☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第89話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第89話☆ - 暇つぶし2ch200:UNDERDOGS 第七話⑫
08/11/24 21:04:17 HWRGS/7o
「ちゃんと聞いたよ、エリオの本心」

「スバルさん・・・・・・・」

「私は地上だから協力はできないかもしれないけど、応援している。頑張ろう、お互いに」

「は・・・はい!」

力強いエリオの頷きに、スバルもまた腕を上げて応える。
スバルのためにも、絶対にルーテシアを救い出さなければならない。
それが自分の新たな一歩になると信じて、エリオは誓いを新たにするのだった。





その一部始終を影から見守っていたイクスは、嬉しそうに微笑んでいた。

「自分を解き放ったのですね、エリオ」

本心を押し殺し、強い思いで心を塗り固めてしまっていては前を向くことができない。
かつての自分もそうだった。自分がいなくなることが世界のためであると信じ、
戦うことを避けてきた。そんな暗闇から自分を救ってくれたのがスバルだ。
彼女の言葉が、身を挺した行動が、自分に生きたいという欲求を蘇らせてくれた。

「うっ・・・ううぅ・・・」

不意に訪れた眠気を振り払い、イクスは壁に手を着きながら2人に背を向けて歩いていく。
最近、眠気が訪れる感覚がどんどん短くなっていっている。目覚めた時に起きた機能不全が原因だ。
きっと、遠からず自分は目覚めることのない眠りにつくことになるだろう。

「まだです・・・・・・この世界の行く末を・・・・・・スバルが安息できる日を見届けるまでは
・・・・・・・・まだ、眠る訳には・・・・・・・・」

拳を握って爪先で手の平を抉り、薄れていく意識を覚醒させる。
僅かに残っている痛覚が、今はとてもありがたかった。


                                                    to be continued

201:B・A
08/11/24 21:04:56 HWRGS/7o
以上です。
このヴァイスを書いていると自分が鬱になってくるから困る。
次回からかなりのキャラを動かさなきゃいけないで大変だ。
一話で収まれば良いけど。


202:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:10:57 jbUuGaui
とうとう決戦の時か
ルーを救おうと決心してくれたのは嬉しいけど肝心の本人が…
揺れ動くナンバーズの心も気になる
誰が仲間になってくれて、誰が最期まで敵として戦うのかも見物
GJ!!

203:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:26:50 3FccBUSe
GJ!!

クアットロの外道っぷり、ガリューの武士蟲魂、セッテの復活、見所が多い中でも取り分け印象深かったのは壊れたヴァイス。
二度の狙撃ミスで完全に平静を失った姿が痛ましい反面、彼の身を案ずるチンクとの触れ合いが和みました。
出来れば二人はそこのまま穏やかに生きて欲しいとすら思ったりするが……それはありえないか。


しかしチンク、いくらなんでもウェディング姿を妄想するのは早すぎるぞwww

204:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:29:06 oD1Cb7X+
GJ!!
ヴァイスもすさまじく壊れてしまってるな
元に戻る可能性といえばチンクが一歩を踏み出すかにかかってる

ルーテシアは更に酷い
エリオが一歩を踏み出すと決めたけど、それでも元に戻る可能性は低い
それどころか説得した自分が簡単に殺されてしまう状態
二人とも何とかして助かって欲しい!

205:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:50:57 8mw4JxWi
ヴァイスの壊れがひどいなぁ。
自壊という形で瓦解するか、その前に朽ち果てるのかもはや二択な予感w
でも、そんな彼が大好きだ! チンク×ヴァイスって斬新過ぎるww

いいぞ、もっとやれ!

次も楽しみにしてますー。



206:名無しさん@ピンキー
08/11/24 23:09:48 sBEDAlmb
GJです。
ヴァイスとチンクの行方もさることながら、
本物のラグナが今どうしているのか、
具体的には、クア姉のおぞましい魔の手によって取り返しの付かないことになっていないか心配です。

207:名無しさん@ピンキー
08/11/25 00:17:00 Jc/pkxCq
GJ!
しかし今回目覚めたセッテもスカから離反するんだろか
一人くらい自身の意思でスカの元にとどまって葛藤しながらもエリオ側との決戦に挑むとかないんだろかとなさそうな妄想をしてしまう……

208:名無しさん@ピンキー
08/11/25 01:05:39 cgtk2bfH
>205
そう斬新でもない、外見と隻眼がラグナを彷彿とさせるところからって感じでネタだけは言ってる人はいた
実際に見るのは初めてだがね

209:名無しさん@ピンキー
08/11/25 01:06:17 2Qedww5v
突然だが、オットーって、「胸がある描写」以外に「女」と断定できるエピソードあったっけ?

210:名無しさん@ピンキー
08/11/25 01:16:25 0cM5tpzH
Gj!!
色々な運命が転がりだして、次回がすごく待ち通しくなってきました。
ルーテシアの騎士時代からファンな俺にはルーもセッテも仲間になってくれれば幸せですが、二人とも平行世界よりも条件が厳しすぎる…
ガリューが仲間になってエリスバが和解したのは嬉しいですが、不安要素も盛り沢山
とりあえず眼鏡くたばれは絶対に変わらない事実


211:名無しさん@ピンキー
08/11/25 07:25:10 dp5K6lO2
>>209
原案で女と明記されてると言うくらい

212:名無しさん@ピンキー
08/11/25 08:27:24 x/3u4iPS
>>211
本編でスカが「12人の娘たち」とか言ってる所とかは?
その後に、「全員を止めない限り私は蘇る~」とか何とか言ってた気が。

他には
>自分のことを「僕」と呼んだり、胸の薄い体型やズボンを着用していることなどから
>性別がわかり難いが、れっきとした女性。エピローグでは、よく見ると胸がある
>ように描写されている事がわかる。クアットロの助言(?)によって姉妹達にも
>本当の性別は隠していた(StrikerS漫画版Episode-12)

とかもあるし

213:名無しさん@ピンキー
08/11/25 10:25:56 8qaa8jYM
オットー実は男の子!、オニンニンの中にはスカ博士の種が。
逆ナンorイタヅラされてやっちゃった相手からどんどんスカ博士が生まれる。

なんてバカな妄想は俺だけで十分だ。

214:名無しさん@ピンキー
08/11/25 12:44:02 k+g/0H+7
>>213
ス○ーシーズ2みたいw

215:名無しさん@ピンキー
08/11/25 13:38:32 sHdpRLHV
>>212
まあ、「12人の娘」に関しては、オットーを♂と仮定した場合
除→オットー
含→ギンガ(孕まされてる)
って予想もあったけどね


216:名無しさん@ピンキー
08/11/25 13:42:49 eA2xDUds
逆に男の子一人でもちょっとドクターを疑うかも知れないwww

217:名無しさん@ピンキー
08/11/25 14:09:31 cgtk2bfH
>>215
ギンガ含みで除かれるならドゥーエじゃね?
長期間スカのところに戻ってないみたいだしクローンの植え込みはされてないと思われる
まぁどちらにせよ、タイプゼロはスカの技術が関わってはいるけど製作に直接スカが関わったわけじゃないから、12人の娘には含まれないと思われる

218:名無しさん@ピンキー
08/11/25 18:27:59 EWMbW1YS
>>216
ドクター×オットー(♂)と申したか

219:名無しさん@ピンキー
08/11/25 18:42:14 mUKI7JAI
>>215
この書き込みを見た瞬間に
ガジェットに拘束されたギン姉が延々と精液流し込まれる図が浮かんだ。
しかもスカ自身は動きたくないからって、機械に精液生成させて極太の注射器みたいなポンプで腹が膨れるまで…









頭冷やしてくる…

220:名無しさん@ピンキー
08/11/25 18:56:58 atUZBYsp
オッケー把握した。
オットーは女の子。しかし、チンコの有無は確認されていない。

つまり、「ふたなり」は有りだな。よし。

221:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:20:44 +7xCpish
というかオットーの性別なんて公式で出てないならもうどうしようも無いだろ
男でも女でもふたなりでも各自の好きな設定でいいじゃないの

222:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:47:29 pRpDL2oe
静か過ぎる・・・・・

223:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:51:34 VIoUMBqM
これくらいで静かって……

224:名無しさん@ピンキー
08/11/25 20:07:27 8oWqR+Mn
ここは司書長が女の子でも無問題のスレなんだ
オットーが男だろうがふたなりだろうがまったく問題なかろうて

225:名無しさん@ピンキー
08/11/25 20:13:06 qL28OeW7
そういえばここの元職人さんのサイトのオットーも男の子だったな

226:名無しさん@ピンキー
08/11/25 23:15:27 7V8luyx6
>>201
GJ!
ええ、本当にクワットロの外道っぷりに反吐が出そうなくらいです
娘が生き甲斐にしていた母を娘自身の手で殺させたり、兄がすごく大切にしている妹を目の前から消してしまったりともう外道としか言いようがありません
イクスが眠ってしまう前にスバルがエリオと和解できたのは安心しました

次はそれぞれの戦いの始まりですね。
クワットロ達大ボスが前面に出る可能性は少ないでしょうが、エリオ達に取っては勝利の形が違っても絶対に負けられない戦い。
すごくwktkしてきました。

227:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:04:40 HnMUaQag
クアットロだって

228:名無しさん@ピンキー
08/11/26 00:10:43 WIdZKY2X
>>201
GJ!
しかし、クアットロの外道っぷりはいけてますね。
こういうタイプって、アニメだと最終回近くで意外にあっさり殺されるのがお約束なんで、
そういうのは避けてほしいです。

外道の極地ルートで行けば、スバルやエリオを嬲り殺しにして、おっさんコンビ(淫獣とerono)
をひき肉にして、ヴァイスを肉奴隷にでもしてくれれば、スーパー欝エンドの決定版になるかも


229:名無しさん@ピンキー
08/11/26 02:42:23 SX1TVcDS
いつか書こうかと思うネタに関し聞いてみたい。
エリオの事が好きそうなナンバーズは誰になるかな。
今の候補はチンク姉で。
ちなみに自分もオットーは男であってほしい。
オットーを捕まえたシャマルが彼をお気に入りにして自分のモノにしてるって展開を妄想したいので。

230:名無しさん@ピンキー
08/11/26 02:44:49 3NYRLlL/
日本語でおk

231:名無しさん@ピンキー
08/11/26 03:11:12 C1EoVGLL
前に書いたけど、COD4の狙撃任務みたいにヴァイスを活躍させたい。
ただ、文才がないので無理だが。

232:名無しさん@ピンキー
08/11/26 05:48:03 FCTlWaxp
文才あろうがなかろうが話は書ける
ていうか文才あろうがなかろうが、最初は上手い人の真似れ

233:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:09:40 LJOaGP+Z
素人も十本位書けばそれなりにはなるよ
まぁ、最初の一二本が山だけど

234:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:17:17 EhbBbyR/
わかってるだろうけど、あくまでも真似であって 
丸写しはダメよー。盗作になっちゃうからねー。

235:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:37:40 QCgizmcW
>>229
どうしても筋肉を鍛えるのが好きなトーレがフェイトさんとエリオを奪いあう様子が浮かぶ…
そんなわけでトーレを候補に

236:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:54:03 xyVlTxqw
トーレなだけに肉便器なトーレさんが見t……いやなんでもない

237:名無しさん@ピンキー
08/11/26 09:30:58 joSpvLgJ
ウェンディ、チンク、セッテは別のSSでエリオとくっついてるのを見たことが
あるようなないような

238:名無しさん@ピンキー
08/11/26 11:29:30 QCgizmcW
>>237
セッテは分かるけど、ウェンディとチンクってあったっけ

239:名無しさん@ピンキー
08/11/26 16:09:41 Gg5Ts2NT
フラグが立ってる程度の作品なら見た事があるようなないような>5&11
セインなんかは弟的な意味で気に入りそうだと思う

240:名無しさん@ピンキー
08/11/26 18:29:38 QCgizmcW
セインとウェンディにはたっぷり過ぎるぐらい弟として可愛がられそう

241:名無しさん@ピンキー
08/11/26 19:36:32 joSpvLgJ
エロだけならウーノとディードもあったような?

242:名無しさん@ピンキー
08/11/26 20:52:19 rn0uRpN2
>>229
そこでクアットロとかw

243:名無しさん@ピンキー
08/11/26 20:57:16 nLgwIhGr
>>201
GJ!
エリスバの戦い、チンクの戦い、セッテの思い、クアットロ達の末路
見どころが多すぎます!

>>241
あったっけ…
詳細を頼む!

244:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:05:54 1rEQTAc1
今カリム×ヴェロッサ書いてるけど、ヴェロッサってカリムの事なんて呼んでたっけ?
あと、話す時敬語であってる?

245:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:12:23 o0Vql1Qw
>>244
カリム、または姉さん。
話す時は普通。敬語ではない。

246:超硬合金
08/11/26 22:15:37 jVKyxnM9
ご無沙汰しております。
一本書き上がったので、これから投下したいと思います。

247:超硬合金
08/11/26 22:16:15 jVKyxnM9
注意事項
・機動六課で風邪が流行っています。
・微エロです。
・ヴァイティア、エリキャロ、ユーなの、クロフェです。
・ヴィヴィオは風邪がうつらないように、アイナさんの部屋でザッフィーをモフモフしています。
・タイトルは「体温のはかり方」
・お家に帰ったら、手洗いとうがいをしっかりしましょう。

248:体温のはかり方 1
08/11/26 22:17:09 jVKyxnM9
 その日、ティアナは体調を崩していた。
 具体的にはベットから出た時点で、体温が既に三六度八分。
 ルームメイトやちびっ子達に迷惑を掛けない為に、演習場に行ったらヴィータが一言。

「はやてとなのはとキャロが風邪引いたから、今日の早朝訓練は中止だ」

 ヴィータ自身もはやての看病があるから訓練なんかしている暇がないそうだ。
 そのまま立ち去ろうとするヴィータにスバルが只ならぬ形相で詰め寄る。

「なのはさんのお見舞いの品を買う為に、町まで行ってきて良いですか?」

 スバルの願いは治安組織である時空管理局の理にかなっていない。
 しかし、今はシグナムがシャマルのおかゆ鋳造を阻止しているが、そのままなし崩しではやての看病まで独占されるわけにはいかない。
 スバルを諭すのは骨だと判断するや、早急にヴィータはそれを諦めて外出許可を出す。
 因みに、ライトニングの隊長フェイトは一昨日から本局に泊まりがけの出張中。
ヴォルケンリッターがはやての看病に専念する為に、本日の機動六課で隊長格の戦力は夜勤明けで残業が確定した交替部隊副隊長ダット三尉(空戦AAランク、リミッター二ランク)唯一人となる。

「ついでだ、クラーケンダッツのアイスも買ってきてくれ」

「全種類、パイントで、ですね」

 二人は互いの目的地に向かって駆けだした。
 途端に虚しくなるティアナだが、そのまま官舎に戻るのも負けた気がするので軽く自主練をする。
 そのお陰か、帰路の途中で最近気になる上官、ヴァイスと遭遇できた。

「お早うございます、ヴァイス陸曹」

「おう、お早うさん・・・何か顔が赤いけど、風邪でも引いたか?」

 昔取った杵柄か、ヴァイスは精彩に欠くティアナの様子に一目で気付く。

「・・・え、えぇまぁ、ちょっと風邪気味みたいで」

 因みに、ティアナの現在の体温は三七度一分。クールダウンもしっかりやったのだが、下がりきっていない。
 ティアナの自己申告を聞いて、ヴァイスは自分とティアナの額に手を当てる。彼女が意地っ張りだと知るヴァイスは「ちょっと」というのが額面通りか確認しようとしたのだ。
 スゥ
 と、熱が吸い上げられるのを感じた後に、ティアナは自分が今何をされているのか把握する。何というか、とてもラブコメチックなシチュエーションだ。
 そう気付いた瞬間に「ポン」と音がしないのが不思議なくらいに、ティアナの体温が急上昇する。
 ザッと三九度。

「何がちょっとだ。スゲー熱じゃねーか」

「あ、その・・・これは・・・」

 まさか本当の事は言えず、ティアナは口ごもる。

「言い訳は無用だ。ホレ、肩貸してやるから医務室に行くぞ」

 お姫様だっこじゃないのが少しだけ不満だったが、ティアナはヴァイスの好意に甘えることにした。

 □



249:体温のはかり方 2
08/11/26 22:18:55 jVKyxnM9
 その日、キャロは風邪を引いて寝込んでいた。
 ルシエの村を追われた日のこと。
 フリードの暴走を切っ掛けとした管理局との戦闘。
 殲滅作戦に投入された、その結末。
 熱の所為だろう、キャロは久しく見なかった悪夢に襲われた。
 フリードも、ヴォルテールも居ない。
 フェイトがまるで、殲滅戦を指揮した局員のように冷たい目で自分を見下ろしている。
 追いかけても追いかけてもエリオの背中は遠ざかっていく。
 耐え難い孤独にさいなまされて、キャロは目を覚ました。
 知らぬ間にあふれた涙で視界が歪み、夢と現の境界線を曖昧にぼかしてしまう。

「キュクルゥ~」

 フリードリヒが心配げな表情でキャロの顔をのぞき込み、それで漸く夢を見ていたのだと理解する。

「ありがとう、フリード」

 布団の中から両腕を差しのべて、小さく白い友達を抱きしめる。

「クルルルルルルルルゥ」

 抱きしめてくれたお礼とばかりにフリードが、喉を鳴らしてキャロの回復を故郷の神様にお祈りする。
 その優しさが嬉しくて、でも夢に揺り起こされた寂しさは未だに癒えなくて、フリードリヒを抱きしめる腕に力を込める。
 だから、コン コンコンと控えめなノックの後に聞こえてきた声が嬉しかった。

「エリオだけど、キャロ起きてる?」

 優しいあの少年が会いに来てくれたのだと思うと、胸がいっぱいになり「うん」というたった一言の台詞すら出なくなる。

「・・・・えっと、入るね」

 もしかして眠っているのかも知れない。そう思いながらもエリオはもう一度扉の向こうで声を掛け、それから一拍おいてキャロの前に現れた。
 手にしたお盆には、キャロからは見えないが小さな土鍋と卵焼きにミカンが三つ。それからフリードの為のドライフードが乗っている。



250:体温のはかり方 3
08/11/26 22:19:40 jVKyxnM9
「あ、起きて・・・どうしたのキャロ、どこか痛いの?」

 言われてキャロは泣いていることに気付く。しかし先ほどまでの寂しさはなく、心の中はぽかぽかと暖かい。

「ううん、そうじゃないの。ちょっと怖い夢を見ちゃって・・・でも、エリオ君が来てくれて・・・」

 だからこれはきっと嬉し涙だ。
 その言葉に少しばかり安心し、エリオは枕元のテーブルにキャロとフリードの昼食を置く。

「そう言ってもらえると嬉しいな。ところで、体調の方はどう?」

「うん、朝よりもだいぶ良いよ?」

 気怠さや、汗でベタ付く下着の不快感はあるが、朝食後に飲んだ薬のお陰かそれほど苦しくはない。

「ちょっと、おでこ借りるよ」

 エリオは言って、キャロの前髪を掻き上げる。
 そして自分の額をこつんと当てる。

(エリオ君のおでこ、気持ちいいなぁ)

 キャロは眼前に広がる深紅の瞳を見上げながら、この日一番の幸せな気持ちに浸った。

 □


251:体温のはかり方 4
08/11/26 22:20:48 jVKyxnM9
 仲間内では有名な話だが、なのはは無茶をする人間だ。
 何年も前の雪の日に撃墜されてからは自重するという行為を覚えはしたが、世間一般の基準に照らし合わせたならば、それは未だに不十分と言わざるを得ない。
 例えば今朝にしても、はやての病欠を伝えに来たヴィータが脅し、宥め賺さなければ、三八度越えの体をおして、全力全開の早朝訓練を行っていたことだろう。

「もー、ヴィータちゃんも心配性なんだから」

 そして今も、ヴィータがはやての看病に手一杯なのを良いことに、出勤しようとベットから這い出している。
 桜色のパジャマのボタンを上から順に一つずつ外していく。
 どうせ寝汗で気持ち悪いから洗濯するのだと、行儀の悪いことではあるが、彼女は脱いだパジャマをベットの上に放り投げる。
 黒いインナーのエリから頭を出し、まだ結わえていない赤茶色の髪を両手で引き出す。

「なのは、ちゃんと良い子にして寝ているかい?」

 ワイシャツの袖に両腕を通したところで幼なじみがやってきた。

「ユーノ君!」

 思わぬ来訪者になのはは驚嘆の声を上げる。

「お久しぶり、なのは」

 着替えの真っ最中だが、ユーノは些末なことと取り合わない。

「うん、お久しぶり。元気にしてた?」

 なのはにしても、幼なじみのその青年との邂逅は嬉しい出来事で、顔を綻ばせる。

「うん、本局組はリンディさん以下全員健康そのもの。クロノなんてフェイトと久しぶりに会うからとか言って、いつもの五割り増しの資料請求するくらいだよ」

 言って、肩を竦めてみせる。
 なのははそんないつものやりとりに苦笑しながら、ユーノの手にしたバスケットに気付く。
 中身はマスクメロンにパイナップル、バナナとリンゴ。ビタミンCが取れるようにとキウイとグレープフルーツも入っている。
 どこからどう見てもお見舞い用のフルーツセットだ。

「・・・もしかしてヴィータちゃんから聞いたの?」

「うん『なのはが風邪引いたから、見舞いに来い。
なのはの奴、あたしがはやての看病で手が離せないのを良いことに、絶ってー休まねーつもりだから、代わりにお前が見張ってろ』だって」

 ユーノの下手くそな物まねになのははまた笑う。

「もーヴィータちゃんたら大げさすぎだよ」

「そうでもないよ。事実なのははヴィータの予言通り、制服に着替えている最中だし」


252:体温のはかり方 5
08/11/26 22:21:42 jVKyxnM9
「にゃはははは・・・それは、ほら。もう回復したから」

 ユーノから目を逸らしつつなのはは答える。
 しかしそれはユーノにとって想定内の反応で、なのはが目を逸らした隙をついて、両腕を彼女のワイシャツの下に差し込んだ。

「ふにゃぁ!」

 脇の下から乳房にかけて感じる冷たい触覚になのはは水に落ちた猫みたいな悲鳴を上げて飛び退いた。

「ユーノ君!」

 当然の非難を上げるなのはに、ユーノはしれっとした様子で答える。

「体温を測ろうとしただけだよ」

「そう言うのは普通おでこで測るんだよ!」

「体温計は額で測らないよね?」

「うん」

 つい頷いてしまう。

「それと同じだよ」

「でも、女の子の服の下に無断で手を入れるなんてルール違反だよ」

 ご機嫌斜めになのはは論ずべき点がずれていると指摘する。

「でも、なのはは言ったら体温を測らせてくれた?」

 答えはノーだ。
 なのは基準におけるちょっとの無茶は、友人達の目にはちょっとではないと、なのは自身も自覚している。
 故に、体温を測るなどという客観資料を供する行為は回避しようとした筈だ。

「・・・ね、しょうがないでしょ」



253:体温のはかり方 6
08/11/26 22:22:38 jVKyxnM9
 ユーノの行為がなのはの為を思ってのことであり、自分にも非があることから、なのはは反論に窮してしまう。
 だが、そのまま素直に頷くのはちょっぴりしゃくで、有り得もしない念を押す。

「・・・イタズラしないよね?」

「くすぐったり?」

「うん・・・」

「そこまで子供じゃないよ」

 ムキになるなのはが可愛くて、ユーノは思わず微笑んだ。
 微笑むその笑顔に、きっと自分は何と反論してもユーノに言いくるめられてしまうのだろう。なのははそんな確信を抱く。
 だから、今更体温を測られることを拒むのは、むしろ負けを認めるような気がする。

「それなら・・・良いよ」

 だからなのはは、はだけたワイシャツの袂を開き、ユーノは今度こそなのはを脅かさないようにと腋下に両手を差し込んで、

「お邪魔しました~!」

それを目撃したスバルは盛大な勘違いと共に回れ右して走り去った。

 □

「・・・クチュンッ」

 フェイトがそんな可愛らしいクシャミをしたのは、第十六象限艦隊司令部が納められた本局第三八修繕ドックの、入り組んだ廊下の一角であった。
 当初の予定ではこれから向かう先である第十六象限艦隊司令部での会議を含め、三日間で四つの担当案件に関する会議を行うはずだったのだが、
頼まれたら嫌とは言えない性格が災いして、広域次元犯罪対策会議を三十二時間耐久でハシゴしてしまった。
 加えて、本局内の移動で使用したレールウェイで二時間ばかりの仮眠(居眠りとも言う)をしたのが裏目に出て、体調はかなり酷い事態となっていた。
 だが余事にかまけた結果、出張本来の目的をおろそかにしては本末転倒も良いところだ。
 ましてや、会議には義兄であるクロノも出席する。無様な姿をさらして、彼に恥を掻かせるのは耐え難い。


254:体温のはかり方 7
08/11/26 22:23:08 jVKyxnM9
 故にフェイトは、目の下の熊を隠す意味も含めて、少し厚めにファンデーションを塗って、全身を緊張させ真っ直ぐに、しかし慎重に人気のない廊下を歩いていた。
 そして、無数に交差する廊下を右に二つ左に一つ曲がったところで、ある意味で最も会いたくない人物でもある義兄を発見した。
 体調がばれないうちに逃げようかとも思ったが、そんなことをすれば疑いの目を持って見られてしまう。
 ならばいつもと変わらぬように、と敬礼してみせる。

「お久しぶりです、クロノ提督」

 第一線を退いた今も艦内にあってはバリアジャケットを脱ぐことのないクロノだが、司令部での会議に参加する為に、白いスラックスと肩飾の付いた黒色の制服を纏っていた。

「早かったな、フェイト執務官」

 今、この廊下を見渡す限りに置いて人の気配はないが、艦長室などの外部から隔離された空間でない限り、組織人としての体裁を保つことはフェイトもクロノも共通の認識としている。
 その辺がフランクなリンディやエイミィは、あくまで特殊な事例なのだ。

「僕はこれから司令部に向かうところだが、フェイト執務官もかい?」

「はい、レールウェイのダイヤが改正されていることを知っていれば、後一本遅らせることも出来たんですけど」

「ああ、うちの乗員達にも不評なんだ、あの改正は。乗り継ぎがすこぶる悪くなったからな」

 クロノとフェイトは並んで歩く。
 家族のこと、仕事のこと、話題は会議の始まるまでの一時間ではとうてい尽きない程にある。
 だのにクロノはレールウェイの次に選んだ話の種は、健康のことだった。

「最近体調の方はどうだ、フェイト。無理とかはしていないだろうな」

 上官としてではないその言葉に、フェイトは大いに慌てる。まさしくクロノの懸念を体現しているからだ。

「ドド、ド、ドうしたのお兄ちゃん。私はこの通り元気だよ?」

 剰りに解りやすい反応に、クロノは足を止め深く溜息をつく。

「今朝ユーノがな、急用が出来たから追加の資料請求はするなと連絡をしてきたんだ。
で、一体どんな用件なのか聞いてみたら、なのはが風邪を引いたから見舞いに行くという答えが返ってきたんだ」


255:体温のはかり方 8
08/11/26 22:24:46 jVKyxnM9
 つまりは、クロノはフェイトの異変に気付いてそういう話題を振ったわけではない。それと知って、フェイトは安堵の溜息をこぼす。

「そして、尋ねてみたら我が妹君はこれでもかとばかりに心当たりがあるらしい。さぁ、吐いてもらおうか」

 だが、もはや隠し通せない状況に陥っていることに変わりはない。

「・・・黙秘権は?」

 恐る恐る尋ねてみる。

「無い」

「それじゃあ弁護士を・・・」

 即答されて、仕方なく代案を提示する。

「ダメだ」

「そんな、違法捜査だよ」

 苛烈を極めるであろうクロノの尋問に、フェイトは抗議の声を上げる。

「労働基準法違反を見逃すつもりはない」

 詰め寄るクロノ。
 思わずフェイトは一歩引き下がる。

「エ・・・と、予定よりちょっと会議が長引いたかな」

 昨日と一昨日に入っていた三つの合同捜査会議は一件目が二時間、二件目が一時間、三件目は三〇分だけ予定時間より会議室を占拠することになった。

「それだけじゃないな」

 あさっての方角を向き頬を掻きながら答えるフェイトに、クロノはさらなる自白を迫る。

「他はいくつか、関係する事件の担当者と打ち合わせをしたくらいだよ」

 顔の向きを先ほどまでと一八〇度逆に逸らしながら、答える。

「いくつだ?」

 クロノはもう一歩踏み込みながら尋ね、その分フェイトは後退る。
 後退りながら臨時に参加した会議の数を頭の中で順に数えていく。

「ジュウ・・・一〇件くらいかな」

 クロノは今一歩踏み込む。

「一の位を切り捨てじゃなくて答えられるな」



256:体温のはかり方 9
08/11/26 22:25:52 jVKyxnM9
「・・・一六件です」

 背を壁に貼り付けながらフェイトはうなだれる。
 フェイトの告白に、クロノも怒る気が失せる。

「つまり、長距離出張した先で二徹という訳か」

 重々しく吐き出されるクロノの言葉に、フェイトは何とか場を取り繕おうと、最後の地雷をふんだ。

「二徹じゃないよ、さっき仮眠をとったから!」

「どうせ、さっき乗っていたレールウェイで居眠りした程度だろ」

 的確なクロノの指摘に、フェイトは左右に何度も視線を泳がせ、そして頷いた。

「全く・・・・じゃあ、改めて聞くぞ。体調に問題はないか? 僕を見て、正直に、そして正確に答えるんだ」

 フェイトの視線を自分に集中させる為、クロノは綿の手袋をはめた両手を、彼女の頬の両隣、廊下の壁に突き立てる。

「何か、体がだるいです」

「それから?」

 漆黒の瞳と深紅の瞳が、その視線を絡ませる。

「喉が、少しイガイガする」

「他には?」

 フェイトの身を案じる故に、クロノはその顔に悲しみを湛える。

「頭もちょっと重いね」

「まだあるかい?」

 もはや隠し立てする必要のないフェイトは、力無く笑いながら頷く。

「寒気がするかな」

 その言葉にクロノは、壁に突き立てていた自身の右手を引き寄せる。
 中指の先をくわえ、手袋を引き抜く。



257:体温のはかり方 10
08/11/26 22:26:33 jVKyxnM9
「熱を測るぞ」

「? お兄ぃ・・・ヒャンッ」

 フェイトの背骨を痺れるような刺激が走り抜ける。
 クロノの右手は、フェイトのスカートの中に潜り込んでいた。

「直腸検診だ、だから脚を閉じないでくれ」

 言葉にならなかったフェイトの疑問を察し、クロノは答える。

「そんな!」

 ファンデーションは厚く塗っているのに、フェイトの顔に赤みが差す。
 それは、羞恥によるものだ。

「いつも入れているから、正確な判断が出来る。それに約束する。今回は一本だけだ」

 優しく語りかける彼の指は妹の柔らかい太股に捕らえられ、引くことも、進むことも出来ずにいる。

「ダメだよお兄ちゃん、ここ廊下だよ」

「別段、やましいことをしようとしている訳じゃない」

 事実、クロノが為そうとしていることは、単に風邪気味のフェイトの熱を測ることだけだ。

「でも、こんなの、誤解されちゃうよ」

「誰も見ていないさ」

「でも、誰か来たらァンッ」

 嬌声がフェイトの口から零れた。
 頑ななフェイトにクロノは強硬策をとる。
 フェイトの太股に挟まれているのは、正確にはクロノの右手ではなく、右の人差し指から小指にかけての四本のみだ。彼の親指は拘束されていない。
 その、残された親指を器用に操って、レースのショーツ越しに縦に一度索敵したのだ。

「お兄ちゃんッ」

 抗議の声。
 しかし、彼女は脚の力を緩めない。
 ならばもう一度。今度は先ほどの偵察情報と、今日まで調査してきた神秘の地図とを重ね合わせ、最大の弱点たる陰核を爪弾く。



258:体温のはかり方 11
08/11/26 22:28:24 jVKyxnM9
「!!」

 フェイトは、突き抜ける衝撃に、壁に預けていた背中を弓ぞりに反らす。
 背中と壁面、その空いた隙間にクロノは素早く左腕を差し込んで、フェイトの体を自分へと倒れ込ませる。

「酷いよ、こんンンゥン!」

 再び上げようとした抗議の声は、クロノの右手によって歓喜へと変わり、それを止めようとクロノの肩越しに両手で自らの口を塞ぐ。

「意地を張って、熱を測らせないフェイトが悪いんだぞ」

 クロノの嘯く声がフェイトの耳朶を擽る。

「ンウンンンッウゥン」

 喘ぎを零すまいと塞いだ両手は、抗議の言葉さえも閉ざしてしまう。

「我が儘を言っていると、そのうち本当に誰か来てしまうんじゃないのか」

 クロノの囁きにフェイトの体はビクリと震える。

「人に、見られたくないんだろ?」

 たった一枚の布地越しに秘所を嬲りながら、クロノは悪魔の如き甘言を吐き出し続ける。

「良い子だ、フェイト」

 ふくよかな太股に拘束されていた右手が自由になると、クロノは褒めるように左手で妹の頭を撫でる。
 一方で右の手は太股の付け根を伝い、ショーツの中へと滑り込む。
 慣れ親しんだ菊座に指先が触れる。

「さぁ、力を抜くんだ。フェイト」

 左腕はフェイトを抱きしめる。

「ンゥン!」


259:体温のはかり方 12
08/11/26 22:29:29 jVKyxnM9
 第一関節まで入り込む。

「んぁは、お兄・・」

 第二間接まで遡上し、フェイトはクロノに縋り付く。

「あぁぁぁ」

 鼻に掛かった鳴き声。フェイトの目に涙が浮かぶ。
 その付け根まで挿入された中指を、フェイトの体は必死に追い出そうと顫動する。
 クロノは目をつぶり、フェイトの体内に埋没させた自身の一部に意識の全てを集中させる。

「ふぁあアぁあぁァぁ・・・アん!」

 体温を測り終え、ゆっくりと引き抜かれる中指に、フェイトはふやけた喘ぎ声を零す。

「うん、フェイト、熱はそれほど無いみたいだ。普段と同じくらいだな」

 クロノは診断の結果を妹に告げる。

「だが、会議が終わったらゆっくりと休むんだぞ。風邪は引き始めが肝心だからな」

「・・・うん」

 潤んだ瞳で、クロノの体温を感じながらフェイトは頷く。
 しかし、二人は気付いていない。
 クロノの知る直腸体温は、行為の果てに熱く昴った時のものであることを。


260:体温のはかり方 後書き
08/11/26 22:33:16 jVKyxnM9
以上です。

一切の他意無しに他人の腋で体温を測る。そんな萌え?電波を仕事中に受信して約一月、どうにか文章になりました。

それにしてもこのスレは偉大です。
本来、私のクロフェ度はそんなに高くないのに「お尻を苛めるんならクロフェだよね」とすんなりと落ち担当が決まってしまいました。

では皆様、これからますます寒くなるのでお体にはくれぐれも気おつけてください。

261:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:51:37 rn0uRpN2
クロフェはまだ書いたことないけど断言する。
きっと俺も、尻をかいてしまうんだろう。
ひと、それを洗脳と呼ぶ。
GJ!!

262:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:58:37 C1EoVGLL
GJです!
久しぶりに短編を読んだ気がしますw

263:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:14:18 FCTlWaxp
GJ
どいつもこいつも可愛すぎる
はやてがなかったのがちょっぴり残念だったけどなのはとキャロがかわいらしすぎる
あと黙秘権うんぬんは使い古されてると思ってたけど、それにつながる法関連のやりとり良いね

264:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:29:38 UepJZ7l1
サイヒ氏最近どうしたんだろうな?
リアルで忙しいだけならいいけど、事故とかに遭ってないかちょっと心配。

265:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:30:47 gJkPCdgU
>>264
エロパロ板でちょっと姿見ないと心配ってお前……
ストーカーじゃあるまいし……

266:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:34:48 S56aP8/S
前投下してて最近来てない職人さんはそれこそ山ほどいるが、みんな事故死してるんだろうかw

267:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:55:36 lA6f+QWC
 

268:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:59:06 +O3N9jXJ
職人の代わりに愛甲さんが来たか

269:名無しさん@ピンキー
08/11/27 00:53:15 z6fMKcyl
おかゆ鋳造に突っ込んだら負けなのか

270:名無しさん@ピンキー
08/11/27 00:55:36 2Y/Fgn1S
まあ、シャマルさんだからな。

271:名無しさん@ピンキー
08/11/27 01:04:48 Rbie+f3f
何でフェイトさんってアナルが似合うんだろうな
いや、エロノが似合うのか?

272:名無しさん@ピンキー
08/11/27 09:36:15 +ygaZCWX
>>260
なんか、ずいぶん久しぶりに普通のなのはさんを見た気がするw

273:名無しさん@ピンキー
08/11/27 10:12:12 bZQ5cDZU
>>260
Gj!
どのカプも甘すぎるぜ
だがそれがまたいい
互いに愛する相手と励ましあい、助けあって生きる。これぞ至高


274:名無しさん@ピンキー
08/11/27 12:02:56 L9nAofqj
>>269
超合金製のお粥なんだよ、きっと

275:名無しさん@ピンキー
08/11/27 21:22:27 2D+XkilC
>>229
ディエチかセインなんていかがだろうか?
あんまり接点ないけど

276:名無しさん@ピンキー
08/11/27 21:41:23 Tj0bRzzp
>>275
エリオ以外にしてくれ

277:名無しさん@ピンキー
08/11/27 21:46:48 ichbq69W
エリオで別にいいと思うのだが…

>>229
自分は是非チンク姉でお願いします!

278:名無しさん@ピンキー
08/11/27 22:01:49 5Ne607H+
>269
お粥に食べられるよりはましさ。

279:名無しさん@ピンキー
08/11/27 23:07:16 bZQ5cDZU
>>229
セインで見てみたいものです
確かに接点少ないけど極秘任務で教会に暫く仕事で留まることになったりとかでも行けるような

280:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:01:12 63Wxi8cg
セインとエリオの密会かw
セインの能力で鍵のしまっている部屋に侵入し……後は分かるなw

281:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:40:39 i27bY0lw
セイン「お姉ちゃんに任せとけ!」
エリオ「あ、セインさん、ちょ、そんな、そこは…ダメ! やぁん…!」
チンク「姉にも任せろ!」
エリオ「!?」
ギンガ「お姉ちゃんにも任せなさい!」
エリオ「!!?」

282:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:45:29 3M4Spdz5
セインは年下相手にするとお姉ちゃんぶりそうな感じするな。

283:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:55:18 WW6qOagZ
だから何で妄想の一番手がいつもエリオなんだ
ここはショタが多いのか?

284:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:59:04 u+47LeB0
っ男女比

285:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:03:21 R/4fWO7i
>>283
同じキャラの話題が少し続いて、言いたい事が分からんでもない。
でもだからといって他人の好みにケチをつけて良い理由にはならん。

ならば自分から話題を振ってみてはどうだ? そのほうが建設的かつエロパロらしくて素晴らしいじゃないか。


とりあえず俺は軌道拘置所で看守の精液便所になってる拘置所組ナンバーズとか素敵じゃね?
と言っておく。

286:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:11:48 JiB+zprt
>>283
妄想の一番手も何もたまたまエリオ好きな職人さんが来て絡ませるの誰がいいかって聞いてるだけ
嫌ならスルーすればいい
それでも文句があるなら自分で書けばいいんでね

というかさすがに今回の>>283>>229の書き込みとか見てないような口ぶりだし釣りなんだろうか……
俺見事に釣られてる?w

287:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:20:26 3M4Spdz5
>>285
機動六課の女性陣+エリオには男性局員の性処理が義務付けされているってSSを書こうとして挫折したことはあるな。
名無しのチンポが書けないという弱点が発覚したんで。

288:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:51:26 HEcxu2IS
エリオ単体の話題だったら、SSX版エリオ×ヴィータとか振りたいんだが
ナンバーズと指定されてたからなあ
身長差とか自分は成長しないのとかキャロの存在とか気にしちゃうヴィータに萌えたい


闇の書事件直後のヴォルケンズが過去の罪を不問にする代わりに性処理係とかも素敵だよな?
と俺も言っておこうか

289:名無しさん@ピンキー
08/11/28 03:07:27 YRCxsAcE
陵辱系は好かんのでラブラブがいいです、
個人的にはエリオは子供すぎて受け付けない
ヴァイスとか好きだが…

290:名無しさん@ピンキー
08/11/28 05:09:20 A7JxPVD8
>>283
シンプルなエロ妄想だとそれなりに出番があっていいポジションに付けてて
かつあまり角が立ってないキャラが一番使いやすいからだと思う。
エリオは3期舞台の範囲内じゃキャラの相関図内に組み込みやすいし
キャラの感触がエロ漫画の主人公みたいな奴だし。

291:名無しさん@ピンキー
08/11/28 06:38:40 r2Px7GVk
軍関係のものは飛ばしてるは
ごめんね

292:名無しさん@ピンキー
08/11/28 07:45:35 s/AgDZTX
まあ職人様の書きたい&書きやすいキャラで書いて貰うのが一番ってことだ
そこに文句つけるなら自分で書けと
まあ言い出しっぺはいつものエリオアンチだとは思うが

293:名無しさん@ピンキー
08/11/28 12:55:42 Ua6etf68
最近、南無阿弥陀仏のヒトみないな。

294:名無しさん@ピンキー
08/11/28 13:06:14 aJu9za0N
見ない人の方が多い気がするがなw
メートたんorもう一人の私の続き来ないかなぁ・・・

295:名無しさん@ピンキー
08/11/28 13:50:35 A7JxPVD8
学生ですら今の時期は忙しいからな
内定決まったとか院浪受かったとかそういう人間くらいじゃないか今の時期暇なのは

296:名無しさん@ピンキー
08/11/28 14:06:52 YRCxsAcE
内定決まった大学生ですが、今は卒論で忙しいです…

297:名無しさん@ピンキー
08/11/28 14:11:24 YRCxsAcE
IDがエースだw
ちなみに院試受かった人間でも忙しいはず。
連投スマソ

298:名無しさん@ピンキー
08/11/28 14:17:24 qRpGRw8V
つまり寒いから仕事探さず家に篭ってる俺の出番というわけか

299:名無しさん@ピンキー
08/11/28 15:51:50 98uzlStk
>>297
よお俺
今日は中間発表だぜ

300:名無しさん@ピンキー
08/11/28 15:56:52 G8JDVog1
内定取り消された俺よりましだ

301:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:00:06 3M4Spdz5
こっちは掠りすらしてないぞ。
今年中にはなんとかしたい。

302:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:03:00 atY9/nsq
研究室から逃げ回っている俺が(ry

303:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:22:18 R/4fWO7i
スレ違いな話は自重しような?

304:297
08/11/28 16:35:50 YRCxsAcE
同類ばっかりww
書いてはいるけど、終わりが見えない卒論…
これは、学会の論文でスランプになっているユーノということでネタにできないだろうか?
タイトルは「机上の論争」でw

305:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:38:23 rz9a9168
論文でストレスが溜まり、偶々来たなのは(ヴィヴィオでも可)にあたるんですね、わかります。

306:名無しさん@ピンキー
08/11/28 16:50:40 NqxqGDvG
んで、最後には仲直りしてめでたし×2なほのぼの物って訳だな

246先生 ・ ・ ・ 『Cursed Lily 』の続きが読みたいです ・ ・ ・ ・

307:ザ・シガー
08/11/28 18:21:18 R/4fWO7i
ああチキショウ寒い! 寒い寒い寒い!!
凍えちまいそうだぜコンチキショウ!!

最近寒いですねよ? 冷え切った心と身体を温める為にエロいSSの投下としゃれ込みますです。
内容は我らがロリ聖王ヴィヴィオたんが腐れ鬼畜眼鏡の手で淫蕩に堕落するというもの。
まあ、つまりはいつものシガースタイル。

グリフィス×ヴィヴィオのエロエロSS。
メガネが嫌いな人は目を瞑り、ロリエロスが好きな人は利目しよう。

308:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:23:41 R/4fWO7i
部隊長補佐と聖王陛下


「あ、グリフィス君、ちょっと良いかな?」


 始まりは高町なのはのそんな一言だった。
 廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課の予算案件その他諸々の書類の束を小脇に抱えると彼女へ向き直って顔を向ける。


「高町隊長、どうしたんですか?」

「うん、実は突然で悪いんだけどちょっと頼まれ事良いかな?」

「内容によりますが、いったいどうしたんですか?」


 なのはの言葉を受け、グリフィスは片手で眼鏡の位置をそっと正しながら聞き返す。
 理知的な瞳で見つめられ、彼女は少しばつが悪そうに苦笑する。


「えっとね……実は今日ちょっとアイナさんとザフィーラに用事があってヴィヴィオの面倒見てくれる人がいないの。それで今時間がある人を探してたんだけど……
グリフィス君、ちょっとの間だけ頼まれてもらって良いかな?」


 なのははその爛漫さを込めた微笑と共にグリフィスにそう頼み込んだ。
 普段の彼女からは想像もできないその縋るような視線に、僅かに胸の内に喜悦を感じながら彼は考える。
 確かに今はそう忙しい訳でもないし、後からなのはを通してはやてにでも話を通してもらえば少々子守に時間を割いても問題ないだろう。
 そして何よりも……


「ええ、大丈夫ですよ。後で八神部隊長に話を通しておいてください」

「本当!? ありがとうね♪」

「いえいえ、どういたしまして」


 なのはとフェイトのプライベートな空間に入り込み、彼女達を“攻略”する為の糸口が掴めるかもしれないからだ。
 グリフィス・ロウラン、端正で美しき容姿の裏側に淫靡で嗜虐的な顔を隠した青年は、悪意など欠片も感じられぬ優しい笑みで微笑んだ。





(やれやれ……これはちょっと誤算だったかな?)


 グリフィスは誰に対して言うでもなく、胸の内で一つ溜息交じりの言葉を漏らす。
 当初はヴィヴィオを軽くあやしながらなのはとフェイトの部屋を物色する楽しみを味わえると思っていたが、その考えは一瞬で破られた。
 なにせ小さな子供の相手とは予想以上に面倒だったのだから。


「なにぼーっとしてるの? グリフィスさんの番だよ」

「ん? ああ、そうだね」


 少女の言葉に思慮の海に沈めていた意識を引き出し、グリフィスは早速手を動かした。
 ヴィヴィオと二人で興じているのは簡単なテーブルゲーム、サイコロを振りコマを動かし勝敗を決する戯れの遊戯。

309:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:25:08 R/4fWO7i
 グリフィスは手にしたサイコロを転がし、出た目で己の行動を取捨選択する。


「4か、それじゃあ秘密裏に入手した多世界の生産ラインでガジェットを大量に量産。ガジェットの発生させたAMFで前線魔道師部隊の魔法攻撃を無効化。っと」


 冷酷に、冷徹に、冷静に、グリフィスはボードの上に展開されたヴィヴィオの手駒を最良の手段で効率的に潰す。
 子供相手という事もあって彼なりに手は抜いているのだが、流石は部隊指揮を行う部隊長補佐官、行う戦略は卓上の遊戯でも鋭いものだった。
 だがこれがヴィヴィオには気に入らない。
 遊戯版の上で一方的に蹂躙された少女は、グリフィスの無情なる戦法にほっぺを膨らませて可愛らしく不満をアピールする。


「ぶぅ~、グリフィスさんずるい」

「まあまあ、そんな顔しないでヴィヴィオ」

「ふにゅ」


 愛くるしい表情を見せる幼い少女に、グリフィスは優しげな微笑を浮かべそっと彼女の金髪を撫でた。
 少しも痛んでいる箇所の無い、滑らかで美しいヴィヴィオの髪が彼の慣れた手つきで優しく梳かれる。
 その愛撫の感触にヴィヴィオの不満そうだった表情が一瞬で霧散し、彼女はまるで飼い主に甘える子猫の如く気持ち良さそうにウットリと目を細める。
 もし少女が本当に猫だったら、きっと喉を鳴らしているだろう。
 そして、心地良いのはなにもヴィヴィオだけではない。
 グリフィスもまた彼女の髪のもたらす極上の感触を指先で堪能し、心の内に堪らない愉悦を感じていた。


(容姿もそうだけど……髪質もまた素晴らしいな、この子は。将来が楽しみだ……)


 グリフィス・ロウランは女が好きだ。
 優しい言葉と嘘で塗り固めた茶番を用い、外道なる技術と道具を用いて女を快楽と愛欲の奈落に突き落とすのが好きだ。
 自分と言う存在に堕落させ、犯し、嬲り、辱め、狂わせるのが好きだ。
 徹底的に愛と色に狂った女のその様を胸中でほくそ笑みながら観察するのが大好きだ。
 その経験と嗜好が導き出す、目の前の幼い少女は正に天性の素質を持っていると。
 恐らくこのまま成長すれば将来は数多の男を虜にする美女になるだろう、そう確信を持って言い切れる素材だった。


(本当に良い……なんならこのまま……)


 そして邪悪なる男の胸の内に、どす黒く濁った欲望が渦巻き始める。
 喰いたい、目の前の一点の汚れも無い無垢な少女を、己が欲望の限りに汚し尽くしたい。
 闇のように黒く、炎のように熱い滾りがグリフィスのその美貌の内側で猛り始める。
 だが、そこで青年の内に存在した僅かな人間的部分が制動をかけた。


(いや……しかし、いくらなんでも僕が喰うには幼すぎるか……それになのはさんやフェイトさんにばれたら本気で殺されかねないし……)


 この少女の義理の母親二人はSランク級の魔道師だ、もし下手をしたら殺されかねない。
 女を堕とす際は大胆に、だがそれ以上に慎重に行かなければ。
 そう考えた時だった。
 頭を撫でられていたヴィヴィオが、気紛れに彼の膝の上に小さな身体を乗せてくる。

310:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:26:36 R/4fWO7i
 そして、その美しい金色の髪で思う存分に擦り寄ってきた。


「ねぇねぇ~、次はなにしてあそぶ?」


 左右で色の違うオッドアイの瞳で、ヴィヴィオは上目遣いに彼を見上げた。
 鮮血の如く赤い紅眼、新緑より深い緑色の碧眼、魂を吸い込まれるような妖しさを持つ二つの瞳がグリフィスに無垢な眼差しを投げかける。
 彼は一瞬、呼吸すら忘れて魅入られた。
 そして思う。


(そうだ……ナニを迷う事がある? この僕が……)


 一度は理性の制動がかけられた欲望が、再び獣欲の炎を灯して猛り狂う。
 こうなってはもう誰にも彼は止められない。
 グリフィスは目の前の極上の素材を料理する手段を考えながら、決して表にどす黒さが滲まぬように注意して微笑を浮かべた。


「そうだね、それじゃあ僕と“楽しい事”しようか?」





 グリフィスが女を堕落させる際に用いる手段は大きく分けて二つある。
 一つは正攻法、様々な経路で入手した相手に関する情報を元に会話と逢瀬を重ねてまっとうな恋愛関係を構築した上で落とすまともな戦法。
 そしてもう一つは邪法、薬物・催眠術・強姦etc……常識や良識の範疇外の方法で犯し蕩かし狂わせる邪道・外道なる戦法。
 この二つを上手く併用し、あらゆるアプローチから攻めるのが彼の手管である。
 そして今日、純粋無垢なる聖王を攻め落とすのは多分に外道の側の法だった。


「んぅぅ……ふぁっ!」


 ソファの上に座った幼い少女の瑞々しい桜色の唇から、とても子供が漏らすとは思えない程に艶めいた甘い吐息が零れ落ちる。
 少女を襲うのはしなやかな青年の指。
 彼の指はさながら独立した生命体の如くに蠢き、服の内側に入り込んでは滑らかな肌の家を滑って丹念に愛撫を行う。
 一切の性快感を知らぬ肌が穢れた指先に嬲られて未知の快楽を刻み込まれ、その度にまるで奏者の演奏に応える楽器のように彼女は甘い声で鳴いた。


「どうだいヴィヴィオ? 気持ち良い?」

「ふにゃっ!……うん、でもなんだか……はんっ!……くすぐったいよぉ」


 絶え間なく肌の上を滑る指先の、こそばゆいような感覚にヴィヴィオの口から出る言葉は喘ぎ声の混じったモノになり、瞳はトロンと潤んで悩ましい色を見せる。

311:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:29:00 R/4fWO7i
 グリフィスは少女の素肌の滑らかだがそれでいてしっとりとした感触を堪能しつつ、耳朶やうなじに舌を這わせて味覚の方も楽しんだ。
 手馴れた愛撫が行使される度、ヴィヴィオの小さな身体は快楽への純粋な反応に何度も跳ねる。
 これが愉快でたまらない。
 陵辱を好む悪魔のような青年は、産まれて初めての性感に為す術も無く飲み込まれる童女の姿に胸中でどす黒くおぞましい微笑を浮かべた。


(子供相手でかなり量を抑えた筈なんだけど……まさかここまで乱れるとはねぇ……聖王陛下は天性の淫乱って訳か)


 あらゆる状況であらゆる女を堕落させる為、グリフィスは常に何種類もの薬物を所持している。
 軽度のものはアルコールから高度なものは見つかれば逮捕必至の違法なものまで、媚薬・筋弛緩剤・避妊薬、情交を彩る為のあらゆるモノをだ。
 ヴィヴィオに服用させたのは薬の中でもかなり軽いタイプの媚薬。
 子供相手という事もありそれをさらに水で薄めて飲ませたのだが、効果は当初の予定を遥かに上回るモノだった。


「んぅぅ……そこぉ……そこもっとこすってぇ」

「ここ?」

「はぅんぅっ!……うん、そこぉ……そこ、すごくきもちいいよぉ」


 ヴィヴィオの要求通り、グリフィスは膨らみすらない彼女の胸の頂点に指を滑らせた。
 小さな乳房の頂きに鎮座する桃色の乳頭を指の腹が擦り、爪の先でコリコリと引っ掻けば少女は堪らなく甘く切ない声で鳴く。
 唇の端からだらしなく唾液を垂らし、美しい二つの瞳を潤ませる様は凄まじく淫靡だった。
 表情だけ見れば今のヴィヴィオはとても子供とは思えないだろう、今の彼女はさながら生まれながらの淫婦の如く色欲に狂っている。
 これは薬と身体との相性か? それとも彼女が生まれながらの淫乱なのか?
 どちらとも判断することは出来ないが、少なくともヴィヴィオは幼いその身で既に快楽と言う名の甘い蜜の味を覚えつつあるという事は確かだった。
 グリフィスは少女に更なる快楽を刻もうと、うなじを甘噛みし左手で胸を弄りつつ、残った右手を下腹部に向けて滑らせる。
 ヘソのラインをまさぐられ、ヴィヴィオの身体が小さく跳ねるが気にしない。
 そして腰元に手を伸ばすと、スカートをたくし上げてその中に侵入を試みた。
 他の肌同様に滑らかな太股の感触を楽しみながら指を滑らせれば、しっとりとした湿り気を持つ布地に指先が触れる。
 ヴィヴィオの穿いていた下着は、既に溢れた蜜でぐしょ濡れになっていた。


「へぇ、ヴィヴィオもうこんなに濡らしちゃったんだ」

「ふぇ? ヴィヴィオ……おもらししちゃったの?」


 股ぐらが濡れていると言われ、ヴィヴィオは不安げな顔で青年に縋るような眼差しを向けた。

312:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:31:16 R/4fWO7i
 無論だが、彼女の年で愛液などと言う概念や知識は持ち合わせていない。
 股から溢れる水分など尿くらいしか知らないのだから、自然と自分が失禁してしまったのではないかという懸念が彼女の胸に湧き上がった。
 ヴィヴィオのその様にどす黒く嗜虐的な笑みを浮かべたグリフィスは、彼女の耳元に唇を運ぶと優しく嬲るようにそっと囁いた。


「違うよ、安心してヴィヴィオ。これはヴィヴィオの身体が“気持ち良い”って言ってる証拠なんだ」

「そう……なの?」

「ああ、だから気にしないでもっと気持ち良くなって良いんだよ」


 そう言うや否や、グリフィスは下着越しに今までの比ではないくらい強い力で指先を幼い秘所を擦りあげた。
 瞬間、今までとは比較にならない程強烈で甘い快楽の電流が発生し、少女の背筋を駆け巡って脳髄を焼く。
 唐突に強すぎる快感に襲われ、ヴィヴィオは背を反らせて喘いだ。


「ひゃはぁっ!!」


 目の前が白く霞むような錯覚を感じた。
 全身が一瞬強くしなったかと思えば、次の刹那には弛緩して四肢に力が入らない。
 脱力感と共に恍惚とした余韻が幼い脳髄と思慮を蕩かして、背徳的な淫蕩さに浸らせる。
 これはヴィヴィオが産まれて初めて味わう“絶頂”という感覚だった。
 未知なる快楽の波に、少女はただ荒く息を吐きながらぐったりと身体を弛緩させた。
 自分の腕の中で無力に喘ぐ少女の髪を、グリフィスは指を這わせてそっと撫でる。


「はぁ……はぁ……」

「ん? もしかしてイっちゃったかな。この年でイくなんてヴィヴィオは凄いね」

「……イ、く?」

「ああ、物凄く気持ち良くなる事だよ。気持ち良かったでしょ?」

「うん……なんだかあたまがまっしろになって……すごかった……」


 口元を唾液で濡らし、トロンと潤んだ瞳で見つめながらつたない口調でそう漏らす少女のなんと美しく淫らな事か。
 グリフィスは自分の股間に血が集まり、熱く滾っていくのを感じた。


「それじゃあもう一回イっちゃおうか? 今度は僕も一緒に、ね……」

「ふあっ!?」


 グリフィスの言葉がヴィヴィオの耳に届くや否や、彼は少女の穿いていた下着を一気にずり下ろしてその股の間に自分の肉棒を挟みこませた。

313:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:32:26 R/4fWO7i
 熱い、それこそ少女の柔肌が溶けてしまいそうなくらい熱く滾った肉棒が瑞々しい太股の間に挟まれ、流れ出る愛液に濡れて妖しく光る。
 産まれて初めて見る男性器、その赤黒い肉の塊を突然股に挟まれてヴィヴィオは驚いた。


「ひゃぁっ!? コレ……なに?」

「見た事ない? おちんちんだよ」

「これがちんちんなの? すごく……おっきい」

「ああ、エッチな事をする時は大きくなるのさ」

「へぇ~」


 初めて見る男性器の異様に、ヴィヴィオはまじまじと感心しつつ好奇の視線を向ける。
 だが少女にじっくりと観察する時間は与えられなかった。


「それじゃあヴィヴィオ、今度は僕と一緒に気持ち良くなろうか?」

「ひゃぁっ!」


 唐突に始まった肉棒の律動の刺激に、ヴィヴィオは驚きの声を上げた。
 幼い秘所から溢れ出る果汁でびしょ濡れになった肉棒が、少女の太股の感触を楽しみつつ膣口や淫核を擦り上げる。
 先ほどの絶頂すら上回る快感を与えられ、ヴィヴィオは甘やかな声を上げて喘いだ。
 しばらく軽く擦り上げる動作で少女に愛撫を行っていたグリフィスだが、唐突にその動きを止めると彼女の耳元にそっと唇を寄せる。


「ヴィヴィオ、ちょっと良いかな?」

「ふぇ?」

「こうしておちんちんを擦るとね、僕も気持ち良いんだ。だからヴィヴィオ、もっと力を込めて足で挟んでくれないかな?」

「うん……分かった……」


 彼の言葉に了承の意を返すと、少女は細い脚にキュッと力を入れて肉棒を強く挟み込んだ。
 性器と性器を擦り合わせる、これは俗に素股と呼ばれる形の行為。
 少しのカサつきもない極上の滑らかさを誇る柔肌に包まれ、グリフィスは己が男根に形容し難い素晴らしい快感を感じる。
 そして、思い切り腰を動かし始めた。


「ふぁぁっ! しゅごぉ……さっきよりも……はにゅっ!……しゅごいよぉ……」


 与えられる狂おしい快感に、ヴィヴィオは呂律の回らぬ言葉で嬌声を奏で悶える。
 燃えるように熱く、石のように硬い肉棒が膣口と淫核を擦り上げて少女を容赦なく責め立て、再び絶頂の頂きへと導いて行く。
 今まで猛る性欲に晒された事の無い少女には過ぎたる快楽の泥沼、さながら底なしの快楽地獄。
 だが悦楽に浸っているのはヴィヴィオだけではない。

314:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:33:46 R/4fWO7i
 彼女を責め立てるグリフィスもまた耐え難い快楽の水面に身を沈めていた。


「くっ……そうだよヴィヴィオ……もっと脚で強く挟んで」

「はぅぅっ!……んぅぅ」


 グリフィスの要求に、凄まじい快楽に身を浸しながらもヴィヴィオは懸命に応えて脚に力を入れた。
 そうすればどうだろう、えも言われぬ快感が肉棒に与えられる。
 素晴らしいキメの細かさを持ちスベスベとしながらもしっとりと吸い付くような潤いを有するヴィヴィオの太股。
 愛液で濡れるその太股で行う素股ときたら、下手な女と性交をするよりも遥かに気持ちが良かった。
 正に名器と読んで差し支えない代物である。
 二人はお互いに快楽を貪りながら、どんどん腰の動きを早めて目指すべき絶頂へと向かう。
 肉棒のカサの張ったカリが膣口と淫核を擦り上げ、少女の瑞々しい太股が逞しい竿を挟み扱き上げた。
 動きが加速すれば、濡れた肉同士が擦り合わされる粘着質な淫靡な音が響いて快楽を煽るスパイスとなる。
 徐々に早まる互いの動き、快楽の決壊が近い事を如実に表すサイン。
 そしてそれは呆気なく訪れた。


「ふにゃぁぁあっ!!!」


 肉棒のカサが一段強く淫核を弾いた刹那、ヴィヴィオの口から堪らなく蕩けた甘い声が響く。
 背筋を駆け巡り、脳髄を直撃した絶頂の電撃に幼く細い四肢が一瞬ビクンと震える。
 その途端、太股に挟まれた肉棒も一層強い締まりを与えられて、グリフィスもまた己の絶頂感を解放した。


「くぅ……出すよっ」


 小さくそう唸るように囁くと同時に、尿道から白いマグマが噴き出した。
 勢い良く発射される精液のシャワー、青臭く熱いそれが少女の身体に撒き散らされて淫靡な白化粧を飾る。
 意識までも真っ白に溶けそうな錯覚、二人は互いに迎えた絶頂の恍惚にまどろみの如く浸った。


「はぁ……はぁ……」

「どうだったヴィヴィオ? 気持ち良かったかい?」

「……うん……すごく……よかった」


 快楽の余韻で完全に蕩けきったヴィヴィオは、彼の言葉に溶けた思慮でなんとか返事を返す。

315:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:35:31 R/4fWO7i
 息も絶え絶えに言葉を紡ぐその様は、淫蕩さと健気さが混ざり合った形容し難い愛らしさを誇るものだった。
 グリフィスは迷う事無く、少女の可憐な唇に自分のそれを重ねる。


「んぅぅ……」


 産まれて初めての口付けがヴィヴィオから唐突に奪われる。
 そっと重なったキスは次第に軽く舌を伸ばして絡ませるモノへと変わり、色を知らぬ少女の口腔を淫らに汚した。
 絶頂後の気だるさをより甘く蕩かす口付けが粘着質な水音と共に交わり、情交の終焉を飾る。
 しばし唇を味わい合うと、グリフィスはおもむろに顔を離す。
 ヴィヴィオが物欲しそうに舌を伸ばし、切なげな眼差しを向けてきたがそれは半ば無視した。


「どうだったヴィヴィオ? これがキスだよ」

「……すごくあまくて……きもちよかった……ねぇ、もっとキスして?……」

「ああ、良いとも。でもその前に僕と約束してくれるかな?」

「……やくそく?」

「ああ、今日の事は内緒、誰にも言っちゃダメだよ?」

「……ママにも?」

「うん、ママにも。それが守れるならもっと気持ち良い事、たくさん教えてあげるよ」


 それは悪魔の甘言。
 快楽と言う名の無限地獄に無垢なる少女を突き落とす外道なる罠だった。
 だが悲しいかな、少女にそれを知る術などない。
 ヴィヴィオに出来た事は、ただ快楽で蕩けきった思慮の元、彼の言葉に従って頷く事だけだった。


「うん、ヴィヴィオないしょにするよ……ないしょにするから……」


 言葉を紡ぎながらヴィヴィオは身体を起こして彼にそっと倒れ込むように近づく。
 そしてうんと背筋を伸ばすと、グリフィスの唇をペロリと舐めた。


「だからもっと……もっときもちいいことおしえてぇ……」


 それは少女と思えぬ淫蕩極まる要求。
 涙に濡れて潤みきった瞳で熱い眼差しを注ぎ、だらしなく開いた唇は唾液の筋を垂らして淫らに濡れている。
 さながら夢魔か淫婦か、その姿は形容し難い色香に満ち溢れていた。

316:部隊長補佐と聖王陛下
08/11/28 18:36:14 R/4fWO7i
 淫靡と背徳の熱に浮かされた少女の媚態に口元を歪ませてどす黒い笑みを浮かべると、グリフィスは彼女の要求に二つ返事で答えを返す。


「ああ、良いとも。それじゃあレッスン2と行こうか」





「あ、グリフィスく~ん」


 機動六課隊舎内の廊下を歩いていたグリフィスに唐突に声がかけられた。
 声の下方向に顔を向ければ、爛漫な笑みを浮かべたスターズ分隊隊長高町なのはの姿。
 太陽のように明るい笑みを浮かべて歩み寄る彼女に、グリフィスもまた優しげな微笑を浮かべた。


「おはようございます、高町隊長」

「うん、おはよう。この前はありがとうね、ヴィヴィオの面倒見てもらって」


 なのはは心底嬉しそうに、青年に頭を下げて礼を述べた。
 自分の義理の娘が淫らで嗜虐的な悪魔の手に堕ちたとも知らず、淫蕩と背徳の魔窟に囚われたとも知らず、ただ純粋な心で彼に感謝する。
 好青年の皮を被った悪魔はそんな彼女の様子を胸中でほくそ笑みながら、顔に温和な微笑を張り付けてにこやかに笑う。


「いえ、あの程度でよろしければいつでも構いませんよ」

「本当? ありがとうね。ヴィヴィオも凄く喜んでて、“またグリフィスさんと遊びたい”って言ってたんだ。
もし良かったらまた今度面倒頼んで良いかな?」


 その言葉の裏に隠された意思、あの幼い少女が母親を介して自分に伝えている要求。
 それは陵辱を求める淫らな発作、それは辱めを欲する淫靡な餓え、それは快楽を求める劣情の溶けた渇き。
 グリフィスは思わず口元を黒く歪めると、僅かに暗黒の混じった微笑を浮かべてなのはに笑いかけた。


「ええ、僕でよければいつでもヴィヴィオの面倒を見させていただきますよ」



終幕。


317:ザ・シガー
08/11/28 18:43:01 R/4fWO7i
投下終了ですたい。
股間の一部分だけでも暖が取れればこれ幸いなり。
とりあえず、ロリ状態のヴィヴィオのエロ、しかも挿入はなしという需要の低そうなエロを狙って書いてみた。


しかしアレね、俺は基本的に年上でオッパイな女性が好きなのに、なんだか最近ロリ系でもガンガン書けるのね。
書き終えて自分自身で驚いてるよ。

318:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:46:44 32dBAq7G
このグリフィス、ちょっと殺してくるわ(ぇ)
そろそろどうにかしないと駄目だこの鬼畜眼鏡ww 駄目だ、早くなんとかしないとw
GJでしたー。
なんていうか、どんどんザ・シガー氏がロリに傾倒しているような予感w
どこまでこのグリフィスの毒牙が広まるのか恐ろしいです。
そして、ヴィヴィオこと聖王猊下かわええー。
久しぶりにいいヴィヴィオを見させてもらいました、GJ!

次回も楽しみにしてます!! ちなみに変態仮面をまだ待っているんだぜw


319:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:48:13 uJdevxFh
さすがシガー氏ロリコンでもなんともないZ☆E
それとグリフィスには誠死ね並のGJをおくらせて貰おうwww

320:名無しさん@ピンキー
08/11/28 19:24:35 2tou/TT/
やっちまった\(^q^)/

ちょっとグリフィスの弟子になってくる ノシ

321:名無しさん@ピンキー
08/11/28 19:55:38 lLObM5FC
>>317
うはあああああ、グジョオオオオオオブッ!
シガー様、あんたは神だっ!w

で、またもや気付いてしまった誤植w
>>308
つ 起動六課


322:ザ・シガー
08/11/28 20:05:02 R/4fWO7i
GJサンクス。

うはwww しかしまた誤字かよwww
って訳で>>308は保管庫に載せる際は。

廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課のry
         ↓
廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた機動六課のry


これでお願いします。

323:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:12:06 ToBAVFUs
駄目だこのいたずら黒眼鏡、早く何とかしないと・・・あ、シガー氏には勿論GJを
しかし最近この眼鏡がおしおきされるSSを見たくなってきたんだぜw

324:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:25:44 lkWct67+
こうなったら、鬼畜眼鏡に残された道はエリオしか………いや、なんでもない。

325:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:46:01 Qs8pKd6D
>>317
GJ!
グリフィス何て恐ろしい事を……ばれたら、切り落とされそうだな……
え、何をって?決まっているだろう……?(((゚Д゚)))ガタガタ

326:名無しさん@ピンキー
08/11/28 21:17:54 Vj6TFIFB
>>317
鬼畜なのに漢だグリフィス!
欲望のためには命を懸けるとは潔い! GJ!

327:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:21:25 u+47LeB0
なにげに兄狂いラグナのSSを読み返してたら、自分の彼女をかばうヴァイスと
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」と鉈を構えて叫ぶラグナの光景が見えた・・・

328:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:15:32 cyIFiOK3
星流れの構えのまま言うんだなw

329:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:20:20 pltpb8O8
>>322
かけられたの後ろの「を」も誤字では?

330:ザ・シガー
08/11/29 00:25:01 LuJtSdK4
>>329
(゜Д゜ )…………



ああ、では>>308の該当部分は。

廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課の
      ↓
廊下で突然声をかけられた青年、グリフィス・ロウランは手にしていた機動六課の


でお願いします。

ってか自分なにしちょるねん……やっぱりオッパイ成分が足りないからかしら。
OTZ


331:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:38:33 4SkcaI2L
>>330
このクオリティでこれだけの誤字しかないのは寧ろ凄い気がします……
逆に考えて、「致命的な誤字が無いのはロリ成分のお陰」というのはいかがでしょう?

332:69スレ264
08/11/29 19:21:59 2ZLrZHVP
業務連絡です。
88スレ保管完了しました。
職人の方々は確認お願いします。

333:名無しさん@ピンキー
08/11/29 20:07:15 MB20yphz
>>332
っ旦

334:名無しさん@ピンキー
08/11/29 20:43:12 NV7Bdh3v
>>332
いつもご苦労様です。

335:名無しさん@ピンキー
08/11/29 20:46:49 Qvh8UaLF
>>332
いつもご苦労様です。っ~旦

336:名無しさん@ピンキー
08/11/29 21:22:25 WCX3KaoN
.,ヘ^^^フ) 、
<ヘ人ヽ> i、 <あらぁん、よくやったじゃない、>>332
,ノ、゚ヮ(゚.)l),_ヽ   べ、別にあなたのために淹れてあげたわけじゃなくてよ!
とミ,・,彡つ `旦~
: ,{〉,、〈)ヽ、
んヽし'ー-ゝ

337:名無しさん@ピンキー
08/11/29 22:28:31 wYFAzPEQ
グリフィスを掘って懲らしめてやりたい

338:名無しさん@ピンキー
08/11/29 22:37:31 McKbxt6m
…… (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

339:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:07:03 FxHe2QqJ
>>332
毎度お疲れ様であります。

つ ~旦

340:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:31:26 CkGa/0t3
質問!

カリムはなのはとフェイトは「さん」付けだったっけ?

何か違ってたような気が個人的にするのだけれど…

341:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:36:41 QL2y8RFS
………一つだけ愚痴らせて………。
完成寸前で数ページが消えた………バックアップもない………涙

342:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:42:07 PfH5TFwF
>>340
合ってる

>>341
もう一度書けばきっともっとよくなるさ!

343:名無しさん@ピンキー
08/11/30 02:39:30 hshJu3vQ
>>332
ありがとうございます。
励みになります。

344:名無しさん@ピンキー
08/11/30 02:44:18 g+6qFBJN
前に書き込みした229の者です。見た所セインが一歩リードですかな。
考案したのはエリオがある人に恋をした話で。
その相手が自分だと勝手に暴走するフェイト、シグナム、キャロ、ルーに加えて
ナンバーズからも誰か一人出して勝手にエリオがいない所で競い合ってると言う話です。
ぶっちゃけメインはエリオとそのある人だからこの方達は裏話扱いです。
誰かは完成した時に。

345:名無しさん@ピンキー
08/11/30 06:59:36 Hbku5miW
>>344
エリオの恋するそのある人がめっちゃ気になる
上記の4人でもないとすると…
とにかく全力で期待

346:名無しさん@ピンキー
08/11/30 09:13:27 6DUBY6tC
ガリューだな

347:名無しさん@ピンキー
08/11/30 11:35:35 DkwL0QGM
アルフさんかもしれないぜ?

348:名無しさん@ピンキー
08/11/30 12:54:04 L/rdrp+O
>ザ・シガー氏

微妙に今更な感想になるけど……この才能の無駄遣いめ!!
俺ちょっとグリフィスの弟子になってくる

349:名無しさん@ピンキー
08/11/30 12:55:39 wFS9cbH2
リンディさんだよ

350:野狗
08/11/30 14:07:53 OTLvqOtK
魔法少女リリカルなのはIrregularS 第七話です。(全十三話予定)

捏造まみれです。
SSX前提です。
あぼんはコテで
人によっては欝・鬼畜・グロ有り。

レス数17

351:野狗
08/11/30 14:08:40 OTLvqOtK
      1

 ジュニアのラボの大型ディスプレイの前で、二人は顔を見合わせていた。

「どう思います? チンクさん」
「確かに似ているな。これはドクターの使っていたガジェットなのか?」

 先ほどの戦闘で、コピー戦闘機人と一緒に現れたガジェットは、JS事件で使われた物と同じタイプだった。

「データがあればガジェットの製造自体はそれほど難しい物ではない。戦闘機人とは違う」
「問題はこの中なんですよ」
「中?」
「ええ。以前フェイトさんに聞いたんですが、JS事件で捕獲されたガジェットの中には父さんの署名があったらしいんです」

 チンクは少し懐かしそうな顔になった。

「ああ……そうだったな。ドクターは自分の製造物に署名をするのが好きだった。ウーノ姉様やクアットロは最後まで反対していたが、トーレだけは賛成していたんだ。
戦う相手に名乗るのは悪くない、と言ってな」

 しかし、署名があったとしても、過去にドクターが作ったものが使われているというだけで、なにかが証明できるわけではないのだ。

「その、あるはずの署名が、消されているんです」
「なんだって? 最初からなかったわけではないのか?」
「わざわざ、上から削って消してあるんですよ」
「消す必要などないはずだ。ドクターが作ったガジェットだとしても、当たり前すぎて隠す意味などない。証拠隠滅の必要性などないだろう」
「だから、これがメッセージなのかも知れません」
「署名を消したのがメッセージ? 私たちへのか?」
「ですから、一番父さんとのつきあいの長かったチンクさんを呼んだんですよ。何かご存じかと思って」
「つきあいと言われても困る。あの頃の私は、盲目的にドクターに従っていただけだからな」
「あの人は、そうは言ってませんでしたよ?」
「騎士ゼストの世話をしたのは任務だ。勘違いするな」
「……えーと。僕が言っているのはルーテシアさんのことなんですが」

 そもそも、ジュニアはゼストに会ったことなどない。というより、ジュニアが生まれる数年前にゼストは死んでいるのだ。

「勘違いにしてもひどいですね、チンクさん」


352:野狗
08/11/30 14:09:17 OTLvqOtK
       2

 チンクの口がポカンと開いた。みるみるうちに頬が赤くなっていく。

「わ、私は、別に、その……」
「誰にも言いませんよ、僕は」
「すまん」
「でも、そこで見ているヴィヴィオとディエチさんについては僕は知りませんから」
「なっ!?」
「あ、それじゃあ僕、ルーテシアさんに呼ばれてるんで、ディエチさんと出かけてきますから」

 そそくさとその場を後にするジュニアを目で追うようにして振り向いたチンクに、困ったように笑って誤魔化すディエチと、
ニヤニヤと笑って手を振るヴィヴィオが見える。

「チンク姉。あの、あたしは、その、何も、聞いてないから」

 それだけ言うと、ディエチはジュニアの後を追って行ってしまった。
 後にはヴィヴィオとチンクだけが残される。

「……はやてさんの所だったかな」
「何がだ、ヴィヴィオ」
「アギトがいるところ。ちょっと、アギトに聞きたいことがあって。昔のこととか」
「……悪魔か、お前は」
「悪魔でいいもん」

 ここにヴィータがいれば間違いなく青ざめて、「……お前、実はなのはと血が繋がってるだろ」と言っていたに違いない。
 チンクはただ、大きく溜息をついただけだった。



                      魔法少女リリカルなのはIrregularS
                            第七話
                        「殺戮すべき世界」

353:野狗
08/11/30 14:09:49 OTLvqOtK
        3

 指定された場所は、事実上廃棄処分に近い次元世界だった。資源調達先として選ばれ、採掘されきった地表は荒れ果てている。
 草一つ生えていない荒野。呼吸できるレベルの大気があることすら不思議に思えるほどの、気の滅入る荒涼とした景色が広がっていた。
 インゼクトの情報によれば、この周囲に警戒すべき物は何もない。
 それでもルーテシアは、転移魔法を発動寸前の状態で待機させていた。何か異変が起これば、すぐにこの場から去ることができる。
 そして、地雷王がルーテシアの背後に待機している。地雷王は地面からの異変を即座に感じ取ることができる能力を持っている。
これで今のルーテシアは上下四方、どの方角からの接近にも対応できる状態なのだ。
 正面遠く、岩陰の向こうから約束の相手は現れた。
 本当にエリオによく似ている。とルーテシアは思った。しかし、決定的な何かが違う。
 本物とコピーとの違いとも、また違う。なにかもっと、根本的な何かが違うと感じられるのだ。
 そして、そこには妙な懐かしさもある。

「一人かい? ルーテシア」
「貴方は違うの?」

 ローヴェンは無言で手を挙げた。キャロを載せた車椅子を押して、ノーヴェのコピーが姿を見せる。

「キャロは一人では歩けないからね。補助が必要だ」

 インゼクトがキャロの周囲を舞う。

「調べる必要はない。キャロを操ってなどいないよ」
「だったら、調べても構わないのでしょう?」

 ローヴェンは無言で肩をすくめ、ルーテシアはインゼクトによる走査を続けた。
 走査したデータは、ジュニアの元に送られ解析されている。ジュニアによる解析ならば、そう簡単に騙されることはないだろう。
 即座に解析結果がアスクレピオスに送られてくる。

「薬物反応無し。脳波正常。外部から操作されている形跡無し」
(ジュニア、貴方の意見は?)

 ジュニアは念話が使えないが、互いのデバイスであるアスクレピオスとグンツェグ=ローヴェンを媒介にして、密かに会話を飛ばすことはできる。

(キャロさんは精神操作の類は受けていません)
(わかった。待機していて)
(了解)

 離れた場所で待機しているジュニアは、インゼクトからのデータをモニターしている。こちらの情報も逐一チェックしているはずだ。
万が一の場合に備えて、ジュニアは転送魔法の魔法陣上に待機してもらっている。
 何か事があればすぐに逃走できるのだ。それに、ディエチが一緒についている。不用意に近づいたものはあっさりと狙撃されるだろう。


354:野狗
08/11/30 14:10:22 OTLvqOtK
      4

「車椅子は、一人で動かせるの?」
「もちろんだ」
「キャロ、こっちに来て」
「ちょっと待った。約束が果たされていない。キャロは君と交換のはずだ」
「約束は守る」
「転送魔法の使い手にそう言われても困る。せめて、君の足下の魔法陣は消してくれないか」
「キャロがこちらに来てから。せめて、今の距離の半分はこちらに近づいて」

 キャロさえ取り戻せばそれでいい。ルーテシアはそう考えていた。
 キャロは遊撃隊のメンバーではない。自分とは違う。犠牲者名簿に入るべき存在ではないのだ。
 自分は、犠牲になることなど織り込み済みだ。自分が犠牲になることを恐れていては、前線に出ることなどそもそもできないではないか。
 二者択一ならば、エリオはキャロを選ばなければならない。自分を見捨てなければならない。
 そしてそれがエリオのためならば、自分は見捨てられても構わない。エリオのためになると言うのなら、自分はいっこうに構わないのだ。
 どうせエリオとキャロに救われなければ、あの場でクアットロに使い潰されていた身なのだ。その二人のために捨て駒になるというのなら十二分に本望だ。

「交渉の始まり、と言ったところかな」

 ローヴェンは困った仕草で頭をかき、ふとその動きを止めた。

「ルーテシアお嬢様!」

 その隙を狙ったように声が聞こえる。
 ローヴェンとルーテシアのちょうど中心、何もない地面から突然声が聞こえてきたのだ。

「お嬢様!」

 ISシルバーカーテン

 解除された偽装の向こうには、満身創痍の姿が。
 引きちぎられたばかりのコードを身体にまとわりつかせ、あたかも実験対象とされていた場所から逃げ出してきたような。
そして、まだ血の滴る真新しい傷も見受けられる。

「……助けて……ください」

 ルーテシアは、あまりに予想外な人物の出現に一瞬言葉を失った。

355:野狗
08/11/30 14:10:57 OTLvqOtK
     5

「クアットロ……」 

 そう呟きかけ、咄嗟にアスクレピオスを構える。
 違う! ナンバーズの所に、いや、クアットロの所にいた経験がルーテシアに警告していた。これは違う。クアットロが助けを求めるなど、あり得ない。
しかも、このタイミングはあまりにもわざとらしすぎるではないか。

(ジュニア! 来ては駄目! 罠!)
「遅いですわよ、お嬢様」

 クアットロが駆ける。その手は咄嗟に姿を現したジュニアへと伸び、

「母……さん?」

 呆然と呟くジュニアの身体を切り裂いた。

「クアットロっ!」

 一歩出遅れたディエチの叫びにクアットロは笑う。

「あらあらディエチちゃん、ますますつまらない子になっちゃったのねぇ」
「ジュニアッ!」

 転送魔法をルーテシアは発動させようとする。

 SONIC MOVE

「うすのろだな」

 ローヴェンの打撃がルーテシアを地面に叩きつけた。
 避けられるはずだった。いくら超速と言ってもルーテシアの魔法発動の方が早いはずだった。
 クアットロとジュニアに気をそらされていなければ。
 ディエチがイノーメスカノンを近接射撃用にモード変換する寸前、再びクアットロの姿が消える。

「……母……さん?」

 切り裂かれた腹を押さえ、膝をついてジュニアは呟いた。


356:野狗
08/11/30 14:11:29 OTLvqOtK
     6

「どう……して?」
「どうしてって、いらない子ですものぉ」

 虚空から響く声。くすくす笑い。
「追跡を少しでも誤魔化すために捨てていった絞り滓ですものぉ。まあ、管理局の物好きさんが拾ってくれたみたいだけどぉ、何に使ってたのかしらねぇ。
それとも、物好きなのはディエチちゃん?」
「黙って!」

 叫び、辺りに銃弾をまき散らすディエチ。

「それ以上言わないで!」
「あら、なあに、ディエチちゃん。そこのお馬鹿さんな出来損ないは、ディエチちゃんのペットなのかしらぁ。だったらごめんなさいねぇ」
「なんで……なんで……」

 ジュニアの身体から地面にしたたるのは、血だけではなかった。

「母さんに会えたのに……母さんに……」
「ねえ、そこのお馬鹿さん。やめてくれません? クアットロとしてはですねぇ、出来損ないがクアットロのお腹にいた時期全てが忘れたい過去なの~♪。
策とは言え、こんなお馬鹿な出来損ないがお腹にいたかと思うと気持ち悪くてぇ、嫌なんですぅ~♪」
「やめてクアットロ、お願い。ジュニアは、ドクターの子供なんだよっ!」

 ディエチの悲痛とも言える訴えに、笑い声が重なった。

「はあ? そんなやつ、僕は知らない。知りたくもないけれど?」

 ルーテシアを叩き伏せ、デバイスを突きつけたままのローヴェンが、吐き捨てるように言う。

「そもそも、僕はまだ子供なんて作ってない」

 ディエチはローヴェンを見た。そして、押さえつけられたままのルーテシアもローヴェンを見上げる。
 二人の瞳に、徐々に理解の色が広がっていく。

「貴方……」
「嘘……」
「僕はエリオローヴェンだよ。まあ……」

 響く笑い。ルーテシアにもディエチにも覚えのある笑い方。
 自分に絶対の自信を持った、狂気すら孕んだ笑み。

「本物の、ジェイル・スカリエッティ。そう呼んでもらっても構わないけどね」

357:野狗
08/11/30 14:12:00 OTLvqOtK
            7


 ローヴェンに対するルーテシアの姿に、クアットロはこぼれる笑みを抑えることができないでいた。
 インゼクトによる偵察は無視していればいい。ただ、気になるのはキャロを調べているインゼクトだった。
 ルーテシアの能力では、キャロの外見は別として中までを調べることはできないはずだ。
インゼクトの能力は未知数だとしても、ルーテシアの方にはデータを解析する能力がない。
 少なくとも、ナンバーズとして一緒に過ごしていた時期のルーテシアを考えればそのはずだった。
あれから成長したとはいえ、知識の基本はクアットロやドクターが教えているのだ。
 しかし、考えるまでもなかった。少なくとも、ルーテシア以上の解析力を持った人材が邀撃隊にいる。
 クアットロにとっては単なる出来損ない、本物のドクターを再登場させるための捨て石に過ぎない存在だったのだが、凡人からすればたいした才能に見えるのだろう。
 ということは、出来損ないが近くにいる。
 探す時間は限られている。だが、燻り出すのは簡単だろう。
 どうせ世話をしたのは元六課の連中しかいない。ならば、ジュニアは感情とやらに左右されるに違いない。それを揺さぶってやればいいのだ。
 幸い、自分はジュニアにとっては「母親」だ。吐き気を催す現実だが、それを利用しない手はない。
 ほんの一瞬でいいのだ。自分に気を取られてジュニアが姿を見せれば、大いに手間が省かれる。
 だから、クアットロはあえて姿を見せた。
 もう、自分が生きていることが公になっても構わない。ルーテシアを手中に収めれば、予定の作戦は完遂できるのだから。
 ジュニアが「母さん」と呼びかけた瞬間、クアットロは必死に感情を抑えていた。

 ……ああ、なんて……
 ……なんて、愚かなの……

 笑い出したい、嘲りたい衝動を必死に堪え、クアットロはジュニアを攻撃した。
 死したドゥーエから唯一受け継いだピアッシングネイルで。そして、軟らかい肉を切り裂く感触に一瞬、クアットロは陶酔する。
 自らが生み出した者を自らが切り裂く愉悦にその頬は緩み、ディエチの声はその悦びを加速する。

 ……なんて素敵……

 この瞬間のため、自分はここにいる。虐げ、嘲り、精神を打ち砕くために。
 そのためにあの数年を耐えたのだと、今は言える。
 屈辱の数年を。
 あの日、ゆりかごで高町なのはに撃ち破られ、次に気がついたときは拘置されている状態だった。
 ISは封じられていない。しかし、管理局が封じたつもりになっていることには気付いていた。なら、思わせておけばいい。
どちらにしろ、厳重な監視状態での脱出は論外だった。シルバーカーテンの幻影も、「幻影を使っている」という大前提の前ではほとんど意味がないのだ。
騙してこその幻術である。
 その状況で逃げ出したとしても、今度はたった一人で六課を相手にすることになる。それはさすがのクアットロも避けたかった。
 このときクアットロはすでに、ドクターに見切りをつけていた。というよりも、その時点でのドクターに見切りをつけ、次世代のドクターに託す目算をつけていた。
すなわち、体内に仕込まれたドクターの「種」である。クアットロは体内の「種」を三つに分離し、「処置」を受ける際にその内の一つだけを犠牲にした。
 そしてクアットロは機会を待つことにした。追われることなく脱出する方法を探しながら。
 その機会は、マリアージュ事件の直後に訪れた。
 ギンガの差し入れたワインで、ドクターはドゥーエを追悼した。
 ギンガの意志か、同じワインがウーノ、トーレ、セッテ、そしてクアットロにも届けられたのだ。

358:野狗
08/11/30 14:12:33 OTLvqOtK
      8

 ワインを届けた係員……キューブはこう言った。

「……せめて対面くらいはさせてやっても良かったんだろうけどな」

 その瞬間、クアットロの頭には脱出のシナリオが生まれたのだ。仮に失敗したとしても、自分にデメリットのない方法が。
 クアットロは、体内に仕込んだ「種」の一つを成長させることにした。
 運ばれた病院で、クアットロは逃げた。外ではない。下へ。地下へ。何かを隠しているはずの場所へ。
 目当てのものがなければ、これはただの中絶手術と逃走失敗に終わるだけの話。しかし、クアットロは目当てのものを見つけた。
クアットロの知る管理局ならば、必ず保管しているだろうと予測できたもの。
管理局内部でも秘密にするために、あえて専門の保管施設ではなく病院の一部に隠されていたもの。
 いわゆる、管理局の「闇の部分」が保管しているもの。
 それは、ドゥーエの遺体。
 クアットロは遺体を奪い、手を加え、爆破した。
 管理局はそれをクアットロの遺体と思いこんでいたのだ。
 戦闘機人が自爆した場所で発見された戦闘機人の死体の欠片。いったいそれを誰が、別の戦闘機人のものだと判断するのだろうか。
例えどれほど綿密な調査が行われていたとしても、それは戦闘機人の死体であることに間違いはないのだ。
そして、ドゥーエとクアットロの身体の細かな違いなど、スカリエッティ以外の誰が知るというのか。
 それからクアットロは、二つの偽装を行った。
 一つは、自らがドゥーエの死体と化すこと。
 クアットロが自爆したことを知った「闇」はすぐにドゥーエの遺体をチェックした。
そこにいたのは他でもないクアットロなのだが、ISにより誤魔化されてしまうことになる。
その後、クアットロは密かに「闇」の主要メンバーを暗殺、自由の身となった。
主力のほとんどを失っていた「闇」の残存メンバーなど、クアットロにとってたいした相手ではなかったのだ。
 二つ目は、スカリエッティの「種」を残すこと。それによって、自分の死をより明確なものに偽装できると考えたのだ。
 クアットロの中にはすでに三つ目の「種」が準備されていた。残された二つ目の「種」は、今では「ジュニア」と呼ばれている。
 クアットロにとってのドクターの真の後継者は、今、エリオの中に移植されていた。いや、エリオの身体が使われていると言うべきなのかも知れない。
 クアットロにとっては、「ジュニア」はただの出来損ない。逃亡を補助するための囮に過ぎないのだ。

359:野狗
08/11/30 14:13:05 OTLvqOtK
         9

「……エリオのクローン……」

 ルーテシアの呟きに、ローヴェンは肩をすくめた。

「君たちは知らないんだ。この身体の本当の意味を」

 そして、腹を押さえたままうずくまるジュニアに向き直る。

「無様だな……同じ遺伝子の持ち主とはいえ、優等クローンと劣化クローンとではここまで差が出るのか」

 ディエチはイノーメスカノンを構えたまま動けないでいる。
 傷を負って動けないのはジュニア。ドクターの子であり、クアットロの子。自分なりに大切に育てたつもりだった。想いを込めて過ごしていたはずだった。
皆が、ジュニアを愛していた。
 ドクターの頭脳と、ドクターにはなかった素直さと優しさを持った少年を皆が愛していたはずだった。ディエチも同じはずだった。
 しかし、今、目の前には別のドクターがいる。クアットロとともに。

「ディエチちゃん。一緒に来るつもりなら、今からでも遅くないのよ?」

 クアットロの姿がローヴェンの隣に現れる。

「温かく歓迎するわ、また一緒に、ドクターをお手伝いしましょう?」
「ディエチ……!」

 ルーテシアがストラーダローヴェンから目を離さずに言った。

「ウェンディをあんな目に遭わせたのは誰?」
「別にいいじゃない、あんなお馬鹿さんどうなろうと」

 クアットロの言葉に、ディエチは逆に落ち着いた。
 悩む必要などないのだ。すでに、戦いは始まっていて、自分の立つ位置すら決まっているというのに。

「答えは決まっているよ、クアットロ。あたしは、ジュニアの味方だよ」

 イノーメスカノンは明らかにクアットロとローヴェンに向けられていた。

「ルーテシアとキャロを離して。さもなければ、今すぐ撃つよ」
「本当に、つまらない子ねぇ、ディエチちゃん」
「そうかもしれない。だけど、これだけは譲れないんだ」

360:野狗
08/11/30 14:13:38 OTLvqOtK
       10

 クアットロは動かない。ただ、ディエチを哀れむように見つめている。

「私が何も知らないと思っているの?」
「覚えているよ、クアットロ。知っているふりは得意だったよね」
「管理局に敗れて飼い犬になる。それは仕方ないかもしれませんけれどぉ、喜んでしっぽを振ることはないと思うんですけどぉ?」
「使い捨ても考慮に入れた消耗部隊。それが君たち遊撃隊への管理局上層部の評価だ。そして、六課を指揮していた八神はやても、
エリオの親代わりだったはずのフェイト・スクライアも、君たちとともにナンバーズを撃ち破った高町なのはすらも、何故遊撃隊の指揮を執らない? 
君たちは、見捨てられている。それに気付かないほど愚かではないだろう?」

 ローヴェンの言葉は続く。

「ただ使い潰されていくのが望みか? だったら、拘置されたままであることを由としているトーレたちの方がマシじゃないか?」

 そこまでして、守るべき世界なのか?
 二人の問いに、ディエチは即座に答えていた。

「知らない。あたしにはそんなことはどうでもいい。エリオがどう考えているかなんて、あたしは知らない。
八神はやてもフェイト・スクライアもあたしには関係ない。だけど、あたしはジュニアを守る。ジュニアが遊撃隊にいるのなら、あたしも遊撃隊にいる。それだけだよ」

 そして、もう一つの望みを叶えるために、とは、今は言わない。
 言葉を止めたディエチへ挑発するように微笑みかけながら、クアットロはジュニアに向けて指を伸ばす。

「だったら、その出来損ないに聞こうかしら? 貴方は、どうしてこんな世界を守るの? 遺伝子提供者への面当てかしら?」
「……父さんのことか? クアットロ」

 ジュニアの言葉に、クアットロは首を傾げる。

「あらん、もうお母様とは呼んでくれないの? 愛しのジュニアちゃん」

 腹を抱えたまま、ジュニアは顔を上げる。その表情は強ばって、凄惨とも言える笑みが張り付いていた。

「考えてみれば、あんたの子宮より、豚の子宮の方がマシだったかもね。まあ、試験管代わりにはなったみたいだよ、あんたの臭い胎内でも」
「……笑えない冗談よ」
「事実だもの」
「殺しますよ?」
「だったら、ローヴェンに頼むんだね。自分の手を汚さないのが好きなんでしょ? 嘘付き。自分の手を汚さないんじゃない、汚したくても汚せないんだ、
弱すぎて。あんたは、ナンバーズの出来損ないだもの」

361:野狗
08/11/30 14:14:11 OTLvqOtK
      11

 ジュニアは笑った。まるで、スカリエッティのように。

「あんたみたいな出来損ないを二度と母さんなんて呼ぶか! 僕が次に母さんと呼ぶとすれば、たった一人だけだ!」

 ジュニアの手が、側に立つディエチの手を掴む。

「……女の魅力ではウーノさんに劣り、戦力としてはトーレさんに劣り、工作員としてはドゥーエさんに劣る。そして策士としては六課に負けた事で明白でしょう? 
僕が出来損ないなら、あんたはそれ以下だ。そんな人が僕の母さんのわけがない」
「…………せいぜい、吼えてなさい。今の内に」
「……怒れば、ディエチさんに撃ち殺される。だから動けない。今なら、ルーテシアさんがいるからディエチさんは手を出さない。だけど、僕が狙われれば話は別。
ルーテシアさんを見捨ててもディエチさんは僕を助けるためにあんたを容赦なく撃つ」

 賛同するように、ディエチはイノーメスカノンを揺らした。

「それが怖いから、あんたは動けない。なるほど、さすがは父さんの因子を受け継いだ中でも一番の役立たず。父さんが見捨てるわけだ」

 突然、哄笑が響いた。

「くっくくくくっ、口では我らが女王の負けだ。出来損ないと言っても、さすがは僕と同じ遺伝子の持ち主だな」
「あーん、ローヴェン、意地悪ですわ~♪」

 ローヴェンの笑いが、クアットロに普段の調子を取り戻していた。

「だが、君たちを救いに来る者がいないのは動かしようのない事実だよ。ウェンディとガリューを失い、今またルーテシアも失う君たちを誰が助けるんだ?」
「簡単なことだよ」

 ジュニアはローヴェンをにらみつけるように言う。

「なのはさんも、フェイトさんも、はやてさんの助けには来ない。理由は簡単だ、必要がない。僕たちが助けを求めていないからだ」
「この状況で?」

 ローヴェンが嘲るように唇をゆがめる。
 ジュニアの身体が上がる。腹を押さえた状態で、ぞれでも胸を張ろうとしていた。

362:野狗
08/11/30 14:14:44 OTLvqOtK
     12

「ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、それでも、どうにもならないとき……」

 ジュニアがしっかりと立った。

「助けを呼ぶとすれば、そのときただ一回だけだ。いいか、うぬぼれるなよ出来損ない。僕はお前たち相手に一歩も下がらない」
    

 ローヴェンの笑みが消える。

「いいさ、ディエチに撃たせてごらん?」
「はい?」

 首を傾げるクアットロに、ローヴェンは言う。

「ディエチが高町なのは以上の砲撃を撃てるというのなら、撃たせてごらん? 僕のシールドが、ディエチの砲撃をこの距離で防げるかどうか。
助けを呼ばないという力がどれほどのものなのか」
「撃てますよ」

 ディエチは静かに告げた。意地もてらいもなく、ただ、事実を告げる淡々とした口調で。

「今のあたしなら、あの時のなのはさんと同じ砲撃ができる」
「ふーん?」
「クアットロにはわからない。ローヴェン、貴方にも絶対にわからない。
あのとき、ドクターやクアットロの計算ではあたしの砲撃がなのはさんを圧倒するはずだったのに、それでもあたしは負けた。
今なら、あたしにはその理由がわかるから」

 バレットイメージ、ノーマル。

「なのはさんの強さは簡単、ただヴィヴィオのためだけの強さだったから」

 チャージ レベルMAX

「ジュニアのためなら、あたしはなのはさんのような砲撃ができる」

 ローヴェンの姿勢は変わらない。ルーテシアにデバイスを突きつけたまま、ディエチに対して斜に構えている。
 クアットロが、いつの間にかローヴェンの横に寄り添うように並んでいた。


363:野狗
08/11/30 14:15:16 OTLvqOtK
    13

「ディエチちゃん、本当にその気になってるの?」
「クアットロ、もう貴方の舌先三寸ではどうにもならないんだよ」
「舌先三寸かどうか……」

 ディエチが突然飛んだ。ジュニアを抱きかかえ、後方へと。
 砲撃に備え、身構えるクアットロとローヴェン。しかし、ローヴェンはシールドを展開しなかった。
 ディエチの飛んだ先、その地面にある魔法陣を見たのだ。

「ルーテシアを抑えろ!」

 クアットロに指示を出したローヴェンがSONIC MOVEを発動、二人に迫る。
 しかし、一瞬早く転送魔法が発動されていた。
 デバイスは転送された後の何もない空間を薙ぐ。ローヴェンは即座に振り向いてそのまま、クアットロを振り払おうとするルーテシアに標的を替えた。

「舐めるなっ!」

 雷撃を全身を浴びせられ、ルーテシアは悲鳴もあげずに昏倒する。
 やや余波を浴びたクアットロは、それでも微笑んでローヴェンに目を向ける。

「……あの二人を逃がすのは、織り込み済みではありませんでした?」
「ルーテシアを捕らえたことと僕の正体、そして我らが女王クアットロの復活」

 ローヴェンは槍を捧げるように構えた。

「その三つを出来損ないどもに伝えることができるなら、手足をもぎ取るぐらいはやっても良かったんだ。ディエチも含めてね」
「やっぱり、私は王女なんですかぁ。そうすると、王様は、貴方になるんですよねぇ~♪」
「言うまでもない」
「ふふ、素敵ですわ。ところで、これはどうします?」

 昏倒したままのルーテシアと、地に伏せて動けないキャロをクアットロは指さした。

「勿論連れて帰るさ。嫌だというなら、殺さない程度に壊してあげようよ」
「二人とも、嫌だとは言ってくれないんでしょうね。退屈ですぅ」
「いずれは壊すよ。徹底的にね。それまでは、我慢だね」

364:野狗
08/11/30 14:15:53 OTLvqOtK
    14

 ミッドチルダ西にはケーシェンと呼ばれる街がある。クラナガンほどではないがそれなりに栄え、商業施設の多い、西の都とも呼ばれている都市である。
 その都市の中心部にある倉庫が、数週間前から貸し切りになっている。借り主は最初に一度訪れたきり戻ってくる様子がない。
もっとも、レンタル料は前金でもらっているので管理人の手を出す領分ではない。
 しかし、その日はさすがに様子がおかしかった。気味の悪い騒音と砲撃音が絶え間なく響いているのだ。
 それでも管理人は何も言わない。なぜなら、最初の砲撃によって命を失っているから。
 倉庫を中心とした無差別の魔法砲撃は都市中心部に深刻なダメージをもたらしていた。物的被害だけではない、人的被害も莫大なものとなっているのだ。
 まず、倉庫の外壁がいきなりシールドのようなもので囲まれた。そしてシールド表面に、人一人が入れるほどの大きさの半球の力場が多数発生した。
 その後、表面全体をみっしりと覆った半球状の力場は一斉に割れた。
 瞬間、凄まじいばかりの破壊が始まったのだ。

 PLASMA SMASHER
 DIVINE BUSTER
 HRæSVELGR

 三種類の砲撃が街のいたるところを襲った。一撃ではない。複数、いや、数十の砲撃が街を襲ったのだ。
殺傷設定の砲撃は、建物だけでなく人の命もあっけなく消し去っていく。
 数秒で、都市中心部は地獄と化した。
 不幸中の幸いは、この砲撃が本当にランダムに行われていたことだろう。狙い打ちされていれば、生存者はゼロであったろうから。
 辛うじて最初の数秒を耐えた人々は、自らの僥倖に気付き、神に感謝した。次いで、周囲の状況に気付き、嘆き恐怖した。
 そして、砲撃の主を目にした者は、そのほとんどが嘔吐した。
 そこには、ぶるぶると震える、百近い数の赤みを帯びた肉塊があるだけだった。その肉塊には、デバイスのようなものが突き立てられている。
 だれも、それが何であるかを理解することができなかった。しかし、一つだけは理解できた。
 それが、砲撃魔法を発動させた「モノ」だと。
 クアットロに尋ねれば、彼女は言うだろう。

「たった一つの魔法、それも適当にむやみやたらと発動させるだけなのに、どうして人の形が必要なんですかぁ?」

 それは紛れもなく、コピーなのだ。
 高町なのは。
 フェイト・スクライア。
 はやて・ナカジマ。
 魔法のためのリンカーコア、デバイスを保持する部位、それ以外の不必要な部分を全て削られた姿。

「はやてちゃん、なのはちゃん、フェイトちゃん、頑張ってくださいねぇ~♪」

 そう言いながらコピーのデータを入力するクアットロに、ローヴェンは大笑していた。
 二人の望み通りコピーは任務をやり遂げた。そして数分と保たずに死んでいく。生存のための器官すら、コピーには用意されていなかったのだ。
 生き残った人々は、腐るように溶けていく肉塊を呆然と見つめていた。

365:野狗
08/11/30 14:16:29 OTLvqOtK
     15

 事件を知った管理局は、各地でフェイクマザーの捜索を開始した。隠されているものを事前に発見すれば悲劇は避けられるのだ。
 エリオも、会議室に全員を集めて事件の報告書を読んでいた。

「……これか……」

 同じものを読んでいたチンクがうなずく。

「間違いない。フェイクマザーを転送で送りつけられれば、陥落しない都市などないだろう」

 ルーテシアの転送魔法を使えば、フェイクマザーを好きな場所へ送り込むことができる。

「すいません。あたしが……」

 ディエチの言葉を制止したのはセインだった。

「ルーお嬢様は覚悟してたんだ。ディエチのせいでもジュニアのせいでもないよ」

 ルーテシアは、事後報告の形で自分の行動をエリオに伝えていた。
 キャロが救えず自分も連れ去られた場合は、ローヴェンのアジトの位置をなんとしてでも伝える。それが、ルーテシアの伝言だった。

「クアットロにもう一人のジュニア……か」
「オットーとディードが戻り次第、全員で集まってくれ。二人の報告を聞いてから、今後の方針を伝える」

 訳のわからないディエチに、ヴィヴィオが告げる。

「二人は、セッテとトーレの所に行ったの」
「セッテとトーレの?」
「貴方達のコピーを作れっていう上からの命令は隊長が拒否したけれど、もしかしたらセッテやトーレのコピーを作ろうとするかも知れない。
だからオットーとディードが話をしに行ったの。この期間だけでも遊撃隊の保護下に入るようにって。二人が受け入れるなら、許可ははやてさんが何とかするって」

 確かに、トーレとセッテの戦力は魅力的だ。コピーを必要と考える者も出てくるのだろう。今回の戦いでも、二人が協力してくれれば、と考えないでもないのだ。

「ウーノのコピーは戦力としては意味がないし、ドクターのコピーはいらないだろうしね」

 ディエチはヴィヴィオに礼を言うと会議室を出た。
 医務室に向かうと、シャマルがジュニアの手当を終えたところだった。
 シャマルは、はやての手配でしばらくは遊撃隊に常駐するらしい。

「医療部門と、作戦面でのジュニアの補佐と考えてくれていいわ」

 私は前線に立つことはできないから、と言って、せめてシグナムかヴィータちゃんが戻ってくれればもう少しお役に立てるのにね、と肩をすくめる。

「まさか。シャマルさんをここに常駐させてくれるように頼んだのは僕ですよ」


366:野狗
08/11/30 14:17:02 OTLvqOtK
      16

 腹の包帯を確かめながら、ジュニアは事も無さげに言う。

「ちょうどいい。ディエチさんも聞いてください」

 デバイスから、ホログラムを展開するジュニア。三人の真ん中に、とあるデータが提示される。

「これが、僕たちの切り札です」

シャマルが絶句し、ディエチは目を丸くした。




 ディードはその光景に息をのんだ。

「ディードか」

 無言のディードに背を向けたまま、トーレは声をかける。

「見ての通り先客がいてな。お前の相手はしばらく無理だ」
「構いません。よろしければ、応対を手伝いましょうか?」
「ふむ。そうだな、身内の気安さだ。頼もうか」
「はい」

 ディードはトーレに寄り添うように背後についた。

「互いに、近接に特化した身だ。砲撃組を最初に潰すぞ」
「了解です」

 トーレの向こうに見える、異形のコピーの群れ。地をはうもの、空を舞うもの、砲撃を放つもの。
それらは行動とISで辛うじてノーヴェタイプ、セッテタイプ、ディエチタイプだと判断できるに過ぎない。外見では、判別は無理に等しい状態だった。
 ディードは知らず、これはケーシェンを破壊した三人のコピーと同じコンセプトによるナンバーズコピーなのだ。
ただ破壊だけを考え、自らの生存を全く考慮しない兵器。ある意味では、ナンバーズの完成型だろう。

 ISライドインパルス
 ISツインブレイズ

 二人は、異形の群れの中へと飛び込んだ。


367:野狗
08/11/30 14:18:20 OTLvqOtK
      17

  次回予告

トーレ「もう一度、セッテに訓練をつけてみたかったのだがな」
セッテ「機会はいつでもあります」
ト「気の長い話になりそうだ」
セ「すぐにトーレのいる場所へ辿り着きます。少しだけ、待っていてください」
ト「それは許さん。セッテ、おまえに頼みがある」
セ「なんですか?」
ト「フェイト・テスタロッサを越えろ。お前なら、できるだろう」
ト「セッテを頼む、オットー」
オットー「僕でなく、ディードに頼んで。僕は、もう……」
オ「次回、魔法少女リリカルなのはIrregularS 第八話『トーレの敗北 セッテの勝利』 僕たちは進む。IRREGULARS ASSEMBLE!」



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