【田村くん】竹宮ゆゆこ 5皿目【とらドラ!】at EROPARO【田村くん】竹宮ゆゆこ 5皿目【とらドラ!】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト750:名無しさん@ピンキー 08/12/10 23:45:27 uXD/U098 >>749 これはいい意味で新感覚ww 751:名無しさん@ピンキー 08/12/10 23:47:37 3VaACEsp 投下します。 時間があるうちに書き留めておこうと思ったら、全部書いちゃいました。 一気に書き上げてしまったので、誤字脱字あるかもしれませんがご容赦を。 今更ながらに、なんでこんなものを書いてしまったんだろうと思ってしまいましたが…w --------- …どこからか、猫の鳴き声が聞こえてくる。 数時間前の秋晴れも今では夕暮れに変わり、高須竜児の手には一本の包丁が握られている。 鋭い、というたった2文字の形容詞では表現しきれないのでは、と思えるほどの目つきを携え これから、夕暮れの空を大量のドス黒い血で染めてやる。などといった訳ではない。 ここは、築何十年もたっていると思われる2LDKのアパートの台所。 その鋭い目つきの先には「お買い得!! 鰤大根に!」というシールが張られているパックが。 シールが示す通り、鰤大根に使うための鰤がこれでもかと言わんばかりに盛られている。 外の通りは、肌寒いでは済まない寒さで覆われているため夕食は何か温かい物が良いかなと思っていた矢先の品である。 かのう屋でしつこく「肉と鍋で何か作れ」と家計的に無理難題を仰る隣の人形の様な可憐な人物、逢坂大河をなだめ戦利品として 目の前にあるブツを手に入れたのである。 半居候の身である大河から食費を頂くには頂いており、しかも向こうはお金持ちのお嬢様と来ている。 本来ならば、もっとお金を頂いて豪勢に料理を作る事が出来るのだが変なところでMOTTAINAI精神が働き、今に至っている。 「さて、いっちょ作りますか。」 主夫、というにはあまりにも手慣れすぎている手つきで目の前のブツの下ごしらえをしていく。 湯を沸かし、下ゆでし、時間が余れば食卓に華を添えるためにもう何品か… こういった涙ぐましい努力の末に、食卓には料理が並び、それを大食らいが胃に収めていく。 もちろん、半居候の人物が手伝う事はなく寒い台所の扉一枚はさんだ向こう側のコタツに小さい体を押し込んでいる。 ちなみに、母であるやっちゃんは今アパートにはいない。ご飯に誘われたとか何とか。 MOTTAINAI精神の名の下に、当然ながら台所に暖房器具はない。あるとすれば火が付いているコンロだけだ。 まだこんな時期なのに冷えるなぁ、と季節柄の言葉をいくつか竜児の頭の中によぎっていく。 外では、石焼き芋はいかが~と言った定番の声。隣では、ニュースの声。 そう、いたって平和である。 ふ、と竜児の意識がアパートの外へと向けられる。 犬の遠吠えのようだった猫の鳴き声が、結構近くなっていることに気づいたのだ。 「こんな寒いのに・・・御苦労さんなこった。」 寒さのせいかまるで老人のような声を出し、それに呼応するかのように猫の鳴き声は一層近くなる。 すっと、竜児の目の前のガラスに茶色い何かが通り過ぎた。ように思えた。 最も、ガラスのすぐ向こう側にいるのではなく少し輪郭がぼやけている茶色い何かがいた。 いた、というよりも現在進行形でまだそこにいる訳で、しかも鳴き声は強まっていく。 そんなところに猫…?とやや疑い気味にガラス窓を開けてみると、確かにそこには猫が一匹。 窓があいた事に気づいたのか、猫の目が竜児を捕らえた、と思った次の瞬間には床に居た。 これには、金髪のよく分からない頭の形をしている外人さんもビックリだろう。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch