岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 05. at EROPARO
岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 05. - 暇つぶし2ch327:名無しさん@ピンキー
09/06/14 17:56:56 TNru2qv2
なんでもない話題だけどさ

鯱人の能力って、自分の体重を限りなくゼロにするってあるじゃん?

あれってよく考えたら空中に浮けるってことだよね?風船みたくさ

戌子も空飛んでたけど、鯱人も空飛べるっていう認識でいいよね?

328:名無しさん@ピンキー
09/06/14 20:30:29 tUtVtMgl
戌子に高速移動の練習させられてただろ
ってか最初の神父戦でも超跳躍してたぞ確か

329:名無しさん@ピンキー
09/06/14 21:25:17 TNru2qv2
高速移動というニュアンスじゃなくて
ほんとに高度500くらいまで上昇する的な意味で

330:名無しさん@ピンキー
09/06/14 22:17:42 17jNjRp/
>>329
よくわからんけど軽くなって垂直跳びすりゃいいんじゃね。バビーンって感じに跳べるだろ。

331:名無しさん@ピンキー
09/06/15 00:49:27 kK0rWRby
フリーフォールファック?

332:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:09:28 +f27ZCAL
ここエロパロスレだぜ?

333:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:24:12 DjQAiI6x
たまに本スレより本スレっぽいから困る

334:名無しさん@ピンキー
09/06/17 11:01:51 1B+dKqyo
ではエロパロスレらしい話題を…

何となく詩歌はすっごいMだと思うんだけどどうかな?

335:名無しさん@ピンキー
09/06/17 11:45:22 eQR2kOaj
詩歌のサイズはSSです
まあAとも言うかもな

336:名無しさん@ピンキー
09/06/17 11:52:06 ZWaFTgJj
手足縛って尻を赤くなるまで引っぱたいて
嗚咽をこぼしながら泣いてる姿がとてつもなく似合うと思います

337:名無しさん@ピンキー
09/06/17 16:19:02 8qjOkKqU
>>336
薬屋くん総受けだもんね

338:名無しさん@ピンキー
09/06/17 16:21:16 ezdPNmv3
>>337
西園寺さん乙

339:名無しさん@ピンキー
09/06/17 16:35:36 rRbYAa+n
>>337
恵那やめなさいよ

340:名無しさん@ピンキー
09/06/18 00:04:10 nfloqchB
千莉のがMっぽい気がする

341:名無しさん@ピンキー
09/06/18 18:08:19 SR7Qcp1J
>336
なんか深堀骨の「白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす」の西爪一馬の「愛のない性生活」を思い出した
まあちょっとでも関係あるの題名だけなんだけどね
狐が豆腐屋からアブラゲをごっそり盗み出すシーンのある私小説らしいんだけどね

342:名無しさん@ピンキー
09/06/19 13:05:20 Q+li6Spy
つまり詩歌と千莉を並べて繋いで代わりばんこに愛してやれば全て解決です(鬼畜エンド)

343:名無しさん@ピンキー
09/06/23 02:40:09 grMy5GjW
どっちの方が胸は大きいんだろう
みんなつるぺただからな…

344:名無しさん@ピンキー
09/06/27 02:15:29 y6/DiROI
千莉は病弱だから発育悪くても仕方ない
よって詩歌の方がまだ大きいんじゃないかなぁ

345:名無しさん@ピンキー
09/06/27 09:10:54 xMbPOwqO
目が見えない分、他の感覚が鋭敏化してて、異常に感じやすい千莉

346:名無しさん@ピンキー
09/06/27 17:39:25 7E1LlcbZ
>>345
つ【にほひフェチ】

347:名無しさん@ピンキー
09/06/28 08:17:13 DrjmFrm6
どちらが大きいかは置いといて詩歌はぺったん
これは決定事項

348:名無しさん@ピンキー
09/07/02 21:30:49 u4BqM6Xn
詩歌、千莉、亜理子、戌子、愛恋がミニ

利菜、萌々、茶深が普通

千晴、初季、恵奈、多賀子、霞王、佐藤、寧子は巨

これでもういーじゃん


ということでわんこは貰っていきますね

349:名無しさん@ピンキー
09/07/03 00:58:49 1wqyZrNt
じゃあ俺はぺったんな亜梨子もらっていきますね

350:名無しさん@ピンキー
09/07/03 07:49:45 ozHn7sV6
亜梨子 in Chains

351:名無しさん@ピンキー
09/07/03 08:12:03 9OtOCVWH
アンチェインな亜梨子とな

352:名無しさん@ピンキー
09/07/03 22:40:37 R7XCLSvV
「私に勝てる―そう自分に言い聞かせて、ここまでやってきたのね」
力尽きて膝をついた“かっこう”の耳に、“大喰い”の声が飛び込んだ。
「貴方は、知っていたはずなのに…誰よりも他の虫憑きを理解していた貴方は、今の私には決して勝てないことを知っていたはずよね?」
地上を悠然と見下ろす“大喰い”の足元に、巨大なツノカブトが出現した。
“かっこう”の、文字通り渾身の一撃から“大喰い”を庇った鋼の要塞。
あの“虫”は、誰よりも守りに長けた局員が育て上げた最高の守り手だ。
分かっていた。必ずあの“虫”が立ちはだかることは。
それでも立ち向かうしかない。全ての虫憑きが力を合わせる、たった一度の、本当に最後のチャンスなのだ。
だが大助は動けなかった。
絶望したわけではなかった。彼が踏み潰してきた者たちの怨念がそれを許さない。今ここで共に戦う仲間たちを見殺しになどできない。
何より隣で彼を支える少女と自分自身の夢を叶えたい。
「大助くん!」
詩歌が彼女の“虫”に呼びかけ、二人目掛けて殺到する紫色の“虫”を吹雪で押し返す。
雪に触れた“虫”は次々と砕けて虚空に溶けた。
さらに降り注ぐ雪は“大喰い”が従える大群をも消し去っていく。
戦い続ける虫憑きたちが歓声を挙げた。雪は彼らを避け、誰一人傷付けなかった。

353:名無しさん@ピンキー
09/07/03 22:43:24 R7XCLSvV
だが大助も詩歌も勝利を確信できなかった。
今の攻撃と同じことを、“大喰い”はすぐに実行できる。作戦通りハルキヨが防ぐとはいえ、彼の力にも限界がある。
彼はこの戦いで大助と詩歌に全面協力しているが、その目的は“眠り姫”を手に入れるため―彼にとっても絶対に勝たなければならない決戦なのだ。
そのためハルキヨは最高のタイミングで介入し、力を温存しながら戦っていた。傍若無人な炎の魔人が、援護に徹しているのだ。
「ぼさっとすんな“かっこう”! 何度でも仕掛けるぜ!」
降り始めた雪を、灼熱の波が焼き払う。
炎の渦は紫のふゆほたるをも飲み込んだ。
そこへすかさず詩歌の“虫”が飛び込んだ。
“大喰い”が彼女の“虫”を再構築する前に、彼女の周囲に雪が降り注ぐ。
雪を雪で阻むことはできない。後手に回った“大喰い”には打つ手がないはずだ。  
しかし―
「貴女も理解しているわよね?」
“大喰い”が嫣然と微笑む。
突風が“大喰い”の周囲を走り、雪を吹き散らした。
「そんな……!」
詩歌が悲鳴を上げた。
一片でも“大喰い”に届けばいい。けれど一片も届かない。
かつて“兜”と戦った経験のある彼女も分かっていた。ツノカブトの守りを突破するのは不可能に近い。あの時もツノカブトは自身と宿主を吹雪から守り通した。
特環の局員たちも、“兜”の実力を知っていた。鮎川千晴を狙い“大喰い”が出現した時、大勢が目撃していたのだ。
局員たちは眼前の敵を排除しながらも彼らを見守っていた。そして絶望の溜息が漏れる。もう希望はないのだと。
そればかりか、思い詰めた表情で“兜”を見つめる者もいた。
“兜”が欠落者になれば、“大喰い”はツノカブトという護衛を失うことになる。
「止めろ!」
彼らの意図を察して、大助は叫んだ。
六号指定の“兜”を倒してしまったら、一号指定の“ふゆほたる”を欠落者にしなければならなくなる。もう二度と詩歌に銃を向けたくない。
そして二度と犠牲を出したくない。
その迷いがこれまで多くの虫憑きを死と欠落に追いやってきた。それでも迷うことからも逃げてしまったら、虫憑きは自分たちの“虫”に負けてしまう。
脳裏に、かつて大助たちを勝利させるために自滅したアキたちの笑顔が浮かぶ。
あんな思いはたくさんだ―。
「俺は諦めないぞ!」
叫び、一歩前に踏み出そうとする。
途端に激しい頭痛と虚脱感が大助に襲い掛かった。

354:名無しさん@ピンキー
09/07/03 22:47:19 R7XCLSvV
「こんな時に……!」
二度と虫には負けないと誓った。しかし言葉に反して覚悟が揺らいでいる。
そんな弱虫を“虫”が見限るのは当然だ。それでも負けないぞ―。
“虫”の暴走は絶対に止めなければならない。同化型の“虫”は宿主を支配しようと狙っている。大助が乗っ取られてしまったら、宿主を殺害して暴走を止めるという非常手段も取れない。
そして一号指定の暴走は虫憑きが帰るべきこの世界を破滅させてしまうだろう。
“大喰い”と相討ちを狙うか―それはとても魅力的な、そして唯一の方法に思えた。
「止めて、大助くん!」
大助の意志を察した詩歌が腕を掴んだ。
彼女の声を聞いて我に返る。
「ああ、そうだな。そんなやり方で“大喰い”を倒しても、“虫”には勝てない」
ここが終着点ではない。虫憑きの、いや“虫”に関わる全ての人々の戦いは続く。
自分は悪魔“かっこう”として、これからも夢を叶えるまでもがき続けるのだ。
大助は霞む視界と思考の中で必死に打開策を探した。
もはや自分には全力で砲撃を行う力も残っていない。あのツノカブトを排除しないかぎり、“大喰い”には届かない。
詩歌に支えられて必死に方法を探そうとする“かっこう”の傍へ、“兜”が近づいてきた。
その様子は普段と変わらない。宿主も“虫”も傷だらけだが、この乱戦の中でも冷静なのは彼だけだと思われた。
「一つ、手がある。分の悪い賭けだが、乗るか?」
堅実な“兜”が賭けという言葉を使うのは珍しい。
大助は不敵に笑って答えた。

355:名無しさん@ピンキー
09/07/03 22:49:57 R7XCLSvV
「もちろんだ。自滅を選ばないって条件付きなら、どんな作戦にだって乗ってやる」
「俺が、おまえと“ふゆほたる”を“大喰い”の目の前まで連れて行く。あの偽物も俺が抑えておく。後は任せる」
それは作戦とも呼べない作戦だった。
「本気か?」
「あれは俺の“虫”と同じ能力を備えているのだろう? だったら、俺が止められない道理はない」
確かに彼の言う通りだ。“大喰い”が操る紫の“虫”は、オリジナルの“虫”と全く同じ性能である。だからこそ、彼女に再会した分離型は絶望するのだ。    
だが、大喰いの周囲を固める“虫”はツノカブトだけではない。さらに“兜”の方は宿主という弱点がある。どれだけ鍛えても、“虫”の暴威の前では人間など簡単に潰されてしまう。
念を押す意味はない。それでも大助は尋ねた。
「できるのか?」
「可能だ」
簡潔な言葉に頷いて、大助は詩歌に視線を戻した。
彼女は迷いながらも大助の手を握った。
「行こう、詩歌」
「うん……!」
先に飛び乗った大助が腕を伸ばし、詩歌を引き上げた。
二人がツノカブトの背にしがみつくのを確認して、“兜”は離陸の指示を出した。

356:名無しさん@ピンキー
09/07/03 22:51:06 R7XCLSvV
おしまい

357:名無しさん@ピンキー
09/07/04 02:00:53 HeOh8jmu
倭さんいい加減にしてくださいよ

358:名無しさん@ピンキー
09/07/04 09:08:57 nuQnVbx/
倭の勇気が世界を救うと信じて―!

359:名無しさん@ピンキー
09/07/04 11:10:27 e0X63EpI
つかう→つの→セルフ

360:名無しさん@ピンキー
09/07/10 19:31:14 7KctgAGa
稲荷町保守

361:名無しさん@ピンキー
09/07/13 00:13:30 VxDyt3vg
おいなりさんがどうしたって?

362:名無しさん@ピンキー
09/07/15 11:15:54 iXj4SPkf
保守
新刊出ないとかつての勢いは戻ってこないのけ?


363:名無しさん@ピンキー
09/07/15 11:45:03 Uy6aqDWl
>>362
勢いがあった記憶がない

364:名無しさん@ピンキー
09/07/15 13:28:21 v4z0uwlP
一時期は今よりかはあった…と思う

365:名無しさん@ピンキー
09/07/15 14:51:14 Qf36Tnwi
恵那のSSを投げっぱなしにしたら続きをリレーで書いてくれるくらいには勢いがあったな

366:一号指定の○○ ◆pO5lc2VJCM
09/07/17 19:52:47 qQLPN1Zg
「多分俺は、決着をつけるためにここに来たんだ。 ・・・いま初めてそう思えた」
独白は、誰に聞かせるためのものだっただろう。
乳白色の壁は沈黙をたたえ、寝台の上に伸びる点滴の管すら微動だにしない。
大助はただじっと、寝台に横たわる「彼」の寝顔を見つめ続けている。
「土師、せん・・・ぱい・・・」
五郎丸柊子は、この場所に来るといつも言葉を失う。薬屋大助と土師圭吾。
二人の男の間にある、形のない「何か」。柊子は、彼女ではそれに触れることができない。
最強と称された虫憑きの表情を覆い隠しているのは今やゴーグルではない。
対等と認め合った男同士を繋ぐ、鎖よりも強固な何かがその内心を覆い隠しているのだ。
土師との付き合いの長さ、その想いのたけで負けているとは思わない。それでも。
異質なのだと、彼女は思う。私と、この少年とでは、彼に向ける視線の質が違うから。
「終わりにしようと思うんだ、今日で。 ・・・もう、こんな事は続けるべきじゃない。俺のためにも、お前の為にも」
どの口でそれを言うのか。
そんな、何かを堪えようとするあまり一切の感情を閉ざしてしまったかのような表情で、よくも。
どれだけの覚悟で、少年は青年に別れを告げにきたのだろう。
少年の言葉が今の彼に届かないことを、一番よく知っているのは少年だろうに。
「土師。 今までのこと、よく覚えてるよ。 お前は、俺の指をしゃぶるのが好きだった。
そうやって濡らした指をそのままアナルに持って行って、穴をほぐした後に挿入してきた。
知ってたか? 確かに俺は痛みながらも快楽を感じていたけど、それよりも大きかったのは、悲しみだった」
その繊細な容貌から放たれるには、あまりに生々しい言葉だった。彼女は、いまだ乙女の面影を残す柊子は思わず目を伏せた。
声は視線を避けたところで伝わってくる。大助の独白は祈りの文言のように続いた。
「お前が俺を貫く度、小さく千莉の名前を叫ぶのを、俺に聞こえていないと思っていたのか? お前が俺を後ろから抱きすくめる度、俺の体に残った千莉の体臭を思い切り吸い込んでいることに、俺は最初から気付いていたぞ?
お前が俺の腕や手指を舐めたがるのは、それが千莉の触れた手だからだろう? いつだってそうだ。 お前が求めていたのは俺じゃない。千莉のぬくもりだ」
それは、ある禁じられた恋の果てに、泥沼の情愛の中に身を浸した愚かな青年の話だった。
あるとき。大助は、最強の虫憑き、かっこうは大切なひとを失った。
彼は彼女を必ず取り戻すと誓い、一層苛烈になっていく戦いの中に身を投じ・・・・・・その心を磨り減らしていった。
かっこうとして忌み嫌われる大助は孤独に戦うほか無かった。心を磨り減らしていく彼を支えられるのは、全てを知り、彼を認めて、その上で彼を「使う」土師圭吾だけだったのだ。
土師圭吾は、戦いに疲れた「大助」を優しく包み込んだ。少年は、とても強い心を持った少年は、それでも少年であるが故に、彼に縋らずにはいられなかった。
けれど、土師の本心は別の所にあったのだ。
大助を慕う、土師の実の妹。 大助にほのかに残る千莉のぬくもりの残りを求めて、土師は大助を利用したのだ。
残酷な、けれどこれ以上なく正しい結論だった。 なぜなら、そうしなければ大助は折れてしまっていただろうから。

367:一号指定の○○ ◆pO5lc2VJCM
09/07/17 19:56:02 qQLPN1Zg

「でも、もうこんなことは終わりにしよう」
結局。と大助は呟く。
「俺もまた、亜梨子を失った欠落を、お前に求めていただけ、だったんだな・・・」
「あ・・・」
柊子は何かを言うべきだと思った。 けれど、彼女の中で弾けたひらめきは言葉になることなく消えた。土師は、確かに千莉目当てで彼を利用した。
そう、彼らの関係はそれに終始する。土師がかっこうの力を利用し、大助も特環東中央支部長の力を利用する。利用し合う、相互扶助の契約。
けれど。それでも。
急に大助が振り向いた。背後に立っていた柊子は驚いてびくりと身を竦ませる。
「柊子さん、頼みがあるんだ」
「は、はい。 なんでしょう・・・?」
「俺は始まりの三匹を倒す。亜梨子を取り戻す。・・・”約束”を果たす」
「は、はあ」
「その為に、俺は強くならなくちゃいけない。 今より、もっと」
最強、と称されるかっこう。
その彼が、力強く告げたのは、そんな願いだった。
少年の目だ、と柊子は思った。そして、その純粋な願いをできるならばかなえてやりたいと、狂おしい衝動が駆け抜けて、一瞬彼女は自分の足場がぐらつくかのような酩酊感を味わう。目の前の少年は、そんな対象ではないというのに。
少年は漆黒のコートの内側から無骨な拳銃を取り出した。黒光りするそれにどこからとも無く緑色の虫が止まる・・・かっこう虫。彼の”虫”だ。
「か、かっこうさん? 一体こんなところで何を」
「”ナニ”を、だって?」
自分で言ったことがおかしかったのか、一瞬大助は苦笑して、すぐに顔を引き締めて、真剣な目で柊子を見据える。
「柊子さんに、俺が強くなるための手伝いをしてほしい」
直後、何かの操作をしたのか、下を向いていた銃口から勢いよく何かが飛び出した。轟音を予期していた柊子は反射的に耳をふさいだが、何も起こらない。見れば、
「え・・・なにこれ・・・ばいぶ・・・?」
「”ガンバイブ”だ。 西中央支部の開発班に作らせた。 『我々は”装備”開発班であって”アナル”開発班などではない』とかぼやかれたが」
「え、ええ、アナ、えっと、それってつまり」
「柊子さん。 俺のアナル開発を手伝ってくれ」
「え、えええええええええええ??!!!!」
甲高い絶叫は、事によると銃声などよりよっぽど大きかったかも知れない。

368:一号指定の○○ ◆pO5lc2VJCM
09/07/17 19:59:54 qQLPN1Zg

「言ったろ。 俺は亜梨子を取り戻すって。 ・・・けど、それが難しくなりそうなんだ」
「あ、それって」
その報告は、柊子も耳にしていた。中央本部の地下深くで眠っている一之黒亜梨子の”繭”。
その中から、長く太く硬い、鋭利な槍が突きだしたのは今月の頭のことだ。
解析の結果、それは繭の中で”眠り”続ける彼女の無意識下の欲望が表出した、いわば欲求不満の発露なのだという。彼女の深層心理、すなわち性欲に反応した”虫”は性器と同化し、槍そのものが性器となって慢性的な勃起状態にあるという。
そも、槍とは男性器の象徴だ。 槍を操る”ハンター”や亜梨子が射精願望を持っていないはずがない。
彼女は今、射精したがっているのだ。
「勃起しっぱなしっていうのがどれだけ辛いか、柊子さんにはわかるかな・・・。 目の前におかずをぶら下げられて、ずっと走らせられているのに尻をスパンキングされるだけで挿入してもらえない卑しい豚の気分、って言えばわかるか?」
「いえ全く」
とりあえず、大助と土師がそういうプレイをしたことがあるのだけは良く分かった。
「このままじゃ、中のあいつがどうなっちまうか分からない。それにもしこのまま夢精なんてことになったら・・・」
「!」
中央支部の直下で、「一号指定の射精」それもあのモルフォチョウの一撃が炸裂することになる。そんなことになれば、特環の被害は計り知れない。それだけではない。そうした危険性に目を付けられ、今よりもっと厳重に封印されるか、あるいは処分、ということも・・・
「中には本部長も一緒に入ってるんだ、まさか、とは思うけどな。・・・いずれにせよ、時は一刻を争う。アイツの鋼のナニを鎮めるには、並の快楽じゃだめだ。最低でも、同じ一号クラスの締め付けが必要だ」
「ま、さか大助さん、でもそれはっ!」
「わかってる。 それでも、俺は開発しなくちゃいけない。 ・・・一号指定のアナルを」
そう言うやいなや、かっこう虫が淡い輝きを放つ。光が病室を満たし、拳銃・・・ガンバイブと融け合っていく。通常、同化型は決まったものにしか同化できない。槍なら槍、拳銃なら拳銃。コートならコート。
大助は自らの性器とかっこう虫を同化させることができるが、それは男性器が撃つもの、すなわち「男の拳銃」故にできるのだ。同様に、「包むもの」であるコートと同化するなら、「暖かく男性を包むもの」である女性器との同化も可能ということだ。
だが、それ故に大助は直接肛門と同化することはできない。脱糞があるとはいえ、それは射撃とはほど遠いからだ。
ならばどうするか。その答えがこれだ。
拳銃の形をした、確かに拳銃そのものである”バイブ”が緑色の異形に変貌していく。
大助の肉体にも変異は及び、その顔には緑色の不思議な紋様が刻まれる。覚悟を据えたまなざしに、柊子は気圧された。
「俺一人じゃ、性格にアナルを貫くことはできない。 柊子さんが俺の手を誘導して、照準を合わせてくれ」
「でも、でも私っ」
「・・・できそうになかったら、いいよ。 無理は言わない。 俺一人でやる」
「けど、一人でやってもし間違ったら!」
「そうだな。 ・・・・・・死ぬだろうな」
そう。
これは、一歩間違えば即、死に繋がる行為だ。いかにバイブとは言え、一号指定のかっこうが同化したバイブである。下手な拡張をすれば尻はねじれ、肉が断裂し、あるいは腹の臓腑を貫いて死に至るだろう。
そこまでの覚悟を決めて、彼は大切な女性を救おうというのか。
だからこそ、この場所なのか。柊子は、ぐっと手を握った。
「この場所でするのは、けじめをつけるためだ。アイツの為じゃない、初めて、アイツ以外の為にアナルを広げる。それを表明したいんだ」
その言葉を聞いた瞬間、彼女は全ての決意を固めた。
彼を、彼の手を握ろう。 自分にできるのはそれだけだ。
「わかりました。 ・・・ズボンをおろして下さい」
少年は従順に言葉に従った。土師の前でもこうしていたのだろうかと一瞬浮かんだ考えを打ち消す。
露わになった臀部はきゅっと引き締まっていて、股の間にちらちらと覗く、思いの外大きい”あれ”が彼女の中の何かを疼かせた。
柊子は大助の銃把を握る手に手を重ねて、そっと、頭を下げるような四つん這いになった大助の背後に運んだ。肛門はやや黒く、誰かによって使い込まれていることを示していた。
唾を、飲み込む。
「いいですよ、ここです」
先端を、アナに押し当てた。す、と抵抗もなくバイブが沈んでいく。 既に準備は済んでいたのだろう、大助のそこは既に濡れそぼっていた。

369:一号指定の○○ ◆pO5lc2VJCM
09/07/17 20:02:01 qQLPN1Zg
「ありがとう、柊子さん。 できれば、そのまま握って、支えていてほしい。 俺も、耐えきれるかどうか自信がない」
大助はすうっと息を吸い込み、それから、勢いも良く引き金を引いた。
瞬間。
紅蓮が、視界を染め上げた。
ぎゅおおおおおおっとうなりを上げて高速回転するガンバイブの弾頭部分が赤々とした炎と熱を発しているのだ。灼熱するバイブがどくんと振動し、その輝きは一層増していく。無数の突起がいぼとなって内部を蹂躙し、大助の便意や苦痛を超えた所にある本能を絶叫せしめた。
びくん、と大助の体が震え、更に痙攣するように何度も何度もその体が跳ねた。あごがガタガタと震え、目は白目をむきかけ、それでも強化された肉体は意識を失えずに衝動に身を震わせ、灼熱に身を焦がす。
尻の中でうねり駆動するガンバイブ、その燃えさかる衝撃が大助の肛門を人ならざるものへと変化させていく。膨大な熱量が括約筋を走り、八の字に周回していく。八の字筋とも言えるそこは、「締め付け」を司る人体で最も重要な筋肉の一つだ。
その筋肉は時に己の男性自身を持ち上げ、時に男性自身を受け入れた肛門を締め付ける。
二重の役割を持つ、∞大のエネルギー。その括約筋が、激しい熱量を幾度も受け入れ、摩耗し、しかし同化によって超速再生していく中で、超回復の果てに成長していく。
柊子は、恐るべき熱を目前にしていながら、大助自身の変化にすっかり目を奪われていた。
手ずから握るガンバイブが、悲鳴を上げている。
大助の急激な成長に、装備が耐えきれなくなっているのだ。
当然だろう、今でこそ大助は特注品のデザートイーグルを愛用してるが、それ以前に使用していた通常装備は使用の度、同化に耐えきれず破損していたのだ。
ましてやこの状況、この苦境、この修羅場で、ガンバイブが耐え切れようはずもない!
ピキッ、と銃身に亀裂が入る。紅蓮の炎がガンバイブそのものを焼き、自壊しようとしている。
「お、おおおおおおおおおっ!!!!」
いつのまにか、大助は明瞭な意識と感覚を取り戻していた。
そこにいるのは、一人の戦士。
”かっこう”だ。
燃える。真紅に燃え上がる。凄絶なまでの運動エネルギーが螺旋を描いて大助に注ぎ込まれる中、∞大のエネルギー、究極にまで高められた、それはまさしく・・・・・・

一号指定の、アナル締め!!!

ガンバイブが、高らかに音を立てて砕け散った。
同時に柊子は、静かに絶頂に達していた。
今、私は土師先輩と同じ場所に立って、同じものを見ている・・・。
手を伸ばすことのできない彼と、柊子はその瞬間、確かに心を重ねていた。

370:一号指定の○○ ◆pO5lc2VJCM
09/07/17 20:04:52 qQLPN1Zg
「ぬるい、ぬるすぎるぜ、かっこう」
声は、いつの間にか開かれていた窓から放たれた。
剣呑な空気と、ふてぶてしい笑み。無数のテープで覆い隠されていても、その触れる者全てを焼き尽くすかのような強烈な存在感は隠せない。
ハルキヨは窓枠に腰掛けながら、痴態を晒す二人を見下ろしていた。
「ハルキヨッ、いつからそこにっ!」
「お前がアナル拡張始めたあたりからだよ・・・。チッ、相変わらず手緩い真似してやがる」
言うが早いか、ハルキヨは口元に張られたテープをずらし、その素肌を露わにした。そこには、
「お前、まさか・・・」
大助が絶句し、柊子はあまりの光景に顔を手で覆い隠した。
ハルキヨの唇は焼けただれ、口は頬まで裂けていたのだ。それはまるでおとぎ話に出てくる人食い鬼かなにかのようで、おぞましく、また鮮烈な存在感を振りまく特徴だった。
「わかってねーなぁわかってねーよ。 アイツを救いたいだぁ? だとしたらかっこう、テメーのやりかたは根本的にズレてるぜ」
「なん・・・だと・・・?」
ハルキヨは自らの凄惨な姿にはまるで頓着していないようで、口の中に人差し指を突っ込んでびろん、と広げ、
「テメーは何もわかっちゃいねぇ!! 亜梨子に、チンコが生えるわけねーだろうが!  あれは同化して肥大化したクリトリスにきまってんだろ!
クリトリスを男のケツに突っ込んでよがる女がいるか? いるわけねー! だから、俺はあのでかいクリをクンニするために、上の口を拡張したんだよ!!」
それはだから、一号指定のクンニリングスとでも呼ぶべきものなのだろう。
ではやはり、ハルキヨの口のあの惨状は、自らの虫の炎によるものなのだ。
なんという、ことだろう。柊子は戦慄していた。
この男達の、覚悟の深さに。
我が身を焼き尽くしてまで、誰かを救おうとする、その決意。あるいはそれが、一号指定たるゆえんなのか。
かっこうは、ハルキヨの咆哮を聞いてゆっくりと立ち上がった。ぷすぷすと肛門から煙がくすぶる。まだ痛みが残っているのか、一瞬顔をゆがめつつも、しかと両足を伸ばした。
からん、と肛門からこぼれ落ちたのは、きつい締めつけによってへし折られたバイブの先端部分だった。
「は・・・、何もわかってねーのはお前だよ。ハルキヨ」
「ああ?」
「亜梨子と・・・摩理はお互いのことを誰よりも大切に想い合っていた・・・・・・つまり百合ん百合んだったってことだ。そんなあいつらが同化の対象に選んだのが、”槍”。これが偶然の筈がない。
あいつらは本心では、互いに相手のことをその硬くて鋭い槍で貫きたかったんだよ。 あの銀槍は、あいつらが欲しがっていた、互いを愛し合うための道具なんだ」
確信に満ちたその言葉に、一瞬目を見張ったハルキヨは、しかしそのふてぶてしい笑みを崩さぬまま言い放つ。
「ならかっこう、勝負だ。俺とお前、どっちが正しいか。 亜梨子がクンニしてほしいのか、ハメたがってるのか、先にアイツの下に辿り着き、イかせたほうの勝ち、だ」
「面白い、乗った」
ばさっと音を立てて、大助の、いや”かっこう”のコートが翻る。その下に覗くむき出しの臀部はもはや少年のそれではない。
一号指定の、否。
一人前の、男の尻だった。
「「待ってろ、亜梨子」」
声が重なり、男達は駆け出す。柊子は病室から風のように去って行った二人を見送ると、静かに視線を病室に戻した。
「えへへ、土師先輩。 私、まだ全然ダメですけど、かっこうさんはあんなふうに頑張ってますよ」
だから、と、静かに眠る男の耳に顔を寄せて、そっとささやく。
「はやく、目をさまして下さいね。でないと、きっとかっこうさんが全部終わらせちゃいます」
開いた窓から風が吹き付ける。熱のこもっていた病室に、さっと涼しげな空気が満ちていく。

371:名無しさん@ピンキー
09/07/17 20:06:00 JUj8nIhT
何もかも馬鹿すぎるwwww

372:名無しさん@ピンキー
09/07/17 22:30:35 BtZ1SQWT
柊子さんが可哀想過ぎるww
堪えてたのに、なん・・・だと・・・?で吹いた
心か

373:名無しさん@ピンキー
09/07/17 22:53:22 xeuD36lq
力作過ぎワロタwwwwww

374:名無しさん@ピンキー
09/07/18 07:51:56 rpayFriJ
どうしてお前は間違った方向に全力を出すんだ!ww

375:名無しさん@ピンキー
09/07/18 23:42:56 uGs/oA9w
なんで全員大真面目なんだよwww一号指定って一体何なんだww

376:みんなの射○・○吹き ◆pO5lc2VJCM
09/07/20 00:51:12 1yUWz1uH
「は、土師せんぱぁい・・・無理ですよう、あんなの」
「さっきまでは強気だったくせに、随分と急に態度を変えるね? 僕の為にはなんでもする、じゃなかったのかな?」
どこかおもしろがるような口調で、土師圭吾は存分に五郎丸柊子を詰る。生来の気の弱さに加え、彼女はこういう時の彼の言葉に抵抗することができない。
低く、此方の耳をくすぐるようなかすかな甘みを感じさせる声は、彼にしか出せないものだ。
こうやって「いじめられている」時、彼女はいつも背筋を淫靡な電流が走るのを感じていた。
しかし、だ。
「でも、でも、さすがに『アレ』はちょっとっ」
「君も失礼なやつだね。 見なよ、彼、傷ついちゃってるじゃないか」
「黙れ。誰が傷ついてるんだ」
土師の言葉に反応したのは、まだ年若い少年のものだ。
柊子は、今まで目を背けていた少年へちらりと視線を向ける。
・・・・・・うわあ。
どくん、と赤黒いそれが鎌首をもたげる。血流が溜まっているのだろうが、それにしたってびくり、びくりと鼓動をうねらせるその様は、なんというかその、とても露骨だ。
先端部はまがまがしい、エラの張った三角形だ。『入った』後、ひっかかっていたいんじゃないだろうかあれ。
極めつけは、その太さと長さ。多分実際に触れれば恐るべき堅さであることがわかるはずだった。あんなもの、既にギネスとか凶器とかそういうレベルじゃない。
サイコキネシス(超常現象)とか狂気とかそういうレベルなのである。
ああ、少年、薬屋大助の、ちょっとだけ赤くなった頬がなんだか可愛らしい・・・ではなく。
問題は、あの、恐るべきそのなんというか男性特有のアレを持つ少年と、私が、これから。
「なんで私が”かっこう”くんとセックスしなくちゃいけないんですかっ!! しかも土師先輩の見ている前でっ」
「それは俺も聞きたいところだな、土師。 てめえ、よりにもよってあんな真似で俺を脅迫しやがって・・・」
薬屋大助が一体何で脅迫されているのか、興味は尽きないが、あえて柊子は気にしないことにした。怖すぎる。
土師圭吾は、二人の切迫した問いににやりと口の端をつり上げ、簡潔に回答した。
「勿論決まっているだろう? ”かっこう”・・・いや、薬屋大助、キミのせいだよ」
「なっ、なんで俺が」
「キミ、ボクの千莉に手を出したね?」
「!」
絶句する大助の反応を待たず、土師は背後のビデオデッキに挿入されていた記録映像を再生した。
「わ、わ」
柊子があわてる。聞こえてきたのは押し隠すような喘ぎ声、それに、真っ白な人肌のアップ。
TV画面に、大写しになった男女の裸体。しかもばっちり大事な所が重なり合っていた。
『ん、はぁっ、もっと、ふああぁっ、もっと、強くっ・・・!! 大クン、大クン・・・っ』
『千莉、千莉、・・・ん、ちゅっ、ん、はぁっ・・・!』
『ぁん、大クン、ちょっと、らんぼっ・・・! ん、うう、あ、あ、すご、・・いっ』
『千莉っ、ああ、このまま、出すぞっ・・・!!!』
『あっ、だめ、中は、中はだめっ、だから・・・。 お願い、せめて、おなかに、出して・・・?』

377:みんなの射○・○吹き ◆pO5lc2VJCM
09/07/20 01:08:20 1yUWz1uH
柊子は絶句していたが、大助は一瞬の瞠目の後、即座に、
「て、てめえっ、いつの間に盗撮してやがったっ!?」
「ボクは千莉が生まれた瞬間からトイレや入浴、おりものの処理や一人エッチの時間まで余さず全てを完全に記録しているっ。
ボクが仕事で面倒を見てあげられない時でも、彼女のことを見守ってあげられるようにね!」
「真性の変質者じゃねぇか!」
お前が虫憑きだったら確実に特殊型だよ!! という絶叫は無視された。土師はどこか熱に浮かされたような表情で、画面の中の二人の交わりを凝視している。
「ボクはね、千莉に手を出したキミが許せないんだ・・・。 普段世話をするくらいならいい。それはボクも認めている。けどね、誰がえろい事していいと言ったんだい?」
「い、いやそれはちゃんと合意の上で」
「ふふ、言い訳は聞いてないよ」
本来だったら、と土師は独白する。「いつも通り僕が直接キミを「躾け」て上げるところだけど・・・。
でもね、残念ながらこの間キミの調教服従便所豚ボイスの録音をうっかり聞かれてしまってね」
「てめえあれを千莉に聞かせたのか?!」
「怒鳴らないでくれ。あれは僕にとっても不本意な事だったんだ。 そのせいで、『大クンにひどいことするお兄ちゃんなんて、嫌い!』って、
千莉が、千莉が、ああ、あの時のことを思い出すだけで胸が張り裂けそうだ・・・」
挫けそうになっている土師を、横から柊子が支える。私なにやってるんだろう、と自問する柊子だった。
「ああ、ありがとう。 ・・・そういうわけで、もう君との関係は打ち切りだ。
これからボクは、キミを通して直接千莉のぬくもりを確かめるのはやめにするよ。
千莉にこれ以上嫌われたらボクは死んでしまう。 というわけで五郎丸君、キミの出番だ」
「え? 私?」
「そうだ、君が彼と交わり、千莉のぬくもりを感じてくるんだ。忌々しくも千莉の中を直接味わった、彼とね」
いやいやいやいやいやいや。
なぜ、そこで、私? というか、え? なにそれ冗談デスカ? 疑問を口に出すと、
「決まっているだろう? 君の僕に対する想いなんてとっくに承知の上さ。 自然、君が僕以外の男に抱かれるとき、君が想い、意識するのは僕のことだ。
本人に直接行為を眺められていればそれは尚更だろう? そして彼のほうでも、君と無理矢理行為に及ばされるとなれば千莉に対して罪悪感を持つだろう。
つまり、君たちは肉体的には交わりつつも、精神的には強く千莉とそして僕のことを思い浮かべる!!
するとどうだ、千莉と僕は、実の兄妹であるが故に肉体的には結びつけないが、精神的には何よりも固い絆で結びつくことができる。
これはいわば、僕と千莉の、君たちを介した代理セックスなんだよ!!!!」
本日最大級の熱意でもって演説をぶちかました土師圭吾に対し、五郎丸柊子がまず最初に思ったのは、
学生時代、第三外国語で土師語を履修しておけばよかった、と言う後悔であり、その次に思ったのは、
ああ、もうこれは多分私はあの下半身据え付け高射砲みたいなあれをぶちこまれる運命なんだろうなあ、という諦観であった。
「くそう・・・・・・そうか、千莉があの時妙に優しかったのは、あの録音を聞いてしまったからか・・・・・・この上アレまで聞かれたら・・・ううう」
大助は大助でなんか色々と悶々としていた。
土師は土師で妹の痴態を見つつ、「ハァハァ、千莉、今、いまそのかわいらしいあそこに入っているモノを五郎丸君にねじこんで、
彼女がそれを通して君のぬくもりを僕に伝えてくれるからね・・・」と訳のわからないことを呟いている。
なんという倒錯だろう。倒錯というか、それは本当に代理セックスと言えるのか。だいたいそれだったらそもそも土師と柊子がセックスをしてからでもいいではないか。
そう文句を言うと、土師はさも心外だと言わんばかりに、
「愛らしく清らかで儚くけなげな千莉以外に女性は存在しないんだよ」
やはり、土師語を専攻すべきだったのだ。専門の語学学校に行けば、今からでも学べるのだろうか?
益体のない後悔をしつつ、柊子は同じく全てを諦めた顔つきの大助と視線を交わす。
どう考えても、これからセックスをする男女の交わすものではない、乾いた視線だった。背後では、憑かれたようにぶつぶつと呟く土師の姿が。
なんだこれ。

378:みんなの射○・○吹き ◆pO5lc2VJCM
09/07/20 01:28:24 1yUWz1uH
「ダメっ!! そんなの、絶対ダメッ!!」
ガラッ!!
唐突に、部屋の扉が開く。いつの間にそこにいたのか、話を聞いていたらしい彼女は勢いよく部屋の中に入ってくる。
「せ、千莉・・・」
「そんなのダメ・・・。絶対に間違ってるよ、お兄ちゃんも、大クンも、柊子さんも!」
三人のアレな姿は彼女の網膜には映っていないのにも関わらず、その真っ直ぐな瞳から強い非難の視線が注がれている気がして、
思わず萎縮する柊子。
つかつかと危なげのない足取りでこちらへと向かってくる千莉。
「話、ちょっとだけ聞かせて貰ったよ・・・ほんとは悪いと思ったんだけど、今日は朝から大クンの様子がおかしかったから・・・」
「つ、ついてきたのか・・・いつの間に」
「うん。すごく迷っちゃって、さっき兜っていうひとにココまで案内して貰ったの」 
あとで兜コロス、と小さく大助が呟くのが聞こえ、次いで、当分彼は五号だな、という土師の決定が聞こえた。
「・・・でね、そんな、その代理・・・せ、せっくすなんて良くないよ。そういうのは、普通は好きな人同士でするものだし・・・」
「そ、そーですよねー!! やっぱりそれが一番ですよねっ」
我が意を得たり。空気はなんだか自分に味方する方へ傾いている。柊子は全力で同意しておいた。
しかし。
「だから、大クンと柊子さんの間に、わたしが入るねっ」
「え?」
「はい?」
「せ、千莉?」
三者の、呆然とした声が同時に少女へと向けられた。盲目の少女は何かしらの視線を感じたらしく、こほんと気恥ずかしげに咳払いして、
「ええっとね、だから、好きな人同士でするならいいってことは、私と大クンならOKだし、柊子さんは女の人だから私としても大丈夫。直接二人がしなければいいんだよ」
「え、いやでも、え?」
誰もが、状況を把握できていなかった。千莉が一体どのような思考を経てそのような結論に至ったのか誰も理解できない。
どなたか、土師語の教師を紹介して下さい。
「あのね、私、あの時お兄ちゃんには言い過ぎちゃったって気付いたの。あの後、他の録音も見つけちゃって・・・。
そしたら、お兄ちゃんが大クンのことを『ご主人サマ』って言ってる録音があって・・・。よ、よくわからないけど、
ああいうのって、二人とも合意の上でやるものなんだよねっ! ごめんねお兄ちゃん、あの時はてっきりお兄ちゃんが大クンを苛めてるんだとおもったの。
でも、二人とも、実はそういう関係だったんだね・・・」
頬を赤く染めて、恥ずかしげに身をくねらせる千莉。実の兄と幼なじみの少年がただならぬ仲だと知ったというのに、ショックを受けるどころかどこか嬉しそうですらある。
「えっと、二人はきっと、ちょっと倒錯した趣味の愛情を育んでるんだよね。 でもきっと大クンはまだ大人で、社会人で、生きる世界の違うお兄ちゃんの愛情を信じ切ることができなくて・・・、
それで、自分の行き場の無い感情を妹である私にぶつけてたんだよねっ、それを知って、嫉妬に身を焦がしたお兄ちゃんはこんな歪んだ形で大クンの愛情を確かめようとしてるんだよねっ、
ごめんねお兄ちゃん、誰よりも大切に思ってる大クンをあんなふうにして奪っちゃって!! でもわたし、二人のこと応援してるから!」
だから、お兄ちゃん、と千莉が優しく微笑む。 彼女らしい、それは暖かな笑顔で・・・
「お兄ちゃんも、大クンとしよ? 四人で、気持ちよくなろう?」

379:名無しさん@ピンキー
09/07/20 02:12:50 P/QD4DqA
腐巫女さん落ち着いてくださいwww

380:名無しさん@ピンキー
09/07/20 03:00:04 rlbmm+Ui
せっかくの海の日に投下されていると思ったら
土師兄妹どうにかしろwww

381:名無しさん@ピンキー
09/07/20 09:10:34 kVIokvaf
あまりの頭のおかしさに思わず感心したwww

382:名無しさん@ピンキー
09/07/20 23:13:23 qRapySPe
この兄妹は土師家の恥だなw

383:名無しさん@ピンキー
09/07/21 03:03:40 OCP2esJy
くそ、いちいち突っ込みが追いつかねえwwww

384:名無しさん@ピンキー
09/07/21 20:23:27 xGEL6uaA
アリコ日記

◇月■日
昨日は大助から他の女の匂いがした。
そんなの汚らわしいから私がその匂いを消してあげることにしたの。
いっぱい私の匂いをマーキングしてると、私も大助にマーキングされることになるから満足できたわ。
今度は匂いのもとも消してあげなくちゃいけないわよね?

◇月×日
大助ったら、また私が眠っている隙にどこかに行こうとしたの。
私のこと、嫌いになっちゃったの? って聞くと大助は、違うって、用事があるんだって、言ってた。
任務があるらしいの。でも、嘘かもしれないって私は疑ってしまう……。
ずっと、ずっと、ず―っと一緒に居て欲しいのに、私…何かいけないことしちゃったの? 
嫌いにならないで……嫌いになったりしないで……お願い……。

◇月○日
今日も、お腹いっぱいに大助を食べた。
私の中がきゅぅぅうってうねって、身体を揺するとちゃぷっ、ちゃぷ、って大助の熱い音がして頭がぼうっとしちゃう。
大助の太くて、大きくて……すごく硬いアレが私の中に入ってちゃったんだって、そう考えるとなんだか夢みたいで、現実味がなくて……だから確かめたくなる。
時々、今まで大助とこんな関係になるなんて考えたこともなかったから本当に大助としちゃったのかわからなくなって、太ももに垂れちゃってる大助の精液を指にすくいとって舐めてみるの。
いつもの大助の味がして、なんだか胸がきゅんとして動悸が激しくなるの。だから私は大助に犯されている時の幸せな時間を想い返すわ。
こんな狭い所きつくて入らないんじゃないかって、いつもそう思うのに。きつくて、いっぱいいっぱいで狭いのに、大助がアレを押し込んでくるの、捻じ込んできちゃうの。
身体の中に捻じ込んで入ってきた大助が、私のとろとろになっちゃった粘膜にぐちゅぐちゅいやらしいく密着して、触れ合っていくの。
そんなだから、半分くらい入ってきただけで、私……大助と繋がってるんだって、もうそれだけで感じちゃって……。
気持ちよくて……。
何度も大助が私のお腹で動いて中を擦られちゃうとね、いっしょに居るんだって安心しちゃって………。
お腹の中の大助を締め付けて放したくなくなっちゃうのよ。
大助の苦しそうな、気持ちよさそうな顔を見ただけで背中がぞくぞくして、もっと見たくて、もっと大助を感じたくて、もっと深く繋がるように腰を押しつけて喘ぐの。
突かれると奥で痺れるような衝撃が走って、突かれる度にどんどん衝撃が重なって、その快感が身体中に波紋みたいに広がって………。
奥で大助がドクドク脈打っちゃってて、それに私の中もびくびく感じちゃって………すぐイっちゃってた。
お腹の中が苦しくなっちゃうくらい、貫かれて泣かされたわ、気持ちよすぎて怖くなるくらい。
大助のこと考えてると、私の身体中の細胞がざわざわしてるみたいなの……。それが、気持ち好くて、怖くて、苦しくて、私……っ、どうしていいのかわからないのよ。
ぁあっ……、脚の間がぬるぬるしちゃって、へんなの、すごくうずうずする……。
大助にそこをいっぱい触られたいの。大助に泣きついて優しく慰めてもらいたいの。大助にめちゃくちゃにされたい、大助のことしか考えられない私を犯して欲しいの。
もう私は大助しか居ないから………、大助以外のことなんてどうでもいいんだから、だから、だから……っ、大助が。大助だけが………欲しいの。
私の身体の中に大助がいないと………気が触れてしまいそうになるの。
傍に居てくれないなんてそんなの駄目ぇ! やだ……やだ……っ、不安なのっ。
大助を任務になんて行かせてあげない! あげないんだからあ…!
それにね、大助、外は駄目、すごく、すごく、危険なのよ?
大助を誘惑しちゃう泥棒猫がたっくさんいるのよ?
私の目の届かない所に行かないで……いやらしい手管で私から目移りさせた女に大助が奪われちゃうかもしれないじゃない……大助が私を手放して置いてっちゃうかもしれないじゃない。
怖いの……すごく怖くて……もう一人は嫌なのに……。

385:名無しさん@ピンキー
09/07/21 20:23:49 xGEL6uaA
◇月☆日
昨日はあれだけ不安だったのに、任務を優先した大助が私を慰めてくれなかったから落ち込んだ。
晩までいじけてたら帰ってきた大助が私を抱きしめて、身体を弄って気持ちよくしてくれた。
朝まで大助にべたべた甘えた。
お腹いっぱいになっちゃって、もう幸せ……。

◇月●日
大助が携帯で誰かと待ち合わせの約束をしていたから後をつけることにした。
久しぶりの外出で、身体が弱りきっていたけど何とか歩いた。
私、大助の隣に不愉快な物体を見たの。 なに? なんなの? あの女、誰?
馴れ馴れしいわよ!
大助と楽しそうにしゃべってたアイツは誰なの……誰なのよ?!
仕方がないから泥棒猫の巣を探しあてて、丁重に葬ってあげた。
うっとおしいことに抵抗してきたけど、これまで武道を嗜んできた私にかなうはずもないわよね。
これで大助はわたしのもの。
あんな女は大助に相応しくないわ。

◇月♪日
また、別の女が大助の周りをうろついていた。
私の大助に近づかないで、邪魔よ! イライラしちゃう!
生ゴミの回収日っていつだったのかしら?
うふふ、ゴミ掃除って大変よね~♪

○月◇日
後始末に手間取っているうちに月が変わったいたことに気づいた。
ここ何日かは任務もなくて大助は休みになるだろうと言っていた。
しばらくは朝から晩までずっと大助といっしょに居られるだろうから、すごくうれしい。すぐにね、大助におねだりしたの。
私は我慢できなくて、大助のズボンを下ろす時間がもどかしいほど、せっぱづまってた。
大助の竿を擦ってぺろぺろした後に、はむはむ咥えると口の中の大助がびくびく痙攣してた。
白くて大助の赤ちゃんを作れちゃう、えっちなえっちなドリンクを、いっぱい口の中で出された。
すごく癖があって苦いけど大助の味だから、おいしかった。
飲んでも飲んで飲みきれなくて、こぼしちゃった。もったいないから床に落ちちゃったぶんも舐めてたの。
そしたらお尻を突き出してふっていたからかしら、今度は後ろに回った大助に私の中をいっぱい突かれまくったわ。
はやく赤ちゃんができないかしら?

○月▽日
大助が気持ちよくなるようにがんばったの。
褒めてられてすごくうれしかった。
危険日だからって大助はコンドームを用意してたみたいだから、私が全部穴をあけておいた。
楽しみよね、大助♪

(___閲覧不可:以下判読不明___)

386:名無しさん@ピンキー
09/07/21 20:50:18 xGEL6uaA
「ふぁあぁぁっ………、あ、あぁ、あ……? あのねぇ…大助、私とっても、悪い夢を見たのよ」

少しでも目をそらして突き放せば壊れてしまう、そっと触れなれば狂ってしまう、そんな、ガラス細工のように弱々しい声が大助にかけられた。
この声だけを聞いて、あの一之黒亜梨子だとわかる者がどれだけ居るだろうか。
そう思わせるほど声の主にはかつてはあった命の強い輝き、それどころか天真爛漫な陽気さの欠片さえ、なかったのだ。
儚く今にも消えてしまいそうに希薄な存在感。亜梨子の背中の向こうが透けて見えそうだと大助は思った。
二人の少女が導き出した答え合わせ以降、摩理を失った亜梨子は茫然自失し、引きこもった。
少女はどん底まで落ちぶれ、我を忘れていく。摩理がいないの、摩理がいないの、と嘆くばかりで荒んでいった。
大助が共に過ごして来た、明るく溌剌な少女の面影は何処にもなかった。彼の目の前に居るのは弱りきり、限界まで心をすり減らして朽ちていく病んだ少女が居るだけだった。

殻の中に家に引きこもるように周囲から身構える亜梨子は、自分からは何も使用としない。摩理と大助の存在以外、何も求めない。
少女の世話は大助か使用人が見ていた。“霞王”や“ねね”や愛理衣たちなど多くの人が少女を訪ねてやって来たが、この状態の亜梨子を見るなり諦めた顔で踵を返し、帰っていった。
泣いていた恵那を多賀子が慰めていたようだが、その彼女もどうしてよいのかわからないという顔で健気に哀しみを耐えていた。
「……そうよ、あれはただの酷く悪い夢なんだからぁ………本当のことじゃ、ないの……」
覇気どころか生気もない。幼子のような無垢な表情で、大助に依存してすがりつく。
「大助ぇ……みんな変なこと言うのよ。摩理がもう……いないって……そんな筈ないわよね?」
とても不思議そうに。そんなことは有り得ないと否定して欲しそうに………弱さを見せて甘えを乞う自分を許して欲しそうに、少女は首を傾げる。
「絶っ対、変……ねえ大助、おかしいのよ……? 摩理ったら……居ないのよ………どこにも、どこにも摩理が……居ないのよ……?」
大助を見上げて問い詰める亜梨子の、どす黒く濁ったような―ぼんやりと翳んだ目。弱さに押し潰されて狂った、歪み、曇った目。
傍でともに歩んだ大助が見たきた、まっすぐで、ハルキヨ曰く“本気”生きているように見えた亜梨子の一途さは―強さでなく、ただの逃避。
「ち、ちが、違っ、違うって、いいなさいよぉ……っ! 摩理は何処かに行ったりしていないって……そうよ、すぐに会えるんだってねぇ、お願い――」
彼よりも前に進んでいるように見えた少女の時間は花城摩理の死の直前で止まり、親友の喪失を認めず、受け入れられなかった。
虫憑きを探し、生前の花城摩理の想いを見つけ出そうとしていたのさえ、所詮、直視出来なかった現実にもがいた悪足掻きに過ぎない。
「……お願いだからぁ………大助ぇ、そういってよ…………じゃないと私……っ! 私は……っっ! ううぅうぅぅ……っ!」
亡くなった者の最後の願いを探すことで思い出にひたり、過去にあった死に蓋をして逃げていることにも気づかず心を病んでいた。
「摩理が……見えなくて……摩理が……居なくて……摩理が……どこにも……摩理、摩理ぃ……摩理摩理……マリ……まり……っっ」
ずっと誰かが傍にいないと狂いが収まらず、亜梨子は自分が生きているのかどうかさえ、わからないのだろう。
だから亜梨子は大助に縋りつこうと必死になっている。少女の心を守る最後の砦として、彼を自分のもとに繋ぎとめて置きたいのだ。

「どうして……? どうして言ってくれないの? 気に喰わないの? 私、大助に何かしたかしら? それとも……私の事、嫌いになっちゃったの?」
わからないまま、わからないから――亜梨子は大助に甘えて依存してしまう。
大切な人がいなくなってしまう恐怖が根元から亜梨子の芯を折り、砕けきった心をぐしゃぐしゃに押し潰す。
けれど大助が一緒にいればいるだけ亜梨子は現実から逃げ続けていられる。現実を認めない少女の心の弱さが、歪みが、大きく育っていく。
悲しみに。苦しみに。耐えられない少女は現実を見据える意思を自ら捨てているように思えた。
稀に、残っていた強さの欠片を奮い起こして亜梨子が頑張って頑張って立ち直ろうとしても、そんなものは一瞬限りの強がりですぐに折れる。
そう、少女だって頑張ってはいるのだ。
現実を認めて受け入れようと我に返り、少しの間だけ正気に戻った亜梨子は――だが喪失の深さに崩れ落ち、床に伏せって蹲ってしまった。
亜梨子の人格の狭間で萎えた理性と現実逃避し続ける弱さがせめぎあい、後者が勝った悪夢だけが残った。

387:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:07:50 xGEL6uaA
最悪の場合、亜梨子は自傷行為に走ってしまった事もある。
「もういやよ………」とか、「どうしてこうなっちゃったのよ」、そう泣きながら、ナイフを手首に押し当てていた事もあった。
大助はすぐに凶器を取りあげたが、すでに少女は手首や腕をがりがりと引っかいて蚯蚓腫れをつくっていた。
内出血を起こしたのか、真っ白な肌に赤い色が透けて見えた。それは特環の任務で生傷など見慣れている筈の大助さえ、やけに凄惨な印象を与えていた。
とても少女は……苦しそうで、苦しそうで、大助は見ているだけで動悸が早まり息が詰まりそうだった。
亜梨子の痛みの分だけ赤く浮き上がった筋を、いとおしむように大助は口づけた。
だから、その時も―大助は間違ってしまった。
「ひっく…………う、ううっ、あぁ……ひぁあぁあぁ…………どうして――みんな私のっ、傍から離れちゃうの……? 嫌だ、やだやだっ! やだぁ………!」
ずたずたになった亜梨子は奈落の底で蹲って、決して前を見て歩き出す一歩を踏み出しことが出来なかった。
「――うぁぁああああああああ…………ぃぃいぁああぁぁぁあぁぁっ!!」
苦しみから逃げ出そうとすればするほど、現実から目を逸らせば逸らすほど、亜梨子は堕ちていくのだろう。
こんなのは、こんな奴は、どうしようもなく弱っちいこの女は――知らない。
大助の知っていた亜梨子とは思えなくて、別人のようで、見捨ててしまおうかとさえ考えた。
けれど、もしかしたら亜梨子は立ち直ってくれるかもしれない、大助はその希望というより願望に近い妄想を捨てきれず、それまでは少女を守ろうと決めたのだ。
それなのに、そう、それなのに――最悪だ。
「なあ、亜梨子………俺は……」
どうしようもなく破綻した亜梨子の堕ちた姿が、少女の心の弱さがいとおしい。こんな時に………そう思ってしまったのだ。
最低だった。
俺は腐ってしまったんだろうか、大助は奥歯を噛みしめて呻く。
落ちぶれた亜梨子を見て、最低な形で欲情して思ってしまった。
亜梨子の弱さを知って愕然とした筈なのに。
このままではいけないから立ち直って、かつての亜梨子に戻って欲しい――そう切実に願っていた筈なのに。
弱り果てて、彼に依存してしまう病んだ少女が何故か異様なほど愛らしくて、………だから、もうずっと一生俺だけのものにしたい。
精神が衰弱した亜梨子を支えて守る、その代わりに少女のすべてが欲しかった。そう大助に思わせてしまう。
理性や自制心を狂わせてしまう不思議な魅力をかもす亜梨子の傍に居ることは、どうしようもなく苦痛で、同時に背徳的な甘美さがあった。
今、これからも、昨日までの彼と同じように――大助は間違いを犯す。
大助は耐えられなくて、自制を振り切って、こんなことを言ってはいけないと分かっているくせに亜梨子に言ってしまうのだ。
「もういい。もういいんだ亜梨子。お前は頑張らなくてもいい、頑張らなくてもいいんだ。」

おいで、と腕を開いて大助は亜梨子を手招きする。
心の病が身体にも変調を来たしているのか、ふらふらと危なげに歩み寄る亜梨子を大助は引き寄せて頭を撫でた。
「俺は……どこにも行かないから。亜梨子の傍に、ずっと傍にいるから」
大助の言葉を聴いて、亜梨子の身体から抵抗する力が抜け落ちる。
もう一度大助は、おいで、と亜梨子を誘って、いつもの決まり文句を少女の耳元で囁いた。
「いつもみたいに………俺を頼って、すがり付いてもいいんだよ」
ぎゅっと力強く、壊れてしまった少女を抱きしめる。
亜梨子の表情が大きく揺れ、
「あああぁぁ………っっ!」
と呻く少女の唇は喜びに歪んだ。
「ほ、本当に……? う、嘘じゃ……ないわよね? 大助を……信じてもいいのよね……」
毒々しいくらい亜梨子の表情が輝き、浮かんだ笑顔の中で暗く沈んだ目を大助は直視出来なかった。
「……大助……大助……大助ぇ……だいすけぇ…………」
腕の中の少女が大助の名を呼んで求める声が、彼の罪悪感を膨れ上げさせた。

いとおしいとさえ思わさせる少女がおねだりまでして催促してくる。
大助は諦めるように溜息を吐いた。彼は流されるままに少女の唇を啄ばみ、舌を入れて絡ませ、互いに吸い付いて貪った。
息が詰まりそうになるほど亜梨子の舌を引き寄せ、堪能する。とてつもない間違いをしでかしていると彼自身はっきり分かっていた。
「はぅ……あぁ、大助ぇ……あんんっ……ひうぅ……ん……ちゅっ、くちゅ、ちゅぷっ、……んんんっ」
亜梨子が熱に浮かされたような顔つきで、大助の口周りに垂れた唾液を拭うように舐め取る。
大助の首に腕を回していた亜梨子が彼の手を取って、恥ずかしそうに自分の身体に導いた。

388:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:22:59 xGEL6uaA
オーダーメイドの私服。
毎日、健気にも衣服を用意する使用人が、世間体を気にしなくなった少女への配慮なのか、いかにもお嬢様らしい趣味のいい服装だ。
服装のことなど、もうどうでもよくなり無頓着になった亜梨子とって、家に置いてあるものを適当に着ただけなのだろうが。
「今から……大助が私の身体を好きにしても、いいわよ……だから……だからぁ……っ!」
亜梨子は上着の襟から差し込んだ大助の片方の手をブラウスの布ごしに胸に当て、空いた手をスカートの奥に忍ばせた。
とくん、とくん、と張り詰めたように緊張した鼓動が手に伝わってくる。
小さく膨らんだ胸を大助は掴み、やわやわと揉む。
スカートの前を捲り上げて秘所に触れる指先で下着の上から撫であげ、筋をなぞるように擦った。
大助に嫌われてしまわないか、拒絶されないか、そう恐れ不安で固くなった亜梨子に触れることで宥め、安心させる。
少女の負担にならぬよう気遣いながら、気持ち良く感じさせてやろうと大助の指が刺激を与える。
「ふああぁ……ぅ! 大、助ぇ……あっ……! あ! ひゃう……っ! あんんっっ」
亜梨子の身体が震えていた。
毎日、ずっと亜梨子はおねだりして身体を弄り回され、大助の存在をその身に刻んでいった。彼が居なければ少女は自慰をして寂しいという感情を快楽に濁してやり過ごした。
自分で触ることも、大助に触られることも、今の亜梨子には当たり前の行為なのだろう。
いや、そうしでもして喜びを感じなければ亜梨子は生きる気力さえ、維持できないのかもしれない。
そんな亜梨子の身体は日を増すごとに調教され、感度も鋭敏になっていった。
少女の幼い身体は、大助が触れただけで感じてしまう、いやらしく惨めな女に堕落していったのだった。

大助が初めて亜梨子と交わった頃は羞恥と未経験の怯えで震え、ぽろぽろと泣いてしまった少女も、今では気持ちよさそうに身をくねらせて大助に甘えてくる。
涙を浮かべて喘ぐ亜梨子の声が、艶がかった。大助の名を呼ぶ少女の吐息さえ甘く感じさせるほど、彼の手で亜梨子が出来上がっていく。
「んんんっ! ひゃああああぁ……! あ! あぁ! あん……っっ!」
息も荒く呻く少女の膨らみの先端で、乳首が固くなったのが分かる。じわじわと湿った秘所をほじるように弄ると大助の指が蜜で汚されていった。
指を擦り付けるとぬめった蜜が糸を引く。大助はびしょびしょに濡れた下着のクロッチの隙間に指を潜り込んで脇にずらし、亜梨子の女の部分に直接に触れる。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と大助が亜梨子のそこを弄ると、びくびく、と蠢いて、いやらしく反応した。亜梨子の太ももに蜜が垂れていく。
「大助は、私にどんなことをしてもいいけど…………その代わり、責任とってね。……私、一生、大助の奴隷になるから……だから、だから……離れちゃだめなのっ!」
はにかんだように大助に笑いかけた亜梨子の目は、しかし笑ってなどいなかった。誰かに傍にいて欲しい、その純粋で、濁った執着心のまま大助を欲していた。少女は他ならぬ大助を必要としていた。
「ずっとずっと、私の傍から離れないで……離さないで……どんな時も一緒に居てくれなきゃ……だめ、なんだからあ……」
亜梨子は自分の身体を大助の自由にする事を対価に、生涯ずっと彼が少女の傍に居て離れない事を報酬として望んだ。
――その契約だと奴隷になるのは大助ではなく亜梨子の方だ。以前、少女は大助を奴隷扱いしていただろうに、大助は皮肉を込めて笑う。
「前と言ってたことが違うよな? いつも、俺のこと奴隷だの僕だの言っていたくせに、お前が俺の奴隷になる? そんなに弄って欲しいのかよ? この、変態め」
濡れた指で少女を弄ると、ぷっくり膨らんだ小さな何かに大助は触れた。きゅっとひねって揉み潰すと、気持ちよかったのか、亜梨子のそこが起きたのが分かる。
「ひゃううう……あっ、あうっ、ふああぁ! んっ……! 変態じゃ、ない、わよ……だって、だって、大助といっしょになって、気持ちよくなりたいだけ、だもの……」
そこを大助はぐりぐりと親指でこねて押し潰しながら中指と人差し指を亜梨子の蜜壷に咥えさせると、ぎゅううぅ! と少女は指にしがみついて締め付けた。
「亜梨子は気持ちよくなるために俺に弄って欲しいんだろ? じゃあ、ただの淫乱だろうが」
「……違うの……違うの! い、淫乱じゃない、もの……っ」
亜梨子が大助の言葉に反論しようと開いた口からは、喘ぎ声がこぼれた。
「どこが違うんだよ、この変態亜梨子めっ!」
少女を罵りつつ、指で亜梨子の感じやすい場所を探り当て刺激を与え続ける。

389:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:30:07 xGEL6uaA
「あうぅぅ……違っ、んんん! ひゃっ……違っ……やあぁぁっ! あうぁ…あ、あん……ご、ごめんなさい、違わないの……私、変態なの……淫乱なのお……大助え……っ!」
与えられた快感に流され、悶える亜梨子に、ぞくぞくと大助の腰が疼いた。
「もっとお………弄って、欲しいのぉ……」
素直に感じるまま大助にねだる亜梨子は、以前とは別人のように彼に甘えてくる。そんな亜梨子が可愛かった。
もうずっと苛めて、罵って、可愛がってやりたい。
きつく締まった亜梨子の中で指を激しく擦って、抉るように蜜壷を刺激してやると、あふれた愛液に汚れてぬめった腰を大助に押し付け、もっと、と喘いでくる。
「なあ、淫乱亜梨子は俺の指を咥えて涎たらしてるけど、そんなにいいか?」
指を引き抜いた大助が亜梨子を焦らす。
少女の愛液に濡れた大助の指を亜梨子はいやらしい目つきで見ていた。
「ちゃんとナニして欲しいっておねだりしないなら、俺はお前になにもしてやらねーけど? なあ、亜梨子、どうして欲しい?」
とろんと浮ついた声で亜梨子は大助に胸や秘所を弄って欲しいと、必死に催促する。
「大助に私を弄って欲しいの……大助に触って欲しいのお…………とってもいいの……気持ちいいの……! もっと、大助に気持ちよくして欲しいのっ!」
べったりと甘えて大助を求める亜梨子に応え、指を三本に増やして蜜壷を掻きまぜると、少女は頭のネジが一本抜けたような顔で悶えた。
必要とされる居場所ガ欲しいという自分の夢、今まで何処にも見つからなかったそれをこの際歪んだ形でも叶えてしまおうか。
ふと浮かんだそんな馬鹿な考えを真剣に吟味していた。
「んっ、ひあ、ああぁ………っっ! あのね、もう一つ、して欲しいことがあるの………」
彼をじっと見つめていた亜梨子が今日一番恥ずかしそうに顔を赤らめて、おずおずと大助に切り出した。
「ねぇ……おねがい、私……初めて大助とこうして……れて、繋がっちゃった時、うれしくて幸せな気持ちになれたの。だから優しく……………入れてね」
大助の背中に腕をまわした亜梨子は、緊張したように目を瞑って大助を待っている。
不安で心細いのか、期待で疼いているのか、亜梨子の身体は震えていた。
その言葉に理性が切れた獣になった大助に、先ほどまで迷いは躊躇いなく断ち切られた。
俺は最低だ。でもそれでいいじゃないか、そう開き直る。
亜梨子の服に手をかけて幼い肢体を剥いていく大助の瞳は、腕の中の堕ちた少女を組み敷いて、早く自分だけが所有したい、支配したいと焦れる情動に曇っていた。

このままではいけない。
それは二人とも分かっていたが――分かりきった事だったが、止められなかった。やめたくなかった。
大助が狂った少女に溺れ、暗い魅力に落ちた彼にすがる亜梨子が離すまいとしがみつく、壊れた日々がただ続いた。

390:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:37:43 xGEL6uaA
***

「んぁあぁぁあぁ―――大助……? あぁぁ、大助っ! 大助っっ!!」

大助の姿を見つけるとこわばった顔がとろけるような笑顔に変わり、澱んだ目のまま表情を緩めて身をよじって悶えだす。
むくりと起き上がろうとして、引き篭もりがちになって衰えたの四肢がよつれてうまく立てず、うつ伏せで突っ伏した。
膝と肘を使って這う亜梨子の身体は生まれたての仔のようにがくがくと震え、スカートがめくれてあられもない姿。今にも倒れそうになりながら大助に向かって這ってくる。

「大助……大助ぇ……大助大助だぃすぅぅけぇぇえぇ! やぁ………ぁ、あ、っぁぁ、あ、っぁ!」

どんっ、と体当たりするような勢いで大助の脚にしがみついた。
「大助……大助だいすけだいすけ、だいすぅ…けぇ……だぃすけぁぁあぁ……だいっすけぇぇぇ……だぁぃすぅぅけぇぇっっっ」
大助の体に顔を埋めて、肺いっぱいに匂いをくぅんくん嗅いで、熱っぽい目で亜梨子は頬擦りした。
ふらふらとよろめきながら大助の体を支えにして立ち上がり、腕を回してしなだれる。
亜梨子は少年の温かくて逞しい優しいぬくもりを、重ねた肌の感触を確かめてほっとする。
大助に抱きついて背に回した少女の力がきつくなる。まるで、幻ではないかと疑うように。
少女の傍から消えてしまうのではないかと不安そうに、離れないでほしいというように、手放したくなさそうに、すっといっしょにいてほしいと訴えるように亜梨子は大助にすがりつく。

「ねぇ、どこにいってたの?!ずぅっと私大助のこと探してたのにぃ……やだっ、やだやだ………ぁぁあんっっ、離れないでっていったじゃないのぉ」
少女の手足がまとわりついた。しなやかな亜梨子の脚が大助に絡み、腰を密着させる。
頼りなく、情けない弱さ。決して大助を自分の傍から離さない――逃がさないという、深く濁った執着心。
しがみついた亜梨子は柔らかな太ももと腰をぐりぐりと擦り付けて、大助の股間を刺激する。
「私……不安なのよ……」
大助は壊れた亜梨子を腕の中で抱きしめて思った。少女のもろく弱いが故に病んだ心を見誤り、その虚勢を強さと勘違いした自分はなんて馬鹿だったのだろう。
亜梨子がこうなってしまう前に気づいてさえいれば、何か助けてあげられたかもしれないのに。そう後悔の念が募り、血が滲むほど唇を噛んだ。

「大助が目の前からいなくなっちゃう、いなくなっちゃうんじゃないかって……」

亜梨子は堕ちていく――――――………。

「摩理みたいに……! 摩理みたいにぃ…………! 摩理みたいにぃぃぃ…………っ!!」

どこまでも、どこまでも。

「もういや」

深く、深く、奥深く底へ………果ての無い、奈落へ。

「もういや」

亜梨子は大助の手の届かない場所に落ち沈んでいるのだ。

「もういやぁあああぁぁ―――っっ!」

悲痛な叫び声。
「いない、いないのよ……いなぃいないどこなのぉいなぃいなぃぃいない目が覚めたら傍に誰もいないっ! 独りきりだと、前が……どこも見えないの……」
心も、意志も、身体さえも、落ちて……落ちて……落ちる。
「何にもしたくない、何も、したくなんて、ないわ」
願いも。夢も。希望さえも、堕ちて、堕ちて……………すべてが、堕ちていく。
………何処にも辿り着けない亜梨子の行く末に、夢も、未来も、何も……ないのだろう。

391:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:38:15 xGEL6uaA
「そうよ、私が何かしなくたっていいじゃない、私、私はもう大事な人がいなくなっちゃうなんて、いやよ……っ」
抱いて前に進む力のない者は壊れるしか、無いのだろうか。
「だから、ねぇ大助ぇ、私は……」
悲しみや苦しみに押し潰されて、過ぎ去る時間さえもが精神を荒ませて病ませるのならば――………。
「明日っ……また会おうねって、約束したのに……っ! 摩理……っ」
終わりは――ないのだろうか。
「嫌ぁあぁああぁあぁぁぁっ! ぃやぁあああああああっ、ぁああ――」
壊れたように泣きわめく少女を、大助が力強く、身体で慰めることにした。
亜梨子を誤魔化す――いつものように。
嘆き、慟哭する亜梨子に覆い被さり、唇に舌を挿し込んで口をふさぐ。
すぐに少女は、口内を隅々まで舐る大助の舌に自分のそれを絡める。
ほんの少し恥ずかしそうに顔を赤らめて、だが大胆に彼に吸い付く。うっとりと幸せそうな少女の顔。亜梨子の甘い果肉が大助にむしゃぶりつく。
彼がやり返すと濃厚な味がした。亜梨子の胸をつかんで揉むと、毎日揉んでやっているからか少しだけ大きくなったような気がする。
亜梨子の心の病の進行つれて、身体もいやらしく成長しているようだ。
「もぉ………んあぁ、大助………大助……ひゃああぁっっ! ふぅ……んんぁ……ぅ」
病んだ心の弱さに溺れ、二人だけの世界に堕ちていく。どうしようもない場所に行き着いた、互いの唾液を啜って求め合った。
「ふああっ………あう……ん! んんっ…! あぁ…ああぁぁ……大助ぇ……」
以前の大助なら、そんな弱い彼女は見たくなかった。こんな為すすべもなく、ただ堕ちていくだけの姿など誰にもさらしたくなかった。
可愛くないと大助が憎まれ口をいってしまうほど意地をはっていた亜梨子の、矜持の高かった少女の、その最後の一線だけは誰にも汚させたくない。
それが当事者の亜梨子でも嫌だった。
そう思いながら大助は――そんな弱りきり、ただ堕ちていくだけの少女の姿を愛でている。自分だけに縛り付けたいとさえ、考えてしまう。
彼は悪趣味だと己を罵りながら、病んだ少女の弱さに魅入る卑しさを抑えられなかった。
この悪夢に終わりが来ないのならせめて、ただ二人きり、誰にも触れさせず、誰の目も届かない場所で。
亜梨子の明るい眼差しが翳んで病み、静かに壊れた精神が朽ちていく、その終焉を見届けたいと思った。
何度も危険を隣り合わせに手を取り合い、繋いだ温もりを、受け取ってしまった優しさを、振りほどけるわけがない。逃げられるわけがない。
不安がりすがり付いて離れない少女の望み通り、ずっと傍にいるつもりだった。とうの昔に自分は――弱くなってしまった亜梨子に堕ちてしまっている。
亜梨子の弱さに魅せられ絡めとられてしまった大助に逃げ場などなく、少女が彼を傍にいさせようと繋いだ鎖を自ら巻いて檻に囚われるだけだった。
「んちゅぱっ……ひうぅ……あん、あ、うぁ………! むぅう! んんんっ………!」
大助は舌を入れて亜梨子を貪りながら押し倒し、二人の身体がもつれあう。亜梨子は大助の、大助は亜梨子の服をお互いに脱がす。
ぎゅっとしがみついてキスをせがむ亜梨子と絡まりあった。
大助が亜梨子の胸の頂にキスして吸いつき、肌に甘噛みした跡を残していく。そうすると亜梨子が同じように大助の真似をした。

時々、大助はこう思わずにはいられない。
誰かに依存されることは――その相手に依存することでもあるんじゃないか、と。
人に寄り添われ頼りにされて支えようとすることで、自らを立たせようとしているなら……それはもう立派に依存しているのだろう。
寂しくて、寂しくてたまらなく、どうしようもなく怖がって震える亜梨子に頼られたい。
過去に失った大事なものや、これからまた何かが失われるかもしれないと怯え、嘆き、泣きむせぶ少女を守りたい。
睦みあって、繋がった身体で慰めて、彼だけのものとして縛りつけてしまいたい。
どんなことがあっても相手を手放したくないというその願い自体が、大助の亜梨子に対する依存心の現われにすぎない。
一体、大助と亜梨子、どちらが相手に狂っているのだろうか。…………その答えに意味などないことなど分かりきった事だった。

亜梨子も、大助も――彼らは深く底なしの闇に行きつくまで、どこまでも、どこまでも、堕ちていくしかないのだから。

392:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:46:07 xGEL6uaA
***

ぎゅっと。大助は背後から亜梨子の身体を抱きしめる。繋がったまま、安心させるように身体を揺する。
にちゃにちゃ。にちゃにちゃ。緩やかに少女の膣の中を大助が犯している。
「はううぅぁ………んんっ! あぅぅ……っ!!」
大助が少女を焦らすように蜜壷をかき混ぜる、それだけで亜梨子はイってしまいそうになっている。
「どうした? まだいれただけなのに俺に食いついて、そんなに気持ちいいのか?」
「だって………大助とならずっと、繋がっていたくてっ! だ、だからっ、大助としてるんだから、気持ちいいに決まってるわよ………気持ちいいのぉ………気持ち、よくてぇ………っっ!」
もっとして、とねだるように亜梨子は自分からお尻を揺すり、粘膜にぐりぐり大助の息子を押し付け深く繋がろうとする。
少女の華奢な首筋に大助の唇を寄せ、ちゅっちゅ、と跡が残るように吸い付く。細い肩に吸い付きながら大助の舌が肌を舐めていく。
背中へ下っていく大助の舌が肩甲骨をくすぐり、背筋を唇がついばむ。
気持ちよくなっている少女の不意を突いてやろうとして歯を立てて軽く噛む。
「ふあぁァ……えぇぁぁっ!?」
亜梨子はうわずった甘い声でのぞけり、少女の蜜壷は大助をきつく締めつける。
大助が膝の上に乗った少女を突き上げるような動きに変えると、じゅぷじゅぷ溢れ出す愛液がペニスに絡みつき、泡立つような音を立てる。
大助の怒張が膣の中を抉り、連続して亜梨子を突き上げる激しい情事の音。
「―-ぁぁぁあっぁん! 大助ぇ……大助ぇ……」
何度も何度もイっても、一途に大助を求めて締め付ける少女の喘ぎ声が上がる。
与えられた快楽の虜になる亜梨子に昂った大助のペニスを激しく叩きつけ、ひたすら貪り続ける。
「はぁ……はあ……っ! ちょっとくらい我慢しろよ…………そんなに欲しいのかよ?」
二人の腰がお互いに押しつけあうように揺れる。
接合部のピストンは頻繁で、勢いつけるように外まで引き抜くと一息に奥まで擦るように突く。ただただ、それを繰り返した。
「あぁ、欲しいの……大助、出して………出して………大助、大助、だいすけ………ぁ―ぁぁあっぁ、ひゃっ、ぃあぁん!」
空虚なほど現実味のない二人の行為の中、腕の中の少女が彼を求めて呼ぶ声が生々しく大助の耳に残る。耳が、痛くなる。
亜梨子の挙げる歓喜の叫び。それさえも大助には――摩理の不在から生じた弱さが嘆く、悲鳴のように聞こえてしまうのだ。
「ぁぁぁあっぁん、大助ぇぇ………んあっ! んんぅ、ぁいい゛ぃっ―ひぁああぁぁああぁ! んはあぁ……!」
ビクン、びくびくっっ――びゅっ、びゅびゅびゅるるるるるぅっっ!
「はぐぅううぅううぅぅぅっ! ぁ、あ、あ―――ぁん! だ、いす、けぇ………っっ! んむぅ、い、ぃぁあっ、あああああああああああぁ――!」
本日三度目の射精。
どびゅっ! どびゅるるるるぅぅぅっ! と大助の高ぶった獣の欲望が、亜梨子の蜜壷に吐き出される。
その前の二回は亜梨子の腹の上にぶちまけてしまったので、飛び散った飛沫で少女の身体は精液で白く染められている。
「ああ、ぅああああっ、あああぁぁっ! 大助のっ、どろどろしてぇ……お腹の中が、いっぱいで……いっぱいぃ……熱いわようぅ……」
激しく腰を振って大助の迸りを受け入れる亜梨子の蜜壷が熱を持ってうねり、怒張から全てを搾り出すように締め付けて離さなかった。
大助が与える快感に、独りきりの寂しさに、恐怖に、発狂して悶える亜梨子は、どうしようもなく空しくて、哀しい存在に成り下がっていた。
その後、彼にすがって抱きついた亜梨子は繋がったまま一緒に寝るのと駄々をこね、これでもかといわんばかりに大助にべったり甘える。
大助と肌を触れ合わせ、密着した粘膜が擦れて繋がりを感じると、亜梨子は落ち着くのかやすらいだ顔で眠っていた。
完全に亜梨子が深く眠った事を確認してから、大助は全てを出し切って萎れたペニスを引き抜く。
ごぼごぼっ……と亜梨子の秘所から大量の白濁液が溢れ出し、色白の肌よりも更に白い精液が太ももに垂れた。


393:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:47:27 xGEL6uaA
「はぐぅ……ぁう……大助……だい……すけ……」

寝言を呟く亜梨子は、傍にいた大助をたぐり寄せる。すり寄って、手足を絡めて乗りかかってくる。  
こうも中出ししては亜梨子を孕ませてしまうだろうと思って大助は避妊具を用意していたのだが、当の少女が嫌がって使えないのだ。
直接触れ合って大助を感じたいのだそうだ。
「馬鹿言うな、子供が出来たらどうするんだ」
という至極真っ当な大助の反論にも、
「子供…赤ちゃんかあ……大助と私の……赤ちゃん」
亜梨子は うふふっと幸せそうな、でも暗く妖しい表情でうっとりとしいる。
「赤ちゃんが出来たら大助は私の旦那様になってくれるのよねっ! だって……もし大助が私の事嫌いになって飽きちゃっても、赤ちゃんが居たら大助だって……そうでしょ!」
と満面の笑みで亜梨子は言い切ったくらいダメダメなものだった。子供は大助を傍に居続けさせる為の保証書代わりらしい。
「大助は責任とって、くれるんでしょ? だから私から離れられなくなるわよねっ!」
私達ずっと一緒なのねと浮かれている。本当に一生、亜梨子は大助に面倒を見させるつもりらしい。
少女は急に浮かれていた顔をうつむかせて、低い声でぼそりと呟く。
「他の女に余所見しちゃって、悪い女に誘われちゃっても………子供が居たら牽制出来るじゃない」
空虚で、濃く深い闇を孕んで濁る亜梨子の瞳が、鈍い光を宿してギラついた。
邪魔者を排除する為に必要とあらば、殺人すら辞さないような狂気を少女はその両目に覗かせていた。
だらだらと冷や汗をかいた背筋に怖気がする。大助は聞こえないふりをしてその場をどうにか誤魔化したのだった。

そんなことを考えながら、眠っている亜梨子の身体を大助が汚した分だけきれいに拭って着替えさせる。
「んにゃ……えあぁ、大助ぇ……? 離れちゃうの……?! だめぇ…! だめ…! だめ…! ずっと私といっしょ、なの………いっしょに居るのよ!」
大助が立ち上がって亜梨子から離れようとすると、寝ぼけていた少女は一瞬で目が覚めたようで彼にしっかり抱きついた。
「大助と私はずう――っと、いっしょに居なくちゃだめなのぉ………離れちゃうなんてやなのぉ……………!!」
いつものように心細そうにしがみつき、甘えてじゃれつく亜梨子を身体から引っぺがすのに手間取った大助は深い深い溜息を吐くのだった。
「んっ、や! 行っちゃだめえ……大助………だいすけえ……」
もうやだやだやだ! いっしょなの! 離れたくないの! と我侭をいう亜梨子の頭を撫でてやって、大助に依存している少女を宥めた。
「……………はあ、ったく、しかたねえなあ……」
携帯を取り出し、局員の暗証番号を暗証する。一方的に任務拒否の連絡を情報班に告げて、慌てる局員の言葉を無視して携帯の電源をオフにしておいた。
笑いながら、ばればれの嘘を吐いた。
「俺の任務が無くなったから、ちょっとだけお前の相手してやるよ」

今日はもう少しだけ、亜梨子を慰めようと大助は決めた。

394:名無しさん@ピンキー
09/07/21 21:51:03 xGEL6uaA
終わり。

病みアリコと大助が堕ちていく話を考えてみた。
断片的で読みにくい上に、亜梨子の性格が違う気がするので反省はしている。

395:名無しさん@ピンキー
09/07/22 00:03:27 zb7t/h4t
重たい。
が、続きが読みたくなるね。
まさに病んデレ

396:名無しさん@ピンキー
09/07/22 01:07:05 pVF3s1K2
乙!
亜梨子もすっかり病ンデレキャラが板に付いたなあ…

397:名無しさん@ピンキー
09/07/22 22:11:39 JiPYd9vm
ムシウタキャラは総じてヤンデレの素質があるからなあ

ふたるとか
せんりとか
まりとか
りなとか

398:名無しさん@ピンキー
09/07/22 23:25:21 l1re6Sd0
ふたなりまり、まで読んだ

399:名無しさん@ピンキー
09/07/23 21:43:17 uxZj/hwK
>>398
「ふたなりまり」

①Sっぽい摩理が、病んデレな亜梨子が泣いても許さずに一晩中ぎちぎち突っ込ながら
 胸をぺろぺろ舐めたり、ちゅぱちゅぱ鎖骨や乳首を吸いつつ、亜梨子を突き上げて攻め続ける

②明るく溌剌とした亜梨子が好奇心も性欲も旺盛に、おどおどと弱気な摩理に優しくクンニした後、
 たどたどしくフェラをされて、されるがままに感じている摩理の身体に、騎上位になった亜梨子。
 何度も何度もイきながら腰を振り、二人とも共に果てる。

③大助×摩理×亜梨子の3P
摩理と亜梨子が対面座位で繋がる→大助が亜梨子を背後からアナルを犯しながら摩理の胸を揉みしだく
→力尽きた亜梨子を放置して、大助の膝の上に乗った摩理がゆるゆると繋がる→摩理に中出しして満足げな大助の顔を呆然と見つめる亜梨子
→嫉妬した亜梨子が摩理を押しのけて大助と繋がる→そのままの状態で怒った摩理が亜梨子にフェラをさせ、大助にクンニされる




もし弟バカの千晴がヤンデレだったったら、大助を拉致監禁して子供を孕んでそうだ

400:名無しさん@ピンキー
09/07/24 00:23:18 YphEP/+w
>>399 ①②③全部とついでに実姉弟モノもkwsk

401:名無しさん@ピンキー
09/07/24 09:17:07 7ug1Yb8c
え? 俺の中では既に千晴はキモ姉確定だったんだが
大助の童貞は絶対千晴が食ってる、しかも小学生のうちに

402:名無しさん@ピンキー
09/07/24 13:23:56 SDxVHDO2
千晴は最初は大助を苛め(もちろん性的な意味で)てたけど
途中から覚醒した大助に調教されちゃったんだぜ?

5巻読みなおしてみ

403:名無しさん@ピンキー
09/07/24 14:34:57 Ic2kNhAW
「お姉ちゃん 」じゃなくて「千晴」なのは
千晴が以前性的な意味で襲ったのを憎いんでいるから。
当の千春本人は都合よく記憶から抹消して忘れてるだけで
何で自分を「お姉ちゃん」と呼ばなくなったか分からない

404:名無しさん@ピンキー
09/07/24 15:11:33 Eh/2A0+0
今まで大助の初体験はワンコだろとか思ってた俺が馬鹿だった
その設定いいな

405:名無しさん@ピンキー
09/07/24 17:30:45 aQrJf/nb
まあワンコの初体験は大助だけどな

406:名無しさん@ピンキー
09/07/24 19:24:07 7ug1Yb8c
幼少時のトラウマから年上の女性に対して徹底的にドSになる大助ですね、わかります

呼び方が「お姉ちゃん」じゃない件は、
「千晴って名前で呼んで。呼び捨てにして」と千晴が強要した(むろん繋がりながら)
という説も提示してみる
そしてやっぱり記憶は都合よく抹消されている


……はっ!?
「千晴は記憶を失っているのでまだ自分が処女だと思っている」「そのため大助に処女をもらってもらおうとするが実はその展開二回目」「そして実は幼き日に開発されていた肉体」「あの爛れた日々の記憶が蘇る」「そうだったの……やっぱり大助は私の運命の相手だったのね!」
という毒電波が飛んできた

407:名無しさん@ピンキー
09/07/24 20:13:54 g0FpaOrJ
大助は千晴に襲われ慣れてしまい、だんだん姉ではなく一つ年上の女の子にしか見えなくなったんだよ、
隣で寝ている千晴の体温とか感触にどぎまぎして、お姉ちゃんだなんて思えなくなっている。

たぶんあれだ、千晴は弟と近親相姦することなんて普通だと思っている上に、子供を孕まないうちは処女だと認識を履き違えてるんだよ。
だから「早く、大助に私の処女を貰ってほしいなあ……」とか、大助と繋がって犯して犯される度に愚痴る千晴に困惑させられる大助。

千晴は姉弟だから大助のことが好きで可愛い弟を自分だけのものにしたくて、ついつい過剰すぎる愛情をアピールする。
大助は姉だけど異性として見てしまう自分を抑えてぶっきらぼうに振舞いつつ、気になって仕方ないけど弟として見られたくないからから名前を呼び捨てにする。


という説も上げてみる。

408:名無しさん@ピンキー
09/07/24 20:28:29 7ug1Yb8c
キモ姉好きとしては、大助が姉を一人の女としてみるようになっちゃコクがないんだよと言わざるをえない
「こんなの変だよ姉弟なのに気持ち悪いよ」とか言うんだけど千晴には聞き入れてもらえない

「変じゃないよ、普通だよ……姉弟なら、みんなこういうことしてるんだよ……」

目からハイライトが消えてる千晴
このままじゃいけないと思いつつ欲望に負けてなすがままにされてしまっている―
やはり近親相姦モノはそんな背徳性がイイわけでごめんちょっとスレ間違えた逝ってくる

409:名無しさん@ピンキー
09/07/24 22:27:39 g0FpaOrJ
「れろれろ……ちゅぱちゅぱ……はむぅ………んっ、んんんっ、んん……」
朝、粘ついた甘い声に目を覚まされた大助は下半身からくる甘い疼きに背筋が痺れていた。
変な夢を見ていた。調子に乗った千晴に襲われ、物凄く恥ずかしい目に遭わされ腹が立った大助が、やり返して姉を犯してしまう夢だった。
やけにリアルで、少女の上げた喘ぎ声や貫いた肉の感触、薄い胸に吸いついた時の汗の味を思い出してしまう。
どうかしているのではないかと大助は死にたくなった。いろんな意味で。
夢の名残なのか、大助の身体は気持ちよかったが、寝起きのだるさよりも快感で頭が呆けていた。
妙だとは思って起き上がろうとしたのだが、動けない。重い。がっちりと押さえ込まれていた。
ズボンが完全にずり下ろされ、剥き出しにされた彼の股間で、見慣れた幼い少女の頭が揺れていて、ぎょっとした。
「ん、んぅ……ちゅっ、ちゅちゅっ、はあはぁ……ふぅ……あっ! おはよう大助、今日も元気だねっ、お姉ちゃんもはりきっちゃうよ♪」
千晴は手慣れた手付きで大助の竿を扱き、おいしそうに頬ばってフェラをする。
よく見ると空いた手は千晴の股間に伸びていて、ぐちゅぐちゅと湿った音を立てている。ちらりと覗いた少女の指先は濡れて光っていた。
「な………何してんだよ、千晴っ! 姉弟なのにヘンなことすんなって、俺いつもいってるじゃんかっ!」
「なに言ってるの、どうしたの大助? おかしくないよ! フツーだよっ! お姉ちゃんが弟の成長を確認するのなんて当たり前なんだよ!」
「……そんな普通があってたまるかぁ………ふあぁっ、だ、だめだって………ぁうううっ! んん゛っ! 千晴……っ! 」
「もう、話が通じないなぁー……あのね、お姉ちゃんが弟を食べちゃうなんてただの日課だよ? 姉弟なんだから、これくらいわかってほしいな」
千晴に咥えられた先っぽを苛めるように責められて、びくびく腰を浮かせながら感じる大助が、涙目で訴える。
「こんなの変だよ……姉弟なのに気持ち悪いよ」
千晴は大助の台詞を聞き入れずに裏筋を舌で丁寧に舐めあげ、「ううぅ……」と大助を呻かせて言葉を封じ込む。
「変じゃないよ、普通だよ……姉弟なら、みんなこういうことしてるんだよ……」
目からハイライトが消え、ほの暗い狂気のような陰に千晴の瞳が曇っている。
千晴が口に咥えていた大助を放すと、そっと握って少女の濡れたわ割れ目に押し当て、ぐっと腰を落として挿入する。
「はああああああぁぁぁぁん??? 大助っ! 大助っ! だいすけぇっ!」
ぐいぐいと強引に腰を振って大助を悶えさせ、身体に捻りをくわえて呻かせ、腰を浮かせて大助を焦らしたかと思えば勢いつけて連続で腰を落として大助を陥落させる。
「んああぁ………っっ! はぅぅ、あぁっ! もう……千晴……ちはる……っ!」
このままじゃいけない――そう、大助は思いつつ――
「ひゃあぁぁっ、 暴れすぎだよ大助ぇ…………? もう、お姉ちゃんがずうっといっしょにいて、愛してあげるからねっ♪」
千晴の身体の中をごりごりと突き上げ、欲望に負けてなすがままにされてしまっている―

大助がもう出してしまうと慌てて引き抜こうとしたものの、千晴にがっちり嵌められて追い詰められる。
もう駄目だ、と辛うじて我慢していたモノを観念して出し切ってしまうと、
「……そういえば、あのね大助。昨日の晩にね、大助が寝込んでる隙に悪戯してたら、寝ぼけた大助が私を襲っちゃったんだよ♪」
大助に繋がったまま、千晴は顔を笑み崩した。嬉しくて仕方がなさそうだ。
「……………………………………………………えぇぇっ?!」
「嬉しかったな―ホント、大助ったら激しくて……♪ お姉ちゃん何度も許してっていったのにずっ――と犯されっぱなしだったんだよ?」
「嘘………だよな? 千晴、嘘だよな?!」
「えへへ、ねぇ大助っ! 残りのお楽しみは今晩に取っておくからね♪」




>>408
キモ姉ってこんなんですか、わかりません

410:名無しさん@ピンキー
09/07/25 01:02:17 d+z+rNyY
襲ってる最中、
大助の服ひん剥いて裸にして
色々キスして濃厚ディープキス。
満足げに舌を抜いてさて下をいただきますかと
馬乗りになったその時。


「……やめてよ……………おねえちゃん」


と目に涙をためながらお姉ちゃん呼びで懇願されて


コマンド?

  「私は何をやってるんだろう」と我に返る
  くぅぅうっぅぅぅぅん泣いてる大助かわいいいぃぃぃぃいいい!!!!!!!!!

ニア


411:名無しさん@ピンキー
09/07/25 08:14:19 Y1sHNBma
鬼歌……

412:名無しさん@ピンキー
09/07/25 09:27:43 EgltHb13
>>409
すごくよかった

413:名無しさん@ピンキー
09/07/25 22:46:33 WohHDojT
このお姉ちゃんブームに乗っかって

ねねのSSを!

414:名無しさん@ピンキー
09/07/30 06:44:10 T3AYPVH9
じゃあ俺はなみえさんか万葉のSSを!

415:名無しさん@ピンキー
09/07/31 01:00:29 4Pss1OWL
利「薬屋……、こんなに大きくしちゃって……変態」(Sな笑みを含みながら
 どうみてもかっこう虫が成虫化ですね分かります><

416:名無しさん@ピンキー
09/07/31 01:06:24 4Pss1OWL
IDが4pなので書きたくなった。しかし4pできるパーティーは居るものか

417:名無しさん@ピンキー
09/07/31 02:02:23 B5YlDdN5
大助+特殊型三人娘
大助+ハルキヨ+亜梨子+摩理
詩歌+なみえ+七那+きらり
千晴+茶深+綾ちゃん+コノハ

百合多いな

418:名無しさん@ピンキー
09/07/31 15:26:01 vubmHAuW
>>416
大助がフラグ立て散らかしてるからなんとかなる

419:名無しさん@ピンキー
09/07/31 17:44:39 OSCmNQqg
>>416
大助×詩歌+利菜+亜梨子(修羅場プレイ)
千莉×大助+緒里+ヘタレ(女王様プレイ)
亜梨子×大助+ハルキヨ+先生

420:名無しさん@ピンキー
09/07/31 21:18:15 5wrZWSo6
大助×きらり+ダイスケ×萌々とか

421:名無しさん@ピンキー
09/08/01 00:13:45 P3Wc9P62
大助×恵那×亜梨子×多賀子
大助×亜梨子×寧子×愛理衣
ハルキヨ×遥香×ウメ×司書
先生×初季×亜梨子×摩理
大助×あゆゆ×恵那×亜梨子
大助×千晴×千莉×柊子
大助×詩歌×かっこう×フタル酸

422:名無しさん@ピンキー
09/08/01 00:27:15 rJwACVsn
大助×桜井×坂崎×高見沢

423:名無しさん@ピンキー
09/08/01 17:25:02 j08vzXQD
俺×戌子×ねね×千晴

424:名無しさん@ピンキー
09/08/02 03:44:07 d4uIVhqw
>>419
>大助×詩歌+利菜+亜梨子(修羅場プレイ)
 勢いで書いてみたんだけど、よく考えてみれば色々無理があった。この四人
が出会う場面ってあるのかな、bugは一巻しか読んでないんだぜ

425:名無しさん@ピンキー
09/08/02 04:24:41 sij8TZXK
>>424
構わん投下しろ
いやして下さいお願いします

426:名無しさん@ピンキー
09/08/02 04:30:38 11d9B10K
>>424
実は一巻で利奈が死んでなかったとか、なんらかのムシで利奈を復活させたとか、
そんなifでいいんじゃね。
いっそのこと>>1の学園ネタとか。

427:名無しさん@ピンキー
09/08/02 06:56:23 NM0SM6ev
>>424
残念だが出会う場面はない
詩歌はbugの間ずっと欠落ってるし
亜梨子はbug終了で表舞台から退場してる
いずれ復活するとしても利菜死んでるし
>>426が言うようにifでいいと思うよ

428:名無しさん@ピンキー
09/08/02 07:26:10 i/HRfhiN
>>424
エロパロ自体がifのものなんだし
妄想の赴くまま書きたいように書いて貰えればいいと思うよ

しかし1巻しか読んでいないとなると……
ペロペロの香魚遊、お嬢様なアンネ、5巻の天然な摩理、6巻の亜梨子と特殊型三人娘、
だんだんデレとアプローチが激しくなる恵那とか、まだまだお楽しみが残ってるんで、

書き終わって時間があったらbugの残りの巻を読むことをお勧めします

429:名無しさん@ピンキー
09/08/02 17:54:31 J51oDkn1
楽しみにしてる

430:名無しさん@ピンキー
09/08/02 18:18:14 jzdYDrQO
大喰い戦後にベッドで寝てる大助を襲い
筋肉とか筋とかとりあえず切って身動き取れないようにして
その痛みに苦しむ顔含めてゾクゾクしてきて逆レイプする霞王

431:名無しさん@ピンキー
09/08/03 06:41:08 WxCPDBTN
>>424
楽しみにしているので頑張って書いてほしい

432:名無しさん@ピンキー
09/08/04 23:26:59 zADz2b8s
>>424
大助と詩歌がいちゃいちゃしている時、間も悪く利菜と鉢合わせる。
錯乱した利菜が強引に好きだとアピールして、大助を押し倒し馬乗りになって襲いかかる。
舌を入れられてキスをした後、半裸まで服を向かれる大助の姿に呆然としてフタル酸と化す詩歌。
利菜を追い払おうと躍起になりつつ、気持ち良さそうな大助の顔に怒りと嫉妬の他にムラムラしちゃう詩歌。
そんな自分の感情に戸惑いつつ、自分の方が絶対に良いと思わせようと、恥かしがりながらも腹黒く大助を性的に攻める詩歌。
詩歌に対抗しようとより過激なことを大助に仕出かす利菜。
大助は二人に制止の言葉をかけるも、二人とも無視して傍目には奉仕しているように見える責め行為を続行する。
ここで三人の濡れ場に亜梨子登場。「私の下僕に何勝手なことしているのよ!大助は私の物なのよ!返しなさい!」
亜梨子は虫を眠らせる能力で二人を抑止して、大助を2、3発殴ってから掻っ攫おうするも、利菜や詩歌に亜梨子は服を剥ぎ取られてしまう。
利菜と詩歌が一時休戦して亜梨子を押さえ込み、身体を弄り尽くして屈服させる。目の前で、息も絶え絶えに悶え喘ぐ亜梨子に見入ってしまう大助。
詩歌も亜梨子も利菜も倒錯した心理状態になり、何が何だかわからなくなった3人。少女たちは自分の身体の疼きを鎮めようと次々に大助におねだりし始める。
獣のような乱交騒ぎがそこから本番となり、大助が組み敷いた彼女たちの悲鳴は一晩中止むことは無かった……とか、そんなの。


>>424のネタに使えたら良いけど、こんな出会いは……無理があるな。

433:名無しさん@ピンキー
09/08/05 10:21:29 fUUOJBc1
いいアイデアってのは、一見荒唐無稽で陳腐にすら見えるんだ
それを真剣に実現するとなぜか傑作になる
本当の話だ

434:名無しさん@ピンキー
09/08/07 00:20:00 G/WKO5s0
SSの投下来ないな

435:名無しさん@ピンキー
09/08/07 09:11:48 EDi6zCTG
同じ著者の作品はいいけど

同じ絵師の作品を扱うのはNG?

436:名無しさん@ピンキー
09/08/07 09:35:24 aoXNOenh
絵師は別
そんなのありならハルヒとシャナとか半月としにバラとかいろいろカオスなとこが出来上がるぞw


白夢やりたかったら専用スレを立てるかラノベ総合スレだな


いや白夢の人ってクジラだからすでにスレあるかも…?

437:名無しさん@ピンキー
09/08/08 05:53:10 flWdwfnt
>>432を書いてる内に、室外プレイになることに気付いた。
ラストの一晩中ってのだけ場面を変えても良いんだろうけど、青姦に抵抗ある人
っているんだろうか? いないのだったらこのまま書き進める。

438:名無しさん@ピンキー
09/08/08 06:19:24 c0d3WRLP
自分は室外プレイでも抵抗ないので書き進めてほしい
書きやすければ設定を変えればいいのだろうし、気にせず投下してください

439:名無しさん@ピンキー
09/08/08 06:51:25 n2JTe0Fe
俺も書き進めていいと思う
とりあえず全裸待機しておきますね

440:名無しさん@ピンキー
09/08/09 05:18:22 XEIDgk6V
童貞を捨てるとか美少女とヤりまくりたいという夢を持った虫憑きとか
探したらいそうだよね

441:名無しさん@ピンキー
09/08/09 07:28:16 INgeGN04
>>440
詩歌「私の夢と似てる…」

442:名無しさん@ピンキー
09/08/09 08:36:37 jxeepst/
>>440
大助「俺の夢と、似てるな」
ハルキヨ「偶然だな、実は俺も同じ夢を持ってんだ」
宗方「利菜が幼女の頃に、紳士として当然の行為を行いたかった……」
兜「その夢はすでに叶えたぞ………夢の中でな」



443:名無しさん@ピンキー
09/08/09 08:43:35 U/eZmsyc
>>440
利菜「私の夢と似てる……」

444:名無しさん@ピンキー
09/08/09 09:22:33 avsvc/jj
おwwまwwwえwwwwらwwww

445:名無しさん@ピンキー
09/08/09 21:38:22 2YhQeXZr
>>440


土師「虫憑きも所詮私利私欲の人間でしかないのさ」
大助「お前は千莉に夢を食われてるからな・・・私欲がないのか?」
土師「そんな訳ないだろう、僕だって夢を思いだすとつい千莉のあんな所やこんな所を・・・」
大助「は・・・土師?」
土師「生き返る心地良ささ、これで僕の夢は繋ぎとめられているのさ・・・」
大助「(゚Д゚)」

446:名無しさん@ピンキー
09/08/09 21:44:45 PasO0PUv
利菜「薬屋が慟哭するまで犯したい。薬屋の汗も、髪一本一本も、精子一匹も―全部私のものにしたい。
 ―違う。薬屋は私の物。私の奴隷。私の愛人。骨も髄も私のもの。」

 こんな電波を受信した

447:名無しさん@ピンキー
09/08/09 22:37:12 U6ge/R4N
???「からかった時戸惑う表情、抱きついた時照れる表情、ひどく冷めた目でこちらに笑いかける表情。
     その仮面を剥いでしまいたい。その裏にあるものをかっさばいてぶちまけてしゃぶりつくしたい。
     そして、剥いでほしい。私の全てをかっさばいてぶちまけてしゃぶりつくしてほしい。
     ああ、薬屋くんが慟哭するまで犯したい。犯されたい。薬屋くんの汗も、髪一本一本も、精子一匹も―全部私のものにしたい。
     ―そうだ。薬屋くんは私の物。私は薬屋くんのもの。私は彼の奴隷。私は彼の愛人。私は彼の便所。骨も髄も全て彼のもの。」


448:446
09/08/10 04:31:23 9g4Lt+nX
>>447の気になった部分を直してみた。勝手にごめん

???「からかった時戸惑う表情、抱きついた時照れる表情、ひどく冷めた目でこちらに笑いかける表情。ベッドで見せる安らぎの寝顔。
     その仮面を剥いでしまいたい。その裏にあるものをかっさばいてぶちまけてしゃぶりつくしたい。私の前では素顔で居て欲しい。
     そして、剥いでほしい。私の全てをかっさばいてぶちまけてしゃぶりつくしてほしい。濁世に穢れた私の素顔から視線を逸らさないで。
     ああ、薬屋くんが慟哭するまで犯したい。そして私が嗚咽しても犯されぬかれるの。薬屋くんの汗一滴も、髪一本一本も、精子一匹も―全部私のもの。
     ―ええ、薬屋くんは私の物。私は薬屋くんのもの。私は彼の奴隷。私は彼の愛人。私は彼の便所。骨も髄も全て彼のもの。
     彼になら何をされても良い。どうせ胡蝶の夢なら、私を殺すのは薬屋くんでいて欲しい。彼の近くで居られるなら、この世界なんてどうなっても良い」

449:名無しさん@ピンキー
09/08/10 08:41:25 R/tij0Sz
>>448
恵那、そこまで勝手な事を言うのって、どうかと思うわよ
大助は私の奴隷なの、私のものなんだから貸してあげてもいいけど、絶対あげないわ

450:名無しさん@ピンキー
09/08/10 19:08:07 R/tij0Sz
あれ……ID被ってる。何故に?

451:名無しさん@ピンキー
09/08/10 19:14:15 RrGqbW2u
稀によくあること

452:名無しさん@ピンキー
09/08/12 01:29:13 8vpf2jik
詩歌タンのふとももムニュムニュしたいお

453:名無しさん@ピンキー
09/08/12 03:21:34 +bYykPDL
寝ている摩理の可愛い口に俺のデザートイーグル突っ込んで寝フェラさせたい
途中で起きても眠ったフリをしてくれる摩理
それに気付かないフリをしてそのまま顔射して怒られたい

454:名無しさん@ピンキー
09/08/12 10:33:52 fY0yg1R0
>>453
おい、大助。それだと亜梨子に気づかれるから出来ないだろw

455:名無しさん@ピンキー
09/08/12 16:28:58 eQM/3LCO
むしろ亜梨子に寝フェラさせて、起きても無理矢理口の中に出して泣かせたい

456:名無しさん@ピンキー
09/08/12 16:32:36 FqvDbRNm
とりあえず亜梨子を涙目にさせたい

その上で喘がせたい

457:名無しさん@ピンキー
09/08/12 17:09:27 +bYykPDL
朝、摩理に優しくフェラで起こしてほしい
寝言のフリで「あり・・・す・・・」と呟くと一瞬停止する摩理
急に高速手コキとバキュームフェラをやられて我慢できずに顔射して怒られたい

458:名無しさん@ピンキー
09/08/13 22:28:58 aB891qcX
>>437のSS来ないな……

459:名無しさん@ピンキー
09/08/13 22:35:28 eFMdEa3W
急かしてやるなよ、のんびり待とうぜ

460:名無しさん@ピンキー
09/08/14 00:18:36 oDab3OG6
摩理エンドあるかな~と想像してみたら、なんか亜梨子がかわいそうなことにしかならなくて泣けてきた

461:名無しさん@ピンキー
09/08/14 10:06:22 qjZ7t7Cv
摩理&亜梨子まとめて大助が美味しくいただきましたエンド、なら問題ない

462:名無しさん@ピンキー
09/08/14 16:46:15 7n255Rgv
「なんで俺がお前とこんな真似をしなぎゃいけねえんだよ…」
「任務だから仕方ないのだー。…とはいっても、こんな冴えない男の彼女役をやらされるボクの身も考えてほしいよー。」
「こっちの台詞だ!!…で、目標の虫憑きはどこにいるんだよ。」
「……ふむ。どうやら本部によると、ジェットコースターの列に並んでいるらしいのだー。」
「じゃあとっとと向かって終わらせるぞ、こんな罰ゲームみたいな任務。」
「罰ゲームとはなんだ罰ゲームとはー。」

「目標に動かれると面倒だ。早く行くぞわんこ。」
「待つのだ"かっこう"。…あとわんこって言うなー。」
「?」
「忘れものなのだー」
右手をつきだす
「…ぐ…………。」
「………(ニヤニヤ)」
「……はぁ。ほら行くぞ。」
「ほう。顔は冴えないけど、中々男の子らしい頼りがいのある手だねー。……だが繋ぎ方がなってなーい。うりゃー。」
「お、おい!別に指を絡めるまでは必要ないだろが!!」
「そんな中途半端な演技では相手を騙せないぞ?"かっこう"。やるなら、とことん、なのだー。」
「……はぁ……」
「フフフ。光栄に思いたまえー。こんな美少女と指を絡めることができるのだから。」
「自分で言ってんじゃねえよ!…それにわんこと手繋いだって、犬の散歩ぐらいにしか思わねーよ。」
「カチーン」
「お前今口で言ったよな?おい?」








数時間後
某ホテル
「か、かっこう?」
「やるなら……とことん、なんだろ?じゃあ彼氏としてとことんやらないとなあ」
「(目がまじなのだー)かっこう。昼にからかいすぎたことは謝るよ。だから考えなおすのだー……て、なぜ○学生のくせに服の上からブラを外すなんてことができるんだ君は!?」




みたいなのをどなたかお願いします

463:1-164 ◆53kD6zXFSI
09/08/15 21:53:04 Z0Q+H7Aj

 何か新しいことをしたいと思ってやってみた。なんとエロパロなのにゲームブック。
 君の選んだ選択肢で、物語が原作設定をぶっとばしてどんどん変化するぞ!w

 お手元にサイコロを2つ(六面体。2d6)用意して頂くと、よりお楽しみ頂けると存じますが、めんどくさいなら別にいい。必ずしも指示通りの順番で読まなくてもかまいません。ズルOK。
 エロパロ仕様なので鬼畜な選択肢もありますが仕様です。もちろん、ゲームブック特有のあの理不尽極まりない頓死エンドも搭載。
 戦闘もあります。エロシーンでは以下のルールで戦闘処理wを行ってください。めんどくさかったら省略してもいいけど。


<ルール>

・自分は性命点(ヒットポイント)のみを能力値として持っています。初期の最大性命点は2D6+6点です。このほか、各種アイテムを手に入れることで強くなっていきます(性的な意味で)。
・セクロスの相手は基準点と性命点、快楽点を持っています。相手の能力値はそのセクションのどっかに数値が書いてあるはずです。まず確認。
・相手や状況に応じて受け攻めが決まるので、そこをチェック。むろん攻め側が先攻です。以降、「俺のターン」と「彼女のターン」を交互に繰り返します。
・自分のターンの時、サイコロ2個を振って、基準点を上回ったぶんだけ相手にダメージ=快楽点を与えられます。快楽点のぶんだけ相手の性命点が減ります。性命点がゼロになったらイッたことになります。
 出目が基準点と同じかそれより小さい場合、相手は指を噛んで堪えたことになります。
・相手から受ける快楽点(ダメージ)は固定値です。しかも自動命中です。相手のターンに回るたびに、自分の性命点をそのぶんだけ減らしてください。どれだけ保つかが男のタフネスです。そういうものです。
・攻め側と受け側が交互に快楽点を与えあって、どちらかがイクまで繰り返してください。まあ、勝っても負けてもエロイことにはなります。
・基本的には、行為が終わったら性命点はマックスまで回復することとします。
・入手したアイテムは、消耗品以外、基本的になくなりません。エンディング、またはゲームオーバーになってもう一度最初からはじめる時は、それを最初から持っている状態ではじめることができます。
・計算上で小数点以下の端数が生じた場合、全て切り捨てです。

</ルール>

 ちなみにエンディングは12種類あります。あの「恐怖の14」も含めると13種か。アイテムは8種類です。まあ、暇ならコンプリートしてみればいいじゃない。

 では、#1からどうぞ。

464:ムシウタエロパロゲームブック『夢遊ぶ選択』
09/08/15 21:54:01 Z0Q+H7Aj



 【 さあ、ページをめくりたまえ。 】





465: ◆gagWsd0d8k
09/08/15 21:56:34 Z0Q+H7Aj
#1-スタート
 君はいたって普通の少年である。少なくとも周囲にはそう思われている。
 ごく一般的な容姿、風貌、成績、運動能力にずば抜けた点があるわけでもない。
 だが一つだけ、君には他人と違うところがある。
 それは実は……。

 A.特別環境保全事務局の上位局員である
 B.レジスタンス”むしばね”の一員である

 君が特環の黒い悪魔であるなら、#5へ進む。
 もし君がレジスタンス”むしばね”の期待の星なら、#7へ。


#2-きらりの介抱
「あの、大丈夫……ですか?」
 人のよさそうな顔をした少女が君の顔を覗き込んでいた。
 そのあんまり無防備な瞳のせいだろうか、君はふと気が緩み、過労のために失神してしまう。

 ……目が覚めると、清潔なベッドの上に君は寝かされていた。どうやら君は、あのお人好しの少女に拾われたらしい。彼女はなぜか看護婦のコスプレをして、かいがいしく君の世話を焼いてくる。
 おとなしく世話になるなら、#17へ。
 ムラッときて無理やり襲うなら、#21へ。


#3-浸父襲撃
 千莉を守ると誓った君。だが―そこへ平穏な日常を破壊する輩が現れる。
 どこからともなく響く忌まわしい鐘の音。冒涜された教会。無数の蛆虫。そして、穢れたローブを着た老人。
 ……浸父。
 原虫指定、”始まりの三匹”の一人が唐突に姿を現したのだ!
 君は千莉を守るためにも、浸父と戦わねばならない。
 だがひとつここで問題がある。
 このゲームでは性行為を戦闘で処理するが、実際のドンパチはルールでサポートしていない。代替手段として、サイコロを一個振ること。
 出た目が3~6ならば、君は浸父を撃退する。#16へ進み、千莉の手当てとお説教を受けるのが君の役目だ。
 運悪く1~3の目が出てしまった場合は、君はどうにか勝ったが、負傷してしまった。戦闘のどさくさで千莉ともはぐれてしまい、#4へ進まなければならない。


#4-負傷
 君は度重なる敵との戦闘で激しく負傷し、また心理的にも疲弊していた。満身創痍だ。固く誓った夢も虫に喰われ尽くし、成虫化も目前となっている。
 君がここから生還できるかは、運しだいだ。
 サイコロを一個振って、その結果が1~4ならば、#2へ。
 5~6ならば#14へ進む。


#5-特環ルート
 特環の局員である君は任務を受けた。
 それはある場所に潜入し、虫憑きと思われる人物を捜査、監視せよというものである。
 場合によっては捕獲あるいは殲滅も視野に入れることになるだろう。
 君は上司の薄ら寒い含み笑いを聞きながら、短く「了解」と告げる。

 ここで君の能力を決定しておこう。まずサイコロを2個振って、それに6を足す。それが君のもつ性命点である。性命点を既に決めてあるなら、この項目は無視してかまわない。
 また、君はアイテム”一号指定の巨根”を持っている。これにより、君は相手に与える快楽点に5点のボーナスがある。たとえば相手の基準点が5で、サイコロの出目が8だった場合、君は彼女に3+5で8点もの快楽を与えたことになる。いいだろうか?
 一号指定の巨根は何度でも使うことができ、なくなることはない。だがこのアイテムを複数持っていても効果は重複しない。
 了解したなら、#9へ進む。

466: ◆o5qPw6nmc6
09/08/15 21:58:15 Z0Q+H7Aj
#6-三人でゲーム
 亜梨子が恵那と多賀子を自宅に呼んでいた。
 恵那は君をいじくるために、また無茶なゲームを仕立ててきたらしい。
 題して【○○君で遊ぼうすごろく】。○○の部分には君の名前を入れてくれ。
 このすごろくは、女の子三人がサイコロを振って遊び、どのマスに止まっても君が一方的にエロい被害を受けるという仕様になっている。だがそれでは不公平というものだ。そこで君は君自身の基本的人権を守るため、可能な限り穏当に異議を申し立てた。
 三人は君の言葉に耳を貸してくれるだろうか?
 亜梨子がすでに君のものになっているのならば、#56へ。
 そうでないならば#45へ。


#7-むしばねルート
 君は自ら虫憑きであることを隠し、日常を送っていた。もちろん、特別環境保全事務局の目から逃れるためだ。
 虫憑きを勝手に捕まえて隔離施設に収容する特環のやり方には、我慢がならない。
 そこで君はかねてより密かに耳にしていたレジスタンスグループ”むしばね”に接近し、その一員となった。”むしばね”は全国規模の大きさを持ち、強力な虫憑きが多数所属しているという。特環とも十分に渡り合えるはずだ。
 だが何よりも君は”むしばね”を率いるリーダーに惹かれていた。
 彼女は仲間からはこう呼ばれていた―

 A.レイディー・バード  →#15へ
 B.スノウ・フライ    →#11へ

 ところで、先へ進む前に君の能力を決定しておかなくては。まずサイコロを2つ振って、それに+6すること。それが君のもつ性命点だ。すでに決定済みならば無視すること。
 それから、君はアイテムとして”尽きぬ性欲”を持っている。これは相手から与えられるダメージ(性的な意味で)を2点軽減できるという防具みたいなものだ。これは君のセックスの強さを表現したものである。なお、このアイテムを複数持っていても効果は重複しない。
 アイテムは他にも存在するので、探してみるといいだろう。さて、選択肢の先へ進もう。


#8-ホルスルート
 君は一之黒家の居候となっていた。つまり、ムシウタbugの世界の住人となったのだ。
 一之黒の屋敷の一角に使用人用の部屋をあてがわれ、君は亜梨子の監視任務を続けている。不確定で特殊な事案が相次ぎ、気が休まるのは眠っている時ぐらいだ……だが、その安寧も長く続かない。
 朝っぱらから、ドタドタと騒がしい足音が廊下から響いてくる。毎朝の行事で、亜梨子が起こしに来たのだ。
 ―くそ、今朝はずいぶん早いな……。
 君はそうぼやきながら布団を頭からかぶる。無駄な抵抗と言うやつだ。
 亜梨子がパタンと襖を開けるや否や、君は亜梨子に―

 A.パンチを食らって飛び起きた   →#25へ
 B.「フェラ●オしろ」と命令した  →#18へ


#9-ルート選択①
 任務を受けた君はとある学校に潜入することになった。その場所に目的の人物はいるのである。
 ところで、君が潜伏しているのはどこだろうか?

 A.ホルス聖城学園中等部      →#8へ
 B.県立桜架東高等学校       →#20へ
 C.モイラ学修院大学付属高等学校  →#37へ
 D.現在は負傷していて動けない   →#4へ


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