キモ姉&キモウト小説を書こう!Part16at EROPARO
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part16 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/12/04 16:32:46 xrC9/Bf2
■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。

SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません


3:名無しさん@ピンキー
08/12/04 16:33:48 xrC9/Bf2
■誘導用スレ

嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章
スレリンク(eroparo板)
ヤンデレの小説を書こう!Part20
スレリンク(eroparo板)
お姉さん大好き PART6
スレリンク(eroparo板)
いもうと大好きスレッド! Part4
スレリンク(eroparo板)


4:名無しさん@ピンキー
08/12/04 17:22:33 6nS0VrGh
>>1
乙(おと)うと君

5:名無しさん@ピンキー
08/12/04 19:26:35 hzfL24v7
>>1 乙。
やっと15姉から解放される…

6:名無しさん@ピンキー
08/12/04 20:48:25 VkdSTKjB
>>1


…ここなら流石に妹は来ないな…



「…ここにいたんですか…兄さん…」

ヒィッ!


「…さあ…私達の楽園に帰りましょう…」


イャァァァァッ!!!!

7:名無しさん@ピンキー
08/12/04 22:35:32 Hf3OnEsR
15姉「何言ってるの?>>5君…
あなたは私からは逃げられないわ」

8:名無しさん@ピンキー
08/12/04 23:35:11 ar9gPjjP
立ったばかりなのに既にクライマックスだなぁ・・・

9:名無しさん@ピンキー
08/12/05 02:46:40 J4wecOu6
15妹「何言ってるの?
 >>8お兄ちゃんみたいなダメでクズな非モテ野郎には、
 新スレなんかクライマックスでも関係ないのよ。
 でも大丈夫、>>8お兄ちゃんがどんな人でも、私だけは
 お兄ちゃんをクライマックスにしてあげる。
 新スレは怖いでしょう? 知らない人がいっぱいくるんだよ、
 私とお兄ちゃんの間に入り込む人がいっぱい、いっぱい(ギリッ)
 さあ、いっしょに帰ろう? 
 頼りない駄目なお兄ちゃんでも、私だけはずっといっしょにいてあげるから」

10:名無しさん@ピンキー
08/12/05 06:07:34 kUiJGfzj
ヤンデレの脳味噌に「飽き」って言うものはないのであろうか。

11:名無しさん@ピンキー
08/12/05 07:58:21 mforFZK/
弟に飽きるようならキモ姉になってない!
兄に飽きるようならキモウトになってない!

12:未来のあなたへ2.6
08/12/05 17:34:51 vBiNaN59
投下します。
晶ちゃんのDOKI☆DOKI恋の大作戦、の顛末です。
書くつもりはなかったんですが、皆さんの予想が当たりまくりなので簡単に書いてみました。
予想通りの展開です。

13:未来のあなたへ2.6
08/12/05 17:36:03 vBiNaN59
こんばんは。雨宮秋菜です。シングルマザーをやっています。
突然ですが聞いてください。しばらく前のことなんですが、ありのままに起こったことを話します。

息子が嫁を連れてきたと思ったら、わたしの娘だった。

何を言っているのかわからないと思いますが、わたしもわかりたくありません。頭がどうにかなりそうでした。
他人の空似とか同姓同名とか、そんなちゃちなものじゃあ断じてありません。完全に兄妹です。
もっと恐ろしいことに、お互いそのことに気付いていないようです。
何のドラマなんでしょう。
娘に会ったのは十年以上ぶりです。息子は、自分に妹がいたことすら覚えていないようです。
わたしも、写真を一枚だけ残しておかなければ、判別は難しかったかもしれません。わたしと娘はあまり似ていませんし。
ともあれ。兄妹で交際なんてとんでもない話です。正気の沙汰じゃありません。
けれど、事故をわざわざ大げさにすることもありません。娘にそのことを教えれば、それとなく別れてくれるでしょう。
というわけで、わたしは娘を呼び出しました。万が一にも漏れないように、夜の公園に車を停めて。
おっと、考え込んでいるうちにもう来たようです。娘が手を振って、助手席に入ってきました。

「こんばんは。わざわざごめんなさいね、藍園さん」
「いえいえ、おかーさんの頼みですから断れませんって」
「えっ!?」

おかあさん……あ、ああ。お義母さん、ね。驚いちゃったわ。

「お義母さん、なんて気が早いわね。婚約したいって義明が言ってたけど、本気なのかしら」
「雨宮先輩は真顔ですごいこと言いますからねー。あ、でも今のはそっちの意味じゃないですよ」
「え?」
「お母さん、ですよね? 改めて、はじめまして」
「!?」

こ、こここの娘……知って!?

「わたしも流石にビビりましたよー。お母さんの部屋を漁ってたら、見知った顔の集合写真が出てきたんですもん。そういえば約一名顔が切り抜いてありましたけど。これなんのドラマかって感じですね」
「な、なんでそんなこと……!」
「だって雨宮先輩がお母さんの話ばっかりするんですもん。ちょっと嫉妬しちゃって嫌がらせでもしようかなって思ったんすよ。思わぬ藪蛇でしたねー」
「な……な……」
「それで今日は何ですか? やっぱりわたし達に別れてほしいってことですか?」
「そ、そうよ。そう、わかってもらえてるなら早いわ。偶然会ってしまったのは不運だったけど、兄妹でなんてとんでもないでしょう?」
「だが断る」

え!? な、なにこの娘。今、どうして、なんて……?

「今さら何言ってんですか。せめて付き合う前に言ってくれってんですよ。もうね、わたしは雨宮先輩がいないと生きていけない心にされちゃったんすよ」
「こ、心?」
「わたしにとって雨宮先輩は、このクソだめの中で拾った宝石みたいなものなんです。今更の他人に明け渡すなんて、とてもとても。とてもとても」
「だ……だって兄妹なのよ!?」
「だから何? ハッキリ言ってそんな繋がり、わたしにはゴミクズほどの価値もないんです。一体どうして、わたしに『家族を大事にする』なんて価値観があると思ってたんです?」
「そ、それは……」
「大体、お母さんはわたしを何も助けてくれなかったじゃないですか。その上、わたしを助けてくれた雨宮先輩を奪おうっていうんですか? あはは」
「ひっ……!」


14:未来のあなたへ2.6
08/12/05 17:36:59 vBiNaN59

娘が笑った、その瞬間。わたしは凄まじい悪寒に襲われた。目が、まるで笑っていない。思わず、怖じ気づきそうになる。
い、いけない。わたしが息子を守らなくてどうするというんだろう。

「い、いい加減にしなさい! 義明にこのこと、教えるわよ!」
「えー、困ったら誰かに言いつけるって、さすがにガキ過ぎやしませんか。でもそれをされると困りますねえ。雨宮先輩も、まだそこまでわたしに惚れてないし」
「でしょう? 今なら許してあげるから、義明と別れ……」
「そんなことしたらわたしも父を呼びますよ」
「!?」

父……父親……この娘の、父親……
と、いうことは、あの人……

ひいいいいいいいいいいいっ!

「いやあっ! いやあああああああ!!」
「おー、すごい反応。本当にトラウマになってるんすねえ。雨宮先輩から常々伺ってますよ」
「ひっ! いっ……!」
「ま、あの父親がクズなのは確かですけどね。どのくらい殴られました? 風呂に入ると古傷が浮かび上がってきますか? あはは」
「ひっ……!」
「でもですね、お母さん。あなただって相当、クズですよね?」

あ。
あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ。

「こいつは父から耳がタコになるほど聞かされたネタなんすが、離婚する時がっぽり慰謝料とってたんですよね。おかげでわたしは生まれてこの方アパート暮らしですよ。あはは」
「そ、それは。しかた、仕方なかったのよ……」
「そもそも話の道筋がおかしくありませんか、お母さん。普通生き別れの娘を見つけたら、家族に迎えるってことになりません? こんな呼び出しなんてしてないで、最初から雨宮先輩に話せばいいことです」
「う、そ、それ、は……」
「うん、わかりますよ、わかります。要するに、わたしを引き取るつもりなんて毛ほどもないんすよね? さっきからお母さん、わたしのこと絶対に名前で呼ばないし」
「そ……!」
「それにもう一つ。クズの案件があるんですがお母さん。雨宮先輩に、セクハラしてますね?」

!!

「なんでわかったかって感じっすね。単に、わたしが雨宮先輩にセクハラして股間に触れたら、すっげえビビられたんすよ」
「よ、よしあきに……!?」
「ああ、もうその反応だけで状況証拠ものですね。息子を男として見てるとか、そんなんでよくわたしのこと責められますよね?」
「そ、そんなこと……そんなこと、あるわけ……」
「あ、そうそう。そう言えばこの件で、確認しなきゃいけないことがあったんですが……えへへ」

娘が照れくさそうに微笑んで。次の瞬間、伸びてきた小さな手がわたしの首をがしりと、掴んだ。
ひ……!

「お母さんは、雨宮先輩と、SEXしたんですか?」
「かっ……あっ……」
「雨宮先輩は、まだ童貞なのかって聞いてるんですよこのクズババア!」
「ひっ……! してない、してません……!」

首を掴まれながら、必死で頬を左右に振る。わたしの顔をまじまじと覗きんでいた娘が、ふと表情を綻ばせて手を離した。

「げほっ……げほっ……!」
「ああ、どうやら事実みたいでお互いよかったですね。さすがに雨宮先輩がそんなことで汚されてたら、わたしもちょっと何の保証できませんでしたから。あはは」
「ごほ……あ……悪魔よ……あなたは……」
「えー? わたしが悪魔だったら、友達に大魔王がいますよ。それにわたしなんて、クズとクズが結婚してすごいクズが産まれただけなんです。当たり前じゃないですか」
「……」
「ついでに物心ついたときからクズのスパルタ教育を受けてますしねー。お母さんが何年で、トラウマ負うほど耐えられなくなったかは知りませんが。わたしは物心ついてからの腐れ縁ですもん。クズレベルが違うんですよ」


15:未来のあなたへ2.6
08/12/05 17:37:43 vBiNaN59

歌うように自慢げに、娘が語る。こんな夜中に、こんな車の中になんて、呼び出したわたしの愚かを死ぬほど後悔した。
けれどどうしたら良かったんだろう。この娘は、怪物だ。わたしの手になんか負えない、怪物になってしまっていた……!

「けれど雨宮先輩は違うんです。クズとクズの間に生まれて、クズにセクハラ受けながら育てられて。それでも奇跡みたいに素直に育って、わたしを救ってくれたんです」
「……」
「ねえ、それがどんな偶然か、想像がつきます? それこそ奇跡なんですよ。わたしは、この奇跡に殉じて生きていくんです。お母さんはいい加減、いい歳なんだから子供に依存しないでくださいよね」
「な……なんであなたは……そんな風に、なったの……?」
「雨宮先輩のせいですよ。今まで我慢に我慢を重ねてため込んできたのが、あの人のせいでぷっつーんと切れちゃったんです。ホント罪深い人ですよね。愛しちゃうぐらいです。えへへ」

嬉しそうに娘が笑う。実の兄のことを語るその様子は、まるで、先輩に恋するただの少女のようだった。近親相姦の禁忌なんて、まるで感じさせない。
悟った。
この娘にとって、家族なんてものは真実どうでもいいものなのだ。わたしに対する『お母さん』という呼称にも、特別な感情はなにも込められていない。
わたしや父親個人に対する憎悪ではなく、家族という概念に対する無価値。それは義明にとってもそうなのだ。この娘にとって、兄という概念はゴミに等しい。
家族を知らない怪物。それが今、わたしの前にいる少女の正体だった。
どうしよう、どうすればいいのだろう。このままじゃ息子が奪われる。息子はわたしの生き甲斐なのに。どうしたら。
警察? いや、だめだ。公事にしたら必ず親が出てくる、あの人と関わる。もう二度と、二度と人生を狂わされたくない。いやだ、いやだ。
なら……いっそ……この手で……

「そんなに父のことは心配しなくてもいいですよ。そのうち消しますから。えへへ」
「……け、す?」
「だって考えてみてくださいよ。あのロクデナシは絶対、わたしが結婚したら相手の家にたかりに行きますよね?」
「ひっ……!」
「そうそう、怖いですよね。そうなれば一発でばれますから、わたしとしても都合が悪いんです。だから籍を入れる前に消しておかないと」
「……」

人を殺すということ、父を殺すということを、楽しげに扱う姿に、再度怖気が走った。
けれど……そうか……あの男が、死ぬのか……
そうすれば、もう夜中に飛び起きることもない。あの男の影に怯えることもない……

「本当に……殺せるの?」
「あはは、クズ同士らしい会話になってきましたね。父の食事はわたしが作ってるんで、何だって盛りたい放題ですよ」
「……」
「誰にも見られず殺して誰にも見られず埋めれば、ああいう男が消えても誰も探しませんよ。ね、お母さん。そのときは協力してくれますよね?」
「……ええ、わかったわ」
「えへへ。いい約束ができてうれしいですよ。それじゃお母さん、また会いましょうね」
「……」

娘が最後に笑って、車を出ていく。夜の闇に消えた。
それを見送ってから、わたしは緊張の糸が切れてハンドルに突っ伏した。幸いクラクションは鳴らなかった。
なんて……恐ろしい娘。けど……大丈夫だ。まだチャンスはある。
あの娘が自分の父親を殺したら、わたしには恐れるものなんてなくなる。義明に真実を教えてあげればいい。警察に突き出したっていい。
それまでは仕方ない、我慢しよう。わたしの生き甲斐を取られるのは癪だけど、最後に取り戻せばそれでいいもの。
既成事実を作られると面倒だから、婚前交渉はダメと息子にはきつくきつく言っておかないと。
義明……ごめんね、今は我慢してね。あの男さえいなくなれば、ちゃんとお母さんが守ってあげるから。
わたしを見捨てないで……一人にしないでね、義明……






「心配しなくても大丈夫ですよ、お母さん。ちゃんと夫婦仲良く送ってあげますから、ね? あはは」

16:未来のあなたへ2.6
08/12/05 17:38:26 vBiNaN59
以上です。

17:名無しさん@ピンキー
08/12/05 17:47:02 J9RuU/Rc
一番乗りGJ!
最初JOJOネタで流すのかと思いきや、ごっつ怖い方向に……
つか、その糞親父に少し興味が

18:名無しさん@ピンキー
08/12/05 18:10:55 w2XSA5A1
GJ
キモいなさすが晶キモい

19:名無しさん@ピンキー
08/12/05 18:30:31 OO9BOvr5
GJ
今まで全部真っ暗だったから見えなかったけど光に照らされた事で影の部分が見えるようになったか…
んで悪魔でこのレベルなんだから大魔王の方はもっと恐ろしい事になるって事かい

20:名無しさん@ピンキー
08/12/05 18:59:06 7h4meNIG
GJ!

>>19
悪魔と大魔王の妹同盟結成だな。

21:名無しさん@ピンキー
08/12/05 20:40:44 n7P/pu3H
晶がキモウトなのは最初から分かっていたぜ!

…ごめん、嘘。そしてGJだ!

22:名無しさん@ピンキー
08/12/05 21:24:15 o4+nbTaE
自分が妹であるということを知っている人間をすべて始末し兄を手に入れるキモウト
これは恐ろしい新パターンじゃないか?

GJ!

23:名無しさん@ピンキー
08/12/05 22:30:08 J4wecOu6
兄であることは晶にとって後付けなので、キモウトかどうかはちょっと疑問
でも晶は優香の理解者になれるね
よかったね優香よかったね

24:名無しさん@ピンキー
08/12/05 23:02:54 o4+nbTaE
共犯者と書いて「よきりかいしゃ」と読むんですね
わかります

25:名無しさん@ピンキー
08/12/05 23:10:10 EJKwfuzN
キモウト同士が組んだら……ゴクリ

26:名無しさん@ピンキー
08/12/06 00:34:35 cgRhRvkl
キモウト×キモウト=1000万パワー

27:名無しさん@ピンキー
08/12/06 00:48:27 UmeEPeF8
>>26
さらに普段の3倍の回転速度で3000万パワー

28:名無しさん@ピンキー
08/12/06 00:48:29 AxQteUu8
晶と優香によるキモウトタッグだと…!?
いいぞもっとやれGJ!

29:名無しさん@ピンキー
08/12/06 01:20:07 qMateo2d
恐るべし、ソランザム

30:名無しさん@ピンキー
08/12/06 03:06:14 7vna2Aud
そういえばキモ姉やキモウトの愛を積極的に受け入れる主人公っていなくない?

31:名無しさん@ピンキー
08/12/06 04:07:26 Qoo+7MYR
>>30
積極的…と言えるかどうかは解らないが
最終的に主人公が全てを受け入れて姉や妹とつきあっていく という終わり方はそう珍しい物ではないと思う。

というか、最初から積極的に受け入れたら、それってただのバカップルじゃないか?

32:名無しさん@ピンキー
08/12/06 04:25:12 qr1pbtJP
キモサに覚醒したりキモサを見せつける必要がないしな

33:名無しさん@ピンキー
08/12/06 12:08:20 KrW91mqL
主人公が姉妹を他の女と同時攻略してりゃキモさを発揮する余地はある。

34:名無しさん@ピンキー
08/12/06 13:32:45 LwnC/xOc
>>16
「だが断る」であの先生の顔がはっきり見えたw
悔しい……でも踊らされちゃうビクビク
GJでした。

35:名無しさん@ピンキー
08/12/06 15:32:11 7J4DSM7C
キモ姉妹で泥棒猫を撃退する話が好きだな

36:名無しさん@ピンキー
08/12/06 16:47:39 EslRYzm2
泥棒犬
泥棒狐
泥棒馬

37:名無しさん@ピンキー
08/12/06 16:59:34 vViTuyY+
夫の暴力が理由で離婚してて、がっぽり慰謝料とってて
それで娘だけ残してったんなら確かにクズだなこの母親
始末しちゃってよし!

38:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:06:59 KiD4v/ta
ゆるキモでもいい?殺したりとかは書けない、普通の人が見たらキモいやつくらいでいいか?

39:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:09:04 cvqKKmfj
いいんじゃね。

40:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:18:32 sYxM//UP
>>38
大歓迎。

41:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:41:41 7J4DSM7C
>>38
期待してます。

42:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:44:27 7J4DSM7C
sage忘れスマソ

43:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:55:45 ajqg8a1a
ゆる→キツ でキモウトをやるのがもっとも衝撃的になるよ、というへんちくりんなアドバイス

44:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:15:32 EJhLvE19
キモウトやキモ姉が幸せになれるならどんな作品でもかまわない
と思っているのは俺だけか?

45:名無しさん@ピンキー
08/12/07 08:54:16 JLv3oLgP
ギモウトに罵倒されて洗脳されたい

46:名無しさん@ピンキー
08/12/07 12:41:10 JcAIarYm
ギモウト・・・?
一段と怖そうな呼び方ですな

47:名無しさん@ピンキー
08/12/07 12:46:10 TU1VT1mw
義妹だろ

48:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:40:44 fln/D7ba
てか、このスレは実妹はOKなのか?

49:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:42:21 9eeJGAjM
ほとんど実な気がするけど

50:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:43:48 4Y4vtUmb
今まで何を見てきたんだ

51:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:46:07 56wyakkj
まずはキモ姉キモウトの愛で前スレ埋めようぜ。

52:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:46:34 fln/D7ba
ソランザムみたいな話はアリなのかw

53:名無しさん@ピンキー
08/12/07 13:49:33 6Ao4h0T6
双子ならデンドロビウムにスクールドズブリドルだな

54:名無しさん@ピンキー
08/12/07 15:52:20 EFhgDaXD
そう言えば、しばらく来てないな

55:15スレ650 ◆p1tVcxS07Q
08/12/07 16:22:46 UwAXIIuj
今回からタイトルと主人公と妹に名前を付けてみました。
では投下します。

56:妹嫌い
08/12/07 16:24:58 UwAXIIuj
姉弟に近親相姦・・・何この胸騒ぎは・・・
前にも似たような胸騒ぎがした事があったわ。
あの時の胸騒ぎは、お父さんの前の奥さんの子が家に来た時だったわ。
たしか裕子って名前だったわね。あの女ときたら、兄さんに付きまとってばかりいて、私の大好きな兄さんを奪おうとしてたわね。
でもあの時はお父さんに頼んで、あいつの縁を完全に切ってもらったけど。
お父さんは、私の頼みとなると弱いのよね。

「どうしたの?気分悪いの?」
「ちょっと考え事をしてただけよ」
「お兄さんの事?」
「違うって言ってるじゃない!そもそも兄さんの事馴れ馴れしく呼ばないでくれない」
「そうね、裕香ってキ・・ブラコンだもんね~」
「あんたいい加減にしないと怒るわよ」
「まあ悩みがあるなら私にでも相談しなさいよ♪」
「それはないから安心して」

今私は、あの時と同じ胸騒ぎがする。
この胸騒ぎを確かめるには、あの男子共が持ってたAVを確認しないと。
体育の時間なら教室がガラ空きになる。
私はその時間を利用して、ガラ空きの教室に入った。
別に見たいわけじゃないけど、この胸騒ぎと関係あるなら確かめなければならない。
私は、AVを借りてた男子のバッグを開けた。
コピーしたのを貸したみたい。けどこれを見れば・・
「裕香~体育の授業に出ないの?」
「鞘」
不味いところ見られちゃったわ。よりにもよって裕香に。
「裕香何やってんの?」
「学業に関係ない物だから没収してたのよ」
私は、冷静に装ってそう答える。我ながら見苦しい言い訳ね。
「裕香も年頃だからね~気になるのね!」
「そうじゃなくて・・」
「恥ずかしがらなくていいのよ。さあパソコン室行って見に行きましょ。今なら誰も使ってないから大丈夫よ」
私は鞘に引っ張られながら、こっそりパソコン室へ向かった。


57:妹嫌い
08/12/07 16:26:07 UwAXIIuj
「裕香もエロイわね~」
「だからそうじゃなくて・・」
「でも内容が気になるんでしょ?」
「それは鞘じゃないの」
鞘って惚けた雰囲気してるわりには鋭いわね・・
「私は血の繋がった姉弟物、もしくは兄妹物って私は好きだけどな~」
「鞘?」
「さあ早く見ようよ」
本当は1人でこっそり見るつもりでいたけど、鞘なら秘密にしてくれそうだし大丈夫よね。

私達は、パソコン室へ入り、パソコンを起動させた。
こんな事の為に授業をサボるなんて・・・けどこの胸騒ぎじゃ授業に集中できないし・・
「ワクワクw」
「・・・」
こっちは嫌な予感がするのに、鞘ったら・・
けど鞘になら素直に打ち明けても・・・
「始まったわよ」
パソコンの画面に映し出された映像は・・・

「あっ!駄目だよ・・・お姉ちゃん・・」
「うふふふwこんなになっちゃって♪」
「こればかりは駄目っすよ!姉弟でこんな事しちゃ・・・」
「姉弟だからこそよ。大好きな裕君だからこうやって・・・」
「家族、あんな妹の事なんか忘れて、一つになりましょ。この日をずっと待ってたわ・・・」
兄さん!何で兄さんがAVに・・・兄さんがそんな仕事をするなんて・・・それとあの女は裕子!
「裕香、この人ってまさか裕香の・・・」
「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!!!」
「裕香落ち着いて!誰か来たら大変な事になるわよ」
「そ・・そうね・・って落ち着いていられるわけないじゃない!!」
どうしたらいいのよ・・・兄さんも兄さんよ・・・
あんな女と一緒にAVに出るなんて・・・
「裕香、貴方がもっと素直になってたら、裕さんは家を出ることはなかったんじゃないの?」
・・・たしかに私は兄さんに対して素っ気ない態度をとっていて、人一倍、それ以上に頑張ってる兄さんを馬鹿にしたり・・・私がもっと素直になってたら、もしかしたら兄さんは出て行かずにすんだのかもしれない・・・
「裕香、一緒に裕さんを探そうよ。裕さんの事大好きなんでしょ?」
「鞘・・」



58:妹嫌い
08/12/07 16:26:57 UwAXIIuj
家を出て、裕子さんが働いてる会社に就職して、六日経つのか・・・
この六日で、裕子さん・・・お姉ちゃんに色々と会社の商品の玩具で、性的行為を受けている。
今まで禁欲してたのに・・・いや、バイトばっかだったから、全然その気になれなかっただけか?
それも仕事だけでなく、朝も夜も・・・
そのわけは、初仕事が終わって、いきなりお姉ちゃんが家に押し掛けて来て、急に同棲する事になったからだ。
けれど、部屋は狭くなったものの、そのおかげで生活面には一切困らなくなった。
ちなみに辛うじてまだ童貞だけは奪われていない。
こんな事いけないのに。
「さあ今日はこれを試しましょ」

早速だ・・・でもこれって・・・
「これってコンドームじゃないっすか!」
「家の会社はコンドームも扱ってるのよ」
着けるだけ・・だよな。
「私が着けてあげるわ」
「自分で着けますから!」
「私が着けるの!」
情けねー事に抵抗しても勝てねーから諦めて、着けさせてもらった・・・本当に情けねー
・・・
萎めようと思っても、あそこもビンビンになってしまう。
これって男のサガってやつなのか?

「外国人用なのにこんなにキツキツなんて、やっぱ裕君の大きいわね!」
「はぁ・・じゃあ着けましたし、外しますよ」
「駄目よ!それじゃあ実験の意味ないじゃない!」
「ハッ?」
着けるだけじゃねーのか!?

「それって誰かとやれって事ですか?」
「誰かじゃなくて私とセックスするのよ」
「そ・・それは駄目っす!絶対駄目っすよ!!」



59:妹嫌い
08/12/07 16:27:54 UwAXIIuj
ただでさえ姉弟でいけない事をしてるのに、セックスだけは絶対やっちゃ駄目た!
こればかりは、俺は抵抗したが・・・

ガチャ

この会社で生産してる手錠とついでに首輪も付けられてしまった。
「あっ!駄目だよ・・・お姉ちゃん・・」
「うふふふwこんなになっちゃって♪」
「こればかりは駄目っすよ!姉弟でこんな事しちゃ・・・」
「姉弟だからこそよ。大好きな裕君だからこうやって・・・」
俺はそのままお姉ちゃんに押し倒された。
「もう充分濡れてるから入れても大丈夫♪」
「あぁぁぁ・・・」
「家族、あんな妹の事なんか忘れて、一つになりましょ。この日をずっと待ってたわ・・」
お姉ちゃんが腰を沈めて、俺のを飲み込んでく・・
「あぁぁ・・・大きいわ・・・」
悔しいけど気持ちいい・・・んっ!?
「血!?大変だ!血が出てるっすよ!」
「大丈夫、初めてだからよ・・あんっ!」
「出ちゃうから抜いて・・・」
「んっ!このまま・・私の中に出して!!!」
駄目だ・・でちゃう!

びゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
「んぁぁぁぁぁぁ・・・・」
膣に出しちゃったけど、ゴムがあるから大丈夫・・か・・・
「あはっ凄い量ね!いっぱい膣に溜まったわ♪」
「お姉ちゃん・・何言ってるの・・」
「ゴム破けちゃったみたいね♪これは失敗作ね!」
「えっ・・・」



60:妹嫌い
08/12/07 16:28:37 UwAXIIuj
気持ち良すぎて、全然気付かなかった・・・。どうしよう・・・
けれど、お姉ちゃんが自分で試すくらいだから、大丈夫・・だよな。
「さあ続けましょ」
「少し休ませて・・・」
「駄目よ、まだこんなにあるんだから」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ」

その後も、俺はお姉ちゃんに様々な玩具で搾り取られていった。
「もう無理・・・」
仕事が終わってもまた、お姉ちゃんにやられそうだ・・・
「今日はここまでね。裕君先帰っててもいいわよ」
「えっ・・・」
「疲れたでしょ?先に帰ってゆっくり休むといいわ」
「じゃあお先に失礼しまーす」
珍しいな。俺一人で、帰らせてくれるなんて・・・
まあせっかく一人になれたし、羽目外させてもらわなきゃ

今日の弟君、あんなに喘いで可愛かったわ~
当たってくれるといいな~

さてと、今日撮ったフィルムを編集しなくちゃ。
これをあの小娘に送りつけてやらなきゃ。
そうすれば、あいつの精神は完全にボロボロになるわ!
そのまま送るとすぐばれそうだし、知り合いを使って、間接的に送ろうかしら。
別に見られても減るもんじゃないし。むしろ私と裕君の愛を見てほしいくらいよw

さて、編集も終わったし、これを適当にあの小娘のクラスの奴に渡して、あいつが見てくれればOK。
ショックを受ける小娘の顔が見れないのが残念だけどね。
そんな事より早く帰って裕君を可愛がらなくちゃw



61:15スレ650 ◆p1tVcxS07Q
08/12/07 16:30:00 UwAXIIuj
以上です。
つけ忘れましたが6話目です。

>>38
先投下しちゃってすいません。

62:名無しさん@ピンキー
08/12/07 17:17:45 lxTg4G5E
>>61
GJ!
おっきした

63:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:18:28 riGf/aM5
79 名前: ガザミ(関東)[] 投稿日:2008/12/07(日) 19:50:32.32 ID:04KzIpP+
兄が就職決まって一人暮らしするため家を出る時、さみしかったから下着(洗濯した後の)を盗んだ


64:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:24:40 riGf/aM5
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)

65:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:30:41 riGf/aM5
URLリンク(up.arelink.net)
URLリンク(up.arelink.net)

66:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:47:40 REbYWBjj
zipで

67:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:49:12 EMdynyz6
半虹で

68:名無しさん@ピンキー
08/12/07 22:19:21 2bq/GLww
購入した俺は勝ち組?

69:名無しさん@ピンキー
08/12/07 22:23:45 H6lfUHhC
メガストアか板前

70:名無しさん@ピンキー
08/12/07 23:33:51 lxTg4G5E
zip de kure

71:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:19:15 y58hrrDN
ZIPとか言っているガキ共はここがどこかよく考えるんだな

72:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:46:45 biaz7eBP
前スレにも落としたんだが………12月8日記念小ネタ

アニ・アニ・アニ(我お兄ちゃんを奪取せり)

「あ、兄たんおはよっ!」
妙に暖かく心地好い感触によって目が覚めると、俺の上で我が妹・南雲忠美が下半身裸でエロい顔しながら飛び跳ねていた。
にちゃ、くちゃ、と響く水音、濃い雌の臭い、そして我が紳士を包むこむ感触。
俺はそれら五感からの情報を信じたくはなかった。
「どう?きもちい?忠美のとろとろまんこ」
今の一言で信じたくはなかったことが、現実の実体を持ち出した。
「忠美!お前何を………」
いますぐこいつを振り落とそうと手を伸ばそうてしたが、動かない。
見ると両手両足が手錠でベッドの柵と繋がれている。
「兄たん寝とってるの♪」
いや、寝とるって……って待てよ!寝とるとか以前に近親姦にはノータッチかよ!
まあコイツ、普段から俺のシャツとかでオナってたり、机のマットの下に自分の名前書いた婚姻届挟んで「あとは兄たんがサインすれば、忠美は兄たん専用の妹嫁オナホだよ」とかほざくキモウトだったし、当たり前と言えば当たり前たが。
「あ、安心して」忠美が口を開く。
「あのアメリカ娘たちはいー姉とみーちゃんとみったん達と一緒にぐちゃぐちゃに犯しといたから♪
みんなでエッチの練習台にして、身も心も私達でメロメロにしちゃった」
妹は俺の数少ないGF達を匂わせる三人称と、一緒に彼女達に関わっていた友人や先輩達の姉妹の名前を上げていく。
「いまごろみんな私と兄たんみたいにラブラブセックスしてるかもね」
山本先輩、源田、淵田、ご愁傷さま。あんまり人のこと言えないが。


73:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:47:42 biaz7eBP
「さて、と。兄たんもっ、早くっ、出して、よねっ!」
「ちょ、まっ、おま………」
妹の腰の動きが加速する。
背筋に嫌な快感が走りはじめる。
「あ、さきっぽ、おっきく、んぁ、なって、きた。」
出してたまるか。と、必死に堪えるが、節操なしの紳士はもう限界だと告げはじめる。
「兄、たん、ふぁぁっ、きょっ、大丈、夫だよ」
妹の言葉に、俺は少しだけ気が緩む。
そして、妹は一段と深く腰を下ろす。
こつん、と紳士が何かに触れる感覚。


「今日、わたし危険日だから」


しまった。と思った時には遅かった。
きゅっ、と締め付けた妹の膣に反応して、子宮と触れ合っていた紳士が爆発する。
「ひぁぁぁぁぁぁんっ!にいたんのせーしっっ!しきゅーにかかってる!あかちゃん。できちゃうよぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」
終わった。俺の人生。そう思いながら俺はもたれかかる妹を胸板で受け止めるはめになった。



一方その頃
黛晴菜「ちょっとずつおにぃとの仲を埋めていって、最後におにぃとも同意の上でセックスするのが一番ラブラブになれる方法なんだから………
大丈夫よ晴菜。私とおにぃとの受精率は三倍………私とおにぃとの受精率は三倍………」


ちなみに俺は強気でつり目巨乳なメリケン妹のウィルマたんに「私とシて!私とシて!もっと私とシて!」って言われながら犯されたい

74:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:49:44 X/uBjTtv
>>71
2chだよ^^

75:名無しさん@ピンキー
08/12/08 01:35:09 zdqw3Jds
何かが開戦しそうだな…
さて、私は降下作戦があるので失礼する。

76:名無しさん@ピンキー
08/12/08 02:03:06 yxfXpglW
俺は監獄から大脱走するぜ

77:名無しさん@ピンキー
08/12/08 06:37:10 vhP0fJ5o
GJ!
GF→ガールフレンドと連合艦隊を掛けるところとかの小ネタにニヤソ
ウィルマって誰?
ハルゼー?

78:傷 (その7)
08/12/08 14:58:10 m55LyRJ7
投下します。

79:傷 (その7)
08/12/08 14:59:18 m55LyRJ7

「葉月、まだ部屋から出る気にならないの?」

 次女の部屋をノックした母親が、半分いらだち混じりの声をドアにぶつける。
 だが、その扉からは、分厚い沈黙を保ったきり、物音一つ聞こえない。
 母は深い溜め息をついて、食事を盛られたトレイを廊下に置いた。
「とりあえず、お昼ごはん、ここに置いていくからね。―ちゃんと残さず食べるのよ!」
 半ば叫ぶように言うと、母はそのまま振り返り、自分の後ろに立っていた弥生に目で合図する。
 不安げな母親に、弥生はニッコリ頷いた。

 このまま母は立ち去る。
 葉月に、来訪者は立ち去ったと感じさせねばならない。廊下が無人になったと思わねば、用心深い葉月が、廊下に放置された昼食を取ろうとするはずがないからだ。
 無論、彼女たちが自室の前まで来た時点で、二人分の足音を葉月が聞き取っているかもしれないが、その可能性は薄い、と弥生は踏んでいる。
 弥生はその運動神経を最大限利用し、猫のように体重を感じさせない、しなやかな動きでここまで来たし、現に母に随伴して妹の部屋の前に到着するまで、廊下の床板は、彼女の身ごなしの前にみしりとも音を立てなかった。
 そして母は、弥生の僅かな気配を更にごまかすように、必要以上に不機嫌っぽい、荒い足音を立てて、ここまでやってきている。
 弥生のように家中にカメラを仕掛けているならいざ知らず、部屋に居ながらにして廊下を見通す眼をもたない葉月ならば、扉の前に潜む姉の存在に気付きようもないはずであった。

 彼女の部屋からは気配一つ感じないが、室内では、食事を持って来た母親が立ち去る足音を、葉月が息を殺して窺っているはずだ。
 逆に言えば、母が立ち去ったと確認すれば、葉月はむしろ安心してドアを開き、昼食のトレイを取ろうとするだろう。その瞬間を狙って捕捉すればいい。
 柊木葉月は姉とは違い、その身体能力に見るべきものはない。あくまで彼女の本貫は卓抜した頭脳にこそあり、体力的には、年齢相応のただの女の子に過ぎない。
 なので、弥生からすれば、ドアが開きさえすれば、妹を取り押さえることなど簡単な作業であった。スポーツ万能はダテではない。弥生は冬馬ほど多趣味ではないが、これでも合気道の有段者で、一対一の喧嘩なら、弟にさえ遅れをとらない自信があったからだ。
 

 葉月が自室に引き篭もって、もう五日になる。
 その間、この末っ子の顔を見た者は、柊木家にはいない。
 両親も、弟も、姉の自分でさえも、この葉月の唐突な行動に驚愕し、動揺し、入れ替わり立ち代りでドアの外から彼女の説得を試みたが、妹は、それら家族の行動一切に、硬い沈黙を以って応えた。
 業を煮やした父親が、篭城を決め込む葉月に、部屋から出てこぬ限り一切の食事を取らせないとドアの外で叫び、兵糧攻めが開始されたが、……その根競べも、妹の頑固さの前に、脆くも家族側が敗退した。
 なんと葉月は、篭城開始から三日間、水一滴さえ要求せずに―いや、要求どころか全くの沈黙を保ったまま、とうとう父親を屈服させてしまったのだ。
 このまま兵糧攻めを継続していれば、おそらく葉月は餓死するまで部屋から出てこないだろう。葉月の沈黙には、彼女を見守る家族にそう予感させるだけの、無言の気迫があった。

 葉月が通学している中学校や、所属している大学や企業の研究室には、やむを得ず病欠の旨を届け、仕方なく柊木一家は交替で会社や学校の休みを取り、突如として理由なき反抗を開始した末娘を、困惑しながらも見守ることにしたのである。
 とにかく家に葉月を独りにする事態だけは避けねばならない。万が一、彼女が篭城を止める気になった時、家が無人であったなら、せっかくの葉月の決意をふたたび翻させる事になりかねない。―そういう配慮からの決定であった。

(もう一時か……。そろそろ三時間目が始まる頃ね)
 携帯を取り出し、時間を確認しながら、弥生はパソコン経由で、カメラの映像回線を携帯の画面に接続した。携帯のディスプレイに、真上から見た葉月の部屋の俯瞰―部屋の蛍光灯に仕込まれた極小の広角カメラからの映像―が映し出される。
 葉月は、ベッドにうずくまったきり、身じろぎ一つしない。起き上がる様子はないが、かといって眠っているわけでも無さそうだ。


80:傷 (その7)
08/12/08 15:00:18 m55LyRJ7

 弥生が自宅内に配置した監視カメラは、当然ながら葉月の部屋にも存在している。
 無論、カメラの設置目的は冬馬の監視にあるので、トイレや風呂といった共有空間ならばともかく、本来ならば、そんなカメラを妹の個室に設置する意味などないはずなのだが、弥生はそうは考えなかった。
(あの子はいずれ必ず冬馬くんへの愛に気付く)
 ならば姉として、弥生は葉月の行動を把握しておく必要がある。妹が冬馬をどう誘惑し、それに弟がどう応えるのか、弥生はそれを見届けねばならないからだ。
 そう思って仕込んだカメラであったが、まさか弥生としても、いきなり引き篭もりを開始した妹の様子を見るために、この監視回線を使用するハメになるとは思わなかった。

(まさか……こんなことになるなんて、ね)
 実は、弥生だけが、妹が部屋から出ようとしない理由を知っていた。

 葉月が突然引き篭もりを開始したのが五日前。彼女の身に何があったのか調査する事は、弥生にとってはむしろ容易な事であった。
 なにしろ弥生は、家中に仕掛けられた監視映像の記録を持っている。そして、“事件”の発端が、五日前の早朝に長瀬透子から冬馬にかかってきた一本の電話であるという事実を掴むまでに、それほどの時間を要さなかった。

 冬馬が『おれが好きなのは弥生である』と言い切ったその電話。
 長瀬を沈黙させ、弥生を狂喜させた、その電話。
 廊下に仕掛けられたカメラは、弟の部屋のドアに張り付き、その一言をしっかり盗み聞きしていた葉月の映像を捉えていたのだ。さらにそれから、やけどしそうな湯温50度のシャワーを、泣きじゃくりながら浴び続ける彼女の姿も。
 そして、その入浴を最後に、葉月は部屋から一歩も出てこなくなった……。

 弥生としても、理由が理由であるだけに、事の真相を家族の誰かに話すことはためらわれた。近親相姦が禁忌であるのは世間的にも常識であったし、妹の名誉のためにも、厳格な父や潔癖な母に、口が裂けても報告できる事実ではない。
 もっとも、矛盾するようだが、弥生自身は冬馬を愛する事に何ら迷いを感じてはいない。その想いを現時点でこそ両親に秘してはいるが、いずれ父と母を黙らせるための手筈は、着々と進行しつつある。

 まあ、いい。
 葉月が、冬馬に懸想しているという事実は、弥生にとって忌むべき事態でも何でもない。
 むしろ弥生は、ことあるごとに葉月の心を煽ってきたのだから。
 葉月本人はおろか、冬馬を含めた家族全員が気付いていなかったが、それでも弥生だけが見抜いていた。―柊木葉月が、自分の兄を一個の男性として間違いなく意識していることを。

 そう仕向けたのは弥生ではない。
 あくまで彼女は油をかけただけだ。葉月が抱く、微かな種火に等しい冬馬への憧憬が、やがて妹の身も心も燃やし尽くす燎原の恋火と化すように。あくまで自分たち姉妹二人によって、冬馬を幸せにするという目的のために。
 冬馬に接触する女を排除するために巨費を投じ、水も洩らさぬ監視システムを作り上げたほどの弥生の独占欲と行動力は、葉月が相手の場合に限りまったく機能しない。なぜなら弥生にとって葉月は、恋敵というよりむしろ、パートナーとでも呼ぶべき相手だったからだ。

 だが、それゆえに弥生は忘れていたというしかない。
 葉月には、葉月の独占欲があるのだという事を。
 葉月を“相棒”と認める弥生の恋愛観は、あくまでも弥生の完全な主観に基づくものでしかないという事を。
 それも、葉月の、冬馬に対する慕情をさんざん煽っておきながらだ。
(なんとバカだ、私は……っっ!)
 そして、姉によって育まれた、葉月の冬馬に対する恋心は―考えられる限り、最悪の形で結実してしまった。

 携帯画面の映像に動きがあった。
 死んだようにベッドに横たわっていた葉月が、むくりと身を起こしたのだ。
 そのまま妹はドアに向かってくる。
(よし、いいわよ)
 葉月がそのままドアを開ければ、その瞬間に扉をこじ開け、妹をこの手で取り押さえる。どういう説得をするにしろ話はそこからだ。この目で葉月を見られる間合いに入らねば、彼女の心を開かせる事などとても出来はしない。
―が、ドアの前一歩のところで、葉月はぴたりと足を止めた。

「姉さん、そこにいるんでしょう? 分かっていますよ」


81:傷 (その7)
08/12/08 15:01:49 m55LyRJ7

 弥生は、うめき声一つ立てられない。
「どうしたのです? 妹相手に“居留守”を使うなんて、姉さんらしくないですよ」
 数日振りに聞く葉月の声は、以前と同じ力強さを失ってはいない。いや、声のみならず、その勘の冴えも全く衰えていないことに、弥生はむしろ姉として嬉しくさえ思った。
 普通の状況ではない。引き篭もって五日の葉月だが、そのうち食事を取ったのは二日間だけなのだ。まともに頭が働く体調であるはずがない。

「いつから気付いていたの?」

 弥生は、完全に脱帽したと言わんばかりに、むしろ笑いを含んだ声をドアに返す。
 それに対する葉月の答えもまた、そっけないものではなかった。
「最初からです」
「最初?」
「母さんの足音が妙にわざとらしかったので、すぐに気付きました。母さんは姉さんと違って不器用ですからね。……少なくとも芝居が上手いタイプではありません」

「なるほど……」
 正しい問いは、すでにして正しい解答を含んでいる。―それはかつて葉月が言った言葉であるが、なるほど確かに真理を突いている。
 母の荒々しい物腰に、もし何らかの意図があるとすれば、そこには当然、足音によって何を隠蔽しようとしているのではないかという考えには、すぐに到達できる。疑問の着眼点さえ間違わなければ、導かれるべき正解は、いつでもすぐ傍にあるというわけだ。

 それから、かちゃり、―とロックが外れる音が響き、開いたドアから、数日振りに葉月が、少しやつれた笑顔を見せた。
「どうぞ」
 そんなに泣きそうな顔で、無理して笑わなくてもいいのに……。
 そう思いながらも部屋に入ろうとした弥生に、葉月が、
「ああ姉さん、ついでに、そこの昼食もお願いします」
 と言い、弥生は頷いてトレイを抱えた。
 昼食のメニューは、昨夜の残りのビーフカレーだが、なかなか葉月が部屋から出てこなかったため、ラッピングされたカレーも、若干冷めてしまっている。
「じゃ、お邪魔します」
 そう言いつつ、弥生が部屋に入った瞬間、葉月の右手が素早く動いた。


「……ッッッ!!?」


 声にならない声を上げたのは、むしろ葉月であった。
 ドアの脇に立ち、室内に招き入れた姉の背後からの襲撃―しかも、姉の腕には昼食のトレイを持たせて、その動きを最大限封じてあったというのに……、
「物騒なおもちゃね。痴漢対策?」
 弥生は、まるで背中に目を持つがごとく、流れるような自然な動きで、葉月の右手に握られたスタンガンを躱したのだ。しかも、葉月を振り返った姉の、トレイ上のカレー皿とグラス、さらに氷水を満たしたピッチャーは、まるで微動だにしていなかった。
「あなたの部屋に入るの久し振りだけど、模様替えしたの?」
 いまさっきの葉月の襲撃をまるで歯牙にもかけない姉の言葉。
 現に弥生の視線は、もうすでにスタンガンを構えて殺気立つ葉月ではなく、室内のインテリアに向けられている。

 その瞬間、こわばっていた葉月の顔が、ふっと和らいだ。
 ただの相手ではない。
 この女は、柊木弥生だ。
 天才と言われ、神童と称される葉月に、この世で唯一劣等感を抱かせるほどの姉なのだ。
「……予測していたのですか?」
 言うまでもなくその質問は、自分の害意を察知していたのか、という意味だ。
 弥生はいたずらっぽく答えた。
「だって、ツンデレのあなたが、ただで私を部屋に入れるわけがないでしょう? 素直になったかと思えば次の瞬間にはひねくれる。それがツンデレの行動パターンですもの」
「ツンデレって……わたしは、そんなに頭の悪そうな性格をしていますか?」
「うふふふ、性格と頭の良し悪しは関係ないわ」
 そう言って弥生は何もかも見透かしたような微笑を浮かべると、トレイを葉月の学習机に置き、
「さあ、食べましょう。少し冷めちゃったけど、このカレーは美味しいわよ。何と言っても、私の自信作なんだから!!」
 と、高らかに言った。


82:傷 (その7)
08/12/08 15:02:56 m55LyRJ7

 葉月は、デスクではなくベッドに腰掛けて食事を取っている。
(おいしい)
 下品にがっつく食べ方は、自分のキャラではない。そう思いながらも、葉月の口元に運ばれるスプーンの速度は、どうしても早くなる。
 少し冷めてはいたが、それでいきなり味が落ちるものでもない。
 チョコレートと生クリームでコクをつけ、ガランマサラでパンチを利かせた姉のビーフカレーは、空腹だった葉月の胃に非常に美味に感じられた。
 おかわりが欲しいところだったが、三日間のハンストで収縮した自分の胃袋は、おそらく二杯目のボリュームには耐えられず、吐いてしまうだろう。
 お冷を飲み干し、口元を拭うと、ちらりと姉を見る。
 
 キャスター付きの学習椅子に座り、「―ん?」とばかりに、にっこりと笑う弥生。
 姉は相変わらず、ほがらかだ。
 この世に、一切の悩みなど存在しないような表情で、にこにこしている。
 だが、葉月には分かっていた。
 微笑んでこそいるが、姉は、いまだ警戒を解いてはいない。
 なぜなら、葉月もまた、姉への攻撃を諦めてはいないからだ。

「ごちそうさま」
 葉月は、空になったカレー皿とスプーンをトレイに置き、そのままピッチャーから空のグラスに冷水を注ぐ。
「姉さんもお冷いかがですか?」
「私はいいわ。それより、カレーおいしかった?」
「はい。とっても」
 葉月も、弥生の微笑を、笑って見返した。

 傍らのスタンガンは、隙あらばいつでも姉へ突き立てられる用意が出来ている。
 しかし、それでも所詮、自分の攻撃は弥生には通用しないだろう。
 身体を動かす事に関しては、弥生の足元にも及ばないという事を、この妹は充分に知っていた。
 現に今も、弥生は微笑してこそいるが、葉月が一挙動で襲撃できる間合いから、わずかに半歩遠い位置に椅子を据えている。いや、キャスター付きの椅子ならば、床を少し蹴るだけで、彼女は葉月の手の届かない距離まで、やすやすと移動する事が出来るだろう。
 奇襲なればこそ成功も望めたが、姉があくまで油断をしてくれない以上、飛び道具でもない限り、自分の攻撃はまず届くことはないはずだ。
 だが、不意を突くやり方は―まだ、ある。


「姉さん、一つ質問がありますが、宜しいですか?」
「なあに?」
 あくまであどけない顔を向ける姉に、葉月は抵抗するように冷たい視線を向けた。
 弥生にペースを握らせるわけにはいかない。
 そのためには後手に回ってはならない。常に先手先手と自分から打って出なければダメなのだ。
「姉さんが兄さんの事を好きなのは知っています。でも結局のところ、あなたは兄さんを一体どうしたいのですか?」

 いきなりの問いかけに、―しかし、それでも弥生の表情が変わる事はなかった。
 美貌の姉は、その形のいい口元をむしろ嬉しげにほころばせ、胸を張って答えた。

「そんなの―決まっているでしょう? 女が愛する殿方に望む将来は、永久に添い遂げること以外に何があるというの?」

 いつもの葉月なら、ここで鼻白んでそっぽを向いてしまうところだが、今日は違った。
「話に具体性がありませんね。姉さんらしくもない」
「具体性?」
「永久に添い遂げるとはどういう意味ですか? それが結婚を指す言葉であるなら残念ですが、姉さんも知っての通り、三親等以内の血縁同士での婚姻は、この国では法的に認められないんですよ?」
 そこまで早口で一気に言い切り、葉月は上気した顔で姉を睨みつけたが、しかし弥生は反論しない。可愛らしい駄々ッ子を見るような生ぬるい眼差しを返すのみだ。
 葉月は、そんな姉にカッとなりそうな自分を、懸命にこらえた。
「姉さんは、事あるごとに主張してきました。兄さんを幸せにしてあげられるのはわたしたちだけだと。―しかし、結局のところ、我々はどうあがいても兄さんの伴侶にはなれないのですよ!? バージンロードをともに歩くことは出来ないのですよ!?」


83:傷 (その7)
08/12/08 15:05:41 m55LyRJ7

 弥生は、やはり答えない。
 必然的に、葉月の目付きと舌鋒も鋭くなっていく。

「わたしたちを兄さんに選ばせるということは、実の姉妹に手を出した狂人と、白眼視される人生を兄さんに強いるという事です。誰に祝福される事もない生涯―姉さんが言う『兄さんを幸せにする』とは、そういう事なのですかっ!?」

―くすっ。

 葉月は、思わず目を剥いた。
 弥生は笑ったのだ。
 それも、さっきまで自分に向けていた優しげな微笑ではない。
 その笑いは小さかったが、むしろ嘲笑のニュアンスさえ含んでいるように見えた。
「なっ、何が可笑しいんですかっ!!」
 思わず葉月は立ち上がる。
 その振動で、今まで腰掛けていたベッドが揺れ、トレイ上のピッチャーがぐらりと揺れ、あわてて葉月は、倒れそうなそのピッチャーを抑えた。
 その、いかにも泡を食った自分の素振りが、たまらない羞恥を喚起させ、彼女はさらに真っ赤に頬を染めて姉を振り返る。
「笑う暇があったら答えて下さいっ!! 姉さんが言うところの幸せとは何ですかっ!? 婚姻さえ結べない我々が、一体どうやって、兄さんを幸せにするというのですかっ!?」

「結婚できなきゃ幸せになれない。葉月ちゃんはそう言いたいの? 世間に認められなければ、どんな愛情も意味を為さない。葉月ちゃんはそう言いたいの?」
「結婚が全てとは言いません。しかし我々が近親者である以上、どんな崇高な愛情も、世間からは罪にまみれた異質な愛だとしか見てはもらえないでしょう。ならば、誰も知らない街に行って、二人でひっそりと暮らせばいい。そういう選択肢もあるかも知れません。―でも」
「でも……?」
「そうなってしまったら、親や友達とも二度と会えなくなるでしょう。子供が生まれても、戸籍上では永久に私生児扱いです。どんなに精神的に満ち足りていたとしても、わたしはそんな生活が幸せだとは思いません。やはりそれは―不幸なことでしょう!?」



「若いのねえ……葉月ちゃんは……」



 一瞬、言葉を失った葉月に、弥生は肩をすくめて苦笑いを浮かべる。

「人間、純粋なのは美点だと思うけど、度が過ぎると周りが見えなくなっちゃうわよ?」

 その台詞は葉月にとって、これ以上ない侮辱と解釈してもいい言葉であった。
 中学一年生にして、いくつもの新しい理論を学界に発表し、天才の誉れも高い葉月にとって、“持説に囚われすぎて周囲が見えていない者”というのは、単純に、彼女が最も嫌う人間のかたちだったからだ。
 だが、それでも葉月は、激昂しそうになる自分を懸命に抑えた。
 これ以上、感情を剥き出しにすれば、もう二度と姉からペースを奪うことは出来ない。
 なんのかんのと、現時点で充分、姉に会話の主導権を握られつつある葉月としては、いま冷静さを失うことは、最も避けねばならない道だった。
「……説明を要求します」
 そう答える葉月の声は、少し震えていた。

「葉月ちゃん、私たちは冬馬くんと結婚できない。―貴女はそう言ったわよね?」
 そう問う弥生の表情は、もはや緩んではいない。
「はい、言いました」
「でも、その現実は果たして絶対かしら?」
「……え?」

「確かに貴女の言う通り、近親相姦は人類の三大禁忌に含まれるほどのタブー。世界中の殆どあらゆる民族・宗教・国家に於いて、その是非を問う論争さえ起きないほどの一般常識よ」
「それが分かっているなら―」
「ただし、それが当てはまるのは、冬馬くんが私たちの血縁者であると証明された時のみ、よね?」
 何をわけの分からないことを言っているのですか!?
 そう言いかけて、むしろ葉月の表情は愕然と凍りついた。
 その瞬間、姉の言わんとしている事を彼女は理解してしまったからだ。


84:傷 (その7)
08/12/08 15:07:36 m55LyRJ7
「……まさか……姉さんは……用意したというのですか……“証拠”を……ッッ!?」
慄然と震える葉月とは対照的に、弥生は、まるで合格発表を報告するかのように、瞳を嬉しげに輝かせて頷いた。



「近日中に、冬馬くんのDNA鑑定結果が手に入る事になっているわ。彼が柊木家の一族と非近親者であるという事を証明する報告書がね」
「…………ッッッ!?」
「それがあれば、もう誰も私たちの邪魔をする事は出来ない。たとえそれが国であってもね」



(……そこまで……そこまでやるの……姉さんッッ!?)
 葉月は絶句していた。
 いま弥生が入手すると言った、その書類が本物であるかどうかは葉月には分からない。
 いや、会話の流れ的には、まず偽造であると判断するべきであろう。
 もっとも、生き別れを名乗って数年前にひょっこり両親が連れ帰ってきた兄である。実際、本当に血が繋がっていなかったとしても、いまさら葉月はそれを不審とは思わない。
 だが、問題はそこではない。
 弥生は、おそらく冬馬が近親者であろうとなかろうと全く関係なく、その鑑定書を根拠として“非血縁”を主張するつもりに違いない。
 ならば、その道の専門家が見ても、一瞥で贋作だと露見するようなチャチな紙切れではあるはずがない。出所を手繰られても、すぐにボロが出るような相手に依頼してもいないだろう。
 おそらくは、弥生の持つカネと人脈をフルに使わねば入手できないような代物であろう。

「姉さんは、本気なのですか……!? 兄さんを手に入れるためならば、兄さんを家族から追い出すことさえ躊躇はないと……本気そうで仰っているのですか……っっっ!?」
 そう尋ねながらも葉月の背筋を伝わる冷たい汗は、まぎれもなく弥生の“本気”を感じ取っていた。はたして弥生は答えた。この穏やかな姉にして滅多に見せない厳しい瞳とともに、弥生はまさに葉月の予想通りの言葉を吐き出した。
「当たり前でしょう。家族であるがために想い人と結ばれる事が許されないというのなら、家族の絆など私にとっては、何の価値も持たないわ」
「でもっ! でもそれは、あくまで姉さん個人の意見でしょう!? 兄さん本人からすれば、納得できる話なワケがないでしょうっ!!」
「同じことよ。冬馬くんも少しはショックもあるかも知れないけど、結局これは、あの子の幸せために必要不可欠なプロセスなんだから。説明すれば、冬馬くんだってきっと分かってくれるわ」
「そんなはずないっ! 姉さんはどうかしているっ! そんな事をされて兄さんが喜ぶはずがないでしょうっっ!? わたしには姉さんが分かりませんっっ!!」


「―うそ、ね」


 葉月は、その言葉に、全身の血が凍りついたかのような寒気を感じた。
「葉月ちゃんの本心は私と同じはずよ。私には分かる。冬馬くんのためなら、貴女だって何でも出来るはずよ。たとえそれが、冬馬くん本人の意に添わないことでもね」
「…………」
「現に葉月ちゃんはスタンガンを私に向けたじゃない。それで私をどうするつもりだったの? 動けなくして縛り上げて、無理やり言うことを聞かせるつもりだったの? 冬馬くんから手を引けと、私に命令したかったの?」
「……姉さん……」

「でも、安心なさい」
 弥生はゆっくりと椅子から立ち上がり、目を細めた。
「私は嬉しいのよ。葉月ちゃんが自分の本心に気付いてくれて。私と“同じところ”に、やっと貴女は来てくれた。これでようやく話を先に進める事が出来るわ」
 そう言いながら弥生は、先程までの警戒を忘れたように、葉月に向かって無雑作に歩を進める。そんな姉の態度にむしろ慌てたのは葉月の方だった。
「待って下さい姉さん、わたしは―」
「もういいのよ、これ以上嘘をつかなくても。私はみんな分かっているんだから」
 気がつけば、葉月の頬に細くて白い姉の手が触れていた。


85:傷 (その7)
08/12/08 15:10:18 m55LyRJ7

 もう、ごまかしは利かない。
 姉は何もかも見抜いている。
 そう、―嘘だ。何もかも。
 姉を論破しようと言葉を並べてはいたものの、そんな常識論で弥生を黙らせられるとは、いくら葉月でも思わない。弥生が、そんな甘い人間でない事は、この世の誰よりも自分が一番知っている。
 なにより、語っている葉月自身、そんな一般論など正しいとも思っていない。冬馬への想いを自覚してしまった以上、弥生の本音は紛れもなく葉月の本音でもあったからだ。

 だが、いかに兄を慕おうとも、近親相姦の禁忌という厚い壁の前には、しょせん葉月は絶望せざるを得ない。感情に身を任せて暴走すれば、結果としてそれは、冬馬を不幸に巻き込むだけだ。
 ならば諦めるしかない。ことに、冬馬本人も、姉である弥生を好きだったと聞いた以上は―。
 弥生に現実の厳しさを語る言葉は、むしろ、それを語る葉月自身に、冬馬への思慕を諦めさせるための言葉であったと言える。姉は耳を貸さないと承知していながらもなお、言わずにおれなかったのは、その説得が誰よりも自分自身への言葉である事を知っていたからだ。

―弥生は冬馬が好き。
―冬馬も弥生が好き。
 そう考えるだけで、あまりの胸の痛みに吐き気さえ催す思いだが、それでも、二人の恋が結実する事だけは、何としても回避しなければならないのだ。
 近親相姦は兄を不幸にする。
 その結論に従う限り、どんな手段を使ってでも弥生を諦めさせねばならない。たとえ、それが冬馬にとって“失恋”を意味する行為であったとしても。
 無論、葛藤はある。
 近親者であるという理由で、弥生の想いを否定するということは、とりもなおさず、自分の恋心さえも否定することと同義なのだから。
 だが、現実という強大な壁を前に、そんな苦悩など、それこそ何の意味も持たない。
 だからこそ葉月は―それこそ弥生が言う通り―スタンガンを使うような手荒な真似を強行したのだ。暴力に訴えてでも弥生の気持ちを翻させるために。

 無論、嫉妬はある。
 それは当然だ。葉月とて木石ではないのだから。
 自分を選ばなかった冬馬にも、自分の代わりに選ばれた弥生にも、殺意に似た感情を葉月は抑えきれない。そして、そんな二人の仲を引き裂く行為に、黒い悦びを少しも感じなかったと言えば、さすがにそれは嘘になる。
―葉月は、そんな自分に当然のごとく後ろめたさを覚えていた。
 だが、
(結局それが、兄さんのためになるんだ)
 その考えは、葉月にとって、あらゆる行為を正当化する。
 兄と姉の恋を破壊する事も。そして―自分の恋を永遠に封印する事さえも。

(でも、姉さんは違う)
 弥生は諦めなかった。現実に膝を屈しなかった。
 世間がこの恋を認めぬならば、世間を騙せば済む話ではないか。
 彼女は、そう言い切った。
―そんな発想の飛躍は、とてもではないが葉月にはできない。
(かなわない)
 葉月は戦慄と同時に、骨が震えるような畏敬の念を、今あらためて姉に抱いた。柊木弥生という女性が只者でないのは承知しているつもりだったが、それでもなお葉月は、この姉を完全に見くびっていたことを骨身に思い知ったのだ。
 しかし、そんな葉月をしてもなお、さらにそこから弥生が吐いた台詞は、あまりにも予想外だにしないものであった。

「でもね葉月ちゃん、……私は自分ひとりだけが幸せになろうなんて考えちゃいないわ」

 え?
 と訊き返しそうになる葉月を制し、弥生は葉月の頬に当てた指を、つつ……と動かしながら、あどけない表情で言葉を続けた。


「葉月ちゃん……あなたを冬馬くんと結婚させてあげる」
「この世でたった一つしかない、柊木冬馬の“妻”の座を、あなたにあげるわ」



86:傷 (その7)
08/12/08 15:12:17 m55LyRJ7

 弥生が何を言っているのか、葉月には皆目見当も付かない―。
 冬馬が姉を好きだと言ったことを葉月は知っている。そして、弥生もまた冬馬を愛しているということも、葉月からすればそれは歴然たる事実だ。
 にもかかわらず、なぜ弥生は―冬馬を自分に譲ろうというのだろうか。
 弥生が、そんな事を言い出す理由が、葉月には全く理解できなかった。

「ただし条件があるわ」
「じょうけん……?」
「ええ、―別に難しい事じゃないわ。あなたと冬馬くんが結婚したら、私と冬馬くんの子供も、あなたたち夫婦の子供として籍を入れてあげて欲しいの。私生児扱いじゃ、子供が可哀想だからね」


 なるほど、そういうことか。
 姉が吐いた、あまりにも不可解な言葉によって、思考停止状態になっていた葉月の脳漿にも、ようやく血の気が戻り始める。
(譲る気なんか……さらさらないってワケなのね)
 冬馬の妻の座はくれてやる。
 だが、それはあくまで戸籍上の話だ。閨の中まで葉月に独占させる気は毛頭ない。あくまでも「女」としての自分の権利は主張させてもらう。―弥生はそう言いたいのだろう。
『冬馬を幸せに出来るのは、あくまで私たちだけ』
 というのが弥生の口癖であったが、葉月はその言葉の本当の意味がようやく理解できた気がした。
 姉の最終目的は、冬馬の“独占”ではなく“共有”にある―そういうことなのだ。

 そして、その提案は同時に、脅迫でもあった。
 先程の鑑定書の話が事実ならば、近親婚の倫理観は、法的に問題になることはない。
 つまり、弥生がその気になれば、葉月を無視して、冬馬を完全に独占する事も可能なのだ。ならば葉月としても他に選択肢はない。弥生はそう言いたいのだ。

 いや、むしろ破格の条件と言うべきかも知れない。
 DNA鑑定の報告書を、弥生が独力で入手する手筈を調えている以上、葉月としては指をくわえて見守る以外になすすべはない。ならばもし、葉月と弥生の立場が逆であったならどうだろう。自分は、姉に正妻の座を与えようなどと言えただろうか。
(……無理だ)
 ならば、姉のこの提案は妥協案などではなく、まぎれもない姉の本心であると判断して差し支えはないだろう。なにしろ姉には葉月と妥協する理由自体が、そもそもないのだから。

 そう思った瞬間、葉月は肩の力が抜けた。
 やはり姉にはかなわない―そう思う心は変わらない。
 だが、弥生の本心を悟った以上、畏敬はふたたび尊敬に姿を変える。
(やはり姉は敵ではなかった。最後まで姉はわたしの味方だった)
 ならば敵視すべきは―両親であり世間であり、いまだ全貌が明らかにならない冬馬の過去のみであるということになる。

「分かりました」

 葉月はスタンガンを取り出すと、電源を切り、ひょいっと部屋の片隅に放り投げた。
 もはや害意はない。そういうアピールのつもりであった。
「葉月ちゃん……っっ」
 葉月の、その意思が通じたのか、弥生は、安堵の溜め息をついた。
「引き篭もりは、もう終わりです」
 そう言いながら葉月は、すっと右手を差し出す。
「兄さんは、私たち二人のものです。誰にも渡さないし、邪魔するものは許さない。―そうですよね、姉さん?」
「うれしいわ葉月ちゃん……あなたがそう言ってくれる日を、私はずっと待っていたのよ……!!」
 瞳を潤ませながら、差し出された妹の右手を、姉もがっちりと握り締めた。

 

 その日。
 柊木弥生と柊木葉月は、固い握手を交わした。
 それが、冬馬の不幸をさらに加速させる結果となる事実を、神ならぬ姉妹たちは、まだ知らない。


87:傷 (その7)
08/12/08 15:15:04 m55LyRJ7
今回はここまでです。

88:名無しさん@ピンキー
08/12/08 15:16:53 IeEjvmos
すばらしいっ、ぷらしーぼ!!

89:名無しさん@ピンキー
08/12/08 15:17:21 NaT8XDip
一番槍GJ!
風邪で仕事休んでて良かった

90:名無しさん@ピンキー
08/12/08 15:19:05 NaT8XDip
一番槍じゃなかった...orz

91:名無しさん@ピンキー
08/12/08 15:43:11 58j3TpZl
GJなんだけどちょっと気になる点が一つ(スレチなのでスルーしてもらっても構わない
DNA鑑定が偽造、金云々って出てるけど今時DNA鑑定なんてそんな敷居の高いものじゃないと思うのだが…
指5本でも十分に足りる金額で依頼できたと思うぞ(まあ証拠能力としてのものなら話は別かもしれんが…
まぁスレチだし余計な書き込みだとは思うが我慢できなかったので書かせてもらったスマソ

92:名無しさん@ピンキー
08/12/08 16:04:47 W/mFNLLE
>>91 鑑定内容によってマチマチ 親子判定は判定だけで20くらい、あとは忘れた

93:名無しさん@ピンキー
08/12/08 16:26:25 0AT4hJ5W
GJ!!!!
どういう展開になるのか今から次回にwktkしてます。

94:名無しさん@ピンキー
08/12/08 17:09:06 aVm5Nnwk
>>91
確か初期の方で、本物は冬馬本人の同意も得なければ依頼出来ないとか言ってたし、
もし本当にきょうだいだった場合全てオジャンな訳で、そう考えれば高い金使ってアシがつかない
自分にとって都合のいい結果が載った鑑定書を手に入れようとするのもそうおかしくはない。

95:名無しさん@ピンキー
08/12/08 17:23:25 uSsQpETS
キモければ何でもいい

96:名無しさん@ピンキー
08/12/08 21:41:21 bjVCSsm/
キモ姉妹結束キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
相手の考えを屈服、変更させるのって大変なんだなぁ

97:名無しさん@ピンキー
08/12/08 23:40:00 XnN9/5C3
ぶっちゃけ戸籍法改正問題のせいでDNA鑑定の話に過敏になってるので、
できれば避けたい話題ではある。忘れていたいので

98:名無しさん@ピンキー
08/12/09 00:10:16 LEB7r1jT
目を背けるな
チョンと中国人はすぐそこにきている

99:名無しさん@ピンキー
08/12/09 00:30:28 hZOw1L8m
なるほど
戸籍法改正で、キモ姉の朝鮮人と、キモウトの中国人がやってくる話をご所望なのですね?
流石の俺もその二人はお断りしたいです

100:名無しさん@ピンキー
08/12/09 00:35:40 KHNEv+Ge
キモウトの中国人てルイリーだろ?
全力で歓迎するけど

101:名無しさん@ピンキー
08/12/09 00:43:59 hZOw1L8m
>>100
やるじゃん

父:>>100よ……お前に新しい家族が出来たぞ
<丶`∀´>:弟は姉に絶対服従ニダ
( `ハ´):早く可愛い妹に貢ぐアル

102:名無しさん@ピンキー
08/12/09 00:49:58 QV8659G2
関係ないところまで政治ネタを持ってくるなよ
こういうことばっかりやってるから気味悪がられるのにまだ気付かないのか

103:名無しさん@ピンキー
08/12/09 01:36:55 eB1R1WlC
北欧系のハーフのキモウトに迫られたい。

104:名無しさん@ピンキー
08/12/09 05:54:31 kwpUxOR4
南米の褐色肌も(*´д`)

105:名無しさん@ピンキー
08/12/09 08:14:57 PcERA91f
>>102
彼らはそれを愛国だと思ってるんだよ
察してやれ

106:名無しさん@ピンキー
08/12/09 09:12:55 LTFyipE8
アメリカ女性はマジヤンデレ
休日に一人で外出したくらいで大半の女性がどこ行ってたのとか騒ぎ出すらしい

あくまで聞いた話ですが

107:名無しさん@ピンキー
08/12/09 09:27:27 BFI2vG4r
それはキチガイなだけ
つかここはキモウトキモ姉スレだろ

108:名無しさん@ピンキー
08/12/09 09:40:53 FmtIGAKi
余所の話題を持ち出す奴は、しまっちゃうお姉ちゃんに監禁されてしまえばいいのに

109:名無しさん@ピンキー
08/12/09 09:42:47 WS7t1k/h
あえてアメリカネタでいくなら
アメリカだと外出は基本車なので免許とるまで一人で遠くまで遊びにいけないって地方も多い
つまり中学生くらいまでの弟くんの外出をすべてキモ姉がコントロールすることも可能!

110:名無しさん@ピンキー
08/12/09 15:08:37 oJ3/YjwT
あれ、確か一度でも家族になってたら…

111:名無しさん@ピンキー
08/12/09 15:52:52 Ik2O5HjT
>>110
柊木さん家のケース?
冬馬は戸籍上実子の扱いだろうから、よくある「実子と養子のカップル」より事情は
複雑ですが可能じゃないかな?
まずはDNA鑑定の結果を出して、親子関係不存在を確認する必要があります。
おそらく民法第734条第2項を気にしているのだと思いますが、これは特別養子
縁組に絡むもので当面気にしなくてOK。
また同条第1項については、親子関係不存在の訴えが認められれば冬馬は
「行方不明の柊木冬馬とは別人」と認定されることになりますので、まったくの
他人という扱いになります。異議を申し立てる人もいなそうだし、DNA鑑定結果に
疑義が出なければ結婚にたどり着けそう。

112:名無しさん@ピンキー
08/12/09 16:15:11 nCVpoFVe
終了

113:名無しさん@ピンキー
08/12/09 17:36:43 rXciO78I
再会(兄妹的な意味で

114:未来のあなたへ3
08/12/09 18:52:08 TC1OyeSP
投下します。
区切りどころが微妙だったので、一度に投下します。
長くなりますのでご注意ください。

115:未来のあなたへ3
08/12/09 18:53:00 TC1OyeSP
最終目的:目標の半永久的拘束。
前提条件:反社会行動のため、状況の隠匿。





一次目的:目標との男女関係構築。達成後、二次目的に移行。
予備目的:目標の初性交体験の奪取。


一次作戦A:強姦。
作戦概要 :目標を物理的に拘束して性交を行う。
必要条件 :薬物。両親の不在。目標を物理拘束するための技能、習得中。
遂行利点 :実行が容易。確実な効果。予備目的の確実な達成。
遂行難点 :目標の自発的協力が得られないため、一次目的達成後、最終目的の達成が困難。
検討事項 :排卵日に実行することで妊娠が可能。目標に精神的拘束を施す効果が期待されるが、前提条件の維持が困難となる。
総括   :一次作戦B破綻時の予備作戦として準備のみ行う。



一次作戦B:洗脳。
作戦概要 :目標に継続的に間接干渉することにより精神的拘束を行う。
必要条件 :異性としての魅力。アプローチ能力。時間。
遂行利点 :目標の自発的協力を得られて私が嬉しい。最終目的の達成が容易となる。
遂行難点 :目標の倫理観を突破しなければならない。時間がかかり、効果が不確実。
検討事項 :目標は思春期のため性欲の利用が有効と思われる。
総括   :実地中。



予備作戦:排除。
作戦概要:本次作戦において障害となる人物の物理的、精神的、社会的排除。
必要条件:殺人、拘束、脅迫、尾行、情報収集、情報工作のための各種技能。習得中。
候補分類
 目標が恋愛感情を向ける人物      :最優先:未確認
 目標に恋愛感情を向ける人物      :優先 :未確認
 目標が恋愛感情を向ける可能性がある人物:準優先:目標の交友関係(別紙)を参照
 目標に恋愛感情を向ける可能性がある人物:準優先:目標の交友関係(別紙)を参照
 状況の把握を試みる人物        :優先 :藍染晶(暫定協力者のため留保)
 状況の把握を試みる可能性がある人物  :準優先:父、母
総括  :最優先候補、優先候補ともに存在しないため、準備のみ行う。



116:未来のあなたへ3
08/12/09 18:54:04 TC1OyeSP
副次作戦A:監視。
作戦概要 :目標を継続的に監視する体制を構築、維持。
達成条項
 生活サイクルの一致:未
 監視カメラの設置 :済
 盗聴器の設置   :済
 授業態度の把握  :未
 学力の把握    :済
 交友関係の把握  :済
 携帯履歴の把握  :未(目標は携帯電話不所持)
 放課後行動の把握 :未
 休日行動の把握  :済
 座標の把握    :済
 性的嗜好の把握  :済
 自慰回数の把握  :済
検討事項
 目標の留年:却下
 協力者の作成:要検討
 目標行動の制限:実地中
総括:実地中。達成率は必要不十分。監視体制の更なる強化が必要。



副次作戦B:収集。
作戦概要 :目標体組織の収集、消費。
収集状況
 部位:髪
  収集:目標のベッドから毎日採取。
  消費:ブラシを作成中。
 部位:皮膚
  収集:夏休み後、剥離したものを素手にて直接採取。
  消費:貴重品のため瓶詰めし保存。
 部位:爪
  収集:目標の爪切り後採取。
  消費:瓶詰めし日付のラベルを張って保存。
 部位:唾液
  収集:未採取。
 部位:血液
  収集:未採取。
 部位:涙
  収集:未採取。
 部位:耳垢
  収集:定期的に耳掃除にて採取。
  消費:咀嚼後嚥下。
 部位:陰毛
  収集:目標のベッドで採取。
  消費:咀嚼後嚥下。
 部位:体臭
  収集:脱衣直後の下着から採取。
  消費:咀嚼後吸引。
 部位:小水
  収集:未採取。
 部位:大便
  収集:未採取。
 部位:精液
  収集:ゴミ箱のティッシュから採取。
  消費:自慰に使用後咀嚼、嚥下。
総括   :実行中。性欲の鎮静に効果有。エスカレートには注意。

117:未来のあなたへ3
08/12/09 18:54:53 TC1OyeSP
副次作戦C:マーキング。
作戦概要:自己の体組織を対象に付与する。
付与状況
 部位:髪
  用法:ブラシを作成中。
 部位:皮膚
  用法:未使用。
 部位:爪
  用法:寸断後、食事に混入。
 部位:唾液
  用法:目標の歯ブラシに塗布。
 部位:経血
  用法:食事に混入。
 部位:涙
  用法:目薬に混入後、目標に贈呈。
 部位:耳垢
  用法:食事に混入。
 部位:陰毛
  用法:目標のベッドに散布。
 部位:体臭
  用法:未使用。
 部位:小水
  用法:乾燥後、目標のシャンプーに混入。
 部位:大便
  用法:未使用。
 部位:愛液
  用法:香水に混入し、目標に贈呈。
総括  :実行中。精神的安定に効果有。エスカレートには注意。








118:未来のあなたへ3
08/12/09 18:55:37 TC1OyeSP
夕食の後。
俺は自分の部屋でごろごろしながらマンガを読んでいた。帰りに本屋に寄って買ってきた新刊だ。
おっ。そうきたかー。ふんふん。お、おおおおお。すげー!
内容に没頭していると、いきなり部屋の扉が開いた。
「……まったく」
「げっ!?」
部屋に入って来たのは妹の優香だった。両親は外食に行っているので当然といえば当然だけど。
人差し指を額に当て、軽蔑しきった視線が俺に突き刺さる。ぐさぐさ。
うう、自業自得ではあるけれど、やっぱり痛い。
いや、それよりも。
「ゆ、ゆうか。いきなり入ってくるなよ!」
「……今、この状況で、真っ先に私に掛けるべき言葉がそれですか?」
え? 俺、何か間違ったこと言ってる?
「兄さんは受験生です。そして今月は十二月です。更に兄さんの成績はクラスで38人中30位です。さて、この条件でどうして兄さんは……」
「あー、もうわかった! わかったから! 俺が悪かったよ! けど……」
「私に謝ってどうするんですか。兄さんは論理的思考能力がないんですか?」
「……」
こてんぱんに打ちのめされて、とぼとぼと勉強机に向かう。ああ、マンガいいところだったのになあ……
昨日のまま放り出してあったノートと参考書に向きあう。ちらりと後ろを見ると、優香は入れ替わりでベッドに座ってマンガを手に取っていた。
「帰りに、本屋に寄ったのですね」
「ん? ああ。ちゃんと参考書も買ったぞ」
「他には何か買いませんでしたか」
「え。い、いや別に?」
「そうですか」
声が若干上ずったけど、妹には気づかれなかったようだった。手にしたマンガを本棚に入れている。
危ない危ない。ついでにエロ本も買ってたなんて、優香に知られたらどんな説教が飛んでくるかわかったもんじゃない。ウブな妹を持つと困るぜ。
背後からプレッシャーを受けつつ、参考書とにらめっこする。あれ、これどういう意味だ? えーと、戻る戻る……うーん、むつかしい……
「今日の夕食はどうでしたか?」
「へ? あ、うーんとえーと。うまかったぞ」
「兄さん。私は詳細な評価を求めているのですが。気になった点があれば何でも言ってください」
「え、え~~~~と、う~~~~んと……」
「……」
「え~~と。そういえば、ハンバーグが少し生ぐさかったかも」
「やはりそうでしたか。次からは香草の類で臭いを消しますね」
ポシェットから手帳を取り出して手早くメモを走らせる優香。ホント、俺と違ってマメな奴だなあ。
しばらく前から優香は料理に凝っているようで、いろんな料理を試してくれる。まあ、今日みたいに当たり外れもあるけれど。
基本的に俺は世話になっているだけなので、こんな風に勉強に関して尻を叩かれても優香に頭が上がらないのだった。

119:未来のあなたへ3
08/12/09 18:56:10 TC1OyeSP

「……」(かりかり)
「……」
「……」(かりかり)
「……」
「……」(かりかり)
「……」
「……優香? 別に監視してなくても、勉強はさぼらないぞ?」
「兄さんに頼みたいことがあります」
「ん?」
椅子ごと振り返る。なんだって自分一人でこなせてしまう妹が頼み事なんて珍しい。
優香はベッドに座って、ポシェットから一枚の封筒を取り出した。何故か、ビニールパックに入れてある。
そういえば、あのポシェットも何時からか常に身につけるようになってたな。色々出てくるけど、何が入ってるんだろう。
「今日、帰り際。開いた下駄箱に入っていました」
「ああー、ラブレターか。最近多くないか?」
「もう十二月ですからね。クリスマスが近いからではないでしょうか」
「なるほど……クリスマスか」
はあ。俺は今年も今年も一人寂しく過ごすことになりそうだ。友達の義明は、晶ちゃんと付き合ってるのになあ。
「私が」
「ん?」
「いえ。それで明日の放課後に呼び出されているので、同行して下さい」
「……う~ん」
優香のこういうお願いは、前からちょくちょくあるものだった。いわく護身用らしいけど、目の前で告白沙汰を見せられる身にもなってほしい。
まあ、それでも。妹の数少ないお願いだし、兄として基本的には引き受けていた。
けれど、そろそろ俺をあてにするのはやめさせた方がいいのかもしれない。何しろ、あと三ヶ月で卒業してしまうわけだし。
まあ、そもそも俺を頼るのだって『他に頼む男がいないから』ぐらいの理由だしな。
「いや、そろそろ俺も卒業するし。誰か他の人に頼めないか? ほら、晶ちゃんとか、柔道部の友達と一緒にいくとかさ」
「……」
「ていうか、優香は彼氏作らないのか? そりゃ、悪い奴に騙されたりするのは気をつけた方がいいと思うけど。友達から始めればどんな男かもわかるだろ

うしさ」
「……」
「優香?」
「……あ゛」
優香の表情は変わらなかった。泣きもしないし笑いもしなかった。ただ、大きく息を吸って、吐いた。
すぅーーーー、はぁーーーー。


120:未来のあなたへ3
08/12/09 18:57:04 TC1OyeSP

「兄さん、そこに立ってくれませんか」
「あ、うん」
椅子から立って、のこのこと優香の前に立つ。
瞬間、ぎしりとベッドを軋ませて、優香が跳びついて来た。胸元にぶら下がるようにされて前のめりになったところを、内側から足を払われてあっという間に転倒した。
床に仰向けに倒れ、さらに優香が一緒に倒れてくる。二人分の体重が背中に叩きつけられる。
どすん!
「げふっ!?」
肺の中の空気が残らず吐きだされた。頭を打たなかったのは、優香が後頭部に腕を回していたからだ。
俺が衝撃で身動きできない間に、妹が素早く腹の上に乗って両足で胴体をロックした。同時に右腕と頭がひとまとめにされ、首ごと小脇に抱えるよう両腕

でロックされる。
優香の両腕が締まった。窒息。
「ぐえっ!」
「小内刈りからの縦四方固め、です」
頭の上で、優香が囁いた。蝉のように、俺に真正面からしがみついたような体勢で。
というか、息! 息……!
する、と腕が緩められて、俺は盛大に呼吸した。ぜーはー、ぜーはー。
大きく息を吸うたびに、顔に当てられた柔らかいものがむにむにと変形する……って優香の胸じゃん!!
「ごほごほっ! な、何やってるんだよゆうか! 離れなさい!」
「何を慌てているんですか兄さん。これはれっきとした柔道の練習ですよ」
「いや本当かよそれ! なんか技の掛かりが柔道っぽくなかったし、これマウントじゃん!」
「乱取りでは禁止されていますが当身技もあるし、袖と襟を掴むだけが入り方ではないんですよ」
「へー。って、それはわかったから離れろって!」
左腕と両足が自由なので、じたばたと暴れてひっくり返そうとしたり、妹をひきはがそうとするけれど。
その度に重心を操られたり、肩を床に押さえつけられたりで全然返せない。しまいにはまた首を絞められた。
「ぐえっ!」
「静かにしてください。夜中に近所迷惑ですよ」
だからって強制的に静かにさせるのはどうなんだ。あとその理屈はおかしい。
ともあれ静かになった部屋で、妹は淡々と話し始めた。俺の頭を小脇に抱えたまま(腕は緩めてもらった)

「兄さんは、私がこのように、誰かに組み伏せられても良いと言うんですね」
「え、いやむしろ組み敷いてるのはお前……げふ」
「この技なんて、兄さんが相手だから決まったようなものです。私はまだまだ未熟ですし、男性に格闘能力で勝るとも思ってません」
「え、そうか? 一応俺、運動部だったし結構自信あったんだけど……」
「兄さん。男と女の差というのは、それほど大きなものなんですよ。あらゆる格闘技が、重量別男女別なのはそういうことです」
「あ、うん……」
「もしも。もしも私が、見知らぬ誰かに組み敷かれて、服を破かれて、胸を触られて、無理矢理キスされて」
「優香!? なにいってんだ!?」
「顔を何度も殴られて、抵抗する気力を奪われて、性器を好きに弄られて……うぐっ」
「ゆ……ゆうか?」
首を脇に抱えられているので優香の顔は見えないけれど。顔に押し付けられた胸から、ごぼりと何かが流れてる音がして。ごくりと、優香が何かを飲み込ん

だ。
え……今、吐きそうになって……それを飲み込んだのか?
「ゆ、優香! わかった!わかったからもうやめろって!」
「想像してください。私が、男に襲われて、無理矢理処女を奪われて、精液を子宮に吐きだされて、ゴミみたいにその場に捨てられて、その後の人生も繰り

返し、繰り返し……」
「わかった! ごめん! 俺が悪かったから! 一緒に行く! 呼び出しに付き合うから!」
「……分かってもらえればいいんです」


121:未来のあなたへ3
08/12/09 18:58:29 TC1OyeSP
ぱっ、と。優香が技を解いて立ち上がった。唖然としている俺を尻目に「失礼」と机に置いてあったコップの水をガラガラして飲み込んだ。
あ、やっぱりさっきのは吐きかけたのか。でも、なんか優香とゲロって嫌な組み合わせだなあ。いや、誰だってゲロとの組み合わせは嫌か。
「それでは兄さん。明日の放課後、教室に迎えに行きますから」
「あ、ああ……うん」
まるで何事もなかったかのようにベッドに座り直す妹。
俺は、今起きたことを頭の中で整理しながら、立ち上がって机についた。背中が鈍く痛い。
妹に投げられ、固められ、絞められた。それから。妹が無理やり襲われる想像を話し、吐きかけて、明日の約束をした。
俺はいったい、どっちにショックを受けているんだろう。投げられた方か、あんなことを言った方か。
それは俺の、最近の悩みに関係することでもあった。
う~~~ん。
悩んでいる俺を尻目に、妹がポシェットから紙切れを一枚取り出した。
「勿論、お礼はします。どうぞ」
「ん? えーと……これ、映画のペアチケットじゃないか」
「今月まで有効です。勉強ばかりでは気が詰まるでしょうし、暇を見つけて好きな相手と行ってください」
「いや、別にわざわざこんなもん貰うほどじゃないって。付いていくだけだし」
「私は正当な依頼をし、兄さんは代価を受け取る。それが社会のルールです、遠慮なく」
「大体、こんなもの貰っても一緒に行く相手なんかいないぞ、俺」
「使い方まで私は関知しません。受け取ってもらえればそれで結構です。建設的に、両方収まる方法を考えてみたらどうでしょう」
「う~ん」
俺は要らないって言ってるのに、頑固な奴だ。
けど、もうチケットは買ってしまってるし、今月までだし。けれど妹の金で楽しむっていうのも兄としてどうなんだろう。
で、両方収まる方法、となると……おお、あったあった。俺にも優香みたいな論理的思考って奴が身についたのかも。
「じゃあ優香。部活が休みの時にでも、一緒に見に行くか」
「妹以外に誘う相手がいないなんて、兄さんは本当に甲斐性がないんですね」
「うるさいなっ!」
「まあ、構いませんよ。どう使うかはそちら次第ですから」
嬉しそうでも嫌そうでもなく、淡々と優香は頷いた。
やれやれ、頑固な妹を持つと兄は苦労するなあ。
「何かバカなことを考えていませんか、兄さん」
「んー。いやいや、なんでもないぞ。というか、いきなりバカ扱いは酷いぞ」
「違いましたか? ああ、そういえばそろそろ御風呂が沸きますから、入って来たらどうですか」
「ん? あー、でも今は勉強してるし優香先に入っていいぞ」
「お断りします。兄さんが私の残り湯を飲んだら不快ですから」
「ぶふっ、するわけないだろっ!」
「冗談です。今からすることがあるので、お先にどうぞ」
「んー。わかった。じゃあ一番風呂貰うよ」
「はい」


122:未来のあなたへ3
08/12/09 18:59:26 TC1OyeSP


熱い湯を張った風呂桶に、ゆっくりと体をつけていく。熱さがじわじわと体を上がっていき、押し出されるように声が出た。
「ふ~~~~……」
この季節の風呂は格別だ。冷えた体が芯から温まる。
鼻まで潜ってぶくぶくとしてみる。熱いのですぐにやめた。
「いちち。部屋で投げ飛ばすなよ、優香の奴」
いまだに鈍痛の残る背中を、湯の中でゆっくりと伸ばす。痛みがほぐれていくように取れていった。
に、しても驚いたなあ……
投げと固めを食らったことを思い出す。これでも俺は男だし、部活で結構鍛えてた。それを簡単に抑え込むとか、柔道部に入って半年とは思えない。
まあ、優香が部活に打ち込んでいるのはよく知っている。朝練も毎日欠かさず出ているし、よく居間で薄着になって筋トレしてるし。
随分たくましくなったなあ、ほんと。母さんなんかは女の子が、なんてよく愚痴ってるけど。
それでも、優香は男には勝てないと言っていた。
まあ勝てないかどうかはさておき、他の男にあんな真似をするというのもちょっとなあ、と右頬を撫でる。
妹の胸が当たっていた頬だ。
一瞬で落ち込んだ。反省し、ぶくぶくと湯船に沈む。
これが、ここ最近抱えている悩みの種だった。

変な話になるけれど、最近優香を意識することがある。
妹としてではなく、異性として。
……溜まってんのかなあ、俺。
夏、友達と一緒にプールに行った時が最初だったと思う。優香が大胆な水着を着てきて、一緒にウォータースライダーで滑りまくった。
まあそれは晶ちゃんのための作戦だったわけだけど、ずっと肌をくっつけていて……何でか、勃った。
なんでだろう。とりあえず、パッドを入れて増胸してたみたいだけど、それは関係ないような気がする。
まあ……そもそも、優香と肌を合わせるということ自体、憶えている限りでは初めての経験なのだ。お風呂だって一緒に入った覚えはない。
男友達の話を聞くと、妹なんて家の中ではだらだらしてるし可愛くなんて何ともない、ということだけど。俺は少なくとも、妹のそんな姿を見たことはない


優香の考えていることなんて全然わからないし。そういう意味じゃ、俺にとって優香は、家族と言うよりももっと遠い存在なのかもしれない。
昔から、そんなことを何となく感じていて。どんなに冷たく当たられても、兄であろうと心がけてきたけど。
優香はやっぱり俺には心を開いてくれなくて。それが時々、寂しいと思う。
そういえば……さっきの優香は、泣いていたんだろうか。
俺を固めて、男に襲われたらどうするんだと訴えていたとき。立ち上がりざま、服の袖で目尻をぬぐっていたような気がする。
まあ、ゲロするときは何故か涙が出るから、不思議な話じゃないんだけど。
優香は本当に、男に襲われるのが吐くほど嫌だったのだ。いや、それは誰だってそうだけど。
手紙で呼び出されることから、そんなことを連想するほど……たぶん、男というものが怖いんだろう。
優香はいつもそんな恐怖を抱えてきたんだろうか。だから、いつも俺を同行させたんだろうか。
妹が俺に冷たいのは、その恐怖をまた俺にも抱いているから何だろうか。
「……けど、それで俺もチンコ大きくさせてんだもんなあ」
何でなんだろう。自分をぶん殴りたい。ぶくぶく。
確かに優香は可愛い。美人だし、髪はさらさらだし、目は綺麗だし、声は落ち着いているし、体型もすらりとしている。まあ胸は小さいかな。
世間一般的に可愛いし、俺も可愛いと思う。
最近は、たまに一緒に出かけると。すごくめかし込んできて、ドキッとすることもある。
けど……俺が優香に欲情してどうするんだ。しんとうめっきゃく、しんとうめっきゃく……ふう。
やっぱり溜まってるのかなあ。とりあえず、風呂出たらエロ本で一発抜こう。
でも優香の奴。俺が卒業したらどうするんだろう。男の欲望から、ちゃんと自分を守っていけるんだろうか……心配だなあ。
ぶくぶく。


123:未来のあなたへ3
08/12/09 19:00:15 TC1OyeSP

「あ~。クラクラする~」
風呂上がり。
考え事をしていたせいで、すっかり茹で上がってしまった俺は。シャツとパンツだけで脱衣所を出た。あー、空気が冷たくて気持ちいい。
居間では、優香がタンクトップにズボンという格好で腕立て伏せをしていた。おお、がんばってるなあ。
「ゆーかー、でたぞー」
「……間の抜けた声ですね。またそんな格好で歩き回っているんですか。恥という文化を知らないんですか」
「いや、ちょっとのぼせちゃってさ。あー、すずしー」
「とにかく兄さんの下着姿なんて見苦しいだけです。さっさと着替えてください」
「いいじゃん、優香だって薄着だろ」
「なんですか。兄さんは私の薄着をじろじろ鑑賞するために、自分も薄着で来たのですか」
「ばっ。そんなこと言ってないだろ!」
なんか最近、優香はこの手の返し方が多くなった気がする。
だから意識してしまうのか、妹相手に意識してしまう俺がおかしいのか。きっと後者だ。
「とにかく、親父達が帰ってくる前に入っておけって」
「ふう……そうですね。では」
腕立て伏せを終え、優香がポニーテールを振って立ち上がる。うっすらと汗の浮かんだ肌が、光を反射してきらきらとしていた。
……って、やれやれ。だからそういうところを見てるから嫌われるんじゃないか。しんとうめっきゃく。
妹は着替えを持って風呂に入っていった。今の内に、俺もエロ本で抜いておこう。それから勉強だ。




124:未来のあなたへ3
08/12/09 19:00:52 TC1OyeSP

湯船に入ってから。洗濯機の中にあったトランクスをくわえる。
いただきます、兄さん。今日の恵みに感謝します。

もしゃもしゃもしゃもしゃ

つーんと、頭が芯から痺れた。鼻腔いっぱいに広がる、生臭い雄の体臭。
生地を傷つけないように、兄の下着をゆっくりと噛みしめる。
兄の直後に入浴し、下着の臭いと味を楽しみ、出る際に戻しておくのが最近の日課だった。これなら交換下着を用意することなく毎日楽しめる。

ちゅぱ ちゅぱ ちゅぱ

今日はいつもと味が違った。小水のアンモニア臭と、汗の塩辛さ。それから、一際生臭い。精液。先走りと、ほんの少しの精液の味だ。
あは。兄さん、やっぱりさっき、勃起してたんですね。
兄さんは気付かなかったかもしれませんけど。縦四方固めのとき、固くなったおちんちんがお尻に当たっていたんですよ。私もすごく濡れました。
兄さん、兄さん、兄さん。
私を女として、雌として意識してくれたんですね。
一次作戦Bは順調に進行中。
今まで全く行ってこなかった肉体的接触の増加。
特定のイベント時に着飾ることによって驚かせること。
男性に対する性的恐怖を訴え、庇護を求めること。
全て、意外性。
兄の中で堅く硬く凝り固まった、妹という固定観念を破壊するための意外性。
榊優香は、榊健太にとって確かに妹なのだが、しかし同時にSEXの可能な女である、という概念を植え付ける。
嗜好への間接的な干渉は、成果が大きい代わりに効果が不確実で不透明だったけど、確かに効果が上がっていることが確認できた。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。
今は性欲に引きずられているだけでしょうが。いずれ、兄さんの理想そのものを私に書き換えてあげますから。
そうすれば、二人とも幸せですよね。

じゅる じゅる じゅる

ああ、美味しい、美味しいですよ、兄さん。
男と女に力の差があるというのは本当です。男が本気で襲いかかってきたら、非力な女性は多少の技術があっても簡単に負けてしまう。
だから、ちゃんと私を守ってください。兄さん。
兄さん以外の男なんて、吐くほど嫌なんです。あの嘔吐は本当です。想像だけでも耐えられない。
だから、もしも私が兄さん以外の男に襲われたら。
そのときは、目とか喉とか股間とか小指とか、ちゃんと狙いますから。ナイフとかスタンガンとか警棒とか寸鉄とか、ちゃんと使いますから。
兄さんだけなんですよ。私の処女を破っていいのは、兄さんだけなんですよ。

ずーずずずずずずずず……

ごちそうさまでした、兄さん。今日も美味しかったです。


125:未来のあなたへ3
08/12/09 19:02:37 TC1OyeSP
以上です。
改行が一部変になってしまいました。申し訳ありません。
できればまとめ時に直してもらえないでしょうか。


126:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:23:15 wvIe+Jo3
>>125
このキモウトまじでキモいな(褒め言葉)

GJ!

127:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:36:00 dXsmbdob
キモウトの戦闘力が凄い勢いで増している
GJ!

128:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:40:06 R6Irzc1G
兄にあれだけ言っといて最低なキモウトだなw(良い意味で)

129:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:56:56 XexPh7a/
初めの行動計画のくだりにものすごい興奮を覚えたGJ!

130:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:15:42 vdVFZT2h
GJ!
>>115-117を読んでてキーボードを叩く音がリアルに聞こえてきた

131:名無しさん@ピンキー
08/12/09 21:20:47 bMWE8pOi
GJ

本当にキモイな~妹(もちろんいい意味で)

132:名無しさん@ピンキー
08/12/09 21:55:01 H52Ab4rz
キモォォォォイ!
いやもうホントキモイ……だが…素晴らしい。

133:名無しさん@ピンキー
08/12/09 22:16:28 ytr1Hv7b
GJ!
これほどキモいという言葉が褒め言葉になるキモウトがいただろうか…


134:名無しさん@ピンキー
08/12/09 22:47:02 sNZ900S9
これは素晴らしい。続き期待しています

135:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:15:21 Co4Xe1Ib
すげぇ…これがキモイということか。

と、ここで一つネタ紹介。上の方で話題になってる結婚についての法的ネタ
URLリンク(www.takaoka.ac.jp) の、「インセスト・タブーの謎」が
結構面白く、参考になるので興味あるかたはごらんあれ。
近親結婚禁止の範囲は国によって異なり、日本ではOKの「養子と実子のカップル」も
イタリアでは不可だそうな。イタリアンキモ義理姉が、観光旅行と弟を騙して来日、即座に
成田市役所に駆け込んで婚姻届…なんてパターンが成立するかも。

136:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:09:53 fz/kJITS
>>86
遅れたがGJ
キモ姉妹のどちらも当の本人の意思を無視しているところが
実にイイ! MOTTO MOTTO!!

>>125
これは上質なキモさ
なんとおいしそうにおにぃのパンツ食べるんざんしょ
GJです

137:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:33:45 v4tZLGm7
GJ
四方固めハァハァ

138:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:40:43 k0zY6avj
俺の両親は従姉弟で結婚してるんだが血が濃くなるなんて嘘だろ
だって俺はこんなに健常者だぜ?

139:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:02:31 yHjhaqaT
キモ姉妹が好きな時点で異常です

140:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:26:35 5rpmPDiZ
ノスタルジア待ち

141:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:49:42 ouo9KuLa
>>138
兄妹で作った子供は70%の確率で天才、美系、80%の確率で池沼、30%の確率で奇形らしい。
本で見たことある

142:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:58:59 +ESpHNss
>>141
そのりくつはおかしい

143:名無しさん@ピンキー
08/12/10 02:58:37 zVEstTDq
きのう寒風の中ふと気付いたんだ
もうクリスマスなんだなって
うらやましいとかそんなわけじゃないんだけど、街を歩く恋人達を見て、どうかと思ったよ
とんでもない連中で、恥じらいとかそういうものが何も無い
スキーだのスノボだのなんとかランドだのに行く予定を語りながら、公衆の面前で抱き合ったりキスしたり
レズカップルもいたりして、そいつらも羞恥心とか一切無しで乳繰り合ってる
はかない世の中だと思ったね
神様の悪戯のせいで愛していても表立って愛せない人が居る一方で、これだけおおっぴらに愛し合ってる奴らが居る
のぞまぬ血縁に縛られて苦しんでいる姉妹はこうはいかないよ
集団の面前ではもちろんのこと、愛するその人にすら自分の想いを明かせない
うそで自分を塗り固めて生きていくしかない
園児にも学生にも大人にもわからない苦しさを味わい続ける彼女達のためにも、クリスマスは廃止するべきだと思うんだ

144:名無しさん@ピンキー
08/12/10 06:05:08 Bz5G359b
>>143
その小さな脳みそでよく頑張ったね
偉い偉い

145:名無しさん@ピンキー
08/12/10 07:20:33 h8A7fpm3
>>138
近親婚=異常、というのは必ずしも当てはまらず、疑問視する意見もある。
ただ、白血球パターンなどの多様性がなくなり病気等に感染しやすくなるというのはあり、
ある意味死にやすいというのはあるかもしれない。
でも、ひたすら近親婚を繰り返している家系ならともかく、
普通に従姉弟同士の子ではさして気にする必要もない。

146:名無しさん@ピンキー
08/12/10 09:36:41 WAwPEmcI
>>143
お前大丈夫か?

147:名無しさん@ピンキー
08/12/10 09:58:47 FuRxayz2
>>143は純粋よ

148:名無しさん@ピンキー
08/12/10 11:03:33 uWmwfT9i
>>143は姉と弟がくっついてしまってやっかんでる妹

149:名無しさん@ピンキー
08/12/10 12:05:47 UqfmIDX8
妹(姉)が兄(弟)の下着奪取とか食料に体組織混入etcとか見てもキモいと思わなくなってしまった
それがキモ姉・キモウトという存在にとって当たり前・普遍的行為という事
俺はこのスレに馴染み過ぎてしまったのだろうか

150:名無しさん@ピンキー
08/12/10 12:24:04 eORI3Y52
刺激に馴れてしまうとより強い刺激を欲する…

151:名無しさん@ピンキー
08/12/10 12:55:11 LT4lXRnj
こんなん見つけた
「キモウト@ウィキ」
URLリンク(www1.atwiki.jp)

152:名無しさん@ピンキー
08/12/10 13:02:23 NI3wv2Jo
宣伝乙

153:名無しさん@ピンキー
08/12/10 16:38:15 5fdd8Ccc
こういうのやめろよな・・・
全然キモウトじゃないのばっかりだし、ツンデレやヤンデレみたいに誤解されそうだ

154:名無しさん@ピンキー
08/12/10 22:34:01 I2EGWJRt
ヤンデレのことを最初「ヤンキーデレデレ」と勘違いしてたのは俺だけではないはずだっ・・・・・・!

155:名無しさん@ピンキー
08/12/10 22:34:30 mTGQUTEG
それはない

156:名無しさん@ピンキー
08/12/10 23:25:00 43bg6XOM
そもそもヤンデレとは何かよく分かっていない俺もいる。おかげで
「キモ姉妹とは近親+ヤンデレが基本だ」と言われてもその通りに書けない。

157:名無しさん@ピンキー
08/12/11 00:08:06 YVk4iDrA
えっと・・・なぜここにいるんだい?

158:名無しさん@ピンキー
08/12/11 00:36:46 MhmFtNne
>>156は一人っ子じゃないんだ………
あとはわかるな

159:名無しさん@ピンキー
08/12/11 01:23:56 PzhTzYfN
つまりリアルキモウトがいる>>156が実体験を書いてくれるんですね?分かりますよ!

160:名無しさん@ピンキー
08/12/11 01:25:03 6ZIBOkPd
まとめサイトで『お嫁さん』とか検索してるところを目撃されたいようなされたくないような

161:名無しさん@ピンキー
08/12/11 01:45:59 v5k7VGpi
>>156の行動はキモウトによって監視されています

162:名無しさん@ピンキー
08/12/11 02:18:51 Lo9Nd1Eo
投下しようと思いきや、未来のあなたへの職人さんがうますぎて躊躇ww
推敲して今月中に投下します。

163:名無しさん@ピンキー
08/12/11 03:36:26 7hoPabWm
誘い受けはお腹いっぱいですので次の話題へ行ってください

164:名無しさん@ピンキー
08/12/11 04:10:31 HnNPpLZN
おっぱい…おっぱいッ!

165:名無しさん@ピンキー
08/12/11 05:43:13 I2ZFdptu
ちっぱい!

166:名無しさん@ピンキー
08/12/11 17:26:21 OU4XKEyE
神様「お前はとってもキモいので、特別な力を授けよう」

妹「やった! それじゃあ神様、オナホールに変身できる力をください!」


167:名無しさん@ピンキー
08/12/11 17:31:35 5C/jlaQf
>>166
それで東名にでもされたら10回以内にポイの運命…

168:名無しさん@ピンキー
08/12/11 18:27:58 OU4XKEyE
オナホに変身して中出しされた後に変身を解いて、
「これで、お兄ちゃんの赤ちゃん妊娠しちゃうね♪」
とかやりたかった妹だが、フレラ(貫通型)に変身してしまい失敗。

169:名無しさん@ピンキー
08/12/11 23:54:04 EaprQ4cW
オナホに変身ってヘビお姉ちゃんじゃないか!
もう知ってると思うがヘビお姉ちゃんの新作来てたぞ

170:名無しさん@ピンキー
08/12/12 01:30:58 nanpSRV6
キモウト菌をついに完成させた。

あとはこれを使い……

妹をキモウトにする。

171:名無しさん@ピンキー
08/12/12 01:52:05 5YSQXMAi
>>170
危険だからそのシャーレは俺が預かっておこう

172:名無しさん@ピンキー
08/12/12 02:05:02 YKTqTial
どうせなら地下鉄に散布してやれ! 
後にヒト姉妹近親発情ウイルスと名付けられる事になるとは>>170も予想しえなかった。

感染人口は未確認だが4500人以上だと思われる。


173:名無しさん@ピンキー
08/12/12 04:09:15 7/RW31B/
数多の人が入り乱れる地下鉄に撒いて、感染者がたったの4500人程度とはどう考えても計算が合わない……
ハッ!!まさか政府は情報統制を布いているのか?!
こうしてはいられない!
一刻も早くこの恐るべき新種のウィルスに関する情報を収集し、世間に公開しなければ手遅れになる……
ということで留守は頼んだぞ、姉さんと妹!

174:名無しさん@ピンキー
08/12/12 04:21:36 MDrPV9nD
>>169
まじ? どこで読める? 

175:名無しさん@ピンキー
08/12/12 07:37:34 fMfU0uwe
>>174
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプするスレなんだぜ

176:名無しさん@ピンキー
08/12/12 12:13:54 9epcni6s
ロボット・アンドロイド萌えスレに、なかなか良きキモ姉が。

177:名無しさん@ピンキー
08/12/12 18:25:43 8/22eq5c
「……!!」
「……!!」
俺の姉と妹が論争を始めたようだ。

仲が良いか悪いか身内の俺ですら分からないが、二人は些細な事で言い争う。
この前は『年上妻と年下妻のどちらが夫に相応しいか』、昨日は『ギャルゲーの姉妹ヒロイン、どちらが優先されるべき』。
……いやはや、よくもまあ(馬鹿)ネタの尽きないことだ。


さて本日のお題は…

「ギリシャ神話こそが世界で一番よ!!」
「日本神話なの!!」
おっ、久しぶりにまとも?な論争らしい。


「主神ゼウスは姉のヘラと結婚して天界を統べるのよ、ギリシャ神話こそ一番!!」
「妹のイザナミと多くの子供を設ける日本神話が一番よ!!」
…訂正。本日もまたいつものパターンだった。

そしていつものように俺に結論を求め、体を密着させる姉妹を俺はこう呼ぶ。


このキモ姉妹どもめ!!

178:名無しさん@ピンキー
08/12/12 23:35:05 AIPO/1Ks
>>177
ギリシャにはかなわないなw
だが日本人は昔からHENTAIだったことに感心した!

179:名無しさん@ピンキー
08/12/12 23:43:52 jR4UuDYf
日本神話はよく見ると実はギリシャ越えてる部分もあるかもしれない
スサノオの姉レイプ→孕ませとか、スサノオのマザコン化→ニート化とか、アマテラスの引きこもり化とか。現代日本を構成する要素がたくさんある。
しかしイザナミたん萌えは揺るがない。

180:名無しさん@ピンキー
08/12/13 14:09:37 52b2KBF/
美神も岐神も事戸のときに「愛しいあなたよ」って言ってから
「青人草を1000人殺す」、「産屋を1500建てる」って言い合っている
同じ世界に住めないけども関係は絶たれていないってのがいいよね

須神レイパー説ってあの「天照大御神、坐忌服屋而、令織神御衣之時、
穿其服屋之頂、逆剥天斑馬剥而、所墮人時、天衣織女見驚而、
於梭衝陰上而死」のところの「織女」が大神で、「梭」が須神の一物の隠喩だという説?

宇気比は賭けのような占いの事だから、あれは近親婚には入らないよ
須神も神生みしてるし

181:名無しさん@ピンキー
08/12/13 18:58:48 lbJn/VQj
イザナミはキモウト、アマテラスはキモ姉と信じて疑わない俺が一つ小ネタ投下。


あるところにお父さんとお兄ちゃん、そして双子の妹達のいる家がありました。
双子の妹たちはとびきり可愛く、とびきり賢い妹たちで、二人ともお父さんとお兄ちゃんの誇りでした。
ですがお父さんとお兄ちゃんは知りませんでした。
双子の妹は、それぞれお父さんとお兄ちゃんを酷く愛している、キモウトとキムスメだったのです。

「お父さん」「お兄ちゃん」「「これで私達、本当に身も心も繋がった家族だね」」
お父さんとお兄ちゃんを飲み込んだキモ双子の可愛らしい花弁からは一筋の血が流れ、同じように可愛らしい顔は痛々しい花弁に相反して、幸せそうに歪んでいました。
「やめっ……離れろ美奈!俺達兄妹だろ!」
「茉奈!いい加減にしろ!」
睡眠薬と怪しい薬を夕食に盛られたお兄ちゃんとお父さんは必死に二人を止めますが効果はありません。むしろキモ双子の愛欲を煽ってます。
「やだよっ!お兄ちゃんは美奈だけのお兄ちゃんなんだからぁっ!お兄ちゃんのおちんちんは美奈だけ孕ませるためのおちんちんなんだからぁっ!」
「お父さん、もし今やめたら父親にレイプされた。って通報しちゃうよ?お父さんは犯罪者になるのイヤでしょ?」
「……お前たちが全うな道を進むなら、俺は犯罪者でも構わん……っ!」
お父さん、かっこいいです。
ですがキモ双子には何を言っても逆効果でした。
「大丈夫っ、お父さんは、犯罪者になんか、しないよっ!ずーっと、ずーっとっ!茉奈が側にいてあげるよっ!」
「お兄ちゃん!美奈のおなか、お兄ちゃんのこと大好き大好きってすっごくあっついんだよ!お兄ちゃんのおちんちんですっごく喜んでるんだよ!
もっとあっつくして!美奈がっ!うれしくてっ!しんじゃうくらいぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!」
「ほら、お父さん、私のシキュウも、お父さんのあっつい精子で、私を作ったお父さん精子で愛娘のシキュウいっぱいにしてぇぇぇぇっっ!!」
双子の妹たちはほぼ同時に達しました。
それにつられてお父さんとお兄ちゃんもキモ双子の中へ、彼女達が待ち望んでいた生命の素を注ぎこんでしまったのです………


「茉奈ちゃん、やったね。これでやっと美奈に注がれるべきお兄ちゃんせーしが注がれたよ」
「うん……おなかの中でお父さんのせえし、私のあつあつたまごと合体してるんだって考えると………~~~っっ!!」
あ、茉奈ちゃんまたイきました。よっぽど嬉しいんですね。
「ねぇ茉奈ちゃん、これ、すっごく役にたったね」
「うん、美奈。天国のお母さんが私達のために残してくれたこれ。お父さんなんかまた引っ掛かっちゃってたよね」




「「弟くんお婿さん計画ノート」」


どうやら双子のキモ属性はお母さんの遺伝みたいです。


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