【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合36at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合36 - 暇つぶし2ch413:名無しさん@ピンキー
09/02/07 12:07:15 AQN0f3nd
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414:反・胸革命!
09/02/07 12:07:43 3ruzbad5

(こんなナースがいれば自発的に事故起こしたくなるわな)

サイトは満面の笑みで、完璧以上の姿に変身したキュルケナースの姿を堪能した。

「あん、見ているだけじゃつまらないわ」

キュルケはサイトに歩み寄ると、背後のドアの鍵をかける。
そして、そのまま彼に身を寄せ、首に腕を回した。

「ん……」

二人の唇が重なる。
まだ経験豊かとまではいかないサイトだったが、前回に比べればかなり上手にキュルケの舌を受け入れ、互いに舌を愛撫し合った。
キュルケの舌は熱を持った軟体動物のように恋人の舌を責め立て、貪るようでいて同時に男の快楽を誘発する。
悲しいかな、サイトの青い性はそれだけで既に臨戦態勢を整えようとしていた。

「ん…んちゅ……ちゅ……あふ……」

サイトも彼女の腰に手を回し、互いに抱きしめ合ってキスを楽しんだ。
その隆起したズボンを、密着する白衣の股間に押し当てる。



415:反・胸革命!
09/02/07 12:08:25 3ruzbad5

「ぷは…」

今にも暴発しそうな彼の股間をその繊細な指先でそっとさすり、まだまだ序の口とばかりに頬を紅潮させ、キュルケはベッドへと彼を無言でいざなった。
腰を降ろして脚を優雅に組むと、続けて座った隣のサイトに微笑みを向ける。
発情期の獣のように一度紅い唇を舌なめずりし、彼女は言った。

「……今日はどんな戯れをご期待かしら?」

サイトは息を飲んだ。

「じゃ、じゃあさ」
「ええ」
「ご奉仕、してくれないかな?」


・・
・・・

サイトは下半身を露出し、キュルケは彼の座るベッドの前に跪く。
ナース服姿で、膝をついて男の股間に向き合うだけで、その光景はどこか淫らな印象を見る者に与えた。
サイトはそのいつものキュルケとは別人のようなナース姿に、すっかり心奪われていた。
きっと、こんなナースを見ることなど、彼が元の世界にいたとしても生涯訪れるか怪しいものだ。


416:反・胸革命!
09/02/07 12:09:04 3ruzbad5

「キュルケ、とっても似合ってるよ」

彼がそう言うと、キュルケはにっこりと笑った。

(あ、かわいい……)

サイトが胸の奥でそんなことを感じていると、彼女は半立ちの彼のものを両手でそっと握った。

「あぅっ……」

サイトはその見下ろす視線からの相乗効果もあって、思わずピクンと反応してしまう。

「んふふ……ダーリンのここ、とっても敏感ね」

しゅ、しゅ、と彼女の両手が上下し、彼のペニスに固さを与えていく。
そう、ナースといえばメイドに肩を並べる奉仕の存在。
それを生かさずしてナースプレイは語れない。
サイトの頼みに、キュルケは快く応じてくれたのだ。
しかし言い出しっぺの当人は、キュルケの丁寧な愛撫にただただため息を漏らすばかりだった。

「ちゅっ」

十分に彼のものが天井へ向けられたあたりで、彼女は一度その先端にキスをした。
サイトが喘ぐのを妖しく笑い、躊躇いなくその屹立したものを口へと含む。


417:反・胸革命!
09/02/07 12:09:39 3ruzbad5

「んー……」

彼女がゆっくりと肉の棒を口内へと埋没させていく。
粘膜のようにぬめる舌の感触が男根に絡みついてくる。
人生初のフェラチオに、サイトは天井を仰いで声を漏らした。

「くぅ~っ……!?」

熱い彼女の舌が亀頭を這うように包み込み、やがてその筋へと舌先がなぞっていく。
奉仕される一方で、その主導権は完全にキュルケのものだ。

「んっ んっ んっ ちゅぷ ちゅっちゅっ」

揺れるナースキャップを眺めながら、サイトはその快楽に酔いしれた。
舌先で先端をそっとすくったかと思うと、今度は大胆に根本まで口に収め、抜きざまにカリ裏をなぞる。
キュルケの奉仕は、清楚なはずの純白の制服ゆえにその淫らさが倍増され、どこか背徳的な気分にさえなってくる。
サイトは今まで、ここまで濃密な悦楽を誰かに与えられたことなどなかった。
いくら前回ガンダールヴの力で乗り切ったとはいえ、本来はまだまだ未熟な少年である。
キュルケに余裕をもって対することは難しかった。



418:反・胸革命!
09/02/07 12:10:30 3ruzbad5
「あ……その、キュルケ」
「ん?」

口が塞がった状態で上目遣いに彼女が答えた。

「……おっぱいで、ええと」

キュルケは煮え切らない態度のサイトの異変に気づいたのか、ちゅぷん、と口内からペニスを引き抜いた。
唾液を拭い、うっとりとした表情で言った。

「挟んで欲しいのかしら?」

限界まで勃起した目の前のサイトのものを人差し指で悪戯ぽく突っつく。

「うひっ!? よ、よく分かったね……」
「だってぇ、ダーリン私の胸に腕挟まれてる時すっごく嬉しそうだったもの」

ああ、顔に出てたのね、とサイトは苦笑いする。
キュルケは白衣の胸元のボタンを更に外す。
すると、窮屈そうに収まっていた二つの褐色の巨乳が元気よく服からまろび出た。

ばるんっ!

そんな音がしたような気がサイトにはした。

419:反・胸革命!
09/02/07 12:11:04 3ruzbad5

「ほぅーら」

キュルケが両手で胸を寄せると、すっぽりと彼のものを挟み込んでしまう。

「うあぁ……」

柔らかで温かな人肌の感触だった。それでいて弾力も絶妙なバランスで、男の欲望に十分過ぎるほどに応えている。

「どう? 気持ちいいかしら?」

上半身を上下させてパイズリを開始すると、唾液が円滑油になってすんなりとペニスに刺激を与えてくれた。

「うん、最高だよ……キュルケ」
「ああん、嬉しいわダーリン」

今度は左右の乳を交互にこすり合わせる愛撫に変える。
徐々にキュルケの与える快楽は激しさを増し、その紅潮した彼女の表情には明らかな性的興奮が見て取れた。
サイトはあまり早く果てるのも格好悪いので、歯を食いしばってその責めに耐える。
胸の谷間から聞こえる粘着質な音は、キュルケの唾液ではなくサイトの我慢汁の方が多いに違いなかった。
抵抗もむなしく射精前の腰の違和感を抱き、サイトはキュルケに叫んだ。


420:反・胸革命!
09/02/07 12:11:51 3ruzbad5

「うああっ! キュルケ、俺もうっ!」
「はぁはぁ、いいわダーリン、私のいやらしい胸にダーリンのたくさん出してぇっ!」
「うおおぉっ!」

次の瞬間、キュルケの双乳の中でサイトは爆ぜていた。
腰を大きく痙攣させ、駆け上ってくる白濁液をビュクビュクと先端から放出する。

「あはぁぁっ! あ、熱いわ! ダーリンのとっても!」

勢い余った液体が、彼女の胸元に白い溜まりを作る。
キュルケは両手で胸を締め付け、サイトに最も気持ちよく射精できるよう図ってくれていた。

「はぁーはぁー……」

ぐったりとサイトが息も絶え絶えに脱力した。
ようやく終わった射精に、キュルケがそっと胸から男性器を抜き取った。
ちゅる、と糸を引いてサイトの半分萎えたものが離れる。



421:反・胸革命!
09/02/07 12:12:25 3ruzbad5

「あふ……すごいわ、こんなにいっぱい……」

べったりと褐色の肌に白い色合いを添える強烈な臭いを放つ液体。
あまりに濃いその液体は、彼女の肌にへばりついて離れない。

「それに濃いわ……」

彼女は指でその液体をすくうと、その粘性を確かめる。
その光景だけで、サイトは二回目の勃起を取り戻しそうな気がした。
と同時に、サイトはキュルケがこれだけ無条件に奉仕してくれていることに引け目を感じる。

「キュルケ……」
「なあに?」
「ベッドいこうか」


・・
・・・

ダブルベッドに褐色の裸体を横たえ、サイトはそっと彼女に寄り添うようにして彼女を愛撫していた。
その乳房をほぐすように優しく揉み、片手は彼女の花弁から蜜を溢れさせている。


422:反・胸革命!
09/02/07 12:13:15 3ruzbad5
ショーツは愛液で染みをつくらないように既に脱がしており、ナース服も脱ぎ捨てられている。
腰からは白のガーターベルトがむっちりと張った太ももに下り、ストッキングを吊っている。ベルトにゆるみはまったくない。
ルイズとはまったく違う。それなのに、美しい。これが自分と同年代の少女なのかとさえ思う。
すみずみまで気を配られた完成した女の体。
171サントのモデル体型とあいまって、サイトにはそれが、絵画に描かれた女神の姿のように見えた。

「あ……ダーリン……あぁ……ん……」

切なげな声を漏らすキュルケは、いつもの責めの彼女とは違った表情で、サイトはどこか嗜虐感と、いじらしさのない交ぜになった気持ちで彼女の快楽を徐々に高めていく。
ガンダールヴの力が補助になっているので、幸いなことに彼女の性感帯は手に取るように分かる。

「あぁ……すごい上手……」

うっとりとした表情でキュルケが囁く。
サイトは唇を重ね、そしてうなじに舌を這わせた。
少女特有の甘い香りが鼻孔をくすぐる。


423:反・胸革命!
09/02/07 12:13:48 3ruzbad5
首筋に意識が行っているところで、膣内へ侵入させていた中指で彼女のスポットを刺激する。
不意を突かれた彼女は、反射的に身体を波打たせた。

「あはぁっ」

ゆさりと揺れる乳房に咲いている淡い色合いの乳首は、もうツンとした固さを持っていた。
膣内は指がスムーズに出入りするほどの愛液に満たされている。
褐色の肌にはうっすらと汗が滲み、健康的な光沢を放っていた。
一方、サイトも入念に彼女を愛撫する内に、あれだけの量を出した後にも関わらず、再び熱くたぎっていた。
いや、キュルケのこの裸体を前に、若いオスが欲情しないわけがないのだ。
サイトは我慢しきれずに、卑怯にもイク寸前の彼女の膣内から指を抜いた。

「キュルケ、いいかな?」

耳元で尋ねると、キュルケはそれが何を意味するのか理解したように目を伏せて頷いた。
サイトはパーカーを脱ぎ、全裸になる。
と、ポケットから小さな箱がぽろりとベッドへ転がった。

「あ、ダーリン……それ」
「うわっ!? こ、これは、その」

サイトは慌てた。
それはスカロンからもらったコンドームの箱だった。


424:反・胸革命!
09/02/07 12:14:24 3ruzbad5
(やば! これじゃあエロいことしか考えてないみたいに思われるんじゃ……)

相手もいないのに財布にゴムを入れている奴がいたりするが、それがバレたときの惨めさといったらない。
キュルケという相手がいたとしても、示し合わせたわけでもないのに事前に持っていたらそれしか頭にないように思われるのではないだろうか。
そんな考えが一瞬脳裏をよぎった。
キュルケが箱を手に取り、中身を取り出した。
ナースキャップに白ガーター姿の女性がそれを手にしているのは、暗喩的なエロさがある。

「……用意してくれたのね」
「え、ああ、うんまあ」
「嬉しいわ……」

キュルケは当然というか、それが何なのか理解しているようだ。
開放的な彼女の性格からは少し予想外に、笑いも嘲りもしない。
サイトが意外に思っていると、多くは語らず、彼女は一枚を口で封を切った。

「んふ……じゃあ、着けてあげるね」

サイトが何かを言う前に、彼女は薄紫の避妊膜を口にくわえていた。


425:反・胸革命!
09/02/07 12:14:58 3ruzbad5
サイトはキュルケの行為に一瞬驚いたが、シーツの上をすり寄ってくるナースに、すぐに彼女が何をしようとしているのかを理解した。
彼はペニスを彼女の顔の前へ差し出す。
そして、キュルケはそのままサイトのそそり立ったものをくわえ込むように被せた。

「あ……」

サイトは思わぬ口内の熱い感触に呻いた。
ゴムを着けるつまらない動作が、この淫乱ナースにかかれば快感の一種になってしまう。
キュルケが口を離すと、ペニスには根本までしっかりとゴム膜で覆われていた。
こちらの世界のコンドームなので、分厚い粗悪なものかと思っていたが、意外にも薄くちゃんとしたゴムだった。
サイトは保険体育でもらった一枚で一度試しに装着したことがあったが、それとほとんど変わらない感覚だ。
これならそこまで快感を損なわないかもしれない。

「……ダーリン」

キュルケが扇情的なポーズをとってベッドで横になっている。

「キュルケ……俺の、欲しいか?」
「……欲しいわ」
「どこに?」
「ここ……」

すらりと伸びた長い脚を大きく開き、彼女は自らの花弁を見せつけた。
そこは一見するだけで熱く、湿っているのが分かる。
透明な粘液が、白いシーツにトロリと落ちる。


426:反・胸革命!
09/02/07 12:15:30 3ruzbad5

「うずいて仕方ないの、早く……」

サイトは倒れこむようにキュルケにのしかかった。
その亀頭を膣口に押し当てる。
サイトが突き出したタイミングに寸分ずらさず、キュルケは腰を浮かせてペニスを迎え入れた。

ぬぷりゅ

「ああっ!」

二人の叫びが重なった。
押し入ったペニスが愛液をあふれ出させる。
細かい飛沫を跳ねるほど、サイトはペニスを激しく打ちつけようとする。
だが、焦りすぎて抜けそうになる。
すかさずキュルケがそのストッキングに美しく覆われた両足を折り、体ごと彼の腰をくわえこんだ。
たまらない密着感が身体を襲う。
サイトはキュルケのナースキャップと結った髪を解いた。

「あぁっ ダーリン外れちゃった……」
「いいんだ! ナースよりもキュルケが欲しい!」
「ダーリン……」

折り重なり、情熱的な口づけを交わす。
キュルケの膣内はいっそう強く彼を絞り上げ、快楽を与えて射精を誘発しようとぬめり始めた。
それが本能なのか愛なのか、もう当人にも分かりはしない。



427:反・胸革命!
09/02/07 12:16:14 3ruzbad5

「んぁあダーリンっ いいわっ! もっとぉ!」

確実な挿入でキュルケの中を突いていく。
褐色の体が激しく上下し、乳房が円を描いて丸く流れる。
それを鷲掴むと、荒々しく揉みしだいた。
激しい交わりの中、サイトはペニスが限界まで膨張するのを抑えきれなくなった。
キュルケもそれによって膣内で何が起こるのか知らないわけがない。
彼女はサイトの首に腕を絡めた。

「あはぁ……いいわ、どうする?」

サイトは無言で彼女の子宮口を先端でつついた。
ここにいい、と同意を求める表情を浮かべる。

「あんっ! ……いいわ、いっぱいきて」

最後を目前にした、彼の最後のピストンが始まる。

「いっ いいっ あっ すごいっ いやっ!」
「ううっ おっ!」
「ダメぇ もう いっいく イクぅ! イッちゃうぅ!」

キュルケが達したその瞬間、サイトは深く深く彼女の膣奥を突き上げて静止した。
ストッキングに包まれたキュルケのつま先が強烈に伸びきり、くっきりと腱を浮かび上がらせた脚がオスを逃がさないよう腰を締め付けた。
細かく震える乳房を、強く眉をしかめたサイトが、形が変わるほどに握り締めていた。
キュルケの後を追うように、サイトも男の絶頂を迎える。


428:反・胸革命!
09/02/07 12:16:49 3ruzbad5

ビュッ! ビュルッ!

「あ……」

絶頂感と同時に膣内へ注ぎ込まれる精の熱さを感じ、キュルケは短く声を漏らした。
互いのアンダーヘアが絡み合うほどに密着しあい、サイトはまるでオスの生殖欲求を少しでも満たそうとするかの如く彼女の膣内へ射精を続ける。
コンドームを着けているので、心おきなく膣内へ射精できる安心感もあるのだろう。
時間が止まったような一瞬の後、彼女の身体にサイトが倒れ込んだ。
荒い息をつき、額の汗をぬぐいながら、キュルケと視線を交わす。

「ん……」

どちらが求めるでもなく、二人はそっと唇を重ね合った。


・・
・・・

日が傾き始めていた。
虚無の曜日も終わろうとしている。


429:反・胸革命!
09/02/07 12:17:24 3ruzbad5

「あの、さ……」
「なあに?」

いつもの学院生の制服に着替え、ロングブーツを履いているキュルケに遠慮がちに言う。
ルイズの手前、一緒に帰れないこともあってここで解散することになった。
ピロートークなりもう少ししたい気分だったが、時間がそれを許さない。
サイトはキュルケとの行為の合間に覚えた感情について、話すことにした。

「俺、キュルケのこと……」

しかし、言い終わらない内に、キュルケが人差し指を彼の口に押し当てていた。
サイトが目を白黒させていると、キュルケは苦笑いのような表情を浮かべた。

「……二回だけじゃ、分からないわよ、本当の愛なんて」

う、とサイトは痛いところを突かれた気がした。
キュルケの言うことはもっともだ。もともと彼女はルイズには言わないということを前提にしている。
それが意味するところは、友達以上恋人未満。キュルケの部屋を訪ねていたその他大勢のようなポジションだ。
すぐには整理できない複雑な気持ちだった。
そんなサイトを見て、キュルケはにっこりと笑った。



430:反・胸革命!
09/02/07 12:17:56 3ruzbad5

「でもね、こういうこと言うの、ダーリンだけなんだからね?」

ひらりと身を翻すと、彼女は部屋を出て行く。
と、ドアを開けて振り返ると、頬を赤くして付け加えた。

「あ、でも、避妊具気を遣ってくれたのは本当にありがとう。私の身体のこと大事にしてくれたの、ダーリンが最初だよ」

サイトの言葉を待たず、ドアが閉まった。


・・
・・・

翌日

昨夜ルイズにムチ打ち二百回とマウントとられての鉄拳制裁二十発を食らったせいでパンがかじれない。
食堂でサイトはスープをちびちびと飲むことにした。
と、背後で気配がする。
小柄だが、圧倒的な殺気を揺らめかせている彼の主人だ。
恐る恐る振り向くと、さっとスープの入った皿を取り上げられる。



431:反・胸革命!
09/02/07 12:18:29 3ruzbad5

「誰がエサ食べていいって言ったわけ!? アンタは今後一週間三食飯抜きよ!」
「えっ!? ちょ、それって普通に餓死するんだけど?」
「うるさいわね! ご主人ほっぽってどっか遊びに行く使い魔なんだから拾い食いでもしてりゃいいでしょ!」

食堂内ではそんなやりとりをもはや恒例とばかりに遠巻きに見ている連中ばかりだ。
ギーシュたちも呆れ顔で、まあ今回は仕方ないよとばかりにサイトへ手を合わせている。

「あ……」

そんな視界の中に、赤い髪をした少女がこちらに微笑を向けて座っているのが目に飛び込んでくる。
隣い青い髪の少女、タバサがいることでもすぐに分かる。
キュルケだった。
彼女はサイトと目が合うと、にっと笑って小さく何かを口した。
そして、投げキッスをすると、さっさと席を立って行ってしまった。

(マア・ガンバッテネ・ダーリン……)

読心術の心得なぞないのに、はっきりとサイトにはそう聞こえたのだった。

「なに人が話してんのによそ見してんのよぉーっ!」

ルイズの右パンチが彼を襲った。

<終>

432:名無しさん@ピンキー
09/02/07 12:19:26 3ruzbad5
そういうわけでキュルケもの第二弾でした。
キュルケはさくさく動いてくれていいですねw

433:名無しさん@ピンキー
09/02/07 13:21:13 s41cXAhM
コンドームは魚の浮き袋だかを使ったものが古代ギリシャの昔から存在したとか聞いた

434:名無しさん@ピンキー
09/02/07 15:08:23 8yLAB8HW
>>433
昔、なんかの漫画で、フグのアレでコンドームをつくって装着し、
相手の女を毒殺するというイベントが描かれてた。
そんなことが現実に可能なのかどうか知らんが。

435:名無しさん@ピンキー
09/02/07 17:42:06 PG1Uywgx
日本じゃ江戸時代くらいに開発された、鯖の腸かなにかって本で読んだぞ。
買ってきた主婦がそれにご飯を詰め込んで食べちゃったっていう笑い話があるくらいだ。

本の出版社は民とか明とかいう書房な。

436:名無しさん@ピンキー
09/02/07 19:25:18 u9/LipIs
>>432
実は密かにフォン・ツェルプストー好きな俺としては、
このシリーズの作者を神と称えたりしている。
だから、もっと続きを書いてくれ。

437:名無しさん@ピンキー
09/02/07 19:55:44 VQXXRgAv
キュルケは素でエロいはず、なんだけど
木っ端毛ラブラブ&タバサの友情優先になってる本編では今ひとつ生かせてない罠。

エロパロでは本領を発揮してもらえると嬉しいな。

438:名無しさん@ピンキー
09/02/07 20:25:09 CfEHT2RB
>>432
エロくて良い話でした これからもお願いします

あとコンドームの話題が出てるけど、現在の物の原型はイギリスで
発案されたらしいぞ あと日本製が一番性能がいいらしいww

439:名無しさん@ピンキー
09/02/07 20:43:19 nDffMPkw
こんなところでもMADE IN JAPANかw

440:名無しさん@ピンキー
09/02/07 20:56:54 LUvb6nZN
GJ
思わずナウい♂息子になってしまったwww

441:名無しさん@ピンキー
09/02/07 22:47:03 NnZiXBga
誰か>440の説明を頼む

442:名無しさん@ピンキー
09/02/07 23:14:37 LUvb6nZN
>>441
つまりオレの息子がエレクトしたってことだw

443:名無しさん@ピンキー
09/02/08 00:13:28 WK8xbqay
>>442
把握した

444:名無しさん@ピンキー
09/02/08 00:16:25 akTrkunS
エレクトリカルパレード

445:名無しさん@ピンキー
09/02/08 00:17:42 fNKzNa7n
前作でも感じたことなんだけど、このキュルケssの作者さんはバランス感覚が良いと思う。
自分の妄想にがっつき過ぎてないというか、余裕を持ってお話をコントロールしてる気がする。

446:名無しさん@ピンキー
09/02/08 01:49:50 ftcntHty
なかなかのエレクチオンであるな。

447:名無しさん@ピンキー
09/02/08 02:27:47 Hlq5kLKB
キュルケシリーズの連作、文体というか視点が女性っぽいなと思ってるのはオレだけでいい

448:名無しさん@ピンキー
09/02/08 02:47:31 +Mwj7TRJ
サイト×モンモンはまだですか・・・

449:名無しさん@ピンキー
09/02/08 03:28:28 D3TEZSBG
自ら書きたまえよ君

450:名無しさん@ピンキー
09/02/08 04:59:08 +Mwj7TRJ
えっいいの?

451:名無しさん@ピンキー
09/02/08 05:49:01 Hlq5kLKB
>>449
ギーシュ口調で背中を押すとは、なんというハードプレイ w

>>450
ここではいいんだよ

452:名無しさん@ピンキー
09/02/08 14:29:17 Ap/s+gLv
「やっ、やめろっギーシュ! 話せば分かる……ッッッ!!」
「少し仲良くしてやりゃあ、平民上がりが調子に乗って……まさかモンモランシーにまで……ッッッ」
「逃げちゃダメだよ相棒、オマエは一度、きっちり痛い目にあっておくべきだ」
「そうよねギーシュ手を貸すわ……この躾の悪い犬には、御主人様からもちゃんと教育し直してあげないとねぇぇぇぇ!!」

こうですか? 分かりません!

453:名無しさん@ピンキー
09/02/08 22:11:35 fNKzNa7n
板垣絵で再生してください

454:名無しさん@ピンキー
09/02/08 22:41:34 ftApA77Z
ギーシュと喧嘩したモンモンが、あてつけにサイトと付き合うフリをするんだ。
モンモンは、ギーシュに見せびらかすようにサイトとの仲をアピールしようとするんだが、
なんだかんだで、ギーシュが未だに許せなくて、強がってサイトと行為に及んじゃって、
その直後、冷静に考えたらすごいことをしてしまったと動揺して、サイトを慌てて実家に連れ帰り、
両親に紹介、その場で結婚すると宣言しちゃう。(サイトの意見は無視
すぐ挙式になって、式場にギーシュとルイズが乱入して、阻止しようとする。

というある種ベタな電波をキャッチしました。

455:名無しさん@ピンキー
09/02/08 23:22:33 hi2q/A+m
>>454
よし。今すぐ書くんだ。

いや、書いて下さい。お願いします。

456:名無しさん@ピンキー
09/02/09 01:57:11 4wQOM7fa
>>454
ギーシュが許せない=才人との行為に繋がるかな?
いくら強がっても、モンモンがギーシュに惚れとるのは公式だし、
一発やっちまったからといって、彼女が強引に結婚まで持ち込もうとするかな?
そこいら辺の心理描写次第じゃ、NTR的な、いかにも気分の悪い話になりそうな気がする。

457:名無しさん@ピンキー
09/02/09 02:01:24 YpbAVXnZ
どっちも脈無いからなあ。
そうなったとしたらっていう説得力を文に持たせないと難しい話だな。

458:名無しさん@ピンキー
09/02/09 02:11:20 dcIinuvm
っ媚薬

459:名無しさん@ピンキー
09/02/09 02:17:27 8sRkAB9O
モンモンがお口の恋人になる話がWikiにあるけど、そうなったいきさつは全部端折ってあるな。
エロパロなんだから、事情説明なんてカットしてしまっても問題ないような気もするが。

460:名無しさん@ピンキー
09/02/09 05:14:57 TQjpE9rl
魔法学院の宝物庫を整理してたら、魔法の杖に似た筒を2つ発見したコルベール。
調べるためにその筒を持って研究室へ向かおうと歩いていると、サイトとルイズに遭遇した。

「やあサイト君、ちょうど良かった。ちょっと君に見てもらいたかったんだ」

思わず才人は目を見開いた。
地球で作られたような物体の筒であるが、見たことはない。

「この筒は何かを入れるんじゃないかと思うんがね」
「腕を入れるんじゃないんですか?」

才人はためしに腕を入れてみたが、何の変化もない。

「あれ、何にも動かないなぁ」
「ルイズ、お前脚細いから入るだろ。ちょっと入れてみろよ」
「な、なんでそんなもんに脚入れなきゃいけないのよ!」
「いいから。ちょっと入れてみろって」

才人はルイズを抱きかかえ、強引に両脚を筒に入れた。
すると、ルイズの頭にネコ耳とおしりにしっぽ生えてきたではないか!

「ちょ、ちょっと何よこれー!」
筒の先に付いてた小さなプロペラが回転しはじめ、下から車輪らしきものも出てきた。

「う、うああああああああ!サイトー!早くなんとかしなさいよー!」

走り始めたルイズに何とか飛びついたサイト。
しかし勢いは止まるどころか、そのまま飛んでしまった。

「お、おいルイズ!早く降りろよ!あぶねえだろ!」
「どうやって降りればいいのよ!」

461:名無しさん@ピンキー
09/02/09 05:44:09 TQjpE9rl
「というかあんた、どこに顔触うずめてんのよ!」
「う、うるせえ!それどころじゃねえだろうが!つーか何もねえし!それよりなんとかしろよ!」
「あんた、わたしがフライ使えないの知ってるでしょー!どうしろっていうのよ!」
「お前首から祈祷書下げてるだろうが!何か読める呪文ねえのかよ!」

才人に言われ、仕方なく祈祷書を開くルイズ。
すると、今まで何も読めなかったページの呪文が見えてきた。

「読める呪文があるわ!移動系の呪文みたいだけど・・・」
「何でもいいから呪文唱えろよ!このままじゃ俺達落ちて死んじまうだろうが!」

呪文を唱えるルイズ。
すると、前方にゲートらしきものが見えてきた。
高速でゲートに突っ込むルイズとサイト。

「うわああああああああああああああああああああああ!」
「きゃああああああああああああああああああああああ!」

・・・・ゲートを抜けた先は一面の銀世界であった。

「・・・なにここ!?」
「わかんねえよ!とりあえず雪の上ならそのまま突っ込んでも大丈夫だろ!いいから雪の多いところに突っ込め!」

そのまま、二人は大音量を立てて雪の中に突っ込んだ。

「・・・おい、大丈夫かルイズ」
「・・・うん・・・何とか平気」

どうやら突っ込んだショックで、鉄の筒は両脚から外れたようだ。

「とりあえず寒くてしょうがねえ。どこか人のいるとこ探そうぜ」


462:名無しさん@ピンキー
09/02/09 05:49:27 JJ7ZuX0d
しえんいるの?

463:名無しさん@ピンキー
09/02/09 05:59:35 TQjpE9rl
2時間ほど歩いたところで、前方から向かってくるものに才人は驚いた。

「・・・車?車じゃねえか!」
「くるまぁ?」
「自動車だよ!俺の世界の乗り物!」
「えええ!ここはあんたの世界なの!?」

「おーい!おーい!」

手を挙げて車を止める才人。
窓を開けて顔出したのは綺麗な長い黒髪の少女だった。
歳は才人とそう変わりないように見える。
才人は美しい顔に思わず顔を赤らめた。

「なんですか?」
「あの・・・俺達どういうわけか、道に迷っちゃって。よければ乗せてってくれませんか?」
「別にかまわないけど・・・」
「あ、ありがとうございます」

「その格好じゃ寒いだろうから、とりあえずわたしの基地で体を温めていって」
「はい・・・ありがとうございます。ところでここはどこなんですか?」

「・・・スオムスよ。わたしは穴拭智子中尉、よろしくね」
「スオムスゥ!?」

「おいルイズ、スオムスって何だ?お前知ってるのか?」
「知ってるわけないじゃない。というか、ここはあんたの世界じゃなかったの?」

464:名無しさん@ピンキー
09/02/09 10:12:35 Ooyx1dj7
パンツじゃないから恥ずかしく無いもん!

か。

465:名無しさん@ピンキー
09/02/09 21:25:23 aTr/xtDa
>>463
投下してくれるのはありがたいけどクロスオーバー物は
このスレでは駄目なんだが
↓の方の本スレに投下してくれ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました まとめ
URLリンク(www35.atwiki.jp)

466:名無しさん@ピンキー
09/02/09 21:46:30 tWOfse/Y
>>465
エロ入るならあの作品の~でもダメなんだがw


467:名無しさん@ピンキー
09/02/09 21:48:18 tWOfse/Y
あと、まとめへの直接投稿禁止だからな

468:名無しさん@ピンキー
09/02/09 22:54:32 aTr/xtDa
>>467
今の所はエロ要素はないけど確かにそうだな
フォローサンクス 

469:名無しさん@ピンキー
09/02/10 00:31:10 k6H1WZRK
と、殿……ではクロスのエロパロはどこに投稿すればいいのでござるか?

470:名無しさん@ピンキー
09/02/10 00:52:17 swOvAuM+
クロスも面白きゃいいんじゃないかな

某へんたいさんはしょっちゅう某魔王様召喚するし

471:名無しさん@ピンキー
09/02/10 00:57:55 Ny0IOsHZ
クロス作品の避難所に投下するといいよ

472:名無しさん@ピンキー
09/02/10 01:18:20 r9l37p7Y
でもホラ、「スオムスいらん子~~」は一応ヤマグチの作品でもあるし、
なによりここは「ヤマグチノボル総合」だし、ゼロ魔とのクロスなら、
別に問題ないんじゃない?

あと、個人的にクロススレはお勧めしない。
あそこは、ひどい時は15分に一回はSSが投下されるくらいの過密スレなので、
投稿しても、あまりじっくりとは読んで貰えないし、GJとかも貰えない。


473:名無しさん@ピンキー
09/02/10 02:28:39 ZxHrvbov
普通の高校生である平賀才人は、学校帰りに自販機でジュースを買っていた。
「レモンスカッシュでも買うか」
(略)
「お前は今日からレモンちゃんだ!」

474:名無しさん@ピンキー
09/02/10 06:50:21 rYV2+mZs
>>471
避難所もエロ描写はほどほどになんできっちりエロ書くなら無理

475:名無しさん@ピンキー
09/02/11 20:48:51 fLqnZlOg
>>474
ライトノベルキャラで抜こう! 7th
スレリンク(eroparo板)
ここはどう? ここの過去ログだかでクロスものがあったような気がする


476:X42
09/02/12 00:26:39 /g/BejHS
「お姉様、シルフィー初潮がきたのね。でも孵化しないからお姉様の為に
卵焼きにしてきたのね。きゅい」
そこには数十人分の巨大卵焼きがあった。
「こんなに食べたら毒」
「ひどいのね、シルフィーの卵、毒なんかじゃないのね。きゅい」

イルククゥスレに書いた物なんだが書いた後疑問が湧いた。竜って初潮なんて有るのかな?

477:名無しさん@ピンキー
09/02/12 00:33:52 AGpPEBDS
爬虫類や鳥類は受精してから卵が作られるから
無精卵は卵が食害にあう確立を減らすダミーらしい


それにしても夢精卵という誤変換に(;´Д`)ハァハァした

478:名無しさん@ピンキー
09/02/12 01:01:01 aZ41iF16
>>476
ないと思う。
生理は妊娠せずに不要になった子宮上皮の剥離と排出のことであって
卵生動物では生理自体が存在しないから当然初潮も存在しない。
これ以上の細かい話は長くなるので割愛しとく。

ハルケギニアの竜が卵生か胎生かが1つの問題だ。

>>477
いろいろ違う。
周期排卵の動物が発情期に交尾しなかった場合や
交尾排卵動物でも高齢やダミーとの交尾などで受精不能の場合には
無精卵の排出が普通に起こる。
これも長くなるので後は割愛。

479:X42
09/02/12 01:10:41 /g/BejHS
「うわぁ、やっちまった。でもしゃーねよな。毎日美少女2人に挟まれて寝てるんだもんよ」
才人はそう言って夢精でベトベトになったパンツを脱いだ。
そこに突然シルフィードが人間形態に変化して飛び込んできた。
「そのパンツよこすのね、きゅい」
「はぁ?何でだよ?」
「卵産むためなのね、きゅい。でもサイトとエッチするとお姉様に殺されるのね
だから代わりに出したてほやほやのそのパンツで我慢するのね、きゅい」
そう言って強引に才人からパンツを奪って竜形態に戻って飛んで行ってしまった。

後日シルフィードが才人の下にやって来た。
「サイトの夢精で産まれた夢精卵なのね、きゅい」

>>477
いいネタありがとう。
>>478
15巻や外伝を読むと卵生だと思うよ。

480:名無しさん@ピンキー
09/02/12 01:15:45 AGpPEBDS
>>478
勉強になった
でもX42氏が言いたかったのは周期排卵で初めての排卵の事じゃないかと愚考してみる


>>479
俺はきゅいきゅいが淫夢を見て思わず排卵(想像妊娠?)するのを考えてたんだが
GJ!!でしたww

481:名無しさん@ピンキー
09/02/12 23:11:02 IBbIG2rO
>>405
Gj!!!!!!
サイト×キュルケの続編に期待

482:名無しさん@ピンキー
09/02/13 00:15:06 nYxIZjw/
>>405
`¨ - 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´


483:名無しさん@ピンキー
09/02/13 02:04:13 kYGTIlCz
>>480
X42氏が言いたかったのはそれで合ってると思う。
結局人間が人間用に付けた名前だから人間のそれ以外は適当なんだ。
多少探してみたけどやっぱり固有名称は無いっぽい。
初回排卵や初回発情=性成熟でFAオワタ。

484:名無しさん@ピンキー
09/02/13 02:50:50 9/ku3S+M
>>482

                     /    |    |    |
                 |     |    |    |
                   |ー |   l ー-  l
           /⌒ヽ   |    |   l     l
           l   l    |    |  |  0   |
            |   l   | ー-  |  l⌒) - l
             |  -‐|    |    |   | 丿   |    /⌒ヽ
           |   |    |    |  |ノ     l   |    ヽ
             l    _!   |    !__,! ‐  一 |   l     ヽ、
         /⌒ヽ l ‐ \  |, ノ⌒) ()     l    〉-‐  l
         l〉   )ヽ、   ヽノ (ノO (ノ  (つ ヽ、 | ノ)  |
        /  人 ヽ、        (⌒)      ヽノ (ノ  |
          l     ヽ、\,        )丿 / ノ/ o     l
        ヽ  ノ \,/     /  (ノ       () ヽ  l
         \    /        /     (⌒ヽ    |
          ヽ、       /  /   l      しノ      |
           ヽ、  /   /     |           l
            ヽ、          l          /
             ヽ、            |          /
              ヽ          l        /



485:名無しさん@ピンキー
09/02/14 00:15:39 LUmzwdl/
タタリ神の呪い?

486:名無しさん@ピンキー
09/02/14 00:16:42 FnAimOFi
う、うん…

487:名無しさん@ピンキー
09/02/14 04:06:27 EXS+XQXQ
( ゚д゚ )

488:名無しさん@ピンキー
09/02/14 11:36:17 dAAKmgWM
なんだか穴に見えてきてゾクッときた

489:名無しさん@ピンキー
09/02/15 18:53:44 lWznTy5m
誰かヴァレンタイン記念SS書くかなと期待してはいたが……。
何事もなく終わっちまいましたね。

490:ハルケギニアではわかめ酒を振舞うらしい
09/02/15 23:11:04 MydI6oTQ
2月14日、この日は恋する乙女達にとって特別な日バレンタインデー。とはいえここハルケギニアでは
そんな風習は存在するはずもなく才人にとってのバレンタインはそのままスルーされた………はずだった。

「ど、どうぞ…!サイトさんっ!!」

何だろう、テファに用があるといって呼び出されて来て見れば。なんかわかめ酒を差し出されていた。
テファの象徴ともいえるその豊かな胸にタルブ産のワインが注がれそのまま落ちてきたワインはびっちり
と閉じられたテファの太股に溜まっていく。自然の姿を良しとするエルフの風習のためか無駄毛の陰毛は
剃られている為正式にはわかめ酒ならぬあわび酒となっているのだが。あまりに急すぎるテファの大胆な
行動に才人は思わず目を丸くする。

「あ、あの…」
「あー、あのさーテファ?何してるのかな?」
「え!?ロバ・アルカイリエではこの日は女性は意中の男性に『わかめ酒』を献上する日なのではないのですか?」

なんの経緯で知りえたそんな情報、大方自分と同じようにこっちに迷い込んできた奴が吹き込んだ情報なんだろう。
よくやったとほめてやりたい。

「で、ですから。私、サイトさんに…」
「わ、わかったよ。よし、それなら脚しっかりと閉じてろよ。漏れちゃうからな」

と、まぁおかしな状況ではあるが据え膳食わばである。そもそもわかめ酒なんてマニアックなシチュなど
そうは出会えるものではない。才人は舌を伸ばしワインが注がれたコースからすすっと舌を滑らしていく事
にした。

「ひゃっ」
「んっ…これなら。まず胸に溜めて味わってからでもよかったな」
「そ、そんな…それは無理です…」

きちんと両腕で胸を挟めば可能ではある、才人はこれが終わったらいつか試してみようと心に決めた。
そして、本命のワイン溜まりに到達するとずずっと一気にすすり量を減らす事にした。まず、脚が開かれると
ワインは一気に漏れベッドを汚してしまうし、何より顔が動かしにくいからだ。自分の太股に溜まったワイン
は一気に減ると共にそれに顔を突っ込んでワインを飲む才人の様子を見てテファはなにかいけない事をしている
ような錯覚に陥った。

「(はぅっ、サイトさん。なんか犬みたい…)」

その姿はまるで水を飲む犬のようで、そう思うとテファの背筋はぞくぞくとする。

「(あ、でも。自分を水入れにして飲ませている私って何なの?へ、変態さん?)」

しかし、根が真面目なのか途中で我にかえるテファ。その思考に一気に体温は上昇し顔が赤くなっていく。
ようやく、自分のしでかしている事に気付き恥ずかしがっているテファを余所に才人はワインをすすり続けている。
そして、ちょうどワインが大きく減ったところで動きを変えた。

491:ハルケギニアではわかめ酒を振舞うらしい
09/02/15 23:11:30 MydI6oTQ
「違う…私、へんたいさんじゃ…ひゃっ」
「テファ、脚」

ぬらりとテファの恥部の表面が才人の舌に舐めとられ、テファは思わず脚を開きそうになる。
しかし、才人はその動きを予知していたのか、自分の両手押さえつけ注意する。

「サ、サイトさん。そんな事したら、ダメです」
「何言ってるのさ、こんな事をしておいていまさらじゃないか」

と言うと、才人は舌を上手く使いテファを攻めた。まるで秘肉にワインを刷り込んでいくように。

「あ、ふっ、んんっ」

とはいえ、脚を閉じきっている為深く舌は入り込んでこない。あくまでも入り口とクリトリスにのみに集中される。
すでに、性の楽しみは体にしっかりと刻み込まれている。何かをきっかけにその肉欲の炎はいともたやすくともされる。
が、そのためか煮え切らない。今のような焦らしのような愛撫では体が持て余され、悶えそうになる。

「や、サイトさん…。そんなに、しないでぇ…」
「ん~、ほら、お酒なんだから長く楽しみたいじゃん?」
「ぁっ!そんなっ」

才人はそんなテファの哀願を無視し、再び愛撫にもどる。脚を開いてワインを漏らせば、そのままテファが望む展開
になるのだろうが、才人のたくましい腕がそれを阻んで許さない。徐々に頭がぽ~っとしてくる、自分の感情が抑え
切れない。気がつけばテファはその美しい眼に涙をたたえて泣いていた。

「ひっ、えっく、そんなに…いじめないでくださいよ」
「あ、て、テファ。うぅ、その。ごめん」

しくしくと泣き出したテファに才人は困惑した。とりあえず、愛撫を続けるのはやめて残ったワインを飲み。
近くにあったタオルで太股の周りを拭くと、つーっと粘り気のある液体が糸を引きタオルの間で橋を作った。

「あ…」
「お、なんだ…もう出来上がってたのか」
「サ、サイトさんのせいじゃないですか」

テファのソコは淫らにもヒクヒクと蠢き、才人の来訪をいまかいまかと待ちわびているようであった。

「うわぁ、エッロ」
「ぅぅぅ、あんまり見ないで下さい…」

もちろん、そんなモノを見せられては才人だって黙ってはいない。元より、この異質なシチュのせいで酒の周りも
速かったためか心臓が変な感じにばくついている。

「い、いくぞ。テファ」
「は、はい…あぁぁっ」

才人は肉棒を曝け出すと、ソレ掴んでゆっくりとテファの淫肉の中に沈めていった。

「あ、あふぁっ、あぁぁぁっ」
「え?ちょ、ちょっと待てこれはっ」

才人の背中にぞわりと悪寒が走った。テファの中に入れたはいいもののそこからは今までのテファのモノ
とは思えない程の快感であった。なんだか襞の一つ一つが才人の性感帯を刺激し取り込もうとしているような動き。
思わず才人はテファの最奥に到達する前に達しそうになってしまった。

「ちょ、やばいってこれ。ええい、くそ、ならば!」
「んんっ、!!。ふぁぁぁぁぁっ!!」

492:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:39:19 agO3YLWn
?規制に引っ掛かったの?

493:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:05:03 MydI6oTQ
書き込めるかな?

494:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:06:08 +c7cGKS5
支援?

495:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:26:37 uy0tKxYe
支援

496:名無しさん@ピンキー
09/02/16 05:57:23 zZSSMMAE
私怨

497:名無しさん@ピンキー
09/02/16 14:09:19 S5HUZLKQ
生殺しかYO!

498:アトピック ◆Xz18YlHQYY
09/02/16 15:30:02 GChWAwl7

異常な程のテファの肉の絡みつきに才人はどうせならばと半分まで一度上まで引き抜いてから一気に奥まで突き上げた。
この動きに予想ができていなかった、テファは大きく喘いでしまう。びくびくとテファの中の動きがさらにおかしくなる。
子種を搾りだそうと蠢き、才人はとうとうそれに抵抗できずに欲望のたけをぶちまけてしまう。

びゅくびゅくびゅくっ!!

「あ!な、中でぇ、中で出てる!サイトさんのがたっくさん…」
「ぁぁぁっ、くっ、全部搾り取られてるみたいだ」

一気に才人の腰に力が抜ける、まるで射精とともに力まで吸われているかのように。

「ぁっ、う、うわ。腰に力がはいらね…んっ!」

と戸惑っていると急に視界が90度変化した。テファが才人の腰に力が入らなくなったのを見計らい、イッたばかりだと言うのに
体位を逆に持っていったのだ。

「…ぅふふふ、ふふふふ、ふふふ」
「あ、あの~テファさん?」
「うふふふ、あはははは」

なんだかテファの様子ががらりと変わった、どことなく眼が据わっているようにも見える。

「サイトさぁ~ん、気持ちよかったですかぁ~」
「テ、テファ?」

とテファは急に甘ったるい声を出して才人の腹の両脇に手をやりやわやわと愛撫しはじめた。

「ふふふ、でも一回じゃ足りないですよね~。これからも~っとも~っと気持ちよくさせてあげますからね~」

ぐるり、っとテファはいやらしく腰を一回転させるように動き回した。

「うっ」
「もしぃ~、赤ちゃんが出来ちゃっても~、私は構いませんから、好きな時に好きなだけ中にぴゅっぴゅっ出して下さいね~」
「ちょ、テ、テファ!?」
「サイトさぁ~ん、だ~いすき~」

テファはそのまま倒れてくると才人の唇を奪った、そしてその後で耳元に口を近づけ『たっぷり出して下さいね、旦那様』
とつぶやくと淫らに腰を使い始めた。

「お、お、おぉぉぉっ~」


翌日、才人はカラッカラの状態で発見されたという。

499:アトピック ◆Xz18YlHQYY
09/02/16 15:32:27 GChWAwl7
本来なら問題なくいくはずだったんだけど急に書き込めなくなってこんなになってしまった。
申し訳ない。

それはそうとテファの母親が殺されちゃった理由ってエルフじゃなくて淫乱だったからではない
かという説、王様の腹上死を防ぐ為にやむなく…。
きっとヴィターシャルもエロエロに違いない。

500:名無しさん@ピンキー
09/02/16 18:40:55 ia68jCWr
>>499
GJ
寸止めかと思いましたよ。

501:名無しさん@ピンキー
09/02/16 22:58:43 vpMVlOIV
>>499
GJ! 新作乙です

502:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/02/17 00:26:41 JqTrTDew
アトピックの旦那、そ、そのエロエロなテファのおかあはんの話を早く!
早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く!

そして寒さのあまり思いついたあまりにも寒い小ネタを投下。

※注意事項※
・寒いです
・えろぬきです

503:鍋奉行 ◆mQKcT9WQPM
09/02/17 00:28:11 JqTrTDew
寒の戻り、とでもいうのだろうか。
ようやく日差しが戻り、花がつぼみを膨らませ始めた矢先、雨交じりの雪が降り出した。

「っくぁーーーーーーっっ!さみーーーーーーっ!」

その日の昼過ぎ、学院の中庭で素振りをしていた才人は、突然の霙に慌ててルイズの部屋に逃げ込んだ。
学院の寮は暖房完備で、外の天気とは無関係に快適な温度が保たれている。

「あら、お帰りなさいサイトさん」

才人を迎えたのはこの部屋の主人ではなく、黒髪のメイド。
この時間ルイズは授業の真っ最中だ。
シエスタはいつぞや才人の作った『コタツ』を床に設置し、暖を取る準備をしていた。

「おーシエスタ気がきくねえ」

いかに快適な温度に保たれているとはいえ、中まで冷え切った身体を温めるには少々頼りない。
しかしおこたがあれば、冷えた体などあっという間に温まってしまうだろう。
才人はいそいそとコタツに潜り込む。
コタツの中は練炭で暖められ、すでにぽかぽかだった。

「うっへぇ~~~い」

コタツの天板の上で容赦なく垂れながら、才人はこの世の春を謳歌する。
その対面に腰掛けながら、シエスタは言った。

「なんでしたら、暖かい食べ物とか用意しましょうか?
 …そうですね、久しぶりにヨシェナヴェとか」

タルブ名物の、才人の世界の食べ物の名前を、シエスタは挙げる。
そしてその名前が引き金となり、才人の灰色の脳細胞にいらぬ電流を流してしまう。

ティンときた!

「うん、それもいいけどさ。
 いいこと思いついた。日本の習慣でさ、『闇鍋』っていうのがあるんだけども」
「はい?ヤミナヴェ、ですか?」

そして才人はとうとうと説明を始める。

闇鍋鉄の掟。
そのいち。具材は各自にて自由に持ちよる。その条件は必ず『食べられるもの』であること。
そのに。闇鍋は暗闇にて行われるべし。暗闇にて設置された鍋に各自具を入れていくべし。
そのさん。箸をつけたものは当人が責任を持って必ず完食すべし。
そのよん。闇鍋は訓練を受けたプロがライセンス許諾を受けて実行するものです。一切危険はありません。

504:鍋奉行 ◆mQKcT9WQPM
09/02/17 00:28:51 JqTrTDew
才人の説明を、シエスタはうんうん、と頷きながら聞いていた。

「いいですね闇鍋。私、やってみたいです」
「面白そうじゃないの」

いつの間にか帰ってきていた部屋の主人が、その話を聞きつけて参加の意思を表明する。

「あらミス・ヴァリエール。お帰りでしたか」

そう言ったシエスタに今日は半ドンだからね、と答えて、ルイズは、余った二辺のうち才人から見て右側に座りながら言った。

「やるなら最高級の牛肉を用意するわよ。ラ・ヴァリエールは伊達じゃないわ」
「あ、なら私、タルブ伝統の『シェラタキ』と『アブラゲ』を用意しますね」

どうやら二人もやる気まんまんのようだ。
とりあえず三人は、いつやるのか、誰かを誘うか、など、闇鍋会の計画を立てていく。
そして。
ソレをこっそり聞いていた、窓の外の風韻竜がほくそ笑む。

「いい話聞いたのね。そんなおいしい話、シルフィが黙ってないのね。
 おねえさまに相談して材料出してもらって…うふふふふふ…。山ほど食らうのね~~~♪」

結局情報だけを取られて闇鍋からは締め出されるとは露知らず、シルフィードは自らの仕える主人の下へ急ぐ。
そして部屋の中では、とりあえず料理の出来そうなティファニアを誘おう、と満場一致で決定がなされていた。

そして闇鍋当日。

「…なんであんたらがいるのよ」

部屋のカーテンを締め切り、闇鍋の準備を万端整えたルイズの部屋に、二人の予想外の客がやってきていた。
一人は、己が使い魔から情報を聞き出し、単身やってきたタバサ。
手には大きなバスケットを持ち、その中にはカサの小さな茶褐色の茸。

「…珍味」

差し出したバスケットの中身は珍味として知られる『マブタケ』。
特定の木が密集した場所でないと採れない特殊な茸で、その味はどこか甘く、そして熱したときの匂いがすばらしい。
つまりタバサは、これを出すから闇鍋に混ぜろ、と言っているのだ。
そして、もう一人。
目立たないように町娘の格好をしてはいるが。
お忍びで現れたアンリエッタは、独自の情報網で、闇鍋の仔細をゲットしていたのだった。

「あら。私が用意しましたのはお鍋には欠かせない特製コンソメですわ」

アンリエッタの用意したのは、王宮厨房から拝借してきた、王宮厨房御用達、秘伝のコンソメ。
その一欠片だけでただの水がスープになるという代物。
二人の突然の来訪を、しかし企画者である才人は快く受け入れた。
鍋はたくさんで囲んだ方がおいしいのだ。
それに人数が多い方が被害が少なくて済む。

…ハズレ引かせたときの顔がおもろいんだよなコレ。

才人は自分の用意したムシゴロシの実その他の『ハズレ系』具材を思い出して心の中でほくそえんでいた。

505:鍋奉行 ◆mQKcT9WQPM
09/02/17 00:29:56 JqTrTDew
そして結局。
参加者は才人、ルイズ、シエスタ、ティファニア、タバサ、アンリエッタの総勢六人になった。
さすがにこの人数ではコタツは使えないので、円卓に鍋と固形燃料を置き、囲む形になる。
そして、最後の明かりとなるランタンに手を掛け、主催の才人が最後の説明をする。

「んじゃ、最後に確認な。取ったモノは絶対食えよ。残したらダメだからな」
「わかってるわよ。そんなの」
「わかりました~」
「うん、わかったわサイト」
「分かった」
「仔細承りましたわ、サイト様」
「んじゃいくぞ。明かり消すからな」

ランタンにカバーがかけられ、周囲が闇に包まれて。



ぎにゃあああああああああああああああ…………………。



五人全員から一斉に襲われた才人の悲鳴がこだましたのだった。

506:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/02/17 00:31:09 JqTrTDew
以上おしまい。
たべられるものがなべのなかのものだけとはかぎらない。
そういうオチでしたとさまる。

んじゃねゆ。ノシ

507:名無しさん@ピンキー
09/02/17 00:37:31 Fb5m0sSj
>>506
相変わらず冴えておりますねえ。でも悲鳴の先を書いてくださいよう。

508:名無しさん@ピンキー
09/02/17 01:05:02 VHFQCIkz
>>506
食べるの意味が違うww GJ!

509:名無しさん@ピンキー
09/02/17 06:46:53 Fmk6ojXn
糞つまんね

510:名無しさん@ピンキー
09/02/17 11:24:27 CRuFUjl+
せんたいさんらしいタッチだけど~なんでだろう。ちょっと…萎えt(ry

511:名無しさん@ピンキー
09/02/17 13:08:43 ZiLHRqq5
全員サイトのキノコを狙いに行ったわけですな

512:名無しさん@ピンキー
09/02/17 23:43:07 8pDXM5jU
>>506
GJ!!
いつもながらの切れ味ですな。
こういう小話に何気にセンスが見え隠れするぜ!


513:名無しさん@ピンキー
09/02/18 20:21:55 KtBbGSuK
シルフィード哀れ……

514:名無しさん@ピンキー
09/02/19 14:17:43 EGd9/0ru
哀れ

515:名無しさん@ピンキー
09/02/19 14:18:55 m0i1G2Bk
鍋自体は誰も食べずに余るからおk

516:反・胸革命!
09/02/19 21:48:22 aFVPYKpM

「へえ、チョコレート?」

ある日、キュルケの部屋を訪れたサイトは、テーブルの上に拡げられた菓子を見つけた。
高級そうな包装紙に包まれ、いかにも貴族のお菓子といった感じのチョコだ。
双月の夜に、キュルケの部屋らしい蝋燭の明かりと合わさって、雰囲気からしておいしそうである。

「ええ、実家から送ってきたものなの。二人で食べようと思って」

キュルケは寝間着のベビードール姿で、サイトの隣に腰を降ろす。
風呂上がりの甘い香りが鼻をくすぐった。キュルケなりにサイトを迎えてくれているのが分かる。
チョコといえば、とサイトは腕を組んだ。

「バレンタインデーを思い出すなぁ」
「バレンタイン?」

うん、と懐かしげに頷いて彼は説明した。
キュルケはその手の話題がやはり好きなのか、興味津々といった表情で彼の言葉を聞いている。

「ロマンチックなイベントなのね」
「ああ、だから2月14日はいっつもそわそわしてたんだよ」
「あら、言ってくれれば私があげたのに」
「ホント、キュルケが本命チョコくれたら最高だよな」
「もうダーリンったら!」

キュルケが楽しげに笑い、チョコを一つ口へ運んだ。
テーブルのワインを傾け、チョコと一緒に彼に勧める。

「チョコにワインって珍しいね?」
「ええ、ゲルマニアだけの特別なワインなんだけどね」

ちびりと飲んでみると、確かに味が違う。甘い果実の香りと舌触りがする。
なるほど、これはチョコにも合うだろうな、とサイトはチョコを食べてみる。
これも今までスーパーでカートに入って売っているチョコとは比べものにならないほどおいしい。
甘いだけがチョコではないとは初めて知った。


517:反・胸革命!
09/02/19 21:49:08 aFVPYKpM

「どう?」
「凄い、こんなの食べたの初めてだ」
「良かったわ」

キュルケは微笑を浮かべる。
甘いとはいってもやはりワインに違いはなく、ほどなくして酔いがまわってきた。
話を弾ませながら、サイトはキュルケに言う。

「キュルケだったらさ、どういう工夫して相手に渡す?」
「そーねぇ……」

キュルケは思案すると、ややあってサイトの顔をみて何かを思いついたように言った。

「やっぱり、その相手がどんなものが好きか、によるでしょうね。例えば……」

キュルケはチョコを口にくわえ、そっと目を閉じた。
キスを求めるように、サイトの眼前に差し出す。

「き、キュルケ……」

サイトは一瞬驚いたが、すぐに意味を理解した。

「あむ……」

口移しにチョコを受け取る。
すると、サイトの口の中にキュルケの舌も入ってきた。

「ちゅぴ……」

微熱の温もりが、彼の口内でチョコを溶かす。
甘い味覚と、キュルケの熱い唾液がサイトの口を満たした。

「ん……」

しばらくの間、二人は熱い口づけを続ける。
チョコが溶けきり、味がしなくなるまでなめつくす。


518:反・胸革命!
09/02/19 21:49:39 aFVPYKpM
古来よりチョコは媚薬の一種として用いられてきた。
キュルケがそのことを知らないはずもない。
熱にうかされたような虚ろな瞳の奥には、オスを望む彼女の浅ましい欲情が見て取れた。

「ああん!」

サイトがベッドにキュルケを押し倒すと、ベビードールを手早く脱がしてしまう。

「ここにもおいしそうなチョコがあるぞ」

耳元で甘く囁き、そっと彼女の耳たぶに舌を這わせる。

「んんぅっ!」

一糸纏わぬ姿となった彼女の身体は、まさに名パティシエの創り出した美しいチョコそのものだ。
チョコレート色の肌はしっとりと輝き、サイトの舌が触れる度に歓喜に震える。
首筋へ、鎖骨へ、そしてつんと立った乳首へ。

「あぁっ! だ、ダーリン、そんな吸っちゃだめぇ!」

ころころと小さなチョコを舌先で転がすように、サイトは二つの蕾を愛撫する。
やがて舌先は臍を通って彼女の秘所にまで到達する。
いくら味わっても飽きないキュルケという極上のデザートを、サイトは貪る。

「あっ! あぁっ! んぁっ! あうぅ!」

キュルケが執拗なクンニに喘いでいる内に、サイトはポケットからコンドームを取り出すと、空いた手で自身の生殖器に装着する。
愛しいから守りたい、大事にしたいという思い。
愛しいから壊したい、膣奥に放ちたいという思い。
その二つが激しくせめぎあう。


519:反・胸革命!
09/02/19 21:50:13 aFVPYKpM

「ああっ! もうダメぇ、お願いダーリン、私のはしたないところにダーリンのをちょうだいっ!」

キュルケの懇願に肯定のキスを返し、サイトは服を脱いで互いに全裸になる。
ベッドの縁に彼女の腰をもってくると、段差正常位の姿勢で挿入を図る。

ぬぷ……

「んっ!」

先端が彼女の入り口を捉える。
サイトはキュルケが焦れるのを待ち、最高の瞬間を待って腰を一気に進めた。

「あぅーっ!」

キュルケが上半身を仰け反らせた。

「うぉお!」

サイトが激しく腰を振り始める。
チョコとワイン、もしかしてそれはキュルケの故郷で男女が睦み合うために発明された組み合わせではないだろうか。
そんなことを思いながら、いつもより熱く自分を受け入れるキュルケの中を堪能する。

「あはぁ! だ、ダーリン、す、凄いっ! ああっ! もっと突いてっ! 私を溶かしてっ!」

キュルケもいつもの悠然とした態度を崩し、ただがむしゃらに求めている。
激しく奪い合うような行為だったが、それでもチョコの効果だろうか、決して一方的ではなかった。



520:反・胸革命!
09/02/19 21:50:45 aFVPYKpM

「んぁぁっ! ダーリン、だ、出して、いっぱい」
「どこに出して欲しいんだ?!」
「あうっ! おっぱい、おっぱいにかけてぇっ!!」

サイトは最後の一突きを撃ち込むと、彼女の膣内からペニスを引き抜く。

パチン!

ゴムを外す短い音と共に、彼女の双乳には白い液体が降り注いでいた。
キュルケというチョコレートを、サイトの白い欲望がデコレーションしていた。


・・
・・・

交わった後の始末をつけ、二人はまだ裸のままベッドで談笑していた。
キュルケがサイトの上に全裸で身を預け、枕元で話す。

「なんだか結局バレンタインプレゼントもらっちゃったな」
「うふふ、どう? 満足だった?」
「最高だった」
「良かったわ、ワイン、もう一杯どう?」

恋人たちの短い夜の一幕。
サイトはバレンタインでもらうチョコよりも、彼女の見せる笑顔の方が嬉しいのだった。


<続く>

521:名無しさん@ピンキー
09/02/19 21:51:53 aFVPYKpM
全然バレンタインの時期に乗れてなくてゴメンナサイ…

522:名無しさん@ピンキー
09/02/19 21:58:45 PfEWkBva
>>521
全然構わないよ。
1つも貰え無くて忘れている奴もいるんだし。

523:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:08:20 xmL721X0
謝ることは全くないんだぜ
GJ!

524:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:15:07 PfEWkBva
>>521
GJ!
いけない忘れていたぜ。
それとそろそろコテ名入れてくれないか?いつまでも名無しじゃ勿体ないよ。
それと保管庫にも入れておいてね。

525:170cmOver ◆0qdPkucgTU
09/02/19 23:44:07 aFVPYKpM
>>524
コテ着けてみたよ!
保管庫にも入れてみたよ!

526:名無しさん@ピンキー
09/02/19 23:47:47 PfEWkBva
>>525
おお!!
今後も期待してるぜ!

527:名無しさん@ピンキー
09/02/20 00:58:54 FsqksZjr
>525
期待してるぜぇ~、そしてスレの盛況の一部となってくれることを
望む

528:名無しさん@ピンキー
09/02/20 10:43:16 QO+jNzog
そろそろ新巻出るしにぎわって欲しいな

529:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:31:20 Pe03u7P8
通報したい
URLリンク(anokobokuga.8.tool.ms)

530:名無しさん@ピンキー
09/02/21 01:04:32 R50KimMW
>>525
GJ! キュルケ物は少ないからありがたい

531:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:13:10 NW53Oq+t
16巻を読んで…せんたいさんが浮かんだのは俺だけじゃないだろうな。

532:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:45:01 UDZKehqb
>>531
アン様の今後が楽しみです。




デルフ・・・

533:名無しさん@ピンキー
09/02/22 01:51:59 OpU0G+Ur
>>531
むしろボルボ氏

それにしても、ノボルは全く分かっちゃいねぇ!
人間はなぁ、空気がなくちゃ生きていけねぇんだよ!

534:名無しさん@ピンキー
09/02/22 06:08:28 b0shCR+Z
>>533
( ゚д゚)・・・


( ゚д゚ )

535:名無しさん@ピンキー
09/02/22 09:11:09 x87LAThp
こっちみ(ry

536:名無しさん@ピンキー
09/02/22 13:16:16 1ySkGh5n
16巻読み出したが…

ここの職人が必死に既存設定のなかにおさめようとがんばっているのに
ノボル神はインフレ化。別の意味で泣いた

537:名無しさん@ピンキー
09/02/22 13:35:30 x87LAThp
本家なんだから誰にも、ましてや二次パロに遠慮する筋合いはないけどなw
てかバレはつつしもう

538:名無しさん@ピンキー
09/02/22 14:28:39 VQQdlQMa
地方じゃまだ売ってねぇからネタばれはもうチョット待ってくれよ・・・orz

539:名無しさん@ピンキー
09/02/22 14:29:54 U9j6+V2j
あー、新刊出たのか
しばらくスレ見れねーなー

540:名無しさん@ピンキー
09/02/22 14:51:47 7DErmcUg
今回は久々に金出して読む価値があったな

541:名無しさん@ピンキー
09/02/22 14:57:04 Zmje0EfB
>>540
割れ厨乙

542:名無しさん@ピンキー
09/02/22 15:19:15 Uqq1e0M+
ここの職人は本当上手に原作吸収して生かしてるよねぇ

ここの職人がゼロ魔のアニメ脚本やったら絶対黒歴史にはならんかったとつくづく思う


543:名無しさん@ピンキー
09/02/22 16:15:04 DNkETblz
>>542
うちの地方では三期は見れなかったんだが、やはりそんなに出来が悪かったのか。

544:名無しさん@ピンキー
09/02/22 16:27:56 98rAkqR1
>>543
原作8巻~12巻をつまみ食い(時系列も改変)、オリジナルを大幅に挿入だからな
ヨルムンガントに88ミリ砲弾をぶっぱなす話も3期でやっちゃたので、タイガー戦車のエピソードが今後できなさそうなのも痛い

545:名無しさん@ピンキー
09/02/22 16:45:27 Uqq1e0M+
二期も相当アレだけどな

546:名無しさん@ピンキー
09/02/22 16:52:45 UpivUwg+
アニメなんて無かったよ?

547:名無しさん@ピンキー
09/02/22 17:18:58 Zmje0EfB
でもそこそこにはDVD売れたんだろ
売れたら勝ちだろ

買うバカがいる限り、原作レイプは今後も起こるだろうな

548:名無しさん@ピンキー
09/02/22 18:00:08 OpU0G+Ur
アニメは、小説と比べていろいろ制限が多いからな。
制作費の関係でエピソード削ったり、スポンサーや声優さんなど利害関係者も多い。
コストがかかるから、派生商品を展開できる要素を含めないと利益が出ないし。
供給するためには仕方ない。

が、あまり原作から離れると黒歴史扱いで需要が減る罠。

549:名無しさん@ピンキー
09/02/22 18:02:10 JqFcw7yL
なぜあれが公式に認められているのかわからん

550:名無しさん@ピンキー
09/02/22 18:33:16 DNkETblz
やっぱりそんな程度の完成度だったのか……。
残念というか予想通りというか……複雑な心境だ。
まあ、二期のアニメもひどかったしな。
最終回のオチ(何事もなかったかのように帰還してくる才人)を見た瞬間に感じたあの絶望感は二度と忘れられない。

551:名無しさん@ピンキー
09/02/22 18:47:59 NCFnLJK4
そんな時には魔法の呪文
「キャベツに比べればマシ」

552:名無しさん@ピンキー
09/02/22 19:04:03 krRaNMSE
「アイマスに比べればマシ」
でもOKだな

553:名無しさん@ピンキー
09/02/22 19:15:58 IXXEYDcw
此処での16巻の新刊ネタバレは26日からだよな 
それまでは多分SSも来ないだろうしな 
しばらく来るの止めようかな 地方在住だし

554:名無しさん@ピンキー
09/02/22 20:36:16 VQQdlQMa
ヤシガニに比べれば(ry
も入れてくだしあw

555:名無しさん@ピンキー
09/02/22 21:16:49 tSdSMMSN
下ばっかり見てんじゃねえ!
いつだって、男のドリルでてっぺん目指して突き進む
それが俺たち、大グレ…じゃなかった、水精霊騎士団!

556:名無しさん@ピンキー
09/02/22 21:19:12 98rAkqR1
オンディーヌが目指すのは女風呂

557:名無しさん@ピンキー
09/02/22 22:31:59 NwBO5msn
>>552
キャベツはともかく、アイマスに関しては完全に別物だから
アイマスのほうが数億倍マシ。完全に別物ならまだ我慢できた。

558:名無しさん@ピンキー
09/02/22 22:47:25 kUDSZ7sE
キミキスに比べればマシ。

559:名無しさん@ピンキー
09/02/22 22:59:33 mlYNIhZu
アイマスの方は、原作ゲームだと、歌に一生懸命な貧乳キャラが、
幼女の頃はロボットの元彼女で、アニメ登場時にはオバサンになってて、
散々痛々しい事をした上で、最後は死んで粉になってそのロボットと一体化しようとしたら、
ロボットに吐き出されて、その後、粉の状態で説教されて終了した。

大体合ってると思う。


今度は、野球アニメになるらしい。

560:名無しさん@ピンキー
09/02/22 23:21:27 BUsiAVH7
アイマスアニメの許せないところは
アイマスの名前で出したことだな
あれ舞ヒメ四期だろ

561:名無しさん@ピンキー
09/02/23 01:30:43 2L5+XFsP
16巻読んだ
そして気づいた
せんたいさんのルイズとヤマグチ神のルイズの決定的な違い

せんたいさんのルイズは強すぎるっつか悩まなさすぎるwww
原作のルイズがまともに見えてくるぜ

562:名無しさん@ピンキー
09/02/23 01:58:41 99cuhG0v
ここには悩むルイズも、悩まないルイズも各種取りそろえてございます旦那様
お好みのルイズが見つかるまで、保管庫の散策などいかがでしょうか?


それはそうと、感想もネタバレの一種だから黙れクズが
読んだ後でも、あえて黙ってるのが変体紳士のたしなみだろうが、それもできねぇなら書き込むんじゃねぇ


……あぁ……反応してしまった私も、重罪ですね……黙ります
他の方は、感想書いたりしないことを信じておりますね

563:名無しさん@ピンキー
09/02/23 02:04:01 hUVOGnX0
18歳以上とは思えない子がいるのは宿命なのです。
賑わってる場所には場をわきまえない乞食が餌を求めて住み着くものなのです。

564:名無しさん@ピンキー
09/02/23 02:38:26 DOmbYofx
アニメ版のシスプリ(別名ウニメ)も悲惨だったなぁ……。
もう思い出したくもねえや……。

565:名無しさん@ピンキー
09/02/23 07:01:31 y8dxWLLI
>>560
いいかげん原案の素晴らしい(笑)アニメあるんだからもういいだろw
あれはゼノグラシアっていう別物だからさw

566:名無しさん@ピンキー
09/02/23 07:31:10 WNa+IfLj
変態紳士な。

変体じゃカト姉の飼ってる白いリーパーみたいに
いたずらしちゃう子になっちゃうぞwww


エレ姉の「もぐもぐしないでぇ!」
で目覚めた変体紳士より

567:名無しさん@ピンキー
09/02/23 12:11:25 e5kHK6vQ
>>541
そこで割れなんて発想がでてくるお前の方がよっぽど厨。
普通は立ち読みだろ。

568:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:00:25 wi6FO3DP
最近、はたきを持った店員さんがめっきり減ってなあ

569:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:02:42 lFijF6Vr
文庫本をPCでなんか読みたくないぞ。目がチカチカする。
漫画ならまだいいけど。

570:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:03:25 1jgvyMGZ
関西方面ではハリセンを持った店員が増えたと聞いたが

571:名無しさん@ピンキー
09/02/23 13:04:23 hUVOGnX0
なんでやねん!

572:名無しさん@ピンキー
09/02/23 17:36:08 DOmbYofx
舐めんな!!
関西舐めんな!!

573:名無しさん@ピンキー
09/02/23 18:03:51 UDfVJ1nl
どうでもいいけどネットで方言使う奴は変人だと思ってる

574:名無しさん@ピンキー
09/02/23 18:07:00 hUVOGnX0
ネットって言うかSSでのギミックとしてとかじゃなく必要性もないのに書き言葉で方言だとそう感じる。


575:名無しさん@ピンキー
09/02/23 18:07:29 SJZGRntU
美しい日本文化でもある方言をおろそかにしてはあきまへんえ

とアン様に似た京美人が

576:名無しさん@ピンキー
09/02/23 18:13:30 KmsEoPBG
普段自分が使ってる方言がそのままでちゃうことってあるんじゃね?
ウチの地方じゃ自転車のことケッタとかケッタマシーンとか普通に言うし。
疲れたって意味でえらいとかなんも違和感なく使ってるし。

577:名無しさん@ピンキー
09/02/23 19:20:06 DOmbYofx
口語と文語は違う。
というより方言は文語には決定的に向かない。
語彙とか響きとかリズムとかがまるで狂ってしまう。

578:名無しさん@ピンキー
09/02/23 19:53:38 jf7d8KQG
この流れは・・・

579:名無しさん@ピンキー
09/02/23 21:31:15 VIcE2mNz
もしやすぅぱぁサイト君タイムかッ

580:名無しさん@ピンキー
09/02/24 02:14:53 8BZkYVSp
新刊読んだが・・・・

ええーい!ボルボ氏はまだか!?

581:名無しさん@ピンキー
09/02/24 08:34:53 GVV0mIek
新刊読んだが…

やっぱりボルボX氏を思い出してたオレ w

582:名無しさん@ピンキー
09/02/24 11:19:37 6M+gHSXC
完全にシチュエーションがボルボ氏だよなぁw

583:名無しさん@ピンキー
09/02/24 15:31:20 Uxg8b4cR
読了

ボルボ氏そのまんまでワラタw

シリアス設定もエロ設定も新しいネタが入って
ボルボ氏歓喜だなw

そろそろワインの乱の続き読みたいぜー

584:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:47:21 RS0fSvEU
16巻読んだぜ俺も!
いつ「女王様調教禄・ラブエロ版」が始まるのかとwktkしちまったい。
まあそのへんは保管庫および新作で補完よろしく>ボルボ大兄

さて、そんなこんなで新作いきます。
『ヴァリエール三姉妹編』最終話。
『こどものじかん』でございます

※事前に保管庫の「せんたいさん」の「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおくことをオススメします。
※え ろ ぬ き です

585:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:47:57 RS0fSvEU
リンゴーン。リンゴーン。

その街に、荘厳な鐘の音が鳴り響く。
サン・モルティエ大聖堂の鐘の音だ。白色に輝く大理石で作られたその大聖堂は、およそ二百年前に建てられ、『固定化』の魔法でその姿を朽ちることなく今に伝えている。
その鐘の音が鳴り響くのは、大きな祝い事がある場合。
新年以外で今日以前に鳴り響いたのは、一年前に教皇ヴィットーリオの来訪を祝って以来だ。
その日、サン・モルティエ大聖堂では、ある大貴族の結婚式が執り行われていたのである。
このトリステイン王国でも、三本の指に入る、ラ・ヴァリエールの娘。
そのラ・ヴァリエールの娘と、英雄サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの結婚式である。
平民出の英雄である才人の人気は平民たちの間ではまさに始祖ブリミルをもしのぐ勢いで、今日この慶事を祝わんと、トリステイン全土から、いや、ハルケギニア中から、このサン・モルティエの街に、人が集まっていた。
そして、鐘の音を響かせ続ける大聖堂に向かう目抜き通りに、十二頭立ての、まるで小屋がそのまま動いているような、立派な白亜の馬車が現れる。
その馬車の側面には大きなラ・ヴァリエールの紋章。
それを確認した平民たちが、一斉に声を上げる。

「シュヴァリエ・サイト万歳!」
「トリステインの盾、万歳!」
「われらが英雄に幸あれ!」

紙吹雪が乱れ飛び、調子っぱずれのファンファーレが鳴り響く。
道化たちが舞い踊り、娘たちは黄色い声を上げる。
国王の成婚の儀でも、ここまで盛り上がらないだろう。
この結婚式は、それほど皆に祝福されたものであったのだ。

外から見ると。

586:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:49:12 RS0fSvEU
中から見ると。

それは三ヶ月ほど前の出来事。
おなかが膨らんできて、さすがにちょっと夜のおたのしみはおなかの子に障るからき・ん・し♪と、ルイズが夜を自重し始めた時の事。
そーいやここ数ヶ月ちい姉さまたちと顔合わせてないわね、と未来のラ・ヴァリエール当主は、久しぶりに姉たちの顔を見に行くことにした。
意外なことに姉たちはラ・ヴァリエール本邸にいた。
まあ病弱で定期的に『お薬』の必要なカトレアは仕方ないが、仕事のあるはずのエレオノールまでいるとはこれいかに。

「あらルイズ。ずいぶん久しぶりね」
「ちびルイズどーしたのよその顔。まるでインプに騙されたゴブリンみたいよ」

本邸にてルイズを出迎えた二人は。
オレンジと薄いブルーというふうに色こそ違えど、揃いのマタニティに身を包み。
ルイズと揃えたように、お腹がふくらんでいた。

「ち、ちちちちちちい姉さまソレ」
「あ、これ?あはは。実はね、ルイズ孕んでからすぐ、油断してたら大当たりしちゃって。
 お姉ちゃんヒニン失敗しちゃった♪えへ」
「そんな可憐な笑顔でごまかすなああああああああああ!」

もちろん、その相手は才人である。

「そーよ、あの平民が悪いのよ。
 ちょっと『もう前もおっけーだから、遠慮しなくていいのよ』って言ったらあの平民見境なくなってさ」
「まてこらソレ誘ってんでしょ?おもっきし誘ってんでしょ?悪いのサイトじゃないじゃない!
 なんなのよ二人ともーーーーーっ!」

『最初に孕んだ者がラ・ヴァリエールの当主となる』そんな阿呆な母親の提案により、三人は才人を取り合っていたのだが。
ある日、二人の姉は才人がいればぶっちゃけラ・ヴァリエールなんてどうでもいい、という結論に達し、先に妹を半ば強制的に孕ませてしまう。
そして、めでたく才人とルイズは子を成し、ルイズがラ・ヴァリエール次期当主となってめでたしめでたし…のはずだったのだが。
中出し解禁と知るや否や、さっそく二人は才人と行為に励み。
ばっちり二人とも授かってしまってしまったというわけである。

「あら別にいいじゃない。私とお姉さまは愛妾扱いでおっけーよ」

にっこり笑って身を引く、ような台詞を吐くカトレア。
それに、エレオノールが続ける。

「そそ。だから領地経営とかその他もろもろのめんどいとこは全部まかせた次期当主」

さわやかな笑顔で親指なんぞ立てながら、ぽん、とルイズの肩に手を置く。

「あんたらあああああああ!ハナっからそれが目的かあああああああああああ!」

長女の手を乱暴に振り払い激昂するルイズ。
そう、ふたりの狙いはまさにそれ。
面倒なことを全部ルイズに押し付け、二人して才人との愛欲の日々に溺れる気満々なのである。
ルイズが二人と喧々諤々やりあっていると。

587:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:50:06 RS0fSvEU
「煩いわよルイズ。静かになさい」

そこへ現れたのは、ラ・ヴァリエールにおいて、最も巨大な権力を実質上掌握する女性がいた。
三人の母親にして、ラ・ヴァリエール最強の人…カリーヌ・デジレその人である。

「お腹の子に障るでしょ」

もちろん、その言葉は娘のお腹の中にいる我が孫の事を心配しての事

「…おかーさまの、でしょ」

ではなかった。
呆れた声で、半眼の呆れた目で、母親を見つめるルイズ。
四十も半ばをすぎ、しかしその見た目は三十でも十分通じるカリーヌもまた。
いや、三人の娘以上に、大きく丸くお腹が膨らんでいた。

「なんで出てきてんのよ!もうすぐ産まれるんでしょ!
 ってーかおかーさまの正気を疑うわ!十七も年の離れたきょうだいとか!」
「また娘ですって。ほんと、ウチは男の子に恵まれないわねえ」

ほう、とため息をつくカリーヌ。論点が見事にずれている。
彼女もまた、次期当主がルイズに決まる少し前。
盛り上がる娘たちにあおられ、あのテこのテで男として枯れ始めていたヴァリエール卿を炊きつけ。
ヴァリエール卿が腰痛で施療院に通うようになったころ、見事に当たりを引き当てたのである。
そして、カリーヌは隣で幽霊のように立ちすくむ、以前に比べ二割ほど目方の減った夫に、にっこり笑いかける。

「あなた、次は男の子がんばりましょーね♪」
「は、ははは…も、もういいんじゃないかなあ、カリーヌや?」

ヴァリエール卿の言うとおり、さすがに二人とも年も年だ。
しかし、カリーヌは続ける。

「ああら、あなた新婚の時に言った言葉をお忘れですか?
 『一個中隊が組めるほど子供がほしいな』って言ってたじゃない♪このスキモノ♪」

にっこり笑顔で期待に満ちた台詞。
その顔は、新婚時代のツヤとハリを取り戻しつつあるように見えた。

「いやまてちょっとまってソレ言葉のアヤっていうか若気の至りっていうか!」

慌てて否定するヴァリエール卿。その顔は青ざめ、シワの目立ち始めたその表情は少し老けて見えた。
そんな二人のやりとりを、呆れ返った目で見つめる三姉妹。

「認めたくないものね、若さゆえの過ちというものを…」
「若さ、若さってなんでしょうね…」
「なんなのこの状況?バカなの?死ぬの!?」

そうして結局うやむやのうちに時間は流れ。

産む前に式だけは済ませておけ、というヴァリエール卿の最期の言葉に沿って。
今、盛大な結婚式が執り行われている。

588:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:51:41 RS0fSvEU
馬車の中はまさに針の筵だった。
才人にとっては。
ピンク色の、マタニティのウエディングドレス、というちょっと異常な出で立ちのルイズが、その目の前に座り、満面の笑顔で殺気を放っている。
才人の右隣で、純白のこれまたマタニティのウエディングドレスに身を包んだカトレアが、にこにこしながら才人の肩に頭を載せている。
その逆サイドでは、薄い紫のまたまたマタニティのウエディングドレスに身を包んだエレオノールが、すまし顔で手元のノートに目を落としている。
そのレオノールが口を開く。

「ねえカトレア、男の子だったらロッソ、女の子はシオン、でどうかしら」
「あらお姉さま、水魔法の鑑定はなされていないの?それに旦那様に聞くのが筋じゃなくって?」
「…産まれる前から分かってたらつまんないじゃない。このどっちかわかんないドキドキ感がいいのよ。
 で、このバカ旦那に決めさせるのは間違い。昨日聞いたら『タロウ』とか『ハナコ』とか何ソレってカンジ」
「…サイト君、それは正直ないわー」
「正直ないのはアンタらだっ!」

ついにルイズがキレた。

「ちい姉さまもっ!姉さまもっ!何で私たちの結婚式にっ!
 ってーかうちで大人しくしてなさいよ!お腹の子に障るでしょうよ!何ヶ月だと思ってんの!」
「ルイズー。おちつこー。『天に唾を吐く』って意味わかるかしらー?」
「せっかくだから私らもウエディング着たいのよ。まあ式は無理だけどさ。形だけでもってイミで」
「むっきいいいいいいいいいいいいい!」

ヴェールを振り乱し、頭を掻き毟るルイズを見かねて、才人は言った。

「な、なあ落ち着こうぜルイズ?
 俺が一番愛してるのはお前だから」

そしてそれが墓穴となる。

「じゃあ私にばんー」
「私さんばんー」

ぎゅむ、と両側から、ラ・ヴァリエールの美人姉妹の腕が才人の頭を抱え込み、妊娠によって張りを増した胸でサンドイッチにする。
ぴた、とルイズの動きが止まった。
爆発五秒前。

「ああそう」

四秒前。

「そういう態度なわけ」

三秒前。

「い、いや待って落ち着こう!二人の門出を祝う式じゃないか!ねえ!」

二秒前。

「あらイヤだ。子供も含めると七人よ。いきなり大家族ね♪」

一秒前。

「安心なさいルイズ、お乳なら私たちが余るほど出せるから。
 でもフシギねえ、ここまで大きくなっても膨らみすらしないとか」

ゼロ。

「お前らいっぺん死んでこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!」

極大の虚無の花が、サン・モルティエの大通りの一部と、白亜の馬車を吹き飛ばした。

589:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:52:14 RS0fSvEU
その頃、ヴァリエール別邸。
才人とルイズの、通称『愛の巣』。
その中庭で、鼻歌など歌いながら、黒髪のメイド長が、今日も日課の洗濯物干しに精を出していた。

「ふ~んふ~ん、ふ~んふ~ん、私の夫は~英雄さ~ん♪」

シエスタはパンッ、と小気味いい音を立て、白いシャツの水気を払い、物干しに掛ける。
その瞬間。

びええええええええええええ!

物干し台の近くに置かれていた大きなかごから、泣き声が轟いた。

「あ、もうそんな時間なの?ごめんなさいねえ」

慌ててシエスタは籠に駆け寄る。
そして、以前より簡単に前の開くデザインに改造されたメイド服の胸のボタンをぱちん、と外し。
溢れた母乳で服を汚さぬよう当てられた胸当てを外し。
ぽろん、と飛び出た以前より数段サイズを増した乳房を放り出して。

「ほらハヤト、ごはんでちゅよー」

籠の中の、黒髪の赤子を抱き上げ、膨らんで母乳の零れだす乳首をその口に持っていく。
ハヤトと呼ばれた赤子は母の臭いに泣き止むと、その大きな乳房を掴み、口に桃色の授乳器官を含んだ。
んくんくんくとおちちを飲みだしたハヤトを、聖母の微笑で見つめるシエスタ。
そう、ハヤトは。
シエスタと才人の子供である。
ルイズが孕むもう二ヶ月以上前から、シエスタは妊娠していたのである。
ルイズやラ・ヴァリエールの姉妹と違い、彼女は避妊なんぞしちゃいなかったのである。
それを知ったルイズに、才人はもちろんさんざん折檻を受けた。
しかしシエスタはそこで言ったのである。

『私はメイドでいいですよー。サイトさんの傍にいられれば、結婚してようが気にしませんし。
 あ、でもこの子といる時は『パパ』って呼びますけど』

もちろんその後才人はルイズに踏み潰された。
まあそんなこんなで、出産後もシエスタはこのヴァリエール別邸でメイド長兼才人の愛妾として働いている。
そして、ハヤトがお乳を飲み終わり、すやすやと眠り始めた時。
南西の方角で、空が光った。
見慣れた光。虚無の爆発の光だ。

「…あー。だから気をつけてって言ったのにサイトさんてば。
 八ヶ月で気が立ってるから余計になのにねえ」

シエスタはハヤトの面倒をみなきゃいけないから、とルイズに誘われた結婚式への参加を辞退していた。
もちろん、彼女とて女の子。才人との結婚式を夢見ないわけではない。
しかし。

これ以上望んだら、ルイズとも険悪になっちゃうし。私はこの辺が分相応だと思いますしー。
…それにどーせ式場は戦場になるから、ハヤト危なくて連れて行けないですし。

ハヤトを籠に戻しながら、そんなことを考える。
そして、この屋敷の主人たちが帰ってくるまでに、かかりつけのお医者様に連絡を取らなきゃだわ、と今日の予定を変更するメイド長だった。

590:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:53:43 RS0fSvEU
「ほらっ、始めなさい!」

ボロボロのウエディングドレスに身を包み、ルイズは消し炭になりかけている才人を、聖堂の祭壇の前に放り投げた。
祭壇の上には、おびえた顔のひげ面の司祭。サン・モルティエ大聖堂を取り仕切る、ウェイン司祭である。
ちなみに、あれだけいた観客たちは人っ子一人いない。虚無の爆発に恐怖し、一斉に逃げ出したのである。
がらんどうの聖堂に、司祭は一人だけ気丈にも残っていた、のではない。
腰が抜けて動けなくなったのである。
もう七十も超えようというおじいちゃんは、長い人生で最大の恐怖を味わっていた。
目の前に鬼神がいた。
お腹の大きな、桃色の髪の鬼神である。
その鬼神は魔力を操り、全てを破壊する。
そう、まるで始祖の書にあった伝説の悪魔のようではないか。
がくがくと震える哀れな老人に、ルイズはパキパキと炭の爆ぜるような音を立てて放電を続ける杖を突きつけた。
ルイズの湧き出る怒りが、彼女の魔力を無尽蔵に増幅していたのである。

「早く、祝詞を唱えろっつってんのよ!」

半眼で睨まれると司祭はもうどうにでもなれ、とばかりに祝詞を始めた。

「わ、わが始祖は全てを見守られ」
「そのへんはパスよ。誓いのとこだけでいいから」
「し、しかし」
「いーから早くなさい!」
「は、はい!」

圧倒的な暴力の前に、力なきものはただひれ伏すしかなかった。
司祭は黒こげの才人を見下ろして、言っていいのかな、なんて思いながら言った。

「で、では汝に問う。新郎は新婦と永久にあることを誓えるか?」

その言葉に才人は答えない。消し炭になりかけていれば当然っちゃ当然である。

「コイツの意思は私のものだから、そこは『はい』でいいわ。次」

反論しようと思ったがそれは意味がないと悟った司祭は、その言葉のとおりに続ける。

「新婦に問う。汝は新婦と永久を添い遂げる事を誓えるか?」
「添い遂げる?はぁ?なんで私がこんな駄犬と!」

げし、と黒くこげたのか元々なのかわからなくなってしまった才人の頭を踏みつけながらそうのたまうルイズ。
じゃあなんで式なんかしてんだよ、と司祭は思わず年甲斐もなく心の中で突っ込んだ。
そして、ルイズは続けた。

「でも、私が傍にいないとこの駄犬このハルケギニア中の女に手をつけるつもりだから。
 私が責任を持って、死ぬまで鎖をつけて飼うわ。ま、仕方ないから夫って体裁だけは保ってあげることにします。
 だからとりあえず、その質問には『はい』」

まあ一応新郎新婦ともに意思の確認はした。新郎の意識は儀式の始めから最後までなかったが。
司祭はルイズの『さあ、続けて』といわんばかりの視線に怯えつつ、儀式を続ける。

「で、では始祖ブリミルの加護のもと、汝らを夫婦として祝福する。
 汝らの魂が、双つの月の如く永遠に共にあらんことを」

儀式は完了し、祝福の聖水を、夫婦に振りかける司祭。
これで儀式は完了し、二人は晴れて夫婦となったわけである。

591:こどものじかん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:54:39 RS0fSvEU
「さーてそれじゃあお屋敷に帰るわよ駄犬。
 あと二ヶ月もしたら産まれるんだから、身体大事にしないとだし」

そう言いながら、消し炭をずるずる引きずって聖堂から出て行く虚無の魔人。
司祭は、それを目で追いながら思ったのだった。
もう二度と、結婚式の祝詞役なんか引き受けないぞ、と。

これが、後の世に語り継がれる『サン・モルティエの悪夢』の顛末である。


そして。
無事に生還した才人は、晴れてラ・ヴァリエールの入り婿となり。
三姉妹とともに、いろんな意味で波乱万丈の人生を歩んでいくのだが。

それはまた、別の、話。~fin


592:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/02/24 15:59:04 RS0fSvEU
以上。これにて「ヴァリエール三姉妹編」閉幕でございます。
ちなみに「最期」とか書いてるけどヴァリエール卿殺してないからな!(ぁ
いやまあ顛末書こうかと思ってたけど助長になるんで削除したらこうなってただけで。

まあ、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

あとはつづきものとタバサ編終わらせないとだな。
あ、そうそう保管庫フォローしてない人もいるかもなので。
タバサ編インタミ回「記憶の糸」でございます。
※えろぬき・オリキャラしか出てこないクソ回でございます
URLリンク(zerokan.g.ribbon.to)

んじゃノートPCの調整してきまノシ

593:名無しさん@ピンキー
09/02/24 18:22:57 Z3LY99kj
>※事前に保管庫の(略)を読んでおくことをオススメします。
「読んでぬくことをオススメします」って見えて、今は賢者タイムだ。

とりまGJでした~。

594:名無しさん@ピンキー
09/02/24 19:51:52 yD/Ua9BY
せんたいさんはやっぱり最高だな!!

595:名無しさん@ピンキー
09/02/24 21:11:52 WcLzkn2C
せんたいさんgj!
つーかシエスタの鼻歌w

596:名無しさん@ピンキー
09/02/24 21:24:50 hlL4RLBP
>>592
GJ
相変わらずの才人の墓穴掘りですなー

597:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:00:04 LzUDlsWL
ボルボは(゚⊿゚)ツマンネ

598:名無しさん@ピンキー
09/02/25 07:52:30 mzGa0/mw
IDがルイズっぽいからツンデレだな、きっと

599:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:16:17 2ESuAHH2
今回エロパロ的に素材いっぱいあったねー
シスターさんと聞いて思い浮かんだのが
始祖象の前に自慰するジョゼットを受信しました
もう俺は死んだ方がいいのかもしれない

600:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:18:03 D2ere1v0
そうか、解禁の時間なんですね。

601:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:18:10 67nQtwaV
アン様がすげぇw

602:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:31:48 rtR2SpiL
今日解禁は本スレのローカルルールだろww
ラノベ&エロパロでの慣例では明日の午前零時

603:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:33:42 yRcCWK54
今回アン様の挿絵を見て急いで
アンのSSを見返しながら達してしまった奴も多いはず

604:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:37:58 bIvfALJl
昨日はルイズとアンリエッタほぼ同じくらいだったけど、
一昨日と三日前はアンリエッタにブーストかかってたな
保管庫のアクセス数w

605:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:41:35 2ESuAHH2
>>602
これは失礼した
早漏な俺はちょっと輪転機回してくる

606:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:44:17 Hdtnhz9n
>>605
ツルベールの蒸気機関開発の応援に行けばいいよ?


607:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:44:47 Ny93zLhO
発売日…きのうだよね?
まだ解禁じゃないの?

608:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:58:08 ev4oj+So
>>602
そうなのか…じゃあ投下は明日にするね。

609:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:21:05 jjqofzaD
ラノべ本スレでは本日の午前零時よりネタバレ解禁だよ
ついでに俺にはベアトリスかジョゼットとのあんなプレイを解禁してくれ

610:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:25:22 ZnVVRaNj
中隊ってーと100人くらいか…すげえな…

611:名無しさん@ピンキー
09/02/26 08:57:24 j5EuUJNd
ちょっとネタバレ

『わしが育てた』
これに吹いたのは俺だけじゃないはず
空港で笑っちゃって恥ずかしかったじゃねえかバカヤローw

それにあとがきでハジけ杉だろノボル神w
テラファンタジーwww

612:名無しさん@ピンキー
09/02/26 09:56:17 5VHovJIY
感想なら本スレで言えよ

613:名無しさん@ピンキー
09/02/26 10:15:56 hoGMfuA7
抱いていいよ

614:名無しさん@ピンキー
09/02/26 11:02:44 Zo3GVIuL
オッケーです!

615:名無しさん@ピンキー
09/02/26 11:30:24 tpGjtEZF
>>611
出張でどっかいったのかw
空港でラノベ読むなよwwww

616:名無しさん@ピンキー
09/02/26 12:30:34 67nQtwaV
空港でローゼンメイデン読む政治家もいる時代ですし

617:名無しさん@ピンキー
09/02/26 22:22:31 9/edFV3P
せんたいさん乙! 
今日解禁だから16巻ネタ来るかと思いきやまだ来てないな


618:名無しさん@ピンキー
09/02/26 23:40:52 tpGjtEZF
>>617
きっとみんな書いてるんだよ
アン様ネタは確実に増える・・はずw

619:名無しさん@ピンキー
09/02/27 00:34:00 agdupc6K
※ネタバレ
次巻ではデルフが心のちんちんであのシスターを犯して復活します

620:名無しさん@ピンキー
09/02/27 00:38:38 ZaJzVEXj
修道女って背信的でなんかこう…いいよな
サイトのハーレムにぜひ入れてもらいたいもんだな

621:名無しさん@ピンキー
09/02/27 00:48:04 Nea4Krea
ジュリオといい感じにくっつきかけた所をNTR気味に・・・

622:名無しさん@ピンキー
09/02/27 01:33:22 2dX0llBQ
ジュリオが竜のお兄さまならサイトは何のお兄さまだろうか

623:名無しさん@ピンキー
09/02/27 02:09:36 e6I7u0nP
犬のお兄さま

624:名無しさん@ピンキー
09/02/27 08:14:25 8Szyqf6+
>>623
笑ったけどそれしかねぇやw

625:名無しさん@ピンキー
09/02/27 15:11:35 EleEfyWs
ああくそ風邪ひいて新刊買いに行けねぇ
雪とか降るんじゃねぇよクズ


626:名無しさん@ピンキー
09/02/27 16:09:42 I5/ADq7N
>>625
このざまがあるじゃないか

627:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:06:27 kLlOaMyf
雪も人間にクズ呼ばわりされたのは初めてだろうな

628:名無しさん@ピンキー
09/02/27 21:21:13 e6I7u0nP
雪女が>>625のもとへ向かうようです

629:名無しさん@ピンキー
09/02/28 00:54:43 LtwIUTEm
雪=雪風だと思ったので、タバサにケンカを売ってるのかと思った

630:名無しさん@ピンキー
09/02/28 03:06:12 qeLbov12
なんと雪を罵ればタバサがもれなくついてくるのか!

いいなぁ、北海道の人達は。一人3タバサは固いな。

631:名無しさん@ピンキー
09/02/28 03:23:08 EFeXk6VE
アニメ3期ともに全話視聴していたのに、最近になってドラマCDで「雪風」の読みが「ゆきかぜ」だと知って衝撃を受けたw
アニメ1期だけはDVD買っていたんで早速見直してみたら、確かに「ゆきかぜのタバサ」と言っていた。

「ゆきかぜ」って何か語感がもっさりしていてダサくないですか?
シルフィード繋がりで「ゆきかぜ」の読みになったのか知らんが、軽くショックを受けたなあ……。

632:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:00:10 548KRn/r
>>631
ってーとお前さん、「せっぷう」って読んでたのか?
「ゆきかぜ」の方がいいと思うが。

633:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:20:50 kDc/cVH8
いやん誰も指摘してくれないから"風雪の"と思い込んでた

634:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:23:48 EFeXk6VE
>>632
メジャーどころの二つ名がほとんど音読みだから普通に「せっぷうのタバサ」だと思ってたw
青銅(せいどう)、香水(こうすい)、微熱(びねつ)、波濤(はとう)、疾風(しっぷう)、閃光(せんこう)、
炎蛇(えんだ)、白炎(びゃくえん)、烈風(れっぷう)、迅雷(じんらい)……が音読みか。


で、訓読みが土くれ(つち―)、風上(かざかみ)、燠火(おきび)、赤土(あかつち)……結構いたな?w

635:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:46:53 sbzvO8TE
雪風(ユキカゼ)かっこいいじゃない
古くは駆逐艦の名前になってるし幸運艦だぞ?

636:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:56:05 RGdgnJLg
死神の異名もございますが。

637:名無しさん@ピンキー
09/02/28 05:00:05 sbzvO8TE
暗殺者だった頃のタバサにぴったりじゃないかね

638:名無しさん@ピンキー
09/02/28 06:08:19 RD/rzwDL
どんな任務でも生きて帰ってくるから「ゆきかぜ」

639:名無しさん@ピンキー
09/02/28 07:24:45 548KRn/r
>「せっぷうのタバサ」

「せっぷう」て、「血風(けっぷう)」似てね?
「血風のタバサ」なんだか恐ろしい二つ名になってしまったが、北花壇的には有りだな。

640:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:03:46 pK06bTAh
さすが戦闘妖精

641:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:10:21 QGG9Bw/J
番台に座っているシャルロットたんを連想した

642:名無しさん@ピンキー
09/02/28 22:51:18 jtcOSLfa
シルフィードで、雪風だから戦闘妖精だろ…常識的に考えて。

つまり、今後きゅいきゅいがパワーアップして知恵付けたり、
きゅいきゅいの偽物と闘ったりする展開が予想できるってわけだ。

643:名無しさん@ピンキー
09/02/28 22:53:59 9eeDubFu
>>642 やめて……続きが出なくなりそうだからやめて……

644:名無しさん@ピンキー
09/02/28 23:13:51 bfOc+I1Y
タバサは雪風ちゃんを召還したようです・・・
ふつーにあほの子より役立つ・・・

645:名無しさん@ピンキー
09/03/01 01:08:25 cgl4S04r
某戦闘妖精は途中で読むのやめちゃったせいで最後どうなったかわからん

646:名無しさん@ピンキー
09/03/01 02:01:27 GZ8y27hQ
今もSFマガジンで続編連載中だよ。
今月号は零とジャックが実存とか認識論とかシフトする現実とかについて
果てしなくだべっていた。8割は会話文だったな。

647:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/01 18:42:50 JQMIutCe
よーし、まだジョゼットもの投下されてないなw
一番乗りとーった!

と、その前に

つ スカ注意

648:おにいさまへ… ◆mQKcT9WQPM
09/03/01 18:43:46 JQMIutCe
セント・マルガリタ修道院。
外界から物理的に隔離されたそこでは、三十人ほどの修道女たちが暮らしている。
そこへ行くには、飛行船か飛行幻獣を以ってするしかない。
そして、その晴れた日の朝。
一匹の風竜が、セント・マルガリタ修道院の中庭に降り立った。
ただでさえ狭い中庭は、時ならぬ来訪者とそれを迎える修道女たちでいっぱいになってしまう。

「竜のお兄様よ!お兄様がいらっしゃったわ!」

修道女たちが出迎えたのは、風竜ではなく、その背に乗った主人の方。
金髪月目の青年、ジュリオであった。
ジュリオは定期的にこの修道院を訪れ、教皇からの献金を届けている。
そして、彼にはもう一つ目的があった。
まるで王を迎える民衆のように自分を囲む修道女たちを掻き分け、年老いた修道院長に献金を渡すと、いまだ騒ぎ立てる修道女たちに、尋ねた。

「ところで、ジョゼットはどこだい?」

その名前を聞いたとたん、修道女たちはさらに黄色い声を上げた。

「もう!お兄様ったらいつもジョゼット、ジョゼットって!」
「私たちでは不満なの?」
「そうよね、お兄様ロリコンですもの」

最後の一言にぶは、と吹き出すジュリオ。

649:おにいさまへ… ◆mQKcT9WQPM
09/03/01 18:44:07 JQMIutCe
たしかに、彼の探している少女は他の修道女たちよりも、なんというか、全体的に。
平たい。

「そうね、お兄様は膨らんだ胸やお尻には興味ないのよ…!」
「ああ、育ちすぎたこの胸が憎い!まるでメロンのようだもの!」
「あら、そんなこと言うんだったら私も背中から腰のラインにはちょっとした自信が」

修道院とはいえ、宗教画の一つや二つはある。
その宗教画というのは、たいてい裸で美しいポーズを取っている男、か女、という構図である。
それでもって、それを見た穢れなき修道女たちが、それを理想の姿とするのは当然であって。
そういう『美しい姿』こそが、神の寵愛を、そしてたまに訪れるこの金髪月目の青年の寵愛を得るのに必要なのだと彼女らは認識していた。
そして、ここにいる大半の修道女が、宗教画なんぞクソクラエ、なプロポーションの持ち主なのである。
節制の利いた生活と、適度な運動、そしてなによりも一途な信仰心が、彼女たちを美しく磨きたてていたのである。
実際どこぞのガンダールヴがジュリオと同じ状況になったら、前かがみで一歩も前に歩けなくなるだろう。

「ちょ、チョットマッテキミタチ?」

汗をだらだら垂らしながらきゃあきゃあと自分の身体自慢を始めた修道女たちに言い訳をしようとするジュリオ。
しかし。
幼女性愛はもちろん禁忌の一つなのであって。

「きゃあきゃあ、ロリコンよ!ロリコンがいるわ!」
「ロリコンのお兄様なんかさっさとジョゼットのところへ行けばいいのよ!」
「つるぺたは俺の嫁デスカー?へんたいさんはしねばいいとおもいまーす」

きゃあきゃあ騒ぎながら、修道女たちは中庭から逃げるように出て行く。
もちろんそれは、ジョゼットばかりに構うジュリオに対するきっつぅぅぅいあてつけなのだが。
ジュリオは半分泣きそうだった。
そんな彼の肩を、一人残った修道院長がぽんぽん、と叩く。
振り向いた泣きそうなジュリオに、修道院長は親指をびしっ、と立て。

「イキロ。セイネン。」

一言そう言って、すたすたと中庭から立ち去ってしまった。

「あ、あのーう…」

結局ジョゼットの居場所はわからずじまいで、ジュリオは中庭に立ち尽くす。
彼の風竜、アズーロが、ヒマそうにぶわ、とあくびをした。


650:おにいさまへ… ◆mQKcT9WQPM
09/03/01 18:45:01 JQMIutCe
ジョゼットはすぐに見つかった。
裏口から出て、断崖沿いに少し小道を歩いた先。
『秘密の場所』として、ジョゼットが教えてくれた、一本の樫の木の生えた、小さな原っぱ。樫の木の根元から広がる下生えは、もともとそういう草なのか、人のくるぶしほどもない。
断崖の小道を歩かなければ来られないため、ここにくる修道女はほとんどいない。
しかも夏ともなれば小道に虫が沸くので、用事もないこんな場所に来る物好きはいなかった。
小道を抜けると、ジョゼットは樫の木に背を預け、原っぱの入り口からは見えない位置にいた。

「探したよ、ジョゼット」

樫の木の脇から覗くさらさらの銀髪をひと房、ジュリオは手に取った。

「私の身体は髪のひとすじまで神のものです。触ると地獄に落ちますよ」

ぷい、と拗ねたようにジョゼットはそっぽを向く。
修道服に身を包んだ、背の低い、まだ成長途中の、銀髪の少女。
彼女がジョゼット。ジュリオが二週間に一度逢いに来る、ただひとりの女性。
ジュリオは拗ねたジョゼットを追い、もう一度その髪を手に取る。

「そして君はそうやって僕を地獄から救おうとしてくれるんだね。
 優しいな」

言って、その髪に口付ける。
今度は、ジョゼットは抵抗しない。

「だって、お兄様が地獄に落ちたら、私も地獄へ行かないといけなくなっちゃう」
「どうして?」
「言わせるの?その先を!なんて意地悪!前言撤回!お兄様なんか今すぐ地獄送りになればいいのよ!」

怒った口調でそう言うジョゼット。
しかし言葉とは裏腹に、身体を翻し向かった先は。
広げられたジュリオの腕の中。
ジュリオの胸板におでこを押し当て、ぐりぐりと押し付ける。
ジュリオはそんなジョゼットの美しい銀髪を、今度は遠慮会釈なく撫で回す。

「ごめんな。待った?」
「待ってました。ずっと待ってました。すっごく心配しました…」

声に嗚咽が混じっている。
ジョゼットは泣いていた。
いかに外界と隔離されているとはいえ、教皇庁からの情報は入ってくる。
もちろん、ガリアとの聖戦のことも。
それに、助祭枢機卿で、さらには竜騎士であるジュリオが関わっていないはずなどなく。
さらに、本来の逢瀬よりも二週間も遅れたとあれば。

「怪我してないかとか…。帰って来れないのかもとか…。神の御許へ行ったのかも…とか…」

そこまで言ってしまい、声がくぐもる。
何度も反芻した悲しさを思い出し、ジョゼットの瞳から涙がこぼれる。
ジュリオは優しくその涙を指で拭き取る。そして優しく言った。

「ジョゼットを置いて、僕が神のところへ行くわけがないだろう?」

その言葉に、ジョゼットの心の中に暖かい気持ちが溢れてくる。
神に祈りを捧げるときにも勝るとも劣らない、慈愛の気持ち。
このひとが教えてくれた、伝えてくれた、世界の真実の一つ。
しかし安堵感に満たされるとともに、ジョゼットの中で不満が湧き上がる。
いけないこととは分かっていても。後で神罰が下るかもと思っていても。
それでも、ジョゼットは女の性で、その言葉を放たずにはいられなかった。

651:おにいさまへ… ◆mQKcT9WQPM
09/03/01 18:45:40 JQMIutCe
「…でも二週間も遅れた。連絡もなかった。すっごい心配した。
 …お兄様のばか」

ぷう、とふくれっ面になって、ジョゼットはジュリオの腕の中でそっぽを向く。
涙はもう乾いていた。
そんなジョゼットを見て、ジュリオはそろそろ頃合かな、と思う。

「でも、今回は出迎えに来てくれなかったね?心配していたわりにはさ」

ジョゼットの細い顎をつまみ上げ、自分の月目を覗かせながら、ちょっと声のトーンを落として意地悪を言ってみる。
すると、ジョゼットは案の定慌てた。

「…だ、だって、何の連絡もなかったから!
 …じゅ、準備とかぜんぜんしてなくて!」

ジョゼットは、ジュリオと逢う前に必ずしておくことがあった。
それは朝の礼拝の際に神に許しを請うことから始まり、沐浴で身を清めて、洗ったばかりの修道服に袖を通して。そして。
しかし、それらの準備は、ジュリオの急な来訪のせいで、ほとんどできていない。
なんとか沐浴だけは済ませたものの、今着ている修道服は三日前に洗ったものだし、今朝の礼拝では神に許しを請うていない。
ジュリオが来ることを知り、慌ててこの原っぱで一人、聖印を握り締め、神に許しを請うていたのである。
準備、の単語に、ジュリオの目がすぅっと細くなった。
ジョゼットはこの表情をしているジュリオが苦手だ。

…こういう目をする時のお兄様、すっごく、イヂワルなんだもの…。

しかし、ジョゼットはその顔から目を逸らせない。
むしろ、その妖しい背徳感から、頬を染めてジュリオを凝視してしまう。
冷たい目のジュリオは言った。

「…ジョゼット、『準備』は君のためを思ってのこともあるんだよ?」
「わ、分かっていますわお兄様…。で、でも、アレはお部屋ではできなくて…。だ、だから、私、私…」

言い訳をしながら、ジョゼットはちら、とここへ持ってきた荷物のほうを見た。
樫の木の根元に、小ぶりな籐のバスケットが置かれている。
ジュリオの視線も、そちらを向く。
そして。
その頬がいびつに歪んだ。

…うわ。イヂワルスイッチ入っちゃった。

こういう嫌らしい笑い方をする時、ジュリオは悪魔のように意地が悪くなると、ジョゼットは知っていた。
しかし、そういうジュリオを知っているのは自分だけだと思うと、たまらない充足感で満たされるのだ。
だが、本当の事を言えば、あんまり意地悪はされたくない。

…だって、意地悪されると私…。
おかしくなっちゃうんだもの…。

あれはきっと神が神罰として自分の心に穿った楔に違いない、とジョゼットは思っていた。
そして。
ジュリオは、神に変わってジョゼットに神罰を下す。

「それじゃあ、ジョゼット。
 今から『準備』できるかい…?」
「え!?こ、ここで…?」
「そうだよ。ジョゼットが修道院に戻ってする、って言うんなら話は別だけど」

ジュリオの言葉に、ジョゼットは耳まで真っ赤になる。


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