☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第94話☆ - 暇つぶし2ch205:Name~君の名は~
09/02/03 01:40:30 d/A4bRax
君主と出会えた歓喜ではなくて、

「ああ」

イフリートの言うとおり、

「あああ」

ロードを融合事故で殺した事を、

「ああああ」

思い出した涙。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「アギト! 落ちつけ! アギト!」

半狂乱に取り乱すアギトに触れるが、壊れかけのようにアギトの錯乱は収まらない。
そして、その様子にイフリートも穏やかならざる様子だった。

「アギト……? シグナム様、アギトとは…アギトとはそいつの事で御座いますか?」
「……烈火の剣精は、記憶を失っている。便宜の上、記憶にひっかかったアギトと名乗っている」
「アギ…ト」

ぴたりと、その瞬間だけイフリートは赫怒も忘れて子供のように何も考えられなくなる。
そして、一拍の間を置けば一瞬以前よりも遥かに巨大な憤りが噴火するのだ。

「ふざけるな!! ロードを憑き殺し、あまつさえその名を称するだとぉ!? 貴様には…貴様にだけは名が……」

真っ直ぐな殺意を乗せた怒号に、あのアギトが泣き出しそうな顔で震えた。
まるで赤子だ。

「アギトは…烈火の剣精は覚えていないのだ。頼む、今は怒りを収めてくれ」
「シグナム様…! そやつは…しかしそやつは騎士アギトを……! 騎士アギトとマイスターの仇…」

そんな真っ赤な怒りの中であれ、イフリートのシグナムへの敬意は変わらない。
だからアギトへの攻撃も躊躇してしまっている。それだけで強い自制心が理解できる。大した忠義者だ。
そして、イフリートまでも泣きだしてしまいそうなほど、どうしようもない顔で震え始めた。

「それがしは……それがしは烈火の剣精を許せませぬ!!」

まるでその悲痛な叫びが引き金になったかのよう。
爆音とともに天井が砕けてがれきが落ちてくる。上の階の部屋の床が爆散でもしたような惨状だ。

「「「!?」」」

流石に、虚を突かれたシグナムだがレヴァンティンが鞘走れば落ちてくる天井を切り裂いた。

「な、なんだこれは!? しまった……待て、イフリート!」

だが、その隙間、逃げるようにイフリートが飛んで行ってしまった。追うか、否かの判断はすぐに決まった。
追える状況ではない。
肌に痛い鬼気が上方から降り注ぐのだ。
シグナムが顔を上げれば、そこには黒い人の形をした影。ひびの入ったジュエルシード3つから成る〝思念体〟が中空をたたずむ。
すぐ近くにティアナの姿も認めたが、シグナムの目が氷の鋭さを帯び、心臓がひとつ脈打つより速く臨戦態勢に入る。
刹那の間に、ユニゾンなしに相手出来ないと悟ったのだ。


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