09/03/29 01:43:29 nB+oDg1W
「ほら、肩にウデ回して」
「お、おい静流」
「私の部屋すぐ近くだから、マッサージしてあげるわ」
馬鹿でかい図体がのそのそ廊下歩いてちゃ邪魔になるわよ、と促して
半身をピタリと押し付けてきたからかなり面食らった。
くっついたまま立ち上って歩き出すとフルフル震える乳房の振動が華奢な肩に回した腕に伝わる。
見下ろす位置にある黒髪からはえもいわれぬ芳香。
「着いたわ、ここよ」
「し、静流…やっぱしいいよ。だいぶマシになったし」
「オールアウトするまで酷使しておいて簡単に回復するわけないでしょ馬鹿。訓練生じゃあるまいし、パイロット失格よ」
「むぐ…」
静流の妙に威圧感のある視線と声に半ば押される形で、ゴオは静流と割り当てられている部屋に入っていった。
そしてその様子を物陰から見つめる人物が一人…
「や、やべえ…一番見てはいけないものを見てしまった…まま、まさか猿渡さんと静流さんって!?
つうか猿渡さんは不倫じゃないか!!あ、あれ?この場合は浮気だっけ?
どっちにしろ見損なったぜ猿渡さん!
見てしまった以上、杏奈ちゃんには包み隠さず…ま、待て待て!!俺の一言で離婚なんてことになったら一大事だぞ!」
テンパることにかけては右に出る者なしの我らがミストさんは、いつもより余計にテンパっていた。
続く