【MH】モンスターハンターでエロパロ 16匹目【モンハン】at EROPARO
【MH】モンスターハンターでエロパロ 16匹目【モンハン】 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
09/02/22 19:15:01 O+d+/PgT
とってもGJ^^

551:名無しさん@ピンキー
09/02/23 21:34:26 lE3ji5sY
>>550の人です
前回はここに来るのが初めてでしたのでお許しを^^;
これからもよろしくお願いします。

552:名無しさん@ピンキー
09/02/23 23:24:50 +6b2k6v9
モノディアの性感帯はフリルの裏。
ティガナルガの性感帯は脇腹。
バサルグラビの性感帯は胸。
クックガルルガの性感帯は耳。
ヴォルトトスの性感帯は頭のヒレ。


全てなんとなく。

553:名無しさん@ピンキー
09/02/24 08:40:00 rc8W+Cch
全部あってるよ
ソースは俺

554:名無しさん@ピンキー
09/02/24 11:57:40 pIEqgXpK
エスピナスは腹
ベルキュロスはヒラヒラだと信じて止まない

エスピナスなSS読みたい……

555:名無しさん@ピンキー
09/02/24 15:59:06 uyq7Enr8
wikiに直接投稿してるやつを見るたび、自分の黒歴史がフラッシュバックする。
誰か…あのテンションを止めてあげて…!

556:名無しさん@ピンキー
09/02/24 16:41:20 3qO/c3Tm
過去の自分に言い聞かすつもりでコメント書いて来いよ
あんなのつつきたくねぇよ…

557:名無しさん@ピンキー
09/02/24 17:19:55 DSKk0t5b
>>538
久々に人間同士で萌えた。 GJです。

所で、ここってハンターな女性じゃなくても大丈夫なんでしょうか?
モンスター×街娘 的なシチュを考えてるんだが

>>554
Fをやっていない俺涙目

558:名無しさん@ピンキー
09/02/24 17:37:01 Be7+G7bU
>>557
かつて受付嬢や竜人の歌姫、第一王女まで股を開いたスレで何を今更

559:名無しさん@ピンキー
09/02/24 19:21:46 kiSnfNYr
第三だった希ガス

560:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:38:02 jQg2n5Kv
>>554
アクラたんはどこだろうな

561:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:36:03 ZEFHJWN0
>>555
今見てきたが、本当にあの前書きはなんなんだろうな

アイツには触れるなと俺のゴーストが囁くんで俺はパス

562:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:56:18 2I0+vqh2
あああああ俺の黒歴史がフラッシュバックするうううううう

563:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:02:48 XlJ3Zq+Z
コメントに勇者ktkr!

564:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:09:37 yKwmCPp6
ゴメン誤爆した。

565:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:12:50 yKwmCPp6
563=564です。申し訳ない。
ネコートさんにねこパンチくらってくる

566:名無しさん@ピンキー
09/02/25 01:42:37 /FIWDRvB
ごめん結局無理だった。氷炎剣。逃亡するよ。

だから頼む、誰かプーギーでエロパロ書け、いや書いてください
URLリンク(imepita.jp)

567:名無しさん@ピンキー
09/02/25 01:47:46 L/QiHO1d
目を盗まれた!
豚が人に見えるぞ!


ヒプッぽい服とヴォルっぽい服はかわゆす

568:名無しさん@ピンキー
09/02/25 10:27:44 D6TgDuOf
>>557抵抗する術を持たない市井の住人が怪物に蹂躙される……最高じゃないですか

>>559姉様は妹君より先に御開帳してる

569:名無しさん@ピンキー
09/02/25 20:35:33 tQCS1shA
第一王女はゲリョスにこすりつけ止まりじゃなかったっけ?


570:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:13:05 /FIWDRvB
村の看板の下にいるアイルーと世界中を旅して伝承を書き纏めながらにゃんにゃんしたい

プーギーのお尻をひっぱたいてMに覚醒させたい

農場のアイルーたちにハチミツ塗りたくってドキノキノコや魚や黒い塊を尻に突っ込んで開発したい

トレニャーさんの仕事中に性的なちょっかいだして仕事を台無しにしたい

キッチンアイルーたちにマタタビで発情させてハチミツでぬるぬる乱交させたい

オトモアイルーをクエスト中に犯してなつき度うpさせたい

武具屋のアイルーに骨を突っ込んで喘がせたい

集会所前のアイルーはどうでもいい

ネコートさんにバイブとか仕込んでそしらぬ顔でクエスト受けに行ってネコートさんが悶えながらクエスト選ばせるのを眺めたい

集会所のアイルーを強姦して背徳的な快感を仕込みたい


無理だろ

571:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:29:47 E0zUDcUJ
>>集会所前のアイルーはどうでもいい

表に出ろ。

572:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:38:06 vsGtQcUo
>ドキノキノコ
土器の茸的な物を想像したどんなものか詳しく

573:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:39:41 D6TgDuOf
今読み返して来た
ごめん記憶違いだった、実際やってた相手は青服さんだわ

そういや、この人の書く受付嬢って、少し前に話題にあがった、
“ハンターにとってマイナス要素じゃないギルド”の稀有な例なんだな

574:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:51:16 /FIWDRvB
あんなクソ可愛くねー猫はいらん

>>572
読み返した
なんだそりゃwww
きっと硬くて大きいんだよ!


…ドキドキノコっす…すまん…

575:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:05:48 /FIWDRvB
19:名無しさん@お腹いっぱい。 2009/01/19(月) 22:23:23 X2kMs352
何故キッチンアイルーは、幻獣チーズなるものを毎回食卓に出せるのですか?
名前からしておそらく幻獣の乳から作られていると思うのですが。
もしかして我々ハンターの預かり知らぬ所で
メスキリンとかの乳用家畜化が成功しているのでしょうか。
そして日々搾乳が行われているのでしょうか。
理不尽です。

24:名無しさん@お腹いっぱい。 2009/01/19(月) 23:04:08 m5++llfU
>>19
>メスキリンからの乳用家畜化
あなたがそんな事言うから、キリン娘から搾乳しているシーンを想像してしまい、私の最大金冠フルフルがいきり立ってしまいました。
どうしてくれるのですか。理不尽です

576:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:25:25 p1eurv0u
理不尽スレって時々レベル高いよな。いろんな意味で。

577:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:46:28 tQCS1shA
おまいらがキリンさんおよびキリン娘が好きです、なのはよーくわかった

578:名無しさん@ピンキー
09/02/25 23:58:29 /FIWDRvB
キリンとかいいから
誰か「キッチンアイルーの三日間クッキング」とか言って
三日かけて女ハンターを調教するの書いてよ
根棒ネギとかそういう食材突っ込むの

579:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:28:28 WUEw+5qz
好き嫌いすんなら自分で書けよ

580:名無しさん@ピンキー
09/02/26 00:59:12 /QklC6nN
>>579
キリン&キリン娘は供給が多すぎるからもういいよってことだ

書けるならとっくに書いてる

581:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:07:45 8eSY56zt
好き嫌い言うと雄同士の濃い奴しかなくなって泣く事になるから何でも食べなさい

582:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:30:08 MMY03wfd
そりゃこわいな、なきそうだw

583:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:39:48 WUEw+5qz
お腹いっぱいなら無理に食べなくてもいいけど、お残しは黙ってしてくれや
もういいとか余計

そんなことより、黒ずんだディアブロたんによる逆レイプはまだですか

584:名無しさん@ピンキー
09/02/26 01:44:04 ppvONLkf
だからエスピナスを……

なんであんなツンデレを放置するんだ……

何時もはハンターに無関心なのに 怒るとティガより早いタックルで襲ってくるとか息子がいきり立つね!

585:名無しさん@ピンキー
09/02/26 07:36:08 /QklC6nN
繁殖期のゲリョ子…狂走エキス…先の丸いしっぽ…ぷりちーなお尻…ゴクリ。


村人(武具屋やアイテム屋の店主とか道端で話す男女とか)のパロってあったっけ?

586:名無しさん@ピンキー
09/02/26 22:10:57 CQAiLBmN
♀ナズチがステルス機能を使ってショタハンターを逆レイプするという電波を受信した

誰か頼む!

587:名無しさん@ピンキー
09/02/27 04:31:00 HwZy92Dq
>>586
どこからともなく舌がにゅっと伸びてアレを盗んでいくのですね、グロいです

588:名無しさん@ピンキー
09/02/27 05:04:34 fNEs3ozz
水浴みしてる最中ににゅるっ
シンプルな発想だが逃げ場も無ければ隠す物も無い 慌てたり追いつめられていくのが上手く書ければすっごくエロいシチュエーションだと思うんだ

俺は書かないけど

589:名無しさん@ピンキー
09/02/27 16:04:13 RYEzjt59
俺は女性ハンターのモンスターに遭遇したときに、あまりにも恐怖に…

失禁するところを…

やっぱダメだろうな…

俺もネタ書きたいけど、相変わらず下手くそだからなぁ…。
ぜひこういうネタを書いてみたいが…。
キリンやアスールなどの露出が高い装備以外
特にルーツやバルカン、レウスXとか…
もちろん叩かれ覚悟でお願いします!!

590:名無しさん@ピンキー
09/02/27 18:28:04 aC+bu74w
失禁ネタを読みたいのか、それとも自分で書きたいのか…
ちょっと言いにくいんだが、その…

無駄な空行と『…』でばっかり終わる文末と、日本語でおkな文章なんとかしないと…

591:名無しさん@ピンキー
09/02/27 18:56:10 RYEzjt59
>>590
いや自分の思いつきです^^;
とりあえずこのネタは無しにしとこ^^;
いくらエロパロであれども、理論上難しい感じがする。
自分で書けるかも問題だからとりあえずこのネタはお預けだな^^;
すまない。

592:名無しさん@ピンキー
09/02/27 19:00:55 Jp+WRx0v
ハンターとモンスが戦ってる最中、頭突き食って互いの意識が入れ代わるSFとか
オトモハンターにするために戦闘中のハンターを掠うホラーとか
新しいフィールドを探して未開の地を探検中、未知のモンスに襲われ、(言葉通りの意味で)
既存モンスと共存する村人に助けられたギルド調査員の苦悩なんてのが読んでみたい

背景掘り下げたり調理法を変えればまだまだ新鮮さは尽きないと思うんだよ
あ?だったら自分で書け?
住人をストーリーにぐいぐい引き込める魅力的なキャラが量産出来るならとっくに書いてるよ

593:名無しさん@ピンキー
09/02/27 19:31:17 RYEzjt59
失礼します。
空白あけすぎた俺だけど、いいネタが浮かばない感じがするが、俺の思いつきネタの失禁ネタは悪い感じがする^^;
>>592のネタでもいいけど、なんだか楽しそうなネタあるかな?
俺は楽しみにしているが
あと言葉下手くそで申し訳ない。

594:名無しさん@ピンキー
09/02/27 19:56:32 rhjUs7H0
ここ依頼スレじゃないからな?

595:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:13:07 RYEzjt59
>>594
すみません^^;
依頼ばっかりとかで申し訳ない!(>_<)
俺のミスだなコレ
はっきり言ってスマソ!(>_<)
少しは俺も文章を見直そうかな・・・

596:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:15:46 Y2wn31EF
悪魔絵師と同じ名前だし

597:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:17:08 Y2wn31EF
誤爆った

598:名無しさん@ピンキー
09/02/27 20:50:38 g+Rx+WoB
ナルガにゃんがとふとふ駆け寄ってお手するのめんこい

599:名無しさん@ピンキー
09/02/27 22:27:54 CgjXSkrL
唐突に駄文投下します。注意事項としては以下の通り。

一、擬人化要素アリ
二、連作の予定
三、最初はエロ無し
四、主人公がなんか厨っぽいかも
五、後半は展開が無理矢理な感じ
六、作者はリアルに太刀厨

では、投下開始します。携帯だからペース遅いかもです。

600:猛き獣達の番い・1 1/6
09/02/27 22:30:44 CgjXSkrL
―俺は、常に一人だった。
新米だった頃、片手剣の火力不足に悩んでいた時。
皆が大剣やランスなどを選ぶ中、俺一人だけは太刀を選んだ。
すると皆、俺をバカにしてわざと遠ざけるようになった。
「実力のない奴」
「自爆常習犯」
「初心者にありがちの楽な選択」
どれもいわれのない事で、とにかく悔しかった。
だから実力をつけるために太刀を携えて、片っ端から狩り、どんなクエストでも一人で行った。
気がつけば、太刀があれば大低のモンスターを狩れるようになっていた。
すると、皆は俺を恐れるようになった。
「化け物」
「人間ワザじゃない」
「一緒に行ったら絶対斬られる」
その頃には、そんな事に興味がなくなっていた。
だから、前以上に厳しくなったクエストでも、やはり一人で行った。
同時討伐、大連続、古龍、その他。
こなす度、他のハンターの恐れは強くなった。
逆に俺の技量は上がり、強くなっていった。
いつしか、俺は「殲滅皇帝」と呼ばれるようになり、「レン」という名前すらまともに呼ばれなくなっていた。
でも、どうでもよかった。
ここまで来ると連れはオトモよりも邪魔で、ろくに役に立てないくせに報酬は等分にもらっていくこそ泥同然の存在。
だから俺は一人、ギルドから優先的に回されてくる難しいクエストをこなしていた。
そう、俺は常に一人。
同僚もいない。
師もいない。
後輩もいない。
多分、これからもそうだろう。
だが構わない。
俺は「殲滅皇帝」。
つまり孤高なのだから―




601:猛き獣達の番い・1 2/6
09/02/27 22:31:57 CgjXSkrL
旧火山、洞窟内。
俺は先程まで対峙していた討伐対象を探し、灼熱のマグマの近くを歩いていた。
討伐対象は「激昂するラージャン」。なんでも、ほとんどのハンターが恐れるラージャンが更に凶暴になったものだとか。
確かに、戦ってみた感想としては、普通のラージャンをはるかに凌駕していた。
あらゆる一撃の重さ。
移動の速さ。
そして更なる怒り―激昂状態の、気迫。
だが、やはりラージャンはラージャン。どこを狙っても相当なダメージになるのは変わらない。右方向への攻撃に隙があるのもそのまま。激昂状態は一撃の重さが段違いだが、そのせいで速度はむしろ落ちている。
激昂するラージャン、という呼ばれ方からどんなものか、と考えていたが、拍子抜けだった。充分勝てるじゃないか。
「……ふっ」
そう思うと、歪んだ笑みを浮かべてしまう。理由は大体わかる。

俺は今、「充分勝てる」と思った。ほとんどのハンターが恐れる、激昂するラージャンに対して。

これでは、立派な化け物だ。自分自身、人間離れしていると思う。
だが仕方ない。「一人で戦う」時点で、俺の感覚は大分麻痺しているのだ。別に今更モンスターを恐がってみる必要はないし、そうでなくとも、ハンターになってからまともな目で見られた記憶がない。連中みたいに振る舞っても、何も変わらないのだ。
だったら化け物でいい。何が相手でも生き残れるのだから。
そう思っていると。

グォォォオッ!!

反響する咆哮。冷静に耳をすまし、音の出所を探ると、その先には先程対峙したものと同じ姿。

激昂するラージャン。

金色に逆立つ体毛に電流を纏わせた、更に凶暴化した獅子。奴は俺を見つけ、両腕を振り上げる。それを見て、俺は笑った。
「なんだ、まだ元気なのか」
返事は気光ブレス。余裕をもって回避すれば、今度は飛び上がってローリングアタック。紙一重でかわしきった。
「全く、手荒い挨拶だ……な!」
直後、ラージャンが着地した瞬間を狙って、鋼氷の刃ダオラ=レイドで後脚に斬りかかった。しかし、後もう少しで当たる所でラージャンが前に出た。刃は空を切る。


602:猛き獣達の番い・1 3/6
09/02/27 22:35:14 CgjXSkrL
もっとも、予想していた俺は即座に前転で距離を詰め、今度は突きかかる。その一撃は見事ラージャンの後脚の付け根に命中。更に続けた斬り下ろしで、血しぶきが上がる。
これは痛かったらしく、ラージャンは悲鳴じみた声で鳴いた。その間に、俺は近付きつつ後脚をメッタ斬りにしていく。
次々に噴き出す鮮血。だが残念な事に、致命傷には遠いらしい。頃合いを見て、俺は距離をとった。するとその瞬間から、ラージャンの猛攻。
回転攻撃。
剛腕での薙ぎ払い。
軽快なステップから繋がるバックジャンプ。
生憎だがどれも熟知している。回避などたやすい。俺はぎりぎりの所でしのぎつつ、反撃のチャンスをうかがう。
そして攻撃の切れ目。俺を視界に捉えるために方向転換しようとした所へ、ここぞとばかりに連続攻撃。怯んだ隙に懐をくぐり抜けて反対側に回り込めば、振り向きざまの回転攻撃。落ち着いて斬り下がりで回避しつつ一撃を加え、回転が止まった瞬間に気刃斬りと突きを叩きこむ。
方向転換に合わせ、横っ飛びで視線を大きく反らさせた上で、再び懐へ。ラージャンが俺を見失った瞬間、腹めがけてダオラ=レイドを振り上げた。刃先が突き刺さり、鮮血が髪と頬を紅く染める。
―と。

グオァァァァッ!!

悲鳴じみた怒りの咆哮。衝撃に似た叫びを浴び、俺の体が宙に投げ出される。
「しまった!」
回避と攻撃に集中し過ぎて忘れていた。ラージャンの咆哮は耳をつんざくけたたましいものではないが、それ自体が近付く者を跳ね退けるものだという事を。
地面に打ち付けられ、転げ回ってしまった。途中で手をつき、制動をかけつつ勢いを利用して立ち上がる。それは時間にすれば一瞬の事だが、この戦いではかなりの隙となった。

603:猛き獣達の番い・1 4/6
09/02/27 22:36:48 CgjXSkrL
次の瞬間、唸りを上げて剛腕が襲い掛かる。動きが止まっていた俺は回避などできるはずもなく、もろにくらって吹き飛ばされた。
様々な防具を組み合わせた鎧が軋むが打ち所が良かったのか、幸いにも大したダメージにはなっていない。だが、今度は受け身もろくに取れない無樣な転がりよう。加えてなんとか制動をかけた所へ、ラージャンが飛び掛かってきた。結果、奴に押し倒されたかのような格好になる。
「く……っ」
顔が近い。心なしか、凄惨な喜びをたたえているように思える。
実際そうだろう。この状態なら、ラージャンの方はほぼ確実に俺を殺せる。一方の俺は仰向けだからろくに動けない。このままでは好きなように嬲られて終わってしまう。

―いや。

まだ抵抗はできる。
俺は仰向けのままダオラ=レイドを振るった。
幸運な事に、ダオラ=レイドを握った腕はラージャンの下敷きにはならず、頭の上の方にあった。そして、俺の目の前には奴の顔。突かれるとどんな生き物でも怯む急所、目を狙う絶好のチャンスだ。
はたしてラージャンの攻撃が止まるかはわからない。
だが、やるしかない。
俺はまだ生きている。生きている限り、負けではないのだから。

ラージャンが俺目掛けて拳を振り下ろすよりも速く、俺がラージャンの目に向かって刃を振るった。奴の目が、大きく見開かれる。血のような眸に鋼氷の刃が写り、吸い込まれ―



604:猛き獣達の番い・1 5/6
09/02/27 22:37:55 CgjXSkrL
金属音。

ダオラ=レイドが、止まった。
真紅に突き刺さるよりも先に、大きな棍棒に行く手を遮られていた。

「危ない危ない、本当に顔に傷がつく所だったよ」

そして響く、女の声。棍棒が視界の上に移動し、女の顔が現れる。
日に焼けた、といった具合の浅黒い肌。肩口まで伸びた金髪には黒いメッシュ。瞳は先程狙っていたものと寸分違わぬ真紅。
「全く、女は顔が命だよ?キズモノにしないでおくれ」
すっと目が細められた。かと思うと、視界を覆いつくしていた彼女の顔がぱっと消える。その後にはごつごつとした岩の天井。ラージャンではない。
「っ!」
まさか白昼夢か、と思って飛び起き、辺りに素早く視線を巡らせる。するとすぐに人影を見つけた。
顔は先程見た女のものだ。肩に担いでいるのは、鬼金棒【温羅】。ダオラ=レイドを遮った棍棒はおそらくこれだろう。服装は金色・真シリーズ。見れば、袴を中心に所々破けている。
だが、そんな事に興味はない。俺は更に視線を移し、辺りを見回す。ところが、目標―ラージャンは、どこにもいない。影も形もない。
「……」
狐につままれたような気になった。
「どういう事だ……」
信じられないと思いながら、俺は最初に見つけた女の方に視線を戻す。
まさかとは思うが―

「……ラージャンが、人に化けた?」

頭に浮かんだ突拍子もない答えを呟いてみた。すると女は、にやりと笑う。
「理解が早くて助かるねぇ。確かにアタシは人に化けたよ?」
どうやら本当のようだ。だが信じられない。先程まで戦っていた奴が、まさか人間に化けてしまったとは。
俺の頭が真っ白になる。一方、女は鬼金棒【温羅】を背負いながら、俺を見上げた。笑みを浮かべたまま、続けて口を開く。
「アンタの実力、身をもって思い知ったよ、レン。見立て通りで安心したよ」
「……」
「おや、チャチャブーがこやし玉くらったような顔してるねぇ。ラージャンが人に化けたのがそんなにショックだったかい?」

はっと我に返った。

「……どういうつもりだ、ラージャン」
飛び退いて女と距離を取り、ダオラ=レイドを握り直して対峙する。

605:猛き獣達の番い・1 6/6
09/02/27 22:38:57 CgjXSkrL
対する女は一瞬だけぎょっとしたが、すぐに笑みを取り戻す。そしてため息を一つこぼし、やれやれと肩をすくめた。
「説明が必要かい?面倒だねぇ……おとなしくついて来てくれるとありがたいんだけど」
どうやら俺をどこかに連れていきたいらしい。しかし俺はついていくつもりなどない。
「断る」
「随分と大仰な断り方だねぇ。まぁ、すんなり行くとは思ってないさね」
「……そもそも、ラージャン相手に話す事などない」
「アタシにはあるのさ。頼むからしのごの言わずについて来ておくれ」
「断ると言ったはずだ。理由も言わずについていく馬鹿がどこにいる」
「……らちがあかないねぇ。アンタはいちいち説明しないとわかってくれないのかい?」
確かにらちがあかない。だが、人間に化けるような奴についていくのはどう考えても自殺行為だ。こいつはそれがわからないのだろうか。
「……でもこの場で説明するのはやっぱり面倒だね」
いや、それを考えるのが面倒なのだろう。女は頭を掻きむしって面倒そうに呟いた。

「やっとの機会で待ちくたびれてるし……使うかねぇ、強引な手ってやつ」

笑みに黒いものが加わる。
来るか。
俺は改めて身構える。女の方も姿勢を低くして構えを取るが、ふと思いついたかのように口を開く。
「まあ、何が目的かぐらいは言っておかないとねぇ」
「……なら言え。それくらいは聞いてやる」
「そいつは助かる。だったらよぉく聞いておきな」
次の瞬間。

「アタシ『達』は、アンタをずっと待ってたのさ」

彼女の顔が、目の前にあった。それをまともに理解するのと同時に、吹き飛ばされた。ダオラ=レイドが手からすっぽ抜け、体が壁に叩きつけられ、情けなく倒れ込む。
かなり痛い。しかも打ち所が悪かったらしく、体に力が入らない。頭もぼんやりとしてくる。

―まずい。
このままだと、気を失う。

俺は遠のく意識を必死で手繰り寄せ、立ち上がろうと力を振り絞る。だが視界は次第に霞み、体も重くなるばかり。
抗えない。
意識が、遠くなる。

「安心しな……別に殺すわけじゃないからね」

微かに聞こえた声。
それを最後に、視界が暗転した。

606:名無しさん@ピンキー
09/02/27 22:44:08 CgjXSkrL
以上で終了。続きはこれから書く所なので、期待する人は気長に待ってほしい。エロに突入はするけど、全裸待機は止めておくべし。

どうでもいいけど太刀いいよね。
ガードできないけど。

607:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:38:17 Jp+WRx0v
モドリ玉無しのハンター連れ込まれか、ちょっと違うパターンだな?
太刀使いの結末に期待
しかしラージャン女、vo.和久井映見@仕事人おきくさん、で脳内再生されるw


608:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:56:48 kDE9JQvo
順当に考えたらラージャンなアマゾネス村でパライソ、だろうが…
エロに期待するなというからには、あえて外して来るんだろうな。

いっそ笑える展開を希望。

609:名無しさん@ピンキー
09/02/28 00:56:16 Al8TNKz+
ただでさえ生き物離れしたモンス共の中でも一際生き物離れしたラージャンだし自力で化けられてもおかしくないよね。wktkwktk

610:名無しさん@ピンキー
09/02/28 01:22:41 Xm9Czq66
風邪気味で花粉症がひどいけど全裸で正座して待ってる

611:名無しさん@ピンキー
09/02/28 10:10:41 wqa1bLfM
モドリ玉なしというだけで評価に値するとか思っちゃう俺きめぇ

モドリ玉の緑の煙にはいい加減飽き飽きしてたなんて口が裂けても言えない

612:名無しさん@ピンキー
09/02/28 10:51:27 vZ2omTPv
擬人化が(ry

613:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:05:51 xUTgytop
>一緒に行ったら絶対斬られる
お願いだから転ばさないで
片手剣が火力不足って事はないわ

614:名無しさん@ピンキー
09/02/28 12:45:22 tnhgkt7+
猫や狐が化ける昔話は幾らでもあるから
それを考えるとモンスターが化けても変ではないな

615:名無しさん@ピンキー
09/02/28 14:28:42 kUFKScTR
何処ぞでは「“自称・人斬りの名人”の太刀厨」を名乗る太刀使いの目撃情報が寄せられてたな。
目撃者はガンサーで、滅多切りされたのにスパアマ動作に合わせるからコカされたのは1、2回だったとか。
太刀でPT行くならそういう種類のプレイヤースキルが必要になるんだろうな。


まあ、例え人斬り名人でもランサーに合わせるのは大変だろうw

616:名無しさん@ピンキー
09/02/28 22:25:08 bADRk2JV
やっぱり弓、ガンナー系が他に合わせやすいよな


617:名無しさん@ピンキー
09/02/28 23:09:48 RnsYNWZg
PT戦だと結局強壮鬼人双剣になっちまうな

618:名無しさん@ピンキー
09/02/28 23:28:01 ZYE+5XGs
弓ってPT向きなの?
片手剣は飛ばされる側だけど、PT戦向きじゃね?
サポートとかしやすいって思ってたんだが

619:名無しさん@ピンキー
09/02/28 23:55:43 q3Yn51Lq
>>615>>618
おいおい、どうした?
ここは清く正しい変態紳士の集まりだろ。
真面目な話をする前に妄想の一つも解き放てよ。

620:名無しさん@ピンキー
09/03/01 00:09:57 KTrBIfjU
書けるならそうしたい
つーかやっぱアレだよな、きちんと文章を起承転結まとめあげるって凄いよな

621:名無しさん@ピンキー
09/03/01 02:29:28 2JyAO7nX
むしろこれをネタに「『“自称・人斬りの名人”の太刀厨』をギルドハンターがお仕置き」とかどうかね?
ギルドのハンター様の股間の太刀にですね、こう、なんか…ねえ?

622:名無しさん@ピンキー
09/03/01 06:21:28 Bt9RzZBd
待て待て、人斬り名人はPT火力を落とさずに太刀自身も鬼刃斬りや切り下がりの火力を引き出す高等技術だぞ?
PTにランサーがいる場合には人斬りすると必ずコカすから無理だけど、それ以外の武器なら普通に共存できる。

つまりガンスのつもりで正式採用機械槍を担いだランサーを人斬りして、クエスト後にランサーに突き上げられる自称・人斬り名人だな。

623:名無しさん@ピンキー
09/03/01 12:05:35 GVS7HLog
まぁPTに太刀が居たら

まぁ仕方ないね フルクシャだね


ミタイナ感じ

624:太刀厨
09/03/01 23:24:57 yPghEIgI
「猛き獣達の番い」の作者です。とりあえず太刀厨と名乗らせてもらいます。続きが一応できたので投下しますが、注意事項が幾つか。

一、話があまり進まない
ニ、ぬるめのエロすら次回に持ち越し
三、大事な話も次回に持ち越し
四、字数的に表現不足
五、作者はミラよりウカムが苦手

以上の事を踏まえた上でどうぞ。

625:猛き獣達の番い・2 1/5
09/03/01 23:26:13 yPghEIgI
―変だ。

ぼんやりした思考で、俺は異変を感じた。
腕の方ではやや湿り気を帯びたものがひっついて、擦れている。
下の方では、ぬめりのある何かざらざらしたものがくっついては離れているような感じがする。
更に所々で、撫でられているような、さすられているような、くすぐったい感覚。

―何だ?

その正体を探るため、俺はゆっくりと目を開けた。
「な……っ!」
途端に、言葉を失う。

「あ、起きた」
「あぁん♪ココがぴくん、ってなった」
「ふふ……意識が戻り体も更に反応するか」
「やっと反応が楽しめるのね、うふっ」

俺は丸裸。そして全裸の女が何人も、俺に絡み付いていた。しかも、その絡み方も予想の範疇を超えている。
豊かな胸で腕を抱く者。
俺の指で勝手に自慰を始める者。
本能的に硬くなっていた俺のイチモツに舌を這わせ、ほお擦りする者。
腹の上に頭を寝かせ、うっとりした表情で胸板を撫でさする者。
どの女も、まるで発情しているかのような、なまめかしい行動をとっている。それを理解した瞬間、女達がもたらすあらゆる刺激が、えもいわれぬ心地よさにすり変わる。
「くっ」
そして声を上げれば、女達は皆一様に笑みをこぼし、ますます密着。こうなると心地よさはいよいよ快感へと高まっていくが、同時に困惑も生まれてくる。

―おかしい。
俺は確か、ラージャン討伐のために旧火山に来ていたはずだ。それなのに今、何人もの女に囲まれて弄ばれている。
何故こんな事になっている。繋がりがわからない。なんとかわかる事と言えば、戦いの途中で気を失って―

「っ!そうだ、俺は!」

重要な事を思い出し、俺は跳ね起きた。くっついていた女達はなおも離れないが、この際関係ない。
俺は、人間の女に化けたラージャンに襲われて、気を失った。多分、その間に彼女がどこかに俺を連れていったのだろう。
だとすれば、この状況にも奴が一枚かんでいるはず。そう結論づけ、近くに奴はいないかと辺りを見回した。だが、それらしき人影はない。

626:猛き獣達の番い・2 2/5
09/03/01 23:27:16 yPghEIgI
代わりに、幾つか気がついた事があった。
まず、周りの風景。
やや黒ずんだ岩壁。流れるマグマは見つからない。空の様子からして火山付近である事は間違いなさそうだ。だがこんな所は見た事がない。旧火山には何度も足を運んでいるにも関わらず、だ。
そして、辺りに散乱する武器・防具。
共に多分俺にくっついている女達の物だろう。防具の意匠がなんとなく男物と異なっている。しかし、見るべきはそこではなく、その種類だ。
クシャナX。
トヨタマ・真。
ナナ・ソレイユ。
ゴールドルナZ。
ミラザーゲスパノン。
夜叉・真。
召雷剣【麒麟帝】。
どれも、確かな実力のある者しか手に入れる事のできない素材で作られた物ばかり。それが無造作に脱ぎ散らかされている。
これが全て女達の物だとするならば、明らかに異常だ。
俺の活動拠点は、男のハンターばかりだった。女っ気などせいぜい受付嬢くらい。そもそも、俺は常に一人。連れを伴った事はない。つまり、今いる女達とは誰一人として面識がない。なのに女達は俺に発情し、裸で密着している。
何かの悪い病気か。
それともただの夢か。
まさか俺は天に召されたか。
などと思っていると。

「あーあぁ、アタシ抜きでおっぱじめてたのかい。ずるい奴らだよ、全く」

不意に、聞き覚えのある声が響いた。
後ろだと思って振り向くと、やはりそこには俺と戦ったラージャン女。彼女は肩に何かを担ぎ、舌打ちしながら歩いてきた。近付くにつれ、それがダオラ=レイドだという事がわかってくる。
だが、彼女が使っていた武器は鬼金棒【温羅】のはず。つまり―
「……俺のか」
「ご名答。わざわざ持ってきてやったのさね」
彼女はダオラ=レイドを地面に突き立てると、その場に腰を下ろした。高見の見物、とでもいうつもりだろうか。
いや違う。彼女の目が明らかに据わっている。見物するつもりはないのだろうが、何か言いたい事があるように見える。

627:猛き獣達の番い・2 3/5
09/03/01 23:28:14 yPghEIgI
実際、それは当たっていた。ラージャン女は俺、というよりくっついてる女達を睨みつけ、機嫌が悪そうに口を曲げた。
「……アンタらさぁ、アタシを何だと思ってるんだい?アタシはアンタらが頼み込んできたから、わざわざレンと戦って、連れて来たんだよ?」
舌打ちが間に挟まれた。
「なのにアンタらはうまい汁だけ持ってこう、って魂胆かい?ふざけんじゃないよ」
そこまで言って、彼女は地面に拳を叩きつけた。地面が派手に割れる。対する女達は、ほとんどが怯えるようにたじろいだ。

「ふざけるな?『武器を取り忘れた』と申して勝手に消えたのは貴様であろう」

しかし一名、挑発的な言葉で反撃した奴がいた。俺の指で自慰をしていた紫の髪の女だ。
彼女は立ち上がると、髪を後ろに流しつつラージャン女に近寄り、せせら笑う。
「それに、我等と貴様では格が違うのだ。わきまえよ、この猿め」
「……言ったね、ミズチ」
ラージャン女の目つきが変わった。彼女も立ち上がる。
「アタシゃ自分の腕だけでここまで強くなってんだ。アンタみたいにこそ泥じみた事や隠れる事にしか能がない奴とは違うんだよ、この蜥蜴女」
「っ!我を蜥蜴と言うか!しかもあたかも小技で生き延びてきたとでも言わんばかりの口ぶり!万死に値する!恥を知れ!」
「知るかってんだ。そんなに言うんなら今ここでケリつけるかい?アンタに力の違いを教えてやるよ」
「その挑発敢えて受けようではないか!ならば武器を取れ、ラウナ!短絡思考の猿になど負けはせん!」
「……言い忘れてたけどねぇ」
ラウナと呼ばれたラージャン女が、背中の鬼金棒【温羅】に手をかける。
「アタシは、猿じゃなくて獅子だっ!」
そして抜刀。ミズチと呼ばれた女がさっきまでいた場所に、溜め3を思わせる勢いで武器が突き刺さる。
「ならば先に蜥蜴女という呼び名を正せ!我は古来より生き続ける格式高い龍ぞ!」
攻撃を避け、散乱する武器・防具の中からミズチが取ったのは、マジンノランプ。いつの間にか、体にはトヨタマ・真が身に着けられている。
そして始まる、大剣とライトボウガンの戦い。突然の展開に置いていかれた俺は、ただ呆気に取られるしかない。

628:猛き獣達の番い・2 4/5
09/03/01 23:29:13 yPghEIgI
―と。

「仕方ないですね……ヤマネ、観測所の気球もない事ですし、あの二人を押さえつけてしまいましょう」
「わかった」

不意に、二人の女が俺から離れた。
片方は銀のロングヘア。
もう片方は翠のショートカット。
二人は裸のまま、戦場へと赴く。かと思えば、意味ありげに腕を払う。
すると、周囲で何かが動いた。それが、クシャナXと夜叉・真のパーツであるとわかった瞬間、それらは物凄い速さで二人に向かい、あるべき部位にはまっていく。
そして、全てのパーツがぴたりと合致した時。

ラウナは竜巻に吹き飛ばされ。

ミズチは地面に叩きつけられた。

「な……」
絶句する俺。目の前に広がる光景は、それだけの衝撃を与えるものだった。

空を覆う浮岳龍・ヤマツカミ。
大地に立つ風翔龍・クシャルダオラ。

二人の人間がいたはずの場所に、悠久の時を生きる古龍が二体。
それが見えたのは僅かな間。ラウナとミズチが痛そうに身を起こす頃、その姿は掻き消え、クシャナXと夜叉・真を装備した二人の女が再び立っている。
「二人とも止めてください、せっかくレン様とお会いできたというのに。それでは目的など、ろくに果たせませんよ?」
「喧嘩、みっともない」
「……悪かったよ、全く」
「し、しかし我はあのような物言いには……」
平然と会話する、諌めた二人と諌められた二人。それを見て、俺は頭を殴られたような衝撃を覚える。
俺の目は節穴ではない。だから、さっき見たのは幻覚でもなんでもない。
あの二人は古龍に化けた。いや、古龍が人間に化けていた、と言うべきなのか。
とにかく、その事にラージャンであるラウナは勿論、他の女達も特に驚いた様子がない。という事は、女達にとってこれは不思議でもなんでもないのだ。
では、何故疑問を抱かないのか。答えは至極簡単だ。

―こいつらは皆、古龍。

はっと我に返り、ダオラ=レイドに向かって手を伸ばしそうになった。だが、そうしたい衝動をなんとか堪える。
こいつら全員が本当に古龍なら、完全武装しても一人では相打ちすら難しい。だから、迂闊に敵意を向けてはいけない。まずは相手の出方、そして目的を探るべきだ。
そう自分に言い聞かせ、なんとか自制心を保った。

629:猛き獣達の番い・2 5/5
09/03/01 23:30:04 yPghEIgI
その間に四人は話が終わったようで、俺の近くに戻ってくる。
「……説明しろ」
ちょうどいい。そう思って、彼女らが来るなり問いかけた。ラウナを除く三人は驚いたような表情を見せるが、知った事ではない。
「お前達古龍が、ただの人間でしかない俺に何の用がある」
はっきりと疑問をぶつける。それに対し、三人は戸惑うように顔を見合わせ、続いて冷ややかな目で一斉にラウナを睨んだ。
「……ラウナ。説明しなかったのですか?」
「あの時はまともに話を聞いてくれそうになかったからねぇ。それに、本音を言えばアンタら全員、レンが待ち遠しかっただろう?」
「それは、そうだけど」
「弁解は無用ぞ。面倒であっただけだろうに」
「ドン引きするくらい発情する奴を多少は気遣ったんだよ。有り難く思いな、ミズチ」
「なっ!貴様!」
気付けば再び、展開に置いていかれそうになっている。
思わず舌打ち。すると四人の動きがぴたりと止まる。
「……俺の質問は無視か」
その隙を見て、俺ははっきりと言ってやった。本当はもっと言ってやりたいが、抑えなくてはいけない。
もっとも、さっきの言葉だけで充分だったらしく、女達は申し訳なさそうに膝をつき、また俺にひっついてくる。その中で銀髪の女が口を開く。
「失礼しましたわ、レン様。質問にお答えするのが先、でしたわね」
「……わかればいい」
「はい。では、私達の目的についてお話させていただきます。少々お付き合いくださいませ」
「あぁ」
俺は頷く。と、銀髪の女の顔が、ラウナのものにすりかわった。なんて事はない。ラウナが女を押しのけて視界に入っただけだ。
彼女は舌なめずりをして、妖しい目で俺を見下ろす。
「ならその間、アタシ達はアンタに『奉仕』ってやつをさせてもらうよ。生殺しは勘弁だからねぇ」
「ラ、ラウナ!それではレン様が話を聞けないではないですか!」
再び視界に入る銀髪の女。ラウナに対し抗議するが、俺からすれば―

「構うか。さっさと始めろ」

―どうでもいい。
とりあえず、早くこいつらの目的を知りたかった。

630:太刀厨
09/03/01 23:35:22 yPghEIgI
今回はここまで。
喧嘩とか書いてたら理由やエロを書くスペースがなくなっていた……自分の計画性の無さが悔やまれる今日この頃。とりあえず、次は本当に重要な所とエロを書くので、今回は勘弁してほしいです。風邪引くから待機する時はせめて上を着ておくべし。


どうでもいいけど太刀いいよね。
高度な回避スキルが必要だけど。

631:名無しさん@ピンキー
09/03/01 23:37:19 i132XKND
なんという寸止めっ!

リアルタイムGJでした

632:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:02:16 e2kZ4Q6H
寸止めとか…
くハーレムでウハウハ的な展開を期待して全裸待機した俺に謝るふりをしろ

633:名無しさん@ピンキー
09/03/02 12:40:57 CM7PF7gd
>>630
wktk

「高度な回避技術を要求される」のは、リーチの点で太刀より不利な双剣ハンマーじゃね?
ついでに「高度な回避技術を発揮できる」のはランスの3連ステップ。

とりあえず白猿薙【ゴゴゴ】は用意したからラージャン姦らせろ

634:名無しさん@ピンキー
09/03/02 23:14:57 ZrxvkhzY
>>633
狩猟笛忘れんな

635:名無しさん@ピンキー
09/03/03 01:19:48 wuYq1G2J
>>633

バカだなぁ 太刀に回避技術なんていらないよ

必要なのは周りを気にしないで切り払いをする太刀をどう避けるか

636:名無しさん@ピンキー
09/03/03 02:43:54 NmoDQrud
自分は切り払いせずに横回避する派

637:名無しさん@ピンキー
09/03/03 03:23:41 fbkWzko1
ラージャンの雄に犯されたい俺男

638:名無しさん@ピンキー
09/03/03 05:46:49 kefrcsER
太刀厨に斬られるのが嫌なら、スーパーアーマー行動で踏ん張れば良いじゃない。突進とか突進とか突進とか。

大陸広しと言えども、太刀とランスのコンビはほとんど見ないだろうな。双方にやたら高度な見切りスキルが要る。



ドSの太刀娘がショタいランサーを従者にして、狩りの最中でもビジバシと・・・

639:名無しさん@ピンキー
09/03/03 10:54:08 Av83L04P
>>638
ショタなのに頑丈って面白いな

640:太刀厨
09/03/04 00:18:33 uVQ/btME
>>638
「なぁに尻なんか突き出してるんだ?いかにも掘ってください、って言ってるようなもんだよ、このドスケベ!」
「はぅんっ!(斬り払いを避けられなかっただけなのに、どうしてこんな目にあうの、ボク……)」
「ん?なんだ、さっきので興奮したのか?お前は本当に変態だな」
「ひゃう!(だ、だっていきなり……)」

……って感じでいいのか?
すまん、イマイチ想像できない。

まぁ、そんな事はともかく、「猛き獣達の番い」の続き、投下します。注意事項は以下の通り。

一、メインエロはラージャンか?それともクシャルか?
ニ、そもそもエロがぬるめ
三、かなり説明くさい、かも
四、やっぱり後半の展開が急かも
五、作者の相方はランサー

以上です。では、投下します。

641:猛き獣達の番い・3 1/6
09/03/04 00:19:55 uVQ/btME
旧火山。
どうやら俺がいるのは、秘境と呼ばれる特殊なエリアらしい。そこでは、男が羨むような桃源郷が再現されていた。

「んぅ、あ……はぅん」
「あぁん……んっ、ひぁっ」

指や脛に股を擦りつけ、体を震わせる女達。

「んちゅ……あ、お汁が出てきたよ?感じてるんだ……はむっ、ちゅる……」
「さっきからひくひくしているな。出そうなのか?だったら出してしまえ……ぴちゃ、れろっ」

そそり立つ一物を舐めしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべる女達。

「あぁ……乳首が、擦れてぇ……」
「んっ、こういうのも、悪くないかねぇ」
顔や背中に自分の胸を押しつける女達。
どこを見ても女、女、女。まるでハーレムだ。
俺はそんな事を思いながら、俺の目の前で胸を揺らす銀髪の女、シャーリーを見上げた。クシャナXを脱いだ彼女は息を荒げ、自分の尻を俺の一物に擦りつけるのに夢中になっている。とてもじゃないが話をできる状態ではない。
いや、瑞々しい尻肉が擦れるのは結構な快感をもたらすし、なかなか卑猥な眺めだから、ここは良しとすべきだろうか。
などと思っていたが、ふと考える。

―そういえば、どこまで話を聞いた?

ほんの少し前の事なのに、記憶があやふやになっている。快感というノイズが意外に強かったせいだ。
これは、選択を間違えたか。そう思っていると、後ろから抱きついていたラウナがひょいと首を突き出してきた。
「シャーリー、話がおろそかになっているじゃないか。奉仕に抗議してたはずだろう?」
彼女はにやにやと笑いながら、シャーリーに皮肉めいた事を言う。すると、シャーリーはふるふると体を震わせ、自らの体を抱きしめる。
「し、仕方ないのです……私も男は久しいですし、さっきからお尻に先っぽやガマン汁が当たって……」
そこまで言ってから、彼女の目は俺に向いた。腰をもぞもぞと揺り動かし、耐えられない、とでも言いたそうに首を振る。
「も、申し訳、ありませんわ……少々、お待ちくださいませ……」
続くのは喘ぎ声。完全に快感を貪る態勢に入ったようだ。それを見たラウナは、横目で俺を見ながらため息をもらした。
「あーあぁ、結局これだよ……」
「そうなる原因をつくったのはお前だろう」
「まぁ、そうだけどね。代わりに話すから許しておくれよ……それで、どこまでイッたかねぇ?」
「知るか。というより微妙にニュアンスが違う」

642:猛き獣達の番い・3 2/6
09/03/04 00:20:49 uVQ/btME
「わざとだよ、わざと。確か、アタシ達の目的がアンタの精子、ってトコまでは話してたね」
言われた瞬間、記憶が鮮明に蘇る。確かにそんな事を言われていたはずだ。
俺が黙って頷くと、ラウナは「じゃあその理由からだね」と口を開いた。
「雑把に言うと生殖本能、ってやつかね」
「子孫を残すって話か。それだったら同族とすればいいだろう。答えにならん」
「そう単純な話じゃないのさ。アタシ達モンスターは本能にゃかなり忠実でねぇ。ただ子孫を残すんじゃ意味がないのさ」
「……つまり?」
俺は話を促す。するとラウナは、どういうわけか俺の唇を舌でなぞってから、たっぷりと間を空けて答える。

「必要なのは『強い子孫』。そのために、『強い雄』が必要なんだよ」

そう言うと、彼女が唇を重ね合わせてきた。口をこじ開けられ、舌と舌、唾液と唾液がねちっこく絡み合う、熱烈なベーゼ。
俺は、それだけで興奮に意識を掻き回されそうになるというのに。
「あ……だ、だめ……」
「キちゃう、キちゃうぅ!」
「んちゅ……あぁ、早く挿れたいよぉ」
「ひゃぅ!あ、これ、イィ!」
「はぅん、お、お尻が、アソコが熱ぅい!」
周りは喘ぎ声で満たされ、全身には言いようのない性的興奮。つい、真面目な話を放り出して惰眠を貪りたくなる。だがそうはいかない。
長いハンター生活における戦闘経験を活かし、欠いていた冷静さを取り戻す。そしてラウナから強引に唇を離し、息を荒げながら問いかけた。
「なら余計にわけがわからん。どうして同族ではなく人間、しかも俺なんだ」
対するラウナは残念そうに唇を指でなぞっていたが、仕方なさそうに答える。
「……問題があるのさ」
「問題?」
「ああ。『元々強い奴は、見合う相手を見つけづらい』って問題がね」
―と。
「あ、あぁっ、あぁぁぁあっ!」
突如、シャーリーが甲高く鳴いた。びくびくと体を痙攣させ、俺に向かって倒れ込む。
「おっと、ようやく一息ついたかい」
それを支えるように、ラウナが俺の背中に密着する。彼女の言葉にシャーリーは、息を整えようと大きく深呼吸してから、ゆっくりと顔を上げた。
「……ラウナ、場所を替わってくれませんか?これではまた……」
「あいよ。それじゃあ移らせてもらうよ……」

643:猛き獣達の番い・3 3/6
09/03/04 00:22:03 uVQ/btME
やれやれと肩をすくめながらその場で立ち上がるラウナ。彼女は同じように立ち上がったシャーリーと入れ代わり、膝立ちになると、淫靡な笑みで俺を見下ろす。
「それじゃあ、少し楽しませてもらうとするかい」
どことなく勝ち誇っているように見える気がするが、多分周りの古龍女に対してだろう。
「ふぅ、確かに尻に当たるねぇ。しかもギンギンに硬くて熱い……シャーリーが夢中になるわけだよ」
どうやらそのようだ。俺はそれを無視して、背中に寄り添ったシャーリーを振り返る。
「それで、さっきラウナが言っていた問題とは、どういう事なんだ」
「『見合う相手』の事、ですね?」
「ああ」
「……何と言いますか」
シャーリーは言い淀む。思案げな顔で少し唸った彼女だが、それほど経たないうちに再び口を開く。
「ここにいる者達は皆、いわゆる強者なのです」
「強者?強い、という事か」
「はい。それも、幾度となくやって来たG級ハンター達をことごとく打ち破り、生き延びてきた程の」
俺は目を見張った。
飛竜より数段上の力を持つ古龍だが、その力は絶対ではない。それに、ハンターは古龍討伐になると執拗だ。それを振り払うためには、なんとしても退けなければならないが。
「……本当か、それは」
信じられない。下位や上位はともかく、G級の実力者を何度も退けられるものだろうか。
そう思い、真偽を問う。対するシャーリーの答えは、自信に満ちたものだった。
「五体満足で生きている事が、何よりの証明です」
どうやら本当らしい。俺はそれ以上確かめるのを止め、話を先に進める。
「それで?お前達が強いというのがどう関係している」
「簡単な話です……

『強者は、決して多くはない』

ただでさえ数の少ない古龍ではそれが何を指すのか、わかりませんか?」
「……性別問わず、とにかく数が少ないって事か」
「そうです。それに、強くないにしても近い力を持つ雄は、力をつける前にハンター達に殺されています。ですから同族で強い雄は、まず見つからないのです」
「だから人間を代わりに使おうと?」
「だって人間は黒龍すら殺せますよ?強者を探すのは容易です。それに、私達くらいまで力を蓄えると、ハンターの目を欺くため、人間の姿すらとれるようになりますから」
なるほど、人間の姿をとるのは生き残るための手段か。その点については納得がいった。
だが一方で、まだ解せない所がある。それは―



644:猛き獣達の番い・3 4/6
09/03/04 00:23:02 uVQ/btME
「だが人間はランポス並に群れる生き物だ。一人が飛び抜けて強いわけではない。お前達の望みはそうそう叶えられないぞ」

ハンターを退けたというからには、彼女達はチームを相手にした事もあるはず。なら一人だとそれほど強くないと知っているはず。
なのに強者の代替を人間に求めるとは、どういう事だ。俺にはまるでわからない。
そう思ったが故の指摘に、シャーリーは微笑する。
「ええ。ですから、私達は妥協する事にしたのです」
「……妥協?」
「ああ、そうさね」
不意にラウナが会話に参加する。シャーリーがしたのと同じような事をしているが、彼女はけろりとした顔だ。
「まず、情報の共有。人間は数が多いからねぇ。強者同士で協力して、一人でハンターやってる奴を探したのさ」
「……ラウナ、よく平気でいられますね」
「挿れないで擦るだけだからねぇ。ただ、結構ギリギリだよ?」
「そうですか」
ため息をつくシャーリー。先程の自分が情けないのだろう。しかしすぐに気を取り直し、ラウナの後を引き継ぐ。
「……次に、見つけた強者を取り合わない事。本当は独占したい所ですが、それでは身を滅ぼしかねません。ですから、一人見つけたらその一人を全員で共有する事にしたのです」
「まるで物扱いだな」
「まぁ、そうかもね」
再び割り込むラウナ。
「それと、忘れちゃいけないのがアタシと組んだ事さね」
「どういう理由だ」
「激昂ラージャンって言えば、半端なハンターは怖がるもんさ。で、チームを一組二組殺しときゃ、連中は更に寄り付かない。後は物好きな強者が来るのを待つだけ、って寸法さね」
「……それで来たのが俺、ってわけか」
「狙い通りの男だったから助かったよ。『殲滅皇帝』ならアタシらと釣り合うからねぇ……っと」
急に彼女は立ち上がった。びしょびしょになった彼女のアソコが目の前に現れ、俺はつい目を背ける。
と、周りの様子が目に入った。気付けば女達はほとんどが『奉仕』だけで絶頂に達していたようで、陶酔した表情で時折震えている。
「さて、話はこれでおしまいさ。まだ何か聞きたい事はあるかい」
俺を見下ろすような格好で顔を近づけ、ラウナが問いかけてきた。するとアソコのみならず、形の良い乳房が今にも落ちそうな勢いで突きつけられる。
むしゃぶりたい。そんな衝動にかられるが、それでも俺は冷静さを保つ。

まだ、聞きたい事があった。



645:猛き獣達の番い・3 5/6
09/03/04 00:24:15 uVQ/btME
「……最初の疑問は解決した。だが別にもう一つ疑問がある」
「へぇ、そいつはなんだい?」
俺から離れ、女達を跨ぎ、一歩引いた所にラウナは腰を下ろす。頬杖をつくと、意味ありげに笑った。
まるで、この先に続く俺の問いかけに何か期待しているかのようだ。俺は何故か言うのを躊躇いかけたが、すぐに彼女を見据える。
「子孫を残したいなら、どうして俺を犯さない。俺をここに連れてきた時点で、それは達成できたはずだ」
そしてはっきりと疑問を口にした。対するラウナは一瞬、驚いたように目を見開いたが、満足そうに目を細める。
「もっともな疑問だねぇ。まぁ、答えてやるとするかね……おい、いつまで寝てるんだい。そろそろ真面目な話だよ」
彼女は俺から視線を外すと、女達に声をかける。半ば放心状態にあった彼女達はその声に反応して、一人、また一人とけだるそうに身を起こし始める。
そこには多少の違いはあったが、皆揃って俺から離れ、ラウナの近くに行ったのは同じだ。そして、最後にシャーリーが俺の近くに荷物のような物を置くと、ラウナが再び口を開いた。
「一回で全員が孕むなんて、天鱗ゲットよるも稀だよ?だから何日も中出ししてもらわなきゃならないわけだけどねぇ」
一旦言葉が切れる。
「レン、アタシらを孕ませる気はあるかい?」
そして続いたのは質問だった。それだけだったが、俺は女達が決して襲ってこなかった理由に大体の見当をつけられた。
「選ばせるつもりだったのか。異種族を孕ませるか、それとも拒絶か」
「理解力があって助かるよ。強者に対する礼儀だと思っておくれ」
「……」
「承諾なら今すぐアタシ達を犯しておくれ。嫌ならアンタの武器を取りな。なんならアタシの首をはねたって構わないさね」
首をはねる。その言葉に、女達の間で動揺が走った。
「この猿!我等は殺せなどと言った覚えなどないぞ!」
ミズチが真っ先に抗議。だがラウナは彼女を睨みつけ、拳を地面に叩きつけて反論を封じる。
「誰が全員っつった。はねていいのはアタシの首だけだよ」
「……どちらにせよ聞いていませんわ。どういうおつもりですか、ラウナ」
代わりに出たのは、シャーリーの静かな問いかけ。静かだが微かに怒りを含んだそれに対しては、俺に視線を戻しながら答える。

646:猛き獣達の番い・3 6/6
09/03/04 00:25:13 uVQ/btME
「『殲滅皇帝』レンが本当に強いのか見るために、アタシは戦った。それでわかったのさ。アタシの番いはレンしか有り得ないって。だからレンが拒むなら、討伐目標として狩られても構わない」
そして目だけでシャーリーを見上げた。
「アンタらと違って、本当は子を残す事にあんまり興味はないのさ」
「ラウナ……」
シャーリーが何か言いたそうな表情をする。しかし、ラウナはそれを無視するかのように再び俺に問いかけた。
「さ、選びな。犯すか、殺すか。簡単な話だろう?」
たやすく言ってくれたな。
俺は微かに舌打ちした。
犯すか、殺すか。どちらも損得がある。
犯すなら、この女達は皆俺のものになる。だが彼女についていったとして、俺は人間。獣のような生き方などそうそうできない。
殺すなら、俺は更に強い存在とされる。しかし、それだけ。以前よりも更に強いモンスターを狩る日々が待っているだけだ。
そもそもこいつらは古龍。狩るべき存在で、俺はハンター。ギルドからの依頼でこいつらを狩る者だ。
なのに、ハンターであるはずの俺が古龍を孕ませる?
それがばれればギルドが黙っているはずがない。最悪、生息数管理上の不確定要素として廃除されて―

―と、そこまで考えた時。
俺はある事に気付く。その瞬間、ごちゃごちゃになりそうだった俺の頭は急にすっきりとする。そして後に残ったのは、たった一つの結論。

―なんだ。
本当は、こんなに単純だったじゃないか。

あまりにも唐突で、あまりにもあっさりした思考。俺はその展開が面白くて、つい笑ってしまった。すると、そんな俺に声をかける奴がいる。
「……?どうしたんだい、急に笑い出すなんて」
ラウナだ。

―ああ、忘れていた。
こいつに答えを言わなければ。

俺は、静かに立ち上がった。

647:太刀厨
09/03/04 00:30:13 uVQ/btME
今回はここまで。次でやっと終わりにできる……
とりあえず、どうなるかについては伏せておくので、あまり触れないでほしい。できる限り期待を裏切らない出来にするので。


どうでもいいけど太刀いいよね。
ガノスとの相性くそ悪いけど(前回の回避技術うんぬんはこれが理由。意地で太刀使い続けてたんだ、愚かにも)

648:名無しさん@ピンキー
09/03/04 02:39:12 LvFA/oYC
腹切れるんだから相性良いじゃないか。片手やハンマーよりずっと。

649:名無しさん@ピンキー
09/03/04 03:52:36 aGBtbzuG
ねーまた良いところで止めるってどーゆーことー?ねーねー



続き楽しみにしてる、乙

650:名無しさん@ピンキー
09/03/04 21:38:19 Ruw2aOGC
また寸止めですか、続き待ってるよ、乙かれ

651:名無しさん@ピンキー
09/03/06 22:48:34 LWA9rGZ5
保守ガノス

652:名無しさん@ピンキー
09/03/07 19:20:56 X9n8BDGO
バサルたんの部位破壊した胸と腹に秘薬を塗ってあげたい
性的な手つきで塗りたくりたい

653:名無しさん@ピンキー
09/03/07 23:22:04 NQf7M8uN
保守
Wikiのアレは消されないけどいいのかな

654:名無しさん@ピンキー
09/03/07 23:34:14 zCgeWpX0
ていうか、最近このスレ雰囲気少し変わった感じがするけど、
ちょっと前までは読み手の好みが結構偏ってて、続きイラネ的な雰囲気醸し出した結果、
中断してるSSがありすぎ。
その上で昔の職人の名前出して続き来い来い言ってるし。

WIKIのあの人もブログノリの自分語りとか長文前書きとかやめて
普通にこのスレに一気に落とせばいいと思うよ
そういう板なんだから。

他の職人もさんも読み手の好みに流されないで、完結を基本にして欲しい。
読み手は嫌ならスルー、つまらないとか飽きたとか余計な感想はいらない
感想付ける人間より、ROMってる人の方が多いんだからな

655:名無しさん@ピンキー
09/03/07 23:44:42 /NZvTPBL
>>654
その通りだと思うけど
やっぱ書いたモンにレスが幾つつくかってのは書き手のモチベーションに直結するんだよなあ

ROMで楽しんでくれてる人も居るかもだけど
所詮無償で趣味書きのもんだから、やる気維持できるかどうかは読み手の反応がデカい

656:名無しさん@ピンキー
09/03/07 23:58:53 zCgeWpX0
>>655
しかし少なくとも読みにくくてツマンネとか擬人化飽きたとか、
何人目のリンさんだよとかはいらないと思うわ

657:名無しさん@ピンキー
09/03/08 00:02:36 uDsGGmrK
やられそうになってモドリ玉→相手が擬人化→なんやかんやでエロ

は相当魅せる書き方しないとつまんないのは事実


658:名無しさん@ピンキー
09/03/08 00:11:31 NHUMqxQl
>>656
うん、それは論外w
荒らしと同じようなもんだと思うわ

>>657
例えつまんないと思ったとしても、スポンサーとか客じゃないんだから文句言わんでも…とは思うな
つまんないと思ったんで俺が書いた
とかいうならまた違うけどさ

659:ドスくん
09/03/08 00:50:03 LBfSIXQY
擬人化しちゃうんですか?

660:ドスくん
09/03/08 00:57:19 LBfSIXQY
擬人化プレイ
「鎧竜を娶る」
火山でリオレウスの鎧を着た太刀使いが火山の支配者
グラビモスと死闘していた
男は、火山に来る前にギルドの大長老が薬と
水を貰った。
飛龍が弱ったら使えと言われて・・・
男は何のためらいも無かった。
そう、彼は両親を殺したモンスターが憎かった。

661:ドスくん
09/03/08 01:04:06 LBfSIXQY
「グォォォォォン」
グラビは弱りながらも男に立ち向かった
男が飛竜の予測をしていたの様に
以前っと落とし罠を設置していた。
「グォォォン、グォォォン!」
その瞬間男は、大長老から言われた薬と水を使った。
グラビは、鳴くのが弱まり徐々に大人しくなった。
男は、捕獲したのと思い近くに来ると
グラビの身体が光り出した。

662:名無しさん@ピンキー
09/03/08 01:11:12 ABH9lgE3
書きながら投下の悪寒…
>>1読めない人は半年読むだけに徹してね

663:ドスくん
09/03/08 01:11:53 LBfSIXQY
不思議な事にグラビを身体はどんどん
小さくなり男の身長より少し小さめの大きさになった
男は、そればかり驚いたのでは無く形も変化し始めた
まるで人間の女の形に酷似であった。
男は、恐る恐る見るとロングヘアーの灰色髪
の顔の整ったスタイルの良い女に変身した。

664:ドスくん
09/03/08 01:20:16 LBfSIXQY
「ん?」
女は目を覚ました。
すると彼の方を見て突進したが所詮女の力に
等しかった
彼は、彼女を
赤子の手を捻る様に捕まえた。
「テメェーは、何なんだ!?オレは女を泣かすマネ
は趣味じゃねんだ」
彼女が反論してきた
「何だですてっー!それはこっちの台詞だ!
私のテリトリーに来て荒らしたんでしょー!」
男は、彼女の言っている意味が解らなかった


665:ドスくん
09/03/08 01:30:23 LBfSIXQY
男は、彼女の身体を見ると普通の女性よりも
岩が付いていて額には、岩の角があった。
「さっきのグラビか!?」
「そうだ!私は、この火山の長グラビモスだ!」
すると男は、彼女の手を離し背中をドンッ!
と叩き地面に叩き付けた。
女は、此方に向きを返って彼を見上げた。
「ぁんで・・・何でオレの親をお前らは
奪ったんだぁぁぁぁぁぁ!!」
男は、自分の持っている太刀を抜いて
彼女の顔すれすれに地面に刺した

666:ドスくん
09/03/08 01:36:45 LBfSIXQY
彼の威嚇は、彼女を怯えさせた。
彼のリオレウスの兜から涙が溢れるばかりに
彼女の顔に入った
その悲しき目で彼女は何も言えなくなった
目を逸らしたが彼の手が彼女の頭を固定させていてできない
何分もこの姿勢が続き先に動いたのが男だった

667:ドスくん
09/03/08 01:44:28 LBfSIXQY
男は、彼女の岩状のパンツに手を伸ばした
「い!嫌!嫌!」
彼女は抵抗したが男の方が力がありあっさりっと
脱がされた。
男も腰と脚部の鎧を脱ぎその雄雄しき物
に彼女は顔を赤く染めた。
「どうしたんだ?モンスターのくせに人間様の
逸物を見るのが始めてなのか?あぁ!?」
彼は、彼女の顔を持ち無理やり口を開けさせた

668:ドスくん
09/03/08 01:52:12 LBfSIXQY
そして情け容赦無く彼女の口に入れた。
「ふぅー!ふぅーっ!!」
反対の手に地面に刺した太刀を持ち彼女の首に近づける
「噛んだらその首切るからな良いな!!」
彼女は、強姦と生命の危機に恐れて従った
男は、腰を前後に振った。
彼女の尻目から涙が溢れた
そして・・
ドクン!ドクン!
彼女は、生まれて初めてのスペルマの
生臭い苦味に吐きたくなったが・・
「飲め!一滴も残さず!!」

669:名無しさん@ピンキー
09/03/08 01:52:29 Zzrtdva9
一応連投規制支援しとこ…

しかし、書きながら投下は嫌がられます。
次回からは余程糞長い時以外は、全部書き切ってからコピペするようにして下さい
あとメール欄妙なんだけど、一体何?

それと絶対来そうだから、あえて言っとく
自分語りとか感想への全レスはいりません
叩かれやすいので気をつけてください

ついでに攻め×受け表記・注意書きもした方が無難です

670:ドスくん
09/03/08 01:57:55 LBfSIXQY
彼女は必死の思いで全て飲み干した。
男は、彼女の股間に頭を移動させクリトリスを
弄りまくった。
「きゃ!」
彼女は、初めて味わう未知の感覚であった
クリトリスを舌で嘗め回すと彼女の声がこぼれた
その舌使いがまるで違う生き物の様に彼女のエクタシー
を追い詰める

671:ドスくん
09/03/08 02:09:50 LBfSIXQY
彼女の意識が目が白い世界がやって来てしまった
クリトリスから潮を吹いた
彼女はゼィゼィ言いながらボーっとした気分になった
男は再び逸物を彼女の股間に向けた
「何をするんだ?」
「これから男と女の営みを始めるんだよ!」
すると彼女が・・
「だ、駄目!駄目!私初めてなんだから!いや!いや!」
「そうか、そうか、なら初めてが俺でよかったな!!」
ズブ!
何の合間も無く一気に逸物を股間に入れた
彼女は、処女膜を破られた事で鮮血を流していた
口をまるで魚がエラ呼吸するかの様にパクパク動いている
だけだった。

672:名無しさん@ピンキー
09/03/08 02:11:40 hUByZWcA
あまり私を笑わせない方がいい

673:名無しさん@ピンキー
09/03/08 02:18:25 QyvF4tTv
な ん ぞ こ れ。

ズブ!とか斬新過ぎてワロスw

674:ドスくん
09/03/08 02:28:03 LBfSIXQY
「さあ行くぞ!」
男は、口でした腰の動きよりも激しいので彼女を責めた
動くたびに彼女の尻目から涙が溢れた
男は、上下だけじゃなく左右や斜めにしたり色々な動き
をした
彼女が虫の息みたいな声で繰り返し繰り返し同じ言葉を
言い返した
「殺して・・・殺して・・お願い・・・」
彼女は、もはや生きる苦しみの方が感じていた。
男は笑った
「何言っているんだ?もうお前は、人間の下僕・・・
つまり生産奴隷なんだよ!!さてそろそろ膣に出すか。」
すると彼女の目の色が変わり
「駄目!だめぇぇぇ!膣に出されたら・・・・あ、
赤ちゃんが・・赤ちゃんが!!!」
「はっはっはっはっ!!孕め!孕め!!男の子なら俺の後継者だ!!」
彼女は必死で逃げようとするが余計に膣が締まる
「抜いてぇ!抜いてぇ!!」
彼女の願いも虚しく男の腰はドンドン速くなっていく
「さあ!生まれて初めての膣内射精だ!受け取れ!!」
ドクンッ!ドクンッ!

675:ドスくん
09/03/08 02:38:11 LBfSIXQY
「ああ・・・・・・・・」
彼女の中から熱いマグマが入ってきた
彼女は絶頂して動けなくなり人形のように反応も無かった
男は、脱いでいた腰と脚部の鎧を取り着替えた
そして、人間の様になった彼女に長く広い布で包みこの場を去った
あとから大長老に聞いたのだが最近女の人口が男よりも1/7らしい
それでギルドは極秘にモンスターを永久的に半人間化させる薬と
固定させる特殊な水を作ったらしい

676:名無しさん@ピンキー
09/03/08 03:12:24 Lyzk4uBp
エクタシーとな?

677:名無しさん@ピンキー
09/03/08 03:37:10 t8hyY5SN
少し前の流れからすると言っちゃいけないんだろうけど








 こ れ は ひ ど い w

678:名無しさん@ピンキー
09/03/08 08:04:49 +i4BydQN
やはり最近空気が確実に変わった。読み手も含めて。
まあ前と違ってキツい感想減った上、数も付くようになってたから良い事だとは思ってた
板的に推奨されてるマナーに準し、スイーツ系のノリに走らなければスレは荒れずに賑わうはずだ

とにかく作者さん、乙!擬人化は数あれど、書き手が変われば雰囲気も随分違うね

679:名無しさん@ピンキー
09/03/08 09:12:14 jCoMZ8H9
>>678
皮肉だよな?な?
ちょっとこれはいかがなもんかと

680:名無しさん@ピンキー
09/03/08 09:30:42 euy9h7no
ナズチとナルガと女ハンター

どれが需要あるかな?

681:名無しさん@ピンキー
09/03/08 10:10:23 7QPbWRQr
ぜ ん ぶ だ !

682:名無しさん@ピンキー
09/03/08 10:59:14 euy9h7no
>>681
コピー


とりあえず、ナズチから書いてみる

683:名無しさん@ピンキー
09/03/08 11:02:14 oT4fPswJ
強いて言えばナルガ
そう、ナルガ

684:名無しさん@ピンキー
09/03/08 11:12:13 rAQZ/crP
ヴォル兄貴の出番を俺は楽しみにしております

685:名無しさん@ピンキー
09/03/08 11:47:24 9gVcSmCa
エスピナス待ち!

686:名無しさん@ピンキー
09/03/08 11:54:49 euy9h7no
今書いてるけど、文章がオナニー臭いかも、すまん


戦闘シーン短いのに遅筆すぎて終わんね

687:名無しさん@ピンキー
09/03/08 12:34:10 VnmHl2DD
ID:LBfSIXQYの今読んだ
取り敢えず乙、でもちょっと…うん
内容はツッコんでいいんだろうか、「なら読むな」とか言われそうだからとりあえず置いておくが、
誤字脱字が気になるので投下前に推敲してくれると読みやすいかなーと

688:名無しさん@ピンキー
09/03/08 13:06:31 hUByZWcA
作文だな

689:名無しさん@ピンキー
09/03/08 13:30:47 Zzrtdva9
需要確認もシチュリクも現状報告もいらない。
そういうの誘い受け・馴れ合いって言われて叩かれる要因になるから気を付けてくれ
このスレ的に禁止されていない内容なら、
好きなものを書いて、投下してくれればそれでいいんです。

このスレは雑談も普通にあるんだし、
読み手がこういうの読みたいって言うのはしょっちゅう書き込まれてるんだから
ネタの参考にしたいのならそういう所から充分吸い取れるだろ?

690:ドスくん
09/03/08 18:06:46 T4rZifD/
ギルドの暗い横道に歩く男がいた。
それは彼の家の道でありそしていつもの日課が待っていた
道を通り過ぎると一軒の古い家があった
そこから女の唸り声が聞こえる
扉を開けるといつもの様に首輪を付け目が虚ろになってる女がいる
それは2,3年前に己の物にしたあの擬人化したグラビモスである
外見はお腹が膨らみ後4ヶ月で出産しそうな様だ
「お、おかえりなさい。ご、ご主人様・・」
彼女の尻には大きな男の逸物をかたどったのを刺していた
「何も無かったか?」
するとニッコリと笑いすがりついた
「はい!今日もオイシャサンって所に行ったら順調って言われました」
男は自分の鎧を脱ぎ始めた
「さあ!いつもの様にご奉仕しろ・・・」
「はい!」
彼女は、男の息子を愛しい風に口でしゃぶりだした
「ちゅ・・ちゅっつ!んぐ、んんん!・・・
ぴちゃ!ちゅう~~!」
「随分とまあ上手くなったなこのメス竜・・」
「ありがと・・ちゅ!うんんん・・ございます・・・ごしゅ
・・・じんさま・・・れろ、ちゅ・・ちゅ・・・」
男とこの町に来てから色々火山では見られない物に慣れずに戸惑っていた
しかし、今ではその心配は無さそうだった
「さあ、受け取れ!!」
ドピュ!ドピュ!!
熱い物が勢い良く出た
「んんんん!・・・うぐっ、うぐっ・・ごく・・ごく・・・」
出したばかりなのにまだ逸物は硬直していた
「尻をこっちに向けろ」
彼女の尻からいやらしい液で溢れた
彼女は、喜び男の言われるままに従った
そして挿入するとこっちが濡らしてから入れるのに簡単に入った
ずっと・・・ずっと俺を孤独にするなよ・・
男は、無意識の内に彼女に対する愛情がいつの間にか生まれていた
今日もこの若い男女の夜は長く始まるのであった
TO CONTINUE・・・・・・

691:名無しさん@ピンキー
09/03/08 18:08:04 sKa2yq9u
でも質問したことによってその作者の何かが変わるかもしれないじゃないか

批判うんぬんより自分の性欲に忠実になった方がいいと思うぜ

692:ドスくん
09/03/08 18:08:11 T4rZifD/
ナナクルガを擬人化します

693:ドスくん
09/03/08 18:10:34 T4rZifD/
例えばどう言う様にすればいいですか?

694:名無しさん@ピンキー
09/03/08 18:20:31 t8t87TYF
まずメール欄にsageと入力します

695:ドスくん
09/03/08 18:24:21 T4rZifD/
こう考えると解るんですけど
1キリン
2オオナズチ
3クシャ
4ナナ・テスカトル
5ショウグンギザミ(亜種)
があります(アイディア)

696:名無しさん@ピンキー
09/03/08 18:35:12 oAKIZ7bv
「クリトリスから潮を吹いた」
これはイカンだろ、これは。

697:名無しさん@ピンキー
09/03/08 18:40:28 t8t87TYF
>>695
一応ここ18歳未満は来ちゃ行けないからとっとと帰れ

698:名無しさん@ピンキー
09/03/08 18:48:47 2piAll/e
クリトリスから潮なんか噴いたら怖いんですけど…。

699:名無しさん@ピンキー
09/03/08 19:01:08 /YctEovF
エロの前に日本語ヤバすぎる…

700:名無しさん@ピンキー
09/03/08 19:38:03 VnmHl2DD
まずメ欄にsageをだな…

701:名無しさん@ピンキー
09/03/08 20:44:10 oT4fPswJ
おまいら暇だな

702:初心を思い出した。
09/03/08 21:03:28 b2VKVy6h
こんばんは。
唐突ですが思いついたままに書いた駄作を一つ。

1、ハンター×ハンター(笑)
2、連作予定
3、最初エロクナイ
4、超オリジナリティー
5、作者の高校時代の国語はオールレッド

こんなです。
携帯からなんでペースはアレですが……
では、どうぞ。

703:初心を思い出した。1
09/03/08 21:04:21 b2VKVy6h



ーー樹海。


その名の表す通り、様々な植物に埋め尽くされた広大な海のような世界。
その恩恵を与る為に更に多くの生物が集まり、まさに生命の集合体とも呼べる程にそこは命に溢れていた。
そんな中、閑散と静まり返っていた木々の隙間を駆け抜ける轟音が響く。

ーーオオォォォォン!!!!!


大気を震わせながら自らの存在を強烈に主張する、ソレの発生源。
異変に気づいた小さな命達は大慌てで散り散りになる。
そして次の瞬間に響いたのは、一人の人間の甲高い絶叫。

「しぃぃしょぉぉぉ!!!
ヘルプ!ヘルプです!
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!」

何やら必死な形相で走る少女が、どうやら叫びの主らしい。
少女はその姿からして、ハンターのようだった。
頭には何の兜も付けず、真っ赤なナナストレートから覗く耳元には小さなピアスが淡く輝いている。
胴体から下を覆っているのは、ハンターにしては随分とラフな……というか、防御力という面においてはさほど効果を発揮しそうにないイーオスーツシリーズ。
そして腰に巻かれたベルトと、同じく腰に装備された一振りの剣。


704:初心を思い出した。2
09/03/08 21:05:10 b2VKVy6h
その剣がまたイーオスのような片手剣『デットリィポイズン』だという事も相まって、彼女は頭から足先に致るまで全身が真紅に包まれていた。
そんな紅の塊が深緑で覆われた森の中を駆け抜ける姿は、否応なしに目立ちまくっている。

「師匠ーー!!どこですかーー!?
早く助けて下さいよぉ!!
死んじゃいますってばぁ!!」

先程から彼女は『師匠』なる人物を探しているのだが、一向にその者が現れる気配はない。
むしろ、彼女の背後から並々ならぬ存在感を持つ者が木々をなぎ倒して近づいて来ているのだが、彼女は必死に逃げるあまり気づいていない。
そして案の定、彼女の探し人よりも先にその者は姿を表した。
ようやく感づいた少女は振り返り、その姿を見て軽く頬をひきつらせる。

「ひぃっ!イ、イャンクック!!」

彼女が口にした通り、そこにいたのは怪鳥ーーイャンクック。
全身に淡い桜色の甲殻と鱗を纏い、その頭部には巨大な嘴と耳を持った飛竜種だ。
飛竜の中では残念ながら最弱の部類で、新米ハンター達にとっては最初のハードルとも呼べる存在である。

「うぅ……もぉヤダよぉ……」

そんな怪鳥と対峙し、彼女は武器を抜き構えた。


705:初心を思い出した。3
09/03/08 21:05:52 b2VKVy6h
「か、かかってきなさい!アンタなんか、こ、恐くもなんとも……」

瞬間、怪鳥は彼女めがけて火球を放つ。
一般人にしてみれば驚異だが、飛竜の中では比較的に威力も弱く、それ程大した攻撃でもない。
ただ直線的で防ぎやすいその火球を、彼女はその右手にかざした盾で防ぐべく身構え……

「ひぃ!ヤッパリ無理!!」

直前で腰を抜かしながら慌てて回避した。
体勢の崩れた少女を見て、怪鳥は好機と思ったのかその身を震わせ駆け出す。
大地を抉りながら迫る怪鳥に、

「い、いやぁぁぁ!!
来ないでよぉぉ!!」

と半分涙目になりながら彼女はソレを投げた。
ヒュンヒュンと音を立てながら回転して飛ぶソレは、先程まで彼女の左手に握られていた愛剣。
デットリィポイズンはキレイに宙を舞いながら怪鳥に向けて飛ぶ。
しかし、それは僅かに怪鳥の耳付近を掠めただけに終わった。
そして当然の事ながら、その程度で怪鳥の突進が止まる事は無く……

「死んだら呪ってやるぅ~!!
師匠のばかぁぁぁ!!」

諦めた彼女は泣きながら叫んだ。



そんな死を覚悟した彼女まで怪鳥は到達せず、僅か数メートル程の位置まできてその場に身を横たえた。



706:初心を思い出した。4
09/03/08 21:06:36 b2VKVy6h
「………え?」

急に再びの静寂に包まれたその場で、少女は拍子抜けした声を漏らす。
しばらく呆然とした後慌てて我に帰ると、自らの足元で地に伏す怪鳥に恐る恐る近づき、その生死を確かめた。

「あれ?死ん……でる?」

「あれ?じゃねぇよこのバカ!」

「ひゃぁぁ!?」

突然背後から聞こえた怒声に驚き、とっさに盾を構える少女。
しかし声の発生源である男を確認すると、安心しきった顔で盾を下ろした。

「なぁんだ~師匠じゃないですかぁ~
もぅ、ビックリさせないで下さ」

「ビックリしたのはコッチだバカ!お前、イャンクック相手になんっつー無様な戦い方してんだ!?
大体、お前ハンターランク2のくせにイャンクック恐いってなんだよ!?」

たたみかけるような責める言葉に、さすがの少女もカチンと来たのか反論する。

「ダメなんですか!ランク2でイャンクック苦手って!誰にだってあるでしょう!?
そりゃ、カニさん系とかお猿さん系とかお魚さん系だったら戦えますよ?
けど鳥さん系だけはどうしてもキライなんだから仕方ないじゃないですか!」

互いに一歩も譲る気はない。
こうしてイャンクックの亡骸を横目に、二人は小一時間口論する事となる。

707:初心を思い出した。5
09/03/08 21:09:02 b2VKVy6h

ーー数分後ーー


言いたい事を言い切った二人の喧嘩はいつの間にか終わったが(最終的に少女が折れた形で)、クエスト完了後も終始気まずい空気のままだった。
迎えの馬車が来るまでベースキャンプで待機しているつもりだったが、少女にはこの雰囲気に耐えきれる余裕は無かった。
テント内のベッドに横たわる男と距離を置き、一人壮大な樹海の大自然を眺める。

(師匠のバカ!頭でっかち!そりゃ、クック相手にビビってる私が悪いかもしれないけど……)

それにしても、と少女は内心苛立ちを感じていた。

(もうちょっと早く助けてくれてもいいじゃない!コッチは死ぬ程怖かったんだから!)

つい数分前まで自らが怪鳥と演じていた命のやり取りを思い出す。
途端に恐怖が蘇り、彼女は座りこんで身震いしてしまう。

だが彼女は決して臆病な訳ではない。

むしろハンターを始めてから僅か1ヶ月でハンターランク2に上がったという実績を持つ、驚異的な成長率を誇る期待の新人でもある。
事実、彼女の持つ防具イーオスーツを作る為には、訓練所でダイミョウザザミを倒す事で手に入るコインが数枚必要だ。
更にランク2という事は数体の大型モンスターを倒した証でもある。


708:初心を思い出した。6
09/03/08 21:09:52 b2VKVy6h
だがその実力に関わらず、彼女には苦手とするものが存在した。

まず、炎。
幼少期に起きたとある事件により、彼女は炎が怖かった。
また、その事件が原因で彼女は鳥竜種に対しても体が竦んでしまうのだ。
更に加えて彼女はガードする、という行為が大の苦手だった。
迫り来る攻撃を見ると、どうしても体は防御よりも回避しようと働いてしまう。
そんな彼女の性分を理解した『師匠』は、防御力よりも素早さを追求したイーオスーツを彼女に勧め、更に護りのピアスで咄嗟のガードを体に覚えさせようとした。
この先も彼女が片手剣使いとしてハンターを続けて行けるように、今の内に矯正しようと考えていたのだ。
今回のイヤンクック狩猟の依頼にしても、特に怪鳥の素材が必要な訳でも無く単純に彼女の為に受注した。
だが、そんな師の気持ちは弟子である少女には伝わるハズもなく……

「師匠はイジワルなんです!ワザと私が嫌がるような依頼受けたりして!しかも一人で倒せとか無茶振りして!
とにかく、ヒドいです!」

少女は集会所に付属された酒場で麦酒をかっくらいながらグチった。
二人は樹海から街に帰るなり少女は酒場、師匠は帰宅という何とも言えない別れ方をしていた。



709:初心を思い出した。7
09/03/08 21:10:38 b2VKVy6h
酔った勢いで不満を撒き散らす少女に、一人の女ハンターが宥めるように声をかけた。
全身をキリンZという、Gクラス装備で覆ったその女ハンターはどうやら少女の知り合いらしい。

「そんな事言わないの。ホラ、アイツだって別にリリアちゃんの事嫌いな訳じゃないんだしさ!」

「いいえ!師匠は私の事絶対にキライです!じゃなきゃ、こんな扱いはされないですもん!
ユーナさんは何も分かってないです!」

(ありゃあ……こりゃ何言ってもムダかなぁ……)

ユーナは慰めに失敗したと判断し、少女ーーリリアを優しい眼差しで見つめながら隣に座った。
そして考えこんだ。
この娘は理解しているのだろうか?
自らの恵まれた師がいかなる人物なのかを。

(私もアイツとは付き合い長いけど……弟子なんかアナタが初めてよ?)

それの意味する所を考えれば、彼がいかに少女を大切にしているのか自ずと分かる。

(分かってないのはアナタの方よ?
全く、嫉妬するくらい大事にされちゃって……)

こうまですれ違う師弟も珍しいモノだ、とユーナは微笑んだ。
彼女もまた、リリアを見守る人間の一人なのだ。

多くの人に守られた少女は、ただその身に麦酒を流し込んでいた。

710:初心を思い出した。
09/03/08 21:12:24 b2VKVy6h
以上です。

続きはいろいろ様子見てから書くか否か決めたいと思います。

お目汚し失礼致しました。
では。

711:名無しさん@ピンキー
09/03/08 21:39:44 xo2t3DF0

だがしかし、キリンはXであってZは無いぞw

712:名無しさん@ピンキー
09/03/08 21:53:27 sKa2yq9u
乙だぜ

713:初心を思い出した。作者
09/03/08 22:52:22 b2VKVy6h
>>711
確かに、Xですよね。
初投稿でテンパりました。
スイマセンw

おまけ情報です。

リリア/♀/16才/片手剣使い
武:デットリィポイズン
頭:護りのピアス
胴:イーオスーツ
腕:イーオスーツ
腰:ハイドベルト
脚:イーオスーツ
スキル:
幸運
高速剥ぎ取り&採取
火耐性+10
オートガード

全て『師匠』の考えた組み合わせ。
火の怖い彼女の為に火耐性を上げ、ガードを習得させる為にオートガード。
動きがトロい彼女の為に高速採取を、更におまけに幸運を、という彼女の為だけを思って考えた防具セット。
鎧よりも軽装が好きなリリアの趣味とも合致し、なかなか好評なようだ。
以上。

続きはそのうち。では。

714:名無しさん@ピンキー
09/03/08 23:32:06 jCoMZ8H9
16才・・・ゴクリ・・・

715:名無しさん@ピンキー
09/03/08 23:32:31 VnmHl2DD
>>713
師匠の愛が伝わる装備だなw


716:名無しさん@ピンキー
09/03/09 03:16:33 3JATmBy7
>>713
武器の名前くらいちゃんと覚えといてやれww

717:名無しさん@ピンキー
09/03/09 11:38:21 SjZ4JKM1
ここに投稿している人たちはある程度書きなれてるんだと
思うけど 初心者同然かつ素人のオレが あのゲリョぽんの
お話を執筆しても良いと思いますか・・・・

718:名無しさん@ピンキー
09/03/09 12:12:04 nLiawyxp
>>717
どのゲリョだよ
初心者同然かつ素人のオレが

719:名無しさん@ピンキー
09/03/09 12:16:27 nLiawyxp
ごめんまちがえた

>>717
どのゲリョだよ

>初心者同然かつ素人のオレ
俺もド素人だが書かせてもらったよ
初心者だか素人だかが書いちゃまずいと勝手に思うならおとなしくROMってろ



720:名無しさん@ピンキー
09/03/09 12:28:23 0kcHVcnb
落ち着け、初めての投稿はビクビクするもんだ。
とりあえず、完結してる作品ならいいと思う。書きながらはやめとけ。
投稿の基本も分からなくて不安なら、SS書きの板を探してみればいい。

721:名無しさん@ピンキー
09/03/09 12:31:41 wzyPU3fy
うん 良いと思うよ

擬人化しないならモアベター

722:名無しさん@ピンキー
09/03/09 13:25:24 2Dl0u0ey
>>717
この板にいる大半の書き手は素人だろ
この板内を『書き』でスレタイ検索かけてみ
控え室スレと練習用殴り書きスレと書き方スレが、おまいの役に立つ
…かもしれない

>>720
SS書きの『板』なんてあるのか?

723:名無しさん@ピンキー
09/03/09 13:28:21 SjZ4JKM1
>>719
スマソ
“あの”とか付けたのには意味ないです。
>>203~とか見ると分かるかと

>>720-721
完成してからにします。否エロで

724:太刀厨
09/03/09 20:37:54 r/DUja/N
なんか急にSS増えたな、と思いつつ、「猛獣達の番い」のラストを投下します。注意事項は以下の通り。

一、エロは最初からクライマックスだぜ(展開的な意味で)
二、とりあえずどうなったか、は説明できると思う
三、やっぱりメインはラージャンだった
四、レンの性格変わってね?
五、作者のギルカ称号は現在「金色☆ハート」

というわけで、投下開始します。

725:猛き獣達の番い・4 1/5
09/03/09 20:39:03 r/DUja/N
「あぁんっ!んっ、はぁぁんっ!」

すっかり蕩けきった喘ぎ声をBGMに、俺は激しく腰を振る。子宮まで届きそうな勢いで一物が膣内と擦れ合う度、俺に向かって尻を高く上げたラウナは全身を震わせる。
「ま、待っておくれ!んぁっ、な、なんでそんなに、ぁふっ!げ、元気なのさ、ぁんっ!」
同時に、喘ぎの中に抗議じみた言葉を絡めてくる。だが、今はそれに付き合うつもりなどない。俺は思いきり深く一物を突き刺した。
「んぁっ!あぁぁぁあっ!だ、だめ!そんな、深いっ!」
「今は文句を言う時間か?そんな暇があるならもっと締めつけろ。欲しいんだろ?」
「欲しい、欲しいけどぉっ!」
「だったら構わないだろう?……ほら、そろそろイクぞっ」
「イ、イク?ア、アタシも!アタシもイッちまう!だから、早く!」
「急かすな。どのみち、たっぷりと注ぎ込んでやるのは決まってるんだ。だから……お前からイッちまえ」
そして、とどめとばかりに強く腰を打ちつけた。
「あ、あっ、あぁっ!だめ、イク!イクゥゥゥッ!」
ラウナの体が反り返る。官能的刺激の限界を迎えた彼女の膣内は、俺のをきつく締めつけ、そこから子種を搾り出そうとする。俺はそれに抗わず、存分に白い欲望を吐き出した。
「あ……あは……♪アタシの奥で、レンがびくびくしてるよ……♪」
前のめりに倒れ込んだラウナはうっとりと目を閉じ、精子を放ち続ける一物の脈動に合わせて腰を震わせる。なかなかそそる眺めだ。
しかし、実は既に十回以上も達している俺はさすがに欲情しきれない。萎びた肉棒を余韻たっぷりに引き抜くと、息をつきながら腰を下ろした。
「ふぅ、これでやっと全員か。思いの外、大変だった」
「……まさか、本当に全員、犯しちまうなんて、思わなかったよ……」
息も絶え絶えなラウナの皮肉じみた呟きに、俺は辺りを見回す。

―そこは、俺の家の寝室。
俺とラウナがいるのはベッドの上で、その周りにはあられもない姿で身を投げ出す、数々の女達。全員陶酔した表情で、女の部分からは白い液体をもれなく垂らしている。
俺が犯した結果だ。奥底からじわじわと沸き上がってくる征服感に、俺は思わず口元を歪ませてしまった。
そこへ、ラウナが呟く。
「やっぱり、アンタを選んで、よかったと思うよ……」
視線を戻すと、彼女は体を動かして寝転がるような姿勢になっていた。俺を見つめる眼差しには、純粋な嬉しさが見える。

726:猛き獣達の番い・4 2/5
09/03/09 20:39:55 r/DUja/N
それはそのままに、ラウナはふと問いかけてきた。
「でも、どうしてアタシ達を家に連れ込む事に、したんだい?」

―そう。
俺は、旧火山で会った女達を、自分の家に連れ込んだのだ。


「……俺の鎧を着けろ」
立ち上がって最初に言った事は、それだった。ラウナはにやりと笑うと、後ろに目を向ける。
「だってさ。着けてやりな」
その言葉に一歩進み出たのはヤマネ。先程シャーリーが置いた荷物に駆け寄ると、そこから俺の装備と、アンダーを取り出す。
「すぐに終わる」
そう言って、アンダーを突き出してきた。俺がそれを着ている間に、彼女は各装備を一部だけ分解する。そして俺がアンダー姿になると、手際良く装備を取り付けていった。
「これで終わり」
あっという間に、俺はここに来た時の格好になった。俺は「感謝する」とヤマネに言うと、今度はラウナに背を向ける。
そこにあるのはダオラ=レイド。ラージャンと戦うために携えた太刀だ。
躊躇わず引き抜き、再びラウナを見る。彼女は裸で胡座をかいたまま、動く気配がない。その目は「やっぱり」とでもいいたげな様子だ。
そのまま、沈黙が続く。
動かない。
話さない。
すると焦れてきたのか、ラウナが口を開く。
「殺すなら早くしな。でないと……その気になるまで殴るよ」
その言葉を、俺は鼻で笑ってやった。
そしてダオラ=レイドを収め、彼女達に再び背を向ける。
「なんだ、帰「お前達が本当に俺を求めるんだったら」
彼女を遮るようにして、声を張り上げる。肩越しに振り返ると、女達は皆一様に目を見開き、驚いているように見えた。そんな彼女達に、俺は笑いながら言う。

「俺の家に来い。そしたらお前達の望み通り孕ませてやるよ」

きっと笑いは、とてつもなく歪んでいただろう。
女達は息を呑み、へなへなと腰を落とす。既に座っていたラウナはふるふると全身を震わせ、自らの体をかき抱いた。
「……い……今の、濡れたよ」
そう言って俺を見つめるラウナの目は、完全に情欲をたたえている。他の女達も同様だ。
俺はそれを見てますます笑みを強める。そして再び前を向くと、こう言ってその場を立ち去った。
「一時間待ってやる。その間にベースキャンプまで来い」




727:猛き獣達の番い・4 3/5
09/03/09 20:40:38 r/DUja/N
―そして、今に到る。

「アタシは、アンタが拒むだろうと、思ってたんだよ」
問いかけに続いた独白。俺は「何故だ」と聞き返した。すると彼女はゆっくりと体を起こし、言葉を続ける。
「ハンターは、脅威であるアタシ達は殺すのが当たり前。いくらハーレムでも、脅威を受け入れるはずがない」
「なるほどな」
「それだけじゃ、ないよ。人間は、アタシらモンスターの数を管理してると、思ってる。で、余計な事をすれば、管理に邪魔な者として殺される。そうだろ?」
確かにそうだ。俺もそれは考えていた。
ギルドはモンスターを狩らせる事で、その生息数を管理している。ハンターはその生息数管理のために存在しているようなものだ。そこからの逸脱は、後の死を意味する。
「だからアタシは、『首をはねても構わない』って言ったんだ。アタシは子供を産むのに興味はなかったし、アンタ以上に相応しい相手がいるとも思わなかった」
ラウナが擦り寄ってきた。胸板に頬を当て、目を閉じる。
「拒まれたら、どのみち死ぬつもりだったのさ。……教えておくれ、レン。どうしてアタシ達を受け入れたんだい」
俺は黙って、彼女の背中に腕を回す。抱き寄せると、ラウナは「んっ」と艶っぽい声を上げた。それを聞きながら、俺は口を開く。
「……気付いた事があった」
「なんだい、それは」
「俺がギルドにとってどういう立ち位置にいるか、だ」
「……話が読めないね」
「黙って聞け。お前の言う通り、ギルドにはモンスターを狩り過ぎるハンターを消しているという話がある。おそらく事実だろう」
「……」
「そして、俺は間違いなくそのハンターに該当する。ギルドから優先して回されるクエストで、大低三、四匹は狩っているからな」
「それを一人でやってのけたのかい。全く、凄いねぇ……で?」
「つまり、あそこでお前達を受け入れようが受け入れまいが、そのうち死ぬのは決まっていたのさ」
「だからアタシ達を受け入れた?……足りないね」
ラウナが身じろきした。解放してやると、彼女は俺の体をはい上がるようにして、妖しい笑みを近づける。
「それじゃあアタシ達を家に連れ込むには至らない。別の理由が必要になる。……あるんだろ?」
どうせそう来るだろうと踏んでいた俺は、ため息をつく。「わざわざ言わせる気か」とでも言いたげに、だ。それがわかったのか、ラウナは更に密着してくる。

728:猛き獣達の番い・4 4/5
09/03/09 20:41:31 r/DUja/N
「聞かせておくれ、その理由をさ」
そして、声に出して問われてしまった。これは答えないわけにはいかない。
「……お前達の望みを叶えてやったのさ」
「望み?アンタと共にいる事なら「違うな」
「……なら、どういう事だい?」
「お前達は、自分が強いとわかった上で、更に上を行く奴を求めていた。それは強い子孫を残すため?

違うな。

お前達は、自分よりも強い『雄』に服従したかったんだ」
ラウナが目を見開く。
「ほとんど直感に近かった。だがお前の行動を良く考えてみると、お前については確信があった。『こいつは俺に支配されたがっている』ってな」
顎を持ち上げ、俺は彼女の顔を引き寄せた。後数ミリの所まで唇が接近する。
「なんでそんな風に思うんだい」
「『拒まれたら死ぬ。』言い換えれば、お前は俺に命を捧げるつもりでいた。それは自殺願望か?いや、お前みたいな強者の場合は被支配願望だ」
「……そうなのかもしれないね。少なくともアタシはアンタに会うまで、死ぬつもりなんざちっともなかった」
ラウナの頬が急に赤く染まる。
「で、その『支配されたい』っていう根っこの願いに気付いたから、アタシ達を家に連れ込んだのかい?」
「あぁ。『きっと孕ませるだけじゃ足りない。身も心も支配されたいんだ』と感じた。ハーレム、ってやつにも興味があったしな」
「……実は最後が本音じゃないのかい?」
頬を赤らめたまま、皮肉をぶつけられた。多少可愛いげはあるが口の減らない奴だ。とてもじゃないが、これが並み居る実力者達を下してきた『激昂するラージャン』とは思えない。
俺はこれみよがしにため息をつき、ラウナに冷ややかな視線を送った。
「……ま、いきなり真面目くさった話をしても、お前はあまり聞かないだろうと思っていたがな」
「そんな事はないさ。ただ、最後のが一番、理由としてわかりやすくてねぇ」
「つまり、俺はそんな短絡思考に見えると」
「いや、直感で動いているように見えるね。アタシの目を狙ったのも、咄嗟の行動だったんだろう?」
「……」
―なんだか無性に頭に来た。生意気だ。

729:猛き獣達の番い・4 5/5
09/03/09 20:42:16 r/DUja/N
鼻を鳴らし、俺はラウナを突き倒す。「あんっ」と可愛く悲鳴を上げる彼女に跨がり、そして笑みを浮かべた。
旧火山で女達に見せたのと同じ笑みを。
「まあ、モンスターだって事を除けば、お前達は相当の美人だ。そんな奴らに『孕ませてくれ』なんて言われたら、断るのも損だ」
「レ、レン……目が、こわいよ」
「しかも、揃いも揃って心の底では支配されたいっていうのばかり。男、いや雄なら、そんな据え膳を食わない方がおかしい」
「ちょ、ちょっと待っておくれ、まだ余韻が、ぁんっ!」
「だからお前達を連れ込んだ……これなら満足か」
「わかった、わかったっ!減らず口叩いた、ひぅっ!のはあやまるからぁんっ!ゆる、はぅんっ!ゆるしておくれっ!」
「……だがその話で行くと、雄は雌の言う事なんか聞かないぞ?なにせ、雄は自分の欲求を満たす事しか考えない生き物だからな?」
「そんなっ!ご、後生だからそれ以上乳首を引っ張らないで、ぅん!あっ!」
「まあ、なんにせよ夜は長い。だから少し付き合え、ラウナ。異論は認めない」
「ぁふっ!もう……勝手にしておくれ……ひぅっ!か、代わりに、アタシを狂わせる位激しくしてほしいね……んっ!あっ、あぁぁあっ!」


結局その夜は俺の家から、ラウナを始めとする女達の悦びに近い悲鳴が絶える事はなかった。
そしてその日から、俺は誇り高く強い獣達が認める『番い』として生きる事になったのだ―

730:太刀厨
09/03/09 20:51:18 r/DUja/N
やっとこ終了。過去にあった数少ないラージャン話に比べて、なんだか妙な感じになった気がする。
ちなみにこの話を書いたのは、「モンハン=野生味」ってイメージと「雌は強い雄と番いになる事が多い」ってのが繋がったため。それだけだったりする。
では、自分はしばらくこのネタで突き進もうかと思うので、その時はまた。


どうでもいいけど太刀いいよね。
太刀厨率めっさ多くて太刀使い率めっさ低いけど。

731:名無しさん@ピンキー
09/03/09 21:22:13 KkIa9OYA
いいじゃん、本能のままに番う人の姿をした獣達
好きだよこーゆーの

732:名無しさん@ピンキー
09/03/09 21:23:21 UtmNoK64
乙。
つまり、雄モンス×雌モンスズって構図だったわけだね。

733:名無しさん@ピンキー
09/03/09 21:33:17 /WfFvmZ0
>>730
GJだぜ。


ハーレムは、厳密には「番い」ではない希ガス



鬼刃斬りを華麗にかわし、切り払いにはガード突き。ヘイト稼いで尻尾を譲り、武器を納めりゃワザと斬られる。

そういうランサーにオレはなりたい。

734:名無しさん@ピンキー
09/03/09 23:23:36 bZs8akGS

他の古龍空気でワロタ

735:名無しさん@ピンキー
09/03/10 03:23:03 ewUnW9fB
乙でしたー。
このネタで突き進むってことはシリーズ化かな?
期待して待ってます。

736:名無しさん@ピンキー
09/03/11 18:47:28 FQp3xq+X
サルの母親が子どもにしつけするのをニュースみて妄想した、ラージャン親子で

親子丼もよくね?

737:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:19:28 vU+5YMvU
親子丼ならバサルたんとグラビたんをだな・・・

738:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:39:41 sg3FyOOM
はっきり繁殖期のメスと言われてるディアの出産をだな

739:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:40:06 ZnpnLWUO
いやいや、アプトノスだろ。ほらいるじゃないか、子連れのやつ。

740:名無しさん@ピンキー
09/03/12 01:12:36 4gv+AqQw
ウカム×アカムとか

ごめんなさいやっぱり無理です

741:名無しさん@ピンキー
09/03/12 16:18:34 gXu6DMya
むしろ親が子をしつけるとか(性的な意味で)

ハンター親子
モンス親子

742:名無しさん@ピンキー
09/03/12 16:19:42 gXu6DMya
おうふ途中送信orz

武具屋親子や道具屋親子他各種取り揃え御座いまする

743:名無しさん@ピンキー
09/03/12 20:48:52 b84NJCMy
武具屋親子って・・・
ばっちゃがあふん、とかやっても
ギャグでは?

744:珍味のひと
09/03/12 20:56:52 5qkkXAvx
親の方が『食べられない』って明記してあったフルフルは、親子丼出来ないっぽいな。
さておき。
前後の内、前編投下する。投下自体に9レスほど拝借。
*前提*
>>167-174の男女が逆転してる話。
>>168の27行目までの展開はほぼ共通だから、そこまで略
*傾向*
・ドスガレ擬人化×ハンター。今回エロ無し
・舞台はMHP2砂漠
・捏造設定多数かつ脈絡のないネタ混じり
以上許せる方はご覧あれ。
NGワード→『桃色したひらひらの…』

745:桃色したひらひらの… 1
09/03/12 20:59:40 5qkkXAvx
桃ヒレ求めてドスガレ乱獲を繰り返す女ハンター。
そのドロップの渋さに苛つきを募らせていた。
ある日、彼女は追い詰めたドスガレの背ビレの縁に桃色の輝きを見る。
だがドスガレを捕獲したハンターは知った。その背ビレの桃色はペイントボールに染まっただけのものだったと。
 
 ハンターさんは、うっすらそばかすの浮いた鼻にシワを寄せ、荒々しい鼻息を吐きました。
 女性としての取り柄は見た目だけと言われているのに、それすらぶち壊す、憤怒の形相です。大半はガブラスフェイクに隠れてますが。
 ハンターさんは舌打ちと共に、ぐーすかねんねのドスガレちゃんの背中を蹴りつけます。
「クソめ! この役立たずのどす黒包茎がっ!!」
 その場で地団駄を踏むように、何度も、何度もドスガレちゃんの背中に蹴りを入れる様子は、まさにアクション【悔しがる】。
 お聞きのとおり、このハンターさんは下品で毒舌でありました。
 鼻筋整った彫りの深いお顔はキレイと言えるもので、ほどよくお肉が付きつつ締まったスタイルは女性らしく魅力的です。
 が、とってもモテません。
 
 余談はさておき。
 暑さで苛ついていた事もあって、ハンターさんのヒス……いやいや、怒りはいや増すばかり。
 暫くの間、ハンターさんは顔の横に垂らした二房の髪を振り乱し、キックの鬼と化しておりました。
 蹴っても蹴っても、硬い背中のドスガレちゃんには、ちっとも痛痒を感じさせていないばかりか、
自分の足がちょっぴり痛くなってきたり、ダルくなってきたり。
 ハンターさんは自分の頬っぺたに汗がしたたっているのに気付き、ふと我に返りました。
 ここは丁度岩影でしたが、ただでさえ暑い砂漠で、ガブラスーツを着込んでるお陰で不快指数はかなりお高くなっております。
 ハンターさんは肩で息をしながら、落ち着こうと自分に言い聞かせます。
 
 落ち着こうとしているのですが、ハンターさんはドスガレちゃんを捕獲してクエスト達成してる事を、すっかり忘れていたのです。
 ですので、ギルドの人へ回収してねというお知らせを出すこともキレイさっぱり頭にありません。
 ご覧のとおり、ハンターさんは血の巡りがよろしくございません。
 今ハンターさんの頭をいっぱいにしているのは、ドスガレちゃんに、どうやって自分の悔しい思いをぶつけるか。
 ハンターさんとっては、桃ヒレ生やしてなかったドスガレちゃんが悪いんです。
 悪いドスガレちゃんには何をしてもいいんだと、ハンターさんは思っていました。
 
「全身のヒレ全部切っちゃって、鱗一枚も残さずを剥がしちゃって、カンカンに焼けた砂の上に転がしてやろーかしらね」
 お腹空いてきた事もあって、ハンターさんの不機嫌さはマッハで加速中です。
「お腹を開いて、ゲネポッポの巣に放り込んじゃうとか……」
 そのゲネポッポの群れのボスの生首をさっきゲットしたとか、ハンターさんには忘却の彼方でした。
 ともかく、生まれて来たことが嫌になるくらい、痛くて惨めな思いをさせたいなー、なんて、ハンターさんは考えたのです。
 
 ぼむと小さな破裂音がしたので、ハンターさんは頭の中での拷問百選の閲覧を止めました。
 おかしなところだけは記憶力が働くのは、ヘンな人に有りがちなことです。
 音の出所をハンターさんが見ると、シビレ罠がやり遂げた漢の顔をして、その儚い命に幕を降ろしていたのです。
 そんなことはお構い無しに、ドスガレちゃんはぐーすかぎゅーと、口を開きっぱなしに眠り続けていました。
 何もドスガレちゃんが暢気な訳じゃなく、それもハンターさん達が使うお薬のせいなのです。
 しかしながら、ドスガレちゃんの一聞能天気な寝息は、ハンターさんのヒス……いやいや怒る心に火を点けます。
 お察しのとおり、ハンターさんはとってもキレやすい人でした。
 


746:桃色したひらひらの… 2
09/03/12 21:03:27 5qkkXAvx
 ハンターさんはドスガレちゃんから離れ、このエリアに入った時に投げた自分の荷物を拾いに行きました。
 フットワークが命の弓使いでしたので、捕獲だけといえ、ドスゲネポッポの頭とか抱えて戦ったりはしないのです。
 ハンターさんは拾い上げた荷物から砂を払って、ごちゃごちゃした中を覗き込みます。
 手慰みに調合してみた、LV2睡眠ビンこと眠魚入りビンは熱気で臭くなってきたので捨てました。
 ペイントの実入りビンは、ドスゲネポッポの尻尾をピンクに染めるのに一役買いました。
 二度焼きしてある保存食、ピカピカする小石、何かの大きな種、日除け兼砂塵除け外套、半端に溶けかけてるスイーツ(笑)。
 素材玉なんか、隙間から入った砂を纏って泥団子みたいになってます。
「んもう、役に立ちそうにないものばっかりじゃないの……っ!」
 それすらもドスガレちゃんのせいだと言わんばかりに、ハンターさんは吐き捨てたのでした。
 
 色々と痛め付ける手段は考えてみたものの、考え疲れてちょっぴりどうでもよくなってきたハンターさん。
 そんな彼女が、荷物の底から一つのビンを見つけ出したのです。
 それはハンターさん命名するところの劇毒ビンといいました。
 怖い怖いキノコを磨り潰した物が詰められています。
 食べたら一発でお腹が壊れて苦痛に身を捩らせるその威力は、うっかり食べちゃった事のあるハンターさんお墨付きです。
 
 暫くして。
 ドスガレちゃんのお顔の前に立つハンターさんは、ビン片手に笑うのでした。
 もうじき、ドスガレちゃんを眠らせている麻酔薬も切れてしまう頃でしょう。
 体の大きな魚竜種には、通常量の麻酔薬では効果時間が少し短いのです。
 そんなことも、今のハンターさんには好都合でした。
 矢でもってドスガレちゃんの体に毒を撃ち込み、麻酔が切れて痛みに喚き、のたうちまわる無様な姿を見てやろうと、ハンターさんは企むのです。
 ビンの蓋を開けてやじりを浸し、その矢を、ハンターさんはドスガレちゃんの首に突き立て、引き抜きました。
 まだ麻酔が切れていないせいか、ドスガレちゃんの寝息は一瞬止まっただけで、すぐ安らかに再開されました。
 ちょっぴりおかしな力の入れ方したせいで、抜いた矢は折れてしまいました。
 けれど、ハンターさんはそんなこと気にしてられません。
 
 輝く笑顔で見守るハンターさんの目の前、ドスガレちゃんのにぎやかな寝息に変化は一向に現れません。
 ハンターさんは「あれ?」とばかりに劇毒ビンとドスガレちゃんを交互に見ました。
「きっと体がおっきいから、毒回るの遅いのよ、そーよね」
 考えるのも面倒くさいハンターさんは、そう決めつけたのです。
 
 ハンターさんはぷっくりしたおしりの上に乗っかるような矢筒に手を伸ばし、矢を一本抜き取りました。
 そしてそのやじりを劇毒ビンに浸したまま、ちょこちょこと移動するではありませんか。
 ハンターさんはドスガレちゃんのおしりの辺りに屈み込み、悪いお顔をし始めました。
 ドスガレちゃんが目を覚ました時、ハンターさんがお顔の近くにいたら、その大きなお口で丸かじりにしてしまうかもしれません。
 おしりの近くなら、次の一刺しで起きても、ドスガレちゃんがまともに動けるまでに充分な距離をとれると、ハンターさんは考えたのです。
 ドスガレちゃんのお腹側は少し白っぽく、脚とヒレっぽい何かが生えています。
 それ以外はほとんどつるりとなだらかで、カエルにちょっと似てなくもありません。
 お腹からおしりの境がよくわからないながらに、ハンターさんは、ドスガレちゃんのおしりに矢を突き刺しました。
 
 ドスガレちゃんの寝息が途切れます。
 けれどもまたそれは、ほんのまばたき一つの間。
 すぐに再開されたイビキ調の寝息にハンターさんの怒りは静かに再燃を始めます。
 矢を引き抜きながら、ハンターさんは考えました。
 いっそビンの中身を、直接ドスガレちゃんのお口に、ぶちまけてやれば良いんじゃないかと。
 しかしながら、ドスガレちゃんの顔はお口をぱっくり開けたままに横倒しになっています。
 これでは上手く半液状の毒を飲ませられるか怪しいものです。
 


747:桃色したひらひらの… 3
09/03/12 21:07:40 5qkkXAvx
 ふと、飛竜に対する毒生肉みたいに、何かに含ませて飲み込ませる事を思いついたハンターさんは、手にした矢を弓弦につがえました。
 そのまま踵を返して小走りに駆けて行った先は、オアシスの水辺です。
 ハンターさんは足を止め、すいすい泳ぐお魚さん達を少しの間、ガブラスフェイクの奥から目を細めて眺めます。
「てや」
 気のない掛け声と共に弓から放たれた矢は、ハンターさんの狙い通りに鋭く水面を突き破りました。
 魚達が逃げた水際へとハンターさんは踏み込みます。
 矢は浅い水底に突き立ち、頭の砕けたサシミウオがぷかりと浮かんで来ました。
「やーね、もう。頭、取れちゃったじゃない」
 弓を背負い、残念そうにハンターさんは呟きました。
 大きくもない魚に対竜用の矢を使えばどうなるか、言わずと知れた事です。
 これこのように、ハンターさんはつくづく考え無しでした。
 
 仕留めたサシミウオの口から劇毒ビンの中身を流し込んみ、毒生魚に仕立てよう。
 そう考えていたハンターさんですが、魚の頭がふき飛んでしまっては簡単に行きそうにありません。
 食道は残っているのでしょうが、うじゃけた傷口をまさぐるのはちょっぴり面倒臭そうです。
 うるさいドスガレちゃんの寝息を耳にしながら、ハンターさんは劇毒ビンの原料、ドキドキノコの威力に思いを馳せました。
 
 さてお腹に劇毒ビンの中身を仕込み終えたサシミウオ片手に。
 ハンターさんはドスガレちゃんの寝顔をとっくりと眺めました。
「その間抜け面さらしてられるのも今のうちよー……ぅふふふふぁははははは!」
 含み笑いを高笑いに変えながら、ハンターさんはドスガレちゃんの喉奥めがけて頭のないサシミウオを放り投げました。
 大きくほの暗いお口の奥に、べちりと毒生魚はぶつかります。
 ドスガレちゃんの寝息は止まり、ぐぎゅ、と寝言のような声が出されました。
 ハンターさんは、足元に転がる枯れた板状の植物を拾い上げまして。
 それをドスガレちゃんの鼻面に叩き付けます。
 途端、ギザギザの牙達の埋まった歯茎がせり出して、バクリと宙を噛みました。
 ドスガレちゃんの閉じたお口と動いた喉を見、ハンターさんは再び悪ぅい顔で笑うのでした。
 
 ドスガレちゃんはブゴッとモスみたいな声を上げ、ちょっぴり首をもたげます。
 うぇいくあっぷ・ざ・どすがれおす、です。
 じりじりと距離を取りつつも、ハンターさんは決してドスガレちゃんから目を離しません。
 いつ苦しみ出すかと、楽しみで仕方ないからです。
 先程までの寝こけっぷりからは信じられないような身軽さで、ドスガレちゃんはひらりと身を起こし、その二本の脚で立ちました。
 両腕(ヒレ?)をお空へ向かって伸ばし、ドスガレちゃんは元気一杯、ぎぉーうと鳴きました。
 
 おかしさを感じ、ハンターさんは眉をひそめます。
 穴でも開けそうな凝視に気付いているのかいないのか、ドスガレちゃんは長い首をもたげ、我が身をしげしげと眺めているようです。
 一度目蓋を閉じた後、ハンターさんはくわりと眼を剥きました。
 そして違和感の正体に気付いたのです。
 さっきまでしんなりと垂れていたはずの背ビレが、雄々しく天を衝いているではありませんか。
 そればかりか、砂埃にまみれた鱗の一枚一枚が艶を増したようにすら見えるのです。
 元気百倍とか吹き出しの付きそうなお肌っゃっゃ具合は、ハンターさんを歯噛みさせました。
 
 ハンターさんの脳裏を一つの記憶が掠めます。
 近頃同僚がどっぷりとハマっている、馴染みの飯屋の裏メニュー。定価2ゼニーぽっちの怪しい緑色スープ。
 一杯食べれば力みなぎる素敵なスープだというそれの主な材料は、ドキドキノコだと聞きました。
 彼の言うことは満更嘘ではなかったのです。
 ドキドキノコの効果はどっきりびっくり気まぐれデタラメ。
 お腹を壊す事もあれば、嘘みたいに疲れがとれてしまう事もあるのでした。
 



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