【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】 - 暇つぶし2ch2:266
09/01/12 20:48:00 M4AbW5Db
残りどれだけ書き込めるかも忘れて投稿して前スレ埋めてしまった挙句、
新しくスレを立てたら、スレタイ間違えててしまいました……。

すみません。こういった場合はどう対処すれば良いのでしょうか……。

3:名無しさん@ピンキー
09/01/12 20:51:11 Uz1rtonn
スレタイがあららーじゃねーか、かす

4:名無しさん@ピンキー
09/01/12 21:35:15 LLI1ofmX
>>2 >>1乙です。
えっと… 立て直すのも何ですので、このまま使ってもよいのでは

5:名無しさん@ピンキー
09/01/12 22:02:58 uvXfFIgf
スレ建て替え乙でした。
さして差し障りがないのならこのまま使おうか。

6:名無しさん@ピンキー
09/01/12 22:14:00 LLI1ofmX
スレが終わり近くなったら「次スレは Part21になります」と知らせれば問題ないかと。

7:266
09/01/12 23:13:20 M4AbW5Db
一応、このまま新スレとして使用するという方向で大丈夫と考えてもいいでしょうか。
みなさん、ご迷惑をおかけします。
申し訳ありませんでした。

8:名無しさん@ピンキー
09/01/14 12:43:43 KJ6i7684
テンプレも忘れちゃ駄目よン

===スレに投下する際の注意===

・SSの最後には、投下が終わったことが分かるようにEND等をつけるか
 後書き的なレスを入れてください。
・書きながら投下はルール違反です。書き終えてからの投下をお願いします。
・前書きに主要登場キャラ、話の傾向を軽く書いておいてください。
・鬱ネタ(死にネタなど)、エロなし、鬼畜系、キャラ崩壊、百合801要素などは
 注意書きをお願いします。
・ただし、完全に女×女や男×男のネタなら百合板、801板の該当スレで。
・過度な謙遜、自虐は荒れる原因になるので控えてください。

書き手にもルールがあるからといって必要以上に
気負わずにみんなと楽しくやっていきましょう。

9:名無しさん@ピンキー
09/01/16 16:51:26 DCr+YLND
時が止まっている…!

10:266
09/01/16 17:54:37 HcfZyBCZ
先日はみなさんにご迷惑を掛け、申し訳ございませんでした。

書いてきたものを投下してみます。
命×倫。
エロなしです。

11:266
09/01/16 17:55:39 HcfZyBCZ
ラストダンスはあなたと

年末、命が実家のある蔵井沢に帰省したのは大晦日の午後の事だった。
なにしろ、仕事が立て込んだのだ。
ただし、残念ながら糸色医院の仕事ではない。
命がまだ医者として若く、糸色医院の経営も始めていなかった頃に随分と世話になった人物。
先進的経営を行う大病院の院長である彼から、命は外科手術の執刀医として呼ばれたのだ。
難しい手術の為に、信頼できる医師を少しでも多く揃えたい。
そういう話だった。
旧恩あるその人物の頼みを、命は二つ返事で引き受けた。
そして、命の尽力もあって無事に手術は成功し、ようやく彼は自由の身となった。
しかし、今日はもう既に大晦日、蔵井沢に戻るにはもうギリギリの時間しか残されていない。
命は仕事を終えたそのままの足で実家に戻る事を決め、タクシーに乗り込んだ。
「全く参ったな……。しかし、安田院長の頼みを断るわけにもいかなかったし……」
彼には一つ気懸かりがあった。
妹の、倫の事である。
「倫、どうしているかな……?」
倫と、命の弟である望は命より一足先に実家に帰っているはずだ。
ただそれだけの事、普段なら気にするような話ではないのだけれど……。
「やはり、一緒に帰省したかったなぁ……」
命と、彼の妹である倫。
だが、今の二人の関係はただの兄妹ではない。
歳の離れた妹を、ずっと見守り続けた兄に芽生えた抑えがたい想い。
生まれた時からずっと見上げ続けた兄の背中に、妹が抱いた密やかな願い。
二人はその想いを、願いを、互いに受け入れ合い、求め合った。
その道の先に何があろうと、二人で誓い合った。
命にとって、倫はもはや妹であるだけでなく、何にも勝る最愛の人なのだ。
だが、しかし………。
(今のところ、倫に恋人らしい事をほとんどしてやれていないんだよなぁ……)
二人が恋人同士になってまだ日が浅いとはいえ、これは結構問題があるのではないかと命は考えていた。
むろん、世間に大っぴらにできる関係ではない以上、出来る事は限られるのだが……。
(クリスマスは望のクラスのパーティーに参加してしまったし……)
カップル定番のイベント、クリスマス・イブには命も倫も揃って、2のへの面々と過ごした。
兄の景まで参加して、まあ、何だかんだと楽しいひと時を過ごしたのではあるけれど。
(二人揃って酔っ払ってしまうとは、不覚だな……)
景が倫に酒を勧めたのをきっかけに、命まで強かに酒を飲む羽目になった。
その後、酔っ払った命と倫はその場で寝てしまい、保健室に運ばれ、そこのベッドで次の日の昼までずっと眠りこけていた。
ロマンチックとはかけ離れた聖夜の過ごし方である。
だからこそ、せめて年末には、少しでも長く倫と一緒にいてやろう。
命はそう考えていた。
だが、実際はこの体たらく……。
(年が明けると、親戚が来たりして、実家も騒がしくなるからなぁ……)
そうなると、倫と一緒の時間を二人でゆっくりと楽しむのは難しくなる。
命は少しでも早く蔵井沢に戻れる便はないかと、列車の時刻表を何度も確かめる。
しかし、現在命が乗る事を予定している列車よりも早く、蔵井沢に辿り着ける便は存在しないようだ。
これで、何か事故や故障で列車が遅れでもすれば、ヘタをすると年内に倫と会う事はもうないかもしれない。
(頼む。早く駅に着いてくれよ……)
それで蔵井沢への到着時刻が変わるわけでもあるまいに、
タクシーの後部座席に座った命は、祈るような気持ちで道路の先を見つめていた。

12:266
09/01/16 17:56:13 HcfZyBCZ
「ただいま、帰ったよ」
というわけで、ようやく蔵井沢にたどり着いた命は、ガラガラと扉を開けて実家の玄関をくぐった。
「おお、命坊ちゃま、お待ちいたしておりましたぞ」
命を最初に出迎えたのは、執事の時田だった。
「遅くなってしまって、すまなかったね」
「お仕事が忙しいと伺っておりましたが、これで皆さまお揃いで年を越せるのですなぁ…」
時田があまりにも嬉しそうにそんな事を言うものだから、命もついつられて笑顔になってしまう。
「ところで、倫は今どこにいるんだい?」
「倫様ですか。ええ、確かさきほど望坊ちゃまと向こうへ……」
もう間もなく倫に会える。
東京でも毎日会っていたのだから、物凄く久しぶりというわけでもないのに、何故だか無性に嬉しかった。
「ありがとう、時田」
靴を脱いだ命はいそいそと時田の指し示した方へ歩いていく。
早く倫に会いたい。
望も一緒にいるらしいので、二人きりとはいかないが、それもまた良いだろう。
なにしろ実家なのだ。
そうそう命と倫だけで会う機会などない。
昔は自分と望と倫、この三人でよく遊んだものだ。
かつてのように、三人で他愛も無い事を話して、笑い合い、今年最後の数時間を過ごそう。
足取り軽く廊下の向こうに消える命の後姿を見ながら、時田が呟く。
「本当に、仲の良いご兄弟ですな…」

時田の話を聞いた時点で、命には倫と望の居場所の見当はついていた。
このまま歩いていくと、蔵井沢にいた頃の倫の部屋に行き着く。
家具もきちんと残してあるので、おそらく二人してそこで寛いでいるのだろう。
目的地の目星がついた事で、さらに命の足取りは早くなる。
と、その時……
「ん、なんだ……?」
何かが聞こえたような気がして、命は足を止めた。
廊下の向こうから聞こえてくる、耳を澄ませばやっと聞こえるほどの微かな音。
足音を殺して静かに進んでいくと、だんだんとメロディが聞き取れるようになってきた。
「……音楽?」
廊下の角を二度、三度と曲がって、命はついにその音楽が流れてくる源へと辿り着いた。
「間違いない。ここだ。倫の部屋からこの音楽は……」
僅かに開いた障子から聞こえてくる優雅な調べ。
倫と望はこの部屋の中にいるのだろうか?
それにしては、全く話し声が聞こえてこない。
不思議に思った命は、障子の隙間からこっそりと中の様子を覗き見る。
「……あ…」
まず、最初に見えたのは着物を着た倫の背中。
それが障子の隙間の狭い視界を右から左に移動して、くるりと回って今度は望の背中が横切る。
二人は互いに手と手を取って、一定のリズムで部屋の中を行き来する。
その動きは、ちょうど部屋から流れてくる音楽と同じリズム。
望が前に出れば倫は後ろに、二人は足並みを揃えて、軽やかにステップを踏む。
右に、左に、前に、後ろに、部屋中をくるくると回りながら、二人は踊っていた。
そして、そんなダンスの合間に垣間見える二人の表情は、とてもとても楽しそうで、
「……………」
何故だか、自分がここに居てはいけないような気分になって、
命は中の二人に気付かれないようこっそりと、倫の部屋の前から姿を消した。

13:266
09/01/16 17:56:53 HcfZyBCZ
ない物ねだりをしても、仕方がないのはわかっている。
嫉妬するのがおかしい事も十分に理解している。
「しかし……なぁ…」
久しぶりの実家の、自分の部屋に寝転んで、命はため息をついた。
さっきの二人は、倫と望はとても楽しそうに踊っていた。
昔から、あの二人はそうだった。
糸色家の子供達の中でも、一番年齢の小さな二人は、いつも一緒に遊んでいた。
命も、確かに二人の面倒を良く見たし、たくさん遊んであげたのだけれど、
望と倫が一緒にいた時間はそれよりもずっとずっと長い。
そのせいか、倫と望、あの二人の間には、独特の親密な空気があった。
今の命は、自分の持たない、あの二人の間の絆を見せつけられたような気がして、何かとても孤独な気分だった。
「まあ、それを言っても仕方がないのはわかっているんだけど……」
望と倫の間にある親密さ。
それは最も近しい家族だったが故のものだ。
だけど、命だって、倫の大事な気持ちを、想いを受け取っている。
かけがえのない恋人として、愛し合っている。
そして、望はそんな命と倫の関係を、既に承知している。
倫の、命に対する想いを知って、彼女を勇気付け、後押しをしたほどだ。
(たぶん、望だって今の私と同じような気分を味わっただろうに……)
倫を命との、茨の道であるとわかりきっている恋へと踏み出させた望。
一番近しい家族が、その一歩を踏み出す様子を、望はどんな気持ちで見つめていたのだろう?
自分の想いを貫くため、一人歩き出した倫の姿に、きっと言いようの無い寂しさを感じただろう。
要するに、命と倫には命と倫の絆があり、望と倫には望と倫の絆があるという事だ。
それは、命と倫が積み上げてきたものと、望と倫が積み上げてきたものの違い。
どっちが良いという話ではない。
命は、自分と倫の絆を大切にすればいい。
ただ、それだけの話なのだ。
「こんな事がこれだけ気になるのも、倫に恋してるっていう、一つの証拠なんだろうな……」
だが、理屈ではそう解っていても、命の気持ちは落ち着かない。
実はもう一つ、命を憂鬱にさせているものがあった。
こっちはもっと子供っぽい話である。
「しかし、やっぱり羨ましい。私は……踊れないからなぁ……」
命はダンスの類は全く踊れない。
命達の両親、糸色大と妙の教育方針は自由放任が基本だった。
嗜み程度に僅かな習い事をやらせたりはするものの、後は子供達の自由にさせていた。
命の場合、昔から勉強好きで、しかもかなり早い段階から医者になる夢を抱いていたので、
子供の頃から、専らそちらの方面にばかり努力をしていた。
一方、望や倫は芸術的な気質が強く、そういった習い事をする事が多かった。
だから、望はいくらか楽器の演奏の心得があるし、倫の場合はそれが高じていまや糸色流華道の師範である。
そして、そんな二人が共に習っていたのが、ダンスのレッスンだった。
望のダンスの技量はそこそこ、倫もすぐに華道の稽古が忙しくなったので、あまり長い期間やっていたわけではない。
しかし、先ほど見た光景から考えると、今でもあの二人はそれなりには踊れるようである。
そういえば、さっきのように二人で踊っている姿を、命は昔、何度か見た事があった。
その時も、踊る事のできない命は、二人の様子を何となく寂しい気持ちで見つめていた。
いつもは三人で仲良くしていたのに、まるで仲間はずれにされたように感じたのかもしれない。
「うぅ、弟に嫉妬したり……かと思えば、今度は二人に構ってもらえないのが寂しいなんて……ああ、情けないぞ、私」
そんな自己分析にさらに憂鬱になった命は、もう一度、深くため息をついたのだった。

14:266
09/01/16 17:58:26 HcfZyBCZ
それからしばらくして、命は家族揃っての夕飯の席に着いていた。
「あら、命お兄様、どこにいらしたのですか?もう帰って来ていると時田から聞いたのに、全然姿が見えないものだから……」
命の姿を見つけるなり、嬉しそうに近付いて来た倫。
その可憐な笑顔を見ていると、命も先ほどまでのつまらない悩みを忘れてしまう。
「ああ、すまなかったね。探していたんだけど、見つからなくて……」
「そうでしたの?私、望お兄様と一緒に、ずっと自分の部屋にいたのですけど……」
まさかそれを見て、自分の部屋にすごすごと逃げ帰ったとは言えない。
答えあぐねる命に、倫はにっこりと笑って
「でも、一時はどうなる事かと思いましたけれど、これで一緒に年を越せますわね……」
「そうだな……私も嬉しいよ」
「それから……実は私、後で命お兄様に頼みたい事が…」
と、倫が言いかけたとき、ちょうど部屋に入ってきた父、大の声がそれを遮ってしまった。
「おお、よく帰ってきたな、命。仕事の方はどうだった?」
「ええ、特に問題なく終わりましたよ」
「そうか……。しかし、こんな年の瀬に、安田のヤツも大変だな……」
それからしばらく、大と命の、父と息子の会話が続いた。
そして、そうしている内に、部屋には母の妙、景、望、交がやって来た。
ようやく揃った家族を前にして、大が嬉しそうに笑う。
「皆、こうして元気に年を越せるというのは、何よりの事だな……しかし」
そこで、大は声のトーンを落として
「来年も、縁からの年賀状は届かんのだろうか……」
「父さんの出した年賀状だからなぁ……」
絶縁状態にある糸色家の長男、縁。
しかし、彼が糸色家を去ってから歳月も過ぎ去り、大はそろそろ親子の縁を戻したいと考えていた。
さらに、彼の息子である交が望のもとに預けられてから、縁も同じ気持ちであるらしい事もわかった。
だが、糸色縁は縁の無い男だった。
ここ数年、縁が訪ねてきても家族の中で彼と会えた者はおらず、挙句、息子の交とまで離れ離れになってしまった。
どうやら年賀状も律儀に出しているらしいのだが、糸色家に届いたためしがない。
「ほら、あなた、そんな暗い顔をなさらずに…。縁もきっと、元気にやっていますわよ」
戻ってこない長男の話題に暗くなっていた部屋に、妙がフォローを入れる。
「そうだな……ともかく、こうして皆集まってくれたのだから、今夜は楽しく過ごそうじゃないか」
こうして、糸色家の大晦日の夕食の席は、なごやかな雰囲気で始まったのだった。

家族皆が笑い合い、夕食の時間は楽しく過ぎていった。
ただ、この場で倫とばかり話し込むというのは、流石に無理な話のようだった。
(倫はさっき、私に何を言おうとしていたんだ……?)
先ほど倫が自分に言いかけた言葉が気になる命だったが、倫に尋ねるチャンスがなかなか訪れない。
その上、食事が終わった後、倫は母の紅白歌合戦観賞に捕まってしまった。
演歌、洋楽、Jポップにロック、クラシックから民族音楽まで、妙はありとあらゆる音楽を無節操に愛する人間だった。
普段の名家の妻らしい、柔らかでありながら威厳ある物腰が、この時ばかりは小さな子供のようになってしまう。
「しゅーちしんっ!しゅーちしんっっ!!おれたちぃわぁ~♪」
テレビの画面の中の歌手達に合わせて、妙が歌い、それに倫が手拍子や合いの手を入れる。
倫も楽しげな母に付き合うのは嫌いではないらしく、にこにこと笑いながら時たま母と声を合わせて歌ったりしている。
(邪魔をするのは悪いか……)
倫の先ほどの言葉も気になったし、何より一緒にいたいという気持ちが強いのだが、今更命の入る隙はなさそうだった。
仕方なく、二人の下を離れ、今度は景や望の姿を探す。
「いたっ!いたたたたたたっ!!!!景兄さん、タンマっ!!タンマですっ!!!」
「いやいや、この技はここからが見せ場なんだぞっ!!うりゃああああああっ!!!」
「がんばれーっ!!ノゾム、殺されんなよぉ!!」
ほどなくして見つかった景と望は何故かテレビの前でプロレスごっこをしていた。
傍では交が興奮した様子で望を応援している。

15:266
09/01/16 17:59:21 HcfZyBCZ
おそらく、テレビの格闘番組の影響だろう。
命は見つからないように、そっと物陰に隠れた。
これは命と父の大以外知らない話なのだが、糸色家最強の男は、実は次男の景なのである。
ある時、景が大に勝負をしてくれと頼んだ。
「俺のオリジナル拳法の強さを実証したいんだよ」
景は自分の編み出した珍妙な拳法を世界最強であると信じ、庭先で稽古をしたりしていた。
大は景のこの奇癖を直したかったのであろう。
景の頼みを聞き入れて、彼と勝負をする事にした。
剣道、柔道など、さまざまな武道に秀でた父、大が負けるはずが無い。
この時、ただ一人事の成り行きを見守っていた命も、そして大自身もそう信じていたのだが……。
「うえりゃさぁあああああああっ!!!!!!!」
大は負けた。
時間にして一分も掛からなかっただろう。
秒殺である。
奇怪な動きで大の懐に潜り込んだ景の、ありえない角度からの打撃の一打で勝負は決したのだ。
糸色家に父に及ぶ武道の使い手はいない。
以来、景は自分の技に対する自身をさらに強くし、朝の稽古を欠かす事は無い。
「見つかったら、確実に巻き込まれるな……」
こっそりとその場から去ろうとした命だったが……
「………あっ!?」
「………えっ!?」
その姿を、景の技にかけられている望が捉えた。
「ちょ…逃げる気ですかっ!!この角メガネぇ――っ!!!」
捕まってたまるものかと、命は廊下を一気に駆け抜けて、その場から逃げ出す。
「この卑怯も……げっ…ぐえええええっ!!!」
「まだ終わってないぞ、望っ!!そりゃあああああっ!!!!」
(許せ、望……)
後ろから聞こえる望の断末魔に耳を塞ぎ、命は自室へと逃げ込んだ。

それから二時間、三時間と時間は過ぎてゆき、とうとう時刻は23時20分を越えようとしていた。
はるばる蔵井沢に帰ってきたものの、倫と一緒にもいてやれず、他の家族ともあまり話せなかった。
「こんな筈じゃなかったんだが……」
命の後悔は募るばかりである。
ゴロリと自室の畳に寝転んで、天井をぼんやりと見つめる。
こんな事をしているぐらいなら、倫や母と一緒に紅白を見ているべきだったか。
こういうつまらない所で思い切りのない自分が、命は少し嫌いだった。
「もう今年も残り僅かだっていうのに、結局、倫に何もしてやれなかったな……」
そこで、命はもう一度思い出す。
音楽に合わせ、くるりくるりと踊る、倫と望の姿を……。
ぎゅっと胸が締め付けられるような感覚。
そうだ私は……
「…私は倫の傍に居てやりたかったんじゃなくて、倫に傍に居てほしかったのか……」
気が付いて、どっと肩の力が抜ける。
情けない話だ。
色々と頭の中で理屈を捏ね回していたが、細かい話など命にとって本当はどうでも良かったのだ。
ただ、倫と話して、抱きしめて、一緒の時間を過ごしたい。
倫の事が恋しくて恋しくてたまらなかった。
自分の中に渦巻いていたのは、結局のところ、そんなにも子供じみた願望だったのだ。
「全く、恋は盲目とは言うけれど……」
そう言って、頭を抱えた命の背後から、声が掛かる。
「言うけれど……何ですの?命お兄様…」
「へっ!?」
思わず命が振り返った先に、倫は少し悪戯っぽい笑顔を浮かべて立っていた。

16:266
09/01/16 17:59:57 HcfZyBCZ
「うぅ…参りました。…もう全身ボロボロです……」
「はっはっはっ!どうだ望、俺の拳法、ますます磨きがかかっただろう?
なんなら、一から手取り足取り技を教えてやってもいいぞ」
「遠慮します。あの動きは兄さんにしか出来ません」
その頃、望はようやく景から解放されて、畳の上にのびていた。
「まったく大晦日だというのに、今日は本当に疲れましたよ。景兄さんも倫も私の体力を全く考えないんですから……」
「ん?倫がどうかしたのか?」
「あ、はい、ダンスの練習に付き合ってくれって…もう随分やっていないから、
勘を取り戻した言って大分長い間付き合わされてしまいました……」
倫が望にその話を持ちかけてきたのは、今日の昼を過ぎた頃の事。
何故かと聞いても答えてくれなかったが、望には大体の見当はついていた。
「なるほど、命絡みだな……」
「ええ、たぶん……でも、不思議なんですよね。嬉しいんですよ……」
「嬉しい…?」
「ずっと私と一緒にいた妹が、倫が、遠くに離れていくみたいに感じているのに……
何故でしょうか、あの本当に楽しそうな、嬉しそうな笑顔を見ていると………」

「母さんの方はいいのかい?」
「大丈夫…。今頃、きよしのズンドコ節に夢中になっていますわ」
ボリュームを絞ったスピーカーから流れるメロディ。
それに合わせて倫がステップを踏み、命がたどたどしい足取りで着いていく。
お世辞にも上手なダンスとは言えない。
けれど、ところどころでつまずきながらも、命と倫の踊る姿はとても楽しそうに見えた。
「前から、こうして命お兄様と踊ってみたかったんですの……。簡単なステップなら未経験の命お兄様でも
すぐに覚えられると思って……後は私がリードしようと思っていたのですけれど」
「それで、望と練習を?」
「ええ、肝心の私の方が、すっかりダンスのやり方を忘れていて……」
手と手を取り合い、音楽に、そして相手の呼吸に身を委ねる。
最初はリズムについていくので精一杯だった足取りが、だんだんと滑らかになっていく。
「それにしても、『恋は盲目』なんて、嬉しい事を言ってくださいますわね、命お兄様?」
「う、うぅ……それはだな、倫…」
「ふふふ、焦らした甲斐がありましたわ」
「り、倫、それはどういう…」
「私と望お兄様のダンスを見て、こっそりお逃げになったでしょう?」
倫はあの時、こちらの様子を伺う命に気付いていた。
自分と望のダンスを見て、何を勘違いしたか、寂しげな表情を浮かべて去っていった兄。
追おうとすれば追えたのだけれど、倫はあえてそうはしなかった。
あの時の命のションボリとした顔が愛しくて、つい意地悪してしまったのだ。
「倫……」
「ごめんなさい、命お兄様……でもやっぱり、こうしてお兄様と二人でいるのが、一番嬉しいですわね…」
いつの間にか、二人は特に意識する事もなく、ダンスを続けていられるようになっていた。
たどたどしかった足取りも何とか様になって、流れるメロディの中で、二人は溶け合っていくようだった。
「全く、とんだ悪戯娘だよ……会いたかったんだぞ。本当に、会いたかったんだ、倫……」
「ええ、私も……」
命と倫、二人はどちらともなくステップを止めた。
互いの背に腕を回して、強く、優しく、愛しい人を抱きしめた。
そして、引き寄せあうように二人の唇は近付いてゆき……
「愛しているよ、倫……」
「愛していますわ、お兄様……」
そっと優しくキスを交わしたのだった。

17:266
09/01/16 18:00:37 HcfZyBCZ
以上でおしまいです。
失礼いたしました。

18:名無しさん@ピンキー
09/01/16 18:25:22 xYebYNv8
ぐっじょぶ

19:305
09/01/18 01:22:42 LH9ChOuz
お疲れ様です。
霧ちゃんで一つ書いてきましたので投下させて下さい。

少々凌辱の風味ありで、不快な表現も入っていると思いますので
苦手と思われた方はスルーをよろしくお願いします。




20:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:24:03 LH9ChOuz
              
どうも先ほどから手足に受ける奇妙な感触に、まぶたは閉じたまま少しうるさそうに眉をしかめて首をよじってみる。
寝苦しさとともに何とも言えない不快な感じを受け、半分ほど目が覚めかけているようだった。
重いまぶたをゆっくり持ち上げてみると、そこから入ってくる光とともに目の前の映像が瞳の中へと映り込んでくる。
宿直室の風景はいつもと変わらない。ただ、視界の中で自分の足元付近にいる少年の動きが気になり、意識が次第に覚醒してゆく。
彼の表情は良く分かっている。あれは悪戯をしている時の物だ。
悪い事と分かっていながら内緒で何かをしようとしている表情だった。
先生と同じように、良くも悪くも正直な彼は、表情に出てしまう事をまだ隠しきれない。

「交くん、何してるの……?」
唐突に、だが、出来るだけやんわりとした口調で交に話しかけた。
その声に、一瞬だけギクリと体を震わせるが、交は口を閉じたまま立ち上がり、無言で寝転がる霧を見下ろしている。
いつもなら、霧が何も聞かないうちから言い訳の一つや二つ飛び出して、そのまま御免なさいとなって行くのだが、
交の様子から何か異変を感じたのか、霧は完全に目を開いてまだ少し残っている睡魔を隅に押しやりながらもう一度口を開く。
「……交くん?」
やや口調を堅くして尋ね、同時に起き上がろうとするのだが、どういうわけか思うように体が動かず、霧はようやく自分に起きている異変を自覚し始める。
常に包まっているはずの毛布はどこにもなく、最近はもうすっかり楽な服装でいる事が多くなった事もあり、
タンクトップ一枚と下着のみという油断しきった格好を交の前にさらけ出してしまっていた。
それだけならまだしも、どうにも手足が動かない状態を目で追うと、霧の腕は真上にバンザイをするように伸ばした状態で、
手首をタオルか何かで結ばれてしまっており、その先は、位置からしておそらくテレビの足か何かに結わえ付けられているようだった。
とっさに毛布を探して包まろうとしたようだったが、それが出来ない事を悟り、霧は顔を赤く染めながらも少し怒った表情を交に見せる。
「交くん…! なんのイタズラなの!? やめてよ!」
それまで無言で佇んでいた交だったが、自分を睨む霧の方へゆっくりと向き直り、ぼそりと呟いた。
「……霧ねーちゃんが悪いんだ」
「……? 何の事…?」
交の口から飛び出した思ってもみない言葉に、霧は戸惑いの表情で無意識に首を小さくかしげる。
「だって、霧ねーちゃんは……」
交は両手のこぶしをにぎりしめ、それを震わせて続けていた。
霧は交の意思を量りかねているのだろう。戸惑いの表情で次の言葉を待っている。
「…このままじゃ、叔父さんのものになっちゃうんだろ……!?」
目を見開いて一息にそう告げると、呆然としている霧に向かい堰を切ったように喋り始める。
「そうだろ!? なんだかんだ言って、叔父さんが一番信用してて頼ってるのは霧ねーちゃんだろ!
ほとんど毎日一緒に暮らしてて、料理も洗濯も全部やって、そんな霧ねーちゃんを叔父さんが嫌なわけないだろ……! 
絶対…… ねーちゃんは叔父さんの霧ねーちゃんになっちゃうんだよ……」
「交くん……」
少々頬を赤らめながら、霧は困った顔で視線をそらしてしまう。
「……大人って …好きな大人同士って『えっち』をするんだろ? ねーちゃんと叔父さんもそのうちしちゃうんだろ…!?」
「ま、交くん…!? 何言ってるのよ!」
抑揚もなくただ淡々と告げられた単語だけに、かえって意識してしまったのか霧は焦った声を上げるが、
どう説明すればいいのか言葉を選べないでいるようだった。
「オレ、そんなの嫌だからな! 霧ねーちゃんが取られちゃうなんてやだからな! 
だから… だから…… オレが先にねーちゃんと『えっち』して、ねーちゃんをオレの霧ねーちゃんにするんだ!」
「そ、そ、そんな… 事……! 交くんには、まだ……!」
「できるよ!」
完全に真っ赤になって目を見開いている霧の前に交は顔を近づけ、言い放った。
「オレだってできるんだよ! 子ども扱いするなよ!」
怒りの色を含んだ瞳で霧を見据えたまま、交の手がタンクトップの裾を掴む。
「あ!?」
交が何をしようとしているのかを察した霧が身をよじるが、交は両手で裾を握り締め、強引にそれを捲り上げて行く。
両手が使えない状態では大して抵抗もできず、すぐに霧の白い腹部が見え、浮き上がった肋骨の辺りまで晒される。


21:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:25:27 LH9ChOuz
たくしあげた裾に引っかかっているらしい霧の膨らみは、交の目の前で白い二つの塊となってその下部だけを見せている状態になっていた。
交の喉がごくりとなり、まくった服をほんの気持ちだけ上にずらすと、隠れていた先端が現れて、
二つの膨らみは柔らかそうに揺れながら元の状態に戻ってゆく。
「や……」
眉をしかめて顔を赤くしながら、霧の口から細く声が漏れた。
呆然とした顔で、揺れる膨らみを目で追っていた交だったが、やがて視線はそれに釘付けになったままゆっくりと両手を差し出してゆく。
「…霧ねーちゃんの……」
紅潮させた顔に真剣な表情を浮かべて、滑らかな霧の肌に触れ、ふわりと軽く揉んでみる。
「…う……」
「…わ、わ、わ…… すっげー柔らけーんだ……」
胸の膨らみをまじまじと見つめながら、その感触に魅入られたように揉み続ける交の姿に霧はぐっと唇を噛んで目をそらした。
「……先生にも見せた事なかったのに」
一瞬びっくりした様子で交は慌てて手を離し、窺うような視線で霧の顔を見つめる。
よそを向いたままの霧の顔と、目の前にある二つのふくらみを見比べていたが、
やがて意を決したのか、膨らみの片方を両手で包み込むように掴んだ。
霧のそれは小柄な体格に反して、
交の小さな両手ではとても包みきれない大きさを持っており、仰向けになった状態でもそれほど形が流れていない。
「……?」
訝しげに目だけで交の様子を窺う霧と一瞬目が合うが、すぐに目をそらして交はおもむろに両手で持った膨らみの先端部を口に含み唇で軽く吸い上げる。
「は……っ… ん……!」
微かに痛みを併せた刺激を与えられ、霧は思わず目を閉じて細く声を上げてしまった。
交は一瞬不思議そうな顔をして霧を見たが、すぐに顔を伏せ、固く立ってきた先端部を含んだまま、小さな音を立てて何度も吸い上げている。
最初は性感にも似た感覚を覚えてしまった霧だったが、舐めるわけでもなく、ただ無心にそれを吸い続ける交の単調な動作に次第に刺激は薄れていった。

目を閉じ、無意識なのか時折膨らみを両手で押す動作を加える交の様子に、霧の口元に微笑が浮かぶ。
─まだ、覚えてるのかな?
思わずその頭を撫でたい衝動に駆られたが、両手が動かせない事を思い出して口元の笑みが苦笑に変わる。
出るわけでもないのに一心に吸い続けている交の安心しきった表情に、霧の喉から無意識に声が漏れた。
「……可愛い」
ぽつりと言ったその言葉に反応したのか、交は目を開け霧の顔を見る。
目が合った途端、交はふくらみから口を離して立ち上がり、口元を袖でぬぐってみせた。
「……怒った?」
困った表情で笑いながら訪ねる霧には答えず、交は不機嫌そうな顔で少し後ずさり、霧の腰に手をやってスパッツに指をかける。
「あっ!?」
慌てて脚を閉じて脱がされそうになるスパッツを押さえるが、引っ張り続ける交の手により少しずつ少しずつ足の付け根から腿へ、
腿から膝へと剥かれてゆき、やがて膝を通った所で一気に引き抜かれ、霧は白い小さな下着一枚の姿となってしまった。
続け様に、残った下着も脱がそうと手を伸ばす交に、霧は慌てて首を振って制止の声を上げる。
「…まっ、待って交くん! 恥ずかしいから、そこは脱がさないでよ!」
霧の声に交は動きを止め、きょとんとした顔になる。
「なに言ってんだよ。脱がないとえっちできないだろ?」
「…できるよ ……ずらしたりとかすれば ……そういえば交くん、どうやってするのかはホントに知ってるの?」
「それくらいしってるよ! 男の人のちんちんを─」
交は憤慨した顔で自分の股間を指差し、続いて霧の両膝に手をかけて勢い良く脚を開かせる。
「やっ……!」
「女の人のここに─」
声と同時に人差し指で、下着に覆われたままの霧の秘所を指し示す。
「こうして入れると……」
説明する交の指先が下着の上からちょうど亀裂のある場所に触れ、柔らかい感触の中に交の指先が軽く沈む。
一瞬、秘所から背中に走った快感に、霧は体を小さく震わせて細い鼻声を漏らしてしまう。
「き…… 気持ちよくなるん、だろ?」
最後は少し自信なさげに告げ、指先で数回霧の敏感な部分を突っついた。

22:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:26:44 LH9ChOuz
「やはっ! ……んっ…!」
我慢しきれず脚をビクつかせながら嬌声を上げた霧に、交はびっくりした様子で霧と自分の指先を見比べる。
「…霧ねーちゃん。もしかして…… 気持ちいーのか?」
「そ、それは……」
困惑した表情で答えようとした霧は言葉に詰まり、一瞬考えて、やがて目をそらしながらぽつりと呟いた。
「……ちょっとだけ」
「やっぱ、そうなんだ!」
嬉しそうな声を上げると、交は指で霧の入り口をかき回すような動きをし、下着の上から柔らかい霧の秘所を弄り回してゆく。
「やんっ!? あっ…! あ…… ふ……っ!? ま、交くん… 乱暴なのはやだ! もっとそっとして……!」
「あ…! うん……」
交は素直に指の動きを止め、今度はゆっくりと撫で回すように霧のそこに手を這わしている。
優しく動き回る手の感触に、霧は甘い声を交えた吐息を漏らし、恥ずかしそうに顔を赤くしながらもその瞳は次第にとろんと潤んでくる。
やがて交の手が撫で続けている霧のそこの感触が微妙に変わり、交が軽く指を立てると少し湿り気を含んだ音を立てるようになっていた。
「……あのさ…… 霧ねーちゃん、漏らしちゃった…… のか?」
「ちっ……!! ちがうよっ! ……これは、その……」
反射的に叫んで否定しながらも、霧は何と説明していいのか言いよどんでしまう。
口篭ったままの霧に、交は何かを思い出したのか、短く「あ!」と声をあげて霧の秘所から手を下げた。
「知ってるぞ! 確か、準備オッケーだとこうなるって言ってた!」
「…交くん、どこでそんな事覚えてくるの?」
赤い顔のまま眉をしかめて尋ねる霧には答えず、交はその場に立ち上がると霧を見下ろす形でその顔をじっと見つめる。
「…霧ねーちゃん ……いいよな?」
「え…!? え……っ?」
あたふたと視線を泳がせながら、霧は袴を履いたままの交の股間を視界の端でそっと確認する。
どう控え目に見ても、大人と同じように性行為できる男性器がそこにあるようには見えない。
霧の頭の中で疑問と戸惑いが交互に渦巻き、何度も交のそれがある場所に目を向けてしまい、そのたびに赤くなりながら視線を外して考え込む。
「……う……うん… そうだね……」
なんとも曖昧な返事を返す霧だったが、それでも交には了承の意に取れたのだろう。その顔が一瞬で嬉しそうに輝く。
「お…… おう! ちょっとまってて!」
踵を返し、部屋の隅でなにやらごそごそとしている気配が伝わってくる。

霧は苦笑しながらも、膨らんだ好奇心で頭の中が一杯になり、交が戻ってくるのをじっとまっていた。
「……もし、できなかったら、諦めてくれるよね……?」
「できるよ! そのために準備してきたんだからさ!」
「……準備?」
首をかしげた霧の視界に、準備とやらが出来たのだろうか、立ち上がった交の背中が見える。
特に着替えた様子もなく、下も相変わらずの袴姿のままで何も変わった様子はない。
だが、交がゆっくりと振り向いて自分の方へと歩み寄って来る姿を見た時、霧の表情は驚きと恐怖で凍りついてしまった。
袴の上から一見して海水パンツのような物をつけているように見える。
しかし特筆すべきは、そのパンツ状の物の前面に、一目で男性器を模したものだと分かる塊が据え付けられている事だった。
「ぺ……ペニス、バン……ド……!?」
霧の頭の中で、以前ネットショップでチラリと見た記憶が呼び出され、瞬時にそれが何をするための物かを理解する。
「そんな物、何で持ってるの……!?」
「…えすしー室、だっけ? あそこの戸棚の中で見つけたんだ。」
気軽な口調で答えながら交は霧の足元にしゃがみ込み、反射的に閉じてしまった霧の両足を開こうと、膝に手をかける。
「…や、止めよっ…! 交くん! こんなの止めようっ! お願い!」
「なんだよ…… さっき、霧ねーちゃん『うん』って言ってたぞ!」
「……あ! それは、その……」
交の言葉に戸惑った霧はそれで脚への注意がそれたのか、交の手によって両開きの戸を開けるように一息に開かれてしまう。
間髪いれず、交は膝立ちのまま両腿の内側へと進み、片手を霧の秘所を覆っている部分の布切れに手をかける。
「やめて! 待って、交君っ!!」
「……やめねーからな。だって、やめたら、霧ねーちゃんを取られちゃうだろ。…オレの霧ねーちゃんじゃ無くなっちゃうんだろ。」

23:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:28:07 LH9ChOuz
「そんなこと……ない、から…」
否定しながらも、見開いていた霧の大きな瞳が揺れ、小さくなった語尾と同時に目を伏せてしまう。
交は眉をしかめ一瞬だけ泣きそうな表情を見せるが、すぐに先ほどと同じ不機嫌な顔に戻り、自分の陰部にある男性器を模した塊を霧の秘所へと誘導する。
「…見ないようにすれば、ねーちゃんは恥ずかしくないんだよな?」
言うと同時に交は目を閉じ、手探りで器用に霧の下着をずらしながら、剥き出されたその秘所に樹脂で作られたグロテスクな塊を無造作に押し当てる。
今まで、自分の指以外は触れたことの無い場所に、ひやりと冷たく固い無機質な塊を押し付けられ、堪えていた恐怖心が霧の中から一気に吹き出した。
「…やめて! やめて! いやぁ…! こんなのいやぁ! 初めては、先生と… 先生と……っ!」
激しく首を振って暴れながら懇願する霧の声に交の顔色が変わり、小さく唇を震わせながら躊躇しているようにも見えるが、
すぐに思い切ったのか、無情にも腰をゆっくり突き出して、その塊を霧の中へと埋め込もうとしてゆく。
先ほどの行為でまだ濡れたままだった霧の秘所へと塊の先端が吸い付き、まだ幼い形の割れ目を左右に開き始める。
自分の大事な部分がこじ開けられようとしている事を悟ると、
霧は暴れるのを止めてしまい、いつの間にか涙で溢れてしまっている瞳を閉じて小さく嗚咽混じりの声を漏らした。
「……せんせい、ごめんね…… 私、先生にあげられない……」
観念した様子で目を閉じて、予測される喪失の痛みに耐えようと歯を食いしばり、貫かれる衝撃を待ち構える。

「……ご…… …めん……」
すぐに自分の中へと入り込んでくるだろうと思っていたのだが、しばらく経ってもその様子は無く、霧の耳には今にも消えてしまいそうな交の声が届いた。
目を開けてみると、交はすでに霧の脚の間から離れており、半ばむしり取るように、履いていたパンツ状のそれを外して部屋の隅へと放る。
「交くん……」
目を真っ赤にして涙ぐみながら、交は急いで霧の手首を拘束してある布切れに飛びつき、焦りから震える手元でそれを解いてゆく。
「ごめん…! ごめん…! ごめん……!」
拘束を解かれ、両手が自由になると霧は上体を起こして少し赤くなってしまった手首をさする。
その背中に、ふわりといつもの毛布が掛けられた。
「交くん?」
「ごめん! 霧ねーちゃん、ほんとにごめん…!」
背中の毛布ごしに交の謝罪の叫びが聞こえ、そのまま霧の横を通って走り去って行こうとする小さな足音が聞こえた。
「! まって、交くん!」
とっさに手を伸ばし、目の前を逃げようとした交の足首を掴むと、勢い余って交は前のめりに畳の上に倒れてしまった。

「…ごめん ……ごめん ……ごめん……」
交は、うつ伏せに転んだ姿勢のまま小刻みに肩を震わせて、涙ぐみながら必死に謝り続けている。
足首を掴んでいた手を離し、その手を交の背中に伸ばして軽くぽんぽんと叩くと、霧は短く苦笑を漏らして口を開く。
「……怒ったりしないよ。だから、逃げる事ないよ」
落ち着いた声でそう言うと、それまで休みなく謝罪の言葉を続けていた交が言葉を切り、僅かに顔を振り向かせて霧の方を伺う。
「……で …でも、ほんとは怒ってるだろ? あんな事して……」
「んー……」
霧は一瞬考え込むように目をそらし、首を大きくかしげてみせる。
やがて考えがまとまったのか、交へ視線を戻すとやや真剣な面持ちとなった。
「ちょっと、怒ってるかな? ……でも、交くんの気持ちはとても嬉しかったから。だから、怒りたくはないな」
肩をすくめて微笑みながら交の頭に手を伸ばし、その髪の毛を指でくしゃくしゃとかき回してみせる。
それで少し落ち着きを取り戻したようで、交は目尻に涙を溜めたまま起き上がり、やや乱暴にそれを袖でぬぐいとる。
「霧ねーちゃん……」
「…でも、自分が、悪い事をしたのは分かってるよね? ……悪い事した子にはお仕置きなんだよ。それは分かるよね?」
ちょっとだけ怖い顔を見せて交の目を覗き込んだ霧に、交は息を呑んで頷き、神妙な顔でその場に正座をする。
膝の上で拳を握り締めてうなだれる交に、霧はクスッと一つ笑うと、もう一度その頭を軽くなでた。
「そんなに怖いことしないよ。ちょっとそのまままってて…」
毛布を羽織りなおしながら立ち上がった霧は、交に背を向けると何やら毛布の内側でごそごそと動いているようだった。

やがて軽い布すれの音と共に、霧の足元に今まで着けていたタンクトップが落ちてきた。

24:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:29:18 LH9ChOuz
一瞬目を見開き、慌てて逸らしながらも横目でチラチラと伺う交も目の前で、霧は片足ずつ交互に上げると、つま先から下着を抜き取り脱いだ服の上に乗せる。
すとんと腰をおろし、まとめた服を隅に押しやると、半身をよじりながら振り向いて交に声をかけた。
「……いいよ交くん。こっち来て…… 服は脱いでね」
口元に薄く笑みを浮かべて指示する霧の声に、交は一瞬びくっと体を震わせるが、やがて真剣な顔で立ち上がって服を脱ぎ始める。
横目でこちらを見続ける霧の視線に、やや居心地が悪そうにぎくしゃくと着ている物を脱ぎ去ってゆき、
やがて下着まですべて取り払うと、両手で前を隠しながら霧の方へと一歩踏み出した。
「…隠しちゃだめだよ」
ぼそりとした霧の低い声に一瞬硬直してしまった交だったが、やがて観念したのか前を覆っていた手をおずおずと退けてみせる。
霧の表情は変わらないが、交にはその頬が僅かに赤くなっているように見えた。
次の瞬間、毛布の中から伸びた霧の白い手が交の体に絡みつくように回され、あっという間に毛布の中へとその小さな体を引っ張り込んでしまった。
そのまま頭から毛布をかぶって前を閉じたのだろう。
完全に暗闇となったその中で、交は霧の両腕の中にしっかりと抱えられていた。
突然の事に言葉を無くしている交の顔に霧の両手が回され、すこし冷たい手に両頬を挟まれる。
「……交くん ……私の事、好き?」
「うん……! すきだよ」
間髪いれず答えた交に、霧は少し苦笑を含みながらも嬉しそうな笑い声を漏らす。
「でも、さっきのは酷かったよ。…もう、あんなの嫌だよ」
「ご、ごめん!  もう絶対しない! 約束する…!!」
必死な声で答える交に、霧は満足そうに触れたその頬を両手で撫でながら、少し声のトーンを落として口を開いた。
「…あのね。交くんの欲しかった『初めて』をあげることは出来ないけど… その替わり、他の『初めて』の事を、交くんにあげる。……絶対に秘密に出来る?」
「……できる! 絶対ヒミツにする!」
毛布に包まれた暗闇の中で、自分と向かい合っているはずの霧に、力強い声で交は答えてみせる。
霧の顔は見えず、どんな表情をしているのかは分からない。
が、すぐ間近から感じられるその吐息がすこし熱く荒くなって、交の額にかかってきているように感じられた。
頬にあった霧の両手が離れ、交の両肩にそっと添えられる。
「ふふ…… じゃあ…… ちょっとだけ、大人にしてあげるね……」
一瞬だけ喉の奥からくぐもった笑い声を漏らし、霧の口が交の耳たぶに触れる。
「ひゃあ!?」
「くすぐったい? …でも、動いちゃ駄目だよ」
その言葉に無言で頷いて答えた交の耳を口に含み、軽く噛みながらゆっくりと舌を這わせた。
動かないよう我慢しているらしく、全身を小刻みに震わせている交の耳たぶからゆっくりと首筋へ唇を動かし、舌先を尖らせて何度もうなじをなぞってみせる。
ふと、ひやりとした感触の霧の手が交の性器に触れ、交はびくりと体を跳ねさせると、霧の手首を両手で掴み引き離そうと力を込める。
「…だめだよ?」
耳元で囁かれ、交は一瞬硬直すると、渋々といった感じで霧の手首を離した。
「ふふふ……」
嬉しそうな声を漏らしながら、霧の手が、その掌に納まってしまいそうなサイズのそれをぐりゅぐりゅと揉むようにして弄り続ける。
霧の唇が交の肩や腕、それに胸などを動物が毛繕いするように丹念に舌を這わせ、交のものを時にはつまんだり、指の間に挟んだり、擦ったりしながら弄ってゆく。
「んー…… さすがにまだ気持ちよくはならないかな……?」
残念そうな響きの霧の声に、交はやや眉をしかめながら考え考え答えてみせる。
「よ……く、わからないけど…… くすぐったくて、時々むずむずする感じがする。…でも、霧ねーちゃんの手は冷やっこくて柔らかくて気持ちいいぞ?」
交の言葉に霧はくすくすと喉の奥で笑ってみせ、いきなり交の背中に手を回して抱きかかえると、ゆっくりと床に体を倒して交の上に覆いかぶさった。
すこし毛布がずれ、霧の紅潮した顔と、ゆらゆらと揺れる光を持った大きな瞳が見えた。
霧は交の性器を撫で続けながら、少しずつその真上に来るよう体を移動させてゆく。
「…交くん。大人はね。……お口でもえっちするんだよ。知ってる?」
「え? え?」
戸惑う交に、霧は悪戯っぽく笑みを浮かべてみせた。
「お口…… 交くんが初めての人だよ」
もう一度、今度は恥ずかしそうな笑みを投げかけ、霧はそのまま交の性器を唇で咥えてしまった。

25:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:30:31 LH9ChOuz
目を見開く交の視界の中で、霧の口の中へとその幼い性器が含まれてゆき、温かい口中で柔らかな舌が絡み付いてくる。
困惑した表情のまま、それでも食い入るようにその光景を見つめる交の顔を上目使いで伺いながら、
霧は口に含んだ交の性器を舌で転がしたり、唇で吸い上げたりと、ややうっとりした表情になりながら愛撫し続ける。

やがて口淫を続けていた霧が口を離して顔を上げ、唇を自分の唾液で光らせたまま熱っぽい表情で交の顔を見る。
「…ねえ、交くん。私の大事な場所…… もっとちゃんと見たい…?」
「……みたい」
顔を真っ赤にして答えた交に嬉しそうな笑みを返し、霧は顔の位置は変えないまま体だけ動かして、交の顔の上に自分の陰部がくるように跨ってきた。
「見える……?」
「み、みみ、見える……!」
目の前に晒された一本の筋のようにも見える霧の秘所は、もう大分湿り気を帯びており、交は興奮した表情でその場所に目が釘付けとなってしまう。
「いま、私が交くんにしてあげてるような事…… 交くんもしてくれる?」
「うう、うん! いいよ!」
どもりながらうわずった声で返事をして、交は恐る恐る目の前の秘所に舌を伸ばしてゆく。
「……うん、やさしく…… そう、割れ目にそって動かして…… あ、ん……っ… 気持ちいいよ… 
…そのまま、ちょっとだけ舌先を差し込んで…… うん、上手…… あっ……! ん! うふぅ……っ!」
霧は、目を細めて自分の秘所に与えられる刺激を感じながら、指と舌で交の性器の愛撫を再開する。
「…次…… 割れ目のはじっこに、ぷっくりした小さな物あるよね……? それを…… 優しく剥き出して… 舌でなでなでしてあげて…… きゃ…ん……!?」
言い終わらないうちに交の舌がそれを見つけたらしく、霧の体に何度も電流のように強い刺激が走った。
「大丈夫…! そのまま続けて… んっ! んんんっ……! 交くん上手だよ…… とっても、気持ちいい… あっ! あんんっ!」
もはや遠慮なく嬌声を上げながら、霧はうっとりとした表情で交の性器に目を落とし、その先端を指でつまんでみる。
「…まだ…… 剥くのはちょっとキツいかな……?」
包皮を指先で弄りながら、両手の指で皮の先端を掴み、中を覗き込むように小さく広げてみる。
「きれい…… かわいい…… 交くんの……」
蕩けそうな表情で呟きながら、細く縮めた舌先を性器を包む包皮の先端から差し込んでゆく。
「…痛っ……!? き、霧ねーちゃん! なんか、じんじんして、ちょっと痛い!」
「我慢して……! 続けて……!」
ほとんど無意識にそう言って、霧は秘所に与えられる快感に時折喘ぎながら、
包皮の中に舌を差し込み、その中にある幼い絶棒を求めるように何度もその上に舌を這わせる。
苦しさからか、霧の秘所を愛撫する交の動きが次第に激しくなってゆき、霧は自分の頭の中に急速に真っ白い光が広がってゆく事を感じた。
「…そのまま! 交くん…! そのままもっと激しく動いて!」
言われるままに愛撫の動きを早めた交の性器を自分も夢中で味わうように口淫を続け、
やがて霧の体が一瞬持ち上がるように軽くなり、その喉から声にならない嬌声が漏れ出した。
びくびくと何度も体を震わせて絶頂を迎えた霧の手から力がぬけ、無意識のうちに握り締めていた交の性器がくたりと抜け落ちる。
交に体をぐったりと預けたまま、余韻に浸るように霧の口からは長い吐息が何度も吐き出される音がしていた。




26:ここだけのこもりうた
09/01/18 01:31:15 LH9ChOuz
               
「…今日のことは誰にも内緒だよ」
「うん、わかってる」
満ち足りた表情で壁にもたれて膝の上に交を抱えながら、霧はその頭を優しくなでていた。
交は霧の胸に抱かれ、まだ少し照れが残った顔で柔らかいふくらみに顔を埋めている。
二人を包む毛布の中で交がごそりとうごき、霧の顔を見上げた。
「なあ、霧ねーちゃん」
「ん?」
「……どうすれば、霧ねーちゃんはオレを『好き』になってくれるのかな? …やっぱノゾムが好きだからダメなのか?」
真剣な表情で尋ねられ、霧はちょっと困った顔で考えるように目で天井を仰ぐ。
「…ん…… 今は、無理だけど…… 交くんがもう少し大きくなって、その時、先生よりも夢中にさせてくれたら……」
「ホントか!? あ! でも、もう少しって……いつなんだ? それまで霧ねーちゃんは、まっててくれるのか?」
一瞬表情を輝かせ、すぐに不安げに眉を下げた交に、霧は少し考えると微笑んで首を縦に振って見せた。
「いいよ。……待つのには慣れてるから」
交は今度こそ喜びの声を上げ、毛布から飛び出すと素早く着物を身にまといながら霧を振り返る。
「やくそくだぞ! 絶対、待っててくれよ!」
そういって部屋を飛び出そうとしたところで思い出したのか、
部屋の隅に転がしたままだったペニスバンドを掴み、「返さなきゃ!」と呟きながら、霧に手を振って元気良く廊下へと走り出て行った。

小さくなってゆく交の足音を聞きながら、霧は毛布の中から掌を出し、その指を何度も動かしながらじっと見つめている。
やがて霧の口から苦笑が漏れ、交の去っていったドアの方へと視線を向けた。
「……でも、……交くんの『好き』と、私の『好き』は…… きっと違うものなんだよ……」
一瞬寂しそうな笑みを浮かべ、一度大きく広げた毛布の中に全身を包み、霧はそのまま目を閉じて横になった。


「ノゾム!」
廊下を歩いていた先生は名前を呼ばれて立ち止まり、声の主の方を振り返る。
「…おや、交。どうし……」
「オレ、負けないからな! 正々堂々だからな! いいか!?」
「はあ?」
訳が分からず首を傾げる先生の手に、交は持っていたものを押し付ける。
「それ、返しといてくれよ。じゃあな!」
一方的に言い放ち、踵を返して去って行く交の背中を見送りながら、先生は首を捻ったまま手渡された物を確認し、
次の瞬間目を見開いてその場に硬直してしまう。
「……っこ!? これ…… これは、なんでこんなものがあ!?」
「先生!?」
思わず悲鳴に近い声を上げたと同時に背中からかけられた声に、先生は真っ青になって凍りつく。
振り返らなくても誰だかわかる。
その声の主から向けられる視線はまさに絶対零度の凍気となって、刃物のように背中に刺さってくるようだった。
「…誰と何をしてきたんですかぁっ!!」
「そのポイントで怒るんですか!?」
振り返った先生の視線の先には、全身に怒りの炎をまといながらスコップを構える少女の姿があった。
「…ぜ 絶望した! 身に覚えのない事でも即日処刑を行ってくる女学生に絶望し─」
問答無用で振るわれたスコップの唸る音と、続けて何やら鈍い音がし、校舎中に先生の悲鳴が長く響き渡っていった。








27:305
09/01/18 01:31:48 LH9ChOuz
おそまつでした。

では、これで失礼します。


28:名無しさん@ピンキー
09/01/18 01:33:26 vACVNKH5
えろぱろびゃあああグッジョブ

29:名無しさん@ピンキー
09/01/18 12:04:39 lS0gCtjg
>「……せんせい、ごめんね…… 私、先生にあげられない……」
に萌えた。
霧可愛いなぁ…!

30:名無しさん@ピンキー
09/01/18 15:36:19 uFUILdCw
霧がえろいえろすぎるエロエロエロGGJJ!!
交カワユス

31:名無しさん@ピンキー
09/01/20 04:51:34 uBhMsh8Z
GJ!! 超GJ!
霧好きなのでたまらん。いいものを見た!

32:*霧の秘め事
09/01/22 15:30:53 BkUyHvwO
以前よりここを読ませてもらってました。
今回、初めて投稿します。内容は以下になります。

登場人物:小森霧たん
話の傾向:ひとりえっち

-------------


AM1:00

しんとした室内、霧はもぞりと布団の中で体制を替え、仰向けだった体を横にした。暗闇の中目を凝らし、少し離して敷かれている布団の上をじっと見る。そこには、望と交が仲良く寝息を立てている姿がぼんやりと確認できた。

(ちゃんと、寝てるよね……?)

念のため、もう数十秒聞き耳を立ててみる。穏やかな寝息は乱れない。

(よし)

霧は、少し肩の力を抜くと、そっと己の右手を小豆色のジャージの中へと入れた。
勿論、物音が立たないように。

足回りに薄いレースが散った白い下着の上から中指を当てて、割れ目に沿って控え目に往復させる。
膝はぴったりと閉じたまま、中指の往復に合わせて薬指と小指で太腿を撫でてみる。少し太ったかもしれない。
そんな事を思いつつも、己の体温とは言え、冷えていた指先に肌の熱が移り心地よかった。

布団の中で、空いている片手を胸元へと移動させ、シャツの上から膨らみを掴んだ。就寝時には下着を着けていないため、ふわりとした柔らかさが掌に伝わる。
普段は、胸元が目立つ格好はしない、と言うか、寧ろ布団を被っていたりして余り分からないかもしれないが、これでも結構あるのだ。交にはお子様体系だと言われたが、そんな事は無い。そう、霧自身思っていた。

(男の人って、巨乳が好きって言うけど、先生もそうなのかな。知恵先生みたいな?)

柔らかい膨らみをやわやわと揉むと、マシュマロのように僅かな弾力を返しながら形を変えた。

(先生、霧の胸も気持ち良いよ?ほら、こんなに柔らかいし。触って、先生……いっぱい揉んで……)

己の胸を揉む手付きが少し荒くなり、眉の根が切なげに寄る。
下着の下で、今のところは自分の指だけが出入りする秘密の場所が潤ってきたのを感じると、中に手を入れて指を這わせた。割れ目の間に隠れた、ぷっくりした肉粒はすっかり硬くなっていた。粒の両側の溝を指でなぞると、霧は小さく震えて背を丸める。

「っ…ん…」

荒くなる呼気を抑えようと唇を噛むが、全ては堪えきれずに口元を布団に埋める。
胸を揉む手を止めると、その頂の突起へと触れた。そこはすっかり硬くなっていた。
下から上へと押し潰したり、指の間に挟んでぎゅっと力を込めてみる。

33:*霧の秘め事
09/01/22 15:32:38 BkUyHvwO
(あっ、あ……霧の乳首もっといじめて、気持ち良いよ……)

乳首に触れると、秘所からはあとからあとから、蜜が零れてくる。
人差し指と中指。2本の指で、肉粒を両側から擦り上げた。
指を動かすたびに、とろみのある液が指に絡んで、ぐちゅぐちゅと音を立てる。
実際の音のボリュームは、寝息と同等のものだったが、指の感覚のせいか、部屋中に響いているような錯覚を覚える。

(っ、まだ中弄ってないのに、イッちゃいそう。先生、早く霧の中にいれて?おねがいっ。……あっ、気持ち良い、いいよぉっ)

たまらずに、胸の突起を強く摘みつつ、きゅっと上へ引っ張って刺激する。そして、疼いていた場所へと、漸く中指を入れた。
こんな事、しちゃ駄目なのに。
ぐちゃぐちゃに濡れていたそこは、簡単に指を根元まで飲み込んでしまう。

―こんなに簡単に入ってしまいましたよ?小森さんはいやらしいんですね。

耳元で望に囁かれながら貫かれるのを想像して、夢中で指を動かす。いつの間にか体は熱くなり、膝の裏にはじっとりと汗をかいていた。指を抜き差しする度に内壁が擦られてどうしようもなく気持ち良い。

(は、ぁっ、あぁ…きもちぃっ、あぁんっ、せんせい、だめ、もうイッちゃう!いっちゃうよ……!)

もうイク!そう思った瞬間、足の先に力がこもる。触っている場所に、すべての感覚が集中しているかのような強い快感が押し寄せた。中の一番気持ち良い場所を、指でぎゅうっと押したまま、霧は昇り果て、びくびくと体を震わせた。

絶頂を通り越すと、脱力感と共に罪悪感がちくりと胸を刺す。目が慣れたせいか、望の寝顔もよく見えるようになっていた。
ゆっくり呼吸を整えながらそっとティッシュを取り、濡れた指先を拭うとゴミ箱へと捨てた。
ふいに、独特の匂いが鼻につく。気付かれたりしてないよね?少しの不安を抱えつつも、霧は仰向けになった。

(先生、ごめんなさい。……大好き)

瞼を伏せると、疲れもあってか、すぅ、とすぐに眠りに落ちた。



AM5:00

「ふぅ。……女生徒と一つ屋根の下では、さすがに明け方くらいしか出来ませんからね」

ゴミ箱の中に、霧が捨てたものとは別の、丸まったティッシュの塊がもう一つ増えていた。


END

-------------

おわりです。閲覧ありがとうございました!
絶望先生のパロだと、女生徒×先生が多く、私も好きなのですが、今回は「ひとりえっちはしちゃうけど、自分から迫るまでは出来ない霧ちゃん」です。

それでは、今後も皆様の作品投稿を楽しみにしています!

34:名無しさん@ピンキー
09/01/22 16:15:49 GPnUbSjw
おっつぐっじょぶ
大好きだ

35:名無しさん@ピンキー
09/01/22 22:26:45 yGkOaCKa
gjいいねいいね大好きだ

36:名無しさん@ピンキー
09/01/22 22:30:36 BHl8SzbR
霧二連続ktkrGJGJGJGJGJGJGJ

37:名無しさん@ピンキー
09/01/24 22:29:56 ELBlHKvS
小森ちゃんかわいー
GJです。先生も小森ちゃんをおかずにしてたら面白かった。

38:名無しさん@ピンキー
09/01/25 23:49:28 a3It6a18
今週のマガジン読んでまといが自分から身を引くSSがあったことを思い出したんだけど
何てタイトルだったっけ

39:名無しさん@ピンキー
09/01/26 09:03:53 qpWi7brv
いくつかあった気がするが自分が覚えてるのは【卒業】かな
続き物だけど

40:名無しさん@ピンキー
09/01/26 15:02:35 GgoflqO2
え、今週そんな内容なの?

41:名無しさん@ピンキー
09/01/26 16:07:45 W3dBWeH1
「先週」の意味でしょ
質問とは違うけどカフカが死んでまといが先生についてくSSが好きだった

42:名無しさん@ピンキー
09/01/29 16:33:51 ZvCBTVZE
また時が止まっている・・・
今週は絶望少女も出てこなかったし燃料もないか・・・

43:名無しさん@ピンキー
09/02/03 22:14:11 E1eT6gB7
「さて、今年も節分がやってきましたね。」

 待ちに待ったこの日、私はある計画を実行するための用意をしていたのだ。

「先生! 少し良いですか?」
「どうしました、藤吉さん。」
「実は、家庭科室に恵方巻きを作ってあります。 皆で食べませんか。」
「おや、珍しいですね。 折角ですから頂きましょう。」

 クラスの女子数人が反応する、先生が誰の海苔巻きを食べるのか気になっているよう。
ま、そんな事は想定済みで答えも決めてあるけどね。

「誰が誰の海苔巻きを食べるかでケンカになるといけないので、シャッフルしましょう。」
「それは名案ですね。では大草さんと加賀さん、用意をしてきてもらえますか。」
「分かりました。」
「先生、わ、私なんかで大丈夫でしょうか……?」
「大丈夫ですよ、お願いします。」

 公正な人選をするのも想定済み、誰が誰の恵方巻きを食べようと私には関係ないからね。
ケンカになってスケッチを出来ないければ意味がないし。

「そろそろいいでしょう、では家庭科室へ移動しましょう。 先生は用意する物があるので、先に食べてて下さい。」

 私はスケブを脇に抱え、誰を対象にするかもう一度整理する。
先生に木野君、工藤君に……妄想が膨らみすぎて少し涎が出てきてしまった。

「小節さんの恵方巻きだったら……ふふ、ふふふふ。」

 ……誰も居ないところから声が聞こえたけど、あびるちゃんが気味悪がるから黙ってよう。

44:名無しさん@ピンキー
09/02/03 22:15:05 E1eT6gB7
「どうしたのですか、そんな所でぼーっとして? もう皆さんは中ですよ。」
「このクラスはやっぱり木×くど……せ、先生! 驚かせないでよ!鬼のお面なんか頭に突っかけて!」
「すみません。 さあ、入りましょうか。」

 家庭科室に入るなり、視線が私に突き刺さる。 あ、先生と一緒に入ったらまずかったかな。

「お待たせしました、後で豆まきをしましょう。」
「先生のお面、可愛いですね。」
「マリア知ってる、アツイ豆をぶつければいいナ!」
「……いや確かにそうですが、今回は普通の大豆で許して下さい。」

 ……今回は大収穫ね、いろんな角度からスケッチできたし。

「先生! 臼井君が引きつり笑いをしながら倒れてる!」
「何ですって!? 食中毒ですか! ……こ、これはワライダケじゃないですかっ!」
「ヤッパリそのキノコは食べられなかったカ。」
「もう、しょうがないわね、マリアは。」
「いけません、吐かせてから保健室に連れて行きますので誰か救急車を!」

 騒動が収まったのに先生が保健室から出てこない、どうしたんだろう?
中を覗くとベッドにカーテンが掛けられ、うめき声が聞こえてくる。
ん? なんだか吐息のように聞こえるけど……。

「く、ふうっ、まずいですね……。 せめてトイレへ……。」
「先生? どうしました。」
「……藤吉さんですか? 先生は大丈夫です……開けないで下さい。」
「す、すみませんすみません! 私のせいなんです!」

 愛ちゃんがカーテンを引くと、先生がベッドに寄りかかっていた。
袴の上から股間を押さえ、着物とシャツが少しはだけ、苦しそうに肩を上下させている。
顔は見えないが、鎖骨辺りの白い肌がほんのりと赤く染まっているのが見えた。

「すみません、私が媚薬を少し入れてしまったんです! すみません、すみません!」
「愛ちゃん、罰を受けないと駄目だよね……。 先生を慰めてあげてよ。」
「いけません……私で処理しますから……生徒となんて、駄目、です。」

 先生の耳元に口を寄せ囁くと、先生の体が少しビクリとした。

「先生……お尻ですればエッチにはなりませんよ。」
「ええっ、お尻……いえ、駄目ですっ!」
「すみません、すみません、私ので良ければ……。」

 愛ちゃんがスカートをまくり上げ、お尻を突き出している。先生は無言になりそれを眺めたままだ。
私は急いで保健室の扉に施錠した。

45:名無しさん@ピンキー
09/02/03 22:15:39 E1eT6gB7
「すみません……先生、苦しいですよね、私のでどうか……。」
「はぁっ、はあっ……加賀さん。 怪我、しちゃいますよ。」
「先生、私たまたまローションを持っていたのでそれを使えば大丈夫ですよ!」

 私が愛ちゃんのショーツを下ろすと、まるでタガが外れたように尻の双球で陰茎を擦り始める。
隙を見てローションを垂らすと、ぐじゅぐじゅと音が鳴り始めた。

「先生、入れたらもっと気持ち良いですよ。 優しく入れたら大丈夫です。」
「やさしく……入れる……。」
「せん、せい……はぁ、はぁ、私は、大丈夫ですから。」

 そっと手を伸ばし菊門を指で開くと、先生の陰茎が水音を立てて、ゆっくりと飲み込まれていった。
二人の汗と愛液に媚薬が混じっているのだろうか? 私も興奮して頭が焼き付いちゃいそう。
一心不乱に二人と私の欲望を書き留めていく、凄い、いやらしい。

「加賀さん、気持ちいいです……とても。」
「すみません……私のせいで、ああっ!」

 片手でクロッキーしながら自分の蜜壺をぐちゃぐちゃにかき回す。 頭が、景色がグルグルと回ってくる。
先生達が達すると同時に、私の頭が真っ白になった。

・・・・・・

「すみません、すみません!」
「いえ、私が悪いのです!」

 辺りが粘液でドロドロの中、二人して土下座をする姿がシュールで吹き出してしまう。

「先生、さっきのスケブが濡れてしまったので、もう一回やってください!」
「な、何を言うのですか!」
「すみません!すみません!」

 ガタリと保健室の音が鳴り、ロングヘアのシルエットが浮かぶ……まさか。

「先生……私との関係を清算して下さいね。」

 スコップでドアが破られ、其処には般若の形相をした千里が……。

「お、鬼は外ー!!」

おわり

46:名無しさん@ピンキー
09/02/03 22:16:43 E1eT6gB7
以上保守終わりです。 まとめには不掲載でお願いします。

47:糸色 望 ◆0CUHgEwUxE
09/02/04 09:43:14 DXroTJVw
今週の絶望先生は嫌一な落ちでしたね。

逆のバージョンでは、望にギアスをかけられる落ちで考えます。

糸色 望
「木津さん、どうした?何故スコップで殴らないのか?
相手はただの書生だ。それとも気づいたか?
殴ってもいいのは、殴られる覚悟があるやつだけだと。

糸色 望が命じる!木津 千里は死ね!!」

木津 千里「うなっ!?グググ・・・。イエス・ユア・ハイネス!!」
でぃやーっ!!バキューン!!

48:名無しさん@ピンキー
09/02/04 12:23:57 CyXXDSwe
>>46
GJです。美味しくいただきました。

49:名無しさん@ピンキー
09/02/04 21:59:54 08cisdLt
>>47
全く、真相心理に入り込んで、糸色先生をきっちりお持ち帰りやがったからな…

しかしおまいらは久米田の漫画を見てよくハアハア出来るな。


50:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:28:43 h5e+qnsi
キミは出来ないん?
もう19スレ目だよ

51:名無しさん@お腹いっぱい。
09/02/04 23:29:23 h0yX34Vr
加賀さんに媚薬を飲まされたい

52:名無しさん@ピンキー
09/02/05 10:59:16 RizAPxCj
まぁ改蔵を一気に読んだ後に絶望を読んだら絶望でハァハァなんてできないけどな

53:名無しさん@ピンキー
09/02/05 11:07:57 tkGWUJAe
改蔵のエロパロも大歓迎ですよ

54:名無しさん@ピンキー
09/02/05 11:51:12 7R2YvTDQ
地丹受けは有りですか?

55:名無しさん@ピンキー
09/02/05 12:40:30 DC8KZ2XR
もろちん。

56:名無しさん@ピンキー
09/02/06 00:04:09 rdQynD2m
ここで、セラヴィー+セラフィムガンダムを見た糸色先生が一言

「絶望した!ガンプラを2つ買わせようとすることに絶望した!」

57: ◆n6w50rPfKw
09/02/06 20:30:50 JMnGJ7AR BE:939810896-2BP(333)
ご無沙汰しています。真夜中か明け方に1つ投下したいと思います。
ただ、題材(基にした原作の話)が過去に書かれた方とダブってしまっていて、心苦しい限りです。
内容・方向性はまるで違っているのでどうかご容赦くださいまし(穴土下座)。

58:名無しさん@ピンキー
09/02/06 23:23:03 v8Nye6RQ
期待して待ってます。
材料が一緒でも調理の仕方が違えば、逆に「こういう見方もあるんだ」と思えて楽しめるんだぜ。

59:名無しさん@お腹いっぱい。
09/02/06 23:32:35 CX+ZJroE
同じくwktk

60: ◆n6w50rPfKw
09/02/07 07:55:10 UxAC9kqt BE:522117656-2BP(333)
まことに遅くなってすみません。今から投下します。
(夜のうちに投下しようとしたんですが、弾かれてしまいました)

可符香、智恵×望。
望が拷問される場面があるので、そこだけ要注意ということで……

長くなるので今日は前半だけで失礼します。

61:湯莽草  1
09/02/07 08:01:01 UxAC9kqt BE:243655627-2BP(333)
ふと思い立ち、望は可符香と一泊旅行に誘う事にした。
一年間、表舞台に出せない相談をいろいろしてもらった労をねぎらおうと思ったのだ。
いろいろ可符香には手酷い目にも合わされてきた。
が、彼女がいなければ学級運営がにっちもさっちもいかなくなるし、ずいぶん助けられたこともあった。

出かけるに当たっては、人目もあることだし、月並みだが鄙びた田舎への温泉旅行がいいと思った。
その旨を持ちかけると、可符香も快く了承してくれた。
例によって行きの列車内でもいろいろ事件が発生し、命の危険を感じるような出来事もあるにはあった.
だが、どうにか目的駅で列車を降りた。
駅前に人気はなく、所在なげに構内にぽつんと停まっている車を拾い、宿に向かった。

ややあって二人が着いたのは鄙びた温泉旅館。
よくある「歓迎○○様」の表示もない。
一軒宿らしく、あたりには同業の旅館どころか人家すらない。

案内された部屋で旅装を解いていると、老婆が宿帳を持ってきた。
さらさらと記入していると、人の良さそうな老婆が告げた。

「今日はあとお一組いらっしゃるだけですので、どうぞごゆるりとお過ごしくださいまし」
「はぁ」

ほどなく夕食となった。
食事は素朴ながらも温泉宿らしい趣向に富んだものでハズレがなかった。
教え子にして悪巧みの相談相手と二人っきりで夕食を取っても気まずくはならなかった。

一本だけ頼んでいたお銚子を手にした可符香が望に酌をしようとした。

「先生、お一つどうぞ」
「あ、いや……生徒に注がせる訳には」
「まあそう固いことをおっしゃらずに」
可符香が片手でぽんと望の腕にタッチし、手にお猪口を持たせるとほどよく温かい酒をそそぎ始めた。

こんな何気ないボディタッチには媚びた様子など全然ない。
なので、望もつい気を許してしまうのだった。


夕食後、二人で浴場に向かった。
一旦入り口で別れたが、内風呂ですぐ一緒になった。
この地方の温泉宿の常として、入り口は男女別だが中が混浴となっているのだった。

内風呂には、小ぶりの浴槽と洗い場、それに寝湯があるだけの素朴なものである。
寝湯は入り口から見えないところにあって、湯に存分に浸かった体を休めるために横になれるスペースが二人分設けてある。
その脇の扉を開けると外の露天風呂に通じている。
源泉がどこからか湯船に流れ込んできていて、微かな水音が絶えずしている。
湯の色は無色透明。口に含むと微かに塩辛い。良質の湯だった。

ここまで来て人目をはばかる必要はない。
望は可符香と並んで入浴した。内風呂、外の露天風呂とも堪能した。

「ふぅ~……なかなかいい所じゃないですか」
「よかったですね。当たりですよ」

たわいない会話を交わしながら内風呂に戻り、洗い場で互いに背中を流し合った。
そうしているうちについ望の指が可符香の若々しい乳房に当たった。




62:湯莽草  2
09/02/07 08:02:59 UxAC9kqt BE:783175695-2BP(333)
「あん」
「おっと、失礼」
「もう……先生ったらぁ」明るくたしなめられた。
「じゃあ、こちらを向いてください。前も洗っちゃいます」
「え~~」

返事とは裏腹に、素直に望に向き直った。
目の前の健康的な若い裸身を、シャボンを含ませた手ぬぐいで柔らかに刷り上げる。
乳房は特に念入りに刷る。

「あん……おっぱいばかり洗いすぎじゃないですかぁ」
「そんなことないですよ。さぁ、足を伸ばして」

白い腹も優しく洗い、脚の間に入り込む。
すらっと伸びた脚をきゅっきゅっと磨き始める。
ゆるやか曲線を描いているふくらはぎ、細いがちゃんと脂肪がついて柔らかそうな太腿も丁寧に丁寧に擦る。
やがて太腿の付け根あたりを磨いたところで望が口を開いた。

「ここは手ぬぐいだとなんなので……」

言い訳をしつつ、望が可符香の微妙なところに指を這わせてきた。
そして若い叢を掻き分け、スリットに沿って指を軽く往復させたり、上のほうを指の腹でくりくりっと刺激しはじめた。
可符香は恥ずかしそうに身を縮めた。

「いやん、先生ったら。そこは」
「まぁまぁ」

望はしばらく指を這わせたまま、乳房に舌を這わせようとした。
だが、可符香はすうっと身を翻すと耳元で囁いた。

「いや……それは、あとで」
「そうですか」
「じゃ、今度は私が先生の前を洗いますね」

今度は可符香が望の前を洗い始めた。
少し力を込め、薄い胸板や細く長い脚をぎゅっぎゅっと磨く。
やがて望にぐいっと密着した。

「ここも洗っちゃいますね」
「え、そこはいいですよ。自分で」
「まぁまぁ」

シャボンを手にし盛大に泡立てると、泡を望の局部に塗りつける。
そうしてくちゅくちゅっと小さな音を立てて洗い始めた。
袋の皺を丁寧に伸ばし小さな指先で擦る。
かと思えば、細い指を起き上がり始めた絶棒に絡ませ優しく扱く。

「ん……ん」

望が下腹部から湧き上がる快感を堪えきれず呻くうちに、
時折可符香に男として上がっているなどとからかわれていた絶棒に力が漲り始めた。
なおも可符香は丁寧に刷り上げる。
カリのくびれも丁寧に指先で磨きあげる。
ついに絶棒は熱を帯び硬化しきってしまった。
おまけに、時折ぴくぴく震えている。
どこから見ても雄の威力を示す準備完了といった趣である。


63:湯莽草  3
09/02/07 08:05:50 UxAC9kqt BE:313270092-2BP(333)
いよいよ漲ってきたところで、望が可符香の肩を押さえ、耳元で言った。
「もう、これ以上は……
 寝湯の辺りが入り口から見えない所ですから、そこで。ね」

二人は寝湯に向かった。
二人分のスペースに並んで寝そべった。
望が腕枕をすると、可符香が素直に頭をちょこんと乗せてきた。
そしてこちらを向いた。望も可符香を見つめた。
見つめ合ううちに可符香が目を閉じた。
望は教え子の髪を優しく撫でると静かに接吻した。

舌を絡めながら望は自分が磨いた可符香の裸身に手を這わせる。
華奢なボディラインを確かめるようにゆるゆると上から下まで、下から上へ指先を滑らせていく。
やがてその手が乳房に達すると、ゆっくり優しく揉みこむ。
ほどなく固くなった乳首の下側を親指の腹で撫で、すりすりっと擦る。
時折を摘みながら、指で上からぐりっと押し潰してみる。

「んんぅ……あん」

舌を絡ませたまま体をくねらせていた可符香が喘いだ。
胸から沸き起こる快感に堪えきれず、口を離してしまったようだ。

望は教え子の頭の下からすっと腕を抜くと可符香を優しく横たえ、上に覆い被さった。
首筋、胸元へと軽くちゅっちゅっとキスを落としながら、固くなった蕾を口に含む。


「あん。う」

可符香の喘ぎ声がやや大きくなった。
かまわずそのまま舌先で存分に転がす。唇で甘く挟んでみたりする。
ちゅうっと音を立てて吸い上げる。
その間に手で教え子の下半身を探る。
するといつの間にか若い蜜があふれていて、指先の微妙な動きに合わせてくちゅ、ぴちゅっと秘めやかな音を立てている。
充分に潤っているようだ。

そのまま脚を割り、中に入り込む。腰を抱え込む。
出番が遅しと活躍の場を待ち構えている絶棒を入り口に当てる。
しばらく入り口付近で馴染ませた後、ずいっと装入する。
そのまま奥深くまで差し込む。

「はぁん……ああ、あっ、あっ」

やがて望は静かに動き始めた。
めったに聴けない可符香の喘ぎ声がさらに大きくなった。
もしかしたら、他人が入ってくるかもしれない場所での営みで、
いつも以上に興奮しているのかもしれない。
望もここしばらくになく気分が高揚していた。
教え子とのえっち、人が来るかもしれない場所でのえっちという二重の背徳感が、
自分のオスの部分を奮い立たせているのを自覚した。

可符香が両脚を望の腰に巻きつけてきた。
これまでの付き合いで、これは彼女が感じている証左である。

―私も、もうこのまま……

自分も限界が近いことを悟った望は、そのまま一気に動きを激しくした。
大きいストロークで、ぐいっ、ぐいっと可符香の中に絶棒を繰り込んでいく。
可符香も懸命に喘ぎを堪えているものの、どうしても洩れてしまうようだ。


64:湯莽草  4
09/02/07 08:11:09 UxAC9kqt BE:261058853-2BP(333)
「うぅ……そろそろ、いいですか」
「あっ。今日は中へ、中へ」

珍しく可符香からねだられたので、望はそのままラストスパートに入った。
可符香の腰がくねるのに合わせ、ズン、ズンと腰を打ち付ける。
可符香の腰を抱え直すと一気に深いところまで突き刺す。
腰の奥から背筋を貫いていく。もうすぐだ。
中の襞が絶棒に絡み付いてくるのを振りほどくように奥へ奥へ突き上げる。

望は激しく動き続けたまま、ついに限界を突破した。
自分の分身から熱いものが後から後からほとばしった。
教え子の中にたっぷり注ぎ込んでいる間、望は可符香をきつく抱きしめていた。
可符香も発射を感じた瞬間、身を仰け反らせ、それでも望の背に回した手に力を篭めようとした。
同時に高みに達したのだった。

     ☆

肩を寄せ合って湯船に浸かっていると、女性側の脱衣場で物音がした。
ややあって戸が開くと、誰かが入ってきた。
髪はショートカット。
手ぬぐいで前を隠しただけの見事なプロポーションの若い女性―智恵だった。
望たちと同じ列車で、女友達と二人旅をしていたはずだったが、宿まで同じになったようだ。

だが、同じ列車内で同行していた女性が見当たらない。
智恵一人きりである。

こちらから声をかける前に、智恵のほうで気付いたようだ。

「あら先生、いらしてたんですか。お二人で」
「はあ。あの、お連れの方は?」
「それが、もう酔いつぶれちゃって」

智恵がやや渋い顔をした。
何でも、アルコールが入るとみるみる悪酔いし、
さんざん智恵に迷惑をかけたあげく早々と寝入ってしまったとのことだった。

そんな話をしながら体と髪を洗い終えると、智恵は湯に浸かろうと望たちの傍にやってきた。
だが、あいにく内湯の浴槽は手狭に感じられ、三人で入るとやや息苦しい。

そこで、充分温まっていた望と可符香は湯船から上がり、縁に頭を乗せてごろんと寝そべった。

「あらあら」
智恵は二人して行儀の悪い事に苦笑しながら望の傍を通り、ゆっくり湯に浸かった。
前を手ぬぐいで隠しているだけで、学校一の巨乳が前から横からこぼれ出ているのは仕方ない。

―いいものを見せてもらいました。

望がついにやけていると、突然可符香が望の脇腹をつねった。

「あいたっ」
「どうされました?」
望が口を開く前に可符香が機先を制した。
「何でもありませんよ、智恵先生」
「そう?」
「……」

望はつねられた脇腹をさすりながら、
智恵に見えないように可符香の脇腹をちょんちょんっと指先で突付いた。
望はつねられた脇腹をさすりながら、智恵に見えないように可符香をちょんちょんっと突付いた。

65:湯莽草  5
09/02/07 08:14:39 UxAC9kqt BE:174039252-2BP(333)
しばらくは三人で静かに温泉の情緒を楽しんでいた。
源泉がどこかから浴槽に流れ込み、自然に湯があふれ出る音がするばかりで、
静かなことこの上ない。
ほの暗い内湯には湯気が立ち込めていて外は見えないが、風の音一つ聞こえてこない。
穏やかな夜のようだ。

智恵が湯船に浸かってどれくらいたった時のことだろう、ふと望に問い掛けてきた。

「先生」
「はい」
「もう死にたがりは収まりました?」
「は!? はぁ、いや、そのぉ」

昼間の出来事が脳裏をよぎった。
目の前の智恵の手で、展望車の最後尾、展望デッキから落とされそうになったのだった。
「あの」望は言いよどんだ。
「どうせ私なんてこの世にいてもいなくても……」

智恵がぼそぼそっと呟く望の首に腕を回してきた。

「まだそんなことを仰るんですね」

可符香が傍にいるのに頬にちゅっとキスを落とした。
そして耳元で甘く囁いた。

「じゃあ、ここで」
「ここで?」
「ここで……死んで」

智恵の手に急に力が篭った。
望は不意に頭を浴槽に引きずり込まれ、湯の中にぐいっと押さえつけられた。

「な!?……がぼごぼ」

そのままずるずると上半身も湯に沈められていく。
智恵の手を振り解こうとしても、角度がどうも合わず、触れることすらできない。
ならば、と浴槽の縁を掴もうとするが、どうしても指先がかからない。
じたばたともがいているうちに、視界が暗くなった。
間もなく顔の上に何か柔らかいものが乗ってきた。
智恵が望の顔の上に座ったのだった。

これで望は息がまったく出来なくなってしまった。
時間的には一分くらいの間だが、望にとっては永遠にその苦しみが続くかと感じられた。

「むごぉ……ぃむぅ」
―ザバァ……

不意に水音がし、顔を押さえつけていたものがなくなった。
とにかく息をしようと、懸命に頭をもたげた。
だが、頭が水面から出たところで何か柔らかいものにぶつかり、行き止まりになった。
顔を動かすと、鼻先が何か湿ったところに埋もれている。おまけに温かくて、周りに毛の感触がする。

「あん」
頭上で甘い声がした。
智恵が望の頭をまたぐように腰を浮かせていたのだった。
よくよく目の前を見てみると、なるほど目の前に白い肌と黒い叢がある。
調教される際に見慣れた智恵の神秘の部分だ。
今、自分が智恵の股間に思い切り顔を埋めることがようやく分かった。
思わず顔をふるふるっと動かした。


66:湯莽草  6
09/02/07 08:20:03 UxAC9kqt BE:609136875-2BP(333)
「あぁん」再び甘い声が上から降ってきた。
「まだ死にたいですか、先生」
「え、あ、あの……ほわぁ」

自分の置かれている状況が整理できずまごついていると、突然下半身が熱いものに覆われた。
次いでくちゅくちゅと音がしだすと同時にたまらない快感が背筋を伝った。
可符香が絶棒を口に含み、しゃぶり始めたのだった。
一通りねっとりしゃぶると、すっかり大きく固くなったところで口を離す。
細く小さな指でしゅりしゅりと熱化した絶棒を扱きはじめる。

「おあぁ……あ」

望は緊急時なのに有り得ない快感に我を忘れ、もたげていた首の力がすっと抜けてしまった。
頭が半ば湯に浸かったところで上を見ると、智恵の豊かに張り出した見事な乳が目に入った。
奴隷として調教される際に時々味わったその爆乳に阻まれ、
智恵が今どんな表情でいるのか分からない。

「ああぁ……あぅ」
「煮え切らないわねぇ」

再び智恵が望の顔に腰を下ろし始めた。
望は為す術もなく再び息ができなくなった。
顔面を智恵の秘部で覆われることはこれまでの調教でよくあった。
むしろ顔面騎乗されて、女王様の襞の隅々まで丁寧に奉仕することが結構気に入っていた位だ。
だが、今は命がかかっている。とても奉仕する余裕などない。

何の抵抗も出来ないまま、また頭が完全に湯の中に静められてしまった。

「ぐぼばっ! ……ぐ、ぶ」

もがいていると、また絶棒を温かみを伴った快感が襲った。
先ほど刺激されて力を蓄え始めた絶棒を、再度可符香が口に含んだのだった。
しかも、今度は可符香も本気を出したようだ。
舌を積極的に幹に絡ませてくる。
膨れ上がった亀頭の周りを高速で回転させる。
鰓の周囲をねっとり舐め回す。
時には舌先ではじく。
そうしておいて、とどめに口をすぼめて含むと、音を立てて何かを吸い出そうとする。

可符香の本気の技を受けたのはいつ以来だろう。
絶棒から沸き起こってくる強烈な快感に、望は耐え切れなくなった。
だが、ちゅぱちゅぱっという音を水面下で耳にしていても、
わずかに顔を左右に動かす位しかできない。

苦し紛れに鼻や口を覆っている智恵のそこに舌を這わせると、嬉しい事にやや力が緩む。
息苦しい中、必死に舌を動かすと、もっとその動きを求めるように逆に押し付けられる。
苦しくて動きを止めると、動きを催促するかのようにますます押し付けてくる。

「うぐぅ……むぐぼ……」

ついに望の意識が遠のき始めた。
目の前が一時ふうっと白くまる。
また漆黒の闇に陥るかのように暗くなったりする。

だが、意識が飛びそうになった途端、顔を覆っていた力が不意に緩んだ。


67:湯莽草  7
09/02/07 08:26:30 UxAC9kqt BE:626540494-2BP(333)
それとばかりに息を吸おうと頭をもたげる。
が、今度はようやく口や鼻が水面上に出るかどうかという所に智恵の股間が待ち受けていた。
奉仕をせずに息を吸うべからず、というようだ。
望の視界に映るものといえば、黒い翳り・白い下腹部か上方の爆乳しかない。
半ば水を飲み、時折咳き込みながらも、
自分の生死与奪を握っている主人に懸命に奉仕しようとした。

―息がしたい。死にたくない。死にたくない!

だが、生きるための奉仕を阻止しようという悪意に満ちた快感が、
容赦なく凄腕のテクニシャンの手によって加えられる。
どこでそんなテクニックを身につけたのかと疑問に思う余裕など全くない。

智恵が不意に口を開いた。

「もう一度伺いますよ。まだ死にたいですか」
「げほごぼっ……あの、あ、その」ここで可符香が赤化した亀頭をきつく吸い上げた。
―ちううううっ!
「ひゃあああっ!」
「真剣味が足りないわね」

冷たく言い放つと、無情にも智恵は再び望の顔面に座り始めた。

こうして、死に到る苦痛と極上の快楽が文字通り入り混じる残酷な拷問を受け続けたのである。

絶えず頭を湯中に沈められ、溺死する直前にわずかに息を吸うことが許される。
その間、自分の股間には極上の快楽が与えられる。
しかも、最大限の快楽を与えつつ、下半身が暴発せずに長持ちするよう―つまり拷問が長く続くよう、
可符香の悪意に満ちた存分なテクニックで刑の執行の終わりが引き伸ばされていた。
それでも最終的に果てそうになると、決まって智恵の尻が望の顔面を湯船の底に沈めてしまう。
そうしてぐりぐりと押さえつける。
これも暴発を先送りする事に貢献していた。
二人の見事なコンビネーションで、望は徐々に思考力を奪われていった。
ただイきたい、生きたいとぼんやり感じながら甘美にして残酷な刑を受け続けるしかなくなっていた。

何度目の事だろうか。
底の底まで沈められていた望の頭がまた不意に水面上に引き上げられた。
今度はそのままずるずるっと体を浴槽の外に引っ張り出された。
そして智恵・可符香の手で手早く四つん這いの姿勢を取らされた。
その姿勢を取らされたことを気付く暇もなく、望はげほんごほんと咳き込み、
飲んでしまった湯を吐いたりしている。
はっと気が付いて顔を上げた。
すると、目の前に智恵の漆黒の瞳が待ち受けていた。


「先生、まだ死にたいですか」
―ああ、吸い込まれる……
「いいえ、もう死にたくありません」魅入られたように、すらすらと口から言葉がこぼれる。
「じゃあ生きたいのね?」
「はい、いきたいです」
「そう……いいわ、存分におイきなさい」


微笑を浮かべると智恵は望の眼前にやや脚を開いて横たわった。
そして両手を大きく開いて微笑みかける。
「さあ、おいで」


68:湯莽草  8
09/02/07 08:32:04 UxAC9kqt BE:104423832-2BP(333)
その聖母のような姿を前に、望の自我が崩壊した。
もはや恥も外聞もなく、智恵の豊満な乳房に、
まるで腹を空かせた赤子のようにむしゃぶりついた。

「うわあああん、恐かったよお!……恐かったんだよぉ」
「よしよし」
「ううう……すんすん……すんすん」

望は智恵の双乳に顔を埋めたまますすり泣いた。
そんな望の頭を智恵は優しく撫でてくれた。
可符香も後ろから抱きつき、望の胸に指を滑らせたり絶棒をあやしたりした。

智恵がふと望の頭を掴んで胸から引き剥がすと、まっすぐ眼を覗き込んできた。

「さあ」
「え?……う」

視線にしびれ、ふと下半身の快感に気付いてそちらに目をやった。
可符香にあやされていた絶棒が拷問の間に受けた快感を思い出させたようだ。
本体が死滅する間際に追い込まれた今、子孫を残しておこうという本能も作用したのだろうか、
絶棒がこれまでになく屹立し、今にも噴火しそうになっていた。

「さあ」

可符香にも促され、智恵を見た。
聖母のような純白の裸身が熱気でほてって桜色に染まっている。
そしてにっこり微笑んで軽く頷く。
望はするするっと智恵に重なり、熱に浮かされたかのように体を合わせた。

「う……ぐ」
「ん……あぁ」

動き始めると、智恵の中の温かさ、襞や微妙な突起の精妙な動きの気持ちよさでまた涙が目尻に浮かんだ。
そしてはらはらと頬を伝って智恵の裸身に零れ落ちた。

「うわあああん……うっ、うっ」

嗚咽を漏らしながら、それでも一心に腰を振った。
睦み事を覚えたての若者のようにただひたすらストロークを繰り出した。
智恵が一瞬のけぞり、やがて下から望の肩口に顔を埋めると、
背に腕を回し、ぐぃっと力を込めて抱きしめてきた。
望は嗚咽を漏らしながら、いくらもたたないうちに高ぶりが頂点に達し、
智恵の中に大量の精を放った。
長々と精を放っている望の腰を可符香が優しく撫でさすってくれた。

     ☆

可符香に付き添われて、望は時折しくしくすすり泣きながら部屋に戻った。

部屋にはもう蒲団が並べて敷いてあった。
枕もくっつけてある。
暖房も程よく効いている。
灯りは半分まで、人の顔が分かる程度に落としてある。

蒲団の上に向かい合って座った。
望がまだ眼に涙を浮かべていると、可符香が微笑みながら頭に手を掛け、自分の膝に導いた。
膝枕をしようというのだった。


69:湯莽草  9
09/02/07 08:35:01 UxAC9kqt BE:243654672-2BP(333)
部屋の内外は静かで物音一つしない。
隣の部屋は智恵たちの部屋だが、誰もいないかのようだ。
外からは、かすかに遠くの渓流の水音がこぼれてくるばかり。
月明かりもほのかだ。

薄暗がりの中でじっとしていると、浴衣越しに可符香の肌のぬくもりが徐々に伝わってくる。
激動の出来事の直後で縮みきった心の皺が徐々に伸ばされていく。
ようやく精神が鎮まってきたようだ。

可符香が優しく声をかけてきた。

「先生」
「……ん」
「落ち着きましたか」
「……ええ」

消え入るような声で一言呟いた。
望は目を閉じたまま、可符香の膝にうつぶせになっている。
両手はだらりと投げ出したままだ。

「先生」
「はい」

可符香、望の頭を抱きかかえると、自分の腹に押し付けた。
いつの間にか浴衣の紐がほどけていて、健康的な少女の下腹部が望の顔に触れた。
甘えるように若い叢に顔を埋めると、すうーっと息を吸い込んだ。
そしてほうっと安堵したように息をついた。

再度可符香が口を開いた。

「先生」
「……」
「どんな音が聞こえますか」
「音?」
「ええ」望を抱く腕にやや力が込められた。
「赤ちゃんが育つ所、生命を育む所はどんな音がしますか」

望は耳を当ててみた。

―ギュウウウ……シーン……キイイイイン……

微かな、非常に微かだが幾多のかそけき流れが耳を満たした。
またゴーッとはるか彼方で何か大事なものが渦巻いているような音も聞こえる気がした。
そして、トクン、トクンという拍動も確かに伝わってきた。

「いろんな音がするんですね」
「でしょう」可符香が言葉を継いだ。
「だから、生きるってことは」

ぷつりと言葉が途切れた。
見上げると、薄暗がりの中で思いがけず悲しい眼差しをしている可符香を見出した気がした。

そんな視線に気付いたのか、可符香はすぐに笑顔を取り繕った。

「じゃあ、ここはどんな音がしますか?」

自分を見上げたままの望むの顔を、はだけて無防備なままの乳房に導いた。
望は双乳の合わせ目の下に耳を軽く押し当てた。


70:湯莽草  10
09/02/07 08:40:13 UxAC9kqt BE:313271429-2BP(333)
―とくん、とくん、とくん……
「生きている……」思わず望は呟いた。
「でしょう」可符香が望の頭を抱いている手に力を込めた。
―可符香も生きている。そして自分も今確かに生きている。
急に目の前の教え子がいとおしくなり、桜色の可憐な蕾を軽く口に含んだ。
「ん」
―ちゅっ、ちゅっ……

しばらく無心にちゅっちゅっとしゃぶる。
やがてやや固くなった部分の周りを丁寧に舌先でなぞる。

「あ」

一瞬、可符香が望の頭を抱く手にさらに力が篭った。
が、やがてその手が力を失い、望の背中に下りていく。
可符香の全身からも力が抜ける。

望は目の前の愛しい教え子をそのまま蒲団に横たえた。
可符香、今この瞬間を待っていたかのように全身から力が抜けている。
望は、そんな教え子に優しく接吻した。
やがてどちらからともなく舌を絡ませ始めた。
接吻は長く長く続いた。

ようやく唇を離すと、銀色の細い糸が繋がっている。
二人は、そのまま見つめ合う。
見つめ合ったまま、そして無言のまま、望が可符香に優しく入っていった。
奥まで埋めた後、しばらくそのままでいた。
痺れるような幸福感が望を満たした。

やがて可符香がすうっと望の背に腕を回してきた。
望も壊れやすい存在を慈しむかのようにゆっくりと動き出した。

「あ……」

喘ぎを隠すかのように、可符香は望の背に回した手に力を込めると望の胸板に顔を押し付けた。
そして、担任の甘い律動に耐えながら、望の乳首を舐めてきた。

「くっ」

望は、自分の弱点である胸から生じる快感が絶棒から生じる快感と合わさると
計り知れない相乗効果を生むのを身をもって実感した。
可符香の舌先がちろちろと動くたびに絶棒にぴりぴりと電流が流れ、鰓の張りを大きくする。
膨張した鰓が可符香の中を擦り上げるたび、快感の束が絶棒をらせん状に通り抜け、腰の奥に突きささる。
そして全身を隅々まで駆け巡っていく。
頭のてっぺんから爪先まで全身が気持ちいい。気持ちよくてたまらない。

可符香の中がきゅうっと締まり、きつくなってきた。
いつの間にか若蜜があふれ、くちゅっ、ぴちゅっと可愛らしい音が二人の股間から聞こえてくる。
やがて望の律動が大きくなり、二人の押し殺した喘ぎ声も大きくなった。

絶棒が最も膨れ上がると同時に、可符香が激しく締め上げてきた。

「う、もう、もう!」
「あっ、あん、あん!」

ぴくんっと中で震えると、ついに望は上り詰めた。
絶棒が中で跳ね、自分が生きている証をこれでもか、これでもかと注ぎ込んだ。
可符香もそんな絶棒に濃い蜜を絡ませ、一滴も残すまいというようにぎゅううっと締め上げた。
最後まで搾り取られる感覚、最後まで注ぎ込まれる感覚に全身を包み込まれながら、二人は高みに上り詰めた。


71: ◆n6w50rPfKw
09/02/07 08:42:38 UxAC9kqt BE:626541449-2BP(333)
前半はここまでです。
後半は近いうちに上げさせていただこうと思います。
投下が遅くなってすみませんでした。


72:糸色 望 ◆0CUHgEwUxE
09/02/07 09:48:00 ImEmprNw
糸色 望は坂道が苦手

登り勾配に差し掛かると、編成の重さが後ろにかかるためと、
鉄のレールと鉄の車輪との摩擦で走るため、すべりやすく、
その分長い列車を引くことも出来ないし、スピードも出せない。

平らな区間に比べて、坂道に弱いのは鉄道の最大の弱点だ。

糸色 望と四月一日 君尋などの重い気動車の編成などで、
列車の重さが大きいとき、レールと車輪との摩擦の釣り合いが崩れると、
駆動輪はレールの上でスリップして進めなくなってしまう。これを空転という。

73:名無しさん@ピンキー
09/02/07 11:54:19 yv8w1Wrg
グッジョオオオオオオオオオオオオオオオオオブ!!!!
続きを楽しみにしているよ!

74:名無しさん@ピンキー
09/02/07 12:29:30 huGddi5T
続き楽しみにしてます

75:名無しさん@お腹いっぱい。
09/02/08 22:10:04 HotQzcw8
GJ!
これでまた生きる希望が出来ました!

76:名無しさん@ピンキー
09/02/09 12:10:07 BaCIFa63
グッジョブ!
可符香と智恵先生のコンビはたしかに怖いですね

77:名無しさん@ピンキー
09/02/11 05:26:47 X5miHdZq
今回の箱で一つ
なんかない?

78:名無しさん@ピンキー
09/02/11 06:15:40 2Sw7tuBH
特定のものを突き入れる無限の可能性がある箱……とか
エロ漫画的発想しか思い浮かばん

79:名無しさん@ピンキー
09/02/11 15:27:24 Y792RYjn
中出しした後、二度と会うことがなければ
子供が出来てしまった未来と出来なかった未来が
同時に存在することになるのです!

・・・何故このネタ我慢できなかった!

80:名無しさん@ピンキー
09/02/13 09:51:44 1nRx7oJi
>79
・・・それは単なるヤリ逃げと言わんか?

先生にそれは無理だな。

81:1/2
09/02/14 18:59:17 xGvM3IUN
奈美と久藤でエロなし。保守がてら投下。


誰かがわたしを呼んでいる。
「……さん、日塔さん」
誰だっけ。
「…ダメだな、完全にオチてる」
ため息。椅子を引く音。そして本を開く音。
それから声はぱたりと止んで、わたしの寝息とたまにページを繰る静かな音。
いくらか浅い眠りについていた。
「やっと起きたの」
目の前で笑むクラスメイト。
「…久藤くん」
背中が熱い。夏の陽射しはずいぶんだ。
ぼんやりとした頭で時計を覗く。午後三時。驚いてがばりと起き上がった。
「普通にうっかり寝過ごした?」
ハハッと声を立てる。
「ふつうって言うなあ! どうしよう、千里ちゃんと待ち合わせしてたのにっ」
「それは大変だね。相手はあの木津さんだ」
「埋められる! いやぁぁっ」
取り乱すわたし。久藤くんは穏やかなまま。
「今からでも行くべきだよねっ。もう一時間も経ってるけど大丈夫だよねっ」
「一時間…。それはタダじゃ済まないんじゃ」
「いやぁぁ」
「とりあえず連絡取ってみなよ」
久藤くんが諭すように言った。
冷静さを失っていてこんなことも忘れてた。
「あ、う・うん!」
あわてて携帯の着信を確認する。
「どうだった?」
「…なんか千里ちゃん先生を追っかけまわしてるみたい。
知らない女の人と話してるのを見かけたとかで…」

82:2/2
09/02/14 19:00:18 xGvM3IUN
「そ、そう。なら約束の方は大丈夫そうだね」
「だといいなぁ…」
ほっとして、とたん恥ずかしくなる。
そしてとっくに図書室は閉館時間を過ぎていることに気付いた。
そういえば久藤くんは図書委員だ。そうか、じゃあ…。
「あはは…いろいろごめんね久藤くん。わたしが寝てたからずっと…」
「気にしなくていいよ。中間考査が終わって疲れが出たんだろうし」
久藤くんの優しさにじーんとした。
「それに女の子と図書室にふたりきりなんて、美しい青春のひとコマだよ」
「へっ!?」
「なんてね。最近少女漫画に凝ってるんだ」
無駄にあせって我ながらバカだよなぁと思った。
「ふーん…じゃ、じゃあ遅くまでありがとう! バイバイ!」

奈美「少女漫画かぁ…わたしも主人公になってステキな恋がしたい・・」

久藤「もしさよなら絶望先生が少女漫画だったら、僕は普通少女の日塔さんと恋に落ちていたかもね…」

久藤「……この考え方、木野からの悪影響か…」

(オワリ)

83:名無しさん@ピンキー
09/02/15 00:17:59 U8qyc4wu
GJ!
ほのぼのさせて頂きました
普通かわいいよ普通

84:名無しさん@ピンキー
09/02/15 03:09:49 svfzwa07
久藤くんと日塔さんの普通の恋愛、、、アリですね

85:名無しさん@ピンキー
09/02/17 22:39:46 FaBaHjGP
>>80
責任取るのも無理……かな

16集はどうですかね皆さん
160話はここに投下してくれる人を含めて色んな書き手にネタを与えたみたいだけど
喪服の智恵先生がエロいと思うんですよね

86:名無しさん@ピンキー
09/02/19 21:51:30 Om01nZ3y
絶景×千里もありかなーと思ったな。最新巻で。

87:名無しさん@ピンキー
09/02/19 22:53:46 a5AfkH2u
千里ちゃんと先生以外の男の組み合わせはありえ・・・ぬ。

88:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:01:42 +H3uB9r4
ちょっと読んでみたいな

89:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:14:15 d6RWIHvO
>>87
絶景先生!

90:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:21:34 a5AfkH2u
ちがう、そうじゃない

91:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:30:13 oiismBbe
>>87
女は?

92:名無しさん@ピンキー
09/02/20 11:46:52 4ndNcUzH
>86
絶景だったら千里の猟奇も超次元で跳ね返せそうだしな

93:名無しさん@ピンキー
09/02/20 12:08:37 fJzZIdjW
いや、埋められたことあっただろ

94:名無しさん@ピンキー
09/02/23 17:24:29 qb2Ca7KK
以前からここを読ませて貰ってましたが、今回初めて投稿します。
可符香と先生で擬似フェラのみです。3レスほどお借りします

95:タイトル未定
09/02/23 17:37:12 qb2Ca7KK
冬のある休日、いささか時代錯誤のような袴姿の青年が、コンビニ袋を提げて猫背で歩みを進めていた。

「さ、寒い…これのどこが小春日和なんですか・・・ああ、背中にもカイロを貼るべきでした」
大人気なく今朝の天気予報にケチをつけている男―糸色望は高校の教師を務めているのだが、
先日ふと自分が学生時代に書いた同人誌を読み直し、再び創作意欲が沸き、ペンを執ったのだった。
それはつい3日程前のことだが、早くも煮詰まってしまい、気分転換にと外にでかけたのだった。
しかし、数日間部屋に籠もりがちだった体には、だいぶ和らいだとはいえ、まだまだ寒い冬の風は厳しい。
望はただただ、温かい宿直室のコタツを頭に描いて歩調を早めた。
 
「あ、お帰りなさい」
そんな望を宿直室で出迎えてくれたのは、小森霧でもなく、甥の交でもなく、予想にもしてなかった風浦可符香だった。
「え、風浦さん?な、なんでここにいるんですか?」「先生そろそろ煮詰まってらっしゃるかな~と思って様子を見に来たんですよ」
望が再び同人誌を書こうと思ったのは、以前、
藤吉と一緒に臨んだ同人会で、『石ころ』が全くとして売れず(まぁそもそも場違いだったのだが)、
意気消沈していた自分に光を差し込んでくれた可符香の存在も理由の1つだった。
お世辞でも、自分の作品を「わたしは好きですよ」と笑顔で受け入れてくれたのは嬉しかったのだ。
だから望は可符香にだけ、また作品を書き始めたことをそれとなく伝えたのだった。
というわけで、もはや彼女に読んで欲しいが為にまた同人誌を書き始めたと言っても良かった。そんな自分の煮詰まるタイミングを読まれていたことは恥ずかしかったが、気に掛けてくれたことは純粋に嬉しかった。


96:タイトル未定
09/02/23 17:40:19 qb2Ca7KK
「そうだったんですか・・・ははは・・・恥ずかしながら、図星です。・・・そういえば交はどこに居るんでしょうか?」
「交くんなら、さっき倫ちゃんと出掛けましたよ」
「そうですか。ああ、じゃぁ丁度良いですね。あんまん2つしか買ってなかったので。あ、お茶でも淹れますね」
そう言って、望はやかんを火にかけた。
「ありがとうございまぁす。あ、わたしも差し入れ買ってきたんですよ。えっと・・・」ガサガサッ
「ピノに、雪見だいふくに、パピコに、ガリガリ君に・・・」
「全部アイスじゃないですかぁ!?いや、でもありがとうございます・・・でもせっかくですが、交と後で頂きますね。
しかしなぜもこうピンポイントで・・・」
「やだなぁ、先生。あったかいおこたで食べるからおいしいんじゃないですか。あ、アイス冷凍庫に入れておきますね」
「あ、どうも。はあ、そういうものなんですかねぇ・・・」そう言って、2人はコタツに入った。

「・・・・・・」「・・・・・・」「あ、先生小説の方はどうなんですか?」
「え?あぁ・・・まぁあまり捗っては、ない、ですね・・・」「そうですか」「はい・・・」
望は可符香の問いにぎこちなく返しながらも、頭の中では別のことでいっぱいだった。

と言うのも、可符香のことを考えながら筆を進めると、どうしても稚拙な恋愛モノになってしまうのだ。
それは今まで望が書いてきた作品にはない傾向であったし、とても気恥ずかしいことだった。
さらには、今こうして小説のモデルの張本人とも言える人物を目の前にしているのだから、たまらなく恥ずかしい。
(ああ・・・もし「どんなお話ですか?」なんて聞かれたらどうしよう・・・)
そんな心配でいっぱいで、望は沈黙の気まずさに気付かなかった。

(それにしても・・・先生やっぱりちょっと疲れてるなあ)
一方で、本来その疲れを癒すために来た(という名目で会いに来ただけだが)可符香だが、
やや隈がかかった目元を見ると、やはり心配になる一方・・・言葉尻がややぞんざいな望を 少し、からかいたくなった。

「先生、わたし1本アイス頂きますね」「え、あ、どうぞ…」
『まったく、自分で食べたいから買ってきたんじゃないですか?』いつもなら、そんな風に皮肉な言葉が返ってくるはずなのに、やはり生返事だ。
「このミルクのやつが、わたしちっちゃい頃から一番好きなんですよ~」「はぁ…」なおも生返事。


97:タイトル未定
09/02/23 17:44:52 qb2Ca7KK
(・・・こうなったら・・・)
「先生・・・ちょっと立ちあがってください」「え?こ、こうですか?」
「はい。それから、コタツに座って下さい」「え、行儀悪いですよぉ」「いいからいいから~」
(せっかくコタツで暖を取れたのに・・・)
望はしぶしぶとテーブルに腰掛けた。可符香は望の足の間に体が収まるように、ぺたんと座り込んだ。
「角度はこんなもんかなぁ…」可符香はアイスの銀のフィルムを剥がしながらそう言った。「??風浦さん?いったい…」
すっかり小説の話題からそれて望は安心したものの、いつも以上に謎の行動をとる可符香に戸惑った。
「先生はただ見ててくれればいいんです」にっこりとそういうと、可符香は棒を両手で持ち、ちろちろとアイスの先を舌先で舐め始めた。
「・・・!?ふ、風浦さん!?」ついに望は彼女の意図に気付いてしまった。
その瞬間に顔がかっと赤く火照るのが自分でもわかった。
「あ、貴女・・・わるふざけは・・・」しかし、望は思わず彼女の口元に見入ってしまって、『やめなさい』と続けることが出来なかった。
「ん・・・ちゅ、ちゅっ、ちゅぅ…」可符香は望の視線に気づき、満足し、先端を丁寧に舐め続けた。紅い舌が踊る。唇がアイスでてらてらと濡れている。
先端がだいぶ溶けてくると、可符香はアイスをすーっと深くまで口にくわえた。しかし、まだ溶けかかっていない部分は、思っていたより太さがあったらしく、やや眉をひそめながら、またすーっと口から取り出した。
そして、「ふぅ・・・」と可符香は軽い深呼吸のようなため息をついた。
「も、ほんとに、風浦さん、やめてください・・・」これ以上からかわれては、本当にやばい。
しかし、可符香はそんな説得力のない望の言葉をまるで無視して、再びアイスに唇を近づけた。
今度は頭の角度を変え、側面を這うようにゆっくりと、舌の真ん中で舐め上げていく。右の側面の表面が舌の温度で溶けかかると、次は左の側面を。
そうして丁寧に溶かして、くわえやすい太さになると、可符香はアイス全体を口にゆっくりと抜き差し始めた。「んぅ…ちゅぶ、くちゅ・・・」ぐちゅっぐちゅっという音を立て、
時々のどを鳴らしすすりながら、少しずつ出し入れのスピードを上げていく。もちろん、棒を両手でしっかりと持ち、アイスを動かさずに頭だけを振って。
激しく頭を動かしたせいか、スカートもずれ、真っ白な太ももが、半分以上さらけ出されている。
そんな教え子の様子は、健気なようにも見えた。一生懸命に舐め続ける少女の頭を無意識になでながら、望は目の前の光景を、
脳に焼き付けるかのように、視覚と聴覚で味わった。そして彼女の舐めているアイスがどんどん溶けていくのに反比例して、袴の下が疼くのを感じていた。
「じゅるっ・・・ぐじゅ・・・じゅる・・・ごくん・・・」アイスを全て食べ終えると、可符香はほんのり頬を赤らめ、心なしかぼうっとした目で望の顔を見上げた。
望は彼女の唇から、顎を伝って垂れていく一本の白い筋を、服に付いてしまわないように指ですくいとった。
すると、可符香はその指をも口にしゃぶり、アイスを完全に舐め取った。


98:タイトル未定
09/02/23 17:45:39 qb2Ca7KK
そして、とどめとばかりに「おいしかったです。ごちそうさまでした」と口角を上げて言い放った。
「あの・・・風浦さん・・・私、「さて、わたしそろそろお暇しますね。」…え?」
さっきまでの熱を帯びた表情がまるで嘘だったかのように、可符香はそそくさと帰る準備を始めた。
「え、ちょ、あの・・・」「じゃぁ、先生お邪魔しました。小説、楽しみにてますね。頑張って下さい。さようなら、また明日」
「え・・・あ・・・」望はあっけにとられたまま、ふわりっと去っていく彼女を何も言えずただ、見送った。ドアの前で靡いたスカートだけが残像となって、頭に残った。
床にはすっかり冷えてしまったあんまんの入ったコンビニ袋。まだまだ冷めそうにない袴の中の自身。
「え、私、どうすればいいんですか・・・」未だ濡れている、ぬるい熱を帯びた人差し指を見ながら、望は一人ごちた。
部屋の奥のやかんが立てるシュンシュンという音だけが、やけに響いていた。
                                 
――終――


99:95-98
09/02/23 17:49:00 qb2Ca7KK
以上です。
原文をコピーしたら行オーバーしてしまい、修正しながらレスしたので、酷く読みづらくなってしまいました。
乱文失礼致しました。

100:名無しさん@ピンキー
09/02/23 22:57:51 h/Y+oej7
可符香ばっかでつまらんなここ

101:名無しさん@ピンキー
09/02/24 00:41:27 VfgaM+Xs
>>100
可符香以外のネタをお待ちしてます。

102:名無しさん@ピンキー
09/02/24 08:45:37 eJT/XIok
>>100
すみません…
もう2度と書きますん

103:名無しさん@ピンキー
09/02/24 09:45:01 BeK/cwd7
最近は望カフ少なかったからうれしいよ
是非また書いてください
このスレときどき変なの沸くけど気にしないで

104:名無しさん@ピンキー
09/02/24 18:29:35 WaR3a8xg
最新刊を読んで可符香熱が上がったところだった
是非また書いてください

105:名無しさん@ピンキー
09/02/24 19:50:11 yY43N13I
>>102
ざまぁw

106:名無しさん@ピンキー
09/02/24 20:08:54 Kp/0lvCh
「すん」が読めない時点で相手にするに値せず

107:名無しさん@ピンキー
09/02/24 21:46:20 yY43N13I
>>106
2度と書きますんw
2度と書きますんw
2度と書きますんw


108:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:44:25 lsjcdvV+
いや普通にIWGPと絶望の中の人のネタだろ>ますん
何がそんなに・・・

>>102
まぁ真に受けてないと思うけど、気にしないでいいよ
また気が向いたら是非書きに来て下さい


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