09/02/10 11:51:16 AbatZokR
やはり、荒らしているのはワナビ連中かな
201:名無しさん@ピンキー
09/02/10 16:18:27 RVRZ6gOq
>>200
トライデントって作家志望なのか
あの「てにをは」じゃ、デビューは絶対に無理だろ
202:ごんぎつね ◆VW7bGFMoKA
09/02/10 19:47:36 +UDftY8A
中身のない作品にGJを付けたせいで作者に勘違いさせてしまった
嫉妬スレ住人にも重大な責任はあるよな
203:ごんぎつね ◆VW7bGFMoKA
09/02/10 19:56:45 +UDftY8A
嫉妬スレの作者如きでは電撃大賞の一次も通過できないだろうね
素人創作レベルで喜ばれるのは嫉妬スレの住人だけ
仮にトランデンさんがデビューすることになったら
ビルの屋上から飛び降りてもいいよ
204:名無しさん@ピンキー
09/02/10 20:11:50 BHVikJdT
俺だったらトリップ付けてわざわざ自分が馬鹿なのを晒すくらいなら切腹するな
205:ごんぎつね ◆VW7bGFMoKA
09/02/10 20:22:36 +UDftY8A
>>204
何もできない人間は一生脇役でもやってな
切腹する勇気もないんでしょう(笑)
206:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:14:52 NIVlQKjq
↑亀田みたいだ
207:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:37:45 coToULl0
書き手でもないくせにトリつけるってただの目立ちたがり屋かよ。
208:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:37:53 D3v9MCbv
ゴン太君!!
馬鹿の治療の方は終わったのか!?
リハビリがてら『実生活における嫉妬』について語らないかww
209:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:41:02 wuvVZKds
久しぶりに来てみた
210:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:02:10 D3v9MCbv
↑お呼びじゃねえよ
ゴン太くーんwww
…まあそんな大勢バカ鳥が居るとも思えんがww
211:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:14:51 qGeyKP2i
ageてまでレス乞食か…
212:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:18:44 D3v9MCbv
>>ごんぎつね様
やっぱり『文学賞』とか『デビュー』とか、ゴン太君の大好きな話題に『嫉妬』って命題を絡ませて雑談しないか!?
213:名無しさん@ピンキー
09/02/10 23:12:40 l1gyS8AH
ウナも構って欲しいな
老舗なのに……
214:名無しさん@ピンキー
09/02/11 12:31:38 D2jUw8zf
ssまだかのぅ
(▼皿▼)
215:名無しさん@ピンキー
09/02/11 18:58:42 cneEKWLs
武装親衛隊
216:名無しさん@ピンキー
09/02/12 00:26:26 Wczp5uy1
自サイトで書いてる途中で、近いうちに此処に貼ろうと考えてるんですが、
別にスレに書き込まなくても、多作品の様にまとめサイトに載せて貰えるんでしょうか?
217:名無しさん@ピンキー
09/02/12 01:48:58 sFxobc0G
自サイト持っているのに、わざわざ他人のサイトに載せてもらう意味がよく分からないのだが
普通は自サイト持ってない書き手さんが保管庫として収録してもらうんじゃ?
そして自サイト持つと同時に保管庫から削除してもらう人が多いと思うけど
218:名無しさん@ピンキー
09/02/12 02:24:00 Wczp5uy1
保管庫に載せて欲しいのは、ただ何となくですね。
深い理由とかはないです。
それなりに煮詰ったら投下しようと思います。
219:Who am I ?(仮)
09/02/12 05:55:23 CI5lW/xK
今更バレンタインでも何でも無い話の続き。しらねーよそんなもんと思うくらい以前のやつを
帰りのホームルームは、ほとんどの生徒が退屈なものだと思うだろう。
それは教師たちも同じはずである。何が楽しくて、近々行われる学園祭についての話を毎日口に出さなければならなのかと。
雅は手帳を開きながら、教師の話を聞きながら改めて連絡事項の確認をしていた。
どれもこれも、以前に通知された内容と同じだ。つくづく、繰り返す必要があるのかと思う。
ホームルーム終了の鐘と共に、一日の授業が終わる。
面倒くさそうに教壇の上に立っていた教師が、ぬらりくらりとした足取りで教室から出て行った。
(買い物行ってー、繁縷に回覧板渡してー……)
一日の授業が終わって安堵しながら、メモ帳を片手にぼうっと机に突っ伏した。
他の生徒たちは、部活に向っていたり、そのまま友達と帰るなり、学園祭の準備に没頭するなり、各々の行動は様々だ。
ただ、帰るしかなかった。
一戸建てに一人暮らしで住んでいる雅にとって、友達と遊ぶという時間は限りなく少ない。
家主、ということになるのだから、家のことを全て管理しなければならないのは当然である。
それは本当に、何気ない偶然だったのかもしれない。
昼食の時間に丁度よく、姉を見ながら感じた思いが、この場に一人でいる自分を寂しく思えたのは。
「雅、雅!」
唐突に名前を呼ばれて、反射的に机から面を上げた。
どことなく真剣そうで尚且つ、期待しているような眼差しを向けている久遠の顔が、雅の目の前に広がっていた。
「放課後、予定ある? よかったら私たちに付き合ってくれない?」
本来、女性が異性を誘うという光景は、思春期を迎えた高校生たちの間ではちょっとした意識を向ける矛先となる。
「……いいよ。あまり遅くまではいれないけど」
しかし、その対象となった自分が移る光景は、異性という意識を感じさせない空気を漂わせているのかもしれない。
面を上げた顔も、返答をした声も、どれも男性とは思えない。いや、思うべきではないと言ったほうが正しいのだろうか。
雅の容姿は、一部の特殊性癖系の人物たちで知られているところのふたなりと見紛うもの。つまりは限りなく女性。
一クラスという集団の中で、明らかに異質な存在。
それでも周りもある程度の心身の成長はある。そんな雅を最初こそは訝しむ者もいたが、やがて慣れて意識すらしなくなる。
男が嫌い、という噂が立っている久遠が雅に声を掛けるのは、周囲の目からは女友達を誘う光景にしか映らなくなっていた。
「い、いいの? ホントに、大丈夫?」
何度も訊ねてくる久遠だが、雅は大丈夫と笑顔で答える。
彼女のことは、雅にとってはよく分からないとしか言いようがなかった。
見るとさばさばとした性格のようで、いざ話してみるといまのように何度も訊ねてきたり、相手の様子を窺う素振りを見せる。
他の男子よりかは彼女と接する機会は多いだろうと、雅は自覚していた。
しかし、周りから聞く彼女の話と、雅自身の目で実際に見る彼女は、一致していない部分が多い。
彼女自身が気紛れなだけなのか、各人で彼女の捉えかたが違うだけなのか。
「そういえば、どうしてボクを誘ったの?」
鞄を持って椅子から立ち上がる。
念のために周囲を見渡すが、やはり墨人の姿はなかった。部活に行ったのだろう。
久遠からこうして誘われるのは、何気に初めてのことだった。
噂のこともあり、まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。そのせいで、多少なりの不安があるのだが。
それでも気になり、さり気なく訊ねてみた。
が、その返答はない。
「いいから、他のみんなも待っているし、早く行きましょうよ」
代わりに急かされて、雅は渋々と彼女に付いていった。
そのときの彼女の表情は、どことなく赤くて、なぜか影が差していたが。
とりあえず雅を連れ出すことには成功した。
「お待たせー」
校門前で待っててくれた友達たちは、私が雅と一緒にいることを確認して、各々にこの後の予定を話し合いながら歩き始めた。
220:Who am I ?(仮)
09/02/12 05:56:02 CI5lW/xK
この下校時間には、普段は多くの生徒が我先ばかりに帰ろうと躍起になっている。
しかし今日からは学園祭の準備期間。係りのある生徒は各クラスの半数以上。ほとんど全員で行うクラスもある。
おかげで人はまばらで、いつもみたいに車を呼び出して帰らなくても十分なほどだ。
「雅は、どこか行きたい場所とかはあるの?」
正直、この質問は無意味だ。
ほとんどの場合、町で買い物に行ったりゲームセンターで遊んだり、高校生にはその程度だろう。
自分とは世界が多少違うのは分かっている。
中学までは学校帰りは必ず車が迎えに来て友達と遊ぶ機会は少なかった。
娯楽こそ同じ買い物といっても、周りと比べて場所や値段の高さのズレがある。
周囲から見たら、私は金持ちの家の娘なのだろう。自分でもそう思っている。
どこぞの米国の学者であり、普段家には姿を見せない両親たちの言うことを聞くよりも、こうして友達に合わせて遊んでいるほうが居心地がよかった。
「えっと、あまり遊びに行かないから……帰りにスーパーに寄れればいいかな。久遠さんは?」
なんというか、端から見れば雅は面白みのない人間なのだろう。事実、彼を誘ってもいいかと周りに訊ねたところ、すんなりと了承を得た。彼女たちは普段関わらないというのに。
どうでもいいという意識が強い、ということなのか。
「私も別に、どこに行ったっていいのよ。ただ雅は行きたい場所ないのかなって」
自分で言った言葉が、深く胸に突き刺さるようだった。
今の発言が、最初から最後まで全てが嘘で出来上がっているから。
「ねえ、服見にいこっか、服!」
突然先頭を歩いていた一人が、こちらに同意を求めてきた。
隣を歩いている雅は笑顔で頷いていた。―本当に楽しいのかと、逆に疑ってしまうほどに。
対して、普段から一緒に遊んでいることもあるのか、自分の発言が無くても行き先は決まっていた。
そうなってしまったのなら、別に構わないからいいのだが。
今日からは、あの女は雅といないのだから。
話が固まってからは、駅から地下鉄に乗って町まで繰り出す。
途中、同じ学校の制服を度々見かける。自分たちと同じような考えを持って、遊びに出ている人たちも少なくないのだろう。
周囲を散策しながら手ごろな店に入り、各々に服を品定めする。服の値段も、まあ良心的だろう。
制服姿のままで服を買いに行く、というのも難しいと思うのだが、彼女たちは苦にしていなかった。
上から下まで適当に漁り、試着室に消えては全て着替えて出てくる。
「これこれ、どう?」
それぞれからお互いに評価を上げる中で、ふと何気なく雅を見る。
楽しいのか、つまらないのか、判断し難い表情でいた。
そんな雅に気づいたのか、たった今試着室から出てきた彼女たちが彼に声を掛ける。似合っているか? と。
聞かれてから、雅は彼女たちを一目ずつ見て、先程の表情から一変して薄く微笑みながら言った。
「うーん、ボクは女の子の服とかあんまり詳しくないけど、可愛いと思うよ」
彼女たちにとって、それは意見の一部なのだろう。それも、あまり重要視されない程度の。
しかし、私にとっては違う。
その雅の発言と、彼女たちに向けていた視線を見ていると、胸がちりちりと焦げるようだった。
なぜそれは、自分に向けられていないのか。
簡単なことだ。彼の隣に立っているから。つまりは服を着替えていないからだ。評価されていないのも当然である。
ただ彼女たちが羨ましかったから、ほんの少しだけ妬ましかったから。
いつの間にかいくつか服を手にとって、試着室に向ってしまう自分がいた。
自分も言われたい、見てもらいたい。
そう思いながら、試着室で制服を脱いで持ってきた服を着込む。
適当に掴んだ服を組み合わせるだけだ。
221:Who am I ?(仮)
09/02/12 05:56:50 CI5lW/xK
キャミソールを着る……サイズが合わないのか、胸の部分が大きく開いていて、ブラジャーがちらちらと顔を覗かせていた。
フレアのスカートを穿くが、丈が短くてぎりぎりショーツが見えそうなくらいだ。
(ああ……やっちゃった……)
あまりにもお粗末な具合だった。
申し訳程度にボレロを羽織るが、あくまで気休め。
普通の男ならこれでも構わないのだろうが。もう着てしまっては仕方がない。
「ど、どう……かな」
試着室のカーテンを開けて、誰とも言わずに訊ねれてみる。
が、目に映った視界を見て愕然とした。
居心地の悪そうに苦笑している雅が、たった一人でその場にいたのだから。
もしかしたら、他のみんなは気づいていたのだろうか。私が雅に向けている視線に。
「えっと、サイズとか……合ってないですけど、久遠さん美人だし、似合ってますよ」
たどたどしく、それでいてどこか控えめに言った雅の言葉が、心の中で何度も響いては静まり、その繰り返しが延々と続いた。
その言葉を聞くだけで、恥ずかしい気持ちが溢れて、嬉しくなって、少しずつ温かいものが広がっていく。
もし雅ではなくて、他の男だったらこんな気持ちにはならないだろう。
例え同じことを言われたとしても、その言葉の影から下心が見えて、相手の目を見るのも嫌になる。
現に今の自分の姿は、男にとっては手を伸ばしたくなるようなものだろう。普段学校で向けられている視線が、あれだけ多いのなら。
自意識過剰と思われていようが、自分は性欲の対象として確かに見られていると、自覚している。
男というものは、そういった存在なのだと認識していた。
けど、雅は違った。
「そ、そう? 雅が言ってくれるなら、別に気にしないんだけど……」
気にしない。それは嘘だ。
雅に言われるから、気になって仕方がなくなるのだ。
彼からは他の男から感じるものがない。あるのは、温かい母性の眼差し。
男のくせにどうして、と思うことは何度もあった。けれども、雅を見ているだけで母親のような温かさと、異性としての意識が自身の中で少しずつ混ざっていく。
その想いが、一気に湧き上がってきたからなのだろうか。雅の次の言葉を聞く前に、試着室に逃げ込んでしまったのは。
結局、それだけだった。
その後は別の服屋に移動して、同じことの繰り返し。
私のことをみんな感づいたのか、度々雅の隣を歩いてはいたけれども、それからはたまに言葉を交わす程度だった。
「じゃあねー!!」
「また明日ね」
けれども、最後にみんながチャンスを与えてくれた。
地下鉄で無理やり雅と同じ駅に降ろされた。恥ずかしいとは思っていても、気遣いが嬉しい。
ただ、とうの雅は私のことなんて全く気にしていないのか、少し疲れているような表情で隣を歩いている。
「ねえ雅、その……」
何かを話して、少しでも雅に近づきたい。
いつも雅の隣を歩いている人がいないこんなときでしか、私は彼の隣にいることは出来ないから。
その思いが先走ってしまったのか、口に出した途端、物凄く自分自身を恨んでしまった。
「私って……どうかな?」
その言葉は、私の中の期待と不安が込められていた。
いくらなんでも早すぎる。確かに雅とは色々と話をしたりする仲だけれども、突然そんなことを訊くほど親密な仲じゃない。
せいぜい学校内での友達程度がいいところ。一緒に外に出たのはもちろん初めてだし、夜に二人で歩くことなんて考えられなかった。
こんなことを言ってしまって、どうにもならなくなりそうで不安で仕方がない。
けれども、雅自身が私以外の女と話しているのはほとんど見かけない。ただ一人を除いては。
もしかしたらと、淡い期待が募ってしまっている。
「どうって……どうも?」
ただ、やっぱり聞く相手が雅だということである。そこら辺の男女の色恋沙汰には、どこまでも疎かった。
222:Who am I ?(仮)
09/02/12 05:57:23 CI5lW/xK
あれから、結局は何件も店に付いて行って、あれこれ話して、普段は決して外に出ない時間を回ってた。
帰路に着いた頃には、既に夜九時を過ぎていた。
夕食も用意していないし、帰りに久遠と適当に言葉を交わしてから別れて、ついでにスーパーに寄ってこそはいたものの、支度をする気分でもない。
暗い中で、家の外観を見ることは、本当に数えるほどだったが。
「ただいまー」
一人暮らしのくせに言うことでもないのだろうが、何と無く言っている自分がいる。
ただ、それに答えるものが返ってくるとは、思ってなかったけれども。
「みぃちゃん!!」
と、居間のドアが全壊するのではないか、と思えるくらいの音が響いた。
声で誰が飛び出してきたのか瞬時に分かった。
繁縷が、庭に隠してある鍵でも使ったのだろう。居間から現れて抱きついてきた。
「ど、どうしたの繁縷?」
どうしたもこうしたも、まず明かりもつけずに他人の家で何をやっていたんだ。
そう思ったが、彼女の肩に手を乗せてから、その思考が停止した。
震えているのが、直接伝わってくる。
「どうしたじゃないわよ……こんな遅い時間になっても帰ってこなくて、心配したんだから……」
繁縷が襟を掴んできて、離さなかった。少しばかり苦しいのだが。
「ご、ごめん……」
まあ、ここまで心配していたということなのだろう。自分にも悪いことをしてしまったと思うところもある。
「それで、どこの女と遊びに行ってたの?」
「……は?」
思考が、停止した。
その言葉は、あまりにも短絡的で、的を射ており、
「ううん、他の女の臭いもある。誰と遊びに行ったのか、お姉ちゃんに話しなさい」
いつの間にか襟に鼻を押し当てられて、何かを品定めするように臭いを嗅いでいた。というか、臭いなんてあるのかと聞きたくなる。
どうして、繁縷がそんなことを気にするのか、分からない。
「え、クラスの友達と……」
今日一緒に出かけたのは、クラスの数人の女友達。と言っても、実際には久遠辺りとしか話をしていないのだが。
その言葉を聞いて、繁縷は眉を顰めていた。
「ダメよ。こんな時間まで外に遊びに行ってるような子達となんて。みぃちゃんはいい子なんだから、もうその友達と遊んじゃダメ」
暗がりの中でさらに、繁縷の表情に影が差した。
どうして釘を刺されなければいけないのだろうか。
心配していたというのは分かる。けれどもそれだけで、自分の交友関係も制限しなければならないのだろうか。
否、そんなことはない。
ある程度の付き合いは必要だ。どんな相手であっても、自制すればなんの問題も無い。
しかし、そう思ってはいても、口から言葉が出てこなかった。
「わ、分かった……から」
喉元まで引っかかっていた言葉を飲み込み、代わりに彼女に同意をしてしまった。
彼女の目が、手が、否定することを許さなかった。
反抗することさえ許されず、ただ従わなければいけないと思考が警報を上げている。
「本当に分かったの?」
再度確認される。その声は普段の姉の声ではない。
ただ何度も、頷くしかなかった。
そうするとどうだろうか、先程まで繁縷から感じていた重い空気は薄れて、いつの間にか彼女の表情はいつもの姉の様子を見せていた。
「それじゃあみぃちゃん、ご飯まだ食べてないなら、うちで一緒に食べよう?」
驚くほど笑顔だった。いつもの子供っぽさが抜けていない、自分だけに見せる彼女の顔。
そうやって、表情をころころと変えて、疲れないのだろうか。
腕を引っ張られて、外まで連れ出される。
ふと、引っ張られた腕が、軽くなった。
「ねえ、みぃちゃん」
今度は、か細い声だった。
胸に柔らかい感触を受けて、繁縷の体を抱き止めていた。
襟を掴まれたときの苦しさは感じられない。その代わりに、彼女の温かさが、夜の涼しさを感じさせなかった。
「本当に、心配したんだからね? 他の女の子と遊んで、お姉ちゃんを置いてけぼりにしないかって……」
先程までの、物を言わせぬほどの剣幕の彼女はいない。
いるのは、どこまでも小さく見えてしまう、自分を心配してくれている姉の姿。
やっぱり、自分が馬鹿だったのだろう。姉をこんなに心配させるなんて、ただの不幸者でしかない。
答える代わりに、彼女を体を優しく抱き返す。
罪悪感があった心が、不意に穏やかになっていくのが、心地よかった。
223:Who am I ?(仮)
09/02/12 05:58:00 CI5lW/xK
以上。失礼しました。
224:名無しさん@ピンキー
09/02/12 07:06:51 1s8nEfWJ
今1話読んで来た。
GJ!
今このスレ荒れてるから、トリップ付ける事をお勧めしてみる
225:名無しさん@ピンキー
09/02/12 15:25:32 LnD70KZC
GJ!
何か久遠さんが可哀想すぎるw
続きを気長にお待ちしてます。
226:名無しさん@ピンキー
09/02/12 17:49:49 GqsQ3WgE
>帰りのホームルームは、ほとんどの生徒が退屈なものだと思うだろう。
主体を生徒にするから表現がぶれる
→帰りのホームルームは、ほとんどの生徒にとって退屈なものだろう。
>何が楽しくて、近々行われる学園祭についての話を毎日口に出さなければならなのかと。
ホームルームは一応会議なのだから、「ついての話を口に出す」などと雑談しているような表現は如何なものかな?
>雅は手帳を開きながら、教師の話を聞きながら改めて連絡事項の確認をしていた。
この後も「ながら」が頻繁に出てくるが、ここはその最たるものだろう
>ぬらりくらりとした足取りで教室から出て行った。
「ぬらりくらり」は、態度がはっきりせず、とらえどころのないさまのこと
動きの状況を表現するために使うのは相応しくない
>一日の授業が終わって安堵しながら、メモ帳を片手にぼうっと机に突っ伏した。
ほら「ながら」が
>昼食の時間に丁度よく、姉を見ながら感じた思いが、この場に一人でいる自分を寂しく思えたのは。
ほら、また「ながら」が
ここまで開始後まだたったの14行だよ
>─期待しているような眼差しを向けている久遠の顔が、雅の目の前に広がっていた。
目の前に光景が広がっているのはよくあることだが、個人の顔が広がっているという表現は初見。
もしかして巨顔連の方ですか?
227:名無しさん@ピンキー
09/02/12 17:50:54 GqsQ3WgE
>本来、女性が異性を誘うという光景は、思春期を迎えた高校生たちの間ではちょっとした意識を向ける矛先となる。
「矛先」は攻撃の方向、ちょっとした意識ですまされるものではない
後述にあるよう、単に意識を向ける「対象」でよかったのでは?
>しかし、その対象となった自分が移る光景は、異性という意識を感じさせない空気を漂わせているのかもしれない。
えらく難解で理解しにくい表現だな
クラスメイトから好奇の対象となった自分が移動する先である光景は……???
ここって一旦英語に自動翻訳してから再度日本語に戻しているだろw
>面を上げた顔も、
面とは顔そのもののことだろ
>雅の容姿は、一部の特殊性癖系の人物たちで知られているところのふたなりと見紛うもの。
人物たち「の間」で
しかも、明らかに両性具有について曲解しているようだな
この場合、単に見た目が女っぽいだけなんだから、むしろシーメイルだろうに
>一クラスという集団の中で、明らかに異質な存在。
>それでも周りもある程度の心身の成長はある。そんな雅を最初こそは訝しむ者もいたが、やがて慣れて意識すらしなくなる。
>男が嫌い、という噂が立っている久遠が雅に声を掛けるのは、周囲の目からは女友達を誘う光景にしか映らなくなっていた。
のにも関わらず、クラスの矛先が向いてしまうのは書き手にブレがあるからなんだろうな
>この下校時間には、普段は多くの生徒が我先ばかりに帰ろうと躍起になっている。
我先ばかりって……
228:名無しさん@ピンキー
09/02/12 17:51:40 GqsQ3WgE
>係りのある生徒は各クラスの半数以上。
係
>どこぞの米国の学者であり、
どこぞのって、米国のだろ? 自分でハッキリ書いてあるじゃない
>普段家には姿を見せない両親たちの言うことを聞くよりも、
家には姿を見せない。トライデントを彷彿させる表現だな
興ざめしたからこのくらいにしておくが、新スレ最初のSSがこれとは、溜息ものだな
技術的には稚拙だし、話の内容も古くさくてオリジナリティの欠片もない
まさか、これがウナに喧嘩を売ってきた>>120君の嫌がらせSSじゃないだろうね?
だとしたら、彼が自分で言ってた「残念ながら俺はガキなんでな」っていうレスが妙にリアルな響きを伴って聞こえてくる
確かに「残念」だし、「ガキ」でもあるよ
まさに中学生が、英語の教科書を辞書引きながら訳したような辿々しい文調だな
いや、ちょっと気の利いた中学生ならもう少しマシな作品書くだろ
下手くそなのは数を書けばどうにかなるだろうけど、どっかからパクって来たような古くさい作風はいただけない
特に自分だけのオリジナリティが出せるようになるのは努力だけじゃ駄目
才能がない人なら尚更だ
この後、何とかスレを活性化させようと言う人物からの自演GJや、単にウナへの嫌がらせの意味を込めた称賛が続くだろうけど
天狗になることなく、これからも精進してくれたまえ
とにかくSSが投下されないことには、ウナも干上がってしまうからね
あと、心配しなくてもいいよ
こんな文体、真似したくてもできそうにないから
229:名無しさん@ピンキー
09/02/12 18:18:01 ETqYACxm
>>228
くだらない煽りやってねぇではやく低脳なパクリ作品の続き書いてこいよ無能
230:名無しさん@ピンキー
09/02/12 18:20:34 3oWEeeeZ
>>228>>229
他人に求められずに自分を押し付けられるなんて、幸せな奴だなぁ
その調子で変わりなく生きていくといいよ
死ぬまで一生君達は幸せなままだから、ほんと羨ましいよ
231:名無しさん@ピンキー
09/02/12 19:30:28 1CzeGka4
下らない文章の押し付けってことに限ると、どっちもどっちだと思うけどなw
232:名無しさん@ピンキー
09/02/12 19:47:53 9XBSTUJk
今読んだけど、視点がころころ変わっていくから誰が何をしているところか分かりにくいな
233:名無しさん@ピンキー
09/02/12 20:30:27 KJh8JgJL
まさかと思うけど、これってウナギのマッチポンプじゃないのか?
あいつならこれくらいの文を真似るのは容易いだろうし、自分で書いたSSなら批評も簡単だ。
だいたい出現のタイミングにしても流れ的に不自然すぎる。
つか、ウナギが放置されてる古いトリ無し作品の続きを書いたら、偽物か本物か見極めることできるのか?
久し振りに投下しますなどと言って投下されても、ウナギが自分で明かさない限り見破れないだろう。
もうスレに居なくなった作家さんの作品だと尚更のこと見破るのは困難だ。
234:名無しさん@ピンキー
09/02/12 20:59:19 eHYssJ/u
この次は「トリップ付けました」って言うための前振りかなw
完全に作品を乗っ取るために
235:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:25:06 9fJQJtPy
>>228
出来の悪い批評にウナギイヌの株が暴落しているぞ!!
あの程度の批評なら俺にもできるんだけど
236:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:30:49 9fJQJtPy
それにしても、何かウナギイヌの批評はあれだよね
自意識過剰で正しい表現を全く使っていない。
指摘しているのは誰でもわかることばかりであり
どのような表現にすれば、正しいアドバイスがまずできていない
何が言いたいのかと言うとウナギイヌの批評は3流以下だ
出直して来いや
237:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:41:59 osjCRqpf
下手糞な批評は本当に反吐が出るな
っていうか、素人創作に真面目に批評している時点で
コイツ終わっているだろw
17:49:49から批評投稿って、ウナギイヌは働いているのか?
ニート臭いな
238:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:42:40 2q8LglNv
俺は評論家としてより編集者としての能力を買ってるよ
ウナギのやってるのは校正作業だし、なるほど読み手のことをよく考えていると思う
指摘を受けたところを修正するだけで作品の出来がよくなるのは素人でも分かる
239:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:43:36 osjCRqpf
↓ウナギイヌがニートであることを否定する自作自演が始まるぜ
240:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:45:50 BG56GIeY
>>指摘しているのは誰でもわかることばかりであり
つまり、この作者はそれすら出来ていないとw
>>どのような表現にすれば、正しいアドバイスがまずできていない
まず自分が日本語を覚えようよ
241:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:46:14 osjCRqpf
>>俺は評論家としてより編集者としての能力を買ってるよ
>>ウナギのやってるのは校正作業だし、なるほど読み手のことをよく考えていると思う
>>指摘を受けたところを修正するだけで作品の出来がよくなるのは素人でも分かる
>>238
いきなり、自作自演?
何であのバカはわかりやすい工作をするんだろうか
242:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:47:48 osjCRqpf
まあ、なんていうか
ウナギイヌ=ニートは確実ってことでOK?
ちゃんと働きなよ
243:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:48:50 QDMUz7zZ
ウナギイヌは生活保護で温々と暮らしているとか告ってなかったか?
俺様のためにせっせと税金を納めろとか言ってたのを覚えてる
244:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:49:42 osjCRqpf
ウナギイヌくんがわざわざ
17:49:49から投稿するってことは
仕事場からわざわざ2ちゃんねるに書き込みをしたってことか?
普通の会社って、2ちゃんねるとか書き込み禁止されているとこは多いんだが
どうやって、投稿したんだ?
245:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:52:50 6dYvY8Q1
また騙されたのがそんなに悔しかったのかな?
懲りないねぇw
ウナギが居着くはずだわ
246:名無しさん@ピンキー
09/02/12 21:54:05 ih/O5jyx
>>245
自作自演乙
バカは面白くてたまらんw
247:名無しさん@ピンキー
09/02/12 22:24:00 6dYvY8Q1
>>246
そう、よかったわね
248:名無しさん@ピンキー
09/02/12 22:37:18 T4/irAOh
>>223
乙。続き待ってます。
249:名無しさん@ピンキー
09/02/12 22:40:59 mQlenXPg
…ウナ君はさ、その鼻糞みたいな人生をこのスレに賭けてるんだよ。
段ボールと銀紙の王冠かぶせて、『王さま、ばんざい』って言ってやるのも、大人の分別だよ。
250:名無しさん@ピンキー
09/02/12 23:01:16 WT0cHLtr
他の作者は投稿せずにリア充してるのに
ウナギだけはここで裸の王様を演じているのか
無様だな
251:名無しさん@ピンキー
09/02/12 23:03:55 Kq977ESZ
是非、金色の折紙を多量に使って欲しいな
アルミホイルなどとケチらないで
252:名無しさん@ピンキー
09/02/12 23:40:05 HMG5qc6Q
レスが進んでいるからてっきりSSが投下されたものとばかり思っていたのに……お前らって
253:名無しさん@ピンキー
09/02/13 11:09:24 5WOP/TP3
>>252
嘆くなブラザー。投下は来てるんだ。きっともうすぐ大量に投下がやってくるはずだ…
254:名無しさん@ピンキー
09/02/13 12:06:11 bbT4GLu7
バレンタインssまだー?
255:名無しさん@ピンキー
09/02/13 20:42:48 jNZuvyW6
迎撃態勢は整っているんだろうなあ
開戦の日が予め分かってるんだから
256:名無しさん@ピンキー
09/02/13 23:59:16 3mwu4hKv
今日はどんな修羅場があるのだろうか想像するだけでドキドキする。
257:名無しさん@ピンキー
09/02/14 00:22:00 QHs2pYPr
【男へのチョコ渡し権争奪戦】による血祭り模様中継
↓
258:最後の決断 プロローグ ◆6ksAL5VXnU
09/02/14 16:15:47 J9XsYYAJ
>>216です。
バレンタインとか全く関係ありませんが、とりあえず投下します。
ド素人ですが、よかったらどうぞ。
259:最後の決断 プロローグ ◆6ksAL5VXnU
09/02/14 16:16:25 J9XsYYAJ
今肯けば、この人と付き合う事が出来る。
「俺と、付き合ってくれないか?」
霧島美智子は目の前の彼を見て、漠然とそんな事を考えた。
◆◆◆◆◆
美智子にとって、この世で一番嫌な場所。それは学校だった。
大多数の人は逆なのだろう。だが彼女はその稀な人間だった。
理由は単純である。
彼女には味方がいない。一人ぼっち。それなのに敵ばかりが沢山居て、しかもどんどん増えている。
簡潔に言えば、苛めに合っていた。すると先の言葉も納得してもらえただろう。これで嫌にならない訳がない。彼女は何度も泣いた。
悲しくて、痛くて、怖くて、何よりつらい。
それでいて逃げられない。学校を休み続ければ、無論進学などできるはずもない。
八方塞りだった。
教師も注意はする。絡まれている所を見ればすぐに来て庇う。
しかしそれまでだ。教師の目には限界がある。それに女の苛めは陰湿だ。暴力を振るうのでなく、言葉で、精神を攻撃してくる。彼女達が一言、喋ってただけです。と言えば、教師はそれ以上何も言えない。
誰も助けてくれない。まさにそんな時だ、彼が現れたのは。
美智子はその日も数人の女子グループに囲まれていた。もう放課後で教師の姿もない。彼女達を抑止するものは何も無く、煽りや罵倒だった物は次第に暴力へと姿を変えていった。
始めは平手打ち程度だったが、そのうちにエスカレートし、仕舞いには腹に蹴りを入れてきた。
「ぅ……!」
美智子はガクリ、とその場に崩れた。
日々重なるこういった行為は、虐めに屈しないと誓った彼女の精神を徐々に弱らせ、そしてついに打ち負かした。
美智子はこの生活に限界を感じた。逃げるようにぐっと目を塞ぐ。完全に心が折れた。
もう学校には来れないと思った。中退するのならもうそれでいい。それでも良いから、この場所から解放されたかった。何もかもを諦めたのだ。
仮にここで何も起こらなかったら、彼女はまず普通の人生を歩めなかっただろう。
しかし、神の気まぐれか、悪戯か。ともかく現れてくれたのだ、彼が。
ふと気付くと、辺りは静まっていた。さっきまでの罵倒や、腹に入れられていた蹴りも止んだ。美智子が恐る恐る目を開けて見上げてみると、誰も彼女の方を見ていないではないか。皆一点に視線を注いでいる。
「何やってんだ、お前ら」
男子だった。
美智子は彼を知らない。恐らく別のクラスの生徒だろう。
どこか爽やかで、特別女子から騒がれる事はないが、彼女を作るには困らなさそうな、そんな感じだ。
そんな彼が怒った顔でズンズンと此方に歩いて来た。そして、その場でへたりこんだ美智子を一瞥すると、周りに居た彼女達に一言こう言うのだ。
「二度とするな」
一瞬の沈黙。
彼女達は何となく白けたのか、捨てゼリフもなく、やけにあっさりとこの場から去っていった。
「大丈夫か」
「あ……」
今の美智子の目からは、彼は光に見えた。
安心して力が抜けたからか、溢れてくる涙を抑えられず、彼の胸に顔を埋め、我慢していた物を一気に流した。
先に礼を言うべきなのに、口から出るのは言葉にならない泣き声ばかり。それでも、彼は彼女が落ち着くまで黙ってその場に居てくれた。
「あの、ありがとう」
「いや。……ずっとあんな事を?」
「うん」
「そうか。俺、クラス違うけど、なるべくお前のこと見てる事にするわ」
美智子には彼がまるで神のようにも見えた。
優しい少年だった。なるべく気楽に喋って、気を使わせないように徹してくれた。これがどうしてそうでないと言えるだろうか。
「本当に、ありがとうございます」
「……それじゃ」
彼はそれだけ言って、すっと立ち上がり、そのまま去ろうとする。
「待って」
美智子は彼に声をかけた。名前を聞いておきたかったのだ。
「私、霧島美智子(きりしま みちこ)って言うの。貴方は?」
「堺信也(さかい しんや)だ」
それだけ言って、今度こそ彼は行ってしまった。しかし彼が去った後も、その堺信也という響きが、美智子の胸に残っていた。
「堺、信也君……」
そう口にした声は、誰も居ない校舎の中で静かに木霊した。
260:最後の決断 プロローグ ◆6ksAL5VXnU
09/02/14 16:17:38 J9XsYYAJ
次の日から、やはりあのことが大きかったのか。美智子に対する目立った苛めはすっかり無くなった。例の女子グループも心なしか、距離を置いている様だった。
それも重なって美智子から見て彼、堺信也という存在はとても大きな物になった。いままで彼女自身や教師が何をやっても出来なかった事を、一瞬でやってのけたのだから。
美智子は彼に夢中になった。
いつも信也の事を考えるようになり、常に彼を目で追うようになった。彼を目にする度に胸の高鳴りを覚え、彼と目が合う度に頬を紅潮させた。
そして、そうして信也を見ていると、どうやら彼の方も自分の事をよくみている事に気が付いた。それだけでなく、向こうから何度か話しかけて来てくれた事もある。勿論、嬉しくて仕方が無かった。
色々な事を話した。
彼の母親がドイツ人で、ドイツ語を読み書きできることや、彼の所属する卓球部はまるで自由部同然なことなど、それこそ色々。
ただ、苛められなくなってから、美智子は少し元気になりすぎた。一日中信也の事を考えてニヤ付いて、まるであんな事無かったかのように過ごしていた。
それがどうして、女子グループの癇に障らないというのだろうか。
平和はつかの間だった。苛めは目立たぬように姿を変えて、再び彼女を襲った。
美智子の生活は元に戻ってしまった。クラス内の小さい事は信也には分からない。彼にこの事を伝える事も考えたが、出来なかった。
信也に伝えるという事は、彼女達と真っ向から立ち向かうという事になる。美智子はその後の報復を怖れた。
苛めはずっと続いた。信也はその間、美智子にまた何度か話をしに来たが、それに気付くことは無かった。
そしてそんな彼に対して、美智子は徐々に苛立ちの様な物を覚えていった。自分の事を見ると言ったのに、何も気付かない間抜けに思えてきた。彼女はそんな感情を抱くたびに、自分を恥じた。
そんな折、彼女は偶然にも彼が友人と話しているのを聞いてしまう。
「しかし、堺もこうみえて姑息な奴だよな」
「もうよせよ、それは」
(何の話かしら)
彼らは冗談交じりに笑いながら、階段に座って話し込んでいた。
友人も居る事もあり、話しかけるのに気が引けた美智子は、彼等の死角になるように身を潜めてそれを聞き入った。
「まさか自作自演で女を釣るとは」
(えっ)
「人聞きが悪い。虐め現場に遭遇したのは本当に偶然だぜ?」
「で、本当は無視していくはずだったが、苛められてた子が超美人と分かるが否や少女漫画バリの活躍で彼女の心を鷲掴みってか?」
「まぁ、そんなとこだ」
「ハハハ! 熱すぎんだろ!」
「はは、まぁ何にせよ、俺にもやっと彼女出来そうだよ」
「虐め女共に感謝だな!」
「まあな」
休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴る。彼らは笑いながら自分達の教室へ戻っていった。
◆◆◆◆◆
「霧島、俺と付き合ってくれ」
信也は最後まで何も気付かないまま告白した。
ついこの間までは、狂おしいほどまでに欲したその言葉。しかし、今の美智子にとって、そんな物はどうでも良いものになっていた。
美智子は冷め切っていた。
その告白で美智子は全てを理解した。あの日、自分を助けたのは善意でもなんでもない。初めからこの為に恩を売るのが目的だったのだ、と。
それを思うと、彼という存在がとても小さな物に思えてきた。確かに、助けてもらったのは事実だし、感謝もするべきだ。しかし、それ以上の感情は消えていた。
口を開く。
美智子にとって忘れられない瞬間。
後になって彼女は、この時の事をこう振り返っている。
《時計の針を戻す事が出来るなら、私は躊躇無く自分の舌を噛み切るに違いない》
「ごめんなさい」
彼女は言った。言ってしまった。
「あ……」
そんな声を漏らして彼は俯いた。何故、という表情。
彼女は全てを話した。目一杯の悪意を見せつける様に喋り、彼を口汚く罵った。
そして、話し終えると彼は重たい表情で一言、すまん、とだけ言って去っていった。
それが、2人の全てである。
261:最後の決断 プロローグ ◆6ksAL5VXnU
09/02/14 16:19:06 J9XsYYAJ
以上。
では、失礼します。
262:名無しさん@ピンキー
09/02/14 16:35:37 3G6qUy+k
ど素人とか初心者なんて言っても何の免罪符にもならないのに
余計に叩かれるだけだよ
263:名無しさん@ピンキー
09/02/14 16:54:11 dC87+Mfm
とりあえず続きに期待
264:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:13:33 QHs2pYPr
>>260
おつつ。自分も続きに期待
265:名無しさん@ピンキー
09/02/14 19:16:59 VtrjtXqj
>>261
記念すべきバレンタインにありがとう
266:名無しさん@ピンキー
09/02/14 21:16:54 0tVnp+fp
GJ
まだ展開がわからないけど期待して待ってる
267:名無しさん@ピンキー
09/02/14 21:42:46 Yoc8tJjI
>>261
GJ!面白かった!!
268:ごんぎづね ◆VW7bGFMoKA
09/02/14 22:12:10 ijyJD5m6
ウナギイヌさんの批評が楽しみですね
期待してますよ
269:ウナ~ギ
09/02/14 22:25:36 cjPfzNYV
投下しちゃおっかな~
270:名無しさん@ピンキー
09/02/14 22:52:27 MRDp9YTv
新参なんだが、ウナギイヌって何者?
271:名無しさん@ピンキー
09/02/14 22:58:46 VZDF3Rp+
>>261
乙。続き、楽しみにしてる。
272:名無しさん@ピンキー
09/02/14 23:01:26 UzQEebob
……スレを翻弄する狡猾な知恵者。恵まれた文才をSSのみに費やそうとせず、周到に煽り、叩き、住人を疑心暗鬼に陥れることを悦びとする。
……という自分設定に酔ってる下等生物。
『ごんぎつね』等もその類。
273:名無しさん@ピンキー
09/02/14 23:17:42 wQKhP4vT
gj
274:うなぎ
09/02/14 23:24:04 OPvSMidJ
こんばんわ、うなぎです。
いまになってはじめてじぶんがばかだったってわかったので、ようちえんからでなおしてきましゅ
275:ごんぎつね ◆VW7bGFMoKA
09/02/14 23:24:19 ijyJD5m6
>>272
>>……スレを翻弄する狡猾な知恵者。恵まれた文才をSSのみに費やそうとせず、周到に煽り、叩き、
>>住人を疑心暗鬼に陥れることを悦びとする
>>……という自分設定に酔ってる下等生物
↑むしろ、それは嫉妬スレに投稿する作者様のことではないんでしょうか?
あれは酔ってるというレベルじゃねぇぞ
276:名無しさん@ピンキー
09/02/14 23:24:36 vUyNG3Lv
>>261
どうでもいいことだけど学校が楽しいと感じるのは大多数じゃなくて少数だとおもうぜ
277:名無しさん@ピンキー
09/02/14 23:32:14 UzQEebob
>>276
その辺のドロドロが、嫉妬の華咲く土壌だよなw
278:名無しさん@ピンキー
09/02/15 00:06:24 QHs2pYPr
うおぉ久しぶりにファンタジー嫉妬が見たくなってきたー
投下はまだかーーーー
279:名無しさん@ピンキー
09/02/15 00:29:49 DH4DUpw9
ファンタジーか…
魔王が倒し、平和が訪れた世界。
英雄達は国へ戻り、そして治め、ある者は国を築く。
それらは世界を動かす程の大規模な国。
いずれも平和で犯罪も減り、かつてない繁栄を迎える。
そんな中、一人の男が莫大な懸賞金を掛けられる。
それは一大陸を買収してもなおあまりある。
その男の正体は魔王を打ち倒した後に行方をくらました英雄の一人だった。
…もちろん魔王を倒した英雄の比率は男:女=1:5。
男が逃げたのは女たちの狂気に恐怖したから。
女たちは国を治めながら、男を捜し、各国間の女たちを監視している。
こんな設定で妄想してる。
誰か書いてください、お願いします
280:名無しさん@ピンキー
09/02/15 01:29:10 He4TsH6r
>>279
男は人里はなれた小さな村でひっそりと暮らしていた
村で出会った若い村娘と中睦まじく暮らしていたが、ついに男に五人の魔の手が迫ってくる
五人の女たちと村娘の血で血を洗う修羅場が幕を開ける
そこで村娘が実は魔女だったり倒したと思っていた魔王が現れたり謎の中国人が現れたり
そんなこんなで世界は核の炎に包まれた…とここまで俺も考えた
281:名無しさん@ピンキー
09/02/15 02:52:46 m1Ts1BCM
つまり、北斗の性別反転Verだな。
282:名無しさん@ピンキー
09/02/15 04:55:17 55sj39Cb
狂気の女軍団の属性
戦士タイプ=さばさばとしていて精神的危険度は一番少ないが、いざコトが始まると圧倒的な体力で死ぬ寸前まで絞られる
僧侶タイプ=おっとり系だが回復魔法ループが怖い。他の女とセックスしてると即死魔法を撒き散らすのでご利用は計画的に。「あの女の臭いがする……。」
魔法使いタイプ=ロリ。実年齢は勇者より高いのに「お兄ちゃん」呼ばわりしてくる。やっぱり他の女とセックスしてると周りを焼け野原にするので注意。食事に変なモノを混ぜてくる。
ローグタイプ=テクニックがすごい。遺跡荒らしで手に入れた古代の秘宝なんかもバンバン使ってくるので何が起こるかわからない。勇者くんに精力絶倫の呪いをかけたのもコイツ。泥棒猫。
人造生命タイプ=主の夜伽をひたすら実行し続ける融通の利かないヤツ。戦闘力は随一。他の女がいつも勇者くんを殺しかけてしまうのでその時は血で血を洗う修羅場になる。
村娘=農民。世が世なら伝説の百姓として名を轟かせていたであろう逸材。メインウェポンは鉈。自給自足で馴らしたトラップの業が5人の女達を苦しめる。人間の敵はやはり人間であった……(一人は人間じゃないけどさ)
適当に書いてるうちにハーレムスレ向きになっちまったが、どっちにしろ男くんにとっちゃ地獄だぜ!
283:ウナ~ギ
09/02/15 06:06:44 CMQ4c6GK
ごんきつねとウナギイヌは二度とこのスレに来るな!
284:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/15 06:08:12 NajM+mzu
初SS、初投下、短いです生温い目で見てやってください
285:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/15 06:09:26 NajM+mzu
「いつも見てるから、見守ってるから・・・私が守ってあげるから・・・」
「だから、・・・・・・・・・・・」
はっ、と目を覚ます。
「懐かしい夢みたな・・・」
そうつぶやいてボサボサの髪を手櫛で整えつつ寝起きの彼、影山(かげやま)
正志(まさし)はタバコに手を伸ばす、たいして旨くはないのだが肺に煙を入れ
るとなんとなく落ち着く気がする。彼はまだ法的には許される歳ではないのだ
が・・・
「寝み・・・」一服した後、一人で住むには広すぎるマンションのダイニングキ
ッチンで彼は大きなあくびをかく。冷蔵庫から取り出した牛乳をラッパ飲みし
ながら固定電話の留守電のボタンを押す。
「やっほ~、生きてるか我愚弟よ、・・・なぁそろそろうちに来ないか?い
つまでもそっちの馬鹿親父のとこにいる必要はないじゃんよ~。美人姉と二人
暮らしなんて、思春期の雄なら食いつかないわけないだろ~。今ならお触りぐ
らいなら。プツ―」
またか、と呆れながら彼はちいさくため息を吐く。
「親父なんて一月以上顔みてねぇっつの。」どうせ親父はほとんど家にいな
いんだ、それに・・・一人のほうがいい―
「そろそろ行くか・・・」身支度を終え、マンションを後にする。彼は現役の高
校生である・・・が、登校時間からはだいぶ遅れている、しかしいつもの事なので
気にはしない。
286:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/15 06:10:26 NajM+mzu
「おい・・・見ろよ。」「相変わらず暗ぇな・・・気味悪ぃ・・・」、「ねぇ・・・あっ
ち行こ。」、「この前タバコ吸ってるのみたよ・・・」「あんなのが同じクラスな
んて・・・」――周りから同じような反応が彼の耳に入ってくる。ちょうど休み
時間に入ったようで、廊下や教室に生徒たちが小さなグループを作って散らば
っている。周りの反応も気にせず彼は教室に入り自分の席に腰を下ろす。それ
と同時に周りも各々の話題に戻っていく。
「ねぇ、明日から土日だし、みんなでどこか行こうよ。」―ふと彼の知っ
ている人物の声が聞こえてきた。彼は視線だけをそちらに向ける。一際大きな
グループの中心にその人物はいた。彼女の名は高杉(たかすぎ)麗(れい)―肩
まで伸ばした髪は色素が薄く茶色っぽいが絹糸のように美しく輝き、パッチリ
とした瞳に、リップを塗っているわけでもないのにつややかな唇。非常にさっ
ぱりした性格で男女ともに人気があるクラスの中心人物。それでいて成績優秀
、運動神経抜群とまさに完璧美少女。―そして彼、景山正志の幼馴染である
。しかし、幼馴染といっても仲が良かったのは中学の半ばまでで、彼自身の変
化や周りのゴタゴタで今ではすっかり交流はなくなっている。
『あいつは変わんねぇな・・・』彼は心の中でつぶやく、『昔から明るくて、み
んなの中心で、やっぱり俺なんかとは・・・・』少し昔を思い出しながら呆けてい
ると、「あの・・・影山君・・・」彼の後ろからやけにビクビクした声が聞こえてき
た。「あぁ?」ちょっとガラ悪く振り向くと、物凄く不安げな顔をしたメガネ
をかけた少女がいた、『あぁ、委員長だったっけ?』進級後の委員長決めで周
りから[委員長っぽい]という理由で半ば無理やり委員長にされた哀れな人物が
いたことを思い出した。彼女も周りの人間と変わらず彼を危険人物と認識して
いるらしい。
287:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/15 06:11:44 NajM+mzu
「なに?」すこし目つきを厳しくして問いかける。彼女はビクゥと肩を震わ
すと、軽く深呼吸して「あの・・・進路表・・・先生が・・・」と恐る恐る紙を差し出し
てくる。「あぁ、ありがと・・・」そう言って紙を受け取る、彼の対応が意外だっ
たのか彼女は少し驚いた表情をした後、ほっとしような表情で「提出は週明け
でいいそうです。それから―」先ほどよりはやわらかい口調で説明した。
「あぁ、わかっ―!!」説明を受け、了承ついでにもう一度礼を言おうと
すると、どこかから強烈な視線を感じた、驚いて周りを見渡す。―『気のせ
いか』視線を戻すと、委員長の少女が不思議そうな顔で彼をを見ていた。「じ
ゃ、じゃあ、提出日はまもってくださいね」そう言って彼女は離れていいく、
こころなしかうれしそうな表情をしながら・・・
「あ、あぁ」彼は離れていく彼女に返事を返す。返事をしながら彼は先ほど
の視線が誰からのものなのか気になって仕方がなかった。しかし再度周りを見
回してもこちらに視線を向けるものなどいない。むしろこちらを避けている。
『まぁ、いいか』やっぱ気のせいだろ―が、どうも落ち着かない、「一服し
てくるか」そう一人つぶやき、もうすぐ授業なのも気にせず屋上へ出るため教
室を出て行く。そんな彼の背中をずっと見つめている視線には気づかずに・・・
「いつも見てるから、見守ってるから・・・」
288:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/15 06:12:35 NajM+mzu
以上です。つづけるかどうかはわかりません
289:名無しさん@ピンキー
09/02/15 08:04:26 AuPirYXN
>>288
GJ!
今までの例からして完璧美少女が一番腹黒い
290:名無しさん@ピンキー
09/02/15 09:03:30 XWbqeK1c
>>288
乙
意外とこういう不良主人公は珍しいな
視線は十中八九幼馴染だよな・・・
とりあえず続きまってるわ
因みに、タバコは吸ってるとマジでうまいと感じるぞ?
291:名無しさん@ピンキー
09/02/15 09:16:25 LsO8iN8y
ヘビースモーカーだけど全く美味いなんて思わない
ただ中毒なだけ
292:名無しさん@ピンキー
09/02/15 11:14:02 oUd4Lrto
>>288
GJっす
これは良い嫉妬感
293:名無しさん@ピンキー
09/02/15 16:38:14 +s6L34gw
とうとうバレンタインSSは来なかったね
代わりに糞みたいな中学生の作文が投げ捨てられていたようだけど
あれって噂のガキ君がウナギに対する嫌がらせとして落としていったものだろ?
まさに落書きとはこのことだ
スレを盛り上げようとしてくれたのは理解できるけど
かえって侘びしさを増す結果になってしまったのは皮肉なものだな
いっそ何も投下されなかった方がこのスレらしくてよかったのに
294:名無しさん@ピンキー
09/02/15 16:59:24 vPtdZJq1
下手でも持てる力で精一杯書いてくれた作者様に失礼だ。
スレに何にも貢献しないお前より一万倍マシだろうが。
295:名無しさん@ピンキー
09/02/15 17:31:23 JryNcC1z
>>288
乙
次回の投下があるなら改行はもう少し……
296:名無しさん@ピンキー
09/02/15 18:05:30 Gxpt6CHW
こういう素人丸出しの作品を読むと、ウナギの実力が突出しているのがよく分かる
作家としてのウナギは決して嫌いじゃないんだけどな
297:名無しさん@ピンキー
09/02/15 18:22:32 m4kj9h37
このスレのおかげで、「ウナギイヌ」と「ごんぎつね」という単語には
嫌なイメージしかないよ。
赤塚不二夫と新美南吉が不憫でならない。
298:名無しさん@ピンキー
09/02/15 18:59:52 jvyu+cBD
両親のいない小狐ごんは村へ出てきては悪戯ばかりして村人を困らせていた。
ある日ごんは兵十が川で魚を捕っているのを見つけ、兵十が捕った魚やウナギを逃すという悪戯をしてしまう。
それから十日ほど後、兵十の母親の葬列を見たごんは、あのとき逃がしたウナギは兵十が病気の母親のために
用意していたものだと悟り、後悔する。
母を失った兵十に同情したごんは、ウナギを逃がした償いのつもりで、鰯を盗んで兵十の家に投げ込む。
翌日、鰮屋に鰯泥棒と間違われて兵十が殴られていた事を知り、ごんは反省する。
それからごんは自分の力で償いをはじめる。しかし兵十は毎日届けられる栗や松茸の意味が判らず、
加助の助言で神様のおかげになってしまう。それを聞いてごんは寂しくなる。
その翌日、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は、またいたずらに来たのだと思い、
母親にウナギを食べさせられなかった復讐心から、ごんを撃ってしまう。兵十がごんに駆け寄ると土間に、
栗が固めて置いてあったのが目に留まり、はじめて、ごんの侘びだったことに気づく。
「ごん、おまえだったのか。いつも、クリをくれたのは。」と問いかける兵十に、ごんは目を閉じたままうなずく。
兵十の手から火縄銃が落ち、物語が終わる。
↑ごんぎつね=ウナギイヌってことかw
299:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:05:40 kUMMxJ3i
俺は結構良いと思ったんだがw
お前らそんなに才能あんの?
すげぇな
300:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:05:59 dw3ZbU3y
ウナギが改心して、書き手としてスレに貢献しようっていう姿がゴンなのか?
つまり「矢代君」が栗であり松茸であるってことか
301:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:07:32 zVcy76zL
スカスカの行間やぶら下げ禁則違反があるってだけで俺はもう・・・
302:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:09:03 kUMMxJ3i
>>301
禁則違反ってあんのか?www
303:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:09:20 EEKRkwta
ウナギ、おまえだったのか。いつも、矢代君を投下してくれたのは。
304:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:13:00 rZnNNEmh
>>302
まあ、小さい「っゃゅょ」とか句読点が行の先頭に来るのは当たり前にブラ禁だわな
別にプロの作家や出版業界だけの常識じゃないし
305:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:16:33 kUMMxJ3i
>>304
へーそうなのか
知らなかったwサンクス
306:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:20:06 NcBetgKC
>>305
そんなことも知らずにSS書いたのかよ
頼むから訳の分からない空行だけは止してくれ
どこで覚えたのか知らんが見てて気分悪いんだ
307:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:33:42 65CuFwJY
>>303
作者を貶める発言禁止。人の名誉を傷つけてまでそんなに荒らしたいのか?
308:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:38:21 ENEVrOE+
いや、>>303の発言はむしろウナギに感謝しようとしているように見えるぞ
309:名無しさん@ピンキー
09/02/15 19:45:27 zqsexylD
嫉妬スレを貶める駄作禁止。スレの名誉を傷つけてまでそんなに荒らしたいのか?
310:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:09:16 XnBXI2j4
ちょっと待て! なんで俺の作品が、他人の手によることになるんだよ!
矢代くんは、俺と素直クールとツンデレと同じ、俺が書いたもので、
他スレでは魂堕とし とか、 Temptation by my eery sister とか
ハンサムな彼女 とか 書いてる。
コテ付けずに、気分次第でいろんなスレに書いてるだけだ。
荒らしじゃない人と間違われるならともかく、荒らし扱いは本当に止めてくれ。
311:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:28:54 P8O0yxnw
もうバカばっかでイヤになるな
キモ姉妹とヤンデレと依存に引越します
312:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:14:35 AuPirYXN
スレの名誉とか人の名誉とかそんなのどうでもいい
ここは自分で考えた趣味趣向を書く吹き溜まりみたいなとこ
そんな風に上からだからアンチが増える
あと長編書く上でトリもつけない作者も自業自得
テンプレ嫁
アンチはスルーしてください
↓よりss投下開始
313:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:20:25 XnBXI2j4
俺も引っ越すわ。
314:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:22:12 ecldmj5P
このスレいい加減止めろよ
もう屑しか残ってないんだし
315:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:22:55 /bBv3OL4
ID:XnBXI2j4
もう来るなよ
316:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:34:20 4KC2fdEB
>>310
あんたの作品好きなんだが、このスレもこんなになってしまったしな
非常に残念だ
ググってわからなかったんだが、
出来れば魂堕としって作品がどのスレにあるか教えて欲しい
引っ越すと書いたあとでスマンが良ければ教えてくれ
317:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:34:37 XnBXI2j4
おっけーおっけー 今まで読んでくれてありがとうな。じゃな。
318:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:36:16 XnBXI2j4
サッキュバススレ。保管庫に入ってる。
319:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:43:10 4KC2fdEB
>>318
確認できた
どうもありがとう!
320:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:46:40 UqpLRVpl
【警告!】現在このスレは荒らしが居座り状況が芳しくありません
住人の皆様は↓に避難してください
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ@二人目の子
URLリンク(www2.atchs.jp)
321:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:08:25 wlK6+YUt
このスレは落とし避難所に退避しろ。
ほとぼりが冷めるまで書き込まないほうが良い
322:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:49:24 qu+xIGlq
と言う風に、今度はサッキュバススレを荒らしの標的にさせるわけか
策士だねアンタw
323:ID:kUMMxJ3i
09/02/16 01:54:49 vme4Db4x
>>306
亀で悪いがちゃんとID確認してくれwwwww
俺は作者じゃねぇwww
見えない敵と戦ってる場合じゃねぇぞww
324:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:57:48 OVoeKLkC
避難所なあ・・・
昨年の蒼天事件の時、作者さんが最初に頼ったのも避難所だったよな?
あそこなら、あそこの人間なら自分を助けてくれるはずと心から信じて。
その涙の訴えを取り合わず、彼を荒らしとして散々笑いものにした挙げ句
本スレにまでレスのコピペを貼り付けて蒼天さんの尊厳を踏みにじったのも
その避難所の連中だからな。
今さら正義の味方面してみても、全く説得力がないのだが。
325:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:59:37 OVoeKLkC
135 : 蒼天の夢 ◆ ozOtJW9BFA 2008/08/26(火) 23:25:01 ID:iuNyQw0s
皆様こんばんは
この度はトリップばれしたことにより本スレにおいて多大な迷惑をおかけしております。
自分の配慮が足りずこのような状況になってしまい、申し訳なく思っています。
つきましてはしばらくの間、蒼天の夢の連載は休止させていただきます。
またどうやら私を騙る方がいらっしゃるようですが、24日の10話後編以来
一度も投稿はしておりませんので、できれば全くの別作品としてお楽しみいただけるようお願いします。
トリップに関しましては未だ変えておりません。
事が落ち着いて、次回投稿する機会になりましたら変更の旨お伝えいたします
136 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/26(火) 23:27:17 ID:8DmPDZzk
とりあえず、阿修羅さんへ削除の方をよろしくお願いします
あっ、ちなみに雑談はこっちだよ
URLリンク(www2.atchs.jp)
137 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/26(火) 23:39:42 ID:BmBUSQMQ
>>135
早く働けよ。
138 : 蒼天の夢 ◆ ozOtJW9BFA 2008/08/27(水) 05:06:27 ID:ZBmmjcoI
トリップばれした今、自分に証拠能力がないのは重々承知しております
故に避難板に書き込むことしか考え付きませんでした
しかし皆さんの言う通りスレ汚しのようです
申し訳ありませんでした
139 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/27(水) 09:29:08 ID:D+Ha+VKo
この手口は1万年だよなw
140 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/27(水) 09:46:43 ID:oYFfTHRE
自分は面白い作品が読めればいいので、もし本当に別人が騙って書いているのなら
ここを分岐としてそのままそれぞれの作者に続きを書いて欲しいような気もする
145 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/29(金) 05:38:53 ID:rMsc4gQc
目安箱にまで書いているな
阿修羅さんにあんまり迷惑かけるなよ
146 : 名無し猫@鋸準備中 2008/08/29(金) 09:07:04 ID:dPuV//4U
むしろ、好都合だからIPアドレスとかバラせばいいのにね
トリバレして、作者がトリ変えているんだから、書き込んでいるのはいつもの荒らし
そもそも、何で避難所の方で書き込みしている時点でおかしいだろうに
誰かが偽っているに決まっているし、偽者を投下していたら、さすがに作者もキレるぞ
326:名無しさん@ピンキー
09/02/16 02:29:45 odSIWfBY
素直クールスレも10まで進んでいたのか
あんまり興味のないスレだから気がつかなかったよ
せっかく紹介して貰ったんだから、向こうでも何か一つ書いてみるかな
327:名無しさん@ピンキー
09/02/16 03:21:30 AEhqSHIU
あらら……本当に残念なガキだったワケね……
元々スレチのSSで違和感ありまくりだったんだから別に消えてもいいじゃない。ノシ
328:名無しさん@ピンキー
09/02/16 03:46:47 HvhZHcyJ
しかし、荒らしを自スレに誘導するような職人を受け入れてくれるスレなんかあるのか?
他人事ながら心配になってきた。
特定してもらいたくてわざとやってるのかどうかは知らないけど、氏の作品って結構目立つ癖があるから。
329:名無しさん@ピンキー
09/02/16 18:51:50 ugfHZLNq
>>322
もういっそ、適当な過疎スレ10スレぐらい見つくろって
嵐を過労死させるとかでいいんじゃね?
330:名無しさん@ピンキー
09/02/16 19:33:32 PVN8b9Dp
素クールスレやサキュバススレに「矢代くんの紹介で荒らしに来ました」って書かれてもいいのかな?
具体的には「魂堕とし」の作者とか「ハンサムな彼女」の作者ってことでさ
それに他のスレで「嫉妬スレで誘導されてきました」なんて書かれた日にはどうなることやら
報復合戦で今以上に滅茶苦茶になるのは間違いなしだ
331:名無しさん@ピンキー
09/02/16 20:00:00 yf9aCVQ7
本当に釣堀なスッドレですね
332:名無しさん@ピンキー
09/02/16 20:15:35 Vc75Rw1Z
しかしこれだけ続いた『矢代くん』が一度もウナギに攻撃されなかったというのは事実なんだ
333:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:08:05 utAEhaXF
作者さんが違うって言ってんならちがうんだろ。
深くつっこむなって
スルーせいmg(▼ω▼)
334:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:18:16 Vc75Rw1Z
いや、過去スレ調査した結果を事実として公表してるだけで他意はないのだが
ずっと『矢代くん』は読まずに飛ばしてたもんで、ちょっと気になったんだ
改めて読んでみて思ったのは、ウナギが好きそうな突っ込みどころがチラホラあるなってこと
335:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:37:05 gqGtN/6+
突っ込んでみろよウナ野郎
336:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:59:18 u7OPKAQ2
自分で書いたものに突っ込めるはずないだろwww
自分の恥を晒しちゃうことになるからなwwwww
337:名無しさん@ピンキー
09/02/17 00:59:20 C9CfeL1z
スレが修羅場な件
338:名無しさん@ピンキー
09/02/17 05:49:50 dPLzZwHs
_,====ミミミヽ、
,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
_=≡≡三ミミミ ミミヾ、ソ)),,》 .
彡彡二二三≡ミ-_ ミミ|ノノj )||ヽ, )、
__,,,,,,,,,/彡二二二 ,- __ミ|/ノ ノノノノ) ||
-=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミミ_ソノノノノ ノ
//>=''"二二=-'"_/ ノ''''')λ彡/
,,/ ̄''l 彡/-'''"" ̄-=彡彡/ ,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
(, ,--( 彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-_ ヽ Υ
ヾ-( r'''''\ //=二二''''''彡ソ ̄ ∠__\ .\ソ .|
\;;;; \ Ζ彡≡彡-'''',r-、> l_"t。ミ\ノ,,r-v / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\;;;; \ 彡""彡彡-//ヽ" ''''''"" ̄'''""(エア/ /
\;; \'''''')彡ヽ// | (tv /| , r_>'| <一体みんな誰と戦っているんだ
\;;; \'" \ ,,"''-,,ノ,r-", / r'''-, .j \
\;;; \ /,,>--'''二"''' r-| 二'" / __ \______
\;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_ " / ̄ ̄"===-,
)''//rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--":
339:名無しさん@ピンキー
09/02/17 06:19:29 dPLzZwHs
(⌒)
r'-r'
/ ̄1
,′ i
i ,′-─‐- 、
| l彡'"¨``^ミタ、
| j '゙゙゙` '゙゙゙ヽ1::', 喰らえ荒らし共!
(⌒) | | > , < .|:::ル' しょーりゅーけん!!
/ ¨7 | |' ' r─┐' ' Nノ´
〈. |,. .:::.:-:::.、 | | ヽ__ノ ,.イノノ
| |.:::从ノ l.:l:l:.ヽ | 爪>ー<:/
| |/l/l/` H-lノl /|:. //i L_Ll/ハ
| | > , < 1:ほいさっさあ 〈/|:::// L_ Vハ「
./|::./l ' 'r─┐' 'H //1// X_X、
〃 レ'/ミ:、 `ー' ,.イノ // 」/ / /^l_〉
/⌒V l1`エ´.:ノ{} ,.イ⌒77ヽヽ i |
/ ∧ l:| X´〈〉 / / // iNi. リ
| | | | |} // /介} /に7 |:| | | 1L_
| | | | リ.// | (淫) _,|」 __ノ _ノ_, ィくVノ⌒)
| | | レ'_ノ. |_ム ヽ二二ニニ-y‐⌒7 l N_フ´
`</¨ `ー- 〉_ソ 〈 _/ / ,! l |
/⌒ー-====ヘ ト、/ _/ ,′ | |
_ノ.:.:.:.:.:.::.:.:.:::::::::::1 ヽl\__/ _,′_ 」/
ト、.:.:.:.:.:
,. .:::-─‐- 、
/.:::l彡'"¨``^ミタ、
.:::l j '゙゙゙` '゙゙゙ヽ1::', SS投下
|:./| > , < .|:::ル' 喰らえ、いなずま落とし
レ'/ ' ' r─┐' ' Nノ´
,. .:::.:-:::.、 '/ミ:、 ヽ__ノ ,.イノノ
/ .:::从ノ l.:l:l:.ヽ 'r┐爪>ー<:/
/ .:::l/l/` H-lノl / \i L_Ll/ハ
.::: > , < 1:ほいさっさぁ 〈/ \ \_ Vハ「 ダメのハートに
./|::./l ' 'r─┐' 'H lock on //|/ \ \_X、 クラッシュこい
〃 レ'/ミ:、 `ー' ,.イノ // 」// \ \
/⌒V \ `エ´.:ノ{} ,.イ⌒77ヽヽ \ \
/ ∧ \ \´〈〉 / / // iNi. リ\/ )
| | | | |} //\ \ ミ /に7 |:| | | 1L_ \
| | | | リ.// \/_) (T) _,|」 __ノ _ノ_,ィくVノ⌒)
| | | レ'_ノ. |_ ヽ二二ニニ-y‐⌒7 l N_フ´
`</¨ `ー- 〉_ソ 〈 _/ / ,! l |
/⌒ー-====ヘ ト、/ _/ ,′ | |
_ノ.:.:.:.:.:.::.:.:.:::::::::::1 ヽl\__/ _,′_ 」/
ト、.:.:.:.:.:
340:名無しさん@ピンキー
09/02/17 06:23:07 dPLzZwHs
,.――-、
ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、 勇者トンファーパーマン惨状
| | (・)。(・)|
| |@_,.--、_,> 俺が来たからにはもう色々と駄目だ
ヽヽ___ノ
/:::::::::::::::::l /77
/::::::::::i:i:::::::i,../ / |
l:::/::::::::i:i:::、:::/ / |
l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.! |
/::::::::::::::::l/ / 冂
/:::::::;へ:::::::l~ |ヌ|
/:::::/´ ヽ:::l .|ヌ|
.〔:::::l l:::l 凵
ヽ;;;> \;;>
そんなわけで↓以降静かにSS投下待機
341:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/17 15:11:32 PexMKkXM
続き投下します。
前回GJくれた方ありがとうございます。また、改行がうまくいってなくて不快な思いをされた方がいらっしゃったようで申し訳ありませんでした。
今回は大丈夫だと思います。
342:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/17 15:16:56 PexMKkXM
薄暗い階段を登り、錆びた扉を開ける。今日は少し風が強いのが風鳴りの音が響いてた。
屋上に出て扉のすぐ近くにあるはしごを登り、貯水槽の裏に腰掛ける。
内ポケットを弄り、タバコの箱を取り出す。箱の中にある100円ライターとタバコを一本をとり、
タバコを咥え火をつける。ふぅっと一口目の煙を吐き出すとゆっくりと二口目を口に運ぶ。
揺れる紫煙をながめながら彼は先ほどの視線について考える。
―ねっとりとした、なんともいえないプレッシャーを感じる視線。まるで自分を非難するような・・・―
『委員長のことを好きな男が嫉妬でもしたのか?』そんなことを考えて、ハッと鼻で笑い自嘲する。
「もういいや、めんどくせぇ・・・」そう呟いて無理やり思考を中断し、タバコを口に運ぶ。
「眠・・・」そういって大きくあくびをかいて、3分の1ほど残っているタバコをコンクリートの床に押し付ける。
―そーいや朝は懐かしい夢を見たな―
まだ彼がまだこんな荒んだ生活を送る前、まだ両親も健在で、理想的な家族だったあの頃、
まだ幼馴染とも仲良く楽しい日々を過ごしていたあの時の夢・・・
――彼のあの頃の記憶の中にはいつも幼馴染の高杉麗の姿があった。
彼の父親と麗の父親が同じ会社の同僚で住所も近くだったため、家族ぐるみでの交流が多く、
同い年の正志と麗は自然と仲良くなっていた。
陰気で人との交流が苦手だった正志と、天真爛漫まさにおてんば娘だった麗。
陰気な正志を無理やり連れ回し、世話をやきたがった麗はまるで正志のもう一人の姉のようだと彼らの両親は微笑ましく見ていた。
実際、幼年期の正志は彼女のことを姉のように思っていたし、麗も彼のことを弟のように思っていた。
関係が変わり始めたのは小学校高学年になってから、
周りの例に漏れず彼らも異性を意識するようになり、姉弟のように触れ合うことはなくなったものの、
なんでも気軽に話せる親友のような関係になっていた。
しかし、その関係もある事をきっかけに唐突に終わりを迎える。
中学2年生の梅雨の時期、彼の母親が交通事故で急死した。
そのときの彼のショックは計り知れず、元々陰気だった性格がさらに暗くなり、部屋に篭り誰も寄せ付けなくなっていた。
彼の家族にも変化が見られ、彼の父親は妻の死を忘れたいかのように仕事に打ち込みだし、
あまり飲まなかったはずの酒を毎晩つぶれるまで飲むようになった。
当時高校生だった彼の姉は進学先を有名国立大からなぜか地元の短期大学に変更した、
そのことで父親と口論になり昔の仲の良かった父娘の面影は一切見られなくなった。
家族の中心人物であった母の死により、理想の家族と謳われた影山家は崩壊した。
そんな中、麗は部屋から出てこなくなった幼馴染のために毎日彼の家へ足を運んだ。
麗の励ましにより、徐々にではあるが正志は外に出るようになっていった、夏休みが明ける頃には学校にも通えるようになった。
しかし学校には復帰したものの不登校になる前よりもさらに暗くなった正志に周りの人間は冷たかった。
最初は陰口から始まり徐々に面と向かって罵詈雑言をあびせられるようになった。上履きを隠され、倉庫に閉じ込められた。
正志へのいじめは日に日にエスカレートしていき、クラスの中心人物であった麗でも正志へのいじめは止められなかった。
それでもなんとか正志を守ろうと彼女は必死だった。
しかし、いじめの矛先は徐々に麗にも向けられるようになった。
ある日、麗のロッカーに大量のごみがつめられていた。
一緒に登校していた正志はそれを目撃し、彼女は「気にしないで」と笑っていたが、正志は情けない気持ちでいっぱいだった。
その日の昼休み、進路のことで職員室へ呼び出された帰りの校舎の一角で男子たちの会話が聞こえてきた、
「高杉の奴何で景山なんかと・・・」「あいつ最近ほんとウザイよな」どうやら自分達をいじめている同級生の男子のようだった。
正志はここで出て行くとまずいなと思い、遠回りしようと方向を変えたそのとき、「高杉、ヤっちゃわね?」そんな言葉が聞こえてきた。
「いいねぇそれ、いつかの正志みたいに倉庫に閉じ込めてさ」男子達の下衆な笑いが響いていた。
正志は冷静になれなかった。
冷静に考えれば彼らがそんな大それたことをできるはずがないことはわかるのに、彼は冷静になれなかった。
―これ以上麗を傷つけてはいけない、彼女を守らなくては・・・―
そんな彼の目に掃除ロッカーが目に入った、彼はそこから室内用箒を取り出すと男子達に近づいていく、そして―
343:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/17 15:19:39 PexMKkXM
学校内は騒然としていた。
突如として陰気な男子生徒が箒を片手に暴れだしたのだ。その場にいた男子数人は打ちのめされ地面で呻いていた。
一人は病院に運ばれ、学校側は直ちに生徒の保護者を呼び出し、大きな問題になると思われた。
しかし、暴れた男子がいじめを受けていたことは学校側も把握しており、
この事実が外に漏れることを恐れた学校側はこの問題を秘密裏に処理することにしたようだった。
正志は考えていた。
―これ以上麗の傍にいてはいけない、麗は明るくて、綺麗で、みんなの人気者で、自分は麗と一緒にいてはいけない―
それが麗のためだ、と。
まもなく謹慎を言い渡されていた正志のもとに麗がやってきた、
「大丈夫?怪我はない?」と珍しく不安げな表情で心配してくれる麗を見て正志は心が痛んだが、
『これは麗のため』と自分に言い聞かせ、彼女に拒絶の言葉をはなった。
―「もう、俺にかまわないでくれ!!」
しかし麗は、うろたえた様子もなく、冷静に正志に言葉をかける。
「落ち着いて正志、いろいろあって疲れてるのよ」そういって正志に手を伸ばす。
しかし正志は、麗の手をはじくと、
「もう俺に触れるな、話しかけるな、いい加減迷惑なんだよ!!」
心にもないことが次々と口から飛び出す。
麗は、はじめは目をカッと見開き、驚いたような顔をしていたが、
徐々に表情が固くなり、日ごろの彼女からは想像出来ないような無表情になっていた。
正志はそんな彼女に気付くことなくただ拒絶の言葉を叫ぶ。
しばらくして正志の叫び声が止まり、彼の荒い息遣いが響いていた。
肩を上下させる正志を無表情でじっと見つめていた麗は、「そう、わかった」と一言呟き、彼の前を去っていった。
麗の姿が見えなくなると正志はその場に崩れ落ちた。
事件以降、彼へのいじめはなくなった。その変わりに周りの生徒は正志を恐れるようになった。
麗は正志が拒絶して以降、一時期落ち込んでいたようだが、またクラスの中心人物に返り咲いていた。
それからの正志の生活の堕落ぶりは凄まじかった。
酒やタバコを覚え、夜中の繁華街を当てもなくぶらつき、喧嘩に明け暮れた。
しかし、正志は同じような人間と群れるようことはなかった。
いつも独りで行動し、いつしか一匹狼の不良としてあたりでは有名になっていた。
家族も、姉は最後まで正志のことを心配し、どうにか正志を更生させようとしていたが、父親は何も言わず放置した。
そして、いつの間にか家に帰らないようになっていた。
なんとか高校に進学したものの正志の生活はかわらなかった。
ただ、麗も同じ学校に進学していたことに正志は少し驚いた。――
―ギー
錆びた扉が開く音がして正志ははっとした。
―いつの間にかうとうとしてたのか―
校舎からは喧騒が響いている。いつの間にか昼休みになっていたようだ。
「誰か来たのか?」
貯水槽の影から除くと数人の女子の姿が見えた。
―仲良く屋上でランチって雰囲気でもなさそうだ―
先ほどの休み時間に正志に声をかけた少女が怯えながら数人の女子に囲まれていた。
344:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/17 15:23:21 PexMKkXM
以上です。改行うまくできたか不安ですが・・・
中学生みたいな文章ですみません。
雰囲気だけでも楽しんでいただけたらと思います。
誤字脱字の指摘、アドバイスなどいただけたらうれしいです。
それと前回投下分を改行を直して投下しなおそうかなともおもっているのですがおうでしょうか?
345:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/17 15:24:44 PexMKkXM
修正
おうでしょうか←どうでしょうか
346:名無しさん@ピンキー
09/02/17 15:30:50 zOxhA4YD
乙
あんたのSS嫌いじゃないぜw
347:名無しさん@ピンキー
09/02/17 15:46:26 T5JUIQcN
>>344
/\___/ヽ
/ :::::::\
.| .::::|
| --= 、_ .:::|
.|(●), 、(●)、::::|
\ ,,ノ(、_, )ヽ、,,.:::::/
/``ーニ=-'"一´\
_/((┃))_____i |_ キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:| +
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\ `ニニ´ .:::::/ +
/ヽ、ニ__ ーーノ゙\_
.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| トン
_(,,) 乙 (,,)_
.. /. | | \
/ .|_________| \
348:名無しさん@ピンキー
09/02/17 15:49:56 xor5nsLM
乙
なんという中二・・・昭和ドラマの主人公みたいですね
苛められっこ同士惹かれあうのか
とにかく次回まってます
それと、
タイトル未定という名のタイトルなの?
それとも本当にタイトル未定なの?
349:名無しさん@ピンキー
09/02/17 17:11:31 7oZD9gm5
影山だったり景山だったりしてるが乙
メガネ委員長の容姿が知りたいな
350:名無しさん@ピンキー
09/02/17 18:17:47 mGdUPaVK
絶対荒そうとしてわざとやってるだろw
またウナギイヌの奴なのか?
351:名無しさん@ピンキー
09/02/17 18:39:45 T5JUIQcN
>>350
,;r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
,r'";;;;:::::;彡-=―-=:、;;;;;;ヽ、
/;;ィ''"´ _,,,,....ニ、 ,.,_ `ヾ;;;;〉
`i!:: ,rニ彡三=、' ゙''ニ≧=、!´ 屋上へ行こうぜ・・・・・・
r'ニヽ, ( ・ソ,; (、・') i'
ll' '゙ ,;:'''"´~~,f_,,j ヾ~`''ヾ. 久しぶりに・・・・・・
ヽ) , : ''" `ー''^ヘ i!
ll`7´ _,r''二ニヽ. l キレちまったよ・・・・・・
!::: ^''"''ー-=゙ゝ リ
l;::: ヾ゙゙`^''フ /
人、 `゙’゙::. イ
352:名無しさん@ピンキー
09/02/17 19:06:19 yGS7TXBg
>>344
GJっす!
次もwktkしながらお待ちしております
353:名無しさん@ピンキー
09/02/17 19:24:23 1viQ5KsN
>>344
おちゅ
354:名無しさん@ピンキー
09/02/17 21:13:56 RCUPeOIo
>>344
乙。俺もアンタのSSは好きだ。
355:名無しさん@ピンキー
09/02/17 22:58:34 n/9soHkA
>>344
乙です
>>285-287の改行修正版より続きの投下を優先してくだされ
356:名無しさん@ピンキー
09/02/18 00:26:53 EpnkuPID
>>351
いま屋上は正志と委員長が使ってるから・・・
357:名無しさん@ピンキー
09/02/18 00:28:46 Nd0PPQz4
気が早すぎる!
358:名無しさん@ピンキー
09/02/18 03:28:04 rO3OEZA3
>>344
GJ!!俺は素直に面白いと思う!!
359:名無しさん@ピンキー
09/02/18 17:20:04 uZKit4ZR
どこにこれだけの住民が隠れていたのやらw
全盛期以上の隆盛ぶりじゃないかなww
まあ、この実力じゃどうにもなるまい
それより余りにも見え見えすぎて余計に引いてしまうな
360:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:14:02 myZxAHa8
,、-―ー-- 、___, (ノ
/ __,ノノノ、 く 斬羹刀稲妻重力落とし!!
/ / 、_, 、_从 | ゚_ ,、-
//l/ / ィ;;;;r 、__!| l|ノ l」 ,ィ'´
イ | l|イ! ゙ー' , l;;;j川l _,、- '"´| /:::|
!l川 ノ| " r┐ "川 _,、- ''"´ l /:::::::!
ノVl|ハト、_ ー' ノノノ| |/::::::::::|
ノノ三彡'´⌒ヽ | >>359 l:::::::::::::|
/ イ __ | | |:::::::::::::|_,、-''"´
_く○___,ノr-‐ 、`ヽ_,ノ | _,、-‐''"!:::::::::::/
r'´ / ( rー¬、_,ノ| |_,、- ''"´ 。:::::::::/
⊂| / `'l \| \ + :::::::::/
У / ヽ、 \ \ ●/::::::::/ ,ィ
/ / `'ー--< \ "∧:::::/ 、____,ノ !
〈 / ! \ `ヽ \/ V ヽ、 /
>! | ヽ、! o ゛ / , `'ー‐'´
゙~ヾ、 | // / ハ ,、イ
|`゙ヾ、_,ノ、______ノ/ (__)_,ノ ヽ、_,、ィ'´ | |
| /゙~~~ハ'ーヘ イ´ | |_r、| |
| "" / | | ヽ、_,ノ|
361:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:37:01 PA/2TGyN
でもまあGJが妙に多いのも事実ではある
362:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:42:19 E3IXw3c2
矢代くん辺りが腹いせにやっているんだろ
あんなこと吐いちまったからには、もうここにはいられないだろうから
切っ掛けを作った鰻犬に対する嫌がらせのつもりだよ
363:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:44:22 slVKnfKu
皆が修羅場に飢えてるからな
かく言う俺もGJしたけど
このまま他の作者も復活して欲しい
364:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:47:11 8kDLrvAJ
真剣に作品を読んで貰おうって人が「タイトル未定」とか有り得なさすぎるわ
ふざけているかスレを荒らそうとしているようにしか思えない
次には「すみませんでした。『○○××』というタイトルにしました」とかしゃあしゃあと言うんだろうが
365:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:49:19 11Od2Okl
日本語お化けやウナギイヌだけでも鬱陶しかったのに
ごんぎつねに続いて今度は矢代くんまでもか
366:名無しさん@ピンキー
09/02/18 21:30:09 myZxAHa8
>>362
>>364
>>365
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) 汚物は消毒だ~っ!!
.}.|||| | ! l-'~、ミ `)
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
Y,;- ー、 .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
{ く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
367:名無しさん@ピンキー
09/02/18 21:37:57 myZxAHa8
>>362
──────────────-───―
────‐──────-──────―─‐
─‐──────‐────‐∧_∧ ──‐─―─‐
───‐∧ ∧,~ ──────‐(; ´Д`) ──―─‐─‐
─-─‐( (⌒ ̄ `ヽ──_ ────‐ / /─―/ヽ──―─‐
─―──‐\ \ `ー'"´, -'⌒ヽ───‐| | 1 ‐─‐/ | | ───―
―‐―─‐ /∠_,ノ _/_──‐―─―─‐| | /─―/ | |―──―‐
───‐ /( ノ ヽ、_/´ \―──‐─‐∪ ./─,イ ∪ ──―─
──‐ 、( 'ノ( く `ヽ、 ―──―‐| /-─/|| | ─-──―
──‐‐/` ―\____>\___ノ ───‐|/─/ || | ──‐─―‐
──/──―‐/__〉.──`、__>.―‐―──‐─―‐| || | ───―─
─/─‐───────―-──‐(_)_)───―─
─/────-──────‐─────―‐
──────────‐─────―───‐
>>364
/!/{ / ヾ--r
_ /  ̄ <_
_>`´ >>364 _<_
> r‐'" ̄ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
/ , | `ヽ/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
 ̄/ | ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄
/ /⌒ヽ,| ミ } ...| /!
レ l d _}`ー‐し'ゝL _
| ヽ、_, _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
|/| \ ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
ヽ/l/|` ー------r‐'"  ̄ ̄
|└-- 、__/`\-:、
__,ゝ,,_____/ \_」 \
>>365
γ´`ヽ
_ゝ -''` ー- _
/ \
/ ヽ 、′ 、 ’、 ′ ’ ; 、
,':.. ', . ’ ’、 ′ ’ . ・
!:::::. , -─── 、 | 、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
|:::::::. | `ィェァ `ィェァ| | ’、′・ ’、.・”; ” ’、
|::::::::.. `────' | ’、′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
.|:::::::::::.. | ’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・
|::::::::::::::.. l 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
l:::::::::::::::::.... / 、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
|:::::..ヽ:::::::::::.... / ( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ ,[]
|:::::::....` 、:::::::::.. / ′‘: ;゜+° ′、:::::. ::: >>365´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ ヽ/´
}::::::::::::::::...`ヽ_人,ノ{ `:::、 ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
 ̄:::::::::::::::.:::::::::::::::::::..  ̄ ー- _
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... \
368:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:05:53 QJ2sZHFa
禁じ手の自演GJまでしやがって
おい矢代、いい加減にしろよ
魂堕としとかハンサムな彼女の作者がこんな酷いことしてると知ったら
サキュバススレや素直クールスレの住民が悲しむぞ
369:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:29:58 ExBEVKiR
軽い三角関係とかでもこのスレはおkなのか?
370:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:32:45 DrVECfs3
>>369
どんとこい
371:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:39:05 Akb+J7BB
書き手を名乗る新IDが振って、即座にこれまた初出のIDが応えるw
372:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:39:08 myZxAHa8
γ´`ヽ
_ゝ -''` ー- _
/ \
/ ヽ 、′ 、 ’、 ′ ’ ; 、
,':.. ', . ’ ’、 ′ ’ . ・
!:::::. , -─── 、 | 、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
|:::::::. | `ィェァ `ィェァ| | ’、′・ ’、.・”; ” ’、
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|::::::::::::::.. l 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
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|:::::::....` 、:::::::::.. / ′‘: ;゜+° ′、:::::. ::: >>368´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ ヽ/´
}::::::::::::::::...`ヽ_人,ノ{ `:::、 ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
 ̄:::::::::::::::.:::::::::::::::::::..  ̄ ー- _
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>>369
おk。バッチコーイ!
つかね、みんな分かってるだろうけどさ、荒らしが矢代八代言ってるけど全く関係ないからね
そんなわけで↓以降静かにSS投下待機
373:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:41:00 DrVECfs3
AAも荒らしと同じだと思うぞ
374:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:50:39 myZxAHa8
>>373
…マジで?少し自重するわ
375:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:59:38 ZweFg7Xq
ウナギは絶対に批評してくるって信じてただろ?
相手にされなくて残念だったな、色々用意していたのに
奴って次の一手を読む技術には長けているからね
376:名無しさん@ピンキー
09/02/19 04:38:45 j8lXrolw
↑ウナコーワ乙
SSの投下をいつまでも待っております
報われる日が来ると信じて
377:名無しさん@ピンキー
09/02/19 13:59:21 82mt+0mQ
経歴を自慢するためにとはいえ、かつての常駐スレを明かすなんてどんだけ迂闊なの
おまけにわざわざ過去作まで披露するマヌケっぷり・・・
あちらのスレを人質に出したようなもんだよ
378:名無しさん@ピンキー
09/02/19 17:22:04 TOVhAwCT
最近ウナギ壊れてきたな…。元々壊れてたのかどこかですり替わったのかどっちなんだろう…
以前のウナギはもっと紳士だった気がする。単発ID連発は相変わらずだけど
379:名無しさん@ピンキー
09/02/19 20:01:29 FrcqLZcN
所詮はウナギイヌ
380:名無しさん@ピンキー
09/02/19 20:43:09 ttCCp80c
ここはSS投下以外は単発IDがデフォじゃないか
381:名無しさん@ピンキー
09/02/20 00:51:28 bupUN9DS
基本住人ならss投下後にしか話題ふらない
基本はGJ、乙など作者をねぎらうことばっか
つまりそういうっこと
382:名無しさん@ピンキー
09/02/20 02:00:48 xwmo/0c2
本当にそのとおりなら一万年氏が追い出されることもなかったろうにな
383:名無しさん@ピンキー
09/02/20 03:52:38 Lzqa3iJO
つーかさ。ほんとに此処って腐ったな
…スマン、ここの惨状を言い表すことのできる言葉を知らんわ
384:名無しさん@ピンキー
09/02/20 04:48:09 bupUN9DS
>>382
追い出されるとかwwwwwwwwwwwwww
追い出したいのはお前だけだろwwwwwwwwwww
見えない敵と戦ってんじゃねぇよwwwwwwwwwワロスwww
まぁ↓にあのコピペ貼るだけだろうがwwwwwwwwww
乙wwwwwwwwwwww
385:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:13:27 eeJDAa09
>>384
お前友達少ないだろ。
386:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:23:09 Ujbc4+IF
作者以外みんな荒し ほんとに繁栄を取り戻したいなら一年間板を消せ
387:名無しさん@ピンキー
09/02/21 02:12:54 Zr/w6inp
ノントロ読みたいなぁ…。
388:名無しさん@ピンキー
09/02/21 04:54:47 wvKCTYGm
このスレのどこがエロパロ?
389:名無しさん@ピンキー
09/02/21 13:26:09 juuqeIuv
面白い作品が来ればふつうにこれからもGJつくと思うよ
大半の住人は常駐してる荒らしにうんざりして
ふだんスレに参加してないだけ
390:名無しさん@ピンキー
09/02/21 13:56:58 YG9l3MN5
>>386
作者も荒らし
つか、荒らしも作品書いてるのが、ここが普通のスレじゃないところ
391:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 16:13:23 ICmOcaf8
続き投下します。
前回gjくれた方ありがとうございます。
それと前回主人公の苗字にミスがありました。
今後はこのようなことがないよう気をつけます。
392:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 16:15:15 ICmOcaf8
“委員長”仲野良子(なかの りょうこ)は委員長という肩書きがあるもののごく普通のまじめな女子高生である。
銀縁のメガネをかけていて、前髪をピンで留め、長い髪を後ろでまとめている姿は真面目な委員長のようだが、
意外に顔は幼く、華奢な体はときに庇護欲をかきたてられるものがある。
気が弱く、頼みごとをされると断れない性格で、何かと面倒事を押し付けられることが多い。
―今朝の担任からの頼まれ事もそうだった。
進級してクラス替えがあったのが1ヶ月前、やっとクラス替え直後のギクシャクした雰囲気がなくなってきた5月の中頃、
委員長決めの際、例によって周りの生徒の就任要求を断れなかった“委員長”仲野良子は一枚の紙を眺めながら大きなため息をついた。
―どうしよう―
今朝配られた進路希望の調査表、朝のSHRにいなかった生徒に渡すように担任から頼まれたのだが、その生徒が―
「影山君だなんてぇ・・・」
そう呟いて良子は泣きそうになる。
周りの友達は良子に励ましの言葉をかけるが、皆どこか楽しげだった。
学校一の不良―影山正志の噂は良子の耳にも入っている。
実際、良子は同じクラスになって正志のまとった暗い雰囲気の怖さは実感したし、
授業が始まっても教室に戻ってこないことはしょっちゅうで、
正志がタバコを咥えながら帰っているのを見たこともあった。
―それに、誰かと話してたの見たことない―
学校内で、生徒どころか教師とも話しているところを良子は見たことがない。
みんな正志を避けていたし、正志自身も人を避けていた。
『誰かほかの人に頼めないかな?』
そう思って良子は周りを見渡してみる。
『女の子じゃ不安だし、でも男子には頼みづらいし・・・大丈夫そうな女の子いないかなぁ』
良子は気弱な性格もあって、極端に男性への免疫がない。
男子に話しかけるだけでもいっぱいいっぱいなのに頼みごとなどできるわけないのだ。
『だれか・・・あっ、高杉さんなら』
閃いた良子は大きなグループの中心にいる高杉麗に目をやる。
さっぱりした性格のクラスの中心人物で男子にも女子にも友達の多い高杉麗なら大丈夫ではないか、と良子は考えた。
「よしっ」
小さく拳を握ってして良子は麗のグループに近づいていく、
「あの・・・高杉さん?」
談笑していた麗に声をかける。
「ん、何?委員長」
そう言って麗は良子に笑顔を向ける。
―やっぱり綺麗だなぁ―
同姓でありながらも麗の魅力的な笑顔に赤面しながら、良子は続ける。
「あっあの、この進路表、影山君に渡してもらえませんか?」
そう言って進路表を差し出す。麗の近くにいた女子生徒が顔をしかめる。
麗は「えっ?」、と一瞬驚いたような嬉しそうな顔をすると、すぐに申し訳なさそうな笑顔で、
「ごめんなさい、私は“駄目”なの」
そんなぁ、と良子は肩を落とす。
相変わらず魅力的な笑顔で麗は続ける。
「そういうのはやっぱり“男子”に頼んだほうがいいと思うな。私が誰かに頼もうか?」
その時、麗の近くにいた女子の良子への視線が一気に厳しくなった。周りからも複数の視線を感じる。
「いっいや、大丈夫ですっ。自分で何とかしますから」
良子はあわてた様子で断り、その場を離れる。
相変わらず麗は笑顔だった。
―何であんなにに女の子の視線が―
良子は先ほど自分に突き刺さっていた女子生徒の視線に怯えていた。
『やっぱりそういう・・・どっ、同性愛とかあるのかな?』
そんなことを考えて良子は再び赤面する。
しかし懸案事項を思い出し、良子は顔をしかめる。
―本当にどうしよう―
そうしている内にチャイムが鳴り、良子はあわてて1時限目の授業の準備を始める。
393:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 16:16:14 ICmOcaf8
3時限目が終わった直後の休み時間、クラスに緊張が走った。
とうとうこの時がやってきた。
―影山正志が登校してきたのだ。
『きっ、来ちゃったよ、どぉしよ~』
良子は少しパニックになっていた。
正志はゆっくりと自分の席に近づいていく。
『でも、渡さないわけにはいかないし・・・よしっ』
正志が席に着いたのを確認した良子は
『おっ女は度胸っ、一念発起、ここでやらねば誰がやるっ』
心の中で自分を励ましながら正志に近づく、
「あの・・・影山君・・・」
しかしいくら心の中で息巻いても相手は男子、しかも学校一の不良である。
良子は可哀想な位怯えながら話しかける。
「あぁ?」
正志が振り返る。
『うわっ、こっち向いたっ、えと・・・なんで話しかけちゃったのわたしっ』
良子のパニックは最高潮に達していた。
「なに?」
正志の目つきがさらに険しくなる。
『やっ、殺られるっ!!』
良子はビクゥと肩を震わす。
『しっ進路表さえ渡せばいいんだ、大丈夫・・・大丈夫』
そう自分を落ち着かせ、軽く深呼吸する。
「あの・・・進路表・・・先生が・・・」
どもりながらもなんとか進路表を差し出す。
「あぁ、ありがと・・・」
正志はそう言って進路表を受け取る。
心なしか少し彼が笑ったような気がしたのは良子の錯覚だろうか。
『意外と普通に受け取った、ほんとは怖い人じゃないのかも』
ほっとした良子はついでにと説明を始める。
「提出は週明けでいいそうです。それから進路希望は第2希望まででいいそうで、できるだけ詳しく書くようにとのことです。」
説明を終えた良子はほっと胸をなでおろす。
「あぁ、わかっ―!!」
正志が何かを言いかけた途中で急に辺りを気にしだした。
『どうしたのかな?まぁいいか』
「じゃ、じゃあ、提出日はまもってくださいね」
良子はそう正志に告げて彼から離れる。
『よしっ、うまくできた、良くやった私』
良子は自分に賞賛を送る。
『影山君もほんとは悪い人じゃない気がする・・・ていうか男子と普通に話せたっ、成長したなぁ良子っ』
心の中で色々と独り言を呟きながら良子は自分の席に戻る。
―少しして正志が教室から出て行く。どこからともなくクラスから安堵の声が上がる。
良子はクラスの反応に少しムッとしながら次の授業の準備を始める。
「大丈夫だった委員長?」
珍しく高杉麗が話しかけてきた。
394:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 16:17:14 ICmOcaf8
「あっ、はい、大丈夫でしたよ」
―心配してくれたのかな―
「あんまり影山君と関らないほうがいいよ、何されるかわからないから」
良子は驚いて麗の顔を見上げた。
相変わらず綺麗な笑顔ではあったが、その笑顔はどこか曇った感じがしていた。
―高杉さんがこんなこと言うなんて―
高杉麗は偏見もなく誰にでも分け隔てなく接する、それが麗の魅力のひとつであった。
にもかかわらず影山正志についてこのような言動をするのは意外だった。
同時に良子は麗の言葉に対する不快感を感じていた。
「でも影山君、確かに暗くて素行も良くないけど根っからの悪人じゃない気がします。」
良子からは自然とそんな言葉が出た。
「そう」
麗はそう呟く、相変わらず笑顔だがやはり曇った感じがする。
「ねぇ仲野さん、あなた“正志”のこと好きなの?」
「えっ?」良子は麗の質問に素っ頓狂な声を上げる。
正志って誰だろうと一瞬疑問に思ったが、影山正志という名前がポンと浮かんで顔を赤らめる。
「え、え~とですね、そんなんじゃなくて」
しどろもどろになっている良子は麗の変化に気付くことはなく。
「なんか、影山君ってほんとは人と接するのが苦手なだけで意外と寂しがり屋なんじゃないかなぁって、だから―」
「あなたに正志のなにがわかるの?」
言葉を遮られた良子は再び麗の顔を見上げる。
―良子は時間が止まったような錯覚を覚えた。
そこには普段からは考えられない無表情の高杉麗の顔があった。―
なんの感情も感じられない、暗く淀んだ瞳の精巧に作られた人形のような顔。
良子はそんな麗に底知れない恐怖を覚えた。
ひどくのどが渇いて、冷たい汗がひと筋流れた。
口元が細かく震え、彼女のつぶらな瞳には涙が今にも溢れかえりそうだった。
うまく呼吸ができなくなり、自然と息が荒くなる。
それでも良子は麗から眼を離せなかった。眼を離してはいけない気がした。
そんな良子を見下ろしながら、麗はいつもの笑顔で
「いい?金輪際影山君には近づかないこと、それが委員長のためなんだから」
そう言っていつものグループの輪に入っていった。
その後、様子のおかしい良子に気付いた彼女の友人たちが心配して声をかけたが、良子はただ生返事を返すだけだった。
―その日の昼休み、早退を薦める友人たちをなだめながら良子は昼食の弁当を広げていた。
そんな中、一人の女子生徒が良子に話しかけてきた。良子はとても嫌な予感がした。
「ちょっと来てくれない?委員長」
毎度のごとく断れず、女子生徒の後ろについていく。
屋上へ続く階段を登ると、屋上の扉の前の踊り場で数人の女子生徒が待ち構えていた。
「話があるんだけどいいかな?」
そう言って待ち構えていた女子生徒の一人が扉を開け屋上へ出るように促す。
いつの間にか囲まれており、逃げることはできなくなっていた。
良子は恐る恐ると屋上へ出て、周りの女子生徒もそれに続いた。
屋上に出た女子生徒たちは扉を背にする形で囲み、良子を睨みつける。
―「なんでここに呼び出されたかわかる?委員長」
良子はわけもわからずただ怯えるしかなかった。
395:名無しさん@ピンキー
09/02/21 16:21:52 oUj1Qxxc
しえん
396:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 16:21:58 ICmOcaf8
以上です。
タイトルに関してですが。
申し訳ありません、タイトルはまだ決まっておりません。
しかし、いつかタイトルはつけるつもりです。
ほんとに申し訳ありませんがそれまでお待ちください。
タイトルがないことは申し訳ないと思っていますが、
スレを荒らす目的で作品投下しているのではないということだけは明言させていただきます。
397:名無しさん@ピンキー
09/02/21 16:48:35 p9WLoaEO
そう言わないことには荒らせないしな
阿修羅さんにはちゃんと分かってるし
398:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:21:26 JngyeAKP
悪いけど俺も駄目だわ、これ。
「委員長という肩書きがあるもののごく普通のまじめな女子高生である。」
って、普通の真面目な女子高生は委員長になれないってことだし。
あと「同姓」と「同性」とかありえん誤字がわざとらしすぎる。
敢えてウナギに突っ込ませて「ああそうですね。ごめんなさい」って軽く長そうって魂胆丸出し。
そういうのはハッキリ言ってスレ的に迷惑だ。
書くならちゃんと書いてくれ。
399:名無しさん@ピンキー
09/02/21 18:11:17 ExJzOCqF
ごめん何言ってるかわかんない
400:名無しさん@ピンキー
09/02/21 18:32:25 y0jW44Dc
俺も作者が何をやりたがってるのか分からない
つか、読んでないわ
401:名無しさん@ピンキー
09/02/21 18:47:18 juuqeIuv
単発IDの変な子元気だなあ
>>396
GJ
すごい楽しみにはしてるんだけど
もうちょっとまとめて投稿してもらえるとなお嬉しい
402:名無しさん@ピンキー
09/02/21 19:36:05 WgB8gIeb
なんか、皆疑心暗鬼になってる感じだな
スレの雰囲気は悪いけど、作者さんには頑張って続けてもらいたい
403:タイトル未定 ◆t/VeTFb5V6
09/02/21 19:38:22 ICmOcaf8
すいません。最後のレスのアンカー付け忘れました。
>>348と>>364の方へのレスです。
404:名無しさん@ピンキー
09/02/21 20:25:09 ev48XYcz
分かった
こいつ一万年だよ
全く成長してねぇw
405:名無しさん@ピンキー
09/02/21 20:33:16 +2Poeqlz
てっきり委員長が恋敵なのかと思ったが……どうも違うようだな
まだ幼馴染の粘愛ぶりをしめす逸話のところだったらしい
とりあえず真の恋敵の登場に期待しとくわ
406:名無しさん@ピンキー
09/02/21 22:24:23 k8WbyGG+
期待GJ がんばれー