女の子と二人きりになってしまった 4回目at EROPARO女の子と二人きりになってしまった 4回目 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト348:名無しさん@ピンキー 10/06/23 15:30:53 XbvqlINu 何故引き受けてしまったのか。 人前で裸を晒すのに抵抗がない人間なんて、十代以上にはいないだろう。 しかし眼鏡を取られた辺りで、どうも感覚が麻痺している。 催眠術にかけられた、或いはまどろみの白昼夢を、静かな部屋の中で紡いでいるような心地だ。 夢の中では厭わない。そんな高揚し開放感に溢れた非現実的な世界が今、現実と重なる。 自分は今制服とシャツを脱いだところだ。 今から風呂に入る訳でも何でもない。見せる為だけに、ありのままの姿になる。 ……。 「良いですよ」 ブランケットを羽織り、彼女を待つ。 スリルか、好意か、爽やかな開放感か、それとも…下衆な欲望を求めているのか。 何も感じない。感じられない。無意識の中に、抑え込めているのだと思う。 今までそんな自分を、自分が構成してきた。顔と心を、言わば何重もの仮面で覆った。 体だけでも、時折でも素であるべきを求めているのかもしれない。 そしてその拠り所に、彼女を受け入れた。 「おまたせ、私も良いわ。……上野くん、改めてありがとう」 「はい?」 「キミのこと、とても尊く思うわ。子どもの頃に無くした人形が戻ってきたみたいに、嬉しいの」 「そういうことは終わってから言ってください」 「そうね。過度な感情移入は、絵に毒。10%の自制を保って、すぅ…はぁ――さぁ、来なさい」 再び彼女の手に引かれ、行く。部屋の奥に円柱状のステージと、向き合うように絵画のスペース。 「この上で、ブランケットを取って。初めてだから、それからは楽にしててくれて良いわ」 苦痛にならないポーズを指示され、体を固定する。 その視線で全てを見透かされるような、適度な緊張がある。 しかし、走る鉛筆の小気味良い響きは授業やその他の感覚とは一線を画す。 可能な限り、彼女の言う曖昧な感情に身を任せ、無を装い演じる。 描き手と描かれ手、どちらも生が希薄になったかのような、そんな空気をどこか他人事のように感じた。 ……。 「――お疲れ様。出来たわ」 終わりの言葉と共に、思わず全身の力が抜けた。深い息を吐いてしまった。 とりあえずブランケットを取って、いそいそと体に纏う。 「どうにも慣れませんよ。眼鏡を、返してもらえますか?」 「上野くん」 「はい」 彼女は目の前にやってきた。ぼやけた視界にも、確かに映る表情がある。 「?」 「……返すわ」 そう言うとこちらに渡さずに直接、かけてもらった。 「素敵な目。とても…」 彼女の表情は、偽りのない純の色をしていた。 そしてその両手を頬で留めると、顔を、寄せた。 ……。 目を閉じて応じた。ただ自然に、そうすることを受け入れられた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch