おむつ的妄想 4枚目 at EROPARO
おむつ的妄想 4枚目 - 暇つぶし2ch61:名無しさん@ピンキー
09/03/16 21:59:42 scDU8WpG
 続きです。


  数日の後、美加の部屋を訪れた秀一は、ほのかな異臭に迎えられた。
 手入れの悪いトイレのような、ほんのりと漂うアンモニア臭。
 玄関では芳香剤に押さえられているが、少し奥にはいると、とたんにそれに気づかされる。
 留守にしている間、二人が何をしていたのかを語る臭いに、苦笑を浮かべて部屋のドアを開く。
「あ、秀くん、お帰りなさい」
「あ・・・」
 秀一を出迎えたのは、四つんばいで尻を突き出している千歳と、
その後に座り、いちじく浣腸の箱を開いている美加の姿だった。
 千歳の手には既に戒めはなく、首輪も外されている。
 それでいながら、少女は自ら尻を突き出していた。
「浣腸かい?」
「うん・・・。ちーちゃん、お浣腸が大好きなの」
「本当かい?」
 穏やかな問いかけに、千歳は小さく頷いた。普通ではない性癖を恥じるように、頬を朱に染めて。
 そんな姿に、情欲を滾らせるのは、男として仕方のないことだろう。
 秀一は千歳のそばに膝を突き、目をそらした少女の顔を覗き込んだ。
「どう気持ちいいのか、言ってごらん」
「・・・お腹の中にお薬が入ってきて、ああ、もう駄目なんだって思って・・・。
 我慢しても、我慢しようとしても、うんちを漏らしちゃうんだって判って・・・。
 それをお姉ちゃんに見られちゃうんだって思うと、恥ずかしくて、すごく恥ずかしくって、
 だけど、なんだかどきどきして・・・」
 どう言えばいいのか判らないのだろう。
 千歳はたどたどしく、言葉を捜しながら説明する。
 その言葉に、秀一だけでなく、美加までもがじっと千歳を見詰めた。
「恥ずかしいから我慢して、我慢して、おトイレに行かせて貰えない自分が情けなくって、
 惨めで、なのに不思議に安心して・・・。
 もう駄目って思って、うんちをすると、さっきまで苦しかったのが一気に無くなって、
 体中の力が全部抜けちゃったみたいになって・・・。おむつにあったかいのが広がって、
 お尻もあそこもどろどろになって・・・」
「やっぱり、美加の妹なんだね」
 千歳の独白を聞いた秀一が、浣腸を手にして座っている恋人に笑いかけた。
 美加も同じことを感じていたのだろう。どこか嬉しそうに頷きを返す。
「美加にもしてあげようか。二人で、いっしょに我慢するといいよ」
「うん」
 はにかんだ頷きを返し、美加はパジャマを脱ぎ捨てた。
 当たり前のように身に着けていたおむつを開き、妹の隣で四つんばいになる。
「千歳ちゃんは、少し待っているんだよ」
「・・・うん」
 返事の遅れに美加が隣に目を向けた。
 先を奪われたのが不満なのかと思ったが、どうやら違うらしい。
 ちらちらと背後を、秀一の目を窺う姿に、千歳の緊張と興奮が見て取れた。
 意地を張り続けていた男の前で、痴態を晒すのが、怖いと同時に愉しみなのだろう。
(ちーちゃん・・・)
 妹の姿に、美加が寂しげに俯いた。
 千歳は、秀一を受け入れようとしている。
 自分が引き出し、溢れさせてしまった性癖を、受け止めようとしている。
 秀一が満たされるのは、美加にとっての望みでもある。
 だが、それは同時に、秀一が自分を離れ、千歳に走ることを意味している。
(これでいいんだよね・・・)
 諦めの篭った微笑の意味に、秀一は気づいただろうか。
 何も言わずに浣腸を手にし、美加の背後に膝をつく。


62:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:02:47 scDU8WpG
「んっ!」
 秀一の手が尻に触れ、浣腸の先端を突き刺した。
 ほどよくお尻に力を込め、薬を零さないよう待ち受ける。
 秀一はゆっくりと浣腸の胴体をつぶし、薬を送り込んでいく。
「そのままでいるんだよ」
 仰向けになろうとした美加を押しとどめ、秀一は後ろから紙おむつをかぶせた。
 普段と違った姿勢に苦労しながらもおむつを前に回し、左右を順に止めていく。
「いいよ」
 おむつに包まれたお尻を軽く叩く。
 美加はゆっくり体を起こし、浣腸をうけたばかりのお腹を押さえた。
「美加」
「・・・秀くんがしないの?」
 恋人の名を呼び、もう一つの浣腸を差し出す。
 わずかに首を傾げる美加に、秀一は首を振って見せた。
「千歳ちゃんには美加がするんだよ」
「・・・判った」
 不満と安堵が入り混じった表情で浣腸を受け取り、四つんばいのままの妹の後ろに回る。
 美加が浣腸を突き立てると、千歳が眉を寄せて唇を引き締めた。
 声を漏らさないのは、緊張からか、恥かしさからか。
 自分がされたのと同じように、背後からおむつをあてがった美加は、体を起こした妹と並んで秀一を見上げた。
 先に浣腸を受けた美加よりも、千歳のほうが苦しげで、眉をしかめてお腹を押さえている。
「お互いのおむつに顔を寄せて」
「はい・・・」
 命令を受けて美加が仰向けに転がる。その顔を跨ぐようにして膝立ちになった千歳が、ゆっくりと腰を落とす。
 姉の顔に腰掛けた千歳は、そのまま体を前に倒し、股間を覆うおむつに顔を押し付けた。
「ちーちゃんのお腹、ぐるぐるいってる」
「お、お姉ちゃんだって・・・」
 互いの苦しさが、音になって伝わってくる。
 妹のお尻を抱きしめた美加はうっとりと目を細め、千歳は自分のお腹を押さえて唇を噛んでいる。
「で・・・ちゃう、よぉ。お姉ちゃん、でちゃう」
「いいよ、我慢しなくて」
「でも・・・、お姉ちゃん・・・」
 他人の顔の上で漏らすのは、気持ちの抵抗が激しいのだろう。
 千歳は躊躇いを見せたが、体の限界はごまかしようが無い。
 ぷちゅっという控えめな音が、美加の耳にだけ届いた。
 目を見開いた千歳が腰を浮かせようとするが、姉の両腕にしっかりとつかまれて果たせない。
 片手を回して振りほどこうとするが、そんな努力が形になるよりも早く、破滅が襲い掛かってくる。
「ああっ! やああっ!」
「んぁ、出てるね。ちーちゃんの臭い・・・。すごい、いっぱい・・・」
 愕然と突っ伏し、姉のおむつに顔を埋めた千歳の、くぐもった叫びが耳を打つ。
 ぶじゅぶじゅと水っぽい濁音を放つお尻が、こんもりと膨らんだ。
 美加はその膨らみを掌でつぶし、ゆるやかに撫で回している。
「お尻が、お尻が・・・。うんち、広がって・・・」
「べとべとだよね、きっと」
「ぬるぬるしてる。あ、あそこも、あそこにも、うんち・・・」
「前まで来ちゃったんだ。いっぱい出すから」
 押さえるからだろうという気もするが、そんな野暮を言う必要は無い。
 ほとんど忘れられている秀一は、黙って絡み合う姉妹の姿を見下ろした。


63:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:05:24 scDU8WpG
「すごいね、ちーちゃんの臭い。自分でも判るでしょ?」
「嗅いじゃダメ! お、お姉ちゃんもしてよっ!」
 自分の臭いだと特定されるのが嫌なのだろう。
 千歳は姉のお腹に掌を乗せ、ゆっくり押した。
 仕返しのつもりか、おむつに顔を押し付けている。
「臭いよ。五日ぶりだから」
「いいよ。臭いうんちをいっぱい出してよ」
「うん・・・。で・・・るよ」
 まだ余裕はあるのだろう。
 美加は加減しながら力を込めている。
 おむつに顔をおしつけた千歳が振り返り、再びおむつに鼻を押し付ける。
「お姉ちゃん、おしっこ・・・」
「ちーちゃんだって、うんち漏らしながらしてたでしょ?」
「う、うん・・・」
「いっしょにしちゃうと、臭いを楽しめないじゃない。せっかくちーちゃんが嗅いでくれるのに」
 便意を堪えながら、おしっこだけをするのは結構難しい。
 おむつの中では、もれそうになるお尻を閉めながら、微妙な力加減の調整がされただろう。
 そんな姉の努力を無駄にする気はないらしく、千歳はおむつにかぶりつき、大きく息を吸い込んだ。
「うんち・・・、するよ」
「うん」
 腰にまわした腕に力が篭る。
 千歳と違い、固いものを溜め込んでいる美加は、唇を突き出しながら顎を反らせ、お腹に力を込めた。
 ぶりゅっ!
 大きな音と共に、硬いものが出てきたのが判った。
 何度かに分けて出されたそれが、おむつを大きく盛り上げている。
 同じ事をやり返そうとしても、固いそれは位置を変えるだけであまり広がらない。
「ちょっと、ごめんね」
「あっ、ち、ちーちゃん!?」
 千歳の腕が膝の裏に回ったかと思うと、強い力で引き寄せた。
 お尻を持ち上げられた形の美加が、思わぬ事態にうろたえる。
 そんな姿に満足したのか、千歳はうれしそうに、おむつの盛り上がりに鼻を寄せた。
「お姉ちゃんの臭い。五日分の臭い。あたしと違う、でも、すごい臭い・・・」
「本当だね。美加のうんちはいつも臭いけど、今日は特別かな」
 ようやく参加する気になったのか、秀一が二人の傍らにしゃがみこんだ。
 盛り上がったおむつを軽く撫で、恥じ入る恋人に微笑みかける。
「そのままにしているんだよ。新しいおむつにしてあげるからね」
「こ、このまま・・・?」
「そうだよ」
「でも、ちーちゃんが・・・」
 この状態でおむつを開けば、千歳の目の前に出したものが現れてしまう。
 おむつに遮られている今ならばまだしも、直接となれば、臭いは比べられないほど強い。
 自分の臭いには耐えられても、他人のものには我慢できないだろう。
「千歳ちゃん、どうする?」
「・・・このままで、いいです」
 美加の気遣いも、千歳の決心の前には不要なものだった。
 本心では、そうされることを望んでいたのだろうか。
 美加は軽く唇を引き結び、大きく息を吸い込んだ。
「千歳ちゃん、足を離して」
「はい」
 言われるままに、抱えていた足を離す。
 美加は下ろされた足を蟹股に開き、緊張の故か、千歳を抱きしめる腕に力を込めた。
 千歳は両手を突っ張り、背中をそらせるようにしておむつから顔を浮かせる。


64:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:08:20 scDU8WpG
「千歳ちゃん、我慢できなかったら言うんだよ」
「大丈夫・・・、たぶん」
 自信なさげなところが正直だ。
 秀一は笑いを噛み殺しながら美加の足の間に入り、おむつに手をかける。
 ぺりぺりとテープが剥がされていく様を、千歳が間近から、息を呑んで見守っている。
「開けるよ」
 美加と千歳と、どちらに対しての言葉だったろう。
 秀一の声に、姉妹はそれぞれ緊張した表情で頷いた。
「・・・すごいね」
「・・・うん」
 秀一の手が前あてを開く。
 おしっことうんち交じりの浣腸液とに彩られた紙製品の上には、小さなバナナほどの塊が三つ並んでいた。
 それでも、臭いは鼻を突くほどに強く、間近で見つめる二人の息をつまらせた。
「うんち、固そう。お薬でつやつやしてる」
 息を堪えているのが、鼻声から伝わってくる。
 自分の臭いの凄まじさを思い知らされ、美加が恥ずかしさに体を縮める。
 お尻の穴までもがきゅうと窄まり、性器が微妙に形を変える。
「早く、換えて・・・」
 消えそうな声での催促に、秀一が笑みを浮かべておむつを引き抜いた。
 千歳がじっと見つめる下で、丁寧に股と尻を拭い、換えのおむつを敷く。
「千歳ちゃん、してくれるかな?」
「・・・うん」
 姉の顔に跨ったままの千歳が、おむつの前あてを持って美加を包む。
 お尻を抱く姉の腕に、その悦びを感じ取りながら、少しきつめにおむつを留める。
 排泄物の臭いの無い、真新しいおむつに触れる千歳からは、最初に見せていた反発はすっかり消えていた。
「次は、千歳ちゃんだね」
「・・・」
 言われるのを待っていたのだろう。
 千歳が体を起こし、膝で歩いて姉から離れた。
 膨らんだお尻を気遣いながら仰向けに転がり、甘えと躊躇いとが混ざった視線を秀一に向ける。
「美加、してあげて」
「秀くん・・・」
 寂しげな妹の様子に、美加が躊躇いがちに不満を見せた。
 どうして自分でしてあげないのかと、表情で問いかける。
「うそはつきたくないからね」
 責めるような視線から逃げながら、呟くように答える。
 それ以上を言おうとも、動こうともしない秀一に、どこかほっとしながら、美加が千歳の足元に座る。
「これで足りるかな?」
 千歳の腰元にしゃがんだ秀一が、新品の大判お尻拭きを差し出した。
 自分でするつもりは無いようだが、間近で見学するらしい。
 やはり見られるのだと知った千歳が、不安と緊張で涙を滲ませる。
「どうなってるかな? ずいぶん出したみたいだけど」
「開くね」
 手早くテープを外した美加が、躊躇わずに前あてを開く。
 酸味のある臭いが強くなり、茶色く染まったおむつが晒された。
 緩いうんちはおむついっぱいに広がり、性器までもが茶色く汚されている。


65:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:11:37 scDU8WpG
「ふふ、大事なところまでうんちまみれだね」
「きれいにしないと・・・」
 お尻のすべてが茶色く染まっている姿に、お尻拭きを抜き取った美加が途方にくれる。
 どこから手をつければいいのかと困惑する姿に笑った秀一が、
恋人の後ろに回って千歳の膝下に手を差し入れた。
 高く持ち上げ、お尻を上げさせる。
「まず、おむつを抜いてあげて。このままじゃ臭いからね」
「う、うん」
 おむつ換えに慣れた秀一の指示に、美加は素直に従った。
 茶色いおむつを、中身を零さないように気をつけながら丸め、袋に押し込む。
 代わりに半分に折ったバスタオルを滑り込ませた美加は、
大きなお尻拭きを使って、お尻の汚れを拭っていく。
「下ろすよ」
 お尻がきれいになったところで、秀一が持ち上げていた足を下ろした。
 立てられた膝を左右に割り、性器を丸出しにさせる。
「あ・・・、あぁ・・・」
 あまりの格好に言葉も出ない。
 千歳は真っ赤になりながらも、それで昂ぶる自分を認めていた。
 姉も、秀一も、気づいているだろう。
 そんな想いがなおさら体を熱くする。
「ちょっと入っちゃってる・・・」
 性器の周りを拭き終えた姉の手が、雫を零している秘唇を割り開いた。
 お尻拭きを巻いた指を差し入れ、丹念に拭いていく。
 清拭だと判っていても、声が抑えられない。
 時折悶え、声を漏らす姿を、秀一が間近から面白そうに眺めている。
 その目に耐えられなかった千歳が、喘ぎながら顔を背けた。
「きれいになったかい?」
「うん」
「どうかな・・・?」
 汚れたお尻拭きを片付ける美加の傍らから、千歳の股間に顔を寄せる。
 漏らしたばかりのそこを嗅がれるのは、少女にとってこの上ない屈辱だろう。
 足を閉じたい本能を押さえるのに、どれほどの努力が必要だったろう。
「ちょっと臭うかな。お風呂に入ったほうがいいね」
「・・・一緒に入ろっか」
 素で放ったデリカシーの無い言葉に、千歳が耳まで赤くなる。
 珍しく強い視線で秀一をとがめた美加が、妹の体を抱き起こしながら誘った。
 両手で股間を隠した千歳が半泣きの顔を頷かせ、拗ねた目で秀一を睨む。
「・・・今日は帰るよ」
 二人の機嫌を損ねたと気づいたのだろう。
 秀一は苦笑を浮かべて立ち上がり、逃げるように部屋を出て行った。
「きれいにしようね。洗ってあげるから」
「・・・うん」
 本気で落ち込む妹の肩を抱きながら、美加はバスルームへと姿を消した。




 次で終わります。


66:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:27:47 JIBYVBjf
分かりました。

67:名無しさん@ピンキー
09/03/17 00:10:02 SYFTrF7q
GJ!
塗りは苦手だが、こういうのはいいな

68:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:04:07 xrI4MSoO
 続きです。


  翌日、昼過ぎに現れた秀一は、おむつ姿の姉妹を前にしながら、ガラステーブルの前に座り込んだ。
 レポート用紙とシャープペンを置き、首を傾げる美加を手招く。
「・・・・・・・」
 秀一のささやきに、美加の頬が赤く染まり、恥じらいながら頷いた。
 千歳はそんな二人の姿を、うらやむように見つめている。
「千歳ちゃん、課題を出してくれないかな?」
「え?」
 突然の申し出に、千歳が驚きを浮かべた。
 気がつけば、姉と秀一とが並んで、ガラステーブルに向かっている。
「そろそろ休みも少ないしね。片付けないとまずいだろう?」
「そうだけど・・・」
 そういえば、元々の口実では、姉に勉強を見てもらうことになっていた。
 それなのに、持ってきた課題が全くの手付かずでは、さすがに格好がつかない。
 千歳は慌ててテキストを引っ張り出し、ノートと共にテーブルに並べた。
「英語と国語は任せるよ。数学は僕が片付けるから」
「夜までだと、半分くらいかな?」
 ほとんど進んでいない課題の山を前にしても、二人は全く動じなかった。
 パラパラとページをめくり、事も無げに言ってのける。
「九時前の電車に乗りたいから、そのつもりでね」
「うん、判った」
 秀一が口にした言葉に頷きながら、美加は英語のテキストを開いた。
 辞書を開く事も無く、英文の羅列の下に、訳文を連ねて行く。
「なに、電車って?」
「ああ、そろそろ、千歳ちゃんを送ってあげようと思ってね」
「え、なんで、急に?」
 確かに、夏休みは終盤に入っている。
 家を離れてから結構な日数も過ぎており、いつまでもここで暮らすわけに行かないのも判る。
 だが、あまりにも急過ぎる気がした。
 せっかく姉とも打ち解け、秀一が見せる欲求にも応じる事が出来るようになってきた、
いや、それが嬉しいとすら感じ始めてきたというのに、ここで二人から引き離されるのは、あまりにも酷い気がする。
 そんな気持ちがにじみ出た声を、秀一はわざと聞き流した。
 真剣な顔つきになって数学の問題集を開き、信じられない速さで、模範的な解答を並べて行く。
 とても終わらないと思っていた宿題が、いとも簡単に片付けられて行く様を、
千歳は呆然と、半口を開いて眺めていた。
「さて、そろそろかな?」
「うん、そうだね」
 間に夕食を挟みはしたが、それ以外には一切の休憩を持たずに、二人はひたすら千歳の課題を消化しつづけた。
 その手が止まったのは、時計の針が八時を過ぎた頃。軽く伸びをして、開いていたテキスト類を閉めて行く。
「美加、準備をして」
「うん」
 美加が立ちあがり、クローゼットを開いた。
 秀一はその間にテキストを纏め、千歳に差し出す。
 自分の力でなく進んだ課題を、複雑な表情で鞄に納めた千歳は、
出立をもう一日伸ばせないかと尋ねようと、伏せていた顔を上げた。
「ちーちゃん、お願い」
「お姉ちゃん?」
 目の前にいたのは、秀一ではなく、換えの紙オムツを手にした美加だった。
 恥じ入った様子でオムツを差し出し、潤んだ瞳を向けてきている。
 何を望んでいるのか、聞くまでも無く判った。
 だが、これから出かけようという今、どうしてそれを求めるのかが判らなかった。


69:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:06:59 xrI4MSoO
「お姉ちゃんは、来ないの?」
「行くよ」
「じゃあ、なんで、そんなの・・・」
「秀くんが、してみようって・・・」
「前から、興味を持ってたみたいだからね」
 秀一が美加の背中に手を添え、その場にしゃがませた。
 そのまま尻をつかせ、自分の手でおむつを外させる。
 おしっこを吸い込んだ、黄色いおむつを丸めた美加は、
困ったように姉を見ている妹に紙オムツを差し出した。
「さあ、美加にこれをあててあげて」
「でも、今から外に・・・」
「お願い、ちーちゃん」
 自ら足を抱え上げた姉の、無防備極まりない姿に、千歳が唾を飲み込んだ。
 姉の本気を感じながら、震える手でオムツを受け取り、床に広げる。
 美加が足を抱える腕を引き、お尻を浮かした。
 千歳は出来あがった隙間に、敷いたオムツを滑り込ませる。
「ああ、外に行くのに・・・、おむつをしてる」
 うっとりと呟く姉を見下ろしながら、千歳は昂ぶった息を吐いている。
 じっとりと濡れた女の部分を見ながら、柔らかな紙製品で、その場所を包む。
「はぁ・・・おむつ、気持ちいい」
「美加、ゆっくりしてる暇は無いよ」
 両手で股間を包んだオムツを撫でまわしている恋人に、秀一が笑いをかみ殺した。
 促されて時計を見上げた美加は、その場で立ちあがり、服を整える。
「ちーちゃんも着替えて」
「私・・・、わたしも、おむつする・・・」
「ちーちゃん?」
 妹の申し出に、美加が困惑を浮かべた。
 秀一も意外そうに千歳を見つめる。
「お外に行くんだよ? 部屋の中じゃないんだよ?」
「でも、お姉ちゃんはするんでしょ?」
「うん・・・。ずっと、したかったことだし・・・」
「わたしだってしてみたい。一人じゃ、ゼッタイできないし・・・」
 熱の篭った視線に、美加が言葉を失った。
 妹をここまで変えたのも、やはり自分だという想いが、拒否の言葉を許さない。
 押し切られるように頷いた美加は、うれしそうに寝転んだ妹の股間に、
己とおなじものをあてがった。
 それぞれ、裾のゆったりとしたスカートに足を通した二人は、
仲のいい姉妹の顔で秀一を見つめた。
 微笑で頷いた秀一が、先に立って部屋を出る。
「ど、どきどきするね・・・」
「うん・・・。ちーちゃんが一緒じゃなかったら、やめちゃったかもしれない」
 たった一枚のドアなのに、その外に出るということの意味は大きかった。
 今から、大勢の人たちがいる中に、おむつをあてて入り込もうとしている。
 それを思うだけで鼓動が早く、大きくなり、目がくらみそうになる。
「大丈夫かい?」
「・・・」
 振り返った秀一に、揃って頷く。
 差し伸べられた手を握った美加が、先に外へと足を踏み出すと、千歳もそれに続いて外へ出た。
 震える膝を手で押さえ、大きく息を吸っている。
 千歳の荷物を持った秀一に、オムツを穿いたままの姉が嬉しそうに付いて行く。
 その後姿に嫉妬交じりの視線を投げつけながら、千歳が歩き始めた。
 人気の少ない道を抜け、街灯に照らされる商店街を進む。


70:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:10:19 xrI4MSoO
「来たよ」
 余裕を持って切符を買い、人気の少ないホームに立った三人は、
姉妹の実家へと向かう普通列車に乗り込んだ。
 ローカル線の夜九時近くとあって、電車の中に乗客は少ない。
 二両目の後に、向かい合った四人がけの席を見つけた秀一は、
美加に窓側を譲り、自身はその隣に席を取った。
 千歳は美加の正面に座り、隣の席に荷物を置く。
 外では初めての下着に、落ち着きなく座りなおしているうちに、
乗客の数は次第に増えて行った。
 座席の八割ほどは埋まり、入り口近くには、固まって話している姿も見られる。
 千歳は隣に置いていた荷物を足の間に下ろしたが、わざわざその席に座ろうとする客まではいなかった。
「秀くん・・・」
「ん?」
 電車が動き始めた時、美加が隣に座る恋人を呼んだ。
 周囲を意識してか、小さく、囁くような声を出している。
 秀一は手にした本を下ろし、やさしい目を傍らに向けた。
「・・・」
 美加の手が、そっと秀一の手に重ねられた。
 姉が何をしようとしているのか、それに気づいた千歳が息を飲む。
 問いかけるような瞳に秀一がうなずき、美加が周囲の乗客達の様子を密かに覗った。
「ぅ・・・」
 俯いた美加の口から、聞こえないほどの声が一瞬だけ零れた。
 控えめに乗せられていた手が、ぎゅっと握り締められている。
 秀一と千歳が見守る中、他の誰にも気づかれないうちに、秘密の行為は始められた。
(お姉ちゃん、ほんとにしてるんだ・・・)
 電車の中で、おむつにおしっこを漏らしている。
 赤ちゃんならともかく、二十歳を過ぎた女性が、それをしている。
 ついこの間まで、それは信じられない行為だった。
 誰かに聞いたとしても、嫌悪を浮かべて首を振ったことだろう。
 だが、今、姉を見つめる千歳の心にあるのは、興奮と羨望だった。
 誰かに気づかれたらという緊張と、秀一が見ているという安心とに包まれながら、美加はオムツを汚している。
 一人だったら、とても怖くて踏みきれないだろう。
 どんなに欲求が高まっても、躊躇ってしまうだろう。
 そんな危険な、しかしそれ故に悦しい行為に、美加は耽っている。
 秀一の手を握り締め、細かく震える姉の姿に、嫉妬すら湧き起こった。
 心の支えがあるが故に、こんなことまで出来るのだと、見せつけられているかのように感じられた。
「はぁ・・・」
 俯いたまま、細く息を吐き、美加がゆっくり顔を上げた。
 涙を溜めた瞳で秀一を見上げ、はにかんだ笑みを浮かべる。
 その耳元に口を寄せ、秀一が何事かを囁いた。その言葉に、美加が目を伏せ、小さく頷く。
(いいなぁ・・・)
 歪んだ性癖を知りながら、それを受け止め、満たすために努力すらしてくれる。
 そんな相手を得ている姉が、心底羨ましかった。
 秀くんは優しいよ・・・。
 姉が口にした呟きの意味が、今ならば理解できる。
(私も・・・したい)
 他人がいる場所で、恥ずかしい事をしてみたい。
 姉と秀一によって育てられたその感情が、美加を見るうちに押さえられない大きさを持ってきた。
(・・・おなら・・・しちゃおうかな)
 姉と同じ事をするだけでは物足りないという想いが、そんなことを思いつかせた。
 食事の影響なのか、今朝からしきりにガスが溜まっている。
 我ながら臭いと思うようなものを、何度もしている。
 気づかれないようこっそりとしていたそれを、ここで思い切りしてみたい。
 回りの誰もが鼻を押さえ、自分を責めるように睨みつけることだろう。
 その視線の中で、小さくなってじっと耐えている自分を想像すると、それだけで体が熱くなってきた。
 責めるような視線の中で、こっそりおしっこを漏らしたら、どれほど気持ち良いだろう。
 だが、それを実行に移すには、少なくない勇気が必要だった。


71:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:13:22 xrI4MSoO
(してみたい・・・。だけど、だけど・・・)
 どうしても、最後の思いきりを付ける事ができなかった。
 美加と違い、自分には頼るべき相手がいない。
 背中を押してもらうことも、不安を和らげてもらうこともできない。
 自分で決断し、自分一人で耐えなければいけない。
 それが恐ろしく、最後の一線を越える決意ができなかった。
「千歳ちゃん、そろそろ着くよ」
 考え込んでいた千歳を現実に引き戻したのは、秀一の声だった。
 言われて外に目を向けると、見なれた光景が流れて行っている。
 電車は既に減速を始めており、車内放送が聞きなれた駅名を告げていた。
(今しかない!)
 思いきるには、今しかないと、心の奥から声が聞こえた。
 だが、千歳は逆にお尻をすぼめ、肘掛に手をついて腰を上げていた。
 意気地の無さを責める声を内に聞きながら、揺れる電車内を扉に向かう。
「あっ!」
 最後のブレーキが、一際きつくかけられた。
 電車が大きく揺れ、立っていた乗客たちが慌てて近くのつり革を掴む。
 ちょうど歩いていた千歳は、倒れかけながら扉に手をつき、何とか転倒を避けた。
 倒れかけた無様な格好で、そのまま固まる。
 ぶぶっ!! ぶじゅっ!!
 千歳の尻から放たれた音が、車内に響き渡った。
 驚いた乗客達が、音の源に目を向ける。
 顔を真っ赤に染めた千歳は、振り返る事も出来ないまま、扉に張りついている。
 細かく震え、きつく目を瞑る少女を、回り乗客たちが侮蔑の眼でみている。
「・・・・・・」
 電車が止まり、扉が開くと、千歳が走って姿を消した。
 後に残されたのは、鼻が曲がりそうな悪臭と、乗客達のしかめっ面だった。
 秀一と美加は顔を見合わせ、千歳の臭いを掻き分けてホームに降り立つ。
「今のは、わざとだね」
「・・・うん」
 他の乗客達が階段を上って行った後、秀一は美加と並んで階段の裏に回った。
 走って電車を降りた千歳が、そこでうずくまって震えている。
 美加はそんな妹の肩に優しく手を乗せ、恐る恐る振り返った千歳を抱きしめた。
「びっくりしたよ、ちーちゃんがあんな事するなんて」
「うぅ・・・怖かった、誰か追いかけてこないかって、すごく怖かった」
「もう、あんなことしちゃ駄目だよ。知らない人に気づかれたら、危ないんだから」
「うん、うん!」
 その怖さを身をもって知った千歳は、姉の忠告に何度も頷いた。
 恥ずかしさを求め、そこに快感を見出すのは、
破滅と隣り合わせの願望なのだと、改めて思い知らされた。
 誰かに見つかったなら、何をされるか判らない。そんな危険が、常に付きまとっている。
「落ちついたかい?」
 姉の腕の中で震えていた千歳が、自分から離れた。
 秀一の問いかけに小さく頷き、促されるまま改札に向かう。


72:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:16:06 xrI4MSoO
 駅を離れ、所々に立つ街灯が、頼りなく照らしている道を三人で歩く。
 お漏らししたオムツを気にしているのか、美加は時折スカートの上から股間を押さえている。
 その傍らを歩く千歳は、時折不愉快そうにお尻を揺する。
 どうやら、オナラだけではすまなかったらしいと判ったものの、どうしてあげることもできない。
 駅からそこそこ歩いた場所にある千歳の家は、ひっそりと静まり返った闇の中で、
幾つかの家と並んで立っていた。
 門灯を灯していないために、家の前は暗い。
 隣の家の門灯の明かりが、ぼんやりと届いているだけだ。
「美加」
「うん。ちーちゃん、来て」
 自分の家の前に立ち、美加が妹を手招いた。
 誘われるままに足を進めた妹を正面に立たせ、じっと見つめる。
「おしっこ、出る?」
「でる・・・けど」
「じゃ、一緒にしよう。キス・・・しながら」
「ここで・・・?」
「そう。お家の前で」
 薄暗い明かりの中で、美加は間違いなく微笑んでいた。
 広げられた両手に誘われ、千歳が体を預ける。
 抱き合う姉妹の影が離れ、唇を重ねた。
 女同士での、深く長い口付け。
 そのシルエットを、秀一はじっと見つめている。
「おしっこ、出た?」
「・・・うん」
「じゃ、外すよ」
 妹の前にしゃがみこんだ美加が、千歳のおむつを外した。
 おしっことうんちの臭いとがするおむつを手に持ち、それを玄関の前に置く。
「ど、どうするの、これ?」
「このまま置いておくの。見つけるのはお父さんかな? 朝早いし」
「そんな、やだよ。お父さんに見られるなんて」
「大丈夫だよ。まさか、自分の娘のだなんて思わないから。ふふ、びっくりするだろうね」
 朝、新聞を取りに出たら、そこに成人用の紙おむつが、
それも使用済みのものが落ちていたら、それは驚くだろう。
 誰がこんなことをしたのかと、腹を立てることだろう。
 汚いものを始末する父親の姿を、千歳は内心で詫びながら見ることになる。
 自分が汚したおむつを、それと知らない父が片付ける様。
 それを見ながら、おむつを汚すのも気持ち良いだろう。
 想像に体を震わせる千歳の肩を、秀一がそっと叩いた。
 視線で家の玄関を示し、美加と共に背中を向ける。
「おやすみ。お姉ちゃん、大野さん」
「おやすみ、ちーちゃん」
「ああ、おやすみ」
 振り返って挨拶を返し、二人は闇の中へと消えていった。
 見送った千歳は、ポケットから鍵を取り出し、家に入る。
 闇の中からそれを見届けた二人は、止めていた足を動かし、駅へと向かう。


73:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:18:32 xrI4MSoO
「ふぅ・・・」
「よかったの、秀くん?」
 無意識にため息を吐いた恋人に、美加が控えめに問いかけた。
 不思議そうに顔を向けた秀一に、確かめるように聞く。
「ちーちゃんを帰しちゃって、よかったの?」
「どうして?」
「ちーちゃん、秀くんを受け入れ始めてた。秀くんだって・・・」
「・・・確かに、千歳ちゃんに惹かれはじめてたね」
「だったら、もう少し・・・」
「駄目だよ。そんな事をしたら、本当に千歳ちゃんが欲しくなる」
「私はいいんだよ。それに、ちーちゃんだって、そうなりたいって思ってる」
「・・・僕の気持ちはどうなるのかな?」
 微かに寂しさを滲ませた声に、美加が言葉を飲み込んだ。
 闇の中で、俯き加減の横顔を覗く。
「僕は、美加を悦ばせたいだけなんだよ。千歳ちゃんには悪いけど、
 それ以外を望んではいない。それに・・・」
「なに?」
「千歳ちゃんの気持ちも、もっと考えてあげないとね。あの子も、美加が大好きなんだよ」
「そう・・・かな?」
「そうだよ。だから、大人しく家に帰ったんだ。美加から、僕を奪わないために」
「あ・・・」
 言われて初めて思い当たったらしい。
 美加が振り返り、明かりの灯った二階の部屋を見上げる。 
「優しいね・・・。秀くんも、ちーちゃんも・・・」
「美加が優しいからね」
 てらいも無く言いきった恋人の腕を取り、そっと寄りそう。
 言葉も必要ないほどに、幸せを共有する二人の間に、控えめな音楽が割り込んだ。
 美加が足を止め、ポーチから携帯を取り出す。
「ちーちゃんから」
 メールの発信者を確かめ、携帯を開いた美加は、微笑を浮かべてそれを秀一に差し出した。
 画面の文字に、秀一もまた笑みを浮かべ、携帯を閉じる。
「千歳ちゃんらしいね」
 また遊びに行くから、その時は責任持って相手をして。
 なんの前置きも無しに、ただそれだけが書かれたメールに、どれだけの意味が込められているだろう。
 千歳が形にしなかったその言葉を、秀一も美加も受け止めていた。
「一緒に楽しめるよう、道具を用意しておくよ」
「・・・うん」
 秀一の言葉に、美加が恥じらいを浮かべながらも小さく頷いた。
「美加は僕が愉しませてあげる。千歳ちゃんは、美加が悦ばせてあげるんだよ」
「うん」
 離れて行ってしまうと思っていた秀一は、今までも、そしてこれからも、自分の事だけを考えていてくれる。
 その優しさを全身で受け止めながら、美加は再び、秀一の腕に寄り添った。



 ようやく終わりです。
 長々と失礼しました。


74:名無しさん@ピンキー
09/03/18 01:08:14 KJacsrb0
GJ!

75:名無しさん@ピンキー
09/03/18 06:53:59 KekRNXem
お疲れ様でした。

76:名無しさん@ピンキー
09/03/19 01:26:16 jKP48oWW
GJ!

77:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:05:16 lchFivKk
GJ!

78:名無しさん@ピンキー
09/03/29 14:08:18 vzFET3SV
hosyu

79:名無しさん@ピンキー
09/04/03 00:38:38 DbywwcqW
保守

80:名無しさん@ピンキー
09/04/07 22:26:05 2pI+48B0
ほしゅ

81:名無しさん@ピンキー
09/04/10 02:41:49 yl6STqqa
ほしゅ

82:名無しさん@ピンキー
09/04/13 17:06:13 GFLkIkt9
保守

83:名無しさん@ピンキー
09/04/18 09:31:41 nes2cNsU
ケンカはこちらw
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
スレリンク(eroparo板)

84:名無しさん@ピンキー
09/04/18 14:33:14 8jivOmwx
★事務員はおむつをしていますか?
店内でパンツもおむつも着用しておりません。すっぽんぽんでお客様をお迎えしております。

85:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:48:34 OedUxiFW
 寂しくなってきたので、一本書きます。
 前スレでいまひとつ受けの悪かったシチュエーションなんですが、
プロット組んであるのがこれだけなのでご容赦を。


「おい、いったいボクをどうするつもりだよ!」
 薄暗い地下室の隅に追いやられた少女が、精一杯の強がりを声にした。
 髪を短くまとめ、胸の膨らみが乏しい体に男物の服を着ている為に、一見すると少年のように見える。
 だが、つい半年前には絹のドレスを身に纏い、しなやかな黒髪を背中に垂らしていた。
 当時の高飛車な物言いも影を潜め、逃亡生活の内に身につけたらしい、少年的な言葉が口をついている。
 落ちぶれ果てた少女の姿に、ケイトとミオが口元で笑った。
 父親の罪に連座して監禁されていた令嬢が、監視の目を盗んで逃げ出したのが半年前。
 旧交を思って慰問に訪れた王女から、父の形見である指輪を盗んだ上でのことだった。
 それから半年。
 王女直々の依頼を受け、犯人を追い続けていた二人の前に、富と地位は無くしても、
自尊心だけは失わなかった少女が転がっている。
 手の内に落ちた獲物をどういたぶろうかと企んでいるのだろう。
 栗色の髪をポニーでまとめた少女が指を鳴らし、紅の髪をまっすぐに垂らした女性が、手にした鞭で床を打った。
「ボ、ボクはアーク家のゼフィアだぞ。お前たちなんか、本当なら話も出来ないんだぞ」
「それは、アーク家が侯爵位を持っていた頃の話でしょ」
「反逆罪で取り潰された家の娘が凄んでも、怖くないわねぇ」
「じょ、女王様だって、ボクは処分できなかったんだぞ。それなのに、お前たちなんかが・・・」
「悪いけど、女王様のお許しもいただいてあるの。公式に処分する訳にいかないから、
 ひっそりと姿を消してくれるのがいいと仰っておられたわ」
「う、嘘だ・・・、そんなこと・・・」
「残念だけど、本当なんだよねぇ」
「ついでに言うと、あなたの処分については、私に一任されてるの。そんなわけだから、楽しませてもらうわよぉ」
「ひっ・・・いぃ・・」
 ケイトの凄惨な笑みに、ゼフィアが怯んだ。自分がやりすぎた事にようやく気づいたらしいが、今更遅すぎる。
「最初は痛いかもしれないけど、すぐに気持ちよくなるからね」
「ひっ! や、やめろよ、この変態っ!」
 ケイトが振るった鞭が、ゼフィアの体を掠めて床を打った。
 空を裂く鋭い音と床を打つ乾いた音とが、ゼフィアに恐怖を植えつける。
「とりあえず、服を脱ぎなさい」
「い、嫌だ! なんで、そんなことしなきゃならないんだよ」
「やっぱり、生意気ねぇ。もっとも、そんなに声が震えてるんじゃ、かわいく感じられるけど」
「う、うるさいっ!」
「・・・」
 反駁の声に、鞭が床を打つ音が重なった。ゼフィアは反射的に鞭が叩いたのとは逆に逃げ、脅えた目を向ける。
 それまでとは質の異なる、乾いた笑みを浮かべた女性は、再び鞭を大きく振り上げ、さっきよりも近い床に叩きつけた。
「ひっ・・・いぃぃ・・・」
「ふふ・・・いくわよ」
「ひ・・・いぎいっ!」
 わざと大きく振りかぶり、相手の恐怖を煽ったケイトは、そのまま鞭を振り下ろした。
 傍から見れば、十分に手加減していることが判ったが、初めてそれを体に受ける身にしてみれば、そんなことは関係ない。
 肉を打つ嫌な音と同時に走った、肩から背中にかけての激痛に、少女は悲痛に叫び、床の上を転がった。
「ふふっ、かわいいわねぇ・・・」
「いっ、ひいっ! いやあっ! あぎゃああっ!!」
 のたうち回る少女の姿に、ケイトが興奮を瞳に宿した。
 続けざまに鞭を振るい、打たれるたびに、弾けるように転がる姿を喜んでいる。
 裂けた服の間から、無数のみみず腫れが覗き、白い肌を鮮やかに彩った。
「ひいぃ・・・いやっ、いやああっ!!」
 容赦無く打ち下ろしていた手を止め、息をつく暇を与えると、ゼフィアは四つんばいでケイトから遠ざかり始めた。
 転がりながら服に手をかけ、脱ぎ落としながら逃げていく。
 その姿の滑稽さに、ミオまでもが侮蔑の笑みを口元に浮かべた。


86:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:49:18 OedUxiFW
「どこに行くの? 逃げられはしないのに」
「ひぎっ!!」
 下着を脱ぎかけの無防備な尻に、容赦の無い鞭が襲いかかった。
 白く柔らかな双丘に、鮮やかな紅が斜めに走る。
 ゼフィアは、篭った叫びを上げてうつぶせに丸まり、両手で頭を抱えた。
 さらけ出されたお尻からは、薄黄色の液体がちょろちょろと力無く零れ、石造りの床を濡らして行く。
「あら、おもらし? 貴族のお嬢様がはしたないわねぇ」
「う・・・うぅ・・・」
「そんなだらしない娘には、もっとお仕置きが必要ねぇ」
「い、いやあっ! 痛いのはいやあっ!」
「そう、嫌なの」
「ひいっ!」
 笑うような声と共に、突き出されている尻を鞭が襲った。二本の鞭跡が尻の上で交差し、十字を形作る。
 これ以上の仕置きを恐れたゼフィアは、おずおずと泣き顔を振り向かせ、怯えた目で鞭を持つ女性を見上げた。
「打たれたくないなら、少しは考えなさい。態度とか、言葉遣いとか・・・ね」
「う・・・は・・い・・・」
「鞭が嫌なら、どうお願いすればいいの?」
「も・・もう、鞭は・・・許して・・・ください」
「お願いしますは?」
「おねがい・・・します」
「そう、それでいいの」
 自尊心の塊のようなお嬢様を、自分の前に屈服させるのが楽しくて仕方ないのだろう。
 ケイトは意地の悪い目で、屈辱と恐怖とに振るえている少女を見据えた。
「それじゃ、態度でも示してもらおうかしら」
「ほら、これを使いなよ」
 ケイトの意図を汲んだミオが、一枚の布をゼフィアに投げつけた。
 薄い布を拾い上げ、上目で窺う少女に向け、栗毛の少女は床を指し示して見せる。
「あんたが汚したんでしょ。ちゃんと綺麗にしてよね」
「あ・・・ぅ」
 床に広がるおしっこの池に、改めて恥ずかしさが湧き起こった。
 ゼフィアは布を丸めて手の中に持ち、どうしていいのかわからない様子でじっと自分が出したものを見下ろしている。
「ほら、早く拭きなさいよ」
「これを・・・ボクが・・・?」
「当たり前でしょ。誰が出したと思ってるの!」
 これまでの人生の中で、掃除など一度もしたことがないのだろう。
 逃亡中ですら、忠実な旧臣がゼフィアを守り、養っていた。
 たとえ自分が汚したものであれ、自分で片付けなければならないということが理解できていないように見える。
 ミオは腹立たしげに声を荒らげ、改めて床の上の水溜りを指し示した。
「でも・・・汚い」
「汚いから掃除するんでしょ。なに馬鹿なこと言ってるのよ」
「で、でも・・・」
「姉さん、ちょっと打ってあげて」
「そうね」
 なんだかんだと言い逃れるゼフィアの姿に、業を煮やしたのだろう。ミオがケイトに頼み込む。
 その言葉に頷き、ケイトは納めていた鞭を垂らし、優雅な動作で振りかぶった。
「わ、わかりました! やりますっ!」
 痛みが体に染みているのだろう。鞭を振り上げた女性に向け、ゼフィアが慌てて叫んだ。
 言葉だけではなく、手にしていた布を水溜りの真ん中に落とし、おしっこを吸い込んで崩れ落ちて行く様子を、
じっと見詰めている。


87:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:50:03 OedUxiFW
「何してるの?」
「え・・・?」
「ちゃんとそれを持って、拭きなさいよ」
「そんなことしたら・・・手に・・・」
「姉さん・・・」
「あっ、は、はい、やりますっ」
 ミオが言葉を続けるよりも早く、ゼフィアは水溜りの前にしゃがみこみ、その中で色を変えている布に手を伸ばした。
 乾いている場所を選んで掴み、おざなりに動かしている。
「・・・・・」
「あっ!!」
 腹立たしげにその様子を見下ろしていたミオが、不意にゼフィアの手首を掴み、布に強く押し付けた。
 そのまま大きく動かし、広がっているおしっこを拭き取らせる。
 布におしっこが染み、その濡れた感触が手に伝わってくる。
 自分が何に触れているのかを知るゼフィアは、不快そうに眉を寄せ、口元に嫌悪を浮かべた。
「掃除っていうのはこうやるの。判った?!」
「・・・・・」
 一通りおしっこを拭かせたミオは、押さえていた手首を離し、少女の前に立ちはだかった。
 ゼフィアは濡れている手のひらを嫌悪に満ちた目で見つめ、何か拭くものはないかと、辺りを見渡している。
「ゼフィア」
「はっ、はいっ!」
 ケイトの声自体に対して恐怖を抱いているのだろう。穏やかに呼びかける声に、ゼフィアは飛び上がるように答えた。
 怯える少女に笑いかけた女性は、床の上に投げ出されているおしっこまみれの布を指差し、ゆっくりと命じる。
「その汚い手拭を片付けなさい」
「あ、あの、どうすれば・・・?」
「そこの桶にいれておけばいいわよ。私が後で洗っておくから」
「は・・・い」
 一度手を離してしまうと、再びそれに触れるのは躊躇われるのだろう。
 自分が出したものとはいえ、おしっこを吸って黄色く染まった布を前に、ゼフィアは手を伸ばしては引っ込めている。
 だが、ケイトが腰に下げた鞭に手を伸ばしたのを見て、思い切ってそれを手に取った。
 顔をそむけて指先で摘み、示された桶の中に落とす。
「ふぅ、なんで私がこれを洗わなきゃいけないのよ」
「ふふ、それぐらいで文句言わないの。これから、もっと大変なんだから」
「やっぱり、私がやるの?」
「そうよ。リーネで慣れてるでしょう?」
「リーネはかわいいからいいの。だけど、こいつはねぇ・・・」
「ほんとは楽しみなんでしょ。顔が笑ってるわよ」
「あははは、判っちゃう?」
 二人が何を話しているのか、さっぱり判らないゼフィアは、不安を浮かべてその会話を聞いている。
 その視線に気づいたケイトは、一見優しい笑みを浮かべて向き直り、手で体を隠している少女に歩み寄った。
「ちょっと、眠っていなさいね」
「あ・・・」
 首筋に指先の感触を覚えたのとほぼ同時に、ゼフィアの意識は失われていた。


88:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:51:05 OedUxiFW
「・・・ん・・・ぁ?」
 部屋にか細い声が流れ、少女の体が身じろいだ。
 部屋の隅で書き物をしていたミオがそれに気づき、静かに立ち上がる。
 細く目を開いたゼフィアは、見慣れない天井をぼんやりと見上げ、不思議そうな表情を浮かべていた。
 その傍らに歩み寄り、上から覗き込んだミオは、驚き、すぐに脅えを浮かべた少女に、不自然に爽やかな笑みを返す。
「おはよう、ゼフィア」
「お・・おはよ・・・」
「よく寝たねぇ。結局、朝になっちゃった」
「朝・・・もう?」
 この部屋に運び込まれたのは、恐らくだが夜中だっただろう。それが、気を失っている間に、夜があけてしまったという。
 もっとも、日の光の入り込まない地下室とあっては、朝だろうが夜だろうが関係はないが。
「今日は姉さんが出かけるから、私が相手をしてあげるからね」
「・・・・・」
 ミオの言葉に、ゼフィアは明らかな安堵を浮かべていた。
 少なくとも、今だけは、鞭の恐怖に怯えなくてもいいと思ったのだろう。
 逆らっても、ミオならそれほど酷いことはしないとの思いもあるかもしれない。
 だが、ゼフィアが考えているほどには、ケイトもミオも甘くない。
「とりあえず、今日は躾をするから」
「躾?」
「そ。どうも、お嬢様は我侭がすぎるからね。自分の立場を考えてふるまえるようになって貰おうってこと」
「どういう・・・・こと?」
「見て理解してもらうのが一番早いかな。毛布をめくってみなさいよ」
「・・・・・」
「ふふっ、気づいてはいるんでしょ? どうなってるのか、ちゃんと確認しなさい」
 ミオに言われても、ゼフィアは毛布を握り締めたまま動こうとしない。
 だが、落ち着きなく身じろぎ、時折目を下のほうに動かしていることから、そこに違和感をもっているのは間違い無い。
 何をされたのか、それを見るのを怖がっている様子のゼフィアを鼻で笑い、ミオは毛布の裾を乱雑に掴み、
体を覆っているそれを一気に剥ぎ取った。
「あ、ああっ!」
「あははははっ、かわいいよ、ゼフィア」
 半ば予想していた光景がそこにあった。
 こんもりと膨らんだ、厚手の布地で作られたおむつが、腰を覆っている。
 白地に薄い水色の横線が走るそのおむつは、白いレースで縁取りされ、見た目はとてもかわいく仕上がっている。
 同じものを小さな女の子がしているのなら、ゼフィアも表情を綻ばせただろう。
 だが、それを自分があてられているとなると、顔が引きつってしまう。
「な、なんだよこれっ! なんのつもりだよっ!」
「何って、これがなんだかわからないの? おむつだよ、お・む・つ」
「そんなこと判ってるよっ! なんでボクがこんな!」
「えー、だって、ゼフィアちゃん、オモラシするし」
「そ、それは、あんなことされたから・・・」
「これからも同じことされるから。その度にオモラシされると困るんだよね」
「う、うるさいなっ! もうしないよっ! なんだよ、こんなものっ!」
 硬いベッドの上で半身を起こしたゼフィアが、蟹股に足を開き、荒っぽくおむつに手を伸ばした。
 前で蝶結びにされている紐を掴み、一息に引っ張る。
 続けて、前あてを押さえている二箇所の紐を順に解いたゼフィアは、おむつを開き、
その中で股間にあてがわれている、幾重にも重ねられた布地を乱雑に掴んだ。
「勝手にはずしちゃ駄目だよ」
「い、痛いっ!」
 それまで黙って見ていたミオが、不意にゼフィアの手首を掴んでひねり上げた。
 あまり力を込めてはいなかったが、痛みに不慣れなお嬢様は、それだけでも悲鳴を上げていた。
 ミオは苦笑を浮かべて手を離し、開かれたおむつを戻しながら、ゼフィアに言い聞かせる。


89:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:52:09 OedUxiFW
「ここには手洗い場がないの。だから、しててもらわないと困るんだよね」
「そ、そんなの、上にはあるだろ」
「あるけど、一々つれてく訳にはいかないから」
「なんでだよ」
「逃げられるとこまるもの」
 もっともな理由に、返す言葉も出てこない。
 だが、だからといって、こんなことを素直に受け入れる気にはなれなかった。
 ゼフィアが何か言い返そうと頭を廻らせている間に、ミオは慣れた手つきでおむつを元の通りに戻してしまう。
「それに、これをしないと、お尻丸出しになっちゃうから。お嬢様にそんなはしたない真似はさせられないでしょ」
 いくら、自分を捕まえた二人以外に見られないとは言っても、下半身を丸出しで過ごすのは望ましい状況ではない。
 たとえおむつであっても、そこを隠すことができるのであれば、穿かないよりはましだろう。
 そんな妥協が頭に浮かび、ゼフィアは不機嫌にそっぽを向いた。
 それを受諾と受け取ったのだろう。
 ミオは微笑みながら手を伸ばし、こんもりと盛り上がっている、おむつの上を手のひらで軽く叩いた。
「おもらししちゃったら、ちゃんと言うんだよ。すぐにおむつを替えてあげるからね」
「そんなの、自分でやるからいい」
 頬を膨らませたゼフィアが、不機嫌に言い返す。
 実のところ、そんなことをするのは嫌なのだが、ミオに替えられるのがそれ以上に嫌なのだから仕方ない。
 だがミオは、口元に皮肉な笑いを浮かべながら首を振り、ゼフィアの前に用意しておいたモノを突きつけた。
「な、なに、それ」
 その物体の奇妙な形状に、ゼフィアが不安を言葉にした。
 鎖で繋がった三つの黒い輪。
 真ん中の大きな輪に、二つの小さな輪が繋がっているそれは、見ているだけで不吉な予感を押し付けてくる。
「自由にさせとくと色々企みそうだから、ちょっと動きを制限させてもらおうと思って」
「なっ、や、やめろよっ!」
「暴れないの。痛い思いをしたくないでしょ?」
「うるさいっ! お前なんか怖くないんだぞ!」
「・・・そう。私は姉さんと違って、うまく手加減できないんだけどね」
 ケイトの不在をいいことに、全力での抵抗を示したゼフィアに、ミオが怒りをにじませて立ちあがった。
 足早に机に向かい、その傍らにかけてあった鞭を手にしてゼフィアの前に戻る。
「姉さんだから、跡が残るだけで済んだんだよ。私がやると、多分ひどい事になると思うけど。まあ、仕方ないよね」
「やああっ! 鞭はいやっ!」
 昨夜の痛みを体が覚えている。
 それを与えてきた道具にまで恐怖を抱くようになった少女は、鞭を構えるミオの姿に、激しく首を振っていた。
「じゃあ、大人しくする?」
「うっ、うん」
「そう。それじゃ、手を出しなさい」
 言われて、ゼフィアは両手をおずおずと前に突き出した。
 ミオはその手を無造作に掴み、手首に黒革の輪を巻きつける。
 金具で固定し、鍵をかけると、それは外すことのできない腕輪となった。
 左の手首にも同じものがつけられ、最後に残った大きな輪は、当然のように首へと巻かれる。
 鎖の長さに余裕が無いため、ゼフィアは両手を胸の前に引きつけ、首輪に鍵がかけられるのを待っていた。
「はい、これでよし。どう、気分は?」
「いいわけないだろ」
「ふぅん、まだ、そんなことが言えるんだ」
 感心しているのか、馬鹿にしているのか。
 どちらとも取れる口調で頷き、ミオはゼフィアが体を起こしているベッドの縁に腰掛けた。
 小ぶりな胸に手を伸ばし、意地悪く弄びながら、悔しそうな少女に笑いかける。
「判ってないかもしれないけど、それすごく不便だからね。おむつを替えるどころか、スープを飲むのも一苦労だよ」
「あ・・・」
 言われて初めて気づいたらしい。伸ばそうと試みた腕が、ほんの僅か動かしただけで動かなくなる。
 その現実を改めて確認し、ゼフィアは青くなっている。


90:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:54:13 OedUxiFW
「まあ、食事もおむつも、お願いすればちゃんとしてあげるから、心配はいらないけどね」
「く・・・そ・・」
 貴族の令嬢らしからぬ言葉を口の中で呟き、ゼフィアが唇を噛んだ。
 そんな事すら自由にできない自分の今が、信じられないような気持ちでいるだろう。
「それじゃ、私はここでお仕事してるから、用があったら呼んでね」
 ゼフィアの内心などには構わず、ミオは部屋の隅の机に戻った。
 傍らに置いたランプの明かりを頼りに、羽根ペンを走らせて行く。
 空気の冷たい地下室の中で、半裸の格好をしているとあっては、寒さが体に染みてくる。
 いつしか、ゼフィアは毛布をかぶり、ベッドの上で丸くなっていた。
 後姿が細かく揺れ、時折落ち着かない様子で身じろぐ様を、ミオは机に頬杖を突いて、意地悪く見つめていた。
 その動きが何を意味しているのか、それは十分に判っている。
 そろそろ限界を迎えるだろう事も予想がついた。
 それでも、ミオは助けの言葉を口にせず、黙ってゼフィアを眺めている。
「ぅ・・・くぅ・・はっ・・・ぁう・・・んぅ・・」
 荒く乱れた呼吸と、口から零れる苦悶の声。
 両手が自由であったなら、間違い無く股間を押さえていたことだろう。
 だが、それすらままならない現状にあって、ゼフィアは内股を擦り合わせ、破滅の刻を少しずつ先延ばしにしている。
「どうかしたの、苦しそうだけど?」
 黙って見ていたミオが立ちあがり、わざとらしく問い掛けた。
 後姿の少女から歯軋りの音が聞こえたような気がしたが、意に介さずにその背後に近づいていく。
「あらら、すごい汗。熱でもあるの?」
「うる・・さい。ほっといて・・・」
 声を張り上げるつもりが、出たのは悲しいほどに弱々しい言葉だった。
 窮状を自分から晒してしまったうかつさに、ゼフィアが唇を噛み締める。
「病気じゃないなら、そろそろ起きなさいよ。ほら、ベッドから降りるの」
「ひっ、くぅう」
 言いながら、一息に毛布を剥ぎ取った。
 おむつだけを体につけた、あまりに惨めな姿を晒された少女は、体を丸めて抵抗する。
 しかし、ミオは無慈悲に、背後から脇に手を回して小柄な体を抱き起こした。
 強引に引っ張って床に足を付かせ、支えていた手を離す。
 ぎりぎりの我慢を続けていたところに、無理な動きを強いられては、堪ったものではない。
 必死に奥歯を食いしばり、堪えようとしたが、努力はついに空しくなってしまった。
「あ・・あぁ・・・ぅ・・・」
 震える足で、何とか立っていたゼフィアが、呆然と虚空を見上げ、意味の無い言葉を吐き出した。
 何が起きたのか、聞くまでも無い。
 だが、ミオは少女の背中に抱きつくと、意地悪く笑いながら、呆然としている横顔を覗きこんだ。
「どうしたの、ゼフィアちゃん。もしかして、おもらししてるのかな?」
「ち・・・がう。ちがう! ちがうからっ! 見るなよおっ!!」
 揶揄の言葉に自尊心が揺り起こされたのだろう。ゼフィアは涙を滲ませた目でミオを睨みつけ、大きく首を振った。
 肩をゆすり、抱きついている体を振りほどき、部屋の隅でしゃがみこむ。
「うっ・・うぅ・・ぇ・・・え・・・」
 肩が細かく震え、小さく嗚咽が漏れてきた。
 あまりの惨めさに、虚勢を張ることも出来なくなったらしい。
 かつて、自分やケイトを顎で使った少女の落ちぶれた姿を、ミオは残酷な喜びを顔に浮かべて見つめている。
「さてと、私、ちょっとおしっこしてくるから、大人しくしててね」
 しばらくの間、泣きつづけるゼフィアを眺めていたミオが、思い出したように声をかけてドアへと向かった。
 明らかにあてつけだとわかるその言葉に、ゼフィアは赤くなっている目を恨めしそうに振りかえらせた。
 怨恨の視線に勝ち誇った笑いを返し、ミオはドアの向こうに姿を消す。
「うわああああっ!!」
 ドアが閉ざされ足音が遠ざかると、残されたゼフィアは突然叫びを上げ、押さえていた涙をあふれさせた。
 自由に動かせない手で何度も壁を叩き、ずるずると崩れ落ちて行く。
 少女は床の上にうずくまり、薄暗い部屋の中に、悲哀に満ちた泣き声だけを響かせていた。


 続きます。


91:名無しさん@ピンキー
09/04/27 19:58:55 lNvaCCXQ
昨夜から寝ずに待ってるんですが要するに一旦途切れるって意味ですか?

92:名無しさん@ピンキー
09/04/27 21:02:37 kd/mNpMZ
>>91 そういう意味です。すいません、寝てください。
    と言いながら、続きを。
 
 用を足しに行ったにしては、ミオの不在は長かった。
 泣きつづけるのに飽きたゼフィアは、いつしかベッドの近くに戻り、もたれるように尻をついていた。
 おしっこに濡れたおむつが気持ち悪いが、両手が自由にならない状況ではどうしようもない。
 不機嫌に眉を顰め、落ち着かない様子で座っている。
「く・・そぉ・・・」
 令嬢らしからぬ雑言を吐き出したゼフィアは、下唇を軽く噛みながら腰を揺らし、ミオが姿を消した扉に目をやった。
 出て行った少女が、いつ帰ってくるのかを推し量っているらしい。
 しばらくの間、そのまま座って様子を見ていたゼフィアは、やがて扉に張り付き耳を当てた。
 気配を探り、すぐには戻ってこないと確信すると、小走りにベッドに戻っていく。
 粗末なベッドの端、適当に角を取っただけの支柱を前にし、少女は唾を飲み込んだ。
 一度振り返り、扉が閉ざされたままなのを確認し、おむつに包まれている股間をゆっくりそこに近づけていく。
「んっ・・・んふ・・・ぅはぁ・・・」
 最初は控えめに当てただけだったが、厚く重ねられた布地は、思った以上に大きな障害だった。
 加減しながらも次第に強く押し付け、気付けば夢中になって腰を上下に動かしていた。
 鼻にかかった息を吐き、陶然と虚空を見上げる姿を他人が見れば、お楽しみの最中だと誤解することだろう。
「あらー、なにやってんのぉ?」
 笑いを含んだ背後からの声に、ゼフィアはその格好のまま固まった。
 振り向くことも出来ずに硬直している少女の背に、部屋に戻ってきたミオが張り付き、肩から顔を出して前を覗き込む。
「もしかして、お楽しみだった? 邪魔しちゃったかなぁ」
「ち、ちがう! これは・・・」
 おしっこで張り付いたおむつのせいで、そこが痒かっただけのことだった。
 だが、それを口にしようとして、ゼフィアは言葉を止める。
 それを言えば、おむつの中に漏らしたと認めることになってしまう。
 とはいえ、このまま黙っていては、誤解を否定できない。
 言い訳を口に出来ず、かといって相手の曲解を正したくもある。どうにも出来ない悔しさに俯き、瞳に涙を滲ませる。
「ふふっ、判ってる。痒いんでしょ?」
「え・・・?」
「すぐに言えばいいのに、意地をはるからいけないんだよ」
「な、なにがだよ!」
「隠したってだめだよ。気づいてないの? ゼフィア、すごくおしっこ臭いんだよ」
「あ・・・うそ・・・」
「ほんと。ほら、おむつ替えてあげるから、ベッドにあがりなよ」
 言葉ではいざなっているが、行動はそんな優しいものではなかった。
 手首を掴んで力任せに引き倒し、ベッドの上で仰向けに寝転がせてしまう。
 悔しく、恥ずかしいが、この不快な状況からの解放は望んでいるのだろう。
 歯を食いしばり、両腕を交差させて顔を隠しながらも、ゼフィアは大人しく膝を立てて足を開いている。
「あーあ、ぐしょぐしょじゃない。おもらししたら、すぐ言わなきゃ駄目だよ」
 控えめに離されていた膝頭を大きく押し開き、足の間に入り込んだミオは、慣れた手つきでおむつを開き、
黄色く染まった布をさらけ出していた。
 強くなったおしっこの匂いを大きく吸い込み、僅かに見える、紅に染まっている頬へと目を向ける。
「こんなのをあてたままにしてちゃ、痒くなって当たり前。よく判ったでしょ」
 言い含めながら、おしっこに濡れている布を無造作に掴み、股を通っているそれを開く。
 汚れを知らない柔らかな泉が、雫を零しながら控えめに開いていた。
 誘っているようなその姿に、ミオは意味ありげな視線を少女の頬へと投げつける。
「さっきので、気持ち良くなってたみたいだね。途中で止めちゃったお詫びをしてあげるね」
「あっ、やっ、やああっ!」
 逃げる暇もなく、同性の口がその場所へと触れていた。
 ただされるだけでも嫌だが、そこが今、漏らしたものに塗れていることがその嫌悪感を増幅する。
 こんな汚い場所を見られ、触れられ、舐められるなど、女として生まれた身にとってはこの上ない恥辱だった。
 ゼフィアは思わず顔を上げ、自分の足の間に入り込んできている頭に向けて、拒絶の悲鳴を叩きつける。
 だが、ミオはそんな声など聞こえていないかのように舌を使い、巧みに少女を追い込んで行く。
「あんまり遊んでないんだね。ゼフィアのここ、すごく綺麗」
「やだっ! ひ、広げるなあっ!」
「あははっ、お豆がおっきくなってる。かわいいなぁ」
「ひっ、いひいっ!」


93:名無しさん@ピンキー
09/04/27 21:10:54 kd/mNpMZ
 刺激されて頭を覗かせた小さな肉芽を、柔らかな指先が意地悪くつついた。
 指の腹でこね回し、そこを包んでいる皮を剥くと、逆の手の人差し指で軽く爪弾く。
 そんなことをされるとは思っていなかったのだろう。ゼフィアが悲鳴を上げ、体を大きくのけぞらせた。
「ふふっ、がさつな言葉を使っても、体はちゃんと女の子だね。そんないい声きかされたら、
 わたしも張りきっちゃうじゃない」
 こういった場数を踏んできているミオの目には、ゼフィアの経験不足がよく見えていた。
 確かに自分でしてはいただろうが、女の体が感じる得る快楽の半分も、この少女は理解していない。
 ケイトにとっては、この上ないおもちゃになることだろう。
 だが、その姉がいない今、この少女は自分にとっての最高の玩具だった。
 ミオは少女の両膝を持ち上げ、そのまま頭の横に押し付けると、自分のその場所を間近に見せられ、
目を逸らした少女に向けて、意地悪く言葉を投げつけた。
「いいの? ちゃんと見てないと、ひどいことされるかもしれないよ?」
「な、なにする気だよ」
「そうねぇ、例えば、こんなこととか・・・」
「あぐっ! やっ、やめろおっ!!」
 ミオがこれ見よがしに舐めていた人差し指を、上に向けられている菊座の上に押し付けた。
 そのまま指に力を込め、怯えたように窄まったその場所に入り込もうとする。
 ゼフィアは必死になって力を込め、それをなんとか防ごうとしている。
「お尻は嫌い?」
「お前、なに考えてんだよ!」
 平然と聞き返してくるその言葉が、ゼフィアには信じられなかった。
 排泄の為にある、見られることも、触れられることも無いはずの場所に指を入れようとするなど、
まともな人間のすることではない。
「き、汚いだろっ、そんなとこっ!」
「ふーん、こっちはしたことないんだ」
「す、するって、なにを・・・」
「気持ちいいのになぁ。ま、そのうちに姉さんが教えてくれるでしょ」
「嘘・・・だ。そんなの・・・」
「すぐに判るよ。それじゃ、今日のところは、こっちだけにしておくね」
「あ、ば、ばかっ、広げるなっ!」
 ふっくらと盛り上がった丘に添えられた左右の手のひらが、柔らかな洞窟の入り口を割り開いた。
 普段目にすることなど無い、淫猥な色の肉壁を目の当たりにし、ゼフィアがなんとも複雑な表情を浮かべている。
 その目を見詰めるミオは、大きく舌を突き出し、おしっこ以外のもので濡れ光っている場所を舐め上げた。
「気持ち悪いっ! やめろよ、変態っ!!」
「ちょっと、変態ってなによ、変態って!」
「変だろ! お、女どうしで、こんなの!」
「言っとくけどね、私だって、あんたのなんか舐めたくないわよ。あんたがおもらしなんかするから、
 仕方なく綺麗にしてあげてるんじゃない」
「だったらやめろよ! ボクだって、こんなの気持ち悪いだけなんだから!」
「うるさいわね! 姉さんの命令なのっ!! まったく、レティスやリーネのならともかく、あんたのなんか、
 好きでやらないわよ!」
 本気で怒っているその口ぶりに、ゼフィアは不機嫌に口を閉ざした。
 いくら強がり、虚勢を張ってみたところで、現状での自分の不利は覆しようも無い。
 生殺与奪の権を持っている相手を、これ以上怒らせるのは拙いと、さすがに理解したようだ。
「い・・いつまで・・・してるんだよ」
「ふん、声を詰まらせといて、偉そうに言わないでよね」
 どうやら、方針の変更を計ったらしく、ミオはゼフィアを責める手を緩め、もどかしい刺激を送りつづけていた。
 息が乱れ、体が火照るのを感じていたが、それを認めることなど出来ないゼフィアは、平静を作ろうとして失敗した。
 それをあざ笑ったミオだったが、そろそろ飽きてきてもいたのだろう。
 口を離し、押さえていた膝を戻すと、用意しておいた布を重ねて尻の下に挿しこみ、ゼフィアの下半身をおむつで包んだ。
「はあっ! せっかくお昼を食べさせてあげようと思ったのに、そんな気分じゃなくなっちゃった。
 そこに置いとくから、勝手に食べてよね」
 余程腹が立ったのだろう。ミオは汚れ布を放りこんだ手桶をぶら下げ、乱暴な足取りで部屋を出て行ってしまった。
 とりあえず、苦しめられていた痒さから開放されたゼフィアは、代わって一番の問題となった空腹を凌ぐために、
ミオが残して行った食事を求め、机に向かった。



94:名無しさん@ピンキー
09/04/27 21:13:55 kd/mNpMZ
 ケイトが用事を済ませ、家に戻ったのは、もう日が傾き始めた頃だった。王女への報告に意外と手こずったらしい。
「ただいま。遅くなって悪かったわね」
「・・・お帰り」
「・・・不機嫌ね、なにかあったの?」
 ふてくされた態度で机に頬杖をついている妹の姿に、ケイトが怪訝な表情を浮かべた。
 ミオは地下に続く階段を見やると、眉を上げてケイトに詰め寄る。
「あいつ、壊しちゃっていい? どうせ表にはもう出ないんでしょ?」
「落ち着きなさい、何があったの?」
「私のこと、変態呼ばわりしたんだよ。せっかく、きれいにしてあげてたのに!」
「ああ、そういうこと。仕方ないでしょ、普通の人から見れば、女同士でそんなことするのは、そう見えるんだから」
「だけど!」
「言わせておけばいいのよ。元気な声が聞けるのも、今日が最後だし」
「最後?」
「王女様が、王宮で引き取りたいって言ってるの」
「レティスが?」
「どうも、ジョゼがねだったみたいね。それより、用意は出来てる?」
「あ、うん、ばっちりだよ」
 ケイトの言葉に、ミオが親指を突き立てて見せる。
 その返事に満足そうに頷き、ケイトは地下への階段へと足を向けた。
 部屋の隅に走り、小さな桶を抱えたミオがその後ろに続き、木の階段を軋ませながら階下へと降りて行く。
「いい子にしてた?」
 扉を開き、姿を見せた女性を見て、ゼフィアはベッドの上で体を小さくした。
 ケイトは穏やかに問いかけながらその前へと進み、優しく頭を撫でる。
 その背後でミオが桶を床に置き、石鹸と剃刀とをその横に並べた。
「ミオに酷いことを言ったみたいね」
「ご、ごめんなさい」
「いいのよ、別に怒ってないから。女同士の良さを知らないんだから、仕方ないわよね」
 口では優しいことを言っているが、目が笑っていない。
 底光りする瞳に見据えられたゼフィアは、ベッドの上でますます体を硬くしている。
「そのうち、嫌でも判るわ。あなたの体は、みんなのおもちゃなんだから」
「あ・・・あ・・・」
「ふふっ、それじゃ、おむつを外しましょうね」
 最初に教え込まれた恐怖が、ゼフィアの動きを封じていた。
 されるがままに横になり、足を開かされても、少女は一切抵抗を見せず、不安げにケイトを見上げてきていた。
「あら、おもらししちゃってるの。仕方ない娘ねぇ」
 おむつを開くと、股に通されている布がじっとりと湿っていた。
 片頬に薄い笑いを浮かべたケイトがそれを外し、未成熟なその場所を空気に触れさせる。
 思わず隠そうとしたのだろう。ゼフィアの両手を戒めている鎖が音高く鳴った。
「ミオ、これはなに?」
 開かれたおむつの上の、おしっこ塗れの股間を見下ろしながら、ケイトが傍らの少女に問い掛けた。
 指先で湿った飾り毛を摘み、柔らかなそれを軽く引っ張っている。
「あそこの毛」
「そんなのは判ってるわよ。おむつをあてるのに、どうして剃らなかったの?」
「んー、薄いから、そのままでいいかなって思って」
「いいわけないでしょ。毛に付いたおしっこは、臭くなったり痒くなったりするの。かわいそうでしょう」
「うん、そう思って、ちゃんと用意してあるよ」
 最初からそのつもりだったのだろう。ミオが、床の上に用意した剃毛用具一式を手のひらで指し示した。
 ゼフィアは、蟹股に足を開いた情けない格好のまま、勝手なことを言っている二人を泣きそうな顔で見ている。
 だが、ミオはともかく、ケイトに逆らうだけの気力はないらしい。
 諦観を浮かべながら、やっと整い始めたばかりの、控えめな飾り毛に目を落とした。


95:名無しさん@ピンキー
09/04/27 21:16:16 kd/mNpMZ
「ごめんなさいね、私がちゃんと言っておけばよかったんだけど」
 そんなことを謝られても困る。
 ゼフィアはあいまいな表情で軽く首を振り、その言葉をはぐらかした。
 別段、返事を期待してはいなかったのだろう。
 ケイトは水の張られた桶に手を浸からせ、濡れた手のひらで石鹸を溶かし始めた。
「あっ・・・」
 泡に包まれた手がその場所に触れると、少女が思わず声を上げていた。
 慌てて口を押さえるその表情を窺いながら、ケイトが嬉しそうに笑う。
「冷たかった?」
「す、少し・・・」
「そう。でも、すぐ終わるから、我慢しなさいね」
「・・・・・はい」
 他に答えようも無い。涙を浮かべ、鼻声になりながらも、ゼフィアはそう返事を返した。
 自分の置かれた状況を思い知らされ、惨めになるのが嫌なのだろう。
 毛を剃られて行くところを見ないように、右腕で目を押さえている。
「柔らかくて気持ちいい。剃るのがもったいないくらい」
 貶める過程を、とことん楽しむつもりなのだろう。
 ケイトは手につけた石鹸を、少女の陰毛で泡立てながら、その手触りを堪能していた。
 まだそれほど太くも硬くも無い毛は、生えている場所の柔らかさとあいまって、なんとも言えない触感をもたらしている。
 ケイトは指に絡ませたり、梳いたりしながら、しきりに泡に塗れた毛を弄んだ。
「姉さん」
「仕方ないわねぇ」
 放っておくといつまでも遊んでいそうなその様子に、ミオが軽く声をかけた。
 ケイトはわざとらしく肩をすくめ、泡に包まれた手を引く。
 桶で洗い、泡が届いていない臍の辺りに手のひらを乗せると、反対の手に剃刀を握り、
冷たい刃を柔らかい肌の上に慎重に下ろした。
「動いちゃ駄目よ。お嬢様を傷物にしたくないから」
「ひ・・・・・」
 刃の冷たさと、声の不吉さとに、ゼフィアが体を硬くした。
 あの生意気だった少女が、情けない格好で毛を剃られて行く姿を満喫しようと、ミオがゼフィアの足元に回る。
 尻の下に汚れたおむつを広げたまま、軽く膝を立てた足を大きく広げ、あそこを丸出しにしたゼフィアがそこにいた。
 不安と恐怖に細かく震え、腕で隠した両目から涙を零れさせ、押し付けられる屈辱に耐えている。
 そのあまりの惨めさに、かつて幾度も煮え湯を飲まされた少女は、意地の悪い喜びを表情に浮かべていた。
 ショリ・・・ショリ・・・・
 ケイトが手を動かすと、柔らかな毛は僅かな音だけを抵抗の証として残し、あっさりとその場所から姿を消していた。
 刃が通った後には、そこを覆っていた泡が消え、色白な少女の地肌が残されている。
 幾度か剃刀が戻され、そして下ろされると、ゼフィアの下腹部は幼女のそこのように、見事な縦線を露にしていた。
「はい、出来あがり。ふふっ、かわいいわねぇ」
「あははははっ、おむつにお似合いだよね」
 ケイトの指が、さっきまでやわらかな毛に覆われていた場所を撫で回している。
 その感触と、同年代の少女が上げる軽やかな笑い声とが、ゼフィアを打ちのめしていた。
 なぜ、こんなことをされなければならないのか。
 なぜ、こんな目にあわなければならないのか。
 他人に問えば、自業自得だとしか言われないだろう問いを心の中で繰り返し、悔しさに涙をあふれさせる。
「ミオ、お願いね」
「はーい」
 ケイトの言葉に、ミオが立ちあがった。
 机の上に重ねておいた布を手に、足早にベッドに戻る。
 だらしなく足を開いたままでいる少女の傍らに立ち、無様な姿を堪能すると、その布をお腹の上に投げつけた。


96:名無しさん@ピンキー
09/04/27 21:18:33 kd/mNpMZ
「あ・・・」
「新しいおむつ、あててあげるね」
「・・・・・」
 そんなことをされるのには抵抗があるだろうが、傍らに立つケイトの視線が、無言の圧力をかけてきている。
 ゼフィアはしぶしぶと膝を立て、それを求めるように膝を開いた。
「そうそう、素直にしてるのが一番だよ」
 素直な態度を揶揄しながら、ミオがおむつ布を組み、尻の下に敷いた。
 手早く股を通し、左右から前へと布を回すと、余った前布を折り返して前当てにする。
 そしてその上から、質の違う厚手の布で包むと、数カ所の紐を蝶結びにして外れないように止めた。
 腰から下をもこもこした布に包んだ同年代の少女の姿に、ミオは皮肉を込めた笑いを浮かべている。
「これでよし。ゼフィア、オモラシしたら、ちゃんと教えるんだよ」
「・・・・・」
「返事は?」
「う・・・うん」
「約束だよ。守らなかったら、お仕置きするからね」
「・・・うん」
 無理やりさせられたと判る力の無い返事に、ミオが更に追い討ちをかけた。
 逃げ場を塞がれたのだと判っていても、頷かないわけにはいかない。
 のろのろと体を起こしたゼフィアは、厚い布を挟んでいるせいか少し蟹股になりながら、ベッドの脇に腰掛けた。
「それじゃ、私たちは用事があるから。おとなしくしてるんだよ」
「また明日・・・ね」
 含みのある笑いを残し、ミオとケイトが地下室を出て行った。
 ゼフィアは無気力に俯いたまま、冷たい床だけを見つめていた。


 続きますが、今日はここまでです。
 


97:名無しさん@ピンキー
09/04/27 23:01:34 3tGRX++K
乙━(゚∀゚)━!!!!

98:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:04:21 LKbpaCBU
続きです。

 薄暗い地下室で目を覚まし、少女はベッドの上に半身を起こした。
 たった一人の部屋の中に、おむつ一つを体に纏って閉じ込められている。
 こんな生活が、いつまで続くのだろう。
 ふと浮かんだその疑問に、部屋の寒さに起因しない震えを生じさせ、ゼフィアは毛布をきつく握った。
「う・・・」
 ベッドの上で膝を抱え、低くうめいて眉を顰める。
 そわそわと落ち着かない様子で体をゆすり、時折口元をきつく噛み締める。
 そんな事をしていても、無駄なことは判っている。いくら我慢したところで、誰かが助けてくれる訳ではない。
 だが、それでも、ぎりぎりまで耐えることで、せめてもの抵抗を続けていたかった。
「く・・ぅう・・・」
 強く合わされた瞼の端から、一珠の涙が零れ落ちた。
 おむつに包まれた股間からお尻にかけて、生暖かい感覚が広がって行く。
 膝を抱える手を握り締め、額をその手の上に乗せた。
 伏せた顔の上に、篭ったおしっこの匂いが立ち上ってくる。
 ゼフィアは両目から涙をあふれさせ、薄暗い部屋の中に泣き声を響かせた。
「えっ、えっ・・う・・うぇえ・・・」
「あら、なに泣いてるの?」
 孤独と絶望とに包まれていた少女に、屈託の無い声が無造作に投げつけられた。
 泣き顔を上げたゼフィアの目に、外出着に身を包んだポニーテールの少女が写る。
 探るようにこちらを見ながら、悠然と近づいてくる。
「もしかして、またおもらししちゃった?」
「ち、違うよ」
 挑発しているとしか思えない口調に、反射的に逆らっていた。
 どうせすぐにばれると判っていたが、素直にそれを認めることは、どうしてもできなかった。
「そう、よかった」
 意地悪く匂いを嗅ぐかと思っていたが、ミオは意味ありげに笑っただけで何もしなかった。
 続いて部屋に入ってきた女性を振りかえり、今聞いた言葉をそのまま報告する。
「姉さん。ゼフィア、漏らしてないって」
「そう。それなら、すぐに行けるわね」
 何を言っているのかまるで判らず、不思議そうにやり取りを聞いている少女の前に立ったケイトは、
手にしていた服をベッドの上に置き、膝を抱えている少女に笑みを向けた。
「今日はお出かけよ」
「え・・・どこに?」
「すぐ判るわよ。ミオ、お願い」
「うん。ゼフィア、こっちおいで」
 言いながら、少女の肩を掴んで引っ張る。
 仕方なしにベッドから降り立ったゼフィアの、両手を戒めている輪を外し、首につけられているものも外す。
 意外な成り行きに呆然としているゼフィアに、ミオはケイトが用意したワンピースを付きつけた。
「ほら、これを着るの」
「これ・・・?」
 ごく薄い布で作られた、涼しげなワンピース。
 スカート丈が短めで、しかも裾が緩やかに広がったその服は、ゼフィアに不吉な予測を抱かせた。
 こんなものを着て、風でも吹いたら、その下が丸見えになってしまう。
 普段であっても遠慮したい状況だが、今はいつも以上に問題がある。
「ね、ねえ、おむつは、外してくれないの?」
「ああ、それはそのままだよ」
「だったら、もう少し違う服が・・・」
「馬鹿だね、なんでこの服を選んだと思うの」
「ふふっ、とても走ることはできないでしょう。あなたが逃げ出さないように、わざとこれを選んだのよ」
「そんな・・・・・。逃げないよ、逃げたりしないから、もっと違う服にしてよ」
「だーめ。私達、ゼフィアお嬢様が恥ずかしがるのも見たいんだから」
 どちらかといえば、そちらが主目的なのだろう。口調にそれが滲んでいる。


99:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:06:19 LKbpaCBU
「ほら、早く着替えて。急ぐんだから」
「う、うん」
 気乗りがしないまま、ゼフィアはつきつけられたワンピースに袖を通した。
 久しぶりに体を隠すことが出来たのは嬉しいが、下着も無しにこんな薄い服を着るのはなんとも心細い。
 丈がないスカートも、その下につけているものを隠しきれるのかどうか、不安が伴っている。
「さーて、それじゃ行こっか」
 不安を浮かべて自分の姿を見まわしている少女の手を取り、ミオが明るく宣言した。
 この家に連れ込まれてから初めて階段を上り、表へと出たゼフィアは、朝の光にまぶしそうに目を細めている。
「まだ人通りが少ないなぁ。もう少し待とっか?」
 振り向いての言葉に、ゼフィアが激しく首を振った。
 おむつのせいでスカートの尻は膨らみ、嫌でもがに股になる足も隠しきれていない。
 こんなみっともない格好で、しかも漏らしたおしっこに濡れたオムツをあてたままで人ごみの中を歩くなど、
考えただけで気が遠くなる。
 だが、そんな少女の気持ちを汲むつもりは無いらしい。
 ミオは穏やかに見える笑顔を浮かべながら、残酷な言葉を投げつけた。
「ならせめて、人の多そうな道を選んであげる。気づかれないように気をつけなさいよ」
 面白がっているのだと、口調で判った。ゼフィアは唇を噛んで俯き、怒りを噛み締めている。
その背中が軽く押され、横に立っていたケイトが歩き始めた。
 それに合わせて、ゼフィアもゆっくりと足を動かし始める。
「大通りに出て、北に行くって事でいいよね」
「ええ、そうね」
「お城・・・・?」
 二人の会話を耳にしたゼフィアが、探るように呟いた。その声を耳ざとく聞きつけ、前に立って歩くミオが振り返る。
「そう、お城に行くんだよ」
「なんで、お城に・・・?」
「決まってるじゃない。王女様がお呼びなのよ」
「そ・・・んな」
 その尊称を耳にした途端、嫌々ながらも動かされていた足が止まった。
 意地悪く見つめてくる二人を前に、ゼフィアは瞳に涙を浮かべ、縋るような声を出す。
「お願い、それは許して。こんな姿、見られたくない」
 かつて散々困らせた相手に、今の惨めな姿を見られるなど、気位の高い少女にとっては耐えられない苦痛だろう。
 だが、そんな事は判っている。
 ケイトもミオも、そうと判った上で、わざわざ連れて行こうとしているのだから。
「今更何言ってるの。あんたがどんな目にあってるかなんて、レティスは全部知ってるんだよ」
「う、嘘、そんな」
「本当だよ。おしっこ漏らすからおむつをあてたって話したら、すごく喜んでたよ」
「あ・・・う・・・」
「それで、ぜひ見たいって話になったんだよね。だから、今から行くの」
「・・・・・」
 信じられない事実に、ゼフィアが言葉を失った。
 何とか連絡を取り、情に訴えて助けてもらおうと考えていた。
 唯一の逃げ道となる相手がそんな事を考えていたなど、信じたくは無い。
 だが、王女直属の特務員である二人からそれを聞かされては、信じないわけにはいかなかった。
 ゼフィアは悄然とうつむき、力の無い足取りで前に進み始める。
「ラルファート城・・・」
 かつては豪奢な馬車で訪れた城を見上げ、ゼフィアが呟いた。
 王女の学友として気ままに振るまい、勝手を通してきた場所。
 その前に今、とてつもなく惨めな気持ちで、この上なく恥ずかしい姿で立っている。
 昔日と変わらず、雄大にそびえる城門を見る眼に、自然と涙が溜まって来た。
 ゼフィアは小さく鼻を啜り、その場所へと足を踏み出した。


100:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:08:54 LKbpaCBU
「ママー、このお姉ちゃん、おむつしてる」
 鳥のさえずりだけが聞こえていた静かな朝の空気を割って、幼い少女の無邪気な声が響いた。
 いつの間に近づいたのか、四歳ほどのかわいらしい少女が、嬉しそうな表情でゼフィアを指差している。
 低い場所にある視点からは、スカートの中にあるおむつが見えてしまうらしい。
 悪気があるわけではなく、単純に、自分よりも年上の少女が、自分が卒業したものを使っているのが嬉しかったのだろう。
 突然の事に、ゼフィアが真っ青になって固まった。
 朝の散歩で城門前の広場を訪れていた人々が、不思議そうに視線を投げつけてくる中、娘の発言にうろたえた母親は、
少女を呼びつけながら、困惑を浮かべてゼフィアを窺っている。
「お姉ちゃんがおむつしてるのは不思議?」
 小走りに駆け寄ったミオが、母親を見上げていた少女の前にかがみこんだ。
 穏やかな笑みで優しく語り掛け、何か言おうとしてくる母親を手で制する。
「うん、リサだって、もうしてないんだよ」
 答える少女の声には、どこか自慢げな響きがあった。
 おむつを卒業したときに、誉めてもらった記憶が強いのだろう。
 おむつをしている子より、おむつをしていない方が偉いという、単純な価値観があるようだ。
「そっかー、リサちゃんはおむついらないんだ」
「うん、リサね、一人でおしっこできるんだよ」
「そーかー、リサちゃんはえらいんだねー」
「えへへぇ」
 ミオに頭を撫でられながら、少女は嬉しそうに微笑んだ。その顔を覗きこみながら、ミオは言葉を続けて行く。
「あのお姉ちゃんもね、この間まではちゃんとおしっこできてたんだよ。だけど、重い病気をして、
うまくできなくなっちゃったの」
「病気なの?」
「うん、そうなの。だからね、お姉ちゃんのおむつのこと、言わないであげてくれるかな?」
「うん、判った。ごめんね」
「ううん、いいの、判ってくれれば」
 心底すまなそうにしている少女の頭をもう一度撫で、ミオは立ちあがった。
 深々と頭を下げる母親に会釈を返し、ゼフィアの元に駆け戻る。
 今の会話を聞いていたのだろう。周りから、同情と好奇心とが入り混じった視線が集まっているのが感じられた。
 外から見ても膨らんでいることが判るお尻と、少しがに股になっている足。
 いくつもの視線をその場所に浴びたゼフィアは、ケイトが差し出した手にしがみつき、細かく震えている。
「さ、行こっか」
 戻ってきたミオに促され、ゼフィアは城へと向かい始めた。
 事情を知り、憐憫の情を抱いたのだろう。
 向けられていた視線のうち、女性達のものは、少女の移動を契機に逸らされた。
 だが、男達の目は、歩いていく少女の、膨らんだスカートの尻を追いかけている。
 見た目にかわいいこの少女が、外を歩くのにおむつをあて、もしかしたらその中に漏らしているのかもしれない。
 その状況は、若い男達の想像力を掻き立てるのに十分なのだろう。
 厭らしい目つきをした幾人かが、適度の距離をおいて付いて来る。
「ふぅ、やっといなくなったね」
「ゼフィア、もう大丈夫よ」
 震えながら、しっかりとしがみついていた少女の手を解いたのは、衛兵に守られた城の門をくぐった後だった。
 王女直属の身分を持つ二人は、とがめられることも無く城に入ったが、ついてきていた男達はそうもいかない。
 軽く睨まれて足を止め、すごすごと退散して行った。
「さて、レティスはまだ部屋だよね」
「そろそろお目覚めになる頃合だと思うけど」
 レティスの朝が遅いのではなく、今日に限っては、ミオ達が早く訪れている。
 掃除をしている女官たちに挨拶をしながら廊下を進んだ三人は、それぞれによく見知った豪奢なドアを押し開いた。


101:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:10:20 LKbpaCBU
「失礼いたします。レティシア殿下、よろしいでしょうか?」
「あら、おはようございます、ケイトさん、ミオ」
「おはよう、レティス」
 王女に対し、必要なだけの礼儀を守るケイトに対し、ミオは気軽な挨拶を投げていた。
 注意しようとしたケイトが、嬉しそうな王女の様子に困ったものだと首を振っている。
 夜具姿のレティスは、二人の間に挟まれるようにして立っている、かつての学友に目を向け、穏やかに微笑んだ。
「おはよう、ゼフィア。久しぶりですね」
「そ、そうだね・・・」
 顔を合わせられないゼフィアは、目を逸らしたままで、ぎこちなく応じている。
 事情は全て飲み込んでいるのだろう。
 レティスは敢えて追求の言葉を口にはせず、傍らのミオに顔を向けた。
「レティス、リーネは?」
「まだ寝てると思います。あ、起きてきましたね」
 ミオに対しての言葉遣いまで丁寧なのは、それが身に染みついているせいだろう。
 もっとぞんざいな口をきいたところで何の問題もないのだが、レティスはいつも腰が低く、言葉も大事に使っている。
 行動にもそれは徹底されており、天蓋付きの大きなベッドから降り立ち、目を擦っている少女を迎えたレティスは、
優しく肩を抱きながらミオの前に連れてきた。
「おはよ、リーネ」
「あ、お姉ちゃん、おはよう」
 まだ十代の前半だろう。肩にかかるほどの銀髪をまっすぐに下ろした、あどけなさの残った少女だった。
 活動的なミオとは対照的に、大人しそうな容姿をしている。
 ケイトともそうだが、ミオとも髪や目の色に共通点が無いために、実の姉妹だとはとても思えない。
 だが、その点はどうであれ、リーネと呼ばれた少女はミオに懐いており、ミオもリーネをかわいがっているらしい。
 交わした声と表情から、それが窺える。
「今日はね、リーネにお友達をつれてきてあげたんだよ」
「え、私に?」
 言われてリーネがゼフィアに目を向けた。
 ミオやレティスと同年代だと思われる少女が、居心地悪そうに立っている姿に、小首をかしげてミオを見上げ、
当然の疑問を口にする。
「お姉ちゃんのお友達じゃないの?」
「ううん、リーネのお友達。ゼフィア、スカートを上げてリーネに見せてあげて」
「え・・・?」
「ほら、早く」
「・・・・・はい」
 この場所では容赦するつもりが無いのだと悟り、ゼフィアが嫌そうにスカートに手をかけた。
 躊躇いながらその裾を持ち上げ、半分ほどの高さに上げて手を止める。
 それでも、ゼフィアがスカートの下に何を付けているのかは見て取れた。
 意味を悟ったリーネが俯き、拗ねた目でミオをにらみつける。
「ね、リーネのお友達でしょ?」
「うぅ、お姉ちゃんのいじわる」
「あはははっ、おむつ仲間同士、仲良くしなさい」
「・・・仲間?」
 不自然な単語に、ゼフィアが反応した。
 ミオは含み笑いを浮かべてリーネの夜具に手を伸ばし、緩やかなワンピースの裾を大きく捲り上げた。


102:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:11:56 LKbpaCBU
「リーネはおねしょが治らなくってね。夜だけおむつしてるの」
「今日はどうかな? おねしょ、しちゃった?」
 ミオに笑われ、いじけたリーネの背後で、レティスが優しく問い掛けた。
 少女は申し訳なさそうに振りかえり、小さく頷く。
 柔らかな銀髪を指で梳きながら、王女がリーネに微笑みかける。
「それじゃ、おむつを外そうか。きれいにしてあげるからね」
「レティス、こっちもおねがい。こいつ、おもらししちゃってるから」
「ボ、ボクは・・・そんな・・・・・」
「あら、遠慮はしなくていいですよ。ゼフィアもこちらにどうぞ」
「で、でも・・・」
「いいから、行きなよ」
 後押しというよりも、命令だった。ミオの声に突き飛ばされ、ゼフィアは示されたベッドへと向かう。
 既にベッドの上で寝転がっているリーネを見つけ、少し離れた場所に腰掛ける。
「先にリーネをしましょうか」
「はい、お願いします、姫様」
「そんな硬くならなくていいですよ。ちゃんと約束したでしょう?」
「あ、うん。レティスお姉ちゃん、お願い」
「はい」
 お姉ちゃんと呼ばれ、レティスが嬉しそうに微笑む。
 兄弟に恵まれないこともあり、もっとも身近なこの年下の少女が、かわいくて仕方ないのだろう。
 レティスはリーネに穿かせるための下着を自ら用意し、傍らの卓の上に乗せた。
 夜具のスカートを丁寧に捲くり上げて腰のベルトに挟み、昨夜手ずからあてがったおむつに手を伸ばす。
 恥じらいに閉ざされている足をゆっくりと押して開かせ、おむつの紐を順に解く。
 次に自分の番が回ってくると判っているせいか、傍らのゼフィアは、隣で行われているその行為を見ようとせず、
反対に顔を向けて動かない。
「いっぱいしましたね」
「あぅぅ、ごめんなさい」
「謝らなくていいですよ。そのためにおむつをあてたのですから」
 覆いを開くと、篭っていたおしっこの臭いが広がり、王女の鼻をくすぐった。
 手が汚れるのも構わず、湿った布に手を掛け、広げていく。
 じっとりと濡れた重たい布を広げると、その下からは、無垢な少女を象徴するかのような、綺麗なスリットが現れた。
 レティスは傍らのミオが用意した、ぬるま湯に湿らせた手拭を受け取り、それを柔らかなおなかの上に乗せると、
おむつに包まれていた場所を丁寧に拭きはじめる。
 おなかだけではなく、足を上げさせて股間も、お尻も、隠しておきたい場所の全てを、時間をかけて拭いていく。
「はい、きれいになりました。リーネ、起きましょうね」
「うん」
 お尻の下からおむつを抜き取り、手拭と一緒にミオに渡すと、レティスは寝転がっている少女に手を差し伸べ、
ベッドの上で立ち上がらせた。
 スカートが捲り上げられたままのため、かわいい割れ目を見せつけながら立つ事になったリーネは、
自分を見ている複数の視線を受けて、頬を赤く染めている。
「穿かせてあげます。右足からね」
 用意していた下着を手にし、リーネの前にかざすと、レティスは少女に片足を上げさせた。
 小さな子供に母親がするように、下着を足に通していく。
 逆の足も同じようにして通すと、両手でそれを引き上げ、あるべき場所に落ち着かせる。


103:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:13:32 LKbpaCBU
「はい、出来上がり」
「ありがとう、レティスお姉ちゃん」
「どういたしまして」
 深々と頭を下げるリーネに優しく微笑みながら、王女はベッドを下りる少女に手を貸した。
 床に降り立ったリーネは、小走りにミオに向かい、着替えを手渡されて身につける。
 傍らの少女がいなくなり、一人だけベッドに残されたゼフィアは、レティスと目を合わせないようにしながら、
体を硬くしていた。
 その肩に王女がそっと手をかけると、ゼフィアはびくりと体を竦ませ、ぎこちなく顔を振り向かせた。
「さあ、ゼフィアの番ですよ」
「・・・」
 何も答えず、目で訴えてみたが無駄だった。
 レティスは穏やかに微笑みながらも、断固として哀訴を撥ね返し、ベッドに腰掛けている体を両手で押し倒していく。
「あら、大変。おしっこが染み出てる」
 あて布を包む覆いは、厚手の布で作られてはいるが、水を通さないわけではない。
 漏らした後、ずっとそのままにして歩いてきたために、おしっこが表面にまで染み出していた。
 レティスは大慌てで覆いを外し、ぐしょぐしょに湿っている布を開いて少女の股間をさらけ出させた。
「ゼフィア、自分で足を抱えてもらえますか?」
「じ、自分でって・・・?」
「こうするんだよ」
 言われた意味がわからずにいるゼフィアに、ミオが行動で意味を教えた。
 ベッドにあがってゼフィアの頭の後ろに座り、左右の膝裏に手を差し込んで抱え上げる。
 無防備な姿で大股開きの格好を強いられ、ゼフィアが言葉も無く固まった。
 あまりの恥ずかしさに、声すら出せないのだろう。
「ほら、自分の手で持ってよ」
 ミオはそんな少女を意地悪く見下ろしながら、抱え上げている膝を自分で持つよう強要した。
 無理やりさせられてすら恥ずかしいこの姿を、自分で続けるのは絶対に嫌だろう。
 そう判っていたが、許すつもりはないらしく、膝でゼフィアの頭を突つき、動こうとしない少女を急かす。
「うっぅ、こんな・・・こんなの・・・・・」
 仕方なく手を伸ばし、ゼフィアは自分の足を自分で抱えた。
 大きく足を開かせ、肛門も、柔らかく盛り上がった土手も晒している自分。
 その姿を見ないように目を硬く閉じ、うわごとのように呟いている。
「では、替えのおむつを用意しましょうか」
「早く・・・お願い・・・」
 一刻でも早く、この姿から開放されたいのだろう。ゼフィアが涙混じりに訴える。
 レティスはその声に頷き、奥へと続くドアに向かって声を投げた。
「替えをお願いします」
「はい」
 答えて姿を見せたのは、両手におむつ布を抱えた女官だった。
 女官服に身を包み、しずしずと歩いてくる少女を、ミオやケイトだけでなく、ゼフィアも知っていた。
 ジョゼという名前だけでなく、王女付きの女官であることも、表立たない役割を背負っていることも知っている。
 ベッドの傍らに進み、おむつの布を卓上に置いたジョゼは、みっともない格好で転がっている少女に冷たい目を向け、
鼻で笑った。


104:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:15:30 LKbpaCBU
「あら、誰かと思えば、ゼフィア様でしたか。随分と素敵な格好をしていらっしゃいますわね」
「あ・・う・・・ぅ・・・」
 冷たい瞳に、昔日の光景が思い出された。王女の友人として認められていた頃、陰でさんざん虐めた覚えがある。
 立場を弁えて耐えていたものの、その瞳の奥には激しい憎悪が燃えていた。
 そんな記憶のある相手から冷たい声で揶揄の言葉を投げつけられては、怯えた目で見上げる以外に何も出来ない。
「あ・・やぁ」
 知的な顔立ちに皮肉を浮かべ、ジョゼがゼフィアの股間に指を伸ばした。
 おしっこに濡れているその場所を指で撫で、鼻先に戻して匂いを嗅ぐ。
「おもらしされたんですね。どうやら、おむつは必需品のようですね」
「ち、ちがう、それは・・・」
「言い訳はなさらなくて結構ですよ。ちゃんとお取替えいたしますから」
「い、嫌だよ・・・、もう、おむつなんて嫌」
「駄目ですよ、おもらしが治らないうちは」
「そんなのしないよ」
「そうですか? それでは、試してみましょう」
「え・・・? ひっ、いっ、やああっ!!」
 不吉な声に不安を抱いたゼフィアの背中を、異様な感触が走り抜ける。
 視線の先では、信じられない光景が展開されていた。
 足を抱えるゼフィアの目の前で、お尻に取りついたジョゼが、その真ん中で小さく窄まっていた場所に舌を這わせている。
 ただ外側を舐めているだけではなく、硬く尖らせた舌先で菊座をつついたかと思うと、両手の指でそこを割り開き、
出来た隙間から奥へと侵入させてきた。
 体の中に入り込んだ舌は、内側から肛門を舐め、おぞましい感触を少女に押し付けている。
「うっ! ああ! いや! いや! いやああっ!!」
 絶叫とともに、股間からは薄黄色の液体が噴出していた。
 自分が漏らしたものがお腹を汚し、ベッドの上に零れて行くのを肌で感じながらも、
ゼフィアはそれを気にすることも出来ず、激しく首を振っている。
 しかしジョゼは、その声が聞こえないような顔で肛門に吸い付き、その奥を舐めつづけている。
「あれだけは、真似できないなぁ」
「そうね、私も遠慮したいわ」
 ジョゼの行為を眺めながら、ミオとケイトが軽い嫌悪を浮かべている。
 輿入れまで純潔を保たねばならない王女の慰め役として、ただ相手を務めるだけではなく、
様々な行為を重ねてきている二人だが、ジョゼのように他人の肛門に舌を挿しこむことはできない。
 おしっこくらいならば平気だが、その先は超えられない一線となっている。
「やっぱり、おもらしされましたね」
「あ・・・ひ・・・・・い・・ひぃ・・・・」
 肛門から舌を抜き取り、味を確かめるように口を動かしたジョゼが、気を失いかけているゼフィアに微笑を投げた。
 答えるどころではないゼフィアは、口の端から泡を吹きながら、言葉にならない声を漏らしている。
「しっかりなさってください」
「ぎひっ!!」
 穏やかに語りかけながら、片手で乳首をつねり上げる。
 ゼフィアは強烈な痛みに飛び上がり、怯えた目でジョゼを見上げた。
「これぐらいで漏らすようでは、おむつ無しではいられませんよ」
「う、うん、する。するから、もう、あんなのは・・・」
「そうですか。判って頂けて嬉しいです」
 言葉だけは丁寧だが、表情ではゼフィアを責めつづけている。
 まだ、許してもらえないのだと悟らされ、ゼフィアは恐る恐るジョゼを見つめている。


105:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:18:14 LKbpaCBU
「新しいおむつをあてましょう。でも、その前に・・・」
「な、何をするの・・・?」
「おむつにうんちをされると困るので、お尻に栓をします」
「栓って、どういうこと・・・?」
 とんでもない発言に、ゼフィアが青ざめながら問い掛けた。
 ジョゼは片頬だけを持ち上げて笑い、一つの見なれない道具を手のひらに載せて差し出す。
「これを、お尻に入れてもらいます」
「こ、こんなの、入らない」
 それは、きのこのように広がった傘を持った、短い棒だった。
 細い部分で親指ほど、傘の一番広い部分ではその倍ほどはあるだろう。
 その尻には丈夫そうな紐が付けられ、引きぬく際に役立つよう作られている。
「大丈夫、入りますよ」
「いやっ、レ、レティス、お願い、助けてっ!!」
「言葉遣いが悪いですね。姫様を呼び捨てにするなんて」
「レティシア様っ、お願いです、どうか、どうかお許しくださいっ!!」
 意地を張っていられるような状況ではない。ゼフィアは必死に、かつての学友に助けを求めた。
 だが、レティスはゆっくりと、首を横に振っていた。
「私は別に怒っていませんよ。許して欲しいのでしたら、ジョゼにお願いして下さい」
「ジ、ジョゼ・・・様・・・」
「様なんてつけなくていいですよ。許すつもりはありませんから」
「そ・・・んな・・・」
「力を抜いたほうがいいですよ。裂けないようにね」
「ひっ、いひっ!!」
「さ、いきますよ」
 落ち着いた声で宣言し、ジョゼが栓を菊座に押し当てた。
 さっきの愛撫でほぐされ、唾液に塗れたその場所は、ゼフィアの意思とは関係無く、外からの力に口を開いている。
 ジョゼはゼフィアの怯えた悲鳴を聞きながら、栓の後に手のひらを当て、強く押し込んだ。
「ひぎいっ!!」
「ほら、入った」
 耳障りな悲鳴と同時に、ゼフィアの肛門は、太い栓を飲みこんでいた。
 ジョゼは悠然とゼフィアを見つめ、その耳元に囁いている。
 その声が聞こえているのかいないのか、ゼフィアは口をぱくぱくと開閉し、声にならない繰言を続けている。
「良い子にしていれば、そのうちに抜いてあげます。ちゃんと、言うことを聞くんですよ」
「う・・・あぅ・・あ・・・」
 上手く言葉を紡げないまま、ゼフィアは何度も頷いた。
 その態度に冷笑を浮かべ、ジョゼは新しいおむつで、栓をされたままのお尻を包む。
「今日からは、私が仕込んで上げます。レティシア様にお仕えするわけですから、
 色々と身につけてもらわなければなりませんからね」
「ジョゼは容赦しないから、がんばるんだよ、ゼフィア」
 不吉な言葉を残し、ミオが背を向けた。ケイトも、着替えを終えたリーネも、そろって王女に挨拶し、部屋を去っていく。
 お尻に感じる痛みと異物感とに苦しみながら、それを見送るゼフィアの視界を、新たな主となる少女が遮った。
 ケイトやミオとは異質のその迫力に、ゼフィアは自分の心が絶望に包まれて行くのを感じていた。


 今日はここまでです。
 次で終わりにします。


106:名無しさん@ピンキー
09/04/30 08:11:20 SUC8tBqJ
次はいつですか?
脱ぐタイミングが分からないのは困ります

107:名無しさん@ピンキー
09/04/30 22:10:01 CUajD2yE
 今から書きます。
 今回はスカ要素も強めなので、嫌いな人は回避ください。


 それから半月ほどの後、ミオ達三人は、レティスからの招待を受け、城を訪れていた。
 王都で最も高い場所にある、誰からも見られる心配の無い広いバルコニーの真ん中。
 白い丸テーブルを囲んだミオ達は、自分達を招待した少女が現れるまでの時間を、お茶で潰していた。
「お待たせしました、皆さん」
「あ、レティスお姉ちゃん、こんにちは」
「どうしたの、急に呼び出して?」
「実は、見ていただきたいものができまして」
「見せたいもの?」
「ええ」
「なに?」
「すぐに来ると思うのですけど・・・」
 淑やかに振りかえったレティスの視線の先で、王女の私室へと続く扉が細く開いた。
 そこから現れたのは、女官服に身を包んだジョゼと、同じ服を纏ったゼフィアだった。
 何が入っているのか、ジョゼは布で隠したバスケットを持ち、ゼフィアは少し小走りにこちらへと向かってくる。
「レティシア様、今、よろしいでしょうか?」
「どうしたの、ジョゼ?」
「ゼフィアが、お願いしたいことがあるというものですから」
「なあに、ゼフィア?」
「あ、あの、あの・・・」
 もじもじと落ち着かない様子のゼフィアが、なにかを言いたそうにしながら口篭もった。
 目線がちらちらと、テーブルを囲んでいる来客を窺い、困惑を浮かべて俯く。
 その様子に、大体さっしがついたのだろう。ケイトがレティスに問い掛ける。
「レティシア様、席を外しましょうか?」
「いえ、お気遣い無く。ゼフィア、用があるなら、早くなさい」
「あ、あの・・・・おしっこ・・・を・・・」
 消え入りそうな声で、ゼフィアが用件を切り出した。
 顔を真っ赤に染め、俯きながら、上目でレティスを窺っている。
 レティスは穏やかに笑い、正面に立つ少女へと言葉を返す。
「それでは聞こえませんよ。いつものように、しっかりとおっしゃいなさい」
 レティスが声に厳しさを込めた瞬間、それまでうつむいていたゼフィアが顔を上げ、背筋を伸ばして直立した。
 頬に赤みを残しているが、目を逸らしはせず、まっすぐレティスを見つめている。
「は、はい。おしっこがしたいです。しても、よろしいでしょうか?」
「へーえ。おしっこするときは、いつもそうやって聞いてるの?」
 レティスの返事よりも先に、好奇心に溢れた質問が投げつけられていた。
 レティスの前で直立していたゼフィアが、苦悩を交えてミオを見やる。
 ここまで落ちぶれた姿を、見られたくはなかったのだろう。
 だが、この半月の間に植えつけられた習慣が、少女の口を開かせた。
「はい。おしっこは、お許しを頂いてからしかしません」
「ふぅん。許して貰えなかったら?」
「我慢します」
「我慢できなかったら?」
「我慢します。絶対に」
 きっぱりと言いきるゼフィアに、ミオはそれ以上問いはしなかった。
 会話が途切れるのを待っていたのだろう。
 レティスが穏やかな表情でゼフィアをみやり、小さく頷く。
「いいですよ、おしっこしなさい」
「はい、ありがとうございます」
 嬉しそうに答え、ゼフィアがスカートを捲り上げた。
 裾を胸の前で握り締め、おむつを露にした姿で眉を顰める。
 便秘をわずらっているのだろうか、おむつの上に覗くお腹がぽっこりと膨らんでいるのが、なんともかわいらしい。


108:名無しさん@ピンキー
09/04/30 22:13:29 CUajD2yE
「んっ・・・あ・・・で、出てます・・・。おしっこ・・・おむつに、いっぱい・・・」
「へえ、よく仕込んだねぇ」
 おむつを見せ付けながら、失禁の報告をするゼフィアの姿に、ミオが感嘆の声を上げた。
 しつけを担当していた少女が得意げに笑い、ゼフィアの肩に手をかける。
「少し厳しくしましたから。ゼフィア、ここで何をされたのか、皆さんに説明しなさい」
「は、はい」
 ジョゼを見る眼に、強い畏怖が篭っている。
 逆らえない相手からの命令を受けて、ゼフィアは来客達に向け、自分の身に与えられた屈辱を語り始めた。
「あの日、お尻に栓をされた私は、うんちをすることができなくなりました。三日経っても、四日経っても、
 栓を抜いて貰えなくて、毎日、お腹を押さえていました」
 その頃は、ジョゼもそれほど強く命令をせず、無視しても、逆らっても、何一つ罰を与えはしなかった。
 食事は毎日貰えたし、汚れたおむつも、すぐに新しくしてくれた。
 尻の栓を抜く以外、求めれば与えられたと言っていいだろう。
「七日目には、お腹が張ってしまって、なにも考えられなくなりました。うんちがしたい。それだけで頭が一杯でした」
 栓のせいで、おならすらすることが出来ない。
 ただの便秘に比べて、かなりきつい状態を強いられ、ゼフィアは限界を訴えた。
 ジョゼはそこで初めて、ゼフィアにレティスへの奉仕を行わせた。
「教えられながら、一生懸命しました。でも、その日は、満足していただけなくて、次の日になってやっと、
 お褒めの言葉をいただきました。そして、ご褒美をいただいたんです」
「そうね、何を貰ったんだっけ?」
「うんちの、お許しをいただきました」
「かわいかったわよ、あの時のゼフィア。必死になってお願いするものだから、レティシア様も根負けしてしまって」
「ジョゼから、十日は我慢させると言われていたのですけどね」
 苦笑を浮かべるレティスに、ゼフィアが深く頭を下げた。
 よほど苦しかったのだろう。さらに二日の我慢など、耐えられなかったに違いない。
「おまるを用意していただいて、この場所で、裸になって、その上にしゃがみました。
 お尻の栓をレティシア様に抜いていただいて、ずっと溜まっていた太いうんちを、いっぱい出しました」
「すごかったの。ものずごく太くて、たくさん出して、おまるから溢れたんだから」
「いっぱい、我慢していましたから・・・」
 あからさまに言われるのは、やはり恥ずかしいらしい。ゼフィアが言い訳めいた言葉を口にする。
「それで、その後は?」
「また、お尻に栓をされました。良い子にしてたら、十日後にまたさせてあげると言われて、今日が七日目です」
「あははは、それで、お腹が膨らんでるんだね」
「はい、もう、一杯なんです」
 ゼフィアが苦しそうにお腹をさすった。出したくて仕方ないのに、それを許されない辛さが、表情に浮かんでいる。
 後三日、それがどれほど辛く、苦しい日になるか、それを想像するだけで気持ちが沈んでしまう。
「でも、良い子にしていて十日じゃ、逆らったらどうなるの?」
「二十日か、三十日か、良い子になるまで我慢させるわよ」
「さすがに、死んじゃうんじゃない?」
「そうかもしれないわね」
 事も無げに応えるジョゼからは、本気でそれをやりかねないと思わせる迫力が感じられた。
 その言葉を聞いたゼフィアが怯え、不安そうにジョゼを窺っている。
「まあ、最近はすっかり良い子になってるから、そんな心配はいらないと思うけどね」
「は、はい、良い子にします。良い子でいますから」
「そうね、そんな良い子のゼフィアに、ご褒美をあげる」
「え・・・?」
 思いがけない言葉を聞き、期待に顔を輝かせた。
 その表情を見ながら、ジョゼは酷薄な笑みを浮かべてゼフィアに言う。
「皆さんの前で、おむつにしなさい。あなたがどれだけ素直になったか、見てもらうの」
「は・・・はい」
 歯切れの悪い返事を返し、ゼフィアが周りを伺った。
 様々な感情を宿した複数の瞳が、じっと自分を見つめている。
 この視線に囲まれたまま、誰にも見られたくない姿を晒すことになる。
 それを思うと、恥ずかしさに逃げ出したくなってくる。


109:名無しさん@ピンキー
09/04/30 22:15:55 CUajD2yE
「テーブルに寝なさい」
「はい」
 恥ずかしさに、苦しさが勝ったらしい。
 ゼフィアはジョゼの命令に素直に応じ、空いている椅子を台にしてテーブルに載った。
 おむつからおしっこの臭いを漂わせながら、膨らんだお尻をテーブルに下ろし、背中を後ろに倒す。
 立てている膝をゆっくりと開いたゼフィアは、甘えた瞳をジョゼに向けた。
 レティスの頷きを得た侍女の少女は、来客たちの間に入ってゼフィアの股間に手を伸ばす。
 少女の手が、慣れた様子でおむつの紐を解き、前を開いた。
 おしっこに濡れた布が露になり、こもっていた臭いが解き放たれる。
 見守る同性たちの鼻をくすぐるその臭いは、誰にとっても不快なものではないらしく、眉をしかめるものも、
鼻を押さえるものもいなかった。
「ふぁ・・・」
 股を覆う濡れた布が開かれ、飾り毛の無い無防備な割れ目が外気に触れた。
 下半身からの開放感に、ゼフィアが気の抜けた声を上げる。
 周りを囲む少女たちの顔がほころび、全ての視線が一箇所に集まった。
 ぽっこりと膨らんだお腹と、くっきりと刻まれたスリットの下。
 恥らうように窄まった菊座の隙間から、丈夫そうな紐が垂れている。
「ミオ、抜いてあげて」
「了解」
 ジョゼに請われたミオが、それをしっかりと握った。片手をゼフィアのお尻に当て、紐を持つ手に力を込める。
 それにあわせて、肉壁がお尻の穴を中心にして大きく盛り上がった。
 力を強めるに従って口を開いて行ったその穴から、太い栓が飛ぶようにして抜る。
「んっ! んんー、っは、はんむぅ、んむ、んー!!」
 肛門を塞いでいた戒めが解かれると同時に、ゼフィアは顔を真っ赤にして力み始めた。
 無理やり溜めこまれているとはいえ、太く硬い便は、そう簡単に出ては来ないらしい。
 五人の視線浴びながら、ゼフィアは必死になって力を込めている。
「こらこら、まだ出しちゃだめでしょ」
 精一杯の努力を見せる肛門を、ジョゼの親指が押さえた。
 泣きそうな目を向けてくるゼフィアに薄い笑みを向け、ゆっくりと首を振る。
「約束したでしょ。今日はおむつにするの」
「あうぅ・・・。早く、おむつを下さい」
「そんなに急かされても、替えのおむつは部屋にしか無いし」
「ううっ、うんち、したいの。早く、おむつにお漏らししたいの!」
 ぶうっ! ぶっ、ぶぶふう!
 哀訴の言葉に、盛大な爆音が重なった。
 直撃を受けたジョゼだけでなく、その場にいた誰もが一瞬呆気に取られ、すぐに鼻を押さえる。
「うわ! なに、この臭い!」
「あ、ああ、申し訳ありません」
 盛大なおならに続いて、辺りにすさまじい異臭が漂った。
 長らく溜めこんでいるために、臭いがきつくなっていたらしい。
 ミオが手で顔の前を払いながら、文句を投げつける。
 ゼフィアはうろたえた声で詫び、続きを押さえようと必死の努力を見せた。
「おむつ! はやく、おむつをあててえっ!」
 顎を仰け反らせながら訴える姿に、悲痛なまでの滑稽さがあった。
 握り締めた両手を胸に、軽く浮かせたお尻を震えさせるゼフィアの姿は、往年の暴君からは程遠い。
「仕方ないわね。このおむつをもう一度あてようか」
「は、はい!」
「おしっこ塗れのおむつじゃ、さすがに可哀想じゃない?」
 ようやく許しを得られそうなところで、ミオが横から口を挟んだ。
 一瞬恨めしげな顔を浮かべたゼフィアだったが、すぐに卑屈な泣き顔で訴え始める。



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