☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆ - 暇つぶし2ch417:機動六課の爛れた業務⑥
09/02/06 23:52:10 j/MORFde
「ヴィ、ヴィータ副隊長。おれ、前から…………」

「や、やめろよぉ。そんな大きいの入るわけないだろ」

「副隊長!」

「ぐごおっ!!!」

棍棒みたいに大きなおチ○チンに貫かれて、ヴィータ副隊長が悲鳴を上げています。
その筋の人には人気のあるヴィータ副隊長ですが、どういうわけかその人達は決まって
筋肉質でおチ○チンもビッグサイズな人が多いんです。さすがのヴィータ副隊長も
苦しそうに呻いていますが、相手の人は構わず副隊長を持ち上げて小さい子をおしっこさせる態勢で
腰を突き上げていきます。

「ぐふぅっ!! で、でりゅぅっ!! お腹がぁぁぁっ!! い、胃がぁぁぁっ!!!」

「出ちゃダメですよ。ほら、息を吸ってぇっ!」

「だ、だめぇ、息吸ったら………は、吐く………ご、ごぼぉっ!! ぐぼあぁっっ!!」

突き上げのショックで、飲み下していた精液まで吐き出しながらヴィータ副隊長は絶頂を迎えます。
その隣では、キャロが小さな口を精一杯広げて、大きなおチ○チンを咥えようとしていました。

「んううう、うぅぅぇ・・・・・・・・・」

「キャロちゃん、もっと口を開けて・・・・・・・・・そうそう、キャンディ舐めるみたいに舌を絡ませて」

「こ、こうれふか? んんう、ちゅぅぁ・・・・・・・・・ケホッ、ケホッ!」

「ああ、ごめんごめん」

気道が塞がって噎せてしまったキャロを、その人は優しく気遣いました。
やっぱり、経験の浅いキャロは口で男の人を満足させてあげることができません。
ですが、懸命にご奉仕するキャロはとても可愛くて、たくさんの男の人が集まってきています。
その人達の思いに応えようと、キャロも一生懸命にご奉仕を続けます。
両手にケリュケイオンが付けっぱなしになっていることにも気づいていません。

「あぁぁ、キャロちゃん・・・・・・そう、優しく扱くんだ」

「グローブの摩擦が、また・・・・・・・・・・・・」

「もうダメだ、射精すよ!」

「は、はい、どうぞ。お顔にかけてください」

周りの男の人達が一斉に射精し、キャロの小さな顔が白く染まります。
もちろん、おチ○チンを握っていたケリュケイオンも精液塗れです。

「向こうは大勢で楽しんでいるなぁ」

「良いじゃないか、その分、この子を独占できるんだから。ねぇ、エリオきゅん」

語尾にハートマーク付きでその人は言いましたが、エリオに答える余裕はありませんでした。
屈強な男の人2人に押さえつけられ、上と下の穴を塞がれていては息をするのもやっとだからです。
エリオは男の子ですが、顔立ちが整っているのであたし達が手一杯の時は物好きな人によく犯されています。
あたし達だけがみんなの相手をしているといるのは不公平だということで、半ばそれは黙認されています。


418:機動六課の爛れた業務⑦
09/02/06 23:52:55 j/MORFde
「ああん…………ああぁ……あぁぁっ………僕、男の子なのにぃ………ううんあぁっ!! 
お尻、お尻が感じて…………ああぁぁっ!! んぬううぅぅっ!! ううんんんんん!!!!」

「はぁ、このギュッとした締め付けと弾力のある柔らかさが良いんだ」

「お、楽しんでいるねぇ。こっちと混ぜてみる?」

フェイト隊長のお尻を犯していた人が、エリオを犯していた2人に何かを囁きます。
すると、2人は面白いものを見つけたように笑い、エリオのおチ○チンを扱いて大きくさせていきます。
男の人って、お尻の前立腺を刺激されたら勝手におチ○チンが大きくなっちゃうらしいです。
そんな状態でゴシゴシされたら、あっという間に射精が始まっちゃいます。

「ああぁぁぁっうううあっぁぁぁぁぁっぁぁっ!!」

「勿体ないなぁ。ほら、君が射精すのはここだよ」

そう言って、黒いインナーを真っ白に汚されたフェイト隊長を近づけます。
フェイト隊長は焦点の合っていない目でエリオを見下ろすと、だらしなく舌を垂らしながら懇願しました。

「あはっ………エリオだぁ………エリオもしてくれるの? 良いよぉ、私のおマ○コね、もう精液でグチョグチョだから、
エリオのおチ○チンで掻き出してぇぇ」

「フェイトさん…………ああ、あ…待って、ま、ああああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

エリオの制止も聞かず、勃起したおチ○チンが無理やり挿入させられます。
2人とも肛門を犯されたまま持ち上げられているので、重力に体が引っ張られて根元までおチ○チンが埋まっています。

「ふぁああぁっ、ああぁっ、エリオのち○こおぉぉぉっ!! 子どもち○こきたよぉぉっ!!」

「だめえ、か、体の自由がぁ、ああぁぁっ!!! 浮いている、浮いているよぉっ!!」

「はっはっ、親子サンドの完成だぁっ!!」

「うぉっ、締まりが急にぃ。射精すぞぉっ!!」

「ぼ、僕もでる、射精るぅぅっ、ああぁぁぁぁぁぁっ!!」

「あちゅうぅぃ、あちゅうぃぃっ!! お尻がやけりゅうぅっ!! 子宮も、エリオのしぇいしがぁぁぁぁぁぁっ!!」

狂ったように泣き叫びながら2人は絶頂に達し、お尻からは白い精液が零れてきます。
今度、あたしもあんな風にしてもらおうかな。

「ほら、あんたもサボってないでちゃんとしなさいよ」

「あ、ごめーん、ティア」

みんなを見てるのに夢中になっていて、自分の方が疎かになっていたみたいです。
気を取り直して、あたしは目の前におチ○チンに舌を伸ばします。
あたしとティアはシックスナインの体位を取らされていて、互いの性器と挿入されたおチ○チンを
舐めるように命じられています。
実は、あたしって舐めるの得意なんです。ティアが朝にやったみたいに舌と手を使ってご奉仕するのは苦手ですが、
ただ舐めるだけなら誰にも負けません。日頃、アイスクリームばかり食べているのは伊達じゃないんです。

419:機動六課の爛れた業務⑧
09/02/06 23:53:34 j/MORFde
「くちゅぅ、ちゅうぅぱぁぁ………ティアのお豆、真っ赤になっているね」

「ちょっ、ちょっと………そんなことされたら、あああぁっ、ううんあぁ、うううぅんんんんん!!!」

「はあんんん、うううん………どんどん濡れてくるね。あああんん、あたしも、濡れちゃう…………」

「こ、この………調子に乗るんじゃ……ああん! だめぇ、力が入らなぁい…………どうしてそんなに上手なのよぉぉ」

「おいおい、俺達を無視しないでくれよ」

「2人っきりで楽しまれてちゃ、男の名が廃るってもんだ」

そう言って、あたし達を貫いている人たちは猛烈な速度であたし達が一番感じるところを突いてきます。
目の前でピストン運動を繰り返すおチ○チンを見ていると、何だか怖いって気持ちが出てくるんですが、
それはおマ○コから来る快感が全部打ち消してくれます。あ、ティアってばお尻を弄り始めた。
もう、舌だけじゃ勝てないからって小手先に走ったら、負けを認めたようなもんだぞ。

「この、いきなさい。ほらぁっ!」

「ああんん、そこおぉっ……えい、お返し!!」

「ううあっ!! ああななぁ、あああんんん!」

「いっちゃうぅ、お尻もおマ○コもいっちゃうぅっ!!!」

「エリオ、エリオの射精、射精が止まんないのぉ!! 子どもち○こでいっちゃうのぉぉっ!!」

「いきますぅっ! 淫乱ポニーもいきますぅぅっ!! シグナムはみんなの騎士奴隷でうすぅっ!!」

「ぐふぉっ!! ああぐあかぁ、ぐあはぁぁっ!!」

「射精してください、わたしの顔にいっぱいかけてぇ」

「フェイトさん、僕またぁ、ああぁぁっ、お尻とおチ○チン、両方でいく……ああぁぁぁぁぁっ!!!」

「ティアぁ、一緒にいこう、いっしょ……あああ、あうあなあぁっ、ううんぬぅぁぁっ!!!」

「クリ、私のクリトリ…もげちゃ………い、いくくううぅぅぅっ!!!」

視界が真っ白に染まり、後はもう何が何だかわからなくなって色んな男の人達があたし達を抱いていきます。
その日は、終業時間になるまでずっと乱交パーティーが続けられました。





一日の仕事が終わり、シャワーを浴びて自室に戻ると、ティアは一目散にベッドへと飛び込みました。
ちなみに、寮内では性欲処理はしてはいけないことになっています。
だから、ここにいる間は誰にも邪魔されずに休息を取ることができます。
そして、あたし達の夜はこれからが本番です。

420:機動六課の爛れた業務⑨
09/02/06 23:54:06 j/MORFde
「ティアぁ、一緒に寝ようよぉっ」

「だめ、疲れているんだから。今日は寝かせて………」

「でもぉ、こっちはもう準備万端だよぉ」

ティアの股間に手を伸ばすと、お風呂上がりなのに洪水を起こしてビチョビチョになっていました。
口ではああ言っていますが、これからされることを期待している証拠です。

「ティア、好き好き大好きぃ」

「こ、こら……ああん、そこは………だめけ、そんなとこ舐めちゃ…………ああんんんん!!!」

「えへへ、今夜も寝かせないよ」

ちなみに、女子寮内には至る所に監視カメラが仕掛けられていて、室内の様子からシャワールーム、
果てはトイレに至るまで余さず隠し撮りされて男子寮のテレビに中継されています。
毎夜、ティアと繰り返している痴態も、バッチリ放送されていますよ。



                                                         おわり


421:B・A
09/02/06 23:56:06 j/MORFde
以上です。こんな職場、本当にあったら絶対仕事なんてできませんね。

それと、今更ながら注意事項に
・相手役は名無しのチ○ポ
・スバルの一人称形式
を入れ忘れていたことに気づきましたorz
不快な思いをさせてしまった場合は、申し訳ありません。


422:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:14:20 M+2xKOrP
相変わらずの爛れシリーズですね(褒め言葉

423:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:18:11 E/m7shoW
GJ!!
こいつは…強力な破壊力でしたぜ…ふう…

アンダードッグの続きをそろそろお願いしますぜ旦那!

424:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:18:57 /jsTMiyp
(いい意味で)呆れたぜ…………GJ!

425:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:51:45 44afTEXn
GJ
エリオがかなりエロいのは仕様ですか?

426:ザ・シガー
09/02/07 01:39:54 fTFDGVY/
>>B・A氏
やれやれ……まったくいつもながら良い仕事するじゃねえの旦那。
GJだぜ。
こんな職場に入りたいとマジで思ってしまった、俺もしかして変態じゃね?
しかし氏のSSのエロとシリアスの温度差は本当に異常だなwww
信じられんと同時に尊敬して止みませんwww


そして俺もこの流れに乗じて投下レッツゴー。

つう訳で、もうちょいしたら投下行きます。
以前に投下した「部隊長補佐と性王陛下」の続編です。
今回はグリフィス×ヴィヴィオ×エリオでエロ。
男×男がダメな人はスルー推奨。

427:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:41:36 fTFDGVY/
部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士


 ピチャピチャと、湿った何かを舐める音が響く。
 この種の水音は本来なにかしら不快感を煽るような効果が高い筈なのだが、それは酷く甘美に思える残響を孕んでいた。
 男、眼鏡をかけた美青年はソファに腰掛けて、ただ静かにその音に耳を傾けている。
 心地良い音色、そして腰の辺りから駆け上る快感に黒い薄笑いを浮かべて口を開いた。


「上手くなったね、ヴィヴィオ」

「んぅ……ピチャ……ほん、と?」


 眼鏡の青年、グリフィスに褒められて、彼の股ぐらに顔を埋めていた少女は顔を上げた。
 口に含み懸命に性奉仕をしていた肉棒へ舌を這わせながら上目遣いに首を傾げる姿はあまりに愛らしくそして同時に背徳的にして淫靡。
 ゾクゾクと青年の背筋を黒く淀んだ悦びの怖気が駆け抜けて脳髄に甘く響く。
 口元には自然と酷薄そうな悪魔の笑みが浮かび、自身が調教した少女に一心不乱の狂った愛を込めた眼差しを送る。


「ああ、凄く上手くなったよ。良い子だね、ヴィヴィオ」


 優しく、子犬にでもするかのようにグリフィスは少女の頭を撫でた。
 輝く艶やかな金髪を、その一本一本の感触を味わうように梳き、味わう。
 敏感な毛髪を撫でられ、ヴィヴィオは口中の肉棒を愛撫しながら嬉しそうに目を細める。
 覚え込まされた舌技を駆使し、幼い少女は愛しい主人に懸命に奉仕した。
 年頃の青年が幼女を己が性奴隷にする、なんと淫らで狂った光景だろうか。
 グリフィス・ロウランと高町・ヴィヴィオの性的な関係が始まり今日で既に二ヶ月。
 今となっては、グリフィスは時間があれば少女に快楽を教え込みその小さな身体を淫らな色で染めている。
 まるで乾いたスポンジが水を吸い込むように、純真で汚れを知らぬ無垢な少女は性を覚えこんで行った。
 今ではすっかり慣れた口淫奉仕を披露するようになっている程だ。
 もしこの姿を義理の母親であるなのはが見れば信じることなどできぬだろう。
 だが現実に、少女はグリフィスの従順な性奴として日々淫らに昇華している。


「んっっ……ちゅぷっ……ふむぅ」


 くぐもった声を上げながら幼い雌の奉仕は続く。
 小さな口が何度も何度も上下に動き、逞しい雄の怒張を咥え込む。
 上下運動と共に傘の張ったカリ首を唇に引っ掛け、太い幹に舌を絡める。
 まだ動きの中にどこかぎこちなさの残るものではあるが、男の快楽のツボを心得た見事な手並み。
 グリフィスは嬉しそうに黒き笑みをより深く闇色に染めて少女の奉仕に恍惚と声を漏らす。


「ああ、良いね。あともう少し強く吸ってみて?」


 青年の要求に少女は無言で了承、彼に言う通りに小さな頬をすぼめて肉棒を吸い上げる。
 今までの懸命な奉仕も相まって、その刺激は快楽に慣れた雄を果てさせるに十分すぎるほどのものだった。
 瞬間、堤防が決壊するようにグリフィスの陰茎から凄まじい寮の白く濁った精が吐き散らされる。
 青臭く独特の臭気を持った精の滾り、それをヴィヴィオは待っていたとばかりに細く白い喉を鳴らして飲み干していった。


「んくっ……んくっ……ぷはぁぁっ……すごぃ、のみきれないや」


 飲み込めなかった精液で口元を白く汚しながら、少女は嬉しそうに感嘆する。
 色を教え込まれたその身に苦く青臭い子種の液は美味でしかなく、自然と表情には喜悦しか浮かばない。

428:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:42:35 fTFDGVY/
 紅い舌が艶めかしく妖しく蠢き、頬や胸元に零れた精液を掬い取る。
 精に彩られた少女はさながら一個の芸術品のように美しかった。
 薄い笑みを零し、グリフィスは自分の手で作られた淫らな芸術品を悦に入って見下ろす。
 場所は機動六課隊員寮、その中にある高町なのはとフェイト・T・ハラオウンの相部屋。
 絶対にありえない、淫靡にして背徳の宴が行われていた。
 そしてそんな時だった、唐突に来訪者が現れたのは。


「失礼します……あの、フェイトさんいます、か……」


 現れたのは見慣れた少年だった。
 少し逆立った赤毛を揺らし、美少女とも呼べるような愛らしい顔をした少年、機動六課ライトニング分隊に所属エリオ・モンディアル。
 恐らくは上官でもあり親代わりであるフェイトを尋ねてきたのだろう。
 彼女を探してやって来てみれば、その代わりに目の前に現れたのは六課部隊長補佐であるグリフィスとフェイトの保護児童との世にも淫らな背徳劇だった。
 あまりに常識、いや想像の範疇を超えた光景にエリオはただ無言で目を見開く。
 パクパクと口を開いて絶句するエリオの姿は少しばかり間が抜けていて、どこか愛らしさすらあるものだった。
 グリフィスもヴィヴィオも唐突な来訪者の登場にしばし沈黙を以って唖然としていたが、次の瞬間にグリフィスの放った言葉でそれは容易く破られる。


「ヴィヴィオ、捕まえて」

「うん」


 掛け合いは一瞬。
 次なる刹那には少女の手により空中に魔力が描く円形テンプレートが発現し、無数の魔力の鎖が飛び出す。
 対象を捕縛する為の魔法、チェーンバインド。
 狙いは招かざる来訪者である赤毛の少年。
 容赦なき捕縛の魔陣が瞬く間にエリオを縛り上げ、拘束し尽くす。
 無論、自由を奪われた赤毛の少年は必死にもがき抵抗した。


「い、一体何をっ!? ヴィヴィオ、これ解いて」

「ダメだよヴィヴィオ、バインド解いちゃ。せっかく上手くなった魔法なんだから、エリオにもじっくり味合わせてあげないとね」


 光を反射させ、妖しき眼光を隠すように眼鏡をクイと正しながらグリフィスが口を開く。
 そして彼は自身の股ぐらに顔を埋めていた少女に促してズボンのファスナーを上げさせると、そのまま立ち上がってエリオに近づいていった。
 青年の肉体からは眼に見えぬ筈のオーラか何かが発せられている気がした。
 まるで獣、血に餓えたそれが獲物を手にかけた時のような気配。
 どす黒く嗜虐の悦びに震える闇の感情である。
 エリオは、まるで自身が蜘蛛の巣にかかった哀れな虫けらであるような錯覚すら覚えた。
 だが実際、少年のその認識は間違ってはいない。


「見られちゃったねヴィヴィオ、大変だ」

「うん、みられちゃった」

「ふ、二人とも! な、何してるんですか……グリフィスさん、あなたはヴィヴィオにこんな……」


 困惑に飲み込まれながら、幾らか怒りの混じった言葉をエリオが喚き散らす。
 無理もないだろう。

429:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:43:39 fTFDGVY/
 ヴィヴィオはフェイトの保護児童であり、つまりは間接的に自分の妹分のようなものだ。
 その少女がグリフィスの手によって性的な行為を強要されている。
 少年はそう判断した、判断せざるを得なかったのだ。
 常識的判断と道徳心が義憤を呼び、エリオに正当な怒りをもたらす。
 だが対する眼鏡の美しい悪魔は、まるで悪びれた様子もなく首を傾げた。


「何を怒っているのかな、エリオは。もしかして僕がヴィヴィオに酷い事をしてるとでも?」

「ち、違うって言うんですか!?」

「ああ、違うね。僕は彼女に何も強要はしてないんだよ。ねえ、ヴィヴィオ?」

「うん」


 無垢な、世の汚れを何も知らぬ少女は朗らかとも取れる程の笑みを浮かべて頷いた。
 詭弁だ、エリオの中にさらなる怒りの炎が注がれた。
 何も知らない、男と女の性の契り合いなど無知に等しいヴィヴィオに身勝手な欲望を刻んでいるなど明らかだ。
 少年は歯を噛み締めて眼鏡の美青年を睨み付けた。


「はは、そんな恐い顔しないでよエリオ。君にはこれからたっぷり良い思いをしてもらうんだから。さ、ヴィヴィオ、エリオにたっぷり“ご奉仕”してあげて」

「エリオくんにするの?」

「ああ、口止め料ってヤツさ。僕と君の関係は“ナイショ”の事だからね」

「うん、わかった。それじゃエリオくん、たっくさんたのしんでね♪」


 はちきれるような純心な笑顔、しかし淫蕩で背徳的な色に染まった矛盾する笑顔を浮かべてヴィヴィオは笑った。
 エリオの背筋に寒気に似た感触が走るのと同時に、少女は彼に股ぐらにそっと指を這わせる。
 白く澄んだ肌を持つしなやかな指がつぅと一撫で、少年の性感を例え様もなく刺激。
 未知の感覚に耐えるように、彼に苦悶の顔を浮かべるのをヴィヴィオは嬉しそうに眺める。
 次いで、何の遠慮もなくその指をファスナーにかけて一気に下ろす。
 下着の間から少年の未発達な性器が顔を出すのは一瞬だった。


「へえ~、グリフィスさんとかたちぜんぜんちがうんだねぇ」


 勃起すらしていない幼い肉棒を指の間で弄び、少女は物珍しそうな顔をする。
 日ごろ見慣れた青年の逞しく使い込まれた肉棒と目の前の雌を知らぬモノでは、とても同じ雄の生殖とは思えぬほどの違いがあった。
 好奇心旺盛な少女に心は純粋な知的欲求に従って、指を舌を思うままに蠢かして少年の肉の茎を弄ぶ。
 それは正に子供が新しいおもちゃを弄る様そのものだった。
 エリオの未成熟な肉棒がそそり立つのにそう時間はかからない。
 腰の下から這い登る怖気、快楽のこそばゆい電流を受けて、少年は嗜虐心をそそるような

430:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:45:45 fTFDGVY/
 喘ぎと共にヴィヴィオを制止しようと必死に言葉を紡いだ。


「くっ! ダ、ダメだよヴィヴィオ……うあぁ……こんな事しちゃ……」

「ん、むぐぅ……なんれ? だって、すごくきもちいいよ? んちゅ、エリオくんらっれ、そうれしょ?」

「ぐあっっ!……ダメ! そ、そんな……咥えながら喋ら、ないで……」


 陰茎を口に含んだままヴィヴィオが言葉を紡げば、自然とその不規則な刺激がエリオの性感を絶妙に刺激する。
 むず痒く切ないその快楽、少年に狂おしいまでの恍惚をもたらして止まない。
 この事実に、少女は淫靡で妖しい笑みを浮かべて満悦とする。
 今、自分より歳も上、体も大きな者を快楽で征服しているという充足が心を満たすのだ。
 肉の悦びを与えられる被虐ではなく、こちらが相手の主導権を握るというシチュエーション。
 少女は新たなる睦事の楽しみを知った。


『はは♪ エリオくんのオチンチン、すごくピクピクして“はやくだしたい”って言ってるみたい。かわいい♪』


 いつの間に覚えたのか、奉仕の手を少しも緩めずに念話まで使って少女は淫らな悦びを語る。
 羞恥心を刺激されたエリオは余計に肉棒を硬く大きくさせた。
 その愛しい肉の槍を少女は嬉しそうに責め立てる。
 裏筋に何度も舌を強く這わせ、まだ小さなカリ首を唇で抉るようにむしゃぶりつき、頬をすぼめて吸引。
 さらには同時にベルトを外してズボンを下ろし、姿を晒した睾丸まで指で優しく撫で回す。
 絶妙な、熟練なる愛撫。
 グリフィスの手で教え込まれ昇華した肉棒への奉仕の手管である。
 女性からの性的な愛撫の経験など皆無であるエリオは瞬く間に昇り詰め、果てる寸前まで到達。
 あと少し、あとほんの一扱きで溜まりに溜まった精の粘液が噴出する。
 そう思った。
 でもそれは訪れなかった。
 グリフィスが小さく手を上げて、少女に制止をかけたのだ。


「待ってヴィヴィオ。少しストップだ」

「ふえ? なんで? もうすぐでるのにぃ」


 早くエリオの精が欲しいのか、ヴィヴィオは頬を膨らませて不満げな顔をする。
 だがこれに青年はどす黒い、地獄のような笑みを浮かべて返した。


「だってこのままじゃ僕だけ仲間はずれじゃないか。それじゃ寂しいよ」

「あ、そうだね。でもどうするの?」

「う~ん、そうだなぁ……それじゃあヴィヴィオ、エリオのお尻の穴を弄ってみて?」

「おしり?」

「そ、指を濡らして優しく解してみようか」

「うん、わかった」


 言われるがままに、ヴィヴィオは溢れる唾液で自身の指を濡らすとそのまま目の前の無防備な少年の股ぐらに伸ばす。

431:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:46:38 fTFDGVY/
 睾丸から正中線の筋を這わせていき、キュッと締まった排泄用の穴の周囲をやんわりと撫でる。
 そして軽く指の先端を射し入れた。


「ひゃっ! や、止めてヴィヴィオ! こ、こんな事……ひぃっ!」

「あ、エリオくんすごくかわいいこえになってる。おもしろーい♪」


 軽く、達しない程度の強さでペロペロと肉棒を舐め上げつつ、少女はエリオの菊門を弄んだ。
 優しく肛門を抉り解すたびに少年の口からはまるで女の子のような甘く切ない声が溢れ出し、淫らな狂想曲となって木霊する。
 それはとても甘美で、少女の幼い美的価値観を刺激するものだった。
 射精しない限界を見極めての愛撫に、次第にエリオの脳髄は蕩けていく。
 最初は抵抗しようと必死だった思考が、今では半ば崩壊して快楽に飲み込まれていた。
 そんな彼に遂に悪魔のトドメの一撃が振るわれる。


「さて、じゃあそろそろ僕もお相手させてもらおうかな」


 言うが早いか、グリフィスはエリオの背後に回っていた。
 そしてバインドで拘束された少年の身体を持ち上げると、自身の怒張を彼の菊穴にそっと擦り付ける。
 感触から、その肉棒がゴムのようなモノを装着し、明らかに人工の物と思われる粘性を帯びている事が分かった。
 自分が何かされる、そう感じたエリオは蕩けた頭を駆使して背後の悪魔染みた青年に視線を向けた。


「な、なにするんですか?」

「ん? いや、今から君を犯そうと思ってね」

「へ?」

「大丈夫、男同士ってのも悪くないよ」


 エリオが理解する暇もなく、グリフィスの肉棒。
 コンドームを装着し粘性の高いセックスローションを塗布されたソレが、彼の肛門を貫いた。
 ズブリ、と、鈍い音が脊髄を伝わって脳まで響く錯覚。
 熱く硬い肉の凶器が自分の中に埋没するのが分かった。

432:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:47:46 fTFDGVY/
 痛みと快楽、もはや渾然一体となった混沌がエリオの中を掻き乱した。


「うあああぁぁっ!! い、たぁ……く、くるしぃ」

「大丈夫、力抜いて? すぐ気持ち良くなるからね。さ、ヴィヴィオ、さっきの続きしてあげて?」


 小さな身体を軽く揺さぶっては肉棒で痛みと悦びを刻みながら、グリフィスは少年の前でお預けを喰らっていた少女に視線を向ける。
 これに待っていましたとばかりに頷くと、少女は先ほどの続きを開始。
 美味しそうにそそり立つ肉棒へと愛撫の責めを行った。


「ひっ、あうあああぁっ……らめぇ……ヴィヴィオ……そんら、あぁぁっ!」

「すご~い、もうはれつしちゃいそうだよ、オチンチン。まっててね? ヴィヴィオがすぐださせてあげるから。ほら、イっちゃえ♪」


 初めての肛門漢の為、ある程度手加減して犯すグリフィスの突き上げと共に上下に揺れるエリオの身体。
 その動きによって規則的に動く幼い肉棒に、ヴィヴィオは巧みに愛撫した。
 首の動きを合わせて舌を這わせ、時折強く吸い上げ、竿を手で擦り、袋をしゃぶる。
 少女の短い性経験が知る全ての技を以って悦びを与えた。
 犯される悦びと奉仕される悦び、まったく質の異なる受動的快楽に少年の決定的破堤が訪れる。
 少女の小さな舌が尿道をほじくるように差し込まれた刹那、遂に若き精の迸りが吐き出された。


「あああぁぁぁあっ!!!」


 絶叫にも似た声がエリオの口から溢れる。
 そして少女に降り注ぐ白いシャワー。
 青臭く、そして濁ったアイボリーカラーの子種が少女の艶やかな金色の髪を飾り汚す。
 少女は自身の成し遂げた快楽の極みに恍惚とした表情、決して童女の浮かべる事のないそれを浮かべて笑う。
 そして顔に付着した精液を指で掬い取っては、美味しそうに口に運んだ。
 ピチャピチャと、まるで子猫が与えられたミルクを舐めるように喉に流し込む、その味に頬を鮮やかな朱色に染める。
 そんな少女に、眼鏡をかけた青年は心底面白そうに声をかけた。


「どう、ヴィヴィオ、美味しい?」

「うん、おいしぃ……グリフィスさんとすこしちがうあじがする」

「そう……じゃあ、もっと飲んでみようか?」

「うん♪」


 残酷な悪夢のような会話、捕らえた獲物を弄ぶ残酷な獣のような笑みを浮かべ、二人は頷き合った。
 獰猛にして爛れた色に溺れる肉食獣に捕食され、哀れな小鹿は快楽に蕩けきった思考を必死に奮い立たせて哀願する。

433:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士
09/02/07 01:48:38 fTFDGVY/
 どこかでそれが無駄と知りつつも。


「やぁぁ……も、もうやめ、て……」


 涙で瞳を潤ませてする懇願、それは結局のところ燃え上がる嗜虐の炎に油を注ぐにすぎない。
 エリオの言葉に、痴態に、グリフィスの浮かべる悪魔染みた笑みは余計に黒く、ヴィヴィオの浮かべる淫婦の笑みは余計に淫靡になる。
 二人の手によって小さな槍騎士の少年が深き奈落の底に堕ち果てたのはそれからもう間もなくの事だった。


終幕。

434:ザ・シガー
09/02/07 01:54:22 fTFDGVY/
投下終了。

基本、三棒(鬼畜ロノ・淫獣・エロオ)は他の職人氏と被りそうなので極力使わないのですが、今回は電波を受けて即文章化してしまいました。
鬼畜眼鏡に調教されるヴィヴィオ&エリオ、きっと将来は数多の人間を色に狂わせる事になるでしょう。
でもおかしいなぁ……俺は人妻とか姐御とか、年上のグラマー美人専門だった筈なのに、いつの間にこんなSSを書けるようになったんだろう。


それと言っておくけどね!
べ、別にあんた達が『エロが足りない』とか『3P』とか言ってたから書いたんじゃないからねっ!
勘違いしないでよ!

435:ザ・シガー
09/02/07 01:58:17 fTFDGVY/
そして致命的誤字に気付いちゃった……
>>475
 初めての肛門漢の為、ある程度

 初めての肛門姦の為、ある程度


執筆の速さを求めるとこういう致命的ミスがでちゃうんだ……
なんやねん『肛門漢』って、アナルファッカーハラオウンの俗称か?


その……司書さん……ごめんなさい……
保管庫に入れる時は直してちょうだい。

だから……嫌いにはならないで。

436:名無しさん@ピンキー
09/02/07 02:34:31 0lYrK1mZ



437:名無しさん@ピンキー
09/02/07 03:24:23 T69yQ6Lf
肛門漢(こうもんおとこ)だと……







ゴクリ

438:B・A
09/02/07 03:56:46 Au4K1jcR
>>477
GJ。
ヴィヴィオ、すっかり堕ちちゃって…………氏のグリフィスは相変わらず黒い。
このまま全員堕としてハーレム結成ですか?

それにしても、ここ最近はエリオが受けに回ってばかりだw

439:タピオカ
09/02/07 05:14:13 QkEt6ftm
エロの流れ
エロパロなんだから当たり前で、今までちょっぴり広い目で見てもらいすぎたんだ
ならばエロ
幸い、金曜日の夜
エロにするなら男と女というのが妥当
しかし女はともかく、男は難しい
少ないし、しかもゼストぐらいしかまともに書いてない
そもそも他の人たちが書くエリオやユーノよりも、自分らしい話の造り方で勝る一点を作れるかどうか
ならばエリオやユーノのように、甘々だったりハードであったりするけど快楽目的ではなく、また違うアプローチでエロを活用できないか?
例えば癒し
ならば使えるのはヴァイス、これしかない
想像力が薄く、グリフィスはまだそこまでの痛みを経験してるようには見えず、ザフィーラがめげる姿も思い描けない
妹の目を射たヴァイスはさぞや苦しんだ事だろう
そんな頃、ほんの少しだけでも、ちょっとだけでも、何もかも忘れる時間がなければ折れて崩れて立ち直れなくなると言う事も、あり得るのではないか?
酒であれ女であれ溺れて刹那の間だけでもその苦しみから目をつむれる時間があってもいいんじゃないか?
では女は誰にするか?
ここは、二次創作なんだからあり得ない組み合わせがいいと思う
決して本編で交わる事のなかった二期と三期のコラボレーション、そう、あの人がいいんじゃないか!


と、思いついてワードを開くと、気づけばわけのわからん話を書いていた
前振りに騙されないで!
結局エロくない短いコメディ、おやつ感覚でどうぞ


注意書き
・山なし、落ちなし、意味なし、エロなし
・キャロがナンバーズる話
・セッテが割食う話


440:今週のザ・ピンクはこちら、ザンッ!
09/02/07 05:15:40 QkEt6ftm
「悪い子になりたいんです」
「それはまた思い切ったことだ。多感な時期、そんな風に尖がるのも経験になるものだが……どうして私の所に来たのかな?」
「どうか、悪い人のなり方を教えてください」

教科書どおりだが、心をこめたお辞儀をキャロがスカリエッティへと。
ぶしつけな訪問で師事を乞うのだから誠心誠意を態度に詰めるのは当然の事である。
〝悪い子〟を教授してもらうにあたり、これ以上適当な人物はいないのだ。故に、スカリエッティへ敬意を払って礼儀を施すのは何一つ間違いではない。

「善悪の価値観は人生経験の量と質、さらには宗旨にまで及んで多分だよ? 一言で〝悪い子〟と片付けるには意味が広い。どんな風に、悪くなりたいのかな?」
「フェイトさんを困らせなくなるぐらい悪い子になりたいです」
「ほう? もう一度言ってくれるかな?」
「フェイトさんを困らせなくなるぐらい悪い子になりたいです」
「うん、聞き間違いじゃなかったね。どうも意味が不明だ。そんな目的を持った経緯の一部始終でいい。差し障りなければ教えてくれないかな?」

~回想開始~

「うふふキャーロ」
「えへへフェイトさぁん」
「キャロは良い子だねぇ」
「えへへ」
「良い子過ぎて困っちゃうよ」

よし、悪い子になろう。

~回想終了~

「その実直さと即断即決、さらには私のアジトを突き止めるだけの捜査能力は称賛に値するね」
「どうかわたしを悪い子にしてください」
「いいだろう。ならばまずは無断外泊から行ってみようか。クックックッ、見知らぬ部屋で馴染まぬベッド、違うマクラで眠れるかな?」
「夜更かしは望むところですから」
「その場合、悪徳の類ではなくて健康面で体に悪いね。もし眠れないときはきちんと言うんだよ。ウーノに子守唄を歌わせよう」
「いえ! そこまでお手数をかけるわけには!」
「なに、眠れなかった時の話だ。夕食は済ませたかな?」
「おやつを食べてお腹いっぱいです。だから夕食なんて要りません」
「不良になるのに素晴らしいスタートダッシュだね。ならばまずはここの施設の案内させようか。アジトが吹き飛ぶ自爆ボタンが所せましと並んでいるけど押しちゃ駄目だよ」

まぁ、つまりそう言う事。



「ここがあなたの部屋になるわ」

ウーノの先導のもと、キャロが辿り着いたのはホテルの一室と見紛う部屋だった。
なんか恐竜の化石とかむき出しの通路のくせに、備えられている施設はきめ細かく手入れが行き届きしかもバリアフリー。
老後にも是非生活をしたいと思える設計である。無論、スカリエッティが自ら引いた図面に依るアジトなのだから理の当然だ。
胎児から老衰死直前まで、快適で安全、健やかな暮らしを約束するマッドサイエンティスト、それがスカリエッティである。

「この部屋だけで十分生活できるけれども大型のバスやダイニングなんかもあるわ。デザートが余ってるでしょうから、食べに行きましょうか」
「えぇ、も、もう八時を過ぎていますよ!? なのに甘い物を……!」
「悪い人ばっかりの集団ですもの」

悪戯っぽく笑うのに、ふんわり優しいウーノの雰囲気にキャロはたじろぎ息をのむ。
しかもそのデザートと言うのがケーキであると言う。生クリームたっぷりという狂気的それはどれほどの糖分を含んでいるか、キャロの想像を絶していた。

「ウーノ、悪い子になりたいとここに来たという者は………………………………そいつか」

何の前触れもなくトーレが無遠慮に入室。じろりと人を威圧する双眸がキャロを捉えた。
恐い人だ。
とちょっぴりどっきりするキャロだが、しかしこんなところで怖気づく様では悪い子にはきっと届かない。
だからできる限り、持てる知識を絞って迫力負けしないドギツくて口悪い汚泥のような文句を一発かましてやろうと奮い立つ。

441:今週のザ・ピンクはこちら、ザンッ!
09/02/07 05:16:32 QkEt6ftm
「くぁwせdrftgyふじこlp;」

問題は今日まで良い子だったキャロには経験が伴っていたかった点である。
呂律を上手に回せず、キャロったら噛んじゃった。

「……」
「……」
「……」
「……ケーキの準備ができているから一緒に行こう」
「はい」

悟り開いた者さえも慰め切れない空気を、トーレが優しく払ってキャロの背を叩いてやる。
ちなみに今回のデザートを作成したのはトーレである。
武辺一辺倒の無骨者に見えるトーレだが、料理に洗濯、裁縫なんでもござれのお嫁さんにしたいナンバーズナンバーツーである。ナンバーワンはウェンディ。ウェンディ可愛いよウェンディ。ウェンディハァハァ。
さらには極上の肉体美を備えた名器持ちでSでありMでもあり床上手すぎるトーレだが、残念ながら今回の話にこの長所が生かされる場面はないだろう。

ダイニングにいたのはクアットロだった。ケーキ突っついて眼鏡の向こうの瞳が幸せそうにとろけている。

「あらぁ、そこのお嬢ちゃんはどなたかしら?」
「キャロ・ル・ルシエです。悪い子を学ぼうとスカリエッティ博士を訪ねさせていただきました」
「良い心がけよ。このクアットロと一緒に衛星軌道上からミッドチルダの住民全員を人質にできるようなテロ行為しましょうね」
「はい、喜んで」
「キャロちゃんはコーヒーか紅茶か何とも言えずトロッとしたもののどれがいいかしら?」
「一番悪そうなものを」

そして差し出される何とも言えずトロッとしたもの。
しばし、ズル、ジュル、ジュゾゾ、とキャロが何とも言えずトロッとしたものをすする音がダイニングに流れた。
適度に喉が潤ったんだがねばついたんだがよく分からん状態になったキャロへと差し出されるケーキ。
イチゴがふたつも乗っている芸術品と称して頷ける逸品だ。

「食べると良い」
「わぁ、有難う御座います」
「トーレ姉様ったら、キャロちゃんにはイチゴをふたつも乗せちゃってぇ」
「あ、余っていたのを全部載せただけだ」

キャロがトーレに「さてはこの人はいい人だ」と思った瞬間である。
それを裏付けるようにほっぺたに付着する生クリームをハンカチで拭ってくれるわ、自分のケーキのイチゴをさらにキャロに上げようとするわでえらい事ですよ。

「そうだ、キャロにも服を用意してやろう」
「え゛」

そしてトーレのこの一言に、キャロのフォーク持つ手が止まった。
寸時をおかず、己の脳裏に閃くのはピッチリスーツを身に纏った自分の姿――恥ずかしい。

「ふふふ、キャロちゃん、戦闘用のボディスーツの事じゃないわ。トーレはね、こう見えて手芸がとっても上手なのよ」
「ルーテシアお嬢様のフリフリのお洋服を作ったのトーレ姉様なんだから」
「あの黒いドレスですか?」
「そうよぉ、素敵でしょう?」
「はい、とってもルーちゃんに似合ってると思います」
「キャロには、もっと明るい色の服にしよう。人をもふり殺せるぐらいフリルをつけて……うむ、意欲が沸いてきた。クアットロ、手伝ってくれ」
「はぁ、それは構いませんけど…採寸は?」
「見た」
「いや、計ってないじゃないですか」
「見ただけで分かる」

燃える瞳に萌える想いを乗せてトーレが軽やかな足取りで去っていく。
戦闘において頭ひとつもふたつも他のメンバーより抜けたトーレである。対峙した相手の戦闘能力を目測する技能には長けていた。
故に戦闘において利になる身長やらリーチやらもパッと見て把握できるんだからたまらないね!
そんなトーレはミッドチルダを制圧した後、理想とする世界が築きあがればお花屋さんを開いて素敵なお嫁さんになるのが夢だ。

442:今週のザ・ピンクはこちら、ザンッ!
09/02/07 05:17:08 QkEt6ftm
「ケーキとっても美味しかったです」
「それは良かったわ。トーレが作ったのよ」
「お礼を言いそびれてしまいました…」
「そのくらい、構わないんじゃないかしら? 悪い子なんですし」
「そ、そうですね」
「お風呂にしましょうか。このラボまで遠くて疲れたでしょう?」
「はい、何度かガジェットに攻撃されました」
「ごめんなさいね、私たちも悪の秘密組織だから、あんなメカのひとつふたつは持ってなきゃいけないのよ」
「あのくらいならひとりで大丈夫ですよ」

今回の事にフリードは置いて来ている。良い子のフリードはキャロが悪い子になるのに最後まで反対したのだ。



その頃のフェイトさん。

「キャロ…どこに行ったの……」

散々探しても見当たらないピンク髪の小憎いアイツを心配している姿は、なのはとヴィヴィオも声をかけずらい落ち込みっぷりだ。
おっとそんな時に、フェイト宛てに手紙と大きな包みが!

「差出人…JS?」

新聞の切り抜きを張り付けて文章としたその手紙に、さしものフェイトもおののき奮えた。

〝寒さも厳しくなってきた季節。いかがお過ごしでしょう? お互い血みどろの殺し合いがこの先に控えていますので、お風邪など召しませんよう温かくして体調管理をきちんと心がけましょう。お宅の娘は預かった〟
「な!? まさか誘拐!?」
〝明日のお昼頃には帰るように言っておきます。一緒に包んであるケーキはうちの娘の作品です。皆さまでどうぞ〟
「……」
「……」
「……」
「じゃ、ケーキ切り分けよっか。今、空いてる子どのくらいいるかな?」
「えーっと……アルトとリィン、あとヴィータかな」
「ママー、もう遅いよー? ケーキ食べていいの?」
「今日は特別だよ」
「やったー!」

ひとつ問題があるとすれば、このクソみたいなアホ話書いてる時期こそ冬だけど、六課設立からJS事件終結までに冬が挟まれた事がないか l.:.:.:{.:.:.l:.:.:.| ヘ:::ハ \  ´    }:}ヽ_:トヽ
        r'´:::>ヘ-、  ヽ.:.ヽ.:ヽ :{\ゞ'' ' _ -┐  イ二ニ圦
       ノ:::::::::::: `^}   \|\:ヾ:.: ヽ、 ヽ _ノz≦´ ̄    \
    , -=≠==z:::/       \>‐-'>'´ ̄  `\ー―< ̄\
   //      Y          _rァー<r-、       ヽ      \__
.  /{{V> /.二二二|           / { {  └┘       }       ヽ\
  | V  //::::::::::::::::::\      l  ヽヽ          { ̄ ̄ ̄\____Vヘ
  |l   //::/ ̄ ̄ ̄ヽ      ヽ   \二二二二\   }        \V ヽ
  ヾ   | |:::|        \     ∧            \\ {            ∨^\
   \| |:::|ヽ        >‐―/  ヽ         \二}          ∨ _}
      V\!/\     /厂      \__        ノ            ∨´j
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