強制女性化小説ない?Part36at EROPARO
強制女性化小説ない?Part36 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:19:24 M60Jd7Fe
携帯からで、しかも初なんで読みたくない人は飛ばして下さい

151:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:20:27 M60Jd7Fe
何日も熱が下がらなかった。
独り暮らしで病気になると心がけ折れてしまいそうになる。
最初の一日は寒気から始まり次の日から発熱、また次の日は体の節々に激痛が走った。
電話を掛ける気力も体力も無くなっていた。
もしかしたら学校の担任や友達が様子を見に来るかも知れないとわずかな希望をかけていたが一向に来る気配が無い。
『ヤバい…死ぬかも…』心の中でそう呟き余りの辛さに意識が遠退くのを感じていた。


何時間寝ていたのだろう…体の節々はまだ痛むが熱が引いたのだろう、頭はスッキリと清々しい。
時間の感覚が全くつかめず、いつになっているかを携帯のディスプレイで確認する。着信履歴に2件メールが5通来ている。日付には2月20日と表示していた。寒気がしていたのは2月17日だったので4日間も寝ていた事になる。
立ち上がろうとするとバランスが崩れて尻餅を付く。4日眠ってたせいか少しバランスを崩して尻餅をついた。
布団の周りを見ると寝汗は酷いが粗相はしてないようだった。4日も寝込んでいたので垂れ流しでも仕方無いと思っていたのでそこは不幸中の幸いだった。
そんな事を考えていると急激な尿意に襲われた。
まだうまく立ち上がる事が出来ないが、少しずつ慣れて歩けるようになった。トイレに入り排尿すると
ボタボタボタボタボタボタボタボタ
異変に気付く、いつもは放物線を描き便器に当たるハズのオシッコが自分の太股をつたって床に垂れていた。急いで止めようとするが一向に止まる気配がない

長い排尿が終わりトランクスとパジャマ代わりのジャージがびちゃびちゃになって気持ち悪い。
『漏らした…のか?』
何かおかしいと自分の目で自分の股間を見ると股間にあるはずの一物が無いことに気付いた。
脳が数秒フリーズして動きも止まる。
頭が覚醒してきた。

152:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:25:45 M60Jd7Fe
まず、本当に自分の一物がなくなっているかを確認するために股間を覗くが自分の求めているものと違う雪な様に白い土手と割れ目が見える。
自分の手で確認しようと、その土手に手を触れると、プニプニとした土手に縦の割れ目、割れ目の上の方に小さな突起がありその下を触ると漠然とそこが自分の尿道である事がわかった。その下には男を受け入れるための…
ジャージの上から胸を撫でてみると、僅かに胸が膨らんでいる事に気付く。
急いでトイレの鏡で確認する。
そこには、小さく丸い輪郭に雪のように白い肌少し小さめの鼻に桜色の可愛らしい薄めの唇にクリクリとした大きく開いた目があった。
元々が中性的な顔立ちをもっと女の子らしくさせた顔がそこにあった。自分の顔に見えない事も無いが、やはり違和感を覚える。
「嘘だろ…」
その時に自分の声の変化にも気付いた。
声変わりの前の少し高い可愛らしい声になっていた。
少しずつ冷静になっていくか自分の頭で最初に思い付く事は何かの病気じゃないのか?病院に行くべきか?しかし、男が女になる病気なんて聞いた事がないし、もしかしたら実験動物の様に扱われていくのでは?という考えも出てきてこれからどうしていくかを考えていると
ぐうぅ~~~~
自分の腹の音で空腹に気付き4日間何も食べて居ないことを思い出した。
空腹だと食べ物の事ばかり考えてしまい頭まわらなくなっていた。

153:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:26:52 M60Jd7Fe
何か無いかと食べ物を探すと、カップラーメンもレトルトカレーもなかった。
仕方なく何か作ろうと冷蔵庫を開けるとキャベツの芯と色の悪い豚肉、いつの物かわからない虹色の食パンが入っていた。
ジャーの中には黄色くなったご飯が少し
「食えるものが一つも無い…」
まさか、何も食べずに飢え死にもいやだ…
仕方なく外に買い物をしに行く事にした。
濡れたジャージとトランクスを脱ぎ、タオルで拭いていく、自分の股間をタオルで拭くと電流の流れたような衝撃が股間に流れる。
自分に流れた衝撃に驚きながらもう少し…もう少しだけ味わっていたいと思う衝動にかられるが、なんとか理性で制御した。
気を取り直して着替えに移る。
まず、トランクスを履きジーンズを履くとウェストはゆるゆるなのに尻の辺りはパッツンパッツンに伸びている。少し踵を踏む程度なのであまり身長は変わっていないのだろう。
上はジャージを脱ぎ黒いトレーナーを着る、しかし肩幅が小さくなったのか、手が出てこなかった。トレーナーが大きいせいか、胸はあまり目立たなかった。
「よし、行くか」
自分に言い聞かせる様に言い買い物に行く事にした。近くのコンビニに食べ物を買いに行くと、コンビニでクラスメートの高田に偶然出くわした。
「お前、ポンか?どうした?なんつーか、顔変わった?整形?学校まで休んで…サボりか?」

154:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:27:53 M60Jd7Fe
ここで説明しておこう、俺はクラスメートや友達にポンと呼ばれている。最初はタヌキを連想して嫌だったがみんながそう呼んでいるので仕方無く受け入れている。
「風邪引いて寝込んでたんだよ。寝込んでたらいつの間にか4日も経ってたんだよ。4日間も何も食べて無かったからやつれたんだろ?」
「そうだったのか?担任が昨日電話したのに電話に出ないから明日来なかったら様子見に行くって言ってたぞ?」
「そっか…大丈夫、明日はちゃんと出るよ」
「今気付いたけど、声もなんかかわいいぞ」
「風邪で鼻声なんだよ…」
「そうなのか?鼻声ってより女みてーな声だぞ?」

「気にするな、どうせスグに治る(ハズ)」
「そうか?まぁ、体に気を付けろよ?明日学校に来いよ?じゃあな」
「おぉ明日な」
高田と少し話しをしてまた、食べ物を物色し始める。
結局買ったのは、パスタサラダとサンドイッチと紙パックの紅茶を買って行った。
自分の家に着いてコンビニで買ってきた物を食べながら明日の事を考える…
学校に事情を説明した方がいいのか、それとも隠している方がいいのか…
散々悩んだ末に出した結論は
「学校に事情を説明して事が大きくなる嫌だし…いつも通りに生活するか」
そうと決まれば明日に向けて今日は早めに休む事にした。
風呂をわかそうとしたが、面倒なのでシャワーで済ます事にした。
トイレで服を脱ぎ鏡を見てみると自分にソックリな半裸の女の子がコチラを見ていた。
胸は僅かに膨らんでおり、その頂点に桜色の突起がちょこんとのっていた。
生で初めて見た女の体が自分の体なんて悲しい事だが、今自分の見てる女の子は紛れもなくAVやエロ本に出てくような女よりも可愛らしかった。
自分の股間の突起と胸の頂点にある乳首が尖っていくのを感じていた。
そして、頬を赤く染めている鏡の中の自分に手を伸ばそうとして鏡に触れ、我に返った。
『そっか…自分なんだもんな…』
そんな事を考えたら急に醒めてきた、さっさと身体を洗って寝る事を思い出し、頭を石鹸で洗い始めた。
本当なら髪の毛はシャンプーの方がいいのだろうが、頭を洗うのにシャンプーを買うのが面倒で身体と同じ様に石鹸で洗うようにしている。
身体も石鹸で洗っていく。
腕、足、背中、と順調に洗っていき今度は胸をスポンジで洗うとくすぐったい様なむず痒い様な感覚に襲われる
「ぁ…っ…っっ………ぅ……」
笑いをこらえながら胸からお腹にかけてを洗っていく。
最後に一番繊細な場所を洗うとする
無修正の画像を何度も見たことがあるが、どれも黒ずんでグロい貝みたいな物だったが、今見ているのはピンク色で今まで見てきた物と明らかに違っていた。そして、ある事に気付く
「生えてない?」
男の時は生えていたのにこな身体になったら生えてない事に気付く。
「17になっても生えてこない物なのか?」

155:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:28:45 M60Jd7Fe
自分にあまり知識が無いせいかあっさりとそうなんだろうと認めてしまう。
『スポンジで洗っていいのか?』
そんな事を考え始め手に十分泡をのせて洗い始める。「あ……うぅ……あぅ…」
両手で優しく洗っていくが微妙な電流が身体をはしっていく。その電流をもっと強く感じようと、力を少しずつ加えて行くと一層強い電流が身体をはしっていく。
「もう…止めなきゃ…っ…うぅっ」
ぐちゃぐちゃと卑猥な音が部屋に響いていく。
「止めなきゃっ…くぁ、っ」
自制が効かなくなり自分を責め立てていくと…
チャーチャーチャーチャチャッチャー
とダースベーダーのテーマ曲が聞こえる。
「っぁ…ハァハァ…先生だ…」
急いで身体についた泡をシャワーで流し、身体をさっと拭いて風呂場から出て携帯に出る
「ハイ、もしもし?」
「お、お?ポンか?」
「ハイそうです」
「なんか声がおかしくないか?」
「風邪ですよ…」
「風邪?大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫ですよ、4日間寝込んでましたけど」
「風邪なら一言学校に連絡を入れてくれよ、俺も何度も電話したんだし…」
「4日間全く意識が無かったんですよ、」
「…本当に大丈夫か?病院に行ったのか?」
「いえ、行ってないですけど楽になったんで大丈夫です。」
「そうか?明日学校に来れるか?」
「ハイ、ちゃんと明日は登校します」
「そうか…無理はするなよ?」
「わかりました。」
「じゃあ、また明日な」
「ハイ」
ピッ
今日は色々驚いたりして精神的に大分参ってしまったのでフトンに入ってからスグに眠る事ができた。




156:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:15:13 oyxCDsbj
いいよいいよー

157:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:53:03 6kVH0Ouq
新作きたよー
嬉しいよ
続き待ってるよ

158:名無しさん@ピンキー
09/02/19 01:36:10 AHLFCoA2
保管庫復活シテター

159:名無しさん@ピンキー
09/02/19 22:29:05 noEmofER
                ____
              /     \
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \
         _|__    (__人__)      |   ここまで読んだっと
       /   \    `ー'´     /
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
 |  |  | { .::::::●:::::  }
 |  |  |  \ ::::::::::::::/


160:名無しさん@ピンキー
09/02/20 10:42:24 BpGG2Fwv
新作wktk

161:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:58:39 JotHmzWq
エロ小説書くのってこんなに大変だったんだなorz

162:名無しさん@ピンキー
09/02/22 09:16:38 opfSVNv9
応援する!

163:名無しさん@ピンキー
09/02/22 13:16:18 nZ3saeRU
紫煙・オーエン・口内炎


164:名無しさん@ピンキー
09/02/22 14:52:09 ONnRQzVM
>>142
地元じゃ放送してない…orz
3次もイケる口なのに…DVD出るまで待つよ。

165:名無しさん@ピンキー
09/02/24 11:33:30 ZwvqfXMk
感情移入しまくってニヤニヤしながら読んでる小説で
嘘がばれて大変なことになるフラグが立った場合の自分への対処法を誰か

166:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:00:27 2chWCjAt
>>109
そんなことを書いた記憶はないが、バレンタインには間に合わなかった

ので

せめてホワイトデーまでにはできるといいな、とか考えていたりする人がいるとかいないとか

167:名無しさん@ピンキー
09/02/25 19:50:41 AwF3DZYX
支援

168:名無しさん@ピンキー
09/02/26 19:28:08 Khl0Hc9o
# 木曜洋画劇場 特別企画「椿山課長の七日間」
# 突然死した中年男が絶世の美女となって三日間だけ現世によみがえり、生前は知り得なかった家族の想いに気づいてく…。

・ストーリー2
椿山の他によみがえることを許可されたのは、射殺されたヤクザの親分・武田と、生みの親にひと目会いたいと願う小学生・雄一の二人。
生前の正体が周囲にばれないようにと、椿山は絶世の美女・和山椿(伊東美咲)に、武田はヘアスタイリスト・竹内(成宮寛貴)に、
雄一は美少女・蓮子 (志田未来)にそれぞれ姿を変えて現世によみがえる。

169:名無しさん@ピンキー
09/02/26 19:29:10 Khl0Hc9o
[テレビ東京]21:00~23:04

170:女体化すると信じてる人
09/03/01 02:45:43 L+rmnc/c
京丸@ピンキー氏の作品が毎回ツボってたんだ
あの方のは比較的いい終わり方が多いから好きなんだ
願わくば復帰して
また新たな作品を読んでみたいものだお     (´д')=3マジで

171:名無しさん@ピンキー
09/03/03 08:53:02 mZZhZdZ5
>>170
同意できる部分もおおいけど
とりあえず過去に固執するのはよくない

172:名無しさん@ピンキー
09/03/03 13:15:07 nhac9V8i
じゃあ未来に希望を持とう!

173:名無しさん@ピンキー
09/03/04 16:33:42 vVnNbRMn
僕オマエ作者さん、気長に待ってます

174:名無しさん@ピンキー
09/03/07 21:24:12 kjpVufZ/
おい、英語属性持ちのおまいら!
Crystal's StorySiteに更新来てるぞ。
Fictionmaniaは相変わらずだが。

175:名無しさん@ピンキー
09/03/08 10:46:58 wwbrmrHz
午前中からまた支援所が死んだ orz

176:名無しさん@ピンキー
09/03/08 21:46:26 qE4ywVwn
fictionmaniaいくらなんでも落ちすぎだよなぁ
外人はそろそろ代わりのサイトなり避難所なりを立ち上げないのか

177:名無しさん@ピンキー
09/03/12 17:44:23 03OzJplv
英語サイトが楽しめる人正直ウラヤマシス
大雑把な筋だけでもとれればいいんだけど、
エキサイトだと余計わけわからんし
何か特別な翻訳ソフトとか使ってるの?

178:名無しさん@ピンキー
09/03/12 20:21:51 Ze6rdK6f
高校の英語教科書を予習するみたいに、辞書サイトで単語の意味を調べながら読めばいいじゃない?
喋るのはあれだが、文章なら自分が思っている以上理解できると思うよ
と読んでない俺が助言してみる

179:名無しさん@ピンキー
09/03/12 21:29:16 oGxFBbwB
しこしこ駄文書いてるんだが…
なんせ携帯だもんなぁ…

180:名無しさん@ピンキー
09/03/13 09:34:22 4UcdCc7A
>>177
Firefox+GreasemonkeyでFast look up JP and EN使うと良いよ。
Alt押しながら単語選択すると、辞書を引いてくれて画面上にオーバーレイ表示。
とかその他色々ができる。

英文読むのに一々手作業で辞書なんて引いてられないもんね。

181:名無しさん@ピンキー
09/03/13 10:42:33 Xe2yqjIm
とりあえず翻訳ソフトにぶっこむ。
ある程度意味は掴めるが、当然しっくりこない訳や誤訳、それ以前に日本語として成立してない訳も出てくるので
そこは手作業で訳していく。

182:名無しさん@ピンキー
09/03/13 10:48:57 ex6oNRA3
抜けないよそれ

183:名無しさん@ピンキー
09/03/13 17:06:37 +Mudz7Tw
Firefox+Greasemonkey+Fast look up JP and ENを導入してみた。
マウスジェスチャーのプラグインまで入れてみたらかなりいい感じだ。
>>180 thx

184:名無しさん@ピンキー
09/03/14 01:28:41 lInbNAQf
URLリンク(gigazine.jp)
URLリンク(gigazine.jp)
URLリンク(gigazine.jp)
URLリンク(gigazine.jp)

185:名無しさん@ピンキー
09/03/14 01:33:19 lInbNAQf
ъ( ゚ー^) 誤爆スマソ☆

186:名無しさん@ピンキー
09/03/14 06:15:43 hh/2kGEb
>>184
「これ? 昨日まであなたの股間に付いていた物よ。
すごいでしょ。動物細胞から植物細胞への変換は、この分野の最先端なのよ」

187:名無しさん@ピンキー
09/03/14 19:46:53 j8mO+a3k
騎乗戦士ハンサム

188:名無しさん@ピンキー
09/03/15 21:19:15 uZSFy39r
志乃の続きマダー?

189:名無しさん@ピンキー
09/03/18 14:21:31 M/O+VM41
URLリンク(www.fmstories.com)

こいつの1と3のurlを探してるんだが分かる人はいない?
記憶が定かじゃないんだが確か3の方は違うカテゴリーに入れられてたと思うんだ…

190:名無しさん@ピンキー
09/03/19 02:33:18 D9d1bQAQ
>>189
 ほれ
  URLリンク(www.fmstories.com)
  URLリンク(www.fmstories.com)


191:名無しさん@ピンキー
09/03/19 06:13:46 MTk8Oejj
>>190
おお、㌧クス

っていうかひでーファイル名の付け方だw
unknownwaif2からいくら番号や表記法変えて入れてみても見つからんわけだ

192:akanesora
09/03/20 14:35:46 Kqpq7Yau
「本日付で、この学校はTS法の定めるところにより、国の管理下に置かれます」

朝のHRが始まった直後、担任に続いて入ってきたびしっとした
スーツ姿の男は教壇に立ち、はっきりとそう宣言した。
温和そうな顔立ちと口調はその台詞とひどくちぐはぐな印象を残した。
「現在、我が国は超がつくほどの少子化傾向にあり、
人口が減少に歯止めがかからず亡国の
危機に瀕して久しいのはご存知の通りです。
その対策として定められたTS法により、
この学校にシステムの適用が国により認められました。
来年2年生となるこの学年5クラスから何人か
出てもらい性転換していただきます。」

 いつからか日本は人口の減少に歯止めがかからなくなっていた。
環境汚染により25歳以上のほとんどの女性の生殖能力が奪われたためである。
出生率は急激に落ち込み、出生数が限りなく0に近い年が10年続いていた。
急激な人口減は経済の活力を根こそぎ奪い、社会不安を生みだし、
日本の国力を大きく落とした。
異常な少子化は学校現場にも影響をおよぼし、
この学校(男子校)も空き教室がいくつもできるほど生徒数が減少している。
労働力や社会保障の問題も限界に来ており短期間での人口の増加は急務であった。
そこで政府は汚染の影響を受けていない
若い男性を性転換させ子を生ませるのが効率的で確実と判断し
TS法案を強行可決させた。
TS法とは対象に選ばれた全国の高等学校で
17歳の男子生徒の中から性転換に適正のある者を選び女に性転換させ、
10代のうちから出産させ、劇的に出生率を上昇させるシステムである。
性転換された男子生徒は卒業までの2年間に最低一人は生まなければならない
人権や倫理などという言葉を口にできないほど切羽詰った末の苦肉の法律。
それがTS法なのだ。


193:akanesora
09/03/20 14:40:55 Kqpq7Yau
「このクラスのTS適格者を発表します。」
「井川優児」
教室が異様な雰囲気に包まれ不気味な静寂。
「呼ばれた者!立ちなさい」
 言われるまま、俺は席を立つ。視線が集中する。
 教壇の前に立たされる。そこから見渡したクラスメイトは、
皆一様に安堵の表情を浮かべ、俺には憐れみの混じった視線が見て取れた。
もし俺が逆の立場だったらまったく同じことをしただろう。
「今後この井川優児はお国の為に身を挺して
この日本国を支える貴重な人的資源を作り出す母体となることになった。」
 スーツ姿の男が何か説明しているのも、俺の耳には届かなかった。
ただ、目の前の光景を見て、俺が女になって戻ってきたら
クラスの連中はどんな顔をするだろうか、と考えていた。

 校門の前には窓が鉄線で覆われた黒塗りのバスが止まっていた。
 他のクラスからも数人の男子が連れ込まれた。
その中の一人松田は不安げにあたりを
キョロキョロしきりに見回し、顔色はどんどん青くさせていた。
 バスに乗り込むときもしり込みをし、近くにいた
ごつい別のスーツの男に強制的に押し込まれた。


194:akanesora
09/03/20 14:44:49 Kqpq7Yau
 2時間ほどかけて移動し、その間、松田は震えてばかりいた。
どこに連れて行かれるかわからない不安からだろう。
かくいう俺も不安を感じていたが、着いた先が国立の普通の総合病院だった。
車は裏手に回りこみ、入り口の前でピタリと止まる。
 病院の中もいたって普通だった。入ってすぐのところにある
エレベーターに乗るよう指示される。
全員が乗ったことを確認すると、扉が閉まる。
エレベータが動き出す。下に向かっていた。
表示にはB1Fとしかないのに、明らかにそれ以上の深さに潜っている。
また松田が震えていた。どこに連れて行かれるかわからない不安が再燃したようだ。
扉が開いて通された部屋には透明なカプセルが並んでいた。
その中には緑色の液体が入っており中に人が入っているようだった。
病院で患者が着るガウンのような診察服に着替えさせられた。
ガウンの下はTシャツだけ、下はパンツを穿いていなかった。
 通された部屋は診察室で、いろいろと検査をされた。
身長、体重、視力、聴力、レントゲン、血液検査といった基本的なことから
つま先から髪の毛、挙句にはペニスにいたるまで
ありとあらゆる箇所を検査をされた。
「君たちは健康状態に問題がないことが確認されTS処置適任者と認定された。
よって、TS法にのっとり性転換を執行する」
部屋が緊張につつまれる。
一体どうやって性転換するというんだろう。外科的手術なものなのか?
でもそれじゃ子供を産めるようになんてのは……。
「この薬を飲んで下さい。飲むとすぐ眠くなると思いますが、問題ありません。
そして次に目が覚めたときには、すべての“処置”が終わっているはずです」
 透明なピルケースと水の入ったコップが手渡される。
ケースを開けると、青色のカプセルが3錠入っていた。
痛いことされる思ったら、案外あっけない。
しかし、カプセルを取り出したところで、動けなくなった。
これを飲んだら男じゃなくなる。もう立ちションできない。
しかし、飲まないわけにはいかない。国の意向には逆らえない。

人口減少につれて国の荒廃が進み政界のカオスによって、
TS法とほぼ同時期に提出された治安維持法は可決、
国民の監視役となる治安維持警察が新たに設置された。
だからどこに逃げようとも必ず捕まる。
 
意を決して、3錠を一気に水で飲み込む。隣にいた
松田も俺の行動を見て覚悟を決めたようだった。
「ご苦労様です。では、ごゆっくりお休み下さい」
 まだ正午になったばかりだ。眠くなんかならない
と思っていたが、すぐにまぶたが重くなった。

 こうして、俺の男としての人生はたった17年で終わった。


195:akanesora
09/03/20 14:47:38 Kqpq7Yau
 目を覚ますと、そこは見覚えのない場所だった。
部屋は白一色で統一され、病室みたいだ。
 ─病室?
 こんなところにいる理由を考えて、すべてを思い出した。
「そうか俺、TS法で……」
 スーツの男は目が覚めたらすべての処置は終わっていると言った。
でも髪の毛は伸びていない。しかし、
 ベッドから起き上がり、まず目に飛び込んできたのは胸だった。
着ていたTシャツが盛り上がっている。、起き上がると胸が下に引っ張られる感覚があった。
ベッドから降りてみる。股間に違和感。
ブラブラする物が無い。歩いても太腿に挟まったりぶつかったりのあの感触が無い。
「…………」
あたりを見回すと、ベッドの脇にあるテーブルの上に
手鏡を発見した。おそらく、これで確認しろということだろう。
そんなに鏡に映った俺は、俺のようで俺じゃなかった。
頬と唇が少しふっくらとしてぱっと見かわいい女の子になっている。
「これが、俺……あれ?」
 声質が高く鈴の音のようなか弱い声に変わっていた。
これから俺はこの顔、この声、この身体で、生きていくことになる。
最初に選ばれたときは「大したことない」と思っていたが、
性別が変わるということはそう簡単なものじゃないと痛感する。
今まで男として生きてきた俺が女として生きていかなければならないことが
どんなに自分や回りを変えてしまうのかこのときは気づかなかった。

 ふと、手鏡のあった机の上に紙が置いてあるのが目に付いた。
「井川 茜」
新しい俺の名だった。
俺には親がつけてくれた優児という名がある。
この俺が茜なんてフェミニンな名前にされるなんて…
その後訓練所と呼ばれる施設に移され女子として
生活するための教育を受ける。

訓練所に到着すると着ていた服を全部脱がされた。
そのとき初めて自分に降りかかった状況を肌で理解した。
俺も含めみんな胸が膨らんでいた。
どの膨らみも乳輪が男の倍大きく、肥大化した乳首を先端につけていた。
体つきも腰が細くくびれ、尻が丸くでかくなっており、大きく後ろに突き出ている。
身体全体が柔らかな曲線を描いたような体つきになっていて
毛深い男らしい筋ばった要素が無くなり、
いわゆるセクシーな身体つきになっていた。
もちろんセクシーさに個々の差があった。
太い奴もいれば細い奴もいて、胸がでかくなった奴もいれば前とあまり変わらない奴もいた。
しかし誰一人として例外が無かったのは
股間にチンチンがついていないことだった。


196:名無しさん@ピンキー
09/03/20 19:42:50 4IxOcIfh
>>192-195
GJ! 続きを期待する。

197:akanesora
09/03/20 19:49:32 Kqpq7Yau
まず最初の講義としてブラジャーとパンティーが支給され着け方を教えられた。
パンティーの股間に張り付いたような、ぴっちりフィットした感触に、
もう自分にペニスはないことを実感させられた。
そしてブラジャーをつけたときには自分はもう女の子にされたんだという
観念に近い気持ちが芽生えた。

その後はさまざまな女の子として生きていくためのレクチャーを受けさせられた。
髪の結い方、メイクの仕方、服の着替え方、料理から細かいしぐさやコトバ遣い。
無駄毛の処理やさらにはお風呂での身体の洗い方や、
オシッコの仕方までも教えられ極めつけは
性教育の時間。
女の子の身体の仕組み、生理用品の使い方からセックスの仕方、
そして妊娠、出産、育児について。
どれも生々しい内容でところどころで俺は目をそむけた。

授業の中で俺たちの身体についての説明があった。
俺たちはあの薬を飲まされた後深い眠りにつき
病院の地下で見た緑の液体のカプセルに入れられていた。
その緑の液体が性転換の薬品だったのだ。
その緑の液体には俺たちの身体のすべての細胞の性染色体を
YからXに書き換える能力があった。
俺たちは手術とかホルモン剤なんていうものではなく根本から女に変えられたのだ。
そしてこうも付け加えられた。「男から女に性転換できても逆は出来ない」と

そして3ヵ月後俺も含めみんな髪の毛が耳を覆い隠すほどに伸びた頃、
すべてのレクチャーが終わり外界に返される日が来た。
「これからはそれぞれが一女性としてお国の為に早急に健康な子を産むための
様々な義務が皆さんに課せられます。
今後卒業までに政府に指定された健康を保持している者とのセックスが義務付けられ
そして卒業までに最低一回の妊娠が義務付けられます。」
ブロイラーの鶏のような家畜同然の子供を産むためだけの器になってしまった自分。
これからどうなってしまうのだろう。
「皆さんだけではなく残された男子も双方守るべき法があります。」

TS法第3箇条
一、生徒は母体提供者の同意なく性行為をしてはならない。
 一、生徒は母体提供者の要望があれば可能である限りそれに応えなければならない。
 一、母体提供者はいかなる要望をも通すことができるが、健康な子を為すことを第一義としなければならない。

これを何度も唱和させられた後制服が配られた。
赤いリボンに白いブラウス、下は紺のスカート。女子用の制服だった。


198:akanesora
09/03/20 19:50:43 Kqpq7Yau
ひさしぶりに学校に戻った。
原則授業はすべて一緒だが、体育は男女に分かれさせられ、
トイレも更衣室も女子用を使うよう厳命が下った。
それが俺らを女子として扱うことで、女子としての自覚を持たせようとする
プログラムの一環だということは薄々感づいていた。

 あの日から、俺とその周りの世界は一変した。

  悪夢のような日々に。


199:akanesora
09/03/20 19:57:18 Kqpq7Yau
しゃがんでする女のションベン。ションベンで股間とおしりが濡れる感覚にいまだに慣れることが出来ない。
それも当然だろう。つい最近までおれ「井川 茜」は男だったんだから。
TS法。その執行の結果としておれは女にされた。
そうしておれは17年間慣れ親しんだ男の身体を失い。
そして、下腹部内に子供を作る機能が備えられ、男たちの欲望を注ぎ込まれるための器にされたのだ。

今のおれは大きな瞳と美しい黒髪を持った可憐な女の子になっていた。
上から87、59、89。自分で言うのも嫌になるほどかなり可愛くスタイルもいい。
こんな女が目の前にいたら、そして、それを自由にしていいといわれたら。
それだけで大抵の男なら理性を失い、自らの欲望を注ぎ込もうとするだろう。
おれは、それを実現してしまった。
問題は、今のおれが「男」ではなくなってしまったことだった。
おかげで、それまで色々と妄想の種にしてきた女の子の小便を間近に見ているにもかかわらず、
まったく興奮を覚えることはなかった。

これでも心は男のままだから自分が美少女になったのなら裸になれば自分が即オカズになるのではないか。
そんなことは無い。裸の美少女は自分自身。
自分に興奮しないし仮にしたとしても、股間にはもう扱くモノが無い。
理不尽な法から処置を施され、実際に自分の身体を見るまでの
わずかな間抱いたそんな希望めいたものは、絶望でもって報いられた。

肩まで伸びた髪がうっとうしい
ちょっと走ると跳ね上がる乳房も重くてジャマで肩こるし、動きにくい、
でかくて丸く後ろに突き出た尻が恥ずかしかった。
それに生理。あれが最悪。生理の間ずっと、下腹部にずんとくる痛み、
そして股間からの出血。股間に当てるナプキンであそこが蒸れるし痒くてうっとおしい。
変わり果てた自分の体。これから女としてこの体と一生付き合わなければならない。
いずれ男にこの体を捧げ、股間に肉棒を貫かれ、
精液を流し込まれる体を妊娠するまで抱えこまなければならない。

母体提供者は男子生徒とのセックスを義務付けられている。相手は選べるが
TS法の定めにより起算日から3ヶ月過ぎても誰ともセックスしない母体提供者は
強制的にクラスの男全員とセックスさせられる。
起算日とは最初の生理、つまり初潮があった日のことであり
俺は初潮をすでに3週間前に経験している。
また特定の男子とセックスして2ヶ月以内に妊娠が確認されない場合も同様に
全員と強制的にさせられるのである。

このままいけばクラス全員がこの身体を犯すことになる。
おれは、ひとりでそれに耐えなければならない。
そんな現実を前にすると、整った顔は瞬く間に曇り、
自分のきれいな女の体をつぶさに見ても、それは自分の絶望を増す材料にしかならなかった。

自分は男に抱かれて、男に愛嬌を振りまかなければならない可愛い女の子にされた。
それをトイレのたびに心に刻み付けられるのが何より嫌だった。
男は立って前のファスナーを開けて出すだけだが、女はそれが出来ない。
男だった俺にはしょんべんでいちいち、パンツを脱ぐのは面倒だし、
パンツを膝まで降ろしスカートをまくり上げ、尻を丸出しにしてしゃがむ格好がどこか屈辱的に感じた。
また、終わったあと男はチンコを数回振るだけだが、
女子はトイレットペーパーで、閉じた割れ目に残った雫を丁寧に拭かなければならない。
しかもおれの場合、排尿のたびにションベンが股間を伝わりおしりを尿のしずくで濡らしてしまう。
股間にトイレットペーパーをあて、自分の尻や女の部分を拭くたびに
自分はペニスを奪われもう一生、立ちションが出来ない身体にされたということを再認識させられる。
トイレのたびに女になった現実を刻み付けられるのだった。


200:akanesora
09/03/20 19:59:51 Kqpq7Yau
沈んだ表情で手を洗い、トイレから出る。そこでハンカチを忘れたことに気づいた。
あわてるおれにさっと出されるハンカチ。驚いて振り向くと、そこに見知った顔がいた。
「ほら、まったく女になってもドジは変わんないんだから苦労するぜ」
そこにいたのはおれの小学生からの親友の山河 隆だった。学年は同じ。ついでにいうと同じクラス。
いままでそんな感じで同じような人生を歩んでいたのにこんなところで分かれてしまうとは思わなかった。

「サンキュー」

ついつい昔通りのしゃべり方で返すが、声が女の子の声なのでどうしても違った感じになる。
それでも、隆といるうちは男に戻ったような感じになった。
ハンカチで手を拭くと、早速クラスメートからいつもの「挨拶」が来る。


「俺とどう? よかったら今からでもいいぜ」
同じクラスの川元が後ろから抱きつき耳元でささやきかけてきた。
母体提供者は「お誘い」と呼ばれる性行為の誘いを受け、相手を受け入れる。
もちろん断ることもできるが起算日から3ヶ月以内にセックスをしなければそれも出来なくなる。
しかしいまだに女としての自覚のないおれにとって男からの「お誘い」に乗る気にはならない。
「どうせヤルことになるんだから、さっさと終わらせようぜ。俺ならそうするけどな」
セックスを気軽に誘う発言にうんざりする。男たちに犯される。
あのションベンを出して洗いもしない汚らしい棒を俺の股間に入れようというのだ。
最初はすごく痛くてつらいと聞く
さらに、そしてこの腹に誰かの子供を孕み、出産しなくてはならない。出産で死ぬこともあるのに、
その恐怖を想像すらしないことに苛立ちを覚える。

しかし,いずれ男とセックスをし、卒業までに妊娠しなければならない。

いまだに股間がスースーし頼りないスカートの感覚。朝起きてブラジャーをつけなければならない煩わしさ、
突き出した胸の重み。でかくて丸い尻、スカートから覗く白い太腿。
それらに注がれる男たちからの視線。隠しても女であることを主張する今の自分の体。

時々、自分がどうしても男としなきゃいけないなら誰とするかと自問自答してみるが、答えは出ない。
服を脱ぎ裸を晒して股を開き、女として男に犯される。
そんな恥ずかしくて屈辱的な光景が頭をよぎり、あわてて想像をかき消す。
そんな日々が数週間続いた。


201:akanesora
09/03/20 20:03:42 Kqpq7Yau
トイレ、風呂、着替え、そして生理。
女の体を確認させられる日常行事と、数知れない「お誘い」が繰り返された。
かつてはよく間違って男子トイレに入ろうとして赤面しつつも、
自分の中の「男」が健在であるのにどこか安堵していた。
しかし最近は徐々に女の体に慣れてきて
風呂場で服を脱ぎ全裸になり鏡に映る自分の女の身体が不自然に感じなくなった。
そして、いつしか男性器の形が思い出しにくくなっていった。

「お誘い」を繰り返す男たちの視線の中に妙なものが混じり始めたのはこの頃だった。

「どうしたんだ。いきなり映画見に行こうなんて」
隆が驚いたように言う。
「この映画、面白いんだって。たまには映画館で見るのも面白いと思うぜ」
本当は、少しいたずらしてみたかったからだ。
女っけのない隆がこんな映画なんか見たらどんな顔するか。
今かかっているのは話題の恋愛映画だった。

上映

この体が女の子だからってけして精神まで女性になったわけではない。
この映画を選んだのは話題になるだけあってつい引き込まれたからだ。
おれの目に涙が浮かんでいるのも、
気がついたら女性側の心境で映画を見ていたのも、演出のせいだ。そうに違いない。
ふと隣を振り向くと、隆が真剣な面持ちでスクリーンを見つめていた。
その表情に心のどこかでじくりと来るものを感じた。

「意外と面白かったな、やっぱり迫力が違うんだろな」
映画館の中で知らず知らずにこみ上げた感情と頬の火照りを隠そうと、
必死に男らしさをだして話しかける。

「あのな、気持ちはわかるけど、もすこし自然に話してみたらどうだ、
俺はお前が無理してるように見えるぜ。
別におまえが女の子言葉で話したって構わないと思ってるんだ。こんなことになったしな」
ふと映画館で感じた疼きが蘇った。
夕焼けに映る隆の横顔を見て思った。

隆となら、後悔しないかもしれない。
隆とすれば当分他の男たちとセックスする必要が無くなる。
あの野暮ったい男たちの子供を生まなくて済む。



202:akanesora
09/03/20 20:04:06 Kqpq7Yau
その日からこっち、おれの中で何かが変わった。
女の子言葉でしゃべることに抵抗がなくなったのだ。
自分のことをあたしという回数が増えた。
それでも、まだ男に抱かれたいと思うことはないが、
とりあえず自分の体に嫌悪感を抱くことはなくなった。
それと平行して、妙な視線を感じていることも多くなった。


203:akanesora
09/03/20 20:06:48 Kqpq7Yau
「井川持って来たか」
職員室に呼び出された俺は担任に小さな四角いケースを渡した。
俺はうつむいてそそくさと出て行った。
TS法によって性転換された者は月に一回生理が訪れたことを報告し、
使用後のナプキンの提出を義務付けられている。
渡した白いケースにはさっきトイレで外したナプキンが入っている。
17歳の女子にとってはこれほど恥ずかしいことはない。
しかし法で定められている以上守らないわけにはいかない。

そしてHRのときだった
目を疑った。担任があのケースを教室に持ち込み、
クラスの男たちの目の前でケースを開け始めたのだ。
「皆さんにお知らせがあります。昨日このクラスの井川 茜さんに生理が訪れました。」
ついさっきまで俺の股間に貼り付いていて経血を吸い赤く染まったナプキンを広げ高く上に掲げた。

おおっ
男子たちが色めきだす。
「お前のかよあれ、すっげえ血ぃ出てんじゃん。」
「あの血どっから出したんだよ、教えてくれよ」
「ほんとに女なんだなお前。早くやらせてくれよ」
男供の心無い野次が飛ぶ。
もう直ぐ3ヶ月か経つ。それなのに誰ともセックスをしようとしない俺へのあてつけらしい。
「あと2週間ごろが果実のもぎ取り時だな井川」と担任が言った。
女子は生理開始から約2週間ごろ排卵が訪れるのだ。
その時期を狙えと男どもに促しているように思える。
俺はうつむき顔を赤らめ涙ぐんだ。

クラスが異様な雰囲気に包まれた。
ただ一人を除いて。
「みんなよせよ!井川がかわいそうだろ」
隆だった。
「そういうけどよ井川は義務をまだ果たしていないだろ」
「わすれたのか」
「?」
 一、生徒は母体提供者の同意なく性行為をしてはならない。
 一、生徒は母体提供者の要望があれば可能である限りそれに応えなければならない。
隆の発言に担任も含め
誰も文句は言えなかった。


204:akanesora
09/03/20 20:13:54 Kqpq7Yau
 一、生徒は母体提供者の同意なく性行為をしてはならない。
 一、生徒は母体提供者の要望があれば可能である限りそれに応えなければならない。
 一、母体提供者はいかなる要望をも通すことができるが、健康な子を為すことを第一義としなければならない。

このうちの上2つの原則。これがある限りレイプされることはないと思う。
しかし、それがどこまで通用するかはわからない。
ついこないだも法が犯されて一人の母体提供者の女の子がレイプされたのだ。
自分もいつそうなるかわからない。
こんな恐怖感を抱いて生きていかなければならないのも女にされた者の苦痛の一つだった。

一つの決意が生まれた。
こんな男どもに抱かれるくらいなら、隆に抱かれる。
隆もこの学校の男子生徒。禁止されるいわれなどない。
隆の子供なら、産んでもいい。
今日の隆の行動でそう思うようになった。

2週間が過ぎた。
授業が終わると、学校唯一の女子トイレに駆け込んだ。
個室のドアを閉め、スカートをめくりショーツを降ろした。
ショーツに貼り付けたおりものシートを確認する。
「よし、おりもの出てる。」
あたしはウェットティッシュで手を丹念に拭いた後、股間に手を入れた。
そして膣内のおりものを中指ですくい取り、粘り具合や透明度を確認した。
また携帯に毎日記録している基礎体温もチェック。
それらをから判断して、あたしは自分の身体が排卵期に入ったと確信した。

よし、明日こっちから誘ちゃおう。女子から誘っちゃいけないなんて法はないし
そう決意を固めると、生理用ナプキンを入れるポーチからカプセルを出す。
支給された排卵誘発剤だ。特殊な排卵誘発剤で服用後24時間後に排卵させることができる。
排卵という言葉も自分が女にされたと実感させられる。
なぜなら自分の下腹部は精子ではなく卵子を作り出すということだからだ。

そして翌日
放課後誰もいない廊下を歩く隆のうしろ姿が見えた。
「あの、たか…」
隆に声をかけようとしたときだった。
唐突に後ろから何者かの手が伸びて、あたしを乱暴にトイレに引きずりこんだ。


205:akanesora
09/03/20 20:15:32 Kqpq7Yau
「いけないなぁ、そんなことしちゃ」
その顔に見覚えがあった。同じクラスの鳶上という男。
どこか暗い雰囲気と、陰気そうな目をしていた。
その視線は、間違いなく今まで後ろをつきまとってきた視線と同じものだった。
「な、なによ。やめてよ!」
自分を見下ろす冷たい視線に恐怖を覚えながらも必死に虚勢を張る
「とぼけちゃこまるよ。隆とヤろうとしてたんだろ。一目でわかるよ」
自分の今しようとしたことを言い当てられ、
あたしは恥ずかしくなりつつも全身に冷たいものが走った。
「だからどうだっていうの。あなたにどうこう言われる筋合いはない……」
忘れたかい? TS法第3原則

─母体提供者はいかなる要望をも通すことができるが、健康な子を為すことを第一義としなければならない。

つまり、キミが誰とするかはキミの意思にゆだねられるけど、隆とだけはそれが許されない。
「どうして?」
「奴は親族に遺伝病の者がいる。」
「そ、そんな…」
たしかにそんな話を隆から聞かされたことを思い出した。
「・・・で、残念ながらキミの第一志望である隆は候補から除かれる。
そこで、僕がキミの処女をいただきに上がったというわけだよ」

「誰が・・・あんたなんか・・」
「いいのかい期限はもうないぜ」
「ゥ…」
TS法第41条母体提供者は起算日から3ヶ月以内に最初のセックスを遂行しなければならない。
「期限まで2週間ないんだぜ。それが過ぎたら全員と強制セックスだ。」
「・・・」
「だからいいだろ」
おもわず頷いてしまった。
「これで交渉成立。では、お言葉に甘えて」
鳶上がブラウスのリボンに手をかける。はらりとリボンが男子トイレの床に落ちる。
そのとき脳裏に隆の顔が浮かぶ。
「いやっ。やっぱり嫌っ!」
あたしは逃げだしたがトイレのドアに鍵がかかっている。


206:akanesora
09/03/20 20:17:45 Kqpq7Yau
「このままだとクラス全員とセックスだぞ」
「うう、・・・」
「どの道俺に抱かれることになるんだ」
あたしはへたり込んだ。しかし何とかこの場を逃れようとあとずさる。しかし、
あとずされない。壁がある。
追いつめられたあたしは手を彼方此方にさまよわせてなにか捕まるものを捜す。
女の子としての本能的な行動。その動きは男としては滑稽であるが、そんなこと気にしてられない。

「さぁ、こっちにこいよ」
鳶上が更に詰め寄る。
手で襟元を押さえ「やめて!」叫ぶ。
すると、「うるせぇ!」平手で殴られ軽い身体が横に飛び床に倒れた。
倒れたあたしの肩をつかみ床にたたきつけ、あたしの身体を床に押し付けた。
抵抗しようにもまったく鳶上の力にかなわず動けない。
男との腕力の差を見せ付けられ、ここでも自分が女にされたことを刻み付けられる。
鳶上がブラウスに手を掛け、左右に引き裂く。ボタンが飛び散りあっさり制服が中央から割れた。
「次は下だ」
ブラウスを脱がされた後、鳶上がスカートの中に手を伸ばし、
次の瞬間にはショーツは引き抜かれていた。
現れたブラジャーの上から乳房を大きな手がまさぐる。
気持ちいいなどと感じるわけがない。あるのは嫌悪─と恐怖。
乱暴な手つきでブラジャーをはずされた。胸のふくらみが鳶上の目に晒された。
あたしは反射的に手で胸を隠す。
しかし、すぐ鳶上に手をどかされ今度はじかに触られる。
鳶上の体温を感じて嫌悪感が増す。
その後鳶上はあたしの上に身体を重ね、
あたしの胸の膨らみを口で吸い乳首を舌先で転がし体中を嘗め回した。
屈辱で涙があふれた。でもあたしは唇を噛み締め泣くのをこらえた。
でもすでに恐怖で足腰が立たなくなっていた。
鳶上はあたしの身体を起こし背後に回り、腰を上げて、子供におしっこをさせるような体勢に導く。
朦朧とする意識の中ではじめて女の子としておしっこをした日の羞恥が蘇る。
 指が無防備にさらされた割れ目をなぞりあげる。
あたしは股を閉じその侵攻をとどめようとするが、所詮は無駄な足掻きだった。
やすやすとこじ開けられ、手を差し込まれる。
「しっかり濡れてきたぜ? 感じてんだな」
 触れられ、あたしの中から熱い何かが分泌されていた。だがそれは感じているからじゃない。
本人の意思とは関係なしに“準備”を始める女の生理現象だ。
 くちゅ、くちゅ、くちゅ……  湿った音がだんだんと大きくなる。
「スカートじゃま。」
鳶上はスカートを引き抜こうとする。
これを奪われたら一糸纏わぬ女の身体を鳶上に晒すことになる。
「いやっ」
あたしはスカートを抑えた。
しかし、鳶上の2発目をくらい戦意喪失。
鳶上はあたしの手を後ろ手に自分のネクタイで縛った後ゆっくりスカートを脱がした。
ついにあたしのすべてを鳶上に晒してしまったのだ。
あたしは恥ずかしさの極みでついに泣き出した。


207:akanesora
09/03/20 20:19:07 Kqpq7Yau
しかし我関せずとばかりにあたしの股を割り開く鳶上。
じっくりあたしのオンナを鑑賞した後股間の割れ目を指で開いた。
鳶上が顔を近づけた。
「いやッ!なに?やめて!!」
その直後男のときには感じたことがない感覚に朦朧となり身体に力が入らなくなった。
鳶上の舌があたしの割れ目の中にうごめきクリトリスを充血させる。

男子トイレでの長い時間が流れた。
「じゃぁそろそろ……挿入れるぜ?」
 パンツを下げ、下半身をさらけ出す鳶上。
ギンギンにはちきれんばかりの鳶上のモノが現れた。
久しぶりに見る男のペニス。
しかしそれはおぞましいグロテスクな物体にしか見えなかった。
「いやっ!やめて!それだけはいやっ!」
 床に寝転ばされ、両足を持ち上げられ、ひかがみをつかまれ股を開かされた。
両手は後ろ手で鳶上のネクタイに縛られていて抵抗できない。
ペニスから逃れようと必死に腰を揺すったが無駄な足掻きだった。
そしてペニスが割れ目にあてがわれた。
「いやぁぁぁーーーーーーーーーーッ!!」


208:akanesora
09/03/20 20:23:04 Kqpq7Yau
女になってしまってからの人生は覚めない悪夢でも見ている心地だった。
何かの拍子で夢から覚めれば、いつも通りの生活に戻れる。
そんな儚い希望も持っていた。
そんな希望は今、この瞬間、消滅した。目の前にあるのはただ、現実。
そして、気が狂わんばかりの痛み。
ついにペニスを挿入されてしまった。
 ─痛い!
 激しい痛みで現実を思い知り、助けを呼ぶことよりも先に思い出したのは、隆の事。

ごめんね、隆。あたし…

でももうこんな痛みに耐えられない。早く楽になりたい。痛みが思考を狂わす。
「痛い! 痛い!!!」

「そうだ。お前処女だっけな。まだ全部挿入れてないってのにすげぇ締め付けだぜ。お前のそんなのを見てると─」
 背筋が凍るような冷酷な顔だった。相手を痛めつけることに快感を見つけるタイプの人間の笑み。
「痛い、抜いて、痛い、お願い」
 あたしの言葉を歯牙にもかけず、鳶上は最奥までペニスを押し入れた。
泣き叫ぶあたし。ペニスを貫かれあたしの奥で何かが破れた。
「病み付きになりそうだ。すぐに終わってはもったいねぇな」
 膣口寸前まで引き抜かれ、奥まで突く。
 膣口まで引き抜かれ、奥まで突く。
「あ゛ッ、やッ! あ゛ッ、やめてくださ…やめ…ああっ!」
 恥も外聞も捨てて涙ながらに懇願する。痛い。灼けるような痛みが股間に蓄積される。
快感なんてひとかけらも感じない。あたしの悲鳴を聞くと、鳶上は好きな音楽でも聴いているように愉悦に顔を歪めた。
今のあたしにできることといえば、早く終わってくれとただ祈るだけだ。
大きなモーションで、時にはゆっくりと、あたしの中を確かめるように、遊ぶように、なぶるように、グラインドする。
「あッ、あッ、あッ」
 一突きごとに出したくもない声が出た。嬌声でもなんでもなく、苦しみの呻き声。それを鳶上は感じているのと勘違いし、
 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……
 ピッチがあがる。痛みから身体の防衛のために多量に分泌された愛液が挿入と抽出をスムーズにさせる。
その生理現象もあたしのためじゃなく、レイプする鳶上の悦ばすためにやっているようにしか思えなかった。
鳶上の腰の動きにあわせ、あたしの乳房もプルプル上下に揺れていた。

「そろそろ出すぞ。しっかり受け止めて、俺のガキを産んでくれよ。」
 やっと終わる。もう何時間もこうやって犯されているように感じる。だが、
それももう終わる。鳶上が射精してくれれば終わってくれる。
膣内に出され鳶上の子供を妊娠させられるという不安やおぞましさより、むしろ安堵に似た気持ちがわきあがる。

「うう、ーーーーーーーッ!!!」
一際強く、膣の奥深くまでペニスが突き刺さり、そのまま熱いものがあたしの中に放出された。
ペニスがうねり、飛び出した精液があたし子宮を叩く。何度も何度も。

鳶上はようやく果てた。血を流しているあたしの膣からペニスが抜かれる。
同時に鳶上が流し込んだ精液があふれ出てきた。
鳶上が満足げな表情であたしを覗き込む。あたしは目線が合わせない。
どこか別の場所を見ようと顔を横に背ける。
しかしそこに見えたのはあたしの破れたブラウス、ショーツやブラジャーが散乱した男子トイレ。
自分がレイプされたと実感させられる光景。あたしは大粒の涙をこぼし嗚咽した。



209:akanesora
09/03/20 20:46:30 Kqpq7Yau
ついに男にヤられてしまった…
もう、男ではない。あたしはあのいやらしい視線をした鳶上にオンナにされてしまった。
鳶上の下に組み伏されて、オンナの体に…無理やり処女を喪失させられたのだ。

それは自分には望んでた形ではなかった…

終わった後もずきずき痛む股間、そしてそこは鳶上の精液でぬるぬるしており、
その感触がおぞましい不安を掻き立てた。
鳶上の子供を妊娠するかもしれないという…
鳶上が出て行った後一人男子トイレに残されたあたしは
自分の股間をトイレットペーパーで拭きながら、さらにどっと目からとめどなく涙をこぼした。


210:akanesora
09/03/20 20:56:04 Kqpq7Yau
その後のあたしは隆を避けるようになった。
ツラくて…
申し訳なくて…

隆もあたしに近づこうとしない。

鳶上があたしを手篭めにしたことを武勇伝のごとく触れ回っているのだ。
鳶上のあたしへの行為はTS法3原則違反の疑惑を問う声もあったが
ギリギリ合意と判定された。
一説には鳶上の父親が市会議員である影響とも噂された。

あたしはいたたまれなくなりいつしか学校にいけなくなり家に引きこもった。
しかし病気でもない母体提供者の不登校はTS法が許さない。
秘密警察の人があたしの家に来て学校に無理やり連れ出した。

悲しくも切ない日々が過ぎた。
そして2週間が過ぎ
あたしの不安は最高潮になりのしかかった。

生理が来ないのだ。

前に2、3日遅れることもあったが
1週間過ぎてもおなかの痛みもなく、割れ目からは出血もおりものもなかった。
担任はあたしの身体の異変を喜び、このことをクラスに発表した
生理と性行為のことを他人に知られる。女子にとってこれほど嫌な事は無いのに
これってあたしにとっては死ぬほど恥ずかしいことなのに、誰も気にかけない。辛かった。

生理が来ないのは不安だった。けど
生理が来たらあたしは隆以外の誰かとまたセックスをしなくてはならない。
生理がきても来なくてもあたしにとって地獄であることには変わらない。

あたしは不安と悲しみを抱え、ただ、ただ、孤独だった。


211:akanesora
09/03/20 21:00:17 Kqpq7Yau
そして数週間がたったある日の午後、あたしは家に帰る途中だった。

「井川」
背後から聞き覚えのある声。
隆だった。
隆が近づいてくる。
あたしはどうしていいかわからなかった。

「…!どうしたの?その傷…」
隆は怪我をしていた。
隆はあたしの問いに答えず無言であたしを見つめる。

そして突然抱きしめた。

このあたしの身体を。

「ゴメン、井川、俺怖かったんだ。俺自身いろいろあるし井川を受け止める自信がなかったんだ。」

「でも、もう、いいんだ。」

一瞬目を瞑った後、隆は言った。

「好きだ、井川、お前が好きだ。」

あたしは涙があふれみっともないくらい嗚咽しそして声を出して泣いた。」

「ああぁぁぁあぁぁっぁn……」

隆の胸に顔を押し付け泣きに泣いた。


その夜あたしは隆と結ばれた。


212:akanesora
09/03/20 21:02:31 Kqpq7Yau
翌日隆の姿は学校になかった。

あたしが学校に来る前に秘密警察が隆を連行していったのだ。

 一、母体提供者はいかなる要望をも通すことができるが、健康な子を為すことを第一義としなければならない。

TS法3箇条に違反した罪で逮捕されたのだ。
あたし自身の罪は母体保護優先という点から問われなかった。

あたしは呆然となりその場に立つこともできなくなり教室の床に崩れ落ちた。


213:akanesora
09/03/20 21:19:34 Kqpq7Yau
気付いたときあたしはどこかの病院にいた。診察台の上だった。
それも妊婦用の診察台。
脚を診察台の両側に設置されている台にベルトで固定させあたしは足を広げさせられていた。

冷たい空気があたしの股間をなでている。
あたしははっとなる。
パンツを穿いていない。
あたしはここに運び込まれ、誰かにパンツを脱がされたらしく、
今あたしは下半身裸にされ、大股を開いているのだ。

「気がついたようだな。」
白衣を着た医者らしい初老の男性と女性の看護師が診察室に入ってきた。
男性があたしの開かされた股間の前に座り、あたしのスカートをめくりあげた。
「あっ」
下半身全体が冷たい空気に包まれた。
あたしの股間の茂みと割れ目は股間の前に鎮座している白衣を着た初老の男の目に晒されていた。
「いや!見ないで!やめて!」
あたしは首を振って訴えた。もう、男に辱めを受けるのはたくさんだった。
「おとなしくしなさい。今検査するから。」
あたしの肩を手で抑えつけ、耳元で看護師が冷たく言った。
あたしは何とか股を閉じようと足に力を入れた。

「おとなしくしろ、この非国民。」
初老の医者があたしをしかりつけるとゴム手袋をした後、
親指とひとさし指を割れ目に入れ、左右に開いた。

しばらくあたしのアソコを診察した後
初老の医師は咎めるような口調で言った。
「きれいな性器だな。こんな母体提供者の性器は見たこと無い。
お前母体提供者の癖にぜんぜんセックスしてないだろ。
その癖、遺伝子に問題がある不適格者とセックスしたらしいじゃないか。
それでもお国の為に尽くす気あるのか?この非国民が。」
初老の医師はあたしにそう罵った後、あたしの膣に指を差し込み子宮や膣の状態を調べた。
あたしは恥ずかしさと屈辱で涙が頬にこぼれはじめた。
長い冷たい時間が過ぎた。

涙も枯れ果て呆然となってるあたしに医者が宣告した。
「よかったな、妊娠5週目だ。お前は非国民だが、まあ結果良ければすべてよしか。」
といって下品に笑いながら診察室を出て行った。
絶望の宣告を受け、下半身裸で股を広げたまま病室に残されたあたし。頬に一筋の涙。

あたし…とうとう、妊娠してしまった。
でも隆の子ではない
鳶上の精子の一つがあたしのおなかの中の卵子にもぐりこみ
あたしは鳶上と結合されてしまった。
あの鳶上の子を妊娠してしまったのだ。
この世でもっとも許せない男の子供を身篭ったのだ。
あたしが隆と結ばれていた時もあの卑劣漢の分身の種があたしの子宮内で
あたしの体から栄養を吸い取りながら大きくなり続けていたのだ。


あたしは絶望のあまり自殺を謀った
が即座にあたしを監視していた秘密警察の人に止められた。

しかしあたしは生きるしかばねだった。


214:akanesora
09/03/20 21:28:50 Kqpq7Yau
暗くてじめじめした部屋に一人座っているあたし。
あたしのおなかは大きく膨らんで遠目からでも妊婦とわかるくらい目立つようになっていた。
もともと大きかった乳房もはちきれんばかりにずっしりと重くたわわに膨らんでいた。
あたしの身体はあたしの意思には関わりなく勝手に鳶上の子供を生む準備を進める。
今はもう安定期に入ったので体調も安定しているが妊娠初期はつわりが酷く食べ物を見ただけで吐いてしまう日々が続いた。
あたしは犯された上にこのような目にあわされる女の体の不条理を感じた。

部屋の中央はガラスで仕切られ、マイクが備え付けられていた。
ガラス越しに座っているのは隆だった。

あまりにも絶望が深いあたしを学校側は見かね
母体に影響が及ばないように
あたしの希望をかなえてくれた。

隆に逢いたい。

10分間だけの面会を許された。
隆はあたしとの短い時間の間にあたしにこういったのだ。

「生きろ」

「生きてくれ。俺のためにも。そしてそのおなかの赤ちゃんを産んで欲しい。

おなかの子供には罪がない

命を産み出すこということは凄いことなんだ。
茜にとって鳶上の子供を産まされるのは理不尽で辛いことだろう。
でも今この汚染された日本で出産できるわずかなチャンスを得たんだ
そのおなかの子供を俺の子だと思って生んでくれ。」


隆はTS法違反以外にも法を破っていた。
鳶上に襲い掛かり、意識不明の重傷を負わせていた。
暴行傷害の罪も併科されていたのだ
あたしと結ばれたあの日の隆の怪我はそのときのものだった。

どうして…
どうして…こんな汚れたあたしなんかの為に…

ガラス越しの愛しい人の言葉を聴き、あたしは生きることにした。
そして、このおなかにいる子供を生むことを決心した。


215:akanesora
09/03/20 21:46:57 Kqpq7Yau
4ヵ月後
病院

下腹部に激痛が襲う
あたしが泣き叫ぶ声が響く。
陣痛の痛みは想像をはるかに超えていた。
出産は命を賭けた女の戦いであるということをこのとき身をもって知った。
陣痛に苦しみ泣き叫び、苦痛に苦痛を重ねた12時間後、
難産の末にあたしは元気な男の子を産んだ。


両親の前であたしは自分の股間から出てきた赤ちゃんに授乳中。
あたしのおっぱいを必死で吸っているあたしの赤ちゃん。
今はこの子が愛しくて仕方が無い。
一時期はこの子が隆の子であったらどんなにいいかと思ったときもあった。
しかし今はこの子が憎い鳶上の子であろうが関係ない。
この子は精子は鳶上のものだが、あたしの卵子から育ったのだ。あたしの子でもあるのだ。
もうこの子の父親が誰かなんてどうでもいい。
今は母としてこの子を守るだけ。

女の子は大変である。

成長期に体が大きく変化し
生理や出産と肉体的に苦痛なことが多い。
そしてその苦痛が時には精神的にもつらくさせることがある。
でも生命を生み出せる神秘を下腹部に備えているのは女なのだ。
子を産み育て愛する権利を自動的に与えられるのも女
確かに子供を育てるのはかなり大変である。しかし愛すればこそ、それも楽しい。
あたしは自分を誇らしく女であることに喜びと輝きを感じていた。
おわり


216:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:04:15 xGl6c0SN
乙・・・!!次回作にも期待します!

217:名無しさん@ピンキー
09/03/21 01:06:10 vdfpRuX+
この話、保管庫の24-315氏のTS法にそっくりなんだけど、原作者さんによる加筆修正版? それとも別
人による改変?

218:名無しさん@ピンキー
09/03/21 01:26:45 BRQ6oFEg
乙・・・GJ!
この世界の法律には、強姦をしたものは女性化という刑罰を与えるのがセットになってるべきじゃないかと思う
合法的に女性が増やせる訳だし、女性が安心して子供を産む環境が整うほうが
ストレスなどで死なれるより絶対にいい筈だから

219:名無しさん@ピンキー
09/03/21 06:28:31 rFVXa2wA
>>218
したはいいけどルックスがひどかったらダメだろ。
そこはそれ、適性というものがある

220:名無しさん@ピンキー
09/03/21 13:16:01 I/zduEfy
TS法てジャンルだけでシェアワールド化出来そうな感すらあるな。
本人の意思とは関係ないってところが強制の強制たる部分だし。
強姦罪による強制女性化ってので一本書けそうな気がするw

221:名無しさん@ピンキー
09/03/21 15:27:34 eo6+yo/v
GJ これはハッピーエンドだね

>>219
強制女性化 本気でリアルに書きすぎると 実際の性転換手術やら
現実的な容姿やら悲惨に成りすぎてキツイですよ
所詮ファンタジー小説だからヤボなことは無しで

222:名無しさん@ピンキー
09/03/21 16:33:20 LiN0jP4H
>>219
それは愛でる対象としての魅力の問題であって
「刑罰」として成立するか否かと「出産義務」を満たすだけなら何の問題もない

男が一握りのエリートしかいなくてそれ以外は皆女にされる世界ならともかく
男は基本余ってるんだから、希少な女を傷つけたらそいつが女性化という方が
法律的には妥当性が高い

母体の精神安定は生まれてくる子供が正常化どうかに重要な要素だしな

223:名無しさん@ピンキー
09/03/21 17:06:13 DOd6kodV
darkroses.info
URLリンク(www.alpha-net.ne.jp)

224:名無しさん@ピンキー
09/03/21 20:05:16 GwkefugG
>>220
よし、書け!書くんだ!ジョー!
超期待してる!

225:名無しさん@ピンキー
09/03/22 21:35:06 CxJg2WxV
保守

226:名無しさん@ピンキー
09/03/25 20:48:18 i+TPeN62
なんで誰も>>217の質問に答えないの?


227:名無しさん@ピンキー
09/03/25 20:59:45 pSOz819F
>>226
>>220

228:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:29:55 AwIc/OsF
>>226
 「答えない」ことが答えなんだよ
 理由は書かなくても解るよね

229:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:34:46 9HGNsnve
規制された……orz

TS法ネタはシェアワールドになったと考えていいんだろうか?
シチュスレの種類を問わずシェアワールドって世界が好きなんであちこち首を突っ込んでるんだかw

ちょっと書きたいネタがシェアワールドに合ってるんで、参戦したいなぁとw

230:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:05:07 CZeZAd4+
>>229
どうぞどうぞ

231:名無しさん@ピンキー
09/03/26 10:39:02 SJtv4vL6
前から疑問に思っていたんだが
まとめwikiとかはないんだろうか…と

232:名無しさん@ピンキー
09/03/26 12:30:35 y4F2g++8
先週の黒執事で、アッシュってキャラが服緩めて胸見せてたけど・・・
あれはただの雌雄同体か?

233:名無しさん@ピンキー
09/03/26 14:26:21 5twY+uM2
天使だからじゃない?天使って雌雄同体だかなんかなだろ確か

234:名無しさん@ピンキー
09/03/26 18:59:20 lcIUZ021
@wikiだとエロネタ禁止だから難しいんじゃなかったっけ?
幾つかwikiで作品収録してるスレがあるけど、どこも限りなく黒に近いグレーだし。

235:名無しさん@ピンキー
09/03/26 22:34:51 SJtv4vL6
ん~…
保管庫も更新とまっちゃってるしなあ

236:名無しさん@ピンキー
09/03/26 23:13:33 y4F2g++8
ふむ・・・やっぱり雌雄同体って結論なのかね・・・
な、なんだよ?別に天使になりたいわけじゃ・・・

あ・・・あれ?胸のあたりがなにやらむずついて・・・

237:名無しさん@ピンキー
09/03/26 23:18:26 ux7Z2NeQ
>>236
天使は繁殖しないから、性別がない無性って方が主流だと思うが

238:名無しさん@ピンキー
09/03/26 23:51:14 CLT2rev7
堕天しちゃえばいいんじゃね?

239:名無しさん@ピンキー
09/03/27 02:35:29 WKX5g4to
無性であるか、もしくは両性のすべてを備えた全きものか
現実の宗教ではどうか知りませんが創作界なら神様しだい

240:名無しさん@ピンキー
09/03/27 05:19:05 dJi7kDwW
ふたなりってことか

241:名無しさん@ピンキー
09/03/27 07:51:02 ym/1UY/v
>240
それは両性具"有"だろ?無性ってのは両性具"無"だ。
つまり胸もちんこもなし。

242:名無しさん@ピンキー
09/03/27 08:54:40 8/4iCuxQ
両"性具"有か? 持ってる。

243:名無しさん@ピンキー
09/03/27 17:49:18 UBOuC/eH
言いだしっぺでここまで放置したけど、個人的には両性具"有"だと思う。

244:名無しさん@ピンキー
09/03/27 23:55:06 WKX5g4to
    〟   〟
.    ┌─┐
.    ├─┤
両 性 ├─┤ 有
.    └─┘
    ──      だろ?
    /  \

245:名無しさん@ピンキー
09/03/27 23:57:29 BedMrSX9
具が大きいな

246:名無しさん@ピンキー
09/03/28 00:00:20 JK5MNTgq
てめぇ!0時越しに自演する俺の予定を潰しやがって!!!有難う御座います

247:名無しさん@ピンキー
09/03/28 01:13:35 yyApzNyh
昔、そんなカレーのCMあったな

248:名無しさん@ピンキー
09/03/28 15:29:31 TPUxxG9n
具が大きいやつか・・・品名わかんね

249:名無しさん@ピンキー
09/03/28 16:47:17 g9vNvj8a
加哩工房か

250:名無しさん@ピンキー
09/03/28 20:55:33 Kbr40T0M
支援所にノウブルの新作が来てるぜ
久しぶりに興奮して更新ボタン押しまくってる

251:名無しさん@ピンキー
09/03/29 12:18:07 +Alj37uW
更新するとなんかいい事あんの?

252:名無しさん@ピンキー
09/03/29 12:52:29 8EYoXNJz
>>251
丁度リアルタイムで書き続けてた時間に見てたせいで
更新すると続きが出てきてたんだろ?

253:名無しさん@ピンキー
09/03/29 19:58:15 +Alj37uW
なーるほど♪

254:名無しさん@ピンキー
09/03/30 11:45:59 1U8bNmzD
おまえら、今週のジャンプのワンピースを見ろ!

神が降臨された

255:名無しさん@ピンキー
09/03/30 13:31:00 nT2vdcEG
朝っぱらからコンビニで正体失うところだったw
この号は永久保存する
あと、単行本5冊買うw

256:名無しさん@ピンキー
09/03/30 15:45:42 Qq1UrKKl
尾田はネットでネタ探しでもしてる時
TS関連のサイトでもみちまったのかw

257:名無しさん@ピンキー
09/03/30 18:12:52 jWzasMGV
スネーク
何が起こったんだ!

258:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:12:03 VNaU4NE7
ネタバレだからパーツだけ置いておく
オカマの神
強制女性化
「いやあはずかしいいいぃ~~~」

259:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:06:07 1U8bNmzD
不覚にもあの技を食らいたいと思ってしまった

260:名無しさん@ピンキー
09/03/31 00:15:23 WJfGCslX
何だ?!
何があったんだ??
明日の朝一で売り切れとかないよな・・・

261:名無しさん@ピンキー
09/04/01 02:03:55 HXVxclux
アレは神だった・・・
ついアレを題材にした同人誌のネームを書くところだった・・・

262: ◆vJEPoEPHsA
09/04/02 00:10:11 fWawzHQS
今さらですが前スレまで更新完了です。
すみません、うpするの忘れてただけです。

263:名無しさん@ピンキー
09/04/02 02:33:59 pRFymc7K

( ´ー`)y━・~~~

264:名無しさん@ピンキー
09/04/02 15:38:02 5dZAGQdj
猫が帰ってきたら、オーソドックスな小説を投下する予定です

265:01
09/04/02 16:43:50 ndx/jZTG
まさか。
朝起きて、鏡を見た俺の第一声はそれだった。まさかこんな。
―夢。俺は自分の頬をつねってみたが、それでも夢は覚めなかった。
逆にその行動は俺の精神を、さらに現実の方向へ寄せただけであった。
目の前の鏡の中に―見知らぬ美少女が立っている。自分が本来居る場所へ。
俺は。俺は。
単刀直入に言うと。
俺は昨日の夜までに男だったのだが、翌朝起きると女になっていた。
何故だかは全く以て解らない。自分の脳の理解範囲を完全に越えている。
寝ている間に一体俺の体に何が起きたというのだ。
けして夢幻の類では無いと分かる。
何故なら、やたらとはっきりとした現実感がある。
今触れている秋の冷たい空気、微かに感じる日曜午前の日差しのぬくもり。
これは夢などでは絶対有り得ない。
そして。
俺は慌てて下着の中を弄ったが、触りなれたあのグニャッとした生暖かいモノは無かった。
これは鏡の映し出す虚像でもトリックでも無いのだ。
鏡に映る姿だけでは無く、現実に今ここに立っている俺自身も女だという事になる。
鏡を見ると少女の服装は男の俺が着慣れた寝間着ではなく、
チェック柄の女物のパジャマ姿である。そして下着も女物の縞模様のパンティを着用している。
これは―
これは果たして俺なのか?この少女は―俺とは違うんじゃあないのか?
周りの風景は。
この洗面所は。確かに俺の家のものだ。俺が日常で使っていたものだ。
しかし。この外見は。この少女の躰は。俺のものではない。
昨日までの俺と違うじゃないか。これは俺じゃない。
「うわあ」
そこで漸く俺の口から第二声が漏れた。
「わあああああああっ」
甲高い、女の声による悲鳴。
目の前にある鏡の中が美少女が、驚きの表情でこちらを見つめていた。

*********

家族に見つかったら不味い。まず頭に浮かんだのはその事だ。
今、俺は元来の姿からかけ離れた身なりをしているのであり、
現在の俺を見ても家族達はまず俺と解らないだろう。そこで家族達の頭に浮かぶ考えはひとつ。
俺は外部からの闖入者だということだ。
何の類の闖入者かと言うと、男の俺、我が家の次男坊が連れ込んだガールフレンドという類だ。
いや、俺には浮いた話の一つも無く、顔もけして良くない。
感情をあまり表に出さない内向的な性格なので、ガールフレンドなんざ居るわけも無いのだが、
現にパジャマ姿の見知らぬ美少女が洗面所から俺の部屋に戻り中に入っていくのを見たら、
誰であろうと俺と美少女の関係をいかがわしいモノであると勘違いするだろう。
そうなったら面倒臭いことになるのは目に見えている。
俺は清純で柔和でちょっとオタクな高校二年生なのである。
極力ひっそりと部屋に戻り、それから対策を練らねばならない。
幸い両親は現在両方とも出張中で家にいない。姉は大学を出て一人暮らしをしている。
唯一家にいる兄は昨晩は残業で帰っていないようだ。
―兄が帰ってくる前に。部屋に戻るべく、俺は戸口に手をかけた。いやその前に-

266:01
09/04/02 16:46:15 ndx/jZTG
俺は鏡の中の少女を見た。
紛れもない美少女である。
小さな顔に大きな黒い瞳。長い睫毛に濃いめの眉。
豊かな黒髪に桜色の頬、すうっと形の良い鼻の下にはやや下唇のぽってりとした小さめの口。
そして華奢な体型。俺と同い年くらいだろうか。
パジャマの第2ボタンが外れ、浮き出た鎖骨と地肌が覗いている。
そしてその下には男には無いモノ、控え目に膨らんだ乳房が-

鏡の中に居るけどこれは、これは俺じゃない。
俺の意識を持った別人だ。俺は男であり、この鏡の中の人物は女である。根本から違う。
意識は、こうやって物事を考えられる以上確かに俺のものだ。
しかし意識の外面にあるこの躰は鏡の中の美少女なのである。矛盾している。
俺は俺なのに、俺じゃあないなんて-

この少女、ブラを着けていないな。
ふと気づく。さっきから胸の先に尋常じゃない違和感を感じる。
俺は膨らんだ両乳房に両手を当ててみる。
「…!」
-すごく軟らかい。そして熱い。女性の乳ってこんなに軟らかいものだったのか。
心臓がドクンドクンと脈打っているのを手で感じる。俺は乳房を五本の指全体で弄る。
ビクッと五体に奇妙な感覚が走った。男の躰にはけして無かった不思議な感覚。
何度も、何度も乳房に指を押し付ける。
あ。あ。うわあ。-気持ちいい。
ふと鏡を見上げる。そこには乱れた美少女の姿が。
少女が自らの乳房を揉みしごきながら、頬を上気させ潤んだ瞳でこちらを見ていた。
淫らな表情だった。
(これは俺-自分なのか)
俺はパジャマのボタンを外していき、少女の可憐なる乳房を剥き出しにした。
女性の裸身を生で見るなど、物心付いてからは初めての事だ。
控えめとは言え、貧乳という訳でも無いと思う。
形が良くまさに華奢な体型に見合った美乳というやつだった。丸い。
その膨らみの先に付いた桜色の乳首は仰け反る様に上を向き、小石の様に固くなっていた。
左手の指先でその小石を転がしながら、右手の指を下腹部のくびれに手を滑らせる。
俺はパンツごと荒々しく少女の寝間着を下ろした。
年端も行かない少女の下半身が露わになる。
薄い柔らかな陰毛に覆われた恥部に指で触れると、しっとりと濡れていた。
脱ぎ捨てた下着を見ると、穴の部分に小さな染みができている。
(興奮している―自分の姿に)
鏡を見ると少女は全裸の上に、ボタンを全て外したパジャマの上半身だけをはおり、
荒い息で左手を乳房に、右手を恥部にあてがっていた。
恥ずかしそうに、いやらしい目つきでこちらを見ている。
淫ら。
少女は鏡に映る自らに欲情する。
この少女は。
右手の中指を、茂みの中に。赤く染まった隠唇に忍ばせる。
中指の腹が。少女の恥部を押し、撫でる。それを何度も繰り返す。
クチュッ。クチュッ。クチュッ。いやらしい液体の音が洗面所に響いた。
その音にリズムを合わせるかの様に少女の右手が乳房を揉みしごく。
厭。何かがもの凄い勢いで―
あ。あっ。ああああ。
リズムはどんどん早くなり、俺の中で快感の連鎖反応を起こす。
気持ち良い-男のときより。
これは。
止まらない。手を動かすのが。

267:01
09/04/02 16:47:27 ndx/jZTG
快感が。凄い。手の動きはどんどん速くなる。クチュクチュクチュクチュクチュ。
俺は汗で垂れた前髪を頭を振って掻きあげ、鏡を見る。
美少女が濡れた躰で全てを欲望に委ねている。
厭な。淫らな。
躰の中、下腹部の中心で見えない何かが跳ね上がり快楽の鎖がねっとりと絡みつく。
鎖の数は段々と増えていき、それらは次々と少女の躰を縛っていく。
いやッ―
躰に電流が駆け巡る。
-イく。
興奮の連鎖反応が頂点に達し、俺は全てを解き放った。
「あッ―あんッ!あああ!いやああああああッ!!」

*********

女はすごい。
まあこれは色々な意味での一言なのだが。まず初めに言えるのがさっきの性行為。
ひとりエッチ、マスターベーション、オナニーと様々な名称があるが、
まあ女性のそれは男がするようなそれとは全く別次元のものであったのだ。
よくエロ話や都市伝説の中で女性の絶頂時の快感は男の絶頂の百倍、なんて話があるが
俺はその話を身を持って実証できたと思う。
いや百倍というよりは男の持つ性の快感とは全くの別世界と言える快楽だった。
今では男の射精による快楽は何となく下劣で、卑小な気持ちよさに思える。
少女の躰で感じる快楽は柔らかく、優しく、それでいて荒々しい、
絶頂時にはすべてを包み込まれるようなそんな気持ちよさだった。
喩えるならば広い広い海のような。終わったときには思わず感動してしまった。
十分間は恍惚の表情で余韻に浸り、座り込んでいた。
そしてふたつ目。その後、躰がベタベタだったので俺は部屋には戻らずシャワーを浴びた。
女の躰で。胸やら股間やらにどぎまぎしながら泡を付けて洗った訳だが、
問題は胸にかかるまでの重くて長い髪の毛だった。洗い方が分からない。
とりあえず手櫛で先の方から順にシャンプーで丁寧に洗っていったが、これがまあ時間がかかる。
ようやく頭頂までたどり着き、洗い流してから今度はリンスをじっくりと馴染ませた。
男の俺はあまりおしゃれに気を使うような人間では無かったのだが、
何となく鏡の中の美少女のあの可愛らしさは、損ないたくなかったのである。
外見が美しくなると心意気も変わるものである。
しかし女というのは毎日こんな気の遠くなるような作業を繰り返しているのか。
やはり努力ありきの美貌なんだろうか。女はすごい。
そんなこんなでやっとの思いで風呂からあがり、
ドライヤーと櫛で髪を整え、ようやく洗面所から出ると、
すぐ手前の玄関で鍵をガチャガチャやっている音が聞こえた。
-兄貴。

268:01
09/04/02 16:48:05 ndx/jZTG
残業していた兄が帰ってきたのである。
家族にこの姿を見られたら-というかこの美少女を見られたら間違いなく誤解される。
あわよくば不法侵入で通報されるかもしれない。
通報されなくとも、家をおっぽり出されてしまう。行くあてなど無いのだ。
こんな可愛い娘が、ノーブラのパジャマ姿で真っ昼間から外をうろつくなど冗談じゃない。
それに兄なら、うちの兄貴ならそういう事を平気でしてしまう筈だ。
とにかく破天荒で俺とは対照的な性格な兄は、何事に対しても厳しい。
たとえ相手がパジャマ姿の可憐な美少女だとしても。
奴は10代の若者、特に若い女が大嫌いなのである。
何故だか知らないが兄は若い女性を嫌い、
テレビに可愛いらしいアイドル女優やグラビアタレントなどが映ると途端に不機嫌になる。
40代くらいの美人などが出るとニコニコしているので、単にフケ専なのだと思うが。
しかも兄は残業帰りで相当苛々している筈。これは何をされるかわかったもんじゃない。
どうやら兄は、差し込む鍵を間違えたらしい。玄関はまだ開いていない。
兄が家の鍵を探している間に俺は洗面所の戸を閉め、
自分の部屋に続く階段へ向かって駆け出そうとした。が、勢いあまって転んでしまった。
「でっ!」
俺が立ち上がりかけたその時。
玄関の鍵がガチャリと開く音がして、続いてドアが開いた。
ドアの隙間から見慣れた兄の顔が覗く。
うわあ。もうだめだ。
男に、転んだはずみで男に戻ってたりはしないだろうか。
どうか男の姿に戻っていて欲しい。
洗面所でオナニーしたり、髪洗っている場合じゃなかったのだ。
さっさと部屋に戻り、元の姿に戻る方法を考えるべきだったのだ。
二の腕の付け根が胸の膨らみに当たった。軟らかい。やはり。やはり女のままだ。
俺は泣きそうになりながら、玄関に向かい引きつった愛想笑いと会釈をした。
玄関の前に立った兄は、ぽかんとした間の抜けた顔でゆっくりと口を開いた。
「ただいまあ。―ん?廊下ですっ転んでどうしたんだ」
兄貴独特の口調である。
苛々などしていない。しかも俺の、いや美少女の姿にも驚いていない。
靴を脱ぎ、驚きの表情の俺-
可憐な少女の方にすたすた寄ってきて、手を差し伸べながら言った。
「手を貸そうか?妹」
え。

269:01
09/04/02 16:48:43 ndx/jZTG
―俺は、兄が喋った言葉の意味が解らなかった。
「何をそんなに驚いているんだ」
「え―ええっ?あれ?」
もう一度頭の中で兄の言葉を反復してみる。
イモウト?妹だと?
頭が混乱している。
意味が解らない。
いや。
―まさか。
立ち上がりながら俺は、かすれがかった女の声で兄に言った。
「い―妹って俺の事?」
「何いきなり俺って。
俺が"妹"なんて呼ぶ人間はお前しかいないだろ、このトンチンカンあたま」
まさか。
予感が的中した、様な気がした。
「あのさ、に、兄さん」
女の声。
「何だよ」
「もしかして、俺って―前から女だった?」
言っている意味が解らない、という様子で兄は眉をひそめた。
「は?」
「いやだからさ、俺って―いや"私"って―昨日までの時間も"女"だった?」
兄は戸惑い、ぽかんとした表情で俺の眼を見た。
「―大丈夫なのかお前」
「し、質問に答えてくれ」
兄は呆れた顔で言った。
「生まれた時からお前は女だろ。自分のムネを見て分からんのか」
俺は慄然とした。
「どうした急に。チンコでも生えてきたのか。
まあ、女としてはお前は二流だもんなあ。そんなことがあってもおかしくはないかな」
俺って。俺って。
眩暈がした。
景色がぐるぐる回っている。視界が光でぼやけ、意識が遠のいていく。
兄の大丈夫かという声が、遠くの方から聞こえた。

270:名無しさん@ピンキー
09/04/02 16:54:01 ndx/jZTG
けっこう続きます。

271:名無しさん@ピンキー
09/04/02 18:42:46 mLf8GeC1
今日の分は終わりなの?

272:名無しさん@ピンキー
09/04/02 22:05:02 DrkCT4ZP
乙です、続きをお待ちしております




その前に「あわよくば」って言葉を辞書で引いてこい、このオッチョコチョイ!


273:270
09/04/03 17:00:40 9C5s6AqT
>>272
やっちまいました…正反対の意味ですね
「もしかしたら」辺りに脳内変換して下さったら幸いです…

吊ってきます、その前に続き投下します

274:270
09/04/03 17:02:49 9C5s6AqT
-夢の中だ。
夢と現実の区別はすぐに分かる。周りは矢鱈とぼんやりしていて胡乱な景色。
何もかもはっきりしない世界。これは、夢の中。心地よい世界を俺は漂う。

俺は、ああそうだ、俺は女になってしまったのではなかったか。
自分の躰を見ると、確かに女だ。紛れもない少女の体型。
寝間着姿のままぼんやりとした灰色の空間に漂っていた。
長い髪がそよそよと揺れている。俺は-
俺は女か。
違う。全然違う。

ふと、前方に人影が見えた。目を凝らすとその姿がはっきりとしてきた。

目の前に居たのは俺だった。

毎日の様に鏡に映る俺の姿。
今朝も、いつも通りに鏡の中に映る筈だった、俺の本来の姿。
猫背で貧相な顔。自信を失った弱気な顔。生来の後ろ向き人間。
「-おい」
俺は目の前の"男の俺"に呼びかけた。
「お前は俺だろ。何で俺じゃなくなってるんだよ」
支離滅裂だが、俺の今の心境を無理矢理言葉にして投げかけた。
なかば自棄だった。すると、目の前の"男の俺"は驚くべきことに口を開いた。
「何言ってんだ。俺が俺なんだよ」
「え?」
-喋った。
「俺が俺で、お前が俺じゃないんだよ。俺は俺の姿だけど、お前は女の姿じゃないか。
俺の姿じゃない。だとしたら俺が俺じゃないか」
「…?」
意味が解らない。
何を言っている-こいつ。
俺は今、女になっている。俺じゃない躰で、俺の意識を働かせている。
ならば。今、目の前にいる"男の俺"の意識は。何者なのだ。
こいつは俺じゃない。目の前の俺は。俺の姿をした別人の筈だ。
「お前は誰だ?」
俺は問いただした。
「お前は、俺じゃない。俺の―俺の体を返せよ」
目の前の"男の俺"は、フンと鼻で笑った。おかしいようである。
「だからさ。わからないか?俺は俺の姿である以上俺なんだよ。
お前は俺の姿じゃない。女じゃないか。だからお前は俺じゃない」
「さっきから言ってることがさっぱり解らない」
何を言っているんだこいつは。
つまり-
「つまり、お前は"見た目"が重要だと言いたい訳か?
姿が本物なら、中身が違っていても本物になれると-そういうことか?」
俺がこう問うと、"男の俺"はふうとため息をついた。
「違うよ」
違うのか。
「俺は中身も俺だよ。俺でしかない。お前の中身もお前でしかないんだ」
それは。
確かに奴にとっての「俺」は奴だろう。しかし。―「中身"も"」というのは。

275:02
09/04/03 17:06:11 9C5s6AqT
「じゃああんたは―今持っている中身の意識も外見の体も、全て自分の物だと言いたい訳か」
「当たり前だろう」
"男の俺"は不機嫌そうに言った。
「片方だけ俺じゃないなんてのは有り得ない」
でも。
でも。
俺は唾を飲み込んだ。
「でもお前の躰は俺なんだよ」
でも。
「俺は片方だけ、躰だけ俺じゃない」
俺はまくし立てた。
「-お前が正真正銘のお前なら、俺は一体誰なんだ!この躰は俺のじゃない。でも確かに意識は俺なんだ!」
―そして。
「お前の躰は俺のものだ!」
返せよと俺は叫んだ。
ぼんやりとした灰色の空間に響く、虚ろな少女の声。この声も―俺じゃない。
頭が痛かった。
"男の俺"は貧相な顔つきで俺を見つめ、それから何故かニヤッと笑った。
そして俺に顔を近づけて、言った。

「そんなに俺の躰が良いのか」

"男の俺"は俺の-少女の躰に触れた。
指を。いやらしく少女の躰に這わせて。
「そんなに俺の躰が良いなら、幾らでもくれてやるよ-その代わり」
その代わり?
グイッと躰を押し付けられ、手がパジャマの襟にかけられる。
「俺がお前の躰に何しようと勝手だよな」「なっ-」
何を。
俺は俺を無理やり押し倒した。
ブチブチッと寝間着のボタンが引きちぎられる。俺の、少女の上半身が剥き出しになる。
荒々しい息を吐きながら俺が、"男の俺"が、俺にのしかかる。
「やっ、やめ」
「この躰はお前じゃないんだろ?お前の物じゃあないんだろ?」
下半身もむしり取られた。
「じゃあ俺の物でいいんだな。何しても良いんだよなっ」
全裸の少女の上で、"俺"が喘ぎながら自らのペニスを取り出す。
赤黒く、不格好な形。見慣れた自分の息子。
今にも射精せんとばかりに上に向かって勃起し、その亀頭は大きく膨れ上がっている。
―犯される。
自分に、犯される。
「やっ、やめろ」

276:02
09/04/03 17:08:22 9C5s6AqT
"俺"は無言で俺を羽交い締めにし、無理やり俺の脚を開かせた。
俺は抵抗して体をよじったが、押さえつけれる手は物凄い力で全く抵抗にならない。
強姦。
やだ。やだ。
はだかの性器が、ペニスが少女の局部にあてがわれる。真っ赤な隠唇に亀頭がピッタリと張り付く。
やめて。
いや。
「やめろおおお!」
-挿入される。
あああああああ。
痛い。痛い。
泣き叫ぶ俺を余所に、ペニスは挿入されていく。身が裂かれていくような激痛。
俺は-
俺は。
俺は女になってしまったのだ。
グイ、グイ、グイと太い杭が少女の肢体に打ち込まれていく。
メリメリと隠唇が広げられていく。
熱い熱い、焼け焦げた鉛の杭が。
痛い。いたい。いたいよう。
駄目。だめなんだ。
俺は今、俺じゃないから-
男なのに。男なのに。
いたい。
この躰は俺じゃないから-
身をよじる俺に、"男の俺"が囁く。
「その躰は」
厭。
「その躰は最初からお前なんだ」
やめて。やめて。
「お前は生まれたときから女なんだよ」
「いやあああああああああああああ」
ぐいっ。
杭が奥まで到達した。
絶叫と共に、閃光が頭脳に突き刺さり底無しの絶望が俺を包んだ。
子宮の入り口で、鉛の杭が爆発した。

************

はあ。はあ。はあ。






夢だ。
心臓がドクドク脈打っている。じっとりと寝汗をかいている。こめかみがズキズキと痛む。
しかしこんな夢が。痛みも感触もある夢なんて。体内が。下腹部がジンジンいっている。
熱い。目覚めた俺は-目覚めた俺は矢張り女のままだった。
厭な夢だ。自分の姿に犯されるなど。
俺は。そうだ、俺は気絶したのだった。何故気絶していたのかというと-
そう。兄貴だ。兄さんに言われたんだ。

―生まれたときからお前は女だろ。

277:02
09/04/03 17:09:43 9C5s6AqT
俺は―俺は女だったのか。昨日までの記憶は。
俺の男としての人生は。全て幻だったのか。何も無かったのか。
最初から、俺は女として生まれてきた―
「違う」
違う。俺は男だ。間違っているのは馬鹿げたこの状況の方だ。
間違ってるのは兄貴の記憶の方だ。俺の、俺の記憶が正しいんだ。俺は男だ。
はあ。はあ。はあ。
しかし―
しかし矢張り、間違ってるのは俺なのかもしれない。おれは周囲を見渡してそう思った。
何故ならこの部屋は。今俺が寝かされているこの部屋は。
見慣れたドアの形。見慣れたベッド。窓の位置や、壁の色。机や箪笥の配置。窓から見える景色。
紛れもなく、俺が暮らしていた部屋である。四畳半の一人部屋。俺の部屋。
なのに。
なのにそこには明らかに俺の部屋には無かったものが、幾つかあった。
箪笥の上のぬいぐるみ。長い鏡の前に置かれた女性用の化粧品類。
枕元には女の子向けのキャラクターが描いてある目覚まし時計。
そして。壁に掛けてあるハンガーには。俺が通う高校の、女子の制服が掛けられていた。嘘だろ。
俺はベッドから飛び降り、箪笥を開けた。
中には、女性ものの下着がわんさか。ブラジャーが。パンティーが。
そしてこれは。生理用ナプキン。
次の引き出しを開ける。女物の服。その次の引き出しも。その次も。その次もその次も。
全部女物の服だった。男物の服は、ボーイッシュものを除き一つたりとも入っていない。
俺は絶句し、ゲロを吐きそうになるのを抑え、よろよろと歩き、机の上にある学生鞄を開けた。
男は絶対つけないようなキャラクター物のキーホルダーがついている。
中をごそごそ漁り、学生証を取り出す。
その学生証を開くと。
先ほど鏡に映っていた少女の顔写真、そして名前欄には。
「春野桜子」とあった。性別欄は女。
-女。
生徒番号も女子の位置だ。その他のもろもろは全て俺と一緒だった。
矢張り、俺は。
厭だ。
違う。ちがう。
-名字は俺だ。俺の名字は春野。しかしこの名前は。この「桜子」という名前は。
確か俺が生まれてくるちょっと前、まだ性別が不明のとき。
女だった場合に両親がつける筈だった名前ではないのか。
俺が女だった場合。俺が女として生まれてきた場合の-
ということは。
この状況は。この世界は。
-俺が女として生まれてきた場合の世界ということなのか。
俺が女だったらこうなった、というパラレルワールドなのか。
じゃあ何故。何故俺は-意識だけ"男"なんだ。
俺の名前は「桜子」なんかじゃない。俺の名前は。俺の名前は-

俺の名前は何だっけ?

278:02
09/04/03 17:10:36 9C5s6AqT
俺の名前が、男だった時の俺の名前が思い出せない。最初の文字も出てこない。
昨日までのことは覚えている。確かに、俺は男として生活していた。
高校二年生の男子生徒として、暮らしていた。それは覚えている。
なのに。名前が思い出せない。何で-
(最初から名前なんてなかったんじゃないか)心が囁く。
(男の記憶なんてのも無かったんだ)俺の心が、俺に向かって囁く。
(お前は女だった。男のお前なんて居なかったのさ。どこにも。
これはパラレルワールドなんかじゃない。夢でもない。
これが唯一の、たった一つの現実なんだ。お前の記憶がおかしくなっちまってるんだ)
「違う!」俺は怒鳴った。
鏡の中の少女は-泣いていた。
違う違う違う違う違う違う!
俺は男だ。確かに男だった。俺の記憶が間違っているなんて。
今まで生きてきた人生が、幻だったなんて-
「そんな訳あるかぁー!」
鏡に学生証を叩きつけた。
俺は泣きじゃくり、ぺたんと座り込んだ。そんな。
違うよ。
ちがうよ。
訳も分からず悔しかった。涙が。ポロポロ流れ落ちる。
俺が俺でなくなっていく。そんな感覚だった。
俺は-俺なのに。俺じゃない。
厭だ。
あああ。ああああああああああ。

ノックの音がした。返事を待たずしてドアが開く。兄貴だ。
さっきは会社帰りのスーツだったが部屋着に着替えている。
「気が付いたのか?いきなりぶっ倒れたから部屋まで運んでやったが-」
俺を見て、兄の言葉が途切れる。
「-何で泣いてんの?」
俺は急いで身を取り繕おうと立ち上がりかけたが、よろめいてしまい兄の方に倒れる。
慌てて兄の体に寄りかかる。-自然に兄に抱きつく形になった。兄は慌てる。
「や、やめろ、躰を密着させるなッ」
怒った兄は俺を振りほどこうとするが、俺は泣きじゃくったまま、兄にしがみつく。
そして兄貴を見上げる。
「に、兄さん」
兄は手足をバタバタさせ、必死に抵抗している。手をグーにしてポカポカ俺を殴っている。
「何だよッ」
泣きじゃくりながら、少女は言う。
「兄さん-助けて-」
「ああ?」
「助けて-助けてよ」
ごん。
兄貴の膝蹴りがクリティカルヒットした。「痛ッ!」
少女は後ろ向きに崩れ落ちる。
あごに。美少女のあごに。
膝蹴りをかましやがった。あいつ。
唇を噛んだ。血が。
兄は荒い息で、
助けてって何だよ-と呟いた。

279:270
09/04/03 17:14:00 9C5s6AqT
今日の分はここまでです

…できるだけ言葉の使い方を勉強します

280:名無しさん@ピンキー
09/04/03 23:22:47 8XoZ9HTY
羽交い締めってどういう状況か知ってる?

281:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:00:10 I1193pCg
変なのが書けたので貼ります。
エロはすずめの涙ほどしかありません。
ごめんなさい。

282:TSパッチ
09/04/05 05:01:29 I1193pCg
 雑誌の裏表紙に載っていた怪しげな通信販売の中に、こいつを見つけたとき

は正直驚いた。
「額に貼るだけで成績がグングン上がる、頭脳明晰パッチ。\5250」
ピンと来るものがあったんだ。
俺の求めている物は、まさにこれだ!! と思ったよ。
早速注文した。
高校受験を控えた俺には結構魅力的な商品だったんだ。
天神様には悪いが御札より効き目がありそうだろ。
届くのに二週間かかった。

小包ってわかるか?
商品の箱を茶色い紙で包んであって、十字に紐で結わいてある。
また、その結び目が固くてさ、なかなかほどけなくて、結局ハサミでチョキン

と…いや、とにかくそれくらい待ちどうしかったんだよ。

箱の中には 白い膏薬が二十枚入っていて、それをおでこに貼ると何やらホル

モンが分泌されて頭がキレるようになるらしい。
「身体に異常をきたす恐れがありますので、三日続けてのご使用はご遠慮くだ

さい」なんて使用説明書には書いてあったけど、中間テストも目前だったので

そんなの無視して毎日貼り続けた。
もちろん成績は上々だ。
落ちこぼれから一気に学年トップへと躍り出たんだ、本当に嬉しかったよ。

でも薬は用法を正しく守って使わなくちゃ駄目だな。
俺が身体の異変に気がついたのは一週間を過ぎたころだった。
いや、おかしいなとは思っていたんだ。



283:TSパッチ
09/04/05 05:02:22 I1193pCg
髭が生えなくなって、身体中に肉が付き始めた。
初めは少し太ったかなと思う程度の変化だったんだが、いつの間にかおっぱい

があるのに気が付いて…そう、女の子のおっぱいだ。
俺もだんだん心配になってきて、そのうち「これは一度、医者に診せたほうが

いいかな」と思うようになった。
でも何科に行けばいいのか判らなくて、もたもたしている内に大変なことにな

ってしまった。

何がって、無くなってしまったんだよチンチンが!

朝起きたらツルペッタンで変わりに割れ目が出来てたんだ。
ここで初めて母親に相談したら、ものすごく怒られて。
そのあとわんわん泣き出すものだから、俺もつられて泣いちゃって…


284:TSパッチ
09/04/05 05:02:50 I1193pCg
結局、婦人科で診てもらったら「何の異常も見当たりません。健康そのもので

すね」って言われてさ。
性別が違うからって健康保険が効かなくて、たくさんお金払って、もう散々な

一日だったよ。
その日の夕食はなぜか母親が赤飯炊いてくれて、少し嬉しかった。
そう嬉しかったな。


「ねぇ、それいつ頃の話?」
「昭和の終わり頃…かな」
「うそ。じゃあ、あなた今歳いくつよ」
「アラフォーだよ」
「えぇえええええーっ!!見えない。あたし二十代半ばだと思ってた」
「パッチの影響であまり老けないようなんだ」
「ほんと、ムカつく。憎らしいくらい肌がきれいね」
「君ほどではないよ」
「ああっ。はぁん、イヤ、ん、ぐっふ…」
「はぁ、好きだよ。みゆき」
「はあーん、ああん」
「女同士だ、存分に愛し合おう。あん、はあぁん、あああぁっ、あぁん!」


285:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:05:56 I1193pCg
以上です。
次はエロたっぷりが書けるように修練します。
失礼しました。

286:名無しさん@ピンキー
09/04/05 05:10:41 I1193pCg
ああっ、行がおかしなことに!!
重ね重ね失礼を!!


287:名無しさん@ピンキー
09/04/05 12:17:51 nXdqjD7B
いやいや、GJGJ!

288:名無しさん@ピンキー
09/04/05 17:19:10 5yTVm6W7
GJ!

289:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:02:02 Iomu+1cd
仕事から自宅マンションに帰り、ポストの中の郵便物の束をわしづかみにした。
その中に小さな小包があるのに気づいた。
ラベルを見てみると私宛のようだ。
だが住所が間違っている。
私はシャワーを浴びてゆっくりしてから開封することにした。


私は仕事の都合で一人暮らしを始めてからというもの
インターネットで誰彼気兼ねなくエロDVDを買い漁っていた。
それも最近は特にSM系にはまってきていて、裏モノのマニアックなものにまで手を出していた。
得体の知れない業者も多いが、そういうところの方がいいものを出しているのも事実だ。
仕事でくたくたに疲れ、家に帰ってからも特にすることも無く
ビデオ漬けといった感じだ。

シャワーを浴びてソファーに座り、心当たりの無い奇妙な小包を開封した。
たぶんサンプルか何かだろう。もう色んな業者から散々買っているのだから。
タイトルには「強制メイド化物語」とあった。
なんとありきたりなタイトルだろう。
「メイド」という言葉を使うあたりが安直だ。
経験上これはつまらなさそうな気がした。もう観ずに無視しようかと思ったのだが
サブタイトルには「嫌がる女を無理やりあなたの人形に」とある。
これは少しそそられた。どうせ只だし暇つぶしで見てやろうという気持ちで
あまり期待を持たずにデッキに放り込んだ。
たぶんストーリーは女をさらってきてメイドの格好をさせ犯す、と想像していた。



290:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:04:59 Iomu+1cd
だが途中から予想を裏切られた。
男が何かラバースーツのようなものを用意しだした。
中に女を押し込んで、その上にさらに衣装を着せる意図のようだ。
「人形」とは「奴隷」の意味だと思っていたのだが、どうやら本当に人形にするらしい。
こんなマニアックなビデオは見たことが無い。
私の新たなフェチ心を刺激した。
私は夢中になって見出した。
このビデオはなかなか秀逸だ。でもサンプルのせいか品質は良くないようだ。
画面がチラチラと明滅し、雑音も入っている。だが私は気にせず没頭した。
まさに最近の私の性的趣向にストライクだったのだ。



291:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:10:01 Iomu+1cd
物語は佳境に入りだした。男は女を犯した後、スーツを着せてメイド人形として
手元に置くと言い出した。女は嫌がっている。
なかなかの展開だ。私は普段からこんな妄想を持っていた。これはできすぎだ。

男は女の全身の毛を剃り、スーツを着せていった。
私はチラつく画面に見入っていた。
女はさらにコルセットをつけられ、あそことお尻の両方にディルドーを入れられた。
後ろ手に手錠をされ、隣の部屋に連れて行かれる。
その部屋の中央にはポールが突き刺さった丸い土台があり
そのポールの先に女のディルドーの底面が固定された。

本当にマネキン人形にする気か?
私は猛烈に自分のあそこをしごいていた。
この作品は素晴らしい。私のいつもしている妄想を映像化したようだ。
人形として部屋に放置される女に自分を投影しながら私はフィニッシュした。

ソファーに横になりながら、こんな充実したオナニーは久しぶりだと思った。
私はスーツを着せられた女をもう一度見ようと画面を見ると、突然映像が終わった。
なんて激しいSM作品だ。私は茫然自失状態で
シャワーを浴びるためバスルームに向かった。


292:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:12:45 Iomu+1cd
バスルームでヒゲを剃ろうと剃刀を持つと、あのビデオのことを思い出した。
あの女のように全身の毛を剃ったらどんな気持ちだろう。
ふとそんな考えが頭に浮かんだ。
私は2週間の休暇を取っていた。
この金融不況で傾きかけの会社は簡単にOKを出した。
剃っても大丈夫な気もする。

そんなことを考えているとますます剃らなければならないような強迫観念が出て来た。
ばかばかしい。剃ってどうしようというんだ。

私はシャワーを浴び終えると部屋に戻った。
DVDをもう一度見ようとジャージに着替えてソファーに座り、スイッチを入れた。
女優がスーツを着せられている場面で私は眠りに落ちた。
自分が人形にされる奇妙な夢を見ながら。


293:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:17:29 Iomu+1cd
気だるさを覚えながら目が覚めた。
ふとテレビの画面を見るとつけっぱなしだった。
DVDデッキのそばに行くとリプレイモードになっている。
何回も再生され続けていたに違いない。だが私にはそういうセッティングをした記憶が無い。
時計を見ると2時だった。
なんと15時間も眠っていたのか?!
こんなに眠ったのは生まれてはじめてだ。
私はシャワー室に行き鏡を見た。
心なしかげっそりしているように見える。
昨日のビデオと、夢の内容を思い出していた。私のあそこは再び固くなりだしていた。


私は何か食べなくてはとキッチンに向かった。
冷蔵庫の扉を開けると同時に食べ物の匂いを嗅ぐと、胸が悪くなった。
喉すら渇いてなかった。昨日から何も食べてないにもかかわらず。

風邪でもひいたのだろう。
せっかくの休暇なのでそうでないことを願った。




294:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:26:33 Iomu+1cd
突然、私は玄関で物音を聞いた。
行ってドアを開けてみると誰もいなかった.
足元を見下ろすと、大きな箱がドアのそばに置いてあった。
私は再びあたりを見まわした。
だが人影どころかトラックや車すら通りには無かった。
私はその荷を玄関に引き入れ、ドアを閉めると荷札を読んだ。
そこには私の名前があった、だが住所はまた間違っていた。
その住所は昨日届いたDVDとまったく同じアドレスだった。


私はパッケージを開けた。
気味が悪いので中に何があるのか確認しなければならない気持ちもあった。
ふたを開け失望した。
最初に変な黄色の液体が入ったビンに気づいた。
私は良く見ようと、それを引き抜いた。

それらは1リットル近い容量のビンだった。液体はちょっと濃く見えた
一旦それを置いて、箱の中のパッキングを色々手探りした。
そして一枚のDVDを引き抜いた。それには何のラベルもプリントされていなかった。
私はソファーの上にそれを放り投げた。

もしそれが前回と同じようなものならまた楽しめるかもしれない。


295:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:36:17 Iomu+1cd
もう少し中を調べると、心臓が飛び出そうになった。
DVDの中で出てくるような光沢のある肌色のボディスーツを引き抜いた!
信じられない、いい物をゲットした。
これは話がうますぎた。
私は立ち上がって、自分の体の前にかざし合わせてみた。
それを着けたい衝動にかられた。

私は箱に目を戻し、もう一つの小ビンとパンフレットを取り出した。
それはスーツの取扱説明書だった。
取説によるとスーツをつける前に小ビンに入っているクリームを塗らなければならないと書いてあった。
クリームはスーツを正しく装着するのを可能にするための潤滑油だった。
取説によるとスーツは着用者の体にあってフィットすると書いてある。
着用者の体温によって完璧にフィットするらしい。
ウエストまわりが重点的に縮んでお尻を強調するともあった。
取扱説明書は、このスーツはボディに自信の無いどんな女性にもグラマラスなボディを与えると謳っていた。
それは大げさに言いすぎだろうと私は思った。
DVDのストーリーのように女性に着せ、つまり彼女に着せて
コスプレの変態プレイをする製品なのだろう。

しかし、私はそれをちょっと着てみたくてしようがなかった。
せっかく送られてきたのだ、どうせ彼女もいないことだし自分が着ても別に悪くはないだろう。
それより心の奥底のどこかで、抑えがたいそうしたい感情があった。

取説にはDVDや付属の大きい瓶への説明は無かった。
私はスーツを見た。それは胸とお尻にパッドがついていた。
改めてかざして見ると、全体的にかなり小さく思えた。女物だから当然だろう。
サイズは私の半分ぐらいしかなかった。

首の後ろ側が小さく開いていた。
取説のパンフレットによると、それがスーツを着るための着用口らしい。
私はすこし疑念があったが、着用してみることにした。


296:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:43:08 Iomu+1cd
私はスーツを寝室に持っていき服を脱いだ。
次に取説どおりにクリームを体中に塗りたくった。
だんだん滑らかになっていった。
塗り広げると奇妙な匂いが立ち昇り、私の皮膚は少し熱くうずいた。


スーツを持ち上げたとき、形を整えるのに苦労した。
私は首の後ろの穴から足を滑り込ませ
スーツの足の部分まで自分の足を押し込んだ。
次にもう片方の足を入れ、伸ばし、スーツを引き上げた。
ぴったりとフィットしている。どうやら着用口はかなり伸びるようだ。

股の部分まで来た時、スーツにペニスと睾丸用のポケットがあるのに気づいた。
私は一瞬不審に思った。
これは彼女に着せるコスプレ用のおもちゃのはずだ。
だがこれだけ高機能なものだからユニセックス仕様なのだろうと勝手に解釈した。
お尻の部分には大きなディルドーも付いていた。
これで納得した。やはり女性用だ。内側のペニスサックはおそらくおまけなのだろう。
私はディルドーは不要なので取り外そうとした。
だが完全に一体化しているらしく、クリームを塗ったツルツルする手では取り外せそうも無い。

仕方なく私はディルドーと性器ポケットの内側にクリームを塗って伸ばし
スーツをお尻の上まで引き上げた。
クリームのおかげでディルドーは私の肛門になんとか入り
前のポケットは私の性器を中に収め、まるで吸い付くような感触だった。
私はスーツの伸縮性に驚いた。
さらに腰の上までスーツを引き上げつづけた。
そして右腕をスーツの穴にすべりこませ、スーツの腕の部分に沿っておろしていった。
私の指はきれいにスーツの指の部分にまで滑り込んだ。
指の部分には真っ赤な長い付け爪がついていて、とても女性的に見えた。
次にもう一方の腕をすべりこませ、スーツを肩まで引き上げた。


297:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:47:17 p2m9avSk


298:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:49:42 Iomu+1cd
いよいよ最終段階だ。
私は自分の頭を穴からすべりこませた。
目と鼻の部分に穴があり、目の部分には長い付け睫毛もついている。
口の部分の内側には凝った造りの
マウスピースのようなものがついていた。
私はそれに自分の歯を合わせ口をぱくぱくさせてみた。
若干、口を閉じにくいものの自分の口のように滑らかで
外側はぷっくりと真っ赤な唇が着いていた。

スーツは私の頭と肩を覆い、パチンと音をたてて閉まった。
完璧にフィットしている。
私は首の後ろに手を伸ばし、ここまで苦労して入れた着用口を確認した。
それは直径7センチ程の、元の大きさに戻っていた。
ここまで裂けずに伸縮したのは本当に驚きだった。
相当高価な素材に違いない。

私は足元を見下ろした。
足の指先にも赤い着色された爪のようなものがついていた。
だが指の部分とは異なってつま先は指ごとに分かれているわけではなく
ストッキングのような一体化した形態だった。

299:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:57:14 Iomu+1cd
私は鏡の前に行って、自分の姿を見てみた。
自分の姿を信じることができなかった。
それはDVDの中に出てくるような女の人形のようだった。
スーツは完璧に私の顔にフィットし、ウエストは苦しかった。
だが懐疑的な私は、取説のいうような完全な女性のプロポーションというには
すこし足りない気がした。
私は自分の姿を見ていると、DVDのストーリーを思い出し段々興奮しはじめていた。
そのとき突然、私の体をイナズマのような衝撃が走った。
私のお尻のディルドーが振動をし始め、ポケットにぴっちり収まっていた
性器の部分も脈打ちはじめ、私を掻き乱した。
私は今まで経験したことが無いほどの
人生最大の刺激を受け床に崩れ落ちた。

スーツはまるで私をからかうようにオルガスムス直前までいきながらそこで止まった。
私は自分の性器を触るため手を股間にもっていったが
どうすることもできなかった。
私はオルガスムスの間際の状態でのたうちながら床に横たわっていた。
だが達することはできなかった。

私はスーツの内側で汗をかきはじめ、皮膚はピリピリして火照っているようだった。
ついに私は絶頂に達し、溜まっていたものを床にぶちまけた。
股の下のほうに排出するための穴があったに違いないとぼんやりと思ったが
そんなことを深く考えている余裕は無かった。
スーツは私を刺激し続け、私は何度もオルガスムスに達した。
私はこれまでに、こんなに何度も絶頂に達したことは無かった。
ついに私は床に横たわったまま、眠りに落ちた。



300:名無しさん@ピンキー
09/04/05 18:58:59 Iomu+1cd
四円どうもです。
ちょっと風呂行って来ます。

301:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:21:25 p2m9avSk
ごゆっくりどうぞ

302:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:41:48 XjN887MV
風呂から上がったら替えのパンツが消えていて、ピチピチのボディスーツが置いてありますよーに。

303:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:50:25 nXdqjD7B
何という生殺し……('A`)



だがソレがいいw

304:名無しさん@ピンキー
09/04/05 19:58:01 5yTVm6W7
妄想と欲望は、執筆の最大の友ですね。
頑張ってください。

305:名無しさん@ピンキー
09/04/05 21:04:07 Iomu+1cd
目が覚めて時計を見てみると数時間眠っていた。
また前後不覚に眠ってしまったが、私は自分の身に起きていることに驚かなかった。
立ち上がって鏡で自分の姿を見た。
ウエストが細く絞られ股間が平らになってしまっている。
私は首の後ろを確かめるため手を伸ばした。
スーツに入り込んだ穴はさらに小さくなっているように感じた。
取扱説明書の言うところの、着用者の体温でカスタマイズされるということなのだろう。

私はリビングに戻ってスーツと一緒に入っていたDVDを見ることにした。
デッキにディスクを入れてソファーに座った。
最初のDVDの続きのようだった。
ラッキーだ。前回急に終わっていたのでがっかりしていたのだ。
ただ残念な事にサンプルのせいか、前と同じくらいの品質だった。
画面がチラチラと明滅していた。
DVDでは前回と同じ役者が似たようなことを続けていたが
私は内容に満足していたのでさして飽きることもなく観ていた。

ダッチワイフのようになった女はスタンドに立たせられ
まるでメイド人形のようになっていた。
私は自分が彼女のようになりたいと思っているのに気づいた。
その考えは刺激的だった。
私はソファーに寝転がり再び眠りについた。
そして以前より鮮明にDVDのストーリーのような夢を見ていた。
自分が女のように見えるスーツを着る。
DVDの女優ではなく、自分が。


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