09/04/08 19:42:59 cTgLAotM
いつからスタイル変えた?
下書きを元に半リアルタイム投下は間隔の短い前半で
後半っつーか昨夜は間隔長かった様に思うが。
338,339関係無しに自分でスタイル変えたんでしょ?
いずれにせよ期待しています。
351:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:21:47 eaJXfvjZ
とりあえず、これは
す ご い ク オ リ テ ィ だ
続き期待しております。頑張ってください!
352:名無しさん@ピンキー
09/04/08 21:33:23 mye5xvIw
wktk
353:名無しさん@ピンキー
09/04/08 22:30:23 Lm7wm23G
>>349
エロ小説を書いてる途中で
一回抜くと勢いを失うから
今月はオナ禁でお願いします。
354:名無しさん@ピンキー
09/04/09 08:44:10 IiAUPIMB
あー、あるあるww
355:名無しさん@ピンキー
09/04/09 14:23:37 eSmFOpxt
誰か幼女へTSする作品を作ってください!!!!!!!!
356:名無しさん@ピンキー
09/04/09 16:41:19 i4cu8/h0
身体は幼女 頭脳は大人 その名も……
357:名無しさん@ピンキー
09/04/09 20:06:57 J3tqUVO8
名リーダー バナン
358:名無しさん@ピンキー
09/04/09 22:10:42 IOtb0b3M
(ヨウジョ ハ マズイダロ JK)
359:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:25:22 J3tqUVO8
怪奇? 女子高生を襲う幼女
360:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:46:34 eSmFOpxt
ボケナスども
まだかよ
TS幼女物は!
361:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:12:15 X3MCufZ8
レイパーが幼女を犯したら幼女になってしまいレイプされるエンドレス・・・男がいなくなれば終わるか
362:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:29:43 5z1R1459
>>360
さっぱり理解できないが
幼女って幾つだよ
中学生か? 胸ぺったんの小学生か?
まさか幼稚園?!
363:名無しさん@ピンキー
09/04/10 01:00:20 qjXSC51X
もともとの意味の幼女なら、女性の幼児だから未就学児童のこと
エロ業界で使われる幼女は、ロリ(中学生位)より更に下の小学生位
小学生から20前までまとめて少女になるんだけどな、報道とかの用語だと
364:名無しさん@ピンキー
09/04/10 06:43:52 XzoSpKhr
しかしまぁ、荒らしの手口って変わらないものだね
連載進行中のタイミングで別作品クレクレ乞食して話題そらし
楽しい?
365:名無しさん@ピンキー
09/04/10 08:24:25 uZin7xl/
あー なるほど
TS法の時はスカトロ物とか言ってたな
皮物の場合は幼女か
和姦物で和んでるときに強姦陵辱要求とか
ドンだけ病んでるんだよとw
366:【僕オマエ】作者
09/04/11 00:39:39 omHLmmwb
こんばんは。
お久しぶりです。お待たせした方、すみませんでした。
大量投下になります。
どうしても我慢出来ない方は、NGワードであぽ~ん推奨です。
NGワードは【僕オマエ】でお願いします。
【強制女性化】【集団調教】【童顔爆乳】【露出】【玩具化】
詳しくは過去ログ参照にて。
367:【僕オマエ】
09/04/11 00:40:38 omHLmmwb
もう一度、ノックする。
「開いてるよ」
中から、警備員の声が聞こえる。
何の気負いも無い、普通の声。
特に意識する必要も無い、普通の声。
だのに薫はなぜかホッとして、けれど次には勝手に熱くなる頬に戸惑いながら、
口の中に溜まった唾を飲み込んだ。
「あ、あの……シャワー、あ、ありがとう、ございました……」
もどかしい。
一言一言を口にする度に、心臓がドキドキとうるさいくらいに高鳴った。
『どうしちゃったんだろう僕は……』
部屋の向こうにいる男性に、素っ裸のままバスタオル一枚で声を掛ける女。
それはまるで、これからの恋人との情事に胸膨らませ、心を濡らし、いそいそと
ベッドルームへと向かう“彼女”みたいではないか。
そう思った途端、足の付け根がむずむずして、尾てい骨の辺りから背筋を“ぞわ
ぞわぞわっ”と、甘ったるい震えが駆け抜けていった。
「あぁ……」
薫も元は男だったのだ。
「男の生理」というものについては分かっているつもりだったし、女になってか
らも嫌と言うほど味わってきたのだから、当然思い至ってしまった。
他に人がいない、個室。
健康な男と、裸の女。
―彼に襲われたら、どうしよう。
彼に「襲われる」……。
その考えに、震える吐息に一層の熱がこもる。
彼は確かに優しかった。
薄汚く汚れ、半裸の格好だった自分にも、ひどく紳士的に応じてくれた。
だから、安心してしまったのだし、無防備にもシャワーまで借りてしまったのだ。
けど、もし。
もし、こんなバスタオルだけの姿に、彼が“欲情”して襲ってきたら?
自分は、彼を拒めるだろうか?
彼を、受け入れずにいられるだろうか―?
『ぼ……僕は何を……』
薫は戸惑い、そして自然と自分の細い肩を抱いた。
女の力と男の力がどうとか、そういう問題ではなかった。
坂東達に体をオモチャにされるようになっても、ずっと、護り続けてきた“ファ
ースト・キス”。
そして“ヴァージン”。
なのに、
『遠からず、坂東達にいいように奪われてしまうのであれば、まだ彼にあげてしまっ
た方が―』
368:【僕オマエ】
09/04/11 00:41:28 omHLmmwb
と、明確ではないまでも、言葉にすればそんな風に、いつの間にか考えてしまっ
ている自分に、気付いてしまったのだ。
男とキスをする。
直人ではない、他の男と。
男に抱かれる。
直人ではない、他の男に。
彼と出会ってしまった今となっては、元々他の男など、絶対に性の対象になどな
らないと思っていた自分が、まさかここで、好きでもなんでもない男……少なくと
も直人に比べたらどうでもいい行き擦りの男に、
『抱かれてもいい』
などと思うなんて。
「んっ……」
声が、漏れる。
股間から“ちゅくっ”と、濡れた音がしたような気がした。
「入ってきて」
中から、警備員の声が聞こえた。
本当に特に気負ったところも無い、先ほどとなんら変わらない声だった。
「え……でも……」
その声に、逆に薫の緊張がいや増した。
入って来いとは、どういうことだろう?
シャワーを浴びたばかりだと、知ってるはずなのに。
着替えも無く、素裸に近い姿であるのはわかっているはずなのに。
「入ってきて」
「で、でもあの……」
薫は躊躇い、唾を飲み込んだ。
この格好で部屋に入るのは、やはりどうしても抵抗があるのだ。
頬が、首筋が、胸が熱い。
『……どうしよう……』
心臓が早鐘を打ち、もじもじと脚を擦り合わせると自然とお尻が揺れた。
薫自身は気付いていなかったが、それはまるで、つがいの牡に背後からの挿入を
請い願う、発情した牝、そのままだった。
男達に寄ってたかって好き勝手され、散々泣いて散々心折れたのに、それでもま
だ胸が高鳴り心が濡れる。
自分はどうなってしまったのか。
これからどうなってしまうのか。
想像するだけで、熱っぽい身体が更に火照る。
「き、着替え、ありませんか?着替え、貸して…くだ、くださぃ…」
消え入るような、けれど精一杯の薫の言葉に、返事は、無かった。
『どうしよう……ナオタ……僕……』
襲われるかもしれない。
拒めないかもしれない。
抱かれるかもしれない。
でも、このままでいるよりも、ずっとマシな気がした。
あの人が相手ならそうなっても、ずっと良い気がした。
薫は覚悟を決めて、躊躇った挙句にドアを少し開け、高鳴る心臓に眩暈さえ感じ
ながら恐る恐る中を覗き込んだ。
そこには。
「……え?……」
そこには、思い描いていたものとは違う情景が広がっていた。
きっとそこには、小さなベッドと、低価格だけが取り得のような安価な壁掛け式
の液晶テレビモニターがあるのだと思っていた。
369:【僕オマエ】
09/04/11 00:42:23 omHLmmwb
宿直室として利用するだけの、簡素でさほど広くない、小さな部屋があるのだと
思っていた。
彼はベッドに腰掛けて、リラックスした姿でテレビに興じ、優しく微笑みながら
こちらを見ている。
そんな情景を、思い描いていた。
―でも、違った。
その部屋は、薫が立っている事務室よりも少し広くて、壁には館内のものらしい
映像が映るモニターがずらりと並んで、その前にはモニター調整用らしいコンソー
ルがあった。
そして、コンソールの前には合皮張りの黒い椅子が二脚あり、その一つに彼が座っ
て、こちらに背中を向けていた。
ベッドなど、無い。
もちろん、布団なども無かった。
そこには。
「よーう」
そこには、神原と谷崎がニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら、さながら高級レス
トランに客を迎え入れるギャルソンのように手を広げていたのだ。
その神原の手には、ケータイ(コミュニケーター)が握られている。
彼は呆然とする薫の眼前にそれを翳すと、ケータイのボタンを押した。
『開いてるよ』
『入ってきて』
警備員の声が、その場にいるかのような鮮明さで、ケータイのスピーカーから流
れていた。
何の気負いも無い、普通の声。
特に意識する必要も無い、普通の声。
薫は、全身から血が“すうっ”と抜け落ちてしまったかのような脱力感に、“ふ
らっ”と壁に手を付いた。
昨日、学校のトイレで竹山にされたのと、全く同じ方法でまた騙されてしまった
のだ。
自分の愚かしさに、薫はもう、声も無かった。
§ § §
「なんだよその“裏切られた”ような顔は」
神原はケータイをズボンのポケットに捻じ込むと、ニヤニヤした薄笑いを浮かべ
たまま楽しそうにコンソールの前まで歩く。まるで踊っているようなその足取りは、
心底楽しくて仕方が無いといった様子だった。
瀕死のネズミを嬲る猫ですら、それよりもまだ追い詰めた相手に敬意を払ってい
ると思えるほどに。
「俺達がココにいるのがそんなに不思議か……よっと」
神原は右手でコンソール前に座る警備員のイスを、芝居がかった仕草でくるりと
回した。
「なっ……??」
薫は呆然としてイスに座る警備員の姿を凝視した。
そこにいたのは、確かに先ほどまで薫と会話していた、あの警備員だった。
だが。
「あっ……」
薫は彼の姿を見て、体の前面に沿って視線を下げ、驚いてすぐに目を逸らした。
警備員は、椅子に座った状態で両手を手摺に縛り付けられていた。
両脚はまとめられてはいなかったが、膝の所で左右それぞれの手摺にガムテープ
のようなものでぐるぐる巻きに括り付けられていた。
いわゆる、M字開脚のような姿だ。
驚いたのは、彼が下半身にズボンもパンツも身に着けていなかった事だった。
370:【僕オマエ】
09/04/11 00:43:59 omHLmmwb
浅黒く陽に焼けた肌。
黒々とした陰毛。
その中に埋もれるようにして、萎えてだらりとしたイチモツがあった。濃いチョ
コレート色の尻の穴が、まばらに生えた陰毛に囲まれてひくひくと動いていた。
それだけのものが、一瞬の間に薫の瞳に焼き付き、思考を焼いたのだ。
薫は震えながら後退り、躓(つまづ)いて無様に尻餅を付いた。
腰骨までしか隠せないバスタオルがはだけ、太腿も下腹も、ぼわっと広がった濃
い目の茂みまでが電光の元に露になる。
「あっらぁ?綺麗に洗ったんだあ?」
お尻の痛みに思わず声を詰まらせていた薫は、すぐ近くから聞こえたその声に顔
を上げた。いつの間にか谷崎が足元まで歩み寄ってきており、彼はポケットに両手
を突っ込んだまま、右足を薫の両脚の間の床へと踏み下ろした。
「あっ!」
そのまま、まるで道端の汚いゴミを散らすかのように薫の脚を乱暴に蹴り広げる
と、大きく開いた薫の脚の間にしゃがみ込む。
薫は露わになった股間を慌てて左手で隠し、右手で、乱れたバスタオルの胸元を
抑える。彼の目の前で汚され、遊ばれ、嬲られた恥所を晒すのは心が引き裂かれる
ほど辛かったのだ。
「なあ、神原ぁ!コイツいっちょ前に恥ずかしがってんぞ!」
「おいおい。今日、どんだけ俺達が可愛がってやったと思ってんだよ。便所のくせ
によ」
「あー……あれだ、その警備員のにーちゃんに見られたくないんだな」
「あぁ!?岡島の事がスキスキダイスキ愛してるぅ!じゃなかったのかよ!?もう
他の男に乗り換えるつもりか?」
「ち…ちが」
直人の名前を持ち出され、薫は涙目になりながら声を上げた。
「口答えしてんじゃねーよ」
「いっ……ひぅっ…ぃたっ……」
途端、左の内腿を谷崎に“ぎゅううう”と抓られ、薫はいやいやと首を振った。
その拍子にポロポロと涙がこぼれ、胸元でバスタオルを濡らす。
「あぁ……」
谷崎の体越しに、椅子の上で暴れる警備員が見える。
薫は眼を伏せ、谷崎の体で自分のされていること、これからされるであろうこと
が遮られることを祈った。
「ん~いいねぇ石鹸の匂い」
股間を隠す左手を払い除けられ、至近距離から“くんくん”と鼻を鳴らして匂い
を嗅がれて、薫の全身は更なる羞恥に染まった。
その羞恥が汗腺を開き、発汗を促し、石鹸の香料と交じり合って、えもいわれぬ
香りを陰毛の辺りから立ち昇らせる。
「いっちばーん!」
「あっ!!!」
拒否は、許されなかった。
谷崎は内出血の散る薫の両腿を掬い上げるようにして持つと、あっという間にひっ
くり返した蛙のように両脚を大きく開かせて、股間を光の下へと曝け出した。
そうして「はむっ」と、“綺麗”にしたばかりの性器にむしゃぶりつく。
「あひっ!」
前触れも何も無かった。
まさか、いきなりしゃぶられるとは思っていなかった薫は、何よりもその気色の
悪い感触に総毛立った。
だがそれも、最初の数分だけだった。
「ひいんっ……」
刻み込まれた快楽の楔が、簡単に薫の体を陶酔へとこじ開ける。そうして、抗し
難い、ねっとりと汚濁した快楽の海へと抵抗する間も無く放り込まれた。
「いひっ―ひいっ……ぃんっ……」
大陰唇を“べろべろ”と舐められ、小陰唇を“じゅるるっ”とすすられ、クリト
リスを包皮の上から舌先で“くにくに”とこねくり回される。
膣口へと何度も何度も汚らわしい舌が挿し込まれ、ざらりとした舌の表面が、繊
細でデリケートな感覚帯をずるりと這い回った。
371:【僕オマエ】
09/04/11 00:44:50 omHLmmwb
「ぅ……ひっ……」
反応は速やかだった。
力任せに抓られ赤く腫れた太股の、その皮膚の下の筋肉がこわばり、脚の指先が
内側へと丸まった。肛門が収縮を繰り返し、ひくひくとうごめく。性感を炙られ、
理性を焼かれる。望まぬ刺激に快感が無理矢理引き出され、発汗が進んで全身がうっ
すらと汗ばんだ。
立ち昇る発情した牝の匂いに、男達の表情が益々緩んでいくようだった。
知らず、腰がうねり、下腹が波打つ。
あっという間に瞳が潤んで天井がぼやけ、目を瞑ると涙が顔の横をこぼれた。
嫌なのに反応してしまう、忌まわしい体。
嫌なのに熱くなる、あさましく汚れた体。
薫の無意識が自嘲の言葉を吐き散らす。
「襲われたらどうしよう」?
自惚れるのもいい加減にしろ。
そんな事、良く思えたものだ。
こんな薄汚い女を抱きたいなどと思うのは、せいぜいこの男達くらいのものだ。
もう普通の男や、ましてや直人になど、絶対に抱いてもらえるはずもない。
それはもう、ハッキリと覚悟した事では無かったか?
「くぅ……ひぃ……」
谷崎の舌が、男だった頃には無かった器官を驚くほど丁寧に舐めしゃぶる。
シャワー室で綺麗に洗った事が、男の嗜虐心や征服欲を喚起したのかもしれない。
「ホント、濡れやすくなったよなオマエ」
谷崎は薫のおまんこから溢れ出る蜜液を、わざと音を立ててすすり、喉を鳴らし
て嚥下した。
その音に自分のあそこのとろけ具合いをあからさまにされたような気がして、薫
は左腕を上げて目元を覆って隠す。
「ぅ……ひんっ!……んううぅ~~~んっ……」
声など出したくは無かった。
―だが、出た。
甘えてとろけきった、更なる愛撫を求める牝の声だった。
「あはぁ……ぁあはぁ……ん……ふあぁぅ……」
時々、太股の内側に何回も刺すような痛みが走った。
“キスされている”のだと、すぐに理解した。
強く吸い付いた谷崎の唇で、また新たなキスマークを付けられているのだ。
淫蕩で破廉恥な、いやらしいお前みたいな女は俺“専用”の“モノ”だと、『所
有の印』をいくつもいくつも白い肌に刻み込まれているのだ。
―あの、優しい警備員の前で。
その瞬間、薫はぼやけた目を見開いて、自分の股間に屈み込んだ谷崎の背中越し
に、いつの間にか神原によってこちらの部屋まで引き出されてきた警備員を見た。
彼の目は信じられないものを見たかのように見開かれ、その顔は血が昇って赤黒
くさえ見えた。その股間では、さっきまで萎縮して縮こまり、陰毛の中に埋もれる
ようにして萎えていた男根が、太く、大きく、怒張を見せていた。
『……あ……興奮……してる……』
その瞬間、薫は彼が、自分の痴態を見て男根を勃起させた事に、嫌悪感どころか
不思議な高ぶりさえ感じた。
そしてその事に、奇妙な嬉しささえ覚えた。
高ぶりは速やかに“きゅううう”と乳首の感覚を鋭敏化させ、それがバスタオル
の下でハッキリと硬く、大きく勃起していることを自覚させた。
でも、それでも、強烈な羞恥は薄れるものではない。
「あぁ~~~~……見ないで……おねがい……見ないでぇ……」
あそこをべちゃべちゃと舐められながら、ひしりあげるように濡れた声を絞り出
し、いやいやと首を振りながら身を捩った。
372:【僕オマエ】
09/04/11 00:45:37 omHLmmwb
バスタオルに押さえられた乳房が“ゆさゆさ”と揺れ、裾がはだけて鳩尾の辺り
までが露わとなる。
彼の目の前で、おまんこを舐められている。
男達に弄ばれ、嬲られ、散々好き勝手にされたおまんこを。
嫌なのに、濡れる。
殺したいほど憎い男に舐められて、元は男だった自分が、とろとろに濡れる。
それは、屈辱であり恥辱であり、怒りを内包した悲しみでもあった。
だのに
「ぅはんっ…」
唇を割るのは、熱い吐息を伴った甘い艶声。
股間から払い除けられ、所在無げにさ迷っていた左手が谷崎の頭に置かれて、無
意識にまさぐる。それは「もっと舐めて」と乞うているようにも、「舐めてくれて
嬉しいの」と、いとおしんでいるようにも見えた。
「お、感じてるぅ」
「ち、ちがっ……ぅふぁ……」
声は濡れ、汗はじっとりと噴き出し、濃い性臭が全身から立ち昇る。
谷崎のぬるっとした舌の絶技に、薫はとうとう泣きじゃくりながら腰を震わせた。
「ああっ!……あぁっ!…」
“ぺちゃぺちゃ”と、猫がミルクを飲むように、小陰唇を掻き分けたその奥を小
さな反復で何度も舐めたくられる。
ひんやりとした鼻が包皮から頭を出したクリトリスを押し潰すようにして捏ねる
たびに、知らず声が跳ね、視界が揺れた。
時間にして10分程度であろうか。
だが、薫にとっては一時間にも二時間にも感じられる、永劫の快楽地獄であった。
「なあ、あんたも舐めたいか?」
不意に爛れた責め苦が止み、薫は粗い息の下で、自分のあそこが、谷崎によって
警備員に良く見えるよう電光の元で大きく広げられている事を知った。
男達によって数時間に渡り弄られ、嬲られ、舐めたくられてキスマークや歯形の
散った内腿も、ビキニラインの手入れなどをほとんどしないため、まるでタワシの
ように恥ずかしく“もさもさ”と毛深く茂った陰毛も、その奥で唾液にまみれなが
らぬらぬらと蜜液を垂れ流すおまんこも。
―全て。
「いやぁあっ!!」
谷崎は、右腕で暴れる薫の両脚の太腿の裏を押さえ、左手の指で小陰唇ごと大陰
唇を“くぱぁ”と広げて見せた。
「あっ!……いやっ!…いやだっ!!……」
「うっせぇ!指突っ込むぞ!?」
「ひっ……」
じたばたと暴れる薫に、谷崎はドスの利いた声で激昂してみせる。
それが単なるポーズだと知っていても、薫は体に刻み込まれた暴力の痛みに身が
すくみ、“ぎゅっ”と目を瞑って後はもう谷崎の好きにさせるしか無かった。
「冗談だよ。ひひっ―俺の指で初体験したいなら別だけどな」
ゲラゲラと笑いながら、“ぱくぱく”とおまんこを指で強引に開閉される。
膣口も尿道口もあからさまにされ、白っぽく粘った粘液にまみれた複雑な襞が引
き伸ばされた。
「ぁあ……」
その痛みともむず痒さとも違う感覚に、薫はただ涙をこぼすしか無かった。
そして無意識のうちに、助けを求めるかのように警備員を見た薫は、視線の先で、
猿轡を噛まされ、血が昇った赤い顔の彼が必死に首を振ったのを見た。
373:【僕オマエ】
09/04/11 00:46:48 omHLmmwb
『……あぁ……』
それが……彼のその懸命な仕草が、薫に「逃げろ」と言っているのだと気付いた
時、彼女は胸が押し潰されるような切なさで満たされたのを知った。
―彼は、自分のせいでこんな目に合ってるのに、それでもまだ自分を気遣って
くれている。
なんて人だろうか。
なんて優しく、強く、気高い男(ひと)だろうか。
薫はその事実に、自分の中に久しく忘れていた熱いものが、ゆっくりと頭をもた
げたのを感じた。
「お、お願いぃ―」
「あぁ?」
おまんこを“ぐちゃぐちゃ”と好き勝手に弄くられながら、薫は懸命に首を捻っ
て、谷崎の行為をニヤニヤと笑いながら覗き込んでいる神原を見た。
腰から押し寄せる抗しがたい刺激に、思考が霞みがちだった。
それでも必死に、辛抱強く、薫は一言一言を区切るようにして訴えた。
「お…お願いぃ……その、人はぁ、許してぇあげ…てぇ……くふぅん……か、関係、
ない、からぁ…」
薫の中で頭をもたげたもの。
それは、理不尽な暴力に対しては毅然と立ち向かわなければ、という薫が元来持っ
ていた強い心の発露であった。人が元来持っているはずの素晴らしいもの、優しさ
であったり誇りであったり、他人を慈しむ気持ちなどを護らなければという、人の
矜持とも言えるものであった。
その薫の言葉に、神原と谷崎がニヤニヤとしながら顔を見合わせた。
「んん~~~~!!!!!」
その時、警備員が今までよりももっと大きな声で唸り、ガタガタと椅子を揺らし
て暴れた。
「うるせぇっつってんだろ!?」
神原がガンッと椅子を蹴る。警備員の体が揺れ、大きく高くそそり立った赤黒い
勃起ちんぽもゆらゆらと揺れた。
それでも警備員は暴れる事をやめようとしなかった。
恥ずかしいだろうに。
屈辱で胸が潰れそうになっているのであろうに。
『やめて。もう抵抗しないで。大人しくしていて。僕はいいから。もう、僕なんか
いいから』
薫はそう思いながら必死に警備員へと視線を送る。
だが―。
「そのおっ立ててるチンポ、切り取ってやろうか?」
いつの間に出したのか、そもそもずっと隠し持ちでもしていたのか、神原の右手
には刃渡り10センチほどの折り畳みナイフが光っていた。それを警備員の男根の
根元に“すうっ”と、慣れた感じで刃を当てて、ぴたぴたと嬲る。
それだけで、あっという間にいきり立っていた男根が半立ち程度にまで萎(しお)
れた。
「あんたも不幸だよなぁ。こんな女に関わったばっかりにさぁ」
神原の、小動物を嬲るような声音が、薫の胸に突き刺さる。
巻き込んでしまった。
自分のせいで。
そうだ。
ぜんぶ、自分のせいだ。
「おい」
神原が顎をしゃくると、谷崎が舌打ちして身を起こした。
名残惜しそうに、包皮から顔を出した薫のクリトリスを親指で捏ねる。
374:【僕オマエ】
09/04/11 00:47:30 omHLmmwb
ぐったりと床に寝そべり、息も絶え絶えに谷崎の責め苦に耐えていた薫は、“び
くんっ”と一度大きく体を跳ねさせると、大きく広げられていた脚を思い出したよ
うにのろのろと閉じ、けだるそうに身を起こした。
タオルで纏め上げていたまだ湿った長い髪がこぼれ、薫の顔を覆い隠す。
垂れた髪の間から恨めしそうに見る姿は、まるで幽霊のような様相を成していた。
「こっちに来いよ」
神原の言葉にふらふらと立ち上がり、だがすぐに腰が抜けたように“へなへな”
と再び床に座り込んだ薫は、神原からの再度の呼びかけにそのまま四つん這いのよ
うな格好で警備員の前までにじり寄った。
乳房ほどではないが肉付きの良い尻肉が脚を動かすたびに“ぷりぷり”と左右に
揺れる姿は、その場にいる全ての男の視線を釘付けにした。
「コイツを助けたいか?チンポ切られたくないか?」
薫は最初、何を言われたのかわからなかった。でも、それが警備員のことだと知
ると、切迫した瞳で“こくこく”と懸命に頷いた。
両脚を膝のところで椅子の手摺にガムテープでぐるぐる巻きにされた警備員の格
好は、滑稽でさえある。床にへたり込んだ薫はその姿に視線をやらないよう懸命に
努力していたが、神原に向けた視界の隅に、すっかり萎えて萎縮した彼の男根もそ
の下の濃いチョコレート色の肛門も、全て見えていた。
「じゃあ……そうだな。お前がコイツを射精出来たら、許してやるよ」
「……え?」
何を言われたのかわからなくて、薫はぽかんと神原の顔を見た。
「お前がそいつをイかせられたら、切るのを考え直してもいいって言ってんだよ」
「え?」
「五分やるよ。頑張れ。出来なかったらコイツは今日からサオ無しだ」
ニヤニヤとした嫌らしい笑いを貼り付けた神原は、部屋の隅にある事務机の前の
椅子に座り込んだ。
谷崎も、事務机にもたれて腕を組む。
『アレを切る?なんで??本気???』
本気だろうか?その真意はわからなかった。
時間だけがじりじりと過ぎてゆく。
10秒ほどしても、神原達はニヤニヤと笑いながら立っているだけで、それ以上
何も言おうとしなかった。
薫は途方に暮れた表情で彼等を見て、警備員を見た。
その薫に、怒りからか羞恥からか、警備員は真っ赤な顔のまま必死になって首を
振る。
彼はこの時になってもまだ「逃げろ」と言っているのだと、薫にはわかった。
逃げられるわけがない。
バスタオル一枚の姿で、どこに逃げられるというのか。
いやそれよりも。
自分が逃げる事で、彼が神原達に何をされるのか、それを想像するだけで身が竦
(すく)む。
きっと、ひどい事をされる。
本当に男根を切られてしまうかもしれない。
見上げる薫の目から涙がボロボロとこぼれ、嗚咽がこみ上げた。
「……ご、ごめ……さい……」
巻き込んでしまって。
僕のせいで。
僕なんかのせいで。
薫は警備員の前で、心から詫び、額を床に擦り付けた。
それは生まれて初めて、自分から、心からの侘びを込めた「土下座」だった。
§ § §
6畳ほどの部屋に、湿った、どこか淫靡な音が響いていた。
それに絡むのは、女と男の、荒い呼吸。
375:【僕オマエ】
09/04/11 00:48:49 omHLmmwb
焦りを含んだ吐息と、口を塞がれた上での逼迫した鼻息だった。
7月10日に、遅れて始まった生理。
あの日、それを理由にして、薫は男達の男根を初めて自分から扱(しご)き、射
精させた。怒りと嫌悪感に眩暈すら覚えながら、太さも長さもまちまちながら、皆
一様に硬くて熱いそれらを、早く射精させてしまいたくて懸命になって扱き上げた。
けれど今は、ただひたすらに、目の前の哀れな警備員を助けたくて薫は一所懸命
だった。
『ごめん―ごめんナオタ……』
心の中で直人に謝りながら、懸命に警備員の柔らかい男根を扱いた。
なぜ直人に謝っているのかわからない。
でも、どうしても彼に謝りたかったのだ。
ナイフを当てられて萎縮した警備員の男根は陰毛の茂みの中に縮こまってしまい、
右手で掴んでも“ふにふに”とした肉の柔らかさしか感じられない。
そして表面の皮膚が薄く切れたのか、薫の手の平には、かすかに血が付いてた。
―神原は本気だ。
少なくとも警備員にはそう思えたのか、薫が彼の男根を優しく握っても、ゆっく
りと扱き始めても、反応は鈍かった。
“てろんてろん”と、まるで竹輪かハンペンのように揺れてだらしなく垂れる。
海綿体の充血が、全くの不十分だった。
完全に萎縮してしまっている。
「どうしてっ……」
薫は警備員の苦痛に歪んだ顔を見上げ、泣き出してしまっていた。
女になる以前、薫がまだ男だった時、『彼』は16歳であり、精通は当然のよう
に既に有って、マスターベーションにしても何度も経験済みだった。
好きな女の子を想って、グラビアアイドルを想って、アダルトビデオの女優を想っ
て、決して大きくは無い、仮性包茎のちんぽを右手で握り、くにくにしこしこと擦
り上げて射精していたのだ。
そういう意味では「握り慣れていたモノ」では、あるのだ。
だから、扱き方は有る程度覚えていたし、性感のツボみたいなものさえ、感覚と
しては残ってもいた。
―警備員を5分以内に射精させる。
神原に与えられたその課題も、だからこそ、そこまで不可能だとは……絶望的な
事だとは思っていなかったところがあった。
だが現実は、射精どころか勃起させる事さえ難しかった。
ただ闇雲に扱いても、彼は苦痛に顔を歪めるだけだったし、かといって手を弛め
ると途端に力を失って“くったり”と萎えるのだ。
「2分経過~~♪」
神原の声が……ひどく可笑しそうな声が、薫の焦燥を益々掻き立てる。
「お、お願いです。射精して下さい。精液出して下さい。じゃないと、コレ、切ら
れちゃうからっ!ほんとに切られちゃうからぁっ!!」
涙目で必死に懇願する薫に、警備員は済まなさそうな顔でゆっくりと顔を左右に
振った。
時間だけが無情に過ぎてゆく。
手だけでは無理なのだ。
何か無いか?
何か?
『あぁ……ナオタ……ナオタごめん……ごめん……でも、もうこれしか……』
薫は意を決して、彼の開かれた股間へと顔を寄せていった。
『立って……お願い……勃起させて……』
“むあっ”とした、汗と小便のこもった匂い。
男の匂い。
376:【僕オマエ】
09/04/11 00:50:35 omHLmmwb
牡の匂い。
それが鼻腔に満ちて、暴力的な揺さぶりを脳にかけてくる。
まるで上等な和牛肉をほおばる時のように口の中に唾が溢れた。
その上、熱っぽい体が勝手に反応して、あそこが勝手に潤ってくる。
下着を着けていない下半身がむずむずして、“ぞくっ”とうなじの産毛が一本一
本立ち上がる。
『あぁ……』
牡の匂いに、牝の体が反応しているのだ。
その中で薫は、右手で男根を軽く握ったまま、その先端へと可愛らしい舌を寄せ、
―舐めた。
「ふ…ん……んふ……ぅ……」
必死だった。
味なんかわからない。
苦いのかしょっぱいのか甘いのか。
味覚そのものが、どこか麻痺していた。
とにかく“勃起”させないといけない。
“射精”させないといけない。
その想いでいっぱいいっぱいだったのだ。
「3分経過~~!」
谷崎の声に、薫はもっと大胆に“ぴちゃぴちゃ”と舐め、“ちろちろ”と鈴口を
舌先でほじくるように突つき始めた。
自分が男のちんぽを自分から舐めているという事実に、どこか遠くから信じられ
ない思いで冷静に眺めている自分を感じる。
でも“ぴくっ”と男根が反応し、充血してむくっと身を起こした時、薫は涙が出
るほど嬉しかった。
「おーおー、美味しそうに咥えちゃってまあ」
「お前、直人が好きなんじゃなかったのかよ?」
「男なら誰でもいいんじゃね?」
「チンポなら、だろ?」
「体は正直だなぁ」
神原と谷崎の、心をえぐるような会話が耳に入ってきたが、無視した。
胸が潰れるような痛みを感じながら、それでも無視することが出来た。
ただ、一所懸命だった。
“はむっ”と亀頭を丸ごと口内に入れ、そのつるりとしたゴムみたいな表面を舌
で“もごもご”と舐めた。
アダルトビデオでしか見た事の無い、フェラチオを真似た。
確かこうだった。
こんな風にしていた。
そう思いながら自分の唾液でべとべとになった男根を“にゅるにゅる”と手で扱
き、“ぺろぺろ”と亀頭を嘗め、“くちゃくちゃ”とフェラをする。
カリの部分に溜まっていた、何か“ざらり”と苦いものが、恥垢だと気付いたの
はそれを飲み込んでしまってからだ。
でも不思議と汚いとか、思わなかった。
恥垢も先走りも一緒くたに唾液と混ぜ嚥下すると、薫は胃が“カッ”と熱くなっ
たような気がした。
「恥垢もしっかり飲んでるな」
「さっすが便所女」
「俺のも掃除してくれよ」
男達を無視し、唾をたっぷりと塗り付けて、“ちゃっ…ちゃっ…ちゃっ…”とリ
ズミカルに扱くと、竿の表面に太い血管が浮いた。えづきながら喉の奥まで男根を
導いて、熱くてぬるぬるした口内で唾を溜めると、舌で何度も男根にその唾を塗り
つけた。もっさりとした硬い陰毛が鼻をくすぐってクシャミが出そうなくらいムズ
ムズしたが、やめるわけにはいかなかった。口内に残った毛を指で摘み出すと、あ
の石鹸にこびり付いていた陰毛と色や縮れ具合がそっくりだった。
「さ~て、4分過ぎたぜ~~!」
神原の声に、薫の全身に汗が“ぶわっ”と噴き出した。
「ぷふっ」
口内の男根を“ぬるるっ”と吐き出すと、薫は警備員を見上げた。
377:【僕オマエ】
09/04/11 00:51:11 omHLmmwb
彼は目を硬く瞑り、顔を逸らしている。
今、彼の亀頭の先端から、ぷっくりとした薫のツヤツヤピンクの唇まで、粘っこ
い銀色の糸が繋がって、ひどくいやらしい様相を見せていた。
薫の充血して潤んだ瞳と、赤らんだ目元や頬や首筋、半開きの唇などは、彼女が
性的な興奮状態にあることを示していた。その証拠に体の中心にあるオンナの部分
はすっかり潤みきっていたし、“つうっ”と垂れた涙雫は幾つもの道筋で太腿や尻
たぶを濡らしていた。
恋人でもない男の男根を、仕方が無いとは言え自分から咥え、愛撫し、射精に導
こうとしている姿は、AV女優や風俗の女と何ら変わらないものだ。しかもそれに
よって体を火照らせ、うずうずとした疼きで腰を揺らめかせている。そんな屈辱的
な自分のこの姿を、彼は出来るだけ見ないようにしてくれているのだ。
薫はそう思った。
そう思えばこそ、もっと大胆に、積極的に、彼が速やかに射精出来るよう奉仕し
てあげなければという想いが溢れた。
だが。
男根はこれ以上無いほどに怒張し、今にも射精してしまいそうなくらいに赤黒く
なった亀頭は、鈴口から溢れた先走りで、てらてらと濡れ光っているのだ。
けれど射精しない。
先走りの粘液だけが、ただぬるぬると分泌されるだけだった。
「おねがいっ……おねがいしゃせーしてぇ……」
薫はもう半狂乱になって、出来そうな事は全てした。
竿の下にぶら下がる、毛の生えたぶよぶよとした陰嚢……金玉袋も懸命に“ぺちゃ
ぺちゃ”と舐めしゃぶった。
“はむっ”とかぶりつき、中の金玉を舌で転がしながら男根を扱いたりもした。
少しでも反応があれば、それにすがった。
「あと30秒~~~!」
神原と谷崎の声が同時に上がった。
もう、猶予は無かった。
「だっ…出してっ!射精してぇっ!!お願いっ!イッて!出して!早くっ射精して
ぇっ!」
普段であれば決して口にしないような、破廉恥で淫乱めいた言葉を我知らず吐き
出していた。
「ぴゅっってしてぇ!お願いっ!ぴゅっぴゅってぇ!!」
涙がぼろぼろとこぼれて、男根を扱きながら見上げた警備員の顔が見えない。
彼は今は、どんな顔をしているのか。
浅ましい女だと思われていないだろうか?
やはり薄汚い便所女なのだと、侮蔑的な目で見られてはいないだろうか?
それでもいい。
そう思われてもいい。
だから今は。
378:【僕オマエ】
09/04/11 00:52:11 omHLmmwb
「お願い……全部ごっくんしてあげるからぁ、射精してっ、薫のお口にぴゅっぴゅ
してぇっ!」
どこかで目にしたエロ漫画の、頭の悪そうな台詞も口にしてみた。
でも、出ない。
精液が、出ない。
射精させられない。
「5、4、3、2、1、ゼロ~~~~!!」
―――時間切れ。
「あっ!!!」
「終わりだっつてんだろ?」
無情にも谷崎は薫の髪の毛を乱暴に掴むと、あっけなく警備員の股間から引き離
して、床に突き飛ばした。
「切れ」
先ほどのふざけた口調からは想像も出来ないほど、冷酷な声音が神原の唇を割っ
た。起き上がった薫の目の前で、警備員の勃起した男根に手早くどこからか取り出
したタコ糸が何重も巻かれる。
それは薫が声を挟む隙も無いほど、鮮やかで手馴れた動作だった。
「血止めしとかねーと、壊れた蛇口みてーに血が出るからなぁ」
薫は谷崎の言葉に総毛立った。
この男達は本気だ。
本当に、「彼」のあそこを切るつもりだ。
切り取るつもりなのだ。
「床が汚れるからよ、あっちでやってこい」
神原が顎でモニター室を示す。
「ま、まって!すぐだから!もうすぐだからっ!!」
口から糸引く唾液を垂らし、薫は犬のように四つん這いのまま、必死に神原の脚
に縋った。
「もっと頑張るからぁ!!!!」
「約束は守る性質でな」
神原はニヤニヤしながら薫を見下ろした。
その眼は、弱ったネズミを嬲る猫のような目をしていた。
「~~~ッ!!!!~~ッッッッッ!!」
谷崎に椅子を引っ張られ、警備員がとうとう悲鳴を上げた。
断頭台へと引き出されていく囚人か捕虜の如く狂気じみた必死さで、ガタガタと
椅子を揺らして暴れた。
「やめてよ!ゆるしてっ!その人に酷いことしないでっ!」
声を枯らし、必死に止めようとする薫を掴み、払い除け、神原はゲラゲラと笑っ
た。
こいつらは悪魔だ。
人間じゃない。
薫は改めてそう思った。
思って、でも、結局何も出来ない自分に絶望した。
「やめてっ!!やめてぇ~~~~~ッ!!!」
ドアが閉まる。
ニヤニヤした神原の顔がドアの向こうへと消える。
379:【僕オマエ】
09/04/11 00:53:19 omHLmmwb
乳房を揺らし、ふらつきながら扉に飛び付くより早く鍵が掛けられ、後には薫だ
けが残された。
薫はドアのノブをガチャガチャと捻り、懸命に叩いた。
「おねがい!ひどいことしないでっ!しないでっ!たすけてっ!」
泣きじゃくり、嗚咽し、やがて泣き崩れ、弱々しく床を叩く。
こんなにも無力で、こんなにも弱い自分が、こんなにも嫌だと思ったのは初めて
だったかもしれない。
自分がされることなら諦めもつく。
我慢だってする。
でも、自分のせいで巻き込まれた、何の関係も無い人がされることには、耐えら
れなかった。
声が聞こえる。
警備員の、くぐもった悲鳴が。
声が聞こえる。
男達の、楽しそうな笑い声が。
そして不意に、
今まで響いていた椅子の音が止み、
そして
苦悶の絶叫が響き渡った……。
§ § §
どれほどの時間が経っただろう。
薫は呆けた顔で、男達が消えたドアを見ていた。
見ているだけで、認識はしてない。
認識、出来なかった。
『白い……』
それだけだ。
白いドアの白い表面を、ただ視線がゆらゆらと漂っていた。
警備員は、ひどいことをされた。
あの優しい警備員は、神原達にあそこを切り取られた。
誰のせいで?
『僕の……せいだ……』
僕が、射精させられなかったから。
僕が、暢気にシャワーなんか浴びてたから。
僕が、彼に連れられてここに来たから。
僕が、坂東達の言うままに水族館までのこのこやってきたから。
僕が、坂東達のオモチャになってたから。
僕が
生きてたから。
ああ、そうだ。
そうなのだ。
どうして死ななかったのだろう。
自分から命を絶たなかったのだろう。
自殺したら直人や貞華や志宇や友香をひどいめに合わせると言われていたから?
でも、守っていたつもりの貞華達には、もう捨てられてしまったではないか。
見捨てられ、道端の石に向けるよりも冷たい無関心を感じたではないか。
直人だって、きっと今だってあの可愛い恋人と幸せで、僕の事なんか気にも留め
てくれてないじゃないか。
死ぬべきだったんだ。
もっと早くに死んで、関係ない人を巻き込まないようにすべきだったんだ。
『……そういえば僕、まだ、警備員さんの名前も知らないや……』
けれどそれも、もうどうでも良かった。
380:【僕オマエ】
09/04/11 00:53:56 omHLmmwb
命までは取られなくても、彼の味わった苦痛を考えたらどれだけ謝っても足りな
い。
男のシンボル。
男が男であるためのアイデンティティの根幹を奪われてしまったのだ。
誰でもない。
『……僕の……せいで……』
名前を教えてもらえるなんて、そんな都合の良い事は考え無いほうがいい。
彼はもう二度と、自分とは関わりたくないに違いないのだから。
薫が生きている限り、きっとああいう人はこれからもきっと出る。
巻き添えを食い、ひどい目にあう人が。
『やっぱり……僕は……』
そうして薫の意識は、どんどん深い方へ深い方へ、光の届かない闇の方へと沈み
込んでいった。
―だが。
「……?……」
不意に薫の、光を失った瞳が小刻みに揺れた。
ドアの向こうから、笑い声が聞こえたからだ。
楽しそうな、声だった。
心から楽しそうな、可笑しくて可笑しくてたまらない、そんな笑い声だった。
そしてそれは、あの警備員の声に、良く似ていた。
「……え?……」
混乱した。
何があったのだろう?
いや。
何が起こったのだろう?
さっき彼は、神原達にあそこを切り取られてしまったのでは?
……自分は気が狂ってしまったのだろうか?
薫はのろのろと身を起こし、這いずるようにしてドアまで移動して、縋り付くよ
うな格好でドアノブを掴んだ。
立ち上がり、唾を飲む。
たった数十分前。
薫はドアの向こうにいるであろう警備員に、こんなバスタオル一枚の姿を見られ
ることを恐れながら、それでもどこか甘い怯えを感じていた。
彼に襲われたら。
彼に求められたら。
自分はそれを拒めるだろうか?
そんな、それまで思いもしなかった、「直人ではない他の男に抱かれる」という
選択肢の存在に、気付いてしまったのだ。
「………?……」
そこまで考えて、薫はかすかに感じた違和感に、眉根を寄せた。
自分が何か、ひどく大切なことを忘れているような、見落としているような、そ
んな感じがしたのだ。
警備員に良く似た笑い声は、まだ続いている。
ドアの向こうから、さっきよりも鮮明に。
本当に可笑しそうに、息を切らして「ひーひー」とまで言っている。
可笑し過ぎて腹がよじれ、体を前後に揺らしている姿まで想像出来るようだった。
向こうには、神原と谷崎がいる。
本当なら、このままこの部屋から逃げた方がいいのだろう。
服なら、もうどうにでもなるような気がした。
ここ(水族館)の職員のものを、どこかで拝借してしまってもいい。
でも、薫は今一度ドアノブに手をかけた。
彼がひどい目にあったのは自分の責任だ。
だから、自分が確かめなければならない。
たとえそれで、今度は自分がどんな目に合おうとも。
381:【僕オマエ】
09/04/11 00:55:12 omHLmmwb
薫は覚悟を決めてドアを少し開け、“こくっ”と唾を飲み込んで恐る恐る中を覗
き込んだ。
§ § §
「一名様、ごあんなーい!」
ドアが勢い良く開かれ、掴んだドアノブに引っ張られる形で薫はモニタールーム
へと脚を踏み入れた。
そこには神原がいた。
谷崎がいた。
そして椅子に座ったままの人物が、モニターの方を向いて笑っていた。
警備員だった。
警備員の制服を着ていた。
モニターには彼が笑い声を上げるようなテレビ番組は映し出されておらず、それ
でも彼は可笑しそうに声を上げて笑っていた。
モニターに映っていたのは、一人の女の姿だった。
来館者のメインエントランスと、数多くある職員用の通用口、それから、いくつ
かの搬入ゲート。
それに各非常口や売店前など。
人員削減で自動監視が導入された館内の、いたるところに設置された防犯監視カ
メラ。そのカメラが捉えた映像が、そこには在った。
壁に横4つ、縦に2つある、計8つのモニターには、どれも同じ一人の女の姿が
映し出されていた。
ペンギンの水槽の前では、大きくいやらしい形をした勃起乳首に、金色の鈴を糸
で括りつけられている馬鹿女が映っていた。
館内の通路では、股間から愛液の筋を垂らした変態女が、乳房を自ら揉み立てて
いるような姿で歩いていた。
薄暗い職員の通用口では、4~5人の男に群がられ、体をくねらせてよがってい
る頭の悪そうな淫乱女が映っていた。
ビデオ・コーナーでは、下半身を丸出しにしたまま床に転がり、自ら露出を“愉
しんでいる”ような屑女が映っていた。
売店の前では乳房を露出させたまま、数人の男に囲まれながら、口々に汚い言葉
を浴びせられ、土下座し、それでも“にへら”と薄気味悪く笑っている痴呆女が映っ
ていた。
巨大水槽の休憩所では、汚物のような穢れた、いかにも臭そうな乳房を露出した
まま、頭のネジが一本切れたような顔の阿呆女が衆目の前で派手に小便を漏らして
いた。
来館者用のメインエントランスでは、頭のおかしい女の、醜悪で下品なパフォー
マンスが延々と行われていた。
そして、嘲笑し罵倒する人々の中、俯きながら警備員に連れられていく奴隷のよ
うな姿の、見るからに変態っぽい女が映っていた。
「……っ……!!」
薫はドアの前で立ち竦み、目を見開き口元を押さえたまま、蒼褪めた顔で、それ
らのモニターを凝視した。
そこに映っていたのは全て、しゃぶられつねられ引っ叩かれて小突かれて、最後
には小便を漏らして罵声を浴び、嘲笑されながら唾を吐きかけられる薫の姿だった
のだ。
「よく映ってるだろ?コレ」
椅子ごと振り返った『彼』は、薫に見せたあの優しい微笑を浮かべたまま、あの
優しい声音で、そう囁くようにして言った。
キッチリと警備員服のネクタイを締め、糊の効いたスラックスを履き、ツヤのあ
る革靴を履いた『彼』が。
382:【僕オマエ】
09/04/11 00:56:28 omHLmmwb
股間丸出しで、頭ほどもある巨大な乳房を揺らしながら股を開いた、娼婦のよう
な姿の薫をバックに、
「あはははははははははははははっ!!!」
彼はこれ以上可笑しいことなんてこの世には無いとでもいうかのように、実に楽
しそうに、可笑しそうに、声を上げて……
笑った。
■■【35】■■
泣きそうな、笑い出しそうな、奇妙な表情で、薫は声を震わせながら『彼』を見た。
「嘘だった……の?」
「何が?」
「ぜ、ぜんぶぅ……ぜんぶ、うそだった……のぉ!?」
「だから、何が?」
優しげな微笑を貼り付けて、優しい声音で『彼』はゆっくりと言う。
「だっ……騙したなぁ!?……僕を騙したなぁっ!?」
凍り付いていた心が動き、薫はこぶしを握り締めて涙をこぼした。
「騙してなんかいないさぁ」
『彼』は駄々を捏ねる子供を見るような困った顔で、神原と谷崎を見た。
そうして三人で手の平を天井に向けて上げ、肩をすくめ、ゲラゲラと笑った。
「なにが……可笑しい……んだっ……」
涙をこぼし、しゃくり上げながら抗議する薫の姿に、迫力の欠片も無かった。
バスタオル一枚で立ち、しかも裾からは股間の茂みが丸見えになっているのだ。
「まだ名前を言ってなかったね。俺、『神原正樹』っていうんだ」
「神原……」
薫はその名前が意識へと染みるにつれて、息が止まるほどの衝撃を受け、胸を押
さえた。
「そう」
神原が言う。
「俺の従兄弟だ」
ニヤニヤとしたいやらしい笑みを浮かべた谷崎が、それを合図に爆笑した。
§ § §
思い当たることはいくつもあった。
今日一日、あれだけの騒ぎになっていながら、どうして警備員が一度も姿を現さ
なかったのか。
観光客を巻き込んで大騒ぎになってからようやく姿を見せたのはなぜか。
交代要員がいないというのに、勤務中に仮眠をとるなどという事が職務上、本当
に有り得るのか。
薫を警備員室に連れてくるのに、途中、何度も職員用通用口を見かけたにも関わ
らず、警備員はそのどれもを無視していたのはなぜか。
メインエントランスから、わざわざ最も遠い職員通用口を目指したのはなぜか。
そもそもなぜこんな、内線などの連絡手段が見当たらない、密室に薫を招き入れ
たのか。
あれだけ「優しい男」が、シャワーを浴びている女に着替えの一つも用意しなかっ
たのはなぜか。
シャワーから出て、ドアの前で聞いた警備員の笑い声が、神原のケータイに録音
されていなかったのはなぜか。
神原のケータイに録音された警備員の声が、ひどくクリアで、しかも優しく慰め
てくれた時と全く同じ調子だったのはなぜか。
用意されていたナイフ。
用意されていたタコ糸。
全て、最初から仕組まれていたことだったのだ。
最初から薫を貶め、からかい、笑いものにして蔑み、オモチャにするためだった
のだ。
383:【僕オマエ】
09/04/11 00:57:37 omHLmmwb
「ぜんぶ……さいしょ……から……」
胸元でバスタオルを押さえ、薫は懸命に酸素を求めて口をパクパクとさせた。
「薫ちゃんってさ、元は男だったんだよね?」
警備員が、まるで人が変わったかのような軽薄な調子で言った。
「俺のダチにもいろいろいるけど、『リバ・プロ』の被験者に会うのはこれが初め
てだなぁ」
薫は彼の言葉に、顔を真っ青にして神原を見た。
神原の顔には、暗くニヤニヤとしたいやらしい笑みが浮かび、絶望の色に塗り潰
される薫の顔を見て心から楽しんでいるのは明らかだった。
警備員は知っているのだ。
いや、最初から知っていたのだ。
薫が元は生物学的にも正真正銘の男であり、『リヴァース・プロジェクト』の被
験者であることも、どうしてその「彼女」がこんな目にあっているのかも。
警備員は椅子の背もたれに体を預けると、左手でコンソールのパネルを軽くタッ
チした。
『あぁ~~~~……見ないで……おねがい……見ないでぇ……』
『あっ!……いやっ!…いやだっ!!……』
『お、お願いです。射精して下さい。精液出して下さい。じゃないと、コレ、切ら
れちゃうからっ!ほんとに切られちゃうからぁっ!!』
『だっ…出してっ!射精してぇっ!!お願いっ!イッて!出して!早くっ射精し
てぇっ!』
『ぴゅっってしてぇ!お願いっ!ぴゅっぴゅってぇ!!』
『お願い……全部ごっくんしてあげるからぁ、射精してっ、薫のお口にぴゅっぴゅ
してぇっ!』
ついさっきまで繰り広げられていた薫の痴態が、8つのモニター全てに映し出さ
れた。
泣きながら谷崎に股間をしゃぶられている薫。
警備員の目の前で、両脚を押さえられながら小陰唇ごと大陰唇を“くぱぁ”と広
げられている薫。
警備員の前で、額を床に擦り付けて土下座している薫。
警備員の男根を、慣れない手つきで懸命に扱いている薫。
警備員の股間に顔を伏せながら、バスタオルから覗いた白いお尻をゆらゆらと振っ
ている薫。
舌でこそぎ取るように、カリの部分の恥垢をぺちゃぺちゃと舐めている薫。
喉の奥まで男根を咥え込み、唾液をたっぷりと塗りつけながらしゃぶっている薫。
様々なアングルから、様々な薫が映し出されている。
様々な薫の映像に切り替わりながら映し出されている。
その中には、シャワールームで丁寧に体を洗っている姿もあった。
ドアもたれて放心したように涙をこぼしている姿もあった。
恐る恐るドアのノブに手を掛け、可愛いお尻丸出しで中を覗き込もうとしている
姿もあった。
―盗撮されていた。
そう薫が気付いたのは、頬を赤らめた自分がシャワールームで石鹸に付いた陰毛
を凝視している映像が、モニターに映し出された時だった。
そこには、初めて警備員室にやってきてから、この部屋で行われた全ての事柄が、
微に入り細を穿つ克明さで記録されていたのだ。
「薫ちゃんはさぁ、男だった時は女の子が好きだったんだよね。だったら、たとえ
女になっても心まで変わるわけじゃないから、元が男なら女が好きなはずじゃない?」
384:【僕オマエ】
09/04/11 01:00:39 omHLmmwb
カメラを探して周囲を必死に見回していた薫は、警備員―神原正樹が突然何を
言い出したのかわからなかった。
思わず呆けたまま、彼の目を見る。
正樹は薫の反応に“我が意を得たり”とばかりに身を起こし、膝に両肘を付いて
組み合わせた両手に顎を乗せた。
「あのさ、人間の性格や性癖ってのは、そうそう簡単に変わるものじゃないでしょ。
そもそも“女は男を好きになるものだ”とかさ、そんな固定概念に凝り固まった古
臭いセクシャリティ観には、まるで意味がないと思わない?“女は常に男を求めて
る”とかさ、誰かにとっての超御都合主義的な幻想には、ホント、腹が立つよ。女
になったからって男を好きにならなくちゃいけないって法はこの世界には無いんだ。
たとえ女になっても、それでも女を求めるからこそ、そこで大きな幸福感が味わえ
るんだよ」
「……?……」
彼は何が言いたいのか。
薫が頬を涙でぐちゃぐちゃに濡らしながら神原を見ると、彼は「また始まったよ」
とばかりに呆れ顔で従兄弟を見ていた。
どうやら彼が今とうとうと語っているのは、彼が持つ「性別変化」への独自の価
値観らしい。
「だいたいさ、薫ちゃんって岡島直人ってクラスメイトが好きなんだって?おかし
いよソレ。そもそも男相手ってのは相当無理あるよね。男に戻っても男同士で愛し
合えるってんなら『幸せになれる』んだけどさ」
直人の名前を出され、しかも彼に対する恋心を真っ向から否定されて、薫は憤り
を感じた。
だが、今それを言葉にする事は出来なかった。
「女ってのはそもそも『美しさ』とか『可愛さ』に心惹かれる生き物なわけだから、
女が女を愛するって考えは、至極当たり前の事なんだよ。だから男だった女が、女
を好きになるのは当然。というか、好きにならなきゃむしろおかしい。大体、ある
日突然女になってさ、それで男から『好きです』って言われて『そうですか。僕も
好きです』ってのは無いよね?うん。有り得ない。もしそうだったら、それはその
“元男”がもともと最初から“男が好きだったホモ”だったって事だろ?だってそ
うじゃない?性別が男から女に変わった“だけ”で男を好きになるなんてのは、あ
るわけがない。それはつまり、男だった時からその相手が好きだったって事だろう?
だからホモ」
断定的に語られる男の言葉の意味が、薫にはよくわからなかった。
いるのだ。世の中には。
利己的で自分勝手で視野の狭い持論を世間的、普遍的に「正しい」と信じ、相対
的に「間違っている周囲は、正さなければならない」と思い込んでいる狂信者は。
そう。
狂信者だ。
それはまるで、施政者が統治―特に思想統一において利用する、宗教思想のよ
うだった。
大体、『性別が男から女に変わった“だけ”』とは、良く言えたものだ。
彼は『性別が変わる』ということが、本人にとって人生そもものを揺るがし、危
うくさせる可能性を含めた大事件なのだと、想像する事すら出来ないらしい。
それは男だった時のアイデンティティの根幹を、根元からごっそりとひっくり返
すほどなのだ。
それを想像出来ない。
だからこそ、こんな視野の狭い―幼児じみた言葉を吐いてしまえるのだろう。
「まあ、世の中には『女=男を好きになるもの』とか機械的に考えてる奴もいるけ
ど、俺に言わせるとそれっておかしいよね。そんな図式が成り立つなら、この世に
レズビアンが存在するわけがない。大体、女なのに男を性愛の対象にできず『なぜ
女を好きになるだろう』と悩む―記号じゃない人間のセクシャリティってのは、
そういうものでしょ?なのに『女だから男を好きにならなくちゃいけない』って思
い込むのは、その個人の性指向を無理矢理捻じ曲げるのと同じだよ。人間の心を、
機械の部品と同じで、取替えの利くモノだって勘違いしてるんだろうね」
薫はしたり顔で語る正樹を、あっけに取られた顔で見ていた。
言葉を弄してはいるが、根本的に「馬鹿」なのだろう。
そこには短慮で無思慮な、相手の人格を無視した知能の低い事を口にしている…
…という自覚は無いに違いない。
385:【僕オマエ】
09/04/11 01:02:01 omHLmmwb
「要するに、だ。本来“女好き”のはずの元男の、その心をひん曲げて殺してしま
うのが問題なんだ。本当なら、世間の、洗脳と言っていいほどのあからさまな“同
性愛の抑圧”が強い中で、あくまで自分のあり方を貫くのが価値があるわけ」
価値―。
なんの価値だろう?
誰のための価値なんだろう?
人の心の移り変わり……環境や交友関係、宗教や書物などから受ける感銘などに
よって、人の心は驚くほど簡単に揺らぐものだ。
正樹は、前提として「人の心は変わらない」という形で話を進め、「女になった
男は、女が好きだった男の時の心のまま、女を愛すべきだ」という結論に向けて論
じていた。
まず結論ありきの理論展開には、鼻を噛んだティッシュほどの価値も無いという
のに。
「で、実験してみた」
パンッ!!
一瞬でも目の前の人間を好ましく想い、忌避していたフェラチオまでして助けよ
うとした事を心から後悔していた薫は、正樹の両手を打つ音に弾かれたように顔を
上げた。
「結果は黒。クロクロの真っ黒!君は女になったのに女を好きなままでいず、心を
貫かずに男を好きだと、心を偽った。
その上、ちょっと優しくされたくらいで、この俺にまで色目使って。
おかしいと思わない?
おかしいよ」
『おかしいのはお前だ』
その言葉が喉元まで出掛かって、薫はぐっと唇を引き結んだ。
ここでそんな事を言っても、どうにもならないだろう事は彼の目を見ればわかる。
あれは、人の言葉を最初から聴く気など無い、狂人の目だった。
「で、さ、当然そうあるべきものがそうじゃない“屑”だった場合、君ならどうす
る?当然、罰を与えるよね?だから君は罰を受けなければいけない」
「あっ!」
不意に、いつの間にか背後に回り込んでいた神原に両手を掴まれ、まるで万歳を
するようにして頭上に固定された。
バスタオルに包まれたままの乳房が“たぽんっ”と大きく揺れる。
「薫ちゃんには、徹底的に男をキライになってもらおう!」
正樹は、その人の良さそうな顔の下に毒蛇の顔を潜ませ、微笑んで見せた。そう
して立ち上がり、ゆっくりと薫に近づく。懸命に神原の手を振り解こうとするもの
の、万力で固定されたかのように動かない。
「あっ―やめ……」
そうこうするうちに正樹の手が伸び、胸の上でバスタオルを解いて、ゆっくりと
左右へと開いていった。
「御開帳~♪」
正樹の目の前に解放された乳房は、柔らかく揺れていたが、だらしなく垂れ下がっ
てはいなかった。
薫自身の頭ほどもありながら、その形はしっかりと保持され、美しい紡錘形を保っ
ている。
白人女性にありがちな“バスティ・モデル(Busty Model)”とはまるで違う。
ああいう大味なところが全く無いのだ。肌は肌理が細かく“もっちり”“しっとり”
としており、病的ではない健康的な白さだったし、“みっちり”と身が詰まり“ず
しり”とした重量感溢れる肉の充実は素晴らしかった。それでいてやわらかであた
たかく、オンナの艶と母性の両立には、匂い立つような色香があるのだ。
だが、彼は腐臭でも嗅いでしまったかのように顔をしかめ、顔を背けた。
薫のおっぱいはやたらとデカいので、表面積も普通よりもずっと広い。
正樹は、その表面の肌に歯形やキスマークが所狭しと刻まれ、内出血で所々が赤
黒く変色して“汚物”と化した『陵辱おっぱい』を見て吐く真似をしたのだ。
386:【僕オマエ】
09/04/11 01:03:19 omHLmmwb
「うわっきったねぇ……。なにこのボロボロの乳……オエッ」
声の質が、明らかに先ほどと違っていた。
もう人の良い仮面を着けている必要が無いという事だろうか。
「お前ら、どんだけこの乳で遊んだんだ?吐きそうだ……オエェッ!!ゲェェ!!!」
薫は、さすがにショックを受け、声を失った。
知らず、体が震え、涙が瞳に盛り上がる。
決してこの男の前で泣きたいわけじゃないのに、体が侮蔑や嘲笑に反応して、勝
手に涙ぐんでしまうのだ。
「バケモンみてぇ。乳オバケ?気持ちわるいなぁ……正直ヒクよね。自分でもそう
思わない?ゲロみたいな糞オッパイってさぁ」
『バケモン』『乳オバケ』『気持ちわるい』『ヒク』『ゲロみたいな糞オッパイ』。
立て続けに浴びせられる罵倒に、さっきまで薫の心に灯っていた反抗心のような
ものが、急速に萎んでゆく。
たとえそうでなくともそうなのだと断ぜられれば、人の心は容易く矯正されてし
まうものだ。
特に、長い時間をかけて執拗なほどの丹念さで念入りに責められ、小突き回され、
苛められた薫の心は。
「しっかしデカイなあ」
規格外の巨大な乳房をしげしげと眺め、正樹は可笑しそうに薫の顔と見比べる。
「いや、すっごいね……話には聞いてたし、さっきも見たけどさぁ……こうして見
るとホントに頭と同じくらいあるねぇ」
「持ってみろよ。ちょー重いぜ」
「……ぁ……」
谷崎に言われ、正樹はその大きな乳房の重さを確かめるかのように、両手で薫の
両乳房をそれぞれ持ち上げた。
小さく声を上げる薫を無視し、みっちりと充実した肉が詰まり、ずしりと重たく
たわわに実った乳房を両手で掬うようにして持ち上げて、そのまま値踏みするよう
にジロジロと見る。赤黒くまだらになった『汚物おっぱい』は、正樹の手の上で
“ふるふる”と揺れた。
「うは、やーらけぇ!んでもって重てぇ!本気で重てぇ!なにコレ!うははははっ」
たぽったぽったぽっ……
水風船か砂袋でも放るかのように、何度も“たぷたぷ”と乳房を揺らして遊ぶ。
薫はたったそれだけでも“ぞくぞく”とした震えが体の中心に走るのを感じた。
「形も変に垂れてなくてイイし、大きさも俺の好みでたっぷりしてるし、柔らかさ
も最高だ。けどなぁ、せっかくのおっぱいなのにここまで“汚く”してどーすんの
さ」
「バカヤロ愛だよ愛、ここまですんのに結構時間かかってんだぜ?」
キスマークや指のあと、歯型、内出血や小さな傷が無数に刻まれ、所々が赤黒く
変色した“汚物”。
それを神原は「愛をこめてここまでにした」と飄々と嘯(うそぶ)いた。
女の象徴であり母性の象徴であり、本来なら優しく壊れ物を扱うようにしてしか
るべき部分を散々嬲り、弄り回し、印を刻んで弄んだ事を「愛をこめた」と言って
のけたのだ。
「しっかし、ド迫力ってのはこの事だね」
腰を落とし、やや下から量感溢れる椰子の実のような乳房を見上げると、その圧
倒的重量感で迫ってくるおっぱいのプレッシャーにはすごいものがある。
そしてそれは、それに挟まれる圧迫感も物凄いものである事を示していた。
だが、男達は文字通りそれを「愛している」のだ。
「むほっ」
正樹はそのまま、ふかふかの布団にするように、持ち上げた薫の乳房の間へ顔を
埋めた。
「あっ……」
胸に感じる男の熱と、髪から立ち昇る体臭が混じった整髪料の匂い、そして乳房
にかかる男の吐息に、薫は体を震わせ、顔を背けて目を伏せた。
「おっほー……すげーやーらかい!!なあ、お前らパイズリとかしてんの?」
「そういや、まだか?」
「俺はまだしてねーな」
387:【僕オマエ】
09/04/11 01:04:50 omHLmmwb
正樹に尋ねられた神原が、そのまま谷崎に振ると、彼は乳房を嬲られている薫の
様子を逐一ケータイで撮影しながらつまらなさそうに言った。
「薫ちゃんさあ、もう乳首ビンビンだねぇ…エロいねぇ…」
「あっ…やめっ……はひんっ」
正樹に、硬く勃起した『淫猥乳首』へ乳暈ごと“はむっ”と吸い付かれ、そのま
ま口内で乳首を“れろれろ”と熱い舌で嘗めたくられ転がされただけで、薫の脳髄
を“ずんっ”と質量を持った衝撃が焼いた。
「ん~…うまっ」
「ふぁんっ……ああっ……はぁ…んっ……」
“ちゅばっ!ちゅぷぷっ!”音を立てて舐めしゃぶると、薫の唇から耐え切れぬ
艶声が漏れた。
『やだっ……もうやだぁ……』
おっぱいを吸われただけで、どうしても感じてしまう自分の体を、薫は泣きなが
ら呪った。
「薫ちゃん、気付いてる?なんだかもうすっごく濡れてるんだけど?ほら」
「やめっ……あぁ…んっ…やぁっんっ…んんっ……」
右乳首を“れろれろ”と舐めたくられながら、正樹の右手の侵入を許してしまっ
た股間を、それでも懸命に閉じようとする。
だが、それは叶わなかった。
ゆらゆらと可愛いお尻を揺らすだけで、それどころか膝に力が入らずに、ともす
ればその場に崩れ落ちてしまいそうになるのだ。
「うわ。手がべっとべとだよ。おっぱいだけで濡れるんだね?すげー敏感なんだ?」
「ちがっ……ちがう……ちがうってば……」
ぬるぬるとした粘液でべっとりと濡れた正樹の指先を眼前に掲げられ、薫は涙で
潤んだ瞳を閉じ、いやいやと首を振る。
「何が違うのさ?」
正樹が谷崎に向けて顎をしゃくる。
すると途端に、8つのモニター全面を使って、薫の痴態が大写しにされた。
「見てよアレ。ものすげーアヘ顔」
「いや……いや……」
モニターには、馬鹿みたいな顔をして涙とヨダレを垂らす薫の顔がアップで表示
されていた。
焦点の合っていない、どこを見ているのかわからない潤んだ瞳。
酔ったような赤い顔。
汗が濡れ光る肌。
唇から垂れた涎。
どうみても、快楽に溺れ、身も世も無く乱れ狂うオンナそのものだった。
「まあ、確かにすぐ濡れるようになったけどよ……」
「あん?」
「まんこ見てみろよ。綺麗なもんだぜ?まだ一回もチンポ入れてねーからな」
神原の言葉に、正樹は薫の足首を掴んで無造作に引っ張り上げた。
「あッ!!!!!…………くぅ……」
神原に両手を掴まれたまま強引に引き倒された薫は、したたかに床で腰を打ち、
苦悶の表情を浮かべる。
その隙に正樹によって両脚を大きく広げられ、指で性器までも“くぱっ”と広げ
て覗き込まれた。
「あぁっ……いやっ!……いやぁっ……」
泣きじゃくり、懸命に脚を閉じようとする薫を全く気にも留めず、正樹は明日の
天気を聞くような気軽さで
「処女膜ある?」
と聞いた。
「あるんじゃね?」
「確認したの?」
「してねーけど、ハツモノだってのは確かだぜ」
「確認してないのに確かって言われてもなぁ」
「あっ!……あぁっ!…ひぃんっ……いひっう……」
親指で、包皮に隠れたクリトリスを捏ねながら、正樹は素っ裸の薫が全身をくね
らせながら、“びくびく”と震えるのを見ていた。
「信じられるか?そいつ、まだキスもしてねーんだぜ?」
「うそ?マジ?ムチャクチャ感度いーじゃないか」
388:【僕オマエ】
09/04/11 01:06:11 omHLmmwb
「だろ?」
「お前ら馬鹿?こんな美味しそうなカラダ、なんで今まで頂かなかったのさ?信じ
られないね」
「仕方無いだろ?坂東の命令なんだからよ」
「上物なのになぁ、まだ手付けてないなんてなぁ。可哀想に」
「そのかわり、と言っちゃなんだが、写真だけは毎回撮ってあるぜ?」
谷崎がケータイを振りながらニヤニヤと笑う。
正樹が捏ね回していたクリトリスの様子も、“くちゃくちゃ”と濡れ光る性器の
様子も、ずっと撮影を続けていたのだ。
「全員で、ほぼメモリーいっぱいまで撮影したかな」
「何枚くらい?」
「さあ……数えてねぇなぁ」
神原が押さえていた薫の両手を離し、代わりに彼女の両膝の裏に手を当てて“ぐ
いっ”と思い切り引いた。
胸が潰れるほどM字に広げられた両脚の間は電光の元にクッキリとあからさまに
され、とろとろと潤みきってとろけたあそこに男達の目が集中した。
「ああっ!!」
可愛そうなくらい涙に濡れた悲鳴が上がるが、その様子を再び谷崎がつぶさに撮
影し始めていた。
「…やめて……撮らないでぇ……」
「うるせぇよ。……そうだな、大体1600枚くらいはあるんじゃね?」
「いや、でもきったないオッパイとぐちゃぐちゃのクサレまんこばっかり撮っても
なぁ」
神原が、撮影しやすいように薫の腰の角度を谷崎の方へと調節する。
薫はいやいやと首を振り、唇を噛んでポロポロと涙をこぼす事しか出来なかった。
鷲掴みにしてもとても手には収まらない大きな……巨大と形容するにふさわしい
Iカップにまで熟れ実った大きな椰子の実乳房が、それに見合う大きさの乳輪と乳
首を尖らせて“むにゅむにゅ”“たぽんたぽん”と形を変え揺れ動く。
「けど舐めてるんだろ?」
「いや、まあな。なんだかんだ言ってもコイツも喜んでっからさ」
「ち、ちが……」
「うるせぇ。まあ、馬鹿みたいなアへ顔からケツの穴まで、撮れるもんはみんな撮っ
た感はあるな」
正樹の問いに、神原と谷崎がニヤニヤと笑う。
そうしてその中でも傑作なものは、学校の男子クラスメイトに送信しているのだ。
もちろん顔の写ったものは避けているが、薫を知る人間であれば気付かないはず
がない。
「けどさ、スカはまだじゃない?」
「……ぁ……だめ……そこいや……」
正樹が、薫の肛門を指で“くにくに”と揉みほぐす。
薫はそこから広がる快感の波に身を捩り、懸命になって両手でそれをやめさせよ
うとするが、無理な体勢では掴む事も出来ずにいた。そして“本来なら感じてはい
けないところで感じてしまう”自分の体破廉恥さに絶望しながら、薫は彼の口にし
た「スカ」が、どんな意味なのかを考えあぐねていた。
正樹の言う「スカ」とは、「スカトロ」の事だ。
主に「糞便を通して享楽を追及する」という、「特殊な性癖」によって行われる
モノ・行動であり、特にこの場合は「他人の排泄行為に性的興奮を催す」事を指す。
神原達は既にこの水族館で薫に小便を漏らさせていたが、モニターでそれらを逐一
見ていた正樹は、小便ではなく大便の方を排泄させて愉しもうと提案しているのだ。
「いや、スカはなぁ……趣味じゃねーよ。後始末も面倒だしな」
「そんなの、自分でやらせればいいんだよ」
「ううっ……んっ……あぁあっ!!!……ぃや……」
“すりすり”と肛門を中指で擦りながら、親指でクリトリスを包皮の上から捏ね
ていた正樹は、泣きじゃくりながらも腰をくねらせる薫のあそこに顔を寄せた。
その気配に気付き、薫は彼を迎え入れようとしたのか、両脚を自ら開いてゆく。
―それは決して、意識してのものではなかった。
“拒絶しながらも受け入れざるをえない快楽の津波”に翻弄され、無意識にして
しまった恥ずべき行為だったのだ。
389:【僕オマエ】
09/04/11 01:07:40 omHLmmwb
いわば「汚らわしき不可抗力」―。
だが正樹はそれを知ると、その人の良い顔に似つかわしくない嫌らしい笑みを
“にやぁ”と浮かべ、弾かれたように顔を上げた。
「うわくっさ!」
その瞬間、薫の体が“びくっ”と震えた。
「おーいっ!くっせーまんこだな!マジ!?よく舐めたなこんなくっさい腐れまん
こ!おえっ…ゲロ吐きそう…」
正樹は大げさに鼻を押さえ、顔を背け、そして薫の太腿を触れるのも嫌そうに引っ
叩いた。
「ぅ……ぁ……」
その仕打ちに薫は驚き、目を見開き、そして次の瞬間、自ら脚を開いて彼が舐め
やすいようにしたことに激しい羞恥を感じて顔を歪めた。
下唇を噛み、顔を震わせ、みるみるうちに瞳に再び涙が大きく盛り上がる。
「…ひっ……ひっ……」
肩を震わせ顔を背ける薫に、正樹は大きくため息を付いてみせる。
「あ~臭かった……あ~あ……こんなくっさいまんこ舐めさせられるの?やだよ俺。
シャワー浴びて少しは綺麗にしたかと思ったのに、洗ってこれじゃ、いつもはどん
だけ臭いんだっての?クソと同じ?それ以上?薫ちゃんさあ、いつもまんこからク
ソ出すの?ドロドロ?ドロドロのビチクソ?」
「……ひっ……ひぃん……」
降り注ぐ容赦の無い侮蔑。
堪え切れぬ嗚咽に、薫が震える。
それを見て、正樹の笑みが一層深く、暗くなっていった。
本当は、臭くなどなかった。
それどころか、今まで抱いたどんな女より豊潤で甘酸っぱい、馥郁(ふくいく)
たる香りだった。
何度でも舐め、すすり、いつまでもしゃぶりたくなるほどだ。
だが、そんな事は絶対に口にはしない。
「臭い」「汚い」「ぐちゃぐちゃだ」と、薫の心を折るためだけに侮蔑と嘲笑を
塗り付けてゆく。
「も、もういや……もういやぁ……」
童女のように泣きじゃくる薫を見ながら、男達がこの女を手放さない理由が、正
樹にはなんとなくわかった。彼等は花に集まる蝶でありミツバチであり、クヌギの
木の樹液に群がる甲虫類だった。
確かに世間一般で言う所の「美人」ではないかもしれない。
だが、その所作や考え方、ちょっとした視線の揺らぎや吐息の附き方が“めちゃ
めちゃ可愛い”のだ。
穢れを知らぬ乙女。
男が理想とする女が、そこにいる。
元が男であるためか、いまだに男のアイデンティティを持ち合わせているためか、
女には無い純粋さを心に持つ、素晴らしい体と、匂いと、味わい。
薫には、男が求める全てが濃密に凝縮されているのだ。
だから汚すのだろう。
踏み躙り、蹂躙し、貶めて嘲笑するのだろう。
そしてそれは実に気持ちが良かった。
爽快と言っても良い。
美人ではないが可愛らしい顔立ちの少女を、泣くまで…いや、泣いてもなお徹底
的に嬲るのは、正樹の嗜虐心を十分満足させた。
§ § §
泣きじゃくる薫のあそこをたっぷりと時間をかけて舐めしゃぶり、すっかりとろ
とろに潤ませた正樹は、ぐったりと放心したように天井を見つめる薫の、“ぷくり”
と勃起したクリトリスから口を離して言った。
「なあ薫ちゃん、四つん這いになってよ」
390:【僕オマエ】
09/04/11 01:09:19 omHLmmwb
正樹の視界には、ぼわっと広がる陰毛の森、そして白く滑らかな下腹の丘陵、そ
の向こうには仰向けになりながらそれでも尚高く盛り上がる豊満な二つの乳房が見
える。その乳房の谷の向こうには、顔を酔ったように高潮させた少女の忘我した顔
があった。
「聞いてる!?」
「あっ!!!」
イラッとした正樹は笑顔のまま手を伸ばし、左の乳房の上で硬く大きく勃起した
『卑猥乳首』を“ぎゅっ”と摘み潰す。
薫を見ていると、どうにも苛めたくなるのだ。
刻一刻と時間を経るたび、些細なことにイラつき、嗜虐を満足させたくなる。
「…やめ……やめてぇ……」
涙をこぼしいやいやと首を振る薫の腰を持ち、強引にうつ伏せにひっくり返す。
頭ほどもあるIカップの“巨大陵辱おっぱい”が、“ぶるんっ”と揺れ動いて体
の下でひしゃげる。薫の細い体の両脇から、押し潰された乳房が赤紫のマダラを刻
みながら頭を出している図は、正樹の脳髄を刺激してやまない光景だった。
「ほら、尻上げろよ!」
わざと声を荒げ、割れ目からぬるぬるとした蜜液を垂らした薫の尻を“パンッ!”
と音を立てて張る。
薫は戸惑ったように、のろのろと腰を少しだけ上げた。
「もっとだよ」
言いながら正樹はもう一度尻肉を引っ叩いた。
「やめて……」
「早く!」
いやいやと首を振る薫に、正樹の手が再度翻る。
今度は「パァーーン!!」と、部屋いっぱいに小気味いいほど高く音が響いた。
薫は、部屋の真ん中で四つん這いになり、脚を大きく開かされたままお尻を捧げ
るように高く掲げた。
まるで生まれたばかりの小鹿が、懸命に立ち上がろうとしている姿にも見える。
腕も脚も目一杯に突っ張っているため、今にも脚が攣りそうだった。
四つん這いになっているため、Iカップもある巨大な椰子の実乳房が、体の下に
ぶら下がって“ゆらゆら”と揺れる。
二つで2キロ近くもある肉の塊だ。その動きだけで上半身までもが揺れた。
その様子を、周囲に集まり床に腰を下ろした3人の男が眺めていた。
「ケツ下がってんぞ、オイ」
神原が怒声を浴びせ、乳牛のような巨大乳を“だぷだぷ”と揉みながら薫の脚を
蹴る。
「動くなよ~」
正樹がそう言って余った方の乳首を“きゅっきゅっきゅっ”とリズミカルに引っ
張る。
「泣いてんじゃねーよ」
谷崎がそう言いながら包皮を剥いたクリトリスを親指で転がし、同時に中指の指
先を少し押し込むようにして肛門を捏ね、時折叩くようにして突いた。
なぶりものだった。
オモチャだった。
「あ~~~~~……いやっ…いやっあ~~……ああ~~~…あ~~~……」
乳房を嬲られ、股間を嬲られ、ふらふらになりながら薫は声を上げた。
視界が潤んで霞み、閉じられない口から涎が“とろとろ”と糸を引いて床に垂れ
落ちる。薫の唇から迸るビヴラートの効いた震え声は途切れる事無く、ついには膝
を付き、手で体を支えていられずに自ら垂らした涎の池に頬を付けて崩れ落ちた。
「さすがに本番が出来ないんじゃ、やれる事は限られてるよなぁ」
正樹がやれやれといった風に呟き、薫の背後に回って谷崎と代わると、いまだ高
く掲げたままの薫の後ろに座った。
三角形を形作った薫の両脚の間からは、体の下で搗き立ての(ただし、地面に落
として薄汚く汚れてしまっている)餅のような豊満乳房が潰れて変形していた。
391:【僕オマエ】
09/04/11 01:11:04 omHLmmwb
そして三角形の頂点には、充血して“とろり”と透明な蜜を垂れ流しながら“ぱっ
くり”と口を開いたおまんこがあり、その少し上で薄いココア色をした肛門が“ひ
くひく”と収縮を繰り返している。
“ぐちゃぐちゃおまんこ”近くの白い太腿の表面には、いくつもキスマークや歯
型の内出血が散り、これでまだ処女だというのは信じられなかった。
正樹には、陵辱され尽くし、嬲りものにされ尽くした“便所女”の股間だとしか
思えなかった。
「薫ちゃん、もっとお尻を突き出して、お尻の穴を広げて見せてよ」
聞こえなかったのか、薫の反応は無かった。
「広げてって……言ってんだよブタ」
正樹はイラッときて、太腿をキツく抓り上げた。
すると肛門が“きゅうう”と収縮し、“ぶるるっ”と白い尻が震える。
「見、せ、て」
頑なに反応を拒む薫の、太腿、尻、大陰唇を、次々と抓ってゆく。
唇を噛んで身を捩り、逃れようと腰を揺する薫の、垂れ下がった巨大な『汚物おっ
ぱい』が、面白いように“たぽんたぽん”と前後左右に揺れ動いた。
正樹は赤くなるまで薫の肌を捻り上げ、新たな印がいくつも付けられていく。
跳ねまわる“特大汚物おっぱい”と、薫の苦悶に歪む表情。
その様子を、神原と谷崎はニヤニヤと笑って眺めている。
止めるつもりなど、毛頭無かった。
実際、薫の“陵辱乳房”や“汚物まんこ”をおもちゃにするのにも、そろそろ飽
きが来ていたのは確かなのだ。
何か新しいヴァリエーションを持ち込んでくれるのなら、正樹の好きにさせてみ
ようという思惑が二人には在った。
「あのさぁ!薫ちゃんのクソまんこに指突っ込んでいいかなぁ!?」
「や…やめてっ!!……お願い……お願いそれだけはやめて……」
無言の薫に焦れて、揺れ動く腰を鷲掴み、強引に親指で尻の谷間を押し開いた正
樹に、薫はとうとう涙ながらに許しを請うた。
そうして、床に顔を付けたままのろのろと後ろに両手を伸ばし、泣きながら尻肉
を掴んで左右へと開く。
肛門の皺が引き伸ばされ、つるっとした粘膜が、ほんの少し覗いた。
「自分の指で、俺達に良く見えるように開いてよ」
ひっ…ひっ…、と押し殺した薫の泣き声の中で、
「最初からそうすればいいんだよ、本当にしょうがないなぁ……このブタ女は」
正樹は濡れ光る肛門の脈動を見ながら、唇の端を“きゅうっ”と引き上げ、笑った。
§ § §
自分でお尻の肉を掴み広げ、男の視線と指と舌を迎え入れる事の恥ずかしさ、屈
辱、そしてそれと相反する“望まぬ快美感への戸惑い”と、それを“受け入れつつ
ある自分自身への怒り”がないまぜになって、薫は今にも気が狂いそうだった。
いや、いっそ狂っていた方がマシだったかもしれない。
「んっ…んっ…んふっ…いやっ…んっ…んっ…あっ…んっ…んぅ…んっ…」
犬がするように“ぺちゃぺちゃ”と肛門を執拗に舐められ、そうされながら陰核
を指の背で“くにくに”と転がされる。
決して不必要に大きいわけではない、だが、確実に男のものとは違うまろやかで
豊かな、それでいて適度に引き締まった尻を両手で掴み、ぐにっと割り開く。
その狭間は、触れる指先にハッキリそれとわかるほどに熱かった。
正樹はその狭間に顔をべたりと寄せ、時々鼻を鳴らして“くんくん”と匂いを嗅
いでは、
「ああくさぁ……クソの臭いがするよ。臭いなぁ……ああくさぁ……」
嫌悪感を滲ませた声音で臭い臭いと言いながら、ほじくるようにして肛門に舌を
入れようとするのだ。
薫は“ゾクゾク”とした震えと腰を中心に広がるおぞましい快美感に、床に頬を
付け目を閉じたまま、口を閉じられずにいる。
両手をぎゅっと握り締め、時折耐え切れないかのように“びくくっ”と腰を震わ
せては、そのたびに“あふぅ”とひそやかに熱い吐息を漏らしていた。
392:【僕オマエ】
09/04/11 01:12:14 omHLmmwb
包皮から剥き出され、すっかり露出したクリトリスを時々舐め上げられると、そ
れだけで腰が動く。
快美感に対して機械的に反応するマシーン。
今の薫は、まさしくただの快楽機械であった。
「まぁ、こんなもんかな?いい具合にほぐれたよね」
正樹はそう言うと、うつ伏せにした時と同様、薫の腰を持ち、強引に仰向けにひっ
くり返した。
「ぁ……」
そこには当然のように薫の意思は関係が無く、まるで魚河岸で競市にかけられた
魚を検分する仕入れ業者のように、彼女を全く人間とは扱っていなかった。
仰向けにされて、薫の胸に実った巨大なIカップの“陵辱汚物乳房”が、再び
“ぶるんっ”と揺れ動いてその薄汚い姿を露わにする。
薫は目を瞑ったまま、揺れ動く乳房を抱えるようにして抱き締め、その痛みを伴
う激しい動きを止めた。
が、
「隠すなクソ女」
「あっ!」
すぐに神原に頭を小突かれる。
潤んだ瞳を開けば、ニヤニヤとした笑みを浮かべながら谷崎が乳房に手を伸ばし
てくるところだった。乳房は、男達がオモチャにしたい時、いつでもそう出来るよ
うにしておかなければならない。もう薫には、男達の前にいる時は自分のおっぱい
さえ、自由には出来ないのだった。
「あっ…あひっ……」
乳房を掴まれ、すぐさま“ちゅばっ…ちゅばっ…”と勃起した乳首を吸われて、
そのまま口内で“れろれろ”と好き勝手にしゃぶられる。
時折、そのやわらかい肉を噛まれ、辱めの印を刻まれた。
痛いよ。
苦しいよ。
辛いよ。
もうやめて。
もう許して。
もういぢめないで。
薫は心の中でそんな言葉をただひたすらに呟き続ける。
それは願いであり懇願であり悲痛な叫びでもあった。
許してくれるなら、もう処女なんていらなかった。
たった数ミリの膜とも言えない肉襞のために、こんなにも辛い目に合い続けるの
であれば、いっそ楽になった方がいい。
けれど自分から請うのは嫌だった。
「もう好きにして」なんて言いたくはなかった。
だから、奪ってしまいたいのなら奪って欲しかった。
「どうしようもなかったのだ」「女の力では抵抗など出来なかった」と、仕方な
く奪われてしまったのだという理由が欲しかった。
直人に操を立てているわけではなかったけれど、直人には自分から処女を捨てた
のだとは思われたくはなかった。
卑怯だとわかってる。
“全て男達が悪いのだ”と思いたいのだと、わかっている。
それでも。
「さて、と」
自分の内へと没入していた薫は、再び自分の太腿を持ち上げられ、頭上で足先を
押さえられて体を二つ折りにされても、
『ああ…また……』
としか思わなかった。
393:【僕オマエ】
09/04/11 01:13:32 omHLmmwb
セックスどころかファーストキスですらまだ経験したこともないのに、そんな風
に思ってしまうようになった自分を、哀しいと感じることも無かった。
「まんぐり返し」で股間を無防備に露出させられ、屈辱的な格好のまま丸見えの
性器とお尻の穴を3人の男達にじろじろと無遠慮に見られても、凍った心は容易く
は動かなかったのだ。
だが、
「これでいいか?」
「いんじゃない?ちょっと押さえててよ」
男達の不穏な動きに目を開ければ、谷崎がボールペンを分解して芯を抜き、外側
のプラスチックを正樹に渡すところだった。
「……なに…する…の?……」
「へへ……」
神原が隣の部屋から缶ビールを持ってきてプルトップを引き上げる。
「プシュ」と音がして、中に充満していた窒素が噴出した。
「冷たいままでもいいが、ゲーリーになると面倒だしな」
「一緒じゃね?どうせ出すんだし」
「腸痙攣起こすと、プレイどころじゃなくなるからねぇ」
犬の頭か高価な壷にでもするように、白くて張りのあるまあるい薫の尻を撫で回
しながら、正樹はなんでもない事のようにとんでもない事を口にした。
その言葉の意味が頭に浸透していくにつれ、薫の顔が恐怖に歪む。
尻の穴を丸見えにしたまんぐり返しの姿勢……芯を抜いた筒状のボールペン……
缶ビール……腸痙攣……。
そこから導き出される答えはたった一つだった。
「やっ……やめてっ……やめてくださいっ……おね…お願いしますっ……」
薫は上擦った声で訴え、両足首を持ってガッチリと押さえた神原を涙の溜まった
目で見上げたが、帰ってきたのは蔑みと嘲りが凝縮して凝り固まったかのような、
冷酷な瞳だった。
たっぷりと舐められ、ほぐされた尻の穴は、正樹が親指で“くっ”と押さえただ
けで“くぱっ”とピンク色の直腸粘膜の一端を覗かせた。
彼はそこに何の躊躇いも無く、唾を付けたボールペンを“ぬっ”と突き刺す。
ふひゅ~~~~……
すると、中に溜まっていた空気が抜け、冗談のような音を立てた。
「うはっくっせ~~~~~!!」
「屁だよ、屁」
騒ぐ神原と谷崎。
羞恥に涙をこぼし、顔を背ける薫。
彼等に構わず、正樹はボールペンを“くりくり”と回すと、そのまま“つぷ……”
と一度抜き出した。
「あっ……あっあっ……あっ……」
彼は、肛門への刺激に、薫が聞こえるか聞こえないか、かすかな吐息のような声
を上げたのを聞き逃さなかった。
抑えきれぬ笑みを浮かべ、そしておもむろにビールを一口多めに含む。
そして“もごもご”と口内で転がすと、炭酸をある程度抜いた。
体温で温まったところで、今度はボールペンを咥えて中にビールを満たし、その
まま太腿を両手で押さえて、顔を薫の股間へと伏せていった。
「あ!あぁっ!いやぁっ!!やめてっ!!やめてぇえッ!!!!」
「暴れんなよバカ」
「足押さえろ!」
「いてっ!このっ!」
「ひっ!……やっ!あっ……」」
暴れる薫の頭を、激情した谷崎が“ゴッ…ゴッ…”と二度三度拳骨で殴る。
小突くとか、そういうレベルではなかった。
頭蓋骨が変形するのではないか?もう死んでしまうのではないか?
そう思ってしまうほどの、強烈な暴力であった。
「うっ……ひっ……ぐっ……」
男の硬い拳で側頭部を何度も殴られ、薫の頭が真っ白になった。
その隙に、正樹が肛門にボールペンを挿し込み、“ぢゅううううぅ”とビールを
流し込んでゆく。
394:【僕オマエ】
09/04/11 01:14:58 omHLmmwb
「ぅあ……あ……あぁ……」
直腸から進入する冷たい液体の感覚に、薫は朦朧とした意識の中でおののき、震
え、身を強張らせた。
『入ってくる……ああ……入って……くる……』
口内で温めたとはいえ、人肌よりも遥かに温度は低いのだ。
しかも発泡性アルコール酒である。
腸内で炭酸ガスが発生し、経口よりずっと早いアルコール吸収によって、正樹が
二度目の注入を終える頃にはさっそく薫に酔いが回り始めていた。
もとより、アルコールなど飲んだ事の無い体なのだ。
男の体だった頃、正月などに父親の日本酒を舐めたこともあったが、基本的には
飲酒と無縁の生活を送ってきた。
体が熱くなり、どこか“ふあふあ”したような浮遊感がある。
最後に正樹がアナルに何かを差し込んだ気がしたが、それを誰何する力も無かった。
神原に解放され両脚を下ろしても、天井を見上げたまま薫は起き上がれずにいた。
気が付けば、3人の男達はそれぞれが薫から距離を置き、離れた位置に移動して
いる。まるで、希少動物を入れた檻を遠巻きに見守る動物学者のような視線をして
いた。
「……ぁ……」
もったりとした豊満な乳房を重たげに“ゆらゆら”と揺らしながら、薫はのろの
ろと身を起こした。
肛門に異物感がある。
括約筋に力を込めると、硬くて太くい何かが肛門を押し広げている。
後ろに手を回し、指先で触れると、何か硬質なものが肛門に突き刺さっていた。
薫は男達に視線を巡らし何か言いかけたが、不意に目を伏せるとお腹に右手を当
てて苦悶の表情を浮かべた。
「ぅ……」
“ぎゅるるるっ”と腸が鳴り、さっそく腸が活発な蠕動を開始したのが、男達に
もわかった。
薫の爪先が反り返り、苦痛に身を捩る。
肛門に感じる異物感は、硬くて太いものだけでなく、“にちゃにちゃ”とした粘
液質のものまであった。
もう、漏れてしまったのか?
恐る恐る薫は指を尻肉の間に指を挿し入れ、指先で擦り取った。
“ねとねと”“ぬるぬる”する感触。
眼前に指を上げると、そこには黄色っぽく白いものが付着していた。
マヨネーズだった。
正樹は何かを挿し込むために、潤滑油としてアナルにマヨネーズを塗りたくった
のだった。
「ここで漏らされたら困るからさぁ。栓をしてあげたんだ」
そう嘯(うそぶ)く手には、黒光りする半透明の樹脂製品があった。
「アナルプラグ」と呼ばれるそれは、長さは7センチくらいで、板状のものに、
逆さまにした柏餅のような、引き伸ばしたイチゴのような形が付いている。
手の平サイズのそれは、表面はツヤツヤと滑らかで、一見すると針葉樹を模した
クリスタルオブジェのようにも見えた。
決して小さくは無い。
―あれと同じものが、今、自分のお尻の中に入っている。
薫はそう思った途端、異物感がいや増したような気がした。
板状のものは、アレがアナルに全て入ってしまわないようにするための“ストッ
パー”なのだろうか。
それが尻肉の狭間でしっかりと自己主張しているのが、薫にどうしようもない違
和感を与えていた。
「ぅう……」
ますます激しくなる下腹部の膨満感と、ビールの腸内吸収による急速な酩酊感。
そしてアナルの強制的な拡張感で、薫はともすれば吐き気すら覚えていた。
下腹はキリキリと刺すように痛み、額には早くも脂汗が浮き始めている。
呼吸は荒く、短く、潤んだ瞳は助けを求めて男達の顔を巡っていた。
395:【スカ分】
09/04/11 01:17:04 omHLmmwb
以下、【軽度のスカトロ】シーンとなります。
脱糞程度ですが、嫌いな方もいらっしゃると思います。
NGワード【スカ分】でお願いします。
396:【僕オマエ】
09/04/11 01:18:13 omHLmmwb
助けは、絶対に聞き届けられない。
それがわかるから、この場で脱糞などしたくなければ、なんとか自力で切り抜け
なければならない。
幸い、シャワーを浴びた時に、洗面所の奥にトイレがあるのは確認済みだった。
そこまで行ければ……。
薫は立つ事も出来ず、四つん這いになって洗面所のドアへとじりじりと這い寄っ
た。腕の間で巨大なIカップ乳房がたわみ、揺れ、変形し、それを見た男達の笑み
が深まる。神原はわざと背後に回って、薫が脚を動かすたびぷりぷりと波打つ尻肉
の動きと、その狭間に挿し込まれたアナルプラグが見え隠れするのを愉しんだ。
「どこ行くんだよ?」
だが、あと少しで洗面所のドアというところで、眼前に谷崎が立ち塞がった。
薫は苦悶の表情を浮かべながら彼を見上げ、いやいやと首を振る。
「お……お願い……」
「何が?」
「どいて……」
「はあ?俺に命令するのかよ?」
「ちが……通して、くだ…くださ、い……」
「ちがとおしてくだください?」
「日本語喋れよばーか」
「うぅ……はや……どい……もれちゃ……」
下腹の痛みは切迫したものとなり、アルコールの酔いで体はふらふらと揺れる。
自分が何をしているのか、何を言っているのかすらあやふやになりつつあった。
だが、ともすると緩みそうになる肛門に力を入れると、挿し込まれたアナルプラ
グの存在を強く自覚した。
それだけが薫の意識を現実に繋ぎ止めているかのようだった。
「通してやれ」
「ちっ……」
神原が半分笑いながら言うと、谷崎は渋々ながら道をあけた。
薫はホッとして、再びゆっくりと歩みを進める。
だが、
「あっ!!!!」
通り過ぎようとした薫の右の尻たぶを、横から谷崎がニヤニヤしながら蹴倒した。
ぷぴっ……
無様に転がった薫の肛門から、黄色っぽい液体が床に飛び散る。
注ぎ込まれたのがビールだからなのか、はたまた便液だからなのかは、ここにい
る誰にもわからなかった。
だが、臭いは「汚物」としか言いようが無く、その臭気はすぐに薫の鼻腔に届き
存在を示した。
『漏れた……うんち漏れたぁ……』
年頃の少女が人前で“ウンチを漏らす”という事実が心に与える衝撃は筆舌に尽
くし難いものがある。
ましては薫は、アイデンティティ(自己同一性)とメンタリティ(意識する心理
状態)において、男女のそれを混在して併せ持っているのだ。
プライドと羞恥心において人一倍高いと言える「彼女」は、それらをズタズタに
されてアイデンティティの基盤が崩れる「ゲシュタルト崩壊」の手前まで追い詰め
られてしまった。
自分は悪くない。
そう思い続けてきた薫だった。
悪いのは男達であり、自分はその犠牲者である。
そう思い続けてきた薫だった。
397:【スカ分】
09/04/11 01:20:19 omHLmmwb
それが、わずかではあるが脱糞してしまった事で、本当は自分が悪いのではない
か?
自分の存在が悪なのではないか?
自分が存在するから、こういう事態を招いたのではないか?
いわば自業自得なのではないか?
やはり、生きていることが罪なのではないか?
「くせっ!!!漏らすなよブタァッ!!」
起き上がり、膝を崩した横座りで青褪めた顔を向けてきた薫に、神原が容赦の無
い怒声を浴びせた。
「ご……ごめんなさい……」
唇を震わせ、目を伏せて、顔を見るのも恐ろしいといった感じに謝る薫の、その
尻肉を爪先で押し広げる。
そこは茶色い“ねとねと”したもので汚れ、ひどい悪臭を放っていた。
「きったねぇ……マジでクソブタだな」
「ごめんなさい……」
「恥ずかしいと思わねーのか」
「ごめんなさい……」
「謝ればいいと思ってんのか?ああ?」
「ごめんなさい……」
身を縮こまらせ、震えながらひたすら謝り続ける薫を見て、神原はニヤニヤと笑
う。そうして正樹に目配せすると、彼女の両腕に手を回して強引に立たせた。
「しょうがねぇ。俺達がトイレまで連れていってやるよ」
「ぅう~~……」
ふらつく薫を、二人してトイレまで抱えるようにして引き摺ってゆく。
途中、何度もゆらゆらと揺れる“Iカップ陵辱汚物乳房”を揉まれ、叩かれ、引っ
張られて、その度に薫は謝り、涙を流し、そして瞳を仄暗くしていった。
それでも、トイレの個室のドアを開くと、顔を上げてホッとしたような表情にな
り、中に入ってドアノブに手を掛けた。
だが神原も正樹も谷崎も、それで許すつもりはない。
この期に、徹底的に薫の心を「折る」つもりでいた。
自分達の思うままに、言う事を何でも聞く、名実共の「便所女」にしてやるため
に。
「閉めるな」
神原は閉じかけたドアを掴んで押さえ、再びいっぱいに開いた。
薫の顔が悲痛な色に染まり、いやいやと振られる。
「お、おねがい……」
「このまましろ」
「ゆるしてください……」
神原は薫の左の乳房を鷲掴みにし、そのまま薫を抱くようにして左手を後ろに回
すと、液便で濡れたアナルプラグを“ぐりぐり”と揺すった。
「ああっ!!あああぁ~~~ッ!!!!!」
“ぶるるっ”と体を震わせ、ガクガクと膝を揺らして便座に座り込もうとする薫
の乳房を、神原の無慈悲な掌が引っ張り、押し留める。
薫は中腰のまま、涙のいっぱいに溜まった瞳で神原を見上げた。
「したいか?」
「は、はい……」
「キスしろ」
「えっ!?」
「したいなら、俺にキスしろ。頬とかじゃねーぞ?唇だ」
「そ、そんな……」
今まで、どんなに弄ばれても、どんなに汚されても、奪われても、踏み躙られて
も、唇だけは護り続けてきた。
ファーストキスだけは、男達になど与えるつもりはなかった。
それを今、捧げろと言う。
このトイレで。
大便の臭いのする、このトイレで。
どこまで嬲るつもりなのだろうか。
「嫌か?そうか。わかった」
398:【スカ分】
09/04/11 01:21:50 omHLmmwb
言い終わるや否や、硬い拳がゲンコツのまま下腹に当てられて“ぐいぐい”とそ
のまま捻じ込むように押された。
「くぅっ!ああっ!」
下腹に激痛が走り、薫の額にますます脂汗が滲む。
ファーストキスを、殺したいほど憎んだ男に与えるか、ここで糞便を漏らして人
間の尊厳を自ら放棄するか。
「キ……ス……します……」
―薫は、血を吐く思いで後者を選んだ。
「はあ?」
「キスします……しますからぁ……」
泣きじゃくり、薫は真っ青な顔で懇願した。
「します?はあ?何様だお前」
「……え?……そんな……」
「お前が自分からするんだよ。どうすればいいか、わかってんだろ?」
薫は息を呑み、躊躇うように視線を揺らして、目を伏せた。
「……キ……キスさ、させて、くだ、くださ、い」
「きーこーえーねー」
「キスさせて、ください……」
「誰が?」
「ぼ……わ、私、の」
「名前で言え」
「か、薫の」
「ファーストキスを……だな?」
「ふぁ……ファーストキスを……」
「どうか」
「ど、どうか」
「………」
「………」
「チッ……全部言わねーとわかんねーのか、このブタ」
苛立たしげに、神原は下腹部に当てたゲンコツを“グッ”と押し込んだ。
「ひぐっ……ご、ごめんなさいッ!……」
「で?どうして欲しいって?」
「も、もらってぇ、くだ、くださ……いぃ……」
「最初から言え」
「薫のぉ……ファーストキスを、どうか、もらってくださ、いぃ……」
嗚咽を漏らし、涙をぼろぼろとこぼしながら薫は必死に言葉を紡ぐ。
早く開放されたかった。
早く楽になりたかった。
その一心だった。
それだけで、今まで頑なに護り続けてきたものを、捨てた。
―捨てたのだ。
「はっ……しかたねーなぁ。そこまで言われちゃあな。臭くて汚い馬鹿女の口なん
か、気持ち悪くて嫌で嫌でしかたねーけど、そんなに俺とキスしたいって言うんだ
からしてやらねーとな」
「んあっ」
下腹を押していた右手で再び“もにゅもにゅ”と左乳房を揉み立て、神原は薫の
瑞々しい唇に、その下劣な唇を唾液で濡らして“べちょ”と吸い付いた。
「んっ!……んうっ!…んんっ……んふぅ…んうっ……ぷはっ……はあっ……んあっ
……ぷふふっ……」
たっぷりと時間をかけ、“くちゅくちゅ”“べちゃべちゃ”と音を立てながら、
薫の可愛らしい唇だけでなく、その口腔内までも蹂躙していく。
薫は生臭い唾液を送り込まれ、吐き気を覚えた。だがそれを吐く事も出来ず、口
内を彼の舌が好き勝手に嘗め回すのを許してしまう。
唇をなぞられ、唇の裏をまんべんなく舌で舐められ、それだけではなく歯の裏側
も舌の表面までもが野卑に舐められた。
唾液を啜られ、そして唾液を注がれ、たまらず奥に引っ込めていた舌を伸ばすと、
すかさず“ねちょねちょ”と絡み、そのまま誘い出され、“ちゅううっ”としゃぶ
られた。
399:【スカ分】
09/04/11 01:22:56 omHLmmwb
初めてのキスなのに。
男だった時も、女になってからも、一度もしたことの無いキスなのに。
その初めてのキスで、まるで慣れ親しんだ恋人同士が愉しむかのような、情熱的
な『ベロチュウ』をされた。
「はあっ!……はあっ!…」
一旦唇が開放され、薫は海の底から浮き上がってきたダイバーのように、酸素を
求めて息をした。
だが、すぐさま神原は再び薫の唇を貪り、唾液を啜り上げて舌を嬲った。
「んぅ~~~~~……」
女の口内には、こんなにも性感があったのか。
それを薫は、まざまざと思い知らされる。
“ぬるぬる”とした舌で口内を蹂躙されると、どうしようもなく気持ち悪く、吐
き気さえ催すのに、その奥では“ぞくぞく”とした“官能”を確実に感じてしまう
のだ。
首筋の産毛が一本一本立ち上がっていく感覚。
腰骨に電流が流れ、骨盤で護られた女の臓器が熱く震えてぬるりと動く感覚。
体の奥の一番深いところにある折り重なったヴェールが一枚一枚ゆるゆるとほぐ
れてゆく感覚。
頭の中心の『考えるための部分』が急速に麻痺してゆく感覚。
涙がこぼれ、乳首が痛いほどに充血を始める。
オンナの体が、心を裏切る。
『だめ……だめ……』
逃れようとしても逃れられない。
乳房を“もにゅもにゅ”と揉まれながら、口内を“可愛がられ”てしまうのを
『嬉しい』と体が思ってしまう……!!!
このまま身を任せてもいいのでは?
受け入れたら、もっと気持ちいいことになるのでは?
そんな、悪魔のような囁きが薫の内側から聞こえてきた。
その時だ。
「いひっ!!?」
突然“ぶぽっ”という間抜けな音と共に、広がったアナルからアナルプラグが一
気に引き抜かれた。
キスしている神原ではない。
しゃがみ込み、カメラを構えた谷崎だった。
ぶっ!…ぶうぅぅぅっ!……ぼびゅっ!…
途端、湿った破裂音と共に、強烈な臭気が辺りに立ち込める。
臭い。
ビールと混ざった糞便は、想像していたよいも遥かに、猛烈に臭かった。
だが、
「んふぁああぁ~~~~……」
お尻から這い登る鮮烈なほど激しい開放感と快美感に、薫は痴呆じみた顔付きで
甘い甘い啼き声を上げた。
同時に尿道口からも透明な液体が“ぶしゅっ”と噴き出す。
失禁だった。
薫はあまりの快美的衝撃に括約筋を弛緩させてしまい、大便だけでなく、小便す
らも放出してしまったのだった。
それは、最悪な形で奪われたファーストキスだった。
強烈な嘔吐感すら催しそうな糞尿の匂いの中で、薫の、“女として”の“初めて”
が散ったのだ。
「おい便所!ションベンもかよ!!?」
「クソ漏らすなよ?くっさいからさぁ!」
谷崎と正樹が囃(はや)し立てる。
だが、神原による唇の陵辱は終わらない。
「はむっ……ぷちゅ……ぺちゅ……んっ…んふっ……ふあぁ……」
400:【スカ分】
09/04/11 01:23:35 omHLmmwb
しゃがむ事も立つ事も出来ない中途半端な体勢で、濃密なベロチュウを強要され
ながらアナルを流便が滑り出てゆくのを感じる。
口腔内の官能と、乳房に与えられる刺激、そして排便による排泄快楽に翻弄され、
薫の頭は何も考えられないほどの真っ白な闇に塗りつぶされてしまう。
気付けば、ボタボタと垂れ落ちる尿混じりの糞便を、尻から撮影されていた。
「とっ……撮らないでぇ……撮らないでよぅ……お願いだからぁ……」
太腿を伝い落ちる液便に、薫は泣きじゃくりながら懸命に肛門へと力を込める。
ぶぶっ……ぶうっ!……ぷぴっ……ぶりゅりゅ……
だが、肛門は間の抜けた音を立てながら“パクパク”と開閉し、液便状態が過ぎ
てタールのようになった黄土色の流便が、どろりと垂れ落ちた。
「ふあっ……あぁ……あぁあ~~~~~………」
白濁した意識の中、薫は男達の嘲笑の笑みで囲まれながら、母親を求める子供の
ように、声を上げて啼いた。
401:【スカ分】
09/04/11 01:24:07 omHLmmwb
ここまでスカ分でした。
402:【僕オマエ】
09/04/11 01:25:25 omHLmmwb
■■【36】■■
ビール浣腸で強制的に排泄させられ、身も心もズタズタにされた薫は、酩酊の中
でゆらゆらと揺れる世界にいた。
自分を囲む影を見上げる。
影は、7つあった。神原と谷崎と正樹……あとは、さっきまでいなかった坂東と
山口と竹山と河野だった。
いつ来たのか。
薫にはそれがわからない。
男達に寄ってたかってバスルームに引き込まれ、泡だらけになりながら体中を撫
で回され、洗われていた時には、もう坂東と竹山の顔を見たような気がする。
石鹸のぬるぬるとした心地良い感触の中、次々とキスされて唇を、舌を、たっぷ
りと犯された。左右の乳首を別々の男に吸われ、舐められながら、順番に唾液を注
がれ、嚥下した。
綺麗になったおまんこを、お尻の穴を舐められながら、口腔内に唾液と共に口移
しで注がれたビールを、無我夢中で飲み下した。
気持ち良かった。
酔いと快感の中で、空に浮いているような気がした。
おっぱいもあそこもお尻も、どこもかしこもがとろとろにとろけて、お湯に混じっ
て流れてしまいそうだった。
殺したいほど憎い男達のはずなのに。
死にたくなるほど気持ちが良かった。
―気持ち、良かったのだ。
男達はまるで犬とか猫とか、馬とか牛とか、それら家畜を洗うように薫の体を洗っ
た。糞便のこびり付いた尻や太腿、脹脛を重点的に、流量を最大にしたシャワーを
浴びせかけ、ボディブラシで乱暴に擦り何人もの手が、6本も8本も10本もの手
が、ソープを塗りたくったその手で薫の体をまさぐり、揺らし、ほじくって、揉ん
だ。尻の穴に何度も指を挿し入れられ、ぐにぐにと好き勝手に弄りまわされて薫は
何度も意識を白濁させて意味の無い声をひしりあげて身を引き攣らせた。
イッたのだ。
尻の穴を弄られて、何度もイッてしまったのだ。
そして今、温水で時間をかけてたっぷりと洗われ、キスされながらビールを口移
しで飲まされた薫は、汚濁した快楽の海から引き上げられ、学校でタバコを吸った
生徒が指導室でそうさせられるように、部屋の真ん中で正座させられてた。
のぼせ上がり、酔いにふらふらと揺れる顔は真っ赤だった。
「そろそろ俺達で素敵なあだ名を付けてやりてぇーなぁ」
周りに立つ影の一人がそう言った。
薫はその声が坂東に似ている気がしたが、よくわからなかった。
「便所女、略してベンジョ(便女)」
「略してねー!」
すかさす合いの手が入り、他の男達からゲラゲラと笑いが起こる。
何が面白いのか、薫にはわからない。
「精液便女とか小便女とか公衆便女とかな」
「普通じゃねーか」
「“じょ”が場所の“所”じゃなくて“女”ってとこがミソで」
「つまらん。次!」
「ゲロゲロクソマンコだから“ゲロマン”」
「なんか昔のヒーローみたいだな
「ゲロゲロオッパイだから“ゲロパイ”」
「パクんなよ!」
「クソマンコ、ウンチマンコ、ウンコオッパイ」
言いながら、影の一つが乳房を抓る。
薫が声を上げて身を引くと、別の方から伸びた手が乳首を摘み、引っ張る。
その手を掴もうとすると、今度は音も高らかに引っ叩かれた。
「グロパイ、ゲロマンコ」
「クソみてぇな汚いオッパイだから“汚物オッパイ”」
「マンカス女、ハナミズ女、ションベン女」
403:【僕オマエ】
09/04/11 01:26:47 omHLmmwb
「ブタマンコ、ウシチチ女」
「クソ穴マンコ」
「掃き溜めマンコ」
「肥溜めマンコ」
「なんだよ“肥溜め”って」
「昔、畑に撒いたらしいぞ。人間のクソってのは肥料になるんだと」
「おいおいクソで大きくなった野菜を食ってたのか?昔の人間は」
「こいつが将来孕んだら、その子供は肥溜めから出てくるんだな」
「うまいこと言ったつもりかよ」
「クソって言うより“ビッチマンコ”」
「ビッチって?」
「おいおい、ちったぁ勉強しろよ。“雌豚”って意味でよ、誰彼構わず脚開く便所
女の事をそう呼ぶんだよ」
「そのまんまコイツのことじゃねーか。これからは『薫』っていう漢字を見たら
『ビッチ』って読むか?」
「香坂薫(ビッチ)……ハーフみてぇ」
「ザーメン臭い、公衆便所みたいなド淫乱オンナだからな」
「まだ膣内(なか)には入れてねーけどな」
「かけてるんだから一緒だろ?もう便器そのものじゃねーか」
「じゃあもうそのものズバリ、“ベンキ(便器)”でいーじゃん。“肉便器”とか
な」
「ひねりがねーんだよ」
「じゃ、ちょっとひねって“ゲロクソチチマンコ”」
「混ぜ過ぎだおめーわ。てんこ盛りじゃねーか」
「豚便器、クズ便器、小便器女」
「公衆便所、共同トイレ」
「便所マンコ」
「便所オッパイ」
「乳便所、オッパイ便所」
「廃品マンコ」
「中古オッパイ」
「廃棄物オッパイ」
「マダラオッパイ」
「ダンダラオッパイ女」
「ブッカケ女」
「それを言うなら“ブッカケラレ女”だろ?」
「言いにくぅ~」
「精液便所、ザーメン女」
「精子バンク」
「銀行かよ。引き出したくねぇ~」
「精臭女、イカ臭(くさ)女」
「ティッシュ女、紙クズ女、ゴミ女」
「そこまで行くともう違うだろ」
「“ザーメン用”って意味じゃ一緒だけどな」
酔いが覚め始め、彼等の言葉が胸を抉るようになると、薫はどうしようもなく哀
しくなって背を丸めた。自分の関係無い所で自分の呼び名が、げらげらと声高に笑
われながら決まってゆく。
それも、呼ばれたらそれだけで心が削り取られてしまいそうになるような、身の
毛もよだつ名前が。
「……ひっ……ひっ……」
薫は素裸のまま冷たい床に正座し、うなだれたまま、表情の無い瞳からただポロ
ポロと涙をこぼしていた。
しゃくり上げ、こぼれる涙を両手で拭う。
言葉のナイフが心を刻み、切り裂き、傷口からは血が溢れていた。
「何泣いてんだよ馬鹿女」
404:【僕オマエ】
09/04/11 01:28:19 omHLmmwb
「ひんっ……」
頭を小突かれ、薫は下唇を噛んで、涙に濡れた目を上げた。
『お願いだから、もうやめて。許して』
目が、そう言っていた。
その姿を見て小突いた男─神原は、虚を衝かれたように息を呑み、すぐに嗜虐
的に唇を歪める。
洗ったばかりでしっとりと濡れた、長く艶やかな黒髪。
決して「美人」ではないが、子供っぽさが強く出た可愛らしい顔付き。
手で掴んで握り込めばそれだけで折れてしまいそうな、ほっそりとした白い首筋。
そしてそれに連なる胸元の稜線は急激な盛り上がりを見せ、超特大級のやわらか
そうな乳房が豊かに実って、ずっしりと実に重たげにぶら下がっている。
また、薫の呼吸に合わせてゆらゆらと揺れるそんな乳房の先端には、男達にいじ
られ、なぶられてオモチャにされた事で大きく肥大化し、大人の男の人指し指の先
端ほどにまで伸びてしまった、まるで授乳期のような乳首が自己の存在を主張する
かのように勃起している。それは糸で根元を括られ、小さな金色の鈴を何時間もぶ
ら下げていた余韻なのかもしれなかったが、卑猥極まりない情景であるのは確かだっ
た。
そんな格好の“か弱い”女が、目に涙をいっぱいに溜め、懇願するように見上げ
てくるのを見て、嗜虐心を煽られない者などいようはずもなかった。
「俺達はなぁ、ところかまわず発情するような“淫乱ド変態女”に、親切でちゃん
としたあだ名を付けてやろうってんだ」
「ぼ……私は、そんなっ……」
「ああん?誰に断って口答えしてんだよ」
肩を軽く蹴られてよろける。
熟して重たくたっぷりと実った乳房が“ゆさり”と揺れ、薫は慌てて後ろ手に床
に手を付き、身体を支えた。
するとすぐに反対側の肩をも蹴られ、薫は完全にバランスを崩し、正座したまま
上半身を後ろに倒した。
両手で身体を支えるその姿は、まるで両方の乳房を周囲の男達に捧げ見せるよう
な格好になっていた。
“ぶるぶる”と震え“ゆさゆさ”と揺れ動く特盛りの肉の山は、すぐに男達の心
に、新たなる嗜虐を生み出した。
「おいおい、もうおっぱい触って欲しいのか?ホントにド変態だなお前は」
「ひんっ……」
谷崎が“ゆさゆさ”と揺れ動く赤紫にマダラ色の『汚物乳房』を“ぎゅっ”と握
り込み、指の間から“もにゅもにゅ”とやわらかな乳肉が盛り上がるほど乱暴に揉
み上げる。
身体を電気のように走り抜ける痛みに薫がたまらず身を捩ると、今度はもう片方
の乳房を、坂東に鷲掴みにして引っ張られた。
「あっ!!」
両方の乳房を、男達は餅でも弄ぶかのように好き勝手に“ぐにゅぐにゅ”と揉み
たて、引っ張り、握り潰さんばかりに力を込める。
抵抗出来ない薫は、ただ身体を硬くして、じっと嵐が通り過ぎるのを待つしかな
かった。
「ひっ……」
その、胸を襲う激しい痛みに、正座してぴたりと閉じていた薫の太腿がわずかに
緩んだ。すると、遮る間もあらばこそ、今度はその開いた太腿の間へと強引に脚を
割り入れられて、革靴の甲で股間を撫で上げられた。
「見ろよ」
目の前に出された男の足先には、透明な粘液がべっとりとこびり付いていた。
「俺達にメチャクチャに罵倒されながら濡らしてんのがいい証拠じゃねーか。この
変態女が」
「マジかよ。正真正銘のビッチ決定だな」
「本当に所構わず発情するんだな、この“淫乱ド変態女”は」
「ちがっ……あっ!!」
口々に嘲られ、頭を引っ叩かれながら、それでもいやいやと首を振り、涙をこぼ
しながら逃れようとする薫を、坂東はとうとう強引に後ろへと引き倒した。