09/02/20 23:52:08 nihhmszL
「おいおいお前達、私がこの城に入った理由を忘れましたか?私は王妃の治療を名目にしてこの城に仕えることになったのですよ。
既に一番最初の段階で、王妃には私の口付けを与えてあります。その後も、吸血鬼化しない程度に定期的に王妃からはその
血を戴いてきました。乙女ではありませんがさすがに一国の王妃、なかなかいい血を持っておられましたよ」
まあ確かにナルストが吸血鬼だということを考えれば、王妃に手を出していても全然不思議ではない。この国を乗っ取ると
いう意図を持っているならば下僕にするのも自然な流れではある。
が、解せない事がある。
王妃はサンディたちと違い人間のままである。いっそのこと王諸共完全な吸血鬼にして下僕にし、さっさとこの国の頂点に
なってしまえばいいのではないだろうか。
果たしてナルストがどんな先のビジョンを持っているのか、サンディたちにはまるで読むことが出来なかった。
「…私が何をしたいのかわからない、といった顔をしていますね。まあそれも道理。
これから行うことを、その眼でじっくりと見ていなさい。とても面白いものが見られますからね」
そう言ったナルストは、再び指をぱちりと鳴らした。
「………、っ?!こ、ここは……?!私は自分の部屋にいたはず……」
その瞬間、虚ろだった王妃の目に光が戻り、正気に戻った王妃は何が起こっているのかわからず辺りをおどおどと見回した。
「私がここにお呼び致したのですよ、王妃様」
「?!ナールス…。私はあなたに呼ばれた覚えなど……?!」
そこまで言って王妃の口は凍りついた。目の前にいるナルストの雰囲気が、あまりにいつものナルストのものと違っていたからだ。
温和そうな物腰は居丈高なものに変わり、人当たりの良かった顔つきは横柄で独尊的なものになっている。
そして何より、血の抜けたような白い肌とそれに反した真っ赤な瞳が、目の前の青年が人外のものであることを証明していた。
「私は別に貴方様を呼んだ覚えはございません。ここに来いと命令したんですよ…」
「ナールス…!お前は……」
王妃はナルストの気配に恐怖を覚え、振り向いて逃げようとした。
が、体が動かない。まるで蛇に睨まれた蛙のように全身が萎縮して指先一本動かすことも出来なくなっていた。
「失礼。逃げられても困るので体の動きを封じさせていただきました。
あと、私の名前はナールスではありません。吸血子爵・傾国のナルスト。それが私の本当の名前なのです」
「なる、すと……け、いこく……?!」
正直王妃の頭にナルストの名前や二つ名はあまり入っていかなかった。その前に出た吸血子爵という単語がそれ以上のイン
パクトを持っていたからだ。
王妃とて爵位持ちの吸血鬼の恐ろしさは伝聞ではあるが知っている。爵位持ちに滅ぼされた国や英雄の話など、それこそい
くらでもあるのだから。
その爵位持ちが今目の前にいる。それも、今まで優秀な側近と思っていた人間がずっと正体を隠していたというおまけつきで。
「王妃様には今まで非常に良くしてくださいました。王妃様の後添えがありましたからこそ、私はこうして城の中で確固た
る地位を築け、だれにも邪魔されること無く企てを進めることが出来ましたのだから。実に感謝の念に耐えません」
ナルストはそれまで王妃に接していた態度そのままに深々と王妃に頭を垂れた。もっともその顔には冷笑が浮かび出ており
ナルスト一流の皮肉であることは言うまでもないのだが。
「ですから王妃、貴方には私がこれから行う計画の最終段階の、最初の一人になってもらいます。
メルキルス全ての人間の中の最初の一人になれるのです。ああ王妃、貴方はなんて幸運な方なのでしょう!!」
「ひ……」
大仰に演説ぶるナルストに、王妃は何も発せられなかった。ナルストが何を意図しているかはわからないが、このメルキル
ス全体に及ぼす恐ろしい事を考えていることだけは明らかだったからだ。
766:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/02/20 23:53:08 nihhmszL
「王妃、これを御覧ください」
ナルストが先ほど取り出した薬ビンの蓋を開け、内容物をサラサラと自分の手の上に落としている。
それはきめの細かい真っ黒な粉末で、まるで黒色火薬のような代物だった。
「これは、かつて滅ぼされた吸血鬼の灰にある特別な調合を施したものです。これだけを作るのに並の吸血鬼200体分の
灰が必要なんですから相当な貴重品なんですよ」
「そ、れが……、なに……」
「いえ、ね……」
脅える王妃の前でナルストが懐から短剣を取り出した。喰らい銀色に輝く剣は、まるでナルストの心そのもののようだ。
「これは普通の灰と違って、血を落としても吸血鬼に蘇生しません。その代わり……」
ナルストは灰を持っている掌をぷつりと剣で刺し、浮かんできた血溜まりを灰のほうへと流した。
すると、灰はたちまち黒い煙をぶすぶすと噴き出してきた。
「吸血鬼の血を落として発したこの煙を吸い込んだ人間は、ある条件下によって吸血鬼と化します。それは……」
そこまで言ってから、ナルストは短剣で王妃の首を指し示した。
「吸血鬼に血を吸われた人間です」
「ハッ!」
ナルストに指差され、王妃は反射的に自分の首筋に手を当てていた。そこには間違いなくナルストによって穿たれた吸血鬼
の歯傷がある。
「そ、そんな…。私が、吸血されていた……?!」
「今まではばれないように傷口を隠し、記憶も弄ってましたがもうそんな必要もありませんからね。先ほど血を吸った時に
は後処理はしないでおきましたよ。
さあ王妃、これを一吸いするだけでいいのです。それだけで、貴方は私と同じ存在になるのですよ……」
ナルストが煙を噴いている手をじわり、じわりと近づけてくる。一気に王妃の前にかざさないのは王妃が脅える姿を愉しん
でいるからなのだろう。
「や、やめよ!来るな……?!
お、お前達!!早くこの者を除きなさい!!」
絶望的な状況に慄く王妃の目に、ナルストの後ろにいる三人が入ってきた。冷静に考えればナルストの部屋にいる時点で真
っ当な人間であるはずが無いのだが、王妃はそんなこと思いもせずサンディたちに助けを求めた。
「「「………」」」
が、当然三人は助けに入るどころか動こうともしない。
「な、何故動かないのです!私の、私の命令……」
「無駄ですよ。あの者たちは既に私の下僕となっております。貴方の命令など、聞きはしません」
そう言われ、王妃は件の三人を改めて見てみた。なるほど、よく見れば三人が三人ともナルストと同じ紅い瞳をし、口元か
らは人間ではありえない長さの牙を生やしている。
「つまり、貴方を助けるものはここには存在しないのですよ……」
「ああっ……」
絶望に震える王妃の目の前に煙がもうもうと漂ってくる。ナルストの言うことが本当なら、これを一吸いするだけで王妃は
吸血鬼へとその身を変えてしまうことになる。
「ほら、もう観念して吸ってしまいなさい」
「んーっ!んーーっ!!」
それでも王妃は息を止め、ナルストの責めに精一杯の抵抗を試みた。が、それも長くは続くはずもなく
「……っはあっ…!」
たまらず息を吐いた王妃の口の中に、黒い煙がするすると入っていった。
767:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/02/20 23:54:08 nihhmszL
「はあっ、はあっ……うぐっ!!」
肺の中に酸素をいれようと激しく息を切らしていた王妃は、胸の中に広がってくる寒々とした感触に思わず息を詰まらせた。
体の奥がずんと冷え、体温がどんどんと失われていっている。まるで、一瞬で体が凍り付いてしまったみたいに。
そして、凍りついたのはの中だけでなく、心の中にまで及んでいった。
それまであった人間味ある感情がどんどんと凍て付き、固まり、粉々に壊れていく。しかも、それを止めることも出来ない。
それを悲しむ感情も砕け散っていく。
「………」
王妃の体と心はだんだんと人間のものから吸血鬼のものへと変化していったが、もうそのことを嘆き悲しむ感情など消え失せていた。
「は~~~っ」
王妃の姿が見る見るうちに変わっていくのを、三体の吸血鬼はあっけにとられて見ていた。
「確かに面白いものだとは思うけれど…、これって何か意味があるのかしら?」
「ですね。わざわざこんな方法で吸血鬼にしなくても、普通に血を吸って仲間にすればいいですし…」
その疑問は当然であろう。この煙を使って吸血鬼を増やすことに何の意味があるのか彼女達にはまるで理解できない。
だが、あれやこれやと姦しく騒ぐ吸血鬼たちを尻目に、ナルストは王妃へと近づきその冷たい手をとった。
「…ご気分はいかがですか?王妃殿」
「…素晴らしいですわ。ご主人様」
ナルストに血を吸われて吸血鬼になった王妃は、当然の事ながらナルストをご主人様と呼び、生えたての牙を惜しげもなく
見せて微笑んだ。
「吸血鬼になるのがこれほど素晴らしいことだったなんて、人間のときは思いもしませんでした。
心も体も、すっきりと晴れ渡っていますわ。ふふふ、ぞくぞくしてくる……」
王妃は伸びた牙を手でなぞり、その長さと鋭さ感触で確認してぞくぞくと体を震わせた。
「あぁ…、吸いたい。血を吸いたい…
夫の、息子の、娘の血管をこの牙で貫いて、ぴゅうぴゅう吹き出る血をお腹一杯飲み込みたいです……」
既に人間の心を無くし、何のためらいも無く肉親の血を啜ろうとする王妃は身も心も完全に吸血鬼になっていた。
「いいでしょう。ですが、その前にお前にはやってもらわねばならないことがあります」
そんな王妃を、ナルストは手を握ったまま外へと連れ出そうとした。
「お前達もついてきなさい。お前達が疑問に思っていることの答えを、教えてあげましょう」
「「「は、はい…」」」
ナルストに促され、三人もよくわからないままナルストの後をついていった。
(そう、すぐにわかりますよ……)
ほくそ笑むナルストのもう一つの手には、例の薬ビンがしっかりと握られていた。
ナルストが先行したどり着いたのは王城の一番高いところ、物見の塔であった。この日の夜はメルキルスにしては珍しく
強い風が吹き、上空にはどんよりと雲が覆っている。
「で、ここに何があるんですかご主人様?息子や夫はどこに?」
もう待ちきれないといった忙しない顔で、王妃はナルストに尋ねてきた。王妃としては、てっきりここにナルストがご馳走
を用意しておいてくれたと思っていたからだ。
「いえ、ここには人間は誰もいませんよ。
言ったでしょ。お前にはその前にやってもらう事があるって」
768:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/02/20 23:56:05 nihhmszL
ナルストは手に持った黒い灰が詰まった薬ビンの蓋を開け、中身をばさばさと石畳の上に落としている。ナルストの足元に
は、くるぶしくらいまでの高さを持った灰の山が出来上がっていた。
「さっき王妃は自分で経験したからわかりますよね。この灰は、吸血鬼の血を落とすことによって吸血を受けた人間を吸血
鬼にする煙を発します。
こんな風の強い日にここで煙を炊いたら、風に乗った煙はあっという間にこの狭いメルキルスの国中に拡散されることでしょう。
そうすると…、どうなりますか?」
「それは……、あっ!!」
その効果が何をもたらすか、頭の切れるサンディは即座に結論に思い至った。
「そうすれば、国中のあちこちで同時に大量の吸血鬼が生まれ、一晩のうちにこのメルキルス全体が吸血鬼の闊歩する夢の
ような国になるのですね!!」
「そうです。お前達が一人一人吸血して吸血鬼を作ったとしても、所詮一体ずつでは簡単に滅ぼされてしまいます。
しかし、この方法を用いれば例え教会の手の者がいようとも全てを滅ぼし尽くせるはずがありません。同時に多数の箇所で
手におえないくらいの数の吸血鬼が発生するわけですからね…」
この説明を受け、サンディもクーラもマーシュもようやっとなるほどと納得することが出来た。
確かに吸血鬼の増殖は、ある一定の数を超えたら手におえなくなるがそこに達するまでに大抵は狩られ滅ぼされてしまう。
夜間にしか動けない行動制限と、強力な割に弱点の多い吸血鬼のスペックは大量の増殖を阻む大きな壁なのだ。
だが、ナルストのとった策ならあっという間にその『ある一定の数』に吸血鬼の数をのせることが出来る。そうなってしま
えば、もう吸血鬼の増殖を抑える手段はない。
「凄い…。さすがはご主人様。そんな深謀遠慮があったなんて……」
思うままに血を吸えず不満を漏らしていた自分が恥ずかしい。サンディは改めて、ナルストに対する畏敬と忠誠の心を深めていった。
「はぁ……」
だが、今吸血鬼になったばかりの王妃には今ひとつピンとこなかったようだ。
「で、それと私にやってもらう事の何が関係あるのでしょうか?」
「ええ、それは……
もうとにかく早く事を済ませ血を貪りに行こうとしている王妃に、ナルストは腰に抱えた剣をスッと抜いた。
「さっきも言ったとおり、この灰から煙を出すためには吸血鬼の血を必要とします。それも、この国中を覆うくらいの煙を
吐かすくらいの大量の血がね…」
ナルストはニヤケながらも非常に冷たい光を帯びた瞳で王妃を見つめている。そこには王妃に対する思いや感情といったも
のは見受けられず、ただ一介のモノとしてしか王妃を見ていない。
「ご、主人様……?!どうなされたのですか……」
言いようの無い不安に狩られ、王妃は媚を作ってナルストを見るが、ナルストのほうは全く動じない。
「ですからこの灰に、大量の血を振りまかねばならないのですよ。たっぷりと、吸血鬼の血を…」
ナルストの持つ剣が王妃の首の脇にぴたりと付けられる。体温をなくした王妃だが、剣の刃先の冷たい感触は人間の時以上
に鋭敏に感じられていた。
「お、お待ちくださいご主人様!私を、私をどうして斬るのですか!貴方様の忠実な下僕たる私を…!」
「私の下僕であるならば、私の行うことにいちいち不平を垂れないでください。私がお前に求めたのはその高貴なる血のみです。
それも吸血鬼になってしまったからには不用。他の下僕のように知識も力も持ってないお前が私に出来ることは、せいぜい
その血を有効に使われることぐらいですよ」
ナルストの剣が王妃の首につぷぷと吸い込まれていっている。王妃はまだ何事が言いたそうだったが、すでに空気が気管か
ら漏れ出しておりひゅうひゅうと風を切る音にしかなっていない。
「では失礼、王妃殿。私の礎になったあなたのことは記憶の片隅に止めておきましょう」
口をパクパクと動かす王妃に軽く頭を下げたナルストは、そのまま一気に剣を横になぎ払った。
。
769:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/02/20 23:57:09 nihhmszL
ズバッと言う音を立てて吹き飛んだ王妃の首は、そのまま物見の塔から落下し屋根を転がり落ちて階下の森へと転落していった。
もちろん吸血鬼は首を切られたぐらいでは易々とは死なないが、それこそナルストの思い描いたとおりのことだ。
頭を失った王妃の体は、首から血を盛大に噴出しながらどさりと前のめりに倒れた。その血がナルストの足元の灰に触れ、
たちまちのうちにもうもうと煙を吐き出してくる。
「ふふふ…、王妃の体が灰になるまではしばらくはかかります。その間にはこの煙が国中に行き渡っていることでしょう…
さあ、宴の始まりです。人間の血を呑み、喰らい、嘗め尽くす、傾国の宴がね!!ははははは!ははははははっ!!
ひゃーっはっはははははぁーーっ!!!」」
内から湧き出してくる悦びを抑え切れないのか、ナルストはそれまで見せたことがない狂気の表情を浮かべ、盛大に笑いとばした。
その姿は、ナルストを敬愛するサンディやクーラから見ても非常におどろおどろしいものだった。
「ママ……」
ようやっと片付け物を終え、そろそろ寝ようとしていた母親の後ろから息子の声が聞こえてきた。
「………あら…」
これは母親にとって予想外のことだった。今から2時間ぐらい前、この母親は自分の息子が寝床の中で寝入っているのを確認している。
そしてこの息子はいつもくたくたになるまで外で遊んできて、一旦寝入ったら近くで大声を出しても決して起きてこない寝
つきの良さをもっていた。
その息子がこんな夜に起きてきている。なにかあったのだろうか。
「どうしたの?眠れないの?」
母親が優しく語り掛けると、息子はこっくりと頷いた。
「うん…。僕、お腹がすいちゃった……」
「お腹がすいた……?」
今日の夕食もぺろりと平らげ、おかわりまでしたっていうのに?
ちょっとこれは聞き入れるわけにはいかない。こんなことを一回許して悪い癖になったら大変だ。
「…我慢しなさい。こんな夜に食べたらお腹に悪いわよ。
それに、今は何も作っていないからすぐに食べられるものなんてない……」
「ううん……」
母親の言うことに息子は首を横に振り、母親の裾をきゅっと掴んだ。
心なしか、息子の口元が笑っているように見える。
「あるよ…。すぐに食べられるもの。僕、今すぐ欲しいんだ………」
「ち、ちょっと…、何を言っているの?!」
さすがに息子の様子がおかしいと感じ、母親は顔を引きつらせながら裾を持った息子の手を振り払おうとする。
が、息子の手の先の伸びた爪がガッチリと食い込んで全然離れない。
「欲しいんだ、僕…、ママの……」
息子の顔が母親の目に飛びこんでくる。その顔は餓えと渇きに苛まれ、目の前にそれを満たせるものがあることへの悦びに歪んでいる。
「ママの……、血が!」
「ひっ!!」
母親が生前最後に目にしたのは、乱喰歯を煌かせながら自分の喉に食いついてくる息子の顔だった。
770:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/02/21 00:01:14 nihhmszL
メルキルスのあちこちから悲鳴と騒音と嬌声が響いてくる。
風に乗ってメルキルス中に舞った吸血鬼の煙が、それまでにサンディたちによって血を吸われた犠牲者達を吸血鬼へと変貌
させ、吸われていない人間たちに向って牙を向け始めたのだ。
父が、母が、息子が、姉が、友人が親戚が知人が恩師が突然血を喰らう化け物になって襲い掛かってくる。
ある地区では吸血鬼が群れを成して襲い掛かり、ある病院では医師が入院患者を次々に襲い始める。
国民を守るはずの兵士は国民を喰らう側に回り、吸血鬼から逃れるために匿ってくれた老婆が実は吸血鬼になっていて襲わ
れた犠牲者もいる。
人々は突然現れた吸血鬼の群れにパニックになり、所々で起こった失火が折からの強風にあおられ、次第に国中に広がっていった。
山岳国家メルキルス王国の最後の日は、こうして唐突にやってきたのだ。
三章終
以上です。長文失礼しました
いよいよ国中が吸血鬼だらけになってきました。もちろん城内も…。彼も誰も吸血鬼に
771:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:14:30 tOGzWtlR
乙。いやこれは面白くなってきたなあ……一夜のうちに吸血鬼パニックとは。
本編での兄妹のこともあるし、どういう結末を迎えるのか実に楽しみですよ。
しっかし王子、この頃はこんな年相応のいい奴だったのか……w
772:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:39:37 0Gc1M+mi
増える増える! 吸血鬼が増える♪
猟血の狩人様、長文お疲れ様です。そしてGJ!
しかし王妃かわいそうですね。まあ仲間を増やすためには犠牲も必要っと
773:名無しさん@ピンキー
09/02/21 02:54:31 +8hSNjVI
>>754
画像うp!うp!
774:名無しさん@ピンキー
09/02/21 03:19:17 s5/FtTv4
拝読てwww
どんだけ上から目線よpgr
775:名無しさん@ピンキー
09/02/21 03:59:33 pQefZHjV
>>753
それって自分で作ってるの?
もしそうならソフトを教えてくれるとうれしい
776:名無しさん@ピンキー
09/02/21 04:01:11 pQefZHjV
と書き込んだ後下の「オブリ」で調べたらそれっぽい画像が・・・
お騒がせしました
777:名無しさん@ピンキー
09/02/21 04:36:53 0Gc1M+mi
お前らスルーしすぎ
だから書き手が減るんだよ
778:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:06:53 khWmX49K
禿同
>>776みたいなのをみると、書き手でもないのにイラっとする
GJしたくないなら、せっかく投下してくれたんだから黙ってろ
779:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:18:01 BPphuzyY
途中で読むのがだるくなった……
780:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:19:44 AMI2VnFI
>>777
さすがに絶賛を強要するのはどうかと思う
781:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:21:27 khWmX49K
ゆとり乙
こんな短い文章も読めないなら、自分の名前でも読んでオナってろ
782:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:22:36 giaKbx1h
誰も絶賛しろとは書いてないと思うが
783:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:41:05 F+bawbVl
>>778
正義感溢れるお前の論理を流用すると、そのせっかく書いてくれたSSに対して
画像投下直後に別のモノ持ち出して話題流してるの見ると、貼った本人でもないのにイラッとする。
画像に興味ないなら、せっかく貼ってくれたんだから流れ落ち着くまで慎んでろ
とか言えちゃうわけだが。
>>782
絶賛以外のレスはやめろと言う>>778は、実質的に絶賛しろと言ってるようなものだと思うがどうか。
784:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:45:32 7sas8drB
>>777はまだしも、>>778なんて
作者さんのやる気が出るような感想を、自分が書くより
他人を否定して強要するのが先っておかしいだろ
785:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:48:01 giaKbx1h
>>783
内容は兎も角「投下」したことに対して「GJ」ってことだろ?
内容…それに対しての感想は千差万別。
まずはお疲れ様、ありがとう。労わりの気持ちすらないのか?
786:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:59:57 7sas8drB
>>771=>777かと思ったら見間違いだった、失礼した
感想を書いた一人が誰かは不明だが
文句、強要の前にまず自ら感想を書くべき、という趣旨は変わらない
>>785
他人に強要できるこっちゃないよ
できることは、自分らが良いと思うことを率先してやって
範を示して雰囲気作りすること
GJに対するスタンスや、込める意味合いだって万人に共通なわけでもない
>>783のいうように、画像に対してはレスしてはいけない、というのもおかしな話でな
787:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:00:13 F+bawbVl
>>785
俺SSの内容の話なんて一言もしてないよ。話ややこしくすんのやめよう。あとその労りの気持ちとかいうのを強制すると
「画像貼り直後に誰かが労ったり詳細希望とかで話題盛り上げたりするのを待ちもしないタイミングで」
投下されたSSなんてのは画像貼った人に対する労りの気持ちに欠けるとかで真っ先に非難されそうなもんだけど。ってそういう事言ってんの
788:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:03:01 giaKbx1h
いや、労わりの気持ちを強制する…って、どんだけワガママな受身体質なんだよw
極当たり前の感情じゃねーの?
789:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:07:08 khWmX49K
>>787
まぁ、確かに俺もGJをし忘れてたのは謝るが…
お前、色々、その…大丈夫か?
790:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:19:10 l/P62NQF
>>770
GJ! だが、ちょっと一夜で吸血鬼が増えすぎたような気も・・・しかし、よかったんだぜ!
>>787
別に画像のことを聞きたいなら、GJといったあとで聞けばいいじゃねーか。
SSを投下しにくくなるような雰囲気はやめろ。ここはエロパロ板だ。
>>787みたいな自治厨がいるから書き手が減るんだよ・・・
せっかく投下してくれたってのに・・・相変わらずこのスレは本当に嫌な雰囲気だな
791:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:20:06 F+bawbVl
大丈夫かとか揚げ足取ってワガママだとか、SSは読めても人のレスはちゃんと読めないみたいで俺ガッカリだわ。
何かした人を労るのはパッと見当たり前な感じがしても、それを徹底させてしまうと逆におかしな事にもなり得るぞって話してるんだけど。
もっと言うと君らの行き過ぎた配慮がそのままSSの作者さんを非難する論理になるんだって話をしてるんだけど。
>>786
>>772=>>777ではあるようだな。
792:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:20:07 7sas8drB
GJの意味なんて人によって違うし、>>788の価値観にすぎないよ
>>177-185のように、間に無関係のレスがあったって
感想があるときはきちんとあるスレなわけだし
どんどん感想を盛り上げていけばいい
>>788
他人のSSを大義名分に、俺がイライラするからやめろという方が、ずっとワガママな話だな
ここまで言うのにまともな感想一つしかないことといい
はっきりいえば他人のSSを使って
叱りつけて自分のイライラを発散したい、としか見えない
やるにせよ、雰囲気を悪くして反感をかう前に
「GJをつけて労りの気持ちをあらわそうぜ」と誘えばいいじゃん
労りの気持ちを持っていれば、自分をきっかけにこんな状態になったら
作者さんがやりにくくなるだろう、というのが想像できないか?
793:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:26:43 giaKbx1h
>>792
だからさ、長文書く割に日本語理解できてないのか?
内容=自分の好む堕ちだった「GJ」もあるが
投下自体に対しての「GJ」もあるだろ?と
自分の嫌いな内容だとしても、投下お疲れ様、の意味でGJはできるだろ、と
まあ、君には何を言っても無駄なようだ。エゴイスト大帝に悪堕ち洗脳でも食らってるみたいだから
794:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:29:43 l/P62NQF
もう自治厨は黙ってろよ・・・イライラするとかわがままだとか・・・
>>778も>>791も>>792も自分の正義感に酔いたいんなら他に言ってくれ。ただssが読みたい俺には全部害虫でしかない
半年どころかお前ら全員10年はROMってろ
795:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:32:46 P4ozGXmn
一番有害なのは否定されると黙ってられず意味の無い議論を延々と続けたがるアホ
796:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:40:57 l/P62NQF
そして各々の正義感や推測を言って、言いたい事が終わったら去っていく、と。
ガキと変わんねえな。厨二病か。
まあ、こんなこと言ってたら俺も同じか。
それより聞きたいんだが、なんかのマジックアイテムとかをつけられて強制的に悪に堕ちる、とかも悪堕ちでいいんだよな?ちょっと邪道だったりする?
797:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:46:23 giaKbx1h
>>796
方法、は問わないんじゃね?
その辺のラインはそれこそ人それぞれだと思うけどw
首輪付けられてそこからの脳波が~的なのとか。
洋服買いに行って薦められたチョーカーの類が洗脳装置で
ファッション誌の編集長乗っ取ってブームを起こして
一般人、ヒロイン巻き込んで大量洗脳、みたいなのアリだと思うしw
798:名無しさん@ピンキー
09/02/21 08:03:39 tpTUesaI
>マジックアイテムとか
男だけど仮面ライダーカブトの地獄兄弟の弟とか
悪堕ちかといわれると違うかもしれんが人間からワーム(作品内での敵)
に変えられてた、意識や記憶はまったく変わってないっぽかったけど
799:名無しさん@ピンキー
09/02/21 08:06:47 pDF5UekE
>>777は言うタイミングが早すぎると思う
別にスルーしてたんじゃなくて単純にまだ読めてない人多かったんじゃないかなぁ
俺もさっき起きて読み終えたし
そういうわけで
>>755-770
こんな方法で王国の人間たちを堕とすとは思ってなかったなぁ
アレクサンダーとアルマリスがどうなるか、そしてナルストとの関係がどうなるのか…
また、ララディアは犠牲になるのか、それとも誰かの僕になるのか、いや、「誰の」僕になるのか…
ほんと誰がどのような展開を迎えるのか非常に楽しみです
GJでした!
>>796
強制的に、ってことは今までいやいや抵抗していたのが
そのアイテムとかつけられるといきなり悪の思考に染まるってことかな
別に邪道ではないと思うけど、ちょっとあっさりしすぎかなぁとも思う
ただ、アイテムをつけられてる間元の人格も少しずつ改変されてて
アイテムを破壊した時にはすでに遅く元の人格が完全に悪の心になっている展開なら俺歓喜
800:名無しさん@ピンキー
09/02/21 09:00:40 JUYdR0PI
デュアルマスターズの幽ってヒロイン
兄に洗脳され、優しい娘が悪になってんのね。
しかも自分を元に戻そうとしている幼なじみを、苦しませた末に消去してあげる!みたいな。
801:名無しさん@ピンキー
09/02/21 09:52:42 z6adKZR4
スレが伸びてるとおもったらいつものか
マスターコーヒーひとつ
802:名無しさん@ピンキー
09/02/21 09:58:32 D/gYaP56
>>801
シュッ シュッ
∧∧ シュッ シュッ
(`・ω・) シュッ シュッ
(つ と彡 / シュッ
/// /
/c□ /
/旦 /
//c□ ./
/旦 Y /
| | 旦 |
|旦 ガシャーン
ガシャーン
ガシャーン ガシャーン
803:名無しさん@ピンキー
09/02/21 11:59:06 DZauxzcb
変な流れになってしまったみたいですが
>>770お疲れ様でした
今回も面白かったです
また宜しくお願いします
804:名無しさん@ピンキー
09/02/21 12:00:20 6B/NYbLa