MAJOR[メジャー]のエロパロat EROPARO
MAJOR[メジャー]のエロパロ - 暇つぶし2ch136:名無しさん@ピンキー
09/09/08 10:38:05 oeVzHYX1
「意外な再会」

「涼子ちゃ~ん、ドリンクでもどぞー」
「え、あ、ありがと。君は・・・」
「4番、セカンド、藤井君どぇーっす☆」
「そうなの。よろしくね」
「お疲れでしょー?ゆっくり休んでから、お家までお送りしますよ」
「大丈夫よ」
「まぁまぁ、遠慮せずに。まずはお着替え済ませるっすか?」
「そうね。そうするわ」
(何なの?この男?吾郎君のチームにこんな奴がの?)

妙に高いテンションに言い寄られて、折角スッキリとした気分が少し曇った気がした。
久々に、リトル時代のライバルにボールを投げれる幸せ。
練習に付き合ってるから、打たれて良いのだが、やはり自分のボールが打たれると無条件に悔しい。
しかし今日だけは、打たれたボールが描く放物線の先に、もっと面白い事が見えそうな気がした。
それは自分には、見る事のできない男同士の勝負なのかもしれない。
屋上のフェンス越しに、階下を覘くと、負けたままのバッテリーの姿が目に飛び込む。
(そっか清水さん、ソフト続けてるんだ)
種目は違えど、あの悔しさを味わされた相手も未だに白球を追いかけている事が嬉しい。
彼らのチームと、自分達のチームとに何の差があったのか?
なぜ負けたのか?
「悔しい」としか表現できない感情は、今の自分の原動力なのかもしれない。
彼らも、ボールを握っている限り、いつかまた勝負ができるかもしれない。
そして、今度こそ勝てるかもしれない。
時が経ち、苦さが和らいた思い出を活力に変換できるようになった。

元バッテリーの後輩だと言う女の子に案内された更衣室で、着替えを済ませる。
女だという事実を隠さなくても良い今は、自由に好きな服が着れる。
別に私は、ボーイッシュな趣味では無い。
「男の子だったら・・・」と考えた時期もあったが、やはり服装は自分に似合ってる方が好き。
ミニのティアードスカートに、丈が長めのTシャツ。
汗をかいた後の着替えは、楽が方が良い。

ガチャリ。
ドアを開けると・・・
(あー、やっぱり居た)
「わぉ!私服だと美人が引き立つー!!脚線美が眩し~」
「ありがとう」
ニコリと笑顔を返すと、さらにこの男はマシンガンのように色々な事を喋っていた。
そんなに余力があるなら、自主練でもすればいいのに。
短い相槌だけでも、調子付かせるには十分だったらしい。
服装には不釣合いの大きめのスポーツバッグは、この制服の男に奪われたままだ。
校門まで、バス亭まで、と行き先を伸ばしながら、テンションを維持したままの男が隣にいる。
野球をする男は好きだけど、何となくこの人は・・・。

「で、涼子ちゃんは、茂野と薫ちゃんに負けたんだー」
「えっ?」
流れていただけの男の言葉が、はっきりと耳に届く。
自分では開けれるが、あの時間を共有すらしていない人間にそれを開けられると
チクリと胸が痛んだ。



>>134多分、W杯以降の設定になりそうです。明日は寿くん出そですね。
先に、藤井×涼子が浮かんだので、こっちを書きます。


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