【MH】モンスターハンターでエロパロ 16匹目【モンハン】at EROPARO
【MH】モンスターハンターでエロパロ 16匹目【モンハン】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/11/25 15:12:33 nywzwh06
>>1
立て乙

3:名無しさん@ピンキー
08/11/25 15:24:11 I2oP0pfI
>>1
乙ガレオス

4:名無しさん@ピンキー
08/11/25 17:07:02 HjdWja4a
>>4本の角

5:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:11:54 lBvrwo9O
>>1

6:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:48:32 lLGKOycv
>>1乙ファンゴ

ところでコンガ娘はスカ●ロア●ルプレイで楽しめるのでしょうか

7:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:53:45 lBvrwo9O
アリだな

8:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:57:04 QWpQJvna
>>1乙ビスカス

お腹を空かせたババコンガ娘に
痺れ生肉やら腐った肉とか食わせて…ハァハァ

9:名無しさん@ピンキー
08/11/25 20:50:38 lLGKOycv
>>7>>8
ババコンガ娘「お、お願いひますぅっ……! 出させてくらひゃいっ!」
尻尾で掴んでるキノコで栓ですね、分かります

10:名無しさん@ピンキー
08/11/26 09:36:34 IN+82gP1
いやいやそこは俺のキノコでだな

11:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:00:51 zVOSKQ7C
こっそり、字書き参上~…。
えと、とりあえずなんか書いてみたんだが…。

途中投下はダメ…ってか例えばプロローグは出来たよー!続きの第一話は待っててね!って形式はアウトですか?

12:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:02:14 NB3PTz7T
長さによる

13:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:56:53 zVOSKQ7C
>>12
プロローグ自体それなりに長い気もする。

とりあえず話全部作るまで自重しとくよ。スレ汚しになるといけないし。

14:名無しさん@ピンキー
08/11/27 00:08:40 T3xqpP7S
wktkして待ってるぜ
頑張ってくれ

15:名無しさん@ピンキー
08/11/27 16:41:39 hZrR4BAS
いゃん

16:名無しさん@ピンキー
08/11/27 18:08:21 4AG+GJpl
くっく

17:名無しさん@ピンキー
08/11/27 18:12:56 Uf/3I3jp
くえー

18:名無しさん@ピンキー
08/11/28 04:13:41 8MkVJgDi
クック萌え

前スレで誰かが言ってたキリンのリンさん数えてみた
保管庫に五人くらいいたよ
キリン人気者だな

19:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:43:38 M6F+sa6p
先生の可愛さは音爆のときのモーションだと思うんだ。
ナニアレw

20:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:01:35 e1c70/+Z
『相棒と金火竜』

擬人化路線、キーワードは『大剣』と『金火竜』であります。

一発目、ちょっと投下してみます。反応を見ないと何とも。
ちなみに今回は女の子は出てきません、あしからずorz

21:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:02:56 e1c70/+Z
俺はディア=ノーティス。ギルド所属…主に砂漠戦が専門の、ハンターだ。今回、とある依頼書を受注してこの古塔にいる。

「ん~………!」

この瞬間にかけるために、今、全神経を総動員させている。
巨大な体躯でこの古塔の頂上を異常な速度を保ちながら走ってくる、奴。
口から漏れる火煙も猛々しく、しかしそれに勝りまず目に止まるのは黄金石の塊にすら見紛う、輝く金の体だ。

『グアアァァァァ!!』

恐ろしい砲孔とこの突進されている状況でなければ間違いなく見とれてしまうに違いない。
輝く宝石すら連想させる、この飛竜…。

22:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:03:46 e1c70/+Z
黄金の火竜にして陸地の女王。リオレイア希少種である。

「スゥーー………」

俺の祖父…俺は「じっちゃ」と呼んでいたが、彼から教わった「渾身の呼吸」をして身構える。両手に握りしめ、優に俺の身長を越えるこの大剣には名前がない。何の素材でどこで作られたかすら分からない。
だがちゃんと名称はある。もちろん、先代の使い手であるじっちゃがつけた名前だ。
名を…『滅龍牙』という。

「ハァァァ………アアア!!!!」
ジャストタイミングを見計らって俺は一気に滅龍牙を振り下ろす!

『グゥゥッッッ!!』

23:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:04:29 e1c70/+Z
空気の抵抗すら引き裂く一撃は突っ込んできたリオレイアの頭部に見事直撃した。当たった瞬間に赤黒い稲妻を辺りに迸らせながら、滅龍牙は刀身を重力に従ってさらにめり込ませていく。

『ギィッッ……グォ……!!』

実に…苦しそうに鳴く。
正直なところ、この「渾身の呼吸」で繰り出した一撃は何体もの飛竜を葬ってきた「必殺」だ。どの飛竜もこの後、刀身をどけると絶命する。

俺はこの瞬間が好きではなかった。刀身をどければ絶命する飛竜…。罪悪感が、あった。

24:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:05:15 e1c70/+Z
カタカタカタ………

滅龍牙が震えだす。さあ、私をどけろ、と。奴の全てを飲みきってやったのだと。
ハンターを始めた頃からの相棒だからこそ、わかる。
この武器は、間違いなく生きているのだ。

「吸血鬼に似てるよ…お前。」『………』

もちろん大剣は何も言わない。しかし。

ピリッ!
「いっっつ……!?分かったよ!冗談だっつの!」

赤黒い稲妻を申し訳程度に流された。まったく、とんでもない武器だ。

そんな吸血鬼もどきのような大剣を、いよいよ俺はどかした。意外以上に軽いのだ、この武器は。

そして。

25:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:06:07 e1c70/+Z
『グォ…………。』

飛竜とは思えない弱々しさで鳴いた。……終わった、な。
また1つ、命を殺したんだ。

それはハンターになる上で覚悟を決めていた事。
じっちゃから託されたコイツを相棒にしたその時からの覚悟のはずなのに、未だこうして迷っている。

「さて、帰るか。」
『…カタ』
滅龍牙は震えて答えた。世界広しといえども、人に反応する大剣はこいつくらいだろうな。

若干苦笑しながら、相棒を背中に戻して帰ろうとしたその時。

『グル………』

背中に冷や汗をかいたのは久しぶりだった。

26:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:07:02 e1c70/+Z
確かに後ろから聞こえた寝起きのような飛竜の声。
まさか相棒が鳴いたわけではあるまい。

恐る恐る後ろを振り返ってみる。相棒ですら、共に焦っているように思えた。いつもとは違う、震え。怒りや驚愕にも似た、絶望の震えだ。

『グルルル………』

のっそりと奴は起き上がった。まるで爆弾採掘させた後のアイルーのようにゆっくりと、だが、確実に。
ここで相棒を抜刀して切りかかれば…!
だが必殺を受けてなお、起き上がった相手に対して畏怖を感じずにいられるだろうか?
相棒も震えすらしなくなった。


27:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:08:35 e1c70/+Z
『グゥゥアアアオオォォ!!!!』

リオレイアの『バインド・ボイス』…!!
俺の体は完全に硬直してしまった。今まで、こんなに感情を含んだ雄叫びは聞いたことがなかったからだ。
そして奴は俺が怯んでるスキに2、3歩下がった。
その前動作から来る奴の『必殺』を俺は身に染みて知っている。

『満月斬り』。俺の生まれ育った地方ではそう呼ばれている。ハンターズギルドでは誰が命名したのか『サマーソルト』とも呼ばれている、尾毒を生かしたまさに『必殺』だ。

28:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:11:16 e1c70/+Z
しかし。次の瞬間。

ゴッッッ!!!!

「うっ…」

俺は、後頭部に打撃を受けた。尾毒と打撃の二重痛覚の中、気付いたのはある事実。
奴は一度サマーソルトを打った後に、今度は前転の要領で逆サマーソルトしたのだ。

薄れゆく意識の中で、もう助からないかもしれない俺は最後の望みをかけて倒れたまま、腰のバッグから、緑色の奇妙な形をした玉を取り出した。
ギルドが開発した、ベースキャンプまで一瞬にして戻れる『モドリ玉』というやつだ。
せめて倒れたままの死体を食われないようにと、俺はモドリ玉を投げた…というより転がした。

29:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:13:12 e1c70/+Z
微弱な衝撃だったにも関わらず、それは破裂し、中から真緑の煙がモクモクとあがり始める。

俺の視界はそこで途切れた。
最後に聞いたのは、けたたましいがどこか苦しげな、リオレイアの雄叫びだけ、だった…。

30:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:34:54 zglhXBqk
GJ
早く続きが読みたい

31:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:46:50 e1c70/+Z
>>27>>28の間何故か抜けてるorz これいれてください。



飛竜王リオレウスと違い、リオレイアは空を飛ぶことが少ない。故に『陸地の女王』なのだが…そこで甘く見てしまったハンターがどれほどこの『必殺』で命を落としたか…。

もちろん喰らえば俺だって例外じゃない。ましてや目の前のコイツは…金色のリオレイア!!

ビュウッッ!!!!!!

大気を切り裂く音と同時に、奴が鉄棒でいう、逆上がりの要領で尻尾を一回転させる。

ガキンッッ!!!!

かろうじで背中の相棒を抜刀して同時に防御した。
生きようとする本能が、恐怖に勝ったのだ。

「ばっかやろ…伊達にハンターやってねーんだよっ!!」


32:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:07:20 LaZSROU9
ババコンガが座り込んで何か食べてるシーンあるじゃん
ババコンガなおにゃのこをあんな風に膝に乗っけたい

33:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:10:12 LaZSROU9
やべえうっかり変なの書き込んだ
ごめん

34:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:15:36 OvULS6Xk
いや、アリだ

35:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:26:57 C+vKHin3
リオレイアの雄叫びってのに違和感があるのは俺だけじゃないはず

36:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:44:04 y/2nFm+J
雌叫びと書かれても、なんのことだかわからんがなw

37:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:08:36 y/2nFm+J
>>31
乙。1レス1レスがスッカスカなのが気になる。
1レスは4KB近く、60行まで書けるよ。もう少しつめた方が良いんじゃないかな。
それと、投下終了ならそうと明記した方がいい。その方が読み手も安心してレス付けられるよ。

38:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:17:43 e1c70/+Z
>>37
色々ありがとうです。やっぱちょっとスカスカだったか…。

1人でも期待してくれてる人がいるみたいなんで1話1話、ちょこちょこ落としてきたい。

雄叫び関連、ツッコミ等々ありがと。何でも感想くれるとありがたい。では!

39:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:59:50 xWalcm5u
>>31
意志を持つ剣が出て来る漫画を思い出した
ありゃ持ち主が小娘だったけど
グランローヴァじゃなくてタイトル忘れた


擬人、モドリ玉……次の展開が想像出来過ぎる><
ので、>>31なりのオリジナリティに期待したい

40:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:52:54 Zx9I7A1u
擬人姦、龍姦除いてここからオリジナリティもクソもあるのか?

41:名無しさん@ピンキー
08/11/29 08:46:02 5CsoSxXT
王道やお約束は嫌いじゃない俺は少数派

42:名無しさん@ピンキー
08/11/29 10:03:20 FuqIa0si
♀の選択肢は
・集会所ツンデレ
・受付嬢各種
・集会所長
・商店のオバチャン
・噂話の女
・村長
・武器屋の女将
・被害妄想アイルー
・ハンター
辺りか。多いのか少ないのか、それよりモンハンたる必然性が疑問だ。



ところで聞いてくれ、人生初のモノブロス狩りの時、こちらは2落ち奴は角尻尾破壊で時間切れになったんだが、
奴とはいずれ再び決着をつける必要があると思うんだ。奴を見つけて決着をつけるにはどうすればいい?

43:『相金』の人
08/11/29 18:16:18 RWjcblHY
みんな色々ありがとう。ストーリー的に王道かもしんないが、暖かい目で見て下さい。

では、『相棒と金火竜』第2話投下します。

相棒、ついに人へ…。

44:『相金の人』
08/11/29 18:18:09 RWjcblHY
目が覚めたらそこは古塔のベースキャンプだった。
起き上がろうとして後頭部に激痛が走る。

「いって…ぇな…」

軽く手を触れてみると、傷は塞がりつつある。毒も何故か抜けているみたいだ。
…一体、誰が?

と、ベースキャンプの外から声が聞こえた。

「あ!コラ!まだ起きるな!」少し焦り気味の女の声。
…バカな。女性ハンターは連れてきてないはずだが。

まだ霞む目で、その女の姿を確認しようと目を細める。
まず、すらっとした足が見えた。自然になんとなーく目線は上に上がっていく。
引き締まった腰が見え、豊かな胸が目に入った。かなり恥ずかしくなったが肝心の顔を見るためにさらに視線を上げていく。

「――……っ。」

完成されたとも言っていい、美貌があった。
くりっとして落ち着いた真紅色の瞳に、程よい大きさの鼻。どこまでも紅く、瑞々しい唇。肌はそれに対し、白銀のように白い。それがまた一層瞳や唇の紅を強調しているようにも思える。

45:『相金の人』
08/11/29 18:20:03 RWjcblHY
「ちょっと?アンタ、どーしたのよ?大丈夫?」

呼び掛けられて俺は我にかえった。魔性の美しさか…。もしくは俺の直球ストライクのせいか?

「あ、ああ…大丈夫だ。」

そう言うと女は少し微笑んだ。髪は肩より少し長くどちらかと言うと灰色に近いが、決してくすんではいない。輝いているようにも見える。後ろのほうはぴょこぴょこ跳ねているがいいアクセントだ。

が、身にまとっているのはその容貌とは正反対だ。
黒を貴重とし、赤いラインがいくつも引いてある…スーツのような服だ。しかも背中には見たこともない赤黒い太刀を背負っている。

「さすがにアンタが倒れた時は私も焦ったな~…。」

指で頬をポリポリ掻きながらはにかむ彼女だが、俺は混乱の渦にいた。ぶっちゃけ紳士気取ってる場合じゃない。

「え、いや、誰?何故?どーやって?」
我ながらバカな質問だ。しかし何となく、目の前の女にはこれでも伝わる気がしたんだ。


「私?やだ…まさか分かんないの?」
「全く分からない。」
俺にバッサリ即答されたのが心に刺さったのか、少し落ち込む彼女。

「はぁ…ったく。アンタの相棒よ!もうっ!」
「相…棒?」
俺が相棒と呼ぶハンターは正直いない。何故なら俺の相棒は常に背中にいるあの……

46:『相金の人』
08/11/29 18:22:15 RWjcblHY
「あ。」
「気付きなさいよー…。」
まさか。
…このウルトラ美貌娘は…!!

「おまっ!!『滅龍牙』か!!」
「遅いわよ、気付くの!」
いや、無理だろ。

とりあえず俺は頭に浮かんだ疑問を片っ端から並べる。コイツが相棒だと確信したからにゃ容赦しないぞ。

「何故人間に?っつーか背中の武器なに?俺の武器はー!?」
「さっきから質問ばっかうっさい!!」

バチィッ!

「おうっ!」
と、怒った彼女の前髪辺りから見覚えある赤黒い閃光が放たれた。
…間違いない。相棒だ。
その稲妻は俺の胸のあたりに直撃した。

「うぐっ…。」
「ごっ、ごめん。大丈夫?」
「で、何で人間に?」
「復活早いよっ!?」

彼女の話によると、あの後、俺は倒れる前にモドリ玉を使ったが失敗してしまった。しかし気が付いたら自分は人間になっていて、とりあえず俺をベースキャンプまで運搬…介抱してくれたらしい。

「何でか分かんないんだけど、さ。」
「そっか…ごめんな。俺がふがいないばっかりにお前をこんな姿に…。」
「そんな、謝んなくていいわよ!それに…その…話せたの…嬉しい…し。」
後半は何やら俯き加減になっていったのでよく聞き取れなかった。

47:『相金』の人
08/11/29 18:24:21 RWjcblHY
心なしか顔が赤いような?
「今、最後なんつった?」
「なっ…何でもないわよっ!!」ええい、煮え切らない奴だ。
「気になるだろー。」
「いーのよ!!バカっ!!」

バチッ、とまた稲妻を俺に直撃させるこの女。
「いてぇ!反則だ!」
「う、うるさいわね。」
「くっ…相棒がまさかこんなに凶暴だったとは。」
「アンタがいけないんでしょアンタがー!?」

実に話していて安心する奴だ。やっぱり相棒で間違いないんだなって、確信した。

同時に何らかの原因で変わってしまった彼女を救ってやりたい。…しばらくは、コイツのために何とか頑張ろう。
そう心に誓った。

と、また1つ疑問が沸いてくる。

「なあ、あのリオレイア…どうなったんだ?」
彼女は首を振った。
「分からないの。私はアンタを運ぶのに必死だったし…。」
「そうか…ありがとう。」
「べ…別にアンタのためじゃ…ロアが悲しむと…ゴニョゴニョ…。」
ちなみにロアってのは俺の祖父…じっちゃの名前だ。
じっちゃの名前も知ってる辺り、再度コイツが相棒であると確認した。

「なあ、見にいかないか?」
俺の提案に彼女は頷いた。
「当然ね。このままじゃ成功か失敗かも分からないし。」
そう言って彼女は手を伸ばしてきた。白くて細い指だ。
俺はまだ痛む後頭部を抑え、その手を取った。

48:『相金』の人
08/11/29 18:25:58 RWjcblHY
「私の名前、知ってる?」
「名前……滅龍牙じゃないのか?」
さも当然のように答えたつもりだが、彼女はムッとしたようだった。
「…サーリア。サーリア=レイスよ。」
「じっちゃがつけてくれたのか?」
「そうよ。…ちゃんと名前で呼んでよね。」

グイッと、手を引かれてベッドから起きあがる。
サーリアはニッコリ微笑んで俺に言った。

「さ、行きましょ?」

――To be continued...

○余談○

「ところで、俺の武器は?」
「私。」
「ちげーよ!?いや、合ってる!?」
「素手で戦いなさいよー。」
「何のほほんとして死亡フラグ立ててやがる!!」

さてさてリオレイアは生きてるのか…?

49:『相金』の人
08/11/29 18:28:34 RWjcblHY
2話、投下終了になります。
大剣娘登場の巻でした。

3話、只今執筆中…。

50:名無しさん@ピンキー
08/11/29 21:51:00 Mn7HbnTj
乙。
大剣娘なのに得物は太刀……?
まあいいや続きが気になるワッフル

51:名無しさん@ピンキー
08/11/29 22:17:02 nPH8IFLA
その太刀が擬人化すると、今度は背中の得物が双剣になる訳だ
以降片手→ハンマー→狩猟笛→……

52:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:49:17 pq489alV
分身させんなwww
というかその過程だとハンマーが小槌レベルに…

53:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:51:56 L4Z1248j
>>51
なんだそのキリが無いストーリーww
マトリョーシカじゃねーんだぞwww

54:名無しさん@ピンキー
08/11/30 03:41:49 yXJoG73S
乙だが>>51の武器娘マトリョーシカに全部持ってかれたwww


55:名無しさん@ピンキー
08/11/30 22:48:37 QLz2/8Oe
取説の目コピだが、太刀は
「大剣をさらに研ぎ澄まして軽量化、振りの速さと流れるような連続攻撃を手に入れた派生武器」
とあるし、大剣娘に太刀はむしろ正しいかと。


でも、ランス娘がガンランス担ぐのは色々と許し難い。

56:名無しさん@ピンキー
08/12/01 01:38:00 YpEnw8gl
>>55
大剣を削ったのが太刀
ランスに追加したのがガンランス
ならガンス娘がランス担ぐのは構わないのかと言われればそれも違和感。

57:『相金』の人
08/12/01 22:43:46 TiNpaMgX
『相棒と金火竜』第三話、投下します。
今回は金火竜娘、登場。ちょっぴり主人公が暴走します。

58:『相金』の人
08/12/01 22:44:57 TiNpaMgX
古塔の頂上まで俺達は一言も話さなかった。
もし、あの全力の一撃を叩き込んで生きていたら……。
そんな『今までにない』不安を俺達二人は言葉なんて交わさなくても共有していたんだと思う。

そして、頂上へついた。
崩れかけたアーチをくぐり抜け、闘技場を思い起こす円形の場所へ出る。

「………いない?」
「まさか逃げたの?」

顔を見合わせる俺達だったが、サーリアはふと何かに気付いたようだ。

「あそこ…誰か倒れてるわ。」見ると確かに奥の方の崩れかかった屋根の下辺りで誰かが倒れている。

「なんでここに人が…?」
リオレイアはいない、人は倒れている…予測できない事態に混乱する俺を、サーリアの手が引っ張った。

「ちょっと行ってみましょうよ。なんか、嫌な予感する…。」

近くへ歩いて行くにつれて、サーリアがピタリと歩を止めた。何やら焦っている感じだ。

「ネット。」
「は?」
「いいから!ネット出しなさいよ!」

確かに俺は今回ネットを持っている。が、何故ネット…。
しぶしぶネットを出すと、サーリアはひったくるようにしてそれを取り、倒れている人の方へと駆けていく。

59:『相金』の人
08/12/01 22:46:11 TiNpaMgX
「あー…えっと、サーリアさん?」

事態が飲み込めずに様子を見ていると何やら、倒れている人に巻き付けている。
これはただ事ではない、と俺も近くへ寄った。

「いい?あんまジロジロ見るんじゃないわよ…?」
なるほど、サーリアがそう言った理由も分かった。

倒れていたのは女だった。長さは3メートルはあろうかという黄金の髪に、まるでどこかから連れてきた妃のような顔立ち。だがどこかあどけなさ残る感じがする。
そんな彼女の状態は今、体に巻いたネットの隙間から見え隠れする肌色から判断すると…。

「何にも着てないってワケか…。」
「無理に見たらアンタ死刑よ、し・け・い!」

分かってるっつの。
さて、どうしたもんかな…。
このまま放っておくわけにはいかないし。
いや、そもそもだな…。

「誰なんだ?この子は。」
サーリアは意味深に鼻をクンクンさせてから眉をひそめた。
「この子から、モンスターの匂いがする。強い強い、龍の匂い…。」

何?俺の相棒は何を言ってるんだ?

「それにこの髪の色…。消えたリオレイア…。」
「オーケー。お前の言いたい事は分かった。だけどそれは有り得ない。」

60:『相金』の人
08/12/01 22:49:09 TiNpaMgX
サーリアが口に出そうとしている事は普通の事ではない。
この世界の摂理から外れる事だ。まさか、よりにもよって。

「金火竜が人間になったなんてのはな。」
ムッとむくれる彼女。口を尖らせながら反論する。
「私の鼻に間違いはないわよ。確かにこの子からは匂いがする。」
「そんなバカな事があるかってー…。」
「じゃあ何よ、私はどうして人間の姿になったワケ!?」

む、考えてみればもっともだ。武器が人間になるとはおとぎ話もいいところなんだが。
今時、黒龍伝説レベルだな。

「サーリアは、じっちゃの特別な武器だし何か秘密があってもおかしくないだろ?」

何反論してんだ、俺。
「そういう問題?…もう!いいわ、この子連れて帰りましょ。」
「…で、本人に聞こうってか?」
「ここで私達が口喧嘩したって変わらないじゃない。」

俺は言う言葉もなく黙ってしまった。もしかしたら俺なんかよりサーリアはよっぽど大人なのかな…。

かくして俺達はこの倒れている娘(ネット巻き)を連れて帰ることにした。

古塔を元来た道を辿っていく。娘を抱えているのはサーリアだ。

「俺、かつごうか?」
サーリアが疲れてたら可哀想だな…ってつもりで言ったんだが彼女はよく分からない表情で叫んだ。

「こっ…このスケベが!気を失ってるからって何しようとしてんのー!?」
「え!?濡れ衣じゃんそれ!?」
「じゃあどんな理由があるのよ!」

61:『相金』の人
08/12/01 22:51:28 TiNpaMgX
だーかーらー…
「サーリアが疲れてないか心配なんだよ。」

彼女の白い肌に少し赤みが差した気がする。何かまたマズい事いったか…?
「え、あ…うん…。だ、大丈夫だから。ありがと。」
そう言って話さなくなってしまった。さすが俺の相棒。よく分からんなー。

古塔から家に帰った時はすでに夕飯時を軽く超えていた。
まずは金色の娘をベッドに寝かせる。

「よいしょ…っと。」
自分も疲れているはずなのに、サーリアはとても丁寧に彼女をベッドに横にした。
「お疲れ、サーリア。」
「あは、大丈夫だよ。私だもん。」

一瞬、その笑顔に釘付けになった。胸がドキドキしてるし…。真紅色の瞳に吸い込まれるような錯覚すら覚える。
改めて真正面から魔性の美貌を見てしまったからかフラフラと足が勝手に動いていく。

62:『相金』の人
08/12/01 22:56:42 TiNpaMgX
「な、なぁサーリア…。」
「どーしたのよ?やだ、顔赤いわよ?」

キョトンとしていた相棒だが、俺のオーラに気付いたのだろうか。戸惑い始めた。

「ち、ちょっと?ディア?」

電流が走った。名前、初めて呼ばれたな…。
戸惑うサーリアなど気にもとめず俺はその体を抱きしめた。

「わ、わ。え?…ねえ、ディアってば。」
「もっと。」
「え?」
「もっと名前、呼んでよ。」

ギューッ…とさらに抱き締める。暖かくていい匂いだ…。

「あ……ん。」

その力加減にサーリアは小さく息を漏らした。苦しいわけではないらしい。

なんとなく、分かる。
だって相棒だから。

首筋に顔をうずめるようにさらに強く、抱く。
ピクン、と彼女の体が跳ねた。

「やぁ…くすぐったい…よ。ディア…。」

ああ、なんかゾクゾクする。もっと呼んで欲しい。
サーリアが欲し……え?
ふと、思考が止まった。
いや、むしろ我にかえった。

「おわあぁぁっ!?」
ズザザザッと後ろに後退するまでわずか0.5秒。
ドドブランゴもビックリのバックステップだったはずだ。
「ご、ごめん!俺は何を…!?」
サーリアの顔は紅潮しているが俯き加減なので表情は分からない。怒ってる…?

63:『相金』の人
08/12/01 22:58:00 TiNpaMgX
「………エッチ。」
ズダンッ!!と土下座する時間、0.3秒。ラージャンの腹プレスも真っ青だ。
「違うんだ!いや違わないけどなんかサーリアに見とれてしまったというか自我がなかったというか意識が毒状態にー!?」

ワケわからん言い訳ばっかの私、ディア=ノーティス。
ふと顔を上げて彼女の顔を見たが、怒ってはいない様子。

「サーリア、さん?」
「…あ、相棒なんだからあれくらいのスキンシップはあっていーけど!!」
ああ、きっと俺を傷つけないように話をしてくれてるな。うう、いい奴だサーリア。

「だ、抱き締めるならちゃんとそう言い…なさいよ。」
「え?それってどういう…」
お互いに気まずい雰囲気が流れはじめた…。

「あの…。」

と、不意に聞こえた第三者の声。俺達はピタリと動きを止めてその声の方を見る。
もちろんのごとくベッドの方だ。

「ここは…どこですか?」

金髪の娘が明るい灰色の瞳をこっちに向けてパチパチまばたきしている。
そこには若干以上のおびえの色も見て取れる。
先に口を開いたのはサーリアだ。

64:『相金』の人
08/12/01 23:00:01 TiNpaMgX
「目、覚めた?どこか痛む?」「あ…頭が少し…。」
「そう。じゃあ自分が『何なのか』分かる?」

唐突過ぎる質問だった。会話の脈も完全にスルーした、一方的にすら思う言葉。
しかも正体について強調して尋ねているようにも聞こえた。
いや、まさかそんな事が…。

「私は、竜です…。」
おいおい。冗談だろ?
しかしサーリアは確信が事実に繋がったのを聞いてさらに追求し始める。

「人の言葉で金火竜リオレイアと呼ばれている…間違いはない?」
彼女は弱々しく首を振った。

「それは分かりません…しかし体が金色の竜は私に間違い、ありません。」
「決まりね。」

チラリと視線を俺に向ける相棒。質問タイムは俺に回ってきたってか?
「えと、俺を覚えてる?」
「私を…斬り伏せた人…。」
瞳にはあからさまなおびえの色があり、また警戒心もよく出ている。
そりゃそうだよな…。

「どうして、私は人に…。」
「多分俺のせいだ。…ごめん。」

深々と頭を下げた俺にキョトンとする金髪少女。

「戻る方法は、探すしかないわね。それまでは…。」
「この子に俺の家にいてもらうしかないか。サーリアも戻れなきゃ困るだろうし。…まあ元々お前は俺の持ち物だけどなー。」

65:『相金』の人
08/12/01 23:02:10 TiNpaMgX
サーリアは顔を赤くしてぷいと向こうを向いてしまった。…なんかマズい事言ったか?
とりあえず俺は金髪少女の前に屈んで目線を合わせた。

「俺のせいでゴメン。怖がらなくていいから。…もう何もしない。戻れる方法が見つかるまで俺が面倒見るよ。な?」
「あ…。」
そう言って頭を少し撫でた。振り払われるかなーって思ったけど意外にそうでもない。

「お世話に、なります…。」
まだ警戒心は抜けないみたいだけど、少し微笑んでくれた。
とりあえずは話はまとまったかな…?

「俺はディア=ノーティス。よろしくな。」
「私はサーリア=レイス。この人の相棒よ。…よろしく。」

なんかサーリアは少し機嫌が悪い気がするんだが…む…やっぱさっきの暴走がいけなかったか…。

「私は…えっと…。」
彼女は名乗ろうとしてくれてるのだろうが、どうも言い淀んでいる。
もしかして記憶喪失…?と一瞬焦ったのだが、さっき俺を覚えていた発言をしていたのでそれはないだろう。

と、サーリアが。
「あなた…名前ないんでしょ。」
「……。」
さらに困ったように目を伏せる彼女。
「金火竜に名前があったらそれはそれでスゴいもんね。」
なーんかトゲのある言い方するなぁ…サーリア。
それを不思議に思いながらも、俺はある事を思いついた。

66:『相金』の人
08/12/01 23:08:24 TiNpaMgX
「名前、俺がつけていい?」
「は?」
真っ先に反応したのはサーリア。少女はキョトンとしている。「名前ないと寂しいだろ?」
「…はい。」
コクンと彼女は頷いた。よし、それなら…。

「シャル。どう?」
じっちゃが昔恋した女ハンターの名前だ。じっちゃが彼女に告白する前に、覇竜と呼ばれるギルドでも謎のモンスターに殺されてしまったらしい。
…この名前をチョイスしたのは不謹慎だったかもしれないけど。この子の外見的にもピッタリだと思ったから。

「シャル…分かりました。」
「その名前…。」
サーリアはじっちゃの武器だった事もあり、反応を示した。知っているんだろう。

「よし、決まりだな。よろしく、シャル。」
「はい…よろしくお願いします。ディア、さん。」
「…私もいるんだけどー?」
「サーリアさんも。」
「なっ…なんか取ってつけたような感じなんだけど!」

こうして、我が家に新たに2人もの同居人が現れた。
近所の目とか色々先が思いやられるな…。

――To be continued...

「……とりあえず、服を、だなあ。」
「アンタ、顔がにやけてるわよ。」
「ちがっ、にやけてなんか!!」
「こんの…ヘンタイ!!」
バチバチバチッッ!!
「いてええっ!?!?」

「……クス。」
シャルの漏らし笑いでなんとかこの場は収まったのだった…。

67:『相金』の人
08/12/01 23:10:39 TiNpaMgX
第三話、投下終了です。

王道…で流れに乗ってるけど、個人キャラとして可愛く見せられてれば幸いです。

第四話、まったり執筆中~。

68:名無しさん@ピンキー
08/12/01 23:16:00 ErWolH5d

ディアめ、あと少しなのにどうして止まる…
次回まで全裸待機だ

69:名無しさん@ピンキー
08/12/02 16:11:10 yuSG8kmg
>>68
全裸とか馬鹿だなお前
風邪引くだろJK


下半身出して待機してますね

70:名無しさん@ピンキー
08/12/02 19:31:27 WfuU0X5m
風呂に携帯持ち込んで全裸待機してる俺に死角は無かった

71:名無しさん@ピンキー
08/12/02 20:13:00 wzmw50+J
>>71
茹ツカミになるに一票。

全裸にマフラー、手袋、靴下完備で待機してますね。

72:名無しさん@ピンキー
08/12/02 20:33:16 PSPqwLI3
俺も全裸にPSP持って素材集めしながら待ってるぜ
サーリアとシャルに翻弄されるディアが見える…羨ましいぜ

73:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:13:33 8n2UM7L2
GJ!!wktkしながら待ってるぜ!!

全裸待機の方々のためにコーヒー淹れてきますた
ミルクと砂糖も置いておきますね

74:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:03:50 yuSG8kmg
>>72
ああ、IDがPSPですものね、わかります

75:名無しさん@ピンキー
08/12/03 03:00:36 Tr72ZG2A
なんという奇跡w

76:名無しさん@ピンキー
08/12/04 09:03:33 UFOWyWSl
そういや、モドリ玉→擬人化って誰が考えた設定なんだ?
擬人化のSSはモドリ玉関係多いし気になってたんだが

77:sage
08/12/04 09:12:42 ds4s0vFl
そういや誰だろう?
クィーンの人あたりからじゃなかったか?

78:名無しさん@ピンキー
08/12/04 09:14:53 ds4s0vFl
>>77
あーあ、スマン
まちがえた。ハズカシィヨ…

79:名無しさん@ピンキー
08/12/04 09:44:35 7I6Rafjj
白モノブロスの人だろ

80:名無しさん@ピンキー
08/12/05 09:59:37 LfAkIYLM
情報あり~

にしても、公式でもないのに、かなり浸透した設定だなw
擬人化があるならその逆も然り

81:名無しさん@ピンキー
08/12/06 21:22:12 KLC60/Om
擬人化っていうのは、人というわかりやすいものへの引き寄せだからな
逆に、人が竜とか獣になるっていうのは、わかりにくいものへの遠ざけっていうか
アリにはアリだが、らしく表現するのが容易くはないと思う

82:名無しさん@ピンキー
08/12/06 22:36:52 K5J7hZw3
ミラボレアスを討伐したものの、その戦いで長年の相棒を、多くの仲間を死なせてしまった男ハンター
栄光を手にしたものの、自責の念に苛まれ、更なる力を求めるようになる彼
ぽっかり空いた心の穴を突いて黒龍装備に次第に取り込まれ、その果てに本能のままに暴れ出す
人の心が徐々に喰い尽されていき、まさに人の姿をした龍へと堕ちかけた彼の前に一人の少女
少女は彼が駆け出しのハンターだった頃から彼に片思いをしていた、亡き相棒の一人娘
自分の娘のように可愛がっていた彼女も、今の彼には一匹のメスとしか認識できない
「犯せ、殺せ、貪り尽くせ」と命じる本能に従い彼女に襲いかかる男ハンター
彼女はそんな彼に懸命に語りかける
「貴方は悪くない、貴方が誰よりも頑張ってきたのは私が知ってる、だって貴方をずっと見てたから」
犯され蹂躙されながらなお、呼びかけ続ける彼女の温もりがいつしか彼を包み込み―

晴れて呪いは解けるものの、おさまりのつかない性衝動を堪えようと必死になる男ハンター
自我を取り戻した彼に少女はそっと口づけ、一つになれることが嬉しい、ずっと好きだったから、だからこのまま最後までしてと囁く
男はその言葉を紡いだ唇を己の唇で塞ぐことで、彼女の告白に答えを返すのだった


人から龍へと聞いてこんなのが思い浮かんだ
きっと人の心を取り戻した瞬間、ドラゴン→ルーツに装備が変化するんだぜ

83:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:05:12 Hx3FXi4c
良いなそういうの
SSにできたらもっと良いが

84:名無しさん@ピンキー
08/12/07 08:47:42 O7t+XDAf
>>82
ハセヲ&セシルが頭を過ぎったのは俺だけじゃないはず

85:名無しさん@ピンキー
08/12/07 14:00:08 wWgQXbSX
>>82
お前それで書け
と言うか書いてくださいおながいします

86:名無しさん@ピンキー
08/12/08 05:00:12 +fA9lPoO
>>82
もっと読みてえーーーー

87:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:09:22 cw9+vBWt
>>82
予告編ですね分かります

88:L
08/12/09 22:44:21 FZh9SEcF
 どうもー、大分ご無沙汰してました。『15匹目』から結構経っているので忘れられてるかもしれませんね・・・。
 忙しい時期が続く中、隙あらば携帯で書いた小説、前回の「狂い始めた野獣の弦」からちょっと外れた特別編です。

 シュチュエーションは男ハンター×(ミラボレアス×3)?

 タイトルは『互いの想いと罪』前編になります、ではどうぞ。

89:L
08/12/09 22:46:39 FZh9SEcF
 ―病院内、イリスとナナが寝てる部屋

「大体リレア姉さんおっぱい大きすぎですよぉっ!私なんてまだまだなのにぃ・・・・うらやましいでありますっ!」
「あのね・・・全然関係ないでしょ・・・。それにあんたはまだ発展途上なんだから・・・って、そう言うことが言いたいんじゃ無くって。
あんたは余計なこと言いすぎよ。私たちの正体がバレる所だったじゃない!」
「だってかっこいいから言いたくなるに決まってるじゃないですかぁ!」
「決まってないっ!少しは自覚しなさいっ!」
「リレア姉さんこそ!声もおっぱいも大きいでありますっ!」
「だからっ!関係ないと言って―――」
「病院内では静かにぃっ!」
「あ、はい――。」
「ご、ごめんなさいであります・・・・。」

 
・・・

・・・・

・・・・・


 夢を見た――夢を見たんだと思う。
 私はいない、私はいないのに私は私の夢を見ていると思っている。
 その夢に私は存在しない。
 その夢は誰かの記憶かもしれない。
 その夢に私の声は届かない。
 その夢は、今まで見たことも無く――どうしてこんな夢を見ているのかも分からない。
 その夢に私の思いは通じない。
 その夢は知らない誰かを映し出す。
 その夢に私はイナイ――誰かの記憶を読み返すように映る――
 その夢を覚えていてはならない。
 その夢は、「ハンター」と「モンスター」の領域を侵すほどの過ち。

 ――けれどとても綺麗だった―――
 



90:L
08/12/09 22:48:24 FZh9SEcF
 ――Present place uncertainty!


・・・

・・・・

・・・・・


「・・・・・・。」
 塔の中を黙々と歩く。ここはとても静か――それは今ここには俺しかいないからであろう。
「・・・・・・・・・。」
 上に上がれば上がるほど、空気が薄くなる。肌寒くなる。なに、これくらい気にするほどのものでもない。むしろ好都合だ。
「よっ・・・と。」
 段差のある場所をよじ登る。これから真っ直ぐ歩けば、終点だ。
「・・・・・・。」
 ゆっくりと、ゆっくりと歩く。徐々に終点が近づく。そう、俺の――ハンターとしての――
「・・・・はは、会いたかったぜ。」
 塔の最上部に出る。より天空へと近い高さのあるこの塔の上空は、暗雲立ち込め、到る所で稲妻が走っている。そして俺の眼の前には――
「さあ、俺を殺せっ!ミラボレアスっ!」
 自らの体を発光させ、凶悪――されど美しい存在、黒龍ミラボレアスの白、祖なる龍・ミラルーツが眼の前に佇んでおり、自分の領域に侵入した俺を
見下ろす。俺は両手を広げながら――ミラルーツに近づきながらもう一度叫んだ。
「殺せっ!俺を殺すんだっ!」
 だが、何故かルーツは何もしない。ただ、俺を見下ろすだけ――
「どうした――っ!俺はお前ら――ドラゴンを狩りまくった天敵だぞっ!なぜすぐに殺そうと掛かって来ないっ!」
 いつしか俺の叫びは――
「頼むっ!殺せっ!俺を――殺してくれぇっ!」
 願う形になっていた。死にたいのなら別に自分でどうにか出来るだろう。だが、俺は――『ミラボレアスに命を奪われたかった』
 俺の手にも、背にも、腰にも、武器は無い。『持ってきていない』のだ。だから警戒なんて必要ない――。
「・・・・・・。」
 と、気が付くとゆっくりとルーツの手が俺の頭上に来ていた。
「・・・・そうだっ!そのまま――」
 そして、その手から小さな雷撃が迸ったかと思うと――
「ぐあぁっ――!」
 何故か痛くは無かった。しかし眼の前は真っ暗になった。ああ、これで俺は解放される――などと、分かるはずも無いがせめて心の中では――と、
ルーツに感謝していた。
「・・・・・・。」
 違和感を感じた。おかしい、俺は――死んだんだよな?死ぬのって、ずっと真っ暗な状態が続くものなのか?
「・・・・さぁ、死んだことないから。」
 誰かが俺の疑問に答えているようだ――え、誰だ?天使か?
「天使?なぁにそれ?」
 何だ――知らないのか、頭には輪っかが浮いていて、背中には羽が生えていて、そしてとても綺麗な存在なんだよ。
「ふぅーん、私は頭の上には輪っかは無いけど、背中に一応翼はあるよ。」
 ほー、そりゃあ驚いた。そんな天使が居るとはな。
「だから、天使じゃないってば。貴方こそいい加減に目を覚ましたら?」
 覚ます?何でだ?俺は死んだんじゃ――
「死んでないわよ。」
 え――?
「死んでないのっ、起きろぉ~!」
「おごぉあっ!」
 頭に何かをぶつけられ、痛みと共に意識が回復した。
「イッテテテテテ・・・・なにしやが――」
 背後からする気配に振り向いて文句の1つをぶつけてやろうとして――止まった。
「なっ・・・・・。」
 白い――とにかく白い女の子が居た。透き通りそうなほどの白さを持つ髪は体に不釣合いでとても長い。そして肌――まるで幽霊のように儚なさ
を漂わせるほどの色白――だが眼は力強く輝き、見ているこちらは金縛りにでもなったかのように――いや、金縛りよりもひどい。息が出来ないほど
――見ていて胸が苦しくなる。
「って、いうか――」
 どうも肌の露出が多いなぁっと思ったら――少女は全裸のまま俺を見下ろしていた。

91:L
08/12/09 22:49:40 FZh9SEcF
「何で何も着ていないんだー!」
 取り乱した俺はすぐさま眼を伏せて後ろを向いた。女の子が背後からこう答えた。
「着る必要なんか無いし、着るものも無いわ。この姿は一時的になっているだけよ。あなたと話す為にね。」
「な、何を言っているんだ・・・?」
「貴方こそ、何で私に『殺してくれ』なんて言ったの?」
 はぁ?何でこの子がそんなことを知って――
「むぅ?まだ気が付かないの?貴方、私に言ったじゃない、殺してくれって。」
「い、いや、あれはミラボレアスに・・・・。」
「だーかーらー、それが私だってば。」
「・・・・すまん、ちゃんと説明してくれないか?」
 言ってみた後で聞きたいことが山ほどあるのに気が付く。まず場所。さっき居た塔とは違ってここは――なんだ?あたり一面が靄で――
「場所の説明からしてもらいたいの?この場所は『私達』がいつも遊ぶ場所だよ。」
 遊ぶ場所――っつっても分からん。さっき俺がいた場所からどれくらい離れているんだ?大体『私達』って?
「ああ、そう言えば分かりやすいのか。えーと、さっき貴方と私が居た場所から普通に上がっただけだよ。」
「上がった?あそこが塔の最上部な筈だが?」
 もうあそこから上に上がるなど不可能なはず。もっと上――というなら確かにルーツが全体落雷を仕掛ける際に降り立つ場所があるが・・・。
「ちーがーうー。もっと上なの~。」
「単純に『雲の上』だって言えば分かるって、ルティア。」
 何処からか第3者の声が聞こえた。いや、それよか何?ここが雲の――上?
「あ、バルだー。」
 ルティアと呼ばれる子は俺の背後を見ながら言った。それに習って俺も振り返る。
「うおっ!?またかよっ!」
 姿を視認してすぐに顔を伏せる。今度は紅く長い髪をなびかせている子が居たが、どうなっていやがる・・・なんでまた現れた子が全裸なんだよっ!
「なにがまたなのかは知らないが・・・」
「ねぇ?何で人間がここにいるのよぉ?」
 第4者――しかも今度は距離が近い、耳元から聞こえた。
「・・・・・。」
 おそるおそる隣からした声の方を見ると、今度は黒髪・・・しかしやはり全裸。
「――ッ!」
 訳分からん、誰かどうにかしてくれ――。
「実はね、さっき下に居た時に現れてさ、いきなり「殺してくれー」なーんて言い出すんだもの。」
「なーんだぁ、そういうことか。なら今すぐにでも――」
「まーまー。待ってよミティ。私はこいつと遊ぼうと思ってさ。」
 え?俺が?この子達と?―――遊ぶの?
「私は賛成しかねる、こんな得体の知れぬ人間と戯れるなど・・・・。」
「本来ココに人間なんか来れる訳無いもんね。ルティアも甘いわね~。死ぬことを望んでいるんだからさっさと殺しちゃえばいいのに。」
 幼い外見的ながらも言動がやけに残酷だな。そもそもこの子達は何者なんだ?
「紹介が遅れた・・・」
 紅の髪の子は俺に見られることもお構い無しに佇んで
「私の名は「ミラボレアス・バルトリア」位名は『ティアトリウス』だ。」
 紅の髪が血の様に更に濃くなった気がした。なんだ位名って?というか、眼のやり場に困るからあまり見せないでもらいたいのだが・・・。
「位名とは私たちの中で使われるそのモノの階級みたいなものを表すものよ。私は「ミラボレアス・ミティ」位名は『ミッド・ラスティア』。」
 「位名」自体の意味は分かったがそれぞれ違うからには――何か階級が違ったりするのか?
「そーだよ。『ティアトリウス』は「暗灼の王女」、『ミッド・ラスティア』は「黒曜冥の華」っていう階級なんだ。」
 何だか聞くだけならかなり偉い階級じゃないか。
「まあね、ちなみに私は「ミラボレアス・ルティア」、位名は『ティエナ・アイリー』。「光天の姫君」って言うんだってさ。」
 「だってさ」っておいおい。何だかもの凄いことを聞いたような・・・。
「ちなみに貴方は?」
「あ?ああ、俺の名は「リアン・アーク」。ハンターだった時は「減龍士」とも呼ばれていた。」
「減龍・・・士だと?」
 紅い眼を濃くしてバルが俺を睨んだ。やはり、言ってしまえばそうなるよなぁ。

92:L
08/12/09 22:51:28 FZh9SEcF
「ねぇねぇ?『ハンターだった』って、今はハンターじゃないの?」
 対照的に純粋なる赤の眼をしたルティアは興味深そうに俺の側に寄ってきた。その、位置的にどうしても見えてしまう小振りな胸と小さな乳首に目が行ってしまうが、
すぐに見ないように眼を背け
「ついさっきやめたんだよ・・・・。ハンターなんてもう、やってられなくてな。」
 と答えた。するとこちらを見もしないミラスは興味なさそうに
「ふーん、ハンターやめて死のうなんて思ったんだ?そんなによわっちぃんだアンタ。」
「いや、それは違うよミティ。」
 俺自身も否定しようとしたが、先にバルが言った。
「『減龍士』というのは母上から聞いたことがある・・・。我々の様な存在を徹底的に葬る非情なる者だとか・・・」
 が、どうも間違って知っているみたいなので一応補足しておく。
「そちらの価値観はさておき、俺は人に危害を加える危険な龍を狩っただけさ。別に、感情も無しに龍を殺している訳でも無い。現にそれが理由でハンターも
「減龍士」も捨てたしな。」
「なぁにそれ?」
 ルティアは今度は俺の腕に自身の腕を絡ませて顔の距離を縮めてきた。俺はそれを拒むように顔を離そうとするが、腕に当たる胸の感触でどうも調子が狂う。
「ねぇねぇ、何で何で?教えてよ~。教えてくれないと教えてくれるまでバルちゃんに焼いてもらうんだから~」
 さりげなく恐ろしいことを言うな。
「分かったからとりあえず腕を離してくれ、落ち着いて話せん。」
「分かった~。」
 素直に腕が離れると、ルティアはチョコンと俺の横に座り込み――まるで寝るときに御伽噺をせがむ子供の様な顔で俺を見上げた。
「確かに、俺は沢山龍を殺してきた。勿論人の為――だ。けれどな、段々分からなくなってきたんだよ。」
「ふんふん。」
 俺の語りを真剣に聞いているようなルティアは今だ俺をジッと見続けている。
「分からなくなってきたとはどういうことか?」
 後ろでバルが聞いてくる。一応この子も興味はあるみたいだな。
「龍を・・・殺すことが出来なくなった。」
「ふーん。」
 曖昧な声を出すミティ。構わず俺は続けた。
「己の手にした武器で龍を斬る。しかし、その内自分がとんでもない事をしているのではないかと思ったのさ。力尽きる龍、それに群がる人々。
原型を留めず、骨までも貪られる龍の亡骸を見て、俺は途方も無い自己嫌悪と利用されている自覚を持ち始めたんだ。」
 今度は誰も口を開こうとはしなかった、その方がいい。独り言のように続けられる。
「・・・・・。」
 ずっと立っていたバルが座り込む気配がした。ミティもうつ伏せに寝ていたのを変え、胡坐をかくように座った。
「それに――気が付いたら俺は、龍が尊い存在だとも思い始めた。何でだろうな、龍を滅ぼす者が、龍を大事に思うなんて――ある依頼では「子育てを始めようと
しているリオレイアを討伐してほしい、もし卵が孵っていたのなら、雛も始末してほしい」と――けど現場に行って、生まれたばかりの子とレイアを見ていたら、
なんだか気が引けてな。そのまま俺は放って置いたんだよ。」
 その後、その依頼を俺が断ったせいで、別のハンターが派遣されたが、子育てで気性が激しいレイアに返り討ちにされ、命を落とした者も居たそうだ。そしてその
原因が、討伐しなかった俺に飛び、その街のハンターやら住民から「人殺し」だの「臆病者」など散々言われた。


93:L
08/12/09 22:52:16 FZh9SEcF
「けどな、俺はやっぱり孵化した雛も、母親となった飛竜は狩れない。恥ずかしいけど、そんなことをしたら「可哀想」だと思った。それにハンターは本来、
自然とそして自分の目標である「モンスター」に感謝しなければならないんだ。そうでなきゃハンターは存在しない。だから「命を奪う」という業を常に意識して
狩らなければならない、それが今じゃ――ただ単に自分達の安全や、金儲け、そして地位を得る為に狩る者が多すぎるっ。いや、中にはちゃんと意識している者も
居るだろう、けどそれもほんの一握りだ。そう思うとな、周りが醜く見えてしょうがないんだよ。」
 そう俺は――こんな現実の為に「減龍士」と謳われたんじゃない。ずっと、人の為だと思い続けて危害を加える龍を狩ってきた――
それに対象を龍に絞っていたのは、龍を狩る技術を教えられたのと――龍と対峙した時の興奮――そして初めて感じるその龍の命と
自分の命の価値を認識したなんとも言えない感情だ。俺が力尽きれば龍は俺を食らい、自身のエネルギーとして蓄え、龍が力尽きれば肉体は自然へと帰り、育む。
 しかし周りは――否定する者ばかりだった。
「ある所では「飛竜保護団体」なんていうのもあった。「飛竜は守るべき存在」と言っているが、それは間違っている。俺たちが飛竜を守る権利など何処にも無いのだから。
だから――」
「そこまでにしておいてもらえない?アンタの話ってさぁ、結構むちゃくちゃなところがあるのよねぇ。」
 話の途中でまたうつ伏せに寝ているミティが口を挟む。それに同意してバルも
「人間とは業を持って生きているのだろう?それは我々龍とて同じ」
 俺の予想も出来ない発言をした。
「なんだと?」
 驚いて振り向き、バルを見据える俺を特に本人は気にせずに続けた。
「お前たち人間には私達龍にはそこまでの知能が無いと思われているようだが・・・実際にはそうではない。龍もまた業を持って生きているのだよ。」
 龍が――業を持っているだと?
「そうだ、お前の言った「人間に危害を加える龍」というのも――その龍も業を持ってこそ人間に危害を加えているのだ。自分の領域を増やすか――
将又自らの領域を侵されんと、自衛の為にな。それは人間とて同じではないか?」
「うっ――」
 ゲリョスのムチのような尻尾を食らったかのようだった。確かに言われれば、行動自体人とあまり変わらない。
「それにさぁ」
 うつ伏せのままミティが今度は言い始めた
「アンタは深いところまで考えすぎ。人間も、私達龍も、皆今日生きるか死ぬかの瀬戸際を毎日―無意識ながらも感じてその日を過ごしているんだからさぁ、
気にしすぎだよ。」
「ううっ――」
 またしても何か――誰かのランスでの突進を食らったかのように俺の体が吹っ飛ぶ感じがした。 
「じゃ、じゃあ――俺の今までの考えは――」
「間違ってもいますし、間違ってもいないと思います。」
 と、それまで静かに聴いていたルティアが――先程とは違って優しげに答えた。
「そこまで自身の行いを悔やみ、私達龍を尊重し、自然の理を深く感じている人を、私は笑ったりしませんよ。――行き過ぎた考えは改めた方がいいと思いますけどね。」
「・・・・・・なあ、今まで聞かなかったが、君達はあの黒龍「ミラボレアス」なんだよな?」
「はい、そうですよ。それが何か?」
 事も無げに言うが、俺は気にせず、知っておきたいことを問う。
「じゃあ、何で人の姿をしているんだ?」
「ああ――」
 と、軽く笑って答えた
「この姿はここに居る時だけですよ。さっき言ったとおり、ここは私達が遊ぶ場所。遊ぶのに必要だからこうして人型になっているだけです。」
「ミラボレアスにそんな・・・変化出来る能力があったなんて・・・・。」
「いや、これは極少数。」
 と、今度はバルが説明する。

94:L
08/12/09 22:53:01 FZh9SEcF
「私達は「ミラボレアス」の名を冠する中でも特に高貴な存在。時にこの様に姿を変える能力も備わるということだ。」
「し、知らなかった・・・・。」
「当然よ。」
 順に答えるように、今度はミティがしゃべる。
「下とか行って人間を相手にする時は元の姿に戻らなきゃならないけど、ここなら人間に見られないしねぇ。人間に知られてはなりませんよって
お母さんからも言われているし。」
 何だか一気にミラボレアスの生態に近づいた――はずなのだが、ミティの話では絶対に人間が知ってはならない事情じゃないか。
 じゃあ今ここに居る――人間である俺はどうなる?
「貴方は特別。私が気に入ったから許すわ。」
 ルティアが――ルティアは笑っていた。
「私のモノになれば命までは奪われないわよ?」
「いや、しかしそれは――」
 どうすればいいのか分からん。ハンターもやめ、後戻り出来ない状況だが――かと言ってこの先自分の未来が分からぬ未知の領域に
踏み入れるのもどうかと――
「ふふ、まあいいわ。それよりも――ねぇ、ついでだから私達とあそぼー。」
 っと、また腕にしがみついてくるルティア。先程の儚い少女の印象が消え、最初に見た無邪気な子に戻っている。
「あ、遊ぶってなにして――」
 そういえばこの子たちはここで一体何をして遊ぶと言うのか?
「ねぇー、いいよね?この人間も一緒にさ。」
「ま、いいでしょう。」
「私は別に構わないわぁ。」
 バルとミティは「仕方なく」と言った感じで了承しているが・・・
「おい、遊ぶって――何をするんだ?」
「今日誰からいくー?」
 聞いちゃいねえ。
「・・・私だ。」
 っと、何故か頬を赤く染めながらモジモジとバルが言った。風は吹いていないのに、足まで伸びた紅髪がサラリと靡いた。
「そっか、バルが受け身なら気合いれてやらないとねぇ。」
 受身?気合?組み手でも行うのか?――と、思っていると
「そいじゃ早速――はむぅっ」
「――あっ!」
 と、バルに近づいたミティは姿勢を頭1つ分低くし、バルの――幼い外見に反して少し膨よかな乳房を口に収めた。
 ちょっと待て――なにやっているんだこの子達は?
「むちゅっ――ぴちゃっ・・・むぐむぐっ・・・」
「あぁっ――っつぅ!ミ・・・ティっ!噛む・・・な――っ!はぁっ!」
 言葉とは裏腹にどう聞いても感じているようにしか思えない。片方の乳房の先端を口に含みながらミティは片方の手でバルの股間をまさぐった。
「あっ――はぁっ!い・・・い、んんぅっ!あぁんっ!」
 今までの堅苦しい声は消え、今ではすっかり――ミティに成すがままに弄られ、少女らしく可愛らしい喘ぎ声を出している。
 いや、見とれている場合じゃない。何でか自分でも分からないが止めないと――
「お、おい・・・ちょっとま――びゃっ!?」

95:L
08/12/09 22:53:40 FZh9SEcF
 自分でも間抜けと思うほど、変な声が出た。だが仕方ないのだ、何せ突然全身にビリビリと感電したように痺れた――その理由は
「邪魔しちゃだ~めぇ。そこで見てて~。」
 無邪気に笑いながら指先をパリパリと――小さな火花を散らせているルティアだ。くそぅ、最初に下で俺に食らわせたのもコレか。
 だが今度のは視覚がしっかりとしている。ただ体の自由を奪うために加減したらしい。おかげで無様にもうつ伏せの状態になった俺は、身体が痺れて動かないせいで
バルとミティの様子を嫌でも見てしまう形になった。
「ヴォ、ヴぉぃ・・・・・」
 舌までもが痺れているせいでロクな口が聞けなかった。構わず俺は言った。
「ヴぁにじでびぃるんばぁお?」
 「何しているんだよ?」っと言ったつもりなのだがやはり言えていない。
「何って・・・遊んでいるんだよ?」
 驚いたことにルティアは俺の言っていることが分かっているらしい――ので、このまま続けて俺は言った。
「あべがあぼぉびばぼぉ?(あれが遊びだと?)」
「うん。知っているわよ、この姿であんなことをすると不思議な感覚が身体から起こるんでしょ?人間って――」
 人間の姿をしている――ルティアはバルの身体を弄り回しているミティ、2人を見ながら言った。
「あ、あぼぉびっべおばべぇ・・・(あ、遊びってお前・・・)」
「最初は何で人間がこんなことやっているのか分からなくってね、すごく苦しそうな顔しているのにずっとやめないんだよ?」
 普通、そうやって人が性交するなら自分の部屋か相手の部屋だ。それはつまり街や村で行われるから、この子がヤッている所を見ていたとしたらパニックになっている
筈だ。下に行く時は本来の――「ミラボレアス」の姿にならなければならないとミラスが言っていた。
「それでね、気になってこの姿になってから――」
 では目撃したのは屋外ということになる。だがそれでも街や村の周辺では見つかる、つまりどこぞのハンターが狩場で密かにヤッているのをこの子が見たってことか。
 ――ていうか、なに自分で弄り始めてるんだよっ!
「人間が良く触っていたココとか触るとね、急に身体の奥から知らないピリピリとした感じがしたんだ~」
 「ココ」っと自ら弄っている乳首や未熟な恥丘を撫でながら――俺に見せるように色のある声を出しながらルティアは続けた。
「私の電撃とは――んぅっ、違って、痛くも無いし――はぁっ、嫌でも無いんだ。すごく、すご――くぅっ、良くって――あっ」
 薄く桃の様な乳首は既に突起しており、より丹念に指の腹で撫で回していたワレメからは光に反射してテカテカとする水のようなものが太腿に伝っていた。
「バルと・・・ミティも試してみたら・・・・ぁんっ、私と同じだって――はあぁっ!」
 次第にルティアは手の動きを早めている。すでに自身のでビショビショになった股間を気にすることなく――むしろ潤滑油の様に手を濡らしながら今度は擦り始めた。
「だか・・・らぁ、秘密のこの場所・・・で――んうぅっ、私達だけ・・・の、秘密の遊びを、はぁっ――ここでよくしているの――んあぁっ・・・!」
 バルとミティの様子を見る。ミティは胸を弄るのをやめており、今度は立ったままのバルのワレメを口に含んで弄んでいた。
「んじゅるっ・・・ぴちゅっ、くちゅくちゅっ、ちゅぱっ」
「はあぁっ!イイっ!ミティ――もっとぉっ!」
 それはどう見ても人の性交の前戯として行われるクンニリングスだった。声が上がる度、バルの足がガクガクと震えている。立たずに座れば良いものを――。
「でびぃぅが、ばんばごぼぉばべぇ、びべぇびぃびゅぼぉが(ていうか、あんな事まで、しているのか)」
「ああ~、あれも知らなかったんだけど。ずっと変な感じが続くと、ここからおいしい蜜が出るんだね~。」
 愛液を「おいしい蜜」などと言うのに俺は無意識にも少し興奮した。表現としては中々だと思うが、味は確か無いはず――と、考えていたら。
「ぶぅおっ!?(うおっ!?)」
 突然仰向けにされたかと思うと、眼の前が真っ暗に――いや、間近にルーツの股間が――濡れ濡れになったワレメが迫ったからだ。ちょっと待て、まさか・・・・
「特別に貴方にも私の蜜をあげるね~。」
 やはりか、しかしどうしたものか。おいしい状況ではあるのに違いないが、こんなこと人としてどうかと・・・
「ねぇ~、舐めて・・・?」
 まさしく蜜の如く――甘い誘惑が俺の脳に伝わる。どうする俺――どうする?

96:L
08/12/09 22:54:22 FZh9SEcF
「むぅ~、舐めてくれないとまたビリビリさせるよ~?」
 っと、可愛らしくまた指の先をパリパリと火花を散らして俺を見下ろすルティア。拷問みたいなもんだ――まだやさしい方だが、それでもまた痺れるのは冗談じゃない。
「ヴぁ、ヴぁがっば、ヴぁがっばっ!(わ、わかった、わかったっ!)」
「んふぅ・・・、ねぇ、はやくぅ♪」
 まだ痺れの残る舌をゆっくりと伸ばす。ルーツの秘部に触れた瞬間、「ピチャッ」と言ういやらしい音と共に、ウソの様に痺れが消えてきた。
「あんっ♪もっと舐めてよぉ~♪」
 理由は分からない、しかし現にこうして身体が動くようになってきた。それでも起き上がることは許さないかの様に俺の身体を手で押さえて顔面騎乗位を維持するつもり
らしい。仕方なく俺はそのままの状態で――自由に動かせる舌を這わせた。
「ピチャッ・・・・ヌチュッ、ビチュッビチュッ」
「はぁぁっ!凄い・・・上手ぅっ――んぅあぁっ!」
「ジュルジュルジュルジュルジュルッ、グチュッ――ジュルルゥゥッ」
「ひゃはぁっ!――あぁぁイぃっ!もっと吸ってぇっ!」 
 気が付けば俺は、知らぬ間に眼の前の女性器に夢中になっていた。別に童貞な訳ではない。回数は少ないにせよ、前戯のテクニックは人並み持っている。が、今は違う。
眼の前から止め処なく、永遠とも勘違いしてしまうほどに溢れ続ける蜜が――俺の口の中に広がる度、力の漲りと快感が駆け巡る。
 気が付けば俺は、知らぬ間に彼女にむしゃぶりついていた。幻覚かもしれないが、彼女のココは本当の蜜の様にいい匂いがして――
堪らなくなるほどもっと感じたかった。
 貪りたかった――
 舐めたかった――
 奪いたかった――
 その、穢れなき存在を、俺の手で、汚したかった――
「ジュルルルルルルルルルゥッ!ジュジュッ!ズチュウウウウウウウウウッ!」
「あああああああああっ!すごひぃっ!出ちゃううぅぅぅぅぅっ!」
 弓なりに反る彼女の腰が僅かに浮く。逃がさない――っと、俺はガシッと腰を掴んで自分の口へと寄せる。降りてくる入り口を待ち侘びていた舌がニュルンッと
侵入し――
「んああああああああああああああああああああああっ!」
 侵入させた舌を締め付けながら、嬌声が上がった。プシャアアアァァッと、胸元にまで何かが飛び散っている。
「うあぁぁっ!はあぁぁぁぁああああっ!」
 別の方からも嬌声が上がった。どうやらミティに弄られ続けたバルがイったらしい。
「あっ・・・・・はぁっ、はぁぁ・・・・すごぉいっ・・・。」
 ウットリとした声を漏らすルティアは力が抜け、全体重を俺の顔に預けている。――重い。トントンっと太腿を軽く叩くと――
「あ、ごめんなさい。」
 と、本当にすまなさそうに言って、腰を上げた。同時に舌も引っ込める。俺の顔はルティアの潮吹きでビショビショに濡れていた
「はぁ~、あんなに激しいの初めてぇ~。気持ちよかったぁ~♪」
 隣に座り込んだルティアは余韻を感じつつ、空を見上げながら言った。
「へぇ、そんなにイイんだ?こいつ。」
 と、俺の顔をミティが覗きこむ。「間抜け顔」とでも言いたげに俺を見下ろす。バルはどうしたのだろうか?
「すっごぉ~く気持ちよかったよぉ~♪ミティも体験してみればぁ~?」
「ふ~ん、あなたが言うなら試して・・・・あれ?なんだこいつ?」
 と、ミティの視線の先が俺の顔から下半身の方へと移る。
「足の間が膨らんでる。なんなんだこれ?」
 ミティが手を伸ばして何か触る動作をする。俺は手の先を追ってはいないのでミティの目の先にあるものが何かは――俺の獲物に触れる感触が伝わったので分かる、
痛くなるほどギチギチにズボンを膨らませているのは俺のペニスだ――。

97:L
08/12/09 22:55:40 FZh9SEcF
「うっはぁ、硬いなぁ。あれ?でもこんなものさっき見たときはなかったぞ?」
 それまで自制していた俺の本能を――最初に彼女達の裸体を見ても抑えていた自分の理性には自分でも褒めてやりたかった。だが眼の前に神秘なる領域と、
それを穢す感覚で理性はぶっ飛んでしまったらしい。今まで本性を見せていなかった俺の下半身で眠れるエスピナスが目を覚ましたのだ(ちょっと過剰表現だったか?)
「なぁ、ルティア。これなんだか分かるか?」
「うぅ~ん、分かんない。私が人間を見ていたときにはどっちともこんな場所膨らませてなかったけど・・・・。」
 おいおい、今の言い分だとルティアが屋外で見たヤッてる最中のハンターって女同士ってことか?なんつーこった。
「ねぇ、これなぁに?どうなってるのか見せてよ。」
「あ、ああ。」
 逆らえばまた電撃を食らう、仕方ないのでズボンのチャックを下ろし、彼女達に見せた。ブルンっと天上に伸びるソレを見た彼女達はしばらく声を失っていた。
「・・・・・・。」
 なんだろう、この微妙な空気。出しているこっちがものすごく恥ずかしくなって来るんだが・・・。
「・・・なにこれ?人間にこんなもの生えて――でも私たちにはないけどなぁ・・・。」
 当然さ、これは俺みたいな「男」が生まれたときからずっと一緒にいる「相棒」だからな(「棒」の部分を強調しておく)。
「何でこんなのアンタは生やしているの?」
「いや、別に俺は・・・男だし。」
「ああー、男かぁ。人間にもそんな風に居るのかぁ」
 どーも知らないことばかりのようだな。いや、無理もないか。彼女達は今は人の姿をしていると言えど、モンスターだ。知らなくて当然。ならばここで正しい知識を
教えてあげるのが先人の務めであろう。といっても、彼女達の幼い姿で単に俺の方が年上だと勝手に思い込んでいるだけだがな。 
「俺達人間――男にはこう言ったペニスと呼ばれる肉棒が生えている。これは主に気持ちよくなる為に使われる部位なんだよ。」
「ふ~ん。」
 興味深そうに俺の話を聞くルティアと
「・・・・・・はぁ・・・」
 さっきから俺のをジーッと見ていて聞いているんだかどうか分からないミティ。俺は状態を起こして胡坐をかき、二人に話す体勢をとった。
 ちなみにミティの後ろにはバルが横たわっていた。イった反動で気絶してしまったのだろうか?
「ちなみに、これの使い所は君達「女の子」に備わっている――さっき俺がルティアのを、ミティはバルのを舐めてただろ?あの場所に用いるんだ。」
「どーやって?」
 っと、自分の股間を見ながらルティアが聞いてきた。その表情は想像も付かないと言いたげだ。ミティはまだ俺のを見ている。
「何、簡単さ。二人とも股間のどこかに指が入りそうな穴があるの知ってる?」
「穴?んーと、ここのこと?」
 そういいながらルティアは自分のワレメを拡げながら俺に見せた。ヒクヒクと小さな入り口が見えるが、先程俺の舌が侵入したとは思えないほど収縮してしまっている。
 しかし正解には間違いない。俺は「そう、そこだ。」と言って
「その穴にこの棒を入れるんだ。」
「えーっ!?凄くソレ大きいじゃんっ!入るわけないよぉっ!」
 一番に驚くミティは「むりむりむりぃっ!」っと、ホントの子供の様に何度も同じことを言った。
「まあ確かに、このままじゃ無理だな。ミティ、さっきからジーっと見ていたよな?興味があるんだったら触ってみるか?」
「えっ?触るって・・・それをぉっ!?」
 そんなに驚くことでもないが・・・風呂にはちゃんと入っているし。
「別に無理してとは言わないさ、聞いてみただけだよ。」
「ミティが触らないなら私が触ってみる~♪」


98:L
08/12/09 22:56:13 FZh9SEcF
 っと、ルティアが乗り出してくる。途中、ミティから「あっ・・・」と言う声が聞こえたが、やわらかい手の感触が亀頭から感じるので流した。
「うわぁ、かったぁい・・・。それにビクビクして熱いねぇ・・・・。」
 軽く竿を握りこむルティアは本当に物珍しそうに言った。と、横から別の手が伸び
「や、やっぱり私も触るっ!」
 ミティだった。ルティアが触り始めたのに乗ったからか、あるいは無害なのを安堵したからか、とにかくやわらかい感触が1つ増える。
「ほ、ほんとだ・・・直で触っても固いまま・・・。」
「この状態じゃあまだ気持ちよくならない。二人どちらかでもいいから・・・舐めてみないか?」
「えぇっ!?舐めるって・・・・これをっ!?」
 触る前と同じ反応をミティはするが
「はーい♪じゃあ私舐めてみる~♪」
 っと、何の警戒心もなく、無邪気な顔で答えるルティア――と、顔が近づき、髪が亀頭をくすぐったが、すぐさま熱くビリビリと――
痛くはない、快感が俺を駆け巡った。
「う・・・っ」
 一回、ペロっと舐められただけでもの凄い快感だった。それを見ていたミティはゴクリと生唾を飲み込んで――
「ねぇ、やっぱり私も・・・いい?」
 今度は自分からではなく一旦聞いてきた。多分俺ではないだろうなと思っていたら、やっぱりルティアが返事した。
「うん、いいよ。なんか不思議・・・おいしい様な味と何だかアソコがムズムズする・・・。」
 モジモジと腰を揺するルティアはそのまままた竿に――今度はミラスも加わって、2つ熱くヌレヌレとしたモノが亀頭から伝わった。
「んっ・・・ぴちゃ・・・」
「うぉ・・・」
 2つ――熱い快感が下半身から脊髄を通ってビリビリと伝ってくる。腰が抜ける程もの凄い感覚だった。
「う・・・ぐぅっ!」
 いや、明らかにおかしい。軽い電撃だが、こんなの人とやっても起こるだろうか――って
「んふぅ・・・・んちゅっ、ちゅちゅ~っ」
「ふはぁ――ホントだ、よく分からないね。」
 まさかこの子達がやってるからか?何だ何だ?龍にやられるとこんな感覚が起きるのか?
「んふぅ~んっ!んんぅっ、ちゅっちゅ、ちゅうぅぅぅっ!」
「うおぉっ!」
 亀頭だけを口に含んだルティアが急激に吸い上げてきた。やばい、本当に腰が砕けるくらい気持ち良すぎる。
「ん~?コレもどんな味するんだろ?」
 こ、今度は玉に刺激が・・・・イカン、我慢出来ん。
「ぐぅっ!出る!!」
 腰が跳ね、竿から射出する感覚が伝わる。
「きゃぁっ!?」
「わっ!?何っ!?」
 予想していなかったのだろう、突然飛び散る白濁液に驚く二人。見ると、髪の毛や顔、胸や足などにベットリ付いてしまってる。俺はと言うと
「ぜぇ、ぜぇっ・・・・ふぅ~」
 溜まっていたモノが一気に解放されて悦になっていた。

99:L
08/12/09 22:56:56 FZh9SEcF
「・・・・・何、これぇ?」
「うわぁ、ベトベトしてる・・・。こんなの聞いてないよ・・・。」
 すぐに状態を起こして二人を確認する。ルティアは些か放心状態、ミティは初めて目の当たりにする精液にやや険悪気味みたいだ。
「す、すまん。大丈夫か?」
「あ、うん。別になんとも無いけど・・・・。」
「大アリだよぉ!なんなのさコレっ!なんかベトベトしてすごく嫌な感じ!!」
 まあ、確かに髪に付いたら大変だもんな。
「説明してよ!何なのこのベトベトしたもの!!まさか毒とかじゃないよね!?」
「お、落ち着け、毒じゃねえって。」
 毒ねえ、人間の精液はモンスターにとって毒に成りえるのだろうか?知らないから解らんが。
「その白い液は男・・・オスが性器から排出する「精液」というヤツだ。生命の材料の一つだ。」
 少々言い方を変えてみた。多分こういう風に言ったほうが解りやすいと思ったからだが・・・、我ながら「人としてどうよ?」と言いたくなる内容だ。
「生命の材料ですか・・・ん~、なんか匂いますね。」
 すっかり大人しくなったルティアは胸に付いた精液を人差し指で掬って匂いを嗅ぐ。最後にヤったのは何時だったかな?よく見ると微妙に黄色身が出てて、改めて
彼女たちに申し訳ないことをしたという気分になった。
 が、何だ?ルティアはジーっと精液の付いた自身の指を見ていたかと思うと――
「はむ、ちゅるっ」
「「なっ!」」
 俺とミティは驚いた声を上げた。ミティはどう思って声を上げたのかは知らんが、とりあえず俺の心中を言わせてもらうと
「何考えてんだ!?行為としては正しくないとは決して言えんが、初めて見ていきなり口に含むもんじゃないだろ!」
「ちょっと!そんなもの飲んで大丈夫なの!?」
 仮にも自分が出した精液を「そんなもの」と言われると落ち込みもするが、いやそれよりもルティアは――
「ん、ちょっと苦いかなぁ・・・・あ、あれ?」
「ほらぁっ!やっぱりまずかったんだよ、大丈夫!?」
 「まずかった」に2つ意味が混じってるな、平仮名にしているのはその為か?
「ううん、大丈夫。それどころか・・・なんだろ、あ・・・・ねぇ!すごいよこれ!!」
「「は?」」
 またしてもハモった。が、ルティアはいきなり飛び跳ねて言った。
「なんかさぁ!凄い力が湧いてくるの!体も軽いし!ねぇねぇ!ミティも飲んでみなよっ!」
「ええーっ?嘘だ~、こんなの・・・・・・・・・ううー・・・」
 あまりルティアの言うことを信用していないようだ。それもそうだろう、得体の知れない液体を口に含むって・・・・結果が今のルティアにせよ、躊躇うのも無理は無い。
「・・・・・・。」
 いかんな、今頃興奮して来た。
「ねぇねぇ、今のもっと出せないの?もっとほしいよ~♪」 
 強請られて断る理由も無い。が、ここはもう――
「あー・・・・なあ、直に注いだ方がもっと良いと思わないか?」
「直に?どういうこと?」
 そりゃあ勿論
「ナカに出すと言うことだ。」
「ナカって?」
「あー・・・・さっき言った、口じゃなくて下の――」
「ルティア、ミティ、時間だ。」

100:L
08/12/09 22:57:55 FZh9SEcF
と、今までどうしていたのか、復活したバルが2人に言った。もしかして、見てたのか?
「えー?もう~?」
「なんだ?時間って。」
「もうここには居られないってこと。私たち帰らなきゃ。」
 なるほど、惜しいけどここまでか。まぁ、これ以上関わるとこっちの立場も危うくなるだろうし(理性も危なかったし)、潮時か。
「んじゃ、お先に~。とりあえずあんたは二度とここに近寄らないことね。」
 間違ってはいないし否定する必要も無いが、なんか微妙にグサっと来るなぁ・・・。
「私もこれで失礼する。」
 って、待て。俺はどうやって帰ればいいんだよ?
「なんだ?元より死ぬつもりであったのだろう?何故帰る必要がある?」
「あ・・・・。」
 そういえば俺はここで死ぬつもりだったんだと、今思い出した。
「まぁ、死のうが死ぬまいがどちらでもいいが、帰りたければルティアに頼むのだな。」
 そう言って霞の中へ消えたミティとバル。と同時に、黒と赤の龍が飛んでいくのが見えた。
 この場には俺とルティアしかいない。
「ねぇ、またここに来てくれる?」
 突然切なそうな声がした。
「また・・・・って、え?」
「約束してくれないと帰さないよ。」
 そんな無茶な、第一どうして?
「・・・・・・・。」
 ダメだ、泣きそうな目をしてる。どうしてかは分からんが。
「分かった分かった、また来るって約束してやるよ。」
「本当!?」
 断ってたら一生ここから出られんからな、自然と餓え死にだが、俺が望む死とは違う。
「じゃあ、約束の証として、なんか頂戴♪」
 またしても何なんだ。だがこれも嫌だとは言えない。
「じゃあ、これでいいか?」
 仕方なく俺は首から提げていたものを外す。昔、減龍士だった親父が付けていた首飾りだ。何かの龍の鱗で作られたと思うが、詳しい素材は分からない。
俺はそれをルティアに渡した。
「じゃあ私からはコレ。」
 代わりに何処から出したのかは分からんが今度はルティアが俺に何か渡した。渡されたそれは白く発光する欠片だった。爪かと思ったが、やけに小さい。
「それ私の角なの、前に物にぶつけて一本折れちゃってね、それは角の欠片。」
 おいおい、なんかもの凄く痛そうな事を聞いたが大丈夫なのか?
「平気だよ、ちゃんと再生したから♪」
 なるほど、と納得する俺。

101:L
08/12/09 22:58:27 FZh9SEcF
「じゃあ下に送ってあげる。約束、守ってよ?」
「ああ、気が向いたらまたここに来るよ。」
「あんまり長い間来なかったら唯じゃおかないからね~♪」
 たぶん、ダイレクトに落雷するんだろうな。イカン、本当に唯じゃない。
「じゃ、また遊ぼうね、バイバ~イ♪」
 その瞬間、最初にルティアから受けた電撃の感覚が襲い、俺の目の前は真っ暗になった。


 そして気がつけば、塔の最上部だった。「ミラボレアス・ルーツの電撃で気を失い、今まで見ていたのは夢だった。」と思いたかったが。生憎と、
手の中で白く発光する欠片を見て全て現実だと認識せざるを得なかった。
「はぁ・・・・、まいったなぁ。」
 今更ながら後悔した。俺はとんでもない所に踏み込んだと思ったからだ。
「うぉ、眩しっ」
 突然、雲の隙間から日差しが現れた。
「ん?」
 その背後で、白い龍が空を飛んでいる・・・かと思うと、雲の中へ隠れてしまった。
「はぁ・・・・。」
 おかしな話だ、自分が狩っていた龍に死を阻止されるなんて。
「しょーがねぇなぁ。しばらくは付き合ってやるよ。」
 
 空に呟き、ルティアの角の欠片を握りしめ、俺は塔を後にした。


to be continue

 
 



102:L
08/12/09 23:01:00 FZh9SEcF
 特別章前編終了です、かなり中途半端でしかも所々おかしい所があるかもしれません。

 お粗末でした。

103:名無しさん@ピンキー
08/12/10 02:11:57 AxzRBXFa
はいktkr
とりあえず乙
乙ってあれだから、甲乙丙丁の乙って意味だから。勘違いしないでよねっ

104:名無しさん@ピンキー
08/12/11 00:45:51 2Q+Hjm67
乙~
先が気になるw

105:名無しさん@ピンキー
08/12/11 16:43:16 NjltWYro
>>101
お持ち帰りならぬ「お持ち込み」?やはり基本は全裸なのか。

>>81-82
「龍属性=放射能仮説」を考えているのだが。

集会所ギルドマスターの助言に従って撃竜槍【阿】を作ったハンター。
使うようになってからしばらくして、すぐ風邪をひいたり、抜け毛、歯茎からの出血などの身体症状が出始める。
併せて、夢の中では赤目黒髪の女に誘惑されるようになり、普通の食べ物を受け付けなくなって石ころをかじりだす。
ある夜、またも淫夢にうなされて目を覚ますと額に激痛を感じ、頭を冷やそうと井戸で水を汲むと、バケツの水面に映る顔はバサルモスのモノに。

なんてな。

106:名無しさん@ピンキー
08/12/11 21:45:45 6TAB85SU
そして彼はバサル仮面となってギルドと戦うんですねわか(ry
そういやギルドがハンターにとってマイナス要素じゃない話って記憶にないな

107:名無しさん@ピンキー
08/12/11 23:46:34 bdJzhy5T
ギルドはハンターのための組織なのか
民衆のための組織なのか
ギルドのハンターさんの話を誰か書け、いや書いてください

108:名無しさん@ピンキー
08/12/12 10:08:09 Ry1oIvEs
>>106
ポッケ16

109:名無しさん@ピンキー
08/12/12 10:08:47 Ry1oIvEs
あ、マイナス要素じゃないなのか

110:名無しさん@ピンキー
08/12/13 12:08:57 +hSNHAvC
ギルドが毒にも薬にもならん話なら、ゴロゴロしてる気もするが。
勤め先に対する愚痴なんて出がちなもんだし、ハンター主人公なら、
多少ギルドを悪く言っておいた方が「らしい」話になりそうだ。
ところで、そろそろあの話やあの話の続きは来ませんか…

111:名無しさん@ピンキー
08/12/13 23:48:52 wZ8DRUyT
蟹の人まだかな~

112:名無しさん@ピンキー
08/12/16 06:35:42 MsmdJNRJ
明日大型アップデートかぁ
早く課金してハンターランク2から上げないと

113:名無しさん@ピンキー
08/12/16 20:47:41 YPR+P98O
wikiのことなんだが、収録作品は18禁だって明記した方がいいんでなかろうか…
コメント付けてる年齢層がまずい気がするんだ

114:名無しさん@ピンキー
08/12/16 22:51:32 BA/vbP7u
そもそもMHプレイする年齢層が(ry
こういうゲームのパロにはありがちなこと。

115:名無しさん@ピンキー
08/12/17 21:03:01 wB4Yf/+K
ありがちかどうかはともかく、建前は大事だろ。
低年齢プレイヤーが多いゲームだからこそ、TOPに注意書きの一つくらい有るべきなんじゃ?

116:名無しさん@ピンキー
08/12/17 23:37:58 bmmncDvU
以前チラチラと投下していたものです
一応エロありですが、直前で止まっています
完成させたいのですが、仕事でしばらくPCと無縁になりそうなので
未完成ながら投下させて頂きます、ご容赦ください
文章力も拙いので、ただの痛いヤツと思ってくださっても結構です


117:名無しさん@ピンキー
08/12/17 23:38:31 bmmncDvU
森丘――
様々な生物が生息する、自然が支配する高大な緑の土地。

草木を食す草食獣、それらを獲物とする小型の肉食獣。
それらの上に君臨する食物連鎖の頂点、飛竜。
立派に完成された生態系がここには存在している。
そして、そこでの掟はただ1つ、『弱肉強食』。

その単純にして明快で絶対の掟の中、悠然たる自然と、そこに君臨する王者に挑む者が今日もいる。
その誇り高き者達を、ヒトは『ハンター』と呼んだ。



『グオォオオオォォォオオオ・・・』

洞窟内、空気が異常に振動し、王者の咆哮がコダマする。
赤き鱗と翼を持つ、その飛竜の名はリオレウス。
食物連鎖の頂点にして、その風貌から飛竜の王の異名を持つ。
王は、己の寝床に踏み込んできた無礼な客に対して、明らかな敵意を向けた。

相対する『客』は、リオレウスに比べ、1回りも2回りも小さい。
だが、強固な鎧で身を固め、その身の丈と同等程度の武器を担いだその『客』は、リオレウスにも負けぬ、ただならない威圧感を持っていた。

「・・・み~っけ。」

『客』がボソリと呟いた瞬間。

『ギャオォォォオオオォォ!!!』

リオレウスが先手を打つ。
獰猛な唸り声を上げつつ、『客』に向かって突進する。


あわや直撃、だがその手前で『客』は、なんと真横に前転し攻撃をかわしたのだ。
意表をつかれたのか、リオレウスは前のめりに転んだしまう。

『客』は武器を構え、転んだリオレウスに肉薄する。
立ち上がったリオレウスが『客』向き直った瞬間。
『客』が―ハンターが渾身の力で振り下ろしたハンマーがリオレウスの脳天を捕えた。

『ゴォ・・・!?』

リオレウスが一瞬怯む。

「さぁ、さぁ、さぁ!楽しみましょうよ王様ぁ!!」

リオレウスとは違う、甲高い声が洞窟内に響き渡る。
ハンターは、いや『彼女』は、喜々とした表情を浮かべた。

118:名無しさん@ピンキー
08/12/17 23:40:19 bmmncDvU

戦闘が始まってどれほどたったか。
ハンターである『彼女』はほとんど疲弊したような様子はみられない。
かたや、王者たるリオレウスは両の翼爪を砕かれ、頭部の一際堅い外殻も叩き割られている。

『ギアアアァァ!・・・ァァァアァ』

カウンターで返す咆哮もどこか力強さがない。
しかし苦心の咆哮も

「無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁ!!」

『彼女』には効果が無いようである。
どうやら耳栓を付けているらしい。

足を叩かれ、リオレウスがその場に転倒する。
これを逃すまいと『彼女』はこれでもかとハンマーを振るう。

「オラオラオラオラァ!くたばれコラァ!!」

・・・前述したとおりならば、ハンターは誇り高き者なのだが

「ハーッハッハッハ!ウヒャハハハハハハハ!」

『彼女』は例外と思おう。いや、例外だと思っていただきたい。

辛うじてリオレウスは起き上がるが、既に瀕死なのか足を引きずっている。
その場から逃げようとするが、『彼女』がそれを許すはずもない。

「待ってよぉ~王様ぁ、まだト・ド・メ、終わってないゾ☆」

物騒な事を言いつつ、『彼女』がリオレウスに迫る。
恐怖心か苦し紛れに効果が無い咆哮かける。

『グオアアアア「シャァァァラップッッッ!!!」

ドゴォン

良い音がした。
やはり『彼女』に咆哮は効果無く、逆に即頭部に重い一撃を見舞われた。
さらに運が悪いことに、今の攻撃でリオレウスは気絶し、再び転倒してしまう。


119:名無しさん@ピンキー
08/12/17 23:40:55 bmmncDvU
「かぁん念したかな?じゃあサヨナラしよっかぁ~!?」

ググッ、と戦闘の開始時に見せた構えを取る。
だがあの時のような振り下ろしではなく、グルグルと回転しだす。
凄まじい力に遠心力が加わり、凶悪な攻撃力を生み出す。

回転した状態でリオレウスの頭部を何度も何度も殴打する。一回、2回、3回・・・。

「オオオオオオオオオオオオオオオ!!」

リオレウスはもはや悲鳴も上げることが出来ない。
そして、無数の乱打の後、前方にグンと踏み込む。

「フィニィィィィィィィィッシュゥッ!!!!」

今までの全ての回転の力を利用し、真上へカチ上げる。

ゴシャウ

何かがへし折れるような音。
一瞬宙に浮いたリオレウスの首は、そのまま力無く地に伏した。

『・・・ギョァッ・・・・』

威厳ある唸りはどこへやら、奇妙な声を上げ、リオレウスは、食物連鎖の王者は息絶えた。

「んお?殺っちゃったか~。クエストクリア~っと。」

頬に飛んだ血をグシグシ拭いつつ、『彼女』はリオレウスの亡骸に腰を降ろした。

「まぁ~ちょっと物足りなかったけど、そこそこテンション上がったよ、あんがとね」

戦闘時とは一転して、優しげな表情でリオレウスの表皮を撫でる。

「さすが王様、火竜の名は伊達じゃないね、まだあったかい」

すると、『彼女』なにやらキョロキョロと辺りを見渡した。
戦闘の時とは違う、若干挙動不審な行動には女性らしい可愛いらしさを感じる。
近くに驚異となりそうなモンスターの存在がいないことを確認すると

「ネコタク来るまで時間もあるしねぇ・・・王様、もうちょい楽しませてもらうよ~ぉ」

そう言うと、彼女は鎧の留め具を外し始めた。

120:名無しさん@ピンキー
08/12/17 23:45:41 bmmncDvU
以上です
続きは仕事を終わらせてから投下します
見たくないなら構いませんが・・・
お目汚し、失礼しました

121:名無しさん@ピンキー
08/12/18 03:07:47 GIQ0F/Wk
屍姦だとッ…!

122:名無しさん@ピンキー
08/12/18 04:06:08 fNfLGTyY
続きが気になるぜw

123:名無しさん@ピンキー
08/12/18 04:10:57 z6VBWBI/
竜の生命力なら途中で少しくらい復活してもおかしくないかもしれない

124:名無しさん@ピンキー
08/12/19 00:30:31 5ngM+AeD
グロ注意くらい書かなきゃ

125:名無しさん@ピンキー
08/12/19 01:05:42 1d73x0aP
>>120
次回投下時は、苦手なモノをスルーしたい人のために、タイトルかコテかを付けてくれると嬉しいな

126:名無しさん@ピンキー
08/12/21 02:46:25 ub+diGWO
「転んだしまう」
、、、気のせいだねw

127:名無しさん@ピンキー
08/12/21 06:48:52 ZdaXEeWv
sageろよ、しかも、
人の揚げ足し取ってんじゃねぇよ

128:名無しさん@ピンキー
08/12/21 09:02:05 MVns5vhN
人の揚げ足とる暇があったらネタでも考えてろ
しかしなぁ……
未完成ってのは判るが投下が早すぎたような気がしなくもない

129:名無しさん@ピンキー
08/12/21 13:44:30 59Mjxm5w
モンスターハンターにハンターギルドが存在するのは有名だが、モンスターにもモンスターギルドが存在するとしたら?

下位モンスターと上位モンスターで所持(?)品から性能から違う理由を考えてたら何故かそんな仮説が。



そんなことより、早くナルガにゃんに会いに行ける強いハンターになりたいです。

130:名無しさん@ピンキー
08/12/21 21:30:57 lyg/ykSB
そういうのは仮説じゃなくて妄想って言うんだよ。
P2G安くなったし、ヤマさんに会うために買おうかね。

131:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:31:32 ZkbnkQ/8
>>127-128
くだらないこと言ってすいませんでした。

132:名無しさん@ピンキー
08/12/22 09:28:12 TP0MiV7q
sageろよ

133:名無しさん@ピンキー
08/12/23 22:19:19 zXZ+JQcn
まとめwikiを見てたら、ディアブロス亜種のハーフって設定の作品が。










たまらん

134:名無しさん@ピンキー
08/12/23 22:43:14 G8jtZw6M
>>132
あ、すんません。

135:名無しさん@ピンキー
08/12/24 15:17:15 PfFbXrzQ
・・・そんな一言で許されると思ってるのか?
今までよっぽど他人との係わり合いがなかったんだな

136:名無しさん@ピンキー
08/12/24 18:49:00 eBN80BQ4
>>134-135
まあまあ、マターリと一緒に妄想しようぜ。




ディアブロスおかんに押し倒されてウッカリ種付けヤらされた哀れな素人ハンターとか。

137:名無しさん@ピンキー
08/12/24 21:55:05 FeBhLv5I
このスレで初めて黒ディアは牝だと知った
ドスランも牡だと知った(前科者の懺悔)

大全欲しいけど高くて買えないw

138:名無しさん@ピンキー
08/12/25 03:46:33 v1KF8Moe
でもドスランはオスだよって頭でわかってても、いつだったか大昔に投下された
雌のドスラン(非擬人)が横暴ハンターに竜姦される小品SSがいまだにけっこう好きな自分

139:名無しさん@ピンキー
08/12/25 07:54:51 9vQAKd1t
クック先生の耳が弾け飛び姦はどこ探してもないぜ… 流石にマイナー過ぎるか

140:名無しさん@ピンキー
08/12/25 19:19:58 4KpW8qpm
忘れられているだろうが、久しぶりに書く時間が出来たので
投下を再開してみる
ずいぶん前になるので、頭から落とさせてくれ
擬人化×ぬるエロ×続き物 無理ならタイトルでスルーして

141:MH探偵F
08/12/25 19:21:43 4KpW8qpm
Prologue

『アキ シボウ レンラクコウ ジャンボムラ ソンチョウダイリ』

怪文書のようなネコ伝(メラルー伝報)が届いたのは、温暖期に入ってすぐ
じっとりと汗ばむ昼下がりだった

アキという人物には少々心当たりがある
オレの母親は3人兄弟の一番上で、ハルカ、アキ、ナツミとなる
春夏秋冬と順番に名づけない所が母方の家系だなと思う
おそらく、その長男アキにあたる人物であろう
オレがまだ神童と呼ばれていた頃、一度だけ会ったことがあった

『アキ、いいかげんにしなさいよ!』
『姉さん、聞いてくれよ。俺はもう決めたんだ』
『ハンターなんて職業、私はみとめないわよ』

戸口にまで響くけたたましい母親の声にびくつきながら、ドアの隙間を覗き込んだ
ヒステリックな母の向かいにゆったりと座る男
立派な体躯に精悍な顔つき
これからハンターになるんだろうか?見た目だけはすでに立派なハンターに見えた
男は低い位置からの視線に気付き、手で母の小言を制すると歩み寄り目の前にしゃがんだ


142:MH探偵F
08/12/25 19:23:04 4KpW8qpm

『お前がフユキだな?はじめまして』
軽々とオレを持ち上げるその顔は、無精ひげを剃れば結構、若いんじゃないかと思った
『ちょっと、フユキに触んないでよ!あんたの反抗菌がうつったらどうするのよ』
『‥‥‥菌って』
だいたいあんたは昔から、おじい様を裏切るのよね、一番素質があったくせに
母の小言は止まらず、その都度オレの方に『まいったよ』とウィンクをよこす
そして、母の神経を逆なでするのだ

うちの家系は代々医者や学者が多く、母も漏れずギルドの観測室に勤めている
オレも小さい頃からそれらになるだろうと思っていたし、幼いながらも努力してきた
母のキンキン声に鼓膜が疲れ、部屋に帰っていつもの通り明日の授業に備え勉強を始める

しばらくすると、ノックもなしにアキが耳を抑えながら入ってきた
『いやー、久しぶりに姉さんのお説教聞いたなぁ‥‥』
疲れた声とは別に表情はこころなし楽しそうに見えるのはなぜだろう
『お前、毎日こんなの聞いてるのか?』
『いえ、僕は怒られるようなことはありませんから』
同情するような声に、淡々と返す
そっかと笑いながら、どかりとオレの脇に腰を下ろした
『なぁ、フユキは何になりたいんだ?』
『おじい様は母とナツミ叔母さんが観測の方にいってしまったので
 僕には医療に進むようにと言っています』
今考えればとんちんかんなオレの答えに、すこし悲しそうに微笑むと小さな窓に目を向けた

『オレはハンターになるんだ』

143:MH探偵F
08/12/25 19:24:10 4KpW8qpm
危険な地へ赴き、依頼のために様々なモンスターをハントする……のだったかな?
そりゃ、ハンターがいなければ観測も研究も医療も商売あがったりにはなるのだが
自分に一番遠い職種と思っていたし、正直あんまり興味が無い
教科書に目を落としながら、ふーんと相槌を打つと目の前にごろりと何かが転がった

オレの顔ほどもあるそれは、赤茶けた岩のようにも見えるが、持ち上げてみるとそれほど重くは無い
かといって流木ではないようだし……
不思議そうにライトに掲げていると後ろから楽しげな笑い声と一緒に答えが与えられた

『それは老山龍のウロコだよ』

オレを見下ろし今度は満面の笑顔で語りだした
『ラオってなー、本当にでけーの。すっごいよ!視界に入りきらないくらい
 そうだなー、姉さんの1000倍くらいあるのかな。ま、破壊力はとんとんくらいかな』
母さんと比べるのはやめてほしい…
アキの話によると、たまたまハンターをしている友人が面子が揃わないということで無理やり連れて行かれたらしい
ハンター登録もしていなかったが、襲撃のドサクサに紛れこっそりついていったそうだ
お古の装備を纏い、先に向かった友人達にまろびつ追いつくとそこに運命の出会いがあったのだと

『もうね、なんていうか、泣けてくるんだよ
 いや、勝てなくてつらいとかじゃなくて
 あまりの生命力っていうのかな?圧倒されるパワーに無我夢中で剣をふりまくったんだ
 結局、撤退しかさせられなかったんだけど、充実した時間だった
 自分の無力さがなぜか心地よかったんだ
 でも、次こそは倒してやる!って思って、オレその足でギルドのジジイの家に怒鳴り込んだよ!』

少年のようにつばを飛ばして話すその顔は、やはり童顔だった
その後すぐアキは母にしかられ部屋から出てしまうのだが、置いていった赤茶色の塊はオレの宝物となった


144:MH探偵F
08/12/25 19:26:07 4KpW8qpm


そんな微かな交流から7年の月日が流れ
オレはすっかり神童の枠から転がり落ち、そして叔父はなくなった
こんなことならもっと話をしておけば良かった……
今まで思い出しもしなかったくせに、感傷に浸るなんてと自分にさらに嫌気がさした

どうせ学校辞めてきたし、暇だけは腐るほどある
足取り重く実家へ戻ってきたが、玄関先で翻り叔父の住んでいた村へと行き先変更を決めた


ポクポクとのんびり進むネコ馬車に揺られること2日、アホみたいに揺れる船でもう1日
なんとか目的のジャンボ村に到着だ

座りっぱなしでギシギシ固まってしまった関節をほぐしながら、町のゲートへ進む
狩りの中心がメゼポルタへ移行してしまってから、早2年が過ぎていた
停留所の高台からすっかり寂れた様子の町並みを見渡すと、
町の面積の1/4を占めるほどの大きな住まいが目に付いた
ひとまず永遠と続きそうな住居の塀を進むと、ようやく玄関らしき隙間があった
大層な塀からは想像も出来ない蓆を巻いた質素な入り口に、なにやら手作りの表札が括り付けれている
荒いナイフ傷で豪胆に誇示していた文字


145:MH探偵F
08/12/25 19:27:40 4KpW8qpm

『伝説のハンター AKI☆』

………もしかして
叔父さん、自分で書いたのか……?
はずかしい!恥ずかしすぎるよ!叔父さん!!
自ら伝説とつける厚顔な血が自分にも流れているかと思うと、
迷うことなく目的場所へたどり着けた激運すら、うらめしくなってくる

クラクラする頭は何も表札の破壊力だけではない
移動すること3日、いままで勉強ばかりしていたデリケートな体はすでに限界を超えようとしていた
ひんやりする壁に背中を預け、ズルズルと腰をおろす
村長代理とやらに会わなくちゃ……と思いつつも
揺れる木の葉の影を眺めているうちに、次第に視界が狭まってくる

「……ちゃん、だれか玄関でねてるわ」
「これは寝てるんじゃないの!行き倒れてるっていうのよ!」
「ちょっと、アンタだれ?
 人んちの玄関でなにしてるの!」

すっかり睡眠モードに入ってしまったオレは頭上のソプラノを無視して
そのまま狸寝入りを続けることにした
だいたい用事があるのは、こんな小娘達ではない
亡くなってしまった叔父と連絡をくれたジジィ(村長代理)だけだ
めんどくせ、寝てよ

「…びっくりした…アキが帰ってきたのかと思った……」
「ちょーーっと!いい加減起きなさいよ!死んでないんでしょ!匂いで分かるんだから!」

叔父の名前が出てきたことと、思いっきり耳を抓ね揚げられ
覚醒を余儀なくされた

「いってーな!何すんだよっ」

わずかな体力を振り絞り立ち上がって睨みつけてやると、それまでけたたましくわめいていた
二人がとたんに沈黙してしまった
呆けたように立ち尽くす
フワフワとカールした茶髪を耳の上で縛っている方が、さっき耳を抓ったヤツ
腰くらいまで伸ばした銀髪ストレートは、カールの後ろで半身を隠しながら目を見開いている
オレを凝視する4つの目玉が次第に潤んでいく

「アキーーーーっ!心配したんだからね~!」

胸にドスンと衝撃を受け、飛び込んできたカールの体を受け止めきれず
そのまま聳え立った壁にめり込んだ
ぷにょんとやわらかく潰れた二つの感触を残し、オレの意識は途切れた



146:MH探偵F
08/12/25 19:29:07 4KpW8qpm
辺りは夜の帳が降り始め、幾分か過ごし易い風が吹いている
ひんやりとした感触に目を覚ます
ゆっくりと開けた視界に、大きな紺碧の瞳が揺れていた
雪を思わせる白銀の髪がさらりと揺れる。重なり合ったところに
落ちた淡いコバルトブルーの影に吸い込まれ、一時温暖期を忘れた

「あ…目が覚めた?」

寝覚めの耳に心地よいアルトの声で、ゆっくりと体を起こすと額に乗せられたタオルがずるりと落ちた

「あの、ここはどこで、あなたは誰ですか?」
記憶障害のような抜けた質問に、くすりと笑みをもらすと落ちたタオルを拾い
脇に置いた桶の水に浸した
「まだ、寝ていた方がいいわ……今ババちゃんがご飯作ってるから」
そういえば、小さく開いた戸口の隙間からなにやらいいにおいが漂ってくる
「ここは、アキと私達の家よ……あなたは?」

「オ、オレはフユキといいます。
 えっと、アキの姉のハルカの息子で……」
「なーんだ、ハルブロスの子供かぁ~」

言いかけたところに、いい匂いのするお盆を掲げドアを蹴り開けたカールが立っていて……
てか、なに?ハルブロスって
「アキが言ってたのよ、姉のハルカの説教はディアブロスに劣らない咆哮だって
 それからはハルブロスって呼んでたわ」
理解出来ずにポカンとしたオレの表情を読むように、粗雑にお盆を脇に置きながら
しどろもどろの自己紹介を遮った


147:MH探偵F
08/12/25 19:30:42 4KpW8qpm
「……そう、アキの甥っ子なのね…どうりでよく似ているわ……」
「似てないわよ!ぜんっぜん!!アキはこんなになまっちろくないよ!」

寝起きに聞かされた中傷にムッと眉を寄せる、本当のことだから怒りも倍増だ
カールのほうも少々バツが悪そうに睨み下ろしている
ちくしょう、下から見上げるのは分が悪ぃ
立ち上がろうとすると、それまで大人しかったストレートの方が楽しげな笑い声を上げた

「ほら、そんな風にケンカするのよく似てる…
 ババちゃんたら構って欲しくていっつもアキに食って掛かって……」
とたんに顔を赤らめ、ぷいっと横をむいてしまったので、立ち上がるのをやめてやった

「ごめんなさい口の悪い子で……
 でも本当、出会った頃のアキを見ているよう…ババちゃんが抱きつきたくなっちゃうの分かる……ね」
とたん怪しげに蕩けた視線を向けてくる
何?と問う暇もなく、ひんやりとする指先がオレの手の甲の血管をつつとなぞってきた
「ちょっちょっと!ドドちゃん、余計なこと言わないでよ!」
それに、まだ早いよ。と小さく耳打ちすると、しな垂れかけたストレートを引き戻す
頬に赤みを残したままカールはどでかい木製の匙を投げつける

「アンタ!起きたんならしっかり食べなさいよ!そんな細っこい体してるから倒れたりすんのよ!
 元気になったら、してもらわなきゃいけない事いっぱいあるんだからねっっ!!」
勢いよく言い切り、トロンとしているストレートの首根っこをひっつかんでズルズルと扉の向こうに消えた
な、なんなんだ、こいつら……


148:MH探偵F
08/12/25 19:31:56 4KpW8qpm

『アキと私達の家』って言ってたよな
叔父さん、若い女2人と同居ってどうよ?
いやいや実は本当の娘達とか、身寄りの無い子供を引き取って慈善事業してたとか……
………うーん、どう考えても如何わしい想像しか出てこない
漂う微妙な空気を振り払い、手元に置かれた皿に手を伸ばし大きな匙で啜る

うまっ!!
くそまずい寮の食事と疲れてささくれた胃に、ホコホコと染みる
一気に流し込むと、ようやく一心地ついて辺りを見渡した

あたり一面所狭しと置かれている、武器防具達
収納BOXは片側の蝶番が外れていてアイテム山盛り
ランスなんかは傘立てよろしく巨大な壷に乱雑に突っ込まれているし
使用済みかも分からない薬莢がゴロゴロと散らばっている
どうやらこの壮絶な部屋はアキの装備部屋らしい
かなり高位なハンターらしく見たことも無いようなものばかりだが
学校に通っていた頃、工房専門の友人の先輩がデザインしたという唯一見慣れたハイメタヘルムUが
入り口にぽつんと埋もれているのを見つけた
彼の出世作となったそれには、こ汚い小さな布切れが掛けられていて
目鼻用の穴には黒いテープが張られている、どうやら本当にバケツとして使用されているようだった

オレの寝かされていたベッドというか、ベンチというか…
巨大丸太をそのままぶった切ったような物に、一応タオルやら毛布やらが敷かれているだけのものだ
どうりで、まだ体が痛いわけだ


149:MH探偵F
08/12/25 19:32:39 4KpW8qpm

空になった食器を抱え、ドアノブに手を掛けると
細く開いた戸口から神妙な2人の会話が聞こえてきた

「だめだよ、ドドちゃん。まだアイツ弱ってるんだから」
「……だって、アキと似た匂いがしたから……いつまでも寝室占領してるの悪いし……」
「いいんだよ、私のほうが小さいし、ここでも寝れるから」
「あせって逃がしたら、元も子もないじゃない!ここはじっくりいかないと
 それに、アイツそんなに役たたないかもしれないよ?
 いくら顔が似てるからって、あっちも期待できるとは限らないし」
「……ごめん…ね、迷惑かけて……」

何の話をしているんだ?
なにやら寝室のことでストレートがカールに謝罪してるようだが
二人の体格はさほど変わりない
どちらかといえば、華奢なストレートよりは出るとこでてるカールの方が容量とりそうに見えるけど

「ともかく、アイツに見られたら不味いかもしれないから、今日は私が頑張るから!」
「いつも…私ばかりじゃない……今日はババちゃんも……」
「だって、ドドちゃん下手なんだもん。イクとすぐ寝ちゃうし」
「一生懸命やるから…アキが残していった道具とかも…あるから」


150:MH探偵F
08/12/25 19:34:29 4KpW8qpm

いったい何の話だ!
まったく読めない上になにやらドキドキする話を立ち聞いていたが
汗をかいた手から、大きな匙が滑り落ちカタンと音を響かせた
びくんと肩を震わせ、二人が同時に振り向いた

「…あの、オレ、ここにいたらマズいわけ?」
出来るだけ落ち着いて言ったつもりだが、変わらず二人の顔は強張っていた
「べ、べつに、まずくはないわよ!アキの親戚なんでしょ」
「すっかり人へっちゃったし…宿屋なんかも…もうないから」
なんだか邪険にされているが、確かに他に行く所はなさそうだ
まだ宵の口にもかかわらず、窓から見える明かりは少ない

「じゃ、モロモロは明日話し合うとして、とりあえず他の部屋使わせてくれない?」
あんなに散らかってちゃ、寝返り打つのも怖いからと続けると
二人は顔を見合わせ、またも沈黙した

「……ないわよ。部屋はここと、そこと、寝室だけだもん」
ボソボソとつぶやくカールにこめかみが震える
「んなわけねーだろうが!こんだけバカでかい家が2DKって、ふざけるなっ!」
「怒鳴らないでよ!本当なんだから仕方ないでしょ!」
「くだらねぇ嫌がらせしてんじゃねーぞっ」
「意地悪で言ってるわけじゃないわよ!なによっ行き倒れの癖にっ!!」
「客って言えっっ!!」


151:MH探偵F
08/12/25 19:35:21 4KpW8qpm

「…見てもらった方が、早いかも」
またギリギリとにらみ合うオレ達の間にストレートが割り込んだ
「それもそうだね。じゃ、いこう!」
気を取り直したようにカールはオレの手を取るとダイニングを抜け、裏口の方へ進んだ

女の子の手を握ったのは何年ぶりだろうか……
なぜか一度外へ出て、寝室?までの暗闇を進む
小さく柔らかい手に引きずられながら、それは初めてだったことを思い出した

「ここはなんだ!?闘技場か?体育館か?」
「寝室よっ!!」

広大な敷地の7割を占めた別館はとてもじゃないけど寝室とは思えない
しかしながら床一面にマットレスが敷かれ、小さなライトが端にこじんまりと置かれていた
部分的に見れば寝室ともいえなくも無いが、なんでこんなにバカ広いんだ……
「まぁ、なんだ。ここなら3人楽々眠れるじゃないか
 いや、お前らがここでオレはキッチンでもいいし……」
カールの目がキラリと尖ったので、あわてて言い直した

「ここはドドちゃんが一人で使うの!」
「何でだよ!こんなに広いんだから、二人ぐらい平気だろ?」
「無理、まだ死にたくないもん」
はぁ?何言ってんだコイツ
「じゃあ、お前が倉庫で寝ろよ!オレキッチン使うから!」
「それも駄目!あんな狭い所入れない」
いや、狭いけどオレそこに寝かされてたじゃないか……
まったくもって意味が分からない
コイツらの中でオレのサイズはどうなってるんだ……と、その前に

「……あのさ、さっきからドドとかババとか言ってるけど、それ名前なの?」


152:MH探偵F
08/12/25 19:36:24 4KpW8qpm
起きてからずっと気になっていた事を思わず口にすると、めずらしくストレートの方まで赤くなった

「ほらぁ…やっぱり、変なんだよ。この名前…」
「呼ぶたびに村の人が振り返るから、おかしいとは思ってたけどさぁ~」
「アキがね…私たちをそう呼んでたの……」
「私、ババコンガじゃないって言ったのに、アキが『それくらい大きくなれ!』ってさぁ……
 名前負けもいいところだよ~」

察するところ、ドドブランゴとババコンガから来ているのだろうか
まあ、白銀の髪と青い目、金がかっている茶髪と薄桃色の目のイメージなんだろうけど……
叔父さん…女の子につける名前じゃないよ!センス無さすぎだよ!!
別にフェミニストってわけではないが、女の子に向かってそれは呼びにくい
それにムカつくところもあるが、外見だけは二人ともなかなか可愛い

「フユキ君だったら…なんて呼んでくれる?」
ストレートがオレより若干低い位置から、キラキラと見上げてくる
やべ、マジど真ん中ー

「じゃあさ、カールとストレートは?」
「…………」
「……髪型変えたらどうすんのよ」

「ソプラノとアルト」
「……微妙」
「………」


153:MH探偵F
08/12/25 19:37:19 4KpW8qpm

ち、意外とめんどくせぇなコイツら
しばらく頭を悩ませてから「モモとユキ?」とつぶやいた
「・・・はい」「・・・・・・まあまあね」
どうやらOKが出たらしい。結局ドドブラとババコンガからの連想だなんて言えないけど

後ろめたさに頭を掻くオレを無視しながら、二人でユキちゃん、モモちゃんと小声で呼び合って笑ってる
そうやって笑ってりゃ可愛いのにな……

「うわ、もうこんな時間!じゃ、さくっとはじめますか」
入り口に掛けられていた古めかしい時計を見ながらモモが口を開いた
おいでと声をかけると、さっきまでオレの手を握っていた手でユキの顔をそっと撫でた
そのまま静かに引き寄せ、自分の唇と合わせると一度見つめ合い
小さな口から舌を出して、再度ユキの唇を迎える

ちゅくちゅくと僅かに水音を洩らしながら、片方の手は頬を離れ下へ向かう
かなりなだらかな丘の胸をゆっくりと手のひらを上下させる
時折強く力をいれ、ユキの反応を確かめながら桜色の爪で双丘の先端を弾く
「あっ……」
堪えていた声が思わず洩れてしまう
上目遣いでそれを確かめると、モモは布の上から軽く噛んだ


154:MH探偵F
08/12/25 19:38:32 4KpW8qpm

「………(ゴクッ)…ってか何してんの!!!お前らっっ」

突如始まった秘め事に思わず見入ってしまったが、なにコレ?
「てか、お前ら姉妹とかじゃねーの?違うにしても女同士じゃん!!
 そういう趣味なの?さらに人に見せると興奮するとか、そういうヤツなのっ?」
混乱してわめき散らすオレに、深い口付けの唾液を片手で拭いつつモモが返した
「うっさいっ!安全な寝床が欲しかったら黙っててよ
 アンタ、参加してもいいけど、邪魔したら追い出すわよっ」

参加してもいい……ちょっと心が傾いたけど、悲しき経験不足なオレは指一本動かせない
途中ハラりと捲れたユキの衣服に思わず目をつぶってしまったが、虫の声に混じって響く
不規則な水音と次第に音量を増す二人の声、衣擦れの音はかえって妄想を掻きたてるだけだった
細く白い指先が、すっかり蕩けたユキの陰部に蠢く
そのたびに薄い腹が上下に動き、吐く息が細かく分断され唾液と共に零れる
「あっあっ……んっ…も、だめぇ、あっふぁ…ね、おねがぁ…んぁん」
親指は赤く充血した芽を押さえ、人差し指と中指で不規則に出し入れしながら
モモがオレを振り返った

「ね、そのへんにある黒いやつ取って…」

「えっ、あ、はい……」

思わず敬語になり、マットレスに埋もれていた箱を開ける
使い込まれたその箱は収納BOXと同様乱雑に詰め込まれていた
色とりどりの液体が揺れている弓に使うビンを掻き分け、底に沈んでいた黒いモノを引っ張り揚げる
それは、なんと形容したらいいんだろう
キノコを模しているのだろうが、傘の部分は開ききっておらず、柄も微妙に長い
石づきの所には持ち手らしいくぼみが見て取れた



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