テイルズのエロネタないんかね?29at EROPARO
テイルズのエロネタないんかね?29 - 暇つぶし2ch387:名無しさん@ピンキー
09/01/09 21:57:28 hU8eqX67
 とはいえ、ここまで来て急に意見を引っ繰り返すのは、彼の意地が簡単には許さない。
「その、家族にも迷惑がかかるだろう? そういうところに邪魔することは」
「家族のことなら心配いりません! おじいちゃんは度量が広いですし、お兄ちゃんは家出中です。
ですから、三人で食卓を囲むのって久し振りなんです。腕によりをかけて作りますから、たんと召し上がってください。
それと、もう一つ引き止めたい理由があったんですよ」
 リリスは背を向けて、台所でなにやら作業をしていた。何かを掻き混ぜているような音が聞こえる。
 ものの数分、リオンは居間に突っ立っていた。
(どうする……ああいうことを言った手前、ここには居づらい。
しかし、体力の限界と意識していれば、確かに既に筋肉痛の徴候は見られる。
……その上、あの女の料理の腕は絶品で、おかわりがほしいぐらいだ)
 リオンがくだらない意地で困っていると、リリスが手の平ほどの容器に何かを入れて戻ってきた。
「貴方、アイスキャンディーを食べたいって言っていましたね。だから私、作ってみたんです」
 容器の中には、中途半端に固まった白い液体が入っていた。まだ泡が立っていて、作ったばかりという感じがする。
 しかし、見た目とは裏腹にバニラのいい匂いがした。
 アイスキャンディーが液体ではないことは、辞書を引くまでもなく明らかなことだったが、指摘する前に彼女は続けた。
「これを数時間かけて冷やせばいいって聞きました。この辺りの夜は冷えますから、朝までには固まっていると思います。
今日はここに泊まっていってください。ちゃんと寝床はありますから」
「アイスキャンディー……作れるのか?」
「たぶん……で、では、ご飯を作ってきますね」
 リリスはウインクすると、台所の方へ走っていった。
 リオンは、足を玄関の方へ向けたが、思い悩んだ。
 ちらっと外を見ると、空に蓋がされたように真っ暗だった。
 確かに、この暗さの中を歩き回るのは危険だ。ましてや体力回復の当てもない。
「止むを得ないな。今日のところは、身を休めるとするか」
「おおーっ、坊ちゃんが自論を曲げるなんて! 頭の上に岩でも振ってきたらどうしよう!」
「シャル、お喋りが過ぎるぞ」
 リオンとシャルティエが小声で話していると、一家の主と思しき年寄りが「ただいまぁ」という声と共に入ってきた。
 見知らぬ客がいるというのに、「お客さんかい?」と一言言うと、それきりだった。
 うら若い孫娘と見知らぬ男が二人きり、状況が状況なのだからもう少し不審に思え、
 といいたいところであったが、これがリーネの普通の習慣なのだろう。
 黙ってシャルティエの刀身を眺めた。しばらく手入れができなかったため、大分汚れていた。
「坊ちゃんが年上でもない人のいう事を聞くなんて、珍しいですよね」
 シャルティエは感心するように言った。
「仕方がないだろ、僕が死んだら誰があいつらの監視をするんだ」
「でも、それを抜きにしてもマリアン以外の言うことを素直に聞くなんて、新鮮な光景ですよ」
「はぁ……シャル、少し黙っていてくれないか」
 それきり、二人は口を閉ざした。


388:名無しさん@ピンキー
09/01/09 21:58:07 hU8eqX67
 黙々とシャルティエを磨いていると、次第にいい匂いが居間に立ち込めてきた。
 リリスが「できました」といいながら、お盆に乗せた料理を運んでくる。シチューだった。
 底の浅い容器で、具が頭を半分ほど出した状態。匂いと外見に食欲をそそられる。しかし、リオンはギョッと目を見開いた。
「おい、にんじんが入っているが、まさか?」
「あ、これは伝説のにんじんではありませんよ。うちの畑で取れたにんじんです」
「聞きそびれていたのなら、もう一度言ってやる。僕は、にんじんとピーマンが嫌いだ! だから、そういうのは御免だ」
 ずっと大人ぶっていた彼の、子供っぽい態度。リリスは可愛らしい彼の好き嫌いを知ると、くすっと笑った。
「では、残した分は私が食べますから」
「そうか……なら助かるんだが」
「でも、こっちはどうしましょう?」
 と、リリスはお盆に乗せて運ぶ途中のサラダを前に出した。それにはにんじんとピーマンとレタスと海草が乗っていた。
 食材の比率が合っていない。リオンが嫌いなものを除くと、毛を刈った羊のように量が香ばしいものとなってしまう。
「それは、さすがに困るな」
「う~ん」リリスは人差し指を顎につけて悩んでいた。突然、電球が光ったようにリリスは表情を明るくした。
「では、貴方の好みにあうものをもう一品作りますね。ちょっと時間がかかりますけど」
「そこまでしなくてもいい」
 とリオンが制止してももう遅い。彼女はお盆をテーブルに置いたまま、すぐに台所へと向かっていた。
 間もなく、まな板に何か大きなものが乗せられた。
 無関係のようにテーブルに置かれていた料理は、しっとりとした湯気を立ち上らせ、芳香を漂わせている。
 リリスの祖父はサラダに箸を伸ばすと、ぱくぱくとつまみ食いを始めた。
 次第に箸に勢いがついていき、つまみ食いではなくなって、完全に本食いとなっていた。
 リオンは料理の前で立ち往生をしていた。リリスが恩人のために張り切って作ったため、量は相当なもの。
 自分の胃ではぎりぎり食べきれるかどうか、というところだ。
 その上、もう一品リリスは料理を作っているので、それを食べる分も考えなければならない。
 食べ物を残してはいけません、と常々言われているため、残すこともできなかった。
 箸を掴んでテーブルの前に座っても、にんじんとピーマンが邪魔をして踏ん切りがつかない。
「ぼっちゃぁ~ん、はやく食べましょうよ、見ていてつらいでしょう~?」
「我慢してでも、にんじんを食べればよかったよ」
 リオンは気の進まないまま、夜食に取り組んだ。
 味はさすが、というもので、リオンの不安はすぐに味に誤魔化されていった(にんじんとピーマンは残したが)。
 食も進み、手が止まらない。テーブルに並んでいる分を食べ終えたとき、案の定彼の胃は苦しみを訴えていた。
 腹の底が盛り上がるような苦しさに、リオンの手は完全に止まり、追加分を入れる隙間はなかった。
 リオンは少しでも腹に隙間ができることを祈って席を立つと、野外を眺めた。
(立っているうちに、少しでも腹が空いてくれるといいが)
「おーい少年、リリスの料理ができるには時間がかかるだろうから、先に風呂に入ったらどうだ? 沸いたばかりでいい湯だぞ」
「風呂?」
 確かに、料理が来るまでの暇潰しにはなる。それに、今日一日の汗も流すことができる。
 風呂に入ると、なぜか腹に隙間ができることを実体験で知っていた。
 リオンは二つ返事をすると、居間から扉一枚を隔てた風呂場に向かって行った。


389:名無しさん@ピンキー
09/01/09 21:59:03 hU8eqX67
 シャルティエを壁に立てかけると、湯船の中で身体を伸ばした。とことんたまっていた疲れを癒すようにくつろぐ。
 何度か腹をさわり、その度に隙間ができた気がして、リオンは先のことが明るく思えた―そのとき、視線を感じた。
 それは窓がある方、すなわち外からだった。どうやら男で、覗き魔のようだ。
 男は窓越しにリオンに気付くと、中指をたてて唾を地面に吐いた。
「ピコハン!」
 シャルティエを掴むと、自分の背丈半分ほどのピコハンマーを具現化して、相手の頭上に落とした。
 ポップな音がなり、カエルがつぶれたような声を聞くと、再びリオンは浴槽で体を伸ばした。
 昌術の分の疲れも取り、やや眺めとなった入浴を終えた。
 居間へ戻ってきたリオンを迎えたのは、リリスだった。その手には、タライのような巨大な容器に、魚が一匹入っていた。
「これは何だ?」
「マンボウです。全体はもっと大きいんですけど」
 身は白身で、淡白な味が期待できる。変に油っこいものでなくてよかった。
「というわけで、賞味してください」
 しかし、それは、とても一人の食卓とは思えなかった。闘技場のチャンピオンでさえおなか一杯になるようなシロモノだ。
 リオンは追加させた上に残す、などという独裁者のような酷いことはできず、箸を掴んだ。やけに箸の動きが遅かった。

 さすがに、リリスと祖父が手伝ったのでタライ丸ごと、というわけではなかった。
 しかし、それでもリオンの胃袋は悲鳴をあげ、断りをしてからもう一度風呂に入り、僅かでも苦しさを和らげた。
 余裕が出てくると、リオンは食後の運動と称して外に出た。
 冷たい風が心地よく、辺りの小動物が小さく声を出して、静寂と絡まって耳に優しく届く。
 リオンは胃が楽になるまで暇でしょうがなかった。
 羊を飼っていることを思い出すと、ちょっと見てみたくなって、家の裏に足を進めた。
 と、その途中に先ほどの覗き男が、頭上にひよこをピヨピヨさせて(イメージ)倒れていた。
「坊ちゃん、この男どうします?」
「罪を償わせる。といっても、この辺りに裁判所はなさそうだ。権力者のところにでも連れて行けばいいだろう」
「じゃあ村長さんですね! でも、村長の家はどこにあるんでしょう?」
「罪人に聞くさ。シャル、ちょっと物騒なことに使わせてもらうぞ」
 リオンはシャルティエを構えると、刃の横で男の肩を軽く叩いた。男は気がつくと、ふらふらと起き上がった。
「おいお前、これから僕の言うとおりにするんだ」
 リオンがシャルティエを喉元に突きつけると、男は男性らしからぬ高い声をあげて絶叫し、そのまま失神、倒れこんだ。
 平和な村で育った男に、お目覚めの剣先は刺激が強すぎたようだ。
「ちっ、根性のないやつめ!」
「どうします坊ちゃん、目覚めるのを待ちますか?」
「起こしたあと、また眠られては困る。仕方がない、あの女か老人に聞くさ」
 リオンはシャルティエを腰に差して、方向を変えた。そのとき、彼はとんでもないものを見た。
 風呂場で、リリスが今まさに湯船に浸かろうとしていた。
 リオンの視線が彼女の上半身に釘付けになると、リリスの目線も彼に止まった。
 目が合うと、意識が飛んだように頭が真っ白になった。一瞬の停滞が、除夜の鐘のように長いものに感じられる。
 はっと意識が戻り体が自由になると、すぐに倒れている男の襟首を掴んで、逃げるように立ち去った。
 逃げても苦難は続く。頭の中では今の図が影送りのようにしばらく残っていた。
 直視してしまったことの気まずさとあわさって、リオンは頭を茹だるように熱くさせた。


390:名無しさん@ピンキー
09/01/09 21:59:36 hU8eqX67
 振り払うように、急ぎ足で村長の家に入った(正確には、場所を聞こうとして入った家が、たまたま村長の家だった)。
 呆気に取られている村長に、リオンは事の説明をすると、村長は深く頷いた。お礼の言葉を受けるよりも先に立ち去った。
 出て行ったはいいが、どこに行けばいいのか分からない。
 どう考えてもこっちに非があるわけで、いくら彼女が恩を感じているとしても許容範囲を超えている、と考えるのが普通。
 そもそも、料理のもてなしを受けた以上、今でもまだ恩という親切引換券は有効なのだろうか?
 焦った拍子で腹部の苦しみは紛れていたが、新たな苦しみのせいで頭も体もまともな状態からは程遠い。
 村の中を意味もなくさまよっていると、リリスが彼を迎えに来た。格好はラフで、エプロンドレスはつけていない。
 風呂を浴びる前に慌てて出てきた、という印象を受ける。
 彼女はリオンに駆け寄ると、お辞儀をした。
「あの人、前々から困っていたんですけど、あなたが解決してくれたんですね」
 リオンは意識して目を背けた。
「礼などいらん。お前が知っているということは、あの男は常習犯のようだな。
こんな田舎なら、顔さえ分かればすぐに捕まえられようものだろ?」
「たまたま通り過ぎただけって場合もありますから」
 リオンは傷が痛んだ気がした。どうやらリーネにはリーネの掟があるようだ。
「現行犯で捕まえないといけないんです(一応自首もありますけど)。
でも、そのときの私は何も着ていませんから、その、恥ずかしくて。
こんな簡単に解決しちゃうなんて……どうやったのかは分かりませんけど、ありがとうございました
「礼などいらんと言っているだろ。それよりも何の用だ? わざわざ礼をいいに出てきたんじゃないだろ?」
「お礼を言いにきました!」
「……」リオンの口から言葉がでなくなった。
 風呂に入った、食事もすませた、後は寝るだけという状態なのに、かえって疲労がたまっている気がした。
 リリスは彼の心情などお構いなしに、彼の腕を引っ張って家へと連れ戻った。


391:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:00:00 hU8eqX67
 困ったことはいくつ重なっても消えるものではない。
 既に祖父は自分の寝床で寝息をふかし、ワンルームかと思える広さの家には彼とリリスしか居ないようなものだった。
 リオンは何もする気が起きず、はぁとため息をついていた。
 何の目的でこの村に来たのかも忘れ、心身ともに疲れた体をソファにもたげるのみだった。
 傍らの暖炉の熱が、ぽかぽかと体を温める。気が緩んで、うつらうつらとしていた。
 気がついたときには隣にリリスが座っていた。
 ランプの光に照らされた姿は朱を帯び、彼とそれほど年は変わらないはずが妙に大人っぽく見えた。
 リリスは手を後ろに置いて、何かを隠すようにしていた。
「あの、これですけど」
 リオンの前に、皿に盛られた液体のようなものを出した。出したときに、ぷるぷるっと震えていた。
 彼は首をかしげた。
「これは?」
「アイスキャンディー……違いますか?」
「これはゼリーだ、アイスキャンディーとは全くの別物だ」
 リオンは目眩みがした。ゼリーぐらい、実家で食べたことがある。リオンが食べたいのはアイスキャンディーである。
 料理の腕がプロ級である彼女が作ったのだから、きっとこのゼリーは相当美味いのだろう。だが、それも今では食べる気がしない。
 語気を荒でる気力も沸かない。
 支えていたものがプツンと切れたように、リオンはリリスとは逆の方向に体を横たわらせた。
 リリスは腰を下ろしたまま、彼の顔を覗き観る。
「おやすみですか?」
「ああ、寝る……ゼリーは明日食べるから、今日はとりあえず寝かせてくれ。疲れたんだ」
「あの、ソファで横にならなくても、上にベッドがあります。二階建てベッドですから、好きな方を」
「ここでいい。お前がいつも通り使え」
 リオンはシャルティエをつかめる位置に置いて、目を瞑った。
 腹部の苦しさはこの頃にはほとんど紛れ、目に焼きついていた先ほどの図は次第に薄れていく。
 意識は、さして時間をおかずに暗い闇へ落ちていった。


392:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:00:51 hU8eqX67
 日付が変わった頃、リオンは何かの音で目を覚ました。
 ネズミの喧嘩のような、普通の人は見向きもしない音であったが、それなりに警戒しているため敏感にも反応した。
 自分の周りは完全な闇、薄気味悪さを通り越してかえって清々しささえ感じる。
 ただ、自分から離れたところには小さな光があり、寝ぼけ眼を凝らしてそちらを見た。場所的には、そこは風呂場のようだ。
「まさか、またあの女か……? できればそうではないことを祈っておくか」
 シャルティエを掴んだ。リオンが耳を立てると、水関連の音はしないようだった。
 ここでしていたら、とっとと眠る予定だったが、そうではないと分かるとほっとして扉を開けた。
 リリスが後ろを向いて、何かをやっていた。
「どうかしたのか?」
 リリスは彼に気付くと、何かを隠した。
「お、おはようございます!」
「……そんな時間じゃないだろ」リオンの返事とほぼ同時に、シャルティエが目を覚ました。
「坊ちゃん、何かありましたか?」
「いや、何でも無さそうだ。眠っていていい」と、寝たりなかったのか、すぐにスイッチを切った。
 シャルティエを風呂場の端に立てかけると、再度聞いた。
「こんな時間に、こんなところで、何をしているんだ?」
 彼女にずいっと詰め寄ると、急にあわてた彼女は何かを隠した。珍しく緊張した様子を見せていた。
「ア、アイスキャンディーの作り方を近所の人から聞いてきて、作り方をメモしていたところですけど」
「レシピか。なんでこんな場所で書く?」
「部屋の中で電気をつけると、起こしちゃうかもしれませんから。ここなら光は目立ちません」
「メモぐらい聞いたときに取れ」
 リオンは嘘は言ってなさそうだと判断した。
 睡眠が浅いことを思い出すと、みっともない姿を見せないうちに風呂場を出て行こうと背を向けた
 ―出て行く前に、リリスが衣服の端を掴んで止めた。
「あの、いかないでください。もうちょっとでできそうですから!」
 リリスが制止のため立ち上がると、彼女の後ろに隠していたノートが出た。
 それは、アイスキャンディーが冷えていく工程だった。
 何時間冷やすとこうなる、というのを凝り性にも事細かに記していたのだった。
「悪いが、明日にしてくれ」
 リオンは腹部を撫でながら言った。まだ前日の料理を消化しきれていない。
 そのうえ夜中で目が覚めたばかりとあっては食欲も湧かない。
 しかし、リリスがただで退くわけがない。
 リオンの言葉を柳に風にして、風呂場の扉を開いて外に手を伸ばし、透明な袋に入っている細長い棒を取り出した。
 窓から侵入してくる夜風は冷凍庫のように寒い。
 この寒さの中で、とりあえず固形と言える形にはできあがっていた。
 もっとも、それは市場で売っている固形物とはかけ離れた、べとべとな状態での固形だったが。
「ほら、きちんと形になっています。ちょっと溶けそうですけど。あとバニラ味しか作れなかったのが残念ですね」
 リリスは固まった部分を両手に乗せ、リオンの方へ棒を向けた。
 その棒は、アイスキャンディーの棒といって思い浮かべる楕円形の細長い棒ではなく、焼き鳥にさすような鋭く尖った串だ。
 支える力に乏しく、今にもアイスキャンディーが溶けて落ちそうであった。
 リオンはやや躊躇しながら受け取ると、口元に運んだ。
 リリスの視線が強烈だった。食べる瞬間を逃さまいと、シャッターチャンスを待つように凝視する。
「はぁ」ため息をついて食べるのをやめ、出したキャンディーを袋へと戻した。


393:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:01:56 hU8eqX67
「どうして戻すんですか?」
「一日中これのために動き回ったんだ。今みたいに胃がむかむかして、食欲がなくて、寒くて、機嫌が悪いときに食べたくない!」
 彼自身にもよく分からない理由を述べると、リリスはしょんぼりと小さくなり、俯いた。
 押し付けがましい彼女だが、断られると無理強いはしなかった。
「恩を返したかったのに……」
「恩だと? 妙なことを言うな。恩なら一宿一飯で既に返している」
「でも、私が貴方から受けた恩は一つだけじゃないから、全部返さないと。つぎにいつ貴方に会えるか分かりませんし」
 リオンは、彼女の立派な志にただただため息をついた。
「お前、恩をあだで返すとかそういう発想はないのか?」
「ないです」
「はぁ……分かった。食べるよ……食べるからもう恩の押し付けはやめてくれ」
 リオンは憮然とした表情でアイスキャンディーの袋を取り払った。
(どうしても、この場で食べる運命にあるようだな……こんな気分のときに食べたくはなかったんだがな)
 リオンは怒りを露わにしていたが、普段から怒ったような表情であったため、リリスは感情の変化に気付かなかった。
 ひんやりとするアイスキャンディーと、リオンは口元へ運んだ
 ―アイスキャンディーが彼の口元を離れていき、ボタッと音を立てて風呂の床に落ちた。
 そのまま模様の溝に沿って、排水溝へとバニラが流れていく。
 固まりきっていない状態で、長時間持ちっぱなし、そのうえ棒が支える力に乏しいということが絡まった、当然の結果だった。
 最初の意思表示通り食べないで済んだわけだが、いざ食べられなくなると物悲しい。
 最初に渡されたときに素直に食べていればよかった、と軽く後悔しそうになった。
 リリスは融解したアイスキャンディーを勿体無さそうに眺めて、しくしくと言った。
「食べるの、早かったみたい……です」
「だから言っただろ、明日にしてくれ、とな」
 残念なのは実はリオンも同じだが、リリスという女性の前で弱い姿を見せるのは、
 彼のプライドが許さず、ついついきつく当たっていた。
 ただ、同時にえもいえぬ罪悪感が湧き上がってきたことも事実。口調をやや優しくした。
「明日食べるから、今日はもう寝るんだ」
「はい……まず、疲れをとって、朝ごはんの仕込みをしてから寝ます」
 どこまでも家庭的なリリスに、リオンは頭がくらっとした。
「勝手にしろ!」
 夜に似つかわしくない大声を(らしくなく)放つと、リオンは扉を開けて居間へ戻った。


394:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:03:13 hU8eqX67
(律儀すぎるのも考えものだ……思いが純粋な分だけ余計に。
とにかく、もう寝なければ日中に支障をきたすかもしれないな)
 リオンはソファに身をもたげ、目を閉じた。そのとき、シャルティエを風呂場に置きっぱなしにしたことに気付いた。
(何と言う凡ミスだ! しかし、これで生じる弊害といえば、寝るのが少し遅れるだけだ)と自分で自分を慰めた。
 リオンは再び風呂場の扉を開いた。
 油断していた彼は、耳を扉につけることを忘れていた。
 リリスが、湯を浴びていた。
 リオンとリリスの視線ががっしり合い、そのまま固まった。
 突然の事態は、事故にあったように感覚にずれを起こした。心臓の音が牛歩並みに遅く感じる。
「す、すまない!」
 リオンは急いでシャルティエを掴み、風呂場から出て行った。
 居間へ来たというのに、心臓の鼓動は少しも鎮まらない。内側から食い破らんばかりに高まり、眠気を内から吹き飛ばしてしまった。
 毛布をかぶり、視界を真っ暗にしても眠気がない。ごろんと横になってもなおギンギンと目が覚める。
 この調子では、寝る頃には朝日が昇ってしまう。
 リリスという美少女の全裸を見る―普通の男なら、これが生涯に一度あるかないかの行幸に等しいが、リオンには苦にしかならない。
 彼は心に決めた女性が居て、そのためにも他の女性は眼中に入れないと決めているのだ。
 だから、今の光景もそれを害するウイルスのようなもので、必死に駆除しようと煩悶していた。
 彼が嫌な時間を過ごしてから数分後、扉が開いてランプの明かりが差した。リリスが彼の近くに寄る。
 彼は寝たふりを決めて、嘘の寝息をすうすうと立てていたが、リリスは小さく笑うと「バレていますよ」と耳元で囁いた。
 リオンは嫌な気分で目を開けた。
 腰の辺りでしゃがみ込んでいるリリスは、バスタオル一枚だった。
 肩の部分は完全に露出し、肌には水滴が拭き取りきれず残っている。
 髪の毛はいつものテール髪ではなく、リボンを解いて腰まで伸ばしていた。
 ほんのりと朱を帯びた身体が、暗闇の中で更に艶やかさを増してリオンの視界に入る。
 リオンは無理に視線を変え、彼女の姿を見ないようにした。
「その……覗いたことは謝る。ノックを忘れたことも謝る。
だが、睡眠時間ぐらいは取らせてくれたって構わないだろう」
「貴方の睡眠を助けに来ました」
「馬鹿かっ! 論理が合わない。静かな場所で寝ている方が会話するよりもずっと睡眠を促すだろう?
第一、お前に話しかけられ、僕が身を起こした時点で今までに溜めた眠気は吹き飛んだ。これが睡眠の邪魔でなくて何なんだ?
それに、そのはしたない格好は何だ?」
 リオンの理路整然とした考えは、しかしリリスには全く聞き入れられない。
「それは置いといて。
兄に、こうすれば眠くなるって教えてもらっていました」
 リリスは手を伸ばすと、彼の股間を撫で始めた。
 驚きのあまりシャルティエに手を伸ばしかけたが、彼女の手の動きは止むことなく、ズボンの上から彼のものを軽く掴んだ。
 きゅうと弱い力で握られ、それが害にならないと体が分かっているためか、拒むという命令をすぐにはしなかった。
 リリスの手の動きは、猫をなでるそれに似た動きで、かつ繊細で程好い力の入れ具合であった。
 彼は苦しそうな声を出し、ついにリリスの手を止めようとしたが、彼女からもたらされる快感で抑制の力が入らなかった。
 リオンはこういうことにはあまり興味を持たないようにしていたが、やはり溜まるものは溜まる。
 時々生理現象として仕方がなしに自慰行為をした。
 その頻度は低く、数週間前に王の命令を受けて旅に出てからは一度もしていない。
 溜まったものを放出するには絶好の機会であったためか、体は素直に性感を受け入れていった。



395:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:04:25 hU8eqX67
 凛々とズボンの中で膨らんだものを見て、リリスははぁと声をもらしていた。
「お兄ちゃんのよりも小さくて、かわいいかも」
「なっ! 貴様、こういうことに慣れているのか!?」
「あら、女の人にそういうこと聞きますぅ?」
(くそっ! 何てやりにくい女だ! 会話すらしたがらない奴の方がまだマシだ!)
 などと思っているうちに、彼女の手がズボンを膝まで下ろし、露出したものを両手で包み込み、軽く握ってこしこしと触った。
(もう少しきつく握った方が……いかん! このままだと女のペースに呑まれる!)
 リオンは欲を振り払い、腕力を振り絞って彼女の身体を押し離した!
 手加減できず、彼女は床に頭をぶつけ、そのままぺたりと倒れこんだ。
 リオンはズボンをあげつつ、彼女のことを見て心配になった。
 倒れこんだきり、ぴくりとも動かなかったからだ。
「おい、大丈夫か?」
 いきなり性行為に及ぶというリリスの行動にも非はあるが、この状況はまずい。
 祖父が目を覚ますことを考え、彼が不安になっているとき、リリスは呻くように声を出した。
「い……たい、です」
「無事なようだな。これに懲りたら、僕に変なちょっかいを出すのはこれきりにしろ」
「あの、お願い聞いてくれませんか?」
「何だ?」
 リリスは風呂場の上部にある階段の方を指差した。
「あそこに、私が普段使っているベッドがあるんです。そこに連れて行ってくれませんか? 立つのが億劫でして」
「……ま、僕にも非があるからな。いいだろう。(人のいいことだ)」
 野蛮な行為に出たことを負い目としているリオンは、珍しく素直になった。
 背中におぶって運ぶことにしたが、そうしてみるとリオンは驚いた。
 彼女の身体はとても軽かった。
 空のリュックサックを背負っているような、あるいはこの女に羽があって自ら浮いているかのような軽さ。
 見た目より軽いといってしまえばそれまでだが、運ぶことが苦にならない。
 バスタオル一枚という姿を想像する暇もなく、階段を登りきった。
 ベッドは二階建て。リリスがどちらに寝るのかは分からないので、リオンは下のベッドに彼女を降ろそうと、背を向けた。
「おい、着いたぞ。さっさと降りろ」
 といっても、リリスは返事をしない。振り返ってみると、目を瞑っていた。
 運んでいる間に眠ってしまったのか、揺すっても中々目を開かない。
「眠っているのか?」
 リオンは不安になり、彼女に顔を近づけた。
 それが運のつき―リリスは目をパチッと開くと、リオンの腹部に手を回して自分の方へ引っ張った。
 むしろ、力の入れ具合から考えて引きずり込んだ、という方が正しい。
 布団の中に押し込まれたリオンは、視界が急に真っ暗になった。顔に柔らかな何かがあたって、呼吸困難になった。
 ジタバタともがいて脱出し、目を開いた。
「お前、恥ずかしくないのか?」
 ごたごたでリリスからバスタオルが肌蹴て、全裸となっていた。
 彼の質問に頷きも横振りもせずに、俯いているだけだった。
 手で胸を隠し、足は閉じられている。恥ずかしがっているということは分かった。
 リオンは手を伸ばすと、彼女のうなじを指先で軽くなでた。
「僕が女性の興味のない世間知らずのお坊ちゃんだ、とでも思っているのか?」
 リリスは俯いたままだった。
「もういい……ここまでコケにされたのは初めてだ。
男に対してそういう行動を取るという事がどういうことになるのか。
……いくらこういう場所に住んでいるといっても分かるだろう。
このまま、自分の身体に何もないまま朝日を迎えられると思うな」
「思って、いませんよ」
「いい度胸だ……」
 リオンは布団をどかすと、彼女の身体を自分の方へと引き寄せた。

396:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:05:17 hU8eqX67
 膨らみかけの胸に手を伸ばすと、手を柔肌に埋めることなく軽く覆った。
 磨くように手を上下に動かし、緩やかにウェーブを作る。
 着衣の上からではよく分からず、不可抗力で覗いたときも確認はしなかったが、既に十分大きく育っている。
 まだまだ成長途中だが、男性を誘惑するには十分な大きさで、その峰も美しい曲線を描いている。
 外側を二度三度となでると、軽く指を胸に埋めた。
 リオンは胸に埋めた指を一度戻し、同じところをもう一度突いた。
「ん……う、んん」
 リリスの呼気が荒くなってくると、指を胸全体を掴むように広げ、円を描くようにこねた。
 彼女は、唇を噛み締めて声を堪えるようにしていた。リオンには、過去の体験から疑問が浮いていた。
(この程度の愛撫で感じたのか? それとも、敏感なのか? 案外、慣れていないのかもな)
 あれこれ考えたが、「まあいい」で締め括った。
 撫でながら、指の移動ルートを変え、桃色の乳輪を指の腹でかすめた。
 胸の膨らみの柔らかさとは微妙に違う、ややこしのある固さのそれを、中央の突起に触れないように注意しながら、丸く動いた。
 指を乗せただけで胸に埋まり、乳輪を僅かにこねた形の歪みが、視覚的にもリオンの胸を熱くさせる。
 反対側の胸も同じように指の腹を押し付けると、従順にふにゃりと形を変えた。
 胸と胸の谷間の向こうで、リリスが唇を噛んで声を押し堪えている姿には、リオンもさすがに胸を高鳴らせた。
 リオンは手を休めることなく、同じ行為を繰り返す。
 決して突起には触れず、焦らしつつも身体の表面がじわじわと熱くなる
 ―そんな快感をもたらし続けていると、次第にリリスは足を摺り寄せてきた。
 ぎゅうとリオンの右脚を足で挟み込み、彼に僅かに痛みを与えた。
 血の巡りが悪くなり痺れてくるが、構わず胸のいじりを続けた。
 先ほどのようにただ弄るのではなく、やや大きめに指を広げて覆いかぶさり、そのまま五指を膨らみの中にふりゅんと埋めた。
 指は抵抗をほとんど感じずに、肋骨まで簡単に届いた。
 胸全体の感触が一度に彼の手に通じ、洪水のように体に流れ込んでいった。
 これにはリオンも目眩みのようなものを起こした。
「ひゃっ! はぁ、んん!」
 リリスはもっと素直に反応し、しばらく閉じていた唇が開いた。
 声を我慢しきれず、熱い吐息と共に外へと出ていく。
 彼女の性感の高まりに比例して、リオンの足を挟む力も我慢の矛先として強まっていた。
 胸の包み込むような感触とは違った意味で、目眩みを起こしかけた。
 足がうっ血してしまいかねず、溜まらずリオンは大声を出した。
「おい、僕の足を離せっ!」
「?……あ、はいっ!」
 リリスは声も届かなかったのか、反応が遅れた。命令に従い、足をがちがちとした動きで開いた。
「ご、ごめんなさい!」
 随分苦しそうな顔で、前日一度も見たことのない表情であった。
 リオンは、そのときの彼女の顔を見て、なぜか切なくなった。似た表情は、どこかで見た気がするのだが、中々思い出せない。
(どこで見たんだ?)
 彼が考え込んでいるとき、視線に気づいたリリスは、無理に作ったような笑顔を向けた。
「続けて、いいですよ」
「あ、ああ……」
 戸惑いつつリオンは返事をすると、開いた股へ手を忍ばせた。
 それまでの胸と趣向を変え、真っ先に、女性の最も大切なところに触れて、指を押し込んだ―リオンは急に指を引き抜いた!


397:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:05:57 hU8eqX67
「お前……まさか」
 ……言いかけた言葉を、リオンは噛み殺した。その質問が、彼女には耐え難い恥辱なことであると同時に、
(眠れない男に、性器をいじれば眠くなるなどという意味不明な解決方法を提案するような女が、そんなわけない)
 と考えがめぐった。
 リオンがそんなことを考えている間も、彼女は手を口元で軽く握ってきょとんとしていた。
「まさか、何でしょうか?」
 不思議そうに、眼を開いてリオンを見つめた。
 宝石のような青い眼は深い美しさを持ち、リオンも彼女の方へと顔を近づけていった。
 二人の距離はとても近くなり、キスができそうな距離だった。彼ははっとして顔を離した。
「なんでもない!」
「そうですか……もし私の態度で気を悪くしたら、ごめんなさい」
 リオンの語気を荒立てた言葉に、リリスは意味も分からず謝った。
 リオンは自分の方が怒られてしかるべきなのだったが、彼女の従順な姿に言葉も出なくなった。
「お前だけ裸というのもな……」リオンは服を脱ぐと、ベッドの外へと投げた。細身で引き締まった身体が外に出た。
 リリスは華奢な彼の身体と、まだ赤みの消えきらない真新しい傷の数々に、罪悪感が出てきた。
「昨日できた傷ですね」
 リリスは舌を出すと、傷をなめ始めた。
「やめろ!」
 すぐにリオンは怒号を飛ばす―リリスは怯み、舌を小さく出したまま止まった。
「す、すみません。痛そうだったので、ほっとけなくて」
 リリスの謝罪の後、夜露の雫が伝うような静けさになって、二人は口を閉じたきり黙っていた。

 静寂を破ったのはリオンだった。
「僕が怒ることで嫌な気分になるなら、今のうちにやめた方がいい。
僕はこういう性格で、急に変えるということはできないから」
 リリスは首を横に振って拒否を明らかにした。
「十分承知の上ですよ」
「そうか。ならもう何も言うまい」
 足の痛みがあらかた取れたところで、リオンは行為を再開した。
 胸に手を片方置き、その手を下へと滑らした。
 膨らみを強引にひしゃげつつ進み、へその横を通って、汗ばんだ腰の部分へ。そこから内腿を軽くなでた。
 卵の表面のようにすべすべとした肌をしっかりと覚え、風呂あがりから残る湿り気にいざなわれて下へと向かう。
 鬱蒼と茂る金色の毛に守られた膣に、指先が触れる距離まで降り、閉じられた陰唇を中指でくすぐった。
 ぴちっと閉じられていた膣口は僅かに広がり、それを好機と指を少し推し進める。
 彼女は体をビクッと震わせて、我慢するように体を捩じった。
 彼女の身体の動きに合わせながら、大陰唇と小陰唇の浅い溝を、人指し指でつーと辿る。
「んぅ~!」
 リリスは、愛撫を一人では我慢できなくなり、リオンを自分の方へと引き寄せた。
 リオンは彼女の思うままに体を横たわらせる。彼女の熱い呼吸が頬にかかった。


398:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:07:46 hU8eqX67
 睫毛が触れるほど近い彼女の顔を、あらためて眺めた。
 彼の好みではないが、間違いなく美人。嫁の貰い手には生涯困らないだろう―そんなことを性行為中に考えても意味がない。
 と、彼は膣に埋めている指を、第二関節まで押し込み、指の腹が小さく襞に触れると、その場所で止めた。
 そのとき、彼女の感じ方と膣内の濡れ方に違和感があることに気付いた。
 彼女の呼吸や態度を見る限りは、間違いなく感じているようだが、膣の湿り気は普通の女性のそれに比べて少ない。
 リオンは、身を起こしてリリスを見下ろす形になると、一旦彼女の胸に手を伸ばした。ただし、すぐには動かさない。
 下半身に伸ばしている手を、膣に入れたまま根元まで押し込んだ。
「はあっあ!」
 リリスが悲鳴を漏らすと、リオンは胸につけている手を動かし、一度視線を胸に固めた。
 リリスは胸に神経を集中させていた。今までの行動を体感的に考え、次は胸に来ると思っていた
 ―実は、これは胸以外のところをおろそかにさせるための、リオンのフェイント。
 実際の彼の狙いは、膣口の上部にある突起で、リリスが目を瞑っているうちに口をその付近に寄せていた。
 それまでふれなかった突起を、唇で軽くつまんだ。こりこりと捩じり、かぶっている皮と芽の間に舌を入れ、軽く擦った
 ―その途端、リリスは彼女のものとは思えないほど大きな嬌声を出した!
 リオンは咄嗟にクリトリスから口を離し、布団を自分達に被せて防音とした。
 驚きのあまり、膣に入れていた手も第一関節まで引いていた。
「す、すみません、びっくりしちゃって」
「これからは驚かないように気をつけるんだな……こんなことで驚いていたら、これから先お前は意識を失うかもしれないぞ」
 リオンは注意のつもりでいったが、リリスはくすっと笑った。
「そうかもしれませんね。でも、私だってすぐにはそうならないように努力しますよ」
 前向きに捉えた彼女の姿に、リオンは仲間の一人を思い出した。
(なんでこんなときに、あの馬鹿を思い出すんだ。……そういえば、あいつも金髪だったな。
この女、家出した兄がいるといっていたな……まさかな)
 リオンは彼女の快感が冷めきらぬうちにと、再度胸へ手を伸ばした。
 心臓の音が、胸を通して聞こえている。その膨らみを、彼の手は力を込めて歪なものへと変える。
 今までのように押し潰すだけではなく、乳輪の中心に立つ乳首を剣だこで摘み、それから柔らかい膨らみに指を押し込んだ。
 幾層も重なった剣だこに挟まれた乳首は、ブラの内側がこすれるものとは異質の快感を与え、彼女に堪えがたい性感を与えた。
 膣内にある彼の指は、彼女の湿り気が増すのを確実に捕らえていた。
(一応感じているな……先ほどの声もあるし、不感症というわけではなさそうだな)
 リオンは、目線を下半身から胸へと動かし、顔もその動きに従う。膨らみに顔をもたれて、その感触を耳と頬で感じていた。
 が、おもむろに動くと、突起を口に含んだ。
「あっえ、っええ!」
 リリスは感じるというよりも、驚いている様子。突然の事態に口をむっと閉じた。
 リオンは口に含んだ拍子に、乳首と舌が触れ合っていて、それをチャンスとしてそのまま舌を動かした。
 勃起しきっていない乳首は、ころころ舌の上で転がり、乳輪もそれにあわせて形を楕円に変える。
「んん、んーんっ、んーっ!」
 リリスは彼の頭を掴み、自分の方へと引き寄せていた。


399:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:08:43 hU8eqX67
 リオンは素直にその動きに従い、彼女の方に動くが、舌は乳首から離さない。
 手で触れている方もあわせて、同時に二つの刺激を彼女に伝わらせた。
 リオンは意識して、両方が単純な動きにならないように、そして頭と手が同じ動きをしないようにしていたので、
 別々の息も恩に嬲られるような刺激をうけたリリスは、みるみるうちに膣内を潤わせていった。
 次第に愛液のとろみが目立ち、押し込んだ指を動かすと、何もないよりもはるかにスムーズに動いた。
 愛液が潤滑油の役割を持つと、リオンの指も停滞を破り、動き始めた。
 膣口から少し奥、少し出っ張った襞を指の腹でさわり、指を膣内ごと捩じって反対側の襞も触れる。
 これから先の準備運動とでも言うように、指は前後に動き出し、愛液と指が鳴らす音を静かに、卑猥に響かせる。
「はっ、ああ! あ、きゃあっ、や、はぁん! あんっ、あんんっ!」
 リリスは短い間隔で声を出し、リオンの顔をますます自分の方へ強く押しつけた。
 リオンはなおも胸から口を離さず、母乳を吸うようにちゅうちゅうと口をすぼめ、吸いながらやっと乳首を離した。
 口を離すと同時に、胸をいじっていたもう片方の手も動きをやめ、膣口の方も静かになった。
「はぁはぁはぁ……はぁはぁはぁ……」
 リリスは落ち着かない呼吸を繰り返した。
「おい、女」
 リオンの呼びかけにも、リリスはすぐには反応できなかった。
 しばらく待ち、頭の痺れが取れ、朦朧としていた意識がハッキリしてくるとようやく返事をした。
「はは、はい! 何ですか!?」
「今までの僕の行為で、一番気持ちよかったのは何だ? 言ってみろ?」
「え、ええっ!」
「どうした? 僕に色々迷惑をかけておいて、今更言えないとでも言うのか?
お前がどこを感じるのかが分からないと今後動きにくいだろう。
それに、これだけやっているのにどこも微塵も感じないとでもいうのなら、今日の行為全てが無駄になるのと同じじゃないか」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
 リリスは彼の言葉の整理をしているのか、時間をかけて悩んでいた。
 リオンの質問は、彼にとっては大真面目。全て彼の心の中から出たもので、本当に彼が思っていたことであった。
 一方、リリスは彼がこんなことを聞いてくるとは思いもせず、そのうえ答えにくい質問であった。
 悩むことなく、思うままに答えればいいのだが、上手く頭が働かず、
 加えて羞恥心まで邪魔しているとなると、リリスの口は鉛よりも重くなっていた。
 しかし、徐々に快感に目覚め始めている彼女は、体の芯で燻っている要求を拒むことができず、ようやく答えた。
「あ、あそこの……おまめが一番……」
「ああ、あれか」
 リオンは確認を兼ねて、すぐに行為を再開した。


400:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:09:02 hU8eqX67
 いきなり言われたところにがっつかず、膣に入れる指を一本増やし、中指と人指し指を押し込んだ。
 それから顔を彼女の股に近づけ、口を開くと膣口の上部の突起を口に含んだ。
「んん、ん……はぅ……うん」
 ちゅうと軽く口をつけると、唾液で濡らした。そして、連動するように膣へ押し込んだ指を左右に動かす。
 滑りをよくするための愛液をたっぷりと塗りたくり、甚振るように襞肉を弾いてこねると、リリスは顔をよじって唇を固く噛んだ。
 突起を舌で弾いても、またすぐに戻り、直後にもう一度弾く。
 何度も繰り返される行動に、突起はすぐに肥大化し、包皮から露出した。
 膣口に押し込んでいる指によって高まったリリスの快感は、
 愛液のそれまで以上の滲みとなって顕著に現れ、甘水のような粘り気を持つようになった。
「は、ふあっ……ん、んむむ、んー!」
 リオンの愛撫を、リリスは口を閉じて我慢しようとしていた。これではせっかくの愛撫の感度も半減してしまう。
 腹部に力が入るのは我慢の証拠で、リオンはすぐに気付いた。
「どうした? せっかく一番気持ちいい場所を愛撫しているのに、我慢するのか?」
「だ、だってぇ……自分でここが気持ちいいって言ったところなんて、恥ずかしいし」
「今更だな。お前の嬌声など先ほど聞いた。今更我慢したところで、何の意味も無いだろう」
「で、でもぉ」
「それでも我慢したいのなら、勝手にすればいい。
言っておくが、僕が今後二度とお前とこういうことはしないかもしれないんだからな。
後になって後悔するのはお前だけだ。もっとも、どれほど後悔なのか、僕には分からないがな」
 と言うと、リオンは再び下半身に顔を向けた。膣口から指を引き抜くと、愛液がとろりと垂れてきた。
 リオンは口を小さく開くと、しゃぶるようにリリスの膣口を舐め始めた。
「ひゃっああ!」
 リリスは仰け反って大声を出した。先ほどのリオンの言葉で吹っ切れたのか、
 あるいは我慢の鎖さえも引き千切れるような、凄まじい快感だったのかは分からないが、体は素直に感じたままに反応した。
 リオンはきゅうと縮む膣口を、舌の拙い力で広げるように押し、やや強引にリリスの膣内を舐め回した。
 膣はきゅうぅと縮まり、痙攣するように動いた。舌の届く範囲をあらかたなめ終えると、最後に突起の芽に軽いキスをした。


401:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:09:30 hU8eqX67
 リリスは呆然としていた。
 体のどこの部分も積極的に動かすことができず、胸に置いた手で心臓の音を感じる。それだけであった。
 リオンは彼女の身体に手を置き、なでるように動かす。
 感じさせるよりも、一度身体に帯びた熱を逃がさまいとするため、と言った方が正しいほど、優しい動きだった。
 次第にリリスの意識もはっきりしてきたのか、リオンを見つめた。そのときの彼女は、今までになく艶やかな表情であった。
「あの、一ついいですか?」
「何だ?」
 リリスは一瞬躊躇し、目を逸らした。
「私、初めてなので……できれば、優しくしてほしいんですけど」
「お前……処女だったのか」
「え、分かりませんでした?」
(やっぱりか……)
 リオンは、何となくそれを察していたが、いざ当たっていると困ったものだった。
 相手が処女と分かると、急に心労が溜まって、罪悪感にも似たものが湧き上がってくる。
「おい、いいのか? 僕のような見ず知らずの男が初めての相手で」
 リリスは、くすっと笑った。
「いいんですよ。嫌だったら、無理にでも断っていますし」
「何故僕でいいんだ? 処女性を大事にしていないのか?」
「大事ですよ。でも、貴方にだったらいいんです。
言葉では説明しにくいですけど、最初に私のことを助けてくれたこととか、
にんじんを掘った後の魔物から守ってくれたときとか、覗きを捕まえてくれたこととか。
……何となく、貴方の優しさに触れることができて、いいなって思ったんです。
昨日今日の仲ですけど、私の初めての相手でも、貴方なら後悔しないって思ったんです。
なぁんて、自己中心ですね。あとで叱ってください!」
 そのときの彼女の表情は、本当は怖がっているが、それでも相手を不安にさせないように自分を押し殺しているという顔だった。
 安心させようとしている顔なのに、無理して作っているものだから、かえってすぐにバレる。
 リオンはそれを見たとき、少し前のことを思い出した。
(そうか。どこかで見たことがあると思っていた表情だったが、我慢していたときの表情か……)
 瞬間、リオンの脳裏に浮かんだのは、性行為の序盤で彼女が締め付けていた足をゆっくりと開いたとき。
 そして、にんじんを掘り返して、魔物を追い払ったあとの休憩時間明けであった。
 あのとき、彼女を無理矢理立たせると、彼女はよろめくこともなく平然としていた。
 だからリオンは、大丈夫と判断して、暗くなっていたこともあって急ごうとした。
 しかし、それはとんだ誤解だった。顔や態度を平然とさせていたのは、ただの演技。
 かろうじて立っているだけで、本当は倒れかねない危険な状態であったのだ。
 そうとも知らず、安易に無事と判断して、結果的には無事だったものの、実際は危険極まりなかった彼女を歩かせた
 ―リオンは珍しく、心から謝りたくなった。
 今もそうだ。明るさは彼女の演技。
 破瓜の恐怖の中で、彼女はわざとらしいほど明るく振る舞っている。
「ああ……何度でも叱ってやるさ……あとでな」
「私の初めての相手になることは、嫌ですか?」
「別に、い、嫌じゃない」
 言い終わったとき、リオンは自問自答を繰り返した。
(僕は何を言っているんだ? 嫌じゃない、だと!? 確かに彼女に対して悪い事をした、と思ったのは確かだが、
だからといって貞操を破っていいわけではないはずだ! 何で翻したんだ!?)
「い、今のは」
 言いかけの彼の口を、リリスが唇で塞いだ。
 ちゅぱっと音を立てて離した。
 リオンは驚いて顔を赤くしていたが、リリスはにこにこと、照れ顔を笑顔で彩っている。
「初めてのキス……夢見ていたものと、ちょっぴり違いますね。
レモン味って聞いていましたけど、どっちかと言うとライムのようで」
「そんなこと知るか! 第一、僕の了解を得ずに勝手なことをするな!」
「あら? 私に対しての愛撫は、貴方が自分でやったことがほとんどですよ?」
「(くぅ……痛いところを)。お前、恩返ししたかったんじゃないのか?」
「それはそれです。だって、眠気を促すことは恩返しになりますけど、この行為は貴方が勝手にやったことです。
恩返しの対象にはなりません! でも、甘んじて受け入れますよ」
 やはりリリスの表情は、どこか作ったものであったが、笑顔を崩さなかった。
 リオンはがっくりと首を垂らした。
(やっぱり……この女は苦手だ)


402:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:10:32 hU8eqX67
「それはそれとして」項垂れたリオンの耳元で、リリスはパチンと手を叩いた。音がリオンの気分の落ち込みを断ち切った。
「不束者のおぼこですが、どうかお願いします」
「……わかった。その、お前に対して謝らなければならないこともいくつかあるようだ。
でも僕はそういうのは大嫌いだ。だから、態度で示す……可能な範囲で優しくする、それでいいか?」
「ご自由に」
 リオンの言葉を受けると、リリスは仰向けになって、リオンと手の平を合わせた。
 二人の手、特にリリスの手は顕著に汗でじとっとしていた。
 作った表情も消えていた。リオンは、もう引き下がらない、と決心していた。

 リオンの眼下には、彼女の裸体が広がっている。
 挿入するというときに今更ながら彼女の美しさを確認していた。
 顔に限らず、体も美しかった。
 乳房は左右対称で形は凛と整っている。肌は普段雪のように白いが、今は桜のように色めいている。
 顔は間違いなく美人と呼ぶことができ、伸びた髪の毛との兼ね合いが、大人と子供両方の美しさを兼ね備えている。
 外見的なことに加えて、料理の腕前は抜群の二文字。家事なら何でも器用にこなすのだろう。その上戦闘ではリオンも一目置く。
 人を褒めるのはあまり得意ではないリオンだが、彼女について褒めるところは暇がない。
 とんでもなく優秀な女性。そんな彼女の初体験の相手、生涯一かもしれぬ妙なプレッシャーがかかっていた。
(神の眼奪還に比べれば、大したことないはずなのにな)
 リオンは思いつつ、どこかにこの緊張の心地よさを感じていた。
「痛かったら素直に言え。僕は乱暴する趣味はないからな」
「はい。でも、優しくしてくれるって言ってくれましたから、きっと大丈夫です」
 言葉とは裏腹の不安が、リオンには伝わっていた。
 繋げている手は汗ばんでいるし、肩もがたがたと震えている。
 声も昼間のそれと比べれば微かに上擦っているし、まばたきの回数がやけに多い。
 大陰唇に指を押し付け、少し開かせた。
 桜色の肌の奥から、愛液の雫に紛れて、薔薇を思わせる折り重なった性器が僅かに覗いた。
 開いて間もなく、愛液がとろとろと伝ってくる姿はたまらなく扇情的に映る。
(ここからどうするべきか……)
 女性の初体験とは、失恋以上にその後の恋愛に影響を与える、と聞いたものだったが、いざそうなると手を出しにくい。
 ダイヤモンドの研磨工にでもなった気分で、どう手を付けたらいいのか見当もつかなかった。
 しかし、あまり待たせると彼女の不安がますます肥大化することは目に見えていた。
 現に、彼女の握力は時間が経つごとに次第に強まっている。
 硬直した時間はそれほど長くないはずだが、その間に流れる空気は普段のものとは別物、
 リリスは恐怖を感じてからか、股を無意識のうちに閉じ始めた。


403:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:11:31 hU8eqX67
「やりたいのかやめたいのか、どっちだ?」
 リオンは身を起こして息を吐くと、横たわる彼女の身体に重なるように前のめった。
「いいか、僕がお前の初体験の相手になるからといって、同じ家に住むことや、生涯を共に費やす、といった行動は期待しない方がいい。
僕はダリルシェイドの出身で、あっちに家もあるし、僕の帰りを待っている人も大勢いる。
だから、お前と一緒に過ごすことはできない。分かったな?」
「そういうの、これからってときに言わないでください。悲しくなっちゃいます」
 と、彼女は手を眼の周りに寄せて、今にも泣き出しそうにしていた。いや、泣き始めている、嗚咽を漏らしていた。
 リオンが「まずいっ」と思ったとき、彼女は目を開いた。涙の形跡は見当たらない。演技だった。
「なんて言ってみたりして♪」
「お前っ!」
「ごめんなさい! だって、貴方も苦しそうに見えて……ちょっと驚かせば、気が晴れるかなって」
「僕が、苦しそうだと?……気のせいだ。気遣いは素直に受け取るが、今後しなくていいからな」
「はい。それと、おじいちゃんが、貴方はあっちの方では有名人だっていうから、とてもリーネなんかにいられないって言っていました」
「分かっていたのに、いいのか?」
「いいんです。この村の人は、夫にしか体を許さないから、貴方と体を繋げたのをばれたら、私は白い目で見られると思います。
結果だけをとったら、あまりいいことはないんです。でも、今日一日ぐらいは夢を見たいんです。
周りから蔑まれても、自分のしたいことをする―そういうときって、いつか来ると思いますから」
 リオンは、その言葉を今日のどの時よりも集中して聞いた。まるで、自分の将来を暗示しているような気がして。
(まさかな……これ以上考えるのはよそう。先のことなんか分かりはしない。変なことに気をとられたままだと、彼女がかわいそうだ)
 リオンはフッと笑うと、彼女の前髪を上に軽く払った。
「そういう立派な覚悟があるなら、それを何年経っても忘れるな」
「あ! 立派って、褒めてくれましたね」
 リオンはバツが悪そうに顔を背けた。
 リリスは、そっとリオンの背中に片手を回してきた。言葉には出さないが、その行動には万感の思いが込められていた。
 彼はその事を悟り、深呼吸すると、止まって久しい腰を進めた。
 すぐに、何かに当たっていることが彼にはっきりと伝わった。
 押し返してくるような感触、それが何であるか考えるまでもない。眼下のリリスは、苦しそうに唇を噛んでいた。
 堪える彼女に、リオンは腰の速度を落とすことしかできなかった。
 しかし、リリスはリオンの行動をむげにするように、背中に回した手で彼の体を自分の方へと引き寄せた。
 結果、それが腰を動かすのと同じく、彼女自身に激痛を負わすことになった。
「我慢しなくて、いいですよ。痛いことぐらい、予想、してまし……た、から」
 彼女の瞳は、涙で濡れていた。演技ではない、本当の涙だった。
 震えの止まない腰を動かし、リオンを中へ入れようとしていた。
 リリスの中に進めば進むほど膣内の熱さは高まり、それだけを求めたいという、
 理性から離れた欲望が湧き出てきたのを感じた。リオンはそんなものは吐き捨てた。
 無理に推し進めることはなく、少しずつ、ぶつぶつという感触を感じ取らなくなるほど優しく腰を進めた。
 リリスは精一杯頭をあげて、リオンの頬にキスをした。
 それは、我慢しなくていいといってもなお、自分に優しくしてくれたリオンへの感謝の証だった。
 リオンは、頬に唇を添えたままの彼女の顔を両手で掴み、引き離した。
「場所などどうでもいいから、とにかくキスすればいい、とでも思っているようだな。
冗談じゃない、僕はそんな節操のないものは嫌いだ」
 彼の方から、唇を重ねた。ライムのような味が伝わってきた。
 そうしたまま、二人は繋げた手の平を、爪が相手の甲に刺さるほど強く、熱く握った。
 その直後、彼女の身体から力が抜け、緊張とともにあった震えが消えた。
 リリスは、くてっと腕をシーツの上にもたげた。


404:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:12:08 hU8eqX67
「あぅ……やっぱり痛いんですね」
「……すまない。もっと優しくできる方法があったかもしれなかったのに」
「謝らなくていいですよ。貴方は謝るのが大嫌いみたいですから。それに、貴方らしくないですし」
 リリスは、涙を流しても笑うことはやめなかった。
「僕らしくない、か。ふふ、確かにそうだな」
 リオンもまた小さく笑った。リリスも痛みの中で笑顔を絶やさなかった。
 一昨日まで顔も知らなかった相手との性交に、どちらも不思議なほど幸せを感じていた。
「ちょっと失礼」
 リリスは彼の頬をふにっと挟むと、狙いを定めて、唇にキスをした。
 チュッと口を離すと、それ以上離れずに言葉を続けた。
「あの、そろそろ動いていいですよ。私の中に入ってくるとき、動きたいのを我慢していたんでしょう?
分かりますよ、あのときの貴方は、すごい顔していましたもん」
「なっ! 僕はそんな浅ましい欲望なんか」
「嘘つきは泥棒の始まりです。
動いてください。私、もっと感じたいです」
 リオンが必死で否定しようとすると、リリスは軽く肯定した。
(こういう奴に言葉を並べても無駄か……)
 リオンは認めたがらなかったが、彼は膣から感じた熱の中に、思いのまま性器を動かしたかった。
 強い意志で堪えていたが、彼女が望んでいると分かると、もう彼に制止は効かなかった。
 ゆっくりと、彼の腰が前後に動き始めた。愛液に混じり、破瓜の血が零れていくのを二人は気付いたが、止まらなかった。
「はぁ……あったかい。それに、とっても気持ちよくて。い、痛みがまぎれて……」
 性感の声をあげるリリス、リオンもそれに近い感想だった。
 今まで、これほど気持ちいいと感じたことはなかったかもしれない。
 上手く働かない頭でも、自分にとって利となることはなかなか忘れない。


405:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:13:03 hU8eqX67
 膣の痛みが治まってきているということを盲目的に信じたリオンは、やや強引に腰を動かし始めた。
「少し、激しくいくぞ」
「ええ……はぁっ、わ、わかりま、した!」
 彼女の返事を聞くと、腰を力いっぱい押し付けた、間もなく、愛液と膣肉が彼のものを覆いこむ。体を衣服で纏うのとは全く別
 ―羊水の中で浮かぶ赤子のような、完全な安心感を持ち、
 自分はただその仲で与えられるものを享受して、本懐を遂げるそのときを待てばそれでいいという、
 全てを任せれば万事が解決する、というような、生命の遺伝子に脈々と受け継がれている掟のようなものが、思考を過ぎていった。
 彼女もまた同じようなものを感じたのだろうか、呼吸は激しくなり、リオンの身体にしがみ突いて自分の身を力いっぱい寄せた。
 リオンも嫌がることなく素直にそれを受けた。
 可能な限り奥まで押し込み、そこで彼らは腰を蠕動させ、動きは少なくとも感じられる快楽を保った。
 しかし、それも束の間、二人はすぐに小さな動きで得られる快感を望まなくなり、
 増大した欲で、意識ごと薙ぎ払う津波の如き快感を欲しがっていた。
 逸早くそれを察したリオンは、彼女から上半身を離して起き上がると、足を抱え上げて自分の肩に置いた。
 一度腰を引いて、雁首が抜ける寸前まで引く
 ―彼女の恍惚の表情が不安へと変わっていくのを見計らって、一気に押し込んだ!
 途端に、二人の背中に快感が走った。
 濁流、あるいは雷光が意思も追いつかないうちに通り抜け、余韻のみを体に残す、そういう類のものだった
 それまでの乳房を弄くったり、キスをするという性行為の全てが否定されるような、圧倒的存在感を持った快感。
 たった一突きで、二人を完全にとりこにしていた。
「いまの、いい……いいです……」
「わかって、いるさ」
 すぐに、リオンは同じことを繰り返した。
 リリスは股間を大開にしているというのに恥じることはなく、むしろよがって彼からの快感の享受を好んでいるようだった。
 次第に彼女もその快感を自分で精製する術を身につけていた。
 彼のものを膣だけの締め付けから、腰の動きを加えたものへと発展させていた。
 その結果、処女の膣内というだけで普通よりも強い締め付けであったものが、輪をかけて強烈なものとなり、
 密着する面積が増したことによって喘ぎ声を際限なく漏らした。
「あ、あぁっ熱い、あついです、焦げちゃう。こげて、もう……ぅう」
「はぁっ、す、すごいっ、締め付けるっ! くぅ!」
 お互いの名前も知らないのに、自分達の身体の状態を素直に伝え合った。
 やがて形容する言葉も出しつくしたとき、丁度リオンに限界が訪れた。
「で……るっ!」
 リリスはそれを受け、融けかかっていた意識を再び体に戻した。
「中に、中にください……貴方の赤ちゃんを」
 僅かな理性を振り絞ったように、呂律よく言った。
 リオンもそれに答え、最後の一突きをすると、彼女の最奥に潜り込んだ。
 そのときの彼女の震えは、今までのものとは違っていた。仰け反り方も、喘ぎ声も、抱擁する力も。
 リオンの背中に彼女の爪が食い込んでも、リオンは痛みよりも心地よさが心中を駆け抜けた。
 彼もまた彼女をきつく抱き閉め、自分に引き寄せた。
 抱き合ったまま二人は幾度となく口付けを交わし、お互いの舌を絡ませたまま、果てた。



406:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:13:44 hU8eqX67
 リオンは射精を終えるとものを引き抜き、息を荒立てたまま彼女を見下ろしていた。
 引き抜いたそれは既に固さを失って、精液と愛液でしっとりと濡れていた。
 ティッシュが手に届く範囲にあったものの、余韻が体を痺れさせ、頭を働かせることができない。
 何が最善で何が最悪なのかも区別できそうになく、時間が解決してくれるような気がして、それを待つように沈黙していた。

 それからしばらく。腰が疲労を訴えてくる頃になり、リオンはようやく体を動かすことができるようになった。
 ティッシュに手を伸ばすと、途中でリリスが声をかけてきた。
「あの、お願いしていいですか?」
「何だ?」
 リリスはてへっとはにかんだ。
「また会いに来てください。一度でいいですから、いつまでも待っています」
「もう一度?……考えておくが、僕は王国客員剣士という身分だ。領内から出ることもままならない。期待はするな」
 そっけない彼の態度に、リリスは微笑みを崩さなかった。
「完全に否定しないなんて、やっぱり優しいですね」
「ふん。どうとでも捉えるがいいさ」
 リオンはティッシュを取り、自分と彼女の性器に残る混ざり合った液体を拭き始めた。
 拭いても拭いても、精液と愛液、破瓜の血が混ざり合ったものが奥から出てくる。
 拭き始める前はほとんど出てこなかったくせに、際限がないようにどろどろと。
 リオンは拭き取ったティッシュを股から離し、もう一枚ティッシュを出して軽く拭き取った。
「これぐらいでいいか?」
「は、はい」
 リリスは足を崩したまま体を起こし、足の間のシーツに手を置き、顔を赤くした。
「そ、それじゃあ、今日は疲れたので、私は先に寝させてもらいますね。
あ、ベッドは私のを使っても、兄のを使っても構いませんから!」
 リリスはそういうと、彼が横になるスペースを広げて布団をかぶった。
 先ほどの興奮が嘘のように、すぐに寝息を立て始めた。
 その寝顔はやはり美しく、ほっと心を和ませる。リオンも数秒間、我を忘れて彼女の寝顔を眺めた。
 うつらと頭が重みで沈んだ―その間意識がなく、眠っていた。
 強風の中、一本足で立つようなつらさに、リオンは寝る決意をした。
 リリスの隣に開いたスペースから目を背け、床に足を下ろした。
「さすがに、隣で寝るのはやめとくか」
 リオンは服を着ると、ハシゴを登った。途中、くしゃみが出た。


407:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:14:27 hU8eqX67
 翌日、彼は体がだるいうちに目を覚ました。外は薄暗く、夜と言ってもいい。
 何時か気になって辺りを見渡すと、部屋に小さな明かりが灯っていた。
 ランプの小さな光が、瞼を貫通して眼球を刺激し、暗闇よりも何倍も早く目を覚まさせていた。
 軽く上体を起こし、枕に付着した髪の毛をしばし見つめた後、身だしなみを整えてベッドを降りた。
 下のベッドには既に彼女の姿はなく、二人の情事を見守ったタオルやシーツがなくなっていた。
 リオンは昨日のことを思い出し、やや顔を赤らめたが、すぐに何事もなかったように態度を取り繕った。
 平然としたふりのまま階段を降りていくと、風呂場の扉が急に開いてリリスが体を出した。
「あ、おはようございます」
 リリスはリオンに気付くと、頭を下げた。高く元気のある大きな声は、彼の睡眠を一度に吹き飛ばした。
「ああ……朝早くから走り回るとはご苦労だな」
「毎日やっていますから、そんなに苦じゃありませんよ。
兄を起こす方がよっぽど大変です。フライパンをお玉でカンカン叩いて、やっと起きるんですから」
「近所迷惑だな。外に簀(す)巻きにして放っておいたらどうだ?」
 リリスはふふっと笑った。
「お心遣いありがとうございます。
でも、兄の目覚ましが村全体の目覚ましになっているみたいですから、今更やめられないんですよ」
 彼女は昨日と変わらない元気はつらつな表情を見せたまま、リオンを横切った。
 彼女は洗濯物の入っているかごを抱えており、その中にはシーツやタオルが入っていた。
 リオンはつい彼女の後姿から目をそらした。同時に眠気が込み上げる。
 ソファに座り、睡眠補充のうたた寝していると、「坊ちゃん!」急にシャルティエの声が響いた。
 深夜置きっぱなしにしていたのを、彼はこのときになって思いだした。
「シャル、すまない。お前を忘れるなんて、僕はどうかしているな」
 いつもより妙に気の優しいリオンに、シャルティエは疑問符を浮かべた。


408:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:14:50 hU8eqX67
「坊ちゃん、どうしたんですか? まだ外が暗いのに清々しい顔をして」
「別に、どうもしない」
 彼は思うままに答えた。シャルティエはリオンの表情を見て、何か考えているように一度黙った。
「教えてくださいよ~。僕は部屋が明るくなるまでずぅ~っと眠っていたんですから、その間のことが分からないんです。
坊ちゃんの姿がなくてびっくりしたんですよぉ。大声で呼んでも、全然反応なくてぇ」
「疲労が溜まっていたという事だろう。無理もない、昨日は色々あったからな」
「そうですけどぉ、僕のことを忘れるなんてぇ~坊ちゃんもひどぉいですよぉ~。なにか見返りがほしいんですぅ~」
「分かった分かった。あとでクリームつけて磨くから、その喋り方をやめてくれ」
「うっひゃあ! ありがとうございます、坊ちゃん!」
 リオンはシャルティエを静かにさせると、眠気を飛ばすように背筋を伸ばし、背もたれに体を預けて外を眺めた。
 羊の群れが牧羊犬に追われている上で、空が青々としてきた。
 太陽が雲の隙間から現れ、徐々に部屋の中を光で照らしてくる。窓の形が、影となって床に映る。
 リオンが景色に気をとられていると、入り口の扉が開き、リリスが入ってきた。
 彼女は部屋の中を見渡すと、ランプのガラスをあけて、ふっと息を吹きかけて炎を消した。
 リオンは何気なく彼女の姿を見ていると、洗濯かごがなくなり、代わりに細長い袋を持ってきていることに気付いた。
 彼の気付きとほぼ同時に、リリスは彼に駆け寄って、それを彼の前に出した。
 それは昨日彼が食べることのできなかった、手作りのアイスキャンディーだった。
「落ちないうちに、召し上がれ」
「いただくよ」
 リオンは悩むことなく受け取り、袋を開いた。
 食べる前に、アイスキャンディーを少し眺めた。
 雲色とは違う、やや黄色がかった白。象牙のような高級感が感じられ、食べるのが勿体無いほど美しい。
 リオンは、一口噛んだ。シャクッといい音がして、アイスは口の中ですぐに解けた。
 口の中にひんやりとした風味が広がり、睡眠とは違う心地よさに気が楽になる。
「美味いな」
 彼の素直な一言に、彼女は嬉しそうに頷いた。
「朝ごはんの準備をしますね。昨日仕込みしていないから、ちょっと時間がかかっちゃいますけど」
 リリスがテール髪をぱたぱたと動かして台所へ走っていく。リオンは後姿に言った。
「にんじんとピーマンはよけてくれ。それから、昨日のような大盛りもダメだ」
「わかりました!」
 台所で、すぐに水の流れる音がして、トントンとリズムよく包丁を叩く音が聞こえた。
 リオンは溶けないうちに、アイスキャンディーをもう一口噛んだ。
 味わうために喋らなくなった彼に、シャルティエが声をかけた。
「坊ちゃん、アイスキャンディーの味はどうですか? 僕は食べられませんから、せめて感想をお願いします!」
 リオンは考えることなく、率直に言った。
「最高に美味いよ」
 ぼそっとしたリオンの呟きが聞こえたのか、リリスはにこっと笑って彼の方を見た。
 リオンは急に恥ずかしくなり、目を背けた。それでもなお、リリスはにこにこ笑みを浮かべながら彼のことを見ていた。
(しまった……わざとらしかったか)
 背けた側から、リオンの顔は妙に赤くなっていた。

409:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:15:29 hU8eqX67


 18年後、リオンは仮面を被りジューダスと名を変え、何の因果か再びこの村へやってきた。
 見覚えのある建物、畑、池、羊の群れ……代わり映えしないこの村の姿を、懐かしそうに見回った。
 彼が初めてリーネに来たと思っていた仲間は、あちこち見渡す彼の姿にやや不思議そうだった。
 が、彼は何も答えることなく、鼻で笑って相手にしなかった。
 何も変わらないと思っていたが、スタンまんじゅうというものがひっそりとこの村の名物となっていた。
「へぇ~、ここってスタンの出身地だったんですね!」
 シャルティエがははぁと頷いて声を出した。
 村の端にあるあの家も変わらない。扉を開けると、久しい彼女が出迎えた。
 ジューダスは仮面を被っているから正体はばれないと思っていたが、それでもつい顔を背けていた。
 彼女は既に結婚もしており、子供もいると聞いた。ついでに、リリスはスタンの妹だということも。
 18年という月日の中で彼女がどう変わったのか? あれからこの村はどうなったのか?
 聞きたいことは山ほどあったが、聞くに聞けなかった。
 そのまま、この日は泊まることになった。彼は嫌がったが、宿屋がない以上は仕方がない。
 仮面を付けた上、更に顔を壁に押し付け、寝苦しい状態で日を跨いだ。
(何だ?)
 夜中に、何かの音で目が覚めた。周りを見るが、仲間は全員熟睡していて、目を覚ます様子はない。
 彼は懐かしさに駆られ、外に出てみた。



410:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:16:02 hU8eqX67
 コイの騒ぐ池のほとりに、彼女がいた。
 少々とうが立っているが、美人という誉れ高い称号はこの女性から離れることはないようだ。
「こんな夜中に出歩くなんて、怪しいですよ?」
 ジューダスに気付くと、彼の方を見た。
 可愛らしかった笑顔は、18年という月日のうちに、落ち着きある大人の微笑へと変わっていた。
 これはこれで悪くない、とジューダスは受け入れると、リリスの隣に腰を下ろした。
「お前こそ何をしている?」
 視線の先のリリスは、古びたノートに何かを書き記していた。
「ここって、風が当たるから家の周りで一番冷えるんです。
それを利用して、アイスキャンディーを作っていて、冷え具合を確認しています」
「アイスキャンディーか……懐かしいな。ノイシュタットで売っていたものだろう?」
「よく知っていますね。
昔、この村に来たお客さんのために作ったんですけど、その人はけっこう気に入ったみたいで、
それから彼がいつこっちに来ても歓迎できるように、定期的に作っているんです」
 リリスの指差す方向には、三つのアイスキャンディーがあった。どれも既に固まり、食べごろだった。
「一度も来てくれなくて、18年も経っちゃいましたけどね」
「来ない奴をいつまで待つつもりだ?」
 憎まれ口を叩きつつ、リオンはまだ約束を覚えている彼女を健気に思った。
(彼女は、僕のことに気付いているのだろうか?
普通に考えれば、僕も彼女と同様に年を取ったと思うはずだ。
当時と変わらない僕の姿を見て、似ているとは思うかもしれないが、同じ姿の人間がいるとは)
 考え事している彼に、リリスはずいっと顔を近づけた。
「このアイスキャンディー、昔は作っているうちによく無くなったんですよ。
獣か何かかな? って思っていたら、うちの娘が食べていたんです」
「娘?……そうか、結婚したんだったな。
妙な質問だが、一つ聞きたい。その娘の父親とは誰なんだ? その……お前の夫なのか?」
「はい、そうですよ」
(僕がその父親、という線は消えたな)
 安心したらいいのか、それとも一度は身を繋げた女が誰かの配偶者となったということを残念、と思えばいいのか。
 あれこれ考えていると、リリスが池の波紋を見つめながら声をかけてきた。
「娘は、父親に会ったことがないんです」
「出稼ぎか?」
「いいえ、夭折したと聞きました」
「……すまない。変なことを聞いてしまったな」
 配偶者が死んだことを喋らすなど、人の道から外れたような質問。
 当然、彼女の怒りが予想できたが、リリスは怒ることはなかった。
 むしろ、笑顔を絶やさない。
「いいですよ、どんなことを聞かれても」
「よくない! 僕自身が、そんな質問をしたことが許せないんだ!」
 彼は自分の意思が何よりも大事、とでも言わんばかりに声を晴らした。
 しかし、リリスの笑顔はなおも変わらない。その笑顔が、彼には気に障った。
「何がおかしい!」
「おかしいんじゃないです。嬉しいんです……貴方が来るの、ずっと待っていました」

411:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:16:52 hU8eqX67
 リリスは、彼が反応するよりも前に、隠し持っていたお玉でジューダスの仮面の正中線を強く叩いた。
 甲高い音が響くと、仮面は割れ、彼の素顔を露わになった。
「何をっ!」
 リリスは、強烈に睨みを効かせるジューダスの顔をまじまじと見た。
「やっぱり、あの時の人ですね。おじいちゃんからお名前教えてもらいましたよ」
「なっ、ち、違う! 僕はリオンじゃない! 僕は……僕はジューダスだ!」
「あら? どうして私が一日だけ身を繋げた人の名前を知っているんですか?
確かに私はおじいちゃんからリオンさんのことを聞きましたけど、貴方にはそのことを教えていませんでしたよ?」
「そ、それは……」
 彼は上手い言い訳を探したが、見つからない。
 こういうときに限って、肯定の言葉ばかりが頭の中に浮かんでくるものであった。
 いっそのこと、無言を通していた方がいいかもしれない、と思ったときだった。
「リムル、出てきていいよ」
 苦悩している彼を放って置いて、リリスは家の裏側に声を投げかけた。
 よそよそと、彼女と同じく金髪の女性が出てきた。
 若いときのリリスに瓜二つだが、やや細身で脆そうであり、束ねた髪はどこかクールな印象を持たす。
「母さんから聞いたけど……貴方が、父さん?」
 リムルの開口一番に、彼は一瞬目を背けた。
「僕はただの旅の者だ! お前の父親なんかではない!
……第一、お前の父親はこの女の婚約者だろう! 僕は結婚なんかしていない!」
「え?」
 リムルは、笑顔のままの母を見た。


412:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:17:30 hU8eqX67
「母さんの結婚って、村伝説(都市伝説みたいなもの)よね? 男避けのための嘘だって」
「そうよ」あっさり言った。
「お前……さっきのは嘘か!?」
 リオンはぎりっと歯を鳴らした。
 恐ろしいほどの怒りを込めて彼女を睨むが、リリスは全く動じない。
 隣にいるリムルも同じく、風でなびく金髪をさっと後ろに払った。
「じゃあ、この人が父さんでいいのね」
 リムルは正直な眼で見た。彼女は見たところ17かそこら。
 妊娠期間を考えれば、彼がリオンとしてここに来たときと時期が合う。
 困惑している彼に追い討ちをかけるように、リムルは一枚の紙を出して、彼に渡した。
 走り書きしているような字で何か書かれているが、ぼろぼろでよく読み取れない。
「何だこれは?」
 リムルのことをすごい剣幕で睨むが、彼女は憎たらしいほど涼しい顔をして見つめ返す。
 ふてぶてしい態度を他人にやられると、どれだけ腹が立つのかをジューダスは歯軋りとともに知った。
「髪の毛が一致する、ってことを示す鑑定書」
「一致するだと!? どこがだ、僕とお前の髪は、全然似ていないじゃないか!」
 ……言い終わってからリオンは気付いた。前例があるということに。
 同じく金髪の父親と黒髪の母親との間に生まれた子は、母親の黒髪など全く引き継がずに金一色だった。
(金髪は劣勢遺伝子のはずなんだが……)
 科学的にも証明されてしまった。こうなってしまっては、さすがに観念した。
 正確には、認めていないがこれ以上否定すればリムルが不憫だ、という思いがあった。
(ふん……都合よく思って報われるなら、勝手に思え)
 心の中で嘲りつつも、リムルに向ける目が甥に向けるものと同じ、優しさを孕んだものになってしまうことを止められなかった。
「どうやら、お前たちの言う通りらしいな。いいさ、お前たちと談笑するのも悪くないかもしれない」
 リオンはふと、空を眺めた、深夜ゆえに青空はとうに消えている。
 しかし、ガラス片を撒いたような満天の星々は、青空よりも輝々としていた。
 ダリルシェイドでも見たことのない美しい光景に、顔が笑う。
 もしも、自分達を覗いている星があるのなら、真っ二つに斬ってやらないとな、とシャルティエを強く握った。
「坊ちゃあ~ん、パパになった感想はどうですか?」
 シャルティエが久し振りに声を出した。
 衝動的に、シャルティエを力いっぱい池の方へと投げ飛ばした。
 怒りで息が荒くなっている彼に、リリスは何ら怖れることなくアイスキャンディーを渡してきた。
「はい、落ちないうちに食べてください」
 振り返ると、リムルは既に口をつけている。誰に似たものやら、一心不乱にシャクシャク音を立てている。
 彼は、少しの間懐かしげに眺めていたが、バニラの雫が垂れ始めてくると、急いで口に入れた。

 18年経っても、味は最高だった。




413:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:19:16 hU8eqX67

終わり。
読んだ人お疲れ。

414:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:22:52 +yoF2Y69
GJ!
リアルタイムで読ませていただきました

415:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:27:57 uJrYWO4u
ツマンネ

誰かロリ書いて~

416:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:30:32 3QZNUtx2
GJでした!

417:名無しさん@ピンキー
09/01/09 22:37:33 hU8eqX67
うっかり忘れてた。ハッサムと呼ぶがいい。

418:名無しさん@ピンキー
09/01/09 23:07:17 fa0QV5dW
GJ!


419:名無しさん@ピンキー
09/01/09 23:40:17 hU8eqX67
ぜったいあぼーんを検出しましたって出ると思ったのに本当に小説でワロタGJ

420:名無しさん@ピンキー
09/01/10 02:04:21 xqHJg/bI
GJといわざるを得ない!

421:名無しさん@ピンキー
09/01/10 04:23:51 0NmO247r
最近テイルズシリーズ初プレイ(ヴェスペリア)したんだけどジュディスSS書きたくなってきた。


422:名無しさん@ピンキー
09/01/10 04:27:18 L8Pw7VR5
なんだこの超大作。GJすぎるってレベルじゃねーぞ!

423:名無しさん@ピンキー
09/01/10 06:39:40 9cZq5v3o
>>417
ハッサム氏お久しぶりです。
GJ!でした!

424:名無しさん@ピンキー
09/01/10 08:14:20 eaj66KoC
>>413
ネ申がきた…!GJと言わざるをえない!!

425:名無しさん@ピンキー
09/01/10 08:23:26 Hu313cy+
いいなあ。叔父さん伯母さんコンビ。
GJ!

426:名無しさん@ピンキー
09/01/10 19:08:33 PughGhJ1
GJの連発ばかりだけども、
実際に中身の内容で感想をもらえたほうが職人さんも嬉しいものだぞ

427:名無しさん@ピンキー
09/01/10 19:17:12 wx7p7lE1
空気嫁
それは職人が決めることだし
一般的にGJや乙は楽しめたって意思表示なんだから水さす必要性を感じない

428:名無しさん@ピンキー
09/01/10 19:18:37 rQ8xsKee
リオンとリリスって結構アレかなと思ってたけど読みやすくてよかった
最後の締めもよかったと思う
ただ科学的にっていうのはちょっと・・・って思った、枕についた髪とかが伏線だったんだろうけど・・・

429:名無しさん@ピンキー
09/01/10 19:28:58 KlYVDvcM
じーじぇーってなんでじーじぇーって言うんだ?

430:名無しさん@ピンキー
09/01/10 19:45:57 4kH/CboX
>>421
全裸で待ってるから
待ってるから!

431:名無しさん@ピンキー
09/01/10 23:57:04 ANrb2D+u
SのSSも読みたいな~
メイド喫茶CD出たらしいし女の子全員メイドものとか
ヴァンガード被害者にリンカーンされるマルタとかさ

しかし攻略王の異名を持つ割にロイドが女キャラ全員手篭めにする
ハーレム築くようなSSとかないな
やっぱ異名の割に本人が純情野郎なのがいけないのかな

432:名無しさん@ピンキー
09/01/10 23:57:18 QhRVEXwt
テムザ山で魔狩りに輪姦されるジュディスとか
ヘリオードで騎士に輪姦されるリタとか見たい、です。

そういやエステルにはそういうシチュエーションないね
まいたけに拉致られたりはしたが

433:名無しさん@ピンキー
09/01/10 23:59:40 L8Pw7VR5
ていうかそれ最初考えたけどな。

まいたけに命令されてシュヴァーンにヤられるエステルとか
まいたけの持ってる宝石がバイブのスイッチになってて
ユーリ達の前でヤンヤン言わされてるエステルとか

434:名無しさん@ピンキー
09/01/11 00:11:26 oTiV1K0W
>>421
ジュディまだああ

435:名無しさん@ピンキー
09/01/11 00:18:54 lWITX6Ao
>>432
魔狩りといえば師匠が印象深いな
戦闘狂だからそれなりなのかねえ

436:名無しさん@ピンキー
09/01/11 00:50:36 iUQUqezl
>>413GJ
意外な2人だがおいしくいただけたw

>>433
そのエステルはこの間自分書こうとして
あまりに長くなりそうで挫折したOTL

437:名無しさん@ピンキー
09/01/11 01:37:46 TowPp1Hx
魔を狩るといえばアビシオン…って
奴のSSは流石に無いかw

438:名無しさん@ピンキー
09/01/11 02:45:37 4ENnv7YV
全てを砕け!甘い!甘いぞっ!

439:名無しさん@ピンキー
09/01/11 02:48:14 TowPp1Hx
同じようでもネビリムはストーリー上で出てくるしなぁ
アビは人によっては全く知らずにクリアする敵だし

やはり絡めにくいか

440:名無しさん@ピンキー
09/01/11 03:44:23 CJSx/CE8
アビシオン×ネビリムは激しそうだな。
セクースで島一つくらい吹き飛ばしそうだ((((;゜Д゜)))

441:名無しさん@ピンキー
09/01/11 07:29:20 qmZKBdIJ
「甘い甘いぞぉ!」「イカせてあげるわぁ」とか言い合いながら腰振り合ってる二人が浮かんでワロタ

442:名無しさん@ピンキー
09/01/11 09:33:42 CNvS6CIb
逆行ルークがアニスの借金肩代わりして、肩代わりした借金を返済させるために調教ギシアン
クラトスルート後のセレスがゼロスにデレデレになって自分の本心を告白、媚薬や監禁など何気に既成事実を作りながらもゼロスを生かそうとする電波を受信した

443:名無しさん@ピンキー
09/01/11 10:36:18 URpVPhgL
>>442
それを俺らに向かって飛ばしてくれ。大丈夫。アンテナは既に立っている!

444:名無しさん@ピンキー
09/01/11 13:07:01 OT3pAAns
逆行?
幼児退行みたいなの?

445:名無しさん@ピンキー
09/01/11 14:36:11 CNvS6CIb
言い方が悪かった、一種のタイムスリップみたいなことを言いたい
体ごとタイムスリップだったり、知識や記憶はそのままで意識だけタイムスリップしたり
1周目の知識や記憶を(プレイヤーじゃなくキャラクターが)引き継いだ状態での2周目、3周目みたいな感じ


446:名無しさん@ピンキー
09/01/11 15:30:55 13sPFwA6
>>442
それなら肩代わりしないまま
未来が読めると言って少し先の未来を予言してみせた後に
「このままじゃイオンが死ぬ、いやだったらやるしかない」
で調教の流れはどうか?

447:名無しさん@ピンキー
09/01/11 20:48:34 lWITX6Ao
ネビリム先生に年齢順に一人ずつ調教
まあ必然的にルークかアニスが先になっちまうが、堕ちた奴はお手伝いさせれば

448:名無しさん@ピンキー
09/01/12 02:43:05 opEMUurm
空気を読まずに投下します。


ベリル×シング(ネタ含)
短めなのでエロ薄目です

449:ベリル×シングの可能性を考えてみる
09/01/12 02:45:47 opEMUurm
娯楽都市ユーライオ。
つい最近まで、ライオグランプリとやらで熱がこもりそうなほどの、熱い戦いと客で溢れかえっていた騒がしいこの闘技場が嘘の様に静まり返っている。
「ねぇ、闘技場なんて絵になるのかなあ?」

「ふっふ~ん。この100年の伝統がある闘技場はボクの『英雄』の題材にピッタリだとボクの芸術的かんせーが言ってるのさぁ♪」

…で、その静まり返った闘技場で絵を描いているのは、ベリル・ベニト。そして彼女について来たのが、シング・メテオライト。ついて来たというよりはソーマの発動で疲労したコハクへの土産のついでなのだが。


シングは絵にはうといが、ベリルの絵はなかなか上手いと言うのは理解できた。
ただ、闘技場の下の方に描かれている一人の男

(あれ?下の奴コン……)

シングには心当たりがあったが、よく思い出せそうにないので考えるのはやめることにした。

やめたところで…
「それにしても、あの時のコハク、カッコよかったなぁ…」
ライオグランプリの事を言っているのだろう。シングは少しニヤついている。
「もぉ~~…シングはさっきからコハクの話ばっかじゃん!ボク今日だけでもう30回は『コハク』って聞いたよっ!」

ベリルは一度筆を持つ手を止めて不貞腐れたようにシングを見た。

「だってさあ、あんなに高いとこが苦手だったコハクが勇気を振り絞って俺たちを助けてくれたんだよ!」
シングはコハクが自分とヒスイを助けてくれた時の事を思い出しながら目を輝かせながら言った。「ホント、コハクのあの勇気にはオレ感動しちゃったよ!!オレも見習わなくちゃなあ。それにしてもコハクは…」
「むき~ぃっ!!シングもあのシスコンもコハクコハクコハクコハク……!いい加減ボクの広いスピリアも限界だよっ!!あんたらのせいでコンクールの絵も全然描けないしっ!!そんなにコハクが気になるんだったらとっとと帰ったらいいでしょーがっ!!」
「そ…そんなに怒らなくてもいいじゃん!」
突然のことにシングは驚きながらもベリルに文句を言う。
「大体、ベリルはコハクの事になるとなんでそんなに怒るんだよ!」

お前がコハクコハク五月蠅いからだろう

ベリルはそう言いたかった。しかし、シングの言葉がスピリアに突き刺さる様に引っ掛かる。
結局ベリルは黙り込んでしまった。

2人の間に沈黙が続く。誰もいない静かな闘技場ということも重なってか、やけに空気が重い。
(どうしよう…ベリル怒ってるよ…こんなときって、なんて言ったらいいんだろ…)
シングの故郷には年頃の女はいない。いや、自分と同い年の友達すらいない。毎日を祖父と剣術の鍛練で過ごし、村から一歩も出たことがない。
そんなヘタレな彼には、悲しきかな、ベリルにかける言葉が見つからない。
「あ、あのさベリル……」
シングは勇気を出してベリルに声をかけるが、聞こえなかったのか、返事は返ってこない。



しかし沈黙は突如破られる。

「ねぇシング。許してあげよっか?」ベリルがいつもの呂律が回り切らない調子で聞いてきた。
何故急に態度が変わったのか。
それに『許してあげる』という言い方が気に入らないでもないが、一刻も早くこの空気を脱出したいシングは了承した。

450:ベリル×シングの可能性を考えてみる
09/01/12 02:50:39 opEMUurm


「えっと…いいの…?」「ボクは超~~~~~~優しいスピリアの持ち主だからねぇ。シングがどうしてもって言うなら仲直りしてあげてもいいけど~♪」
これ以上振り回されたくないシングはとりあえず素直に謝っておいた。
「あのさベリル、みんな心配するからそろそろ帰った方がッ…んぅふ…!」
シングの言葉は突然遮られた。シングの目の前にはベリルの顔がある。自分の口がベリルの口で塞がれた事を認識するのには少し時間が必要だった。
「ぷはぁっ……ベ、ベリル、何を……」
「何って、シングが仲直りしたいって言うからしたげたんだよぉ?」
「そうじゃなくて……って話聞いて…んふぅっ!」
ベリルはシングの事を無視するかの様に再び唇を重ねる。
今度は口をつけるだけのキスではなく、シングの口内に舌を侵入させ、シングの舌を自分のそれと絡めたりしてシングの反応を楽しんでいる。シングの脳内「大人のキス」というワードが過ぎった。
「んっ…く…ふぅ…」

ようやく解放された時、シングは息を切らすと同時に下半身が何かを訴えているのにも気が付いた。

「はぁ…はぁ…なんで、こんな……」
話すのもやっとだったシングだが、それどころではなくなった。突然ベリルは、彼のベルトを外し始めたのだ。
「ちょっ…!ベ、ベ、ベリル!?なにやって……!?」
シングはさっきと同じ反応をする。否、さっきよりも声のトーンが1オクターブ程高い。
「これからもコハクコハク言われ続けるのはボク耐えられなからねぇ?だからボクがコハク依存を直してあげようと思ってねぇ~♪」
「だからってこんな…あっ…くぅ…」
シングは突然快感に襲われた。
気付くとベリルはいつのまにかあらわにされていた自分の物を握っていた。案の定硬くなっている
「でもここは元気そうじゃ~ん?」
ベリルにそう言われ、黙り込んでしまう。こんな小さな子(といってもむしろ自分より年上なのだが)に欲情してしまうとは、自分にはそういう気があるのだろうか、なんだか不安だ。

「それじゃーいただくとしますかぁ~!」
ベリルはシングの物を何のためらいもなく口に含んだ。
「う…あぁ…んぁ…ふぅん…!」
十六年間女性を知らなかったシングの股間はそれだけでもかなりの快感だったようで、既に爆発寸前だった。
ベリルはそんなことおかまいなしに、口を上下させる。
シングとの体格差からか、その動きはとてもスムーズとは言いがたい。だが、爆発寸前のシングを絶頂へ導くには十分な刺激だった。
「んふ……ひんふ、ひほひひい?」
ベリルがシングの物を加えながら尋ねる。シングはなんとなく、『シング、気持ちいい?』と言っているのだと察した。
シングが返事をする間もなく、ベリルは少しずつ口の動きを早くしていく。
「ベリル……!オレもう……で、出る……!!」
「んふ…………んふぅ!?」
シングのうめき声と同時にベリルの口内にシングの熱い種子が飛び出る。突然の事にベリルは驚き口を離す。それでもシングの精液の勢いは止まらず、口内と一緒に、顔全体も白く汚していった。
「げほっ…ごほっ…!もうシング早すぎだよぉ~…ボクのキレイな口と顔がドロドロになっちゃったじゃないか~……うぇー…にが……」
ベリルは頬についた精液を舐めながら顔を萎ませた。


451:ベリル×シングの可能性を考えてみる
09/01/12 02:58:16 opEMUurm
「ご…ごめん……」
情けない。行為をした相手に「早漏」呼ばわりされてしまう。彼にとってかなりの屈辱ではあるのは間違いない。
「まぁでも仕方ないか。童貞ぼーやのシングちゃんにはボクのテクニックは早すぎちゃったかなぁ?」
(どこでこんなこと覚えたんだ…?チェンさん?いやいやまさか)
気分が悪くなりそうだったので考えるのはやめた。
「それにしても、かな~り溜め込んでたみたいだねぇ?」
「…………」
図星だ。あんな可愛い子と一緒に旅をしながらフラグすら立たず、温泉で裸を見ても抜くことすらできない。シングの性欲は高まるばかりだった。
「ベリル、その…みんな心配してるだろうし……もう帰った方がよくないか…?」
ベリルによる強姦未遂(?)のせいで言えなかった事をやっと口にすることができた。
「ふぅ~ん…シングは精液まみれに汚したボクをみんながいるホテルに連れてく気なんだぁ~?」
「うっ……それは……」
シングは今さらだが後悔した。そんなことしようものなら、コハクとは一生口聞いてもらえないだろうし、ヒスイにも何されるか分かったもんじゃない。
「それに、ここまでやっといて終わりだなんてマナー違反でしょー?」

そう言うと、ベリルは自分の着ている服を脱ぎ始めた。さっきまで勝ち気だった彼女にも羞恥心と言うものはあるようで、服を脱ぐのに比例して人が変わっていく。

「さ、シング…き……きて…?」
中途半端なところまで脱いだところで、観客席の上に上半身だけを反りかえして横たわる。
というか初体験が着衣プレイとはいかがなものか。しかし、それはまあ好みがある訳で。
(コハク……ごめんっ…!)心の中で呟くと、シングはベリルに重なる。シングは既に湿っている毛の殆ど生えていないベリルの秘所に自身をあてがった。
「それじゃ、いくよ……!」
「うん………」

シングは一気にベリルを貫いた。ベリルに痛がっている様子はなかった。(この顔で経験済みか)途端にさっきとは比べ物にならない激しい快感が二人を襲う。
「ひぁん……い、いいよぉシング…」
「ベリルの中…すげェ…締め付けて…くる…!」この体格差だ。幼女同然とも言える、ベリルの身体は締め付けがあまりにも強かった。
シングは更なる快感を得るため腰を思い切り振る。もうコハクの事など頭にない。頭の中は、絶頂を迎えることでいっぱいだった。
「ひゃぁん!うん…あふっ!ちぎれるよぉ!あ、はぁん!だめ…!い、いちゃう!いっちゃうよぉ!」
「ベリル…!オレ…も…もう…出る!」
「いいよぉ…!だして…、シングの熱いの……いっぱい中に…ちょうだい…!!」
二人は同時に果てた。シングの粘液がベリルの幼い子宮に注ぎ込まれる。シングは脱力し、自分より二回り程小さなベリルにもたれかかった。






あれから数十分程経っただろうか、シングはベリルに起こされた。
「シング…背中、痛いってば……」
「あ、ご、ごめん…」
しばらく記憶が頭の中を右往左往していたが、ベリルとの行為を思い出した彼はハッとした。
「あ、よかったの…?中に出しても…?」
「いいよ、ちゃあんと、責任とってもらうからねぇ~」
「そ…そんなぁ……」
「そんなことより~、もっかいしよ?シング?」「う…うん…」
いつもの雰囲気に戻ったベリルのペースに飲まれて、二人は第二ラウンドを開始する。
本来の目的など完全に忘れて。



『ベリルとシングのスピルリンクが強まった』?
~おまけ~
「コ…コーネルピン少将…突撃命令は…?」
「バカ者!放って置け!それより、ティッシュとトイレットペーパーのシンを持って来い!!」
「はっ…?」

終われ

以上です。お目汚し失礼しました。

452:名無しさん@ピンキー
09/01/12 03:46:29 iK3kz3mS
キモ

453:名無しさん@ピンキー
09/01/12 03:50:05 ue0O/ePL
ツマンネ

454:名無しさん@ピンキー
09/01/12 04:04:06 dFsEqpmo
おまえらwwただスルーするだけにしとけよww

455:名無しさん@ピンキー
09/01/12 09:42:42 4RbWFfnx
おおお、ずっと期待してたベリルが……
GJ!シング殴りてえwww

456:名無しさん@ピンキー
09/01/12 11:11:48 CzZVFeEU
おお、GJ
おもしろかったです

457:名無しさん@ピンキー
09/01/12 14:50:21 qw1VnYcz
スパーダの妄想自慰。



「は……ぁ、アンジュ……っ」
締め切った室内に、呻き声と水音。
ベッドの上の少年は露にした下半身に両手を絡ませ懸命に扱いていた。
脳裏に描くのは旅に同行している女性。
普段は体のラインなどわからぬ服装をしているが風呂上りはそうではない。
先ほど、薄い夜着一枚の彼女を見て、欲情してしまったのだった。
太っていると気にしているようだがまったくそうは見えない。むしろ胸のふくらみは理想。
エルマーナが言っていた、すごく柔らかいと。
「っ、ぁ、ぁ、」
聖女と呼ばれる彼女を、脳内で一糸纏わぬ姿にして犯す。
罪深いことだろうがそれが尚更興奮を呼ぶ。
妄想の中では彼女はたおやかに妖艶に笑んで手を差し伸べるのだ。
『きて……スパーダ君、早く』
逆らえるはずがない、白い胸に顔を埋め両手で揉みしだく。
乳首を摘んでくりくりと愛撫すればその可憐な唇からため息が漏れる。
口に含んで舌先で転がしていると頭を抱き締められた。
『そう、スパーダ君、気持ちいいよ……ね、下も、触って?』
『あぁ、アンジュ……待ちきれないのか、もうこんなに濡らして』
『そういうこと言っちゃ駄目だってば』
『もうよさそうだな』
ペニスの先端で、愛液溢れる場所を擦る。
『ぅん、早く……焦らさないで?』
可愛い上目遣いに我慢などできるはずがなかった。
そのまま一気に奥まで挿入する。
纏わりつくような感触が、奥まで導いた。
『ぁああっ』
アンジュの喉が露になる。
片足を掴み肩に乗せると猛然とピストン運動を始めた。
『あ、あ、あ、あ、あ、っ、す、スパー、ダ、くん!』
リズムに合わせて途切れ途切れの喘ぎ声。揺れる乳房にむしゃぶりつく。
『やっべ……アンジュすげーよすぎ……っ!中がぬるぬる絡み付いてくる!』
『や、ん、ぁぁあっ』
『駄目だ、もう、出るっイっちまうっ!』
『私も、もう、イク、イク、イっちゃう、あ、は、っ、あああっ』
アンジュが達すると同時に強く強く締め付けられて。
「う、あ、アンジュ!」
扱く手が速くなる。もう限界だ。片手で亀頭を撫で回し、強く扱く。
ぬちゃぬちゃといやらしい音が射精感を煽り、一気に駆け上る。
「っあぁ!」
勢いよく噴出する精液を手のひらで受け止め、大きく息を吐いた。

終わり

458:名無しさん@ピンキー
09/01/12 17:09:29 9iJdfZZe
よかったです。
今考えているのですけど、ジニプレかプレジニの
どちらの方がいいですか。


459:名無しさん@ピンキー
09/01/12 17:10:03 9iJdfZZe
よかったです。
今考えているのですけど、ジニプレかプレジニの
どちらの方がいいですか。


460:名無しさん@ピンキー
09/01/12 18:52:46 XTfBawuw
>>459
そういうのは誘い受けと言って嫌われる行為なのでやめましょう。
そのくらいの事は人の意見に頼らず自分で決めることです。
初心者さんなら先ずは>>1に目を通しましょうね。

461:名無しさん@ピンキー
09/01/12 19:25:43 9iJdfZZe
分かりました。
以後、気をつけます。

462:名無しさん@ピンキー
09/01/13 00:10:32 49liqqYm
オナニーマスタースパーダGJ


463:名無しさん@ピンキー
09/01/13 12:46:34 +K731uvi
スレ初期は全く投下なくてどうなるかと思ったがここにきて大量投下
どうしたことだいいぞもっとやれ

464:名無しさん@ピンキー
09/01/13 21:04:58 03jVPbvY
突然ですが、すいません。
ジニプレの18禁が見つかりません
作品自体あるのでしょうか。
もしあれば、どこにあるか教えてください。


465:名無しさん@ピンキー
09/01/13 21:13:33 yUSn2RmB
半年ROMればいい

466:名無しさん@ピンキー
09/01/13 21:35:28 03jVPbvY
作品はありますか。



467:名無しさん@ピンキー
09/01/13 21:39:47 yUSn2RmB
たくさんあるから頑張って探せ

468:名無しさん@ピンキー
09/01/13 22:20:05 wEF3vzN7
>>464>>461と同じ奴か?
お前、上で言われてるけどちゃんとこのスレの>>1読んだか?
ここは質問スレじゃないんだが。
それからageるの止めろ。
このスレはsage進行だ。
やり方が解らなければこのスレの>>1に書いてあるから良く読め。

469:名無しさん@ピンキー
09/01/13 23:26:48 ShQvzdx3
ハーツの新品(CG)が3980円でアキバに売られているのをみた時は流石にネタかと思ったぜ

買った人いる?

470:名無しさん@ピンキー
09/01/14 00:53:56 sNEpIteH
やはりCGは人気ないんだな

471:名無しさん@ピンキー
09/01/14 00:56:56 54zj4fs6
3980円でも高い気がする

472:名無しさん@ピンキー
09/01/14 03:42:17 Gl+uu67v
邪神モッコハク様をもっともっと崇めなさい
讃えなさい
恐れなさい

473:名無しさん@ピンキー
09/01/14 08:01:22 CFjyyZ4T
自分の近所の店じゃCGもアニメも新品4980だったけど、そんなもんじゃないの?

474:名無しさん@ピンキー
09/01/15 00:10:22 /zXVtHKh
中身どうせいっしょで4kでかえたら
CGきめえwwwっていってるけど買うわ

もう少し安くなるまで待ちますね^^

475:名無しさん@ピンキー
09/01/15 01:01:56 t2zG2g/x
>>474
ゲーム内容は一緒たがムービー部分はCGだぞ。
つまりムービーが流れる度にモッコハク様大活躍なわけだ。

476:名無しさん@ピンキー
09/01/15 21:31:29 Z8Dnruds
モッコハクって、
モッコリ+コハク=モッコハクでOK?

つまりコハクさんの股間がすでに
神レベルなのですね。


477:名無しさん@ピンキー
09/01/15 21:34:44 88tzRVzH
邪神モッコス様の後継者なので
モッコハク様になったんじゃなかたけ

478:名無しさん@ピンキー
09/01/15 21:40:26 Z8Dnruds
そうなのか!ありがとう
アニメ版買ったのに、危うく
CG版も買う所だったよDSないけどね…。

「オレの息子は神だ!」という電波を
受信しかけていたから助かりました

479:名無しさん@ピンキー
09/01/16 01:00:28 y8LY050Z
TOHのキャラの中だったらダントツでイネスが書きやすいと思う
でも相手が選り取りすぎて、逆に誰を相手にするかで丸一日悩んじゃうよ

480:名無しさん@ピンキー
09/01/16 02:42:17 z3qRikkh
悩んだら触手。

481:名無しさん@ピンキー
09/01/16 03:03:32 Hps1aRNZ
ローパーさんマジパネェっス

482:名無しさん@ピンキー
09/01/16 03:32:25 jay5yBo6
Vのローパーがへんなのになってた

483:名無しさん@ピンキー
09/01/16 04:16:17 P9gfuCrw
ところでランドアーチンはまだかね?

484:名無しさん@ピンキー
09/01/16 05:30:58 cc0RahlK
ランドアーチンだと?!
オソロシス

485:名無しさん@ピンキー
09/01/16 13:41:48 YCiSREqD
ユーリタ読みたい

486:名無しさん@ピンキー
09/01/16 14:27:22 y8LY050Z
ヴェイグサーン

487:名無しさん@ピンキー
09/01/16 19:34:59 HSvHud1c
普通に王道カプでおk

488:名無しさん@ピンキー
09/01/17 14:58:57 Pjl3QI47
バラとユリ以外なら何でも大好物だ(*゚∀゚*)ぜい!

489:名無しさん@ピンキー
09/01/17 16:41:36 Dit+6t5y
丼はあまり興味ないが、セネルと姉妹丼、スタンとリリス、リムルの親子丼・近親相姦は大好物な俺がいる

490:名無しさん@ピンキー
09/01/17 17:49:12 spHAsvlh
Dは兄妹、姉弟などの近親萌え出来るのが素晴らしい

491:名無しさん@ピンキー
09/01/17 20:28:53 kbUuvbo+
>>489
説得力無さすぎるんじゃないです?

492:名無しさん@ピンキー
09/01/17 21:28:25 pCDw/kge
>>489
セネルと姉妹丼とはセネル×シャーリー×ステラの3Pか?
素晴らしいじゃないか!

493:名無しさん@ピンキー
09/01/17 22:55:31 iNaLfiKm
俺もそう思う。

494:名無しさん@ピンキー
09/01/18 04:58:37 vFd9ftAO
>>489
スタリリは俺も大好きだ
リメDの第一部の最後のリリスなんかたまらんぜ

しかしリムルの父親は本当にバッカスが最有力なのか?
見たところエルロン家の血以外が混ざってそうな余裕は無さそうだが…

495:名無しさん@ピンキー
09/01/18 06:09:55 LJcQrKr5
リムルのパパはじいちゃんじゃないの?

496:名無しさん@ピンキー
09/01/18 06:44:01 V439r3L2
フェモちゃんはともかくも、テュっちゃんはセネルと一切会話しなかったほどなので、
関係性はもはや妄想と言うか捏造の領域になってしまうなw

497:名無しさん@ピンキー
09/01/18 18:53:31 Vg30/YVo
スタンがリムルの父親だったら修羅場すぎるw

498:名無しさん@ピンキー
09/01/18 20:38:54 FUicDHJB
そこでリムル×カイルですよ

499:名無しさん@ピンキー
09/01/18 20:47:13 vFd9ftAO
>>498
それは某誠市ね氏並みに複雑な家系図になりそうですねw



採用

500:名無しさん@ピンキー
09/01/19 00:39:12 nnqy3r1S
つまりロニやナナリーネルソンから孤児院の子供たちまで父親がスタンなのか

501:名無しさん@ピンキー
09/01/19 01:34:27 S6oP9LCD
ベリル×シング

502:名無しさん@ピンキー
09/01/19 11:17:23 h/uP8QEp
>>500
それではスタン攻略王つか種馬王じゃね?
で?ルーティは夫が他所の女に産ませた子供達を育てているわけですね

503:名無しさん@ピンキー
09/01/19 11:41:35 dTBU7GAO
たまにはシンフォニアの小説も読みたいな

504:名無しさん@ピンキー
09/01/19 14:14:09 7nJTS1eo
俺の中ではLが熱い

505:名無しさん@ピンキー
09/01/19 17:41:01 TQuLNooh
pspで公式同人出てるんだしここでやらない理由はない
てことでセネルマルタを誰か

506:名無しさん@ピンキー
09/01/19 19:08:11 rWEqf0Y5
マイソロにラタトスク出て欲しかったな

507:名無しさん@ピンキー
09/01/19 23:43:29 bOiBEojB
製作時期的に諦めなされ
3にはきっと・・・

508:名無しさん@ピンキー
09/01/20 00:25:05 9FV049EU
>>500
年齢的にロニは厳しすぎるだろ。

509:名無しさん@ピンキー
09/01/20 01:10:03 E4sTufv+
ロイド×リリアさんは出たってけ?

510:名無しさん@ピンキー
09/01/20 06:21:52 YgxmAIGP
>>507
ヴェスペリア出てるんだから説得力無いだろ

511:名無しさん@ピンキー
09/01/20 06:24:01 LTkLjvAv
リリアって誰だっけ・・・・

512:名無しさん@ピンキー
09/01/20 07:07:29 V2x1Iwqw
ロイドが憧れてる人妻

513:名無しさん@ピンキー
09/01/20 07:24:58 YgxmAIGP
スタンもイレーヌさんに憧れてるし、セネルもグリューネさんだけにしか頬染めないし、
何でかテイルズの主人公って年上属性が多いなあw

514:名無しさん@ピンキー
09/01/20 07:35:06 GIBx2IcV
ヴェスペリアとラタトスクの製作日数比べんなw
ラタトスクのが相当短いし、ヴェスペリアの方が前からかかってたからマイソロに反映されてる面もある
まあ別にラタとか出なくていいけど

515:名無しさん@ピンキー
09/01/20 07:55:43 d6+oUlV+
ヴェイグ→ポプラおばさん

なるほど年上好き

516:名無しさん@ピンキー
09/01/20 08:01:23 dczYgBPD
>>514
制作日数は関係ないと思うが。
つかヴェスペリア至上主義みたいな物言いは止めような。
荒れる元だから。

俺はハーツから誰も出ないことのほうが残念だ。
イネスに出て欲しかった…。

517:名無しさん@ピンキー
09/01/20 10:25:14 v1FU7P2V
>>516
至上主義なんじゃなくて制作がVより後だったっていうマイソロに出れない言い訳じゃないか
そうじゃなくてマザーじゃないからだと思うけどな。Tは元マザーだし
Vにラタネタあるくらいだから、本気でラタ入れようと思ったら余裕で入れれる。

518:名無しさん@ピンキー
09/01/20 13:00:56 M53ZFomJ
1作品からそれほどたくさん入れられない、
入れたとしても1キャラにそれほどリソースを割けない……ってことだろうな

まあもしかしたらエミルがいきなり反転するかもしれないしw

519:名無しさん@ピンキー
09/01/20 21:17:22 p23OC2Ww
Vとかラタとか以前に、まずLキャラの待遇が…。orz
P E D2 Rとかみんな4、5人とか平均的な人数なのに
何で2人だけなんだよ…。何年参戦を待ったと思っているんだ

520:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:30:44 vZLjbDUX
Lってなんかテイルズの中じゃ冷遇されてるような、それに比べてAは優遇されすぎな気もするし

521:名無しさん@ピンキー
09/01/20 22:55:59 o5stzxh3
逆に考えるんだ
サモリネよりマシだ
そう考えるんだ

522:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:00:34 qlRGPlaT
ジュディス×ユーリマダー?

523:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:04:36 CUE+27Li
>>519
同意…。世間ではマイソロ2発売で評価はマンセームード一色だけども
この露骨な偏りのせいで俺は喜んでマイソロ2が買えない…

524:名無しさん@ピンキー
09/01/21 00:33:01 5HjxMh2b
現実的なこと言うと商売なんて客つかんでナンボだから
人気作・不人気作全て均等に配分して売るよりより客つかめる層に
よりアピールする売り方の方が儲かるから人気作は優遇される仕様なんだよね

偏りなく平均にってのは理想だけどそれじゃ飯食ってけないんだよなとか
社会人になって実感しちまって何か悲しいぜ

525:名無しさん@ピンキー
09/01/21 01:23:39 B+89PlBR
というか一番優遇されてるのは文句なしでDのような

526:名無しさん@ピンキー
09/01/21 02:10:36 ZzAppFcW
マイソロ1の時はEの扱いも酷かった
参戦キャラは1人だけな上にキャラ崩壊。2では参戦キャラが
4人になったが、キャラ崩壊もちゃんと修正されているかねぇ

マイソロ1に限って言えば、キャラ崩壊してない、
忍者転職のキーキャラとセネルの扱いは悪くなかった

527:名無しさん@ピンキー
09/01/21 02:59:03 tRurP/JI
伝説が冷遇されなくなったら
伝説じゃなくなるんじゃないかと思えてきた

528:名無しさん@ピンキー
09/01/21 03:23:10 c0k6pnLh
主人公はエミル似のレプリカが大量生産されそうだ

529:名無しさん@ピンキー
09/01/21 03:49:47 kTAB/MQ5
まあ漫画のロアとかいう公募キャラがそんな容姿だからな…。
自分でキャラ作成考えるのめんどい層はこぞってテンプレに飛びつくだろうな。

で、マイソロ2発売されてこのスレにSS書きに来る職人さんたちも
エミルのイメージでカノンノとの妄想SSを投下したりすんのかねw

530:名無しさん@ピンキー
09/01/21 19:35:13 IGnUnk17
>>529ないない
基本は俺×カノンノかチェスター×カノンノがいいかと

ラタキャラ好きだからエミル・マルタ・リヒターの三人が仲良くやっているのを見たいものだね
外伝だから望みは浅いがね

531:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:49:46 MA1gDTQd
リバースのキャラがワイワイしてたらそれだけで幸せ
ヴェイグが壊れてなかったらもっと幸せ

532:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:03:27 80Ii6nFK
今回はクレアが近くにいるから、ヴェイグは壊れないと思うぞ。
その代わりに空気化する懸念が発生するけどな。

533:名無しさん@ピンキー
09/01/21 23:52:32 BoQGkSf9
>>510
いや、ラタよりVの方が制作開始するのが早かったって話だ。少なくとも半年以上は違うだろ

534:名無しさん@ピンキー
09/01/22 03:47:47 GgFvx12h
>>532
本物の空気王も参戦するんだよな。
本家空気王ウッドロウとヴェイグで双子つかドッペルネタがありそうな予感が…

535:名無しさん@ピンキー
09/01/22 07:19:34 h6gbskvz
リメDに続きマイソロ2の特典DVDでもやりやがった

536:名無しさん@ピンキー
09/01/23 02:56:32 oUZXNzvQ
テイルズ奴隷祭りは水橋かおりの無駄使いだったな

537:名無しさん@ピンキー
09/01/24 09:23:36 mOwo6215
急に過疎りすぎ

538:名無しさん@ピンキー
09/01/25 00:45:49 xY84KWK1
ほす

539:名無しさん@ピンキー
09/01/25 02:39:27 Tua+0LN1
あたまテライケメンwww

540:名無しさん@ピンキー
09/01/25 10:27:12 a2sUsFVB
>>539
早売りゲトしたんか?

541:名無しさん@ピンキー
09/01/25 11:14:31 odxfT+jo
ここマイソロ2のこと話す所だっけ?

542:名無しさん@ピンキー
09/01/25 13:13:22 a2sUsFVB
ここはテイルズの話をするところだから問題ないよ。
というか何時もマイソロとVの話題が出ると話題に出すことを禁じようとする奴がいるのな。
嫌いな奴とかプレイしてないから知らない奴なのか?
どっちにしてもテイルズシリーズである以上話題に出すことを禁止する権利は誰にもないと思う。


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