屍姫でエロパロat EROPARO
屍姫でエロパロ - 暇つぶし2ch50:4/4
09/04/04 22:37:40 dl9O8JXh
「まあ、そういうわけで人前でも出来る方法を選択したのよ」
「あれもダメーッ! ダメダメダメダメダメーッッッ!」
「ダメ?」
「あ、当たり前でしょうっ! 人前であんなキスなんてしちゃいけません!」
「……そう……」
 マキナが不承不承納得するのを見て、莉花はゼエゼエと息を整えた。
 公衆の面前でイチャイチャしているカップルの精神状態というものがいまいち理解できなかったが、今その片鱗を見たと思った。麻痺している。明らかに何かが麻痺しているのだ。
「何か他の…まともな方法を考えなさい」
「分かったわ……っと…」
 一歩、歩き出そうとしてマキナがふらりとよろけた。まだ回復しきってはいなかったらしい。
「大丈夫? 星村さん」
「オーリ、手を……」
 頷くと、オーリはマキナと手を絡めるように繋いだ。
「えっ?」
 莉花は思わず目をこすった。オーリの霊気が即座にマキナに流れ込み、みるみる再生していく。
(手、繋ぐだけでいいんじゃないの…っ!)
 沸々と怒りがこみ上げてくる。
「あ、あの、それじゃオレ達これで…」
「……さっさとお行きなさい……」
 これ以上私の怒りが爆発しないうちに、という言葉を莉花は飲み込んだ。
 この溜まり溜まった感情をどこにぶつけていいやらサッパリ分からない。
「ねえ、莉花」
 早季がひそひそ話をするように、囁いた。
「私たちもキスしてみようか?」
「するかーっ!!!!」
 莉花の怒りは頂点に達し、噴火した。

51:名無しさん@ピンキー
09/04/05 01:02:00 R/RoBDyr
オーリがヘタレで可愛いじゃねえか
GJ!

52:名無しさん@ピンキー
09/04/09 09:09:55 e6FVa+IH
保守

53:名無しさん@ピンキー
09/04/11 08:41:42 nJhvBJa7
>>50

GJっす

莉花の純情さに萌えたww


54:38=46
09/04/11 19:06:59 XqvdIe8G
ちゃんと原作読みました。色々間違ってました…。
1作目 「嵩征さん」→「嵩征」
2作目 「田神少僧正」→「田神師兄」
に脳内修正してお読み下さると幸いです。

55:名無しさん@ピンキー
09/04/13 20:02:05 CW2g1cDx
保守

56:名無しさん@ピンキー
09/04/15 20:05:56 zCNYmYxy
保守

57:名無しさん@ピンキー
09/04/17 20:16:45 yUACfgt2
保守

58:名無しさん@ピンキー
09/04/19 00:23:52 4gzRFoNR
保守

59:名無しさん@ピンキー
09/04/21 06:43:40 +yAcpRSq
保守

60:名無しさん@ピンキー
09/04/25 20:03:32 BwphYTqF
保守

61:名無しさん@ピンキー
09/04/27 20:38:09 ssTqkXdd
保守

62:名無しさん@ピンキー
09/04/30 00:52:19 9ikBAbph
保守

63:名無しさん@ピンキー
09/05/04 04:38:09 teAuOo7I
ほしゅ

64:名無しさん@ピンキー
09/05/09 09:46:23 E+DGRQjN
24話を見ながら、ふとマ●みてみたく「鹿堂さん、タイが曲がっていてよ」と言ってネクタイなおす響という
電波を受信した
正直この二人が好きなだけです、ハイ

65:名無しさん@ピンキー
09/05/09 23:39:56 RszaeE5F
眞姫那×景世が俺の絶対正義だ…



何で死んじまったんだよ…景世
(ノД<。)゚。

66:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:18:10 H8+Q7jI0
職人様が来る事を祈りつつ保守

67:名無しさん@ピンキー
09/05/18 23:08:01 4+w2ZeMK
保守

68:名無しさん@ピンキー
09/05/20 23:58:40 KMHfFZ5k
篤姫と並んでるのは何かのテスト?

69:名無しさん@ピンキー
09/05/23 20:01:11 CM5vLfC2
作家待ち保守

70:名無しさん@ピンキー
09/05/26 01:33:36 3OZy4der
ほっしゅ

71:名無しさん@ピンキー
09/05/28 01:34:40 kWgc8Ani
作品がこないのは屍姫達がそっち系の行為に向いてない
体をしているのだとアニメで証明してしまった杉田のせいだと思いたい。

72:名無しさん@ピンキー
09/05/31 23:59:24 VE2k67nu
女性キャラ達は萌え要素はタップリなんだがなぁ…

73:名無しさん@ピンキー
09/06/01 02:05:29 3O/CHpaP
せめてアニメでオムネ様が生き残っていてくれれば良かったんだが

74:名無しさん@ピンキー
09/06/02 15:55:36 onFXll7a
>>73
このスレでは好きなようにパラレルワールドを作れるんだぜ?

75:名無しさん@ピンキー
09/06/05 18:23:36 qZH7fWs2
漫画ではお胸様は生きとるから安心しろ

76:名無しさん@ピンキー
09/06/13 09:02:44 mAVd7yjd
作家待ち☆

77:名無しさん@ピンキー
09/06/15 20:06:12 BHgLQsFm
age

78:名無しさん@ピンキー
09/06/15 20:12:16 BHgLQsFm
>>76より
 間違えました。あらためてage


79:名無しさん@ピンキー
09/06/17 03:40:50 mt04i7SY
「私に欲情するな。」
「私は屍姫だ、恋愛沙汰には無縁の存在だし、もう女では無いのだ。」
「女の形をしているだけのただの屍だ。」
「そんな事…あッ…!」

「わ…わたし…を、だい…はああ…抱いて…も、ふぅん…子を成せぬぞ…?」
「はあ…はあああん、死んでるのに感じる…のは…お前と縁を結んで…はああああん…」

「お前の…熱い何かがあたしの胎内に…産みたい…お前の子を…例え成せぬとしても、産みたい…」

80:名無しさん@ピンキー
09/06/17 03:47:13 mt04i7SY
「え…わたしを抱きたい…?」
「わたし、屍姫よ?」
「化け物よ…、良いの?」「そう…でも、わたしをどんなに愛しても、屍だから貴方のお子を宿せないの…」

「…解りました、そんなにこの化け物を抱きたいなら、抱いて下さい、こんな化け物の身体で良ければ…」
こうですか?
解りません!


81:名無しさん@ピンキー
09/06/18 07:13:40 RRZ1twYP
>>80

GJだすよ


どっちも俺にはツボ過ぎるぜ!

82:名無しさん@ピンキー
09/06/24 22:18:50 mp0vQJyh
保守

83:名無しさん@ピンキー
09/06/25 20:52:25 NVUXfIlO
旺里とお胸様で希望

84:sage
09/06/29 07:51:04 TQO9oeJi
眞姫那と景世を希望

85:名無しさん@ピンキー
09/07/01 13:30:41 Ox1WjD10
あぬめ版ではオーリは屍の子なんだよな・・・

86:名無しさん@ピンキー
09/07/12 01:05:09 q2gpZDjb
保守しておこう

87:名無しさん@ピンキー
09/07/24 07:45:29 /56l8l45
保守

88:名無しさん@ピンキー
09/07/25 22:33:27 wbf2beld
まぁアレだ
保守

89:名無しさん@ピンキー
09/08/05 00:13:33 ZNmCZUIO
保守

90:名無しさん@ピンキー
09/08/07 02:34:03 wit4bIkH
名作なのに

91:名無しさん@ピンキー
09/08/07 12:51:39 r/2YbZC1

「屍の癖に感じるのか?」「き…貴様…ふざけるな…ハァンッ!」
「死んでる癖に感じて乳首がこんなに立っちゃて、淫乱姫が!」
「はあ…ふぅん…い、淫乱では…ない、貴様が弄るから…はぅんッ!」

男は、自らが与えて居る彼女の乳房への刺激にしこり立ち喘ぐ悶える彼女の身体の脚の付け根の女の中心、乳房の刺激による性的反応により、愛液に濡れ始めて花弁がひくつきながら花開く様に

その内部を開きつつある内部へ指を入れて溢れ出して居る彼女の愛液を掬い上げる。
愛液は、男の指の間で粘ついた糸を引きネチョっとした陰美な音を立てる。

その様子を彼女に見せながら男は言う。
「嫌がってる割には反応があるじゃないか?」
「い…いやぁ…」
「嬉しいんだろ?」
「違う…ふ…ふざけるな…」

屍姫は、尚も続く乳房への愛撫に悶えながら気丈にも快楽の表情をしつつも反抗するが、男が眼前にかざした己の愛液を見て羞恥に頬を染めて目を逸らす。

男は、その様子を見て笑いながら更に
「じゃあ、これは何だ?この腐れた屍姫のここから溢れるこの液体は何だ?」
「それは…」
くっと屍姫は唇を噛み締めて涙ぐむ。

「愛液じゃなきゃ何だ?腐汁か?腐れた身体からでる腐汁か?おー臭い臭い!」「くさくなんか…ない!」「臭くないよなあ?おー、味わって見たが美味しいぞ?お前の腐汁がよ。」

屍姫の秘所から溢れ出て居る粘ついた液を更に掬いながら男は啜る。
屍姫は、その様子に顔を歪めてうつむいて羞恥に悶える。
その様子を見た男は満足しつつ更なる快楽を与える為に彼女の秘所へ手を伸ばして、既に隆起した

ピンク色の陰核を摘む。
はあああああ~ん!
痛いッ!
いきなりはやめて~
はああああんッッ!
摘まれた瞬間、昇天した彼女は弓なりにビクンと身体をのけ反らせて痙攣する

それに合わせて彼女のやや大降りな二つの乳房が跳ね上がりプルプルと上下に揺れる。
揺れが収まった後でも左右に微動する乳房の様が欲情を誘う、右手でその乳房を愛撫しながら左手で彼女の秘所を弄る。


―と言う感じで、屍姫への凌辱は続く…

こうですか?
解りません!

92:名無しさん@ピンキー
09/08/07 13:14:51 r/2YbZC1

クチュクチュクチュ
男の手が彼女の秘所を弄る。
彼女の陰核を…陰唇を…膣口を…
男の手が巧みに彼女の秘所のその部分部分を弄る度に彼女のビクンと痙攣し、乳房を揺らす。

彼女の唇が喘ぎにより開き、涎が唇の端から流れ出す、彼女の下の陰唇も愛液に濡れててらてら陰美に光り、涎の様に粘ついた愛液を滴らせて地面に落ちる。
弄られて居る彼女の陰部は、

彼女の意思とは裏腹に男を迎える準備が整い、陰核を最大限に膨らませ、陰唇を全開にし、見えて居る膣口をわなわなと震わせながら物欲しげに男の物を待つ。
彼女も、その自分の性器の浅ましさに嫌悪しながらも、フツフツと沸き上がる性衝動に襲われた様で、喘ぎながらも気丈に堪える。
その衝動とは彼女自身も予想だにしなかった相手の男の物を受け入れたい衝動…
原初の衝動…子を孕み子孫を残す…
彼の子を産みたい…

と言う女としての衝動だ。
だが彼女は屍姫、死んでる為に決して子は宿せない…でも、この沸き立つ子を欲して居る、彼のペニスを欲して居る衝動は何だ?

子を宿せないのに?
屍姫なのに?
何故だ?!
私は、産みたいのか?
女に未練があるのか?
生きたかったのか?

快楽に喘ぐなか、訳解らない衝動に混乱する彼女は自問自答しそして、涙を流す…
私は、寂しかったのか…女として扱って欲しかったのか…子を産む母親に妻に…恋人…に…うああああ…

いつの間にか快楽に悶えるのを止めて顔を手で覆って咽び泣く彼女を見た男は、愛撫を止めて居た、しゃがみながら泣きじゃくる彼女の背中をなでながら男が何かを囁くと、男に向き直り目に涙を溜めた彼女は男に抱き付いて号泣した

男は優しく彼女の背中をなでながらいつまでも彼女を抱いて居た。

―その夜彼女は、男に全てを委ねた。
一糸纏わぬ彼女の美しい裸体を見つめる男は、彼女に笑いかけながら彼女を迎える。
今宵生者である男と屍姫は結ばれた。

一応完結してみた。

93:名無しさん@ピンキー
09/08/07 13:20:26 r/2YbZC1
一応この話は、本編の主人公達ではなくて、たまに画面に映るモブである屍姫と僧侶の話だと思って下さい。

何かこのままだと寂しいので何か軽く書いて見ました。
ではまた。

94:名無しさん@ピンキー
09/08/09 12:07:58 cppTP9jC
>>93

GJです

漫画版屍姫も眞姫那やリボン姫以外の屍姫が大量に出て来てますから、その内の誰かと脳内変換出来て楽しいっす

95:名無しさん@ピンキー
09/08/14 01:52:51 2yMlPxMp
良かった
GJ

96:名無しさん@ピンキー
09/08/20 12:01:43 aT1GkUo2
保守

97:名無しさん@ピンキー
09/08/24 13:54:35 HQir0OPF
執筆中保守

98:名無しさん@ピンキー
09/08/28 20:34:59 AUy5pXHL
期待保守

99:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 11:15:13 TY+9NeS9
オーリ×マキナ エッチあり。でもエチよりラブ重視でエロくない。
エロに入るのは10レス目以降です。
マキナんにオーリと幸せになって欲しくて書いた。
原作のオーリはこんな状況になったら鼻血吹いて動けなくなりそうだが。
契約僧宣言されただけであの喜び方だからなあ。

一部>>40とセリフが被るのは作者が一緒なだけでパクリとかではない。
べ、別にセリフ考えるのが面倒でコピペしたんじゃないんだからね!

100:オーリ×マキナ 1/20
09/08/30 11:16:12 TY+9NeS9
「オーリの部屋が見てみたいわ」

 なぜこんな事を言い出したのか、マキナ自身にも分からなかった。
 オーリの住むボロアパートの前までは来た事があったが、中には入っていない。
 自分のような汚れた死人が立ち入ってはいけない領域。そんな意識があったのかもしれない。
 けれど今は違う。オーリの生活の一端に触れたいとでも思ったのだろうか。
 なんでもいい。オーリの事がもっと知りたかった。
「何にも見るものなんて、ないよ?」
 オーリは困惑した様子だったが、どこか嬉しそうなのは気のせいだろうか。
 そうであって欲しいという願望かもしれない。
「汚いところだけど、上がって」
 オーリの部屋は文字通り埃っぽかった。
 考えてみれば、光言宗に入信してから修行に次ぐ修行で、このアパートには殆ど帰ってきていない。
 床の上にも埃が溜まっていそうで、靴を脱いで踏み込む事すら一瞬ためらわれたが、何も考えずにすたすたと歩いていくオーリを見ているうちに、
気にするのが馬鹿らしくなってマキナも框を跨いだ。
 勝手だとは分かっていたが、マキナは窓を次々と開け放って外の空気を入れる。
 ごめん、とオーリがペコペコと頭を下げた。相変わらず腰の低い男だ。
「…なにもないのね……」
 オーリの部屋は、必要最低限の家具しか置かれていなかった。
 折りたたみ式のテーブル、小さな冷蔵庫、造り付けの小さなキッチン、安っぽいタンスに型の小さい古ぼけたテレビ…。
 どれも新しい物は一つとしてない。

101:オーリ×マキナ 2/20
09/08/30 11:16:52 TY+9NeS9
「部屋、借りるだけでいっぱいいっぱいだったから」
 家具を揃えるだけのゆとりは無かったのだろう。
「その割にはベッドなんかあるんだ」
 マキナが腰を掛けると、ギシッとオーバーな音を立てた。
 これも新しい物ではなさそうだ。スプリングが馬鹿になりかけている。
「それはクラスの奴にもらったんだよ。買い換えるからやるって」
 ベッドに座るマキナを見て、オーリは頬を赤らめて目を逸らした。
「ふうん?」
 そんなオーリの様子にマキナは首を傾げる。何を照れているのだろう。
「他の家具も?」
「…中古で買ったのもあるけど」
 いい友達ね、とマキナは微笑んだ。
 オーリには、周りが放っておけない、何かをしてあげたくなるような空気がある。
 それは景世に育てられたからなのか、持って生まれたものなのかは分からない。
 マキナはそんなオーリの空気に触れているのが好きになってきていた。
 血が繋がらなくても兄弟だからだろうか、景世の周りを包んでいた空気にそれは似ている。
 眼を閉じると、オーリから霊気(ルン)が少しずつ流れ込んでくるのを感じる。
 二人を繋ぐ縁の力も。それはとても心地よい気分だった。

102:オーリ×マキナ 3/20
09/08/30 11:17:35 TY+9NeS9
「そういえばここの家賃ってどうしてたの? バイトなんてしてる余裕なかったのに」
「実はオレもすっかり忘れてたんだけど…
 いつの間にか嵩征が処理してくれて、光言宗が代わりに払ってくれてたみたいなんだ」
「そう、嵩征が………私、時々あの人の気の回し方の速さが気味悪いわ」
「ひどいなあ……………ちょっと分かるけど……」
 オーリは苦笑した。
「今日はもう遅いけど…星村さん、泊まってくの?」
 夜風が入ってくるのを防ぐため、換気を終えた窓を閉めながらオーリが言った。
「そうね、私のアパートここから少し離れてるし」
「そ、そう……」
「…顔、赤いわよ。どうかしたの?」
「な、なんでもないよ! お風呂も埃だらけだろうから、今洗って…」
「いいわよ、そのまま先に入って」
「いいの? オレの後で」
「構わないわよ」
 色々と気を使う男なのだ。このあたり、景世に似ているような似ていないような。
 着替えを掴んで慌てて風呂場へ向かうオーリを、マキナはほほえましく眺めていた。


103:オーリ×マキナ 4/20
09/08/30 11:18:15 TY+9NeS9
 男の部屋に軽々しく泊まるなんて、その気があるのか、全くないのか。
 どうにもマキナの意図はオーリには量りかねた。だが多分後者だ。
 オーリは初めて会った時からマキナに惹かれていた。
 それは彼女が屍姫…死者であると知った後も、彼女の契約僧になってからも変わる事はない。
 だからどうしても意識してしまう。それは思春期の健全な男子として当然の事だ。
 恐らくマキナはオーリの気持ちには気付いていない。
 だからそこの辺りが無自覚なのだ。やりきれないような、空しいような、切ないような。
 シャワーを浴びながら、なんとも複雑な心境でオーリはため息を吐いた。
 身体をタオルで拭うと、Tシャツと短パンを着こむ。さすがにマキナの前で下着のままうろつく事はできない。
「星村さん、上がったよ」
 だが、ベッドの上にマキナの姿はない。
「星村さん…?」
「…オーリ…これ、何?」
 オーリは飛び上がった。マキナは彼が風呂に入っている間に、押し入れの中を探っていたのだ。
「なにやってんのー! 勝手に開けないでよそんなところー!!」
「オーリ、あんたこういう趣味が…?」
 マキナの手にはZENBUNOSEグッズの数々が握られていた。マキナの口元が引きつっている。
「こんなところで兄弟似なくても…」

104:オーリ×マキナ 5/20
09/08/30 11:19:00 TY+9NeS9
「ち、違うよ、これはアニキが! アニキが置いてったんだ!」
「! …景世が……」
 景世の名に、マキナの動きが止まった。
「そうだよ。引越祝いだぞーって、目が覚めたらZENBUNOSEグッズで部屋中埋め尽くされてたんだ。
 なんつーか、アニキは本当にそういう事ばっかり情熱注ぐんだよなあ。
 真夜中に人の部屋に忍び込んで、なにやってるんだか」
 プッとマキナが吹き出した。そのままクスクスと笑い出す。
「想像すると、笑えるわねその光景」
「明かりも点けずにポスターの位置調整したり、フィギュアの配置に悩んでみたりしてたんだろなあ」
「変なところこだわるもの、景世は」
「片付けるの、すごい大変だったんだぜ。あのままじゃ、誰も呼べやしない」
「景世以外寄りつかなくなっちゃうかも」
「ホントだよ…後でまとめて返そうと思ってたんだけど、さ。そのままになっちゃって」「あ……」
「とんでもない遺品だよなあ。アニキらしいっちゃ、らしいけど」
 オーリは苦笑した。だが、マキナは笑っていなかった。
 青ざめた頬で、オーリを見つめて震えている。オーリは真顔になった。
「星村さん?」
「オーリ……どうしよう……」
 マキナは自分の両肩を抱きしめ、ガクガクと震えだした。
「どうしたの、星村さん!?」
 オーリはマキナの肩に両手で揺さぶった。それでも震えは止まらない。
「星村さん、大丈夫?」
「オーリ…私……私……笑ってしまった……!」
 マキナは俯いてぽろぽろと涙を流し始めた。

105:オーリ×マキナ 6/20
09/08/30 11:19:27 TY+9NeS9
「景世の話をして、笑ったのよ、私!」
「星村さん」
「どうして、どうして笑えるの!?」
「星村さん!」
「私は、私を殺した七星が憎い! 景世を奪った七星を憎悪している!」
「分かってる、分かっているよ、それはオレも同じだ」
「じゃあ、どうして、どうして景世の事を思い出して笑えるのよ!」
「それは……」
「怖いのよ、オーリ! このまま景世が思い出になってしまうのが!
 一緒に憎しみまでが薄れてしまいそうで、怖いの!」
「星村さん…」
「嫌、嫌よ! この憎しみは私のもの! 忘れたくなんてないのに! なのに!」
「星村さん!」
 顔を覆って泣き叫ぶマキナを、オーリは力一杯抱き寄せた。
 マキナは振り解こうと暴れたが、それを押さえ込むように必死で抱きしめる。
「放して!」
「落ち着いて、星村さん…落ち着こう…」
「嫌! 放して! 放しなさい、オーリ!」
「放さないよ、星村さん!」
 抱きしめたマキナの震える肩は、驚くほどか細い。
 マキナはオーリの肩を殴りつけたり、顔をひっかいたりと散々に暴れた。
 それでもオーリはひたすらマキナを抱きしめ続ける。
 次第にマキナは動きを緩めると、そのままオーリの胸に縋り付いてしゃくり上げて泣き出した。
 オーリはマキナの背に回した腕に、更に力を込める。
「…笑っても、いいんだよ。星村さん」
「でも…!」
「その方がアニキも喜ぶ」
 マキナはハッと大きく息を吸い込んだ。涙に濡れた顔を、オーリに向ける。

106:オーリ×マキナ 7/20
09/08/30 11:19:59 TY+9NeS9
「……景世は…私に……最後には笑っていてくれって……言ったわ……」
「うん」
「それで…私は……笑ってみせたの……景世に……未練が残らないように……」
「ね、アニキだってそう願った。星村さんは笑っていていいんだ。笑って、星村さん」
「そうね……そうよね…」
 マキナは涙でぐしゃぐしゃの顔で、懸命に笑みを作ってみせる。
 その様子が愛しくて、オーリはますます抱きしめる腕に力を込めた。
「それにアニキを想って笑うことと、奴らを憎む事は矛盾しないよ」
 本当はマキナに憎しみで満たされていては欲しくない。
 だがマキナにとって憎しみを忘れる事は屍姫としての存在意義を失う事に等しい。
 だから、その気持ちはオーリの胸に秘めておくことにした。
 代わりの言葉を紡ぐ。
「オレも、星村さんには笑っていて欲しい」
「オーリ…」
 オーリの言葉にマキナは一瞬驚いたような顔をして…ふわりと微笑んだ。
「星村さん…」
「ごめんね、オーリ。痛かったでしょ」
 マキナは自分が引っ掻いたオーリの頬をそっと撫でる。
 その唇に、触れたいと思った。強烈な欲望だった。
 背中に回していた手を、そっとマキナの頬に添えた。
 嫌がられたら、どうしよう。そんな想いが一瞬よぎる。
 だけど、もう止まれない。
 オーリの不安をよそに、寄せられてくるオーリの唇を見つめていたマキナは、何も言わずにそっと眼を閉じた。

107:オーリ×マキナ 8/20
09/08/30 11:20:36 TY+9NeS9
 幾度も唇を重ねた。数え切れないくらい、何度も、何度も。
 舌を入れた時にはさすがにマキナも驚いていた。
 それでもオーリについていこうと懸命に舌を絡ませてくれた。
 オーリも本や友人から借りたDVDで得た覚束ない知識を総動員で、必死だったのだが。
「星村さん、いい…?」
 ベッドへ促すと、マキナは頬を赤らめて頷いた。
 オーリはもう、頭に血が上って何が何だか分からない。
 軽々…とはいかなかったが、火事場の馬鹿力でマキナを抱きかかえて下ろすと、
ギギギ…ッとオンボロのベッドは必要以上に大きな音を立てた。
 無防備に横たわるマキナに覆い被さる。マキナの頬は上気し、息が上がっていた。
 自分の息も荒くなっているのを感じる。心臓は早鐘のように脈打っていた。
 そんなオーリを見て、マキナはクスッと笑った。
「オーリの変態」
「なんだよ、それ」
 オーリは憮然としてみせる。分かっていた。これは睦言だ。
「だって、私、屍姫よ? 死体相手に欲情するのって、変態以外の何?」
「星村さんは女の子だよ」
「死んでても?」
「そ。オレにとっては、とても大事な女の子なんだ」
「ありがとう」
 マキナはオーリの首に腕を回すと、自分から唇を重ねた。
「好きよ、オーリ」

108:オーリ×マキナ 9/20
09/08/30 11:21:04 TY+9NeS9
「あーあ…先に言われちゃったよ」
 オーリは苦笑した。
「オーリがだらしないからよ」
「うん。…オレも星村さんが好きだ」
「嬉しい」
 もう一度、唇が重なる。
 目と目が合って、微笑みを交わした。ふと、オーリの手が止まる。
 勢いでここまで来てしまったが、この後どうすればいいのか分からない。
(服、脱がせればいいのかな…。ど、どうしたらいいんだろう…)
 マキナの視線を意識して、ますますオーリは狼狽えた。
 マキナの服に触ったり、離したり、うろうろと彷徨わせた手をマキナの柔らかい手がそっと握る。
「落ち着いて、オーリ」
 慌てるオーリに呆れるでもなく、マキナはにこりと微笑んでみせた。
 その笑顔の眩しさに、比喩でなくオーリは頭がくらっとする。
「上手くやろうなんて考えなくていいわ、オーリ。私はただ、オーリを感じたいだけ」
「星村さん…」
「オーリはどうなの?」
「オレも…星村さんをもっと近くに感じたい」
「じゃあ、触って…オーリの好きなところでいいから」
「うん……」
 オーリはごくりと唾を飲み込んだ。

109:オーリ×マキナ 10/20
09/08/30 11:21:25 TY+9NeS9
 少し考えて、セーラー服の裾から手を入れて、下着越しにマキナの胸に触れた。
 ピクッとマキナが震える。
「胸が…好きなんだ」
 マキナがにんまりと笑う。
「フツーだろ、男なんだから」
 オーリは開き直って胸を張り、マキナはクスクスと声を立てて笑った。
 さて、どうしようとオーリは思案した。
 多分下着のホックは背中だけど、上手く外せる自信はない。
 そのうち研究させてもらおう、と今日のところは強引に下着をずり上げて、胸に直接手を触れた。
「あ…っ」
 柔らかく、手のひらに吸い付くような感触に、オーリは夢中になった。
 オーリの手に若干余る程度のふくらみはまだ固く、それを解すように揉みしだいた。
「ん…ああ…っ」
 もどかしい快感に、マキナが身をよじり甘い声を漏らす。
「オーリ…ッ」
 甘えた声で名前を呼ばれて、カーッとオーリの頭に血が上った。
 たまらずマキナの胸にむしゃぶりつき、舌で胸の突起を愛撫する。
「やっ……! そこだめ、オーリ…!」
 たまらずマキナがオーリの頭に縋り付いてくる。
「やあっ…!」
 構わずに胸の突起に軽く歯を立てると、マキナは身体を仰け反らせた。

110:オーリ×マキナ 11/20
09/08/30 11:21:57 TY+9NeS9
 そのまま舌での愛撫を続けて、徐々に下に降りていく。
「あう…っ……んぅ…っ」
 脇腹を撫で、臍を舌で愛撫した時にマキナは激しく反応した。
「星村さん……足を…」
「うん……」
 マキナは、オーリに促されて恥ずかしそうにじりじりと足を開いていく。
 焦れたように、オーリはマキナの両膝を掴むと一気にこじ開けた。
「あっ…」
 慌てて隠そうとした手も、オーリに捕まってしまう。
「星村さん…濡れてる……」
 オーリは興奮を隠さない口調で呟いた。
「やっ…」
 マキナは慌ててもう一方の手で下着を覆った。
 手に触れた下着がじっとりと湿っていて、マキナは一瞬で顔が真っ赤になる。
「星村さん、オレで感じてるんだ…」
「あ、あんまりじろじろ見ないでよ…」
「やだ」
「な…っ!」
「見なきゃ先に進まないだろ」
 ほらどけて、とオーリはマキナの手を払いのける。そのまま下着の上からマキナの秘部にそっと触れた。
「んん……っ!」
 マキナがビクッと身体を震わせる。


111:オーリ×マキナ 12/20
09/08/30 11:22:42 TY+9NeS9
 オーリはしばらく、下着の上から押したり離したりを繰り返していたが
「星村さん、直接触るよ…」
 と、下着の横から指を差し入れた。
 指にぬるぬると湿った感触が直に触れる。そのまま強引に指を一本、中へ差し入れた。「痛っ…」
「我慢して、星村さん」
 指が熱い粘膜に包まれ、オーリは脳髄が痺れるような感覚を覚える。
「オーリ、やだ…っ」
 マキナの手がオーリの腕を掴む。だが、本気で止める気はないのか、力が入らないのか、縋り付いているだけだ。
 オーリはもどかしくなってマキナの下着を剥ぎ取った。
 足を強引に開くと、再び指を、今度はもっと深くまで挿入する。
 縋り付くマキナが腕に爪を立てるが、そんな痛みは気にならなかった。
 オーリが指を抜き差しすると、マキナの秘部がぐちゅぐちゅといやらしい音を立て始める。
「星村さん…すごくエッチな音してる」
「な…っ! 何よオーリだって!」
 マキナはふらふらと力の入らない身体を強引に持ち上げると、脚の間に入り込んでいたオーリにしがみつき、その股間を鷲掴みにした。
「ど、どこさわって…うわっ!」
「自分だってこんなにしてるくせに…おあいこじゃない」
 風呂上がりで短パンだったのが仇になった。
 あっさりマキナに前をはだけられ、性器は簡単に外にこぼれ出た。
 天を突くように勃起した性器をまじまじと見つめていたマキナは、やがて意を決したように性器を握り込んだ。
 そのままたどたどしく上下にこすり始める。


112:オーリ×マキナ 13/20
09/08/30 11:23:27 TY+9NeS9
「ほ、ほ、星村さん!」
「やられっぱなしは性に合わないの」
「負けず嫌いなんだから…」
 オーリは与えられる快感に眉根を寄せながら、マキナに差し入れる指の数をさり気なく増やした。
「痛ぁ…」
 思わずマキナはオーリの首に抱きついた。
 だがどう考えても握りしめたオーリの性器は、今入っている指二本より確実に大きい。
 この程度で弱音は吐いていられない。
 オーリの性器をこすり上げる手は止めないまま、自分の秘部をかき回す指の動きにひたすら耐えた。
「あっ…ああっ!」
 オーリの指が一点に触れた瞬間、マキナの身体に電流が走った。ビクビクと、魚のように身体が跳ねる。
「ここ?」
 確か女性には感じるポイントがあるらしい、とおぼろな知識で知っていた。
 現実に存在していると知って、オーリは高揚する。
「そこだめ、オーリ…」
 身体に力が入らない。逃げられないように腰を抱かれ、されるがままに秘部をいじられ、
マキナはただオーリに縋り付くことしかできなかった。
「いや、何かくる……! やめて、オーリ! それやめて!」
「星村さん!」
 マキナが自分の指で感じてくれている。止められるはずがなかった。
「いや…あっ! あああ!」
 マキナは身体をビクつかせながら、軽く絶頂に達した。
 オーリに縋り付く指に、瞬間的に力がかかり、爪が食い込む。
 だがそれさえもオーリには心地よい。
 荒い息を漏らすマキナの身体をそっと横たえる。もう我慢が出来なかった。
 膝を割り、立ち上がった性器に手を添えて濡れそぼるマキナの秘部に狙いを定める。
「お、オーリ……」
「行くよ、星村さん」
「うん…」
 マキナは覚悟を決めたようにギュッと目をつむる。

113:オーリ×マキナ 14/20
09/08/30 11:23:54 TY+9NeS9
 先端を秘部に押しつけた。誰も受け入れた事のない入り口はとても狭く、こじ開けるように押し広げる。
 それだけで痛そうにマキナが眉をひそめるのを見て、オーリは意を決して一気に中へ突き入れた。
 なるべく痛みを長引かせたくなかったからだ。
「あっ…はぁ…あ……っ」
 一度に奥までオーリを受け入れて、マキナは大きく仰け反った。大きく肩で息をして、いかにも苦しそうだ。
 オーリがそっと結合部を覗くと、真っ赤な血が滴っている。
 ああ、初めては血が出るって本当だったんだ、と妙な感動を覚えると同時に、マキナの様子が気になった。
 確か女の子は初めての時、とても痛いと聞いている。
「星村さん、痛くない…?」
「………」
「星村さん……?」
「オーリ、私ね、ずっと思ってたのよ。屍姫の傷はどうせすぐに治ってしまうのに、なんで痛みなんてあるのかしらって」
「え……? 星村さん?」
「屍姫に痛みなんて必要ないって思わない? ねえ、オーリ、なんで痛みなんてあるのかしら……」
 しがみつくマキナの手が、ギリギリとオーリの腕を締め上げる。その締め上げ具合が、マキナが今味わっている苦痛を表しているかのようだ。


114:オーリ×マキナ 15/20
09/08/30 11:24:28 TY+9NeS9
「い、痛いなら痛いって普通に言ってよ星村さん……」
「うるさいわね、動かないでよ! 動いたら殺すわよ!」
「わ、分かった。分かったから…」
「………う、動かないように……キスするのよ……」
「え?」
「いいから、キスしなさいよ」
「む、難しい事言うなあ星村さんは…」
「ほら、早くして」
 オーリは極力下半身を動かさないように細心の注意を払って、マキナに覆い被さるようにキスをした。
 身体を傾けた時にどうしても結合部が動いてしまい、マキナは顔を歪めていたが、苦情は洩らさなかった。
 角度を変えて、何度もキスをする。軽く舌を絡めて、離した。
 ふっと目を開けてマキナの顔を見たオーリは、息を呑んだ。
 マキナの目に、涙が後から後から溢れ出している。マキナは声も出さずに泣いていた。
「星村さん、そんなに痛いの…?」
「違う、違うのオーリ……嬉しくて……そして悔しいの……」
 マキナは涙に汚れた顔を両腕で覆って隠す。
「私、なんで屍姫なんだろうって。………生きていたかった。
 生きている女の子として、こんな風にオーリに愛されたかった」
「星村さん」
 オーリはマキナを宥めるように髪を梳った。
「でも、星村さんが屍姫になってなかったら、オレ達出会ってなかったし」
「そんな事ないわ。私達の間には景世がいたもの。生きていたって、いずれ出会っていたはずよ」

115:オーリ×マキナ 16/20
09/08/30 11:25:13 TY+9NeS9
 想像してみた。何かのきっかけで、景世を訪ねて大麟館にやって来る星村眞姫那。
 そこには景世の弟である花神旺里がいる。そこで二人は出会う。
 確かにあり得そうな…充分にあり得そうな事だ。
「生きてオーリに会いたかった。それで、普通にオーリと付き合って、それで……」
「…でも星村さん、その頃アニキの事好きだったんじゃないの? 弟のオレの事なんかアウトオブ眼中だろ」
「な…! なな……っ」
 図星を指されてマキナは上気した頬を更に熱くさせる。
「オレは元々一目惚れみたいなもんだし、絶対星村さんの事好きになったと思うけど。星村さんはどうかなあ」
「そ、そんなことないわよ! 私だって、私だって絶対にオーリのこと好きになってるもの!」
「そうかなあ」
「そうよ! 私の方がずっとずっと、オーリの事好きなんだから!」
「分かった、そういうことにしておくよ」
 苦笑しながらオーリはグッと腰を引き、もう一度マキナに優しく押し入った。
「やあっ…!」
 そのままゆっくりと腰の動きを開始する。
「あっ…や……はぁっ…」
 柔らかく、熱いマキナに包まれてオーリも余裕はなかった。
 マキナに苦痛を強いるのを申し訳なく想いながらも、性急な動きになるのを止めらない。
「オーリ、オーリもっと…ゆっくり……」
「ごめん…星村さん……気持ちよすぎて止まらない…!」
 オーリは叩きつけるように腰を動かした。肌のぶつかり合う音と、ベッドの軋む音が部屋中に響く。

116:オーリ×マキナ 17/20
09/08/30 11:25:34 TY+9NeS9
「痛っ…はあ…ああ…っオーリぃ…っ」
「星村さん…っ」
 オーリはマキナを抱きしめて夢中で舌を絡めた。マキナもそれに応えてオーリの背に爪を立てる。
「好きだ、星村さん! 生きてるか死んでるかなんて関係あるもんか! オレは星村眞姫那が好きなんだ!」
「……オーリ…」
「絶対、絶対離さないからな…!」
「オーリ!」
 それからは無言で腰を打ち付けた。
 オーリの荒い息づかいと、マキナのあえぎ声、古いベッドの軋む音だけが部屋を満たす。
「星村さん、行くよ…っ!」
 限界を覚えたオーリが告げた。そのまま返事を待たずに唇を重ねる。
「んん……んぁ……あ…っ!」
「星村さ……ん…!」
「ん……ああっ…あ!!」
 オーリの熱い迸りを受け止めて、マキナは数度、身体をビクつかせて達した。
 オーリは更に二・三度腰を打ち付けて、精液を残らずマキナに送り込む。
 マキナはオーリを抱きしめてその全てを受け入れた。
 二人は抱き合ったまま、暫く荒い息だけを吐いている。
「あ、待ってオーリ」
 自分の中から抜け出そうとするオーリをマキナが止めた。
「しばらく、このままで…」
「あ、うん……」
 オーリは言われるままに、挿入した状態でマキナを抱きしめた。

117:オーリ×マキナ 18/20
09/08/30 11:26:07 TY+9NeS9
「オーリ…私気付いたわ。屍姫にもね、いい事があるの」
「え…?」
「ねえ、屍姫は契約僧の霊気(ルン)によって動くでしょ」
「そうだね」
「霊気(ルン)ってね、人によって全然違うの。個人差っていうのかしらね」
 かつて、マキナは景世の霊気(ルン)が自分の中から消えていくのを恐れてオーリの霊気(ルン)を拒み、大変な事になった。
「私の中はね、オーリの霊気(ルン)が満ちているのよ」
「うん」
 それは吸い取られる側のオーリは嫌と言うほど良く分かっている。
「つまりね、自分の全てが、大好きな人で満たされているってこと。
 これがどれだけの悦びか分かる? こんな悦び、屍姫でなければ味わえないわ。こうして」
 マキナはオーリに口づけ、繋がった部分をえいとばかりに締め付けた。
「ほ…星村さ…」
「こうすると、身体の中も外も、全てオーリで満たされるの。生きてる身体じゃこうはいかないわ」
「星村さん」
「私、とても幸せよ」
「よかった…星村さん」
 オーリはマキナの細い肩をぎゅっと抱きしめた。
 女性らしい柔らかな感触が、オーリの腕の中に収まる。
「……オーリ……その…またおっきく……」
 マキナが目を丸くした。オーリは気恥ずかしそうに上目遣いで懇願する。
「ごめん星村さん……もう一回、いいかな…?」
「仕方ないわね…」
 マキナはオーリの首に腕を絡ませ、またキスをした。

118:オーリ×マキナ 19/20
09/08/30 11:26:31 TY+9NeS9


「オーリ、出し過ぎ」
「………すみません」
「洗っても洗っても出て来るし。どんだけ出したのよ」
「………ホントすみません」
 オンボロのユニットバスから出て来るなり、マキナの口から飛び出したのは非難のセリフの連続だった。
「けど、オレだって星村さんの爪痕だらけで…」
「誰かさんが加減しないからでしょ」
「初めてで加減なんて出来るわけないじゃ…」
「それでも気を使うのが男ってものでしょ」
 口でマキナに敵うわけがなかった。もうオーリは諦めた。
 マキナは冷蔵庫を開けて顔をしかめた。
「何もないわね…水も……」
 あるのはせいぜいひからびた野菜と消臭剤くらいのものだ。
「仕方ないだろ、ずっと留守にしてたんだから」
「買いに行くわ。コンビニどこ?」
 制服を着始めるマキナに、オーリは慌てた。
「い、いいよ星村さん。オレが買いに行くから。こんな真夜中に女の子一人じゃ危ないって」
「平気よ、私は普通の女の子じゃないのよ」


119:オーリ×マキナ 20/20
09/08/30 11:27:28 TY+9NeS9
「それでも、そういうわけにはいかないよ。オレが…」
「私は温かいコーラも、キンキンに冷えたコーンスープも飲みたくないの」
「う……」
 さすがにマキナはオーリの事をよく分かっている。
 確かにオーリが買い物に行って、まともな物が買えるとは思えなかった。
「じゃあせめて……一緒に行こう…」
「え?」
「も…もし、屍でも出たら、困るだろ」
「それはまあ…」
 でも滅多に出るものじゃ、と言いかけて、止めた。
「そうね、オーリは私の契約僧だものね。一緒に行きましょう」
「そ、そうだろ。オレ達は一緒にいなくちゃいけないんだから」
 オーリの顔が赤い。マキナはにやにやと笑みが浮かんでくるのを止められない。
「夜は冷えるから、これを着て」
「ありがとう、オーリ」
 少し大きなオーリの上着を制服の上から羽織って、アパートを出る。オーリが鍵を掛けるのを待って、それから夜の道を歩き出した。
 固く手を繋いで。


120:名無しさん@ピンキー
09/09/01 00:16:48 4zn+hEL5
超GJ!!!!
いいもの読ませてもらったわぁ。待っててよかった・・・。




ところでさ、屍姫の治癒力だと、破れた膜もまた元通りになるのかな。

121:名無しさん@ピンキー
09/09/07 21:37:24 7b4yiZ6c
>>120
生前処女だったなら多分。
死んだ時点の肉体を復元するのだろうから。
ただし、屍姫が破瓜を望むのであればその状態で固定されるんじゃないかな?

122:名無しさん@ピンキー
09/09/18 22:18:12 N1s8HcSN
保守

123:七せー
09/09/19 12:43:15 b3VTSf4z
保守

124:名無しさん@ピンキー
09/09/21 06:56:08 sDHdL3b+
>>119
今更ながらGJ!!

マキナかわいい
オーリもかわいい

125:名無しさん@ピンキー
09/10/04 23:40:03 h2E+Pz9t
保守

126:名無しさん@ピンキー
09/10/07 19:53:52 t9Jt+e2Q
ほしゅ

127:名無しさん@ピンキー
09/10/11 22:35:35 oSBuE4aj
このスレでぐらい御咲君に花を持たせられないだろうか?

128:名無しさん@ピンキー
09/10/14 05:18:26 tF2oy4Aq
ほす

129:名無しさん@ピンキー
09/10/23 15:50:23 PVNC5psc
オーリと犬彦で書きたいけど、
原作がどういう展開になるか…。

130:名無しさん@ピンキー
09/10/26 05:45:12 LHTQHiUT
ほしゅ

131:名無しさん@ピンキー
09/10/26 07:30:05 RFBmmDf1
北斗のエロを書こうという猛者はでてくれないものか……
自分で書け?その辺の小学生よりダメな文しかかけませんよorz

132:名無しさん@ピンキー
09/10/28 19:24:51 TvKTnMMc
むしろ景世絡みを見たい

133:名無しさん@ピンキー
09/11/05 06:45:25 1CnuduUP
ほしゅ

134:名無しさん@ピンキー
09/11/06 12:29:20 3hn6Az1f
北斗様、北斗様がわたくしめの不浄の器官を、ああッ!

グヂャ!
ぐああああああーッ!


的なのしか思い付かんw
全裸全身お経巻きはエロかったが。
以外と北斗って胸でかいんだよな。

135:名無しさん@ピンキー
09/11/07 14:40:34 nG+bqJ3S
基本みんな胸でかい気がする。特に原作は。
やっぱ作者の趣味かなぁ・・・。

だから、北斗様も原作の方がエロい。

136:名無しさん@ピンキー
09/11/10 02:22:58 w84RwKM9
パンツを履かない。
みんな胸でかい。
とってもエロ要素満載だよな、棒声優とか鬱すぎるアニメの影響なのかイマイチ盛り上がらん。

137:名無しさん@ピンキー
09/11/14 15:46:52 VD24mPdQ
マキナが血涙を流してry

まぁ美乳だよな、脚も綺麗だし俺は好き
景世が紳士すぎて書きたくても書けないんだよなぁ。
多分なにがあってもマキナに手ぇつけないもんなぁ

138:名無しさん@ピンキー
09/11/14 16:20:49 IJffMQmS
>>137
だったらマキナが景世でオナn(ryでいいじゃないといってみる

139:名無しさん@ピンキー
09/11/17 10:13:03 Ime13tCw
>>138

それに同意せざる負えない

140:名無しさん@ピンキー
09/11/28 19:42:45 ddUi5q17
ちょっとageますね

141:名無しさん@ピンキー
09/11/28 20:10:01 dnOESaRJ
>>91
GJ

142:名無しさん@ピンキー
09/12/09 06:28:07 rYAQ4n65
干し柿

143:名無しさん@ピンキー
09/12/18 05:44:11 NItLjNmB
保守

144:名無しさん@ピンキー
09/12/18 11:18:47 bdvnf+Mb
北斗にいろいろされちゃうマキナって萌えるんだぜ

145:名無しさん@ピンキー
09/12/19 13:27:06 hgou4PA2
評判の悪いアニメで唯一目を見張る部分はお胸様が最後は痴女と化した事ぐらいだろう。

146:名無しさん@ピンキー
10/01/01 08:38:39 DPy5nUgl
保守

147:名無しさん@ピンキー
10/01/30 19:49:15 mX0mGKZm
保守いたしませう

148:名無しさん@ピンキー
10/01/31 02:17:29 J/BLWBG/
単行本の12巻が出てたな。買ってこなきゃ。

149:名無しさん@ピンキー
10/02/14 21:21:01 /mZ9awIy
保守

150:名無しさん@ピンキー
10/02/21 22:00:35 b+47/Fd2
もっと賑わってもいいのに・・・なんで?

151:INHUMAN
10/02/22 10:33:42 zrtoeO/B
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


152:INHUMAN
10/02/22 12:26:38 zrtoeO/B
>>151の修正

ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


153:名無しさん@ピンキー
10/02/26 16:20:08 5+nMTdKf
>>150
アニメ化失敗の影響が大きかったとしか言えないな。

154:名無しさん@ピンキー
10/02/28 19:39:02 BzhQ+wj/
保守


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