触手・怪物に犯されるSS 19匹目at EROPARO
触手・怪物に犯されるSS 19匹目 - 暇つぶし2ch193:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:30:38 8fJQ4bzl
『耐えるからいけないんですよ。もっと盛大によがり狂ってもらわないと』
「そんな…………こわいよ…………これ以上…………
変になったら…………あたまのなか……こわれちゃうょ……」
『ここにいつまでも居たら、魔女に捕まって頭といわず全身壊されちゃうでしょうが』
「そんなこと……いわれても…………わかんないよ…………
今でさえ狂いそうなのに…………これ以上なんっ、……て……」

『まあそれは俺の責めが弱かったからです。
というわけで、先ほどした約束は反故にしてください』
「約……束……?」
『俺がロジア様の誇りを汚さないという約束ですよ』
蕩けていたロジアの瞳に一気に光が戻り、頬がさらに赤く染まる。

「じゃあ、……モーリス、あたしの初めてに……!」
『そうならないよう努力しますが、もしロジア様の純潔の証を傷つけたらすいません』
モーリスの言葉にロジアはがっくりと肩を落とす。
「もう、べつに…………う、奪っても……いいのに……ひゃぁっ」
膣内が拡張される感覚に、思わずロジアが悲鳴を上げる。
「やだっ、いたい、なか広げちゃいやだぁ」

『すいませんがもう少し我慢してください。後はこれが傷つけずに入ればいいんですが』
「え……なに、これってなにをいれ……あぁ」
何かが膣道を遡る感覚にロジアの身が硬くなる。
それは流動体のスライムにはない、しっかりとした形を持つ物質だった。
「なに……これ……?」

そしてその物体の進入が止まった瞬間、ロジアは身を貫かれる痛みに叫び声をあげる。
「いやぁ、いたい……」
膜のわずかな隙間が極限まで広がる感覚に、涙目になって思わず声を張り上げる。
「痛いよぁ!」
薄い筋肉が切り裂かれる寸前まで引き伸ばされる激痛に、
四肢を滅法に動かして暴れるが、不意にその動きがぴたりと止まる。

「や、モーリス、そこはだめぇっ!」
もう一度クリトリスを包み込んだスライムがあの振動を開始すると、
痛みを超越する圧倒的快感が再度生まれロジアはたまらず甲高い嬌声を上げた。
「や、だめ、そこもういっかいいじられたらぁっ」
その瞬間膣圧が緩くなったのを感じ、
モーリスはそれを一気にロジアの体内へ突っ込んだ。

「ひぃぁっ」
液状のスライムが体の内側から処女膜を開くという特異な状況下だったからだろうか、
それは筋肉の隙間よりもはるかに大きかったが、膜を破壊せず奥底へと入り込めた。
「モーリス……あたしのなかへ、なにを…………?」
モーリスがロジアを胎内で絶頂へと導くのに足りなかったもの。
それは硬度だった。


194:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:33:27 8fJQ4bzl
敏感なクリトリスは柔らかい刺激でも絶頂へ導くことができるが、
クリトリスの絶頂では摂取できるエーテルが少なかった。
だからモーリスは膣内からの刺激でロジアを達してやれば大量に濡れるかもと考えたが、
太い指も猛々しい肉棒もない液状のスライムの体では、
陰核よりも感度が鈍い肉壁を刺激してロジアを絶頂に押し上げることはできなかった。

だから必要となったのだ。
適度な硬さを持ち、柔らかなひだだらけの穴を必要以上に傷つけることのない細いそれが。
「もぉりす……なにをいれ…………」
その時ロジアはスライムの中から先ほどまであったある物が消えたことに気づく。
「もしかして……指……?」
『ああ、義指だ』

その時ロジアのGスポットを作り物の指先がなぞり上げ、
少女の体に今まで以上に深く大きい電流のような快楽が襲い掛かる。
「ひああぁっ、やぁっ」
『痛いか?』
「い、いたくないけど……なんかすごぃ……っ」
金属の指でも用心深く動かせば柔らかくデリケートな肉ひだを傷つけない。
その事を確認したモーリスは、本格的にロジアへの責めを開始する。

義指の先がさらに強く尿道の裏へ押し付けられ、ゆっくりとした速度で肉壁を前後する。
「やっ……やぁあぁ……」
全身の毛穴が開くような濃密な快楽が下腹部から生まれ全身へと広がり、
だらしなく下がった眉の下で焦点の合わない瞳が宙を映し、
ロジアの声は発情期の雌猫のように高く甘く蕩ける。
分泌される愛液の量と濃度は陰核責めの時の比ではなく、
確実に少女の体を絶頂へと押し上げていった。

「やめて、モーリス、やめてぇ、からだ、こわれる、
からだぢゅうこわれうっ」
しかしモーリスの小指を操る動きはさらに速度を増す。
スライムに操られる義指には間接という動きの制限がないため、
人間には真似出来ない的確かつ執拗な責めを施し、
ロジアの脳に途方もない快楽を与え続ける。

そして怪物による指戯にロジアの女性器全体の血行がよくなり、
増えた血の巡りが神経一つ一つを活発化する。
そのため今まで行っていたスライム自体による雌穴全体への蠕動運動による責めで
生まれる快楽量も爆発的に増加し、Gスポットだけではなくヴァギナ全体が
何年もかけて開発された性感帯のような圧倒的愉悦を発生させ始める。
「あああっ、だめ、きちゃう、なにかきちゃうよぉっっ」


195:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:34:25 8fJQ4bzl
頭を振り乱しロジアは発狂したように舌足らずな声で喘ぎ続ける。
そしてモーリスの義指が一番強く速くGスポットを抉った瞬間、
ロジアの虹彩が極限まで開き視界が真っ白に染まった。
「ひああああああああぁぁぁぁっ」
ロジアの絶叫とともに彼女の下半身を包むスライムの内側から愛液の飛沫が飛び出し、
モーリスが吸収出来ないほどの量と勢いであたりの石畳を濡らしていく。

「あ、ぁ、ぁぁぁ……」
汁を撒き散らすとそれに比例してロジアの瞳から淀んだ光が消えていった。
やがて愛液の漏洩が止まるとともにロジアは気を失う。
その顔は汗と涎と涙にまみれ汚れきっていたが、
まるで母親に抱かれた赤ん坊のように安らかな表情をしていた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

赤いローブを纏った魔女は息を荒げながら自らが殺した少女の躯が眠る部屋に逃げ込むと、
すぐさま扉に鍵をかける。
その直後何か巨大な物が扉に直撃する音がして、安物の扉が歪み魔女は悲鳴を上げた。
「なんなのあのキメラは……くそ、スライム達、やっておしまい!」
しかし先ほどまで彼女の手足となって動いていたスライムは何の反応も返さず、
水溜りのように床の上で広がったまま動かない。
なぜか彼女の魔力は切れスライムを操ることが出来なくなっていた。

床の上に転がっていた子宮を取り上げ、女はヒステリックに叫ぶ。
「なぜエーテルがつきたの……?この娘の子宮から補給したばかりなのに!
何であんなキメラが私を襲うの?何で一番大きなスライムが私の支配下を抜けて
お姫様を助けるの?なぜよ、何でよ!」
その時魔女はベッドの周囲を見てぎょっと目を見開いた。
そこには赤い水溜りとなっていたはずの少女の血潮が全てなくなっている。
「……これじゃあまるで……私が幻を見せられているみたいじゃない!」

“その通り。あなたは私の術にかかっているのよ”
いきなり脳内に響き渡った魔法の声に、魔女の恐怖と錯乱は頂点に達する。
「だ、誰よ!卑怯よ、姿を見せなさい!」
“幻覚で女の子をかどかわし殺してきたあなたに卑怯呼ばわりされるのは心外だわ”
「くそ、どこよ!姿を見せなさいってば!」
脳内に響いていた声が、突然目と鼻の先から放たれた。
「ずっとあなたの前にいるわよ」

ベッドの上で腹に穴の開いた少女の躯が上半身を起こす。
赤黒い腹部から股座まで溶解されていた部分が粘土のように盛り上がり、
やがて傷ひとつない艶やかな肌へと戻った。
四肢を縛っていた縄がするすると蛇のように彼女の体を這い上がり、
ほつれ絡み合いながら体全体を覆う深紅のローブへと姿を変える。
立ち上がった少女はこきこきと首を鳴らしながら呆然としている
魔女を冷ややかに見下ろした。


196:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:35:40 8fJQ4bzl
「いい加減に、あたしのペット返してくれないかしら?」
少女の視線が自らの手元に注がれているのに気付き魔女が自らの手の中を見た刹那、
甲高い悲鳴がほとばしる。
「嫌ああああぁ、なんなのよこれ?!」
スライム使いの魔女の手の中には、先ほどまで握られていた子宮の代わりに
茹で上げられたロブスターのように真っ赤な蠍が蠢いていた。

魔女が尻餅をつきながら蠍を放り投げると、床に着地した甲殻類はハサミを
かしゃかしゃと鳴らしながらベッドの上の少女へと近付き、その体を這い上がる。
その時シュメーラと名乗っていた魔女は少女の肩甲骨から生えた赤い水晶の翼と、
小さな肩に乗る一匹の蠍を凝視しながら唾を飲み込んだ。
「真紅のローブと水晶の羽根……そして使い魔の赤い蠍……
それに私を欺く幻術……まさか……あなたが本物のシュメーラ……」

「私の名を騙る魔女なんてどれぐらいの使い手かと思えば……
スライムの擬態を使ってようやく幻術が形になってる小物なんだもの、腹が立つわよね」
「ひっ」
冷笑する魔女に本能的な恐怖を感じた偽魔女は立ち上がり逃げようとするが、
足腰がいうことをきかず転んでしまう。
動けなくなった偽者の魔女の前までゆっくり近付いた本物のシュメーラは、
偽魔女の顎に手を這わせにこりと笑う。

「体がいうことをきかないでしょ?もうあなたの神経の支配権は私のものよ。
じゃあちょっと記憶を覗かせてもらいましょうか。
……本名はジェラスって言うのね」
本物のシュメーラの言葉に偽のシュメーラは冷や汗まみれになってうろたえる。
「嘘でしょ、もう記憶を読むなんて……やめて、私の心を探らないで!」
「じゃ、じっくり調べさせてもらいましょうか。あなたのような三流魔女に相応しくない
上級種のスライムを与え、子宮を集めさせた黒幕の正体を」

真紅の魔女が偽者の魔女ジェラスの全てを暴こうとしたとき、
ジェラスの体が霧のように消え去る。
「これは……!」
唖然とするシュメーラの背後でジェラスが閉じた扉が破壊され、
消失したジェラスと入れ替わるように
黒衣を纏った魔女がキメラを従えながら部屋へと入ってきた。
「どうしたのシュメーラ?格下の魔女の過去を探るのに時間がかかりすぎよ?」

黒いローブを纏った少女は、シュメーラの苦虫を噛み潰したような顔を見て
大体の状況を察したようだ。
「……逃げられたのね」
「ちょっと違うわ。逃がされたのよ」
塵ひとつ残さず消えたジェラスの座っていた場所にシュメーラが指を這わすと、
確かにそこには人のぬくもりが残っていた。

「この熱は現実……だから今あの女が消えたのは幻術ではなく……空間転移、か。
あの三下の魔女にそんな器用な真似出来ないだろうし、
十中八九第三者が彼女を逃がしたってところかしら」
「私があんなに時間稼ぎしてあげたのに、なんで失敗するのかしら?」
黒衣の少女のとげとげしい言葉にシュメーラは片眉を上げる。


197:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:37:46 8fJQ4bzl
「うるさいわね。ちょっと予定外の事に魔力を使ったのよ」
「予定外の事?」
「溶けて死にかけた男に転生の術を使って、上級種のスライムに魂を移してあげたの」
キメラ使いの魔女は目を丸くする。
「それって……あなたが人助けをしたってこと?
三百年近く会わないうちに、あなたの人間嫌いも治ったのかしら」

「別に今でも大多数の人間は嫌いよ。ただ……」
シュメーラは背後を振り向き、死体の振りをしていた自分の体に
ロジアがかけてくれたシーツを眺める。
「自分の命が狙われている時に見ず知らずの死体に優しくするお人よしのお姫様と、
体中溶かされてもそんなお姫様を助けようとする仕事熱心な護衛までは
嫌いになれないってだけよ」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「全く、ひどいもんじゃ、わしの宿がキメラとスライムのせいでぼろぼろじゃ……」
「お婆さん……」
酒場の看板娘アディは店の前で肩を落とす老婆に同情する。
「すまんがのお……しばらく、あんたの酒場に泊まらせてくれんかね……
金なら出すからのお……」
「お父さんには後で話をしておくわ。多分大丈夫」

「そうか。ありがとう、あのいかつい店長の娘とは思えないほどあんたは優しい子だよ」
うんうんと頷く老婆の袖から、数枚の金貨が落ちる。
途端に老婆は悲鳴をあげて金貨の上に覆いかぶさった。
「……お婆さん、そのお金は?」
老婆はあたりの様子を伺い、目撃したのが少女だけと分かると安堵のため息を漏らす。
「ふふ、役人や衛兵には内緒じゃぞ?あいつら少しも役に立たんからのお。
実は宿の3階に泊まっていた客の忘れもんなんじゃ」

「ええ!それって勝手に取っていいの?」
老婆は慌てて少女の口を塞ぐ。
「馬鹿声がでかい!いいんじゃよ、どうせ今回のキメラ騒動で一番壊されたのは
その客の泊まっていた部屋じゃったし、宿が壊れたのは奴らが何かしたにきまっとる!
じゃからこれは当然の慰謝料みたいなもんじゃよ、うむ」
アディは困った顔をしながら手ぬぐいでまとめた後ろ髪をぽりぽりと掻く。
「……うーん、いいのかな……」

「……うん?なんじゃ、酒場で奇声を上げていた男の弟じゃないか」
通りの反対側をふらふらと歩く小さな影を見て、老婆が訝しげな声を上げる。
「奇声を上げていたって……あの、金貨を振舞ってくれたズキア族の剣士の?」
「そうじゃ、ロルド様の悪口を言っていたあの挙動不審な男じゃよ。
昨日までうちの宿に泊まっていたが……しかしあの男も怪しい奴じゃった……
あの子も種違いの弟という触れ込みじゃったが、正体は分かったもんじゃないぞ」


198:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:40:21 8fJQ4bzl
「あれ……あの子、なんだか足取りがおかしいよ。具合でも悪いのかしら」
アディはフードを被った男の子の傍へと近寄ると、優しく声をかける。
「ねえ君、こんな夜にどうしたの?なんだか調子が悪いみたいだけど」
少年の上気した泣きそうな顔を見た瞬間、看板娘は唾をごくりと飲み込む。
(あれ……この子……男の子、なの?なんだか、この顔……凄く色っぽいような……)

フードで顔が半分隠れているが、赤く染まった頬や蒸れるように湿った唇は
男の物とは思えないほど恍惚に溶け美しく艶めいていた。
「あの、……僕なら、だ、あ」
突然腰が跳ね、男の子は建物の壁に寄りかかる。
「大丈、夫ですから……ぁ」
「ねえ、全然大丈夫には見えないんだけど……苦しいのなら、うちのお店で休んでいく?」

「ほんとに……何でも、無いですから……だから、あん」
男の子が上げる鼻から抜ける甘ったるい声を聞いているだけで、
アディはなんだか怪しい心持になってくる。
「ほんとに何とも無いの?」
「はい……大丈夫です、だから、あ、や、やぁ……」
男の子の歩みは完全に止まり、その小さな体が怪しくくねる。

「どうしたの、ねえ?!」
「おねが……もう、これ以上は……あぁ……」
子供の口から漏れる吐息がより媚びるように高くなっていくのを感じ、
聞いているアディの下半身の一部もうっすらと湿ってきた。
「もう……だめぇ、そこ、それいじょう、は、だ、だめ、あぁあああぁっ」
少年の腰の痙攣が大きくなり、突然小さな水音とともに彼の半ズボンから液体が迸った。

(え、嘘……この子、外で失禁してる……!)
「や……み、ないで……みちゃだ……あ、あはあぁぁぁぁ」
呆然と見守る娘の前で、ズボンの裾から溢れ出した液体は男の子の太腿を濡らし、
見る見る石畳に水溜りを作っていく。
「おい、どうしたんじゃ」
少年と娘の様子を訝しく思った老婆の声に我に返った看板娘は、すぐに慌てて振り向く。

「た、大変!早く何か拭き取る布を持ってこないと」
「何をそんなに慌てておる?」
「何をって、この子を見れば分かるでしょ?」
老婆はアディの肩越しに少年を覗き込んで肩を竦める。
「……わしには何が大変かさっぱり分からんがのう」
「え、だって……」

振り向いた娘は目を丸くした。さっきまで太腿と石畳を濡らしていた
恥ずかしい液体は全てかき消え、
まるでアディが見た光景が全て幻であったかのように粗相の跡は全て消えていた。
「あ、あれ?」
少年は肩で荒く息をして建物の壁に全体重を預けどう見ても普通じゃないが、
それでもやはり何度見ても失禁の痕跡などかけらもない。
「嘘……なんで?」


199:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:41:51 8fJQ4bzl
「あの……あた……ぼく、なら……大丈夫です……から……だから、お願いです、
もう……僕の事は、ほっておいて、くださ……い……」
何がなんだか分からないアディは男の子の言葉にただ頷いた。
「え、ええ……」
「おいこら、そんな怪しげなガキは放っておけ!
それよりわしの寝る場所を早く用意してくれんかのう?
キメラ騒動のせいでくたくたなんじゃよ」

「はいはい、わかりました。……じゃあ、君、
私はまだ当分起きてるから、辛くなったらいつでも声をかけてね?」
看板娘が声をかけると、男の子は力ない笑みを返し
「あり……が……とう……」
と途切れ途切れに答えた。

なおも衛兵や役人に対する不平不満を並べる老婆の背を押しながら酒場の裏口へと
入ったアディが少年の方を振り返ると、
そのシャツや半ズボン、革靴など身に付けている物が一瞬歪んだような気がした、
(え!?)
しかしその後いくら注視しても、男の子の服は微動もしない。
(目の錯覚……なのかしら)
看板娘が首を傾げながら酒場のドアを閉じると、男の子のシャツに文字が浮かび上がる。

『やれやれ、危ないところだった。あの娘が背後を向いている時、
俺がお漏らしした跡を全部吸収していなかったら今頃誰かを呼ばれていたかもしれません。
ロジア様は自分が追われる身という自覚はあるのですか?
いくら夜中とはいえ、こんな街中で粗相なんかすれば注目を浴びるだけですよ』
服と靴に偽装したモーリスを身に纏ったロジアは、
半泣きになりながらよろよろと壁伝いに歩く。


200:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:43:15 8fJQ4bzl
「うう……モーリスの意地悪……っ!なんで街中で、こんなエッチなことするの?」
今彼女の陰核は30分近く弄繰り回され続け真っ赤に膨れ上がっていた。
袖の先端に文字を浮かび上がらせモーリスは説明する。
『服に擬態し続けているとそれだけでエーテルを使うんですよ。
泣き言ぬかさずさっさと濡らしてエーテルを供給してください』
「モーリスが擬態しなくても……さっきまで着てた服で……いいじゃない……」

『下水で汚れあまつさえ恥ずかしい液で濡らした服を着たまま歩き回っていたら、
臭いのせいでそれこそ不審に思われますよ。市で新しい着物と履物を手に入れるまで
我慢してください。あと怪しく思われるからよろよろせず普通に歩いてくれませんかね』
真っ赤な顔でロジアは途切れ途切れに答える。
「そんなの、……変な所弄繰りまわされて……普通に歩くとか無理だよ……」
『言い訳はいいからさっさと服と靴のために歩く』
「だ……ぁん……だいたい……くつを……とかしっ……たのは、モーリス、なのにぃ……」

『いきなり靴なんか投げられるから反射的に溶かしちまったんですよ』
モーリスがクリトリスを微弱な力で圧迫し、ロジアが小さな悲鳴を上げる。
「うう……モーリスの鬼……」
『別になんと呼ばれようと構いませんよ。昔言ったことがありますが、
俺は別に人間扱いされないのには慣れてますから』
モーリスの言葉に、ロジアは顔を翳らせる。


201:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:46:07 8fJQ4bzl
「ごめんねモーリス……ごめん……あたし、そんな事言いたかったわけじゃないの」
『別に謝らなくていいですよ。実際俺はもう、人間じゃなくなった。
昔ロジア様は赤い血が流れているからズキア族の俺も同じ人間だと言ってくれましたが、
今はもう俺の体には血すら流れていない。人扱いされないのが普通です』
ロジアは顔を上げて呟く。
「モーリスは……人間だよ……」

スライムの偽装した服に波紋が広がる。人間の感情が顔の筋肉を動かし
様々な表情を作るように、モーリスの精神の変化が粘菌の体を蠢かしたのだ。
ただしそのスライムの表情が喜怒哀楽のどれなのかは、他人のロジアはおろか
当のモーリス自身にも分からない。ロジアの言葉に色々な感情が一気にこみ上げてきて、
モーリスは自分自身を見失いかけていた。
『こんな体になった後だと、そんな言葉をかけられたら慰めどころか
皮肉かと思っちまいますよ』

ロジアは強く首を左右に振る。
モーリスの責めが止まったのでその声は真っ直ぐに響き渡った。
「皮肉なんかじゃないよ。だってモーリスが市場へ向かうのに
遠回りになるこの道を通ったのは、あたし達が狙われたせいで
巻き込まれて宿を壊されたあのかわいそうなお婆さんが気にかかったからでしょ?」
モーリスは何も文字を表示しない。ロジアの指摘は正しかったのだから。
まあ、強かなあの老婆はどうやらもう心配する必要はなさそうだったが。

モーリスの静寂を肯定と受け取ったロジアは、
彼が擬態した服を抱きしめるようにして指に絡め独白を続ける。
「だからモーリスはきっと人間だよ。あたしはあの時、確かこんな事も言ったよね?
『亡くなった人のために祈ったり、子供を傷つける悪人に怒りを感じたりするから
モーリスは人間だ』って。他人の心配をするぐらい優しい心を持っているんだから……
どんなに姿が変わっても、あたしの大好きなモーリスは人間のままなんだよ」
その言葉を聴いたとたん、モーリスは不意に酒場で見た悪夢の続きを思い出した。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「そういうわけだ。だからまあ、あの子に手を出しても私に対する復讐にはならない」
「ならやはり……あんたに直接、この憎悪をぶつけるしかないか」
モーリスはマントの下でナイフを握りなおし、ロルドへの殺意をもう一度露にする。
「そうなるな。だが私の見たところ当分君に私は殺せないだろうね」
「何だと?」
モーリスが凄んでもロルドは意に介さない。
「なぜかは知らないが、君は私に殺意を向ける事をどこかで迷っているだろ?」

ロルドの言葉は当たっていた。
確かに目の前にいる男の顔はかつてモーリスの家族を陵辱した男の物だ。
(だが……なぜだ?この男と話せば話すほど、その確信が薄れてしまう)
あの男はこんな風に朗らかに笑っただろうか。
あの男はこんな風に柔らかな口調だっただろうか。
顔の輪郭や身長といった全体の形は同じなのに、
それが活動するととたんに異なる物になるという奇妙な違和感。


202:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:51:13 8fJQ4bzl
その違和感こそ、2年近くモーリスが幾度となく仇へ近づくことができながら
復讐を果たせない原因だった。モーリスが躊躇したのを確認するとロルドは微笑む。
「まあしばらく君にはロジアの護衛を続けてもらうつもりだから、
その間にゆっくり身の振り方を考えればいい」
あまりにも危機感の無い君主の口振りに帯剣の柄を握っていたシキッドは痺れを切らした。
「本当にモーリスにロジア様の護衛を続けさせる気ですか?
ロルド様はもちろん、ロジア様も危険に曝されるかもしれませんよ」

「彼はロジアに手を出すことはないさ」
「しかしモーリスの中には怪物がいます」
生真面目な騎士の視線を冷ややかに受け止めながらモーリスは口の端を吊り上げる。
「は、ララウヌに来て豚や犬と罵られたことはあったが、怪物呼ばわりまでされるとはな」
シキッドは真っ直ぐにモーリスの顔を射抜きながら呟く。
「今のお前のその目だ、モーリス」
「……俺の目がどうしたって?」

「ロルド様を見つめ何かを思いだす時のお前の目はとても暗く、冷たい。
ロジア様といる時は暖かい目をしているのに、同じ人間のものとは思えないほどにな」
モーリスがロルドを見つめる時思い出すのは汚される家族と、
笑いながら彼女達を犯すロルドの姿だ。そんな物が頭に浮かびながら
それでも暖かな視線を装うことなどモーリスには不可能だった。
「お前にどんな過去があるか知らない。だがお前のその人のものとは思えないほどの
激しい怒りに満ちた目を見ていると、ロジア様の警護などとても任せられはしない」

「シキッドは分かっていないな。モーリスが怪物だからこそ、娘の傍にいさせるのさ」
シキッドはもちろんモーリスもロルドの真意を測れず首を捻る。
「……どういうことです?」
「わからないのかシキッド?君は創世の三姉妹を読んだことが無いのか?」
「すみません、読んだことはあるのですが、私のような愚か者には、
その、モーリスの話と創世の三姉妹の話がどこで繋がるのかさっぱり見当がつきません」
困惑するシキッドの前でロルドは自慢げに語り始める。

「創世の3姉妹にあるだろう、
『女神達は怯えるどころか優しく怪物達に接し、荒ぶる怪物達の憎悪を溶かしました』
と。なんせ私の娘達は皆女神のように優しく美しいからな、
モーリスの復讐心もきっとロジアによって溶かされるさ。なあ、シキッド」
ぽかんと口を開けていたシキッドはにこやかな領主の笑顔に慌てて頷いた。
「え……、ええ、そうですね、はい」


203:宿し姫メヒィル第三話『溶解』
09/02/20 22:53:37 8fJQ4bzl
「君もそう思うだろう、モーリス……おい、モーリス、どこに行くんだ」
「……あんたの大事な女神様を護衛しに行くんだよ」
ロルドの話のせいで全てが馬鹿らしくなったモーリスは溜息交じりに答えつつ、
なおもシキッドに自らの娘の自慢を続ける親ばかの傍を離れていった。
「とにかくだシキッド、モーリスもあの子の傍にいれば、
いつかきっと心の中にある憎悪も溶けてなくなるさ」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

あの時モーリスは、ロルドの言葉を一笑にふした。
(俺の中の怒りや悲しみが消えるはずは無い。
ましてやあんな世間知らずのガキに癒されることなんてありえ無い)
「ねえ、モーリス。もし今のモーリスの姿を見て心無い言葉をかける人がいても、
いつか約束したとおりにあたしがモーリスは人間だって言ってあげる。
モーリス自身が自分は人間じゃないって言ってもね。
あたしにはモーリスが誰よりも人間らしい心を持っているって分かるんだから」

だが、今になってロジアの言葉にモーリスは癒されていた。
人間の体でさえなくなった自分に今までと同じように接し、必要としてくれる。
スライムの体にさせられた不安や絶望がロジアの笑顔と言葉のおかげでかき消される。
それを自覚したモーリスの頭の中に、ロルド候の少年のような笑みが浮かぶ。
―私の言ったとおりになっただろ、モーリス―
途端にモーリスは苛苛してロジアのクリトリスをまた激しくねぶり始める。
「やぁ……モ……リス……もっと……やさし……く」

『全く忌々しいな。これじゃあの男の思い通りだ』
「……なに、何の、話?」
『なんでもないさ。余計な詮索なんぞせずロジア様はさっさとお股を濡らしてください』
「ひぃ……あ、あん、あはぁ……だめだよぉ、このままじゃ……
気持ちよすぎて、おまたが……溶けちゃう……あっ、ああああぁんぁっぁ」
色々な意味で溶かされたのは俺のほうですよ、と心の中で呟きながら、
モーリスは再度エーテルのたっぷり入ったロジアの愛液を啜りあげるのだった。


第三話『溶解』、終わり

204:名無しさん@ピンキー
09/02/20 22:59:05 DRb7ZrhR
一番槍GJ!

メヒィルシリーズの新作が読めるとは…

205:名無しさん@ピンキー
09/02/20 23:17:14 /iytrqx9
ここまで一気に読んだ。

普通なら長いと飛ばすんだけど、あんた素敵だGJ!

206:名無しさん@ピンキー
09/02/20 23:46:59 L3U8qs90
さっさと寝るつもりだったのに結局読んじゃった、面白かったです
…しかし、一年三ヶ月か…

207:名無しさん@ピンキー
09/02/21 11:32:25 VbMwHlZI
少女を溶かして死なすスライムなんて許せないニョロ

208:名無しさん@ピンキー
09/02/21 13:23:15 njmGpfvQ
少女をスライムにして次の少女に侵入させるというのも…

209:名無しさん@ピンキー
09/02/21 14:31:03 xCICXLyF
スライムが精神操作とか出来たら何気に無敵だよね。
宿主にした女性の膣内に侵入し精神操作して操り虎視眈々とターゲットを狙うとか。
例え宿主を射殺されても本体のスライムさえ無事なら別の宿主を陵辱しつつ膣内に侵入して操るだけだし

210:名無しさん@ピンキー
09/02/21 16:54:12 WBLaT1bB
>>209
退魔師が宿主を必死の思いで倒して動けなくなったところを寄生されるんですね、わかります。

211:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:08:13 BQBuPi3i
>>209
耳から入って操るやつを見たことある気がする

212:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:28:28 gbw5ldVV
>>211
MTG

213:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:30:01 R+zV8+J5
>>155
GJにござります。1年と3ヶ月。早いな、もうそんなになるのか。
10スレ目あたりからシリーズ物が割とまとめて参入して来たが、気がつけばもう18スレ目だな。
皆様もお体に気をつけて末永くニョロニョロベトベトし続けて頂きたい所存。

・・・などとインフルで死にかけてる香具師が言ってみる。

214:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:47:20 im74/KvN
>>209
アナザヘヴンの天から落ちし一粒の涙「ナニカ」とかそんな感じだな

215:名無しさん@ピンキー
09/02/23 07:33:49 L0R/v29j
拳銃を使って戦うヒロインが触手に凌辱される姿は何気に興奮する

弾が少なくなれば急所を狙った、一か八かの特攻をして来て。「やったの?」って安堵の言葉の後に
触手の反撃と猛攻で拳銃がカランカランと手の届かない場所まで飛ばされ
単なる無力なメスになったヒロインは触手に絡めとられ無理矢理、股を開かれ・・・

216:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:16:28 BB5hmgKu
>「やったの?」
もはや鉄則と化してるこの台詞

217:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:55:16 SMamV5UI
「やったの?」
とか言ってる間に100発くらいたたきこめよ!

ウソです
油断してください

218:名無しさん@ピンキー
09/02/23 14:20:49 WrA3jQBd
あまり知られては居ないが最初の脊椎動物は一本触手で一部の恐竜には触手があった。


219:さきゅ
09/02/23 15:11:08 sWDaGN6Z
お久しぶりです
>>215を見たら股間とアイディア(妄想)が膨らんだので脈絡なく投下

220:さきゅ
09/02/23 15:11:52 sWDaGN6Z
生臭い…冷たい空気が辺りを包みこんでいている。
聞こえるのは自分の足音と呼吸のみで、不気味なほどに静かだ。
近くの警察署に勤める婦警であるアズサは単身人気のない駐車場を歩いていた。
海辺にあるこの駐車場は夏場こそ水泳客が利用するが今のような寒い季節…
それもこんな深夜には誰もいないはずである。
それでもアズサがこの駐車場に踏み込んだのは、同僚のエリのパトカーがこの駐車場の前で乗り捨てられていたからだ。
争った形跡もなかったし事件なら署に連絡を入れているはず。
しかしいつもならエリはもう仕事を終えて帰っている時間なので気になり調べに来たのだ。
「エリ…いるの?」
自分の口から出た言葉は寒さのせいか自分が思っていたよりも小さい。
もう一度呼びかけようとアズサは口を開くが寸前のところで声は出さなかった、何かが這うような音が聞こえたからだ。
やはり何かが起きているのかもしれない…アズサの体に緊張が走る。
『一度パトカーに戻って署に連絡しようかしら…
でももしエリの身に何かあったなら急がないと、それに連絡するにも何が起きてるか把握してからね』

221:さきゅ
09/02/23 15:13:06 sWDaGN6Z
心の中で自分に気合いを入れ、腰にぶら下げてある拳銃を確認した後、再び歩き出す。
駐車場の一階を抜けて二階へ上がりきったところでそれは唐突に表れた。
いや…上がる途中から見えていたはずだったが、あまりに大きなそれは壁か何かに見えていて気付かなかったのだ。
「は?」
異様な光景についマヌケな声を上げてしまう。
高さは3メートル弱くらいか…芋虫のような体型のそれはよく見ると呼吸をしているのか体が上下に揺れている。
前進が真っ黒でヌルヌルとしていて目や口がどこについているのかも分からない。
「ひぃい…」
アズサは思わず腰が砕けて座りこみながら喉の奥で小さな悲鳴をあげる。
突然、芋虫のオデコのような部分がグニュグニュとうごめき出した
ただの皮膚に見えていたそこが気味の悪い音を立てながら開いていく。
何かが這い出てきているのだ、青白い手のようなものがまず一本。
ついで頭、青白い顔に赤色の髪、白く濁った瞳。
そして体、それは女なのか胸には大きく膨れていたがアズサの目は別の物に釘付けになっていた。
「いや…え…えり…エリ!!」
芋虫から這い出た女は後から出してきた手で裸のエリを抱き抱えていた。

222:さきゅ
09/02/23 15:14:38 sWDaGN6Z
一緒に芋虫の体内に取り込まれていたのか、生きてはいるようだがその瞳にはもはや何も映っていない。
だらしなく涎を垂らし顔は緩み切っていてまるでおかしな薬を使ったようだ。
「またお客さんね…こっちいらっしゃい、この子と同じように可愛がってあげる…
この子はもう壊れちゃったみたいで楽しくないのよ…気持ちよくしてあげるからね、ほら」
芋虫から這い出てきた女…上半身から下は芋虫と繋がっているので女自体が芋虫なのかもしれないが…
その女が妖しく微笑みながらそんな事を呟くがアズサの耳には届かない。
次の瞬間アズサは自分でも驚くほどのスピードで腰の拳銃を引き抜き、芋虫に向かって撃ちまくっていた。
「ああああああああああああ」
無意識に叫んでいた、激しい音が耳を貫き振動が手に伝わる。
理性ではなく相手を殺さなければ自分が殺されると本能が告げていた。
急に音が止み振動が無くなる、弾切れ…
それでも的がでかいので撃った分は全部当たったはずだ。
「痛ぁい…ひどい事するよね…でもそういう反抗的な子も嫌いじゃないよ」
女は言いながらエリの体を再び芋虫の体内に押し込める。
「あ、んぁ…やああああああああっもう嫌ああああああああああああ」

223:さきゅ
09/02/23 15:15:52 sWDaGN6Z
それ以上は考えたくなかったし考える必要もなかった。
アズサは一目散に走り出す、拳銃も効いていない。
もつれる足で必死に逃げるが出口に続く道に芋虫がいるのでどうする事もできない。
途中から這うようにして柱に身を隠す。
もうエリの悲鳴はおさまっていたがまだ耳にこびりつき離れない。
捕まったら間違いなく助からない、幸い拳銃はまだ手の中にあった。
芋虫の這う音と女の笑い声がどんどん柱越しに近づいてくる。
震える手を押さえ付けながらアズサは、なぜかこの前みたアニメを思い出していた。
『あんな感じの怪物出てたよね…ああいうのは大抵人型の部分が弱点だったりするよね…』
半分自分に言い聞かせるように何度も心で繰り返す。
もう這う音はすぐ近くにまで来ていた。

224:さきゅ
09/02/23 15:17:10 sWDaGN6Z
予備の弾を拳銃に込めながら何度も深呼吸を繰り返す。
でかい芋虫に当てるならともかく確実に女に当てるなら近づく必要があった、
練習以外で拳銃を撃つのは実は今日が初めてなのだ。
最後にもう一度深呼吸をしてからアズサは一気に柱から飛び出した。
自分でも驚くほどの跳躍力で芋虫に一気によじ登り女の頭や胸に無茶苦茶に撃ち込む。
女も予想外の展開だったのか驚いた顔のまましこたま弾を浴びせられそのまま後ろにのけ反り倒れていった。
そのまま女も芋虫もピクリとも動かない、アズサの体から急に力が抜けていく。
「やった…の?本当に?」
アズサが再び深呼吸をした瞬間だった。
「ざんねんざんねんざんねぇん」
女がビデオを巻き戻しするかのようにムクリと起き上がりアズサの拳銃を払い落とす。

225:さきゅ
09/02/23 15:18:18 sWDaGN6Z
その衝撃でアズサの体は芋虫からずり落ちるが固い地面の感触はない。
変わりにいつのまにか芋虫に口のような物が開き無数の触手が出てきてアズサを受け止めていた。
「あぁ…いやぁ…」
もう体に力すら入らない、なすすべもなく触手に体を拘束されていく。
ヌメヌメの触手の感触は制服越しにでも気持ち悪い。
アズサを拘束し終わった触手はそのまま体中を這い回る。
胸、肩、お腹を制服越しに撫で回し首や耳に直接這い回る。
地肌で直に触れる触手は予想以上に気持ち悪い、にも関わらず首や耳を撫でられると体中に寒気にも似た不思議な刺激が広がる。
「たっぷり遊ぼうね、婦警さん」
女は芋虫の上からそんなアズサの様子を覗き込んでくる、もう銃痕は消えていた。
首に這っていた触手が首元から制服の内側へ入り込んでくる。

226:さきゅ
09/02/23 15:19:54 sWDaGN6Z
その圧力に耐えきれず制服のボタンが弾け飛び黒色のブラがあらわになる。
「いや…やめて…あん…」
そのまま器用にブラも外してしまった触手はアズサの胸の膨らみを這い回り、絡み付く。
さらに触手の先端がひらき乳首をくわえ込みコネ回し始めたのだ。
「あん…そこはだめ…んっ…」
触手の動きに合わせ喘ぎ声を漏らしてしまう、抵抗しようにも手足の触手はビクともしない。
乳首に噛み付いた触手は吸引しながら内部の無数の細かいヒダでいじくり回してくる。
「いや…あ、あああ…やだぁ…だめ…」
いつのまにか乳房は絡み付いた触手達で見えなくなり激しい快感だけが神経を伝わり脳を痺れさせる。
「そんな…胸だけで…やだぁイッちゃう…やあああああん…」
アズサは唯一自由になる首を思いっきりのけ反らせた後、カクンとうなだれた。

227:さきゅ
09/02/23 15:21:05 sWDaGN6Z
胸だけでイッてしまったのだ。
口からは涎を垂らし目には涙を浮かべ虚ろな表情を浮かべるアズサ。
「あなたのアクメ顔しっかり見せてもらったよ、かわいいね…フフ
じゃあそろそろ下もイッてみよう、犯ってみよう」
今だにほうけた表情のアズサの足を触手たちが開いていく。
ストッキング越しに下着があらわになり、その股間の布を触手が引きちぎる。
「や…そこはだめ、やだやだやだ」
ようやくアズサは正気にもどり必死にもがくがもう手遅れである。
一本の太い触手に無数の細かい触手の生えたものがアズサの秘部に突き刺さる。
すでにぐっちょりと濡れていたそこはあっさりと触手を受け入れた。
「やあああああん…ああっあああああああ…」
直後に広がったのは脳が焼けそうなほどの快感。
太い触手のピストン運動と細かい触手の掻き回すような動きで理解できないほどの快感が体に広がる。

228:さきゅ
09/02/23 15:22:27 sWDaGN6Z
二度目、三度目はすぐにやってきた、触手の動きに合わせ股間から愛液を噴き出しながら何度も果ててしまう。
何も考えられずただ強烈な快感のみが襲い掛かってくる。
中を磨きあげ、愛液を掻き出していく触手たち。
何度イッたかも分からないがそれでも触手たちは動きを止めない。
足を伝い愛液は駐車場のコンクリートに小さな水たまりを作っていく。
「は…んっああああぁ」
最後に一際大きく体を震わせ、愛液を噴き出してからアズサはガクリとうなだれた。
精神が耐えられなくなり気を失ったのだ。
「さて、後は帰ってからのお楽しみっと」
そう言ってから女はアズサを抱き抱えたまま芋虫の中に潜っていく。
そしてそのまま芋虫はズルズルと這い駐車場を出て人気のない道を進んでいった。

229:さきゅ
09/02/23 15:26:10 sWDaGN6Z
以上です、最近逮捕しちゃうぞを見たので婦警さんがマイブームです。
しかし現実には美人な婦警さんはまだ見た事ないです…ああ妄想ばかり
ところで先日サイトを作ってみましたので、もしこんな駄文書きにも興味を持ってくれたならぜひ遊びに来てみて下さい。

婦警さんを触手で犯しちゃうエロゲか同人誌とかないかな

230:名無しさん@ピンキー
09/02/23 23:04:09 /EsIp2xb
GJ!
巫女さん魔法少女なら3桁は思い浮かぶが、
婦警さんが触手にやられるエロゲは確かにあんま思いつかないな


231:名無しさん@ピンキー
09/02/24 15:30:43 K216BFmB
今は亡きコミックサテライトに婦警さんの触手CG集があったと思うが、持ってる人いるのかねえ。
現在入手不能な上、ロダなんかでも貼られてるの全然見ないし。

232:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:08:50 lmJekCU9
婦警触手は妖獣クラブ2に1シーンだけだが有った気がするなあ
マイナーシチュはああいう短編集的ゲームにわずかに期待するしかないのだろうか

233:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:12:45 Y/iMXPtQ
制服が架空のものにされたり自主規制いろいろあるみたいだし
やりづらいんじゃね?

234:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:26:05 jlax/LLT
という事は婦警物より女刑事物の方が
縛りが少なくて作り易いのかな?

235:名無しさん@ピンキー
09/02/25 01:13:19 fKeT7nV+
触手よりも痴漢ものにされやすい

236:名無しさん@ピンキー
09/02/25 05:33:50 S31Hhs0i
婦警さんを触手で痴漢すればいい

237:名無しさん@ピンキー
09/02/25 13:55:36 L+tRX/Qy
誰にも姿も顔も見られず痴漢を行う別名カメレオンと言う痴漢によって無法地帯と化した朝の通勤手段を何とかする為に
立ち上がった新人婦警の姉妹。
しかし痴漢の正体は悪意ある人間と手を組んだ触手で

姉妹の足にチクリと言う感触と共に脱力感と声が出ないと言う異変が起こり
触手が足に絡み付き全身をまさぐり予想外の挿入・中だしに陥落し二度と逆らえない性奴隷と化してしまう

なんてのが思い浮かんだ

238:名無しさん@ピンキー
09/02/25 18:35:04 ELnEZnLw
>>229
一個だけ心当たりがある。帰ったら調べて、詳細を記載するよ。

239:名無しさん@ピンキー
09/02/25 19:29:22 FdLJaAJ5
>>238
楽しみに待っております

240:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:53:48 CQ9ukoPl
流れを切って悪いんだが、「粉砕天使ナツメ」の称号について質問がある
粉砕天使=クラッシャー
灼熱天使=イグニート
殲滅天使=アナレイト
だったと思うけど、葬送天使はなんだったっけ? どうも記憶にない

241:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:28:52 Vd0Twli2
俺はそれよりもペルテちゃんの動向が気になる・・・

242:238
09/02/25 23:47:43 /iPnu6/u
兎子KFの婦人警官陵辱事件簿電脳紙芝居第九巻。
DLサイトコムで手に入るけど、>>231で言ってるコミサテのものと
同じなのかな?だったらゴメン。

243:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:03:40 CxCIHOX4
>>241
寒くなる頃には続きを投下できるはず
と聞いてから、はや半年か…

244:名無しさん@ピンキー
09/02/26 13:52:20 RbcV1j4f
>>240
殲滅天使は「アナイアレイト」のタイプミスだと思う

245:小ネタ『妖母凌辱』 ◆uC4PiS7dQ6
09/02/26 15:27:57 O9rnuhjQ
※凌辱注意



1
 気温メラメラ、太陽ギラギラ。メラとギラの使い過ぎですよ初春さん。MPは計画的に!!
「暑い……」
 エアコンが壊れた部屋の中。妹は苛々しながらジュースを飲み、ベッドに腰掛けて睨んでいます。
「ぬるくならない内にどーぞ」
 私は座布団の上で正座して、テーブル向こうの『お客さん』にジュースを差し出します。
「はい、ありがとうございます」

 ―ゴクゴク、ごきゅり。

 お客さんがストローでジュースを飲みました。
 疑う事を知らないお客さんです。
「あ、あっ、ぁあぁっ……身体が、あつっ、いぃっ」
 そんなお人よしさんは、痙攣しながら倒れちゃっても仕方ないのです。
 全身から汗を垂らし、口をパクパクとお魚さんみたいに開閉してます。
「お姉ちゃんお姉ちゃん!! 最初は私だからねっ!! お姉ちゃんのデカちんでイキなり突いたら、前みたいに一発で使い物にならなくなっちゃうんだからっ!!!」
 妹は顔を赤くしながら、いそいそとスカートのホックを外します。
 すると、既にチンポタンは下着を押し上げて、ギンギンにおっきおっきしてました。
 とっても、たくましい、おチンポしゃんです。
「わかりました。私は我慢して見てます」
 お姉ちゃんは我慢です我慢。でも、スカートだけは脱いで置きましょう。
 しかし、ここでビックリする出来事が!
「だめぇっ、ゆる、しっ……ゆるひてっ、くだひゃひっ!! わたし、旦那が居るのぉっ!!!」
 なんと、黒い蛇みたいなお客さんは、人妻だったのです。
 私の子供達を返してとか、良くわからない事を言ってましたが、そんなの知りません。
 触手さんにチンポタンを生やされてから、私も妹も、たくさん触手さんを食べて、たくさんハメハメして来ましたが、どれの事だかさっぱりなのです。
 人妻さんは可愛らしいクリクリした目で訴えてますが、そんな目で見られたら……あぁぁっ。私の100センチオーバー(スーパーチンポしゃん3)が猛り狂ってしまいます。
「へっへぇっ、駄目だよっ♪ 旦那さんより凄いのでハメ倒しちゃうんだからぁっ♪♪」
 妹も、30センチは有ろうかと言うペニーの先っちょからヨダレを垂らしてます。
 そして人妻の口に押し当て、興奮気味に首を両手で握り締めると、
「ひっ!? やっ、やめっ……ほげえぇああぁぁぁぁぁぁっ!!?」
 一息でペニーを突き込んでしまいました。
 メリメリメリメリメキィッ!!!
 細い身体はペニペニの形に押し拡げられ、薄皮一枚隔てて浮き出て見えます。


246:小ネタ『妖母凌辱』 ◆uC4PiS7dQ6
09/02/26 15:29:03 O9rnuhjQ
2
「あぁん!! このハメ穴、凄く締まるよお姉ちゃん!! 腰が止まらないよぉっ、うわぁぁぁぁぁぁん♪♪」
 妹の超絶ピストンが始まりました。
 抜く時は、エラばったカリちゃんで内肉をこそぎ落としながら引きずり出し、
 突く時は、絡み付くひだひだを押し潰しながら奥まで掻き分けるのです。
 ですから、やられた方は堪ったものではありません。
 この触手妻さんのように、
「しっ、しむぅっ、あ、お、あっ!? あぁっ、ひゅぅっ、かひゅぅっ……」
 白目を向きながら、空気の漏れる音を口から吐き出すのです。
 でも待ってください。もしかして……
「待ってください妹ちゃん!! そんなに激しくしたら私の分がぁっ!!!」
 そんなの駄目です!! 猛り狂った、私の100センチオーバー(スーパーチンポしゃん4)はどうしたら良いんですかっ!!?
 また捕まえるのも大変なんですよ!?
「らってぇっ、これ気持ちよすぎるんらもん♪♪ だからぁっ、このままぁっ……んふっ、ち、つ、な、い、射精、しちゃうんだからぁっ!!!」
 めきょっ、めきゅっ、めきゃっ!! ズパン、ズパン、ズパン、ズパン、ズパン、ズパンッ!!
 勢いを増したピストンで、触手妻の身体が膨らみ始めました。まるで空気入れで空気を入れられてるみたいです。
「お姉ちゃんもチンポしゃん挿れたいよぉっ!! お願いだから変わっ……」
「だめだめだめぇっ!! イクイクイクぅん!!! あひゃあぁっ♪♪♪」
 そして私のお願いを振り切り、ズドンッ!! と巨大な音を響かせると、射精さんの身体を破裂させてしまいました。
 部屋中に黒い肉と白いザーメンが散らばります。
「ふえっ……酷いよ妹ちゃん、わたし、ひっく、ひくっ、まだイッてないのにぃっ」
 それによって、今晩のご飯は決まりましたが、私のチンポタンは収まりません。
 悲しくて涙が流れてきちゃいます。
「なぁに言ってるのよ、おねえ、ちゃん♪ 挿れるより、挿れられる方が好きなクセにぃっ♪♪ ほらっ、お姉ちゃんのエッチな穴……拡げて見せて?」
 妹は私の脇を掴んで立ち上がらせると、未だにカチコチな人妻キラーを見せ付けて来ました。
 いっつも妹は、こうやって誤魔化すのです。
「ぐすっ……うん、優しく、してね?」
 私は妹の三倍以上有るチンポタンの先端に両手を伸ばし、柔らかい鈴口を左右に掻き拡げます。
 何度もチンポinチンポされて、私の尿道は、今ではすっかり妹のペニス容れになっていました。
「嘘ばっか♪ 激しくされなきゃイヤなんでしょ?」
 ぐちゅり……
 カウパーが溢れてる恥ずかしい乙女に、正面から妹ちゃんの乙女が押し付けられました。
 そのまま女の子の秘密の肉棒に手を添えて固定すると、
「お姉ちゃん、スキだよ♪♪」
「んっ、もうっ! なに言ってるんですかこの子は!? 実の姉を口説くなんて、聞いた事な……ふあぁぁああぁぁぁぁぁん♪♪」
 私の中を、力強い塊が一気に擦りあげてくれました。とっても気持ちEん。
 そうです。これが家族なのです。これが家族愛なのです。

 兄弟がいなくなったくらいで、どんな人かも調べずに「兄弟を返してください!」って泣き付いてくるのは、本当の家族愛では有りません!
 だから、兄弟と同じに凌辱されて食べられたって仕方ないのです!!
 今晩は触手のスキヤキなのです!!




『触手拾いました』番外編その2
『妖母凌辱』 おしまい


247:名無しさん@ピンキー
09/02/27 01:42:12 fXzNYwCR
お~い!誰か◆uC4PiS7dQ6 を触手穴に放り込んでこいよ!w

248:名無しさん@ピンキー
09/02/27 10:02:10 gYbcNCLJ
触手溜め懐かしいな

249:名無しさん@ピンキー
09/02/27 10:59:05 JmK6nZ6M
>>141-143 続き

 私は、今宵、犯される。犯される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。
触手どもの奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は犯される。
若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。心の中では威勢のいいことを叫んでみても、足は遅々として進まない。
若い少女の体は、悲鳴をあげていた。幾度か、立ちどまりそうになった。少女にはわかっている。
一度立ちどまってしまえば、私の手は気を失うまで延々と体を慰め続けるだろう。
胸をこね回し、乳首を摘みあげ、秘所を引っ掻き、クリトリスを捻り潰す……
そんな想像にすら少女の体は反応し、あそこは愛液を分泌する。
コスチュームの染みが大きくなり、吸収しきれない液体が、とろりと太ももを伝う。
えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら足を引きずって歩いた。
 学園を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣板に着いた頃には、雨も止み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
少女は額の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹は、きっと佳い魔法少女になるだろう。
私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに触手どもの巣に行き着けば、それでよいのだ。
そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気さを取り返し、体の疼きから少しでも気を紛らわせようと、
好きな小歌をいい声で歌い出した。
……と、気を緩めたのが命取りになった。突然、何かに足を取られ、無様に這い蹲った。土の味がする。
手から離れたロッドが、からからと音を立てて、視界から消える。一体何が……足に目をやると、触手が一本絡まっていた。
恐怖で身を硬くする少女。捕まった?だが、どことなく様子がおかしい。ばたばたと暴れまわるばかりで、襲ってくる気配がない。
よく見れば、切断面が見える。触手の一部分に過ぎないのだろう。しかし、本体が近くにいるわけでもない。
 それに表面が粘液で覆われていない。なんだか苦しそうにのた打ち回っている。罠にしては妙だ――
そこまで考えて、少女はあることに思い当たった。この辺りは、学院の触手処分場ではなかったか?
魔法少女たちが、怪物を倒した後、隠蔽工作等の事後処理は学院に廻される。情報操作や、関係省庁への連絡、そして屍骸の処理。
ここは、そのための施設である。触手の生命力は凄まじい。触手の種類にもよるが、本体が滅びても、優に数週間は生き続ける。
焼き払おうにも、表面の粘液が邪魔して、魔力を帯びた炎でもない限り傷をつけることは叶わない。もちろん、魔法を用いれば可能だが、
限りのある戦力をそんなことに使うのは無駄である。
そこで、如何にして低コストで触手を処理するか?という目的でもって、実験的に作られたのがこの施設である。
ここに集められた触手は、『触手溜り』と呼ばれるプールに集められ、結界を敷いた後、数週間放置される。
生命力を消費し、程よく干乾びた頃に、普通の炎で焼却処理されるというわけだ。
粘液は、触手の魔力によって精製されるので、水に濡れたからといって回復するわけではないが、
ここの所の大雨で、渇きに苦しむ触手たちが興奮状態に陥り、一部が結界を破った――そんなところだろう。
そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧いた災難、少女の思考は、はたと、とまった。ロッドは?ロッドはどこだ?
焦って周囲を見回すが、どこにもない。となれば考えられる可能性は一つ。あの忌々しい触手溜めの中だ。
あれは最後の希望なのだ。何があっても手放すわけにはいかない。それ以前に、今の少女は支えも無しには歩くことすら叶わないのだ。
少女は獣のように這って、触手溜りまで進む。尻を振って、はぁ、はぁ、と舌を突き出して喘ぐ様は、発情した牝犬そのものだった。
見よ、前方の触手の海を。きのうの豪雨で触手は氾濫し、濁流滔々と魔方陣に集り、猛勢一挙に結界を破壊し、
どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵に屋根を跳ね飛ばしていた。少女は茫然と、へたりこんだ。
あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、監視施設は残らず触手の浪に浚われて影なく、施設管理者の姿も見えない。
流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。少女は触手溜めの縁にうずくまり、半ば絶望しながらも覚悟を決めた。
 自分が転んだ場所からの距離と方向を考慮に入れて、ロッドが落ちた場所の見当をつける。
このうねりの中だ。当然、流されているだろうが、何も考慮しないよりはましだ。
とにかく何でもいいから考えていないと、恐怖で心が挫けてしまう。触手の動きが鈍い場所を見つけた。

250:名無しさん@ピンキー
09/02/27 11:00:57 JmK6nZ6M
深呼吸して、気を落ち着かせる。縁に手をつき、触手溜めを余り見ないように、後ろ向きになって、触手の海に片足を浸けた。
ひんやりとした触手の感触が、エナメル質のニーソックス越しに伝わり、背筋がぞくっとする。
不快感を精神力で押さえつけ、足を伸ばす。幸い深さそれほどでもなく、足が底に着いた。
この程度の深さならば――もう一方の足も入れる。案の定、ぎりぎり股間は浸からない。
一時は、触手の海で泳ぐことすら覚悟していたのだから、僥倖といえた。その時、
「はぁん!」
暴れた触手の一本が、豆の先端を掠めた。危険な愉悦に背筋が反る。腰が砕けそうになるのをすんでの所で耐えた。
皮肉にもぎっしり詰まった触手が、少女の両足をしっかりと固定し、
倒れこむのを防いでくれた。
陸上では、這うのがやっとだった少女も、これならなんとか動けそうだ。
しかし、気をつけなければ……歩を進める時には、触手に刺激を与えないようにゆっくり動かさなければならない。
少女は慎重に、足の感覚で辺りを探ってみる。だが、ブーツ越しにわかろう筈もない。
 少女はしばし、逡巡した。やはり、手を使うしかないのか。気を抜けばいつの間にか半開きになってしまう口許を引き締め、決意した。
胸を触手に浸けないようにしなければ――少女は片腕で胸をガードしながら、前屈の姿勢をとった。
自分のあそこが視界に入る。下の口は、極薄のコスチュームを通して、ひくひくと何か食べさせろと、訴えていた。
少女は自分の体の浅ましさに赤面する。思えば、三日前の触手と、帰り道の自慰以来、ずっとおあずけを食らっている。
少女は自分の体の限界が近いことを、改めて認識させられた。急がなければ。触手溜めの中に利き腕を突き入れた。
触手の感触が、グローブ越しにはっきりと伝わる。これならば……いける。少女は絶望的な捜索を再開した。
 数十分後。涙を浮かべながらも、いまだ希望を失ってはいない少女が、そこに居た。
暑さで、意識が朦朧とする。時折、秘所を、尻を、触手になぞりあげる。
その度に、子宮がきゅんと締め付けられる感じがした。集中力を削られる。少女が気を失うのも時間の問題だった。
何度目だろう?こうして触手をかき回すのは。何のために私はこんなことをしているのか。
最早、少女は、ほとんど思考力を失いかけていた。その時――指先に何か硬いものが触れた。
見つけた!少女は一瞬にして思考力を取り戻す。反射的にもう片方の手を伸ばしていた。
握った手には、しっかりとロッドの感触が有る。絶望の涙が、歓喜の涙へと変わる。
――少女が異変に気づいたのは、数瞬後だった。
「あ……あぁ……いっひぃぃいい!だっだめ、だめぇぇええ!!」
見れば、腕を放した双房が完全に触手溜りに浸かっていた。激感が全身を駆け抜ける。
触手たちは、別に愛撫しているわけではない。渇きに喘いでのた打ち回っているだけ、単なる生理反応だ。
それでも、恥知らずな少女の胸は、触手の動き全てを性感に変換してしまう。次の瞬間、蛸型触手の吸盤が乳首を襲った。運悪く、少女の乳首はすっぽりと吸盤に覆われてしまう。
「んんん!!す、吸われ……っふぅぅうう……あっ……ふあぁ……」
ほとんどイキかけている体に、止めの一撃が加えられる。それでも、少女は耐えていた。薄い上に、少女の汗や、愛液でべちゃべちゃになったコスチュームは、胸全体を覆う無数の吸盤の感触を、そのまま伝えていた。
イってはだめだ。手を離してはだめだ。離したら終わりだ。これが最後のチャンスなのだ。
もしイってしまったら、ここから動けない。どこにも行けない。だから、イケない!
 少女は、待ちわびた悦びに泣きに泣きながら神に哀願した。

251:名無しさん@ピンキー
09/02/27 11:02:04 JmK6nZ6M
「……んっくぅぅうう……ああ……し、鎮めたまえ……あひぃ……荒れ狂う流れを!ひゃぅ!
……とっ時は……時は刻々に過ぎて……イキ……い、行きますぅ。た、太陽も既に真昼時で……す。
だっだめぇ……服の中になんてぇ……あっあれが沈んで……沈んでしまわぬうちに……
ち、乳首吸うなぁぁああ……しょ、触手の巣にイキた……ちっ違!……行き着くことが出来なかったらぁぁああ……
くひぃ……あ、あの佳い友達が、わらひ……わっ私のために……ひぬ……死ぬのですぅ……
うぁぁああ……こんらろひんひゃうぅぅうう!!」
 濁流は、少女の叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は少女の胸を呑み、捲き、煽り立て、
そうして時は、刻一刻と消えて行く。
 のた打ち荒れ狂う数万数億匹の触手を相手に、少女は淫靡な闘争を続けた。
満身の力をロッドを持たない腕にこめて、胸に押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻きわけ掻きわける。
その動きに刺激され、さらに触手が暴れまわる。胸をしごかれ、少女は耐え切れず、めくらめっぽう腕を振り回す。
逃れようのない悪循環に陥っていた。触手溜りから尻を高く突き出し、ぷるぷる震わせ、よだれを垂れ流す。
男を誘っているようにしか見えない、無様な少女の姿がそこにあった。
 獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍を垂れてくれた。
無限の連鎖を断ち切ってくれたのだ――考えられる最悪の形で。
暴れていた一本の触手が、突然あそこの布地を押し分け、中に飛び込んだのだ。
「っ!……っ!!」
あまりの衝撃に、少女は声にならない叫びを上げる。何が起こったのか、脳が認識するまで時間がかかった。
「あ……へぁ……あぁあああああ!!」
頭の中で火花が飛び、一瞬にして数度の絶頂を迎える。もう、立っていられない。
足が力を失い、首から上だけを残して、全身が触手の海に浸かる。
震え続ける尻も、コスチュームを押し上げ自己主張する豆も、脇も、臍も、全てが触手の生贄に捧げられた。
それでも、奇跡的に少女が意識を失わなかったのは、神の恩寵か、それとも淫乱な少女に下された罰か。
「こっこれ……こえらめぇ……は、早く……抜かない……と。」
残された理性を振り絞って、最善の行動を選択する――その選択が、最悪の結果に繋がる事も知らずに。
手探りで、股間の触手を探り当て、強く握る。苦しむ触手が膣内で暴れた。絶頂すること三度。
それでも、持てる意識を動員し、触手を引っ張る。しかし……
「そ、そんなぁぁああ……抜け……抜けないなんて……ぇ。んあぁっ!」
ずっとおあずけを食らっていた下の口が、獲物を離そうとしない。逃すものかと、触手をぎゅっと締め付ける。
苦し紛れに触手が、がんがんと淫肉の壁を叩く。その度に意識が明滅した。少女には、もう何がなんだかわからない。
ただ、『抜く』という意思だけが残された。触手を手が引っ張る。エナメル質のグローブが、
少女の愛液でコーティングされた触手の表面を滑る。その隙に決して離すまいと、あそこが触手を咥え込み、締め付ける。
死に掛けの触手が、中を滅茶苦茶に掻き回す。触手を手が引っ張る。下の口が触手を締め付ける。触手が暴れる。
淫猥な綱引きは、擬似的なピストン運動を形成していた。もし、触手の海が透き通っていたならば、股間から男根を生やし、
一心不乱にしごきまくる――快楽に溺れる一匹の牝豚の姿が見えたことだろう。
少女は、数え切れない程の絶頂を迎る。触手はついに力尽き、死ぬ。
興味を失った下の口は、締め付けるのを止め、すぽんと呆気なく触手が引き抜かれた。

252:名無しさん@ピンキー
09/02/27 11:02:49 JmK6nZ6M
「あぁ!んっひぃぃいい!!」
膣内の襞が根こそぎめくれ返る。これまでに無い強烈な衝撃。そして……
ぷっしゃぁああああああ
少女の膀胱が決壊した。潮と尿が同時に噴出する。彼女の体は、既に壊れ始めていた。
「ふあぁぁああ……あはっ♥」
しばしの間、少女は法悦と放尿を愉しむ。少女は限界まで背を反らせ、見せ付けるかのように、はしたない股間を前に突き出す。
魂までも腐らせるような開放感に、少女は酔わされていた。全身が弛緩する。ロッドを握っていた手が、ついに開かれた。
「あっ!?ああああ!!……し、しまっ……」
我に返った時には、全てが手遅れだった。もうどこにもロッドの感触は無い。絶望に思考が黒く染まる。
間を置かず、少女の心に、追い討ちをかける出来事が起こる。大量の水分――少女の尿と潮に辺りの触手が興奮し始めたのだ。
「あっあひぃ……な、何本もなんてぇ……お腹苦し……ひぃっ……そ、そこはぁ……」
水分を求めて、触手たちは少女のあそことアナルに殺到した。かろうじて触手の海から出ている口から、絶叫が発せられた。
その、涎をだらだら流す口を見逃す触手たちではなかった。
「んんん!!んむぅぅうう!んん……んぅ!!」
半開きになった口が標的となる。息が……できない。少女は力なく、ずぶずぶと沈んでいく。
最後まで、何かを掴むかのように水面から伸ばしていた手も、ついに見えなくなった。
 水面下で待っていたのは、地獄だった。狂乱状態の触手たちは、少女の穴という穴を埋め尽くす。尻穴や、秘所には飽き足らず、口、
鼻の穴や耳の穴にいたるまで、陵辱されつくした。もちろん、触手たちに少女を辱めるという意思は無い。
単に居心地のよい場所を探しているだけだ。それは、愛撫などでは決してない。常人ならば、痛みで発狂することだろう。
だが、少女の壊れかけた体は、それらを快楽だと感じ、貪った。
狂う……
それは、窒息によってか、それとも快感によってか、少女の意識は消えようとしていた。
 ブラックアウトの直前、指がロッドの石に触れる――その途端、辺りを光が包み込んだ。触手が一匹残らず消滅する。
そこには、うつ伏せに倒れ、白目をむき、時折ぴくぴくと痙攣する少女だけが残された。
 数分後、少女は覚醒する。自らの体の惨状を目にするや、すすり泣き始めた。これまでにも、何度か化け物に犯されることはあった。
それらは、少女を辱め、自らの欲望を満たすための行為だ。気が狂う直前まで責めたてられた事もある。だが、今回は違う。
あの触手たちは、犯す意思もなく、ただ生存本能に従っていただけだ。普段であれば、不快に思いこそすれ、感じたりなど絶対しない。
そんなものに、イキ狂わされた……少女は、悔しくて、情けなくて、しばらく泣き続けた。
 ともあれ、快楽に押し流されつつも、見事、一筋の光に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。少女は気を取り直した。
少女は大きな深呼吸を一つして、すぐにロッドを探した。こんなことで、あれを使ったしまった。
もう、一滴の魔力といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。
ぜいぜい荒い呼吸をしながら芋虫のように這って、ロッドに向かう。
「んっ……ふぅっ……あんっ……」
冷たいコンクリートに乳首とクリトリスが擦れて、声をあげてしまう。その度に彼女は軽くイった。
 ようやくロッドを手にして、ほっとした時、突然、目の前に大きな影が落ちる。少女を見下ろす巨体がそこにあった。

253:名無しさん@ピンキー
09/02/27 11:03:27 JmK6nZ6M
次回触手予報

・降触手確率ゼロ%
・グロ(リョナ)注意報発令
・○○○○警報発令

『触手ステーション』

先日の記録的豪雨で、川の中州に、触手の一家が取り残されるという事件が起きました。
幸いにも、触手救助隊によって全員保護されたとのことです。
はぁ……これも、地球温暖化の影響でしょうか?
政府与党は一体何をやっているのかと言いたくなりますねぇ。
次のニュースです。先日、弊社系列の触手新聞での世論調査の結果が出ました。
こちらのフリップをご覧下さい。

1.二次元エンドを強く支持する→0票
2.二次元エンドをある程度容認する→4票
3.堕ちエンドを有る程度容認する→0票
4.堕ちエンドを強く支持する→4票

与党に対する、触手民の怒りが色濃く出た結果といえそうです。
政府は厳しい舵取りを迫られることでしょうねぇ。
はぁ……世間に広がる政治不信。我々の世界にもChangeの波が求められています。
そろそろ、お別れの時間がやってきました。皆さんまた明日。
触手ステーションは、私、キャスター「元魔法少女の使い魔」でお送りしました。

254:名無しさん@ピンキー
09/02/27 12:42:44 +JRMV3mV
もう何が何だかわかんねぇwwww
触手の海とかエロすぎるGJ!

255:名無しさん@ピンキー
09/02/27 16:56:16 Xhi3/WoT
GJなんだが「走れメロス」のパロディというとどうしてもながいけんの「走れセリヌンティウス」が思い出されてダメだw

256:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:33:38 dogvlR9Z
GJ!
今更だが4に一票追加してくれ

257:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:58:10 1bfFBdK0
>>253
高尚な地の文に一行目からフイタw
この類は面白いがいざ感想となると微妙に困る。
>>240
Funereal【葬送】ってたしか日本人にとって発音のめっさ難しい単語のひとつだったと記憶してる。
他のメンツの分かり易さに比べるとやや意味深なネーミングで気になってるが。

258:名無しさん@ピンキー
09/02/27 21:41:57 bOnSGHCd
めどいから曹操でおk

259:名無しさん@ピンキー
09/02/27 22:53:11 /B2tOzwU
>>257
フューネラルじゃねえの?
アルジェントソーマで覚えた


260:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:42:07 WKSUQbfC
地の文多め「」少なめ、濃ゆくて好きだなー。
ファンだった今は亡きあの方の遺風を感じる。そして1。

261:名無しさん@ピンキー
09/02/28 00:11:20 fqj+cYqt
>>255
気の毒だが私のためだ!

262:名無しさん@ピンキー
09/02/28 00:34:49 /wbRGmp8
>>258
ジャーン ジャーン ジャーン!

263:名無しさん@ピンキー
09/02/28 01:05:25 xavqoQwR
面白い!
面白いがエロじゃなく笑ってしまう…くやしいw

264:名無しさん@ピンキー
09/02/28 01:18:27 Qwr0H3ad
>>262
げぇ!関羽

265:名無しさん@ピンキー
09/03/01 00:37:50 CitP91Ds
>259
俺は銀英伝(アニメの方)で覚えた

266:名無しさん@ピンキー
09/03/01 02:54:50 j3C0rTlE
俺は授業(英語の方)で覚えた

267:名無しさん@ピンキー
09/03/01 03:16:58 cY5s9nRf
でも実際俺らが発音したら向こうの人はアルパカみたいな顔して首を傾げるんだろうな

268:名無しさん@ピンキー
09/03/01 06:12:15 h3op/B9v
恋姫無双の世界に触手モンスターを解き放ちたい
怪物たちによる「触」の国を作るのだ


鬼畜王ランスで魔人軍が攻めてきたときちょっとドキドキしたのはナイショの話

269:名無しさん@ピンキー
09/03/01 08:06:23 5T6CJpca
俺はFFTで覚えた。
(教皇の名前のマリッジ・フューネラルを調べた)

270:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:44:10 n+E7+inT
>>269
あるある

271:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:05:55 jgSut+WH
>>269
ナカーマ

272:名無しさん@ピンキー
09/03/02 15:27:21 z3KKV+oR
>>269
よう俺、俺じゃあないか

273:名無しさん@ピンキー
09/03/03 08:53:41 6PNTrbEd
>>253
え…なに巨大な影?
これはもしかして触手・怪物に犯されるSSであるところの怪物パートに入るって事?
今度はオーガかなんかでリョナ分が強いヒギィ展開ってか


もう本当に魔法少女姉を壊しかねない勢いだな!

274:名無しさん@ピンキー
09/03/03 13:33:55 QImOGKqd
淫獣植物とかあったから面白そうだよね。退治しに来た対魔の巫女さんを卑劣な罠で返り討ちにし
捕らえて陵辱してエナジー吸収用の生体コアに利用しパワーアップし
根っこ(触手)を都市の全域に伸ばし都市全体を蹂躙し慰め者にして。

対魔の巫女や正義のヒロインも水道管や下水道など。場所を問わずに伸びる根っこ(触手)に翻弄・蹂躙され全滅

275:名無しさん@ピンキー
09/03/03 16:37:03 mMJrdHHt
…それ、だめだよ
都市ごと特殊爆弾で消滅させられちゃうよ

276:名無しさん@ピンキー
09/03/03 16:41:27 VKXFFxvD
>>275
そこで人質作戦ですよ

もちろん可愛い子だけ集めておく

277:名無しさん@ピンキー
09/03/03 16:53:00 tmoAjOJS
俺の友達がそれやったんだけど、
女体独占禁止法違反とかで触手警察に連れて行かれた。

278:名無しさん@ピンキー
09/03/03 16:57:44 JoGOr80N
人間舐めちゃダメだぜ
やつら、数十万の人質を殺して自分達は助かる最悪なカードを平気で切りやがるから

279:名無しさん@ピンキー
09/03/03 17:13:24 ysNeeiTg
そこで退治しに来た女の子たちを同属にして
人間社会を内部から崩すんですよ。

作戦成功してるのはいいけど
管理職みたいになっちまって現場にいけないにょろ…

280:名無しさん@ピンキー
09/03/03 18:41:01 cU7aRN8I
>>274
つ【Q爆弾】

281:名無しさん@ピンキー
09/03/03 19:44:26 mMJrdHHt
人間の世界には核爆弾や水素爆弾という恐ろしいものがあるんだにょろ。
我々、触手に関係ない事件ではあるが米ラクーンシティでは町を「殺菌」するために核爆弾が使われたにょろ。
他にもウィラメッテじゃ、口封じの為に特殊部隊がゾンビもろとも生存者を皆殺しにしようとしたにょろ。

だから、みんな適度に女の子を襲うにょろ。
決して、人間の『大きな脅威』になってはいけないにょろ。

282:名無しさん@ピンキー
09/03/03 20:17:54 cK24p4h1
俺の友達なんかちょっと上陸しただけで「おきしじぇんですとろいやー」とかいう兵器で滅ぼされたニョロよ

283:名無しさん@ピンキー
09/03/04 00:19:48 Pg4dTJs7
我の眷属など下水道に巣食い通りがかる探索者を襲おうと考えていたら「あーまーど・こあ」だかなんだかに滅多切りにされた挙句殲滅されたにょろ

284:名無しさん@ピンキー
09/03/04 00:30:02 QqUzpE+Z
つまり、ほどほどに女の子をナンパ(拉致)して
口説いて(犯して)お持ち帰り(一晩の苗床)にして
朝にはバイバイ(放置)・・・を繰り返せばいいのですね、分かります。

285:名無しさん@ピンキー
09/03/04 01:14:05 vDFttYR7
>>252
かつての綾守さんを思い出す文体だ、GJ
官能に耐えながら必死で前進する姿なんか最高
集計終わってるが4に1票

286:名無しさん@ピンキー
09/03/04 04:49:19 T0TPTwh/
枯れ葉剤でやられました
女の子孕ませても奇形しか産まれてこないよ

287:名無しさん@ピンキー
09/03/04 08:27:36 u8yxYxHz
>>286
………触手の奇形て……どんなんだ?

288:名無しさん@ピンキー
09/03/04 10:18:39 VLnUJ3n+
>>287
ヒト型

289:名無しさん@ピンキー
09/03/04 10:46:18 y+tYZld+
>>287
本来、雄しか生まれないはずの触手生命体に雌が生まれる
上半身はヒトの雌で、下半身が触手、しかも両方の生殖能力を持った「ふたなり」


触手族からもヒト族からも忌み嫌われる存在となり、流浪の果てに最凶の「魔」の力を手に入れて・・・


290:名無しさん@ピンキー
09/03/04 11:09:30 tjAo00DJ
スキュラ?

291:名無しさん@ピンキー
09/03/04 11:25:48 o1cG+/MN
>>274
とりあえずは女子校丸ごと乗っ取って逃げ遅れた生徒がキャ~。
事件が終結した後も、互いの痴態を目の当たりにしてしまい顔を合わせられないクラスメート達。
進学後も「ほらあの子、あのとき×××に襲われた学校の・・・」「うっそ~。それじゃあの触手みたいなのでヤられちゃったの?うわ可愛そぅ~」
みたいに周囲の視線と噂がザックザク突き刺さり。

292:名無しさん@ピンキー
09/03/04 18:32:12 OeOfRi53
むしろ「女子高を触手世界に召還する術式」を教えて欲しいとマジレス

293:名無しさん@ピンキー
09/03/04 22:13:42 arOTkjip
漂流女子校か

294:名無しさん@ピンキー
09/03/04 22:18:21 QqUzpE+Z
なつかしいな
どうなったんだろうな、この企画

295:名無しさん@ピンキー
09/03/05 07:16:06 5hBdqDKV
ねぎまの学校を触手世界に召還すればいい

296:名無しさん@ピンキー
09/03/05 07:44:51 LsxDiHS5
>>295
返り討ちにあいそうな気がする

297:名無しさん@ピンキー
09/03/05 11:18:49 fW10C/t5
>>287
>上半身はヒトの雌で、下半身が触手、しかも両方の生殖能力を持った「ふたなり」

すいません。大好物な設定です。

298:名無しさん@ピンキー
09/03/05 17:12:17 nZYjDg/p
触手がニョロニョロウニョロニョロ、合わせてニョロニョロウニョロニョ♪

299:名無しさん@ピンキー
09/03/05 17:44:36 +ldfVHvR
>>297
女の子と触手の二人から同時に攻められるのか。
マゾいな。

300:名無しさん@ピンキー
09/03/05 23:13:29 0TmfaeN1
>>287
>触手族からもヒト族からも忌み嫌われる存在となり

厨設定になりがちだけどうまく使うと無茶苦茶かっこいいんだよなハーフキャラって
「雨の牙」の主人公とか

301:名無しさん@ピンキー
09/03/06 03:06:06 mBCwEM4P
人の形が残ってる触手生物とか、自由変型のゲル状生物が攻めるシチュエーションが好き
尚且つ和姦だと最高

302:名無しさん@ピンキー
09/03/06 09:07:18 Ab6lIDoc
和姦厨は死ね

303:名無しさん@ピンキー
09/03/06 09:43:56 9b3O/Gy8
なぜ和姦がダメなのか漏れには和姦ない

304:名無しさん@ピンキー
09/03/06 15:39:34 d09c2eoY
>>303に座布団一枚進呈

305:さきゅ
09/03/07 03:05:37 nWg+UuV7
お久しぶりです、少し間があきましたが前回の長編の続き
ユノとシノ姉妹の奴ですが読んでなくてもストーリーとしては問題ないので初見さんも気軽に読んで頂ければうれしいです
少しだけ長いのでエロのみを希望の方は後半だけお読み下さい
規制のため携帯から

306:さきゅ
09/03/07 03:07:18 nWg+UuV7
雲が月を隠しあたりは暗闇だった、獣たちも眠りにつく時間・・・。
ときおり冷たい風が吹き草を揺らす以外には何も動かない。
時が止まったかのようなロンド平原に囲まれたフィア王国最大の町マルク。
昔このあたりを荒していた巨鳥のモンスターを倒した騎士の名前からつけられている。

そんなマルクを見下ろすようにそびえたつ巨大な影・・・フィア城である。
静寂に包まれたロンド平原やマルクとは違いフィア城では慌ただしく人が走り回っていた。
「はぁ・・・」そんなフィア城の一室でメアリーは今日何度めかもわからない溜息をついていた。
フィア王国女王メアリー、女王となった今も彼女の立場は非常に不安定である。
先代の王が早くに亡くなったため、唯一の直径の血筋であるメアリーが若くして王位を引き継いだ。
しかし正式な手続きを経て女王となった今も反対派は多くいる。
フィア国では前例のない女の王、人はいつだって変化を恐れるものだ。
フィア国は今メアリー派と国防大臣ガルムを中心とした反対派とで半内乱状態にあった。

しかし今メアリーにため息をつかせているのはそれが原因ではない。

307:さきゅ
09/03/07 03:09:13 nWg+UuV7
この国が不安定の中さらに新しい問題が起きたのだ。
今日の夕方ごろ早馬によって届けられたそれはこんな時間になっても城中が慌ただしい原因でもある。
フィア城よりはるか東の小さな村、ノストアにて突如開いた洞窟よりモンスターがあらわれ、
調査に入った村人とフィア国ではそこそこ名の知れた姉妹の傭兵が行方不明になったのだ。
この姉妹のことをメアリーはよく知っていた。
まだ王位にもついていない昔、身近な部下だけをつれてお忍びで視察と名うって北の温泉へ行った時にその姉妹と出会った。
元気で豪快な姉と人見知りだが優しそうな妹というのが最初に話した時の印象。
自分が王家の人間と知ってもほとんど態度を変えなかったことと、年も近いこともありメアリーはすぐに二人を気に入った。
一緒にいたのは数日だったがメアリーは自分が女王になったら、絶対にこの二人を自分直属の部隊にスカウトしたいと思っていた。
また部隊だけでなく本当にいい友達にもなれると思っていた。
「あの二人が失踪?」
そうつぶやきメアリーはまた小さく溜息をつく。
「メアリー様・・・お時間です」
ふいに呼ばれ開け放たれたままのドアを見ると見慣れた顔が心配そうに覗きこんでいた。

308:名無しさん@ピンキー
09/03/07 03:10:59 nWg+UuV7
会議の時間を知らせにきてくれたルーシアだ。
ルーシアはメアリー直属の部隊の隊長であり幼馴染でもある。
メアリーを心配そうに見つめる瞳は今も昔も変わらない。

メアリーの母はメアリーを生んだ際に死んでしまったらしい。
父はすごく優しかったが父である前に王でもあった彼は幼いメアリーとなかなか遊んではくれなかった。
そんな父の仕事も幼いながらにメアリーはしっかりわかっていたし、父のことは大好きだった。
それでもやはり寂しいのは寂しいし勉強なんかよりもいつも遊んでいたかった。
そんなメアリーとずっと一緒にいてくれ、遊んでくれたのがルーシア。
母の妹の子供にあたるルーシアは大人だらけの城の中でのメアリーの唯一の親友であり一緒にいたずらをする仲間だった。
二人の関係は女王と騎士の関係になった今も変わらない、欲望渦巻くフィア城の中で気を許せる数少ない人物のひとりである。

そのルーシアに促されメアリーは部屋をでる。
「ルーシア、ノストアのこと・・・ユノとシノのことをどう思う?」
会議室へ向けて歩きながらメアリーは少し後ろを歩くルーシアに尋ねる。
お忍び温泉旅行の時も一緒だったルーシアもあの姉妹のことは気に入っていた。

309:さきゅ
09/03/07 03:12:55 nWg+UuV7
「はい、あの二人は息もぴったりでしたし、腕もなかなかのものだと思います・・・簡単に魔物にやられるとは・・・」
ルーシアの言葉にメアリーもうなずく。
「ノストア周辺には強い魔物はもういないはず・・・山賊か、あるいは隣国の兵かしら?」
ちいさな国であるフィア国でも山賊による事件は少なからず起きている。
「いえ、その可能性は低いと思います、山賊であっても敵国の兵であってもこんなに目立った行動をする理由がないかと」
ルーシアの意見はもっともだ、ユノとシノの二人だけならまだしも何人もの村人までもが行方知れずになっている。
山賊であれば目立った動きをして国そのものを敵に回すようなことはまずしない。
国の騎士団に動かれたら山賊に勝ち目はない、だから彼らが襲うのは証拠の残らない旅人ぐらいのものだ。
一方隣国はどうか、彼らが王位継承で揺れる今を狙って国に攻め込むというのもありえなくはない。
しかしそれならなおさらこんな目立った動きはしてこないだろうし、村人を襲った所で彼らに得はない。
それにフィア国は小さいながらもフィア騎士団はこの近辺ではおそらく最強である。

310:さきゅ
09/03/07 03:14:49 nWg+UuV7
はるか遠方の大国ならともかくこの付近の国はでれもフィア国と似たような小国である。
フィア国にどうどうと戦争を挑んでくるような者はいないだろう。
「やはり魔物の線が一番濃厚ね・・・でもいったいどうして?」
メアリーは小さくうめくようにそうつぶやく。
「報告によれば洞窟から出てきたとありますが・・・実際に調べてみないことには何とも・・・」
その言葉にメアリーは大きくうなずく。
「やっぱり何としても臆病者の老人たちを説き伏せるしかないわね」
そう力強く言い放ちメアリーは歩くスピードを速めたのだった。

会議室から自室に向かうメアリーの足取りは重かった。
予想通り事態は何一つ前進しなかったのだ。
「彼らは村人やユノたちの命よりも自分の立場が大事なんですよ・・・」
少し後ろを歩いてくるルーシアもまた疲れきった声でいう。
国の王が変わり国全体が不安定な時期に起きた事件
大臣達や会議に呼ばれた学者たちは自分の立場を守ることばかり考えていて無難な発言ばかりだった。
犯人は魔物か他国のものなのか、魔物の場合は舵を切り間違えればさらにたくさんの犠牲者がでる。

311:さきゅ
09/03/07 03:16:42 nWg+UuV7
そうなれば下手な提案をすればその責任として今の地位を失いかねない。
他国の場合は一歩間違えれば国の存亡にかかわる。
もちろんメアリーはすぐに救助隊を出すことを提案した。
しかし女王という肩書きに思ったほど力はないらしく、彼らの弱気な意見は変わらなかった。
結局結論はさらなる被害の拡大を防ぐためノストアへ続く道の閉鎖。
その上で調査隊を送り事態が把握でき次第必要であれば救助隊、あるいは討伐隊の派遣をするということになった。
「自分たちの身の安全さえ保障されればそれでいいのかしらね・・・・一刻も早く何とかしないとユノ達が・・・あるいはもう・・・」
そうつぶやきもう一度溜息を洩らすメアリー、もう少しでメアリーの部屋だが今日はあまり眠れそうにはなかった。
「メアリー!!!下がってっ」
疲れ切っていたメアリーの体が後ろに力強く引っ張られる、それと同時にルーシアの体が前に飛び出した。
何者かが横の通路から飛び出してきたのだ。
メアリーを狙う刺客か何かならこのままルーシアに切り捨てられるところだったが、結局ルーシアの剣は抜かれることはなかった。
飛び出してきたのは見知った顔だったからだ。

312:さきゅ
09/03/07 03:18:09 nWg+UuV7
「はわわ・・・ごめんなさい、メアリー様、ルーシア様・・・モップに足払いをかけられましてぇ」
そういって涙目になりながら二人の前にヘたれこんでいるのは城中メイドのミーナ。
城内でもドジっ子で有名な彼女はどうやらモップにまで転ばされてしまうらしい
「ぷっ・・・うふふふふ、そのモップにはきつい罰が必要ね。王国裁判にでもかけてやろうかしら・・・うふふ」
再びルーシアの前に出てきたメアリーはそう笑いながらつぶやくと、ミーナに手を差し出してやる。
「本当に申し訳ありません・・・メアリー様・・・」
その手を掴み起き上がったミーナはもう一度ぺこりと頭を下げる。
その頭を掴み髪をクシャクシャに弄びながら微笑むメアリー。
そんな二人を眺めながらルーシアもまたほほえんでいた、誰にでも優しいメアリーである
メアリーはきっと素晴らしい国のリーダーになるだろう・・・メアリーは何があっても守り抜くし、メアリーのためならなんだってやってやる・・・。ルーシアは心の中であらためてそう決心した。

「私が、ノストアまでいって現状を確認し、必要なら魔物でもなんでも駆除してみんなを救い出してきます」

313:さきゅ
09/03/07 03:20:02 nWg+UuV7
部屋につくなりルーシアはメアリーに向ってそう話しかける。
その瞳に誰が何と言おうと絶対に意見は変えないという意思を込めながら・・・
「ルーシア・・・しかしノストアへの道はおそらく、すぐにでも閉鎖されてしまうし・・・仮にいけたとしても一人では危険だわ」
ノストアへと続く道は両側を山に挟まれた一本道であり、その道以外にまともな道はない。
険しい山を越えようとすると一日ではた取り付けない、人を襲う獣がうろつく中一晩すごすのはさすがのルーシアでも無事ですむ保障はない。
「道ではなく森を抜けます、少し南に回りこめば山脈と山脈の間に森があります・・・多少不気味ですが、そこを抜ければ朝に出発して日が暮れるまでには村にたどり着けるでしょう」
話しながらルーシアは戸棚の奥から、無くしたと思っていた地図を引っぱり出してくる。
もしかしたらメアリー以上にこの部屋のことに詳しいのかもしれない。
メアリーはあまりノストア近辺の地理には詳しくないので、よくわからなかったが確かに地図によるとそこには森があった。
「この森は安全なの?」

314:さきゅ
09/03/07 03:21:47 nWg+UuV7
道があるのだからわざわざ森を通り抜ける人間はいないだろう、人間がいなければそこの魔物が巣にしていても不思議ではない。
「メアリーさまが待っていてくれるなら地獄からだって無事生還してみせますよ」
そう言いながら無邪気に微笑むルーシア。
「もう・・・わかったわ、許可します、ただし一人では危険です。部下を何人か連れて行きなさい」
大臣たちの同意もなければ動かせないフィア騎士団とは違い、通常の指揮系統とは別に機能するメアリー直属の部隊はメアリーの独断で動かせる。
ルーシアを隊長とするそれはメアリーやルーシアが直接選抜した人間のみで構成されており、小精鋭ながら結束力も強い。
今のような複雑な事態では特によく機能する
「はい、ユノとシノの二人もかならず救い出してきますよ」
ルーシアはそういってほほ笑んだあと、「お休み」とつぶやき部屋を出ていったのだった。

「それは本当?リリス」
小さなろうそくの光だけの薄暗い洞窟の中でリリアが陰に向かって話しかける。
「ええ姉さん、この耳で直接聞いたんだから間違いないわ・・・あのメアリーの傍にいっつもひっついてる剣士さんが部下を何人か連れてこっちにくるみたいよ」

315:さきゅ
09/03/07 03:23:33 nWg+UuV7
影から現れたリリスと呼ばれた女の顔はリリアとよく似ている。
「けどノストアへの道は予想通り閉鎖されるのよね?空でも飛んでくるの?」
その言葉にリリスが小さく笑う。
「まさか、私たちじゃないんだから・・・下の森から回り込んでくるんだって、女なのに以外と勇気もあるんだね」
リリアもつられて笑いながら返事をする。
「うふふふ、それは、チャンスね・・・あの子ちょっと邪魔だったのよ、あの子さえいなかったらメアリーなんて丸裸よ。
よし、それじゃあ私が森までいって壊してこようかな・・・うふふふふ」
「ちょっちょっと待ってよ姉さん、この前の双子も姉さんが独り占めしちゃったじゃない・・・ずるいよ、今度はあたしにやらしてよ」
「だから姉の方はスラちゃんだって・・・今だって離さないでずっとくちゅくちゅしてるんだから、なんなら見てきなさいよ」
少しうんざりしたようにリリアはそうつぶやく。
「いやよ、とにかくあの剣士さんはあたしがもらうからね、姉さんはお留守番しててよじゃ行ってくるからね」
そう言うのとほとんど同時にリリスは消えてしまった・・・そこには最初から何も無かったかのように。
「うふふふ・・・しょうがない子・・・」

316:さきゅ
09/03/07 03:25:10 nWg+UuV7
森の中は予想以上に進みづらかった。道と呼べる道もなく草をかき分けながら進んでいく
植物たちの強烈な緑の匂いが鼻に突き刺さったのも最初だけで今は慣れてしまったのか全く分からない。
「がんばって、何としても日が暮れるまでに森を抜けるわよ」先頭を進むのは軽めの鎧に身を包んだルーシア、剣で邪魔な草や枝を切り払っていく。
幼いころはメアリーと城の中を走り回っていたし、剣士の修行のために山籠りもしたことがあったので体力には自信があったがそれでもこの森は辛かった。
顔や体には大粒の汗がまとわりつき髪や衣服が張り付いてかなり扇情的な姿だ。
本当は今すぐにでも冷たい水で体中を洗い流したかったがさすがにこの不気味な森の中で裸になって水浴びをする度胸はない。
「しかしルーシア様・・・アカネがそろそろ限界な感じですよ・・・あの子体力がないですからね
この前なんて城の階段でもちょっと一休みとか言って座り込んでましたよ・・・」
苦笑いを浮かべながらそう話すのはきれいな金髪を後ろで束ねてポニーテールにしているサラ。
ルーシアとは違い普段着のような衣服に身を包んだ彼女は武闘家である。

317:さきゅ
09/03/07 03:26:53 nWg+UuV7
18の時にルーシアに誘われメアリーの部下になった彼女ももう二年目だ。
年こそ若いが実力は確かで。兵士たちの酒の場では「サラを怒らせるとフィア城が崩れる」と笑いながら話される。
昔サラに喧嘩を売った兵士が「家を壊すぞ」と脅されたらしい。
「るーしあ様ぁ・・・さらぁ・・・まって下さい・・・あうぅ・・・」
だらしない声をあげ最後尾を歩いているのは魔法使いのアカネ、遠い東の国から来たという彼女はとにかく体力がないらしい。
魔法使い独特の地味なローブを身にまとった彼女は異国の魔法を覚えるために旅をしていて、フィア城の前で行き倒れていたところをメアリーに餌付け・・・助けられて仲間になった。
とにかく体力のない彼女がどうやって遠い東の国からフィア城までたどり着いたかは、フィア国最大の謎かもしれない。
メアリーの直属の部下は親衛隊などと気取った名前はついているが、実際はこの三人だけである
そのため本当はルーシアは二人はメアリーの護衛に残したかったのだがメアリーがどうしても全員で行けと引かないので不運にも(?)アカネもこの過酷な任務に加わることになった。
「しかたないわね・・・少し休みましょうか」

318:さきゅ
09/03/07 03:28:28 nWg+UuV7
そのルーシアの言葉にアカネはこの森に入ってから一番の笑顔になったのだった。

「ルーシア様は今回の件どうお考えなんですか?」
手近な石に腰かけたサラがそう切り出す。
「一番可能性が高いのは突然あいた洞窟から魔物がでてきたってのでしょうね、もっともその洞窟はそもそも何なのかっていう疑問があるけど」
そう話すルーシアの膝は、いまは荒い息をしながらもどこか幸せそうなアカネの枕代わりだ。
「ただモンスターが出てきただけなら全部倒しちゃえば終わりなんですけどね」
「あら、サラなら洞窟ごと壊せるんじゃない?」
パンチのまねをしながらルーシアはそうつぶやくと、その振動にアカネが小さく呻く。
「念のため言っておきますが・・・私はフィア城を壊したりしませんからね」
顔を赤くしながらサラがそうつぶやくと、ルーシアは小さく笑いその振動でアカネが小さく唸る。
「まぁ、とにかく行って見ないことにはね・・・・ねぇ、何か聞こえない?」
ルーシアと同じくサラも耳を澄ましてみる、聞こえるのは木々や草のざわめきに遠くからする鳥の鳴き声・・・・アカネの唸り声・・・そしてそのアカネの声にまぎれている違う呻き声。

319:さきゅ
09/03/07 03:30:19 nWg+UuV7
「これは・・・人かもしれない・・・苦しそうな・・・すぐ近くです」
「みたいね、アカネ・・・起きて」
幸せの絶頂からいきなり現実の深い森に引きもどされるアカネ。
「行って見ましょう、村人かもしれません」
サラとルーシアが素早く立ち上がり声のほうに駆けだし、少し遅れてアカネも二人を追いかける。
近くだとおもった声は意外と遠くなかなかたどりつかない、歩き辛い森の中を小走りで駆け抜ける三人。
・・・こんなに遠かった?・・・いや・・・声のほうが離れて行っている?
ルーシアがそう考えているのと後ろからアカネの鋭い声が響く。
「二人とも、魔力のような物を感じます。何か危ないかも!!!止まって!!!」
アカネがそう言い終わるのと同時に先を走っていたルーシアとサラの足元が輝きだし・・・・
そのまま二人の姿は消えてしまった。

「これは・・・転送の魔法か何か・・・でもこんな高度な魔法陣がなんでこんな森の中に・・・」
呆然と立ち尽くしながらアカネは必死に思考をまとめようとする。
突然聞こえてきた人の声・・・二人を飛ばしてしまった転送の魔法・・・どうかんがえてもよくない状況である。

320:さきゅ
09/03/07 03:31:38 nWg+UuV7
一番悪いパターンはこれが人為的な罠だった場合だ、何者かが一人ずつを確実に仕留めるために戦力を分断させたのか。
「何とかして二人と合流しないと・・・そんなに大きな反応ではなかったから飛ばされた場所は近くのはず」
遠くに飛ばすにはそれだけ大きな魔方陣が必要になるのだ、そもそも転送の魔法を使える魔法使いはほとんどいない。
それほど高い魔力を必要とする上にデリケートな魔法なのだ。
アカネは一つ大きく深呼吸してからあたりを見渡す、一面の草に木・・・相変わらず生き物の気配はない。
これが罠であるなら必ず何かあるはずなのだが。
もしくは標的はアカネではなく飛ばされた二人か・・・
先ほどまで聞こえていた何かの呻き声のようなものはもう聞こえない、あれも何かの魔法の力だったのだろう。
「わたしだって本気だしたら城だって壊しちゃうんだからね・・・」
一人そうつぶやきアカネは歩きだす、ここで立ち止まっていても状況はよくならない。
魔法使いはいつでも冷静に・・・それは魔法使いたちの合言葉のようなものだ。
しかしアカネの冷静さは数分後には崩れ去っていた、突然何者かに足をつかまれたのだ。

321:さきゅ
09/03/07 03:33:19 nWg+UuV7
見ればそれは掴んでいるというより巻きついている、植物のツタのような物だろうか。
あたりの草と同化していて見えなかったのだ。
「あうううう・・・・やあああ・・・」
城を壊せると意気込んだ娘はパニックになり、絡みついているツタをもう片方の足でけり飛ばそうとするがその足までも絡み取られてしまう。
そのまま尻もちをつくと、涙目になりながらもがき続ける。
しかし次の瞬間にはアカネの体がフワリと宙に浮いた、一瞬にして腰にもツルが巻きつきそのまま体を持ち上げたのだ。
「あうううう・・・・はなせええええ・・・」
地面がみるみる遠のき近くの木の中ごろまで持ち上げられる。
「調子にのるなよぉ・・・アカネの名において命じる、炎よ刃となり薙ぎ払えええ」
とたんにアカネのまわりに炎が渦巻き刃となる、そしてそのままアカネに絡みついていたツルたちを切り裂いたのだ。
「みたか、変態植物め・・・あう?落ちる・・・あううう」
そのまま落ちていくかと思われたアカネの体は地面には落ちずに何か袋のようなものに足からスッポリとおさまってしまった。
「やあああ、何これ・・・」
顔だけが外にでている状態、それ以外は手も足もぴくりとも動かせない。

322:さきゅ
09/03/07 03:35:07 nWg+UuV7
それは巨大なウツボカズラであった。
眼には見えないが中はヌメヌメとしているのが体から伝わる感触でわかる、とてつもない気色悪さだ。
ネットリとした感触が体中に広がる、中はほんのりと温かかい。
足から首筋まで一面にねっちょりと張り付いてくる。
そしてそれらはアカネの思考が状況に追いつく前に動きはじめた。
中には無数のイボイボが付いていてそれらが体中を揉みほぐすようにバラバラにうごめきだす。
足、腕、首、脇、お尻、胸、股間、余すところなく与えられた突然の刺激にアカネの表情が大きくゆがむ。
「いやあああああ・・・ちょっと何?、やめてはなしてええええっ・・・」
中からグニュグニュという湿った音だけが聞こえ、くすぐったいのと気持ちいいのが一気に体中に広がっていく。
「いや・・・だめだよ、やめて・・・あうううううう」
首をむちゃくちゃに振り回すが体は少しも動かせないので責められるがままだ。
さらに不味いことに衣服が溶かされていってるのか体に触れたイボの感触がドンドンなまなましくなっていく。
幸い溶けるのは衣服だけのようだったがとても安心などしている余裕もない。

323:さきゅ
09/03/07 03:36:26 nWg+UuV7
ぐちゅぐちゅと体中に与えられる責めは続き、特に胸や股間部分の動きは激しくなっていく。乳房は何十ものイボイボに揉みこまれ、それぞれが別々に動き回りこのまま溶けてしまいそうな快感が送り込まれてくる。
その先端の乳首に触れたイボ達は細かく振動するように動いている、アカネの頭の中は気持ちよさで真っ白に染まっていく。
股間に群がったイボたちは特に複雑にうごめいていた。
クリトリス周辺のイボたちはその皮をむきあげ、中の真珠を余すところなく磨き上げていく。
向いた皮の隙間にも入り込み、そこの汚れをこすり落とすように舐めまわす。
膣周辺のイボたちは膣に浅く潜り込みヒダの一本一本までを擦りたて、穴のまわりも余すところなく責め立てていた。
「あああ・・・いやああああああああっ・・・・あうう・・・」
最初の絶頂はたちまち訪れた、唯一自由な首を折れんばかりの勢いでのけぞらせながら、アカネは達した。
涙を浮かべた目はうれし泣きをしているようにも見え、口から垂れた涎はふき取ることさえできない。
そんな絶頂の余韻に浸る暇もなく訪れたのは激しい快感に加えて激しい尿意だった。
イッてしまい緩んだ尿道とその周辺までをイボたちは責め立てるのだ。

324:さきゅ
09/03/07 03:37:33 nWg+UuV7
「あああああ・・・もれひゃう・・・・あうぅ・・・うみゃだよぉ・・」
うつろな目をし、意味不明な言葉で喘ぎ続けるアカネに我慢できるはずもなくあっさりと漏れ始める。
入口を弄られているため尿は一度にはでずジワジワと少しずつしか出せない。
出したいのにだせないもどかしささえも今のアカネには気持ちよかった。
そして訪れる二度めの絶頂、オシッコを出しながらアカネは達してしまう。
絶頂を味わっている間でさえもイボたちの動きは止まらず快感を送り込んでくるのだ。
愛液、尿、汗や粘液で中は大変なことになっているのかグジュグジュという卑猥な音はさらに大きくなっていく。
アカネは首だけを振り回しながら何度も何度も果ててしまう。
やがて股間のあたりのイボたちが動きを変え始めた、その部分がイボごと膨らんでいき膣に潜り込んでいく。
今まで浅いところばかりをかき回していたのがさらに奥へ入り込んできたのだ。
「奥が・・・ふあああああああっっっ・あうう・・・おくがあああああああ」
じわじわと奥へ進みながら膣壁一面を擦り上げていく、それが子宮口にたどり着くまでにアカネはさらに三回イッてしまった。

325:さきゅ
09/03/07 03:38:55 nWg+UuV7
そしてイボが膣内にまでみっちり包み込んだときアカネの体に広がる快感は暴力的なほどに強くなっていく。
中のイボたちはあふれる愛液を掻きだしていき、どんどん新しい愛液をアカネから排出させる。
子宮口までもを弄り、アカネの体に強すぎる快感を絶えず送り込んでくる。
イッた瞬間には次の絶頂へむけて高められていき自分がいつイッてしまっているのかもわからないのだ。
もう首を振り回すこともしなくなったアカネは、絶えず小さく痙攣を繰り返すのみであったが。
植物による無慈悲な責めは終わらない。

326:さきゅ
09/03/07 03:42:15 nWg+UuV7
以上です
うばぁ携帯からだとこんなに投下しづらいのか('A`)
なんか無駄にスレ消費してしまって申し訳ないです、早く人目にふれさせたかったので…
訂正します、エロは最後の4レスだけです。
それでは失礼しました、よろしければ感想頂ければうれしいです。

327:名無しさん@ピンキー
09/03/07 11:01:17 1INK26SV
好みのシチュエーションど真ん中で鼻血吹きました
こういうのってあんまり見ないような気がするんですよね
楽しませていただきました、GJでした

328:名無しさん@ピンキー
09/03/07 17:53:10 yj65dxB8
ディ・モールト。ウツボカズラのエロさは異常。
でもまだまだ少ない。メーカーは早く気づくべき。

329:名無しさん@ピンキー
09/03/07 19:38:43 YYo3YoIB
>>249-252 続き

『 触手とは、人の欲望が具現化したものである。よって、触手の源流は人間そのものに他ならない。
それ故、その生態は、他のクリーチャーと大きく異なっている。
 まず、触手は食物を必要としない。生まれた時から死ぬまでに必要なエネルギーを持って現界する。
そして、エネルギーが尽きるまで捕食活動を繰り返す。
一部の触手に、捕食対象から、生命エネルギーや魔力を吸収する行動が見られるが、それは単に愉しむ為であると見られている。
 さらに、触手は、基本的に繁殖能力を持たない。捕食対象がいちいち妊娠しては、快楽を得られる期間が短くなる為である。
捕食対象を受精させたり、産卵する個体の存在も知られているが、あくまで快楽のためであり、
それらの個体は、種付けされた捕獲対象の絶望を愉しむという習性が知られている。(参考文献[Ar]pp.48-50を見よ。)
通常の生物は、繁殖のために性行為が存在するが、触手は性的な欲求のためだけに繁殖を行う。
 また、触手は全て、高度な知性を持っている。触手は慎重な性格のものが多く、巧妙な罠を張る。
たとえ、外見が原始的な生物であっても、決して油断してはならない。
多くが人語を解し、不可解な語尾変化等のスラングすら確認されている。
文化的な行動を好み、初等的な宗教や、戒律が存在すると主張する研究者も居る。(参考文献[La]p168を見よ。)
また、一部のコロニーでは、法律を作り人の行政機関を模する例が報告されている。(論文[Ni]より。)
 次に身体機能の概略を述べよう。頭脳については、上に挙げた通りである。
人間は、特定の発情期を持たない珍しい哺乳類の一つである。
その影響を強く受け、触手の身体は、極端なまでに性行為に特化している。
体重の50%以上が生殖器で占められ、体表の殆どを粘膜組織が覆っている。
その脆弱な粘膜組織をコーティングし、保護するのが粘液である。
魔力で生成される粘液は、銃火器、放射線、生物化学兵器、魔力の通わぬ全ての攻撃を退ける。
また、多くの個体が粘液に催淫効果等の特殊な機能を持たせている。
ある触手学者は、粘液が捕食対象を傷つけず、衣服のみを溶かす、驚くべき場面を目撃したという。(論文[Ca]より。)
 ここまで効率的な生態を持つと、画一的なデザインになりそうなものなのだが、実際には、どれ一つとして同じ個体は存在しない。
大雑把に挙げても、動物型、植物型、スライム型、寄生型、半人型、と多岐にわたり、触手の分類は一つの大きな学問分野となっている。
 かつて、著名な推理作家チェスタトンは、次のように述べた。

 「狂人とは理性を失った人間のことではない、理性以外のあらゆるものを失った人間のことである」

彼の言葉に従えば、理性と効率の申し子たる触手は、在り方そのものが狂気であると言えるだろう。
 後の章で詳しく触れることになるが、中でも寄生型触手は他に類を見ない奇怪な行動が知られており……』

――魔法学院図書館所蔵「触手概論(第一章:導入および基礎的な事実)」より。

330:名無しさん@ピンキー
09/03/07 19:40:26 YYo3YoIB
 それは巨大な一つ目の怪物だった。サイクロプス――その強大な魔物は、幾人もの魔法少女を涅槃へと送っていた。
少女の表情が凍る。万全の状態をもってしても、勝てるかどうか。なんとしても逃げなくては。
絶望的な状況で、少女はロッドに縋り付くようにして、立ち上がる。ふらつく足に渇を入れ、ロッドを構えた。
もう、これ以上、ロッドの力を使うわけには行かない。かと言って、自らの魔力など、とっくに尽きている。頼れるのは体術のみ。
 体術?笑わせる。立っていられるだけでも、奇跡だというのに――心中に自らの皮肉な笑い声が響いた。
悲観的な自らの思考を脇に追いやって、考える。
 何か、何か方法はないのか。巨人の手が伸びる。だが、少女の足は一歩も踏み出せない。
巨人は造作も無く、少女を小さな人形のように摘み上げた。
ここまでか……少女は、ロッドに力を込める。その時、意外なことが起きた。
「待テ。危害ヲ 加エル ツモリハナイ。」
巨人がしゃべった。地獄から響くような、低い声だった。今、こいつは何と言った?
「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに触手の所へ行かなければならぬ。放せ。」
巨人が顔を近づける。少女は生臭い息に、顔をしかめた。
「離サヌ。持物 全部 置イテイケ。」
少女は怪訝に思う。追剥をするサイクロプスなど聞いたことが無い。
「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから触手どもにくれてやるのだ。」
がははははと、巨人が嘲笑う。
「ソノ、体ガ 欲シイノダ。オ前ニ ワシノ 仔種ヲ クレテヤロウ。」
そういうことか――化け物どもときたら、女を犯すことしか考えていない。少女は、射殺す様な眼差しで、一つ目を睨みつける。
「誰が貴様なんぞの仔種を欲しがるものか。怪我をしたくなかったら、早々に立ち去るがいい!」
朗々と少女の啖呵が響く。巨人は、どこ吹く風と受け流し、唇の端を吊り上げた。
「ソウカ?先程ハ 随分ト 楽シソウニ 見エタガナァ。」
どくん、と心臓が高鳴る。……見られていた。少女の顔が、怒りと羞恥で朱に染まる。
「くっ!貴様ぁ!」
あからさまに動揺する少女を見て、巨人が嗤う。
「オ前ノ様ナ 好キ者ハ アンナ フニャフニャノ 出来損ナイヨリ ワシノ 一物ノ方ガ 楽シメルノデハナイカ?」
巨人の容赦ない言葉が、少女の心を抉る。少女は、目を逸らして俯いてしまった。
視界に、巨人の剛槍が映り込む――ごくんと少女の喉が鳴る。
少女は、自分が無意識の内に、生唾を飲み込んだことに気づかない。
「ふ、ふざけるな!そんな貧相な物など、私の趣味ではない!さては、触手どもの命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
屈辱を振り払うかのように、少女は半ば絶叫した。
巨人の態度が目に見えて変わる。迂闊にも、誇り高き巨人の逆鱗に触れたのだ。
巨人は、ものも言わず、いきなり少女を握る手に力を込めた。少女のか細い胴が、ぎりぎりと締め付けられる。
巨人の鋭い爪が腹に食い込み、コスチュームに血を滲ませた。
「や、やめ……あぎいぃぃいい!!」
背骨が軋みを上げ、肺から空気が無理矢理押し出される。息が出来ない。
「触手?アノヨウナ 下等ナ モノ供ト 一緒ニ スルナァ!」
巨人の声が、腹の底に、ずんと響く。少女の足は力なく空を蹴り、手は巨人の指を開こうと、無駄な努力をしていた。
「う……あぁ……あっ……」
少女の手と足が、電池が切れたように、動きを止める。少女の目が、ゆっくりと閉じられた。
妄執のなせる業か、それでも少女の利き手は、健気にもロッドを離そうとはしなかった。
ただの人形になってしまった少女を、見つめる巨大な一つ目に困惑の表情が浮かぶ。
「シマッタ。殺スツモリハ ナカッタノダガ。」
巨人は、少女の片足を掴んで、ぷらぷらと玩具のように揺すってみる。
少女の股がだらしなく開かれ、濡れそぼった少女の秘裂が巨人の目に晒された。
興味の赴くままに、ぴん、と少女の股間を指で弾く。
「……っ!」
びくっと、海老の様に、少女の背中が仰け反る。巨人は面白がって、ぴんっぴんっと、何度も少女の股間を弾いた。
「っ!!……っ!……っ!!」
その度に爪先がクレヴァスに食い込み、巨人の指先がたちまち少女の愛液でコーティングされる。
少女の口許に、細かい泡が浮かんだ。その閉じられた瞼の奥で、少女は白眼を剥いていることだろう。
だんだんと、少女の反応が弱弱しいものに変わる。
 もう、意識を失ったのか。巨人は、ふんっ、と鼻で嗤う。
「詰ラヌ。人間ハ脆クテ カナワン。」
巨人が少女の顔を覗き込んだその時――視界が赤で塗りつぶされた。

331:名無しさん@ピンキー
09/03/07 19:41:23 YYo3YoIB
「ギァアアー!目ガッ!目ガァ!!」
少女がロッドの先端を、巨人の眼球に突き立てていた。少女はひょいと、からだを折り曲げ、
「気の毒だが正義のためだ!」
と、さらなる猛然一撃、たちまち巨人は、少女の足を手離す。
「がっ!!」
少女は、受身も取れず顔から地面に激突する。口の中に鉄の味が広がった。歯が何本か折れたようだ。
「貴様アァァァ!!!」
巨人が棍棒をめくらめっぽう振り回す。風は唸りを上げ、掠った地面にはクレーターができる。
少女は恥も外聞もなく、必死に地面を這った。運良く、痛みが良い方向に作用する。一時、体の疼きを忘れることが出来た。
少女は、触手溜りの投入口に身を滑り込ませる。
巨人が暴風雨のように荒れ狂う。ずしんずしんと、滅茶苦茶に棍棒が振り下ろされる。
凄まじい衝撃は分厚いコンクリートすら震わせた。直撃すれば、ひとたまりもないだろう。
少女は自らの体を抱いて、がくがくと震える。
「女ァアアアア!!!ドコダァアアアア!!!」
少女は生まれて初めて、心の底から恐怖していた。とくとくとく、早鐘のように心臓が鼓動する。見つかれば殺される。
少女は、幾度となく恐怖に泣き叫びたい衝動に駆られ、これではならぬ、と気を取り直しては、歯を食いしばった。
それでも、少女の奥歯は、かちかちと音を立てる。
――死にたくない。
 魔法少女は正義の味方だ。戦いの中で命を落とすことも珍しくない。
――こんな所で死にたくない。
慕っていた先輩が、自分を庇って四肢を失い、大蜘蛛に捕らわれた。
必死に追って辿り着いた巣には、延々と卵を産み続ける先輩がいた。
殺せと自分に命じるソレを、少女は燃やした。
――いやだ。
自分を慕っていた後輩が、先走って罠にはまり、魔法植物に取り込まれた。
顔だけになって、殺さないでと泣き叫ぶソレを、少女は叩き潰した。
――何も抵抗出来ずに、死ぬのだけはいやだ。
 少女とて、戦いの中で死ぬ覚悟くらい有る。もし、戦うことができたならば、恐怖を感じることすら、なかったであろう。
三日に渡る陵辱の連鎖は、確実に少女の精神力を削り取っていた。

332:名無しさん@ピンキー
09/03/07 19:42:11 YYo3YoIB
一刻も早く、この穴蔵から出て、向かわなければ、間に合わぬ。しかし、立ち上がることができぬのだ。
こうして、膝を抱えて、小さな子供のように隠れることしかできない。
『衣擦れに感じ入って足腰立たぬのだろう?この恥知らずめ!』ち、違う。
少女は天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。
ああ、あ、触手の濁流を泳ぎ切り、無数の触手を打ち倒し、ここまで突破して来た。真の勇者よ。
『触手などにイキ狂わされる、救い難い淫乱が?』
違う!――くちゅ。
今、ここで、臆病風に吹かれ動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。
『臆病風?あそこは、巨人の槍で貫かれることを、こんなにも望んでいるのに?』
違う!違うっ!!――くちゅり。
おまえは、稀代の不信の人間、まさしく触手どもの思う壺だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。
『自ら望んだことだろう?触手に滅茶苦茶にされたかったのだろう?』
そ、そんなこと……無い!――くちゅ……くちゅ。
ひんやりとしたコンクリートにごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。コンクリートの冷たい感触が心を蕩かせた。
もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。
私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。
『そうだ。お前は常に、陵辱される選択肢を選んできた。』
違……う――くちゅ、くちゅ、くちゅ。
神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで戦って来たのだ。私は不信の徒では無い。
『お前は化け物に犯されたくて、戦ってきたんだ。』
やめろ!――ぐちゅ、ぐちゅ。
ああ、できる事なら私の胸を截ち割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。
愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。
『では、胸は悪魔に捧げよう。幾度と無く精液で白く染め上げられ、触手に乳首を勃起させる穢れた胸は、悪魔にこそふさわしい。』
「もう……やめてくれ……」
少女は、いつの間にか、声に出して答えていた。
外からは、ずぅん、ずぅん、と巨人が荒れ狂う音が未だ伝わってくる。
内からは、自らを責め苛む少女自身の声が響いてくる。どこにも逃げ場が無い。少女の心が軋む。
このままでは、頭がおかしくなりそうだ。少女の弾劾は続く。
『また、仲間を見殺しにするのか?おまえの被虐趣味のせいで、あの小さき友は死ぬというわけだ。度し難い色狂いだな!』
けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な女だ。
いいや、お前は不幸ではないよ――内に巣食う黒い感情は、羽毛のように柔らかい声で少女に囁きかける。
「え?」
だって、今はこんなにも幸せじゃないか――ぴちょん、と洞窟の中で水音が響く。
少女の指先は愛液で濡れていた。
「あ……ああああああぁ!!」
指が……無意識のうちに穴を掻き回し、皮の上からクリトリスを扱いていた。
はっと気づき、死に物狂いで自制心を働かせる。指は、次第に緩慢な動きになっていく。
しかし、止まらない。止められない。ゆっくりと着実に少女は絶頂へと追い詰められて行く。
「んんんんんっ……と、止まれ……止まれぇ!」
慈しむ様な、ゆったりとした動きは、愛撫と呼べるかどうか疑わしい。そんな程度の刺激にすら、感じ入り、登り詰めてしまう。
「んくっ……あひぃぃいい!」
長い時間を掛けてのアクメは、少女の体の淫蕩さを証明していた。足元に広がる水溜りが、少女にその事実を突きつける。
「あはっ♥……あはははははは……」
少女は、壊れた笑みを浮かべる。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺いた。
中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。
ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。
理性が隅へと追いやられる。少女は、自虐の快感に酔いしれていた。
――その時、遠くから女性の悲鳴が聞こえた。


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