08/12/29 00:30:23 9xk/AjgF
疲れきって気絶するように眠ってしまった才人より先に、ティファニアは目覚めた。
結局あれから才人は一回も射精できず、眠っている今も彼の息子はギンギンだ。
ちなみにティファニアは何度か休憩を挟み、12回ほど絶頂させられている。
内訳はベッドの上で7回、床の上で3回、備え付けのトイレで2回。
…大丈夫かな、サイト…。
昨日は終わらない絶頂による至福の頂にいたティファニアだったが、目を覚まして冷静になると、急に主人の事が心配になってきた。
いくら才人が我慢強いとはいえ、あれだけして一回も出さないのはおかしい。
ティファニアはうんうん唸っている才人に布団をかけなおし、そして、ベッドから降りようとして気づいた。
「…こ、腰、抜けてる…」
何度も何度も絶頂し、限界まで下半身を酷使したため、ティファニアはまともに立つことすらできなかった。
それでもなんとか痺れと痛みを堪え、ベッドの端まで這いずっていくと、脚だけをベッドから下ろす。
ベッドの端に腰掛ける格好になったティファニアは、そのままベッド脇の円卓の上に脱ぎ散らかした自分の制服を手に取る。
「よいしょ、うんしょ」
動かない下半身に四苦八苦しながら、なんとか服を着込む。
そして、一つおかしなことに気がついた。
「…そういえば昨日、誰もお見舞いに来てないけど…」
自分一人だけしかこの部屋に来ていないことに、ティファニアは不審を覚えた。
「それは、昨日一日身代わりのスキルニルがサイト様の替わりをしていたからですわ」
不意に、聞きなれた声がした。
驚いたティファニアが声の方を向くと。
この王宮の主人、アンリエッタ女王がそこにいた。
「じょ、女王陛下?」
ティファニアは慌てて立ち上がって、礼をしようとするが、当然腰が抜けているので立つことすらままならない。
ベッドの上でもがくティファニアに、アンリエッタはそっと近寄りながら、呪文を唱える。
アンリエッタの杖がティファニアの肩に軽く触れると、ティファニアの下半身を覆っていた痺れと痛みが抜けていった。
水魔法による治療であった。
そのついでに、アンリエッタは得意の眠りの魔法で、才人をより深く眠らせてしまう。
そして、ベッドの上できょとんと目を丸くしている従姉妹に尋ねたのだった。
「さて、ティファニア。あなたには聞きたいことがあります」
「え?あ、はい」
なんだろう、とその場で姿勢を正すティファニア。
そんなティファニアを見つめるアンリエッタの眼差しが、鋭くなっていく。
「…いつから、あなたはサイト様とこのようなことを?」