ヤンデレの小説を書こう!Part21at EROPARO
ヤンデレの小説を書こう!Part21 - 暇つぶし2ch70:天使のような悪魔たち 第9話 神坂 明日香 ◆UDPETPayJA
09/01/12 20:54:51 ZYnT4MCg

―エピローグ―

あれから1ヶ月が経った。

明日香の力は私のソレを上回っていた。なぜなら、対象物を消滅させるだけではなく…
自らの力によって消し去ったものに限り、もとどおり再生できる力を持っていたのだから。でも、その力には心当たりが有る。……彼が、その力の持ち主だから。

あの日からずっと明日香は、飛鳥を完全に手中に納めていた。朝は普通にご飯を食べ、学校へ行く。帰宅し、夕食を済ませたあとで記憶を"すり替える"。

それがどういうことなのかって? 簡単よ。今の飛鳥は、二つの別の記憶を交互に与えられてるの。
昼は今まで通り、仲の良い兄妹。その中に、妹と"繋がった"記憶は含まれていない。
夜になれば、再び…いえ、飛鳥にしてみれば、あの日以来ずっと犯され続けているようなものね。明日香はうまい具合に、夜の記憶だけを繋げているの。
ちゃんと学校には行っているから、行方不明なんてことにはならないし…
飛鳥も、そのときは記憶自体がないのだから振る舞いも至って普通、誰にもバレはしない。さすがは私の妹ね。
でも、それも長くは続かないだろう。

なぜなら、明日香の命は……もう長くはないから。
もともと、私の中にある3本の染色体は突然変異によるもの。遺伝性のものなのか、そうではないのか、未だにはっきりしない。では飛鳥と明日香は?

二人目まではまさに奇跡だった。都合よく、私と同じように3本多く持って生まれたのだから。
ただ、私とは能力が異なっていたはず…当然ね。そう簡単に全く同じとはいくはずもないわ。
でも、母さんはその子を実験の道具にはさせたくなかったみたい。だから当時父さんの研究グループの一員だった、斉木博士にその子を託した。それが、斉木 隼くん。

飛鳥は、もともとは斉木博士の子供。交換を提案したのは、むしろ斉木博士からだった。隼くんと同い年だし…もちろん染色体は46本、一般的な人間。
飛鳥と明日香は、実は血が繋がっていなかったの。ただ、それは絶対に秘密にしなければいけなかった。今となっては、多少後悔しているけれど…

では明日香は? その答えは簡単だ。私と瓜二つな容姿。加えてほぼ同じ能力、成長の停止…ことごとく私と同じ。
もうお分かりでしょう。明日香は、父さんが私のバックアップとして造り上げた、クローン体。
ただ今の技術では完璧なクローンなんてものは造れない。結果、明日香の細胞はあちこち穴だらけ、欠けたパズルのよう。
もうすでに細胞の劣化が始まっているわ。このままなら、あと数ヵ月で……

でも、お兄ちゃんと幸せになれて幸せよね、明日香。大丈夫よ…ちゃんと、あとから飛鳥も同じところに送ってあげるから。そうしたら、独りぼっちじゃなくなるでしょ?

私が全ての罪を背負ってあげる。だから…精一杯今を生きなさい、明日香。


-Bad end-


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch