【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】at EROPARO
【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
09/01/17 14:44:15 /3bKSOUM
最初のお題って誰が出すんですか?

3:1
09/01/17 14:51:33 FiVmoEt9
どうしましょう?
誰が出してもいいですけど。立てたものの責任として、なんか適当に……

「セーラー服」「大根」「不確定性理論」 とかが出てしまいました。辞書で適当に引いたら。

もしよろしければ上記のお題でよろしくお願いします。難しかったら、流してもらってもかまいません。

4:1
09/01/17 14:53:58 FiVmoEt9
あ、違うっ。最後のは、「不確定性原理」だ!
すいません。散ってきます。

5:名無しさん@ピンキー
09/01/17 15:54:06 H18J2MJY
前スレは……いつの間にか落ちてたのか

6:名無しさん@ピンキー
09/01/18 17:36:12 UZRIGvG1
なんかこのスレも即死しそうな悪寒が……。

7:名無しさん@ピンキー
09/01/19 04:51:23 0O+6LGeL
そんなことはさせたくない

8:名無しさん@ピンキー
09/01/19 15:45:52 /X76fJGp
作品投下されるまで、保守れれば……。
即死って、一週間以内で三十レスでしたっけ。容量(KB)で判定されるとか言う噂も……。


9:名無しさん@ピンキー
09/01/21 03:41:21 yiPxGWfm
とりあえず保守協力

10:名無しさん@ピンキー
09/01/21 07:16:02 LpBZXrmL
保守協力協力

11:名無しさん@ピンキー
09/01/21 10:50:51 sunk6UQe
「セーラー服、大根、不確定性原理」

夏の暑い日のことだった。
学校から帰ってきた私はセーラー服のまま。
扇風機の前に鎮座して、送られてくる風を身に余すことなく受けていた。
額にかいた汗が扇風機の風で冷まされるのが気持ちいい。
お母さんは、ついさっき買い物にいったので夕方までは帰ってこない。
今頃はスーパーで文明の利器の力を満喫してるんだろうな。
羨ましいとは思うけど、とてもそのためだけに外に出る気にはなれない。
あんまり暑いので冷えたお茶でも飲もうと思った。
冷蔵庫を開けると新聞紙に包まれて、何かが置いてあった。
何の気なしに開いてみると、中には大根が二本。
普通は野菜室に入れるものだけど、入りきらなかったんだろう。
双子みたいに甲乙つけがたい立派な大根だった。
二つの大きさを正確に測ることはできない。
こういうのを不確定性原理っていうんだっけ?
きっと、その時は暑さで頭がおかしくなってたに違いなかった。
入れてみればわかるんじゃないかな。
そんなことを素で考えてしまったんだから。
別に私が淫乱だとか野菜マニアだとか、そんな事実は絶対にない。
とにかく魔が刺したとしか言い様がなかった。
暑い最中、窓ガラスを閉めて、カーテンを閉めて。
本当に頭がいかれてたとしか思えない。
気がつくと、汗ぐっしょりで畳の上に寝転がっていた。
セーラー服が汗でべっとりと体にはりつくぐらい。
サウナの中でフルに運動したみたいなものだろうか。
検証はしっかりと行ったのか、大根は二つともぬるっとしていた。
とりあえず、その間のことは覚えてないし、思い出したいとも思わない。
冷静になった私は、大根を洗って急いで元に戻した。

その晩のおかずが風呂吹き大根で
お父さんが、この大根おいしいね、と言ったのを
私は、きっと一生忘れないだろう。

12:名無しさん@ピンキー
09/01/21 10:58:15 FeFtxdxC
募集スレの求人見て来ましたー

・お題の使い方について
 例えば「大根」は「だいこん」が使ってあればいい(【大混】乱とか)のか
 それとも厳密に「大根」として使われなければいけない(最【大根】長とかもNG?)のか
 また、お題がちゃんと使われているか分かりやすいように強調などをしておいたほうがいいのか
・タイトル等の扱いについて
 個別スルーがしやすいように個々人でタイトルをつけたほうがいいのか
 それとも挑戦作品の抽出などがしやすいように
 お題を特定の書式でタイトルに入れたりしたほうがいいのか

前例を見ることが出来ず、そうした暗黙の了解がよく分からないのでスレに沿う形での投稿になるか分かりませんが
ひとまず露払いなどさせていただければと思います
今のところ「お題:」が特徴キーになるかと思いますので、NG等にご利用ください
では以下2レスほど使わせていただきますね

13:お題:「セーラー服」「大根」「不確定性原理」
09/01/21 11:00:31 FeFtxdxC
【セーラー服】っていいよなー、と思う。
制服マニアであるつもりはないけれど、こう、上着の襟やら裾やらから手を差し入れてむにむにする時の
この言いようのないイチャイチャ感はたまらないものがあるよね。
あえてチャックを開けずに侵入するのがポイント。
そこそこ余裕はあるけどでもちょっぴり不自由、そういうのがいいんです。
困難であるほど達成する喜びがある、障害があるほど燃え上がる。
ヒトってそういうものだと思うんだ。

「その最【大根】を求めるなら、極限を使ったほうが楽なんじゃないかなぁ」

背中から抱きしめるようにして耳元で囁いてあげる。いや、家庭教師ですから。
右手でおなかを抱き寄せながら、左手の指先は制服の裾から侵略開始。
キャミソール砦を越え、てのひら本隊はスポーツブラ平原に到達。
……平原とか実際に言ったら殴られるだろうなぁ。
でもささやかながら弾力があってやわらかい、このふくらみって素晴らしいものだと思う。
自分は巨乳好きのつもりだったけど、てのひらサイズもなかなかどうして。やはりおっぱいに貴賎なしだよね!
足の間にぺたんと座った教え子の胸を弄りながらそんなことを思うのでした。
だって演習中って暇なんだもの……。



初めて出会ったときの第一印象は、大人しそうな娘、だった。
勉強嫌いのようにも見えないし、むしろ今までの人生経験からすれば秀才タイプにしか見えない子。
物腰は落ち着いてるし、授業のノートだってちゃんと取っている。
とてもじゃないけど、下から数えたほうが明らかに早い成績の子だとは思えなくて困惑したものだ。

で、実際に家庭教師をやってみると分かってきた。
この娘、好奇心の強すぎる天才タイプなんだ。
授業で強調される本筋よりも、垣間見える脇道にばかり興味が引かれて授業に身が入らないという。
画一教育では掬い上げられないタイプ、というと偉そうだけれど。
要は脱線した脇道のサブ知識をちゃんと満たしてあげながら本筋に誘導すればいいというだけ。
一学期だけで万年潜航の原子力潜水艦が急浮上して学年30位以内に落ち着いたのだから、
親御さんの喜びようといったらそれはもう。
こうして顔パスになっちゃったくらい。

ただまぁ、言うは易く行うは難し。
こうした天才タイプを教えようと思うなら広範な知識が要求されるわけで。
驚異的な吸収力を見せる教え子を前に、今日はどんな脱線がくるのかと毎回怯えながらの指導でございました。
物理で光の粒子性といった話から【不確定性原理】にまで及んだ時なんて冷や汗ものでしたよ。
量子力学が特異とされるのは、状態を一意に記述できるマクロ世界で簡単に例示できるものではないから。
そんな現実的な例で示すのが難しいものを、自分も先日講義で習ったばかりという付け焼き刃の知識で
満足に教えられるはずもなく。
先人は言いました。
「分かったつもりになっていることと、人に教えられるだけの理解をしていることとの間には雲泥の差がある」と。
いやまったく。
そんなわけで大学で借りてきた本を頬寄せ合って読んだりと、いっしょに量子力学の勉強をしたりもしましたね。
「優秀な生徒を得ると、教師としての限界を感じるもんだ。それが苦しくもあり、楽しくもあるんだよ」
そんな恩師の言葉をこんなに早く噛み締めることになるとは思わなかった次第でございます。

今のような関係に至ったのも、決して私のせいではございませんのですよ。
軽薄な男は皆そう言う? いやいや、いやいや。
確かにかわいい娘だったし、ちょっとくらいは甘酸っぱいイベントとかもあるといいなぁ、
なんて期待がなかったといったら嘘になるんですけどさ。
ええとまぁ、彼女も思春期真っ只中の娘さんでして。
その強い好奇心はそっち方面にも枝葉を伸ばしていましてね。
それで誘われるままホイホイついていっちゃって……。
それだけ信頼してもらってるということではあるんだろうけど、年上の男が流されるままというのは、うん……。
男ってみんな種馬だよねと思うわけであります。私も例外ではなかったようで。

14:お題:「セーラー服」「大根」「不確定性原理」 2/2
09/01/21 11:01:36 FeFtxdxC
んっ、んっ、と時おり零れる吐息を楽しみつつ、彼女の胸の感触に酔い痴れる夏の午後。
腕の中には愛しい女の子、シャンプーの香りに包まれながら。
はー、下着越しにさわさわと撫で回してるだけなのにどうしてこんなに楽しいんだろうね。
クーラーが効いてる部屋なのに僅かにしっとりしてきたブラについ煽られちゃって、指先をそろそろとその内側へ。
てのひらに吸い付くような、かすかに汗ばんだ冷ややかな肌へこの手の温度を直に伝えるように。
そっと押し頂くようにして包み込み、やわやわと指を動かすこの瞬間の
その安堵とも満足感とも言えないこの感慨はなんだろう。何度経験しようと飽きないよね。
クーラーが効きすぎてるのか、それとも他人に肌を触れられてることによる緊張なのか、
固くこわばった先っぽへ不意打ち気味に指を走らせてみたりするのもまた愉しい。
ミルクをねだる子猫のような甘い声が上がるんだもの。そりゃくにくにしちゃったりもするさ。
そんなこんなで(一方的に)いちゃいちゃしていたら、いつの間にか彼女の黒瞳がこちらを見上げていた。
何かを求めるように潤んだ瞳。半開きの艶やかなくちびる。
吸い寄せられるように自然と唇を合わせていた。彼女もそれを拒まない。
突き動かされる情動。ああ、口づけを交わすこの瞬間だけは。
うん、キス魔になる人の気持ちが分かるような気がするんだ。

唇が離れたあとも、彼女はまだじっとこちらを見つめていた。
……あぁ!
どうやら演習ノルマは終わったよ、ということだったらしい。
拒否はされなかったし、これはムリヤリというわけではなかった……よね?
次いで彼女は身をひねりながらつい、と視線を自分のおしりの辺りへ落とした。
……ええ、言うまでもなくガッチガチになっていて、しっかり彼女のおしりに押し付けられておりました。
ちょっといたたまれない瞬間。
そして彼女は少しスカートの腰を浮かせ、左手のひとさしゆびで私のジーンズの股間をなぞり上げながら、
いつものように、まるで何かの儀式のように、

「……せんせ、わたしのこと、好き?」

そんな言葉を投げかけてくるのでした。



毎度のことだけど、剣が峰に立たされたような気持ちになるよね!
プレイボーイってほんとすごいって思う! こんなやりとりさえのらりくらりとかわしてしまえるんだから!
私みたいな小心者には絶対にできないよ!

ああ。彼女に向けるこの感情は、果たして一意に定義することができるものなんだろうか。

─愛おしい。かけがえなく大切で、失いたくない。

その想いの運動量は把握できるけれど。

─それは親愛? 性愛? それとも、ただの性欲?

この想いはどこに根ざしているのか、その座標がどうしても特定できなくて。
嗚呼、人の心にも不確定性原理。
今日も今日とて物の理の深奥を垣間見る、そんな今日この頃なのでありました。
助けて、アインシュタイン大先生!

15:名無しさん@ピンキー
09/01/21 11:03:35 FeFtxdxC
以上です
リロードし忘れの挙げ句にノンブルミス、お恥ずかしい限りです

……えーと、次のお題はどうしましょうか?

16:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:18:19 IHHAa1gw
ああ、先を越されてる…と思ったらお題の指定がないので
そのまま同じお題で投下します。

お題「セーラー服」「大根」「不確定性原理」

17:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:19:36 IHHAa1gw
 目が覚めると少女は俺にしなだれかかるように体を寄せていた。
 少女の身を包むセーラー服を最後に洗ったのはいつだろうか。
 彼女が転がり込んできてからというもの、俺の生活リズムに狂いが生じたのはいまさら確認するまでもない事実だった。
「起きた?」
「また変な夢を見た」
「ボクのせいかな」
「イエス、と答えてもどうせおまえは家に帰らないだろうからノゥと言っておく」
「ふふ、じつに誠実だね、キミは」
 少女は変わっていることに自分のことを“ボク”と呼び、五つ以上も年上である俺のことを“キミ”と呼んだ。
 芝居がかった口調であるにもかかわらず、男のように後ろ髪が短く、どこか人と違う場所を見ているような虚ろな瞳の少女には逆に似つかわしく感じた。
 見た目からして違和感のある少女には違和感のあるしゃべり方が似合っている。彼女自身はそのしゃべり方をとくに変だとは思っていないようだった。
 不思議な雰囲気の少女はかってに俺の下宿に居候を始め、まるで出ていくつもりがなさそうだった。
 何週間も人の家にあがりこみ、平然としていられるなんて普通じゃない。それを許す俺も俺だが、彼女の居候を無下にできないのにはささやかな理由があった。
「あ、今朝もキミはこんなにして、まるでボクの愛撫を心待ちにしていたみたいだ」
「これは生理現象というやつだ。寝起きの男なら誰でもこうなる」
 少女は俺の膨張した下半身を静めるように、優しげな手つきで撫ではじめた。
 下着の上からでもやわらかい感触が伝わってくる。寝起きでワイルドな俺は少女の白い指先の動きに身を任せていた。
 筋張った箇所をくすぐられてむずがゆい感触が背筋を駆け上がった。
「ボクの指がいとおしいんだね。わかるよ、ボクも待ち遠しかったもの」
「おまえは、いや……」
 問おうとした内容は少女の素性を探る言葉だった。
 おそらく訊ねたところでまともな回答は得られないだろう。それは幾度となく繰り返された質問だった。
 名前も住所も分からない。それでいて俺のファンだと一方的に名乗ってくるのは卑怯だった。誰も自分のファンをないがしろにしたいとは思わないのだから。
「どんどん熱くなってる……。この硬さと熱さを調べようにも不確定性原理によるなら揺らぎのない値は算出できないのだろうね」
「またお得意の哲学か」
「ちがうよ、量子力学さ。大学生ならシュレディンガーの猫くらい聞いたことあるでしょう?」
 哲学も量子力学も似たようなものだ。日本史を専門にしている俺にとってはファンタジー映画に出てくる魔法使いが唱える呪文と同じくらい耳慣れない単語だ。
 少女は頻繁に小難しい言葉を持ち出しては何がおかしいのか、笑顔で俺の下半身を愛でるのだった。

18:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:20:46 IHHAa1gw
「そのナントカ原理を応用すればおまえが家に帰るように仕向けられるかな」
「うん、無理だね。すべてを受け入れたほうがキミのためだよ」
 少女は俺にまたがり、スカートの内側で二人の下着をこすりあわせた。
 俺の硬くなった部分が少女のやわらかい部分に食い込み、擦れ合い、擬似的な挿入感によって快楽が増していく。
「おまえは俺のこと知っているのに、これって不公平だと思わないか?」
「ボクはキミの大根なところを気に入っているんだ。気を悪くしないでくれよ? キミはお世辞にもいい役者じゃないんだから、数少ないファンであるボクの言うことは聞いておいたほうがいいわけさ」
 暴論ではあったが俺のおそらく唯一といってもいいファンの言葉は絶対だった。
 こすりつけられる快感に息があがる。酸素を求める俺の唇に少女のそれが吸い付いた。
 唾液を流し込まれ、仕方なく飲み干して空気を吸い込む。擦り上げられ、のぼりつめる心地に腰が砕けそうだ。
「ほら、ボクのなかに出すんだよ。目一杯出して、ボクを孕ませてごらん」
 下着越しに感じる女性器のぬくもり。
 俺は名も知らぬ少女に種付けする空想を描きながら射精した。断続的に精を吐き出し、くたびれたところに少女の罵声が降ってきた。
「たったこれっぽっちでボクが満足できると思うのかな? キミは壊れるまでボクを犯しつづけないといけないんだ。さあ、はやく大きくして、ボクを満足させてくれたまえ」
 少女は腰をくねらせ、まるで暴れ馬を乗りこなそうとするウェスタンヒロインのように俺の下半身を刺激した。
 俺は頭がおかしくなってしまったのかもしれない。毎日、少女のような形をした悪魔的な何かが俺に取りつき、精力をむさぼり喰らっていく。
 これがひどく写実的な夢だったとしたら俺ははやく夢から目覚め、大学の講義に出て、サークルの仲間といっしょに次の演目の練習をしなければならないのだ。
 だが俺の下腹部にある分身はリアルでやわらかい圧迫感にやられてすっかりできあがっていた。
 俺の上で暴れるセーラー服に、そのスカートの内部に囚われてしまっている。
 俺はオスとして少女に敗北していることを悟った。
「キミはボクのために踊るんだ。デウス・エクス・マキナが現れるその時まで、キミはボクの言いなりだよ」
 少女は屈託のない笑顔で唇を押し付けてきた。
 間近で見つめ合った少女の瞳に吸い込まれ、俺は頭のどこかで彼女のことをかわいいかもしれない、と思った。


 おしまい

19:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:23:24 IHHAa1gw
以上です。読んでくれた人に感謝。
楽しんでもらえたら幸い。

次のお題は自分が決めていいのかな…?
よろしければ「水着」「チョコ」「二度」でお願いします。

20:名無しさん@ピンキー
09/01/21 20:09:54 YFwGTo0A
>>15 >>19
どっちも面白かった!!
GJ!GJ!!

21:名無しさん@ピンキー
09/01/21 20:14:30 KZ1+nv8R
>>11
>>13
>>17
まとめてGJ!いいね。おもしろかった。

22:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:26:08 /Si6aJ0A
お三方GJです!

23:「水着」「チョコ」「二度」
09/01/22 05:46:31 ih5hvxH6
バレンタインデーまであと三日。
私は今、準備の真っ最中だ。

「よし、これでチョコはいいかな?」

指でペロっと生クリームを混ぜたチョコレートの味見をする。

「うん、おいしい♪」

甘さもほどよく、柔らかさもいいかんじだ。
それを塗るはけを準備して―
『……の最高気温は五度、最低気温は二度となっており、明日も寒い一日になるでしょう』
つけていたテレビからそんな声が聞こえてくる。

「うわぁ~ 明日も寒そ~」

私、寒いの苦手なんだよな~

「やっぱ、水着も用意しようかな……」

いやいやと頭を横にブンブンと振る。
そんな軟弱なことでどうする。寒さなんて気合いでカバーだ!

「よっし!」

気をとり直して準備を進める。

「あとは……私が入れる大きさの箱を用意して―」



私の『セルフコーティングチョコ』の完成はもうすぐそこだ。

24:名無しさん@ピンキー
09/01/22 19:31:20 MZIdkO8s
>>gj は、反応速っ!

25:名無しさん@ピンキー
09/01/23 00:34:37 OZ5C+Uw6
こんないっぺんに読めちゃっていいんだろうかw

26:名無しさん@ピンキー
09/01/23 20:51:51 xj+b664G
何というか、感激です……。
まさか、あの無茶なお題で三人もの方が書いてくださるとは……!
一時期、自分が適当に出したお題のせいでいきなりスレがつぶれるかと思いましたがorz

 みなさん、とてもGJです!

>>11 簡潔な文体の中ににじみ出てくるようなエロスを感じました。大根が二本と言うところが、また何とも……。
>>15 大根を最大根で使うとは、アイディアがすごいです。また、文中の冗句もおもしろくて、教え子さんがかわいいw
>>19 これはもう、何とも言えないです。洗練された文体と言い、少女の妖艶でミステリアスな所と言い、異様に魅力的な作品でした。
ところでもしや、これはデモンベ……こほん。次のお題もありがとうございました。

そして、
>>23 反応の速さがすごいです。お題を出されてそうぱっと書ける能力がうらやましい……。女の子のかわいらしさが出ていて良かったです。

1があまり出しゃばってもあれなので、私はこの辺で退去します。
ただ、感謝と謝罪を伝えたかったので。また、保守に協力してくださった皆さんも、ありがとうございました!

27:名無しさん@ピンキー
09/01/23 20:55:01 xj+b664G
あと……、ちょっと蛇足です。

このような無数の名作の後ではお目汚しにしかならないと思いますが、
「このままスレがつぶれるくらいなら、自分で出したお題を自分で消化して保守してしまえ!」と超絶外道なことを考えて
書いてしまった駄文があるので、投下させていただきとうございます。
消そうかなとも迷いましたが、一応がんばって書いたから、やっぱりそれはちょっと切ないので。

一個前のお題ですが、「セーラー服」「大根」「不確定性原理」です。

28:名無しさん@ピンキー
09/01/23 20:58:17 xj+b664G
「うぬー。意味不明だ。難しすぎる……」
「何が難しいの?」
「……て、うおあ!!!」

 机でパソコンに向かって唸り声を上げる俺に、空中に浮かんだ大根が話しかけてきた。
 思わず椅子から転げ落ちる。
 よくよく見ればこれは煮物にしようと昨日スーパーで買った……ではなくて、大根が話しかけてくるわけない。
話しかけているのは、腹話術の人形のごとく大根を手に持ってこっちの顔に向けてきている一人の少女だ。
 年の頃は、まだ思春期に入ったばかりと言うくらいか。まるで美術館に飾られている等身大の西洋アンティークドールのように
整った容姿をした、非常識なまでの美少女だった。
 彼女をだいぶ見慣れているはずの俺でさえも、不意に出てこられると思わず呼吸が止まってしまう。
 もしかしたら、彼女を天使だと言っても疑うものはいないかもしれない。それほどまでに美しかった。
 まるで黄金を紡いで糸にしたような、美しい金色の髪。染み一つ無い透き通るように白い肌に、少女らしい柔らかな曲線の描いた頬、
透明感のある桜色のくちびる。そして、高純度のサファイアのような澄んだ青の大きな瞳。そのあまりにも整いすぎた容姿は、
少女に幻想的な雰囲気を帯びさせていて、少女の周りだけ世界が違うように感じるほどだ。
 唯一の難点と言えば少々無表情な所か。だが逆にそれが彼女の美貌の完璧さをよりいっそう際だてているとも言える。
 そんな少女が着ているのは、近くの中高一貫お嬢様学校のセーラー服だった。どうも、学校の帰りに直接こっちに遊びに来た
らしい。といっても、彼女の家は隣だが。
 ……あと、対外的には非常に言いにくいのだが、彼女は俺の恋人だった。

「いや、不確定性原理の意味が分からない。それ以上になぜお前が大根で話しかけてくるのかが分からない」
「ふーん。じゃあ、不確定性原理については私が教えてあげる。それから、大根言うな。私はジョセフィーヌ」
 無表情に言う人形っぽい少女。
 ジョセフィーヌというのは、いつも彼女が胸に抱いて腹話術に使っているお人形さんのことである。
普段はフリルのたくさん付いた少女趣味な服を着ていることが多い彼女が人形を抱いていると、
人形が人形を抱いているみたいでちょっとほほえましいのだが、今は大根なのでとてもシュールだ。
 どうしたのだろうか、ジョセフィーヌ。たぶん、虫干しか洗濯中か家に忘れたかのどれかであろう。で、人形がないと
落ち着かないから人の家の大根を勝手にパクっていると。
 よりにもよってなぜに大根。
 まあ、あまりそこをつつくのもあれなので、スルーすることにする。
「で、詩歌は不確定性原理の意味が分かるのか? この間まで小学生だったくせに」
「……愚問。量子力学においてある二つの物理量たとえば、一個の粒子の運動量と位置などは、一方を正確に計ろうとすると
他方が無限大に不正確になるため、同時に正確に測定することは出来ず、どうしてもある程度の不確定さを伴ってしか語る
ことが出来ないという原理。運動量と位置の不確定さの積は必ずプランク定数の……」
「すまん、意味分からん」
 そういや時々忘れそうになるが、彼女は天才だった。
 だいたい、俺が大学に入れたのも彼女が勉強を時々教えてくれていたのが大きい。だが、少し考えてみてくれ、いくら
結果的にそこそこ胸を張れるレベルの大学に合格したとはいえ、小学生に教えられながら受験勉強した俺の気持ちを。
 ……まあ、当然、純粋に受験勉強だけをしていたわけではなかったのだが。

29:名無しさん@ピンキー
09/01/23 20:59:11 xj+b664G
「むぅ。もう少し解りやすく言うと、ちっちゃい世界はてきとー」
「適当すぎるわっ! それはそうと、いちいち大根使うの止めてくれ……。大根に勉強教えられているみたいで、なんか切なくなる」
 小学校卒業したての奴に教えられるのとどっちが情けないかは考えないでおく。
 彼女は俺の言葉に無表情にうなづくと、スカートをつまみ上げ、何の脈絡もなく、床に転がる俺の膝の上に乗ってきた。
そのまま、仔猫が飼い主にじゃれるように俺の胸元に向かって頬をすり寄せる。
 無表情のまま甘えられると、何とも言えない妙な矛盾を感じるのだが、もういい加減慣れた。
「つまり、不確定性原理とは、世界は割とあやふやな状態で存在しているので確率的にしか論じることが出来ないと言うことを意味している。
しかしこれは実際に世界は確定した状態で存在するが、人間が正確に測定できないために確率的にしか論じられないわけではない」
「はあ」
「これに関連して、興味深い話がある。二重スリット実験と、シュレディンガーの猫。教養として知っておいても損はない……ん」
「……ん?」
 そう言いながら、詩歌が顔を上げる。間近にある究極的なまでに整った顔にどきりとする間もなく、口づけられた。どうも
キスがしたかったらしい。
 少女のやわらかく温かいくちびるの感触と、ふわりと漂ってきた甘いような香りに、少し思考がぼやける。
「……二重スリット実験とは、電子を撃ち出し、二つの細長い穴が付いた板を通して、スクリーンにぶつけて跡を残すという実験。
詳しい説明は省くが、その干渉などの結果から、観測者が観測するかしないかが対象に大きな影響を与えると言うことが解った。
つまり対象は観測されるまでは全ての可能性が同時に存在している特殊な状態にあり、観測されることで初めて一つの可能性が
選ばれる。これを波動関数の収束という」
 どうでもいいが、しおらしく甘えるか偉そうに説明するかのどちらかにして欲しい。
 ちょっとカオスだ。
 ただでさえ説明の意味がほとんど分からないのに。あ、しかも気が付いたらまた大根持ってるし……。
「シュレディンガーの猫とは……ぁ……こほん。この二重スリット実験の不条理さを巨視的に理解できるようにした
思考実験」
 ほんのちょっとだけ聞こえた「……ぁ」と言う声は、俺が詩歌の首筋に口付けたからだった。詩歌は少し恥ずかしかったのか
頬だけを赤く染め、非難するようにこちらを一瞬見たが、すぐに説明を再開した。
 年上の威厳のかけらもないので、こういう所くらいでは反撃をしないと。いや、全然威厳の回復になって無いどころか、
さらなる失墜を招いているような気がしないでもないが。ただでさえ近所からはロリコン扱いなのに。
「たとえば、半減期が一時間の放射性元素をスイッチとした毒ガスの発生装置と猫を同じ箱に入れる。一時間後には、五十パーセントの
確率で放射性元素はα崩壊を起こし、毒ガスが発生して猫は死ぬ」
「えらく非道いことをするな……」
「大丈夫。思考実験つまり仮定の話だから猫は死なない。何なら代わりにシュレディンガーという人間を箱の中に入れてもいい」
「よけい非道いわっ」
 とりあえず、さっきからずっと大根に驚いて椅子から転がり落ちた体勢のまま詩歌に甘えられているため、何だか少女に
押し倒されているみたいな情けない格好になっているので、そろそろ起きることにする。
 少女もついでに抱き上げると、当然のように俺の首に手を回し、遊園地で親に甘える子供みたいにべたーっと抱きついてきた。
 そのまま歩いていって、ベッドにでも座る。……他意はない。ただ単に広いから。

30:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:00:35 xj+b664G
「しかし、この放射性元素にも不確定性の原理が適応されるため、一時間後、観測するまでは、α崩壊が起きた状態と
起きなかった状態が一対一で同時に存在していることになる。つまり、それによって毒ガスが発生するため、ガス室に入れられた
シュレディンガー博士も観測するまで生きている状態と死んでいる状態が重なって存在することになる。そして、観測して初めて、
つまり誰かがガス室の扉を開けて初めて、波動関数が収束し、生きているか死んでいるか決まるという。不条理」
「確かに不条理だな。シュレディンガーの扱いが……」
 かわいそうなシュレディンガーさん(誰)。詩歌の適当な思い付きでガス室に入れられてしまった。
 というか、何でシュレディンガーがガス室に入れられる話をしていたのだろう。確か、一個を正確に計ると、もう一個が正確に
測れなくなるとか言う不確定性原理の話をしていたはずだが……。まあ、どちらにしろ小学校卒業したての少女と
いちゃいちゃしながらする類の会話ではないことは確かだ。いろんな意味で。
「結論として、観測されるまではあらゆる可能性が不確定であり、観測することで初めて結果が決まるという、近代以前の
主観と客観が分離していない時代の、人間中心的な考え方が最先端の物理学から導き出されるという、また不条理。実に興味深い」 
「そうだな。確かに、興味深い。だが、やっぱりお前らみたいな天才の考えることは難しすぎてよく解らん」
「これくらいは理解してもらわないと困る。仮にも貴方は……ひっ」
 今の「……ひっ」というのは、俺がさりげなく詩歌のささやかな胸を触ったせいで。ああ、ダメだ、もう、いろいろな威厳の失墜は
免れないぞ。が、詩歌の反応がおもしろいから止めるつもりもない。
「んっ……うぅ……ぁぁ」
 敏感なのか、微妙に涙目になりながら、逃げるように華奢な身体をよじる詩歌を見ると実にほほえましい、そしてちょっと
背筋がぞくぞくする。ああ、相変わらずかわいいな。胸もやわらかい。あまりないけど。
 話が終わったようなので、そのまま詩歌をいじることにした。
 しばらくベッドの上でもぞもぞしていると、
「……うー」
「すねるな、すねるな」
「そうじゃない……。人が話しているときに貴方があまりにもちょっかいを出すから、ちょっと催(もよお)してきた。
……その、責任を取ってもらいたい」
 相変わらず無表情だが白磁のような頬を赤くして、澄んだ青の大きな瞳を目をそらしながら言う。
 もちろん、そんなことを言われて、正気でいられる訳はなかった。
 気が付けば、詩歌の着ているセーラー服に手をかけている自分がいた。


31:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:01:19 xj+b664G

 そうして、約一時間後。



「……そういえば」
「ん。なんだ? まだなんかあるのか」
「私はこの間、生殖機能を獲得した」
「……は?」
「つまり、初潮を迎えた」
 性交の後の興奮で少し紅潮した人形のような美貌からゆっくりと視線を下ろし、乱れたセーラー服を経て、
まだ繋がっている少女と自分の結合部に視線をやる。
 そこは溢れた白い何かでドロドロになっていた。あのあと結局三回もしたんだから、当たり前と言えば当たり前だ。
お互いが少し身をよじるだけで、くちゅりと音がする。
「というわけなので、今回から性行為をした場合、妊娠するかどうかは不確定。……観測するまで解らない」
「そ、そ、そう言う大事なことはもっと早くに言えーーーー!!!」

 落ちのつもりだろうか。
 満足したようにちょっと微笑む少女の笑みが、天使ではなく小悪魔の笑みに見えたのは気のせいではあるまい。




 ちなみに、ジョセフィーヌが虫干しから戻ってきたので、あの大根はおでんにして食べた。
 赤飯とおでんの組み合わせはどうなのだろう……。

32:名無しさん@ピンキー
09/01/24 23:56:42 gYsIG3m1
GJ!
人物描写が簡潔で具体的ですね

ところで皆さん次のお題は?

33:水着チョコ二度(1/3)
09/01/25 02:45:37 TV+lMEqk
キッチンタイマーが鳴る寸前、昴さんが止めた。
真冬だというのに上半身は裸で、セパレートの水着の上だけ着けている。
その水着が、胸を覆う白いギブスを落ちないように止めていた。
でも、昴さんが無造作にブラを外しても、すっかり固まった薄いギプスは、
大きな乳房を美しい形そのままに包み込んだままだった。
両脇から指を入れ、注意深く空気を入れると、やっと型から抜け出して、
少し赤くなった乳房がギブスからこぼれ落ちて揺れた。
ぼくはお湯で絞ったタオルを渡し、昴さんが、型取り材の屑が残る肌を、
ごしごし拭くのを見守った。
「北斗、洗って」
タオルの中で揉まれてる胸をずっと見ていたかったけど、見透かしたみたいに
昴さんが言った。
ぼくはしぶしぶ、外されたギプスを手に、キッチンシンクに向き直った。

うちは中高一貫のでかい学校なのだが、偶然というのは起きるもので、
去年ぼくが美術部に入部したとき、現役部員は高等部の昴さん一人だけだった。
しかも顧問の先生がほとんど放任状態で、ぼくらたった二人の美術部員は、
学年や性別を超えてすぐに親しくなった。
ぶっちゃけ、ぼくらはお互い好みのタイプだったのだ。
冬休み、部活動(とセックス)からの帰り道、バレンタインデーに、乳房を
型どりしたチョコを量産して売ろう、と変なこと言い出したのは、昴さんだった。
女の子たちに、である。
「大きさでバレませんか」
「おっぱいチョコを貰って喜ぶような男がさあ、ガールフレンドの胸の大きさ
把握してると思う?」
「‥‥そうかもしれませんね」
プレゼントされる男たちがかわいそうになった。
昴さんは、両腕を頭上で組んで、豊かなバストを誇らしげに突き出した。
「少しぐらい夢を見せてあげたっていいじゃない」

34:水着チョコ二度(2/3)
09/01/25 02:49:43 TV+lMEqk
というわけで、バレンタインデーの前の週、昴さんの家が留守の間に、
ギプスとチョコの材料を持ち込んだのだった。
ぼくは、うっとりするような胸の形が陰刻されたギプスを、壊さないように
慎重に洗いながら、さっき、昴さんが、一番いい形に型が取れるのはどれだろうと、
上半身裸のままいろんなポーズをとってたときのことを思い出していた。
ベッドに仰向けになってちょっと平らになったのとか、四つんばいになった時の
下に思いきり突き出したのとか、うつ伏せになった胸の両側にはみ出したのとか‥‥
「どどどれもすっごく美味しそうですよ」
「よだれ拭きなさい」
結局、普通にしてるときのが無難だろうということになり、ベッドに腰掛けた
昴さんの胸に、ぼくはハンドクリームをたっぷり塗って、その上に、お湯で溶いた
型取り材に浸したガーゼを隙間なく貼っていった。
その手触り‥‥
「壊しちゃダメよ」
いつの間にか昴さんが背後にぴったりくっついていた。
残念なことに、もう服を着てた。
でも、その手が、ぼくの前の、下の方に回って‥‥
突然だが、ぼくは下半身裸だった。昴さんが脱ぐときに、不公平だからって、
ぼくにも脱がせたのだ。
寒いのでTシャツは着てるけど、後はエプロン一枚で、その中に滑り込んだ柔らかい
二つの手のひらが、ぼくを包み込んだ。
「勃ってる」
「だって‥‥思い出しちゃって」
すこし冷たかった昴さんの手がすぐに暖まるくらい、ぼくのあそこは赤熱していた。
「ねえ‥‥ちょっと思いついたんだけど」

ぼくは、裸でベッドの上に横たわり、昴さんの胸に顔を埋めるようにして、
おっぱいにむしゃぶりついていた。両手で乳房を束ねるように掴み、両方の乳首を
一度に口に含んで、舌で転がして感触を楽しんだ。
苦しい。
昴さんの方が背が高いから、ぼくに乳首をあてがったまま、体を丸めたぼくのお尻に
手が届く。
ぼくは昴さんの指にお尻の穴を犯されていた。
お腹の中の、すごく気持ちがいいところを、昴さんに捏ねられて、何度も射精しそうに
なった。
でも、ぼくのペニスは、根元を、射精できないように縛られている。
ペニスは、陰毛を巻き込まないための穴を開けたガーゼを貫き、その上でギプスに
包まれていた。
ぼくは、絶頂寸前にまでエネルギーを注入されたまま、解放することを許されず、
ずっとハンマーのような快感に責めさいなまれている。
「固まるまでしぼませちゃダメよ」
ぼくは思いきり吸っていた乳首を離し、喘ぎながら何か言った。
すごく恥ずかしいことみたいな気がするけど、性感のほかに何もなくなったように
意識が薄れていて、思い出せない。
昴さんが遠くでクスクス笑ってる。
それから、ぼくのお尻に指を突き立てたまま、体の向きを変えて、あそこをぼくの
顔にこすりつけてきた。

35:水着チョコ二度(3/3)
09/01/25 02:54:11 TV+lMEqk
「北斗、すごかったよ」
昴さんの顔からおっぱいまで、ぼくの精液でべとべとに汚れていた。
ペニスの根元の拘束をほどいたとたん、ぼくはギプスの中に射精してしまい、
行き場を失った精液がギプスの入り口から噴き出して、ぼくの股座はひどいことに
なっている。
ところが、昴さんがギプスを取り外したら、とつぜん二度目の射精がほとばしったのだ。
「我慢するの、好きなの? それともお尻?」
「関係ないですよ」
ぼくは精液まみれの昴さんを引き寄せてキスをした。
(好きなのは昴さん)

ギプスに石膏を流し込んで雄型を作り、さらに石膏雌型を作って、できたチョコの
サンプルを学校に持ち込むと、十個以上も注文が集まった。
しかも、自分の胸を型取りしてほしいという注文がそれ以上にあった。
材料代や手間賃をふっかけたが、それでも自分の胸のほうがいいという女の子が
多かったのだ。
よかったですね、ボーイフレンドの皆さん。
お金の使い道を考えて、ホクホクしながらの帰り道、昴さんが突然言った。
「‥‥北斗も、あのチョコ欲しい?」
「本物の方がいいです」
「そうよねえ」
昴さんは鞄の中から白いゴムのような棒状のものを取り出した。
なんだか見覚えがある。
「あっそれ、ぼくの」
「学校で会えない時入れてみたりしたんだけど、やっぱり私も本物のほうがいいな」
道端に放り捨てようとするのを慌てて止めた。
「やっやめてくださいよ! 誰かが拾ったらどうするんです」
「北斗のだなんてバレるわけないでしょ」
「使われちゃうかも知れないじゃないですか」
「まさか‥‥でもそうね。コピーでも、北斗は私だけのものだしね」
そう言って、手にしたぼくのコピーの先っちょをペロっと舐めた。
それから、どこかで聞き覚えのある声で、クスクスと笑った。

36:名無しさん@ピンキー
09/01/25 10:01:00 1GpPBFVI
 職人募集スレを見て、面白そうな企画なので何ぞ支援をと
必死で一本こさえてる間に何と言う投下ラッシュ。
 そんな中に素人が割り込んで良いのだろうかと思いつつ、
折角なんで置いて行きます。

 以下2レス拝借。お題は「水着」「チョコ」「二度」。

37:お題「水着」「チョコ」「二度」
09/01/25 10:04:50 1GpPBFVI
 「あぁ! 俺は今、猛烈に感動しているっ!」
 とあるワンルームマンションの一室で、男は感動に打ち震えていた。
「なっ、何をそんな大袈裟な……こんな事で感動しないでよ」
 男の前に立ったエプロン姿の女は困り顔で言う。
「だってさ、小さい頃からの夢がようやく現実になったんですよ? 嬉しくないはずが
無いじゃないですかぁ」
「嫌な子供ね。じゃ、お鍋の支度するから、そこで大人しく待ってなさいよ」
「はいはい、待ってますよぉ~」
 男はいそいそとコタツに入り、キッチンに立つ女の後姿を見る。
 女は赤いエプロンの下に紺色のビキニしか着けておらず、高く纏めた黒髪と着衣の
鮮やかな色が、彼女の肌の白さと成熟した肢体の柔らかな輪郭を強調している。
『そんな恥ずかしい真似は出来ない』
『冷え性が辛いんだけど』
『風邪引いたら責任取ってくれるの?』
 などなど、真面目で恥ずかしがり屋な年上の彼女を拝みに拝み倒し、
『……裸は嫌だけど【水着】なら……』
 と、ようやく実現した野望であった。
(うは~幸せっ。生きてて良かったぁ~)
 天板に顎を預けて至福の表情を浮かべる男を、女はちらりと振り返る。
(恥ずかしいなぁもう。何がそんなに楽しいのかしら?)
 顔を真っ赤に染めながら、女はフルーツを切り分けて皿に盛る。
 今日のお昼は【チョコ】レートフォンデュ。
『ほら、バレンタインデーが近いから近所のスーパーにチョコレートが一杯並んでて、
横にあったフォンデュ鍋と一緒に衝動買いしちゃったんですよ~』
 正月太りを気にしてダイエットしていた--それもあって裸エプロンを拒んでいた訳
だが--彼女にとって、糖分と脂肪の塊であるそれは不倶戴天の敵であったはずだが、
男の笑顔に押し切られ、冷蔵庫の中の果物を総動員して作る事になってしまった。
(……何で断れないのかなぁ私)
 鍋の中のチョコレートを溶かし混ぜながら女は思う。
 去年の春、彼女が預かるパン屋のアルバイトに彼が応募して来た時から、彼には調子を
狂わされっぱなしだ。
 志望の動機を聞いたら『はい、店長さんに一目惚れしました』などと臆面も無く
のたまい、人手不足で仕方なく雇ってみれば仕事に恋に全力投球。
 就職以来仕事一徹で浮いた話一つ無かった彼女が、若者の猛攻に敢え無く陥落し、今、
こうして間抜けな格好でキッチンに立っている。
(相手は大学生よ? 私と八つも違うのよ? なのに何で……)
 恥ずかしさと情けなさを紛らわそうとぐりぐり鍋を掻き混ぜていた彼女は、不意に首筋
に生温かい風を感じ、びくっとなった。
「志奈子さ~ん、まだですかぁ? 俺もう待ち切れないんですけど~」
「まだよ、大人しく……って、こら! 何してるのよ!」

38:お題「水着」「チョコ」「二度」
09/01/25 10:08:52 1GpPBFVI
「いや~、志奈子さんのまん丸いお尻を見てたら、だんだんと別の欲望がですね、食欲を
上回りそうな勢いなのですよ」
 男は女を後ろから抱きすくめ、エプロンの下に両手を差し入れて豊かな双丘をむにむに
と揉みしだく。
「ちょっ……もう! 危ないじゃないの!」
「気にしない気にしない。あ、チョコ焦げてませんか?」
「えっ?」
「隙あり!」
 鍋に気を取られた隙に、男は女の体を抱え込んだ。
「ひゃっ!?」
 突然甘い痺れが背中を駆け上り、体がびくんと震える。
「あれ~? まだ何もしてないのにぬるぬるしてますよ、ここ。ひょっとして期待
してたんですか?」
「そっ、そんな事、ある訳……やっ! あんっ!」
 女は腕を振り解こうとするが、一回り大きな男の腕からは逃げられず、エプロンの下で
もぞもぞと動く指に鼻掛かった悲鳴を上げる。
「ん~志奈子さん可愛いなぁ。食べちゃいたいくらい可愛いです。て言うか食べます。
いただきま~す」
 男は女の敏感な部分をいじりながら耳たぶを甘噛みし、首筋を舌でなぞる。
「あぁっ! やめっ、だめぇ……っ!」
 最早逃げられない事を悟った女は、せめてコンロの火を消そうと、かろうじて動かせる
右手を伸ばすが、押し寄せる快感の波に力が萎え、くしゃりと崩れ折れてしまった。
「……志奈子さん」
 興奮冷めやらず喘ぐ女の横に膝をつき、男はコンロのスイッチを切った。
「このままガッツリいただいちゃってもよろしいでしょうか?」
「……駄目って言っても聞かないくせに」
「まぁそうですけど」
 全く悪びれた様子の無い男に、女は大きな溜め息をつき、視線を逸らした。
 胸の中にあるのは若い恋人に対する諦めと、求められ高められる事の喜び。
 相反する思いに今日も流され、彼女は抵抗を諦めた。
「……一度だけよ。料理が駄目になっちゃうから」



 しかし、若い欲望は一度では収まらず、【二度】三度と求めた結果、料理はお八つ時を
も過ぎてしまい、風味の落ちたそれを食べながら「今日の失敗を教訓に当日は女体盛りで
行きましょう」と言った男をどつき倒した女であった。





39:名無しさん@ピンキー
09/01/25 10:19:58 1GpPBFVI
 ども、お粗末さまでした。

 ところで、前の方がお題を出してらっしゃらないんですが、
次のお題を出すのは何日か待った方がよろしいでしょうか?
 こう言うスレに来る事が余り無いので勝手が今一分からない
のですが、余り次々出すと収拾が付かなくなりそうなので。


40:名無しさん@ピンキー
09/01/25 18:09:31 g5P7o9Dv
>>39
GJです。なんとなくエロくて面白かった。
お題は>>1の1でいいんじゃないですか。
前の投稿者が忘れてるなら、あなたがだすべきかと思います。

創作文芸のは、読み手側からお題を出してるらしいね。
怖い方の三題話は、今は知らないけど、お題だけで連載作ってる人もいたね。 


41:名無しさん@ピンキー
09/01/25 21:19:08 t2YfcyvP
>>1の3もあるからゆるく考えればいいかと

どれもこれも面白いですGJです
人によってまったく違う解釈をしてキーワードを使っているのが面白いね
じつに興味深い

42:名無しさん@ピンキー
09/01/25 23:46:28 Puzsby6+
皆さんGJ!!!
参加出来るものならしてぇ~

43:名無しさん@ピンキー
09/01/27 06:43:57 coaoqamW
面白いスレだね
職人さん募集あげ

44:名無しさん@ピンキー
09/01/27 19:11:57 SsMcIJLW
俺は>>23なんだけど他の作品も読みたくてお題を出さなかったんだ。
けどそろそろ一週間。明日になったら俺が次のお題出すけどいい?

45:名無しさん@ピンキー
09/01/27 19:45:04 MUSlHQgu
いいんじゃない?

46:名無しさん@ピンキー
09/01/27 22:56:34 coaoqamW
おkおk

47:名無しさん@ピンキー
09/01/27 23:26:30 pxlolKdj
新しいお題が出てもしばらくは投下出来るんだよな?

48:44
09/01/28 01:19:04 ZXIaD4HR
>>1の2があるから書き上げた以上は気にせず投下するべきだと思う。

あと水曜になったし一応お題を出します。
「猫」「雪」「さんぽ」の三つでよろしく。

49:名無しさん@ピンキー
09/01/28 05:58:29 xfv97BQo
投下します。
お題は「猫」「雪」「さんぽ」、エロなしです。

50:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:00:06 xfv97BQo
 二月も下旬を迎え、冬が終わろうとしていた。
 降り積もった雪は日を追うごとに大地へ染み込み、すぐそこまで春が来ていることが窺えた。
 僕はチャーハンで膨れたお腹をさすりながら縁側に横になった。昼下がりのうららかな日差しが心地いい。
 高校生にしては年寄りくさいかもしれないが、僕はひなたぼっこが大好きだ。
「美雪さん美雪さん、食後のお茶を一杯所望したいですじゃ」
「食べてすぐ横になると牛になっちゃうんだよ?」
「僕が牛になったら美雪とおそろいかもね。それも悪くないかなー」
「もう! けーちゃんったら!」
 僕の冗談に美雪はその大きな胸を隠すように腕を交差させた。
 幼馴染みの美雪はいわゆるお隣さんで家族ぐるみの付き合いをしている。休日に僕の両親が不在のとき、こうして美雪が簡単なものを作りに来てくれるのが習慣になっていた。今日の昼ごはんは美雪の料理のなかでもとりわけスパイシーで定評のある特製チャーハンだった。
「はい、粗茶ですがどーぞ。……もう、だらしないんだから」
「お、ありがとう美雪。おまえも座りなよ。今日はずいぶんあったかいよ」
 湯飲みをずずっと啜り、すぐ横を指し示した。
 美雪は運んできた盆を置き(しっかり自分のお茶とおかきまで用意してあった)渋々といった調子で僕の隣に腰を下ろす。
 庭のところどころに残った雪がじわじわと日差しに溶かされている。
 春告草の異名をもつ梅の木にはいくつもの蕾が芽吹き、いまにも可憐な花を咲かせる気配があった。うちの庭に春が訪れる日はそう遠くないだろう。
「なんだかいいよなぁ、こういうの。お茶を飲んで、お日様の恵みを全身に浴びてさ」
「けーちゃんってつくづくおじいちゃんっぽいよね」
「でもそういうところが好きなの……、だろ?」
「言ってませーん、そんなこと一言も言ってませーん」
 冗談を笑って受け流してくれる美雪とこうして縁側に座る、それは僕らが出会ってから十数年間ちっとも変わらない風景だった。
 おなじ食べものを分け合い、おなじ学校で勉強し、おなじ街で育った僕と美雪は家族のようなものなのかもしれない。そこにいるのが当然で、むしろ片割れがいないことに違和感をおぼえてしまうような関係は夫婦となんら変わりがない気がする。
 何十年も経ったとき、縁側でお茶を啜る僕の横に美雪が何食わぬ顔で座っている光景が当たりまえのように想像できた。
 僕の人生にとって美雪は欠かすことのできない人物であり、それは美雪にとってもおなじことが言えるのだろう、と僕は少しだけ傲慢に幼馴染みのことを評価した。
「なぁ、美雪」
「んー?」
 おかきに夢中でこちらを見ようともしない美雪の腕をつかみ、僕は背中から縁側に倒れこんだ。
 自然、仰向けの僕を美雪が押し倒したような格好になった。美雪のやわらかくて大きな胸がクッションのように潰れた。

51:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:00:57 xfv97BQo
「な、なになに、けーちゃん?」
「こうやってさ、好きな女の子と折り重なってひなたぼっこするのって最高に気持ちいいんだよ」
「け、けーちゃん……」
 美雪の頬がかすかに赤くなった。
 ちょっとやそっとの下ネタでは動じない美雪でもストレートに気持ちをぶつけられると意外にかわいい一面を見せたりする。
 普段から見慣れている幼馴染みのものとはいえ、こういった愛らしい表情はとても新鮮で僕の胸を苦しくさせた。
「あったかいだろう、美雪」
「……うん」
 僕の胸に耳を当てている美雪には聞こえているだろうか。早鐘のように打ち鳴らされている僕の鼓動が。
 とくんとくん、と血潮の流れが速まったのはおまえのせいなんだよ、とちゃんと伝わっているだろうか。
 午後の日差しが重なりあった僕らに降りそそぐ。さきほどよりさらに暖かくなっているのが分かった。
 けれど二月の下旬なので暑すぎるところまでは行かない。汗ばむ一歩手前のちょうどいい温度が僕と美雪の体をじんわりと温めてくれる。
 僕の鼻先を美雪のシャンプーの香りがくすぐり、干したての布団のようなお日様のにおいが僕らを包み込んだ。
 この一瞬がいっそ永遠になってしまえばいいと思う。
 美雪はおいしいものが食べられなくなるから反対するだろうけど、僕は気持ちのいい日向で気持ちのいい相棒と寝転がっていられさえすればそれでよかった。きっと幸せってそんなものなんじゃないかな、なんてこっそりと人生を達観してみたり。
「美雪」
 美雪の顔が持ち上がった。すこし眠たげに目を細めている。
「キス、したいな」
「……誰かに見られたら恥ずかしいよ」
「誰も見ちゃいないさ。うちの生垣は背が高いんだ」
 納得しかねるように眉をひそめていた美雪は無言の押し問答の末、あきらめたように目をつむった。
 美雪の体を上にずらし、僕は彼女の前髪をうしろへ払ってあげた。何度も経験しているはずのキスにも緊張の色を滲ませている。
 いつまでも初々しい幼馴染みの唇に顔を近づける。
 唇が重なり合おうとしたそのとき、不意に庭のほうから葉擦れの音が聞こえた。
「え、え?」
 がさりと音のしたほうに美雪の視線が向かった。つられて僕もそちらに目を向ける。
 庭の片隅、美雪の家とは逆のお隣さんのほうから音がしたのは確かなようだ。
 生垣の足元、高さ十センチくらいのあたりがもぞもぞと動き、静まったかと思ったら何かが飛び出してきた。
 黒と茶と白のまだら模様が入り混じった大きな三毛猫だった。

52:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:02:37 xfv97BQo
「な、なんだ、猫かぁ……」
「そういや今日はまだ通ってなかったな。よっす!」
「知り合いなの?」
「ここのところよく通るようになったオス猫だよ。飼い主はいるみたいだけど家は知らない」
「ふーん……」
 三毛猫は僕らの視線など意にも介さない様子で堂々と人の庭を横切っていく。
「そういえば昔からけーちゃん家の庭ってさ」
「うん、なんか知らないけど猫の散歩道なんだよな。うちの親父が小さいころからそうらしいし、なにか猫が通りたくなるような魅力があるのかも分からんね」
「不思議だよねぇ」
 思わぬ闖入者は僕らのラブシーンを邪魔してそのまま反対側の生垣に到達、ごそごそと強引に体を潜り込ませて消えていった。
 猫は人の都合なんて考えない気ままな生きものだ。じゃれたいときに体をこすりつけてきて、でも用がなければ見向きもしない。
 気分屋のくせに人気だけはあるペットだった。
「……猫を飼うのもいいかもな」
「はいはい、おばあちゃんは反対しませんよ」
「そのときはおまえも面倒みるんだから適当なこと言ってると後悔するよ?」
「なんでわたしまで――」
 やかましい言葉は唇を重ねることで封じた。
 不意打ちに美雪の目が大きく見開かれた。
「バカだな。猫は老夫婦が飼ってなんぼなんだ。何十年も先の話だけど、僕は口にしたことは実行する男だよ」
 きょとんとした美雪の顔にやがて理解の色が広がっていった。
 僕の言葉の意味するところに気付いた幼馴染みは耳まで赤くしてから、ぽつりとつぶやいた。
「…………けーちゃんのバカ」
「好きだよ、美雪」
 僕らは誰の目もない庭先で、さんさんと降りそそぐ日差しを浴びながらキスを交わした。



 おしまい

53:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:06:39 xfv97BQo
以上です。読んでくれた人に感謝。
楽しんでもらえたら幸い。

>>26
感想どもー。
デモンベインは名前しか知らないので、たぶんご想像のものとは異なるかな、と思います。

54:名無しさん@ピンキー
09/01/28 23:55:53 ZXIaD4HR
GJ

書くの早いな~

55:名無しさん@ピンキー
09/01/29 08:58:35 ytKacSJW
GJ!

56:名無しさん@ピンキー
09/01/29 18:29:06 bwaL0HRZ
よく干した布団のにおいと、
かすかに香るお茶の香りがほのぼので良かったです。ぐっじょぶ!
三題でお話を作れるくらいの技量だからか、良作多いですね

57:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:58:09 xRVVASxj
age

58:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:09:01 synhMvS8
水曜だし次のお題出しか?

「路地裏」

ほかふたつは任せた↓↓

59:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:27:00 94lU/e+6
「大豆」「ウィンドウズビスタ」

60:名無しさん@ピンキー
09/02/15 09:49:36 eukXZ1zX
さすがにこのお題は難しかったのかな?

61:名無しさん@ピンキー
09/02/15 14:55:51 +ecy0h0z
「路地裏」「大豆」「ウィンドウズビスタ」
難しいと聞いちゃ引き下がれません。



僕がブルースクリーンを乱発させるWindows3.1に怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君は元気一杯のきりん組さんだった。
路地裏を曲がったところにある、宮間ばあちゃんのお豆腐屋さんで、
君は保育園からの帰り道、いつも大豆のおからをもらっていたね。
僕のことをセンセ、センセと呼んでくれたけど、
君に「センセは何のセンセなの?」と聞かれたときには、正直途方にくれた。
「そうだね、国語の先生かなあ」とかなんとか、適当なことを言ったのを覚えてる。

僕がメモリ不足を乱発させるWindows98に怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はおしゃまな小学校6年生だった。
いつまでたっても赤いランドセルと黄色い帽子が似合う女の子だった。
僕のことをあいかわらずセンセイ、センセイと呼んで、よく遊びにきてくれたね。
僕の家にあるのは、コンピューターと本棚くらいだったけれど
君はいつも僕の本棚から古いSFやブルーバックスを抜き出しては、
「センセイ、これ意味がわかんないよ」と怒っていた。

僕がいつまでたっても起動しないWindows2KProに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はセーラー服が良く似合う中学生だった。
紺色の地味な制服に、赤いリボンがとっても印象的で、
「センセイ、わたし中学生になったんだよ!」と玄関に君が駆け込んできたとき、
たぶん初めて僕は君に恋をしたんだと思う。
君はあいかわらず僕の本棚から新書やメチエを抜き出しては、
「センセイは難しい本ばっかり読んでるんだねえ」と感心してた。

僕が唐突にフリーズを繰り返すWindowsXPに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君は高校2年生になっていた。君は僕の憧れで、嫉妬の対象でもあった。
君は控えめに言っても天才少女で、もう僕なんて叶わないほど完璧で綺麗な文章を書いていた。
でも君は、新人賞に応募しろという僕の勧めに、首を縦には振らなかったね。
「わたしはセンセイの文章が好き。センセイの文章を読んでるのが、一番幸せ」
そう言って、豆腐屋の跡地にできたセブンイレブンで買った僕のおやつの豆大福を盗み食いしては、セーラー服に粉がついたと怒っていた。
僕はなけなしの貯金を崩して、君が大学に通えるように、こっそりと君の学校の先生にお金を預けた。
ある日、君が「センセイ、わたし奨学金の試験に受かったよ!」と嬉しそうに飛び込んできたとき、ぼくは心底ほっとした。

僕がFEPを起動しただけで再インストールを要求するWindowsVistaに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はついに文壇にデビューした。
女子大生が書いたその小説は、あっというまにマスコミの話題をかっさらって、君は日本で一番有名な文学少女になった。
ワイドショーのインタビューを受けて、しどろもどろでトンチンカンな答えを返す君の様子を、だいぶ後になってYoutubeで見た。

でも僕がその動画を見ている頃、君は熱狂的なストーカーの待ち伏せにあって、死んだ。

いまでも、僕は君のことを忘れない。一生、忘れることはないだろう。
僕の布団には、今でも君の匂いがほのかに残っているような気がする。
だから僕は、いつまでも押入れから布団を下ろすことができない。きっと僕は、布団に顔をうずめて泣くだろうから。

そんなことで、君の名残を失ってしまいたくないから。

君がいなくなってから、もうすぐ3年が経とうとしている。
僕は自分のPCに、Windows7をインストールすることにした。

62:名無しさん@ピンキー
09/02/15 14:59:50 +ecy0h0z
投下終了です。初めてメモを取りながらエロパロ書きました。
それでも年代関係はちょっといい加減です。すみません。

63:名無しさん@ピンキー
09/02/15 15:40:59 L12j1tq9
ここといい5行スレといい

リビドーじゃなく頭で書かれたSSはなかなかキビシイね…

64:名無しさん@ピンキー
09/02/15 17:31:43 eukXZ1zX
せつないが、おもしろい。

こういう、時代を感じさせるものの遍歴と、その時代を生きた人の人生を重ねて回顧する作風って、往々にして切ない作品が多いような気がする。
やはり、人の生き死にが絡む話になるからだろうか。もちろん、それが悪い、とかではなく。

ともかく、GJでした。
適当な頃合いに、また新しいお題を出してくださいね。

65:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:29:13 6Pk4e9d/
切なくも綺麗な作品でした。
1レスで時の流れを感じさせるのがすごいです。

66:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:29:56 n62FcAll
>>61
この雰囲気すごく好みだ
淡々としていて切なくて
GJ

時間も大分経ってますし、次のお題お願いします。

67:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:53:10 GH7eu8Wb
あっと、お題を残し忘れてました。失礼をば。
じゃあ……手元にあるマニュアル類からランダム抜粋で


「インフレ」「さくら」「テルミン」

よろしくお願いします。

68:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:25:57 ilo6w4nH
>>61
ああ、せつない…
淡白な文章がまるで涙をこらえているかのように感じられて良かったです
こういう雰囲気、いいなぁ

69:インフレ さくら テルミン
09/02/18 12:57:30 w8c5AWFF

大正7年、ロシア革命の大混乱に乗じ、シベリアに進攻した帝国陸軍は、
その年の冬までに、シベリアの半分を制圧し、そのまま現地に駐留した。

さびれた港だったウラジオストクは、日本軍の基地として、大いに繁栄し、
酒場が増え、怪しげな店も増え、俺みたいな奴が遊蕩に耽ることになった。

その夜も、俺は退屈きわまる司令部から遁走して、軍用マントの襟を立て、
残雪に汚れたスベトランスカヤ街を通って、駅の裏の小さな娼館を訪れた。

新顔が入っている、というので引き受けることにして、石壁の部屋に入ると、
濡れた軍靴を脱ぎ捨て、ペチカの前に座りこんで、薪の燃えるのを眺めた。

しばらくして、部屋にきた娘は、すすけた巻毛の金髪に、緑の瞳をしていた。

別嬪さん、と呼びかけてみても答えずに、扉の近くに立ち尽くしているので、
寄っていき、きゃしゃな肩に手を置こうとしたら、ノン!と叫んで泣き出した。

唐突にフランス語が出るのは、モスクワあたりの貴族の娘に決まっていて、
家族が革命でやられたか、白軍で戦死したか、あるいは両方かもしれない。

シベリアでは、どこにでも転がっている哀話なので、すっかり白けてしまい、
お嬢さんを無視して、ウォッカを一杯あおり、寝台に横になって目を閉じた。

どれくらいの時間が経ったのか、肩に指先が触れたようで、目を開けると、
緑の瞳が、心細げな、問いかけるような眼差しで、こっちを覗きこんでいる。

花代は払うよ、と言って笑いかけてやったら、驚いた顔をして、目を伏せた。

しばらくして、娘は部屋を出ていき、木製の小さな箱を抱えて、戻ってきて、
箱にはアンテナが立っていたので、通信機かと思いきや、楽器なのだった。

せめて音楽でも、という誠意なのだろうが、その音色は奇怪なものだった。

石造りの壁に反響し、ゆらめいて、化物屋敷にいるような気分になったが、
娘の手の動きが、しなやかで美しいので、それを見ているのは楽しかった。

そのうち、自分でもやってみたくなって、試してみたが、思ったよりも難しく、
旋律にならないので、娘は初めて笑顔を見せて、手を取って教えてくれた。

指導の甲斐あって、まず「ラ」の音が出るようになり、次に「シ」の音が出て、
「さ・く・ら・さ・く・ら」と奏でてみると、娘はうれしそうに微笑んで、うなずいた。

さくら   さくら   やよいの   そらは   みわたす   かぎり

娘は立ち上がると、旋律にあわせて、舞踏会のように優雅に踊ってみせ、
背後の窓に降りはじめた雪は、さくらの花びらの舞い落ちるように見えた。


その週末から、ウラジオストク界隈のインフレは、恐ろしい勢いで進行した。

司令部は無能をさらけ出し、闇商人が活躍し、こっちの財布は空になって、
結果、あの娼館を再訪する機会もないまま、俺は内地へ帰されてしまった。

数年後、モスクワ発の外電で、ペトログラード大学のテルミンという学者が、
電子を利用した、まったく新しい楽器を発明した、というニュースを耳にした。

あの小さな楽器が、どういう経緯で、新発明になったのか、知る由もないが、
今も、春になって隅田川の桜を見るたびに、あのロシア娘のことを思い出す。


70:名無しさん@ピンキー
09/02/18 12:59:30 w8c5AWFF

以上、お後がよろしいようで。


71:名無しさん@ピンキー
09/02/18 13:16:03 TuuYxyfw
体裁といい内容といい、まことお美事にございます。

72:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:13:26 l3GMXDnQ
もうお題も2度更新されて、遅くなってますが「猫」「雪」「さんぽ」投下します。
ちょっと長いですが見ていってください。
それではドゾー。

73:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:17:09 l3GMXDnQ
「ちょっと、上杉君!廊下は走らないでって言ってるでしょ!」
 如月も半ばの寒々しい廊下に、若宮美雪の声が飛ぶ。中学生最後の年も押し迫り、
何となくみんながそわそわしていても、クラス委員の態度は変わらない。
寒いから教室移動など早く済ませようと考える中学生男子が、
ついその足を速めてしまうというのもよくある話、無理からぬことではあったが、
この場合、正義は祐介に味方しなかった。
「あ、その……ゴメン」
 素直に頭をさげる祐介。しかし、正義はまたも祐介を突き放した。
「廊下を走ったらぶつかった時危ないでしょ?上杉君の運動神経がいくら良くても、
不慮の事態が起こらないとはいえないわけ。第一音がうるさいし――大体アナタ最近たるみ過ぎ!
高校A判定だからって、そんなことじゃ落ちるわよ?そうならないように、ふだんから生活態度を――」
 そこまで言いかけて、自分の声のほうがうるさいことに気づいたのか、コホン、とわざとらしい咳払いをして、
「と、とにかく、廊下は走らないでよね。わかったわねっ!」
 祐介をひとにらみすると、くるりと背を向けて、足早に教室の方へ向かっていってしまった。


74:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:19:18 l3GMXDnQ
「お前も災難だなあ」
 祐介は最近、同じクラスの友人に同情される。
「何が?」
「若宮さんのことだよ。お前にはやけにつらく当たるだろ。よっぽど嫌われてんのな」
 そう言った友人の顔には、『上杉が若宮さんに好かれてなくて、本当によかったなあ』という描き文字が浮かんでいたが、
祐介は気づかない振りをして、
「ああ……」
 とあいまいに返事をした。
「若宮さんもな、顔とスタイルは言うことないんだけどなあ。あれでもう少し性格がおしとやかというか、女の子っぽけりゃなあ。
このままじゃ将来、異性関係で苦労するんじゃないのか」
 友人の顔の描き文字に、『もしそうなったら、俺が若宮さんの全てを受け止める!』というのが増えていた。
(そうか、あいつ、案外モテるんだな……)
 今頃になって気づいている祐介。そういうことには鈍いのである。
「しょうがないだろ、あいつもあいつで大変なんじゃないのか。……色々と」
「お、度量の大きいとこ見せるなあ。まさか本当は狙ってるんじゃないだろうな?」
「バーカ、そんな訳ないだろ。これ以上ごちゃごちゃ言われたくないだけだよ」
この話はこれで終わり、と言わんばかりに、祐介は携帯を取り出した。

75:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:24:11 l3GMXDnQ
校庭の脇にある、市でいちばんの面積を誇るこの中学校のプール、その女子更衣室。
真冬の放課後の今、利用するどころか近寄る者さえいない、鉄筋コンクリート製の無機質な部屋で、
若宮美雪は白い肌を一層白くさせ、寒さに身を震わせていた。
 それもそのはず、美雪が今身に着けているものといえば、学校指定の女子用スクール水着、そして頭に乗せた猫耳ヘアバンドだけである。
 二十歳といっても通用するほどに女性として成熟した肉体は、もはや中学生用の水着などにはおさまらず、
男の目を惑わすには十分すぎるバストとヒップのラインを、そのしっとりした紺色のナイロン地にくっきりと浮かび上がらせていた。
寒さに耐えようと、目をぎゅっと閉じて、自身の乳房を両手でかき抱き、腰をくいっと後ろに突き出すようなポーズを取ることで、
よりその豊かさが強調されており、輪郭のはっきりした美形の顔立ちと、大きい猫耳のアンバランスさが、よりいっそう劣情を掻き立てる姿であった。
 やがてドアの向こうに聞こえる乾いた足音。感電したかのように身をすくめ、期待と不安の入り混じった表情でドアノブについているサムターンの回転を見つめるその瞳に、
顔の下半分をマフラーの中にうずめた上杉祐介の顔が映った。
 美雪の表情のゲージが、一気に期待の方に振り切れる。他の誰にも見せない満面の笑顔が、祐介に向けられる。
「ちゃんと言いつけを守ったじゃないか。いい子だ」
 この寒空の下、美雪が水着一枚で、ここにいたのは祐介の命令だった。廊下の一件の後、美雪の携帯に入ったメールがそれであった。
 『放課後、プールの女子更衣室。この間買ってあげた猫耳と水着だけで待っていること。当然、会話の語尾には《にゃん》をつけるように』
 それを見た美雪は、その内容に激しく赤面しつつも、なぜか軽い足取りで自宅に取って返し、水着と、遊園地でデートした際に買ってもらった
猫耳のヘアバンドを持参して、今こうして祐介の来るのを待っていた、というわけである。
 この真冬にプールの施設に近づこうなどと考える者は何かの罰ゲームでもない限りあるはずも無く、ここにふたりだけの密室が作られた。
「よかった、上杉君が来てくれて。もし来てくれなかったらどうしようかと思った…にゃん」
 うれしそうに、祐介の胸にすりすりと頭を押し付けてくる美雪。むにっとした柔らかい胸の感触が、厚着を通しても伝わってくる。
何度も抱いた身体が、本当にメス猫にじゃれ付かれているような気分になるから不思議である。
「バカだな、美雪のことを忘れるわけないじゃないか」
 形よくとがった小さい顎をくいっと持ち上げ、いきなり唇を奪う。
美雪にとって、地獄から天国へ押し上げられた瞬間だった。
「にゃ・・・ぅふ」
 一瞬だけ見開かれた眼は、徐々に力を失い、陶酔の世界へと誘われる。お互いの唇を唾液でべとべとにし、熱い舌をねぶりつくす。
全身全霊で唇をぶつけてくる美少女を、祐介は少しもたじろぐことなく受け止めた。
 少し息苦しくなって、唇をそっと離す。唾液で濡れた祐介の唇を、美雪が舌で丁寧に舐め取った。

76:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:28:01 l3GMXDnQ
「さっきはずいぶんきついことを言ってくれたじゃないか。本当に嫌われちゃったかと思ったよ」
「だって……だって、上杉君がみんなの前では俺を嫌ってるように見せて、馴れ馴れしくするなって言うから……
本当は私だって、上杉君とずっと一緒にいたいのに、にゃん」
 濡れたままの唇を突き出し、今にも泣き出しそうな表情で、上目遣いに見つめてくる美雪。しかし祐介は、こんな時決して優しい態度など見せない。
「イヤなら、もうやめるか?そんなに無理強いするのも可哀相だし」
「ひどいにゃ……私が上杉君に逆らえないの、知ってるくせに」
 今度は本当に、美雪の眼から大粒の涙があふれ出した。それをぬぐおうともしないまま、濡れた視線を祐介に向けてくる。
この校内一のクールビューティなメス猫は、祐介に心の底まで捧げきっていた。
 祐介はその反応に満足げな笑みを漏らすと、冷たい指で、頬をつたう涙をぬぐってやる。
「ごめんごめん、美雪があんまり可愛いから、つい意地悪を言ってみたくなるんだよ」
 祐介自身、自分で言っていて歯が浮くような台詞だが、その言葉で美雪の美貌は歓喜に満たされる。
世界中でその感想を抱く者が祐介ただ一人であったとしても、美雪の笑顔は変わらないだろう。
「上杉君……好きにゃ」
 静かに瞳を閉じ、祐介を待つ美雪に、祐介はもう一度、唇のご褒美を与えてやる。
いじめた直後に優しくするという、どこかのヒモが使っていそうな手口ではあるが、美雪の心にはそれが福音のように響いている。
 ちゅば。ぴちゅ。ぷちゃ。
お互いの唾液を、二つの舌で攪拌する音だけが響き、何かを捜し求めるように、美雪の背中と祐介の腰に回された手が這い回る。
制服姿の祐介と違い、水着一枚の美雪は、ほとんど直に素肌を愛撫されているに等しい。祐介の舌をねぶるストロークが大きくなり、
荒くなる呼吸が、美少女の肉体の変化を如実に物語っていた。
 やがて祐介の左手は、背中から背骨をゆっくりと撫で下げ、ヒップの方へと進んでくる。同時進行の右手は、肋骨に沿って、
腋に軽く触れたかと思うと、次の瞬間には綺麗な釣り鐘型の乳房をわしづかみにしていた。
親指を押し上げるように、ゆっくりとした回転で、たわわなふくらみを蹂躙し始めた。
 左手は存分にヒップを堪能した後、ついに祐介にだけ独占を許した部分へと移動して行く。
 いつものブラやパンティではなく、スクール水着のざらざらとした独特の生地の脇から進入してくる祐介の手指は、
その裸身にいつもと違う電流を流すのだった。
 今の美雪に出来るのは、祐介の肩にもたれかかり、
その両手のなすがままに、敏感な反応と嬌声で、祐介の諧謔心をあおりたてることだけだった。
「やぁっ……!くぅん……」
 途切れ途切れの息遣いと、責めを乞う女体の甘え泣きが、無機質なコンクリートの塊にこだましていた。

77:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:34:30 l3GMXDnQ
スクール水着というのは、本来見たり触ったりして愉しむ物ではないが、
美雪が身に着けた水着は祐介の眼と手を愉しませるためのものである。
 同様に、本来は外側にある水を、身体の中に浸入させないようにするためのものだが、
美雪が身に着けた水着は、美雪の体液を外に逃がさないようにするためのものである。
そして黒猫の猫耳は、美雪が祐介のペットであり所有物だということを、
その心に、身体に刻み込むためのものである。
すでに首筋の辺りまで流れ落ちているふたりの唾液、思春期女子の独特の匂いを放つ汗、
そして美雪のバルトリン氏腺から分泌される粘液、その全てが気密性の高いナイロン地に閉じ込められ、
高濃度のフェロモンとなって祐介を刺激する。 
 しかし祐介は、美雪が与えられた快感の海を溺れ続けた果てに、
物欲しげな瞳で祐介の貌と下半身を往復させるまで、そ知らぬふりを続けるだけだった。
「美雪、俺を見ているだけじゃわからないよ。何をして欲しいのか、具体的に言ってよ」
「舐めたい…です」
「猫語は?」
「う、う、上杉君のおちんちん…な、舐めさせてください、にゃ」
 確かに目覚め始めた女としての欲望を抑えきれず、真っ赤に染まった美貌の、
ぬらぬらと光るなまめかしい唇からその台詞が出ても、祐介は自分からズボンを脱ぐような真似はしてくれない。
羞恥と期待に震える手でベルトをはずし、口でファスナーを下げ、明らかに飛び出しそうな部分を持っているトランクスにうつろな眼差しを向けて、
丁寧に脱がさなければならないのだ。
 やがて、その布の奥から、濃い紅色をした、棍棒のようなペニスが姿を現す。
初めのうちは怖いだけだったこの勃起も、自分と祐介をつないでくれる器官だと知った今は、むしろいとおしささえ感じるようになっていた。
グロテスクにも大きくエラを張ったペニスは、美雪の顔の先数センチで、まるで独立した生命体のように脈打っている。
「上杉君の……すごく、元気………もう、こんなに……」
 愛情と欲情に潤んだ瞳をペニスに絡めながら、大げさではなく女神にたとえられるその美貌を、ゆっくりと祐介の股間に沈めていく。
 膨張した亀頭にそっと柔らかな美唇を重ね、そのままゆっくりと野太いペニスを呑みこんでいく。生温かい口腔で包み込み、
その下でエラの部分を刺激すると、祐介がうめき声を漏らした。
「うっ、美雪……上手いぞ」
 足元にひざまずく美雪の頭を、祐介はよしよしと撫でてくれる。まさにペットを誉めるようにされることが、美雪には何よりも嬉しかった。
「うんっ……あむ………好き……ふぁ」
 もっと祐介に悦んでもらいたくて、美雪は執拗にペニスを舐め続ける。玉袋の後ろを爪の先でくすぐりながら、裏筋に何度も舌を往復させ、そのまま亀頭をためらいなく咥えこむと、尿道口の中まで舌を差し入れる。
すでに祐介の股間は美雪の唾液でべっとりと濡れ光っていた。

78:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:38:09 l3GMXDnQ
「ああっ……もう駄目、欲しい……にゃ」
 先に耐え切れなくなったのは、奉仕をしている方の美雪だった。ペニスを優しくしごく手は止めずに、
いまだ涙の乾いていない瞳で上目遣いに祐介を見つめ、紺色の水着の下の、桜色に上気した肢体を淫らにくねらせながら哀願する。
「お願い……上杉君の立派なおちんちんで、私の、美雪の恥ずかしい所をたっぷりいじめて……欲しいのにゃん」
 ひざと手のひらを床につけ、ヒップを祐介の方へ突き出しながら、いやらしく振ってみせる。まさに猫同士の交尾のごとく、
祐介が四つん這いの女を後ろから犯すのを何より好むのを、美雪はよく知っているのだ。
「よし、いくよ、美雪」
 今度ばかりは美雪を焦らさなかったのは、さしもの祐介も、可愛い同級生の、
全身からあふれ出すエロティックには抗し切れなかったのだ。
 美雪のヒップに手を這わせ、生地の感触と、尻部のむっちりした感触の対比をしばらく愉しんだ後、
祐介がゆっくりと腰を前に突き出した。
水着の股布をずらし、恥液でしとどに濡れた外陰唇を割って、ペニスが肉穴に突き立てられた。
「ああんっ……上杉君っ……」
 腰を震わせ、美雪は歓喜の牝声をあげた。美雪の奥深く突き刺さったペニスを、
二枚のビラが招き入れるように吸い付いている。
「いいんっ……もっと……もっと下さい……」
好きな男のペニスを膣に入れられることがこんなにも気持ちいいなんて。
祐介の熱い肉体をもっと感じたくて、ついいやらしく激しい突きをせがんでしまう。
「これか?これが好きなのか?」
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅという粘着音とともに、美雪の子宮めがけて激しい突きをくれながら、
祐介が美雪の耳もとで問いかけてくる。
「ああンっ、はああっ……好き…きもちいいから大好き……にゃん」
 上杉君のおちんちん、すごく大きい……私を使って射精しようとしてる……びゅる、びゅるってたくさん精子出そうとしてる……
 おちんちんいっぱい動かして、私のなかに元気な精子、たっぷり射精してね……
 背後からの激しい責め。動物と同じように、性器だけをくっつけて性交している。祐介も自分も、所詮はオスとメスなのだと思い知らされる。
 瞬間、祐介の指が美雪の女腰をぐい、と引き寄せた。射精が近くなり、メス猫の膣に精液を注ぎ込もうとしているのだ。それに応えるように、
 美雪もヒップを突き出し、より濃い精子をおねだりする。
 ふたりの表情が、申し合わせたように切羽詰ったものになってゆく。
「あくんっ……いい……来ちゃう、来ちゃうっ!」
「おおっ、美雪……っ」
 無意識の膣圧上昇に、祐介がたまらず声をあげた。美雪の子宮の直前で、ペニスが一段と膨張する。
「いいっ……いいですっ……上杉君っ、あんっ、膣内で……膣内でイッてにゃ!」
 「イクよっ……美雪!」
  水着の生地が限界まで伸びた。若いペニスの先端から、濃い精液が勢いよく子宮の中へ注入されていく。
 かっきり30秒かかった、何日かぶりの美雪の中への膣内射精。愛する祐介の精子をたっぷり注ぎ込まれた美雪の女性器は、
 恥ずかしそうに、しかしちょっぴりうれしそうに、ひくひくと収縮を繰り返していた。

79:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:39:54 l3GMXDnQ
ふと我に返ると、子猫がミルクを飲むように、美雪が自分の乳首に舌を這わせていた。
美雪の柔らかく温かい女体を、スクール水着の生地で包むと、なんともいえない心地よさがある。
しばらく病みつきになりそうだ。
照れ隠しに美雪の唇を奪う。美雪は一瞬戸惑った貌をみせたものの、すぐに受け入れる。
「こういうときのキスって、嬉しい」
 祐介にだけ向けられる微笑み。
「だいぶ猫コスプレが気に入ったみたいじゃないか。本物の猫を抱いているようだったよ」
「もう、こんな格好させて……すごく恥ずかしかったんだからね?でも、まあ……普通にするより、その、よかったけど」
語尾を限りなく小さく、ちらちらと祐介の表情を伺う。その顔を眺める祐介の頭に、またサディスティックなアイディアが閃く。
「そんなに気に入ったなら、今度はみんなに見てもらおうか?お散歩プレイ」
「ちょっ、人前なんて………………う~ん、でも、どうせ見てもらうなら、猫耳じゃなくて、ヒョウ柄とかないのかな?大人っぽいやつ」
「ヒョウ柄?ひょっとして美雪、本当に目覚めちゃった?」
「ヒョウ柄っていうか……チータ?」
「え?」
「さんぽ進んで二歩下がる、ってね☆」
「美雪のそういうとこ、絶望的だな★」

80:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:41:43 l3GMXDnQ
以上でございます。またいつか、機会があれば・・・
ありがとうございました。

81:名無しさん@ピンキー
09/02/25 12:55:14 7poN8F70
GJ!エロかった
雪は名前に使われがちなんだなw
最後の美雪のジョーク?だけよく分からなかった(三歩と散歩かけてるのは分かったけど)

82:名無しさん@ピンキー
09/02/25 14:39:49 kY3e+Y23
>>81
365歩のマーチ チータ  で、ぐぐってみそ。
・・・ってか、若い子は「3歩進んで2歩さがる」っていうのが通じないのか・・・ OTZ

83:名無しさん@ピンキー
09/02/25 14:54:27 FZnVX/YT
次のお題が「3歩進んで2歩下がる」と聞いて飛んできました

84:名無しさん@ピンキー
09/02/25 17:14:21 oA6GT/6f
この中学生ぐらいの女の子が365歩のマーチに引っ掛けたおやじギャグをいう、ってのがなかなか良いんじゃまいか

しかし「猫」と聞いて猫耳プレイが出るとは思わなかったw

85:名無しさん@ピンキー
09/02/25 19:14:29 7poN8F70
>>82
なるほど!
その歌は知っていたけど歌っている人の愛称がチータなのね
教えてくれてありがとう

86:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:25:11 qUdnjemN
一週間過ぎたし次のお題行きますか?
「金曜日」「ビタミン」「爪切り」でお願いします。

87:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:41:19 6ojnfq4z
書いてみました

「金曜日」「ビタミン」「爪切り」



ぜんまい仕掛けのおもちゃが、活発に動いていながら何かのきっかけで動きを止める、
ちょっと触れるとまた動き出す。
妹はそれに似ていた。ふとした瞬間、何秒か、時には何分もの間、そのままの姿勢で
動かなくなるのだ。それはパントマイムの芸のように、周囲の音や空気の揺らぎすら
止まって見えるほどの制止だった。料理しているときに、並んで歩いている時に、前
触れも無く妹は動きを止めた。ビタミンのバランスが悪いからだよ、と妹は説明して
いた。

その妹はソファーの上に小さく体育座りになっていた。湯上りのために体は上気し、
ショートパンツと薄手のシャツが、体にぴったりと張り付いている。足の指をわきわ
きと動かしながら、かるく前後に揺れている。

―ねえ、もう金曜日だね

ああ、休みだからゆっくりできるな、僕はそう答える。妹は、そうだね、と簡単に答
えた。爪切りを右手に持って、膝を抱えた姿勢のまま、背中を丸めて足の爪を切って
いる。
そして、そのまま動きを止めた。
眼は呆然と開いたまま、濡れた髪がむきだしの膝の上に流れている。生気はあるもの
の思考が見えず。眠っている猫のような、そのまま十数秒、妹はこのとき、いったい
何を考えているのだろうか。
足の先を見ると、爪切りが左足の第二指にかけられたまま止まっていた。乳白色の爪
が半分だけ指先から離れている。指に力が入っているようには見えず、爪切りはそれ
自体の摩擦力だけで指に吸いついていた。

―そんな格好で止まると、危ないぞ。

僕の声が耳に入っているのかいないのか、妹は動かない。もとより、この時に外部
からの反応で目覚めたことは一度もない。僕は爪切りを妹の手から取り上げて、床
に膝立ちで座りこみ、ソファーの上で体育座りの姿勢でいる妹の爪を、慎重に切っ
ていく。相手よりも低い位置で女性の爪を切るというのは、不思議な感覚だった。
妹の指先にはほのかに熱が残り、肌は朝顔の花弁のようにしっとりとしている。
僕は視線を上げた。妹は裾口が大きなショートパンツを履いていたため、この位置
からだと薄手の下着がはっきりと見えた。僕は吸い寄せられるように立てひざの間
に右手をねじ込み、その布に指の背を当てる。熱を持っている。指が溶けそうなほ
どに熱い。
僕の指はその薄布を左に押しやり、狭い視界の中に妹の秘めたものを見つける。僕
の指がその表面をこねるように撫でたり、肉厚な部分を左右に押し広げてみたり、
膣口の入り口に指の腹を押し当てて、ちょうどロクロの上で回る粘土のつぼ、その
口を広げる時にするように円を描いて指を這い回らせるうちに、妹の局部はますま
す熱を帯びて蠕動し、汗とも他の何かとも付かぬ湿度がそのあたりの空気を淫らに
蒸らし、やがて入り口から奥へと押し入っていく僕の人差し指と中指を、生き物が
エサを飲み込むようにスムーズに受け入れる。


88:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:43:25 6ojnfq4z


その中はとても柔らかかったけれど、その柔らかさのままに僕の指を締め上げようと
してきた。あらゆる部分が僕の指に敏感に震え、怯えるように縮こまり、押し出そう
とするかのように洞窟をよじらせ、あるいはさらに深くへ招こうとするかのように歓
喜にうねる。僕は第一間接から先を曲げて、穴を掘り広げるように動かしたり、指の
先に意識を移して襞々の触感を確かめたり、じわじわと沸いてくる愛液をさらに壁面
に塗りつけるように動かしたり、二本の指をゆっくりと前後にスライドさせたりもし
た。
そのたびに妹の体は緊張と弛緩を繰り返し、熱はさらに高まっていった。飲み込んだ
はずの小さな生き物が、腹の中で暴れまわっているような感覚だろうか。Gスポット
を指先でこつこつとノックしたり、二本の指がぐるりと膣内で一回転するときの反応
は特に大きく。洞窟全体が驚いたようにぎゅっとすぼまり、次いでいっぺんに愛液が
溢れてきて僕の指に絡みつく。
すねの間にわずかにのぞく妹の局部は、次第に激しさを増す僕の指に反応してか、そ
の入り口までもぴくぴくと小刻みに震わせていた。局部の上側に見える淫核が僕の指
にこすれて勃起し、つぼみから体を出す。僕はそれに合わせて親指を伸ばし、淫核に
直接指の腹をつけて、その包皮と実体の間に入り込もうとするかのようにそれをいじ
めた。妹は局部以外の部分はまったく動こうとせず、僕の手首を両足で締め付けるこ
ともなかった。だが、その息は確かに少しだけ速くなり、僕の指が特別に敏感なとこ
ろにぐいとねじこまれると、妹の全身がびりっと震えるのが分かった。まったく体に
力を入れない相手でありながら、それでも確実で先鋭な快楽が全身を走るというのは
どのような感覚なのだろうか。

僕の一方的で徹底的な蹂躙は七分あまりも続き。やがて、妹がその体に意識を取り戻
そうとするのを感じ取ると、溶けかけのアイスクリームのようにどろどろになった指
を静かに引き抜き、ティッシュで指と妹自身を拭いた。妹はまだ少し息が荒かったが、
爪切りが手からなくなっているのに気付くと、静かに僕のほうを見た。

―なあ、おまえさ

僕は問う。

―止まってる間、どんなこと考えてる?

妹はまだ水気を残している髪をかき上げて、刺激の名残のためか、陶然とうるんだ
瞳のままに答えた。

―お兄ちゃんのこととか、考えてるよ

僕は安心し、わずかに微笑んでみせた。明日の土曜日は二人で家で過ごし、妹が止
まった時にどのようにそれを介抱するか、僕はそればかりを考えていた。


89:名無しさん@ピンキー
09/03/03 06:31:47 Bv/y7zJ8
GJ!
ここは基本的に書き手の人が読んでるスレのような気がしてきました。

90:名無しさん@ピンキー
09/03/12 06:35:30 9oZ+aT3V
GJ!
こういう柔らかい作品好き
っていうか初めてきたけどみなさん上手くて勉強になります

過疎ぎみっぽいんであげてみますね。良作がもったいない

91:名無しさん@ピンキー
09/03/15 09:28:21 c/VjWP3m

りんご
おへそ

92:名無しさん@ピンキー
09/03/16 07:25:55 KBNaUpC4
遊園地



93:名無しさん@ピンキー
09/03/22 21:58:45 0lARTasO
ほしゅ

94:名無しさん@ピンキー
09/03/28 17:44:28 hfXUWE3j




95:名無しさん@ピンキー
09/03/29 14:21:34 Jm57Tur4
通行人の視線が痛い。
俺は駅前ロ-タリ-のベンチに座っている。人通りが多いのは仕方無い。
ちらほら雪が降ってるのに屋外のベンチに座ってるのも、まあ変な奴に見えるかも知れない。
だが、その視線の原因は、俺じゃ無い。
すぐ隣に腰掛けてる少女なのだ。
さっきからずうっと空を見上げたままで、ポカ-ンと口を開けている。
言っておくが、俺の連れじゃない。俺はここで待ち合わせがあるのだ。
しかし、通行人には俺の連れに見えても仕方無い。俺だって通行人なら、不審な視線を投げるだろう。
場所を変えようか、とも思ったが、寒いので動きたくない。大体、俺の方が先に座ってたのだ。
少女の方に視線をやると、相変わらず同じ姿勢のままだ。
割と綺麗な顔立ちだが、全体から幼い印象をうける。
真っ赤なハ-フコ-トで体のラインが分からないから、余計そう見えるのかもしれない。
ふと、少女がこちらを向いた。俺は慌てて視線をそらし、腕時計を見た。
もうすぐ16時。待ち合わせの14時はとっくに過ぎてる上に、何度携帯鳴らしても、メ-ルすら来ない。
すっぽかされた事は分かっているのだが、ここを立ち去って、後で「遅れて行ったらもう居なかった」などと言われたくない。
しかしもういい加減、限界だった。
ふと、隣の少女もここで待ち合わせなのか、と思った。
それ以外にこんな寒いのに屋外のベンチで、ずっと座ってる理由が無い。
俺はなんとなく親近感を感じ、「待ち合わせですか」と声をかけようとして
「さっきから、何してんの?」と、全然、別の言葉をかけてしまった。
少女は顔をこちらに向け、くすりと笑い、「雪を食べてるの」と答えた。
「雪?」
俺は空を見上げた。灰色の曇り空から、突然目の前に雪が湧き出してきて、顔に降りかかる。
そう言えばガキの頃、俺もやったなぁ・・・と思いつつ、
「ずいぶん、ヒマな遊びだな。今、待ち合わせ中?」
少女は少し曇った顔になり、「うん・・でも、来そうに無いの」と答えた。
「へぇ・・こっちもだよ。もう帰ろうと思ってたんだけど、最後に気になったもんでね」
「彼女さんですか?」
「いや・・・」行き着けのキャバクラ嬢だなんて言えやしない。
俺だって、他の男なら「営業ト-クにきまってんだろw」と笑う所だ。
「まあ、まだそこまで、行ってないんだけどね」とごまかす。



96:えれぽん
09/03/29 15:08:58 Jm57Tur4
途中で書き込んでしまいました・・・orz
初めてなもんで多めに見て下さい
お題は>>91さんの 雪・りんご・おへそです
続き投下

「なんでこうなったんだろ・・・」
俺は熱いシャワ-を浴びながら、苦笑した。
少女と話しているうちに、「寒いから、どっかでコ-ヒ-でも飲まないか」となり、
いつのまにか「ふられたもん同士でデ-ト」て話になり、居酒屋で飲み、そして今、ホテルに居る。
「でも、断らなかったもんなぁ・・・」
さすがにホテルまでつきあうとは思ってなかったので、冗談で誘ったら、あっさりついて来たのだ。
慣れてる感じの子では無い。むしろ、緊張してるのがはっきりと分かった。
「援助とかじゃ無いよなぁ・・・」
それならそれで構わない。軍資金はあるのだ。でも、そんな様子も無かった。
体を拭いてバスル-ムを出ると、少女はベッドに腰掛け、天井を見ていた。
「ここには、雪なんて降らないぞ」
声をかけると、少女はこちらを見て、顔を赤らめた。まあ、下半身にタオルをまいただけの格好では無理も無い。
「空いたよ。入っておいで」
少女はうつむいたまま、動こうとしない。まだ、真っ赤なハ-フコ-トさえ脱いで無かった。
実はまだ、少女の名前すら知らない。お互いに名乗らなかったのだ。深い事情も聞かなかった。
ただ、お互いの待ち合わせ相手の愚痴をこぼしあっただけだ。
俺の方は多少美化して、職場の女といい感じになり、デ-トに誘ったらすっぽかされた、と言ってある。
彼女の方は、大学の先輩と付き合っていたが、二股かけられてた事でケンカとなり、今日、仲直りの為呼び出したのだと言う。
もちろん、彼女の言う事だって、どこまで本当かは分からない。
もしかして、ホテルまで来た事、後悔してんのかな・・と思いながら、少女の横に座る。
そのまま、少女の肩を抱いて引き寄せた。
「ん・・」
少女は少しビクッとしたが、抵抗はしない。セミロングの黒髪をなでながら、唇を合わせる。
少女は目を閉じて、されるがままだ。俺はゆっくりとベッドに押し倒し、彼女の服を脱がせ始めた。
真っ赤なハ-フコ-トを剥ぎ取りながら、
「まるでリンゴの皮を剥いてるみたいだな」と言うと、少女は目を開けてクスッと笑った。


97:えれぽん
09/03/29 15:40:01 Jm57Tur4
別に童貞て訳じゃないが、女の服を脱がせるのは初めてだった。
それでも悪戦苦闘しながら、最後の一枚両足から剥ぎ取った。
「ん?」
少女の下着は、かすかに湿りがあった。
あまりに無抵抗なので、内心怯えてるんじゃ無いかと心配だったのだが、少女の方も興奮しているようだ。
少女の上にのしかかり、左手で顔を引き寄せ、唇を奪う。
そして右手は滑らかな腹部を滑らせ、ダイレクトに恥丘に進入させる。
「あんっ!」
少女が唇を離してのけぞった。俺の指は淡い茂みを掻き分け、秘裂をさぐる。
やはり、濡れている。
完全にリミッタ-の外れた俺は、少女の微乳に吸い付いていった。
手の平にすっぽりと収まるふくらみを、やんわりと揉みながら、桜色の乳首を舌でころがす。
気の済むまで責めて、少女の唇を吸う。
彼女は相変わらずされるがままだが、明らかにあえぎ声が変わってきた。
さっきまで閉じていた唇も、今は俺の舌の進入を拒もうとしない。
白い肌が桃色に上気して、うっすらと汗ばんできた。
俺は飽きることなく、少女の甘い肌をすみずみまで味わい尽くした。


98:えれぽん
09/03/29 16:30:23 Jm57Tur4
「じゃあ、入れるぞ」
俺は少女の細い両足を静かに開いた。
「うん・・・」
少女は目を閉じたまま頷く。すでに何度も軽い絶頂を味わった様で、ぼうっとした表情だ。
俺は片手で自分のモノを誘導しつつ、少女の陰裂に突き刺していった。
「んうっ・・・」
少女の身体が軽く跳ね上がった。が、俺のモノは何の抵抗も無く飲み込まれて行く。
「大丈夫か?」
「うん・・大丈夫だよ」
少女が笑う。
俺はさらに深く押し込んだ。
「はぁう!」
少女は声に成らない悲鳴を上げ、細い手を俺の首に巻きつけ、しがみついた。
「動くぞ」
「あ・・・らめぇ・・・」
「もう止まんねえよ」
俺は腰の動きを早めてゆく。
「ああ・・おへそに・・・裏側からおへそにあたってるのォ!」
少女がしがみついた細腕に力を込めて来る。
「あ・・あんっ・・・ひっ・・・はああ!!」
いつのまにか、少女は両足を俺の腰に巻きつけ、無意識に腰を使い始めていた。
同時に少女の内部が別の生き物の様に締め付けてくる。
あまりの気持ち良さに、おれはもう耐え切れなかった。
「くっ・・・イクぞ!」
「あっ・・はああああっ!!!!!!!!!!!」
俺は少女の中で思いっきり爆発した。後から後から快感が押し寄せ、2度3度と射精する。
少女は放心状態のまま、荒い息だけを吐き出している。
俺は少女に覆い被さり、半開きの唇に舌を潜り込ませた。

99:えれぽん
09/03/29 17:33:24 Jm57Tur4
「なあ・・・」
俺は少女に腕枕して、煙草を吸っていた。
あれから休憩も取らずに、もう一度少女の身体に挑み、さすがにへばっていた。
少女が「なぁに」と言いたげな視線を向ける。
「今さら聞くのもあれだけど・・・何で・・・その・・・」
処女では無かったとは言え、明らかに彼女はあまり経験が無かった。
だから今まで素人一人、後は風俗でしか女性経験の無い俺でもリ-ド出来たのだ。
「つまり・・・俺と寝たのかと・・・」
少女は視線を外して、しばらく天井を眺めていたが、
「・・・君がね」ポツリと言った。
「ん?」彼氏の事だろう。俺は何故かそいつの嫉妬を覚えた。
「浮気したの」
「ああ・・言ってたな」
「でも、浮気じゃ無い、て言うの」
「何だ、そりゃ」
「誘われて・・・つい、つまみ食いしただけで、本気じゃ無いんだ、て」
「それは・・・また、勝手な言い草だな」
「でしょ」少女は笑った。「でも言うのよ。男ならみんなそうだって」
「え?」
「本命の女がいても、食えそうな女がいたら、つまみ食いするのが男の生理だって」
「・・・」
「だから、実験してみたの」
「!?」
「でも、私から声かけるなんて出来なくて・・・」
「・・・・俺が声かけたってわけか・・・」
「ごめんね。でも、なんかスッキリしちゃった」
少女は天井を見つめたまま、くすくすと笑った。
「これで私も浮気したわけだし,エッチもあんまり好きじゃ無かったのに、初めていっちゃったし」
「いや・・俺が言うのもなんだが、そんな男ばっかりじゃ無いぞ?」
「それは、どうやって見分ければいいの?」
「・・・」
俺は答えられなかった。

結局、最後まで名前も聞けず、少女と別れた。
彼氏とよりを戻すのか、別れるのか、それも分からない。
ただ、俺は「少女」を「女」に変えてしまったんだと、なんとなくそう思った。
あれから雪が降る度に、口を開けてる少女が居るんじゃないかと、周りを見渡す癖がついてしまった。


以上です。
かなり強引にまとめてみました。
難しいもんですね・・・
御講評、御意見、お願いしまつ。


100:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:24:13 pam8GQT0
GJ!!
虚しさと切なさを同時に感じられて良かったです

101:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:54:28 RD/IePEu
GJ!
思わずニヤリとするような話で良かった。

102:名無しさん@ピンキー
09/04/05 17:42:59 jGi0SE9W
>>97
GJ
へそ何処にあったっけ?

103:えれぽん
09/04/05 20:21:11 SdFQhF0K
>>100>>101 ありがとうございます。
>>102
すいません1行だけ・・・
「ああ・・おへそに・・・裏側からおへそにあたってるのォ!」
でごまかしてますw
この勢いで>>92の遊園地 鋸 傘
も書いてみようかと思います。


104:えれぽん
09/04/06 00:26:55 RcdyIH7G
投下
 
俺、心配性なんですよ。
よくあるじゃないですか。外出先で「鍵閉めたっけ」みたいな事が気になる人。
俺、自分で言うのもなんだけど、それがかなり極端なんです。
でも、それを逆手にとる事で、短所を長所に変える事が出来たんですよ。
ほら、「備え有れば憂い無し」てゆうでしょ?あれですよ、あれ。
何事にも完璧な準備をする。普通の人間なら見過ごす所も、俺は見落としません。
だから、友人達には「ゴルゴ」てあだ名で呼ばれてます。それ位、用心深いんですよ。

で・・・例の件なんですけどね。
発端は、その、英子さんとですね、遊園地でデ-トて事になりましてね。
その、それまでは何て言うか・・・友達以上、恋人未満だったわけですよ。
だから、「これで決める」て言うか、ええ、メチャ気合入れたわけですよ。
当然、念入りに準備しました。どんなトラブルにも対応出切る様に。
雨天に備えて傘はもちろん、ありとあらゆる場面を想定し、考えられる限りの準備を整えましたよ。
そして、デ-ト当日・・・

105:えれぽん
09/04/06 00:46:55 RcdyIH7G
遊園地は楽しかったですよ。
行く時も裏道とか、完璧に調べたから、渋滞にもかからなかったし。
園内でも、どの施設が人気あるとか、その位置関係まで調べてたから、効率良く回れたし。
英子さんも楽しんでくれて・・・まあ、俺の希望通りの展開で・・・
遊園地からの帰りに、ついに、ホテルに連れ込めたわけです。
あの・・・この先も話すんですか?はあ・・・
実は、俺・・・童貞でして・・・連れ込んだはいいものの、そこで頭、真っ白になったんですよ。
もちろん、友人の話とか、本とか、予習はしてました。
英子さんの方は、俺の前にも何人かと付き合ってたんで、余裕ありましてね。
俺が初めて、て事も打ち明けてましたし、
「初めてが私でうれしい・・・頑張ってリ-ドするからね(はあと)」
てな感じで、
「ね・・・チュ-・・・して・・・」
俺は緊張しつつ・・・え?そこはいいんですか?じゃあ、はしょりますね。
何もかもが上手くいってたんですよ。英子さんから、あの一言を聞くまでは・・・

106:えれぽん
09/04/06 01:17:37 RcdyIH7G
「そろそろ、ゴムつけてね。私がつけてあげた方がいい?」
え・・・ゴム?
し、しまった-!!!俺とした事が、完全に想定外だった!!!
しょせん、童貞ですよね。一番肝心なものを忘れてたんです。
俺、「いや、恥ずかしいから、バスル-ムでつけてくるよ」てごまかして、バッグを持って風呂場に逃げたんですよ。
バカですよねえ・・・ゴムなんて、ホテルには常備されてんのに、そこは初心者ですから、頭が回らなかったんです。
とにかくもう、「何とかしなきゃ、何とかしなきゃ」て。
ゴム忘れた、て言ったら、やっぱり今日は中止だよな。下手すると、これっきり、だ。
なんせ、どんな状況でもク-ル!どんなトラブルも即対応!てのが俺の売りで・・・英子さんもそこを買ってくれてるわけで・・・
そこで、気付いたんですよ。俺は、どんな状況にも対応出切る様、このバッグに色んな物を入れてある。
・・・もしかしたら、ゴムの代用品があるかも!
傘は・・・ダメ。暴漢対策用のスタンガンに、地震対策の非常食、ろうそくにロ-プ、手動ラジオ・・・
工具一式もあるな。ハンマ-に鋸にガムテ-プにドライバ-・・・!そうだ!
俺は閃いたんですよ。これで代用品が自作出切るって。
まず、シャワ-のホ-スを鋸で切断。俺のと同じ長さにして、はめる。
んで、先端をガムテ-プで塞ぐ。後は、部屋の電気を消せば・・・
完璧じゃん!
いや、その時はそう思ったんですよ。相手が痛いだろって?いや、それは思いつきませんでした。
とにかく、俺は作業にかかったんです。そして・・・

107:えれぽん
09/04/06 01:41:48 RcdyIH7G
「刑事さん。どうでした?例の凶悪変質者」
「ん?・・・ああ」
顔見知りの記者が食いついてくる。
つい先ほど連行したばかりなのに、あいかわらず、情報が早い。
どうせ、大体の内容はホテルの従業員から取材済みだろう。しかし・・・
「さっきまで、取り調べてたんでしょ。怖いですよねェ・・・
 被害者が事前に気付いて逃げたから良かったものの、風呂から妙な物音が聞こえるんで様子を見に行ったら、
 右手に鋸、左手にガムテ-プですからねェ・・・
 しかもバッグの中にゃ、スタンガン・ろうそく・ロ-プ・ハンマ-まであったとか。
 一体どれだけ変態なのかと・・・あれ?ちょっと?刑事さん?
 何、爆笑してるんですか?刑事さん?」



108:名無しさん@ピンキー
09/04/07 01:09:14 yqcIzDOt
GJ

それから投下したら三語指定して帰ってね
誰ともわからん人が指定するより、書いて投下した人が指定する方が信用できる

109:えれぽん
09/04/07 01:44:04 zb0GeHYl
>>108 ああ、ごめん
まだ>>94が残ってたもんで・・・

お題 鯖 歌舞伎 ツンデレ

110:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:24:44 oC3BrQxP

温泉
雨宿り

111:名無しさん@ピンキー
09/04/09 18:00:50 kwjzcBCt
三脚
お礼
場所取り

112:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:41:09 QZUYTjL1
いやいやいや……どれで書いたらいいの?

113:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:03:57 mC95eNGC
・SS投下後、一番最初に投下されたお題が効力を持つ
もしくは
・次に投下する人の自由にまかせる
 ただしお題を全部消化する必要はなく、お題を採用されなかった人も文句は言わない

この辺が妥当な線かと

114:名無しさん@ピンキー
09/04/12 21:32:57 4pefrHyU
ほしゅ

115: ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:02:28 QR5NI+mQ
誘導されて来ました。
こういうのは初めてなので勝手がわかりませんが、
先の書き手>>109さんのお題【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】で書いてみました。

注意:二次創作(ラグナロクオンライン)
その辺のファンタジー系ネットゲームです。

116:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(1/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:03:59 QR5NI+mQ
故郷の国から船に乗って数週間。
ジャスは泉水の国アマツの地面を踏んだ。
「ここが……アマツ……」
辺りを見回してみると、確かにルーンミッドガッツ王国では見慣れない
木でできた家々、漆喰や瓦作りの城壁が目につく。
街のあちこちに生えている桜の樹。着物姿の男や女。
落ち着いた色合いの美しい和風の風景に、彼は目を奪われていた。

ぼーっとしていると、後ろからいきなり
怒鳴り声がかけられて、ジャスは身をすくめた。
「ジャス、何してるの !? 早く行くわよ!」
「あ、ああ……すまん、フローラ」
そこに立っていたのは、見事な金髪を短く切りそろえた少女だった。
ところどころ十字架がついた紺のローブの腰に手を当て、
目をつり上げて彼をにらみつけている。
フローラは神の使徒、治癒と補助を得意とするプリーストだった。

対するジャスは燃えるような赤毛の男で、身にまとっているのは
フローラと同じ色の衣装だったが、その出で立ちは明らかに違う。
体のラインがくっきり浮き出た戦闘服のような衣の上に
胸部や手足など、怪我のしやすい部分には幾重にも硬い布が巻かれている。
騎士などと違って動きやすい、闇と夜に生きる者の装いをした彼は
明らかにこの桜の舞い散る風景の中で浮いていた。
彼はアサシン。短剣を手に敵を殺す暗殺者だ。

二人は昔からの知り合いで、何度かの冒険を経てパートナーになった仲だった。
ジャスが前に出て敵を倒し、フローラが支援と回復を担当する。
暗殺者と聖職者。対立する存在の二人だったが
彼らは見た目よりはるかに息の合ったコンビである。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

117:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(2/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:04:33 QR5NI+mQ
虚空を切り裂き、この国ならではの片刃の太刀が襲いかかる。
まともに喰らえばただでは済まないその斬撃を、ジャスは身をひねりかわした。
「―甘いなっ !! 俺に触れられると思ったか !?」
体をひねった勢いを活かし、流れる動作で右手の短剣を敵に叩き込む。
フローラの聖水によって清められたその刃は、苦も無く相手を切り裂いた。

倒れふした黒衣の男の死骸をあさり、手裏剣と呼ばれる武器を手に入れる。
歌舞伎の仮面をつけた忍び、カブキ忍者はそれなりに稼げる敵だった。
「これで50体か……フローラ、そろそろ休憩しないか?
 もうこの部屋の敵は全部片しただろう」
「ふん、すぐ弱音吐いちゃって……いいわ、許したげる」
強がりを言ってはいるが、支援と回復にかかりきりだった
フローラの魔力もそろそろ限界のはずだ。
敵もいなくなったし、少し休憩した方がいい。
二人は武器をしまい、大きく息を吐いて木の床に座り込んだ。

ジャスとフローラが国を離れ、このアマツにまでやってきた理由は
ここに熟練者のみが一攫千金を狙えるダンジョンが存在するからだった。
先ほどのカブキ忍者然り、武者の亡霊こと銃奇兵、酒瓶を持った天狗など
ここには故郷の国ではお目にかかれない魔物が生息し、獲物を待ち受けている。
強敵揃いのダンジョンだったが、二人は何とか敵を倒し続け
既にそこそこの稼ぎを手にしていた。

アマツに行こうと言い出したのは、言うまでもなくフローラだった。
ジャスは暗殺者という職の癖に何事にも消極的で、
相方の少女にいつも引っ張り回されている。
たまに困らされることもあるが、彼はこの強気な少女を憎からず思っていたし
実を言うと彼女の方も、ジャスを誰よりも大事に思っていた。

むっつりと口を引き結んで、壁を背に座る金髪のプリースト。
彼はそんな少女を笑みを浮かべて眺め、すぐ横にひざまずいた。
「……何よ? ジャス」
「んー、ただ待つってのも退屈だからさ……」
ジャスは手を伸ばし、ローブの上からフローラの乳房をわし掴みにした。
「ちょ、ちょっと……こんなところで……」
「いいだろ? どうせ他に誰も来やしないさ」
暗いダンジョンの中、二人っきり。
その事実に彼女は頬を赤らめ、ためらいがちにうなずいた。

118:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(3/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:05:19 QR5NI+mQ
暗殺者の血塗られた手が聖女の乳房を揉みしだく。
「あ、ああ、ジャス……」
「……いつもより感度が良くないか? やっぱり興奮してるんだな」
「そんなこと……ない、わよ……」
両手で口を押さえ、首を振るフローラの双丘をローブの上から丁寧に
マッサージし、立ち上がってきた乳首をジャスは布越しにつねり上げた。
「……こんなに先っぽを硬くして言うセリフじゃないな」
「―ひあぁっ !?」

身をよじり嬌声をあげたフローラの桃色の唇を、彼の口が塞いだ。
「はん……ん……んんっ……!」
舌を入れてやると、おずおずと彼女も舌を伸ばして唾を塗りたくってくる。
いつもは気の強いプリーストも、彼と二人になると
目を伏せておどおどとジャスに奉仕する、ただのか弱い少女でしかなかった。
―ズズッ、ジュルジュルジュルルッ……!
合わさった口から彼女の唾液を吸い上げると、フローラは驚きに目を見開き
青く透き通った瞳いっぱいにジャスの姿を映し出した。

ジャスが口を離すと、彼女はへたり込んで熱っぽい視線を彼に向けてきた。
普段彼をにらみつけるその青い目が、今はこう語っていた。
―もっと、して。
「フローラ……可愛いよ、フローラ……」
愛しげに彼がその名を呼んだことに気を良くしたのか、
金髪の少女の口元がゆるみ、濡れた唇がだらしなく開かれた。

フローラのローブに手を伸ばし、太ももに大きく入ったスリット部分から
彼女の下着に手をかけると、一度だけ少女がビクリと震えた。
恐怖のせいではなく、期待のためだった。
清純な白のショーツの脇を両手でつまみ、ジャスは
抵抗もしないフローラの下着をゆっくりと引きずりおろしていく。

―と、そのとき。
「………… !?」
何の前触れもなくジャスが、フローラが、そして世界が消え去った。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

119:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(4/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:07:08 QR5NI+mQ
『サーバーとの接続がキャンセルされました』
「―うおおおおぉおぉぉっ !?」
机の上のモニタに表示されたメッセージを前に、亮は頭をかかえて叫んだ。
「またっ! またっ! 鯖キャンですかっ !?
 いい加減に仕事して下さいよ癌呆さん!
 糞会社でググったらトップに来る企業だからって客ナメてんじゃねーぞ!」
心の怒りを声に変え、管理会社への悪態をぶちまける。
せっかくいいところだったのに―。
このゲームにおいて回線が切断されるのは決して珍しいことではないが、
それでもタイミングというものがあろう。

「―鯖キャン、しちゃったね……亮くん」
椅子の背もたれに体を預けて絶叫する亮の後ろから、
残念そうな少女の声が聞こえてきた。
長いストレートの黒髪を床に垂らし、ノートパソコンの前で
ゴロゴロとうつ伏せに寝転んでいる。
彼女の名は真耶。亮の幼馴染にして一応付き合っている仲でもある。

彼の前では大人しく控え目な恋人になっている真耶だったが
そんな恥ずかしい姿は人に見せられないと、
普段は勝気で尊大な少女を演じている。
もちろん、このネットゲームの世界でもそのツンデレぶりは健在だった。
ああして他のプレイヤーがいない場所ではディスプレイを見つめ
思いつく限りの語彙を駆使してジャスこと亮を誘惑する。

実のところ、彼女がこのゲームをやっている理由は
半分以上がああした亮との淫らなやり取りにあると言ってよい。
そのために毎月1500円も支払うのは馬鹿馬鹿しい話だったが
他のプレイヤーに強気な少女役を演じるのもその楽しみの一つだった。
「ちぇ、仕方ない……ムカついたからこっちで再開しようぜ」
「うん……いいよ、亮くん」
自分の体に手を伸ばしてきた亮を愛しげに見つめ、真耶は彼に身を預けた。


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