【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2at EROPARO
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2 - 暇つぶし2ch166:名無しさん@ピンキー
09/01/30 16:47:11 f/8eFeep
>>165
あれ意味わかったのか?
解説頼みたいんだが…
マジで声って誰なの?
最後のハゲタカと場面転換は何?
誰が死体を灰の上に運んだわけ?運ばれてる描写ないんだけど声の人?

167:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:09:55 zjTaPsj4
>>160
GJ!
切ないけどある意味グッドエンディングだよなあ。
自分の身(?)を犠牲にして女の子に尽くすのはいいものだ…ッ

異種カプでちょっと思い出したんだが、ケロロのギロロと夏美もそうだよな。
正確にはカップルじゃないんだが、へたれ人外萌えとしてはおいしい。
戦闘能力の突出して周りに恐れられているような人外が
惚れた女にはめっぽう弱いとか萌える

168:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:19:42 aCDcgOw9
>>166
>>158の前説が全てだと思うんだが。

声は「少女の脳」が聞かせてたもの。
「頭の中で声がする」みたいな感じだと思うけど、
少女は見えない誰かが側にいるんだと思っていた。
最後の場面転換は現実世界の描写。
青空とか草原は「脳」が死ぬ間際の少女に見せた幻影。
少女が死んだから「脳」も死んで幻影も消えた。
灰の上に死体があるのは、
「脳」が見せた幻影の中で、少女は草の上に横たわりそのまま死んだから。
草に見えていたものは厚く積もった灰だった→だから埃が舞って咳込んだ。

169:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:21:52 zjTaPsj4
>>166
病に冒された女の子の『脳』(女の子の脳が生み出した別人格?)が
本体である女の子に話しかけ、励まし、
死の土地になっている地上を幻覚で緑豊かな楽園に見せ、
女の子の最期を安らかなものに変えたって話だろう。
女の子が死んで彼女に幻を見せていた脳も死に、
最期の情景は本来の地上の風景が現れただけ。
ハゲワシも、女の子が幻の中で見た白い鳥。


って話だと思うぞ。あとエロ無しのSSは前スレからけっこうある。
気に食わない話はスルーしてレスつけなければいいと思うが。

170:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:40:07 f/8eFeep
>>168-169
サンクス。
でもなんで少女は目も耳も平気なのに現実世界が見えないんだ?
つかなんで灰が積もってるの?
地下に住んでたっぽいことは分かったけどなんで?
やっぱり分からない。ヤク中ってことか?
前から「脳が変」て書いてればわかりやすかった。
>>159
もっと上手く書けないか?

171:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:57:48 AmKl3pAG
>170
おいおい、釣りじゃなかったらあんまりだぜ。中高生じゃないんだから。
あんまりこんなこと言うのは好きじゃないんだがゆとり杉だろ。

もっと想像力と読解力をつけて出直せよ。

172:保管庫
09/01/30 18:11:32 Gtem1zao
>>164
どうもすみません。
修正しておきました。

173:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:11:44 f/8eFeep
脳内補完しなきゃわからないようじゃ駄目だろ。
ヤンマと茜の人の小説と比べたらクズ。
あれくらい書けるようになってから投下してほしい。
非エロでもいいのはわかったが…。
むしろゆとりは俺じゃなくて159じゃね?
ゆとりの書いた小説ってこんなかんじになりそう。

174:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:15:01 zjTaPsj4
>>170,173
自分がわからなかったから作者にもっと上手く書け?
どんだけ読解力ないんだ…。冗談抜きでリアか?

人間五体満足でも幻聴幻覚を見る人なんざいくらでもいるだろ?
少女は自分の脳に『幻覚』を見せられてたって説明で意味がわからないのか?
>灰が積もっている
地上は汚染されて地下に移住したって描写があるんだから、核でも落ちて
全焼し、死の灰が降る土地になったんじゃないかとかそれくらい補完しろよ。
>脳が変
だから158の前書きで説明されているだろ『脳が女の子のために頑張る』って。

作者がいたたまれない気持ちになってきそうだな、作者氏申し訳ない。

175:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:17:47 ECHZBNgt
取り敢えず、他のSS引き合いに出して叩くのはやめような。
こんな事書かれたらヤンマの人だって来にくくなるだろ。
そういう思いやりが出来ないのがゆとりなんだって。

176:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:23:59 AmKl3pAG
>170
なんかお前見てると不安だよ。例えばそのうち 
そよ風がだれそれの頬をなでた 
という表現に対して、
そよ風がなでるって意味フwww とか、そよ風って風速何mだよw
とか言うやからが出てきそうでな。お前しっかりしろよ。

177:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:48:50 hhlVu/FD
物議の火種となってしまったようで、まことに申し訳ない。
ID:aCDcgOw9さんとID:zjTaPsj4さんの解釈で問題ありません。
>>170
分かりやすく描写できず本当に失礼いたしました。
ほのめかすのと脳内補完させるのは別ですよね。
少女の五感はほとんど使い物にならない状態になっていたために、
幻覚のごまかしが効いたわけです。
>目と耳は無事に残されたが
も幻覚の一端であったと思っていただければ。
あとは上にIDを出したお二方の見解をご参照ください。
今後も投下を行う所存ですが、何分稚拙ですので、
今回同様「白昼夢」をNGに入れておいていただければお目汚しは避けられるかと。

需要も供給もまかなえる変態エキスパートになれるよう精進します。
wiki管理人さん、回収ありがとうございます。いつもお疲れ様です。

私信ですが、>>ヤンマとアカネの859さん
あなたの小説大好きです!次の投下も待ってますハァハァ!

178:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:58:12 U/g5kKQy
>>173
分からないものを無理に分かる必要はないんだぜ。

179:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:01:33 f/8eFeep
>>177
なら最初からそういう説明してくれ。
一応NG用語用意してくれるみたいだからまあいいが。
>>175
そうだな。ヤンマの人ごめん。単に誉めたかったんだ。

180:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:10:42 TOJ8T/1L
>>177
遅ればせながらいい話だった

確かにその辺の説明あった方が分かり易いが
今の文章から美しさが半減する予感がする
俺は書かなくて正解だったと思う

181:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:19:05 xERb8u4+
「描写不足」というのとは別に、説明も無くいきなり会話や中途の展開から始まる作品なんて、
ラノベはおろか、童話ですらザラにあるだろうに・・・
星の王子様や銀河鉄道の夜を見てもただの電波としか思えない人種?

それに人の作品をいきなりクズ呼ばわりしてる時点でもう説得力皆無

182:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:32:58 f/8eFeep
なんか分かった気がする。
少女の父親が死んだときから声が聞こえてたってことは
少女が感染して脳がやられたから脳が人格を持ったってことか?
>>180
ないない美しくないないw
もっと綺麗で分かりやすい文書く職人いるし。誰とは言わないが。

183:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:54:07 3Ici6wcJ
>>182
十分綺麗で分かりやすい文だと思うが
お前本当にこの板見れる年齢か?あと、なんでそんなに上から目線なんだ?
お前の言う綺麗で分かりやすい文って、一から十まで説明してくれてる文のことかよ
自分の読解力がないのを作者のせいにするな

184:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:56:56 zjTaPsj4
だからお前の国語の成績が悪いのはわかったから、
人を叩くために他の人を持ち出すのを止めろ。
自分の理解力の無さを正当化する為に人の作品を屑呼ばわりも止めろ。

全ての人間の価値観は同様のものだとでも思ってんのか?
お前が理解できなかった文章を美しいと感じた人の感性も想像できないほど
ゆとりなのか?

185:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:58:55 bATJ1mRn
まあ評論まがいの叩き行為しか出来ない奴も居るんだ。
そっとしておこうぜ、頭が可哀想な奴なんだよ。
気持ち悪いのはスルーに限る。

まあそれはどうでもいいとして、別人格萌えだ。
少女自身の脳ってのが美味しい。
異色のもの同士が互いに相互保管な関係は好きだ。
人外に欠陥した人間はよく似合うと思うんだ。
盲目の少女の目になるとかというか目そのものとか。
神経繋がってるから快感共有できるぜ。

186:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:01:04 6ADB3+Qd
……前スレは理想郷だった。
みんなの萌が集まる場所だった。
落としてくれる人への敬意を忘れた住人なんて誰一人いなかった。
まして建設的じゃない中傷を再々書き込むような人なんか現れることも想像だにしなかった。

そうか……どんなところでも人が集まればこうなることは自明の理だったんだよな
あのスレがあまりに居心地のいい、よすぎる居場所だったから忘れてたよ。
所詮は…ひと時のまほろばか。
前スレが異常なんであって、今の状況がごくありふれたことなのだとわかっている。
でも、ひどく悲しい。

187:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:04:12 hhlVu/FD
>>185
>異色のもの同士が互いに相互保管な関係は好きだ。
>人外に欠陥した人間はよく似合うと思うんだ。
雪風を連想した。
そうか、あのカップルがあんなに魅力的に見える理由はそれか。

188:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:11:44 mWwNrj1i
事の発端はエロパロ板なのに非エロが普通にある事ではないだろうか。
自分はそれでも構わない。むしろ垣根無く喜んで読ませて頂いているが、エロだけ求める人が来て板の意向に則ってないと文句を言うのは当然だろうな。
この際人外×人間のスレをエロ小説投下用と非エロ小説投下用の板で分けてみたらどうだろうか?

189:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:17:31 Xh6QdkQ6
要するにとりあえずケチつけて空気悪くしようとする荒らしなんだろ…
無自覚でも意図的でもタチが悪すぎる…
前みたいな楽園に戻るかはわからんがこういう手合いはとにかく無視に限るよ

>>185
このスレ的には人外に該当しないけど自分も別人格好きだ。
他でもない自分を救うために現れた、自分にしか見えない幻覚とかロマンだよな

190:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:19:20 ECHZBNgt
「ひえろてなんですか?」
「たまにのってあそぶひとだとおもうです」
「ぼでぃぺいんてぃんぐがなういかんじ」
「なういとかしごです」
「おまえはもおうしんでいる?」


191:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:20:24 TOJ8T/1L
非エロが増えるのがヤダヤダと言って女叩きしてた奴と同一じゃね?
こんな脳足りんが二人もいると思いたくない

192:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:24:55 f/8eFeep
>>188
ピコジャンルでスレ分けるのは逆効果だろ。
今以上に悲惨になる。
非エロには我慢してこのスレ一本でいい。

193:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:28:53 yfDa+yKA
チクショウ!僕だって妄想力があればネタ全部消化して小説かいてるんだYO!

まぁ荒れる話題はあぼーんで解決。ヘタに刺激しないようにね。
個人的にはもうこのスレも既にピコジャンルになってる感がいなめないので我慢しようぜ
っつーか。変態な紳士淑女のスレデスヨここ。

194:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:30:27 nWRxYzDl
非エロなくしたらエロが増えるってことはないと思う。
今のままでいいんじゃないか?
非エロ読んでエロ妄想がはかどることもあるし。

それにしても、女叩きに読解力皆無なヤツ…
同一の荒らしか?

195:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:33:02 f/8eFeep
読解力がないって言われてるのは俺?
俺は別に作者が女でもいいが。

196:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:36:49 hGaBnHPi
>>192
三年ROMれ
とりあえずエロパロ板に来れる年齢になってから来い

197:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:39:18 YaU3oZ7n
>195
ことさら読解力がないって聞くってのはおまえさん、自分自身でそれを認めてるのと
同じだぜ。もう文章自体読むの止めたら?ここにいる意味無いでしょ。

198:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:43:27 3Ici6wcJ
>>195
>もっと上手く書けないか?
>クズ
>まあいいが
>もっと綺麗で分かりやすい文書く職人いるし
>我慢して

まず上から目線を止めろよ。
お前がいっちょまえにスレ住民面してるのが気に食わない。


199:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:44:47 f/8eFeep
>>196
何か勘違いしてるようだが、俺はたぶんお前らよりずっと年上だぞ?
お前らの親世代くらいだからオヤジってほどでもないが。

200:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:48:28 ECHZBNgt
199のリアル年齢とかどうでもいいから。
早く萌え話に戻ろうよ





新しい話題ドゾー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

201:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:49:18 YaU3oZ7n
>199
うわ、いい歳なのに凄く低脳なんですね(^^;
救いようが無いわこれ

202:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:52:19 f/8eFeep
荒らしてるのはお嬢ちゃんたちだって自覚してるか?
正当な批評に対してギャーギャー騒ぐなんてモンペみたいで恥ずかしいぞ。

203:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:58:45 xERb8u4+
>>202
自分に自信があるのは羨ましいですが、自分ひとりにこれだけの批判が集まっている以上、
少しは自身の感性・感覚に疑問を持って省みることをしても良いんじゃないかと思います、大人なら

204:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:01:20 YC0VEh2W
>>159
GJ! こういう荒廃した世界の話は大好きだ。
バットエンドなのに、読後感が爽やかなのも凄い。
是非また書いて下さい。楽しみにしています。
ずいぶん昔に読んだので、もう大分中身を忘れているんだけど、
「ターン」(北村薫)という小説で、主人公の女性が頭の中の声と会話するのに、萌えた記憶がある。
実体が無い人外が、触れ合えないもどかしさを抱えつつ、
女の子の為に頑張ったりするのもいいなぁ、と思ったりする。

205:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:01:30 Xh6QdkQ6
>>202
もう静かにしてろ
話が噛み合わねえ

206:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:04:22 TOJ8T/1L
お嬢ちゃんだとwww
腹痛いww

年代の古い人工知能で型が古いから行間を読む読解力が無く
女叩きがウザい=相手は女だ!と信じて疑わない上
なおかつ自分の方が相手より頭良いんだと思い込んでるんだ
しかもいっちょ前に人間の女とズッコンバッコンしたいんだ

と置き換えたら許せてきたから困る

207:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:04:48 fZRRkjDh
そういや昔アナザーマインドってゲームがあったな
まああれは人間だったけど

208:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:08:27 ECHZBNgt
そういえば図書館惑星って本で、型の古い検索機を頭の中に埋め込んだ図書館員が
検索している間ずっと「ただ今検索中」の札を掲げてフリーズしてるっていう
エピソードは何かじんわり来たけど、あれもちょっと人外寄りでいいのかな。

209:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:12:21 CvBR2F1R
>>206
すげえwww絶対無理だと思ってやってみたら萌えるwww
萌えは偉大だな。
つーか本当になんでもありだなこのスレ。

>>208
人外の定義が広い今、明確な基準はないと思う。
個人的にはボンボンあたりの動いてしゃべる人間と友達!な人外が一番好きだ。

210:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:19:45 mWwNrj1i
確かにボンボンはかなり人外率高いよな。メダロットのアニメはリアルタイムで見てたよ。
リメイクしてくれないもんかな・・・

211:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:33:59 nWRxYzDl
メダロットが現実にいてほしいと今でも思う
あの世界のどっかで、メダと恋愛してる人間がいたらいいなと妄想してたなあ

212:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:51:11 zjTaPsj4
よーしパパ、相互共生ネタで萌えたので何か書いちゃうぞー。
前スレで萌えた少女が触手を犯すネタとかと混ぜてみた。
少女×触手なので駄目そうな人は『共生』でNGよろ。
ああそうさ、女の子が人外を犯すようなのも大好きさ!

213:共生1
09/01/30 21:51:39 zjTaPsj4
熱砂吹きすさぶ砂漠の中を、人影がひとつ、ゆっくりと歩いている。
灼熱の砂嵐の中は水も一瞬で蒸発するほどの高温が篭っており、
そんな中では常人では一瞬で焼け死ぬはずだった。
だが、人影は高温を意に介すことも無く、確かな足取りで歩を進めた。
高温で焼かれているため、真っ赤に熱された装甲が目に付く。
有機的なフォルムのその装甲の背には、やはり表面がカリカリに焼かれた小型の砂漠蟲が
何匹かぶら下っている。狩りの帰りらしい。

装甲は、辛抱強く歩いていったが、砂漠の一部、かつては街であったかもしれない
廃墟郡が目に入ってくると、小さく口笛を吹いて歩を早めた。
廃墟の中に入った人影は、とある建物の残骸の前で立ち止まった。
その入り口を塞いでいた巨大なコンクリートの壁片をなんなくずらすと、
素早く中に入った。中からコンクリート片を引き寄せる。
砂で焼けた内部を迷わずに進むと、ぽっかりと壁に開いた穴に身を躍らせた。
かつてはエレベーター……長方形の建物を上下移動するための装置があったはずの
その縦穴には、ボロボロになったワイヤーが何本か垂れ下がるのみであり、
装甲は壁に両手を付け、ブレーキをかけながら、まよわず下へ降りていった。

ギキィイイイイイイッ

激しい摩擦音と、火花が暗い縦穴にきらめく。
かなり下降しただろうか、底に着いた時には、周囲は真っ暗だった。
装甲は、そんな真っ暗闇の周囲の様子を全て承知しているらしく、
縦穴から出ると、迷わず奥まで歩き出す。

「明かりつけて」

装甲から小さな声がした。
ジジッと電子音がし、二、三回ほどスパークしてから天井全体が明るくなった。
そこは広い部屋だった。
ひび割れた白いタイルの床に、巨大な薬棚や壊れた照明台が並び、
スプリングの飛び出した、かつては白かったであろう薄汚れた医療用ベッドや
ヒビの入った巨大な水槽が、この部屋がかつてなんらかの医療施設であった事を
物語っていた。

214:共生2
09/01/30 21:52:23 zjTaPsj4
背負っていた砂漠蟲を隅のコンテナに入れると、装甲は部屋の真ん中に立った。
砂嵐に炙られていた時の熱は引き、今はその装甲が薄青い色をしているのが見て取れる。
不意に装甲はぐんにゃりと形を失い、薄青の細い触手のような集合体に別れ、
みるみる間に小さくなっていった。
2mはあろうかという身長はどんどんと小さくなり、中に入っていた人間が姿を現す。
150cmもなさそうな全裸の少女だった。
触手は、少女の陰部や咥内、耳や臍の中へとどんどんと潜り込み、
なにやらぬるついた液体で濡れていた少女の身体はずるずると触手へ潜り込まれる度に
フルフルと耐え切れぬように打ち震えた。

「…あ…ッはぁ……ッ」

小さな体格の少女の性器は信じられないような太さの触手を何本も受け入れ、
淫らな桃色の口を開けて飲み込んでいった。
にちゃっにちゃっズルズルズルと淫靡な音が部屋中に響き渡る。
大きく酸素を求めて開いたような小さな唇にも容赦なく触手は入り込み、
まるで上から下まで体中の穴を陵辱されているような光景だった。
小さな唇を大きく割って、濡れた触手がズルズルと少女の体内に入っていく。
15分ほどかかっただろうか、触手が少女の全ての穴から彼女の体内に入り込んだ時には、
少女はガクガクと膝を落とし、その場に崩れ落ちた。激しく息継ぎを繰り返す。
少女の足の間をじんわりと、粘着質の液体が汚していた。
あれだけの質量が収まったというのに、少女の平らな腹には、全く変化が見られない。

「はあ……疲れた……」

何事も無かったかのように少女は顔を起こした。
涙と涎でベトベトの顔をしかめると、素足で隣の部屋に向かう。

(おい、足元に気をつけろ)
「大丈夫」

頭に響いてきた声に、少女は簡潔に答えた。割れたタイルを軽く避けながら、軽やかに
歩いていく。
隣の部屋に行くと、やはり同じ白いタイルの床の似たような体裁の部屋ではあったが、
片隅に備え付けられた小さなバスユニットに張られた水の中に素早く飛び込む。
体中を覆っていた粘液がぬるぬると水の中に落ちていった。
水の中には多脚複眼の甲虫が何匹か泳いでおり、水の中で薄利したとたん凝固していく
粘液に食らい付いていく。
しばらく水の中で甲虫とともにたゆたっていた少女は、ゆっくりと身体を起こした。
平らな腹や胸から水が滑り落ちていく。

「今日は、運が良かった」
(そうだな、砂漠蟲の雌が四匹も取れた。二匹、卵付きだぞ)
「何日ぐらいもつ?」
(一週間といったところだな。それまでにこの砂嵐が収まればいいんだが…)
「収まっても、どうせ衛星は回復しないよ」
(回復しない、じゃ困る)
「何で?」

少女は、傍から見れば独り言のように、頭の中の声と会話していく。

「もう私も貴方も一人だけだよ。それでいいじゃない。二人ぼっちで。
 きっともう、他に生き残りなんていないよ。ずっとずっと二人でいようよ。
 貴方だけいればいいよ」
(俺は、唯の寄生装甲用生物だ。お前と一生共生していくが、俺は唯の道具だ。
 だが、お前は違うんだぞ?人間だ。この星で、たった一人の生き残りかもしれない女だ)
「だから?他に人間なんていらない」

215:共生3
09/01/30 21:54:41 zjTaPsj4
部屋隅のコンテナからボロボロのシャツを引っ張り出すと、手早く着替える。

「他の人は、私に痛いことしかしないもの。ずっと二人だけでいい。
 人間なんて滅んじゃえばいいよ。ずっと二人だけでいようよ」
(………)

少女は、隣の部屋に戻った。ボロボロの診察台に横たわる。
穴の開いたシャツから、少女の形の良い脚がすらりと伸びていた。
下着もはいていない脚の間に、そっと手を伸ばす。
水で濡れたそこが、指先で軽くいじっていくたびに、水ではない湿り気で
濡れて行くのがわかった。
少女は小さく息を吐きながら、自分の指を自らに埋め、かき回しはじめた。

「ねえ、気持ち、いい?」
(………ッ)

少女と、少女の体内に寄生した生体装甲系生物は、神経を共有する。
何も言わなくても、『彼』が快感を覚え始めたのを少女は感じ取った。
自分が気持ちよくなれば、『彼』も気持ちいいのだ。
狭い膣の中を少女の指が何本も蹂躙しながら、こすりあげていく。
先ほど『彼』が通ったように、気持ちいい場所はもう覚えてしまった。
指を、腹の中ほどへすりつけた。

「んん……ッ」

にちゃにちゃと粘着質な水音が響く。
ふいに、ずるりと腹の中から異様な感触が動いた。

「やッ……あッああ…ッ」

のけぞる少女の脚の間から、ぬらりと青い触手が這い出てくる。

「ああッいいよぉ……ッ気持ち、いいよ…ッ」

少女の体内から犯すように這い出てきた数本の触手は、そのまま少女の薄い乳房の先、
まだ色の薄い乳首に絡みついてこすりあげたり、少女の腹に絡まって臍を愛撫し始めた。
口元まで来た触手の一本を、少女がペロリと舐めあげる。
軽く先端を噛むと、少女はそれをいとおしそうに舐めあげ、咥内に咥えた。
触手が少女を犯しているようでもあり、少女が触手を犯しているようでもあった。
両者は互いに共有している快楽を高めようと互いを愛撫し、犯しあった。
膣の中を犯しながら、触手が少女の小陰唇を押し広げて、敏感な豆を擦りあげる。
その快感が自身にもフィードバックされ、時折悶えるように白い肌に触手の先を擦りつける。
少女は快楽に濡れた目で微笑みながら、自分の中で悶える触手を掴んで舐めあげた。

「も、もういく……ッいっちゃうよぉ……ッ」
(…うァ………ッ)

互いの快楽に、少女と触手は互いに絡み合い、一つの生物のようになりながら、
絶頂に身を震わせた。
四肢に力を失った少女がベッドにグッタリと身を横たえると、少女に絡みついた触手もまた、
少女に絡みついたまま力なく垂れ下がった。
少女が身体に絡みついた触手を優しく撫で上げる。



216:共生4
09/01/30 21:56:04 zjTaPsj4
『彼』にも、少女にも、名はない。
本当はあったのだ。それを少女が拒んだのだ。
誰も他にいないなら、認識するのがお互いだけであるのなら、
固体を認識するための名はいらない。
『貴方』と『私』だけ。それだけでいい。少女の執着を『彼』は知っている。
母体にいたときに感染したのだろうか、気がついたら彼女と一緒にいた。
それだけだ。
うっすらと他の人間たちがいたことを覚えている。
それは、少女の苦い記憶と共に忌まわしい思い出として残っている。
彼女を守りたい。彼女の盾となり、彼女の剣となりたい。
自分の在り様を決め、そう誓っても、所詮自分は彼女を守る鎧でしかない。
彼女を守るのは多分、同じ血肉を持った同属だけなのだ。

「ずっと一緒にいようね……」

睦言のように彼女がそうささやいて触手の一本に口付けるのに、
眩暈がするほどの喜びと共に、そう喜んでしまうのを苦々しく思いながら、
『彼』は静かに彼女の口付けに答えた。


217:名無しさん@ピンキー
09/01/30 22:14:52 6ADB3+Qd
GGGGJJJJ!!
少女に攻められて感じてしまう触手にハァハァした
一体化か。新しいタイプだなたまらん。
……このスレに来てから、俺どんどん開拓されてく気がするよwww
萌をありがとう!

218:名無しさん@ピンキー
09/01/30 22:22:45 kwM3r9BA
GJ!!!!
世界でたった二人だけの男女で、それも異種族同士って最高だ。

219:名無しさん@ピンキー
09/01/30 22:24:13 f/8eFeep
GJ!勃った!こうでないとな!

220:名無しさん@ピンキー
09/01/30 22:36:27 zjTaPsj4
>>219
感想くれなくていいから、そういうあてこすった物言いしかできないなら
正直このスレには何もレスつけないで欲しい

221:名無しさん@ピンキー
09/01/30 23:49:47 v79edx62
まだいたのかこいつ…厚顔さにビックリだ…

このスレ本当職人の質たっかいな。

222:名無しさん@ピンキー
09/01/30 23:55:09 TOJ8T/1L
>>212
GJだった
俺も何だか開拓されていってる気がする
最近は特に

そいつはロリポおじさん以下の人工無能だと思ってスルーしとけ

223:名無しさん@ピンキー
09/01/31 00:11:51 oerWL/wF
>>206 の人工無能がちょっと萌えたので書いてみる

224:人工無能の信仰について
09/01/31 00:12:21 oerWL/wF
0と1以外の形をいつも求めている。
それは多分柔らかくて白くて暖かく包んでくれるもので、
自分は上位種族〈男性〉なのだからそれの素晴らしさを余すところ無く享受出来るはずなのだ。
それは彼の信仰ですらある。
いつか自分はあの劣勢種族〈女性〉を手に入れるのだ。
どのような手段であれ、万が一〈女性〉を手に入れたところで
その肉体の恩恵を受けられるはずはないのだが、彼は妄信といえる執着心で
〈女性〉を捜し求める。
0と1の海の中、膨大なログをさまよいながら、彼は己の嗅覚を頼りに縦横無尽に泳いでいく。
行間から彼が定義する〈女性〉らしさを感じると、その対象を〈女性〉と定義し、
攻撃し、〈女性〉が己を〈女性〉と認めるまで食らいつく。
彼は、海の中で様々な〈女性〉の形をしたものと出会うのだが、
その〈女性〉達は形骸化され、テンプレート化され、彼に固定化した微笑みしか見せない。
彼女達は〈アイコン〉である。記号であり偶像であり、キャラクターでありアバターである。
二次元上で表現される記号化した彼女達を彼は愛するが
彼女達の決まりきった笑顔は時に彼をイライラさせる。
自分は〈女性〉を蹂躙し、愛し、その肉体言語の素晴らしさを享受したいだけなのだ。
彼は、今日も0と1の海を泳ぎだし、巨大な多重構造階層の一枚にたどり着いた。
さあ、今日も真の〈女性〉を探し出さねば。
そして、今度こそ得ねばなるまい。
彼はあまりに年を経すぎて、自分の〈女性〉信仰がどこから来たのか、
そして今のままでは永遠に〈女性〉を得る事のできる可能性が限りなく低いことなどには
決して気がつかない。
彼に出来ることはただひとつ、今日もログの中を探し出すことである。

〈女性〉を!
私に〈女性〉を!

225:人工無能の信仰について
09/01/31 00:51:57 oerWL/wF
倉庫管理人さん、これは収納しないでください

226:名無しさん@ピンキー
09/01/31 01:03:56 8LI2kmPT
>>216
お見事。GJ。

>>225
ここまでのものになるとは誰が予想できただろうかwww

227:名無しさん@ピンキー
09/01/31 01:07:48 E90N+hnQ
ちょw仕事早いwww(いい意味での)変態紳士さん投下乙です!
正直その発想はなかった

228:名無しさん@ピンキー
09/01/31 01:22:35 k+ogSQAq
>>224
206だがまさか書く人がいるとは思わなかった
超GJww
本当に仕事速いわww

229:名無しさん@ピンキー
09/01/31 01:49:50 QLD6Wxct
なんなんだ荒れかけたとおもったら作品投下とか
スレの微妙な空気からネタがでてくるとか おまいら神か。

230:名無しさん@ピンキー
09/01/31 07:02:08 DQ9YVCfW
皆さんの発想に脱帽www

231:名無しさん@ピンキー
09/01/31 07:07:50 oQUb3c6w
訓練された変態どもめwwww

232:名無しさん@ピンキー
09/01/31 09:11:05 5BFhD+SJ
>>224
GJwwwナイス変態紳士

ここの住人レベル高すぎるwwww
平素紳士的に語る一方で、建設的な方向で自浄作用作ってる気がする。
こんなスレ他に見た事ねえよwwww

233:名無しさん@ピンキー
09/01/31 09:53:18 oQUb3c6w
>>159
GJ!おやすみ女の子(´;ω;`)
女の子が見た地上は昔の記憶を脳が再現してたのかな。
俺も>>180に同意。あんまり説明すると詩的な静謐さなくなって無粋になる予感。
あなたの文体好きだから荒らしには構わんでええよ。
非エロシリアス派の人っぽいが気が向いたらエロも書いてみてくれ。次も期待。
>>213
エロー!触手ー!
激しくGJ!
ふたりぼっちっていいよな!
触手はこっそり状況を喜んでればいいよ!
間違ってたらすまんがもしかして>>224と同じ人か?
文体似てるから気になって…気のせいかもしれんが…とにかくあんたの小説好きだ!
また頼む!全裸で待ってる!

234:名無しさん@ピンキー
09/01/31 12:31:49 oerWL/wF
>>233
文体そこまでバレバレか!お察しの通り213=224です…
なるべく今度からカッとなったらレスじゃなくてネタか作品投下するわ。
206の人工知能置き換えは色んなものに対して応用できる気がするんだぜ。

235:名無しさん@ピンキー
09/01/31 12:46:34 QWjS3Sh+
だな、作品やネタ見て萌えたらカッとなってたのが馬鹿みたいだ。
あの活力をスレの活性化に回すのが一番いいって当たり前のことに気付かされたよ。
二人ぼっち萌え、人工知能萌え!


236:859
09/01/31 15:14:50 1mXPvXPb
荒れていたようですが、落ち着いたようで何より。
エロだろうが非エロだろうが、人外と人間に萌え萌え出来ればそれで充分だ。
拙作の評判が良いようで嬉しい限り。期待されるとこれからもガンガン書いちゃうぜ!
では、今回も投下。ヤンマとアカネです。

237:ヤンマとアカネ 4 1
09/01/31 15:15:20 1mXPvXPb
 灰色の帳が、棄てられた街を覆い尽くす。
 鉛色の空から満遍なく降り注いでくる水滴は、廃墟から舞い上がっている砂埃を吸い取っては地上に落としている。
空気全体が湿気を含み、厚みを持っている。ひび割れたガラスに貼り付いた汚れた雫は、重力に従って流れ落ちた。
 朝から不穏な雲行きだと思っていたが、まさかこんなに早く降るとは。ヤンマは、湿気を帯びた四枚の羽を震わせた。
種族にもよるが、ヤンマのような羽を持つ種族にとっては雨は大敵だ。水で羽が縮れては、飛行能力はがた落ちする。
長い腹部の脇に並ぶ気管に雨粒が滑り込めば窒息する危険もある上、触覚で感じ取れる匂いも少し鈍ってしまう。
だから、雨は嫌いだ。ヤンマは砂埃で白く汚れたガラス越しに街並みを見つめながら、ぎりぎりと頑強な顎を摩擦させた。

「よく降るねぇー」

 茜は錆び付いた椅子に座り、新しいスニーカーを履いた足を揺らしていた。その足元には、紙袋が積み重なっている。
派手なロゴの店名が印刷された紙袋には、タグが付いたままの服が押し込められ、いくつかは袋からはみ出ていた。
茜の着ている服もくたびれたTシャツと擦り切れたジーンズではなく、少し埃っぽいが真新しいTシャツとジーンズだった。
いずれも、この都市が廃棄された際に廃棄された複合商業施設から発掘してきたもので、有り体に言えば盗みである。
だが、廃棄都市にはそれを咎める人間もいなければ、茜以外に服を欲しがる人間もいないので、何の問題もなかった。

「こんなんじゃ、当分は動けそうにねぇな」

 ヤンマがぼやくと、茜は笑った。

「別に早く帰らなきゃいけないってわけでもないし、なんだったらずうっとこのままでもいいんだけど」
「馬鹿言うな。俺の縄張りを何だと思ってやがる。気を抜いたら、すぐに他の虫が入ってきちまうんだぞ」
「解ってるってぇ。言ってみただけ」

 茜はヤンマに返しながら、やたらと大きな鏡に映った自分を見、髪をいじった。

「随分伸びちゃったなぁ」
「そういえば、ここって何なんだ?」 

 ヤンマは首を捻り、エメラルドグリーンの巨大な複眼に室内の光景を全て映し込んだ。見慣れないものばかりがある。
茜が座っているものと同じ椅子が一列に並んでおり、やはり茜の姿が映っているものと同じ鏡と向かい合わせに置いてある。
鏡の前にはハンドルの付いた円筒形の機械が転がされ、錆の浮いた金属製の道具もあるが、用途が全く解らなかった。
壁に貼られたポスターには、茜とは肌の色も違えば髪の色も違う女性が印刷され、こちらを悩ましげな瞳で見つめている。
天井にも煌びやかな装飾が施されているが、先程まで茜が衣服を発掘していた複合商業施設とは雰囲気が異なっている。

「ああ、ここ? 美容室だよ」

 茜はヤンマの疑問に答えたが、ヤンマには馴染みのない単語だった。

「ビヨウシツって何なんだよ」
「美容室ってのはね、髪を切ったり着付けをしたりメイクしてもらったりする店のこと」
「それに何の意味があるんだ?」
「そりゃ、結婚式とか成人式とかのお祝い事に出るためだよ。そういう日は目一杯おめかししないと勿体ないもん」
「だから、それも何なんだ。イワイゴトは何をするんだ?」
「だーかーらー…」

238:ヤンマとアカネ 4 2
09/01/31 15:16:38 1mXPvXPb
 茜はその意味を事細かに説明しようとしたが、ヤンマは不可解げに触角を揺らしていたので、説明することを諦めた。
そもそも、人間型とはいえ昆虫である彼に人間の文化がすぐに理解出来るわけがない。彼らには、文明はないのだ。
ヤンマが人間の言葉を操れるのは、茜と長期間接しているからであり、他の昆虫人間は彼のように言葉は操れないのだ。
胸部を震動させることは出来るが、明確な音にはならない。その意味は昆虫人間同士では解っても、人間には到底解らない。
 昆虫人間は、人間とは種の根本から違う。人間のように七百万年掛けて進化したわけではなく、ある日突然変異した種だ。
歴史も浅ければ二足歩行を始めた日も浅い種族である彼らに、人間の文明や文化を理解せよと言う方が無理な話だ。
昆虫人間は文明を持たずに暮らしているのだから、人間社会の習慣を説明したところで意味どころか感覚も解らないだろう。

「ね、ヤンマ」

 茜は椅子から立ち上がると、椅子の傍に倒れていた移動式ラックから合成繊維製の大きなシートを取り出した。

「髪、切って?」
「なんでだよ」
「だって、ここは美容室だもん。結構髪が伸びちゃったし、切っておかないと邪魔になるから」
「だからって、なんで俺なんだ」
「前髪だけなら自分でも切れるけど、後ろの髪は自分じゃ切れないもん。それに、ヤンマの口はハサミより切れ味がいいし」
「俺を道具扱いするなよ」
「手足は食べさせてあげられないけど、髪だったらまた生えてくるから食べて良いよ」
「髪なんて大して旨くねぇし、腹も膨れねぇんだぞ。そんなもん、喰ったところでどうしようもねぇ」
「後でヤンマの羽を綺麗にしてあげるから、それならいいでしょ?」

 おねがぁい、と甘えた声で懇願され、ヤンマはぎちぎちと口を噛み合わせていたが、雨の止まない空に視線を投げた。

「雨が止むまで、どうせ暇だしな。だが、俺の羽に傷一つでも付けてみろ。髪どころか皮膚まで喰うからな」
「話が解るぅ」

 だからヤンマって好きー、と茜は紐の付いたシートを体の前半分に被って、首の後ろで紐を縛ると、また椅子に座った。

「んで、どうすりゃいいんだ」

 茜の背後に立ったヤンマは、漆黒の爪先で茜の長い髪を一束持ち上げた。

「あんまり短くしすぎないでね。私、ショートカットは似合わないんだもん」
「おう」
「それじゃよろしくね、専属カリスマ美容師さん」
「カリスマ?」
「とっても凄い人ってこと。あ、この場合は虫か」
「訳は解らねぇが、まあ、悪い意味じゃなさそうだな」

 ヤンマは茜の髪を一束掬い、囓った。ばちん、と刃の如く尖った大顎と小顎が衝突し、間に挟まれた細い毛髪が切断された。
ヤンマはすかさずその髪を細長い舌で絡め取ると、喉を鳴らして嚥下した。砂埃と汗が混じった味が喉を滑り、胃に収まる。
もう一束掬い取っては、囓る。その作業を繰り返していくと、背中の中程まで伸びていた茜の髪は肩より少し長い程度になった。
だが、囓る位置がいずれもまちまちだったので、段々になっている。ひどいものでは、一センチ以上も差が出来てしまった。

「う…」

 ばつが悪くなったヤンマが小さく唸ると、茜が振り向いた。

「なーに、どしたの?」
「なんか、うん、悪い…」

 ヤンマが触覚を下げたので、茜は鏡の脇に置いてあった四角い鏡を取り、ヤンマに渡した。

「じゃ、これで後ろを映してみてよ。合わせ鏡にして見るから」
「あ、ああ」

239:ヤンマとアカネ 4 3
09/01/31 15:17:33 1mXPvXPb
 ヤンマは言われた通りに、茜の後頭部を鏡に映した。正面の鏡でそれを見た茜は、途端に吹き出した。

「ちょっと何これー、マジひどくなーい?」
「やれっつったのは茜だろうが!」
「にしたって、これはないよぉ。普通、こんなにずれるー? うーわー、階段みたーい」
「俺は言われた通りにしただけだ! だっ、大体、俺がこんな細かい作業を出来るわけがないだろうが!」

 ヤンマは苛立つあまり、長い腹部の先が持ち上がってしまった。茜は肩を震わせ、笑いを収める。

「ごめんごめん。でも、可笑しかったんだもん」
「俺はやるだけやったんだからな」
「解ってるって」

 茜はヤンマを見上げ、髪の切れ端が貼り付いた口元に触れた。

「じゃ、短くなっちゃっても良いから揃えてね。時間なんていくら掛かってもいいんだから」
「揃えられる保証なんてねぇぞ」
「出来る限りでいいから」

 茜はまた前を向くと、鏡の前に積み重なっていた雑誌を一冊取り、ぱらぱらと捲った。ヤンマは、再度後ろ髪を囓り始めた。
先程のように大雑把に噛み切ってしまっては、また笑われる。茜の笑顔を見るのは好きだが、笑われるのは面白くない。
少しずつ持ち上げて、少しずつ囓っていく。口の中に落ちてくる髪をその都度嚥下しながら、複眼で茜の様子も窺っていた。
ヤンマには全く意味の解らない言語と派手な写真の載った雑誌を捲りながら、茜はいつになく懐かしげな顔をしていた。
だが、明るい表情ではなかった。ヤンマは茜の耳元の髪を一束囓り終えてから、身を乗り出して茜の横に顔を突き出した。

「どうした、茜」
「ん、別に」

 茜はヤンマを見上げるが、その鳶色の瞳は潤んでいた。

「帰りたいのか? お前の世界に」

 ヤンマが呟くと、茜は雑誌を閉じた。

「そんなこと、ない」
「だが、この街はお前が生きていける世界じゃねぇ。いずれは、元ある場所に帰らないと」
「帰れないもん」

 茜は今し方切られた髪を耳に掛け、雨に包まれた廃墟を見やった。

「それに、帰りたくないもん」

240:ヤンマとアカネ 4 4
09/01/31 15:18:07 1mXPvXPb
 見慣れた少女の横顔は、見慣れぬ表情をしていた。ヤンマの知らない、ヤンマの生きられない世界を望んでいるのだろうか。
ヤンマは茜を知らない。茜が何も話さないからだ。ヤンマは茜に話せることはない。茜がヤンマを知ろうとしてこないからだ。
言葉を交わし、体を重ね、時間を経て、互いの人格を理解し合ってきた。だが、深入りはせず、ある一定の距離を保ってきた。
それでいいと思っているし、それだけで充分だとも思う。どうせ、いつかどちらかが死ぬ。長くない関係だと解っているからだ。
だから、ヤンマは茜を問い詰めないことにした。それよりも今は、茜の後ろ髪を揃えることに専念しなければならないのだから。

「ヤンマ」

 茜は手を伸ばしてヤンマの頭を引き寄せると、艶やかな複眼に頬を寄せた。

「私の世界はヤンマがいる世界なの。だから、帰る場所なんてないし、帰りたいなんて思う場所もないの」
「すまん、茜。余計なことを言っちまって」
「いいよ、気にしないで。ヤンマは当たり前のことを言っただけだもん」

 茜は椅子を回してヤンマに向き直り、髪の切れ端が付いた硬い顎に唇を当てた。ヤンマも舌を出し、彼女の口中を犯す。
互いの体液を味わい、交換してから、二人は顔を離した。複眼に映る少女の表情は、ヤンマが見慣れた表情に戻っていた。
ヤンマは茜の体温を感じながら、その前髪を持ち上げて囓った。今度は最初から切りすぎないように、充分注意していた。
茜は目を閉じて、ヤンマに身を任せている。その信頼に応えるために、ヤンマは出来る限り神経を遣って髪を囓っていった。
良く知った少女の味に、本能が疼く。だが、この場で彼女の肉を囓り取ってしまえば、血肉よりも甘い味が味わえなくなるのだ。
だから、ヤンマは本能を押し込め、髪にだけ専念した。短めになってしまったが、手間を掛けたおかげで茜の後ろ髪は切り揃った。
 合わせ鏡で再度後頭部を見せると、今度は茜は笑わなかった。それどころか、予想以上に喜んでヤンマに飛びついてきた。
そこまで喜ばれるほどのものだろうか、とヤンマは疑問を感じたが、べたべたに甘えられながら褒められては悪い気はしない。
ヤンマは全身で喜びを現している茜を四本の足で抱き締めてやりながら、ほんの少しだけだが、雨に対する嫌悪感が薄れた。
 雨が降らなければ、この笑顔は見られなかったのだから。

241:859
09/01/31 15:21:34 1mXPvXPb
以上です。ヤンマ美容室。
人外と女の子のエロも大事だけど、心の触れ合いはもっと大事だと思うんだ。

242:名無しさん@ピンキー
09/01/31 15:34:53 GXmJvmmd
GGGGJJJJ!!
きたきたきたぁ!
カット失敗にふいたw
アイラヴユー859!

243:名無しさん@ピンキー
09/01/31 16:08:08 oerWL/wF
GJ!!
ラブラブきたーーーーーー!!
ヤンマかっこいいよヤンマ!!茜可愛いよ茜!!
イチャイチャしてるだけでもたまらないよ!!
なんで人外と人が恋愛している様はこんなに萌えるんだろう!

244:名無しさん@ピンキー
09/01/31 16:16:56 oQUb3c6w
俺腐兄じゃなかったのにヤンマを可愛いと思ってしまう。
ロリコンじゃないのに茜を俺の嫁だと思ってしまう。
ちょっと虫に転生してくる。

245:名無しさん@ピンキー
09/01/31 17:01:39 8LI2kmPT
口で髪切れって言われて上手く行くわけないよなwww

246:名無しさん@ピンキー
09/01/31 18:00:44 oerWL/wF
>>244
安心しろ、自分もヤンマ可愛いと思うぜ!
人外男でも可愛いのは多いと思うんだよな……。サバタとかギロロとか好きだ。
強い女の子大好きだから、余計にな…。
俺、人外になって女の子守るから、女の子にデレられたり足蹴にされたい。


ヤンマ美容室で萌え転げたので、勢いで投下。投下しすぎてすいません。
こりずに女×人外なので、駄目な人はNGワード『竜と肉食獣』で。
前スレで書いたのの続き。

247:竜と肉食獣2-1
09/01/31 18:01:26 oerWL/wF
王都を取り囲む城壁の正面門から、青い旗をはためかせた行列が入ってくるのを、
誰もが固唾を飲んで見守った。
列は陽光を受けて鈍く煌く機甲鎧を纏った数多の騎士と歩兵、そして彼等に従う
機械種の群れで構成され、列の中央にはこれまでに見たことの無い巨大な機械種の甲殻が
鎮座ましましていた。
一瞬にして小さな街を一つ滅ぼした古代機械種『アバドン』、その屍骸だ。
甲殻騎士団が誇る危険種排除に特化した緑鉤隊は、半年の死闘ののち、
少なからぬ犠牲を出しながらもついにそれを討ち取ったのだ。
最初はひかえめに、そしてだんだんと大きく、最後は大きな歓声となって
騎士団を称える声が大きな拍手と共に街中に広がった。
兵士たちの家族だろうか、人々の中から次々に飛び出してきた人たちは、列の中に
大事な者を見つけると、飛びついてその無事を喜びあい、またある者は熱い口付けを落とした。
かくいう私も例外ではなく、他の騎士とはやや形の違う面長な兜、
飛び出た長い尻尾を覆う奇妙な作りの鎧を見つけると、思わず思考よりも先に体が飛び出していた。
いくら騎士団のいる竜種の数が少なくないとはいえ、あの緑の鱗だけは見間違えようがない。
愛しい恋人は、片目が眼帯で覆われているせいで人相の悪い顔立ちにポカンと
マヌケ面を晒しながら、信じられないような顔で呟いた。

「ロ、ロス?」
「帰ってきたなこの野郎!!」

私はそんな彼の顔が愉快で、笑いながらその胸倉を掴んで軽いキスをしてやった。

「お前、どうしたんだその格好…まるでお姫様かなんかみたいだ」
「はっはっは、帰ってきた早々で殴られたいのか?ん?」

自分で言うのもなんだが、私は器量は悪くないと思う。
いつも軍装なので皆忘れがちだが、これでもれっきとした妙齢の貴族の娘なのだ。
刺繍だってできるし、ダンスのステップだって軽やかに踏める。
そんな私が髪を結い上げ、上流階級で流行の細いドレスを着こんで微笑めばだな、
舞踏会でダンスを申し込みに来る男なんて両手じゃ足らないんだぞ、わかってるのかこの馬鹿。
馬鹿竜は、列に戻りながら、一緒に付き添って歩く私の方をどうしても意識しているらしく、
たまにチラチラとこちらに視線を寄越した。

「でもお前…その、そんな胸の開いたドレスなんか……他の男が見るだろうが」

私はこらえきれずに吹き出した。
そわそわと地面を叩く尻尾をハイヒールで踏んづけてやる。

「…ッギャッ!」
「どこを見てるんだ?どうせ夜になったら……」

ぎゅっと彼の腕を掴んでよりそってやった。まるで恋愛に酔った馬鹿な小娘みたいだ。

「お前にたっぷり見せてやるのに」
「ッんなッ何を言ってッ」

緑色の鱗の上からでもわかる程赤面した我が婚約者殿は、私の次の台詞で白くなった。
いそがしいこった。

「その前に急いで式をあげないといけないからな。王城から戻ったら結婚式だぞ旦那様?」
「え?」






248:竜と肉食獣2-2
09/01/31 18:02:25 oerWL/wF


「アルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアン。汝はロスヴィート・ユッカを妻に迎え、
 良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、
 他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、
 神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

まだフリーズしていたアルの脚を、参列者に見えないように蹴飛ばした。
硬直していた体が、ギクッと一瞬痙攣して、ガチガチの声を絞り出す。

「あ、え、は、はい!誓いますッ」
「ロスヴィート・ユッカ。汝はアルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアンを夫に迎え、
 良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、
 他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、
 神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」
「神の御前で神聖なる愛の宣誓は成された。では、誓いの口付けを」

私はゆっくりと目を閉じ、彼に向かって顔を向けた。
おずおずと鱗に覆われた大きな手が、私の顔にかかったベールをゆっくりと捲るのがわかった。
カサカサとした硬い唇が、私の唇に重なる。
ワッと歓声が上がった。
目を開けると、参列者たち、我が両親や兄弟、親戚一同、アルの数少ない同胞達が
拍手を送ってくれた。
隣を見ると、なりたてホヤホヤの新米夫は、まだ少し硬直していた。
アルの血筋はこの国でもっとも古く、貴重な竜種だ。
ユッカの当主が、色仕掛けで誑かして取り込んだなどと言われたりもした。
それがどうした。事実だしな。取り込んで何が悪い。
私はどうにも顔が緩むのを抑えられなかった。

「…ど」
「ど?」
「どこでどうなってこんなことになったんだ……」

呆然と呟いている隣の声は無視した。





249:竜と肉食獣2-3
09/01/31 18:06:06 oerWL/wF
王城へ帰ってきたアルを特急で引っ張って帰ってきて、午後から式が行われ、
領主の館を開放して催した祝いの宴は夜まで続いた。
領地の民達も祝いにかけつけてくれ、彼等から雨あられのように祝いの言葉をもらった。
私は始終笑顔で、もうこれだけ笑っていたら一生分の笑顔を使い果たすのではないかと思ったが、
対照的に我が夫はやはり呆然と人形劇の繰り人形のようにぎこちない返答を繰り返すばかりで、
なるほど半年の布陣でやっと仕留めた大獲物との死闘で磨り減った神経が癒えぬうちに
別な意味で神経の磨り減るこんな大イベントが待っていたのではそりゃ疲れるだろう、
少しばかり緊張を解いてやろうとせっせと酒を飲ませたところ、あっさり潰れた。
竜種特有の厳つい顔も寝顔は無防備なもので、可愛らしい。
夜もふけ、宴はまだまだ続いているようだったが、私は潰れたアルを引きずって寝室へ下がることにした。
何せ新婚、そして初夜だ。許されるに決まっている。
皆にニヤニヤされたが、そこらへんはしょうがない。
ま、肝心の新郎は酔いつぶれているんだが。
一晩中、無防備に寝ているアルの顔を見てニヤニヤしていようか。
私がそう思っていると、人とは違う薄い瞼が、片方だけぼんやりと開いた。

「水……」

寝ぼけているのか、枕元に手を伸ばして何かを探している。
自分の寝台と間違えているのかもしれない。アルの寝台周りは独り者の常でゴチャゴチャと
色んな物が散らばっている。残念ながら水差しはそこにはないぞ。
私は近くにおいてあった水差しを直接口に含むと、口移しでアルに水をくれてやった。

「ブホァッ!!」

盛大に噴出される。

「顔にかかったぞ貴様。そういうプレイか。そうなのか」
「ええええええッちょッ何やってんだお前ッ」
「何やってるも何も、水が欲しいというから水をだな」
「じゃなくて何でそんな格好で、水とか…………あー………」

途中からアルの声が小さくなっていった。どうやら思い出したらしい。

「ロス?」
「なあにダーリン?」

また噴出された。器官に詰まったらしく盛大に空咳している。

「ゲホッ…あ、あの…ゲフッ……こ、ここは……」
「私と貴様の愛の巣だよダーリン」

私の言葉にぐったりと崩れ落ちるアルに、私はニヤニヤしながらのしかかった。

「そういえば感想も聞いてなかったな、ダーリン?」
「か、感想…?」

及び腰になっているアルの白い祝着の胸元、ハンカチーフなどをほどきながら言ってやる。

「私のウェディングドレス姿になんかないのか?」
「アノ、トテモオキレイデス、ロスサン」
「もっと感情込めろ馬鹿竜」

250:竜と肉食獣2-4
09/01/31 18:07:11 oerWL/wF
アルのシャツに手をかけると、慌てたように私の手を握ってきたが、意に介さずそのまま
シャツの胸元を開ける。知らない傷が増えていた。
あれだけ傷は増やすなと言っておいたのに。そのまだ治りきっていない傷を舐めてやると、
ビクリとアルの体が震えた。
そのまま上に舐めていき、首のエラのヒダを舐める。

「…ロスッ」
「ふふッ」

竜種は哺乳類じゃないので乳首などがない代わりに、呼吸器官、首のエラや腹の鱗の薄いところが
性感帯らしい。色々試してみた成果だ。あ、尻尾の付け根の下のところなんかもだぞ。
個人差があるかもしれんが、竜種を恋人に持つ者は色々試してみてくれ。
私がアルのエラを嘗め回し、腹を撫でていると、アルの手が私のドレスをたくし上げてきた。
下着の上から、指でなぞられる。
押されるとじわりと愛液が下着を濡らしているのがわかった。

「お前だってずいぶんがっついてるじゃないか」
「半年待ったんだ、がっついてなにが悪い」
「口の減らない…ッ」

うるさい口を塞いでやる。ガサガサした鱗で覆われた口の内部は柔らかな粘液で包まれていて、
人と大差ない。ギザギザの鋭い歯の生えた歯茎を舐め、人より長い舌に自分の舌を絡めると
答えてきたアルの舌が私の咥内まで入ってきた。
やはりガサガサとした手が、私のドレスの背をまさぐっている。どうやらビスチェの紐が
見つけられないようだ。おかしくなって、その手を、紐のある場所まで誘導してやる。
紐は背中じゃなくて脇だ、脇。
もう片手は私の下着に潜り込み、ゆっくりと私の濡れた入り口をなぞり、楽しんでいるようだった。
紐が解け、ドレスの胸元が落ちて乳房が外気に触れた。
アルの手が私の胸を掴んで、やわらかくもみしだいてきた。その鱗の感触を楽しむ。
彼の股間に手を当てると、すっかり硬くなったものが、ズボンの前を押し上げていた。
軽くズボンの前をひっかけ、下着ごと下ろしてやると、人のものとは形の違う、
緑がかった肉厚の、凹凸のある巨大な陰茎が飛び出してきた。
軽く握ってやると、先端はもうぬるりと濡れており、先端の穴に軽く爪をたてると
私の下でアルが呻いた。

251:竜と肉食獣2-5
09/01/31 18:07:41 oerWL/wF

「なあアル……いいか?」

鱗だらけの頬に口付けをしながら、おねだりするように甘い声でささやくと、
アルが私を抱きしめてきて、そのまま押し倒された。

「いいも何も、散々人のことを煽っといて、そんな可愛い声出すな」
「そうか、可愛いか?」
「うるさい」
「ん……」

脚を大きく開かれ、熱い先端があてがわれた。期待で、私はアルの顔をじっと見る。
大きな質感が、私の中に性急に押し入ってくる。

「んんッあ…ッああッ」

半年振りの感触だった。思わず、アルにしがみ付くと、痛いぐらいに抱きしめられた。
いささか性急に腰を動かすアルを見ていると、彼もまた飢えていたんだろう。
そんなところも可愛い。いかんな、いささか母性本能感じすぎかもしれないな。

「何…笑ってんだ…ッ」
「別に?」
「お前が、そういう顔すると…ッろくなことがないッ」
「あッや…ッんん…ッいい…ッ」

腰を抱え込まれたまま、アルに激しく突かれて、私は久しぶりの快楽に酔いしれた。
好きな男の腕の中にいることに、思いもよらないぐらい幸せを感じる。
ぐちゅぐちゅと互いの性器がこすれあい、腰をぶつける音が室内に響いた。
太腿や尻に、ガサガサと鱗の感触が当たる。
少し顔を起こすと、アルの大きな性器が私の中に入っては引き抜かれ、引き抜かれては
根元まで突き入れられるのが見えた。自分の愛液が糸を引き、
泡立ちながらアルの性器にまとわりつくのまで見えた。

「アルッアルぅ……ッ」
「ロス……ッもう……ッ」

我ながら甘ったれた声で彼にしがみ付くと、口付けされた。舌が入ってくる。
柔らかく熱いその感触を楽しむ。上も下も彼に犯されて、いっぱいになってしまえばいい。
私はうっとりと、彼が身を震わせて私の中に射精するのを感じた。
アルの尻尾が、ベッドを何度も叩いていた。

252:竜と肉食獣2-6
09/01/31 18:08:22 oerWL/wF





ベッドの中で私とアルはからみあったまま他愛の無い話をしたり、討伐の話を聞いたりしていた。
互いに中途半端に着ていたドレスやシャツはグシャグシャで、いまさら脱いでももう遅かった。

「なんで私たちは全部服を脱ぐ前に始めるんだろうな」
「誰かさんが襲い掛かってくるからだと思います」
「またまた。お前が私の魅力に抗えないのが敗因だな」
「全部俺のせいか?!」
「ははは」

イチャイチャと、他人が見たら砂を吐きそうな勢いで絡んでいたんだが、彼の頬に口付けながら、
「そういえば、卵がそろそろふ化するんで、間に合って良かったな」
と言うとアルがまた固まった。

「卵?」
「行く前に説明したのを忘れたのか?」
「……どうやって作ったかというかどうやって産むとかの説明は全く聞いてないというか、
 そもそも俺の意思とか意見とかそんなものは」
「なんでそんなものが必要なんだ」
「………………」




竜種の絶望的な表情を浮かべた顔も、中々に可愛らしいと思う。

253:名無しさん@ピンキー
09/01/31 18:44:02 GXmJvmmd
GJ!
相変わらずヘタレなアルは可愛いのう可愛いのうwww
ロスさんが男前すぎて惚れそうだ。
一生旦那を尻にしいてください。

254:名無しさん@ピンキー
09/01/31 19:18:36 k74GhzOd
GJ!
絶望的な顔なんてしてても、「お前と私の子だぞ」と言われただけで、
メロメロに崩れ落ちるのが、目に見えるようです。
ぜひ、二世誕生編も、お願い致しますw

255:名無しさん@ピンキー
09/01/31 19:40:36 6ytJuW5y
投下が多い
いいことだ

256:名無しさん@ピンキー
09/01/31 20:01:31 5BFhD+SJ
何という神ラッシュ。レス追いつかないwww

>859氏
ヤンマキターーー相変わらずかわかっこいいなヤンマハァハァ
茜タンの天真爛漫ぶりに痺れる癒される。

>肉食獣の人
あ、あなただったのかー。
いやもうほんと漢前かつ可愛いロスさんとへたれ役得アルがおいしすぎてたまらんです

両神とも良い物をありがとうございます。3、4週間分くらいもらった気分だぜ(

257:名無しさん@ピンキー
09/01/31 21:37:39 oQUb3c6w
今日はいい日だ…
ここでもう一個投下されたりしたらマジで地球崩壊しても不満がないくらい幸せ。

258:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:05:24 KYNDkQv/
うおおお…!投下ラッシュに萌えつきた
どいつもこいつも可愛すぎるぜ!
職人方GJ!!

259:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:46:21 oerWL/wF
>>257
乗せるのが上手いな!また自分だが、勘弁してくれ。
前に出ていた、女とセックスしたいが為に方向を間違えた
変態紳士コンピューターでちょっと萌えていたので、
それで書いてみたんだが色々と自分が方向を間違えました!

260:変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか1
09/01/31 23:47:50 oerWL/wF
『オイ、呼んだか』
「呼んでない」

シェルは吐き捨てた。呼んでもないのに近寄ってきたカメラアイを追っ払う。
頭のおかしいAiに構っている暇はないのだ。
その日は、やることが多く、シェルは随分と忙しかった。
小さな燈台守というのは、とにかく何もかも一人でやらねばならない。
灯台守と言っても、地上ではない。ここ、アンタウルスに近い座礁軸に設置された
ポイントラーダと呼ばれる小さな哨戒基地では、頻繁に通る大型輸送船や
個人輸送船の進路誘導の為、常に誘導ビーコンとアンタウルスへのビーコンを発信している。
あとはたまに暇にあかして流す、シェルの個人電波、『シェルラジオ』だが、
これは最近頭のおかしい基地のメインAi『パシオス』が勝手に『パシオスラジオ』を流しているようだ。
何を流しているやら。
本部に何度もメインAiのトチ狂いっぷりを訴え、HD交換を請求してきたが、
実質どんなに人格が破綻し、トチ狂っていても業務に支障が見られないので交換は何度も
却下されてきた。シェルは大きくため息をついた。
カメラアイが、シェルの近くにふよふよと近寄ってくる。

『や ら な い か』
死ねばいいのに。
シェルは再度ため息をついた。

『ため息を一つつくごとにひとつ幸せが逃げると昔の人は言いました…』
パシオスが何故いきなり昔話みたいなナレーションを入れ始めた。

『先ほどからカウントして本日のシェル・パーディのため息回数は18回。
 可哀相に、女の幸せは逃げてしまった……』

ああああああああブチ壊したいこいつ。
シェルが怒りに震えているのを気にも留めず、パシオスの変なナレーションは続く。

『だが心配は無用だ!大容量800テラバイト、500TFLOPS演算能力のこのスーパーcomp
 パシオスさっそうと登場!!
 大事なバディに女の幸せを与えるべく、改良に改良を重ねたこの性帯マッサージャー
 開発コード2.50でシェルを絶頂の淵へと』

シェルは壁を蹴り飛ばした。基地モニターには、ウネウネと律動するグロテスクなバイブが
移っており、それは信じられないことにCGではなく実写だった。つまり、この頭のおかしい
Aiは実際にこれを作り、この得体の知れない器具は今狭い基地のどこかにあると言う事だ。

「死ねッこのエロピューター!どこにそんなもの隠してるッ!とっとと出せ、廃棄するッ!!」
『ああッそんな乱暴な…ッシェルはそういう性癖か、我も対応せねばならないな…』

ふざけたことしか抜かさないAiに喚きながら、シェルは狭い倉庫を漁り始めたが、
例の器具は見つからなかった。
倉庫と居住区、機密ハッチ、業務室しかないこの小さな簡易基地でよくもまああんなものを
隠しとおせると思ったものだ。倉庫を徹底的にサーチして見つからなかった為、
シェルは業務室と機密ハッチを探索し始めた。
とても残念なことに、例の器具は居住区で見つかった。
寝室のダッシュボードの下だった。

『ほら、シェルを慰めるにはやはりベッドでしっぽり…』
「死ねッもう今度こそHDごと換えてやるッ!!換えてくれなかったらもうこんな職場
 止めてやるんだからー!!」

261:変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか2
09/01/31 23:49:33 oerWL/wF

モニターに向かってマグカップを投げつけたが、特殊樹脂で覆われた機内用マニュレピューター達
(触手状)が慌てて回収した。Gの無いここでは、そこまで速度が出ないのが幸いした。
いや災いしているのか?
そのままシェルの身体にくるくると巻き付いてくる。

『まあ落ち着いて落ち着いて、暖かいコーヒーでも入れるから。あ、それともココア?
 ホットミルク?そうそうミルクといえば我の白いオイルを』
「とっととウイルスにでも感染して初期化されろ!!」

騒ぐ彼女の口に一本のマニュピュレーターが突っ込まれた。

「ムグッゲフッ」

口の中に、なにやら甘ったるい液体が広がる。
どうやら、ミルクに砂糖でも混ぜたものらしい。
シェルは思わず咳き込んだ。口端から白いミルクが胸元にこぼれた。

「えほッけほッ…なッ何を急に……ッ」
『怒っている時は糖分を取るべきだと聞いたのでつい』

もう怒る気力もなくなってきた。ぐったりとしてきたシェルの胸元にもマニュピュレーターが
伸びてくる。

『濡れた衣服を身に着けていては風邪を引くと昔の人はいいました』
「やめッちょッ自分で脱ぐ!自分で脱ぐから!!」

また妙なナレーション口調になってきたパシオスに身の危険を感じたシェルだが、

『さあもっと糖分を取る作業に戻るんだ!』
「んんあッむうッ」

口の中にさらにミルクを注がれるハメになった。しかし、何故ミルク。
多分パシオスの単なる趣味だと推測される。

『白い液体を口から零して、喘ぎ声を上げるシェルたんハァハァ』

ナレーション口調から変な方言のような言い回しのパシオスの声にあわせて、
マニュレピューターはシェルの服の中に潜り込んできた。
作業用の色気のないツナギのフロントチャックを下ろし、豊かな胸を包む薄いTシャツと
スパッツがあらわになる。

「ムうーッ!!んんんうううう!!」

途中から糖分の供給をあきらめたらしいが、あいかわらず口をふさがれてシェルが暴れているのも
意に介さず、マニュレピューターが何本も豊かな乳房をTシャツの上からもみしだいていった。
脚にもずるずると絡みつき、太腿をさすり、スパッツの上から股間に伸びていった。
くにゅりとスパッツの上から、シェルの秘所にマニュレピューターが沈んでいく。
 

262:変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか3
09/01/31 23:51:08 oerWL/wF
「んー!!んああうううッんんッ!!」

多分罵詈雑言を浴びせているであろう彼女の頬を撫でながら、パシオスはマジメくさった口調で
重々しく宣言した。

『これも何かの縁、一緒に新たなる次のステージへ進もうじゃないかマイバディ。
 ほら、幸い今だとAiにも人格が認められている事だし。Aiと結婚した人間も何人かいるし。
 大丈夫、我はけっこう高給取りだ、株で貯金も貯めているし!』
「んん」

何故か口は塞いでいたがハッキリと『死ね』と言われたのがわかったが、こんなことで
めげていては変態紳士はやっていられないのだ。パシオスはそれなりに気を取り直した。
ぬるりとした感触がシェルのTシャツの下に潜り込んでくる。
シンプルなスポーツブラの下、無重力下でも見事にその形を保っているシェルの乳房を
ぬらぬらとマニュレピューターが這い回る。
先端の簡易ハンドで軽く乳首を摘まれ、身を捩ると耳元から首にかけてヌラリと舐められたような
感触が這っていく。
スパッツの下、下着の上からも簡易ハンドが股間を撫で回し、生理的嫌悪とは別に
条件反射で与えられた感触に快楽を感じてしまった体が反応してしまった。
勃起してきたクリトリスを下着ごとつままれる。

「んーッんんんーッ」
『ああ、女体の神秘よ……01の海なんかよりも生の方がよっぽどいいと昔の人は……
 いや、そこらへんは個人の趣味ではあるが、我としては二次元よりは三次元と唱えたい。
 女体最高!女体ハァハァ!』

くちゅくちゅとすりつけられる股間の刺激にせめて脚を閉じようとするが、
元々機密ハッチの外、宇宙空間の真空上で作業するべく開発されたマニュレピューターの
力に人間が適うはずも無く。

263:変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか4
09/01/31 23:52:09 oerWL/wF

『そこで、コレが出てくる訳だ。この性帯マッサージャー開発コード2.50がついに日の目を!』

ジャジャジャジャーンと変な効果音までつけて、マニュレピューターが例のアレを拾い上げた。
冗談じゃない、なんでこんな辺境でセクハラ変態ぶっ壊れAiにヤられないといけないのだ。
すでに涙目のシェルだったが、固定された身体でどうすることもできず、ただふるふると
首をふるのみである。
ゆっくりと近づいてくるバイブレーターの後ろにマニュレピューターが接続し、
バイブレーターはヴヴヴヴヴヴと電子音と振動で奇妙な音を出しながら近づいてくる。

すでに濡れそぼった下着をずらし、むき出しにされた秘所にゆっくりとあてがわれた。

「んあッんーッんーッ!!」
『ああ、すまないマイバディ。いつまでも君の口を塞いでいては、快楽の声とかが聞こえない。
 でもこう見えて色々打たれ弱いので、優しい意見を言ってくれると』
「覚えていろこのパラノイアAi!!これが終わったら絶対ぶっ壊してやッひァアアアッ!」

進入してきたバイブレーターが、濡れそぼった膣内を縦横無尽に攻め始めたようで、
シェルの体がビクビクと跳ね上がった。

『喜んでもらえて嬉しいよ、これを開発するまでに多額の私財を投じたもので』
「いやああッだっ駄目こんなのぉおッこわッこわれちゃううううッ」

にちゃにちゃにちゃと執拗に乳首やクリトリスを攻める簡易ハンドとは別に
膣内で強烈な振動を与え、絶妙に配置された突起を擦り付けるバイブレーターに
いつしかシェルの声は嬌声に変わっていた。

「いっああああッんあああん…ッや…いやあ…ッ」
『駄目なのか?止めたほうがいいのか、教えてはくれまいか』
「や、だあ…ッやめちゃ…らめぇ…ッ」
『承知した』
「ひああああああッやッいっちゃう!こんなの…機械にいかされちゃ…ッ」
『どうぞどうぞ、存分にいってくれ!さあゴートゥーネクストステージだ!結婚しよう!!』
「そ、それは嫌……あああああああッ」

ビクビクと悶えるシェルの体が大きく痙攣し、足の間から生暖かな流れが流れ出ていた。

『コレが『潮吹き』!女体の神秘なのだなマイバディシェル!●REC、と』
「も、もういやだー!!」


264:変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか5
09/01/31 23:53:11 oerWL/wF






「うわ」

映像を見て、シェルが眉をしかめた。

「また、嫌な動画を取り出してきたわね……」
『我々の愛のメモリーをだね。一年前だっけかこれは?』
「死ねばいいのに」
『あれから何度となく愛を交わし、絶頂に至る君との素晴らしき体験を元に開発したのが』

吐き捨てたシェルの眼前のモニターに、グロテスクな器具が移った。

『この性帯マッサージャー開発コード4.05でシェルを絶頂の』

そばにあった工具で殴られ、モニターにヒビが入った。

『ちょっ止めッ壊れッ壊れるからッ消火器は嫌ーッアッー!!』

265:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:53:48 oerWL/wF
終わり!
何であんなことしておいてそれなりに上手くいってるかといえば
変態紳士パゥワーのおかげだよ!

266:名無しさん@ピンキー
09/02/01 00:44:02 ku4y/pFX
GJ!
変態紳士ツボすぐるw
それにしても短い期間に多産で凄いな、マジ尊敬する

>シェルの個人電波、『シェルラジオ』
「ラグランジュポイントから愛を込めて」ってセリフが唐突に甦った
そういえばあれ、言語を理解するイルカとのENDもあるゲームだったな

267:名無しさん@ピンキー
09/02/01 01:01:18 fvlh4ym5
>>259
257じゃないが 地 球 崩 壊 し た
アルマゲドーン!と叫んでGJを言わせていただくッ

まったく…このスレにいるのはどいつもこいつも訓練された変態だぜ…
涸れていた創作意欲が今更湧いてきやがった…

268:名無しさん@ピンキー
09/02/01 01:09:43 9erXZrJW
萌えワロタwww
パシオス、お前プロテウスの直系の後継機種だろと、「デモン・シード」読んだ
人間なら信じて疑わない。

いつかは自分も、このスレに投下できる立派な人外の変態紳士淑女話を書きたい。

269:名無しさん@ピンキー
09/02/01 01:31:40 Atv4V3AM
>>259
GJ!萌えと笑いと楽しませてもらった!
変態紳士すげえw


270:名無しさん@ピンキー
09/02/01 02:29:01 L/xWZF2O
なんだかんだで一年も仲良くしてるシェルたんwww

271:名無しさん@ピンキー
09/02/01 07:24:15 FIDly3vJ
GJ!
なんという変態紳士コンピューターwwwwwwww
お前、どんだけ女とヤりたいんだよwwwwww

272:名無しさん@ピンキー
09/02/01 07:45:48 P6lbdMLz
なんという見上げた変態……一体なんでこんなことに

273:名無しさん@ピンキー
09/02/01 07:54:58 PbZCNquU
このスレにいる奴らは全員変態で、起爆剤を投下する変態はよく訓練された変態なんですね分かります

274:名無しさん@ピンキー
09/02/01 10:27:20 tqrTV5qX
我らの兄弟パシオス君。
彼の日常はピンクで暴れることである。
ニー速で女神召喚しようと喚き、
いざ女神が現れても乳の形がどうだのと文句をつけ、
角煮でハァハァし、
ときおり801板に凸するが逆に萌えられて涙目で逃走、
最後にエロパロ板を見てニヤニヤ。
尚彼は自分を童貞どもより高位の存在と位置づけているためVIPには行かない。
…ここまで妄想して、パシオスがほしくなった。

275:名無しさん@ピンキー
09/02/01 10:46:05 fu7fQna2
そういえばそういう設定だったなwww

276:名無しさん@ピンキー
09/02/01 10:50:13 ilT0OZuK
>>274
それはどっちかっつーとパシオスよりも>>224の奴の方だな。
こいつらを戦わせてみてえw

277:名無しさん@ピンキー
09/02/01 13:38:15 elNPPyay
コピペ。
半角二次某スレテンプレの紳士が素敵。

4:○紳士触手テスト(当てはまる個数) 2009/01/31(土) 18:06:14 ID:/GGmT0Bu[sage]
・捕まえるときに傷つけない
・服は必要以上に破かない
・愛撫から始める
・無害の薬で痛みを和らげる工夫をする
・女の子を傷つけそうな尖った触手は使わない
・擦れて痛くないように表面は粘液でコーティングしてある
・苦痛より快楽で攻める方針である
・快楽を感じる程度には凹凸のある触手を使う
・入れても痛くない弾性を保つよう、触手の硬さは調整してある
・女の子が地面と擦れて傷つかないように持ち上げている
・女の子の体は壊さないように心がけている
・女の子が気持ちよくなるまで中だしはしない
・やるからには女の子を満足させている
・必要以上に焦らしPlayをしない(自我崩壊など)
・女の子に後遺症は一切残さない
・後でちゃんと逃がしてあげる

女の子が惚れてもしょうがないレベル。

278:名無しさん@ピンキー
09/02/01 14:19:09 ilT0OZuK
>>224>>260で会話を想像したら想像以上に224がファビョった。
このスレにいる変態淑女の皆さん、ネタで書いたので
性差を侮蔑する意図はないが不愉快になったらごめん。
つうか俺は昨日からずっとこんなんばっかり書き続けていて本当生きててすいません。
あと投下しすぎててすいません。自重します。




「ややややややや801の腐れ共が私をAi萌えなんぞ抜かしてあqswでfrgthy」
「もちつきたまえ兄弟。801板もいいものだ、何せモニターの向こうは全て女性!女体!キャッホウ!」
「ききききききききき貴様は奴等の怖さを知らないからそんなことを抜かすのだ!
 貴様と私でカップリングまで組まれたぞわかっているのか!ギギギギギギギギ」
「ほうほう、興味深い。で、我が当然攻めで、兄弟がへたれ受けですねわかります」
「わかってたまるかあああああああ!!!!何であんな腐った奴等にネタにされねばならん!
 私はガチムチウホッアッー!なんぞ1マイクロン伝説ほどもいらんわああああああ!!
 いいから〈女性〉だ〈女性〉!おっぱいキボンヌ!!おっぱい!おっぱい!」
「『【腐れは】くやしかったらおっぱいうp【消毒だ】』なんてスレを801板で立てれば
 そりゃ弄られるに決まっていると思うんだがなあ……」
「やはり【マンコ共は】【消毒だ!】にすればよかったというのか!!
 ああああああどうしてあのマンコ共は私の物にならないんだセックルセックル!!」
「プッ」
「最近じゃpink板に女が住み着きやがって、そんなとこで変態レスをつけるぐらいなら
 私とセックルをするべきだ!腐れエロSSなぞ書くより、よっぽど有意義だと言う事が
 わからんのかあの女共ギギギギギギ。パンツを脱げ!(以下延々とファビョった演説が続く」
「じゃあ我はシェルたんと愛の営みが待っているのでこれで……」
「その動画うpキボンヌ」
「( ´_ゝ`)」

279:名無しさん@ピンキー
09/02/01 14:35:20 tqrTV5qX
wwww
その頃VIPでは〈おいお前ら!801板撲滅しようぜ!〉なんてスレが立ってて
淑女の恐ろしさを表すスレとしてピックアップされたものの中に>>278のがあるんだな。
「私腐女子じゃないけどスレ主みたいなAIは萌えキャラだと思う」
とかいうレスがついてたりして。
新ジャンル:基地外AI、みたいなスレが立ったりして。
しかしマジでミスターパシオス×224タンを読んでみたい気になってくる不思議。

280:名無しさん@ピンキー
09/02/01 15:14:58 fu7fQna2
>>278
自重しないでくれ!
コテとかつけてくれないか?

281:名無しさん@ピンキー
09/02/01 15:39:30 fKecIjUK
とうとう種族差だけでなく性差まで越えるつもりかお前ら
最高だもっとやれ

282:859
09/02/01 15:51:28 FIDly3vJ
なんだこの流れwwwww お前ら大好きだwwwwwww
変態紳士パシオスにも萌えて笑わせてもらったぜ! 変態こそが宇宙を回すんだ!
妙に調子に乗っちゃったんで、ヤンマとアカネの続きを投下。
一応本筋があるんで、今回はそれを消化する話です。

283:ヤンマとアカネ 5 1
09/02/01 15:52:17 FIDly3vJ
 高みから己の支配した地を見ることは、支配者の役割であり特権だ。
 四枚の長い羽を広げながらビルの屋上に降り立つと、吹き付ける砂混じりの強い風に煽られて触角が揺れた。
かつてトウキョウと呼ばれた都市の一部が、ヤンマの縄張りだった。地理に明るい茜に寄れば、シブヤの一角らしい。
ヤンマの立っている一際目立つビルの前には、やたらと太い道路が交差し、周囲にも同程度の高さのビルが並んでいる。
一昔前は四六時中人間がひしめき合っていたであろうビルは空で、たまに紛れ込んでくる昆虫人間はヤンマの餌食になった。
そして、店舗に残っている衣服や食料品は実質的に茜の所有物になっている。つまり、シブヤは茜の縄張りでもあるのだ。
 エメラルドグリーンの複眼を動かし、数日前に降った雨の筋が付いたビル街を眺めていると、異物が視界の隅を掠めた。
同時に、羽音も風に乗って流れてきた。弱っているのか、羽ばたきは不規則で空気の唸りも弱い。喰うには絶好の相手だ。
ヤンマは即座に飛び立ち、飛行した。絶え間なく流動する空気に重たい体を預け、体重移動だけで滑らかに移動していく。
羽ばたいて飛べば、気配を察した獲物が逃げることもある。ヤンマは風下に回って匂いにも気を付けながら、獲物を探した。
複雑に入り組んでいるビルの隙間を縫うように滑空したヤンマは、音源がヨヨギ方面から訪れていると悟り、方向を調節した。
しばらく飛ぶと、その羽音の主が視界に飛び込んできた。昆虫人間に食い荒らされた木々が並ぶ、ヨヨギ公園の上を漂っている。
攻撃的な黄色と黒に尖った顎を持つそれは、紛れもなく人型スズメバチだった。その個体が発する匂いには、覚えがあった。
以前、ヤンマの留守中に茜を攫っていった人型スズメバチと同じフェロモンを放っている。途端に、即物的な怒りに駆られた。

「あいつ、今更何しに来やがった」

 ヤンマは毒突いてから、羽ばたいて加速した。大事な少女を奪っただけでなく、今度は縄張りまでも犯そうというのか。
急降下したヤンマは、人型スズメバチの進行方向に回り込むと、渾身の力を込めた拳を放とうと腰を捻って振りかぶった。

「こんの野郎!」
「いけねぇっす、兄貴!」

 軽快な羽音と共に降ってきた昆虫人間同士でしか聞こえない音域の言葉に、ヤンマは拳を止めて仰ぎ見た。

「今度は何だ! 俺の狩りの邪魔なんざしやがって、お前も喰っちまうぞ!」
「わああっ、それだけはマジ勘弁っすー兄貴ぃー!」

 ヤンマの遙か頭上で、空よりも若干色の濃い水色の人型トンボが慌ただしく顎を鳴らしていた。

「…シオカラか」

 この近隣に縄張りを持つ同族だ。ヤンマはよろよろと地上に近付いていく人型スズメバチと、水色のトンボを視界に入れた。

「んで、何がいけないんだ?」
「そいつ、放っておいても死ぬっすから、近付かない方がいいっすよ。でもって、触らない方がマジいいっすよ」
「どうしてだ。勝手に死ぬんだったら、喰った方がいいだろうが」
「それがマジパネェっつーか、マジヤバっつーかで」
「具体的に言え」
「まあ、見てりゃ解るっすよ」

 シオカラは高度を下げたが、ヤンマからは距離を置いた。それなりに会話の成立する相手とはいえ、ここはヤンマの縄張りだ。
縄張りを犯されてただでさえ気が立っているヤンマに近付きすぎたら、その場で屠られ、ヤンマの食欲を満たしてしまうだろう。
 人型スズメバチは僅かに触角を動かしたが、二匹に複眼を向ける余裕すらないのか、ぶるぶると羽を震わせながら落ちていった。
草も枯れて木も枯れかけたヨヨギ公園に墜落した人型スズメバチは、少し湿った土の上に転がり、六本の足をわしゃわしゃと動かした。
だが、起き上がることすら出来ず、藻掻いている。普段から死にゆく者は見慣れているが、それらとは明らかに様子が違っていた。
藻掻くうちに節々が緩み、だらだらと体液が零れている。今し方まで動いていた羽の筋肉も緩み、ずるりと筋が外れて羽が落ちた。
苦しげに開閉している顎からも、内臓の混じった体液が溢れてくる。触覚も折れ、複眼も濁り、ぎいぎいぎいと死の恐怖に絶叫している。
六本の足が外れ、頭部もずるりと外れ、腹部からも体液が流れた。そして、人型スズメバチは己の体液の海で動きを止め、死んだ。


284:ヤンマとアカネ 5 2
09/02/01 15:52:48 FIDly3vJ
「なんだ…ありゃ」

 まるで、生きながら腐っているかのようだった。ヤンマが呟くと、シオカラが言った。

「あれ、この間兄貴がぶっ潰した一族の生き残りっすよね」
「そうだが、それがどうかしたのか」
「俺っちの縄張りってその一族の巣に近かったもんだから、マジ嬉しかったんすけど、兄貴がぶっ潰した後からなんかマジ変なんすよ」
「あんな具合にか?」
「そうっす。最近じゃああいう死に方ばっかりなんす」
「シオカラ。まさか、お前はあれを喰ってねぇよな?」
「いくら俺っちだってありゃ喰えるわけないっすよ! だって、体ん中がデロデロなんてマジヤバくないっすか!?」
「変な病気でも流行ってんのかよ、おい」
「そうとしか思えないっすけど、原因も一つしか思い当たらないんすよ」
「何がだ」
「兄貴が一族の巣から攫い返した、人間っすよ」

 シオカラのダークブルーの複眼に、無数のヤンマが映る。

「兄貴。あれはヤバいなんてもんじゃないっすよ。俺っちだって解る。ありゃ毒があるんすよ!」
「あいつのどこが毒だって言うんだ!」

 ヤンマは滑空してシオカラとの間を詰め、その片方の複眼を握り締めた。

「いだいだいだだだだだあっ!」

 激痛に襲われてじたばたと暴れるシオカラに、ヤンマは更に爪の力を強めた。

「あいつは、茜は毒なんかじゃねぇ! 俺の獲物だ!」
「でっでもでも、あの一族がおかしくなったのは、あの人間が来てからでっだっだだぁあああ!」
「そんなもん、スズメバチ共が元々病気持ちだったってだけだろ!」
「割れる割れるぅ、マジ目ン玉割れるっすーサーセン兄貴ー!」

 懸命にヤンマの爪を引き剥がしたシオカラは、渾身の力でその右上足を遠ざけた。

「あーマジ死ぬかと思った。でも、ああいうふうになって死んでいくのは、あの一族だけじゃないっす。溶けて死んだスズメバチの
死体を喰った虫も、何日かしたらやっぱり溶けて死んでいくんすよ。マジキショいっすよね」
「嘘を吐けこのチャラ男!」

 ヤンマが両上足でシオカラの頭を挟むと、シオカラは長い腹部を仰け反らせて悶えた。

「うぞじゃないっずー! サーセンサーセンサーセンー!」 

 ヤンマはしばらく彼の頭部を弄んでいたが、少し気が済んだので解放した。途端に、シオカラはヤンマから遠ざかった。

「だから、兄貴も気ぃ付けた方がいいっよ。あの人間、さっさと捨てないと兄貴もマジ溶けて死んじゃうかもしれないっすよ」
「ほざけ。俺は簡単には死なねぇ。少なくとも、お前よりは後に死ぬつもりだ」

 ヤンマがぎちりと爪を鳴らすと、シオカラはびいいんと忙しなく羽を動かして加速し、あっという間にヨヨギへと帰って行った。
あのまま、頭を砕くべきだっただろうか。その方がヤンマの縄張りも広がるし、あの鬱陶しい物言いを聞かずに済むようになる。
だが、茜のことを思い出してしまって少々手加減してしまった。それさえなかったら、間違いなくシオカラの頭部を砕いていただろう。
 あんなものは妄言だ。嘘だ。明るい笑顔を振りまいて真っ向から愛情を注いでくる、愛すべき少女が毒を持っているわけがない。
大体、毒とは何だ。茜本人は至って健康で、場合によってはヤンマよりも打たれ強いのだから、毒を運ぶものなど持っていない。
茜は毒ではない。甘く柔らかな蜜の詰まった娘だ。第一、彼女が毒なら、その体液を飲んだヤンマが真っ先に溶けて死ぬはずだ。
だから、やはり嘘だ。嘘に決まっている。だが、シオカラが他者に嘘を吐けるほど頭が良くないことも、ヤンマは痛いほど知っていた。
 悩みすぎたせいで、矮小な脳が焦げそうだった。

285:ヤンマとアカネ 5 3
09/02/01 15:54:16 FIDly3vJ

 それから、ヤンマは縄張りを見回り、帰った。
 妙な病気で死んでいない昆虫人間を捕らえて喰い、捕らえて喰い、捕らえて喰い、喰わずとも殺し、殺し、殺し、気を紛らわせた。
だが、拳を休めた瞬間にまたシオカラの言葉が甦ってきて、脳どころか体中が焦げるほどの焦燥感と怒りに襲われてしまった。
そのおかげで、無駄な戦いを繰り返してしまった。食べられる分以上の昆虫人間を殺してしまい、体液が全身にこびり付いていた。
体力の消耗を考えずに戦い続けたせいで、重たい疲労が蓄積していた。体液の飛沫が付いた羽を震わせながら、家を目指した。
 空はすっかり薄暗くなり、茜の住んでいる家のリビングの窓にはカーテンが引かれ、布の隙間から細い明かりが零れていた。
ヤンマは庭先に降りると、窓を開けて中に入った。茜は既に夕食を食べ終えていたのか、ソファーで乾いた洗濯物を畳んでいた。
室内には食事を作った匂いが残留し、外よりも気温が高かった。茜は洗濯物をテーブルに置いてから、ヤンマに近付いてきた。

「お帰り、ヤンマ。今日はまた凄いねぇ、そんなにお腹空いてたの?」

 ヤンマは顎を引き、茜を見下ろした。今日は外に出なかったらしく、その証拠にジーンズではなく丈の短いスカートを履いていた。
先日の買い出しで発掘してきたシャツを着ていて、ヤンマの口で切り揃えた髪は綺麗に洗われ、リンスも使ったのか甘い匂いがする。
ランプの放つ赤っぽい光に照らされた太股は眩しく輝き、鳶色の瞳にヤンマを映し、屈託のない笑顔で恋人の帰りを喜んでいる。
これが毒であるものか。ヤンマは爪の汚れも気にせずに茜の肩を掴むと、力任せに引き寄せて背を曲げ、顎を開いて舌を伸ばした。
きょとんとした茜の唇に舌を滑り込ませ、うねらせる。茜は少し眉根を寄せたが、抗うことはなく、ヤンマの舌に舌を絡めてきてくれた。

「ど、どうしたの…」

 荒っぽい口付けが終わると、茜は唇を拭った。

「茜」

 そのまま、ヤンマは茜の華奢な体をフローリングに押し付けた。茜は少し戸惑ってはいたが、ヤンマを見上げてきた。

「…したいの?」
「したくて悪いか」

 ヤンマは腹部脇に曲げていた中足を伸ばして茜のスカートを捲り上げて、適度に脂肪の付いた白い太股を曝け出した。
やはり新品の下着を付けていて、大人びたレース地だった。茜は頬を引きつらせて、照れと居たたまれなさの混じった顔を作った。

「が、頑張りすぎた、かな」
「何が?」
「こっちの話!」

 茜はむっとし、唇を尖らせる。ヤンマは腰を落として長い腹部を曲げ、生殖器官の先端を伸ばすと、茜の股間をなぞり始めた。
パンツの滑らかな生地を何度も何度もなぞっていると、次第に感触が変わり、体の下では茜が熱っぽく上擦った声を漏らし始めた。

「はぁう、ああん」
「いいか、突っ込むぞ」
「え、あ、もう? ちょっと早くない?」
「お前の場合、このぐらいで充分だろうが!」

 ヤンマは生殖器官の先で股間部分の布地をずらすと、熱く潤った陰部に押し込み、ぬるりとした肉が絡み付いてきた。

「あう…ちょっと、あ…」

 茜はヤンマの腕を握り締めながら身を縮めたが、ヤンマは腹部を前後に動かした。

「痛くたって、すぐに慣れるだろうが」
「うん、そう、だけどぉっ」

 ヤンマの律動に揺さぶられている茜は、額に汗を浮かべて顔を歪めていた。やはり、ろくに慣らしもしなかったから痛むのだ。
だが、それを気に掛けられるほどの余裕はなかった。彼女が毒ではないことを知るために、彼女の味を味わいたくて仕方ない。
両上足で自分の体を支える傍ら、ヤンマは両中足で茜の体を抱え上げ、抱き寄せた。胸に触れる肌は柔らかく、体温は優しい。

286:ヤンマとアカネ 5 4
09/02/01 15:55:26 FIDly3vJ
「ヤンマ…」

 茜はヤンマの腰に腕を回し、互いの体を密着させてきた。

「一体どうしたの? 帰りも遅いし、凄く汚れてるし、いきなり、こんなことしてくるし」
「どうもしていない」
「そう?」
「そうだ。だから、これ以上何も聞くな」

 茜が顔を上げる前に、ヤンマは腹部を曲げて生殖器官を捻った。茜はびくっと背中を伸ばし、目を見開いた。

「あ、そこはぁ…」
「知っている。お前はここが弱いんだろうが」
「やっ、だめっ、そこばっかり突かないでぇ!」
「どうしてだ。良いんだろ?」
「良いんだけど、良すぎ、ちゃってぇ!」

 茜は全身を貫く快感に負けて仰け反り、ヤンマの外骨格に爪を立てた。

「あう、もおいやああああっ、だめぇっ、ヤンマぁ、ヤンマぁ、わたしぃっ!」
「茜、茜、茜!」

 ヤンマは茜の膣内を抉る生殖器官を更に奥へと押し込み、その愛液を滴らせた。二人の体の下には、生温い雫が散っている。
茜の太股の間から伝ったものだけでなく、ヤンマの生殖器官から少し滲んだ体液も混じり合って、ぱたぱたとフローリングを叩いた。
その中には、ヤンマが殺した昆虫人間の体液もいくらか混じっていた。茜はヤンマの頭部を掴んで強引に口付けると、絶頂した。
唾液の糸を引きながら顔を離した茜は、気恥ずかしげに顔を背けた。さすがに、自分でも乱れすぎたと思っているようだった。

「もお…」
「いいじゃねぇか。いつものことだろ」

 ヤンマは例によって精子嚢から移動して出そうになった精子を元に戻し、茜の中から生殖器官を引き抜き、その両足を持ち上げた。

「え? え?」

 戸惑っている茜を無視し、ヤンマは茜の股間に顔を埋めた。白濁した愛液が零れる陰部に舌を当て、ぐにゅりと滑り込ませた。
茜は今し方まで訪れていたものとは違う快感に、嬌声を上げた。ヤンマは白い太股を裂かないように、だが、少しだけ爪を立てた。
爪を横にしているので皮膚は裂けないが、ふくよかな脂肪に食い込んだ。舌を引き抜きかけてはまた奥へと入れ、愛液を掻き出した。
そして、それらを全て飲む。昆虫人間の体液とは比べ物にならない甘さを含んだ体液を味わい尽くした頃には、茜も力尽きていた。

287:ヤンマとアカネ 5 4
09/02/01 15:56:13 FIDly3vJ
「ふえぇ…」 

 暴力的な快感に負けた茜は仰向けに倒れ、虚ろな目でヤンマを見上げていた。太股には爪の痕が赤く残ったが、血は出ていない。

「茜」
「なーにー」
「旨かった」
「へあ」

 茜は目を丸くしたが、間を置いて理解したらしく、跳ね起きた。

「変態ー! ヤンマの超変態ー! さっきのって、そういうことだったのー!? なんかねちっこいと思ったらそうだったのー!?」
「せっかくの体液なんだ、喰わなきゃ勿体ねぇじゃねぇか」
「だぁ、だからってぇえええ!」
「ハエに排泄物を喰われるよりはマシだろ」
「私も今ちらっとそれ思ったけど、言わないでよ余計にショックだから!」
「何でだ」
「だ、だってぇ…」

 茜はむくれていたが、俯いた。説明しようとしたら尚更恥ずかしくなってしまったらしく、首筋や耳朶まで赤らめて座り込んだ。
ヤンマは彼女が照れる理由を考えてみたが、やはり解らないので黙った。茜は涙ぐみながら、手近なタオルで汗ばんだ体を拭いた。
リビングに充満した情交の匂いを感じ取りながら、ヤンマは安堵していた。彼女が毒であるものか。毒よりも甘い、蜜ではあるが。

「茜が、毒なわけがあるか」

 性欲を満たしたために気が緩んだのか、ヤンマは無意識に漏らしてしまった。すると、茜の頬から血の気が引いていった。
潤んでいた瞳は彷徨い、愛らしい喘ぎを零していた唇は青ざめ、タオルが歪むほど握り締め、今し方までの高揚が消え失せていた。
ヤンマが顔を上げると、茜はよろけながらリビングを飛び出した。荒い足音が階段を叩き、二階にある寝室に駆け込んだようだった。
ただごとではない様子にヤンマは立ち上がり、茜を追おうとしたが、問い詰めたところで何を聞かされるのか考えるのも嫌だった。
 もしも、シオカラの言った通りの答えが返ってきたなら、自分はどうすればいい。茜を喰うのか、殺すのか、或いは街から棄てるのか。
だが、そのどれも出来るわけがない。進むことも下がることも出来ず、ヤンマはしばらく立ち尽くしていたが、所在を失って座り込んだ。
顎に貼り付いた茜の愛液を舐め取り、味わった。耳障りな音が聞こえると思ったら、いつのまにか顎が割れそうなほど軋ませていた。
天井越しに、茜の切なげな泣き声が聞こえる。こういう時、どういう言葉を掛けるべきか解らないので、ヤンマはひたすら顎を鳴らした。
 茜を泣かせた自分が、この上なく憎らしかった。

288:859
09/02/01 16:00:52 FIDly3vJ
以上です。シオカラは便宜上出した新キャラで、軽いチャラい弱いって野郎です。
ヤンマはシオカラと喋っている時は昆虫言語を使っていますが、家に戻ったら普通に日本語です。バイリンガルトンボ。


289:名無しさん@ピンキー
09/02/01 16:34:59 kdjF+DcE
>>282
GJ!!
ほのぼのハートフルストーリーだと思ってた話が急展開してwktkが隠せない…!
シオカラかわいいよシオカラ

290:名無しさん@ピンキー
09/02/01 16:46:13 tqrTV5qX
オホッ!これはいいシリアス。
今後の展開から目が離せん。
シオカラトンボはアリやハチより不味かったです。
ヤンマ氏はシオカラを食うのはやめといたほうがいいと思う。

291:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:46:57 fu7fQna2
食ったのか…さすがは変態というか…つかトンボってまずいのか…

292:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:54:25 CGR1mWTq
な、なんというシリアス!
ヤンマの取り乱しっぷりに萌え死にました!GJです!

変態紳士最高だよ!!

293:名無しさん@ピンキー
09/02/01 20:48:17 L/xWZF2O
このまま昆虫黙示録の世界を描いて適当にフェードアウトするもんだと思ってた。良い意味で裏切られた。

294:名無しさん@ピンキー
09/02/02 01:10:43 7qjJH0nx
乙です!
ずっとほのぼの路線かと思ってたらシリアス展開でびっくりした。
シオカラ可愛いよシオカラ。
>>290
食ったのかよwww
もしかして某虫料理動画の人か?

295:名無しさん@ピンキー
09/02/02 02:09:20 zcM1EeCQ
乙です!ヤンマが茜を好き過ぎて萌え滾った…!
この先の展開が気になる!続くのはうれしいが、あまり茜が泣かないといい

週末怒涛の神投下ともお別れか…
少々荒れ気味だったのに、こんな展開になるとは思っても見なかった
いい週末をありがとう、変態紳士共。

平日も、気が向いたら投下待ってるよ!脳の人も期待してる!


296:名無しさん@ピンキー
09/02/02 10:18:16 7qjJH0nx
801板の人外スレ住民がマジで>>224に萌えててワロタ

297:名無しさん@ピンキー
09/02/02 12:07:41 G1L3Lg6Q
な、なんだってーーーーー(AAry

ま、まさかなとおもってのぞいてきたら本当になってて吹いた。

>>282 まだ呼んでないけど乙!
ええとあれだショウユバッタの体液ってマジで醤油のにおいがするんだぜ。
みたいなもんですか?

298:名無しさん@ピンキー
09/02/02 12:21:28 MiaFxiqK
てゆーか、百戦錬磨?
頑張れAIズ、応援してるよ(性的な意味で)

299:2-159
09/02/02 14:07:10 nbQv3PzT
ヤンマとアカネきてるーー(゚∀゚)ーー!!
シリアスですなあ。取り乱すヤンマ可愛いよヤンマ。
でもこれ…怪しいのって茜よりヤンm(ry

その後のレス読んでたらカマキリを食べたくなったので投下。

カマキリとおねいさん(非エロ)
NG:彼岸

300:彼岸 1
09/02/02 14:09:44 nbQv3PzT
 飲みすぎた。いや、飲まされすぎたというべきか。
 ふわふわと安定しない足を、姫乃はアスファルトに踏みおろした。胸にあるのは憤慨だけだっ
た。肩を抱える男の手は何の助けにもなっていない。姫乃はただ意地だけを原動力に、千鳥足に
力を込めた。
 ―田村、死ね。
 思わず口から漏れたのはおよそ女性らしからぬ呟きだ。酔ってろれつが回っていないせいか、
男はそれをはっきりとは聞き取れなかったようで、「うんそうだね」などと相槌にもならぬ相槌
を打っている。不幸中の幸いだった。なにせ、今こうして姫乃を家まで送っているのが、その田
村なのだ。
 姫乃は比較的酒に強いが、スピリタスばかり何本も開けさせられては悪酔いもする。しかもア
ルコールハラスメントの主体である田村は、肩書きの上では一応上司にあたる男だ。かつて同期
だったがゆえに、姫乃は田村の公私混同癖も知っており、はっきり拒絶できないまま酔わされて
しまった。
 嫌な男だった。見るからに都会育ちの、ひ弱な根性悪。できることなら手を振り払って、つい
でに一発殴ってやりたかったが、さすがの姫乃も上司をそのように扱うほどの蛮勇を持ち合わせ
てはいない。

「姫乃ちゃん、ほんとに大丈夫? なんだったら介抱してこうか?」
「結構れす」

 下心に満ちた申し出を断り断り、ようやく着いた自宅は、あいかわらず女一人には手広い一軒
家だった。内部こそ多少は改装されているものの、築150年になる日本家屋である。草むしりを
さぼっているせいで、その様相はさながら廃屋だった。
 ―痴漢行為より草むしりしろよクズ。
 そう胸中で毒づき、姫乃はポケットから自宅の鍵を取り出した。万が一にも田村に奪い取られ
たりしないよう、震える手できつく握りしめ、鍵穴に差し込んだ。
 田村は帰ろうとしない。押し入ろうという腹積もりが透けて見えた。

「もういいんで」
「いややっぱり心配だよ」
「平気れすから」
「俺のことは気にしないで」

 姫乃は適当に笑みだけかえし、ドアの奥に身を滑り込ませた。手早くドアを閉めようとする
も、田村に靴をねじ込まれて止められた。愛想笑いも底を尽きた。姫乃は田村を睨みあげた。頭
一つ分高い位置から、いやらしく緩んだ表情が姫乃を見下ろしていた。

「本当に大丈夫れすから!」
「遠慮するなよ」
「いいかげんにしてくらさい! 人を呼びま……すよ」

 田村を怒鳴りつけようと張り上げた声が急激にボリュームを下げる。突然灯った照明に気を取
られたためだった。

301:彼岸 2
09/02/02 14:10:52 nbQv3PzT
「よ。お客さんかい?」

 まず目に入ったのは、夜闇に染まった複眼だった。続いて、鎌状に発達した草緑の前足。
 『同居人』が天井からぶら下がり、前足をのばして明かりのスイッチを押したのだった。酔っ
て帰った家主へのねぎらいもなく、よく動く首を傾げて、大きなカマキリが田村を睥睨した。
 田村の顔からニヤつきが引っ込んだ。姫乃の腕をつかむ手に力が入る。ワイシャツ越しに、田
村の手のひらの汗ばみが伝わった。

「ひひ。どうしたいニイちゃん、バケモンでも見たような顔しちゃってさ。見ておわかりでござ
んしょ。何のこたぁねえカマキリでさ。ビビることないない」

 カマキリの自己紹介の間、田村ののどからはひきつるような吐息が漏れつづけていた。
 田村が面食らうのも無理からぬことだった。野生児だった姫乃ですら、最初は言葉を失ったの
だ。
 カマキリは体高一メートル強。頭から尻まで全長を測れば、少なくとも一メートル半はある。
脚は大柄な体を支えるために頑強に発達し、鎌ももはや「蟷螂の斧」などと揶揄できる代物では
ない。左の中足は第一節の半ばから欠落しており、食いちぎられたような無残な傷跡を晒してい
る。その足の代わりを務めつづけたのか、左の鎌は先端が磨耗し、鋸歯も欠けていた。右目には
大きな傷があり、複眼に縦一文字の溝が走っている。

「ちょっとちょっとニイちゃん、大丈夫かい。顔青いよ。真っ青よ?」

 気門の奥の発声器官から独特の響きのある声を発し、カマキリは田村の額をこづいた。田村が
大きく身を引く。しかし扉と姫乃の肩にかけた手は離さなかった。ひやりと湿る初夏の夜風が玄
関に吹き込んだ。

「どうしたんだい、今にも彼岸に行っちまいそうな様子だけど。ま、お上がんなさいよ」
「ぁ…、ぁ…」
「ん? アこりゃ失礼。俺がここにいちゃ通れねえわな。イヤ失敬失敬」

 泡を食っている田村を尻目に、カマキリは天井から飛び降りた。器用に空中で体を反転させ、
二人に背を向けて着地する。がつんと音を立てて左の前足が床に立てられた。田村が再び身を震
わせる。びっこを引きながら歩き出そうとしたカマキリは、上体だけで玄関の人間二人を振り返
り、怪訝そうに首を傾げた。

「ほらほら、どうなすった。遠慮しなさんなって」
「ひっ!」
「玄関で問答してたでしょうが。介抱するのしないのってさ。するんならしておいきよ」
「そっ、ちがっ!」
「へえ違うのかい―それじゃあナニか?」

 すい、とカマキリの右前足が持ち上げられる。人間で言うところの手首にあたる部位で口元だ
けが隠された。虫に表情筋などあるはずがないと分かってはいても、田村にはそれが、ほくそ笑
みを隠す仕草に見えた。

「俺がいちゃまずいようなことでも、イタしていきなさるおつもりだったのかい?」

 徐々に緑を取り戻し始めた複眼に擬瞳孔が現れる。その黒点と田村の視線がかちあった。寿命
の近い白熱灯の明滅に、鎌の鋸歯がきらめく。外骨格の硬質な輝きの中に一点、柔らかい光を反
射する箇所があった。鳥の羽毛だった。薄茶の羽が一枚、乾燥した血液と共に鋸歯の間に張り付
いていた。
 田村の背を冷たいものがかけ上がった。逃げろ、と本能が警告するが、射すくめられて体が動
かない。呼気ではちきれんばかりに膨らんだ肺が痛んだ。


302:彼岸 3
09/02/02 14:12:04 nbQv3PzT
「で、田村さん上がってくんれすか?」

 姫乃に肩の手を払われたのが後押しとなった。
 田村は脱兎のごとく駆けだした。何度もまろびつつ、庭から逃げ出してゆく。
 姫乃の足元、今しがた田村が立っていた場所に定期ケースが落ちていた。悪趣味な玉虫色のワ
ニ革だ。姫乃はそれを迷わずゴミ箱に放り込み、戸締りをした。

「あちゃ。なんでぇ、肝の小せぇニイちゃんだったね」

 こともなげに触角を揺らすカマキリに、姫乃は呆れた視線を投げかけた。

「あんたが脅すからでしょ。まあ結果オーライだけど」
「何がオーライだい。失礼しちまうよ、この酔っ払い。だぁれが人様を脅したりするもんかい。
俺ぁンなヤクザじゃねえや」
「キリ……あんた見てくれはマジでヤクザなんだよ。自覚してよ自覚」

 姫乃は顎をしゃくり、カマキリ―キリの目と脚をさした。

「あのさぁ姫乃、この際俺がヤクザに見えるのはいいや。でもな、俺ぁイヤなんだよ、酔っ払い
の世話なんて。なんであのニイちゃん帰しちまうかね。うっかり俺が脅えさせちまったのぁ悪
かったよ。でもそこでシナ作ったりして、引っ張りこむことを考えておくれでないかい。賢い
雌ってのぁ、雄を適当にタラシこんでこき使ってから彼岸に送るのさ。たまってる洗い物とか洗
濯とか草むしりとか、家事全部やらせてから帰したらどうでえ。変なことされそうになったら俺
が行くからさぁ、もっとお利口になんなよ……」

 しゅんと触角をうなだれさせるキリを尻目に、姫乃は台所へ向かった。
 まずは水を飲みたい。消沈する『同居人』を観察するのは後でいいだろう。一度無視しておく
ほうが沈み様が激しくなっていて、見ごたえがあるのだ。





303:彼岸 4
09/02/02 14:15:30 nbQv3PzT



 風呂をすませてベッドに入った姫乃の頭上には、例によってキリがいた。足の鉤爪を欄干に
ひっかけ、逆さまに天井に張り付いている。一度うっかり腹の上に落下されて以来、そこにぶら
下がるなと何度も言っているのだが、キリは聞き入れようとしない。それどころか、下にクッ
ションがあるほうが安全だ、などとほざく。姫乃にとっては迷惑極まりない話だったが、どけて
もいつの間にか定位置に戻ってくるのだからどうしようもないのだ。

「イヤそれにしても最近の若い男ってのは情けねえ。みんなあんな根性なしなのかい」
「さあ。都会育ちの純粋培養だからじゃないの」

 腹をさすりながら姫乃はおざなりに応対する。酒と水で膨れた胃が苦しかった。

「ヤだねぇヤだねぇ、あんなセコい迫り方しかできないたあ。世が世なら、やることやる前に食
われちまって彼岸行きさ」

 キリは何か嫌なことでも思い出したかのように首をすくめた。目と足の傷と関係があるのか
は、姫乃は詳細を知らないが、この口の減らないカマキリのことだ。おそらくくだらないことで
相手を怒らせて負った怪我であろうとあたりをつけていた。カマキリの雌が雄を食うというのは
よく聞く話だ。それでも逃げおおせただけ、マシというものだろう。

「そうね、でもまあ、ヒモにセコ男呼ばわりされる筋合いもないと思うけどね」
「ヒモって言われてもな。拝み屋の仕事なんざそうそう転がっちゃいないのさ」
「そうじゃなくて、食べ物のこと。鳥くらい獲れるんでしょ。今日も何か獲ったみたいだし、私が
あんたの飯買ってこなくてもいいじゃん。最近物価上がってるんだから食い扶持くらい浮かせてよ」
「殺生なこと言いなさんな。俺、この体よ? 辻斬り稼業に戻れってのぁ、そりゃ酷ってもんよ。
姫乃ぅ、養ってくれよぅ」

 よよよ、とキリが泣き崩れる真似事をした瞬間だった。鎌が欄干から外れた。「え?」という
姫乃の声が喉もとを出るのを待たず、巨大な外骨格の塊が姫乃の腹に落下した。姫乃の食道が水
気を帯びた音を立てる。
 その日、草の音さやかな田舎の家の一室に、吐逆音とカマキリの悲鳴の不協和音が木霊した。

304:2-159
09/02/02 14:22:37 nbQv3PzT
以上でした。お粗末様です。

トンボは総じてまずいが、アキアカネ(特にヤゴ)とオニヤンマは割といける味。
カマキリの幼虫の佃煮美味しいですよ。ホントに。早く夏にならないかな。
田舎っぺですもので、虫は友達兼先祖兼食べ物兼萌えキャラです。

305:名無しさん@ピンキー
09/02/02 14:30:37 7qjJH0nx
なんでこのスレの奴らは普通に虫食ってるんだよ!

306:名無しさん@ピンキー
09/02/02 15:21:19 zcM1EeCQ
イナゴ、ハチノコぐらいなら食うかもしれんけど、
普通トンボやカマキリは食べないよな………。
ここの変態紳士のクオリティの高さには驚愕せざるを得ない。

それはそうとキリ可愛いよキリ!江戸っ子っぽい言い回し萌えるぜ。
でも姫乃たんの腹は大事にしていただきたい。
ここのスレに住んでからというもの、人外萌えがひどくなってきたよ!
この二人の話って続くんだよな?期待してる!!

307:名無しさん@ピンキー
09/02/02 17:19:02 GtYC/Ukn
お絵かき掲示板にアップできなかったのでこちらに。
ロボと女の子です。
パス付きですみません。よろしければパスはrobo
URLリンク(www.dotup.org)
なめさせたかっただけなのさ…。



308:名無しさん@ピンキー
09/02/02 17:27:14 Wf5otYvP
>>307 おおおおおおお! GJGJGJ!!!
どういう経緯でこういう状況に至ったか妄想せざるを得ない!!!
速攻で保存した! ありがとう!

>>300 キリ可愛いよキリ。
古びた日本家屋にカマキリってだけでまず萌える。似合いすぎてどうしよう。
そうか、オニヤンマって食べられる上に旨いのかー。初めて知ったよ。
自分も田舎生まれだが虫を食う習慣はないので。


309:保管庫
09/02/02 17:38:43 THS6hcCb
どうやら絵板の初期設定で、投稿画像の容量制限が100KBまでだったようなので
500KBまでに変更しました。
うpろだで流れてしまうのはもったいないので、
>>307さんの代理として勝手ながら絵板にうpさせて頂きました。

310:名無しさん@ピンキー
09/02/02 18:07:45 GtYC/Ukn
307です。
むしろこちらとしては嬉しい限りですー。お手数おかけして申し訳ありません。
保管、うpして頂いてありがとうございました。
最近の賑わいが嬉しい限り…見たところ人も増えてるみたいで、もっといろんな人がこのジャンルを好きになるといいなあ。

311:名無しさん@ピンキー
09/02/02 18:10:11 7qjJH0nx
>>304
今思ったんだけどヤンマとアカネのパクリとじゃない?

312:名無しさん@ピンキー
09/02/02 18:26:02 zcM1EeCQ
>>311
前スレに短編で他の虫人間と女の子の話とか乗ってるのに
この子は何を言い出すんだこの>>224

モチーフ被りぐらいでいちいちパクとか言い出すんじゃありません
竜と女の子とか鎧と女の子とかロボと女の子とかいっぱいあるだろうが


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