08/12/09 22:58:27 FZh9SEcF
「じゃあ下に送ってあげる。約束、守ってよ?」
「ああ、気が向いたらまたここに来るよ。」
「あんまり長い間来なかったら唯じゃおかないからね~♪」
たぶん、ダイレクトに落雷するんだろうな。イカン、本当に唯じゃない。
「じゃ、また遊ぼうね、バイバ~イ♪」
その瞬間、最初にルティアから受けた電撃の感覚が襲い、俺の目の前は真っ暗になった。
そして気がつけば、塔の最上部だった。「ミラボレアス・ルーツの電撃で気を失い、今まで見ていたのは夢だった。」と思いたかったが。生憎と、
手の中で白く発光する欠片を見て全て現実だと認識せざるを得なかった。
「はぁ・・・・、まいったなぁ。」
今更ながら後悔した。俺はとんでもない所に踏み込んだと思ったからだ。
「うぉ、眩しっ」
突然、雲の隙間から日差しが現れた。
「ん?」
その背後で、白い龍が空を飛んでいる・・・かと思うと、雲の中へ隠れてしまった。
「はぁ・・・・。」
おかしな話だ、自分が狩っていた龍に死を阻止されるなんて。
「しょーがねぇなぁ。しばらくは付き合ってやるよ。」
空に呟き、ルティアの角の欠片を握りしめ、俺は塔を後にした。
to be continue