猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第8章at EROPARO
猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第8章 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
09/02/20 01:45:22 Dlq+vbnm
>>49
お前はこのスレ向いてないよ

51:名無しさん@ピンキー
09/02/24 18:13:44 wBQFrCMa
あげ

52:舞‐乙Hime@アリカ解体
09/02/26 17:58:58 qPfcJliZ
「アリカちゃん、気分はどう?」
漏れは床に転がされたアリカたんを見やります。
「何なの……私をどうするつもり?」
両手を後ろ手に縛られ、あのガルデローベの制服に身を包んだアリカたんが、
そう呻きます。彼女を拉致して来てこの廃屋に閉じ込めたのは漏れです。
「駄目だなあ、他人から貰ったものを気軽に食べちゃ。―あ、騒いでも無駄だよ。ここ防音は完璧だから」
そうカメラを置きながら言って、
「これで良し、と。二人で思い出作ろうね。一生の思い出」
「私を返して!」
「返してもいいけど、帰る頃にはキミ死体だよ♪」
「!」
アリカたんの顔に蒼白が差します。
暢気な彼女ですが、自分の置かれた立場やこれから先辿る運命についていささか思いをはせたようです。
「じゃ、まずは……」
漏れは制服のスカートから覗く細い脚、その白い大腿を見て歯をにっと剥きました。
「犯そうか」
「い、いやあああああっ!!」
アリカたんの服を引き裂いて行きます。
エプロンを模した制服が破かれ、皓く張りのある膚が露わにされます。
「騒いだってもうセルゲイは助けてくれないよ?」
それでも何とか身じろぎし、目には涙を浮かべて抵抗します。
これだからオトメを犯すのは堪りません。

「やだ……やめて、セルゲイ、お母さん!」
「ほーら、乳首」
漏れはアリカたんのブラを取り除きました。
以前よりかは成長しても、でもまだ控え目な膨らみの、さきっちょの淡い突起が外気に触れます。
漏れはそれにむしゃぶりつきました。
「いやあああ!」
「おいし♪」
ぢゅるぢゅるぢゅる……
音をたて、激しく乳首を吸い、アリカたんのおっぱいを楽しみます。
たまに歯を立て、かんだり、強くすったり、少女の肉体を楽しみます。
「いやあああああああああああああっ!! 誰かあああ!!」
「無駄無駄、ここにはキミと漏れとカメラだけだよ」
漏れはやがて下半身に向かいました。スカートをもぎ、下着だけになったアリカたんの下半身を視姦して楽しみます。
レースの下着に包まれた其処は、やや盛り上がって、黒い茂みを下に隠しています。

53:舞‐乙Hime@アリカ解体
09/02/26 17:59:21 qPfcJliZ
「やだやだやだ!!」
アリカたんの声に泣きじゃくる色合いが増してきました。
何とか足をばたつかせ、抵抗しようとしますが、かえって漏れを楽しませるだけです。
漏れはレースのパンティを剥ぎ取りました。
「ほーら、生ま○こ」
「い、いやぁぁぁぁっ!!」
アリカたんの女性が露わになりました。
そこは綺麗な華そのもので、割れ目はピンク色でぴっちり閉じ合わされており、
その上に控え目なクリトリスや茂みが自己主張しています。
漏れはアリカたんの足を開かせると、カメラの前に曝け出させました。
「ほら、よく見せようね~♪」
「うわあああああああ、あああああああ!!」
アリカたんは悲鳴というよりは、もうたんに泣きじゃくっていました。
えぐえぐと肩を震わせて嗚咽します。
「何やってるの? お楽しみはこれからなんだから♪」
漏れはズボンを脱ぐと、勃起した一物を取り出し、アリカたんの花弁に狙いをつけました。

「お願い、もう許してええええええっ!!」
「駄目駄目、セルゲイには初めてあげても良いって感じだったじゃない?」
漏れは遠慮なく男根でアリカたんのヴァージンを貫通します。
「! ひぐぅ!!」
アリカたんの若々しい上半身がバネのように跳ねました。
「ああ、うわああああっ!!」
アリカたんの処女膜はそれほど硬くなく、また、女になる苦痛も左程ではなかったようです。
漏れは激しく、何度も腰を突き込み、その度にアリカたんの口から綺麗な声が漏れます。
散々アリカたんの女性を楽しんで、漏れは膣内に精を放ちました。
「オトメ卒業おめでとう!」
「ああ、はあっ……」
アリカたんは切なげに只管涙を流すのみです。

「それじゃ、次のプレイに移ろうか……」
漏れは肉切り包丁を取り出しました。

54:舞‐乙Hime@アリカ解体
09/02/26 17:59:45 qPfcJliZ
包丁の刃は鈍く鋼色に光り、肉厚の牙は繊細な身体など簡単に解体できそうです。
「やだ、たすけて……たすけて……」
「まずは、抵抗力を奪わないと」
漏れは立ち上がり、ズボンを穿くと、靴底でアリカたんを蹴りつけました。
「ほい」
「ぎゃああああああっ!!」
アリカたんのお腹や顔や、背中を只管蹴りつづけていきます。
一メーター半にも及ばない小さく華奢な体が、暴力を受ける度に弾け、
衝撃が四肢を走り、血反吐が小さく花ひらいて少女の肉体を壊していきます。
オトメの時は無敵の力を振るう少女。蒼天の青玉。
それも認証なしでは何の威力もなく、抵抗もなく、暴行を受け血と涙に沈んでいくだけです。
―三十分は蹴っていたでしょうか。
漏れは何かやり遂げた筋肉の心地よい痛みを脚に感じながら、蹴り足を止めます。
革製のブーツが鈍く血を輝かせます。
アリカたんは、重傷を負い、青息吐息でぐったりしていました。

「うっ……ニナちゃん……エルスちゃん……マシ……ロ……ちゃ……」
「二ナちゃんだってさ!」
漏れはケラケラ笑いました。
「ケセラケセラ」
「なにが……おかしい……のよ?」
「だってさー、この誘拐を依頼したのが、その二ナちゃんなんだもん」
「!」
アリカたんの瞳孔が開いていくのが堪りません。
「なんだかさー、セルゲイがさー、記憶少し取り戻してて、忘れられないらしいよ、
キミとか、キミのお母さんのこととか。それでさー、やっぱ邪魔なんだって」
「嘘よ……嘘」
「嘘じゃないよ。たっぷり報酬はいただいたんだ♪―まあ、プレイに入ろうか」
絶望に染まっていくアリカたんの瞳に凶器が空しく映ります。
親友に裏切られてアリカたんは、先程とは別の涙を流していました。
―ああ、なんと美しい、その顔―
「じゃ、解体しゅるね♪」
「あ、ああああああああああっ!!」
漏れは肉切り包丁の刃を肩の付け根に宛がいます。
鎖骨よりはもっと腕より。切断するのに都合の良いあたりを探って、刃を滑らせます。
ポイントを見極め、肉に切り込んで行きます。皮膚が破れ、血が吹き出し、
赤身が覗いて、肉を切断し、それを数分続けると、今度は骨が刃にあたり、それをごりごり削っていきます。
「ぎゃああああああああああっ!! ぐぎゃあああああああああああっ!!」
アリカたんは白目を剥いて叫び散らしていました。
先程の暴行で重傷を負っているため、暴れる元気はありませんが、あまりの苦痛にのけ反ります。
やがて骨を切断し終わり、漏れは血まみれの手をタオルで拭きました。
刃が刃こぼれしておりますので、包丁を用意した別のものと交換します。
まだ四肢は三本残っているのです。
切断面を見ます。
白い骨。その周りの赤身。脂肪。この娘の腕は若いカモシカのように引き締まり、
筋肉が多く、脂身は少なめです。その切断面にガス・バーナーを向けます。
すぐに死なれては困るので、止血するのです。
「ぎゃああああああああああああっ!!」
肉を焼かれるとアリカたんは目を見開き、歯をくいしばって泣き喚きます。

55:舞‐乙Hime@アリカ解体
09/02/26 18:00:04 qPfcJliZ
あまりの激痛に気絶することも叶わず、ただ震えるのみです。
「好い顔だねえ、アリカちゃん……」
漏れはうっとりします。
カメラは無言で漏れたちを写しています。
「いずれアリカたんとは永遠のお別れになるけど、思い出は美しいままだよ。
漏れの中でアリカちゃんはいつまでも輝いてるんだ」
「殺さ……ないで……」
アリカたんはそうかすれた声で呻きました。
「お願い、殺さないで……何でも……するから……」
「ほう」
漏れは感心します。
(蒼天の青玉が命乞いねえ……)
アリカたんは苦痛に顔をくしゃくしゃにさせて只管すすり泣いています。
思えば、この娘もまだ十四五の少女です。
突然訪れた残酷な死を前に慄くのも無理はありません。
とはいえ、アリカたんの心まで壊せる喜びに漏れは震えます。
「じゃ、代わりに二ナちゃん殺してもいい?」
「……!」
「君をこんな目に遭わせた二ナちゃんを代わりに殺してもいいなら、キミを殺すのをやめるよ、どうする?」
「それ……は……」
「厭ならいいよ、解体再開」
漏れはもう片方の腕も切断にかかります。
「ああ! いいわ、殺して! 二ナちゃんを、二ナちゃんを殺して!!」
アリカたんは叫びました。
「二ナちゃんを殺して! 二ナちゃんだけ、じゃない……マシロちゃんでも、イリーナちゃんでも、誰だっていいから!
私は……たすけて……お願い、ころさな……いでえっ!!」
「それが聞きたかったんだ♪」
「それじゃ……」
漏れは悪魔のように嗤いました。

「―誰がお前みたいなメス豚の言う通りにするかよ。死ね―」

残り三本の手足を切断にかかります。
「ぎゃあああああああああああああああああああっ!!」

56:舞‐乙Hime@アリカ解体
09/02/26 18:00:22 qPfcJliZ
「美しい、美しいよ……アリカちゃん」
漏れはうっとり嘆息します。
漏れの前でアリカたんは手足を失い、曝け出していました。
真っ裸で、四肢がなく、まるでマネキンみたいにアリカたんは転がっています。
顔には生気がありません。
目玉を抉られた眼窩からは塩水はでなく代わりに血の涙を流しています。
乳首やクリトリスもありません。
これから仕上げに入ろうかと言うとき、掠れた声が聞こえました。
「ん?」
「ご……めん……」
アリカたんが何か言っています。聞いてみます。
「ごめん……ニナ……ちゃん……マ……シロ……ちゃ……」
おやおや。
漏れは笑いをかみ殺すと、今日何本目かの肉切り包丁をアリカたんの腹に押しあてました。
刃先を鳩尾のあたりに持ってきます。
刺しました。
アリカたんがぐふっと血を吐きます。そのまま会陰までまっすぐに刃を下ろします。
アリカたんのお腹がぱくっと開いて鮮血があふれ出します。
漏れは傷口を開いて内臓を露出させます。
「げぇぼぉ!! うっげええっ!!」
「うわ、綺麗なピンク」
「げぼおおおおおおおおおっ!! げえええええええええええっ!!」
内臓を捌いていくと、大腸から糞便がこぼれてきます。
漏れはアリカたんのわたにまみれながら記念にピースしました。
カメラが漏れを映します。
アリカたんには言わなかったけど、二ナたんに払った「報酬」とは、
二ナたんとセルゲイと二人の屠殺だったんですけどね。

(終わり)

57:名無しさん@ピンキー
09/02/26 21:10:30 9dem6Ii+
「ラストサマー」で巨乳の美女がカギ爪で切り刻まれて鳴くシーンはいい。

58:名無しさん@ピンキー
09/03/02 22:06:21 ir9Jjqx0
>>56

結構良かった

59:名無しさん@ピンキー
09/03/08 22:53:33 1C2ejQe6
魔法学校待ち。

60:名無しさん@ピンキー
09/03/22 07:26:04 K/Cm+2BT
あげ

61:名無しさん@ピンキー
09/03/24 08:42:09 zZeevwQB
過去ログ全て読みたいんですけど
どこかに保管とかないんですか?

62:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:31:38 3dWC0t6d
●でも買えば

63:名無しさん@ピンキー
09/03/25 03:54:24 xg/IlfsZ
耽美な切腹自害も良いかも。

64:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:41:28 dAR8cnsW
過去ログ倉庫は欲しいよな
篤志がつくってくれまいか

65:名無しさん@ピンキー
09/03/31 12:28:54 vugrvaLW
誰かネタない?

66:名無しさん@ピンキー
09/03/31 12:55:17 G0Fy3G+j
腐乱はアリ?

67:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:22:48 0wU6l7zr
ありあり!

68:名無しさん@ピンキー
09/04/01 21:50:58 I4SS017m
なしなし!
死にたてがイイ!

69:名無しさん@ピンキー
09/04/02 21:25:12 iOUpShOk
どっちも来いやぁ!

70:名無しさん@ピンキー
09/04/02 23:50:18 41jMSOrP
なるたるののり夫解体で萌える漏れは人間には戻れぬのか・・・

71:名無しさん@ピンキー
09/04/03 00:50:16 qTmo0qEb
と言いつつどこか自慢げ

72:春分天女の最後 1/3 ◆/W8AnhtEnE
09/04/04 15:59:34 pVAMHc6P
前スレでブルーマンデーものを投下していた者です。
春分の日を含む三連休に投下するつもりのネタでしたが、ネタ中にある事情で書く暇が取れませんでしたw
ようやく暇が出来て書き上げることが出来たので、時期がずれましたが保守ネタにでもなればと思い投下させて頂きます。



 人々の安息と希望の源である聖なる秘宝「ホリデークリスタル」、それを護るのは「蓮弓(れんきゅう)天女」。
そして秘宝を狙うのは悪の五人姉妹「ヘイジツーシスターズ」。
今宵も人々を苦しめる魔力ロウドウーを力の源にして戦うヘイジツーシスターズと、クリスタルからもたらされる
聖なる力ホリデーの加護の下に戦う蓮弓天女との死闘が繰り広げられていた。


3月19日、木曜日の夜更け。明日から多くの人々が3連休を迎える夜。
寝静まった街の路上に対峙する2人の女性が月明かりに照らされていた。
一人は弓に矢をつがえ、凛とした立ち姿を見せている。
もう一人は幾本の矢に衣の袖や裾を貫かれ、壁に縫い止められていた。

弓を手にした女性は春分天女、正月、成人に続く第三の蓮弓天女だ。
桃のように瑞々しい美貌を簪で纏めた麗しい桜色の髪で彩っている。
そして身体を覆う薄絹の衣とその手に輝く蓮弓が蓮弓天女であることを表していた。
壁に縫いとめられた少女は「金曜日」。
人々をロウドウーに狩り立てるヘイジツシスターズの末娘だ。
まだ年端も行かない幼女の姿をしている。
だがその顔立ちは憤怒のような表情で春分天女を睨みつけていた。

「これが最後の警告です、おとなしくこの世界から立ち去りなさい。さもないと」
「さもないと『いたいけな幼女の胸を矢で貫く』のね?正義の天女さん?」
たおやかな声を発する春分天女の言葉尻を捕らえ、金曜日が小憎らしく皮肉を返した。
「……そうです。無用の苦痛を与えることは出来れば避けたいですが、聞き入れないなら止む得ません。」
敵から放たれた皮肉に心を痛ませる春分天女だが、落ち着きを取り戻して静かに宣告する。

「信じられないー!酷すぎるよお姉さん。」
「戯言はもう止しておとなしく観念……」
「nendomatsu!」
頬を膨らませ駄々をこねるような言葉をあげる金曜日に、やや苛立ちを覚える春分天女。
だがその耳が金曜日が上げた聞き慣れぬ言葉を捉える。
「くっ!」
瞬時に矢を金曜日に向けて放ち、防御の構えをとった。
蓮弓天女たちにとってヘイジツシスターズが持つ力はまだまだ未知の部分が多い。
先ほどの言葉も何か呪文のような物だと感じた春分天女が即座に取った「闘う者」としての反応だった。

「あぐっ!」
春分天女が放った矢はそのまま金曜日の胸に突き刺さり、血反吐を吐かせる。
止めの一撃を食らった金曜日は血で濡らした口元のニィと歪ませ、凄絶な笑みを浮かべて春分天女と瞳を合わせる。
次の瞬間、がくっと首を傾けた金曜日は光の粒子にその身が変えて消え去った。
(終わったの?確かに彼女はこの世界から消えた、けどあの言葉は?)
納得できないまましばらく金曜日が消えた場所を見つめていた春分天女。
だが振り切るように頭を横に振り、その場から立ち去ろうと踵を返した。

すると彼女の視界に黒い壁が映る。
ハッと見上げた春分天女と彼女を見下ろす甲冑武者の目が合った。
事態が飲み込めず、瞳を瞬かせる天女。
甲冑武者の肩先に鈍い光を捉えた次の瞬間。

73:春分天女の最後 2/3 ◆/W8AnhtEnE
09/04/04 16:00:23 pVAMHc6P

ザシュ!
「イぎぃッ!」
春分天女の視界を遮る赤い霧、鳩尾を貫く灼熱のような激痛。
彼女の肢体が武者の手槍に貫き通されたのだ。
一瞬の出来事に耐え切れずに濁った悲鳴を漏らす天女。
手にした蓮弓も取り落としてしまう。
「むっ!」
「アギッイイィィィ!」
甲冑武者が気合と共に槍を引き抜く。
再び身体の中を壊される痛みに苦悶する春分天女。
手前に槍を引き抜かれた勢いに引っ張られてたたらを踏む彼女を槍を手放した武者の拳が襲う。
「フギィッ!」
篭手に覆われた拳が春分天女の美貌にめり込み、鼻をひしゃげさせながら宙を舞う。
「うぐっ!」
そのまま彼女は数メートル離れた床に背中から叩き付けられた。

(うっ…ぐっ!……一体何が?あれは何者?……ヒッ!)
春分天女は鳩尾、背中、鼻梁から走る激痛に苦しみながら必死に思考を巡らす。
だがその冷静な精神も、肘を付いて身体を起こそうとする彼女の瞳が近づいてくる甲冑武者の姿を捉えると
恐怖に染まる。
「?……ガハハハハハッ!」
傷付いた天女の美貌に走った怯えの表情に気づいた甲冑武者が高笑いをあげる。
「立ち上がろうとする気概は認めてやろう、じゃがお主が怯えるのも当然じゃ。我が名は『休日出勤』!」
歩みを進めながら話を続ける武者。
「週休2日制などというものに囚われている平日姉妹のような乳臭い小娘どもとは違う。真のロウドウーを
勤め人どもにもたらすのがワシじゃ!」

「あぐっ!」
そのまま春分天女に近づいた休日出勤は、彼女の頭を髪ごと鷲掴みにして無理やり持ち上げる。
「金曜日も早くにワシを召還しておけばむざむざ殺されることもなかったろうに。」
そのまま春分天女の息の匂いが嗅げるほどの距離に顔を近づける。
「お主、鼻を潰してしまったのは残念じゃが良い器量じゃの。どうじゃ、ワシの妾にならぬか?
なったら命だけは助けてやるぞ?」
顔を覆う黒い鉄製の面頬越しにまじまじと天女の美貌を見つめながらため息を漏らす休日出勤。
「そんなの御免ですっ!」
好色そうな武者の視線にキッと睨みを返した春分天女。
右腕を曲げて、武者の顔に肘当てを食らわす。
「オグっ!」
面頬越しに鼻がひしゃげた確かな手応えが天女の肘に伝わる。
「これでおあいこですね!」
一矢報いたことで思わず笑みがこぼれる。
頭を掴んでいた、痛みに悶える休日出勤の腕をも振りほどいて距離をとって床に着地する春分天女。

そのまま髪を束ねていた金色の簪を手に取り、呻く武者の鎧の隙間に刺し込もうと飛びかかる。
「こしゃくな!」
「ぐっ!」
簪を握る右腕を態勢を立て直した武者の豪腕に取られてしまう。
クロガネの腕と白絹の腕が絡み合い、一瞬の後捻りあげられた白い腕が乾いた音を立てる。
「イギィッ!」
天女は右腕から伝わる激痛に目を見開かせる。

74:春分天女の最後 3/3 ◆/W8AnhtEnE
09/04/04 16:01:15 pVAMHc6P

 折れた右腕を左腕で支え、痛みをこらえる春分天女。
休日出勤の間合いの中で大きな隙を見せてしまった彼女。
「刺突はこうやるのじゃ!」
それを見逃すことなく絶対的優位に立った甲冑武者が脇差を抜いて、彼女を抱き抱えるように背に手を回す。
そして密着させた天女の肢体、その胸のふくらみに凶刃を突きいれた。
「いぎいぃぃぁぁぁっ!」
刃に衣を裂かれまろびでる乳白色の果実。
その左の膨らみに黒い刃が刺し込まれた瞬間、パッと赤い液体が弾ける。

「どうじゃ!心の臓まで貫き通す勢いじゃろう?」
「ァ……ガハッ!……ハッ、ゴ……」
勝ち誇るような休日出勤の問いに春分天女は答えることが出来ない。
胸の傷、そして口唇から失われていく赤き血。普通の人間なら致命傷になるような傷を負った彼女は
ホリデークリスタルの加護があっても命を繋ぐのがやっとの状態だった。
簪を抜いたことで桃色の髪も解け、胸元にかかった髪は流れ出る血で汚されていく。
力無く仇敵に抱かれてしまっている春分天女。その瞳は虚ろな光を宿し、何も映していない様だった。
休日出勤が腕を離すとそのまま彼女の肢体は地面に仰向けに転がった。

「もう一方も貫いてくれるわ!」
荒い息がつかれる度に上下する右の胸、そのまだ美しさを保った膨らみに休日出勤が脇差を突きこむ。
「ガ、ギィッ!」
肌を裂いた瞬間、息がとまる激痛が春分天女に走る。
そして刃は右胸の奥深くに宿った赤き宝玉、ホリデークリスタルを貫いた。
「アギィィィィイイイッッッ!」
生命の根源を破壊され、断末魔の雄叫びをあげる春分天女。
「おお、そこがお主のクリスタルの隠し所か。残念じゃ、もう少し嬲りたかったが。」
休日出勤が落胆したような声を漏らして天女の肢体を見下ろす。
やがて、春分天女の両胸の傷口、そして口唇から流れ落ちる血の勢いが弱まっていく。
痛みで大きく見開かれた瞳の光も次第に薄らぎ、肌の色が透き通るような白さを増していく。
その彼女の口唇が僅かに動いた。

「……こ、ご…めんな…さい……き、休日を……もたらす……こと、が……できな…くて……」

人々に自らの無力さを詫びる声を漏らす春分天女。
言葉を紡ぎ終えると彼女の頭はがくりと力無く横に傾いた。


こうして春分天女は休日出勤の凶刃に倒れ、人々は休み無しに悪の力ロウドウーに囚われる事となった。

75:名無しさん@ピンキー
09/04/04 16:37:41 HGCxvsG4
どっとはらい

76:名無しさん@ピンキー
09/04/04 17:32:29 kN4G0QZF
>>56
個人的には戦闘での殺しよりこういう解体の方が好きだぞ

77:名無しさん@ピンキー
09/04/04 23:22:00 p29IY0az
>>72
GJ!休日出勤クロワロタw

78:名無しさん@ピンキー
09/04/05 13:33:28 Qdz6mvtB
カロウドウーって感じにすると、か労働(ノドン)だよね
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

79:名無しさん@ピンキー
09/04/12 02:35:30 YPyNQMm7
保守

80:名無しさん@ピンキー
09/04/18 10:02:49 nes2cNsU
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
スレリンク(eroparo板)

81:名無しさん@ピンキー
09/04/21 14:10:04 3Eg8/mka
ここでアンケート
お前らの解体レイプしたい二次元キャラは?
複数回答可
シチュも答えること

82:名無しさん@ピンキー
09/04/23 07:22:03 COph7tC5
ありすぎてもうね

83:名無しさん@ピンキー
09/04/24 17:57:40 El6FInxZ
>>81
FE烈火のソーニャ
ポケモンシリーズのミュウツー
AVENGERのレイラ
ラインバレルのイズナ
ひぐらしの魅音

このくらいかなぁ
シチュはちょっと思いつかないけど



84:名無しさん@ピンキー
09/04/24 22:51:41 k9GpaRh1
俺は舞乙のアリカを解体したくてしょうがない
それSSにして投下までしたしw

85:名無しさん@ピンキー
09/04/25 01:19:57 Cld81dju
俺は逆だなー殺すために存在するオリキャラならいくらでも解体できるんだけど
特定のキャラ使ってSS書こうとすると、いつもコブラさんが出てきて邪魔をする・・・
「お前は誰だ!」「サンタクロースさ」ってやかましいわ!

86:名無しさん@ピンキー
09/04/25 12:08:41 OeQyeHk5
もうすぐ蓮弓天女黄金5姉妹の活躍&解体の季節だな。
相手はゴガーツ・ビョウあたりか?

87:名無しさん@ピンキー
09/04/25 21:47:19 JxLF2/vf
旬過ぎちゃったくさいけど初音ミク

88:名無しさん@ピンキー
09/04/25 23:01:30 H9iM26Ny
蓮弓ネタってオリジナルなの?それとも二次?

89:名無しさん@ピンキー
09/04/27 11:57:15 WsFs2X4R
>>88
どうみてもオリジナルだと思うけど・・・>漣弓天女

90:名無しさん@ピンキー
09/04/30 00:09:05 c2q+xH+S
保守

91:名無しさん@ピンキー
09/04/30 04:18:43 Ad3vFyNi
黄金漣弓、なにかあるかな

92:名無しさん@ピンキー
09/05/01 00:09:49 9A2IejGx
『漣弓戦隊・黄金レンジャー!』   なんちて。w
(昭和レッド 憲法ブルー みどりグリーン チルドレンイエロー 振り替えピンク)

せっかくの黄金漣弓だし、こういったノリの話も読んでみたい。

93:名無しさん@ピンキー
09/05/02 20:53:13 UloSdMWP
期待あげ

94:名無しさん@ピンキー
09/05/03 01:39:33 +1H8H5xh
柊かがみちゃんを解体レイプしたいです
誰かSS投下してくれないかな~

95:名無しさん@ピンキー
09/05/04 00:34:39 0DJUmKjt
「解体したい」のに、他人任せかよ・・・
せめて「解体SSが読みたいです」だろう。

96:名無しさん@ピンキー
09/05/04 00:38:44 4Ue2Wc/2
悪いな、エロ無しの春麗解体しか投下出来ないぜ

97: ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:10:39 +kz+zfKC
おはようございます。
少し遅くなってしまいましたが、蓮弓天女ネタ「黄金天女 前編」を投下させていただきます。

98:黄金天女 前編 1/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:11:26 +kz+zfKC

「や、やめて!来ないで!」
石造りの壁に怯えた女の声が響く。
声を発したのは座り込み、壁に身を寄せている女。
身を隠す衣を何も纏わず白い裸身をさらけ出している。
その白肌には無数の赤い筋が刻み込まれていた。

「次はどうしようかしら?もう鞭打つのも疲れちゃったし。」
そう言いながら怯える女に近づくのは少女といってもいい小柄な女だった。
純白のレオタードとタイツとまるで新体操選手のような格好をしている。
ただ、手にしているのがリボンではなく赤く染まった鞭ということを除けば……
 少女の名は火曜日、人々を苦しめる悪の五姉妹ヘイジツーシスターズの次姉だ。
それに対する壁に身を寄せて震える女、彼女は悪の姉妹と闘う戦士「蓮弓天女」の一人、成人天女だった。
火曜日に敗北し囚われの身となった彼女は様々な拷問を受け、暴力に怯えるただの女と化していた。

 成人天女の目の前に立った火曜日は、そのまま彼女の股の間に視線を向けた。
その視線に恐怖を感じた囚われの女は両腿をギュッと締め、少女の魔手から秘部を護ろうとする。
「あら、可愛い抵抗ね。でも玩具の分際で歯向かうとどうなるのかわかっているのかしら?
別にダルマにしちゃってもいいのよ。」
火曜日の言葉に頬を蒼白にさせる成人天女。
「ひぃ……ぃ、痛いのは、やめてください。」
震える口唇で哀願しながらおずおずと股を開く。
秘所を憎むべき敵に曝け出した彼女、かつて持っていた蓮弓天女としてのプライドは完全に砕け散っていた。

 火曜日に敗北した成人天女は虜囚の苦しみから逃れるため、自ら蓮弓天女の力の源であるホリデークリスタルを
破壊して命を絶った。
しかし火曜日に強制的に聖なる力「ホリデー」を注ぎ込まれ蘇生させられたのだ。
あれから4ヶ月、彼女は死んでも発狂しても元の状態に回復させられ火曜日が飽きるまでいたぶられ続けていた。

「あぐッ!」
しゃがみ込んだ火曜日は無造作に成人天女の秘所に右腕を突き入れる。
いくら少女の腕とはいえ、全く濡れていない膣をフィストファックされる苦痛は計り知れない。
「ふ…ふと、づぎる……ギィ!…は、はいあ…ない。」
掠れた声を漏らす成人天女。
「本当ににきついね。でもこうしたら。」
成人天女の膣中には指の根元までしか入れることが出来ず、強靭な括約筋の締め付けに眉をしかめる火曜日。
だが彼女が何かを思いついたような呟きを漏らした瞬間、その腕が黒色のガスに覆われた。
「ギイイイィィァァァアッ!」
途端に雄叫びのような悲鳴を叫ぶ成人天女。
黒色のガス、それは魔力ロウドウーが気体として実体化したものだった。
僅かに吸い込んだだけでサービス残業、終電で帰宅、酷いときは会社にお泊まりと人の精神と肉体を痛めつける
恐るべき魔力。
それが敏感な粘膜に直接触れたのだ。焼け付くような痛みで涙と脂汗がとめどなく流れる成人天女の頬。
秘所からはグズグズに溶かされた膣肉、どろどろとした血が流れ落ちる。

「これで少し通り道が広がったし、すべりも良くなったね。」
そう言いながら火曜日は一気に拳を突き入れる。
「ァッ!?」
その瞬間、成人天女はガツンいう音が下腹部から聞こえた気がした。
同時に走る痛みを超えた衝撃で彼女の頭は真っ白になった。

99:黄金天女 前編 2/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:12:18 +kz+zfKC
「ッ…ア、アグァァァァァガアアアアッッ!」
一瞬の後、苦悶の叫びを放たれる。
ようやく知覚できた激痛が彼女の脳に押し寄せたのだ。
子宮口を叩いた火曜日の魔手、それを覆うロウドウーは膣のみならず子宮口を溶かし広げ
女性の最も神聖である場所、子宮まで犯していく。
「ギィィイイイイイイイィィッ!」
子宮を内側から引き裂かれるような痛みに苦悶する成人天女。
脚はピンと突っ張らせ、自らの胸を抱き締めるようにした両腕、その爪は皮膚に食い込み血を流している。
「あなたの子宮、ロウドウーで埋め尽くしてあげる。」
そう成人天女の苦悶の表情を見つめながら火曜日は囁く。
その言葉通り、成人天女の下腹部が僅かに膨らみ始めた。
注ぎ込まれるロウドウーは膣口で火曜日の腕が栓をしているので膣や子宮に溜まっていくのだ。
濃度が増すことで、天女の秘肉を溶かす速度も上がっていく。

「イギッ!ギィィッ……ユ、ユルジデェ、モウ、ゴロジテェェェ!」
目を見開き、涎と共に哀願の叫びを放つ口唇。
「ええ、殺してあげる。」
そう火曜日が応じた瞬間。
成人天女の臍の下、白く滑らかな肌がパックリと縦に裂け黒い霧が噴き出した。
「ガガガガガァァァアアアアッ!……ッ…ァ……」
一際大きい濁った悲鳴を上げた後、成人天女の全身から力が抜ける。
振り乱された黒髪が汗と涙に濡れた頬に張り付き、瞼と口唇は限界まで大きく開かれている。
苦悶の表情を顔に張り付かせた彼女、その命の灯は今かき消されたのだ。

 火曜日が右腕を成人天女の陰唇から引き抜く。
成人天女の両脚が反射でビクンと跳ね、弾みで壁からずり落ちた彼女の死体は床に仰向けとなった。
「でも、まだお楽しみは終わらせないよ。」
火曜日はそう言うと成人天女の亡骸に覆い被さり、色が褪せ始めた口唇と自らの朱唇を重ねる。
口唇の隙間に淡い光が漏れる。
淡い光の正体は、人々に安息と希望をもたらす聖なる力「ホリデー」。
火曜日は特殊能力「チューズデートランスデューサー(変換器)」によって魔力ロウドウーとホリデーを
相互に変換することが出来るのだ。
ホリデーは蓮弓天女の生命の源である。それを注ぎ込まれた成人天女の光が失われた瞳に、僅かな輝きが戻る。
内側から裂かれた下腹部、全身に赤く刻まれた鞭の痕も見る見る間に元の滑らかな白肌に戻っていく。

「あっ……うぁ……」
茜色を取り戻した成人天女の口唇から微かな声が漏れる。
「おはよう、114回目の死からのお目覚めの気分はどう?」
嬉しそうな表情で問い掛ける火曜日。
その目と成人天女の虚ろな瞳が合う。
「ひぃっ!」
途端に弛緩していた成人天女の顔立ちに怯えの表情が戻る。
「さて、玩具が直ったところで次は何をしようか?」
「いやぁ……もうやめて……。せめて、せめて少しでいいから…休ませてください。…お願いです。」
力無い声で訴える成人天女。その瞳からは涙が滴り、再び肢体も震えだす。
「だめ、わたしがつまらないもん。玩具は持ち主を楽しませるのが役目でしょ?」
容赦ない拒否の言葉で絶望に塗り潰される成人天女の精神。

その時
「そこまでにしなさい!」
ソプラノボイスが石造りの部屋に響いた。

100:黄金天女 前編 3/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:13:02 +kz+zfKC

 ハッと振り向く火曜日。
ここは自分の許しがなければ何人も立ち入ることが出来ない、現実とは異なった世界であるはず。
しかし声の主は視線の先、石造りの床の上に立っていた。

 まず目に付くのは眩いばかりの光を放つ腰まで伸ばされた金色の髪。
スラリとした長身はビスチェスタイルのショートドレスを纏い、艶かしい胸元や太腿は白肌を露わにしている。
胸の膨らみを覆うのは黄金で形作られた豪奢な胸甲。
手にも黄金の光を放つ弓を握った彼女こそ―。

「き、貴様が黄金天女か!?」
憎憎しげに睨み付ける火曜日。
現れた女からは成人天女とは比べ物にならない量のホリデーを感じられる。
問い掛けられた女は端整な容貌、その中の麗しさを感じさせる朱色の口唇を開き言い放つ。
「そう、わたくしこそ第四の順でこの世に遣われた蓮弓天女が一人、黄金天女よ!」

 瞬時に手にした弓に矢をつがえ火曜日に放つ黄金天女。
火曜日は出現させた鞭を振るい、次々と放たれる金色の矢を叩き落としていく。
攻撃と防御その拮抗はしばらく続いたが、立て続けに放たれた二本の矢が振るわれる鞭をすり抜け
そのまま少女の身体に吸い込まれるように進む。
「あっ!?」
火曜日が声を上げた瞬間、右胸と左脇腹にそれぞれ矢が突き刺さった。
「ぐっ!」
衝撃で鞭を取り落とし、後ろに身体を仰け反らせる火曜日。
苦しげに喘ぎ声を漏らす。
「演技はやめなさい、たいして効いていないんでしょう?」
冷めた高い声が彼女にかけられる。
弓を放つのをやめた黄金天女が冷ややかな視線を向けていた。

「ぅ…っく、クククッ……ばれちゃった?でも痛かったよ、お姉さんの矢。」
一転して笑みを見せる火曜日、その身体に刺さった二本の矢は形を失い淡い光となって
傷口から彼女の身体に吸い込まれていった。
「これがわたしの能力、『チューズデートランスデューサー』。お姉さんの攻撃は決して私に通用しないよ。」
火曜日は嘲るように言葉を紡ぐ。
「今度はわたしから行くよ!そりゃ!」
黄金天女目掛け繰り出される火曜日の鞭。
その凶紐を彼女は弓の柄で弾くが、鞭の連打は止まらない。

(蓮弓が通じないなら…)
鞭を振るう少女を見据えながら黄金天女は次の一手を考える。
(やはりあれしか…わたくしの使命は一日でも休日を増やすこと、ここで負けるわけにはいかない!)
瞳に決意の光を込める天女。
 すると彼女は手にした弓で勢い良く振るわれた鞭を叩くと、弓を捨て火曜日に向けて飛び走る。
驚きの表情を露わにする火曜日。だが一瞬の後に、ほくそ笑む様な笑顔になり再び鞭を繰り出した。
「自棄になったの、お姉さん?」
黄金天女の顔を目掛け迫る鞭、研ぎ澄まされた金属で出来たそれは鈍い銀色の光を放っている。
(くっ!?避けられない!)
一瞬で判断を下した彼女は、左腕を上げ鞭の軌道から顔だけを遮る。
「無駄な抵抗ね、そんな細腕で私の鞭を防ごうなんて。さぁ、貫かれるのが好き?それとも切り刻まれる方が好き?」
次に瞬間、鋭利な鞭の先端が黄金天女の左手首を貫いた。

「あぐっぅうぅぅっ!」
黄金天女の視界を飛び散った血が覆い、その向こうから銀色の刃が迫る。
「ぐっ!はぎぃぃいっ!」
手首を貫かれながらもその掌で鞭を掴み、顔面を貫かれるのだけは避けた黄金天女。
だがその代償として、左腕から更なる痛みが彼女の頭を焼く。
しかし彼女は決意を胸にそのまま火曜日に向かって突き進む。

101:黄金天女 前編 4/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:14:35 +kz+zfKC

 絶対的な優位を確信している火曜日は笑顔のまま、黄金天女の必死な表情を見つめ
その突進を阻止しようとはしない。
「黄金天女奥義!ゴールデンナックル!」
その叫びと共に金色の光を放つ彼女の右手が火曜日の腹に叩き込まれた。
「グハっ!ぐっ……が……」
身を仰け反らせ、喘ぎ声を吐く火曜日。
涙を湛えた瞳で黄金天女を睨みつける。
「うっ…い、痛いなぁ、お姉さん。でも痛みだけ。私を倒す事は出来ないよ。」
ヘイジツーシスターズを打ち砕く聖なる光「ホリデー」に包まれた黄金天女の拳。
その光は水盤にカラカラのスポンジを浸したように勢い良く火曜日の腹に吸い込まれていく。
だが火曜日の身体には何の変化もない。
「うふっ、お姉さんのホリデーたくさんもらっちゃうよ。その後でたっぷりのロウドウーでいたぶってあげる。」
チューズデートランスデューサーの前に黄金天女の奥義も歯が立たなかったのか?

「……それは無理よ。」
「何を言って…!?グッ、アアアアァァアアア!?」
突如悲鳴を上げる火曜日。
彼女の左脇腹から焼け付く痛みが身体全体に響いたのだ。
痛みの発生箇所に目を向けた彼女、その瞳に変色して煙を発する衣が映った。
左脇腹にはトランスデューサーがある。だが、何が起こったかわからない火曜日は痛みと戸惑いで視線を彷徨わせる。
「想定以上のモノを流し込めばどんな機関も壊れる、それは自明の理ね。」
静かな声が当たりに焦げ臭さが漂う空間に響く。
「わたくしのクリスタルから生み出されるホリデーの量は蓮弓天女の中でもトップクラス。それを一気に
あなたの身体に注入すれば。」
ホリデーを変換しきれなくなったトランスデューサーは過熱し膨張していく。それでも止まらないホリデーの流れ。
限界まで膨れ上がったトランスデューサーは……
「アヒッ!ガッ…ギャャヤヤヤアアアアァァァァッ!」
悲鳴と共に破裂音が響き渡る。
飛び散る肉片、火曜日と黄金天女の姿を血煙が隠す。

 しばらくして赤い霧が晴れたそこには左腕を庇いながら床を見下ろす黄金天女。
彼女の視線の先には上半身と下半身が裂かれ、肉塊の海に浸っている火曜日の身体があった。
「……い、いもうと……た、ちに……」
断末魔の表情を貼りつかせた顔、その瞳が黄金天女に向けられると共に力ない声が発せられる。
「おまえの……奥義、を…しらせた……。かならず…いもうと、たちが…おまえ……を…っ……」
瞳の光が消え、力なく床に崩れ落ちる頭。
そのまま火曜日の無惨な亡骸は光の粒となって掻き消えていく。
こうして黄金天女は火曜日を討ち果たしたのだ。

 沈痛な面持ちで血に染まった床を見つめていた黄金天女。
だがその彼女の耳に何かが倒れる音が聞こえ、ハッとそちらに視線を向ける。
視線の先には床に倒れた成人天女の姿があった。
駆け寄って彼女を抱き起こす黄金天女。
その肢体は冷たく、白い肌も徐々に青白さを増していっていた。
火曜日が産み出したホリデーで命を繋ぎとめられていた成人天女。
ホリデーの主である火曜日が息絶えたことで彼女の内部のホリデーも急速に失われているのだ。
「御姉さま、辛かったでしょう。もう楽になりますから。」
瞳から涙を滴らせ、年恰好はさほど違わないが姉と呼び掛けた成人天女の身体を抱き締める。
彼女の顎からこぼれた涙が成人天女の頬を濡らす。すると成人天女の瞳が開かれた。
「…アタシの可愛い妹……泣いちゃ、綺麗な顔が台無しだよ…。」
ゆっくりと上げられた成人天女の指が黄金天女の頬の涙を拭き取る。
その指は氷のように冷たく、彼女の命の灯火が消えようとしていることを黄金天女は感じざるを得なかった。

「こんな無様な姉で…ゴメンね…。」
「そんなことありません!御姉さまは輝きある蓮弓天女の一人です!」
豪奢な金髪を揺らせ、自嘲する成人天女を嗜める黄金天女。
「…あ……ありがとう、みんなに…平穏を…もたらすために、頑張って……アタシの…ぶ、んも……」
「御姉さまっ!」
成人天女は力なく頭を傾けた。こうしてようやく彼女は安らかな世界へと旅立ったのである。

102:黄金天女 前編 5/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:15:30 +kz+zfKC

「くそっ!黄金天女奥義っ、ゴールデンナックル!」
「むだむだぁ!」
悪態をつきながら黄金天女は光り輝く拳を振る。
バシィィンという音と共に拳が叩きつけられたのは、大きな木の幹だった。
妙なことにその幹はうねうねと動いている。
黄金の打撃で全体にヒビを走らせた幹は一瞬の後轟音と共に砕け散った。
しかしその背後に、幾本も身をくねらせる幹が現れる。
「わたしの『サーズデーツリー』は無敵だよ!」
その向こうから嘲るような幼女の声。
「はぁ…はぁっ……くそぉ…」
黄金天女は息を喘がせ汗にまみれた金髪を振る。
彼女は大きな窮地に陥っていた。

 火曜日の後、難なくヘイジツーシスターズ3人目の娘「水曜日」を倒した黄金天女。
彼女が今対しているのはヘイジツーシスターズ4人目の娘「木曜日」だった。
木曜日の能力「サーズデーツリー」は彼女を中心に地に張った根から繰り出される触手のような木々の幹だ。
蓮弓の矢も、そして奥義すらも遮る鉄壁の防壁だった。
「そりゃ!」
「くっ!?」
木々の幹がその身を撓らせ、黄金天女目掛け襲い掛かる。
彼女はその身を軽やかに飛び跳ねさせ、幹の攻撃を避ける。
体積の大きなそれは当たればひとたまりもないだろうが、軌道を読んで避けることはたやすい。
「んー、余裕ぽいね、お姉さん。」
縦横無尽に空間を飛んで幹を避ける黄金天女。
「でも、木には根っこと幹のほかに―枝もあるんだよ。」
その瞬間黄金天女に迫っている一際大きな幹、そのつるりとした表面に無数の突起が生まれ、枝触手となって
彼女に襲い掛かる。
「なっ!?あぁあああああっ!」
驚き、そして悲痛な黄金天女の叫びが響く。
予想だにしない触手の猛攻に彼女は瞬く間に捕らえられてしまった。

 両手両足を枝触手に捕らえられ、黄金天女は身動き出来ずに空中に吊るされている。
「さて、ちゃちゃっとホリデークリスタルを見つけなくちゃ。休みボケした人間にロウドウーを浴びせなくちゃいけないしね。」
目の前に姿を見せた木曜日を睨みつける。
「虚勢を張ってもダメだよ。万が一ってことも有るしまずは攻撃できないようにしないとね。」
彼女がそう言うと黄金天女の左右に、直径1mはある大きな花をつけた枝が近づく。
「これは食虫の特性を持った花、どんな生物もすぐに溶かしちゃうの。これであなたの体を丸呑みにして
ホリデークリスタルごと溶かす事も出来るんだけど、それじゃつまらないしね。」
花は左右から、黄金天女の腕を束縛している枝ごと包み込もうとしている。
次に起こることに恐怖し、目を見開いてその様子を見つめることしか出来ない黄金天女。
「ということで凶器になり得る両腕は没収です。」
「いやぁ…っ!!ぎゃぁぁあああああっ!」
花弁がゆっくりと閉じ、黄金天女の両腕を包む。
その瞬間、業火に晒されたような焼け付く痛みが彼女の全身に走る。
彼女は壮絶な痛みに長い金髪を振り乱し、唾液と悲鳴を吐き散らかす。

(痛ぁぁいいいぃぃっ!う、腕がぁ…ぇ…ぁ!?)
しばらくの後、両腕から響く激痛、それが突如喪失し肩先からの痛みしか感じなくなった黄金天女は
痛みに苦悶する顔にほんの少し戸惑いの表情を見せる。
その表情の変化に目ざとく木曜日が気づいた。
「何かわからないことがあるのかな?じゃあ、優しい木曜日が答えを見せてあげるね。」
花びらが開き、そのまま彼女の身体から離れていく。
「えっ!?…ぅ…ぁっ…うあああああぁぁぁぁっ!?」
黄金天女の口唇が絶望の響きを奏でた。
露わになった彼女の両腕―それはどこにも見当たらなかった。
ただ肩先の赤黒い傷口、喪失を刻むそれが答えを意味していた。

両腕は溶かされたのだ。


103:黄金天女 前編 6/6 ◆/W8AnhtEnE
09/05/07 07:17:19 +kz+zfKC

 今まで何人ものヘイジツシスターズを屠ってきた両腕、それをあっけなく失った黄金天女。
激しい痛みと途方もない喪失感で彼女の精神は壊れかけていた。
「…うぁ……ぇあ……」
「さて、次はどうしようかな?」
笑顔の木曜日に向けて虚ろな瞳を彷徨わせる黄金天女。

 突然、辺りに銃声が響き渡る。
驚いた木曜日の目の前で轟音と共に次々と打ち砕かれていく木々の幹。
彼女はどこから何者が撃ってきているかもわからずに混乱する。
蓮弓天女はもう手中で無力な存在になろうとしているのに―
「グハっ!?」
木曜日は大きな衝撃を感じて倒れてしまう。
胸からの激しい痛み、そして地面を自らの血が流れていくのを感じてただ呆然とする彼女。
その耳に近づく足音が聞こえ、やがて彼女の目に赤いブーツが映る。
ゆっくりと視線を上に向ける木曜日。
そこには見慣れる女が立っていた。

 白色のボディースーツを全身に纏い、その上に胸や腹、肘までの手、そして膝までの脚といった要所を
メタリックレッドの装甲のような金属で覆っている。
その肢体の上に目を移すと首元までのラフな黒髪のショートヘア、活発そうな容貌に麗しさを添える印象を
もたらす切れ長の瞳、その上にオーバルタイプの眼鏡をかけていた。
「お、おまえは?」
震える声で問い掛ける木曜日、彼女の魂はもう肉体から離れようとしている。
だが、この女の正体が気になってたまらなかった。
「僕の名前はユウ、特務機関『RKK(Roudou Kijun Kantokusho)』所属の休日特別執行官さ。」
左手で髪をかき上げながら答える女。その時、木曜日は彼女の右腕に先ほどの銃声の元であろう
ショットガンが握られていることに気づいた。

「何者かわからないけど…必ず妹の金曜日がお前なんか」
「この娘のことですか?」
木曜日の声を遮るもう一つの声。
顔を向けた木曜日に映ったのは傷つき、身動き一つしない金曜日を抱き抱えた女の姿だった。
Uと名乗った女にそっくりの服装、違うのはメタリックブルーを基調としていることだけだ。
容貌も彼女に良く似ている。だが青色の髪をストレートに腰まで伸ばし、ノーフレームの下の目が
やや目尻を垂れた優しげなものであることだけが大きな相違点だった。
「私の名前はキュウ、姉さんと同じくRKK所属の休日特別執行官です。」
「僕たち2人合わせて休日特別執行官『UQシスターズ』、お前らを倒し休日をもたらす正義の戦士さ!」
「くそぉ…覚えとけよ…必ず、月曜日姉ちゃんが……」
悪態を吐きながら掻き消えていく木曜日の身体、同時に金曜日もキュウの手から消え失せる。


こうして3人の戦士の活躍の末、長きに渡る安息が作者にもたらされることになったのである。


104:名無しさん@ピンキー
09/05/07 14:03:53 XrKv6qAL
いよっ、待ってました

105:名無しさん@ピンキー
09/05/08 16:08:49 Zj5p2JaL
URLリンク(www.youtube.com)
↑KYですまないが、この詳細求ム。↑

106:名無しさん@ピンキー
09/05/09 00:44:16 kuGEPyXw
いつも乙です!
このスレに合った内容で笑える作品を書くって、神の領域間違い無しな気がしますw

107:名無しさん@ピンキー
09/05/09 02:17:20 zDRiJlGn
作者にもたらされたのかwwwwwww

108:名無しさん@ピンキー
09/05/09 08:11:30 2SZmAEwr
GJ!
明日まで天国♪黄金天女ありがとう!

109:名無しさん@ピンキー
09/05/09 16:13:16 qOrlA1XT
GJ

110:名無しさん@ピンキー
09/05/10 19:14:48 RsDkM+/E
「サービス残業、終電で帰宅、酷いときは会社にお泊まり」←ワロタw
GJと言わざるを得ない。

111:名無しさん@ピンキー
09/05/11 00:25:22 bELI4ASI
>>103  GJ!

>長きに渡る安息が作者にもたらされることになったのである
・・・え、作者「に」?w
ってか、前編? まだまだ安息もたらされてないじゃん!www

112: ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:34:39 rv9cBF84
労働者の多くの方は、ゴールデンウィークでたるんでしまった身体を平日に鞭打たれている
今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
前作を御読みくださった方、レスを下さった方々ありがとうございます。
では、今から7レスに渡って「黄金天女 後編」を投下させていただきます。

113:黄金天女 後編 1/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:35:22 rv9cBF84

「あっ……うぅっ……」
日曜日の夜、闇に包まれた部屋の中で静けさを乱すようにかすかな呻き声が聞こえていた。
声の主は壁際に置かれた寝台に横たわっている女だ。
彼女は堅く閉じられた瞼、眉をぎゅっとよせ苦悶に耐えるような表情をしている。
布団をはだけさせ裸体を晒している彼女、その左の腕は肩から断ち切られていた。
 彼女の名前は黄金天女、木曜日との戦いで深手を負った彼女はこの部屋―特務機関RKKが
所有する空きビルの一室―に匿われていた。
ヘイジツーシスターズ連戦でホリデーのほとんどを消費した彼女、ホリデークリスタルから
生み出されるホリデーを数日分使い、ようやく断ち切られた右腕を再生させることが出来た。
しかし、まだ左腕をはじめとして身体の多くを損なったままの彼女は戦士ではなく数多の傷の
苦しみに悶える女でしかなかった。

 部屋のもう一つの人影が現れる。
そっと寝台に向け歩みを進める人影は女だ。
青い髪を腰まで伸ばし、メタリックブルーのスーツに身を包んだ女。
ノーフレームの眼鏡越しに気遣わしげな視線を横たわる黄金天女に向ける。
女の名はキュウ、魔力ロウドウーの適正な管理と聖なる力ホリデーの保護を図る特務機関
「RKK(Roudou Kijun Kantokusho)」に属する休日特別執行官だった。
 容貌は真面目な学生、オフィスレディという清廉な印象を放っていたが、身に纏う金属から出来た衣
そして左腰に嵌め付けている青色の無骨な拳銃が目を引く。
拳銃の名はホリデーハンドガン、聖なる力ホリデーから精製された弾丸を放つ対ヘイジツーシスターズ用の
特殊武器である。既にその弾丸はシスターズの一人、金曜日を撃ち抜いていた。
 寝台の傍らに立ったキュウは、布団を黄金天女の身体の上に掛け直してあげた。
その時黄金天女の瞼が開き、驚きの表情を見せるキュウ。
「…き、きょうは…何曜日?」
「……土曜日です、黄金天女様。もし何かあっても姉さんと私がお守りしますからゆっくりと休んでください。」
一瞬返答を言いよどむキュウ、しかしすぐに冷静な声を出す。
それを聞いた黄金天女は安心するように再び瞼を閉じた。

 部屋から出て静かに扉を閉じるキュウ。
「黄金天女さまの様子はどうだった?」
彼女に横の壁に背をつけて立っている女が問いかける。
「うん、とても戦える状態じゃないわ。姉さん。」
彼女と色違いなだけのメタリックレッドの鎧に身を包み、ショートカットの黒髪に強気そうな目鼻立ちをした
その女こそもう一人の休日特別執行官、名をユウと言った。
ユウとキュウ、彼女達はRKKによって製造された休日獲得用人造人間である。
同じラインで製造されたため便宜上姉妹としての意識を植え付けられていた。
そして、素晴らしい実力を持つ休日特別執行官のコンビに与えられるコードネーム「UQシスターズ」を
与えられた選ばれし戦士でもあった。

「先ほどセンサーに反応があったよ。」
オーバルタイプの眼鏡を光らせながら言葉を発するユウ、それを耳にしたキュウの顔がこわばる。
「月曜日が出現したの?」
「そう、濃密なロウドウーの発生源を感知した。」
ユウは淡々と言葉を紡ぐ。だが妹の表情に目をやると僅かに顔を綻ばせる。
「怖いのかい、キュウ?」
「……ええ、姉さんは怖くないの?」
「そりゃあ怖いさ、でも黄金天女さまを守れるのは僕らしかいない。黄金天女さまを失ったら長きに渡って
人々はロウドウーに苦しめられる、そうあの未来予想装置KRD(karenda-)が予測しているじゃないか。」
RKK本部にある特別な装置の名を口にするユウ。
彼女は凛とした表情になってしまったことに気づくと、あわてて顔を緩ませ冗談を発する。
「ふふ、ピンチになったら姉ちゃんが守ってあげるからな、僕の妹。」
「ね、姉さんこそ足手まといにならないでくださいよね!」
姉の気遣いを感じ、調子を合わせるキュウ。

「フフ、さあ行こう、すべてはUQのために!」
「クスッ、……はい、すべてはUQのために!」
笑顔を取り戻したところでUQシスターズのモットーを声を合わせ口にする姉妹、そして彼女たちは戦いの場へ向かった。


114:黄金天女 後編 2/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:36:07 rv9cBF84

「お姉さんたち、蓮弓天女じゃないね?」
センサーが感知した敵の出現場所は大きな公園の広場、そこに到着したUQシスターズに
先着者から声が投げかけられる。
立ち止まり、武器を構える姉妹。
キュウはホリデーハンドガンを手にし、ユウは背負っていた真紅の長銃―火曜日を撃ち果たした武器
その名もホリデーショットガン―を構える。
「僕たちは特務機関RKK所属、休日特別執行官UQシスターズだ!」
「人々の安寧を破る悪の姉妹を倒す正義の姉妹、それが私たちです!」
姉に続いてキュウも名乗る。
「アハッ、天女の紛い物か。残念、せっかく黄金天女をいたぶれると思ったのに。」
落胆した声を発しながら姿を現した先着者は少女だった。
腰まで伸びた長い黒髪、同色の黒いゴスロリドレス。まるで人形のような整った美貌を持っている。
少女の名は「月曜日」、ロウドウーを用いる悪の五姉妹「ヘイジツーシスターズ」の長女だった。

「そんなことはさせない!黄金天女さまは僕たちが守ってみせる!」
「あら、あなた天女の居場所を知っているのかしら?」
「ね、姉さん!?」
思わずユウの口から出た言葉の揚げ足を取る月曜日。
「っ!?い、いや…しら、知らないよ……ただ、言葉のあやで。」
彼女は顔を蒼白にしながらしどろもどろに答えるユウを見て可笑しげな笑みを浮かべる。
「まぁいいわ、後で身体に聞いてあげる。天女って隠れてしまっていたらホリデーを感知して
探さなくちゃいけないから面倒なのよね。」
「余裕有り過ぎっ!キュウ、やっちゃうよ!」
「了解、姉さん!」
銃を月曜日に向けるUQシスターズ。
その口が火を吹いた。

 UQシスターズは瞬く間に月曜日を蜂の巣に出来ると思っていた。しかし
「ああっ……」
「う、嘘だよね……」
絶望的な声を漏らすユウとキュウ。
月曜日に向けて放たれる無数の銃弾、だがその全てが彼女の身体をすり抜けて背後に飛び去っていく。
「こ、これも特殊能力なのか?」
目の前の光景が信じられず、蒼白な顔で呟くユウ。
「特殊能力!?勘違いしていない?これはただ単に高速で移動して避けているだけ、立って銃弾を受けているように
見えるのはただの残像よ。そんなことも気づかないのかしら?」
嘲るようにユウに答える月曜日。
「ご希望なら私の特殊能力を見せてあげる、マンデーハンド!」
月曜日の声と共に、上空に彼女の身体から禍々しいロウドウーが立ち上る。
そのロウドウーが雲のように集まり、やがて巨大な右手の形を取り始めた。
指の長さが人の脚ほどもある巨大な右手、手首から先のただの手が空中に浮いている。

「マンデーハンドは私から逃れようとする者を捕らえる魔法の手、これが私の特殊能力の一つよ。」
「危ないっ!キュウ!」
目の前の光景が信じられず呆然と立ち尽くすキュウの肢体をマンデーハンドが握ろうとした。
その瞬間、横から勢い良く飛んだユウが彼女の身体を弾いて魔手から救う。
「あぐっ!」
「姉さん!」
妹を救った代償に自らの身体がマンデーハンドに捕われてしまったユウ。
握られたまま高々と空中に持ち上げられる。
彼女は脚からお腹までを握られており、胸から上そして両腕は自由が利くがホリデーショットガンを
取り落としてしまっていたため抗う術はなかった。
「あら、あなたには妹が苦しむさまを見てもらいたかったのに。」
月曜日は驚いたように言葉を発する。


115:黄金天女 後編 3/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:36:52 rv9cBF84

「思い通りにいかなくて、残念ね。っ!?ぎぃ、あぎぎぎいいぃぃぃぃぃいいっっ!」
捕われの身になったとはいえ、余裕を感じさせるシニカルな笑みを浮かべていたユウ。
だが突如劈くような悲鳴を上げる。
「ね、姉さん!」
キュウの瞳に映ったのは目を見開き、髪を振り乱す姉の姿。
マンデーハンドが力を込めて彼女の身体を握り締めたのだ。
「マンデーハンドの握力はギュウギュウの通勤電車で味わう圧力の350倍あるんだよ。
どう、味わってみた感想は?」
「ぎいいぃぃぃいいいっ!あががあぁぁぁああああっ!」
ユウの装甲衣装に瞬く間にヒビを入れ、スラリとした肢体の全身の骨を砕かんとする魔手。
彼女は身体を襲う激痛にただ悲鳴を上げることしかできなかった。

「姉さん、くそっ!」
キュウがホリデーハンドガンをマンデーハンドに向けて放つが魔手はビクともしない。
「いぎぎぎいいぃぃぃいいいっっ!」
頭を勢い良く振り乱していたためユウの眼鏡は外れ飛び、限界まで見開かれた瞳、満々と湛えられた
涙が頬を流れ落ちる様子が露わになっていた。
「さあ、黄金天女の居場所を教えなさい。そうしたら一思いに殺してあげる。」
僅かに魔手の締め付けを緩め、ユウに尋ねる月曜日。
「あがぁっ……お、おしえないよ。こんなのへっちゃら、ぐっ!あごごごおおおぉぉぉおおっ!」
掠れた声で拒絶の意思を示したユウ、その代償は更に強く握り締められることだった。

「あがああぁぁぁあああっ!」
自由が利く両腕も全身の痛みで全く動かせず、ユウは泣き叫ぶことしか出来ない。
一際締め付けを魔手が強くしたように感じた次の瞬間、両脇腹、両脚の何箇所から同時に乾いた音が
彼女の頭に響く。そして
「ギィッ!ギヤヤャァァアアッッッッ!」
骨を砕かれた痛みに脳髄を焼かれるユウ。
すると一際甲高い悲鳴を上げた彼女の肢体を魔手は手放した。
落下する肢体。
慌てて駆け寄ったキュウが間一髪、姉の身体を抱き止める。
「アギギギィィィィイッッッッ!」
地面に落ちることよりははるかに少ない衝撃とはいえ再度、悲鳴を上げるユウ。
「姉さんっ!しっかりして!」
キュウは涙を零しながら傷ついた姉の身体を優しく抱く。
目を白目にし、意識を失ったユウの姿は無惨なものだった。

「美しい姉妹愛ね。」
冷ややかな声がキュウの耳に届く。
その声の主、月曜日を彼女は姉をかばうようにして睨み付ける。
「さて、次はあなたの身体に聞いてみようかしら?マンデーハンド!」
そう月曜日言った瞬間、もう一つ、左手の形をした魔手が彼女の上空に出現する。
「あぁ……ひぃっ!」
自分に近づく2つの魔手を隠しきれない恐怖を含んだ眼差しで見つめるキュウ。
月曜日に抗う術は何もない、傷ついた姉と一緒であったら逃げることもままならない。
もちろん姉を置いていく事など出来ない。
彼女はただ姉の身体を抱きながら、自分に降りかかる運命を待つことしか出来なかった。


116:黄金天女 後編 4/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:38:21 rv9cBF84

「い、いやぁ!痛っ!」
魔手に両腕を捕まれ、座り込んでいた身体を持ち上げられるキュウ。
そのまま姉と引き離され空中に吊るされる。
「わ、私も何をされても、姉さんと同じく決して屈しない!」
キュウは決意の叫びを上げる。立派な言葉だが口調の震えは隠しきれなかった。
「そう言うと思った。クスッ、いい事思いついたわ、まずはあなたに悲鳴をあげてもらいましょうかしら。」
宙に浮いたキュウと地に伏せたままのユウ。姉妹に目をやると顔に笑みを浮かべた月曜日。
彼女の思考に従い、マンデーハンドはキュウの両腕を雑巾でも絞るようにねじり上げる。
「アガガガガァァァァアアッッッッ!」
キュウの頭に両腕を断ち切られるかのような激痛が走った。
 痛みにショートしかける神経が彼女の身体のあちこちで弛緩と緊張を繰り返させる。
そして膀胱と括約筋にも影響が及び、陰部から小水が漏れ出す。
股間の部分は青い装甲が覆っているため、彼女の肌の上を流れ落ちる尿は太腿のボディースーツから染み出していく。
滴となって落ちていく尿、それはちょうどユウの顔の上に落ちた。

意識を失っているユウ、だが顔に当たる水滴、そして遠くから聞こえる叫び声に呼び起こされる。
「アギェェエエッ!ェ、ェザン、ダズゲッ…ギャアアアァァッッッ!」
耳に入ったのは何かに救いを求めている濁った叫び声。
 まだ霞がかかったままの彼女の瞳に、頭上で繰り広げられる地獄絵図が映し出される。
捕われの女の四肢のどれかを気まぐれに掴む2つのマンデーハンド、その度に引き伸ばされ、ねじられ
彼女の手足は破壊されていく。
見覚えのある女の姿、聞き覚えのある女の声。
「アギィッ!ヤメデェ…ネエザン、タスケテェ…アギャアアァァァッッ!」
その言葉を聞いた瞬間、彼女の意識が覚醒する。
「えっ…キュウ!やめろ、キュウに何てことをしてるんだぁ!」
「あら、お目覚めね。」
妹が絶叫する姿を目にし取り乱すユウ。
そんな彼女に語り掛ける月曜日。
「さて、黄金天女の居場所を教えてくれたらあなたの妹は苦しませずに殺してあげるわ。どうする?」

「えっ、あ?」
思いも寄らぬ提案に呆然とするユウ。
月曜日は妹と黄金天女、彼女が守るべき2つの存在を天秤にかけてきたのだ。
どちらにしろ月曜日に敵うはずはない。どうせ皆殺されてしまうのだ。
そう気力を失い、絶望に捕われた彼女は少しでも楽に皆が死ぬ道を取ろうとした。
「……黄金天女さまは―」
「っ、ねえさん…だめっ!」
その時、制止の叫びが響く。
血の気を失った顔をしたキュウが声を上げたのだ。
驚いて視線を向ける彼女の姉にたいしてキュウは続ける。
「わ、わたしなら、大丈夫。だから…姉さんも正義を貫いて…かっこいい姉さんで、いて欲しいの。」
弱々しくも美しい笑顔を見せるキュウ。

「しらけちゃった、美しすぎる姉妹愛ね。じゃ、御望みどおりにトコトン苦しめてあげる。」
UQシスターズに冷や水を浴びせるような月曜日の声。
マンデーハンドの指がキュウの左手を摘まみ―
「いぎああああぁぁぁっ!」
茹でた豆を押し潰すように、無造作に彼女の五指から手首までを破壊した。


117:黄金天女 後編 5/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:39:57 rv9cBF84

「キュウっ!」
「ねぇさん…わ、ギッ…わたしは、耐えてみせる……」
涙を流しながら妹に呼びかけるユウ。だか彼女の妹は静かに首を振って答える。
その彼女の今度は右手を―
「あっ、ぎおおおおぉぉぉぉっ!」
マンデーハンドが押し潰した。
髪を振り乱しながら叫ぶキュウ。
「まけないっ!アグッ、例え四肢をもぎ取られようと私は屈しないっ!」
キュウは悲鳴を出来るだけ抑えるように怒鳴り声で壮絶な決意を叫んだ。

「あなた、なかなか壊しがいがあるわね!でも蓮弓天女じゃないから再生の力も無いし
不死でもないんでしょう?それが残念よね。」
 月曜日が言ったようにUQシスターズは人造人間とはいえ、類まれな戦闘能力とある程度強化された
肉体を持っているだけでホリデークリスタルの加護を受けた蓮弓天女のように不死ではないのだ。
そのため月曜日も幾らかセーブした暴虐を加えなければいけなかった。
「四肢切断なんかしたら死んじゃうかもしれないからダメよね。あなたが苦しむ様を見て、お姉さんが
屈服してくれないと困るし。」
ニンマリとした笑みを浮かべで月曜日はキュウに右腕を向ける。
「だから、取っておきの特殊能力をもう一つ披露してあげる。マンデーノイズ!」

 月曜日が叫んだ瞬間、彼女の手首、腕とドレスの隙間から細い触手2本が飛び出た。
赤褐色のヌメヌメとした表皮を持つそれは、空中でマンデーハンドに捕われたキュウを目掛けて伸びていく。
顔の側まで伸びると、するりと触手は彼女の耳に侵入する。
「あぉっ!な、なに!?」
耳の中のまさぐる触手に思わず艶やかな喘ぎを口にしてしまうキュウ。
「ひゅぃ、耳の中が変になっちゃう……お、音?ギイイイイエエエエエェェッッッ!」
戸惑いの声を続けるキュウ、だが突如その声が苦悶の絶叫に変わる。
「き、キュウ!?どうしたの!?」
「アギャヤヤヤャャァァァァァッッッッッ!!」
姉の問いにも答えられず、目を白目にし、口から叫びと泡を吹き出して苦悶を露わにするキュウ。
彼女の耳の中では触手があげている大音量の特有の泣き声が響いている。
その泣き声こそ月曜日第2の特殊能力「マンデーノイズ」だった。

「どう、マンデーノイズの聞き心地は?このノイズは人の脳細胞に蓄えられたホリデーを苦痛と共に破壊して
ロウドウーに変換してしまうの。今、あなたには普通の人に聞かせる270倍の音量で聞かせてあげてるよ。」
恐るべきマンデーノイズ。通常は「サザエさんのエンディングテーマ」、「笑点のテーマ」などで偽装されて
人々の耳を侵している。
「ギャヤヤァァァァガガガァァアアアアアァァァ!」
手脚を壊れた操り人形のようにバラバラに振り動かしただ絶叫するキュウ。
「さぁ、早く黄金天女の居場所を教えないと妹さんの脳味噌、グチャグチャになっちゃうよ。」
「あぁ……うぁ……」
ユウは目の前の絶望的な光景に涙を零す。
「イギャヤヤァァッ!ユルジデェェェ!ダ、タズゲデェェェェッ!オネガ、エッ、ギギヤアァァァッッッ!」
悪に屈しない決意を持ったキュウ、だがその決意は心ごとマンデーノイズに打ち砕かれた。
壮絶な責めに彼女は耐えられず、無様に憎むべき敵に許しを請う。

「やめてっ!教えます、教えるから!もうキュウを苦しめないで!」
ユウの悲痛な叫びが響く。
彼女も繰り広げられる光景にもう耐えられなかったのだ。
その言葉に応じ、キュウの耳から引き抜かれる触手。
「ガァッ……ァ……ゥ…」
苦悶の形相から、生気を失った表情を浮かべるキュウ。
「じゃあ、黄金天女の居場所を教えて?教えてくれたらご褒美に妹は楽に殺してあげるわ。」
「は……はい…黄金天女さまは―」
震える声で黄金天女の居場所を告げるユウ。

こうして正義の姉妹、UQシスターズは悪に屈したのだった。


118:黄金天女 後編 6/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:40:41 rv9cBF84

「うぅ……あっ」
暗い部屋の中、まどろみを続けていた黄金天女は目を覚ました。
失ったホリデー、傷ついた身体は幾らか回復したがまだ戦えるものではなかった。
「っ!?」
その時、彼女は部屋の扉が静かに開かれたことに気づく。
開け放たれた扉の向こうも暗いが、闇の中に人影が立っているのが見て取れた。
人影を自分を木曜日の窮地から救い保護してくれた姉妹、UQシスターズのどちらかかと思った
黄金天女は一番気にしていることを問いかける。
「今日は…何曜日なの?」
 身体を回復させるため長く睡眠をとっていた彼女は日付の感覚があやふやになっていた。
だが、今日が仮に日曜日なら襲い来る月曜日に備えて戦いの準備をしなければならない。
自分の今の状態では勝利することは非常に厳しいだろうが、蓮弓天女の定めに従い、戦いから逃れることは
考えもしなかった。

「あぐっ!えっ!?」
答えの代わりに何かボールのような物が人影から投げられ、黄金天女の胸に当たる。
驚き、反射的にそれを手で抱き止めた彼女。

「今日は何曜日かって?月曜日だよぉ!」
突如、電灯がつけられ光に照らし出される部屋。
声の主は可愛らしい少女、だが黄金天女はそれがヘイジツシスターズの長女だと悟った。
「黄金…天女さま……申しわけ…あ、ありません……」
彼女の右腕で髪を掴まれ、引き摺られている女。
手足をあらぬ方向に折り曲げられた彼女は、UQシスターズの姉ユウだった。
「そんな……いっ!?いやああぁぁぁああっ!」
もう一人のキュウは?そんな疑問を持った黄金天女、ふと視線を先ほど月曜日から投げつけられたモノに
向けた彼女は悲鳴を上げる。
抱き抱えたモノの正体、それはキュウの生首だった。

「このおおおぉぉぉおおっ!」
自分が眠っている内に無惨に散った姉妹。
自らの不甲斐無さ、そして月曜日への憎しみで黄金天女の心が滾る。
即座に戦士としての表情を取り戻し、右腕に力を込め月曜日に飛び掛る。
「……だめ…逃げて…」
力なく呟くユウ。
「黄金天女奥義、ゴールデン―」
黄金天女の右腕は光り輝き、月曜日に繰り出されようとする。だが
「マンデーハンド!」
「ナッ、アグウウゥゥッッッッ!」
突如空中に出現した黒い右手に叩き飛ばされる黄金天女。
壁をぶち破り、さらに隣の部屋の壁に叩きつけられる。
「グゥゥゥッ…アグッッ!」
頭を強く打ったため朦朧とした意識、そして全身から響く痛みで黄金天女は立ち上がることすら出来ない。


119:黄金天女 後編 7/7 ◆/W8AnhtEnE
09/05/14 19:41:30 rv9cBF84

「さて、ホリデークリスタルはどこにあるの?」
「お…おしえない、グウゥゥゥッッッ!」
黄金天女の身体をマンデーハンドで掴み上げ、問い掛ける月曜日。
意に反した答えをした彼女を握り締める。
「グアアァァァァッッッ!」
「ま、いいわ。答えないならクリスタルごとあなたを握りつぶしてあげる。」
無造作に告げる月曜日。
そのマンデーハンドの指の隙間からはとめどなく黄金天女の血が流れ落ちていく。
やがてボロボロと赤褐色の肉片も共に落ち始める。

「アギギギギィィィィッッッ!」
自らの肢体が潰されていく痛みに絶叫する黄金天女。
 胸の膨らみの谷間に隠されている彼女の力の源、ホリデークリスタル。そのクリスタルも胸骨や肋骨ごと
押し潰されようとしていた。
パキィッ!
乾いた音が黄金天女の身体の中で響く。その瞬間、彼女は自らの力の喪失を悟った。
ホリデークリスタルがとてつもない圧力に負け、砕かれたのだ。
もはや耳も聞こえず、視界も暗さを増していく。

(ああ、ごめんなさい……UQシスターズの力を借りても……ここまでが限界…で……す……)
霞む視界で彼女は、月曜日自らの腕で首を握りつぶされるユウの姿を捉える。
それが彼女の瞳が映した最後の光景だった。

こうして3人の戦士は破れ、作者にとっての黄金の日々は終わりを告げたのである。


120:名無しさん@ピンキー
09/05/14 20:55:46 yYyYSfoG
GJ!
悲しいリョナだ・・・
何か奇跡が起こって今度は月曜日が苦しみぬく姿を見たい

121:名無しさん@ピンキー
09/05/14 23:31:14 +9QDaoLQ
GJ!
悲鳴が良いなぁ。
通勤電車の350倍の圧力ワロス。
そりゃキツイわw

122:名無しさん@ピンキー
09/05/15 00:44:48 ke9MY9Fu
なんということだ
作者の安息が早くも破られてしまったwww

123:名無しさん@ピンキー
09/05/17 11:16:24 P1VC3G5U
キテター!いつもごちそうさまです。GJ!

124:名無しさん@ピンキー
09/05/19 23:58:41 NTrYnb0C
なるたるののり夫解体もいいが、鶴丸が助からない線量被曝して、
ちょっとずつ衰弱しながら死んでいくのも萌える。
漏れにとってなるたるのぶた喰い、ベルセルクの拷問官、殺し屋1の垣原組長はまさに神
これを三大神という。

125:名無しさん@ピンキー
09/05/20 12:41:21 AhaXgHb+
それ対象が全部男じゃね? 拷問されれば男でもいいのか

126:名無しさん@ピンキー
09/05/20 21:14:33 PaYqHLDt
いや、三大神のプレイは画期的に凄すぎる
性差関係なし

127:名無しさん@ピンキー
09/05/22 23:22:02 ZJLUg9BU
三大神の一柱、垣原組長の殺し屋1は、リアル工房のとき連載読んでて衝撃を受けた。
チンポ切るのマジですげえwww
あれに影響されて以来目覚めてグロSS書くようになったのかも知れない。
グリフィスの拷問も、初めて読んだ時はショックで、あの変態獄長(二之柱)に
一年間何されてたか知って、マジでかなり嫌な気分になったもんだが、
次第に時間がたつうち味わいが出てきて想起するたび高揚感を感じるように。
三之柱ぶた喰いの解体は気分が悪かったが、鶴丸の被曝死の方が前述のようにクセになった。

128:名無しさん@ピンキー
09/05/25 23:34:12 1Pi6pbRD
基地外マンガといえばシグルイもいいが、こっちは代表的な神がいないで、SMしてる


129:1/2
09/05/26 07:05:26 /nPN6iPz
別スレに投下したネタですが、こちらの方が相応しいみたいなので投下させてください。


頭にサッカーボールキックをしたらぎゃーぎゃーうるさかった騒音がピタッと止んだ。
私は鼻血を出して首が変な方向に曲がって痙攣している女を見下ろしながら、
「あら、この子死んじゃうかしら?」
と軽く言ってみた。
すると周りから、『ひいぃ』とか『いゃあ』とか啜り泣く声とかが聞こえて来て、また私をイライラさせる。
そこかしこに拘束して転がしてある女どもは、私と同じ女子校の自称優等生を名乗るグループの連中だ。
何の関係も無いと思って興味すら持った事の無いこいつら。
だけど私の考えが甘かった。
同じクラスの子が自殺した。
原因はいじめだった。
それだけなら特にこんな事はしなかった。
いじめで自殺なんて弱い連中同士の自然淘汰みたいなもの。
死んだ子とも何回話したか、柩の中の安らかな顔を見てもピンと来ない、そんな程度の関係。
私がリスクを背負う程の事も無かった。
葬儀の帰りにこいつらを見かけなければ。
『2ヶ月かー。割としぶとかったね』
こいつらは馬鹿だ。本当に度し難い大馬鹿だ。
よりにもよって私に聞かれてしまったのだから。
私はまだ痙攣している女の頭を掴んで持ち上げると、
「温かいうちに処理しましょう。今日のあなたたちの食事はこの女のフルコースよ」
ことさら何でも無いように告げてやった。
すると、
「あ、貴女、わ、わた、私たちに何の恨みがあって――」
「恨み? 何で私があなたたちを恨むの。そんな価値が貴女たちにあるとでも?」
「え?」
私は馬鹿面を晒す馬鹿女の側にしゃがむと覗き込む。
「私がしてるのはただの害虫駆除。貴女たちが呼吸すると空気が汚れる気がするし―」
髪を掴んでぐいと持ち上げた。
「声が耳障りなの」
「な、何を言って……」
「無理に理解しなくてもいいわ。私も期待していないし」

130:2/2
09/05/26 07:09:23 /nPN6iPz
私はア然としている女の相手に飽きたところである余興を思い付いた。
三人、下を脱がせて裸にしてから膝の辺りで固定して足を閉じられないようにした。
それだけでうるさく泣くので、あやしてやった。
三人とも綺麗な処女。
男を知らないその体は、私の手で簡単に淫に溺れた。
だらし無くほうける彼女たちを立たせると、
「あそこにバケツがあるでしょ。中には水が入っているわ」
それだけでは何を言われたのか解らなかったみたい。
ま、本題にも入ってないし当然か。
「あなたたちのあそこに花火をつけてあげるから頑張って消してちょうだい」
「ひいっ!」
「いやっ」
「た、助けてぇ」
個性のかけらも無い台詞にはうんざりするわ。
1番近くにいた子の鳩尾辺りを爪先で蹴ると、その子は声も無く顔面から床に崩れ落ちた。
徐々に床の上に広がり始めた血と嘔吐物の水溜まり。
「うるさいのは嫌いなの」
その一言は必要なかったか。もう静かになってる。
私は残りの二人のアソコに処女膜を傷付けない様に慎重に袋で包んだ花火を押し込む。
導火線を垂らして準備を終えると、
「じゃ、頑張ってね。期待してるから」
と言って導火線に火を点けた。
がに股で必死に走る彼女たち。
頑張れば何とか間に合いそうな感じね―あら? 二人縺れて転んだわ。
必死に立ち上がろうと、もぞもぞとみっともない。
ほらほら早く起き上がらないと―。
『ボン。ボボボボン』
あー、間に合わなかったわ。
折角の処女が台なしね。
それにしても、もっと面白いかと思ったけどつまらない花火だったわね。
私は股間から白煙をあげて朱く濡らした彼女たちをさっきの馬鹿二人と重ねて台車に乗せると、
「じゃ、食事の準備をしてくるからそれまでは自由時間よ」
そう言って台車を押して外に出た。
台車の上で虫の息の女たち。
これだけ大量の食材をさばくのは久しぶりだ。
「調味料は足りるかしら?」
私は自然と笑みが零れて仕方なかった。



以上です。
外道はたっぷり虐めないとねぇ。

131:名無しさん@ピンキー
09/05/26 08:41:35 Fl9GDu0h
イイ!すっごくイイ!!
そう、鬼畜には鬼畜らしく対応してあげないと。
もうね、ぐちゃぐちゃに破壊してやっていいw

で、別スレって・・・見落としてるスレがあるっぽいorz

132:名無しさん@ピンキー
09/05/26 09:06:18 /nPN6iPz
>>131
下手糞スレに投下してスレチと言われたのです。

133:名無しさん@ピンキー
09/05/26 09:22:44 Fl9GDu0h
●【欲望】下手糞なエロパロを書くスレ3【垂流し】・・・これ?
興味のないスレで安心したw
雰囲気的にもしかして、やられ系にも投下してる?

134:名無しさん@ピンキー
09/05/26 11:14:33 /nPN6iPz
>>133
そのスレで合ってます。
馬鹿なのも含めて3つくらい同様なネタを投下しました。
ここ最近SS書き始めたばかりで鬼畜系は初めて書きましたが、前から鬼畜系は好きで、もっぱら読んでは「この外道どもに『殺してください』って言わせてやりてぇ…、フヘヘヘ」と思ったりなんかして。
ま、自分語りはスレ汚しなのでこの辺で。
次は作品もっておじゃまします。
お騒がせ、お目汚し大変失礼しました。
でわ。

135:名無しさん@ピンキー
09/05/29 23:14:51 0eAcKWcB
ファイアーエムブレムのキャラクターで虐待したいキャラは誰?

136:名無しさん@ピンキー
09/05/29 23:57:36 8dfYDNh8
>>135
野郎なんでスレ違い承知だが
カシム(泣き落とし詐欺男)とマチス(バカ兄貴)を
1度といわず2度3度は●●たいと思った事があるのは、自分だけではないだろう。 なぁ、同士よ。w
まったく・・・1年かそこらで寝返り(?)やがって・・・www

137:名無しさん@ピンキー
09/05/30 00:28:20 Av0y7aK6
流れを読まずにちと投下させてもらいますよ。
先日、DVDで糞鬼畜な軍人が出てたんで、鬼畜軍人(女)を成敗します。
ほんのちょっとスカありますので気をつけて下さい。
NGワードは「軍人」で。
では投下します。

138:軍人 1/2
09/05/30 00:32:29 Av0y7aK6
私はとある館に住む魔法使い。
今日は、暇つぶしに馬鹿を一匹掠って来た。
椅子に拘束されたままこちらを睨みつけているこいつ。
年は19。栗色の長髪を束ねて後に垂らし、凛々しい眉ときつい釣り目が特徴の女だ。
肉付きの良い体を軍服に包んだこいつは、見た目の愛らしさとは裏腹に生粋のサディストで、しかも自分は選ばれた人間だと勘違いしているイカレタやつだ。
親のコネで配属された部署で、その甚だしい勘違いと、生来の悪癖を遺憾無く発揮してどれほど多くの無実の人間を殺したのかを私は知っている。
「おい貴様っ! 私を誰だと思ってるっ!? 私は栄えある○△軍高級士ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
さるぐつわを外してやった途端ぴーぴー雑音を発して私の耳を汚した罰に、右の耳を掴んで引き下げてやった。
半ばまで千切れた耳をぶらぶらさせてのたうちまわる姿は少し笑いを誘ったが、
「些かうるさいな。左耳もやるか?」
効果は覿面、騒音がぴたりと止んだ。
「しかし、軍人とは言え所詮年端もいかない小娘ではこんなものか?」
「わ、私を愚弄するのかっ!? 私を愚弄すると言う事は、我が国と我が一ぞおわはは……!?」
「学習能力が無いのかな?」
私は彼女の舌を口の中から引きずりだすと指先で弾力を確かめながら、
「人間、舌が無くても生きられるそうだ」
途端に顔色が紙の様に白くなった。
やはり所詮はこんなものか。
私は詰まらなそうに舌を話すと、ナイフで両手の戒めを解いてやる。
驚いて見つめる女に微笑みかけた私は、手にしたナイフを一線、女が座る椅子の上、女のむちっとした股の間を目掛けて投げ付けた。
『とん』と軽い音がしてナイフが突き立つと女の目が限界まで見開かれる。
そして、これから余興の説明をしようかと思った矢先―。
「ひはぁ……」
女は情けない声とともに気を失ってしまった。
彼女の股間から立つ湯気と臭気、そして床を濡らす様に私は頭痛を覚えた。
「自分を殺したのがこんな情けないやつだったと知ったらさぞ浮かばれなかろうよ」
一気に興ざめした私は余興を省く事にした。
まず全ての戒めを解いてやる。
次に頬を叩いて目を醒まさせた。
「ぅ……ぁ……」
「服を脱げ」
「き、貴さぁぁ……」
女の馬鹿みたいに開いた口からナイフを差し込んで上下の歯を優しくなでてやると素直に裸になった。
胸と股間を隠してがたがた震える女。
「おい、後を向け。上体を倒せ」
素直に従う女だが―。
「自分の尻を開いて見せろ」
「バッ!? 誰がそ―」
怒りをあらわに振り返った女の尻にナイフの柄が生える。
「くひいいいいいい!! 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いっっ!!」
のけ反ったかと思ったらうずくまって騒いでいる馬鹿に大股に近付いて尻に突き立ったナイフを引き抜く。
「はひギイィ―――――――!!」
髪を掴んで宙づりにすると怯えて血走った目をして歯をガチガチと鳴らしていた。
女の尻から滴る血が床にポタポタと血溜まりを作る。
このまま失血を待つのは更に興ざめなので、私は短く呪文を唱えた。
すると私の手にしたナイフが真っ赤に赤熱し、瞬時に刃に着いた血糊を蒸発させる。
私はそのナイフを寸分違わず女の傷口に差し込んだ。
『ジュッ』と音がして血と肉の焦げる臭いが立ち上る。
「ぴゃぎゃお゛ぎがあ゛ろっ!!」
女は髪を掴まれたまま目茶苦茶に暴れたかと思ったら、突然弛緩した。
女の本日二度目の放尿、そして失便。
涙と鼻水とよだれで目茶苦茶、ぶざまに白目を剥き、舌をだらりと垂らした姿は哀愁を誘うものがある。

139:軍人 2/2
09/05/30 00:36:28 Av0y7aK6
私は暫く彼女のぶざまな顔を眺めてから、出血の収まった尻からナイフを抜くと床に転がした。
そして長いチューブの繋がった先端に2つ穴が開いた棒を取り出すと、女の糞まみれの尻穴に一気に差し込んだ。
瞬間「ぐぴぃ!!」と叫んで背中反り返ったが、それきりでまた動かなくなった。
私はそんな女にさるぐつわを噛ませてから特別な椅子―尻から生えたチューブが邪魔にならない鋼鉄製―に固定すると四角いガラスの中に閉じ込めた。
水槽の中の彼女、さてこれから彼女の最高のステージが始まるのだ。
私は手近のバルブをゆっくりとひねる。
すると『シュ』と空気の抜ける様な音と共に床に這うチューブが生き物の様にのたうちまわる。
それは徐々に水槽の中の彼女に到達して―椅子に固定された女の体が暴れ出した。
そして、徐々に女の腹が膨れ出すと、それと反比例するように動きが緩慢になって行き―。
『プシャー!! バシャバシャバシャバシャバシャバシャ……』
まだ色が着いているな。
水槽の床に貯まる汚水に顔面蒼白になる女。
「尻を締めろ。そうしたら漏れない。後、この装置は水圧が限界になると温水
が止まる―」
『プシャー!! バシャバシャバシャバシャバシャバシャ……』
やれやれ2回目か。
「我慢しろ。じゃなきゃお前は自分の漏らした汚水に沈んで死ぬ。ま、せいぜい私が飽きるまで頑張る事だ」
『プシャー!! バシャバシャバシャバシャバシャバシャ……』
3回目。これでは終るのも早そうだな。
私は興味を失った玩具に背を向けると部屋を出て行った。次なる獲物を求めて。


END


以上投下終わりです。
読んでくれた人ありがとう。
でわ。

140:名無しさん@ピンキー
09/05/30 07:05:20 1CVLxy+K
GJ!

141:名無しさん@ピンキー
09/06/01 03:11:21 x9kx5H7E
死ぬ瞬間も書いて欲しかったなぁ。
でもGJ。次も期待してます。

142:名無しさん@ピンキー
09/06/03 17:10:27 pyxMHN40
お疲れ様です。
GJ!

143:『女教師』1/4
09/06/04 15:48:14 7LhKvy2l
突然ですが『kiss×sis(キスシス)』何て漫画ご存知ですか?
ヤンマガに連載されてるぶっちゃけエロ漫画なんですが。
先日4巻が出たので買いまして。
そしたらイカレた体育教師がヒロインを強姦未遂っつか無理矢理言う事聞かせようとする場面がありましてね。
だから今回のターゲットは教師です。
『女教師』で4スレ使わせてもらいます。




「な、なんでこんな事すんのよっ!」
ブラウスもブラもむしり取られてあらわになった胸を必死に隠しながら床にしゃがみこんたひとりの女を、セーラー服姿の少女たちがぐるりと取り囲む。
「『なんで』ってわからないんですか先生」
少女たちの中からそんな言葉が投げ掛けられる。
「よく思い出してください」
別の少女からまたそんな言葉がかけられた。
「先生が悪いんですよ」
また別の少女の声。
「あ、あんたたち訳わかんないわよっ! それよりこんな事してただですむと―」
するとどこからクスクスと少女の笑う声が。
それは一人、また一人と増えて、女が気付いた時には全ての少女が口元に手を当てて笑っていた。
「な、何がおかしいのよっ! ふざけんじゃないわよ。あんたたちうちの生徒でしょ!? わ、私の事誰だと思ってんの。あんたたちなんか留年、いや! 退学させるなんて簡単なんだからっ!」
女はそう言うと目の前の少女たちを次々と指差しながら、
「それが嫌なら下がりなさい。大人を馬鹿にすぎゃ!!」
ぶざまな悲鳴と、『ゴッ』と言う鈍い音と共に突然女が前のめりになる。
「いっ? いたっ、痛いっ、痛いっ、痛いっ、痛いっ、痛い……」
頭を押さえて壊れたテープレコーダーの様に同じ言葉を呟く女の髪を一人の少女がぐいと掴んだ。
「ひいっ!?」
また一人髪を掴む。
そして、また一人、また一人と……、気が付けば無数の少女の手が女のウェーブのかかった美しい髪を掴んでいた。
この状況に至ってやっと身の危険に気が付いた女は、
「いっ? ひっ?」
と血走った目でキョロキョロと回りを見回す。
その姿には学園一の美人教師とうたわれた面影は微塵も無い。
「あの子の苦しみ。少しは味わって逝ってね」
突然の後からの声に肩を震わせた女は、髪を掴まれる痛みも忘れて振り返ろうとしたその時―髪を掴んでいた無数の手がいっせいに掴んだ髪を引いた。
『ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……』
「ギャ――――――――――……」
髪の引きちぎれる音と女の悲鳴が交錯する。
そして後に残されたのは、見るも無残なまだら頭で床に伸びてひくひくと痙攣する女の姿だった。
髪を抜かれる痛みは想像を絶するものだったようで、タイトスカートには失禁に よるシミが出来、それは床にも広がっていた。
「おもらしなんて大人が聞いて呆れる」
「仕方ないわ。年を取れば誰でも大人なんだから」
「やだやだ。なら私は大人になんかなりたくないわ」
そんな言葉が少女たちの間で交わされる中、
「さあ先生。おめかしが出来たんだから見てくださいよ」
一人の少女がそう言うと数人でよってたかって女を引きずり起こした。
そこに姿見が運ばれてくる。
「さ、先生。どうですか?」
少女の言葉に意識を無くしていた女の瞳に少しだけ光が戻る。


144:『女教師』2/4
09/06/04 15:48:50 7LhKvy2l
狂気に霞む目が徐々に焦点を結ぶと、女は自分の姿に愕然とする。
「はっ、髪っ、私の髪っ、髪が、髪っ、髪……」
女はうわ言の様につぶやきながらぼろぼろの頭髪を撫で回し、
「い、いや――――――――――っ!!」
絶叫すると激しく体を揺さ振った。
「いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いやっ、いむうっ?」
また壊れてしまった女の頬を一人の少女が両手で挟み込んだ。
そして恐怖に歪む女の顔に顔を近づけると、
「先生の犯した罪を教えてあげる」
その言葉を引き継ぐように別の少女が喋り出す。
「先生は池谷先生に気があった。でも先生の気持ちは池谷先生には受け入れてもらえなかった。それは既に池谷先生に結婚を誓い合った相手がいたから」
囁くような少女の言葉は、また別の少女に引き継がれる。
「先生は諦められなかったのね。先生は池谷先生の相手を探した。そして見つけた池谷先生の相手はこの学校の生徒だった」
そして、次から次へと少女たちは入れ替わりながら女に語りかける。
「先生は更に調べ上げて、ついには決定的な事実を掴んだ。そしてそれを学校に報告した。結果池谷先生は学校を辞め、女の子は停学になった。それだけならよかったわ」
「そう、それだけならよかった。でも先生はそれだけじゃ終らなかった。先生は女の子を雇った男たちに襲わせた」
「そして女の子は自殺した」
その言葉を最後に辺りに静寂が訪れた。
いや、微かに耳障りな『カチカチ』と言う音が聞こえる。
それは―女の歯が鳴っている音だった。
あまりの恐怖に震えが止まらないのだろう。
その顔は紙の様に白い。
そんな女に少女の1人が噂話でもするかのように話しかけた。
「知ってました? あの子池谷先生の子供がお腹にいたの。強姦事件の後、母親にそれがばれて中絶させられちゃったの」
その言葉に女の体がビクンと跳ねた。
そして火が付いたように女の口から言葉が吐き出される。
「違っ!? わ、私は強姦事件なんて知らないわっ!! ほ、ほんとよっ! 信じてお願い、助けてぇ……」
そんな命乞いとも取れる言葉に少女たちからは何の反応も無い。
いや、狂乱する女の耳に何かズルズルと引きずるような音が聞こえて来た。
そして、女の目の前に何かが投げ出される。
薄汚れてボロボロになってはいるが、この形は……。
「ひぃ!!」
女は悲鳴を上げると仰け反った。
それはボロボロになって放り出されたのは人間だった。
ピクリとも動かないそれの頭らしき部分を少女が掴んで持ち上げた。
そして床に黒い粘液を滴らせながら持ち上げたそれを女の方に向けると、一瞬の間をおいて、『ゴプッ!』と言う音と共に吐しゃ物が床に撒き散らされた。
少女はそれを見ると手にしたモノを床に放り出した。
「ちょっと見た目が変わっちゃったから判らないかもしれないけど、頭のいい先生なら察しはつきますよね?」
ごほごほと咳き込む女に少女はそう話しかけた。
すると、今まで咳き込んでいた女は慌てた様子で、
「ちょ、なっ!? 嫌っ、た、助けえてっ、お願いっ」
しかしそんな女の必死の叫びは聞き入れられる事は無く、四方から少女たちの手が再び伸びると、瞬く間にタイトスカートとショーツが剥ぎ取られた。
そして次に仰向けに押さえ込まれると手足を大きく広げたような格好にさせられた。
その頃には女は恐怖で満足な抵抗も出来ないような状態に陥っていた。
そんな女の足の間に1人の少女が、古めかしい電気スタンドを手にしてしゃがみこんだ。
そして、電気スタンドの傘を外すと中の電球を誇らしげに女に見せた。
「裸電球なんて今時珍しいでしょ?」
涙目でそれを見つめる女の前で、右に左に動かして女が電球を目で追う姿を確認すると、それをゆっくりと女の体の下、大きな胸、くびれたへそ、そして……女の秘所にあてがった。
「ひっ!?」
女は悲鳴を上げて足を閉じようとするが、押さえつけられていて出来ない。
それどころか左右から更に腕が伸びてきて、女の秘所を大きく割り開いた。
ピンク色をした柔らかい部分がさらけ出されると、女はしくしくと泣き始めた。
しかし、そんな事などお構い無しに、少女は電球を押し広げた秘所にぐっと押し付けた。
「痛っ」
女の体がすくむ。
そして何度か試みるが上手く入らない。


145:『女教師』3/4
09/06/04 15:49:51 64ciq5u3
「あれ? 思ったより上手く行かないわね」
すると少女は電球をどけた。
それに安堵する女。
しかし、それは長くは続かない。
今度は少女が女の秘所に顔を寄せる。
「ふふふ。オシッコ臭いわよ、先生」
犬が舐めるように念入りに執拗に舐められるとこんな状況でも濡れて来てしまう。
「ひぁ、んんっ」
そして気がつけば女は少女の舌技に溺れていた。
すっかり上気して息も絶え絶えの女を見つめながら、少女は先程の電球を秘所に押し付けた。
「さ、今度はどうかしら?」
今度はさしたる抵抗も無く飲み込んだ。
「ぁ……」
異物感に女は小さく息を吐く。
そんな様子を見つめていた少女は立ち上がると、盛り上がった女の土手に足をかけた。
「あ?」
状況が飲み込めない女。
しかし少女の足の下で『ボッ』と鈍い破裂音がした瞬間、
「グギャ――――――――――ッ!!」
女の口から絶叫があふれた。
そして、女がしゃくりあげるように息を吸うたびに、秘所からはぴゅ、ぴゅと血が溢れる。
そんな女の様子を見守る少女たち。
その中の1人が「先生。もうひとつおまけ」と言った。
すると、
「ギャン!!」
獣じみた叫びを上げて女の体が大きく跳ね上がった。
秘所からジクジクと何かが沸騰する音と共に煙が立ち昇り始める。
「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
マネキンのように全身を硬直させて小刻みに震える女。
その血走った目はカッと見開かれて、泡を噴く口からは絶え間なく低い叫び声が続いている。
しかし、その声も段々と力が弱くなってくると、みるみる全身から精気が失われてゆく。
後もうちょっとで、女は解放される―筈だったが、それはもう少し先に延ばされるようだ。
少女の1人が電気スタンドのコンセントを抜いたのだ。
電源が切れた途端、女は全身を弛緩させると失禁と失便を起こした。
そんな汚物まみれになってピクリとも動かない女に少女の1人が頭の側にしゃがみこんだ。
「先生、まだ生きてる?」
「ゆ、ゆる……ぢ……で……」
消え入りそうな女の声。
しかし少女から帰ってきた答えは、
「だぁめ」
そう言うと、少女は女の口に猿轡して頭から袋をすっぽりと被せた。
もう体に殆ど感覚など無い女には何をされているのかも判らない。
そうして暫く経つと、どうもうつぶせにされたような感触が微かに感じられた。
「聞こえる先生?」
「もがっ、もがっ」
袋越しに聞こえる少女の声に、女は必死になって少女に返事を返す。
「先生、『ひこうき』って遊び知ってる?」
するとうつぶせにされて両の手足を引っ張られる感触が伝わってきた。
そして重力に逆らって体が宙に浮く。
女の大きな胸だけが重力に引かれて下に触れている。
「先生、これで生きてたら許してあげるね」
「!?」
その言葉と共に体が前後に揺れだした。
ぶらんぶらんと揺らされると、何処かに胸が擦れて微かに痛みを伝えてくる。
「ふぎー、ぶぎー」
訳も判らず叫ぶ女。


146:『女教師』4/4
09/06/04 15:51:16 7LhKvy2l
そんな女に少女は楽しそうに呼びかけた。それは―。
「じゃ、先生。いってらっしゃーい」
絶妙のタイミングで少女たちが手を離すと、女は手足を広げて文字通り飛行機のように飛び出した。
浮遊感に無我夢中で手足を動かすが、落ちる感覚は消えない。
(嘘ッ!? 嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘……!!)
「お゛がああああああああああああああああああああああああああ!!」
そして全身に凄まじい衝撃を受けた瞬間、女の意識は完全に途切れた。










女が目覚めた時、彼女は病院のベッドの上にいた。
外見はあの凄惨な出来事の前の美しい姿に戻ってる。
しかし、脳は度重なる恐怖と強い衝撃でめちゃくちゃに破壊されてしまっていた。
今の彼女は1、2歳程度の判断能力しか無い。
そして肉体の方も、破壊された骨、筋肉、神経が修復不可能な状態に絡み合い、それによって絶え間ない苦痛を与えて来る。
それを押さえる為に首から下の神経は脳とは繋がっていない。
ただそのままだと肉体が衰えてしまうので、全身に電極を埋め込んで刺激することにより代謝機能を維持しているのだ。
これらはまだ現代の医学では実用化されてはいない実験段階のもの、それが何故女の体に施されているのか?
その答えは簡単だった。
女は人間モルモットになったのだ。
そんな女の病室に女性看護士が1人入ってくる。
「先生、おはよう」
看護士は窓に近づいてカーテンをさっと開けた。
すると部屋の中が明るい光で満たされる。
「見て、今日はいい天気だから後でお散歩しましょうね」
そういいながら看護士は女ににっこりと微笑んだ。
その笑顔に女は子供のように無邪気な笑顔を返す。
「今日はいいニュースがあるの」
女に背を向けた看護士は深皿にミネラルウォーターを移しながら話しかけた。
「みんな今日で医療少年院から退院だって」
女には看護婦の言っている意味は理解出来ない。
当たり前だ―女には何の記憶も残っていないし、正常に判断する能力も無いのだ。
「ふふふ。また楽しくなるわね先生」
そう言いながら看護士はスプーンで水をすくうと女の口に運ぶ。
そして女が喉を鳴らして水を飲む様を眺めながら、
「先生は生きるの。あの子の分も。あの子の子供の分も」
何度かそれを繰り返した看護婦は女の口の周りをタオルで拭うと、
「今更死ぬ権利なんて無いんだからね。必ず元通りにしてあげるわ。そうしたらまたみんなで遊びましょうね」
そう言って女の額にかかった長い髪を優しく指ですいた。



END



以上です。
また殺せませんでした。
でわ。


147:名無しさん@ピンキー
09/06/04 20:04:22 hMPyZND9
殺せませんでしたじゃないだろ
お前やる気あるのか

今度こんな事やらかしたら
次はないと思えよ

148:名無しさん@ピンキー
09/06/04 21:19:07 ombKiOiT
>>147
えー、生かしたまま嬲りまくるの素敵じゃね?
自分は少なくとも好きだな。

149:名無しさん@ピンキー
09/06/04 22:15:39 gS5+HIf5
別にこのスレって、殺害・解体エンドが必須条件じゃないよね?
陵辱・拷問・苦痛などの容赦ない表現が含まれていればおkでしょ。

150:名無しさん@ピンキー
09/06/04 23:11:16 9/41MotL
みんな書くの上手いなあ。
俺は、頭の中のイメージと実際に書いた文章が一致しなくて苦悶する

151:名無しさん@ピンキー
09/06/05 05:58:18 YyEvSeTa
GJ!少女達みんな友達想いなんだなぁと思ったw
鬼畜な奴に死の安息なんて与えてやるこたーないよ

152:名無しさん@ピンキー
09/06/06 00:26:13 mQtpURkF
>>147
あに言うだ。
虫の息の獲物を殺らずに、ネチネチジワジワいたぶるから面白いんじゃないか。
一思いに殺っちゃったらツマランだろう。
あの作品の醜悪(顔は美人っぽいけど)女教師は、一生苛められる運命なんだぜ。
そそるじゃないか。

153:名無しさん@ピンキー
09/06/07 06:13:02 qUQ5hxA2

現在、長期にわたって全規制の影響を受けている職人の皆様。
ただいま、こちらのスレ(したらば・エロパロ避難所)に置いて代理投下の以来が行えます。

書き込み代行スレ
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

投下して欲しいスレの名前とアドレスを張り、その後、作品を書き込めば有志のかたがそのスレに作者の代理として投下いたします。
(数日ほど、時間が空くことがあります。できれば、こちらに書き込める方、積極的に代理投下のチェックをお願いします)



154:AVENGER@レイラ・アシュレイ解体
09/06/07 08:46:34 VpVMfHZf
>>83です。
ちょっと妄想が止まらなくなったので書いちゃいました。
SSは今回が初めてなので文が変になっているかもしれません。
・エロ無し。解体のみ。
・カニバリズム注意。ほんの一部ですが。
・本編を一話も見ていないので詳しい設定等は分かりません(wikiで確認しましたが)
・「こんなのレイラじゃねぇよコノヤロー」って人はスルーしてください。
・NGはAVENGERで。

155:AVENGER@レイラ・アシュレイ解体
09/06/07 08:47:43 VpVMfHZf
「ん…うん…?」
頭に激しい不快感を感じながら、彼女--レイラ・アシュレイは目を覚ました。
起き上ろうとするが、手足が何かにしっかりと固定され、動かすことができない。
「……?…なっ…!?」
少々寝ぼけながら視線を横に動かすと、自分の腕をしっかり固定している枷が映る。
眠気が一瞬で吹き飛び、逃れようと必死に暴れるが、枷は外れる様子はなく、
彼女の手足を固定し続けている。
「くっ…この…っ」
諦めずに暴れ続けるが、枷はやはり外れない。
それどころか、さらにきつく彼女の手足を絞め上げる。
「うあぁっ…!くぅ…」
痛みに耐えられず、彼女は暴れるのをやめる。
一旦普段の冷静さを取り戻し、周りの様子を目だけ動かして確かめる。

156:AVENGER@レイラ・アシュレイ解体
09/06/07 08:49:11 VpVMfHZf
周りは薄暗く、僅かにしか状況が把握できなかったが、
目が慣れると、ここがどこかの部屋の中だということに気付く。
壁や床には様々な道具が存在したが、その道具は全て拷問に使う様な物ばかりだった。
少し経つと、煩いぐらいの足音を立てて、男が一人入ってくる。
「あぁ、起きてたのか。起こす手間が省けたな」
そんな独り言を呟きながら、男は大の字の状態で拘束されているレイラに歩み寄る。
レイラは目に僅かに涙を溜めていたが、鋭い目つきで男を睨みつける。
「まさか後ろから薬を嗅がせる、なんて良くある方法にひっかかるとは。
 よくそんなんで今まで戦えたな?」
「っ…だ、だま…れ…ぐっ!?ああぁ!?」
反論しようとするレイラの腕を掴み、手加減などせずに絞め上げる。
「言葉には気をつけな。俺にはお前を殺せるだけの力がある。
 それこそ、本気でやったらあっという間に終わっちまうくらいのな。」
「う…わ、分かった!分かったから…放し…て…」
目を潤ませて懇願するレイラの腕を解放し、少し離れた所で鉄の棒を熱し始める。
その棒は太くはないが、長さは十分ある。
レイラは体を僅かに震わせながら、怪しい笑みを浮かべながら棒を熱する男を泣きそうな顔で見つめていた。

157:AVENGER@レイラ・アシュレイ解体
09/06/07 08:54:29 VpVMfHZf
ごめんなさいここまでですorz
続きはちょっと読んでみて「もっとグロくできないか」
と試行錯誤しまくっているのです(´・ω・`)
次の投下では最後まで投下しますのでお待ちください…

次の投下では最後まで一気にいきます


158:AVENGER@レイラ・アシュレイ解体
09/06/07 08:56:15 VpVMfHZf
>>157
ごめんなさい最後の一文は貼りミスなのでスルーしてくださいorz

159:名無しさん@ピンキー
09/06/07 14:33:45 s//J8Sk1
期待します

160:名無しさん@ピンキー
09/06/07 22:37:13 bZgi7HzT
>>157
全力で待ってます

161:名無しさん@ピンキー
09/06/08 11:31:56 u3/G2wDC
期待してます

162:名無しさん@ピンキー
09/06/08 21:44:24 tVSuWHqT
みんなもっとプレッシャーをかけてやれ

163:名無しさん@ピンキー
09/06/09 14:27:02 pcDw9PrE
続きを期待しながら小ネタ。
ところでなるたるののり夫と、映画シンシティーの人喰いケヴィンの殺され方が酷似してると思ったんだけど、あの方法って比較的ポピュラーなのかな?
止血しといて末端からばらすの。

164:名無しさん@ピンキー
09/06/09 22:38:16 dhsVKehS
>>163
拷問として実際に行われたことがある…
と聞いたことがあるけど、2chがソースだからなあ…

165:名無しさん@ピンキー
09/06/10 00:18:00 TztesIoF
             ウズウズ…

         =≡=  ∧_∧   I'm ready.......
          / \ (・∀・ )/
        〆     ⊂    つ∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   ||
         || .|   |:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\

166:名無しさん@ピンキー
09/06/10 16:17:39 gfWHZOUy
こんにちは。
ここ最近悪を懲らしめていた者です。
他の方のSSが途中なところ申し訳ありませんが、9レスほどのSS投下させてください。
今回は、悪を懲らしめるのでなく、少女が生け贄になるお話です。
では『おみあげ』投下します。


167:『おみあげ』 1/9
09/06/10 16:20:03 gfWHZOUy
『おみあげ』



 今日は72年に1度の御巳上祭(おみあげさい)。
 特別な条件で選ばれた巫女が、神様に直接お目通りして村の繁栄をお願いする日。
 その巫女になるには特別な条件とは―巳年巳月の第一巳の日に生まれた双子の女である事。
 そして、その条件を満たしたのが、この私、巳月(みつき)と巳日(みのひ)なのです。
 名前が安直だと思うかもしれないけど、村でこの名前が使えるのは巫女の資格のある者だけ。
 つまりこの名前は結構由緒ある名前なのです。
 生まれた時から運命付けられ、今日この日が来るまで色々な準備をしてきて、ついにその全てが実を結ぶのかと思うと胸がドキドキして来る。
 そんな私たちの晴れの大舞台。
 その過酷な一日は日付の代わった合図の太鼓の「ドォン、ドォン」という大きな音と共に始まった。
 私が白装束に着替えていると、
「姉さん早くぅ」
 既に着替え終わった巳日が私を急かしてくる。
 そんな巳日は寝起きがめっぽう強い。かく言う私は……。
「そんなに慌てなくても滝は逃げないわよ……あーあ」
 私があくびをしながらもそもそ着替えを続けていると、『ボクッ』と頭に何かが当って私は引きっ放しの布団の上にうつ伏せに倒れた。
 どうやら焦れた巳日が後ろから枕を投げたみたい。
「姉さん、そんなんで大事なお祭り大丈夫なの?」
 人を張り倒しておいてよく言うと思いませんか?
「あ、な、た、は……、どうしてそんなに乱暴なのっ!」
「あはははは。姉さん、そんな投げ方じゃいつまでたっても当んないよ―じゃ、先に行ってるからねー」
 本当に馬の尻尾のようにつやつやで長いポニーテールを揺らしながら、巳日が廊下の向こうに逃げて行く姿を見送ると、私は一つ大きな溜息をついた。
 もうすぐ12歳の誕生日が来るはずだった私たちは今日のお祭りで神様にこの身を捧げる。
 神様に会うと言う事はそういう事。
 そうしたらもう、こうして枕投げなんかも二度と出来なくなるなぁ。
 覚悟は出来ているので今更逃げたいとも思わないが物悲しい気持ちになるのは隠せない。
 そんな事を考えているとふとある話を思い出した。
 それは私たちが生まれた時の事。
 当時、お父さんとお母さんはこのお祭りに私たちが巫女として参加するのに猛反対したそうです。
 結局は村人全員の説得により私たちがお祭りに参加することは決まったのだけど、お父さんとお母さんはやっぱりそんな村のしきたりが納得できなくて村を出て行ってしまった。
 今は何処にいるかも判らないお父さんとお母さんは元気にしているのだろうか?
 村を出て行くくらいにこのお祭りに反対していたのだから、今日村に来る事なんて無いだろうけど、もし来てくれたらうれしいと思う。
 私たちにはお父さん、お母さんの記憶は無いけれど、それでも最後くらい顔を見たい。
「姉さーん! ホント何やってんの!? 置いてちゃうわよー!」
「はいはい! 今行くからちょっと待ってよ!」
 私はそう返事をすると布団を畳んで足早に部屋を出て行く。
 廊下に出てまっすぐ走ってゆくと、広い土間の所で巳日が足踏みしていた。
「姉さん! 寒いんだから早くしてよねっ!」
「ごめんごめん」
 私はそう謝りながら、巳日の両手を自分の手で包み込んだ。
「あったかい……」
 この子は私に比べると少し寒がりだ。
 とは言え1月のこの地方の雪は深い。つまりそれだけ寒いと言う事。
 白装束の下は裸の私たちはこれから禊(みそぎ)の為の滝行(たきぎょう)を行うのだけど―。
「滝の水が全部お湯だったいいのに」
 いつの間にか頬擦りまで始めた巳日に私は、
「ま、凍ってない事だけは祈りたいわね。お祭りの前にショック死じゃ私たちも村の人たちも不幸だもの」
「夢が無いなあぁ姉さんは」
 巳日がチラリとこちらに視線を送る。
 その後どちらとも無く笑い出して、2人で一頻り笑った後、私と巳日は手を繋いで雪の降る外へと駆け出していった。


168:『おみあげ』 2/9
09/06/10 16:20:54 gfWHZOUy


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


 結論から言うと、滝行『は』寒くなかった。
 『は』を強調したのは、滝の水はむしろ温かく感じたのだけれど、それ以外が寒かった!!
 暫くして雪はすぐに止んだのだけど、とにかく寒い寒い。
 白装束1枚の私たちには肌を切り刻まれるかのような感覚さえした。
 お陰で滝から中々出られず、元いたお社に返った頃には随分と時間が立っていた。
 それにしても滝の水が温かく感じるだなんて不思議な事もあるものだ。
 毎年あそこは滝も池もカチカチに凍るので、冬はスケート場に早代わりするくらいなのに。
 これも神様のお力なのだろうか?
 ま、それは置いとくとして。
 戻った私と巳日は、用意してあったお風呂に入ってかじかんだ体を温めると、少し休憩した後、次の段取り、食事を取る事に。
 しかし、食事の内容は赤飯と白湯とおとそと言う不思議な組み合わせ。
「最後の食事なんだからお肉とか食べたかったよね」
 巳日がこっそり耳打ちしたが、私も実はそう思った。
 ここ1ヶ月ほど肉魚は一切口にしてい無い。
 巳日じゃないけど、最後なんだからステーキとは言わないまでも、すき焼きかしゃぶしゃぶが食べたかった。
 そうして最後の食事が終ると、また少しの休憩の後、今度は神様にお目通りする為に身支度を整える作業に入る事に。
 私と巳日は裸になると、お互いの体をお塩を溶かしたぬるま湯に浸したワラでゴシゴシ擦りあいます。
「姉さん! ちょっと加減してよ」
「何言ってんのよ巳日。お清めなんだからちゃんとしなきゃダメでしょ」
 文句を言う巳日の体をワラでゴシゴシ擦ると、真っ白な肌が赤くなってゆく。
 白い肌は私も同じなんだけど、いつ見ても巳日の方が肌が綺麗な気が―。
「きゃ!?」
「ふっふっふっ。攻守交たぁーい」
「巳日止めてっ!? そこは自分で出来―」
 ま、そんなこんなでお互いの体が清められた所で、今度はちょっとやな事をしなくちゃいけない。
「うーん……」
「姉さん、いつまで眺めてるつもり?」
 出来ればこれが無くなるまで見つめていたいっ……。
 私が今見つめている茶色いドロッとした物は『にかわ』。
 動物の皮や骨等を原料とした天然自然の接着剤。
 で、これをどうするのかと言うと―。
「ひぁ!?」
「姉さん変な声出さなッ!? し、沁みる、ぅぅ……」
 オシッコの穴とお尻の穴に塗りつけるのだ。
 何でも神様の祭壇の上で粗相をしないようにと言う事らしいのだけれど……。
 とにかく、そうして苦労して準備を終えた私たちはやっとここで巫女装束に袖を通す。
「綺麗だよ、姉さん」
「巳日に言われてもときめかないわぁ……」
「姉さんにときめかれても困るなぁ私ぃ」
 お互いに身だしなみを整えあいながらそんな馬鹿な事を言い合ったりして。
 私は後で使う道具として、縄数本と特製軟膏の入った容器を懐に納めた。
 そして仕度が終った私と巳日は、沢山の鈴がついた道具を帯に挟むと仕度部屋から別の部屋に移動した。
 そこは広くて一番奥には立派な神棚が用意されている。
 私と巳日はその広い部屋の両側に離れるように立つと帯に挿していた鈴を手に持った。
 両手を左右に大きく広げると、鈴を鳴らしながら神様に捧げる舞いを舞う。
 シャン、シャン、と涼しげな音と共にくるくると舞う。
 磨かれた板の間を滑るように移動し、時折お互いの位置を入れ替えながら、くるり、くるり、と舞うと袖が蝶の羽根のようにひらひらと羽ばたく。
 そうして舞いながら思うのはお祭りの事。
 無事に終りますように神様よろしくお願いします、と私はそう心の中で願いながら舞い続けた。


169:『おみあげ』 3/9
09/06/10 16:22:06 4Ka4MHvJ


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


 神様に捧げる舞いが終った私たちは外に出るとすぐに祭壇のある山に入った。
 この山は木々が非常に密集していて自然の傘のように地面を覆っている。
 その為、地面まで届く雪は少なく、届いてもすぐに溶けてしまうので山に入ってしまえば雪に邪魔されるような事は無い。
 その代わり―。
「暗いわね」
「山に入ってすぐこれだもんね。無事祭壇まで着けるかしら?」
 木漏れ日も差さない暗い森の中を、古めかしい行灯を片手に私たちは手を繋いで歩く。
 足を一歩踏み出すたびに帯に挿してある鈴が涼しげな音色を立てた。
「そう言えば、みんな来てくれてたね」
「みんなって言ってもうちの村50人も居ないじゃん。しかもおじいちゃんとおばあちゃんばっかり」
「だからさ。昨日から雪降ってたから大丈夫かなあなんて」
「来るでしょ。それだけが楽しみな人たちだから」
 巳日の言うようにうちの村には老人しかいない。
 若い人たちはお父さんやお母さんのようにみんな村を出てしまっていた。
 だから村には友達と呼べるような同年代の子供もいなかった。
 ただ、代わり、と言っては何だけど、村のみんなは私たちにとっても優しかった。
 お父さんとお母さんがいなくなって身寄りの無くなった私たちは村のみんなに育てられた。
 ま、そんな事は置いといて、取り止めの無い話で気を紛らわせながら山を登っていた私たち。
 もうどれくらい登ってきたのだろうか?
 普段から足腰には自身があるので特に苦にもならないが、寒いのだけはどうにもならない。
 特に寒いのが苦手な巳日が、さっきからずっとぴったりくっついて離れない。
 寒いのはかわいそうだから放っておいてある。
 繋いだ手の先からでも十分にお互いを感じて安心出来てると思っていたけど、こうしてくっつくと、こっちの方がずっと安心する。
 ただちょっと歩きにくいのが難点だけど……。
 そんな感じで歩いていると巳日が急に立ち止まった。
「重いじゃない、急に―」
「姉さん、あれ……」
 私の言葉を遮るように巳日が前方を指差した。
「明かり……」
 私の呟きが合図となり、私も巳日もそこに向かって猛然と歩き出す。
 そして気が付けば私たちは―。
「姉さん……」
「たどり着いたわ。ここがきっと御巳上台(おみあげだい)よ」
 大きな木々の間に、ここだけがぽっかりと広場になっていた。
 そこに立つ大きな黒い石造りの建物。
 四角いそれには何処にも入口は何処にも無い。
 あるのは建物の上へと続く一直線の階段だけ。
 全てが聞いていたものと一致する。
 これが御巳上台と呼ばれる村を守る神様の祭壇だ。
 私と巳日はお互いに見つめあうと無言でうなづきあった。
 それから、今まで履いて来た長靴と足袋を脱ぐと裸足になる。
 素足で触れる地面が暖かい事に驚く。
 他にも、山の中なのに何故ここだけ明るいのだろうとか、この大きな建物は誰が作ったのだろうとか色々疑問に思ったけど、それらは全部考えないことにした。
 そして、私と巳日は手を取り合うと階段をゆっくりと上り始めた。



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch