなに可愛いの?
URLリンク(www3.vipper.org)
URLリンク(www3.vipper.org)
マコちゃんが一番だけど
URLリンク(www3.vipper.org)
URLリンク(www2.vipper.org)
URLリンク(www2.vipper.org)

169:名無しさん@ピンキー
09/03/20 13:37:14 EYFyudBa
そこで、保坂・リコ・マコトのばか三兄弟だ

170:名無しさん@ピンキー
09/03/20 14:14:20 hmkKcF3c
ひとみは何しにアニメに出てきたの?

171:名無しさん@ピンキー
09/03/20 15:57:04 iIak+4Ze
>>168
詳細を教えなさいよバカ野郎

172:名無しさん@ピンキー
09/03/20 19:20:07 +v3bwyfz
>>168
いいんだけど・・・

ここはエロパロ板だから
画像系は角二板のみなみけスレに
うpしてもらえると助かる

・・・最近あそこも寂しいし

173:こry
09/03/20 19:47:16 3ts13qNf
マコちゃんの話題が出たら光の速さで教えてくれと…!!

174:名無しさん@ピンキー
09/03/20 22:54:14 MHTm19C2
どうでもいいが公式でマコトの姉=ケイコという設定があったような気がした

けど多分俺の気のせい

175:名無しさん@ピンキー
09/03/20 22:57:06 iIak+4Ze
あれはコハルたんの壮大な釣り

176:名無しさん@ピンキー
09/03/21 02:35:54 UqHeoJp4
本の話と話の間のイラストにマコちゃんと姉らしき人が描いてあった気がする

177:名無しさん@ピンキー
09/03/21 02:51:09 mYhMyclJ
個人的メガネが似合うランキング
吉野嬢≧内田>アツコ≧リコ>速水先輩>ハルカ>チアキ>保坂>マキ>カナ>藤岡>トウマ

サングラスになると保坂の独壇場になるね。次点にトウマかな?

…こんなん考えてる暇があれば何か投下しやがれバカヤロウ。って言いたいんでしょうわかります

178:名無しさん@ピンキー
09/03/21 03:05:08 0nDqanLJ
ふと思ったんだが、マコちゃんと言えば近年稀に見る程の可愛い男の娘だってのに、
このスレに投下されてるSSでは男役ばっかだよな
もっとこう女役というかショタ役というか、おちんちんランドでわぁい的なネタがあってもいいと思うんだが・・・
やはり作品内で他の男キャラとの絡みが少ないからなのか

179:名無しさん@ピンキー
09/03/21 03:39:54 CmfYs7A2
藤岡×マコちゃんなんてネタは無限に書けるんだ。
出来ることならね、万の言葉を用いて――

でもね、書こうとしたら見えない不思議な力でVIPへ連行されてしまったんだ。
そして私はショタの国へ旅だったのさ

180:名無しさん@ピンキー
09/03/21 04:55:34 /TTdnNCd
藤岡だけじゃなくて、ケイコとかリコとか
中学生組ももうちょっと頻繁に南家に来るようになれば・・・

今俺の中で空前のケイコブームが来ているだけに妄想がかき立てられる

181:名無しさん@ピンキー
09/03/21 09:21:05 WIcFnmuX
>>178
>男の娘
この表現やヨシ!

182:名無しさん@ピンキー
09/03/21 09:55:30 WIcFnmuX
高校生のトウマは、ボクッ娘、メガネッ娘で有るべきと思うんだ

183:名無しさん@ピンキー
09/03/21 10:21:51 bH3/TKco
みなみけの舞台は、静岡県沼津市であるべきだと思うんだ。

184:名無しさん@ピンキー
09/03/21 11:58:38 /DYTSZv4
静岡じゃあんなに雪が積もることありえんだろ。

185:名無しさん@ピンキー
09/03/21 12:03:02 WIcFnmuX
じつはあれ、昭和じゃないかとおもってるんだ。
携帯もってるの、見た記憶無くてさ

186:名無しさん@ピンキー
09/03/21 12:25:46 LyL4dSxt
汚れた100点「・・・・・。」

187:名無しさん@ピンキー
09/03/21 12:46:50 3C0iVMj7
内田が持ってた
アニメではユウちゃんとケイコが

188:名無しさん@ピンキー
09/03/21 14:51:55 n06SXI4c
>>178
なら、頑張って吉野に陵辱されるマコちゃん書くお

189:名無しさん@ピンキー
09/03/21 18:18:51 oCjlIHx4
いきなりだけど変な電波受信したから投下します。
エロ無しだし、くだらないネタとして軽く読んでもらえればと。

190:名無しさん@ピンキー
09/03/21 18:19:33 oCjlIHx4
南家の食卓。いつものように南家三姉妹と、ハルカの友人であるマキ、アツコ、それにチアキのクラスメイトの内田が談笑していた。
もっとも、チアキはコタツに入ったまま寝てしまっていたが。

「そういえばカナちゃん」
「なんだい内田」

内田が何気なく口を開く。

「この間、道を歩いてた中学生みたいな女の子が「やっぱ人参が気持ちいいよねー」とか言ってたんだけど、どういう意味?」

「「ぶっ!」」

小学生からの予期せぬ質問に、ハルカとマキは思わずむせてしまった。
飲んでいたお茶が気管にはいり、ごほごほと苦しそうに咳こむ。

「どうしたんだい、高校生コンビ。っとそれは置いといて内田、いきなりそんなこと言われても意味がわからないんだが」
「だって、カナちゃんくらいの子が言ってたんだもんー」
「じゃあそれはあれだ、私と同じくらいの身長の高校生だったんだよ。というわけで、意味深な反応をした高校生達に意見を聞こうじゃないか」
「っえ!?な、何言ってるのよカナ」
「いいからいいから。んじゃまずハルカから」

(う…うそぉぉぉ!まさかカナったら、私が毎晩台所で人参オナニーしてるのに気付いて…
いや、ちゃんと確認してるんだからバレてるはずない…わよね!?)

ハルカは内心の同様を隠しながら、必死に笑顔を取り繕って答えた。

「そ…それはほら、人参をちゃんと食べたら元気になって気持ちいいなー、なんて…ね、マキ?」

(ちょ、ちょっとハルカ!なんで私に回すのよおお!だいたい私ローター派だし、人参なんて使ったことないって!)

マキはおもいっきりハルカを睨み付けてから、できる限り精神を落ち着けて

「いやあー、私もハルカと一緒だと思うなあー…はは」

などと適当に答えた。

「うーん、あんまりよくわかんない…」
「なんだよー、ハルカもマキちゃんもダメだなあ。んじゃ最後、アツコちゃん」

((ちょっ…アツコはそういう話題ほんとにわかんないって!))

焦る二人とうらはらに、アツコは落ち着き払って答えた。

「なんで人参なの?普通きゅうりでしない?」

((あ、アツコーーー!?))

191:名無しさん@ピンキー
09/03/21 18:19:53 oCjlIHx4
当然のごとく、内田とカナの興味の対象は今度はきゅうりへと移った。

「きゅうり?きゅうりって何?人参とどう違うの?」
「ちょっと詳しく教えろー、アツコちゃん!」
「いいよ、教えてあげる。ハルカ、冷蔵庫開けるね」
「え、ちょっとアツコ…」
「うん、これでいいかな。じゃあ、内田さん…だっけ?先に教えてあげる、おいで」
「やったー!カナちゃん、お先にー!」
「おーう、いってこい内田!」

アツコは有無を言わさず冷蔵庫から適当なきゅうりを取り出すと、
ハルカ達の制止も聞かずに内田を連れてトイレに入っていってしまった。
最初のうちはカナも

「次は私かー、楽しみだなー」

などと呑気に言っていたものの、

「えっ!?無理無理、絶対入んないって!」
「痛っ…!ちょ、アツコちゃん、あ、や、やめてえええ」
「あ、だめ、だめ、私もう壊れちゃうぅぅぅぅ!」

とトイレの中なら聞こえる内田の絶叫に恐怖し、がくがくと震えていた。
程なくして静かになったと思ったら、ぐったりとした内田を抱えたアツコがトイレから出てきた。

「内田ちゃんには、少し早かったみたい…」
((そりゃあそうでしょう…))
「じゃ、次はカナちゃんね」
「い、いやいや、私は別にいいよ」

素早く立ち上がり、逃亡を図ろうとしたカナの手を、コタツに突っ伏した内田が掴んだ。
「お、おい、なにをする、離せ」
「カナちゃん…自分だけ逃げ出そうっても、そうはいかないんだから…」

じたばたするカナの肩に、ぽん、とアツコの手が置かれる。

「じゃ、カナちゃん行こ…」
「い、いや!そんな、私はいいって!な、なあハルカ?」
「そ、そういえば私そろそろお夕飯作らないと…」
「可愛い妹を見捨てるのかこの薄情者ぉー!…マキちゃん、マキちゃんは!」

見るとマキは、床に寝転んで眠ったふりをしていた。

「遠慮しなくて、いいよ…」
「え、遠慮とかじゃなくて、ほんと私は…ちょ、やめ、やめろおおおーーー!」

必死の抵抗もむなしく、カナの悲鳴はトイレに吸い込まれていった。

192:名無しさん@ピンキー
09/03/21 18:20:42 oCjlIHx4
せっかくの土曜日に、俺はいったい何を書いてるんだろう…
お粗末でした。

193:名無しさん@ピンキー
09/03/21 19:59:47 xwkMUQIc
GGGGGGJJJJJJ!!!

アツコエロいよアツコ! 夏奈のエロ描写も欲しかったけど、それは贅沢ってモノか。

194:名無しさん@ピンキー
09/03/21 21:08:00 bH3/TKco
>>192
激しくGJ!!

>>193
その後の展開を読者のご想像にお任せするのが、原作みなみけクヲリティ。


さて、
漏れもそろそろ続きを書いて投下するとしますか。

195:名無しさん@ピンキー
09/03/21 21:29:06 xwkMUQIc
>>194

正座全裸待機+ネクタイで待ってます。

196:名無しさん@ピンキー
09/03/21 23:05:33 FZ8V/+GL
カナはきゅうりで貫通したのだろうか? はぁはぁ

197:名無しさん@ピンキー
09/03/22 01:35:24 B0h9/p/M
>>187
百合とショタとふたなりが大好きな俺から言うと

マコトはショタである。男の子であり、男の娘では断じて無い。
ショタとロリショタの違い、ラスクとユウの違い。
難しいかもしれないがそういう事だ。

というかマジでマコトじゃ抜けない。

198:名無しさん@ピンキー
09/03/22 01:44:36 x3BL0yz7
マコトウマが好きなんです

199:名無しさん@ピンキー
09/03/22 03:26:15 cm+cyhah
何か物凄い勘違いしてるみたいだから一応言っておくけど
マコちゃんは男の子でも男の娘でもなく、正真正銘女の子ですよ
1期の1話から見てる自分が言うんだから間違いない。

200:名無しさん@ピンキー
09/03/22 07:16:28 QUheh+A2
あのしつこいくらい過剰な男の子アピールはどう考えても不自然だよな
あれじゃ女の子である事を隠すためにテンパってるようにしか見えない
そういえば作中で一度もマコトのおにんにんが描かれた事ないよな


201:名無しさん@ピンキー
09/03/22 07:21:55 4pjnZwIx
保坂も藤岡もかかれちゃいないがな

202:名無しさん@ピンキー
09/03/22 07:33:46 QUheh+A2
保坂と藤岡も女の子って言いたいのか?ねーよww

203:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:39:05 B0h9/p/M
話題にすら上らないタケルやプレーンヨーグルト涙目

電波はいろいろ受信するが、決め手に欠ける。

204:久留里
09/03/22 14:16:11 j8GLvItv
>>195
今、全力で書いてます。

先に予告しておきますと、物語が物語なだけあってちょっと重い内容になるかと思います。
(鬱展開にはなりません)
受け付けられない人は今のうちに「沼津」をNG登録しておいて下さい。

205:名無しさん@ピンキー
09/03/22 16:01:38 ZpIq7VXB
プレーンヨーグルトは吉野と仲良しな気がする
なんとなく・・・

206:名無しさん@ピンキー
09/03/22 16:27:46 U6g1Zvx0
なぜ沼津にこだわるのか今ひとつわかりません。

207:名無しさん@ピンキー
09/03/22 19:52:24 Hk4jR01l
>>206
地元なんじゃないかなぁー?

208:久留里
09/03/23 00:58:22 atfMKZRV
こんばんわございます。
2本続けて投下致します。

『ひまわり 4』『ひまわり 5』
・『ひまわり3』(>>122)の続き
・吉野×藤岡、吉野視点
・エロ何て飾りです。偉い人には(ry
・無駄に 5+5 レスほど使用。
・このSSは吉野の甘い甘い恋模様をダラダラと描いたものです。
 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、沼津市民は仕様ですので、
 部屋を明るくして画面から3光年は離れて読みやがって下さい。

209:ひまわり 4-1/5
09/03/23 00:59:05 atfMKZRV
4.

あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。
トイレに駆け込んでから今に至るまでの記憶が完全に途切れている。
洗面台の大きな鏡に映る、もう一人の自分を見る。
目元は真っ赤に晴れていて、くしゃくしゃに潰れている。
どうも私は溜まりに溜まった『何か』が爆発しちゃったようだ。

藤岡くんのコトを想うと、胸がドキドキして苦しくなる。
その苦しさに耐えられず、泣いてしまった。
誰かのために泣いたのは、これが初めてだった。

──何で、爆発しちゃったんだろう。
成長のはじまったばかりの胸に手を当てて、静かに目を閉じる。

──ああ、そうか。

これが、『好き』ってコトなんだ。

やっと分かったよ。

やっと、『この気持ち』が分かったよ。

私、藤岡くんが、

「『好き』なんだ………」

また胸が苦しくなる。
苦しくて苦しくて、涙が出そうになる。
でも、もう泣かない。
藤岡くんにはとっておきの笑顔を見せてやるんだ。
頑張れ私。負けるな私。

パンッと両手で頬を軽く叩いた私は、顔を洗って、髪を整えて、
そして、トイレを後にした。


210:ひまわり 4-2/5
09/03/23 01:00:20 atfMKZRV
「大丈夫? 長かったけど?」
トイレの前には、藤岡くんが立って待っていた。
「お腹でも壊したの?」と心配そうに私を見る。
(──!!)
まただ。
でも、もう大丈夫。
「ううん、もう大丈夫」
精一杯の笑顔で返してあげた。
「? そ、そっか。良かった」
藤岡くんも笑顔で返してくれた。
この笑顔が、一番好きなんだよね。
「ねぇ、ふ、藤岡くん………」
「なに?」
「外……行こう………」
「うん、行こうか」
私は再び藤岡くんと手を繋いで、屋外のコーナーへ出た。

藤岡くんもドキドキしているのが、手を伝って分かった。
瞬間、私の中でカチンとスイッチの入る音がした。

「待って!」
「え?」
藤岡くんが「どうしたの?」と言ったか言ってないかのタイミングで、
私は次の言葉を口から出していた───。

「藤岡くん! 好きです!!」



突然の一言に、藤岡くんは驚いて目を丸くした。
私も、今何て言ったか分からなかった。
数秒遅れて「好きです」と言ったコトに気付いて、顔が茹で蛸の様に耳まで真っ赤に染まるのを感じた。
胸がドキドキしている。ドキドキどころじゃない。
クルマのエンジンの様にドドドドドドドと細かく脈を打ち、今にも止まりそうだった。

顔を見上げて藤岡くんの顔を見ようとした。で、でも、恥ずかしくて顔が上がらない。
「あっ────」

急に視界が真っ暗になった。
ドン、と後頭部に鈍い衝撃を受け、それから先は何が起きたか私にも分からなかった。


211:ひまわり 4-3/5
09/03/23 01:01:06 atfMKZRV
──ちゃん、──ちゃん、

誰かが私の名前を呼んでいる。

──ちゃん、

だれ?

──ちゃん、

だれなの?

「……─ちゃん」
「ふぇ?」

ぼやけた視界の先に、『誰か』の影が映っていた。

「大丈夫?」
「!!」

私は目を覚ました。
あれ? ここどこ?

私は何故か簡単なベッドの上で横になっていた。
今見えるのは味気ない天井と、藤岡くんの心配そうな顔。
後頭部がじんじんする。
「急に倒れたからびっくりしたよ。スタッフの人頼んでここを開けて貰ったんだ」
ここはスタッフ用の救護室。
特別に開けさせて貰って、藤岡くんが抱きかかえて私をここまで連れてきてくれたらしい。

抱きかかえて?

「あっ─!!」
私は起き上がろうとして、しかし─、
「痛ッ!!」
ズキンと鈍い衝撃が後頭部を遅う。かなり強く打ったようだ。
「無理しない方が良いよ。壁に強くぶつちゃってるから」
そっか。
「ごめんね……」
「いいよ。でも、驚いちゃったな。あんな所で言われるなんて」
そうだ。思い出した。
私、藤岡くんに勢いで告白しちゃったんだ。
そして、頭の中が真っ白になって、そのまま倒れちゃったんだ。
また胸がドキドキしてきた。
「でも、嬉しかったよ」
「え?」
「おれも、キミが……」
藤岡くんの胸のドキドキを、何故か感じた。
そして────、
「好きだから─」


212:ひまわり 4-4/5
09/03/23 01:01:42 atfMKZRV
意識がやっと戻ったところで、私は今どんな体制で横になっているか、やっと気付いた。
私はここに運ばれてから今までずっと、藤岡くんに抱きかかえられてたままだった。
いわゆる「お姫様抱っこ」というヤツだ。
藤岡くんの体温と汗の臭い(暑い中ここまで運んだからだろう)。
そして、胸のドキドキ………。
「ご、ごめん。重いでしょ?」
私は藤岡くんに悪いと思って、起き上がろうとする。でも、
「ううん。平気平気」
藤岡くんは話してくれない。
「もうしばらく、こ、このままでいいかな?」
藤岡くんのドキドキが強くなっていく。私もまた、ドキドキが強くなっていく。
「──いいよ」
私と藤岡くんは、しばらくの間このままで居た。

しばらくして、私は改めて、もう一度、彼に告白しようと決めた。
「あ、あの、どうか聞いて下さい!」
私はじんじん痛む頭を押さえながら、簡易ベッドの上で身体をよじる。
藤岡くんも同じ様にして向き合う。

頑張れ私。ダメかもしれないけれど言ってしまえ!!
すぅっと静かに吸った息を全て吐き出すように、私は、『この気持ち』を全部彼にぶつけた。

「私、藤岡くんのコトが、好きです!!」

胸のドキドキが再び急加速した。また倒れてしまいそうだ。
でも、もう大丈夫。頑張れ私。逃げるな私!

「あ、あの!!」

「えっ?」

「良かったら!! その! あの……」
負けるな私!!

「私と、"お付き合い"してもらえませんか!!」
言えた! やっと言えた!! 一方的だったけど、言えた!!
思わず涙がこぼれそうになる。
でもまだ早い。まだ答えを聞いていない。
果たして、私の『この気持ち』は、彼に、藤岡くんに伝わったのだろうか。


213:ひまわり 4-5/5
09/03/23 01:03:51 atfMKZRV
沈黙が数十秒続いた後、藤岡くんが私の名前を呼ぶ。

「有り難う」

ああ、やっぱりダメか……。
この返事は「ダメです」という意味だ。ところが……、

「おれも、キミが、好きです」

その『好きです』という言葉には、藤岡くんの優しい想いがたくさん詰まっていた。
そして──。

「こんなおれで良ければ、どうか付き合って下さい」

「!!」

ダメだと思った。「有り難う」の時点でダメだと思った。
でも、結果は違った。結果はOKだった。
「ふ、ふじ、藤岡……くん…………うぐっ」
何故だろう、涙を必死に止めようとしても止まらない。
もう泣かないって決めたのに!!
「藤岡くん!!」
私は思わず藤岡くんに抱きついてしまった。
けれども藤岡くんは私を突き放したりはせず、その腕で優しく抱きしめてくれた。
こういうのが、「嬉し涙」って言うんだね。
「お、おれ、悪いコト、言っちゃったかな?」
「ぐすっ、うぐっ………ううん、違うの。嬉しいの。藤岡くんに『好き』と言われて、凄く嬉しいの」
「おれも、凄く嬉しいよ。でも、一つだけお願いがあるんだ」
私は彼の胸に顔を突っ伏したまま、涙を流し続ける。涙が止まって欲しいのに、止まらない。
「笑顔を、見せてくれるかな。とっておきのやつ」
「えっ……」
私は涙でくしゃくしゃのまま、顔を上げた。

「笑顔を、おれに見せてくれるかな? ひまわりの様な、優しくて、明るい笑顔を」
「ぐすっ…………、うん………」
私はハンドタオルを取り出し、くしゃくしゃの顔を拭った。
大丈夫。もう大丈夫。

「藤岡くん! 大好き!!」
大好きな藤岡くんにとびきりの笑顔を贈った。
いつものニコニコ笑顔ではない、本当の『笑顔』を。
「おれも、好きだよ」



予定では夕方まで水族館の中を全部見て、最後にイルカのショーを見る予定だった。
けれども私がやらかした事件のせいで昼過ぎまで救護室で休むコトになり、この日最後のショーを見る前に帰ることになった。

214:ひまわり 5-1/5
09/03/23 01:04:37 atfMKZRV
5.

頭はまだじんじんするけれども、藤岡くんが側に居てくれたお陰で無事に伊豆長岡駅へ到着。
帰りの電車は意外と空いていた。
三島駅からはJRに乗り換える。三島駅の隣は沼津駅。
藤岡くんとの"お出掛け"もそろそろ終わりに近づいてきた。
しかし、ここでまた事件が起きてしまった。

今日は色々なコトがあったせいか、私も藤岡くんもすっかり疲れ切っていた。
駿豆線に乗ってた記憶もあやふやだし、JRの改札を通る時も切符を入れ忘れて改札機に通せんぼされたり、
今乗っているJRも、どうやって乗ったかあまり覚えていない。
二人揃ってかなり危険な状態にあった。
「少し、休むね……」
「うん」
私は藤岡くんを枕にして、うとうとしていた。



─ちゃん! ─ちゃん!!
誰かが私を呼んでいる。あれ? 時間が戻っちゃったのかな?
「起きて! 大変だよ!!」
「ふぇ?!」
藤岡くんに揺さぶられて、私は目を開けた。
「大変だよ!」
寝ぼけ眼で周囲を見渡す。
「う~~ん、藤岡くん、何でそんなに慌てて…………あれ?」
私は一気に目を覚ました。
そこには全く見慣れない景色が広がっていた。
電車は随分と立派な駅に到着していて、車内には私たち以外誰も乗っていなかった。
ここ、どこ?
やがて車掌さんがやって来て、車庫に入るから降りるように言われ、私たちは荷物を持ってホームに降りる。
新しくはないけれど、綺麗に整備された立派な駅。すぐ隣は新幹線が停まっている。
 つんつん
藤岡くんが、私の服の袖を軽く引っ張った。
藤岡くんの顔が真っ青。一体何があったの?
「どうしよう………大変だよ」
「え?」
藤岡くんが天井からぶら下がる、駅名の書かれた看板を指さした。
そこに書かれているのは、『はままつ』の4文字。下にはご丁寧に『静岡県浜松市中区』と書いてある。
「どうしよう。このままじゃ帰れないよ」
「うそ……どうするの?!」
私たちは、たった一区間で済むところ、2時間半も延々と電車に乗り続けてしまうという間抜けなミスをしてしまった。


215:ひまわり 5-2/5
09/03/23 01:07:13 atfMKZRV
時間はまだ七時代なので、反対方向の電車に乗ればまだ帰れる。
だけど、問題は、お金。
そう、沼津に引き返そうにもここまでの運賃を精算するお金は、私も藤岡くんも持ち合わせていない。
私たちのお財布の中にあるのは、沼津までの切符と、家までのバス代を除いたらほとんど残っていなかった。
(この時、駅員さんに内緒で反対方向の電車に乗ろうとは、私も藤岡くんも思っていなかった)
「ごめん。おれがちゃんと起きていれば」
「私もごめんね。ちゃんと起きていればこんなコトにならなかったのに」

しばらくの間、ホームで呆然としていた私たちだけれど、このままでは埒があかないのでまずは改札口へ繋がる階段へと向かう。
ちょうど向かいのホームから、沼津行きの電車が発車していった。
あれに乗れればすぐ沼津に帰れたのにな……。

まずは家に電話をしようと公衆電話を探す。私も藤岡くんも携帯電話を持っていない。
そう言えば内田は携帯電話を持っているけど、あまり使っている様子は無さそうだ。まぁいいや。
やっと見付けた一台の公衆電話に藤岡くんがカードを入れて、番号を押す。
でも、藤岡くんはとても焦っていたのだろう。掛かった相手は………。
『はい、南です』
チアキの家だった。
「あれ?」
『もしもし? 藤岡か?』
「あ、あの藤岡です。すすすすみません、掛けるトコ間違えました」
『やっぱり藤岡か。どうした?』
受話器の声がこっちまで聞こえる。電話に出たのはチアキだ。
「あ、あれ? チアキちゃん? おれだけど、その、あの、えっと……」
『落ち着け藤岡。何があった?』
「あ、ごめんごめん。あの、ハルカさんに替わってくれるかな?」
『ハルカ姉さまは今買い物に出かけてる。私で良かったら話を聞くぞ』
「そっか。悪いね」
『構わないさ。いいから状況を伝えろ』
「えっと、実は……」
藤岡くんは電話に出たチアキに今の状況を伝える。
『そうか。で、吉野も一緒なのか』
「うん」
電話越しのチアキの声が、少し怒りっぽくなったのは気のせいか。
『ちょっと待ってろ。十分したらまた掛け直せ』
「うん」
『特別なタクシーを手配しよう』
チアキはそれだけ言って電話を切ってしまった。
「『特別なタクシー』って、なに?」
「うーん……おれも分からない」

十分後、藤岡くんがチアキの家に電話を掛ける。今度はハルカちゃんが電話に出たようだ。
『藤岡くん? チアキから話を聞いたわ。
 今、タケルおじさんがそっちに向かっているから、二人で改札口で待っててくれるかな?』
「はい。でも……」
『電車賃はおじさんが立て替えてくれるって。
 お家の人には私からも連絡入れておくから、ちゃんと二人で待っているのよ?』
「何から何まですみません。有り難う御座います」
藤岡くんは丁寧にお礼を言って、電話を切った。

「タケルおじさんが迎えに来てくれるって」
「タケルおじさんが?」
チアキの言ってた『特別なタクシー』とは、タケルおじさんのコトだったのか。
でも、どうしてタケルおじさんが?
私と藤岡くんは、お互いに顔を見合わせて、頭の上に大きなはてなマークを浮かべる。


216:ひまわり 5-3/5
09/03/23 01:08:18 atfMKZRV
私たちは家に連絡を入れて、それからお迎えが来るまでの間、改札口の壁際で立って待っていた。
駅の通路には座れる所がないので、こうして立ち続けるしかない。
「来ないね」
「仕方無いよ」
でも、藤岡くんが一緒だったので退屈はしなかった。
特にお喋りをしたりしたワケではないけれども(そもそも私は喋らないタイプだ)、こうして側に居てくれるだけで凄く安心した。
でも、流石にずっと同じ場所に立っていたら、ハタから見ればどう考えても不自然だ。
結局駅員さんに声を掛けられて、藤岡くんが事情を話したら、何と折りたたみ式の簡単なベンチを用意してくれた。
凄く有り難いんだけど、凄く恥ずかしい……。でもしょうがない。



「そう言えば、お昼、食べてなかったね」
「もう夜だけどね」
そう言えばそうだった。私のドタバタ騒動のせいで私も藤岡くんもお昼はまだだった。
「ちょっと待ってて」
藤岡くんはそう言って席を立ち、ホームへの階段と階段に挟まれた売店へと駆けていった。
売店は店じまいを始めた所だったけど、しばらくして売れ残ったサンドイッチ弁当と紙パックのジュースを持って戻ってきた。
「一緒に食べよう」
「…いいの?」
「うん。お腹空いてるでしょ? はい」
「あ、有り難う」
私は悪いなと思いつつも、藤岡くんから正方形に綺麗に切り取られたサンドイッチを受け取った。
だいぶ時間が経っていてレタスもトマトもすっかりくたびれているけれども、
二人で一緒に食べたサンドイッチは、前お父さんが連れて行ってくれた高級料理よりも断然美味しかった。
一人前のサンドイッチ弁当はあっという間に空になってしまったけれども、私も藤岡くんも(おそらく)満足だった。
さて、問題はジュースの方だった。一つしか無いのは……言うまでもない。
「ジュースは藤岡くんが飲みなよ」
「いや、これはキミのために買ったんだ。飲みなよ」
「悪いよ」
いくら何でも五〇〇ミリリットルの紙パックを一人で呑み干すワケには行かない。
藤岡くんだって喉が渇いているハズだ。
「いいよ!」
「悪いよ!」
「いいよ!!」
「悪いよ!!」
これでは埒があかない。そう思ったのか、藤岡くんがこんな提案をしてきた。
「じゃあさ」
まさか……。
「おれは残った半分を飲むから、先にどうぞ」
「そ、そんなの、はははは恥ずかしいよ………」
「じゃあキミが最初に…」
「それも………だ、だって………」
それって、間接キスじゃない。
「それじゃあ」
「一口ずつ飲もうか」
「そ、そうしよう」
「うん……」
結局、二人で「まわし飲み」するコトになった。
お母さんからはまわし飲みは「みっともないからやめなさい」って言われているけれど、今だけ私は悪い子になろう。

二人してとんでもない所に来てしまったけれども、こうして二人きりでずっと居られるのがとても幸せだった。
そして私は、いつの間にか藤岡くんを枕にして寝てしまっていた。


217:ひまわり 5-4/5
09/03/23 01:11:42 atfMKZRV
「お~い!!」

改札口の向こうから聞こえる、聞き覚えのある元気な声で私は目が覚めた。
現れたのはタケルおじさんではなく、何故かカナちゃんだった。
「二人とも無事かー……って心配するまでも無さそうだな」
カナちゃんが私たちを見て、意地悪そうにニヤニヤする。
私は目を起こしながら身体を起こし、そして気付いた。
私はとても目立つ所であるにも拘わらず、藤岡くんの膝の上で爆睡していたようだ。
「こんな人目に付く所でイチャイチャするたぁ、お姉さん、関心しないねぇ」
ニッヒッヒとカナちゃんに笑われ、恥ずかしさの余り、顔が真っ赤に火照る。
カナちゃんの意地悪。

少しして、タケルおじさんがやってきた。
「本当にすみません」
「すみません」
私たちが一緒に頭を下げて切符を渡すと、窓口で精算してくれた。
「親御さんにはハルカちゃんが連絡してくれたから。さ、早く乗って。急いで帰ろう」
私たちは、タケルおじさんとカナちゃんに続いて北口のロータリに止めてある横浜ナンバーのクルマへと向かう。

クルマが動き出すと、カナちゃんは早速藤岡くんにお説教を始めた。
「ったく人騒がせな奴だな」
「ごめん、南」
「お前ねぇ、吉野に何かあったらどうすんだよ! 私は吉野の保護者として凄い心配したんだぞ!!」
「だからこの通り……」
てか、私の保護者ってカナちゃんだったんだ…。
「ごめんね、カナちゃん」
「おう吉野。藤岡に変なコトされなかったか? それが一番心配だったんだけど」
「うん。まぁ……」

ところで……。
「カナちゃん」
「ん? どうした?」
「カナちゃんはどうしてタケルおじさんと一緒だったの?」
私がさっきからずっと気になっているコトを、何となく訊いてみた。
すると、
 キュルキュルキュルキュル
「うぉぉぉおおおぉぉおお??!!」
「うわぁ!!」
「きゃっ?!」
クルマが突然暴れ出した。
「え、えっと……、その………何て言うか………ねぇ? カナちゃん」
そして、何故かタケルおじさんがおかしくなり始めた。
「そ、そうだなタケル………。って何で私にふるんだよ……あははは」
「な、何って………まぁ……その………あは、あはははははは」
「あははははは、何言ってんだろね、この子は、あはははは」
何って、私はどうして一緒なのか訊いただけだったんだけど……。
タケルおじさんは仕事か何かでこっちに来る用事があったとして、そこにカナちゃんが一緒に居るのはヘンだ。


218:ひまわり 5-5/5
09/03/23 01:12:11 atfMKZRV
「そう言えばトランクにあるゴミ袋から変な臭いがするんだけど、何があったの?
 ティッシュの空き箱も2つもあるけれど」
「そろそろその辺にしておいた方が……」
途中で何故か藤岡くんが止めに入る。
「よ、よ、吉野~~、タケルが美味しいウナギ食べさせてくれるってさっ!!」
「え?! あ、そ、そうそう。ま、まだ開いてるオススメの店があるんだよね~も、も、もうすぐかなー…」
二人のテンションがおかしい。何か隠してる。
「あの……」
「藤岡も食べたいだろー? 浜松ウナギの特大鰻重!! た、タケルー! あと何分で着く~?」
「そ、そうだね~~あと5分くらいかな~? あははは」
絶対怪しい。
「りょーかい!!」
「今日は全部おじさんのおごりだー!! ハルカちゃん達には内緒だぞー!! あっはっは!!」
「あっはっはっはっは!!」
二人のテンションは上がりに上がって酔っぱらい状態で、車内はエアコンガンガンなのに熱気で窓が曇っている。

「それで」
「「え??」」
「カナちゃん達は結局、こんな所まで来て何をし…
「そういうお前らは二人で一体何をしてたんだ?」
「「うっ………」」
私がもう一度訊こうとしたら、逆にカナちゃんから今日のコトを訊かれてしまう。
「タケルは運転中だったから、私が(タケルの)電話に出たんだよ。
 ハルカからは『電車で寝過ごして、浜松に来ちゃった』とだけ聴いたんだけど、
 滅多に電車に乗らないお前らが何処で何をしていたか教えて貰おうか」
カナちゃんは反撃と言わんばかりに意地悪モード全開で私たちに迫る。
カナちゃん、もしかして誤魔化してる?
「藤岡!!」
「ハイッ!! え、えっと、その」
「吉野!!」
「内緒♪」
「内緒じゃねーよ。答えろ、この、この」
私もわざと意地悪すると、カナちゃんは私に飛びかかってきて頬っぺたをつんつんしてきた。
「きゃー☆」
カナちゃんが教えてくれないなら、私も教えてあげないもん♪
まぁ、私は藤岡くんと"お出掛け"しただけだから、隠すつもりは無かったんだけど、
ベラベラ話すと今日の『できごと』まで全部白状させられ兼ねない。
だからこれは、私と藤岡くんとの『秘密』にしておくんだ。


こうして私の今年の夏が終わった。
今年は特に色んなコトがあったけれども、とてもとても充実した夏休みになった。
特に今日の出来事は、一生忘れられないよ。
だって、大好きな藤岡くんと、晴れて両想いになれたのだから。

***

夏を代表する花「ひまわり」
花言葉は『敬愛』

私が夏で一番好きな花。


沼津に着いていよいよ彼を別れる時、私は「また会おうね」と言ってもう一度とっておきの笑顔を贈った。
藤岡くんが好きだと言った、『ひまわりの様な明るい笑顔』を。

(「秋桜(コスモス)」へつづく予定)

219:ひまわり by 久留里
09/03/23 01:18:00 atfMKZRV
異常…いや、以上で「ひまわり」はおしまいです。

吉野に関しては原作・アニメを通してあまり多くを語られていないのと、私の腕が未熟過ぎるお陰で、
本作ではすっかり別人になってしまったコトを深く反省しております。
が、技量向上の名の下に、懲りずに続編を書いていきたいと思います。

あと、この野郎氏の「メルト」は大いに参考にさせて頂いております。
水族館へ行くネタがカブっていますが、真似をしたワケではありませんのでご了承下さいませ。

220:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:20:18 VphxmbIE
わっふるわっふる!
激しくGGGGJJJJJJ!
吉野可愛いよ吉野。純情一直線な藤岡も好感度高い。
ふじかな。派だけど、ここまで描写が細かいと揺らぐw
タケル×夏奈は意外な組み合わせ…でもいい感じですた。

この幸せ感を、12話でぶちこわされなきゃいいなーw

221:名無しさん@ピンキー
09/03/23 05:12:00 DgNOTYLu
GJ!!
こういう吉野は好きです
黒吉野もいいけど、アニメだと声カワイイだけに純情吉野もイイ!!


222:名無しさん@ピンキー
09/03/23 20:53:30 atfMKZRV
>>220-221
有り難う御座います。

普段の吉野ってたぶん「こんなんじゃないかな」と思いながら書いています。
因みに私が書く吉野は、普段は真っ白である分、怒るともの凄く怖いので注意して下さい。

千秋「内田は今までに5回ほど吉野を爆発させたそうです」
内田「そんなのカウントしないでよ~~!!」

223:名無しさん@ピンキー
09/03/23 23:48:41 3TZHvbxT
エロなし、ドラマなしの小品です。興味ない人はスルーを。
需要ないんだろうなあ、と思いながらも、投下してみる。

224:一緒に・・・ (1)
09/03/23 23:49:54 3TZHvbxT
 ある日の給食が終わった後・・・。
 次の時限の授業が始まる前、チアキが教科書をぱらぱらめくって見ている
と、前に誰かが立つ気配がした。教科書から目を上げると、やってきたのは
マコトだった。まあチアキにとってはあまりしっかり見たいとは思わない相
手ではある。
 いつもはやたらと元気なマコトだが、今日はちょっと緊張しているようで、
何かを言いたそうにしている。
 「なんだ? 何か用か?」いつもの調子でつっけんどんにチアキが尋ねる。
 「いや、俺、あの・・・」
 「どうした? もう授業が始まっちゃうぞ」
 「俺、算数の参考書買おうと思ってるんだけどさ、どういうの買ったらい
 いか分からなくて」
 マコトにしては意外な質問だ。
 「へー珍しいな。勉強やる気になったのか?」
 「うん、まあ、というか俺算数苦手だろ。だからどういう参考書がいいの
 かチアキに教えてもらおうと思って」
 「まあ、やる気を出すのは悪いことではないな」
 チアキとしてもこの手の相談をされるのは嫌いではない。むしろこんな風
に頼られるのはちょっと嬉しく感じられるほどだ。しかしそういう気持ちは
表に出さず、淡々と答えた。
 「まあ、お前に向いている参考書なら心当たりがあるから紙に書いておい
 てやるよ」そういっていらないプリントの裏に題名を書こうとする。
 「いや・・・それでもいいんだけどさ、今日学校帰りに買いに行こうと思うん
 だけど、良かったら一緒に行ってくれないかな?」
 「へ? もしかして内田たちと一緒に行くのか? まさか私の家に遊びに
 行きたいとかじゃないだろうな?」宿題をする、という理由にかこつけて
遊びに来られてしまった過去の出来事が頭をよぎる。
 「違うよ。本当に参考書が買いたいんだよ。ほら、あの本屋までなら帰り
 道も一緒だろ」
 マコトが言った本屋はチアキの通学路の途中ににあるショッピングセンター
の中の中型書店である。確かにあそこなら参考書もわりとそろっているし、チ
アキが考えている本もあるはずであった。
 「うん、まあいいけど」チアキはあまり良くは考えずに答えた。
 「ありがと。じゃあ、今日帰りにね」

225:一緒に・・・ (2)
09/03/23 23:50:43 3TZHvbxT
 放課後、今日は二人とも掃除当番ではなかったこともあり、すぐに学校を
出た。チアキとしては簡単に買い物に付き合うと言ってしまったものの、や
はりマコトと二人で帰るのは何か気恥ずかしいところがあり、ちょっと後悔
していた。
 書店に向かう途中でマコトが話しかける。
 「南んちはいいよなあ。やさしいお姉さんがいて」
 「うん、まあそうかもな。一人バカな姉もいるが」やはりこの話が出たか、
と思いつつも、ハルカ姉さまのことを褒められるのはなんとなく嬉しい。
 「でも家には呼ばないぞ」
 「そんなつもりじゃないよ・・・。ところで南はハルカさんから勉強教えて
もらったりするの?」
 「いや、最近はあんまり。たまに聞くこともあるけど」チアキとしては家
事もやってもらっている上に、それ以上の迷惑を掛けたくないと考えていて、
自分から教えてもらったりしようとすることはできるだけ避けている。
 「ハルカ姉さまに迷惑ばかり掛けるわけにも行かないからなあ・・・そういえ
 ばマコトにもお姉さんがいるんじゃなかったか?」
 「うん、いるけどさ、もう俺のことなんて馬鹿にしていてぜんぜんかまっ
 てもくれないよ」
 「まあ、私がおまえの姉だったとしてもそうするだろうな」そう言いながら
 も、マコトを遊びに来させないようにしているのはちょっと可哀想なのかな、
 と少し同情もした。


226:一緒に・・・ (3)
09/03/23 23:51:28 3TZHvbxT
 チアキがマコトの姉についてさらに聞いてみると、彼女は高校生であり、
通っているのは地元でも有名な進学校であることが分かった。そうか、マコ
トのお姉さんは結構頭がいいんだ。正直に言えば、ハルカ姉さまが通ってい
る高校よりもずっと良いとされている学校である。ちょっぴり嫉妬みたいな
ものを感じた。
 (ハルカ姉さまは私達のためにあの高校にしてくれたんだ。別に成績だけ
 なら負けてはいないさ)
 別にそんなことを気にする必要はないのだが。

 書店ではチアキの考えていた参考書と問題集はあっさり見つかり、それら
を買った。
 「買っただけじゃ駄目だぞ。毎日ノルマを決めて繰り返すことが大事なん
 だから」
 「分かったよ。ありがとう、南」
 「ああ、明日からちゃんとやったかどうか確認するからな。じゃあこれで・・・」
 チアキが帰ろうとすると、マコトがあわてて言った。
 「待ってよ、まだ時間あるし、アイスでも食べていかない?」
 「アイス?」
 「ここのフードコートにあるでしょ。あそこのアイスの店。結構おいしん
だって。姉ちゃんに教えてもらったんだ。今日はチアキに助けてもらったか
らお礼でおごるから」
 (お姉さんにかまってもらえない、なんて言っているけど、結構仲が良い
 んじゃないか?)チアキは考えた。
 「本当にいいのか? うんまあ、そう言うなら」
 その店はチアキも知っていて、食べに行ってみたいと思っていたところで
ある。そんなに安いものではないはずで、おごってもらうのは少し悪い気も
した。


227:一緒に・・・ (4)
09/03/23 23:52:18 3TZHvbxT
 フードコートのテーブルにすわり、チアキはストロベリー、マコトはチョ
コレートのアイスを食べていた。噂どおり確かに美味しいアイスクリームだった。
 「悪いな、こんなことでおごってもらっちゃって」チアキにしては素直に礼
 を言った。
 「全然いいよ。で、南、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」
 「何だ? また質問か」
 「うん、あのさ、南ってどこの中学を受けようと思っているのかな、と思って」
 「ふーん、なんでそんなこと聞くんだ?」
 「いや、もしかしたら俺、俺も中学を受験するかもしれないし」
 「まさか・・・というか、お前受験なんてまっぴらだって前に言っていなかっ
 たか?」
 「うん、いやでも、そうでもないというか、いろいろ理由があるというか」
 「理由って? お姉さんが進学校だからか? お前も中学受験しろって言
 われているのか?」
 マコトの家は教育熱心なのだろうか?
 「そういうわけでもないよ。参考までに聞きたいんだよ」
 「別に私の行きたい学校が参考になると思えんが・・・。こんなこと言うのは
 悪いけど、今のマコトの成績じゃ難しいと思うぞ」
 「でも知りたいんだ! 俺、南と同じ学校に行きたいと思って・・・」勢い余
って言葉が出てしまったという感じだったが、最後の方は消え入りそうな声
になり、恥ずかしそうに顔を背けてそういった。

228:一緒に・・・ (5)
09/03/23 23:52:54 3TZHvbxT
 「え?」答えにちょっとびっくりしてチアキも言葉に詰まる。
 「俺、今のクラス楽しいし、南たちと一緒の学校に行きたいんだよね。実
 は内田もそんなこと言ってた。わたしもそろそろ勉強がんばろうかな、って」
 「あいつがねえ。当てにはならんと思うが」
 「俺もがんばるからさ、南に勉強教えて欲しいんだ。」
 「ふーん、まあほんとに続くかどうかわからんが」相変わらず冷たい感じ
で言い放ったが、チアキとしては意外なことに、今のマコトの言葉はとても
嬉しく感じられた。私も内田とかマコトと別れたくない、中学でも一緒にい
たい、今まで意識したことはなかったが、確かにそう思える自分がいること
に気づいた。
 「私も・・・」言いかけたが、どうもそれを言葉で言うのは恥ずかしい。「ま
 あしっかりやれよ、それに・・・」
 「それに?」
 「別に地元の中学でもいいじゃないか。カナっていうバカ先輩がいて、お
 前とはいい組み合わせだぞ」ちょっと笑いながらそう言う。
 「うん、まあ、それも楽しそうだけどね」マコトもいつもの元気さを取り
 戻した感じで続けた。「俺もうカナの中学の後輩でもあるんだよね」
 「はあ?」
 「とにかく勉強がんばるから」そういってマコトが立ち上がった。
 「調子だけはいいな」最後の言葉の意味を不思議に思いながらも、チアキ
 も笑って席を立った。

おしまい

229:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:16:32 2OzDuWUi
藤岡とマコト、どっちが千秋と将来的に結ばれるのだろうか

230:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:33:20 1sM8GI/B
>>228

むずがゆい初恋の初期っぽくてGJ。
気づいた時には…って感じかな?

231:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:18:44 2KingbJO
>>229
藤岡→カナ
マコト→ハルカ
なだけにチアキが幸せになるビジョンが浮かばないぜ・・・
藤岡への片思いで終わるという事も・・・

232:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:27:43 xMMe1JvH
>>240
それは間違っているじゃないかぁっ!
いいか、南ハルカはマコトとやらに言い寄られるわけだ…
すると南ハルカはうつむくわけだ…
そこで俺がそっと現れる、するとどうだ
二人の愛が生まれたではないか!
南ハルカと結ばれるのは、保坂であるわけだ。

233: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 02:40:46 xMMe1JvH
カナ「おい藤岡。ちょっと」
藤岡「え?どうかしたの?」
カナ「いやな、バレンタインデーもホワイトデーも何もしてないだろう」
藤岡「あぁ、そっか…休みだったもんね。それで、それがどうかしたの?」
カナ「そこでだ!これをやる!」スッ
藤岡「へ?」
カナ「カナ様じきじきのチョコだ!」
藤岡「へぇっ!?」
カナ「開けてもいーぞっ」
藤岡「あ、開ける…」シュルシュル
カナ「ふっふーん。どうだまいったかー」
藤岡「あ、ありがとう、南…」
カナ「という訳で藤岡!明日をホワイトデーとする!お返し楽しみにしてるぞ!じゃな!」スタスタ
藤岡「え、ぁ、わかった…」

藤岡「…どうしよう…とりあえずこれ…」

234: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 02:57:41 xMMe1JvH
藤岡「え、えっと…ホワイトデーのお返しは、クッキーかホワイトチョコなんかが一般的…なるほど」
藤岡「南が何欲しいのかわからないし…とりあえずホワイトチョコならいいかな」

翌日のアフタースクール

藤岡「どどっどうしよう、緊張してきた…ただ渡すだけなのに…」ギュッ
カナ「おー藤岡。待ったか?」
藤岡「えっ?あ、いや、大丈夫。うん」
カナ「んー、ならいーや。で、今日はホワイトデーだな!」ニコニコ
藤岡「(かわいい…)あ、うん、これ、昨日のお返しっ…」スッ
カナ「…あれ?箱が熱い…やっぱり待ってたんじゃないのか?」
藤岡「えっ、いや、いいよ、仕方ない事だし…」
カナ「んー、せりゃー!」パカッ!
藤岡「あ…」
カナ「んー、やっぱり少し溶けてるなぁ。今日はちょっと暑かったしな。あ、手に付いた」ペロペロ
藤岡「ご、ごめん、何か拭くもの…」
カナ「いいって、美味しいから舐めとるよ」チュパッ
カナ「結構付いたな…これ持っててっ」
藤岡「うん…」
カナ「もう付いてないかな…ん、持たせたら藤岡にも付いちゃったな。手貸して」ハムッ
藤岡「ー!?」ビクンッ
カナ「んー美味しかった…あれ、藤岡?」

藤岡の意識がホワイトアウトするデーでした。
完?

235: ◆yuRiYuRiyE
09/03/24 03:07:33 xMMe1JvH
おまけ

リコ「んーんーんー忘れ物~♪」
リコ「…あら、教室に誰か…あぁん藤岡君!」
リコ「…あれ、カナも?…二人っきり!?」
リコ「どういうことなの…とりあえず近くに…」
リコ「ふむふむ…手に付いた?何のことかしら」
リコ「舐めとる?全く、いやしい事を…美味しい?」
リコ「藤岡君の…美味しいのが…手に付いたから…舐めとる?」
リコ「…むふぅー!?」
リコ「ちょっとどどっどういうことなの!?学校で?…いやそれよりも!」
リコ「あぁぁもうわからないわ!」ダッ

翌日
リコ「おはようケイコ…」フラフラ
ケイコ「あ、おはようリ…どうしたのそのクマ」
リコ「ちょっと、寝付けなくてね…悪いんだけど、宿題あったわよね…見せてくれない?」
ケイコ「珍しいわね、どうしたの?」
リコ「昨日忘れ物しちゃって…取りにきたら、予想外の出来事がね…」

おわり

236:名無しさん@ピンキー
09/03/24 03:33:56 ISvtMvRn
GJそして>>240に期待


237:名無しさん@ピンキー
09/03/24 04:45:13 P/yPTYX0
>>231がそんな事言うなら絶対チアキを幸せにしてやるよバカ野郎!
藤岡もマコちゃんもカナもハルカも全員チアキと…!

238:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:14:30 cXs3L2M5
>>232
おまいさんが保坂なのだけは、分かった

239:224
09/03/24 22:33:52 /aPPmwm3
>>229
やっぱりマコトですよね、私的には。

ついでに告白してしまうと、6スレ目「思い出」、7スレ目「こぶ付きデート」
も私の犯行です。よかったら7-073の名前にしておいてくださると幸いです。
>保管庫管理者さま


240:久留里
09/03/24 23:06:43 5Ndr7RtP
>>239
了解しました。

今、4スレ目を保管中です。


241:224
09/03/25 00:08:40 0P/zO0uo
>>240
ありがとうございます。

242:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:12:36 asZvnfKP
保管庫みていると、エロなしや微エロのSSが多いですな。みなみけは。
このスレ的には間違いなんだろうケド。

243:エロなしのひと
09/03/25 00:13:28 bZu2nopU
あっしもマコト派っす

244:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:16:55 gz3d/WrY
千秋は藤岡と結ばれるべきだな、初恋で失恋はキツイだろうし
マコト?たぶんこち亀の某キャラみたいに本物の女になっちゃってるさ

245:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:20:48 JH62YooN
藤岡へのあれは恋じゃないと思う

246:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:24:34 bZu2nopU
「好き」ではあるんだけどねー

247:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:25:48 km9LBPcy
トウマに男として藤岡と接するよう言ったり
カナの水着姿にドキッとした藤岡にムッとしたり
なんなんだろうねいったい

248:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:27:30 bZu2nopU
藤岡はカナしか眼中にないんだけど

ていうか、藤岡のバヤイ、カナ、リコ、トウマとかもう
よりどりみどりで内科医

249:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:29:20 qfLfyaAY
このスレやベー別世界だ。
みなみけ信者として見てられないもの多いし。

250:名無しさん@ピンキー
09/03/25 03:04:16 BSIdNRnV
チアキは藤岡のことはあくまでも
父親として見ているのだろう
お父さんにおもいっきり甘えてみたい
そんな一心だろう
そしてゆくゆくは親子での近親相姦まがいなことを・・・


うーん、いまいちだな

251:名無しさん@ピンキー
09/03/25 03:46:10 HgrtR2df
藤岡がカナとくっついた場合、トウマは身を引くタイプ、
チアキは略奪愛に走るタイプに思えてならない
リコはヤンデレ化してNice boat.みたいな

252:名無しさん@ピンキー
09/03/25 07:32:46 0W89WuYc
>>251
藤岡がカナとくっついたら藤岡が義理の兄になる→千秋ウマーじゃないのか

253:名無しさん@ピンキー
09/03/25 08:38:52 UYLaK29R
死んだかどうかはともかくチアキは物心ついてから父親との接触が皆無っぽいからその穴埋めだよな
冷静に藤岡の想いがカナに届くのか案じるシーン見ると恋愛感情が入り込む余地無さそうに見える
まあそれじゃエロパロ的にはつまんないけどね!

254:名無しさん@ピンキー
09/03/25 09:43:31 MiFOr4uM
>>250
すまん、立て読みして嗚咽した

255:名無しさん@ピンキー
09/03/25 12:09:57 GIQ/CXVB
>>254
つ正露丸

256:名無しさん@ピンキー
09/03/25 23:57:33 asZvnfKP
はだかエプロン!

257:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:40:51 3ybIDErt
「はだかエプロン」と言い出す女子中学生なんてなかなかお目にかかれないだろうなあ。

258:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:22:19 94qHNKen
どうだろう
ここは一つ夏奈が藤岡をひん剥いて裸エプロンにする話ってのは

259:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:32:48 jG1Fuu2n
>>258
それよりはマコトが下着姿のカナに一枚ずつひんむかれて手古希されて射精した後マコトがカナのブラをとり胸もんだあとパンツ脱がして
カナを生まれたままにしたらカナ自身が陰毛剃ってマコトがイカセタあとドッキングというやつ読みたい

260:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:45:04 3ybIDErt
日本語でおk

261:名無しさん@ピンキー
09/03/26 04:52:43 wZJfhtJV
千秋の裸エプロン(*´д`*)

262:名無しさん@ピンキー
09/03/26 07:28:24 pGRYRLPT
マコト×冬馬マダー?

263:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:08:33 ykA1W80h
ここは敢えてマキ×マコちゃんの展開から、終盤はマコト×マキになってしまう話を

264:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:21:16 NU48WMiy
おかえり11話を見るとマキの身長が内田とたいして変わらない件

265:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:23:56 TqCLVoc0
マコちゃん〆てるマキと、〆られてるマコちゃんには萌えますた

266:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:25:15 Yxbn4WDC
アニメのマキは伸びたり縮んだりしてる
ああ・・あの持ちやすい頭をガシッとつかんでみたい・・・

267:名無しさん@ピンキー
09/03/26 15:27:47 494g8fgk
脱衣所のカナとチアキの身長もほとんど同じくらいだった

268:名無しさん@ピンキー
09/03/26 15:29:40 TqCLVoc0
チアキの慎重は、ほいっぷ分差し引かんと

269:名無しさん@ピンキー
09/03/26 16:03:06 1s/zVbAI
健康診断でチアキの身長を測る際、頭の上のアレはどうするんだろう?
上からバーでグシャッと、かなぁ。

270:名無しさん@ピンキー
09/03/26 18:43:26 QTrXhYAS
>>269
・バー離したら元に戻るよ
・バー離しても潰れたままだよ
・バーなんかにはびくともしないよ
・バーをすり抜けて存在してるよ

271:名無しさん@ピンキー
09/03/26 19:19:45 TqCLVoc0
・バー避けますよ?

272:名無しさん@ピンキー
09/03/26 19:40:03 Yxbn4WDC
・バーに刺さるよ

273:名無しさん@ピンキー
09/03/26 21:39:40 TNqY9Qcz
>>248
ごめんなさい。吉野とくっつけてごめんなさい。
懲りずに続編書きます。いまネタ集め中。

274:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:56:14 vZyrUpZD
スレ違いかも知れないけど

おかえりはもしかして今度最終で最終回かな?予告的にはそれっぽく感じたんだけど

275:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:58:51 vZyrUpZD
↑日本語ミスった

スマン

276:名無しさん@ピンキー
09/03/26 23:35:02 TNqY9Qcz
>>274
すれ違いですけど、つぎで最終回です。
で、最終回のオンエア日にSS投下ですね? 楽しみに待ってます。

277:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:02:32 2+FHc7k3
おかえりの次がおきまりな気がする

278:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:06:35 m56Oc5I1
ただいま

279:名無しさん@ピンキー
09/03/27 02:09:22 oJhAq7hd
おかわり

おかえり

おやじがり

280:名無しさん@ピンキー
09/03/27 08:43:06 TeCPFVRc
いや、「おかわり」の次は「おざなり」だと思う(w

281:名無しさん@ピンキー
09/03/27 08:45:50 TeCPFVRc
「おさわり」という可能性もある

282:名無しさん@ピンキー
09/03/27 10:18:30 9U4MeIi6
みなみけ おことわり

283:名無しさん@ピンキー
09/03/27 12:23:58 Dr2WrQhY
皆落ち着けよ…

おとなり だろ?

284:名無しさん@ピンキー
09/03/27 12:27:24 RP8e1nJh
みなみけ ざりがに

285:名無しさん@ピンキー
09/03/27 14:52:10 nkZ4Uoog
>>283
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

286:名無しさん@ピンキー
09/03/27 16:08:52 qoqUYC/r
主人公の女の子がチアキに似てるとか言う理由で
とらドラとかいうアニメを今更見始めた自分を許してくれとは言わないよ

アニメはみなみけとはじめの一歩しか見てなかったんだけど
このアニメも人気あったみたいで……チアキかわいいよチアキ

287:一年ちょっと後くらい@エロなし1/2
09/03/27 19:28:17 RP8e1nJh
これは、筆者の中二的妄想による物語です。
過度な期待をしないでください。
なお、画面のスイッチはちゃんと入れてから読んで下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 明日は小学校の卒業式。
 ハルカやカナの進学祝いも兼ねた前祝いパーティーへ、マコトとトウマも呼ばれていた。
 南家のあるマンションの前で二人はばったりと会って、一緒に部屋の方を見上げた。
「あーあ、ここに来るのもこれで最後か」
 いつもの『マコちゃん』になってるマコトは、溜息まじりに言った。
「どうしてだよ。またくれば良いじゃないか」
 トウマは意外そうな顔をして訊いた。
「ほら、声」
 マコトの声は、半年前と比べて少しハスキーになってる。
「ああ、そうか。男なの忘れてた」
「そ、そんなぁ~」
「ごめんごめん。で、どうするのさ」
「来年から受験だからなかなか来れなくなる、ってことにする」
「そっか、中学生なんだっけ」
「うん。実は、カナにはもう頼んだんだ」
 マコトは寂しそうに苦笑した。
「しょうがないな、そればっかりは。でも今日は楽しもうぜ」
「うん。行こうか」


288:一年ちょっと後くらい@エロなし2/2
09/03/27 19:28:52 RP8e1nJh
 ふたりはエントランスから中に入り、エレベーターに乗った。
 こうして並んでみると、トウマのほうが少し背が高い。この年頃にありがちなことだ。
「トウマは、いつまで『オレ』でいる気?」
「うーん、別に女なの隠してるわけじゃないしなあ」
 と言いつつも、トウマの脳裏に藤岡の姿がよぎる。
「『あたし』とかにするかい?」
「それも変だ」
「じゃあ『ボク』で」
「考えとく。兄貴にでもクレーム付けられたら、変えるよ」
 がらっ。
 エレベーターの戸が開き、いつもの廊下が目に入る。
「ほんとに、もう来れなくていいのか?」
 トウマは降りながら訊いた。
「いいんだ。みんな同じ中学だしね」
 マコトが、いつもの髪留めを付けながら降り、少し先を歩く。
「ハルカさんに、会えないぞ」
 思わず「あ」と立ち止まるマコト。
 停まれずトウマが追突して、軽く抱きつく格好になった。
「あっぶねえな」
「へえ……トウマも、女の子なんだなあ」
 背中の感触が、一瞬だけマコトの心をくらり揺らがせる。
 でも……
「何考えてんだ。元から女だよ」
 というトウマの一言で、我に返った。
「オレは今日まで女、だけどね。さあ、今日は楽しくやろう!」
 振り返り、笑いかけるマコト。
 その笑顔に、こんどはトウマがくらり。
 マコトはそんなことには気がつかず、南家のドアベルをならした。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
 当初の想い人が戸を開き、出迎えた。
 その先の部屋からは、二人が「今」想う相手の笑い声が聞こえた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうすぐ、三期もおわりだね

289:名無しさん@ピンキー
09/03/27 20:06:53 4pCMejcW
>>288

GJ!!
なんか感動した

290:名無しさん@ピンキー
09/03/27 20:46:16 m56Oc5I1
マコトはイケメン

291:名無しさん@ピンキー
09/03/27 22:09:24 VdnryGai
続きを激しく所望する! この冬馬なら愛せそうだ。
おかえり冬馬が出過ぎだったからねぇ。

292:名無しさん@ピンキー
09/03/27 23:30:55 RhJdLTCY
ここで終わるからえーんとちゃう?

293:名無しさん@ピンキー
09/03/28 00:38:03 T4hBY23b
第四期はクラスメイトのケンイチを中心とした
みなみけ おだまり

294:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:13:56 GI1ilXIu
十年後のみなみけ
ハルカ→そこそこの会社でそこそこの給料を貰っているOL。
カナ→以外や以外、今や明るい性格で人気者な小学校の教師に。
藤岡→スポーツ用品の製造会社に勤務、サッカーは趣味の範囲で続けている。
保坂→半裸。
チアキ→花も恥じらう大学一の美女に、ただ未だに藤岡が来ると彼の元に座る。
トウマ→スポーツインストラクターになるべく専門学校で勉強中、藤岡が気になりはじめるがなかなか「サッカー友達」の領域から抜け出せない。
マコト→高校で音楽に目覚め現在ストリートミュージシャンとして夢を追っている、ただハルカの心に歌は未だ届かない。
プレーン→どっかの大学生。

295:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:23:09 BNJI+VIH
>>286の浮気者を許すことはできないな。このバカ野郎!

296:名無しさん@ピンキー
09/03/28 04:45:36 wWdfnZQg
>>288
GJ!!!

別れ際で号泣するマコちゃんが浮かんだ(*´д`*)

297: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:17:46 v1E5yWC5
それは何でも無い平日の夕方のこと。

用事があり帰宅するのが遅くなった藤岡が鞄を取りに教室へ行くと、
誰もいないと思っていた教室で誰かが机に突っ伏しているのを発見した。

(もしかして・・・)

と思いつつ近くで確認すると、やはりそれは彼の想い人である南夏奈その人であった。
どうやらぐっすりと寝ているようだ。
おそらく帰りのHR中に寝てそのまま寝続けていたに違いない。
普段活発な夏奈の無邪気な寝顔に思わずドキリとする。
しかし時間が時間の為、名残惜しくはあるが夏奈を起こさなければならない。

「おい、南、もう起きないと学校閉まるぞ」
「んん・・あぁ・・・よく寝た・・・」

のんきに伸びなんかしてるが、そんなたわいも無い仕草も藤岡の目には魅力的に見える。

「・・おぉう!なんだ藤岡か、ってもうこんな時間じゃないか!急ぐぞ藤岡!」
「え?あぁ・・そうだね、早く帰ろうk」

答える間もなく夏奈は教室をダッシュで飛び出し靴箱へ向かい走り出す。
若干遅れを取ったものの藤岡もそれに続く。

「南、結構暗いから走ると危ないって!」
「なんだよ、番長の癖に心配性だなぁ」

298: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:19:31 v1E5yWC5
夏奈が走るのを止めた。気づけば既に昇降口近くまで来ているようだ。

「大丈夫だって、この夏奈様の手にかかれば学校の中なんて目をつぶって後ろに歩いても・・・っと!うわ!」
「南!」

ちょっとした段差に躓き後ろに倒れそうになった夏奈をすんでの所で藤岡が引き戻す。
その間、コンマ2秒。

「・・・危なかった・・・大丈夫か南?」
「え・・あ、あぁ・・その、うん、ありがとうな」

藤岡がふと我に返ると体勢がちょうど夏奈を正面から抱きよせる状態になっている。

(・・・・・!?!)
(・・やっぱり近くで見ても南ってかわいいな・・・・・じゃなくて!)
(うわどうしようこれヤバいというかこれ以上近くにいるともう色々と耐えられないというかなんというか・・・・・!!)

夏奈への藤岡史上最大接近記録を軽く突破したことに対し既に思考回路はショート寸前に陥り、あえなくフリーズ。

と、その時夏奈が突然電源が入ったかのように藤岡から身を離した。

「そそそうだ!今日は早く帰らなきゃいけなかったんだ!あ、ありがとうな藤岡!」

藤岡再起動。

「あ、あぁ・・そうなんだ、じゃあまたあしt」
「じゃ・・じゃあな!」

藤岡が答え終わる前に、夏奈は不自然なほどに焦って
まるで何かから逃げるみたいに全速力で去って行った。

「・・・・・・」
「・・・・・・・俺、嫌われたかもしれないな・・・・」

去っていく夏奈の、おそらく夕日のせいで赤く染まっているのであろう耳をぼんやりと眺めつつ、
藤岡はしばし呆然と立ち尽くしていた。

299: ◆954/z7MI/s
09/03/28 05:22:18 v1E5yWC5
自給自足でふじかな書いてみたんだけどお口に合いますでしょうか?
とりあえず夏奈サイドの方も書こうかなとは思ってるんですが

300:名無しさん@ピンキー
09/03/28 05:29:46 9Fa+bypX
GJ! 甘酸っぱくてイイネイイネー。
ふじかなは最高だぁ。

301:名無しさん@ピンキー
09/03/28 12:57:39 C7YPrc4X
>>294
まさかトウマは十年後でも女の子であることが藤岡にバレてないのか・・・?

302:名無しさん@ピンキー
09/03/28 13:00:37 a9rLrWWd
余計な脂肪はあれ以上つかなかったのか
チアキ大勝利

303:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:07:46 tPQ6xJnN
もうプールと言えばこのアクシデントは必須ですよね、
4レスほどカナ×藤岡です

304:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:08:30 tPQ6xJnN
「おいおい、何やってんだよ!!」

辺りに響き渡るカナの大声。
まだ肌寒い春休み前、カナは藤岡、ケイコ、リコと室内プールへ来ていた。
そしてなぜカナが血相を変えて藤岡に怒鳴り声をあげているのかと言うと……

「だ・か・ら! お前が鬼だろ!? じゃんけんで決めたんだからしっかりしろ!!」
「いや……でもさ、南。ほら……なんて言うか、タッチとかどうすれば……」
「そ、そうよカナ、藤岡君は男の子なんだから……」
「あ、あのさ、ちょっと……えっと……」
鬼ごっこの鬼になった藤岡が、恥ずかしがってゲームを開始しないのが原因だった。

怒りがおさまらない様子で右こぶしをフルフル震わせるカナ。
困った表情で気まずそうにする藤岡。
それを必死にフォローしようとするケイコ。
周りの視線と困った藤岡の表情に一人オロオロするリコ……
カナは藤岡の目をキッと睨みつけると、ため息をついてその拳をゆっくりと水中へしまった。

「もういい。じゃあ私が鬼やるから、お前たちは逃げろ」
「え……?」
「ほら、10数えるぞ。いーち、にーい、さーん――」
「と、とにかく、これ以上カナの機嫌を悪くしたら大変だから逃げましょ……」

ケイコの言葉に2人は頷き、一斉にカナから逃げ始める。
試合会場は流れるプール……3人はなぜか必死にその流れに逆らい走り続けた。
そしてカナが10秒数え終えたその時――

「じゅーう……っと、よーし! 行くぞ! お前たちー!! ……って、」
「はぁ……」
「何してんの……? ケイコ」

ケイコは早々と力尽きて流れに負け、カナにしがみついていた。

305:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:10:26 tPQ6xJnN
「まあ何はともあれケイコは捕まえたー! 後は残り二人だ!」
「あっ、ちょっと、カナ―」
無残にも下流へ流されていくケイコを余所に、二人に襲いかかる魔のツインテール。
二人に近づくカナとの距離とは裏腹に、藤岡とリコの距離は徐々に開いて行く。

「ハァ……ハァ……、ふ、藤岡君、ちょっと、まって……」
「え? あっ、だいじょうぶ?」
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃー!! 待てリコ、……ふーじーおーかぁー!!」
「うわっ、南!? い、急がないと! さぁ、手につかまって!」

カナの表情を見て、藤岡の背筋を悪い予感が走る……
(南……タッチする時、どさくさまぎれに強烈な一撃を入れるつもり……!?)
急ぐ藤岡、しかしその差し出された手を前に、モジモジしてウネウネするリコ……

「そ、そんな、急にぃ……手とか、に、握るなんて……や、やだ、私ったらなに考えて―」
「おっと、リコ捕まえたーっと」
「は、はぽぱぶくぶく…………」
「さて、残りは一匹……覚悟しろ!」
「くっ……! ごめん、みんな!!」

沈むリコ……
藤岡は走った。普段からサッカーで鍛えている脚力をつかい、全速力で!
「おおっ! なんだなんだ、やる気あるんじゃないか!」
その姿を嬉しそうに眺め、そして藤岡を追いかけ始めるカナ。
しかし運動神経が良い方とは言え、脚力勝負で本気の藤岡にかなうはずがない。
さっきまでとは違い徐々に開いて行く二人の距離。そして1分後、

「よ、よし、いくら南でも……結構逃げ―」
「甘いな藤岡……お前は実に甘いっ!」
「なっ……! いつの間に!? ……って言うか、それはありなの?」
「あり!!」

カナはプールからあがり、プールサイドを走っていた。

306:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:11:32 tPQ6xJnN
「藤岡、もはやこれまで……お前は良くやったよ」
「あ、あははっ……」
「これで心置きなく……しね! ……必殺! カナ様デンジャラスダーイブ!!」
「うわあぁぁぁっ!!!」
『ピィーーーー!!!!!!』

その笛の音は、プールサイドを走っていたカナへ向けられたものなのか、
飛び込みに対するものなのか……それともゲーム終了を意味する笛だったのか……
プールへ飛び込んだカナは、後ろからガッチリと藤岡の首を腕で締め付けていた。

「どーだ、まいったか!」
「ま、まいりました……っ」
「そーか、そーか。じゃあ次の鬼を――」
「……?」

しばらくそのままの体勢で硬直するカナ。そして、突然周りを見渡し始める。
二人の後方20m……水面にプカプカと浮かぶ布きれがケイコの頭に引っ掛かった。
「……なにこれ? 布……? はぁ……また視力落ちたかな……」

「あ、あの、南……そろそろ離れてくれないと、その……胸とかが……」
「う、動くな藤岡! 今、プールでは定番中の定番ともいえる事故が起こった!」
「事故……? でも、あのさ……さっきから柔らかいのが背中に……」
「いや、しっかり背中にひっつけないと見えちゃうから!」

普通の人にはだいたい伝わるカナの説明。
しかし完全に頭の中が真っ白になっている藤岡は、急いでこの状況から抜け出そうとした。
そう、なんとしても下半身に変化が現れる前に……

「ごめん、南! やっぱりオレ……っ!!」
「う、うわっ、バカ! 暴れるな!!」
「いや、でもこう言うの……嬉しいけど、良くないと思うから!」

なんとか強引にカナの腕をふりほどき、体の向きを入れ替える藤岡。
そしてカナの方を向いた瞬間……

――むぎゅっ!!

307:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:13:13 tPQ6xJnN
「み…みなみ……!?」
「う、うるさい! って言うか、こち見るな!」
「いや、見るなも何も……こんな正面から抱きつかれたら…………え? ええ!!?」
「……だから、見るなって言ってるでしょうが!! このバカ野郎!!」

藤岡の胸の少し下、そこに密着しているカナの胸。
本来それを隠す水着はとうの昔にケイコの元へ。
そして今、その胸を隠すのは藤岡の体で……
藤岡の体にはつぶれたマシュマロが二つ密着していて、
その押しつぶされたマシュマロの谷間には少しプールの水がたまっていて……

「み、み……みなっ、みな……っ、みなみ、み、みみ……水……水着がッ……」
「いいか藤岡、私が公衆の面前で恥をかくかどうかはお前次第だ」
「は、はい!?」
「こんな所でポロリなんてしてみろ。人の視線をいっぺんに集めちゃうでしょうが」

と、カナは言うものの、実際のところすでに男女がプールで抱き合ってるわけであり、
それは既に十分周りの視線を集めていて……リコは気を失って流されていて…………
そして、それ以上に深刻な問題は―

「……ん? なんだこれ? 硬い……?」
「うわっ! 南!? そ、そんな所、触っちゃ……ッ」
「!!? お、お前!! お、おかしな事考えてるんじゃないでしょうね!?」
「そ、そんな事は無いけど、ほら、これは、その……生理現象っていうか……」
「あっ……! こ、こら! 妙なもん、妙な所に擦り付けるんじゃないよ!!」
「みょ、妙な所ってドコ……いたっ、痛い痛い! ちょっと、南、殴らないで……ッ」

そうこうしているうちに、水着を持つケイコの所まで流されてゆく二人。
カナは水中に潜ると器用に水着を装着し、藤岡の頭にチョップをお見舞いする。
何発も何発も……カナは顔を真っ赤にして叩き続けた。
そしてカナの気がようやく済んだ頃
上流の方から一周してきたリコが、どんぶらこ、どんぶらこ……と、流れ着いたという……。

308:この野郎
09/03/28 18:14:12 tPQ6xJnN
押しつぶされた胸は皆のロマンだ! ……ってばっちゃが言ってた

309:名無しさん@ピンキー
09/03/28 18:29:35 rl7QbE2z
>>308
ふじカナキタァァァァ!
GJだよこの野郎!

310:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:29:20 zjZ+tNxh
>>308
素晴らしい!!
ありがと!

311:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:58:57 2U8TT3xv
>>308ほか
みなさん投下GJです。
あとでゆっくり読まさせてもらいます。

あと、この野郎氏の「メルト」本編のうち、4スレ目に投下された分を保管し終えました。
Part 32まで保管しましたが、まだ番外編とその続編が山ほど残っているので、順次保管いたします。


それと、2スレ目で2-939氏が投下された「雨音」ですが、続編は無い模様なので
私がこれを「原案」にしてイチから書いたらアレですかねぇ。
URLリンク(www37.atwiki.jp)


312:名無しさん@ピンキー
09/03/28 23:13:24 zjZ+tNxh
>>311
いいと思いますよ!
是非ともお願いします、、

313:名無しさん@ピンキー
09/03/28 23:30:04 tPQ6xJnN
>>311
Part32……? 生まれてきてすみません。お疲れ様です

314:名無しさん@ピンキー
09/03/29 00:35:24 /gENH67W
藤岡×アツコの続きはいつまで待てばいいんですかィ…?

315:名無しさん@ピンキー
09/03/29 01:31:35 vOhkO2mH
藤岡のアソコの続きか・・・

316:名無しさん@ピンキー
09/03/29 01:33:34 QgaWxjbN
藤岡はいい体してる

317:名無しさん@ピンキー
09/03/29 02:35:22 AgcSYqEe
藤岡×アツコとか原作で絡みの無いキャラ同士のは、
まさにエロパロって感じで好きだ
でもその分書き手の妄想力が必要だから難しい・・・

318:名無しさん@ピンキー
09/03/29 02:55:07 DB79LsgN
>>311
どうぞどうぞ

319:名無しさん@ピンキー
09/03/30 00:16:27 hag/Tv1g
トウマが藤岡を襲う話が見たいです
「や、やめろトウマ!男同士でこんな…アッー!」
「だから女だって言ってんだろ!少しは信じろよ!」

320:名無しさん@ピンキー
09/03/30 01:37:37 Y37NO1T1
>>319
そしてトウマが全裸になり、おまたを藤岡に押し付けて女を証明するんですね。わかります

321:名無しさん@ピンキー
09/03/30 01:59:06 a0XaLG/m
トウマはSでもMでもいけるな
チアキはマグロなイメージ

322:名無しさん@ピンキー
09/03/30 02:24:32 aFezGpmh
今日のアニメでようやく千秋がかわいいと思えるようになったよ。結局どっちの姉ちゃんも大好きなんだな

323:名無しさん@ピンキー
09/03/30 02:37:00 KgSHe0EX
最終回なんだから千秋はもっと藤岡といちゃいちゃして欲しかった

324:名無しさん@ピンキー
09/03/30 05:47:20 7sUIM1ID
>>308
こんにゃろー様GJであります

325:名無しさん@ピンキー
09/03/30 12:51:42 VwWc818L
>>319
むしろ千秋とトウマでが藤岡を使って性技対決を
「私のほうが1回多くイカせたぞ!」
「で、でも出した量は少なかっただろ!!」

326:名無しさん@ピンキー
09/03/30 14:47:30 882tRXDt
二人ともまだそんなテクはもっていない(w

まあ藤岡をどれだけ興奮させられるかがカギかな。

327:名無しさん@ピンキー
09/03/30 16:42:55 a7DLvsZQ
「カナ! カナ!!」
「お、おおっ? な、何だトウマ、急にどうした?」
「カナがみかんを取りに行ったまま帰ってこなくなる夢を見たそうだ」

「ハルカ……」
「ん? どうしたのアツコ?」
「なんかハルカが学校を辞めちゃう夢見たんだって。……ってか、あんた達二人重なると……胸の迫力が……」

「アツコ先輩ッ!」
「え……? ええ!? ふ、藤岡君!?」
「すみません、今日だけ……一緒にいてください」

「あうぅー……吉野ー!」
「どーしたの? 内田」
「それはこっちのセリフよ~! どうして私を置いて引っ越しちゃうの~!」
「また変な夢を見たんだね」

「藤岡、お前転校するのか?」
「えぇ!? いや、別にその予定は無いけど……」
「そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」



さぁ、好きなのを選べ!!

328:名無しさん@ピンキー
09/03/30 16:47:33 yEMPRGVm
「カナ! カナ!!」
「ん? どうしたのアツコ?」
「すみません、今日だけ……一緒にいてください」
そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」

で。

329:名無しさん@ピンキー
09/03/30 17:03:35 VwWc818L
>>327
3つ目の藤岡×アツコを所望する!!

330:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:31:49 klQEp8Gm
>>327
>下から2番目

人がせっかく話を考えているのに、電波を受信しちまったではないか。

331:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:49:59 a0XaLG/m
三つ目の藤岡×アツコの組み合わせで一本おながいします

332:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:56:55 hag/Tv1g
ここはやはり藤岡×アツコだな!

333:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:10:56 IV2cEIPf
藤岡×アツコ人気だな

334:名無しさん@ピンキー
09/03/30 21:52:15 TT7bEQlt
いや、ここはあえて王道の藤岡×カナで!

335:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:29:34 ahc96hL3
>>327
「あれ?どうしたの、南。 俺トイレ行けないよ」
「バカはトイレなんて行かなくていいんだよ!」
「チアキ、マコトくんがいなくなっちゃう夢見たんだって」

がいいです

336:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:50:53 Easnzw57
チアキならマコちゃんがいなくなるという近い将来現実化する正夢を見る展開の方が見たいな

337:名無しさん@ピンキー
09/03/31 01:25:57 jRMciwub
アツコかわいいよアツコ
この野郎氏のお姉さんぶったアツコも続きが気になるけど、
年下の藤岡にリードされて翻弄されるアツコも見たい

338:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:22:36 e2LfnMgw
>>327

「藤岡、お前転校するのか?」
「えぇ!? いや、別にその予定は無いけど……」
「そう。……そうだ、今日は私と一緒に行動しろよな!」

これでお願いします

339:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:42:15 MVnNw3wk
>>327
夏奈と藤岡のがいいな~

340:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:03:18 1HFq406e
カナ藤!カナ藤!

341:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:06:31 PGcMC0Ba
背中からきゅっ
「はっ、春香先ぱ……っ!?」
「ごめんね、ちょっとだけこうしてていい?」

「おいトウマ、お前の兄貴が鼻からありえない量の出血してるぞ」
「どうせ汚れたもの洗濯するのはナツキだし放っとけばー」
「いや、あれは致死量だろ……」

342:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:12:09 Xjebcs49
「藤岡」
「うわっ…どうしたの千秋ちゃん?」
「…」
「ああ、千秋なー、お前がサッカーしにいったまま帰ってこない夢を見たんだってさ」
「…・・・」
「だからいつもより強く抱きついてきてるのか…っていうか、女の子がスカートでこう…抱きつくのって…千秋ちゃん?」

「…藤岡はイヤなのか?」
「い、いやその、イヤっていうか、女の子はあんまり、その、そんなふうにおしつけたり…」
「おーおー、千秋ぃ。熱烈だねえ」
「うるさい馬鹿野郎」
「はいはい。邪魔者は消えるからせいぜい仲良くしてればいいさ」
「あ、ちょ、み、南っ」
「藤岡ぁ、小学生女子相手にあんまり激しいプレイはだめだぞー」
「あ、み、南っ、ちょっとまっ」

パタン

「藤岡」
「な、なにかな千秋ちゃん」
「藤岡はこうされるのがイヤか?」
「あ、その、なんていうか、いつもは後ろ向きに座るのに、なんで今日は前向きって言うか、
そんなふうに抱きつかれるとちょっとドキドキするっていうか」
「…イヤか?」
「い、イヤ・・・じゃないっていうか・・・」
「じゃあもっとギュっとしてくれ」


つづかない


343:名無しさん@ピンキー
09/03/31 03:44:27 OOk43cHm
>>342
続けなさいよバカヤロウ!

…何この良作良案の雪崩。俺とか出る幕も無いし…
というか、アニメは駄メガネのせいでおかわりの途中で切ったんだよな…
だからヒトミ?だっけ、全くわからんのぜ

344:名無しさん@ピンキー
09/03/31 04:05:01 jRMciwub
>>343
おかわりは最後まで見てこそだ
最終話マジ涙腺崩壊する
メガネが居なくなったすぐ次の話だけにカタルシスを感じるよ
あとおかわりにヒトミは出ない

345:名無しさん@ピンキー
09/03/31 08:37:16 v6C6kf+Z
>>337
俺も藤岡とアツコの絡みはとても見たいんだが、同時に速水センパイにいろいろ藤岡がHな事をされる話も見たいんだ!

346:名無しさん@ピンキー
09/03/31 08:46:44 5IGAqokD
スカートにテントを作ったマコちゃんを助けてやろうと冬馬がテントを押さえ付けるけど、
それによりマコちゃんが気持ち良くなっちゃう話ください!

347:名無しさん@ピンキー
09/03/31 09:59:56 rBrfXLIu
「藤岡……」
「南? どうしたんだ、いきなり後ろから抱きついて」
「ずっと、ずっと、藤岡のことさ……」
「ああ、俺も南のこと」
「ほんとか、いいのか?」
「ああ」
「ずっと、藤岡のこと………」























            >ふ
             ↓                
      ∩    ∧_∧            
       \ヽ_(    )        
         \_   ノ       
 ∩_   _/    /        
 L_ `ー / /   /           
     ヽ  | |__/ |           
  | ̄ ̄ ̄\     ノ バックドロップ    
  | | ̄「~| ̄( 、 A , )したかったんだ!!   
  | |  | |  ∨ ̄∨  ←カナ     
  し'  し'  

348:名無しさん@ピンキー
09/03/31 12:45:28 vpSjvIp0
        ∧∧
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
     ̄

349:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:30:30 OOk43cHm
>>344
なるほっドゥー
おかわり中盤以降と、おかえり丸々見てないんだが、見るべきか…

>>347
愛なら仕方ない

350:名無しさん@ピンキー
09/03/31 14:17:13 z9zesa10
よしじゃあ張り切って藤岡×アツコ書く!…と思ったけど、
よくよく考えてみると夢に出てきて離れられないって、
ある程度仲良くないと無理があるのか…
まずは仲良くなる過程から始めるる

351:名無しさん@ピンキー
09/03/31 17:44:55 5Eo+JeHI
久々に来てみたら随分と様々なカプが流行ってるそうで。
でも原点回帰(?)でマコト×千秋とか読みたいな。

マコト「ご、ごめん!中に出しちゃった…」
千秋「それが何か重要かー?」

みたいな奴を。

352:名無しさん@ピンキー
09/03/31 17:46:55 v6C6kf+Z
>>350
応援しながら待ってる!!

353:一年ちょっと後くらい@エロなしチアキ視点
09/03/31 19:18:39 rBrfXLIu


 明日は小学校の卒業式。
 ハルカやカナの進学祝いも兼ねた前祝いパーティーへ、マコトとトウマも呼ばれていた。
 南家のあるマンションの前で二人はばったりと会って、一緒に部屋の方を見上げた。
「あーあ、ここに来るのもこれで最後か」
 いつもの『マコちゃん』になってるマコトは、溜息まじりに言った。
「どうしてだよ。またくれば良いじゃないか」
 トウマは意外そうな顔をして訊いた。
「ほら、声」
 マコトの声は、半年前と比べて少しハスキーになってる。
「ああ、そうか。男なの忘れてた」
「そ、そんなぁ~」
「ごめんごめん。で、どうするのさ」
「来年から受験だからなかなか来れなくなる、ってことにする」
「そっか、中学生なんだっけ」
「うん。実は、カナにはもう頼んだんだ」
 マコトは寂しそうに苦笑した。
「しょうがないな、そればっかりは。でも今日は楽しもうぜ」
「うん。行こうか」

 ふたりはエントランスから中に入り、エレベーターに乗った。
 こうして並んでみると、トウマのほうが少し背が高い。この年頃にありがちなことだ。
「トウマは、いつまで『オレ』でいる気?」
「うーん、別に女なの隠してるわけじゃないしなあ」
 と言いつつも、トウマの脳裏に藤岡の姿がよぎる。
「『あたし』とかにするかい?」
「それも変だ」
「じゃあ『ボク』で」
「考えとく。兄貴にでもクレーム付けられたら、変えるよ」
 がらっ。
 エレベーターの戸が開き、いつもの廊下が目に入る。
「ほんとに、もう来れなくていいのか?」
 トウマは降りながら訊いた。
「いいんだ。みんな同じ中学だしね」
 マコトが、いつもの髪留めを付けながら降り、少し先を歩く。
「ハルカさんに、会えないぞ」
 思わず「あ」と立ち止まるマコト。
 停まれずトウマが追突して、軽く抱きつく格好になった。
「あっぶねえな」
「へえ……トウマも、女の子なんだなあ」
 背中の感触が、一瞬だけマコトの心をくらり揺らがせる。
 でも……
「何考えてんだ。元から女だよ」
 というトウマの一言で、我に返った。
「オレは今日まで女、だけどね。さあ、今日は楽しくやろう!」
 振り返り、笑いかけるマコト。
 その笑顔に、こんどはトウマがくらり。
 マコトはそんなことには気がつかず、南家のドアベルをならした。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
 当初の想い人が戸を開き、出迎えた。
 その先の部屋からは、二人が「今」想う相手の笑い声が聞こえた。

>287へ……

354:一年ちょっと後くらい@エロなしチアキ視点
09/03/31 19:19:33 rBrfXLIu
ごめん、コピペもと間違えたorz
こっちが本文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ほら、二人とも。お客さん来る前に、パーティの準備をしましょう!」
 果物片手にハルカが現れ、二人をキッチンに呼んだ。
 用意をしてるうちに、マキや藤岡、吉野やリコたちが集まって来た。
 みんなでワイワイとパーティの用意をする。

 用意が一段落して、皆部屋の思い思いの場所でひとやすみ。
 その部屋の窓から、チアキが外をぼんやりと眺めていた。
「どうした?」とカナが声をかける。
「マコちゃんとトウマが来た」
「おう、ちょっと遅かったな」
 窓の外、エントランスの当たりにマコちゃんとトウマが居るのが見えた。
「なあ、カナ。最近、マコちゃんずっと風邪気味だな。声が変だ」
「そうだな。か、花粉症かもよ」
 チアキの素朴な問いに、カナは苦笑して答えた。
「学校休んだりしてないか、心配だ。どうなんだ?」
 マコちゃんが『中学生』なのを忘れててたカナは、一瞬固まった後「来てると思うよ」と答えた。
 そして「学年違うから、よくしらないけど」と、付け加える。
「そうだった。私が心配してたと、後で伝えてほしい」
「自分で言えばいいじゃん」
 と言いつつ、カナはマコちゃんことマコトとの約束を考え、少し切なくなった。
 もうすぐ受験だからあまり会えなくなる、そう伝えてやることになってた。
「わかった、そうする」

 ピンポーン!

 ベルが鳴った。
「はーい!」
 ハルカが出迎えようとして、滑って転んだ。
 みんな笑った。
 ハルカも笑った。
 そして……
 ドアを開けると笑顔のマコちゃんとトウマが並んでいた。
 
>>287

355:一年ちょっと後くらい@エロなし続き
09/03/31 19:49:07 rBrfXLIu
 それから……
 みんなで持ち寄ったごちそうや、ゲームを楽しんだ。
 見慣れた人たちとの、気楽なパーティだ。肩の力なんか、入ってない。


 パーティは遅くまで続いた。
 とは言っても、小学生が普通に帰宅できる時間まで。
 片付けはハルカがすると言ったが、「それじゃ大変だ!」と、こんどはカナが先頭切って動き始め、みんなそれに続いた。
 もっとも、最終的にはカナは動き回っている「だけ」となってしまったが。
「はい、みんなありがと」
 笑顔のハルカが礼を言った。
 いつもの笑顔。
 みんな友達だ、いつでも会えるハルカの笑顔だ。
「わたしは、昨日の夜マコちゃんに会えなくなる夢を見たんだ」
「へぇ」
「そんなこと、ないよな?」
「……………ごめん」
「え?」
 チアキの顔から表情が消えた。
「もう、あんまり会えなくなっちゃうんだ」
「……」
「カナから聞いてないか? ほら、来年受験だし」
「それでも、たまには来れるよな?」
「……あんまり。ごめんよ、殆ど無理だよ、ごめんよ」
 マコちゃんの目からは、涙があふれそうだった。
「そんなのないよ。マコちゃん、大好きだから、また来てよ!」
 チアキは思わず抱きつき、「やだよー、やだー」と泣いた。
 マコちゃんも目をまっ赤にしながら「ごめんよ」と、何度も言った。
「コラ、チアキ。マコちゃん困らせるな」
 そこにカナが割って入った。
 自分も泣きたいのだが、笑ってやるしか無かった。
「受験が終って、もっと大きくなったらまた会おうよ。ナ、二人とも」
「「うん」」
 少し離れ、言葉を探す二人。
「オレ、ぜーったい大きくなって、チアキのこと迎えに来るから」
「ほんと、だな?」
「ぜったいだ。チアキのこと、ほら、大好きだから」
 告白、というべきか。
 マコトは産まれて初めて、女の子へ「好き」という言葉をかけていた。
「待ってるよ、マコちゃん」
 
 それから―
 マコトがその約束を果たすのは、十何年か後の後のお話で。


356:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:15:05 11ix1xRm
>>350
半裸で待ってます

357:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:51:06 MAO5YZg/
>>355
ちょっと涙出た…
こうなるとマコトは絶対に千秋に惚れられる男にならなきゃいけないな

358:名無しさん@ピンキー
09/03/31 23:22:24 z9zesa10
近年まれに見る豊作でホクホク!
管理人さんゲッソリ!

皆さんおつかれさまです!

359:名無しさん@ピンキー
09/04/01 01:29:13 VbrorgMo
エイプリルフールな今なら言える!
今日中に藤岡×アツコ投下する

360:名無しさん@ピンキー
09/04/01 02:05:48 P4fLSxFT
>>359
お楽しみのところ悪いが今日は3/32日だぜ。

久々に書きたいな…でも脳内でキャラ回したらふじかなになるし…

だれか
かぷ
たのむ

361:名無しさん@ピンキー
09/04/01 06:47:49 B1tXUCEr
>>359,360
悪のりして宣言しよう。

今日仕事から帰って動く気力があったら、藤吉の続き書いて投下します。

***

リコ「この間測ってもらったら前よりも大きくなってたのよねぇ♪ 順調順調♪」
夏奈「へぇ~あっそ……」
リ「カナもさっさと大きくなれるといいわねぇ~」
夏「(ムカッ……) あ~ハイハイ良かったねェ~。
  大きい胸が大好きな人と結ばれればいいねぇ~。
  あ、あと藤岡は小さい方が好きらしいぞ」
リ「え……… (そ、それって、まさかカナの事??)」
夏「あいつ、とうとう小学生に手ェ出しちゃったからな。将来が心配だよ」
リ「………………… (ガーン)」


勢いで書いた。今は反省している。

362:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:28:57 mFXrhnQ0
えっ、小学生というと、相手は誰だ? いかん、候補が多過ぎる(w

363:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:35:32 mFXrhnQ0
ところで、中学生が小学生に手を出したら、淫行になるのか?

364:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:49:26 D1NgseNv
強姦です

365:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:50:28 6crh7GjY
千秋「藤岡、べつに私は強姦とは思わないから遠慮せず来るといい」

366:名無しさん@ピンキー
09/04/01 14:00:49 yXcvGilJ
マコちゃん「チョ、ちょっと待て。話せば分かる、な、な……アッ!」

367:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:17:04 995YGvHu
12か13以下は同意があろうが犯罪だった気がする

368:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:36:55 LGqjj/pd
藤岡「こ、こういうことはお互いの合意がないと・・・」
千秋「それが何か重要か?」

369:名無しさん@ピンキー
09/04/01 18:20:10 t5xAi5s4
>>366の電波を受信した。

とある夕暮れ時、三姉妹揃って買い物へ出かけた煽りを食って、
南家居間で留守番という憂き目に遭うことになった藤岡、
そしてマコちゃん。
共に共通の話題も乏しく、まんじりともしない空気が漂って
1時間が経過した。
静寂の中響く、時計の秒針の音だけが二人を包んでいた。

「―南の後輩、っていうけど…」
「は、はひッ!」
先陣を切ったのは藤岡だった。いきなりの問いかけに思わず声が
裏返る。
「…学校で会ったことってあったっけ……?」
「い、いやッ、そのッ! お、おおお、俺、休みがちだし帰宅部だしッ!」
「……そっか」

しどろもどろになりながらも、良い言い訳が口をついて出たものだと
内心で自分を褒めるマコト。しかし、藤岡の次の疑問でその自負は
打ち砕かれることとなる。

「マコちゃん。俺って魅力ないかな?」
「……へ?」
「南に想いを伝えても芳しくないし、ひょっとしたらどこか男として
欠陥があるんじゃないかって思い始めてる」
「い、いやいや、そんなことないと思います!カッコいいですし!」
「ちょっとさ、自信をつけたいんだけど……協力してもらえないかな?」
「協力、ですか?」

マコちゃんにそう告げると藤岡はやおら立ち上がり、座っている
マコちゃんの手を取り、立ち上がるように促した。
頭上に「?」マークを飛ばしつつも、誘われるままに立ち上がった。

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子を抱き締める練習してもいいかな?」

真剣な、それでいて追い詰められたような表情で、一回り小さい
マコちゃんを正面から抱きしめる藤岡―――。

「え、ちょ、ちょっ! な、なっ、何をっ!」
「失礼な事をしているのは百も承知だけど、少しだけこのままで…」

正面から抱きすくめられ、頭の中が混乱するマコちゃん。
すっぽりと抱きかかえられて慌てふためくも、サッカー部のエースの
絡め取りからは容易に脱出出来そうもなかった。

次第に、与えられる温かさに頭がぼうっとしてくる……。


続かない。

370:名無しさん@ピンキー
09/04/01 19:55:00 LGqjj/pd
「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子とキスする練習してもいいかな?」

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子を脱がせる練習してもいいかな?」

「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ
女の子の中に挿れる練習してもいいかな?」
「あれ、ずいぶん下付きだね」アッ-!


371:その道のプロ1/3
09/04/01 21:04:37 ifHUGkMc
「と言う事で皆で全力を尽くして応援しに行こう!」
ポテトチップを3袋同時に開けて味比べしながら寝返りを打っている夏奈の脇で
仁王立ちの冬馬が気合の言葉を響かせている。
「トウマ、話はちゃんと整理してから落ち着いて伝えるんだ。
何が何だかさっぱり分からない」
「その言葉、普段のお前にもそう言い聞かせろ、バカ野郎」
眠たげな眼で二人を見つめる千秋の手元には『練り物の歴史』という
訳の分からないタイトルのやたら分厚い本が携えられている。
「藤岡から聞いてないのか!?あいつ、U-15ユースの日本代表に選ばれたんだぞ!」
「藤岡はカナと違って日本代表に選ばれるほどのバカ野郎じゃないぞ、バカ野郎」
「千秋、野菜パフェでも作ってやろうか?」

家の玄関がガチャリと開く音とともに楽しげな話し声がする。
「あら?トウマいらっしゃい」
部屋に入ってきたのは夕飯の買い物から戻った春香と
今、噂の渦中真っ只中の台風の目、藤岡だ。
「お邪魔します」
「よぅ!よく来たな、日本代表!」
藤岡の嬉しそうな爽やかな笑顔が眩しい。
「ありがとう、南。もう知ってたんだ?トウマから聞いたの?」
「すっげぇな、藤岡!マジですっげぇよ!ポジションはもう決まってるのか?」
冬馬は興奮を隠し切れない様子でまくし立てた。
「まだこれからだよ。来週から合宿に入るからそこで決めるんだと思う。
さすがに日本代表ともなるとポジションどころかレギュラーだって保障されている訳じゃないからね。
熾烈な闘いになると思うよ」
いつの間にか藤岡にしがみついていた千秋は藤岡の顔をジッと見つめている。
台所から顔を出した春香はもうエプロンを身に着けていた。
「今日は皆、夕飯食べてく?藤岡君のお祝いもしてあげたいし」
「すき焼き!」「カレー!」「ハンバーグ!」
夏奈と千秋と冬馬の声が同時に響く。
「今日はトンカツよ」
「すみません。ハルカさん、御馳走になります」

「しかし、藤岡。お前は日本代表に選ばれるほどのバカ野郎だったんだな」
夏奈は真顔で藤岡を見つめている。
「おい、カナ。お前にも代表に召集掛ってるんじゃないか?」
千秋は指定席である藤岡の膝の中から夏奈に冷めた眼差しを向けている。
「話の流れで察しろ、代表とはサッカーの話だ、バカ野郎」
「そうなのか!?藤岡!」
藤岡は日本代表に選ばれた事より夏奈に関心を向けてもらう事の方がよほど嬉しいようだ。
「年棒はいくらだ?」
「代表はプロって訳じゃないから年棒はないぞ、カナ」
冬馬のクールなツッコミが冴える。
「でも将来プロになれるんだろう?」
「それはこれからの頑張り次第かな」
藤岡は嬉しそうに笑っている。
「よし!藤岡がプロになった暁にはこのカナ様が藤岡のプロデュースを手掛けてやろう!」
「本当に!?」
どうやら藤岡は夏奈の今の言葉を何故かプロポーズ的な言葉として受け取ったらしい。

372:その道のプロ2/3
09/04/01 21:05:24 ifHUGkMc
「じゃあ、試合の日には皆で応援に行くわね。
ほら、カナ、藤岡君とトウマを送ってきてあげて」
「でも、もう夜も遅いですし」
「お~い早く行くぞ~」
もう先を歩き始めている夏奈の背中を見つめながら
藤岡はこの日、一つ覚悟を決めた。
「じゃあな!藤岡、絶対にレギュラー取れよ!」
「あぁ、ありがとう、トウマ」
トウマと別れた藤岡と夏奈、結構な時間を一緒に過ごしているが
二人っきりでこうして歩くのは初めてかもしれない。
「な、なぁ、南…」
「ん?ろうひは?ふひほは」
夏奈は春香に見つからないよう冷蔵庫からそっと拝借してきた
チーズ入り魚肉ソーセージを咥えている。
「南はこれからずっと俺のプロデュースをしてくれるの?」
夏奈はゴクリと魚肉ソーセージを呑み込み振り返った。
「ふっふっ…契約金は高いから…な…!?」
不意をつかれた夏奈は微動だに出来ず、目を見開いている。
ドクンという心臓の鼓動だけがやたらに鳴り響きながら…

「ハルカ!!千秋先生!!」
玄関の扉から激しい音が聞こえてきたかと思うと
夏奈が猛スピードで部屋の中に駆け込んできた。
「い、今、ふ、ふ、ふ…」
「落ち着け、カナ。まずはハルカ姉さまの入れたお茶で心を静めるんだ」
「これがまた落ち着いていられないんだ!」
そう言いながら夏奈はお茶を一気に飲み干した。
「どうしたの?カナ、顔が真っ赤じゃない?」
「ちゃんと服を着ないとバカでも風邪を引くんだな」
「今さっき、角にあるあの店の前で藤岡に…」
そこまで言うと夏奈はまた顔を真っ赤にして俯いて黙り込んでしまった。
「どうした?また太ったのがバレたのか?バカ野郎」
夏奈は突然、両腕を振り上げたかと思うと後ろにバタッと倒れ込んだ。
「…ふ、藤岡にキスされました」

373:その道のプロ3/3
09/04/01 21:09:20 ifHUGkMc
三姉妹はTVも消して今、目の前にある最重要案件について
それぞれ詳細且つ、綿密な考察、検証を行っている。
春香はどこか引きつったような顔をして「妹に…妹に抜かれた…」と
ぶつぶつ独り言を呟いている。
夏奈はただ頭を抱えて床の上でのたうちまわっている。
「それでカナ、どういう状況だったのかもう一度詳しく話せ」
「千秋!お前は私の乙女の恥じらいを何回もほじくり返そうと言うのか!?」
そう言いながら夏奈は情感たっぷりに再現VTRを回し始めた。
「おい、バカ野郎。私はこの前、内田に借りた漫画で知ったのだが、
キスにも味があるとは本当なのか?」
「そ、それは経験者であるカナから是非、直接、意見を聞きたいわ。
キスってどんな味がするのかしら?ねぇ、カナ」
二人とも赤面しながらもかなり興味津津である。
「ん~…どんな味と言われてもな…」
「漫画にはレモンの味と書いてあったぞ」
「く、詳しいのね、千秋」
夏奈は腕組みをして考え込んでいたかと思うと急に何かを閃いたように
「魚肉ソーセージ!チーズ入り!」
と叫んだ。

「それはカナ、お前の食べていたチーズ入り魚肉ソーセージを
藤岡も食べたかったのではないか?ちゃんと分けてあげたのか?」
「ん?一人で食べたよ」
「やはりな…藤岡はカナにキスをした訳ではなく、
チーズ入り魚肉ソーセージを奪いかかってきたと考えてまず間違いはない」
「そ、そうなのか?千秋先生」
「日本代表でレギュラーを取る為にはテクニックだけでなく身体も鍛えないといけないらしい。
だから食事の量も質もこれまで以上に高める必要があると藤岡は言っていた。
栄養バランスを考えた際、藤岡はきっとどうしてもチーズ入り魚肉ソーセージを
食べなければならなかったのだろう」
「あいつはそんな理由でこの私の、乙女のファーストキスを奪ったと言うのか!?
でも明日からどんな顔して藤岡に会えば良いんだよぉ~!」
夏奈はまた床の上を回転し始めた。

翌日、あまりにも拍子抜けするほど夏奈はあっさりしていた。
そして放課後、南家に呼び出された藤岡だが、そこには夏奈も春香も千秋もおらず
その代わりに春香の同級生であるマキ、アツコに加え速水先輩、
そしてどこから聞きつけてきたのか冬馬の兄で春香の後輩、ナツキまでもが
居間で藤岡が来るのを今か今かと待っていた。
瞳孔までブラックホールのように見開いている速水が切り出した。
「ふふ…お姉さん達はね、藤岡君に色々と聞きたい事があって今日こうして集まったのよ…」
「とりあえずこれ、ハルカからの餞別」
そう言うとマキは上座で正座している藤岡の目の前に
チーズ入り魚肉ソーセージを1本そっと差し出した。

374:名無しさん@ピンキー
09/04/01 22:31:01 2KNOpXxW
>>373
GJ!
やっぱ藤岡報われねぇ~!!
藤岡×カナは大好きさ!!でもなかなか報われない藤岡も好きなんだ!!
そしていつか原作でも報われる藤岡を見たいんだぜ!!

375:春香×ナツキ
09/04/01 22:56:59 bcAAJutF
ドサッ…という音と衝撃と共に反射的に閉じてしまった目を開けると、つい先程までの視界とは違っていた。
目に映るのは男の顔。しかも、私の顔を至近距離で見下ろしている。
一瞬、頭が真っ白になったが、すぐに自分がその男に押し倒されているのだと理解する。
「ちょっと!?ナツキ君っ!」
「………」
何も言わずに私を無表情で見つめる彼。表情がないのはいつものことだが、今はそのいつもとは何処か違う。
上手く言えないが、少し怖い。私の両肩を掴む手にも力が入っていて痛いくらいだ。
「ナツキ君、肩…痛いんだけど…」
「あっ…」
そこでやっと気が付いたようで肩を押さえつける力が少し緩まった。
「それで、何の真似かな?いきなりこんなことして…」
「………」
ナツキ君からの返答はない。
「もういいから、早くどいてくれないかな?」
「嫌ッス…」
ギシッ…とベッドの軋む鈍い音が響き、彼の顔が更に近付いてくる。
息のかかる顔の近さにさすがにマズイと身じろぎして抵抗を試みるが、二人の体格差を前には全く無駄な行為で終わってしまう。
「ナ、ナツキ君!?そ…そういう冗談は嫌いよ?」
「俺も…冗談は嫌いッス…」
ナツキ君の瞳が私を見つめて放さない。その鋭い眼差しに瞳の奥を射抜かれるような感覚さえ覚えてくる。
「春香先輩、いいッスか?」
「いいッスか…って、何…が…っ!?」
唇に温かいものが触れて言葉を止められた。ほんの一瞬だったが、確かにナツキ君の唇が私の唇に重なった。
「い、いきなり…何するの!?」
「俺の…気持ちッス…」
自分のファーストキスがこんな形で終わってしまうなんて……。
「どうして?…初めてだったのに…」
「俺も初めてッスから…」
「そんなこと聞いてない。どうしてキスしたのか聞いてるの…」
「だから、俺の気持ちッス…」
さっきから全く話が噛み合わないのに加え、少しも悪びれる様子がないナツキ君にイライラしてくる。
「………」
「春香先輩…?」
私の変化に気が付いたのか、ナツキ君の表情も曇り始める。
「やっぱ…足りなかったッスか?」
「はぁ?…っ…んむっ!?」
また何の前触れもなく、いきなり深く口付けられ二回目のキス。
「んっ…っむ…んんっ……」
最初の軽く触れただけのキスとは明らかに違う。
私の唇を味わうように動くナツキ君の唇。息が続かなくなり口を開けると、そこから舌が口内へと入ってくる。そのまま舌が強引に絡まり吸い上げられる。


376:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:27:23 T6pTbxUx
つ、つづきを~~~~~~

377:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:35:09 2KNOpXxW
テストー

378:まったり星人
09/04/01 23:38:18 2KNOpXxW
流れを切るようでわるいがss投下してみる
カップリングはナツキ×ハルカ、藤岡×カナ、マコト×チアキの3つ
初めての作品なのでいろいろアドバイスくれると嬉しい
とりあえず途中まで投下します


379:3姉妹に春が訪れたようです
09/04/01 23:41:46 2KNOpXxW
そこにいるのはご存知、南家三姉妹であるハルカ、カナ、チアキ
そしてそれぞれの恋人である、ナツキ、藤岡、マコトの6人
ここは南家のマンションのリビング
そして今、カナvsマコトの壮絶なオセロ合戦が行われている
「ふっふっふ・・・、馬鹿のくせにやるじゃないかマコト!この私を苦戦させるなんて・・・・・」
「ふふん、その馬鹿な俺に押されてるカナに馬鹿って言われる筋合いはないよ!」
どうやらマコトが押しているようだ
「だが甘いなマコト・・・ここに私が置けば大量に取れるんだ!」
誇らしげにマコトの白いオセロを裏返していく・・・、だがしかし!!
「かかったなカナ!それは罠だ!そこに置かせれば俺は角がとれる!」
「なんだと!?し、しまった!!」
そしてマコトが角にオセロを置こうとしたその時
「待てマコト!そこに置くのはやめるんだ!」
「なんだよカナ、真剣勝負なんだから待ったは無しだぞ!」
「むむ、だがマコト・・・お前がどうしてもそこに置くというのなら・・・・・・」
「いうのなら?」
「チアキにマコちゃんの正体がお前だとバラす!」
「なん・・・だと・・・?」
「いろいろややこしいことがあって、なんとか恋人になったお前たちだ・・・・、ここでマコちゃんの正体がお前だとわかればどうなるかな?」
「き、汚いぞ!たかがオセロでそんなことするなんて大人気ないぞ!」
「ふふふ、なんとでも言え!お前にはたかがオセロかもしれないが私には重要なんだ!!」
「ぬぐぐ・・・・」
カナの大人気ない行動に手も足も出ないマコト
しかしそんなマコトに救いの手が!
「おい馬鹿野郎」
「チ、チアキ!!」
「なんだよチアキ、邪魔すんなよ~」
「ここからじゃ話の内容はわからなかったが、カナがマコトを困らせてるのはわかった・・・・」
「おいカナ!お前は馬鹿野郎のくせに私のマコトを困らせるんじゃないよ!!」
「なんだと~!?部外者が勝負に口出すんじゃないよ!!それに・・・・」
「私のマコトを困らせるな、とか言うんだったらお前も私の藤岡の脚から降りろよ!!」
「な!?それとコレは話が別だろう!」
「別じゃないよ!!お前が藤岡から降りないなら私にも考えがある!!」
するとカナはいきなりマコトに抱きついた
「おい馬鹿野郎!!私のマコトに何するんだ!!」
「ふふん、お前が私の藤岡から降りないなら私はマコトに抱きついて離れないぞ!!」
「なんだと~!?マコトを離せ~!」
「だったら藤岡から降りろ~!」
なんだが険悪な雰囲気である
「ちょ、ちょっと落ち着いてよ南!」
この空気を見かねた現在チアキの椅子になっている藤岡が割り込む
「そうだよ!チアキも落ち着いて!!」
続いて現在カナに抱きつかれてるマコトも割り込む
だが・・・・
「「ちょっと藤岡(マコト)は黙ってろ!」」
今の彼女たちには恋人の制止の言葉より自分以外の女がくっついているほうが遥かに重要なのだ
しかしそのまま険悪ムードを突っ走るかと思われたその時、天からの一声が!



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