【御都合】エロゲのストーリーみたいな小説【主義】at EROPARO
【御都合】エロゲのストーリーみたいな小説【主義】 - 暇つぶし2ch19:名無しさん@ピンキー
08/12/19 00:17:21 +y62jeIV
僕の義父さんは凄い人らしい。
#右頬に走ってる大きな傷跡
#数多の修羅場を潜ってきた事を感じさせる鋭い眼光
#厳つい顔#そして体中にある銃創やらなんやら
#背中の立派な龍(?)の入れ墨
傍から見たら怖い人(というか、元ヤーさんだったり)だけど、義父さんは見かけによらず、とても優しく、カッコいいのだ。昔は侠客として名を馳せていたらしい。
そんな人の・・・・・息子の僕は、
#女顔
+
#低い身長
+
#女性のような名前
=女の子に間違えられる。
と、義父さんとは全く以て正反対。いや、これでも頑張ってるんだよ。義父さんに鍛えてもらったりして頑張ってるんだけど、でも・・・・・
その鍛えてくれている義父さんにも「お前の花嫁姿が見たいなぁ」とからかわれる。僕が台所に立っている時の後ろ姿が、義父さんが昔付き合っていた女の人とそっくりなのだそうだ。
―息子に対して、普通そんな事言う?

「よう、馨」
「久しぶりね、馨」
「こんにちは。二人とも、どうしたんですか?」
平日―太陽が沈んできた頃、下校ついでに買い物に行った後帰宅すると、家の前に、スーツを着て銀縁眼鏡を掛けたいかにもエリートと言った風貌の男の人―了司さんが立っていた。
その横には、紫色の高そうな着物を着付けた大和撫子という表現がぴったりな女性、葵さんが立っている。葵さんは了司さんのお嫁さん。
了司さんは、義父さんに昔々に命を助けられた人で、今では組の若頭として日々頑張っているらしい。葵さんとは7年ほど前に結婚した。8歳の時に婚礼に呼ばれた事をうっすらと覚えている。
厳かな空気の中でも、二人は見ているこっちが恥ずかしくなるほど愛し合っているのを感じ取れたものだ。―色々大変な事があったけど。
それにしても、了司さんは義父さんとは打って変わって、なんだかとても知的に見える(義父さんが馬鹿っぽいって言ってるわけじゃないよ!)。
最近じゃタカ派の人はめっきり減り、大卒の所謂インテリヤクザも結構いるとか。
「馨、どれぐらい大きくなったかなぁ~って」
と、葵さんは笑いながら言う。この人はいつも変わらないみたいだ。
「見たところ余り伸びていないみたいだね」
「よ、余計なお世話です!」
冗談めかして言う了司さん。僕は気にしていたことを言われてカチンと来たので怒った風に返すと、
「すまんすまん」
と、全く以て反省の色が見えない謝罪をしてきた。なんというか、この人もいつも通りみたいだ。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch