【狼と香辛料】支倉凍砂作品 3わっち目at EROPARO
【狼と香辛料】支倉凍砂作品 3わっち目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/11/21 19:57:55 4Vg7JK4x
これは乙では無いでありんす
 、, _       /`、
 |:ヽ、ー-.,_  _./:∧:ヘ
 l::  ヽ_-‐'"::::::|:::,. ヘ:::ヘ
 ヘ_/::::: : :..:::へ!、、_l:::::l\
. //:::::::i:::..:::i:::::::::::::\l::::}:::ヘ            __
/ i::/::::-‐-|:::l:ハ:-‐-ヘ:::ヘ:::::::ヘ        _,-‐'"-‐''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"7
 !´lイ/i´Xー´ヽy' 7'ヘ'ヽ{:::::::::ヘ      /:::::::::::::: : : : : / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ     /
  ! lル l::::}   ! l::::::}/::::i::::::::へ    ./::::::::::::::::::: : : : : :l         /   /
    {、`ー' ::::::  ー '///!:::::::::::::ヘ   l::::::::::::::::::::::: : : : |       /   /
    `丶,ー-‐', -‐イ//;;l:::::::::::::::i:ヘ .l:::::::::::::::::::::::::: : : |     /   /
      ヽ/ヘ// l/ へ::::::::i::::i::ハ::y::::::::::::::::::::::::::: : : :/    /   /
    __/  ,l ヘ┤|/\ ソr‐、i::ハ:ハ/::::::::::::::::::::::::: : : /  /   /
     (__X_/.l {__}!   X、Χ:ハA/::!:::::::::::::::::::::::: : / /   /          、、.
         }ー--‐t´ <>::::Vv:::::::::::::::::::::::::: : __,-'  /    (_           ヽ`ヽ、
      _,,,_/` ̄二-X〆〉_>-.,,,____,,,,-‐'"   (       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   )
      \_ヘX.__./ヽ,__>-、ヘ           ` ー‐‐----.....,,,__,,,......-----'''""´
        "         `´
尻尾にペンキつけて歩いてるだけじゃから勘違いをするでない!


3:名無しさん@ピンキー
08/11/21 20:10:20 IRqnU1P/
これは>>1乙ではなくて、わっちの自慢のしっぽじゃから勘違いをするでないぞ!
              |\       |\
              l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ  つ
                 シ~ /" `ヽ ヽ  `、l     つ
             //, '///|! !∥ ヽハ 、_ヽ  つ
             〃 {_{\」」 L|l|/リ l │ |ヽ   つ
  ____.      レ!小l●    ● 从 |、| )
 く  ノ::::::;;;;;;\.     ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノハ´
   ̄ ̄フ;;;;;/ /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ    j /⌒i !ヽ
    /;;;;/  . \ /ヽ.| l>,、 __, イァ/  ///ハ
  /;;;;∠___ /ヽ./| | ヽヾ、 /,{ヘ、__∧/ハ !
 く:::::::::;'::::::;':::::::;'::::::7ヽ< } /   l丶× / ヾ l l''ハ∨

4:名無しさん@ピンキー
08/11/21 21:45:09 PzepNT6n
1>>乙!
で、質問だが第1作目は誰が・・・・書くんだ!?

5:名無しさん@ピンキー
08/11/22 13:06:11 JxYrJycF
>>1
そうだなぁ…狐好きの人かなぁ、やっぱり。
ただし大穴で狼の人も有り得る。

6:名無しさん@ピンキー
08/11/22 23:39:51 7o7lD4kM
前スレ998のgjっぷりに泣いたw

7:名無しさん@ピンキー
08/11/23 09:58:54 Y/JNgVOA
>>5
あ~、そうだな。
実は俺あのエロくない感じのも好きだったりする。
狐好きの人かな?
でも、狼の人もみたいな。

8:狐好き
08/11/24 07:20:34 11WnVNcj
>>5
>>7
ありがとうございます!
でも実はまだネタが無くて・・・・・・・・
どんなシチュエーションにしようか思い浮かばないですorz
すいません;;

9:名無しさん@ピンキー
08/11/27 00:17:04 kDo2GU5k
そろそろ即死が怖い季節なので保守

10:名無しさん@ピンキー
08/11/27 00:23:34 Nv2fSYt/
age

11:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:20:56 35DoVaH1
保守

12:名無しさん@ピンキー
08/11/28 06:36:31 nd1S9lGE
  ∩∩ 
 ( ・ x ・)


13:名無しさん@ピンキー
08/11/28 10:44:44 Xbp7W6uH
   , -、
  ((|∵|
   ト- |))

14:名無しさん@ピンキー
08/11/28 17:01:28 hYKEbHXG
>>狐好き
それは、シチュエーションをこっちが考えたら書いてくれるということか?
できたら、狐のが読みたいんだが?

15:名無しさん@ピンキー
08/12/02 23:13:58 l6pHnJ7B
ノーラが教会の神父に夜な夜な慰み者にされてる作品はまだですか?

16:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:08:25 SHFtlxuu
保守

17:狐好き
08/12/03 16:28:08 k/mNOOrR
>>14
ありがとうございます!
えっと、できる範囲のものなら書かせていただきます^^

18:名無しさん@ピンキー
08/12/05 19:38:45 wi4zWeND
保守

19:名無しさん@ピンキー
08/12/06 13:41:58 Ich8LEGo


20:名無しさん@ピンキー
08/12/06 16:04:57 0ZFAn2ku


21:名無しさん@ピンキー
08/12/06 17:12:06 BnWEw19E


22:名無しさん@ピンキー
08/12/06 17:15:57 Sg8ZVgXa


23:名無しさん@ピンキー
08/12/06 18:31:08 4Kfwocjh


24:名無しさん@ピンキー
08/12/06 21:17:29 p0cTARkO
>>19-23
わっちはどこにも消えはせん
ぬし様よ、ちょっとは心配してくれたかや・・・?

              ___
            ,..イ,r /   __
          / / }/__,イr'"´}
       ,. ´/  /‐''"'   {"、 i}
      /  '   /       ヾ}
    /   /   /  ,/ |  | } ,ハ
.   / /  ,′  ,' / |l| | | l| |  ||
     ,′! ′  f' /! _|」 | L」_|  l!
      | |    l7テ_」ノノ}ノ _」|! /′
       | |    lr升(``  ハ)ノイ
     ,'│   |ヾzク   マ { ',
     / ,ハ.   | xxx.   '丿 ヽ
.    / / ム,  ', -='''"""''''ヽn  ヽ
      /r'": :'.  ヾー 、    |ノ`!、 '.
   //: : : : :ヽ  ヽ_......___   し'ノ': ,'.
.   rく__: : : : : :.\  \-‐く      ':,
    ′  `ヽ : : : : :\  ヾつ、   , ,',',',':,

25:名無しさん@ピンキー
08/12/06 21:21:59 hcF0jmUD
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |


26:名無しさん@ピンキー
08/12/09 08:37:46 q2hnNt6P
創作発表にも同じスレ立てていい?
ただし向こうはエロ抜きで

それで同じSS保管庫にエロありと無しで分けて収納して欲しいんだ

どうかな?

27:名無しさん@ピンキー
08/12/09 11:15:27 EYiewVrE
>>26
既に立ってる。

狼と香辛料&文学少女シリーズ
スレリンク(mitemite板)l50

28:名無しさん@ピンキー
08/12/09 11:54:31 q2hnNt6P
>>26
いや、それ俺立てたんだけどさ……一緒にするの不評だったし
独立したスレ立てようかなって

ただ立てても過疎るのは目に見えてるからこことのコラボで
両方のスレが活性化したりしないかなって思ったんだけど


29:名無しさん@ピンキー
08/12/09 12:42:35 HAtlYblj
>>28
すでに立ってるスレのを分けるかどうかをここでされてもな
しかも他板の話しだし

30:名無しさん@ピンキー
08/12/09 15:26:12 slpzyJp7
>ID:q2hnNt6P
そもそも何故作者も違うような作品をまとめてスレを立てたのか理解できん
お前アホだろ、ひょっとしなくてもアホだろ
2chはお前の遊び場じゃないんだ半年と言わず4~5年ROMってろ

31:名無しさん@ピンキー
08/12/09 18:42:28 q2hnNt6P
>>29
他板だけど同じ狼と香辛料関連じゃないか 商会ようなの横のつながり
をスレにも……と思ったけど厳しいのかな

>>30
二次元にまでエロを求めるとは相当飢えてるなw
リアじゃまったく女に相手にされんのだろう?

フロイトの防衛機制で言えばお前みたいにエロパロに張り付く
人間は全員「代償」を二次元に求めてるんだろうなw

あーキモいキモいw

32:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:21:19 slpzyJp7
>>31
うわぁ・・・俺おかしい事言って無いよな?
作者が違う上に出版されてるレーベルも違う作品の二次創作をどうして1つのスレでやろうと思ったのかな?
ねえねえ?どうして?^^

大体お前もここのみならず創作発表板にまで張り付いてるじゃないか
エロが絡もうと絡むまいとお前も同じ穴の狢だろう?
フロイト御大の言葉を借りるまでもなくお前はアホだよ・・・いや、池沼?

33:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:24:00 wArdy34c
なんだか酷い自演荒らしを見ている気がする


34:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:33:43 q2hnNt6P
>>32
ハルヒスレもひぐらしスレも過疎ってるんだよ 人気作品のはずなのに。
だから二つ合同なら少しは人集まるかなと思ったんだ。
二つとも俺の大好きな作品だし。

ちなみに俺はここに来たのは今日初めてだよ。
三次元で性欲発散は間に合ってますから『あなたとは違うんですよっ!』

ラノベ板かどこかにSS投下スレあるかなと思って検索してたら
ここを見つけたってだけw


>同じ穴の狢
『むじな』か『ムジナ』でいいだろw 常用漢字外をネットで用いる
人間はほとんどが低学歴w

35:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:45:12 oUZgImXJ
正直見苦しいからもう帰ってくりゃれ?

横繋がりとか言われても過疎ってるから、好きだからという理由でスレを立てるような人は信用できませぬ。
普通過疎ってるなら電撃総合とかファミ通文庫総合とかで立てると思うのじゃが。

煽りに反応してる時点でただの荒らしなのかもしれんがの。

36:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:12:23 xqg+uu1o
>>35
> 信用できませぬ。

本物のホロなら「信用できんせん」と言うはずだ。
偽者め!正体をみせてみろ!

37:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:13:04 GjA4RJP+
相談じゃなくてただの構って荒らしチャンだな、これは

38:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:35:58 oUZgImXJ
>>36
わ、わざとなんだからね!
ちょっぴり猫被ったホロを表現しようとしただけなんだからぁ><

39:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:59:17 oTJZ2AiX
>>34
ハルヒスレは昔は凄かったんだよ昔はな……

40:名無しさん@ピンキー
08/12/09 22:33:00 q2hnNt6P
>>39
創作発表のハルヒはずっと過疎ですが

>>36
信用できぬ だろ

41:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:11:30 vLMZHKb7
>>40
まあ、このスレがどこの板にあるかって考えれば、
創作発表のことなんて言ってないことくらいは解るだろ。

ほんと、帰れ。

42: ◆8EgVG9lmPs
08/12/09 23:53:36 q2hnNt6P
ハハハハハハ!!!!

俺の正体は神戌様さ!!!!!!!

エヴァ板では生粋の嵐として嫌われ者だぜ!!!

ここに寄生しちゃおっかな~ウケケw

43:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:59:08 GjA4RJP+
┐(´ー`)┌

44:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:59:45 slpzyJp7
じゃあNGって事で

45: ◆8EgVG9lmPs
08/12/10 00:12:02 jDZOcq2W
俺は犬であり神であり帝王だ

名前など無限にあるしIDだって変幻自在だ



46:ブルドッグ
08/12/10 00:15:30 jDZOcq2W
こんなふうになw

47:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:17:46 xes0VPGv
それは荒らす宣言と受け取ってよろしいですかな?

48:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:27:54 jDZOcq2W
冗談ですよwアメリカンジョークw
荒らすわけないじゃないですかw それじゃあみなさんさようならん☆

49:名無しさん@ピンキー
08/12/10 07:17:16 umhOqLNb
なんというかすごいものを見たって感じだ


50:名無しさん@ピンキー
08/12/10 12:15:29 rDWJyFY/
昔本工場に現れた「戦士」だろ

51:名無しさん@ピンキー
08/12/10 12:21:20 ME56slIh
狼の人といい痛い奴の集まるスレだな
ホロはKYに好かれるオーラでも放ってるのか

52:名無しさん@ピンキー
08/12/10 13:15:19 rDWJyFY/
>>51


53:名無しさん@ピンキー
08/12/14 16:56:14 0bVNQakO
狐好きにシチュプレ~
つ ロレはホロとであってなくて、行商人。
まぁ、いろいろあって今はエーブと仲がいい感じ。
で、エーブはロレを好きだけどロレは何にも考えてない。
エーブが必死にロレを自分のほうに向けようとする。
その後は考えてない。がんばれ!

54:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:21:24 gIrbX0j8
53にならって狐好きにシチュ
エロいのを書けるかわからんが、ノーラがあの手この手でロレンスを追い詰め逆レイプってのが読みたいな。

55:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:21:54 lHIonAeg
事後にホロが気づいて嫉妬するんですね、わかります

56:名無しさん@ピンキー
08/12/16 17:53:31 uCMStmVB
エロいのは狼少女に。
ほのぼの系は狐好きに。
今までの例からするとこうか?

57:名無しさん@ピンキー
08/12/16 23:13:42 KFDYMLUB
「いやー助かりましたよ、ノーラさん。さすが羊飼いというだけあって、なかなかの目利きだ」
ロレンスは買ったばかりの山羊の乳に口をつけるや否やそう言った。
口にまろやかに広がる甘味は、まさに絶品だ。
「いえ、そんな……」
ノーラは恥ずかしそうに、うつむきがちに言った。
「おかげで新鮮な山羊の乳が買えました。これを飲めばホロもきっとすぐに元気になるでしょう」
「そうだといいですね……。突然倒れたからびっくりしちゃいましたけど、今は静かに寝れているでしょうか……」
「大丈夫でしょう。部屋を出るときには既に安らかな寝息をたてていましたし」
「そうですか……」
安心したような、それでいて切ないような口ぶりでノーラは相槌を打った。


「あっ」ノーラが声を漏らした。商人らしき男の肩がノーラにわずかに接触したらしい。
「おっと、ごめんよ」
特に悪びれた様子もなく男はそう言うと旋風のごとく駆け抜けていった。
「全く困ったものですね。ただでさえ人が多いのに走り回る者がいては通行の迷惑だ」
「でも仕方ないんじゃないでしょうか?商人の方にも色々と都合があるんでしょうし……それより……」
言葉尻を濁してノーラが顔を下げる。身長差があるのに加えてノーラはローブを身にまとっているため顔がまるで見えない。
「ロレンスさん……」
うつむいたまま、ノーラは消え入りそうな声で言った。
「もう少し近づいて並んで歩いてもいいですか?」
思わず少しドキリとする。それでもロレンスは平静を装って言った。
「もちろんですよ。道幅も狭いですしね、なんでしたら私の後ろを歩いても……」
「ロレンスさんの隣がいいんです」
ロレンスの言葉を遮ると、ノーラは数歩、歩み寄って来た。
ちょうど、肩と肩が触れ合う位置。他人から見れば完全に恋仲だろう。ノーラの衣服の柔らかさが伝わる。
後ろめたくなるような感情が湧いてくるのを感じたロレンスは慌てて口を開いた。
「ところで何歳くらいの山羊の出す乳が一番おいしいんでしょうか?」
雰囲気を壊すには、食べ物の話がいい。
「どうでしょう……3、4歳でしょうか。あまり変わらない気がしますけど……。ロレンスさんは山羊の乳がお好きなんですか?」
ノーラが顔を上げた。透明な瞳に、真昼の太陽の光が差している。
「はい、好きですね。栄養もありますし」
「では他の動物の乳は……?」
「ああ、牛乳もおいしいですよね」
「他のは……?」
ノーラは目線をそらすと、賑やかな市場の方に目をやった。
「他に……ですか。例えば、他にどんな動物が?」
ノーラは口をぎゅっと結び、ロレンスを見つめている。頬が微かに朱で染まっている。
ノーラは何かを言いかけ、口を閉じ、それからまた口を開いた。
「……人間の……とか……」

58:名無しさん@ピンキー
08/12/17 00:58:17 pKktv8Eb
(゜Д゜)

59:名無しさん@ピンキー
08/12/17 01:48:12 6MPyL3E8
(^ε^)-☆Chu!!

60:名無しさん@ピンキー
08/12/17 09:44:11 hQ82NUA5
タイ━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━ホ!!

61:名無しさん@ピンキー
08/12/17 11:46:59 Oy/IWZrE
いや、マテ!落ち着くんだ!!
これは母乳の事だろ




わっふるわっふる

62:名無しさん@ピンキー
08/12/17 13:34:14 g51rZune
な・・・何の防御もできぬまに急にきた!

63:名無しさん@ピンキー
08/12/18 22:02:04 5Qoi/Cw2
ホロのほろ酔い



ごめん…何でもない…

64:名無しさん@ピンキー
08/12/18 22:48:12 YCuBYoaN
ホローできないよ

すまん…忘れてくれ…


65:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:30:17 90o22PNM
銃弾にはホローポイントというのがあってな…


…お願いだからその銃を下してくr

66:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:38:46 KZcflc7W
エナメル加工なんですね、わかります

67:名無しさん@ピンキー
08/12/19 16:45:51 lY9eE4xx
それは琺瑯やがな

68:名無しさん@ピンキー
08/12/19 23:56:48 yrnG2C3f
そのギャグ、さホロおもしろくはないな


……俺が一番つまんないな

69:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:35:33 6WF3sQCN
スレも序盤なのにもうホロびに至る病が……

70:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:51:48 BZk9Blqt
ホロッときた

71:名無しさん@ピンキー
08/12/20 02:28:36 tv6nSYd0
昔々、開拓時代のアメリカ
夢と希望をもった人達はホロ馬車で延々と続く荒野や森を…

72:名無しさん@ピンキー
08/12/20 02:50:25 3uqUNY+1
…その開拓精神はついに月へと到着した。
それが、あホロ11号

73:名無しさん@ピンキー
08/12/21 00:26:52 5klLxcUB
実はその月はホログラムだった・・・

74:名無しさん@ピンキー
08/12/21 01:39:55 mQ0YlVes
そして地球はホロびた

75:名無しさん@ピンキー
08/12/21 01:57:57 /DW3EU7k
・・・目覚めよ・・・ホホロット・・・・・

76:名無しさん@ピンキー
08/12/21 02:05:14 j8HhNB2g
へっ、ホロい商売だぜ

77:名無しさん@ピンキー
08/12/21 19:20:21 mQ0YlVes
>>57
ひんぬーのノーラたんから母乳だなんて認めんぞ!!!
でもかまわん!続けたまえ!!1!!!

78:名無しさん@ピンキー
08/12/21 19:52:54 XyA9fD7l
みんなの発言にホロホロしてきた。
(・ω・`=´・ω・)

79:名無しさん@ピンキー
08/12/21 20:20:22 P1f4AuMi
          Z^ヾ、               Zヾ
          N ヽヘ             ん'い     ♪
          |:j rヘ : \ ____ _/ :ハ;、i     わ
         ぐ^⌒>=ミ´: : : :": : :`<ヘ∧N: :|   し  っ
         ∠/ : : ヘ: : : : : : : : : : : `ヽ. j: :|   l  ち
            / /: : /: /: : : /: : : : ^\: : :∨: :|  て  わ
        / //: : ∧/: : : :ハ : : \/:ヽ : ',: :ハ  や  っ
         /:イ: |: : :|:/|\: /   : :_/|ヽ: :|: : :l: : l  ろ  ち
.        /´ !: :l: : l代ラ心   ヽ:ィ勺千下 : | : :|  う  に
         |: :|: : |l∧ト::イ|    |ト::::イr'|ノ゙: | : :|   l
         |: :l: :小 弋少  :.  ゞ=‐'/: : ;リ : :|  ♪
         |: :|: : 八""  r‐―  V)"/: : /: : ;.;'   />
            Ⅵ : : : |>ーゝ _____,.イ⌒^`ーi : :八  </
          ヽ{: : !: /: : /IW ,(|_;i_;|_j__j: : : : \ に二}
      ,      人: ∨: :/{_幺幺 廴二二ノ: : : : : : ヽ
    ㍉㍍≒==く: : ヾ:{__;'ノ∠ムム>‐弋 : : : : : : j: : : : '.
    ㍉㍍≒/竺≧=巛_>''7   |   >、!: : : ハ: : : }
           レ'´|/く二>{__,|x-</}: /  } /∨
             /;∠.___ノレ<〕__'´   ´
         __厂X/XX{ ) ヾ!   \ \ヘヘヘ、_
         {{Zんヘ/XXXXじ   |!     `くxべべイ }
         _∧/ん<Xx厶    |!     r' ̄〈ヽ_!〈
        \ L 辷ヒ二二/   |! _/\「   r┘ーヽ`} ノ}
         `ヘ_`¬ヘxヘxヘxヘル^  xヘ厂: :=-: :(◯)'′
           ~^∀ヘxヘxヘxヘ/∀ー=-一'^ ̄´ ̄

80:名無しさん@ピンキー
08/12/22 22:32:17 rgZzRNon
過去スレみれん・・・・・
誰か、保管庫に狐好きのをいれてくれ!
お気にだったのにOTZ

81:名無しさん@ピンキー
08/12/23 14:11:12 9lo5a5v4
アンケート
君は狼少女の中の人と狐好きどっち派?
ちなみに俺は狼少女派w

82:名無しさん@ピンキー
08/12/23 14:18:07 5FHLNhUF
別に職人個人に対して特殊な感情は持ってない

83:名無しさん@ピンキー
08/12/23 14:31:50 4nR+QXlA
保管庫においてあった作品が最萌え
ギリシャ神話のオルフェウスの小話挟んだやつは面白かった

84:名無しさん@ピンキー
08/12/23 14:32:31 4nR+QXlA
×やつは ○やつが

85:名無しさん@ピンキー
08/12/23 16:25:49 AePo2f3r
投下マダー

86:名無しさん@ピンキー
08/12/23 19:07:08 MmEULmYD
「ぬしよ、何をのぞいておるのかや?」
「ホロ!いいとこにきた!みろ、あんなとこにお前の人形が・・・・」
「誰が作ったのかはわかりんせんが、わっちはもっと美人じゃ」」

アキバでの出来事?

87:名無しさん@ピンキー
08/12/24 04:20:48 Yjei07LJ
確かにそこまでぺたんこではna

88:名無しさん@ピンキー
08/12/24 10:59:01 ZFHoUwEY
>>63-79乙
SS待ってる間も面白いおまいたちが好きだぜ

89:名無しさん@ピンキー
08/12/28 08:44:58 NjEEJAjp
まだか~

90:名無しさん@ピンキー
08/12/28 08:45:54 3mJiPZl3
わっちわっち

91:名無しさん@ピンキー
08/12/28 19:16:41 X14MYCCJ
狐好きにシチュがでてるけど無理せず自分の力のだせるのをだしてくれよ
応援してるわ

92:狐好き
08/12/29 16:22:56 dSj47zmn
シチュくれた方、>>91
ありがとうございます^^
できるだけがんばって見ますね!

93:狼の人
08/12/29 18:30:33 Ijjkfk3B
こんばんわ。お久しぶりです。
狼の中の人です。ようやっと身辺が片付いたので、投下しに来ました。
間が空いたので、忘れてしまった方も多いと思いますので、
需要があれば、現在のシリーズを最初から投下いたします。
ま、ごちゃごちゃ言わずに投下しろって話ですよね。

エロは今回はありません。
ではどうぞ。

94:兆しの街2章
08/12/29 18:32:12 Ijjkfk3B


森を出た時に降り始めた雨と、
日差しが傾いていたこともあって、
今はすっかり夜の帳が町に覆いかぶさっている。
そんな町をロレンスとその連れホロ、
さらにハクツラという女性が乗った馬車は、
夫が営むと言う宿を目指し、
雨でぬかるみ始めた道を進んでいく。

ロレンスは荷馬車の上で一人にやけ顔を浮かべている。
自分の常識外の建築様式の家々と、
この町の住人の服。
まさに別世界であり、そんな異国の“空気”に当てられたロレンスは、
その商人魂の慟哭を抑えられずにいた。
この町の服や物、装飾品を外に持ち出すことが出来たら、
どの程度の儲けになるか――
様々な算段が頭をよぎる。
目立ちたがりの貴族に見せれば、
間違いなく連中の足元を見る事が出来る。
あの連中は『他に誰も持ってはいない』の謳い文句に酷く弱い。
その上この独特の風貌なら、よりしっかりと彼らの心を鷲掴みに出来る。
そうなれば、それこそ濡れ手に粟のぼろもうけどころでは無く、
望む場所に、望む大きさの店を持つことですら容易い、
“うまい”話しなのだ。
今積んでいる香辛料を、
この町の南東にある森の中の村に売り、
稼ぎを出したらいったんここまで戻ってくるのもいいかも知れない。
そう考えると、口元がだらしなく緩む。
『“うまい”物はなんだって人の口を無防備にさせてしまいんす』
ホロがいつだったかに言ったセリフが頭をよぎる。
余計に口元が緩んでしまうのをロレンスは、
ただ一人楽しんでいた。


95:兆しの街2章
08/12/29 18:33:01 Ijjkfk3B


商売一色に染まった頭を切り替えるために、
ロレンスは何気なく、ホロのいる後ろの荷台に、
横向きで上品に座る女性を見る。
行きずりで出会ったこのハクツラという女性は、
ホロにどこか似た、神秘的な美しさを持っていた。
腰ほどまである白銀の髪。
言うまでもなく白い肌は、
空の雲をそのまま貼り付けたようだ。
白く小さい顔に浮かぶのは、
淡く紅に色着く唇、切れ目の美しい黒色の瞳。
端から端まで整った顔立ちは、
右の眼もとにある泣き黒子よってその完全なシンメトリーを崩され、
それがかえって、見事な自然の造形“美”を作り出していた。
体の方はと言うと、
見慣れぬ服によってラインこそはっきりとは見えないものの、
腹に巻いてある帯によりかかる膨らみが、
何よりピシッと閉じてあるはずの胸元を押し開き、
激しい自己主張をしている谷間が、
容易に豊満な体つきを想像させる。
もう一度ロレンスは荷台を振り返った。
横を向いていたはずのハクツラがこちらを向き、
にっこりと笑みを向けている。
これが何を意味するかが分からないロレンスでは無い。
慌てて視線をそらすが、
すかさず追撃が飛んでくる。

 「ふふふ。別に好きなだけ眺めていていいのよ?
お姉さんこれでも、こう言う事は慣れっこなの」

 頬に右手を当て恥ずかしそうに、
でもどこか楽しそうに見える表情。
一つ一つの挙動がいちいち妖艶なハクツラの振る舞いを見て、
ロレンスは確信した。
人をドギマギさせ、その相手の反応を楽しむ。
“間違いなくホロと同じような人種である”と。
であるならば、ロレンスにも多少はやりようがある。
経験はかくも偉大なのだ。
ロレンスは前を見たままやりとりを続ける。



96:兆しの街2章
08/12/29 18:37:00 Ijjkfk3B


「あ、これはすみません。
ついまじまじとその“服”に見入ってしまいました。
成程。慣れっこ、と言う事はその柄は、
ここでは大変人気のある柄なのですね」

 余裕の表情を見せ、応えるロレンス。
ロレンスの言葉を聞きほんの一瞬驚きの表情を浮かべたハクツラだが、
すぐにそれを押し殺すと、
静かに元の落ち着いた表情に顔を戻した。

 「そうなのよ。町の男の人は大抵私の着物を見るのだけれど、
私が目を向けると、とたんに皆目を背けるのよねぇ。
丁度今のロレンスさんと同じように。
何かやましい事でもあるのかしら?」

 「私は物珍しさに眺めていたので、
この町の男の人がどんな目的で眺めるかは分かりません。
が、目を背ける理由は何となくわかります」

 「それ、興味あるわね。
一回でいいから男の人の口から聞いてみたかったのよ。
ねぇ、どうして目を背けるのかしら?」

 「それはハクツラさんがあまりにも美しいからです。
目を向けられた人間はみんな照れて、
つい目を背けてしまうんですよ。
誰だって昂揚してしまった赤い顔なんて見て欲しくないですからね。
それが昂揚の対象ならなおの事です」

 「うふふ、嬉しい事を言ってくれるわぁ。
成程、男って随分かわいいのねぇ。
でも、おだてても何も出ないわよ?」

 「ええ、もちろんです。
私もこれで商人のはしくれですからね。
この町へ来て右も左も分からない私達に宿を案内して下さる方に、
これ以上何かを望んでしまっては、
それこそ無礼に他なりません」

 「あらぁ、見た目通り真面目なのね。
でもおねぇさん、真面目過ぎるのは関心しないわ。
この着物位はじっくり眺めさせてあげないこともなくってよ?」


97:兆しの街2章
08/12/29 18:40:19 Ijjkfk3B


首筋に感じる、ぞわぞわとした感覚。
すぐにでも振り向いてしまいたい衝動が、
ロレンスの中に突き上げてくる。
普段ホロの色香に中てられているロレンスでも、
一瞬だけ惑わされてしまいそうになる。
それほどこのハクツラという女性は色気の使い方がうまいのだ。

 「それとも…」

 少しの布ずれ音と共に近づく気配。

 「…それとも、あなたも照れて顔が見れない口なのかしらね?」

 突如耳元で囁かれる、今まで全く違った類の声。
だが、ロレンスは全く動じずに、
前を見たまま言葉を返す

 「いいえ、貴女には少し失礼ですが、
残念ながら私の場合はそうではありません。
本当はその服をもっと眺めていたかったのですが、
ふと、ある噂を思い出しまして。
それで、慌てて目を逸らしてしまったのです」

 「噂?…へんねぇ、私何か噂されるようなことしたかしら?」

 「いえいえ、ハクツラさんではなく服に関する噂です。
随分前に酒屋の看板娘から、
こんな話を聞いたことがあったんですよ。
『お店に来る男の人が皆、私の前掛けを穴が開くほど見るから、
穴が空いてしまって、繕うのが大変でしょうがない』と。」

 完全に不意を打たれ、ハクツラは開いた口が塞がらない。
それを尻目にロレンスは続ける。

「もし、ハクツラさんの服にも穴が開いてしまうとすれば一大事です。
人気のある柄だそうなので、いくらするのか市井の商人である私には、
皆目見当がつきません。
ですので、万難を排するために「目をそらした」」

 ハクツラが割って入る。
話に割って入ったと言う行為の意味――
それを理解したロレンスはすぐに後ろを向き、
ハクツラの表情を確認する。
案の定俯いて長い髪を力なく垂らし、
肩を静かに震わせていた。
ロレンスの口を、なにか苦いものが広がる感覚が襲った。
そして『やりすぎた』ことを詫びようとした、その瞬間。


98:兆しの街2章
08/12/29 18:41:03 Ijjkfk3B


「っぷ、あはははははははははははははっ!」

 腹を押さえ、片手で荷台をドンドンとグーで叩き、
大きな笑い声を上げる。

 「あ、あははははっ!く、くるしい―っ!」

 「だ、大丈夫ですか?」

 「へ、へいき!も、もう大丈夫よ。
あー可笑しかった!久々ね、こんなに笑ったのは。
良いわねあなた達、気に入ったわ。
特に貴方、私の言葉に動じるどころか、
そんなヨタで返されるなんて思ってもみなかったわ。
ホントびっくりしちゃった。
これでますますあなた達を、
宿に泊めないわけにはいかなくなったわね」

 眦に溜まった涙を袖で拭き取るハクツラの後ろで、
毛布がブルブルと小刻みに震えているのがロレンスの目に映る。
町に入ってからロクに構ってやれなかったので、
性欲面で少し心配だったが、どうやら笑う位の余裕は有るようだ。
それでもやはり、早く楽にさせてやりたいと願うのは、
“夫”としての責任感や義務感では無く、
単純に“旅の連れホロ”への思いやりに他ならない。

 「ではハクツラさん、せっかくですので、
貴女の好意に甘えさせて頂きます。
この町に居る間はずっとあなたのご主人の宿でお世話になる事にします。
そこで、早速ですが着いたらすぐに寝床と、
あと何か食べやすい料理をお願いします。
最後に、大きい桶を貸して頂ければ幸いです」

 「任せといて。どれもお易い御用よ。
…ねぇ、毛布にくるまっている所や、
今の話を聞くと、お連れさん具合悪いみたいだけど、大丈夫なの?
何なら医家の方でも、お呼びした方がいいかしら?」

 「いえいえ、そこまでしてもらっては悪いですよ。
ですがお心遣い、ありがとうございます。
連れに今、一過性のモノが来ていまして。
もう少しで終わるのですが、
少し慎重になっても悪い事は無いかな、と」

 「あー、そう言う事だったの。
確かにあれは厄介だわ。
それなら、尚更腕によりをかけて体に良いものを、
作ってあげちゃうわ。
それにしても、
よっぽどお連れさんの事、大事なのね。
なんだかちょっと妬けちゃうわ」





99:兆しの街2章
08/12/29 18:42:19 Ijjkfk3B


「ええ、この世で一番大事な女性ですからね。
昔、自分の夢と天秤に掛けた事がありましたが、
私はこの連れと共に在る事を選びました。
私にとっては、それほどに大きな、
本当に大きな存在です。
ただ、私自身が、がめつい商人なんて職業ですから、
やはり『類は友を呼ぶ』と言いますか、
多少図々しさで手を焼く事はありますね」

 言葉の直後ロレンスの後頭部に視線が刺さる。
間違いない。数え切れないほど浴びたこの視線。
ホロだ。おおかた自分の事を肴に会話が進んでいるので、
面白くないのだろう。

『多少の無茶は覚悟しないとな…』

 ロレンスは心の中で自分に言い聞かせ、頭を話に戻す。

 「んー、もうっ!わかってないわねぇ。
図々しいって事は、
『この人はここまで言ってもちゃんと応えてくれる』
って信頼されてるって事なのよ?
大げさにいえば甘えてくれてるんじゃない。
貴方に甲斐性がなきゃ絶対してくれないんだから、
むしろ喜ぶべきよ」

 「そう割り切れればいいのですが…
何分、何年も数字とお金が恋人でしたから。
それに、お金と気持ちの相場は、
ある日突然変わることもあるので難しいところですね。
まぁ、今の話はありがたい助言として受け取らせていただきます」

 「うーん、なーんか最初に会った時から引っかかるのよね。
その余裕。どうしてかしら?
腹が立つと言うか、気に入らないと言うか…
ま、いいわ気にしないでおきましょう。
あ、そこの角左ね。
あともう少し行ったところにある別の角を曲がれば宿はすぐよ」

 「え?ハクツラさんさっきここ通りましたよ?」

 「嘘よ、そこの角を曲がれば…あれ?
……ごめんなさいね。
道、分からなくなっちゃったみたい」

 遠くから『ゴーン』と重い音が鳴り響く。
悪びれる様子もなくしれっとそんな事を言うその姿は、
先ほどのロレンスの見解通り、誰かさんにそっくりであった。






100:兆しの街2章
08/12/29 18:43:17 Ijjkfk3B




■   □   ■   □   ■


ハクツラの案内によって“少し”よりも、
大幅に遅れて一行は目的地に着いた。
その宿は城壁を背にひっそりと佇む二階建ての立派な造りだった。
どっしりとした印象の宿は横幅が広く、
右側に隣接する建物との間に馬車が通れる程の門があり、
おそらく奥は簡素な荷揚げ場のような場所へ続いているのだろう。
それにしても、正面からみると随分風情のある趣だ。
この町特有の三角の屋根と、
その上にびっしりと敷き詰められた“タイル”の様なものが特徴的。
入口の上には看板が飾ってあり、しっかりとした字で文字が書かれている。
が、異国の文字で書いてあり、読む事が出来ない。
その広く開いた入口の両脇には動物のひげのように、
背丈の長い草が括り付けてあった。
さらに何か切れ目の入ったカーテンのような物が垂れ下がっており、
中が見えにくくなっている。
そんな不思議な建物が今回の宿だった。

宿に着くとすぐにハクツラは二人に

 「夫に話を通してすぐに右の門を開けてもらうから、
右の入口から裏の荷揚げ場に馬車を停めて待っていて頂戴。
そこに夫が来たら、
馬車から宿に運びたい荷物を遠慮なく言ってあげて。
言えば、みんな部屋に運んでくれるから。
じゃあ、またあとでね」

 と言うと、白銀の髪をなびかせて宿の中に駆けて行った。
ハクツラが宿の中に消えてから、
少しも経たないうちに右の門が重い音を立てて開いた。
言われたとおりに馬車を右手の小路から、
宿の裏手に進める。
正面からでは分らなかったが、
この宿は縦も結構長い。
裏手に着くと馬車一台は余裕を持って停めておけそうな、
屋根つきの荷揚げ場があった。
馬車を荷揚げ場に止め、
なかなか立派なものだ、と
髭をなぞりながら眺めるロレンス。





101:兆しの街2章
08/12/29 18:43:55 Ijjkfk3B


『いつか自分もこんな立派な店を…』

 頭の中でついついぼやいてしまう。
後ろで鳴った門が閉まる音が、妄想ロレンスを現実に引き戻し、
それと同時に足音が近づいてくる。
足音の主は馬車の横を通りすぎ、
荷揚げ台によじ登るとこちらを向いて一言。

 「よく来たな」

 無愛想で、寡黙な顔つきの40代の男がぺこりと頭を垂れた。
男の背はロレンスよりも頭半分高く、
体はがっしりしている。
宿の主人ではなく、
どちらかと言うと用心棒の方が似合いだ。
だが、そんなホロで言う所の『良い雄』であるだろう印象は、
身に纏った桃色の半被が全て台無しにしてしまっている。
あんまりにも不似合いなので、
自然と顔が綻んでしまう。
そんなロレンスの顔を面白くなさそうに男は睨み、
軽く拗ねる様に鼻息を吐いた。

 「ふん…紹介が遅れたな。
俺がこの宿、“春風館”の持ち主だ。
名はゴンゾ。呼ぶときはゴンでいい。
お前たちの事は家内から聞いた。
確かお前が…」

 「ロレンス。こっちの毛布の中で丸くなっているのは、
連れのホロです」

 「そうか。
では、よろしくロレンス」

 「こちらこそ、お世話になります。ゴンさん」

 挨拶代わりの握手を交わす。
握ったゴンゾの手は、厚くゴツゴツしていた。
これだけで、どれだけの苦労があったのかが簡単に読み取れる。

「早速だが俺は何を運べばいい?
先に言っておくが、
馬車の荷物の盗難の心配はしなくていい。
この町の人間で盗みのリスクを知らない人間は居ない。
外から来る人間に関しても、
入る時に自分たちが持っていたもの以外で、
外に持ち出せるものは限られている。
だから安心して置いておいて貰っていい。
まぁ心配なら部屋まで運んでやるがな。
どうする?」





102:兆しの街2章
08/12/29 18:44:36 Ijjkfk3B


荷馬車の行者台と馬の間に板を掛け、
荷揚げの準備に入る。
馬の方は奥のスペースがそのまま納屋になる仕組みだ。
無駄が無く、よく考えて作ってある。

 「そうですね、
ではここは貴方を信用して商売道具は置いていきましょう。
持っていくのはそこの袋3つだけでお願いします」

 「わかった。運んでおこう。
何、心配するな。宿を開いて8年になるが、
一回も盗難にあった事は無い。
大船に乗った気でいてくれ。
あんたらの部屋は二階の通り沿い、
ウチで一番の部屋だ。
母屋に入れば家内が案内してくれるだろう」

 「わかりました。
ですが先に代金の方を「それには及ばん」」

 「後でいい。
家内があれだけ他人を買うのは珍しい事だからな。
あんたらの事は信用している。
部屋に入ってひと段落したら、
一階の番頭台に来てくれ。
代金についてはその時だ」

 「そうですか、ではお言葉に甘えて先に失礼させて貰います。
ホロ、行こうか?」

 毛布に話しかけると、
ホロは毛布をローブのようにかぶり、
幽霊のような恰好で顔を隠したまま立ち上がった。
毛布の隙間から一本腕を生やし、
何もいわずロレンスの手を握る。
ロレンスはため息を1つ吐くと、
ホロの手を引き馬車から荷揚げ台に移った。

 「む、そうか…言ってなかったか。
ロレンス、すまないがここでは靴を脱いでくれ。
この町では家の中は基本的に土足厳禁だ。
慣れないだろうがここのルールなんでな」

 「あ、それはすみませんでした!
すぐに脱ぎます!」

 慌てて靴を脱ぐロレンス。
ホロも、うずくまってもぞもぞ動き、
再度立ち上がる。
毛布と地面の間に白い足と、
チョンと並べられた革のブーツが見えた。





103:兆しの街2章
08/12/29 18:55:16 Ijjkfk3B
「靴は正面玄関の方で預かっておく。
外に出たかったら、いつでも言ってくれ」

 言われる通りに靴と荷物をそのままにし、
ホロの手を引きながら短い渡り廊下を歩く。
廊下の先にある木製のドアを開けると、
見慣れた女性が目の前で座っている。
先ほど馬車で話していた人物とは、
まるで別人のようなハクツラがにっこり笑ってそこに居るのだ。
服は赤を基調とした艶やかな物に変わり、
腹の帯は黒と白の模様が入り腰のくびれを意識させる。
長い白銀の髪は髪飾りで留められ、
馬の尻尾の様に後ろに垂れている。

 「いらっしゃいませ!
ようこそ、春風館へ!」

 とびっきりの笑顔での出迎え。
あまりの豹変ぶりに思わず立ち止っていると、
後ろからゲシゲシと、
ホロが蹴ってくる。
それをいなしながら、ハクツラの後に追いていく。
ロレンスはこの宿が大きくなった理由が、
なんとなく分かった気がしたのだった。




□   ■   □   ■   □   ■   □



投下終了です。
これから二章程会話が増えてきます。
エロも無しですので、興味が無い方はスルーして下さい。
トリップを付けると荒れるようなので外しました。
NG登録は兆しの街でお願いします。


マジでオリジナルキャラの扱いが激しく難しくて、
ちょっと後悔してます。

明日にも続きはうp出来そうなのでまた来ます。
支離滅裂な内容ですが、この辺で失礼します。
ではまたノシ

104:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:42:55 qi3muJTu
和風?ですか とりあえず乙

105:狐好き
08/12/29 21:18:17 wwJxuTgd
狼少女さん乙でした!
とてもおもしろかったです^^

106:狐好き
08/12/29 21:39:57 wwJxuTgd
「はぁ、ぜんぜん儲からなかったなぁ。今回の商売………
まだ、宿をとっていないが今日は馬車で寝ることになるかもしらんな」
行商人ロレンス、今日もまた全然儲からなく困っていた。
「昔どこかで聞いた話では人は信じれば救われると言っていたが、あれはうそだな。
次は儲かると信じているのにまったく儲からないじゃないか。」


「おい、今日の仕事は終わりだ。」
「あぃよ~」
「毎日毎日仕事ばかりで疲れるな。たまにはいいことでもあればいいのに」
ふと窓の外を見たエーブの目にあるものが目に入った。
「あれは・・・・ふ。神様ってのはほんとにいるのかもしれないな。
会いたいと願えば本当に合えるとは。たまには感謝しないといけないかもな。」
女商人エーブ現在片思い中。


>>53さんのシチュを少しやらせていただこうかと思いましたがなかなか難しいです--;
出だしはこんなものでいかがでしょうか・・・・?


107:名無しさん@ピンキー
08/12/30 13:30:21 BhbRchLQ
>>103
乙です、続きを期待してますよ
>>106
このあと速攻でエーブとエチして、ラブラブ行商に入ってはどうでしょうか
原作のような描写を2ちゃんでやると長すぎるし嵐を呼びやすいので

108:狼の人
08/12/31 00:07:57 CWinfv4e
こんばんわ~。
続きを投下しに来ました~。
ここからしばらくエロは無いです。
また、レスに頂いた通り、
和風の街が今回のテーマです。
なので、受け付けないと言う方は、
スルーしてやって下さい。
では投下します。

109:兆しの街~3章~
08/12/31 00:10:50 CWinfv4e


 二人は表の通りが見える、
窓付きの部屋に通された。
廊下から部屋に入ると色々なものを置く小さな部屋が一つあり、
その奥が客間になっていた。
それぞれが“ふすま”と呼ばれる引き戸で遮られている。
客間の隅には木の大きなたらいが一つと、
白いサラシが山のように積み上げられてある。
反対側の隅では、紙で四方を囲まれた炎が、
仄かで、優しい灯りを部屋に灯している。
その隣には丸いテーブルの台が立てかけられてあった。
部屋の真ん中にはベッドの上の部分だけ切り取ったような、
“布団”が二組敷いてあり、その片方の上では、
すでにホロが丸くなっている。
びっくりなのは部屋の床だ。
青草の匂いのする板状の物が敷き詰められ、
部屋の中に居る感じがしない。
が、最近は馬車で寝ることが多かったので、
むしろこの方が不思議と落ち着く。
少し開いた窓から流れてくる雨の音が部屋の温度を下げる。
これから暑くなり始める今の季節には、
少し肌寒い位だ。
荷物も無事部屋に運び込まれた。
荷物を運び終えたゴンゾが部屋を去る時に、
夕食について説明してくれた。


110:兆しの街~3章~
08/12/31 00:11:58 CWinfv4e

「基本的に食べたくなったら、
言ってくれればいい。
ここに泊まる客の中には、
この町の珍しい食い物を食べたがる奴も多いから、
外で済ます連中もいるんでな。
この宿で食いたい奴の分しか作らない事にしてるんだ。
全く、俺から言わせればもったいない。
家内の料理はこの町一番の旨さだ。
あんたにもぜひお勧めさせて貰うよ。
それとな、夕食の出せる門限がある。
すでに聞こえたと思うが、
この町には時間ごとに鐘が鳴る。
あと少しでまた鳴る筈だから、
そこから数えて3つ以内に言ってくれないと飯は出ない。
以上だ。じゃあな、ごゆっくりどうぞ」

 そう言ってゴンゾは部屋を出て行った。
外では雨が地面を打つ音が続いている。
その音を聞きながら動かなくなったホロの“塊”の側に腰を下ろす。

 「ホロ?具合はどうだ?」

 返事が無い。疲れて眠ったのだろうか?
発情期は平常時からあれだけ興奮しっぱなしなのだ、
疲れない方がおかしい。
ましてここは揺れる馬車の上では無く、宿の中。
ロレンスとしては、
頼んででもホロには休んでいて欲しかった。

 「そっか、疲れたもんな。
よく頑張ったな、ホロ」

 塊を上から一撫でする。

 


111:兆しの街~3章~
08/12/31 00:12:52 CWinfv4e

「俺はちょっとゴンさんと話すことがあるから、
一階に行ってくる。
すぐ戻るから、待っていてくれ」

 立ち上がってふすまの方へ行き、
ホロの方へ振り返る。
すると、今の今まで出ていなかったのに、
布団から尻尾が毛布からはみ出していた。
ロレンスは今日何度吐いたか分からない溜息をまた一つ吐いた。

 「相変わらず綺麗な毛並みだ。
そういえば、
これから毛の生え変わりの季節だな。
戻ってきたらゆっくり手入れをしようか。
いいだろ?ホロ?」

 構って欲しいなら、
狸寝入りなんかしなければいい。
なんて言葉は当然出る訳もなく、
ホロのして欲しい事を実行する。
すると、尻尾は引っ込み、
代わりに手が一本にゅっと生え、
ひらひらと手を振り『いってらっしゃい』
と合図を送る。
それを見ながらロレンスは

『俺もまだまだだな』

と、ガシガシと頭を掻きながら部屋を後にした。

□   ■   □   ■   □

 勾配のきつい階段を降り、
一階の玄関にある番頭台に向かう。
着くとそこにはゴンゾが座り、
台帳にさらさらと何かを書いているところだった。

 


112:兆しの街~3章~
08/12/31 00:14:19 CWinfv4e


「お仕事中すみません。
先程のお代の事で話に来ました」

 「そうか…部屋は気に入ったか?」

 「ええ、文句無しです。
部屋も青草の良い匂いが気に入りました」

「ほう、あんた畳の良さがわかるのか。
嬉しいねぇ。
服装から察するにあんたらは、
西の方から来たんだろう?
なら、お代はトレニー銀貨で23枚分。本来なら30枚取るところだが、
負ける代わりに一個条件がある。
5泊する事。これだけだ」

 銀貨23枚はちょっと高いが、
今のロレンスには何の問題もない。
馬車を買い替えたとはいえ、
ローエン商会の方にはまだトレニー銀貨にして4000枚ほど預けてある。
それよりも、条件の内容がロレンスにはピンとこない。
 
「お代の方は大丈夫ですが、
5泊の意味が分かりません。
なにかあるのですか?」

 「なんだ?
“天狐祭”を見に来たんじゃないのか?
二日後から、二日二晩に掛けてこの町では毎年恒例の祭りがある。
当然、外からも人が沢山流れてくるんだがな、
どうも連中は信用が出来ない。
それに、ガラの悪いのが泊まりに来てもつまらん。
そこへ偶然あんたらが来た。
ウチに泊まれる客はあんたらで埋まったからな。
祭りの最中に良客に出て行かれると、
部屋があまって馬鹿どもへの言い訳に、チト困る。
それだけだ」

 


113:兆しの街~3章~
08/12/31 00:15:39 CWinfv4e


「ほう、祭りですか。それは知りませんでした。
私達は荷物をこの先のパンチャの村へ売りに行く所でしたので。
ですが、急ぎという訳でも無いですから、
5泊程度なら全く問題になりません。
私もこの町をじっくり見て回りたいと思っていたところですし。」

 ロレンスは持ってきた袋からトレニー銀貨を24枚払った。

 「おい、一枚多いぞ」

 「これは、こんな良い宿へ案内していただいた、
ハクツラさんへのお礼です」

 「そうか…家内への礼か。
それなら仕方が無い。受け取るとしよう」

 その時丁度遠くの方から、
重い金属音が鳴り響いて来た。

 「あれがさっき言った鐘だ。
夕食の門限まではあと二つだからな」

 「ええ、分かりました。
肝に…いえ、腹に銘じておきます」

 ゴンゾがそのいかつい肩を揺らし、
クックと不器用に笑う。

 「じゃ、今度こそごゆっくり。
ああ、そうだ明日食料を仕入れにこの町の市場に行くが、
ついてくるか?」

 「それは願ってもないチャンスですね、
是非お願いします。
何なら私の馬車を使ってもらっても結構ですよ」

 「いや、悪いがそれは断る。
あんたの馬車には大事な荷が積んであるんだろう?
それに俺も商人のはしくれだからな、
客の商売道具を使って商売はできない。
行く時は歩きだ。
荷物の運び方については明日のお楽しみだ。
市場に行けば、馬鹿でも分かる」

 「ほう、それは興味深い話ですね。
楽しみにしておきます。
では、連れの事もありますので、
この辺で失礼させてもらいます」

 「そうか。まぁ、何か入用があったらここに来い。
寝るまで俺はここに居る」

 ロレンスはそれに会釈で応えると部屋に戻った。



114:兆しの街~3章~
08/12/31 00:16:50 CWinfv4e


■  □  ■  □  ■  □  ■  □


部屋に戻り、小部屋を抜け、客間のふすまを
慣れない手つきで開ける。

 「……!?ホロ?」

 ホロがいない。
布団の上にいた毛布の塊がなくなっていた。
体中からいやな汗が噴き出す。
そして次の瞬間、ロレンスは何かを後ろから被せられ、
押し倒された。
ロレンスはじたばたと足掻き、
やっとのことで毛布を捲ると、
目の端を釣り上げ、牙を見せて睨むホロが、
陣取る様にロレンスの上に乗っていた。
耳がいきり立っているので、
怒っているのだと簡単に判る。

 「ホロ?なんだってこんな…んむ!?」

 ロレンスの抗議は口付けによって1秒足らずで、
終了してしまった。
長く、乱暴で、どこか投げやりなキス。
やっとのことでその口を離したホロが、
急ににっこりとほほ笑む。
そして、その表情のまま右手をスッと構え、
ロレンスの左の頬に振り下ろした。

 「いたっ!」

 快音と共にロレンスの頬に衝撃が走る。
状況が分からないままのロレンスに、
さも当然と言わんばかりのホロが迫る。

 「この裏切り者!」

 「裏切り?…ああ、ハクツラさんとの事か?
待ってくれよ、あれは「黙りんす!」」




115:兆しの街~3章~
08/12/31 00:17:59 CWinfv4e

「全く、本当にたわけた旦那様じゃ。
ぬしの髪に対する歪んだ癖には、
わっちも呆れてものも言えなくなってしまいんす。
金髪だけかと思っておったら、次は銀かや!?
そうじゃよな、ぬしは“がめつい”商人じゃから、
金の色が大好きなんじゃろ?
この分じゃと、当分わっちの銅の様な色の髪は、
見向きもしてもらえ無さそうじゃな」

 それだけ言うとホロは毛布を巻き上げ、
さっさとロレンスの上から退き、
布団の中に潜っていってしまった。
わざとらしい文句に、態度。
分かっている。ホロの構ってのサイン。
おそらく誰もがめんどくさいと言うだろう、
この仕草とやりとり。
それを楽しいと感じているのだから、

 「仕方ないか……」

 そう呟いてホロの側に腰を下ろす。

 「不安にさせて、すまん」

 謝りながら布団の上から撫でる。
布団の下ではホロがもぞもぞ動いていたが、
やがて、撫でる手の下に触り慣れた感触の物が来る。
小さくて形のいいホロの頭。
全く、肝心なところではちゃっかり甘えてくるから、
可愛くて仕方が無い。


■  □  ■  □  ■  □  ■  □


遠くでまた一つゴーンと鐘の音が響く。
ホロの塊と共に一人布団の上に佇むロレンス。
無言の時が過ぎていく。
部屋の仄かな灯りとここ最近気を張っていた疲れからか、
ロレンスがうとうとと夢に誘われ始める頃に、
ようやくホロが言葉を発した。




116:兆しの街~3章~
08/12/31 00:21:42 CWinfv4e

「……ぬし?」

 「…んあ?……ああ、悪い、うとうとして、
聞いてなかった。今、何か言ったか?」

 「んむ。どうやら宴も酣らしくての。ほれ」

 布団から上半身だけを出してきたホロが、
俯いて表情を隠したまま、
ロレンスの手に布を手渡す。
それは町に入る前に、
服の汚れ防止にホロの下着の中に入れておいた物だった。
その布に付着した少しの黄色い染みと赤黒い染み、
そして鼻を突く腐臭がホロに生理が来た事を告げていた。

 「すまぬ。…実らんかった」

 声と同時に顕わになったホロの表情は、
悔しそうで、
そして…とてもすまなそうだった。
実っていないという事実は、
発情期が来た時点ですでに9割がた分かっている。
それにあと少しすれば、またチャンスは訪れる。
これが最後、と言う訳でも無い。
それでも、やはりホロは最後の最後まで諦めたくは無かったのだ。
自分の寿命に比べ、人間の寿命は遥かに短い。
ホロが自分の1生の道で大股で一歩、踏み出さないうちに、
人間はその道を歩き切ってしまう。
だから、ホロは出来るだけ早く残したい。
自分とここまで深く愛を交わした人間がいた証を。

 「ホロの所為じゃない。
…タイミングと運が悪かったんだ。
本当にただそれだけだよ」

 ホロを両手でしっかり抱きしめる。
そしておとがいにキスをし、頭を撫でる。
ただ撫でるだけでなく、耳の中に指を少し入れ、
抜けた毛や、ゴミを丁寧に穿る。
ホロは目を細め、ロレンスが弄りやすいように耳を大きく立てる。
さっきまでの空気がウソのように、
甘く、濃厚な二人の時間。
そんなホロの頭を胸に抱き寄せて、

 「だから、ゆっくり焦らずに行こう?な?
俺の知り合いに、一人目に6年かかった奴だって居るんだ。
それに比べたら俺たちなんて、全然まだまだだろ?」 

 抱擁に応えて、ホロもその手をロレンスの背中に回し、
顔を胸に押し当て深く、大きく呼吸をする。
ちょっと汗臭く、でもとても慣れた匂いが鼻腔をつつく。





117:兆しの街~3章~
08/12/31 00:22:23 CWinfv4e



「んむ…そうじゃな。わかってはおる。
分かってはおるのじゃがな…」

 『ぐうぅーーーーーーー!』

 話をさえぎる腹の音。
出所は分かっている。
ロレンスはにやつき、胸下のホロへ視線を落とす。
そこには案の定、耳まで真っ赤に染めたホロが、
必死で目を泳がせていた。

 「…言いたい事があるなら早く言ったらどうかや?」

 「俺はまだ何もいって無いけどな。
ホロこそ何か言いたい事でもあるんじゃないか?」

 「む。ん、ま、まぁ話が無いわけではありんせんが、
それよりぬしの方はどうなのじゃ?
ほれ、何かあるならわっちが聞いてやるぞ?」

 「いや俺の方は特には無いな。
お互い無いみたいだし、もういいだろ?」

 「ぐ…うぅ……」




118:兆しの街~3章~
08/12/31 00:23:29 CWinfv4e


ロレンスのわざと鈍感な態度。
しかし、始めたのはホロの方なのだ。
噛み付くに噛み付けず、ついに、

 「…なぁ、ぬしよ?」

 「ん?まだなんかあるのか?」

 「……その………腹………」

 「腹?腹がどうかしたのか?痛いのか?」

 確かにホロはひどい生理痛持ちだが、
出始めの今はほとんどその痛みを感じてはいない。

「…………腹が……………ぬかや?」

 「腹がどうしたって?」

 「あー、もう、本当に女心に疎い奴じゃ!
もう良い!わっちは腹が減りんす!
じゃから、夕食を早く頼んでくりゃれ?」

 『これで満足じゃろ?』
そっぽを向くホロの態度が、
その言葉を正確にロレンスに届ける。

 「ホロがそこまで言うんなら仕方が無いな。
じゃ早速頼みに行ってくるか」

 部屋を出る際に、後頭部に枕が飛んできたが、
ロレンスが大げさに当たってずっこけて見せると、
ホロに半分あきれ顔でしっしと、
手でまくし立てられた。
『餌を捕ってくるのは雄の役目』
ホロのそんな言葉をふと思い出したロレンスだった。


119:狼の人
08/12/31 00:26:46 CWinfv4e
これにて投下終了です。
駄文ですが、目を通してもらえると助かります。
なかなか展開が進まなくてすみません。
次は結構動く予定ですので、
まぁ少しは楽しみして下さるとうれしいです。
あ、次は微エロが入ります。
ではまた会いましょう。
さよなら、さよなら、さよならノシ

120:名無しさん@ピンキー
08/12/31 01:05:56 hrKJWEVi
ロレンス&ホロへ。
次はもっと濃厚なので挑戦じゃ!

121:狐好き
08/12/31 14:45:23 entREWCP
>>107
アドバイスありがとうございます。
エチですか・・・・・
エチシーン苦手なんですが、どなたか続きをお願いできませんか?
ほんとにすいません!
エチシーンはどうも苦手で;;

122:名無しさん@ピンキー
08/12/31 15:15:49 BwGuTZWy
素晴らしいの
GJ

123:名無しさん@ピンキー
09/01/04 08:46:11 wrGcSxT/
誰か投下しれくれ

124:名無しさん@ピンキー
09/01/04 11:05:10 hJS3ieuk
放っておいても狼やら、狐やら、名無しやらが投下してくれるんだから、行儀良く待ってようぜ!

125:名無しさん@ピンキー
09/01/04 11:09:12 nsB8vtaX
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

126:名無しさん@ピンキー
09/01/04 20:40:55 v9TbiGFw
>>121
狐好きのこの台詞にちょっと萌えたのは俺だけか・・・・
誰かかいてやってくれ。

127:名無しさん@ピンキー
09/01/05 12:03:23 TT6FmVtC
>>126
は?なにいってんの?

同士よ!!

128:名無しさん@ピンキー
09/01/09 17:37:33 dAxr8DoJ
          Z^ヾ、               Zヾ
          N ヽヘ             ん'い     ♪
          |:j rヘ : \ ____ _/ :ハ;、i     わ
         ぐ^⌒>=ミ´: : : :": : :`<ヘ∧N: :|   し  っ
         ∠/ : : ヘ: : : : : : : : : : : `ヽ. j: :|   l  ち
            / /: : /: /: : : /: : : : ^\: : :∨: :|  て  わ
        / //: : ∧/: : : :ハ : : \/:ヽ : ',: :ハ  や  っ
         /:イ: |: : :|:/|\: /   : :_/|ヽ: :|: : :l: : l  ろ  ち
.        /´ !: :l: : l代ラ心   ヽ:ィ勺千下 : | : :|  う  に
         |: :|: : |l∧ト::イ|    |ト::::イr'|ノ゙: | : :|   l
         |: :l: :小 弋少  :.  ゞ=‐'/: : ;リ : :|  ♪
         |: :|: : 八""  r‐―  V)"/: : /: : ;.;'   />
            Ⅵ : : : |>ーゝ _____,.イ⌒^`ーi : :八  </
          ヽ{: : !: /: : /IW ,(|_;i_;|_j__j: : : : \ に二}
      ,      人: ∨: :/{_幺幺 廴二二ノ: : : : : : ヽ
    ㍉㍍≒==く: : ヾ:{__;'ノ∠ムム>‐弋 : : : : : : j: : : : '.
    ㍉㍍≒/竺≧=巛_>''7   |   >、!: : : ハ: : : }
           レ'´|/く二>{__,|x-</}: /  } /∨
             /;∠.___ノレ<〕__'´   ´
         __厂X/XX{ ) ヾ!   \ \ヘヘヘ、_
         {{Zんヘ/XXXXじ   |!     `くxべべイ }
         _∧/ん<Xx厶    |!     r' ̄〈ヽ_!〈
        \ L 辷ヒ二二/   |! _/\「   r┘ーヽ`} ノ}
         `ヘ_`¬ヘxヘxヘxヘル^  xヘ厂: :=-: :(◯)'′
           ~^∀ヘxヘxヘxヘ/∀ー=-一'^ ̄´ ̄

129:名無しさん@ピンキー
09/01/10 10:40:24 ALH+h3rJ
>>128
URLリンク(dotter.heriet.info)

その絵師の方に敬意と感謝を示したいぜ
ちょうど修正が終わった

130:名無しさん@ピンキー
09/01/12 12:38:34 86Cs/L6y
>>129
小っさすぎるだろ

131:名無しさん@ピンキー
09/01/12 12:40:24 IBq+4gQn
>>130
何が分からんがドット絵だとしたらコレが妥当だろ

132:名無しさん@ピンキー
09/01/25 00:28:54 p9CCrI+A
 

133:S・B(スペシャル・ばか)
09/01/25 02:32:14 DUeU5k0b
ホロ「うぅ~。最近は暖かくなってきたと思ったのに、やはり夜になると冷えるの~。」
ロレンス『そうだな。結構北のほうへ来ているし、夜になると冷えるのは当たり前だな。』
ホロ「のう、ぬし様。」
ロレンス『なんだホロ??』
ホロ「こんな寒い夜、群れでいるのにたった1匹で寝るなんて馬鹿なこと野性の狼でもしなさんす。
ましてはわっちらは思いが通じた、云わば恋人同士という愛柄じゃ。」
ロレンス『・・・。あぁ、そうだな。(汗)』
ホロ「野生の狼でもお互いを暖めあっているというのに、どうしてわっちらは今日はダメとぬし様は言うのじゃ?」
ロレンス『いやホロ。お前昨日もそう言って俺の毛布の中に潜りこんでいただろ(汗)』
ホロ「そうじゃ。恋人同士が同じ毛布の中で寝るのは人の世では普通だと聞いたぞよ。」
ロレンス『あぁ。俺の毛布の中で一緒に寝るのは別にいいんだ。ただ・・・』
ホロ「ただ・・・?」
ロレンス『お前、昨晩は俺の腹に抱きついて寝ただろ?』 
ホロ「(ギクッ!)ぅん?そうじゃったかの??」
ロレンス『そうだ。そして昨日の真夜中、お前が寝たあと俺にした仕打ちを覚えているか?』
ホロ「いや、全く何も記憶にありんせん。わっちは何もしりんせん!(汗)」
ロレンス『そうか。だったら俺が思い出しやすい様に教えてやる。』
(すぅ~~~~)←息を思いっきり吸う音。
『昨日の真夜中!俺のナニをソーセージと間違ってかぶりつき、暫くの間再起不能にしたのはどこのどいつだと思っていやがるんだーー!!!この馬鹿狼==!!(怒)!』

134:S・B(スペシャル・ばか)
09/01/25 02:35:34 DUeU5k0b
以上じゃ。馬鹿ですまぬ・・・orz{もう駄目...

135:名無しさん@ピンキー
09/01/25 17:02:39 ykPn5ymc
www

136:名無しさん@ピンキー
09/01/25 23:38:18 PzRP9FTo
だがそれがイイwww

137:名無しさん@ピンキー
09/01/29 04:29:13 E6Chzo7i
落ちてきたからageるか

138:名無しさん@ピンキー
09/01/29 16:37:58 esCgLsv0
コミックス2巻でとっつかまってるホロに萌えたのは俺だけではあるまい?

139:名無しさん@ピンキー
09/01/29 17:50:26 82CXJE/o
まだ買ってないけど同意しておく

140:名無しさん@ピンキー
09/01/31 13:32:53 7WIdbN9d
え!?二巻出てたの!?

こりゃ今すぐ書店にいかねば!!

141:名無しさん@ピンキー
09/01/31 14:32:39 vqfCerKv
あー早く続き読みたいなぁ

142:名無しさん@ピンキー
09/01/31 19:29:25 GNtNhMnR
詰まった……orz
中途半端でも投下したら誰か続き書いてくれんかの?

143:名無しさん@ピンキー
09/02/01 21:13:31 YkeDjYyB
>>142
とりあえずくりゃれ

144:名無しさん@ピンキー
09/02/01 21:29:18 VwS55lRw
楽しみに麦畑でゴロゴロしてる。

145:名無しさん@ピンキー
09/02/04 16:03:24 Ldv3xow/
楽しみにしてるぜ

146:名無しさん@ピンキー
09/02/04 20:26:56 tDrYSxb9
「のぅ、ぬしよ」
「わっち、ここに書かれているように乱れているかや?」


「ためしてみるか?」


おや、熊が来たようだ…


147:名無しさん@ピンキー
09/02/04 20:34:18 mJStuF2p
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ─!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

148:名無しさん@ピンキー
09/02/04 22:36:59 K4A+FUmv
誰かやると思った

149:名無しさん@ピンキー
09/02/05 00:08:10 qJjMz/gz
職人は消え去ってしまったか


150:名無しさん@ピンキー
09/02/06 19:14:42 2M39CmYI
祝10巻!
ネタバレが怖いのでしばらく来ないけど
職人さんの降臨楽しみに待ってます!

151:名無しさん@ピンキー
09/02/07 03:46:32 dpoqWd3f
ロレンスは字がヘタという萌え要素付加案を述べてみる

152:名無しさん@ピンキー
09/02/07 06:08:17 dDXJSlpf
「意外だな。ロレンス、字が下手だったのか」
エーブにいわれしょげるロレンス
「だれにだって、得て不得手がありますよ。」
「これから商売をちゃんとするのに字がうまいととくだぞ?
 しかたない、教えてやる」
そういって、ロレンスの背中から覆いかぶさるように手を持ち書き方を教えようとしたエーブだったが、大きさ的にまず無理だった。
そして、少し考え突然思いついたようにロレンスにいった。
「ロレンスが後ろになれ。ん?ちょっとちがうな、まぁこうするんだよ」
そういうと、エーブはロレンスの腕の間にもぐりこみ手をつかんだ。
「よし、これでどうだ?」

151>>
こういうことか・・・?
下手ですまん。

153:名無しさん@ピンキー
09/02/07 09:16:38 YNAb8xmc
>>152
字がうまくなる通販グッズとか売りつけられるかとおもた
エーブ乙女杉

154:名無しさん@ピンキー
09/02/08 11:23:20 c/QEWvvC
>>152
乙女エーブだな
だが、GJ!

155:名無しさん@ピンキー
09/02/08 23:19:17 c/QEWvvC
>>152を俺がすると

「意外だな。ロレンス、字が下手だったのか」
エーブにいわれしょげるロレンス
「だれにだって、得て不得手がありますよ。」
「これから商売をちゃんとするのに字がうまいととくだぞ?しかたない、教えてやる」
そういうと1枚の紙を出したエーブ
「まずはここに字を書いてみろ」
ロレンスはいわれるままに書く
「こうですか?」
「ちがう、ここはもうすこしこうだな」
その紙を埋め尽くすほど書き次の紙がきた
「次は自分の名前を書いてみろ」
またもいわれるがままに書くロレンス
「ふ、ロレンス。商売人はちゃんと何に何を書いてるのかを気にしたほうがいいぞ?」
そういってエーブはなんと書いてあるのかを簡単に読み上げた。
「この書類に指名したものは、エーブ・ボランの奴隷・・・・だな。
 今日からよろしくな?」
そういうと笑ってエーブは部屋を出て行った。

だめだ、むりだった

156:名無しさん@ピンキー
09/02/09 06:20:06 BNppcKoz
胸肉1ポンドって契約書書く香具師が居るなら精液1ガロン(分割納入に決まっている)とかw


157:名無しさん@ピンキー
09/02/09 16:40:57 NV8nlQq2
156>>
いいなそれw
終わったと思ったら妊娠した場合は永久滞在てきなのが書いてたりかw?

158:名無しさん@ピンキー
09/02/09 21:34:41 iqDJhF28
>>156
ヴェニスの商人だったっけ?
あれは血を流してはいけないってことでケリがついたが
精液の場合は純粋にそれだけ摘出できるからな……
無粋な取引には気をつけなきゃな。

159:名無しさん@ピンキー
09/02/11 14:57:02 7K0pHpqR
ほーしゅー

160:名無しさん@ピンキー
09/02/11 18:28:37 dgzQtTs9
カウパー腺液を出してはいけない、とすればセーフ!

161:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:05:28 T4ZxDrdH
職人まってるぜ

162:名無しさん@ピンキー
09/02/15 23:29:55 GamKg2mn
いつまでも職人降臨をお待ちしております

163:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:26:46 toUqrhJ6
>>158
フランスの「パリ」ってよォ…………

164:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:34:32 KaY2uZ1q
ジョジョオタは本当にどこにでもいるな

165:名無しさん@ピンキー
09/02/16 00:45:12 drHX/HD4
んなモン探しても見つかんねェーってのよォ~

166:名無しさん@ピンキー
09/02/18 23:37:01 J55KcsNZ


167:名無しさん@ピンキー
09/02/19 16:50:54 UGZv2Sit


168:名無しさん@ピンキー
09/02/19 19:19:07 4cUEK/WI
エーブは店の者にたずねた。
「なぁ、あの時狼の骨を俺がもっててロレンスにただでやるっていったら俺を好きになったと思うか?」
「いや、ないと思いますよ。」
「そ・・・そうか。なら、ロレンスがうちにくるならやるっていったら来たと思うか?」
「あの隣にいた女の人が許さないでしょう。ほら、そんなこといってないで働いてくださいよ!」
「あ・・あぁそうだな・・・」


ってことになってることを妄想して悶えていたんだが、おかしいか?


169:名無しさん@ピンキー
09/02/19 19:44:21 UZPjFluH
おかしい
だが、気持ちは理解出来る。

俺も同類かorz


170:名無しさん@ピンキー
09/02/19 20:31:59 lyP/FNvH
フルールたんは1人で切り盛りしてる筈

171:名無しさん@ピンキー
09/02/19 21:18:21 4cUEK/WI
>>169
仲間がいたか
安心したよ。

172:名無しさん@ピンキー
09/02/21 08:28:25 qIWPEobH
ノーラは思いついた
「エネク!これのにおいをかいで!」
そういって、布切れのにおいをエネクにかがした
「いい?このにおいのするほうへ行くのよ?」
エネクは思った
(これは、ロレンスさんのにおいですね。だけど、探せるわけがないですよ!どんだけ体臭すごいんですかロレンスさんは!)
だが、ノーラの期待にみちたまなざしに負けてなんとかしようとして動き出す
(たぶん、こっちです!)
「わかったのね?えらいわよ!さぁ、いこ!」
そういって、二人(?)は南へと歩いていった。

続きなんかねえよ!

173:名無しさん@ピンキー
09/02/21 11:12:53 AZK/X6OB
エーブ→ロレンス×ホロ(ヤンデレ)
という構図が頭から離れない・・・

174:名無しさん@ピンキー
09/02/21 11:37:50 qIWPEobH
>>173
俺もだよ。
本読んでるときはそうでもなかったんだけどこの板みてからやばい。
狐好き最近来ないがはやくなんか更新汁!

175:名無しさん@ピンキー
09/02/21 13:18:39 mcx3hcKm
>>172
心から無意味な一人と一匹であった

モエモエとメソ思い出した

176:名無しさん@ピンキー
09/02/21 16:59:50 WdpHEEOs
下手したらホロの鼻が曲がる位の体臭か

177:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:21:01 qIWPEobH
ヤンデレエーブとか最強www
あらゆる方法で見つけ出され愛し殺されるw

178:名無しさん@ピンキー
09/02/21 21:48:06 qIWPEobH
>>177
ツン期
「あんたに首を絞められたことは忘れないよ」

弱デレ期
「うちにこないか?」

デレ期
「アビの草か?」

ヤンデレ期
「ロレンス、お前はもう行商をするな。おまえは私だけをみていればいいんだ。
 もしも、ほかの女と話していたりしたら私はどうにかなってしまう。ずっとそばにいてくれ・・・・」


179:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:33:20 jWANYwqq
文才ある人羨ましいです><

180:名無しさん@ピンキー
09/02/22 00:17:26 kNiNhwNL
もうホロはヤンデレ期に位置するな

181:名無しさん@ピンキー
09/02/23 22:48:38 xpyvtnkg
「たわけー、いっしょにおねんねしよー」

「む、あの者をたわけと呼んで良いのはわっちだけじゃ」

「たわけー、たわけー」

「こら待たんか、こらっ」


「おいホロ、子供と一緒になって走り回るのはやめろ。
お前も父のことをたわけなどと呼んではいけないぞ」


「たわけーたわけーたわけー」

「むぅ、こら待たんか!」


手のかかる者が一人増えたが、幸せとはこういうものなのかも知れない

そう思いながらロレンスは肩をすくめた



続き?何それ?わっふる?

182:名無しさん@ピンキー
09/02/24 05:50:47 zdaz0+oG
>>178
作家求む
誰かこれのヤンデレねたでかけないか?

183:名無しさん@ピンキー
09/02/24 05:58:14 g5R5Y6PS
>>181
これを思い出した
URLリンク(dec.2chan.net:81)

184:名無しさん@ピンキー
09/02/24 06:28:56 zdaz0+oG
僕には2人に知られてはならない秘密がある。
もし知られたらこの関係を壊してしまうから。

「コル、出かけるけどお前もいくか?」
この人はロレンスさん
ある事情から旅にお供させていただいています。
「はい!」
いつも、ロレンスさんについていっていろいろなことを教えてもらってます。
それは、とても楽しくて貴重な時間です。
「じゃ、はやく準備をしろよ?ホロ、お前はどうだ?」
そういうと、宿の布団から頭だけがでてきた。
「わっちは、寝ておく。二人で行ってきてくりゃれ。」
この人はホロさん。
ホロさんはロレンスさんと旅をしていて自分の故郷を探しています。
この人にもある秘密があるのですが、ロレンスさんと僕はそれを知っていて一緒に旅をしています。
ほかにも1人だけホロさんの秘密を知っている羊飼いの女の人がいるそうです。
「用意できました!」
「よし、じゃ行くか。」
そういって、ロレンスとホロは外にでた。

コル物書いてみました。
続きは書いてないんですが、わっふるいただけますか?

185:名無しさん@ピンキー
09/02/24 08:28:21 yD/Ua9BY
>>184
わっふるじゃけえ、早う続き書かんか!!
って、うちの爺ちゃんが言ってました。

186:名無しさん@ピンキー
09/02/24 10:48:21 F9Rc0WnI
途中で人物が入れ替わってるがな



ひょっとして釣られた?

187:名無しさん@ピンキー
09/02/24 15:38:21 CDGUYQ2d
口調はそろえないの?

188:名無しさん@ピンキー
09/02/24 16:28:58 nIW81a2S
実は黒いんじゃね

189:184
09/02/24 16:58:11 zdaz0+oG
184です。
名前をつけときました。
続き書く早さちょっと遅くなったらすいません--;


ロレンスさんについていっているんですが、やっぱり大きいので足が速いです。
僕も早く大きくなりたいです・・・・
でも、そうすると秘密がばれる可能性が増えてしまうんです。
「コル?」
「あ、はい!なんですか?」
「いや、ずっと下をみたまま歩いてるから何かあったのかと思ってな」
どうやら、考え事していたら心配してくれたようです。
僕が心配はないというように微笑むとロレンスさんはわしゃわしゃと頭をなでてくれました。
「もう少しでつくからな。」
そういってロレンスさんとついたところは服屋さんでした。
「いつもおまえにはいろいろと助けてもらってるからな。服を買ってやろうと思うんだが」
「え、あ!あの!服はこれで大丈夫です!」
本当はとてもほしいです。
ロレンスさんからもらえるものなら何でも・・・・・・・
でも、これはだめなんです。今はまだ・・・
「え?いらないのか?ん~、まあほかにもいろいろ店はあるしな。いろいろみてまわろう。」
僕はこのあと、ロレンスさんとお店をみてまわり、帽子を買ってもらいました。
そして、ホロさんにもおいしいものを買って宿に帰りました。

190:名無しさん@ピンキー
09/02/24 17:41:24 Hhsoqkev
コル女体化かぁ

191:名無しさん@ピンキー
09/02/24 18:02:29 H6Dtq8B8
コルが月を狩る熊だったなんて・・・
実は毛深かったなんて・・・

192:名無しさん@ピンキー
09/02/24 18:05:14 9PMaHBfK
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |

193:184
09/02/25 06:30:57 QS2XUbjl
夜そろそろ寝ようかと思い布団にもぐりこみました。
隣にはロレンスさんです。
これがうれしくて仕方がないです。

ロレンスさんもホロさんも僕を男だと思っています。
でも、実は女なんです。
もしばれたらこうやって寝ることもきっとなくなるでしょう。
だから、僕はそのことを黙っておきます。
そして、いつかそのことを話せる日にはロレンスさんに・・・・・・
さぁ、そろそろ寝ないと明日がしんどくなりそうです。
では、おやすみなさい。


194:名無しさん@ピンキー
09/02/25 21:13:50 w6jUlnac
つっこんだらだめなとこかもしんないけど
エーブを一瞬で女だとわかったホロが女であることを
見破れないはずがない。
・・・すいません。楽しみにしてるんで気を悪くしないで
続きをよろしくお願いします。

195:184
09/02/25 22:39:39 QS2XUbjl
>>194
すいません!
突発的に思いついたんでそこまで考えがおよばなんだorz
このとおりあやまるんで許してください。


ふぅ・・・・・

196:名無しさん@ピンキー
09/02/25 22:42:02 houf3lyc
賢者time

197:名無しさん@ピンキー
09/02/26 13:37:48 QpqskJYh
ホロはロレンスが自分にぞっこんだと信じて疑ってなかった。
道中、故郷ヨイツで挙式をあげるようとの嘘を真に受けて幸せの絶頂であった。
だがしかし、ヨイツで待ってたのは教会の教主とその騎士団。
ホロはこのとき初めて鬼畜ロレンスにその身を売られていたを知り絶望する。


198:名無しさん@ピンキー
09/02/26 13:43:44 /QGrhLcc
賢者タイム?違うな賢狼タイムだ!

199:184
09/02/26 18:40:38 HpG4ilRJ
目が覚めた。
怖い夢を見たわけでも寒いわけでもなく目が覚めた。
なぜかというと、隣でロレンスさんがうなされているからです。
どうしたのかと思い見ていると寝言をいっていました。
「ホ・・・ロ・・・」
・・・・・・
最近、ホロさんの名前をロレンスさんがいっているのを聞くだけで無性に心が痛くなってしまいます。
ほんとうに、憎いくらいに。
でも、そんなことを考えていても仕方ないです。
僕はいつもの日課をこなす。
ズボンとパンツをそっとぬいで、自分の秘部を撫で自分を慰めます。
「ん・・・・・くぅ・・・」
自分の指をみると糸を引いていてとてもいやらしい気分になりました。
こんなことをしていると、だめな気もするんですがやめられません。
そして、ロレンスさんの手をもって秘部にあてがいロレンスさんの指をお借りします。
今はこうするしかロレンスさんを感じることはできないから。
「ふぁ・・・ん・・・ん!はぁ・・・」
絶頂をむかえすごい脱力感を感じます。
ロレンスさんにばれるといけないので指をふいてもう一度眠りにつきました。
眠る前すこし罪悪感を感じます。
これも毎日のことですがなかなか慣れないものですね。

200:184
09/02/28 05:31:30 pOQYnNv4
さっき触ったとき少し熱いなと思ったらロレンスさんは風邪を引いていたようです。
ロレンスさんには悪いと思いますが、この街では病気になってほしくなかったです・・・・
この街、ケルーベだけでは・・・・
さっきも、1度ロレンスさんはエーブさんに挨拶にいって留守だったので僕は少し安心していました。
ですが、よく考えるとこれはここにエーブさんが来てしまうかも知れないという事です。
コンコンとドアをノックした音がしました。
「はい、今行きます。」
僕はいやな予感とともにドアをそっとあけると案の定エーブさんでした。
「ロレンスはいるか?さっきは来てくれたのに留守ですまなかったな。」
「ロレンスさんは今寝ているのですいませんが、またにしてもらえませんか?」
そこで、タイミング悪くロレンスさんが目を覚ましてしまいました。
「ごほ・・コル、誰か来てるのか?」
「その、エーブさんが来ています。」
そういうとエーブさんはすこし驚いた顔をしてからにやりと笑い僕に問いました。
「ロレンスは病気なのか?」
「はい、ですから今日はすみません。」
「いや、少しお見舞いをさせてくれ。あいつには世話になったからな。」
言ってエーブさんは勝手にすっと入っていってしまいました。
「よう、久しぶりだな。」
「どうも、こんな体勢ですみません。」
「いや、いいよ。それよりも大丈夫か?」
中では二人がもう話し始めてしまいました。
「はい、席が出るだけでそれほど悪くは・・ごほっごほ・・」
「大丈夫には見えないがな。」
そういうとエーブさんは笑ってまた後で来るといって出て行きました。
ホロさん以外にもライバルは多そうです・・・・
それに、北へついたらホロさんはいなくなるけどエ-ブさんやほかの人はいなくなりません。
嫉妬に似た重い気持ちがぐるぐるとして、とても変な気持ちになってしまいます。
そして少ししたときに、エーブさんが何かを持って帰ってきました。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
そういうとまた下のほうに行ってしまいました。
何かと思い見に行くとエーブさんは宿のキッチンをかりて料理していました。
そして、それをもってこっちに歩いてきました。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
そういうと、僕に料理を渡してきました。
「ロレンス、ほらこれを食べろよ。体にいいものを使ってある。」
「え・・エーブさん、わざわざ作ってくれたんですか?」
「あぁ、前に約束していたろ?」
そんな約束をいつの間にしていたんでしょう・・・・
「ほんとにありがとうございます。」
「気にするな、お礼ならまた今度別のことで・・・な。」

201:184
09/02/28 05:44:10 pOQYnNv4
そして、ロレンスさんが食べようと起きようとしたところ
「あ、起きなくてもいいぞ。ほら」
そういってエーブさんは自分のスプーンでその料理をすくってロレンスさんの口にもっていった。
「だ・・大丈夫ですよ!そのくらいできます!」
「ほら、遠慮するな。」
そして、ロレンスさんは照れながら口をあけました。
「あ、おいしいです!」
「そんなに、ほめなくていいよ。ほら」
そういってまた、食べさせようとしました。
ですが、そんなことはこれ以上させません。
それは、僕がするんです!
「エーブさん、後は僕がやります。ありがとうございました。」
スプーンを奪ってやりました。
そのままロレンスさんの口に運びます。
エーブさんは少し目を細めながらこちらを横目でにらんできました。
ですが、そんなことは気づかないふりです。
そのとき、隣から声がしました。
「ふぁぁ~、もう朝かや。む?いいにおいじゃな」
そういって、ホロさんがこちらをみました。
「き・・狐!なにをしに来たんじゃ!」
「あぁ、ホロ起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを。」
「おや、あんたはロレンスのことはどうでもいいようだな。」
そういってさりげなくロレンスさんの手を触ってきました。
この人はほんとに・・・!
そこで、僕は気づきました。
もしかして、このまま二人がけんかしたら体に悪いからと体よく追い出せるのではと。
案の定喧嘩は始まりました。
そして、僕はここぞとばかりにいい子のふりをして追い出してやりましたよ。
「コル、すまないな。」
「いえ!早く直ってほしいですしね。」
そういうと、ロレンスさんは少し笑って頭をそっと撫でてくれました。
作戦は成功のようです。
はぁ~、幸せです!

202:184
09/02/28 05:56:32 pOQYnNv4
ロレンスさんが食べようと起き上がろうとしました。
「あ、起き上がらなくてもいいぞ。ほら」
そういって、ロレンスさんの口まで料理を運んでいきました。
「そ・・それくらいのこと自分でできますよ!」
「遠慮をするな、ほら」
そして、にこりと笑いながらもう一度口の前まで運びました。
するとロレンスさんは照れながら口をあけました。
「あ、おいしいです!」
「そう、ほめるな。」
そういって、またロレンスさんの口に運ぼうとしました。
でも、もうそんなことはさせません。
それは僕がやることです!
「エーブさん、後は僕がやりますので。ありがとうございました。」
そういって、スプーンを奪ってやりました。
エーブさんが少し細めになり横目でこちらをにらんできましたが、気づかないふりをします。
そのとき、隣から声がしました。
「ふぁぁ~~、もう朝かや。ん?なにかいいにおいが」
そういってこちらをみました。
「き、狐!なんでここにいるんじゃ!」
「ホロ、起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを!」
「おや、あんたはロレンスの風邪なんかどうでもいいっていうのかい?」
そういって、さりげなくロレンスさんの手を触ってきました。
この人はほんとになんてことを・・・・!
そこで僕はあることに気づきました。
この二人がここで喧嘩を始めたら体に悪いからと体よく追い出せるのではと。
案の定喧嘩は始まりました。
僕はここぞとばかりに良い子のふりをして追い出してやりました!
「コル、すまないな。」
「いえ!こんなことぐらいなんとも!」
そういうと、ロレンスさんは笑い僕の頭を撫でてくれました。
はぁ~・・・幸せです!


203:184
09/02/28 06:00:34 pOQYnNv4
すいません!
少しミスをしてしまいました!
書いた後に書き込み押した瞬間に戻るを押してしまって更新ボタンを押したら見えなくて、できてないとおもって何回も書き込んでしまいました!
ほんとにすいません!
みたら、所々変わってるし・・・
同じののなかで一番新しいのを見てくださいませ。

204:名無しさん@ピンキー
09/02/28 10:10:46 dKh8vRVz


205:名無しさん@ピンキー
09/03/01 00:16:17 UoZ0KWXB
咳が席になっとる。でも乙です。

206:名無しさん@ピンキー
09/03/01 20:27:42 t/Jjzgf2
>>184
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) わっふるわっふる
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +


207:名無しさん@ピンキー
09/03/01 20:56:53 S4XxAg6u
    + 。 *   ワクワクテカテカ  +
ツヤツヤ  ∧_∧  +
 +   _(u☆∀☆) ギトギトヌルヌル
  ⊂ (0゚ ∪ ∪。⊃ +
⊂ ゚̄ と_u _)__)゚  ̄⊃ + ワクワクキラキラ
  ⊂_。+   ゚+_⊃
    ⊂__⊃.  +  * +   ワクテカ  +

208:184
09/03/01 21:58:23 nsKUhboi
ロレンスが来ていてくれたらしい。
この街に来ていたのかと思い顔がにやける。
そして今ロレンスの泊まっているという宿の部屋の前にいる。
コンコン
「はい、今行きます。」
中からロレンスのものではない声がする。
たぶん、あいつだろう。
ドアが開く。
やっぱりな。
「ロレンスはいるか?さっきは来てくれたのに留守ですまなかったな。」
「ロレンスさんは今寝ているのですいませんが、またにしてもらえませんか?」
寝ているのか。
よく見てみるとドアから見える。
はぁ、ロレンス・・・・
こいつに気づかれないように起こそう。
そう思い、自然とあたったように見せてドアをたたいた。
「ごほ・・コル、誰か来てるのか?」
成功。
「その、エーブさんが来ています。」
少し驚いた。
こんなにすぐに言ってくれるとは。
「ロレンスは病気なのか?」
一応聞いておく。
「はい、ですから今日はすみません。」
こいつはどうしても私に帰ってほしいな。
だがこれは、ロレンスの体を心配しているのではないだろう。
私がロレンスと仲良くしてるのがいやなのか?
子供だな。
「いや、少しお見舞いをさせてくれ。あいつには世話になったからな。」
きっと、すいませんと断られるだろう。
答えを聞く前にさっと入ってやるよ。
「よう、久しぶりだな。」
「どうも、こんな体勢ですみません。」
久しぶりに見たロレンス。
相変わらずだ。
心が躍るのを感じた。
「いや、いいよ。それよりも大丈夫か?」
「はい、席が出るだけでそれほど悪くは・・ごほっごほ・・」
私に気をつかってくれるのはいいが、無理してるのがばればれだ。
「大丈夫には見えないがな。」
ここで気づいた。
今料理のできるところを見せ付けていろいろとアピールしておこう。
今なら病気だから余計ありがたく思えたりすることがある。
そうなれば私とロレンスの距離が縮まること間違いなしだ。

209:184
09/03/01 22:22:27 nsKUhboi
外に急いで行き買い物を済ませる。
ロレンスの喜ぶ顔が見たくて仕方がない。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
急いで料理を作る。
これを食べたときのロレンスの顔がうかぶよ。
ふふ・・・ふふふ・・・・・
おっと、ぼ~っとしていたらまずくなっちゃうな。
料理をしているとさっきのロレンスのところのガキがきた。
こっそり見張っているつもりか?
ちょうどいい使ってやる。
気づかなかったふりをして部屋のほうに行く。
ガキのまえで今気づいたふりをして頼む。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
渡して部屋に急ぐ。


210:184
09/03/01 22:25:25 nsKUhboi
外に急いで行き買い物を済ませる。
ロレンスの喜ぶ顔が見たくて仕方がない。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
急いで料理を作る。
これを食べたときのロレンスの顔がうかぶよ。
ふふ・・・ふふふ・・・・・
おっと、ぼ~っとしていたらまずくなっちゃうな。
料理をしているとさっきのロレンスのところのガキがきた。
こっそり見張っているつもりか?
ちょうどいい使ってやる。
気づかなかったふりをして部屋のほうに行く。
ガキのまえで今気づいたふりをして頼む。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
渡して部屋に急ぐ。
ドアを開けるとロレンスがこちらを見てくる。
そんなに見つめるなよ・・・・・
心臓が壊れてしまうだろ。
「ロレンス、ほらこれを食べろよ。体にいいものを使ってある。」
「え・・エーブさん、わざわざ作ってくれたんですか?」
お前のためならいくらでもするよ。
「あぁ、前に約束していたろ?」
ロレンスはやっぱり約束を覚えていてくれたようだ。
すこしはっとした顔をしてから微笑んだ。
となりでガキが私をにらんでいる。
「ほんとにありがとうございます。」
笑顔もやっぱりいいな。
律儀なロレンスのことだ。お礼をしてくれるんだろうな。
「気にするな、お礼ならまた今度別のことで・・・な。」
体で払ってくれ、とはまだいえないな。


211:184
09/03/01 22:26:18 nsKUhboi
ロレンスが起きようとした。
「あ、起きなくてもいいぞ。ほら」
すこしアピールしておこう。
そこで思いついた。
食べさせてあげよう。
スプーンをもちロレンスの口の前までもっていく。
「だ・・大丈夫ですよ!そのくらいできます!」
「ほら、遠慮するな。」
そういうと、ロレンスさんは照れながら口をあけた。
うっ・・・眩しすぎる。
こんな可愛い面もあったのか・・・!
「あ、おいしいです!」
「そんなに、ほめなくていいよ。ほら」
最後までしっかり食べさせてやるよ。
そう思いスプーンでよそった瞬間。
隣のガキが急に立ち上がった。
「エーブさん、後は僕がやります。ありがとうございました。」
は?何を言っているんだこのガキは。
ばかなのか?私が出している幸せオーラに気づかないのか?
気づいていて邪魔してるのか?
スプーンをぱっとうばわれた。
何なんだこいつは本当に。
ホモなのか?男の癖に。
「ふぁぁ~~、もう朝かや。ん?なにかいいにおいが」
この声は・・・・・
「き、狐!なんでここにいるんじゃ!」
向こうも私に気づいたようだ。
それよりもなんだ狐って。
私はそんな風に呼ばれていたのか。
「ホロ、起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを!」
ふ、嫉妬の塊だな。
「おや、あんたはロレンスの風邪なんかどうでもいいっていうのかい?」
さりげなくロレンスの手を触った。
この手が私を救ってくれたのか。
温かい。
まぁ、今はこの女をあしらわなければならない。
さあ来い。相手をするよ。ロレンスは誰にも渡さない。

エーブsideも書いてみた。
あ、はい。需要ないですよね。
しかも、またみすっちゃってすいません。
ではでは

212:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:36:12 ynM5nM/f
ところでsageは使えないのか?

213:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:40:03 XQ5Q0eBr
誘いうけと分割投下の時点で察してやれ

214:名無しさん@ピンキー
09/03/02 02:36:43 uAL6vqy2
もしコルが女ならホロは会った時点で気付きお供にさせなかったと思われる。
鼻が麻痺してなければそれに臭いで気付くはず
正しい生命の輪から外れてる奴らのことだって分かるくらいだし

215:名無しさん@ピンキー
09/03/02 02:44:41 xR1P8uhs
コルは月を狩る熊だからその辺は隠せるんだよ

216:名無しさん@ピンキー
09/03/02 02:54:22 ZSWhmzD1
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |

217:名無しさん@ピンキー
09/03/02 15:40:37 W2ESGD0B
>>183
亀だけど、こんなのもあった。
URLリンク(sakuratan.ddo.jp)

218:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:05:05 HB5+ln3M


「ほんとうに、ありがとうございます」
「いえ、いいんですよ。お礼なんですから」
 神に祈るように手を組むノーラに、ロレンスが軽く手を振る。
 リュビンハイゲンの、商店が立ち並ぶ路地の一角を、ノーラとロレンスの二人は連れ立って歩いていた。
 ノーラの背には、大きな背嚢が背負われている。その中には、ロレンスが多いに値切って買った荷物が入っていた。
 いずれ町を出るノーラは、その準備に必要なものをロレンスと共に買いに来ていた。

「でも、本当に何から何までお世話になって……」
「気にしないでください。私のほうこそ、あなたがいなければ今頃破産して、真っ黒な日々を過ごしていましたからね」
 もしノーラと出遭っていなかったらと思うと、ロレンスは背筋に冷たいものが走る。
 リュビンハイゲンで背負った借金は、ノーラの協力無しでは返済することはできなかったはずだ。
 裏切りにも遭い、怪我もしたが、借金を返済できなかった時のことを思えば天国と地獄の差ほどある。

「商館で預かった証書は無くさないようにしてくださいね。その証書があれば、ノーラさんが向かった先で、必要な分だけのお金を引き出せます」
 金貨で報酬を受け取ったところで、ノーラはそれを持ったまま他の町へ行くだけの度胸は無かった。
 どこかで奪われてしまえば、命を賭けてまで臨んだ仕事の結果が水泡に帰す。
 ロレンスはまとまったお金を商会に預け、路銀や咄嗟の時に必要になる貨幣を両替してノーラに渡した。

 そして、旅に必要な知識と、他の町へ行った際の注意事項、店を開く時に必要な知識をノーラに話した。
「組合に加盟したとしても、すぐに商売を始められるわけではありません。製品の質が、その組合が認める水準を満たしていないといけませんしね。
それと、その組合の聖人の加護を受けるという名目でまたいくらかお金が必要になったり、会合に出なければならなかったりと色々面倒なこともあります」
 ロレンスの言葉に真剣に頷きながら、ノーラは焦るように少しだけ目を細め、唇を噛んだ。
 その様子を見たロレンスが、話題を明るいほうへ持っていこうとする。
「とはいえ、組合に加盟することで、資金の調達が容易になったり、売りつけ先が回ってきたりと良いこともありますから、あまり不安にならなくても大丈夫ですよ」
「え、あ、はい。そうですね……」


219:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:05:42 HB5+ln3M

 重たい荷物を背負ってなお、ノーラの足取りはしっかりしたものだった。ロレンスはゆっくり歩いてノーラの歩調に合わせるつもりだったが、その必要もなかったらしい。
 健脚は商人の宝だと、いつか誰かに言われた言葉を思い出す。
 たとえ良い儲け話が思いついたとしても、その足で歩まなければ機会を得ることは出来ないというのだった。
 証文さえあれば商売ができる大きな商人には、あまり縁の無い言葉なのかもしれないが。

 リュビンハイゲンの空は、真っ青に晴れ渡り、行き交う人の数も多い。
 二人は、広場の前に来て軽い昼食を食べることにした。油で揚げたウナギと、温いビールを前にして、ロレンスはさらに他の町へ行った時の注意事項を話し続けた。
「と、まぁ大体そんなところでしょうか。ああ、そうだ。もし上手く行ったなら是非連絡をください」
 ロレンスは胸元のポケットから、連絡先になる商会の住所を書いた紙をノーラに渡した。
 おずおずとそれを受け取ったノーラが、紙面を眺めてから、紙を畳んで背嚢の中へ仕舞う。
 ノーラが紙面をまじまじと眺めているのを見て、もしかして字が読めないのではないかとロレンスは危惧したが、ノーラの言葉でその心配を払った。
「必ず連絡します。その、いつになるかはわかりませんけれど……。上手く行くかどうか不安で」
「いえ、上手く行かなくても連絡してください。いや、こんなことを言うべきじゃないんでしょうけど」
 少し和ませようとロレンスが軽く笑う、それに釣られてノーラも微笑んだ。

 昼過ぎの町に、強い日差しが降り注ぐ。冬を叩いた季節にしては、陽気な日だった。
 これから先の行商でも、こんな良い天気が続けばいいのに、とロレンスはひとつ息を吐いた。
 ビールを口に含み、それからノーラの顔を伺う。


220:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:06:12 HB5+ln3M
 ノーラの表情は、暗かった。今日、ノーラの買い物に付き合っている時からずっとそうだった。
 おそらく、違う町へ行った時のことを思って不安になっているのだと、ロレンスは色々と話したりしたのだが、不安が晴れる気配は無いらしい。

「お店を持ったら、私にも是非商品を扱わせてください」
「ロレンスさん、値切りませんか?」
「……まぁ、多少はそういう方向へ持っていくかもしれませんが」
「ふふ、安く買い叩かれないように気をつけないとダメですね」
 口元に手を添えてノーラが微笑む。少しは前向きになってくれただろうかと、ロレンスは安心した。

「あの、ほんとうにありがとうございます。お世話になりっぱなしで、私は」
「気にしないでください。お互い様ですよ」
 それはロレンスの本心だった。ノーラが商売に成功してくれれば、そこからまた利益を取れるだろうという算段はある。
 もちろん、ノーラが他の町に行って成功するのかどうかはまだわからない。


221:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:06:43 HB5+ln3M

 昼食を終えて再び町を歩き出す。向かう先は、ノーラが住む家だった。
 小さな石造りの小屋に、大きな木の扉がついている。その扉の向こうには、藁束を敷き詰めた部屋があり、部屋の端に羊が飲むためか水桶が置いてあった。
 馬を繋ぐ厩舎にも同じようなものがあったが、羊にも使うものだとは知らなかった。
 ノーラは羊のいない部屋を少しだけ寂しそうに眺め、藁束の中で眠っていたエネクに気を遣うように隣の部屋へとロレンスを促した。

「ロレンスさんに渡したいものがあるんです」

 そう言ってノーラは、自宅にロレンスを呼び寄せたのだった。
 何を渡したいのかは尋ねても答えてもらえない。何をくれるのかは、ロレンスにはわからなかった。
 ノーラは再びその顔に翳りを宿し、不安げに親指の爪を噛んでいた。
 おかげで、ロクに話も弾まない。このところ、一緒に祝宴をしたり、ホロのお見舞いに来てくれたり、羊乳の目利きをしてくれたりと、随分仲は良くなったというのに、ここに来てこの態度だった。
 明日にはもう会えなくなるだろうという時にこれでは、少しだけ気が滅入る。
 何か悪いことをしたというわけでもないだろうし。

 隣の部屋は、ノーラがこの町にいる時に寝泊りしている部屋のようだった。
 簡素な木組みのベッドに、羊毛で作られたと思しき毛布が数枚かけてある。
 机と箪笥があり、普段使うものはその引き出しの中に仕舞ってあるのだろう。狭い部屋の中央にはテーブルと、座ればすぐに軋みをあげそうな椅子が一脚だけ置いてあった。



222:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:07:12 HB5+ln3M

「そ、それでですね、あの、えっと……」
「どうしました?」
「是非、お礼がしたいんです」
「お礼?」
 ノーラは、ロレンスを部屋へ促した後、そっと後ろ手に扉を閉めた。
 扉を背にして、少し上目にロレンスに数回視線を送る。

「どうしました?」
 そう声をかけると、突然ノーラがロレンスの前で膝をつく。
 急に倒れこむようにノーラの体が沈んだのを見て、ロレンスが慌てて手を差し伸べようとした。
 だが、その手がノーラに触れることはなかった。

「え、ちょっと?」
 ノーラの手が、ロレンスの股間に伸びていた。その白い手が、ロレンスの股間を撫でる。
「あ、あの……。お礼がしたいんです」
「お礼ってちょっと、それはまずい」
 ロレンスは飛びのこうとすると、背後にあった机にぶつかり、思わず倒れそうになる。
 ノーラはなおもロレンスの股間に手を添えたままだった。そして、上目にロレンスに視線を送る。
 躊躇うような、恐々とした視線。何度もその視線が泳ぎ、小さな口から困惑の混じった呟きがふつふつと漏れる。
 するとノーラが、真剣な表情で訴えた。

「あの、私の体で、気持ちよくなって欲しいんです」
 そんなことを突然言われても困る。
「落ち着いてください。どうしたんですか?」
 おろおろしながら、ロレンスがノーラの手を振り払う。
 振り払われた途端に、ノーラの表情が曇った。その様は、迷える子羊のようで、思わず手を差し伸べたくなる。


223:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:07:42 HB5+ln3M
 
「つまり、その、私を、好きにしてください……」
 最後は消え入りそうな声で、ノーラが呟く。そんなことを言われても、ロレンスはすぐさま目の前の少女を押し倒すようなことはできなかった。
 普段あまり良いものを食べていないのか、歩き詰めだからなのか、ノーラの体は細かった。
 その細い肩が震えている。
「ちょっと待ってくださいノーラさん。そんなお礼だなんて!」
「わ、私に出来ることなんてこれくらいしかありませんから、だから、ロレンスさんの好きなようにしてください。決して、逆らったりしませんから」
 ノーラが体を寄せる。目前に、光輝くような金髪が迫っていた。ふわっとした体温が、ロレンスの鼻腔をくすぐる。

 好きにして、などと言われて、ロレンスも嬉しくないわけではなかった。今までこんなセリフを言われたことはなかったし、ここまで女に迫られたこともない。
「いや、だから、その……」
 しどろもどろになって、ロレンスが視線を泳がせる。

「ロレンスさんは、私に明日をくれました。それが私にとって、どれほど嬉しいことだったか、わかりませんか?」
 視線をあげて、ノーラが潤んだ瞳でロレンスを見つめる。その視線を外すことができなくて、ロレンスは一度唾を飲み込んだ。
 密着した体から、染み込むように熱が伝わってくる。

「エネクは、病気に冒されていて、もう長くないんです……」
 その言葉に、ロレンスの目が細くなる。
 エネクの調子が悪いようには思えなかったが、常に傍にいるノーラが言うのだったらそうなのだろう。
 ノーラが優秀な羊飼いでいられるのは、エネクの力によるところが大きかった。羊飼いは、良い牧羊犬を持ってこそ成り立つ部分がある。
 そして、エネク自体はホロも認めるほど頭の良い犬だ。エネクの代わりなど、そう見つかるものではない。

 では、エネクを失ったらノーラはどうなるのか?
 薄給で羊を預かり、そして危険な地域に追いやられていたノーラ。
 今までやってこれたのは、優秀な牧羊犬のエネクの力も大きい。
 エネク無しでは到底羊を守りきることなどできない。
 これから先、羊飼いとして生きていくことはできないだろう。


224:ノーラ・アレントの憂鬱
09/03/03 00:08:12 HB5+ln3M

「私は、言いましたよね。どちらにしても、羊飼いを辞めるつもりだったと」
「ええ……」
 羊飼いの仕事が無くなれば、元々貧民救済院にいたというノーラに、まっとうな仕事が見つかるとは思えない。
「少しでもお金を稼いで、先のことをなんとかしようとしていた時に、ロレンスさんが声をかけてくれたんです」

 その後のことは、ロレンスもよく知っている。金の密輸の手伝いをし、それによって大きな収入を得ることが出来た。
 浪費しなければ、十年以上も暮らしていけるだけの金額だった。

「もう、先が無いと思っていた私を、あなたは助けてくれたんです」
 ノーラがさらに体を寄せて、ロレンスの胸元に顔を埋めた。
「い、いやでも、お互いさまですよ」
 無言のまま、ノーラがロレンスの背に手を回す。抱きつかれていることに気づいたロレンスの心臓が、大量の血液を全身に巡らせる。
 こんなに近い場所に、抱き締めれば折れそうな、細い体の少女がいる。

「ロレンスさん、私はまだ言葉を続けなきゃいけないんですか? 男の人に、私の体を求めてくださいだなんて、もっと言わなきゃいけないんですか?
 そんな恥ずかしい思いをしなきゃいけないほど、私には魅力がありませんか?」

 小さな呟きに、ロレンスの頭がぐらぐらと揺れる。喉が渇き、ありもしない唾を飲み込んだ。
 好きにしていい、というその言葉の通りに自分の劣情をこの無垢な娘にぶつけてもいいのかどうか、ロレンスは悩んだ。
 
 ノーラの体がわずかに沈み、ロレンスの股間に顔を近づけた。そして、ベルトを不慣れな手つきで外す。
 その行為を、ロレンスは咎めることは出来なかった。こうしたいというのは、ノーラの望みだという。それに応えることの何が悪いというのか。
 ズボンをずり下げて、ノーラがロレンスのペニスを外気に晒した。
 目を丸くして、ロレンスの股間に視線を送る。

 目の前で、細く儚げな少女が傅いて自分の股間を見つめている。その事実に、ロレンスのペニスに血液が集まり始めた。
「あ……」
 硬度と体積を増すロレンス自身に、ノーラが声を漏らす。逡巡した後、おずおずと手で触れた。
 ノーラの指は細かった。白磁のようで、細長く冷たい。熱を帯びたペニスに、ノーラの指が絡められる。

「あ、あの、上手くできるかどうかわかりませんけど……」
 不安げに揺れる瞳を頭上のロレンスへ向ける。両手で、優しくペニスを包みこみ、膝をついて、ノーラは薄い唇から言葉を紡いだ。



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