【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】at EROPARO
【三語のお題で】三題噺inエロパロ【エロを書け!】 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:00:06 xfv97BQo
 二月も下旬を迎え、冬が終わろうとしていた。
 降り積もった雪は日を追うごとに大地へ染み込み、すぐそこまで春が来ていることが窺えた。
 僕はチャーハンで膨れたお腹をさすりながら縁側に横になった。昼下がりのうららかな日差しが心地いい。
 高校生にしては年寄りくさいかもしれないが、僕はひなたぼっこが大好きだ。
「美雪さん美雪さん、食後のお茶を一杯所望したいですじゃ」
「食べてすぐ横になると牛になっちゃうんだよ?」
「僕が牛になったら美雪とおそろいかもね。それも悪くないかなー」
「もう! けーちゃんったら!」
 僕の冗談に美雪はその大きな胸を隠すように腕を交差させた。
 幼馴染みの美雪はいわゆるお隣さんで家族ぐるみの付き合いをしている。休日に僕の両親が不在のとき、こうして美雪が簡単なものを作りに来てくれるのが習慣になっていた。今日の昼ごはんは美雪の料理のなかでもとりわけスパイシーで定評のある特製チャーハンだった。
「はい、粗茶ですがどーぞ。……もう、だらしないんだから」
「お、ありがとう美雪。おまえも座りなよ。今日はずいぶんあったかいよ」
 湯飲みをずずっと啜り、すぐ横を指し示した。
 美雪は運んできた盆を置き(しっかり自分のお茶とおかきまで用意してあった)渋々といった調子で僕の隣に腰を下ろす。
 庭のところどころに残った雪がじわじわと日差しに溶かされている。
 春告草の異名をもつ梅の木にはいくつもの蕾が芽吹き、いまにも可憐な花を咲かせる気配があった。うちの庭に春が訪れる日はそう遠くないだろう。
「なんだかいいよなぁ、こういうの。お茶を飲んで、お日様の恵みを全身に浴びてさ」
「けーちゃんってつくづくおじいちゃんっぽいよね」
「でもそういうところが好きなの……、だろ?」
「言ってませーん、そんなこと一言も言ってませーん」
 冗談を笑って受け流してくれる美雪とこうして縁側に座る、それは僕らが出会ってから十数年間ちっとも変わらない風景だった。
 おなじ食べものを分け合い、おなじ学校で勉強し、おなじ街で育った僕と美雪は家族のようなものなのかもしれない。そこにいるのが当然で、むしろ片割れがいないことに違和感をおぼえてしまうような関係は夫婦となんら変わりがない気がする。
 何十年も経ったとき、縁側でお茶を啜る僕の横に美雪が何食わぬ顔で座っている光景が当たりまえのように想像できた。
 僕の人生にとって美雪は欠かすことのできない人物であり、それは美雪にとってもおなじことが言えるのだろう、と僕は少しだけ傲慢に幼馴染みのことを評価した。
「なぁ、美雪」
「んー?」
 おかきに夢中でこちらを見ようともしない美雪の腕をつかみ、僕は背中から縁側に倒れこんだ。
 自然、仰向けの僕を美雪が押し倒したような格好になった。美雪のやわらかくて大きな胸がクッションのように潰れた。

51:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:00:57 xfv97BQo
「な、なになに、けーちゃん?」
「こうやってさ、好きな女の子と折り重なってひなたぼっこするのって最高に気持ちいいんだよ」
「け、けーちゃん……」
 美雪の頬がかすかに赤くなった。
 ちょっとやそっとの下ネタでは動じない美雪でもストレートに気持ちをぶつけられると意外にかわいい一面を見せたりする。
 普段から見慣れている幼馴染みのものとはいえ、こういった愛らしい表情はとても新鮮で僕の胸を苦しくさせた。
「あったかいだろう、美雪」
「……うん」
 僕の胸に耳を当てている美雪には聞こえているだろうか。早鐘のように打ち鳴らされている僕の鼓動が。
 とくんとくん、と血潮の流れが速まったのはおまえのせいなんだよ、とちゃんと伝わっているだろうか。
 午後の日差しが重なりあった僕らに降りそそぐ。さきほどよりさらに暖かくなっているのが分かった。
 けれど二月の下旬なので暑すぎるところまでは行かない。汗ばむ一歩手前のちょうどいい温度が僕と美雪の体をじんわりと温めてくれる。
 僕の鼻先を美雪のシャンプーの香りがくすぐり、干したての布団のようなお日様のにおいが僕らを包み込んだ。
 この一瞬がいっそ永遠になってしまえばいいと思う。
 美雪はおいしいものが食べられなくなるから反対するだろうけど、僕は気持ちのいい日向で気持ちのいい相棒と寝転がっていられさえすればそれでよかった。きっと幸せってそんなものなんじゃないかな、なんてこっそりと人生を達観してみたり。
「美雪」
 美雪の顔が持ち上がった。すこし眠たげに目を細めている。
「キス、したいな」
「……誰かに見られたら恥ずかしいよ」
「誰も見ちゃいないさ。うちの生垣は背が高いんだ」
 納得しかねるように眉をひそめていた美雪は無言の押し問答の末、あきらめたように目をつむった。
 美雪の体を上にずらし、僕は彼女の前髪をうしろへ払ってあげた。何度も経験しているはずのキスにも緊張の色を滲ませている。
 いつまでも初々しい幼馴染みの唇に顔を近づける。
 唇が重なり合おうとしたそのとき、不意に庭のほうから葉擦れの音が聞こえた。
「え、え?」
 がさりと音のしたほうに美雪の視線が向かった。つられて僕もそちらに目を向ける。
 庭の片隅、美雪の家とは逆のお隣さんのほうから音がしたのは確かなようだ。
 生垣の足元、高さ十センチくらいのあたりがもぞもぞと動き、静まったかと思ったら何かが飛び出してきた。
 黒と茶と白のまだら模様が入り混じった大きな三毛猫だった。

52:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:02:37 xfv97BQo
「な、なんだ、猫かぁ……」
「そういや今日はまだ通ってなかったな。よっす!」
「知り合いなの?」
「ここのところよく通るようになったオス猫だよ。飼い主はいるみたいだけど家は知らない」
「ふーん……」
 三毛猫は僕らの視線など意にも介さない様子で堂々と人の庭を横切っていく。
「そういえば昔からけーちゃん家の庭ってさ」
「うん、なんか知らないけど猫の散歩道なんだよな。うちの親父が小さいころからそうらしいし、なにか猫が通りたくなるような魅力があるのかも分からんね」
「不思議だよねぇ」
 思わぬ闖入者は僕らのラブシーンを邪魔してそのまま反対側の生垣に到達、ごそごそと強引に体を潜り込ませて消えていった。
 猫は人の都合なんて考えない気ままな生きものだ。じゃれたいときに体をこすりつけてきて、でも用がなければ見向きもしない。
 気分屋のくせに人気だけはあるペットだった。
「……猫を飼うのもいいかもな」
「はいはい、おばあちゃんは反対しませんよ」
「そのときはおまえも面倒みるんだから適当なこと言ってると後悔するよ?」
「なんでわたしまで――」
 やかましい言葉は唇を重ねることで封じた。
 不意打ちに美雪の目が大きく見開かれた。
「バカだな。猫は老夫婦が飼ってなんぼなんだ。何十年も先の話だけど、僕は口にしたことは実行する男だよ」
 きょとんとした美雪の顔にやがて理解の色が広がっていった。
 僕の言葉の意味するところに気付いた幼馴染みは耳まで赤くしてから、ぽつりとつぶやいた。
「…………けーちゃんのバカ」
「好きだよ、美雪」
 僕らは誰の目もない庭先で、さんさんと降りそそぐ日差しを浴びながらキスを交わした。



 おしまい

53:名無しさん@ピンキー
09/01/28 06:06:39 xfv97BQo
以上です。読んでくれた人に感謝。
楽しんでもらえたら幸い。

>>26
感想どもー。
デモンベインは名前しか知らないので、たぶんご想像のものとは異なるかな、と思います。

54:名無しさん@ピンキー
09/01/28 23:55:53 ZXIaD4HR
GJ

書くの早いな~

55:名無しさん@ピンキー
09/01/29 08:58:35 ytKacSJW
GJ!

56:名無しさん@ピンキー
09/01/29 18:29:06 bwaL0HRZ
よく干した布団のにおいと、
かすかに香るお茶の香りがほのぼので良かったです。ぐっじょぶ!
三題でお話を作れるくらいの技量だからか、良作多いですね

57:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:58:09 xRVVASxj
age

58:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:09:01 synhMvS8
水曜だし次のお題出しか?

「路地裏」

ほかふたつは任せた↓↓

59:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:27:00 94lU/e+6
「大豆」「ウィンドウズビスタ」

60:名無しさん@ピンキー
09/02/15 09:49:36 eukXZ1zX
さすがにこのお題は難しかったのかな?

61:名無しさん@ピンキー
09/02/15 14:55:51 +ecy0h0z
「路地裏」「大豆」「ウィンドウズビスタ」
難しいと聞いちゃ引き下がれません。



僕がブルースクリーンを乱発させるWindows3.1に怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君は元気一杯のきりん組さんだった。
路地裏を曲がったところにある、宮間ばあちゃんのお豆腐屋さんで、
君は保育園からの帰り道、いつも大豆のおからをもらっていたね。
僕のことをセンセ、センセと呼んでくれたけど、
君に「センセは何のセンセなの?」と聞かれたときには、正直途方にくれた。
「そうだね、国語の先生かなあ」とかなんとか、適当なことを言ったのを覚えてる。

僕がメモリ不足を乱発させるWindows98に怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はおしゃまな小学校6年生だった。
いつまでたっても赤いランドセルと黄色い帽子が似合う女の子だった。
僕のことをあいかわらずセンセイ、センセイと呼んで、よく遊びにきてくれたね。
僕の家にあるのは、コンピューターと本棚くらいだったけれど
君はいつも僕の本棚から古いSFやブルーバックスを抜き出しては、
「センセイ、これ意味がわかんないよ」と怒っていた。

僕がいつまでたっても起動しないWindows2KProに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はセーラー服が良く似合う中学生だった。
紺色の地味な制服に、赤いリボンがとっても印象的で、
「センセイ、わたし中学生になったんだよ!」と玄関に君が駆け込んできたとき、
たぶん初めて僕は君に恋をしたんだと思う。
君はあいかわらず僕の本棚から新書やメチエを抜き出しては、
「センセイは難しい本ばっかり読んでるんだねえ」と感心してた。

僕が唐突にフリーズを繰り返すWindowsXPに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君は高校2年生になっていた。君は僕の憧れで、嫉妬の対象でもあった。
君は控えめに言っても天才少女で、もう僕なんて叶わないほど完璧で綺麗な文章を書いていた。
でも君は、新人賞に応募しろという僕の勧めに、首を縦には振らなかったね。
「わたしはセンセイの文章が好き。センセイの文章を読んでるのが、一番幸せ」
そう言って、豆腐屋の跡地にできたセブンイレブンで買った僕のおやつの豆大福を盗み食いしては、セーラー服に粉がついたと怒っていた。
僕はなけなしの貯金を崩して、君が大学に通えるように、こっそりと君の学校の先生にお金を預けた。
ある日、君が「センセイ、わたし奨学金の試験に受かったよ!」と嬉しそうに飛び込んできたとき、ぼくは心底ほっとした。

僕がFEPを起動しただけで再インストールを要求するWindowsVistaに怒りをぶつけながら締め切りに追われている頃、
君はついに文壇にデビューした。
女子大生が書いたその小説は、あっというまにマスコミの話題をかっさらって、君は日本で一番有名な文学少女になった。
ワイドショーのインタビューを受けて、しどろもどろでトンチンカンな答えを返す君の様子を、だいぶ後になってYoutubeで見た。

でも僕がその動画を見ている頃、君は熱狂的なストーカーの待ち伏せにあって、死んだ。

いまでも、僕は君のことを忘れない。一生、忘れることはないだろう。
僕の布団には、今でも君の匂いがほのかに残っているような気がする。
だから僕は、いつまでも押入れから布団を下ろすことができない。きっと僕は、布団に顔をうずめて泣くだろうから。

そんなことで、君の名残を失ってしまいたくないから。

君がいなくなってから、もうすぐ3年が経とうとしている。
僕は自分のPCに、Windows7をインストールすることにした。

62:名無しさん@ピンキー
09/02/15 14:59:50 +ecy0h0z
投下終了です。初めてメモを取りながらエロパロ書きました。
それでも年代関係はちょっといい加減です。すみません。

63:名無しさん@ピンキー
09/02/15 15:40:59 L12j1tq9
ここといい5行スレといい

リビドーじゃなく頭で書かれたSSはなかなかキビシイね…

64:名無しさん@ピンキー
09/02/15 17:31:43 eukXZ1zX
せつないが、おもしろい。

こういう、時代を感じさせるものの遍歴と、その時代を生きた人の人生を重ねて回顧する作風って、往々にして切ない作品が多いような気がする。
やはり、人の生き死にが絡む話になるからだろうか。もちろん、それが悪い、とかではなく。

ともかく、GJでした。
適当な頃合いに、また新しいお題を出してくださいね。

65:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:29:13 6Pk4e9d/
切なくも綺麗な作品でした。
1レスで時の流れを感じさせるのがすごいです。

66:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:29:56 n62FcAll
>>61
この雰囲気すごく好みだ
淡々としていて切なくて
GJ

時間も大分経ってますし、次のお題お願いします。

67:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:53:10 GH7eu8Wb
あっと、お題を残し忘れてました。失礼をば。
じゃあ……手元にあるマニュアル類からランダム抜粋で


「インフレ」「さくら」「テルミン」

よろしくお願いします。

68:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:25:57 ilo6w4nH
>>61
ああ、せつない…
淡白な文章がまるで涙をこらえているかのように感じられて良かったです
こういう雰囲気、いいなぁ

69:インフレ さくら テルミン
09/02/18 12:57:30 w8c5AWFF

大正7年、ロシア革命の大混乱に乗じ、シベリアに進攻した帝国陸軍は、
その年の冬までに、シベリアの半分を制圧し、そのまま現地に駐留した。

さびれた港だったウラジオストクは、日本軍の基地として、大いに繁栄し、
酒場が増え、怪しげな店も増え、俺みたいな奴が遊蕩に耽ることになった。

その夜も、俺は退屈きわまる司令部から遁走して、軍用マントの襟を立て、
残雪に汚れたスベトランスカヤ街を通って、駅の裏の小さな娼館を訪れた。

新顔が入っている、というので引き受けることにして、石壁の部屋に入ると、
濡れた軍靴を脱ぎ捨て、ペチカの前に座りこんで、薪の燃えるのを眺めた。

しばらくして、部屋にきた娘は、すすけた巻毛の金髪に、緑の瞳をしていた。

別嬪さん、と呼びかけてみても答えずに、扉の近くに立ち尽くしているので、
寄っていき、きゃしゃな肩に手を置こうとしたら、ノン!と叫んで泣き出した。

唐突にフランス語が出るのは、モスクワあたりの貴族の娘に決まっていて、
家族が革命でやられたか、白軍で戦死したか、あるいは両方かもしれない。

シベリアでは、どこにでも転がっている哀話なので、すっかり白けてしまい、
お嬢さんを無視して、ウォッカを一杯あおり、寝台に横になって目を閉じた。

どれくらいの時間が経ったのか、肩に指先が触れたようで、目を開けると、
緑の瞳が、心細げな、問いかけるような眼差しで、こっちを覗きこんでいる。

花代は払うよ、と言って笑いかけてやったら、驚いた顔をして、目を伏せた。

しばらくして、娘は部屋を出ていき、木製の小さな箱を抱えて、戻ってきて、
箱にはアンテナが立っていたので、通信機かと思いきや、楽器なのだった。

せめて音楽でも、という誠意なのだろうが、その音色は奇怪なものだった。

石造りの壁に反響し、ゆらめいて、化物屋敷にいるような気分になったが、
娘の手の動きが、しなやかで美しいので、それを見ているのは楽しかった。

そのうち、自分でもやってみたくなって、試してみたが、思ったよりも難しく、
旋律にならないので、娘は初めて笑顔を見せて、手を取って教えてくれた。

指導の甲斐あって、まず「ラ」の音が出るようになり、次に「シ」の音が出て、
「さ・く・ら・さ・く・ら」と奏でてみると、娘はうれしそうに微笑んで、うなずいた。

さくら   さくら   やよいの   そらは   みわたす   かぎり

娘は立ち上がると、旋律にあわせて、舞踏会のように優雅に踊ってみせ、
背後の窓に降りはじめた雪は、さくらの花びらの舞い落ちるように見えた。


その週末から、ウラジオストク界隈のインフレは、恐ろしい勢いで進行した。

司令部は無能をさらけ出し、闇商人が活躍し、こっちの財布は空になって、
結果、あの娼館を再訪する機会もないまま、俺は内地へ帰されてしまった。

数年後、モスクワ発の外電で、ペトログラード大学のテルミンという学者が、
電子を利用した、まったく新しい楽器を発明した、というニュースを耳にした。

あの小さな楽器が、どういう経緯で、新発明になったのか、知る由もないが、
今も、春になって隅田川の桜を見るたびに、あのロシア娘のことを思い出す。


70:名無しさん@ピンキー
09/02/18 12:59:30 w8c5AWFF

以上、お後がよろしいようで。


71:名無しさん@ピンキー
09/02/18 13:16:03 TuuYxyfw
体裁といい内容といい、まことお美事にございます。

72:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:13:26 l3GMXDnQ
もうお題も2度更新されて、遅くなってますが「猫」「雪」「さんぽ」投下します。
ちょっと長いですが見ていってください。
それではドゾー。

73:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:17:09 l3GMXDnQ
「ちょっと、上杉君!廊下は走らないでって言ってるでしょ!」
 如月も半ばの寒々しい廊下に、若宮美雪の声が飛ぶ。中学生最後の年も押し迫り、
何となくみんながそわそわしていても、クラス委員の態度は変わらない。
寒いから教室移動など早く済ませようと考える中学生男子が、
ついその足を速めてしまうというのもよくある話、無理からぬことではあったが、
この場合、正義は祐介に味方しなかった。
「あ、その……ゴメン」
 素直に頭をさげる祐介。しかし、正義はまたも祐介を突き放した。
「廊下を走ったらぶつかった時危ないでしょ?上杉君の運動神経がいくら良くても、
不慮の事態が起こらないとはいえないわけ。第一音がうるさいし――大体アナタ最近たるみ過ぎ!
高校A判定だからって、そんなことじゃ落ちるわよ?そうならないように、ふだんから生活態度を――」
 そこまで言いかけて、自分の声のほうがうるさいことに気づいたのか、コホン、とわざとらしい咳払いをして、
「と、とにかく、廊下は走らないでよね。わかったわねっ!」
 祐介をひとにらみすると、くるりと背を向けて、足早に教室の方へ向かっていってしまった。


74:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:19:18 l3GMXDnQ
「お前も災難だなあ」
 祐介は最近、同じクラスの友人に同情される。
「何が?」
「若宮さんのことだよ。お前にはやけにつらく当たるだろ。よっぽど嫌われてんのな」
 そう言った友人の顔には、『上杉が若宮さんに好かれてなくて、本当によかったなあ』という描き文字が浮かんでいたが、
祐介は気づかない振りをして、
「ああ……」
 とあいまいに返事をした。
「若宮さんもな、顔とスタイルは言うことないんだけどなあ。あれでもう少し性格がおしとやかというか、女の子っぽけりゃなあ。
このままじゃ将来、異性関係で苦労するんじゃないのか」
 友人の顔の描き文字に、『もしそうなったら、俺が若宮さんの全てを受け止める!』というのが増えていた。
(そうか、あいつ、案外モテるんだな……)
 今頃になって気づいている祐介。そういうことには鈍いのである。
「しょうがないだろ、あいつもあいつで大変なんじゃないのか。……色々と」
「お、度量の大きいとこ見せるなあ。まさか本当は狙ってるんじゃないだろうな?」
「バーカ、そんな訳ないだろ。これ以上ごちゃごちゃ言われたくないだけだよ」
この話はこれで終わり、と言わんばかりに、祐介は携帯を取り出した。

75:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:24:11 l3GMXDnQ
校庭の脇にある、市でいちばんの面積を誇るこの中学校のプール、その女子更衣室。
真冬の放課後の今、利用するどころか近寄る者さえいない、鉄筋コンクリート製の無機質な部屋で、
若宮美雪は白い肌を一層白くさせ、寒さに身を震わせていた。
 それもそのはず、美雪が今身に着けているものといえば、学校指定の女子用スクール水着、そして頭に乗せた猫耳ヘアバンドだけである。
 二十歳といっても通用するほどに女性として成熟した肉体は、もはや中学生用の水着などにはおさまらず、
男の目を惑わすには十分すぎるバストとヒップのラインを、そのしっとりした紺色のナイロン地にくっきりと浮かび上がらせていた。
寒さに耐えようと、目をぎゅっと閉じて、自身の乳房を両手でかき抱き、腰をくいっと後ろに突き出すようなポーズを取ることで、
よりその豊かさが強調されており、輪郭のはっきりした美形の顔立ちと、大きい猫耳のアンバランスさが、よりいっそう劣情を掻き立てる姿であった。
 やがてドアの向こうに聞こえる乾いた足音。感電したかのように身をすくめ、期待と不安の入り混じった表情でドアノブについているサムターンの回転を見つめるその瞳に、
顔の下半分をマフラーの中にうずめた上杉祐介の顔が映った。
 美雪の表情のゲージが、一気に期待の方に振り切れる。他の誰にも見せない満面の笑顔が、祐介に向けられる。
「ちゃんと言いつけを守ったじゃないか。いい子だ」
 この寒空の下、美雪が水着一枚で、ここにいたのは祐介の命令だった。廊下の一件の後、美雪の携帯に入ったメールがそれであった。
 『放課後、プールの女子更衣室。この間買ってあげた猫耳と水着だけで待っていること。当然、会話の語尾には《にゃん》をつけるように』
 それを見た美雪は、その内容に激しく赤面しつつも、なぜか軽い足取りで自宅に取って返し、水着と、遊園地でデートした際に買ってもらった
猫耳のヘアバンドを持参して、今こうして祐介の来るのを待っていた、というわけである。
 この真冬にプールの施設に近づこうなどと考える者は何かの罰ゲームでもない限りあるはずも無く、ここにふたりだけの密室が作られた。
「よかった、上杉君が来てくれて。もし来てくれなかったらどうしようかと思った…にゃん」
 うれしそうに、祐介の胸にすりすりと頭を押し付けてくる美雪。むにっとした柔らかい胸の感触が、厚着を通しても伝わってくる。
何度も抱いた身体が、本当にメス猫にじゃれ付かれているような気分になるから不思議である。
「バカだな、美雪のことを忘れるわけないじゃないか」
 形よくとがった小さい顎をくいっと持ち上げ、いきなり唇を奪う。
美雪にとって、地獄から天国へ押し上げられた瞬間だった。
「にゃ・・・ぅふ」
 一瞬だけ見開かれた眼は、徐々に力を失い、陶酔の世界へと誘われる。お互いの唇を唾液でべとべとにし、熱い舌をねぶりつくす。
全身全霊で唇をぶつけてくる美少女を、祐介は少しもたじろぐことなく受け止めた。
 少し息苦しくなって、唇をそっと離す。唾液で濡れた祐介の唇を、美雪が舌で丁寧に舐め取った。

76:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:28:01 l3GMXDnQ
「さっきはずいぶんきついことを言ってくれたじゃないか。本当に嫌われちゃったかと思ったよ」
「だって……だって、上杉君がみんなの前では俺を嫌ってるように見せて、馴れ馴れしくするなって言うから……
本当は私だって、上杉君とずっと一緒にいたいのに、にゃん」
 濡れたままの唇を突き出し、今にも泣き出しそうな表情で、上目遣いに見つめてくる美雪。しかし祐介は、こんな時決して優しい態度など見せない。
「イヤなら、もうやめるか?そんなに無理強いするのも可哀相だし」
「ひどいにゃ……私が上杉君に逆らえないの、知ってるくせに」
 今度は本当に、美雪の眼から大粒の涙があふれ出した。それをぬぐおうともしないまま、濡れた視線を祐介に向けてくる。
この校内一のクールビューティなメス猫は、祐介に心の底まで捧げきっていた。
 祐介はその反応に満足げな笑みを漏らすと、冷たい指で、頬をつたう涙をぬぐってやる。
「ごめんごめん、美雪があんまり可愛いから、つい意地悪を言ってみたくなるんだよ」
 祐介自身、自分で言っていて歯が浮くような台詞だが、その言葉で美雪の美貌は歓喜に満たされる。
世界中でその感想を抱く者が祐介ただ一人であったとしても、美雪の笑顔は変わらないだろう。
「上杉君……好きにゃ」
 静かに瞳を閉じ、祐介を待つ美雪に、祐介はもう一度、唇のご褒美を与えてやる。
いじめた直後に優しくするという、どこかのヒモが使っていそうな手口ではあるが、美雪の心にはそれが福音のように響いている。
 ちゅば。ぴちゅ。ぷちゃ。
お互いの唾液を、二つの舌で攪拌する音だけが響き、何かを捜し求めるように、美雪の背中と祐介の腰に回された手が這い回る。
制服姿の祐介と違い、水着一枚の美雪は、ほとんど直に素肌を愛撫されているに等しい。祐介の舌をねぶるストロークが大きくなり、
荒くなる呼吸が、美少女の肉体の変化を如実に物語っていた。
 やがて祐介の左手は、背中から背骨をゆっくりと撫で下げ、ヒップの方へと進んでくる。同時進行の右手は、肋骨に沿って、
腋に軽く触れたかと思うと、次の瞬間には綺麗な釣り鐘型の乳房をわしづかみにしていた。
親指を押し上げるように、ゆっくりとした回転で、たわわなふくらみを蹂躙し始めた。
 左手は存分にヒップを堪能した後、ついに祐介にだけ独占を許した部分へと移動して行く。
 いつものブラやパンティではなく、スクール水着のざらざらとした独特の生地の脇から進入してくる祐介の手指は、
その裸身にいつもと違う電流を流すのだった。
 今の美雪に出来るのは、祐介の肩にもたれかかり、
その両手のなすがままに、敏感な反応と嬌声で、祐介の諧謔心をあおりたてることだけだった。
「やぁっ……!くぅん……」
 途切れ途切れの息遣いと、責めを乞う女体の甘え泣きが、無機質なコンクリートの塊にこだましていた。

77:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:34:30 l3GMXDnQ
スクール水着というのは、本来見たり触ったりして愉しむ物ではないが、
美雪が身に着けた水着は祐介の眼と手を愉しませるためのものである。
 同様に、本来は外側にある水を、身体の中に浸入させないようにするためのものだが、
美雪が身に着けた水着は、美雪の体液を外に逃がさないようにするためのものである。
そして黒猫の猫耳は、美雪が祐介のペットであり所有物だということを、
その心に、身体に刻み込むためのものである。
すでに首筋の辺りまで流れ落ちているふたりの唾液、思春期女子の独特の匂いを放つ汗、
そして美雪のバルトリン氏腺から分泌される粘液、その全てが気密性の高いナイロン地に閉じ込められ、
高濃度のフェロモンとなって祐介を刺激する。 
 しかし祐介は、美雪が与えられた快感の海を溺れ続けた果てに、
物欲しげな瞳で祐介の貌と下半身を往復させるまで、そ知らぬふりを続けるだけだった。
「美雪、俺を見ているだけじゃわからないよ。何をして欲しいのか、具体的に言ってよ」
「舐めたい…です」
「猫語は?」
「う、う、上杉君のおちんちん…な、舐めさせてください、にゃ」
 確かに目覚め始めた女としての欲望を抑えきれず、真っ赤に染まった美貌の、
ぬらぬらと光るなまめかしい唇からその台詞が出ても、祐介は自分からズボンを脱ぐような真似はしてくれない。
羞恥と期待に震える手でベルトをはずし、口でファスナーを下げ、明らかに飛び出しそうな部分を持っているトランクスにうつろな眼差しを向けて、
丁寧に脱がさなければならないのだ。
 やがて、その布の奥から、濃い紅色をした、棍棒のようなペニスが姿を現す。
初めのうちは怖いだけだったこの勃起も、自分と祐介をつないでくれる器官だと知った今は、むしろいとおしささえ感じるようになっていた。
グロテスクにも大きくエラを張ったペニスは、美雪の顔の先数センチで、まるで独立した生命体のように脈打っている。
「上杉君の……すごく、元気………もう、こんなに……」
 愛情と欲情に潤んだ瞳をペニスに絡めながら、大げさではなく女神にたとえられるその美貌を、ゆっくりと祐介の股間に沈めていく。
 膨張した亀頭にそっと柔らかな美唇を重ね、そのままゆっくりと野太いペニスを呑みこんでいく。生温かい口腔で包み込み、
その下でエラの部分を刺激すると、祐介がうめき声を漏らした。
「うっ、美雪……上手いぞ」
 足元にひざまずく美雪の頭を、祐介はよしよしと撫でてくれる。まさにペットを誉めるようにされることが、美雪には何よりも嬉しかった。
「うんっ……あむ………好き……ふぁ」
 もっと祐介に悦んでもらいたくて、美雪は執拗にペニスを舐め続ける。玉袋の後ろを爪の先でくすぐりながら、裏筋に何度も舌を往復させ、そのまま亀頭をためらいなく咥えこむと、尿道口の中まで舌を差し入れる。
すでに祐介の股間は美雪の唾液でべっとりと濡れ光っていた。

78:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:38:09 l3GMXDnQ
「ああっ……もう駄目、欲しい……にゃ」
 先に耐え切れなくなったのは、奉仕をしている方の美雪だった。ペニスを優しくしごく手は止めずに、
いまだ涙の乾いていない瞳で上目遣いに祐介を見つめ、紺色の水着の下の、桜色に上気した肢体を淫らにくねらせながら哀願する。
「お願い……上杉君の立派なおちんちんで、私の、美雪の恥ずかしい所をたっぷりいじめて……欲しいのにゃん」
 ひざと手のひらを床につけ、ヒップを祐介の方へ突き出しながら、いやらしく振ってみせる。まさに猫同士の交尾のごとく、
祐介が四つん這いの女を後ろから犯すのを何より好むのを、美雪はよく知っているのだ。
「よし、いくよ、美雪」
 今度ばかりは美雪を焦らさなかったのは、さしもの祐介も、可愛い同級生の、
全身からあふれ出すエロティックには抗し切れなかったのだ。
 美雪のヒップに手を這わせ、生地の感触と、尻部のむっちりした感触の対比をしばらく愉しんだ後、
祐介がゆっくりと腰を前に突き出した。
水着の股布をずらし、恥液でしとどに濡れた外陰唇を割って、ペニスが肉穴に突き立てられた。
「ああんっ……上杉君っ……」
 腰を震わせ、美雪は歓喜の牝声をあげた。美雪の奥深く突き刺さったペニスを、
二枚のビラが招き入れるように吸い付いている。
「いいんっ……もっと……もっと下さい……」
好きな男のペニスを膣に入れられることがこんなにも気持ちいいなんて。
祐介の熱い肉体をもっと感じたくて、ついいやらしく激しい突きをせがんでしまう。
「これか?これが好きなのか?」
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅという粘着音とともに、美雪の子宮めがけて激しい突きをくれながら、
祐介が美雪の耳もとで問いかけてくる。
「ああンっ、はああっ……好き…きもちいいから大好き……にゃん」
 上杉君のおちんちん、すごく大きい……私を使って射精しようとしてる……びゅる、びゅるってたくさん精子出そうとしてる……
 おちんちんいっぱい動かして、私のなかに元気な精子、たっぷり射精してね……
 背後からの激しい責め。動物と同じように、性器だけをくっつけて性交している。祐介も自分も、所詮はオスとメスなのだと思い知らされる。
 瞬間、祐介の指が美雪の女腰をぐい、と引き寄せた。射精が近くなり、メス猫の膣に精液を注ぎ込もうとしているのだ。それに応えるように、
 美雪もヒップを突き出し、より濃い精子をおねだりする。
 ふたりの表情が、申し合わせたように切羽詰ったものになってゆく。
「あくんっ……いい……来ちゃう、来ちゃうっ!」
「おおっ、美雪……っ」
 無意識の膣圧上昇に、祐介がたまらず声をあげた。美雪の子宮の直前で、ペニスが一段と膨張する。
「いいっ……いいですっ……上杉君っ、あんっ、膣内で……膣内でイッてにゃ!」
 「イクよっ……美雪!」
  水着の生地が限界まで伸びた。若いペニスの先端から、濃い精液が勢いよく子宮の中へ注入されていく。
 かっきり30秒かかった、何日かぶりの美雪の中への膣内射精。愛する祐介の精子をたっぷり注ぎ込まれた美雪の女性器は、
 恥ずかしそうに、しかしちょっぴりうれしそうに、ひくひくと収縮を繰り返していた。

79:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:39:54 l3GMXDnQ
ふと我に返ると、子猫がミルクを飲むように、美雪が自分の乳首に舌を這わせていた。
美雪の柔らかく温かい女体を、スクール水着の生地で包むと、なんともいえない心地よさがある。
しばらく病みつきになりそうだ。
照れ隠しに美雪の唇を奪う。美雪は一瞬戸惑った貌をみせたものの、すぐに受け入れる。
「こういうときのキスって、嬉しい」
 祐介にだけ向けられる微笑み。
「だいぶ猫コスプレが気に入ったみたいじゃないか。本物の猫を抱いているようだったよ」
「もう、こんな格好させて……すごく恥ずかしかったんだからね?でも、まあ……普通にするより、その、よかったけど」
語尾を限りなく小さく、ちらちらと祐介の表情を伺う。その顔を眺める祐介の頭に、またサディスティックなアイディアが閃く。
「そんなに気に入ったなら、今度はみんなに見てもらおうか?お散歩プレイ」
「ちょっ、人前なんて………………う~ん、でも、どうせ見てもらうなら、猫耳じゃなくて、ヒョウ柄とかないのかな?大人っぽいやつ」
「ヒョウ柄?ひょっとして美雪、本当に目覚めちゃった?」
「ヒョウ柄っていうか……チータ?」
「え?」
「さんぽ進んで二歩下がる、ってね☆」
「美雪のそういうとこ、絶望的だな★」

80:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:41:43 l3GMXDnQ
以上でございます。またいつか、機会があれば・・・
ありがとうございました。

81:名無しさん@ピンキー
09/02/25 12:55:14 7poN8F70
GJ!エロかった
雪は名前に使われがちなんだなw
最後の美雪のジョーク?だけよく分からなかった(三歩と散歩かけてるのは分かったけど)

82:名無しさん@ピンキー
09/02/25 14:39:49 kY3e+Y23
>>81
365歩のマーチ チータ  で、ぐぐってみそ。
・・・ってか、若い子は「3歩進んで2歩さがる」っていうのが通じないのか・・・ OTZ

83:名無しさん@ピンキー
09/02/25 14:54:27 FZnVX/YT
次のお題が「3歩進んで2歩下がる」と聞いて飛んできました

84:名無しさん@ピンキー
09/02/25 17:14:21 oA6GT/6f
この中学生ぐらいの女の子が365歩のマーチに引っ掛けたおやじギャグをいう、ってのがなかなか良いんじゃまいか

しかし「猫」と聞いて猫耳プレイが出るとは思わなかったw

85:名無しさん@ピンキー
09/02/25 19:14:29 7poN8F70
>>82
なるほど!
その歌は知っていたけど歌っている人の愛称がチータなのね
教えてくれてありがとう

86:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:25:11 qUdnjemN
一週間過ぎたし次のお題行きますか?
「金曜日」「ビタミン」「爪切り」でお願いします。

87:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:41:19 6ojnfq4z
書いてみました

「金曜日」「ビタミン」「爪切り」



ぜんまい仕掛けのおもちゃが、活発に動いていながら何かのきっかけで動きを止める、
ちょっと触れるとまた動き出す。
妹はそれに似ていた。ふとした瞬間、何秒か、時には何分もの間、そのままの姿勢で
動かなくなるのだ。それはパントマイムの芸のように、周囲の音や空気の揺らぎすら
止まって見えるほどの制止だった。料理しているときに、並んで歩いている時に、前
触れも無く妹は動きを止めた。ビタミンのバランスが悪いからだよ、と妹は説明して
いた。

その妹はソファーの上に小さく体育座りになっていた。湯上りのために体は上気し、
ショートパンツと薄手のシャツが、体にぴったりと張り付いている。足の指をわきわ
きと動かしながら、かるく前後に揺れている。

―ねえ、もう金曜日だね

ああ、休みだからゆっくりできるな、僕はそう答える。妹は、そうだね、と簡単に答
えた。爪切りを右手に持って、膝を抱えた姿勢のまま、背中を丸めて足の爪を切って
いる。
そして、そのまま動きを止めた。
眼は呆然と開いたまま、濡れた髪がむきだしの膝の上に流れている。生気はあるもの
の思考が見えず。眠っている猫のような、そのまま十数秒、妹はこのとき、いったい
何を考えているのだろうか。
足の先を見ると、爪切りが左足の第二指にかけられたまま止まっていた。乳白色の爪
が半分だけ指先から離れている。指に力が入っているようには見えず、爪切りはそれ
自体の摩擦力だけで指に吸いついていた。

―そんな格好で止まると、危ないぞ。

僕の声が耳に入っているのかいないのか、妹は動かない。もとより、この時に外部
からの反応で目覚めたことは一度もない。僕は爪切りを妹の手から取り上げて、床
に膝立ちで座りこみ、ソファーの上で体育座りの姿勢でいる妹の爪を、慎重に切っ
ていく。相手よりも低い位置で女性の爪を切るというのは、不思議な感覚だった。
妹の指先にはほのかに熱が残り、肌は朝顔の花弁のようにしっとりとしている。
僕は視線を上げた。妹は裾口が大きなショートパンツを履いていたため、この位置
からだと薄手の下着がはっきりと見えた。僕は吸い寄せられるように立てひざの間
に右手をねじ込み、その布に指の背を当てる。熱を持っている。指が溶けそうなほ
どに熱い。
僕の指はその薄布を左に押しやり、狭い視界の中に妹の秘めたものを見つける。僕
の指がその表面をこねるように撫でたり、肉厚な部分を左右に押し広げてみたり、
膣口の入り口に指の腹を押し当てて、ちょうどロクロの上で回る粘土のつぼ、その
口を広げる時にするように円を描いて指を這い回らせるうちに、妹の局部はますま
す熱を帯びて蠕動し、汗とも他の何かとも付かぬ湿度がそのあたりの空気を淫らに
蒸らし、やがて入り口から奥へと押し入っていく僕の人差し指と中指を、生き物が
エサを飲み込むようにスムーズに受け入れる。


88:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:43:25 6ojnfq4z


その中はとても柔らかかったけれど、その柔らかさのままに僕の指を締め上げようと
してきた。あらゆる部分が僕の指に敏感に震え、怯えるように縮こまり、押し出そう
とするかのように洞窟をよじらせ、あるいはさらに深くへ招こうとするかのように歓
喜にうねる。僕は第一間接から先を曲げて、穴を掘り広げるように動かしたり、指の
先に意識を移して襞々の触感を確かめたり、じわじわと沸いてくる愛液をさらに壁面
に塗りつけるように動かしたり、二本の指をゆっくりと前後にスライドさせたりもし
た。
そのたびに妹の体は緊張と弛緩を繰り返し、熱はさらに高まっていった。飲み込んだ
はずの小さな生き物が、腹の中で暴れまわっているような感覚だろうか。Gスポット
を指先でこつこつとノックしたり、二本の指がぐるりと膣内で一回転するときの反応
は特に大きく。洞窟全体が驚いたようにぎゅっとすぼまり、次いでいっぺんに愛液が
溢れてきて僕の指に絡みつく。
すねの間にわずかにのぞく妹の局部は、次第に激しさを増す僕の指に反応してか、そ
の入り口までもぴくぴくと小刻みに震わせていた。局部の上側に見える淫核が僕の指
にこすれて勃起し、つぼみから体を出す。僕はそれに合わせて親指を伸ばし、淫核に
直接指の腹をつけて、その包皮と実体の間に入り込もうとするかのようにそれをいじ
めた。妹は局部以外の部分はまったく動こうとせず、僕の手首を両足で締め付けるこ
ともなかった。だが、その息は確かに少しだけ速くなり、僕の指が特別に敏感なとこ
ろにぐいとねじこまれると、妹の全身がびりっと震えるのが分かった。まったく体に
力を入れない相手でありながら、それでも確実で先鋭な快楽が全身を走るというのは
どのような感覚なのだろうか。

僕の一方的で徹底的な蹂躙は七分あまりも続き。やがて、妹がその体に意識を取り戻
そうとするのを感じ取ると、溶けかけのアイスクリームのようにどろどろになった指
を静かに引き抜き、ティッシュで指と妹自身を拭いた。妹はまだ少し息が荒かったが、
爪切りが手からなくなっているのに気付くと、静かに僕のほうを見た。

―なあ、おまえさ

僕は問う。

―止まってる間、どんなこと考えてる?

妹はまだ水気を残している髪をかき上げて、刺激の名残のためか、陶然とうるんだ
瞳のままに答えた。

―お兄ちゃんのこととか、考えてるよ

僕は安心し、わずかに微笑んでみせた。明日の土曜日は二人で家で過ごし、妹が止
まった時にどのようにそれを介抱するか、僕はそればかりを考えていた。


89:名無しさん@ピンキー
09/03/03 06:31:47 Bv/y7zJ8
GJ!
ここは基本的に書き手の人が読んでるスレのような気がしてきました。

90:名無しさん@ピンキー
09/03/12 06:35:30 9oZ+aT3V
GJ!
こういう柔らかい作品好き
っていうか初めてきたけどみなさん上手くて勉強になります

過疎ぎみっぽいんであげてみますね。良作がもったいない

91:名無しさん@ピンキー
09/03/15 09:28:21 c/VjWP3m

りんご
おへそ

92:名無しさん@ピンキー
09/03/16 07:25:55 KBNaUpC4
遊園地



93:名無しさん@ピンキー
09/03/22 21:58:45 0lARTasO
ほしゅ

94:名無しさん@ピンキー
09/03/28 17:44:28 hfXUWE3j




95:名無しさん@ピンキー
09/03/29 14:21:34 Jm57Tur4
通行人の視線が痛い。
俺は駅前ロ-タリ-のベンチに座っている。人通りが多いのは仕方無い。
ちらほら雪が降ってるのに屋外のベンチに座ってるのも、まあ変な奴に見えるかも知れない。
だが、その視線の原因は、俺じゃ無い。
すぐ隣に腰掛けてる少女なのだ。
さっきからずうっと空を見上げたままで、ポカ-ンと口を開けている。
言っておくが、俺の連れじゃない。俺はここで待ち合わせがあるのだ。
しかし、通行人には俺の連れに見えても仕方無い。俺だって通行人なら、不審な視線を投げるだろう。
場所を変えようか、とも思ったが、寒いので動きたくない。大体、俺の方が先に座ってたのだ。
少女の方に視線をやると、相変わらず同じ姿勢のままだ。
割と綺麗な顔立ちだが、全体から幼い印象をうける。
真っ赤なハ-フコ-トで体のラインが分からないから、余計そう見えるのかもしれない。
ふと、少女がこちらを向いた。俺は慌てて視線をそらし、腕時計を見た。
もうすぐ16時。待ち合わせの14時はとっくに過ぎてる上に、何度携帯鳴らしても、メ-ルすら来ない。
すっぽかされた事は分かっているのだが、ここを立ち去って、後で「遅れて行ったらもう居なかった」などと言われたくない。
しかしもういい加減、限界だった。
ふと、隣の少女もここで待ち合わせなのか、と思った。
それ以外にこんな寒いのに屋外のベンチで、ずっと座ってる理由が無い。
俺はなんとなく親近感を感じ、「待ち合わせですか」と声をかけようとして
「さっきから、何してんの?」と、全然、別の言葉をかけてしまった。
少女は顔をこちらに向け、くすりと笑い、「雪を食べてるの」と答えた。
「雪?」
俺は空を見上げた。灰色の曇り空から、突然目の前に雪が湧き出してきて、顔に降りかかる。
そう言えばガキの頃、俺もやったなぁ・・・と思いつつ、
「ずいぶん、ヒマな遊びだな。今、待ち合わせ中?」
少女は少し曇った顔になり、「うん・・でも、来そうに無いの」と答えた。
「へぇ・・こっちもだよ。もう帰ろうと思ってたんだけど、最後に気になったもんでね」
「彼女さんですか?」
「いや・・・」行き着けのキャバクラ嬢だなんて言えやしない。
俺だって、他の男なら「営業ト-クにきまってんだろw」と笑う所だ。
「まあ、まだそこまで、行ってないんだけどね」とごまかす。



96:えれぽん
09/03/29 15:08:58 Jm57Tur4
途中で書き込んでしまいました・・・orz
初めてなもんで多めに見て下さい
お題は>>91さんの 雪・りんご・おへそです
続き投下

「なんでこうなったんだろ・・・」
俺は熱いシャワ-を浴びながら、苦笑した。
少女と話しているうちに、「寒いから、どっかでコ-ヒ-でも飲まないか」となり、
いつのまにか「ふられたもん同士でデ-ト」て話になり、居酒屋で飲み、そして今、ホテルに居る。
「でも、断らなかったもんなぁ・・・」
さすがにホテルまでつきあうとは思ってなかったので、冗談で誘ったら、あっさりついて来たのだ。
慣れてる感じの子では無い。むしろ、緊張してるのがはっきりと分かった。
「援助とかじゃ無いよなぁ・・・」
それならそれで構わない。軍資金はあるのだ。でも、そんな様子も無かった。
体を拭いてバスル-ムを出ると、少女はベッドに腰掛け、天井を見ていた。
「ここには、雪なんて降らないぞ」
声をかけると、少女はこちらを見て、顔を赤らめた。まあ、下半身にタオルをまいただけの格好では無理も無い。
「空いたよ。入っておいで」
少女はうつむいたまま、動こうとしない。まだ、真っ赤なハ-フコ-トさえ脱いで無かった。
実はまだ、少女の名前すら知らない。お互いに名乗らなかったのだ。深い事情も聞かなかった。
ただ、お互いの待ち合わせ相手の愚痴をこぼしあっただけだ。
俺の方は多少美化して、職場の女といい感じになり、デ-トに誘ったらすっぽかされた、と言ってある。
彼女の方は、大学の先輩と付き合っていたが、二股かけられてた事でケンカとなり、今日、仲直りの為呼び出したのだと言う。
もちろん、彼女の言う事だって、どこまで本当かは分からない。
もしかして、ホテルまで来た事、後悔してんのかな・・と思いながら、少女の横に座る。
そのまま、少女の肩を抱いて引き寄せた。
「ん・・」
少女は少しビクッとしたが、抵抗はしない。セミロングの黒髪をなでながら、唇を合わせる。
少女は目を閉じて、されるがままだ。俺はゆっくりとベッドに押し倒し、彼女の服を脱がせ始めた。
真っ赤なハ-フコ-トを剥ぎ取りながら、
「まるでリンゴの皮を剥いてるみたいだな」と言うと、少女は目を開けてクスッと笑った。


97:えれぽん
09/03/29 15:40:01 Jm57Tur4
別に童貞て訳じゃないが、女の服を脱がせるのは初めてだった。
それでも悪戦苦闘しながら、最後の一枚両足から剥ぎ取った。
「ん?」
少女の下着は、かすかに湿りがあった。
あまりに無抵抗なので、内心怯えてるんじゃ無いかと心配だったのだが、少女の方も興奮しているようだ。
少女の上にのしかかり、左手で顔を引き寄せ、唇を奪う。
そして右手は滑らかな腹部を滑らせ、ダイレクトに恥丘に進入させる。
「あんっ!」
少女が唇を離してのけぞった。俺の指は淡い茂みを掻き分け、秘裂をさぐる。
やはり、濡れている。
完全にリミッタ-の外れた俺は、少女の微乳に吸い付いていった。
手の平にすっぽりと収まるふくらみを、やんわりと揉みながら、桜色の乳首を舌でころがす。
気の済むまで責めて、少女の唇を吸う。
彼女は相変わらずされるがままだが、明らかにあえぎ声が変わってきた。
さっきまで閉じていた唇も、今は俺の舌の進入を拒もうとしない。
白い肌が桃色に上気して、うっすらと汗ばんできた。
俺は飽きることなく、少女の甘い肌をすみずみまで味わい尽くした。


98:えれぽん
09/03/29 16:30:23 Jm57Tur4
「じゃあ、入れるぞ」
俺は少女の細い両足を静かに開いた。
「うん・・・」
少女は目を閉じたまま頷く。すでに何度も軽い絶頂を味わった様で、ぼうっとした表情だ。
俺は片手で自分のモノを誘導しつつ、少女の陰裂に突き刺していった。
「んうっ・・・」
少女の身体が軽く跳ね上がった。が、俺のモノは何の抵抗も無く飲み込まれて行く。
「大丈夫か?」
「うん・・大丈夫だよ」
少女が笑う。
俺はさらに深く押し込んだ。
「はぁう!」
少女は声に成らない悲鳴を上げ、細い手を俺の首に巻きつけ、しがみついた。
「動くぞ」
「あ・・・らめぇ・・・」
「もう止まんねえよ」
俺は腰の動きを早めてゆく。
「ああ・・おへそに・・・裏側からおへそにあたってるのォ!」
少女がしがみついた細腕に力を込めて来る。
「あ・・あんっ・・・ひっ・・・はああ!!」
いつのまにか、少女は両足を俺の腰に巻きつけ、無意識に腰を使い始めていた。
同時に少女の内部が別の生き物の様に締め付けてくる。
あまりの気持ち良さに、おれはもう耐え切れなかった。
「くっ・・・イクぞ!」
「あっ・・はああああっ!!!!!!!!!!!」
俺は少女の中で思いっきり爆発した。後から後から快感が押し寄せ、2度3度と射精する。
少女は放心状態のまま、荒い息だけを吐き出している。
俺は少女に覆い被さり、半開きの唇に舌を潜り込ませた。

99:えれぽん
09/03/29 17:33:24 Jm57Tur4
「なあ・・・」
俺は少女に腕枕して、煙草を吸っていた。
あれから休憩も取らずに、もう一度少女の身体に挑み、さすがにへばっていた。
少女が「なぁに」と言いたげな視線を向ける。
「今さら聞くのもあれだけど・・・何で・・・その・・・」
処女では無かったとは言え、明らかに彼女はあまり経験が無かった。
だから今まで素人一人、後は風俗でしか女性経験の無い俺でもリ-ド出来たのだ。
「つまり・・・俺と寝たのかと・・・」
少女は視線を外して、しばらく天井を眺めていたが、
「・・・君がね」ポツリと言った。
「ん?」彼氏の事だろう。俺は何故かそいつの嫉妬を覚えた。
「浮気したの」
「ああ・・言ってたな」
「でも、浮気じゃ無い、て言うの」
「何だ、そりゃ」
「誘われて・・・つい、つまみ食いしただけで、本気じゃ無いんだ、て」
「それは・・・また、勝手な言い草だな」
「でしょ」少女は笑った。「でも言うのよ。男ならみんなそうだって」
「え?」
「本命の女がいても、食えそうな女がいたら、つまみ食いするのが男の生理だって」
「・・・」
「だから、実験してみたの」
「!?」
「でも、私から声かけるなんて出来なくて・・・」
「・・・・俺が声かけたってわけか・・・」
「ごめんね。でも、なんかスッキリしちゃった」
少女は天井を見つめたまま、くすくすと笑った。
「これで私も浮気したわけだし,エッチもあんまり好きじゃ無かったのに、初めていっちゃったし」
「いや・・俺が言うのもなんだが、そんな男ばっかりじゃ無いぞ?」
「それは、どうやって見分ければいいの?」
「・・・」
俺は答えられなかった。

結局、最後まで名前も聞けず、少女と別れた。
彼氏とよりを戻すのか、別れるのか、それも分からない。
ただ、俺は「少女」を「女」に変えてしまったんだと、なんとなくそう思った。
あれから雪が降る度に、口を開けてる少女が居るんじゃないかと、周りを見渡す癖がついてしまった。


以上です。
かなり強引にまとめてみました。
難しいもんですね・・・
御講評、御意見、お願いしまつ。


100:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:24:13 pam8GQT0
GJ!!
虚しさと切なさを同時に感じられて良かったです

101:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:54:28 RD/IePEu
GJ!
思わずニヤリとするような話で良かった。

102:名無しさん@ピンキー
09/04/05 17:42:59 jGi0SE9W
>>97
GJ
へそ何処にあったっけ?

103:えれぽん
09/04/05 20:21:11 SdFQhF0K
>>100>>101 ありがとうございます。
>>102
すいません1行だけ・・・
「ああ・・おへそに・・・裏側からおへそにあたってるのォ!」
でごまかしてますw
この勢いで>>92の遊園地 鋸 傘
も書いてみようかと思います。


104:えれぽん
09/04/06 00:26:55 RcdyIH7G
投下
 
俺、心配性なんですよ。
よくあるじゃないですか。外出先で「鍵閉めたっけ」みたいな事が気になる人。
俺、自分で言うのもなんだけど、それがかなり極端なんです。
でも、それを逆手にとる事で、短所を長所に変える事が出来たんですよ。
ほら、「備え有れば憂い無し」てゆうでしょ?あれですよ、あれ。
何事にも完璧な準備をする。普通の人間なら見過ごす所も、俺は見落としません。
だから、友人達には「ゴルゴ」てあだ名で呼ばれてます。それ位、用心深いんですよ。

で・・・例の件なんですけどね。
発端は、その、英子さんとですね、遊園地でデ-トて事になりましてね。
その、それまでは何て言うか・・・友達以上、恋人未満だったわけですよ。
だから、「これで決める」て言うか、ええ、メチャ気合入れたわけですよ。
当然、念入りに準備しました。どんなトラブルにも対応出切る様に。
雨天に備えて傘はもちろん、ありとあらゆる場面を想定し、考えられる限りの準備を整えましたよ。
そして、デ-ト当日・・・

105:えれぽん
09/04/06 00:46:55 RcdyIH7G
遊園地は楽しかったですよ。
行く時も裏道とか、完璧に調べたから、渋滞にもかからなかったし。
園内でも、どの施設が人気あるとか、その位置関係まで調べてたから、効率良く回れたし。
英子さんも楽しんでくれて・・・まあ、俺の希望通りの展開で・・・
遊園地からの帰りに、ついに、ホテルに連れ込めたわけです。
あの・・・この先も話すんですか?はあ・・・
実は、俺・・・童貞でして・・・連れ込んだはいいものの、そこで頭、真っ白になったんですよ。
もちろん、友人の話とか、本とか、予習はしてました。
英子さんの方は、俺の前にも何人かと付き合ってたんで、余裕ありましてね。
俺が初めて、て事も打ち明けてましたし、
「初めてが私でうれしい・・・頑張ってリ-ドするからね(はあと)」
てな感じで、
「ね・・・チュ-・・・して・・・」
俺は緊張しつつ・・・え?そこはいいんですか?じゃあ、はしょりますね。
何もかもが上手くいってたんですよ。英子さんから、あの一言を聞くまでは・・・

106:えれぽん
09/04/06 01:17:37 RcdyIH7G
「そろそろ、ゴムつけてね。私がつけてあげた方がいい?」
え・・・ゴム?
し、しまった-!!!俺とした事が、完全に想定外だった!!!
しょせん、童貞ですよね。一番肝心なものを忘れてたんです。
俺、「いや、恥ずかしいから、バスル-ムでつけてくるよ」てごまかして、バッグを持って風呂場に逃げたんですよ。
バカですよねえ・・・ゴムなんて、ホテルには常備されてんのに、そこは初心者ですから、頭が回らなかったんです。
とにかくもう、「何とかしなきゃ、何とかしなきゃ」て。
ゴム忘れた、て言ったら、やっぱり今日は中止だよな。下手すると、これっきり、だ。
なんせ、どんな状況でもク-ル!どんなトラブルも即対応!てのが俺の売りで・・・英子さんもそこを買ってくれてるわけで・・・
そこで、気付いたんですよ。俺は、どんな状況にも対応出切る様、このバッグに色んな物を入れてある。
・・・もしかしたら、ゴムの代用品があるかも!
傘は・・・ダメ。暴漢対策用のスタンガンに、地震対策の非常食、ろうそくにロ-プ、手動ラジオ・・・
工具一式もあるな。ハンマ-に鋸にガムテ-プにドライバ-・・・!そうだ!
俺は閃いたんですよ。これで代用品が自作出切るって。
まず、シャワ-のホ-スを鋸で切断。俺のと同じ長さにして、はめる。
んで、先端をガムテ-プで塞ぐ。後は、部屋の電気を消せば・・・
完璧じゃん!
いや、その時はそう思ったんですよ。相手が痛いだろって?いや、それは思いつきませんでした。
とにかく、俺は作業にかかったんです。そして・・・

107:えれぽん
09/04/06 01:41:48 RcdyIH7G
「刑事さん。どうでした?例の凶悪変質者」
「ん?・・・ああ」
顔見知りの記者が食いついてくる。
つい先ほど連行したばかりなのに、あいかわらず、情報が早い。
どうせ、大体の内容はホテルの従業員から取材済みだろう。しかし・・・
「さっきまで、取り調べてたんでしょ。怖いですよねェ・・・
 被害者が事前に気付いて逃げたから良かったものの、風呂から妙な物音が聞こえるんで様子を見に行ったら、
 右手に鋸、左手にガムテ-プですからねェ・・・
 しかもバッグの中にゃ、スタンガン・ろうそく・ロ-プ・ハンマ-まであったとか。
 一体どれだけ変態なのかと・・・あれ?ちょっと?刑事さん?
 何、爆笑してるんですか?刑事さん?」



108:名無しさん@ピンキー
09/04/07 01:09:14 yqcIzDOt
GJ

それから投下したら三語指定して帰ってね
誰ともわからん人が指定するより、書いて投下した人が指定する方が信用できる

109:えれぽん
09/04/07 01:44:04 zb0GeHYl
>>108 ああ、ごめん
まだ>>94が残ってたもんで・・・

お題 鯖 歌舞伎 ツンデレ

110:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:24:44 oC3BrQxP

温泉
雨宿り

111:名無しさん@ピンキー
09/04/09 18:00:50 kwjzcBCt
三脚
お礼
場所取り

112:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:41:09 QZUYTjL1
いやいやいや……どれで書いたらいいの?

113:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:03:57 mC95eNGC
・SS投下後、一番最初に投下されたお題が効力を持つ
もしくは
・次に投下する人の自由にまかせる
 ただしお題を全部消化する必要はなく、お題を採用されなかった人も文句は言わない

この辺が妥当な線かと

114:名無しさん@ピンキー
09/04/12 21:32:57 4pefrHyU
ほしゅ

115: ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:02:28 QR5NI+mQ
誘導されて来ました。
こういうのは初めてなので勝手がわかりませんが、
先の書き手>>109さんのお題【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】で書いてみました。

注意:二次創作(ラグナロクオンライン)
その辺のファンタジー系ネットゲームです。

116:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(1/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:03:59 QR5NI+mQ
故郷の国から船に乗って数週間。
ジャスは泉水の国アマツの地面を踏んだ。
「ここが……アマツ……」
辺りを見回してみると、確かにルーンミッドガッツ王国では見慣れない
木でできた家々、漆喰や瓦作りの城壁が目につく。
街のあちこちに生えている桜の樹。着物姿の男や女。
落ち着いた色合いの美しい和風の風景に、彼は目を奪われていた。

ぼーっとしていると、後ろからいきなり
怒鳴り声がかけられて、ジャスは身をすくめた。
「ジャス、何してるの !? 早く行くわよ!」
「あ、ああ……すまん、フローラ」
そこに立っていたのは、見事な金髪を短く切りそろえた少女だった。
ところどころ十字架がついた紺のローブの腰に手を当て、
目をつり上げて彼をにらみつけている。
フローラは神の使徒、治癒と補助を得意とするプリーストだった。

対するジャスは燃えるような赤毛の男で、身にまとっているのは
フローラと同じ色の衣装だったが、その出で立ちは明らかに違う。
体のラインがくっきり浮き出た戦闘服のような衣の上に
胸部や手足など、怪我のしやすい部分には幾重にも硬い布が巻かれている。
騎士などと違って動きやすい、闇と夜に生きる者の装いをした彼は
明らかにこの桜の舞い散る風景の中で浮いていた。
彼はアサシン。短剣を手に敵を殺す暗殺者だ。

二人は昔からの知り合いで、何度かの冒険を経てパートナーになった仲だった。
ジャスが前に出て敵を倒し、フローラが支援と回復を担当する。
暗殺者と聖職者。対立する存在の二人だったが
彼らは見た目よりはるかに息の合ったコンビである。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

117:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(2/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:04:33 QR5NI+mQ
虚空を切り裂き、この国ならではの片刃の太刀が襲いかかる。
まともに喰らえばただでは済まないその斬撃を、ジャスは身をひねりかわした。
「―甘いなっ !! 俺に触れられると思ったか !?」
体をひねった勢いを活かし、流れる動作で右手の短剣を敵に叩き込む。
フローラの聖水によって清められたその刃は、苦も無く相手を切り裂いた。

倒れふした黒衣の男の死骸をあさり、手裏剣と呼ばれる武器を手に入れる。
歌舞伎の仮面をつけた忍び、カブキ忍者はそれなりに稼げる敵だった。
「これで50体か……フローラ、そろそろ休憩しないか?
 もうこの部屋の敵は全部片しただろう」
「ふん、すぐ弱音吐いちゃって……いいわ、許したげる」
強がりを言ってはいるが、支援と回復にかかりきりだった
フローラの魔力もそろそろ限界のはずだ。
敵もいなくなったし、少し休憩した方がいい。
二人は武器をしまい、大きく息を吐いて木の床に座り込んだ。

ジャスとフローラが国を離れ、このアマツにまでやってきた理由は
ここに熟練者のみが一攫千金を狙えるダンジョンが存在するからだった。
先ほどのカブキ忍者然り、武者の亡霊こと銃奇兵、酒瓶を持った天狗など
ここには故郷の国ではお目にかかれない魔物が生息し、獲物を待ち受けている。
強敵揃いのダンジョンだったが、二人は何とか敵を倒し続け
既にそこそこの稼ぎを手にしていた。

アマツに行こうと言い出したのは、言うまでもなくフローラだった。
ジャスは暗殺者という職の癖に何事にも消極的で、
相方の少女にいつも引っ張り回されている。
たまに困らされることもあるが、彼はこの強気な少女を憎からず思っていたし
実を言うと彼女の方も、ジャスを誰よりも大事に思っていた。

むっつりと口を引き結んで、壁を背に座る金髪のプリースト。
彼はそんな少女を笑みを浮かべて眺め、すぐ横にひざまずいた。
「……何よ? ジャス」
「んー、ただ待つってのも退屈だからさ……」
ジャスは手を伸ばし、ローブの上からフローラの乳房をわし掴みにした。
「ちょ、ちょっと……こんなところで……」
「いいだろ? どうせ他に誰も来やしないさ」
暗いダンジョンの中、二人っきり。
その事実に彼女は頬を赤らめ、ためらいがちにうなずいた。

118:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(3/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:05:19 QR5NI+mQ
暗殺者の血塗られた手が聖女の乳房を揉みしだく。
「あ、ああ、ジャス……」
「……いつもより感度が良くないか? やっぱり興奮してるんだな」
「そんなこと……ない、わよ……」
両手で口を押さえ、首を振るフローラの双丘をローブの上から丁寧に
マッサージし、立ち上がってきた乳首をジャスは布越しにつねり上げた。
「……こんなに先っぽを硬くして言うセリフじゃないな」
「―ひあぁっ !?」

身をよじり嬌声をあげたフローラの桃色の唇を、彼の口が塞いだ。
「はん……ん……んんっ……!」
舌を入れてやると、おずおずと彼女も舌を伸ばして唾を塗りたくってくる。
いつもは気の強いプリーストも、彼と二人になると
目を伏せておどおどとジャスに奉仕する、ただのか弱い少女でしかなかった。
―ズズッ、ジュルジュルジュルルッ……!
合わさった口から彼女の唾液を吸い上げると、フローラは驚きに目を見開き
青く透き通った瞳いっぱいにジャスの姿を映し出した。

ジャスが口を離すと、彼女はへたり込んで熱っぽい視線を彼に向けてきた。
普段彼をにらみつけるその青い目が、今はこう語っていた。
―もっと、して。
「フローラ……可愛いよ、フローラ……」
愛しげに彼がその名を呼んだことに気を良くしたのか、
金髪の少女の口元がゆるみ、濡れた唇がだらしなく開かれた。

フローラのローブに手を伸ばし、太ももに大きく入ったスリット部分から
彼女の下着に手をかけると、一度だけ少女がビクリと震えた。
恐怖のせいではなく、期待のためだった。
清純な白のショーツの脇を両手でつまみ、ジャスは
抵抗もしないフローラの下着をゆっくりと引きずりおろしていく。

―と、そのとき。
「………… !?」
何の前触れもなくジャスが、フローラが、そして世界が消え去った。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

119:【鯖】【歌舞伎】【ツンデレ】(4/4) ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:07:08 QR5NI+mQ
『サーバーとの接続がキャンセルされました』
「―うおおおおぉおぉぉっ !?」
机の上のモニタに表示されたメッセージを前に、亮は頭をかかえて叫んだ。
「またっ! またっ! 鯖キャンですかっ !?
 いい加減に仕事して下さいよ癌呆さん!
 糞会社でググったらトップに来る企業だからって客ナメてんじゃねーぞ!」
心の怒りを声に変え、管理会社への悪態をぶちまける。
せっかくいいところだったのに―。
このゲームにおいて回線が切断されるのは決して珍しいことではないが、
それでもタイミングというものがあろう。

「―鯖キャン、しちゃったね……亮くん」
椅子の背もたれに体を預けて絶叫する亮の後ろから、
残念そうな少女の声が聞こえてきた。
長いストレートの黒髪を床に垂らし、ノートパソコンの前で
ゴロゴロとうつ伏せに寝転んでいる。
彼女の名は真耶。亮の幼馴染にして一応付き合っている仲でもある。

彼の前では大人しく控え目な恋人になっている真耶だったが
そんな恥ずかしい姿は人に見せられないと、
普段は勝気で尊大な少女を演じている。
もちろん、このネットゲームの世界でもそのツンデレぶりは健在だった。
ああして他のプレイヤーがいない場所ではディスプレイを見つめ
思いつく限りの語彙を駆使してジャスこと亮を誘惑する。

実のところ、彼女がこのゲームをやっている理由は
半分以上がああした亮との淫らなやり取りにあると言ってよい。
そのために毎月1500円も支払うのは馬鹿馬鹿しい話だったが
他のプレイヤーに強気な少女役を演じるのもその楽しみの一つだった。
「ちぇ、仕方ない……ムカついたからこっちで再開しようぜ」
「うん……いいよ、亮くん」
自分の体に手を伸ばしてきた亮を愛しげに見つめ、真耶は彼に身を預けた。

120: ◆cW8I9jdrzY
09/04/13 02:11:15 QR5NI+mQ
以上となります。
なかなか難しいですね、勉強になりました。
たまたま直前にツンデレスレに投下してて助かりました。

ではこれにて失礼致します。
次のお題は【ピンク】【遅刻】【トマト】ということで。

121:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:26:26 98qC6mhV
いざ書こうとするとなかなか難しいね

122:へっぽこくん
09/04/21 19:06:14 /cV/hcDx
『遅刻!遅刻!!遅刻!!!』
叫びながら、トースト片手に、玄関から走って出ていく。
もはや、毎日の恒例行事だ。
紺色のセーラー服が似合う少女。
ショートカットの瞳の大きな少女である私の名前は、物野葉積(もののはづみ)。

しかし、今日は何かが違った。
学校までの最後のコーナーを一気に走りぬけようとした瞬間に、自転車にぶつかった…

『…大丈夫ですか?』
何度も言われていたらしいが、まだ、目の前にはピンクのカーテンがかかったままであった。
なんとなく、夢の世界と現世の間をゆらゆらしていたのだが、その声によって、何とか現世に帰ってこれた。
あやうく、死んだバーちゃんの手招きに応じるところだった。

結構長い間、気を失っていたらしい。彼女の自宅にの寝室で寝かされている。
『…失礼だとは思いましたが、生徒手帳を拝見させていただきました。』
つまりは、学校には連絡してくれたということらしい。
『なさけねぇ~なぁ~』と、呟く。元来男勝りの性格なので、ついつい男言葉を使ってしまう。
『大丈夫ですか、頭から血が出てましたけど…』
『え?かすり傷ですよ、大丈夫大丈夫』
『いえいえ、トマトをざっくり割ったみたいな出血でしたが…』
…うげぇ、そんな出血をしたのか、通りでふらふらするわけだ…
『ところで、私、何で裸なんですか?』
『ん?気にしないでいいわよ』と、家主のきれいなおねーさんは、なぜか服を脱ぎはじめた…
『え?え?え?で、何で脱いでるんですか?』
『それも、気にしないでいいわよ』と言いながら、脱ぎ終わったおねーさんが近づいてくる。
…なになになに?何が起こってるの??
私の中ではうずめく『?』。ひたすら、ぐるぐる『?』が回る。
『!!!!!』その時に、びっくりした私。
なんと、きれいなおねーさんには、チンチンが生えてる!!
『あなた、可愛かったから、前から狙っていたのよね。』
『なななななな…』もはや言葉にならない私。
『でも、ちょっとぶつかるだけだったのに、いきなりトマトみたいに頭割れちゃうし…』
…それって、犯罪なんじゃ…
『でも、部屋に連れ込む時に、みんなが手伝ってくれて助かったわ』
…傷害罪・監禁目的誘拐罪・暴行罪…
思いつく範囲で、頭の中で罪状を並べてみる…
『ん?不安そうな顔をしてるけど?え、犯罪?』
そうそう、犯罪者だよ、あなた…
『大丈夫、これは合意のもとで行われるんだから…』
…絶対合意なんてしないってば…

そして、彼女(彼?)の攻めがはじまった。
正確に15分30秒後に、ピンクに染まった身体で、私は合意を認め、彼女(彼)の身体を求めていたのであった…


う~む、無理やりでしたね
お題
『幼女』『夢精』『老化』です。
お願いします。



123:名無しさん@ピンキー
09/04/29 23:39:41 fHp7BJIO
保守

124:名無しさん@ピンキー
09/05/14 19:57:27 rv9cBF84
保守

125:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:04:19 LPMzB1vK
hosyu

126:名無しさん@ピンキー
09/05/25 13:49:06 py2ktANW

落ち
意味

127:えれぽん
09/05/28 23:04:05 YffFTwOQ
お題
『幼女』『夢精』『老化』

「御目覚めなさい。ダイ・・・」

「ん・・・」
朝だ。
誰かに起こされた気がしたが、そんなはずも無い。俺は一人暮らしなのだから。
「ん?・・・あ、あ・・・」
まだ頭は醒め切ってないが、すぐに違和感に気付いた
夢精だ。何年ぶりだろう。そう言えば良い夢を見た覚えがある。
・・・しかし、もうすぐ四十になろうというのに夢精とは。
俺の性欲だけは「老化」と言う言葉とは無縁の様だ。
ため息をつきながら、のそのそと体を捻り、ティッシュペ-パ-に手を伸ばす。
「?!」
枕元に見たことの無い女がにっこりと微笑んでいた。
「おはようございます。大賢者様」
見たことも無い良い女だ。明らかに日本人じゃないが、じゃあ何人だろう?髪の色からして透き通った薄緑・・・
「私が何者か、それは大した事ではありません。私はあなたの覚醒を告げる使者のようなもの・・・」
女は俺の心を読んだかのように答え、微笑んだ。
「か、かくせい?」
「はい。あなた様は大賢者として覚醒されました」
「え~と・・・心当たりが無いんですが」
俺は普通の、というよりやや下流のリ-マンでしかない。
「あなたもお耳にされた事があるはずです。30歳まで童貞を貫けば、魔法使いになれると」
「・・・ああ、ありましたね」
「さらに、魔法使いになってから100回目の夢精で大賢者になれるのです!!」


128:えれぽん
09/05/28 23:43:37 YffFTwOQ
俺はまだ夢を見てるんだろうか?
いや、俺の五感は確実に現実として認識している。
「えっと・・・あなたの話だと、俺は今まで魔法使いだったんですか?」
「その通りです、大賢者様」
「でも、魔法なんて、俺、使えませんよ?」
「MPの上限が0ですもの」
「MP?・・・それはどうやって貯めるんですか?」
「・・・女性と経験を積まれれば、EXPが上がり、それに応じてMPの上限が上がります」
「じゃあ、大賢者っつっても・・・」
「はい。EXPが0ですから、MPも上限0です」
意味ねえじゃん。確かに俺は童貞歴=現在までの人生だが。ちょっとムッときた。
「しかし、このままですと、あなたは神の領域まで到達しかねません。なんとか大賢者でストップして頂かないと」
「そんな事言われてもな・・・出来るんならとっくにやってるし、俺、もう40だよ?」
あんたがやらせろ、と言おうとして踏み止まった。こいつの下半身が透けてる。少なくとも人間じゃ無い。
「ですから、私が参りました」女は自分の指から指輪を外し、俺に差し出す。
「それは祈りの指輪と申しまして、一度だけ、どんな魔法も使えます。それで、あなたが望まれる形の初体験を遂げて下さい。
後は経験に応じてMPの上限が上がりますし、その範囲内で魔法は使い放題。一晩眠ればMPは回復します。
魔法で経験を積んで、さらにMPの上限を上げて・・・どんな人生も大賢者様次第ですわ」
俺は指輪を受け取り、夢の様な話に興奮したが、ふと疑問を感じた。
「魔法って・・・どんな魔法が使えんの?」
すると女は一冊の本を差し出した。
「ここに全ての魔法の名称と効能、消費MPが書いてあります。今回は祈りの指輪がありますから、消費MPは無関係ですが・・・
ただし、一回しか使えませんから、その一回で目的を遂げて下さい」
「えっと・・・その、要するにあれなんだけど・・・あの、相手によってEXPも違うの?」
「もちろんです。あなたにとって思い入れのある相手やシチュエ-ションであるほど高くなります」
女は私の目を覗き込み、また心を読み取ったかの様に言った。
「あなたが今お考えの相手と成功したならば、その一回でレベル10はうpしますわ」
それが最後の言葉だった。女は消え、俺の手に指輪とガイドブックが残った。
「そうか・・・レベル10うpか・・・」
やるしかない。俺の永年の夢・・・そしてついに実現しなかった夢・・・
「幼女とやりまくるぞ-!!!」


129:えれぽん
09/05/29 00:35:16 OqttplN5
小学生達がゾロゾロと歩いている。下校時間だ。
俺は木陰に止めた車の中から、一見居眠りしてるふりをしてタ-ゲットをチェックする。
元々、営業中に見つけた休憩場所だが、丁度通学路になっているようで、大体この時間には下校する小学生を観察出来るのだ。今日は有休を取り、万全の体制で張り込んだ。
タ-ゲットはもう決まってる。名前も知らない少女だが(最近の小学生は名札が無い)、一目見た時から恋に落ちてしまった。
俺の20年以上の炉歴の中でも、最高のストライクと言える少女だ。
思えばこの性癖の為、まともな人生を棒に振ってきた。度胸も無く、また人並みに羞恥心や良心の呵責なんてものもあったから、常に観察だけ。
本物に手を出した事は一度も無い。だが、今日からの俺は違う!なにせ、魔法が使えるのだ!
問題は・・・
「メラ、ヒャド・・・は役に立たんな。マホト-ンもギラも・・・」
ガイドブックに載ってる魔法にろくなものが無いのだ。
「幼女とやれる魔法・・・メダパニで混乱させるか?ルカニで防御力を・・・いや、ラリホ-で眠らせて・・・」
どれも普通に犯罪だ。いや、犯罪なのは百も承知だが、捕まっては意味が無い。
「やはり、モシャスだな・・・」
少女が母親(らしき人)と買い物しているのを見かけた時、携帯で密かに撮影した事がある。この映像を元にモシャスで変身。少女を車に乗せるのだ。
これなら少女をすんなり拉致できるし、目撃者が多数いても問題無い。むしろありがたい。
後は力づくで・・・でも、泣かれたらどうしよう?そこから先は考えない事にする。
「あ・・・」
少女だ。同い年位の少女とおしゃべりしながら歩いてくる。すぐ後ろに4人連れの男子児童がふざけ合いながら続く。
「よし、そろそろ・・・ん?」
子供達の悲鳴が聞こえた。

130:えれぽん
09/05/29 01:03:01 OqttplN5
あ、と思う間も無かった。
前方のカ-ブから現われたダンプが、大きく外にふくらんで、歩道に突っ込んで来たのだ。
俺の目の前で、子供達が人形の様に弾き飛ばされ、タイヤの下に巻き込まれてゆく。
目の前で何が起こったか理解できたのは、ダンプがガ-ドレ-ルを引き千切りながら、ようやく停車した後だった。
反射的に車を降りる。周囲の家からも人が飛び出してきた。
「・・・・」
さっきまで元気に歩いてた子供達が、道路のあちこちに散らばって、ピクリとも動かない。
ダンプの下から、あの少女の足がのぞいている。
俺は慌てて走りよったが、上半身は完全に踏み潰されていた。
周囲ではここの近所のおばさん達が悲鳴を上げ、子供達の体をゆすりながら泣き叫んでいたが、俺の耳には別世界の声に聞こえた。
俺は、呆然としながら立ち尽くしていたが、ふとある事に気付き、車にかけ戻った。
「確か・・・復活の呪文が・・・」
ガイドブックをめくる。あった。だが・・・
「魔法は一回しか使えないんだよな・・・」
俺は、もう一度、悲惨な事故現場を振り向く。
「・・・どうせ、嫌がる女の子を無理矢理、なんて俺には出来ないし」
ああいうのは「妄想」だから楽しいのだ。俺はガイドを読んだ。
「ザオラルは成功するとは限らない・・・ザオリクは一人だけ・・・ザオリ-マは俺には使えない・・・」
俺はようやく希望の呪文を見つけた。
「・・・・・」
俺は指輪を握り、目を閉じた。
まあ、いいか。これはこれで悪くない結末だ。
「メガザル!!」

131:えれぽん
09/05/29 01:09:52 OqttplN5
すいません。
予想外に長くなりました。
最初はやりまくる話にしようかと思ったんですが、
途中で軌道修正したもので・・・
つ-か、エロ話で「幼女」ていうお題はちょっとw
次回のお題は
「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
です。

132:名無しさん@ピンキー
09/05/30 14:52:13 Q2v412bR
おおおおい! 終わりかよ! メガザルかあー、予想外だったー…
エロくはないがGJでした。

133:「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
09/06/07 11:55:19 aN7DFaRe
「繊維が乾燥するメカニズムを、ミズキは知ってるか?」
 唐突に問われても、私は咄嗟に答えを用意できなかった。アキラは戸惑う私の姿に小さく笑い、得意げに語る。
「第一に水の蒸発、第二に毛管現象による水の移動と保持。そして最後に、繊維と水との水素結合を切断する過程だ」
 プライベートな二人きりの空間でも、頭から研究の事が離れないらしい。アキラらしいと言えばアキラらしいけれど、
ロマンの欠片もあったものじゃない。
 だいたいアキラの話した内容は、聞かされるまでもなく知っている。なぜならアキラとは同じ研究室だから。
不意を突かれて答えに戸惑った私に、アキラは呆れ加減な眼差しを向ける。

 材質は絹か木綿か、シーツか雑巾か。乾かす布は水浸しか半乾きか。その時の気温や湿度は幾らなのか。
さらに細かな要因を挙げれば、気圧まで絡んでくる。
 そんな難しい実験をともなう卒研テーマを与えられても、嫌な顔ひとつせず真面目に取り組んでいる。
 アキラの粘り強さには、ほとほと感心するばかりだ。同じ事をやれと言われても、根性のない私には到底無理だろう。
 蒸気圧曲線も毛管現象も水素結合も、調べ尽くされた古典的なネタだ。組み合わせて数式化すれば簡単なのに、
なぜうちの研究室ではプリミティブな実験を繰り返すのだろうか。
「ミズキは理論家だな。頭の中にあるのは数式ばっかりだ」
 苦笑するアキラの物言いは、若干皮肉めいて聞こえた。
「大学教授でも目指すつもりなら、これだけは伝えておこう。数式とは、その気になれば如何なる現象でも表現できてしまう。
そして数式は、数式自身が正しい事を証明できない」
 だから実際の現象を、実験で確認する必要がある、とこの後には続く。説得力がありそうな言葉だが、実は教授の受け売りだ。
それもつい先日の報告会で、私が教授から受けた戒めの言葉だった。あの時受けた重圧感が、私の胸中に蘇る。
 アキラは明らかに機嫌を損ねている。確信を持ってアキラにそう訊くと、アキラは頷いて溜息を一つ。
「研究が進めば、この湿気もあっという間に吹き飛ばす乾燥機ができるのだろうに」
 言ってアキラが仰向けのまま片膝を立てる。ぐちゅり、と濡れたスポンジのような水音が形の良い尻の下で響く。
ほっそりとした両脚の付け根辺りに、いまだに乾き切らぬ体液を纏って息衝いているアキラ。
 その下で、座布団くらいの面積を持った染みが出来ていた。

「どうするんだミズキ。久し振りに外でお泊りするのに、びしょ濡れになったベッドで一晩過ごせというのか?」
 ずぶ濡れになったシーツを指差して、アキラは怒ったような口調で私に尋ねる。
 けれど私の視線はその染みよりも、むしろアキラの滑らかな股間に向けられていた。
 当然だろう。
 小顔の童顔に、中学生のような肢体のアキラ。とても成人女性のそれとは思えない、恥毛すら満足に生え揃わない場所が、
プラスティックの太い棒を捻じ込まれて激しく潮を吹き出したのだ。
 身体の中で唸る機械を引き抜いてくれ、と必死で乞いながら、気も狂わんばかりに足を泳がせた美少女。
 いかに理性的な人間であろうとも、小柄な優等生がはしたなく乱れる様には、嗜虐心を煽られようものだ。
 今さら弁解の言葉も思い浮かばなかった。だからと言って無策でいるのもアキラに悪い。
「バスタオルでも敷いておこうか? 少しは水気を吸い取ってくれるだろうから」
 情けない、とアキラは力なく吐き捨てた。
「実に凡百な発想だな。乾燥プロセスを研究する学生の発言とは思えない」
 容赦の無いアキラの言葉に、私も項垂れるしかない。私の反応を確かめるためか、アキラもしばらく沈黙する。
 やがて静まり返ったホテルの一室に、アキラの透明な声が響く。
「こんな事になるのなら、アキラに道具なんか使わないで欲しかった。お腹の中で核実験を強行されたかと思ったぞ」
「つい歯止めが利かなくなってしまったんだ。本当に済まない」
「どうだか。口では謝っても、アキラのここに興味深々のようだしな」
 視線に気付かれていたのか、と身構える。アキラが肘をついて半身を起こし、理知的な瞳に淫魔のごとき笑みを浮かべた。

134:「核実験」「インフルエンザ」「大学教授」
09/06/07 11:56:07 aN7DFaRe
 彼女の指が、抜けるように白くて弾力のある肌を這う。小さな臍から下腹部へ、そして私を受け入れた部分へと滑走する。
「ミズキのロリコン。このケダモノ」
 おどけた口調でアキラは微笑むと、指でゆっくりと左右に開いてゆく。
 これ見よがしに行為の残滓を示したアキラ。その亀裂が何度潮を噴き出し、何度私を飲み込んで果てたのかすら思い出せない。
生温かい湿った空気にアキラの匂いが混じってくる。色素の薄い女の入り口は、彼女の体格相応に狭い。
蜜に引き寄せられ、美味しそうなアキラの部分に顔を近づけてゆく私に大して、優越感を感じたのだろうか。
 小さな唇を妖しげに蠢かせ、瞳に勝気な色を浮かべてアキラは囁く。
「ミズキのせいで、踏み越えてはならない何かに目覚めてしまいそうだ」

 言った途端アキラはクシュン、と首を激しく揺らし、あっという間に淫魔から素の彼女へと逆戻りしてしまった。
 慌てて取り繕っても時既に遅し。子供っぽいクシャミをする姿を、ばっちりと見てしまったから。
 自分自身の身体を両手で抱き締めて、ばつの悪そうに私を見上げる。
「寒い」
 頬を膨らませ、アキラは恨めし気に私を睨む。確かに全裸では寒かろう。インフルエンザにでも罹ったら大事だ。
アキラの背に手を回し、やけに冷たい彼女の両肩を掌に包み込む。アキラも最初は嫌がる素振りを見せたものの、
程よく肌が暖まってくるにつれ、形ばかりの抵抗を徐々に止めてゆく。
「ミズキ」
 くいくい、と湿った下腹部を私に押し付けてきた。どうやらアキラも、先程の強烈な体験が燻っているらしい。
「固くなっているんだから、早くすればいい。アキラはミズキを受け入れてきたし、これからもそうするつもりだ」
 だが今は誘いに乗ってやるつもりはない。声に苛立ちを交えて催促するアキラの頬を、優しく撫でてやる。
「慌てるな。アキラが私を名前で呼んでくれたら、応えてやるから」
 なっ、とアキラが言葉を喉に詰まらせた。
 みるみる内に茹蛸のような真っ赤な顔になって、彼女はぷいとそっぽを向いてしまう。実に滑稽だ。
 毛も生え揃わぬ恥部を見せ付けるのは平気な癖に、私を名前で呼ぶのは恥ずかしいのか。だが。
「付き合い始めた時から、名前を呼んでもらった記憶がない。もし私が君を苗字で呼んだらどう思う?」
 ぴくり、とアキラの髪が揺れた。顔を見られまいとするかのように、首を頑なに横向きにしたまま彼女が答える。
「……二人の心が離れてしまったような気持ちになる」
「だろう? 私はいつもそんな気分だよ。君を何度も抱いたけど、私はまだ君を手に入れていないんだ」
 何かを考え込むように固まったアキラの肌に、唇でそっと触れる。反応はなくとも、根気よくキスを繰り返してやる。
やがて彼女は唐突に私と向かい合った。アキラの目が潤んでいたのは、お互いの鼻をぶつけてしまった為だろう。
「一郎……して?」
 頬を桜色に染めながらも、決意を込めた勝気な視線を私に送る。こんなアキラが、ずっと前から欲しかった。
 お互いの唇を丹念に味わってから、にゅるりと音を立てて恋人の胎内へと身を沈めた。

 ―アキラさんを私に下さい。
 遅かれ早かれ、串田家にこんなお伺いを立てる日も訪れるだろう。

135:名無しさん@ピンキー
09/06/07 11:57:25 aN7DFaRe
すぐバレる性別ミスリードに挑戦したら、キャラがありえない性格になっちまった
せめて名前でご勘弁をば

次のお題
『タコ殴り』『イカメシ』『カニバサミ』

136:名無しさん@ピンキー
09/06/08 20:13:01 hnFJGoID
兄貴は分かるが串田アキラって誰?

137:名無しさん@ピンキー
09/06/08 20:40:50 MDY6+ANc
>>136
ヒント 富士サファリパーク

138:名無しさん@ピンキー
09/06/09 12:29:42 wzBx5h+j
>>136
つ【戦闘メカ ザブングル】【キン肉マン Go Fight!】【太陽戦隊サンバルカン】【宇宙刑事シリーズ】

139:名無しさん@ピンキー
09/06/09 21:56:17 iKTLPEFx
サファリとキン肉マンから導き出した答え
歌手?

140:えれぽん
09/06/11 21:42:19 zD8jFD64
『タコ殴り』『イカメシ』『カニバサミ』

俺は佐奈子の様子を窺いながら、ジワジワと間合いを詰めた。
一瞬の油断も出来ない。
柳生佐奈子。女の身でありながら、古武道柳生流歴代最強の当主。
15歳で継承者と成って以来、5年間無敗の格闘家だ。
俺はと言えば、高校時代に彼女に一目惚れ。
「私より強い男の人で無いと・・・」
生まれて初めての告白が、思わぬ理由で玉砕となって以来武門の扉を叩いている。
強くなる為じゃない。佐奈子に振り向いてもらう為だ。
彼女と戦う為には、何らかのタイトルが無ければ相手にしてもらえない。
俺は「宮本流柔術県大会優勝」のタイトルによって、ついにその資格を手に入れた。
(ちなみに県大会出場者は5人しかおらず、全国大会では一回戦負け)
正直、格闘家としての実力はお話にならない。だが、要は彼女にだけ勝てればいいのだ。
そして俺は佐奈子のあらゆる戦闘パタ-ンを調べ尽くし、その攻略法を練っていた。
「!!」
一瞬、佐奈子が視界から消える。
目にも止まらぬ速さで佐奈子がスライディングしてくる。必殺のカニバサミだ。
しかし、俺はこの攻撃を読んでいた。




141:えれぽん
09/06/11 21:42:48 zD8jFD64
佐奈子の長くしなやかな両足が、俺の足の絡み付いてくる。
このまま横倒しにして、マウントポジションをとるのが、彼女の必勝パタ-ンだ。
体格が違い過ぎれば不可能だが、俺程度が相手なら失敗は無い。
俺はあえて抵抗せず、倒れた。素早く体を反転させ、仰向けになる。しかし、佐奈子は素早くマウントポジションをとった。
この状態から、相手の顔目掛けての「タコ殴り」。それが佐奈子の決めワザだ。
普段は無表情な佐奈子がうっすらと微笑む。顔立ちが整ってるだけに、妙な迫力を感じた。
だが、俺の方こそ、この機会を待っていたのだ。この日の為に猛特訓した俺の秘技「イカメシ」の出番だ。
ガッチリと押さえ込まれ、上半身は起き上がれない。両手の動きも制限され、パンチを出しても彼女の顔に届かない。だが・・・
「みゃあっ」
佐奈子が悲鳴にならない声をあげた。そして、その端正で無表情な顔が、珍しく憤怒の表情を浮かべる。
無理もあるまい。俺は胸の上にのしかかっている佐奈子の腰に手を回し、彼女の形のいいお尻を撫で回したのだ。
マウントポジションは確かにやっかいな技だ。しかし、相手が惚れた女であれば、ある意味これ以上のサ-ビスは無い。
胸の上で彼女のくびれた腰が艶かしくうねり、全体重をかけて押し付けられる。
視線を上げれば、サラシを巻いてなお盛り上がるおっぱいの膨らみが揺れている。
そして、佐奈子が動く度、その甘い汗が俺の顔に降りかかってくるのだ。
とは言え、いつまでもうっとりしてはいられない。佐奈子が鉄拳の雨を降り注いでくる。
グシャッ!バキッ!
さすがに効く。まるでハンマ-だ。しかし、冷静さを欠いている為、致命打にはならない。
俺は左手で佐奈子の袴の紐を解いた。こういう時、和服は便利だ。
そして緩んだ隙間から右手を滑り込ませる。
「あ、ダメッ」
佐奈子の攻撃が止まる。なんと、彼女は下着を着けていなかった。
「着物を着る時は下着を着けないのが正式とは聞いてたが・・・さすが伝統派」
これはうれしい誤算だった。俺の右手は生のお尻の割れ目に指を這わせてゆく。
「くうっ」
佐奈子が腰を浮かせようとしたが、俺は左手で押さえ込む。
「逃がさねえよ。こっからが俺の秘技イカメシだ!!」
「イ・・イカメシ!?」
佐奈子の顔が、初めて恐怖に引きつった。
イカメシとは、イカの中にご飯を詰める北海道名物のお弁当だ。戦時中、お米が足りないのを補うべく考案されたという。
しかし、その元ネタは江戸前寿司の技法「印籠詰め」なのだ。そう、印籠と言えば・・・
「肛門だ!!!!」俺の中指が佐奈子の菊門を探り当て、ゆっくりと沈んでゆく。
「ら、らめええ!」
佐奈子が上半身のバランスを崩し、俺の上に覆い被さる。サラシを巻いた胸が俺の顔を圧迫する。
俺は仰向けのまま佐奈子を左手で抱きとめ、同時に両足を彼女の足に絡めた。
そして、俺の黄金の右手が本格的にイカメシの体勢に入る。
彼女も耳にした事はあったのだろうが、実際に見た事も受けた事も無かろう幻の技だ。
「ふふふ、これからお前の中にいろはを書いてやるよ」
「やあ、ぬ、抜いて・・・」
俺は耳を貸さず、アヌスの中の中指で、い・ろ・はの文字をなぞる。
「はっはわわわわ」
佐奈子の体から力が抜けていく。それどころか、俺にしがみついて来た。
「そら、いろはの次は2本差しだ!」
俺はさらに人差し指も突っ込む。佐奈子の体がビクンと跳ね上がった。
「おらおらおらおらおらおらおらおら」
「や、はうっ、あ、ああああ」
佐奈子は最早放心状態となり、されるがまま声にならない悲鳴を上げるだけだ。
その声もだんだんと甘い響きに変わってくる。
「これでフィニッシュだ。いくぞ16連射!!」
超高速の2本指ピストンの前に、ついに佐奈子は絶頂目掛けて上り詰めてゆく。
「あ、いく、いっちゃうよおっ!あ、らめ、いく・・・ひいっ」
可愛らしい悲鳴とともに、佐奈子はしなやかな肢体を痙攣させながら、絶頂を迎えた。
「・・・・俺の勝だな。今日から、佐奈子は俺の女だ」
佐奈子は快楽の余韻に浸りながら、こくっとうなずき返してきた。

142:えれぽん
09/06/11 21:45:08 zD8jFD64
やべぇ・・・・
オチが無いというか、ただのレイプものになっちゃった。

お題
「筋肉」「太陽」「刑事」です。

143:名無しさん@ピンキー
09/06/12 03:27:26 c8yu/F60
名字が柳生の俺が次を書く!

144:名無しさん@ピンキー
09/06/12 04:02:27 c8yu/F60
「筋肉っていいな」
女は男の、大胸筋の境を撫でた。
「私、大胸筋の谷間でパイズリしてもらうのが夢なんだ」
女はうっとりとしている。
「まずチンコ生やさなきゃ無理だろう」
男─太陽神刑事(アポロンでか)は今にもはち切れそうなフレア渦巻く肉棒を女に擦り付けた。
「お前が大胸筋でパイズリしてもらいたいのは分かったから、先ずは俺のをパイズリしてくれよ」
「仕方ないなぁ」
女は太陽神刑事のモノを挟……めなかった。
「……ペチャパイめ」
「う・る・さ・い」
女は太陽神刑事のタマタマをギュッとした。
「ヒギィぃ!」
太陽神刑事はのけ反って反応した。
太陽神刑事のドMは筋金入りだ。
「マジでドMだよね。気持ち悪い」
言いながら、女は舌先で太陽神刑事の先端をチロチロと刺激した。
タマタマにも絶妙な圧迫を加え続ける。
「お、おお……おふぅ!!」
途端に太陽神刑事はプロミネンスを迸らせた。
白熱したプロミネンスが女の舌を樋にして、女の口に流れ込む。
女は頬を紅潮させながら、目を閉じ、しばしその味を楽しんだ。
「ん」
女は目を開け、太陽神刑事にキスを迫った。
「な、何をする!俺に飲めと言うのか?!俺に、俺の!オタマジャクシさんを!んぶ」
女は太陽神刑事に口付けをした。
太陽神刑事の口に、えもいわれぬ不快な匂いが広がる。
痰に塩素の匂いを付けたような、マーボ豆腐の溶け残った片栗粉のような、
ドロッとした液体とも異物とも言いがたい何かが口に侵入する。
同時に女の舌が太陽神刑事の口内を掻き回し、その不快なプロミネンスをそこら中に塗りたくった。
太陽神刑事は興奮した。
なぜならば、ドMだから。
唇が離れ、二人の唾液と太陽神刑事のプロミネンスが混じって糸を引いた。
「自分の飲んだ感想は?」
「まずい。が、興奮した」
もう既に、太陽神刑事の股間は2回目のビッグバンの準備万端だった。
「君を孕ませたい」
太陽神刑事は率直に述べた。
「あなたで孕みたい」
女は太陽神刑事の真似をして言った。
二人が出来ちゃった結婚で結ばれたのは言うまでも無い。

終わり

145:名無しさん@ピンキー
09/06/12 04:03:44 c8yu/F60
お題
「月」「骨」「犯人」

146:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:39:56 Kwy1Nc+J
『月』『骨『犯人』

「ツモ。八千オールでラストです」
 長い黒髪をタバコの副流煙に棚引かせ、セーラー服姿の娘が薄暗く埃っぽい室内に無機質な声を響かせる。
 発声とともに倒された十三枚の骨牌へと、三人が視線を注いだ。セーラー服娘の和了手は、リーチ緑發チャンタ三暗刻。
 上家の男が羅紗張りの卓に点棒をバラまいて天を仰ぎ、対面の男が忌々しげに煙草の火を手元の灰皿へと押し付ける。
下家に座っていた男だけは、女子高生が手元に引き寄せた和了牌を冷静な眼差しで見つめる。
「一筒攫月、中国なら数満貫だね。実に古風な和了だ」
 若々しい声でそう呟き、殺伐とした雰囲気の中でただ一人だけ微笑んだ。
 少年。青年のような少年。
 下家の男から女子高生が受けた印象はそれだった。世間知らずな人生を彷彿とさせる、傲慢な笑みを口元に浮かべた少年。
コンクリートを打ちっぱなしにした四角い地下室にあって、それはえらく場違いな雰囲気を醸し出している。
 けれども今の少女にとって、青年のような少年の氏素性などに興味はない。彼女が知りたいのは―
「父を殺した犯人を教えてくれる? 勝負に勝ったら教えてくれる約束だったはずですけど」
 あくまでも無機質な声でそう尋ねる少女。青年のような少年は、彼女の顔をまっすぐに見つめる。
 大きくて円らな瞳には、意志の強そうな光。父の仇を討つために、たった一人で鉄火場に乗り込む度胸は、
少なくともただの女子高生ではない。
 だが度胸はあっても所詮は女子高生。青年のような少年が浴びせる冷笑には、そんな嘲りが含まれているようにも見えた。
「勝負に勝ったら、だって? 僕たちがそんな約束を守る理由がどこにあるんだい?」
 下家に座る青年のような少年はそう言い放つと、上家と対面の男たちに目だけで合図をする。
 男たちは我に返ると、一つ頷いて青年のような少年に頷き返す。四角い卓を飛び越えて少女に襲い掛かる。
 床に撒き散らされた何枚もの骨牌が、コンクリートと衝突してガラガラと音を立てた。

「何をするの?」
 両手と両足を二人の男に押さえ込まれ、セーラー服の少女は驚愕に目を見開いた。
「勿論、ナニをするに決まっている」
 淡々とした口調で語る、青年のような少年。彼の意を無言の内に汲み取った男たちが、紺色のスカートの中へと手を伸ばす。
太股から尻にかけて肌の上を撫で回す、二本の無骨な手。
 背筋をかけのぼる不快感に、
「いやっ!いやあああっ!」
 腰を浮かせて不愉快な手から逃れようとするも、それすら男たちにとって予想内の動きだった。
 たちまちの内に下着を抜き取られた少女の口に、たった今まで秘所を隠していた純白のそれが丸められて突っ込まれる。
 スカートの裾を腰の上まで捲り上げられ、大きく足を開かされた少女。
 女として成熟した茂みの下は、彼女の男性遍歴の乏しさを裏付けるような瑞々しいサーモンピンク。
「んー!む、んんーっ!」
 表情一つ変えず、青年のような少年は彼女の花弁に指を伸ばす。
 ごく小さな突起を指の腹で転がされるたびに、うめきいて腰を突き出す少女。
 怒りの形相で青年を睨みつけて抗議するも、目尻に浮かぶ涙を拭う事もできない。
 ぬるり、と初めて迎え入れてしまった青年のような少年の中指を、誰に教わった訳でもないのに締め付けてしまう。
 複数の男に、ゆっくりとした指の動きに合わせて息を漏らす姿を晒してしまう。
 涙はとめどなく溢れてくるのに、声を上げて泣く事もできない。抵抗する気力も、徐々に掻き消されてしまう。
少女にとっては正に悪夢だった。
 やがて―
 涙で滲んだ少女の視界の中で、充分に潤んだその場所に、青年のような少年が青い矩形の紙を宛がうのが見えた。
確かこれは、中学時代に理科の実験で見た―
 ―リトマス試験紙?
 彼女が気付いた時には既に手遅れだった。
 湿った部分が赤色に変色した紙を少女に見せつけ、青年のような少年はほくそ笑む。

「ふふふ、君の粘液は酸性だね」

147:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:40:33 Kwy1Nc+J
「パン」「地動説」「幻魔大将軍」

148:名無しさん@ピンキー
09/06/13 13:49:13 Kwy1Nc+J
あ、間違えた
×一筒攫月
○一筒撈月

149:名無しさん@ピンキー
09/06/20 20:29:01 pkn942qJ
このスレ凄いな

150:名無しさん@ピンキー
09/07/03 18:53:06 nH08oEeS
保守

151:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:07:00 xL9AkKY/
「パン」「地動説」「幻魔大将軍」


俺も彼女もオタクだ
いつもコスプレしながら激しいセックスをする

明日は久々のデート
俺が法要でしばらく里帰りしていたからだ
久し振りだから燃える!
ラブホに直行してパンパンとバックから激しく突いてやろう

妄想しながらニヤケていたが大事なことを思い出す
あ、いけね!彼女に新しいコスチュームをプレゼントする約束忘れてた
言い訳のメールを打つ
「悪ィ、こないだまで俺実家に」


やだ、楽しみにしてたのに、何このメール!
趣味が合うのはいいんだけど、アイツいつも適当なんだから
(いい加減!まだ衣装群馬にあるの?)
アタシは思ったコトをそのまま抗議のメールに打つ
「いいか幻魔大将軍魔剣にあるの?」
あらやだ何この誤変換
予測変換ってやあね

時は2009年
ガリレオが地動説をめぐりドミニコ会修道士ロリーニと論争となってから実に394年後の微笑ましいひとコマであった

152:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:09:54 xL9AkKY/
しくった

「悪ィ、こないだまで俺実家に」

「悪ィ、こないだまで俺実家にいたろ。せっかくお前に買ったコスチューム向こうに忘れてきちゃった(^^;」

153:名無しさん@ピンキー
09/07/03 23:30:40 xL9AkKY/
お題 「地下街」「ミシシッピアカミミガメ」「労働基準法」

154:名無しさん@ピンキー
09/07/05 14:43:35 2LxHX0pq
「地下街」「ミシシッピアカミミガメ」「労働基準法」

 彼はその光景をじっと見つめていた。
「んっ! ちょ、こ、こんなと、ふぁっ!」
 ミニスカートをまくり上げた人間の女と亀の首を露出させた人間の男が、寂れた地下街の一角で抱き合っているのだ。
 にやにやと笑う男が、手を伸ばして女の股の間に手を伸ばして、激しく動かす。
「いいじゃねえかよ。お前だってそのつもりなんだろ」
「んっ、そ、そりゃ……そのつもりは、あるけど。ひんっ!」
 女のパンツの股布がずらされた。
 その光景は、彼からすれば理解不能な代物。
 そこから零れている液体は粘性が高そうで、身につけたら気持ち良いかもしれない。そんな事を考えていた。
「だ、あぅっ! だいたい、なんっでっ! こんな、ところなのよ」
「そりゃ、お前。労働基準法の関連で今日は早上がりになっちまったし、どっかよる気にもなんねえから……なっっ!」
「ひゃくっっ!?」
 男の股間から生えた亀の頭が、女の股の間にずっぽりと収まる。
 ああすれば、気持ち良いのだろうか。
 女の股の間からこぼれ落ちる液体の量が増えていた。
「へへっ、汲々締め付けてきて、気持ち良いぜ。お前もそのつもりだったんじゃねえか」
「だ、だからっっ! あひっっ! あんっっ、ひぁっっ! あふっ!」
 激しく腰を前後させる男と、鳴き声を上げ始める女。
 中々、見物ではあった。
 また今度、連れ合いでも連れてこようかと、そんな事を考えると同時。
 男が彼を見下ろしてきた。
「……なんだぁ、ミドリガメがなんでこんな地下街にいるんだぁ!?」
 いきなり、彼は蹴飛ばされた。
 痛みに素早く歩き出して、傍にあった溝に潜り込んだ。
 この先にある地下街に設置されている、その池が彼の住処だった。


 近年、この地下街のシンボルである噴水付きの地下池、アンダーレイクでは非常に困った問題が起きていた。
 通称ミドリガメ、ミシシッピアカミミガメを棄てに来る人間が非常に多く、しかも自然繁殖もしているのだった。

155:名無しさん@ピンキー
09/07/05 14:45:19 2LxHX0pq
次のお題
「日本酒」「洋酒」「禁酒」
下げ忘れ、スマンかった

156:名無しさん@ピンキー
09/07/05 15:23:14 FNO3lVxW
禁酒法は、飲酒は禁じてないんだよな。

157:えれぽん
09/07/07 19:18:14 XKbkWqvA
お題「日本酒」「洋酒」「禁酒」

俺は、ワカメ酒が好きだ。
はっきり言って、世界に誇る日本独特の文化だと思ってる。
なぜなら、ワカメ酒は日本酒でしか味わえないからだ。
洋酒はダメ。
ビ-ルは泡だらけで飲みにくいし、ウィスキ-では強すぎる。
酒とマンコが互いにその味を高め合ってこそ、意味があるんだ。
ワイン?あれは最悪だ。白も赤も、マンコには合わない。むしろ生臭い。
俺も色んな酒を試してみたが、マンコには日本酒が最高だ。
だが、うちの嫁にはそれが理解出来ないんだ。
「変態!!」って。あげくに禁酒だよ?禁酒。
こんな女だと分かってりゃ結婚しなかったのに・・・

弁護士「それがあなたの言う奥様との性の不一致ですか?」
ああ。離婚するには充分な理由だろ?
弁護士「・・・・・・」


158:えれぽん
09/07/07 19:20:37 XKbkWqvA
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」です。

159:名無しさん@ピンキー
09/07/12 16:52:15 5R28VDf8
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」

 パチンコをしていると相方からメールが来た。ちくしょう、今確変引いたってのに。でも相方の機嫌を損ねるわけにはいかない。
 いつものスタバで待ち合わせて、いつもの場所に車で向かう。部屋に入ってベッドの上に座った相方をぐいっと抱き寄せる。
「自分の方から欲しがってくるなんていけない子だな」
 違うもん、と必死に否定している相方の顎を引き寄せて唇を重ねた。
「んっ……んふっ……」
 相方のプリンのように柔らかな唇の感触を、自分の唇に感じながら。俺はそのまま舌をそっと差し入れる。
「むふっ!?」
 驚く相方を気にも留めずに舌を絡める。
「んっ!?……んっ……」
 徐々に慣れたのか、相方の方もも拙いながら舌を絡めてくる。満足したところで俺は舌をゆっくりと戻す。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
 目をとろんとさせ、息を荒くしながら顔を火照らせた相方が俺を見つめる。
「納豆みたいに糸を引いてるな」
 そう指摘した俺に相方はばかー、と恥じらってみせる。そのまま、俺は彼女を押し倒した。
「今夜も覚悟しろよ」
 そう一言、伝えて。

<了>

160:名無しさん@ピンキー
09/07/13 02:12:33 8G1AKxYp
お題「プリン」「パチンコ」「納豆」

「んんっ・・・、やあっ・・・」
俺はプリンのようにフルフルと震える彼女の柔らかな胸を揉み解す。
プリンのような・・・? その時、俺はふと閃いてしまったのだ。
「なあ、いつもと違うプレイしてみてもいいか?」
胸を愛撫する手を止めて俺は彼女に尋ねる
「え・・・? いいけど・・・」
彼女は俺の台詞にきょとんとした表情を返す。
それもそうだろう、このプレイは今唐突に思いついたものだ。
「じゃあ、早速」
俺は近くにあったコンビニの袋から購入したプリンを取り出すと。
手早くカバーをめくって彼女の胸の上で逆さまに向ける。
「ちょ、何する気?」
俺の突然の行動に彼女は慌てふためく。
「プリンプレイ」
カップの底の突起をへし折ると、プリンがずるりと彼女の胸へと滑り落ちる。
「ちょ、ちょっと・・・!?」
プリンの冷たさに彼女が顔をしかめる。
俺はそんな彼女の姿に躊躇もせず、プリンと彼女の胸を鷲づかみにした。
「ひうっ…!」
ぐちゅりとプリンが砕けて、彼女の胸へと押しつけられる。
カラメルのべとついた感触と、色見がそこはかとなくエロイ。
「やだっ、やめてよっ・・・!?」
初めてのプレイに彼女は戸惑いを隠せないようだ。
しかしそんなことは俺には関係ない。
プリンのような胸を揉みながら、カラメルで色づいた桜色の突起を口に含む。
当然ながら、プリンとカラメルのまとわりついた彼女の胸は甘かった。
「ひあっ・・・、やだよっ・・・」
初めて味わう感触に、彼女の反応もいつもとは違う。
「すっげー美味いよ、お前の胸」
言いながら、舌先で彼女の乳首を舐め上げていく。
「んんっ・・・、んっ・・・」
彼女は身体を仰け反らせて、甘い吐息を漏らす。
反対側の乳首もパチンコのダイヤルを捻るように指先でくりくりとこね回す。
彼女胸を味わっているうちに、彼女はびくびくと身体を震わせる。
「あっ・・・、あああああっ・・・!」
どうやら、あっさりと絶頂を迎えてしまったらしい。
はあはあと息を乱す彼女の股間からは愛液がとろりと溢れている。
「・・・・・・」
コンビニで買ってきたのプリンだけじゃないんだよな。
アレをまとわりつかせながら、挿入したらどんな感じなんだろうか。
「なあ、新しいプレイを思いついたんだけど、してみてもいい?」
今の彼女ならきっと断ることはしないだろう。
「うん、いいよ・・・」
絶頂の余韻で熱く潤んだ瞳を俺に向けて彼女は頷く。
さすがにばれたら抵抗は必至。
「じゃあ、ちょっとSMっぽくいこうか」
俺は彼女の手首をタオルで軽く縛り上げる。
ついで、別のタオルで彼女の視界を塞ぐ。
「何をするの・・・?」
彼女は少し不安そうに俺に尋ねる。
「いいから、まかせとけって」
ああ、俺はこんな可愛い彼女を裏切ってしまうんだな。
コンビニの袋に視線を向けた、中に入っているのは納豆だ。
さすがにこんなの突っ込んだら怒るよなあ。
しかし、俺にはどうしても好奇心を抑えることはできなかった。
俺はコンビニの袋に手を伸ばし、納豆をその手に掴んだのだった。

END 「勢い」でやった「反省」はしない、パチンコを使えなかったのが「残念」だ

161:名無しさん@ピンキー
09/07/13 13:06:09 Tzv8Cprp
>>160
三題噺じゃないじゃん

162:名無しさん@ピンキー
09/07/16 18:04:13 /YWthTVi
>>160
まじめに三題噺する気ないのなら氏ね

163:名無しさん@ピンキー
09/07/16 20:21:08 C0ndK4Sn
次のお題、「ハチ」「クモ」「カゲロウ」で誰かよろ

164:名無しさん@ピンキー
09/07/20 20:53:50 sUoU3P/Y
 見上げるとハチが輪を描くように飛んでいる。縛られる事無く。
 (いいなあ…。)
 一方自分は、巨大な蜘蛛の巣に捕らえられて身動きが出来ない。ふと思った。あのハチ
はどんな一生を過ごすんだろう。最期はどうなるんだろう。自分のように蜘蛛の巣にひっ
かかって死ぬのだろうか。力尽きて大往生だろうか。
 自分はカゲロウの新種を探してここに来ていた。そして、蜘蛛の巣にひっかかった。この
巨大な蜘蛛の巣に。声を張り上げても助けは来ない。考えてみれば集落は遠くだ。来ない
のは当然だ。後は黙って脱出を試みるのみだった。
 巨大な蜘蛛の巣に引っかかった。しかし、蜘蛛の姿が見えない。ここは蜘蛛の巣だが主
人のいない蜘蛛の巣なのか。それとも、形性質は蜘蛛の巣でも主人は蜘蛛でないのか。考
えながら疲れ果てて眠りに就いた。
 目が覚めると目の前にいたのは女だ。人間の女だ。人間以外の何物でもない女がいた。
 「はじめまして。」
 「これは君の作品か。」
 「はい。私の研究の産物です。私はこの珍妙な研究の為に人に避けられてしまいまし
た。だから、かかった獲物は、逃がさない。」
 女が全身を覆う特殊な衣服のまま、私の服を剥がしにかかった。女の表情は私の裸体
を見て醜いとは思わなかったようだ。探検探索を常としているので多少は鍛えられてい
る。この巣から逃げれるほどではなかったが。
 「では。」
 女が性器をつかみ出して咥えた。暖かく、柔らかく、弾力を感じさせる口にもてあそ
ばれ、性器は角度を上げていった。
 「いただきますよ。」
 口の動きが激しくなる。考えてみれば久し振りの女だった。女の香り、女の柔らかさ
、女の締め付け、そして、女の残酷さに包まれた。
 気がついた。この女は、経験が少なくない。周りを見た。死体も墓も存在しなかった

 「死んでいった人の記録は私の記憶と記録だけに、しかし決して忘れないように保存
してあります。」
 自分もその一人になるのか。その思いは自分の意識の中で急激に大きさを増した快感に
押し出された。私は放出した。
 女がこちらを見ている。満足げにこちらを見ている。逃がしはしないつもりだろう。
(終わり)

165:名無しさん@ピンキー
09/07/20 20:55:49 sUoU3P/Y
すみません
>164
のお題は「ハチ」「クモ」「カゲロウ」でした
あと、ここには
スレリンク(eroparo板)
の紹介で来ました

166:名無しさん@ピンキー
09/07/29 23:53:59 BO9GNbg/


167:名無しさん@ピンキー
09/08/06 00:50:04 PdJBDyGz
それでは次のお題

扇風機 物干し竿 蚊帳

お願いいたします

168:名無しさん@ピンキー
09/08/09 00:15:23 C9qdpfUY
上げ

169:名無しさん@ピンキー
09/08/10 21:53:52 8RZFGDH/
 熱い。とても熱い。
 彼は蚊帳の中で目をあけた。扇風機が猛烈に回転しているがそれさえ暑さを
ごまかすには足りない。その回転は過熱を思わせる勢いではある。
 何か、この暑さを忘れさせるものが、欲しい。そう彼は扇風機の力及ばぬ奮
闘に奉仕されながら思った。
 視角を変えた。洗濯物が物干し竿に干されてなびいている。白い色が輝いて
さらにまぶしく暑さを感じる。彼はまた視角を変えようとした。
 その時女が目に映った。たなびく洗濯物の合間から見え隠れしている。女は
こちらを認めると、遠慮なしに家に上がってきた。そして蚊帳を手で上げ入り
込んできた。
 「熱いね。」「熱いよ。」
 何者かと思ったが。想像がつかない。見覚えのある顔ではない。
 「何か、いやらしい遊びしない?どうせ汗かくんだし。」
 女が誘ってきた。暑さで頭が働かない間に女が衣を脱ぎだした。細い体だっ
た。身軽に体の上に乗ってきた。
 「いきなりだけど、いただきます。」
 そう言うと女に男性器が吸い込まれた。熱い。だが活力が湧いて来た。女を
腰に乗せて突き上げた。締め付けられる。締め付けられたまま出し入れするか
らこすられる。激しい感覚が下半身に集中してる。全身が熱い。もう何もする
気にならない熱さのはずなのに気にならなかった。放出した。
 女の着物を洗って干してやった。この日差しだ。すぐ乾くだろう。水を張っ
た風呂に女と二人で浸かった。
 涼む。
 彼は胸いっぱいの息を吐いた。
 (終わり)

170:名無しさん@ピンキー
09/08/10 21:54:23 8RZFGDH/
age

171:名無しさん@ピンキー
09/08/12 21:56:41 3632hohy
次のお題は何にしようか

172:名無しさん@ピンキー
09/08/13 14:56:36 WC8f8qjD
だいぶ前に出題されて、まだ誰も書いてないお題でいいんじゃね?


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