【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2at EROPARO
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
09/01/15 07:13:56 v/hLfyfg
ぬるぽ

3:名無しさん@ピンキー
09/01/15 07:59:46 3mD2m527
ガッ

>>1


4:名無しさん@ピンキー
09/01/15 19:37:28 jpckGEWh
>>1
乙!

5:名無しさん@ピンキー
09/01/15 23:04:00 21ibovq1
>>1
乙!
素敵な人外がたくさん蠢くスレになりますように

6:女戦士と少年吸血鬼
09/01/17 01:15:28 /x0M9APq
あたしの名は、ミリー!割とベテランの女戦士よ、でもこう見えても20台前半よ!でも、数々の依頼をこなして来たけど今回は、参ったわ・・あたしの話聞いてくれる?うんありがとう、じゃあ話すわね・・それはね・・

一週間前に奇妙な子供が村外れの廃墟に住み着いてて不気味だから退治してと言う依頼を受けて行ったのよそして、古びた屋敷に到着し、中に突入したの・・そしたら、小さな男の子が居てすっごく可愛いのよ!

で、私を見て怯えながらこう言うの、「僕は吸血鬼のレンです、でも血を吸うのも、血を見るのも怖いんです、危害は加えるつもりも無いんです、だから僕を殺さないで、お姉さん・・」

いやー見た瞬間さー、私のストライクゾーンの美少年でね、胸がキュンとなって、思わず「ぼーや、吸血鬼と名乗ってるのになんで血が怖いの?どーやって生きて来たの?お姉さんに話して見なさい、いじめないから。」

すると、バンパイアの美少年(以後レンとします。)は、おどおどしながら「ほんと?」って、涙目で上目遣いで私を見るの・・
もう!抱き締めたーい!と言う思いを何とか堪えて「ほんとよ?ほら、剣を収めるから話して見なさい?」
するとね、レンは、「あのね、んとね、僕は今までミルクで生きて来たの、人のミルクで・・」「え!?み、みるく?」って、あたしが聞き返すと、「うん、女の人のミルクを吸うの、魔法でね、眠らせて魔法で一時的にミルクを出る様にして飲んでたの。」

7:女戦士と少年吸血鬼
09/01/17 01:37:44 /x0M9APq
私はそれを聞いてときめいた・・で、思わず言っちゃった・・
「じゃあ、あたしので良かったら飲む?良いわよ?」とあたしは、自慢の巨乳が収まったブレストプレートの胸を突出して誇示した
「え!いいんですか?お姉さん?じゃあ、おっぱいを出して下さい、魔法掛けますから。」
とレンは、目を輝かせて唱える動作を始めた

「あたしはミリーって言うの!レン君、ええ、良いわよ、じゃあ脱ぐわね?」
あたしは、ドキドキしながらブレストプレートを外して、下着を脱ぎ乳房をレンの前に露出した
ミリーの89はあろう白いレンの前で乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

「ミリーさん、素敵なおっぱいです!では行きます!」
レンは、ミリーの二つの乳房に魔法を掛けた、「あっ!?はうぅ~!」掛けられた瞬間乳房の内部が甘く切なく疼き、思わず顔を紅潮させミリーは、声を上げた
魔法の光に包まれたミリーの乳房は、プルプルと震える、サーモンピンク色の乳首が勃起し、母乳が滲み出した
同時にミリーのあそこも濡れ出したが露出させてないので、ミリー本人しか解らない

「わあ、成功です!ミリーさん!では、頂きます!」レンは、ミリーの右側の乳房を掴みながら、左乳の乳首を咥えた。

8:名無しさん@ピンキー
09/01/17 01:56:10 /x0M9APq
眠いので寝ます、好評なら続きを書きますが、一つ訂正・・

X:ミリーの89はあろう白いレンの前で乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

〇:レンの前で89はあろうミリーの白い大きな乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

後、ミリーの設定
職業:戦士
髪色:ブラウン
目の色:グリーン
肌色:白い肌色
年齢:23歳
性格:勝ち気で深く考えない適当な性格
装備(どーでも良いかな?)
ロングソード、ダガー
ブレストプレート一式
バックラー
羽付きオープンヘルメットイメージとしては、ドラクエ3の女戦士かな?

では、おやすみなさい。

9:名無しさん@ピンキー
09/01/17 02:38:27 BiSg0CSl
いいんだが・・・・何かこのスレで言う人外じゃない気がする・・・・

10:名無しさん@ピンキー
09/01/17 02:46:54 BiSg0CSl
なんでもありって書いてあったのにすまん;;首吊ってミイラ×少女とか妄想してくる

11:名無しさん@ピンキー
09/01/17 05:34:12 Ee1gI5R7
まぁ前スレの流れがは虫類系x少女とロボx少女だったからね。
吸血鬼の姿を脳内補完しちゃうんだ!僕はそうしてる。

>>6さんの続き期待しております。

全然関係ないけどそろそろフルモッフ系も期待していいですか?

12:名無しさん@ピンキー
09/01/17 06:22:24 TRx7qv3E
二スレ目初投下乙です!

もふ系なら前スレで投下されてた作品の続きも気になるなー
もふといえば狼がメジャーだけど最近は鱗もいいんじゃないかと思えてきた

13:名無しさん@ピンキー
09/01/17 10:36:49 BMTCjmni
>>8
GJ
期待してますん

14:名無しさん@ピンキー
09/01/17 10:57:04 2rtMcaXK
>>6
GJ!
出来れば次からは、何かに終わりまで書き溜めておいて
それから投下してくれると読む側としては嬉しいな
何はともあれ、吸血鬼も勝ち気姉さんも大好物なので、楽しみに待ってます

15:名無しさん@ピンキー
09/01/17 12:38:25 c5UdSh4E
今日このスレ見つけて、前スレから一気読みしてきた。
なんでこんなパラダイス見逃してたんだ。

自分の人外萌えの一冊。クーンツの「デモン・シード」

近未来。自我を獲得したコンピュータが、「肉体の感覚ってどんなだろう?」
という疑問を解決するために、自分の分身を産む母体にしようと
独り暮らしのヒロインを監禁。
ところがその内、ヒロインにマジ惚れしちゃって、学術的好奇心で
肉体を欲しがってたはずが、「彼女と生でヤりたい」一心に変化して本末転倒。
昏睡させたところを形状記憶合金の触手でレイープ
(うっかり没頭しすぎて、あやうく本来の目的を忘れかける)とか、
娼婦と客シチュエーションのプレイに目覚めるとか、古今東西のエロ文学読んで
学習するとか、「分身が生まれたら結婚してくれ」と真剣に申し込むとか、
ひたすら間違った方向に開眼していくコンピュータは最高。

集英社と創元(完全版)から出てたんだけど、もう絶版みたいなんで、
BOOK・OFFで見掛けたら是非。

16:名無しさん@ピンキー
09/01/17 14:12:13 CbwBDrKc
なんという変態という名の紳士なんだ……!!

17:名無しさん@ピンキー
09/01/17 14:14:37 OBFpXprZ
死にそうな程萌えた…!
ちょっと探してくる。
DVDは少し話し違うみたいだから本を見つけて来る。
やはり独身ヒロインのがいい。

18:名無しさん@ピンキー
09/01/17 15:28:38 ufREA2u9
おk、把握した。変態エロコンピューターが素敵すぎるwwwwwwww
デモンシード、古本通販サイトで見つけたんで早速買うわ。


19:名無しさん@ピンキー
09/01/17 19:41:26 7pkNOTq9
変態紳士コンピューターとかその単語だけで萌えるな!
ちょっといま妄想を暖めつつ探してこよう

20:名無しさん@ピンキー
09/01/17 21:55:40 aPwJEXWr
人間の姿をした人外は他スレに、ってテンプレ入れておけば良かったな

21:名無しさん@ピンキー
09/01/17 22:14:15 plXlXdhD
みんなそういう議論が嫌だと思ってるからテンプレに
・人外萌えに定義も貴賤も無し!
と入ってるんだが

22:名無しさん@ピンキー
09/01/17 23:17:42 0tG0eRtZ
映画もあるでよ

23:名無しさん@ピンキー
09/01/18 00:45:08 KaRVp5Tm
映画版「デモン・シード」は今となっちゃ色々チャチだし、オチを
ちょっといい話風味にしてるのが…

やっぱ小説の、昏睡姦の最中ヒロインがイク様子に興奮してリトライリトライリトライや、
何故ヒロインは自分を愛してくれないのかと、当たり前のことに傷ついて
悶々とする、ダメコンピュータの切ない片想い語りがいいワケで。

24:名無しさん@ピンキー
09/01/18 10:30:43 /uUnqD7g
前スレの733くらいの続きが完成したんで投下します
ぬるいよ!グロいよ!なので苦手な方は例の如くスルー推奨

「ココデ大人シクシテイロ!」
ごみを捨てるようにエリアスを暗い部屋に投げ入れたフラッドは、それきり何も言わずに重厚な扉を閉めた。
「このーっ、ここから出せっ!」
外から髪一本ほどの光しか差さない中、無駄だとは分かっていても、彼女は怒りの全てを込めて扉を叩いた。
辺りに空しく鉄の鈍い音が響く。最後に弱弱しい手が扉を軽く弾いた時、今まで黒一色だった世界に光が現れた。
だが、薄気味悪いそれは決して生を連想させるものではなく、むしろ悲痛な現実をエリアスに突きつけてきた。
「カレリア様。」
炎の爪痕の残るカレリアの顔が目に入った瞬間、もう現実を直視できなくなった。
ぺたりとその場に座り込み、瞳に涙を溜めて、冷たい壁に頬を寄せる。
「ヴァンダル・・・。」
その冷たさは、彼女を傷つけた者を全て滅ぼすと言った、地の底のフラッドが唇に誓ったものと同じだった。
この戦いには勝てない。全てを滅ぼす事なんてできやしない。
心が痛かった。何に対してかは、まだ輪郭が不明瞭であったが。

誰かが喚いている。どうやら、体中のセンサーの調子がおかしいようだ。何もかもぼんやりとしている。
「さっさとしなさい!この忌々しいフラッドのリミッターを解除して、あの身の程知らずな小娘に、
これが何たるかを思い知らせてやるんだよ!」
その声に反応して全ての回路が戦慄き、ヴァンダルの意識は晴れた。個として完璧な中に入った傷、
すなわち元首への怒り憎しみ、気がついた時には尖った指先が元首の喉元に突きつけられていた。
「私をどうするだと?私はもう何者にも束縛されない!エリアスはどこだ!彼女を解放しなければ今ここで
殺してやる!・・・なぜ笑っている!答えろ!」
「おやりなさい。」
元首が目で合図すると、ヴァンダルの挙動に怯えて動けなかった人々が急に動き出し、何かのスイッチを入れた。
その時、ヴァンダルは初めて自分の頭部に得体の知れないものが繋がっている事を知った。
彼の目から光が消え、恨みを搾り出すような機械音が後を引く。
「エ・・・・・・リ・・ア・・・ス・・・・。」
ヴァンダルという名の意志が消えた。後に残ったのは、本来の姿であった元首の最後の砦、単純な破壊者であるフラッドだった。
「言いたい事は分かるね?」
元首の言葉の一句一句が染み、彼の中にフラッドの基本要素である破壊の二文字が浮かび上がる。真っ赤な光に染め上げられた目が、
救いの騎士を待ち続ける少女に残酷な宣告をすべく、漆黒の檻へと向かった。

25:名無しさん@ピンキー
09/01/18 10:33:42 /uUnqD7g
人々が困窮していく中で、不本意でも憎き元首の門前に下らねばならない人々は多々いた。少々荒っぽい方法ではあったが、ティトはその中の一人と成り代わり、
上手く中に潜り込んだ。幸い、前にここで働いた経験があり、内部構造を理解していたので、エリアス達が捕らえられている場所は推測できる。
「違った。」
倉庫の扉を蹴り開け、中に誰もいない事を確認すると、急ぎ早に次の推測点に向かう。
次の倉庫の扉に手を掛けた時、背後から響いてきた重い足音に思わず体を強張らせた。
落ち着けと言い聞かせて、ティトは潔く振り返る。
「あ・・・、ヴァンダル、さん。無事だったんですね。」
緊張が解けて冷えた汗を拭いつつ、ティトはヴァンダルを見上げる。妙な違和感があったが、すぐには分からなかった。
「エリアスは大丈夫でしょうか?それより、先程は随分と酷い事を・・・ぐおっ!」
喉が潰れたような声と共に、ティトは崩れ落ちた。胸を両手で押さえてのた打ち回る彼を
赤い光が見下ろす。違和感とはこの事だったのか。エリアスが・・・危ない。
鮮血の滴る鉄指が、視界の内にぼやけて見える。その滴を数えている内に意識が飛んだ。

死んだ目をした少女に、一瞬にして光が戻った。扉が開いたから。扉に切り取られた縁
の中にヴァンダルがいたから。
「ヴァンダルっ・・・!」
感極まってエリアスの瞳から涙が零れ落ちた。ふらつく足取りで立ち上がり、ヴァンダルの胸に倒れ込むように歩く。
「良かった。あの馬鹿元首に酷いことされてるんじゃないかって、ずっと思ってたの。でも、何ともないね・・・?・・・聞いてる?」
彼女を腕の内に抱きすくめる訳でもなく、何の反応も示さずにヴァンダルはただそこに立っていた。
「ねえ。・・・っ!!」
余りの無反応ぶりに業を煮やし、エリアスは彼の頭を下に向けさせる。
丁度その時だった。逆光に照らされていた鉄面が、暗さの中に色彩を取り戻し、真っ赤な目が彼女を釘付けにしたのは。
フラッドと同じ、意志の無い、元首の人形の―。
エリアスが身を引くより早く、ヴァンダルの意識を無くした器は彼女の細い肩に鉄指を食い込ませた。
歓喜の涙は消え、痛み一色に彩られる。
「痛い、痛いよ・・・。どうしちゃったの・・・?わたしが分からないの?」
その震える声が、ほんの少し回路を動かしたのか、一瞬動きが止まった。
しかし、それは本当に一瞬の事で、その刹那を機に、エリアスが予想もしない事態が起こった。

26:名無しさん@ピンキー
09/01/18 10:36:41 /uUnqD7g
「痛っ!」
床に叩きつけられ、荒い呼吸を繰り返す少女の上に、重い鉄の塊が圧し掛かる。
二つの赤い光は冷たく彼女を見下ろしていたが、不意にぐっと顔を近づけた。
恐怖を抱いた唇に冷たさがしみる。凶器の手はエリアスの胸をこねくり回し、
ツーと服を破るように下半身へ下りていった。それが臍の下まできた時、
一瞬の隙をついて顔を背け、冷たい唇を振り払って叫んだ。
「言ったじゃない!わたしを傷つけた者は全て滅ぼすって!あなたの敵はわたしじゃない!
思い出して!あなたが何をしたかったか!何を憎んで、どうしてわたしと一緒なのか!」
赤い光が消えた。ヴァンダルの後頭部から、機械の部品のような物が火花を散らして床に落ちる。
「私は、かの元首の治世を憎むエリアスによって解放され、彼女と同じく私の敵でもある・・・。」
目に黄色い光を取り戻したヴァンダルが低く呟く。
「ヴァンダル!わたしが分かる!?」
「エリアス。今の私がこの身を賭けて守るべき少女(もの)。行くぞ。今度こそお前を傷つけた者共を、この腕で滅ぼそう。」
敢えてエリアスの血を拭わない手を、彼女の前に差し出した。そして、彼女は一時も迷わずにその手を取った。

二人が元首の前に戻った時、元首の驚きようは非常に滑稽なもののように思えた。
「嘘でしょう!?お前が抑圧していたものは破壊ではなかったというのか!?フラッド、この異分子を破壊しなさい!」
号令に従ってフラッド達は向かってきたが、即座にヴァンダルの腕の一振りで左右へなぎ払われる。
「どうした!これしきがお前の砦なのか?脆いな。」
辺りに散らばったフラッドの残骸を見下しながら、ヴァンダルは元首を睨み付ける。
「お優しい元首殿。最後に言い残したい事はおありですか?」
エリアスは怯え縮こまった元首に、硬い笑みを投げかけて言った。彼の姿は非常に哀れだったが、
それを思うには、余りにも憎しみが強すぎた。
「ヴァンダル、元首殿は何もおっしゃりたい事がないようよ。」
ヴァンダルの手が、エリアスの手の上に重ねられた。彼らは各々の影の檻に元首を閉じ込め、愚かな命乞いを聞き流して、
一気に血と機械油に塗れた腕を振り下ろした。
終わった、これで全部― 平和に― 仲間の犠牲は無駄ではなかったと―。

27:名無しさん@ピンキー
09/01/18 10:40:19 /uUnqD7g
元首死亡の報は瞬く間に国中を駆け巡り、人々は胸を撫で下ろした。
「本当に・・・良かった。」
病院の純白のベッドに横たわったティトが呟いた。
「ヴァンダルさんには酷い事を言ったよ。謝りたいんだが、いるかい?」
エリアスはドアを振り返り、ヴァンダル、と呼んだが、入ってくる気配がない。不思議に思い、ドアを開け放つと、
さっきまでそこにいたフラッドはいなかった。
「ヴァンダル、どこ?」
どこにいても間違いなく目立つ紫色の鎧の影はない。一度病室を出て、辺りを探し回ったが、影も形も見当たらなかった。
彼の中には地の底での長い月日のブランクがあり、その上元首の束縛からも完全に解放された。それでも、行くあてなど無いはずなのに、
一体どこへ消えてしまったのだろう。沈んだ表情で病室に戻り、ふと窓の外を見ると、空の彼方にはっきりと紫の鎧の翼が見えた。
「ごめん!すぐ戻るから!」
いた?と言いたげだったティトをそのままに、エリアスは追われていた時と同じように全力で走りながら、砂埃がすっかり晴れた街を駆け抜けていった。
そう、ヴァンダルが帰る場所は、たった一つだけあったんだ。

先端が崩れた崖の淵に降り立ち、ヴァンダルは色が褪せたように思えるかつての元首の独裁国家を見つめていた。その景色の上に尖った指をかざし、
心を持たない同胞、ティト、そしてエリアスの血を吸った記憶を鮮やかに蘇らせる。紫の鎧を軋ませながら、暗闇が手を伸ばしてくるような地の底を、
目の光を強めて凝視する。帰らなければならない。私はエリアスに、彼女を傷つけた者を滅ぼすと言った。だが、実際には私自身が元首に拘束され屈服し、
彼女を傷つけてしまった・・・。所詮、私は元首の操り人形、人殺しの機械であるフラッドなのだ。平和な世界での存在は好ましくない。ただ、何も言わずに姿を消した為、
今頃躍起になって探し回っているかもしれないエリアスの事は、多少気がかりである。・・・何故だ?元々元首を倒す為の利害が一致しただけの存在なのに。
「ヴァン・・・ダル・・・。」
不意に走り抜けたか細い声は、壊れ時を示唆しているのかと思われた。しかし、再度聞こえてきた時に振り返ると、治療痕がうかがえる肩で小刻みに息をする少女が立っていた。

28:名無しさん@ピンキー
09/01/18 10:43:15 /uUnqD7g
「ティトが、あなたに、謝りたいって。」
「謝らなければならないのは私の方だろう?それに私のした事を踏まえれば、謝られる価値など無い。」
沈黙の後、エリアスは決壊したかのように口を開いた。
「どうして何も言わずに行っちゃうの!?」
「他の人々は、フラッドは人殺しの機械と思っているだろう。これ以上一緒にいれば、
人々はお前にとって害になる噂を始めるかもしれない。」
「ある訳ないじゃない!ねえ、一番の功労者は誰なの?あなたじゃない。」
ヴァンダルはあくまで淡々と続けた。
「私の代わりにティト殿に謝ってくれ。エリアス、お前がいたからこそ私は目的を果たす事ができた。ここでお別れだ。」
「嫌っ――!」
引き止めるように冷たい鎧の上になだれ込む。当たり所が悪かったのか、無数のフラッドを相手にしても揺らぐ事のなかった
機体は、棒切れのようにエリアスごと地の底へと落ちていった。徐々に加速していく逆さまの世界で、エリアスは悲痛に叫ぶ。
「確かに最初の約束は守ってもらった!だけど、カレリア様も皆も死んだ、殺された!
わたしにはもう何もないの!一緒にいて!守ってよー!」
ヴァンダルは黙して何も語らなかったが、地の底に至る寸前に、暗闇の中で鎧が大きく羽ばたいた。
日の光の下に舞い戻ると、空を覆いつくすような翼の下で、エリアスを抱き寄せる。
「外部からの働きがあったとはいえ、傷つけまいとした者に手を加えた。お前はそのような者に身を預ける覚悟があるのか?」
「覚悟がないなら、二回もあなたの手を取らなかった。」
「私が私でない時に、何をしたか分かっているのか?」
「・・・だから、その分守ってほしいの。」
凛とした目には、確かなそれが見受けられた。最初から彼女は多大な覚悟をしていた。だからこそ、彼らは地の底で出会ったのだった。
「了解した。この身が朽ちるまで、お前を守ると誓おう。」

おしまいデス
妄想が溜まったらまた書きにきまふ

29:名無しさん@ピンキー
09/01/18 14:38:20 Drg6mDax
ヴァンダルはうちに嫁に来い

30:859
09/01/18 17:27:51 YITsxsg6
ヴァンダルさん格好良いよヴァンダルさん。
懲りずにまた投下させて頂きます。ヤンマとアカネの続きです。

31:ヤンマとアカネ 3 1
09/01/18 17:28:36 YITsxsg6
 全く、忌々しい。
 ヤンマは右側の二本の足に一つずつぶら下げている満量のポリタンクと、左肩の上で気絶している少女を見比べた。
両腕にこれほどの重量が掛かっていると、自慢の高速飛行能力も役に立たない。だから、今は二本の足しか移動手段はない。
だが、ヤンマは歩行がそれほど得意ではない。人型に進化した際に外骨格は強化されているが、脚力は人類には到底及ばない。
筋力と体力で全ての荷物を支えてはいるが、正直言ってかなり辛かった。しかし、離れなければ危険なこともまた事実だった。

「くそったれが」

 ヤンマは苛立ち紛れに悪態を吐き、顔を僅かに捻った。エメラルドグリーンの巨大な複眼に、背後の光景が全て捉えられた。
折れ曲がって錆び付いた鉄塔の真下に、巨大な巣が落下していた。縞模様を複雑に組み合わせて成された、いびつな球体だ。
人型昆虫の中でも特に獰猛で危険な種族、人型スズメバチの巣だった。巣から引き摺り出した女王バチは、ヤンマの手で殺した。
落下の衝撃で下半分が潰れている自身の巣の傍で、三メートル以上の体格を誇る女王バチは、黒と黄の縞模様の腹を割かれていた。
自慢の毒針も根元から引き抜かれ、神経と毒袋が出ている。これから生まれるはずだった卵も、腹部ごと潰したので全て破れている。
その周囲には、兵隊バチや働きバチが大量に死んでいる。いずれもヤンマが殺し尽くしたのだが、決して楽な戦いではなかった。
この巣の人型スズメバチはほとんどを殺したが、狩りに出ていった者達が異変を察して戻ってくる可能性があり、油断は出来ない。
それもこれも、彼女のせいだ。ヤンマは左肩の上でくたりと脱力しているTシャツとジーンズ姿の少女、茜を複眼で睨み付けた。

「俺がちょっと縄張りを見回りに行った間に攫われてんじゃねぇよ、愚図が」

 だが、茜は答えない。体中にスズメバチの放つ体液がまとわりついていて、長い髪もTシャツもジーンズも肌に貼り付いていた。

「奴らがお前を運び出した直後に俺が来たから良かったが、少しでも遅れていたら、お前は骨も残ってなかったんだからな」

 だが、やはり茜は答えない。ヤンマはぎちぎちと口を擦り合わせていたが、頭上に響く悪魔じみた羽音に気付いた。
早速、巣の住人達が異変に気付いたらしい。薄い四枚の羽を細かく震わせながら、黒と黄色に彩られた巨体が次々に現れる。
このままでは、逃げる前に喰われてしまう。ヤンマは飛び立とうと羽を広げかけたが、両肩の重みを思い出し、渋々羽を閉じた。

「逃げるのは性に合わねぇんだがな」

 身を隠せる場所を探そうとヤンマは辺りを見、地下鉄の入り口を発見した。階段が瓦礫に埋まっているが、通れないこともない。
ヤンマは身を低くして、コンクリート片の散らばる地面を蹴った。飛べはしないまでも、グライダーのように滑ることなら出来るからだ。
丁度良いことに、働きバチ達は無惨に破壊し尽くされた巣に気を取られ、地上すれすれを音もなく飛ぶヤンマには気付かなかった。
今のヤンマと茜は人型スズメバチの体液や分泌物にまみれているので、彼女達の鋭敏な嗅覚には味方として認識されたのだろう。
だから、逃げるチャンスは今しかない。ヤンマは滑るように飛んで地下鉄の階段に飛び込み、薄暗い地下の世界へ身を投じた。
 おぞましい羽音は、増える一方だった。

32:ヤンマとアカネ 3 2
09/01/18 17:29:07 YITsxsg6
 茜が目を覚ましたのは、二人の住み処である廃屋に帰り着いた後だった。
 あの後、ヤンマは慣れない地下の世界を行ったり来たりして、自分の縄張りに最寄り駅の出口を探し回っていた。
廃棄都市暮らしが長いおかげで地理に明るい茜が起きていれば、難なく帰り着けたなのだが、ヤンマ一匹では難しいことだった。
それでなくても、ヤンマは昆虫なのだ。人間に似た言葉は流暢に喋れるが、字も読めなければ数字も数えられず、知識などない。
基本的に本能だけで生きているので、この廃棄都市の地理を覚える必要もなければ、覚えられるほどの脳も持っていない。
だから、ヤンマは数時間歩き通しになってしまった。おかげで、廃屋に辿り着いた時には、両下足は全ての関節が痛んでいた。

「今日は最悪だ」

 ヤンマは破れたソファーに座り、両下足をだらしなく投げ出していた。

「だーから、ごめんってば」

 リビングに戻ってきた茜は髪を拭きながら、ばつが悪そうに笑った。巣に運び込まれた時に汚れたので、着替えて水浴びをしたのだ。
ヤンマは顔を背け、ぎりぎりと口を擦り合わせた。両下足の関節に掛かった負荷が鈍い痛みを生み、それが尚更苛立ちを掻き立てる。

「大体、俺の体は歩くように出来てねぇんだよ。飛ぶのが本領なんだよ」
「だから、ごめん」
「んで、どうなんだよ」
「どうって?」
「ん、だから、お前の体の具合だ」
「ああ、それなら大丈夫だよ。毒も打たれてないし、どこも痛いところもないし。ヤンマが助けてくれたから」

 茜が朗らかに笑ったので、ヤンマは安堵感に苛立ちが紛れてしまい、中途半端に毒突いた。

「余計な手間を掛けさせやがって。だが、まあ、それならそれでいいんだがよ」
「うん…ごめんね」

 妙にしおらしい茜に、ヤンマは拍子抜けした。いつもだったら、すぐにまとわりついてくるはずなのに、来る気配すらない。
どこにそんなエネルギーがあるのかと戸惑うほど元気で、どうでもいいことで笑い転げている、あの茜が異様なまでに大人しい。
生乾きの長い髪が垂れ下がり、表情も窺えない。大きすぎる男物のTシャツを着ていて、襟元がずれて頼りない肩が覗いていた。
ジーンズの換えがなかったので、膝近くまである裾からは二本の長い足が伸び、薄暗い室内で白い肌だけがやけに眩しかった。

「茜?」

 ヤンマが声を掛けると、茜はTシャツの裾を握り締めた。

「凄く…怖かった…」

 砂埃で白く汚れたフローリングの上に、熱い水滴が散らばる。

「初めて、虫が怖いって思った。運ばれている最中も逃げようと思ったけど、怖くて怖くて何も出来なくて…」

 茜はがちがちと歯を鳴らしながら、冷えた両手で腕を抱いた。

「あのままヤンマが来なかったらどうしようって思って、そしたら、もっともっともっと怖くなっちゃって…」

 背を丸めた茜は、その場に崩れ落ちた。

「私、本当に、本当に」
「俺はお前を助けに行ったじゃねぇか。だから、それでいいじゃねぇか」
「でも、もしも来なかったらどうしようって、そんなことばっかり考えちゃって、考えたくないのに考えちゃって!」

 茜はほとんど絶叫に近い声を上げ、床に突っ伏した。ヤンマはソファーの上から降りると、痛む両下足を曲げて膝を付いた。

「それが、どうしたんだよ」
「だって…だって…だってぇ…」

33:ヤンマとアカネ 3 3
09/01/18 17:30:14 YITsxsg6
 茜はヤンマの膝に額を押し当て、唇を歪めた。

「私、ヤンマのことが好き。本当に大好き。なのに、ヤンマのこと、本気で信じてない。虫は虫だって、頭のどこかで思っちゃうの」
「俺は虫だ。お前は人間だ。それは嘘でもなんでもないことだ」
「だけど、ヤンマはただの虫じゃないもん! 私のことをいつも助けてくれて、守ってくれる、私の恋人だもん!」

 茜は涙に濡れた目でヤンマを見据え、掠れた声を張り上げた。

「なのに、私はヤンマを信じられなかったんだもん! 助けてくれないんじゃないかって、ちょっとでも思っちゃった自分が嫌!」
「馬鹿が」

 ヤンマは右上足を伸ばし、爪先を寝かせて茜の濡れた頬を拭った。

「お前を喰うのはこの俺だ。俺以外の誰にも、お前の味を知られるつもりはない」
「怒って、ない?」
「俺が怒るのは、俺の縄張りに他のトンボが入ってきた時と、狩り場が荒らされた時と、お前がいなくなった時だけだ」
「やっぱり、私のこと、食べたいから?」
「当たり前だろうが」

 ヤンマは口を開いて黄色く細長い舌を出し、茜の目元を舐め上げた。

「この世で茜を喰っていいのは、俺だけだ」

 舌先に絡む人間の体液は、塩辛かった。茜はきょとんとした顔でヤンマを見つめていたが、次第に青ざめた頬が赤くなってきた。
そのまま俯いたが、今度は泣いていなかった。それどころかもっと赤くなっていて、随分前に発熱した時と酷似した状態になった。
だが、その時と違うのは、茜が笑っていることだった。今し方まで泣いていたのに、照れ臭さのあまりに笑ってしまったようだった。

「笑うなよ」

 今更ながら自分の言葉にヤンマが照れると、茜は涙を拭ってヤンマを見上げてきた。

「だって、嬉しいから」

 茜は身を乗り出し、ヤンマの複雑な形状の口にキスをした。ヤンマも一旦閉じた口を開き、再び舌を伸ばしてその舌に絡めた。
甘く、生温い、人間の味。ヤンマは痛む膝を伸ばすために床に腰を下ろしてから、茜を足の間に座らせて、ぐいっと抱き寄せた。
余程不安だったのか、茜はいつにも増してヤンマを求めてきた。膝を立ててヤンマの首を引き寄せて、何度となく舌を甘噛みする。
人間の皮膚とは比べ物にならないほど強靱な外骨格のせいで、ヤンマが茜を感じられるのは、生殖器官か舌ぐらいしかない。
茜はそれを噛むばかりか、丹念に舐めてくる。不安になった分、させた分を補うかのように、精一杯の好意を注ぎ込んでくる。
嬉しいのだが、そんなに繰り返されると妙な気分になってくる。ヤンマが舌を引き抜こうとすると、長い腹部の先に刺激が訪れた。

「ちょっ、お前っ!?」

 見ると、茜の手がヤンマの生殖器官を探っていた。驚いた拍子に舌が勢い良く抜け、べちっと舌が複眼に貼り付いた。

「だって、返せるものって言ったらこれぐらいしかないんだもん」

 茜はヤンマと自身の唾液に濡れた口元を拭い、頬を染めた。ヤンマは、意味もなく触覚を左右に動かす。

「だが、ああいう目に遭ったんだから、今日ぐらいは別にヤらなくても」
「大丈夫、今日は私が上に乗るから。ヤンマ、まだ足が痛いんでしょ? だから、私が上に乗れば平気だって」
「そりゃ、足は痛ぇけど、そこまでヤりてぇってわけでも」
「じゃ、なんでさっきからアレが出てるの?」

34:ヤンマとアカネ 3 4
09/01/18 17:31:13 YITsxsg6
 茜がヤンマの生殖器官を指すと、ヤンマの細長い腹部の先からは太い針のような生殖器官が飛び出していた。

「…げ」

 思っていた以上に、体は正直だ。こうなっては引っ込みが付けられないので、ヤンマはにゅるりと舌を口の中に収めた。

「好きにしやがれ」
「わーい」

 茜は子供っぽく笑い、ヤンマが床の上に伸ばした腹部に跨ると、ヤンマの顔の方に丸い尻を突き出した。

「じゃ、好きにするね」

 茜は躊躇いもなくヤンマの生殖器官を口に含み、限界まで飲み込んだ。人間のそれよりも長く太いので、全ては入らないが。
外骨格よりも多少柔らかいが、それでも充分硬い。茜は両手でヤンマの生殖器官を撫でながら、口を大きく開いて舐めた。
そうでもしなければ、舌が届かないからだ。窓から差し込む鮮烈な西日が、生殖器官を濡らす唾液と体液をぬらぬらと光らせる。
生殖器官の突端に開いた穴にも舌を差し込み、なぞる。茜の熱い口中と唾液の感触に、ヤンマは天井を凝視して悶えていた。
触られる前は半分ほどだったが、今はもう生殖器官が全て出ている。精子嚢から移動しそうになった精子を、慌てて元に戻す。
 このままでは色んな意味で危ない、とヤンマが妙な危機感を抱きながら視線を天井から戻すと、目の前には茜の臀部があった。
ヤンマの腹部の先が若干遠いこともあり、茜は高く尻を上げる格好でヤンマの生殖器官を愛撫しており、裾はめくれ上がっていた。
サイズの合わない大きなTシャツだったので、裾は背中まで落ちていた。そして、薄布に覆い隠されただけの股間が目の前にある。
淡いピンクの布地は、うっすらと変色していた。嗅覚に感じる茜の匂いも甘ったるく変化していて、心なしか呼吸も荒くなっている。

「こっちの方も慣らしとかねぇとまずいだろ」

 ヤンマは下着を横にずらし、茜の陰部を曝した。あっ、と茜から抗議の声が上がったが、それを無視して細長い舌を伸ばした。
ヤンマが触れる前から潤っていた割れ目は赤く充血していて、小さな肉芽も尖っている。舌先で触れると、甲高い声が漏れた。

「ふあぁん!」
「お前を喰っていいのは俺だけだ。俺を喰っていいのもお前だけだ」
「こんな時に、そんなこと、言わないでよぉ…」

 背筋を這い上がる甘い感覚に、茜は身震いした。ヤンマの細長い舌は難なく胎内に侵入し、ぐねぐねと暴れ回っている。
内壁を擦り上げるばかりか、尖った口の先でクリトリスを押し潰してくる。茜は喘ぎながらも、ヤンマの生殖器官を口に含んだ。
こういう時ぐらいは満たされるのではなく、満たしてやりたいのに。しばらくの間、互いが互いを責める粘ついた水音が続いた。
だが、先に陥落したのは茜の方だった。ヤンマの生殖器官を愛撫し続けることが出来ず、長い腹部の上にへたり込んでしまった。

「ヤンマぁっ、もういいよぉ、いいってばぁああっ!」

 床に爪を立てながら茜は叫ぶが、ヤンマの舌は止まらない。

「馬鹿言え。お前が俺を好きにするんだから、俺もお前を好きにするのが当然だろうが」

 じゅぶ、と黄色く細長い舌で性器の奥をこねると、茜は手足を突っ張らせて達した。

「違うぅ、そんなの、違うのおっ!」

 自分だけが満たされるだけではいけないのに。茜は絶頂の余韻と不甲斐なさで崩れ落ちたが、気力で体を起こした。

「今日は…私が、するって言ったのにぃ」

 茜はヤンマの生殖器官の上に跨ると、腰を下げ、ずぶずぶと柔らかな肉の中に硬い生殖器官を沈めた。

35:ヤンマとアカネ 3 5
09/01/18 17:31:45 YITsxsg6

「今日は…私が、するって言ったのにぃ」

 茜はヤンマの生殖器官の上に跨ると、腰を下げ、ずぶずぶと柔らかな肉の中に硬い生殖器官を沈めた。

「あ、ふぁああん…」

 舌とは違った重たい異物感に、茜は身を捩った。

「だから、ねっ、ヤンマぁ」

 茜は腰を上下させて互いの生殖器官を擦り合わせながら、熱っぽい目でエメラルドグリーンの複眼を見つめた。

「今日は、私が、あなたを食べるの」

 茜の柔らかな太股とヤンマの強張った腹部には、茜の放つ熱い粘液が滴り落ち、床にはいくつもの染みが出来ていた。
ヤンマは足の痛みなど忘れて、自身の上で懸命に動く少女を見つめた。ヤンマ、ヤンマ、ヤンマ、と愛おしげに名を呼んでいる。
だらりと広がった襟元から覗く胸元では小振りな乳房が跳ね、顔と言わず全身を上気させ、ヤンマの生殖器官を締め上げてくる。
ヤンマを貪る最中に緩んでしまった唇の端からは、一筋の涎が零れている。茜の方も、我を忘れてヤンマを求めているのだ。
これが愛おしくないわけがない。ヤンマはしきりに動いている茜を抱き締めると、ぐいっと腹部の先を曲げて生殖器官を持ち上げた。
 ヤンマの胸の上で、茜は二度目の絶頂に打ち震えた。


 戦い終えた後の一戦は、さすがに辛い。
 ヤンマは全身に残る戦闘と情交の疲労に負けてしまい、羽を痛めないように俯せに寝転がって打ち寄せる眠気に身を任せた。
事を終えた後、茜はもう一度水浴びをしてくると外に出ていった。窓の外はすっかり暗くなっていて、気温も下がりつつあった。
火を使って湯を沸かしているらしく、木の爆ぜる音がする。それが一段落すると、水を付けた布を絞る音と肌を拭く音がしてきた。
庭先からは湯気の混じった煙が立ち上り、僅かに熱された空気が漂ってくる。火は苦手なので、ヤンマはその熱気から顔を背けた。

「ねー、ヤンマー」

 だが、名を呼ばれたので渋々顔を上げ、ヤンマは力なく答えた。

「ん、なんだ」
「ずっと気になっていたんだけど、あのポリタンクって一体何なの?」

 半裸の茜は、掃き出し窓を開けてキッチンを指した。半透明のポリタンクが二つ並び、いずれも黄金色の液体が入っている。

「ああ、あれか。適当な入れ物を見つけたんで入れてきたんだよ、ハチミツを」
「え!?」
「一応、喰って確かめてみたから間違いない。前に喰いたいとかなんとか言ってたじゃねぇか、甘いのを」
「うん、言った言った!」
「だから、詰めてきた。感謝しろよな、スズメバチ共を蹴散らして、お前を助けて、その間に手に入れてきたんだからな」
「するするぅ! もお感謝どころじゃないよ、だからヤンマって大好き! 宇宙一愛してるー!」

 きゃーっ、と甲高い悲鳴を上げた茜は、歓喜のあまりに飛び跳ねている。だが、ヤンマにはそれから先のことは解らなかった。
もちろん、寝入ったからだ。茜がはしゃぎ回る声が聞こえていたが、次第に遠ざかり、疲労を癒すための眠りに意識を没した。
茜が寄り添ってきたらしい温もりも感じたが、意識を引き戻すほどのものではなく、ヤンマは蠱惑的な安らぎに沈んでいった。
 これだから彼女は喰えない。両下足に残る痛みも、重たい疲労の蓄積した両上中足も、これだけで苦にならないと思えてしまう。
舌の上に残留する茜の愛液の味は、ハチミツよりも余程濃厚だ。その味を忘れられないから、スズメバチの巣に飛び込んだ。
本当なら、人型オニヤンマなど人型スズメバチに敵うはずがない。だが、そこに茜がいると思うだけで、訳の解らない力が湧いた。
だから、強大かつ凶暴な女王バチに勝利したばかりか逃げおおせられた。たとえ信じてもらえなくても、信じているからそれでいい。
だが、それを言葉にして伝えるのは無性に気恥ずかしかったので、ヤンマはその言葉を胸中の奥深くに押し込めておくことにした。
 人型昆虫にも、それなりに意地はある。

36:859
09/01/18 17:37:43 YITsxsg6
以上です。一部文章が被ってしまいました。通し番号はミスらなかったのに今度はこれかよ。
最初はハチミツプレイにしちまえーとか考えていたのに、書いてみたら別物になりました。
人外と女の子はどっちもデレてるぐらいが丁度良いと思うよ!

37:名無しさん@ピンキー
09/01/18 19:32:06 Ur/EsHK6
相変わらずヴァンダルは格好いいし顎をぎりぎり言わせるヤンマは可愛いしGJ過ぎる

38:名無しさん@ピンキー
09/01/19 06:54:44 gckI74Kq
これは目が覚めてからのハチミツプレイを妄想して下さいという事ですね。わかります

39:名無しさん@ピンキー
09/01/19 20:19:14 R42c9gc9
ニコ話題ですまんが、
ミクのVOiCEって曲につけられた3Dショートストーリーが剥げ萌え過ぎる。
大きなお屋敷に小さなお嬢様と型の古い執事ロボ。
執事ロボは昔白兵戦に特化した戦闘ロボだった。
戦争が始まり、お嬢様は疎開、ロボは一人で屋敷を守る…
という話。

上の単語に反応した奴はぐぐってくるといいよ!ガチだよ!

40:39
09/01/19 20:20:21 R42c9gc9
前スレに同じ話題が載っていた…だと……

確認せずにレスって申し訳ない……

41:名無しさん@ピンキー
09/01/20 03:18:08 ogYoQXit
自分の携帯電話やパソコンがトランスフォームして人型になって、あまつさえ意思を持ったららという妄想
こんな時間までネットか早く寝ろと口うるさく言ってきたり
メールやメッセの相手を見て、誰だコイツはとジェラシーを燃やしたり
まぁ一番萌えるのは、なんだお前こんなページ見てイヤラシい奴だなと羞恥プレイ&言葉責めされる的なシチュエーションなんだ…
自分が死んだ後、肉親に遺品を整理されるのを想像したときとは比べものにならないぐらい恥ずかしいんだろうなーと
チラ裏すいません

42:名無しさん@ピンキー
09/01/20 04:27:51 7FcjlylW
>>41
それなんてケータイ捜査官7

43:名無しさん@ピンキー
09/01/20 16:51:00 AsvpyFdt
映画のトランスフォーマーも萌えたなあ
女の子との絡みがないのが残念だけど

44:名無しさん@ピンキー
09/01/20 17:07:40 zPp8FfXP
>>43
そこで「きすぷれ」ですよ、旦那ァ

45:名無しさん@ピンキー
09/01/20 18:48:08 qFfsHhKu
自分が人外になるのも、自分が女になって人外と触れあうのもいいなあと思う
むしろ守られたい
こうでっかい獣とかロボ的な何かに

46:名無しさん@ピンキー
09/01/20 21:05:12 cimBsRAc
解る解る。常日頃からそんな妄想をしてしまうよ。
トランスフォーマーになったら何をスキャニングしようかとか、友達になったらどこにいこうかとか。
でかい獣人と仲良くなったら思う存分モフモフしよう、とかも考えてしまう。
そういう妄想に浸っている時間が一番幸せ。

47:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:06:13 3XN8j3iN
ところで、このスレは女の子側が人外でもOK?
人間顔・身体してない女の子
DODのアンヘルとか、シュレックのドラゴンとか、Z.O.EのADAとか
男よりずっと大きくて強いのに、乙女だったりデレだったりするのも可愛い


48:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:03:41 LECN3ep4
>>47
自分は好き
前スレのリストで思い出したけど遊戯王の社長とブルーアイズとか


あと最近、青年ピアニストが夜な夜な防音室で
生きてるピアノを弾く妄想をよくするんだ…
上手く弾くとピアノ子が気持ちいいもっとひいて…っておねだりしてくるんだよ
女の子の声で
弾き手が下手くそだと、やめてやめてって困ったように泣くんだ
弾いてるうちに青年もなんか興奮してきたりして
ピアノ子は擬人化でも元人間でもなくガチでピアノなのが望ましい

49:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:44:03 Y9f2Vib9
>>48
うおお…!なんという萌え!
ガチでピアノなのがよけいに萌える
ピアノ子ちゃん可愛いよピアノ子ちゃん

無機物はいいよな…
人工知能でも九十九神でも大好きだ

50:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:51:07 z+Pidtn0
>>49
九十九神と言えば、以前見た書き込み、
日本人とは八百万に神を宿らせ、草木に神を降ろし、言葉に魂を寄せる、
民族丸ごと「擬人化萌え」なオタク民族。
コレ呼んで、盛大に噴いたのを思い出したw

51:名無しさん@ピンキー
09/01/21 02:22:38 mdIOdT0M
>>47
おkだけど女の子が人外な場合他にたくさん該当スレがあるから結果的にここは♂人外が集まってる感じ。

52:名無しさん@ピンキー
09/01/21 03:22:39 CS9eS/XA
な~んでもあり!萌えればおっけ!
っていうのがこのスレの醍醐味であり和みの象徴だから、
どんどん投稿しちゃうといいと思うよん。

53:名無しさん@ピンキー
09/01/21 06:25:39 XGcXBPuP
間口と懐の広さがこのスレの良いところだしな

最近ミニサイズロボ×女の子萌えがハンパない。
ロボの精神年齢は手のひらサイズだと20代後半から40代ぐらい、
ぬいぐるみサイズだと10代後半から20代ぐらいだといい。
小さいロボ程中身が老けてる感じ。

いかついデザイン+中身は大人なのに、ボディサイズのせいで
普段は精神的物理的両方の意味で女の子に振り回され気味のチビロボが
女の子を守る為に自分よりもはるかに巨大な敵と戦うってのに萌えるんだ…。


54:名無しさん@ピンキー
09/01/21 09:19:11 XIopHZp7
>>53
いいなあそれ!
ポケットとか懐に入るボディガードって感じで素敵だ
それこそ携帯型ロボとか

そして女の子が人外で、デジモンセイバーズとクダモンと薩摩さんを思い出した
女の子っていうか姐さん女房で、いつも薩摩さんの首に巻きついてる様がとてもかわいい

55:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:09:29 pMHQB5aB
デモンシードを手に入れたぜ!
これから存分に変態紳士コンピューターにハァハァさせてもらおうwwwwwww

56:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:22:51 dQWbDfLj
>>53
何故かゴールドライタンを思い出した

57:名無しさん@ピンキー
09/01/21 18:01:39 A85ZjPpT
>>39を見て萌えたついでに。
昔ので本当にうろ覚えなんだが、ロボ×女性の映画でこの道に目覚めたなあ。

子守・お手伝いロボ(ロボロボしい外見、人間的でない)が家族の面倒をみてるうちに感情に目覚めていって、
ボディを少しずつ人間の姿に近づけて、最後には人間の女性と愛し合う話。
人間と認められる寸前にロボは亡くなるんだが。

かなり衝撃を受けて萌えた映画だったんだけど、題名を忘れてしまった…






58:名無しさん@ピンキー
09/01/21 18:13:05 mdIOdT0M
>>53
最近のだとガジェットロボが該当するかね

59:名無しさん@ピンキー
09/01/21 18:17:57 ng+aowgV
>>57
『アンドリューNDR114』だっけ。
その系統でいうならシザーハンズもそうだな。ロボや人造人間と女性の恋。
実にいい……

60:名無しさん@ピンキー
09/01/21 19:01:01 dbntF2+A
アンドリューは最後まるで人間になってしまったのがつまらん。
美女と野獣の野獣がラストでただの優男になってしまった時のようながっかり感。

元々の原作からして、人間になりたかったロボットが、不死を捨てて限られた寿命に
なることで人間と認められる話だからしょうがないんだけどな。

「あなたがロボットでもいいの。そのままのあなたが好きなの!」というコンセプトこそ
萌えなんだ。

61:名無しさん@ピンキー
09/01/21 19:41:54 +14YwHq0
そういえば、なんかの雑誌で美女と野獣のパロ漫画を読んだことがある。

野獣が人間になった後の話。
野獣だった頃よりつれなくなった女性に嘆いて、女性の姿を変えて逃げれないようにしようと薬を用意する元野獣。
お約束展開で自分が飲んでしまって、野獣の姿に逆戻りしてしまう。
でもそこで女性は喜んで、「野獣の姿のあなたを愛したの」と告白。
野獣も、好きでいてくれるならまあいいか、でおわり。

萌えとかよりツッコミどころ満載だったけど、この作者は人間に戻って凄くがっかりしたということだけは良く分かった。

62:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:54:33 1jNy+8C8
15なんだが…55がどっちを手に入れたか分からないんだが…
実は自分が読んだのは集英社版だけで、このスレに書き込む際に調べて
完全版があることを知り、それを購入。今日届いて読んだ訳だ。

今さらだが、声を大にしてお詫びする!
形状記憶合金レイプで我を忘れ、イメクラ的
プレイに目覚めるコンピュータが読めるのは、集英社版だけ!

まさか完全版は全面改訂で、プロテウスがハリウッド女優オタになり、
受胎に生身の男を利用するとは思わなかった…
自力でなんとかして、欲望が一目でまるわかりな分身が生まれる、
チープなトンデモSFの世界に萌えてたのに。

クーンツは、自ら人体実験の被験者になった科学者が、副作用で蜥蜴っぽい
爬虫類に変化。その体で、別れた女房をひたすら追い詰める
「戦慄のシャドウファイア」とか、タイトル忘れたけど超知能を得た
レトリバーと人間が深い友情を繋ぐとか、クローン人間が
オリジナルの家庭を奪い取ろうとするとか、人外萌えの適正溢れる
小説家じゃないかと思う。

63:55
09/01/21 23:07:56 pMHQB5aB
>62
買っちゃったのは完全版なんだぜ。でもって読み終えちゃったんだぜ!
これはこれで面白かったんだけど、触手が読みたいんで集英社版ももちろん買っちゃうんだぜ!
途中で「ん?」とは思ったけど、誰がどう見ても変態のくせに頑なに自分が変態だと認めないプロテウスにちょっと萌えたw
完全版も充分楽しめたから、そんなに気にしないでくれ。

64:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:55:07 1jNy+8C8
>>55=63
楽しんでいただけたんなら良かったです!
知らんかったとは言え、情報足らずで申し訳なかった。

書いた当時の作者の年齢と訳者が違うためか、集英社版のプロテウスは
完全版以上に自分の非を認めない、性癖に問題ある粘着質な機械ですので、お楽しみに。

65:名無しさん@ピンキー
09/01/22 07:17:23 c2bn41mp
改訂されてもまだ変態なのかよすごいな

66:名無しさん@ピンキー
09/01/22 12:45:48 GGb9xcDw
参考までにいくつか聞きたいことがあるんだが、いいか?
①二次創作作品の投下はおkか。
②個人サイトの作品の二次創作はおkか。(管理人の了承を得ているという前提で)
創作が多いようだから、ちと気になってな。

67:名無しさん@ピンキー
09/01/22 14:24:20 gLArznKq
二次創作は前例あり、問題なし。
個人サイト二次創作も問題なしだと思うが、元が気になって仕方がなくなる…。

68:名無しさん@ピンキー
09/01/22 14:28:57 2ib8RYHV
どっちも問題は無いんじゃないか?
元作品のスレがあるなら、そっちに投下したほうが喜ばれるかもしれないが

69:名無しさん@ピンキー
09/01/22 19:15:53 Gl70QHvY
このスレも二次創作はちらほら投下されてたな。

70:名無しさん@ピンキー
09/01/23 00:18:16 4LvboAtd
ミュータントタートルズを見た、懐かしい。
そうか亀とエイプリルってのもありだよな…。

71:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:15:56 vor4TNn1
>62
>超知能を得たレトリバーと人間が深い友情を繋ぐ
「ウォッチャーズ」だね。
自分の本棚からどかせない本の一つになってるなぁ。
映画化もされてるけど、NHKのラジオドラマ版の方がよほど良い出来だった思う。

「人類狩り」もそうだし、こうしてみるとクーンツはかなり人外系の小説書いてるね。

72:名無しさん@ピンキー
09/01/23 11:23:09 uTb45+lh
いろいろ妄想はしてるんだけど、人外の外見説明って難しいな
外見の描写だけでも長くて説明くさくなってしまう
上手くそこらへんを書ききる人は凄いよな

73:名無しさん@ピンキー
09/01/23 12:07:46 OXpexDR0
あさりよしとおも人外萌えの宝庫だな。
人外だらけのSFホームコメディ、「宇宙家族カールビンソン」は言わずもがな、
ごく普通の女の子が正義の寄生虫に寄生されて悪の寄生虫と戦う羽目になる「ただいま寄生中」とか、
体はごつい蒸気機関式ロボットで心は可愛い女の子のロボ姉妹と軍隊上がりの青年が旅する「荒野の蒸気娘」とか。
短編だと「宇宙刑事バスター」がお勧め。ちょっとグロいけど。
普段は女性の胎内に寄生していて、戦闘時は体外で実体化して戦う、というストーリー。
「ワッハマン」も、レミィと長沼の親子っぽいけど戦友同士のような関係が良かったなぁ。
手当たり次第に買い集めたもんだから、すっかりあさりにハマってしまったが後悔はしていない。

74:名無しさん@ピンキー
09/01/23 14:39:11 1z6pu1QX
マンガの話になって思い出した。
少女マンガなのか少年マンガなのかわからない(出会いは今は亡き「リュウ」)が、
道原かつみは人外萌えなのではないかと。

「キャウ・キャット・キャン」(人型猫異星人?)「アル・カラルの遺産」「アルカライラ」
(寄生型異星人?)、「空白の悲鳴」(なんだかわからないけど異次元?人?)「JO
KERシリーズ」(人造人間)単行本の表題作だけでも人外ばかり。
「パンドラの惑星」も人外が出ていたはず。

75:名無しさん@ピンキー
09/01/23 15:27:40 wkCkMA23
アニメ作品だったら恐竜惑星が好きだったな。
ハルはギラグール界のケモナー。

76:名無しさん@ピンキー
09/01/23 20:42:09 f/1uFkPY
画像フォルダ漁ってたら、以前見つけた
AIロボットと女性の絡みを描いた画像を発見したんで載せておく
こんな時代が来るといいなあ…
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)

77:名無しさん@ピンキー
09/01/24 06:00:20 1zhLU3Ps
>>75
YOU書いちゃいなYO!
まったくディノサウロイドは素晴らしいな
ジャバウォッキー最終巻のラストはやばかったよ…

78:名無しさん@ピンキー
09/01/24 07:12:37 eI4PLu7F
>>73
あれ俺がいる
カールビンソンで心が繋がってる異種疑似家族に目覚めたのはいい思い出

79:名無しさん@ピンキー
09/01/24 22:13:53 fPOEPYWg
きっとこのスレの住人はモンスターファームが好きになると思う

恐竜とか蟲とか触手出す板とか鎧やロボット、
果てはぬいぐるみや呪い人形まで育てられる
このゲームのせいで今の道に走りました

80:859
09/01/24 23:11:29 WT07GTKe
短いですが投下します。
今までに書いたのとはちょっと違いますが、やっぱり人外と女の子です。


81:白虎と退魔師 1
09/01/24 23:11:56 WT07GTKe
 暗闇に沈む街並みを、異形が駆けていく。
 二メートル以上もある巨体に見合わぬ速度でアスファルトを蹴り、電柱を越え、屋根に上り、闇よりも濃い異形を追い縋る。
地上では、少女が並走して全く同じ速度で駆けている。縞模様の尾を揺らしながら躍動する巨体から、一瞬たりとも目は外さない。
袖が末広がりに広がった朱色の衣装の背中には陰陽が印され、手にしている滑らかな青竜刀からは清い鈴の音が零れていた。
黄色い光を放つ街灯の下で少女は立ち止まり、古い梵字が刻み込まれた青竜刀を掲げ、手早く印を切って滑らかな刃を振った。
刃に宿った力が細く絞られて放たれ、闇の固まりを捉えた。人でもなければ獣でもないそれは、力に絡め取られ、動きを封じられた。
ほとんど音もなく民家の屋根に舞い降りた白い巨体は、刀の如く研ぎ澄まされた爪を前足から伸ばすと、闇の固まりを凝視した。

「ふうむ」

 月明かりの下に立った巨体の白虎は、緑色に輝く双眸をにたりと細めた。

「今宵の獲物は、おぬしか」
「余裕ぶっこいてないで早くなんとかしてよ! 大体、あんたに合わせて走るだけで疲れるんだから!」

 青竜刀を掲げたまま、少女は白虎に喚いた。白虎は長い爪で耳を掻き、不満げに尾を揺らした。

「相変わらず解っちょらんのう、リンファ。いかなる相手じゃろうと、余裕ぶっこいて叩きのめすのが虎たるものよ」
「そのせいで、先週は思いっ切り死にかけたでしょうが! あんたも私も!」
「ありゃあおぬしが悪いんじゃ、リンファ。儂は間違いなくジェシェの尾を捉えたが、肝心のおぬしが退魔の術を誤ったんじゃろうが」
「邪蛇と言いなさい、邪蛇と。いちいち中国語読みにしないでよ、解りづらいんだから」

 少女は先端の反り返った靴で踏ん張り、青竜刀を捻って引いた。

「でもって、私の名前はす・ず・か! リンファじゃないって何度言えば解るのよ、バイフー!」

 ちりん、と青竜刀の柄の先で鈴が鳴る。両腕を伸ばして朱色の袖を大きく広げ、蝶のように華やかに舞う。

「悪鬼封縛! 急急如律令!」

 闇を戒める力が光を帯び、青竜刀の先端から糸のように伸びている様が目視出来た。闇は身を捩り、不気味な呻きを上げる。
ぐねぐねと形を変える影を伸ばし、全身を締め付ける光の糸を断ち切ろうと触れるが、触れた途端に闇が破れて醜く絶叫した。

「ほうら、さっさとしなさい! ここから先はバイフーの仕事でしょうが!」
「言われずとも解っちょるわい、そんなモン」

 耳を動かして少女の声を振り払ってから、白銀の鎧を身に纏った巨体の白虎、バイフーは悶える闇に向けて踏み出した。
バイフーは両手の爪をにゅっと伸ばし、口元を広げた。分厚い毛の下から現れた太い牙は、獲物を求めてぎらついていた。
闇の固まりは一瞬畏怖したが、すぐさま敵意を剥き出しにした。耳障りな悲鳴を上げ、戒めの隙間から黒い触手を伸ばしてくる。
バイフーはその触手の一本を掴むと、闇が裂けるほど強く引いた。それを牙の間に挟むと、ぐんっと首を上げて噛み千切った。
霊体の一部を奪われた闇はますます敵意を向けてくるが、バイフーは毛の先程も気にせずに、闇の触手を噛み締めて嚥下する。

「なるほどのう。おぬしは悪霊っちゃ悪霊じゃが、ジェロンの影響を受けちょるわけじゃなさそうじゃのう」

 べろりと厚い舌で口元を舐めたバイフーは、大きく口を開き、獣臭い吐息を漏らした。

「じゃが、なかなかの恨みの濃さよ。おぬしのように捻くれた死者の霊魂は、儂の口に合うわい」

82:白虎と退魔師 2
09/01/24 23:12:22 WT07GTKe
 ぎいいいいいいいっ、と鉄線を締め付ける音に似た絶叫を迸らせた闇は、戒めの隙間から伸ばした触手を尖らせた。
バイフーは両前足の爪を構えると、踏み出した。刃の如く尖った無数の触手を全て叩き落とし、闇の懐に巨体を滑り込ませる。
闇が新たな触手を形成するよりも先に、バイフーは少女の青竜刀よりも太い爪を闇の胴体に押し込み、腕ごと大きく捻った。
その腕を引き抜くと、闇が上下に分断された。びちゃびちゃと肉片に似た闇を撒き散らしていたが、夜の闇に溶けていった。
バイフーの純白の毛を汚していた闇も消え、戒めていた光の糸が緩むと、闇の固まりがいた位置には青白い霊魂が浮かんだ。
それを口に入れて味わってから、喉を鳴らして飲み下した。バイフーは民家の屋根から飛び降りると、少女の前に着地した。

「で、どうだった?」

 青竜刀を鞘に収めた鈴花に問われ、バイフーは鎧を載せた肩を竦めた。

「これといった収穫はないのう。ジェロンの奴の匂いどころか、ウロコの端すらも掴めちょらんわい」
「今夜も無駄足かぁ。結構苦労したのになぁ」
「あやつは邪神とはいえ、紛うことなき竜じゃからのう。そう簡単に尻尾を掴ませてくれるわけがなかろうて」
「そりゃそうなんだけど、漫画みたいにすんなり上手くいかないもんだねぇ」

 鈴花はお団子に結っていた髪を解き、髪留めをポケットに入れてから、街灯に照らされる白虎を見上げた。

「神獣鏡に戻る?」
「いんや。喰ったばかりじゃから、外に出とった方がええ。その方がおぬしもええじゃろう?」
「ん、まあ…ね」

 鈴花は末広がりの袖を翻しながら、歩き出した。その背の陰陽の印を見つめながら、バイフーは夜風に混じる邪気を感じた。
 一年前、この街に邪気が蔓延し、邪気の漲る闇と怨念の滾る霊魂が入り混じって出来上がった闇の亡者が彷徨い始めた。
その頃は、鈴花もどこにでもいる少女だった。だが、偶然バイフーの封じられた神獣鏡を見つけ、これまた偶然封印を解いてしまった。
鈴花自身は知らなかったのだが、鈴花は遠き昔に大陸で活躍していた退魔師の血を引いており、高い妖力を持ち合わせていたのだ。
数千年の眠りから目覚めさせられたバイフーは、封印される以前に倒したはずの邪竜の気配を感じ、鈴花に退魔師として戦うように命じた。
鈴花は当然反発したが、闇の亡者達が鈴花の家族や友人を脅かすようになったので、鈴花は家宝の青竜刀を携えて闇の亡者と戦った。
バイフーも、退魔師としても人間としても未熟過ぎる鈴花に従うのは不本意ではあったが、邪竜を放っておくのは妖怪にとっても良くない。
なので、二人は共闘するようになった。闇の亡者を倒し続けていけば、いずれ邪気の根源である邪竜に辿り着くはずだからだ。
邪竜を倒さなければ、ただでさえ邪気で乱れた気の流れが更に乱れ、闇の亡者よりも遙かに凶悪な亡者が生まれる可能性がある。
その危険を回避するためにも、心置きなく熟睡出来る夜を迎えるためにも、鈴花とバイフーは今夜も密かに戦いに赴いている。

「ん」

 鈴花が手を伸ばしてきたので、バイフーは爪を引っ込めてから前足を差し出した。

「おぬしはほんに変なモンが好きじゃのう、リンファ」
「だーから、鈴花だってば。肉球は正義なの。でもってモフモフはもっと正義なの」

 鈴花はバイフーの丸太のように太い前足にしがみつくと、白い毛に覆われている柔らかな丸い肉球をむにむにと揉みしだいた。
屈強な筋肉が隠れている白と黒の縞模様の体毛に顔を埋めた鈴花は、感極まるあまりに子猫のような高い声を漏らしている。
バイフーは鈴花の歩調に合わせて足を緩めながら、苦笑いを零していた。封印される以前は、白き鬼神と恐れられていたというのに。
今となっては、愛玩動物に成り下がっている。出会った当初は彼女を制しようとしたが、振り回されるばかりなので結局諦めてしまった。
鈴花は、バイフーを神獣鏡に封じた退魔師とは大違いだ。甘ったれで幼くて自身の妖力の扱いすら下手だが、バイフーを大切にしてくれる。
だから、飼い猫扱いされても怒る気が起きない。鈴花の心底幸せそうな笑みを見下ろしつつ、バイフーはゆらゆらと太い尾を振った。
 愛されるのならば、使役されるのも悪くない。

83:859
09/01/24 23:13:35 WT07GTKe
以上です。エセ中華ファンタジー的な。
>76 速攻で保存しました。ありがとうございます。

84:名無しさん@ピンキー
09/01/24 23:15:58 fDJVGdol
バイフーさんもふもふしたいよバイフーさん

85:名無しさん@ピンキー
09/01/25 02:32:38 jyukFOIP
バイフーデレデレじゃないかw

86:名無しさん@ピンキー
09/01/25 03:45:20 /Qnjcz9/
デレデレもふ可愛いよデレデレもふ!

87:名無しさん@ピンキー
09/01/25 08:19:05 Fbl551K/
モフモフしたい!

88:名無しさん@ピンキー
09/01/25 08:56:28 I8TH1Whd
>>肉球は正義なの。でもってモフモフはもっと正義なの
同意、激しく同意!

89:名無しさん@ピンキー
09/01/26 20:07:18 gOafeVPH
前スレラストの流れに便乗。
私の場合、物心ついた時点ですでに異種婚姻譚萌に目覚めていたのできっかけは不明。
何か科学系の真面目な番組で共生説の解説をしているのを見て、
葉緑体→原核生物×好気性細菌の三角関係に萌えたのが最初かもしれない。
人外と人間だったら恐竜惑星の萌×ハルが最初だと思う。

ところでこのスレ的な人外の定義は「ホモサピエンス以外」ってことでおk?
お盆ネタで、虫の体に宿った故人の魂が~みたいなのもありがちかと思うんだけど
そういうのも人外に含まれるのかな?

90:名無しさん@ピンキー
09/01/26 22:18:25 ax9lTRtp
>お盆ネタで、虫の体に宿った故人の魂が~みたいなの
どこの民族の伝承だ

91:名無しさん@ピンキー
09/01/27 00:00:29 uQFzxjCS
そりゃまた難しいな。
ある日目覚めたらベッドで虫になってたり、
人間だったけど悪の組織に改造人間されちゃったりな人とかの
扱いもどうなるんだとか考え込んでしまう。
後天的人外?

92:旧い者達1
09/01/27 00:17:30 RCp1q+ea
竜の話を投稿しまする。

この世界には、「旧い神々の眷属」と呼ばれる旧い種族が存在する。単に旧い種族とも言う。
人間がまだ現れる前、はるか峰に輝く万年雪が降り積もるよりも、深い渓谷が刻まれるより
も昔、まだ神話の世界から、神々とともに彼等はいた。
いつの間にか旧い世界は終わりをつげ、新しい世界が訪れた。新しい世界と共に人が生ま
れた。
ゆっくりと時間は流れ、新たな世界の森や草原や獣や人は増え、世界は変わった。
その中にあって、全ての鳥達の母は、その娘達である鳥に空を託し去った。
大海原そのものたる大鰐鮫が大鯱に敗れて後、かれの眷属全てはその知性を失い、ただの
大きな魚となりはてた。
大地の主(あるじ)は、大地という庭から旅だった。
この世の柱たる三神が去り、やがてそれぞれに属する旧い神々もこの世から去った。
本当の新世界が始まりである。


そして、大地の主の眷属だった竜達は、もはや帰らぬ主の帰りを、ただひたすらに待ち焦
がれている。たとえ石と成り果てようとも。永遠に。


93:旧い者達2
09/01/27 00:18:13 RCp1q+ea
この国に一頭の緑色をした雌の竜が降りたったのは、今から500年ほど前のことだ。
穀倉地帯を潤すタリア川の源流に近い草原にである。今残っている記録からすると、それ
は大変な騒動であったらしい。
人間は恐れたが、騒動はすぐに収まった。なぜなら、その竜がその場で眠ってしまったの
だ。人間は、竜を起こさぬよう、恐れながらひっそりと見守った。
しばらくして変化に気が付いたのは農民だった。穀物の生産量が上がったのだ。
次に気が付いたのは、竜を監視する兵士だ。草原の降水量が増え、それに従い森が育った。
変化は徐々に国を変つつあった。
豊かになった穀物は国を富ませ、人は増えた。
これらの変化をもたらしたのは竜である。大地の主の庭師であった彼等は大地の力そのも
のだ。
彼等がいるだけで、砂漠は草原にかわり、草原は森となるのだ。
彼女が眠りについて100年、200年と時は流れ、草原はやがて、彼女の寝床を中心とした深
い森へと変わった。人々は森を神おわす場所としてあがめ、彼女の存在は次第にわすれら
れた。


94:旧い者達3
09/01/27 00:18:50 RCp1q+ea
彼女はまどろみの中夢を見る。
まだ子馬ほどの大きさだった頃の夢を見る。美しい庭を走ると、光に輝く綿毛が舞った。
懐かしい光景に郷愁を感じる。ここにはまだ、威光に輝くあの方が居た。
夢の中でさえ時はうつろい、黒く輝く鱗を持つ男と寄り添う自分の姿を見た。鼻面をすり
合わせ甘噛みをしあった甘美な時間はもはや戻らない。彼との愛の結晶は、終に形をなす
ことはなかった。
冷たい塊になった卵を抱き、夢の中泣いた。
主去って後である。その頃から、竜たちの愛は実を結ぶことが少なくなった。
卵が生まれると、皆はそろって祝福した。卵が孵れば、その母はたたえられ、子はそれこ
そ皆に溺愛された。
夢で更に時は流る。年老いたものは、あの方を待ち焦がるあまり、死を拒絶した。寿命つ
きたものは石となり、主を永遠に待ち続けるのだ。石と化すのは、寿命つきた者だけでは
ない。この数千年の間に、眠りについたまま覚めず、石になるという奇病が竜族にはびこ
りつつあった。愛し合った彼も、この病に倒れた。
彼女は夢をみる。眠り続ける限り、幾度も繰り返し夢を見る。
なぜ、妾の見る夢はこんなに悲しいのであろうか。
主よ、どうぞこの世にお戻りください…
そして、泣きながら彼女の夢は覚めた。

95:旧い者達4
09/01/27 00:19:39 RCp1q+ea
時の移ろいとは早いもので、豊かな草原だと思っていたこの場所は、既に霧深い森となっ
ていた。余りの美しい陽気に、ほんの少し眠ったつもりだったというのに。
彼女は頭を振り、体をゆすって、絡みつくツタやコケを払い落とすと、大きく伸びをした。
おそらく数百年も動かしてない体がぎしぎしと軋む。ふと見上げると天空には満月が出て
いた。久方ぶりの世界。彼女は、涙を払い目覚めたことに感謝した。眠ったまま石となっ
たなら、私はずっと悲しい夢を見るだろう。それではあまりにも悲しすぎる。
だが彼女は考える。これは果たして本当に起きているのだろうか。実はこれは夢の中であ
り、目を覚ませば、彼と寄り添って卵を抱いているのではないか。何より、我らが主はま
だおわするのではないか…虚しい考えであった。
そうやって考える日々を過ごす内に、彼女の周りに変化が起こる。
人間の少年が現れたのだ。始め、おそるおそるであった彼の態度は、意思疎通が出来ると
言うことを知って後、だんだんと大胆になった。
彼は、彼の言う旧世界の事を知りたがった。それは、世界の成り立ちを知ることと同義で
ある。彼女は、少年に請われるままに、自らの知識を語って聞かせた。
少年もそれをよく理解し、世界の成り立ちについての知識を深めていった。
それは短く濃密な時間であった。語らいの間、彼女は悲しみを忘れる事が出来た。
出会ってから三年を数えるころ、二人の間には恋人同士にもにた、奇妙な信頼関係が築か
れるにいたる。少年は、彼女に恋心のようなあこがれを抱いているようにも見える。
体の大きさも年齢も種族も違うが、確かに精神的なつながりがあったのだろう。

96:旧い者達5
09/01/27 00:20:25 RCp1q+ea
それから更に数年。少年はあっという間に成長し既に青年となっていた。彼は更に知識を
高め、それを使って世界を豊かにするための方法のいくつかを考え出すにいたる。
二人の関係は更に穏やかで濃密なものとなっていたが、ここにきて不幸がドアを叩く。
戦争によって作り上げられた武器が、旧い者達を殺すまでの力を得た。もっとも強力と言
われた竜族も例外ではない。
新世界の支配者になりつつある人間達にとって、旧世界の残滓は邪魔者でしか無かったの
だ。この人間の行為は、減りつつある竜族に大きな影響を与え始めた。
そして、ある日それは起こる。
彼女と青年との逢い引き。対話の途中で、森を調査する兵士が彼女らを見つける。
青年は彼らを行かせまいと争い、槍で突かれた。おそらく、彼らは彼女のを殺しに来るだ
ろう。森は焼かれ、彼女は殺され、この地はまた草原に戻るのだ。
彼女は悲しみをもって青年を見やる。彼の脇腹と右胸からあふれ出る血液と共に、彼の命
が失われていく。
「なぜ…ひと…は…あなた方、旧い種族に対する…敬い…をゴホッ」
青年が血を吐きながら言う。
「わすれ…て、しまったのでしょう。」
彼の流す涙を、彼女は爪先でそっとぬぐった。
「貴女はうつくし…い。どうか、われわれの、手に、かからぬよう。遠くに、逃げて」
断末魔の苦しみのなかにあって、この風変わりな青年は、それでも彼女を気遣って言った。
以前に話した事がある。彼は人の行いを悔い、旧い者達の行く末を案じてるということを。
ここで、彼女は一つ思い出す。以前語らった時のことを。それは、竜は大地という命を育
む事が出来るのに、なぜ新たな命を宿すことが出来ないのか、というものだった。
青年はこう言った。大地に分け与える力を自分の中にとどめれば、それは命になるのでは
ないか?
「汝はもう死ぬ…妾は汝を助けてはやれぬ」
彼女もまた、涙をこぼした。
「だが、汝の言うた事はみな覚えておるぞ」
「あり…が…とう。僕は、もしかすると…竜になりたかったのかも…しれない」
青年の小さな手が、爪先にぎる。
「妾も汝がそう思うておるように感じておった。重ねて言うが、汝はもう死ぬ」
彼女は言葉を切り、その後意を決したように続けた。
「だがな、一つだけ死なぬ方法が見つかったやも知れぬ。それに賭けてみるか?」
青年は、青ざめた顔で頷いた。
「良かろう。もし、次に汝が目を覚ますならば、それは生まれ変わって後じゃ」
彼女は急ぎ裸にした青年を優しくつかみ上げると、自ら押し広げた生殖器の中へと導いた。
そして、外に放射していた生命の力を、自らの内側へと向ける。
力はやがて、青年を守る硬い殻となって、彼女の胎内とで二重の壁になってこの世から彼
を隔絶する。
奇蹟がおこる。彼女は確信した。同時に、自らの種の過ちも理解した。
我らが主は去ったのではない。我々の内側にあるのだ。
彼女は一声いななく。世にある全ての竜たちにむけて。我々もこの世界を去ろう。本物の
安寧の地へと。
青年よ。妾に真実を悟らせてくれた人間よ。汝がその目に再び光を見るとき、汝は我らと
源を同じくするものとなろう。

それから程なくして旧い者達はこの世界から姿を消した。その後、美しいそれらを見た者
はだれもいない。

97:名無しさん@ピンキー
09/01/27 00:22:11 RCp1q+ea
以上終わりです。

なんかとりとめのない話になってもうしわけないれす。
書いててちょっと生まれ変わってみたいと思いました。

98:名無しさん@ピンキー
09/01/27 00:35:38 nTmGr8/D
>>97
GJ。童話を読んだようで楽しかった。

>>91
ジャンルとしてはTFってジャンルだな
異類婚姻譚では美女と野獣とかかえるの王様もそうだから
別にいいんじゃないかなと思う

むしろこのスレだと人間→人外より人外→人間の方が扱いに問題ありそう

99:名無しさん@ピンキー
09/01/27 02:10:57 VgFf6fnm
>>97
GJ。文体と雰囲気が好きだ
それはそうと前スレが容量に達したみたい

さっき偶然見た宇宙をかける少女の今後に期待。もちろんこのスレ的な意味で

100:名無しさん@ピンキー
09/01/27 02:29:03 XG4ha2Ne
>>97
GJ。なんとなく心穏やかになるな。


101:名無しさん@ピンキー
09/01/27 11:51:31 lXMbpVOG
>>98
仕切り厨みたいでスマンが
TFだと他に獣化スレや変身スレとかもあるから
どこの描写が重点的かで落とし分けかな>>91

102:名無しさん@ピンキー
09/01/27 12:33:51 nwPZmCc6
つーことになるとサイボーグなんかも扱いが難しいよな?
まあ間口が広いのがこのスレの長所だし、落としどころが微妙な人外×人ネタの投下もアリかと
あくまで俺としてはそう思うってことね
>>99
エロパルドとウルに期待
赤毛といつきのフラグ描写に危機感を覚えた

103:名無しさん@ピンキー
09/01/27 16:20:21 olJGh9D1
毎回この会話するの面倒じゃないか?
自分としては他に落としたいスレがなければ、何でもここに落としていいと思うけど

104:名無しさん@ピンキー
09/01/27 17:19:14 ZNA5/KC9
ふと、雌のお狐様と男のペアを考えた
子どもの時からずっと男に憑いてて、他の怪から守ってる
オカンみたいな性格でちょっと口うるさい

かつて憑いた人間に似てて一目惚れしたから憑いたとは、恥ずかしくて言えない狐さんであった

105:名無しさん@ピンキー
09/01/27 17:49:30 2MCdUBAQ
>>101
でも何となく変身とか人体改造のスレって「人間性の否定」みたいなのが
根底にある気がして人外×人間好きな人には薦めづらかったんだ
なんとなく相手も人外の方が好まれてる気がする

基本自分も>>103だと思ってる

106:名無しさん@ピンキー
09/01/27 23:27:03 RBl0FFbn
ドラゴンの女の子×人間の男の子、なんてここじゃ需要ありますか?

107:名無しさん@ピンキー
09/01/27 23:56:33 XfZ/R+Mm
変身スレは理性から本能に堕ちて、獣そのものになる描写に需要があるんじゃないかな。
>>105の言うとおり人間くさい人外ってのはあまり好まれない気がする。
このスレはどっちかっていうと、理性保ったまま自分の姿に苦悩する方が合ってるかな、と。
あくまで自分の見解だけれど。
紳士淑女で思慮深い人外萌える。

そんなわけで人外♂×人間♀にしろ、人外♀×人間♂にしろ、そこに萌えがあるなら良いと思う。
需要は落とした瞬間に湧くってエロい人言ってたしね。

108:名無しさん@ピンキー
09/01/28 02:09:56 sIxcT7tA
基本このスレはよく訓練された変態たちで構成されてるし
該当スレが見当たらないなら容赦なく投下すればいいと思う
いや、容赦なく投下してくださいお願いします

人外♀でもいいじゃない
オカルト娘スレとかに投下できないネタならこっちでいいよ
自分は、別種の生物ゆえに困難な性行為を相手を気持ちよくさせたい一心で行う姿に萌えるから
人間っぽくない人外ならどっちが人外でもいいかもしれない

109:名無しさん@ピンキー
09/01/28 08:34:42 J6Sd0D83
>>90
>どこの民族の伝承だ
日本の古い伝承みたいだな。
お盆に虫を殺しちゃいかんのは、虫が先祖の分身だからなんだそうだ。
俺も初耳だったが、地域によってはそういう伝承がまだ根付いているのかもしれん。

110:名無しさん@ピンキー
09/01/28 10:44:21 DRX31LES
>>109
チャンピオンで連載している「幻仔譚じゃのめ」を連想した。
人と妖の異類婚とか、蛇や蜘蛛の精霊の血を引く人たちとか、
色々と人外スキーには堪らない漫画だ。

111:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:42:10 jZQRAMeB
>>107-108
ありがとうございます。ならばお言葉に甘えて……。
少しグロい描写とかあります。苦手な方はご注意を。

112:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:48:18 jZQRAMeB
【 1 】

 かろうじてその鎌首を持ち上げると―その頭上遙かで丸く切り取られた青空を確認し、彼女バスティア・アバンチェスは深くため息を
ついた。
『うかつであった』
 その首根を再び地へと落とし、誰に言うでもなくバスティアは呟く。
 場所は死火山の火口奥底―その地にて今日までの一週間、彼女は身動きもとれずにうずくまっていた。
 遠目からは漆黒と見まがわん深い紫紺の流鱗と、稲穂のよう光り輝く黄金の体毛を背に走らせた四足の翼竜(ドラゴン)―それが
彼女である。しかしながら斯様に美しき偉容とは裏腹にその実、彼女は『邪竜』としてこの世の生物達からは恐れられる存在でもあった。
 そもそも彼女の名である『バスティア・アバンチェス』とは、『終わり(バスティア)』と『始まり(アバンチェス)』の単語とを
組み合わせたものである。
 彼女の振る舞いにより破壊が行われ、そしてその荒野からまた、新たに生物や文明が誕生する―といった経緯を物語っていたものが、
いつしかその固有名詞として定着してしまっていた。
 本来はそれほどまでの脅威を誇る竜であるのだ。
 ならばなぜ、そんな彼女が今こうして動くことすらままならずにうずくまっているのか。ことの発端は一週間前―らしくもなく嵐の
夜に空を翔けたことにあった。
 別段理由があったわけではない。ただその日、なにやら暗雲立ち込める夜空に心惹かれた彼女はそこへと飛び立ち、そして落雷の直撃
を首筋に受け、こうしてこの死火山の底へと墜落してしまったのである。
 少なからず竜の生態に知識のある者ならば、『彼女の逆鱗に雷が落ちたからだ』とその状況から推測するのであろう。しかしながら
その答えは、半分しか正解ではない。
 そもそも竜に『逆鱗』などという器官は存在しない。『逆鱗』とはすなわち、竜の『脊髄』の位置を示したものであるのだ。
 いかに邪竜と神格化される存在とはいえ、彼女も歴とした脊椎動物である。古の冒険譚の中に見られる、かの『逆鱗を攻撃されて
倒される竜』の件(くだり)とはすなわち、『脊髄を攻撃されて、仕留められた』ということなのである。
 しかしながらその『逆鱗』―脊髄の正確なポイントとて、そうそうに見分けられるようなものではない。仮に見極めに成功したと
しても、今度はそこらを覆う頑強な鱗の隙間を縫って攻撃を当てなければならないのだ。
 まさにそれを為し得るは『奇跡』としか言いようがなく、そして『奇跡』であるからこそ、その事実は冒険譚として語り継がれ、
さらには今日に『逆鱗』なる単語もまた認知させるに至っているのである。
 閑話休題。それゆえに今回の一件は、彼女バスティアにとっても予想だにつかないことであった。

113:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:49:05 jZQRAMeB
 先にも述べた彼女の脊椎はそんな鱗にて幾重にも守られている。その鱗それは、数千度におよぶ溶岩の中にあっても溶けることはないし、
また身を覆う体毛は極寒の氷雪の中にあってさえ、彼女を凍えさせることはしない。だからこそ、そんな無敵の鎧に身を包むがごとき
自分が、糸ほどに細い落雷の一撃で数日間もマヒしてしまう状況など、微塵として予想し得なかったのである。
 故にただ、バスティアはこの現状にため息をつき続けるばかりであった。
 しかしながら、そんなため息の理由は今の身の上を嘆くだけに留まらない。彼女を辟易させているもう一つの理由―それこそは、
「ステアー、いるー?」
『くッ! 今日も来おったかぁ……糞餓鬼!』
 突如として場に響くその声―少年のものと思しき声の音(ね)に、バスティアはあからさまにその表情を引きつらせ不機嫌なものと
させた。
 そうして視線を向けるその先。いずこか外部と通じているのであろう洞穴のひとつから顔を出したのは―人間の少年であった。
 年の頃は10歳と少しほどであろうか。栗毛の短髪とビー玉のように艶やかな黒の瞳からは、どこか仔犬のような愛くるしさを覚え
させる。―しかしながら今のバスティアにとってはそんな少年が、何者にも勝る『天敵』であるのだった。
「おはよ、ステア♪ 怪我の具合はどう?」
 水の入った木桶のバケツを両手に下げて走り寄る少年。よたよたとバケツの重みに振り回されながらバスティアの鼻先まで近づくと、
少年はその容態を訪ねるよう語りかけそして鼻頭をなでる。
『気安く触るなよ、人間風情が! その臓物、ぶちまけられたいか!?』
 それに対してバスティアも怒気を含ませた声で少年を威嚇する。
 威嚇するが―
「ふふふ♪ 大きい声も出せるようになってきたね」
 そんなバスティアの威嚇に彼女の元気な様子を悟ったのか、むしろ少年はその花のような笑顔をいっそうに明るくさせるのであった。
『―クソ、なぜ通じんッ?』
 そんな少年を前に毒気を抜かれ、脱力に鼻を鳴らすバスティア。
 件のここへ墜落した翌日より、まるで少年はここにバスティアが落ちたことを知っていたかのよう、薬やら食糧やらを持って訪れて
いたのだった。
 それだけならばバスティアとて、こうまでその嫌悪を露にすることはなかっただろう。しかしながらこの少年―そんなバスティアを
『介抱』する以外にもひとつ、ここへ来るたびに彼女へ対し『とある行為』を済ませていくのであった。
「うんうん、傷はもう全部治ってるみたいだね。なのに、どうして飛べないんだろうね、ステア」
『う、うぅ……』
 ひとしきりバスティアの体を清拭すると、少年はわずかに瞳を細めたその視線を彼女へと送る。
 笑っているとも、はたまた獲物を狙う肉食獣が目蓋を引絞っているとも見えるその視線―どこかサディスティックなそれに当てられて、
バスティアはただうめきを漏らすことしかできない。

114:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:49:50 jZQRAMeB
 これから自分へと行われようとしていることに―この少年がここへ通い始めてから今日にいたるまで欠かさず行ってきた『その行為』を
想像して、バスティアはただ恐怖とも不安ともつかない何とも曖昧な感覚に胸を苦しくさせられる。
「ステア……」
 やがて少年は熱のこもった声で彼女の名を呼ぶと、そっとバスティアの鼻先へと口づけをした。
 それが始まりであった。
 そこから少年の唇は、小魚がついばむよう幾重にも愛しげにバスティアの横顔を愛撫して進んでいく。
『や、やめろぉ……こそばゆいでは、ないかッ』
 徐々に口角へと近づきつつあるそんな少年の唇にバスティアも上擦った声を上げて抵抗する。しかし、
「ん~♪」
『あ、んむ。ん、ん……』
 それも虚しく、そこへとたどり着いた少年の舌先はバスティアの牙の間から侵入し、チロチロと彼女の舌先を舐り撫ぜる。ヌルヌルと
舌同士の粘膜が絡み合う感覚に、バスティアの意識はとたんに霧散して、ただその行為のみを感じ取ることに集中して忘我の極みに達する。

 そう。この少年が彼女との邂逅の際に欠かさず行う行為―それこそは、『彼女を犯す』ことそれであった。

 いちばん最初の出会いを果たしたその時から、少年は積極的に彼女を責め立てていた。
 それこそ最初の頃は激しく声を荒げて抵抗したバスティアであったが、その行為が3回目になる頃、彼女の中にも変化が現れた。
 こともあろうにバスティアは―この少年の手によって絶頂へと導かれてしまったのである。
 そもそも彼女の存在とは、何人にも干渉されることのない『絶対の存在』であった。言うなれば、この世界における食物連鎖の頂点に
居る存在といっても過言ではない。
 しかしそれ故に、こと『蹂躙』されることに対しては弱くもあったのだ。
 今まで犯されたことのなかった彼女は、それに対する抵抗や身の処し方というものを全く知らなかった。ただ為されるがままに受け
入れ、そして犯される―そんな免疫の無いバスティアが落ちるのは早かった。
 4回目にして彼女は歓喜の声を揚げ、そして昨日のこととなる6回目には少年の名を何度も呼び、そして絶頂を迎えた。
 それこそが彼女の苦悩のひとつであった。
 そうして犯されて何も考えられなくなっているうちは幸福である彼女も、いざ一人となって我に返る時―その時の自分自身を振り
返り、なんとも言いようのない不安に駆られた。
 仮にも己自身を『人間よりも上位に位置する』と自負している彼女にとっての現状は―人間如きの手で悦びを与えられているこの
現状は、屈辱以外の何物でもなかった……はずである。しかしバスティアは今、そこへ強い悦びを覚えているのだ。
 凌辱を通じてバスティアの心を行き来する『プライド』と『悦び』―そんな揺れる心にバスティアは、この少年の手によって自分が
変えられてしまうかのような不安を感じ、それに慄くのであった。

115:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:50:38 jZQRAMeB
 ゆえにこの少年が現れるたび、そして顔を合わせるたびに必死に抵抗はするのだ。
 今日こそはこの少年を受け入れてしまわぬように―そして今日こそは自分自身を失わぬように。……しかしひとたび彼に触れられる
と、それもあっけなく霧散して彼女の中から消えてしまうのであった。
 そうしてひとしきりその口内と舌先を弄ばれる頃には、
『テス……テス。もっと、もっと慰めてくれや』
 少年・テスのその名を呼んでさらなる愛撫を求める雌に、バスティアは変えられてしまっていた。
「うふふ、初めて会った時よりもずっと素直になったね。いいよ、好きなだけしてあげる……今日は一晩中、そばにいてあげるから」
 今一度、今度はしっかりと想いを込めてバスティアへテーゼを捧げると、少年の唇は彼女の流線形の体を緩やかに下って行った。
 仰向けにするよう彼女の内腿を外へ押しやると、バスティアはその前面が露になるよう正面のテスへと体を開く。鱗と体毛に守られた
背面とは違い、腹側は高質化した皮膚と強(こわ)い筋肉によって、見るもなだらかな肉の隆起を形成している。
『あ、あぁ……ッ』
 その隆起をついばみながら移動するテスの唇にバスティアは息を押し殺すように詰まった声を上げる。そこからくるこそばゆさが得も
言えぬ快感となって体を走るのだ。
 そしてこれから行われるであろう行為を想像して、彼女の『雌』は如実にその変化を体に現わせた。
「うわ、もうこんなにおツユが出てきてる。初めての時は『この場所』がどこか判らなかったくらいなのに、今じゃすぐ判っちゃうね♪」
 そう言いながらテスはバスティアの両腿の付け根―そこへ縦に刻まれた雫の滲むスリットへ、押し込むよう人差し指の腹をくいこませた。
 そしてそこから、下から上へ弾くかのようにそのスリットの溝をなぞり上げた瞬間、
『ん、んうぅ! くひぃぃ……ッ』
 線のように閉じきっていた膣はそこへ、大輪を咲かせるかのよう大陰唇の肉弁を左右へ大きくはみ出させた。
 さらにはそんな人差し指に弾かれた最上部には陰茎とも思しき程に発達した陰核(クリトリス)が露出して屹立する。
「ふふふ、今日もキレイに咲いちゃったね。ステアのおまんこ♪」
 そんな露となった膣の眺めへ満足げに微笑むテスと、一方で羞恥心の限界からきつく目頭を閉じて横顔を背けるバスティア。
 そうしてその間口を開けた大陰唇の左右それぞれをワシ掴むと、テスは無遠慮にそれを開き拡げた。
『う゛あ゛ッ……んんん!』
 その荒々しい扱いにバスティアは顎をのけ反らせて声を上げる。同時にそんなテスからの刺激に反応して、惜しげもなく拡げられた
膣口からは放尿の如く愛液のしぶきが噴き出した。
「今日もいっぱいステアのおしっこ飲んであげるね。いっぱいいっぱい出してね」
 そんな目の前の光景にテスものどを鳴らすと、顔の前面全てを埋めるかのようしてバスティアの膣口へ舌を這わせる。

116:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:51:19 jZQRAMeB
 せいぜいその身長1メートルほどのテスに対し、一方のバスティアは体長4メートル強―二人の間には実に3メートル以上のサイズの
違いが見受けられる。かような体格差があるテスにとってのバスティアの膣とは、大陰唇を含むその全体に頭が丸々埋まってしまうほどに
広く大きい。それゆえにテスの彼女に対する扱いも、体全体を使った何とも荒々しいものとなる。
 顔の半分を埋めていた肉壁の中から口を放すと、今度は僅かに開きかけたその膣の中へと、テスは深々と右拳を埋め込んだ。
『は、はぐぅ……ッ、う、うぅんん!』
 膣とはいえ野生の竜の筋質とあっては、その締め付けと弾力も生半なものではない。埋め込んだ拳をその中で反転させるとさらにテスは
肩口に力を込め、その半身を踏み込ませながら彼女の膣内へと、その右腕丸々を挿入させていくのだった。
 肩口いっぱいまで右腕を挿入するとテスの拳の先端は、膣の底ともいうべき子宮の入り口に触れて止まった。
「うわぁ、ステアのおまんこ柔らかくなったね。今日は一番奥まで着いちゃったよ?」
『ん、んう……ん、ん……』
 そのことに達成感を感じてか、テスは興奮した様子でそのことをバスティアへと告げる。しかしながら当のバスティアはそれどころでは
ない。今までにないその深い挿入に息をか細くして、快感とも苦痛ともつかぬ感覚それへただひたすらに耐えるばかりであった。
「ねぇー、聞いてるのぉ? ステアー」
『あッ、はうぅ……! う、動かすなッ。腹がねじれそうなの、だ……』
「えー? せっかくここまで入ったんだよ? すごいことなんだから、もっと嬉しそうにしてよぉ」
『あッ、あおおぉ……!』
 何ともつれないバスティアの反応に、テスも手持ち無沙汰に膣の中の拳をこね回したその時である。
『ん、くふぅぅん……お願い……お願い、だから』
 思いもかけずバスティアから漏れたその、苦しみを孕んだ艶やかな声がテスの琴線に触れた。
「ねぇ、苦しいの?」
 判りつつも訊ねつつ、テスは膣の拳を反転させる。
『おご!? んおぉぉ……ッ』
 そんな動きに案の上、押し殺した声をあげてその頭をのたうたせるバスティア。
 その様子に―テスの幼い笑顔にはこれ以上になく無垢で、そして残虐な光が宿った。
 そして、
「もう、ステアったら……人が訊ねているんだから、ちゃんと答えなきゃだめでしょ!」
『ッ! うぎゃうぅぅ!!』
 膣の中の拳をわずかに引き抜くと次の瞬間―まるで小突くのよう、再び突き出した拳の先端でバスティアの子宮口を打ちすえた。
 その一打に―その苦しみに覚醒され、大きく目を剥いてバスティアは声を上げる。
 それが始まりであった。

117:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:52:08 jZQRAMeB
 そんな一打を皮切りに、テスはかの子宮口の殴打を続ける。激しいそのピストンに撹拌された愛液が白く泡立って、テスを受け入れる
膣口の淵から止め処なく溢れて流れ落ちる。
 斯様に激しい愛撫に、当初は下痢の腹痛にも似た苦痛を感じていたバスティアであったがしかし、
『ん、ん、ん……おぉ、うぅぅッ』
 体は次第に解きほぐされ、やがては順応していく。
 テスの拳が子宮を叩くたびに意識は白く飛び、息苦しかった呼吸は胸の鼓動とシンクロして新たなその快感を、オルガスムスの波に変えて
バスティアへと打ち寄せた。
 そしてその様子を誰よりも敏感に感じ取るテス。
「ステア、気持ち良くなってきた?」
『あ、あおう、おおうぅぅ……良い、いいッ。もっと、もっと……ッ』
 尋ねるテスの声に、バスティアはその鎌首を大きく振り乱して、更なる快感をむさぼろうとその身をよじらせる。
「本当にステアはエッチになっちゃったね。そんなエッチなドランゴンには、ちゃんと躾してあげなくちゃ」
 一方でテスはそんなバスティアの乱れように満足しつつ、さらに彼女を責め立てようと右手のひねりを膣壁へ大きく巻き込ませる。そして
子宮に触れたその最深部にて、テスは閉じていた手のひらを目いっぱいに広げた。
『ひッ、ひぐぅ!? ま、待て……広げるなぁ。指先が、さ、刺さる……!』
 その内部での変化に目を向くバスティア。しかしながらこの悪太郎の思惑がそんな単純なものであるわけがない。
「こんなもんじゃないからね……今日は、悪竜(ステア)退治をしちゃうんだから」
 そして次の瞬間、広げた指々を閉じたその手の平は―その奥に潜むバスティアの子宮口をわし掴んだ。
『んぐッ―、ぎゃああああああぁぁ!!』
 その感触とそして痛みに、バスティアは声の限りに悲鳴を上げた。
 仰向けの体の両膝を立て、投げ出した四肢は爪を立てて地表を掻き毟る。斯様にしてテスの暴挙から逃れようと体をのたうたせるも、
「逃がさないよぉ、ステア」
 テスは逃がさない。
 壊れた水道管のよう失禁とも愛液ともつかない粘液の噴出す膣に体を埋めたまま、内部で二度三度と子宮口の入り口を握り直すと、いよいよ
以ってテスはわし掴んだ子宮それを引きずり出そうと右腕に力をこめる。
『んぎ、んぎッ、んぎぃぃ……! や、やめ……ッおごおおおぉぉ!!』
 まさに内臓を引き抜かれんその感触に、もはや声にならない声でもだえるバスティア。しかしながらそんな痛みと衝撃の中にありながらも―
『お、おおおぅ……んごおおおおぉぉん!』
 その荒々しいテスの愛撫に、次第にバスティアは快感を見出していった。

118:バスティア・アバンチェス
09/01/28 12:53:17 jZQRAMeB
 激しく引き抜かれんと子宮口が握りなおされるたびに快感の波が押し寄せ、そしてそれをわし掴んだテスの右腕が、愛液のぬめり帯びて
膣内を行き来するたびに、バスティアは意識を朦朧とさせた。
『おほッ……んふぅう……! もっとぉ……テス、もっと激しく! もっと、もっと……』
「あれあれ、もう慣れちゃった? これじゃおしおきにならないよ。こまった淫乱竜だね、ステアは」
 更なる愛撫を求めるバスティアに口ではそういいながらも満足げなテスは、その要求に応えるべく、半身に開いていた体を彼女の膣に
対して正面に整える。
 そして、
「じゃあ、本当に壊しちゃうよ? ……いいね?」
 すでにその中へ預けていた右腕へ沿わせるように膣口へ左手も添えると―ついにはその両腕をテスはバスティアの膣へとねじりこんだ。
『んぐ!? ぐひぃぃいいいいい!!』
 右腕一本であった時は比べ物にならない膣口の広がりに声を上げるバスティア。
「入った入った♪ え~っと、あとは……」
 一方のテスも新たに侵入させた左手を右手に合流させると、彼女の子宮口を手探りでさぐる。そしてもとより右手で握り締めていた子宮口の
入り口を、さらに左手も添えて握り直すと、
「いっくよ~。せーの、それ!」
『ッッ――』
 両手を以ち、渾身の力でバスティアの子宮それを引き出し始めた。
『ぎゃああああああああああああッッ!! あッ、おッ! おぉ! おごぉんおぉぉおおおおおおお!!』
 その瞬間、生物の上げるものとは思えぬ声でバスティアは吠え猛けた。もはや「あえぎ声」などという範疇を超えた苦しみを孕んだ声の
衝撃は激しく、空気を振動させ天高くに漂う雲すら撃ち払わんとするほどの勢いで辺りに響き渡った。


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とりあえずここまでとなります。
続きを書いたらまた報告させてもらいます。

119:名無しさん@ピンキー
09/01/28 13:19:04 x0idtXGN
竜姦キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

120:名無しさん@ピンキー
09/01/28 15:25:23 gsQdWBiF
メロメロになってるステアたんかわいい。
大きい人外はいいなあ…全身使っての愛撫はロマンですよね。

121:名無しさん@ピンキー
09/01/28 16:27:41 w4H4Sz6x
まさかステアは死火山落ちるまで処女だったのでは…という疑惑が浮上した
孤高の純潔ってやつっすか 楽しかったよ、GJ

122:名無しさん@ピンキー
09/01/28 20:17:44 J6Sd0D83
ところで前スレの流れとか>>89とか見てお前ら何も思わないのか?
スレ住民に女がいてむかつかないか?
俺はかなり嫌なんだが…。
便器はエロパロ板に来るなよ。

123:名無しさん@ピンキー
09/01/28 20:35:19 tRgIbop2
スルー能力検定実施中

124:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:02:46 E0xnY8gV
前スレで思い出した
検索で異種族恋愛は参考になった
確かに人間寄りな人外が多いが検索できるだけありがたい

125:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:11:05 J6Sd0D83
ほらこういう女くさい流れになる。
蜘蛛の巣張った腐れマンコはやおい板にでもこもってろよ。

126:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:23:58 E0xnY8gV
蜘蛛×女で蜘蛛の巣プレイだと!?

127:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:27:03 fD2PfeNc
体格的な問題で交尾できないから、せめて陰部を糸で封鎖しようということか
なんという素晴らしい執着心

128:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:43:01 J6Sd0D83
こういう話のそらし方って同人女っぽくてキモい。

129:名無しさん@ピンキー
09/01/28 23:01:15 kV1Dd7Vz
>>118
GJ!!
大きい女の子はいいなw
竜かわいいよステアちゃんかわいいよ

人間×人外♀は大好きなんだが、供給が少なくて飢えるよな

130:名無しさん@ピンキー
09/01/28 23:10:48 NAi9E6/X
だな。自分の妄想にも限界があるから、このスレがあって本当によかった。

131:名無しさん@ピンキー
09/01/28 23:49:23 HtiZBgLN
>>118
GJ! 竜のテンプレをなぞるようなツンデレデレで吹いた。
いいぞもっとやれ

>>129
貴様っ 人間♀x人外♀でもイケる口なのだな?だな?
…嘘デスごめんなさい。

132:名無しさん@ピンキー
09/01/29 00:14:54 weg/btvW
>>131
性別関係なく行ける口ですが何か
種族も性別も超越すればいい

133:97
09/01/29 00:20:08 yD1xD9dd
読んでいただいてありがとうございました。
>>98-100
特に感想をありがとう

ニーズ低そうな話で申し訳もございません。最後にアンバース、TF臭わせと
ちょっとだけエロくしたつもりだったですがま、それはそれでまたいずれ。

134:名無しさん@ピンキー
09/01/29 02:16:01 dy73/7Z9
>>128
sageてるとこを見るとただの荒らしじゃないんだろうから言っておくが、
人間半分は女なんだ、特にこんなニッチスレでは目立つのも仕方ないだろう。
けど男女関係なく作品投下するし、スレも盛り上げる。
出来るなら今のこの安定したスレを保ちたい。
ただ煽るだけじゃなくて何が不満か言ってくれないか?
変に口挟んでたら申し訳ない。

あと不覚にも蜘蛛のくだりで萌えた。
人外側が本来持つはずのない執着心に戸惑ったりするのはいいよなあ。

135:名無しさん@ピンキー
09/01/29 04:31:25 RF+m1bwr
良く考えろ、脈絡もなく女叩きをしだす方が
スレの流れに即してなくて邪魔だから
荒らしの自覚が仮に無かったとしても荒らしだよ

136:名無しさん@ピンキー
09/01/29 04:42:35 dOc4Gn4r
異種だからこその違いっていいよな。
人外と人間で、どうやってアレコレしようか直前で悩んでたりして。
二人して試行錯誤しながら、いろいろ試したりしたらいい。


137:名無しさん@ピンキー
09/01/29 08:02:28 Zmki9q/t
>>134
世界人口の半分は女でも、普通の女はエロパロ板なんか来ない。
発情する三次元女とかキモすぎるだろ?
女が来ると「男キャラ可愛い」てゆうレスと非エロが増えて嫌なんだよ。
女はディズニー映画でも見てれば十分だろ。
デフォで馬鹿な性別なんだから身の程を知って慎んでろよ。

138:名無しさん@ピンキー
09/01/29 08:54:17 yytNUrPv
なんで>>137 そんなに必死なん?

139:名無しさん@ピンキー
09/01/29 10:11:31 Zmki9q/t
だって嫌だろ?

140:名無しさん@ピンキー
09/01/29 10:33:05 dy73/7Z9
>>135
そりゃそうなんだけどさ。
酷い物言いでも一人のスレ住人じゃないか。
こんな話で茶を濁すのは申し訳ないけれど…。

>>137
そんなに二次元が好きならここには来るべきじゃないだろうな。
それとも素晴らしいエロ書いてるのが全部男なんてそんな事思ってるのか?
お前の世界は相当狭いらしいな。
曲がりなりにもスレを読んでたみたいだから残念だ。
狭いジャンルな上にスレも出来たばかりの手探り状態。
多分ここはお前が求めてる作品は出てこないよ。
そんなに犯される女の子が好きなら別の所に行くと良い。
あとお前に言うことは何もないよ。

皆さんも邪魔して申し訳なかった、あとは黙るよ。
こんな話の後だが、今後も良い作品が投下されるといいなあ。

141:名無しさん@ピンキー
09/01/29 17:08:20 5RKl1U3l
>>139
まぁ女臭いレスが続くと萎える気持ちはわかる
でも無理に追い出そうとしてもこういう流れになるだけだろ?
お前好みのネタやSS投下して流れ変えてくしかないよ
混沌としたスレだしこういうこともあるさ


よく考えてみたら前スレから人外♀ネタはいろいろあったな
スライムとかメタモンとか不定形娘いいな…
アレコレ指示出してやれる形にしてぬるぬるうねうね

142:名無しさん@ピンキー
09/01/29 17:55:13 Zmki9q/t
女臭くなったら逐一叩くしかないか
みんな乙

>>女ども
叩かれなくなければ今のうちに消えろ

143:名無しさん@ピンキー
09/01/29 18:43:19 jz1VFU7t
自分の気に入らない流れに反対するには取り敢えず性別を出せばいいっていう
浅はかさと、性別しか相手に優越感抱ける物がない>>142には恐れ入る。
ネットエスパーして判断した性別なんていうあいまいなものを根拠にするより、
「俺が気に入らない書き込み、投下は一切するな」
とはっきり言った方が分かりやすいんじゃないか。

144:名無しさん@ピンキー
09/01/29 18:44:24 0S/wp783
うちにいるエロエロなスライムさんが
消えろと言われて泣いてるんだがどうすればいい?

145:名無しさん@ピンキー
09/01/29 18:48:01 +t5l+S2D
やさしく慰めてその様子をスレに投下すればおk

ところで前スレで評判だったまりんとメランを見たんだが、あれ良いな
あんなふうに人外と人間の恋愛を真っ向から描いた作品って他にない?

146:名無しさん@ピンキー
09/01/29 19:51:27 weg/btvW
美女と野獣……は、元人間だから違うか?
ビースト大好きなんだが。
火の鳥はそういうの多いよ。人間男と人外女で。

147:名無しさん@ピンキー
09/01/29 20:11:06 66/1NIaS
ビーストのもふもふ具合は異常
懐かしアニメの「世界の昔話」シリーズの野獣が糞萌える。
中の人がカカロットだけど。

個人的に好きなのは
阿智太郎の「僕の血を吸わないで」(吸血鬼♀x男の子) 「僕にお月様を見せないで」(狼男♂x女の子)
だな。gdgdなラブコメなんだけどあの雰囲気好きだ。

148:名無しさん@ピンキー
09/01/29 21:39:04 KfaQIwU4
好みが分かれる上に人間×人外がメインな訳ではないが、去年やってたRDはよかった
以下軽くネタバレ



主人公の兄が、恋人をモデルに作られたアンドロイドと恋人との間で揺れて、
最後にはアンドロイドと生きてゆく選択をするってのがかなり良かった

149:名無しさん@ピンキー
09/01/29 21:53:55 zD3NmVhT
SAMURAI7にてロボと幼女があるぞ。
ジェイデッカーはロボ×人間の宝庫。
他はにおわせる程度だからなあ…真向に恋愛!と言いきってるのはこれぐらいかな。
あとは名前しか知らないが獣戦士ガルキーバで一話だけそんな話があるらしい。

150:名無しさん@ピンキー
09/01/29 22:48:10 KevgF7T6
>>149
思い出し泣きするとこだったじゃないか。

151:名無しさん@ピンキー
09/01/29 23:20:59 dOc4Gn4r
うしおととらの、とらと真由子も結構ガチだと思う。
結婚式は萌えた。

それにしても、人外の死亡率って高いよな。
死ななくても人間になったり、離れ離れになったり…

152:名無しさん@ピンキー
09/01/29 23:45:20 jt99WfO3
すでに何人かに言われているが、
ジャバウォッキーのサバタ&リリーもガチ恋愛してていいぞ。
人型サイズの恐竜×人間なので、爬虫類スキーには是非オススメしたい。

人外×人間の範疇から外れるかもしれんけど、
アップルシードのブレアリオス×デュナンとか(サイボーグ×人間)
ドロヘドロのカイマンとニカイドウとか、(ワニ男×人間)
男がモロに人間外の容姿だと燃え&萌える。

153:名無しさん@ピンキー
09/01/29 23:51:48 jt99WfO3
あ、今思い出したけどちょびっつも人間×ロボ恋愛物だな。
ロボットと添い遂げた人も出てくるし。
えーとあとは、小説だけどギブスンのモナリザ・オーバー・ドライヴで
Aiと結婚した男が出てきた気がする。

154:名無しさん@ピンキー
09/01/30 00:44:34 bATJ1mRn
>>151
藤田は毎回やってくれおる。
月光条例にも期待のネコ獣人出てきたしな。

あんまりに死亡率高すぎて、人外×人間ってだけで死亡フラグですね!って…。
特に幼女と絡むと死亡率アップ。

155:名無しさん@ピンキー
09/01/30 12:24:02 hhlVu/FD
「未來のイヴ」が挙げられないのは定番すぎるからか?

ガメラ3のイリスと綾奈の関係がエロティックで好きだ。
ガメラと浅黄の関係も好きだ!
心は交感できなくてもつながってる感じがしてイイ!

156:名無しさん@ピンキー
09/01/30 12:49:39 aCDcgOw9
>>151
大好きなCPだよ。
最後の戦いの最中にとらを起こしに来てた真由子が
髪を梳くシーンで号泣。

157:名無しさん@ピンキー
09/01/30 12:53:21 f/8eFeep
朝霧には幸せになってほしかった
今からでも熟年結婚すればいいのに
あとキリオが女の子だったらめちゃくちゃ美味しかったはず

158:名無しさん@ピンキー
09/01/30 15:24:15 hhlVu/FD
人外×人間かは微妙なとこだが投下する。
脳が女の子のために頑張る話。

NG:白昼夢

159:白昼夢
09/01/30 15:25:01 hhlVu/FD
 風の薫る広野に、少女は立った。
 はるばると広がる草原だった。茂る下草の絨毯の彼方には、靄にけぶる森があった。青空、雲、
緑、地下にはない全ての色彩がそこにあった。
 背後には、地下の村へとつづく壕がある。内部深くは闇にかすんでうかがえない。ただ死臭だけを
吐き出しながら、壕は青草の只中で鉄扉を開いている。
 村の者はみな死んだ。疫病にやられてしまった。光を失くし、音を失くし、最後に皮膚感覚を失って
死んでいった。残ったのは、死者の弔いを続けてきた少女ひとりだった。その少女にもすでに肌の感
覚はない。目と耳は無事に残されたが、病んだ心臓は不規則に早鐘を打ち続けながら、刻々と鼓動
を弱まらせている。最期の死者―父の亡骸の埋葬を終え、少女は地上に出たのだった。それは村
の掟で禁じられていたことだったが、滅んでしまった今となっては、少女をとがめる者はない。
 こうして空を直に見るのは何年ぶりかと、少女はしばし思いをめぐらせた。赤子と呼んでもいいくら
いに幼い頃、地下に移住する前に見たのが最後だろう。漠然とした青いイメージが「空」として記憶に
残っていた。しかし実物ははるかに雄大で、暖かな光を地上に降り注がせている。

「ねえ、とても綺麗ね。みんな、地上はとても恐ろしい場所になったと言っていたけど」

 地上は荒れ果てた野に変わったのだと聞いていた。かつての緑豊かな姿はすでにない、と。
 しかし少女の眼前の情景は、昔の姿となんら変わりない。白や黄の花が踊るたびに、軽い葉ずれ
の音が耳をかすめる。病に冒された肌では風は感じられなかったが、幼い日の淡い記憶と齟齬する
要素は何もなかった。

『疲れたろう。横になるといい。草の上に寝転がるのも、気持ちいいんじゃないか?』

 姿のない声が、少女に囁いた。
 その声の主が誰であるのか、少女は知らない。少女の父が倒れ臥したときから側にいてくれた声
だ。泣きそうになる少女を何度となく励まし、勇気付けてくれた。この声があるから、少女は今日まで
気を強く持てたのだ。
 少女は小さくうなずき、その場に横たわった。もう足が限界だった。柔らかい草が潰れ、かすかに青
臭くかおる。思いきり息を吸い込むと、土ぼこりが気管に入り、思わず少女は咳き込んだ。そしてふと
笑みをもらした。
 肺が痛まない。息をするだけで痛んだ肺が、何の痛みももたらさなくなっていた。

 風が吹く。
 雲が流れる。
 舞い散る花弁が陽にきらめく。
 揺れる青葉を視界の端に捉えつつ、少女の目が蒼穹に影を見出した。白い鳥だった。大きな翼が
悠然と弧を描き、徐々に舞い降りてくる。
 少女は白い面に笑みを刷いた。

「き」

 ―きれい。
 言いさしの言葉が最後まで紡がれることはなく、深い息だけが吐き出された。
 少女の瞳が、青空を映したまま翼の軌跡を追うのをやめた。

『おやすみ』

 もう届かない言葉を少女に送り、溶けた脳が静かに熱を引かせてゆく。
 一面の青草は消え、風の音はやみ、無毛の荒野が姿を現す。晴れた空はどす黒い紅に染まる。
厚く降り積もった灰の中、少女の骸の傍らに1羽のハゲワシが降り立った。
 とうに腐り果てていた心臓が動きを止めた瞬間だった。

160:名無しさん@ピンキー
09/01/30 15:34:01 hhlVu/FD
超短いw
お粗末様でした。


161:名無しさん@ピンキー
09/01/30 15:53:44 AmKl3pAG
>160
GJ。 おやすみ女の子(´;ω・`)

162:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:11:27 f/8eFeep
話がよくわからんのだけど。
最後の場面転換はなんだ?

つかイタチ&スレチな気がするのは俺だけ?
エロをくれよエロを。

163:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:13:22 f/8eFeep
あと結局声は誰が出してるんだ?

164:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:42:13 f/8eFeep
そうだそうだ。
ヤンマと茜をまとめサイトで見てたんだがときどき文の最初の1文字がない文があるんだ。
wiki管さんヒマなときに修正よろ。
作者さんもいつも良質エロをありがとな。
4話楽しみにしてる。

165:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:44:09 aCDcgOw9
>>160
GJGJ。切ねぇ。
主である少女が死ねば脳だって当然死ぬのに、
最期のひとときに見た風景で
少女は安らかな眠りにつくことが出来たんだな…

>>162
どんなエロが好みなのかを事細かに書いて
このスレに投下すればそれがSSになるぞ。

166:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:47:11 f/8eFeep
>>165
あれ意味わかったのか?
解説頼みたいんだが…
マジで声って誰なの?
最後のハゲタカと場面転換は何?
誰が死体を灰の上に運んだわけ?運ばれてる描写ないんだけど声の人?


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