☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第89話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第89話☆ - 暇つぶし2ch350:野狗
08/11/30 14:07:53 OTLvqOtK
魔法少女リリカルなのはIrregularS 第七話です。(全十三話予定)

捏造まみれです。
SSX前提です。
あぼんはコテで
人によっては欝・鬼畜・グロ有り。

レス数17

351:野狗
08/11/30 14:08:40 OTLvqOtK
      1

 ジュニアのラボの大型ディスプレイの前で、二人は顔を見合わせていた。

「どう思います? チンクさん」
「確かに似ているな。これはドクターの使っていたガジェットなのか?」

 先ほどの戦闘で、コピー戦闘機人と一緒に現れたガジェットは、JS事件で使われた物と同じタイプだった。

「データがあればガジェットの製造自体はそれほど難しい物ではない。戦闘機人とは違う」
「問題はこの中なんですよ」
「中?」
「ええ。以前フェイトさんに聞いたんですが、JS事件で捕獲されたガジェットの中には父さんの署名があったらしいんです」

 チンクは少し懐かしそうな顔になった。

「ああ……そうだったな。ドクターは自分の製造物に署名をするのが好きだった。ウーノ姉様やクアットロは最後まで反対していたが、トーレだけは賛成していたんだ。
戦う相手に名乗るのは悪くない、と言ってな」

 しかし、署名があったとしても、過去にドクターが作ったものが使われているというだけで、なにかが証明できるわけではないのだ。

「その、あるはずの署名が、消されているんです」
「なんだって? 最初からなかったわけではないのか?」
「わざわざ、上から削って消してあるんですよ」
「消す必要などないはずだ。ドクターが作ったガジェットだとしても、当たり前すぎて隠す意味などない。証拠隠滅の必要性などないだろう」
「だから、これがメッセージなのかも知れません」
「署名を消したのがメッセージ? 私たちへのか?」
「ですから、一番父さんとのつきあいの長かったチンクさんを呼んだんですよ。何かご存じかと思って」
「つきあいと言われても困る。あの頃の私は、盲目的にドクターに従っていただけだからな」
「あの人は、そうは言ってませんでしたよ?」
「騎士ゼストの世話をしたのは任務だ。勘違いするな」
「……えーと。僕が言っているのはルーテシアさんのことなんですが」

 そもそも、ジュニアはゼストに会ったことなどない。というより、ジュニアが生まれる数年前にゼストは死んでいるのだ。

「勘違いにしてもひどいですね、チンクさん」


352:野狗
08/11/30 14:09:17 OTLvqOtK
       2

 チンクの口がポカンと開いた。みるみるうちに頬が赤くなっていく。

「わ、私は、別に、その……」
「誰にも言いませんよ、僕は」
「すまん」
「でも、そこで見ているヴィヴィオとディエチさんについては僕は知りませんから」
「なっ!?」
「あ、それじゃあ僕、ルーテシアさんに呼ばれてるんで、ディエチさんと出かけてきますから」

 そそくさとその場を後にするジュニアを目で追うようにして振り向いたチンクに、困ったように笑って誤魔化すディエチと、
ニヤニヤと笑って手を振るヴィヴィオが見える。

「チンク姉。あの、あたしは、その、何も、聞いてないから」

 それだけ言うと、ディエチはジュニアの後を追って行ってしまった。
 後にはヴィヴィオとチンクだけが残される。

「……はやてさんの所だったかな」
「何がだ、ヴィヴィオ」
「アギトがいるところ。ちょっと、アギトに聞きたいことがあって。昔のこととか」
「……悪魔か、お前は」
「悪魔でいいもん」

 ここにヴィータがいれば間違いなく青ざめて、「……お前、実はなのはと血が繋がってるだろ」と言っていたに違いない。
 チンクはただ、大きく溜息をついただけだった。



                      魔法少女リリカルなのはIrregularS
                            第七話
                        「殺戮すべき世界」

353:野狗
08/11/30 14:09:49 OTLvqOtK
        3

 指定された場所は、事実上廃棄処分に近い次元世界だった。資源調達先として選ばれ、採掘されきった地表は荒れ果てている。
 草一つ生えていない荒野。呼吸できるレベルの大気があることすら不思議に思えるほどの、気の滅入る荒涼とした景色が広がっていた。
 インゼクトの情報によれば、この周囲に警戒すべき物は何もない。
 それでもルーテシアは、転移魔法を発動寸前の状態で待機させていた。何か異変が起これば、すぐにこの場から去ることができる。
 そして、地雷王がルーテシアの背後に待機している。地雷王は地面からの異変を即座に感じ取ることができる能力を持っている。
これで今のルーテシアは上下四方、どの方角からの接近にも対応できる状態なのだ。
 正面遠く、岩陰の向こうから約束の相手は現れた。
 本当にエリオによく似ている。とルーテシアは思った。しかし、決定的な何かが違う。
 本物とコピーとの違いとも、また違う。なにかもっと、根本的な何かが違うと感じられるのだ。
 そして、そこには妙な懐かしさもある。

「一人かい? ルーテシア」
「貴方は違うの?」

 ローヴェンは無言で手を挙げた。キャロを載せた車椅子を押して、ノーヴェのコピーが姿を見せる。

「キャロは一人では歩けないからね。補助が必要だ」

 インゼクトがキャロの周囲を舞う。

「調べる必要はない。キャロを操ってなどいないよ」
「だったら、調べても構わないのでしょう?」

 ローヴェンは無言で肩をすくめ、ルーテシアはインゼクトによる走査を続けた。
 走査したデータは、ジュニアの元に送られ解析されている。ジュニアによる解析ならば、そう簡単に騙されることはないだろう。
 即座に解析結果がアスクレピオスに送られてくる。

「薬物反応無し。脳波正常。外部から操作されている形跡無し」
(ジュニア、貴方の意見は?)

 ジュニアは念話が使えないが、互いのデバイスであるアスクレピオスとグンツェグ=ローヴェンを媒介にして、密かに会話を飛ばすことはできる。

(キャロさんは精神操作の類は受けていません)
(わかった。待機していて)
(了解)

 離れた場所で待機しているジュニアは、インゼクトからのデータをモニターしている。こちらの情報も逐一チェックしているはずだ。
万が一の場合に備えて、ジュニアは転送魔法の魔法陣上に待機してもらっている。
 何か事があればすぐに逃走できるのだ。それに、ディエチが一緒についている。不用意に近づいたものはあっさりと狙撃されるだろう。


354:野狗
08/11/30 14:10:22 OTLvqOtK
      4

「車椅子は、一人で動かせるの?」
「もちろんだ」
「キャロ、こっちに来て」
「ちょっと待った。約束が果たされていない。キャロは君と交換のはずだ」
「約束は守る」
「転送魔法の使い手にそう言われても困る。せめて、君の足下の魔法陣は消してくれないか」
「キャロがこちらに来てから。せめて、今の距離の半分はこちらに近づいて」

 キャロさえ取り戻せばそれでいい。ルーテシアはそう考えていた。
 キャロは遊撃隊のメンバーではない。自分とは違う。犠牲者名簿に入るべき存在ではないのだ。
 自分は、犠牲になることなど織り込み済みだ。自分が犠牲になることを恐れていては、前線に出ることなどそもそもできないではないか。
 二者択一ならば、エリオはキャロを選ばなければならない。自分を見捨てなければならない。
 そしてそれがエリオのためならば、自分は見捨てられても構わない。エリオのためになると言うのなら、自分はいっこうに構わないのだ。
 どうせエリオとキャロに救われなければ、あの場でクアットロに使い潰されていた身なのだ。その二人のために捨て駒になるというのなら十二分に本望だ。

「交渉の始まり、と言ったところかな」

 ローヴェンは困った仕草で頭をかき、ふとその動きを止めた。

「ルーテシアお嬢様!」

 その隙を狙ったように声が聞こえる。
 ローヴェンとルーテシアのちょうど中心、何もない地面から突然声が聞こえてきたのだ。

「お嬢様!」

 ISシルバーカーテン

 解除された偽装の向こうには、満身創痍の姿が。
 引きちぎられたばかりのコードを身体にまとわりつかせ、あたかも実験対象とされていた場所から逃げ出してきたような。
そして、まだ血の滴る真新しい傷も見受けられる。

「……助けて……ください」

 ルーテシアは、あまりに予想外な人物の出現に一瞬言葉を失った。

355:野狗
08/11/30 14:10:57 OTLvqOtK
     5

「クアットロ……」 

 そう呟きかけ、咄嗟にアスクレピオスを構える。
 違う! ナンバーズの所に、いや、クアットロの所にいた経験がルーテシアに警告していた。これは違う。クアットロが助けを求めるなど、あり得ない。
しかも、このタイミングはあまりにもわざとらしすぎるではないか。

(ジュニア! 来ては駄目! 罠!)
「遅いですわよ、お嬢様」

 クアットロが駆ける。その手は咄嗟に姿を現したジュニアへと伸び、

「母……さん?」

 呆然と呟くジュニアの身体を切り裂いた。

「クアットロっ!」

 一歩出遅れたディエチの叫びにクアットロは笑う。

「あらあらディエチちゃん、ますますつまらない子になっちゃったのねぇ」
「ジュニアッ!」

 転送魔法をルーテシアは発動させようとする。

 SONIC MOVE

「うすのろだな」

 ローヴェンの打撃がルーテシアを地面に叩きつけた。
 避けられるはずだった。いくら超速と言ってもルーテシアの魔法発動の方が早いはずだった。
 クアットロとジュニアに気をそらされていなければ。
 ディエチがイノーメスカノンを近接射撃用にモード変換する寸前、再びクアットロの姿が消える。

「……母……さん?」

 切り裂かれた腹を押さえ、膝をついてジュニアは呟いた。


356:野狗
08/11/30 14:11:29 OTLvqOtK
     6

「どう……して?」
「どうしてって、いらない子ですものぉ」

 虚空から響く声。くすくす笑い。
「追跡を少しでも誤魔化すために捨てていった絞り滓ですものぉ。まあ、管理局の物好きさんが拾ってくれたみたいだけどぉ、何に使ってたのかしらねぇ。
それとも、物好きなのはディエチちゃん?」
「黙って!」

 叫び、辺りに銃弾をまき散らすディエチ。

「それ以上言わないで!」
「あら、なあに、ディエチちゃん。そこのお馬鹿さんな出来損ないは、ディエチちゃんのペットなのかしらぁ。だったらごめんなさいねぇ」
「なんで……なんで……」

 ジュニアの身体から地面にしたたるのは、血だけではなかった。

「母さんに会えたのに……母さんに……」
「ねえ、そこのお馬鹿さん。やめてくれません? クアットロとしてはですねぇ、出来損ないがクアットロのお腹にいた時期全てが忘れたい過去なの~♪。
策とは言え、こんなお馬鹿な出来損ないがお腹にいたかと思うと気持ち悪くてぇ、嫌なんですぅ~♪」
「やめてクアットロ、お願い。ジュニアは、ドクターの子供なんだよっ!」

 ディエチの悲痛とも言える訴えに、笑い声が重なった。

「はあ? そんなやつ、僕は知らない。知りたくもないけれど?」

 ルーテシアを叩き伏せ、デバイスを突きつけたままのローヴェンが、吐き捨てるように言う。

「そもそも、僕はまだ子供なんて作ってない」

 ディエチはローヴェンを見た。そして、押さえつけられたままのルーテシアもローヴェンを見上げる。
 二人の瞳に、徐々に理解の色が広がっていく。

「貴方……」
「嘘……」
「僕はエリオローヴェンだよ。まあ……」

 響く笑い。ルーテシアにもディエチにも覚えのある笑い方。
 自分に絶対の自信を持った、狂気すら孕んだ笑み。

「本物の、ジェイル・スカリエッティ。そう呼んでもらっても構わないけどね」

357:野狗
08/11/30 14:12:00 OTLvqOtK
            7


 ローヴェンに対するルーテシアの姿に、クアットロはこぼれる笑みを抑えることができないでいた。
 インゼクトによる偵察は無視していればいい。ただ、気になるのはキャロを調べているインゼクトだった。
 ルーテシアの能力では、キャロの外見は別として中までを調べることはできないはずだ。
インゼクトの能力は未知数だとしても、ルーテシアの方にはデータを解析する能力がない。
 少なくとも、ナンバーズとして一緒に過ごしていた時期のルーテシアを考えればそのはずだった。
あれから成長したとはいえ、知識の基本はクアットロやドクターが教えているのだ。
 しかし、考えるまでもなかった。少なくとも、ルーテシア以上の解析力を持った人材が邀撃隊にいる。
 クアットロにとっては単なる出来損ない、本物のドクターを再登場させるための捨て石に過ぎない存在だったのだが、凡人からすればたいした才能に見えるのだろう。
 ということは、出来損ないが近くにいる。
 探す時間は限られている。だが、燻り出すのは簡単だろう。
 どうせ世話をしたのは元六課の連中しかいない。ならば、ジュニアは感情とやらに左右されるに違いない。それを揺さぶってやればいいのだ。
 幸い、自分はジュニアにとっては「母親」だ。吐き気を催す現実だが、それを利用しない手はない。
 ほんの一瞬でいいのだ。自分に気を取られてジュニアが姿を見せれば、大いに手間が省かれる。
 だから、クアットロはあえて姿を見せた。
 もう、自分が生きていることが公になっても構わない。ルーテシアを手中に収めれば、予定の作戦は完遂できるのだから。
 ジュニアが「母さん」と呼びかけた瞬間、クアットロは必死に感情を抑えていた。

 ……ああ、なんて……
 ……なんて、愚かなの……

 笑い出したい、嘲りたい衝動を必死に堪え、クアットロはジュニアを攻撃した。
 死したドゥーエから唯一受け継いだピアッシングネイルで。そして、軟らかい肉を切り裂く感触に一瞬、クアットロは陶酔する。
 自らが生み出した者を自らが切り裂く愉悦にその頬は緩み、ディエチの声はその悦びを加速する。

 ……なんて素敵……

 この瞬間のため、自分はここにいる。虐げ、嘲り、精神を打ち砕くために。
 そのためにあの数年を耐えたのだと、今は言える。
 屈辱の数年を。
 あの日、ゆりかごで高町なのはに撃ち破られ、次に気がついたときは拘置されている状態だった。
 ISは封じられていない。しかし、管理局が封じたつもりになっていることには気付いていた。なら、思わせておけばいい。
どちらにしろ、厳重な監視状態での脱出は論外だった。シルバーカーテンの幻影も、「幻影を使っている」という大前提の前ではほとんど意味がないのだ。
騙してこその幻術である。
 その状況で逃げ出したとしても、今度はたった一人で六課を相手にすることになる。それはさすがのクアットロも避けたかった。
 このときクアットロはすでに、ドクターに見切りをつけていた。というよりも、その時点でのドクターに見切りをつけ、次世代のドクターに託す目算をつけていた。
すなわち、体内に仕込まれたドクターの「種」である。クアットロは体内の「種」を三つに分離し、「処置」を受ける際にその内の一つだけを犠牲にした。
 そしてクアットロは機会を待つことにした。追われることなく脱出する方法を探しながら。
 その機会は、マリアージュ事件の直後に訪れた。
 ギンガの差し入れたワインで、ドクターはドゥーエを追悼した。
 ギンガの意志か、同じワインがウーノ、トーレ、セッテ、そしてクアットロにも届けられたのだ。

358:野狗
08/11/30 14:12:33 OTLvqOtK
      8

 ワインを届けた係員……キューブはこう言った。

「……せめて対面くらいはさせてやっても良かったんだろうけどな」

 その瞬間、クアットロの頭には脱出のシナリオが生まれたのだ。仮に失敗したとしても、自分にデメリットのない方法が。
 クアットロは、体内に仕込んだ「種」の一つを成長させることにした。
 運ばれた病院で、クアットロは逃げた。外ではない。下へ。地下へ。何かを隠しているはずの場所へ。
 目当てのものがなければ、これはただの中絶手術と逃走失敗に終わるだけの話。しかし、クアットロは目当てのものを見つけた。
クアットロの知る管理局ならば、必ず保管しているだろうと予測できたもの。
管理局内部でも秘密にするために、あえて専門の保管施設ではなく病院の一部に隠されていたもの。
 いわゆる、管理局の「闇の部分」が保管しているもの。
 それは、ドゥーエの遺体。
 クアットロは遺体を奪い、手を加え、爆破した。
 管理局はそれをクアットロの遺体と思いこんでいたのだ。
 戦闘機人が自爆した場所で発見された戦闘機人の死体の欠片。いったいそれを誰が、別の戦闘機人のものだと判断するのだろうか。
例えどれほど綿密な調査が行われていたとしても、それは戦闘機人の死体であることに間違いはないのだ。
そして、ドゥーエとクアットロの身体の細かな違いなど、スカリエッティ以外の誰が知るというのか。
 それからクアットロは、二つの偽装を行った。
 一つは、自らがドゥーエの死体と化すこと。
 クアットロが自爆したことを知った「闇」はすぐにドゥーエの遺体をチェックした。
そこにいたのは他でもないクアットロなのだが、ISにより誤魔化されてしまうことになる。
その後、クアットロは密かに「闇」の主要メンバーを暗殺、自由の身となった。
主力のほとんどを失っていた「闇」の残存メンバーなど、クアットロにとってたいした相手ではなかったのだ。
 二つ目は、スカリエッティの「種」を残すこと。それによって、自分の死をより明確なものに偽装できると考えたのだ。
 クアットロの中にはすでに三つ目の「種」が準備されていた。残された二つ目の「種」は、今では「ジュニア」と呼ばれている。
 クアットロにとってのドクターの真の後継者は、今、エリオの中に移植されていた。いや、エリオの身体が使われていると言うべきなのかも知れない。
 クアットロにとっては、「ジュニア」はただの出来損ない。逃亡を補助するための囮に過ぎないのだ。

359:野狗
08/11/30 14:13:05 OTLvqOtK
         9

「……エリオのクローン……」

 ルーテシアの呟きに、ローヴェンは肩をすくめた。

「君たちは知らないんだ。この身体の本当の意味を」

 そして、腹を押さえたままうずくまるジュニアに向き直る。

「無様だな……同じ遺伝子の持ち主とはいえ、優等クローンと劣化クローンとではここまで差が出るのか」

 ディエチはイノーメスカノンを構えたまま動けないでいる。
 傷を負って動けないのはジュニア。ドクターの子であり、クアットロの子。自分なりに大切に育てたつもりだった。想いを込めて過ごしていたはずだった。
皆が、ジュニアを愛していた。
 ドクターの頭脳と、ドクターにはなかった素直さと優しさを持った少年を皆が愛していたはずだった。ディエチも同じはずだった。
 しかし、今、目の前には別のドクターがいる。クアットロとともに。

「ディエチちゃん。一緒に来るつもりなら、今からでも遅くないのよ?」

 クアットロの姿がローヴェンの隣に現れる。

「温かく歓迎するわ、また一緒に、ドクターをお手伝いしましょう?」
「ディエチ……!」

 ルーテシアがストラーダローヴェンから目を離さずに言った。

「ウェンディをあんな目に遭わせたのは誰?」
「別にいいじゃない、あんなお馬鹿さんどうなろうと」

 クアットロの言葉に、ディエチは逆に落ち着いた。
 悩む必要などないのだ。すでに、戦いは始まっていて、自分の立つ位置すら決まっているというのに。

「答えは決まっているよ、クアットロ。あたしは、ジュニアの味方だよ」

 イノーメスカノンは明らかにクアットロとローヴェンに向けられていた。

「ルーテシアとキャロを離して。さもなければ、今すぐ撃つよ」
「本当に、つまらない子ねぇ、ディエチちゃん」
「そうかもしれない。だけど、これだけは譲れないんだ」

360:野狗
08/11/30 14:13:38 OTLvqOtK
       10

 クアットロは動かない。ただ、ディエチを哀れむように見つめている。

「私が何も知らないと思っているの?」
「覚えているよ、クアットロ。知っているふりは得意だったよね」
「管理局に敗れて飼い犬になる。それは仕方ないかもしれませんけれどぉ、喜んでしっぽを振ることはないと思うんですけどぉ?」
「使い捨ても考慮に入れた消耗部隊。それが君たち遊撃隊への管理局上層部の評価だ。そして、六課を指揮していた八神はやても、
エリオの親代わりだったはずのフェイト・スクライアも、君たちとともにナンバーズを撃ち破った高町なのはすらも、何故遊撃隊の指揮を執らない? 
君たちは、見捨てられている。それに気付かないほど愚かではないだろう?」

 ローヴェンの言葉は続く。

「ただ使い潰されていくのが望みか? だったら、拘置されたままであることを由としているトーレたちの方がマシじゃないか?」

 そこまでして、守るべき世界なのか?
 二人の問いに、ディエチは即座に答えていた。

「知らない。あたしにはそんなことはどうでもいい。エリオがどう考えているかなんて、あたしは知らない。
八神はやてもフェイト・スクライアもあたしには関係ない。だけど、あたしはジュニアを守る。ジュニアが遊撃隊にいるのなら、あたしも遊撃隊にいる。それだけだよ」

 そして、もう一つの望みを叶えるために、とは、今は言わない。
 言葉を止めたディエチへ挑発するように微笑みかけながら、クアットロはジュニアに向けて指を伸ばす。

「だったら、その出来損ないに聞こうかしら? 貴方は、どうしてこんな世界を守るの? 遺伝子提供者への面当てかしら?」
「……父さんのことか? クアットロ」

 ジュニアの言葉に、クアットロは首を傾げる。

「あらん、もうお母様とは呼んでくれないの? 愛しのジュニアちゃん」

 腹を抱えたまま、ジュニアは顔を上げる。その表情は強ばって、凄惨とも言える笑みが張り付いていた。

「考えてみれば、あんたの子宮より、豚の子宮の方がマシだったかもね。まあ、試験管代わりにはなったみたいだよ、あんたの臭い胎内でも」
「……笑えない冗談よ」
「事実だもの」
「殺しますよ?」
「だったら、ローヴェンに頼むんだね。自分の手を汚さないのが好きなんでしょ? 嘘付き。自分の手を汚さないんじゃない、汚したくても汚せないんだ、
弱すぎて。あんたは、ナンバーズの出来損ないだもの」

361:野狗
08/11/30 14:14:11 OTLvqOtK
      11

 ジュニアは笑った。まるで、スカリエッティのように。

「あんたみたいな出来損ないを二度と母さんなんて呼ぶか! 僕が次に母さんと呼ぶとすれば、たった一人だけだ!」

 ジュニアの手が、側に立つディエチの手を掴む。

「……女の魅力ではウーノさんに劣り、戦力としてはトーレさんに劣り、工作員としてはドゥーエさんに劣る。そして策士としては六課に負けた事で明白でしょう? 
僕が出来損ないなら、あんたはそれ以下だ。そんな人が僕の母さんのわけがない」
「…………せいぜい、吼えてなさい。今の内に」
「……怒れば、ディエチさんに撃ち殺される。だから動けない。今なら、ルーテシアさんがいるからディエチさんは手を出さない。だけど、僕が狙われれば話は別。
ルーテシアさんを見捨ててもディエチさんは僕を助けるためにあんたを容赦なく撃つ」

 賛同するように、ディエチはイノーメスカノンを揺らした。

「それが怖いから、あんたは動けない。なるほど、さすがは父さんの因子を受け継いだ中でも一番の役立たず。父さんが見捨てるわけだ」

 突然、哄笑が響いた。

「くっくくくくっ、口では我らが女王の負けだ。出来損ないと言っても、さすがは僕と同じ遺伝子の持ち主だな」
「あーん、ローヴェン、意地悪ですわ~♪」

 ローヴェンの笑いが、クアットロに普段の調子を取り戻していた。

「だが、君たちを救いに来る者がいないのは動かしようのない事実だよ。ウェンディとガリューを失い、今またルーテシアも失う君たちを誰が助けるんだ?」
「簡単なことだよ」

 ジュニアはローヴェンをにらみつけるように言う。

「なのはさんも、フェイトさんも、はやてさんの助けには来ない。理由は簡単だ、必要がない。僕たちが助けを求めていないからだ」
「この状況で?」

 ローヴェンが嘲るように唇をゆがめる。
 ジュニアの身体が上がる。腹を押さえた状態で、ぞれでも胸を張ろうとしていた。

362:野狗
08/11/30 14:14:44 OTLvqOtK
     12

「ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、それでも、どうにもならないとき……」

 ジュニアがしっかりと立った。

「助けを呼ぶとすれば、そのときただ一回だけだ。いいか、うぬぼれるなよ出来損ない。僕はお前たち相手に一歩も下がらない」
    

 ローヴェンの笑みが消える。

「いいさ、ディエチに撃たせてごらん?」
「はい?」

 首を傾げるクアットロに、ローヴェンは言う。

「ディエチが高町なのは以上の砲撃を撃てるというのなら、撃たせてごらん? 僕のシールドが、ディエチの砲撃をこの距離で防げるかどうか。
助けを呼ばないという力がどれほどのものなのか」
「撃てますよ」

 ディエチは静かに告げた。意地もてらいもなく、ただ、事実を告げる淡々とした口調で。

「今のあたしなら、あの時のなのはさんと同じ砲撃ができる」
「ふーん?」
「クアットロにはわからない。ローヴェン、貴方にも絶対にわからない。
あのとき、ドクターやクアットロの計算ではあたしの砲撃がなのはさんを圧倒するはずだったのに、それでもあたしは負けた。
今なら、あたしにはその理由がわかるから」

 バレットイメージ、ノーマル。

「なのはさんの強さは簡単、ただヴィヴィオのためだけの強さだったから」

 チャージ レベルMAX

「ジュニアのためなら、あたしはなのはさんのような砲撃ができる」

 ローヴェンの姿勢は変わらない。ルーテシアにデバイスを突きつけたまま、ディエチに対して斜に構えている。
 クアットロが、いつの間にかローヴェンの横に寄り添うように並んでいた。


363:野狗
08/11/30 14:15:16 OTLvqOtK
    13

「ディエチちゃん、本当にその気になってるの?」
「クアットロ、もう貴方の舌先三寸ではどうにもならないんだよ」
「舌先三寸かどうか……」

 ディエチが突然飛んだ。ジュニアを抱きかかえ、後方へと。
 砲撃に備え、身構えるクアットロとローヴェン。しかし、ローヴェンはシールドを展開しなかった。
 ディエチの飛んだ先、その地面にある魔法陣を見たのだ。

「ルーテシアを抑えろ!」

 クアットロに指示を出したローヴェンがSONIC MOVEを発動、二人に迫る。
 しかし、一瞬早く転送魔法が発動されていた。
 デバイスは転送された後の何もない空間を薙ぐ。ローヴェンは即座に振り向いてそのまま、クアットロを振り払おうとするルーテシアに標的を替えた。

「舐めるなっ!」

 雷撃を全身を浴びせられ、ルーテシアは悲鳴もあげずに昏倒する。
 やや余波を浴びたクアットロは、それでも微笑んでローヴェンに目を向ける。

「……あの二人を逃がすのは、織り込み済みではありませんでした?」
「ルーテシアを捕らえたことと僕の正体、そして我らが女王クアットロの復活」

 ローヴェンは槍を捧げるように構えた。

「その三つを出来損ないどもに伝えることができるなら、手足をもぎ取るぐらいはやっても良かったんだ。ディエチも含めてね」
「やっぱり、私は王女なんですかぁ。そうすると、王様は、貴方になるんですよねぇ~♪」
「言うまでもない」
「ふふ、素敵ですわ。ところで、これはどうします?」

 昏倒したままのルーテシアと、地に伏せて動けないキャロをクアットロは指さした。

「勿論連れて帰るさ。嫌だというなら、殺さない程度に壊してあげようよ」
「二人とも、嫌だとは言ってくれないんでしょうね。退屈ですぅ」
「いずれは壊すよ。徹底的にね。それまでは、我慢だね」

364:野狗
08/11/30 14:15:53 OTLvqOtK
    14

 ミッドチルダ西にはケーシェンと呼ばれる街がある。クラナガンほどではないがそれなりに栄え、商業施設の多い、西の都とも呼ばれている都市である。
 その都市の中心部にある倉庫が、数週間前から貸し切りになっている。借り主は最初に一度訪れたきり戻ってくる様子がない。
もっとも、レンタル料は前金でもらっているので管理人の手を出す領分ではない。
 しかし、その日はさすがに様子がおかしかった。気味の悪い騒音と砲撃音が絶え間なく響いているのだ。
 それでも管理人は何も言わない。なぜなら、最初の砲撃によって命を失っているから。
 倉庫を中心とした無差別の魔法砲撃は都市中心部に深刻なダメージをもたらしていた。物的被害だけではない、人的被害も莫大なものとなっているのだ。
 まず、倉庫の外壁がいきなりシールドのようなもので囲まれた。そしてシールド表面に、人一人が入れるほどの大きさの半球の力場が多数発生した。
 その後、表面全体をみっしりと覆った半球状の力場は一斉に割れた。
 瞬間、凄まじいばかりの破壊が始まったのだ。

 PLASMA SMASHER
 DIVINE BUSTER
 HRæSVELGR

 三種類の砲撃が街のいたるところを襲った。一撃ではない。複数、いや、数十の砲撃が街を襲ったのだ。
殺傷設定の砲撃は、建物だけでなく人の命もあっけなく消し去っていく。
 数秒で、都市中心部は地獄と化した。
 不幸中の幸いは、この砲撃が本当にランダムに行われていたことだろう。狙い打ちされていれば、生存者はゼロであったろうから。
 辛うじて最初の数秒を耐えた人々は、自らの僥倖に気付き、神に感謝した。次いで、周囲の状況に気付き、嘆き恐怖した。
 そして、砲撃の主を目にした者は、そのほとんどが嘔吐した。
 そこには、ぶるぶると震える、百近い数の赤みを帯びた肉塊があるだけだった。その肉塊には、デバイスのようなものが突き立てられている。
 だれも、それが何であるかを理解することができなかった。しかし、一つだけは理解できた。
 それが、砲撃魔法を発動させた「モノ」だと。
 クアットロに尋ねれば、彼女は言うだろう。

「たった一つの魔法、それも適当にむやみやたらと発動させるだけなのに、どうして人の形が必要なんですかぁ?」

 それは紛れもなく、コピーなのだ。
 高町なのは。
 フェイト・スクライア。
 はやて・ナカジマ。
 魔法のためのリンカーコア、デバイスを保持する部位、それ以外の不必要な部分を全て削られた姿。

「はやてちゃん、なのはちゃん、フェイトちゃん、頑張ってくださいねぇ~♪」

 そう言いながらコピーのデータを入力するクアットロに、ローヴェンは大笑していた。
 二人の望み通りコピーは任務をやり遂げた。そして数分と保たずに死んでいく。生存のための器官すら、コピーには用意されていなかったのだ。
 生き残った人々は、腐るように溶けていく肉塊を呆然と見つめていた。

365:野狗
08/11/30 14:16:29 OTLvqOtK
     15

 事件を知った管理局は、各地でフェイクマザーの捜索を開始した。隠されているものを事前に発見すれば悲劇は避けられるのだ。
 エリオも、会議室に全員を集めて事件の報告書を読んでいた。

「……これか……」

 同じものを読んでいたチンクがうなずく。

「間違いない。フェイクマザーを転送で送りつけられれば、陥落しない都市などないだろう」

 ルーテシアの転送魔法を使えば、フェイクマザーを好きな場所へ送り込むことができる。

「すいません。あたしが……」

 ディエチの言葉を制止したのはセインだった。

「ルーお嬢様は覚悟してたんだ。ディエチのせいでもジュニアのせいでもないよ」

 ルーテシアは、事後報告の形で自分の行動をエリオに伝えていた。
 キャロが救えず自分も連れ去られた場合は、ローヴェンのアジトの位置をなんとしてでも伝える。それが、ルーテシアの伝言だった。

「クアットロにもう一人のジュニア……か」
「オットーとディードが戻り次第、全員で集まってくれ。二人の報告を聞いてから、今後の方針を伝える」

 訳のわからないディエチに、ヴィヴィオが告げる。

「二人は、セッテとトーレの所に行ったの」
「セッテとトーレの?」
「貴方達のコピーを作れっていう上からの命令は隊長が拒否したけれど、もしかしたらセッテやトーレのコピーを作ろうとするかも知れない。
だからオットーとディードが話をしに行ったの。この期間だけでも遊撃隊の保護下に入るようにって。二人が受け入れるなら、許可ははやてさんが何とかするって」

 確かに、トーレとセッテの戦力は魅力的だ。コピーを必要と考える者も出てくるのだろう。今回の戦いでも、二人が協力してくれれば、と考えないでもないのだ。

「ウーノのコピーは戦力としては意味がないし、ドクターのコピーはいらないだろうしね」

 ディエチはヴィヴィオに礼を言うと会議室を出た。
 医務室に向かうと、シャマルがジュニアの手当を終えたところだった。
 シャマルは、はやての手配でしばらくは遊撃隊に常駐するらしい。

「医療部門と、作戦面でのジュニアの補佐と考えてくれていいわ」

 私は前線に立つことはできないから、と言って、せめてシグナムかヴィータちゃんが戻ってくれればもう少しお役に立てるのにね、と肩をすくめる。

「まさか。シャマルさんをここに常駐させてくれるように頼んだのは僕ですよ」


366:野狗
08/11/30 14:17:02 OTLvqOtK
      16

 腹の包帯を確かめながら、ジュニアは事も無さげに言う。

「ちょうどいい。ディエチさんも聞いてください」

 デバイスから、ホログラムを展開するジュニア。三人の真ん中に、とあるデータが提示される。

「これが、僕たちの切り札です」

シャマルが絶句し、ディエチは目を丸くした。




 ディードはその光景に息をのんだ。

「ディードか」

 無言のディードに背を向けたまま、トーレは声をかける。

「見ての通り先客がいてな。お前の相手はしばらく無理だ」
「構いません。よろしければ、応対を手伝いましょうか?」
「ふむ。そうだな、身内の気安さだ。頼もうか」
「はい」

 ディードはトーレに寄り添うように背後についた。

「互いに、近接に特化した身だ。砲撃組を最初に潰すぞ」
「了解です」

 トーレの向こうに見える、異形のコピーの群れ。地をはうもの、空を舞うもの、砲撃を放つもの。
それらは行動とISで辛うじてノーヴェタイプ、セッテタイプ、ディエチタイプだと判断できるに過ぎない。外見では、判別は無理に等しい状態だった。
 ディードは知らず、これはケーシェンを破壊した三人のコピーと同じコンセプトによるナンバーズコピーなのだ。
ただ破壊だけを考え、自らの生存を全く考慮しない兵器。ある意味では、ナンバーズの完成型だろう。

 ISライドインパルス
 ISツインブレイズ

 二人は、異形の群れの中へと飛び込んだ。


367:野狗
08/11/30 14:18:20 OTLvqOtK
      17

  次回予告

トーレ「もう一度、セッテに訓練をつけてみたかったのだがな」
セッテ「機会はいつでもあります」
ト「気の長い話になりそうだ」
セ「すぐにトーレのいる場所へ辿り着きます。少しだけ、待っていてください」
ト「それは許さん。セッテ、おまえに頼みがある」
セ「なんですか?」
ト「フェイト・テスタロッサを越えろ。お前なら、できるだろう」
ト「セッテを頼む、オットー」
オットー「僕でなく、ディードに頼んで。僕は、もう……」
オ「次回、魔法少女リリカルなのはIrregularS 第八話『トーレの敗北 セッテの勝利』 僕たちは進む。IRREGULARS ASSEMBLE!」


368:野狗
08/11/30 14:18:59 OTLvqOtK

以上、お粗末さまでした。

中書き(のようなもの)
ようやく真ん中を突破しました。
伏線回収と終幕に向けての展開が始まります。

今回のジュニアのセリフで「これって某特撮番組のOP?」と思った方へ。
あの歌詞が、今作の元ネタの一つでもありますので、どうかお見逃しを。

ああ、ようやく鬼畜アットロが出せた~~♪


369:名無しさん@ピンキー
08/11/30 16:11:52 hbq5GCa7
GJ
あの作品は自分も大好きだったので読んでて納得。

370:名無しさん@ピンキー
08/11/30 17:49:32 KG+wtino
GJ、あの作品ではチーム・ハーキュリーズが好きだった俺
何気に最終決戦に参加しているあたり侮れない

371:名無しさん@ピンキー
08/11/30 18:55:51 Hbku5miW
>>368
眼鏡があんなあっさり死んだことに疑問を持っていたがなるほど納得
しかし本当にコピーマザーは恐ろしいな
エリオ達はどう立ち向って、キャロルーを救出できるのか、ジュニアはゲスな母と決別したがどう立ち向かうのか、色々楽しみ
GJ!!

372:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:12:19 KG+wtino
ふと思った

「これが、僕たちの切り札です」
シャマルが絶句し、ディエチは目を丸くした。

「どう思う?」
「すごく…大きいです」

ごめん

373:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:16:50 AB1hXnKP
>>372
吹いたじゃねえかwww

374:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:22:12 KG+wtino
思いついて以降まともな見方が出来なくなりました…

「どう思う?」
「すごく…大きいです」
「あぁジュニアってそういう…」

375:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:24:13 OTLvqOtK
>>372-374
「いいのかい、僕は守護騎士や戦闘機人だってかまわないで喰っちまう人間なんだぜ」

そんな展開はない。多分。
 (いや、多分じゃなくて!!)

376:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:25:59 KG+wtino
性的な意味で無限の欲望でした、ということでひとつ

377:名無しさん@ピンキー
08/12/01 00:23:07 NgJTlgtA
>>368
GJ!!
敵は愛さえ知らずに育ったモンスターなのか
ウルトラママンたちはどれだけインフレしてるんだろう

378:名無しさん@ピンキー
08/12/01 02:03:58 rat6Cxcw
GJ!!
前回の予告編を見る限りではルーテシアが裏切るかと思ったが、そうはならなくて良かった
普通にええ子や、もうエリオを奪ってokさ!
エリオコピーもただの分身体ではなく、裏にもう真の敵がいるかと思ったらラスボスに。
果たしてエリオは二人の妻を無事に救出出来るのか(違

379:B・A
08/12/01 02:28:43 PV+J8UFy
>>368
GJ。
クアめ、まさかここで出てくるとは。
そして相も変らぬ外道っぷり。いったいどういう最期を持ってくるのか気になります。

それじゃ、こちらも投下いきます。
前回のレス見ていて、何だかラグナまでクアの毒牙にかかったみたいなのがありましたが、
単に出番がないだけです。ちゃんとクラナガンで平和に暮らしています。
兄は音信不通ですが。


注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・物騒な単語(「殺す」とか「復讐」とか)いっぱい出てきます
・クアットロが外道です(今回は悪女分控え目)
・名前のあるキャラが死にます
・11番が好きな人はかなり鬱だと思います
・SSXネタもあります、未聴の人は気をつけて
・主人公その1:エリオ(分量の都合で出番なし)
     その2:スバル
・タイトルは「UNDERDOGS」  訳:負け犬

380:UNDERDOGS 第八話①
08/12/01 02:30:15 PV+J8UFy
ずらりと並んだ面々を見回し、ウェンディは満足げに頷いた。
1ミリも乱れることなく整列しているのは、ウェンディが教導を行った教え子達だ。全員が戦闘機人であり、
扱いの難しいライディングボードを使いこなせるように訓練されている。実戦の経験こそないが、
彼女達はウェンディが自信を持って推薦できる強者達だ。

「良いっスか! これがひょっこのお前達に任された最初の任務っス! 管理局の地上防衛の象徴となるアインヘリアルの防衛、
これはとても名誉なことっスよ。胸を張るっス!」

これから初任務に赴く教え子達を鼓舞しようと、ウェンディは声を張り上げる。しかし、期待していた反応は返ってこなかった。
量産型の戦闘機人達はナンバーズの最後発組と同じく、感情を抑制されている。これは兵器としての運用効率を上げると共に、
生身の体を失ったことへのショックから彼女達を守るために必要な措置であった。仕方のないこととはいえ、
喜怒哀楽の激しいウェンディは人間性の感じられない彼女達に苦手意識を抱いていた。彼女達に戦い方を教えろと命じられた時は、
さすがに難色を示したものだ。だが、付き合っていく内に少しずつそれは克服されていった。確かに彼女達は人間性が希薄だった。
しかし、自意識がない訳ではない。自由時間に意味もなく空や炉端の花を見つめている者、家族の写真や思い出の品に執着している者、
訓練で良い成績を残した時、僅かに唇を釣り上げる者など、よく観察していれば彼女達の個性を垣間見ることができる。
何より、彼女達は人の身に戻れぬことを承知で戦闘機人となる道を選んだのだ。そこにはそれぞれの戦う理由があり、没個性な者など1人もいない。
それに気づいて以来、ウェンディは彼女達を一人前に育てるために持てる全ての技術を注ぎ込んできた。誰かに命じられるがままに生きてきたはずが、
いつしかウェンディは自分の後に続く者達を教え導きたいと思うようになったのだ。

「それじゃ、各自持ち場に着くっス。解散!」

ウェンディの号令で、彼女の教え子達はそれぞれの持ち場へと散っていく。無駄口を叩く者など誰もいない。
機械のように統率された動きだったが、ウェンディはその後ろ姿をどこか誇らしげに見送っていた。

「実戦経験のない新人か。大丈夫なのか?」

「大丈夫っスよ。あたしがしっかり鍛えたっスから」

不安がるチンクの言葉に、ウェンディは自信満々で答えて太鼓判を押す。長い時間を共にしていただけに、彼女の教え子達への信頼は本物だった。


381:UNDERDOGS 第八話②
08/12/01 02:31:24 PV+J8UFy
「戦争の方に戦力を割かれちゃってるのがネックねぇ。怪しい動きをしている奴らもいるからゆりかごも使えないし。
ドクターがお留守なのを良いことにみんな好き勝手やってくれちゃって・・・・・・・まあ、私達とルーお嬢様がいれば何とかなるでしょう」

「ヴァイスのことを忘れるな、クアットロ」

「あんな人間、役に立つのかしらねぇ」

「クアットロ、あいつへの侮辱は許さんぞ」

「どうしたの、チンクちゃん。もしかして、あの男に恋しちゃったの?」

「本当っスか、チンク姉?」

「違う、私はただ、そういうのはよくないと言っただけで・・・・・」

「真っ赤な顔して言っても説得力ないっス」

「チンク姉、まさか本当に・・・・」

「ウェンディ! クアットロ、お前からも何か・・・・・・・・」

顔を真っ赤にしながらウェンディを窘めていたチンクは、クアットロが唖然とこちらを見つめていることに気づいた。
長年の付き合いから、チンクは彼女の胸中がどうなっているのかを何となくではあるが察することができた。
恐らく、驚愕と侮蔑。
戦士としての己に誇りを持ち、兵士として生きることを課してきた自分が異性に思いを寄せている。
古い付き合いだけに彼女からすればそれは意外なことであっただろう。そして、クアットロは戦闘機人が
人間らしい感情を抱くことを極端に嫌っている。軽口や作り笑いで取り繕ってはいるが、注意深く見ていれば
言動の端々にその嗜好を読み取ることができる。ドクターと自分よりも番号が若い姉達もきっと気づいているはずだ。
その嗜好は徹底していて、セッテ、オットー、ディードの最終調整の際に感情を抑制して人間味を削ることをドクターに進言するほどだ。
同じ姉妹に対してそれを求めてしまうほど、クアットロは人間味を毛嫌いしている。色恋沙汰などその極みであるだろう。
どうして彼女がそこまで人間味を嫌っているのか、それは自分にはわからない。だが、ずっと側で見ていて思ったことはある。
クアットロはまるで人形だ。
中身のない空っぽな人形。笑ったり冗談を言ったりするが、それが決して本心から出たものではない。
人間味を嫌う彼女自身から人間味が感じられないのだ。寧ろ、頑なに機械であろうとするセッテや双子同士の強い繋がりを持っていた
オットーとディード、自身に心がないと言って母親を求めるルーテシアの方が遙かに人間臭い。
もしかしたら、とチンクは考える。
もしかしたら、クアットロが嫌っているのは感情ではなくそれを取り繕うとする建前なのではないだろうか。
自身が本心を隠して生きていれば、当然のことながら考えてしまう。他の人間も、本心を隠して自分を騙そうとしているのではないのかと。
ならば彼女が真に求めている者は生の感情を剥き出しにできる相手なのではないだろうか。
そして、それは恐らく自分達姉妹の中にはいない。いれば彼女はもっと違う生き方をしているはずだ。
そう考えると、堪らなく悲しくなった。

「クアットロ・・・・・・・・」

チンクが言いかけた時、視界が赤く染まってサイレンの音が鳴り響いた。
何者かがアインヘリアルに向けて近づいてきていることを知らせる警報だ。
チンクは即座に思考を切り替え、余分な感情を殺して戦闘者の表情を浮かべる。
姉妹同士の談笑はここまでだ。ここからは、命と誇りを賭けた殺し合いの時間が始まる。

「ウェンディ、すぐに持ち場に戻れ。クアットロ、ここで全部隊の総指揮を頼む」

「りょうかーい。頑張ってね、2人とも」

クアットロに笑顔で見送られ、2人は出撃のために転送ルームへと向かう。
途中、警報を聞きつけてきたノーヴェが2人に合流した。

382:UNDERDOGS 第八話③
08/12/01 02:32:14 PV+J8UFy
「ノーヴェ、腕の方はもう大丈夫か?」

「ああ、バッチリだ」

「そうか・・・・・・ノーヴェ、もしもゼロ・セカンドが出てきたら、相手はお前がしろ」

「え・・・・」

「あいつを倒せるのはナンバーズの中でもお前だけだ。少なくとも、姉はそう思っている。
自信を持つんだ、あいつにできてお前にできないことはない」

「チンク姉・・・・・わかった。ゼロ・セカンドはあたしが破壊する。チンク姉の方も、気を付けて・・・・」

「私にはヴァイスがいる、問題ない」

ポケットにしまっているイヤリングに手を当て、チンクは答える。
そうしていると、まるでヴァイスがすぐそこにいるようだった。今度の戦いでも自分達は別行動だ。
だが、その温もりがある限り、自分は決して負けはしない。そんな気がする。

(やっぱり恋しているんじゃないっスか?)

うっすらと頬を染めている姉を見て、ウェンディはそう思わずにはいられなかった。





管制室のモニターを前にして、クアットロはどのように対応すべきか考えていた。
敵は空からまっすぐにアインヘリアルを目指している。恐らく、これは囮だ。
厄介な航空戦力を引きつけ、地上からの進軍をアシストすることが目的であると思われる。
だが、それがわかっていてもクアットロは予備戦力を残すという選択肢を取ることができなかった。
襲撃を仕掛けてきた面子の中に、シグナムとオットーがいるのだ。
融合騎のアギトとユニゾンしたシグナム、そして広域攻撃が可能なオットーならば単体で数十ものガジェットを
焼き払うことができる。そして切り開かれた道を機動力に優れたディードと飛竜フリードリヒが突貫し、
アインヘリアルを破壊する。個人の能力頼みでギャンブル性は高いが、あの面子ならばそれを可能にするだろう。
主要な戦力を最前線に飛ばされたグリフィス・ロウランに奪われてしまったので、防衛の主力は完成間もない戦闘機人と
試作品の戦闘航空機である。こんなものでは、彼女達を押さえることもできない。


383:UNDERDOGS 第八話④
08/12/01 02:32:49 PV+J8UFy
「グリフィス・ロウラン、後で覚えていなさい」

忌々しげに歯嚙みしながら、クアットロは待機させていたルーテシアに出撃を命じた。
母親をその手にかけ、完全に心を破壊し尽くされた今の彼女はクアットロの従順な奴隷である。
彼女には、リンカーコアが焼き切れるまで魔力を出し尽くして目障りなレジスタンスどもを蹴散らしてもらわねばならない。
今でも彼女を救い出そうと必死になっているあのエリオという少年が、生きた人形と化した彼女と対峙した時に何を思うか、
そしてどれほどの絶望を味わうのか、今から考えただけでも堪らない。
彼は泣き喚いて救いを懇願するか、それとも自分に敵意と憎悪を向けるか、救えぬと諦めてルーテシアをその手にかけるか。
これから起こるであろう結末を想像し、クアットロはほくそ笑む。
本当にここは楽しい楽園だ。ちっぽけな虫けらを好きなだけいたぶることができる。
だから、それを自分から奪おうとする輩には最大級の恐怖と絶望を味わった後に死んでもらわねばならない。
チンクが人形だと揶揄した作りものの笑みはそこにはない。あるのは悲哀と慟哭を好み、泣き叫ぶ弱者に更なる絶望を与えることを
悦とする悪女の微笑であった。





「今頃、スバル達はどうしているんでしょうね?」

「・・・・・・・・」

「どうしているんでしょうね?」

「・・・・・・」

「どうして・・・・・」

「知らん、私に聞くな!」

耳元で延々と囁き続けるイクスに苛立ちを覚え、セッテは思わず声を荒げてしまう。
何やら大事な任務があるとかでオットーとディードがクラウディアを離れることになり、
2人のしつこい説得から解放されると思っていた矢先がこれだ。このイクスという少女、
どうやら2人に自分の世話係を任されたらしく、何かと自分のもとを訪れては退屈させないためと話しかけてくる。
雑談など興味も湧かないので無視していれば良いと思っていたが、身動きの取れない状態で延々と意味のない質問を繰り返されては
堪ったものではない。

「お話しましょうよ。私、あなたともお友達になりたいです」

「そんなものに興味はない」

「どうしてですか?」

「私は戦闘機人、戦うための兵器・・・・・・つまりは道具だ。道具に感情や意思など必要ない。
仲間意識も友情も抱く気はない」

「ちょっと生まれ方が他と違うだけじゃないですか。私もスバルも、元々は兵器だったんですよ。
けれど、今では人間として生きています」

「なら、お前もタイプゼロも欠陥品だ」

兵器に必要なものは円滑に作戦を遂行する能力であり、臨機応変に対応できる合理的思考である。
感情や意思などはセッテにとって煩わしい雑念でしかないのだ。だから、兵器として生み出されながらも
人間のように振る舞っているタイプゼロには嫌悪しか抱けない。
議論はそこで終わりだ、とばかりにセッテはイクスから視線を逸らす。だが、イクスは狭いベッドの下を苦労して潜り抜けて
セッテの前に回り込むと、おもむろに彼女の額を指で弾いて眠ろうとするセッテを叩き起こす。


384:UNDERDOGS 第八話⑤
08/12/01 02:33:56 PV+J8UFy
「・・!」

「これはでこピンと言って、聞き分けのない子をしかる時のお作法です」

「貴様、私に何か恨みでもあるのか?」

「いいえ。けど、自分のことを兵器だ、道具だと言っているあなた・・・・・まるで怒っているようですよ」

「馬鹿な、私に感情などというものはない」

「なら、私に仕えませんか? あなたが道具だというのなら、あなたの新しい主に私がなります」

「断る。私はナンバーズの一員、ドクターを裏切ることはできない」

「どうしてですか?」

「ナンバーズはドクターによって生み出された存在だ。我々に自由意思などなく、
主であるドクターが命ずるままに戦い、破壊する。それが戦闘機人というものだ」

「けど、自由意思がないなら私が道具として使っても良いんじゃないですか?」

「違う、私はドクターの・・・・・・・はっ!?」

反射的に答えようとして、セッテは自分の言葉に致命的な矛盾が潜んでいることに気がついた。

「セッテさん、道具は使い手を選びません。ですが、あなたは私を拒絶してスカリエッティに使われることを望んでいる。
それはもう、立派な自意識ではありませんか?」

ずっと機械であらねばならないと思い込んでいた。戦うために生み出された機械の体、兵器として求められたが故に
抑制された感情。自分が何のために生み出されたのかを、セッテは培養槽の中にいた時から知っていた。
父であるスカリエッティに、道具であることを望まれて生み出された存在、それがセッテという名の戦闘機人。
それをセッテは疑問に思うこともなく受け入れた。道具は反論などしない、疑問など抱かない、
ただ命令されるままに戦って死ぬ、それだけの存在。
それだけならば矛盾など生まれなかった。けれど、自分の中にはジェイル・スカリエッティという男への忠誠心が
植え付けられている。先天的にプログラムされたものなのか、或いは後天的な教育で培ったものなのか、
今となっては確かめる術はない。しかし、自分は「スカリエッティのために戦う道具だ」と、自分でも気づかない内に
己を定義付けていたのは事実だ。使い手を選ばないはずの道具が、自ら主を選ぶという矛盾が起きていたのだ。

「あなたは、ちょっぴりひねくれているだけなんです。私にもそんな時期がありました」

「・・・・・・だから、どうした」

静かに、セッテは言葉を紡ぐ。


385:UNDERDOGS 第八話⑥
08/12/01 02:34:47 PV+J8UFy
「それでも私が機械として生きていくことに変わりはない。主を裏切ることなど、私にはできない」

「その考え方は、誰かに教わったものですか? それとも自分で考えて出した答えですか?」

「それは・・・・・・・・」

言葉が続かない。
セッテは生まれた瞬間から、既に知識と呼べるものを持っていた。
戦闘に関する経験も、過去に他の姉妹が蓄積してきた情報を引き継いでいた。
だが、姉妹達とともに日常生活を送るためにはそれだけでは不十分だった。
それらの情報の中から最適であると判断するための基準が必要だったのである。
そこでセッテは、教育者であるトーレの行動パターンを観察し、思考形態を模写することにした。
自分と同じく前線に出て戦う彼女は、常に効率を重視した行動を心がけている。
故に模倣することはそう難しくなく、合理的思考が損なわれることもないだろうという判断であった。
だが、本当にそれは客観的な判断によるものだったのだろうか。トーレの苛烈な性格に、
どこか惹かれるものがあったのではないのだろうか。彼女を模倣することが最も相応しいと、
自分は何を基準にして思ったのだろうか。
考えだすとキリがなかった。
何より、こんな些末なことに囚われて思考が停止していることがセッテには衝撃だった。
機械であるはずの自分が、今この瞬間に自身の存在について悩んでいるのだ。

「私だって兵器です。けど、私は人の死が悲しいと感じる心があります。
感情を持たぬはずのあなたには、人であることを嫌悪する心があります。感情と心はイコールでは繋げません」

「では、心とはなんだ? 人を人だと定義するものは、いったい・・・・・・・・」

「何かを成そうとする気持ちだと、私は思います。ですが、何かを成すための存在になってしまえば、
それはもう人とは言えません。かつての私、エリオ、そしてあなた・・・・・・・・ですが、今は違う。
私には見なければならない未来がある。エリオには、成さねばならない誓いがある。
あなたには、守りたいものはありますか?」

かつての自分なら、そんなものはないと答えていただろう。けれど、疑問を持ってしまった今は思考を止めることができなかった。
本当はただの兵器として生まれるはずだった。けれど、まかり間違って意思と呼べるものを持って生まれ出てしまった。
だが、自分には感情がなかった。他のみんなにはあって自分にはないもの。喜怒哀楽を判別するための規範が知識のどこを探しても
見当たらなかった。だから、最も好ましかったトーレを模倣したのではないのだろうか。
トーレは自分に最も近い位置にいた。ラボでの生活の仕方を教え、訓練の相手になってくれた。
自分にとって父と呼べる者がジェイル・スカリエッティならば、母と呼べる存在は間違いなくトーレだ。
自分は、子が母親に憧れるようにトーレの価値観を吸収して自己を形成したのではないのだろうか。
だとしたら、自分にとって守りたいもの、譲れない思いとは・・・・・・・・・・・・。

「・・っ・・!!」

不意にイクスの姿が視界から消え、セッテは現実に引き戻された。
床の上にうずくまっているのか、か細い呻き声が聞こえてくる。
異変を感じて呼びかけてみたが、答えは返ってこなかった。


386:UNDERDOGS 第八話⑦
08/12/01 02:35:52 PV+J8UFy
「おい、どうした? 返事をしろ!」

「・・・うぅ・・・う・・・・・」

「返事をしろ、イクス! おい、誰か・・・・誰かいないのか!」

叫ぶが、整備室の扉が開く気配はない。拘束を引き千切ろうともがいてみたが、
拘束ベルトはビクともしなかった。これでは、イクスがどうなったのか確かめることもできない。
この時、セッテは生まれて初めて無力感という思いを体験した。





高速で飛来するミサイルを両断し、シグナムは戦場を駆け抜ける。
敵の戦力は着実に空へと集まりつつあった。その機影は視界に映るだけで既に50は超えていて、なおも増加していっている。
たった一台の大砲を守るためによくぞここまで集められたものだ。

(だが、手応えが感じられん。主力はガジェットと試作機ばかりか)

その試作機にしても、速力と火力以外は目立った脅威にはならなかった。確かに動きは速いが、エンジンの出力に機体が
振り回されていて小回りが利かない。懐に潜り込めば厄介なミサイルも使用できないので、側面か背後に回り込んで切り込めば
労することなく落とすことができる。

(いや、そんなに簡単でもないって)

シグナムの思考を読み取ったアギトが彼女の中で呟いた。
目視するのも難しい高速で飛び回る戦闘機に接近戦を挑むなど、正気の沙汰とはとても思えない。
一歩間違えれば機体とぶつかって胴体が引き千切れてしまうかもしれないのだ。ミサイルだってバリアジャケットを易々と貫通する
破壊力を持っているし、機銃斉射も受け続ければかなり魔力を消費される。もしもこの試作機が完成して量産化されたらと思うと、
アギトは寒気にも似た恐怖を覚えた。

「当たらなければ良いだけだ。それに、装甲はガジェットとそう変わらない。不意さえ突かれなければ倒せない相手ではない」

《Schlangeform》

錐揉み回転しながら蛇腹剣と化したレヴァンティンを振るい、こちらを包囲しようとしていたガジェットⅡ型と戦闘機を
紙粘土のように引き裂いていく。爆散した破片はアギトの炎で焦がされながら遙か彼方の地面へと降り注ぎ、
緑の森に土色の煙が上がる。

(シグナム、戦闘機人だ!)

「来たか」

空を埋め尽くす量産型戦闘機人達。
ライディングボードに乗った者が20人、両腕からエネルギー刃を生やした者が10人。
その先頭に立っているのは資料で見たことのある赤髪の少女だ。

「合計31人。約3個中隊と言ったところか」

降り注ぐ機銃の雨を搔い潜りながら、シグナムはマルチタスクで自分と仲間の現在位置を確認する。
オットーとディードは右翼で戦線を構築し、双子ならではの息の合ったコンビネーションで向かってくる敵を確実に撃ち落としていっている。
あの様子ならば援護はいらないだろう。
エリオとフリード、ガリューは左翼にいた。彼らが相手にしているのは紫色の髪の召喚師だ。エリオが救うと誓った少女、
ガリューが己を捨ててまで仕えている主君。その戦いに水を差すのは野暮というものだ。


387:UNDERDOGS 第八話⑧
08/12/01 02:37:00 PV+J8UFy
「戦闘機人が31人。良いだろう、相手になってやる!」

炎を纏わせたレヴァンティンを振り上げ、シグナムは戦闘機人達の相手をするために躍り出る。
あの馬鹿弟子の邪魔をさせるわけにはいかない。例えこの戦いがどのような結果になろうとも、
エリオはそれを受け入れて前に進まねばならないのだ。

「さあ、ここから先は地獄の悪魔も通行止めだ。通行料は貴様らの命で払ってもらうぞ!」





抜けるような青い空で、羅刹の如き迫力で刃を振るう剣鬼が教え子達と激闘を繰り広げている。
その苛烈な戦いを背景に、ウェンディは懐かしい妹達と再会していた。

「オットー、ディード・・・・・・生きていたっスか」

「ウェンディ・・・・・・」

「・・・・・いつかはこうなると、思っていた」

周囲をガジェットや戦闘機をレイストームで焼き払いながら、オットーは呟く。
レジスタンスとして管理局と敵対していれば、いつかは姉妹達と戦わねばならなくなることがある。
覚悟はしていたつもりだった。だが、やはり堪えるものがあった。
例え血縁でなかったとしても、彼女が自分達の家族であることに変わりはないからだ。

「2人とも、どうしてテロリストなんかと一緒にいるっスか!? チンク姉もノーヴェも心配していたっス。
さあ、戦いなんて止めてみんなのところに帰るっス」

「それは、できません」

「ウェンディ、僕達は自分で決めたんだ。君と一緒に戻ることはできない」

「どうしてっスか? また家族みんなで暮らせるっスよ。ウーノ姉もクア姉もきっと喜ぶっス。ドクターだって・・・・・・・」

「そうだね。そして、また戦わされるんだ」

目に涙を浮かべながら、オットーはレイストームを撃ち続ける。
光が敵を焼き捨てていく度に、彼女の心は痛みを訴えていた。
自分で戦うと決めたはずなのに、いざ姉妹を前にするとどうしても迷いが生まれてしまう。
3年前のように、また姉妹達と暮らせればどんなに嬉しいだろう。だが、それはできないのだ。
彼女達のもとへ戻るということは、再びスカリエッティの傀儡となることを意味する。
使いものにならなくなるまで戦わされて、最後には襤褸雑巾のように捨てられる。
そんな人生はまっぴらだ。そして、そんな人生を他の姉妹達が送ろうとしていることはもっと嫌だ。


388:UNDERDOGS 第八話⑨
08/12/01 02:37:33 PV+J8UFy
「ウェンディ、あなたも見ているでしょう。あそこで戦っている戦闘機人達、彼女達には心がない。
都合の良いように使い捨てられるように、心を消されているの。あの体に施されている技術、
それを完成させるために何人もの罪のない人達が犠牲になっている。それをあなたは見過ごせというのですか!?」

「何を言っているっスか、ディード!? 人体実験なんて、3年前から何度もしてきたじゃないっスか!」

「あなたは、それを何とも思わないんですか!?」

「ドクターのすることにいちいち文句言っていたらキリがないっス! それよりも、みんなのところに戻るっス!」

「嫌です、私はもう・・・・・・あの人のところには帰りたくない!」

ディードの拒絶の言葉が、彼女達の亀裂を決定的なものへと変えてしまった。
ディードはオットーよりも感情表現豊かだが、それ故に苛烈さや一途さは強く、
スカリエッティのもとへ戻ることを非常に恐れている。この世に生み出してもらった恩は感じているが、
彼女の中では既に彼との決別は覆しようがないくらい根の深いものになっている。

「・・・・・・わかったっス」

ウェンディの固い声音に、オットーは咄嗟にプリズナーボックスを展開する。
次の瞬間、ウェンディのライディングボードから斉射されたエリアルショットが緑色の障壁に阻まれ、火花を散らせて霧散した。
そして、氷のように冷め切ったウェンディの声が風の乗って耳へと届く。

「2人とも、あいつらに洗脳されたっスね。わかったっス、ぶちのめしてお灸据えて、それからゆりかごに連れて帰るっス。
また、みんなで暮らすっス」

「ウェンディ!」

「もう聞きたくないっス!」

ライディングボードの先端に桜色の光が凝縮していく。砲撃でプリズナーボックスを撃ち抜く気だ。

「ウェンディ・・・・・・」

「オットー、もうやるしかない」

「・・・・・・・いくよ、ディード」

「IS、ツインブレイズ!」

「エリアルキャノン!」

戦わなくても良かったのかもしれない。
分かり合える道もあったかもしれない。
けれど、3年前に分かたれた道はもう交わることはない。
本当にそうなのか、疑問を持つことすら今の彼女達にはできなかった。





空での戦いが激化し始めた頃、地上でも新たな戦いが始まっていた。

「うおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「はあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

唸りを上げるリボルバーナックルとジェットエッジがぶつかり合い、薄暗い森に赤い火花が散る。
弾かれるように距離を取ったスバルとノーヴェはそれぞれの得物にエネルギーを注ぎ込み、
放たれた魔力弾とエネルギー弾が互いに打ち消し合って白煙が視界を塞ぐ。

389:UNDERDOGS 第八話⑩
08/12/01 02:38:05 PV+J8UFy
「スバル!」

「いかせんぞ、ラッド・カルタス!」

チンクはスティンガーを投擲し、手近な木の幹を爆破して樹木を倒してスバルのもとへ向かおうとしていたカルタスを妨害する。

「ナンバーズ、今はお前達の相手をしている場合ではないというのに」

「そうはいかん。AMF環境下でも100%の能力を発揮できるお前達は危険な存在だ。
私は、もうお前を過小評価したりはしない!」

再び投擲されたスティンガーをカルタスは回し蹴りで薙ぎ払い、そのまま木の枝に掴まってアクロバットの要領でチンクから距離を取る。
チンクの攻撃手段は短剣の投擲。樹木を障害にして攻撃を防ごうと考えたのだ。だが、チンクは周囲の樹木をオーバーデトネイションで
尽く爆破し、カルタスの隠れ場所をなくすとともに瓦礫で彼のローラー機動を封じようとする。

「言ったはずだ、過小評価はしないと」

「そうか。なら、ここでギンガの仇を討つ」

左腕のリボルバーナックルを起動し、カルタスは構えを取る。
どのみち、彼女達を放置していてはザフィーラ達の進軍を妨害される恐れがある。
ならば、ここは自分達が疑似餌となって彼女達ナンバーズを引きつけるしかない。
しかし、前回の戦いの経験が活かされているのか、チンクの動きは前と比較にならないくらい速く、鋭いものへと変わっていた。
それに、前回のように狙撃される恐れもあるため、一瞬でも気を抜くことができない。

(いるのか、ヴァイス・グランセニック・・・・・・・・いるとしたらどこに? どこから狙ってくる?)

不安を拭えぬまま、カルタスは拳を振るう。
彼は知らない。自身が脅威と感じている男が、すぐ脇の茂みの中に潜んでいることを。





ラグナ達の戦いが始まったのを見届け、ヴァイスは草木を揺らさぬよう慎重に茂みをかき分けながら
敵がやって来た方角へと匍匐で進み始めた。敵の2人は戦いに気を取られてこちらに注意は向けていないが、
ヴァイスは念には念を入れて水たまりや蜘蛛の巣などは避けて戦場から離れていく。
自分がここにいたという痕跡を残さないためだ。全身にツタや葉を巻いてカモフラージュしているが、用心するに越したことはない。
戦場では、敵に自分の位置を知られることは死を意味する。ジッと息を殺して狙撃の瞬間を待たねばならない狙撃手にとって、
自身の痕跡を消すことは必須科目であった。そして、痕跡を消す技術に長けるということは、その逆もまた然りということである。
地面の上に残された僅かな足跡、落ちている髪の毛、蹴飛ばされたと思われる小石、不自然に折れている植物の茎。
そういったものを手がかりにして、ヴァイスは敵がどこからどのようにしてやって来たのかを推測していく。
彼の見立てでは、敵の練度はかなりのものだった。相当な訓練を積み、実戦も経験している。
まともにやりあえば自分など1分と保たないだろう。だが、ゲリラ戦の経験は少ないようだ。
自然の中に息を潜め、身を隠す技術は辛うじて及第点といったレベルだ。


390:UNDERDOGS 第八話⑪
08/12/01 02:39:29 PV+J8UFy
(俺は狙撃手だ。俺は俺にしかできない方法でラグナを守る)

今回の彼の任務はラグナの護衛ではなく、敵の司令塔と管制を見つけ出して指揮系統を沈黙させることだった。
空と陸との二面作戦を展開している以上、双方の情報伝達は非常に重要であり、これを断たれることは敵にとって致命的である。
円滑な情報のやり取りを阻害されれば連携も取れず、撤退のタイミングも計ることができない。
そうなれば、物量で勝るこちらの勝利は揺るがぬものとなる。
どれだけ魔法や科学が発達しようと、最後に重要な鍵を握るのは情報なのだ。
敵の進軍経路を見つけ出し、それを逆に辿って指揮の要である管制を叩く、それがヴァイスに課せられた今回の任務であった。





「ぶっつぶれろ、ゼロ・セカンド!」

「マッハキャリバー!」

《Protection》

ノーヴェの強烈な蹴りが展開された水色の障壁とぶつかり、激しい火花が飛び散る。
攻撃の重みが前回の比ではない。繰り出される技は無駄な力が抜け、より洗練されたものになっている。
認めたくないが、今のノーヴェは前回と別人だ。戦いに対する意気込みのようなものがより強く、
攻撃に込められている。

「お前はあたしが破壊する、チンク姉の前で無様な真似はもうしない!」

立て続けに繰り出される蹴りの連打を紙一重で避けながら、スバルはウィングロードに飛び乗って空中へと離脱する。
すかさず、ノーヴェもエアライナーを伸ばしてスバルを追撃し、戦いは激しいドッグファイトへと変貌した。
一撃の威力はスバルの方が上だが、ノーヴェの方が手数は多く、スバルは思うように責められずにいる。
拳は蹴りでいなされ、背後に回り込もうにも隙が見つからない。何とかして起死回生の一撃を叩き込まなければ、
どこかで致命的な隙を突かれて圧倒される。そんな恐怖感すらあった。

(なら・・・・・・・・)

不意にスバルの動きが止まり、度し難い隙が生じる。
あまりにも見え透いたフェイント。だが、それは正にノーヴェが攻撃を繰り出そうとする瞬間のことだった。
勢いのついた蹴りは止めることもできず、狙いすまされた飛び蹴りがスバルの胴体へと吸い込まれていく。
瞬間、スバルはウィングロードを解除。自由落下を利用して攻撃を回避するとともにウィングロードを再び展開し、
ノーヴェの背後へと回り込む。タイミングを間違えれば確実に死が訪れる危険な賭けだったが、スバルは見事それを成功された。

「一撃、必倒・・・・・・・・」

膨れ上がったディバインスフィアがノーヴェの体を捉え、凶悪なうねりを上げる。
至近距離からのディバインバスターだ、食らえば戦闘機人といえどひとたまりもない。
だが、己の死を前にしてノーヴェは笑っていた。そして、スバルを嘲るように呟いたのだ。

「OK、覚えた」

ナックルスピナーとは別の駆動音が大気を震わせる。それは、ノーヴェのブレイクギアが膨大なエネルギーの奔流を凝縮している音だった。
あろうことか、ノーヴェの爪先には球状のスフィアが構築させている。
禍々しい黄色のそれは魔力と戦闘機人エネルギーという違いこそあれど、スバルのものと非常によく似ていた。
まさかと驚愕しつつも、スバルは砲撃を解除することができなかった。今、隙を見せればこちらがやられてしまう。
迎え撃つ手段は、迎撃だけだ。


391:UNDERDOGS 第八話⑫
08/12/01 02:40:03 PV+J8UFy
「・・・ディバインバスタァァァっ!!」

「ディバイン、バスタアァァァッ!」

裂帛の気合いと共に解き放たれた両者の砲撃が相殺し合い、衝撃で2人の体は吹き飛ばされる。
展開したウィングロードに着地したスバルは、信じられないものを見る目つきでノーヴェを見つめた。
今、彼女は紛れもなくディバインバスターを放ったみせた。自分が苦労して模倣した憧れの人の魔法を、
彼女は戦闘機人エネルギーを用いて再現してみせたのだ。

「痛・・・・・・・ブレイクギアが1個壊れたか。けど、これでチンク姉の言葉の意味も理解できた。
さあ、次はなんだ? リボルバーシュートか? それともプロテクションか? お前の全部を出し切れよ。
その尽くをあたしは奪い尽くして、それからぶっ壊してやる」

その時、スバルは目の前の少女が堪らなく恐ろしくなった。
打ち倒すべき敵、殺すべき仇としか考えていなかった。だが、彼女は明確な意思を持って自分に襲いかかり、
スバル・ナカジマという存在を超えようとしている。戦うための兵器でありながら、
誇りと信念を持って立ち向かってくるこの少女に、スバルは理解できない恐怖を感じた。

「何なんだ・・・・・お前はいったい、何なんだ!?」

「お前をぶっ壊す、ただそれだけだ!」

ノーヴェの声は自信に満ち溢れていた。
本気を出さねば自分がやられる。スバルの中で、彼女への畏怖はどんどん膨れ上がっていった。





ウェンディは確かに優秀な戦闘機人であった。だが、彼女の砲撃ではオットーのプリズナーボックスの結界を破ることはできず、
ディードの機動性と格闘能力を防ぐこともできない。加えて、レイストームはねじ曲がるように軌道を変化させながら死角を狙ってくるので、
ラインディングボードによる一面の防御しかできないウェンディは全ての攻撃を捌き切れずに傷ついていく一方であった。

「まだ・・・・まだっス・・・・・」

しかし、それでもウェンディは諦めずに残るエネルギーを総動員し、ラインディングボードを駆った。
彼女を突き動かしていたのは、3年前の楽しかったラボでの生活の記憶であった。
ウェンディにとってあそこで過ごした思い出はかけがえのないものだった。
トーレに辛い訓練を課せられ、セインと一緒にノーヴェをからかい、悪さをしてウーノやチンクに怒られ、それをクアットロと
ディエチが涼しい顔で見つめている。そして、新たなに家族として迎え入れられたセッテ、オットー、ディード。
あの楽しかった時間をもう一度過ごしたい。彼女の願いはそれだけなのだ。
オットーやディードとはそれほど長く一緒に過ごしたわけではないが、彼女達も立派な家族の一員だ。
人間性の希薄な教え子達にも個性と呼べるものがあることを知った今の彼女には、かつて抱いていた2人への苦手意識はもうない。
あるのはやり直したいという思いと、2人の造反を認めたくないという思いだけだ。

「もう止めるんだ、ウェンディ! 君のスペックじゃ僕達には敵わない!」

「黙るっス! まだ、まだ終わってないっス! もう一度、もう一度やり直すっス!」

「・・・・この、わからず屋!」

「ダメだ、ディード!」

オットーの制止も聞かず、ディードはツインブレイズの高速機動を使ってウェンディへと斬りかかった。
対するウェンディも砲撃のチャージを終え、迫りくるディードを迎え撃とうとする。
だが、両者の激突は突然の爆発によって阻まれた。

392:UNDERDOGS 第八話⑬
08/12/01 02:40:37 PV+J8UFy
「なに!?」

「地雷王が・・・・・・」

ルーテシアの命で飛竜達と戦っていた地雷王が、金色の光を発しながら無差別に暴れ出したのだ。
耳障りな金切り音が空気を震わせ、迸る放電が敵も味方も焼き尽くしていく。
一匹は許容量を超えた発電に体が追いつかず、十数体のガジェットを巻き込んで自爆していった。
二匹は地面に落下し、戦闘を行っていたテロリストと戦闘機人を巻き込んで爆散した。
そして、まだ残っている二匹の内の一匹が、まっすぐにこっちに向かって突っ込んできている。

「ディード、危ないっス!」

咄嗟にウェンディは、ライディングボードでディードを突き飛ばし、地雷王の前に躍り出る。
直後、ウェンディは地雷王の自爆に巻き込まれ、乗っていたラインディングボードから滑り落ちて
遙か彼方の地上へと自由落下を開始する。単体では飛行能力を持たないウェンディに成す術はなく、
どんどん遠ざかっていく視界の向こうでオットーとディードが叫んでいる姿が見える。
ふと周りを見れば、切り捨てられた教え子達の残骸が自分と同じように地上に向けて降り注いでいた。
それぞれの譲れないもののために人の身を捨てた教え子達。彼女達もまた、自分と同じように目的を果たせずに散っていったのだ。

(情けないっスね。大口叩いておきながら、誰も生き残らせられなかったっス)

オットーとディードに固執せずに、教え子達のサポートに回っていればどうにかなっただろうか。
今となっては、考えても答えは出てこない。

「また、みんなで一緒に・・・・・・暮らしたかった・・・・な・・・・・・・」

最後に叶わなかった願いを呟き、ウェンディの体は地面へと叩きつけられた。
それが、常に陽気な笑みを絶やさなかった彼女の最期であった。


to be continued

393:B・A
08/12/01 02:46:19 PV+J8UFy
以上です。
本来ならばエリオとルーテシアの絡み(性的にあらず)まで行きたかったのに、
分量の都合で次回に持ち越しに。前半部分がかさばり過ぎた。
ザフィーラとギャレットの登場シーンもキングクリムゾンする羽目に。
まあ、彼らは別に本筋に絡まないので削ったわけですが。

ノーヴェがDB使うのは前からやりたかったなぁと思っていたネタの1つです。
足で蹴るように放ちます。そして使った足のギアが壊れます。
そして今回でウェンディは退場です。心苦しいですが、実は生きていたとかなしです。
どうして地雷王が暴走したのか、それは次回になります。

394:名無しさん@ピンキー
08/12/01 10:01:16 QuUhuzEJ
・・・こっちでも死んじゃった、ウェンディ・・・泣

395:名無しさん@ピンキー
08/12/01 10:23:34 rat6Cxcw
>>393
GJ!!
お、重い、重すぎる…
ウェンディ…
畜生、あの外道眼鏡めと本当に怒りを覚えた。
でもそのクアの言う通り、エリオがルーテシアを殺すフラグがまた立ってしまったのも事実。
エリオとルーテシアの絡みが見たいような、見たくないようなそんな複雑な気分でいっぱいだ


396:名無しさん@ピンキー
08/12/01 11:02:00 2ploy033
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397:名無しさん@ピンキー
08/12/01 11:02:47 2ploy033
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398:名無しさん@ピンキー
08/12/01 11:03:22 2ploy033
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