【21世紀も】ハーレムな小説を書くスレ【ハァハァ】21Pat EROPARO
【21世紀も】ハーレムな小説を書くスレ【ハァハァ】21P - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
09/03/10 07:05:47 6uHKLcX3
 ある日ある日あるところに美人四姉妹がいました、彼女達は皆美しく
誰もが恋人いるんだろうなぁと戦う前から諦めてしまうほどの姉妹でした。
「実は大事な話がある」
 長女の楓が切り出します。
「楓姉さん、実は私も」
 次女の舞央です。
「楓姉、舞央姉、実は私もなの」
 三女の玲奈です。
「姉さん達、その・・・わ、私も・・・」
 四女の朋子です。

「まぁ、まてまずは私から、実は好きな男ができた」
「私もです」
「私もなの」
「わ、私も・・・」
「そうか、実はその男を今日家に呼んでいるんだ」
「えっ!?私もですよ!?」
「困ったの~私もなの~」
「あぅ・・・私も・・・」
 このままでは色々大変だと悩んでいる四人でしたが現実は無情にも
玄関のチャイムを鳴らしました。
「すいませーん、瀬岸です」
「龍士か!」
「瀬岸君だ!」
「瀬岸なの!」
「・・・龍君!」
「「「「えっ?」」」」

 そして美人四姉妹による瀬岸龍士争奪戦の火蓋はきって落とされました。

「あっ、これ羊羮なんで良かったらみんなで食べてください」

っていう話

551:名無しさん@ピンキー
09/03/10 19:30:43 5EuMUu3W
バッカーノ!の白服の奴らみたいな危ない女性達に好かれるのもいいなぁ


552:名無しさん@ピンキー
09/03/10 22:34:40 tYV8WJBS
みんなで食べたのは羊羹だけじゃなかったと

553:名無しさん@ピンキー
09/03/10 23:30:44 kLwKLvDu
>>552
フランクフルトを四姉妹で堪能したわけか。

554:名無しさん@ピンキー
09/03/11 01:23:56 UNlWZnxC
モンハンの2次創作で書きたいんだけど
あっち供給が満ち足りてるからでき上がったらこっちに落としてもいい?

555:名無しさん@ピンキー
09/03/11 01:27:16 7LCVNpzn
>>554
2次は2次でも、元ネタの知識が必要そうな作品になると、
やっぱりこっちでも食いつきが悪くなるってこと、ふまえた上でハーレムしてれば問題無いかと。

あと、できれば投下前に性嗜好的な意味での注釈を簡単に入れてもらえれば。
「こういうプレイをするよー」という感じでおkなので。

556:名無しさん@ピンキー
09/03/12 14:13:10 JzyAnMNk
2次のハーレム紹介。エヴァ板のハーレムスレ出張所のやつ。
「エヴァ・シンジがやや強気・ミサト視点のエロ・快楽調教風味?」なので、
上記だとイヤな人は静かにスルーでヨロ。

URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

557:名無しさん@ピンキー
09/03/12 17:04:37 KN5WQ3jx
別におっけーだし紹介ありがとうだけど、エヴァという題材がとても懐かしく感じるw
個人サイトに投稿されてるエヴァSSでハーレムでエロっつーと某魔薬かねえ?

558:名無しさん@ピンキー
09/03/12 18:06:00 VFQKAb2H
魔薬はアレルギー反応(w)も強いので、人にオススメすることは難しいw

559:名無しさん@ピンキー
09/03/12 23:22:19 0RPGr7Bx
天魔のアニメ小説にシンジイズゴットってのがあったけど
閉鎖したからねぇ

560:名無しさん@ピンキー
09/03/12 23:32:50 KN5WQ3jx
これまた懐かしい名前がw
天魔の中の人はマリみてやガンダムSEEDのエロ同人小説も出しており、当時マリみてにハマっていた身としては貴重な同人小説だった…

561:名無しさん@ピンキー
09/03/13 09:46:29 pIF2jPD1
この流れなら言える
So long Mr.Anonymousの続きずっと待ってるよ作者さん

562:名無しさん@ピンキー
09/03/13 19:24:16 1JB4CYD+
何で雑談するの?
私今日こそすごく面白いネタを貼ろうとしたんだけど……
君らみたいな雑談ばかりしてる人達にはちょっと見てほしくないかな(ノ_・。)
いい機会だから少し反省してみた方が良いんじゃない?w

あと>>1

563:名無しさん@ピンキー
09/03/13 19:26:00 +SWMj66V
誤爆乙

564:名無しさん@ピンキー
09/03/13 19:30:06 1JB4CYD+
いやコピペだよコピペ!
面白かったからどこかに貼り付けたいと思ったんだけれど
ちょうど良いスレ見つからなかったからとりあえずここに貼り付けてみた
お前らならスイーツ(笑)でハーレムとかそんな感じに料理してくれるかなと

565:名無しさん@ピンキー
09/03/13 21:20:22 VQyCEb7s
>>559
懐かしいwwwww
天魔のアニメ小説誰か保存してないかな
あれはかなり面白かった

566:名無しさん@ピンキー
09/03/14 14:27:30 Tz16Sp/y
>>558
読んでみた。
たしかに「○○は気付かなかった。~ということを。」という表現が1話に1~2回必ず出ることや、
「~を。」という止め方が頻繁すぎて背筋がもにょもにょしたり、
妙に政治を敵視してたりするところがアレルギー出るのかな。

567:名無しさん@ピンキー
09/03/14 23:05:14 8HWY5NQT
>>566
読んでないんだけど、
> 妙に政治を敵視してたり

現体制にレジスタンスする話とか、そんなのか?

568:名無しさん@ピンキー
09/03/15 10:27:31 ALQtFcIO
ファンタジー戦記物で政治がかかわってくるのでも無い限り
変な政治叩きはあんまり好きじゃないなぁ。
あくまで個人的な感想なだけだけどね。


569:名無しさん@ピンキー
09/03/15 11:15:07 hC27/+gB
エロならそれだけで七難隠すものだが、エロがおざなりで色々と叩いたりするのがメインになってるとちょっとねー。
正直、あの作品は釣りバカ日誌みたいに「合体」で済ませて非エロでも十分な気がする。

570:名無しさん@ピンキー
09/03/15 14:20:27 ALQtFcIO
どんどんエロ成分がおざなりになってくるのが残念なのよなぁ。
私らはエロハーレムが読みたくて大なり小なりそういった将来
の展開に期待しているのに反体制に話自体が転がっていくってのが
難点。
仲間を集めて体制をひっくり返してみんなハッピーエンド(エロ無し)な
小説を作りたいのかあくまでエロとハーレムは維持して独善的に
自分たちの周りだけは固めておくといった小説にしたいのかがわからん。

優柔不断というか場当たり的な空気があるのが残念だ。

571:名無しさん@ピンキー
09/03/16 16:40:57 Netcfa4W
萌とか抜きで普通にストーリーが良いと思った作品でエロが良いと思ったこと一度もないなぁ……
抜きゲ以外のエロゲは基本エロシーンCtlスキップするしw

572:名無しさん@ピンキー
09/03/16 16:44:52 tY4LG5tz
別にそれはそれでいいんだけどここはハーレムスレだからな

573:名無しさん@ピンキー
09/03/16 18:49:13 bWwn7Ru1
>>571
> 抜きゲ以外のエロゲは基本エロシーンCtlスキップするしw

なんでそれでエロシーンの良し悪しがわかるんだ?

574:名無しさん@ピンキー
09/03/16 18:53:41 CWKjrpv9
>>571
ふむ。通常シーンはスキップせず、エロシーンスキップする俺とは飲めないな。
通常シーンのやりとり重視なもんで。
だがギャルゲはエロシーンがないのでやらない、この微妙な乙女心。

575:名無しさん@ピンキー
09/03/16 19:01:23 tY4LG5tz
>>574
いや、>>571は同じこと言ってるから

576:名無しさん@ピンキー
09/03/16 19:12:54 CWKjrpv9
よく読めばそうじゃん。ごめん、>>571

577:名無しさん@ピンキー
09/03/16 20:47:09 DfqQV5Xw
エロの無いエロゲなんて汁の無い味噌汁同然

578:名無しさん@ピンキー
09/03/16 22:16:27 1PUAuq/h
エロゲのエロシーンスキップしてます!

とかあなたのそんな性癖どうでもいいです

579:名無しさん@ピンキー
09/03/16 23:14:19 bWwn7Ru1
エロゲといえば。

知ってる人に聞きたいんだが、バグバグってエロゲ雑誌の企画「15少女漂流記」って、ハーレムなのかな?

580:名無しさん@ピンキー
09/03/17 21:52:45 TuvpP6QP
一週間ほど前、残業していた俺の脳裏にある言葉が焼き付いた。
おかげでこの一週間仕事に身は入らないわ、夜もねれないわ、散々な毎日だ。

いったい何から連想してしまったのか、今となっては思い出せない。
ネタとして採用しようにも擬人化が良いのか、あるいは当て字で名前を作った方が良いのか、未だ五里霧中。


ああ憎き言葉。汝の名前は『うどんハーレム』。


581:名無しさん@ピンキー
09/03/17 22:42:03 EGnT0mio
むかし、魔物ハンター妖子のキャラデザさんが、「うのん」といううどんの精霊が主人公の漫画を書いてたなぁ。

582:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:00:35 L7HHe3BS
>>580
讃岐は俺の嫁

583:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:46:38 k9uDyYIn
>>580
麺(太め・細め)
つゆ(関東・関西)
薬味(ねぎ・七味・まれにおろししょうが)
具(素・五目・きつね・月見・天ぷら・たぬき・カレー・力(餅))
調理法(温・冷・焼き(皿)・鍋・カップ(番外))

素うどん+つゆで3P。
+薬味で4P。
+具で5P以上。
調理法でシチュエーション。

584:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:07:16 gGLjIk4a
でっかい丼の中にローションのつゆと無数の麺女が裸でひしめいてるのを想像しちまったぜ

585:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:28:52 OTOUXfer
うどんげハーレム。
うさみみブレザーの月の兎ハーレム。謎。

586:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:31:38 U0jC+Uaq
他人丼はマジで他人丼か

姉妹丼や親子丼に飽きた人用だな

いやここは親子姉妹他人丼だ!

587:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:52:46 Zjv2lYit
事後には皆ぶっかけうどんになってると言う

588:名無しさん@ピンキー
09/03/18 03:03:44 XA4wx3aY
長編でハーレム結成後を主軸にするハーレムだったら,何人ぐらいがベストかな?,17歳~25歳くらいで一戸建てならやっぱり5、6人かな?

589:名無しさん@ピンキー
09/03/18 03:18:52 oIQLoHTG
汝の為したいように為すが良い

590:名無しさん@ピンキー
09/03/18 06:34:38 7ikdm8hi
>>583
名古屋の味噌煮込みうどんは?
結構地方によって色々あるしなぁ


591:名無しさん@ピンキー
09/03/18 07:25:26 UQ+Lop/g
調理法(温『室内』・冷『室外』・焼き(皿)『サウナ?』・鍋『風呂』・カップ『わからん』(番外))

>>590
味噌…まさか、スカトr(ry

592:名無しさん@ピンキー
09/03/18 19:52:57 KW71jwkf
>>590
温『通常』・冷『プール』・焼き『夏の浜辺』・鍋『風呂』・カップ『いわゆるお仕着せという意味で、コスプレとかシチュプレイとか』
って想像したけどサウナの方が良いね。
いずれの調理法も、行為後に気づくオチという想像。

『カップ』は麺自体も違うから普段と違うグループを食べるんだと思いたい。お手軽なところを反映すれば満足。

>>587
オチとられたw

>>590
物理的に味噌まみれにして食べて、風呂でもう一回食べればOK。長風呂必須。

593:名無しさん@ピンキー
09/03/18 20:37:47 U0jC+Uaq
カップはすぐセックスさせてくれるが、技術がない
そしてすぐにイク

594:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:08:21 vbH6Fe2d
手打ちはハードだな
もんだり、叩いたり、足で踏んだり

乾麺は……

595:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:09:58 U0jC+Uaq
乾麺は放置プレイして従順になった子

596:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:10:19 MlWmaF7P
乾麺は不感症だけどハーレム主にふやかされるんだろう

597:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:13:48 WDF2uOjE
冷凍うどんは素直クール。
えっちの時は腰使いがすごい。

(冷凍うどんはコシを強くするためにタピオカパウダーが入ってます)

598:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:24:30 CsEmgwbP
東南アジア系のハーフかw

599:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:08:24 i/8VCSZM
>>597
原材料表示にはでん粉とかいてあるけど、それがタピオカでん粉なんだっけか
それが原因で小麦粉100%に比べて高カロリーらしいね

つまり、ちょっとぽっちゃり系?

600:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:18:18 l54udPSH
カップ「ストッキングの股の部分に穴を開け、私をオナホールだと思って犯して下さい」

601:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:28:33 /etqF8Pk
おばあちゃんが打ったうどんは、その感触を例えるならば、天使のほっぺた。

602:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:31:31 U0jC+Uaq
つまり天使に触ったことがあると

603:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:43:44 vbH6Fe2d
南蛮うどん
月見うどん
たぬきうどん
焼きうどん

ミスうどん決定戦

604:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:18:18 zvC2jpR0
短編投下します。
ありがちなファンタジーハーレム書けば長編にするのもたやすいと思ったが
べつにそんなこともなかったぜ。
後味悪くなったしな!

605:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:19:15 zvC2jpR0
僕は紅茶を一口飲んで、何となくカップを覗き込んだ。ふわりと果実のような香りが漂ってくる。
ここ最近毎日のように飲んでいるこの紅茶は相当貴重なもので庶民は一生口にすることなどないものらしい。
「御口に合いましたか、勇者様?」
光を反射してまるでスタールビーのように輝いている液体から顔を上げた。
僕の向かいのテーブルには微笑みかけてくる絶世の美女。
亜麻色の髪に彫刻のような美しさ、
そして高い知性と品性を思わせるこの女性、アリシアはハイエルフと呼ばれる森の賢者だ。
男女の交配により生まれるエルフとは違い彼女たちは数百年に一度森の主であるエルダートレントから生まれる。
それもトレントの高い知性と知識を受け継いだ状態でだ。
生まれた瞬間から彼女たちは森の支配者なのだ。
「うん、おいしいよ」
本当に『花の咲くような』笑顔を投げかけられ思わず目をそらす。
その彼女の隣で面白くなさそうに舌打ちしている絹のような銀髪の彼女、リルもまた人ではなく吸血鬼である。
血の様な真っ赤な目で見つめられると
彼女の恐ろしさやら人外の美しさやらで息が止まりそうになる。
透き通るような白い肌、なによりゾッとするほどの美貌を持つこの女性も「真祖」と呼ばれるどこかで聞いたような称号を持つ吸血鬼の姫君である。
何よりも印象的なのは前述したがその真紅の瞳だ。
一度目があうと、其れに吸い込まれるように目が離せなくなってしまう。
まるで恋する乙女のように僕の背筋に電流が走り、頭は真っ白になって・・・
「主殿!!」
肩をゆすられ、我に返る。
・・・危なかった。
吸血鬼の彼女は「魅了の魔眼」持ちで、目が合うだけで、ただの人間である僕はかなりの確立で魅了されてしまう。
「主殿、大丈夫ですか!!・・・おのれ!主殿に色目を使うな!ヴァンパイアめ!」
「うるさいわね、いぬっころ。自分に魅力がないからって私に当たらないで。」
「なんだとー!」
ガルル!と犬歯をむき出してリルを威嚇しているのは獣人族のザンディアだ。
鍛え上げられた肉体、褐色の肌、そしてそれを申し訳程度に覆う布と美しい体毛はどこか神秘的な美しさがある。
そんな彼女だが戦闘においては恐るべき殺戮者へと変貌する。
・・・のだが、最近はずっとこんな感じだ。
「くぅん、あ、主殿(ぽっ)」
──は、いかんいかん。近くにいたのでついもふもふしてしまった。
獣人の毛は柔らかくて気持ちいいんだよなぁ・・・
アリシアとリルの視線が痛い。
「私達の前でいちゃついてうらやま、ではなくて、親しい中にも礼儀というものがですね──」
「そうか、そんなに犬っころが好きか貴様・・・!」
アーアー聞こえない、聞こえない。
「駄目~!!」
げふぅ!と女の子にあるまじき悲鳴を上げ吹っ飛ぶザンディア。
「ゆーしゃさまの膝の上は私の専用席なんだからね!」
そういって僕の膝の上にのっかかるのは小柄な女の子。ミリーだ。
一見、年齢一桁の普通の女の子に見えるが、彼女もまた人間ではない。
大いなる土の精霊の一族、ドワーフの王女である。年齢も僕より遥かに上である。
なでなで「・・・えへへ。」「「「むっ」」」
もっとも、精霊である彼女は容姿に精神が引きずられるらしく言動も相応だが。
なでりなでり「はふぅ・・・」「「「#ビキビキ」」」
この一ヶ月ずっとこんな感じである。
殺気に満ちた視線を受け流しながら、どうしてこんなカオスなことになったのか。
僕はため息をつき空を見上げるしかなかった。

606:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:20:40 zvC2jpR0
僕がこの世界に召還されたのは数ヶ月前のことだ。
ある日、目を覚ますと、魔方陣の上でごつい顔のじいさん達に囲まれていた。
この世界には太古から「復活した魔神を異世界から召還された一人の黒髪黒眼の勇者が
さまざまな種族をひとつにまとめて打ち滅ぼす」という予言があったらしい。
この勇者というのが僕に当るらしい。
面倒なことに巻きこまれた、と思いつつも実は、
ステレオタイプのファンタジーの世界で勇者役をやれるとあって、少しわくわくしたのは否めない。
しかし、現実に待っていたのは剣と魔法の大冒険ではなく、ただの種族間の間を行き来する使者の役割だった。
ぶっちゃけ直接剣を取って戦ったことなど一度もない。
この世界でも仲が悪いことで有名なドワーフやエルフ達もかなりの被害にあっていることもあったが
この神話は相当有名らしく、至極あっさりと同盟が締結され、半年もせずに魔神との戦争が始まった。
この後は僕を含めた「人間」達は実際たいしたことはしていない。
飛び回る巨大な竜たちに対してはエルフやこちらに協力した吸血鬼達が強烈な魔法をぶつけて撃ち落とし
強力なオークや悪魔たちにはドワーフが鍛え上げた上質な武器を手にした
優れた戦闘力を持つ獣人たちが飛び掛り徹底的に打ちのめした。
「僕はたいしたことはしていない。ただ頼もしい仲間の協力があったからできたことだ。」
国王に呼び出された時に、僕が言った言葉だ。
実際そのとおりなのだが、各種族の王や大臣達はいたく感動したらしく大量の金銀財宝を与えられた。
仲間にも揉みくちゃにされ、肌の露出している部分はキスマークで埋め尽くされた。
魔神を倒した後、異世界から来た僕はさっさと元の世界に戻ろうとしたのだが、
肝心の帰還のための魔法が存在しないらしい。呼び出すだけ呼び出しといて無責任な・・・
もっとも、帰りたくとも行動した仲間達と関係をもっていた僕は声を大きくしてそんなことはいえないわけで。
・・・いや、勘違いしないでいただきたい。僕は決して私利私欲で彼女達と契りを結んだわけではない。
「人間主体での多種族間での同盟」とはつまりそういうことなのだ。
どういうわけか人間以外の種族は突出した、あるいは特殊な能力をもった者は大抵女性なのである。
男と女が「仲良く」なる一番の方法はまぁ、そういうわけで。
こっちの世界にくるまで、ロクに女性経験もない僕だったが、この世界にきてから異常にもてるのである。
勇者という肩書きの強さだけでは説明のつかない現象がこっちに来てから起こったのだ。
例えば、目を合わせるだけで大抵の女性は赤面し、情欲に満ちた目をこちらに向けてくる。

607:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:21:47 zvC2jpR0
それが力のある、高い能力を持った女性であるほど効果は絶大である。中には声を聞いただけで達した女性もいたらしい。
今はどうにか自制できるらしいが、
誇り高いエルフや吸血鬼達が集団で、旅の途中、使い潰した僕の下着をクンカクンカやってる様はどうにも失笑を禁じえなかった。
実際、彼女達を抱くまで、情緒不安定すぎて使い物にならず、同盟以前の問題だったのである。
今は表面上僕の取り合いで正気を保ってるように見えるが、二人きりになると彼女達の理性の仮面は崩れ落ちる。
気品あふれるハイエルフのアリシアは僕に抱かれるときは芸術品のような顔をくしゃくしゃに歪め、
達するときはその普段の透き通った声とは似ても似つかない、獣のような絶叫を上げるし、
傲慢で不遜なリルは枕元で「お兄様・・・」と耳元で溶ける程甘ったるい声で僕に甘え、普段の態度をからかうとぽろぽろと
涙を流しながら、捨てないで、どこにも行かないでと僕にすがり付いてくる。
凛とした態度のザンディアはMのケがあるらしく首輪をはめられて、それを引っ張りながら後ろから突かれると
どろどろに溶けた表情で喘ぐ。最近に至っては僕に体中を噛み付かれながら達するのがお気に入りらしい
ミリーは僕を『発掘』するのが楽しいらしく、その小さな舌や指で僕の後ろをふやけるほど丹念に愛撫する。
「お返し」してやるといやいやをしながらも体をくねらせすぐに何度も達して眠ってしまうのはご愛嬌なのだろうか。
最近は夜の生活は無駄に充実していたが、僕自身の立場は実は切迫している。
やがてエルダートレントになって子孫を残さなくてはならないアリシアからは
「私の苗床になって永久に──」なんてプロポーズされている。
リルも僕を吸血鬼にする気満々だし、
ザンディアの夫として認められるには実力主義バリバリのガチムチな獣人等の頂点に立たいなくてはならず、
ドワーフの女王ミリーにいたっては明かりもロクになく、空気の悪い炭鉱の中で一生を暮らさなくてはならない。
逃避行するには彼女達の立場や責任が重すぎる、かといって誰も選ばないなんて事ができるわけがない。するつもりもないが。
人をやめるか、目に見えている死に立ち向かうか。
そうやって僕はずっと悩んだまま、結論を出せずにいる。だが、彼女たちとていつまでも国をあけているわけにも行かない。
僕のハーレムは薄氷の上に成り立っているのだ。

「ゆーしゃさま?どうしたの?」
なんでもない、とミリーの頭を撫でる。
「主殿・・・」
感のいい彼女はきっと僕の考えていることなどお見通しなのだろう。悲しそうな瞳で僕を見つめる。
「ふん、私は犬っころと違って気が長いからな、最終的に私の下僕になればそれでいい。
もっとも貴様が今下僕になりたいのなら止めはせんがな。」
「私だって気長に待ちますわ、二人で暮らす永久に比べたら人間の寿命なんてあっという間ですもの」
こんな日がいつまで続くのか、誰にもわからない。ゆっくりと崩れ去る音が聞こえる中で
僕らはただ不安を隠して楽園を演じ続けるのだろう。このハーレムが崩壊する、その日まで。



608:名無しさん@ピンキー
09/03/19 01:13:45 MemQmfO4


609:名無しさん@ピンキー
09/03/19 02:16:43 FbTOo2Qs
せつねぇ…

610:名無しさん@ピンキー
09/03/19 04:03:44 5F8XGNI1
ふむ……つまり、

吸血鬼になり獣人達の頂点に立ち炭鉱の中で苗床になれば万事解決……とはいかんか。


611:名無しさん@ピンキー
09/03/19 04:31:04 Q0FXtgk8
なんとかして女の子連れて現代に逃げるんだ!

612:名無しさん@ピンキー
09/03/19 05:59:16 2QaF5RK0
要はあれだ

人外と交わってたら神秘存在になったというお約束があればいい

613:名無しさん@ピンキー
09/03/19 20:18:18 C5oMdcof
王位なんてほかの人に譲っちゃえばいいのさ!
じゃなきゃ全国統一。

614:名無しさん@ピンキー
09/03/19 22:05:41 7nSGpihU
そんなもん、イセカイ界トータルにきまってんじゃねーか。

615:名無しさん@ピンキー
09/03/19 23:50:22 rmf8J9II
突如元の世界に戻されて、女達は主人公の世界に行って連れ戻そうとする。
しかし、行ったはいいが、その世界に馴染んでしまい、結局2つの世界が一つn(ry

616:名無しさん@ピンキー
09/03/21 01:22:59 tazRiiZb
D&Dだと修行を積めば半神や下級神になれるから万事OKなんだけどな。


617:名無しさん@ピンキー
09/03/21 01:39:07 lv/7AhaR
えー、まだヒットポイント上限が1d4しかないっすよ

618:名無しさん@ピンキー
09/03/21 07:57:14 yDdECxHa
>>617
相手側のHPが3桁超えてたりすると、やりにくいかもね。

男よりも女が格上すぎると、ハーレムはハーレムでも、男の方が囲われている感じがする。


それでも、男よりも格上の女たちが、セックスに関しては男に屈服するハーレムが好き。
HPは1d4でも、精力に関しては10d20とか。

619:名無しさん@ピンキー
09/03/21 11:57:43 l+++g/k7
最近のD&Dは敵を殺したり宝物奪うだけじゃなくて、目標達成に必要な困難を乗り越えれば経験点もらえる
というわけで高レベルの女悪役をどんどん口説き落として世界を救っていけばレベルアップ
そしてついには、その世界の愛の神に

620:名無しさん@ピンキー
09/03/21 12:07:32 JKn/UeNj
神にはなりたくない。あくまで凡人として上位種や権威のある女性達を傅かせたい。

621:名無しさん@ピンキー
09/03/21 13:15:48 4/bWLMq6
凡人主人公のほうが親しみわくし感情移入しやすいもんなぁ。

622:名無しさん@ピンキー
09/03/21 13:34:20 Bw1rqaqb
凡人には逆に感情移入無理だわ。
ファンタジーなら英雄くらいはやってもらわんと。

第一「ハーレム築いてるけど凡人です」って
逆に馬鹿にされてるようでむかつく

623:名無しさん@ピンキー
09/03/21 13:36:29 +cJ8iXVK
>>618
普段常人以下のDEXも愛撫の時だけ10D20とかいいよね

624:名無しさん@ピンキー
09/03/21 22:13:27 b72OO17z
wombatの官能小説消えた?
すげぇ楽しみにしてたサイトだったのにぃ

625:名無しさん@ピンキー
09/03/21 23:30:10 Kk1LgoEZ
>>620
でも不老は欲しいなあ。
夢が広がる。

>>624
俺は繋がるよ。
書霊はハーレム展開に成りだしてるけど、他の女性に気が向いてる内に
本命がNTR展開入りそうな予感がしないでもない。

626:名無しさん@ピンキー
09/03/22 05:04:01 WNbZZJ8f
ハーレム増加人数すらダイスでコントール
2D10で判定

1ラウンドで相手する人数
3D6で判定


異世界なんだから悪魔も人間も武器屋のねーちゃんもお姫様もなんでもござれ

627:名無しさん@ピンキー
09/03/22 10:34:35 HJTMIpbN
最低三人か

628:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:47:45 D0u88A1q
D&D?
…大人数できちゃった婚…か?



おおにんずうじゃねとか言わないように

629:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:58:26 RIw+Jml+
DMがハーレム主で、メンバーがみんな女の子でもいいよな。
痴情のもつれから、DMの屏風(シナリオなどが見えないように立てるついたて)を
ガスガンで打ち抜いてみたり。

630:名無しさん@ピンキー
09/03/22 13:51:46 thTm5XRF
至近距離で人に向けてガスガン発砲するようなバカは、ハーレムどころか友人としても願い下げです。

631:名無しさん@ピンキー
09/03/22 22:49:38 wICygp18
>630
マイナス距離で子種を発砲すれば良いのにね。

632:名無しさん@ピンキー
09/03/23 16:11:56 zuBukBRC
D&Dのなりたて下っ端神様だと神官に魔法で直接呼び出されたりする。
普通この手の魔法で呼び出されるのは神様の使いとかその部下なんだけど
神格の低い神様だと部下が少ないので呼び出しされちゃったり。

神様自身も肉体を物質世界に再構成できたりするので呼び出された先で
神官に色々便宜を図ってあげたり、神官(信者)の質問に答えてあげたり
する事もあるよ。
ただし質問する場合はその返答には必ずYES orNOか「わからない」で答えない
といけない。D&Dの神様は我らが日本の八百万の神様と同じで自分たちの
知っている知識の範囲でしか質問には答えられないから神様にも知らない事
があると「そんなのわかんねーよ(意訳)!」って答えてくれます。


633:名無しさん@ピンキー
09/03/23 16:28:04 zuBukBRC
何も能力の無い凡人以下の人が異世界で神様モドキになってハーレム
作ってしまうというのもアリだねぇ。
勇者じゃなくて自分の信者だけに便宜(どんな手助けをするかは神様次第)
を図ったり。

D&Dの神様や他のファンタジー世界の神様には光の神や闇の神、中立の神
とかがいるので必ずしも信者に正義を成せ、人助けをしろとは強制しないし
考え方も普通の人間とは違うから個人にとっては不義に移る行動でもお咎め
無しで済ませてくれることもあるよ。

634:名無しさん@ピンキー
09/03/23 16:35:55 MTBsUDK9
スレ違いを承知で聞くが
D&Dってなんだ

635:名無しさん@ピンキー
09/03/23 17:11:05 M/le7T7C
>>634
ダンジョンズ&ドラゴンズ


636:名無しさん@ピンキー
09/03/23 17:14:22 zuBukBRC
>>634
ああ、一般的な会話じゃなくてゴメン。
ダンジョンズ&ドラゴンズ (Dungeons & Dragons : 略称は"D&D")ってのはT-RPG
(てーぶるとーくあーるぴーじー)の一種で簡単に言えばドラクエとかFFの元になっ
たゲームのこと、世界で最初かつ最大のロールプレイングゲーム。

URLリンク(ja.wikipedia.org)

D&Dが無ければ今のファンタジー系テレビゲームも無かったかもしれないしライトノベル
でファンタジーを扱った物も今ほど流行らなかったかもしんない。
「指輪物語」は中世ファンタジーの父だけどD&Dは中世ファンタジーの母かな。


637:名無しさん@ピンキー
09/03/23 18:19:18 D23Vn05O
>>634
D&Dってのは、『抱いて&出して』の略語だ。
『抱いて』はもちろんセックスのことで、『出して』は当然、膣内射精を求めてる。
女が男に、「今夜、D&Dしようよ」といって誘うのは、「あなたの赤ちゃんが欲しい」 というアプローチなんだ。

さらに、『AD&D』というのもある。
『AD』は「あの娘も一緒に抱いて」の意味であり、ハーレムの女の子全員が妊娠したい時に使う。

638:名無しさん@ピンキー
09/03/23 19:47:36 ATSbpruF
一瞬スレまちがえたかとおもった。

639:名無しさん@ピンキー
09/03/23 20:30:07 MTBsUDK9
ダンジョンズ&ドラゴンズの略だったのか
偉大なTRPGってのは知っていたが、よくわからない数字が並んでいたもんで


640:名無しさん@ピンキー
09/03/23 20:30:56 zuBukBRC
今TV見ていて思ったけどハーレム作って仕事のとき以外はキャンピングカー
で移動するハーレムなんかよさげだな。
問題はハーレム主の仕事が移動に束縛されないたぐいのものじゃないと駄目
な点かなぁ。



641:名無しさん@ピンキー
09/03/23 20:55:41 BtpwdxNp
>>640
まるみえみてんじゃねーよんw

642:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:08:33 5oIosBFX
>>640
デザイナーやイラストレーターなんかが良さそう?

主=漫画家、女の子=アシも想像したが絵面的にはどうだろう

643:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:26:41 zuBukBRC
>>642
自営業でそういう仕事とか後は設計士とかかね。
事務所兼仕事場みたいな、移動できる分各地の建物を見学したり見回ったり
出来るのも便利だよなぁ。



644:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:33:17 o9CiGT5+
ここは定番で教祖様
洗脳して信者を増やしつつ、美女だけは一緒についてこさせて次の布教の地へ

645:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:16:06 apYaTidC
そういやハーレム話妄想してるとよくあることなんだが、ハーレム主の次の世代の子ども達の幸せというのが思い浮かばないんだ。
父に絶対服従というのもおかしいし、父親を憎むと言うのも悲しいしな。

子どもはやはり母親寄りの立場になりやすいと思うので、父子の関係って大丈夫なんだろうか?と妄想ながら心配になる

646:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:18:44 JN3pHE8/
別に母親に序列つけるわけではないからなあ

647:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:25:01 tV+qcsM4
娘しか生まれないと考えるんだ。だから当然、娘たちも(ry

648:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:31:31 EY9VtrEF
祖父が生前ハレーム主で孫世代もいとこハーレムとか

649:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:34:59 iClwzPIl
孫世代の一人だけ男の子で孫世代もハーレムで母親と父親に理解を持つ
そんなかんじ

650:名無しさん@ピンキー
09/03/23 23:14:09 od+0FPwF
>>645
俺の孕ませは大好きだが「次世代」が嫌いな理由がそれだな

何かやなんだよ
同一世界にハーレム複数が

651:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:44:56 yMlfT3CK
エルフ等の長命種孕ませハーレムいいよね。産まれた子供も孫ももちろんハーレムのメンバー。
ハーレム主は不老不死じゃないと駄目っぽいけど。

652:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:39:55 5HRyvh3d
>>650
いま書いてるのにも、ハーレム持ちが複数登場します。

「このSSには、ハーレム持ちが複数存在します。」

投下するときには、そんな感じの注意書きをしておきますので、読まないように注意してください。
こっちも楽しんで書いているので、できるだけ自分のSSを読んで気分を害する人が少なくなってくれれば嬉しいのですが。


653:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:57:22 +zk7vGSq
>>651
ソードワールドだとハイエルフは不死に誓い寿命があるけど子供がぜんぜんできないという
ごっつあん設定だったな
あとは戦争で男が減ってればハーレム一丁上がりみたいな

654:名無しさん@ピンキー
09/03/24 03:05:32 G/VbVqJ5
>651
究極的にはそんな感じだよね、「1つの宇宙に男は永遠に自分一人のみ」が理想、だけど以前同様の話題が出た時
世代を重ねたら自分そっくりの女の子ばかりになるって意見を見てげっそりした記憶も有る
なんかこう・・・木の股から生まれてくる、なんて感じのの不自然な外部供給が欲しい所だ。

655:名無しさん@ピンキー
09/03/24 03:54:08 GAHyJc0S
そこまで妄想していきなり中途半端にリアル持ち出すなよw

656:名無しさん@ピンキー
09/03/24 07:20:53 4WQOLRIP
>>654
不老不死はあきらめるしか無いのでは?
女ばかりの世界に唯一の王として召喚される男。
死んだら男の心臓か何かを供物に、次の世代の王が呼ばれる。

かなり無理のある設定なら、不老不死なのに定期的に放射線やレトロウィルスで遺伝子が組み変わる。

あとは、魔法か何かで定期的に転生するとか。
Y染色体は一定だが、別系の母親の元に生まれ変わるなら、かなりの長期間交わらない。

657:名無しさん@ピンキー
09/03/24 07:33:26 4WQOLRIP
>>656の3つ目は有望そうだな。
仮に100系統の女達が居て順に転生するとして、男の平均寿命が70歳なら、
7000年は同系の母の下には転生しない。
7000年あれば、病気も流行るだろうし何やかやで大丈夫そうな気がする。

658:名無しさん@ピンキー
09/03/24 07:34:10 g4l4fe76
女の方を特殊設定にするとかかなぁ。
宝石種族とか適当にでっち上げて、
3~40歳になったら宝石化→他の女のお腹を借りて赤ん坊として生まれ変わる、みたいな

659:名無しさん@ピンキー
09/03/24 07:48:32 4WQOLRIP
まあ、現実的には唯一の男ってのは無理があるね。
男女比率が極端な、例えば10:1とか100:1って世界ならまだしも。

660:名無しさん@ピンキー
09/03/24 08:06:44 4WQOLRIP
女:男が100:1の世界。

・男児は生まれたら複数の乳母に囲まれて育つ
・オナニー覚えさせないために、勃起しだしたら即乳母と
・乳母は処女じゃ無理っぽいから、子無し未亡人あたりが順当か?
・結婚とは1対1の関係ではなく、同じ母親の下に生まれた姉妹全員とするもの
・未亡人なら姉妹の母親も男のもの
・遺伝子の多様性を確保するために、近親相姦ははやりタブー
・女は男に気に入られる為にあらゆる努力をする
・美人でなければ子を残せない
・ケーゲル体操(マンコをキツくする為の体操)も義務教育w

こんな感じかな。

661:名無しさん@ピンキー
09/03/24 08:36:19 5DKtK1nB
>>654
歓楽のハレムの繁殖は全部超科学で解決してたな


662:名無しさん@ピンキー
09/03/24 09:16:47 sr/o4Isq
>>660
「ようこそ女たちの王国へ」がそんな感じだったな。>姉妹全員とするもの

男女比がさらに極端になった場合、男性は国家が管理する『資源』となり
男性公社の厳重な管理の下で排卵期の女性に限って…になりそうだ。
あるいはスーパーコンピューターが選んだ「理想的な構成」に基づくハーレムとか。

663:罵蔑痴坊(偽)
09/03/24 09:21:27 k0LKdM72
>662
「自由意志による恋愛は、偉大なる生殖統制コンピュータ様への反逆です」

ZAP! ZAP! ZAP!

664:名無しさん@ピンキー
09/03/24 09:31:50 IrLEsml2
結局欲望に基づかないお仕着せハーレムはディストピア紙一重

665:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:10:49 dXhnlRd6
1対100とかの男女比率偏重により作られるハーレムは、自分以外の男による別のハーレムの存在を認めざるを得ない。
ということは、常に寝取られの不安を抱えながら生きていくことになる。

666:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:11:58 8VN3jUoS
それは車に轢かれるかも知れないから外出できない並の極論だぜ

667:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:18:01 uw2NRqBS
つまりこれはD&Dか>>663でハーレムSSを書けという天啓ですね?


頑張って考えてくる

668:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:18:59 dXhnlRd6
でも、主人公以外のハーレムが存在するのが嫌な人の心理って、こういうことだよね?

669:名無しさん@ピンキー
09/03/24 10:46:08 KGhKo1Fp
主人公以外のハーレムがあってもいいと思うが、
主人公が作ってるハーレムの女性陣のレベルが他より格段に上という大前提。

670:名無しさん@ピンキー
09/03/24 12:10:01 +zk7vGSq
まあでしゃばってこないぶんには

671:名無しさん@ピンキー
09/03/24 12:36:36 b+5WZNFV
寝取られ要素がなきゃなんでもいいや
あと複数プレイ

672:名無しさん@ピンキー
09/03/24 14:09:07 YRAtz20p
主人公以外のハーレムは、あってもいいが無くてもいいものだ
うまくやれば楽しい外伝的要素にもなるけど、無理に入れるもんじゃない

673:名無しさん@ピンキー
09/03/24 16:34:07 u2HRRpCb
じゃあ刻み蟲さんの奴とかもアウトなひともいるのか

674:名無しさん@ピンキー
09/03/24 18:43:39 nnirMJ/l
「ようこそ女たちの王国へ」はどっちかというと近世ディストピアだったんで
俺は自分の欲望に従い>>660のハーレムを選ぶぜ!

>>663
こんなスレで「パラノイア」ネタを見るとはw

>>664
そこまで行くと創作の程度によっては「杞憂」になるぞ。
何らかの理由付けや暗黙の了解などで悪質な寝取られが存在しない
ってすればいいだけじゃねーの?
さすがに以前の主人が死んだりしてハーレム継承ってのは除外するとかで。


675:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:07:41 mxMbBGeS
男が複数でそれぞれハーレム持ってると何か凄く苛々する
どこに「入って」良いか判らん

676:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:12:15 6ruuoKCQ
>>654
良く判らんのだが、
エルフの神の作りたもう造型美は、
他の遺伝子を介在することなく遺伝する。

とでも考えれば良いじゃん?
ファンタジーなんだから。

677:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:41:30 jeRDTzj3
>>673
描写されてなければセーフな俺

ふと思ったけど「設定上ありうる」と「物語中で言及されている」って大きな違いじゃね?

678:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:48:31 G/VbVqJ5
主人公以外のハーレム要員が魅力的だったら、その時点で有る意味出遅れて寝取られた様な物じゃ無いか?
世界の良い女は全部俺の物、が基本だろう

679:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:55:40 wxglHwNB
>>678
それが一番きつい

そっけない描写に恐ろしくツボを備える俺としては
他者のハーレムのモブヒロインが自分のハーレムにいない葛藤を味わい続けてる

最近だと「とらぶる」のラコスポハーレムのモブキャラズ

680:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:01:08 KcniY8V6
1.設定上だけだが自分達以外にもハーレムが存在する

2.自分以外のハーレムに最萌えキャラがいるかもしれない

3.だからハーレムは一つだけって設定にしろ

ネガティブというかなんというか

681:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:04:17 QwuXsdxV
誰も「設定にしろ」とは言ってないんじゃね?
何過剰反応してんのか知らんが

682:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:07:29 aLOP1/Kk
好みのキャラが他のハーレム構成員でモブ扱いの場合、
「その作者とは趣味が合わない=残念ながら縁がなかった」以外のなにものでもない。

683:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:08:29 4+uj1gaq
極端な話「ハーレムが複数」は独占要件からは程遠いから忌避されるのも判る
描写されなければ気にならないが
そういうのに限って一々言及したりするのは多い
主に作者側の設定晒し目的で

684:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:13:42 qkv1/Pj0
自分が特別にハーレムの主になってるのが好きなんであって
ハーレムが当たり前の世界とかが好きなわけじゃない

という優越感的な話

685:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:16:21 LR5NBuXT
まぁこの辺はアレだわ。
竹内が「ズレてる」とよく言われる所以の辺りの話。

686:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:18:32 r+1c/E2j
隣の芝は青い理論とか
あまり内面を描写しすぎないからこそ自分のツボを突いたとか
逆に無理やり主人公に対するデレを入れたせいで微妙になったとか
隣ハーのジレンマ

687:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:21:11 aLOP1/Kk
>>685
それ、一度ちゃんと聞いてみたかったんだ。
竹内がNGなのは「同一世界で別主人公ハーレムだから」っていう点なの?他にも理由ある?

688:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:31:05 CGsw0AS9
竹内はハーレムが描きたいというより「神聖帝国興隆記」が書きたいだけだからな。

689:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:40:37 aLOP1/Kk
うーん、俺としては竹内は「イマイチだがハーレム物としては安牌」なんだよね。
だからそうじゃないっていうスレ的な暗黙の了解があるなら知っておきたいんだ。
ズレた話引っ張るようでスマン。

690:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:45:16 uXX8Zi6e
あのハーレムシリーズじゃない「秘書課ドロップ」は嫌いじゃない

691:名無しさん@ピンキー
09/03/24 20:49:26 qkv1/Pj0
色々積み重なってのズレたよなあ

692:名無しさん@ピンキー
09/03/24 21:22:13 8va8wTEx
男女比的にハーレムが当然の世界感でも、
他の男は全員セクロスを義務としてハーレム人数を重荷に感じてて
唯一人、超絶倫の主人公だけがセクロスエンジョイしまくり、
ハーレム人数がいくら増えてもウェルカム状態ならいける

693:名無しさん@ピンキー
09/03/24 21:39:25 nnirMJ/l
>>692
それはますます「ようこそ女たちの王国へ」だな、あの主人公は別に
絶倫ってわけじゃあ無いが。
凡人系でいうなら現代日本生まれの主人公があれに似た世界に
飛ばされたけど実は子種が濃厚で危険日に中だしすれば百発百中
ってのも俺はアリだな。
こっちでは凡人でも異世界では役に立つってパターンは王道だし。


694:名無しさん@ピンキー
09/03/24 21:49:38 QXNpPK1/
>>693
そういうのも良いな

飛ばされた世界の人間は文明が進化しすぎて生殖機能が退化してしまい、勃起することが出来ないので子作りの方法は人工授精のみとなっていた
しかし主人公は当然勃起するので向こうの女性とSEXする
それが世界で話題となり、興味津々の女性達に囲まれ迫られつづけるハーレム完成

695:名無しさん@ピンキー
09/03/24 21:56:15 /1YddCOM
レズ姫無双思い出した

696:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:05:20 l8RmX4Qm
流れぶった切ってすみませんが質問させて下さい
剣術か剣道かがそこそこ強い男が異世界に召喚される
しかし200年ほど石像にされ、そのまま動けなくなる
ようやく封印が解けて動けるようになるが敵に襲われピンチ
こんな感じの小説だったと思いますがご存知の方、サイトを教えていただけませんか

697:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:58:31 isoQ9AoH
剣道だったっけ

698:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:00:45 2wuIhGFR
その展開で特に才能がない奴が主人公なのは知ってるけどな

699:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:05:05 j01fspYo
俺もことあるごとに死ぬ主人公なら知ってる

700:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:17:44 DDp1FVRu
他の小説とシナリオがごちゃまぜになってるかも
3行目4行目はそれなりに合ってると思うけど2行目は正直自信ないです

701:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:59:20 qrAHf1hX
ドラムロールする主人公ならずっと待ってる

702:名無しさん@ピンキー
09/03/25 02:45:42 HRvqFZc7
>>696
2行目の部分だけ見るとドレアム戦記ぽいな

石像云々みてドラクエかと思った

703:名無しさん@ピンキー
09/03/25 10:03:03 IT4jFCYd
あの勇者の更新なら待ち続けます

704:名無しさん@ピンキー
09/03/25 10:19:06 GnJ7/Cj5
とりあえずここの保管庫(>>1)の「へたれエロ勇者」チェックしてみて。
一応ちゃんとタイトル言っとかないとっつか言ってやれよ。

705:名無しさん@ピンキー
09/03/25 11:00:50 2wuIhGFR
ここは捜索スレじゃないから答えてなかったのに

706:名無しさん@ピンキー
09/03/25 11:40:55 j01fspYo
このスレまで来て保管庫漁ってないようなアホにわざわざ教えてやるなんて>>704は無駄に優しいな。

707:名無しさん@ピンキー
09/03/25 12:42:27 8k3pZ9yS
おや…へたれエロ勇者が見られない

708:名無しさん@ピンキー
09/03/25 13:32:49 425G2bqW
俺は見られるけど


しかしへたれエロ勇者に限らず、続編が読みたくて読みたくて仕方がない作品が多すぎる

709:名無しさん@ピンキー
09/03/25 15:03:04 DDp1FVRu
ありがとうございます
それと気分害された方、申し訳ありませんでした


710:名無しさん@ピンキー
09/03/25 16:40:34 8k3pZ9yS
見られないのは俺が携帯だからかもしれん

しかし他のSSは問題なく見られる不思議

711:名無しさん@ピンキー
09/03/25 17:22:05 wQHRBXnj
この前「嗚呼、素晴らしき孕ませ世界」ってゲームやってたんだけれど
これってヒッチハイクしながら日本を東へ西へと移動しまくる男が居たら悲惨なことになるよな

712:名無しさん@ピンキー
09/03/25 19:53:47 OJUXrmqI
>>711
はいはい、いろんなところのカップルやハーレムが寝取られて大変だねー。

で?っていう。

713:名無しさん@ピンキー
09/03/25 20:43:55 IT4jFCYd
なんという話題潰し

714:名無しさん@ピンキー
09/03/25 20:50:34 tIg3u3Ff
わざわざネガティブな方向の話題振ってどうすんだって話だろう

715:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:39:59 3aCG/v7s
あの世界では男は国家に管理されているから、
移動の自由は「事実上」ないんだろう。
そういうことで。

716:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:53:19 8k3pZ9yS
唐突に「35人目」を思い出した

717:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:38:35 eGmWtD4Y
あれは寝とれなかった?ので読むのをやめた
非常に残念だった(´・ω・)

718:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:59:39 0IAeVRc3
別にあれはハーレム目的じゃないし、あのオチでもよかったとは思う
まあ女の子全部囲ってくれたらそれが一番いいけどさw

719:名無しさん@ピンキー
09/03/26 01:50:15 pHxC44vf
>>712
過剰反応杉ワロタ

720:名無しさん@ピンキー
09/03/26 02:38:37 s2oY6mnH
第三次F-Xハーレムとか需要あるかな?

生真面目エリートなF-15とかわがままボディで猫耳なF-14とかロリなF-16とか妄想してるんだけど

721:名無しさん@ピンキー
09/03/26 07:47:41 fws7DCzS
>>720
妄想だけじゃなく、カタチにしてくれるなら大歓迎。


それにしても、最近投下が無いなー。

722:名無しさん@ピンキー
09/03/26 07:51:31 0s/o6IXJ
>>720
一人しか選べないどころか一人も選べない現状と比べるとセツナスww

723:名無しさん@ピンキー
09/03/26 10:40:26 YAtRcd1c
次世代戦としてFー22とかが参戦して来るわけですね。
たぶん型番じゃなくてイーグルとかの愛称の方が可愛いと思う

724:名無しさん@ピンキー
09/03/26 18:25:43 YJA7IJkl
中身が別人のサイレイントイーグルをよろしく><

725:名無しさん@ピンキー
09/03/26 18:49:58 s2oY6mnH
お前ら第三次F-Xって言ってるだろうがw
自分で第四次書け自由度はそっちの方が高いぞ
なんせ第三次は最終的イチコたん一人になるからなぁ。正直書き始めてからそのことに気付いてどうしようかと悩み中

あ、第四次にはベルクトたんとブラックウィドウⅡたんを是非出してください

726:名無しさん@ピンキー
09/03/26 19:04:51 YM0048hw
てs0

727:名無しさん@ピンキー
09/03/26 21:34:02 fdzwCb2m
>>725
ひそかに猫さんや蜂さん、いちこさんをライバル視する
シルカたんやツングースカたんもいるのですね。

728:名無しさん@ピンキー
09/03/26 21:37:50 NT4xfvUF
test

729:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:05:09 irNb3B4f
>725
お見舞いプレイですね。

730:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:34:31 LNbGmmuR
投下します。
主人公テラバカスwwwです。
エロシーン慣れない為、駆け足で淡白です。
んー、あと主人公以外のハーレムにも言及ありです。一応は。一応はね。

731:「花合わせ」
09/03/27 01:37:39 LNbGmmuR
「はあっ、はあっ……」
「はぅぅぅぅぅぅぅ……」
「ふぅっ……んむぅ……」
全身汗まみれ、いや汗でない体液にもまみれ、肩で息をしながら言葉にならない声をあげ続ける
7人の少女が全裸で横たわっていた。
そして、1人の若者が同じく全裸で少女たちの真ん中であぐらをかいて座っている。
狭い。
6畳間の部屋を布団4つを敷き詰めた空間に、これだけの人数が寝そべっているのだ。
情欲の匂いが狭い部屋に充満してむせ返りそうなほどだ。

男は……この部屋の主・小池小一郎はぐいっと缶コーヒーを飲み干した。
「さて、肉食獣は狩りを済ませ、食事を始めるのであった……なんてな」
小一郎は缶を部屋の隅に放り投げると、たまたま手近な所に横たわっていた少女に手を伸ばす。
腕をとり、肩を引き寄せ、腰を抱き、尻を抱え込み、4人の少女を選ぶ。
「あっ……」
「んんっ……」
「はう……」
「やぁっ……」
少女たちは潤んだ目で小一郎に許しを請う。
彼女らは先ほどまでの饗宴で10回ずつはイかされ、足腰も立たず言葉もおぼつかないのだ。
「いいぞいいぞ、その目」
小一郎はそういいながら形を作っていく。

「まず菊乃はこう……」
少女の1人・酒井菊乃は仰向けに寝かされた。
「こいちろぉくん……」
菊乃はトロトロにとろけた声で小一郎を呼ぶ。
「おう菊乃、今までは極楽浄土だったろうが、ここからはイキ地獄だぜ?」
「うん……仁王さまみたいに、エッチな菊乃をふみにじって……」
菊乃はそう言って目を閉じた。
まだまだ先ほどまでの饗宴の余韻が残っているのだ。
小一郎は菊乃の両膝を大きく広げさせた。
「うまそうだぜ、菊乃の観音様はよ……」

732:「花合わせ」
09/03/27 01:38:42 LNbGmmuR
続けて小一郎は、葉月すすきを菊乃の脇に横倒しに寝かせる。
「すすきぃ、今日も俺の勝ちだったなー?」
小一郎はすすきの(体勢上、上になるほうの)足を持ち上げながら声をかける。
「ずるい……るーるがふこーへーだ……」
息も絶え絶えながら、すすきがつぶやく。
スポーティーに短く切った髪が汗で額にはりつくさまが艶かしい。
「不公平? 1回でも俺が先にイけばお前の勝ちだろ? お前今日何回俺にイかされたんだよ」
すすきは力なく指を一本立てて見せた。
「いっかげつ……いっかげつにいっかい……へんこーしろ……」
臆面もなく言うので、小一郎はあやうくふき出すところであった。
「はいはい、まあせいぜい頑張りな」

猪俣小萩はすすきと反対側に横倒しに寝かせられた。
すすきとは菊乃をはさんで向かい合う形になる。
「……まだやるの? ドスケベ小一郎……」
すすきと同じように片足を持ち上げられながら小萩がつぶやく。
「おおヤるぜ、ここまでは獣と獲物だったけど、ここからは獣と『エサ』だ!」
「バカじゃない……? ドスケベ以外とりえがないくせに」
小萩の憎まれ口も、そもそも精根尽き果てた状態なので力がない。
「……よーし、決定! 後でお前だけ滅茶苦茶イジめてやる。泣いても謝っても知らね」
「あっ……!」
小萩は怯えた目で小一郎を見上げた。
「よーしよし、食われる立場らしい目になったな」

少女たちで最年長の小野柳は、菊乃におおいかぶさる様にうつ伏せにされる。
ただし両足を大きく広げてすすきと小萩の腰に乗せさせられたので、腰が浮いた状態になる。、
菊乃は柳の巨乳を顔に押し付けられる形になった。
さすがに無茶な体勢で、少女たちにも負担がかかってきた。
「こーちゃん、ちょっと苦しいよ……たぶん3人だって……」
    ぴしゃん!
「ひゃう!?」
小一郎に向けて突き出された柳の尻が叩かれた。
「柳ぃ、子供の時俺のケツ叩いたよなあ?」
「だ、だって……あれはこーちゃんがみんなをいじめるから……」
    ぴしゃん!
「ひっ!!」
「今はお前『も』、いじめられる側なの。オーケイ?」
「ひぃん……」

733:「花合わせ」
09/03/27 01:39:22 LNbGmmuR
一方的な5Pが始まった。
もはや陵辱、例えるなら肉食獣の『捕食』であった。
上下左右に並ぶ形になった4人の少女の性器に、小一郎は容赦なく男根を突き入れた。
言うまでもなく、少女たちに抗う気力も体力もない。
その上、目の前で互いの親友3人が痴態を晒し、目をつぶっても至近距離の嬌声が聞こえる。
それらが相乗効果となって、4人は快楽のるつぼに飲み込まれた。
めちゃくちゃ負担のかかる体位を強要されているにもかかわらず、なすすべなくされるがままに
よがり狂うしかなかったのだ。


言うのも野暮ではあるが、小一郎は彼女たちを本気でいじめているわけではない。
饗宴の後半戦がこうなるのはいつもの事なのである。
前半戦はというと、パーティーかゲームのように全員で楽しく興じていたのだのだ。
だが、手拍子や応援や掛け声はやがて少なくなり、喘ぎ声とうめき声、そして布団の衣擦れ音しか
聞こえなくなる。
そして少女たちの体力が尽きたとき、饗宴は後半戦になる。
小一郎はそんなに絶倫なのか?
まあ、それもある。
しかしそれより何より、少女たちの体が小一郎に開発されまくっている点が大きい。
7人が7人とも、小一郎に処女を奪われる何年も前から性感帯を開発され始めている。
そのさらに何年も前から、エッチなイタズラをされ続けてきたのだ。
そう、小一郎は確かに絶倫だが、それより圧倒的に「スケベ」なのだ。
少女たちにエロいイタズラをしたくて仕方がないのだ。
それは今でも変わらない。
だから饗宴のつど、自分自身の手で開発し尽くし、そして弱点を知り尽くした少女たちの肉体を
攻めて攻めて攻めまくる。
一方で、少女たちは小一郎に「ご奉仕」をほとんど要求された事がない。
開発されまくった期間に比べ、自身のテクを磨く機会が意外なほどに少なかったのだ。
まさしく、獣と獲物。
ウサギが7匹いたって、それにオオカミが食い殺される道理はない。
7匹の獲物が1頭の獣に一方的に狩られるのが前半戦。
狩られた獲物がエサとして獣に貪られるのが後半戦、と小一郎は言う。

734:「花合わせ」
09/03/27 01:40:06 LNbGmmuR
菊乃も、すすきも、小萩も、柳も、もはやうめき声も出ない。
何度も何度も容赦なく徹底的に念入りに執念深くイかされまくって、グロッキー状態というか
ノックアウト状態である。
小一郎は4人を解放すると、部屋の一方に視線を移した。
そこで固まっていた残り3人の少女たちは、小一郎の視線にビクッと体を震わせた。
「お、お疲れ様だったな、小一郎……」
少女の1人、松田千鶴がややうわずった声で言う。
次は自分たちの番。
それが分かっているから平静を装いたくても出来ない。

「来いよ」
小一郎はあえてぞんざいな口調で言った。
その声に怯えて、残る二人、鹿賀もみじと蝶本ぼたんが千鶴の陰に隠れる。
1人だけ矢面に立たされた千鶴は一気に虚勢が崩れる。
「ゆ、許してくれ小一郎……で、できれば優しく……」
「もみじ! ぼたん! 千鶴連れてこっちに来い」
小一郎はさらにきつい口調を装う。
千鶴はそれを聞いて後ろを振り返ろうとした。
が、その瞬間に千鶴の両腕はもみじとぼたんに掴まれてしまった。
「千鶴ちゃん……菊乃ちゃん達だって頑張ったんだから覚悟を決めましょ?」
「あきらめてもう一回小一郎ちゃんに気持ちよくしてもらおうよ」
おっとりしたもみじの声と、幼さを感じるぼたんの声が、千鶴に執行宣告を聞かせる。
身動きの出来ない千鶴に、ゆっくりと小一郎が歩み寄ってきた……


「ふあーーーっ、ああーーーっ、んはぁーーーっ!!」
もみじが奥の奥まで突かれ、悶えまくる。
ぴちゃ、じゅる、ぺちゃ、ちゅるちゅる……
「あ……ふは……ん、むぅぅ……」
「ふひゃああんっ! はあん! やあぁん!」
千鶴とぼたんは交互に秘部を攻められ、交互に甘い声をあげる。
小一郎は1人をバックで犯しつつ、あとの2人を両手で逆さまに抱き寄せて眼前の2つの秘部を
交互に口で愛撫しているのだ。
この体勢で3人をローテーションし、今はもみじを犯している番であった。
千鶴とぼたんの4本の脚が、快感の痙攣で宙をかく。

735:「花合わせ」
09/03/27 01:40:46 LNbGmmuR
「お、何だぼたん。我慢できなくなったか?」
小一郎が舌を止めてぼたんに声をかける。
「はあっ、ひあぁ……ふえ?」
逆さ釣り状態でクンニされていたぼたんは、その時やっと自分でもオナニーを始めていた事に
気がついた。
「はははっ、エッチでエッチで仕方ないぼたんは、とうとう逆さオナニーに目覚めたか!」
「ち……違うもん! ん、ふぅ……ぼたん……エッチじゃないもん!」
そう言いつつぼたんの両手はじゅくじゅくと自身の秘部をかき分けていく。
「そーらぼたん、『くぱあ』してみろ。エッチな子じゃないならそんな事しないよな?」
「ふあっ、はあっ、やだぁ! 手が……ふあ、手が勝手に動くよぉ!」
小一郎に言われるがままに己の秘部を大きく広げるぼたん。
本当に体がいう事をきかないのか、単にごまかしているのか、ともかくぼたんは小一郎の要求なら
どんなエロな事でも真っ先に実行してしまう。本人の主張がどうであれ。

「こ、小一郎……お願いだ……私も……私も可愛がって……」
千鶴が懇願する。
「なんだー千鶴。さっきあんなにビビってたくせに調子よくね?」
「小一郎……小一郎! 抱きしめて! こんなんじゃ嫌だ……!」
逆さ釣りのまま千鶴は小一郎の膝にしがみつく。
「ダメだぜ、今のお前は俺のエサなんだからよ」
そう言うと小一郎は千鶴のクリトリスを軽く噛んだ。
「うああああああああああっ!?」
一見すると、千鶴は切れ長なつり目と高い身長が、クールでしっかりした印象を与える。
だが実際は小一郎への依存心は7人中トップクラスに強い。
言葉づかいや仕草は確かにクールと呼べる部類だが、その言動の中身を辿ると何かにつけて
小一郎に頼る事が多く、饗宴の最中でも「おねだり」が一番多いのも千鶴なのだ。

「ん? おーーい、聞こえるかもみじ?」
バックで突き入れているもみじの反応が薄いので声をかける小一郎。
「ふあーーー……へぇぁ……はひぁーーー……」
もみじはだらしなく目を剥き、舌を出した口から大きなよだれのシミが布団に広がっていた。
いわゆる「アヘ顔」状態だ。
上品にお嬢様カットに切りそろえた黒髪が、余計にだらしなさを際立たせる。
普段おっとりして、包容力のある女性に見えるもみじからは想像もつかない顔である。
「ほら寝てんじゃねえっての!」
小一郎は思いっきり腰を突いた。
「ひゃぁん!! ……え? あ?」
もみじはその一突きで正気に戻った。
「ひっどい顔だったでちゅよ? もみじちゃん」
「は……! あ……!!」
口元のよだれに気付いたもみじが、かあっと赤面する。
「はいはい、またまたあのブザマな顔にしてやるからよ、何度でも何度でも!」
「あっ、あっ、そ、そんな……!」
そして小一郎はピストン運動を再会した。

736:「花合わせ」
09/03/27 01:41:40 LNbGmmuR
朝日とともに町が目覚めつつあった。
新聞配達のバイクの音も聞こえたし、耳を澄ませば近くの踏み切りの音も聞こえる。
部屋の中は逆に、饗宴も完全に終わり、少女たちの安らかな寝息だけが聞こえていた。
「一晩中ヤっちまったか……」
小一郎はTシャツだけ羽織って窓を開けた。

「おお、小一郎くんおはよう」
2階の窓から顔を出した小一郎に、下から老人の声がかかった。
「うっす、大家さん」
「みんなと仲良くやっとる様じゃな、結構結構」
小一郎の家は、オンボロとは言わないが古いアパート「八々荘」の202号であった。
それだけではない。
今小一郎の後ろで寝息を立てている7人の少女たちも、全員が八々荘の住人なのだ。
101号は千鶴。
102号はすすき。
103号はぼたん。
104号はもみじ。
201号は菊乃。
203号は小萩。
そして204号は柳。
ちなみに下宿ではなく、全員生まれた時から住んでいる。
そう、初対面はおそらく赤ん坊という、筋金入りの幼なじみグループなのである。
小一郎は、物心ついた時から幼なじみたちにエッチなイタズラの限りを尽くしてきたのだ。

「お袋らも仲良くやってんですかね?」
小一郎が窓に頬杖をつきながら言う。
「うんうん、心配いらんとも。和気あいあいとはああいう事じゃ」
小一郎たちは全員が母子家庭であった。
いや、全員が母子家庭のような1人暮らしであった。


ある時、不幸な事故で小一郎の父親たちは帰らぬ人となった。
八々荘は一晩にして母子家庭の集まりになってしまった。
大家は未亡人たちに提案した。
自分の家で住み込みでお手伝いをしてくれるなら、家賃はチャラでいい、と。
しかも昼間に別途にパートをやろうが一向に構わないという破格の条件だ。
大家は他にビルや駐車場を持っており、八々荘の家賃が無くとも困りはしなかった。
問題はまだ十歳前後であった小一郎ら子供たちである。
しかし実は、大家の家は八々荘のすぐ隣、つまり住み込みといっても目と鼻の先なのだ。
母親たちは了承した。
最初のうちはご飯を作りに戻ったりもしたが、娘たちに安心して火の用心を任せられるように
なると、八々荘を事実上子供たちに預けるようになったのである。
そして、小一郎の少女たちへのエッチなイタズラはとどまる事を知らなくなったのだ。

737:「花合わせ」
09/03/27 01:43:05 LNbGmmuR
それにしても。
未亡人を八人も住み込ませて、大家は何を「お手伝い」させるつもりだったのか。
決まってるじゃないかという事なかれ。
八々荘の未亡人達は、「厚化粧」「パーマ」「メタボ」の3種の神器のうち、少なくとも2つ以上は
兼ね備えた、ある意味完璧な女性たちだったのである。
大家は語る。
「年をとるとストライクゾーンが広くなるんじゃよ」
小一郎は、大家の家から夜ごとにもれ聞こえる不気味なうめき声について考えたくもなかった。


「小一郎くん、わしに……」
不意に大家が寂しげな目になった。
「わしにもしも息子がおって……しかもその子にガールフレンドがいっぱいおったなら、
その全員が仲良く出来るように、わしは助けを惜しまんかったじゃろうよ……」
「…………」
小一郎は知っていた。
幼なじみの少女たちは全員リングを入れており、全員の費用を大家が見てくれていた事を。
そもそも今の小一郎の収入は、大家が持つ駐車場の管理人のバイトなのだ。


朝の散歩の帰りだった大家が自宅に戻ると、小一郎は少女たちを振り返った。
まだ少女たちは心地よさそうに寝息を立てている。
「うーーん……」
小一郎はひとしきり思案すると、寝入ったままの少女たちの体の配置変えをし始めた。
「よし……うん、なかなかうまくいったな」
いわゆる「まんぐり返し」。
壁にもたれかかせ、枕などをはさんでバランスをとり、奇跡的に眠っている少女たち全員を
そのあられもないポーズで並べる事に成功した。
さらに小一郎は押入れの小棚からデジカメを取り出す。
「じゃ、今日の記念写真行くぜーー、はい、チーズ!」
秘部から小一郎の精液が混じった愛液を垂れ流した状態の少女たちに向かって、デジカメの
シャッターが切られた。
そして小一郎は台所に行き、そこに置いてあるプリンターにデジカメをつないだ。
(6畳間はスペースを饗宴に使いきるために一切の物を置いていない。)
A3サイズで淫猥極まりない写真が刷り上がる。

738:「花合わせ」
09/03/27 01:44:41 LNbGmmuR
「ふっふっふ~~ぅ♪」
6畳間に戻ると、小一郎は部屋の一方の壁を見上げた。
壁は肌色で埋め尽くされていた。
今までに撮りまくった「記念写真」が壁一面に貼られているのだ。
全員に尻を向けさせた写真。
一列に横たわらせた写真。
無造作に折り重なった写真。
饗宴の後だけでなく、普通に表情やポーズを作った写真もある。(全裸だが)
あるいは全裸でツイスターゲームをさせている写真。
狭い狭い風呂に7人を押し込め、外からシャワーを浴びせつつ撮った写真。
デジカメで初めて撮った時、全員びっくりして裸体を隠している写真。
そんな写真が所狭しと並んでいる。
小一郎はバイトから帰るたびにこの壁に向かって座り、性欲とスケベ心の再生産を行うのだ。

その中に、1枚だけ飛びぬけて昔の写真がある。
唯一小一郎が撮った写真ではなく、小一郎自身が写っている写真である。
小一郎たちがまだ幼い頃、八々荘の庭でビニールプールではしゃいでいる時の写真だ。
まだ本当に小さかったせいか、全員すっ裸である。
小一郎はその写真を見るたびに、改めて思う。
「みんな、大好きだ……」
その小さなつぶやきは、目が覚めつつあった幼なじみのたちの耳にわずかに届いていたのであった。


2階建ての全8部屋、オンボロとまではいかないが、かなり古いアパート「八々荘」。
そこの202号の住人・小池小一郎にとって、そこは生まれた時から自宅であり、遊び場であり、
……そしてハーレムであった。

739:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:45:58 LNbGmmuR
以上っす。
キャラやタイトルの名前の題材は別に名前以上の意味はありません。
乱交乱文失礼ww

740:名無しさん@ピンキー
09/03/27 01:56:46 nzHi8HsA
多分貴方にはこれが最大級の賛辞だろう。
テラバカスwww

友人とか家に絶対呼べないよなって思った。

741:名無しさん@ピンキー
09/03/27 09:54:20 X5/t54lB
乙。大家のハーレムとか見たくねぇ。

742:名無しさん@ピンキー
09/03/27 10:40:39 R1Pvb09p
ハーレムメンバー全員を腰が抜けるまで犯してからさらに犯すハーレムキター'`ァ'`ァ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

これをなんと呼ぶべきか。ヤリ倒しハーレム…普通だな
ハメ殺しハーレム…ちょっと引くな。
死屍累々ハーレム…ドン引き
強制マグロハーレム…命令してマグロプレイみたいにとれるな
ヤリ潰しマグロハーレム…やっぱマグロはあんまりそそらないか
マグロ市場ハーレム…だからマグロは(ry

ノックアウトハーレムレイプ…ハーレムでレイプっておかしくね? でもこれが無難かな

743:名無しさん@ピンキー
09/03/27 13:13:41 f/IuBa8z
漫画のハーレムは主人公のほうが搾り取られるほうが多いけど、
やっぱり主なら依存させるぐらい犯らないとだよな
乙!


744:名無しさん@ピンキー
09/03/27 17:50:13 Kddxwqtx
>>739
GJだだだ
スケベな主ってのはイイ!
ってか大家さんゾーン広杉じゃないか。
ある意味勇者ww


745:名無しさん@ピンキー
09/03/27 18:19:25 MoINvAWD
GJ
腹違いの姉妹ハーレムなのかな?

746:名無しさん@ピンキー
09/03/27 19:38:26 Yx9K2zWi
飛ばしたが乙

747:ケチャップ
09/03/28 16:24:23 46/+2gvB
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレと迷ったんですけど
こちらに投下することにしました。人間が一人だけ入ってるんで
拙作ですがご容赦ください

748:ケチャップ
09/03/28 16:33:13 46/+2gvB
 森の王と言う奴がいる。いると言うか、この俺だ。
 森の王は、この森に住んでいる植物なら、運さえ良ければ誰でもなれる。七か八百年ほ
どで世代交代し、なった奴は世代交代するまで、人間と植物の合わさったような生物にな
る。世代交代した森の王はただの植物に戻って、そのままその生涯を終える。
 俺は元々白樺だった。未だ小さい若木の頃に、夜が明けたと同時に人間の姿になってい
た。他の木々から森の王が俺になったって聞いたときは、本当にびっくりした。もっと年
寄りがなるものだと思っていたからな。
 やれるのかって言う不安もあった。近くにいる年寄りの木々と違って、俺はもっと重い
仕事だと思っていたんだよ。年寄り連中から一日中眠っていても構わないような仕事だっ
て聞かされてはいたんだが、そんなことを真面目に聞くほど余裕がなかった。森の王にな
ったらどんな植物の果実でも出せるとか、足はあるけど急ぐときでも大抵は根っこを使っ
て這って進むとか。そんなのは全部、後になってから知った。
 いや、そういうことを知ったときには、本当に驚いたよ。一体俺は何処の神様になった
んだ、とは思った。今では本当にこの近くの神様を兼任することになったわけだが。
 まあ、今日お前に会ったときほどじゃない。
 それで、人間の方の信仰は、お前の方が知っているだろう? 何たって人間からの貢物
としてここに来たわけだからな。知っているか? 狼やらウサギやらまでが、お前たちと
同じように貢物を捧げに来るんだ。生贄として来たのは、お前で五回目だ。
 信仰は人間の独自の習慣だと思っていたか? 違うんだな、これが。
 どいつもこいつも人間を真似て、俺に貢物を捧げに来るんだ。馬鹿みたいだよ。あのと
きお前を苛めていた奴らみたいだ。他の奴がやっていることしか出来ない。
そういえば、前に苛めていた奴の主犯格はどうしたんだ?
 ……何でそんなことを聞くのかって? 見所があったからさ。
 あいつだけは俺を睨みつけてたからな、最後まで。他の奴は全員逃げ出したのに。
 まあそれくらいしか理由はない。何せ俺は神様らしいからな。ただの気紛れだよ。
 それだけさ。

 騒がしかった。子供の遊ぶ声がキンキンと響いて、ひどく煩かった。
 俺は頭を掻いて溜息をついた。面倒臭く思いながらも立ち上がる。
「……叱りに行くか」
 そう呟くと、俺はのろのろと歩き出した。鈍重な歩みだとは自分でも思う。こんなにガ
リガリで細い癖して、牛よりもずっと遅いのだ。尤も人間とは違うのだから牛より遅くて
も気にすることはないのだけれど。少し種族の差を感じる。
「神様って呼ばれるのも、なあ……」
 疲れたように言うと、周りの木々がけらけらと笑った。
『良いではないですか。神様と言うのはあちらにとって最も名高い存在でしょう? それ
こそ我らが認めている貴方の¨王¨という地位にも勝る、そういう称号なわけでしょう?』
「しかし、あいつらは俺を神様と呼んでいるのに、何故お前らを信奉しないんだ? あい
つらは天使とか悪魔とか、神に連れ添う奴らも信仰の対象にしているらしいが」
『我らの方が身近だからですよ。貴方よりもずっと、ね』
「仲間じゃないって言われてる気がして、嫌になるんだよな……」
 そんなことはありません。周りの木々からからかうように言われた言葉は、しかし奥深
くでは、強い真剣さも感じさせた。俺は頷いて、そして急ぐ。急いだとしても山の麓に着
くのは夕方ぐらいになるだろうが、それでも急いだ。


749:ケチャップ
09/03/28 16:35:26 46/+2gvB
「……予想が中ったか」
 そしてある意味では外れた。夕方になって日が暮れそうになっていても、人間の子供は
未だ遊んでいた。間に合わないかと思ったのだが、親から言いつけられているであろうこ
とを気にしてもいないように、楽しそうに騒いでいた。
「全く、面倒臭い―」
 深く溜息をついた。心の底からの溜息だった。
 気を取り直して子供らを叱ろうと思い、子供たちの中で最も煩く騒いでいる一角に、出
来るだけ素早く近づいた。それでも鈍重な歩みに、もう一度溜息をつく。
 他の利口な連中は気付いて逃げていったが、夢中で気付かなかったのか、鈍重な歩きで
音がしなかったのが逆に幸いしたか、一番煩い馬鹿な連中には気付かれずに近づけた。そ
して、彼らが何をしているのか、ひどくはっきりと見えた。


750:ケチャップ
09/03/28 16:37:19 46/+2gvB

 ―本当に、馬鹿な連中だ。

「…………!」
 悲鳴もあげられない少女を寄って集って苛めている、ということだろう。少女の上半身
は裸になっている。辛うじて下半身は見えていなかったが最早下着だけで、それが脱がさ
れるのも時間の問題だっただろう。―俺が来ていなければ、の話だが。
 ニヤニヤと笑っている少年たちにゆっくりと近づき、そして―
「……っ!?」
 一番体格の良さそうな少年の頭を、がっしりと抑えた。そして締め付ける。
 他の少年たちは急に現れた―と思い込んでいる―俺にひどく驚いた様子で、もう少
女の裸に眼を向けるどころではなさそうだった。俺はそいつらが驚いている間にそいつら
の頭も捕まえて、ぐいっと力を込めた。
「ひいっ……!」
 そいつらは悲鳴をあげて、俺を見上げた。俺はそれを無視して力を加え続けながら、ぽ
かんとしている少女を見つめる。人間にとっては可愛らしい部類に入るだろう、と人間で
もないのに品定めしてみた。ただ年齢が幼すぎて俺が人間でも相手にしなかっただろうが。
 俺はゆっくりと考え込んで、そして話しかけた。
「……大丈夫か?」
 ぽかんとしていた少女は俺を見つめて口を開いた。しかし言葉などではなかった。
「ふえ……?」
 口を大きく開けて驚いているだけだ。頭が処理しきれないのだろう。
 俺はまた考えて、そして気付け薬となりそうな言葉を捜した。俺たちの種族は動くのは
遅いが思考は早いので、少女に何を言えば良いのかはすぐに判った。
「裸だぞ。早く着て、何処かへ逃げろ」
「ふぁ……? ふぁ……はははは、はい!」
 聞いてからまだ少しだけぽかんとしていたが、俺の言葉が理解できると、すぐに服を着
始めた。……こういうときは逃げる方が先だと思うのだが、違うのだろうか?
「あ、ありがとうございました!」
「礼には及ばん。それと……」
 俺は苦笑しながら腕を伸ばして、少女の頭を撫でた。またもやぽかんとしている。
「なに……山の麓は俺の領土だ。俺がしっかり監視しなかったのが悪い」
 済まなかったなと言って、俺は少女の手を取った。「ほんの詫びの印だ。取っておけ」
 ぽとんと少女の掌に林檎が落ちる。それと同時に連中の締め付けを弱めて、ひどい怪我
にならないくらいの高さで地面に落とした。……つまりはひどくない怪我が出来るくらい
の高さで地面に落とした、ということだが。
 馬鹿な連中は痛みに堪えながらも必死で逃げていった。ある連中はお化けと言いながら
逃げ出し、ある連中は化け物と言って逃げ出した。どっちも変わらないし、情けないが。
 たった一人だけ、最初に締め付けた体格の良い奴は最後まで俺を睨みつけた。結局俺が
見下ろしたままでいると逃げ出したが、「……覚えていろよ!」と言うなかなか骨のある台
詞が出た。将来が有望だな、と勝手に決め付けることにする。
 そして森へと帰ろうとしたとき、声が聞こえた。弱々しかったが、聞こえた。
 後ろを振り向くと、少女が両手で林檎を持ったまま、こちらを向いていた。
「あ、あの……」
 顔を赤らめている少女に向かって、俺は手を振りながら言う。
「じゃあな」
 少女はぽかんとして、そしてにっこりと笑顔になって、こちらに手を振った。
「じゃあ、また……!」


751:ケチャップ
09/03/28 16:38:24 46/+2gvB
 またがあるかは判らんが。とは言わなかった。そのまま森へ向かった。
 俺が誰だか知るのは、家に帰ったときで良いだろう。そう思った。
『……随分とお優しいことで』
「からかうなよ。二度目はない」
『そうでしょうか? ああいう場面に出くわせば、またそうなるかもしれませんよ?』
「出くわすわけがないだろう、この俺が」
 くすくすと木々は笑って、そして俺を出迎えた。俺はバリバリと頭を掻きながらいつも
の暖かい寝床に戻って、ゆっくりと意識を落としていった。
 これで終わりだと思っていた。もしかしたらという期待はしていたが、これまでの単調
な時間の積み重ねからして、ただのイレギュラーだと思っていた。そのときは未だ、死ぬ
ときの思い出になるかな、というくらいのものだった。
 俺のその考えは、数年後に見事に打ち砕かれ、劇的に変わることとなった。
 もちろんそのときは、未だそんなことは何にも知らなかった。


752:ケチャップ
09/03/28 16:40:26 46/+2gvB

 ―それから数年後。

「今日は煩いな……何が起きてるんだ?」
 俺はその日、いつものように起きると、その騒音を耳にした。すぐに騒音の聞こえた場所に行って近くの木々に話を聞いたが、誰も彼も判らないと言う。おかしなことだと思った。違和感と言うか、しこりのようなものが感じられた。
 そう思いながらも見回りに出ると、やはりいつものように、そいつがはしゃぎながらやってきた。舌をちろちろと出しながら、俺の脚から這って、肩の上に乗った。
『お元気そうで、何よりです。ご主人』
 名前はラック。森にいる蛇からの贈り物として差し出された蛇だった。この森でたった一匹、俺を神様扱いしない動物でもある。さらさらとした声と青色の鱗が素敵な雌だ。
『どうやら麓の人間たちが動いているようですよ。あの臆病者どもが、まさかご主人に逆らうつもりではないでしょうが……何やら怪しいとは思いますね、私としては』
 ラックはそう言いながらも、それほど気にしていない様子だった。首に巻きついて、とても気持ち良さそうにしている。可愛らしい。蛇は粘着質などと言う人間の悪い俗説をひっくり返す良い例だと思う。
「まあ、今日は気にしなくても良いってことか」
『そうですね。久しぶりにテルのところにでも遊びに行ったらどうでしょうか?』
 うーんと考えて、そして頷いた。
「今日は別に良い。一緒に寝床に篭ろうじゃないか」
『……それは構いませんが、もう三日も会っていないんですよ? 少しぐらい心配なさったらどうです? ご主人だって、身体は動かさなければ鈍ってしまいます』
「良いんだよ、心配しても意味ないし。お前と寝ていた方がよっぽど効率的だ」
 ラックはびくりと身体を震わせて、そしてもぞもぞと動き始めた。こそばゆい。
「くすぐったいから、そう動くな。さっさと帰るぞ」
 俺がそう言うと、何故か知らないが、ラックは溜息をついた。
『……ご主人は、貴婦人の心の機微と言うものを、もう少し知るべきかと』
「……何か、気に入らなかったか?」
『何でも。そう思っただけです』
「そうか……まあ、参考にはさせてもらう」
『是非、そうしてください』
 呆れたような声を出すラックに、俺は久々に疑問と、そして興味を抱いた。女性の心の機微とは、とても面白そうな題材だ。ひどく難しそうな題材でもある。
 うんうんと頷きながら、俺はラックの顎を撫でた。
 ラックは恥ずかしそうに蠢きながら、俺の首に自分の身体を絡ませた。擦りつけるように俺の首を回りながら、可愛い声で一声だけ鳴く。冷たい感触が気持ち良い。
 首を舐められるのが、少しばかりこそばゆかった。
 大きな切り株の寝床に帰ってくると、美しい白狼がいた。


753:ケチャップ
09/03/28 16:43:13 46/+2gvB
>>748~751
ふざけたつもりはなかったんです、すいません

754:名無しさん@ピンキー
09/03/28 16:44:17 3YjwtygO
わっふるわっふる

続きはまだかっ!

755:ケチャップ
09/03/28 16:49:50 46/+2gvB
『貴女も来ていたのですか、トゥック』
『そうよ、蛇女。何か悪かった?』
 雌の狼はラックに敵意を剥き出しにして、ぐるるると吠えた。地面にしっかりと足を踏みしめている姿は、とても凛々しい。他の住人は怖がっていても、俺にはその白い毛の美しさが理解できた。もしかしてこの森で理解できるのは俺だけじゃないだろうか。
 自画自賛をして現実逃避をしていると、ラックが舌を伸ばして耳の裏を舐めてきた。
「くすぐったいから止めてくれ」
『仮にも主人たるものが、愛人の喧嘩を止められるほどの度量がなくてどうします』
「どうにもならないから、静かに寝させてくれ」
『そうよ、蛇女。御前が寝たいと言っているのだから、静かにしなさい』
 トゥックもその一端であることは間違いないのだが、何故自分を棚に上げているのだろう。しかし俺は、そんなことを言えるほどトラブルが好きではなかった。
『私はご主人に成長してもらいたいのです』
『あんたの年齢の百倍は生きている御前を子供扱い? 良い身分ね』
『ご主人の寿命は八百を数えます。現在百と言うことは八分の一です。私たちは寿命が十年ほどで、私は五年ほど生きているので、ある意味では私の方が年寄りです』
「……年増だったのか」
 かぷりと噛み付いて抗議をするラックを撫でて、そしてトゥックに向かう。
「今日は疲れていないから、夜になったら二人とも相手できる。そう怒るな」
『……本当でしょうか?』
 向かっていたはずのトゥックではなくラックに返事をされたのは不思議だが、頷く。頷いて、しゃがみこんだ。近くなった目線を合わせ、トゥックの頭をそっと撫でる。
「そうだとも。だから二人とも、喧嘩はするな。面倒臭いからな」
『……私たちは、面倒臭いのですか?』
 トゥックは不安そうな声だった。だから頭を撫でてやった。
「喧嘩をしなければ、そんなことはないさ」
 トゥックの頭を撫でると、俺は切り株の洞の中に入って、落ち葉に包まれた。いつも豪放な気性のトゥックが洞の中に入ってこないのがおかしくて、笑いながら言った。
「さっさと入ってこい。一緒に眠ろう」
 そして俺たち三人は、真昼間から丸まって寝ることにしたのだった。
 トゥックの毛皮がちくちくして痛かったのは、俺とラックの内緒だ。


756:ケチャップ
09/03/28 16:50:27 46/+2gvB
題名決めてないんで、誰か付けてくれると嬉しいです

757:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:14:15 +fA/lGvo
>756
ふむぅ。

『金枝篇』に“森の王”の記述があったな。
本の題名にもなっている、黄色いヤドリギの枝を採る事を許された存在で、新たに採ってきた者が前の王を殺して代変わりする。

758:ケチャップ
09/03/29 00:43:10 1DVu2MFJ
投稿します、エロシーンです。
エロくなかったらすみません。

759:ケチャップ
09/03/29 00:44:58 1DVu2MFJ
 起きたとき、妙に外が騒々しかった。しかし俺のぼんやりとした頭の中では、それよりも目の前の事象の方が、真っ先に対処すべき優先事項として取り上げられた。
 黒髪の美少女が、馬乗りになっているのだ。誰だか知らないわけではない。ただ頭がぼんやりしていて、どうにも思い出せないのだ。覚醒が遅いのも、王の欠点だろう。
「んん……ラックか」
 ようやく名前が思い浮かんで声に出したが、しかし何故か脇腹を抓られた。かなり強めに抓られたようなので、表皮が剥がれそうだった。元々樹なので痛みはないが。
「そういうことは、思っていても口に出さないのが、鉄則です』
「そうなのか……善処する」
 周りを見回すと、先程寝たばかりの洞の中だった。しかしもう日は暮れている。
「トゥックは……そこにいるか」
 もふもふとした毛皮を触って、居場所を確かめる。しかしまた抓られた。
「何をする」
「私が馬乗りになっているのですから、私の方を向いてください」
「そうは言ってもだな……後でばれたら、確実に面倒臭い」
「そういうところが駄目だと言っているんですよ。ご主人の甲斐性なし」
 ラックは拗ねたような顔をしてそっぽを向いた。しかし俺のものを包み込んでいるあそこはぐいぐいと締め付け、蠢いた。俺はその感触に呻きながら落ち葉を掴んで、くしゃくしゃに握り締める。洞の壁を引っ掻いて、快感を堪えた。
「無理して堪えなくても……私が強姦しているみたいじゃないですか」
 背徳感はそそりますから、別に構わないんですけど。勝手にそう言いながら俺の背中を抱いて、彼女は俺にキスをした。俺も応えるように抱きしめて、柔らかく舌を絡める。
 ねっとりとした感触を味わいながら、歯の表裏とその周りを丹念に舐めた。すぐに舌へと標的を戻すと、今度は二股に分かれた真ん中を舐めた。ぺたぺたと吸いつくような感触が心地良かった。ぺちゃぺちゃと舐め合った後に、互いの唾液を吸い合う。
 淫猥な音を響かせる息を継ぐのもやっとなくらいのキスを、最後は静かに終わらせる。


760:ケチャップ
09/03/29 00:46:25 1DVu2MFJ
 ラックはじっとこちらを見つめた。そして口を開く。
「ご主人も好きですね、エロいの」
「煩い」
 余計なお世話だと思いながら、ささやかな胸にゆっくりと触れた。もう既に結合はしているので、ラックは少ない愛撫でも、大きく喘いだ。その度にきつく締まり、出してしまいそうになる。やはり名器なのだろうと思いながら、今度は強めに揉んだ。
「ひゃあんっ……!?」
 ラックは多分、かなり感度が良い。比べられるほどの人数とはやったことがないが、少ない愛撫だけで大きく喘いだのは、既に結合していたというだけでなく、彼女の生まれつきのものも大いに関係しているんじゃないだろうか。
 小さい絶頂に達してしまったらしい彼女の頬を撫でて、そして叩いた。
「ふぁ……何をするんですか、ご主人」
「主が達していないのに眠る奴があるか。トゥックの方がよっぽど堪え性だぞ」
 叱っているのに、ラックは悪戯っぽく笑った。
「言ったでしょう? 私は無理して堪えないんです」
 傍若無人ぶりに、俺はひどく呆れた。もちろん一応は注意するが。
「……それでも、流石に一回出すまでくらいは堪えろ」
「何を言っているんですか? もう四回目ですよ」
 俺がはあ? と困惑すると、ラックは自慢げな顔で胸を張った。
「口で二回、素股で一回、中で一回されています。どれも眠っている間ですけど」
 ぺし、と額を叩いた。抗議の視線を送られる。
「何をするんです……って、ふぇ、やめ、やめて―ひゃあん!?」
 抗議の言葉を最後まで言われる前に、ゆっくりと腰を動かし始めた。しかしこの速度の抜き差しでもそれだけ反応するとは、やはり感度が良いのだろう。
 ラックの中は熱かった。何度もやっているから愛液の出方は違うし、感度が良くなったわけだから絶頂に達して締め付けてくる回数も多くなった。しかしその締め付けの力強さと粘着質な熱は、最初のときと同じのように思えた。
「やっぱり、慣れないな……っ」
「な、にぃ! がぁ……!?」
「お前の中、だ! っと、くそっ……引っ張られそうだ」
 声を出す余裕もないほどに喘いでいるラックだったが、俺も殆ど限界だった。今すぐに出してしまいそうな、出し切ってしまいたくなりそうなほどに気持ち良い。
「もうすぐ、出すぞ……っ!」
 思う存分出してください。ラックは息も絶え絶えになりながら、そう言った。
 膣の奥に自分のものを叩きつけようと腰を下へと打ちつけ、そして反復させる。
 その直前。
『あーっ!』
 大きな声がした。ラックはそちらの方向を向いたが、俺にはその余裕がなかった。びっくりした俺はそこで箍が外れてしまい、そのまま中途半端な場所で出した。


761:ケチャップ
09/03/29 00:49:18 1DVu2MFJ
次くらいに百合みたいなの出てきます。
六行程度で済ますつもりなので、もし本当に嫌だったら読まなくて良いです。

762:ケチャップ
09/03/29 00:51:15 1DVu2MFJ
「う、くう……っ」
「ふぁっ……」
 間の抜けたような息を吐くラックを引っ張って、トゥックは無理矢理離れさせようとした。力の抜けた俺たちは、反抗もせずにされるがままだった。そのまま柔らかく結合が抜けて、ラックのあそこからどろりと白い粘液が出てくる。
「何をやってるのよ、蛇女!」
 一瞬で狼の姿から人間の姿へと変化した。そのままラックの首を絞める。
「一人で抜け駆けして、ただで済むと思ってるんじゃないでしょうね!」
「や、やめ……」
「さっさと御前の子種を掻き出しなさい!」
 さっきからそんなに大声を出して疲れないのだろうかと思いながら、トゥックとラックを見上げた。何故止めないのかと言えば、力が抜けてしまって動けないからだ。
 トゥックはいやいやと首を横に振って、決心したような顔になった。
「あんたが見す見す御前の子種を手放すなんて、絶対にありえないわね……」
「どういう意味ですか、それ……」
「……本当はあんたのなんか舐めたくないけど、しょうがないわね」
 うんうんと頷いた。そして首から手を離し、ラックの腰を抱く。
「私が今から掻き出すから、覚悟しなさい」
 ラックを落ち葉の上に押し倒して、ぺちゃぺちゃと股間を舐め始めた。
 ラックも喘いでいるし、なかなか扇情的な光景ではあったが、べとべとになった股間を落ち葉で拭くのに忙しい俺の視界には、あんまり入ってこなかった。と言うか無視した。
 ―だって、面倒臭いし。
 それにトゥックの行動を止めようとすると、泣きつかれるうえに夜明けまでトゥックに求められる。寝ている間も含めてとは言え、流石に五回も出した後では疲労が溜まってしまうだろう。もちろんすること自体が嫌なわけではないが。
「や、やめてぇ……。ご主人も、止めてくださいよぉ」
「煩いわね、蛇女。さっきまで御前とヤってたんだから、もう話しかけないで」
「嫉妬深い女は―んん! そこはやめっ、やめてやめて……ひゃあ!?」
 一通り拭き終わった。疲れきった俺は休憩がてら二人を眺めることにした。
 ラックが散々イった頃、俺はトゥックの肩に手を置いて、こちらを向かせた。
「そろそろ止めとけ」
「でも、御前……」
「構わないだろうが、子供が出来るわけでもないし。そもそも俺は、そんなことでお前らを差別したりしないぞ。ほれ、ラックが白目を剥いてる。可哀相だから止めてやれ」
「……御前が、そう言うのでしたら」
 しかしひどく不満そうな顔だ。やはり納得がいかないのかもしれない。俺からしたら不条理なのはトゥックの方なのだが。何でこう、敵意をむき出しにするのだろうか。俺から嫌われるという可能性を考えていないのじゃないか。


763:ケチャップ
09/03/29 00:53:08 1DVu2MFJ
 俺はふうと溜息をつくと、トゥックの頭を撫でてやった。恥ずかしそうな顔をする。
「差別はしない。ラックとは五回したから、お前とも五回はやる」
 ぱあっと表情を輝かせたトゥックだったが、俺は付け加えた。「ただし、だ」
「五回以上はやらない。それ以上やりたかったら、ラックと一緒だ。良いな?」
「……はぁい」
 途端に肩を落として不機嫌そうな表情になったが、俺がそっと抱きしめると、照れたように顔を赤らめて、そっぽを向いた。強引にこちらを向かせ、唇を奪う。
 トゥックが人間になったときの姿は、真っ白い狼の耳を生やした白髪の美女だ。ラックよりトゥックの方が子供っぽいように思えるが、姿のギャップもなかなか面白い。
 大きくてふんわりとした胸をゆっくりと揉んでいく。片方の胸だけでも大きめの林檎が五つは入りそうなくらいだ。ここのお供え物では随一のスタイルの良さだろう。
 トゥックもラックほどではないにせよ感度が良いので、これだけでもかなり喘ぐ。あと喘ぎ方がラックよりも扇情的だ。息の吐き方と舌の出し方に妖艶なものを感じさせる。
「ひゃ、ふぁ……気持ち、良いです」
 静かに快感を享受するトゥックは、ラックよりも可愛らしいかもしれない。元々の性格が非常に子供っぽいからか、仕草も子供っぽくて微笑ましいのだ。
 その事実によって萎えるということはもちろんない。寧ろ背徳的と言うか、それに近い類の興奮が非常に高まる。それに素直だから、ついつい頑張りたくなる。
 ぺたりとくっついた腹と腹、腰と腰のねっとりとした冷たい感触が非常に心地良い。トゥックはそのまま静かに胸を愛撫されていたが、そのうち眼を開いた。媚びるような視線と股間をまさぐる手つきは、いつもの幼い仕草とはかけ離れていた。
「御前……もっと、欲しいです。御前ももっと、欲しいでしょう?」
 こんなに硬くしているんだから、と笑った。言われるまま、無言で胸を弄る。
「ほら―御前の、こんなに大きいんですよ。私のお腹に当たっています……すごく熱くて、ドクドクいっているんです。硬くて、すごい気持ち良い感触です」
 ですけど、とからかうように言う。媚びる視線が一層強くなった。
「もちろん、もっと気持ち良くしてくれますね?」
 もちろんと頷く代わりに押し倒した。舌と舌を絡める。ざらざらしていてくすぐったかったが、ねちょねちょの唾液を交換し合っているうちにその感覚はなくなっていった。
 先程までラックのあそこを舐めたり掻き出したりしたのが効を奏したのだろうか、それとも愛撫だけでここまで濡れたのだろうか。挿入にそれほど抵抗はなかった。しかし挿入したにも拘らず、俺もトゥックも舌を絡めるのに夢中になった。
 しばらくして双方の胸が唾液でべっとりと濡れた頃、腰を動かし始めた。
「ご、御前のが……すごい、奥まできてます」
 本当に、すごい奥まで。トゥックは喘ぎながらそう言うと、動かない俺にせがむようにして、必死に腰を動かそうとした。しかし俺は、腰を動かすどころか彼女の腰を抱いて、無理矢理動きを止める。トゥックは目に、薄く涙を浮かべた。
 ―すごく、可愛いな。
 いつも気の強いトゥックが泣きそうになっているのは、嗜虐心をそそられる。可哀相だと思わなくもないが、この状態のトゥックを眺めている方が心地良い。


764:ケチャップ
09/03/29 01:05:30 1DVu2MFJ
「う、動いてください、御前。じゃないと、私……」
 トゥックは発情したようにはあはあと荒い息を吐いた。流石に可哀相かと思い、俺は腰を動かし始める。既にどろどろになったあそこは、抜き差しをスムーズに行えた。
「ひゃあ、ごぜぇん……私のすっごい奥まで、当たっています。御前の、すっごい大きいのが、当たってます。もっと、もっとください……もっと、もっとください」
 こういうのをおねだりと言うのだろうか。俺はしがみつかれながら、ぼんやりとした頭でそんな下らないことを考える。そしてストロークを加速した。
 トゥックは背中に腕を回しながら、ぺちゃぺちゃと俺の胸板を舐め始めた。
「ん、ふぁふ、んん。……厚いですね、胸板」
 たくましくて、素敵です。言いながら、自分の唾液で塗れたそこに顔を押し付けた。
「……すっごい大きくなりました。興奮しますか?」
 無言のまま、小刻みなピストンで返事を返す。
「ひゃう!」
 可愛らしい声だと思いながら、もっと強く挿入する。
「ふぁ、んん! ひゃあああ……すごい、すごいです! 杭みたいに、ごつごつってしてます! ぶすぶすって刺されてる感じです、ごぜぇん……ひゃあああ!」
 ラックの膣はぐいぐいと締め付けて、出すのを強要されるような感触だ。トゥックの膣はそれに比べてもっと柔らかく、どろどろしている。締め付けは強いのだが、それよりも柔らかさが際立っている気がした。自然と出したくなる感触だ。
 ―北風と太陽、みたいな感じか。
 俺はストロークをより小刻みにしながら、トゥックの胸をそっと撫でた。
「はあああっ! 駄目です、御前、そこは、胸は……」
 口を塞いだ。舌を絡めながら抱き合う。柔らかい乳が胸に当たって、自分のものがますます大きくなるのが感じられた。トゥックもそれを感じたのだろう、甲高い声で喘ぐ。
 もうそろそろ限界だった。ストロークを大振りにして、膣に叩きつける。
「ひゃああああ……! いっちゃいます、いきます!」
 ぱぁんと頭の中で弾けたような気がした。それと一緒に逆流してきた白濁が俺のものにまでかかって、最後にはごぽりと言いながら俺とトゥックの股間を汚した。
「あ、あふっ……いっちゃいました、御前」
 唇を突き出してきたトゥックに、俺はそっとキスをして、頭を撫でてやった。
 そのときだった。そいつが来たのは。

「……はい?」

 とても可愛らしい声だった。だから最初はテルかフーだと思った。しかしテルもフーも昼にしか活動しない。こんな真夜中にここに来るわけがないのだ。
 なら誰かと思って、見た。トゥックくらいの年齢の知らない女性だった。
「あの……」
 ぽかんとしている。綺麗な金髪が月光に輝いているのは、なかなか幻想的だ。交わったすぐ後で考えるのは不謹慎かもしれないが、ラックがトゥックと同じ表情をするよりも可愛らしいかもしれない。見たことがないから判らないが。
 それくらいまで考えて、快感でどろどろになった頭が覚醒し始めた。
 ―どうやら麓の人間たちが動いているようですよ。
 ―何やら怪しいとは思いますね、私は。
 俯きながら考えた。喧嘩でもしに来たのだろうか。しかしラックが言う通り、麓にいるあの人間たちが逆らうとは到底思えない。なら何をしに来たのだろう。


765:ケチャップ
09/03/29 01:06:04 1DVu2MFJ
「……お前、人間だよな?」
「ああ、はい。そうですけど……」
 段々と顔を赤くしている。何を見ているかと思ったら、寝てしまったラックと彼女を睨んでいるトゥックだった。より詳細に説明するなら、白濁の零れたあそこを見つめている。
「……お邪魔、しました!」
 それだけ言うと、豪奢な髪飾りの彼女は走って何処かへ行ってしまった。服装は青いワンピースだったので転びそうにないから構わないのだが、何だったのだろうか?
「……何だったのでしょうね、御前」
 そう言いながら、トゥックは肩に噛みついた。ひどく痛い。そんなのは俺の台詞だ、と言いたかったが、ますます強く噛みつかれる恐れがあるので止めておいた。
 ―俺、神様のはずなんだけど。
 これからトゥックのご機嫌取りをしなければならないことに溜息をつく。そしてトゥックの背中に腕を回して、銀と言っても良い綺麗な白髪を、ゆっくりと梳いた。
 舌を絡めながらふと頭に浮かんだのは、真っ赤な林檎だった。暗示かとも思ったが、しかしすぐに舐められる快感が飛び込んできて、そのことは忘れてしまった。
 そのことを思い出すのは、翌日になってからだった。


766:名無しさん@ピンキー
09/03/29 16:17:02 6p490qap
続き期待!

767:ケチャップ
09/03/29 21:20:25 1DVu2MFJ
 起きたとき最初に感じたのは、もふもふとした毛皮の感触だった。冬の寒さに強くなった眠気と、とても暖かいその感触に誘われて、俺はトゥックを抱きしめていた。
『ごごごご、御前。離してください、起きてください。もう朝ですよ、起きましょう』
「嫌だ、お前の毛皮が暖かいのがいけないんだぞ」
 俺はまるで子供のように駄々をこねた。トゥックは何時まで経っても恥ずかしそうにしながら、無理矢理離そうとする。なので、その身体をより強く抱きしめた。
「暖かいなあ、お前の毛皮」
『それは嬉しいんですけど……昨日も殆ど寝ていたのに、今日もお勤めを放棄していいんですか? この広い森で、そんなに簡単に見回りが済むとは思えないんですけど』
「大丈夫だ。ノルマは年に三回。いざとなったら飛べば良いし」
 それにしても暖かい。そう思いながら顔を埋めていると、肩にぺったりとした冷たい感触が走った。そしてゆっくりと首を這っていく。正直言って冷たすぎる。
「ラックか。離れろ」
『……ご主人、昨日からちょっと冷たくありません?』
「冷たいのはお前の鱗だろう。変温動物だから仕方ないかもしれないが、俺じゃなくてトゥックに絡まれ。トゥックの体温なら少しくらい冷えたって気にしないだろうし、そうすればお前だってすごく暖かいだろうからな」
『そういうことを言ってるつもりじゃないんですけど……』
 じゃあどういうことだろう。そう疑問に思いながらも、未だ覚醒していない頭ではまともに考えることも許されない。ただトゥックの身体に抱きつくだけだ。
「……仕方ありません」
 のそのそと這いながら俺とトゥックの間に潜り込むラックを見て、俺は理解した。そういうことだったのか、簡単なことじゃないかと思いながら、ラックの頭を掴む。
 ひゃあと言う声が聞こえたが、無視する。俺はラックに舌を差し出した。
「ひょれ」
 舌を出しているから巧くは言えないが、大丈夫だろうか。
「……ご主人は何をしているんですか?」
 やはり判らなかったか。舌を口内に戻して、言う。
「お前のしたいことをしてやろうと思って。口の中なら暖かいぞ」
『……遠慮しておきます』
 違ったのか。じゃあ何をしてやれば良いんだろう。
待て、今彼女は何と言ったか。「遠慮しておきます」だ。
「えんろすりゅな」
『……やめておきます』
「えんろすりゅなひょ」
 何故か知らないが嫌そうな顔まで作って遠慮しますと言い続けるラック。言い合いを続けている内にふと羨むような視線を感じて、そちらを向いた。
『……何でしょうか』
 そっぽを向く。しかし毛皮の下にある肌がざわついていて、恥ずかしがっていることは明白だ。照れていると言い換えた方が良いか。素直じゃない。
「人間体なら良いぞ。人間体じゃないと病気が移るかもしれないからな」
『何がでしょうか、御前』
「舌と舌の絡み合い。人間はディープキスとも呼ぶらしい」
 ラックは溜息をついたが、トゥックはそっぽを向いたまま、ゆっくりと毛を小さくしていく。やがて人間の姿に戻っていった。


768:ケチャップ
09/03/29 21:21:36 1DVu2MFJ
少しですけど投下しました

769:名無しさん@ピンキー
09/03/29 22:07:25 7W8lWgK5
>>768
「深緑の宴」とか?
まぁもっと待ったほうがいいと思いますが
何となく、大神を思い描いてます


770:ケチャップ
09/03/30 04:07:07 1LqYNfbB
「ラックも遠慮しなくて良いんだぞ。何なら今から三人でやるか?」
『……臆面もなく言いますね。遠慮させてもらいますよ』
 苦笑するような気配。じゃあ良いか、と思った。
『三日もやり続けましたから、今日はもう良いです。少し寝床に戻りますよ。お二人さんでいちゃついてください』
「おお、そうか。じゃあまたな」
 ラックは俺の手から離れると、のそのそと這って切り株から出ていった。
 ラックに手を振っていると、肩に柔らかい感触を感じた。トゥックが肩を舐めていた。
「……三日って、どういうことですか」
「そのままの意味だが」
「何回やったんですか?」
「二十くらいかね……って、痛い、痛いから。止めろ、神に何をする」
 トゥックが肩に噛みついてきた。どうせ再生するからと開き直っているのか、食いちぎれるくらいの強さで噛みついてくる。すごく痛い。
「じゃあ、二十くらいやりましょう。あくまでも二十¨くらい¨ですが」
「いやお前、一日で済ませる気だろ、絶対そうだろ。無理だって。ラックとだって三日でやったんだぜ? 一日で出来るわけがないから。ほら、冷静に考えよう」
「そんなことは一言たりとも言っていませんよ……ですが、ご意見はしっかりと参考にさせてもらいます。御前がそうしたいならそうしましょう」
「正に藪蛇!?」
 凶暴な表情で馬乗りになって、俺の唇を奪おうとした。そのとき。

「きゃああああああっ!」

「…………」
「…………」
 その大きな悲鳴に、二人とも無言になる。俺は安堵した表情で、トゥックはひどく苛立った表情でそちらを向いた。まあやろうとしているところを邪魔されれば仕方ないかもしれないが、今回ばかりは悲鳴の主に感謝させてもらう。
「行くぞ」
 勝手に言って、馬乗りの状態から抜け出した。後ろから聞こえた「くそっ」と言う声は聞こえないことにしよう。そうしなければならない気がする。
「嫌、止めてぇ……」
 悲鳴の主は、意外と近くにいた。と言うか、切り株から数メートルも離れていない場所にいた。昨日の人間だった。泣きながら枝に掴まっている。
何に対してそこまで怯えているのかよりも、どうやってそこまで登ったのかを疑問に思いながら、俺もトゥックも女性の視線を追う。そいつは二人とも良く知っていた。
「……御前、戻りましょうか」
「そうだな」
 それはさらさらとした声と青色の鱗が素敵な雌の蛇だった。
「止めて、どっか行ってよぉ……」
 つまりラックが怖くて、俺たちにも気付かないということか。ラックも少女を怖がらせるのが楽しくて、俺たちに気付いていないようだった。


771:ケチャップ
09/03/30 04:09:56 1LqYNfbB
「おい、ラック」
 声をかけると、やっとこちらに気付いた。困惑しながら、こちらを向く。
『……ご主人にトゥックじゃないですか。どうしたんですか?』
 それはこっちの台詞だと思いながら、尻尾を掴んだ。
『ど、どうしたんです? 二人とも呆れたみたいな顔をして』
 判っていないのだろうか。いつもはあんなに大人なのに、何故こういう所で抜けているのだろう。不思議と言うより理解が出来ない。どちらも同じ意味だが。
 そこが可愛らしさの根本なのかもしれないと思いながらも、溜息をついた。
「……トゥック、お仕置きしておけ。三十回くらいやっても構わん」
「はあ」
 やる気のない返事をしながら、トゥックはラックを受け取った。
 切り株へのそのそと歩くトゥックと理解出来ないと言う感情を露にして抵抗するラックを眺めていると、ふと視線を感じた。そういえばと思いながら、女性へと眼を向ける。
 心底の安堵と困惑の入り混じった表情の女性は、ゆっくりと頭を下げる。
「……ありがとう、ございます」
「気にするな。それよりも」
 細くはないが、決して太くもない枝を指差した。しかし女性は困惑したような表情で自分を指差す。鈍すぎて違うっつーの、と突っ込んでやりたくなった。これが人間の送ってきた暗殺者とかだったら、余りにもお笑いだと思う。
「どうやって降りるつもりだ?」
 安堵していたはずの表情がさあっと青褪めた。ぶるぶると震えながら、そっと幹へと後退する。小柄で軽そうだったので折れる心配よりも落ちる心配をした方が無難だな、と思った。左の掌から枝を生やし、ぐんと伸ばして女性に届かせた。
「ふぇ……?」
 思わずと言った様子で枝を見つめた。
 俺はもう一段階イメージを広げて、枝から枝を生やした。更にもう一段階、もう一段階と枝を生やしていく。網のようになっていく枝は、徐々に強度を増した。最後の仕上げと右の人差し指を振り、イメージを集中させる。
 鮮やかな新緑が花のようにぱっと開いて、枝を包み込んだ。
「……綺麗」
 そう言ってもらえると光栄だ。呆然とした表情は嘘じゃなさそうだし。
 女性は恐る恐るこちらを見た。
「あの―どうすれば?」
「降りてこい」
「……判りました」
 まあどういう使い方をするかは、鈍いこいつでも流石に理解出来るだろう。強度は確かだし、充分な角度もある。自分で言うのも何だが、良い滑り台だと思った。
 女性は言われるまま、そっと枝に乗った。やはり小柄で軽かったからそれほど軋むことはなく、然して何も起こらずに滑ってきた。何処となくつまらない気もする。
 滑り終わったので、ぶちっと枝をちぎって、離した。
「ご迷惑をお掛けしました」
 申し訳なさそうな顔をして、頭を下げる。俺は頷いて、ゆっくりと見つめた。


772:ケチャップ
09/03/30 04:10:45 1LqYNfbB
「……あの、どうしました?」
 じろじろと見ている俺が不快だったのだろうか、不安そうな顔をした。
 俺は首を横に振って、否の旨を伝える。はあと溜息をついた。
「お前、昨日の人間だよな?」
「……そうですけど、もう忘れちゃいました?」
「お前じゃないんだから、そんなわけないだろ。そうじゃなくて―」
 がりがりと頭を掻き毟った。
「本当に、人間だよな?」
「そうですけど―貴方の方こそ何ですか? あの蛇を操ったり、掌から枝を生やしたりしていましたけど、どういう手品ですか?」
 いや、おかしいだろ。蛇を操るのはともかく、掌からあれだけ長い枝を生やすとか、あんなに遠くの枝から葉っぱを出すとか、手品でどうこうなるものじゃないぞ。
 俺が愕然とした思いで見下ろしていると、そいつは説教するように指を立てた。
「そもそもここは神様がいるから、入っちゃいけないんですよ」
「……お前はどうなんだよ?」
「お供え物として預けられましたから。これから神様に会うところです」
 会ってるよ。お前はたった今、正にお前らが神様と呼んでいる奴に会ってるんだよ。
 頭痛に苛まれる錯覚を抱き、頭を抑えた。
「どうしました?」
 どう説明するかと思いながら、俺は天を仰いだ。



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