☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第90話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第90話☆ - 暇つぶし2ch279:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:08:10 y76mWzfh
困惑顔で固まるエリオに、スバルはどこか悪巧みの匂いがする笑みを唇に浮かべ、少しだけ唇を尖らせながらこんな風に言った

「あーあ、私もティアくらいエリオと仲良くなりたいんだけどなー」
「な、仲良く、って・・・」

その言葉に、微かな怯えと期待が混じったのを、スバルは聞き逃さない
そして、胸の下に敷いているエリオの腰元で、固い感触が押し潰された乳房を僅かに押し上げている事も

「・・・ドキドキしちゃった?」

わざとらしく驚いた顔を作って自分の胸元を見下ろし、ズボンの中で徐々に固く勃ち上がりつつあるナニかを確かめて、スバルは意地悪な笑みのままエリオにそう尋ねた
だが、エリオの方は既にドキドキで済んでいるレベルではない
期待と興奮と、怯えと羞恥の所為で、思考回路は既に機能していない。消え入りたいほど恥ずかしいのに、スバルの媚態に期待と興奮を隠せない
結局、ベッドに組み敷かれている格好の彼ができた事はと言えば、真っ赤に染まった顔を僅かでも伏せるように、真横に向けたことだけだ

「あはっ、エリオ可愛い・・・そういう所、何だかティアみたいだよ?」
「~ッ!?」

スバルの華やいだ声に、頬が熱くなる。心臓が早鐘を打つ。「やめてください」と一喝すれば良い筈なのに、口の中は喉の奥までカラカラで声が出ない

「それじゃあ、エリオ・・・」

エリオの身体を抱き締めたまま、背伸びをするような格好でスバルが顔を寄せてくる。もぞもぞと、身体の上を這ってくる心地よい柔らかさと、

「・・・“仲良く”、しよう?いっぱい、ね?」

悪戯っぽく笑う、蠱惑的な眼差しに魂を奪われたエリオは、真っ赤に染まった頬を真横に向けたまま、諦めたように瞼を伏せて、そして小さく頷いた

「・・・はい・・・」

微かな声音は、小さかったがはっきりと二人きりの部屋に響き渡り、二人の唇はそっと触れ合い、しかし深く、重ね合わされた・・・




280:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:08:41 y76mWzfh
ぺちゃ、ぴちゃ、という湿った音と、小さな呻きが空気を震わせている

「・・・ん、はぁっ・・・んふふ、気持ち良い?」

シャツが捲り上げられた、裸の胸の上に顎を乗せたまま、スバルはそう尋ねた
尋ねられたエリオは、欠片も余裕が無い表情を真っ赤に染めたまま、唇を噛み締めている

二人の体勢は先程のまま・・・スバルが、仰向けに横たわるエリオの上に寝そべるようにのし掛かった格好で彼の身体を抱き締めている
抵抗を封じるように、エリオの両手を彼の背中の下で握り締めたまま、シャツの裾を唇で咥えて捲り上げたスバルは、年齢の割に引き締まった上体にそっと舌を這わせていた

「ねぇ、エリオ。気持ち良いでしょ?気持ち良いって言ってくれなきゃつまんないし・・・もっと、しちゃうよ?」

そんな言葉に思わず目を見開くが、スバルは再びエリオの胸の上に顔を伏せて、彼の胸板を舌先でくすぐり始める

「っ!?・・・ぅぁっ・・・!!」

生暖かい感触が肌の上を滑る度に、柔らかい唇が押し当てられる度に、電流の様な快感が身体に走る・・・その度に、嬌声が上がり、身体が跳ね上がりそうになるが、
エリオはずっと、唇を噛み締めてそれに耐えていた・・・肉体的な享楽を受け入れてしまえる程、彼はまだ大人ではなかったからなのだが・・・
勿論、抗い続けて終わるものでも無いし、スバルとしては必死で喘ぎを押し止めているエリオの、羞恥に染まった真っ赤な顔が可愛くてたまらなかった

「ねぇ、エリオ。キス、しても良い?」

そう尋ねたスバルだが、彼からの返答は待たず胸板に唇を押し当て、啄むように吸い付いた
しっとりと汗ばんだ素肌の味は、少しだけ塩辛い・・・そんなエリオの味を堪能するように、スバルは震える胸元にキスの雨を降らせてやる

「ぁっ!ひゃ、ぅぅ・・・っ!?」

ちゅば、ちゅぱ、という音が響く度に、組み敷かれたエリオはビクビクと身体を震わせ、その度に白い肌の上に微かに赤い痕が浮かび上がる

「あはっ。キスマーク、付けちゃおっかな・・・?」
「はぁ、はぁっ・・・ふぇっ?・・・キス、マーク・・・?」


281:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:09:12 y76mWzfh
息も絶え絶えなエリオが、熱に浮かされたような顔で尋ねてくる

「んふふ、もし誰かに見られたら・・・“仲良し”なのがバレちゃうかもね」
「あっ、だ、だめです。それ、だめですよっ!」

慌てて頭を振るエリオににっこりと微笑み返して、スバルは大丈夫だよ。と声を掛けた

「しないよ。エリオを困らせたくないからね・・・あ、でも、ココならバレないかな?」
「ド、ドコで、ッ!!?ひ、ぅぅっ!!?」

ちゅっ、と彼女の唇が触れたのは、白い胸板の上で薄紅色をしている円い乳首・・・ソコを唇で触れられた瞬間、エリオの身体はのたうつ様に跳ね上がった
極端な反応に少しだけ驚きながらも、スバルは意地悪な笑みを再び口元に宿して、

「凄い・・・敏感なんだね、エリオ」
「し、知りませんっ!!」

あられもない嬌態を晒してしまったエリオはきつい口調でそう言い捨てたが、羞恥と、快感の余韻に震える身体を隠せない為に少しも脅しにならない

「知らないの?自分のことなのに・・・?」
「し、知らないし、わかりませんっ!そんなことっ!」
「じゃあ、教えてあげるね」
「えっ?・・・ふぁっ・・・!?」

鳩尾の上に、涎が滴り落ちる生暖かい舌先が押し当てられた
それだけでエリオは小さく声を上げてしまったが、きゅっと唇を噛み締めて声を押し止める・・・
だが、押し付けられた舌の感触と肌に感じるスバルの息遣いに、抑えきれない喘ぎが唇から漏れ聞こえていた

「うぁっ・・・ぁっ・・・ん、ぅぅっ・・・!?」

ゆっくりと、ナメクジが這うような速度で、キャンパスの上に絵筆を滑らせるように、スバルの舌先がエリオの白い肌をゆっくりと舐めてゆく
じわじわと、右へ。乳首の頂に触れる直前で軌道を変え、色の薄い乳輪をなぞるように、くるりと舌先が一周した


282:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:09:43 y76mWzfh
「ふ、あぁぅぅっ・・・!!」

ゾクゾクとした快感が背筋を駆け抜け、エリオは目尻に涙の粒を浮かべながら身体を弓形に仰け反らせる
口では拒絶しながらも胸を突き出してくる少年騎士の姿に、スバルは涎で濡れ光る唇をぺろりと舐めて、息を切らせたエリオの痴態を眺めながら含み笑いを漏らす

「んふふ、男の人も胸で感じるって、本当なんだね」
「そ、そんなの、僕で確かめないでくださいよぉっ!」
「でも、本当じゃない・・・ぴくぴくしちゃって、もう、可愛いんだから♪それに、さっきからコッチの方もぴくぴくしてるよ・・・?」
「あ、くぅっ・・・!ス、スバルさん・・・っ!?」

部屋着のズボンの中から、のし掛かる乳房を押し上げる固い感触・・・屹立した性器の主張を揶揄しながら、スバルはむにっとエリオの腰に胸を擦り付けた
衣服越しとはいえ、痛いほどに勃起した性器を柔らかい感触に押し包まれて、それだけでエリオは悲鳴のような嬌声を上げさせられてしまう

「こっちも・・・直接舐めてあげたらどうなるんだろ・・・?ん~っ・・・」
「ひっ、うあっ、やっ、ス、スバル、さんっ!や、やめっ・・・!!」

ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、とリズミカルに、脇腹にキスを落としながら何やら不穏な呟きを漏らすスバルを、エリオは制止しようとした
だが、当然の様にスバルはそれを無視して・・・ついに、エリオの乳首に唇を押し当て、舌先で押し込むようにしながらその頂を舐り尽くす

「ぅあぁぁっ!だ、だめです、スバルさんっ!それ、やめ、てっ、許し、ひっ!?んくぅっ・・・ふあぁぁっ!?」

エリオは唇の端から涎を垂らしながら、涙ながらに許しを請うが、勿論スバルはやめるつもり等、毛頭無い
音を立てて乳首をきつく吸い立てながら、上体を揺すってズボンの中で屹立している性器を縦横に押し潰す
その度に組み敷いているエリオの身体がビクビクと跳ね、最早押し殺すこともできなくなった涙声の嬌声が部屋中に満ち、

「くぁっ・・・だ、だめです、もう、だめなんですスバルさんっ!このままじゃ、もう・・・っ!!」
「ん、ちゅ・・・はぁっ、駄目になると・・・どうなるの?」
「ひぅっ!?だ、だめなものはだめなんです!ゆるしてください、おねがいですからぁっ!!」

涙ながらの訴えに、スバルは吸い付いていた乳首から唇を離し・・・実に優しい微笑みを浮かべて、

「・・・んふっ・・・ごめんね、エリオ。でも、きっと駄目になったエリオも可愛いよ?」

283:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:10:15 y76mWzfh
実に優しい笑みと共に、泣き笑いのような表情で固まったエリオを絶望の崖っぷちから突き落とし、再びスバルはエリオの身体を責め立てる

「うっ、ぁあああっ!だめです、もう、ほんとうに・・・ひ、きぅぅっ・・・!!」

スバルの抱擁から抜け出そうと藻掻いていた身体の動きが、少々変わる
上半身は快感に打ち震えながらも逃げだそうと躍起だが、下半身は大きく痙攣しながら、スバルの胸に腰を押し付けるように迫り出してきた
胸の下で腰をくねらせるエリオに応えるように、スバルもぺったりと乳房を押し付けてやる。激しい腰使いに胸を捏ね回される様で、
エリオの乳首に吸い付いていた唇からは熱い溜息が混じり始めていた

「ふ、はぁっ・・・ん、あっ・・・ふふっ、エリオ。もう・・・限界?」
「はぁぅぅっ・・・スバルさん、もう、でちゃ、ぅああぁぁっ!!」

一際大きく、腰が突き上がるようにびくりと打ち震え、それに合わせてスバルは嘗め回していたエリオの乳首を思い切りきつく吸い上げた
脳味噌が弾け飛ぶような、強過ぎる快楽の奔流にエリオは涙の粒を散らしながら目を見開き、ブリッジを描くように身体を仰け反らせて・・・


「ぃ、ひああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・!!!!」


甲高い、絶叫のような嬌声を上げると、ガクガクと腰を震わせながら絶頂に達し・・・やがて、くったりと崩れ落ちた
エリオの腰の上にぺったり伏せた胸元で、じわっと温もりが広がってゆくのがわかる・・・どうやら、ズボンの奥、パンツの中は大変な惨事になっているようだ

「ぅ、うっ・・・ひくっ・・・ぐすっ・・・スバルさん・・・酷いですよぉっ・・・」
「・・・ごめんね、エリオがあんまり可愛いから、つい、苛め過ぎちゃった」

そんな風に謝ってみるものの、エリオは顔を隠すように枕を抱き締めて、そのまましゃくり上げている・・・
流石に、少々頭が冷えたスバルは、何と言って慰めようかと頭を捻るが、気の利いた台詞など出てくる筈も無い。だから・・・

「ねぇ、エリオ」

返事が返ってこないことは承知の上で、スバルはそう呼び掛け・・・エリオの身体からそっと離れると、おもむろに部屋着にしているスパッツをずり下ろした

284:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:10:46 y76mWzfh
「エリオ・・・ほら、私のも、見て・・・?」
「・・・?・・・!!?!」

ちらりと、顔に押し付けた枕の隙間から視線を送ったエリオの前で、スバルはショーツをゆっくりとずらして見せた
滲み出た愛液が染みを作っているショーツのクロッチと、しとどに濡れそぼった彼女の秘部の間には、涎が糸を引くように愛液で細く繋がっていた

「私も・・・んっ、エリオと同じだよ。エリオの可愛い顔みてたら・・・はぁっ、こんなになっちゃった・・・」

指先が股間に触れ・・・くちゅり、と小さな水音を立てる
淫らに咲いた秘部から“雌”の匂いが溢れ、スバルは横たわるエリオの上に跨るような膝立ちになると、見せつけるように秘部を指先で弄り始める

「ふぁっ、ん、んっ・・・あぅっ・・・!」

エリオの視線を感じながら、スバルは片手で胸を捏ね回し、熱くぬかるむ股間を撫で上げる
エリオへの責めに没頭する余り燻るような快楽を秘めていた身体には、あっという間に火が付いた
魂を抜かれたような顔で、眼前の痴態から目を離せない少年に向けてスバルは妖しく微笑み掛け、火照る体を艶めかしくくねらせながら彼を誘う

「だから・・・ねぇ、エリオ・・・一緒に、気持ち良くなろう?・・・私にも、して・・・?」


湿った音と、二人分のくぐもった喘ぎが部屋に小さく響いている

「ちゅ、んく・・・ぷ、はぁっ・・・んぐっ、ん、あふ、んむっ・・・」
「ひゃぅっ!?ん、は、むっ、ひぅっ!くっ、はぁぁっ・・・!!」

ベッドの上では、全裸でもつれ合うように抱き合っているスバルとエリオの姿があった
いや、抱き合っている、という言葉は少々外れているかも知れない・・・互いに向かい合った姿が天地が逆さまの・・・平たく言ってしまえば、シックスナインの状態である
互いに顔を股間に寄せて、快楽を享受し合う体位だが、その関係はどうもイーブンでは無いようだ
エリオは必死に、愛液が滴り落ちるほどに熱く潤ったスバルの秘部にむしゃぶり付いているけれど、その顔が時々、快楽と羞恥に歪んでいる
彼の腰に顔を寄せて、性器を咥え込んでいるスバルの所為だ。強すぎる快感の為に思わず腰が引けてしまうことがあり、その度にスバルに尻を押さえ込まれている
最も敏感な部分をしゃぶられながら尻を撫でさすられて・・・こんな状況ではとても、初めてのクンニに集中なんてできる筈が無い

285:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:11:17 y76mWzfh
しかし、スバルとしてはそれが少々不満らしく、先程からエリオの頬を引き締まった太腿でぎゅっと挟み込み、彼の唇に秘部を自分から押し付けている

「んはっ、ふっ、ん、ちゅっ・・・けほっ、ふぁぁっ!?・・・んむっ、はぁっ・・・!」

スバルの舌遣いに、脳髄まで痺れるような快感が身体を駆け抜けるが、ぼさっとしていては、溺れかねない程の愛液を滴らせた秘部を口元に押し付けられる
精神的にも物理的にも息を詰まらせながら、エリオは必死で舌を伸ばし、顔に向かって迫り出してくるスバルの秘裂をとにかく嘗め回す
スバルの秘部にかぶりつくように口を大きく開けて、膣口に伸ばした舌を挿し入れ、股間全体を唇で揉むように甘噛みする

「ふぁっ、ん、ぁん・・・!んくっ、ふ、はぁっ・・・」

スバルの背中がビクビクと跳ねる事を少し嬉しく思うが、お返しとばかりに性器を吸い立てられて、逆に背筋を仰け反らせる羽目になる
勿論、しがみつくように腰に回された両腕も、頬を挟むむっちりとした太腿も緩みはしなかったのだけれど

(そろそろ、もう一回イカせてあげよっかな・・・)

のたうつように震える性器を咥えながら、スバルはそんな事を考えていたが・・・正直、それでは自分が物足りない
口一杯、というには少々無理のあるサイズの男性器をすぼめた唇で扱きながら、スバルは横向きに抱き合っている裸体を転がして、エリオの上にうつ伏せに覆い被さる格好になった
快楽によって熱を帯びた、汗ばむ身体を擦り付けながら、スバルは丹念にエリオの性器を舐め上げる。口に含み、舌先で鈴口をノックするように押し当てる

「はぁぅぅっ!?ス、スバルさん、それ、すご、あっ、だ、だめですっ!また、ぼく、もう・・・!!」
「ふあ、あむっ・・・ぷはっ・・・うん、良いよ・・・私もそろそろだから・・・ん、あむっ、ん、んーっ!」

スバルの唇を犯す様に、エリオはベッドのスプリングを軋ませながら腰を突き上げる
イマラチオの様で少々苦しいが、組み敷いた身体の下で愛液に溺れそうになりながらも、必死に舌を伸ばしてくれるエリオが愛おしくて、
スバルはされるままに、喉まで突き込まれてくる性器を、目尻に涙を滲ませながらも受け入れている
お互いに限界が近い身体を絡ませ合い、擦り合わせ、そしてきつくきつく抱き締めながら、二人の交歓はついに絶頂の高みへと駆け上がり・・・

「ん、えひお、えりおぉ!んはっ、ん、ぶっ、んんっ!!んむぅっ、ん、んんん ―― !!!」
「ぅあぁっ!!スバルさん、もう、うあっ、あ、くっ、あぁぁぁっ!!?」

一際大きな痙攣が二人の身体に走り・・・スバルは口の中で炸裂した精液の熱さを、エリオは秘部から飛沫を上げて噴き出してきた愛液を受け止め、
そして、きつく抱き締め合っていた身体が、くったりと崩れ落ちる・・・


スバルは、脱力しきった身体をのっそりと起こすと、真っ赤な顔のまま肩で息をしているエリオの頬に啄む様なキスを落とし・・・抱き合ったまま意識は闇に落ちてゆく ――

286:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:11:49 y76mWzfh



明けて翌朝である
廊下に出たティアナとキャロは、ちょうど隣室から出てきたスバルに鉢合わせた

「あ、ティア、キャロ!おっはよー!」
「スバルさん、おはようございます」
「朝から無駄に元気ね、ったく・・・あれ、エリオは?」
「ん、もうすぐ出てくるよ。キャロ、今日も訓練だけど・・・平気?無理しちゃ駄目だよ?」
「はい、大丈夫です!ティアさんに付きっきりで看護して貰って、元気一杯ですから!」

本当に元気一杯な様子のキャロに、スバルはそっかそっかと笑顔で頷き、ティアナは少し照れくさそうな顔をそっぽに向けている
昨夜は結局、シャマルが医務室に帰って来ず、ティアナはキャロにずっと付き添って医務室にお泊まりだったのだ

「にひひ~。ティアも良いお姉ちゃんだね~?」
「はい!」
「ちょ、キャロ!べ、別に私は、そんな・・・」

そんな風に話していると、部屋から訓練服を身に着けた赤毛の少年が飛び出してきた

「す、すみません、お待たせしました!」
「ううん、全然待ってないよ。平気」

スバルはそう言ってにっこり微笑み、慌てた様子で飛び出してきたエリオの頭をガシガシ撫でてやる
そんな様子にでっかい溜息を吐き出すティアナである

「全く、すぐベタベタするんだから・・・おはよ、エリオ」
「あ、ティアさん。おはよう、ござ、い・・・ます・・・」
「「???」」

ティアナと対面した瞬間、茹で上がったように頬を真っ赤に染めるエリオの姿に、ティアナとキャロは首を傾げるが、
二人がその理由を問い質すよりも早く、エリオは、

「あ、あのっ、しょ、食堂の準備しておきますから!それじゃ、お先に失礼します!」

287:小さな騎士・スバル番外編
08/12/10 00:12:20 y76mWzfh
逃げ出すように駆けてゆくのであった
廊下は走っちゃ駄目だよー。というスバルの脳天気な呼び掛けは、彼の背中に追い付けたかどうか

「・・・ねぇ、スバル。エリオと、何かあったの?」
「え?私は何にもしてないよ?」

どこか、すっとぼけた感じがするスバルの態度に、ティアナは柳眉を吊り上げるが・・・

「本当に、何も無かったわけ?」
「うん、無かったよ?」
「本当に本当でしょうね?」
「本当だってばー」
「・・・怪しいわ」

どこまでも空とぼけるスバルをジト目で睨み付けるティアナだが、二人の間にキャロが割って入った

「あの、スバルさん、ティアさん。そろそろ行きませんか?朝ご飯、早く食べないと遅刻しちゃいますよ・・・?」

その言葉に時間を確かめた二人は、ひとまず食堂へと急ぐ ―― その道中でさえ、何故か口元が緩みっぱなしなスバルを、訝しげに見やるティアナであった


「・・・ねー、ティア」
「何よ?」
「エリオって、可愛いよね」
「・・・アンタ、ホントに何もしてないんでしょうね!?」
「そんな、ティアが心配するようなことはしてないよ。強いて言えば・・・」

にっこりと、少しだけ照れが滲んだ笑顔を見せて、スバルは言った

「今までよりもちょっとだけ、“仲良し”になっただけだよ」

そんな言葉に、ティアナとキャロは顔を見合わせて首を傾げるが・・・今頃、準備を終えたエリオが待っているであろう食堂に、駆け足で向かうのであった




288:小さな騎士・スバル番外編、おまけ
08/12/10 00:12:55 y76mWzfh
スバルとエリオが身体を重ね合わせた夜のこと。格納庫では・・・
ヴァイスが密輸した地球製の酒でこっそりと、しかしドンチャン騒ぎを繰り広げているメカニック達の姿があった

「お、こいつもなかなかイケるぜ!」
「どれも美味いな・・・97管理外世界の、ちっこい島国の酒なんだって?こんなに美味い酒が普通に売ってるなんざ、天国みたいな所だな」
「あぁ、俺もいつか行ってみてぇよ。っつうか移住してぇ」

そんな風に盛り上げっているメカニック達をぶすっ面で眺めながら、ヴァイスはグラスのジュースを一息で飲み干した
買い付けたのは彼な筈なのだが、ヴァイスが飲んでいるのは酒ではなく、ただのジュースだ。正真正銘アルコール0%の

その理由を簡単に説明しよう

決死の逃避行を試みたヴァイスだが、結局シグナムにとっ捕まり、きついお叱りを受けてしまった
しかし、『日陰者の裏方への慰労の為なんです。どうかお許しをー』と、どこか白々しい台詞と共に土下座までしたヴァイスに、シグナムも頷かざるを得なかった様で、
こうして、メカニック達“だけ”は酒盛りに興じていられる・・・
ただ、ヴァイスだけは、

『メカニックへの慰労なら、お前は飲まなくても構わないな?金銭の徴収も不要だな?』

という脅し文句をレヴァンティン片手に告げられた次第である

「あぁ畜生、うるせぇぞお前ら!もちっと静かにありがたがって飲みやがれ!」
「へぃへーぃ」
「ありがとよー」
「いよっ、陸曹の太っ腹!」
「お大尽!ひゅーひゅー!」

怒声を浴びせるも、妙なテンションで盛り上がるメカニック達にげんなりしながら、ヴァイスは椅子代わりにしていた木箱から立ち上がり、
ずかずかと酒の残りがどのくらい有るかを確かめる

「くそっ、ちっとは残してあるんだろうな・・・!一瓶くらいは手ぇ出さずに残しとけよ!?」


289:小さな騎士・スバル番外編、おまけ
08/12/10 00:13:25 y76mWzfh
そんな風に愚痴りながら箱の中身を改める・・・まだもう何本かは残っているが、果たしてこの飲み会が終わるまでに無事でいられるかどうか・・・
情けない溜息と共に、未練たらしい視線を箱に落とし・・・

「・・・あれ?」

素っ頓狂な言葉を呟くヴァイスである

「あ、あぁっ!?何でだ!?アレが無ぇっ!!」
「アレ・・・って何だよ?」
「幻の銘酒でも有ったのかぁ?」
「バ、バッカ野郎!そんなもんじゃねーよ!畜生、何でだ!?誰か飲みやがったのか!!?」
「お、おぃおぃ、落ち着けよ。一体、どんな酒だよ?」
「缶入りのカクテルだよ!」
「缶入りのカクテルだぁ?」

ぎろりと周囲を見回すが、誰もが首を横に振る・・・

「ちっくしょぉぉっ!!落としちまったのか!?本当に誰も手ぇつけてねぇのか!!?」
「あ、あぁ。一体何なんだよ?ソレ・・・??」

バリバリと頭を掻き毟りながら、ヴァイスは悲鳴の様な口調でその問い掛けに応えた

「ザ・カクテルパブ“お持ち帰り・朝チュンスペシャル”だよ!!口当たりの割にアルコールがきつくてしかもエロい気分になっちまうっていう代物だ!!
シャマル先生に随分ふっかけられたってのに、何でだぁぁぁっ!!!?」

世界の果てまで届きそうな絶叫を迸らせるヴァイスに、こんな問い掛けが投げ掛けられた

「ほぅ・・・それで、お前はソレを誰に飲ませるつもりだったんだ・・・?」
「決まってんだろ!シグナム姐さんにティアナにアルトだ!くっそぉ!グラスに移せば缶2本でも3杯くらいには

ヴァイスの台詞は最後まで続かなかった
「やれ」、という合図と共に、剣呑な眼差しの酔っ払い達が躍り掛かり、よってたかって関節技の餌食に「ぎゃぁぁぁぁっ!!ぎ、ぎぶ!ぎぶぎぶぎばーっぷ!!!」
問答無用のパロスペシャル(3人掛かり)にヴァイスは悲鳴を上げるが、格納庫を揺るがすような大歓声+殺せコールに悲鳴は掻き消された

「ひぎゃああ!!た、たすけ、んぐあぁぁぁぁ!!!!の、のぉぉぉぉぉっ!!!!」

ゴリラの如き肉体を持つ整備班長(腕にアルトの名前の刺青入り)必殺の吊り天井固めが炸裂。女誑しヘリパイの絶叫に爆発のような歓声が巻き起こる

結局、夜空が白け始める頃までこの関節技祭りは続き、翌朝、ヴァイスは陵辱し尽くされたような有様で発見されるのだが・・・まぁ、自業自得と言えよう・・・?


290:26-111
08/12/10 00:18:29 y76mWzfh
以上です

結局この後、スバルが実は“見えて”いた事がティアナにもばれてしまい、
それが為に、彼女の幻術に機人対策が施された、なんて裏設定は絶対に存在しません。ご安心ください

プロットだけはアレコレあるのですが、エロ展開を絡めていこうとするとなかなか形にできません
次に書くとしたら・・・キャロ編か、SSXバッドエンドか・・・
それでは、スレ汚し失礼しました

291:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:05:24 RBRevF0F
すみません、もう少し時間を開けるのが礼儀かもしれませんが、今日は早めに就寝したいので投下させて頂いても良いでしょうか?

292:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:06:58 l74g6urz
ノープロブレム、熱い夜にしてくれ。

293:アルカディア ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:12:22 RBRevF0F
では、失礼して逝かせて頂ます。

「伊達眼鏡と狙撃銃」

 注意事項
・ザ・シガー氏原案の短編連作『ソープ・ナンバーズ』シリーズからのスピンアウトです。
・長編一部、微エロ描写有り。シリアス気味。エロ描写は基本薄め。
・ネトラレ気味な描写とかも有るので、苦手な方はご注意を。
・NGワードはトリップでお願いします。
・原作『ソープ・ナンバーズ』からの設定改変、こじつけ解釈の部分も存在します。
・原作者のザ・シガー氏に最高の敬意を表して――

*エロ描写は、このスレの普通のエロSSが普通のエロ漫画位だとすると、レディコミ位だと考えて下さい。

294:伊達眼鏡と狙撃銃4話 1/7 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:13:41 RBRevF0F
 ぱん、と頬を打擲する乾いた音が響いた。
 騒がしかったソープ・ナンバーズの控え室は、一気にしんと静まり返った。
 打った側も、打たれた側も、共に状況が理解出来ないと言うような顔で呆然としていた。
 ディエチが、緩慢な動作で左の頬に指を滑らせる。――微かに赤く腫れたそこには、打擲された証である鈍い痛みがあった。
 彼女は頬を押えたまま、感情の無い瞳でクアットロを見つめる。
 ディエチは一言も発さず、ただその頬を一筋の涙が伝った。
 クアットロは、震える右手を左手で押さえつけた。……決して、意図して叩いて訳では無かったのだが。
 何か言わなければ、と思うが頭が混乱し思うように言葉が出ない。
 普段の冷静で能弁な彼女はどこに行ったのか、酸欠の金魚のようにただ口をぱくぱくと開閉させる。
 何か言わなければ。その一念がクアットロを束縛する。
 
「―――……っっ!!」

 ディエチは、そんなクアットロを見限ったかのように踵を反し、嗚咽を漏らす口許を押えながら控え室から走り去った。
 追わなければ、追って謝らなければ。
 そんな思いがクアットロの脳裏を過ぎるが、足は意に反して動かない。根を下ろしたかのようだ。
 ディエチの背中に手を伸ばしかけ、その手が力なく垂れる。
 失意に俯くクアットロに、口々に非難の声が浴びせられた。

「ヒドイっすよ、クア姉! いくら何でも、顔叩くなんてあんまりっス!」
「そうだよ!! ディエチが彼氏をつくるのが、そんなにいけないことなの!?」

 チンクが怒気の篭った瞳でクアットロを睨んだ。

「クアットロ、確かにお前はディエチの教育を担当した。今までディエチを導いてきた。
 だが、ディエチだっていつまでも子供じゃない。お前とは別の一人の人間なんだ。
 認めてやれ。お前の気持ちも解るが、今は優しく見守ってやれ、クアットロ」

 ……解りきったことをクドクドと――、かっと頭に血が上り、罵詈雑言が口を突いて出そうになる。
 それを、何とか飲み込んでクアットロは何とか営業用の作り笑いを浮かべる。

「はいはい、悪うございました! どうせ私は悪役、このソープの汚れ役ですよーだ」

 拗ねたようにそう言って踵を反した。――こんな子供っぽい負け惜しみ、自分らしくも無い。
 もう、この場には一時たりとも居られなかった。――本当は、素直に謝りたかったのに。

「おい、クアットロ、その言い方は――」

 チンクの呼び止める声と、姉妹達のもの言いたげな視線を背中に受けて、クアットロは控え室を出た。
 ……扉を閉めた瞬間、膝が崩れそうになる。誰か――視線を彷徨わせるが、都合の良い救い手など居る筈も無い。
 叩くつもりなんて、本当に無かった。ただ、ディエチをあの男から遠ざけたかっただけなのに。
 あの男の毒に染められる前に、首まで泥沼に嵌って身動きができなくなる前に。
 残酷過ぎる真実を見せずに、ただの悲しい失恋として終わらせてあげたかっただけなのに。
 ディエチは、あまりにも少女だった。純粋に、無垢な心のままに、ただあの男を想っていた。
 それは、絶対にクアットロにはできないことだった。何の打算も勘繰りもなく、ただ人を愛するなど、一度たりとできなかった。
 ディエチに向き合う程、自分の醜さが背後から圧し掛かってきた。
 絶対に届かないディエチの純真さが、嫉ましくてたまらなくなった。
 何時の間にか言い回しに棘が混じり、語調が厳しいものとなり、遂にはディエチを睨みつけ、そして――
 己の、背骨が折れる。
 いつ如何なる時でも冷静であれ。感情の起伏は自己の内に隠し、理を以って万象を操れ。
 それが、自分の在り方では無かったのか。おかしい。こんなのは、自分では無い。
 自分を、取り戻さなくては。

「ドゥーエ姉様――」

 意図せずに、足が最上階へと向かおうとする。敬愛する、姉の下へ。
 その足を、クアットロは意地と意志で地に縫い付けた。
 ――恥を知れ。妹を叩いて泣かせておいて、自分だけ姉の下で慰めてもらうつもりか!?
 クアットロは、伊達眼鏡を少しだけずらしてごしごしと目元を擦る。
 宙を仰いだ。――ディエチは、今何処で何をしているのだろう?

295:伊達眼鏡と狙撃銃4話 2/7 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:14:55 RBRevF0F
 腕の下に組み伏せた少女が、白い裸身を震わせて悶える。
 ――逢いたい、とディエチからグリフィスに連絡を寄越したのはこれが始めてだった。
 喉奥から含み笑いが漏れそうになるが、眼鏡の奥の瞳は柔らかな微笑を絶やさない。
 少女を抱きしめ、欲望を叩きつけるその瞬間瞬間に、ちらちらとその仮面の下から黒い本性が顔を出す。
 勿論、息も絶え絶えの少女がそれに気付く筈も無い。
 
“私、もうどうしたらいいか解らなくて”

 そう言って、ディエチはグリフィスの胸の中で泣いた。
 
“心配いらないよ。むしろこれは、君が自分の道を歩むための切っ掛けと捉えればいいんじゃないのかな?”

 優しくそう諭すと、ディエチは戸惑いながらも静かに肯いた。
 そして、何時もの如く熱く情交を交わした。
 グリフィスは幾度もディエチの名を呼び、ディエチは求められる度に縋るようにグリフィスの名を呼んだ。
 ――グリフィスは、腕の中の少女を抱き潰さんとするように強く掻き抱き、己の欲望をぶつけた。
 頬にソバカスの浮いた巻き毛の少女は、幸福そうな顔でグリフィスを見つめる。
 喘ぎ声の上がるその口を唇で塞ぎ、髪を撫でる。
 優しげな愛撫に見えて黒い欲望を叩きつける自慰にも似た行為の中で、グリフィスはふと疑問に思った。
 この少女の名前は何だったかと。
 グリフィスはディエチを幾度となく絶頂に導き、己も三度精を放ったが、その欲望が満たされることは無かった。
 ディエチと別れて数分もしないうちに腹のそこから黒いマグマのような欲望が鎌首を擡げ、次なる欲望の捌け口にキープしていた少女の元に時化こんだのである。
 ごく、普通の少女だった。平均的な容姿と体格。自己主張しない控え目な挙措から、気の弱さが伺える。
 欲望の捌け口の肉体としては、ディエチに及ぶべくも無い。
 グリフィスの古巣でもある、陸の仕官学校で引っ掛けた少女だったが、そこでの彼女の容姿は中の下といった所だった。
 勿論、その中で彼女を選んだのは思惑あってのことである。
 腕の下で、ソバカスの少女が喘ぎ乱れる。――最初の時は、シーツの端を掴んで震えていた初々しい少女だったのだが。
 グリフィスは知っていた。異性に耐性がないまま成長した女性は、一度快楽を教え込むと感嘆する程の淫婦に仕上がるのだ。
 しかし、グリフィスにとってそんな十束一絡げの淫婦など、別段珍しくもなければ欲望の対象でもない。

「――グリフィス先輩、愛してます……」

 ソバカスの少女は、満ち足りた微笑を浮かべる。
 それは、出会ったばかりの時の小動物のような気弱な少女の笑みではない。満ち足りた女の笑みだ。
 グリフィスは、その微笑に自信と紙一枚隔てた傲慢さを見た。
 彼女は今、満ち足りている。
 士官学校では周囲に押しのけられ埋没していたコンプレックスだらけの自分が、他の女の誰もが手の届かない最高の男に抱かれることに優越を感じている。
 苦笑した。自分自身は、ベッドの上で悶える以外の何一つの成長もしていないくせに。
 どうせ三等品の果実だ。熟れさせるにしてもこの程度が限度だろう。
 さあ、収穫時だ。
 グリフィスは名残惜しむように、烈しく己の欲望をソバカスの少女に叩き込んだ。

「グリフィス先輩、私も一緒に――」

 少女はグリフィスの腕の中で、雲上人のような存在だったグリフィスに抱かれる至福を噛み締めながら、悶え果てた。
 グリフィスは腕の中の少女を欲望に満ちた瞳で見下ろす。
 ディエチの時から合わせれば、今日一日で何度精を放ったか解らない。常人ならとうに肉欲など散り果てているだろう。
 グリフィスの人並み外れた性欲も、一旦は鎮火しているようだ。
 それでも、彼の瞳の奥の黒い欲望の炎は微塵も翳りを見せない。
 ――いや、むしろ少女を抱いている時よりもおぞまい勢いで燃え盛っている。
 グリフィスは眼鏡越しに柔和に微笑み、やや癖のある少女の髪を撫で上げた。

「久しぶりに士官学校を見学に行きたいんだけど――、……一緒に来てくれるかな?」

296:伊達眼鏡と狙撃銃4話 3/7の1 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:17:02 RBRevF0F
「グリフィス先輩、こんにちはっ! いらっしゃってたんですね!」

 士官学校の少女が掛け値なしの笑顔を浮かべてグリフィスに挨拶をする。
 グリフィスはこの士官学校では大の人気者だ。
 若くしてキャリアの道に乗り、とんとん拍子で昇進を果たし、航空武装隊第2038部隊所属管制司令補を経て。
 今や、かのエース・オブ・エースらの所属する機動六課で部隊長補佐を勤める美形の准陸尉。
 グリフィスは、いつだってこの士官学校の生徒達の羨望と尊敬の的だ。
 機動六課の仕事は決して閑職では無い筈だが、後輩達を気遣い暇を見つけては士官学校に足を運んでくれる。
 そして、先達としての励ましの言葉をかけ、より一層勉学に邁進できるよう、自身の経験や現在の仕事の様子を語ってくれるのだ。
 女子生徒にとって、グリフィスはアイドルも同然だ。
 少女達は彼の姿を目にするなり足を止め、着ずまいを正して手鏡を取り出し顔や髪を整える。
 雑誌の表紙を飾るなのは達も、確かにアイドル的な人気を持った六課の隊員だろう。
 だが、魔法資質を持たず、内勤キャリアを目指す彼女達にとっては、別世界の住人である魔導師達よりも――。
 自分達の理想を体現したかのような、グリフィス・ロウランこそが現実感を伴った真のアイドル足り得る存在なのだ。

「やあ、みんな元気そうだね。勉強の調子はどうだい?」

 グリフィスは気さくな笑みを返し、少女達に手を振る。それは、いつもと同じアイドルの姿だ。
 だが、彼女達はすぐに異物に気付いた。彼の隣に立つソバカスの少女の姿。
 グリフィスはアイドル的存在であるが――抜け駆けをして彼に告白をしたり、交際を迫ったりしてはならない。
 そんな無言の協定が、不文律としてこの士官学校の少女達の間に存在していた。
 そのアイドルの――ルックスもキャリアも誠実な人柄も、どこをとっても最高級の男であるグリフィスの隣に、平凡極まりない少女が立っている。
 グリフィスは少しだけ、困ったように顔を曇らせた。

「実は……今日は、少し皆に相談したいことがあって来たんだ」  
「相談、ですか? はい、私達に出来ることならなんだって致しますが……」

 少女達は困惑する。あのグリフィスが、たかが士官学校の生徒でしかない自分達に相談なければならない大事とは一体何だろう?
 グリフィスは、隣に居るソバカスの少女に掌を向け、歯切れの悪い口調で爆弾を投下した。


297:伊達眼鏡と狙撃銃4話 3/7の2 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:17:40 RBRevF0F
「実は、彼女の事なんだけど、その……この娘、自分の事を僕の交際相手だと勘違いして付きまとって来るんだよ。
 ……いや、気持ちは確かに嬉しいんだけど、僕は彼女の好意には応えられないんだ。何度も、そう伝えたんだけどね……」

 ……はあ?
 少女達の笑顔が凍りつき、その場の温度がみるみる冷めていく。
 ――何の取り得も無い不細工の癖に、何をトチ狂って勘違いしてるんだこの女は?
 そんあ冷笑混じりの視線と、誰に対しても無害で無益だった日陰者が、グリフィスに纏わりついて迷惑を掛けていることに対する怒りが広がっていく。
 その中で、誰よりも驚愕したのはそのソバカスの少女自身だっただろう。

「そんなっ!? グリフィスさん、私を愛してくれているんじゃなかったんですか!?
 愛してる、って言ってくれたじゃないですか! 私達、あんなに何度も愛し合ったじゃないですか!?」

 胸元を押えて叫ぶ少女に対して、グリフィスはこめかみを押えて悲しげに首を振る。

「万事がこの調子なんだ。その……悪いんだけど、君達からも言い聞かせてくれないかな?」
「酷いですグリフィスさん、私の事愛してるって―――んっ」

 パニックを起こしてグリフィスに掴み掛かろうとするソバカスの少女を、周囲の少女達が取り押さえた。
 彼女達の中で一番の美貌を誇るリーダー格の少女が、自信有りげに微笑んだ。

「グリフィスさん、私達の同輩がお手を煩わせ、わたくしとしても心苦しい限りです。
 彼女には、私達が『よく言い聞かせて』おきますので、どうか私達をお嫌いにならず、またお暇な時には是非いらして下さい――」

 ……――グリフィスが去った後、士官学校の校舎の影で、無残に泥に這うソバカスの少女の姿があった。
  
「あんた、一体何考えてんのよ? あんたのようなゴミ虫とグリフィス先輩が恋人同士? 頭の病気も大概にしなさい」

 リーダーの少女が再びソバカスの少女を蹴り転がし、周囲からクスクスと冷笑が上がる。
 ソバカスの少女は未だに自分が玩弄された事を認知できず、自分はグリフィスの恋人だと声高に叫び、状況に火に油を注いでいる。
 グリフィスは知っていた。女は、時に同性に対してどこまでも残酷になることに。
 尤も、ソバカスの少女がどうなるかなど、グリフィスにとっては、もう吐き捨てたガムの行方よりもどうでもいい些事に過ぎないのだが。

 

298:伊達眼鏡と狙撃銃4話 4/7の1 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:20:12 RBRevF0F
 ――スバルは、遥か彼方の少女を見つめる。
 彼女は、いつに無く着飾りそわそわとした人待ち顔で胸元を押えていた。
 寮での簡素な普段着の他には、制服やバリアジャケットの姿以外を目にする事は殆ど無い珍しい相棒の姿だ。
 可愛らしいコンパクトを取り出し、彼女の健康的な美しさを損なわない薄いメイクの様子を確かめ、毛先に乱れが無いか髪を手櫛で梳いて確かめる。
 それは、紛れも無い恋する乙女の姿だ。
 根は真っ直ぐな癖に恥ずかしがりの彼女が、相棒ではある自分には決して見せてくれない姿だ。
 スバルは、口元を綻ばせながら、そのレアショットを楽しむ。
 彼女の手には、ミッドチルダ最高級の魔力双眼鏡がある。魔力を通す事でキロ単位先の相手を明瞭に視界に納める簡易デバイスだ。
 元は六課を覗こうとした不届き者をヴィータ副隊長が鉄槌制裁した際の没収品だとかなんとか。
 レンズ越しの彼女は、何かに気付いたかのように顔を上げる。……もしかして、待ち人が現れたのだろうか?
 彼女は微笑んだ。にっこりと爽やかに、美しく微笑み――右手のクロスミラージュをこちらに向けた。
 やば、とスバル思考すると同時に視界いっぱいに光弾が広がり――


『伊達眼鏡と狙撃銃』 第四話:オルタナティブ




299:伊達眼鏡と狙撃銃4話 4/7の2 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:20:50 RBRevF0F
 ふう、とティアナは息を吐いた。不届き者は制裁した。30分は自慢の双眼鏡で青空を眺めていてもらおう。
 あんなにあからさまに好奇の視線を向けて、気付かれないとでも思ったのだろうか? ガンナーの目を甘く見て貰っては困る。
 額に絶好球を喰らって倒れる瞬間、スバルはにっこり笑って親指を立てていた。
 ――どこまでもお節介な相棒だが、その応援の気持ちだけはしっかりと受け取っておこう。
 ティアナは、最近一つの発見をした。
 何事にも人間生まれ持った才能があるが、凡人でも汗と努力によって覆す機会があるというのがティアナの持論である。
 どうやら、幸せな恋だの愛だのをするもの、一つの生まれ持った才能らしい。
 それはきっと、スバルやキャロのような、純粋で一途で真っ直ぐなオンナノコらしい少女に与えられる才能なのだ。
 その才能に掛けては、何事も疑い裏を考えてしまう自分は凡才どころではない。完膚なきまでの劣等生だ。
 このスタートダッシュを覆すためには、それ相応の苦行困難が待ち受けているだろうし、その向こうに想いの成就が待っている保障は何もない。
 それでも、今の気持ちを自分の裡に抱えて何もしないのは、何だか気持ちを澱ませていくようでしっくり来ない。
 お弁当の用意で寝不足にはなるし、鏡とにらめっこする時間はどんどん増えるし、慣れないメイクに挑戦して相棒には笑われるし。
 挙句、迷信鼻で笑っていた雑誌の運勢占いの、恋愛成就の部分を真剣に見入ってしまう始末だ。
 こんなのは、自分ではない。
 結果がどうなるにせよ、きちんと告白して、いつもの自分を取り戻すのだ。
 最近、心強い味方も得た。自分の理想像を形にしたような、スタイリッシュな大人の女性だ。
 彼女はいつも真剣に自分の話をくれる。自分の恋を応援してくれる。
 ……ティアナは思う。彼女なら、こんなに恋に心乱したりしないだろうと。
 いつもの余裕持った大人の笑顔を浮かべ、スマートでお洒落な大人の恋愛をするのだろうと。

「待たせたな」

 唐突に背中から声が掛かった。びくり、とティアナの背筋が震える。今日に限って、違う通路を使って来たようだ。
 初っ端から失態だ。物思いに耽るあまり、思い人が近づくのにも気付かないなんて! 
 落ち着いて笑顔で出迎えよう、という計画はいきなり頓挫、それでも精一杯の笑顔を作って、裏返りそうな声を抑えて彼を出迎える。
 
「こんにちはヴァイスさん、あたしもついさっき来たところなんです。いつもごめんなさい、あたしの我が侭に付き合ってもらっちゃって」
「気にしない気にしない。思いっきり我が侭を言えるのは若者の特権だぜ。今のうちにたっぷり使っとけ」
「あはは、その言い回し、なんだか凄く年寄りくさい感じですよ」
「ん~、そうかな? まだまだ俺も若いつもりなんだが……」

 普段と同じ、取り留めのない談笑。……まずはこれでいい。いきなり深刻な表情で告白を切り出しても引かせてしまうだけだから。
 ――自分は、思いをそのままぶつけるような純粋な恋なんて出来ない。
 こんな、震えそうな手を隠して、打算交じりの会話をジャブとして行うのがせいぜいだ。
 でも、それでいい。これがあたしのやりかたなんだから――
 それと分からないように小さく深呼吸を一回。いつまでも雑談を続けて先延ばしにする訳には行かない。
 その瞬間は、自分の意志で迎えたいから。ちらちらとヴァイスを見上げながら、深呼吸をもう一回。
 
 ティアナは祈った。自分の恋を応援してくれている彼女に。
 クアットロさん。どうかあたしに、貴女のように振舞うための勇気を貸して下さい、と。

300:伊達眼鏡と狙撃銃4話 5/7の1 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:22:51 RBRevF0F
「――ヴァイスさん、あたしは貴方のことが好きです」

 ティアナ・ランスターはそう告げた。震えだしそうな拳を握り締め、揺れる瞳で真っ直ぐに己を見つめて。
 不安に掠れる声を勇気で膨らませ、力強くきっぱりと万感の想いをその言葉に乗せて口にした。
 ……こんな日が来るのは解っていた。ティアナの瞳を見た瞬間に、今日がその日だと言うこともすぐにで解った。
 ティアナの体当たりのような告白は、幼く、無垢で、純粋で――とても美しかった。
 きっと、少女らしく時に悩んで、時に苦しんで、この告白に挑んだのだろう。
 彼女の、今まで抱えてきた想いや悩みを清算しようとするかのような、ティアナらしい見事な告白。
 それを、ヴァイスは――

「え……いや、その、……はは、いきなりだったから驚いたぜ。
 ありがとう、ティアナ。お前の気持ちは嬉しいよ。でも俺は――」

 普段と同じ、顔に貼り付けた虚飾で虚偽の仮面の演技で受け止めた。

「ごめんなさい、ヴァイスさん! あたし、ヴァイスさんがあたしの事を応援してくれるのは、女性としてじゃなくて後輩としてだということは知ってました。
 いきなりこんなこと言っても、ヴァイスさんを困らせるだけだってことも解ってました。それでも、あたしの気持ちを知っていて貰いたかったんです……」

 ティアナにとっては予想できた結末。見栄えよく振舞おうなんて気持ちはとうに消えうせ、ただ、しどろもどろに弁解じみた言葉を口にする。
 そんなティアナに、ヴァイスは彼女にとって真に予想外の言葉を投げかけた。

「いや、謝るは俺の方だ。すまないティアナ。俺はお前の気持ちに全然気付かなかった。
 正直言って――お前の言う通り、今まで俺はお前のことを女としてじゃなく、一後輩として見てきた。
 だから、お前の気持ちを聞いた今も、どう答えればいいか解らない。後輩としてのお前のことは勿論気に入っているが……
 女として、お前を見たことが無かったんだ。
 ――だから、返事をするまでもう少し時間をくれないか? 
 もう少し、下らない話で笑いあうような今の関係を続けて、お前のことを女として見れるようになってから返事をするってのじゃ駄目か?
 ……こういう言い方は、卑怯か?」

 涙ぐんでいたティアナは顔を上げた。――信じられない。回答は、YESかNOの二つに一つだと思っていた。
 これで、どちらか片方に決まれば、もう片方の道は消えてしまうものだと思っていた。
 ――今のこの甘酸っぱい日々は、壊れてしまうものだと思っていた。
 それが、こんな形で続けられる可能性があったなんて……! 



301:伊達眼鏡と狙撃銃4話 5/7の2 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:23:38 RBRevF0F
「はい……! それでいいです! ヴァイスさんが女としてあたしを見てくれるまで、いつまででも待ちます!
 ……あたし、頑張りますから! あたし、ヴァイスさんに振り向いてもらえるようないい女になりますから!
 だから――これからも、あたしを見て下さいね、ヴァイスさん!」

 目尻の涙を拭って、ひまわりのような笑顔で胸を張ってティアナは笑った。少しだけ大人びた笑顔だった。

「ああ、しっかりと見といてやるから、今まで通りお前らしくな」
「はいっ!」

 威勢良く返事をするティアナの透明な表情に、ぐるり、とヴァイスの腹の奥で黒い塊が蠢いた。
 ――お前は最低だ、蛆虫以下の下種だ、と腹の奥に押し込めた筈の良心が疼く。
 俺は今、この少女を喰らっているのだとヴァイスは感じる。
 あのグリフィスのように頭から捕食するのでは無く、相手の中に潜り込んで腸を齧るのだ。――まるで、寄生虫のように。
 グリフィスの言う通り、所詮奴と俺は同じ穴の狢だ。いや、見方によっては自分の方がより汚らしい。
 他人から攻撃を受けるのが嫌だ、自分の内面を晒したくない――そんな定形通りの対人恐怖など珍しくも無い。
 しかし、ヴァイス・グランセニックのそれは余人のそれより遥かに歪で畸形的だ。
 人に己の醜い内面を覗かれるのが嫌だ、他人の嫌悪や憎悪の視線が怖い――……それならば、山奥や無人世界にでも篭ってしまえばいいのだ。
 だが、ヴァイスにはそれが出来なかった。何よりも――誰も居ない、孤独な世界に独り佇むのが怖かった。
 ヴァイスは、元来人の感情の機微には敏く、他人と円満な関係を作るのも得意だった。だからこそ、誰からも好かれる好青年で居られた。
 今のヴァイスは、優れた社交能力だけを生かして表面だけを取り繕って生きている。
 日常生活の他愛無い会話や、仕事の中での仲間達との協力。その中で、他人から向けられる笑顔や好意を受け取ることで己で成り立たせている。
 折れた背骨の代わりに、寄生するように得た他者からの好意を差し込んで己を支えている。
 好意と等量の自己嫌悪を裡に溜め込み、この方法ではいつか来る破滅を予感しながらも、日々を過ごしている。
 
 ――ティアナの混じりけない純粋な好意。そんな最高級のドラッグを、ヴァイスが手放せる筈も無かった。

302:伊達眼鏡と狙撃銃4話 6/7の1 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:25:22 RBRevF0F
 ティアナの告白の顛末を聞き終えたクアットロは、静かにティーカップを口にした。
 これで幾度目かの、クアットロとティアナのささやかなティータイム、OL姿のクアットロの恋愛相談の時間だ。
 嬉しくてたまらない、というような喜色を全身から迸らせているティアナを一目見ただけで、彼女の告白が成功したことは解ったのだが。
 ティアナの恋する『彼』の対応は、正直予想外だった。
 クアットロは『彼』の名前を聞こうとしなかったし、ティアナもまた語ろうとしなかった。二人の間の暗黙の了解である。
 ティアナの話を聞くに、『彼』はティアナに対して齢の離れた後輩として接しているようだった。
 対応から察するに、ティアナの恋が成就する望みは薄いのクアットロも予感していたのだが。
 予想より早く体当たりの告白に望んだティアナにも少々驚いたが、『彼』の対応にも感心した。
 世に溢れる、女と見れば食いつくような男と違って誠実な対応をし、己の気持ちを偽らず、尚且つティアナの想いを酌んで今後の在り方を示すとは。
 流石はティアナの恋した男性だと、クアットロは胸中で賞賛を贈る。
 穴として以外の女の機能を悉く欠いている自分でも、良い男性だと讃えることができる。

「良かったじゃない。素敵な人ね、その彼。とりあえずでOKされるよりずっといい結果だと思うわ」
「はい、あたしもそう思ってます。本当に、あたしのこと考えてくれているのが、伝わってくるんです」

 ティアナは指を胸に当てながら、幸せそうに頬を紅潮させて答えた。きっと、その時のやり取りを思い出しているのだろう。
 彼女は頭の回転が速く、精神年齢も高い聡明な少女だ。会話の端々に、自分が打算的過ぎることを恥じているようなフレーズが滲む。
 だが、真の策謀家であるクアットロにとっては、ティアナの打算程度は可愛らしい少女の悩みにしか見えない。
 ティアナは、クアットロから見れば眩しい程に純情で純粋だ。
 
「あたし、今日が勝負の日だと思ってました。でも――」
「ふふ、これがら本当の勝負ね」
「はいっ!!」

 クアットロは夢想する。これからのティアナと『彼』との、これまで以上に互いの関係を意識して過ごす切ない日々を。
 それこそが、自分には決して叶わない普通の少女としての日々だ。
 ――同時に、ちくりと胸を刺すものがある。
 ティアナと『彼』との顛末を聞いた際に、クアットロは微かな安堵を覚えた。
 それは、二人の関係が曖昧なまま存続することに対する安堵だ。
 簡単に二人の関係が決着してしまい、自分がお役御免となってしまうことに対する恐怖の裏返しである安堵だ。
 ……ティアナの恋を応援していた筈なのに、いつしかティアナを自分を投影して擬似恋愛をするための人形と見ているかもしれない、薄汚い自分に対する嫌悪。
 でも、まだ大丈夫だ。クアットロは努めて平静を装う。
 ティアナと居る時の自分が、一番素直に笑えている気がする。ティアナと居る時が、一番自分らしく居られる。
 SMの女王である自分よりも、夜の街で下らない男を狩り食らっているときの自分よりも。
 一番、自分が望む自分に近い形でいられる。……例えそれが、虚飾に塗れた姿であったとしても。



303:伊達眼鏡と狙撃銃4話 6/7の2 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:26:32 RBRevF0F
 ――帰り道、クアットロは一人の男と出会った。
 言葉を交わした事は無かったが、顔だけは良く見知っている男だった。六課に帰還する途中なのか、やや早足で帰路を歩んでいる。
 立ち姿、服の着こなし、歩み方までもが美しい。男が顔を上げる。清潔に切りそろえられた髪の下の、端整な貌が夕日に照らし出された。
 グリフィス・ロウラン。
 クアットロは、ティアナと逢って少しだけ晴れた胸の裡が、再びどす黒く曇るのを感じていた。
 グリフィスがクアットロに気付く。彼もまた、クアットロの事は閲覧を許された資料によって見知っていた。

「こんにちは」

 グリフィスは、掛け値なしの笑顔で爽やかに微笑んで、クアットロに挨拶をした。
 その善人然とした笑顔から、彼の内心は何一つとして読み取れない。
 だが、クアットロの眸はその笑顔に含まれた微かな感情を見て取った。――それは、嘲笑だ。

「こんにちは」

 クアットロもにっこりと微笑み、礼儀正しく静かに会釈をする。
 誰から見ても完璧なその笑顔。そこから見てとれるのは、純然たる好意のみだ。
 だが、グリフィスもそこに含まれたものを見て取った。――それは、掛け値なしの敵意だ。
 ……交錯は一瞬。二人はそれ以上言葉を交わすことなく、ただ道で擦れ違っただけの他人としてそれぞれの帰途に着く。
 グリフィスは、去り往くクアットロを背にし、微かに口の端を吊り上げた。あの女は、この自分を挑発していた。
 必ず叩き潰してやると、自分を高みから見下していた。――あの女は、間違いなく自分の同類だ。
 背筋をぞくぞくぞくと熱いものが駆け抜けた。面白い、とグリフィスは瞳を爛と輝かせる。
 ディエチを喰らってしまえば、もう当分は良い玩具にはありつけないだろうと思っていた。だが、こんな逸材が居たなんて……!
 クアットロ、だったか。あの女、この僕が堕としてやる――グリフィスは、クアットロの笑顔を胸に刻みつけた。

304:伊達眼鏡と狙撃銃4話 7/7の1 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:28:11 RBRevF0F
 悪いことというのは重なるものだ。
 ティアナと逢った帰りにグリフィスと出遭って落ち込んだ気分を更に滅入らせるかのように、仕事では件の客が待っていた。
 さあ、体を売るソープではなく、SMプレイで魅せる観客皆無のストリップの始まりだ。
 馴染みのインポ男は今日も今日とて巌のように押し黙り、ただ身に浴びる苦痛に耐えている。
 ――寄生虫のように人の中に棲み、好意を啜りながら生きるヴァイスは、同時に憎悪を欲していた。
 人との交わりの中で、誰かに憎まれ拒絶されることは怖くて溜まらない。
 その癖、身につけた虚飾の演技で、仲間達から好意を受けることの罪悪感を薄める為の激しい憎悪が欲しかった。
 社会の中で、自分を拒絶することなく、自分の内面を何一つ覗かず、ただ憎んでくれる相手。そんな都合の良い人間が存在しようはずも無い。
 だが、ここに存在する筈の無い例外が存在していた。
 ソープ・ナンバーズのNo.4クアットロ。彼女は、ただ純粋にグリフィスを嫌悪し、憎悪していた。
 他のソープで同様のプレイを注文しても、皆多少驚きはしたものの、ノルマとして淡々と無感情に職務として自分を打ち、詰った。
 だが、クアットロだけは違う。彼女は心の芯から自分を憎悪し、敵意を籠めた瞳で見つめている。
 自分の注文がソープ嬢に対して侮蔑的なものだということは理解している。彼女はソープ嬢として高いプライドを持って職務に臨んでいるのだろうか?
 それとも、彼女の憎悪の視線は、自分にも虚偽に見えない程のソープ嬢としての極北の演技なのだろうか。
 いずれにせよ、ヴァイスにとって、クアットロの憎悪も六課の日々と対を成す、手放すことの出来ないドラッグなのだ。

「アンタのコレ、本当に役立たずなのね。ションベン専用の×××、ぶら下げてて楽しい?
 勃ち上がれば随分のモノなんでしょうけど……これじゃあ腐りかけのソーセージね。いっそ犬にでも食わせてみる?」

 クアットロは全裸に剥いたヴァイスを打ちながら、気だるげな表情で股間の逸物を玩ぶ。
 ピンヒールで踏みつけながら、ヴァイスの顔の上の自分の股をぱっくり開いて見せ付けてみる。

「どう? 挿れてみたいと思わない? まぁ、あんたのインポ×××じゃ永久に無理なんだけどね」

 世の男達が涎を流して羨むようなその体勢でも、ヴァイスの表情は変わらない。
 腐りかけた魚のような澱んだ視線を、ただ宙に彷徨わせている。クアットロは嘆息する。

「それとも、余程おかしな性癖なのかしら。掘られなきゃ勃たたない真性のホモ野郎だとか――
 う~ん、特殊なシチュエーションじゃなきゃ悦ばない変態野郎だとか?
 メイド好きなら他に良い娘が沢山いるわよ。『お帰りなさいませ、ご主人様』とかね。
 ロリロリな妹好みなら5番がお勧めね。『おにいちゃん、だぁい好き!』なんてね。
 まあ、アンタは本当のインポみたいだからどんなプレイも関係ないだろうけ――」

 絶句する。クアットロはそこに、本当の恐怖の表情を見た。どんな責め苦も受け流していた男が、歯軋りして怖れ慄いていた。
 男はかっと目を見開いて、唇を戦慄かせて全身をガタガタと震わせる。ついには、髪を滅茶苦茶に掻き毟って絶叫した。


305:伊達眼鏡と狙撃銃4話 7/7の2 ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:28:59 RBRevF0F
「うわあぁぁっ!! やめてくれっ……! 頼む、頼むからそれだけは止めてくれっっ!」
「――やめてくれ、って何の事?」

 クアットロは、記憶を巻き戻し、ヴァイスが豹変した瞬間の自分の言葉を思い出す。

「……お兄ちゃん、大好き?」
「ああああああっ、頼む、やめ、やめ、やめてくれぇぇっ!」

 クアットロは呆気に取られたようにヴァイスを見つめていたが――その口元が、静かに三日月形に吊り上った。
 この男は、今真に恐怖している。心の底からの苦痛を感じている。その事実に、彼女の嗜虐思考がゆっくりと首を擡げる。
 彼女はヴァイスを押さえつけ、妖艶に笑むと紅い唇をその耳元に寄せ、耳穴に息を吹き込むように囁く。

「素敵よ、おにいちゃん。カッコいいわ。おにいちゃん。だ~~い好きよ、おにいちゃん。おにいちゃん、おにいちゃん!!」
「ひぃ、ぃ、ぃ、ぃ、やめて、やめて、やめてくれぇぇぇっ!」

 ヴァイスは惨めにもがいて逃げようとするが、クアットロは決してそれを許さない。
 涙を流し、鼻水を垂らして止めてくれと懇願するヴァイスの耳元に、『おにいちゃん』と囁き続ける。
 ――SMプレイは形こそ攻撃的であるものの、変則的であっても相手を悦ばせる為のものだ。
 言うまでも無く、相手が心から止めて欲しいと懇願しているのに虐待するようなプレイは法度である。
 だが、クアットロはそんなソープ嬢の基本である理すら忘れ、美酒に酔ったようにヴァイスをいたぶり続ける。
 これまでのヴァイスに対する蓄積した憎悪、ディエチとの不仲の悩み。グリフィスへの嫌悪、全てをぶつけるかのようにヴァイスを嬲る。
 ヴァイスが逃げようともがき、部屋の花瓶が床に落ちて砕け散る。この部屋の主好みの紅い薔薇が床に散らばる。
 クアットロはそれを乱暴に掴み、ヴァイスの背中を鞭打った。『おにいちゃん』と連呼しながら幾度も鞭打った。
 逞しい背中が、薔薇の棘に傷つけられて血を流し、紅い花弁がそれを更に彩る。
 
「おにいちゃんは痛いのが大好きなのよね! 本当に変態のおにいちゃんね! ねえ、何とか言ってよインポのおにいちゃん!」
 
 ヴァイスは、拷問に等しい苦痛の中で、頭の隅に冷えた部分が広がっていくのを感じていた。
 そこで、ふと考える。……自分がここに通うのは、彼女の掛け値無しの憎悪を受け取ることが出来るからだ。
 だが、今の彼女の視線には、憎悪以外のものが混じっている気がする。
 それは何だろう、とヴァイスは叫びながら思案する。
 ……一番近いものを挙げるなら、愛、情?

「きゃはは、おにいちゃん、だ~い好きだよぉ」

 意地悪な表情で狂笑しながら背中を抱きしめられ、ヴァイスは絶叫する。
 彼の頭の隅で生まれかけた胡乱な思考は、砕けて消えた。


 ――此処は『ソープ・ナンバーズ』ただ一晩の春を求めて男達が集う、ミッドチルダの不夜城――

306:アルカディア ◆vyCuygcBYc
08/12/10 01:31:57 RBRevF0F
 頑張って一回の投下を60行以内に収めてみたのですが、本文長すぎでエラーが出て止む無く分割。ちょっぴりしょぼんです。
 スレを無駄遣いしてすみません。


 不良在庫になっている短編SSプロットの消化のために、クリスマス用に一本書こうと思っているのですが、どんなSSがいいか思案中です。
 クリスマス舞台のプロットは一本あるのですが鬱のための鬱話で、これを書くのはちょっとまずい気がするので、普通のコメディ系を書こうかと思っています。
 折角のクリスマスなのでリクエストで書いても面白いかな、と思ってみたりみなかったり。

 まったくどうでもいい話ですが、過去主人公が左腕を失う話を書いたら自分も左腕を怪我したのですが、
 主人公が不感症の話を書いている最近、どうも自分も不感症気味になっている気が……。

>>司書様
 毎度お手数ですが、保管庫に保存の際に、投下のレスとレスの間の部分に、↓の挿入をお願い致します。


     ◆

 
 内訳は、改行二つ、全角スペース5つと◆、改行二つです。
 投下の番号が同じで「その1」「その2」となっている部分の間はそのままでお願いします。
 度々お手数をお掛け致します。

307:名無しさん@ピンキー
08/12/10 02:17:35 kMyrSuB4
>>306
GJです。ヴァイスについに禁断の台詞がwww クアットロマジ外道(良い意味で)w
とうとうグリフィスともフラグが立ってしまったようで、捩れて交差する人間関係にワクワクして続きが待ちきれません。
次回も楽しみにしてます。





気にし過ぎだとは思いますが、験を担いでしばらくは危ないネタは書かないほうが良いかもしれませんねw

308:名無しさん@ピンキー
08/12/10 02:57:52 i9S+VV9j
お二人ともGJ!
>>290
受けエリオはエロカワイイと再確認しました。
無邪気なスバルと戸惑いながらもチュッチュするエリオがまた興奮を誘いますた。
何とかナイスなボートは避けられたようですが、下手すりゃ完全な修羅場だったところがまたw
でもスバルに取られてたまるか!みたいな感じで起爆剤になって多少無理矢理気味でも関係を結ぶという感じにもなりえたと思うと少し残念な気も
裏話にも凄い納得です。

自分的にはここまで出番の少なかったキャロ編に期待したいです。
これまではスバルやティアナとエリオの絡みも仲良しで羨ましいというぶっ飛んだ発言をしたり、天然ゆえの発言で場の空気を壊してきたキャロ
そんなキャロ子がエリオといちゃつけるのか?とうとうエリオが攻めに回るのか?など色々見たくて仕方ありません。

>>アルカディア氏
クアットロは誰よりも大人である。それが一番思いました。
ティアナの恋を全てを知らずとも応援し、その裏でその恋の相手を罵倒する。
もし、クアットロがティアナの恋の全てを知ってもきっとおくびにも出さずこれまでの生活を続けるのでしょうね。
そしてヴァイスはそんな彼女から一生逃げられないと。

うーん、クリスマスはコメディの方がいいと思いますが、ストーリーと言うと…
コメディかはわかりませんが、リトラン後のクリスマスという話はどうでしょう。
ユノなのヴィは97管理外世界のクリスマスを楽しもうということになり、三人でなのはの実家に。
そこで巻き起こる嵐!
クリスマスに娘が久しぶりに帰って来たと思ったら孫娘が誕生してる!
誰だその男は!
果たしてヴィヴィオは初めてのクリスマスを楽しめるのか!?

一方エリオは97管理外世界で辺境の土地とはいえ三年近く暮らしていたのでクリスマスは知っている。
でもミッドチルダでは関係ないかと思っていたらタヌキ部隊長が面白がって、私達が生まれてエリオが数年過ごした世界ではクリスマスは家族で祝ったり、恋人どうし二人っきりで過ごしたりするんやで!
とキャロルーに教えてしまう。
エリオが家族で過ごすのが正しいんだよと二人に説明しても話はこじれるばかり。
果たして三人は幸せなクリスマスを過ごせるのか!?

案だけで長文になってしまいましたが、お体には気をつけて(特にアルカディア氏)これからも頑張って下さい!

309:名無しさん@ピンキー
08/12/10 03:04:32 kMyrSuB4
ちょっとやめなよ>>308氏、そんなこと言ってるとホントに誰かが書いちゃうからw

310:名無しさん@ピンキー
08/12/10 05:46:07 1pmR/JdT
馴れ合い
うざ

311:名無しさん@ピンキー
08/12/10 08:29:02 dXFZ4g6N
何を今更。数十スレ遅いぞw

312:名無しさん@ピンキー
08/12/10 08:43:40 5et8TxDJ
>>306
朝っぱらからキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

やばい、グリフィスとクアットロ接触まじやばい!!
どんだけやばいかっていうと、原作がアニメに見えるくらいにやばい!
しかもトラウマ放出だからオラワクワクしてきたぞw

313:名無しさん@ピンキー
08/12/10 10:02:12 KDbLQxba
>小さな騎士・スバル番外編

スバルがはちゃけてるなーと思ったらそーいうお酒だったんですね、納得ですw
エリオは大人の階段をあがっているようで、この先がとても楽しみです。
個人的にはティアナに頑張ってもらいたいですが、フラグを乱立するエリオの未来はどっちだかw

314:名無しさん@ピンキー
08/12/10 11:57:36 DcXr9OnF
>>310
今更
うざ

315:名無しさん@ピンキー
08/12/10 18:35:58 9gHaBAqQ
>>290
GJ。スバルよ、お前は何てエロい子だ。だがそれがいい!!
そしてヴァイス。やすらかに眠れwww

316:ザ・シガー
08/12/10 18:41:07 l74g6urz
うひゃはぁ! GJだあああ~!!

恋する乙女ティアナが鬼可愛かったり、クアットロとグリフィスの暗黒メガネズが接触したり、妹トラウマ発動するヴァイスが泣き喚いたり。
と、伊達眼鏡~は毎回見所が多すぎて困るわホント。

んで、氏の書くグリフィスの超ステキ外道鬼畜眼鏡っぷりが素晴らしくて感動すら覚えましたね。
少女をボロ雑巾の如く捨てるとか、クアットロを超えるんじゃねえかと思う程の鬼外道。
駄目だこいつ……早くなんとかしないと。

しかし、こいつに引っ掛けられてるディエチが地味に心配。
この流れだと、マジで異郷の地で襤褸屑の如く捨てられてしまう。


あと、トンデモな誤字発見。
>>304 の

 ソープ・ナンバーズのNo.4クアットロ。彼女は、ただ純粋にグリフィスを嫌悪し、憎悪していた。

って所、ここはグリフィスじゃなくヴァイスだよね?



んで、>>17で宣言した通りレティさんのSS投下するっす。
相手グリフィスでエロエロサンダーです。
実の親子が仲良くセッ○クスとかするので、そういうの駄目な人は静かに目を閉じて震えて眠ってください、大丈夫な人は目を血走らせて魅入ってください。


317:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:44:27 l74g6urz
部隊長補佐の初体験


「ただいまぁ~」


 ドアを開けて玄関に転がり込むや否や、女性、レティ・ロウランはその場で床に転がる。
 甘ったるい声に混じるアルコール臭、紅潮して淡く桃色に染まった頬、彼女が酔っていることはどう見ても明らかだった。
 レティを迎える為に玄関まで二回から下りてきた彼女の一人息子はくいとメガネの位置を正しながら溜息混じりに母親のだらしない姿を見下ろす。


「お帰り母さん」

「ただいまぁ~、私の可愛いグリフィスぅ~♪」


 だらしなく床に寝転がっていたレティは、息子の姿を見るとすぐに起き上がって彼に抱きついた。
 息子の背中に腕を回すと、実りに実った豊かな爆乳に自分と同じようなメガネをかけた彼の顔を思い切り抱き寄せる。
 母親のモノとは言えど女性のセックスアピールを詰め込んだ柔い乳肉に顔を押し付けられ、少年、グリフィス・ロウランは僅かに頬を羞恥で紅く染めた。
 だが相手は実の母親、理知的な少年は邪欲を即座に振り払うと母の身体を手で押しのける。


「お酒臭いなぁ……今日は随分と飲んできたみたいだね」

「そんな大した量じゃないわよぉ~、ちょっとワインを二本とぉ、ウォッカを三本とぉ……」


 息子の言葉に反論しようと、レティは自分が飲んだ酒の種類と量を指折りながら数えだす。
 世間一般での常識的範囲と酒好きで知られるレティのそれが一致するまでもなく、彼女がその日飲んだ酒量は随分とまあ膨大なものだった。
 大丈夫とは言っているが所詮は酔っ払いの主張である。
 母のそんな様子に、グリフィスはヤレヤレと額に手を当てて呆れていた。


「世間では大した量って言うと思うよ母さん……まあ、それはともかくとして早く部屋に行きなよ、そこで寝たら風邪引くよ?」

「うぅ~ん……一人で起きれない~、連れてって~♪」

「しょうがないなぁ、まったく……」


 グリフィスはそう言うと、自分にもたれかかる母に肩を貸して立ち上がらせた。
 もうすぐ12歳になり、成長期へと差し掛かった少年の体躯はまだまだ背が低いながらも自分より大きな母の身体をしっかりと支える。
 その瞬間、少年は肌に訪れた未知の感触に怖気にも似た感触を覚えた。


(……こ、これってまさか……)


 自分に身体をのしかけてくる母の身体、その胸に実った豊かな二つの果実が少年に押し付けられる。
 マシュマロのように柔らかく、肌が溶けてしまいそうな微熱を孕んだ柔い乳房。
 母親のモノと分かっていても、思春期の少年はどこか背徳的とも呼べる興奮を感じてしまう。
 服越しに感じる至福の感触に、グリフィスは羞恥で顔を真っ赤に染めてあげた。


「あらぁ? グリフィス顔が真っ赤よ?」

「そ、そんなことないよ!」


 恥ずかしそうに顔を伏せる息子の様子にレティは即座に原因を察した。

318:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:46:39 l74g6urz
 自分の豊満な乳房が当たる度に少年の頬の赤みが増しているのだ、女ならば容易に理解できる。
 年頃の少年らしく異性を意識している息子の様子に、レティは口元に悪戯っぽい笑みを浮かべた。


「あ、もしかしてお母さんのオッパイに興奮しちゃったぁ? 恥ずかしがらなくても、グリフィスが触りたいなら好きなだけ触って良いのよぉ~」

「し、しないよそんな事!」

「もう、昔は嬉しそうに飲んでたのにぃ~」

「それは凄く小さい頃の話だよ……」


 メチャクチャな理屈を言いながら柔らかな胸を押し付けてくる母の悪戯に、グリフィスは顔をさらに真っ赤にして恥らう。
 性への意識が芽生え始めた年頃の少年に、レティの身体はあまりにも無視し難いものだった。
 メガネの良く似合う理知的な美貌、出る所は出て締まる場所は引き締まった艶めかしい肢体、肌にいたっては未だ20代で通じるような瑞々しい潤いを有している。
 男なら誰しもが抱いてみたいと夢想する、匂い立つような艶めいた女体。
 たとえ相手が実の息子であろうと、その甘い誘惑は圧倒的なまでの破壊力を見せ付ける。
 並みの男なら一瞬で理性を手放しかねないその魅力に抗いながら、グリフィスはなんとか母を寝室まで運ぶ事に成功した。
 ドアを開ければベッドまではあとほんの数歩、これで肉の誘惑とも呼べる拷問から解放される。
 少年は支えた母の身体をベッドに寝かせようと、彼女の腰に回した手に力を込めた。
 その瞬間、彼の足がもつれて支えていたレティと共に二人纏めてベッドへと転倒してしまう。


「っと!」

「きゃっ!」


 倒れ行く中、グリフィスは中空で咄嗟に身体を捻り自分の身体が母の下敷きになるように滑り込ませた。
 ベッドのスプリングが僅かに軋み、二人の身体はその上に転がる。
 柔らかなシーツと柔らかな肌が重なり合って痛みは無い、むしろあるのは心地良い感触。
 自分に押し倒されるような形になった息子にレティは酔った思考ながらも心配そうな顔をした。


「グリフィス大丈夫?」

「う、うん……」

「ごめんなさいね、ちょっと足がフラついちゃって……って……あら?」


 言いながらレティは自分の太股に当たる“ナニか”の感触に気付く。
 何か硬く熱いモノが押し付けられている、視線をそこへ向ければグリフィスの股ぐらと自分の太股が接していた。
 自身の状態を知られた美少年は、顔を羞恥により真っ赤に染め上げる。


「グリフィス、あなた……」

「ち、違うよ! こ、これは……その」


 弁明の言葉など語れなかった、彼は実の母の媚態に性的な興奮を感じていたのだ。
 それは覆せぬ事実、隠せぬ真実、どうしようもない現実として肉体が有言に語っている。
 理知的な少年は肉欲に正直な己の醜態を知られ、顔に恥じらいを浮かべた。
 だがそれがいけなかった。

319:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:48:11 l74g6urz
 彼のその様は母の、レティ・ロウランの中に淫蕩な火を灯してしまう。


(グリフィスったら……私相手に立っちゃうなんて……可愛い)


 美少女と言っても通じそうな美貌を持つ息子、普段は理知的で年不相応に冷静な彼が自身の色香に当てられて幼い肉棒を滾らせている。
 その事実がレティの子宮を甘く疼かせた。
 レティは、レティ・ロウランという女ははっきり言ってしまえば淫乱だった。
 たわわに実った乳房、肉付きの良い尻、熟れきった肢体の隅々から雄を誘惑する色香を撒き散らし内面もまたそれに負けず劣らずの淫蕩極まりない様である。
 一度雄を意識し、劣情に火が点けば後は奈落の底まで真っ逆さまだ。
 普段は自分の手で慰めるなり夫との情事で解消するなり方法があるのだが、それは叶わない。
 現在彼女の夫は出張中で帰ってくるのは早くて三日後だ、アルコールを摂取して火照りきった淫靡な肉体ではとても一人で慰めきれはしない、三日もお預けを喰らうなどなおの事無理だ。
 目の前で震える自分の息子、苦痛に耐えて産み落とした愛しい我が子を前に彼女は母でなく一人の女に変わる。
 この世で最も大切な子供の純潔を奪うという背徳感がゾクゾクと背筋を駆け上り、脳髄に甘い恍惚を呼び起こす。
 一度理性が制動をかけようとしたが、酒の力で蕩けた思考はそれを一瞬で踏破。
 レティは妖しくペロリと唇を舐めて獲物に狙いを定めた。


「あらぁ、グリフィスもしかしてお母さんに興奮しちゃったの?」


 ゆっくり指が宙を滑ったかと思えば、妖しい手つきで蠢いたそれが服の上から少年の股ぐらを撫でた。
 一筋指が這っただけで少年の身体はビクンと跳ね上がる。


「ひゃぁっ!……か、母さん?」

「ふふ、自分の母親で勃起しちゃうなんていけない子ねぇ」

「ち、違うよ! 僕は……」

「嘘をつくのは良くないわよ?」

「ひゃぁっ!!」


 瞬間、少年の股間を弄るレティの指に力が込められる。
 服越しだというのに正確に肉棒の先端、そのカリ首を爪で引っ掻くように指が動く。
 さながら電撃のような衝撃が幼い肉棒を通して背筋を駆け上り、グリフィスはその凄まじい未知の感覚に背筋をのけ反らせて喘いだ。


「あらあら、随分と反応強いわねぇ、グリフィス自分で弄ったりしないの?」

「い、いじる?」


 母の言葉にグリフィス疑問符を浮かべた。
 少年は自慰は愚かまだ精通しすらしていなかったのだ、それも無理はあるまい。
 友人からそれとなくそういう話題を聞いた程度で、具体的に性衝動をどう処理するかの知識は皆無である。

320:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:49:26 l74g6urz
 初心な息子の反応に、レティは笑みにさらなる艶を宿した。


「ふふ……オナニーとかした事ないのかしら」

「ちょ! お、お母さん!?」

「それじゃあ、今からお母さんが色々教えてあげるわね♪」


 そう言うや、レティは淀みない手つきで彼のズボンのファスナーを下ろしベルトを外すとズボンを一気に脱がせた。
 その手並みたるや一瞬で、グリフィスは抵抗など少しもする余裕はなかった。
 現れるのは包皮に覆われた幼い肉棒、まだ快楽と言うものを欠片も知らない雄の権化。
 だがそれは幼くともしっかりと屹立し、雌への欲望をこれでもかとアピールしていた。
 レティはその姿にうっとりとした笑み、自分に向けられる劣情への悦びを溶かした雌の笑みを浮かべる。


「口ではなんと言っても身体は正直ねぇ、こんなに硬くしちゃって」

「ひゃぁっ!?」


 肉棒の先端、皮を被ったそこを指先が艶めかしいラインを描いて蠢く。
 少年の口からはまるで少女が吐くような甘い声が漏れた。
 痛みともむず痒さとも取れる感覚が走ったかと思えば、少年の性器は先端を覆っていた包皮をめくられる。
 途端に漂うすえた匂い、酸っぱい様な性臭が鼻腔を刺激した。
 皮を剥かれた肉棒の先端には白い汚れ、痴垢(ちこう)がたっぷりと溜まっており、考えずともそれが異臭の源だと分かる。
 何とも言えぬ香りだが、レティは迷わず顔を近づけると軽く鼻を鳴らして鼻腔に吸い込んだ。


「ふふ……チンカスこんなに溜め込んで、凄い匂い……嗅いでるだけで頭がクラクラしちゃうわぁ」

「や、やだ……母さん、匂いなんて嗅がないでよ……」


 自分の痴臭を母に嗅ぎ取られ、少年は弱弱しい声を上げる。
 だがそれは無意味、いやむしろ状況を悪化させる効果しか生まない。
 グリフィスの愛らしい懇願により彼女の中の嗜虐的で淫蕩な雌の欲望がさらなる熱を帯びた。
 そしておもむろに唇から舌を伸ばしたかと思えば、次の瞬間には目の前の肉棒をむしゃぶりつく。
 ペニスにこびり付いた痴垢、まるでチーズのようなそれをご馳走にでもするかのように舌先でこそげ落とすと、レティは躊躇う事無く嚥下する。
 むせ返るような濃い性臭、青臭い精の香り、通常なら吐き気すら覚えるそれを彼女は心底美味しそうに貪った。
 いや“美味しそうに”、この表現は語弊があるか。
 彼女にとって雄の吐き出す精は間違いなく美味であったのだから。


「ぴちゃ……グリフィスの、んぅぅ……コッテリ濃厚で美味しいわぁ……ちゅぷっ」


 天性の淫婦の如くに淫蕩で色欲の強い彼女にとって、雄との交合がもたらす単純な快楽はもとよりその他全ての要素が“悦”である。

321:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:52:11 l74g6urz
 無論、肉棒の凄まじい臭気や形容し難い味もまたしかり。
 レティは口内に広がるそれらを残らず平らげ、それでも飽き足らずに息子の肉棒をしゃぶる。


「ひゃぁっ! ダメ! 母さんダメ! なにか出る……出ちゃうよぉ!!」


 グリフィスは必死に母親を制止しようと声を紡いだが、その言葉が聞き届けられることはなく無情にも熟練の口淫奉仕は続けられる。
 産まれて初めて味わうには強すぎる快楽、それはもはや拷問にも近い。
 強烈なるその未知の刺激に、少年はただ為す術もなくただ震えるしかなかった。
 男を絶頂へと導く手管を知り尽くしたレティの行う口淫は相当なもので、グリフィスの快楽指数は即座にマックスへと登り詰める。
 快楽刺激の果てに、若い精は盛大に決壊した。


「くふぅああっ!!!」


 青臭い芳香と共に濁った白が幼い肉棒の先端から吹き出す。
 レティの口内が一瞬で満たし尽くされ、思わずむせ返りそうになる。
 だが彼女はそれを制し、喉を鳴らして口の中に吐き出された精液を残らず飲み干した。


「んくっ……ぷはぁ……こってり濃厚で凄く青臭い……美味しかったわよグリフィス」


 精液を全て飲むと、レティは妖しくペロリと唇を舐めた。
 正に魔性の雌、男を貪る悦びに狂う一匹の淫婦の如き淫らさである。
 青臭く苦味を孕んだ精液独特の味に舌鼓を打ち、母雌はうっとりとした笑みを浮かべた。
 それに対してグリフィスは、初めて味わう絶頂の快楽にただ荒い息を吐いて呆然としている。
 射精の余韻がもたらす陶酔感に浸り、焦点の定まらぬ瞳で宙を見るグリフィスのその姿は愛らしくそしてひどく淫靡だった。
 少年というよりはむしろ美少女とでも言うべき容貌は美しくすらある。
 実の息子の艶姿に、レティの内の劣情はさらなる熱を孕んで行った。
 一度発射した程度では若い雄の滾りは萎える事無く、まだ立派に天を向いて屹立している。
 もうこのままでは納まりが付かない。
 目の前の幼い雄を、自分の実の息子を、もっともっと深く貪りたい。
 気が付けば、既にレティの下着を膣から溢れ出た淫蜜がぐっしょりと濡らしていた。
 ならばもう、する事など一つしかなかった。


「ねえグリフィス、もっと気持ち良い事したくない?」

「きもち……いいこと?」

「ええ、とぉっても気持ち良い事よ」


 そう言うが早いか、レティは瞬く間に着ていた服を脱ぎだした。
 制服が一枚、また一枚と剥かれる度に酒気を帯びて淡く紅潮した肌に彩られた豊満な女体が露になる。
 最後の一枚、下半身を覆っていた下着がベッドの外に放り投げられれば、とても子供を生んだ女性とは思えぬ艶めかしい裸身がグリフィスのトロンと蕩けた目に映りこんだ。
 彼女はそそり立つ自分の肉棒の上に跨るようにしていた。
 そしてそう認識した瞬間……ヌチョリという音と共に親子の肉体は唐突に繋がった。


「くぅあぁっ!!」


 溶けそうなくらい熱く、ぬるりとしていてキュっと締まる肉の穴に幼い男根が飲み込まれる。
 少年のまだ未発達な肉棒が相手でも十分に締め付け、存分に雄へと快楽を与える膣の前にグリフィスは背筋に先ほどの感覚が迫るのを覚えた。
 さっき背筋から肉棒まで駆け巡ったあの感覚、まるで電撃のような甘い痺れが再び発生し、快楽に慣れぬ少年の脳を蕩かす。

322:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:56:24 l74g6urz
 彼に出来るのはただその痺れに呼応して喘ぎ、震えるだけだった。


「ふぁあっ!!」 

「んっ……グリフィスのチンポ、小さいけど硬くて気持ち良いわぁ。
グリフィスはどう? ちゃんと気持ち良い?」

「いい……きもちいいよぉ……あつくてとろとろでぇ……ぼくのチンチン……とけちゃうよぉ」

「そう、良かった。それじゃもっと気持ち良くなってね♪」


 淫蕩なる笑みが浮かんだかと思えば、レティはその肉付きの良い尻を思い切り上下に揺らし始めた。
 硬い雄の肉と柔い雌の肉がたっぷりと溢れる淫汁を絡めて繋がり、一気に最高加速をつけたピストン運動を行う。
 グチョグチョという淫猥なる水音が結合部から奏でられ、少年の喘ぎ、雌母の嬌声と交じり合って壮絶なる狂想曲を織り成す。
 題目は【禁忌】、血の繋がった実の親子が織り成す禁断の楽曲。
 響き渡る淫らな旋律の元で、レティは蕩けるような甘い快楽の美酒に酔い痴れた。


「ああぁっ! 良いわぁ、凄く良い……グリフィスのチンポ、小さいのにこんなに硬くって……あんっ♪……私の中突きまくってるぅ」


 己を貫く幼い肉の槍のその硬さに、レティは髪を振り乱し、尻を振っては肉穴で存分に貪り悦ぶ。
 もはやそこには母性など欠片も存在せず、ただ悦楽の深き奈落に落ちた雌の性があるのみ。
 性欲の本能に堕ち果てた母に喰らわれ、少年は必死に理性に縋ろうと喘ぎ悶えた。


「ふあぁっ! ダメぇ……ダメだよかあさん! ぼく……またでちゃうよぉ」

「良いじゃない……んっ……こんなに気持ち良いんですもの、我慢しないでドンドン出しちゃいなさい」

「んぅぅ!?」


 レティの濡れた唇が妖しく誘う言葉を淫らに吐き出した刹那、彼女は腰を振りつつ上体をかがめて己の顔を息子に近寄せた。
 そして重なる唇と唇。
 少年、グリフィス・ロウランの産まれて初めての口付けが実母の手で奪われる。
 彼は突然のキスに、暴力的快楽に蹂躙されつつ驚愕を覚えた。
 セックスとキス、知識だけは知っていた、それが実の母により奪われ与えられ、形容し難い悦楽を身体に刻み込む。
 少年の中に構築されていた理性と言う名の骨格が溶けてしまうのに、それほど時間はかからなかった。
 舌と舌が絡まり合い、深い口付けが交わされる。
 つう、と唾液の糸を引かせて顔を離すと、レティは顔を陶酔で蕩かせた息子にそっと囁きかけた。


「初めてのキスはどう? 気持ち良かった?」

「……う、ん……」

「こんな気持ちの良い事、我慢なんてできないでしょ? お母さんコレが大好きなの。だから、ね? もっとたくさん気持ち良くなりましょ?」


 淫欲に狂った雌の囁き、夢魔の誘惑、これに逆らえる者などありはしない。
 全身を駆け巡る快楽に頬を紅潮させたレティの姿はあまりに淫蕩で背徳的だった。
 少年は母の言葉に、ただ静かに頷く。
 彼の返答、無言の了承を得て、レティはそのだらしない淫らな笑みをより一層濃くする。

323:部隊長補佐の初体験
08/12/10 18:59:45 l74g6urz
 そしてグリフィスの顔を自分の胸に抱き寄せて、そっと耳元に囁いた。


「じゃあもっと楽しみましょう。ほら、私のオッパイ吸って? 昔みたいに」


 熟れに熟れたるたわわな乳房の果実、その先端の桃色の肉豆を差し出され、グリフィスは母が請うままに口をつけた。
 口の中に含んだその少し硬い弾力性を持つ乳首を、少年は頬をすぼめて吸い上げ軽く歯を立てる。
 途端に、彼に跨っていた淫母は膣を締め、背をのけ反らせてよがった。


「ふあぁぁっ!! いい……すごくいいわぁ……わたしもうイっちゃいそうよ。
ねえ、グリフィスももうイきそうでしょ? んぅ! ほらぁ、はやくちょうだい、グリフィスのチンポミルクはやくママにちょうだぁい♪」


 乳房と膣に満ちる快楽刺激に、レティは完全に色欲の中に狂い果て、全力をあげて腰を振った。
 淫母は肉穴を締め、“早く精が欲しい”と肉棒を扱きあげる。
 二人とも既に快楽の大波は決壊寸前、決定的なその瞬間が訪れるまで、そう時間はかからなかった。
 幼い肉棒を雄を知り尽くした肉穴が何度か貪れば、少年は容易く絶頂のうちに果てた。


「うああぁぁっっ!!!」


 絶叫にも似た喘ぎと共に、子が親の中に己の種を注ぎこむ。
 熱い、それこそ身体の芯から焼け焦げてしまいそうな熱を孕んだ精がドクドクと流し込まれ、雌を満たす。
 その熱と肉棒の震え、そして実の子を犯すという背徳の果実は同時に母をも昇らせる。
 己の内側に撃ち込まれた少年の快楽に、レティの背筋から脳髄を絶頂の雷撃が駆け巡った。


「んふぅぅあっ!……しゅごぉ……チンポミルクあつくって……わたしもイちゃったぁ♪」


 快楽の奈落に堕ち、レティはそのまま身体を弛緩させてベッドの中に沈んだ。
 軽くスプリングを軋み、大きなベッドの上で親子の身体が重なり合う。
 両者共に瞳は恍惚に蕩け、正気の光は失っている。
 淫母は息子の四肢に己のソレを絡ませると、そっと顔を寄せて口付けた。
 舌で舌を貪り、唾液をたっぷりと交換する濃密な甘いキス。
 絶頂の余韻をより深くする愛撫を存分楽しむと、頬に舌を這わせながら唇を彼の耳に移す。
 そして小さな、だが確かに耳に届く声で妖しく囁いた。


「良かったわグリフィス……とぉっても気持ち良かった……“また今度”しましょうね?」


 母に、いや人にあるまじきあまりに蕩けた淫靡な誘惑。
 それはもはや淫魔以外の何者でもない背徳の囁きだった。
 恍惚に沈み行く思考の中、少年は言葉を紡ぐ事も出来ず、ただ静かに頷いた。


 母と子の睦み合い、背徳で異常な関係は今始まったばかりだった……



 終幕。

324:ザ・シガー
08/12/10 19:08:52 l74g6urz
投下終了。
オッパイで、メガネで、美熟女と美少年なターンでした~。
いや、やっぱレティさんええわ、凄くええわ。
ここでレティさんのエロSS投下したのが俺しかいないのが信じられねえ、皆もっと書こうぜお姉さま達をよぉ。

あとアレね、グリフィスきゅんはこれで雌(おんな)の味に目覚めちゃうのね。
極上の淫母で経験地を稼いで成長し、最終的に鬼畜眼鏡に進化しちゃいますです、ハイ。

325:Lモイなのはヲタキモイ なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ



326:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:46:40 bHV4PhP6
>>326
ついでに振動拳もこっちの方向で編み出すんですね

「振動破砕をちょっと応用してみたんだ(ヴヴヴヴ)」
「──!? そんな握ったままISとかアーッ!!」

327:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:47:23 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


328:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:48:11 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


329:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:49:12 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


330:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:50:18 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


331:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:51:31 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ


332:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:52:42 tj0U0Jqh
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch