強制女性化小説ない?Part36at EROPARO
強制女性化小説ない?Part36 - 暇つぶし2ch251:名無しさん@ピンキー
09/03/29 12:18:07 +Alj37uW
更新するとなんかいい事あんの?

252:名無しさん@ピンキー
09/03/29 12:52:29 8EYoXNJz
>>251
丁度リアルタイムで書き続けてた時間に見てたせいで
更新すると続きが出てきてたんだろ?

253:名無しさん@ピンキー
09/03/29 19:58:15 +Alj37uW
なーるほど♪

254:名無しさん@ピンキー
09/03/30 11:45:59 1U8bNmzD
おまえら、今週のジャンプのワンピースを見ろ!

神が降臨された

255:名無しさん@ピンキー
09/03/30 13:31:00 nT2vdcEG
朝っぱらからコンビニで正体失うところだったw
この号は永久保存する
あと、単行本5冊買うw

256:名無しさん@ピンキー
09/03/30 15:45:42 Qq1UrKKl
尾田はネットでネタ探しでもしてる時
TS関連のサイトでもみちまったのかw

257:名無しさん@ピンキー
09/03/30 18:12:52 jWzasMGV
スネーク
何が起こったんだ!

258:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:12:03 VNaU4NE7
ネタバレだからパーツだけ置いておく
オカマの神
強制女性化
「いやあはずかしいいいぃ~~~」

259:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:06:07 1U8bNmzD
不覚にもあの技を食らいたいと思ってしまった

260:名無しさん@ピンキー
09/03/31 00:15:23 WJfGCslX
何だ?!
何があったんだ??
明日の朝一で売り切れとかないよな・・・

261:名無しさん@ピンキー
09/04/01 02:03:55 HXVxclux
アレは神だった・・・
ついアレを題材にした同人誌のネームを書くところだった・・・

262: ◆vJEPoEPHsA
09/04/02 00:10:11 fWawzHQS
今さらですが前スレまで更新完了です。
すみません、うpするの忘れてただけです。

263:名無しさん@ピンキー
09/04/02 02:33:59 pRFymc7K

( ´ー`)y━・~~~

264:名無しさん@ピンキー
09/04/02 15:38:02 5dZAGQdj
猫が帰ってきたら、オーソドックスな小説を投下する予定です

265:01
09/04/02 16:43:50 ndx/jZTG
まさか。
朝起きて、鏡を見た俺の第一声はそれだった。まさかこんな。
―夢。俺は自分の頬をつねってみたが、それでも夢は覚めなかった。
逆にその行動は俺の精神を、さらに現実の方向へ寄せただけであった。
目の前の鏡の中に―見知らぬ美少女が立っている。自分が本来居る場所へ。
俺は。俺は。
単刀直入に言うと。
俺は昨日の夜までに男だったのだが、翌朝起きると女になっていた。
何故だかは全く以て解らない。自分の脳の理解範囲を完全に越えている。
寝ている間に一体俺の体に何が起きたというのだ。
けして夢幻の類では無いと分かる。
何故なら、やたらとはっきりとした現実感がある。
今触れている秋の冷たい空気、微かに感じる日曜午前の日差しのぬくもり。
これは夢などでは絶対有り得ない。
そして。
俺は慌てて下着の中を弄ったが、触りなれたあのグニャッとした生暖かいモノは無かった。
これは鏡の映し出す虚像でもトリックでも無いのだ。
鏡に映る姿だけでは無く、現実に今ここに立っている俺自身も女だという事になる。
鏡を見ると少女の服装は男の俺が着慣れた寝間着ではなく、
チェック柄の女物のパジャマ姿である。そして下着も女物の縞模様のパンティを着用している。
これは―
これは果たして俺なのか?この少女は―俺とは違うんじゃあないのか?
周りの風景は。
この洗面所は。確かに俺の家のものだ。俺が日常で使っていたものだ。
しかし。この外見は。この少女の躰は。俺のものではない。
昨日までの俺と違うじゃないか。これは俺じゃない。
「うわあ」
そこで漸く俺の口から第二声が漏れた。
「わあああああああっ」
甲高い、女の声による悲鳴。
目の前にある鏡の中が美少女が、驚きの表情でこちらを見つめていた。

*********

家族に見つかったら不味い。まず頭に浮かんだのはその事だ。
今、俺は元来の姿からかけ離れた身なりをしているのであり、
現在の俺を見ても家族達はまず俺と解らないだろう。そこで家族達の頭に浮かぶ考えはひとつ。
俺は外部からの闖入者だということだ。
何の類の闖入者かと言うと、男の俺、我が家の次男坊が連れ込んだガールフレンドという類だ。
いや、俺には浮いた話の一つも無く、顔もけして良くない。
感情をあまり表に出さない内向的な性格なので、ガールフレンドなんざ居るわけも無いのだが、
現にパジャマ姿の見知らぬ美少女が洗面所から俺の部屋に戻り中に入っていくのを見たら、
誰であろうと俺と美少女の関係をいかがわしいモノであると勘違いするだろう。
そうなったら面倒臭いことになるのは目に見えている。
俺は清純で柔和でちょっとオタクな高校二年生なのである。
極力ひっそりと部屋に戻り、それから対策を練らねばならない。
幸い両親は現在両方とも出張中で家にいない。姉は大学を出て一人暮らしをしている。
唯一家にいる兄は昨晩は残業で帰っていないようだ。
―兄が帰ってくる前に。部屋に戻るべく、俺は戸口に手をかけた。いやその前に-

266:01
09/04/02 16:46:15 ndx/jZTG
俺は鏡の中の少女を見た。
紛れもない美少女である。
小さな顔に大きな黒い瞳。長い睫毛に濃いめの眉。
豊かな黒髪に桜色の頬、すうっと形の良い鼻の下にはやや下唇のぽってりとした小さめの口。
そして華奢な体型。俺と同い年くらいだろうか。
パジャマの第2ボタンが外れ、浮き出た鎖骨と地肌が覗いている。
そしてその下には男には無いモノ、控え目に膨らんだ乳房が-

鏡の中に居るけどこれは、これは俺じゃない。
俺の意識を持った別人だ。俺は男であり、この鏡の中の人物は女である。根本から違う。
意識は、こうやって物事を考えられる以上確かに俺のものだ。
しかし意識の外面にあるこの躰は鏡の中の美少女なのである。矛盾している。
俺は俺なのに、俺じゃあないなんて-

この少女、ブラを着けていないな。
ふと気づく。さっきから胸の先に尋常じゃない違和感を感じる。
俺は膨らんだ両乳房に両手を当ててみる。
「…!」
-すごく軟らかい。そして熱い。女性の乳ってこんなに軟らかいものだったのか。
心臓がドクンドクンと脈打っているのを手で感じる。俺は乳房を五本の指全体で弄る。
ビクッと五体に奇妙な感覚が走った。男の躰にはけして無かった不思議な感覚。
何度も、何度も乳房に指を押し付ける。
あ。あ。うわあ。-気持ちいい。
ふと鏡を見上げる。そこには乱れた美少女の姿が。
少女が自らの乳房を揉みしごきながら、頬を上気させ潤んだ瞳でこちらを見ていた。
淫らな表情だった。
(これは俺-自分なのか)
俺はパジャマのボタンを外していき、少女の可憐なる乳房を剥き出しにした。
女性の裸身を生で見るなど、物心付いてからは初めての事だ。
控えめとは言え、貧乳という訳でも無いと思う。
形が良くまさに華奢な体型に見合った美乳というやつだった。丸い。
その膨らみの先に付いた桜色の乳首は仰け反る様に上を向き、小石の様に固くなっていた。
左手の指先でその小石を転がしながら、右手の指を下腹部のくびれに手を滑らせる。
俺はパンツごと荒々しく少女の寝間着を下ろした。
年端も行かない少女の下半身が露わになる。
薄い柔らかな陰毛に覆われた恥部に指で触れると、しっとりと濡れていた。
脱ぎ捨てた下着を見ると、穴の部分に小さな染みができている。
(興奮している―自分の姿に)
鏡を見ると少女は全裸の上に、ボタンを全て外したパジャマの上半身だけをはおり、
荒い息で左手を乳房に、右手を恥部にあてがっていた。
恥ずかしそうに、いやらしい目つきでこちらを見ている。
淫ら。
少女は鏡に映る自らに欲情する。
この少女は。
右手の中指を、茂みの中に。赤く染まった隠唇に忍ばせる。
中指の腹が。少女の恥部を押し、撫でる。それを何度も繰り返す。
クチュッ。クチュッ。クチュッ。いやらしい液体の音が洗面所に響いた。
その音にリズムを合わせるかの様に少女の右手が乳房を揉みしごく。
厭。何かがもの凄い勢いで―
あ。あっ。ああああ。
リズムはどんどん早くなり、俺の中で快感の連鎖反応を起こす。
気持ち良い-男のときより。
これは。
止まらない。手を動かすのが。

267:01
09/04/02 16:47:27 ndx/jZTG
快感が。凄い。手の動きはどんどん速くなる。クチュクチュクチュクチュクチュ。
俺は汗で垂れた前髪を頭を振って掻きあげ、鏡を見る。
美少女が濡れた躰で全てを欲望に委ねている。
厭な。淫らな。
躰の中、下腹部の中心で見えない何かが跳ね上がり快楽の鎖がねっとりと絡みつく。
鎖の数は段々と増えていき、それらは次々と少女の躰を縛っていく。
いやッ―
躰に電流が駆け巡る。
-イく。
興奮の連鎖反応が頂点に達し、俺は全てを解き放った。
「あッ―あんッ!あああ!いやああああああッ!!」

*********

女はすごい。
まあこれは色々な意味での一言なのだが。まず初めに言えるのがさっきの性行為。
ひとりエッチ、マスターベーション、オナニーと様々な名称があるが、
まあ女性のそれは男がするようなそれとは全く別次元のものであったのだ。
よくエロ話や都市伝説の中で女性の絶頂時の快感は男の絶頂の百倍、なんて話があるが
俺はその話を身を持って実証できたと思う。
いや百倍というよりは男の持つ性の快感とは全くの別世界と言える快楽だった。
今では男の射精による快楽は何となく下劣で、卑小な気持ちよさに思える。
少女の躰で感じる快楽は柔らかく、優しく、それでいて荒々しい、
絶頂時にはすべてを包み込まれるようなそんな気持ちよさだった。
喩えるならば広い広い海のような。終わったときには思わず感動してしまった。
十分間は恍惚の表情で余韻に浸り、座り込んでいた。
そしてふたつ目。その後、躰がベタベタだったので俺は部屋には戻らずシャワーを浴びた。
女の躰で。胸やら股間やらにどぎまぎしながら泡を付けて洗った訳だが、
問題は胸にかかるまでの重くて長い髪の毛だった。洗い方が分からない。
とりあえず手櫛で先の方から順にシャンプーで丁寧に洗っていったが、これがまあ時間がかかる。
ようやく頭頂までたどり着き、洗い流してから今度はリンスをじっくりと馴染ませた。
男の俺はあまりおしゃれに気を使うような人間では無かったのだが、
何となく鏡の中の美少女のあの可愛らしさは、損ないたくなかったのである。
外見が美しくなると心意気も変わるものである。
しかし女というのは毎日こんな気の遠くなるような作業を繰り返しているのか。
やはり努力ありきの美貌なんだろうか。女はすごい。
そんなこんなでやっとの思いで風呂からあがり、
ドライヤーと櫛で髪を整え、ようやく洗面所から出ると、
すぐ手前の玄関で鍵をガチャガチャやっている音が聞こえた。
-兄貴。

268:01
09/04/02 16:48:05 ndx/jZTG
残業していた兄が帰ってきたのである。
家族にこの姿を見られたら-というかこの美少女を見られたら間違いなく誤解される。
あわよくば不法侵入で通報されるかもしれない。
通報されなくとも、家をおっぽり出されてしまう。行くあてなど無いのだ。
こんな可愛い娘が、ノーブラのパジャマ姿で真っ昼間から外をうろつくなど冗談じゃない。
それに兄なら、うちの兄貴ならそういう事を平気でしてしまう筈だ。
とにかく破天荒で俺とは対照的な性格な兄は、何事に対しても厳しい。
たとえ相手がパジャマ姿の可憐な美少女だとしても。
奴は10代の若者、特に若い女が大嫌いなのである。
何故だか知らないが兄は若い女性を嫌い、
テレビに可愛いらしいアイドル女優やグラビアタレントなどが映ると途端に不機嫌になる。
40代くらいの美人などが出るとニコニコしているので、単にフケ専なのだと思うが。
しかも兄は残業帰りで相当苛々している筈。これは何をされるかわかったもんじゃない。
どうやら兄は、差し込む鍵を間違えたらしい。玄関はまだ開いていない。
兄が家の鍵を探している間に俺は洗面所の戸を閉め、
自分の部屋に続く階段へ向かって駆け出そうとした。が、勢いあまって転んでしまった。
「でっ!」
俺が立ち上がりかけたその時。
玄関の鍵がガチャリと開く音がして、続いてドアが開いた。
ドアの隙間から見慣れた兄の顔が覗く。
うわあ。もうだめだ。
男に、転んだはずみで男に戻ってたりはしないだろうか。
どうか男の姿に戻っていて欲しい。
洗面所でオナニーしたり、髪洗っている場合じゃなかったのだ。
さっさと部屋に戻り、元の姿に戻る方法を考えるべきだったのだ。
二の腕の付け根が胸の膨らみに当たった。軟らかい。やはり。やはり女のままだ。
俺は泣きそうになりながら、玄関に向かい引きつった愛想笑いと会釈をした。
玄関の前に立った兄は、ぽかんとした間の抜けた顔でゆっくりと口を開いた。
「ただいまあ。―ん?廊下ですっ転んでどうしたんだ」
兄貴独特の口調である。
苛々などしていない。しかも俺の、いや美少女の姿にも驚いていない。
靴を脱ぎ、驚きの表情の俺-
可憐な少女の方にすたすた寄ってきて、手を差し伸べながら言った。
「手を貸そうか?妹」
え。

269:01
09/04/02 16:48:43 ndx/jZTG
―俺は、兄が喋った言葉の意味が解らなかった。
「何をそんなに驚いているんだ」
「え―ええっ?あれ?」
もう一度頭の中で兄の言葉を反復してみる。
イモウト?妹だと?
頭が混乱している。
意味が解らない。
いや。
―まさか。
立ち上がりながら俺は、かすれがかった女の声で兄に言った。
「い―妹って俺の事?」
「何いきなり俺って。
俺が"妹"なんて呼ぶ人間はお前しかいないだろ、このトンチンカンあたま」
まさか。
予感が的中した、様な気がした。
「あのさ、に、兄さん」
女の声。
「何だよ」
「もしかして、俺って―前から女だった?」
言っている意味が解らない、という様子で兄は眉をひそめた。
「は?」
「いやだからさ、俺って―いや"私"って―昨日までの時間も"女"だった?」
兄は戸惑い、ぽかんとした表情で俺の眼を見た。
「―大丈夫なのかお前」
「し、質問に答えてくれ」
兄は呆れた顔で言った。
「生まれた時からお前は女だろ。自分のムネを見て分からんのか」
俺は慄然とした。
「どうした急に。チンコでも生えてきたのか。
まあ、女としてはお前は二流だもんなあ。そんなことがあってもおかしくはないかな」
俺って。俺って。
眩暈がした。
景色がぐるぐる回っている。視界が光でぼやけ、意識が遠のいていく。
兄の大丈夫かという声が、遠くの方から聞こえた。

270:名無しさん@ピンキー
09/04/02 16:54:01 ndx/jZTG
けっこう続きます。

271:名無しさん@ピンキー
09/04/02 18:42:46 mLf8GeC1
今日の分は終わりなの?

272:名無しさん@ピンキー
09/04/02 22:05:02 DrkCT4ZP
乙です、続きをお待ちしております




その前に「あわよくば」って言葉を辞書で引いてこい、このオッチョコチョイ!


273:270
09/04/03 17:00:40 9C5s6AqT
>>272
やっちまいました…正反対の意味ですね
「もしかしたら」辺りに脳内変換して下さったら幸いです…

吊ってきます、その前に続き投下します

274:270
09/04/03 17:02:49 9C5s6AqT
-夢の中だ。
夢と現実の区別はすぐに分かる。周りは矢鱈とぼんやりしていて胡乱な景色。
何もかもはっきりしない世界。これは、夢の中。心地よい世界を俺は漂う。

俺は、ああそうだ、俺は女になってしまったのではなかったか。
自分の躰を見ると、確かに女だ。紛れもない少女の体型。
寝間着姿のままぼんやりとした灰色の空間に漂っていた。
長い髪がそよそよと揺れている。俺は-
俺は女か。
違う。全然違う。

ふと、前方に人影が見えた。目を凝らすとその姿がはっきりとしてきた。

目の前に居たのは俺だった。

毎日の様に鏡に映る俺の姿。
今朝も、いつも通りに鏡の中に映る筈だった、俺の本来の姿。
猫背で貧相な顔。自信を失った弱気な顔。生来の後ろ向き人間。
「-おい」
俺は目の前の"男の俺"に呼びかけた。
「お前は俺だろ。何で俺じゃなくなってるんだよ」
支離滅裂だが、俺の今の心境を無理矢理言葉にして投げかけた。
なかば自棄だった。すると、目の前の"男の俺"は驚くべきことに口を開いた。
「何言ってんだ。俺が俺なんだよ」
「え?」
-喋った。
「俺が俺で、お前が俺じゃないんだよ。俺は俺の姿だけど、お前は女の姿じゃないか。
俺の姿じゃない。だとしたら俺が俺じゃないか」
「…?」
意味が解らない。
何を言っている-こいつ。
俺は今、女になっている。俺じゃない躰で、俺の意識を働かせている。
ならば。今、目の前にいる"男の俺"の意識は。何者なのだ。
こいつは俺じゃない。目の前の俺は。俺の姿をした別人の筈だ。
「お前は誰だ?」
俺は問いただした。
「お前は、俺じゃない。俺の―俺の体を返せよ」
目の前の"男の俺"は、フンと鼻で笑った。おかしいようである。
「だからさ。わからないか?俺は俺の姿である以上俺なんだよ。
お前は俺の姿じゃない。女じゃないか。だからお前は俺じゃない」
「さっきから言ってることがさっぱり解らない」
何を言っているんだこいつは。
つまり-
「つまり、お前は"見た目"が重要だと言いたい訳か?
姿が本物なら、中身が違っていても本物になれると-そういうことか?」
俺がこう問うと、"男の俺"はふうとため息をついた。
「違うよ」
違うのか。
「俺は中身も俺だよ。俺でしかない。お前の中身もお前でしかないんだ」
それは。
確かに奴にとっての「俺」は奴だろう。しかし。―「中身"も"」というのは。

275:02
09/04/03 17:06:11 9C5s6AqT
「じゃああんたは―今持っている中身の意識も外見の体も、全て自分の物だと言いたい訳か」
「当たり前だろう」
"男の俺"は不機嫌そうに言った。
「片方だけ俺じゃないなんてのは有り得ない」
でも。
でも。
俺は唾を飲み込んだ。
「でもお前の躰は俺なんだよ」
でも。
「俺は片方だけ、躰だけ俺じゃない」
俺はまくし立てた。
「-お前が正真正銘のお前なら、俺は一体誰なんだ!この躰は俺のじゃない。でも確かに意識は俺なんだ!」
―そして。
「お前の躰は俺のものだ!」
返せよと俺は叫んだ。
ぼんやりとした灰色の空間に響く、虚ろな少女の声。この声も―俺じゃない。
頭が痛かった。
"男の俺"は貧相な顔つきで俺を見つめ、それから何故かニヤッと笑った。
そして俺に顔を近づけて、言った。

「そんなに俺の躰が良いのか」

"男の俺"は俺の-少女の躰に触れた。
指を。いやらしく少女の躰に這わせて。
「そんなに俺の躰が良いなら、幾らでもくれてやるよ-その代わり」
その代わり?
グイッと躰を押し付けられ、手がパジャマの襟にかけられる。
「俺がお前の躰に何しようと勝手だよな」「なっ-」
何を。
俺は俺を無理やり押し倒した。
ブチブチッと寝間着のボタンが引きちぎられる。俺の、少女の上半身が剥き出しになる。
荒々しい息を吐きながら俺が、"男の俺"が、俺にのしかかる。
「やっ、やめ」
「この躰はお前じゃないんだろ?お前の物じゃあないんだろ?」
下半身もむしり取られた。
「じゃあ俺の物でいいんだな。何しても良いんだよなっ」
全裸の少女の上で、"俺"が喘ぎながら自らのペニスを取り出す。
赤黒く、不格好な形。見慣れた自分の息子。
今にも射精せんとばかりに上に向かって勃起し、その亀頭は大きく膨れ上がっている。
―犯される。
自分に、犯される。
「やっ、やめろ」

276:02
09/04/03 17:08:22 9C5s6AqT
"俺"は無言で俺を羽交い締めにし、無理やり俺の脚を開かせた。
俺は抵抗して体をよじったが、押さえつけれる手は物凄い力で全く抵抗にならない。
強姦。
やだ。やだ。
はだかの性器が、ペニスが少女の局部にあてがわれる。真っ赤な隠唇に亀頭がピッタリと張り付く。
やめて。
いや。
「やめろおおお!」
-挿入される。
あああああああ。
痛い。痛い。
泣き叫ぶ俺を余所に、ペニスは挿入されていく。身が裂かれていくような激痛。
俺は-
俺は。
俺は女になってしまったのだ。
グイ、グイ、グイと太い杭が少女の肢体に打ち込まれていく。
メリメリと隠唇が広げられていく。
熱い熱い、焼け焦げた鉛の杭が。
痛い。いたい。いたいよう。
駄目。だめなんだ。
俺は今、俺じゃないから-
男なのに。男なのに。
いたい。
この躰は俺じゃないから-
身をよじる俺に、"男の俺"が囁く。
「その躰は」
厭。
「その躰は最初からお前なんだ」
やめて。やめて。
「お前は生まれたときから女なんだよ」
「いやあああああああああああああ」
ぐいっ。
杭が奥まで到達した。
絶叫と共に、閃光が頭脳に突き刺さり底無しの絶望が俺を包んだ。
子宮の入り口で、鉛の杭が爆発した。

************

はあ。はあ。はあ。






夢だ。
心臓がドクドク脈打っている。じっとりと寝汗をかいている。こめかみがズキズキと痛む。
しかしこんな夢が。痛みも感触もある夢なんて。体内が。下腹部がジンジンいっている。
熱い。目覚めた俺は-目覚めた俺は矢張り女のままだった。
厭な夢だ。自分の姿に犯されるなど。
俺は。そうだ、俺は気絶したのだった。何故気絶していたのかというと-
そう。兄貴だ。兄さんに言われたんだ。

―生まれたときからお前は女だろ。

277:02
09/04/03 17:09:43 9C5s6AqT
俺は―俺は女だったのか。昨日までの記憶は。
俺の男としての人生は。全て幻だったのか。何も無かったのか。
最初から、俺は女として生まれてきた―
「違う」
違う。俺は男だ。間違っているのは馬鹿げたこの状況の方だ。
間違ってるのは兄貴の記憶の方だ。俺の、俺の記憶が正しいんだ。俺は男だ。
はあ。はあ。はあ。
しかし―
しかし矢張り、間違ってるのは俺なのかもしれない。おれは周囲を見渡してそう思った。
何故ならこの部屋は。今俺が寝かされているこの部屋は。
見慣れたドアの形。見慣れたベッド。窓の位置や、壁の色。机や箪笥の配置。窓から見える景色。
紛れもなく、俺が暮らしていた部屋である。四畳半の一人部屋。俺の部屋。
なのに。
なのにそこには明らかに俺の部屋には無かったものが、幾つかあった。
箪笥の上のぬいぐるみ。長い鏡の前に置かれた女性用の化粧品類。
枕元には女の子向けのキャラクターが描いてある目覚まし時計。
そして。壁に掛けてあるハンガーには。俺が通う高校の、女子の制服が掛けられていた。嘘だろ。
俺はベッドから飛び降り、箪笥を開けた。
中には、女性ものの下着がわんさか。ブラジャーが。パンティーが。
そしてこれは。生理用ナプキン。
次の引き出しを開ける。女物の服。その次の引き出しも。その次も。その次もその次も。
全部女物の服だった。男物の服は、ボーイッシュものを除き一つたりとも入っていない。
俺は絶句し、ゲロを吐きそうになるのを抑え、よろよろと歩き、机の上にある学生鞄を開けた。
男は絶対つけないようなキャラクター物のキーホルダーがついている。
中をごそごそ漁り、学生証を取り出す。
その学生証を開くと。
先ほど鏡に映っていた少女の顔写真、そして名前欄には。
「春野桜子」とあった。性別欄は女。
-女。
生徒番号も女子の位置だ。その他のもろもろは全て俺と一緒だった。
矢張り、俺は。
厭だ。
違う。ちがう。
-名字は俺だ。俺の名字は春野。しかしこの名前は。この「桜子」という名前は。
確か俺が生まれてくるちょっと前、まだ性別が不明のとき。
女だった場合に両親がつける筈だった名前ではないのか。
俺が女だった場合。俺が女として生まれてきた場合の-
ということは。
この状況は。この世界は。
-俺が女として生まれてきた場合の世界ということなのか。
俺が女だったらこうなった、というパラレルワールドなのか。
じゃあ何故。何故俺は-意識だけ"男"なんだ。
俺の名前は「桜子」なんかじゃない。俺の名前は。俺の名前は-

俺の名前は何だっけ?

278:02
09/04/03 17:10:36 9C5s6AqT
俺の名前が、男だった時の俺の名前が思い出せない。最初の文字も出てこない。
昨日までのことは覚えている。確かに、俺は男として生活していた。
高校二年生の男子生徒として、暮らしていた。それは覚えている。
なのに。名前が思い出せない。何で-
(最初から名前なんてなかったんじゃないか)心が囁く。
(男の記憶なんてのも無かったんだ)俺の心が、俺に向かって囁く。
(お前は女だった。男のお前なんて居なかったのさ。どこにも。
これはパラレルワールドなんかじゃない。夢でもない。
これが唯一の、たった一つの現実なんだ。お前の記憶がおかしくなっちまってるんだ)
「違う!」俺は怒鳴った。
鏡の中の少女は-泣いていた。
違う違う違う違う違う違う!
俺は男だ。確かに男だった。俺の記憶が間違っているなんて。
今まで生きてきた人生が、幻だったなんて-
「そんな訳あるかぁー!」
鏡に学生証を叩きつけた。
俺は泣きじゃくり、ぺたんと座り込んだ。そんな。
違うよ。
ちがうよ。
訳も分からず悔しかった。涙が。ポロポロ流れ落ちる。
俺が俺でなくなっていく。そんな感覚だった。
俺は-俺なのに。俺じゃない。
厭だ。
あああ。ああああああああああ。

ノックの音がした。返事を待たずしてドアが開く。兄貴だ。
さっきは会社帰りのスーツだったが部屋着に着替えている。
「気が付いたのか?いきなりぶっ倒れたから部屋まで運んでやったが-」
俺を見て、兄の言葉が途切れる。
「-何で泣いてんの?」
俺は急いで身を取り繕おうと立ち上がりかけたが、よろめいてしまい兄の方に倒れる。
慌てて兄の体に寄りかかる。-自然に兄に抱きつく形になった。兄は慌てる。
「や、やめろ、躰を密着させるなッ」
怒った兄は俺を振りほどこうとするが、俺は泣きじゃくったまま、兄にしがみつく。
そして兄貴を見上げる。
「に、兄さん」
兄は手足をバタバタさせ、必死に抵抗している。手をグーにしてポカポカ俺を殴っている。
「何だよッ」
泣きじゃくりながら、少女は言う。
「兄さん-助けて-」
「ああ?」
「助けて-助けてよ」
ごん。
兄貴の膝蹴りがクリティカルヒットした。「痛ッ!」
少女は後ろ向きに崩れ落ちる。
あごに。美少女のあごに。
膝蹴りをかましやがった。あいつ。
唇を噛んだ。血が。
兄は荒い息で、
助けてって何だよ-と呟いた。

279:270
09/04/03 17:14:00 9C5s6AqT
今日の分はここまでです

…できるだけ言葉の使い方を勉強します

280:名無しさん@ピンキー
09/04/03 23:22:47 8XoZ9HTY
羽交い締めってどういう状況か知ってる?

281:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:00:10 I1193pCg
変なのが書けたので貼ります。
エロはすずめの涙ほどしかありません。
ごめんなさい。

282:TSパッチ
09/04/05 05:01:29 I1193pCg
 雑誌の裏表紙に載っていた怪しげな通信販売の中に、こいつを見つけたとき

は正直驚いた。
「額に貼るだけで成績がグングン上がる、頭脳明晰パッチ。\5250」
ピンと来るものがあったんだ。
俺の求めている物は、まさにこれだ!! と思ったよ。
早速注文した。
高校受験を控えた俺には結構魅力的な商品だったんだ。
天神様には悪いが御札より効き目がありそうだろ。
届くのに二週間かかった。

小包ってわかるか?
商品の箱を茶色い紙で包んであって、十字に紐で結わいてある。
また、その結び目が固くてさ、なかなかほどけなくて、結局ハサミでチョキン

と…いや、とにかくそれくらい待ちどうしかったんだよ。

箱の中には 白い膏薬が二十枚入っていて、それをおでこに貼ると何やらホル

モンが分泌されて頭がキレるようになるらしい。
「身体に異常をきたす恐れがありますので、三日続けてのご使用はご遠慮くだ

さい」なんて使用説明書には書いてあったけど、中間テストも目前だったので

そんなの無視して毎日貼り続けた。
もちろん成績は上々だ。
落ちこぼれから一気に学年トップへと躍り出たんだ、本当に嬉しかったよ。

でも薬は用法を正しく守って使わなくちゃ駄目だな。
俺が身体の異変に気がついたのは一週間を過ぎたころだった。
いや、おかしいなとは思っていたんだ。



283:TSパッチ
09/04/05 05:02:22 I1193pCg
髭が生えなくなって、身体中に肉が付き始めた。
初めは少し太ったかなと思う程度の変化だったんだが、いつの間にかおっぱい

があるのに気が付いて…そう、女の子のおっぱいだ。
俺もだんだん心配になってきて、そのうち「これは一度、医者に診せたほうが

いいかな」と思うようになった。
でも何科に行けばいいのか判らなくて、もたもたしている内に大変なことにな

ってしまった。

何がって、無くなってしまったんだよチンチンが!

朝起きたらツルペッタンで変わりに割れ目が出来てたんだ。
ここで初めて母親に相談したら、ものすごく怒られて。
そのあとわんわん泣き出すものだから、俺もつられて泣いちゃって…


284:TSパッチ
09/04/05 05:02:50 I1193pCg
結局、婦人科で診てもらったら「何の異常も見当たりません。健康そのもので

すね」って言われてさ。
性別が違うからって健康保険が効かなくて、たくさんお金払って、もう散々な

一日だったよ。
その日の夕食はなぜか母親が赤飯炊いてくれて、少し嬉しかった。
そう嬉しかったな。


「ねぇ、それいつ頃の話?」
「昭和の終わり頃…かな」
「うそ。じゃあ、あなた今歳いくつよ」
「アラフォーだよ」
「えぇえええええーっ!!見えない。あたし二十代半ばだと思ってた」
「パッチの影響であまり老けないようなんだ」
「ほんと、ムカつく。憎らしいくらい肌がきれいね」
「君ほどではないよ」
「ああっ。はぁん、イヤ、ん、ぐっふ…」
「はぁ、好きだよ。みゆき」
「はあーん、ああん」
「女同士だ、存分に愛し合おう。あん、はあぁん、あああぁっ、あぁん!」


285:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:05:56 I1193pCg
以上です。
次はエロたっぷりが書けるように修練します。
失礼しました。

286:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:10:41 I1193pCg
ああっ、行がおかしなことに!!
重ね重ね失礼を!!


287:名無しさん@ピンキー
09/04/05 12:17:51 nXdqjD7B
いやいや、GJGJ!

288:名無しさん@ピンキー
09/04/05 17:19:10 5yTVm6W7
GJ!

289:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:02:02 Iomu+1cd
仕事から自宅マンションに帰り、ポストの中の郵便物の束をわしづかみにした。
その中に小さな小包があるのに気づいた。
ラベルを見てみると私宛のようだ。
だが住所が間違っている。
私はシャワーを浴びてゆっくりしてから開封することにした。


私は仕事の都合で一人暮らしを始めてからというもの
インターネットで誰彼気兼ねなくエロDVDを買い漁っていた。
それも最近は特にSM系にはまってきていて、裏モノのマニアックなものにまで手を出していた。
得体の知れない業者も多いが、そういうところの方がいいものを出しているのも事実だ。
仕事でくたくたに疲れ、家に帰ってからも特にすることも無く
ビデオ漬けといった感じだ。

シャワーを浴びてソファーに座り、心当たりの無い奇妙な小包を開封した。
たぶんサンプルか何かだろう。もう色んな業者から散々買っているのだから。
タイトルには「強制メイド化物語」とあった。
なんとありきたりなタイトルだろう。
「メイド」という言葉を使うあたりが安直だ。
経験上これはつまらなさそうな気がした。もう観ずに無視しようかと思ったのだが
サブタイトルには「嫌がる女を無理やりあなたの人形に」とある。
これは少しそそられた。どうせ只だし暇つぶしで見てやろうという気持ちで
あまり期待を持たずにデッキに放り込んだ。
たぶんストーリーは女をさらってきてメイドの格好をさせ犯す、と想像していた。



290:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:04:59 Iomu+1cd
だが途中から予想を裏切られた。
男が何かラバースーツのようなものを用意しだした。
中に女を押し込んで、その上にさらに衣装を着せる意図のようだ。
「人形」とは「奴隷」の意味だと思っていたのだが、どうやら本当に人形にするらしい。
こんなマニアックなビデオは見たことが無い。
私の新たなフェチ心を刺激した。
私は夢中になって見出した。
このビデオはなかなか秀逸だ。でもサンプルのせいか品質は良くないようだ。
画面がチラチラと明滅し、雑音も入っている。だが私は気にせず没頭した。
まさに最近の私の性的趣向にストライクだったのだ。



291:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:10:01 Iomu+1cd
物語は佳境に入りだした。男は女を犯した後、スーツを着せてメイド人形として
手元に置くと言い出した。女は嫌がっている。
なかなかの展開だ。私は普段からこんな妄想を持っていた。これはできすぎだ。

男は女の全身の毛を剃り、スーツを着せていった。
私はチラつく画面に見入っていた。
女はさらにコルセットをつけられ、あそことお尻の両方にディルドーを入れられた。
後ろ手に手錠をされ、隣の部屋に連れて行かれる。
その部屋の中央にはポールが突き刺さった丸い土台があり
そのポールの先に女のディルドーの底面が固定された。

本当にマネキン人形にする気か?
私は猛烈に自分のあそこをしごいていた。
この作品は素晴らしい。私のいつもしている妄想を映像化したようだ。
人形として部屋に放置される女に自分を投影しながら私はフィニッシュした。

ソファーに横になりながら、こんな充実したオナニーは久しぶりだと思った。
私はスーツを着せられた女をもう一度見ようと画面を見ると、突然映像が終わった。
なんて激しいSM作品だ。私は茫然自失状態で
シャワーを浴びるためバスルームに向かった。


292:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:12:45 Iomu+1cd
バスルームでヒゲを剃ろうと剃刀を持つと、あのビデオのことを思い出した。
あの女のように全身の毛を剃ったらどんな気持ちだろう。
ふとそんな考えが頭に浮かんだ。
私は2週間の休暇を取っていた。
この金融不況で傾きかけの会社は簡単にOKを出した。
剃っても大丈夫な気もする。

そんなことを考えているとますます剃らなければならないような強迫観念が出て来た。
ばかばかしい。剃ってどうしようというんだ。

私はシャワーを浴び終えると部屋に戻った。
DVDをもう一度見ようとジャージに着替えてソファーに座り、スイッチを入れた。
女優がスーツを着せられている場面で私は眠りに落ちた。
自分が人形にされる奇妙な夢を見ながら。


293:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:17:29 Iomu+1cd
気だるさを覚えながら目が覚めた。
ふとテレビの画面を見るとつけっぱなしだった。
DVDデッキのそばに行くとリプレイモードになっている。
何回も再生され続けていたに違いない。だが私にはそういうセッティングをした記憶が無い。
時計を見ると2時だった。
なんと15時間も眠っていたのか?!
こんなに眠ったのは生まれてはじめてだ。
私はシャワー室に行き鏡を見た。
心なしかげっそりしているように見える。
昨日のビデオと、夢の内容を思い出していた。私のあそこは再び固くなりだしていた。


私は何か食べなくてはとキッチンに向かった。
冷蔵庫の扉を開けると同時に食べ物の匂いを嗅ぐと、胸が悪くなった。
喉すら渇いてなかった。昨日から何も食べてないにもかかわらず。

風邪でもひいたのだろう。
せっかくの休暇なのでそうでないことを願った。




294:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:26:33 Iomu+1cd
突然、私は玄関で物音を聞いた。
行ってドアを開けてみると誰もいなかった.
足元を見下ろすと、大きな箱がドアのそばに置いてあった。
私は再びあたりを見まわした。
だが人影どころかトラックや車すら通りには無かった。
私はその荷を玄関に引き入れ、ドアを閉めると荷札を読んだ。
そこには私の名前があった、だが住所はまた間違っていた。
その住所は昨日届いたDVDとまったく同じアドレスだった。


私はパッケージを開けた。
気味が悪いので中に何があるのか確認しなければならない気持ちもあった。
ふたを開け失望した。
最初に変な黄色の液体が入ったビンに気づいた。
私は良く見ようと、それを引き抜いた。

それらは1リットル近い容量のビンだった。液体はちょっと濃く見えた
一旦それを置いて、箱の中のパッキングを色々手探りした。
そして一枚のDVDを引き抜いた。それには何のラベルもプリントされていなかった。
私はソファーの上にそれを放り投げた。

もしそれが前回と同じようなものならまた楽しめるかもしれない。


295:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:36:17 Iomu+1cd
もう少し中を調べると、心臓が飛び出そうになった。
DVDの中で出てくるような光沢のある肌色のボディスーツを引き抜いた!
信じられない、いい物をゲットした。
これは話がうますぎた。
私は立ち上がって、自分の体の前にかざし合わせてみた。
それを着けたい衝動にかられた。

私は箱に目を戻し、もう一つの小ビンとパンフレットを取り出した。
それはスーツの取扱説明書だった。
取説によるとスーツをつける前に小ビンに入っているクリームを塗らなければならないと書いてあった。
クリームはスーツを正しく装着するのを可能にするための潤滑油だった。
取説によるとスーツは着用者の体にあってフィットすると書いてある。
着用者の体温によって完璧にフィットするらしい。
ウエストまわりが重点的に縮んでお尻を強調するともあった。
取扱説明書は、このスーツはボディに自信の無いどんな女性にもグラマラスなボディを与えると謳っていた。
それは大げさに言いすぎだろうと私は思った。
DVDのストーリーのように女性に着せ、つまり彼女に着せて
コスプレの変態プレイをする製品なのだろう。

しかし、私はそれをちょっと着てみたくてしようがなかった。
せっかく送られてきたのだ、どうせ彼女もいないことだし自分が着ても別に悪くはないだろう。
それより心の奥底のどこかで、抑えがたいそうしたい感情があった。

取説にはDVDや付属の大きい瓶への説明は無かった。
私はスーツを見た。それは胸とお尻にパッドがついていた。
改めてかざして見ると、全体的にかなり小さく思えた。女物だから当然だろう。
サイズは私の半分ぐらいしかなかった。

首の後ろ側が小さく開いていた。
取説のパンフレットによると、それがスーツを着るための着用口らしい。
私はすこし疑念があったが、着用してみることにした。


296:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:43:08 Iomu+1cd
私はスーツを寝室に持っていき服を脱いだ。
次に取説どおりにクリームを体中に塗りたくった。
だんだん滑らかになっていった。
塗り広げると奇妙な匂いが立ち昇り、私の皮膚は少し熱くうずいた。


スーツを持ち上げたとき、形を整えるのに苦労した。
私は首の後ろの穴から足を滑り込ませ
スーツの足の部分まで自分の足を押し込んだ。
次にもう片方の足を入れ、伸ばし、スーツを引き上げた。
ぴったりとフィットしている。どうやら着用口はかなり伸びるようだ。

股の部分まで来た時、スーツにペニスと睾丸用のポケットがあるのに気づいた。
私は一瞬不審に思った。
これは彼女に着せるコスプレ用のおもちゃのはずだ。
だがこれだけ高機能なものだからユニセックス仕様なのだろうと勝手に解釈した。
お尻の部分には大きなディルドーも付いていた。
これで納得した。やはり女性用だ。内側のペニスサックはおそらくおまけなのだろう。
私はディルドーは不要なので取り外そうとした。
だが完全に一体化しているらしく、クリームを塗ったツルツルする手では取り外せそうも無い。

仕方なく私はディルドーと性器ポケットの内側にクリームを塗って伸ばし
スーツをお尻の上まで引き上げた。
クリームのおかげでディルドーは私の肛門になんとか入り
前のポケットは私の性器を中に収め、まるで吸い付くような感触だった。
私はスーツの伸縮性に驚いた。
さらに腰の上までスーツを引き上げつづけた。
そして右腕をスーツの穴にすべりこませ、スーツの腕の部分に沿っておろしていった。
私の指はきれいにスーツの指の部分にまで滑り込んだ。
指の部分には真っ赤な長い付け爪がついていて、とても女性的に見えた。
次にもう一方の腕をすべりこませ、スーツを肩まで引き上げた。


297:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:47:17 p2m9avSk


298:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:49:42 Iomu+1cd
いよいよ最終段階だ。
私は自分の頭を穴からすべりこませた。
目と鼻の部分に穴があり、目の部分には長い付け睫毛もついている。
口の部分の内側には凝った造りの
マウスピースのようなものがついていた。
私はそれに自分の歯を合わせ口をぱくぱくさせてみた。
若干、口を閉じにくいものの自分の口のように滑らかで
外側はぷっくりと真っ赤な唇が着いていた。

スーツは私の頭と肩を覆い、パチンと音をたてて閉まった。
完璧にフィットしている。
私は首の後ろに手を伸ばし、ここまで苦労して入れた着用口を確認した。
それは直径7センチ程の、元の大きさに戻っていた。
ここまで裂けずに伸縮したのは本当に驚きだった。
相当高価な素材に違いない。

私は足元を見下ろした。
足の指先にも赤い着色された爪のようなものがついていた。
だが指の部分とは異なってつま先は指ごとに分かれているわけではなく
ストッキングのような一体化した形態だった。

299:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:57:14 Iomu+1cd
私は鏡の前に行って、自分の姿を見てみた。
自分の姿を信じることができなかった。
それはDVDの中に出てくるような女の人形のようだった。
スーツは完璧に私の顔にフィットし、ウエストは苦しかった。
だが懐疑的な私は、取説のいうような完全な女性のプロポーションというには
すこし足りない気がした。
私は自分の姿を見ていると、DVDのストーリーを思い出し段々興奮しはじめていた。
そのとき突然、私の体をイナズマのような衝撃が走った。
私のお尻のディルドーが振動をし始め、ポケットにぴっちり収まっていた
性器の部分も脈打ちはじめ、私を掻き乱した。
私は今まで経験したことが無いほどの
人生最大の刺激を受け床に崩れ落ちた。

スーツはまるで私をからかうようにオルガスムス直前までいきながらそこで止まった。
私は自分の性器を触るため手を股間にもっていったが
どうすることもできなかった。
私はオルガスムスの間際の状態でのたうちながら床に横たわっていた。
だが達することはできなかった。

私はスーツの内側で汗をかきはじめ、皮膚はピリピリして火照っているようだった。
ついに私は絶頂に達し、溜まっていたものを床にぶちまけた。
股の下のほうに排出するための穴があったに違いないとぼんやりと思ったが
そんなことを深く考えている余裕は無かった。
スーツは私を刺激し続け、私は何度もオルガスムスに達した。
私はこれまでに、こんなに何度も絶頂に達したことは無かった。
ついに私は床に横たわったまま、眠りに落ちた。



300:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:58:59 Iomu+1cd
四円どうもです。
ちょっと風呂行って来ます。

301:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:21:25 p2m9avSk
ごゆっくりどうぞ

302:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:41:48 XjN887MV
風呂から上がったら替えのパンツが消えていて、ピチピチのボディスーツが置いてありますよーに。

303:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:50:25 nXdqjD7B
何という生殺し……('A`)



だがソレがいいw

304:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:58:01 5yTVm6W7
妄想と欲望は、執筆の最大の友ですね。
頑張ってください。

305:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:04:07 Iomu+1cd
目が覚めて時計を見てみると数時間眠っていた。
また前後不覚に眠ってしまったが、私は自分の身に起きていることに驚かなかった。
立ち上がって鏡で自分の姿を見た。
ウエストが細く絞られ股間が平らになってしまっている。
私は首の後ろを確かめるため手を伸ばした。
スーツに入り込んだ穴はさらに小さくなっているように感じた。
取扱説明書の言うところの、着用者の体温でカスタマイズされるということなのだろう。

私はリビングに戻ってスーツと一緒に入っていたDVDを見ることにした。
デッキにディスクを入れてソファーに座った。
最初のDVDの続きのようだった。
ラッキーだ。前回急に終わっていたのでがっかりしていたのだ。
ただ残念な事にサンプルのせいか、前と同じくらいの品質だった。
画面がチラチラと明滅していた。
DVDでは前回と同じ役者が似たようなことを続けていたが
私は内容に満足していたのでさして飽きることもなく観ていた。

ダッチワイフのようになった女はスタンドに立たせられ
まるでメイド人形のようになっていた。
私は自分が彼女のようになりたいと思っているのに気づいた。
その考えは刺激的だった。
私はソファーに寝転がり再び眠りについた。
そして以前より鮮明にDVDのストーリーのような夢を見ていた。
自分が女のように見えるスーツを着る。
DVDの女優ではなく、自分が。

306:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:09:27 Iomu+1cd
突然私は目が覚めた。
ふらつく頭であたりを見回した。
あたりは暗くなっていて、DVDだけが再生され続けていた。
私はぼんやり画面を見た。

私はソファーから起きた。寝起きのせいか口の中がからからだ。
間接が鈍く、動きが緩慢になっている気がする。
私は自分の腕を見下ろした。以前より細くなっている気がする。
私は指を曲げてみたがまるで軋むようだ。
スーツが縮むだけではなく、硬化しているのか?
男らしい俊敏な動きができなくっていいるような気がする。
私はゆっくりソファーから立ち上がった。
足元にスーツと一緒に入っていた黄色い液体の瓶がころがっていた。

私はそれを飲んだのか?

どうしても思い出せなかった。
DVDをまたオートリプレイにしたかどうかすら思い出せなかった。

洗面所にいってトイレに座った。
2日以上ろくに何も飲んでいないにもかかわらず
想像以上に大量の尿が出た。
私は洗面所の鏡を覗き込んだ。
顔がほっそりしているように思えた。
私は口を閉じようとしたが若干抵抗感を感じた。
スーツ頭部内のマウスピースが少し硬化しだしたのだろうか。
半開きよりちょっと大きめに開いたままの方が楽だった。

307:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:13:53 Iomu+1cd
それにしてもこのだるさは何なんだろう?
おそらく風邪でもひいたに違いない。
私は全身を見るためにベッドルームに向かった。
そして自分の姿を見て衝撃を受けた。
明らかに前よりやせている。
四肢はスリムになり、ウエストは特に絞られている。
対照的にパッドの入ったお尻は膨らみ、そして指は滑らかにすらっとしていた。
これは怪しかった。
スーツは本当に私の体をカスタマイズしていた。
取扱説明書の謳い文句どおりに、出るとこは出て、絞るところは絞られていた。

もしこんなものを着るのに、またこんなことに興味が無いなら
もうとっくに脱いでいただろう。
しかしそんな考えは逆に不快感をもたらした。
スーツを脱ぐ?
”脱ぐな、絶対に脱ぐな!”と心の奥底から叫びが聞こえるようだった.
そしてその心の声のいうとおりだった。私は脱ぐことができなかった.
私は女の人形のようになりたかった、そしてスーツを着たのだ。
なぜ脱ぐ必要がある?
それは私の体を見たことも無いシェイプに変えていた。
美しい女性のようにみえる。
私は鏡の前で長く観ていた。



308:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:19:52 Iomu+1cd
突然玄関のチャイムが鳴って私は起きた。

催眠状態からいきなり現実に戻されたようで私は頭を振った。
時間の感覚を失いかけているのだろう。
私は玄関に行き、ドアを開けた。
私が自分が素っ裸の人形状態であることに気づきすらしなかった。
また別のパッケージが地面に置いてあった。
今度のは今までのものより大きかった。
私はそれを家の中に引きずり込んでドアを閉めた。
箱を開けた見た。
一番上の部分に一枚のCDがあり
「まず最初にこれを聞いてください」と注意書きがあった。
私は携帯用のCDプレーヤーを取りに行き
ウエストに着けた。そしてヘッドホンを着けてプレイボタンを押した。
だが聞くことができたのは、背後に流れる「サーーー…」という雑音だけだった。
私はそのままの状態で、お構いなしに箱を調べ続けた。


CDが入っていた梱包材をどけると服があった。
引き抜いてみると、エメラルドグリーンのフェミニンなジャケットとスカートが出てきた。
プリンセスラインの2ピースのスーツのようだ。

私はこの時気づくべきだった。
なぜメイド服ではなく、婦人服なのかということを。
DVDどおりの付属品なら当然、コスプレ色まるだしの
ペラペラ素材のチープなメイド服でなければならないはずだった。
だがそれはしっかりした生地で縫製された高級感のある
フォーマルな女物のジャケットとスカートだったのだ。

309:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:32:14 Iomu+1cd
いくら華奢とはいえ男性の私にさえサイズもぴったりなことに
大した疑問も抱かず、荷物の奥を調べつづけた。

梱包材をかき分けるとなんと底の方から、マネキン人形用の
ディスプレイスタンドのようなものが出て来た!
それはDVDに出てくるのとまったく同じだった。
高さは約25センチで直径は70センチ近くあった。
驚いたことに、DVDに出てくるような黒い革製の
足首までのブーツがその土台に取り付けられていた。
ヒールの高さは10センチ以上あった。
そのブーツはサイドジップ式で、ジッパーの先に鎖でつながった
頑丈な皮製の足枷があった。
そして小さな南京錠もついていた。
私はさらに興奮状態になって箱の奥を漁りはじめた。
何組かのステンレス製のポールを探し当て
それらを組み立てた。
一方の端は土台の中央に開いた穴に収まった。
もう一方の端は私のお尻のディルドーの底にちょうど
はまることを、私は取扱説明書を読まなくてもわかっていた。

310:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:32:48 kmxhwKDM
     ____
   /      \   
  /  \   ,_ \     
/    (●)゛ (●  \    
|  ∪   (__人__)   |    感想書きたいけど・・・
/     ∩ノ ⊃  /    批判的なことを書くと袋叩きにあいそうだし・・・
(  \ / _ノ |  |      悩ましいことだお・・・
.\ "  /__|  |   
  \ /___ /

311:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:42:13 L3lxLQ8L
>>310
批判なら、チラ裏に書いて自宅で眺めておくがよし

312:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:48:32 Iomu+1cd
まだプロローグの半分ぐらいですが
続きはまた今度にします。
皮モノのようで皮モノではないです。
あんまりこの「皮モノ」という言葉は好きではないんですが…。
敢えて言うならフィーメールスーツということで。

一応推奨カテゴは
 薬品、海外TSっぽいの、femdom、手術、マインドコントロール
 英語属性持ち←病気持ちみたいでワロタ

ということで。


313:名無しさん@ピンキー
09/04/05 22:11:47 wOwE/YgI
手術…だと?それほとんどネタバレじゃないのか orz

訳:GJもっとやれ

314:名無しさん@ピンキー
09/04/06 00:23:56 mybjbvot
生頃された
GJ!

315:名無しさん@ピンキー
09/04/06 12:29:38 NxW7cWj0
ぬう
翻訳っぽい文章もわざとだと…









もしそうならなんというGJ!
そうじゃ無かったら日本語でおK

316:名無しさん@ピンキー
09/04/06 17:12:28 4UIK5iMM
何ぃいい、この内容で
まだプロローグの半分だと!!!

肉料理の前菜にフォアグラだなw


317:名無しさん@ピンキー
09/04/06 17:14:57 f1abJ/Fv
やっと規制解除か。
>>279
wktk
良作の予感

318:名無しさん@ピンキー
09/04/07 00:33:48 uaK6YTde
作者に告ぐ、せめてタイトルぐらい決めてくれ!
名無しだとどれの続きかわからん。兄に膝蹴りくらったとたん、エロDVD送られてくるし。
どうりで話が繋がらない訳だ。

319:309の続き
09/04/07 01:50:11 0i9bSy4n
じゃ私のはとりあえず「BLACK DVD」ということで。

あと投下を考えられてる方、私のクソ小説に構わずガソガソどうぞ。
昔はこのスレも2、3本同時進行、普通だったような気がするし。
スレが賑わうのはいいことです。

320:BLACK DVD
09/04/07 02:05:08 0i9bSy4n
私はベッドルームに荷の中身をすべてを持ってきた。
全身を映すことができるベッドルームの鏡の前でディスプレイ台を組み立て始めた。
私はポータブプレーヤーからCDを取り出して
それをベッドルームのミニコンポにセットした。

次に箱の中に入っていた服を着て、身支度を整えなければならなかった。
私はどうしてもそれを着けなければならない強迫観念に縛られていた。
とにかくその時、私がやりたい唯一の事がそれだった。

服以外に付いていた、様々な付属品の中に女性用のコルセットがあった。
私はまず自分のウエストの上にコルセットを当て、紐で縛ることから始めた。
幸いにも、ハトメのレース部分はフロント側になっていたのでやり易かった。
私は紐をきつく絞めると、レース部に沿って小さな金属製の掛け金がついているのに気づいた。
金属のフックを反対側の掛け金にすべり込ませるため私は紐をきつく締めた。
掛け金がカチッと小さく音を立てひとつづつ絞める度に、私の興奮は高まった。
そしてスーツのディルドーが再び私を刺激し始めるのを感じた。

また私の頭の中で例の声が鳴り響き始めた。
「コルセットのひもを結びなさい!」とそれは言っていた。
「固く、固く、締めなさい!」
私はそれに従うしかなかった。
それにそれが女物のスカートを履く唯一の方法だった。

ついに最後の掛け金がチッと音を立てると、私は改めて鏡で自分の姿を見た。
今までよりいっそうウエストは細くなっていた。
次に私は白いブラウスに取り上げた。
それは長い袖と衿にチュールレースをあしらった、光るサテンのブラウスだった。
そのなめらかな素材に腕を通し、なんとかボタンをかけた。


321:BLACK DVD
09/04/07 02:10:30 0i9bSy4n
次に私は足の上にストッキングを引いた。
それはスーツのなめらかな表面をいとも簡単に滑った。

私はコルセットの上にガーターを装着した。
そして次はスカート番だった。
私はスカートを履かなければならなかった。
私は足の上をスカートを引き上げていった。
いままでさらけ出していた股間部分が隠されたにもかかわらず
今度はスカートを履いたという新たな羞恥が沸いてきた。
私はサイドのジッパーを引き上げた。そしてカチッと上部で音を立てて閉まった。
それにはロック機構も付いていたのだ。

スカートはコルセットの上からさらに私のウエストを締め上げた。
最後に上品なエメラルドグリーンのノーカラーのジャケットを羽織る番だ。
ウエストをシェイプさせた女らしいラインのスーツだった。
ボタンをかけると、コルセットで限界まで締めたウエストの上に
ジャケットがぴったりとフィットした。

私は付属品のセミロングのウィッグを着け、鏡の前で自分の姿を見た。
私の顔はプラスチックのように見えたが頬骨が出て女性らしく見える。
顔の部分もウエストと同じく、部分によって微妙にスーツの素材が違うらしい。
締まる所は締まり、膨らむべき部分は補正しているようだ。
無防備に開いた唇は不安だが何となくエロチックだった。
そしてコルセットは私に完璧な女の体格を与えた。

私は自分の姿を一通り見終えると、今度はアクセサリーで
最後の身支度を整えなければならない衝動にかられた。
他の付属品が入っていた箱と比べると、幾分高級そうな箱を開けると
白い大粒のパールのネックレスと
大ぶりの白いコサージュが入っていた。


322:BLACK DVD
09/04/07 02:18:56 0i9bSy4n
身支度を終えると私はリビングルームに戻って、
まだ黄色の液体が入っている残りの瓶を探した。
私はベッドルームに戻ってCDを聞きながらベッドに横たわった。

私はボトルに口をつけた。
開きっぱなしの口で苦労したがなんとか液体を飲み干した。
液体が体内に入ると私は体が暖かくなる感じがした。
その暖かさは腕と脚に広がった。
そしてすぐに全身が非常に熱く、ヒリヒリすしだした。
私はとても高揚感に包まれた。
しかし私はディスプレイ台に乗らなければならなかった。
それが今私が考えられる唯一のことだった。
それは私の頭で反響していたのだ。
『スタンドに乗りなさい!スタンドに乗りなさい!
足を靴に固定しなさい!ポーズをとりなさい!スタンドに乗りなさい!』

私はそういう声を聞いた。確かに聞き、そう認識した。
私は展示台に乗り人形になりたかった。
私はベッドから降り、ディスプレイスタンドに歩いていった。
スーツはまだ私を刺激していた。だんだん強くなっているようだった。

私は台に乗らなければならなかった。
立ち上がり、足を靴にすべり込ませた。
私はサイドのジッパーを締めて、ジッパーに繋がる鎖の先にある
足枷のストラップを自分の足首に締めた。カチッと音がした。
鎖は土台から出る鎖と南京錠で繋がっていた。

初めて履くヒールのあまりの高さに私は不安を感じた。
私はスカートをたくし上げ、スタンドの上のポールの先端部に
ディルドーの底が合うよう位置を整えた。


323:BLACK DVD
09/04/07 02:22:31 0i9bSy4n
私はポールの上にゆっくりと身を沈めた。
ポールの先端部にきちんとジョイントされると
ディルドーがカチッと音を立てるのを聞いた。

位置を合わせるために腰をかがめた状態だったので
私の膝は少し曲がった状態だった。
このままだと疲れてくるので私はゆっくりと足を伸ばした。
同時にスタンド上の、私が組み上げたステンレス製のポールも伸びた。

足を伸ばすとポールが立っているスタンドの方から
カチッカチッと別の音が聞こえてきた。
ポールが微妙に押し上がってきて
ディルドーは私の肛門にさらに押し込まれてきた。
さらに5センチ近く上がってきて、私は姿勢は直立状態になった。
だがそのおかげで慣れないヒールで立つのが楽になった。


324:BLACK DVD
09/04/07 02:28:48 0i9bSy4n
私は無意識のうちに女らしいポーズをとっていた。
私はCDを聞きながら鏡で自分の姿を見た。

!!

これは、まるでブティックのショーウィンドウの中のモデルじゃないか。
それに私はこんなポーズをいつ覚たんだ?
街中の高級婦人服店の前を通り過ぎ、横目で見る事はあっても
いちいちマネキンのポーズまで覚えていないはずだ。
左腕は軽く肘を曲げ腰に手を当て、右腕は体からやや離して手首を外側に向けていた。

私は美しかった。
自分のの姿に驚愕した。
私の心の奥底にこういう願望があったのだろうか?
それにしてもこの姿はどうだ。
ありきたりのセーラー服でもない、派手なキャパ嬢の衣装でもない
ましてメイド服でもない。

これは既婚女性のフォーマルな衣装では?
子供の入学式に向かうヤングミセスといった
落ち着いたなかにも華やかな感じが、メイドのようなコスプレ色を排除して妙に現実的だ。

仮に私の中に女性化願望があったとしても
こんな意外な姿は想像したことも無かった。

私は動きたくない気持ちだった。
もはや女性型のマネキン状態だった。
もし私が店の窓にいたならば誰も男だと気付かないかも知れない。

私は部屋の中で一人立ち尽くした状態でトランス状態に陥っていた。
私は、周囲の環境をぼんやりと気にしているだけだった。
私の心はDVDのストーリーをなぞりながら、白昼夢を漂っていた。






325:BLACK DVD
09/04/07 02:30:05 0i9bSy4n


時間は過ぎた。
辺りは暗くなっていた。
私はディスプレイスタンドの上で寝入っていた。
だが私は倒れなかった。

人形状態だった。
私は深いことは何も考えず、ただひたすら幸せだった。




326:BLACK DVD
09/04/07 02:49:00 0i9bSy4n


私は、ぎくっとして目が覚めた。

最初に気付いた事はCDが止まっていた事だった。
それから自分がどこにいるかを思い出した。
私は、鏡で自分の姿を見た。
私はマネキンが自分を見返しているのを見た。

そのマネキンが自分であるのを思い出した。

ここ数日私はいったい何をしていたのだ?

私は自分の行動について考えた。
本当に奇妙でぶっとんでる事をしてきたに違いない。
だんだん記憶が蘇って来た。

確か女の人形になるという考えに没頭していた。
だがそんな気持ちはもう消し飛んでいた。

急に今までのことが私の頭にフラッシュバックして来た。
私の頭はここ最近で最もクリアーな状態になっていた。

突然、私は自分自身に何をしていたか思い出した。

あの変な液体を飲んで、自分でこの姿勢に固定したのだ!
私はここを降りなければならなかった。

この女物の服を、そしてスーツを脱がなければならなかった。
私は足を動かそうとして、お尻にポールが刺さっていることに気づいた。
そして腕は固く、ぎこちなく、動かすのが困難だった。
私は靴に手をやろうとしたが、屈む事ができなかった。

327:BLACK DVD
09/04/07 03:22:55 0i9bSy4n
自分の体がこんなに硬くなっていなくても屈む事はできなかっただろう。
なぜならウエストを固く締めるコルセットとお尻のポールが邪魔をしていたからだ。

体の力を抜くと、スーツと私の体は自然と、元の女らしいポーズに戻り始めた。
私はパニックになりかけた。

私は足を動かそうとした。
だがブーツは台にしっかり固定されていた。
私は足元を見下ろした。
いつのまにかブーツから足枷、土台へと通じている鎖が
台の中にいっぱいまで巻き上げられていたのだ!

私は自分の足を靴から引き抜こうとした。
だがブーツなのでどうしても不可能だった。
それにブーツのサイズも小さめだったのだ。

私はポールとディルドーの継ぎ目の所に何とか手をやった。
自分の体を持ち上げようとしたが無理だった。

私はスタンドに乗ってポールの上に体を合わせた時
ディスプレイスタンドからカチカチなる音を聞いていた。
そして私の体は上に押し上げられたのだ。

私はブーツで足を固定され、肛門の棒で陳列台に固定されていた。
何でこんな事になったんだ?

私はブーツを履く時も、脱ぐ時の心配など何もしていなかった!

スーツを脱ごうと首の後ろに手を伸ばした。
指が首の後ろをまさぐると、驚愕した。

着用口は10円玉ぐらいの大きさにまで縮んでいて硬化し
スーツごしの指にはひっかかりすらしなかった。

私はスカートを脱ごうと試みた。

328:名無しさん@ピンキー
09/04/07 04:01:55 6vdNvnAQ
連投規制回避支援

ここから葛藤モード?

329:BLACK DVD
09/04/07 04:23:53 0i9bSy4n
もう落ちるとこでした。
まだ起きてる方がいたとは。

四円感謝です。
>>連投規制
そんなのあったんですねぇ

(^^)/~~

330:327の続き
09/04/07 23:07:30 0i9bSy4n
まただけど、いいのかな…。

趣味に合わない人スルーお願いします…。

331:BLACK DVD
09/04/07 23:11:33 0i9bSy4n
だがロックされた留め金はこの指では到底はずせそうになかった。
固く合わさったジャケットのスナップボタンも同様だった。

私はマウスピースの嵌った、しゃべりにくい口で叫び始めた。
だが唇はエロチックに丸く無防備に開いているにもかかわらず
内部のマウスピースのポリマー素材が口中の水分を吸って膨らみ
くぐもった声しか出なかった。

間接は固かった。動かすだけで力を必要とした。
そして疲れて脱力すると元のポーズに戻ろうとした。、
私はのたうちまわって自分自身をひっくり返そうとした。
だが無理だった。バランスを崩そうと体を素早く揺らす事態が不可能だった。

暴れるのを諦めて鏡を見た。
その姿は目が覚めた時から何も変わっていなかった。
フェミニンなリアルドールのままだった。

動くことができなかった。
鏡を見つめ続けていた。事態を打開しようにも
取れる動きはほとんどなかった。

ヤバイ
本当にやばい。





332:BLACK DVD
09/04/07 23:18:20 0i9bSy4n
なんという事態だ。
このままでは餓死してしまうだろう。
異常を察知して誰かが私の事を探し出す、つまり会社の連中が
動き出すまで最低2週間以上はかかるだろう。

その前に死んでしまう。

私は泣きたかった。
だがそれすらできなかった。
突然バイブレーターが動き出すのを感じたのだ!

やめてくれ!
こんな時にそんなものは欲しくなかった。
だが自分の意志でディルドーの動きを止める事はできなかった。
快楽と振動が私の全身をつらぬいた。
刺激は押さえつけられた亀頭にも与えられ続けている。

そして生命にかかわる恐怖にもかかわらず
オルガスムが近づいているのを感じていた。
私は絶頂に達して果てた。

だがもし仮に周りに人がいても、私がイッたとは誰もわからないだろう。
私の筋肉はほとんど動かなかったからだ。

さらに動きづらくなっているような気がする。
少し動くだけで全身の筋力を必要とした。
そして脱力すると元の位置に戻った。


            *****


私は、一日中、そこに立っていた。
辺りはもう暗くなり始めていた。
部屋に差し込む光が薄れているのを見る事ができた。


私は努めて落ち着こうとした。
焦ってはだめだ。

何らかの残虐で悪質な罠が私に向けて仕掛けられたのだ。
そしてそれには突破口が無いように思われた。
衰弱して飢え死にするまでこのまま立ち続けなければならないと想像した。

2週間も休みを取らなければ良かった。
エロDVDに没頭するために、同僚にはわざわざ旅行に行くとまで言っていたのだ。

なんという事だ。

このスーツから出る方法は無かった。

333:BLACK DVD
09/04/07 23:22:20 0i9bSy4n
私は物音を聞いて物思いから醒めた。
玄関のドアが開く音だ!


待てよ、誰も私のマンションの鍵を持っていないはずだ。
誰が入って来たんだ?!

泥棒か?!だったらもうどうしようもない。
私は驚きと焦りで口から心臓が飛び出そうだった。

それから声が聞こえた。
女の声だ!

複数の足音が玄関を通り過ぎる音がする。
私のベッドルームに入って来るようだ。
救出に来てくれたのか? 
救助隊が?

何が起こってるんだ? 
状況がまったく理解できない。

2人の女がまるで勝手知ったるように
無遠慮に私の寝室に入ってきた。


手に書類を持ったリーダーらしき人物は、ブラックレザーのつなぎの上に白衣を着た
30後半から40歳ぐらいの女だった。
髪をひっつめ、冷たそうな目に濃いアイシャドーをしている。
年増の和製トリニティーといった感じだ。

もう一人は年齢不詳で、白衣の女とは違い
部屋着のようなスパッツとカジュアルなセーターを着て
髪は特におしゃれに気を配っていないようなセミロングのパーマ
そして茶色のサングラスを掛け、顔にはニキビの跡が見えた。
そのぽっちゃりした体は中年太りのようにも思える。

334:BLACK DVD
09/04/07 23:24:37 0i9bSy4n
リーダー格らしき女が私の目を覗き込んで言った。

「フフフ、すっかり合格、準備完了ね。」

彼女は顔を横向けてパーマの女の方を向いた。
もう一人の女は部屋の中を見回していた。

何が合格なんだ?
泥棒ではないことは確かだった。

もし彼女らが私の事を、そしてこの状況を知っていてここに来たのなら
私を救い出してくれるつもりだろうか?

私は助けを求めようと、くぐもった声をあげた。

部屋の中を見回していた女は、荷の入っていた大きなダンボールを見つけると
そのムチっとした体を屈めて中を調べだした。
どうやら私は見逃していたようだが、まだ箱の中に何かあったようだ。
女は長い肩紐の付いた女性用の白いハンドバッグを持ってこちらに来た。

その白いハンドバッグを私の肩パットの入ったエメラルドグリーンの
ジャケットの肩に掛け、腰に手を当てた私の左手の指に
バッグの紐の根元をからませた。
そして笑いを堪えられないように肩を震わせながら
顔に嘲笑を露にして言った。

「クックックッ…、忘れ物よ、可愛い奥さん」

同時に部屋の外で作業をしていた若い女スタッフの
クスクス笑う声が聞こえた。

私は顔から火が出そうだった!
幸いにもマスクのせいでそれは悟られなかったが。
とにかくこの場から逃げたかった。
穴があったら入りたいとはこのことだ。
こんな恥ずかしい思いをしたのは生まれて初めてだった。

リーダー格の女は手に持った書類の束を
私の目の前にかざした。

335:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:29:14 VVNdSW2d
支援

336:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:34:03 rBCKhlHr
まさか風呂入ってねーだろな?

337:BLACK DVD
09/04/07 23:42:06 0i9bSy4n
女は私に書類の束をみせつけた。

「見るのよ」

女は静かだが逆らうことを許さない口調で言った。

どうやらアダルトDVDのタイトルの羅列のようだ。
だがどこか見覚えがある。
これは私が通販で購入したアダルトDVDのタイトルだ。
膨大な量だ。大手からマイナーレーベルまですべてだ。
一体どうやってこんなものを調べたんだ。
女がページをめくっていくとタイトルに赤丸がついたものが多くあった。
それは特にコアなSM作品だった。

私が驚きながらリストを見ていると、隅でゴソゴソしていたパーマ女が
やって来て私の目の前にラップトップの画面を開いて見せた。

何を見せようというのだ?

!!

これは私が夜な夜なよく見る、特殊な性的志向のアダルトサイトのリストだった!
お気に入りのフォルダの階層奥深くにあるものばかりだ。
こんなものまで調べてあるのか?! いつどうやって?

某巨大掲示板のスレッドリストまである。

いったいいつから、そしてどこまで私の事を調べてあるんだ?
私は彼女らのあまりの用意周到さ、巧妙さに驚き、ゆっくりと息を吸った。

リーダー格の女が言った。
「あなたはね、たくさんのテストを優秀な成績でクリアして、最終の選別テストにも適合したのよ。」



338:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:49:50 rBCKhlHr
いつもより間隔長いよね
さっさと投下してよ

339:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:51:08 rBCKhlHr
まさかリアルタイムで書いてるって事はないだろうし
間延びしていらいらしてくる

ごめんよ期待してるからこそのいらつきなんだ

340:BLACK DVD
09/04/07 23:54:36 0i9bSy4n
スマソ、ここまでリアルタイムなのよ。
一旦落ちるから、金曜ぐらいまで待ってちょ。
支援さんくす。

341:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:58:28 rBCKhlHr
>>340
そうなんだ。まさかと思ったけど、そんなら悪かった。

>まただけど、いいのかな…。
こんなこと聞き必要なし。かえってうざく感じるかと思う。

342:名無しさん@ピンキー
09/04/08 00:02:31 6vdNvnAQ
いやいやGJだ。ゆっくり待つからじっくり練り上げてくれ。

343:名無しさん@ピンキー
09/04/08 00:03:34 VVNdSW2d
>>ID:rBCKhlHr
むしろお前のほうが何様だって感じだ。

344:名無しさん@ピンキー
09/04/08 00:05:36 xz8Hatb2
VVNdSW2d プ

345:名無しさん@ピンキー
09/04/08 00:35:07 QrMrkmVF
でもこれだけの力作だ、やぱり纏めて書いてちゃんと推敲してから落としてもらった方がいいわ。
勿体無くてしょうがない、いろんな意味で。

346:名無しさん@ピンキー
09/04/08 01:14:27 +JwRmQ3g
>>340
GJ

最近このスレも活発になってきたなー

347:名無しさん@ピンキー
09/04/08 02:22:32 zlWbypg4
あとはなんだかんだケチを付けて作者のモチベーションを下げる
アホ共が出てこなければいいんだが…

348:名無しさん@ピンキー
09/04/08 04:38:39 d1kAH/1R
保管庫更新お疲れです

349:BLACK DVD
09/04/08 19:06:59 xdvF886K
       /\ \
   __/  / ̄/
  /\  _\/ /_\
  /  / ̄ ∧_∧  今週はもう無理っぽいです
  \/__( ;・∀・) できれば今月中を目指します
   /  と    ノ ハァ
   /  人  Y ハァ
   \/し'(_)

今まで受け入れられるか分からなかったので
下書きを元に半リアルタイム投下でしたが
やり方を変えたら勢いを失いました。
もう内容には期待しないでください。

ではスレの発展を願ってます。

350:名無しさん@ピンキー
09/04/08 19:42:59 cTgLAotM
いつからスタイル変えた?
下書きを元に半リアルタイム投下は間隔の短い前半で
後半っつーか昨夜は間隔長かった様に思うが。
338,339関係無しに自分でスタイル変えたんでしょ?

いずれにせよ期待しています。

351:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:21:47 eaJXfvjZ
とりあえず、これは

 す ご い ク オ リ テ ィ だ

続き期待しております。頑張ってください!

352:名無しさん@ピンキー
09/04/08 21:33:23 mye5xvIw
wktk

353:名無しさん@ピンキー
09/04/08 22:30:23 Lm7wm23G
>>349
エロ小説を書いてる途中で
一回抜くと勢いを失うから
今月はオナ禁でお願いします。

354:名無しさん@ピンキー
09/04/09 08:44:10 IiAUPIMB
あー、あるあるww

355:名無しさん@ピンキー
09/04/09 14:23:37 eSmFOpxt
誰か幼女へTSする作品を作ってください!!!!!!!!

356:名無しさん@ピンキー
09/04/09 16:41:19 i4cu8/h0
身体は幼女 頭脳は大人 その名も……

357:名無しさん@ピンキー
09/04/09 20:06:57 J3tqUVO8
名リーダー バナン

358:名無しさん@ピンキー
09/04/09 22:10:42 IOtb0b3M
(ヨウジョ ハ マズイダロ JK)

359:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:25:22 J3tqUVO8
怪奇? 女子高生を襲う幼女

360:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:46:34 eSmFOpxt
ボケナスども
まだかよ
TS幼女物は!

361:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:12:15 X3MCufZ8
レイパーが幼女を犯したら幼女になってしまいレイプされるエンドレス・・・男がいなくなれば終わるか

362:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:29:43 5z1R1459
>>360
さっぱり理解できないが
幼女って幾つだよ
中学生か? 胸ぺったんの小学生か? 
まさか幼稚園?!


363:名無しさん@ピンキー
09/04/10 01:00:20 qjXSC51X
もともとの意味の幼女なら、女性の幼児だから未就学児童のこと
エロ業界で使われる幼女は、ロリ(中学生位)より更に下の小学生位
小学生から20前までまとめて少女になるんだけどな、報道とかの用語だと

364:名無しさん@ピンキー
09/04/10 06:43:52 XzoSpKhr
しかしまぁ、荒らしの手口って変わらないものだね
連載進行中のタイミングで別作品クレクレ乞食して話題そらし
楽しい?

365:名無しさん@ピンキー
09/04/10 08:24:25 uZin7xl/
あー なるほど
TS法の時はスカトロ物とか言ってたな
皮物の場合は幼女か
和姦物で和んでるときに強姦陵辱要求とか
ドンだけ病んでるんだよとw

366:【僕オマエ】作者
09/04/11 00:39:39 omHLmmwb
 こんばんは。
 お久しぶりです。お待たせした方、すみませんでした。
 大量投下になります。

 どうしても我慢出来ない方は、NGワードであぽ~ん推奨です。
 NGワードは【僕オマエ】でお願いします。

【強制女性化】【集団調教】【童顔爆乳】【露出】【玩具化】

 詳しくは過去ログ参照にて。

367:【僕オマエ】
09/04/11 00:40:38 omHLmmwb
 もう一度、ノックする。
「開いてるよ」
 中から、警備員の声が聞こえる。
 何の気負いも無い、普通の声。
 特に意識する必要も無い、普通の声。
 だのに薫はなぜかホッとして、けれど次には勝手に熱くなる頬に戸惑いながら、
口の中に溜まった唾を飲み込んだ。
「あ、あの……シャワー、あ、ありがとう、ございました……」
 もどかしい。
 一言一言を口にする度に、心臓がドキドキとうるさいくらいに高鳴った。
『どうしちゃったんだろう僕は……』

 部屋の向こうにいる男性に、素っ裸のままバスタオル一枚で声を掛ける女。

 それはまるで、これからの恋人との情事に胸膨らませ、心を濡らし、いそいそと
ベッドルームへと向かう“彼女”みたいではないか。
 そう思った途端、足の付け根がむずむずして、尾てい骨の辺りから背筋を“ぞわ
ぞわぞわっ”と、甘ったるい震えが駆け抜けていった。
「あぁ……」
 薫も元は男だったのだ。
 「男の生理」というものについては分かっているつもりだったし、女になってか
らも嫌と言うほど味わってきたのだから、当然思い至ってしまった。
 他に人がいない、個室。
 健康な男と、裸の女。

 ―彼に襲われたら、どうしよう。

 彼に「襲われる」……。
 その考えに、震える吐息に一層の熱がこもる。
 彼は確かに優しかった。
 薄汚く汚れ、半裸の格好だった自分にも、ひどく紳士的に応じてくれた。
 だから、安心してしまったのだし、無防備にもシャワーまで借りてしまったのだ。

 けど、もし。

 もし、こんなバスタオルだけの姿に、彼が“欲情”して襲ってきたら?
 自分は、彼を拒めるだろうか?

 彼を、受け入れずにいられるだろうか―?

『ぼ……僕は何を……』
 薫は戸惑い、そして自然と自分の細い肩を抱いた。
 女の力と男の力がどうとか、そういう問題ではなかった。
 坂東達に体をオモチャにされるようになっても、ずっと、護り続けてきた“ファ
ースト・キス”。
 そして“ヴァージン”。
 なのに、
『遠からず、坂東達にいいように奪われてしまうのであれば、まだ彼にあげてしまっ
た方が―』

368:【僕オマエ】
09/04/11 00:41:28 omHLmmwb
 と、明確ではないまでも、言葉にすればそんな風に、いつの間にか考えてしまっ
ている自分に、気付いてしまったのだ。

 男とキスをする。

 直人ではない、他の男と。

 男に抱かれる。

 直人ではない、他の男に。

 彼と出会ってしまった今となっては、元々他の男など、絶対に性の対象になどな
らないと思っていた自分が、まさかここで、好きでもなんでもない男……少なくと
も直人に比べたらどうでもいい行き擦りの男に、
『抱かれてもいい』
 などと思うなんて。
「んっ……」
 声が、漏れる。
 股間から“ちゅくっ”と、濡れた音がしたような気がした。
「入ってきて」
 中から、警備員の声が聞こえた。
 本当に特に気負ったところも無い、先ほどとなんら変わらない声だった。
「え……でも……」
 その声に、逆に薫の緊張がいや増した。
 入って来いとは、どういうことだろう?
 シャワーを浴びたばかりだと、知ってるはずなのに。
 着替えも無く、素裸に近い姿であるのはわかっているはずなのに。
「入ってきて」
「で、でもあの……」
 薫は躊躇い、唾を飲み込んだ。
 この格好で部屋に入るのは、やはりどうしても抵抗があるのだ。
 頬が、首筋が、胸が熱い。
『……どうしよう……』
 心臓が早鐘を打ち、もじもじと脚を擦り合わせると自然とお尻が揺れた。
 薫自身は気付いていなかったが、それはまるで、つがいの牡に背後からの挿入を
請い願う、発情した牝、そのままだった。
 男達に寄ってたかって好き勝手され、散々泣いて散々心折れたのに、それでもま
だ胸が高鳴り心が濡れる。
 自分はどうなってしまったのか。
 これからどうなってしまうのか。
 想像するだけで、熱っぽい身体が更に火照る。
「き、着替え、ありませんか?着替え、貸して…くだ、くださぃ…」
 消え入るような、けれど精一杯の薫の言葉に、返事は、無かった。
『どうしよう……ナオタ……僕……』
 襲われるかもしれない。
 拒めないかもしれない。
 抱かれるかもしれない。
 でも、このままでいるよりも、ずっとマシな気がした。
 あの人が相手ならそうなっても、ずっと良い気がした。
 薫は覚悟を決めて、躊躇った挙句にドアを少し開け、高鳴る心臓に眩暈さえ感じ
ながら恐る恐る中を覗き込んだ。

 そこには。

「……え?……」
 そこには、思い描いていたものとは違う情景が広がっていた。
 きっとそこには、小さなベッドと、低価格だけが取り得のような安価な壁掛け式
の液晶テレビモニターがあるのだと思っていた。

369:【僕オマエ】
09/04/11 00:42:23 omHLmmwb
 宿直室として利用するだけの、簡素でさほど広くない、小さな部屋があるのだと
思っていた。
 彼はベッドに腰掛けて、リラックスした姿でテレビに興じ、優しく微笑みながら
こちらを見ている。
 そんな情景を、思い描いていた。

 ―でも、違った。

 その部屋は、薫が立っている事務室よりも少し広くて、壁には館内のものらしい
映像が映るモニターがずらりと並んで、その前にはモニター調整用らしいコンソー
ルがあった。
 そして、コンソールの前には合皮張りの黒い椅子が二脚あり、その一つに彼が座っ
て、こちらに背中を向けていた。
 ベッドなど、無い。
 もちろん、布団なども無かった。

 そこには。

「よーう」
 そこには、神原と谷崎がニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら、さながら高級レス
トランに客を迎え入れるギャルソンのように手を広げていたのだ。
 その神原の手には、ケータイ(コミュニケーター)が握られている。
 彼は呆然とする薫の眼前にそれを翳すと、ケータイのボタンを押した。

『開いてるよ』

『入ってきて』

 警備員の声が、その場にいるかのような鮮明さで、ケータイのスピーカーから流
れていた。
 何の気負いも無い、普通の声。
 特に意識する必要も無い、普通の声。
 薫は、全身から血が“すうっ”と抜け落ちてしまったかのような脱力感に、“ふ
らっ”と壁に手を付いた。
 昨日、学校のトイレで竹山にされたのと、全く同じ方法でまた騙されてしまった
のだ。
 自分の愚かしさに、薫はもう、声も無かった。

         §         §         §

「なんだよその“裏切られた”ような顔は」
 神原はケータイをズボンのポケットに捻じ込むと、ニヤニヤした薄笑いを浮かべ
たまま楽しそうにコンソールの前まで歩く。まるで踊っているようなその足取りは、
心底楽しくて仕方が無いといった様子だった。
 瀕死のネズミを嬲る猫ですら、それよりもまだ追い詰めた相手に敬意を払ってい
ると思えるほどに。
「俺達がココにいるのがそんなに不思議か……よっと」
 神原は右手でコンソール前に座る警備員のイスを、芝居がかった仕草でくるりと
回した。
「なっ……??」
 薫は呆然としてイスに座る警備員の姿を凝視した。
 そこにいたのは、確かに先ほどまで薫と会話していた、あの警備員だった。
 だが。
「あっ……」
 薫は彼の姿を見て、体の前面に沿って視線を下げ、驚いてすぐに目を逸らした。
 警備員は、椅子に座った状態で両手を手摺に縛り付けられていた。
 両脚はまとめられてはいなかったが、膝の所で左右それぞれの手摺にガムテープ
のようなものでぐるぐる巻きに括り付けられていた。
 いわゆる、M字開脚のような姿だ。
 驚いたのは、彼が下半身にズボンもパンツも身に着けていなかった事だった。

370:【僕オマエ】
09/04/11 00:43:59 omHLmmwb
 浅黒く陽に焼けた肌。
 黒々とした陰毛。
 その中に埋もれるようにして、萎えてだらりとしたイチモツがあった。濃いチョ
コレート色の尻の穴が、まばらに生えた陰毛に囲まれてひくひくと動いていた。
 それだけのものが、一瞬の間に薫の瞳に焼き付き、思考を焼いたのだ。
 薫は震えながら後退り、躓(つまづ)いて無様に尻餅を付いた。
 腰骨までしか隠せないバスタオルがはだけ、太腿も下腹も、ぼわっと広がった濃
い目の茂みまでが電光の元に露になる。
「あっらぁ?綺麗に洗ったんだあ?」
 お尻の痛みに思わず声を詰まらせていた薫は、すぐ近くから聞こえたその声に顔
を上げた。いつの間にか谷崎が足元まで歩み寄ってきており、彼はポケットに両手
を突っ込んだまま、右足を薫の両脚の間の床へと踏み下ろした。
「あっ!」
 そのまま、まるで道端の汚いゴミを散らすかのように薫の脚を乱暴に蹴り広げる
と、大きく開いた薫の脚の間にしゃがみ込む。
 薫は露わになった股間を慌てて左手で隠し、右手で、乱れたバスタオルの胸元を
抑える。彼の目の前で汚され、遊ばれ、嬲られた恥所を晒すのは心が引き裂かれる
ほど辛かったのだ。
「なあ、神原ぁ!コイツいっちょ前に恥ずかしがってんぞ!」
「おいおい。今日、どんだけ俺達が可愛がってやったと思ってんだよ。便所のくせ
によ」
「あー……あれだ、その警備員のにーちゃんに見られたくないんだな」
「あぁ!?岡島の事がスキスキダイスキ愛してるぅ!じゃなかったのかよ!?もう
他の男に乗り換えるつもりか?」
「ち…ちが」
 直人の名前を持ち出され、薫は涙目になりながら声を上げた。
「口答えしてんじゃねーよ」
「いっ……ひぅっ…ぃたっ……」
 途端、左の内腿を谷崎に“ぎゅううう”と抓られ、薫はいやいやと首を振った。
 その拍子にポロポロと涙がこぼれ、胸元でバスタオルを濡らす。
「あぁ……」
 谷崎の体越しに、椅子の上で暴れる警備員が見える。
 薫は眼を伏せ、谷崎の体で自分のされていること、これからされるであろうこと
が遮られることを祈った。
「ん~いいねぇ石鹸の匂い」
 股間を隠す左手を払い除けられ、至近距離から“くんくん”と鼻を鳴らして匂い
を嗅がれて、薫の全身は更なる羞恥に染まった。
 その羞恥が汗腺を開き、発汗を促し、石鹸の香料と交じり合って、えもいわれぬ
香りを陰毛の辺りから立ち昇らせる。
「いっちばーん!」
「あっ!!!」
 拒否は、許されなかった。
 谷崎は内出血の散る薫の両腿を掬い上げるようにして持つと、あっという間にひっ
くり返した蛙のように両脚を大きく開かせて、股間を光の下へと曝け出した。
 そうして「はむっ」と、“綺麗”にしたばかりの性器にむしゃぶりつく。
「あひっ!」
 前触れも何も無かった。
 まさか、いきなりしゃぶられるとは思っていなかった薫は、何よりもその気色の
悪い感触に総毛立った。

 だがそれも、最初の数分だけだった。

「ひいんっ……」
 刻み込まれた快楽の楔が、簡単に薫の体を陶酔へとこじ開ける。そうして、抗し
難い、ねっとりと汚濁した快楽の海へと抵抗する間も無く放り込まれた。
「いひっ―ひいっ……ぃんっ……」
 大陰唇を“べろべろ”と舐められ、小陰唇を“じゅるるっ”とすすられ、クリト
リスを包皮の上から舌先で“くにくに”とこねくり回される。
 膣口へと何度も何度も汚らわしい舌が挿し込まれ、ざらりとした舌の表面が、繊
細でデリケートな感覚帯をずるりと這い回った。

371:【僕オマエ】
09/04/11 00:44:50 omHLmmwb
「ぅ……ひっ……」
 反応は速やかだった。
 力任せに抓られ赤く腫れた太股の、その皮膚の下の筋肉がこわばり、脚の指先が
内側へと丸まった。肛門が収縮を繰り返し、ひくひくとうごめく。性感を炙られ、
理性を焼かれる。望まぬ刺激に快感が無理矢理引き出され、発汗が進んで全身がうっ
すらと汗ばんだ。
 立ち昇る発情した牝の匂いに、男達の表情が益々緩んでいくようだった。
 知らず、腰がうねり、下腹が波打つ。
 あっという間に瞳が潤んで天井がぼやけ、目を瞑ると涙が顔の横をこぼれた。

 嫌なのに反応してしまう、忌まわしい体。

 嫌なのに熱くなる、あさましく汚れた体。

 薫の無意識が自嘲の言葉を吐き散らす。
 「襲われたらどうしよう」?
 自惚れるのもいい加減にしろ。
 そんな事、良く思えたものだ。
 こんな薄汚い女を抱きたいなどと思うのは、せいぜいこの男達くらいのものだ。
 もう普通の男や、ましてや直人になど、絶対に抱いてもらえるはずもない。
 それはもう、ハッキリと覚悟した事では無かったか?
「くぅ……ひぃ……」
 谷崎の舌が、男だった頃には無かった器官を驚くほど丁寧に舐めしゃぶる。
 シャワー室で綺麗に洗った事が、男の嗜虐心や征服欲を喚起したのかもしれない。
「ホント、濡れやすくなったよなオマエ」
 谷崎は薫のおまんこから溢れ出る蜜液を、わざと音を立ててすすり、喉を鳴らし
て嚥下した。
 その音に自分のあそこのとろけ具合いをあからさまにされたような気がして、薫
は左腕を上げて目元を覆って隠す。
「ぅ……ひんっ!……んううぅ~~~んっ……」
 声など出したくは無かった。

 ―だが、出た。

 甘えてとろけきった、更なる愛撫を求める牝の声だった。
「あはぁ……ぁあはぁ……ん……ふあぁぅ……」
 時々、太股の内側に何回も刺すような痛みが走った。
 “キスされている”のだと、すぐに理解した。
 強く吸い付いた谷崎の唇で、また新たなキスマークを付けられているのだ。
 淫蕩で破廉恥な、いやらしいお前みたいな女は俺“専用”の“モノ”だと、『所
有の印』をいくつもいくつも白い肌に刻み込まれているのだ。

 ―あの、優しい警備員の前で。

 その瞬間、薫はぼやけた目を見開いて、自分の股間に屈み込んだ谷崎の背中越し
に、いつの間にか神原によってこちらの部屋まで引き出されてきた警備員を見た。
 彼の目は信じられないものを見たかのように見開かれ、その顔は血が昇って赤黒
くさえ見えた。その股間では、さっきまで萎縮して縮こまり、陰毛の中に埋もれる
ようにして萎えていた男根が、太く、大きく、怒張を見せていた。
『……あ……興奮……してる……』
 その瞬間、薫は彼が、自分の痴態を見て男根を勃起させた事に、嫌悪感どころか
不思議な高ぶりさえ感じた。
 そしてその事に、奇妙な嬉しささえ覚えた。
 高ぶりは速やかに“きゅううう”と乳首の感覚を鋭敏化させ、それがバスタオル
の下でハッキリと硬く、大きく勃起していることを自覚させた。
 でも、それでも、強烈な羞恥は薄れるものではない。
「あぁ~~~~……見ないで……おねがい……見ないでぇ……」
 あそこをべちゃべちゃと舐められながら、ひしりあげるように濡れた声を絞り出
し、いやいやと首を振りながら身を捩った。

372:【僕オマエ】
09/04/11 00:45:37 omHLmmwb
 バスタオルに押さえられた乳房が“ゆさゆさ”と揺れ、裾がはだけて鳩尾の辺り
までが露わとなる。

 彼の目の前で、おまんこを舐められている。

 男達に弄ばれ、嬲られ、散々好き勝手にされたおまんこを。

 嫌なのに、濡れる。

 殺したいほど憎い男に舐められて、元は男だった自分が、とろとろに濡れる。

 それは、屈辱であり恥辱であり、怒りを内包した悲しみでもあった。
 だのに
「ぅはんっ…」
 唇を割るのは、熱い吐息を伴った甘い艶声。
 股間から払い除けられ、所在無げにさ迷っていた左手が谷崎の頭に置かれて、無
意識にまさぐる。それは「もっと舐めて」と乞うているようにも、「舐めてくれて
嬉しいの」と、いとおしんでいるようにも見えた。
「お、感じてるぅ」
「ち、ちがっ……ぅふぁ……」
 声は濡れ、汗はじっとりと噴き出し、濃い性臭が全身から立ち昇る。
 谷崎のぬるっとした舌の絶技に、薫はとうとう泣きじゃくりながら腰を震わせた。
「ああっ!……あぁっ!…」
 “ぺちゃぺちゃ”と、猫がミルクを飲むように、小陰唇を掻き分けたその奥を小
さな反復で何度も舐めたくられる。
 ひんやりとした鼻が包皮から頭を出したクリトリスを押し潰すようにして捏ねる
たびに、知らず声が跳ね、視界が揺れた。
 時間にして10分程度であろうか。
 だが、薫にとっては一時間にも二時間にも感じられる、永劫の快楽地獄であった。
「なあ、あんたも舐めたいか?」
 不意に爛れた責め苦が止み、薫は粗い息の下で、自分のあそこが、谷崎によって
警備員に良く見えるよう電光の元で大きく広げられている事を知った。
 男達によって数時間に渡り弄られ、嬲られ、舐めたくられてキスマークや歯形の
散った内腿も、ビキニラインの手入れなどをほとんどしないため、まるでタワシの
ように恥ずかしく“もさもさ”と毛深く茂った陰毛も、その奥で唾液にまみれなが
らぬらぬらと蜜液を垂れ流すおまんこも。

 ―全て。

「いやぁあっ!!」
 谷崎は、右腕で暴れる薫の両脚の太腿の裏を押さえ、左手の指で小陰唇ごと大陰
唇を“くぱぁ”と広げて見せた。
「あっ!……いやっ!…いやだっ!!……」
「うっせぇ!指突っ込むぞ!?」
「ひっ……」
 じたばたと暴れる薫に、谷崎はドスの利いた声で激昂してみせる。
 それが単なるポーズだと知っていても、薫は体に刻み込まれた暴力の痛みに身が
すくみ、“ぎゅっ”と目を瞑って後はもう谷崎の好きにさせるしか無かった。
「冗談だよ。ひひっ―俺の指で初体験したいなら別だけどな」
 ゲラゲラと笑いながら、“ぱくぱく”とおまんこを指で強引に開閉される。
 膣口も尿道口もあからさまにされ、白っぽく粘った粘液にまみれた複雑な襞が引
き伸ばされた。
「ぁあ……」
 その痛みともむず痒さとも違う感覚に、薫はただ涙をこぼすしか無かった。
 そして無意識のうちに、助けを求めるかのように警備員を見た薫は、視線の先で、
猿轡を噛まされ、血が昇った赤い顔の彼が必死に首を振ったのを見た。

373:【僕オマエ】
09/04/11 00:46:48 omHLmmwb
『……あぁ……』
 それが……彼のその懸命な仕草が、薫に「逃げろ」と言っているのだと気付いた
時、彼女は胸が押し潰されるような切なさで満たされたのを知った。

 ―彼は、自分のせいでこんな目に合ってるのに、それでもまだ自分を気遣って
くれている。

 なんて人だろうか。
 なんて優しく、強く、気高い男(ひと)だろうか。
 薫はその事実に、自分の中に久しく忘れていた熱いものが、ゆっくりと頭をもた
げたのを感じた。
「お、お願いぃ―」
「あぁ?」
 おまんこを“ぐちゃぐちゃ”と好き勝手に弄くられながら、薫は懸命に首を捻っ
て、谷崎の行為をニヤニヤと笑いながら覗き込んでいる神原を見た。
 腰から押し寄せる抗しがたい刺激に、思考が霞みがちだった。
 それでも必死に、辛抱強く、薫は一言一言を区切るようにして訴えた。
「お…お願いぃ……その、人はぁ、許してぇあげ…てぇ……くふぅん……か、関係、
ない、からぁ…」
 薫の中で頭をもたげたもの。
 それは、理不尽な暴力に対しては毅然と立ち向かわなければ、という薫が元来持っ
ていた強い心の発露であった。人が元来持っているはずの素晴らしいもの、優しさ
であったり誇りであったり、他人を慈しむ気持ちなどを護らなければという、人の
矜持とも言えるものであった。
 その薫の言葉に、神原と谷崎がニヤニヤとしながら顔を見合わせた。
「んん~~~~!!!!!」
 その時、警備員が今までよりももっと大きな声で唸り、ガタガタと椅子を揺らし
て暴れた。
「うるせぇっつってんだろ!?」
 神原がガンッと椅子を蹴る。警備員の体が揺れ、大きく高くそそり立った赤黒い
勃起ちんぽもゆらゆらと揺れた。
 それでも警備員は暴れる事をやめようとしなかった。
 恥ずかしいだろうに。
 屈辱で胸が潰れそうになっているのであろうに。
『やめて。もう抵抗しないで。大人しくしていて。僕はいいから。もう、僕なんか
いいから』
 薫はそう思いながら必死に警備員へと視線を送る。
 だが―。
「そのおっ立ててるチンポ、切り取ってやろうか?」
 いつの間に出したのか、そもそもずっと隠し持ちでもしていたのか、神原の右手
には刃渡り10センチほどの折り畳みナイフが光っていた。それを警備員の男根の
根元に“すうっ”と、慣れた感じで刃を当てて、ぴたぴたと嬲る。
 それだけで、あっという間にいきり立っていた男根が半立ち程度にまで萎(しお)
れた。
「あんたも不幸だよなぁ。こんな女に関わったばっかりにさぁ」
 神原の、小動物を嬲るような声音が、薫の胸に突き刺さる。

 巻き込んでしまった。

 自分のせいで。

 そうだ。

 ぜんぶ、自分のせいだ。

「おい」
 神原が顎をしゃくると、谷崎が舌打ちして身を起こした。
 名残惜しそうに、包皮から顔を出した薫のクリトリスを親指で捏ねる。

374:【僕オマエ】
09/04/11 00:47:30 omHLmmwb
 ぐったりと床に寝そべり、息も絶え絶えに谷崎の責め苦に耐えていた薫は、“び
くんっ”と一度大きく体を跳ねさせると、大きく広げられていた脚を思い出したよ
うにのろのろと閉じ、けだるそうに身を起こした。
 タオルで纏め上げていたまだ湿った長い髪がこぼれ、薫の顔を覆い隠す。
 垂れた髪の間から恨めしそうに見る姿は、まるで幽霊のような様相を成していた。
「こっちに来いよ」
 神原の言葉にふらふらと立ち上がり、だがすぐに腰が抜けたように“へなへな”
と再び床に座り込んだ薫は、神原からの再度の呼びかけにそのまま四つん這いのよ
うな格好で警備員の前までにじり寄った。
 乳房ほどではないが肉付きの良い尻肉が脚を動かすたびに“ぷりぷり”と左右に
揺れる姿は、その場にいる全ての男の視線を釘付けにした。
「コイツを助けたいか?チンポ切られたくないか?」
 薫は最初、何を言われたのかわからなかった。でも、それが警備員のことだと知
ると、切迫した瞳で“こくこく”と懸命に頷いた。
 両脚を膝のところで椅子の手摺にガムテープでぐるぐる巻きにされた警備員の格
好は、滑稽でさえある。床にへたり込んだ薫はその姿に視線をやらないよう懸命に
努力していたが、神原に向けた視界の隅に、すっかり萎えて萎縮した彼の男根もそ
の下の濃いチョコレート色の肛門も、全て見えていた。
「じゃあ……そうだな。お前がコイツを射精出来たら、許してやるよ」
「……え?」
 何を言われたのかわからなくて、薫はぽかんと神原の顔を見た。
「お前がそいつをイかせられたら、切るのを考え直してもいいって言ってんだよ」
「え?」
「五分やるよ。頑張れ。出来なかったらコイツは今日からサオ無しだ」
 ニヤニヤとした嫌らしい笑いを貼り付けた神原は、部屋の隅にある事務机の前の
椅子に座り込んだ。
 谷崎も、事務机にもたれて腕を組む。
『アレを切る?なんで??本気???』
 本気だろうか?その真意はわからなかった。
 時間だけがじりじりと過ぎてゆく。
 10秒ほどしても、神原達はニヤニヤと笑いながら立っているだけで、それ以上
何も言おうとしなかった。
 薫は途方に暮れた表情で彼等を見て、警備員を見た。
 その薫に、怒りからか羞恥からか、警備員は真っ赤な顔のまま必死になって首を
振る。
 彼はこの時になってもまだ「逃げろ」と言っているのだと、薫にはわかった。
 逃げられるわけがない。
 バスタオル一枚の姿で、どこに逃げられるというのか。
 いやそれよりも。
 自分が逃げる事で、彼が神原達に何をされるのか、それを想像するだけで身が竦
(すく)む。
 きっと、ひどい事をされる。
 本当に男根を切られてしまうかもしれない。
 見上げる薫の目から涙がボロボロとこぼれ、嗚咽がこみ上げた。
「……ご、ごめ……さい……」

 巻き込んでしまって。

 僕のせいで。

 僕なんかのせいで。

 薫は警備員の前で、心から詫び、額を床に擦り付けた。
 それは生まれて初めて、自分から、心からの侘びを込めた「土下座」だった。

         §         §         §

 6畳ほどの部屋に、湿った、どこか淫靡な音が響いていた。
 それに絡むのは、女と男の、荒い呼吸。

375:【僕オマエ】
09/04/11 00:48:49 omHLmmwb
 焦りを含んだ吐息と、口を塞がれた上での逼迫した鼻息だった。

 7月10日に、遅れて始まった生理。
 あの日、それを理由にして、薫は男達の男根を初めて自分から扱(しご)き、射
精させた。怒りと嫌悪感に眩暈すら覚えながら、太さも長さもまちまちながら、皆
一様に硬くて熱いそれらを、早く射精させてしまいたくて懸命になって扱き上げた。
 けれど今は、ただひたすらに、目の前の哀れな警備員を助けたくて薫は一所懸命
だった。
『ごめん―ごめんナオタ……』
 心の中で直人に謝りながら、懸命に警備員の柔らかい男根を扱いた。
 なぜ直人に謝っているのかわからない。
 でも、どうしても彼に謝りたかったのだ。
 ナイフを当てられて萎縮した警備員の男根は陰毛の茂みの中に縮こまってしまい、
右手で掴んでも“ふにふに”とした肉の柔らかさしか感じられない。
 そして表面の皮膚が薄く切れたのか、薫の手の平には、かすかに血が付いてた。

 ―神原は本気だ。

 少なくとも警備員にはそう思えたのか、薫が彼の男根を優しく握っても、ゆっく
りと扱き始めても、反応は鈍かった。
 “てろんてろん”と、まるで竹輪かハンペンのように揺れてだらしなく垂れる。
 海綿体の充血が、全くの不十分だった。
 完全に萎縮してしまっている。
「どうしてっ……」
 薫は警備員の苦痛に歪んだ顔を見上げ、泣き出してしまっていた。

 女になる以前、薫がまだ男だった時、『彼』は16歳であり、精通は当然のよう
に既に有って、マスターベーションにしても何度も経験済みだった。
 好きな女の子を想って、グラビアアイドルを想って、アダルトビデオの女優を想っ
て、決して大きくは無い、仮性包茎のちんぽを右手で握り、くにくにしこしこと擦
り上げて射精していたのだ。
 そういう意味では「握り慣れていたモノ」では、あるのだ。
 だから、扱き方は有る程度覚えていたし、性感のツボみたいなものさえ、感覚と
しては残ってもいた。

 ―警備員を5分以内に射精させる。

 神原に与えられたその課題も、だからこそ、そこまで不可能だとは……絶望的な
事だとは思っていなかったところがあった。
 だが現実は、射精どころか勃起させる事さえ難しかった。
 ただ闇雲に扱いても、彼は苦痛に顔を歪めるだけだったし、かといって手を弛め
ると途端に力を失って“くったり”と萎えるのだ。
「2分経過~~♪」
 神原の声が……ひどく可笑しそうな声が、薫の焦燥を益々掻き立てる。
「お、お願いです。射精して下さい。精液出して下さい。じゃないと、コレ、切ら
れちゃうからっ!ほんとに切られちゃうからぁっ!!」
 涙目で必死に懇願する薫に、警備員は済まなさそうな顔でゆっくりと顔を左右に
振った。
 時間だけが無情に過ぎてゆく。
 手だけでは無理なのだ。

 何か無いか?

 何か?

『あぁ……ナオタ……ナオタごめん……ごめん……でも、もうこれしか……』
 薫は意を決して、彼の開かれた股間へと顔を寄せていった。
『立って……お願い……勃起させて……』
 “むあっ”とした、汗と小便のこもった匂い。
 男の匂い。

376:【僕オマエ】
09/04/11 00:50:35 omHLmmwb
 牡の匂い。
 それが鼻腔に満ちて、暴力的な揺さぶりを脳にかけてくる。
 まるで上等な和牛肉をほおばる時のように口の中に唾が溢れた。
 その上、熱っぽい体が勝手に反応して、あそこが勝手に潤ってくる。
 下着を着けていない下半身がむずむずして、“ぞくっ”とうなじの産毛が一本一
本立ち上がる。
『あぁ……』
 牡の匂いに、牝の体が反応しているのだ。
 その中で薫は、右手で男根を軽く握ったまま、その先端へと可愛らしい舌を寄せ、

 ―舐めた。

「ふ…ん……んふ……ぅ……」
 必死だった。
 味なんかわからない。
 苦いのかしょっぱいのか甘いのか。
 味覚そのものが、どこか麻痺していた。
 とにかく“勃起”させないといけない。
 “射精”させないといけない。
 その想いでいっぱいいっぱいだったのだ。
「3分経過~~!」
 谷崎の声に、薫はもっと大胆に“ぴちゃぴちゃ”と舐め、“ちろちろ”と鈴口を
舌先でほじくるように突つき始めた。
 自分が男のちんぽを自分から舐めているという事実に、どこか遠くから信じられ
ない思いで冷静に眺めている自分を感じる。
 でも“ぴくっ”と男根が反応し、充血してむくっと身を起こした時、薫は涙が出
るほど嬉しかった。
「おーおー、美味しそうに咥えちゃってまあ」
「お前、直人が好きなんじゃなかったのかよ?」
「男なら誰でもいいんじゃね?」
「チンポなら、だろ?」
「体は正直だなぁ」
 神原と谷崎の、心をえぐるような会話が耳に入ってきたが、無視した。
 胸が潰れるような痛みを感じながら、それでも無視することが出来た。
 ただ、一所懸命だった。
 “はむっ”と亀頭を丸ごと口内に入れ、そのつるりとしたゴムみたいな表面を舌
で“もごもご”と舐めた。
 アダルトビデオでしか見た事の無い、フェラチオを真似た。
 確かこうだった。
 こんな風にしていた。
 そう思いながら自分の唾液でべとべとになった男根を“にゅるにゅる”と手で扱
き、“ぺろぺろ”と亀頭を嘗め、“くちゃくちゃ”とフェラをする。
 カリの部分に溜まっていた、何か“ざらり”と苦いものが、恥垢だと気付いたの
はそれを飲み込んでしまってからだ。
 でも不思議と汚いとか、思わなかった。
 恥垢も先走りも一緒くたに唾液と混ぜ嚥下すると、薫は胃が“カッ”と熱くなっ
たような気がした。
「恥垢もしっかり飲んでるな」
「さっすが便所女」
「俺のも掃除してくれよ」
 男達を無視し、唾をたっぷりと塗り付けて、“ちゃっ…ちゃっ…ちゃっ…”とリ
ズミカルに扱くと、竿の表面に太い血管が浮いた。えづきながら喉の奥まで男根を
導いて、熱くてぬるぬるした口内で唾を溜めると、舌で何度も男根にその唾を塗り
つけた。もっさりとした硬い陰毛が鼻をくすぐってクシャミが出そうなくらいムズ
ムズしたが、やめるわけにはいかなかった。口内に残った毛を指で摘み出すと、あ
の石鹸にこびり付いていた陰毛と色や縮れ具合がそっくりだった。
「さ~て、4分過ぎたぜ~~!」
 神原の声に、薫の全身に汗が“ぶわっ”と噴き出した。
「ぷふっ」
 口内の男根を“ぬるるっ”と吐き出すと、薫は警備員を見上げた。

377:【僕オマエ】
09/04/11 00:51:11 omHLmmwb
 彼は目を硬く瞑り、顔を逸らしている。
 今、彼の亀頭の先端から、ぷっくりとした薫のツヤツヤピンクの唇まで、粘っこ
い銀色の糸が繋がって、ひどくいやらしい様相を見せていた。
 薫の充血して潤んだ瞳と、赤らんだ目元や頬や首筋、半開きの唇などは、彼女が
性的な興奮状態にあることを示していた。その証拠に体の中心にあるオンナの部分
はすっかり潤みきっていたし、“つうっ”と垂れた涙雫は幾つもの道筋で太腿や尻
たぶを濡らしていた。
 恋人でもない男の男根を、仕方が無いとは言え自分から咥え、愛撫し、射精に導
こうとしている姿は、AV女優や風俗の女と何ら変わらないものだ。しかもそれに
よって体を火照らせ、うずうずとした疼きで腰を揺らめかせている。そんな屈辱的
な自分のこの姿を、彼は出来るだけ見ないようにしてくれているのだ。
 薫はそう思った。
 そう思えばこそ、もっと大胆に、積極的に、彼が速やかに射精出来るよう奉仕し
てあげなければという想いが溢れた。

 だが。

 男根はこれ以上無いほどに怒張し、今にも射精してしまいそうなくらいに赤黒く
なった亀頭は、鈴口から溢れた先走りで、てらてらと濡れ光っているのだ。
 けれど射精しない。
 先走りの粘液だけが、ただぬるぬると分泌されるだけだった。
「おねがいっ……おねがいしゃせーしてぇ……」
 薫はもう半狂乱になって、出来そうな事は全てした。
 竿の下にぶら下がる、毛の生えたぶよぶよとした陰嚢……金玉袋も懸命に“ぺちゃ
ぺちゃ”と舐めしゃぶった。
 “はむっ”とかぶりつき、中の金玉を舌で転がしながら男根を扱いたりもした。
 少しでも反応があれば、それにすがった。
「あと30秒~~~!」
 神原と谷崎の声が同時に上がった。
 もう、猶予は無かった。
「だっ…出してっ!射精してぇっ!!お願いっ!イッて!出して!早くっ射精して
ぇっ!」
 普段であれば決して口にしないような、破廉恥で淫乱めいた言葉を我知らず吐き
出していた。
「ぴゅっってしてぇ!お願いっ!ぴゅっぴゅってぇ!!」
 涙がぼろぼろとこぼれて、男根を扱きながら見上げた警備員の顔が見えない。
 彼は今は、どんな顔をしているのか。
 浅ましい女だと思われていないだろうか?
 やはり薄汚い便所女なのだと、侮蔑的な目で見られてはいないだろうか?
 それでもいい。
 そう思われてもいい。
 だから今は。

378:【僕オマエ】
09/04/11 00:52:11 omHLmmwb
「お願い……全部ごっくんしてあげるからぁ、射精してっ、薫のお口にぴゅっぴゅ
してぇっ!」
 どこかで目にしたエロ漫画の、頭の悪そうな台詞も口にしてみた。

 でも、出ない。

 精液が、出ない。

 射精させられない。

「5、4、3、2、1、ゼロ~~~~!!」




 ―――時間切れ。




「あっ!!!」
「終わりだっつてんだろ?」
 無情にも谷崎は薫の髪の毛を乱暴に掴むと、あっけなく警備員の股間から引き離
して、床に突き飛ばした。
「切れ」
 先ほどのふざけた口調からは想像も出来ないほど、冷酷な声音が神原の唇を割っ
た。起き上がった薫の目の前で、警備員の勃起した男根に手早くどこからか取り出
したタコ糸が何重も巻かれる。
 それは薫が声を挟む隙も無いほど、鮮やかで手馴れた動作だった。
「血止めしとかねーと、壊れた蛇口みてーに血が出るからなぁ」
 薫は谷崎の言葉に総毛立った。
 この男達は本気だ。
 本当に、「彼」のあそこを切るつもりだ。
 切り取るつもりなのだ。
「床が汚れるからよ、あっちでやってこい」
 神原が顎でモニター室を示す。
「ま、まって!すぐだから!もうすぐだからっ!!」
 口から糸引く唾液を垂らし、薫は犬のように四つん這いのまま、必死に神原の脚
に縋った。
「もっと頑張るからぁ!!!!」
「約束は守る性質でな」
 神原はニヤニヤしながら薫を見下ろした。
 その眼は、弱ったネズミを嬲る猫のような目をしていた。
「~~~ッ!!!!~~ッッッッッ!!」
 谷崎に椅子を引っ張られ、警備員がとうとう悲鳴を上げた。
 断頭台へと引き出されていく囚人か捕虜の如く狂気じみた必死さで、ガタガタと
椅子を揺らして暴れた。
「やめてよ!ゆるしてっ!その人に酷いことしないでっ!」
 声を枯らし、必死に止めようとする薫を掴み、払い除け、神原はゲラゲラと笑っ
た。

 こいつらは悪魔だ。

 人間じゃない。

 薫は改めてそう思った。
 思って、でも、結局何も出来ない自分に絶望した。
「やめてっ!!やめてぇ~~~~~ッ!!!」
 ドアが閉まる。
 ニヤニヤした神原の顔がドアの向こうへと消える。


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