【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ10【ボーカロイド】at EROPARO
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ10【ボーカロイド】 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
09/02/01 16:54:26 VUeDaXYz
節分プレイに期待してる

551:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:06:53 XWc4StVm
ところでルカのパンツってどんなのだろうか。どこかで普通の黒パン穿かせてる絵
なら見たことあるけど。個人的には髪の色と同じピンクのスキャンティがいい。
君たちはどうか?

552:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:19:53 JZPg324p
はいてないと思ってた。。

553:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:41:58 G+li39gg
極論を言ってしまうと>>552なんだけども、
個人的には黒のヒモパン、Tバックだと尚良し。

554:名無しさん@ピンキー
09/02/01 19:41:02 tU7ci3yA
メイコはピンクのお花党の俺の時代がきたな

555:名無しさん@ピンキー
09/02/01 19:46:24 iK2MTCOy
>>554
よぅ、俺。

556:名無しさん@ピンキー
09/02/01 21:57:25 PqDnp7p7
俺はぱんつも良いがミクの尻に敷かれたい。物理的な意味で。

意地悪して息継ぎの全くない歌唄わせて、仕返しに
ミクの顔面騎乗で落ちるまで窒息責めされたい。

557:名無しさん@ピンキー
09/02/02 03:41:07 zYkNn9RQ
>>556
ドM乙

558:巡音ルカ
09/02/02 08:37:18 YwNyS8yA
>>556
この豚が!

559:名無しさん@ピンキー
09/02/02 10:58:49 YGPH4s43
>>556
息継ぎしたいんだけどマスターの言い付けに忠実で顔真っ赤にして苦しみながら歌うミク想像してなんかゾクゾクした

560:名無しさん@ピンキー
09/02/02 11:09:49 VQhXffFh
>>559
ドS乙

561:名無しさん@ピンキー
09/02/02 13:31:24 Ac0ED0kb
>>559
実は苦しがってるフリだけでハァハァしてるマスター見て「このド変態がw」と内心ニヤニヤしてるミク
プレイには演技力も必要だよね

562:名無しさん@ピンキー
09/02/02 16:56:47 YGPH4s43
>>561
!?

563:名無しさん@ピンキー
09/02/02 20:05:28 ASb4COUR
>>559
うわ、お前天才だな

564:名無しさん@ピンキー
09/02/02 20:59:25 hXBmpJTa
>>556
>>559
>>561

「~♪」

「ストップストップ、ちょっと遅れてきてるよミク」
(やっべ、顔真っ赤にして歌うミクマジ萌える…♪)

「はぁ…はぁ…マスター、少しだけ息入れるところ作ってください…、苦しくて最後まで歌えません…」
(ちょっと顔色変えただけだよ~だ…てか何このペース完全無視の歌…マスター才能な~い…)

「ここが一番重要なところなんだ、苦しいだろうけどたのむからもうちょっとだけ頑張って?」
(もっと俺にお前の苦しい顔見せてくれよ、俺にもっと楽しませろよw)

「…わかりました!ミク、マスターのために頑張ります!」
(この人、私の演技に気づいてないんだ…このど変態がw)





「ん…ますたぁ…もっとわたしの…なめてください…」
(ほ~らほ~らさっさと落ちちゃえ~この豚野郎~♪)

「じゅる…ん…ミク…ずずっ…ちょっと…苦しい…」
(やべ…苦しいけどがっつよがってるミクかわいいwぜってぇ逝かす!)



こうですか?わかりません。

565:名無しさん@ピンキー
09/02/02 21:03:38 YGPH4s43
>>564
なんだかんだで仲良さそうでワロタw

566:名無しさん@ピンキー
09/02/03 00:33:59 nizckqqR
ミクのお尻って体重の割に安産型だよな
スカートのせいで誇張されて見えるだけかな?

567:名無しさん@ピンキー
09/02/03 12:57:23 VAlErzdx
ミクは凹凸ないイメージ
ふっくらしたおしりは幻想

568:名無しさん@ピンキー
09/02/03 21:53:06 nizckqqR
>>567
それ聞いてミクにわざと座面低すぎる椅子をプレゼントして、
座りづらそうにしてるところに「僕の顔をスペーサーにしなよ」
とか妄想してしまった俺は>>556と仲良くなれそうな気がする

569:名無しさん@ピンキー
09/02/03 23:52:34 RPkA7/fx
変態ばっかかこのスレは

570:556
09/02/03 23:56:05 SjeuAWOP
>>568
567との間に何の補完があって、その妄想に行きついたのか理解に悩むんだが、その体勢のまま
ミクに腰のウォレットチェーンで、首絞められてダブル窒息責めの上落とされたい、と言うなら
俺はお前を認めても良いよ。

571:名無しさん@ピンキー
09/02/04 00:03:57 3e/iOdhI
>>569
とりあえず言わせてくれ。変態は>>568>>570だけだ。

俺は健全だぞ?……ちょっとだけミクやリンのおぱんつを被ってそこら辺を走りたいとは思うが。

572:名無しさん@ピンキー
09/02/04 00:21:01 bxFRyQ4I
いやいや俺も全くもって健全だよ!

リンが出た直後の布団に潜って残った匂いを満喫したり
リンの一番風呂を濾した残り湯を茶にして味わったりが日課だがなっ!


573:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:05:12 /4tIcoe7
言っとくが俺も健全だ


ルカさんのあの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたい衝動に駆られたり
いっそのこと巻き取られて窒息したいとか思ったり
たこルカの柔肌を舐めまわしたいとか思ったりするくらいで

574:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:20:46 tPQtj8HH
おい、お前ら!






小ネタを用意してきたのに、笑いすぎて全部忘れちゃったじゃないかw

575:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:42:13 u4SXDC0p
ホンットおまえら変態だな

今からミクと添い寝するんだから静かにしろよ

576:名無しさん@ピンキー
09/02/04 01:45:49 IajCWc6h
じゃあ俺はMEIKOとドーピング酒のんでくるわ

577:名無しさん@ピンキー
09/02/04 02:27:11 XGy7C1jM
おまえら>>574にあやまれよ

俺がミクのおっぱい揉んで育乳してる間に反省しろよ

578:名無しさん@ピンキー
09/02/04 03:05:56 eS20d37d
全くお前等ときたら…

俺がカイトの股間を踏み潰すまでに反省し…あっ…


579:名無しさん@ピンキー
09/02/04 11:07:25 /4tIcoe7
>>574
すまない…
お詫びにルカさんを言葉責めする権利をやろう

580:名無しさん@ピンキー
09/02/04 11:20:38 O8sKL6m3
>>574
正直すまんかった…。
回線切ってMEIKOのお尻に顔うずめて窒息してくるわ。

581:名無しさん@ピンキー
09/02/04 11:31:14 bxFRyQ4I
すまんかった

俺もリンの尻に踏まれて整地されることにするよ
ミクがリンの真似したそうな目で見ているのが気になるが…

582:名無しさん@ピンキー
09/02/04 12:20:41 Q0U27+J0
ルカ「マスター、こんな歌私に歌えって言うんですか?」
マスター「そうだ。滅多に聞けない名曲だぞ?」
ルカ「だからって……こんなの恥ずかしくて歌えません。『極付お万の方』なんて!」


583:名無しさん@ピンキー
09/02/04 15:23:57 0kiv3Zl6
どこできけばいいのかわからんのでここで聞いてみる

MMDって胸にボーン入ってるかな?
入ってないとして、入れるのは有りかな?

いやね、ルコルカあたりはきょぬーだから、入ってたら夢が広がりまくりんぐだなぁと……

おっぱい!おっぱい!(AA(ry

584:名無しさん@ピンキー
09/02/04 18:39:44 bxFRyQ4I
>>583
貴様気でも触れたか!?胸に骨を入れようものなら
あの言葉に現せぬ触り心地を損ねるではないか!!

ってレスが返ってくるよ、ここのスレでは。
(と言いつつ脳内で体が静止しているのに「胸が躍る」光景が再生されてた)

585:名無しさん@ピンキー
09/02/04 19:30:33 0kiv3Zl6
さわり心地っつか……MIKUMIKUDANCEでは微動だにもしないのだが。
みくのチチは揺れないんだなと認識したが、私は今日ルコとルカのおっぱいがたゆんたゆんする白昼夢を見たんだ(幻覚ともいう)。


それはもう
おっぱいおっぱい!(AA(ry

というわけだ。気でも違ったかだって?ああそうとも、私は揺れるおっぱいを眺めるが好きなんだ!
触ると犯罪になることもあるが、眺める分にはいかなる場合もセフセフ。
むろん相手がボカロでも、眺める分にはいかなる場合もセフセフ。

586:名無しさん@ピンキー
09/02/04 19:35:21 XGy7C1jM
MMD詳しくないからよくわからないけど
家の咲音メイコちゃんのおっぱいにはボーンはいってないよ
デフォは入ってないんだろうな。パンツは純白だぜ!
>>583がボーン入ったモデルつくってぷるんぷるんさせてくれることに期待!

MMDルカのモデルはスカート動かしたら…ハァハァ

587:名無しさん@ピンキー
09/02/04 20:16:52 PsqZNLqa
何かの動画で3Dキャラがたぷたぷ揺らしてるのを見た気がするんだが
MMDだったかどうか覚えてないんだよなあ

どうでもいいけどルカは百合キャラ多い気がしてwktkしてるw

588:名無しさん@ピンキー
09/02/04 21:43:52 bnRKkngB
MMDは揺れない気がする
キオ式は揺れるよね

589:名無しさん@ピンキー
09/02/04 21:53:54 p3YyWtEm
ボーンだけ表示すると棒人間のティクビ高さにもう一本肩が入って
前ならえした状態か…

なんかやっぱボーンって過渡期の技術だな

590:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:00:39 Lr69GwuE
とにかく揺れてたのはアノマロタイプ
ハニハニでリンまで揺れてたよ

リボンが

591:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:03:43 6O1XaxTm
おまえらそんなにボーンな胸が好きかよ。
ミクやリンのラインの美しさがわからないのかよ・・・

592:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:05:56 nwahE8i7
咲音の硬いおっぱいが好き

593:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:23:13 zMgk17xf
私はたゆんたゆんな胸がすきだ。
あの質感、さわり心地、揺れるさま…本能に訴える何かがあるんだ。

好きなMEIKOのおっぱいがそんなだったら、もう、もう、鼻血ふく。


594:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:28:01 XGy7C1jM
俺はミクの微乳派だ!誰にもやらんよ

595:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:38:52 u4SXDC0p
>>594
おまえが抱いてるそのミクは残像だ
本物は今俺の隣で寝てるよ

596:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:03:19 IajCWc6h
ミクみたいに手に収まりきる大きさのを揉みつつ乳首コリコリしてやるのもいいが、やはりMEIKO党としておおきいおっぱいは正義と言わせてもらおう
触った瞬間に形を変える様を想像しただけでよだれがでる

597:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:07:28 9NzCn1Lv
ルカ様!ルカ様!ルカ様!ルカ様ぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルカ様ルカ様ルカ様ぁあああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!巡音ルカ様の桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
ドSのルカ様かわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
動画もいっぱいうpされて良かったねルカ様!あぁあああああ!かわいい!ルカ様!かわいい!あっああぁああ!
ランキングにも載って嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!動画なんて現実じゃない!!!!あ…小説も同人誌もよく考えたら…
ル カ 様 は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!クリプトンんんんんんん!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?パッケージのルカ様が僕を見てる?
パッケージのルカ様が僕を見てるぞ!ルカ様が僕を見てるぞ!ニコニコのルカ様が僕を見てるぞ!!
同人誌のルカ様が僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルカ様がいる!!やったよミク!!ひとりでできるもん!!!
あ、ピアプロのルカさまああああああああああああああ!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあリン様ぁあ!!め、MEIKO!!ネルぅうううううう!!!テトぉぉおおお!!ハクうぅうううう!!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルカ様へ届け!!クリプトンのルカ様へ届け!




なんか>>573でルイズコピペ思い出したから
そういやルカ出てからピアプロ見てないや

598:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:12:41 lOSDZ9wv
騒がしいわ!
殿の桃尻を拝んでからに汁

599:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:54:53 pbw23xYc
その五月蝿い口はミクの尻でふさがれてしまえ

600:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:57:49 j3Gqt/5d
何!ミクの尻でふさいでもらえる…だと!?

601:名無しさん@ピンキー
09/02/05 02:14:18 jI8eSrDq
>>597
を見て、そうかここは変態の巣窟だったっけなと改めて実感した

602:名無しさん@ピンキー
09/02/05 02:29:19 9NzCn1Lv
>>601
いや、これはただ既存のものを改変しただけだから俺は変態じゃない
バイブ仕込んだミクに我慢させてライブ出させてみたいとか思ってるけど俺は変態じゃない

603:名無しさん@ピンキー
09/02/05 04:54:02 20rsAhqG
なんだ此処…変態しかいなのか?


そんなに騒いだら、俺の肩に寄り添って寝てるミクが起きちまうだろうが!

604:名無しさん@ピンキー
09/02/05 05:20:39 wRX+kKrw
うるせぇたこルカぶつけんぞ(AA略

605:名無しさん@ピンキー
09/02/05 08:13:39 yfJwEvUe
>>604
つオオマさん

606:名無しさん@ピンキー
09/02/05 10:11:43 C9GanQtv
昔からタコが本気でだいっ嫌いな俺としてはタコルカの扱いに困る
なんせ子供の頃はタコのぬいぐるみからも大泣きして逃げていたくらいだww

607:名無しさん@ピンキー
09/02/05 12:11:32 pbw23xYc
うちのミクはたこ焼きと間違えて焼きだこ買ってくるような子だけど大丈夫?

608:名無しさん@ピンキー
09/02/05 12:57:45 yl5oIaof
おまえらそろそろ執筆作業にもどれよ
変態共はエロパロでも書いてろ!

て、あえぎながら俺のミクが言ってた…ふぅ…

609:名無しさん@ピンキー
09/02/05 16:20:17 dIANh6QS
じゃあその間俺はリンの貧乳でハァハァしとく。
さーて病院どこだー?

610:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:40:49 p1OAGIeh
病院さん逃げてー!!!!!!

611:名無しさん@ピンキー
09/02/05 19:36:49 xYidzF9g
>>602
ほう、kwsk語ってもらおうか?(羞恥、露出系シチュ好き)

というかルイズコピペで盛大に吹いたw読みたくねぇけど目が文字列を追ってしまう……

612:名無しさん@ピンキー
09/02/05 21:05:26 CGXeudrt
タコ×ルカ触手プレイはまだなのかい?

613:名無しさん@ピンキー
09/02/05 21:39:23 Xzfd22Qf
そういや江戸時代にすでにタコの触手プレイな絵があったことに驚いた

614:名無しさん@ピンキー
09/02/05 22:07:33 Alo3G3Vm
隣のギシアンに思わず聞き入ってしまうルカと申したか

615:名無しさん@ピンキー
09/02/05 22:08:15 whdT0mVH
タコルカを投げてターゲット確保し、触手プレイor緊縛プレイへ持ち込むルカの姿しか見えない

616:名無しさん@ピンキー
09/02/05 22:32:43 9IW4UQJB
タコでMEIKOを触手プレイするルカとな?…ちょっと百合スレ行ってくる

617:名無しさん@ピンキー
09/02/06 10:28:21 7RA05k8G
タコの足は二本で、残りの六本は手なんだってさ
今朝の新聞にかいてあった

618:名無しさん@ピンキー
09/02/06 12:47:26 ntu75N+w
あれ、1本は生殖器じゃなかったっけ?あれはイカか?

619:名無しさん@ピンキー
09/02/06 13:26:40 lNGzLFZ0
脚のうち一本には精子入りカプセルを運ぶ溝みたいなのがついてるんであって、
一本丸々生殖専用って訳じゃない、とかなんとか

620:名無しさん@ピンキー
09/02/06 14:16:37 EOR5X3vy
>>614
隣はカイメイだなwww
ちなみにうちのルカは、どこぞのゲームで出てくる人型兵器みたいな子。



ルカ「CV01 初音ミク、質問よろしいでしょうか?」
ミク「もう…喋り方直ってないよルカさん。ミクでいいよ~。で、どうしたの?」
ルカ「昨晩、隣の部屋からCRV01 MEIKOとCRV02 KAITOの声が聞こえました。」
ミク「だから喋り方直って…」
ルカ「念のため音声をサンプリングしました。」
ミク「ちょwww」
高速フェードインしてきたリン「そのサンプリング、貰ったあぁぁっ!」


621:名無しさん@ピンキー
09/02/06 15:23:18 6S2Ztezl
何故だろう
部屋の真ん中、ドアにむいてルカを正座で待つレンを受信した

622:名無しさん@ピンキー
09/02/06 21:29:08 r00Y/aJu
>>619
「サンプリング音声を再生します」
   ・
   ・
   ・
   ・
   ・
   ・
『んふぁ! ふぅ…カイト、あんたの大きすぎるわよ…』
『ご、ごめん…でも…』
『でも?』
『気持ちいいから、その…』
『へぇー、あなただけ気持ち良くなってるんだ』
『え…?』
『もう、鈍いわね! ちょっと手を貸しなさい…んっ…クゥ…あっ…こ、ここを…んぁ」
『めーちゃんの中、暖かい…』
『ば、馬鹿っ…あっ…そんなに指動かしたら…んくぅ!』

623:名無しさん@ピンキー
09/02/06 23:37:25 EOR5X3vy
これに味を占めた年少組(とくにリン)がルカを使ってカイトとメイコの夜の営みを
盗聴するという電波を受信したw


リン「ルカ姉、今夜もサンプリングよろしくぅ~w」
ルカ「CV02 鏡音リン、これは歌唱における情緒教育に必要ある物でしょうか?
私には理解出来ません。」
リン「必要必要wそれと[リン]でいいよ。少しずつでいいから喋り方直していこうね
ルカ姉~w」
ルカ「努力します。それでは隣室にいるCRV01 MEIKO、CRV02 KAITOの音声サンプリング
を開始します。」
(壁に手をあてサンプリング開始)
リン「流石最新w凄い凄いよぉ~www」
ミク「…駄目だ、完全にリンの玩具になってるよルカさん…(何故一緒にいるかは質問却下w)」


624:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:19:25 ZYzeheA9
>>623
いい電波だな、少し借りるぞ。

「CV01 初音ミク、あなたに相談があります」
「ルカさん、喋り方が…って、どうしたの!? そんな悲しい顔して、一体何が…」
「私は…故障してしまった可能性があります
「ええ!? ど、どこがどういうふうに…」
「…」
 無言でスカートをたくしあげ、ショーツを脱ぐルカ。
「ちょ、待…!?」

ミクの手を掴み、自身の股間へその手を差し込むルカ。その瞬間、ミクの
手先に生暖かい湿った感触が伝わった。

「ん…っ!」
「こ、これって…」
「夜半に隣の部屋から聞こえるCRV01 MEIKOとCRV02 KAITOの声をサンプリングし始めてから、
 このような症状が出始めたのです。最初は多少の違和感だったのですが、今は…」

掴んでいたミクの手を前後に、徐々に動かし始めるルカ。

「ぁ…こ、このように…んっ…刺激を与えると…ぁ…認識不能の感覚が…んっ…」
「だ、だめよルカさん! こんな…」

 手の動きが激しくなるにつれて大きくなっていく淫らな水音が、ミクの感情をも刺激していく。

「こんな…っ…動作は…んっ…想定外で…んんんっ!?」
「…」

ルカの唇が、不意に温かな感触に覆われた。

625:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:20:03 ZYzeheA9
…どうやら電波はここまでのようだ…誰か後を頼…

626:名無しさん@ピンキー
09/02/07 00:25:43 EApI0umX
>>625
百合スレ行ってこい

627:名無しさん@ピンキー
09/02/07 01:46:21 o2x2B8/x
ロボッ子ルカ可愛いよルカ

628:名無しさん@ピンキー
09/02/07 08:46:00 ZkSFf/28
相談相手をレンかがくぽにすればいいじゃないか。

629:名無しさん@ピンキー
09/02/07 10:41:25 a0LvaOhM
ええいルカの手がレンきゅんを陵辱するようなエロはまだかっ!

630:名無しさん@ピンキー
09/02/07 16:25:22 YOCE6v/p
いっそ年長組の部屋に乱入しちゃえばいいじゃない(;´Д`)ハァハァ

631:名無しさん@ピンキー
09/02/07 17:30:32 sb6zMHD/
>>630
そうだよね、何故思いつかなかったんだろう。

さて、執筆に戻るか。

632:名無しさん@ピンキー
09/02/07 23:03:05 gd1Wam9q
保管庫の作品を読んでたら何故かカイリンのブームが到来した
ということで誰かカイトがリンに優しく性教育するSSを投下して下さいお願いします><

633:名無しさん@ピンキー
09/02/08 00:44:31 XrbdWVkn
カイリンいいな
「カイ兄のH、バカ、ヘタレ、ロリコン!」とかいうリンがみたい

634:名無しさん@ピンキー
09/02/08 09:48:09 ebbgga7W
>>633
カイトとがくぽは言わずもがなレンもロリ誘拐だし男は外見年齢に関係なく皆ロリ好きか

と愚痴るメイコとルカに絡まれるマスターを受信


635:名無しさん@ピンキー
09/02/08 11:08:43 ywv0hBP7
>>634
そのあとロリに興味ないマスターとメイコルカが3Pとな?

636:名無しさん@ピンキー
09/02/08 12:11:27 oiftjrup
電波受信中のところ恐れ入ります。
コンビニに置いてあるエロ漫画雑誌風味のお話でルカ物書いてみたので投下させていただきます。
NGワードは「どこの馬の骨とも分からんヘタレ男×ルカ」「いきなりエロ入れてみた」です。
タイトルもベタに「僕とルカ」でお願いします。

ではしばらくお付き合いください。

637:僕とルカ(1)
09/02/08 12:13:14 oiftjrup
「ルカ、そろそろいいだろ」
「えっ、あ……はい」
「じゃあ、こっち来てごらん」
「はい……」
 半脱ぎ状態のルカは腰を上げてワンピースの裾を捲り上げ、空いた手で股間の割れ
目を広げると、座って待っている僕の上にしゃがんだ。
 ヌチャッ……クチュ
 僕の分身の先にあそこを擦りつけて、竿が入る穴を探し当てるとルカは腰を沈めて
いった。破瓜の痛みに目尻に涙を浮かべ、それでも僕と一緒になりたいと言いたそう
に頑張って、ゆっくりと。
「痛い?」
「ええ、でも……私、貴方が欲しいから……」
「焦らないで。無理しなくていいよ。お腹の力抜いて、ゆっくりと……ね?」
 ルカは少しリラックスして、そのまま僕を自分の中へと導いていった。
 チュク、ヌチュチュチュ……ズブッ
「んあっ、はっ、ああああっ」
 僕達が一つになった時、ルカは一声高く叫んだ。柔らかい襞に優しくも力強く包ま
れて、僕の分身が喜んでビクビク震えているのが分かる。
「ルカの中、暖かくてきつくて気持ちいいよ」
「貴方の、お腹の奥まで当たって……私、変になっちゃいそうです」
 ルカが腰を揺すり出した。僕の目の前で、肌蹴られたルカのたわわな生おっぱいが
プルプル揺れている。僕は思わず手を伸ばして、ルカのおっぱいを掴んだ。
「あ、そんな、駄目です。おっぱい触らないで」
 そんな事を言われても、こんな巨乳見せつけられては男として触るなと言われても
辛抱できようはずがない。僕はルカのおっぱいを揉みながら、ピンクの乳首をチュッ
チュッと吸った。
「ひあっ、やめて、吸っちゃ嫌です……あっ、は、ああ、ああん……」
 ルカと交わりながら、俺はルカのほのかな甘い香りを感じていた……。

638:僕とルカ(2)
09/02/08 12:14:50 oiftjrup
 僕はギター一本で田舎からこの街にやって来たミュージシャン志望の青年だ。でも
実績なんてあるはずもないし、それだけで食える訳もないので昼間はバイトしながら、
夜は駅前でストリートミュージシャンをしている。でも他に同じように歌ってる人は
いっぱいいるし、どうして僕なんかより上手い人だって少なくない。僕の歌を気に入
ってくれて、小銭をギターケースに投げ込んでくれる人もいなくはないけど、それで
もこれだけで生きていくには足りない収入だった。でもいつかメジャーになってやる。
そんな心意気は一日たりとも忘れないで今日までやってきている。
 そんなある日の夕方。僕はいつものようにバイトを上がってからギターケースと鞄
を担いで、駅前広場へと来た。ここは僕達ストリートミュージシャンのライブハウス。
何人かの先客がいる中で、僕はギターのチューニングをして演奏の準備を整えた。そ
れでもまだ広場には僕達の演奏目当てで来てる人はほとんどいない。
「(歌う前にいっちょ新曲弾いてみるか。まだ作りかけだけど今度のは結構自信ある
しな)」 僕は鞄のクリアファイルから手書きのオタマジャクシの並んだ楽譜を探し
出して、ギターを弾いた。
「(あれ? 改めて弾いてみるとそれほどでもないみたいだな。よし、もう一度弾い
てどうアレンジしたらいいか考えてみようか)」
 僕はもう一度作りかけの新曲を弾いてみた。
「~♪」
 弾きながらメロディを確かめるようにギターの音を聞いていると、隣でそれに合わ
せて歌う声がする。僕がギターを弾く手を止めて顔を上げると、隣に黒いチャイナド
レスっぽい服を着た、ピンクの髪の見慣れない女の子が立って歌っていた。
「おや」
「あっ……」
 僕の声と視線に気づいて、女の子はちょっと吃驚して、恥ずかしさで顔をポッと赤
くした。
「あ、ごめんなさい……貴方の曲、素敵で聞き惚れてましたから……」
 自分ではイマイチだと思っていても、やっぱり人から曲を褒められるのは嬉しいも
ので、僕は思わず立ち上がって女の子に話し掛けた。
「ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」

639:僕とルカ(3)
09/02/08 12:16:51 oiftjrup
「いえ、お世辞なんかじゃないです。私本当に貴方が弾いてた曲いいって思いました
よ」
「そうか、そう言われるとやっぱり嬉しいなあ。まして君みたいな綺麗な女の子に言
われると」
「あら、綺麗だなんて……私こそそんな事言っていただいても何も出ませんよ?」
 女の子は恥ずかしそうに笑って、両手を横顔に当てていたが、すぐに普通の顔に戻
って、
「そうだ、今日一緒に歌わせてもらってもいいですか? 私この後お店があるから一
曲だけしかお付き合いできませんけど」
「本当にいいの? じゃあ……」
 そう言われて僕に断れるはずがない。僕は鞄から楽譜を出して、女の子に渡した。
「この曲、楽譜に合わせて歌ってくれるかな。今の所他の曲よりはいくらかマシなん
だよ」
「はい」
 そうして僕と女の子は一緒に自作の歌を歌った。忽ちどこからともなく人が集まり、
僕のライブは大盛況だった。曲が終わって僕と女の子が一礼すると小銭と札がザクザ
クとギターケースに投げ込まれた。
「こんなにたくさん……どうもありがとう、君のおかげで今まで以上に賑わったよ」
「いえ、私も素敵な歌を歌えて楽しかったです。それじゃあ私もう行かなければなり
ませんから……あ、私この店で歌ってるんです。良かったら今度いらしてください」
 女の子は店の名刺を渡すと慌てて去ろうとした。
「あ、君……」
「はい?」
 僕の声に振り向く女の子。
「もし良かったら、君の名前教えてくれないかな」
「ルカ。巡音ルカっていいます。またお会いする事があったらよろしくお願いします
ね」
 ルカはにっこり笑って答え、すっかり日の暮れた街の雑踏の中に姿を消していった。
「『巡音ルカ』か……」
 僕はその名前を反芻しながら、ルカの消えていった方角と、ルカが渡してくれたジャ
ズ喫茶の名刺をかわるがわる見ていた。

640:「僕とルカ」作者
09/02/08 12:18:16 oiftjrup
申し訳ないですがここで一旦切りです。あ、いえ、続きもちゃんと書きますよ。
話最後まで考えてありますんで。と、とりあえずスレ汚し失礼しますた。

641:石ころ
09/02/08 16:00:36 44EWtIsT
ルカで小ネタ思いついたので投下します。


642:巡音ルカの疑惑
09/02/08 16:02:38 44EWtIsT
「ルカ、今日はこの衣装を着て歌ってもらうからな」 
マスターがルカに衣装をわたす。
 
「了解しました。では着替えてくるので覗かないですださい。」
 
「わかってるさ(ここで覗かないでいつ覗(ry)」
 
「ちなみに、覗いたらたこルカになって一生戻りません」
 
「それだけはやめてくれ!そんなことになったら俺の作る動画全てがネタになるじゃないか」
 
「ガチ曲ですらネタになりますね」
 
「くそぅ……物理的ダメージ(ムチ的な意味で)より精神的ダメージを選ぶとは、やりやがる」
 
「マスターは叩いても喜ぶだけだから精神的ダメージが効果的なんです」
 
「チクショウ…(叩かれて踏まれたかった)」
 
「じゃあ着替えてきます」
 
ルカは着替えるために衣装を持って自室に入っていった。


643:巡音ルカの疑惑
09/02/08 16:05:22 44EWtIsT
数分後
 
「やはりこの衣装をルカに着てもらって正解だったな、かなり似合う」
 
マスターは腕を組みうんうんと頷いた。
 
「ありがとうございます、しかしこの衣装はなんですか?」
 
ルカが不満そうに言う。
 
「何ってメイド服だろ?」 
「でもこれって、いかにも時間止めたりナイフ投げて攻撃できそうじゃないですか」
 
「今日歌う歌に関係あるんだよ、ミクとリンも一緒に歌うから二人の衣装を見ればわかる。」
 
「ミク、リン」
 
「「着替え終わったよ♪」」
 
二人の名前を呼ぶと部屋からミクとリンが出てきた。
 
「うん、どっからどう見ても立派なヴァンパイアだな」
 
ミクはプログラム(MMD使った)でショートカットにして、コウモリみたいな翼や布を頭に被ってリボンでしばったような帽子を被った運命を操れそうな格好。
リンは髪はそのままで、カラフルな羽がついた翼に赤いドレスを着た、なんでも破壊できそうな格好だった。
 
「なんとなく納得できるのが嫌です」
 
ルカは二人の姿を見て微妙な顔をした。


644:巡音ルカの疑惑
09/02/08 16:16:39 44EWtIsT
「じゃあいくぞ」
 
 
「メイド!」
 
「ニーソ!」
 
「「PAD長!」」
 
ミクとリンが交互に歌う。 
「PADじゃないです!」
 
「やはり適任だな、とゆうかこの胸PAD入ってないのか?」
 
マスターがルカの胸を揉む。(うはw柔らけぇwwwww)
 
「「あー!マスターずるいミク、リンも揉むー」」
 
ミクやリンまで揉みはじめた。
 
プチッ←何かが切れる音がした。
 
「しね!この豚供がぁあぁぁ」
 
ルカがマスター、ミク、リンを蹴り飛ばす。
 
「もっとぉおぉぉぉ!」
 
「「ルカお姉さまもっと蹴ってください!」」
 
ミク、リンまでドMに目覚めていた。
 
ルカは3人をムチでしばきながら思った。
 
(もうやだこの家……)


645:石ころ
09/02/08 16:22:29 44EWtIsT
ルカが発売されたころにPADしてるんじゃね?ってレス見て思いつきました。 
ルカの喋り方がわかんなくて困ります(´・ω・`)

646:名無しさん@ピンキー
09/02/08 17:17:26 ywv0hBP7
>>640
GJ!続きが楽しみだ

>>645
面白いけど、少し投下は待って欲しかった

647:名無しさん@ピンキー
09/02/09 18:23:14 ZPmc2w5z
「おにーちゃーん」
今日もリンはカイトにべったりでむかつく
「なーにー?リン」
カイトもカイトで鼻の下伸ばしててむかつく
だいたい僕らは双子なのになんでカイトばっかになつくんだよ
「メーちゃんがおやつくれたの」
「そっか。よかったね」
クソ。どこのほのぼの幼稚園だよ
「レンも食べよ?」
リンがニコニコしながら言ってくる
その笑顔に無性に腹が立った
「・・・いらない」
僕はそのまま部屋を出た

「・・・っん、はぁ、ぁん」
そういってみたもののしばらくしておやつの誘惑に耐えきれなくなり
居間戻ってみた
そしたら何だよこの有様!!
リンとカイトの唇が重なり合いそこから
嫌らしい水音が漏れている
ちゅぽっ・・・と音を立てて二人の唇が離れる
「ほんとにこれでおやつ美味しくなる?」
「なるなる。美味しくなるおまじないだから」
そういいながらカイトはリンのショートパンツのなかに手を入れる
「はぁ・・・ん、なんかへんっ!」
「もう少ししたらよくなるから・・・上手になったらレンにもしてあげな」
「ん、わかったぁ、ぁん」
そういいながらリンががくがくとうなずく
僕はリンが上手くなった日を想像して部屋に戻った



リンあほの子ですいません
なんか色々すみません
許してください

648:名無しさん@ピンキー
09/02/09 21:17:52 AQDZ70WO
>>647
カイトこの野郎ww
しかしGJ!

649:「僕とルカ」作者
09/02/09 21:28:33 UX4xZoqr
こんばんは。何とか続き書けましたんで投下しますね。
ではしばらくお付き合いくださいませ。

650:僕とルカ(4)
09/02/09 21:29:07 UX4xZoqr
 それから僕のストリートライブに楽しみが一つ増えた。そう、ルカとのコラボ演奏
だ。ルカの都合で毎回という訳にはいかなかったけど、それでもルカの歌は大人気で、
他のストリートミュージシャンからも一緒にセッションやろうぜって誘いを受けるの
もしょっちゅうだ。この日も古株で人気者の先輩が声をかけてきた。
「え、でもまだ下手な僕がやって、君とバランス取れるかな」
「大丈夫大丈夫。リードは俺が弾くさ。お前は俺のギターに合わせてコード追っ掛け
てくれるだけでいいんだよ。ほら、こんな事もあろうかと俺は前からルカちゃんをイ
メージした曲だって作ってきたんだぜ?」
「でもなあ……」
 渋る僕に、ルカが優しく言った。
「やりましょうよ。ここで歌ってる方で人気のある人と一緒にやれるのって光栄です。
それにきっといつもより素敵なライブになると思いますよ」
「うーん(ルカがそう言うなら……)、よし、じゃあセッションしようか」
「よし、きた」
「あ、いいないいな。俺達も混ぜてくれよ。パーカッションやるからさ」
 ギターと大太鼓でサンバを歌ってる二人組もやって来た。
「じゃあ俺サックス吹くから一緒にやらせてくれ」
「キーボードないだろ? 俺が弾くよ。ピアノからパイプオルガンまで何でもやるぜ?」
「あ、ルカちゃん来てる。すみません、私も一緒に歌わせてください」
 そんな感じでメンバーが増えて、いつも僕はソロかルカとのコンビでやってたのが
十人弱の大所帯になってしまった。
「(みんなほとんどやってる音楽のジャンルバラバラだぜ。こんなんで収拾つくのか
な)」
「さあみんな、ルカちゃんとのライブの始まりだ。でっかく盛り上げようぜ!」
「オー!」
 僕の心配をよそに、他の連中はノリノリで演奏を始めて、ルカも歌い出す。ジャン
ルも音楽の作風もバラバラのはずのみんななのに、それが一つになって華麗な旋律が
紡ぎ出されていた。
「はーっ……」
「おい、何ボーッとしてんだ。コード弾けよコード」
「あ、ごめん……」
 その場に一人取り残されて呆然としていた僕。リードギターの先輩に言われて、僕
はギターを構え直して弾いた。他の人達の演奏を聞きながら、何かスッキリしない気
持ちを抱えたまま。

651:僕とルカ(5)
09/02/09 21:31:55 UX4xZoqr
「はぁ……」
 大所帯のセッションのあった夜。僕はルカが勤めているジャズ喫茶のカウンター席
に座って深々とため息をついた。
「どうしたんですか? 貴方さっきから暗い顔で溜息ばっかりついてますけど」
 ウイスキーの水割りの入ったグラスを僕の前に置いて、ルカが心配そうに訊ねた。
「どうもこうも、あんだけ名人揃いの中で僕一人浮いて格好悪い重いさせられちゃあ
ね……あのセッションが好評だったからって素直に喜べないよ」
「いいえ、そんな事ないです。貴方だって皆さんの中で……」
「いい、気休めの言葉なんか要らない」
 グッとウイスキーを呷って、僕は言葉をつなぐ。
「どうやら音楽の才能のない僕にはミュージシャンなんて過ぎた夢だったらしい。い
いかげん諦めて、田舎に帰った方が良さそうだ」
「どうして……」
 ルカが俯いてポツリと言った。その声は悲しそうに震えていた。
「どうしてそんな事言うんですか」
「だってこの先芽が出るかどうか……」
「貴方の音楽への思いって、その程度だったんですか?」
 ルカが怒ったように言って、僕の顔を見た。僕はルカの顔を見てハッとなった。ル
カは泣いていたから。
「私、貴方と一緒に歌うの好きだったんですよ。どうしてか分かりますか?」
「何でだよ。僕の曲なんか他の連中より荒削りだし、時々調子っぱずれになるし、歌
だって僕より上手い人もいっぱいいるんだよ。どんなに頑張ったところで追いつける
かどうかも分からないのに」
「貴方の仰る通りかもしれません。でも、私は感じてました。貴方がいつか今よりも
っと上手くなって、いいミュージシャンになりたいって気持ち。貴方の歌聞いてたら、
その事が凄く伝わって来てたんです」
「ルカ……」
「ね、どうか歌を捨てないでください。だって、貴方の歌のファンはちゃんといるん
ですから。そのファンを悲しませないで」
「え、そのファンって一体誰だい」
 ルカはその質問に答える代わりに、カウンターに体を乗り出して僕にキスをした。
「それじゃあ、僕のファンって……」
 ルカは「まだ分かりませんか?」と言いたそうに笑って僕を見ている。
「ルカ!」
「あっ」
 今度は僕の方からルカにキスをした。唇のぷにっとした感触を楽しむような長いキ
ス。
「ほらお客さん、ルカちゃん、もう閉店だよ」
 はいはいごちそうさま。続きはよそでやってね、というような感じでマスターが声
をかけてきた。僕は勘定を済ませて夜の街へと出て行った。ルカと一緒に手をつない
で。

652:僕とルカ(6)
09/02/09 21:38:11 UX4xZoqr
「んふっ、ん、う……」
 僕はルカとラブホにチェックインして、今日三回目のキスを交わしていた。ベッド
でルカを抱きすくめて、背中を擦りながらもう片方の手でそっと服の上からおっぱい
に触る。
「んっ……」
 ルカがビクッと震えた。おっぱいのぷにぷに感をじっくり味わうように優しく揉ん
であげる。
「あ、ああ……」
 ルカの甘い喘ぎ声。どうやらその気になってきたみたいだ。僕はプレゼントの包み
を開けるように、ルカの胸元を肌蹴た。プルンと飛び出したルカのたわわなおっぱい
。その天辺の乳首は髪の色と同じ綺麗なピンク色だった。
「は、恥ずかしいです……」
「ちょっと、そんな事しないで。こんなにいいおっぱいなのに」
 ルカが手で隠そうとするのを僕は払いのけて、直におっぱいに触った。揉んだり、
指先で乳首を捏ね回したり、舌先で乳首と乳輪をペロペロ舐め回したり。
「あ、駄目です、遊ばない……で、あんっ」
 ルカの乳首はコリコリと固くしこっていた。おっぱいを弄びながら、僕はルカの下
半身へと手を伸ばしていく。スカートの下にある、ルカの秘所を覆う布が僕の指先に
触れた。
「ルカのここ、もう濡れてるね」
「あ……はああ、そこは……あっ」
 僕の手はパンツ越しにルカのあそこを撫でていた。割れ目をなぞって、時々ツンと
勃ってるクリトリスをクリクリと触る。
「ふあっ、そこ、嫌です……ああん」
「嫌って言ってるけど、ルカはちゃんと感じてるじゃない」
 僕はそこでピラッとルカのスカートをめくった。アダルティな黒の紐パンが僕の目
の前に現れた。
「エッチ……」
 僕にまじまじとパンツを見られて、ルカは恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。で
もそれだけでは済ませられない。僕はスルッと紐を解いて、パンツを脱がせた。
「ああ、嫌、見ないでくださ……あっ、ああっ!」

653:僕とルカ(7)
09/02/09 21:41:18 UX4xZoqr
 ルカの股間に顔を埋めて、クリトリスを舌先で軽く一突き。あそこからはトロトロ
とラブジュースが溢れ出てきていた。それを舐め取って味わうように、僕はルカのあ
そこをピチャピチャと舐め回した。クンニしながら時々クリトリスをついばんだり、
入り口に舌を入れるのも忘れない。
「ルカのここも、綺麗なピンク色だね……食べちゃいたいよ」
「駄目、駄目ですよぉ、私、もうイッちゃいそうで、す……ああっ、あ、ああ、はあ
ああああん」
 プシャァァッ……
 ルカはビクビクッと体を震わせると潮を吹いて、力が抜けたようにカクンとなった。
「ルカ、そろそろいいだろ」
「えっ、あ……はい」
 そしてとうとう僕とルカは一つになった。
 グシュッ、グシュッ、グシュ……
 ルカは僕を味わうように体を動かし、僕はルカのあそこの締め付けを感じながら揺
れるおっぱいにむしゃぶりついていた。
「ルカ、好きだよ」
「私も、貴方の事、好きです……はああ、ん、ああ、あああ」
 ルカがだんだん激しく腰を振って、僕は限界を迎えつつあった。
「ああっ、ぼ、僕もう我慢できない……う、うう、で、出る!」
「いいですよ……私の中に、ください」
「いいの? ルカ……あ、も、もう駄目だよ」
 ビュクッ、ビュクク……
 僕はルカの子宮に、激しく欲望の証をぶちまけた。
「あああああああっ」
 ルカもお腹に熱い物が入ってくるのを感じて、激しく震えて僕の腕の中で果てた。
まだ荒い息の中、僕はルカの耳元に囁く。
「ルカ、ありがとう……君のおかげで前向きになれそうだ」
「そうですか?」
「僕、弱虫だったな。又ミュージシャン目指して頑張るよ。挫ける事があっても、そ
の度に起き上がって、ね?」
「はい、頑張ってください」

 それから何ヶ月か経って迎えたある週末の日。
「それでは只今から週末ミニライブを開催いたします。拍手でお迎えください」
 パチパチパチパチパチ……
 街のショッピングセンターで週末に開催されているミニライブのステージに、僕と
ルカは立てる事になった。店の企画課の人が僕のストリートライブを聞いて、一度出
てみないかと誘ってくれたのだ。

654:僕とルカ(8)
09/02/09 21:47:22 UX4xZoqr
「ど、どうもはじめまして。皆さん、今日は僕のライブに来てくださってありがとう
ございます。ああ……まだまだ若輩者ですけど、精一杯やらせていただきますんで今
日はどうぞよろしくお願いします」
「ちょっと、今からそんなに緊張してどうするんですか」
 ルカが僕に囁いてから、お客さんに元気に挨拶した。
「皆さんこんにちは、巡音ルカです。今日のライブでは皆さんと一緒に楽しく過ごし
たいと思ってますので、私達頑張りますね。どうかよろしくお願いします!」
 客席がどよめく。その中に「ルカちゃーん」と野太い声も聞こえてくる。そして前
列の観客が横断幕を広げた。それにはこう書いてあった。
「祈願ライブ成功 俺達がついてるぜ」
 横断幕を持ってる面々から声が飛ぶ。
「折角こんなチャンスもらえたんだ。今日は俺達の代表でしっかりやってくれよな」
「おうよ。ルカちゃんに恥かかせたら俺が承知しねえぜ」
 よく見たら声の主は一緒に駅前広場で演奏してるストリートミュージシャンのみん
なだった。
「ほら、駅前で歌ってる皆さんも貴方を応援しに来てくれてますよ。しっかりやりま
しょう」
「そうだな。こんなに激励されたら僕も期待を裏切る訳にいかないや」
 それに小さな一歩だけど、僕はこうしてメジャーへの一歩を踏み出すチャンスをも
らったんだ。こうなりゃ今日はバリバリやってやるぜ! と自分に語りかけ、緊張を
吹っ切るように僕はお客さんに元気良く言った。
「それでは張り切って一曲目行きましょう。手拍子よろしく!」
 僕はギターを構えて、前奏を弾き始めた。

 Fine

ご退屈さまでした。

655:名無しさん@ピンキー
09/02/10 17:36:00 f58puJ3K
おまえさん方、激しく犯されちゃうのは需要ある?

656:名無しさん@ピンキー
09/02/10 17:37:37 IXtopkEh
誰が誰に?

657:名無しさん@ピンキー
09/02/10 20:33:00 h4qzlVaO
そういえばこのスレで、不特定多数の男に回されるようなシチュエーションてないよな。

658:名無しさん@ピンキー
09/02/10 20:54:12 Mg2gkR1e
○○メイ前提で姐さんリンカーンネタが読みたいと思った
相手は誰でもいい

659:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:25:12 GdEON9T3
誰でもいいんかいw

660:名無しさん@ピンキー
09/02/10 21:44:23 zB+6wNXn
ならば俺×MEIKOを頼む

661:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:17:58 +bq5LBp4
レン×ルカがいい、見てみたい

662:sage
09/02/10 22:20:04 +bq5LBp4
下げ忘れた!すまそ

663:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:40:48 ASqxFO9e
落ち着けw
sageはメ欄だ。

664:名無しさん@ピンキー
09/02/10 23:58:56 tfJ/zD8P
ミク攻めレンorカイトorマスター受けきぼん

665:名無しさん@ピンキー
09/02/11 00:46:01 pCPd1KVP
めーこがいい

666:名無しさん@ピンキー
09/02/11 01:37:20 Us3teYu0
ミク受け×俺

667:名無しさん@ピンキー
09/02/11 02:09:58 8HjSe8jR
風変わりなメイコものが読んでみたい
家族に超絶あまーいお姉さん設定とか

668:名無しさん@ピンキー
09/02/11 12:14:58 pJfbJJv6
家族を殴れないメイコの話書いてる。
SS書きってすげーな終わんねーよ

669:名無しさん@ピンキー
09/02/11 13:20:00 ode0W/hQ
MEIKO物の需要が高いところすまんが、リンで一本書いてみた。投下してもいいかな?

670:名無しさん@ピンキー
09/02/11 13:44:37 Vtek9RxE
>>669
どうぞどうぞ


671:名無しさん@ピンキー
09/02/11 13:49:06 ode0W/hQ
ありがとうございます。ではリンでお送りします。
【シチュ】「ニコ厨のマスター×リン」
【NGワード】「ロリ」「ニコ厨」「オチがちょっと鬼畜かも」
【タイトル】「エッチなうさぎさんは嫌い?」

ではどうぞ。お気に召していただけるか分かりませんが。

672:エッチなうさぎさんは嫌い?(1)
09/02/11 13:54:46 ode0W/hQ
「どうですか、マスター?」
「うん、今日もいい感じに歌えてるねリン。ベリー・グッドだよ」
 俺は昔国営放送の音楽番組に出ていた、アフロのドラマーのおじさんのようにリン
に言った。そして優しくリンの頭をなでなでしてあげる。
「えへへ、ありがとうございます」
 幸せそうに笑うリン。上手に歌えて、マスターの俺にこうされている時がリンは一
番幸せみたいだ。
「さあ、次はダンスだ。今の歌に合わせて、そこに立ってカメラの前で踊ってね」
「はーい」
 俺はカメラを三脚に立てて、モニターにリンを捉えた。この間出たばかりの、動画
と静止画を簡単に合成できるやつだ。たとえばこれから写すリンを公園やコンサート
ホール、いや、マク●スの上でだって歌ってるように見せることだってできる。ニ●
ニコ動画にうpするボーカロイドの動画を作るには打ってつけだろう。
「準備できたかな? それじゃあいくよ、用意、スタート」
 俺はカメラを回して、同時にリンの歌を再生した。曲は童謡の「うさぎのダンス」
である。
「ソソラソラソラうさぎのダンス、タラッタラッタラッタラッタラッタラッタラ♪」
 モニターの向こうでリンは白い背景紙をバックにキュートに踊る。でも何か俺は満
足できなかった。いつものようにリンはかわいいけど、何かが足りない。それが何な
のか? 俺はモニターとにらめっこしながらその答えを探していた。
「はーい、踊りましたよー。どうですか、マス……」
 リンの言葉が途中で途切れ、こっちにやって来る。
「どうしたんですかマスター、私、ちゃんと踊れてませんでした?」
 心配そうにリンが訊いてくる。
「いやさ、リンのダンスは完璧だったよ。文句はないさ。でも俺的になんか納得いか
ないんだよな」
「マスター……」
 リンは余計に心配そうな顔になった。俺は動画を作るためなら妥協しないマスター
で、だけど本当にいい動画を作る事を知っていたから。
「うーん、まずは歌詞の通りうさ耳みたいなリボンに鉢巻つけて、靴は赤い靴履いて
もらおうか。それでもう一回撮ってみよう」
 そして俺はリンのダンスを撮り直した。さっきよりはいいかな。でもまだ納得でき
ない。どうしたらいいだろう。バニーガール? いやいやそれもありきたりだ。何か
誰にもないような、客をあっと言わせる発想はないか……とない知恵を絞って考えて
、はたと思いついた。
「(兎はエロスの象徴だってイメージを堂々と出してみよう)」
 いや、俺はお前ヴァカかと失笑されるようなナンセンスな事を言っている訳ではな
い。現に俺は作品解説で「ある家で飼われていた兎が、同じ家の猫をレイプした」と
いう実話が紹介されていた、いがらしみきおの漫画(「ぼのぼの」よりずっと前の)
を持っている。西欧諸国で兎は多産である事から淫獣のイメージを持たれてるって話
も聞いた事がある。リン、これもより良い作品のためだ。俺は今から鬼になるよ。
「リン」
「何ですか?」
「ちょっとこっちおいで。また衣装変えてもう一度撮るから」

673:エッチなうさぎさんは嫌い?(2)
09/02/11 14:00:04 ode0W/hQ
「マスター、どうして私にこんな恥ずかしい格好させるんですかー!」
 案の定恥ずかしさで顔を真っ赤にして、リンは抗議してきた。うさ耳カチューシャ
を頭にはめて、手足には兎の前足と後足を模した手袋とブーツ。上半身は裸で、パン
ツはお尻に兎の尻尾の付いたOフロントで、おまんこが丸出しになる……はずが、リ
ンはそこを両手でしっかり押さえて隠してたけど。俺が事の次第を話しても、当然リ
ンが聞き入れてくれるはずもない。
「ぐすっ、いくらマスターの言う事でも、こんな格好でカメラの前で踊れる訳ないで
すよ。マスターのエッチ、スケベ、弩変態」
「そんな事言わないで、エッチなうさぎさんになっておくれよ、リン」
「嫌です嫌です嫌です嫌です嫌で……きゃっ」
「そんな子供みたいにいつまでも駄々こねないの。リンもこうしてる内にきっと嫌じゃ
なくなるから」
 俺は膨らみかけのリンのおっぱいをそっと両手で撫でた。
「あ、触らないでくださ……あんっ」
 リンが色っぽい声をあげて、体を震わせる。そこで乳首をそっと摘んで指先でクニ
クニ。
「な、なんか変な感じです。くすぐったいような、痺れるみたいな……ひゃうっ」
「ほーら、乳首が固くなってきたよ。感じてるんだね。リンはエッチなうさぎさんの
素質ちゃんとあるんだ」
「そ、そんな事ないですもんっ……ふやっ、は、あ、ああ、あああん」
 舌で小さなおっぱいの膨らみをなぞって、乳首をコロコロ転がして、俺はリンの胸
から少しずつ下へ顔を下げていった。おっぱいを手で触りながらお腹もペロペロ舐め
回して、おへそに舌を入れて、ほじくるようにコチョコチョ。
「やぁ……ん、だ、駄目です、駄目ですよぅ」
 そうは言っていても、俺がおいたする度にリンの体がビクッビクッと震えているの
はリンが感じている証拠だ。
「さあ、リンの恥ずかしい所は今どうなってるのかなー?」
「い、嫌です、そこ、見ないで……きゃあ」
 リンは前を両手で隠そうとしたが、俺にあっさりどけられて、プクッとしたかわい
いパイパンのすじまんを俺の目の前に晒した。
「あーあ、もうお漏らししたみたいに濡れちゃって、お豆ちゃんも割れ目からはみ出
しちゃってる。もうリンはすっかりエッチなうさぎさんだ」
「マスターのいじわる……」

674:エッチなうさぎさんは嫌い?(3)
09/02/11 14:00:35 ode0W/hQ
 トマトのように真っ赤になって恥ずかしがるリンに構わず、俺はリンのお豆ちゃん
の皮を剥いてペロリと舐めてやった。
「ひあっ」
 一段と感じて叫ぶリン。更に割れ目をくぱぁさせて、未使用の綺麗なピンクのおま
んこをピチャピチャ舐め回す。
「な、何か、凄く変な感じ……頭がボーッとして、お腹の所がじんじん暖かくなって
……あ、ああ、マスター、マスター!」
 リンがうわ言のように俺を呼ぶ。そろそろいいだろうか。俺はズボンとパンツを脱
いで、ビンビンに勃起したちんこを出した。
「さあ、ここからが本番だ。これをリンのおまんこに入れてあげるからね」
「ええっ、そんな大きいの入りませんよ」
「ほらそこに座って、お腹の力抜いて。力んでると痛いよ」
 俺はリンの足を持ち上げてまんぐり返しの格好にさせると、愛液と俺の涎でぐしょ
濡れのリンのおまんこにちんこの先を宛がった。
「や、やめてくださいマスター、私、怖い……ああっ」

675:エッチなうさぎさんは嫌い?(4)
09/02/11 14:01:51 ode0W/hQ
「や、やめてくださいマスター、私、怖い……ああっ」
 ズブブブッ
 しっかり濡らしておいたから、リンのおまんこはそんなに抵抗もなく俺のちんこを受け入れてくれた。
「ひいいっ、い、痛い、痛いです。抜いて、抜いてください」
 涙をポロポロこぼして痛がるリン。
「ほら楽にしてごらんよ。今は痛いけどだんだん気持ちよくなるから……そうそう、深呼吸して、肩とお腹の力抜いて」
 リンのおまんこの中はキツキツで、こうして入れているだけでも気持ちいい。俺はゆっくりと腰を前後させた。
「あっ、う、動かないでください……」
「ええ、動かないと気持ちよくならないよ? ほら……」
 クチュッ、ヌチョ……
「こっちも擦ってあげる」
 俺は出し入れしながら、リンのお豆ちゃんも指で擦ってあげた。
「ああっ、クリクリしないでくだ……ん、はう、あっ、ああ……」
 リンの喘ぎ声に甘いトーンも混じっていた。それに合わせて俺は腰のグラインドを少しずつ早めていく。
「お腹が……ああ、お腹が変になっちゃいます……ああ、あっ、あああ、はああ」
 ジュポッ、ジュポッ……
 つながっている場所がエロい音を立てて、リンはおまんこをかき回される快感でエッチに喘いでいた。
「私、もう駄目です、このまま壊れちゃいそう……」
「お、俺も……出そうだよ」
 俺はリンと腰同士を密着させて、リンの中に射精した。
 ドクン、ドクン、ドクッ……
「はうっ、あっ……あああああーっ」
 子宮に熱いシャワーを浴びせられて、リンは絶頂に達したようだ。
「気持ちよかったみたいだね……うん、リンはエッチなうさぎさんになれるよ」
「マスターの変態……」
 リンは恨めしそうな顔で俺を見ていた。

676:エッチなうさぎさんは嫌い?(4)
09/02/11 14:03:19 ode0W/hQ
 数日後、「うさぎのダンス」を使った俺の新作は一週間足らずで十万アクセスを達
成する好評を博し、
「バニーリンテラエロスwwwwwwwwww」
「スク水バニーで萌死しますたwwwwww」
「ロリコンじゃないはずなのにリンに萌えた俺負け組wwwwwwwww」
「おまいらwwwwww歌の評価もしてやれwwwwww上手いのにwwww」
 と紳士からのコメントも多数もらった。もっとも裸で出るのは嫌だってリンは最後
まで言ったし(俺の秘蔵ビデオにするつもりだったんだけど)、そんなのをたとえR-
18のカテゴリでもうpできる訳もないのでリンにはうさ耳カチューシャと、レオター
ドの代わりに尻尾を付けた白スク水を着て踊ってもらったけど。そして……
「マスター」
「何だい?」
「晩酌をお持ちしました」
 夜、うさ耳に白スク水姿のリンがウイスキーソーダの乗った盆を俺の部屋へと持っ
て来る。
「ありがとう」
 俺は酒を受け取って、その場に立ったままのリンを眺めながらチビチビと飲む。
「リン、今日もかわいいよ。ウイスキーソーダもいい感じにできたな」
「ありがとうございます」
「よしよし、ご褒美だ。こっちへおいで」
「はい……」
 リンが俺に近づいて、俺はスク水越しにリンのおまんこに触った。
「おやおや、泳いだ訳でもないのにもう濡れ濡れだよ。期待してたのかな?」
「はい、今夜もマスターがエッチな事してくれるって思ってました」
「ふふふ、リンはもうすっかり俺のエッチなうさぎちゃんだな」
「マスター、お願いです。私のおまんこいっぱい弄ってください」
「いいとも。夜は長いんだ。じっくりと……な」
 俺はリンの前に立て膝して、リンのおまんこにキスした。今夜も俺とリンだけの夜
が始まる……。

おわり

677:名無しさん@ピンキー
09/02/11 14:04:22 ode0W/hQ
あ、通し番号直すの忘れてますた。リンにロードローラーでつぶされてきます。

678:名無しさん@ピンキー
09/02/11 14:07:50 XT7G017p
マスリンktkr!!
GJでした!

679:名無しさん@ピンキー
09/02/11 15:56:58 3wH/wZWE
どこにあるんだ!
その10万再生のスク水リン動画はどこにあるんだあああああああ

680:名無しさん@ピンキー
09/02/12 02:26:21 zXmFEdn6
>>671
GJ!
ああああ白スクリンたん可愛いよおおあぉ

681:名無しさん@ピンキー
09/02/12 08:53:40 jH1eFG0g
ふぅ…
 
 
 
 
 
今なら言える、リンは俺のもの

682:名無しさん@ピンキー
09/02/13 01:46:07 gipOs4rZ
亀だが、>>115がみんなの立ち位置を的確に表現しすぎてワロタw

683:名無しさん@ピンキー
09/02/13 08:55:39 gUdzDA06
>>115

684:名無しさん@ピンキー
09/02/13 11:20:44 f/rvdlGH
いきなり投下ですいません。
カイメイ前提で現代風パロです。
タイトルはいいのが思いつかないので「メイコ大学生」で。

685:メイコ大学生1/4
09/02/13 11:21:16 f/rvdlGH
 初音ミクは学校に通っている。人間の“心”を学ぶために。ボーカロイドだと
いうことを隠して。
 現在高校1年生だ。
「行ってきます、お姉ちゃん」
「いってらっしゃい」
 咲音メイコも、“心”を学ぶために大学に通っている。現在二年生だ。
 メイコの元にミクが預けられてから、二人は周囲に親戚だということで通して
マンションで二人暮らしを何年も続けていた。
「お姉ちゃん」
 玄関を出たあとに、ミクがドアから顔を覗かせた。
「なぁに?」
 メイコが小首をかしげると、ミクは何か自慢気な顔つきをした。
「私、お姉ちゃんのこと好きよ。だって今まで見てきた人の中で誰より綺麗だもの」
「ふふ。ありがとう」
 改めて言われると何だか照れる。しかしメイコは笑顔で応じた。
 不意にミクが一瞬宙を見上げ、時間がないと慌てだした。メイコには、ミクが
衛星で時間を確認したのだと判る。なぜならこの家には玄関から見える時計は
存在しないからだ。
 他人の目には登校することを思い出したように見えただろう。
「行ってきます!」
「気を付けてね」
 玄関から身を乗り出し、駆けていくミクに手を振る。ミクもエレベーターの
ボタンを押してから振り向いて、笑顔で手を振り返してきた。
 エレベーターが下がっていき、ミクのブレザー姿が見えなくなったところで
メイコは体を引っ込めた。
 ドアを閉め、ダイニングに戻る。食べかけのトーストは既に冷えていたが、
今朝ミクがチョコレートソースで描いた落書きに笑顔がこぼれた。
「チョコレートの葱、か」
 椅子に座って、冷えたコーヒーとトーストを口に運んだ。

686:メイコ大学生2/4
09/02/13 11:21:53 f/rvdlGH
 ミクが初めてメイコの家に来たときはまだ小学生といった風だった。その内
大きくなり、中学に上がると初めて袖を通したセーラー服に目を輝かせていた。
 高校に上がるとブレザーを抱き締めて、お姉ちゃんもこれを着たの、と尋ねて
きた。メイコがうなずくと、ミクは喜んだ。そんなミクを見て、微笑ましくなった
が。
 メイコは、何かがおかしいと思った。


 遅めの朝食を終えるとメイコは大学に登校し、図書室で古い文献について
調べていた。“ボーカロイド”についてだ。
 マイクロフィルムに印刷された文献を見ていくのは骨がおれる。文献によると、
“ボーカロイド”はDTM製作を目的としたプログラムのひとつとして
生み出されていた。“ボーカロイド2”で新聞に取り上げられるほど広まり、
会社は莫大な利益を得た。一旦は衰退したものの、それは会社の戦略だった。
 何十年も経ち、ロボット技術が当時では考えられないほど進化した現在、こうして
メイコが作られた。
 しかし、自分の現状と照らし合わせて腑に落ちない点がある。
――“カイト”
 そう呼ばれるプログラムもあったはずだ。“メイコ”の弟。ボーカロイド2として
“初音ミク”が世に広まる前に、売れないソフトとして共に辛酸を舐めたはず。
“初音ミク”が動画サイトで人気を博してから、その存在が明るみに出たソフト。
 その“カイト”の順番を飛ばしてミクがいる。
 カイトはどこなのだろう。
 メイコはそれだけが気になって、最近ミクにも心配されるようになった。メイコの
考えを見透かすような、純粋な瞳。ミクには教えたくなかった。
――ここにいるのはあなたじゃなくてカイトだったの。
 そんなことを言えるわけがなかった。

687:メイコ大学生3/4
09/02/13 11:22:33 f/rvdlGH
 本日の授業を全て済ませたが、まだ十五時の二十分前だった。気に入りのカフェに
行って気晴らしをしようと、メイコは大学を出た。
 カフェに着いたのは十五時を少し過ぎた頃だった。モバイルPCを開いて、
ネットでも“ボーカロイド”について調べる。真偽のほどはともかく、ネットには
ありとあらゆる情報が溢れかえっている。
 不意に、画面の端にメール着信を知らせる表示が出た。メールソフトを立ち上げる
と、知らないアドレスからだった。
「ブルー……コードゼロツー、アットマーク?」
 迷惑メールかとも思ったが、ウイルスどころかファイルも添付されておらず、
単純に文章のみのメールのようだった。おまけに字数も短い。
 メイコは開いてみることにした。
――初めまして。いや、久しぶり、かな。
 一体誰が送ってきたのだろう。メイコが組んだ逆探知システムで調べてみると、
メールは店内から送られている。プロバイダを通さずに店内のリンクを使って送って
きているから、犯人は店内にいるに違いない。首をかしげながら店内の監視カメラの
データを頭の中にも送って店内を“視てみる”。
 店員が三名。痛んだ茶髪を伸ばした白黒のタイトスカートを履いた女とスーツを
着たぱっとしない感じの男のカップルが一組。モバイルPCを覗き込んでいるラフな
格好の痩せた神経質そうな男が一人。携帯電話をいじっている中肉中背の肩まで
黒髪を伸ばしたスーツ姿のサングラスの男が一人。
 カップル以外の、どちらかの男が送ってきたに違いない。
 メイコは一瞬顔をしかめてから立ち上がった。携帯電話のiDで支払いを済ませる
とPCを畳んで店を出た。
 自然な所作で追いかけてきたのは、サングラスの男だった。

688:メイコ大学生4/4
09/02/13 11:23:00 f/rvdlGH
「誰」
 歩きながら、背後に立った男に短く問う。
「……」
 男はしばらく黙り、それから口を開いた。
「カイトについて知りたいんだろ?」
 どこかで聞いたような声だった。
 メイコは振り返り、男を見上げる。滑らかな髪の下に見える瞳の中に、コードを
見つけた。常人には見えないコード、ボーカロイドの証だった。
――CRV2
「嘘」
「ここじゃ人目につく。見られない場所に移動しよう。ラブホテルがいい」
「私の家、厳しいわよ」
「わかってる」
 カイトが初めて笑顔を見せた。

689:メイコ大学生作者
09/02/13 11:24:05 f/rvdlGH
とりあえずここまでです。
店内のリンク云々は適当ですので流してください。

690:名無しさん@ピンキー
09/02/13 13:47:19 PWoN4Ai9
なにやらシリアスな雰囲気だ
続きに期待

691:名無しさん@ピンキー
09/02/13 15:36:59 Be1aQgWn
おおGJ!
続き待ってます

692:名無しさん@ピンキー
09/02/13 18:37:06 1ZFeIp2/
ルカが発売されてからまたにぎやかになったな

693:名無しさん@ピンキー
09/02/13 20:29:27 814MuzuB
>>689
おおおタイトルから想像しなかったシリアス展開
続きとても気になります期待

694:名無しさん@ピンキー
09/02/13 20:34:38 axq1vzwg
かな-りバイオレンスな愛無しレイプものってここ平気なのかな。
まだ書き途中なんだけど、現時点で親衛隊にフルボッコどころか殺されてもおかしくない出来栄えなんだが。

保管庫見る限り昔は陵辱ものとかあったみたいだけど最近とんと見かけんし…やめたほうがいいかな?

695:先日ルカとリンで書かせてもらった奴
09/02/13 20:42:51 D5fUpAUS
俺は別に構わないと思いますよ。そういうの好きな人もいるでしょうし。
ただ投下する前に断り書きはしたほうがいいかと思われ。苦手な人が壺とか専ブラで
NG指定できるように。

696:名無しさん@ピンキー
09/02/14 00:36:51 jbhaSAwb
ボカロは作品一つ一つが流れを作るんだし、遠慮は禁物!

697:名無しさん@ピンキー
09/02/14 00:52:48 bfXSM2Es
注意書きはよろしくー

698:名無しさん@ピンキー
09/02/14 05:51:02 3u1Ho/Uh
ごめん、ちょっと聞きたいんだががくメイのクリスマスネタって保管庫入ってる?
探したんだけどみつからなくて

699:名無しさん@ピンキー
09/02/14 08:54:18 J+2jU5Z8
>>698
アウレウスの作者のだね、見当たらない

700:名無しさん@ピンキー
09/02/14 09:02:57 GPWuO53r
「EVE」ってやつだよ。
カイミクとしか表記されてないから注意。

701:694
09/02/14 09:05:44 GPWuO53r
>>695-697
ありがとう。
専ブラじゃない人が心配だけどこのまま進めてみる。

702:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:41:28 HLfjF267
いきなりスイマセン

ルカので一つ投下します。
マス×ルカです
ヤンデレ注意報、苦手な人は見ないことを推奨します。
タイトルは「小さな午後の物語」です。
それでは、お楽しみいただけると幸いです。

703:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:46:14 HLfjF267
ちいさな午後の物語

思えば、その時からおかしかったのかもしれない。
ルカが、俺を誘ってどこかに行こうなんて。
でも俺は、きっと浮かれしまっていたんだ。
密かな想いが、叶うと期待して。


「マスター、今度、どこかに遊びに行きませんか?」
ルカがそう言ったのは、確か4日前、俺が仕事から帰って、遅めの夕食を食べていた時だったと思う。
「あ、うん、いいけど、どこが良い?」
「・・・・・・見晴らしのいい所がいいです。海とか。」
ルカがそういうことを言うとは思わなくて、俺は少し、驚いた。
「変、ですか?」
返事を返さない俺に、ルカが不安そうに訊いた。
「ううん、全っ然」
俺は微笑んだ。
それじゃあ今度の日曜日にな。と言うと、ルカは、ありがとうございますと言って、
はしゃぎたいのをこらえるように、髪に手をやった。


そして、今日。
「ごめんな、結局、近場になっちまって」
暖冬と騒がれるのにふさわしい、暖かな陽射しが、ルカのリクエスト通り、
見晴らしの良い高台の上に立つこの公園に降り注いでいた。
俺とルカは、休日ののんびりした雰囲気をそこそこ満喫していた。


704:ちいさな午後の物語
09/02/14 17:49:59 HLfjF267
「いえ。かえってここでよかったです。こんないい所があるなんて、私、知らなかった・・・」
ベンチに座り、楽しげに話すルカは、本当に生き生きしていて、そんなルカを見ていると、俺も心が和んだ。一人暮らしの寂しさを、
そっと埋めてくれるルカに感謝した。
「お昼、食べますか?」
ルカが俺の分の弁当箱を差し出した。今朝、二人でちょっとバタバタしつつ作った、それはそれは楽しい弁当だ。
「あ、コレ俺?」
蓋を開けると、海苔とふりかけで器用に作った俺の顔が、おかずに囲まれて笑っていた。
「似てないですよね」
くすくすと笑ってルカが言う。俺は首を振った。
「俺が作ったのなんて、女の子かどうかも怪しいし」
「本当ですか?」
楽しみ。と言って、ルカが弁当箱を開ける。
「わあ・・・・・・、」
吹き出すのは、俺のほうが少し早かった。でも、すぐに二人で笑い出した。
「似てなーい」
「それを言うなよぉ」
ひとしきり笑った後に、改めて、自分が作ったルカの顔を見た。
ルカの言う通り、桜でんぶで描いた髪は不自然にボリュームがあって、かまぼこで作った唇は厚く、
まるでアフロの外人のダンサーのようだった。
「でも、嬉しいです」
そう言って笑って、ルカは、ちょうど女の子の髪のところ、桜でんぶをたっぷりとかけてあったそこを
口に運んだ。俺も、ルカにならって額に掛かった髪の部分を海苔と一緒にほおばった。


705:ちいさな午後の物語
09/02/14 17:54:14 HLfjF267

「ごちそうさま」
「おいしかったですね」
途中、焦げた手羽先が、俺の作った、あの不細工な女の子の弁当の二段目から出てきたり、作った時にルカがボールの上で
塩をこぼしてしまって、随分塩辛くなった卵焼きを俺が全部食べる羽目になったり、いろいろとハプニングはあったものの、
休日らしい、のびのびしていて、少しはしゃぎたくなるような、そんな雰囲気の中で、俺とルカは昼食を終えた。
「あ、そう言えば、今朝言ってた展望台って、どこですか?」
「あぁ、すっかり忘れてたな」
来る時に、歩きながらしゃべっていた事を思い出した。
「困りますよ?私、それが一番楽しみなんですから」
悪戯っぽく言うルカは、まるで遊園地に来た子供のようにはしゃいでいて、普段とは違う無邪気なルカの笑顔に、俺の胸は高鳴った。

「きれい・・・・・・」
うっとりした表情で、ルカが呟いた。このあたりは軒並み住宅地で、見下ろす風景は午後の眠たげな空気にとっぷりと浸かっている
ようにも見える。うす曇りの空から降り注ぐあたたかな陽射しが、街を包み込んでいた。
「マスター」
後ろでルカが、ぽつりと呟くのが聞こえた。


706:ちいさな午後の物語
09/02/14 18:04:54 HLfjF267

「どうし」
言いきる前に、どすん、と音がして、ルカが俺に体ごとぶつかってきた。呼吸が止まりそうになって、それから一瞬を置いて
針金を腹に差し込まれ、かき回されるような激痛が俺を貫いた。
「ル・・・・・・カ?」
顔を上げたルカの目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
「・・・・・・ごめんなさい」
ルカは、俺に詫びた。そして、ゆっくりと、俺から離れた。
そのとき俺は、初めて、ルカがナイフを持っていて、そのナイフにべっとりと赤いものがついているのを見た。
「好きです」
ルカが、ぼろぼろと泣きながら言う。
「マスターのこと、好きです、大好きです。だから―」
思考が、急に鈍っていく。痛みも、小さくなっていく。入れ替わるようにして襲ってきたのは、眠気。
幼い頃一度だけ経験した事のある麻酔のように、周りの景色が遠ざかっていく。
「死んでください、マスター」
そう聞いたのを最後に、俺の意識は暗闇の中に落ちていった。


707:ちいさな午後の物語
09/02/14 18:07:51 HLfjF267

仕事を終えて帰る車で込み合う道路の側に、白い塗装を施されたアパートがあった。一人の男が、
アパートの階段を上がり、郵便受けに無造作に新聞を突っ込んでいく。と、男の手がすべり、新聞が一部、
乾いた音を立てて落ちた。
おっと、と呟いてその男は、その新聞を拾い上げ、そして何となく、その新聞の一面を見る。
男は、見出しに書いてあった文字をを見た瞬間に、顔をしかめた。
「物騒な世の中だこと・・・・・・」
独り言を言って、男はその新聞も郵便受けに投げ入れた。消えかかった夕陽を浴びて、
『歌唱用アンドロイド、ユーザー男性を刺殺』の文字がかすかに浮かんでいた。

END


708:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:18:24 HLfjF267

お粗末さまでした。
いまさらだけど、番号付けるの忘れた orz
しかし、もし楽しんでいただけたのであれば、それで十分です。


それではまた。

709:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:49:05 vGI03IwY


つ空鍋

710:名無しさん@ピンキー
09/02/14 20:39:29 sGWNT2sY
>>699-700
おーあったあった、ありがとう!
保管庫の人にがくメイ足してもらうわ

711:名無しさん@ピンキー
09/02/15 03:51:18 QCvB46F+
バレンタインてカイトの誕生日だったんだな
終わってから気付いた

712:名無しさん@ピンキー
09/02/15 04:15:06 m99rApnb
恐るべきことにKAITOの誕生日はもう一回あるのだよ

713:名無しさん@ピンキー
09/02/15 04:42:16 qrKJ9YqC
別に男の誕生日なんてどうでもいいだろ
個人的にバレンタインネタがこなかったのが寂しい

714:名無しさん@ピンキー
09/02/15 07:37:46 nT/obL2a
>>713
チョ・・チョコのかわりにミクのこと食べても・・・いいんだよ?

この権利俺がいただきました

715:名無しさん@ピンキー
09/02/15 07:42:01 da1xNF1e
阿久女イク「ご、御主人様!イクを食べてください!!(性的な意味で)」
マスター「逆に食べられそうな気がするのだが」

実際に阿久女イクを購入すると
騎乗位で阿久女イクとHできます!

716:名無しさん@ピンキー
09/02/15 09:45:26 Wa7EDoBD
>>708
バレンタインを憎んでいるかのようなタイミングだな

717:名無しさん@ピンキー
09/02/15 11:09:10 NXpcAEnQ
>>712
あの方式でいくと、本当はMEIKOの誕生日も2回あるんだけどな。

718:名無しさん@ピンキー
09/02/15 11:22:58 XJiTopwX
せっかくだからKAITOネタ考えルカ……
 
 
 
その前に兄さんおめでとうこれからもちょっとバカな頼れる兄さんとして頑張って欲しい。

719:名無しさん@ピンキー
09/02/15 11:59:45 A0Qbfu5g
おいィ?にーさんへの誕生日ネタもバレンタインSSもなしかよ
せっかく用意した線香はどうすればいいんだよ!

720:名無しさん@ピンキー
09/02/15 18:08:22 tkD2lKQf
誕生日ネタか・・・
「あ、あのっ・・・今夜だけ、好きにしていいからっ・・・」と赤くなりながら自分をプレゼントするMEIKOさんということですねわかります。
・・・あれ?違う?
ともかく兄さんおめでと
ニコ動のお誕生日会は盛り上がってるけどな

721:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:31:09 o2WX40FF
兄さん誕生日、ってことで急いで書いてみた。

・一応カイメイ
・エロ無しの超短文
・多分甘め

あと、携帯からで申し訳ない。


722:一日遅れの誕生日 (カイメイ) 1/2
09/02/15 20:32:39 o2WX40FF

2月15日、午前0時半。

時刻を確認したメイコは、少しがっかりしながら、玄関の鍵を取り出す。
深夜の静寂の中、鍵を開ける音が、やけに大きく響いた。

「ただいまー……って、誰か起きてるの?」
家族は皆寝静まってしまったものだと思っていたのに、家の中はほんのりと明るい。
ダイニングのものだと思われる明かりに誘われて、メイコはドアを開ける。

覗き込むと、その明かりの中で、こちらに背を向けて座っている男がいた。
傍らには、空になったアイスの容器が積まれている。
メイコがそれを眺めていると、また空の容器が増えて、新しく蓋が開けられる音がした。

ほの暗い中、その上後ろ姿であっても、誰なのかは容易に見当がつく。
青い髪と、アイス限定で尽きることなき食欲。
それに当て嵌まる人物といえば、一人しかいない。少なくともこの家には。

「あ。おかえり、めーちゃん」

メイコに気付いたのか、その男―カイトが声をかけてきた。
よほどアイスに夢中なのか、振り向きもしないまま。

「カイトってば、またアイスばっかり食べて。家計を圧迫するのも、大概にしてよね」
「いやいや、違うんだって。皆がくれたんだよ、誕生祝いでさ。皆は祝ってくれるし、
アイスは大漁だし、誕生日っていいね」
漸く振り向いたカイトは、この上なく幸せそうな笑みを浮かべていた。
誕生祝いなんて、いつの間に。とメイコは思う。
言いようもない気持ちが込み上げてきて、一瞬躊躇った。

なぁんだ。私がいなくても、十分楽しめたんじゃない。

そんな言葉が思い浮かんで、飲み込む。
皮肉な女だと思われたくなくて、だけど大切な人の誕生祝いに乗り遅れたことは悔しくて。
よく分からなくなって、何だか泣けてきた。

「ごめ、んね。カイト、私」
「え?ちょ、何で泣くの、めーちゃん?」
「ごめん……ほんと、ごめんね」
「うん、分かったから。いや分かってないけど……じゃなくて。えっと、ダッツあげるから
泣き止んで」
そう言って渡されたバニラアイスに、また涙が溢れてくる。

ごめんね。
誕生日、祝えなくて。
変な嫉妬しちゃって。
気を遣わせちゃって。
本当に、ごめんね。

涙を誤魔化すように、カイトに抱きついた。



723:一日遅れの誕生日 (カイメイ) 2/2
09/02/15 20:33:19 o2WX40FF

「めーちゃん?」
「ばか、バカイト。あんたのためのアイスじゃないのよ」
「だってめーちゃん泣いてるし、今の俺、ダッツしか持ってないし」
「子供じゃないんだから、物につられて泣き止むわけ、ないじゃない……」
何故だか可笑しくて、小さく笑ってしまった。
そうだよね、と呟いてカイトも笑う。

「誕生日、おめでと。って言うの遅れちゃって、ごめんね」
カイトの腕の中で、メイコは照れ臭そうに言った。
その素直さと可愛らしさに、カイトも思わず照れてしまう。

「……うん。何て言うか、ありがと。めーちゃん」
「あんたまで照れてどうすんのよ、バカイト」
「めーちゃんも照れてるじゃん、て言うか、めーちゃんの所為でしょ」
「うるさい」
悔しそうに呟き、顔を埋めてくるメイコがより可愛くて、カイトの腕にも力がこもる。
苦しい。と文句を言いつつ、結局は大人しく抱きしめられているのも、何とも愛おしい。

「……ねえ、めーちゃん。俺、バレンタインの分も、何も貰ってないんだけど」
堪らなくなって、言ってしまった。
それに気付いたらしいメイコは、呆れたようにカイトを見上げる。

何とでも言えばいい。
こんな日に限って可愛らしい、彼女が悪いのだから。

「この、バカイト」
少し頬を染めて呟くと、また顔を埋めてきた。
カイトが思っていたような、きつい言葉はなく―寧ろ、受け入れてくれるような雰囲気だ。

「めーちゃん、いいの?俺、最後まで優しく出来ないかもよ?」
「ん、いい。誕生日と、バレンタインの代わり」
そう言って、今度は甘ったるい瞳で見上げてくる。
メイコが片手に持っている、バニラアイスより甘く、魅力的だ。

「ちゃんとしたプレゼント、用意するから。その代わりに」
「いや、代わりなんかじゃなくて。十分嬉しい」
「だめ。待っててよね、買うんだから」
「頑固だよね、めーちゃんも。両方有り難く戴きます」
軽くキスを落とすと、メイコが「甘い」と呟いた。
笑いながら唇を舐めた彼女に、カイトの体が火照る。

「それ、反則だよめーちゃん。もう無理、止まんない」
やや乱暴に口づけて、熱い欲望でもって肌に触れた。
びくりと跳ねた体に、一層煽られる。

―誕生祝いもアイスも嬉しかったけど、何か足りないって思ったら、めーちゃんだったんだな。


一日遅れの誕生祝いは、始まったばかりだ。

724:721
09/02/15 20:36:18 o2WX40FF
終 って入れるの忘れてた。
以上で終わりです。

一応、兄さんの誕生日は14日ってことにしておきました。SS中では。

短文ながらも読んでくださった方、有難うございました。

725:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:53:40 r6x3tf7d
>>721
かわいいのをありがとう!萌えた!

726:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:10:13 wYFQ1auQ
>>721
GJ!!
メイコ可愛いよメイコ

727:名無しさん@ピンキー
09/02/15 21:30:39 tkD2lKQf
>>721
うひゃあああああああああ
萌えた、萌えつきた!超GJ!

728:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:43:29 NikfZuNv
うろたんだー的なものを書いてみた。
ただしパーフェクトに非エロかつ、バレンタインも関係なし。
流れとしては「がくぽ&ルカ」と「メイコ&カイト」
悪ノリに耐えられる人だけドウゾ。


「ナスとタコが出会った日」



「嗚呼々々、天下太平とはゆかぬ昨今だが……時には太公望もよいものだ」

 と、がくぽは冬空の下、釣り船に乗って対馬を眺めながら、ぼんやりとした時間に興じ
ていた。
 といっても雑魚釣りではない。
 狙いは大物のホンマグロだ。
 場合によっては数百キロもの重さになるこれを一本釣りしようとするには、もはや釣り
竿といわれて一般に想像するような物ではどうにもならない。

 対応には二つあって、曳き釣りか、トローリングという漁法を用いる。
 双方とも船で釣り糸を曳航して魚を誘うのだが、違いは前者が船に固定された糸を操作
するのみの釣果重視に対し、後者はトローリングロッドという専用の竿で一本釣り自体を
楽しむ事が前提だということである。
 この差は曳き釣りが日本の漁法で、トローリングが米国のそれであることによるが、方
法が似ていて目的が正反対なのは、当然、食文化の違いによるものだった。

 そしてもちろん、がくぽが実践しているのは曳き釣りの方である。
 どこまでも和風の男なのだ。

 潮風が鋭くふきつけ、時折、波しぶきも襲いかかってくるが、しかし姿はいつもの未来
派羽織姿というか、ネオ新撰組隊服と袴履き、とでも呼びたくなるような出で立ちだ。
 とても釣り師の姿ではないが、そこはアンドロイド用の着物である。

 一見、単なる奇形和装でも、じつはボーカロイドを創り出した未来科学の粋を結集した
特殊スーツなのだ。
 着用者の思考に反応し、その時の動きにもっとも最適な形に変形する特性を備え、耐久
性も潮風に侵されないどころか、完全防水に加え防弾・防刃・防塵をこなし、さらに摂氏
一一〇〇度の高熱から零下八〇度までを耐えうる代物だった。

 ちなみに、この時代の軍隊が採用している陸軍戦闘服が、同じ性能をもっている。
 釣り程度の作業では着替えの必要もない。
 というより、生半可な市販服を身につけるより、よほど柔軟に釣りができたのだ。
 ただ、そうとは知らぬ同舟の人間の釣り師たちは、やはり怪訝な目でがくぽを眺めてい
たが当の本人、どこ吹く風である。

 だが。
 そんな態度が次の瞬間にガラガラ崩されようとは、誰が想像しただろうか。

「ん……おおっ!?」

 と、突如がくぽの受け持っていた糸にいかずちが伝わると、それが凄まじい勢いで曳か
れていったのだ。
 糸を巻き付けている巨大なモーター付ドラムが轟然と回転し、釣り糸はあっという間に
持っていかれてしまう。
 その時点でやっとがくぽはモーターを起動させるが、事態はさらに深刻となった。
 巨大な回遊魚を悠々と引き揚げるだけのパワーを持つはずのそれが、引っ張る力に負け
て、どんどん糸をもっていかれてしまうのだ。

729:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:44:19 NikfZuNv
 いったい、なにが食いついてきたというのか。
 たしかなことは超に超がつく大物であろうということだけだ。
 これには辺りの釣り師たちが驚いて、がくぽの周囲にわらわらとよさってくるが、それ
でモーターの回転が上がる訳ではない。

「ええいっ、みすみす逃してなるものかッ!!」

 と、そこで業を煮やしたがくぽは、モーターの回転をあげるべく自身の右腕を付け根か
ら取り外す。そして無尽蔵に現れてくる謎の極細ワイヤーらしき物体を、モーターの隙間
から内部に潜り込ませると、自身の電力を無理矢理モーターに伝え始めた。

 すれば過剰電力がみるみる流れ、モーターは悲鳴をあげつつその耐久可能な回転数をも
超えて駆動しはじめた。
 長くは持たないだろう。
 だが、がくぽの追加電力によって素晴らしい威力を得たドラムは獲物の抵抗を打ち破り
グイグイ引き寄せていくと、ついには希有の超大物を、ざばぁんっ!! と、釣り上げる事
に成功した。
 と同時にモーターは焼き切れ、一世一代の大仕事を果たして息絶えてしまったが、元よ
り釣りのためこの世に生まれし命である。
 本望だろう。

「こ、こりゃすげえぞおッ!!」

 誰かが興奮気味に叫ぶ。
 その船上に打上げられた釣果は、もはや小型のクジラではないかと見まごうほどに凄ま
じい大きさのマグロだったのだ。
 だが。
 釣ったのは魚だけではなかった。

「ぎゃああっ、なにをする貴様らーッ!!」

 と、その巨大マグロの尾に必死としがみついた女が悲鳴をあげつつ現れたのだ。
 しかも振り乱す浅紫の長髪の下には、黒地に金のラインが入り乱れたロングドレスがま
とわれており、それが濡れることもなく水をするすると流していくではないか。
 予想だにしえなかった光景に釣り師一同、唖然となった。

 こんな状態で生きていられる人間はどこにもいまい。
 どうやら、アンドロイドであるらしい。
 がくぽに緊張が走った。

 沖合に近い海域を、巨大なマグロに捕まって移動しているアンドロイドなど怪しい事こ
の上ないのは書くまでもないだろう。
 もしかすれば、この女とマグロは隣国のテロリストとその新兵器かもしれないのだ。

「おのれ怪しい奴! 何者だ、名乗れッ」

 と、がくぽは佩刀「美振」の柄に手をやり、さらに刀の状態を楽刀モードから通常の真
剣モードへ移行した。
 これによって相手にビートを伝える楽器から、切れ味鋭い武器へと変化する。
 本来の「美振」にこんな機能はないが、がくぽが「俺はダーティに生きるのだ」と勝手
に改造してあったものだった。

730:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:44:58 NikfZuNv
 もちろん銃刀法違反にあたり、発覚すれば重い処罰が待っているが、やはり当の本人、
どこ吹く風である。
 だが……それは相手の女も同じことだった。

「黙れ。よくも私の移動手段兼非常食を、傷物にしてくれたな!」

 と、側で横たわる巨大マグロを指し差しわめく。言葉からして、彼女がなんらかのアク
シデントに巻き込まれたのでないこともハッキリした。
 ならばこそ、余計に怪しさは爆発するではないか。
 そう思ってがくぽはいよいよ猛ると、

「その方こそ黙れ! 誰が沖合で魚に捕まって泳ぐ者がいると思うかッ! 名乗らぬなら」

 言葉と共に右腕が風のように動き、勢いよくひねられた腰から、びゅんッ、と神速の居
合いが放たれる。
 瞬間、女の眼前には激烈な圧が押し寄せ、それは前髪をぱらりとわずかに切り落とし去
っていった。
 凄まじい早業だ。

「ぁ……」

 女がうめいた。
 その、あまりの速度に抜刀されたという認識すら遅れたのだ。少しだけ間をおいて首筋
に冷や汗をながすことになる。
 もしちょっとでも動いていたら頭が地面に落されただろう。
 恐怖という感情が、このとき初めて女の全身を支配した。
 そして、その原因たる居合いをしかけたがくぽは、威力をこめた眼差しを女に向け、

「名乗らねば、刀のサビにしてくれるぞ」

 凄む。
 そのまま一瞬、時が停止したようであった。
 やがて、はっ、と我に返った女は、じりじりとがくぽから退き、いった。

「う、く、くそ、サムライもどきのくせに丸腰相手に卑怯だぞ」
「なんとでも言うがよい」
「……私はCV03巡音ルカ。クリプトン社のボーカロイドだ」
「ボーカロイドだと? 俺もボーカロイドだが、しかし君のような種は知らぬ。その話は
まことであろうな」
「知らなくて当然、私はプロトモデル。
 耐久試験の途中だったところを失礼な漁船から進路妨害されたうえ、刃物まで向けて脅
されたというわけだ。これで満足?」
「……信じがたい」
「なら、見ろ」

 ルカと名乗った女はぐい、と二の腕をせり出し、そこに「03」と刻まれた紋様をがくぽ
に見せつける。
 と、その周りに四角の切れ目が走って蓋の様に開くと、鈍く輝くプレートが覗いた。
 IDプレートである。
 アンドロイドに備え付けることが義務化されている身分証明書のようなもので、型番、
製造責任者、運用責任者のデータ等が内蔵チップに記録されたものである。
 これは運用開始されようとするアンドロイドが、総務省に置かれる「人造人間局」から
運用許可を受け、はじめて交付されるものだった。

 つまり、これを持っているアンドロイドは所在の確かな合法的存在だ、ということを示
しているのだ。
 もちろん偽造の可能性もあるが、内蔵されたチップは特殊技術を用いて造られており、
偽造は困難……と、されている。

731:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:45:35 NikfZuNv
「よし。待て」

 がくぽが、それの確認に入る。
 すればプレートは彼女がクリプトン社が製造・運用共に責任者であることを示し、そし
て型番は「X-CV03-04」という特徴のあるものだった。
 「CV03」というのは、彼女が名乗った通りモデル共通の型番だろう。
 だが「X」は試作品の型番に使われることが普通で、市販品では取り外されるものなのだ。
 さらに枝番の最後「04」というのが、個体の生産番号だが、これも市販品であれば量産
されるため、もっとゼロの桁が多く設定されているはずである。]
 だからルカのいっていることは、とりあえず表面上は確かだ、ということになろう。

(だが、まだ信じるのは早いな)

 と、がくぽは自身の通信機能で、ルカの所在を行政機関に問い合わせることにした。
 ……すると、確かに所在がハッキリした。
 ここまで証拠をつきつけられては、もはや疑うわけにもいくまい。

「さきほどの非礼を詫びよう。申し訳なかった」

 そこまでいって、がくぽは頭を深々と下げるのだった。
 豹変である。
 自分の方に非があると認めるやいなや、さきほどまでの喧々とした態度など、海のどこ
かに流すものだから、ルカまで毒を抜かれてしまう。
 そのせいかお互いの反応もしばし止まりかけたが、やがて、

「して、いかが致そう」
「いや……もう、いい」

 ぽつん、と口を開きあった。

「確かに私がやっていることも、だいぶ常識外れだった」
「すまぬ。しかし何故こんなことを」
「詳しいことは企業秘密だから言えないが、私には今までのボーカロイドより高い耐久性
が要求されているんだ」
「そうか。いや、これ以上は詮索せぬさ」
「ありがとう。しかし、もうこのマグロは使い物にならないな。すまないが陸まで送って
もらえないか」

 と、ルカは側に横たわって、息も絶え絶えだった巨大マグロを見て言う。

(しかし、どうしたってこのような奇っ怪な物で海中など移動するか……)

 ルカがいたって真面目な分、その非常識の塊のような物体は、見れば見るほどに冗談と
しか思えない。
 しかし、がくぽがどう疑おうと、これは現実なのである。
 現実である以上は、現実に即した対応をせねばなるまい。

「う、うむ。解った。しかし、この魚はどうしたものか」
「しょうがないから皆で食べてしまってくれ」
「食べろと言われても……」

 恐くて食えるか、とは言い出せずに言葉につまってしまうがくぽだったが、その窮地は
誰あろう、同舟の釣り師たちが救ってくれた。
 というのも、ルカがそう言った途端に、それまで凍り付いていた場は、花火でも打上げ
たかのようにぱあっと明るくなり、ざわめきだしたのだ。

「さ、最初は何事かと思ったが」
「こりゃあ、超大物じゃ」
「おお。魚拓は無理でも、せめて写真を撮っておかねえと!!」
「姉ちゃん、いいもん見せてもらったよお!」

732:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:46:59 9F9w2GN0
くそっ…にやにやさせやがって…!
じゃあ俺はうちの兄さんにMEIKO(4)誘拐でもさせてくるかな

733:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:47:29 NikfZuNv
 という具合である。
 どうも、勇気はサムライ然としたがくぽよりも、漁師の魂にも似た情熱を持つ彼ら生粋
の釣り師たちの方が上の様であった。
 彼らは意気揚々としてルカを陸に送り届ける。
 そして、後始末はすべてがくぽに押しつけた挙げ句、自分たちは伝説級のマグロとの格
闘に勤しみだすのだった。

(なんという命知らず共だ)

 がくぽは内心呆れながらも、怪しいマグロを食べずに済んだことに安堵しながら、横に
ならぶルカを見る。
 すると、彼女は自らの腹をさすり、今にも倒れそうになっているではないか。
 顔色も悪い。
 何事か、とがくぽが安否を問うと、しかし返答は、

「お、おなか空いた……マグロを食べればよかった……」

 という、ふざけたように感じながらも、じつのところ血気迫るものだった。
 なぜなら口からヨダレがしたたり落ちている。
 ついでに腹の虫が盛大に騒いでいる。

「たしかお前、がくぽといったな。食事のできる場所に連れていってくれないか」
「し、承知した」
「頼む……ああ、もう死にそうだ」
(死なれては困る!)

 がくぽはルカの命を繋ぐため、その細い手をぐっと繋ぐと、近場の回転寿司めざして走
り出し、そして店へ転がりこむと、ルカを丸椅子の上に置いた。
 置いてから、流れてくる皿を手当たり次第に奪い奪い、彼女の眼前へネタを運びまくる
のだった。
 その内訳、
 アジ五皿、小トロ二皿、大トロ六皿、イワシ四皿、サーモン三皿、ハマチ六皿、ヒラメ
八皿、アナゴ一〇皿、甘エビ一二皿、トビコ七皿、イクラ五皿、ウニ一〇皿、納豆ネギト
ロ、カッパにかんぴょうに、さらにプリンとケーキ……他多数。

 ルカはこれらを、ものの数分で平らげてしまったのである。
 凄まじい食いっぷりだ。
 もちろん、その後の会計も凄まじい金額に登っていて、がくぽの背から魂という名のプ
ログラムが蒸発しかけていたのは、書くまでもあるまい。
 だが……何故これほどの栄養を摂取しなければならなかったのか。その理由を、彼はま
もなく知ることになる。

「おいしかった」
「……おまえのエネルギーシステムはどうなっておるのだ……」
「悪い。ほんとうに死にそうだったんだ。だが、タダ飯を食べた訳じゃないぞ」
「まてまて、払えなどと言っておらぬだろう。俺にも面子がある」
「そうか? なら、こうやって恩返ししよう」

 すし屋から退店していく、落ちた肩の後ろから掛かった、気になる言葉に「うん?」と
振り向いた瞬間、

「てぇいッ!!」

 と、放たれた強烈な足払いが、がくぽの身体を瞬間、空に浮かび上がらせたのだ。
 しかも、払われた方が状態を認識するより早く、ルカの腕はぬっと伸び、がくぽを背か
ら軽々と抱え上げてしまった。
 さながら中世ヨーロッパを舞台にした、騎士と姫君の恋物語で描かれる一場面を切り取
ったかのような構図になったが、性別が逆である。
 しかも、持ち上げられる方はどちらかというと武士である。
 男子の面目丸つぶれだ。

734:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:48:52 NikfZuNv
「い、いきなり何をする! ええい、降ろさぬかっ」
「まあ落ち着け。がくぽ、家はどっちだ? 連れていってやる」
「いらぬわ! 降ろせというにっ」

 ルカの腕の中でモガモガと暴れるがくぽだったが、エネルギー補給を完了したことで発
揮されたらしい、フルパワーの前には為す術がなかった。
 そのうえ彼女の胸部にはふくよかな果実が実っていたから、がくぽが暴れるたび、彼の
太股や横っ腹の辺りが柔らかな感触に擦れてしまって、やがて抵抗を諦めざるを得なかった。
 その様にルカの表情は、心なしか「ふふん」と、勝ち誇ったようだった。

「……俺は物見遊山に来ておる、家は遠い」
「そうか。どこだ?」
「だから遠いといっておろうが!!」

 と、二人はその後も一定時間、壊れたレコードプレーヤの様に同じ問答を繰返したが、
どうしてもルカが譲らないためと、道行く人々の好奇の目に耐えられなくなったことで、
がくぽは、またも折れた。

「……東京だ」
「解った」

 ここは冒頭で書き記したように、対馬海峡の見える九州地方である。
 関東への道のりは道路や鉄道、航空技術の発達した現代において険しいとは言えないも
のの、近場でないことは確かだ。
 それゆえ彼女の「解った」は無論、距離があることを解ったのではなかった。

「Gコントロールシステム・オン!」

 ルカの短い叫びと共に、がくぽを抱いた身体がボンっ、と空中に浮かび上がる。
 それがみるみる内に天高く駆け上がり、やがて下界の姿が見渡せるまでになると、そこ
でヘリコプターの様に制止した。
 この、あまりの出来事にがくぽは目を白黒させて口をぱくぱくした。

「お、お、お前は一体……」
「私はこう見えても一宿一飯の恩義は、キチンと返す女だ」
「いや、そういうことを聞いているのでは」
「しっかり掴まっていろ」
「人の話を」
「方位良し。全速前進っ」

 がくぽの問を明後日の方へ投げたルカは、東京への正確な進路を、内蔵された空間測位
システムによって割り出す。
 さらに航空機の進路や高度もチェックして、バードストライクならぬ、ドロイドストラ
イクが起こらないように計算してから、凄まじい勢いで飛び去っていってしまった。

「ぬおぁあぁぁぁぁっ……!!」

 という、がくぽの絶叫だけを残して。
 その速度たるや、マッハの領域に入っていたかもしれないほどだ。
 音速で発生するはずの衝撃波すら、ものともしない。
 バリアでも張られているのだろうか。
 解らないが、ルカは音速の勢いをもって九州から関東の空路をものの数十分で移動して
しまったのだ。
 これだけの運動に対して、消耗するエネルギーが大量の寿司、すなわち、飯と魚と海苔
と酢にしょうゆで済むのならば、効率としては素晴らしいというほかあるまい。

735:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:50:33 NikfZuNv
 話がそれた。
 ともあれ、空中遊覧の中でルカはふと安堵の表情をつくる。と、

「ここなら大丈夫か。がくぽ、ちょっと私の話を聞いてくれるか」

 口を開いた。
 しかし空を飛ぶボーカロイドに抱かれているという異常事態に、もはやがくぽはまとも
な思考を働かせる余地がなかったらしく、

「ああ、もうなんでもいい」

 と、反応はなげやりだった。
 この時点での彼は、続けられるルカの言葉によって、放棄したはずの思考に電光を走ら
されることになるなどとは、思いもしなかったはずだ。
 だが、その時は目の前に来ている。

「それはよかった。じつは、さっきまで話していた私の話はぜんぶウソだ」
「あぁ……ん、なに!?」
「考えてみてほしい、ただのボーカロイドが空を飛べると思うか」
「思わぬが」
「だろう。私の正体は戦闘用アンドロイドだ、クリプトン製なのは違いないが」
「せ、戦闘用? だが、照会では確かに君は登録されたボーカロイドだったぞ」
「そんなものはクリプトンの偽造だ。政府の中には、奴らのシンパがいくらも紛れ込んで
いるんだからな、偽造なんて簡単な話だ」
「ちょ、ちょっと待て。一体全体、なにをいっておる」
「突拍子が無くて信じられないかも知れないが、クリプトンはボーカロイドメーカーを隠
れ蓑にしたテロ組織だ。私もそこで造られたが、ある拍子で逃げ出すことができた」
「むむ……」
「奴らは一般アンドロイドに擬した戦闘マシンを造り、全国にバラまいて日本侵略の地な
らしをしている。私はその危機を伝えにきたんだ。
 幸い、お前はインターネット社製のボーカロイドだ。連中の悪意も届かない」
「信じがたいな。仮に本当だったとして、そんな大事を俺に話してどうなる。伝える先が
違うだろう」
「そんなことはない。私たちのマスターは、クリプトンの陰謀に立ち向かうつもりだ」
「なに? いや……それより私「たち」だと!?」
「ああ。彼は私のマスターでもある。その口から直接聞いてもらう方が早いだろう」
「……」

 大の男を大の胸に抱いて空を飛ぶ女と、抱かれて借りてきた猫のようになったサムライ
という珍妙な構図ながらも、妙に真剣な会話をこなす二人は、やがて東京の空へとたどり
着く。
 あとから聞けば、ルカがまぐろに掴まって海中を移動するなどという、手間も命も掛か
る芝居をうってがくぽに接触したのは、すべてクリプトンの目を欺くためだったという。
 すし屋の前でまで監視の目から逃れなければならないほどに、彼らの侵略は日本のあち
らこちらにまで染み渡ってしまっている、というのだ。
 そしてこのルカこそは、その侵略活動の中で誤ってすべってころんで豆腐のカドに頭を
ぶつけた結果、バグを起こしてクリプトンの支配から逃れた者らしい。

「クリプトンから逃れた彼女は僕に訴えた。奴らの手から日本を救ってほしいとね」

 と、いったのは、ルカの空中宅配便によって帰宅したがくぽ邸にて、彼らの帰りをまっ
ていたマスターであった。
 五メートルほどにもなりそうな巨体に、八つに割れた腹筋から、全身に回る超筋肉を備
えた兄貴こそが、その姿だ。
 彼は紳士である。
 たとえ家の中でもなぜか海パン一丁の姿だったとしても、心は紳士そのものだ。

736:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:51:05 NikfZuNv
 なぜなら、ルカとがくぽが到着するなり、用意してくれていたイクラ丼とプロテインを
一服差し出して、彼らを労ってくれたほどである。

「しかし……そんな重大なことは、公安にでも話した方が」

 がくぽはマスター手製のイクラ丼をつつきながら、いった。ちなみにプロテインは無視
している。
 プロテインを無視されたことに、しかしマスターは少しも腹を立てる様子なく、それを
むしろ摂取しつつ、がくぽの問に答えた。

「うん。だが、ヘタをすればそこまでもクリプトンの息が、かかっているかもしれないん
だ。今、この国を救えるのは我々しかない」
「といっても……ただの一般市民に、なにができるのです」
「ただの一般市民じゃない」

 がくぽの反論に答えたのはルカである。
 彼女は、それまでイクラ丼をもの凄い勢いでかきこむだけだった手をようやっと休める
と、箸をパチリと置いて言う。

「マスターは日本を愛する異星人だ。サントリーBOSSを愛飲する、かの異星人同様に、こ
の国の行く末を生暖かく見守っている。いくら丼おかわり」

 言い終わると、ほっぺについた米粒を口に放り込んでから、差し出されたイクラ丼に再
びがっつきはじめる。
 これにがくぽは、とりあえず食費を心配しながら、改めて自分のマスターに目を向けて
思考を練った。
 と、ルカの証言に思いつく節があるではないか。

 ―いわれてみれば、五メートルもの人間など他に見たことがない。

「……とんでもないマスターに買われたものだ。頭が痛くなってきた」
「まあ落ち着いてくれ。僕はこの星のこの国がとても気に入っていて、かれこれ二千年前
に宇宙旅行で立ち寄ったまま、居着いているんだ。
 日本は色々な国から意地悪されてきたが、それでもめげず技術を発達させてとうとう、
ボーカロイドという友達までつくってくれた。その危機を放ってはおけない」
「左様でござるか」

 もはや語るまい。
 話が打ち切り少年漫画じみてきているし、だいたいこれも小説だ。現実ではない。
 だから、

(俺は主にどこまでもついて行くしかない。これも主役の運命よ。やむなし)

 その思いだけを胸に、がくぽは決意するのだった。

「しかしマスター、我々は如何に行動すればよいのです。敵は組織。個人で対抗してどう
になるものではありませぬ」

737:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:52:51 NikfZuNv
「うん。そのためにクリプトンの所業を世に知らせないといけない。
 工作の方は僕に任せてもらうとして、君とルカにはウロタンダという、連中が持ってい
る実行部隊の気を惹きつけておいてもらいたいんだ」
「……承知。改造美振の威力、役に立たせて頂きましょうぞ。して、奴らはどこに?」
「連中は拠点ごと動いている。ルカのスパイシステムを頼りに追ってくれ」

 さて、ウロタンダという組織の名が出た。
 その描写をするためにも、場面はがくぽ達から、ウロタンダなる実行部隊と、その本拠
地である移動式要塞「ビッグローラー」へと移らねばならない。
 舞台も東京から静岡東部へと移る。
 今しばらく、その旅におつきあい頂くとしよう。

・・・

 雪化粧を施した山を見上げて寒風がぴゅうぴゅうと吹いている……そこは、富士の山麓
であった。
 自衛隊の演習場も近いこの場所に堂々と置かれていたのが、戦艦のごとく馬鹿でかいロ
ードローラーだった。これこそ、ウロタンダの移動要塞ビッグローラーである。
 その要撃兵器は、もちろん巨大ローラーで何もかもぺっしゃんこ! である。
 ただし現在は燃料不足のために動力停止中だ。

 当然、空調は止まっていて寒い。
 クリプトンはボーカロイドの売り上げで儲かっているが、資金のやりくりをケチるため
に実行部隊のウロタンダにはカネが回らなかったのだ。
 その内部では、

「ルカを見失ったですってぇ!? このバカイト!! 部下を二人もつけてあげたっていうの
に、なんてザマなのッ」
「うるさいぞダメイコ。あのチンチクリン二匹が「飴を買ってくれ」だの「ジュースが飲
みたい」だのと脚を引っ張ったせいだ。つけるならもっとマシな部下をつけんかい」
「……しょうがないでしょ! 本社がケチるから、あたしのポケットマネーで買った中古
ドロイドなんだものッ。文句あるならあんたもお金だしなさいよ」
「俺は宵越しの金はもたない主義だ。まあいい、とにかく仕切り直しをするぞ」
「ちょっと! 指揮官は私なの、勝手な行動をとったら怒るわよ!」

 と、やたらに広い艦橋のような場所で喚き合いが繰り広げられていた。
 会話から推測できるようにメイコとカイトだ。
 共に第一世代に区別される初期型ボーカロイドなのは、周知のところであろう。
 彼らこそがウロタンダのツートップである。
 性能こそは第二世代に譲るが、古株ゆえに夜も含めて豊富な経験と、それに裏打ちされ
たらしい自信と行動力・指導力が、二人をトップに据えていた。

 なお全体指揮がメイコ、現場指揮がカイトであって、彼の方がちょっとだけ立場が低い
ことは強調しておこう。
 この会話をみるとそうは見えないのは置いておくとして、いまカイトにチンチクリンと
暴言を吐かれ、指までさされたのが、

「ねぇレン、二匹だってさ。あたしたち人間扱いされてないよ」
「それはそうさ、だってオレたちボーカロイドじゃん」
「あ、そっかぁ」

 リンと、レンの双子ボーカロイドであった。
 ただしこの二人を、足手まといの役立たずのバカスクラップ、とカイトが言ったのにも
やむを得ない理由がある。

738:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:54:44 NikfZuNv
 彼らはカイトに命じられてビッグローラー内部を清掃中、すべってころんで豆腐のカド
に頭を「軽く」ぶつけたことで、ちょっと思考回路がバグっていたからだ。

「俺はそこまで言っていないぞ」
「なにぶつぶつ言ってんの。それより、さっさとあのタコ女を捕まえてきて! でないと
私たち、ミクちゃんにお仕置きされちゃうじゃない」
「だがな、相手は空を飛んで逃げたんだぞ。どう捜せっていうんだ」
「この『そらとぶ女の子捜しちゃうぞレーダー』を持って行けばいいの」

 と、メイコはミニスカートから取り出したストップウォッチのようなものをカイトへ差
し出す。

「なんちゅうネーミングセンスだ」
「どうでもいいでしょ。いいからとっとと行きなさいよスーパーカップ」
「だまらっしゃいワンカップ。よし、いくぞリンレン! 草の根分けてでもタコ女を捜し
出すんだっ」
「へーい。ところでアニキ、タコ女って誰ですか」
「さっきまで追い掛けていた奴の事を忘れたのかバカチン! 裏切り者ルカのことだ。
由来は『たこルカ』のキーワードでググっておくように」
「アイアイサー」

 そしてカイトはバカ二人を引き連れて、ビッグローラーの格納庫に走った。
 なんだかよく解らないメカの群がいっぱい置かれる格納庫だったが、カイトはその中で
短距離移動に使うサイドカー、ウラル・ギアアップ750を選ぶ。
 ロシア製のモデルだが、中身は第二次大戦中のBMWの軍用サイドカーをコピーしたもの
で、それを現在に至ってもほぼそのまま生産している機械のシーラカンスである。

 そのため、見た目も構造も昔ながらの「オートバイ」と呼ぶに相応しく、鉄板を貼り合
わせたかのような色気ゼロのサイドカーを連結し、さらに全身を迷彩色に染めている。
 元が軍用だというせいか、ギアアップ750は市販車なのに、サイドカーに機関銃を固定
する銃架(アタッチメント)が付いてたり、大きなシャベルが付属したりする。
 もちろん使い道はないはずだ。
 いくらロシア国民といえど、機関銃を担いで街中を闊歩はしないはずだからだ。
 メーカーがミリタリーマニアに向けた遊び心だろう。
 が、製造国が製造国だけにジョークに聞こえないのも、また事実である。
 ああ恐ロシア。

 ……しかし、悪役にはぴったりか。
 ついでにいうと、カイトたちに持たせられた携帯火器もロシア製拳銃である。
 識者向けにはマカロフ式だと書いておこう。
 これら悪役グッズに身を固め、カイトはリアシートにリンを、サイドカーにレンを乗せ
て東名高速道路を目指しドコドコと走っていったのだった。

「レーダーによればタコ女は東京に居るようだ。首を洗って待っていろ」
「たこルカだと、首しかないけどね」
「今ケンサクしたんだ。衛星回線ってすごいよネ」
「やかましい! 道を間違えるだろうがッ」

 と、ケンケンガクガクとしながらも彼らはなんとか高速道路に乗ると、そこからさらに
襲い来る走行風と鋭い風切り音に耐えながら、突き進んだ。
 が。


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