☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆ - 暇つぶし2ch207:Name~君の名は~
09/02/03 01:41:40 d/A4bRax
「時空管理局です。大人しく 「あー、説得ならやめとけ。どんだけ邪魔されようと、止まらねぇよ、俺らは」

フェイトの勧告を遮って、猿は苦笑交じりに突っぱねた。
肩を棒でトン、トン、と叩けば鼻を鳴らす。

「あなたは使い魔ですね?」
「おうよ、ゲンジョーっておっさんに拾われてな。ゴクーって名前だ。よろしく」
「それではゲンジョーと言う人物が、犯罪を行っているのを承知で手を貸しているのですね?」
「まさしく」

主人を慕い、法の一線を超える事も使い魔にはままある事だ。
アルフ、リーゼ姉妹……いや、そもそもフェイト自身、プレシアのために違法行為に手を染めた。
前例と切羽詰まっている現状を考えれば、説得は難しいだろう。自然、残念な思いが溜息となってこぼれる。

「……少し、強引にいかせてもらいます」
「いいねぇ、さっぱりした姉ちゃんだ」

バルディッシュのヘッドが持ち上がる。光が鎌を形作る。
ゴクーが棒を構える。心得があるのだろう。その構えは脱力と緊張が調和した美しいものだ。

どちらともなく、踏み込んだ。
赤い竜巻と、優しい金色が絡み合った。澄みきった武器と武器がぶつかる音が、ふたりの動きに遅れて聞こえてくる。
数度の打ち合いで、ゴクーが動き回りながら戦慄する。

「は、速ぇ!?」

強く打った反動で、間合いを取ろうとするが稲妻が閃くように引いた場所にフェイトが現れる。
野性そのものの機敏な動きでゴクーは幾筋もの鎌の軌跡をひらり、ひらりとかわすが余裕はない。
すぐに、フェイトの攻撃する回数がゴクーのそれを上回る。

「ウッキーーーー!!」

ゴクーが顔に冷や汗流しながら、大振りに棒を突き出した。
遠い。もう二歩の距離で、届かな――

「!?」

フェイトの赤い瞳が冷静に図ったゴクーとの間合いが、乱れる。
伸びたのだ、棒が。
バルディッシュの柄でとっさに受け止め、痺れる感触を掌に受けながら退いた。

「クソッ! 切り札だったのによ、出し惜しみ出来ねぇもんだな」
「伸縮自在…厄介だ」
「如意金箍棒! さぁてそっちもさっさと本気ぃ出しちまいな!」

威嚇するように床を棒で叩けば、ニヤリとゴクーが笑う。
それもいいかもしれないとフェイトはゴクーの言葉を素直に受け止める。
真・ソニックフォーム。
真・ソニックフォームを用いたフェイトの強さを「10」とすればゴクーなど「5」に及ばない。

しかし、ともフェイトは考える。
ソニックフォームは10年の昔から高速機動により1対1においてほぼ無敵を実現し得るが、乱戦や団体戦、突き詰めると多数での戦闘に向かない。
全てをスピードに費やした装甲の薄さは、つまるところは諸刃の剣。
例えばの話、「3」の強さを持つひとりを相手にして、「1」の強さを持つふたりが組んで戦えばふたりに勝機はある。
人数というものは、それだけで強さだ。
どこに敵が潜んでいるか分からぬ敵のアジトでの単独行動。
JS事件最終局面の、敵の勘定がほぼ済んだ上での真・ソニックフォームの速戦ならば分かる。
しかし、現在は敵の全容を把握しきっていないアウェイ。
いかな超速を以ても、不意打ちのひとつでフェイトは落ち得るのだ。


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