FFシリーズ総合エロパロスレ 5at EROPARO
FFシリーズ総合エロパロスレ 5 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
09/02/05 02:46:44 vXnyiByg
続きGJ!

エク先生は「我が性欲もまた『無』だ!」とか言われたら
納得せざるを得ないから困る

301:WoL×コスモス(12)
09/02/05 03:06:57 KFMMuvri
いきなりですが>298の続きです。


*           *           *

深く浅く、ゆるやかに腰を打ち付ける度、彼女は白い顎を仰け反らせて大きく喘いだ。
秩序を司る女神としてのプライドがそうさせるのか、快楽に溺れまいと苦悶の表情で耐えているが、ふっと蕩けるような恍惚が美しい顔に浮かんでは消える。
いじらしい姿を見せる一方で、張り詰めた肉茎を飲み込んだ部分は止めどなく蜜を溢れさせ、奥へ奥へと誘うように絡み付いてくる。

眼に映るその姿。
合わせた肌から伝わる温もり。
切なくこぼれる甘やかな声。
繋がった部分から伝わる、燃える様な情欲の滾り。

感覚の全てが彼女を求めていた。
より深い場所を求め、繋がったまま身体を起こし腰に絡みついた白い脚を抱え込み、その最奥を一気に突き上げる。
殆ど悲鳴に近い喘ぎがあがり、彼を包み込んだ内壁は締め上げるように強く収縮する。

「コスモス…っ!」

うわごとのように戦士は女神の名を叫んでいた。
素性も、過去も。己の名すら知らない彼にとって、この世界で最も尊く愛しい響きを、無心に繰り返す。


302:WoL×コスモス(13)
09/02/05 03:07:39 KFMMuvri
――愛している。

そう、本当は言いたかった。だが其れを口に出せば、全てが終ってしまうような気がして、飲み込む。
言葉の代わりに強く、強く彼女の身体を抱き締め突き上げる。
背に回された細い腕が縋る様に絡みつき、白い指が苦しげに爪を立てる。
その痛みすら狂おしいほどに愛しかった。

混沌に飲まれ、形を失いつつあるこの世界に確かなものなど何もないのかも知れない。だが、今この腕の中には愛する人の温もりが、確かにある。
その喜びが、戦士を満たしていた。

どんなに愛しても、彼女がこの手に入ることはないだろう。
直感的に戦士はそれを理解している。それでも一度自覚してしまった感情は抑えるすべもなく、彼を滾らせてゆく。

――ならばせめて、今この時、共に果てよう…!

「光よ…!」

呻く様に呟き、昂ぶりきった想いの全てを女神の最奥へと放つ。
応えるように女神もまた、弓のように身体をしならせ官能の極みに達した。白い光に溶けていくように意識が蕩けていくのを感じた。


303:WoL×コスモス(14)終
09/02/05 03:09:33 KFMMuvri
脱力したように、彼女からそっと身体を離す。心地よい虚脱が彼を包み、眠気を誘う。少しだけ眠りたい。
ふっと、甘い香りが彼を包み、優しい指先が頬に触れた。
神々しく光を纏った女神がそっと、白い胸に戦士を抱き寄せていた。
優しく銀の髪を撫でる手に深い安堵を覚え、戦士はゆっくりとまどろみに落ちていく。


―この世界が混沌に飲まれたなら、今この身を包む温もりの記憶すら失うのだろうか。
身を焼くような想いも全て消え去るのだろうかと、溶けて行く意識の中でぼんやりと考える。


いや。忘れるものか。
何一つ持たなかった自分に、女神は光を与えてくれた。
彼女が残した温もりも、彼女への想いも全てが己を動かす力になる。

少し休んだら、また行こう。

ただ、光を信じて進むのみ。



*           *           *


以上!おしまいです。

痛恨のコピペミスとか、読み返すと泣けてくる文章力の無さとかに何度も絶望を贈られましたが、乗り越えることができたのは、ひとりじゃないからだったよ。エロは我等と共にありました!


読み返すとき、ナレーション部分が文太ボイスで再生されて本当に恐れ多い。
ちょっくら寝不足の輪廻から開放されてきます…それでは。




304:名無しさん@ピンキー
09/02/05 06:27:20 YbmB90xe
GJ!勇者の魂を感じたぜ!

しかし、後書きで誰がうまいことを言えとww

305:名無しさん@ピンキー
09/02/05 13:48:02 MKAEWc+T
毎回乙っす
好きなカプだからニヤニヤしてしまう

>>296
英雄きぼん

306:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:07:31 pQyS+KQL
皇帝のエロが読みたい

307:名無しさん@ピンキー
09/02/05 20:55:49 pXI+htjC
GJでした!
WoL×コスモス好きだからいつもわくわく待たせていただきました
ありがと~

308:名無しさん@ピンキー
09/02/06 20:16:54 6DX7hbLu
ジタンの半裸ハァハァ
誰か書いてくれないかな

309:名無しさん@ピンキー
09/02/07 10:19:30 6SE3Ks3O
皇帝×ミシアがやべぇwww
くれくれになって悪いが、本気で読みたいもんだwww

310:名無しさん@ピンキー
09/02/07 23:28:23 V6hRZ3pT
どのタイミングで「ウボァー」って言うの?
いったとき?
脱がしたとき?

311:名無しさん@ピンキー
09/02/07 23:48:43 YgUFUNBz
イくときだろjk

312:名無しさん@ピンキー
09/02/08 00:33:02 3w6Yi0Iu
>>309
よう、俺。
だが俺も書けない人なんだ・・・

313:名無しさん@ピンキー
09/02/08 03:24:32 yjpSFN0G
皇帝とアルティミシア読みてえなあ
あんまり密着するとツノが邪魔になりそうだがw

314:名無しさん@ピンキー
09/02/08 03:25:16 EnYJdTJN
投稿済み>
ゴル×ティナ
ジェクト×ミシア
WoL×コスモス

投下待ち>
皇帝×ミシア

意味もなくリストうpしてみた×闇雲SS検討中の人です

>298
エクスデスてんてー……その発想はなかったw
棘化を応用したバイブチェンジは前に別の人がそれっぽいのを
やったし……やっぱり触手vs触手プレイなのかー?

315:名無しさん@ピンキー
09/02/08 07:22:44 bIfpcOT5
ミシア×クジャのお仕置きプレイもいいな
ミシアたんをおばさん呼ばわりしたことを後悔するがいい

316:名無しさん@ピンキー
09/02/08 23:30:04 1pSpn3W+
>>313
いやミシアのあれは髪だから下ろせば問題n
それではアイデンティティの消失だなすまない

皇帝の角は防具なのか?あれは
教えてエロい人!

317:名無しさん@ピンキー
09/02/09 16:43:49 lhyuJwWy
>>314
ゴル×ティナってどこにあった?
もしかして前スレ?

318:名無しさん@ピンキー
09/02/10 01:01:07 MawIEWcE
>>316
小林○子的なもんですな


319:闇雲さん発情期・1
09/02/10 03:02:26 u4+3s23i
闇雲の人です
見切り投下ですが書出しまで上がったので投下してみます

/////

「ええぃ、腹立たしい!」
 白銀の髪を振り乱し、妖女─暗闇の雲は空腹を抱えた獣の如く、神殿の広間をうろついていた。
 普段の堂々たる落ち着きは見る影もなく、左右の触手をうねらせ、酷く苛立っているようだった。
「フン、見苦しいねえ」
 嫌味の言葉をつくクジャを、アルティミシアは視線で諭した。
「先に行きなさい。私は後から追います」
「じゃあ、君の分の獲物もいただいちゃうよ?」
「……いいでしょう、好きにしなさい」
 肩越しに言い終えると同時に、銀羽の死神は姿を消した。
「どうされたのです? 貴方らしくもない」
 アルティミシアは、暗闇の雲の前に歩み出た。
「おお、アルティミシアよ……」
 よくよくその顔を見れば、青白い肌には赤みが差しており、目元も微かに腫れている風に見えた。
「ここしばらく、体調がおかしいのだ。熱が出て、身体が疼き……それに、何時も何かに飢えている
ようで、酷く気分が乱れるのだ。破壊しても、何をしても満たされぬ。こんなことは初めてじゃ」
 暗闇の雲は自らの肩を抱き、腕に爪を立てて震えていた。
「気が散って無を思うことも出来ぬ。一体、わしはどうなってしまったのじゃ……」 
 火照った吐息をつき、自ら掻き毟ったらしき肩の爪痕を撫ぜる。黄金色の蛇頭を持つ触手が、
落ち着きなくうねりながら、その上に絡み付いていた。
 苦悶と戸惑いに満ちた表情でアルティミシアにすがる姿は、互いに牽制していた双女帝の片割れ
とは思えぬほど弱っていた。
「暗闇の雲よ……私も医者ではないので確かなことは言えませんが、誰か知恵のある者に相談
して─」
「おーーーい、なーにやってんだぁ?」
 場に似合わぬ酒焼けした呼び声に、二人は振り返った。

320:闇雲さん発情期・2
09/02/10 03:15:44 u4+3s23i
「ジェクト……」
「役に立たなそうな男がきたわい」
「会った早々、ひでえ扱いだな。オレが何か気に障ることでもやったか?」
「それが……」
 アルティミシアは、ジェクトに経緯を話すことにした。
 魔術や戦術に関しては特別学のない男ではあるが、意外なところで知識を発揮することが幾度
とあったからだ。
「するってえと、イライラしてムラムラして落ち着きがないってわけか。あー……そりゃ欲求不満じゃ
ねえのか?」
「……ヨッキューフマン?」
「おう。例えば、だ」
 日焼けした腕が、アルティミシアの腰に巻きついた。
 その掌は、極自然に、ドレスの中へ滑り込んでいた。
「そういった行動は、人前では謹むべきではありませんか?」
「まあまあ、そう言うなって─」
 静かな眼差しを送る魔女の背後では、幾十の光の剣が、ジェクトに新たな傷跡を刻む寸前で停止
していた。
「─つまりだ、こーいうことを日頃からやってないと、色々積もって調子がおかしくなったりするっ
てこった」
 そう言い終えたと同時に、アルティミシアは臍の下を撫でようとするジェクトの腕をつねり上げた。
「いってぇ!」
「まったく……貴方に尋ねたこと自体が、そもそも間違いだったようですね」
「いや……お前の言う通りかもしれぬ」
 意外なことに、暗闇の雲は冗談にもならないようなジェクトの言い分に、同意すると言い出したのだ。

/////

設定をこねてるうちに親父×魔女属性まで付いてきてしまいますた
ちなみにジェクトの意外な知識>かろうじて機械モノに強いとこ
だったりしますが、あまり関係ないです

それではまた雲さんのパートナーを探しに本編プレイしてきますノシ

321:名無しさん@ピンキー
09/02/10 04:30:20 MzaVz1pU
これは・・・「もう抑えられん!」で誰かしら食ってしまう展開か
もっとやってくれ

のばら「見た目には惑わされん!」
雲「・・・ゴクッ・・・」

とか思いついてしまった。

322:名無しさん@ピンキー
09/02/10 06:31:54 RbcaIDHQ
GJっス!
オヤジ相手かとフェイントくらった!

>>321
逆にフリオがゴクッされる展開ですね。新しい!

323:名無しさん@ピンキー
09/02/10 11:07:23 5GD1iNlp
>>321
想像してしまった
雲×フリオ読んでみたい…

324:名無しさん@ピンキー
09/02/10 12:08:35 3rmVfbA9
10好きの俺としては親父には奥さん一筋でいて欲しいんだがなw
兎も角暗雲続き楽しみにしている!

325:名無しさん@ピンキー
09/02/15 03:15:50 p8ACUYNS
話ぶった切りすまん
保守ついでに・・

フリオ×ティナ読んでみたい
皇帝×ティナも読んでみたい

最近書き込みなくて少し寂しい

326:名無しさん@ピンキー
09/02/15 04:05:28 uv+bKivR
皇帝ティナは燃えるなー

327:名無しさん@ピンキー
09/02/15 11:45:02 tVoa53xF
皇帝ティナは愛情<<<繁殖だな
孕ませ目的のセクロス

いいじゃないか!なか だし

328:闇雲さん発情期・3
09/02/15 16:59:54 C9yGr+0w
生チョコの美味しい季節になりました(アフターバレンタインセール的な意味で)
雲さんのお相手はスレ民の多数決でフリオとなりました
ねんがんの、筆下ろしフラグ確定です、やったね

/////

「わしは今まで、お前達が今見せたようなことを、したことも、されたこともなかった。それが原因で
ないという確証もない」
「んじゃ早速、オレ様とお付き合いしてみっか?」
 ジェクトを狙う紅刃の一閃が、その頬のすぐ横をかすめ飛んでいった。
「その必要はありませんよ」
「……チッ」
 結局、結論の出ないまま、三人は別れることとなった。

 自分のフィールドで、暗闇の雲は考えていた。
 己の身体に起きた変調のこと、そして、アルティミシアとジェクト─二人の行動を目にした時に
感じた、感情の揺らぎの正体を。
 荒々しい傷の這う男の腕が、真珠の如き魔女の肌に重なった瞬間、ありもしない心臓の裏を、
炎で炙られたような激しい感情の変化を感じた。
 それまで感じていた飢えよりも強く、鮮烈で、甘い激情だった。
 もう一度、あの感情を味わいたい。
 血のように濃厚で熱い、欲望の蜜に溺れることが出来たなら、全身を蝕む渇きをも癒すことが
出来ると思った。
 だが、その正体がわからない。 
 己が求めているのは、何だ? 
 煮えたぎる不可解な衝動は、今まさに沸点を迎えつつあった。
「……お前は!」

329:闇雲さん発情期・4
09/02/15 17:04:47 C9yGr+0w
 思考をさえぎる若者の声。
「暗闇の雲、と言ったな。そこを通らせてもらうぞ!」
「若造……コスモスの手の者か」
 静寂を打ち破られた神殿に、二つの影が躍った。
 短刀が舞い、光の矢が駆け抜ける。若者の手から放たれた刃の数々が、暗闇の雲を取り囲んだ。
 状況は芳しくなかった。苛立ちゆえ、波動を操る術さえままならなかった。
 迫る切っ先を触手でなぎ払い、叩き落していく。長くしなるその一本が、若者の足を捕らえ、引き
倒した。
 暗闇の雲は、磨き石の床に叩き付けた若者に圧し掛かり、力任せに押し倒した。
「く……っ! 放せっ!」
 腹立ち紛れに、若者を八つ裂きにしてやろうと考えていた。
 青白い銀の髪に、琥珀色の瞳をした、勇ましい眼差しの若き闘士。
 切り裂けば、さぞ美しい、真紅の血潮が迸るに違いない。
「何を恐れている……少しばかり先に、無に帰るだけのこと」
 右の触手が、若者の首にゆるゆると巻きついていく。そのまま締め上げ、家畜のように解体して
やるつもりだった。
 暗闇の雲が両腕を押さえつけると、若者がその腕を掴み返してきた。
 皮膚越しに伝わる鼓動に高揚する。戦いの興奮だけではない、あの時、二人を見て感じた衝動
が、再び燃え上がっていたのだった。
 ジェクトがアルティミシアにしたように、その男の肌に触れたい。
 得体の知れぬ衝動の正体を、その押し寄せる奔流を導くべき先を、暗闇の雲は、ついに見つけ
たのだった。

/////

時系列とかそういうものは、この際無視して構いませんよね?
雲さんの心の中でやたらミシア様が幅を利かせているのは間違いなく某ネタスレのせいです

330:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:59:39 EOm1/sUb
きたあああああ!
やばいwktkが止まらん。
楽しみに待ってます!

331:名無しさん@ピンキー
09/02/16 01:55:36 R6xrDA2V
GJ!さぁフリオの男をみせてくれ

332:名無しさん@ピンキー
09/02/17 00:16:18 OrZvOYVR
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 続き!続き!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J


333:名無しさん@ピンキー
09/02/17 12:48:25 mCmwoFFk
>>332
もう立ち上がれないほどにムラムラしてるんだろ?>ID

334:皇帝×ミシア(1)
09/02/17 13:16:48 0kNs1Gk1
話をぶった切ってごめん。
エロゲージがバーストするほど、どうしようもない皇帝×ミシアを妄想したので書いてしまった。

皇帝がどうしようもないのと、ミシア様若干年増あつかいなのでお嫌ならスルーして下さい。


*           *           *

『絶対の君臨』―男と生まれたからには夢は大きく持った方がが良い。
そういう意味で、彼もまた偉大なるロマンチストの一人なのであろう。

「はっはっは!」
特に意味も無くふんぞり返り高らかに笑い声を響かせる、この男。
その身を豪奢な黄金に包み、高貴なる紫の外套を翻す―軍事国家パラメキア帝国皇帝その人である。

知略を武器に、『世界征服』という恐ろしく盛大な野望を胸に生きて来た。
そして、その野望は八割方達成しつつあった…のだがどういうわけか、彼は今、荒涼とした無為なる世界に置かれている。
いつからここに居るのか?なぜここにいるのか?
それは彼の知をもってして計り知ることは事は出来なかったが
どうやら神々の“大いなる意思”とやらに導かれ、元いた「世界」とは違う場所へと召喚されたらしいのだ。

荒れ果てた世界で、神々の駒として闘争を繰り返す日々。無為なる日々の果てに何があるのか。多くの戦士が戦う意味を見失い、消滅していった。
ある者は戦いに魅入られ、終わることの無い輪廻の渦に摂り込まれ、またある者は破壊者となり「無為」をも打ち壊す無を夢見る。

虚ろな世界にあってなお、輝きを失わない野望の人―皇帝。
文字通り金色に輝くこの男の辞書に「失意」の二文字はない。
あるのは「絶対支配」の金字塔。いかなる「世界」であろうともこの手に入らぬモノなどない。
いっそ神をも滅ぼし自ら新たなる神として、この世界をも統べてくれよう。
「絶対の君臨だ!」
腰に手を当て、朗々と謳い揚げる。
よく通るその声は、高らかにパンデモニウム宮殿に響き渡った。

335:皇帝×ミシア(2)
09/02/17 13:18:02 0kNs1Gk1



「それで?貴男の策とは?」

金色の支配者の隣には、真紅の衣を纏った美女が侍していた。
大きくはだけたドレスから、豊かな胸のふくらみを惜しげもなく人目に晒し、深く切れ込んだスリットから美脚を大胆に覗かせたその女。
破廉恥とも取れる姿にして、その総身からは凛とした女王の品格が漂う。時を操る魔女アルティミシアである。

先ほどまで皇帝陛下演ずる野望の劇場を、退屈の色をありありと浮かばせて眺めていたものの、止めどなく響き渡る高笑いに耐えかね口を開いたのだった。
ひとしきり己の世界に浸った皇帝は、そんな魔女の様子など察することもなく満足気な表情を浮かべていた。

「クリスタル…コスモスが奴等に授けた希望とやらを、奴等にくれてやれば良いのだ。」

ニヤリと悪意を含ませた笑みを口元に浮かべ、皇帝が答える。

「なぜ?奴等の手助けなど?」
「今に分かる。クリスタルが神に何をもたらすのか…ふっふっふ……。」

それ以上問うたところで無駄。
それとなく悟り、魔女は再びけだるい表情を浮かべ押し黙った。
意味ありげな含み笑い。その先をもったいぶるのは常のことだった。
この男は、どうやらこの世界の秘密を何か握っているらしい。

336:皇帝×ミシア(3)
09/02/17 13:22:39 0kNs1Gk1
妄想や推測などでなく、確信的な「何か」を持っている。
非常に面倒だが小出しに現れるるその「何か」を得るためには行動を共にするのが得策である。アルティミシアはそんな打算の元に皇帝と共に居た。
非常に面倒で退屈なので、自然とその表情は曇りがちである。

物憂げな横顔に皇帝の視線がふと、止まる。

美しい…。

真紅のドレスに良く映える白い肌。長くたらした銀の髪が美しい顔を縁取り、凍えるように冷たい瞳には、ゆらゆらと憂いが浮かぶ。

名だたる美姫を侍らせ、栄華を極めたパラメキアの後宮にもこれほどの美女は居ないだろう。
少しばかり薹が立ってはいるものの、この皇帝を前にして物怖じもせぬ胆力と、気品に満ちた立ち居振る舞い。この美貌。

―この私が支配するに相応しい女。

にぃっと唇を歪ませ、おもむろに細い顎に手を掛けその美貌を愉しむように顔をぐいと引き寄せる。

「退屈しのぎは如何かな?魔女よ…。」

美貌を捕らえた手はそのままに、もう片方の手を大きく開いた胸元へと滑り込ませる。
が、アルティミシアは動じる事なくなおも憂いを浮かべた瞳で皇帝を見つめ返した。

―ほぉう。肝の据わった女だ。ますます欲しい…。

恐れるか。媚びるか。
その二つに一つだった女たちとは違う、魔女の反応。それが彼の支配欲求に火を点ける。

「いいわ…つまらない時間には厭きていた。愉しませて…私を。」

冷たい魔女の瞳に紅い情欲の炎が灯る。
魔女は自ら唇を重ね、首に腕を回し噛み付くように接吻けてくる。
突如態度を一変させたその様に、内心わずかに動揺したのは皇帝の方だったが、上質の美酒のごとく口中になじんでゆく甘い接吻に彼は酔いしれるのだった。


*           *           *


昼休みになにをしているんだ…orz
あと、フリオと雲さんの行方が気になる。ドキドキW初体験とは!





337:名無しさん@ピンキー
09/02/17 21:12:35 jkj3LPGF
>>336
あんたが神か!
雲の奴と共に続き待ってる!

338:皇帝×ミシア(4)
09/02/17 23:44:26 0kNs1Gk1
>>337 いいえ私は誤字増字


>>336  皇帝×アルティミシアの続きです



*           *           *

口を吸い、胸元に滑り込ませた指先を白い双丘に遊ばせる。
思えば後宮に置いた女どもは皆、生娘であった。ただ一度きり相手をして捨てた女も数知れない。
気に入った者の中には交合を重ね、臈長けた艶を醸す女も居たがその頃には厭いて捨てていた。

青い果実のごとき生娘にはない、ねっとりと手に吸い付くなまめかしい肌は大いに皇帝を愉しませた。
たっぷりと実った乳房を強く揉みしだき、尖った爪先をツっと珠の肌に沈ませる。
引掻くように爪先を双丘の先端に滑らせ、その頂上を強く摘まみ上げる。
いかな、恐怖に慄き身を固くする女だとて、この指戯に掛かれば快楽に溺れるのだ。皇帝には絶対の自信が有る。

だがしかし。
魔女は金の瞳の奥にチラチラと欲望の火を灯してはいるものの、荒く息をつくでもなく、快感に身を震わせるわけでもなく。
ただ首に腕を絡ませたまま艶笑するのみ。

―おのれ魔女めが。ならばこれはどうだ?

彼の記憶にはない、冷ややかな反応に、僅かに焦りが生じた。
ドレスの裾を捲くり上げ、一気に魔女の秘められし花園へと侵攻せしむ…がその尖峰たる指先は、ふわりとそれをくすぐる感触に驚愕し行軍を止めた。

―ばかな…。

これもまた、彼の記憶にはない出来事だ。
指先はそろそろと行軍を再開し「それ」を確かめるべくドレスの奥をまさぐる。
柔らかな繊毛を掻き分けると、人肌の温もりが指先に触れた。「それ」は確信に変わる。

「履いていない…だと?」


339:皇帝×ミシア(5)
09/02/17 23:48:45 0kNs1Gk1


彼は
『口では嫌がりつつも身体は正直だな…ん?』
『あれ、ご無体な…。』
という会話を経て、下着の上から女を玩ぶ事を好む。
薄絹にじわりと広がる官能の雫が、彼の征服欲を満たすからだ。
それは当然後宮の女たちの知る所であればこそ、彼女らはこぞって脱がされる為の可憐な薄絹を身に着け王の寵愛を競ったのだった。

皇帝の辞書に「履いていない女」の文字もまた、無い。

「魔性め。」
僅かに驚きの色を残しつつも、口元には平静を装うべく歪んだ笑みを浮かべ再び挑みかかる。

『履いていない女』その淫蕩な響きは皇帝の心を強く動かす。
それもまた、悪くない。
彼の知るどの女よりも支配する価値のある女。必ずや我が手で肉欲の虜にせしめたらん!
皇帝の内に新たなる野望の炎が激しく灯る。

だがしかし。

「この闘い、時間の無駄ですね。」
凍てつく瞳に憂いを湛え、魔女は憮然とした表情で皇帝を見ていた。

「それでは私を愉しませることなど、できませんよ。」
「なっ…無礼者め!」
絶対の自信の全てを否定され、皇帝は激昂した。
未だ掌中にある細腰を力任せに引き寄せるが、寸での所で身をかわし魔女はふわりと空中に浮かぶ。
白い面を赤らめて怒る皇帝を、満足げに見下ろし呟いた。

「いいわ…私が愉しませてあげる。さぁ誘惑に身を任せなさい…。時よ!!」

時を操る魔女アルティミシア。
彼女を残し、全てのものが静止する。

「ふふふ。時が全てを支配する。ねぇ、皇帝陛下?」


*           *           *


この世にヘタレないこうていなど。居ない。



340:名無しさん@ピンキー
09/02/18 03:08:08 w3qtrv9i
エロいんだが…笑えてくるのは何故だろうww
続き楽しみにしてるぜ!

341:名無しさん@ピンキー
09/02/18 22:57:43 NUqdnIe3
履いてないワロタwww

342:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:33:32 asny+TQr
>『口では嫌がりつつも身体は正直だな…ん?』
>『あれ、ご無体な…。』
>という会話を経て、下着の上から女を玩ぶ事を好む。

・・・ってことは
皇帝閣下は当然 「よいではないか、よいではないか・・・(帯くるくる~)」 も、大好きでらっしゃるんですね。w

343:ミシア×皇帝(6)
09/02/19 00:39:59 ZYhojkdB
○穿く → 下着やズボンなど
×履く → 靴・靴下

ということで、はいてないのは靴下だったという言い訳。

>>339 の続きです


*           *           *


「何が起きた!?」

理解しがたい出来事が皇帝を襲っていた。
目の前にふわりと浮いていた魔女の姿は忽然と消え、代わりに在る筈のない無数の青い光刃が彼を取り囲んでいるのだ。
それは、ほんの一瞬…などという生易しい時間の経過ではない。
この刃は何処から現れたのか。魔女は何処へ消えたのか。
その始まりの時さえ分からぬほどの…時間の「喪失」とでも呼ぶべきか。

これが「時を操る魔女」の力―。

彼がこの事態を理解するのに、さほど時間は掛からなかった。
しかし、その刹那にも閃光の刃は容赦なく皇帝に襲い掛かる。
猛烈な速度で迫り来る刃は器用にも皇帝の身体を傷つける事なくその輪郭をかすめ、高貴なる紫の外套ごと彼を床へと縫いつける。

「気に喰わん力だ!」
何たる屈辱か―。
渾身のフレアを弾き返された時ですら、これほどの憤りを覚えたことは無い。この私を地に這わせるなど!

いよいよ皇帝の顔は憤怒の色に染まる。
怒りに燃える彼の頭上から、涼やかに降る女の声。

「うふふ。無様ね。」

腕を組み、そっと持ち上げた右手で口元を隠しながら悠然と微笑むその姿。
美貌に愉悦を浮かばせ、全身から匂い立つような色香を滲ませる。
その双眸は爛々と輝きを放っていた。

「とても素敵よ。皇帝陛下…。」

再び忽然と姿を現した、魔女。
彼女もまた「支配」に魅せられた者であった。

344:ミシア×皇帝(7)
09/02/19 00:41:51 ZYhojkdB


くすくすと不敵に笑いながら、おもむろに魔女はドレスの胸元をくつろげる。
衣服の戒めを失った豊かな乳房が、ふるりとまろび出した。

ゆったりとした動作で、寝そべった皇帝の頭上にしゃがみこみ、両手でその白い面を包み覗き込む。

「さぁ。はじめましょう。」

皇帝の眼に映る、逆さまの美女。
獲物をいたぶる猫の目をした女。
背筋の凍る嗜虐の美貌に、彼は見惚れた。

僅かにひるんだその隙を、美猫は見逃さない。
一閃、鋭く研いだ赤い爪を皇帝の身に走らせると、金色の衣に一筋の裂け目が生じた。

その裂け目に爪を掛け、金色の衣を引き剥がす。
かような屈辱に、皇帝がなすすべも無く口を閉ざしている訳もないのだが、今彼が置かれている状況はそれどころではない。
アルティミシアの豊かな乳房が、皇帝の顔面を塞いでいる。言葉を発するどころか、呼吸すらも苦しいような状態だ。
白い肌から漂う甘い薫りが彼を酔わせるのか。あるいは酸素の欠乏か。
この状況はゆるやかに皇帝の判断力を奪っていく。

―これもまた、悪くは 無い。

などと、心の隅で考えた。

「ふふ…。意外と逞しい御身体ですのね?」

ある意味男の野望である乳房による窒息。
史上稀に見る滅亡の原因がパラメキアの歴史に刻まれるその寸前、魔女はようやく真綿の牢獄から皇帝を解き放った。

怒りと羞恥と酸欠で、ぜいぜいと荒く息を吐く皇帝には眼もくれずアルティミシアはすっと立ち上がり、ヒタヒタと彼の足元へと赴く。

満足げに足元に寝そべる男を見下ろす。
「素敵…。貴男、思っていたよりずっといいわ…。」
うっとりと呟き、ふわりと半裸の皇帝にのしかかる。

「ふっ…。愉しませると言ったな。ならば遊んでやろう!」
縫い付けられた姿態のまま、皇帝はなおも強気に言い放つが、その声には半ば自棄になっている感があった。

魔女はにぃっと眼を細め、赤い爪先で色白だが意外に逞しい胸板を引掻く。
薄く走る傷跡から微かに滲む赤い血。
だがその爪がもたらす痛みは驚くほど甘く皇帝を蕩かした。
魔女がくすくすと艶笑を浮かべながら、くすぐるように爪先を皇帝の肌に滑らせている。
真紅の爪がもたらす快楽を愉しんでいるのか。あるいは溺れているのか。
皇帝の心は揺れていた。

一方的に玩ばれる…この屈辱に甘んじるを好しとする己と、耐え難い己。
そのせめぎ合いもまた、彼を酔わせるのであった。


*           *           *


こうていがなにかにめざめた。


345:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:53:00 GZxndbFT
皇帝は…Mに目覚めたのか…
やはりなwwwww

ミシア姐さんGJもっとやれwww

346:名無しさん@ピンキー
09/02/19 10:44:46 +OCI8Mvq
ミシアにも皇帝にも萌えるw
逆転される方が好みだがコレはコレでまた良い
続き期待w待ってるww

347:名無しさん@ピンキー
09/02/19 14:01:41 5U5nEx2A
いつのまにか名前欄の皇帝×ミシアがミシア×皇帝に変わってるwww
続きに期待

348:ミシア×皇帝(8)
09/02/20 02:31:59 g4cVAPUD
このSSはミュージアムの間違った使い方を推奨するものではありません。
過剰な妄想はゲーム本来の楽しみを著しく逸脱する可能性があります。
用法・用量を守り正しく妄想しましょう。

>>344の続きです。どうしようもない皇帝にMが降りてきた。


*           *           *

妖しく淫らな笑みを湛え、嬉々として皇帝の胸に緋色の痕跡を刻む魔女。
いつしか彼の色白だが意外に逞しい上半身には、無数の緋線が縦横に走る。
さながら愛猫の機嫌を損ねた哀れな飼い主のようだ。

「…っく。…っはぁ!」
自ら刻んだ傷痕を優しく指でなぞり、僅かに滲む血を舌先で舐め取る。
ざらついた舌が触れるたび、皇帝の口から苦しげな声が漏れた。
上擦った声からは、いつもの余裕は感じられない。しかし、屈服するまいという確固たる決意は滲んでいた。
王たる者が媚女の指先に如きに酔うことなど、許されはしないのだから。

皇帝の声に、顔に浮かぶ葛藤がアルティミシアを満たす。
簡単に尻尾を振る男などつまらぬ。こういう相手こそ彼女を燃やすのだ。
ゾクゾクと背筋を駆け上る「支配」の快感に美貌を蕩かせ、魔女はおもむろに皇帝の腹上に跨った。
柔らかくぬめる秘肉の感触が直肌に伝わる…やはりこの女、穿いていない!

「痴れ者めが…。いい気になるなよ!」
「あら?『いい気』になっているのは、どちらかしら?」

皇帝の抵抗は魔女の耳を心地よく、くすぐる。もはや生殺与奪は完全に魔女の手中だ。
うっとりと男を見下ろし、後ろ手にその股座を弄る。
確かな手ごたえに眼を細め、しなやかな指で扱く様に張り詰めた「それ」を取り出した。

「現実は優しくない。そうでしょう?」

魔女の手中で「それ」はドクドクと脈打ち、天を仰ぐ。
『パラメキアの暴れん棒』の異名を轟かせた剛槍をしかと握り締め、艶然とアルティミシアは謳う。

甘美なる「支配」に酔う凄艶たるその姿を眼前に、皇帝に芽生えたある感情―。

―これが、恐れ……!

身体と、心にすら迫る甘い「支配」のゆうわく。
甘く蜜を滴らせる魔女の姿態は、彼をその深淵へと引きずり込もうとしていた…。

349:ミシア×皇帝(9)
09/02/20 02:33:37 g4cVAPUD



「さぁ陛下。なんなりとお申し付けあそばせ?どうして欲しいの?」

金の瞳に淫靡な炎を滾らせ魔女が問う。
後ろ手にぬらぬらと先走りに濡れる剛槍をゆるゆると擦り、空いた手は自らの乳房を玩ぶ。
ゆっくりと腰を動かし、濡れた秘肉を男の肌に押し付けて淫らに吐息を漏らす。
全身から漂う色香は一層濃く、むせ返るような息苦しさに皇帝は眩暈を覚えた。
しかし、さすがは大帝国の元帥。意識は未だ明瞭だ。

「ふん…。欲しているのは貴様の方ではないのか?」
ニヤリと笑い魔女に反撃の一手を浴びせるが…彼の生殺与奪は魔女の手の内。

「減らず口を…。崇めなさい!この私を!」
キッと鋭い瞳を投げ返し、手中の剛槍を強く握り締めた。

「ぐあぁッ!」
充血しきったそこに、それはあまりに辛い痛みである。さしもの皇帝も言葉を失った。魔女の顔に再び愉悦が浮かぶ。

バサリと羽音を立てて起き上がる、アルティミシア。
すぐそこまで迫る「支配」の時に歓喜しているのか、嗜虐的な笑みを湛えたその美貌はもはや畏怖すら覚えさせる。
魔女の「支配」を逃れた男など、いない。

「いけない子には、お仕置きしないと。ねぇ。」
紅いドレスの切れ目から、スラリとした脚がのびる。その脚は天を仰いだ暴れん棒へと真っ直ぐに向かっていた。

「何をするつもりだ…?」
「あら?こういうのは、初めて?」
冷やりとした足裏が、熱い肉槍に触れる。
彼の後裔を得ようと後宮の女達が崇め奉った神聖なる逸物は今、魔女の足に犯されている。
そのような行為など、当然皇帝の辞書にはない。彼の性典の語嚢は案外少ないのである。

「さぁ。素直になりなさい!」
足の親指と人差し指を器用に開き陰茎を強く擦る。手で触れるよりも強い刺激が皇帝を襲った。
くぐもった呻きを吐く彼に構う事なく、魔女はぐりぐりと力を込めて神聖なる肉槍を蹂躙する。
受けたことの無い衝撃に、皇帝の意識が飛ぶ。女の内に潜るよりも更に強い刺激。
痛めつけられてなお反応せずにはいられない。甘美な罠の囚徒となっていく。

「呪縛から解き放ってあげましょう…。ふふふ。重き痛みを!」
ビクビクと脈打つ囚われの肉槍を思い切り踏みしめる魔女。
降り積もる快楽の果てに訪れた絶望的な痛み。
だがその痛みは、何故か背筋を駆け上がる快感の渦となり皇帝を襲う。


「ウボァー!」

苦痛とも悦楽ともつかぬ奇妙な叫びが、パンデモニウムに響き渡った。

350:ミシア×皇帝(10)終
09/02/20 02:37:36 g4cVAPUD


一滴たりともこぼさじと女達が争った貴重な精を、自らの腹上に撒き散らし皇帝は果てた。
一瞬の恍惚が白い面に浮かぶが、さっとその表情を怒りに燃やし魔女を睨み付け、叫ぶ。

「なんという屈辱!貴様の顔、忘れんぞ!」
一瞬の恍惚の最中に垣間見た、満足げな魔女の笑顔。必ずやあの顔を快楽に歪めてみせる。
この状況下においてなお、皇帝の野望は尽きない。


―それでこそ、私が「支配」するにふさわしい…。


「さすがは皇帝陛下。まだ懲りていないというのなら…いいわ。踊りましょう…。」
すっとアルティミシアが両手を掲げると、皇帝を縫いとめる光刃の戒めが解かれる。

「ふふふ。貴男の強さ…見せてごらんなさい。」
するりと皇帝の胸元へ滑り込むと飛び散った精を指に絡め取り、うっとりとその指を舐める。
ぴちゃぴちゃと音を立てて白い精を貪る美猫の姿に、皇帝の野望は再び威勢を取り戻した。

「ふっ。いいだろう。真の支配者を決めよう!」
魔女の身体を強く引き寄せ、接吻ける。舌を押し込み口腔を蹂躙する。
熱く火照る肌に手ごたえを感じながら、皇帝は逆襲に燃えた。




「支配」と「隷属」相反する二つの喜びを知る者こそ「支配」を極める。
支配者達の饗宴は幕を開けたばかりである。


*           *           *

このあとヤラれるばかりだった皇帝が一転、アルティミシアを翻弄する展開があるんだと思う。

自然な流れ出「ウボァー」を目指しましたがハードル高すぎだ。




351:名無しさん@ピンキー
09/02/20 03:12:19 xc1B4vai
確かに自然なウボァーはハードルが高いわw
ある意味バカップルな二人の今後を期待している!

352:名無しさん@ピンキー
09/02/20 05:37:02 RuhhgUw6
>>350
自然なウボァーにワロタ
お前最高だ!www

353:闇雲さん発情期・5
09/02/21 02:21:47 Nxvi5fEp
ぎゃあケモノヅメ装備のミシア様で足○キとかドMにも程があります!(><)
そしてずるずるこねてたら一部プレイが被った orz
だらしねえなあ……

/////

「……喰らってやる!」
 暗闇の雲は、背後で身構えていた、もう一方の触手で男に襲い掛かった。
 鋭い牙がプレートアーマーの止め具を剥ぎ、その下にまとった布服をも切り裂いた。
「うっ!」
 露出した胸板に、じわりと赤い一閃が浮かび上がった。
 暗闇の雲は、痛みにひるんだ若者の腕を払い、胴体に残った布地を全て引き千切っていった。
 露わになった裸身は、見た目よりも厚みがあり、はっきりとした筋肉の陰影が掘り込まれていた。
 やや薔薇色のさした肌に、鮮血が滴っている。流石にジェクトの岩礁の如きそれと比べれば細身
だが、クジャよりは幾分逞しい。
「どうした、俺を捕って食うんじゃなかったのか……?」
 汗の湿り気を帯びた肌に触れる。掌を通して感じる体温は高く、触れた部分から直接熱が発せ
られてるかのような錯覚を覚えた。
「ああ、そうじゃったな……」
 暗闇の雲は、汗で輪郭のにじんだ赤に唇を近づけ、体液の混合物を舌先ですくい取った。
 その甘さに、暗闇の雲は、目を細めた。
 身を重ねあうように、男の肌に触れる。唇と歯を当て、血よりも鮮やかな刻印を刻む。汗の香を
吸い込む。重く積もっていた飢餓感が、満ち足りていく高揚感。
 だが、絶え間なく込み上げる感情を、解き放つ術がわからない。
 溢れる欲求を昇華させるには、どうすればいいのだ。
 ただ組み合ったまま、のた打ち回るばかり。
「何故じゃ……何故、満たされぬ」

354:闇雲さん発情期・6
09/02/21 02:27:30 Nxvi5fEp
 突き立てた爪が、また一つ深紅の線を描いていく。
 苛立ちに、胸が突き破られそうだった。
「……何が、お前の……目的だ……っ!」
 触手に絞めつけられ、窒息気味に息を荒げながら、男は強く目を見開いていた。
 ターバンを剥ぎ取り、その下の銀髪を掻き乱しながら、暗闇の雲は、言い放った。
「わしは……、お前が欲しい。お前が欲しくてたまらんのだ」
 男は驚き、より瞳を大きく開いた。
「何を……言ってるんだ……」
 押し寄せる感情の津波。
 その一波は、熱い滴となって、目蓋から零れ出た。
 生まれて初めて流した涙だった。
「わしは、わしは……どうすればいいのじゃ!」 
 急変した主の様子に、触手らは男の身体を離れ、不安げに暗闇の雲に擦り寄ってきた。
 ぱたり、と男の頬に、圧縮された感情の粒が落ちた。
 男はゆっくりと落下地点に手を伸ばし、滴の温度を確かめるように、指先で触れた。
 呼吸は未だに荒く、首にはイバラの如き赤い痣が残っていた。
「……わかった─」
 男の口が開いた。
「─こいよ。お前の気持ち、受け止めてやる」
 抱き寄せられ、唇を吸われた。
 血よりもずっと甘かった。
 男の眼差しには、より強い別の光が宿りつつあった。

/////

あまりに世間が童帝童帝うるさいので段々カカッとなってきた
次回はちょっとしたテロのつもりでやる(キリッ)

355:名無しさん@ピンキー
09/02/21 02:49:01 bugnlDTQ
フリオニール切り替え早いなw
はじけっぷりが期待できそうだ

356:名無しさん@ピンキー
09/02/21 02:55:31 Gq75U5A3
うおおおお!フリオかっこいいよ雲様エロかわいいよ
いいぞもっとやれー!

357:名無しさん@ピンキー
09/02/21 06:46:28 THqKZTss
あれかwwⅡの二人は揃ってMですかwwwwww

358:名無しさん@ピンキー
09/02/21 07:51:59 B7+uNa0I
DFFでは二人ともMっぽい

359:名無しさん@ピンキー
09/02/21 13:18:47 XxC2k+83
>>354 きさま はんらんぐんだな!

フリオの男らしさに痺れて憧れる!
頑張れエロテロリスト!

360:名無しさん@ピンキー
09/02/21 18:39:42 2W0Hkviz
投稿時代は神がかってたそうです笑

URLリンク(sskoya.web.fc2.com)

361:名無しさん@ピンキー
09/02/21 19:14:23 Vt2ICEef
フリオのかっこよさもだけど、雲さんがスゲー可愛らしいんだが…!
続き期待してます!!

362:名無しさん@ピンキー
09/02/22 00:38:45 spKTiBmR
フリオwwww
いいぞもっとやれw

363:名無しさん@ピンキー
09/02/22 09:03:04 4KyVfV29
フリオに漢を感じたwww

364:名無しさん@ピンキー
09/02/22 10:26:14 v4/xbO6g
楽しみなSSが同時進行でふたつもある…なんて幸せなんだろうwktk

欲を言えばティーダ×ティナとかも見てみたい

365:名無しさん@ピンキー
09/02/22 13:59:35 sutKSf5k
トランスティナにしごかれ犯られるティーダなら可

366:名無しさん@ピンキー
09/02/23 17:40:39 /+hk1K7W
玉葱とティナってどうなんだ?
自分は結構好きなんだが、やっぱ台詞的にロックの陰がちらつくんだろうか
つーかエロって感じではないかも

367:名無しさん@ピンキー
09/02/23 20:15:24 wRirqHzR
何でロックが出てくるんだか

368:名無しさん@ピンキー
09/02/23 21:25:25 z8KgydYm
玉葱とティナの童貞処女純愛セックル?

369:名無しさん@ピンキー
09/02/23 23:56:33 SZvVnAni
玉葱…強がり、経験豊富を嘘ぶくがド下手
ティナ…奥手だが始めてとは到底思えないくらい巧い

370:名無しさん@ピンキー
09/02/24 00:09:35 qJvaycew
トランスティナに襲われて
「こんなの…っ…ダメだ…!」と言いつつ
体はしっかり反応してる玉葱

371:名無しさん@ピンキー
09/02/24 01:23:08 iEb0LPhM
疲れて眠ってたら、いつの間にか抱き合っててそのままとか

372:名無しさん@ピンキー
09/02/24 03:18:12 3y0/UXSf
ティナといえば、ネタスレみてからセフィロス×ティナのお母さんプレイもおいしい気がしてきた

373:名無しさん@ピンキー
09/02/24 08:13:11 ATjU7mvS
ジェクト×ティナ派はおらんのかー
ティナパパってジェクトみたいな体格だったし、
ティナ自体ママになって母性を知りたい的なエピソードあったし
そして最後はお互い獣プレイでいいじゃない…!

374:名無しさん@ピンキー
09/02/24 16:41:08 ERRnp5FK
やっぱりティナなら相手はケフカだな。
純心無垢な18歳の少女を、上官の立場を利用し
エロ方面で開発しまくる35歳の道化の魔導師

375:名無しさん@ピンキー
09/02/24 21:54:37 aXDJSD/G
>373
親父の名男優っぷりに全英雄がピチュン

376:名無しさん@ピンキー
09/02/25 03:44:19 OkJyIGKC
>>371
それなんてストーリーモード?

377:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:30:51 OoQw0g0y
ティナのエロって、需要はあってもなかなか
書き手がいないんじゃないかと思う

378:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:56:19 yQFjnbEl
ぶっちゃけティナが嫌い

379:名無しさん@ピンキー
09/02/26 02:11:21 NYXkwG02
俺はおまえが嫌い

380:名無しさん@ピンキー
09/02/26 02:35:43 aRQE3+jV
>>378
個人の趣味については言いたくないけど、こう言う所で誰が嫌いとか言っちゃいけないと思う。角が立つからね。

381:名無しさん@ピンキー
09/02/26 04:17:57 yzT2PSqI
>>378
大人の対応もできないお子様がこんなところにくるもんじゃありません

382:名無しさん@ピンキー
09/02/26 05:18:57 VxImf8mb
ぶっちゃけ自分が嫌い

383:名無しさん@ピンキー
09/02/26 08:16:44 Pnh2pa5j
今、バッツとティナでこっそり執筆中だが、ティナ視点でやると難しい。
ティナは性的な知識なさそうだし、表現に困る。
書いててエロくならないというか…


なんか挫折気味。

384:名無しさん@ピンキー
09/02/26 08:27:20 RS56vIOi
ティナになると急に伸びる
他キャラも見たい

385:名無しさん@ピンキー
09/02/26 15:11:37 zGe9sSy5
別にディシディアに拘らなくてもいいと思うんだ

というわけで、セルフィがラグナを襲う話が読みたい

386:名無しさん@ピンキー
09/02/26 16:47:01 4oNIFpVr
ディシディアのssばかりだからそれしか駄目なのかと誤解しそうだけど、そんな事ないんだよな?
まあ、今が旬だから仕方ないんだろうけど。

387:名無しさん@ピンキー
09/02/26 20:54:35 1kzU6+A9
DDでもそれ以外でもどっちでもいいよ
定期的に作品が投下されるだけでありがたい
職人さんいつもありがとう!
今書いてる人頑張ってくれ!

自分はとうとう我慢しきれなくなって
レインにウボァーしてしまうラグナが見たい

388:闇雲さん発情期・7
09/02/27 02:04:13 Lyz24H/M
\ けんかする子はおやつ抜きです! /

流石に「こいよ」は臭すぎたので修正した、今はそれなりに反省している
関係ないけど「童貞」と「美少年」は男女どちらに使ってもいい言葉らしいぞ
豆知識だね

/////

「……わかった─」
 男の口が開いた。
「─アンタの気持ち、受け止めてやる」
 抱き寄せられ、唇を吸われた。
 血よりもずっと甘かった。
 男の眼差しには、より強い別の光が宿りつつあった。
「何故だ。お前は……コスモスの……」
「確かに、アンタは俺の敵だ。けれど……目の前で女に泣かれちゃ、そりゃ……誰だって引けなく
なるじゃないか」
 皮膚の温度が、一気に上がっていくのを感じた。
「いいのか? 俺なんかが相手で」
「思い上がるな、若造。……わしの目に狂いがあったことなど、ただの一度もありはせん」
 言葉を交わしあうだけで、これほど心が穏やかになっていくものだろうか。
 暗闇の雲は、男にされるがまま、地に背を着けて横たわった。
 やや筋張った手が、胸の膨らみに触れる。頂上の辺りを撫でられると、全身に疼くような、痺れる
ような刺激が走った。
「ううっ!」
 一瞬、身体が強張ったが、すぐにそれが心地良いものだと理解した。
 鬱積していた苛立ちも飢えも、全て快感の波に流れ去っていくようだった。
 首筋や耳にも、温かい唇の感触が重ねられていく。男は膨らみをまさぐり、時折舌も使いながら、
暗闇の雲に刺激を与え続けた。
 段々と、胸を揉む手に込められる力が強くなり、皮膚を摘むような動きも加わってきた。
「んあぅ!」
「っ! 済まない! ……今のは、痛かったか?」
 男は急に顔を上げ、少し狼狽した表情で言った。
「いや……良かったぞ。とても心地良い……」
 暗闇の雲は、男の身体に手を伸ばし、硬く締まった腹筋の下の方に触れた。
「ここにも触れてくれぬか? 先程から、熱が疼いてたまらぬ」
 サブリガに包まれたそこもまた、酷く熱を帯びていた。

389:闇雲さん発情期・8
09/02/27 02:11:32 Lyz24H/M
「……ッ! あ、ああ……」
 生唾を飲み下し、目線を上下に行き来させると、男はややぎこちない手つきで、股座に手を伸ばし
ていった。
 恥骨の盛り上がりの先に指を進める。ぬるみの中に、つ、とそれが沈んだ。
 同時に、電撃にも似た鋭い快感が突き抜けていった。
「なっ……!?」
 驚き声を上げたのは、暗闇の雲の方だった。
「何なのだ、これは? どうなっておる!?」
「どうしたんだ?」
「……穴が開いておる」
 続いて、男が驚いた。
「女なら、みんなそうなんじゃないのか?」
「何故じゃ?」
「……こ、子供を生むためだろ?」
「わしが生み出すのは無と破壊のみじゃ」
「そう……だよ、な……」
 二頭の触手も、興味深げに粘膜の亀裂を覗き込んでいた。
 薄赤く膨れた二枚の花びらの奥からは、蜜のように粘液が染み出している。男は深い水源の中
へ、おずおずと指を潜らせていった。
「うう……!」
 小さく突き出た肉瘤を中心にして、男の指が動く度に、胸を触れられるのとは違った刺激が走った。
 下腹部に溜まった熱が溢れ、より鮮明な快感となって広がっていく。
「んんっ、くぅ……!」
「おい、大丈夫か?」
「あ、あぁ……。さあ、早く続けてくれ……」
 それを聞いた男は、暗闇の雲から離れて立ち上がった。
 愛撫の手が止んだことに戸惑っていると、男は自らの身体に残った着衣を、その場に脱ぎ捨て始めた。
 緩みのない裸体。甲冑ずれや古傷の跡さえいとおしく見えた。
「ほう……見ろ、お前達の同胞だ」

/////

先生……天野絵ビキニアーマーの名称がわかりません……

390:名無しさん@ピンキー
09/02/27 03:00:52 mPe8BgH3
このフリオ、手慣れてる感があるなwwかっこいいw
もう童帝とは呼べないなwww
超GJ!!!
続きも楽しみに待ってる!!!

391:名無しさん@ピンキー
09/02/27 03:20:47 x+ayubf9
文章巧くてイイネイイネって読んでたのに、サブリガでフイタ
暗闇の雲姐はサブリメンか…

392:名無しさん@ピンキー
09/02/27 03:39:01 m/2ETdhR
穴があいていることに疑問を持ちつつもそのまま続ける二人がいいw
続き期待してる!

393:名無しさん@ピンキー
09/02/27 08:58:32 hHbSTn2j
穴が開いておる吹いたww
雲様なかなかかわいいねぇ…

394:名無しさん@ピンキー
09/02/27 12:08:58 Fhliqqj5
>>390
そりゃ多分
『そばにきて、じらさないで・・・』  のときに、すぐに仲間が乱入した事になっているけど
実はある程度(胸を弄るくらいは)まではヤッちゃっていたんだろう。

395:皇帝×ミシア~逆襲のウボァ~(1)
09/02/28 03:23:38 gTEsxF/0
やられっぱなしじゃ いられない


>>350 その後

終末を超えてウボァーが近づく…!


*           *           *


口中に広がる独特の塩気のある苦味。
魔女の舌に絡みついた精の味に、皇帝はわずかに顔をしかめた。

「たいして美味い物とも思えんが…」
皇帝は感心とも、呆れとも取れる表情で、なおも指に絡め取った白濁液をピチャピチャと舐るアルティミシアを見つめている。
自ら放った精で身体を汚す男の姿…それは彼女を満たす稀有な情景の一つだ。
本懐を遂げる事無く散る白い徒花が男の本能をも支配したという充足感をもたらす。
故に彼女はねっとりと、無意味に散った精を見せつける様に舐るのだ。

自分の精の味に多くの男は嫌悪感を抱くらしく、その後の接吻を躊躇する輩も居る。
が、それを色香で捻じ伏せ、たっぷりと「お返し」してあげるのは彼女の悪趣味か。
見るからに潔癖そうなこの男なら、さぞ面白い抵抗を見せてくれそうだ…。

再び彼の白い面を憤怒の色に染めてやろうと、アルティミシアは唇の端にとろりと白濁液を滴らせ、再び皇帝に挑みかかる…が。
ふいに後頭部をぐいと掴まれ、男の胸に引き寄せられる。
おもむろに上半身を起こした皇帝が、力任せに彼女を抱き寄せ「お返し」をたっぷり含んだ口腔をものともせずに舌で犯していた。
予想外の展開。魔女の計画は変更を余儀なくされる。此処からどう立て直そうか…。
まだまだ魔女には余裕がある・・・はずであったが相手は待ったなしで襲いくる。

「お返しだ」
そう、語気を強めて言い放つと皇帝は荒々しくアルティミシアを組み伏せた。
背に負うた黒翼のせいで彼女の身体は弓なりに反り、ちょうど陰部を突き出すような格好で仰向けにされている。
屈辱的な姿勢に魔女は一気に怒りを漲らせるが、お構いなしに皇帝は無防備に投げ出された下肢の膝裏を両手で掬い上げる。
アルティミシアの身体は「く」の字がさらに折れ曲がったような形にされていた。

「おやめなさい!このっ…ああぁっ」
突き出された陰唇に、皇帝の舌が這い回る。
すでにぐっしょりと濡れそぼっている秘裂を舌でなぞり上げ、固く尖らせた舌先で、ぷっくりと充血した陰核を突くように刺激される。

―これも…予想外…!
少し、彼を見くびっていたようだ。口淫はさせてもしないタイプ…そう思っていたのに…!
その舌先は無遠慮に、かつ的確に魔女の急所を突く。

「あっ…あっ…っ」
ついに侵攻は秘裂を抉じ開け内部へと及ぶ。
ざわざわと下腹部をくすぐる感覚が、アルティミシアを溶かしていく。

396:皇帝×ミシア~逆襲のウボァ~(2)
09/02/28 03:25:48 gTEsxF/0


長い舌がぬるぬると陰部を這う感触に耐えかね、アルティミシアは男の髪に手を掛け制止を試みる。

「…っ!」
その指先を鋭い痛みが襲った。
黄金の髪に埋もれた、紫紺の蛇の髪飾りが牙を剥いたのだ。
指に並んだ2つの赤い点から血が滲む。
その紅点を忌々しく睨み、彼女は舌打ちした。


「ラミアという魔物を知っているか?」
囚われた脚が開放され、ふっと身体が軽くなる。
反った腰を皇帝の腕が支え、すくうように抱き上げられていた。
臍から胸元へと彼の舌が這い上がる。
「男を惑わす淫魔の類だが…この鱗から強力な催淫作用のある媚薬が精製されるのだ」
わずかに血を滲ませる魔女の指先を、ちろちろと舐める舌。
「その淫魔の秘薬を仕込だ牙…」
にぃっと邪悪な笑みが皇帝の口元に浮かぶ。。
これはしたり。アルティミシアに動揺が走る。

「……と、言ったらどうする?」
ようやく一太刀を浴びせたとばかりに、高らかに皇帝は笑った。
「小癪な…!」
金の瞳が鋭く彼を睨みつける。しかしその表情は相手を悦ばせる物でしかない。彼もまた嗜虐の性なのだ。

「…くっ…ぅ」
淫魔の媚薬。それが嘘か真かは分からない。
だが現実に甘い痺れが全身を包み、下腹部を襲う疼くような衝動は強くなるばかり。
皇帝は相変わらず遠慮なく、愛液を滴らせる陰部を玩んでいる。
尖った爪先で内部を傷つけぬよう、繊細に指先を動かしアルティミシアを責め立てる。
溢れ出した蜜が内腿を伝わりぱたぱたと落ち、ひくつく内壁が絶頂の近いことを伝えた。
確かな手ごたえ。皇帝は満足げに笑う。

一方のアルティミシアもまた、快楽の波に攫われそうな己を自覚していた。
もう少し、あと少しだけ強い刺激があればそこに達する。
それを知ってか知らずか。皇帝の指先は絶妙に「良い所」を外すのだ。
行き場のない熱量が彼女の理性を蝕む。
いっそ理性など手放して、溺れるのも悪くはない。
だが、その主導権を相手に握られるのは気に喰わない。

天秤に掛けられた誇りと悦楽が、魔女の中で相争い火花を散らしたその時。
皇帝の爪先が、赤く充血しきった陰核を捉えた。尖った爪先が弾くようにそれを刺激する。

「あぁっ……!」
突如、解き放たれた下腹に滾る熱量。その奔流が理性を押し流す。
弓なりの身体をいっそう強くしならせ魔女はかすれた喘ぎを放った。

397:皇帝×ミシア~逆襲のウボァ~(3)
09/02/28 03:27:08 gTEsxF/0


腰に廻させれた腕に身体をあずけ、しばし絶頂の余韻に酔う。
再び優位に事を進めるにはどうしたものか…と策を練るが思考が上手く纏まらない。
それもそのはず。首筋を這い上がった皇帝の舌が彼女の口内を絡めとっているのだ。
巧みな舌使いに纏まりかけた思考が分断される。
時折、はだけた胸の先端を擦る男の指先にも意識が攫われる。

―このままでは…!
男の求めに応じて脚を開く事は屈辱。
それでも、焦らされ続ければ…どうなるのか?
『はやくきて じらさないで・・・』などと口走る己の姿など、想像したくもない。
だが、口腔を這う舌先と繊細に蠢く指先の感触は、ありえない未来をも想起させる。
つい先刻まで凍てついていた魔女の肌も、いまや薄赤く火照り熱を放っていた。

「蜜…などと言うが、やはりたいして美味い物とも思えんな」
「情緒のない男…」
からかうような表情を浮かべる皇帝。楽しげなその顔が憎らしい。

「少しはお愉しみ頂けた様で、なにより
 だが、どちらか一方だけが愉しむ、というのも不公平とは思わんか?」
薄い腰に絡めていた腕を解きながら、例の含み笑いを湛えた皇帝が立ち上がる。
支えを失ったアルティミシアは、その場にへたり込むように膝を突く形になった。
その姿勢もまた、口惜しい。

屈辱に美貌を歪ませ怒る美女を見下ろし、悠然と中空に腰を下ろす皇帝。
その脳裏には今、邪悪な旋律を奏でる勝利のファンファーレが鳴り響いている事だろう。
勝利の美酒に酔うその顔が、忌々しい。

中空にふわりと腰を下ろし泰然と構えるその姿には、王者たる風格が漂う。
憎々しく皇帝を睨みつけていたアルティミシアだったが、彼の背後に、ある筈のない物が見えると、思わず眉間に含んだ険を解く。
色とりどりの宝玉を散りばめた絢爛たる玉座が、垣間見えたのだ。

無論、そこには何もない。
あるのはただ、優雅に空中に腰掛ける男の姿。
だが、かつてこれほどまでに気品と威厳に満ち溢れた空気椅子を見た者があるだろうか。

王者の威厳を備え空気の玉座に腰掛ける皇帝の姿に、アルティミシアの瞳は釘付けられた。


398:皇帝×ミシア~逆襲のウボァ~(4)
09/02/28 03:33:25 gTEsxF/0


「来るがいい。共に愉しもうではないか」
そそり立つ肉槍を見せつけながらも、優美な笑みを浮かべ手招きする皇帝。
ゆうわくに魅せられるままに、魔女は手を取りその膝にのしかかる。

「素直に言えばいいのに。もう我慢の限界だと」
「ふん。貴様の方こそ。息が荒いぞ」
理性よりも、快楽を求める本能よりも勝るプライドが互いを牽制する。
だが、肉の疼きもまた限界に近い。

「行くぞ!」
「覚悟はいいのですね?」
理性を解き放ち、互いに求め合う二人。一気に根元まで深く繋がっていく。
根元まで飲み込んでなお、より強い快感を求めて大きく脚を開きより深くへと男を誘う。
皇帝の耳元でいやらしく喘ぐ、唇。
淫蕩な血を滾らせ、貪欲に性を貪る。だが、その姿は未だ女王の品位を捨ててはいない。
屈せぬ決意と、必ずやこの男を虜にせしめる自信が金の瞳にチラチラと燃えた。

その金の瞳が映す、皇帝の眼にもまた野望が爛々と輝く。
アルティミシアの腰を掴み、下から何度も突き上げる。
彼女の胎内は、剛槍を飲み込むたびに、それをきつく絞り上げた。

「ふふふ…気に入ったぞ貴様。
 どうだ?そろそろ我が支配を受け入れるか?」
「まぁ、光栄ですこと。でも…逃れられないのは貴男の方…」
重なる視線に火花が飛ぶ。互いに激しく腰を動かし官能を高めあう。
肉のぶつかり合う音と、結合部から飛び散る淫らな水音に混じり荒い吐息と甘い喘ぎが響く。

先に果てたほうが負け―。
いつのまにか暗黙の了解が出来ていた。
相手を責め立てるべく互いに性戯を繰り出すが繋がっている以上、攻撃は諸刃の刃となって自身にも降りかかる。


「Ungaahhhh!」
「ああぁっ…!」

声にしがたい叫びを上げて、殆ど同時に二人は果てた。


399:皇帝×ミシア~逆襲のウボァ~(5)終
09/02/28 03:34:52 gTEsxF/0


ぐったりと皇帝の胸に寄りかかり甘やかな声でアルティミシアが呟く。

「なかなか良い退屈しのぎでした・・・」
激しい交合の後にも係わらず、泰然たる空気の玉座には微塵の揺らぎもない。
しなだれかかる魔女を悠然と受け止め皇帝がそれに答える。

「ふ…望むならいつでも相手をしてやる」
「まぁ頼もしいこと。でもお気をつけなさい。
 退屈しのぎに夢中になって、うっかり昇天なさらないよう…」

―絞りつくしてやる。
噛み付くような気概を瞳に映しながらも、悪戯にくすぐるような笑みを浮かべアルティミシアは言う。

「こやつめ、ハハハ!」

―たいした女め。必ずや我が足下に跪かせてやろう。
野望の炎はいっそう激しく燃え上がる。

この日、パンデモニウム宮殿には幾度となく奇妙な叫びと淫らな嬌声が響き渡ったという…。


*           *           *


殴り合った男達の間に友情が芽生えるように
ぶつかりあったドS達の間には

…Mが芽生えるのということじゃ。


とっぴんぱらりのぷぅ


お付き合い頂きありがとうございました!


策略家の皇帝を書きたくて三国志を読んでみたが…
間違った策士のイメージ像ができあがっていた




400:名無しさん@ピンキー
09/02/28 08:16:16 rDiKhY58
>>399
GJ!!!
萌えればいいのか笑えばいいのかwww
両方を併せ持つお前の文才に感動した!

401:名無しさん@ピンキー
09/02/28 12:23:13 /alOtYtO
>>395
あんたの書く文章好きだww
ありがとう神!
空気椅子吹いた

402:名無しさん@ピンキー
09/02/28 15:10:02 AN+QqCIl
>>399
『はやくきて じらさないで・・・』ここで来るとは思わなかったw
GJでした!お疲れ様です


403:名無しさん@ピンキー
09/03/01 22:41:35 L/DSIYNU
>>399
  _n         文学的な美しい文体 ところどころに散りばめられるお笑い要素
 ( l    _、_       あなたのお話が大好きです。
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /   
            自分も某スレにいくつか投下しているものですが
              いつかはあなたのような美しい文を書けるようになりたいです。

>>402
『はやくきて じらさないで・・・』 にもワロタが
よもやこのスレ、あまつさえこのカプで 『こやつめ、ハハハ』 を見るとは思わなかったぞ。w

404:名無しさん@ピンキー
09/03/02 23:59:51 KEgA6MbI
フリオニールとマリアの関係は淡泊だよね

ダークナイトの正体を知りうなだれるマリアを
性的な意味で慰めるフリオニールとかありそうなのにね


405:名無しさん@ピンキー
09/03/03 06:37:58 Odmznyam
小説版ではマリア母の性教育がしっかりしていた記憶が…
思春期から一緒に水浴びしちゃ駄目だお!って
しかし女性の全裸には縁がある童貞

406:名無しさん@ピンキー
09/03/03 20:04:04 TKcbFiM5
フリオニールって全然そんな気分じゃなかったのに
いざ女の裸を見たら身体が素早く反応してしまい
その度に自己嫌悪ってるイメージがある。

とりあえずDFFなら戦闘中ティナのトランス姿に欲情して
トイレに駆込みたくなるのを必死で
我慢するフリオニールを妄想した。
必死で我慢するからエロには繋がらん・・。
つまり童貞は卒業できn(ry


407:名無しさん@ピンキー
09/03/03 20:24:34 CS7DF6p1
小説版FF2はちょっとエロかったよな

ミシディアの儀式でフリオニールも童貞卒業できそうだったのにな…
マリアが水浴びしてるのに遭遇したりもしてたな

408:闇雲フリオの中の人
09/03/04 01:45:31 sYnCUgWb
>391
サブリメンなのはフリオの方です、混乱させて申し訳ない……
天野絵の軽鎧キャラの腰周りは、みんな前垂れとかじゃなくてあの
コッドピースというかビキニルックだから困る

>399
連載完了乙でした
皇帝の勝利ポーズが空気椅子なの知らなくて、思わず確認してきて
しまったこの愚か者をお許しください っ○←温州蜜柑

>406
そこで「大丈夫、男の子はみんなそういうふうに出来ているのよ」と
優しく処理してあげるコスモスさんとか駄目ですか?
イメージとしてはお漏らしした子のパンツを換えてあげる幼稚園の先生
みたいな感じで

その他のROMの方も毎度ご愛読ありがとうございます
以上私信が長くなったので次から本編です

409:闇雲さん発情期・9
09/03/04 01:51:05 sYnCUgWb
個人的に「童帝」といえば某一人さんなんだけどなぁ……

/////

 銀色の陰りの下から突き立ったその部分を、触手らは興味深げに取り巻いていた。
 脈動する肉色の頭部からは、ぬるりとした透き通った液が滲み出ている。暗闇の雲は、力強く屹立する
器官に手を伸ばした。
 紅潮し、炉から引き抜いたばかりの鉄柱の如く、高熱を帯びた肉の剣。
 片手で撫で上げると、刀身は生き物のように跳ね上がり、男の口から重い吐息が漏れた。
「濡れておるのう……」
「ああ……、アンタのと同じさ」
「同じ、だと?」
「……ここに、俺のこれが入るんだ」
 男は再び寄り添い、亀裂に指をあてがうと、花弁を左右に広げ、中指で深度を確かめるようにゆっくりと
挿し込んでいった。
 内部で輪の形に指が動き出す。亀裂の周囲にある筋肉が反応し、男の指をきつく締めつけた。
「……それでわしは満たされるのか? この、燃え盛る欲を鎮められるのか?」
 暗闇の雲は、股座で動く男の手に触れた。
 指を滑らす粘液の感触は、確かに男の一部から滴るものと同じだった。
「多分、きっと良くなる。きっと……気持良くさせてやるから」
「ファファファ……、それは楽しみじゃ」 

410:闇雲さん発情期・10
09/03/04 01:53:16 sYnCUgWb
 暗闇の雲は、自ら唇を重ねながら、両腕と触手を男の身体に絡みつけた。
 男の体温が、虚無で形作られた肉体に染み込んでいく。それも心地良いが、体内の深き場所では、
未だ満たされぬ欲求がうねり続けていた。
 引き締まった腰を撫で、次の行動を促した。
 行為の意味はともかく、男の温もりをより強く感じられるのなら、それでよかった。
「い……いくぞ!」
 猛り切った器官の先端が、穴の入り口に押し当てた。
 指の何倍も太いそれが、内側の粘膜を擦りながら進入していく。
「うぅっ、うあああぁ!!」
 息の詰まるような圧力。だが、決して苦痛だけではなかった。
 圧迫感と同時に、甘美な電流が下腹部から肢体の末端へと駆け抜けていった。
 髄を蕩かす甘い歓喜。
 破壊では味わえなかった、目も眩むような悦楽の津波。
 男に繰り返し貫かれ、暗闇の雲は、陸に放り出された魚の如く悶えた。
 独りでに飛び出す嬌声は、より激しく、切ない音色に変わっていった。

/////

ここからが本当の地獄だ……!(無論童貞的な意味で)

411:名無しさん@ピンキー
09/03/04 14:01:29 Wp3GHALR
ゴ…ゴクッ

412:名無しさん@ピンキー
09/03/05 02:07:58 pT2DqxNO
ま、まだなの?続きはまだなの!?

413:名無しさん@ピンキー
09/03/06 04:21:21 2N8AAhkz
あー、くもたん…。
OPムービーのくもたんがかわいすぎる件。

414:名無しさん@ピンキー
09/03/06 11:37:34 WzrEz87A
ムービー中のミシア様だって美しすぎるぜ!

415:名無しさん@ピンキー
09/03/07 23:27:11 7KLXRMFT
>>413の「くもたん」が
一瞬クラウド(和訳すると雲)のことかと思ってしまった。w
自分バカス・・・

416:闇雲さん発情期・11
09/03/11 00:03:28 2U5V8Veq
完結まで溜め込んでたら遅くなってしまった……スマソ
以下連投注意

/////

「ああぅ……っ! あぁ……いい……!」
 求め焦がれ続けていた快感に、肉体も、心も開放されていくのを感じた。
「もっとだ! もっと……満たしてくれ!!」
 暗闇の雲の声に従うように、男は返り汗の滴る肌を蹂躙した。 
 男の動きに同調し、内部の筋肉が収縮する。深く突き入れられたそれを、抱き締めて放そうと
しなかった。
「っ! うぅ、きつ……っ」
 眉を寄せ、涙を堪える娘のような顔で、男は呻き声を上げた。
「若造……どうした?」
「いいや……。んっ、凄く……気持良いんだ……」
「ああ、わしもだ─」
 男の肩に腕を回し、頭を下に引き寄せた。
 二人の額が重なり、男の髪が被さった。
「─初めてじゃ……この快感も、この疼きも」
 しばし律動を止め、ただ深く、繋がりあった。
 体内で脈動する感触と鼓動が、動きを止めてもなお、暗闇の雲の官能をくすぐり続けていた。
「……俺も、初めてだ」
 男からの、二度目の口付け。
 下の亀裂と同じく、唇の疼きも高まっていた。
「これも……心地良いのう」
「アンタ、キスもしたことないのか?」
「キスというのか……覚えておくとしよう」
 再び、顔を引き寄せて、キス。
 他人と粘膜部を擦りあわせることの心地良さに、上も下も関係ないと理解した。
「さぁ、続けてくれ……。お前の欲を、全て、解き放ってみせろ……!」
 男は息と体勢を整えると、再度、暗闇の雲に挑みかかってきた。
 鼓動そのものを叩き付けるように、膨張した器官で体内をえぐり込む。
 欲求に急かされるままに加速し、踊り狂う二人の身体。
 終焉は間近だった。
「……さあっ! 貫けっ!!」
 触手らも興奮し、歯痒さのあまり、男も主も構わず喰らいついた。
 最奥の扉が突き破られた瞬間、男も暗闇の雲の首筋に、ペン先ほどの牙を突き立てた。

417:闇雲さん発情期・12
09/03/11 00:04:46 4y+K3I/M
「うぅあああぁぁーーー……!!」
 全身の熱が弾け、意識を純白に塗り潰した。
 結合部が強く痙攣を起こす。虚無から一転し、全身に満ちる恍惚感。
 虚空に反り返り、事切れたように脱力した肢体。
 胡坐をかく男の上に座る格好で、力の入らぬ身体を預けている。男はそれを受け止め、固く抱き
締めていた。
 男の胸に額を寄せると、まだ弾むような鼓動の高鳴りが聞こえてきた。
 暗闇の雲は、体内で脈打つ体液の動きを感じながら、絶頂の余韻に漂っていた。
 未だ背筋に疼く感触も、腹腔に注がれた体液の温度も、全てが幸福だった。
「もう、大丈夫か?」
 徐々に熱が引き始めた頃、最初に、男が口を開いた。
「ああ……少し疲れたようだ。済まぬが、横にさせてくれぬか?」 
 男は背中を支えながら、暗闇の雲を床に下ろした。
 身体が離れると同時に、亀裂からやや小ぶりになった器官が抜け落ちた。
 白濁したものが糸を引き、後を追って粘液の塊が、ごぷりと溢れ出した。
「あっ! ……ちょっと待ってくれ。今、きれいにするから」
 男はそう言って、自分のターバンを拾い上げると、こぼれ出た体液を拭い取った。
「派手にやらかしたのう」
「……済まない」
「気にするな。しかし、この汁は一体何なのだ?」
「えっ!? えっと、それは……」
 何故か頬を赤らめて、男は比喩が輪廻を繰り返すような、長々しくたどたどしい説明を始めた。
「なるはど……つまり、これが人の種というわけだな」
「まぁ、大体……そういうことだ」
「では、わしはお前の子が欲しかったのかのう?」
 そこでまた、男は言葉を詰まらせて、赤面のまま黙してしまった。
「ファファファ……まあよい。時に若造、もう一度、わしに挑む気はあるか?」
「何っ!?」
「まだまだ、喰い足りぬようじゃ─」
 喉元を過ぎれば、再び湧き上がってくる、飢えと乾き。
 左の触手が男の腰に巻き付き、強く引き寄せた。
「─お前のたぎりも、まだ終わってはいないようだな」
 暗闇の雲は、膨らみかけた生殖器を擦り上げ、男の耳に囁いた。
「来るがいい……わしを満たしてくれるのは、お前だけじゃ」

418:闇雲さん発情期・13(完)
09/03/11 00:13:15 4y+K3I/M
 闇の緞帳が垂れ込む世界で、二人は何度も繋がりあった。
 男は暗闇の雲の欲求に、枯れることなく貪欲に答えた。
 やがて意識は悦楽の波に飲まれ、気付いた時には一人だった。
 身体に掛けられていたのは、淡い浅葱色のマント。
 喉元を過ぎれば、再び湧き出してくる、飢えと乾き。
 左の触手が男の腰に巻き付き、強く引き寄せた。
「─お前のたぎりも、まだ終わってはいないようだな」
 暗闇の雲は、膨らみかけた生殖器を擦り上げ、男の耳に囁いた。
「来るがいい……わしを満たしてくれるのは、お前だけじゃ」
 闇の緞帳が垂れ込む世界で、二人は何度も繋がりあった。
 男は暗闇の雲の欲求に、枯れることなく貪欲に答えた。
 やがて意識は悦楽の波に飲まれ、気付いた時には一人だった。
 身体に掛けられていたのは、淡い浅葱色のマント。
 立ち上がり、見渡したフィールドは、元の静寂をたたえた世界に戻っていた。
 所詮は相容れる存在の者。象牙の駒は、黒檀の箱には戻れないのだ。
「帰っていったか。自らのあるべき場所に」
 その時、右の触手が、何かを咥えて見せにきた。
 一片の赤い欠片。
 手に取り、しばし見定める。それは、赤い薔薇の花びらだった。
「……フン、くだらん」
 暗闇の雲は、花びらを宙に放した。
「好きにしてよいぞ」
 主が許可を下したと同時に、二頭は花びらを奪い合い、たちまち腹に納めてしまった。
「さて、また獲物を待つとするか。新たな欲を満たす、次の獲物を……」
 新たに生まれたのは、鈍く輝く破壊への欲求。
 それが満たされる時を待つべく、暗闇の雲は、まどろみの闇に身を潜めていった。

/////

一方その頃フリオは……
URLリンク(niyaniya.info)

某ぴくしヴで面白いものを見つけたので思わずアレしてしまいました
直視せず専ブラのサムネで確認して(・∀・)ニヤニヤするのが正しい使用法です

以上、雲×フリオ完結でございます
応援ありがとうございました、名無し先生の次回作にご期待ください

419:名無しさん@ピンキー
09/03/11 01:31:51 pX3SgYaz
GJ!
雲様エロスwwwお疲れさま!

420:名無しさん@ピンキー
09/03/11 03:42:16 OABZoF/k
お疲れさまでした!!
某ぴくしb最後のは…なるほど……wwww
フリオニール脱童貞おめでとうwww

421:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:04:15 gz070xul
くもタン可愛いかった
フリオはダーバンちゃんと洗ってから巻いたよな?

422:闇雲フリオの中の人
09/03/13 12:38:40 pAeoHoo9
うわっ、今更>418で文章がループしてるの見つけた……ハズカヒィ

ちょっとエビフライで雲様に簀巻きにされてくる

423:名無しさん@ピンキー
09/03/13 20:49:09 oj+Xx9le
>>422
乙!雲も可愛かったが、フリオのかっこいいとこが見れて嬉しい

ループは言われるまで気づかなかったw

424:名無しさん@ピンキー
09/03/14 00:39:57 i6bFRhrG
あの……水を差すようで恐縮だけど、パロム×ポロムの
SSを投下してもいいかな? しかも、若干アブノーマル要素が
入ってるんだけど……いいかな?

425:名無しさん@ピンキー
09/03/14 01:22:38 NjUwVdYd
もちろん投下はOKさ。
ただし、近親相姦の時点でアブノーマルなのは分かってるが、注意書きはしっかり頼む。

遅くなったが、雲とフリオの人ありがとう。笑わせていただいた。

426:名無しさん@ピンキー
09/03/14 01:42:39 i6bFRhrG
>>425
ありがとうございます。では早速。

【注意点】
近親相姦、若干のスカトロ表現、児童ポルノの要素が
入っています。苦手な方は閲覧をお控え下さい。

それではどうぞ。

427:パロムとポロム(1)
09/03/14 02:12:33 i6bFRhrG
パロムとポロム。
この姉弟の名前を知っている方は少なくないのではないだろうか。
魔導士たちの住まう村、ミシディアにおいて、それぞれ比類なき
黒魔法と白魔法の才能を持った、双子の天才児である。
……が、そんな彼らにも、恥部と言うべき弱点があった。
それは……着ている服が全身一枚の布で出来ているため、ほぼ全裸に
ならないと、排尿・排便が出来ないという事であった。
その日もまた、パロムとポロムの二人はほとんど素っ裸に近い格好で
トイレへと駆けていった。しかも、間の悪いことに同時に。
「パロム、譲りなさい!」ポロムが叫ぶ。
「誰が譲るか! こちとらボーコー破裂しそうなんだ!」パロムも負けじと返す。
「ポーションの飲みすぎよ! 自業自得だわ! わ、私なんて……」
「私なんて、何だよ?!」
「……おっ、お、大きい方なのよ!!」
「げっ! きったねえな!!」
「うるさいわね! 私だって出る時は出るのよ!!」
「知るかボケ!!」
「な、なんですってー?!」
ポロムはそう叫ぶと、パロムの下腹部に強烈な蹴りを入れた。
「ぬがああああああああ!!」
パロムが股間を押さえてのた打ち回っているのを尻目に、ポロムはお尻を
押さえつつ、トイレのドアノブに手を掛けた。
その時であった。バチィッ。
ドアノブから強力な静電気のようなエネルギーが弾けた。結界である。
ショックで漏らしそうになったポロムと、転げ回っているパロムに、ドアの
向こうから大声が放たれる。
「ばかもん! 今出ておる!!」
「ちょうろおおおーーー!!!」二人は声を合わせて叫んだ。
今、トイレは長老が使っている。さあ、どうするべきか。
二人は顔を見合わせ、そして短時間のうちに答えを出した。
仕方が無い。外でしよう。パロムとポロムは急ぎ外へと駆け出した。

428:パロムとポロム(2)
09/03/14 02:35:59 i6bFRhrG
外へと駆け出した二人は、そのほとんど全裸の姿を周囲から
奇異な目で見られるのも気に留めず、草むらの中に入っていった。
「よっしゃ! いくぜええ!!」
ジョボボボボボボボ。滝の如き勢いで放尿するパロム。
「は、早く出し切ってよ! 早く出て来てっ!!」
ポロムがせき立てるのも一向に聞かず、放尿を続けるパロム。
「お、お願い、お願いよおお……!!」涙声で懇願するポロム。
「うるせえなあ……オレの隣でやりゃいいじゃねえか」
「な、何言ってんのよ! あんたの隣で出来るわけないじゃない!!」
「そっちこそ何言ってんだ。姉弟じゃねえか。見やしねえよ」
「ほ……本当に?」
「ああ。漏れそうなんだろ? 早くしろよ」
「う、うん、わかった! み、見ないでね!!」
「見ねえって!!」
ポロムはしゃがむと、渾身の力を下腹部に込めて息んだ。
プゥーッ。ムリムリムリムリ。独特の音がパロムの耳に入った。
(うはあ……こりゃかなりでけぇみたいだな……)
パロムがそう考えると、彼は思わずポロムの方を一瞥してしまった。
案の定、太かった。パロムの「それ」よりはるかに。
全裸に近い姿の、実の姉とはいえ美少女の桃の実のようなお尻から
大蛇のような便がひり出されている。
……パロムの「それ」に激しい血流が生じ始めた。

429:名無しさん@ピンキー
09/03/14 02:54:29 4S9R8voY
ワロタw
続きwktk

430:パロムとポロム(3)
09/03/14 03:07:58 i6bFRhrG
パロムは気がつくと、ポロムの姿を凝視してしまっていた。
その視線に気がつくポロム。パロムの方に向き直って、思わず叫んだ。
「いやだ! 見ないでって言ったのに! バカッ!!」
「わ、わりぃ。」後じさりして謝罪するパロム。
しかし、彼はまたも見てしまったのだ。ポロムの、本来は可愛らしい
花の蕾のような肛門が、排便によって、内部の粘膜が見えるほどに開いているのを。
パロムの「それ」がついに怒張を極める。
「ぽ、ポロム! すまんっ!!」
パロムはそう叫ぶと、ポロムを押し倒して、四つん這いの格好を取らせた。
その直後、パロムはいきり立った「それ」をポロムの直腸内にねじ込んだ。
「きゃっ! ぱ、パロム、何を……!!」
「うおおおお! すまん! すまん! すまんっっ!!」
直腸粘膜を刺激された反応で、パロムの「それ」を強く締め付けるポロムの肛門。
反射的に、本能的にやってしまった、姉弟としてあるまじき行為。
まさに、背徳的行為。賢明な二人にはそれがわかっていた。
わかっていて、やってしまった。ポロムもそれを暗黙のうちに了解した結果、
あえてパロムに逆らわず、弟にされるがままにする事にした。
ポロムの「しとど」も弟の「それ」の出し入れによる刺激によって、
ひったりと濡れそぼっていた。互いの、互いを想う、常軌を逸した「姉弟愛」。
「ぽ、ポロムっ!!」
「ぱ……ぱ、パロムぅっ!!」
二人は同時に叫び、そして同時に「絶頂」を迎えた。

長老の館に帰り、二人の部屋に戻ったパロムとポロム。
「ぐぐぐ……チンチン痛ええ……」
それは道理である。排便直後の肛門に性器を挿入したのだから。
「……自業、自得よ」
そうは言いながら、ポロムの顔は少し嬉しそうでもあった。
「……な、なあ、チンチンに、エスナかけてくんね?」
「……お断りします」
「そ、そんな……」
「……ふふっ」
「……へへ」
二人は顔を見合わせると、少しばつの悪そうな微笑を浮かべ合った。


―以上です。ありがとうございました。

431:名無しさん@ピンキー
09/03/17 14:15:07 b7eQwUF6
乙w
近頃はエロ面白いSSが連発で笑うべきか萌えるべきか迷うw

432:名無しさん@ピンキー
09/03/17 20:53:22 iUjmuSc0
笑っていいですとも!

433:名無しさん@ピンキー
09/03/18 01:06:10 CvQ/1irn
クククッ

434:名無しさん@ピンキー
09/03/18 07:14:31 b7t58xoY
ファファファ

435:名無しさん@ピンキー
09/03/19 00:05:56 5W5i1uAq
カメエェェ~~~~~ッ!

436:名無しさん@ピンキー
09/03/19 02:13:47 uVx72axn
はい!笑顔の練習!

437:滴静
09/03/19 13:17:31 43NUnw3F
すみません、突然ですがFF4TAでレオノーラ×パロム投下します。
パロレオではなくレオパ○スで
取りあえずジャンルは夜這い系、書けた分から投下させていただきます

438:レオノーラ×パロムその1
09/03/19 13:19:10 43NUnw3F
「ん…」
水と森の都トロイア。
鬱蒼と茂る森の中にある簡素な造りのコテージの中、魔道士―パロムは寝苦しさから目が覚めた。
「う~…」
自分の上に何かが乗っかっているのか、寝返りを打とうにも自由に体を動かすことが出来ない。
(何だ…?)
そう思って重たい瞼を開けたときだった。
「…レオノーラ!?」
突然の出来事に驚きはしたが、すぐに落ち着きを取り戻してレオノーラを払いのけようとしたときだった。
「一体何やって……え…?」
のぞき込むようにして見つめるレオノーラの瞳を見てパロムは言葉を失していた。いつものオドオドした彼女のそれとは違っていたのだ。
色仕掛けをする踊り子のような妖しい瞳…それが舐めるように自分を見つめていて、目を反らすことができない。
「レオ…ノーラ……?」
「…パロム…♪」
「…っ!?」
掠れたようなレオノーラの色っぽい声にパロムの心臓が高鳴った。同時に、普段同様、冷静沈着だったパロムの思考を一瞬で焼き切ってしまう。
「パロム…♪」
名前を呼ばれただけで高鳴る胸。普段どんなに落ち着き払っていても、多感な時期を迎えている少年には余りにも強すぎる刺激だった。
(コイツこんなに可愛い…ち、違う!!いや、落ち着け…多分何か原因があるはずだ…)
崩れかかった平静を保とうと回らない頭をフル回転させる。こんな時こそ精神の平静を保たないと…ギリギリで持ち直したパロムは、声を荒げながらしっかりとレオノーラを見据えた。
「何やってんだよ!大体アンタそれでも神官…うわぁっ!!」
落ち着きを取り戻したのも束の間、今度は頬に温かいモノが落とされた。チュ、と軽い水音と共にレオノーラの唇が離れていく。
突然の口付けに声も裏返り、すっかり顔を紅くしたパロムは成す統なくベッドの上に固まっていた。
「なん、なんなんだ…よ…!!」
「パロムは…キスしたこと…ありますか…?」
「え…!?」
余りにストレート且つ唐突な質問に、パロムは目を白黒させた。未だ自分にのしかかったままのレオノーラの視線とぶつかり、自然と目を伏せてしまう。
「なんだよそれ!そんなのアンタに関係ないだろ!うぁ…!!」
必死に答えるパロムの頬に手をやりながら、レオノーラはさらに距離を詰めてくる。もはや唇が触れ合ってしまいそうな距離…パロムの心臓が更に高鳴った。
「したことないんですか…?」
「くっそ…ね、ねーよ!!」
耳元で囁かれる事に羞恥を感じ、全身が総毛立つ感覚が襲う。味わったことのないこの不思議な感情から、一刻も早く解放されたい…恥も外聞も捨てるようにパロムは投げやりな返答を返した。
「…パロムは嘘つきです…♪」
クスリと妖しく笑うレオノーラの姿に、嫌な予感がパロムを襲った。
「な、何言ってんだよ!俺は…」
「小さい頃は…さっきみたいにしてくれましたよ…?こんな風に…」
「何の話して…あぁっ…!」
言うが早いか再び頬にキスの雫が落とされる。同時にフワリと前髪が落ちてきて、くすぐったいような気持ちいいような…初めて体験するフレンチキスの快感に、パロムは抵抗できずにいた。
「思い出しましたか…?」
「な、何言ってるんだ…?おいっ…!」
「今のパロムとっても…可愛いです…」
柔らかい手が頬から首筋のあたりを行き来する。子猫を撫でるような優しい手つきは、否応なしにパロムの理性に揺さぶりをかけた。
(ヤバい…!お、俺…何やって…)

439:レオノーラ×パロムその2
09/03/19 13:20:44 43NUnw3F
「う、うぅ…!レオ…ノーラ…」
「んふ…いつもこれ位…素直で可愛いほうが似合ってますよ…」
「くっ…ふざけんなよっ…!」
「素直じゃない子はお仕置きです…♪」
「ひ、あっ…うあぁぁ!」
不意にチュル、という水音と共に耳に舌が差し込まれた。くすぐったさと快感の入り混じった感覚に、嬌声があがる。
水音が聴覚を、舌と手の感覚が触覚を、そして密着するレオノーラの優しく甘い香りが視覚と嗅覚を…感じるもの全てで快感を享受させられているパロムは、最早俎上の鯉に等しかった。
「はあっ…!や、やめろ…レオノーラ…もうやめろよっ!!」
「気持ちいいのは嫌いですか?」
「ち、違う!ってそうじゃなくて…くそっ…!」
「じゃあ、私のことは…嫌いですか…?」
「えっ…」
今までの色気を含んだ声色が、切なさを帯びたものへと変わる。潤んだような瞳、そしてそれとは対照的に頬を染めたレオノーラ。
色気とは違う、彼女自身の備えていた魅力がパロムの心を締め付ける。
「…それは…」
「はぐらかさないでください…私、ずっと待ち望んでいたんですよ…?」
「え、な、何…?」
「…ズルいですねパロムは…女の子に言わせるなんて…」
再び互いの距離が縮まった。頬を撫でる手が今度はしっかりと、それでも優しくパロムとレオノーラを引き合わせるように、つなぎ止めるように…
お互いの吐息が感じられる距離にまで近づいたときだった。
―あなたとこうしていたかった…

440:レオノーラ×パロムその3
09/03/19 13:22:18 43NUnw3F
「えっ…?―ん、うぅっ…!!」
風にも似た囁きが聞こえた瞬間、パロムは唇を奪われていた。今度は頬にする生易しいものではない、愛を確かめ合うためのキス。
レオノーラの唇の柔らかさに気を抜いたのか、舌は既にパロムの口内を自由に動き回っていた。
「ん…ふぅ…!んむ…んっ…!」
離れたり近づいたりを繰り返す舌の動きに身も心も解されたのか、次第に自らも求めるように舌を絡め始める。
時折零れる喘ぎと共に溢れた雫が頬を伝って床へと落ちる。
「う……!…ぐぅ…!んん…」
(あぁ…すげえ…!!レオノーラの唇、柔らかくて…!)
「―あぁ…っは…ぁ…!」
夢見心地でレオノーラの舌の感触を味わっていると、突然それは離れていった。
ゆっくりと離れていくレオノーラの唇…その間には名残惜しむように銀色の糸が儚げな光を放ち、雫となって滴り落ちる。
「ぅ、あ…レオ…ノーラぁ…!」
「どうですか…?」
「あ、ああ…っ」
思春期の少年には余りにも強すぎる刺激、パロムは頬を赤らめながら、押し倒されたまま天を仰ぐことしか出来ずにいた。
「私の…私とのキス…どうでしたか?」
レオノーラはパロムの首に手を回し、再び身体を密着させる。「そ、それ…は…」
最早パニック状態のパロムはまともに言葉を紡ぐことすら出来ていなかった。
密着した身体の感覚はローブ越しであっても、レオノーラの柔らかな肢体を嫌でも意識させられてしまう。
「私は…気持ちよかったですよ…ねえ、パロム…教えてくれますか…?」
「お、俺は…!!レオノーラ…」
初めての濃厚なキスの感触に、パロムは完全に思考が働かなくなってしまっていた。
いつものように冷静で的確な判断などできるはずもない。ただこの先、これ以上のことをされてしまったら…?
断片的な答えだけが頭の中を駆け巡るだけで、身体は動かず抵抗すらできていない。
「今日は…いっぱい教えてあげますから…」
「は…!?お、おい…やめろって!!」
自分の上でゆるゆると服を脱ぎ始めるレオノーラの姿は、パロムの理性にさらなる追い打ちをかけた。
ローブをはだけさせ、そこから覗く雪のような白い肌がパロムの視界に入ってくる。
「あ…」
上はノーブラだったのか、控えめな大きさだが美しい胸の形と、そこに息づく桃色の小さな蕾、そして清楚な白い下着と、それに隠された女性的な柔らかな身体。
姉のポロム程ではないが形の良い胸と細いウエスト…それらが窓から入る月明かりに照らされて神秘的、それでいて淫靡な雰囲気を醸し出している。
「トロイアの女性は…みんなある事を学んでいるんです…」
「え…?ちょ、何やって…!!」
押し倒したパロムの衣服を脱がしながら、レオノーラは同様にゆっくりとした口調で話し始める。
「トロイアでは男子は産まれません…ですからパロム、私たち女性は国をでて子孫を作り、再びトロイアへ戻るんです…」
今抵抗すればこの状況からは簡単に抜け出せる。
しかし目の前の、同じ年頃の女性の霰もない姿はあまりにも扇情的で、男性としての本能が抵抗する事を止めさせていた。
「だから…私達にとって殿方との交わりはとても重要なんです…だから…」
「うわっ…!!」
上半身の衣服を脱がされ、夜の冷たい外気がパロムの肌を撫でた。同時にレオノーラが身体を押しつけるようにして覆い被さり、再び二人の距離が縮まる。
(む、胸が…!!)
勿論衣服を脱いだ状態、下着越しとはいえレオノーラの肌の、胸の感触は直に伝わり…思わせぶりなレオノーラの口調と相まってパロムの鼓動を一気に高鳴らせる。
「だ、だから…?」
「だから…私たち女性、特に神官は…殿方を悦ばせる術を沢山学んでるんです…今日はそれをパロムに…して差し上げます…最後まで…♪」
「え、えっ…!?ぁあ!!」
言うが早いか、パロムの首筋に温かい感触が走った。チュ、という水音と共に舌が上下に動き、パロムの身体に甘い痺れがもたらされる。
「うぅ…」
(さ、最後までって…!!う、嘘だろ…!?)

441:レオノーラ×パロムその4
09/03/19 13:24:08 43NUnw3F
レオノーラの口から出た「最後まで」。あの普段はグズでトロいレオノーラが…
あまりにも現実離れした展開に目を白黒させながらも、パロムの下半身に熱が集まってくる。(や、やばい…!このままじゃ…)
男としての本能と人としての理性の硲、その間で受ける愛撫は酷く官能的で、パロムの身体はレオノーラの齎す刺激に素直に反応していた。
「とっても綺麗…でもやっぱり殿方の身体ですね…」
「ぁ…ぅあっ!レオ…ノーラぁ…」
首筋からゆっくりと、先程レオノーラによって曝け出された上半身へと唇が下っていく。
魔道士としては少し逞しい、適度に筋肉のついた身体。そして思春期の少年特有なまだ成長の伸びしろがあるその身体は、レオノーラにも淫靡な高揚感を与えている。
「妬けてしまいそう…とても綺麗な身体ですね…」
「う…っ」
優しく乳首にキスを落とされ、甘い痺れがパロムを襲った。
「…すごく…胸がドキドキしてます…」
不意に胸板に耳を当ててパロムの心音を確かめる。そのときにふわりと落ちてきた美しい金髪の感触に、パロムは小さく悲鳴を上げた。
「恐いですか…?」
「え、っぁ…それ…は…」
普段とは違う上擦った声を上げながら、パロムはしどろもどろに言葉を紡ぐ。
自分の胸板に頬を当てながら悩ましげな瞳でこちらを見つめる女性の姿…情事の時にしか知ることの出来ない扇情的な光景は、少年の理性を確実に削り取っていた。
「大丈夫です…私も…すごく…だから、安心して…?」
「で、でも…」
「じゃあ…私の胸も確かめて…触ってください…」
「え…」
胸から顔を離すと、レオノーラはパロムの身体にのしかかるようにして前屈みに座り直す。
月明かりに照らされた色っぽい表情、そして白く美しい肌に小さく色づいた乳首に、パロムは思わず唾を呑んだ。
「さあ…パロム…」
促されるままパロムはゆっくりと、その双丘へとふるえる手を伸ばす。
「……ん…」
目の前のレオノーラの表情が、恥じらいと快感に揺れる。
手のひらの中で簡単に形を変える柔らかい感触、温かいレオノーラの体温…初めて触る女性の胸の感触を、パロムは夢中に確認するように触れていた。
(ああ…レオノーラ、すげえ柔らかくて…!)
「んっ…パロム…っ!もっと…優しく…」
「あ…っ!」
不意にレオノーラの顔が苦痛に歪んだ。その表情が酷く痛々しくて、パロムはとっさに手を離す。
「わ、悪ぃ…!レオノーラ…」

442:レオノーラ×パロムその5
09/03/19 13:25:26 43NUnw3F
何時もの態度からは考えられない素直な言葉。もちろん冷静さを失っている事もあるのだが、今自分の視界にある光景は確実に今までみたすべての物より美しかったからでもあった。
月よりも美しく、そして儚いレオノーラの姿に、パロムは完全に心を奪われていた。
「月よりも…キレイだな…レオノーラ…」
素直な言葉を紡いだ瞬間、レオノーラの表情に翳りが見えた。「えっ…?あ…っ!!」
そのままレオノーラの手が困惑するパロムの左腕を掴み、自らの胸へと押し付けた。
再びの柔らかい感触、そして暖かいレオノーラの心音がパロムの掌へと伝わってくる。
「レオノーラ…」
「…月なんかよりも…私を見て、触って…?」
濡れた瞳に煽られるようにしてパロムは体を起こし、レオノーラをベッドに押し倒すようにして態勢を入れ替えた。
「きゃ…」
レオノーラの小さな悲鳴、そして今度は自分がレオノーラの身体を割るような態勢になっていることに、パロムはさらなる興奮を感じていた。
「レオノーラ…!!俺、もう…!でも優しくするから…もう一度…」
焦るようにして小さく震えるレオノーラの胸に手をやる。一瞬先程の彼女の表情が脳裏を過ぎり、パロムの視線と指先が不安げに揺れた。
「…大丈夫です、パロム…私の方が…お姉さんですから…」
「…!……ゴクッ…」
レオノーラの口から出た言葉に普段は気にしない年の差を意識させられ、パロムの胸はさらに高鳴った。
今、自分の目の前で妖艶な姿を晒しているのは、『相棒』ではなく『年上の女性』としてのレオノーラ…背徳間に似た奇妙な感覚に、パロムは完全に理性を砕かれていた。
(俺…もう、とまんねー…)
「あ…ッ!」
不意に乳房にキスを落とされ、レオノーラの口から息が零れた。性体験など初めてパロムだったが、それでも目の前の女性を悦ばせようと、稚拙な愛撫を送り続ける。
最初に優しくキスを落とし、左胸をやわやわと触り続ける。自らの手で簡単に形を変える柔らかな肉の感触を確かめながらねぶり、撫で上げ、レオノーラに快感を送り続けていく。
「ん…ぁ…」
レオノーラもまた、初めての交わりに身体を反応させながらパロムの愛撫を受け入れる。
神官の修練の時に同性からされたものとは違う、少し荒々しくそれでいて慈しむようなパロムの愛撫。

「ああんっ…!」
不意に乳首に温かい感触が纏わりつき、レオノーラは身を大きく捩らせた。
チュルチュルと音を立てながら舌先で蕾を弄くられ、時折歯を立てられる。その度に身体に甘い痺れが走った。
「レオ…ノーラ…俺…もう…」
「あっ…ぁう…!…パロム…パロムっ…!」
時折顔を上げ、レオノーラの表情を伺うようにしながら、子犬の授乳のように一心不乱にむしゃぶりつくパロム。
その頭を優しく撫でながら、レオノーラは天を仰ぐようにして、嬌声を上げ続けていた。
(すげえ…レオノーラのおっぱい…すべすべしてて…声も…可愛い…)
初めて味わう異性の身体に、パロムはすっかり夢中になっていた。
レオノーラの唇の暖かさ、レオノーラの肌の柔らかさ、レオノーラの普段と違う声…体験する全てが真新しいそれに、駆り立てられるように自分の身体を重ねていく。
(もっと…知りたい…レオノーラの…俺の知らない…レオノーラを…)
「まって…パロム」
渦巻く欲望に任せて、再び胸に指を這わせようとした瞬間、レオノーラの声がパロムの指の動きを止めさせた。

443:レオノーラ×パロムその6
09/03/19 13:26:42 43NUnw3F
「え…っ?」
お預けを喰らった子供のような表情を浮かべながら、視線を泳がせる―その視線に合わせるようにしてレオノーラが顔を近づけてきた。
「あ、あの…レオノーラ…」
お互いに膝立ちで何をするでもなく、ただ自分を蒼く澄んだ瞳が見つめてくる…最早性の虜になってしまったパロムには、耐え難い拷問のように感じられていた。
「パロム…」
「…レオノーラ…あっ!?」
突然下半身に刺激が走り、その場所に目をやった瞬間―パロムはそのまま身体を固まらせてしまっていた。
その場所―先程から痛いほどに固くなっているパロムの男性自身に、レオノーラの細い手が添えられていたのだ。
「レ、レオノーラ…!!」
「パロム…今度は私の番ですよ…」
「えっ……!?ぅあ…!あぁ…!!」
そのままゆっくりと指を動かされ、パロムは耐えきれずに身体をレオノーラに預けてしまった。
熱く反応している自身を扱くレオノーラの手の冷たいけれど温かい感触、下半身に集まる強烈な快感にただレオノーラにしがみつくようにして耐えるしかなかった。
「レ…オノーラ…あぁっ…!レオノーラぁ…!」
「こんなになってしまうまで…我慢してたんですね…」
「ふっ…あ…!あぁ…!!」
実際パロムはトロイアに来てから女性に囲まれた生活、増してやレオノーラとは野宿となれば二人きりということもあってまともに性処理すらできていなかった。
そんな状態で女性に性処理をしてもらうなど、余りに現実離れした事態―パロムは欲望と理性の狭間で味わう禁忌の感覚に身をゆだねることしか出来なかった。
「レオノーラ…!…俺っ…レオ…ノーラっ…!!」
「大丈夫ですよ…パロム…今、楽になりますから…」
ゆるゆると包み込むような手の感触、時折鈴口を指先で刺激され、根本をさすりながら睾丸を刺激され、パロムは息を荒げながら譫言のように名前を呼ぶことしかできなくなっていた。
「も、もう……!レオノーラ…!!だめ…だ…!あぁっ…!!」
一瞬の熱くなるような感覚、次の瞬間から快感が波を打ってパロムから放たれた。
ビュク、と勢いよく迸る精液は、レオノーラの指と下着を汚しながら青白い欲望となってパロムから吐き出される。
(あぁ…とまん…ねえ…!!


444:滴静
09/03/19 13:28:22 43NUnw3F
取りあえずここまでです!
レオノーラスレに流したやつをもう一度書き直してつなげています、すみません

445:名無しさん@ピンキー
09/03/20 03:15:31 PdN6CEfs
うん、なかなかいやらしくていい。
さ、続きを頼むよ。

446:名無しさん@ピンキー
09/03/20 15:11:32 gREfzop1
これはいいレオノーラ
続き待ってるよ!

447:名無しさん@ピンキー
09/03/22 02:43:02 U+awjRCe
投下乙なんだが、パロムっていくつだっけか?

448:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:27:38 062x+ytP
GJ
わっふるわっふる

449:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:44:02 BgpPwUMq
>>447
明らかにされてない
レオが二つ上、とだけ判明している

450:名無しさん@ピンキー
09/03/22 16:06:55 J66ditYM
パロレオの人GJ!!!
レオノーラエロいww

451:名無しさん@ピンキー
09/03/23 00:08:23 c4OpUhFV
>>447>>449
でも セオドアが10歳ってことは、本編から10年以上経ってるってことだよね?>TA
ってことは、パロポロは最低でも15歳ってことになるな。

452:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:22:24 19otVTSO
セオドア10歳?
TAで年齢確定してるキャラっていたっけ?

453:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:29:13 YxxCNfVV
>>452 いない。しかしセオドアは多感な年頃らしいので、12~15くらいの思春期だと思われる。

454:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:59:47 1mAWqu+A
パロムやポロムが二十歳前後には見えない

455:バッツ×レナ(1)
09/03/23 23:43:48 RR/k/J52
唐突にFF5のバッツとレナで投下します
軽くソフトSM…と呼ぶには大げさかもしれないがあるので苦手な方注意
連投失礼します。

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旅の途中の宿屋での休息。
やはり森の中でテントを張って休むより身も心も癒すことができる。
宿の人に沸かしてもらったお湯に浸かり、レナはゆっくりと息を吐いた。
「はぁ…気持ちいいー…」
「ホント、極楽だよねぇー」
浴槽の外、体を洗って泡まみれになっているクルルがふにゃりと緩んだ顔で返事をする。
その幸せそうな顔と軽く年寄りじみた言葉が微笑ましく、レナはふふ、と笑みを立てた。
今日は一日戦いに危機的な状況も無く、自分も仲間も大した怪我を負う事はなかった。
気持ちが解れ、ほっと目を閉じる。
もちろん、強大な力を手に入れたエクスデスが
いつ自分達を襲ってくるか分からず油断は出来ない。
けれど大切な仲間達が大きな怪我を負わずにこうして休めることに、
レナはそっと感謝した。
そうして何気無くここに居ない二人のことを思い浮かべる。
酒場に行くと言っていた姉さんは飲みすぎていないだろうか。
バッツは今何をしてるだろう…
ふと思考が止まった。
そして思い出すのは、宿屋に着きそれぞれの部屋に分かれた時のこと。

バッツは一人、レナとファリス、そしてクルルの三人という部屋割りで荷物を置きに向かう。
談笑するファリスとクルルの後ろへついて行こうとした時に背後からそっと腕を引かれた。
振り向くよりも早く耳元に言葉を落とされる。前に行く二人に気付かれないように。
「今夜待ってる」
思いを寄せる彼の男らしい声が鼓膜を震わせるのを思い出し、
自分でも分かる程顔を赤らめてしまう。
クルルにそれを指摘され、レナは慌てて首を横に振りそれをお湯の温度のせいにした。


夜、よく眠っている二人を起こさないように静かに部屋を出て音を立てず扉を閉める。
暗い廊下を歩いてバッツのいる部屋へと向かう。
遠慮がちにノックをしてしばらく応答を待つが、反応はない。
「……あの、バッツ?」
そっと扉を開けると突然腕を掴まれて引かれる。

456:バッツ×レナ(2)
09/03/23 23:45:31 RR/k/J52
後ろでパタンと扉が閉まり、驚いて顔を上げると目の前に笑うバッツの顔があった。
抱きすくめられている格好に思わず顔に熱が上がる。
「バッツ…、あ」
背に回されていたバッツの手がお尻の方へと降りてレナは思わず声を上げた。
「レーナ、今日また『いろめ』を使ったな?」
ミニスカートの上から形を確かめるように丸みを触られて、
恥ずかしさにきゅっと目を閉じる。
「そ、それは…そうすれば、モンスターは動きが鈍くなるし、っ…戦いやすくなるでしょう?」
現在レナのジョブは踊り子だ。
短剣を装備し華やかに舞いながらモンスターへダメージを与える。
『いろめ』は襲い掛かるモンスターをその色気で魅了して敵を動けなくさせる技だ。
彼の言葉を聞きながら、やっぱり、とレナは思った。
というのもこうして呼び出され指摘されるのは初めてではなかったからだ。

レナとバッツは旅を続けていくうちに愛し合うようになり、今では恋人同士だ。
モンスター相手といえども俺がいるのに他のヤツを誘惑するなんて、と。
バッツにはおもしろくないらしかった。
見られないように使ったつもりだったが、バッツはしっかり見ていたらしい。
「俺が嫌な気持ちになるの知ってて使うなんて、いじわるだなぁ」
肩をすくめてわざとらしく言いながら、尻を触る手が両手になった。
まさぐられ揉まれ、軽くふらついてレナは両手を彼の肩にかける。
「ん、ぁ…だって、踊り子になってると、使いたくなっちゃって…、あン…」
いやらしい動きに翻弄されびく、びくと身体を震わせる。
声を出すまいと懸命に唇を引く。
そんな中でも、レナはごめんなさいと謝罪を口にすることは無かった。
彼女は大らかで優しい心の持ち主だが、芯を通して決意を曲げない面もあった。
悪く言えば少々頑固なところがある。
目元まで赤くなり力が抜けてしまっていながらそれでもレナは謝らない。
ただ、言ってしまえばレナが謝ることでバッツがこの行為を止める可能性は低かった。

457:バッツ×レナ(3)
09/03/23 23:47:17 RR/k/J52
バッツは目を細め悪戯っぽい笑みを浮かべて口を開く。
「ふーん、それじゃあ…お仕置き、しないとな?」
レナのピンクのボブヘアがふる、と震えた。

「あぁっ…!いやぁ…!」
甘い嬌声が部屋に響いた。
二人はベッドの上、バッツが座っている一方でレナは膝で立っている。
彼女の股の間には一本のムチが伸ばされていた。
ムチの端はベッドの枕側の柱に結ばれ、バッツはそのムチを手に持ち。
両手をマントで後ろにぐるぐると巻かれ縛られたレナが
一本の線の上で膝立ちにされた。
バッツの力加減でムチはぴんと張り、レナの割れ目に食い込む。
レナの服はそのままだったがショーツだけは既に下ろされている。
そのせいでムチは敏感な部分に直接当たった。
感じているらしい声にムチを引っ張り続けるとレナはいやいやと首を振った。
細めだが引き締まった太股が弱々しく震えた。
「いや…恥ずかしい…こんなのっ、バッツ、ぅ…!」
「嫌?でもさレナ、腰揺れてるぞ?それに…」
バッツが太股へ手を伸ばす。
バッツの手が触れただけでレナはさらに身体を震わせた。
軽く撫で回してから、スカートを上げて中が見えるようにする。
「あっ…!」
レナは羞恥に思わず声を上げた。
この角度では秘部は見えないが、ムチを弛ませると
陰部に触れる部分が濡れているのが分かる。
愛液が溢れ透明な糸を引いていた。
「なんでこんなに濡れてるんだい?レナ?」
意地悪な囁きに恥辱を煽られて思わず赤い顔を背ける。
彼女の恥らう様子をバッツはとても可愛いと感じる。
それは同時にますます苛めたくなるような仕草だ。
再びぐっぐっと連続して引っ張ればレナは軽く背を丸めて声を上げ懇願する。

458:バッツ×レナ(4)
09/03/23 23:48:24 RR/k/J52
「ぁ!ダメ、駄目ぇ…!」
力が抜けて自然と腰を落としてしまうが、
そうすればますますムチは食い込んで刺激は強くなる。
膝はさらに震えて、ついには内腿から愛液が伝い落ちた。
その淫靡な光景にバッツはゴクリと唾を飲み込んだ。
「レナはエッチな女の子だな…!」
スカートを持つ手を離し後ろに伸ばす。
僅かに長さの余っていた手元のムチを緩めてから、後ろへ引っ張った。
それによりムチが愛液で滑りながら秘部を擦る。
「ああぁ!いぁ…!」
過敏になっている秘所の芽にムチがこすれる。
レナはぴんと背筋を伸ばし声を上げてしまう。
ダメと繰り返すのも構わずにバッツは前後に繰り返し次第に速度を上げる。

「あァッ、あん、ひゃんっ駄目、バッツ、それダメっ…!」
あまりの強い快感にその手を押さえようと、縛られた手を解こうとして動かすレナ。
跡を作らないように、手首に巻かれている布。
動かせば外れそうな気がしていたそれだが、
集中できないせいかほどけず自由にならなかった。
喘ぎ声の止まない唇から飲み込むのを忘れた唾液が伝う。
クチュクチュとムチが擦れる度に響く淫らな音がたまらなく恥ずかしく、
どうしようもなく身体を煽った。
「あっ、はあっ、ン…!もう、もういく、イッちゃうの…!許して、ぇ…!」
高く喘ぎ、快楽の涙を溜めて肩を震わせながら訴えるレナ。
バッツが前後に動かす手をピタリと止めた。
いつもよりも意地悪な笑みで口を開く。
「それじゃあ、もういろめは使いませんって約束するんだ」
「ふぁ、あ、う…そ…それ、は…」
強すぎる快楽に翻弄される中、レナは迷った。
いつ仲間に危機が訪れるかわからない。それはバッツに対しても同じだ。
どんな可能性も考えられる戦況。

459:バッツ×レナ(5)
09/03/23 23:49:24 RR/k/J52
使わないと約束をすることには迷い、レナは軽く俯いて口をつぐんだ。
ふぅ、とため息をついてバッツがムチを緩めた。
「…仕方ないなぁ」
張られたそれが緩み、諦めたらしい言葉にレナが息を吐き出して
思わず腰をわずかに落とす。
その直後。
「そらっ‥!」
バッツがさらに高くムチを持つ両手を持ち上げた。
胸辺りの高さまでぎちっとムチが硬く引っ張られ、
それに伴ってレナの割れ目にそれが強く食い込んだ。
「きゃッ!、あぁァ―っ!!」
乱暴な刺激が強すぎる快感に変わる。
レナは驚き目を見開き、直後視界に火花が弾けた。
背を反らせ、ビクビクと身体を痙攣させて彼女は絶頂を迎えた。

力が抜けて膝で身体を支えられなくなり、レナはバッツの方へと倒れ込んだ。
しっかりと抱きとめてその震える身体を撫で、後ろ手の縛めを解く。
自由になった腕をゆっくりとした動きで自分を支える相手へのばすレナ。
そのままギュウ、とバッツの頬を抓って引っ張った。
「いだだだ、っ痛いよレナ!」
「痛くしてるの!あんな…う…、どうしてやめてくれなかったのよ!」
「だってお仕置きだし…いたいいだい」
言い返すバッツの頬をレナはぎゅううとさらに強く抓る。
「な、なんか可愛いから止まんなくなったっていうかさ。いたた、悪かった!ごめん!」
「…」
抓られて涙目で言うのを見てため息をつき、ぱっと手を離す。
レナは紅潮したままの頬を軽く膨らませ
ふてくされたように視線をそらす。
調子に乗りすぎたかな、とバッツは苦笑を浮かべて頭を掻いた。
「…ごめん。怒ってる?」
「……」

460:バッツ×レナ(6)
09/03/23 23:50:26 RR/k/J52
「……すいませんでした」
「こんなものより、私は…」
「え?」
ふいに口を開くレナに思わず聞き返す。
レナがベッド上に投げ出されたムチを指先で触って、顔を赤くしながら続けた。
「道具なんかより、バッツと一緒に、その…気持ち良く、なりたいのに…」
「………」
こちらに目を合わせずに、伏し目がちに呟く。
視線を向けないのが照れているからだと、そう気付くと
バッツは彼女がたまらなく愛おしくなった。
肩に手を掛け顔を近づけて唇を奪う。
突然の柔らかい感触にレナは驚き目を見開いた。
驚く顔ににっ、とバッツが微笑み返す。
「!」
「レナ、好きだ。」
「―…バッツ…私も…」
真っ直ぐな言葉にレナも彼への愛しさで心を震わせる。
自然に近づく顔に目を閉じ、キスを受け入れた。
唇や額へキスを何度も落としながら、バッツはレナをベッドへ押し倒した。


「…―っだから!道具を使うのはイヤって言ってるじゃない!」
「まあまあー。今日だけ!今日だけだから、なっ?」
軽い怒りと恥ずかしさの両方で顔を真っ赤にし訴えるレナ。
バッツは笑ってそれを受け流した。
キスの後、お互い衣服を全て脱ぎ擦り寄るように抱き合う。
レナがその至福感に目を閉じているとバッツが
ベッドサイドに手を伸ばしごそごそと何か探っていた。
そして目の前に見せたものは、透明の小瓶だった。
何かの本で見つけた調合方法で作った液体だと言う。
バッツが言うには「エッチのときに感度が良くなる液体」らしい。


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