09/02/08 09:21:55 xRuNOLEU
ハジメテ小説ナノデ
ドゾ、オテヤワラカニ。
「ねぇ、テリィ。なにか、あったの。」
キャンディはテリィがもう一度入れなおしてくれたティカップをそっと両手で包みこみ、
カップに目を落としたままつぶやいた。
「なにって、なんのことだい? まあ、あるとしたら、君が前より色っぽくなったのは
もしかして、アルバートさんと暮らし始めたからじゃないかなぁって疑っていることかい?」
ながくて繊細そうな右手の指でアゴをなでながら今にもふきだしそうな瞳でテリィは返した。
「んっ、もう。また、からかって・・・・ん、もう!テリィ!」
思わず立ち上がって両手を振りかざしたキャンディの腕を
「おっとっと。もう一度入れなおすのは、ごめんだよ。」
そう言って座ったままの姿勢でキャンディの右手首をつかむと勢いよく自分の膝の上に抱きすくめた。
テリィの左腕に頭を抱えられたキャンディは急に顔をこわばらせ不安げな瞳で、
すぐ近くにある深い瞳を見上げた。テリィの肩が小刻みに震え
「ふっふっふ、はっはっはっはっは。どうしたんだい。ターザンソバカス。
僕にこんなふうにされるのを、楽しみにしていたんだろう?」
左手でキャンディをしっかり抱えたまま、右手の人差し指を立てながら
「確かに、さっきの場所はムードがなかったね。ここなら、僕たち、二人きり。
邪魔者はだれもいないよ。」
おかしそうにふざけて寄せてきたテリィの顔を手と足をばたばたさせながら
「ちょっと、テリィ!あなたふざけすぎよ!」
と真っ赤な顔をしてわめていた。