■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その三 ■at EROPARO
■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その三 ■ - 暇つぶし2ch79:名無しさん@ピンキー
08/12/12 23:04:39 1zi5GFoD
巨乳高校生(中学生)スレ立ったな。

80:名無しさん@ピンキー
08/12/13 07:37:15 gD5a0HFw
>>79
どうやって盛り上げていくつもりなんだろうな……?

81:名無しさん@ピンキー
08/12/13 11:24:30 48jLXqxi
ここの卒業待つとか?

82:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/14 17:00:05 SPeV5TE6
書けるかな?

83:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/14 17:01:55 SPeV5TE6
↑規制を喰らっておりました。

>>76
俺は結構そういう細かい設定を決めるの好きです。
登場人物紹介でも書こうかな。
でも、それを書くためにもう1つやっておかなければならないことがある。

ただ、スリーサイズなんてわからないぞ…
下手に数値を誇張してしまうとそれこそ大変なことに…

84:名無しさん@ピンキー
08/12/14 20:59:07 9kuDm9EV
美少女、バストカップ数測定スクリプト
URLリンク(www.d9.dion.ne.jp)

貼るべしと言われた気がした

85:名無しさん@ピンキー
08/12/14 21:18:13 ozlf/xGg
これ前スレでも出てたなw

86:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/15 20:54:28 RQH0fr2e
>>84
ありがたい。さっそく使わせてもらった。


とりあえず、新章投下。

87:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 20:56:49 RQH0fr2e
「あの事件ですか?もういいじゃないですか、俺達には関係ないし。」
「まあ、関係はないがな。…だが、同じ悲劇をお前たちに起こさせるわけにはいかないだろ。」
「そりゃそうですけど…今になってもまだ引きずっている姿は、見たくないです。」
「な、何の話?」

橡浦や山下は何か知っているようである。
土生とともに、去年ベンチ入りしていた4年生は他にはこの2人しかいない。

「実はな姉御、姉御はリトルには女性選手で名を残したとか、今活躍した選手は皆無と思ってるかもしれないけど。」
「え?うん。」

理奈は女の子はリトル選手としては不利な立場と考えていた。
なぜなら、女性選手で活躍した話を聞いたことがなかったからである。

「でも、いたんだよ。昔、男子に交じって活躍してた選手が。
 …巨神リトルに。」
「そ、そのリトルの事は…!」
「赤松。確かに俺達は巨神に仲間を奪われた。だが今は、巨神のとある女性選手の話をしたいだけだ。」
「え…まさか、1年前に移籍した4人の選手って…」
「まったく…話がどんどんややこしくなって行く…まあいいや、理奈、順に話すから黙って聞いとけ。」



―1年前・光陵vs巨神の練習試合―

「おっしゃあ、いいぞ新井!」
「すげえ、巨神とここまでいい勝負できるなんて…」

2点負けていたが、新井のタイムリーで1点差。
だが、後続は続かず、この回は追加点ならず。

「あっちゃあ、ツーベース…」
「ドンマイ西村。つぎ抑えろよ。」
「次は…ん?代打か?」

巨神の監督が代打を告げる。
6番の選手に代打を送るのだから、かなりの選手なのだろう。

「6番代わって、代打・緒方!」
「緒方…どんな選手なんだ…って!え!?」

88:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 20:57:36 RQH0fr2e
髪が長くくりっとした可愛い目。
胸も膨らんでるのがしっかりと目視確認でき、くびれや骨盤、下半身の膨らみ具合。

どうみても、女の子。
バッターボックスに入ると、腰を数回振り、膝と腰を曲げてバットを縦に揺らしながら構える。
腰の振り様は色気すら感じる。

(ど、どう言う事だ?)
(とにかく西村、いつも通りに投げろ、それでいい!)

白濱がアウトコースに構える。西村も白濱も、…無意識に弱気になっていた。
そして緒方は―その女の子は―アウトコースからシュート回転して甘く入った失投を、見逃さなかった。


…。

「6回の表まで終わって、6-2…」
「あの緒方って女の子が出てきて、全てが変わったな…」
「右中間に抜けそうな当たりをとられて、さっきの2ランに続いてタイムリーも打たれたし…」

緒方に全ての流れを変えられた。
結局逆転どころか突き放されるばかり。

「やばい、2アウト…何とかしろ、土生!」
「このまま終わって…たまるかよっ!」

初球を振りぬくと、打球はセンターへぐんぐん伸びる。

「いったか?」
「やばい、緒方が追いついてきてる!」
「抜けろー!」

激しい衝撃音とともに、緒方が倒れこむ。
審判が確認に行くと、

「アウト、アウトー!」
「ああ…」
「ちっ、だめだったか…ん?」

緒方が起き上がってこない。
フェンスにぶつかって、どこかを怪我したのか。

(おい、大丈夫か!)
(しっかりしろ、緒方!)

――。

89:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 20:58:12 RQH0fr2e
「後日調べたところ、緒方は抜群のセンスを持っていて、不動の1番だったらしい。」
「巨神の1番…」
「理奈同様いろんなリトルを回った物の女だからと受け入れてもらえずに、
 結局巨神に入ったのは5年生になってかららしかったがな。
 すぐにレギュラーに上り詰めて、あの日がデビュー戦だったらしい。」
「なんで試合に遅れてきたんだろう…」
「それに深い意味はない。単に親戚の法事で遅れてきただけらしい。」

だが、問題はそんな事じゃない。その後緒方がどうなったか、という事である。

「その緒方って人は、どうなったの?」
「…フェンスにぶつかった際、左膝の皿が割れたらしい。
 とにかく、緒方は大怪我をして、その後グラウンドに戻って来たという話は聞かないな。」

かなり残酷な話である。
西村や二岡達、4人なら何か知っているかもしれないが、連絡方法など分かろうはずもなく…

「目の前であんなの見せられちゃ、怪我に過敏になったって、当然だろ。」
「う…。」

全員が静まり返る。
こんな状態では、気の入った練習などできない。

「悪い、変な話聞かせちまったな。」
「それで、巨神に仲間を奪われたってのは…」
「何となくわからないか?あの4人を奪っていったリトルが、巨神だ。
 あの練習試合のすぐ後、あの4人をスカウトし、連れ去っていった。
 おそらく、練習試合でその高い能力を見てほしくなったか、緒方の代わりが必要だったのか…
 …もういい、今日は最後にランニングをして、あがるぞ。」


堤防の上のコンクリートの道を走る。
土生、理奈、橡浦、そしてユキは余裕の表情だが、

「…待ってくれー…」
「どこまで走る気だー…」
「お前ら、遅れるなー!」
「へーい…」

しばらく走っていくと、向こうから同じくらいの年の女の子が走ってきた。
そして近付くと、土生がある事に気付いた。

「…?
 ちょっと先を走ってるな。」
「え?ちょっと…」

さらに距離を縮めると、土生がその女の子に話しかける。

「(あの時少ししか姿は見えてなかったけど…間違いない!)
 おい、君!ちょっと止まってくれ!」
「…何?」

女の子が土生の呼び掛けに応じ、止まる。

90:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 20:58:44 RQH0fr2e
「お前、緒方だろ?」
「…それがどうしたって言うのよ。」
「そうか!1年前に姿を消してから行方が気になってたけど…ここにいたのか!」
「…何?巨神の奴?」

あんまり友好的な雰囲気とはいえない。
だが、土生はずっと気にかけていたのか、いろいろ聞き出そうとする。

「いや、そんなんじゃないけど…」
「巨神以外のリトルの選手で、わたしを知っているやつはいないはず。」
「練習試合に出たのが、一度だけだからか?でもその練習試合の相手が俺だったとしたら、どうする?」
「!
 …そう。そういうことね。」

理奈達も追いついた。
土生と緒方のやり取りを淡々と聞いている。

「あの試合の後、何があったか、聞かせてくれないか?」
「…何で言う必要があるの?」
「それは…。」
「わたしに、あのつらい事を思い出させたいわけ?」
「あ、いや…ごめん。」

完全に手詰まりになってしまった。
緒方はため息をつくと、

「はあ…いいわ、来なさい。話してあげるから。
 そこのファストフード店に行きましょ。お金なら出してあげるから。」
「あ、ああ…」

ようやく全員追いつく。
それを確認すると、緒方達は店に入っていった。

91:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 20:59:56 RQH0fr2e
「で、何を聞きたいんだっけ?」
「怪我の状態や、巨神からいなくなったその後だ。」
「なぜわたしが退団したとわかるの?」
「巨神は県内トップクラスのリトル。そこのレギュラーなら、おのずと名が知れるはずだ。」
「…そう、まあいいけど。」

11人全員が同じテーブルに着くのは不可能なので、
理奈、土生、山下、橡浦、赤松、ユキ、そして緒方が同じテーブルに座っている。

「知っての通り、わたしは膝の皿が割れた。ほかにも靱帯が損傷したりやらなんやらで、
 …二度と野球はできないって、医師から通告された。」
「マジかよ…」
「でも…膝が万全でなくっても、5分くらいなら持つ。
 そう考えたわたしは、代打専任としてチームに残してもらえないか…そう頼んだんだけど…」
「あの監督は冷徹だからな。
 おそらく、戦力にならないと言われチームを追われたんだろう。」
「でもおかしくない?
 プロ野球ならともかく、チームから選手に出て行け、なんて普通は…」
「あのチームならそんな事をしてもおかしくはない…そういう事だ。」

もう1つのテーブルでは全く関係ない話が繰り広げられていた。
書くのもめんどくさいので割愛。

「で、まあいくつかリトルを回っているものの、どこもかしこも女だからって受け入れちゃくれない。」
「でも、さっきランニングしていたって事は、野球をやりたいんだろ?
 見ての通りうちには女子が2人もいる。女子だって当然のように受け入れるさ。」
「…あんたたちのチームに、入れって事?」
「ああ、怪我をしているかもしれないが、少なくとも打撃は健在なんだろ?」
「…気が乗らないわね。」

そこ断るとこ!?
…いや、普通に入らない?そこはさ!

「あの5人のうち、4人がいない。わたしが分からないとでも思ったわけ?」
「!」
「あの時5年生だったはずの彼らに何があったかは知らないけど、
 あのスタメンの9人の中で、優秀な選手はあの5人だけ。…ほかの4人は、言ってしまえば数合わせね。」
「…。」
「今いるのはあんた1人。勝てないチームに、わたしは入るつもりはない。」

勝てるチームを選んでいたら、当然女だからと言って拒否されるのも無理はない。
弱小チームなら女子を拒むことはあまりないが、
強豪だと、ましてや怪我持ちの6年生なら拒まれることは多々ある。

「なぜそこまで勝ちにこだわる?」
「決まってるでしょ?
 あたしを捨てた巨神に、復讐するのよ。」
「なーる…その物静かな態度は、復讐を意味するってわけか。」
「復讐の何が悪い?
 試合でぶちのめす、その何が悪いの?」
「じゃあ、こういえばいいか?俺たちも、巨神に仲間を奪われた。
 さっき言ってた、いなくなった4人。巨神に奪われたんだ。」
「…ふうん。」
「目的は同じ、悪くはないんじゃねえの?」
「…でも、あんたたちが弱かったら復讐なんてかなわない。あんたたちにその実力はあるわけ?」

しめた。
この運びになれば、もうこっちのもんだ。

92:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:00:51 RQH0fr2e
「なら、俺たちが相手になってやる。
 それで俺たちの強さが分かったら、俺たちに巨神を倒すための力を貸してくれ。」
「…。」
「一生野球ができないと言われた以上、怪我の酷さも相当のものだろう。
 おそらく、野球を再開しても、その膝は長くはもたない。お前の野球人生は今年限りだろう。」
「花道を作ってやるとでも言うの?」
「人が言おうとしていたことを…」
「そんなのわたしが決める事。勝負したいのなら、さっさとグラウンドに案内してちょうだい。」
「やれやれ…まあいい、戻るぞ。…あ。」

隣のテーブルの連中はまだ食べ終わっていない。
というより、土生達は遠慮の意味合いを込めて水しか頼んでいない。

「まあいい…お前ら、それ食い終わったら各自勝手に解散!」
「へーい!うまいな、これ!」
「はあ…」
「こんなチームが勝てるなんて、到底思えないけど?」

反論できない。
とりあえず、理奈が何とかしてくれるだろう。


「当然ピッチャーは理奈。
 赤松がショート、山下がサード、俺がセカンド、橡浦とユキちゃんで外野を頼む。」
「もろい守備体型ね。」
「これで十分だ!キャッチャーは本来俺だが、人数が足りないから大目に見てくれ。
 3打席勝負でヒットを1本でも打てれば、そっちの勝ちだ!」
「…勝負の勝ち負けより、あたしは内容を見たいんだけど。」
「俺たちに、内容が伴っていれば仲間になれって甘えなんざねえよ!」
「入るかどうかはあたしが決めること。
 まあいいわ、そっちが勝ったら無条件でこのチームに入ってあげるわよ。」

たった6人の守備体型。
対するは、怪我のブランクがあるとはいえ県内最強クラスの強打者。

「それにしても、女子がエースなんて、このチーム本当に人数が少ないのね。」
「自分だって女のくせに。
 見せてあげるわよ、あたしの…」

第1球。

「ストレートっ!」


…。

93:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:01:28 RQH0fr2e
(な、何、今の…男子でも、巨神であんな球を投げるやつは…
 去年戦った西村ってやつも、ここまではやくはなかったはず…)
「もういっちょ!」
(くっ!)

辛うじて当てるが、ベンチ前にころころ転がっている。
そして、

「ウィニングショット!」
(速い!)

高めの釣り玉に、完全に引っかかった。
いや、その速すぎる球速に、バットを止める事自体が難しすぎる。

(?…今のスイング…)
「さあ、あと2打席!」
「…ああもう、やめやめ。」
「え!?」
「こっちはブランクがあるのよ、あんまり勝負が長引くと膝にも影響が来るし、このあたりであがるから。」

バットを放り出し、去っていく。

「おい、じゃあこの勝負は」
「だから、わたしは巨神以外との勝ち負けなんてどうでもいいの。
 あんたたちと白黒つける気なんて元からない。さよなら。」

階段を上っていき、去っていく。
それを、ただただ眺めることしかできなかった。

(緒方…何を思っているんだ、お前は?)



結局、翌日以降、緒方は姿を見せなかった。
打撃力が決定的に不足している光陵リトルにとって、
1打席限定とはいえ緒方の打撃力は、代打の切り札として非常に魅力的な存在なのだが。

「探さないの?このあたりをまた走ってるかもしれないよ。」
「無い物ねだりしたところで、しょうがないだろ。
 だめならだめ。そこで終わり。はいおしまい。」

練習の合間の休憩のときも、土生は素振りを欠かさない。
かと思えば、バットをバトントワリングのようにくるくる回す。

94:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:02:11 RQH0fr2e
「もー。本気で勝つ気あるの?」
「俺もそう思うぜ。」
「赤松。
 今日からお前も打撃練習をしてもらう。バントと守備は、だいぶうまくなったからな。」
「俺も…打つ、役割を?」
「…やっぱ間に合わないか。そだ、必殺技の練習でもすっか。
 おーい、あとは各自勝手に守備練習してろ。」

緒方と会ってからというもの。
練習内容が奔放になった。土生の様子も何か腑抜けた様子。
もちろんだれ一人練習を手抜いてはいないものの、以前の厳しい練習は影をひそめた。

「赤松はバントの時、右足に体重がかかり過ぎている。
 正確なバントをするためには、本来体のバランスをしっかり保ってないといけない。」
「はい、すみません。」
「だが、それでもそんなアンバランス状態できっちりバントを決める事が出来る。
 だったら、バランスを調整して安定感を磨くより、この短所を逆手に取るんだ。」
「へ?」


緒方を加えた12人という青写真。
それが崩れ去り、優勝から大きく遠のき、どこか以前の土生に戻って、

…そんなのは嫌だ。

「…翔。」
「なんだ?今特訓中だ。(その呼び名は2人だけの時だろ!)」
「…いいよ、聞こえないようにすれば。あたしの親しい人として、今話してるんだから。
 あたしちょっと走ってくる。」
「好きに練習すればいいって言ったろ、なーにが親しい人だ。
 そういう内容ならチームメイトとして…」
「…何も分かってないね。いいよ、許可さえもらえればそれでいいから。行ってくるね。」

土を蹴る音がリズミカルに聞こえる。
なんで理奈はあんな事を?チームメイトとしてではなく、親しい人として…

「…。やれやれ、練習のために走ってくるわけじゃないって事かよ。」

新しい友達を作りたい。
そういう話はチームメイトではなく、親しい人にするべきだからね。



「…とはいったものの…そうそう都合よく見つけられるわけないか…」

うろついている間に、賑やかな所に出てきた。
もっとも、買い物しようにも今は持ち合わせがあまり無かったりする。

…ふと、因縁の場所にたどり着いた。
『スポーツアミューズメントパーク バビッチャ』

「…。」

95:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:02:46 RQH0fr2e
ブン!ブン!ブン!

「もう1回!」

ブン!ブン!ブン!

「もう1回!」

ブンブンブンブンブン…


金と引き替えにボタンを押す権利を与えられる、自動販売機。
ボタンを押す権利と引き替えに、ガコンとジュースを落してくれる、自動販売機。

「ぷはぁ…なんなのよ、もう。」
「ひどいスイング。ピッチングとのギャップが激しいにもほどがあるわよ。」
「そうなのよ…って、緒方さん!?」
「胸が大きいせいで必要以上に内角球を怖がり、外角に手を出せない。おまけに内角を捌くこともできない。
 そりゃ打てっこないわよ。」
「…しょうがないじゃないですか…昔はそれなりに打てていたけど、
 前に在籍していたリトルで…」

前に在籍していたリトルでは、監督の目の見えないところで打撃練習させてやるとは名ばかりに、
チームメイトにわざとボールを胸に当てられていたりもした。

「ふーん…」
「…だから必要なんですよ。」
「え?」
「あたしが打てないから、緒方さんの力が必要なんです!」
「…そう。
 じゃあ、わたしからも1つ問題を出そうか。」
「へ?」

問題。
なぜわたしはあの時の勝負を途中でやめたのでしょう?

「えっと、そりゃあ、怪我を悪化させちゃいけなかったから…」
「確かにわたしの怪我の具合はまだよくはないし、守備にも問題はある。
 でも打撃だけなら、3打席ぐらい余裕でこなせるわよ。」

目の前のマシンが空く。
コインを入れて、バットを持ち、構える。

「その答えはね…」
「…!」

飛んできたボールを、カット。
…そのスイングを見て、理奈はその理由にはっきりと気付いた。

「あの勝負、間違いなく負けていた。」
「まさか…スイングが戻ってないって事!?」
「昔なら簡単に飛ばせていたのに、今はちゃんとミートできるのは半分ほど。
 当たり前よね、怪我で下半身にガタが来てて、筋力も落ちて。
 なによりも、そんな状態で、一振りに賭ける代打なんて、無理よ。それにね…」
「それに?」
「わたし、ひとつ嘘をついてた。」

緒方がボールを撃ち続けながら、自分の過去の嘘を告白していく。

96:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:03:50 RQH0fr2e
「女だから最初から入団を拒否された、なんてのは嘘なの。
 女だって入団か、入団テストだけならどこのリトルだってやってくれる。」
「え…」
「4年生なら入団テストなんてなくたって入団できるけど、5,6年生は即戦力でないといけない。
 これでも巨神のレギュラー張ってたんだから、表向きには有名でなくても、
 各リトルの監督は、みんなわたしの事を知っていた。」
「…じゃあ、まさか。」
「ええ。
 怪我の状態も知っていた。だから、どのリトルも、怪我の状態の回復さえ見込めれば入団していい、
 そのためにテストを受け、テストの合格を入団条件としてくれた。でも…」

打てなかった。
膝がまだ完全に治っていないのと、衰えている筋力。
そもそも、二度と野球ができないとすら通告された怪我。完全に治せという方が酷だ。

「…単にあたしの実力がないだけ。
 あの時あなたとの勝負を打ち切ったのも、あなたに負けて恥をさらしたくなかったから、
 …巨神への復讐のためにわたしを必要と言ってくれた土生を、落胆させたくなかったから…」
「緒方さん?」

話を進めれば進めるほど、涙があふれてくる。
初めて自分を必要と言ってくれたリトルがある、選手がいる。
…その選手に応えられない自分を責めていた。嘆いていた。

打ち終わって出てきたときの彼女は、もう理奈を正視できる状態ではなかった。

「…でも、それでも野球やりたいんですよね、巨神を倒したいんですよね。」
「え?」
「だって、バット振ってるじゃないですか。ランニングしてるじゃないですか。
 怪我の状態が良くなってから、ずっとずっと練習してきたんでしょ?」
「!」

涙をぬぐいながら、今までの練習を思い出す。

「あたしは信じますよ。
 そのひたむきな努力が、あたし達に、とても大きな力を与えてくれるって。」
「…あなたの、名前は?」
「ラリナ、って、呼んでください。」
「ラリナ、ちゃん…」
「いつでも待ってますから、信じて待ってますから!」

理奈は走って去っていく。希望を胸に去っていく。

彼女に足りないのは、そう、自信だけ。
自分に出来るのは、ここまで。後は彼女自身が強く決断し、光陵に来てくれることを信じるだけ。

…だって、バットを振っている限り、野球をやりたいはずなんだからさ!

97:迷わずストレート!『新たなストレート』
08/12/15 21:04:24 RQH0fr2e
「そんじゃ、今日も練習始めるかー。」

土生ののんきな声を皮切りに、全員が散って思い思いの練習をする。
ベースランニングするもの、ノックを受けるもの、長距離を走るもの…
さて、あたしもピッチング練習しなきゃ!…って時に、監督に呼び出されちゃった。

「え、何ですか?」
「今日お前たちが来る前に、手紙をもらったんだ。
 渡し主曰く、ぜひお前に呼んでほしい、との事だ。」
「え…誰だろ。」
「考えるまでもねえだろ、あいつだよ。」
「あれ、土生君。」

後ろを振り向くと、いつの間にいたのか、翔の姿。
まあいいや、読ませてもらおっと。

『本当にありがとう、ラリナちゃん。
 あの試合の日から、選手として必要だと言ってくれる人が出てくるなんて、思わなかった。
 土生の遠回しに言っていたのも内心嬉しかったけど、
 なんでだろ、あなたのその馬鹿がつくぐらいのかわいさに、単純さに、
 なんであそこまで泣いちゃったんだろ。

 …うん、大丈夫、本番までには間に合わせるから、大会当日にね。』

同じ練習はこなせないから、大会まで打撃に特化したマイペース調整をするつもりだろう。
…そんな事より、もっと大事な事がこの手紙の中には書いてあるが。

「なんて書いてあるんだ?」
「あ、あの、実は…
 緒方さんって覚えてます?」
「1年前、まだあの4人がいた頃に巨神との練習試合で…」
「…ああ、そいつか!」
「数日前その子と会ったんですけど。うちに来てくれることになったんです。」
「…あれ、でも確か…怪我してなかったっけ?」

緒方の過去に何があったかを話した。
もちろん、昨日のバッティングセンターでのやり取りは理奈と緒方の秘密。
元巨神の切り込み隊長が来る、という話に監督は嬉しさを隠せない。

「ほお…
 しかし、打てるヤツが来るのは、嬉しいな。
 そうか、どこかで見た顔だと思ったら、あの子は1年前に会っていた緒方、か…」
「ただ、私たちと合流するのは、大会当日になりそうなんです…」
「かまわんさ、1年前のあの姿は、未だ記憶に残ってるよ。」
「…しかし、怪我であいつの打撃が衰えてなければいいんですがね…」

数日前の理奈と緒方の対決で、緒方のスイングが鈍くなっていることを土生は見抜いていた。が、

「大丈夫だよ土生君!絶対に、大会までに間に合ってくれるよ!」
「…まあ、理奈がそう言うなら信じるか。監督。大会のメンバー登録に…」
「ああ、加えておくよ。」

これで大会の布陣がそろった。
監督にさっさと練習に移れと言われると、手紙を携えたまま理奈と土生がブルペンへと向かう。

(この汚れ…塩?)

手紙についているへこみ、そして無機物。
手紙の内容も、手紙についている汚れも、理奈と緒方以外は誰も知らない。

98:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/15 21:05:19 RQH0fr2e
投下完了。
次回いよいよ試合。

…この章はエロがまったくもって0だったな…

99:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:26:35 zr03YE6t
ここまで来ると、いつかエロになるのが逆に恐ろしい。
登場人物の若さゆえ、その純粋さを感じてしまうw

100:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:51:20 H1DKXhAv
GJ!!
ドラマが面白くてこそ、エロも映える。緒方は
学校どっちなんだろ?
次回にも期待。

101:名無しさん@ピンキー
08/12/16 18:06:47 OFFInKhr
gj!!

102:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/16 23:37:05 5yCtyvpZ
緒方の設定はまだ考えてなかった…

SDSさん、次回ちょっと白瀬紗英を借りたいのですが、
よろしいでしょうか?
(そういえばSDSさんもラリナを使うと言ってたっけ)

103:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/16 23:43:19 5yCtyvpZ
緒方の設定はまだ考えてなかった…

SDSさん、次回ちょっと白瀬紗英を借りたいのですが、
よろしいでしょうか?
(そういえばSDSさんもラリナを使うと言ってたっけ)

104:名無しさん@ピンキー
08/12/17 06:50:48 0sKFVx1c
>>暴走ボート様
GJでした!!


…実は今週投下予定の拙作『秋風…』に、つい展開上、土生くん出しちゃってるんです…(ラリナちゃんは後編で登場願う予定でした。)そのうえで問題なければ、宜しくお願いします。事後承諾になってしまい、申し訳ありません…



105:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/17 11:20:40 ygOCtM+X
>>104
SDSさんですよね?いや、名前が書いてないもんだから(ぁ

全く問題ありませんよ。
むしろ、理奈を出して土生を出さないってことに個人的に違和感があったくらいで。
こっちも紗英をありがたく使わせていただきます。

106:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/17 16:20:15 z8xivPqd
新作書いてみたのですが一つだけ許可を取りたいので…。

暴走ボート ◆z95s/qs7OM様直接こちらからお願いするのは初なので
改めてはじめまして名無しさんXです。

お願いの前に
>>44の返信を
歩美のお兄さんがオタク趣味がある事以外わからなかったのでエッチに書いてみました。
エロ絵だけじゃなく恋人同士にならないという前提でいろいろ体触らせてるというのは
あくまで私のファンジンでselJPZyjjY様の想定する歩美のお兄さんではないですが
実際結構仲良しなんだろうなとも思って書いてみました。

それと念の為元ネタ公開
轟!男ゼミナール 校長枝岡兵三郎=魁!男塾 塾長江田島平八
家庭ティーチャーアサシンリヴァイブ=家庭教師ヒットマンリボーン
紗那=沢田綱吉(ツナ)響=笹川京子 など性別反転

シバケンと白瀬紗英がこれからラブイチャや凄いからみとか期待してます。
SDS ◆cStOEcFYHc 様!

で暴走ボート ◆z95s/qs7OM様改めて本題なのですが
拙作「キャッチ」シリーズの女性主人公と貴方の作品「ストレート」シリーズの主人公
野村里奈(ラリナ)と幼馴染という設定にしたいのですが宜しいでしょうか。
まずいようでしたら少し訂正して改めて発表しますので、貴方の方から返事が出来る時でいいのでご返信ください。
ではひとまずこちらは落ちますね。
最後に凄い素敵でした「新たなストレート」では失礼を…。

107:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/17 17:12:56 i6PhFoge
里菜ではなく、理奈です;
自分のHNを間違えられるのはいいのですが、
自分で作ったキャラを間違えられるのは…まあどうでもいいですね。

>念の為元ネタ公開
ご丁寧にどうも。
ただ、説明されたところで、全く分からなかったり(ぁ

>本題
かまいませんよ。
ただ、理奈が母親と別々に暮らしていることとか、
ずっと野球とともに成長してきた、と言う事はしっかりと残しておいてください。

後ほど投下します。
ただ、予告と違いまだ試合じゃないですけど;

108:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/17 20:01:30 z8xivPqd
>>107 【一スレ借ります】
暴走ボート ◆z95s/qs7OM様へ
すいません!私の確認ミスでした。以後気をつけますね。

>本題
はいありがとうございます!
それはちゃんと抑えますし、あまり野村理奈ことラリナが迷惑するような
無茶な展開にならないようにしますのでご心配なく!

投下お待ちしてますよ!頑張ってください。ひとまず落ちます。

109:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/17 21:05:31 i6PhFoge
それでは投下します。

…紗英を借りるとは言ったものの、
借りるどころか主役同然になってしまってるような…
シバケンまで引っ張り出しちゃったし…

110:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:06:40 i6PhFoge
「いよいよ、」
「あさって、」
「でーっす!」

大会は日曜日に開幕し、毎週週末に執り行われ、1ヶ月間激戦が繰り広げられる。
金曜の練習も無事終わり、いよいよ明後日という事で秘密基地で打ち上げ。

…ほら、無印版で一度出てきたじゃん、覚えてない?こいつらに秘密基地があったって事。

「それでは、俺たちの優勝という未来を祝って!」
「土生さんにひとつ、お言葉をいただきましょう!」
「え、俺?」
「あたりまえでしょ、土生さんが、俺たちのリーダーなんですから!」

促されるがままにみんなの前に出てきて、適当に思いついたことを並べて。

「えーと、とりあえず今日までよく頑張った。
 明日は東小は登校日という事で、練習は休み、各自練習なり休養なりしてくれ。」
「それじゃ、お願いします!」
「…やっぱやんのか?」

赤星にせかされて、しょうがないなと軽く両手を広げ。

「それではみなさん、お疲れさまでした、最後にご唱和下さい。いよぉー、」

パン!


カキーン!…カキーン!

「…ふう。
(大分仕上がったかな。明後日までには何とか…)」
「ナーイスバッティング。ていうか今までどこ行ってたの?」
「…!?」

人も少なくなった夕暮れ時のバッティングセンター。
夕日に染まった美人2人が、久しぶりの再会。

「紗英…。なんであなたがいるのよ。ていうか、体ボロボロになって姿消したって聞いてたけど?」
「あら、そのほうがよかったかしら。」
「だれも恨んでるなんて言ってない。
『Tesra』でトップモデルに成れなかったのは、わたしの実力がなかったせい。」
「野球と両立させていただけでも、十分すごいと思うよ。」
「ケージの中に入らないで、危ないから。」
「まあまあ、硬いのはナシ♪」

足元に転がっていたボールを拾い上げる。
そして、舌を出して微笑みながら、軟球をぐっと力を入れて握り…

「何やってんのよ、オロチヒメ。あんなものCGに決まってるじゃない。」
「あはは、必殺技、『破岩一勝』。出来るわけないか。」
「岩を砕いた力で相手を粉砕…全くふざけた技よ。」
「でも、それが野球じゃないの?相手のボールを、バットで粉砕できれば勝ち。そうでなければ負け。」
「あのねえ…。まったく、そんなにいい性格だったっけ?」

あはは、とわらいながら目線を明後日の方へ。

111:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:07:16 i6PhFoge
「実はね…恋しちゃった♪」
「はあ?恋されたんじゃなくって?」
「やっぱり故郷が一番ってことかな。故郷といっても母さんの故郷だけどね。」
「それでこのあたりにいるってわけね。」
「そゆこと。東小にいるよ、遊びに来れば?」

人は変わるもんだね。ほとんどの同年代と話をしなかった、あの陰気な性格の紗英が、ねえ…
人は人を変える、たった一つの恋で、ここまで変われる。

(はあーあ、わたしももっと子供らしく生きるべきなのかな。)
「何か言った?」
「ううん。」
「そういえば、もうすぐ大会の時期だけど、…主役になってほしいな。」

スタイルはともかく、胸という決定的なディスアドバンテージを背負っていた緒方。
こればかりはどうしようもなく、紗英にスポットライトを独占されて…

「無理、よ。」
「ど、どうして?強豪チームの主力選手なら、主役になるのは…」
「巨神から戦力外受けたのよ、そして今は東小…あなたの小学校にいる男子に誘われて、別の小さなリトルでさ。」
「東小!?あたしの、学校の…」
「…そうね、紗英は特別。」

屈んで、足首の方まで手を伸ばし、少しためらい、
…ズボンのすそを、引き上げた。

「こ、これ…!」
「…誰にも見せたくない。これだけは。わたしが数少ない話し相手だった紗英だけ、特別。」

少女に見せるにはあまりにも酷で、見るに堪えない光景だった。
膝を覆わんばかりのどす黒い血の塊。手で口を押さえ、化粧室の方へ行ってしまった。

(カナたん…どうして?どうしてっ…!)


「でよぉ、紗英の胸がまた…」

東小6年1組は、今日も飽きずに馬鹿話。いつも教室に入ってく時に聞こえてくるシバケンの馬鹿話。
本来はシカトして軽く聞き流すが、今日はずんずんとシバケンの方に向かってきて、

「健太!」
「な、なんだよ!?悪かった、悪かったって…」
「そんなんじゃない、いいから来て!」

手首をつかんで、ぐいぐい引っ張っていく。
紗英が教室にいた時間、わずか10秒。

「土生ってやつを知らない!?」
「えっと、この時間なら多分みんなでキャッチボールをしてるよ。」
「おい、紗英、なにを…」

1つ下の階には、5年生。
手がかりを元にグラウンドへ。情報通りに、キャッチボールをしている数名。

112:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:07:51 i6PhFoge
「どいつ?」
「土生は、えっと…あいつだな。でもどうする気だ?」
「いいからついてきて。」

キャッチボールをしている数名。
とりわけとんでもない巨人が混じっているが、もちろん土生ではない。

「ねえ、土生って名前の子は、君?」
「ん?悪い、ちょっと俺抜きでやっててくれ。なんか用ですか?」

キャッチボールの輪から離れ、紗英に近付く。
グローブを外した土生だが、この地点で土生は紗英の殺気を察知していた。

「…カナたんを、野球に引きずり込んだのは、君?」
「カナたん?…もしかして、緒方の事か?ああ、その通り…」

平手打ちを食い止める土生。
突然の攻撃にも、冷静に対処。

「…なんで…なんでそんなことするのよ…」
「は、はい?」
「あんな野蛮なスポーツに、あいつを巻き込むなって言ってんのよ!」

グーパンチを食い止めるシバケン。
珍しく頭に血がのぼり手を出してしまったが、さすがは東小のボスというだけはある。

「はなせよ、シバケンさん。」
「土生、女に手を挙げるのは、あんまりいいことじゃないぜ。
 手をあげていい女は、西小の…」

開いていた左手でグーパンチ。
当然シバケンは軽々と受け止める。周囲も騒がしくなってきた。

「やめとけって。ほら、周りにこんなにもギャラリーがいるしよ、ひと波乱あったらただじゃ済まねえ。
 確か試合は明日だろ?」
「…何も思わねえのかよ…野球を馬鹿にした言葉を聞いてよ…
 あんただって柔道やってんだろうがぁ!」
「悪かったって。だから落ち着け、紗英にはちゃんといっとくから。」

橡浦と山下はぼそぼそ声で止めようとするが、当然土生の耳に届くはずもなく。

「うるせえ!
 そうだよなあ、人気があれば、守ってもらえるから、それを盾に言いたい放題だもんなあ!」

腹にグーパンチ一発。
その場に倒れこむ。

「ぐふぅ…」
「兄貴!」「あんちゃん!」

怒りに燃えるシバケン。
駆け寄る橡浦と山下を、たった一度睨みつけただけで怯ませた。

113:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:08:25 i6PhFoge
…大切な仲間、そして想いを寄せる女の子への愚弄。シバケンもまた、野球を馬鹿にされた土生同様の状態。

「…悪いな、明日野球だから暴力はいけないんだろうがよ。
 だがそのツラに一発入れとかなきゃ気が済まねえ!」

振り上げた右腕に、自らの動きに逆らう違和感。
見ると、肘がつかまれている。半端ない握力を感じる。

「お互い様じゃない。喧嘩両成敗って知ってる?」
「…誰だ?」
「全部暴力で解決?ふーん、乱暴な考えね。
 でも、そうでないと戦争はやってられないか。」
「ユキ…」

土生が見上げた先には、ユキの姿。

「でも、そういう考え、あたしは嫌いじゃないかな。その考えが正義なら、あたしにとってどれほどいいか♪」
「…。」

次の瞬間、シバケンの耳に回し蹴り。
だがシバケンも流石と言ったところ。瞬時に反応して受け止めた。

「…。
 暴力で解決しようというのなら、いつでも相手になりますから。
 土生さん、さっさとその人と話をつけちゃってください。」
「…分かった。」

1歩2歩と歩み寄り、先に口を開いたのは、紗英。

「カナたんは、あたしと一緒に仕事をしてて。
 …でも、あたしがいたせいで、カナたんはトップになれなくて、モデルをやめてしまって…」
「遠回しの自慢か?」
「誰が自慢よ!…来て。他の人には聞かれたくない。」
「…いいだろう。」

シバケンが、山下が橡浦が、心配そうに見ているが、紗英が、土生が首を横に振る。
心配するな、そう言い残すように。

114:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:09:00 i6PhFoge

校舎の屋上で、全てを話した。
数少ない友達だった緒方、その緒方を蹴落とす形となってしまった過去。
それにくじけずに頑張る緒方に、襲った悲劇。

「…で、何が言いたい。
 俺は、野球をやりたいと思っていた緒方に、野球をやらせてやりたくて誘った。
 何の問題がある。」
「これ以上…カナたんを傷つけないでって言ってるのよ!
 もう見たくないよ…カナたんが傷つくのは!」
「…。」

緒方は、今年限りで野球をやめると決めているはず。だったら、今更怪我をしようと関係ない。
怪我をしようがしまいが、来年以降彼女に野球選手としての未来はないのだから。

「見たくないの…もうこれ以上、傷つく姿を、痛みや苦しみを受ける姿を、見たくないの!」
「…。
 例え緒方がそれを覚悟してたとしても、か?」
「ええ。」
「緒方のためじゃなく、自分のために野球をさせるな、といいたいのか?」
「それは…」
「間違いなくそうだろ。なら、せめてその理由を言えよ。そうでなきゃ筋が合わねえ。」

当然のように口を紡ぐ。
そして覚悟を決めたように唇を噛みながら、1枚の写真を取り出す。

「これは?」
「殆ど…だれにも見せた事のない、あたしの過去。
 捨てたくても、どうしても捨てられなかった、過去と写真。」
「ボロボロだな。…こんな状態になる前に、逃げなかったのか?…いや、逃げられなかったのか。
 子供は弱いからな、ずっと大人のいいなりに…」
「ちがう!」

土生に渡した写真をすぐさま取り返す。
ポッケに入れると、自分の苦しい胸の内を明かす。

「モデルをやめると決めた時のカナたんは、泣いてた。本当につらそうだった。
 だから、あたしは!カナたんの分まで頑張らないといけなかった!たとえどんなにぼろぼろになっても…」
「だが、こんな状態にまでなったら、止められるか見捨てられるな。」
「…あたしは、どれだけ苦しくても、身も心も壊れても、それでもカナたんの分まで…
 でも…」

力尽きた。
母親に抱えられ、故郷まで逃げてきた。

115:迷わずストレート!『檜舞台のストレート・前夜』
08/12/17 21:09:30 i6PhFoge
「…で、それがどうしたんだ?」
「な、何いってるのよ!だからあたしは…」
「結局のところ、モデルから逃げ出した、緒方の分まで頑張れなかった事、
 それに対するせめてもの罪滅ぼしのつもりで野球をやらせたくないだけだろ。」

涙があふれる。
そこまで言う事ないじゃない。少しは言葉を選んでよ!…そう心の中で叫ぶ。

「だからさ、いつまで過去にこだわってるんだ?
 あいつはモデルになれなかった、でもそれをバネに、新たに野球を頑張った、ただそれだけだろ。」
「!」
「そして怪我をしても懸命にリハビリをした、
 どんなに踏みつぶされても、必死になって這い上がった!」
「あたしだって自分なりに頑張ってるよ!
 …今はまだ決まってないけど、母さんの仕事の、お手伝いをするために頑張ろうと思ってる!」
「ならなおさらだ!」

土生が最大パワーで言い放つ。
紗英がそのハイパーボイスに一瞬怯む、それを見逃さない。

「なんで、あいつの応援をしてやれない!」

応援。
今の紗英の頭の中から、完全に離れていた言葉だった。

「っ!」
「あんたが緒方の夢を奪ったと思ってるなら、それにたいして後ろめたさを持っているのなら!
 なんで新しい夢を応援してやれない!
 あんたの言ってることは、緒方を野球から引き離すってのは、野球という夢を奪うって事じゃねえのか!」
「それは…」

「もうやめてあげて。」

出入口の方から、声がした。
そこには、この場所にはいないはずの、

「か、カナたん…?」
「緒方、なんでいるんだ?」
「昨日会って、紗英がこの小学校にいるのを聞いてね。
 今日はこの学校以外は休みだから、遊びに来たの。そしたらユキちゃんに会って、事情を聞いてね。」
「カナ…たん…」
「土生、もうやめてあげて。
 …ねえ、紗英、もしよかったら、明日の試合、見に来てくれない?」

突然の提案。
土生は静かに動向を見守る。

「わたしの姿を、見てほしいの。
 わたしが、新しい世界で頑張ってる姿を、見てほしい。」
「カナたん…」
「だって、モデルの世界でしか、がんばってる姿を見てないでしょ?」

野球の緒方かな子だって、がんばってる。
それを伝えて、土生を連れて立ち去った。

「最後に1つだけ言っておく。過去はむやみに捨てるべきものじゃない。
 だが…未来に怯えていちゃ、過去がある意味なんて、ないぜ。」


去り際の一言が、朝の予令と共に、紗英の中に響いていた。

116:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/17 21:11:01 i6PhFoge
投下完了。
次こそ試合かな?

しかし、ちょっと紗英の設定をもらいすぎましたね;すみません。
やっぱりやり過ぎはよくないですよね…

117:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/17 21:40:32 z8xivPqd
皆さんこっちも戻ってきました。
暴走ボート ◆z95s/qs7OM様。投下お疲れ様です。
緒方嬢と白瀬嬢の友情。そして漢な土生とシバケンがいい感じですね。

そしていよいよ私も新作を投入してみます。
長丁場でどれだけ書けるか自分でもわかりませんが、私も西小・東小シリーズそしてSDS様やストレートシリーズの一員になれるように書きます。
では『とにかくキャッチ!』第一話行きます!
属性としてレズものです!

118:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:42:07 z8xivPqd
とにかくキャッチ! 

ACT 1

「それーいくよ!」
グラウンドでさわやかな女の子の声が聞こえる。

彼女達はみずみずしい肉体にユニフォームを包み、さらによく見ると全員泥だらけだ…。

そしてさわやかな声の主はボール…しかも大きめのソフトボール用の球をつかみ、
軽快に相手に向かって打つ。
その少女のスイングはとても綺麗で、しかも…
ぶるん!ぶるん!彼女がノックするたびに彼女の背丈以上に育った
人並み外れたバストが大きく揺れ、爽やかな声とは裏腹な色気が滲んでいく。

他の選手もよくよく見てみると、みな胸の大きさはまちまちだが、
一番小柄に見える少女ですらその背丈からしたら十分立派な胸がぷるるん!と揺れ
もし盗撮されていたら立派なマニア向け作品として商売が成り立つ事だろう。

そして少女達はみなマウンドが暗くなるまで続け
ブザーが鳴った時には殆どのメンバーはフラフラになっていたが
一番背の高い少女がまるで朝飯前と言わんばかりに軽々と身長に見合う立派な胸を
プルプルと震わせ歩きながら皆に対し
「今日はこれまでにいたしましょう。皆様お片付けを開始してくださいな」
とその背の高い少女は率先して指揮をとり、みなでグラウンド整備をする。

ここは東町地区のソフトボール練習所
そしてこのチームは地区どころか東日本ブロック最強とうたわれる女子小学生ソフトボールサークル リリアム
皆ここでは常勝をリリアムに捧げる為文字通りに血を吐く練習量をする事でも知られている。

ノックをやっていた健康的な少女もグラウンドをきれいにした後。アイシングを使って腕を冷やしている。
そんな様子を見ながら背の高い少女はリリアムメンバーすべてを集め、連絡事項を述べる。
「皆様お疲れ様でしたね。今日一日のメニューはこれで終了ですが、
自主トレーニングをしたい方はこのまま残って練習を続けてください、では本日解散です」
と今日の練習が終わったことを告げ、殆どのメンバーは急いでシャワールームへと汚れた体を洗いに一目散と向かう。

119:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:44:24 z8xivPqd
グラウンドに残っていたのは長身の美しい少女
ノックをしていた年相応の背にはち切れんばかりの胸を震わす少女
そして一番比較として胸の小さく小柄な少女の三名だけだった。

そして長身の少女は「ふう」と息をつきながら残りの少女に声をかける。
「やはり貴女方は残ると思っていましたわ。私たちで続きをしましょうか…優子・久美。」
まずアイシングを終えた少女はキャッチャー用のグローブに変え、
プロテクターやマスク・レガースをつけて凄い爆乳をガードしながらばんとグローブを鳴らしながら
「OK!私まだボール受けてないからもう少しやろう沙織!久美!」
キャッチャーとして少女…優子は大きな声を上げ構え
ピッチャーマウンドに向かう小柄な少女…久美をしっかりと見据える。

久美の方もピッチャーとしてしっかりかまえて
「かるいけど500位で切り上げよう。優子!沙織お姉さま!!」
長身の少女…沙織もしっかりバットを構えて、久美を睨むように立ち改めて
「ではそうしますか…では…来てください久美!」
そういうと久美の方も
「では行きますお姉さま!しっかり私のボールとってよ優子!」
切れのあるカーブが飛び、沙織をしっかり振らせつつも…普通の捕手なら取るのも困難な久美のカーブをきっちり取り。
「久美!今日も冴えてるねボールの切れ。じゃあもう一球!沙織を私たちで打ち取っちゃおう!」
と綺麗なフォームで久美にボールを投げ返す。

綺麗な破裂音とともに久美のグローブへと滑り込むように優子の投げた球がミットに収まる。
「ナイス優子!この調子でお姉さまを打ち取ろう!」
と久美からも掛け声が入る。

沙織の方も素直に
「流石ね久美…そして優子も。でも容易く私を打ち取れると思わないでくださいよ!」
久美の切れを認めながら、エースバッターとしての誇りを燃やし
何が何でも久美を打ち取ってやろうと先ほど以上の闘志を燃やす。

そんな沙織の闘志に触発されたか、優子も久美もいままで以上に闘志を燃やし必死で投げ込み
沙織に打たれまいとするが、久美の投げた球を沙織は場外にまで吹っ飛ばす!
場外に吹っ飛んだボールを見ながら久美は沙織を見て
「…やっぱり凄い沙織お姉さま…でも私だって早々負けませんよお姉さま!」
と改めて凄いバッターを相手にしていると体の底から熱くなってくる。
勿論二人の熱い戦いをまじかに見ている優子も同様に体が熱くて仕方がなかった。
「久美!しまっていこ!!沙織だってそう容易くあんたの球打てないんだから!」

三人の火傷するほど熱い練習は続き、しまいには三人とも立てないほどの勝負をし尽くした。久美の投げた球は500を大幅に超えた850球
そのうち沙織がバックスクリーンに運んだのは76でその内場外まで持って行ったのは13、そして安打の類は297本だった
久美の方も全球すべて優子のミットに収め、優子も切れ味鋭い久美の変化球全てグラブから落とすことはなかった。

120:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:46:07 z8xivPqd
グラウンドに三人とも大の字で寝転びながらも優子から沙織と久美に話しかけてみる。
「疲れたね~でも毎日こんなたくさん練習できて私本当にうれしい!本気でこのチーム入ってよかった!」
とこれからの人生でもこれほどの猛練習にこれほど突き合えるパートナーは
そうそう現れないだろうと思った…たった一人大事な幼馴染を除いては。

そんな優子の言葉に合わせ久美からも
「本当にここまで私のボールを取りきれるなんて…ちょっと前だったら考えられなかった。
でも今じゃあ沙織お姉さまと優子と私の三人で寝転んでいるのが自然なくらいだからね」
と素直に賛同し、沙織の方も少し息を切らせながらも
「私は本当に幸せですわ。貴女方のような素晴らしい選手と巡り合うなんて…」
とやはり素直に二人に賛同する。

そんな心地いい会話をしばらく三人で交わし、寝ころんでいたが三人同時に立ち上がり
「さあ片づけましょう。優子…久美…もう時刻の方が遅くなっていますわ」
と沙織は二人に言いながらバッターボックスの掃除に取り掛かり
久美はピッチャーボックスの清掃、優子は散らばったボールを片づけテキパキ片付ける。

そしてすべて終わった後。三人とも泥と汗まみれのユニフォームを着たまま集まり
沙織は優子と久美の肩に両手を抱き乗せて囁く。
「さあ私たちもシャワー浴びましょう。優子…久美。」
どこか沙織の言葉には妖しい響きを感じられた。
実際に沙織の両手はそれぞれ優子の爆乳・久美の美乳を掴み揉んでいたのだ。

優子は顔を赤くし、久美はぽぉっとテレ出す。
「うぅっ…もう沙織ったらぁ…じゃあいっしょに入ろうかシャワーをね」
と優子も沙織の美巨乳を揉み返し、自分の爆乳もより沙織の手とくっつけながらそう答える。
優子の胸は張りの強いツンとたったロケットのような爆美胸。
沙織の胸はマシュマロのように柔らかい、だけどお椀のように上を向いた美巨胸。
どちらも小学生離れしている圧倒的な肉の質量だ。それをお互いの手でお互いの肉を感じあう。

久美の方も同様に沙織に胸をもまれながらも、自分のユニフォームをはだけさせてより積極的に沙織の愛撫を受け入れ。
「お姉さまぁ…今日もたっぷり久美を可愛がってください。もちろん優子も一緒に…ね」
久美の形のいい胸をむにゅむにゅと沙織の手が愛撫する。
11歳らしく固く成長途中な美胸の感触が心地よく沙織の手を迎え入れるのだ。

沙織は両方の手で最上級と言っても過言ではない二人の胸を揉みつつ、
自分も自身の美巨乳を優子に揉まれ、久美の乳房で手をパイズリされながら
「うふふ…二人とも待ちきれないようですね。では三人で楽しみましょう…
他の皆様はもう今ごろ帰宅されているはずですしね」
と少し熱く吐息を出しながらシャワールームに向かう。

121:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:49:15 z8xivPqd
ACT 2

三人はシャワールーム前の更衣室で泥と汗だくなユニフォームを脱ぎ、三様三者の下着姿になる。

まずは沙織の下着。沙織の下着は全般的にスポーツ選手らしからぬ高価な下着…いや大人顔負けなランジェリーと言えるもので
お淑やかな沙織の内面の熱さを表現したクリムゾンレッドの色合いに91cmという美巨乳を収めたFカップブラジャー
生地面積は89cmという美尻を納めるのには小さめ、そして股間部位にシースルーが入ったセクシーな紅いパンティー
少し透けているためか陰毛もそこからうっすらと見え、普通に考えたらただイヤラシイだけの下着なのだが。
沙織が付けるとその下着はとたんに洗練された装いを見せ
優子も久美もあまりの下着の鮮やかさとその下着を上下見事に着こなしている沙織の女神のような美しさ。
そして大人以上といえるプロポーションの良さにドキドキしてしまう。
「凄い…お姉さまはいつ見ても…素敵です。」
久美は沙織の美しさに目を輝かせ、優子も言葉なく見つめている。

沙織は賛辞を寄せる久美に対して微笑み首を軽く甘噛しながら囁き
「ありがとう久美。貴女の下着もきれいだし…この分だともっと女の子らしい体になれますわ」と久美の髪をなでる
久美は体をぶるっと震わせ82cmDカップバストもぽよんと揺れる。
沙織に触れられるたびに久美は体の芯まで淫らな熱がしみわたる気がした。
そんな久美の下着。久美の下着はスタンダードな女の子用のもので
背丈からしたら発育した白いDカップのブラジャーがぎゅむと押し込まれた可憐なもの

パンティーも青と白のストラップカラーが入った可愛らしい物だった。
まだまだ成熟途中の青い果実ながら十分に美味しそうな81cmのヒップを閉じ込め少しむちむちしてる。
「でも流石に大きさだったら…優子が一番だね!形の綺麗さや感度もお姉さま並み…
だけどお姉さまとはまた違う胸の揉み心地!!」

甘噛を受けドキドキが止まらない久美は、近くに寄ってきた優子の巨大な小学5年とは思えない94cmのバストを思いっきり両手で両胸とも揉みしだく
「やだっ…久美っ。まだ私のおっぱい大きくする気なの?あっまたっ…ブラジャー切れちゃう…かも」
優子は荒っぽいも女の子の感じるツボを押さえた胸揉みで乳牛みたいな胸を
精いっぱい揉むが、張りの強い優子の胸は硬く久美の手を押し返す。
そして優子の下着は一見ボーイッシュな青いスポーツブラに白い普通のパンティーなのだが、
そのスポーツブラジャーは物凄い山のような盛り上がりをした94cmのHカップが窮屈そうに
ブラジャー越しからも揺れ、今にも破いてぼよんと出て来そうな位大きく、
よくよく見るとバストがブラジャー下から下乳は完全に見えていることでエロティックな装いになっており。

白いパンティーもキャッチャーという下半身の筋肉が要求されるポジションの為か…
91cmという引き締まった…だがそれでもボリュームたっぷりの爆美尻を納めたパンティーは
キュウキュウ泣くようにとてもむっちりしていた。

122:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:50:55 z8xivPqd
「やだったらぁ…久美ぃ。あんたの胸だってぷりぷりで気持ちいいんだからぁ。
それに感度良いのはあんたも同じでしょう…どれ……やっぱりもう……湿ってるじゃないの久美。」
優子は胸を思いっきりもまれて気持ちよさげに、久美の可愛らしいストラップパンティの股布に手を当て触ると、
沙織の甘噛と自身から優子の胸を揉んだことでパンティーから心地よく股から滴が漏れ
パンティーが透け恥丘の形までくっきり浮かんでいき、ブラジャー越しからもうっすら乳首が隆起していくのだが。

「あふぅ…優子とお姉さまの体触ったり触られるだけで…いつもこうなるんだよ……。
でも…あんただって…もうこんなに……白いパンティーからとろとろ愛液で黄色くなってきてるよ…」
そう言いながらすかさず久美も優子の蜜が溢れている淫らな蜜壺目がけパンティー越しに指をくりくりするとぷっくりした秘裂が二つに割れ
ブニュと愛液がパンツからジュワーと染み出し黄色い染みの部分が広がっていく。

「はわぁっ!私をこんなにしたのぉあんたと沙織じゃない…でも……こういうの好き…っ
てハッキリ認められるようになったのも二人の…おかげだよね…ありがと」
とHな声でいじられるまま二人に礼をする。立派すぎる胸を揺らしながら。
バストサイズの大きさのため必然的に薄めなスポーツブラからぽくっと乳首が隆起していき、
久美の軽い攻めがしっかり優子の女…いや雌である部分を乳首の勃起と共に浮き彫りにしていく。
スポーツマンが付けるブラジャーとしては大粒な乳首をはっきり勃起させ、下乳全開の装いはとてもエロティックだ。

そんな淫らな二人を見つつ、沙織と優子の胸を今度はブラジャー越しで優しく揉みながら
二人の勃起乳首を強めに捻ってよりヒートアップさせてみる。
「やぁ…ん沙織ぃ…今日も…激しい。」
「ふにゃぁぁ!おねえさまぁ!」
二人の嬌声がシャワールーム全体に淫らなハーモニーを奏で、反響で物凄く響き渡ると
沙織も頬を赤く染め、彼女の赤いパンティーはぐっしょり淫ら汁でびっしょり濡れて陰毛がよりクリアに見え
赤いブラジャーの下で沙織も二人同様にしっかりと雌の証として勃起した乳首をびんとしこらしていた。
「久美と優子の声を聞いて私もドキドキして濡れて…勃ってますわ…
では下着を脱いで洗っておきましょうか…私たち三人ともこの下着では…ね」

そんな三様三者のHな下着を三人それぞれ鑑賞しながら。
いよいよ三人一緒にブラジャーとパンティーを脱いでそれぞれユニフォームと一緒に下着も全自動洗濯機へと入れる。
一時間もあればきれいに乾いていることだろうそれまでの間たっぷりと…三人とも顔を見合せてお互いの裸身をみつめあう。

123:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:53:39 z8xivPqd
最初に久美の裸体は全般的に瑞々しく、背丈こそ低いがそれを感じさせない
生命力にあふれたものだ。
だが胸とおしりの膨らみは十分女を意識させるにふさわしい。
ツインテールを結んでいたリボンを解くと沙織と同じくらい鮮やかな長髪となり
また違った色気が久美からあふれる、彼女の髪は綺麗な薄い茶が入った黒髪だ。
陰毛の方はまだそんなに生えていないが…逆に薄ら生えている姿が成長途中であることを示し、これからもっと陰毛が濃くなることだろう。

そして全般的に陰毛があまり生えていない為。ヴァギナの形もはっきりわかり薄めだが、形は小さめでとても綺麗だった。
もしも彼女のヴァギナにペニスを入れたら瞬く間に絶頂に導かれる…そんな魔性を思わせるヴァギナだった。
乳首や乳輪の色も全体的に色素は薄く形も小さめだ、白の入った薄いピンク色に
乳首も勃起してなお小さくぽちっと乗っている可愛らしい乳首だ。

続いて沙織の裸体は小学生とは思えない完成度に満ち、社交界の令嬢と思えるほどの
美しさにくわえて気高い匂いを漂わせる高貴な美しさに満ち溢れていた。
煌びやかな長髪は艶々しており、黒々としたとても綺麗な髪だ。
それとしっかり合うように陰毛も程よく黒く覆われ、もう姿だけなら立派なレディ…いや神話に出てくる女神を思わせるものだ。
流石に陰毛に覆われておりはっきりとヴァギナの形ははっきりとわからないが、
うっすらとだがはっきりと貝は肉厚でとても綺麗な…男好みと言い切れる一品だと言い切れるほどだ。
乳首・乳輪も程よい大きさで、勃起していても中くらいでとても可憐なローズカラーだ。

最後に優子の裸体だが背丈など普通の小学五年生のもので、顔もくりくりとしとてもかわいらしいものだが、
その可愛らしさとはあまりに真逆である豊満なバストとヒップ…そして筋肉が付いて引き締まったウェストの三点が大人そのものという
子供の可愛らしい容姿と背丈。大人のグラマラスなスタイルがアンバランスでチャーミング。
そしてそれがとてもエロティックな舐め回したくなるほどの肢体だ。
黒いセミショートの髪も更々し優子にジャストしてより優子を可愛らしく見せるも
陰毛は全然生えておらず、俗にいうパイパンと呼ばれる状態だ。

そのためはっきりヴァギナの様子が見て取れる…その様子は沙織以上にヴァギナの鮮やかな色に満ちた肉は厚いが、
膣の入口自体はほどほどの大きさで滴る愛液の量からいってあらゆる男を受け入れる包容力に満ちた優子らしいヴァギナだ。
乳首や勃起しているとはいえとても大きく、優子の肉筒は自分の人差し指大に膨れており
乳輪も乳首同様濃いヴァージンピンクだが乳輪そのものが500円玉並の大きい乳輪でとてもHだ。

そんなあまりに三人とも凄い体を披露しつつも本来の目的通りシャワールームへと6つのバストを激しく揺らし
ヴァギナからは淫らな蜜を垂らしながらも急いで駆け込む。
シャワールームでは、既にほかのメンバーが入ってしばらくたっているのか、湯気や湿り気も残っているが少しひんやりしている。
だが良く嗅ぐと…周囲には湯気や湿り気だけでなく…メンバーみんなでそこかしこで愛し合った痕跡や蜜の残り香も感じされる。

124:とにかくキャッチ!
08/12/17 21:56:43 z8xivPqd
そんないつもの光景と匂いを嗅ぎながら優子は、改めて沙織とも久美ともあるいは自分自身に言い聞かせるように口にする。
「最初の頃は慣れてなかったから…びっくりしちゃったよ。シャワーを浴びながらみんなキスしたりおっぱい揉み合ったりして…それに……」
少し前のことを懐かしげに思い出しながら、少ししんみりとする。
そんな優子の立派すぎる94cmのおっぱいを後ろからぎゅむと久美がつかんで揉む。
久美のかわいい勃起乳首が優子の背中に当たりながら、
徐々に優しいタッチで久美は優子の硬くHな大粒の勃起乳首を指でいたずらしつつ囁く。

「その件もあるけど。ここから私たちが本当の意味で一つになった場所だよね優子…
いろいろな意味でさ…お姉さまもいろいろと手伝ってくれて……嬉しかったです。」
と久美が認めた一番の親友。そして敬愛する沙織と同じくらいに大好きな優子の胸を
うっとりするペースで揉みながら、改めて嬉しそうに優子と沙織に言う。
「もぉ…沙織が見てるよ久美ぃ。最初は恥ずかしかったけど今は…ね。」
照れながらも優子は自分の方から久美の方に体を向けキス、しかも舌を絡ますディープキスを仕掛けてみる。

久美は優子の胸を揉みながら突然優子の舌が自分の舌と触れ合い、一瞬びくっとするが
直に久美も舌を絡めお互い唾液や舌を舐めあいながら二人より添うように抱きあう。
その様子はお互いの年以上に妖艶な様子にくわえ、若い肉の触れて擦れ合う音など生命力そのものだ。

そんな若い恋人二人の様子を微笑みながら沙織は眺めていたが、ボディシャンプーを
自らの91cmの美巨乳にかけ、ちゅりゅんと久美の背中を洗いあてる。
濃密な乳肉とその先端の突起が擦れ久美は優子とフレンチキスを交わしながらも、
体をぶるんと震わせ肉の快感に酔いしれる。
「ふぁぅ!お姉さまの柔らかおっぱいと優子の硬いおっぱいに挟まれてぇ…わたし…イッちゃいそう…ですぅ!」
口から舌を出した久美は二大巨美乳に挟まれ、もう昇天しそうな位に昇り詰めていく。
そして心から気持ちよさそうな久美を見て優子も沙織同様自分の94cmバストにボディシャンプーをかけて
まるで久美を男性のペニスと見立てるように沙織と一緒に自分のおっぱいで久美そのものにパイズリをかけた瞬間。
久美は弾けるようにより強く優子に抱きつきながら
「あぁぅぉ!お姉さまの柔らかバストぉわたしのおしりにあっ!優子のおっぱいが
私のおっぱいと合わさってむにゅんむにゅんって硬いバストで…二人一緒のおっぱいでわたし犯されてるぅぅ!!」
美しいソプラノ音で嬌声をさらに上げ登り詰めていき息も絶え絶えとなっていく。
これは久美が優子・沙織よりも背が小さいからできる愛撫であり二人は徐々に高度を下げて。
お腹や太股など久美の穢れなき体すべてにボディシャンプーを塗りたくり、止めとして優子は久美のヴァギナに沙織はアナル。
二人同時におっぱいを二大性感帯へと挿入するように激しく押しつけた途端。

「あはぁぁ!らめぇぇ!わたしさおりお姉さまとゆうこのおっぱいで…イクぅぅぅ!!」
全身激しく久美は震わせ、その後は優子の胸にむにゅっと倒れこみ絶頂したまま気絶する
その様子はヴァギナから多量の蜜を流しながらも安らかな表情で眠っているようだった。

125:とにかくキャッチ!
08/12/17 22:00:03 z8xivPqd
気絶した久美を見届けた優子と沙織は久美のボディシャンプーまみれの体を洗い、丹念に温かいお湯で洗い流し。
仕上げに二人仲良く舌で久美の体の埃を舐め取るように舐めだす。
顔をぺろぺろ犬のように舐めたかと思えばすべすべとした白い肌の両手両足を舐め、徐々に腋や肘・膝をもぺろぺろ嬉しそうに舐め。
さらには足の指や手の指…仕舞には肛門から菊門…そして奇麗なヴァギナを思わす
ルビー色の括約筋をも丁寧に舐め取って。
両胸も左は沙織右は優子が愛撫より優しく冷やすよう舐める。
もちろん生えかけのヴァギナにも舌を挿入し、気絶してあふれる蜜全てを舐めきる勢いで愛撫をし。
小粒なクリトリスにも奉仕を終え、久美を壁に横たわらせる。

そしてまだシャンプーまみれの優子と沙織は久美が自分たちの愛撫で達してくれた事に
微笑みながらも今度はお互いの体を合わせて綺麗にする。
にゅるにゅるん!若々しくもお互いに豊満な優子の94cmのおっぱいと沙織の91cmのおっぱいがぽみゅぽみゅ重なり合って弛み
肉がゆがむ、そしてぱんぱんっと乳がぶつかるたび激しい音がシャワールームに鳴り響く。
そんな淫媚で美しい絡みをしながら二人は互いの体を褒めあう。
「うふふっ。優子のおっぱいって水風船のようにパンパンと張り詰めてて…心地いいですわ。」
「はぅぅ。沙織のおっぱいだってぇ柔らかいけど形すごくきれいで私のおっぱい飲み込んじゃいそう。」
あまりに美しい乳房4つが縦横無尽に絡み、シャンプーのてかてかしたヌルヌルが乳房全体から引き締まったウェスト。
そして好対照な無毛と黒々した陰毛…二人の愛液まみれのヴァギナ…白い足に降り注ぐ。

そしてあまりに激しく交尾のような激しさで胸がぶつかりあい、
肩や顔にもシャンプーが飛び、それが男性のザーメンを連想させるのだ。
そして二人とも我慢できずにしゃがみつつ足を慣れた動きでドッキングさせ、お互いの美しい美貝肉を重ね合わせ、より深くお互いと繋がり。

「うふっ!優子のお肉大洪水ですね…それにクリトリスも硬く勃起していて…かわいいですわ!」
そう言いながら沙織から激しく腰を振り、自分の濡れた秘肉を思いっきり優子のヴァギナにあて、
勃起したクリトリスを男の子のように膣にガツンガツン挿入しながらクリトリスをこすり合わせ絶頂の頂に飛ぼうとする。
あまりにすさまじい連続攻撃と沙織自身の陰毛が優子のヴァギナをより刺激し、
とろっとろに溶かしていくほどの快楽を与え、二人のヴァギナに泡が行き渡って
まるで底なし沼のようなぬかるみと泡に満ちた世界となっていき、
いつオーバーヒートを迎えてもおかしくないほどの快楽が、攻め立てる沙織にも受けに回る優子も襲いかかってるが。

優子も沙織だけに任せないで自分からクリトリスを沙織のクリトリスにぶつけてからめ合い。
二人の淫らな雫がぴちゃぴちゃ跳ねるも、お互い全然かまわず古代の性交のように
ひたすら激しく腰を振る…振りながら優子は沙織の太股をさすり…徐々に上に持っていく
優子同様に引き締まった沙織のお腹…柔らかく豊満なバスト…そして乳首を軽くなで。
肩に手をまわして思いっきり沙織を引き寄せながら抱きしめて激しく久美にしたような
接吻を…もちろん柔らかい舌も沙織に絡ませていく。

ただ受けるだけでなくより相手に合わせた受け、ひたすらな献身こそ優子の最大の武器で
自分と相手の沙織が一緒に上り詰める為の行為であり。快楽の涙を瞳と雌貝から流しながら優子は沙織に対してとぎれとぎれに
「あうぅ♪沙織凄いよぉ…私もう意識飛んじゃいそう…でも私がイク時には沙織も一緒に…イカせてあげる……。」
と最後まで最大限の努力をするといい、実際に腰が砕けそうなほどグラインドをし
沙織を快楽の淵に導きながら自分もそこへと飛ぼうと努力をする。

にゅちゅう!にゅりゅるん!!激しくお互いの淫肉がもっと激しくこすれ合い
凄く淫縻な共音が響く中…優子の華芯からマグマのように熱い何かが溢れて、一気に心を覆い…。
「あん!らめぇぇ!!私イクぅ!!でもぉさおりもいっしょにぃぃ!!」
一足先に激しく狂おしいほどの情炎が体を焦がし意識を失うが…気を失う瞬間まで
腰を振るのはやめず、そのまま先ほどの久美の様に沙織の胸に倒れこんだ所で沙織の方も
「ああっ!最高でした…ゆうこぉ…私もあなたと一緒に…イキ…ますぅ…」
そのまま自分も優子の肉の重みを感じながら…冷たいタイルの床に失神し意識を失うのだった。

126:とにかくキャッチ!
08/12/17 22:03:51 z8xivPqd
ACT 3
(んんっ…だれぇ?私の体羽のようなもので…でも少し水気を帯びてる……いい!あそこ丁度ひんやり冷やして……
しかもすごく自分の感じる所をずっとほぐしてくれている…無毛のあそこぉを舌でパックリ開いて舐めてくれ……
あれ?胸のまだ固くなってるところだれか……舐めてる?間違えないや…私体を舐められているんだ……)

優子は光導く方に覚醒し、瞳をあけると沙織と久美の二人が自分の体を丹念に舐めて解してくれていた。
優子が気づいたのを確認し、沙織も久美も優子の方を微笑みながら見つめ、久美の方から声をかけてくれる。
「おっはよう優子!優子と沙織お姉さまがイッたすぐ後私起きてさ~。
まず先にお姉さまへ私が御奉仕してたらお目覚めになって…今お姉さまと一緒にあんたを仕上げてた所!」
久美の方を見てみると久美は自分のアナルを舐め終えて、パイパンヴァギナの処理の途中だった。

続けて沙織も優子に対して胸を舐めつつ話しかける。ねちっこく勃起した乳首に対して
ちょろちょろと舌で巻きながらしごきあげつつ舐めていた。
「お目覚めになりましたね優子。今久美と一緒に貴女のお体を綺麗に舐めていた所ですわ。
それにしても甘くて素敵ですね…何時もながら優子の大きい乳首と乳輪は…。」
とひたすらおいしそうに乳首や大きめの乳輪に対して舐めつくす。

そんなダブルの奉仕に優子は体をとろけさせながら、先ほどイッた反動でまだ動けず
ひたすら優子は体全部を二人に舐められながら沙織と久美は愉快そうに笑い。
「うふっ。いいですわ…私は徹底的に優子を責めるのも好きですよ。」
「私もっ!あんたに責められるのも好きだけどね…お姉さまと一緒にあんたを責めるのが一番うまくいくかも!」
二人とも嬉しそうに優子の体を丹念に舐めすぎて…優子の体は唾液まみれとなっていき、
無毛の股間もまたぷっくりと開いて処女の証を全開で見せてしまう。
「あぅっ!らめだってぇ…いつも責められてばっかぁ…私ぃ…でもぉ」
(久美と沙織の攻めは何時だって…私の心を溶かしてく…攻められれば攻められるほどぉ燃えちゃう!)
そんなマゾヒストの性質な優子は一方的に体を舐められるという変態プレイに心から淫欲に染まって燃えるのだ。

そんな心の底からうれしそうな優子を見て二人とも楽しく舐め続け…久美は優子の足をVの字にと処女膜所か子宮口までくっきり見えるほど足を開き
沙織も優子の94cmHカップのバストを激しく掴みながら揉み倒し…胸をむにゅっとくっつけて…両乳首をひっつける。
そして二人同時に…かぷっ!と沙織が両乳首を…久美がまだ勃起していたクリトリスを甘噛すると…。
「ふぁぁ!はぷぅぅ!!イッちゃう!また…とんじゃうぅぅ!!」
優子は激しくヴァギナから潮を吹きながら、また女同士の契りの心地よさに染まっていき…
湯あたりしたようにぽおっとしたままの状態で悦楽を受け入れるのだった。

が周囲から強い勢いで水が飛んでくる。放心状態の優子を覚醒させるのは十分だった…
なぜならその水流は優子の感じやすい乳首と膣に重点的に当てられていたからだ。
「いい絶頂ぷりでしたが…もう一度くらい貴女のイキ顔を見たいですわ…優子。」
「あははぁ!今度は水でイカせてあげるんだからぁ!」
まだまだ二人は満足していなかったようで優子はまだまだ自分をイカせたいんだなと思いながら
激しい水流がマッサージのように体を熱くし三度目でまたイクこともそう遠くなかったと思った。

127:とにかくキャッチ!
08/12/17 22:08:06 z8xivPqd
そして
そんなこんなで一時間丸々三人は激しい荒淫で潰し、結果的に普通にシャワーを浴びる以上に体の艶は増し、より色気を増していったのだ。
そんな三人だったがきっちりシャワーから上がり、綺麗になった下着を穿いて
ユニフォームをかばんにしまうと、さっさと私服に着替えて周囲の戸締りをしっかりとし、三人一緒に帰宅する。
ちなみに沙織はノーブルにフレアスカートに青いブラウスといったさわやかな装い。
久美は女の子らしいショートスカートにワンピース。
そして優子はジーパンにTシャツというラフな格好だった。

「今日も一日お疲れさま!沙織!久美!」
練習以上に激しい肉の契りで体がドロドロに感じた優子だったが、逆にこういうスペシャルな行為が体を活性化させ、
より沢山の練習とより激しい性交が出来るものだと心から思いつつ、いつもの仲間二人に対して元気に一日楽しくできた事を労う。

久美の方もにっこりしながら
「うん!私とバッテリーやってくれてありがとうね優子!私のボール100%取れるのはあんたかお姉様だけだから…
他のチームメンバーを馬鹿にする気なんか全然私は無いけどね」
と改めて久美は自分の球を確実に捕球してくれるという安心感で優子に対して改めて信頼していると素直に言う。
そんな名バッテリーを優しげな瞳で見つめながら沙織も口を開く。
「本当に仲が良くなって私も嬉しいですわ。久美…優子も…これだったら私は何時でもリリアムを心おきなく……」
といつでも安泰に引退できると言い出すが久美と優子は口をそろえてはっきり言う。

「まだ引退には早いです!お姉さま」
「まだ私だって沙織に習わなきゃいけないこと沢山あるんです!」
「「まだまだリリアムに残ってください!」」
と息の合ったコンビネーションで必死に弱音に聞こえた沙織の言葉を打ち消す。
そんな様子を見て沙織は
「ぷっ…ふふふ!可笑しいですわ。そんな所まで揃わなくても…それに私が辞めるのは彼女を倒してからって決めているのですよ。
久美も優子も安心してくださいな。まだまだ…私神楽坂沙織はリリアムキャプテンを続けますわ」
と笑いながらもまだまだ引退シーズンには早いと言い切り、改めてだれかにか分からないが闘志を燃やす。

少し事情の呑み込めない優子と沙織はそこまで沙織が闘志を燃やす相手が誰なんだろうと思いながらも沙織の方から。
「彼女とは戦っていれば絶対に会えますよ。それまで私たちは練習に全て注ぎましょうね」
と話をはぐらされてしまう。

そんな心地いい会話を続けながら、優子は周囲こそ暗いが自分の母校西小学校が見えた、という事は…。
今日はお別れだなと沙織たちを見て「じゃあ私はここで」と優子は二人と別れ家路に急ぐ。
こんなに遅いと両親は心配するだろうし…そろそろ彼女も…大事な幼馴染の娘もそろそろ帰ってくる時間だった。

128:とにかくキャッチ!
08/12/17 22:10:26 z8xivPqd
急いで家の道をひたすらに走るが曲がり角を曲がった処で同じように急いでいた誰かにぶつかってしまう。
ぷるるん!
自分とぶつかった女性…いや背丈はさほど変わらないから…女の子…でも……。

優子は自分とぶつかった少女もはち切れんばかりの大きさをした胸をしており
それが激しく触れてそして潰れて柄も知れぬ快楽が自分にどくんとくるように感じた。
だがとりあえず急いでいていきなり現れてぶつかったのは自分だ…とにかくその少女に謝ろうとその少女の顔を見る前に頭を下げる。
「ごめんなさい!私慌てていて…怪我しませんでしたか?」
と今度は怪我してないか少女の体を見るが、全身泥だらけの少女のユニフォーム…少女にしては大きすぎる寸法のまるで合ってないものだったが。
その大きいユニフォームでようやくフィットするほどのとんでもないほどの爆乳が少女に付いていた…。
まさか…優子はその少女の顔を覗き込もうとするがその前にその少女から声をかけられる。

「私は大丈夫…私こそ前見てなくて……てっ!優子?こんな時間までリリアムで練習してたの?私も人のこと言えないけどさ」
やっぱり…優子はぶつかった時の胸の大きさと彼女の声で顔を見なくても確信した。
今ぶつかった少女は自分の小さいころからいつも一緒だった大切な幼馴染…野村理奈だった事に。

続くといいな

129:とにかくキャッチ!設定資料集その壱
08/12/17 22:13:38 z8xivPqd
とにかくキャッチ! 設定資料集 その壱

石引優子(いしびき・ゆうこ)
157cm 58kg
94(H) 60 91

主役。西小学校小5
ソフトボールサークルリリアム正キャッチャー。
守備は堅実で投手の指示も的確。そしてパワーヒッターとして打撃でも貢献する。
髪型はセミロング。普通にしていると可愛い系の女の子だが一通りの家事も出来る。
性格的に爽やかだが母性愛が強くあらゆる意味で受けの人。リリアムメンバーの柱として活躍

野村理奈(ラリナ)の幼馴染で幼少時からの付き合い。ラリナやラリナの父の為に手料理を持っていくこともある。
また男子と混じって野球する為。怪我や胸の事で変な虫が付かないかなど、心からラリナを色々と心配し出来る範囲で支えている。
(それは過剰な心配心からかそれとも他の感情なのかは不明)
胸が大きいのはボールに当たり続けた賜で、丁度成長期と重なり年齢以上の大きさに成長した。

神楽坂沙織(かぐらざか・さおり)
169cm 54kg
91(F) 59 87

お金持ちで東小学校小6
ソフトボールサークルリリアムキャプテンを務める。
守備も隙がないが、リリアムの中で№1の打撃率を誇る4番バッター。
髪型はロングのストレート(試合中は邪魔にならないよう三つ編み)
お淑やかなお嬢様で物腰は柔らかく美人系。そんな姿もリリアムメンバーから強く慕われている
また内心は自他ともに厳しくあらゆる意味で攻めの人

また場合によってはグレーゾーンやラフプレーそのものを全く躊躇しない激しい一面もあり。
優子同様胸などにボールが当たり大きく成長した

大泉久美(おおいずみ・くみ)
143cm 49kg
82(D) 57 81

優子の友人件ライバル 東小学校小5。
ソフトボールサークルリリアムメインピッチャーを務める。
髪型はツインテール。リリアム投手陣の中で一番の防御率を誇る。
直球は少し弱いが得意の変化球系を駆使し、三振の山を築きあげる。
強気なじゃじゃ馬で少し性格がきつめなため、リリアムメンバーからは付き合いずらいと思われているが
心を開けばちゃんと答えてくれる

また当初優子とは馬が合わなかったが今では名コンビ
そして以前から沙織をお姉さまと慕う。変幻自在の攻め受けが魅力なツンデレ
少し体躯は小さめだが体力は一線級。

勿論優子・沙織・久美に関してばんばん使っていただけたら嬉しいです。

130:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/17 22:22:13 z8xivPqd
これにて投下終了です。
改めて新キャラクターを想像してみましたが、今後も出来る限り頑張ってみます。

尚裏設定として主人公の優子という名前は名門!第三野球部の村下夕子から来てます
彼女が対一軍の試合につき合い、猛特訓を受けボールを体中に受けた為に
胸がパンパンに腫れ上がるというフェチ的にドキドキするシーンがあったので
主人公名は絶対優子と決めてました。

これからも優子たちの活躍や過去の話とかしっかりやりますので
もしよかったら応援してください。
それでは本日暴走ボート ◆z95s/qs7OM様と私の拙作との二本仕立てでした。
落ちます。

131:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/17 22:32:14 i6PhFoge
主人公はたいていピッチャーが務めるものですから、
その真逆を視点に置くのはいいことだと思いますよ。

しかし、これだけ女の子が絡むと、濃いですねえ…
正直苦手分野…かもしれないので、気の利いた感想を言えずにすみません。
むしろ野球好きとしていくつか…クレームを(マジでごめん)

>かるいけど500位で切り上げよう
軽いどころじゃない。重すぎる。
こんなに投げたらまず怪我をする。
野球は1試合につき多くても150球、子供なら80球が限度。
ブルペン練習ならこの倍くらいなら増やせるとは思うけど。
でもそれは野球の話で、ソフトボールは硬球よりもっと重い。
妥協しても200。もちろんこれもやり過ぎだが…

このままじゃ確実に壊れますよ、久美ちゃん。

>直球は少し弱いが得意の変化球系を駆使し、三振の山を築きあげる。
ソフトは殆どストレートとチェンジアップのみ。
すこしムービングファストかシュート系統のボールを使う事もありますが。
おそらく久美の設定は多彩な変化球を持ち味とした…と言うのを考えてると思いますが
野球と違って変化球はほとんどないはずです。

おまけに子供が多彩な変化球を使ってたらすぐ怪我します。
せいぜい1種類。

…野球の話ばかり熱が入ってしまいました;
どうか壊れないように練習をセーブしてあげてください。

132:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/17 23:01:27 z8xivPqd
>>131
【最後に確認したら暴走ボート ◆z95s/qs7OM様から返信が来てましたので一言お借りします】

キャッチャーは結構強打者というイメージがあるので、話が書きやすいかなと思いキャッチャーにしてみました。
またこういう濃い描写は結構冒険だと自分でも思いますからね…。

それとすいません色々ご指摘を…正直にいって童夢くんとかのようなノリで書いていたので
実際そこまで練習量がオーバーワークになっていたとは全くわかりませんでした。
久美に関しては以下のように修正しますね。

誤>直球は少し弱いが得意の変化球系を駆使し、三振の山を築きあげる。

正>直球は少し弱いがここ一番に使うチェンジアップで、三振の山を築きあげる。

練習描写は今後オーバーワークにならないようもっと量を減らします。
ただし絡みに関しては出来る限り毎話濃い絡みとか入れていこうと思います。
では本当にパソコンの電源を落として眠りにつきます。本当にご指摘ありがとうございました。

133:SDS ◆cStOEcFYHc
08/12/17 23:38:45 0sKFVx1c
お二人とも乙です。
投下です。


134:『秋風のなかで』
08/12/17 23:39:59 0sKFVx1c
鮮やかに黄色くなった銀杏の葉がひらひらと舞い降り、穏やかに陽のあたる東小は眩い黄金色に染まってゆく。
そんな素晴らしい秋の景色に似合わぬ緊張した空気のなか、私は拳を固く握って佇んでいた。

「…白瀬さんさぁ、昨日、西小の眼鏡かけた、背の高い女の子と一緒にいたよね!?」

渡り廊下で私の前に立ち塞がった三人組は三組の女子だ。威圧的な口調で私に尋問を続けている。

「…仲良さそうだったよねぇ。 ちゃんと見てたんだから。」

国東さんのことだった。昨日靴屋で偶然出会って、一緒に商店街のお店を何軒か回った。言いがかりをつけられる覚えがなかった私は、少し憮然として彼女たちに答える。

「…だったら、何か?」

「…やっぱりね。一組って、ほんと裏切者の集まりね。」

リーダー格らしいロングヘアの子の言葉に、左右に控えた二人が頷く。向きを変えて教室に戻ろうとしたが、乱暴に手首を掴まれた。

「…逃げるの!? 一組は負け犬ばっかよね。みんなで西小に尻尾振ってさぁ!!」



135:『秋風のなかで』
08/12/17 23:40:58 0sKFVx1c
失礼な言い草に腹を立てて、掴まれた腕をブン、と振りほどいてから、苦手だった演技を思い出し、精一杯虚勢を張って睨み返した。
よくカメラマンに求められた、冷たく無表情な凝視。まあどちらかといえば楽な芝居だ。
三人は少し怯んだ様子だったが、リーダー格は負けじと居丈高に続けた。

「…あんたが取り入るまでは、シバケンもちょっとは使える奴だったけど、今じゃ負けっぱなしの逃げっぱなし… どうせそのおっきな胸で、シバケン腑抜けにしたんでしょ?」

甲高い嘲笑。もう我慢出来なかった。渾身の力でリーダー格を突き飛ばす。生まれてはじめての喧嘩だった。

「…いい加減になさい!!」

彼女たちは顔色をなくして後退りしたが、残念ながらスクリーンで屈強な戦士を殺戮するオロチヒメはCG合成の産物であり、現実の私はからきし腕力に自信がない。
そのうえ三対一では勝負になる筈もなく、とりあえず腰を低く落として上目遣いで拳を構え、眉間に皺をよせてみた。ああ…早く授業のベルが鳴ってくれれば…

「きゃあっ!!」

三人組の一人が、だしぬけに悲鳴を上げ、頭を押さえてうずくまる。足元にバサリと地図帳が落ちた。



136:『秋風のなかで』
08/12/17 23:41:57 0sKFVx1c
「あんたたち、何やってんのよ!!」

ユマ達だった。
硬い地図帳の直撃を受けた子が泣きだし、彼女達三人は銀杏並木の下をあたふたと逃げ去ってゆく。やっぱりクラスメートは有り難い。

「三組のミズキ達ね…
サエは怪我してない?」

「…ありがと。ひどい目にあったよ…」

戦闘ポーズで固まったまま経緯を説明する私に、ユマは愛用武器の地図帳を拾い上げながら、深刻な表情で言った。

「…あんただけじゃないの。『六年一組非常事態宣言』よ。」


ユマの言葉は、決して大袈裟ではなかった。
教室に戻った私は、すぐ桜井がいないことに気付いた。さっきまでゴトーとマンガ談義に花を咲かせていたが…

「桜井もあんたと同じ。今、職員室で絞られてる。」

「『同じ』って?」

「…栞ちゃんのこと。」

桜井の妹、四年生の栞ちゃんが、密かに西小の男子児童と付き合っているのは六年一組公然の秘密だった。私も一度、桜井に頼まれて栞ちゃんを密会場所であるハンバーガーショップまで送ったことがある。
少しやりすぎの変装まで微笑ましく、私たちはこの小さなロミオとジュリエットのスリリングな『密入国』に協力するのを楽しみにしていた。



137:『秋風のなかで』
08/12/17 23:43:35 0sKFVx1c
「桜井もかなりバカなんだけどね… 栞ちゃん、交際がバレてクラス中で吊し上げられた、って聞いて、さっき四年の教室へ暴れこんだのよ。」

今や桜井兄妹は四年生の間では『西小の回し者』呼ばわりらしい。浮かぬ顔でゴトーが引き継ぐ。

「…栞のクラス全員を号泣させたそうだ。アホだろ…」

最近再び西小との摩擦が激しくなるなか、私は自分の軽率な行動を悔やんだ。栞ちゃんは、もっと辛い目に遭ったに違いない。
顔の見えない東小の意志は、果たして『シバケン』と六年一組に、何を求めているのだろうか。


「…そしてもう一人、『あの子』よ。」

エリが顎で指した方向には、授業のベル直前に、慌てもせず教室に入ってきた作倉さんの姿があった。
西小の統率者、八坂と谷川との繋がりを噂される無愛想で謎めいた彼女。
健太がその件で作倉さんと何らかの接触を持ち、おおっぴらに彼女を茶化す者がいなくなったのもまた、一組では公然の秘密だった。
彼女の頑なだが愛らしい瞳は、いつものように平然と、どこか遠くを見つめていた。




138:『秋風のなかで』
08/12/18 00:08:12 0sKFVx1c
「…『シバケン&巨乳スパイ団』だってよ。一組は。」

ゴトーの悔しそうな呟きに、周囲の話を目を閉じて聞いていた健太は静かに答えた。

「…言わせとくさ。」

とりあえず国東さんとは距離を置こうと思った。きっとみんなの為、ひたすら耐えているに違いない健太のために。


ようやく昼休みに職員室から解放された桜井を交え、憂鬱に教室にこもっていた私達の所に、給食当番だったエリが仕事を終えて戻ってきた。

「ねえシバケン、五年生が相談があるって来てるよ。」

桜井とゴトーがすぐ反応する。嬉しそうだった。

「お!! 新しい緑化公園の件だろ!? 五年生同士、西小とだいぶ揉めてるらしいからな。 で、何人来てる!?」


「三人よ。」

エリの返事にゴトー達はガクリと頭を垂れる。以前は西小相手のトラブルが起こると、一組の教室は身動き出来ない程の人数が詰め掛けたという。私が転校してくる前の話だ。
しかし健太は、むくりと居眠りを止めてエリに尋ねた。

「…誰が来てる?」

「双子コンビと、土生って子。」

エリの答えに健太はニヤリと笑い、椅子から立ち上がった。

「…上等だ。」



139:『秋風のなかで』
08/12/18 00:10:01 TWQoNmLo
『市立緑化公園』は、この秋、郊外に竣工した広大な総合運動公園だ。
何面ものグラウンドにアスレチック、池を巡る遊歩道に遊具のある広場。時間ができたら遊びに行こうと前に健太と約束していた。二人ともこのところ多忙になり、すっかり忘れていた約束だった。

「…で、西小の六年はまだ出てきてないのか?」

健太の質問に、双子が少し緊張した声を揃えて答える。

「うん、今は五年ばっかり。…でもあいつら凄い人数でさ、東小お断り、って感じで…な、翔平!?」

双子と違い、健太の前でも堂々たる土生翔平がいつもの調子で、ゆっくりと私達に話す。

「俺は平等にグラウンドやコートが使えれば…シバケンさんなら話通せないかな、って。」

「…『シバケンさん』はやめろ。前から言おうと思ってた。」

健太は面白そうにそう言うと私達を振り返り、悪戯っぽい笑顔を見せた。最近見せてくれない屈託のない微笑みに胸がキュンとする。

「よし。久しぶりにみんなでピクニックだ。ゴトー、みんなに声掛けてくれ。久しぶりに俺の豪速球見せてやるぞ。」

しかし健太の大声に、クラス中から複雑な声が上がった。

「な、殴り込みかよぉ!?」「…返り討ちだぜ…」


140:『秋風のなかで』
08/12/18 00:12:21 TWQoNmLo
不安げなざわめき。確かに健太や桜井が六年生の支持を失いつつある今、みんなが二の足を踏むのは当然だろう。
しかし、健太が行くと言えば、たとえ二人きりでも私はついて行く。あの谷川千晶だって、私と変わらぬ女の子なのだ。

「バーカ。ピクニックってるだろ!! 弁当持ってさ。チビ共も連れて賑やかに出掛けるんだよ!!」

私の決意とはうらはらな健太の陽気な声に、教室の空気が少し和む。エリが懐かしげに呟いた。

「久しぶりね… ピクニックと言えば、覚えてる? 『ゴトー骨折事件』。」

「ありゃケンが押したからだ!! 四年生の時だよな…」

転校生の私が知らない、クラスみんなが共有する沢山の思い出。うらやましかった。しかしこうしてみんなの昔話に耳を傾けるのは、とても幸せな気分だった。
いつか私も、この六年一組を懐かしく語る日が来るのだろうか…

「じゃ、次の日曜日だ。弁当とか遊び道具とかちゃんと持ってこいよ!!」

三人の五年生は、この知らせを携えて教室に戻ってゆく。気の早いマナがお弁当の段取りを始め、その日の午後は、みんな料理の話で盛り上がった。



141:『秋風のなかで』
08/12/18 00:14:02 TWQoNmLo
秋晴れの日曜日、集合場所の校庭に集まった人数は予想以上だった。
まだ自転車での遠出が覚束ない低学年に付き添って現れた母親に、よろしくお願いします、などと言われぎこちなく頭を下げる。こんな大所帯で出かけるのは海水浴以来だ。
西小とのトラブルは心配だったが、色とりどりの自転車と、カゴに詰め込まれたボールやラケットを眺めていると心が踊る。紅葉もきっと綺麗だろう。 

「…健太くん、もし西小の連中といざこざが起きたら?」

派手な衝突を期待して参加している五年生のなか、土生翔平が健太に尋ねる。
出発を待つ間も低学年にバッティングの指南を続けていた彼は、皆が安全に楽しくスポーツに打ち込める場所を切実に求めているようだった。

「…なあ土生よぉ。『雨降って地固まる』っていうだろ。なんでもまずは『雨』からだ。」

まるで弟を諭すように語る健太に、この芯の強い五年生はなおも食い下がる。

「それが血の雨でも?」

「そうだ。…ま、心配しなくても、グラマーな女ピッチャーは殴らねぇ予定だよ。」

健太が意地悪な顔で笑いながら言う。どうやら『ロミオとジュリエット』は、栞ちゃんたちだけではなかったらしい。




142:『秋風のなかで』
08/12/18 00:16:00 TWQoNmLo
「…『東小のハブショウ』語呂もばっちりなんだけどな…」

顔を赤くして去ってゆく土生の背中を見ながら健太が小さく呟く。すると素知らぬ顔でバットを振っていたゴトーが答えた。

「ああ。双子より度胸もある。惜しいよな…」

私は再び一年生のコーチに戻った彼を見ながら、あの快活な野球少年には、喧嘩も、ましてや物騒なあだ名も似合わないな、と思った。



「…54、55、56、57人と!! 男子30人女子27人に自転車42台!! では出発ーっ!!」

まるで番犬が羊を集めるように、校庭中で遊び呆ける児童を整列させたユマのかけ声が響く。
いつも行き当たりばったりな男子の計画を完璧にサポートする彼女こそ、一組の真のリーダーではないか、と時々私は思う。
そんなわけでとりあえず、『東小緑化公園行き御一行』は騒がしく東小の校庭を出発した。



果てしなく長い行列の最後尾、久しぶりの指定席である健太の自転車の後ろに跨り、私はユマに命じられた低学年の見張りに精を出す。これを怠ると、到着時には人数が一割減っているというユマの言葉は真実だった。

「…こらっ!! ドングリなら公園に着いたらいっぱいあるでしょ!!」




143:『秋風のなかで』
08/12/18 00:17:46 TWQoNmLo
路肩に自転車を止めてドングリを拾う者、大事なカードを落としたと、猛烈なスピードで逆走して来る者、携帯ゲームに熱中して溝に落ちる者…
大抵は健太の一喝で慌てて列に戻るが、楽しみにしている遊歩道の散歩も水入らず、とはいかない予感は当たりそうだ。

「…仕事、どうなんだ?」

健太が珍しく仕事の事を尋ねた。

「うん、スポーツウェアの『B-ボート』でしょ。それから、『アンノウンX』、ちょっと大胆過ぎる服多いとこ。あとは『シラセ・デザイン・スタジオ』専属。」

「…よくわかんねえが、忙しいんだな。」

少し寂しげに聞こえた彼の声に、慌てて付け加える。

「…でも、やっぱり学業優先の健太優先だよ。」

「バカ。仕事はキチンとやれ。」

ぶっきらぼうな返答。「だってぇ…」と甘えかけたところで、また逆走車が突進してくる。

「こらぁ!! 何処へ行くかぁ!!」

乱暴な口調で叫ぶ私はすでに、『ヒステリック・グラマー』の一員だった。


144:『秋風のなかで』
08/12/18 00:19:36 TWQoNmLo
…こうして秋の山道を楽しむ余裕もなく、一時間少しかけて私たちは『市立緑化公園』に到着した。

「…広いね…」

思わず呟くほど広い公園だった。開発の進むこの市の外れの山林は、まさに絶好の遊び場に生まれ変わっていた。
静かな池が紅葉を水面に映し、芝に覆われた小高い丘の向こうには広いグラウンドや遊具が見える。

そして、ちらほらと見える他校生。おそらく西小児童であろう彼らは、大挙して現れた私たちに気付き、なすすべもなく戸惑いに満ちた視線を送っていた。

「…行くぜ。」

側近を従え健太は傲然と公園に足を踏み入れる。その姿はまさに『東小の魔王』。サッカーボールを追っていた西小児童が動きを止めた。

「…な、なんだよ!?」

目にも止まらぬ早さで桜井が戸惑う彼のボールを奪う。巧みなリフティングでボールはゴトーに渡った。

「か、返せよ!! なんなんだよ、お前ら!!」

「…消えろ。」

健太の言葉と共に、彼らのサッカーボールははるか彼方へ蹴り飛ばされた。

「…東…小?」

震えた小さな声。冷たい貌で健太に寄り添う私は彼らの敵だ。内心の葛藤を見せぬよう、私は退屈そうに俯いて髪をいじり続けた。



145:『秋風のなかで』
08/12/18 00:21:48 TWQoNmLo
これは『侵略』だった。広い公園のあちこちで、同様の威嚇と恫喝が繰り広げられ、無防備な西小児童が次々と駆逐されてゆく。
そのあとに歓声を上げ、グラウンドに、ジャングルジムに散ってゆく東小の小さな児童たち。
賞賛と畏敬の眼差しはまさしくみんなが期待するリーダー、『東小のシバケン』に降り注ぐ。
騒乱のなか上着の裾を引かれ、ふと見下ろすと、見覚えのある東小の二年生が私を掴んでいた。

「…お姉ちゃん、お城造りたい。」

彼の視線の先には砂場に怯えた顔で座り込み、私たちを見上げる小さな西小児童たちの姿があった。
わかっていた筈だった。健太は、ゴトーは、ずっとこうして最前線で西小の憎悪を一身に浴びながら闘ってきたのだ。
健太と仲間の愛情に支えられた私が、どうしてみんなの後ろに隠れ、憎しみの矢面から逃げていられるだろうか?

静かに砂場に歩み寄った私のスニーカーの下で、西小の砂のお城は音もなく、ぐしゃりと潰れた。べそをかいて去ってゆく西小の児童たち。
生まれて初めて、あまり感情を映さぬ自分の面立ちに感謝した。

…ねぇ綾女、『正しいこと』ってなんだろう? 『強い』ってなんなんだろう…



146:『秋風のなかで』
08/12/18 00:23:56 TWQoNmLo
やがて双子たち五年生が西小児童の掃討完了を誇らしげに告げる。
昼食の時間まで、私は黙々と、砂のお城を造り続けていた。



「…え!? サエさん『樹海』がテレビデビューじゃなかった!?」

昨夜マナの家に集まって作ったお弁当をみんなで食べながら、五年生の女子達とはじめて話す。
まだ西小の逆襲を恐れ、そわそわと落ち着かない彼女たちに、昔の仕事の事をできるだけ面白く喋った。

「…子供時代のキミエが沼に落ちて溺れてる回想カットがあってね、その小さいキミエ役が私のテレビデビュー。台詞は『助けてぇ!!」だけ。」


熱心に聞き入る彼女たちは次第に楽しげな笑い声を立て始め、安心した私は時折チラリと健太を見たが、彼は翔平を相手のキャッチボールに夢中で、まだ湖畔の散歩はお預けのようだ。

「ほぉら、いくよぉ、栞ちゃあん!!」

桜井は鼻の下を伸ばしながら妹の栞ちゃんとバトミントンに興じている。お喋りに費やすにはもったいない天気に、私たちもすぐにバレーボールを始めた。五年女子対六年女子だ。体を動かしていると気分が晴れた。
しかし、出来るだけ快活に振る舞いながらも、私達六年生の思考は今後の戦況から片時も離れなかった。




147:『秋風のなかで』
08/12/18 00:26:03 TWQoNmLo
不本意に撤収した西小の児童たちは、この屈辱を六年生達に訴えるだろう。八坂、岸、谷川…
名だたる強者たちは、すぐ反撃に転じるに違いない。

「…明日は明日さ。誰かお茶くれよ!!」

結局、ゴトーのこの答えが、この日みんなを笑顔にした結論だった。



「そろそろ帰るわよぉ!! 全員集合!!」

夕方近くに伝令が走り、名残惜しげな下級生がポツポツと集合する。
帰るのはいやだと駄々をこねる低学年に、双子率いる五年生達が叫んだ。

「西小はもう追っ払ったんだ。これから毎週でも連れてきてやるさ。な!! 健太君!?」

まだ黙々とピッチングを続けていた健太が無言で頷く。

「…次は大基たち二組の戦力も狩り出す。本当はあいつ、今日も来たくてウズウズしてたんだぜ…」

ゴトーの言葉に肩をすくめた健太の声が、秋空に高く響いた。

「…よぉし!! 近いうちまた来るぞ!! 今度はもっと友達誘って来い!!」

どっと沸き上がる喝采。少し肌寒い空気に頬を赤らめながら、東小の歓呼の声が続く。
唇を固く結んだ栞ちゃんが、兄の手をぎゅっと握る。
そして健太の相手を終えた土生翔平が静かに私の横を通り過ぎ、私は黙って目を伏せた。



148:『秋風のなかで』
08/12/18 00:28:21 TWQoNmLo
「…おいユマ、あとから追っかけるから、先に帰っといてくれ。」

ようやく全員を公園から送り出し、自転車にまたがったユマ達に健太が言った。

「…はいはい。ま、ゆっくりしてきたら?」

ユマのにやにや顔で、ようやく健太が二人の時間を取ってくれた事に気付き、山々を振り返るともう陽は西の雲を茜色に染めていた。

「…『決戦は緑化公園』か…じゃ、お先。」

ユマを見送った私と健太は、さっきまで三年生たちが隠れんぼをしていた湖まで歩いた。
高く茂ったススキの穂をかき分けて岸に出る。
沈みゆく陽に低い雲はいよいよ真っ赤に燃え、高かった空も、山も湖もすべて炎の色だ。

「…山火事みたい…」

しばらく黙ったまま二人で夕焼けに見入った。

さわさわとススキの揺れる音が聞こえ、傍らに健太がいないのに気付く。

「健太?」

『隠れんぼ』だ。
私の背より高い金色の穂をかき分けて、きょろきょろと健太を探す。下草を踏む音が真後ろで止まった。
背後の気配にわざと知らんふりをしていると、そっと伸びた二本の腕が、ぎゅっと私の腰に巻きつく。健太と、グローブの革の匂いがした。



149:『秋風のなかで』
08/12/18 00:30:05 TWQoNmLo
「…そろそろ、帰んなきゃ…」

目を閉じて背中を預けた私を抱きしめ、健太は答える。

「…そーだな。」

耳元にかかる彼の吐息にびくりと震えた。照れ隠しに呟く。

「…今日は楽しかったな…もし谷川千晶が来ても、やっつけてやるんだ…」

「…バカ。お前はそんなこと考えるな。」

低い声で叱る健太の手が、服の裾からスルリと潜り込んだ。そのまま這い上がって、荒々しく乳房を掴む。

「だって、私も東小の…あ…」

暖かい掌の感触に呻く。慌てて周囲を見渡すが、ススキがすっぽりと私たちを隠してくれていた。

「…お前は人気商売だぞ。顔でも怪我したらどうすんだ。」

「…だっ…て…」

次第に腰の力が抜け、反論できなくなってゆく。ため息がせわしなく漏れた。

「…馬鹿なことしないって約束するか?」

健太の指先が脅すように乳首に触れた途端、背筋に熱い何かが駆け巡り、私はとうとう健太に屈服した。

「…は…い。」

素直な私の返事に、健太の手はまたスルリと胸から離れる。甘いお仕置きはあっけなく終わった。

「…よし。いい子だ。帰るぞ。」



150:『秋風のなかで』
08/12/18 00:37:33 TWQoNmLo
…すこし納得いかないまま、のろのろとブラジャーを直す。
疼く胸を抱えてふらつく私の手を引き、さっさと歩く健太が少し憎く、そしてたまらなく愛しいと思った。

虫の声が響くすっかり陽の落ちた山道を、自転車は静かに走る。
まだ火照る胸。心配や不安を詰め込んだその胸ををぎゅっと健太の背中に押し付けて、ぼんやりと見上げた空には綺麗な月が出ていた。


続く


151:SDS ◆cStOEcFYHc
08/12/18 00:42:01 TWQoNmLo
投下終了
以上三本立てでした。


152:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/12/18 00:48:05 erkaOOWZ
おつかれです。
40分かけてリアル投下を眺めていました。

俺も短いセリフで情景を伝えられるようになりたいもんです。
何と言うか、俺のやつは…くどい。
もう少しナレーションを多くしたいもんです。

シバケンのピッチングは、どのようなものなのだろう。
土生よりはましか。

153:名無しさん@ピンキー
08/12/18 11:46:49 k1Cerqu0
暴走ボート氏、名無しさんX氏、SDS氏。
超GJでした!!また作品投下のほど期待してます。

154:名無しさん@ピンキー
08/12/18 15:31:49 62KWMLrq
3gj!!

155:名無しさん@ピンキー
08/12/19 20:31:08 HamDMVDN
>>118
おっきした

156:名無しさん@ピンキー
08/12/19 22:01:54 vbixoOJt
キャラが多すぎてわけわからん
いいかげんにしろって感じかな

157:名無しさん@ピンキー
08/12/20 20:03:15 CEXq9eok
GJ
ユマいいね。ちょっとユマが気になってきた

158:名無しさん@ピンキー
08/12/20 20:06:55 w7nmcCiB
巨人ファンの俺はちょっと複雑

どうしてここまで来て憎しみをぶつけられなければならないのか

159:名無しさん@ピンキー
08/12/20 22:26:34 VuttNhYy
>>158
いやSDS氏への感想だろw それか、最近のリンク過剰な各SSがって事か




160:名無しさん@ピンキー
08/12/21 06:02:43 x5wOHl0x
>>158
強いから。ということにして置こうじゃないか。

161:名無しさん@ピンキー
08/12/21 16:51:45 0hoK9LNH
最近はもうエロ置いてきぼりの作者達の自己満足SSになってるよねー
それならブログにでも書いてればいいのにねー

とか言ってると書かない奴がryと言われるからな

162:名無しさん@ピンキー
08/12/21 17:12:08 qRFDL5Al
>>161
なんで自分で書かないの?

163:名無しさん@ピンキー
08/12/21 17:33:49 m5A4P8PY
>>162
自分でSS書くための労力を費やす気は毛頭ないが、楽して他人の成果だけは獲得したい。
なのに黙って口を開けていても自分の欲しいものを誰もいっこうに入れてくれないので、
周りで楽しげにやりとりしているのが妬ましくて仕方なくなったんじゃないのかね。
ここで憎まれ口を叩き続けていれば、いつか白馬の騎士がさっそうと
スレを荒らし尽くしでもしてくれると思ってるだけに思える。

…流れ変えたいなら自分のSSでやればいいのに。
今の流れを追い出さなければ共存不可能ってほどの急流じゃあるまい。

164:名無しさん@ピンキー
08/12/21 17:50:59 lUnugBd/
>>161はもう他人の迷惑置いてきぼりのゆとりの自己満足荒らしになってるよねー
それならブログにでも書いてればいいのにねー

とか言ってるといちいち荒らしの相手する奴がryと言われるからな



こうですか? わかりません!><

165:名無しさん@ピンキー
08/12/21 18:00:25 xzGM9rtt
>>163
さっそうとスレを荒らし尽くしに来る白豚野郎は氏ねと思うが、
さっそうと汁だくエロSSを新規に投下してくれる白馬の騎士職人はとてもイイ(・∀・)!!

166:名無しさん@ピンキー
08/12/21 18:41:48 n72vxaQB
>>161
おまいはこのスレの今の流れが気に入らなくて仕方ないんだな?
でも、巨乳小学生をテーマにしたエロパロは好きで気になってるんだな?

よろしい。

それこそまさに職人デビューの時だ。
絶好の機会ってやつだ。

すでに世にあるもの、既存の職人から与えられるものに満足できなくなったとき、人は自ら職人となるのだ。
俺は今の流れも好きだけど、>>161の書く濃厚エロエロSSも楽しみに待ってるよ。
がんばって、新たな流れを加えてみてくれ!

…と、他スレでちょびっと書いてる俺が言ってみるテスト。

167:名無しさん@ピンキー
08/12/21 19:19:48 4HFw/izm
同じ世界観・町で無理にリンクさせすぎて本来稀有な存在である
巨乳小学生の希少価値が下がるのを嫌ったのかもしれん。
今の状態だと巨乳を隠した状態から明らかにされても周りが大して驚かなさそうだ。

ということで別ジャンルを希望してみよう。
職人さん、巨乳小学生魔法少女が見たいです。

168:名無しさん@ピンキー
08/12/21 19:40:00 kSjae3Nr
確かに大元の千晶の話だと、西小巨乳小学生は真理+真琴に千晶、っていう流れだったからね。
真理は千晶の宿敵だから、相談相手としては圏外だったんでしょう。

西小の六年生以外や東小についてはあまり触れられない状況だったとはいえ、若干インフレ気味だったきらいはあるかも。

169:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:17:21 r41XQwIM
すげぇ長文レス連続に驚いたw
好きなスレだから書き手さんたち頑張ってね。

>>161
ヒント→スルー


170:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:46:37 WgBt0R3U
>>151
GJ!
ファイティングポーズのままで固まる紗英に萌えたw
こういう細かい芸の積み重ねとか大好きです
この続きが後編なのかな?楽しみに待ってます

171:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:47:23 WgBt0R3U
>>158
よくわからんが…
ライバル役ってのもまた乙なものなのでは?

172:名無しさんX ◆q5tFVKFOs2
08/12/22 13:08:17 XWu7SOXt
>>151
おそばせながらSDS ◆cStOEcFYHcさん大乙でございました。
初々しいシバケン×紗英は見ていて和みました。

それと色々とご意見が出ている最中ちょっとKYかも知れませんが
ここでのエロ描写はどこまで許されるものなのでしょうか……一応一話完結の短編を書いてみたので
判断していただけると嬉しいです。(また最近問題になってきている巨乳小学生の増加など色々と思うところもあるので)

この話にも西小・東小児童が出てきますが、夢落ちとも一応取れるようにもしてありますし
今回の短編主人公は人外の妖精爆乳小学生。しかも最後近く淫語絶叫とやるというエッジを思いっきり聞かせてみました

ではこのシーズンに最適だと思った女の子サンタモノ
『メリークリスマス!』投下開始します。

173:メリークリスマス!
08/12/22 13:09:44 XWu7SOXt
メリークリスマス!

今宵は聖夜前日12月24日クリスマス・イブ
そして子供にとっては誕生日以外で公式におもちゃなどをねだれる日であった。
街にはジングルが響き渡り、仕事帰りで買った大きなおもちゃを持ったおじさん・おばさんの急ぐ傍ら、横で二人より添い街をゆくカップルもちらほらする。

そんな中
大人には聞こえないし見えないが、空にはそりに乗りながら見事にトナカイを乗りこなす少女がそこにいた。
その少女は俗にいうサンタクロースを思わせる装いの赤いケープとショートスカート・帽子・そして革のブーツを付けていた。

少女は金髪・碧眼でまるで妖精のような可愛らしさと美しさは、もし周囲の人間が目視できたらだれでも振り向くと言い切れるものだった。
しかもその少女のケープは胸が物凄く盛り上がっており、パッと見ただけでも胸が大きい様子は分かり
スカートからは雪のように白い太ももが見えて衣装だけなら風俗業のお姉さんみたいだが
あまりの可愛らしさにエロティックという風にだけには見えない。

そのサンタクロースのような少女はチラホラ雪降る中で闊歩する人々を見下ろして
「日本のクリスマスってきれい……でも私がちょっとでもおじいちゃんの手伝いをしないと!」

その少女はクリスマスの活気に見惚れるものの、すぐに本来の目的を思い出し急いで目的地に向かうのだった。
祖父との約束を果たすために。

174:メリークリスマス!
08/12/22 13:11:09 XWu7SOXt
「その地区を一人でやるというのかね?」
その初老の老人……しかしその恰好は先程の少女と同じような服装をしていた。
そう彼こそは永遠の老人、そして子供に夢をプレゼントする誰もが知っている人物。サンタクロースその人だった。

少女はサンタクロースを真顔で見つめ、哀願するように頼みこむ。
「お願いサンタクロースおじいさん。私にも少しくらい手伝いをさせてください。おじいさんのお手伝いを私もしたいんです!」

少女の真剣な願いをふむふむと真面目にサンタクロースは聞き、しばらく考えていたが。
「ふむ分かった。そこまでワシの手伝いをハウメアがしてくれるのなら……遠慮なく頼もう。何事も経験する事は大事だ。」
と少女……ハウメアの願いを聞き届けてくれる。

「ありがとうおじいさん!」
そのサンタクロースの言葉を聞きハウメアは心から嬉しくなりサンタクロースに抱きつく。
ハウメアの豊かな胸がサンタクロースのお腹にあたり、少しサンタの方が赤くなるも
「それじゃあハウメア。ワシの方から学校に言っておこう…12月24日の日本地区でワシの手伝いをするとな」
と改めて確認をハウメアにサンタクロースは取るのだった。

そして

「私。おじいちゃんのために頑張って子供たちにプレゼント贈るから!」
と祖父サンタクロース仕込みのそりテクニックで急いで担当場所へと暗闇を切り裂きながらいく。

前もって祖父から聞いていた地区は大きめで、小学校が向かい合うように隣接していた。
どちらを先にしようかハウメアは迷うが
「まずは…困った時は西からっ!まずは西方面でと。待っててね子供たち!」
とまずは西方面から開始する。

サンタクロース直伝のノートを見ながらまず低年齢層にプレゼントを置いておく
なぜなら年齢が高ければ高いほど深夜まで起きている事が多く、それに小さい順という原則もあるのでハウメアもそれに従い
幼い子供のところにプレゼントを配る。

壁を抜けて子供を起こさないようにそっと…眠っている子供の頭元にある靴下に、おもちゃをいれていく。


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