【友達≦】幼馴染み萌えスレ17章【<恋人】at EROPARO
【友達≦】幼馴染み萌えスレ17章【<恋人】 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
09/04/26 02:07:45 MmIpPqhQ
ボルボXさん超GJ!

仲睦まじ過ぎて泣けてくる。
本編楽しみにしてます。

551:名無しさん@ピンキー
09/04/26 10:36:22 Go+E9JG4
柿子「おい京介、俺の名を言ってみろぉ」
京介「カキねえちゃんさま…です」

552:名無しさん@ピンキー
09/04/26 15:46:47 jGKbTG+E
幼馴染みって昔から一緒にいないといけないから今からじゃ作れねぇんだよな・・・orz
俺も可愛い幼馴染みが欲しかった・・・

553:名無しさん@ピンキー
09/04/26 18:14:17 2CxHJCFf
>>585
まったくだ
妹なぞより幼馴染がほしかったッ!

554:名無しさん@ピンキー
09/04/26 18:42:57 0CtAPuMU
"ゆうかちゃんがゆうかちゃんです"・・・ツボだ(w


夕華のキャラが昔某エロ漫画でちょい出てきたキャラに被るのだが、
モチーフがあったりするのだろうか・・・

555:名無しさん@ピンキー
09/04/27 02:29:32 Ds5otSth
遅れながら乙
相変わらずしっかりした文章で書かれていてとても読みやすかったです
次の本編も首を長くしてお待ちしています

556:名無しさん@ピンキー
09/04/28 04:37:38 x3EkwNrb
前にこのスレで話題になっためだかボックスが連載化するそうで

557:名無しさん@ピンキー
09/04/28 19:15:40 DkvRmoCt
>>589
 楽しみだな。


558:名無しさん@ピンキー
09/04/29 21:51:46 0H6+RxMa
うわあああ冥土超がよみがえっちゃったーーー!
お嬢様ー!妹さまー!美鈴ー!てか紅魔館の皆様逃げてー!

559:名無しさん@ピンキー
09/04/29 21:53:00 0H6+RxMa
OK誤爆った。失礼

560:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:30:11 VhvIqva2
どうにか兄と姉を生贄に捧げて可愛い双子の幼馴染みを召喚できないものか・・・

561:名無しさん@ピンキー
09/04/30 22:33:36 9u+An08T
双子幼馴染の見分けがつくのは主人公だけなんて
超ド定番設定は最高だよね

562:名無しさん@ピンキー
09/05/01 06:38:47 KWv4wHiZ
だよね!
双子の姉はクリが弱くて妹は乳首が弱いとか、ちゃんと主人公は昔から分かってるんだよな。

563:名無しさん@ピンキー
09/05/01 15:50:48 trCRssVw
>>595

小学生の頃にたまたま見てしまったAVの内容を3人で実践したのが最初なんですね
よくわかります

564:名無しさん@ピンキー
09/05/01 17:22:22 Q3p0IqCH
タイトルは、
『悶絶焦らしプレイ!!イケないM男の悲劇!!』
姉からは足コキ、妹からは手コキで扱かれ、ギリギリのすんどめ地獄。


565:名無しさん@ピンキー
09/05/01 17:47:41 o1aZqZYO
M男プレイくらいならいいが、もし過激な内容のAVだったらどうする気かと
縛ってのレイプものとか

566:名無しさん@ピンキー
09/05/02 06:46:32 Tfx9eKqj
縛られるのが大好きな幼馴染みになりますが何か?

567:名無しさん@ピンキー
09/05/02 16:23:26 ViDPDtHN
俺が一番好きなコピペ

>小学校のとき、思い切って好きだった女子に
>「結婚してください」と言った。思いきり馬鹿に
>されて、卒業まで笑われた。
>中学も高校も一緒だったからずっと笑われた。
>
>
>
>
>今でもたまに夕食のときに笑われてる。



568:名無しさん@ピンキー
09/05/02 21:27:23 ie4O27XG
>>600
急いで保管庫にある15-49の小ネタを読みに行くんだ

569:名無しさん@ピンキー
09/05/03 00:55:26 dFvyCFzG
>>601
サンクス 
やっぱり幼馴染っていいな

570:名無しさん@ピンキー
09/05/03 03:48:30 jz/yHFqH
red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/o/original1859.html

これの続きってないのか?

571:名無しさん@ピンキー
09/05/03 19:24:39 dFvyCFzG
>>603
探してみたけど見つからないな

572:名無しさん@ピンキー
09/05/03 20:39:21 mzkeockz
>>603
続きはない
何故なら作者が書いてないからな

……はい、しばらくお待ちくださいませorz
話を膨らませるのがうまくいかず……

573:名無しさん@ピンキー
09/05/03 22:37:25 Vh3+Zlz+
>>605
本人かw

いつまでも待ちます

574: ◆1Bix5YIqN6
09/05/04 02:55:13 fspLFsfj
あーあー、酉のテスト中ー。
これから投下しますよ、と。小ネタです。

575:ホットケーキフレーバー ◆1Bix5YIqN6
09/05/04 02:56:12 fspLFsfj

「幼馴染みって面倒なんだよね」
 ……と、そいつは言った。
「知ってるか? おねしょしてた年齢とか、泣かされた回数とか、泣かした回数とか。そういう腐れ縁の面倒くささ」
「大変だな」
「そう、大変なんだよ。だからだな、俺を少しでいいんだ、かくまってくれ。な? 友達だろ?」
「……いや。悪いが、匿えないな」
「……なんでだよ。いけず」
「気色悪いな」
「ぶった切るな馬鹿」
「……俺は話を早くぶった切って後ろを向く事を薦めるよ」
「は? ……げぇ! 早苗ェ―!?」
「はいはいとっととこっちに来ましょうねー? とりあえずペンチでその軽い口を捻り千切ってあげるから」
「ギャ―! プリーズ! プリーズヘルプミー、吉原ぁ―!」
 笑顔で手を振って馬鹿を見送って、俺は頷く。
「分かる。分かるぞ」
 ……そう。幼馴染みなんてものは、基本的に面倒なのだ。

/

 家に帰ると、理汐<りしお>がベランダに寝転がっていた。
 人間関係が希薄になるとされているマンションで、コイツは驚くくらいに遠慮がない。
 面倒な事になる前に、ベランダ窓を開き、声をかける。
「理汐」
 呼びかけに対し、返ってきたのは寝息だ。
 ベランダも、そうきれいな場所でもない。引きずるように部屋の中に入れ、座布団を頭の下に敷き、タオルケットをかけてやる。
 起きた後のために、台所にポテチを探しに行く。
 この手の菓子は常備してあるが、……盗み食いとか、されていないだろうか。
「……ふむ」
 結論を言えば、されていた。大方、昨日の風呂の間だろう。ゴミ箱を開けば、くしゃくしゃになったポテチの袋がある。
 昼寝の後は、何かを食わせなければならない。
 そうでなければ、アイツは―
「は……」
 ため息を一つ。
 非常用に取っておいたホットケーキミックスを取り出し、フライパンを用意する。
 この前蜂蜜を直飲みされたので蜂蜜はない。よって、砂糖を多めに混ぜる事で代用する。
 ……と、背後で理汐が目覚めた気配。具体的には、匍匐前進でこちらに寄ってくる気配がした。
「理汐。あと少し待て」
 がたん、と椅子が揺れる音がした。気づかれていないとでも思っていたのだろうか。驚いた拍子にぶつけてしまったのだろう。
「何故バレた、とお前は言う」


576:ホットケーキフレーバー ◆1Bix5YIqN6
09/05/04 02:56:42 fspLFsfj
「なぜバレ―はっ!」
 答え。お前がパターンすぎるから。
「理汐。おはよう」
「……おはよう」
 ふてくされたように、理汐は言う。
「ホットケーキ?」
「ああ。蜂蜜はないが、その分生地は甘いぞ」
「ならよし」
 立ち上がる気配。そして、歩み寄ってくる気配。
 そして、肩口に手がかかり、ぐ、と力が入った。肩が沈み、そこから理汐がフライパンを覗き込む。
「おおー」
「……理汐、」
「ほら、手元手元。注意してよ」
 ……お前のせいだ、と言えない面倒くささ。
 これが幼馴染みだ、と思う。分かっている。分かっているんだ、馬鹿よ。
「……せめて座って待ってろ。遅くなるぞ、ホットケーキ」
「おまえの嫌がる顔も美味しいからいいよ」
「本当にめんどくせぇ!」
「う、うぉう、ごめんっ!?」
「す、すまん本音が出た」
 ぐ、と強く握られた肩の手に左手を重ねる。強張りをほぐすように緩く、だ。
「……本音って、ひどくない?」
「ひどくないぞ。大丈夫だ。問題ない」
「そう?」
 肩にかかる力が弱くなる。代わりに、うなじ辺りに額が来る。
 ぐりぐり、と押し付ける動きは、それはそれで、邪魔だ。
「理汐」
「……邪魔? 邪魔?」
「邪魔だ」
 答えると、額のこすりつけが加速した。
「……理汐! 料理の途中で邪魔をするな!」
 振り向き怒鳴ると、そこには理汐の笑顔があった。
「やっと振り返ってくれたね、湊<みなと>」
 ああ、と思う。
「ねぇ」
「もう少しだけ、顔、近づけてもいいかな」
 ―幼馴染みと言うのは、面倒だ。
 返事は無言。理汐はそれを好き勝手に、……俺の思い通りに解釈して、肩に再度力を込めてくる。俺の膝はそれに逆らわず落ち、そして、ん、と彼女は息を漏らす。
「……ちょっと、ホットケーキの味。あとにおい」
「味見したからな」
「ずるい」
「味見がずるいとはなんだ。お前が作るか?」
「……ごめん。代わりにホラ、……私食べていいよ?」
「……夜にしろ」
 やっぱり、幼馴染みは面倒だ。
 面倒を見なくちゃならないし、NOと言えなくなってしまう。
 にひ、と笑う彼女のため、俺はホットケーキを焼いていく。

577: ◆1Bix5YIqN6
09/05/04 02:58:14 fspLFsfj
/
投下終了。
うん、勢いで書いただけに、明日になれば投下できないと思ったんだ。
ホントはエロまで行きたかったけど眠いからナシだよ!
……どうしてプロットきちんと考えてないのは書くのが早いのか。
楽しんでいただけたら、本当に幸いですよ、と。

578:名無しさん@ピンキー
09/05/04 03:46:16 Xmlk7gD2
GJ!
俺もこんな幼馴染がほしかったッ!

579:名無しさん@ピンキー
09/05/04 05:46:03 NupB2qC6
これはGJ
かわええなw

580:名無しさん@ピンキー
09/05/04 07:32:37 9Dcy/8Kr
かわいすぎだろGJ……

581:名無しさん@ピンキー
09/05/04 10:31:40 h24Ml330
ほのぼのしてていいな

しかし題材がホットケーキとは貴様まさか甘スレn(ry

582:名無しさん@ピンキー
09/05/04 14:14:02 08BgGrhm
しがみついてうなじに額つける図とか想像するだけでテンション上がった。
そして「私食べていいよ」に拒否しない展開に期待した。
これは当然夜にいただくシーンも書くんだよな。

583:名無しさん@ピンキー
09/05/06 09:05:08 /guMZp7H
最初は男の後ろをちょこちょこついてまわり、成長するにつれ、
男の服の裾を掴み、背中に隠れ、手を繋ぎ、腕にしがみつき、常に抱きつき離れない。

そんな依存系幼馴染み。

584:名無しさん@ピンキー
09/05/06 10:00:23 /LC3Td+p
お前らが糖尿なのはよくわかったw

585:名無しさん@ピンキー
09/05/06 17:18:50 oaTs6yb5
甘スレ行けお前等




あっちで待ってるからw

586:名無しさん@ピンキー
09/05/08 19:47:21 YVtvdvRj
ホットケーキと聞いて甘スレからきました

587:名無しさん@ピンキー
09/05/09 00:14:51 xmtgGA5M
甘スレってどこだい……?

588:名無しさん@ピンキー
09/05/09 00:18:38 kXjwPvdv
板内を「甘」で検索すればすぐ出てくる

589:名無しさん@ピンキー
09/05/09 00:28:22 xmtgGA5M
サンクス

590:名無しさん@ピンキー
09/05/09 00:29:09 xmtgGA5M
連レスになって悪いが、作者は甘スレのことを知らなかったので、偶然の一致だと思われまする。

591:名無しさん@ピンキー
09/05/09 21:32:46 5gzEqny+
幼馴染、純愛、新婚、甘えん坊の4スレをブックマークしている俺に死角はなかった

592:名無しさん@ピンキー
09/05/09 21:56:19 x8kReoFG
>>624
その中だと純愛だけ未ブクマだったが今から常駐するか

593:名無しさん@ピンキー
09/05/09 21:57:51 pDdrJA1G
えーと
>>603で所望された話の続きを書き始めました
とりあえず起承転結の「承」、その1ができたので、投下します

594:幼なじみとなくしもの
09/05/09 22:07:10 pDdrJA1G
俺と紅葉が友達になってから、数日が経った。
今日は『母』こと静子さんの他に、ちょっとした来客があった。
俺たちに縁が深い、しかし「俺たち」の知らない面々である。

「紅葉ぃ、心配したんだから~っ!」
入ってくるなり紅葉に抱きつく女。
「え、あ、あの?」
「あぁ、頭にケガしてるし!でもお肌とかはいつもと同じだぁー」
困惑する紅葉をよそに、そのまま頬擦りを始めてしまう。何だこの女。
「ちょ、ちょっとアンタ」
よくわからないが、怪我人なんだから大事に扱え、と言おうとしたとき、
「こら、三雲。秋吉が困ってるだろう」
「ほらほら、とっとと離れる」
後から入って来た二人の男に引き剥がされた。
「あ、もう!いいじゃないスキンシップくらい!いつものことよ?」
お楽しみを邪魔されたかのように頬を膨らませる女。しかし、
「その『いつも』がわからないのがこの二人だろう。話を聞いてなかったのか?」
男の一言に、うーと唸って、黙り込んだ。
何がなんだかわからない俺。紅葉も同様、ポカンとした表情を浮かべている。
そんな様子に気付いたか、もう一人の男が苦笑しながら話しかけてくる。
「あー、ごめんな?たぶん、二人とも俺らのことわからんと思うから、軽く自己紹介するわ」

結論から言えば、彼らは俺たちの友人だった。
紅葉に頬擦りを仕掛けた女が、三雲 裕美(みくも ひろみ)。
三雲の行動を止めて黙らせた男が、神崎 博彦(かんざき ひろひこ)。
俺たち二人に自己紹介をすると言ったのが、牧野 和樹(まきの かずき)。
高校時代を共に過ごしたという彼らは、俺と紅葉が事故に会ったことを聞き、
わざわざ見舞いに来てくれたのだという。
……残念ながら、彼らのことも思い出せなかったが。
「でもさー、大変だよね。記憶がなくなっちゃうなんて」
ちっとも大変そうじゃない口調で三雲が言う。
「せっかく紅葉が目を覚ましたって聞いて走ってきたのに、私のこと忘れてるんだもの」
「ご、ごめんなさい……」
申し訳なさそうにちぢこまる紅葉。いや、別にお前が悪いわけじゃないと思うぞ。
紅葉の様子に気付いたか、三雲もちょっとばつが悪そうな顔をして、フォローに入る。
「う、ううん!紅葉が悪いわけじゃないのよ?ただね……」
「ただ?」

595:幼なじみとなくしもの
09/05/09 22:09:20 pDdrJA1G
顔を伏せた三雲を覗き込むように見つめる紅葉。と、三雲はニヤリと口の端を吊り上げ、
「せっかく紅葉と私が築いた色々な関係を忘れられちゃって、お姉さん少し寂しいのよー」
ずいぶんと楽しそうに、そんなことを言った。
「い、色々な関係?」
疑問を口にした紅葉に、更に楽しそうな表情を浮かべる三雲。
そのまま紅葉の耳に顔を近付け、小さな声でひそひそと話し続ける。
「そうよー、おんなじ大学で、女の子同士だったから、あんなこととか、こんなこととか……」
「……え、え?わ、私、そんなことまで……!?」
三雲の言葉に顔を赤らめる紅葉。
何だ。
女の子同士で何をするというのだ。
二人の(というか三雲の)話が気になって、つい身体がそちらに傾いてしまう。
一体何を話してるのか、耳をそばだてようとしたところで、
「三雲、勝手なことを吹き込むな」
ここまで黙っていた神崎が、再び三雲を引き剥がす。
「もう、また邪魔して!」
「お前が話すとややこしくなる。少し静かにしていろ」
またも文句を言う三雲を一蹴する神崎。
「まぁまぁお二人さん、そうカッカせず、な?」
間に入ったのは牧野だった。
牧野はニコニコとした表情をこちらに向けて、
「気ぃ悪くせんといてな?俺らと君らは、こんな感じで毎日つるんでたんよ」
と、流暢な(?)関西弁で話す。
「今日は二人の目が覚めたって亮平のオカンに聞いて来た次第。スマンなぁ、騒がしゅうて」
「い、いや。わざわざありがとな」
自分の交友関係に関西弁を操る男がいたことに驚きつつ、礼を言う。
「紅葉ちゃんも大変やったねぇ。傷とか残らんかった?」
「は、はい!大丈夫です、ありがとう」
紅葉に話を振る牧野と、なぜか慌てた風な紅葉。
……たぶん紅葉は三雲の話を反芻していたんだろうが。
そんな紅葉を笑顔で眺める牧野だったが、ふと俺を見て、
「ところで亮平。ジブン、いつ帰ってきたん?」
そんなことを聞いてきた。

それからしばらく、俺たちは他愛もない会話を続けた。
高校時代の思い出や、大学での過ごし方。友達の話など。
「何かジブンとは久しぶりに話すなぁ。3年のときには塾やなんやで話ができへんかったし」
なんて牧野は言ってたが、俺にとっては初対面の気分だ。
自分の知らない「氷川 亮平」を友人に聞かされるのは、何だか不思議な気持ちになった。
紅葉に関しては、三雲が最近の動向を妄想を交えながら話し、そのたびに牧野に突っ込まれていた。
いちいち真に受ける紅葉がずっと真っ赤な顔をしていて、それがまた三雲を煽ったわけだが。
そんな感じで楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ三人が帰る時間になった。

596:幼なじみとなくしもの
09/05/09 22:17:08 pDdrJA1G
「結局、春海ちゃんは来ずじまいかいな」
帰りぎわ、ふと牧野がそんなことを言った。
「ハルミちゃん?」
唐突に出てきた新たな人物の名前。誰だ、それ。
俺の顔に浮かんだ疑問符に気付いたか、説明しようとする牧野。
「ん?あぁ、春海ちゃんはな、」
「牧野」
そして、神崎がそれを止めた。睨むように牧野を見つめている。
何となく、場の雰囲気が固まる。
……俺は何か、まずいことを聞いたか?
「……あ、あぁ。スマンな」
剣呑な空気を読んでか、牧野が部屋の出口へ向かう。
「ほな、また。元気で過ごしな」
「あ、あぁ。今日はありがとう」
振り返って手を振る牧野に、俺も手を上げて返す。
「それじゃ、また来るから。紅葉、早く元気になってね!」
「うん、裕美ありがとうね」
さんざんからかわれている内に、三雲とはすっかり打ち解けたらしい。
紅葉は笑顔で三雲を見送る。
「…………」
最後に残ったのは神崎だ。
無言で、俺をじっと見ている。
思えば今日、神崎とは一言も話していない。三雲が話し続けてたのもあるが。
「……ど、どうした?」
沈黙に耐えられず、話しかける。「いや……」
何かを考え込むような、そんな雰囲気である。
……何で、そんなに苦しそうな顔をしてるんだ。
何かを後悔しているような、そんな表情を浮かべる神崎。どうしたというのだろう。
そのまま、再び沈黙が続く。
しばらく考え込むような様子だった神崎が、何かを言おうと口を開き、
「博彦、帰るんちゃうんかー?」
牧野の声に中断される。
タイミングを逸した。神崎は口を閉ざし、
「また来る。元気でな」
一言、そのまま病室を出て行った。
「……何だったんだろうな」
「……さぁ」
首を傾げる俺と紅葉。
彼らの足音が、だんだん遠くなっていた。

「でも、いい人たちばかりだったね」
三人が帰った後、俺と紅葉は彼らの話をしていた。
「まぁ、悪い奴らではなさそうだが。お前、三雲に散々いじられてたろ」
「あ、あれは確かにちょっと恥ずかしかったけど……」
あはは、と苦笑いの紅葉。
まぁ、あれは彼女なりの気づかいだったと思おう。おかげですぐに打ち解けたしな。
「あんな感じで仲良かったんだろうね、私たち」
「たぶんな。実感はないけど」
結局、彼らとの会話でわかったのは、自分たちの高校時代のこと。
残念なことに、記憶の復帰までには至らなかった。しかし、
「あぁいう友人に囲まれてて、よかったと思う」
それは本心からの言葉だ。
彼らとの学校生活は、さぞかし充実していたことだろう。
紅葉も俺の言葉に頷く。そのままポツリと、
「早く思い出したいなぁ……」
なんて、小さな声でつぶやいた。
俺も心のなかで同意する。
ま、すぐに思い出せるだろう。
仲のいい友人が大事じゃないわけないからな。

597:幼なじみとなくしもの
09/05/09 22:18:16 pDdrJA1G
いくつか、気付くべきだった。
彼らの話に出て来なかった「ハルミちゃん」のこと。
何かを告げようとしていた神崎のこと。
何より、仲の良いはずの彼らに、俺の帰郷を知らせてなかったこと。
……その意味に気付くのは、もう少し後のことだった。

598:名無しさん@ピンキー
09/05/09 22:21:29 pDdrJA1G
……とりあえず、今日はここまで。幼なじみ成分ないじゃん!

連作短編形式で同じようなネタを回すことはあっても、長いのは初挑戦な私
とりあえず今の流れでは、起承承転結で終わる予定。予定?未定
また次回まで、しばしお待ち下さい

さて逃げるか

599:名無しさん@ピンキー
09/05/10 01:26:14 xt323TR8
長編頑張ってください
俺は気長に期待しつつ待たせてもらうぜ

600:名無しさん@ピンキー
09/05/11 08:26:24 J5crfrL5
酉やタイトルでググると結構HP持ってる作者さんが見つかることに驚く

601:名無しさん@ピンキー
09/05/11 14:19:40 I/GhIe/p
ジャンプでめだかボックスの連載が始まったな。
ツンデレ成分も追加されてて期待。

602:名無しさん@ピンキー
09/05/11 20:52:46 wtiaY2Fu
あの作者の漫画はちょっと痛くて読めない

603:名無しさん@ピンキー
09/05/11 21:20:12 BrbDhikq
明稜帝梧桐勢十郎の女版みたいな感じだな
確かに痛いが割り切れば結構読めるぜ。おっぱい的な意味で

ただ、あれはツンデレじゃねえ。クーデレだ

604:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:11:41 FInILuw9
ツン要素はなさそうだな
端から好意ありありだし

605:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:21:39 5Mu3/aww
クーデレに見せかけたデレデレと見たが、さて
しかし小6まで風呂一緒って発想はなかったなー、いずれネタに借りようかな

606:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:52:19 J5crfrL5
西尾も結構あざといところ狙ってくるよなぁと思いつつも読んでしまう俺が
普通の漫画になるのか、それとも西尾らしく頭おかしい方向に行くのか、楽しみだ

607:名無しさん@ピンキー
09/05/12 00:07:55 YU6QyuAa
デレというか、めだかの方はそういうの意識してないんじゃない?
意識してて目の前で下着姿とかになってるならすごいなw

コンチェルトノートの莉都みたいな、相棒感覚

男の方は意識しまくってるが

608:名無しさん@ピンキー
09/05/12 03:28:26 R9DwOirg
「襲っていいぞ」つうサインとかのつもりだったりとかw

609:名無しさん@ピンキー
09/05/12 20:40:16 phADM7CR
「ありがとぉっ!!」は至高。
前にめだかボックスで書いてくれた人、また書いてくれないかな。

610:名無しさん@ピンキー
09/05/12 23:34:41 LTWKmp2a
めだかの二次創作は勘弁願いたい
というかどうせめだかスレたつしょ

611:名無しさん@ピンキー
09/05/12 23:43:48 mrYWX+Wn
めだかスレは立ちそうだが
なぜめだか二次創作が駄目なのだ?

612:名無しさん@ピンキー
09/05/12 23:58:55 LUDkL9aC
>>644
ここで西尾のウンチク語られたり、
漫画キャラ板みたいなノリで騒がれるからだろ?
ちなみにもう、めだかスレ立ってるぜ?

613:名無しさん@ピンキー
09/05/13 00:01:01 phADM7CR
ここか西尾維新スレで事足りるはずなんだが誰か建てちゃったみたいなんだよな。
もし投下することがあるならば是非そちらの方にお願いしたい。


614:名無しさん@ピンキー
09/05/13 06:37:20 Bn8PsPDU
めだかは巨乳なんで興味無いッス。

愛でるならやっぱり貧乳&低身長の幼馴染みだな、うん。

615:名無しさん@ピンキー
09/05/13 19:50:08 YtMTzH4a
>>647
電波が来たから即興を送る。

…………
千鶴は小さい。
どんくらい小さいかと言われたら一人で遊びに行くと30分に一回迷子センターにつれていかれそうになり、居酒屋では免許証と学生証を見せても酒を出してもらえない位だから相当である。
ちなみに身長135cm、体重30kgだ。
「ねぇ、大君、だーいくーん。何ぶつぶつ言ってるのー、お酒なくなっちゃったよー?」
ちなみに此処はちぃの隣家の二階にある部屋、つまりマイルームだ。
「お前な、いくら居酒屋で飲めなかったからってピッチ早すぎ、30分でチューハイ5杯は明日くるだろ」
ちぃが唯一大人に勝てるとするなら、酒飲み位だろう。ただ、こいつはその日の気分でビール一箱飲んでも平気だったり日本酒を猪口一杯口にして悪酔いしたりする。
「お酒ー、大君の口ん中のちょーだーい?」
ちぃが抱きついてきた。今日はどうやら悪酔い気味の日らしい。
「こら、そーゆーのは彼氏にやれ。」
「えー、あたしロリコン嫌いなんだけどさー」
「鏡見ろ。お前と付き合う奴はどうやってもロリコンにしかならねぇ。百万かけてもいーぞ?」
「ぐたいてきにどのへんがロリなのよー」
「お前号泣するから言わない」
「言わなきゃ犯してやる。」犯されたくないので思いつく限り言ってみる
「低身長!童顔!昼寝体質!つるぺた!お子さまランチマニア!」
「ふぇ、だいくんがいじわるだ……うわーん!!」
やっぱり泣きだした。俺は他にどう言えばいいんだよ

こんな調子で保育園からの幼馴染みと過ごす色気のない夜はどちらかが眠るまで続くのだった


いつまでこれが続くかって?
保守だから投下次第だよ。

616:名無しさん@ピンキー
09/05/13 20:49:26 mMy89LcH
>>648
大長編の始まりにしかみえないwwww

617:千葉の戦士
09/05/14 01:59:48 NX8XcjLR
「お父さん、美紀がびーる入れてあげる」

仕事を終え野球中継をツマミにビールを飲んでいた僕に、美紀が両手でビールを取るとグラスに注いだ。
まだ程度がわからないせいか、泡が吹き出しそうになったので、僕は急いでグラスを口に近づけて泡をすすった。

「お父さん、しろいおヒゲ生えた」
美紀が満面の笑みで僕の顔を見えて微笑んだ。
本当に可愛い。

美紀は、僕と綾の子供だ。美紀が生まれて、もう5年になる。
ヨチヨチ歩きだった頃の美紀の姿を思い出すと、本当に月日が過ぎるのは早いと思う。

618:名無しさん@ピンキー
09/05/14 03:17:58 Yy2Wd9CB
鷲を愛する俺は喜べないwww

619:名無しさん@ピンキー
09/05/14 16:31:20 WVV2dPXZ
>>647
人間って違うもんだなあ

620:名無しさん@ピンキー
09/05/14 21:30:58 xl0rrCJ+
人間だもの

621:名無しさん@ピンキー
09/05/15 00:15:26 XqEJ+PRL
>>647
今宵の月でも読んどけ

622:名無しさん@ピンキー
09/05/16 06:07:57 t8nN6DmE
上手く書けねーよちくしょー
とりあえず投下させてくれ

623:名無しさん@ピンキー
09/05/16 06:13:02 t8nN6DmE
 ふと気が付くと、僕は空へと伸びる長い螺旋階段の途中に立っていました。
 階段は気の遠くなるような長さと高さで、頂上がぼやけていてはっきりと見えません。
 また、下も同じように途中で見えなくなっており、今いる場所がどれほどの高さなのかも、見当がつきません。
 僕は何故、こんな場所にいるのでしょうか。
 暫く考えましたが分かりません。ただ、僕は何だか、上らなくてはいけない気がしました。
 僕は一段、また一段と足を踏み出します。体は軽く、自然に上へ上へと押し上げられるようです。
 階段の幅は人が二人並んで歩けるほどしかなく、手すりなんて物もなく、踏み外せば下に真ッ逆さまに落ちてしまうことでしょう。
 しかし、不思議と落ちる気は全くしませんでした。それどころかこの光景、どこかで見たようなことがあります。
 ですが、頭が上手く回りません。思い出せません。ただ敷かれたレールを走る列車のように、僕は階段を上り続けます。

「星がきれいだね」
 懐かしい声に振り返ると、背後に小学生くらいの女の子が立っていました。
「星?」
 するとどうでしょうか。まるで霧の中のような周囲に、きらきらと光るものが見えてきたではありませんか。
 それは確かに星。五芒の形をした、絵本やアニメで見るような。
「これが星だっけ?」
 気持ちをそのまま、僕は口に出しました。雨漏りの雫を額に受けたような違和感を受けたからです。
「そうだよ。お盆のキャンプ、楽しかったな」
 目の前にひらひらと、まるで落ち葉のように何かが落ちてきました。
 星でした。クレヨンで枠は黒、中は黄色がやや雑に塗られた、まるで夏休みの絵日記に描かれるような、お星さま。
 それが画用紙から切り取られて来たかのようでした。周囲の星と同様、僅かに光っています。
「お盆のキャンプ?」
 女の子の顔を見ようとしましたが、ぼやけてよく分かりません。ただ、何か懐かしいのです。
「うん! えへへ、じゃあ先に行くよっ」
 女の子は僕の隣を抜けて、駆け上がって行ってしまいました。

 また暫く上ると、今度は紺の制服を着た女子高生が、階段に座っていました。
 二つに分かれたお下げが、またどこか懐かしく感じます。そう、確かに見覚えがあるのです。
 たださっきの女の子と同様、顔がぼやけていて、誰なのかがはっきりしません。
「待ちくたびれちゃった」
 そう言って、女子高生は憂うように溜息をつきました。
「待ちくたびれた?」
 意味が分からない僕は、尋ねてみました。
「そう。彼ね、中学校に入る前に引っ越しちゃったんだ。あの日私は、勇気を出して告白した。ずっと待っているから、って」
 誰かを待っているのでしょうか。この階段を上ってくるであろう、その人を。
「彼は四年後に戻って来た。けど、私のことなんて覚えていなかった。会った時、何て言ったら良いのか、分からなかった」
 辺りはいつの間にか暗くなり、雨が降っていました。優しくも物悲しい、五月雨のような雨です。
 雨が、女子高生の顔を濡らします。まるで泣いているかのように、頬の辺りを滴り落ちて行くのが分かります。
 ですが、不思議なことにその顔がはっきりしないのです。
「でも、好きだから。ずっとずっと、私は」
 そう言うと、雨に溶けるようにして、女子高生は消えてしまいました。

 やがて、頂上らしき開けた場所が見えてきました。
「ねぇ、待ってったら」
 後から女性が現れました。まるで僕を追いかけて、上って来たかのようです。
 そしてやはり懐かしく、やはり顔がぼやけています。
「え?」
 僕は振り返り、息を切らしている女性に尋ねました。
「本当に、行くの?」
 行く? 僕に言っているのでしょうか。
「僕が、何処に?」
 何を訊こうとしているのかが分かりません。僕はただ、あそこに行こうと思っているだけなのに。
 しかし、あそこは何処なのか僕も分かっていないのです。どうしてそんな所に行こうとしているのでしょうか。
 考えようとしても、やっぱり上手くいきません。多分理由なんて、ないのだと思います。
「私を置いて、また一人で、そうやって、ずっと、馬鹿っ!」
 女性はそう言うと、膝をついて項垂れてしまいました。訳が分かりません。
 またその訳を、必死に考えたいとも思えないのです。何故か早く、あの場所へ行きたくてなりません。
 僕は女性をそのままに、階段をまた一段ずつ、上り出します。

624:名無しさん@ピンキー
09/05/16 06:14:29 t8nN6DmE
 長かった螺旋階段が漸く一段落つき、足場らしきものが目の前に広がります。
 よく見れば、まだ階段は続いていました。ただ僕が下りるべきはここだと感じたのです。
 少し歩くと、大きな扉がありました。
 見るとそれは木のような質感で、中央に鳥のような彫刻が施されてあります。
 と、突然そのくちばしの部分が動きました。そして人が通れるほどの大きさに開いたのです。
 まるで僕を待ち構えるかのようです。
 いざ進もうとすると、今度は予期せぬ大きな揺れが襲ってきました。
 ふと、さっきの女性が心配になった僕は階段まで戻り、下を覗き込みます。
 誰もいません。それどころか階段が崩れ落ちていきます。僕のいる足場まで不安定になってきました。
 僕は急いで扉の方に戻ります。見れば、くちばしがゆっくりと閉じようとしているではありませんか。
 どうして自分はその先に行こうとしているのか、考えるより先に足が動きます。
 が、すぐの距離なのに体が進みません。まるで、夢でも見ているかのように、自由が利かないのです。
 足元は沈み始め、くちばしはもはや人の通れる大きさではなくなってしまいました。
 瓦礫と共に下へ、ゆっくりと落ちていきます。

「?」
 ここはどこでしょう。
 僕は誰なのでしょう。
 暗い場所に僕はいます。
 ぼんやりと映る黒い線に白い色。
 息が、苦しい。そして、胸が張り裂けるように痛い。
 顔に、瑞々しい何かを感じます。これは、涙?
 どうして、こんなに、空しいのでしょうか。
 どうして、こんなに、切ないのでしょうか。
 目から涙が、止まりません。僕は、一体? 分かりません。分からない。
 体を動かすことも、声を出すことも、何も出来ません。出来ることは僅かに開いた目から、涙を溢すだけ。
 誰もいません。目の前に誰もいないのです。それが何故か、凄く哀しい。
 夢か幻か、今の今まで見ていた光景が、懐かしく羨ましい。
 ここは空虚でただただ、何もありません。泣きたくなるほど、何も。

 いつの間にか眠っていたようです。
 眠っていたということは、僕はずっと横になっていたのでしょう。
 頭は割とすっきりしました。そして差し込んでくる光が、いくらか不安な気持ちを和らげてくれます。
 僕は時間をかけて、現状の把握を始めることにしました。
 口元にあるのは、酸素吸入器でしょうか。ここは、病院なのかもしれません。
 体を、動かしたい。それなのに腕が、重い。
 動いて。
 動け。
「!」
 ぱたっ、と少しだけ持ち上がり、また柔らかな下へ落ちます。
 やっぱり僕はベッドに寝ているようです。そして、手に感じる僅かながらの違和感。
 体の奥に、染み透ってくる何か。
 知っています。これは、点滴。

 僕が発した僅かな音に呼応するかのように、物音が聞こえました。
「ゆ、き?」
 微かな声。女性のそれでした。
「ゆき!」
 視界に入り、じっと覗き込んでくる女性。
 目が合うと、女性はその顔をくしゃくしゃにして喜びました。
 この瞬間は、形容し難いほどに嬉しかった。人がいて、僕の存在に気づいてくれたということで、どれだけ救われるかが分かりました。
 そして僕は、すぐに思い出しました。
 幼馴染の、三橋野叶のこと。目の前で大粒の涙を溢している彼女こそ、あの顔のぼやけた女性でした。
 今ははっきりと、顔が映ります。心につかえていたものが取り払われたようで、嬉しくて僕も涙が出ました。

625:名無しさん@ピンキー
09/05/16 06:15:40 t8nN6DmE
 僕は、僕のことを忘れないでくれていた叶を、忘れてしまっていました。
 子どもの頃、盆に一緒に行ったキャンプ。満天の星空を二人で見たこと。
 小学校卒業前に引っ越すことになり、告白されたこと。
 ずっと待っていると言われて、僕も忘れないと答えたこと。
 ですが、四年後に再会した時には何もかも抜け落ちていて、僕は彼女を置きっ放しにしてしまったのです。
 それなのに彼女は、ずっと付いて来ていました。気持ちを隠して、ただずっと、僕を近くで待ってくれていました。
 僕が事故に遭って意識不明になった時、彼女は居ても立ってもいられずに、ずっと通いつめて看病をしてくれていました。
 思い出さないままなら、そのままでも良いと。もし意識が戻ったとしても、すぐに僕の元から再び隠れようと。
 生死の淵を彷徨っている中で、走馬灯のように出てきた思い出。あの階段で見たのは、三人とも彼女でした。
 僅かに残っていた記憶が、そして彼女の思いがあの夢を見せたような気がします。
 そして、それが僕を呼び覚ましてくれたのかもしれません。
 今度は、僕が応える番です。

「お帰りなさい、ゆき」
「ただいま、叶。そしてもう、絶対に忘れない」

626:名無しさん@ピンキー
09/05/16 14:32:10 OP47yEFk
oh!! yeah!!

627:名無しさん@ピンキー
09/05/16 14:38:55 s7K/sY6K
おつー。

そして容量警告。

628:名無しさん@ピンキー
09/05/19 21:16:40 V9w5Nk5T
なんだかひさしぶりに「天国への階段」を聞きたくなった

629:名無しさん@ピンキー
09/05/19 21:45:57 thUQi+rc
>>661
レッド・ツェッペリンの?

630:てす
09/05/19 22:36:18 4X5irE4p
1

 イカサレノート所有者は、ノートを自由に使う代価として、以下の条件を支払う事になる。※条件は所有者の性別で異なる。
 以下は所有者が男の場合。

・ノート所有者の精子は生産能力を失う。※膣内射精を試みても、受精、及び着床は行われない。
 よって、レイプ等で無理矢理に既成事実を作ろうとしても無駄である。

・ノート所有者の精液を浴びた口内、膣内、腸内の器官は、クリトリスとの強制神経接続や、尿道や肛門の弛筋化、感度の数十倍化等、様々な副作用を及ぼす。
 よって、愛する二人が同時に絶頂を迎える、濃厚ラブラブセックスは不可能となる。

・ノート所有者の精液を膣内に放出された人物は、ホルモンの働きが活発となり、乳腺が極端に緩むので、僅かな刺激で母乳を撒き散らすダラシナイ身体となる。
 よって、後始末の大変な面倒臭いセックスしか不可能になってしまう。




   『イカサレノート』後編




 ハイリスクローリターン。だけどボクは、それでもボクは、ノートの所有者になった。



631:名無しさん@ピンキー
09/05/19 22:37:12 4X5irE4p
ごばーく

632:名無しさん@ピンキー
09/05/19 23:02:11 4X5irE4p
お詫びに次スレ立てようとして、1のコピペミスった……orz
落として貰って良いです。


633:名無しさん@ピンキー
09/05/20 00:07:20 QotSGgHU
【友達≦】幼馴染み萌えスレ18章【<恋人】
スレリンク(eroparo板)

>>665
せっかくだし使おうぜ。
スレ立て乙だぜ。

634:名無しさん@ピンキー
09/05/20 00:14:55 8Zls5Pfz
>>666
スレ立て乙。
過去スレリストは>>2以降に分割した方がいいんじゃないか、
と思ってたし問題ないと思う。

635:名無しさん@ピンキー
09/05/20 00:19:24 A9rGOZZ8
>>665
スレ立て乙
ま、袖すりあうも多少の縁。またの投下をお待ちしてるよ
>>666
誘導乙。獣の数字か
次スレもいい作品に巡り合えますように

636:名無しさん@ピンキー
09/05/21 02:38:48 QqRZoMnx
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
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|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
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|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────(~~ヽ::::::::::::|/        = 完 =

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                人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
           从  iヽ_)//  ∠    再  開 !!!!
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
          )::::/∠Λ てノし)'     ,.-―-、   _
______人/ :/´Д`)::   (     _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
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        巛ノi
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     ノ')/ノ_ら      ∧_∧       | いきなり出てくんな!!
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637:名無しさん@ピンキー
09/05/21 02:40:29 QqRZoMnx
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