☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第90話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第90話☆ - 暇つぶし2ch51:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:18:02 BBWRRvK3
>>50
三番目のはそこまで酷くなくね?w
というか未だU1書いてるヤツいるとは思わなんだwww

あと
URLリンク(www9.nhk.or.jp)
・・・アルフ。。。

52:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:19:58 y0wos+B3
はいはい自演乙

53:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:22:25 Vim0ef7D
>>51
それは荒らしだから触るなよ
ID見てみ

54:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:25:46 y0Zs5hkh
例えID違ったとしても他のサイトのアドレス貼る奴が荒らしだなんて分かるだろうに・・・
>>51はおまけに中傷じみたことも言ってるし自演に一票かな

55:名無しさん@ピンキー
08/12/02 17:56:02 WZxU4Gov
>>49
確かに可愛いなぁ。
これがギンガやディードになると色っぽくなる。

56:名無しさん@ピンキー
08/12/02 20:07:16 mpK3LgIn
>>前スレB・A氏
GJ!!
ウェンディも死んでしまい、またしてもルーは手を汚してしまった
エリオとガリューには何としてでも助けて欲しい
でも心を壊してしまった相手をどうやって助ければ…


57:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:33:46 pxyRR9ZJ
>>49
きっと、頭に畳んだタオル置いて「あー、ビバビバ」ってしているんだろうな。
で、湯上りには腰に手を当てフルーツジュースorコーヒー牛乳。
ところで、何故か傍らにヴィヴィオがいて一緒に「グビッ・・・ぷはぁっ・・・・・」ってしている画が浮かんだ。

58:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:39:39 gXuoySTp
「あー、せめて身体にタオルはまかないと、はしたないッスよ、陛下」
「陛下禁止ーーー。ついでにタオルも禁止ーーーー」
「ええええーーーーっ!!」

59:野狗
08/12/02 22:59:56 gXuoySTp
なんかスイッチが入ったみたいですわ。
連発ごめん。

4レス。
あぼんはコテハンで。
タイトル「雨の日は外に出しません」

60:野狗
08/12/02 23:00:38 gXuoySTp
       1

 盾の守護獣ザフィーラ。今は子供のお守り犬として重宝されている。
 そのことは別にいい。子供を守るというのは大切なことだ。幸い、ヴィヴィオも自分には懐いてくれている。

「ザフィーラ、ご飯だよ」

 ヴィヴィオの置いたご飯に口を付ける。ヴィヴィオは、その横でテーブルに座ってごはんを食べている。
 当然食べているのは同じものではないが、一緒に食べるということはそれだけでも気分が全然違う。心が豊かになれるのだ。

「食べたら、歯磨きだよ」
 
 ヴィヴィオはいい子だ。アイナさんやなのはに言われたことをきちんと守っている。
それどころか、食後の歯磨きの大切さを言い聞かされた結果、ザフィーラにまで歯磨きを勧めるのだ。
 食後に歯磨きをする狼など聞いたことがない。そもそも、どうやって歯ブラシを持てばいいのか。
 最初にヴィヴィオに歯磨きを勧められたときは正直途方に暮れたものだ。失望はさせたくないが、こればかりは無理である。
まさか歯を磨くために人間型になるわけにもいくまい。
 どうしたものかと考えていると、ヴィヴィオが新しい歯ブラシを用意していた。

「ザフィーラはお手手がないから、ヴィヴィオが磨いてあげるね」

 本当に優しい子だ。こんな子を守るためなら、自分は喜んでこの姿のままでいよう。
 ザフィーラは決意を新たにしていた。

「はい、お水」

 水を口に含んでうがいする。実際の狼なら無理だろうが、ザフィーラにはできるし、この程度ならやって見せても問題はないだろう。

「えーと」

 ヴィヴィオが辺りを見回した。どうやら、ザフィーラが口に含んだ水をどうするか考えているらしい。
 ザフィーラは、今自分が飲んだ水入れの中に戻すつもりだった。水はまた新たに汲んでもらえばいい。
 顔を水入れに近づけると、ヴィヴィオが制止した。

「駄目、汚いから。こっちだよ。お外に出してね」

 ベランダに連れて行かれる。なるほど、外なら、地面に吐いてもどうということはない。
 ザフィーラは素直に、しかしなるべく隅の方、すぐに排水溝に流れていく側に水を吐いた。



61:野狗
08/12/02 23:01:14 gXuoySTp
   2

 フェイトはソファに寝そべったまま、漫然と窓の外を眺めていた。
 雨。せっかくのお休みなのに雨。
 なのはやヴィヴィオとずっと過ごせるという意味ではありがたいのだけど。

(いいのか? 私はいつでも帰るぞ?)
(あ、いいよいいよ、ザフィーラ。気にしないで。ヴィヴィオも一緒にいられて喜んでるし)

 家族団欒を邪魔していると思っているのか、ザフィーラは居心地が悪そうだ。
 女だらけの中に男が一人、という状況は八神家で嫌と言うほど慣れているはずなので、気後れしているわけではあるまい。

(だったら、せめてその格好を何とかしてくれないか。目のやり場に困る)

 言われてフェイトは、自分が下着姿だと言うことに思い当たる。

(別に、見慣れてるでしょう? はやての所にはよくお泊まりに行ったし)
(……それはお前たちがまだ子供の頃だ。今の年齢を考えろ)
(私は気にしないよ?)
(私が気になると言ってるんだ!)
(気になるの? アルフとはやてに言いつけてやる)
(何故そうなる)

 ザフィーラは、器用に念話で溜息をついた。

(まったく、将がこのていたらくを知ったら嘆くぞ。やつのお前への評価は高いというのに)
(う。それを言われると……)
(第一、ヴィヴィオの教育にも良くないだろう。室内では下着姿が当たり前だと覚えてしまったらどうするんだ)
(そういうのは、なのはとアイナさんに任せてるから)
(……キャロがあんな風に育ったのが奇跡だな)

 実際、キャロもあまり羞恥心はないのだけれど。

(頼むから服を着ろ)
(えー。めんどくさいよ)
(ティアナやハラオウンが見たら泣くぞ)
(クロノは喜ぶと思うよ。ああ見えてむっつりだから)
(そんな裏情報はいらん)

62:野狗
08/12/02 23:01:49 gXuoySTp
     3

 ヴィヴィオは台所にいる。今日、大好きなママが二人ともお休みだと知ったヴィヴィオが「朝ご飯を作る」と言い出したのだ。
 ちなみに、昨夜から言い出したことなので、フェイトとなのはは昨夜の内にサラダを作って冷蔵庫に入れてある。
 ヴィヴィオがやることはパンを焼くこと、冷蔵庫からサラダと牛乳を出すこと、コーヒーメーカーのスイッチを入れること。それだけだ。
勿論、立派なお手伝いである。
 並べられたパンとサラダを見て、ヴィヴィオを褒めるフェイト。見ると、ザフィーラのご飯もちゃんと準備されてある。
 何故かヴィヴィオは、フェイトに褒められるとベランダへと駆けていく。

「雨、降ってるね」
「そうだよ。今日はずっと雨だよ」
「ねえ、フェイトママ。ザフィーラがお外に出ると濡れちゃうよ」
「それじゃあ今日はザフィーラもお家の中だね」
「お外に出せないと、ザフィーラがお水を出すところがないの」

 慌ててザフィーラが状況を念話で説明する。

(…ということだ。水飲み用のボウルが余分にあれば、それを出してくれれば助かる)
(あるよ。別に、水飲み用でなくてもいいよね? 吐き出すだけだから)
(それはそうだが)
(洗面器が余分にあるよ)
(充分だ)

「良かったね、ザフィーラ。これで濡れなくて済むよ」

(本当に、いい子だな、ヴィヴィオは)
(それは、私となのはの子供だもの)
(その高町はどうした。休みの日はいつもこんなに遅くまで寝ているのか?)
(普段が早起きだからね。お休みの日はこんなものだよ)

「ヴィヴィオ、そろそろなのはママを起こしてきて」
「はーい」

(高町の寝覚めはいいのか?)
(うーん。ヴィヴィオはしばらく戻ってこれないかも)
(なら、ちょうどいい)

 ヴィヴィオの背を見送って、人間型になるザフィーラ。

「あれ? どうしたの?」
「腕ずくでも服を着てもらう」
「え」

63:野狗
08/12/02 23:02:31 gXuoySTp
     4

 ユーノがなのはの胸元で喘いでいる。

「出すよ、なのは、出すよ」
「出して、ユーノ君、中に、中にいっぱいっ!」

「起きてよ、なのはママ」

 一瞬で夢の世界が消えて、現実に戻されるなのは。

 ……うわ……なんて夢………

 顔が真っ赤なのが自分でもわかる。ユーノに抱かれている夢なんて。
 欲求不満だろうか? いや、昨夜は久しぶりに休暇が合ったフェイトと遅くまで……………。うん。欲求不満はないはず。

「今日はヴィヴィオが朝ご飯作ったんだよ」

 その言葉がなのはの意識をさらに覚醒した。
 そうだった。なのはは思い出して上半身を起こす。ヴィヴィオの作った朝ご飯を食べないなんて、それは絶対に駄目だ。
 夢なんて忘れてしまっていい。

「今日は雨が降ってるから、お外に出れないんだよ」

 室内着に着替えるなのはの周りで、ヴィヴィオが踊るようにはしゃぎながらその朝の出来事を報告している。

「それでね、フェイトママが許してくれたから、外じゃなくて中で出せるの」
「え?」

 思わず聞き返すなのは。

「だからね、ザフィーラが中で出せるの」

 脳裏に蘇る夢の内容。
 いや、フェイトとザフィーラがそんな関係だとなんて聞いたことがない。
 なのはは軽く頭を振って部屋を出た。

「いいからはやくしろっ!」
「ちょ、ザフィーラ……」

 そこでは、下着姿のフェイトがザフィーラに押し倒されていた。

 何やってるの? と聞く前に反射的にディバインバスターを放った自分は間違ってなかった。なのは今でもそう信じている。

64:野狗
08/12/02 23:04:00 gXuoySTp
以上、お粗末様でした

65:名無しさん@ピンキー
08/12/02 23:11:02 ezwZcRhj
GJです!
なのはさんは……まぁ間違ってはないと思いますよ?www
しかしなのはさんとフェイトが遅くまで××してる所で一晩過ごしたザフィーラ、羨ましい様なそうでないような。
気分はパパさんなのにも吹いたww

66:名無しさん@ピンキー
08/12/02 23:19:55 P9eB75TQ
ちょっと一ついいか?
……なのはさんの夢はいつ正夢になるんすかwwwwwwwww

ともあれGJ。冒頭からこのオチは予想外すぎた

67:名無しさん@ピンキー
08/12/02 23:22:48 2jdc97C/
>>66
このなのはさんガチっぽいし、トワになさそうだがw

そして野狗氏GJ

68:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:17:30 ktlu2jjD
なんかなのはの夢で萎えた

69:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:20:44 7RxcB3EG
>>66
野狗氏が書くなのユーフェ3Pか……読んでみたい気がする。

70:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:28:56 PefO3Hn6
>>49
・朝一の銭湯の湯に浸かり、日々の疲れ(?)を癒そうとするゼスト
   ↓
・そこにチンクが!
 「背中を流すぐらいしてもいいだろう!」
   ↓
・チンクの外見年齢がアレだから無問題!!
   ↓
・逞しい身体に接する内に……
   ↓
・疲れを取るはずが、精根吸い取られたように疲労を感じるゼスト。
 一方チンクはお肌がピチピチになっていた

風呂と聴いてここまで幻視できた。
チンクの外見って卑怯だよな!!

71:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:32:08 WNdQ26nQ
このなのはさんなら男も女もばっち来いな感じが

72:名無しさん@ピンキー
08/12/03 01:49:52 mCwtjlxB
>>64
精力的ですな(執筆活動的に)
GJ
ザフィーラにゃ眼福にならないのにディバられるとか読んだ後で微笑ましい気持ちになりました

しかし幼女なのフェイ、八神家のお泊り会とか妄想しただけでごはんトーレ杯はいける
パジャマ姿の女の子(シャマル含)がこんなにたくさん!!このままではフトンに入ってみんなで好きな人白状大会はもはや避けられん!!

73:B・A
08/12/03 04:13:16 P2CcfmE2
>>64
GJ。
なのはさん、それは飛躍し過ぎだってw
ザフィーラの忠犬っぷりとヴィヴィオの可愛さにほのぼのしました。


ええ、では打って変ってハードな時間を提供したいと思います。
軽く世界一巡したくらいの温度差で。


注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・物騒な単語(「殺す」とか「復讐」とか)いっぱい出てきます
・クアットロが悪女全開
・名前のあるキャラが死にます←注目(今度から、こうしておこう)
・主人公その1:エリオ
     その2:スバル(絶賛姉妹喧嘩中につき、出番なし)
・タイトルは「UNDERDOGS」  訳:負け犬

74:UNDERDOGS 第九話①
08/12/03 04:14:31 P2CcfmE2
戦場で再会したルーテシアは、明らかに様子がおかしかった。
いつもの物静かな表情も、暗闇の洞窟で見せた不器用な笑みもそこにはない。
とめどなく涙が溢れる目は焦点が合っておらず、小さな唇からは絶えず呪詛のような叫びが漏れている。
繰り出される魔法も戦略的な意味などないただの暴力であり、敵と味方の区別すらついていないようだ。
あれほど信頼していたガリューすら、自分を傷つけようとする敵として認識しており、自分の言葉にも耳を貸そうとしない。
3年前にも似たようなことがあった。一度は自分とキャロの言葉に耳を傾けようとした瞬間、
まるでスイッチが入ったかのように激情に駆られて襲いかかってきた時が。
だが、今回はそれとはまた少し違う。ルーテシアからはあの時のような憎悪や憤怒は感じられない。
あるのは恐怖と悲哀。差し伸べられる手すら悪意として認識しているかのような拒絶だ。
まるで世界の全てを恐れているかのような態度に、エリオは幼き頃の暗黒の日々を思い出した。
今のルーテシアは研究所で実験動物扱いされていた頃の自分と同じなのだ。
憎悪と恐怖という違いこそあれど、溢れ出る感情に心を蝕まれて何も信じられなくなっている。

「ルー、これ以上魔法を使うんじゃない! 君のリンカーコアが、命が・・・・・」

「ううああぁぁぁじらいおうぅぅぅぅぅぅっ!!!」

エリオの制止を聞かず、ルーテシアは限界を遙かに超える魔力を汲み上げて飛翔する地雷王達へと注ぎ込む。
途端に、地雷王達は感電したかのように痙攣し、全身から眩い金色の光を発しながら周囲を手当たり次第に攻撃し始めた。
放射された電撃は飛び交っていたガジェットや戦闘機も巻き込み、地雷王が通り過ぎた後に黒煙が立ち上る。
それと共に、地雷王達の体は崩壊を始めていた。過剰なブーストによって肉体の限界を超えた発電を行わされ、
刃をも弾く強固な外骨格が溶けだしているのだ。身を守る外郭を失って脆い内側を曝け出した彼らは、
それでも発電を止めずに肉体を燃やし尽くしながら敵味方諸とも巻き込んで爆発していく。
空を引き裂く金切り音は、放電の激痛に苦しむ地雷王の慟哭だ。

「やめろ! ルー、止めさせるんだ!」

《Düsenform》

フリードの上から飛び降り、ガリューと共にルーテシアへと斬りかかる。
ルーテシアに彼らを止める気がないのなら、力づくで黙らせるしかない。
だが、展開された防壁は2人の斬撃を持ってしても破ることはできなかった。

「つう・・あ・あ・・あ・あ・ぁぁぁ・・・・・」

「ルー、地雷王を止めるんだ! 彼らの苦しみが、聞こえないのか!?」

「ううああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

瞬時に放たれた無数の短剣が言葉をかき消し、エリオはバランスを失ってガリューに抱えられる。
そこへルーテシアは更なる追撃をかけんと、インゼクトを召喚して突撃させる。
いつもなら簡単に払うことのできるインゼクトも、今回は射撃魔法並の脅威だった。
召喚されたインゼクト一匹一匹に、ルーテシアが補助魔法をかけているからだ。
だが、それは同時にインゼクトの死を意味している。彼らはその小さな体では許容し切れない魔力を受け、
爆弾と化して突撃してきているのだ。

「・・・・・・フリード、ブレストレイ!」

身を引き裂かれるような痛みを覚えながら、エリオはフリードに命じる。
直後、突撃してきたインゼクト達はフリードの火炎放射によって跡形もなく消滅した。

「ルー、約束したじゃないか! 新しい自分を始めるために頑張ってみるって。これが君の答えかい!?」

背後から襲いかかって来た地雷王をガリューが食い止めようとするが、我が身を省みない放電で黒い外骨格が溶かされていく。
フリードが体当たりで地雷王を突き飛ばすが、純白の翼はあちこちに焦げた跡や返り血の跡が見て取れる。

75:UNDERDOGS 第九話②
08/12/03 04:15:49 P2CcfmE2
「お願いだ、戦いを止めて! ガリューだってこんなことは望んでいない! これ以上、召喚蟲を傷つけちゃいけない!」

放たれた短剣をストラーダで薙ぎ払い、再びルーテシアへと肉薄する。
一瞬、彼女と視線が重なった。
恐怖と絶望に彩られた瞳がこちらを見つめている。
覚えるような眼差しが突き刺さり、それに気を取られた隙に衝撃波がエリオを吹き飛ばした。
だが、吹っ飛ばされる直前、エリオはルーテシアが怨念の呪詛に紛れて何かを自分に訴えていることに気づいた。

『殺して』

ただ一言、彼女の唇はそう告げていた。
自分自身でも止められないのだ。
3年前と同じく、ルーテシアは何者かに操られている状態にある。

「ルー・・・・・・・・止めろろぉぉっ! もう止めさせろっ! ルーをこれ以上、傷つけるのは止めろぉっ!!」

『だったら、自分でとどめを刺してあげれば良いんじゃない?』

エリオの悲痛な叫びに呼ばれたように、仮想ディスプレイが開いて栗色の髪の女性が映し出される。
見覚えのあるその顔に、ストラーダを握る手に力がこもる。
忘れもしない、彼女は3年前の戦いでルーテシアを暴走させた張本人だ。

「あなた・・・・・あなたはまたルーを!」

『ええ、お嬢様ってば顔に似合わず意外とわがままみたいで、ちょっぴりお灸を据えてあげたら何でも言うことを聞く
良い子になってくれました。今のルーお嬢様は、誰もが認める殺・戮・兵・器! 目に映るもの全てを壊し尽くすまで
戦いを止めることはないわ。人も建物も自然も、自分自身や召喚蟲でさえも、何もかも壊し切るまでね。
誰かが止めてあげなくちゃ、お嬢様は止まらないんですぅ』

「すぐに止めさせてください。あなたならそれができるはずだ!」

『できますよぉ。けど、しちゃって良いのかなぁ?』

画面が切り替わり、瓦礫の街が映し出される。それは、3年前の戦いの映像だった。
自分がガリューとの戦いで自滅し、気を失っている間に起きた出来事。
キャロ・ル・ルシエが、ルーテシア・アルピーノによって殺される瞬間。

『エリオ・・・・くん・・・・・』

映像の中のキャロがか細い声で自分を呼び、息絶える。
紫紺の短剣によって胸を貫かれ、地雷王の電撃で無残にも焼け爛れた肌が露出する。
傍らに横たわるフリードが悲痛な声で慟哭していた。
吹き荒ぶ風がバリアジャケットの帽子を吹き飛ばし、二度と微笑むことのないキャロの顔が映る。

「キャロ・・・・・」

冷たくなった彼女の死体を抱きかかえた感触が蘇る。
込み上げてくるのは自身の運命を呪う嘆きと、ルーテシアに対する憎しみ。
あんなにも必死になって呼び掛けたのに、傷つきながらも諦めずに手を差し伸ばしたのに、
あの娘はそれを拒んで自分から大事なものを奪った。


76:UNDERDOGS 第九話③
08/12/03 04:16:49 P2CcfmE2
『今なら、お嬢様を殺しても咎める人はいませんよ。暴走したお嬢様を止めるには、殺すしかなかった。
それで良いじゃない? 誰もあなたを責めたりしないわ。さあ、今こそあの女の子の仇を討つ時なの。
大事な人だったんでしょう? ルーお嬢様のことを殺しても殺し足りないくらい憎んでいるんでしょう? 
さあ、その手の槍でお嬢様の胸を貫くの。あの娘が味わった苦しみを、今度はお嬢様に味あわせるの。
でないと地雷王はまだまだ暴れ続けるわ。主の命に従って、自分の命が消えるその瞬間まで人を殺し続けるの。
そんなのを許してはおけないでしょう、勇敢なベルカの騎士さん』

悪魔の囁きがエリオの心を激しく揺さぶる。
憎しみに身を委ねる。それはとても簡単なことだった。
目の前にいる相手が、自分と同じ人ではないと思えば良いのだ。
そんな風に考えるのはいけないことだとわかってはいたが、今度ばかりは抑えが利きそうにない。
内側から込み上げてくる怒りと憎しみは、既に沸点を超越して堰すら破壊し、全身を隈なく駆け回っていく。
そして、エリオは憎悪に駆り立てられるまま、画面の向こうでほくそ笑むクアットロへとストラーダを突き立てた。

『なっ・・・・』

クアットロの表情が驚愕で歪む。
それを無視して、エリオは消費したカートリッジを再装填し、ストラーダの先端をルーテシアへと向ける。

「ストラーダ、飛ぶよ」

《Jawohl》

魔力噴射に引きずられ、エリオは体ごとルーテシアが展開するバリアにぶつかった。
たちまち、全身に激しい痛みが走る。だが、そんなものは気にならなかった。
ルーテシアは、限界を超えた魔力行使をさせられて死の苦しみを味わっているのだ。
大切な召喚蟲を自らの手で傷つけさせられ、辛い痛みを味わっているのだ。
この程度の激痛、痛みの内になど入らない。

「ルー、あんな奴の言いなりになっちゃダメだ! 今の君にならできる。あの日、あの美しい高原で、
前を向くことを約束してくれた君になら!」

「ううああっぁぁああふあうはぁあがうあぁっぁぁぁっぁっ!!」

「僕の声を聞くんだ! ルー、拒絶するだけじゃ何も変わらない! 自分から変わらなきゃいけないんだ! 
自分から変えなきゃいけないんだ! 君は、守られるだけで良いのかい!? 助けられるだけで、
救われるだけで!? また奪われるよ! 何度だって、何度だって、悪い奴らは君から平穏を奪おうとする」

バリアの熱量で手の平が焦げていく。
バリアジャケットも上着が焼け落ちてインナーのみになっていた。ストラーダの刀身も少しずつ溶け始めており、
何度も視界がスパークする。それでもエリオは説得を止めなかった。あんな悪魔みたいな女の好きになどさせない。
自分はルーテシアを救うのだ。絶対に、彼女を呪縛から解き放つのだ。

『馬鹿な子、そんことをしても自分が傷つくだけなのに。お嬢様、そんな奴さっさと振り払ってくださいな』

「お前は黙っていろ!」

『ぅ・・・・!』

悪鬼もかくやというエリオの形相に、さしものクアットロも息を飲んでしまう。
エリオは今、本気で怒っているのだ。クアットロの非道な仕打ちが、エリオの精神テンションを監禁時代へと引き戻したのだ。

「ルー、目を覚ますんだ!」

「いあやぁぁぁぁぁぁっ! 来ないでぇぇっ、誰も来ないでぇぇぇぇぇっ、誰も、誰もぉっ・・・はくてんおぉぉっ!!!」

ルーテシアの叫びに呼応し、天空に紫紺の召喚陣が展開する。
そこから出現したのは天を衝くほどの威容。全てを無に帰す究極召喚、白天王だ。

77:UNDERDOGS 第九話④
08/12/03 04:17:51 P2CcfmE2
「わたしはひとり・・・ひとりなんだぁぁぁっぁぁぁっ!!」

白天王の巨大な爪が、エリオの体を叩き潰さんと振り下ろされる。
咄嗟にエリオはバリアを蹴って離脱するものの、あまりにも大きな腕から逃れることはできず、
背中をやすりのように削られてしまう。

「ぐあぁぁっ!!」

何とかフリードの上に着地したが、激痛で意識が飛びそうになった。
背中の傷からどくどくと血が流れ、急速に熱が奪われていく。
流れ落ちた血はフリードの純白の羽根を真っ赤に染めていった。

『つまらない子ね、エリオ・モンディアル。憎むことも嘆くこともできるのに、
あなたはそれをしようとしない。殺しちゃえば良いじゃない。それとも殺される方が良いの? 
あなたって、ひょっとしてマゾ?』

「黙れ」

『・・・・・・・良いわ。お嬢様、さっさと殺しちゃいなさい!』

白天王の威容が迫る。
その巨大な腕でフリードごと叩き落とす気だ。
体はボロボロで、魔力も残り少ない。あんな巨大な召喚蟲を相手にすることはできない。
どう転んだとしても、待ちうけるのは死だけだ。
それでも、エリオは抗うことを止めなかった。
ストラーダを杖にして立ち上がり、霞む目でルーテシアを見上げる。

「1人だぁっ! 僕を殺しても、世界を拒絶しても、君は一人ぼっちだ! 誰にも理解されない! 
誰にも必要とされない・・・・・・・・君は、自分からそんな世界に行く気なのか!?」

自分でも何を言っているのかわからなくなっていた。
だが、込み上げてくる怒りが傷ついた体を突き動かしていく。
理性ではなく感情で、彼は言葉をまくしたてる。

「ずっと一人ぼっちで、それで良いのかぁっ! そんなのは、僕が許さない! もう僕は、君に何も奪わせやしない! 
キャロを殺されて、騎士の誇りも傷つけられて、今度は僕から君を救う機会すら奪うのか!? 僕から何もかも奪って、
そんなに楽しいか!? だったら許さない、君はキャロを殺したんだ、僕を殺すんだ! 許さないぞ! 
どんな理由があったって、どれだけ時間が過ぎ去ったって、僕は君を許さない! この憎しみを忘れない! 
世界中の人間が君に恐れをなしたとしても、僕は君を許さない。君の罪を、君が受けるべき罰を、僕は訴える! 
君がどこに逃げたって、次元の果てまでも追いかけてしかってやる! 罰してやる! だから、ずっと僕の側にいろ、ルーテシア! 
僕は君を、1人にはさせない! 目を覚ますんだ、ルーテシアァァァァァっ!!」

叫びと共に、桃色の光がエリオの体を包み込む。
その優しい光に、戦場にいた誰もが目を奪われた。
その輝きに込められた意味に、シグナムとザフィーラは静かに頷き、
ティアナとリインは慟哭し、スバルは胸に痛みを覚えた。
あれほど叫び狂っていたルーテシアですら大人しくなり、白天王も攻撃を躊躇っている。
見上げた空には、白天王が呼び出されたのと同じ大きさの召喚陣が描かれていた。
それを彩るのは、今は亡き召喚師の桃色の魔力だ。

《stand by ready》

輝きの源は、エリオの両手であった。焼け爛れてケロイド状になった彼の手を、宝玉が嵌めこまれたグローブが包んでいる。
3年前に持ち主が死んで以来、ずっと沈黙を守り続けてきたケリュケイオンが起動しているのだ。


78:UNDERDOGS 第九話⑤
08/12/03 04:18:43 P2CcfmE2
「ケリュケイオン・・・・・・・」

《我が主が遺せし祈り、今こそ唱える時だと判断しました》

ケリュケイオンに蓄えられていた魔力がエリオの体を満たし、激痛が引いていく。
懐かしい温もりに、エリオは思わず涙した。これは、キャロの魔力だ。

《召喚師キャロ・ル・ルシエは、死の直前に祈りを遺しました。自分ではあの召喚師の少女を救うことができない。
自分の力では及ばない。だから、主は死の間際に残された魔力を私に託し、ある術式を唱えたのです。
自分の後に続く者が、彼女を救える力添えになるようにと》

「キャロが・・・・・・・・キャロ、そこにいるんだね。まだ、一緒に戦っていたんだ」

《さあ、あなたにはそれを唱える資格があります。ただの一度、今回限りの奇跡。
我が主の無念を今こそ晴らしてください、竜騎士エリオ》

「いくよ、キャロ・・・・・・ケリュケイオン!」

呼吸を整え、生成した魔力をケリュケイオンへと流し込む。
桃色の輝きに黄色の光が混じり、二色のコントラストが青空を染め上げていく。
キャロが遺した祈りは、エリオの紡ぐ詠唱と重なって召喚の調べとなる。
それは彼女に託された最後の希望、召喚魔法の遅延発生。

「竜騎召喚、天地轟鳴・・・・・・・来よ、ヴォルテール!」

一際輝きが増し、空間すら引き裂くように黒い威容が姿を現す。
アルザスの守護竜。それは黒き火竜として恐れられ、神として崇められている稀少古代種だ。
本来ならば竜使役の技能、それもキャロのような天賦の才がなければ力を貸すどころか逆に自身を滅ぼされかねない
凶暴性と凶悪性を兼ね備えた生きた神。事実、彼を召喚したことでエリオは心臓を鷲掴みにされたかのような苦痛に
苛まれた。真竜とまで呼ばれるヴォルテールが求めている魔力量が桁外れなのだ。
エリオのキャパシティもそれなりだが、神の求める贄はそれよりも遙かに多い。
このままでは、1分と保たずにヴォルテールは強制送還されてしまう。
だが、こんな奇跡は一度しか起こせない。アルザスの巫女にしか使役されないヴォルテールが、
生前の巫女の祈りに応えて力を貸してくれているのだ。このチャンスを逃せば、もうルーテシアを救うことはできない。

「ヴォルテール、キャロの願いを果たすんだぁっ! 白天王をぉぉぉっ!!」

咆哮を上げて、ヴォルテールは白天王を押さえつける。
力は完全に互角、放出される膨大な魔力は空間すら捻じ曲げ、大気そのものが爆ぜる。
それは3年前の焼き直しであった。
飛び交うガジェット、対峙する2匹の巨大召喚獣、暴走した少女とそれを救い出そうとする者。
その構図が、ルーテシアの精神を激しく揺さぶった。彼女は覚えているのだ。
あの竜を使役していた少女が、何度も自分に呼びかけてくれていたことを。
そして、その手を振り払って自分が彼女を殺してしまったことを。
込み上げてくる罪の意識に、ルーテシは怯えるように後退する。
だが、逃げようとすると激しい頭痛が彼女を襲った。体内に埋め込まれた機械が彼女に逃走を許そうとしない。
残る生命力の一滴までもを絞り出して、敵を倒せと訴えている。

「あぐあぐあ・・ああ・・あ・・ああぁぁぁっ・・・・・」

「ルー、これが君の罪だ! 目を反らすな! 逃げるんじゃない! 逃げたって何も変わらない!」

再度、エリオはルーテシアへの特攻を試みる。
しかし、彼の前には無数のインゼクト達が待ち構えていた。
ボロボロのバリアジャケットでは、たった一匹のインゼクトの特攻を受けただけでも致命傷となる。
ヴォルテールが消滅するまで後40秒。迫りくるインゼクトと全て薙ぎ払っている暇はない。
その時、漆黒の影がエリオの前に躍り出た。

79:UNDERDOGS 第九話⑥
08/12/03 04:19:41 P2CcfmE2
「・・・・!」

「ガリュー!?」

「・・!」

全身にインゼクトの突撃を受けながら、ガリューは無言でエリオに「行け」と命じた。
行ってルーテシアを解放しろと。
自分にはそれができないから、お前がやれと。
ヴォルテールが消滅するまで後35秒。エリオは残った魔力を総動員し、ストラーダのブースターを点火した。
立ち塞がるガジェットは、全てフリードの火炎放射が焼き払ってくれた。
エリオとルーテシアを阻むものはもう何もなく、光の弾丸と化したエリオの体は凄まじい衝撃を伴って
ルーテシアのバリアに叩きつけられる。

「ルー!」

「いや・・・・こないでぇ・・・・こないでぇ・・・・」

「嫌だ、君はそうやってまた逃げる気だ。いつも自分勝手で、自分の都合しか考えていなくて、
気紛れでわがままで・・・・人殺しだ!」

「ひぃっ・・・・あ・・・やぁぁ・・・・・」

「それでも、僕は君が・・・・君のことが・・・・・・」

渾身の力を込めて、エリオはストラーダをバリアに突き立てる。
背後からとてつもなく大きな気配が近づいてきている。白天王が主に纏わりつく敵を払い落とそうとしているのだ。
だが、臆することはない。ヴォルテールが文字通り我が身を賭けて押さえ込んでくれている。ガリューもフリードも、
敵を近づけぬために奮闘している。だから、自分がするべきことは思いを言葉にしてルーテシアに届けることだけだ。

「君のことが放っておけない! 君のことが好きなんだ! ずっと友達でいたいんだ!
だから、一生僕の側にいろ! 僕は君を、1人にはしない!」

過負荷に耐えきれず、とうとうバリアが砕け散る。

「ルウゥゥゥゥゥッ!」

転がり込むようにねじ込んだ体が、ルーテシアと重なり合った。
そのまま2人はもつれ合うようにガジェットⅡ型の上から転がり落ち、回り込んでいたフリードの背中に着地する。
戦場に場違いな静寂が訪れた。
あれほど荒れ狂っていた白天王が沈黙し、地雷王達にも安らかな死が訪れていく。インゼクトも次々に送還されていき、
戦場のただ中でありながらも穏やかな風が彼らを包み込んだ。
やがて、ルーテシアはおずおずとエリオの背中に手を回し擦れるような弱々しい声で囁いた。

80:UNDERDOGS 第九話⑦
08/12/03 04:20:32 P2CcfmE2
「側にいて、良いの?」

か細くも、ハッキリとした声でルーテシアは思いを形にする。

「私、いっぱい人を殺した・・・・・・あなたのことも傷つけた。そんな私が友達で、良いの?」

「良いんだよ。一緒に歩いていこう。守ったり守られたりじゃない、手を繋いで、一緒に並んで歩くんだ。
僕は君を放さない。君が嫌だって言っても、1人になんかさせるものか」

「私、1人じゃないんだ」

「1人になんかさせない。世界中の人達が君のことを忘れても、僕は君を覚えている。
君への憎しみを忘れない、君の犯した罪を忘れない。僕が君への罰になる。君が自分の罪から目を反らしたら、
引っ叩いてでも目を覚まさせる。君が罪から逃げ出したら、追いかけていって罰してあげる。
君は一生を賭けて罪を償わなくちゃいけない。君が償いを終えるその日まで、僕は君を許さない」

そっとルーテシアの頬に手を添える。すると、ケリュケイオンに残っていた魔力残滓が小さな少女の姿を形取り、
傷つきながらもようやく分かり合えた2人を祝福するかのように微笑むと、儚い塵となって崩れていく。
死してなお、自分のことを気にかけてくれていた少女の優しさに、ルーテシアはとうとう耐えきれずにエリオの胸の中で涙した。

「ごめ・・・・ごめんな、さい・・・・ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・・・」

まるで幼子のように泣きじゃくるルーテシアを抱きしめ、エリオはキャロの願いに応えてくれたヴォルテールに目をやった。
役目を終えたアルザスの守護竜はただ静かに頷き、透けるように消えていく。同時に、ケリュケイオンのコアに亀裂が走り、
指の先端からひび割れて消滅していく。3年間、ずっと主の無念を晴らすことだけを思い続けてきたケリュケイオンもまた、
主の待つ天へと昇ろうとしているのだ。

「ありがとう、ケリュケイオン。ありがとう、ヴォルテール。そして・・・・・・・さようなら、キャロ」

砕け散ったケリュケイオンと桃色の塵が混ざり合い、空へと還っていく。
ケリュケイオンからの答えはなかった。ひょっとしたら、ヴォルテールを呼び出した時点で彼女は既に壊れていたのかもしれない。
それでも、自分がルーテシアのもとに辿り着くまでヴォルテールの存在を維持し続けてくれたのだ。
過酷な戦いの果ての、あまりに呆気ない別れ。だが、これで良かったのだ。
死者は死者のいるべき世界へ。ルーテシア・アルピーノの解放は、キャロ・ル・ルシエの解放でもあったのだ。
それに気づいた時、エリオもまた静かに涙した。





元の世界へ送還されていくヴォルテールを見届け、ティアナは安堵の息を吐いた。
ここからでは詳しい様子はわからないが、白天王の動きが止まったところを見ると、
エリオがルーテシアに何かしたのだろう。とりあえず、地雷王の暴走が治まっただけでも僥倖だ。
あのまま暴れ続けられれば、そう遠くない内に全滅していたかもしれない。

(こちらティアナ、状況の報告をお願いします)

(ギャレットだ。召喚蟲に足止めを食らったが、ザフィーラのおかげで被害は軽微だ。作戦続行に問題はない)

(了解、そのまま北上すればアインヘリアルに辿り着けるはずです)

(敵の防衛線を突破できれば、だけどな。とにかくやるしかないか)

ギャレットとの念話を切り、ティアナは戦局図を睨みつける。
召喚蟲の暴走で戦況はかなり混乱したが、立て直しはまだ利くレベルだ。
エリオ達は戦線離脱するだろうが、シグナムやオットー、ディードにはまだ余力がある。
地雷王達が敵も巻き込んで自滅してくれたので、エリオ達が抜けた穴も3人で十分埋めることができるはずだ。
場合によっては、ザフィーラを空に上げることもできる。

81:UNDERDOGS 第九話⑧
08/12/03 04:21:50 P2CcfmE2
(けど、どうしてあんなことを? 確かにルーテシアの召喚蟲は強敵だけど、あんな爆弾みたいな使い方じゃ味方の被害も大きくなる。
そもそも、自分が巻き込まれるかもしれないのに、わざと暴走させるなんて・・・・・・・・・まさか、自分は確実に安全な場所に隠れている?)

「ティアナ、どうしたですか?」

「リイン曹長、エリアサーチできますね。クロスミラージュとリンクさせて、調べて欲しいことが・・・・・・・」

言い終わる寸前、ティアナは弾かれたようにリインに覆いかぶさった。直後、さっきまでリインがいた場所を
浅葱色の直射弾が通り過ぎていく。ティアナが危険を感じてリインを押し倒さなければ、彼女はその小さな体に
大きな穴を空けられていた。

「曹長、消えます」

「はいです!」

何者かは知らないが、自分達の位置を嗅ぎつけてきた者がいる。
しかも、狙撃の精度から考えてかなりの手練のようだ。幻術で姿を隠さねば、狙い撃ちにされてしまう。

(さっきの魔力弾の色、ヴァイス陸曹のと同じだった。まさか、あの人がここに・・・・・・・・・)

動揺した瞬間、足下に魔力弾が飛来する。
姿を消しているにも関わらず、向こうはこちらを探知しているようだ。
ジッとしていてはまずい。とにかく動き回って狙いをつけさせないようにしなければ。
自分とリインだけで狙撃兵を相手にするにはあまりに分が悪い。だが、今から救援を呼んでも間に合わないだろう。
ここは、何としてでも自分達だけで切り抜けるしかない。





スコープの向こうで敵が幻術を使用したのを見ても、ヴァイスは慌てずにスコープの倍率を上げて敵の動きを追いかけていく。
魔力資質が低く、狙撃以外の技能は壊滅的ではあるが、彼は狙撃でエースと呼ばれた男だ。
それはつまり、如何なる状況、如何なる相手であろうとも、その頭蓋骨に魔力弾を叩き込んできたことを意味している。
あの管制らしき融合デバイスを庇った女は良いカンをしていた。何百メートルも離れた場所から、魔力反応も探知されぬよう
細心の注意を払っていたにも関わらず、自分達が狙われていることに気づいたようだ。
恐らく、彼女は自分と同じガンナーだ。反応と動きから推測するに、相当の訓練を積んでいる。
だが、狙撃手ではない。相手に狙わせないように動き回るのは、真っ向から撃ち合って場を制圧するフォワードの戦い方だ。
あれではいくら姿を消したとしても、草木を踏み締めた跡を追えば容易に現在地を割り出すことができる。

(だが、俺の弾を避けたことは褒めてやるよ)

狙撃と言うのは、基本的に標的がこちらの存在に気づく前に行うものである。
相手が決定的な隙を見せ、油断し切っているところに探知不能の距離から防御不能の一撃を叩き込む。
だから、狙撃手にとって二度目の狙撃は屈辱にも等しい。
自分は今まで、一度も撃ち損じをしたことがない。その経歴に、あの女は泥を塗ったのだ。


82:UNDERDOGS 第九話⑨
08/12/03 04:23:17 P2CcfmE2
(・・・・・いや、違う。俺は・・・・・確かラグナの・・・・・いや、ミスなんてしたことないはずだ。
けど、ならラグナはどうして目を・・・・・そもそも、ラグナが失明したのは右目だったか? 
左目だったような気も・・・・・・いや、考えるな。それよりも仕事だ、仕事をするんだ)

呼吸を整え、スコープの向こうに映る仮想の敵に狙いを定める。
無言で引き金を引き、発射された直射弾が標的の足を捉える。
見えない相手の頭を狙うなんて不確かな真似はしない。あの幻術使いは2発で仕留める。
次の1発で彼女は終わりだ。
だが、足を撃たれたショックで姿を現した幻術使いの少女の顔を見て、ヴァイスは衝撃の余り引き金にかけた指を硬直させてしまった。

(・・ティアナ!?)

途端に、脳裏に覚えのない光景が蘇る。
瓦礫の街。
逃げ惑う人々。
廃墟の中で戦う橙色の髪の少女。
救うために手に取った愛用のデバイス。
スコープの向こうに映る敵。
撃ち出された魔力弾。
少女の右目へと吸い込まれていく魔力弾。
二度目の狙撃ミス。

「あああぁぁ・・・・わああぁぁぁぁぁぁっ!! そうだ、俺は・・・・俺は・・・・わああぁぁぁぁぁぁぁっっ!! 
俺はぁ・・・・・俺の、俺のせいで・・・・・俺のぉぉっ!!」

真横の地面に橙色の直射弾が飛んでくる。
動揺してこちらの居場所を突き止められたのだ。
狙撃手としての本能でヴァイスは逃げ出そうとするが、パニックを起こした頭では満足に体を動かすこともできず、
無様に躓きながら坂を転がり落ちていく。

『どうした? お兄ちゃん、何かあったの? ヴァイス、返事をしろ!?』

知らぬ間に通信気のスイッチが入っていたのか、ラグナの声がイヤホンから聞こえてくる。
戦いの最中なのか、背後では樹木の倒れる音や何かが爆ぜる音が聞こえてきた。

83:UNDERDOGS 第九話⑩
08/12/03 04:24:18 P2CcfmE2
『ヴァイス!? ヴァイス!?』

「ラグナ、ラグナぁ、俺、俺・・・・ああぁ・・・ううわぁぁっぁぁぁっ!!」

『・・・・すぐにそっちに行く、通信機を切るな! 良いか、すぐにそっちに行くからな!』

泥水に顔面から突っ込み、ヴァイスは震える手で黒い土の上を這いつくばりながら岩陰へと身を潜める。
混乱を鎮めようとしているラグナの言葉も耳には入らなかった。
身に覚えのない記憶に震えながら、ヴァイスは救いを乞うように虚空へと手を伸ばす。
何か大事なことを忘れている。
自身の記憶に欠落があることを、ヴァイスは今、初めて自覚した。





「チンクちゃん! チンクちゃん、戦域を離れているわよ、チンクちゃん!」

『ヴァイスに何かあった。彼を保護しなければ』

「捨てておきなさい、それよりも敵を倒さなきゃ・・・・・・」

『私の兄だ、放ってなどおけるか!』

半ば一方的に通信を切られ、クアットロは苛立ちからギリギリと歯を噛みしめた。
何もかも計算違いばかりだ。こちらの戦力が自動機械と自我のない戦闘機人ばかりなら、
いっそルーテシアの召喚蟲を大暴れさせて敵味方諸とも殲滅させる心づもりだった。
それは半ばまではうまくいっていたが、あの巨大な竜が現れたことで状況が一変した。
虎の子の白天王は抑え込まれ、完膚無きまでに心を破壊したはずのルーテシアはエリオ・モンディアルの説得によって
自力でコンシデレーション・コンソールを解く始末だ。飼い犬に手を噛まれたような気分に、
クアットロは端正な美貌を歪めながらエリオ・モンディアルへの怒りを露にした。

「何なの・・・・何なのよあのガキ。何なのよいったい!?」

エリオ・モンディアルはこちらの目論見通り、激しい怒りを露にして自分に憎悪をぶつけてきた。
だが、そこから先の行動は理解不能だった。クアットロが望んでいた結末は、エリオ・モンディアルが
怒りと憎悪で自身の身を滅ぼす最期を見届けることだ。
自分への恨み言を吐きながらルーテシアに殺される。
大切な家族の復讐を果たし、それでも晴れぬ憎悪に押し潰されて自滅する。
どちらに転んでも、クアットロにとって好ましい結末であった。
だが、現実はそのどちらでもなかった。エリオ・モンディアルはまるで自分に興味がないかのように一喝するだけで、
ルーテシアへの説得を止めようとしなかった。いや、あれはそもそも説得などではない。
ただ憎しみをぶつけただけだ。他人に傷つけられることを何よりも嫌うルーテシアがあれで自我を取り戻すことができた訳が、
クアットロにはまるで理解できなかった。

「・・つぅっ!?」

不意に大きな揺れが襲い、クアットロはバランスを崩してコンソールの上に倒れ込んだ。
何者かの攻撃を受けている。
クアットロはすぐにコンソールを操作し、モニターにその人物の姿を映し出した。

「オットー、ディード・・・・・・・」

『見つけたよ、クアットロ姉様』

『こそこそ隠れて悲劇を観覧する、あなたらしい趣向ですね』

オットーのレイストームが直撃し、グラリと船体が揺れる。
同時に、景色が明滅するように変色し、船体に施していたシルバーカーテンの偽装が解けていく。


84:UNDERDOGS 第九話⑪
08/12/03 04:25:00 P2CcfmE2
「しまった・・・・・・」

『なるほど、次元航行艦を透明化させて司令部にしていた訳か。それなら、下でどれだけ召喚蟲が暴走していても安全だ』

次元の海を航海する次元航行艦の装甲ならば、ちょっとやそっとの衝撃を受けたところで傷一つつかない。
それに次元航行艦の管制室には高度な演算機や通信機、各種センサーも完備されているため、
下手に基地を作るよりも有効な場合がある。そして念には念を入れてシルバーカーテンで透明化させていた
即席の司令部を、幻術使いのティアナがリインと協力して見つけ出したのだ。
無論、そんなことはクアットロの知る由もないが。

『大人しく投降した方が良いよ、今の僕達は気が立っている』

『あなたが地雷王を暴走させなければ、ウェンディは死なずに済んだかもしれない。
これは姉妹としての最大限の譲歩です。でなければ、私はあなたを殺してしまう』

怒りに震えるディードの手には、ウェンディのライディングボードが握られていた。
地雷王から守るために突っ込んできたそれを、ディードは放さずにずっと保持していたのだ。

「何よ・・・・・裏切り者の癖に、私に指図する気!? どうせ、あなた達はドクターの夢のために使い潰される駒、
戦略のために死んだって文句は言えないはずよ!」

通信を繋ぎ、クアットロは自分に敵意を向けるかつての妹に罵倒を浴びせる。
だが、返って来た言葉は罵りではなく哀れみの込められた言葉だった。

『あなただって、その駒の1つに過ぎないんですよ』

一際大きな衝撃が船体を襲う。
見れば、強化ガラスの向こうに紫紺の瞳を怒りの炎で燃やす白天王の顔があった。
いつの間にか、取りつかれていたのだ。

「ああ・・・あああぁ・・・・・・」

白天王の爪が強化ガラスを突き破り、管制室内の空気が勢いよく外へと漏れだす。
その流れに逆らって、漆黒の異形が自分の前へと降り立った。
召喚蟲ガリュー。
この結末の原因となったと思われる、ルーテシアが最も信頼する従者。
この虫野郎を逃しさえしなければ、全てうまくいっていたかもしれない。
こいつが、あの男を呼んでしまったばかりに。

「この、む・・・・・・・」

言葉が紡がれる前に、ガリューの爪が喉を一閃した。
焼けつく様な激痛に悶えるが、叫び声は笛のような空気の抜ける音しかでなかった。
気道を切断され、声帯が機能していないのだ。

「・・・・・・・・!」

ガリューの深紅の瞳は憎悪に燃えていた。
外骨格は剥げ落ち、全身を血みどろにしながらも、黒いオーラにも似た怒りが滲み出ている。
悪魔の如きその姿を見て、クアットロは自分が震えていることに気づいた。
違う、恐怖を与えるのは自分だ。
このクアットロにこそ、虫けらどもの命と心を弄ぶ権利があるのだ。
断じて、自分は恐怖を与えられる側ではない。
憎悪を向けられることは心地よいことだ。無力な虫けらが罵詈雑言で自分を罵りながら破滅していく様は絶頂にも似た悦びを覚える。
弱いくせに生き足掻こうとする姿を観察し、目の前から希望を奪い取ってやることは堪らなく愉快だった。
それも全部、自分が相手に絶望と恐怖を与えることができるからだ。
今の自分のように、情けない姿を晒すのは真っ平だ。

85:UNDERDOGS 第九話⑫
08/12/03 04:25:36 P2CcfmE2
(ISシルバー・・・・・・)

透明化が発動するよりも早く、ガリューの爪が煌いた。
次の瞬間、四肢の腱が切断されていた。
余りにも鮮やかな手つきに、クアットロ自身もいつ切られたのかわからなかった。
常人ならばショック死していてもおかしくはない激痛に、クアットロは声なき声を上げて悶える。
直後、シルバーカーテンによってクアットロの体は透明になったが、身動きが取れなければ消えた意味がない。
そして、戦闘機人である自分はこの程度では死ぬことはできない。
喉を潰されようと、手足をもがれようと、頭か心臓を破壊されない限り死ねないのだ。
ガリューは、クアットロが今までそうしてきたように、絶望と恐怖を味わわせるために喉と四肢を破壊したのだ。

「・・・!!!」

船体にしがみついている白天王の腹部に、凶悪な光が集まっていく。
魔力砲で、船ごと自分を吹き飛ばす気だ。
禍々しい輝きにクアットロは思わず目を閉じようとしたが、あるべきはずの瞼がそこにはなかった。
既に、ガリューが四肢の腱を断った時に一緒に剥いでおいたのだ。
迫りくる死の恐怖に叫ぶこともできず、目も耳も塞ぐことはできない。
塞ぎこみたくても四肢が動かねばしゃがむこともできない。
自分はこのまま、自分が死んでいく瞬間を見届けねばならないのだ。

(違う、私はクアットロ。ナンバーズの4番にして、幻惑の使い手の異名を持つ女。
こんな、こんなチンケな虫野郎の好きにはさせない)

残る力を総動員し、クアットロは最大出力でISを発動する。
既にこちらが無力化していると思い込んだガリューは船外に逃れている。
自分の死は決定事項だ。だが、ただでは死なない。あんな連中に勝利の余韻など味わわせてはならない。
味わわせるのは絶望と失望、そして恐怖。それこそが自分の生きる糧、生きた証。

(あははははははっ、消え去りなさい、虫けらども。私はあなた達には屈しない。
屈してなるものですか・・・・・・・・絶望しなさい、この私をこの世から消し去ったことを!)

視界が輝きで満たされ、真っ白に染まって何も見えなくなる。
直後、零距離で発射された白天王の魔力砲は、クアットロ諸とも次元航行艦を跡形もなく消滅させた。





光の中に消え去っていく次元航行艦の最期を見て、エリオは虚しい思いに駆られていた。
復讐は果たした。
クアットロはもういない。
ルーテシアも解放した。
けれど、キャロは戻ってこない。
フェイトのケガも治らない。
自分とルーテシアが犯した罪も消えない。
それでも終わったのだ。
後味が悪くても、その結果が自分を取り巻く世界に何の影響も及ぼさなかったとしても、
これで止まっていた時計の針は進む。自分はこれから、ルーテシアと共に歩いていくのだ。
また傷つけてしまうかもしれない。
キャロを殺したことは、絶対に許せない。ルーテシアのためにも、許してはいけない。
彼女は、その憎しみを受け止めながら生きねばならないのだ。
それが、彼女に課せられた罰だ。

86:UNDERDOGS 第九話⑬
08/12/03 04:26:23 P2CcfmE2
「ルー・・・・・・」

「エリオ、まだ・・・・・終わっていない」

「ルー?」

「まだ、みんな戦っている。私も手伝うから、こんな戦い終わらせよう。一緒に歩くのは、それからでも良い?」

「・・・・・・うん。それからにしよう。今は、悲しい戦いを終わらせよう」

立ち上がろうとするルーテシアに手を貸し、エリオは未だ戦いの続く戦場を見つめた。
司令官であるクアットロを倒しても、まだ戦いは終わっていない。
だが、指揮系統が乱れたことで敵の足並みは悪くなっている。
それに白天王だっているのだ。彼の力を借りれば、アインヘリアルを破壊することなど造作でもない。
そう思った刹那、飛来した魔力砲が白天王の腹部に巨大な大穴を穿った。
グラリと巨体が揺らぎ、夥しい量の血を流しながら眼下の大地に落下していく。
そして、白天王はそのまま二度と動くことはなかった。

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



                                                       to be continued

87:名無しさん@ピンキー
08/12/03 04:35:15 opnVuDU5
自分で支援

88:B・A
08/12/03 04:39:13 P2CcfmE2
以上です。
今回はかなり賛否両論になるのではと思います。
ただ、ルーテシアには自力で目覚めて欲しいと考えた結果です。
クアットロを殺すのは誰にするかも最後まで迷いましたけど、書いている間に動けるのが彼らだけになってしまって必然的にこうなりました。
あの状況じゃエリオはルーを放っておけないし、他のみんなはまだ戦っているしで。

89:名無しさん@ピンキー
08/12/03 09:11:13 DFq/MmkJ
GJ!!
いやクアがエリオかガリューの手にかかって最期を終えただけで充分です。
しかしせっかく意識を取り戻したのにルーテシアが可哀想すぎる。
とうとう白天王まで…
エリオとガリューだけでもずっと側にいてあげて欲しい!

90:名無しさん@ピンキー
08/12/03 11:29:25 3ZthKO8M
エリオの必死の呼び掛けが起因でルーが正気を戻す
予測通り過ぎる展開


91:名無しさん@ピンキー
08/12/03 13:07:56 eMdO6iSk
最後のはアインヘリアルの砲撃かなこれは、GJです
ちょっとラインアークの彼にVOBでの出撃依頼出してくるね

92:名無しさん@ピンキー
08/12/03 13:17:08 FWGykbi7
ルー、助かっちまったんかぁ
ここで無惨に死んで更なる欝を期待してたのにっ!

ともあれGJです

93:名無しさん@ピンキー
08/12/03 15:18:42 ogSQCRoz
>>65
オチでワロタGJ!

94:名無しさん@ピンキー
08/12/03 19:57:48 mANTc20e
GJ!
自分はウェンディが死んでしまった時点でもう鬱々です…
ルーは助かってマジ良かった
でも白天王まで逝っちまったのかよ…
せっかくキャロの優しい思いを受け取り、エリオと共にずっと歩むと決めたんだ
エリオとルーは生き延びてくれ!!

95:名無しさん@ピンキー
08/12/03 20:41:49 UJyfCqwH
クアットロの死に様は、綺麗過ぎますね。
それはそれとして、白天王も死んだ。
次はアンリヘリアル破壊といくか、それとも奪取アンリへリアルvsゆりかご
でアンリへリアル完全破壊→クラウディアvsゆりかご→ゆりかご轟沈(ヴィヴィオ&なのはあぽーん)
という展開でしょうか?


96:名無しさん@ピンキー
08/12/03 21:08:21 2ZByahc7
>>95ー、アインへリアルアインへリアルー!

97:名無しさん@ピンキー
08/12/03 21:42:48 PGwt0hW9
>>64
ザッフィーGJ!
ヴィヴィオかわええ、癒されるぜこの子には。
でもザッフィー、なにヤってんだ君はwww

>>88
GJっした。
いやはや、ルー救助できてよかったよかった。
ウェンディの件もあって死ぬかもしれないと不安だったぜ。

そして現在一番の懸念事項はヴァイス、過去の事を思い出したら精神が崩壊しかねん。
チンク姉に頑張って助けてほしいのう。

98:名無しさん@ピンキー
08/12/03 22:21:04 ij+xC5Bm
勝手になのは、フェイト、はやて、アリサ、すずかに囲まれてイチャイチャウハウハなエリオを想像して、
勝手にエリオをぶっ飛ばしたくなった俺がいる。
そう言うシチュエーションっていかがなのかな。
例えば温泉とか他に誰もいないビーチとか。

99:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:08:59 pcLjCoth
死と隣合わせの危険な仕事をしている男は強いフェロモンを出している。
職業柄、女性達がエリオに惹かれるというのはあり得る話。
しかもこの匂い、男は全く判らない。女だとはっきりと嗅ぎ分ける。
先週、テレビ番組で実験していて驚いた。


100:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:10:17 zjZGm6uk
>>98
とりあえずsageれ

101:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:10:45 mIQ1WjR3
まあエリオは自然保護区で伸び伸び育ってるわけですが。

102:26-111
08/12/03 23:16:37 vTlR4WfR
それじゃあ、軽くエリオの話でもしようか
投下予告です

・メインは新人4人
・非エロです
・タイムテーブルはsts本編で言うと大体14.6話くらいです。SS02より後。ギンガの合流より前
・使用レス数14レス
・タイトル:小さな騎士・スバル編

では、投下します


103:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:17:16 vTlR4WfR
「みんな、おはよう!」
「「「「おはようございます!!」」」」

時刻は早朝だが真夏の太陽は既に顔を覗かせており、疑似構築された木々の緑にまで、その恵みを分け与えている
機動六課隊舎の外れ、野外戦仕様の訓練場には今日も六課の新人フォワード4名がびしっと整列しており、若年ながら凛々しい顔付きを朝焼けが照らしていた
そして、彼らの前には白いジャケットで身を包んだ高町なのは教導官殿の姿がある

「さて、以前からの変則コンビネーションも昨日で一段落付いたから・・・今日からは、もう一度コンビを替えるよ」
「「「「はいっ!」」」」
「スバルはエリオと。ティアナはキャロとのコンビを、今日から三日間。短期間だけど、しっかり物にしていこう。
前衛同士のコンビネーション。後衛同士のコンビネーション。これが上手くできるようになれば、フォーマンセルでの戦闘ももっと強くなれるからね」
「「「「お願いしますっ!」」」」

気合いの入った、良い返事を返す教え子4人の姿に、なのははどこか不敵な笑みを唇に宿すと、こくりと一つ頷いて見せた

「それじゃあ、今日も頑張っていこう!!」



○小さな騎士・スバル編



「さて、と。それじゃあ今日から三日間。頑張ろうね!エリオ!」
「はい!よろしくお願いします。スバルさん!」

握り拳を小突き合わせるのは、フロントアタッカー:スバルと、ガードウィング:エリオである

「それじゃあ、よろしくお願いね。キャロ」
「はい、ティアさん!一生懸命頑張ります!」

こちらは、センターガード:ティアナと、フルバック:キャロのやり取り

104:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:17:48 vTlR4WfR
先日までは、スバルはキャロと。ティアナはエリオとコンビを組んで訓練をしていたが、今日から3日間は更にコンビを入れ替えての訓練となる
その真意は、先日初めて経験した“隊長戦”の折りになのは達から教わった・・・曰く、“味方を知ること”、“集団としての完成度を高める事”
それぞれ、互いのパートナーと違った視点で向き合う事で、その実力を深く知り、互いの力量を把握して新たな戦術を組み立てる・・・

それが、この変則コンビネーション訓練の目的である

「さて、それじゃあ訓練に入りたいところなんだけど・・・今日は先生役が私だけなんだよね・・・」

そう呟いて、なのはは少々困った顔を作った。地上本部での公開意見陳述会を一月先に控えており、隊長陣は結構忙しいのである
普段ならばスターズ分隊の副隊長:ヴィータも教導には参加してくれているのだが、生憎、ライトニング分隊の副隊長:シグナムと二人で地上本部に出向いている
ライトニング分隊隊長:フェイトも今日は執務官モードで、彼女の補佐官であるシャーリーを伴って本局に出向中
まさか、機動六課の部隊長として激務に励むはやてに頼むわけにもいかず、彼女の守護獣ことザフィーラはヴィヴィオの子守り役・・・無い袖は振れない状況であった

「それじゃあ、まずはティアナとキャロの二人から見ようか。スバルとエリオは・・・悪いけど、しばらく自主練。良い?」
「「「「はいっ!」」」」

少し困り顔の教導官殿にびしっと返事を返し、
―― そうして今日の訓練は始まった


二人でストレッチをこなし、身体をほぐしたスバルとエリオはそれぞれのデバイスを手に向かい合い・・・向かい合って・・・

「それじゃあ・・・何しよっか?」
「何、しましょうか・・・?」

何となく、苦笑を交わしてしまう二人である。二人で自主練、と言われてできることなど、一つしかないのだが

「じゃあ、やっぱり組み手だね。いつも通りの模擬戦ルールで。ヒットはそれぞれのデバイスが公正に判定すること。お願いね、マッハキャリバー」
『Ok』
「はい!やるよ、ストラーダ!」
『Yes,Sir』

105:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:18:19 vTlR4WfR
本当は、こんな風に監督官を立てない模擬戦はあまり良い顔はされないのだが、“組み手”ならばまだ容認されている
実戦形式でぶつかり合う模擬戦とは違い、組み手は“動作の再確認の為のスパーリング”、というのが主目的であり、模擬戦よりも一段階敷居が低い

マッハキャリバーの車輪が地を噛み、猛然と突撃してきたスバルの拳をエリオは飛び退って避け、返す刀で振り下ろしたストラーダの一撃はシールドで阻まれる

どちらの動きも実戦形式と言うには緩やかで、“勝負”という気配は微塵も無い
もっと鋭く繰り出せる蹴打でも、力を籠めて、狙いを定めて蹴りを打つ・・・避けられるのは当たり前だ。だが、回避したエリオは素早く、自分の立ち位置や姿勢を確認している
身を捻れば回避できる緩やかな刺突だが、敢えてスバルは防壁を展開し、真っ向から受けて立つ・・・防壁の強度はどうか。受け流した角度は、体勢は崩れていないか
さながら、型稽古の様な訓練だが、傍目には暢気とさえ映るそんな光景も長くは続かない
身体が温まってきた二人の動きは徐々に速さを増し、5分が経過する頃には実戦さながらのスピードで攻防が繰り広げられることになる。こうなると既に模擬戦だ

「てやぁっ!!」

裂帛の気合、というには少年の掛け声は少々甲高かったが、それでも籠められた気迫は本物だ
ストラーダの穂先は大気を突き破りながらスバルに迫り、それを彼女は極狭領域で掌に展開したシールドを使い、“撫でる”様にその先端をいなす
気勢を削いだスバルはクロスレンジよりも更に踏み込む。ゼロレンジ、それでも彼女の間合い。素早く小刻みなワンツーは仰け反って避けられた
エリオは後ろに飛び退って距離を取ろうとするが、

「まだまだっ!」
「ッ!?」

不敵な笑みと共に、スバルはエリオに肉迫。間合いを詰めたまま、食い付いて離さない
両手両脚を使った猛烈な乱打で、守勢に回ったエリオを突き崩そうと言うのが彼女の目論見だ
数瞬でも暇を与えたら、彼お得意の高速移動魔法:ソニックムーブで逃げられる。だから、逃がさない

「この前の、お返しーっ!!」
「えぇっ!?」

彼女が言う“この前”とは、先日行われた模擬戦の事である。スバルとキャロ、ティアナとエリオのコンビで分かれて行われた模擬戦の中で、
絶対有利と思われた局面で、スバル達は鮮やかに逆転されてしまったのだ・・・ティアナ達としても、ギリギリだったのだが

「くっ、うわっ!」

106:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:18:49 vTlR4WfR
スバルの動きを牽制しようと突き出したストラーダを逆に掴み取られて、上体が泳いだエリオの姿にスバルは会心の笑みを唇に刻み・・・!

「えいやっ」

むにっ、と、少年の柔らかい頬にリボルバーナックルに鎧われた右の掌抵を押し付けた

『Hit』

どこか嬉しそうに聞こえる合成音声で、マッハキャリバーはスバルの打撃(?)を有効打と判定し、

『Damaged』

どこか沈んだ合成音声で、ストラーダはエリオの敗北と判定した

「勝利ーっ!」
「はぁ、参りました・・・悔しいなぁ」

快活に、空に向かって高らかに勝利宣言をするスバルに、少しだけ悔しさが滲んだ笑顔を浮かべて、エリオは頭を下げた
組み手の開始から10分程の攻防だったが、その激しさを物語るように訓練服は汗を帯びていた。生温いが、何とか涼気を帯びた朝の風が肌に心地良い・・・
そんな二人の立ち回りを、少し前から眺めていたなのはは笑顔で二人の方に歩いて行き、

「うん、良い仕上がりだね。二人共」
「ありがとうございますっ!」
「ありがとうございます。でも、僕は課題ができちゃいましたね」
「欠点が自分で解るなら、それは良いことだよ。今回見つけたエリオの課題は、何かな・・・?」

なのはに促されて、エリオは自分なりに見つけた、先の組み手での“課題”を口にした

「クロスレンジ以上に踏み込まれた時の対処法です。フェイトさんとシグナム副隊長からも、こういうのは少し指摘されていたんですが・・・」

なのはは、うん、と一つ頷いた

107:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:19:21 vTlR4WfR
エリオのスタイルは、高速機動を主軸に置いた一撃離脱型だ・・・それ故に、張り付かれたり、自分より早い相手が敵手の場合は、少々苦しい
この度のスバルは、弱点の両方を突いた形である。逃げる暇を与えないゼロレンジでの格闘戦。“体術”という、攻守どちらにも小回りが効くスタイル

「少し、大胆な手を考えていた方が良いかもしれないね・・・う~ん・・・」

首を捻るなのはであった。モード3が解禁になれば対処の幅も増えるのだが、現状ではそうも言ってられない
できれば、こうした問題は専業騎士であるシグナムやヴィータに相談したいところであるが・・・何となく、相談する前から返事が読めてしまうなのはである

Q:デバイスが振るえないくらいに詰め寄られたらどうしますか?
A:殴る

シグナムあたりは本気でそう言うし、そうするだろう
実際、彼女は実戦の中でもレヴァンティンの柄頭で殴ったり蹴り付けたりと、邪道・・・もとい、剣だけに頼らない柔軟且つ実戦的な剣術を扱う
手足の短いヴィータなら何か違う手段で切り抜けるかも知れないが・・・彼女はディフェンスにも長けているので、スピード型のエリオとは少々事情が異なる

「あの、なのはさん」
「ん~・・・ん?何?スバル」

スバルの控えめな呼び掛けに、考え込んでいたなのはは顔を上げた

「その、素人考えではあるんですが・・・シューティングアーツの基礎を、やってみるっていうのは、どうでしょう?あ、その、出過ぎた真似って言うのは承知ですけど・・・」
「シューティングアーツ・・・零距離格闘戦かぁ・・・」

なのはの私見ではあるが、エリオはまだ体格が未発達という事もあり、格闘技術を鍛えてもあまり意味が無いだろう。と思っている
体格の不利を補う為に、彼は“槍”という長尺の武器を選んだのだから、槍術一本で伸ばしていくべきだ
しかし、長期的に見た場合どうだろうか?成長し、体格が良くなれば、それに合わせてストラーダの長さを伸ばすだろう。そうなれば、リーチは伸びるが先程の様な隙も大きくなる
今と同じ欠点を引き摺ったままというのは、将来、下手をすると致命的な事態を招く事があるかもしれない

そう考えれば、ここでシューティングアーツの基礎を覚えておくのも悪くない。スバルの腕は確かだし、エリオの飲み込みも早い。基礎鍛錬の一環と思えば一石二鳥と言える

「うーん・・・それじゃあ、スバル」

108:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:19:51 vTlR4WfR
「はいっ!」
「先生役・・・やってみる?」

なのはの出した結論に、スバルはぱっと顔を輝かせた
勿論なのはとしては、いきなりエリオにスバル級の格闘技術を求めはしないし、対応策に関しては、後々、フェイトやシグナムにも相談してみるつもりだ
だが、今のこの変則コンビネーションの中で格闘訓練ができるのは都合が良い。人手不足でもあるし、二人の連携も緊密になるだろう
丸投げにするつもりは毛頭無いが、ここは一つスバルに師範代を務めてもらおう・・・それが、なのはの出した結論である

「い、良いんですかっ!?」
「スバルから言い出したんじゃない。頼りにしてるから、頑張ってね。但し、指導に関して危険な事や無茶はさせちゃ駄目だからね」
「はいっ!ありがとうございます!頑張りますっ!」
「それじゃあ、ちょっとティアナ達の方も見てくるから・・・エリオ」
「は、はいっ!」

びしっと気を付けの姿勢を取ったエリオに、なのははにっこりと笑って、

「“先生”にしっかり教わるんだよ。課題の克服を目標にね」
「わ、わかりました!」

うん。それじゃあ頑張ってね、と言い残し、サイドテールを揺らしながらなのははティアナとキャロの方に歩いて行き・・・スバルとエリオは顔を見合わせて・・・

「・・・んふ、んふふうふふふふ」
「ス、スバルさん!?」
「あぁ、もう。違うよエリオ!今この瞬間から、お姉さんの事はスバル“先生”!」
「・・・」

反らした胸を拳で叩いて、彼女は満面の笑みと共にそう言った。期待に充ち満ちた眼差しで見詰められて、エリオは何となく腰が引けた口調で、

「・・・ス、スバル、先生」
「ん、よろしい!」
「はぁ・・・」

109:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:20:23 vTlR4WfR
知らなかったわけではないが、スバルは案外悪ノリするタイプである

「それじゃあ、エリオ。スバル先生がシューティングアーツの基本をバッチリ教えてあげるからね」
「あ、はい。頑張ります!」
「まぁ、そんなに難しくも無いんだけどね。エリオくらいなら、基礎くらいあっという間に物にできちゃうよ。
それじゃあ、まずは基本中の基本。握り拳の作り方と、基本の姿勢から ――



「あ、なのはさん。スバル達はどうしてました?」

なのはが課題として設置していたサーチャー40基は、既に撃墜済みらしい
木の枝を片手に、地面に何やら作戦図らしき図形を描いて話し込んでいたティアナとキャロは、彼女の足音を聞きつけ、顔を上げるなりそう尋ねた
やはり、パートナーの事は気になるらしい

「うん。うまくやってた。今特訓中だと思うよ」
「特訓、ですか・・・?」
「そうだよ。うまく物にできれば、エリオの強さはぐっと変わるね」

振り返ったなのはの視線を追ってみると、そこにはスバルの指導を受けながら、拳を突き出しているエリオの姿があった
格闘技術は未経験の筈だが、やはり彼は近代ベルカの騎士という事か。なかなか堂に入った構えである

「・・・格闘訓練、ですか?」
「そうだよ。スバルが先生役で、シューティングアーツの特訓中。実戦で使うならフィールド強度の調整に、術式のコピーとかもしてあげないとね」
「すごいですね、エリオ君・・・新しい事を覚えるんだ」

感心したように呟くキャロに、ティアナは苦笑を拵えて彼女の背中をぽんと叩いた

「私達だって、新しい技術を覚えようとしてるでしょ?」
「?そうなの?」
「あ、いえ、その・・・エリオ君みたいに、全く新しい事じゃないんですが・・・」


110:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:20:54 vTlR4WfR
疑問符を頭上に浮かべたなのはの言葉に、キャロは少し照れの混じった表情で小さく頷いて、

「ブーストの応用を・・・新しい使い方をティアさんと考えてるんです」
「今まで、キャロのブーストは射撃や打撃への“上乗せ”がメインだったんですが、幻術へのブーストってできないかな、って思ったので」
「うーん・・・ちょっと、難しくないかな?」

ティアナが創る幻影:フェイク・シルエットは幻術魔法としては高位に位置する、扱いが難しい魔法だ
彼女は主に、創り出した幻影を囮や牽制に用いるが、例えば戦闘中に複数の幻影を生み出して襲わせたりするのは、かなりの集中を要する
シルエットの動作の設定・計算・制御をこなさなくてはならないからだ。ティアナは優秀ではあるが、マルチタスクには限界があるし、そこで精度が落ちては幻術の意味が無い
まして、複数の幻影を生み出した場合、一体一体それぞれを制御しなければならないのだ。それを更にブーストとなると、なのはであっても頭がパンクしかねない

「はい、なので・・・ちょっと考え方を変えたんです。見てもらえますか?」

確かな自信を帯びた、不敵な笑みを口元に小さく浮かべながら、ティアナはキャロに目配せを一つすると、瞼を閉じてじっと集中した

「・・・行きます、ティアさん」
「お願い」

短いやり取りと共に、二人の足元に魔法陣が浮かび上がる
そして・・・

『Silhouette,Open』
『Energyboost』
「っ!?」

クロスミラージュとケリュケイオンの合成音声が小さく響くと同時に、彼女ら三人を取り囲むように、ティアナとキャロの姿を映した無数の幻影が現れた
単純に現れただけでなく、それぞれが木陰に隠れていたり、時に茂みから茂みへ飛び移ったりと、なかなか芸が細かい

「茂みの動きや、足音のエミュレーションもできてる・・・でも、これだけの数を・・・」
「・・・っ、はぁっ・・・どうです?なのはさん。なかなかの出来じゃないかと、ちょっとは自信が、有るんですが」
「うん、これは凄いよ。でも、どうやって?」

111:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:21:25 vTlR4WfR
なのはから質問されるという、普段とは逆転した立場に少しだけ面映ゆいが、ティアナとキャロは息を整えながら答えを口にした

「シルエットの制御術式を、少し変えたんです。今までみたいな単体制御じゃなくて、複数体を“群れ”として一括制御できるように。
発生地点の細かい指定なんかは、クロスミラージュに任せちゃってるんですけどね」
「そんなシルエットの“群れ”を幾つも創り出すのは大変ですから、私が主にシルエットを維持する為にブーストをしているんです」
「なるほど・・・制御と維持の役割を分担したんだ」

感心したように呟くなのはに、ティアナは苦笑を拵えて本音を漏らした

「キャロのサポートがあってこそ、ですけどね。私はむしろ、いつもより楽してるくらいで」
「そ、そんなこと!私は、単純にブーストをしてるだけですから・・・」

頬を赤くして、キャロは縮こまるが・・・実際の所、ティアナの言葉の方が正しい
インクリースタイプの魔法は、対象となった人物や魔法に能力を付与する補助魔法であるが・・・高位魔法へのブーストは難しく、術式に干渉する恐れがある
その結果が発動の失敗で済めば僥倖。下手をすれば、暴発という最悪の事態を招きかねない
「ブーストしてるだけ」などとキャロは言ったが、その「ブースト」がこなせる魔導師は、管理局でも一握り程度の数しか居ないだろう
誇張抜きで、彼女が見せたのは間違いなく、基本をそのまま昇華させた高等技術と言える

「まぁ、そんなキャロの頑張りに応えるためにも、私の方はもう一工夫するつもりなんです」
「もう一工夫・・・?それは、どんな風に?」
「このシルエット達に射撃をさせる、っていうアイデアです。勿論、幻影ですけど・・・その為に数を絞るか、シルエットの精度を落とすか。なかなかうまく決まらなくて」

なるほど。となのはは頷いた
幻術とは、詰まるところ所詮“幻”であり、何の力も持たない・・・だが、幻とは言え、いきなり一斉射撃に見舞われたら?
大概の相手は、大きな隙を作ってしまうだろう。そして、その隙を全力で突く。それが、ティアナのプランだ

「・・・これは、楽しみだなぁ」
「何がです?」

ぽつりと漏らしたなのはの呟きに、キャロは首を傾げて尋ね返した
なのはは、徐々に鮮やかさを増しつつある青空を見上げながら、近い未来に思いを馳せて・・・にっこりと笑ってキャロに応えた

112:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:21:57 vTlR4WfR
「みんなが、いつか結果を見せてくれる時が、ね」
「結果、ですか・・・?」
「うん。六課の運用期間、一年が過ぎた時。私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長とシグナム副隊長の教導の結果をどんな風に見せてくれるのかが、今から本当に楽しみだよ」

いつもならば、嬉しそうに物騒な笑みを浮かべる教導官殿には引き攣った笑みしか返せないところだが、半年先の自分も、そうだろうか?
エースオブエースに一年間鍛えられて、それでもそんな情けない顔しか向けられないだろうか?
先のことは解らないが、それでも、そんな情けない姿は見せられない・・・!

ティアナは口元にどこか不敵な感じが漂う強気な笑みを浮かべ、キャロは唇を引き結んで両手を胸元で握り締め、二人は揃って、なのはに言った
ティアナ曰く、

「楽しみの種、もっと増やしておきますね」

キャロ曰く、

「きっとみんなで、勝ちますからっ!」

そんな言葉に、なのはとティアナは思わず顔を見合わせ、意外に強気な台詞を打ったキャロの顔をまじまじと眺めてしまい、視線に負けて身を縮こまらせるキャロであった


―― だが、そのくらいの気概がなくては ――


なのはは現在、教導官となって6年になる。書き表せばたった2文字だが、その間には多くの人々との交流があり、多くの生徒との出会いと別れがあった

彼女は思う
“出来損ない”な生徒なんて一人も居なかった。けど・・・この子達は、この4人は、きっと自分が死ぬまで誇れるような、飛びっきり優秀な教え子になる。と

願わくば、この子達が、もっと高みへと羽ばたけるように。そして、叶うなら ――

「その意気だよ、キャロ。私なんかよりももっと強くなって先に進まなきゃ、私達が・・・“先生”が居た意味が無いんだからね」

113:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:22:28 vTlR4WfR
後半部分は胸の裡だけで呟いて、彼女は二人をそう励ました



「うーん、やっぱり筋が良いね。流石男の子」
「そ、そうでしょうか?まだまだ全然だと思うんですが・・・」

スバル先生の格闘技講習は拳の握り方から始まり、基本の構え。真っ直ぐな突きの放ち方を経て、防御の基礎を丁寧に教えていた
実際にスバルは自分の突きを受け止めさせて、その動作を何度も反復して身体の動かし方を教え込む・・・
格闘技歴は4年程しか経験がないスバルだが、血筋と猛特訓のお陰か。その技術は練達の域に差し掛かっていると言っても過言ではなく、そんな彼女の目から見てもエリオは筋が良い
慣れない格闘訓練に汗だくになったエリオ本人としては、投げ渡されたスポーツドリンクに口を付けながら、少々自信薄な言葉を返していたけれど

「ううん、そんなこと無いよ。スバル先生が保証してあげる!何か、エリオの訓練を見る時のシグナム副隊長の気持ち、分かるなぁ・・・
エリオくらい優秀な生徒だと、自分ができること、全部教えたくなっちゃうね」
「あ、でも、シグナム副隊長は厳しいですから・・・まだまだ、そんな風に認めてもらえていませんよ。きっと」
「そんなこと無いよ。厳しいのはね、見込みがあるって言うことの裏返しなんだよ。エリオ」
「だと、自信が持てるんですが・・・あ、でもいつかザフィーラがそんな風に言ってたっけ」

盾の守護獣と巡回路を共にした時、彼は励ましてくれていた。『我らの将は見込みのある者には、少々厳しく接する節がある』と

「あっはは、そうなんだぁ・・・うん、それじゃ、もう一本基本の型を通したら、今朝は上がろうか。ティア達もそろそろ切り上げるみたいだし」
「あ、ですね」
「帰ったら、シャワー浴びて朝ご飯食べて、あ、午前中はデスクワークだぁ・・・」

がっくりと項垂れるスバルに、苦笑を浮かべてしまうエリオである
エリオとキャロの年少コンビがデスクワークに不慣れなのは、まぁ仕方が無いと思えるのだが、386部隊での実務経験が有る筈なのにスバルは何故か書類に弱い
訓練生時代から座学の成績は良かったし、勉強嫌い、というわけでは無いのだが、どうにも書類仕事は苦手なのだ
盛大な溜息を吐き出したスバルは、だらけた顔をきりっと引き締めると、両腕を掲げて構えを取った

「よっし!それじゃあもう一本行くよ!防御の型、構え!」
「はいっ!」

114:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:22:58 vTlR4WfR
スバルの号令にエリオはさっと身構えた。相対しているスバルは拳骨を固めると、軽く、素早い突きを胸元目掛けて放つ
いつも着けているリボルバーナックルを外した握り拳は、思い掛けない程白くて、華奢に思えたが・・・拳を捌くエリオの両腕には小さな青痣が幾つか浮かんでいる
どんなに細く見えても、やはり“実戦”を何度も潜り抜けてきた拳なのであった


そんなこんなで、陽も高くなり・・・早朝の涼しさがすっかり薄れてしまった頃、ようやく朝練が終わる

「ふぃーっ。それじゃ今日の早朝訓練はこれまで。っと」
「はい、ありがとうございました。スバルさん」

ぺこっと頭を下げるエリオだが、何故かスバルはぶすっ面である
思わずたじろいでしまうエリオだが、その理由に思い至って、慌てて最前の言葉を言い直す

「あ、ありがとうございました。スバル先生」
「うん、よく頑張りました、と。どうだった?シューティングアーツ。基本中の基本だけだったけど・・・?」
「はい!楽しかったです!」

楽しかった、と明るい笑顔でこちらを見上げてくるエリオに、少し複雑な表情を浮かべてしまうスバルであった

「・・・そっか。楽しんで練習できるのは、良いことだよね」
「あの・・・スバルさん」

思わぬ翳りを見て取ったエリオは、少し遠慮がちに尋ねてみた

「スバルさんが、シューティングアーツを始めた切っ掛けって・・・11歳の時になのはさんに助けられて、それから、なんですよね」
「うん、そうだよ。それまでは・・・あんまり、って言うか・・・全然好きじゃなかったんだ。シューティングアーツ。弱虫で、泣き虫だったって言ったら、信じる?」

悪戯っぽい笑みの中に、少しだけ翳りが残っている・・・嘘では、無いのである
言葉を詰まらせるエリオに小さく苦笑を見せながら、スバルはぎゅっと拳を握って見せた。白く、細い手だが、固められた拳骨からは凄味さえ感じられる・・・

「最初はね、なのはさんに憧れてミッド式の魔法を覚えたかったんだけど・・・あんまり上手くいかなかったんだよね。
その分、シューティングアーツに、近代ベルカ式に適正が合ったみたいなんだけど」

115:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:23:31 vTlR4WfR
血筋、と言う理由もあろう。スバルの母:クイント・ナカジマはシューティングアーツのマスタークラスであったのだし

「あの人みたいに強くなりたい。泣いてばかりで何もできない自分かわ変わりたいってずっと思ってたんだ。
それが、11歳の頃の話だから・・・今のエリオよりも、ちょっと年上だったんだよね。なんかそう考えたら・・・エリオとキャロってすごいよねー」
「え?あ、いえ、そんな事無いですよ」
「でも、キャロから聞いたんだよー?フェイトさんに憧れて、フェイトさんの力になりたくて局員に・・・“騎士”になったんでしょ?」
「そ、それはそうですけど・・・でも、キャロも同じ気持ちで局員になったんですし、別にすごくは無いですよ」

少しだけ顔を赤くして、顔の前で両手を振るエリオの頭を、スバルは問答無用の素早さで小脇に抱え込むように抱き締めた

「んっふふー、照れるな照れるな愛い奴め♪」
「う、うわぁっ!?ス、スバルさん離してくださいっ!」
「いーやーだーよー」

割と遠慮無くぶんぶん振り回されているのが苦しい、というよりも、
耳の辺りに当たる柔らかい感触と、汗で湿り気を帯びたシャツに顔面を密着させて恥ずかしくないんですか、という少年らしからぬ紳士的な理由があるのだが
まぁ、スバルとしてはそんな些末な理由など気にならないらしく、少々過剰なスキンシップを満喫している
振り回されっぱなしのエリオとしては何としてでも、この柔らかい拘束から抜け出したいところなのだが、生憎スバルの力は強い。ノリノリな時は特に

「さーて、それじゃあ一旦部屋に戻ったらシャワー済ませて朝ご飯食べて!デスクワークは正直嫌いだけど頑張ろっかぁ!」
「その前に離してくださいっ!」
「良ーじゃん。部屋はどうせ一緒なんだし。あ、頭洗ってあげるよ?」
「け、結構ですっ!」
「そんな、遠慮しなくても良いってば」
「話を聞いてぇぇぇっ!!」

そんな悲鳴をあげながら、頭を小脇に抱え込まれたままぐいぐい引き摺られる少年騎士の姿があったとか・・・







116:小さな騎士・スバル編
08/12/03 23:24:02 vTlR4WfR
「あ・・・ティアさん」
「ん、何?キャロ」
「ほら、あれ・・・スバルさんと、エリオ君。ふふっ、二人共、いつの間にかすっごく仲良しですね」

ちょっとだけ、妬けちゃいます。という台詞は胸の裡に止めておいて、エリオを半ば連行するように引き摺って歩くスバルの図という、
隊舎の玄関先で見掛けるのは少々奇異な組み合わせを目の当たりにしても、キャロはにっこりと口元を綻ばせていたが・・・

「・・・ちょっとごめんね」
「え?あ、は、はい」

ティアナはタオルやスポーツドリンクの入った小さなバッグをキャロの腕に押し付けると、猛然と駆け出し、

「何をやっとるかこの馬鹿スバルーッ!!!!」

実に見事な飛び蹴りを、相棒の後頭部に見舞うティアナであった
玄関先に顔面から倒れ込むスバルの腕からエリオを救助し、涙目でひっくり返っているスバルに何やら怒号を放つが、
どこか意地悪な笑みを浮かべたスバルが何事かをぼそっと呟き、ティアナとエリオは揃って顔を真っ赤にしている

そんな三人の姿に、はふ、とキャロは小さな溜息を吐き出すのであった

「・・・キャロ?一人でどうしたの?」
「あ、なのはさん。いえ、何でもないです。ただ・・・」
「ただ・・・どうしたの?」

首を傾げるなのはに、キャロはほやっと、少しだけ困り顔な笑みを浮かべて、こう言った

「スバルさんとティアさんが、いつの間にかエリオ君とあんなに仲良しになってるのが、嬉しいような、ちょっと悔しいような、そんな感じです」
「あはは・・・ちょっと、やり過ぎな気もするけどね・・・でも、また元のコンビに戻った時に、きっと実感できる筈だよ。
隣にいる時には見えなかったパートナーの姿と、隣にいる時にだけ感じられるパートナーの姿・・・今まで以上の、絆と、繋がりを、ね」
「・・・はいっ!」

花が咲くような笑顔で応えるキャロに、釣られるように微笑み返すなのはだが・・・視線を上げると、スバルを正座させてガミガミと叱り倒しているティアナの姿が

「まぁ・・・アレはアレで・・・あの二人なりのコミュニケーション・・・なのかなぁ・・・?」
「あはは・・・きっと、そうですよ・・・ね・・・?」

117:26-111
08/12/03 23:29:21 vTlR4WfR
はい、以上です
本編であった紫電一閃のフラグ立て“だけ”の展開ですね
特にそれ以外は見所がない話でありますコンチクショウ

・・・番外編?あんまり期待しないでください
取りあえず、スバルに(良い声で)なかされるエリオのエロさは異常。という事が私の中では決定事項です
早ければ今週中には仕上げて落とせるかな?

しかし、キャロが不憫。良い子だけど不憫。どうにかできぬものか

それでは、スレ汚し失礼しました


118:26-111
08/12/03 23:34:42 vTlR4WfR
だから、何で私はいつも最初に書くべき事を書き忘れるのか・・・

「小さな騎士・スバル編」は、随分前に投下した「小さな騎士・後編」から続く話です
エロ展開である「小さな騎士・番外編」は読んでいなくても楽しめる内容に止めております

・・・というのを書き忘れていました。書き上げたら吊ってくる

119:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:43:58 eqkUB2sK
GJです! スバルの少々過激なフィジカルコンタクトにどっきどきなエリオ君が可愛い。

120:名無しさん@ピンキー
08/12/03 23:59:33 mANTc20e
>>118
GJ!!!
スバエリも改めて見るといいカプだなあと強く思ったぜ
あわあわで少し奥手のエリオにちょっと強引なスバル
相性もいいし、何より数年もたてばエリオの背の方が高くなって互いに支え合う関係に。うん、実にいい

121:名無しさん@ピンキー
08/12/04 00:50:07 rgSBCYU2
>>88
キャロは本当に聖母のような女性だと思う
自分を殺した相手であっても許し、大切なパートナーとの幸せな未来を望む優しい子
エリオとそしてキャロのおかげでルーが助かったのは嬉しいけど、彼女はまた大切な友達を失ってしまったのか…
きっとエリオがいなくなったら今度こそ完全に壊れて二度と元には戻れないだろうな
だからこそ互いが死ぬまで永遠に二人一緒にいて欲しい
後コワレテしまっているのはヴァイスとなのは
チンク、スバルとヴィヴィオが救いの人となるのかな
もし全員助かったとしても、もうすでに失われた命は戻らない所がきつい…
ああ…前回のウェンディがいまだに忘れられない。GJ!!

>>117
小さな騎士…どこかで見た記憶があったので保管庫確認で納得
あの話の続編か!!!
好きだったけど、とうとう完結してしまったのか…と嘆いておりました
前回はティアと結ばれる一歩手前までいっただけに今回はどこまでいくのかドッキドキ
それだけに一歩間違えればティアの目からハイライトが消えそうで、そこがまた楽しみ
キャロは純粋な子だからまだ恋愛ごとには疎くて不憫なのは仕方がないこと
二人のちょっと過剰になってしまったスキンシップ(?)を待ち望んでおります
GJ!!

122:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:37:43 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


123:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:39:13 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


124:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:40:20 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


125:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:41:40 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


126:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:43:09 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


127:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:43:54 k04SCi7x
悪気のないスバルに攻められるエリオのエロさは最高だと俺も思っていただけに嬉しいものです
小さな騎士といえば最期でとうとうティアナがデレた所で同棲期間が終了になってしまったのでしたね
今回はスバルと同棲することになった続きですか
奥手なティアナに対して(薬を飲んだ場合は除く)スバルはごーいんぐまいうぇい
果たしてエリオの運命は?
そしてはぶられたキャロもエリオといちゃつける時が来るのか
続きをもの凄いwktkしながら待っております

128:名無しさん@ピンキー
08/12/04 13:44:38 8O7K4vyT
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch