【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】at EROPARO
【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】 - 暇つぶし2ch100:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:24:13 pam8GQT0
GJ!!
虚しさと切なさを同時に感じられて良かったです

101:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:54:28 RD/IePEu
GJ!
思わずニヤリとするような話で良かった。

102:名無しさん@ピンキー
09/04/05 17:42:59 jGi0SE9W
>>97
GJ
へそ何処にあったっけ?

103:えれぽん
09/04/05 20:21:11 SdFQhF0K
>>100>>101 ありがとうございます。
>>102
すいません1行だけ・・・
「ああ・・おへそに・・・裏側からおへそにあたってるのォ!」
でごまかしてますw
この勢いで>>92の遊園地 鋸 傘
も書いてみようかと思います。


104:えれぽん
09/04/06 00:26:55 RcdyIH7G
投下
 
俺、心配性なんですよ。
よくあるじゃないですか。外出先で「鍵閉めたっけ」みたいな事が気になる人。
俺、自分で言うのもなんだけど、それがかなり極端なんです。
でも、それを逆手にとる事で、短所を長所に変える事が出来たんですよ。
ほら、「備え有れば憂い無し」てゆうでしょ?あれですよ、あれ。
何事にも完璧な準備をする。普通の人間なら見過ごす所も、俺は見落としません。
だから、友人達には「ゴルゴ」てあだ名で呼ばれてます。それ位、用心深いんですよ。

で・・・例の件なんですけどね。
発端は、その、英子さんとですね、遊園地でデ-トて事になりましてね。
その、それまでは何て言うか・・・友達以上、恋人未満だったわけですよ。
だから、「これで決める」て言うか、ええ、メチャ気合入れたわけですよ。
当然、念入りに準備しました。どんなトラブルにも対応出切る様に。
雨天に備えて傘はもちろん、ありとあらゆる場面を想定し、考えられる限りの準備を整えましたよ。
そして、デ-ト当日・・・

105:えれぽん
09/04/06 00:46:55 RcdyIH7G
遊園地は楽しかったですよ。
行く時も裏道とか、完璧に調べたから、渋滞にもかからなかったし。
園内でも、どの施設が人気あるとか、その位置関係まで調べてたから、効率良く回れたし。
英子さんも楽しんでくれて・・・まあ、俺の希望通りの展開で・・・
遊園地からの帰りに、ついに、ホテルに連れ込めたわけです。
あの・・・この先も話すんですか?はあ・・・
実は、俺・・・童貞でして・・・連れ込んだはいいものの、そこで頭、真っ白になったんですよ。
もちろん、友人の話とか、本とか、予習はしてました。
英子さんの方は、俺の前にも何人かと付き合ってたんで、余裕ありましてね。
俺が初めて、て事も打ち明けてましたし、
「初めてが私でうれしい・・・頑張ってリ-ドするからね(はあと)」
てな感じで、
「ね・・・チュ-・・・して・・・」
俺は緊張しつつ・・・え?そこはいいんですか?じゃあ、はしょりますね。
何もかもが上手くいってたんですよ。英子さんから、あの一言を聞くまでは・・・

106:えれぽん
09/04/06 01:17:37 RcdyIH7G
「そろそろ、ゴムつけてね。私がつけてあげた方がいい?」
え・・・ゴム?
し、しまった-!!!俺とした事が、完全に想定外だった!!!
しょせん、童貞ですよね。一番肝心なものを忘れてたんです。
俺、「いや、恥ずかしいから、バスル-ムでつけてくるよ」てごまかして、バッグを持って風呂場に逃げたんですよ。
バカですよねえ・・・ゴムなんて、ホテルには常備されてんのに、そこは初心者ですから、頭が回らなかったんです。
とにかくもう、「何とかしなきゃ、何とかしなきゃ」て。
ゴム忘れた、て言ったら、やっぱり今日は中止だよな。下手すると、これっきり、だ。
なんせ、どんな状況でもク-ル!どんなトラブルも即対応!てのが俺の売りで・・・英子さんもそこを買ってくれてるわけで・・・
そこで、気付いたんですよ。俺は、どんな状況にも対応出切る様、このバッグに色んな物を入れてある。
・・・もしかしたら、ゴムの代用品があるかも!
傘は・・・ダメ。暴漢対策用のスタンガンに、地震対策の非常食、ろうそくにロ-プ、手動ラジオ・・・
工具一式もあるな。ハンマ-に鋸にガムテ-プにドライバ-・・・!そうだ!
俺は閃いたんですよ。これで代用品が自作出切るって。
まず、シャワ-のホ-スを鋸で切断。俺のと同じ長さにして、はめる。
んで、先端をガムテ-プで塞ぐ。後は、部屋の電気を消せば・・・
完璧じゃん!
いや、その時はそう思ったんですよ。相手が痛いだろって?いや、それは思いつきませんでした。
とにかく、俺は作業にかかったんです。そして・・・

107:えれぽん
09/04/06 01:41:48 RcdyIH7G
「刑事さん。どうでした?例の凶悪変質者」
「ん?・・・ああ」
顔見知りの記者が食いついてくる。
つい先ほど連行したばかりなのに、あいかわらず、情報が早い。
どうせ、大体の内容はホテルの従業員から取材済みだろう。しかし・・・
「さっきまで、取り調べてたんでしょ。怖いですよねェ・・・
 被害者が事前に気付いて逃げたから良かったものの、風呂から妙な物音が聞こえるんで様子を見に行ったら、
 右手に鋸、左手にガムテ-プですからねェ・・・
 しかもバッグの中にゃ、スタンガン・ろうそく・ロ-プ・ハンマ-まであったとか。
 一体どれだけ変態なのかと・・・あれ?ちょっと?刑事さん?
 何、爆笑してるんですか?刑事さん?」



108:名無しさん@ピンキー
09/04/07 01:09:14 yqcIzDOt
GJ

それから投下したら三語指定して帰ってね
誰ともわからん人が指定するより、書いて投下した人が指定する方が信用できる

109:えれぽん
09/04/07 01:44:04 zb0GeHYl
>>108 ああ、ごめん
まだ>>94が残ってたもんで・・・

お題 鯖 歌舞伎 ツンデレ

110:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:24:44 oC3BrQxP

温泉
雨宿り

111:名無しさん@ピンキー
09/04/09 18:00:50 kwjzcBCt
三脚
お礼
場所取り

112:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:41:09 QZUYTjL1
いやいやいや……どれで書いたらいいの?

113:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:03:57 mC95eNGC
・SS投下後、一番最初に投下されたお題が効力を持つ
もしくは
・次に投下する人の自由にまかせる
 ただしお題を全部消化する必要はなく、お題を採用されなかった人も文句は言わない

この辺が妥当な線かと

114:名無しさん@ピンキー
09/04/12 21:32:57 4pefrHyU
ほしゅ

115: ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:02:28 QR5NI+mQ
誘導されて来ました。
こういうのは初めてなので勝手がわかりませんが、
先の書き手>>109さんのお題【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】で書いてみました。

注意:二次創作(ラグナロクオンライン)
その辺のファンタジー系ネットゲームです。

116:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(1/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:03:59 QR5NI+mQ
故郷の国から船に乗って数週間。
ジャスは泉水の国アマツの地面を踏んだ。
「ここが……アマツ……」
辺りを見回してみると、確かにルーンミッドガッツ王国では見慣れない
木でできた家々、漆喰や瓦作りの城壁が目につく。
街のあちこちに生えている桜の樹。着物姿の男や女。
落ち着いた色合いの美しい和風の風景に、彼は目を奪われていた。

ぼーっとしていると、後ろからいきなり
怒鳴り声がかけられて、ジャスは身をすくめた。
「ジャス、何してるの !? 早く行くわよ!」
「あ、ああ……すまん、フローラ」
そこに立っていたのは、見事な金髪を短く切りそろえた少女だった。
ところどころ十字架がついた紺のローブの腰に手を当て、
目をつり上げて彼をにらみつけている。
フローラは神の使徒、治癒と補助を得意とするプリーストだった。

対するジャスは燃えるような赤毛の男で、身にまとっているのは
フローラと同じ色の衣装だったが、その出で立ちは明らかに違う。
体のラインがくっきり浮き出た戦闘服のような衣の上に
胸部や手足など、怪我のしやすい部分には幾重にも硬い布が巻かれている。
騎士などと違って動きやすい、闇と夜に生きる者の装いをした彼は
明らかにこの桜の舞い散る風景の中で浮いていた。
彼はアサシン。短剣を手に敵を殺す暗殺者だ。

二人は昔からの知り合いで、何度かの冒険を経てパートナーになった仲だった。
ジャスが前に出て敵を倒し、フローラが支援と回復を担当する。
暗殺者と聖職者。対立する存在の二人だったが
彼らは見た目よりはるかに息の合ったコンビである。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

117:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(2/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:04:33 QR5NI+mQ
虚空を切り裂き、この国ならではの片刃の太刀が襲いかかる。
まともに喰らえばただでは済まないその斬撃を、ジャスは身をひねりかわした。
「―甘いなっ !! 俺に触れられると思ったか !?」
体をひねった勢いを活かし、流れる動作で右手の短剣を敵に叩き込む。
フローラの聖水によって清められたその刃は、苦も無く相手を切り裂いた。

倒れふした黒衣の男の死骸をあさり、手裏剣と呼ばれる武器を手に入れる。
歌舞伎の仮面をつけた忍び、カブキ忍者はそれなりに稼げる敵だった。
「これで50体か……フローラ、そろそろ休憩しないか?
 もうこの部屋の敵は全部片しただろう」
「ふん、すぐ弱音吐いちゃって……いいわ、許したげる」
強がりを言ってはいるが、支援と回復にかかりきりだった
フローラの魔力もそろそろ限界のはずだ。
敵もいなくなったし、少し休憩した方がいい。
二人は武器をしまい、大きく息を吐いて木の床に座り込んだ。

ジャスとフローラが国を離れ、このアマツにまでやってきた理由は
ここに熟練者のみが一攫千金を狙えるダンジョンが存在するからだった。
先ほどのカブキ忍者然り、武者の亡霊こと銃奇兵、酒瓶を持った天狗など
ここには故郷の国ではお目にかかれない魔物が生息し、獲物を待ち受けている。
強敵揃いのダンジョンだったが、二人は何とか敵を倒し続け
既にそこそこの稼ぎを手にしていた。

アマツに行こうと言い出したのは、言うまでもなくフローラだった。
ジャスは暗殺者という職の癖に何事にも消極的で、
相方の少女にいつも引っ張り回されている。
たまに困らされることもあるが、彼はこの強気な少女を憎からず思っていたし
実を言うと彼女の方も、ジャスを誰よりも大事に思っていた。

むっつりと口を引き結んで、壁を背に座る金髪のプリースト。
彼はそんな少女を笑みを浮かべて眺め、すぐ横にひざまずいた。
「……何よ? ジャス」
「んー、ただ待つってのも退屈だからさ……」
ジャスは手を伸ばし、ローブの上からフローラの乳房をわし掴みにした。
「ちょ、ちょっと……こんなところで……」
「いいだろ? どうせ他に誰も来やしないさ」
暗いダンジョンの中、二人っきり。
その事実に彼女は頬を赤らめ、ためらいがちにうなずいた。

118:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(3/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:05:19 QR5NI+mQ
暗殺者の血塗られた手が聖女の乳房を揉みしだく。
「あ、ああ、ジャス……」
「……いつもより感度が良くないか? やっぱり興奮してるんだな」
「そんなこと……ない、わよ……」
両手で口を押さえ、首を振るフローラの双丘をローブの上から丁寧に
マッサージし、立ち上がってきた乳首をジャスは布越しにつねり上げた。
「……こんなに先っぽを硬くして言うセリフじゃないな」
「―ひあぁっ !?」

身をよじり嬌声をあげたフローラの桃色の唇を、彼の口が塞いだ。
「はん……ん……んんっ……!」
舌を入れてやると、おずおずと彼女も舌を伸ばして唾を塗りたくってくる。
いつもは気の強いプリーストも、彼と二人になると
目を伏せておどおどとジャスに奉仕する、ただのか弱い少女でしかなかった。
―ズズッ、ジュルジュルジュルルッ……!
合わさった口から彼女の唾液を吸い上げると、フローラは驚きに目を見開き
青く透き通った瞳いっぱいにジャスの姿を映し出した。

ジャスが口を離すと、彼女はへたり込んで熱っぽい視線を彼に向けてきた。
普段彼をにらみつけるその青い目が、今はこう語っていた。
―もっと、して。
「フローラ……可愛いよ、フローラ……」
愛しげに彼がその名を呼んだことに気を良くしたのか、
金髪の少女の口元がゆるみ、濡れた唇がだらしなく開かれた。

フローラのローブに手を伸ばし、太ももに大きく入ったスリット部分から
彼女の下着に手をかけると、一度だけ少女がビクリと震えた。
恐怖のせいではなく、期待のためだった。
清純な白のショーツの脇を両手でつまみ、ジャスは
抵抗もしないフローラの下着をゆっくりと引きずりおろしていく。

―と、そのとき。
「………… !?」
何の前触れもなくジャスが、フローラが、そして世界が消え去った。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

119:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(4/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:07:08 QR5NI+mQ
『サーバーとの接続がキャンセルされました』
「―うおおおおぉおぉぉっ !?」
机の上のモニタに表示されたメッセージを前に、亮は頭をかかえて叫んだ。
「またっ! またっ! 鯖キャンですかっ !?
 いい加減に仕事して下さいよ癌呆さん!
 糞会社でググったらトップに来る企業だからって客ナメてんじゃねーぞ!」
心の怒りを声に変え、管理会社への悪態をぶちまける。
せっかくいいところだったのに―。
このゲームにおいて回線が切断されるのは決して珍しいことではないが、
それでもタイミングというものがあろう。

「―鯖キャン、しちゃったね……亮くん」
椅子の背もたれに体を預けて絶叫する亮の後ろから、
残念そうな少女の声が聞こえてきた。
長いストレートの黒髪を床に垂らし、ノートパソコンの前で
ゴロゴロとうつ伏せに寝転んでいる。
彼女の名は真耶。亮の幼馴染にして一応付き合っている仲でもある。

彼の前では大人しく控え目な恋人になっている真耶だったが
そんな恥ずかしい姿は人に見せられないと、
普段は勝気で尊大な少女を演じている。
もちろん、このネットゲームの世界でもそのツンデレぶりは健在だった。
ああして他のプレイヤーがいない場所ではディスプレイを見つめ
思いつく限りの語彙を駆使してジャスこと亮を誘惑する。

実のところ、彼女がこのゲームをやっている理由は
半分以上がああした亮との淫らなやり取りにあると言ってよい。
そのために毎月1500円も支払うのは馬鹿馬鹿しい話だったが
他のプレイヤーに強気な少女役を演じるのもその楽しみの一つだった。
「ちぇ、仕方ない……ムカついたからこっちで再開しようぜ」
「うん……いいよ、亮くん」
自分の体に手を伸ばしてきた亮を愛しげに見つめ、真耶は彼に身を預けた。

120: ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:11:15 QR5NI+mQ
以上となります。
なかなか難しいですね、勉強になりました。
たまたま直前にツンデレスレに投下してて助かりました。

ではこれにて失礼致します。
次のお題は【ピンク】【遅刻】【トマト】ということで。

121:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:26:26 98qC6mhV
いざ書こうとするとなかなか難しいね

122:へっぽこくん
09/04/21 19:06:14 /cV/hcDx
『遅刻!遅刻!!遅刻!!!』
叫びながら、トースト片手に、玄関から走って出ていく。
もはや、毎日の恒例行事だ。
紺色のセーラー服が似合う少女。
ショートカットの瞳の大きな少女である私の名前は、物野葉積(もののはづみ)。

しかし、今日は何かが違った。
学校までの最後のコーナーを一気に走りぬけようとした瞬間に、自転車にぶつかった…

『…大丈夫ですか?』
何度も言われていたらしいが、まだ、目の前にはピンクのカーテンがかかったままであった。
なんとなく、夢の世界と現世の間をゆらゆらしていたのだが、その声によって、何とか現世に帰ってこれた。
あやうく、死んだバーちゃんの手招きに応じるところだった。

結構長い間、気を失っていたらしい。彼女の自宅にの寝室で寝かされている。
『…失礼だとは思いましたが、生徒手帳を拝見させていただきました。』
つまりは、学校には連絡してくれたということらしい。
『なさけねぇ~なぁ~』と、呟く。元来男勝りの性格なので、ついつい男言葉を使ってしまう。
『大丈夫ですか、頭から血が出てましたけど…』
『え?かすり傷ですよ、大丈夫大丈夫』
『いえいえ、トマトをざっくり割ったみたいな出血でしたが…』
…うげぇ、そんな出血をしたのか、通りでふらふらするわけだ…
『ところで、私、何で裸なんですか?』
『ん?気にしないでいいわよ』と、家主のきれいなおねーさんは、なぜか服を脱ぎはじめた…
『え?え?え?で、何で脱いでるんですか?』
『それも、気にしないでいいわよ』と言いながら、脱ぎ終わったおねーさんが近づいてくる。
…なになになに?何が起こってるの??
私の中ではうずめく『?』。ひたすら、ぐるぐる『?』が回る。
『!!!!!』その時に、びっくりした私。
なんと、きれいなおねーさんには、チンチンが生えてる!!
『あなた、可愛かったから、前から狙っていたのよね。』
『なななななな…』もはや言葉にならない私。
『でも、ちょっとぶつかるだけだったのに、いきなりトマトみたいに頭割れちゃうし…』
…それって、犯罪なんじゃ…
『でも、部屋に連れ込む時に、みんなが手伝ってくれて助かったわ』
…傷害罪・監禁目的誘拐罪・暴行罪…
思いつく範囲で、頭の中で罪状を並べてみる…
『ん?不安そうな顔をしてるけど?え、犯罪?』
そうそう、犯罪者だよ、あなた…
『大丈夫、これは合意のもとで行われるんだから…』
…絶対合意なんてしないってば…

そして、彼女(彼?)の攻めがはじまった。
正確に15分30秒後に、ピンクに染まった身体で、私は合意を認め、彼女(彼)の身体を求めていたのであった…


う~む、無理やりでしたね
お題
『幼女』『夢精』『老化』です。
お願いします。



123:名無しさん@ピンキー
09/04/29 23:39:41 fHp7BJIO
保守

124:名無しさん@ピンキー
09/05/14 19:57:27 rv9cBF84
保守

125:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:04:19 LPMzB1vK
hosyu

126:名無しさん@ピンキー
09/05/25 13:49:06 py2ktANW

落ち
意味

127:えれぽん
09/05/28 23:04:05 YffFTwOQ
お題
『幼女』『夢精』『老化』

「御目覚めなさい。ダイ・・・」

「ん・・・」
朝だ。
誰かに起こされた気がしたが、そんなはずも無い。俺は一人暮らしなのだから。
「ん?・・・あ、あ・・・」
まだ頭は醒め切ってないが、すぐに違和感に気付いた
夢精だ。何年ぶりだろう。そう言えば良い夢を見た覚えがある。
・・・しかし、もうすぐ四十になろうというのに夢精とは。
俺の性欲だけは「老化」と言う言葉とは無縁の様だ。
ため息をつきながら、のそのそと体を捻り、ティッシュペ-パ-に手を伸ばす。
「?!」
枕元に見たことの無い女がにっこりと微笑んでいた。
「おはようございます。大賢者様」
見たことも無い良い女だ。明らかに日本人じゃないが、じゃあ何人だろう?髪の色からして透き通った薄緑・・・
「私が何者か、それは大した事ではありません。私はあなたの覚醒を告げる使者のようなもの・・・」
女は俺の心を読んだかのように答え、微笑んだ。
「か、かくせい?」
「はい。あなた様は大賢者として覚醒されました」
「え~と・・・心当たりが無いんですが」
俺は普通の、というよりやや下流のリ-マンでしかない。
「あなたもお耳にされた事があるはずです。30歳まで童貞を貫けば、魔法使いになれると」
「・・・ああ、ありましたね」
「さらに、魔法使いになってから100回目の夢精で大賢者になれるのです!!」


128:えれぽん
09/05/28 23:43:37 YffFTwOQ
俺はまだ夢を見てるんだろうか?
いや、俺の五感は確実に現実として認識している。
「えっと・・・あなたの話だと、俺は今まで魔法使いだったんですか?」
「その通りです、大賢者様」
「でも、魔法なんて、俺、使えませんよ?」
「MPの上限が0ですもの」
「MP?・・・それはどうやって貯めるんですか?」
「・・・女性と経験を積まれれば、EXPが上がり、それに応じてMPの上限が上がります」
「じゃあ、大賢者っつっても・・・」
「はい。EXPが0ですから、MPも上限0です」
意味ねえじゃん。確かに俺は童貞歴=現在までの人生だが。ちょっとムッときた。
「しかし、このままですと、あなたは神の領域まで到達しかねません。なんとか大賢者でストップして頂かないと」
「そんな事言われてもな・・・出来るんならとっくにやってるし、俺、もう40だよ?」
あんたがやらせろ、と言おうとして踏み止まった。こいつの下半身が透けてる。少なくとも人間じゃ無い。
「ですから、私が参りました」女は自分の指から指輪を外し、俺に差し出す。
「それは祈りの指輪と申しまして、一度だけ、どんな魔法も使えます。それで、あなたが望まれる形の初体験を遂げて下さい。
後は経験に応じてMPの上限が上がりますし、その範囲内で魔法は使い放題。一晩眠ればMPは回復します。
魔法で経験を積んで、さらにMPの上限を上げて・・・どんな人生も大賢者様次第ですわ」
俺は指輪を受け取り、夢の様な話に興奮したが、ふと疑問を感じた。
「魔法って・・・どんな魔法が使えんの?」
すると女は一冊の本を差し出した。
「ここに全ての魔法の名称と効能、消費MPが書いてあります。今回は祈りの指輪がありますから、消費MPは無関係ですが・・・
ただし、一回しか使えませんから、その一回で目的を遂げて下さい」
「えっと・・・その、要するにあれなんだけど・・・あの、相手によってEXPも違うの?」
「もちろんです。あなたにとって思い入れのある相手やシチュエ-ションであるほど高くなります」
女は私の目を覗き込み、また心を読み取ったかの様に言った。
「あなたが今お考えの相手と成功したならば、その一回でレベル10はうpしますわ」
それが最後の言葉だった。女は消え、俺の手に指輪とガイドブックが残った。
「そうか・・・レベル10うpか・・・」
やるしかない。俺の永年の夢・・・そしてついに実現しなかった夢・・・
「幼女とやりまくるぞ-!!!」


129:えれぽん
09/05/29 00:35:16 OqttplN5
小学生達がゾロゾロと歩いている。下校時間だ。
俺は木陰に止めた車の中から、一見居眠りしてるふりをしてタ-ゲットをチェックする。
元々、営業中に見つけた休憩場所だが、丁度通学路になっているようで、大体この時間には下校する小学生を観察出来るのだ。今日は有休を取り、万全の体制で張り込んだ。
タ-ゲットはもう決まってる。名前も知らない少女だが(最近の小学生は名札が無い)、一目見た時から恋に落ちてしまった。
俺の20年以上の炉歴の中でも、最高のストライクと言える少女だ。
思えばこの性癖の為、まともな人生を棒に振ってきた。度胸も無く、また人並みに羞恥心や良心の呵責なんてものもあったから、常に観察だけ。
本物に手を出した事は一度も無い。だが、今日からの俺は違う!なにせ、魔法が使えるのだ!
問題は・・・
「メラ、ヒャド・・・は役に立たんな。マホト-ンもギラも・・・」
ガイドブックに載ってる魔法にろくなものが無いのだ。
「幼女とやれる魔法・・・メダパニで混乱させるか?ルカニで防御力を・・・いや、ラリホ-で眠らせて・・・」
どれも普通に犯罪だ。いや、犯罪なのは百も承知だが、捕まっては意味が無い。
「やはり、モシャスだな・・・」
少女が母親(らしき人)と買い物しているのを見かけた時、携帯で密かに撮影した事がある。この映像を元にモシャスで変身。少女を車に乗せるのだ。
これなら少女をすんなり拉致できるし、目撃者が多数いても問題無い。むしろありがたい。
後は力づくで・・・でも、泣かれたらどうしよう?そこから先は考えない事にする。
「あ・・・」
少女だ。同い年位の少女とおしゃべりしながら歩いてくる。すぐ後ろに4人連れの男子児童がふざけ合いながら続く。
「よし、そろそろ・・・ん?」
子供達の悲鳴が聞こえた。

130:えれぽん
09/05/29 01:03:01 OqttplN5
あ、と思う間も無かった。
前方のカ-ブから現われたダンプが、大きく外にふくらんで、歩道に突っ込んで来たのだ。
俺の目の前で、子供達が人形の様に弾き飛ばされ、タイヤの下に巻き込まれてゆく。
目の前で何が起こったか理解できたのは、ダンプがガ-ドレ-ルを引き千切りながら、ようやく停車した後だった。
反射的に車を降りる。周囲の家からも人が飛び出してきた。
「・・・・」
さっきまで元気に歩いてた子供達が、道路のあちこちに散らばって、ピクリとも動かない。
ダンプの下から、あの少女の足がのぞいている。
俺は慌てて走りよったが、上半身は完全に踏み潰されていた。
周囲ではここの近所のおばさん達が悲鳴を上げ、子供達の体をゆすりながら泣き叫んでいたが、俺の耳には別世界の声に聞こえた。
俺は、呆然としながら立ち尽くしていたが、ふとある事に気付き、車にかけ戻った。
「確か・・・復活の呪文が・・・」
ガイドブックをめくる。あった。だが・・・
「魔法は一回しか使えないんだよな・・・」
俺は、もう一度、悲惨な事故現場を振り向く。
「・・・どうせ、嫌がる女の子を無理矢理、なんて俺には出来ないし」
ああいうのは「妄想」だから楽しいのだ。俺はガイドを読んだ。
「ザオラルは成功するとは限らない・・・ザオリクは一人だけ・・・ザオリ-マは俺には使えない・・・」
俺はようやく希望の呪文を見つけた。
「・・・・・」
俺は指輪を握り、目を閉じた。
まあ、いいか。これはこれで悪くない結末だ。
「メガザル!!」

131:えれぽん
09/05/29 01:09:52 OqttplN5
すいません。
予想外に長くなりました。
最初はやりまくる話にしようかと思ったんですが、
途中で軌道修正したもので・・・
つ-か、エロ話で「幼女」ていうお題はちょっとw
次回のお題は
「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
です。

132:名無しさん@ピンキー
09/05/30 14:52:13 Q2v412bR
おおおおい! 終わりかよ! メガザルかあー、予想外だったー…
エロくはないがGJでした。

133:「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
09/06/07 11:55:19 aN7DFaRe
「繊維が乾燥するメカニズムを、ミズキは知ってるか?」
 唐突に問われても、私は咄嗟に答えを用意できなかった。アキラは戸惑う私の姿に小さく笑い、得意げに語る。
「第一に水の蒸発、第二に毛管現象による水の移動と保持。そして最後に、繊維と水との水素結合を切断する過程だ」
 プライベートな二人きりの空間でも、頭から研究の事が離れないらしい。アキラらしいと言えばアキラらしいけれど、
ロマンの欠片もあったものじゃない。
 だいたいアキラの話した内容は、聞かされるまでもなく知っている。なぜならアキラとは同じ研究室だから。
不意を突かれて答えに戸惑った私に、アキラは呆れ加減な眼差しを向ける。

 材質は絹か木綿か、シーツか雑巾か。乾かす布は水浸しか半乾きか。その時の気温や湿度は幾らなのか。
さらに細かな要因を挙げれば、気圧まで絡んでくる。
 そんな難しい実験をともなう卒研テーマを与えられても、嫌な顔ひとつせず真面目に取り組んでいる。
 アキラの粘り強さには、ほとほと感心するばかりだ。同じ事をやれと言われても、根性のない私には到底無理だろう。
 蒸気圧曲線も毛管現象も水素結合も、調べ尽くされた古典的なネタだ。組み合わせて数式化すれば簡単なのに、
なぜうちの研究室ではプリミティブな実験を繰り返すのだろうか。
「ミズキは理論家だな。頭の中にあるのは数式ばっかりだ」
 苦笑するアキラの物言いは、若干皮肉めいて聞こえた。
「大学教授でも目指すつもりなら、これだけは伝えておこう。数式とは、その気になれば如何なる現象でも表現できてしまう。
そして数式は、数式自身が正しい事を証明できない」
 だから実際の現象を、実験で確認する必要がある、とこの後には続く。説得力がありそうな言葉だが、実は教授の受け売りだ。
それもつい先日の報告会で、私が教授から受けた戒めの言葉だった。あの時受けた重圧感が、私の胸中に蘇る。
 アキラは明らかに機嫌を損ねている。確信を持ってアキラにそう訊くと、アキラは頷いて溜息を一つ。
「研究が進めば、この湿気もあっという間に吹き飛ばす乾燥機ができるのだろうに」
 言ってアキラが仰向けのまま片膝を立てる。ぐちゅり、と濡れたスポンジのような水音が形の良い尻の下で響く。
ほっそりとした両脚の付け根辺りに、いまだに乾き切らぬ体液を纏って息衝いているアキラ。
 その下で、座布団くらいの面積を持った染みが出来ていた。

「どうするんだミズキ。久し振りに外でお泊りするのに、びしょ濡れになったベッドで一晩過ごせというのか?」
 ずぶ濡れになったシーツを指差して、アキラは怒ったような口調で私に尋ねる。
 けれど私の視線はその染みよりも、むしろアキラの滑らかな股間に向けられていた。
 当然だろう。
 小顔の童顔に、中学生のような肢体のアキラ。とても成人女性のそれとは思えない、恥毛すら満足に生え揃わない場所が、
プラスティックの太い棒を捻じ込まれて激しく潮を吹き出したのだ。
 身体の中で唸る機械を引き抜いてくれ、と必死で乞いながら、気も狂わんばかりに足を泳がせた美少女。
 いかに理性的な人間であろうとも、小柄な優等生がはしたなく乱れる様には、嗜虐心を煽られようものだ。
 今さら弁解の言葉も思い浮かばなかった。だからと言って無策でいるのもアキラに悪い。
「バスタオルでも敷いておこうか? 少しは水気を吸い取ってくれるだろうから」
 情けない、とアキラは力なく吐き捨てた。
「実に凡百な発想だな。乾燥プロセスを研究する学生の発言とは思えない」
 容赦の無いアキラの言葉に、私も項垂れるしかない。私の反応を確かめるためか、アキラもしばらく沈黙する。
 やがて静まり返ったホテルの一室に、アキラの透明な声が響く。
「こんな事になるのなら、アキラに道具なんか使わないで欲しかった。お腹の中で核実験を強行されたかと思ったぞ」
「つい歯止めが利かなくなってしまったんだ。本当に済まない」
「どうだか。口では謝っても、アキラのここに興味深々のようだしな」
 視線に気付かれていたのか、と身構える。アキラが肘をついて半身を起こし、理知的な瞳に淫魔のごとき笑みを浮かべた。

134:「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
09/06/07 11:56:07 aN7DFaRe
 彼女の指が、抜けるように白くて弾力のある肌を這う。小さな臍から下腹部へ、そして私を受け入れた部分へと滑走する。
「ミズキのロリコン。このケダモノ」
 おどけた口調でアキラは微笑むと、指でゆっくりと左右に開いてゆく。
 これ見よがしに行為の残滓を示したアキラ。その亀裂が何度潮を噴き出し、何度私を飲み込んで果てたのかすら思い出せない。
生温かい湿った空気にアキラの匂いが混じってくる。色素の薄い女の入り口は、彼女の体格相応に狭い。
蜜に引き寄せられ、美味しそうなアキラの部分に顔を近づけてゆく私に大して、優越感を感じたのだろうか。
 小さな唇を妖しげに蠢かせ、瞳に勝気な色を浮かべてアキラは囁く。
「ミズキのせいで、踏み越えてはならない何かに目覚めてしまいそうだ」

 言った途端アキラはクシュン、と首を激しく揺らし、あっという間に淫魔から素の彼女へと逆戻りしてしまった。
 慌てて取り繕っても時既に遅し。子供っぽいクシャミをする姿を、ばっちりと見てしまったから。
 自分自身の身体を両手で抱き締めて、ばつの悪そうに私を見上げる。
「寒い」
 頬を膨らませ、アキラは恨めし気に私を睨む。確かに全裸では寒かろう。インフルエンザにでも罹ったら大事だ。
アキラの背に手を回し、やけに冷たい彼女の両肩を掌に包み込む。アキラも最初は嫌がる素振りを見せたものの、
程よく肌が暖まってくるにつれ、形ばかりの抵抗を徐々に止めてゆく。
「ミズキ」
 くいくい、と湿った下腹部を私に押し付けてきた。どうやらアキラも、先程の強烈な体験が燻っているらしい。
「固くなっているんだから、早くすればいい。アキラはミズキを受け入れてきたし、これからもそうするつもりだ」
 だが今は誘いに乗ってやるつもりはない。声に苛立ちを交えて催促するアキラの頬を、優しく撫でてやる。
「慌てるな。アキラが私を名前で呼んでくれたら、応えてやるから」
 なっ、とアキラが言葉を喉に詰まらせた。
 みるみる内に茹蛸のような真っ赤な顔になって、彼女はぷいとそっぽを向いてしまう。実に滑稽だ。
 毛も生え揃わぬ恥部を見せ付けるのは平気な癖に、私を名前で呼ぶのは恥ずかしいのか。だが。
「付き合い始めた時から、名前を呼んでもらった記憶がない。もし私が君を苗字で呼んだらどう思う?」
 ぴくり、とアキラの髪が揺れた。顔を見られまいとするかのように、首を頑なに横向きにしたまま彼女が答える。
「……二人の心が離れてしまったような気持ちになる」
「だろう? 私はいつもそんな気分だよ。君を何度も抱いたけど、私はまだ君を手に入れていないんだ」
 何かを考え込むように固まったアキラの肌に、唇でそっと触れる。反応はなくとも、根気よくキスを繰り返してやる。
やがて彼女は唐突に私と向かい合った。アキラの目が潤んでいたのは、お互いの鼻をぶつけてしまった為だろう。
「一郎……して?」
 頬を桜色に染めながらも、決意を込めた勝気な視線を私に送る。こんなアキラが、ずっと前から欲しかった。
 お互いの唇を丹念に味わってから、にゅるりと音を立てて恋人の胎内へと身を沈めた。

 ―アキラさんを私に下さい。
 遅かれ早かれ、串田家にこんなお伺いを立てる日も訪れるだろう。

135:名無しさん@ピンキー
09/06/07 11:57:25 aN7DFaRe
すぐバレる性別ミスリードに挑戦したら、キャラがありえない性格になっちまった
せめて名前でご勘弁をば

次のお題
『タコ殴り』『イカメシ』『カニバサミ』

136:名無しさん@ピンキー
09/06/08 20:13:01 hnFJGoID
兄貴は分かるが串田アキラって誰?

137:名無しさん@ピンキー
09/06/08 20:40:50 MDY6+ANc
>>136
ヒント 富士サファリパーク

138:名無しさん@ピンキー
09/06/09 12:29:42 wzBx5h+j
>>136
つ【戦闘メカ ザブングル】【キン肉マン Go Fight!】【太陽戦隊サンバルカン】【宇宙刑事シリーズ】

139:名無しさん@ピンキー
09/06/09 21:56:17 iKTLPEFx
サファリとキン肉マンから導き出した答え
歌手?

140:えれぽん
09/06/11 21:42:19 zD8jFD64
『タコ殴り』『イカメシ』『カニバサミ』

俺は佐奈子の様子を窺いながら、ジワジワと間合いを詰めた。
一瞬の油断も出来ない。
柳生佐奈子。女の身でありながら、古武道柳生流歴代最強の当主。
15歳で継承者と成って以来、5年間無敗の格闘家だ。
俺はと言えば、高校時代に彼女に一目惚れ。
「私より強い男の人で無いと・・・」
生まれて初めての告白が、思わぬ理由で玉砕となって以来武門の扉を叩いている。
強くなる為じゃない。佐奈子に振り向いてもらう為だ。
彼女と戦う為には、何らかのタイトルが無ければ相手にしてもらえない。
俺は「宮本流柔術県大会優勝」のタイトルによって、ついにその資格を手に入れた。
(ちなみに県大会出場者は5人しかおらず、全国大会では一回戦負け)
正直、格闘家としての実力はお話にならない。だが、要は彼女にだけ勝てればいいのだ。
そして俺は佐奈子のあらゆる戦闘パタ-ンを調べ尽くし、その攻略法を練っていた。
「!!」
一瞬、佐奈子が視界から消える。
目にも止まらぬ速さで佐奈子がスライディングしてくる。必殺のカニバサミだ。
しかし、俺はこの攻撃を読んでいた。




141:えれぽん
09/06/11 21:42:48 zD8jFD64
佐奈子の長くしなやかな両足が、俺の足の絡み付いてくる。
このまま横倒しにして、マウントポジションをとるのが、彼女の必勝パタ-ンだ。
体格が違い過ぎれば不可能だが、俺程度が相手なら失敗は無い。
俺はあえて抵抗せず、倒れた。素早く体を反転させ、仰向けになる。しかし、佐奈子は素早くマウントポジションをとった。
この状態から、相手の顔目掛けての「タコ殴り」。それが佐奈子の決めワザだ。
普段は無表情な佐奈子がうっすらと微笑む。顔立ちが整ってるだけに、妙な迫力を感じた。
だが、俺の方こそ、この機会を待っていたのだ。この日の為に猛特訓した俺の秘技「イカメシ」の出番だ。
ガッチリと押さえ込まれ、上半身は起き上がれない。両手の動きも制限され、パンチを出しても彼女の顔に届かない。だが・・・
「みゃあっ」
佐奈子が悲鳴にならない声をあげた。そして、その端正で無表情な顔が、珍しく憤怒の表情を浮かべる。
無理もあるまい。俺は胸の上にのしかかっている佐奈子の腰に手を回し、彼女の形のいいお尻を撫で回したのだ。
マウントポジションは確かにやっかいな技だ。しかし、相手が惚れた女であれば、ある意味これ以上のサ-ビスは無い。
胸の上で彼女のくびれた腰が艶かしくうねり、全体重をかけて押し付けられる。
視線を上げれば、サラシを巻いてなお盛り上がるおっぱいの膨らみが揺れている。
そして、佐奈子が動く度、その甘い汗が俺の顔に降りかかってくるのだ。
とは言え、いつまでもうっとりしてはいられない。佐奈子が鉄拳の雨を降り注いでくる。
グシャッ!バキッ!
さすがに効く。まるでハンマ-だ。しかし、冷静さを欠いている為、致命打にはならない。
俺は左手で佐奈子の袴の紐を解いた。こういう時、和服は便利だ。
そして緩んだ隙間から右手を滑り込ませる。
「あ、ダメッ」
佐奈子の攻撃が止まる。なんと、彼女は下着を着けていなかった。
「着物を着る時は下着を着けないのが正式とは聞いてたが・・・さすが伝統派」
これはうれしい誤算だった。俺の右手は生のお尻の割れ目に指を這わせてゆく。
「くうっ」
佐奈子が腰を浮かせようとしたが、俺は左手で押さえ込む。
「逃がさねえよ。こっからが俺の秘技イカメシだ!!」
「イ・・イカメシ!?」
佐奈子の顔が、初めて恐怖に引きつった。
イカメシとは、イカの中にご飯を詰める北海道名物のお弁当だ。戦時中、お米が足りないのを補うべく考案されたという。
しかし、その元ネタは江戸前寿司の技法「印籠詰め」なのだ。そう、印籠と言えば・・・
「肛門だ!!!!」俺の中指が佐奈子の菊門を探り当て、ゆっくりと沈んでゆく。
「ら、らめええ!」
佐奈子が上半身のバランスを崩し、俺の上に覆い被さる。サラシを巻いた胸が俺の顔を圧迫する。
俺は仰向けのまま佐奈子を左手で抱きとめ、同時に両足を彼女の足に絡めた。
そして、俺の黄金の右手が本格的にイカメシの体勢に入る。
彼女も耳にした事はあったのだろうが、実際に見た事も受けた事も無かろう幻の技だ。
「ふふふ、これからお前の中にいろはを書いてやるよ」
「やあ、ぬ、抜いて・・・」
俺は耳を貸さず、アヌスの中の中指で、い・ろ・はの文字をなぞる。
「はっはわわわわ」
佐奈子の体から力が抜けていく。それどころか、俺にしがみついて来た。
「そら、いろはの次は2本差しだ!」
俺はさらに人差し指も突っ込む。佐奈子の体がビクンと跳ね上がった。
「おらおらおらおらおらおらおらおら」
「や、はうっ、あ、ああああ」
佐奈子は最早放心状態となり、されるがまま声にならない悲鳴を上げるだけだ。
その声もだんだんと甘い響きに変わってくる。
「これでフィニッシュだ。いくぞ16連射!!」
超高速の2本指ピストンの前に、ついに佐奈子は絶頂目掛けて上り詰めてゆく。
「あ、いく、いっちゃうよおっ!あ、らめ、いく・・・ひいっ」
可愛らしい悲鳴とともに、佐奈子はしなやかな肢体を痙攣させながら、絶頂を迎えた。
「・・・・俺の勝だな。今日から、佐奈子は俺の女だ」
佐奈子は快楽の余韻に浸りながら、こくっとうなずき返してきた。

142:えれぽん
09/06/11 21:45:08 zD8jFD64
やべぇ・・・・
オチが無いというか、ただのレイプものになっちゃった。

お題
「筋肉」「太陽」「刑事」です。

143:名無しさん@ピンキー
09/06/12 03:27:26 c8yu/F60
名字が柳生の俺が次を書く!

144:名無しさん@ピンキー
09/06/12 04:02:27 c8yu/F60
「筋肉っていいな」
女は男の、大胸筋の境を撫でた。
「私、大胸筋の谷間でパイズリしてもらうのが夢なんだ」
女はうっとりとしている。
「まずチンコ生やさなきゃ無理だろう」
男─太陽神刑事(アポロンでか)は今にもはち切れそうなフレア渦巻く肉棒を女に擦り付けた。
「お前が大胸筋でパイズリしてもらいたいのは分かったから、先ずは俺のをパイズリしてくれよ」
「仕方ないなぁ」
女は太陽神刑事のモノを挟……めなかった。
「……ペチャパイめ」
「う・る・さ・い」
女は太陽神刑事のタマタマをギュッとした。
「ヒギィぃ!」
太陽神刑事はのけ反って反応した。
太陽神刑事のドMは筋金入りだ。
「マジでドMだよね。気持ち悪い」
言いながら、女は舌先で太陽神刑事の先端をチロチロと刺激した。
タマタマにも絶妙な圧迫を加え続ける。
「お、おお……おふぅ!!」
途端に太陽神刑事はプロミネンスを迸らせた。
白熱したプロミネンスが女の舌を樋にして、女の口に流れ込む。
女は頬を紅潮させながら、目を閉じ、しばしその味を楽しんだ。
「ん」
女は目を開け、太陽神刑事にキスを迫った。
「な、何をする!俺に飲めと言うのか?!俺に、俺の!オタマジャクシさんを!んぶ」
女は太陽神刑事に口付けをした。
太陽神刑事の口に、えもいわれぬ不快な匂いが広がる。
痰に塩素の匂いを付けたような、マーボ豆腐の溶け残った片栗粉のような、
ドロッとした液体とも異物とも言いがたい何かが口に侵入する。
同時に女の舌が太陽神刑事の口内を掻き回し、その不快なプロミネンスをそこら中に塗りたくった。
太陽神刑事は興奮した。
なぜならば、ドMだから。
唇が離れ、二人の唾液と太陽神刑事のプロミネンスが混じって糸を引いた。
「自分の飲んだ感想は?」
「まずい。が、興奮した」
もう既に、太陽神刑事の股間は2回目のビッグバンの準備万端だった。
「君を孕ませたい」
太陽神刑事は率直に述べた。
「あなたで孕みたい」
女は太陽神刑事の真似をして言った。
二人が出来ちゃった結婚で結ばれたのは言うまでも無い。

終わり

145:名無しさん@ピンキー
09/06/12 04:03:44 c8yu/F60
お題
「月」「骨」「犯人」

146:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:39:56 Kwy1Nc+J
『月』『骨『犯人』

「ツモ。八千オールでラストです」
 長い黒髪をタバコの副流煙に棚引かせ、セーラー服姿の娘が薄暗く埃っぽい室内に無機質な声を響かせる。
 発声とともに倒された十三枚の骨牌へと、三人が視線を注いだ。セーラー服娘の和了手は、リーチ緑發チャンタ三暗刻。
 上家の男が羅紗張りの卓に点棒をバラまいて天を仰ぎ、対面の男が忌々しげに煙草の火を手元の灰皿へと押し付ける。
下家に座っていた男だけは、女子高生が手元に引き寄せた和了牌を冷静な眼差しで見つめる。
「一筒攫月、中国なら数満貫だね。実に古風な和了だ」
 若々しい声でそう呟き、殺伐とした雰囲気の中でただ一人だけ微笑んだ。
 少年。青年のような少年。
 下家の男から女子高生が受けた印象はそれだった。世間知らずな人生を彷彿とさせる、傲慢な笑みを口元に浮かべた少年。
コンクリートを打ちっぱなしにした四角い地下室にあって、それはえらく場違いな雰囲気を醸し出している。
 けれども今の少女にとって、青年のような少年の氏素性などに興味はない。彼女が知りたいのは―
「父を殺した犯人を教えてくれる? 勝負に勝ったら教えてくれる約束だったはずですけど」
 あくまでも無機質な声でそう尋ねる少女。青年のような少年は、彼女の顔をまっすぐに見つめる。
 大きくて円らな瞳には、意志の強そうな光。父の仇を討つために、たった一人で鉄火場に乗り込む度胸は、
少なくともただの女子高生ではない。
 だが度胸はあっても所詮は女子高生。青年のような少年が浴びせる冷笑には、そんな嘲りが含まれているようにも見えた。
「勝負に勝ったら、だって? 僕たちがそんな約束を守る理由がどこにあるんだい?」
 下家に座る青年のような少年はそう言い放つと、上家と対面の男たちに目だけで合図をする。
 男たちは我に返ると、一つ頷いて青年のような少年に頷き返す。四角い卓を飛び越えて少女に襲い掛かる。
 床に撒き散らされた何枚もの骨牌が、コンクリートと衝突してガラガラと音を立てた。

「何をするの?」
 両手と両足を二人の男に押さえ込まれ、セーラー服の少女は驚愕に目を見開いた。
「勿論、ナニをするに決まっている」
 淡々とした口調で語る、青年のような少年。彼の意を無言の内に汲み取った男たちが、紺色のスカートの中へと手を伸ばす。
太股から尻にかけて肌の上を撫で回す、二本の無骨な手。
 背筋をかけのぼる不快感に、
「いやっ!いやあああっ!」
 腰を浮かせて不愉快な手から逃れようとするも、それすら男たちにとって予想内の動きだった。
 たちまちの内に下着を抜き取られた少女の口に、たった今まで秘所を隠していた純白のそれが丸められて突っ込まれる。
 スカートの裾を腰の上まで捲り上げられ、大きく足を開かされた少女。
 女として成熟した茂みの下は、彼女の男性遍歴の乏しさを裏付けるような瑞々しいサーモンピンク。
「んー!む、んんーっ!」
 表情一つ変えず、青年のような少年は彼女の花弁に指を伸ばす。
 ごく小さな突起を指の腹で転がされるたびに、うめきいて腰を突き出す少女。
 怒りの形相で青年を睨みつけて抗議するも、目尻に浮かぶ涙を拭う事もできない。
 ぬるり、と初めて迎え入れてしまった青年のような少年の中指を、誰に教わった訳でもないのに締め付けてしまう。
 複数の男に、ゆっくりとした指の動きに合わせて息を漏らす姿を晒してしまう。
 涙はとめどなく溢れてくるのに、声を上げて泣く事もできない。抵抗する気力も、徐々に掻き消されてしまう。
少女にとっては正に悪夢だった。
 やがて―
 涙で滲んだ少女の視界の中で、充分に潤んだその場所に、青年のような少年が青い矩形の紙を宛がうのが見えた。
確かこれは、中学時代に理科の実験で見た―
 ―リトマス試験紙?
 彼女が気付いた時には既に手遅れだった。
 湿った部分が赤色に変色した紙を少女に見せつけ、青年のような少年はほくそ笑む。

「ふふふ、君の粘液は酸性だね」

147:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:40:33 Kwy1Nc+J
「パン」「地動説」「幻魔大将軍」

148:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:49:13 Kwy1Nc+J
あ、間違えた
×一筒攫月
○一筒撈月

149:名無しさん@ピンキー
09/06/20 20:29:01 pkn942qJ
このスレ凄いな

150:名無しさん@ピンキー
09/07/03 18:53:06 nH08oEeS
保守

151:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:07:00 xL9AkKY/
「パン」「地動説」「幻魔大将軍」


俺も彼女もオタクだ
いつもコスプレしながら激しいセックスをする

明日は久々のデート
俺が法要でしばらく里帰りしていたからだ
久し振りだから燃える!
ラブホに直行してパンパンとバックから激しく突いてやろう

妄想しながらニヤケていたが大事なことを思い出す
あ、いけね!彼女に新しいコスチュームをプレゼントする約束忘れてた
言い訳のメールを打つ
「悪ィ、こないだまで俺実家に」


やだ、楽しみにしてたのに、何このメール!
趣味が合うのはいいんだけど、アイツいつも適当なんだから
(いい加減!まだ衣装群馬にあるの?)
アタシは思ったコトをそのまま抗議のメールに打つ
「いいか幻魔大将軍魔剣にあるの?」
あらやだ何この誤変換
予測変換ってやあね

時は2009年
ガリレオが地動説をめぐりドミニコ会修道士ロリーニと論争となってから実に394年後の微笑ましいひとコマであった

152:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:09:54 xL9AkKY/
しくった

「悪ィ、こないだまで俺実家に」

「悪ィ、こないだまで俺実家にいたろ。せっかくお前に買ったコスチューム向こうに忘れてきちゃった(^^;」

153:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:30:40 xL9AkKY/
お題 「地下街」「ミシシッピアカミミガメ」「労働基準法」

154:名無しさん@ピンキー
09/07/05 14:43:35 2LxHX0pq
「地下街」「ミシシッピアカミミガメ」「労働基準法」

 彼はその光景をじっと見つめていた。
「んっ! ちょ、こ、こんなと、ふぁっ!」
 ミニスカートをまくり上げた人間の女と亀の首を露出させた人間の男が、寂れた地下街の一角で抱き合っているのだ。
 にやにやと笑う男が、手を伸ばして女の股の間に手を伸ばして、激しく動かす。
「いいじゃねえかよ。お前だってそのつもりなんだろ」
「んっ、そ、そりゃ……そのつもりは、あるけど。ひんっ!」
 女のパンツの股布がずらされた。
 その光景は、彼からすれば理解不能な代物。
 そこから零れている液体は粘性が高そうで、身につけたら気持ち良いかもしれない。そんな事を考えていた。
「だ、あぅっ! だいたい、なんっでっ! こんな、ところなのよ」
「そりゃ、お前。労働基準法の関連で今日は早上がりになっちまったし、どっかよる気にもなんねえから……なっっ!」
「ひゃくっっ!?」
 男の股間から生えた亀の頭が、女の股の間にずっぽりと収まる。
 ああすれば、気持ち良いのだろうか。
 女の股の間からこぼれ落ちる液体の量が増えていた。
「へへっ、汲々締め付けてきて、気持ち良いぜ。お前もそのつもりだったんじゃねえか」
「だ、だからっっ! あひっっ! あんっっ、ひぁっっ! あふっ!」
 激しく腰を前後させる男と、鳴き声を上げ始める女。
 中々、見物ではあった。
 また今度、連れ合いでも連れてこようかと、そんな事を考えると同時。
 男が彼を見下ろしてきた。
「……なんだぁ、ミドリガメがなんでこんな地下街にいるんだぁ!?」
 いきなり、彼は蹴飛ばされた。
 痛みに素早く歩き出して、傍にあった溝に潜り込んだ。
 この先にある地下街に設置されている、その池が彼の住処だった。


 近年、この地下街のシンボルである噴水付きの地下池、アンダーレイクでは非常に困った問題が起きていた。
 通称ミドリガメ、ミシシッピアカミミガメを棄てに来る人間が非常に多く、しかも自然繁殖もしているのだった。

155:名無しさん@ピンキー
09/07/05 14:45:19 2LxHX0pq
次のお題
「日本酒」「洋酒」「禁酒」
下げ忘れ、スマンかった

156:名無しさん@ピンキー
09/07/05 15:23:14 FNO3lVxW
禁酒法は、飲酒は禁じてないんだよな。

157:えれぽん
09/07/07 19:18:14 XKbkWqvA
お題「日本酒」「洋酒」「禁酒」

俺は、ワカメ酒が好きだ。
はっきり言って、世界に誇る日本独特の文化だと思ってる。
なぜなら、ワカメ酒は日本酒でしか味わえないからだ。
洋酒はダメ。
ビ-ルは泡だらけで飲みにくいし、ウィスキ-では強すぎる。
酒とマンコが互いにその味を高め合ってこそ、意味があるんだ。
ワイン?あれは最悪だ。白も赤も、マンコには合わない。むしろ生臭い。
俺も色んな酒を試してみたが、マンコには日本酒が最高だ。
だが、うちの嫁にはそれが理解出来ないんだ。
「変態!!」って。あげくに禁酒だよ?禁酒。
こんな女だと分かってりゃ結婚しなかったのに・・・

弁護士「それがあなたの言う奥様との性の不一致ですか?」
ああ。離婚するには充分な理由だろ?
弁護士「・・・・・・」


158:えれぽん
09/07/07 19:20:37 XKbkWqvA
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」です。

159:名無しさん@ピンキー
09/07/12 16:52:15 5R28VDf8
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」

 パチンコをしていると相方からメールが来た。ちくしょう、今確変引いたってのに。でも相方の機嫌を損ねるわけにはいかない。
 いつものスタバで待ち合わせて、いつもの場所に車で向かう。部屋に入ってベッドの上に座った相方をぐいっと抱き寄せる。
「自分の方から欲しがってくるなんていけない子だな」
 違うもん、と必死に否定している相方の顎を引き寄せて唇を重ねた。
「んっ……んふっ……」
 相方のプリンのように柔らかな唇の感触を、自分の唇に感じながら。俺はそのまま舌をそっと差し入れる。
「むふっ!?」
 驚く相方を気にも留めずに舌を絡める。
「んっ!?……んっ……」
 徐々に慣れたのか、相方の方もも拙いながら舌を絡めてくる。満足したところで俺は舌をゆっくりと戻す。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
 目をとろんとさせ、息を荒くしながら顔を火照らせた相方が俺を見つめる。
「納豆みたいに糸を引いてるな」
 そう指摘した俺に相方はばかー、と恥じらってみせる。そのまま、俺は彼女を押し倒した。
「今夜も覚悟しろよ」
 そう一言、伝えて。

<了>

160:名無しさん@ピンキー
09/07/13 02:12:33 8G1AKxYp
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」

「んんっ・・・、やあっ・・・」
俺はプリンのようにフルフルと震える彼女の柔らかな胸を揉み解す。
プリンのような・・・? その時、俺はふと閃いてしまったのだ。
「なあ、いつもと違うプレイしてみてもいいか?」
胸を愛撫する手を止めて俺は彼女に尋ねる
「え・・・? いいけど・・・」
彼女は俺の台詞にきょとんとした表情を返す。
それもそうだろう、このプレイは今唐突に思いついたものだ。
「じゃあ、早速」
俺は近くにあったコンビニの袋から購入したプリンを取り出すと。
手早くカバーをめくって彼女の胸の上で逆さまに向ける。
「ちょ、何する気?」
俺の突然の行動に彼女は慌てふためく。
「プリンプレイ」
カップの底の突起をへし折ると、プリンがずるりと彼女の胸へと滑り落ちる。
「ちょ、ちょっと・・・!?」
プリンの冷たさに彼女が顔をしかめる。
俺はそんな彼女の姿に躊躇もせず、プリンと彼女の胸を鷲づかみにした。
「ひうっ…!」
ぐちゅりとプリンが砕けて、彼女の胸へと押しつけられる。
カラメルのべとついた感触と、色見がそこはかとなくエロイ。
「やだっ、やめてよっ・・・!?」
初めてのプレイに彼女は戸惑いを隠せないようだ。
しかしそんなことは俺には関係ない。
プリンのような胸を揉みながら、カラメルで色づいた桜色の突起を口に含む。
当然ながら、プリンとカラメルのまとわりついた彼女の胸は甘かった。
「ひあっ・・・、やだよっ・・・」
初めて味わう感触に、彼女の反応もいつもとは違う。
「すっげー美味いよ、お前の胸」
言いながら、舌先で彼女の乳首を舐め上げていく。
「んんっ・・・、んっ・・・」
彼女は身体を仰け反らせて、甘い吐息を漏らす。
反対側の乳首もパチンコのダイヤルを捻るように指先でくりくりとこね回す。
彼女胸を味わっているうちに、彼女はびくびくと身体を震わせる。
「あっ・・・、あああああっ・・・!」
どうやら、あっさりと絶頂を迎えてしまったらしい。
はあはあと息を乱す彼女の股間からは愛液がとろりと溢れている。
「・・・・・・」
コンビニで買ってきたのプリンだけじゃないんだよな。
アレをまとわりつかせながら、挿入したらどんな感じなんだろうか。
「なあ、新しいプレイを思いついたんだけど、してみてもいい?」
今の彼女ならきっと断ることはしないだろう。
「うん、いいよ・・・」
絶頂の余韻で熱く潤んだ瞳を俺に向けて彼女は頷く。
さすがにばれたら抵抗は必至。
「じゃあ、ちょっとSMっぽくいこうか」
俺は彼女の手首をタオルで軽く縛り上げる。
ついで、別のタオルで彼女の視界を塞ぐ。
「何をするの・・・?」
彼女は少し不安そうに俺に尋ねる。
「いいから、まかせとけって」
ああ、俺はこんな可愛い彼女を裏切ってしまうんだな。
コンビニの袋に視線を向けた、中に入っているのは納豆だ。
さすがにこんなの突っ込んだら怒るよなあ。
しかし、俺にはどうしても好奇心を抑えることはできなかった。
俺はコンビニの袋に手を伸ばし、納豆をその手に掴んだのだった。

END 「勢い」でやった「反省」はしない、パチンコを使えなかったのが「残念」だ

161:名無しさん@ピンキー
09/07/13 13:06:09 Tzv8Cprp
>>160
三題噺じゃないじゃん

162:名無しさん@ピンキー
09/07/16 18:04:13 /YWthTVi
>>160
まじめに三題噺する気ないのなら氏ね

163:名無しさん@ピンキー
09/07/16 20:21:08 C0ndK4Sn
次のお題、「ハチ」「クモ」「カゲロウ」で誰かよろ

164:名無しさん@ピンキー
09/07/20 20:53:50 sUoU3P/Y
 見上げるとハチが輪を描くように飛んでいる。縛られる事無く。
 (いいなあ…。)
 一方自分は、巨大な蜘蛛の巣に捕らえられて身動きが出来ない。ふと思った。あのハチ
はどんな一生を過ごすんだろう。最期はどうなるんだろう。自分のように蜘蛛の巣にひっ
かかって死ぬのだろうか。力尽きて大往生だろうか。
 自分はカゲロウの新種を探してここに来ていた。そして、蜘蛛の巣にひっかかった。この
巨大な蜘蛛の巣に。声を張り上げても助けは来ない。考えてみれば集落は遠くだ。来ない
のは当然だ。後は黙って脱出を試みるのみだった。
 巨大な蜘蛛の巣に引っかかった。しかし、蜘蛛の姿が見えない。ここは蜘蛛の巣だが主
人のいない蜘蛛の巣なのか。それとも、形性質は蜘蛛の巣でも主人は蜘蛛でないのか。考
えながら疲れ果てて眠りに就いた。
 目が覚めると目の前にいたのは女だ。人間の女だ。人間以外の何物でもない女がいた。
 「はじめまして。」
 「これは君の作品か。」
 「はい。私の研究の産物です。私はこの珍妙な研究の為に人に避けられてしまいまし
た。だから、かかった獲物は、逃がさない。」
 女が全身を覆う特殊な衣服のまま、私の服を剥がしにかかった。女の表情は私の裸体
を見て醜いとは思わなかったようだ。探検探索を常としているので多少は鍛えられてい
る。この巣から逃げれるほどではなかったが。
 「では。」
 女が性器をつかみ出して咥えた。暖かく、柔らかく、弾力を感じさせる口にもてあそ
ばれ、性器は角度を上げていった。
 「いただきますよ。」
 口の動きが激しくなる。考えてみれば久し振りの女だった。女の香り、女の柔らかさ
、女の締め付け、そして、女の残酷さに包まれた。
 気がついた。この女は、経験が少なくない。周りを見た。死体も墓も存在しなかった

 「死んでいった人の記録は私の記憶と記録だけに、しかし決して忘れないように保存
してあります。」
 自分もその一人になるのか。その思いは自分の意識の中で急激に大きさを増した快感に
押し出された。私は放出した。
 女がこちらを見ている。満足げにこちらを見ている。逃がしはしないつもりだろう。
(終わり)

165:名無しさん@ピンキー
09/07/20 20:55:49 sUoU3P/Y
すみません
>164
のお題は「ハチ」「クモ」「カゲロウ」でした
あと、ここには
スレリンク(eroparo板)
の紹介で来ました

166:名無しさん@ピンキー
09/07/29 23:53:59 BO9GNbg/


167:名無しさん@ピンキー
09/08/06 00:50:04 PdJBDyGz
それでは次のお題

扇風機 物干し竿 蚊帳

お願いいたします

168:名無しさん@ピンキー
09/08/09 00:15:23 C9qdpfUY
上げ

169:名無しさん@ピンキー
09/08/10 21:53:52 8RZFGDH/
 熱い。とても熱い。
 彼は蚊帳の中で目をあけた。扇風機が猛烈に回転しているがそれさえ暑さを
ごまかすには足りない。その回転は過熱を思わせる勢いではある。
 何か、この暑さを忘れさせるものが、欲しい。そう彼は扇風機の力及ばぬ奮
闘に奉仕されながら思った。
 視角を変えた。洗濯物が物干し竿に干されてなびいている。白い色が輝いて
さらにまぶしく暑さを感じる。彼はまた視角を変えようとした。
 その時女が目に映った。たなびく洗濯物の合間から見え隠れしている。女は
こちらを認めると、遠慮なしに家に上がってきた。そして蚊帳を手で上げ入り
込んできた。
 「熱いね。」「熱いよ。」
 何者かと思ったが。想像がつかない。見覚えのある顔ではない。
 「何か、いやらしい遊びしない?どうせ汗かくんだし。」
 女が誘ってきた。暑さで頭が働かない間に女が衣を脱ぎだした。細い体だっ
た。身軽に体の上に乗ってきた。
 「いきなりだけど、いただきます。」
 そう言うと女に男性器が吸い込まれた。熱い。だが活力が湧いて来た。女を
腰に乗せて突き上げた。締め付けられる。締め付けられたまま出し入れするか
らこすられる。激しい感覚が下半身に集中してる。全身が熱い。もう何もする
気にならない熱さのはずなのに気にならなかった。放出した。
 女の着物を洗って干してやった。この日差しだ。すぐ乾くだろう。水を張っ
た風呂に女と二人で浸かった。
 涼む。
 彼は胸いっぱいの息を吐いた。
 (終わり)

170:名無しさん@ピンキー
09/08/10 21:54:23 8RZFGDH/
age

171:名無しさん@ピンキー
09/08/12 21:56:41 3632hohy
次のお題は何にしようか

172:名無しさん@ピンキー
09/08/13 14:56:36 WC8f8qjD
だいぶ前に出題されて、まだ誰も書いてないお題でいいんじゃね?

173:名無しさん@ピンキー
09/08/13 15:38:26 Lf2nk66y
じゃあ

温泉
雨宿り


174:名無しさん@ピンキー
09/08/13 22:56:06 GSUtYH6T
うわあ。良スレすぎる。


175:名無しさん@ピンキー
09/08/15 03:08:28 I3+7Pzyz
良スレなんだけど…書くには難易度高いんだよね~

176:名無しさん@ピンキー
09/08/16 14:21:29 yK25uFKL
 その男は温泉に浸かっていた。冷えた体に湯が染み渡る。改めて彼は
一息ついた。

 彼は賭場荒らしをして逃亡した後だった。逃げる途中雨に襲われた。
豪雨だった。止む気配は無い。雨宿りするには大木も頼りなかった。洞
窟や張り出しも無い。
 男の中で肺炎の恐怖が鎌首をもたげた。必死に、雨風をしのげる何か
を探した。そして彼は温泉宿にたどり着いた。

 この豪雨では追っ手も来そうにない。気が緩み過ぎない程度に彼は大
立ち回りと逃走の疲れを落とした。気がつくと、湯煙の向こうに女がい
た。
 温泉から上がった男は後ろを見た。あの女がいた。幼げな容貌だった
。凶器になりそうな物は見当たらない。身のこなしも体術とは無縁の動
きだった。男は警戒を緩めていた。

 「この氷砂糖は私からの。」
 女が男に氷砂糖を咥えさせた。口内で甘味が広がっていく。
 二人は激しく交わった後だった。女は男に跨って暴れた。組み敷かれ
て燃え盛った。体に似合わない反応だった。快楽をむさぼるその姿も、
終えた後の落ち着きも、体の幼さと似合わない物だった。
 「言え。何が望みだ。」
 「あなた様、神部菊馬さまのその力と知恵をお借りしたい方がおりま
す。」
 筆頭秘書から無法者に身を落としてまだ日は浅い。話しの種になる騒
ぎはまだ、そう多く起こしていない。一体どうやって自分を菊馬と見抜
いたか。菊馬は幾つかの思惑を込めて返答した。
 「会おう。」
 (完)

177:名無しさん@ピンキー
09/08/16 14:23:03 yK25uFKL
気がついたら三隅研次監督の「剣鬼」の二次創作になってしまった

178:名無しさん@ピンキー
09/08/20 12:31:17 36LGofsq
何故大事な所をはしょる。

179:名無しさん@ピンキー
09/08/23 10:46:31 bVqRxHQk
次は

掛け軸
時計


でお願いします

180:名無しさん@ピンキー
09/08/26 20:02:23 k5D1hZrG
 その掛け軸の由来はわからないが、とにかくいい物である事と古い事は確かだっ
た。
 この家で生まれて育って21年が過ぎた。その日は退屈だった。雨が降って、外
には出る気にならない。本を引っ張り出すのも億劫だ。考えなしに、猫と一緒に寝
転がっていたのは掛け軸の部屋だった。
 黒は荒くれ猫だった。犬すらねじ伏せ、もし人間なら鬼をもねじ伏せる猫だった
。その蛮勇で雄猫は近寄らない。雌猫は、命知らずの遊び好きならば親しんでいる

 「黒はこんな日ならどうする?」
 黒の方を見ずにそう言った。黒の返事は、掛け軸の前に飛んで、前足で除けてそ
の向こうに飛び込む事だった。
 目を疑った。掛け軸は揺れている。揺れる掛け軸の向こうに黒い空間が見える。
胸が高鳴るのがわかる。掛け軸に近寄ると、飛び込んだ。

 目の前には巨大な時計がある。時針分針秒針があるが、どれもが動いていない。
上を見上げると、まだら色の空間に飛行船が静止している。様々な服装の人間が
、人形の様に生気の無い目をして静止している。馬車、蒸気機関車、人力車、自
動車、自転車、全てがやはり静止していた。洒落た看板と、ショウケースが虚空
に並んでいる。
 「来たか。」
 思いもよらぬ太い声に驚いて振り向いた先にいたのは、着流しの胸をはだけた
色黒の男だった。目が怪しく光っている。一目でわかった。黒だった。
 「黒…。」
 「退屈なんだろ桜花。」
 黒が近寄ってきた。分厚すぎる胸板と力強い足取りに足がすくんだ。しかし、
逃げる方へは心が一寸も動かなかった。
 「いい度胸だ気に入ったぜ。楽しませてやるからな。」
 筋肉質の腕に固定されて、口付けをした。
 「黒…いいよ…。」
 また唇が唇でふさがれた。黒の逞しい腕が、精密で静かな動きで、下へ向か
ってきた。背から腰へ、腰から…谷間へ…、谷間から…チャックの奥へと動い
た…。体が、火照りだした。息が荒れる。
 「黒…、いつもこんな事したかった?」
 「あんた、思ったより楽しめそうだな。」
 黒に優しく全裸まで剥かれた。黒の裸体はただの鉄人と言う言葉では足りな
かった。鋼鉄、玉鋼、特殊鋼、超合金、並みの猫や犬が近づけないのがわかっ
た。
 「じゃあ、いくぜ。」
 軽々と抱え上げた黒は、自分の腰を跨がせ、ゆっくりと下げていった。そし
て、狙いを定めた。初めてを、飼い猫に奪われるのを心待ちにしている自分を
おかしいとは思わなかった。
 「あっ!!あっ…くぅううう!!」

 目が覚めると元の部屋だった。痕跡の欠片も無い。全て夢だった。黒は伸び
をしている。黒を抱き上げると口付けをしてやった。
 「黒、ありがとう。」
(完)

181:名無しさん@ピンキー
09/08/26 20:12:56 k5D1hZrG
書いてる内に無茶苦茶体温が上がってヤバイ
汗かきそう

182:名無しさん@ピンキー
09/08/27 17:16:54 0c/W1tBn
>>180
獣姦GJ

183:名無しさん@ピンキー
09/08/27 17:38:26 HTAv408O
次は

死神
少女


でお願いします

184:名無しさん@ピンキー
09/09/03 22:37:08 ju1G1TIn
難しいな
だからこそ燃える

185:名無しさん@ピンキー
09/09/04 07:46:41 xgV5gzFY
>>183
デスノートのジェラス

186:名無しさん@ピンキー
09/09/04 23:23:53 qfklwKgF
 六之助がおかしい。高校の裏番「死神の六」が今朝に限って静かだった。無
鉄砲さとその腕っ節で大人のヤクザ者すら警戒させる六之助が、静かだった。ど
こか、哀愁じみた気配すら漂わせていた。
 「やめなよ。」
 級友の和子が止める。
 結局その時は思い止まったが、その時だけだった。衝動は復活したのだった。
 「六之助さん。」
 夕方、帰り道を待ち伏せした富子の言葉への返事は無かった。
 「何故、今日はそんなに静かでいらっしゃるのですか。」
 相変わらず返事は無かった。
 「六之助さん、人のことを詮索するのはいけないことかもしれませんが、も
しかして今朝の朝刊小説の…。」
 「言うなよ。」
 地域で最高の購読率を誇る新聞の朝刊に連載されている小説は、今日は少女
の恋の結末に達していた。悲劇だった。
 「俺は文盲じゃない。裏番が何を読もうが勝手だ。」
 「六之助さん。わたし、六之助さんのこと、慰めたい。」
 驚いた顔をした六之助が振り向いて払いのけようとしたが、遅かった。富子
は抱きついて唇を押し付けていた。
 「お前、どうかしてるんじゃないのか。」
 「いつもと同じです。前から。あなたの悲しそうな顔が、放って置けなくて。」
 「お前ごときに情けをかけられるような俺じゃない。だが…。おい!!」
 富子は既に脱いでいた。
 「いいなずけは許してくれるのか?」
 「いいなずけ?六之助さんって古風ですね。いないですよそんな人。敢えて言
えば、私は、あなたにいいなずけになって欲しかった。」
 富子の目が潤んでいた。もうこうなったら止められる者はいなかった。六之助
でさえも。
 「仕方がねえ。ありがたく、いただかせてもらうぜ。」
 同じく六之助が脱ぎ捨てた。しばし二人の影は一つになっていた。

 二人とも燃え尽きていた。
 六之助との交わりは力強かった。太い腕に抱かれ、勢いに余りある腰を打ち
付けられた。だが富子もまたむさぼった。躍動する六之助の肉体を受け止め腰
を打ち振るった。何かが取り付いたかのような激しい富子に、六之助はたまら
ず放っていた。若い二人の激烈な性の初体験だった。
 「大丈夫か。」
 「私、そんなに弱くないです。それより六之助さんは。」
 「死神の六が二度も心配されるとはな。大した奴だよお前。」
 二人は身づくろいをすると別れた。これが二人の初めての密会だった。結末は、
小説とは違った。
 (完)

187:名無しさん@ピンキー
09/09/06 16:35:54 yekLgnIr
GJ!!!

188:名無しさん@ピンキー
09/09/06 23:03:23 +edGYg/d
さて次のお題は何にしようか

189:名無しさん@ピンキー
09/09/06 23:10:07 10382THv
触手
大蛸
幼女



・・・趣味的すぎるかな

190:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:40:03 l/9h6nti
2レス拝借。お題「触手」「大蛸」「幼女」。エロ無し注意。

191:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:41:54 l/9h6nti
 それは遠い夏の約束。
「指切りしよ」
 波に掘り抜かれた洞窟の中で、真っ白なワンピースを着た
【幼女】は小指を立てて両手を差し出した。
「指切り?」
 兄弟は首を傾げた。
「うん、約束のおまじない。破ったら針千本飲まなきゃいけないの」
「駄目だよ、そんな怖い事」
「ナツミにそんな事出来ないよ」
 兄弟は口々に言う。
「違うの。そのくらい嫌な事されても文句を言わないって事。ね?」
 兄弟は互いに顔を見合わせた後、幼女の小指にそっと指を絡めた。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます」
 歌うように言うと、細い指がするりと離れた。
「大人になったら絶対帰って来るからね」
「大人になったら?」
「うん、大人になったら。そしたら、ずっと一緒に暮らそうね」



 陽光さんざめく真夏の砂浜に悲鳴が巻き起こる。
 体長数メートルの蛸か烏賊のような怪物が二匹、互いに
競いながら【触手】を伸ばし、浜へと這い上がって来る。
「~~~~~~~~」
「~~~~~~~~」
 【大蛸】達は聞くに堪えない冒涜的な響きの音声を発し、大小
様々な触手を絡め、生臭い水飛沫を散らしながら押し引きする。
 突如始まった怪獣大決戦に海水浴客は上へ下への大騒ぎだが、
なぜか海の家のおばちゃんもアイス売りのおっちゃんも平気な顔で
商売を続けている。
   ピィィィィィィィィッ!
 突然、大蛸の前でホイッスルの音がして、大蛸の動きがピタリと
止まった。
 同時に頭部をぐり、と回すと、大蛸の前にライフセーバーと
おぼしき水着姿の美女が仁王立ちしている。

192:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:44:04 l/9h6nti
「こら! お客さんに迷惑掛けちゃ駄目って言ったじゃないの!」
 女がビシッと指差して怒鳴ると、大蛸達はくしゃりと体を折り曲げ、
無理に押し潰したような声でもそもそと言い始めた。
「だって、ナツミがちっとも来てくれないんだもん」
 向かって左の怪物が言う。
「ちっともって、一昨日会ったばかりじゃないの」
「ずっと一緒に暮らそうって約束したのに」
 向かって右の怪物が言う。
「そうよ。だから、ここにいるんじゃない」
「違うもん。僕はずっとナツミの側にいたいんだもん」
「朝も昼も夜もずっと一緒にいたいんだもん」
「そんな事言われたって、お仕事しないとご飯が食べられないし……」
 ちらっと振り向くと、同僚と思しき青年が「ここはいいから行って
来い」とばかりにしっしと手を振る。
「……しょうがないなぁ、ちょっとだけよ」
 女が溜め息混じりに言うと、大蛸は頭を上げた。
「やった、ナツミと一緒」
「ナツミと一緒」
「全く、二人とも、体は大きくなったのに甘えっこなんだから……
って、きゃあぁっ!」
 大蛸の触手が健康美溢れる肢体を巻き取り、持ち上げる。
「高い! 高いって! 怖いってば!」
「お家に行こう」
「一緒に遊ぼう」
「えぇっ!? 待って待って待って! こんなお天道様が高いうち
からそんな、駄目だって!」
「昔はお昼にしてたもん」
「だって昔はお昼にしか来れなかったし!」
「昔は一杯遊んでくれたもん」
「だって二人とも体小さかったし力弱かったし意味知らなかったし!」
「ゆびきりげんまん」
「うそついたらはりせんぼんのーます」
 大蛸の兄弟は歌うように言い、茹蛸のように真っ赤になって慌てる
女を高々と掲げ、海水浴場の彼方に見える崖へと這いずって行った。

193:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:46:12 l/9h6nti
 どっと払い。
 俺はようぢょに手酷い事は出来ないんだ。期待に添えなくてスマソ。
 次のお題は適当に辞書引いて「かも」「ちらし」「さいのめ」。

194:名無しさん@ピンキー
09/09/07 18:11:59 VrUxRmel
>>193
そんな……馬鹿な。
寸止めだとぉぉぉぉぉ!畜生ー!
もう大人なんだから、いいじゃないか……。

195:名無しさん@ピンキー
09/09/09 23:02:58 qUQAgooF
「かも」「ちらし」「さいのめ」

なんとなく天下の三不如意を思い出す

196:名無しさん@ピンキー
09/09/13 00:16:13 PuXab4m0
保守

197:名無しさん@ピンキー
09/09/16 23:46:55 XuE0hQpN
「かも」「ちらし」「さいのめ」
で書きました
流血表現があります
犯罪行為があります
同性愛があります
読む際はご注意を

198:名無しさん@ピンキー
09/09/16 23:51:08 XuE0hQpN
 その女は長い間相手を遠くに眺望し続けていた。相手は鴨だ。しかし鴨は
手元から余りに遠く、そして速すぎた。とても近づけない存在だった。
 だが転機が訪れた。鴨はこちらに向いたのであった。今こそ賽を投げる時
だった。賽の目がどうなろうとその女は構わなかった。失う物は卑しい自分
の物しかない。故に失う物は価値が無い。そう女は思っていた。

 「ありがとう。本当に」
 「そんな、いいよ。困ってる時はお互い様だって」
 彼女とは鉄道駅で落ち合った。何年もヒットに恵まれないまま所属事務所
の突然の倒産で放り出され、故に貯金は多くない。収入は無かったが忙しく
、旧友とは疎遠になっていった。そこに彼女からの電話が入った。
 記憶力は、名前についても顔についても、思い出についても自信があった
。彼女の事はすぐに想像がついた。努力家で誰にでも親切な女だった。だが
仕事が忙しくなるにつれて、他の友と同じく彼女の近況もあまり知らなくな
っていった。
 片付いていて整った彼女の部屋で、二人の宴は始まった。酒も食事も安く
は無い事が明らかだった。彼女の奮発した宴に酔った。酔う内に今までの報
われない激務を罵っていた。そんな自分を彼女は優しく慰めた。優しさにも
たれかかっている内にいつしかまどろんでいた。

 「!?」
 「おはよう」
 彼女は戸惑っている。だがもう後には引けない。彼女の両腕は後ろ手に縛
ってある。足も縛ってある。猿轡も万全だ。言い逃れは出来ない。
 「!!」
 「ごめん。でも、奪いたくなるほど好きなんだ」
 彼女を抱きしめる。元女優の彼女は流石に美しかった。自分より少し大柄
で、引き締まった足に形のいい胸。そして緑の黒髪。歩く宝物は健在だった
。自分の醜さを覆い隠すように、埋没させるように、彼女を抱きしめた。
 彼女の首筋に顔を埋めた。女に抱かれる不快さに彼女は首を振って悶えた
。しかし、もう後戻りは出来ない。裸になった。彼女とは比べ物にならない
みすぼらしい裸体だ。仮に彼女が女を拒まなくとも、決して正攻法では相手
にされない裸体と自認していた。
 「ああ…」
 彼女の胸の感触を確かめながら自分の股間をなぞる。今は本物の彼女がい
る。倒錯した、そして初めての快楽に意識は余りにも脆弱だった。意識は間
もなく掻き消えた。

 気が付いた時は血の海だった。縛られていたはずの彼女の姿はどこにもな
い。目の前の死体は、切り刻まれて見るも無残な有様だった。自分の腕には
凶器が握られている。丁度縄を解いた所に入った盗人を無我夢中で殺し、異
常性愛者に報復として罪をなすりつけたと言う所か。
 「当然だよね」
 彼女もまた賽を振ったと言うわけだ。女は血が撒き散らされた部屋の中で
喉を突いてさらに撒き散らした。
 (劇終)

199:名無しさん@ピンキー
09/09/17 13:47:46 jkZRakcd
GJ。「ちらし」をそう使ったか。
次の出題はもう少し待つ?

200:名無しさん@ピンキー
09/09/17 15:53:09 o1ne2fPf
gj!

201:名無しさん@ピンキー
09/09/20 08:21:46 H8EyCg/H
さて次のお題は何にしようか

202:名無しさん@ピンキー
09/09/20 10:39:44 Vf61MDQA
>>198
GJ

203:名無しさん@ピンキー
09/09/20 15:28:55 UZWQwbbK
他の方から出題が無いようなら、僭越ながらわたくしめから。
「金色」「薬」「揺さぶる」


204:「金色」「薬」「揺さぶる」 1/2
09/09/22 01:24:05 oOSaVuDy
カップ入りの葡萄酒をストローで飲み干すと、やたら酔いが早く回るように感じられた。
酔いだけではない。視界も回る。ぐるぐる回る。ふわふわに浮かぶリタ。
タンクトップに黒スパッツ姿で、ボディブレードを上下に揺さぶるリタがやけに目映い。
シェイプアップに余念のないリタの事だ。50時間ほど与えられた暇な時間を無為に過ごすより、体力の衰えを極限まで抑制したいのだろう。
むしろ以前よりも美しい肉体を作り上げたい、という思いさえ伝わってくる。いつの時代になっても、女というイキモノは綺麗になりたいらしい。
僕が見上げた天井近くで、リタは息を荒げて体操に勤しむ。
滲んだ汗でシャツが小麦色の肌に張り付き、裸体と寸分変わらぬボディラインがくっきりと浮かび上がっている。
豊満で形のよい胸。贅肉のほとんどない、括れた腰。
存在そのものがセックスアピールの塊みたいなリタと二人っきりで閉じ込められて、リピドーを我慢しろという方が酷だろう。

「ちょ、ちょっとジン?! いくら何でも強引すぎない?」
気が付いたらリタを天井に押し倒していた。手足をバタバタ泳がせて、リタが僕に抗議する。
無駄な足掻きだ。たとえ力が強くても、僕が酔っ払っていたとしても、この部屋じゃリタが僕に敵う訳がない。
「そういえばリタは初めてだったね」
キスしようと顔を近付ければ、長い黒髪を左右に振って逃れようとするリタ。けれどもそれも長くは続かない。
固く閉ざした唇を強引に奪うと、リタは観念したのか口を開いて僕の舌を受け入れる。やけに反応がいい。
普段よりも積極的に舌を絡ませてくるリタのタンクトップの上から、汗に湿って浮かび上がった固い乳首を摘んでやる。
「ダメよ……ジンお酒臭いし、わたし汗かいてるし……」
ならば、汗さえ清めればいいという訳だ。それに水は貴重品だし、シャワーだって安易に使えない。ならば―
「ああジンだめっ、やだやだやだあっ!……」
絶叫しても、リタを助けてくれる人なんて誰もいない。余裕をもってタンクトップもスパッツも脱がせ、リタを丸裸にする。
露になった小麦色の肌を、余す所なく嘗め回す。
玉のような大粒の水滴を、丁寧に丹念に清めていく。いつもリタが僕の肉棒に奉仕してくれるような舌使いで。
どこを向いても豊かで張りのある胸の先端、褐色の控えめな乳輪を頬張るころには、リタは顔を上気させて僕の為すがままになっていた。
とろとろに蕩けたリタの中は、すっかり脱力した本人の意志から離れたように、受け入れた僕に絡み付いては何度も締め付ける。
今まで経験したことのないほど熱を帯び、不規則に波打つリタの肉襞。取っ手にしがみ付き、何度もリタの尻ごと天井に叩きつける。
酔いに任せて膣内射精した瞬間、心臓まで持っていかれるような強烈な快感が容赦なく僕を襲った。

逃れようのない頭痛にグッタリ漂っていると、タンクトップとスパッツで身仕度を整えたリタが僕に苦笑する。
「ねえジン、あなた本当に宇宙生まれ? 無重力下でお酒飲んじゃダメって、地上の子供でも知ってるわよ」
宇宙旅行の初心者に飲酒を諌められるなんて、宇宙人として面目次第もない。やたら血色の良くなった笑顔のリタに、先ほどの感想を聞いてみる。
「なんだかフワフワして、気持ちよかったかも。地上と違って、最初から空も地面もないでしょう? それにいつもより頭痺れるのも早かったし。
 ちょっとクセになりそうね、宇宙って」
「リタに気に入ってもらえたら嬉しいよ。なにしろ宇宙は僕の故郷だからね。それにしても頭痛い。シンドい……」
楽になろうとして、本能的に宙返りを繰り返す。実際には上下の概念がないのだから、どれほど試しても決して楽にはならないのだが。
見かねたリタが天井を蹴り、僕へと抱き付いてきた。長い黒髪が僕を包み込む。
「お薬飲む? 少しは楽になるかも」
そのまま壁まで押し倒された。リタが腕を伸ばした先は、搭乗の時にリタの身に着けていた丈の長いパンツ。
ポケットをまさぐってリタが取り出したのは、クリアケースに入った鬱金色の粉末。一体なんの薬なんだこれは。
「見たまんま。鬱金の粉末よ。ジンってお酒好きだから、絶対酔っ払うんじゃないかと思って持ってきたの」
「なぜ宇宙時代に鬱金? えらくプリミティヴなシロモノじゃないか」
「ひいおばあちゃんが言ってたの。二日酔いには鬱金が一番だって。そうでしょ、ひいおばあちゃん」
続けてポケットから取り出した拳ほどの水晶玉が、リタと同じ身の丈をした黒髪の女性を空中に浮き上がらせる。
メモリスフィアに登録された彼女の曾祖母は、生粋の日本人だった。

205:「金色」「薬」「揺さぶる」 2/2
09/09/22 01:24:46 oOSaVuDy
すらりと足長なのに和装束を優雅に着こなす辺り、只者ではない雰囲気を醸し出している。
リタの瞳を切れ長にして、肌を抜けるような色白にすれば、彼女そっくりだった。
もし自分が百年前に生まれていたら、リタじゃなくて彼女を選んでいたかもしれないのだが―

『またあんた? またその男なの? 次起こす時は男変わった時か、子供生まれた時にしろって、前も言ったじゃない』
いかにも寝起きですよ、と言わんばかりに、映像の和服美人が目をこすりながら不機嫌な声で言う。
相変わらずリタの曾祖母は口が悪かった。前言撤回。同じ美人なら、やっぱりリタの方が素直で可愛い。
「ご無沙汰しております、ひいおばあさま。二年ぶりですか?」
『そのひいおばあさま、ってのやめてくれない? あんたと血の繋がりもなければ、面と向かってババア呼ばわりされるのも心外なんだけど』
じとりと湿った目で睨みつける和服美人の迫力に、僕みたいな男が太刀打ちできる訳がない。まして今は二日酔いだ。
メモリスフィアに登録された人格は、永遠に歳を取らない。だから生前で一番気に入っていた姿を選ぶことができる。
だいたい女性はリタぐらいの年頃の若い姿を好む。リタの曾祖母も例外ではない。
『で、あんた誰だっけ?』
自分の直系の子孫に向かって、日本美人が傲然と言い放つ。見た目は若いが、頭の中身はやはり老人だ。
「リタよ。ひいおばあちゃんヒドイ」
『ヒドいのはリタの方だけどね。あたし寝てたのに無理やり起こされて機嫌悪いの。つまんない用事で起こしたんだったら、また寝かせて頂戴』
「待って、ひいおばあちゃん。二日酔いには鬱金よね? ひいおばあちゃん、わたしに言ってたじゃない!」
和服美人が頭を抱えた。自分と瓜二つの天真爛漫な少女に、鬱陶しそうな目を向ける。
『……確かに言ったし、あたしも生前よく鬱金飲んでたわ。けど人が宇宙に上がる次代に鬱金はないんじゃない?』
生前の自分の行動を全否定するかのような日本美人の物言いに、リタの表情が少し翳る。慌てて日本美人が声をかけた。
『どうしたのよリタ?』
「……ひいおばあちゃんが教えてくれた鬱金、今度はジンに教えてあげようと思ってたのに」
それだけ言ってリタは黙り込んだ。気まずい時間がしばし流れる。
リタを泣かせた張本人の日本美人に非難の眼差しを送ると、彼女はふん、と小さく鼻を鳴らした。掌を返したような優しい声で、曾孫を宥め始める。
『みんながあんたみたいな子だったら、あたしも幽霊みたいに化けて出る必要もなくなるんだけど』
「いきなり何を言い出すんですか、ひいおばあさま」
『あんたは黙ってて』
はい、と日本美人の迫力に飲まれて反射的に答えてしまう。
『メモリの中のあたしはもう死んでるけど、生きてるリタの中にはあたしの教えた事がちゃんと根付いてる。命ってそういうものよ。
 あたしたち死人にとっては、それで十分満足なの。たとえそれが「二日酔いには鬱金」みたいな些細な事でも』
「ひいおばあちゃん、何言ってるのか全然わからない」
『別に今は解らなくてもいい。あたしがリタに伝えたいのは、あたしを覚えててくれてありがとう、ってこと』
映像の日本美人が、手を伸ばして小麦肌の美女の頭を撫でた。
『ごめんね、つまんない事って言って。あんたみたいな優しい子を子孫にもって、あたしは幸せ者だわ。起こしてくれてありがとう』
「ひいおばあちゃん……」
羊水に浮かんだ胎児のように身を丸めて、リタが啜り泣く。和服の美女が慈愛の眼差しを注ぐ様は、いつの時代でも絵になるものだ。
『ジン、とか言ったわね』
唐突に名前を呼ばれ、僕は気を付けの姿勢を取った。立つ地面がない分、マヌケに見えるのは許してほしい。
『あんた酔っ払ってるでしょ。すぐ鬱金飲んどけ。それと次会う時は子供の顔見せなさい。それとあたしの曾孫泣かすな。泣かせたら化けて出るから』
「僕は泣かせるつもりはありませんが、自分が泣かせるのはいいんですか?」
素朴な疑問を口にした途端、和装束の美貌が怒りに歪んだ。
「うるさい!他人の曾孫に手を出したんなら、そのひいばあちゃんの言う事を素直に聞け!あたしに口答えすんな!」
自分の言いたい事だけを言って、和服美人はメモリスフィアの記憶野にさっさと戻ってしまった。

リタに勧められた鬱金は、あっという間に不快な酔いを消し去ってくれた。
僕の故郷のL4コロニーまで、あと36時間―

<<終>>

206:名無しさん@ピンキー
09/09/22 01:36:25 oOSaVuDy
次の三語は辞書を適当に引いて
「溶岩石」「うどん」「ゴマシオ」で

207:名無しさん@ピンキー
09/09/22 12:24:28 O0tanova
>>204
GJ

208:名無しさん@ピンキー
09/09/22 16:27:01 snPvXHoL
>>204
sugee
GJ

209:名無しさん@ピンキー
09/10/02 22:49:36 scIQkpvO
>>206
難しい
だからこそやりがいがある

210:名無しさん@ピンキー
09/10/04 18:21:02 /7vmxS3t
同情
誘惑
威し

211:名無しさん@ピンキー
09/10/09 00:11:42 AJm7Mo8O
あげ

212:名無しさん@ピンキー
09/10/19 01:29:28 +AgxozqK
>>206 「溶岩石」「うどん」「ゴマシオ」

見回す限り黒い大地が続く。
岩の影で力強く茂る名も知らぬ花に頬が緩んだ。
1歩、また1歩と歩みを進める。
目をつぶれば、あの頃の光景が色鮮やかに蘇った。
大きな木の下での指きり。初めてキスした時の感触。
親に秘密で抜け出した月が綺麗だったあの夜。
そして……お互いに身体を求め合った時の土の香り。
二人とも初めてだったから、拙かったが。
君の手が優しく胸を揉み、身体に赤い華を散らしていった。
どこに触れられてもくすぐったいだけで、笑い続けていたけれど。
それでも君は必死に私を愛してくれていた。
甘い言葉なんて聞けなかったけれど。甘い口付けをたくさんくれた。
くすぐったさは徐々に気持ちのよい刺激へと変化し始めて。
大事な所からとろりとあふれ出した液体が、君の指を濡らし。
それからゆっくりと中へ彼を誘い……それなのに、どうしても中に入れられなくって。
何度も何度も挑戦して。でもやっぱり入らなくて。
泣きそうになって自分を責める君がとても愛おしかったから、おでこにキスを一つ。

『また挑戦しましょう。明日も明後日もあるんだから』


「……君には『明日』が来なかったね」
溶岩石の隙間に残された『あの日の村』
山から降り注いだ炎が全てを飲み込み……君の明日はこの溶岩石の下に埋まってしまった。
「それなのに……私は2万回以上の『明日』が来て。でもどの『明日』にも君はいなくて。
ずっと待っていたのに。いつ君がいる『明日』が来ても良いようにあの日のまま、ずっと一人で……」
妙に身体が重く感じるのは、この場所にきたからだろうか。
地面に座り込み、荒くなった息を整えようとしたが、呼吸すらするのが辛い。
視界が白く染まる。光を求めて、天に手を伸ばし……懐かしい姿がそこにあった。
「ああ、こんなゴマシオのようになった髪じゃなくて、もっと綺麗な色に染めてくれば良かった。
もっと綺麗にしてくればよかった……君に会えるとわかっていたのならば」
「どんな姿になっても、僕は君を見間違えないよ。待たせちゃったね。さ、いこうか」
あの日のままの君の手をとり……腕に抱かれる。
いつの間にか私もあの日の姿になっていて。
長い長い口付け。懐かしい感触。

「もうどんな時も離さないよ。ね、これからはずっと一緒だから」


―地面に幸せそうな笑みを浮かべ、横たわる老女。
その周りを二匹の蝶が飛び回り……やがて太陽に向かって飛んでいった―


213:名無しさん@ピンキー
09/10/19 01:44:17 RAY4d5TN
ちょ!ま!GJ!
こんな夜中に軽く瞳が潤んだぞ…

214:名無しさん@ピンキー
09/10/19 01:55:52 uYORPnK1
GJ!!
切ねぇ、キレイ、と読んで「あれ? うどん」はどこ、って。

三回読んで、四回目に声を出して読んでやっと見つけた。

215:名無しさん@ピンキー
09/10/20 19:44:09 n4klJ8Ly
GJ!
ストーリーが良すぎる。

>>214を見るまでうどんのことをすっかり忘れてた。
たしかにこれは気づかない。

216:名無しさん@ピンキー
09/11/05 21:34:08 YjsulGsj
保守

217:名無しさん@ピンキー
09/11/07 01:54:23 +RMgTz0W
>>210 同情  誘惑  威し


―アタシは夢魔。いわゆるサキュバスで、男の人を誘惑してえっちな事して精を貰っちゃう魔物☆
今日も美味しそうな男を狙ってきちゃった♪―

そこで少女は言葉に詰まった。恥ずかしそうに目を逸らし、顔を赤らめる。
ふるふると震える肩。大きな瞳から涙があふれ出した途端、顔を白い手で覆い隠した。
「ダメです。こんな品の無い台詞なんて言えません」
「いけないなぁ。仮にも君はサキュバスなんでしょ。それならば積極的に俺を襲うぐらいにならないと」
卑下た笑みを男が浮かべた。目の前には開かれたノートパソコン。
その画面いっぱいに広がるのは卑猥な女性の姿。ただし二次元。
薄いビキニのようなものだけをまとった女性が、男のモノをしゃぶり、腰を振る。
顔にかけられた白い液体をおいしそうに舐める姿もあった。
おそるおそるその画面に視線を向け、再び目を逸らした。
「やっぱりできません。こんな事するぐらいならば、火傷覚悟でシスターにでもなった方がマシです!」
「巫女でも可。……じゃなくて、それじゃあ本当に消滅しちゃうじゃないですか。
俺は君の事を思って……」
同情的な言葉に少女は顔を上げた。澄んだ青い瞳、シルクのようなさらさらの黒い髪。
身に纏うのは、清楚な白いワンピース。
この少女がエロゲーの象徴、淫魔サキュバスだといわれて、信じるものはいないだろう。
だが、それは真実なのだ。
こんな清楚な少女がサキュバス。清楚なのは見た目だけで、実はねっとりとエッチをしてくれる……
そう思うのはしょうがない。
このパソコンの前に座っていた青年もそうだった。
キツイ社会人の生活。馬鹿な上司に頭を下げ、精神をすり減らし。
紳士的に見えるのか、ちゃらちゃらとした女達には仕事を押し付けられ。
隠れた趣味が鬼畜もののエロゲーというのもしょうがない事だろう。
だから、この少女が自分の前に現れた時は、神に感謝したものだった。
だけれども……
しゃがみこんでいる少女の前に座り込み、真っ直ぐに瞳を見つめた。
「……精を食べないままだと消滅するんでしょう。だから、俺を食って」
「ダメです! こんな破廉恥な真似なんてできません!」
めそめそと泣きはじめた少女を前に、男は大きくため息をついた。
多分、このままでは美味しい思い……ではなく、この少女を救う事ができないだろう。
しばらく考え込み……画面に映っているエロゲーのキャプチャに目を留めた。
そしてある事を思い出した。
「……もしかして、キスでも精吸い取れるんじゃないですか?」
少女はきょとんとした表情になり、頬を朱色に染めた後、小さく頷いた。
「せ、性行為よりはかなり減りますが、少々ですけれど可能は可能で……ふぁ」
言葉が終わる前に、少女の唇を奪った。
柔らかい唇をこじあけ、中に進入したいという欲望に襲われそうになったが、どうにか押し留める。
本当に触れるだけの軽いキス。それなのに少女は途端に顔を真っ赤にした。
ふるふると肩を震わし、青年を睨みつけた。少し涙目のため、迫力はなかったが。
「ひどいです! いきなり接吻されるだなんて!」
「消滅させたくないんです。これで少しは消滅するまで期間伸びましたよね。
これから毎日精分けてあげますから、立派なサキュバス目指して頑張りましょう」
頭に手を置き、優しく撫でる。気持ちよさそうに目をつぶり、手の感触を楽しんでいたが、すぐに我に返って手を振り払った。
「貴方なんて嫌いです!」
「嫌いで結構です。あまりうだうだいってると押し倒して無理やりヤりますからね」
にこやかな言葉。だが、それはある意味静かなる威しであって。
「……鬼畜です……」
「鬼畜が好みなんですか。それならば遠慮なく」
慌てて逃げ出そうとする少女の首根っこを掴み、満面の笑みを浮かべ。

―今日から、どちらが淫魔だかわからない男女の奇妙な同棲生活が始まったのだった。

218:名無しさん@ピンキー
09/11/07 01:57:43 +RMgTz0W
で、次のテーマ
辞書適当に引いて

女王
親戚
平日

でよろしくです。

219:名無しさん@ピンキー
09/11/11 11:55:37 p7v368bh
何日か見ないでいるといつの間にか投稿されてるからこのスレはやめられない

220:名無しさん@ピンキー
09/11/11 19:32:49 1M02RUwl
>>217
GJ
続き読みたい。

221:「女王」「親戚」「平日」 1/2
09/11/15 11:36:16 fEhMU2no
講義をサボって熱い湯に浸かり、極楽を謳歌していた俺の耳に、甲高い声が突き刺さる。
「おい、背中を流せ。自分ばかり気持ち良さそうにしているなど、不届き千万だな」
エリィが線の細い身体を泡まみれにさせたまま、目尻を吊り上げた三白眼で睨んだ。
普段はツインに結い上げている黒褐色の長い髪も、べったりと濡れてだらしなく背中に張り付いている。
バスキャップぐらい被ればいいのに。
黙って笑っていれば名実ともに世界有数の美少女なのに、色々な意味で勿体ないことだ。
「わかりましたお姫さま。あなたの騎士として、つつしんで背中をお清めいたしましょう。御意の儘に」
からかい気味に恭しく頭を下げると、エリィは泡だらけのまま傲然と俺の前に立つ。
「おニィ、妾は姫ではない。オスマン-ロマノフ-カペーの系譜に連なるカエサルであるぞ。いまだ若輩者だが、歴とした女王よ」
ふんぞり返ったエリィの歳相応な生意気さが、おかしくて仕方ない。アヒルみたく唇を尖らせたエリィを無視して腹を抱えた。
世界を統べる女王であっても、エリィなんて俺から見たら子供だ。張りのある背中に浮かぶ、玉のような水滴を眺めながらそう思う。
けれどそんな子供に未来を託さなければならないほど、かつて世界の秩序はメチャクチャに崩壊した。

人間というのは、人口の十分の一を減らさないと平和のありがたみを理解できない愚かな生き物だった。
世界全体が右肩上がりに成長していた時代とは違う。資源もエネルギーも頭打ちになってしまった現代社会では、経済活動そのものが大いなるゼロサムゲームとなってしまったのである。
成長したければ、相手の資源を奪うしかない。利害の衝突イコール戦争。
じっさい俺が生まれた二十年くらい前までは、そんな殺伐とした時代だった。戦争が終わるまでに、いくつの民族と国が地上から姿を消してしまったことか。
そんな混乱した世界を再びまとめ上げたのは、人類の叡智でも理性でもましてや宗教でもない。
もっとわかりやすい物差し、具体的に言えば血筋だ。
かつて世界を統べた王の末裔が人々の上に君臨し、皆が王の下で平等に暮らせる世界を再現する。
そしてたまたま歴史上の皇族や王家と親戚だったという理由で、新生した世界の象徴に祀り上げられてしまったのが彼女だった。
エリアンティア・アウレリア。
俺をおニィと呼ぶ幼馴染の本名は、外国語で「光り輝く向日葵」という意味らしい。
世界の希望となったエリィにはお似合いの、いい名前じゃないか。
そんな彼女はしかし、平日の昼間から一般家庭で入浴するツインテールの少女にすぎない。
エリィの裸体を眺めていると、とてもこの華奢な双肩に世界がかかっているとは誰も信じないだろう。

とりあえずエリィの背後に立ち、肌に張り付いた髪を掻き上げてやる。
やたら幼い項が現れると共に、前触れもなくエリィがビクリ、と肩を震わせた。
泡まみれの布で俺に背中を擦られるたび、強く目を瞑るローティーン。何かを堪えるように小さく悶えているが、もしかして―
「くすぐったいのか?」
「世迷言を!」
素早く振り返って俺と向き合い、牙を剥いたチワワみたいな顔で食ってかかるエリィ。全く可愛げがない。
俺に抱きついて四六時中離さなかった女児の面影といったら、俺を「おニィ」と呼ぶ所ぐらいしか残っていない。
「おニィ、妾はもう十四歳であるぞ。昔みたいにくすぐったがりなどしない。いつまでも子供扱いするな」
「いいや子供だ。もう十四なんだから、いい歳をして男と一緒に風呂に入るなよ。素っ裸の無防備な姿を俺の前に晒して大丈夫なのか?」
「どういう意味だ?昔は毎日のように、二人で湯浴みしていたというのに?」
答える代わりに、思いっきりシャワーを浴びせてやった。たちまちにしてエリィの身体を包んでいた泡が一切合財流れ去る。
育ちかけた胸の膨らみを隠そうともせず、子犬のように身震いして水滴を弾き飛ばすエリィ。本当に色気もへったくれもあったもんじゃない。
「まだまだガキっぽいけど、それでもお前だって一応は女だ。そしてお前は意識してないだろうが、俺は男なんだよ」
「……なるほど」
怒ったような表情を保ったまま、エリィが口元を緩めた。髪と同じ色をした瞳に妖しい光が宿っていた。
「つまりおニィは今でも、妾のここが気になるのだな?」
くくく、とマセた笑いを浮かべて髪を掻き上げたエリィ。
世界の女王に祭り上げられた少女が、俺の目の前でおもむろに片膝を立ててみせた。

222:「女王」「親戚」「平日」 2/2
09/11/15 11:37:13 fEhMU2no
すらりと形よく伸びた手足に、これから成熟を迎えようとする胸のふくらみ。ほんのりと女らしく括れはじめた腰つき。
エリィが変わったのは言葉づかいだけじゃない。ほんの女児だった昔と比べたら、身体つきは女のそれへと確実に成長を遂げている。
そして小さく窪んだ臍の下へと目を移せば。
やけに幼さが際立つ、エリィの縦すじ。
毛らしきものが全く見当たらない。おまけに大きく開脚しているにもかかわらず、花弁のような小陰唇を内に秘めたままぴったりと固く閉じている。
それでも秘裂に沿って肌の色がうっすらと桜色に色づいていた。かつて目にした肌と同色の縦すじと比べたら、徐々に育ってはきているようだが―
「どうしたおニィ? 今さら臆したか?」
エリィに呼びかけられて、心臓がどくん、と大きく脈打った。エリィが挑発するような目つきで、信じられないほど妖艶に笑っている。
「昔から妾のここを開いて、中を覗いていたではないか。そんな風におちんちんを固く反り上げながら」
昔と同じだ、とエリィは呟く。
状況だけ見れば、確かに彼女の言う通りかもしれない。だが本当にそうだろうか。
俺から離れてはや数年。その間にエリィは女王としての教育を受け、言葉づかいもすっかり姫様言葉になってしまった。
そして今、男を受け入れ子をなすために備わった器官を、自分から惜し気もなく男の視界に晒している。
何も疑わず俺に触らせていた昔とは明らかに違う。俺の視線に込められていた下心を知りながら、俺という異性の前で、それを晒してくれているのだ。
これで手を出さないなんて、俺にはそんな我慢などできそうにもない。

けれどもエリィ、もといエリアンティア・アウレルアは世界の女王だ。
いくら本人から女王の騎士に指名されたからって、俺みたいな一般人がおいそれと触ってもいいのだろうか。
だいたい今のエリィだったら何もせずとも、俺なんかより頭も身体も性格もいい男が言い寄ってくるだろうに。
どうして俺なんだ。
いくら考えても答えの出ない問題に頭を巡らせる俺の目の前で、エリィがゆっくりと臍の下に手を伸ばす。
開いてくれるのか。エリィが自身のぷっくらとした大陰唇の両脇に指を添え―
何もしない。何事もなかったかのように手を引っ込める。
肩透かしを食った俺に向けて、エリィはまるで娼婦が童貞を見下すような挑発的な笑みを浮かべた。
「妾にカエサルの肩書が備わっただけで、かつて我が物のように開いていた場所に触れられなくなったのか? 所詮おニィも、妾をカエサルとしてしか見ない男の一人なのか?」
年下の美少女が放ったその一言が、俺に何かを決意させた。

秘めやかな縦すじを、ぬちり、と指で割る。
中から意外とおいしそうに育った花弁が現れた。蜜に塗れた肉の芽に指の腹で軽く触れると、膣口がヒクリと引き締まる。
小さな穴はかなりキツそうだったが、それでも何とか男を受け入れられそうだ。
「おニィ……」
呼ばれて見上げれば、頬を真っ赤に染めた可愛いエリィ。
顎を引きよせ、互いに生まれたままの姿で唇を重ねた。

223:名無しさん@ピンキー
09/11/15 11:38:04 fEhMU2no
規制解除につき投下
「移民」「鎖」「ニードロップ」

224:名無しさん@ピンキー
09/11/22 02:26:04 s8nNDpiN
書き手がこない場合新しいお題は出してもいいの?

225:名無しさん@ピンキー
09/11/23 20:14:10 KHFErix1
>>223 「移民」「鎖」「ニードロップ」

「イらっゃいマセ。まタ指名アリがとうでス」
拙い言葉、あどけない笑顔。見た目はまだ幼い少女なのに。
「失礼シます」
手馴れた様子で男の服を脱がし、下半身に舌を這わす。
小さく温かな口がもたらす快楽は、あっという間に男の快楽を高めてしまう。
「ふぁ? んっ」
口の中でびくびくと動く感触に、唇をつぼめ、男の欲望を受けとめた。
唇の端から零れ落ちる白い液体。褐色の肌に白というコントラストが非常に官能的で。
ぬるりとした下半身が彼の腿に擦り付けられる。髪の毛と同じ茂みが微かに生えていて少しくすぐったい。
照れた笑いを浮かべ、腰を浮かせる。横たわった男の上にのしかかり、いきり立ったモノを中へと導き。
「くっ、ちょっと待て。そんな事やったら店長にまた……」
静止しようとする男の唇をふさぐ。少しだけ寂しそうな笑み。
「お客サんと……ううん、あナたと繋がっテる時だけが幸せダから……」
壁に張られた『本番行為禁止』の紙。それならばせめてと机の避妊具に手を伸ばした。
「少し待ってくれ。ゴムをつけ……んぐっ」
「優シいね。大丈夫、もう子供デきないカら」
唇が離れた途端、健気に笑う。瞳の奥に悲しみを秘めたまま。
「タくさん愛シて」
そして彼女の中へと進入する。幼いのにするりと男のモノを飲み込む。
だが、締め付けは最高で。
男の上で腰を振る少女。肩に新たな傷跡を見つけ、男は少し眉を潜めたが。
頭の中を支配する快楽には勝てず、少女の中へ欲望を解き放った。

少女と出逢ったのは、気まぐれに入った風俗店で。
外国の少女という毛色の違ったものに手を出してみた。本当に気まぐれだったのに。
少女の笑顔という鎖に捕らえられてしまった。
徐々に通ううちに少女と打ち解けてきて、様々な事を話してくれた。
祖国では混血児として迫害され続けたこと。
父親は名も知らぬ他国の男達で、母親を無理やり犯した後、どこかへといってしまったという事。
そのせいで母親は多大な借金を負わされ、少女は『移民』という肩書きでここに売られてきたという事。
毎日、休みもなく男達の相手をさせられ、時折、店長自信にも無理やり犯されているという事。
それでも明日への希望を失わずに笑う少女。

行為が終わった後、少女は笑ってくれた。
「あ、そうイえば、言ってマせんデスカ? 前に流産サせ……してから、子供のデきない身体になっタんです」
そんな辛い事実を笑いながら話してくれる少女を強く抱きしめる。
「い、痛いテすよ。離してクださい」
「あ、すまん。……そうだ。この前言っていたもの持ってきたんだ。踊りが好きだって言っていただろ」
カバンの中から何かをとりだした。それは鮮やかな黄色のロングドレス。
ドレスを広げた少女は純粋な笑みを浮かべてくれた。年相応の微笑み。
「え、こンなのいいンですか?」
「君のために買ってきたんだから。それ着て踊り見せてくれないか」
「はいっ!」
そして……少女は踊る。ひらひらと。
黄色いドレスが風になびき、躍動感に満ちた踊りが男の前で繰り広げれる。
裸で男の上で乱れる姿も美しかったが、それ以上に目を引かれる光景。
その光景はまるで何かの花のようで。
「……ダンシング・レディ・オーキッド」
「え? 何カ言いマしたか?」
踊りを止め、呟いた言葉を尋ねる少女に、首を横に振り、少女を強く抱き寄せた。
「いいや。なんでもない。また明日もくるから」
頬にキス。顔を赤らめる少女に男は頭を優しく撫でてやり。
幸せな逢瀬はそれでおしまい。


226:名無しさん@ピンキー
09/11/23 20:16:11 KHFErix1
>>225 続き

手に黄色い花束を持ち、男は急いでいた。時計を見る。そろそろ店の開店時間だ。
開店時間に少女を指名し、ぎりぎりまで延長する。そうすれば少女の負担を少しは減らせる。
「花屋で少し時間食ったからなぁ」
ぽつりと呟き、更に足を速めた。
特に今日は気合を入れないといけないのに。
前々から考えていた少女の解放。それをこっそりと行おうと思っていた。
あの店から解放されたら、少女には幸せな人生が待っているだろう。
彼女がよければ、自分のパートナーになってもらおうとも思っている。
子供が生まれなくても、少女と同じ境遇の子供達を集めて、一緒に暮らすのも良い。
「ああもう仕様がないから、今日はタクシーを」
「……案内してやる。あの世までだが」
男の耳元に響く誰かの声。腹部に熱が篭る。喉元に上がってくる鉄の香り。
女の悲鳴。膝を地面につく。熱い。身体から力が抜け、地面に横たわる。
かすれ始めた瞳に少女の黄色いドレス姿が映った気がした。手を伸ばし……その黄色い幻覚を掴み取る。
それは先ほど買ったオンシジウムの花束。普通のオンシジウムとは違い、中心に赤みの無いハニードロップという種類らしいが。
手についた赤が純粋な黄色だった花を汚してしまい……
「すまねぇ……綺麗なドレス姿を汚して」
遠ざかる意識の中で、黄色いドレスで蝶のように舞う少女が、自分のために微笑んでくれて……


「……始末したのか?」
「ああ。俺の仕事は完璧だ」
「それでは。これが報酬だ」
暗闇の中、二人の男がいくらか言葉を交わし……大きなスーツケースを持った男が部屋を後にした。
残された小太りの男は葉巻を吹かし、口元にいやらしい笑みを浮かべた。
「全く、あの女をいくらで買ったと思うんだ。あんな輩に奪われたら商売上がったりだよ。
さて、今夜は趣向を変え、一度に多人数の客に奉仕させるとするか。
丁度あの男から貰ったドレスもあるし、良い売りになるだろ」
下劣な笑い声が部屋の中に響き渡り。


「……来ナいな。まタ踊り見て欲シいのに」
少女は来るはずもない男を待ち続け。
―コンコン―
ドアのノック音に顔をほころばせ、満面の笑みで出迎える。

―その日、少女の悲鳴と鳴き声が響き渡り―

店の外にはあでやかな看板に少女の写真。
そして……『ダンシング・レディ・オーキッド入荷しました』の言葉。
男の上で狂い踊る少女。それでも少女は健気にいつまでも愛する男を待ち続け……

227:名無しさん@ピンキー
09/11/23 20:22:17 KHFErix1
ニードロップは少々変則的に使ってしまいましたが……

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「監査官」 「マイナー」 「トカゲ」で

228:名無しさん@ピンキー
09/11/29 00:05:59 wnym7Aw6
保守

229:名無しさん@ピンキー
09/12/02 19:11:19 +B6g5PTA
>>222
GJ
続き期待

>>224
いい。

230:「監査官」「マイナー」「トカゲ」
09/12/04 18:41:22 zvGKBMKV
「……なるほど。設計とは違う薬品を合成していたのですか。全くもって遺憾な事ですな」
 立ったまま報告書を読み終えると、背広の男は紙面から目を離して酷薄な笑みを浮かべた。フレームレスの奥に細く鋭い眼光を湛え、頭一つ高い目線から若い女社長を冷たく見下す。
 社長にはそれが気に入らない。
 世界の冠たるカリヨン化学の社長である彼女にとって、一介の軍人に過ぎない監査官から、社命をかけて生産した薬の出来を頭ごなしに否定される謂れなど何もなかった。
 しかもこの薬の発注元は、監査官が所属する軍の兵器開発局に他ならない。それもいきなり社長室宛てに分子の構造式を送り付け、それを大量生産するようにと依頼したのだった。
依頼といっても、軍のそれは命令と呼ぶべきだろう。なにしろ彼らの後ろ盾は軍、ひいては国家なのだ。断れば法令違反で処罰される。そればかりか非国民、いや人類の敵という烙印を押されてしまい、
会社としての企業活動が存続不可能な状態まで追い込まれてしまう。
 生物兵器。開発コード『ジェノザウラー』。
 その物質は爬虫類の大脳新皮質に対して特異的に作用し、思考や感情を著しく破壊する新薬だった。
 突如として地球侵略を開始したトカゲ星人のみを選択的に先祖がえりさせ、なおかつ人間にも地上の爬虫類にも全くダメージを与えることはない。もしこの物質が実用的なレベルで大量生産できれば、トカゲ星人が侵略を諦める公算は非常に高くなるだろう。
 持ち出し覚悟でも受けざるを得ない注文だったが、それでも会社としてできる限りのコストダウンは図ってきたつもりだった。
 それがここに来て、軍が受注を取り消すつもりだという。無情な監査官を怒鳴りつけたい気持ちを抑え、女社長はあくまでも冷静に反論する。
「仰りたいことはよく解ります。私どもも本来ならば、設計通りの分子を合成する予定でした。ですが兵器局の担当者には、17位にエトキシ基を付加させての量産方法はない、とお伝えしております。
そこをメトキシにマイナーチェンジしても構わないと、担当の方から了承もいただきました。ですから当方には何の落ち度も―」
 「しかしその結果、当初期待されていた[『ジェノザウラー』の効果は失われた。量産化を焦ったばかりに、とんだ失態を晒してしまいましたね。私たちは今、戦争をしているのですよ。時間やコストなどは瑣末な問題です。
最も重要なのは、その物質が出来るかできないか、という一点のみです。兵器局の開発したこの薬品こそ、人類の切り札だったというのに」
 聞き分けのない子供を諭すかのような物言いで社長の反論を遮り、監査官は眼鏡の鼻宛てを指で押し上げる。
「たった一個原子が増えただけで、分子の薬効は大きく変わりうる。ましてや今回は炭素一個に水素が二個、都合三個も原子が増えているではありませんか。
あなたも化学の専門家上がりなら、分子改変の怖さは理解しているでしょうに。なぜ設計図通りの分子を量産する方法を開発せず、設計図の改変などという安易な道に走ったのですか?
それとも売上高世界一のカリヨン化学も、所詮は程度の低い民間企業でしかない。そんな事実を自ら世間に向けて証明したかったのでしょうか?」
 この上なく嗜虐的な皮肉にしか聞こえない言葉ではあったが、監査官の言葉は反論のしようもない正論に裏打ちされていた。眼鏡の男から見えぬように俯いて、女社長は固く歯噛みする。
何を言っても負け惜しみにしかなるまい。それよりも女社長にとって一番重大なことは、自分の判断で会社の命運を断ちかねない致命的なミスを犯してしまったことだった。
 このまま事態が推移すれば、次の取締役会で自身の解任は免れない。そう考えた女社長が、悲痛な表情でなおも監査官に食らいつく。
「でしたらもう一度、きちんと設計通りの分子構造で合成します。分子改変をともなわない量産化の方法も開発いたしますから、本プロジェクトにつきましては継続の方向で―」
「いや、もうその必要もありません」
 目に涙を浮かべて懇願する女社長に向けて、監査官は感情の籠らぬ声でそう宣告した。


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