【御都合】エロゲのストーリーみたいな小説【主義】at EROPARO
【御都合】エロゲのストーリーみたいな小説【主義】 - 暇つぶし2ch100: ◆uC4PiS7dQ6
09/01/23 22:25:18 SBI+vClk
10
「浸るな、詳しい話しは後だ。取り敢えずここから脱出するぞ」
 レブナントリッチがいつ再見するかわからない。
 それにラクシャーサ。今こそ姿を見せないが、ラクシャーサと他騎士の『死体消失』。奴らの生態系を理解していれば、まだ生息していると仮定できる。
「私の名はレヴィー、レヴィー=エルレシア。貴公の名を教えて欲しい」
 女騎士は空を仰いで左手で十字を切り、俺の提案を名乗る事で返す。
 逃げる気は無い、と言う事か? それとも、違う何か、か? 何にしても、名乗られたら名乗り返さんとな。
「ふぅっ……」
 短く溜め息を付き、調度良い位置に有るシリューの頭頂部を、右手の甲で三度も小突く。
 ―ポン、ポン、ポン。
「わぎゃ、わぎゃ、わぎゃっ」
 うーむ、アホ声だ。
「こいつがシリュー。で、俺が……」
「みつきぃ、よっ!!」
 遮って俺の正面に向き合い立ち、
 ―ドフッドフッドフッ。
 カウンターコンビネーションブローを鳩尾に打ち込む。
 うぐっ、人体急所を確実に乱れ打つとは、腕を上げたなシリュー。
「ふむ、シリューと……みつきぃ殿か」
 レヴィーと名乗った女騎士は、脳内咀嚼で勝手に納得してしまうと、頷いて首を縦に振った。
 まっ、訂正するのも面倒だし、長い付き合いになる訳でも無いしな。それで良い。
「うん。よろしくねレビー」
 シリューはレヴィーへと向きを変えて名を呼び、
「ええっと、レビーじゃなくてレヴィーよ。う、にてんてんのヴィー」
 当の本人に発音の指導を受ける。
「びーびーびー」
 レヴィーは腰を落としてシリューと目線の高さを合わせ、ゆっくりとした口の動きを付け加えと教えるが、
「びーびーびー」
 全く直らなかった。
「すまんな、上手く発音できんらしい」
 なんら変わらないシリューに、諦めろとの意志伝達を兼ねて、レヴィーへと詫びを入れる。
「かっちーん。バカにすんなぁっ! いいにくい武器ばっか持ちやがって、ちゃんと言えるっつーの!!」
 言い難い? どれ、復唱してみるか。アイゼルヴィント、レヴァル、ディスタンスラヴァー。ふむ、確かに言い難いかもな。

「ぶぁさし、ぶぁにく、こんぶぃーふ。ワタシ、お肉タベラレナイアルヨー」
 …………!!???
 なんだ、発音練習か? 驚いて心臓が止まるかと思ったぞ。とうとうシリューが『あっち側』に行ったと、本気で危機を感じた。
 レヴィーも俺と同じ考えなのか、同じ表情をし、「何を言ってるんだコイツは?」って目でシリューを見る。



101: ◆uC4PiS7dQ6
09/01/23 22:27:29 SBI+vClk
11
「ぷっ、くっふふっ。良いわね、気に入ったわシリューちゃん。私、シリューちゃんみたいな妹が欲しかったわ」
 だが、次瞬には破顔一笑し、シリューの頭をくしゃくしゃと撫でた。
 むっ、油断し過ぎか?
「和み過ぎた、会話を戻すぞ。レヴィー、俺達とディバインライフを脱出する気は有るか?」
 強制を促す選択を、あえて選ばせる。
「無理……ね。部隊が壊滅したのに、私だけが帰還するなんて選択外。仇を討つまで動く気は無いわ」
 レヴィーは厳格を取り戻し、シリューから離れて白場の中心へ歩く。
 やはり、な。重んじる義が、未来行動を狭めていたか。
「それこそ無理だ。現装備では、ラクシャーサは殺せても、レブナントリッチは殺れん。死した者よりも、生きている己を大切にしろ」
 俺の言葉にも、首を横に振って否定するだけ。 「それは、他の奴ならって前提があってでしょ? 私なら殺れる。それだけの武器と力がある。レブナントリッチが居るって分かれば、銑鉄は絶対に踏まない!」
 どんな言葉も伝わらないと、強固なまでの義が、身体を命奪に封殺するのだ。
「考えろ。お前まで死んだらどうする? ここは体制を立て直し、改めて来れば良いだろ?」

「ふっ、大丈夫よ。睡眠を取らなくても、食事をしなくても、傷を負っても、闇の元素(マナ)が溢れてる『ここ』では『死なない』。
 排便行為も必要とせず、老廃物質も造られず、人体の不必要は、人体の必要に変化する。私は真の意味で不死になれるのよ。
 そう言う術式処置を受けたから、そう言う武装を身につけているから、だから私だけが死なずに生き続けた。
 闇の元素に闇元素の術式処置を施した私。そして闇の術式武装ヨルムンガンド。これが私を生かせる絶対唯一の定義よ」
 レヴィーは長い自己説明を終えると、話しを断ち切る様に細身剣を正眼に構え、俺と対になる外周へと身体を向けた。
 術式処置か。人工的に元素吸収のスキルを身に付かせる施術だったな。辺りに存在する処置に対応した元素を体内に取り込み、自己の魔力と還元する法。
 実際に見るのは初めてだが、なるほど……こう言う事か。ここが白場と成った理由がやっと分かった。
 何て事は無い、闇を形成してる元素を喰らっただけ。だからここに黒は無く、喰らった黒を己の活動制限に当てている。
「どうしても、帰還する気は無いか?」
「一緒に帰ろうよレビー」
 シリューも心配の目で見詰め、祈る様に両手を握り合わせるが、
「ごめんねシリューちゃん。私はいいから、みつきぃと帰ってね」
 レヴィーはこちらを振り向かず、どちらの誘いにも一貫して乗らない。
「ふぅっ、しょうがな……」

 ―――。

 消えた筈、
「ッ!?」
 消えた筈の殺意が、一呼吸の間に再臨する。



102:※厨二文注意 ◆uC4PiS7dQ6
09/01/23 22:29:06 SBI+vClk
12
 きっ、選択分岐は消えたか。時間の食い過ぎだ! 後は……成るようにしか成らん!!
「ほらっ、早く帰らないから、すっかり『囲まれた』わよ」
 白場ど殺意が膨れ、全方位で死線が増す。姿は隠してるつもりだろうが、、殺意は一部も隠れてない。
 ったく、勘弁してくれ。これだけの数から熱視線を送られるとは、たまったモノではない。
「左を向けシリュー」
「はいはいよー」
 互いに正対した状態からシリューに身体ごと左を向かせ、両手のナイフを上空に放り上げる。
「一意……」
 連携動作でシリューの担う背剣を左逆手で引き抜き、
「専心ッ!!」
 腰剣を右順手で引き抜く。
 どうせ殺り合うなら、ゴングはこっちで鳴らしてやるさ!
「発ッ!」
 落下するナイフの一本を、シリューの頭上でミート。
 左剣の側面で左方へと全力で弾き飛ばし、もう一本のナイフ柄を、同じ要領で右方へと弾き飛ばす。
 即座で反響する僅かな刺音。潜めるモンスターを射貫いた証拠。
「シリュー、常に俺とレヴィーの間に居ろ。できる限り敵は通さんが、もしもの時はアイテムと魔法で稼げ」
 レヴィーと逆方を向いて外周を見渡し、右剣で「前に出るな」の意を込めてシリューを征する。
「ふっふっふぅっ、私が今までの私だと思ったら大間違いよ。ビシッと隠し玉を買い備えてるんだから」
 そうか、ちゃんと買い備えてるか。良かった良かっ……何ッ!? まだ無駄金を使ってたのか?
「ああもう、いいから下がれ」
 どこまでも、俺の予想を越える奴だ。
 一呼吸。左の曲剣レヴァル腹前で構え、右の避剣ディスタンスラヴァーを胸前で構える。
「レヴィー、こうなったら最後まで付き合う。生きて脱出するぞ」
 殺意はビリビリと張り詰め、感覚神経を限界まで高めて行く。
「あら、私一人でも十分だけど?」
 視界に映るのは深緑の命奪。聴覚に入るのは飢狼の微鳴。その数は多く、二十は居るだろう。
「その自信は、レブナントリッチを倒す事で証明してくれ」
 レヴィーの武器は剣だったか? 柄の尺が通常の倍以上は有ったな。アレを主要武器としているのだから、扱い難いだけで無く、盲目龍(ヨルムンガンド)と名打たれるだけの何かが有るのだろう。
「ええっ、ちゃんとシリューちゃんも守ってあげるわ」
「すまない、さあ……来るぞ!!」



103:名無しさん@ピンキー
09/01/23 22:30:40 SBI+vClk
長いんで、一旦ここで区切り。
今回のエロは次に入ります。

104:名無しさん@ピンキー
09/01/24 00:42:07 dfl0176I
>>103
グッジョォーブ!

105:名無しさん@ピンキー
09/01/25 09:13:19 kzGKTZRA
んー…何故かミツキとシリューの会話を聞いてると
山田貴敏の描く凸凹コンビって感じの絵が思い浮かぶ…


106:名無しさん@ピンキー
09/01/28 00:57:44 QpvHMNJ0
スレの方向性が全く分からん

107:名無しさん@ピンキー
09/01/30 12:38:51 d/RmLZ+3
少なくともエロゲ゙のストーリーみたくはないわな

108:名無しさん@ピンキー
09/02/04 23:24:08 S7DMMp/j
ho

109:名無しさん@ピンキー
09/02/15 10:22:50 m1Ts1BCM
ほし

110:名無しさん@ピンキー
09/02/23 19:39:18 5a6LuhAM


111:名無しさん@ピンキー
09/03/01 19:59:03 AEDu9xE7
ho

112:名無しさん@ピンキー
09/03/08 01:12:11 TZbZb7iz


113:START1/6
09/03/09 22:42:03 SpwOIyn2
小ネタ・それとない雰囲気のみ・エロ皆無・6レス消費





チュン‥チチチ‥
朝日がベランダから差し込む。その眩しさに眼を開ける。

「ん?もう朝か‥」

とりあえずベットから起き、俺は洗面所へ向かった。爆発した髪を直すべく、頭を洗面台に突っ込み、その上から直に水道水を被る。

バシャバシャ‥

「くっはぁ~気持ち良ぃ~」

ゴシゴシ‥
バスタオルで軽く水気を拭き取り、スウェットから予め置いておいたTシャツとジーパンに着替えると

ゴォー‥
ドライヤーの熱風で髪を乾かし、ワックスで毛先を軽くいじる。

114:START2/6
09/03/09 22:43:07 SpwOIyn2



「よし!オッケー!」

‥後は上着を羽織って、財布と携帯を持てば完璧だな

「美咲ちゃんはどんな格好で来るのかな‥」

美咲ちゃんとは、俺=本堂拓海のクラスメイトにして、学園のマドンナ的存在の女の子だ。
そんなマドンナから、どういう訳だか…凡人の俺に、今日デートのお誘いをもらった。

115:START3/6
09/03/09 22:44:17 SpwOIyn2



ちらりと部屋の置時計を確認すると、約束の9時まで後15分だ。
待ち合わせの公園までここから、徒歩12・3分といったところだ。

「さぁてと、そろそろ出るか‥」

上着を羽織り、テーブルの携帯を‥ありゃ?
無い!!
慌てて室内を探しまくる。

116:START4/6
09/03/09 22:45:37 SpwOIyn2



「‥おかしいな。どこやったっけ?」

再び時計を見ると、9時まで5分前だった。

「‥まずい」

遅れるにしても最低限礼儀として、美咲ちゃんに連絡の一つでも入れないと‥

しかし、あいにく俺は固定電話は持ってないし、ここから近くの公衆電話まで全力で走ったって、5分以上はかかってしまう。

117:START5/6
09/03/09 22:46:46 SpwOIyn2



ヴヴ‥ヴヴ‥

「!」

聞き慣れたバイブ音が聞こえてきた。恐らく、美咲ちゃんからの電話だろう。

‥何処だ?!!

音が聞こえる方へ行くと、俺が先程までいたベットの中から聞こえてくる。

「‥ここかよ」

自分の記憶力の無さに呆れつつ、俺は掛け布団と毛布を一気に捲り上げた。

118:START6/6
09/03/09 22:48:18 SpwOIyn2



「きゃあああ!」
「え?…って、うわあああ?!!」

‥何とそこには、見知らぬ下着姿の可愛い女の子がいたのだった。


果たして、俺は美咲ちゃんと無事にデートにこぎつけるのか?
この可愛い女の子の正体は?!

俺=君の青春が今幕を開ける!!



→→START
(続きませんW)

‥書き終えて気付いたが、これじゃエロゲじゃなくギャルゲだなWスマソ

119:名無しさん@ピンキー
09/03/10 20:52:55 EF2D07j3
>>113とりま乙

120:名無しさん@ピンキー
09/03/14 03:26:51 jEs5Qcc5
ho

121:名無しさん@ピンキー
09/03/17 21:55:02 Gd0+5QXI


122:名無しさん@ピンキー
09/03/25 12:28:37 C5BaFLun


123:名無しさん@ピンキー
09/03/30 02:36:12 pGOuF6iR
あfげ

124:名無しさん@ピンキー
09/04/03 01:13:34 t+n/8eNK
続きはー?

125:名無しさん@ピンキー
09/04/11 07:31:00 tg9/HE6O
保守

126:名無しさん@ピンキー
09/04/11 16:30:21 sznOfbBc
女護ヶ島に漂着

127:名無しさん@ピンキー
09/04/17 22:26:53 NsQyckFB



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