【田村くん】竹宮ゆゆこ 6皿目【とらドラ!】at EROPARO
【田村くん】竹宮ゆゆこ 6皿目【とらドラ!】 - 暇つぶし2ch510:名無しさん@ピンキー
08/12/24 17:44:59 YDfPuMlP
クラス替えまで残り三か月ちょっと
それまでには答えを出したい
いや出さなくてはならない
これからの為、自分の為、そして大河の為にも答えを









「……で、これがそのときのマフラーよ。久しぶりに見つけたけどちゃんと大切にしまってたのよ」
「……ママ達ののろけ話って数え切れないくらいあるよねほんと…」
普通の家庭の親子の会話
「なっ…何言ってんのよ!べっ別にのろけ話とかしょんなじゃ…」
うまく喋れていないこの人は私の母親
「……のろけ話でしょ。この前の文化祭の話ものろけっぽかったし。いいな~私もパパみたいに尽くしてくれる彼氏欲しいな~」
私はもうすぐ高校生
思春期とやらか母と父の昔の話を聞くと本当にうらやましく思う
「だから別にそうゆう話じゃないったら…文化祭…あの時も…パパが私のために全力で走ってきて…」
人より少し小さいがまだまだ若く綺麗な(自慢の?)母は照れながら顔を赤くする
この年でまだ夫に対して照れたりするなんてうちの母くらいじゃ…とか思ったり思わなかったり
「はいはい…その話は聞いたって」
私は呆れて母の話を流した
「何の話をしてるんだ?」
家に帰宅してきたのは目付きは悪いが家事万能、この家の大黒柱で私の父親
「あっパパ。おかえり。今ね、またママったら…ふがっ!?」
母は私の口をその小さい手で塞いでくる
なんて力なんだろう
「あっ…明日の入学式のことを話してたのよ…」
「そうかもう明日なのか…それよりそのマフラーって…」
父はピンク色のそれに気付く
「えっ!?まだ覚えてたんだ…へへ…なんか嬉しいな…」
「当たり前だろ。そのマフラーから今までいろんなことがあったよな…」
「そうね…本当にいろいろあった…」
そして両親はお互いを見つめ合い顔を赤らめ幸せそうな顔をする
もはやこの二人は私の存在を消している
というかリアルに消されかけている
「………っ…マ…マ…息…でき…な…い」
母は今にも私を窒息死させようとしていたのだから
「あら忘れてたわ」
母は手をやっと私から離す
「ったく…もうじき高校生の娘がいるってのにいまだにお熱いわね~」
私は両親をちょっと意地悪く言ってやる。まあ本音なんだけどね
「うっ…うっさい!それより明日早いんでしょ?さっさともう寝なさいよ!」
母は自分の顔の温度の上昇にも気付かないまま私を怒鳴ってくる
明日のことを思うとまだ眠れそうにないのだが母には逆らえない


なんたってママは明日から通うあの大橋高校で名をはせたあの手乗り……



終わり



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