嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章 - 暇つぶし2ch400:名無しさん@ピンキー
09/01/01 04:06:54 4Xw9q+Ak
画像は大丈夫なんだろうか?
一回の決定では投稿されないよな多分。

401:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:02:18 zhnYIqtz
転帰北アあああああああああああああああああああ
作者GJ!

そしておまいら

明けましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいします

402:名無しさん@ピンキー
09/01/01 13:04:28 CFhZh4Hi
GJ!
雨音は幸せになってほしい

403:名無しさん@ピンキー
09/01/01 17:16:42 1NVM5e26
とても読みやすかったです。
お姉さんがとても怖いです。

404:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:33:24 UbYaPH75
正月休みで久し振りに帰国しました
帰国記念投下します

405:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:34:34 UbYaPH75
 真っ赤に染まった目をしばたかせながら、僕は学校へと向かっていた。
 別にウサギの呪いに掛かったわけじゃない。
 長時間に渡って酸素の補給を止められたため、白目の毛細血管が破れてしまっただけだ。
 それも、美少女メイドのオッパイの谷間に顔を埋めるという、喜んでいいのか悪いのかよく分からない状況でね。

 あのオッパイはヤバイと前から思っていたけど、不幸にも悪い予感が的中した。
 なにせ弾力は充分あるくせにお餅みたいに柔らかいという、矛盾に満ちた奇跡のオッパイなのだ。
 それが僕の鼻の穴にピッタリ吸い付いて、空気の吸入を完全に遮断してくれた。
 いやはや、全く怖ろしい殺人兵器だ。

 アレに匹敵する武器となると、切れ味鋭く折れにくいという二律背反する長所を両立させた日本刀しか思い浮かばない。
 攻撃力の高さといい、高度にソフィスティケイトされた外見といい、両者はなかなかいい勝負をするのではないかな。
 昨夜はそのオッパイに完敗したわけだが─いや洒落ではなく。
 下手をすると、今日はもう一方とも勝負する羽目になるかも知れない。
 そう、今日予定している白鳥さんとの交渉にしくじれば、彼女とは敵対関係になってしまうのだ。

 真剣による電光三段突きはもちろん怖ろしいが、そのうえ武道系クラブを漏れなく敵に回すことになる。
 オーダー66を発動されたジェダイみたく、気配すら感じぬまま背後から切り捨てられるおそれだってあるのだ。
 それは決して白鳥さんの望むことではないのだろうが、この際彼女自身の意思は全く考慮されない。
 だから白鳥さんと敵同士になったら、僕は即座に生徒会室へ駆け込まねばならない。
 そして摩耶子に忠誠を誓うのと引き替えに、生徒会の傘に入れてもらうのだ。

 生徒会に入るのはいいとして、僕は摩耶子の手先として白鳥さんの失脚に全力を尽くせるだろうか。
 答えはノーだ。
 第一、白鳥さんは神輿として担がれているだけで、彼女個人としては僕はおろか生徒会とだって敵対するつもりはないのだ。
 そんな美少女をなんで貶めたりできようか。
 生徒会に逃げ込むのはディフェンスを固めるための方便に過ぎない。
 身の安全を確保したら、その後でじっくり必勝の策を練るとしよう。

406:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:35:14 UbYaPH75
 

 その日の昼休み、僕は校舎の屋上で白鳥さんと会見の場をもった。
 白鳥さんをヤクザの呪縛から解き放つため、彼女から真実を聞き出そうとしたのだ。

「この前の話だけど、やっぱり遠慮させてもらうよ。白鳥さんと僕じゃ、どう考えたって釣り合わないから」
 僕は頭を掻きながら、白鳥さんの足元に視線を落とした。
 なにしろ、女の子を振るのは初体験である。
 そんな僕に相手を正視する余裕があるわけないだろ。
「そんな……私、もしかして失恋したの……」
 チラリと上目遣いに彼女を見ると、顔面が蒼白になっていた。

「つか、元々僕のこと好きでも何でもないでしょ?」
 白鳥さんはヤクザとの関係をを黙って欲しくて、僕に接近を図ったんだもの。
 こっちのことを好きでもない女の子にコクられても、それを恋愛に発展させるような技量は持ち合わせていない。
「それに、やっぱり『バルバロッサ』を裏切るなんてできないよ。敏郎爺ちゃんは家族も同然なんだから」
 白鳥さんの頬は完全に血の気を失っていた。
 自分と付き合えるとなると、大概の男は言いなりになると思っていたのだろうか。
 そこまで行かなくても、それなりの自信は持っていたはずである。

「それよりもっと建設的な話をしようよ。例えば、どうしたらヤクザに握られた弱味を無効化できるかとか」
 途端に白鳥さんがビクッと身震いした。
 分かりやすい人だなぁ。
「握られてるんでしょ、弱味。協力するから一緒に戦おうよ」
 僕はようやく彼女の目を正視することができた。
 だが、今度は逆に白鳥さんが俯いてしまった。

 長い沈黙が続く。
 白鳥さんは口をつぐんで俯いているままだ。
 きっと心の中で葛藤と戦っているのだろう。
 黙って見守っていると、彼女の白磁のような頬にほんのり赤みが差してきた。
 いい傾向だ。
 と思っていると、いきなり白鳥さんが顔を上げた。
 その顔に迷いの色は無い。
 早速作戦会議を持ちかけようと思ったら、彼女がとんでもないことを口走った。

407:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:35:51 UbYaPH75
「分かったわ、寺島くんのこと諦める。摩耶子さんと仲良くしてね」
 白鳥さんはそう言ってニッコリ笑った。
 ちょっと待てって。
 そんな簡単に諦めないで。
 改めて白鳥さんを見ると、先程まで青ざめていた頬が桜色に染まっていた。
 やばい。
 臨戦態勢に入った?
 僕は彼女が丸腰なのを確認すると、今がチャンスとばかりその場を逃げ出した。

 くそっ、こんな筈じゃ。
 これじゃ説得も糞もあったもんじゃない。
 だいたい僕の回りの女どもは、どうして人の話を聞こうとしないんだ。
 とにかく僕が白鳥さんを敵に回してしまったことは間違いない。
 これでいつ武道連盟に襲われてもおかしくない状況に陥ったわけだ。
 こうなったら予定通り、生徒会室に逃げ込むしかない。


 僕は本館に走り込むと、エレベーターを待つのももどかしく階段を駆け上がった。
 息もつかずに4階に到達する。
 そして突き当たりのドアを蹴破るようにして生徒会室に転がり込んだ。

「2年B組、寺島俊。摩耶子さまの御為に粉骨砕身、奮励努力するべく、全身全霊を捧げる覚悟でまかり越しましたぁっ」
 僕は恥も外聞もなく、会長席に向かって土下座した。
 ところが、いつまで待ってもお声が掛からず、面を上げるお許しが出ない。
 もしやと思って勝手に顔を上げると、そこに摩耶子さまはおいでになられなかった。
 代わりに、書記長の錦織千晃が笑いを噛み殺したような顔で座っていた。
「…………」
 エアコンの冷気が、汗ばんだ肌を急激に冷やしていく。

「寺島先輩、会長は今日もお休みです。とにかく土下座はもう結構ですから」
 勝ち誇ったような口調で錦織書記長がのたまわった。
 僕は弱々しく立ち上がると、卑屈な笑顔で気まずさを取り繕う。
 それを待って錦織が口を開いた。
「で、生徒会に入って下さるというのは本当なのですか? 会長のため、全身全霊を捧げるお覚悟とか」
 嫌な女だ。
 僕の恥ずかしい台詞を一言一句漏らさずに覚えてやがる。

408:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:36:25 UbYaPH75
「ははぁっ、微力ながらも全力を尽くさせていただく所存なれば」
 僕はここが我慢のしどころと、再び頭を下げた。
 とにかく生徒会の傘に入らないことには、身の安全は保証されない。
 錦織は「ふぅ~ん」という風に、小さく何度か頷いた。
 くそ、勿体つけやがって。
 どうせオッケーするのならさっさとしろ。
 と思っていたら、能面女の薄い唇の間からとんでもない言葉が漏れ出した。
「先輩の志は了解しました。早速、週末の幹部会議に諮り、審議させていただきます」

 こらぁ、ちょっと待てぃ。
 週末って─今は水曜日の昼休みなんだぞ。
 2日半ってのが何秒あるのか、お前なら換算するくらい朝飯前だろうが。
 通常人が僕を殺すのに、10秒もあればお釣りが来るんだぞ。
 威張って言うようなことじゃないが。

「では、取り敢えず見習いとして、今から千晃さまの下働きを。肩揉みでも、乳揉みでも……何なりとお申し付け下さいませ」
 僕は後輩の歓心を得ようと、その場に這いつくばった。
 しかし錦織の返答は。床のPタイルよりも冷たかった。
「私には人事を決定する権限などないのです。摩耶子さまがお出ましになってから、正式に検討させていただきます」
 能面女は吹き出しそうな顔になり、僕にお引き取りを願った。

 これは何の嫌がらせなんだ。
 一昨日の保留を根に持って、同じ保留で意趣返ししているのか。
 あるいは僕の頭脳を底値で買い叩くための、組織的な政治判断なのか。
 それとも僕が摩耶子から誘われたことで錦織の自尊心を傷つけ、彼女の個人的な恨みを買ってしまったのか。
 まさか、僕一人を武道連盟と争わせ、自分たちは高みの見物を決め込もうって腹じゃあるまいな。
 ともかく、僕は生徒会の後ろ盾を得られないまま、荒波がうねり狂う大海に放り出されたのであった。

 これはやばいことになってきた。
 とにかく武道連盟の攻撃から身を守るため、どこかに身をかわさなくてはならない。
 不良グループは中立を守るとのことだから、あてにはできない。
 ここは不本意なれど、全校喪男連合を頼るほか手段はない。
 一時的に全喪連に身を投じ、生徒会と武道連盟の共倒れを待つしかないのだ。
 幸いと言うべきか、僕は喪男どもの間じゃ伝説の勇者さまなんだ。
 僕は残り少なくなった昼休みの時間を気にしつつ、全喪連の牙城である視聴覚室へ急いだ。

409:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:37:06 UbYaPH75
 しかし、この時僕はまだ知らなかったのだ。
 白鳥さんの本当の恐ろしさを。
 まさか彼女があんな手段を講じてくるなんて。
 全喪連は巨大だが、決して一枚岩とは言えない合議制の連合組織である。
 そんなものに盤石の備えを求めてはいけなかったのである。


「あぁ、寺島くん。全喪連は無期限活動停止になったから」
 そう教えてくれたのは相好を崩した松戸博士だった。
 お前ら、なにサザンを気取っているんだ。
 いったいどういう訳かと尋ねたら、とんでもない答えが返ってきた。

「そりゃ君ぃ、あの白鳥さんから直々に『我を助けよ』と命じられたんだ。僕たちが従わずにおれないのは当然じゃないか」
 松戸は至福の表情を浮かべて答えた。
 白処会として、これ以上の現世利益があろうか。
 中には感極まって泣いている者すらいる。

 やばい。
 白鳥さんは全喪連の一派「白鳥毬乃の処女を死守する会」に働きかけて、連合組織の結束を崩しに掛かってきたのだ。
 あんなに毛嫌いしていたストーカー組織にである。
 その結果、松戸は良心の呵責など全く感じぬまま武道連盟に寝返り、全喪連は組織としての機能を喪失した。
 これで僕は手駒にできる唯一の兵力を失ってしまったのである。
 恐るべき政治センスを秘めた、鮮やかな先制攻撃だった。

 これまで白鳥さんと武道連盟の意図するところは別であった。
 少なくとも彼女に武道系クラブをまとめて、生徒会に宣戦布告する意思など無かったはずである。
 それが、僕と敵対関係になった途端、積極的攻勢に打って出た。
 白鳥さんは自分の秘密を白日に晒そうとした僕を、生徒会ごと全力を挙げて葬り去る決意をしたに違いない。
「お陰で全喪連は分裂だよ。当面は活動を停止して成り行きを見守るしかないだろうね」
 全喪連の首魁、「永世毒男同盟」を率いる森永明治が吐き捨てるように言った。


 それから放課後までの時間は異様に長く感じられた。
 休み時間はトイレに駆け込み、掃除の時間は当番でもないのに職員室の窓拭きを自らかって出た。
 とにかく身の安全を図るには完全に身を隠すか、もしくは逆に大勢の中に紛れるしかなかったのだ。
 そして─あの忌まわしい事件が起こったのは、ホームルームが終了した直後だった。

410:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:37:36 UbYaPH75
「あれっ、あたしのサポーターがない。バッグの中に入れといたのにぃ」
 いきなり金切り声を上げたのは、女子柔道部の田村だった。
 半泣きになった顔はお世辞にも可愛いとは言えない。
 なにせ彼女は鬼瓦そっくりの顔をしており、陰ではGAWARAちゃんの隠し名を与えられているのだ。
「うそぉ、男子の誰かが盗んだんでしょ」
 女子どもが大騒ぎを始めたが、僕はほとんど興味を失っていた。

 よりによって田村のインナーショーツを盗むなんてマヌケな泥棒だ。
 同じ盗むにしても、女子レスリング部の山本さんのを狙うってのなら共感できる部分もあるが。
 よく見ると、騒いでいるのは柔道部に合気道部それに剣道部の女子ばかりだ。
 こういう時って、モテない不細工ちゃんほど目くじらを立てるモンだ。
 と笑っていたら、なにやらおかしな流れになってきた。

「5時間目と6時間目の間にみんなと居なかったのって……寺島くんだけだよね」
 そりゃそうだ。
 その時間帯は旧校舎のトイレに潜んでいたんだからな。
「それってぇ……もしかしてぇ……」
 女子どもの白い目が、一斉に僕の方に向いた。

「あったよ、涼子のサポーター」
 悲鳴に近い叫び声が上がった。
 声がした方を見ると、今度は僕が悲鳴を上げる番だった。
 なんと、僕のカバンの中から、覚えのないサポーターが出てきたではないか。
「へ、変態よっ。変態だわっ」
「きぃぃっ、許せないっ」
 最初は女子の5分の1ほどだった勢力が、知らないうちに膨れあがっている。
 しかも、武道系クラブに席を置く猛者ばかりだ。
 危険だ。
 弁解する前に口を封じられると判断した僕は、開けっ放しになっていたドアから廊下へ走り出た。
 そのまま全速力で駆け出す。

411:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:38:08 UbYaPH75
「逃げたわっ」
「罪を認めたも同じよ」
「とっちめてやりましょ」
 普段男と絡む機会がない分、こういう時の連中は実に生き生きとしている。
 迫力満点、命懸けのチェイスが開始された。

 早々に白鳥さんの第2次攻撃があると覚悟していたが、まさかこんなベタな手とは。
 ベタだが、しかし有効ではある。
 僕の名誉を地に落とし、同時に肉体を叩く正当性を獲得できる一石二鳥の戦術だ。
 猛り狂ったメスゴリラどもに捕まれば、只では済まないだろう。
 何とか逃げなきゃ。
 しかし、白鳥さんのことだから、校門はとっくに封鎖されているに違いない。
 さして広くもない学校であり、逃げ回っていてもいつかは捕まってしまう。
 このまま反撃の機会すら与えられずに、僕は早くも舞台から降りることになるのか。

 いよいよ息が切れ、もうダメだと思った時である。
 フッと身体が軽くなり、宙に浮くような感覚に包まれた。
「どこ行ったの」
「絶対逃がさないでっ」
 数拍おいて、追撃者の群が地響きを立てて眼下を走り過ぎていった。
 もちろん僕は幽体離脱したわけではなく、何者かによって用務員室の屋根に引っ張り上げられたのだった。

「よう、色男。凄まじいモテぶりだな」
 命の恩人、スケバン・リエが白い歯を見せた。
 彼女は用務員室の屋根の上で騒ぎを知り、逃げてくる僕を掴み上げてくれたのだ。
 けど、こんな良いタイミングで現れるなんて。
 そもそも、この人はいったい用務員室の屋根で何をしていたのだ。
 豊満な肉体に貼り付いてる赤いビキニから察するに、授業をサボって日光浴というところか。
 久し振りに学校に出てきたと思ったら、授業にも出ずリゾート気分満開かよ。
 学校でビキニとは、全く行動パターンの読めない女だ。
 まぁ、無粋なスク水より余程似合っているのは確かだが。

 いかん、ピンコ立ちしてきた。
 それが面白いのか、ロリエはこれ見よがしにエロいポーズを取って挑発してくる。
 右の内腿に描かれた真っ赤なバラのタトゥが全開になる。
 おまけにビキニパンティの裾から、はしたない紐までがさつにはみ出している。
 それでも心配していた腋の下は、予想に違い綺麗に処理されていた。
 こんなにサービスしてくれてるんだから、こっちもピンコくらい出さなきゃ失礼にあたるんじゃなかろうか。
 ジッパーを下ろそうかどうか迷っていると、残念ながらサービスタイムが終了した。
 ともかく、今は礼を言うのが先だろう。

412:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:38:40 UbYaPH75
「いやぁ、助かりました。流石、義侠心に篤い番長は、常に弱い者の味方でいらっしゃる」
 僕は窮屈になったズボンの前を直しながら、ヘコヘコと頭を下げた。
「で、番長はこんなところで何を……出席日数の方は大丈夫なんで?」
 僕は心底から心配している風を装って問い掛けた。
 ロリエに感謝しているのは事実だが、その将来まで心配してやる義理はない。
「心配いらねぇさ。いざとなりゃ、校長のロリコンスキャンダルでもチラつかせてやらぁね。そしたら首席卒業よ」
 分かっちゃいたけど、こういう人なのである。
 心配するだけ損なのだ。

「それよか、おめぇ……自分の心配をしたらどうなんだ。明日から変態パンツドロとして新キャラデビューする気か?」
 それも面白そうだけど、やっぱり分不相応だから却下する。
 僕はお笑いができるような面白味のある人間じゃないんだ。
 第一そんないかがわしいキャラ、あの厳格なシスター・マリアが許してくれるはずない。
「じゃあ、今どき流行んねぇけど引き籠もりでもすっか?」
 ロリエはニヤニヤ笑い、ショートホープに火を付けた。
「いやぁ、引き籠もりはちょっと……」
 24時間、あの騒がしい娘たちと居ることを考えただけで軽くめまいがする。

「まぁ、大したことじゃないッスよ。冷静になって考えてみれば」
 だいたいこの僕には、田村のばっちいサポーターなんか盗む理由がないのだ。
 はえなわ漁法みたく他にも美味そうな餌がぶら下がってるというのに、なんでよりによって一番のハズレを引くものか。
 おみくじで言ったら、大凶が当たるよりまだ酷い結果が出たことになる。
「けどオメェがブス専って線もあるぜ。そういう噂が立つのもコミとしたら、なかなか抜け目のない戦術だ」
 ロリエは愉快そうに目を細めて笑った。
「悪質で、そのうえ容赦がない。あの毬乃って女も、可愛い顔して結構えげつないじゃねぇか」

 ロリエは気に入ったように白い歯を見せたが、当事者にすればたまったもんじゃない。
 変態呼ばわりされても事実だから我慢できるが、ブス専は死んでも認められん。
 僕はかなりの面食いなんだ。
 美的センスを疑われるような噂は、断じて許すわけにはいかないのだ。
 噂が静まるまで放置するつもりだったが、こいつは早々に疑いを晴らさねばならないようだ。
 と思ってたら、丁度いいタイミングでメスゴリラの集団が戻ってきた。

413:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:40:06 UbYaPH75
 僕はそれを見てすっくと立ち上がる。
「おっ、やるのかい?」
 ロリエはお手並み拝見とばかり、軽くアゴをしゃくってみせた。
 見ると、興味津々顔になっている。
 なんのことない、僕はまんまとロリエに乗せられてしまったのだ。
 まぁ、なんとかやってみましょ。

 僕は雨樋を伝って屋根から降りると、女どもの真っ正面に仁王立ちになった。
「いたわよぉっ」
「殺せぇっ」
 僕を見つけた女どもが一斉に速度を上げた。
 ドドドドッと地響きが轟き渡る。
 あぁ、これはあの風の谷の姫さまが、猛り狂う巨大虫の群を前にたった一人で立ちはだかったのと同じシチュ。
 この時、僕は姫さまの感じた恐怖を、ほんの少しだけだが理解できたような気がした。

「ごめんなさいっ」
 モアイ像そっくりな女に掴みかかられる寸前、僕は膝を折って土下座していた。
「ごめんなさい。二度としませんから、今回ばかりはお慈悲を」
 反論も弁解ない、ただひたすらの謝罪であった。
 弁解する僕を殴ろうと思っていたモアイ女はいきなり予定を狂わされた。
 岩石みたいな拳を振り上げたまま、どうしたものかと固まってしまっている。
 まさか僕が罪を認め、謝ってくるとは思ってもみなかったのだ。
 こいつら台本なしではお芝居できない堅物らしく、全くアドリブが効かないでいる。
 それでも何とか筋書きを元に戻そうと必死に喚く。

「ゴ、ゴメンで済んだら警察は要らないのよ。なんで涼子のサポを盗んだのっ?」
 自分たちで仕組んでおいてよく言うよ。
「そ、それは……田村さんのこと……す、好きだから……」
 僕がどもりどもり言った瞬間、GAWARAちゃんの顔がハッキリと朱に染まった。
 生まれて初めての告白に、我を忘れて狼狽えてる。

「ちょっと、勘弁してもらおうとしていい加減なこと言わないでっ。だいたい涼子のどこがいいっていうのよ」
 相方のモアイが吼え立てた。
 事態が一向に正常化しないことに苛立ちを隠せないでいるのだ。
「その……道場で練習に打ち込んでる真摯な姿とか……それに、涼子さんがふとした時に見せる笑顔って可愛いよね」
 その台詞に鬼瓦が炎上した。
 その炎によって足元がトロトロに溶け始めている。

414:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:41:02 UbYaPH75
「口から出任せ言ってるんじゃないわよ。ダメよ涼子、こんな口先男に騙されちゃ」
 親友の声も、いったん溶け始めたGAWARAちゃんを元に戻すことはできない。
「う、うん……けどぉ……」
「けど、じゃないでしょ。だいたい涼子がそんなにモテるわけないって、自分が一番良く知ってるじゃないのっ」
 イライラしたモアイは、とうとう禁断の台詞を吐いてしまった。
「ちょっと、それどういうこと。アンタ、あたしが男子から告白されたのがそんなに気に入らないのっ?」
 GAWARAちゃんがモアイを睨み付けた。

 久し振りの嫉妬成分、キタァ──ッ。
 けどこの2人が演じるんじゃ、さしずめ往年の怪獣映画『サンダ対ガイラ』ってとこだな。

「なんですって、涼子が親友だから言ってあげてるのにぃっ」
「自分がモアイ像だからって、あたしに嫉妬しないでっ」
「鬼瓦には言われたくないわっ。だいたいアンタのサポなんて欲しがる奇特な男子、いるわけないじゃん」
 あれっ、簡単に吐いちゃいましたよ。
 欺瞞に満ち溢れた女の友情など、所詮こんなものでしょ。

「その気にならないでっ。アレは寺島くんを陥れるために、あたし達が仕組んだお芝居でしょうが」
 モアイは優位に立とうとするあまり、言ってはならない秘密を明かしてしまった。
 それに気付きつつ一向に悪びれないモアイに、女の恐ろしさが垣間見えた。
 心底キレたモアイにとって、もはや作戦も糞もなかったのであろう。

「やっぱりね。盗まれたのが涼子のサポなんて、おかしいと思ったのよ」
 声のした方を見ると、雌豹のような女が腕組みしていた。
 女子レスリング部の山本瀬路奈である。
 父親がバルセロナ五輪の選手候補にまでなった人で、自分の果たせなかった夢を娘に託し瀬路奈と名付けたと聞く。

 ちょっと上体の筋肉量が多いのが難点だが、充分美女の部類に入る。
 レスリングの選手なのに、長く伸ばした髪にパーマを掛けている。
 僕としては、そんな彼女の“らしからぬ”ところにさり気ないシンパシーを感じてしまうのだ。
 ついでに言うと、彼女が属する女子レスリング部は生徒会派であり、自身も摩耶子のお気に入りであったりする。
 それは彼女が風紀委員会の特別執行隊を任され、独立した司法権限を付与されていることからも分かる。

415:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:41:36 UbYaPH75
「で、寺島くんはどうしてサポ盗んだのが自分だなんて認めたわけ? やってないなら、ちゃんと争うべきじゃないの」
 瀬路奈は猫科の肉食獣を思わせる笑顔になると、ペロリと舌なめずりした。
「いやぁ……あの勢いじゃ、まともに取り合って貰えそうになかったし……それに……」
 僕は照れ臭そうに頭を掻く。
「皆が田村さんのサポなんか狙うもんかって顔してたから。やっぱ悪戯だったとなれば彼女、笑い者にされちゃうでしょ」
 僕は曖昧な笑顔を作ると、瀬路名からGAWARAちゃんへ視線を移した。

「って、アンタは涼子に恥をかかせるよりは、自分が悪者になる道を選んだって言うの?」
 瀬路名は呆れかえったように溜息をついた。
 腕を組み直すと、信じられないという風に何度も首を捻る。
「ゴメンね田村さん。好きだってのは嘘だけど、柔道やってる時の田村さんってカッコイイと思うよ。これからも頑張ってね」
 僕は改めてGAWARAちゃんに頭を下げた。

「なんだ、鬼瓦のご乱心かよ」
「あつはなついねぇ」
 口々に言いたいことをいいながら、無責任な観衆は解散していった。
 GAWARAちゃんとモアイは互いに肩を寄せ合い、しゃくり上げながら去っていく。

 チラリと用務員室の屋根を見ると、そこに人影はなかった。
 僕の戦術は、ロリエの目にどの様に映ったであろうか。
 取り敢えずは殴られもせず、品格も落とさずに済んだのだから、甘く見積もって60点ってところか。
 マイナス要素の40点は何かって?
 そりゃ、あのGAWARAちゃんから好意を持たれてしまったことに決まってる。
 あぁ、ロリエに急かされなかったら、もっといい手も思いつけたのに。

416:サムライガールと能面女 ◆GK0sdi5g3w
09/01/01 18:42:26 UbYaPH75
 ふと視線を地面に戻すと、雌豹が生徒会の能面女と話しているところだった。
「結構いい奴じゃないか。寺島俊は」
 瀬路奈が錦織に耳打ちしているが、声が大きいので筒抜けになる。
「人がいいのは……先輩もですけどね」
 錦織が唇だけでそう呟くのが見えた。
 人を小馬鹿にしたような目がこちらを向く。
 そして僕と視線が合った途端、冷たい能面顔がクスリと笑った。
 その不気味な笑顔が、何故か脳裏に焼き付いてしばらく離れなかった。



 今日はフラフラになりながら帰宅の途についた。
 世界水準の走りを続けた僕に余力はなく、歩くのさえ億劫だった。
 全く、実力以上の体力を使うもんじゃないな。

 鉛のような身体を引きずって何とか我が家へ辿り着くと、玄関前にウルスラが立っていた。
 夕日を浴びた無表情な顔は、いつもよりムスッとしているようである。
「サトシ……また…女の臭い……いっぱい……」
 せっかく今日を生き延びたというのに、前門の虎、後門の狼かよ。
 無慈悲なアンドロイドの手が僕の両肩を掴んだと思うと、もの凄い力で抱きしめてきた。
 ぐ、ぐるじぃ……絞め殺される?
 僕が死を覚悟していたらウルスラが口を開いた。
「また真理亜……怒る……だからウルスラの臭い……いっぱい……付ける……」

 なんと、ウルスラは他の女の体臭を隠すため、自分の臭いを上書きしているのだ。
 真理亜の嫉妬から僕を守るために。
 僕は急にウルスラが愛おしくなり、申し訳ない気分でいっぱいになった。
「最近…サトシ……構ってくれない……このままでは…ウルスラ……壊れる……」
 僕を抱きしめたまま、ウルスラは男の庇護本能をくすぐるような可愛らしい台詞を呟いた。

 そう言えば、ここのところ忙しくてウルスラに構ってやれなかったな。
 よし、今は無理だけど、この戦いが終わったらみんなで海に行こう。
 お弁当持って、どこか静かなシークレットビーチにでも。
 そこで夏の太陽をいっぱいに浴びて、脳みそがウニになるくらいバカはしゃぎするんだ。
 疲れたら椰子の木陰に寝そべり、波の音を聞きながらゆっくりとお昼寝するのもいい。

 でも、今は病院へ行き、ベッドに寝そべるのが先だ。
 だって君の殺人オッパイが、僕の呼吸を完全に止めちゃっているんだから。

417:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:43:54 UbYaPH75
投下終了
今年も皆様がよい嫉妬に巻き込まれますように

418:名無しさん@ピンキー
09/01/01 19:16:27 UOsU+pfI
GJ



419:名無しさん@ピンキー
09/01/01 22:08:28 5b4qS/I5
GJかな

420:名無しさん@ピンキー
09/01/01 22:36:02 pCwxp/pM
>>417
新年一発目GJ!

とても引き込まれるな。続けてほしい。

421:名無しさん@ピンキー
09/01/02 00:21:29 qU4NJCxa
>>417
あけましておめでとう。
新年早々いい感じだねぇ

422:名無しさん@ピンキー
09/01/02 09:21:03 q+PKg0fF
海外に行ってらしたのですか。
お疲れ様です。

423:小ネタ:アメリカンな刑事
09/01/02 14:23:02 uRE5nY9V
「ふははははは!間抜けな刑事諸君!おさらばだ!」
「ファック!くそったれな泥棒が!てめえのケツをマグナムでファックされたくなきゃ降りてきやがれ!」
「はっはっは、相変わらず下品な刑事だ。さすがに愛しの君相手でもマグナムでお尻をファックされたくないから今日は消えるよ!」
「そんな、刑事さん、なんて情熱的に怪盗さんを求めるの!?あいつがいるから、刑事さんは私をみてくれないのね!」
「くそ、あの怪盗、次の犯行の時こそ、ファックしてやるのに!」
「刑事さん……、私には全然ファックしてやるって言ってくれないのに。許さない……、あの怪盗!」

「おおい、刑事、知ってるか?お前さんが目の敵にしてたあの怪盗、惨殺されたぜ」
「なんだと!?ファック!またか!」
「う~ん、これで10人目か。我々が追う指名手配犯が惨殺されたのは。いったいどんな犯人が…」
「くそ、俺達のメンツは丸つぶれだぜ!連続殺人犯め!俺がファックしてやろうと思った犯人をみんなバラしちまいやがって」
「ああ、刑事さん……、なんで、私にはファックしてやるって言ってくれないの……。でも、いいの。いつか刑事さんが私をファックしてやるって言ってくれるまでずっとまつわ」

424:名無しさん@ピンキー
09/01/02 18:11:22 nE6Qzgsp
何もいえね

425:名無しさん@ピンキー
09/01/03 01:52:14 VzLAxOag
投下開始します

426:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:53:38 VzLAxOag
 翌日、僕は病院のベッドで目を覚ました。
 酸欠で失神した僕は救急車で病院に運ばれ、そのまま経過入院となったのである。
 失神したのは事実だが、入院までしたのは学校をサボるための口実作りのためだ。
 真理亜にこっぴどく叱られるウルスラは可哀相だったが、これも敵を欺くためだから仕方がない。
 その真理亜ときたら、枕元で半狂乱になってわめき散らすわ、明け方まで大声で神様に祈り続けるわで─
 ハッキリ言って、もの凄く迷惑だった。

 それでも朝になると、若い僕の体力はほとんどフルチャージされていた。
 あの祈りが回復系の魔法だったというのなら、シスター・マリアの実力も大したものだ。
 本来なら礼の一つも言うべきなんだろうが、目を覚ました時に彼女の姿はなかった。
 うるさくするもんだから、とうとう看護婦につまみ出されたのだろう。
 彼女は今も教会の礼拝堂で、僕のため一心不乱に祈り続けてくれているのだろうか。
 だとしたら本当に申し訳ないと思う。
 僕はこのとおり、ピンピンしているのだから。

 さて、それではそろそろ行動を開始するとしよう。
 悠長に休んでいる暇など、今の僕にはないのだ。
 今日、学校をサボるのは敵から逃げるためじゃない。
 逆に油断してる敵の脇腹に痛撃を加えるためなのだ。

 まずは篁摩耶子の家に押し掛け、生徒会入りを直訴する。
 武道連盟が旗幟を鮮明にした今、摩耶子は双手をあげて僕を迎え入れてくれるだろう。
 生徒会をバックに付ければ、身の安全は保証されることになる。
 なにしろ、レスリング部やボクシング部、それに摩耶子直轄のフェンシング部は超高校級の折紙付き。
 盾としてこれ以上のものはないっていう強豪揃いなのだ。

 万全の防御を整えてから攻撃に転ずるってのは、何も将棋だけの専売特許ではない。
 あの矢吹丈だって、ノーガード戦法などを多用したばっかりに、最後にはパンチドランカーになってしまった。
 もし、彼がもっとディフェンシブなファイティング・スタイルを採用していたら─
 その後のWBCバンタム級の歴史は違うものになっていたであろう。

427:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:54:10 VzLAxOag
 それに何と言っても、人的資源を誇る武道連盟に個人で戦いを挑むのは無謀すぎる。
 互角の能力を持つもの同士なら、数が多い方が勝つに決まっている。
 そして、少々の能力の差など、圧倒的な物量でたやすくひっくり返せる。
 東郷元帥が仰ったように、百発百中の砲1門と百発一中の砲100門は確かに同じ攻撃力を持っていよう。
 しかし、それらが互いに撃ち合うとなれば、第2撃目は0対99という絶望的な状況に陥ることを知っておくべきなのだ。
 鎧袖一触、なんて目に遭わないためにも、僕はどうあっても生徒会をバックに付けなければならないのである。

 僕は早々にパジャマを脱ぎ捨てると、そのまま退院手続きを済ませて病院を後にした。
 摩耶子が一度寝込むと5日はそのままってのは、生徒会の錦織書記長から得た情報だ。
 それが本当だとすると、今日も彼女は自宅療養してることになる。
 ならば、彼女にお目通り願うには、寝所に推参するしかあるまい。
 幸い篁邸は名所にもなっている、町で一番有名なお屋敷だ。
 友達でもないのにかかわらず、自宅までの道順が分かってるってのは非常にありがたい。

 最寄りの駅から15分も歩くと、山手の一等地に立てられた摩耶子の自宅に到着した。
 金にあかせて建てられた白亜の屋敷は、周囲を圧する威容を誇っている。
 何とかという有名なデザイナーの手による洒落た洋館だ。
 周囲には高い塀がグルリと張り巡らされ、セキュリティも万全のようだ。
 無粋な監視カメラは目に付かないが、おそらく至る所に隠しカメラが設置されているのだろう。
 そして無理に敷地内に押し入ろうものなら、腹を空かせた番犬がお相手してくれることになってるに違いない。
 その番犬もそこらの市販品ではなく、さしずめ天下りした退役軍用犬辺りか。

 僕は別に押し売りに来たわけではないし、正々堂々正門玄関から推参することにした。
 門柱に付いたインターフォンを押して待つことしばし、誰かと問い掛ける若い女の声がした。
 僕は摩耶子のクラスメイトであることを告げ、学校を代表してお見舞いに来たと用向きを伝えた。
 再び待つことしばし、数十メートルはあろう通路を通って家の者が門までやって来た。

 なんとメイドだよ、本物の。
 ちゃんと実在してたんだ。
 うちにも似たようなのが一人いるけど、いわばあれはコスプレの一種だから。
 流石、本物はあんなにはしたなく足を晒していない。
 それでいて可愛らしさは、うちのパチもんメイドにも負けていないのだ。
 うちのより垢抜けておらず、オッパイも小さいが、もし彼女が恋人募集中だというなら速攻で立候補する。
 それくらい可愛らしい少女だった。

428:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:54:42 VzLAxOag
 だが、僕の挙動を見張る目の配り方はプロのものである。
 普段はお嬢さまの身の回りの世話をしながら、いざという時には武装親衛隊に早変わりするのかも知れないな。
 そんなアニメみたいなことを考えていると、門扉越しにメイドが謝罪してきた。

「大変申し上げにくいのですが……本日、お嬢さまはことのほかお加減が優れず、どなたもお通しできかねます……」
 なんてこった、正真正銘の門前払いだよ。
 せっかくここまで来たってのに。
「会長がお休みになってこの方、皆は太陽を失ったように沈んでいます。せめて一目だけでもお会いできませんか」
 僕は何とか食い下がって会見の機会を得ようとした。
 たとえ口頭でも会長の了承が得られれば、僕は堂々と生徒会室に居座ることができるのだ。

 だが、メイドの答えはつれないものであった。
「申し訳ございませんが……」
 類い希なる美少女に沈痛な面持ちで頭を下げられれば、誰だって無理強いはできなくなる。
 一刻も早く、彼女の顔に微笑みを取り戻したくなるのが人情であろう。
「では、これをお願いします。早く良くなって下さいとお伝えを……」
 僕は真っ赤なバラとかすみ草でアレンジされた花束を差し出した。
 ここへ来る途中、なけなしの小遣いをはたいて買った演技用の小道具だ。
 それを見た瞬間、メイドの顔にハッキリと怯えが走ったのを僕は見逃さなかった。

 なんだ? 当家じゃ赤いバラは不吉だとでも言うのか。
 百合の花や菊がお見舞いにそぐわないことはマナーとして知っている。
 バラは別に禁忌でも無かろうに、いったいどういうわけだろう。
 5000円程度の安物だって、バカにしてるのでもなさそうだし。
 しかし、メイドの目が泳いだのは一瞬のことで、直ぐににこやかな表情に戻った。

「えっと、バラ……お嫌いでしたっけ、会長?」
 僕は彼女が完全に立ち直るより先に質問をぶつけてみる。
 メイドは軽く狼狽しながらも、左右にかぶりを振った。
「こんなに綺麗なバラなんですもの。きっと、お嬢さまもお喜びになりますわ」
 そういう彼女の顔には、感情を晒したことを後悔する色がありありと浮かんでいる。
 やっぱり普通じゃないな。

429:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:55:27 VzLAxOag
 メイドはそれ以上の失点を重ねないよう、いきなり話を逸らしてきた。
「あのぅ……寺島…俊さん……ですよね?」
 今度は僕が驚く番だった。
 初対面のメイドが、なんだって僕の名前を知っているのだ。
「お話はお嬢さまから……あんなに楽しそうにしていらっしゃるお嬢さまを、私は見たことがありません」
 メイドはそう言って自らも楽しそうに破顔した。
「寺島さん。お嬢さまのこと……どうか、よろしくお願いします」
 メイドはそう言うと、改まった態度でお辞儀した。



 なんてこった。
 自宅に押し掛ければ何とかなると思っていたが、とんだ計算違いだった。
 予定では、摩耶子の言質を持って生徒会へ乗り込んでいる頃なのに。
 これでは危なくて学校へは近づけない。
 といって既に退院した病院に、今更逃げ込むこともできないし。
 こんなことなら、今週一杯は看護婦に囲まれてチヤホヤされているんだった。
 かくなる上は、スケジュールを2つ3つ繰り上げて、一気に決着を付けるしかない。

 僕が危険に晒されているのは、生徒会と武道連盟の争いごとに巻き込まれたせいだ。
 故に、どちらかを解体すればこのゴタゴタは収束に向かう。
 標的はもちろん、武道連盟の方だ。
 白鳥さんの人気だけを元に結束している武道連盟は、生徒会に比べて遥かに脆弱な組織だ。
 接着剤たる白鳥さんのやる気さえ挫けば、あっさりと瓦解するだろう。

 その白鳥さんは、ヤクザに握られた弱味のせいで自暴自棄になってるだけである。
 だから彼女をヤクザから解放してあげれば、武道連盟も求心力を失って霧散する。
 それに何と言っても、僕はあの白鳥さんが苦悩する姿など見たくないのだ。
 何とか力になって上げたいが、彼女はどうあっても心を開いてくれない。

 ならば、取るべき手段はただ一つ。
 当のヤクザから聞き出すまでだ。


 それから1時間後、僕は繁華街の裏通りを歩いていた。
 一帯には人相の良くない男たちがたむろし、体感治安は最低レベルに落ち込んでいる。
 あの摩耶子なら見ただけで卒倒しかねない風紀の乱れだ。
 饐えた臭いを我慢しながら歩いていくと、薄汚い貸しビルが見えてきた。
 その4階に角菱組の事務所がある。
 喫茶『バルバロッサ』の地上げを請け負っている例の暴力団だ。

430:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:55:59 VzLAxOag
 ビルに入ろうとすると、派手なアロハを着たチンピラに止められた。
「ヤスのアニキに用事があるんスけど」
 僕はアニキの知り合いを装って指を上へ向けた。
「なんや。お前、アニキのパシリかいな。アニキやったら事務所やで」
 アニキの名前を出すとアロハはすんなりと通してくれた。
 さすがアニキのネームバリューは凄いや。

 今にも壊れそうなエレベーターで4階へ上がると、扉の直ぐ向かいが事務所だった。
 組の代紋─斜めに傾いだ正方形が4つ並び、横長の菱形を形作っている─がドアに大きく描かれている。
 そのドアをノックして中へ入る。
「こんちわ~ッス」
 脳天気に挨拶すると、人相の悪い男たちが一斉にこちらを向いた。
 急に不審者に踏み込まれて完全にビビっている。

 隅っこでパソを弄っていたハゲ頭が、大慌てでモニターを隠そうとする。
 それがかえって僕の注意を引き寄せた。
 なんかネットでヤバい取引でもしてるのかと思ったが、チラリと見えた画像は『はぴほす』の一場面だった。
 なるほど、他人に見られたくない画面であることには違いあるまい。

「ちわッス。ヤスのアニキはいますか?」
 僕の呼び掛けに、長椅子で寝ていた男が身を起こした。
 小狡そうな陰険顔には見覚えがある。
 アニキだ。
 ほとんど同時に、アニキも僕の顔を思い出した。
「ぼ、ぼっちゃん」
 アニキは僕に気付くなり、いきなり逃げ腰になった。
 今さら手遅れなのにもかかわらず、背もたれに身を潜める。
 そして僕がウルスラを伴っていないことを確認してからようやく立ち上がった。

「な……なんやワレ、一人か。何しに来たんや?」
 アニキは怯えながらも、手下の手前ということもあって虚勢を張る。
「はい、今日はアニキにとって耳寄りな話を持ってきました」
 耳寄りな話と聞いて、アニキは釣り込まれて身を乗り出してきた。
 それでも右目だけはドアの方を向いたままだ。
 いつそこから暴力メイドが現れるかと怯えているのである。

431:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:56:32 VzLAxOag
「何やねん、耳寄りな話て? あのサテンから手ぇ引く言うんか?」
 こっちを向いた左目だけが欲望に濁る。
 器用な人だ。
「もっとお得な話です。実はあの店の権利書を持参しました」
 僕は内ポケットから、縦に二つ折りした角封筒を取り出した。

「なんやて?」
 アニキの顔が羊を前にした狼のようになる。
 ほぼ諦めていた『バルバロッサ』が落とせそうなのだ。
 しかも住人を立ち退かせるだけで仕事は完了なのに、なんと店そのものが手に入るというのだ。
「ようやったぁ」
 アニキはもう『バルバロッサ』をものにしたように喜んだ。
「そやけど……ワレ、あのサテンの身内ちゃうんか。そやのに何でや」
 バカっぽく見えてなかなか慎重だ。
 美味そうな餌には鋭い釣り針が仕込まれていることを良く知っている。

「いやぁ、先日は事情がよく飲み込めていなかったもんで。実は、あの店には多額のツケがありまして」
 店自体が消滅したら、ツケも払わずに済むって算段だ。
「そんなことくらいでか。ワレも相当悪いやっちゃのぅ」
 アニキが呆れたように目をパチクリさせる。
 無論、そんなことくらいで行きつけの店を裏切ろうって言う訳じゃない。
「で、何が望みなんや。言うてみぃや」
 アニキは猫なで声を出して先を促してくる。

「実は、あの用心棒の先生のことで……あの子は僕と同じ学校の生徒なんですが、なかなかこっちを振り向いてくれんのです」
 僕は殊更言いにくそうに言葉尻を濁す。
「何や、センセにホレとんかい。ワレも隅に置けんのぅ」
 アニキはそんなことかと肩から力を抜いた。
 もっと面倒なことを持ちかけてくると思っていたのだろう。
 例えば拳銃を売ってくれとか、クスリを流してくれとか。
「できればセンセが僕の言いなりになるよう、何か秘訣でもあれば教えてもらおうと思いまして……」
 僕は歯を剥き出しにしてウシシと笑って見せた。

432:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:57:05 VzLAxOag
 アニキも僕の言うところを正確に察して嫌らしく笑った。
 何のことはない、僕は暗に白鳥さんを縛っている弱味の譲渡を迫ったのだ。
「ワレも好きやのぅ。女一人のためにそこまでやるか。ほんまワシ以上に悪いやっちゃで」
 腕組みしたアニキは感慨深げに何度も頷く。
「いえいえ、アニキに比べましては僕なんかは……フッフッフッ……」
 僕たちは揃って下卑た笑い声を漏らした。
「よっしゃ、ちょっと待っとれ」
 アニキはそう言うと、奥の部屋へと消えていった。

 しばらく待たされたが、その間居心地の悪いこと悪いこと。
 みんな敵意こそ見せないが、友好的な雰囲気も全くない。
 僕のことをアニキ専属のスケコマシくらいに思って軽蔑しているのだろう。
 ホント、ヤクザなんてのは同じ部屋にいるだけで不快感を催させてくれるものだ。

「待たせたのぉ」
 やがてアニキが封筒を手にして戻ってきた。
 大きさからして中身はCD-RかDVDってところか。
 となると、何かの画像か音声を焼き込んだ物、そしておそらくは複製品だ。
 であるから、これを奪ったからといって白鳥さんを呪縛から解き放つことはできない。
 しかし、彼女を縛る呪いの正体はこれで明らかになる。

「ほな、交換といこか」
 僕はアニキに向かって頷くと、二つ折りにした封筒を差し出した。
 アニキはそれを受け取ると、自分が持った封筒を僕に突き付けてきた。
 それを両手で伏し拝み、ありがたく頂戴する。
「お前、初めて見た時からワシらと同じニオイがするて思とったんや」
 褒め言葉としても全然嬉しくない。
「アニキ。今後ともよしなに」
 僕は受け取った封筒を大事に内ポケットに仕舞い込んだ。
 さて、いただく物はいただいたし、早々に引き上げるとするか。
 渡した権利書が偽物だってばれてしまう前に。



 僕は貸しビルを出ると、その足で『バルバロッサ』へ向かった。
 一刻も早くディスクの中身を見たかったのだが、物が物だけにネットカフェは使えない。
 完全に外界からシャットアウトされた環境じゃないと、うっかり人目につく危険がある。
 となると、気心の知れた『バルバロッサ』くらいしか思い付かなかった。
 あそこには売り上げを管理するためのパソコンがあったはずだ。

「やぁ、俊ちゃん。もう起きてもいいのかい?」
 改装工事中のドアをくぐって『バルバロッサ』に入ると、髭面の敏郎爺ちゃんが迎えてくれた。
 ついでに壁紙なんかも張り替えている最中で、お店は開店休業中というところだ。
 メイド姿のウルスラは、店の隅っこでほとんど装飾品と化している。
「ごめんね、爺ちゃん。ウルスラのせいで」
 店の入り口が全壊してしまったのは、ウルスラがヤクザ相手に大暴れしたからだ。
 僕は彼女の主筋ということもあり、店をこんなにしてしまったことを詫びた。

433:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:57:50 VzLAxOag
「ウルスラ…悪くない……サトシを守った…だけ……」
 ウルスラは、どうして自分が責められるのかと抑揚のない口調で呟く。
 こころなしか、感情のないアンドロイドが不服そうにしているように見える。
「なんでも、やりすぎはいけないんだぞ。君はもう少し加減ってものをだなぁ……」
 それにこの前、僕が真理亜に絞殺されかかった時には助けもしなかったくせに。
 あまつさえ、昨日は昨日で僕を病院送りにしておいて。

「まぁまぁ、元々が趣味でやってるような店だから。それにあれ以来、地上げの連中も姿を見せなくなったし」
 ウルスラ様々だと爺ちゃんは場をとりなした。
 まぁ、ウルスラが来てから売り上げが10倍以上に跳ね上がっているのは確かだし。
 被害者の爺ちゃんがいいって言うのなら、僕は構わないけど。
「で、今日は何かな。学校、行かなくていいのかい」
 それで思い出したが、僕には少々急ぎの用事があったのだ。

「ゴメン、爺ちゃん。ちょっとパソコン借りるね」
 僕はカウンターの奥に鎮座しているデスクトップに向かった。
 かなり旧式のマシンだが、ちゃんとCDドライブは備わっている。
 さっそくトレイにディスクをぶち込んで立ち上げてみる。
 だが、OSの関係なのかソフトの問題なのか、ディクスは一向に認識されない。
 どうしたものかと思案していると、背後からウルスラが手を伸ばしてきた。
 そして筐体の背面をゴソゴソしていたと思ったら、いきなりモニターにウィンドウが開いた。
 1000年の未来からやって来たアンドロイドの目に、この旧式パソコンはどの様に映っているんだろうか。
 僕がエジソンの蓄音機に対して抱く思いとは比較にならないのだろう。
 ともかくウルスラはご先祖様を叩き起こしてくれた。

「さて、鬼が出るか蛇が出るか……」
 ウィンドウがちらつき動画がスタートした、と思ったらとんでもない画像が浮かび上がった。
「…………!!」
 そこに現れたのは鬼でも蛇でもなく、若いおネェちゃんの裸であった。
 全部で3人、みんなクスリでもキメているのか目が妖しげな光を放っている。
 そして、彼女たちは四つん這いになると、明らかにヤクザと分かる男たちにバックから犯され始めたのだった。

434:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:58:25 VzLAxOag
「……ったぁ」
 僕はウルスラの存在を思い出し、慌てて両手でモニターを隠そうとした。
 だが、万力のようなウルスラの手がそれを邪魔する。
 ビックリして振り返ると、ウルスラは食い入るようにモニターを見詰めていた。
 彼女は“そっちの用途”にも使えるが、元々はハウスキープ用に製造されたアンドロイドである。
 僕に抱かれるまで、男の経験など全く無かったのだ。
 それだけに、初めて目の当たりにする他人のセックスに興味津々だったのだろう。
「後背位は……哺乳類の生殖行為として……きわめて……自然体……」
 変な理屈をこね回していても、彼女がもの凄く興奮していることは鼻から漏れている排気の温度で分かる。

 そのうち画面の女の子たちは揃ってお尻を痙攣させた。
 中出しされ、イッちゃったのである。
 続いて、男たちはそれぞれのパートナーをひっくり返し、その鼻先に粗末なモノの先端を突き付ける。
 恍惚とした表情の女の子たちは真っ赤な舌を伸ばし、それを愛おしそうにチロチロ舐めていく。
 やがて女の子たちは口一杯に男のモノを頬張り、ジュルジュル嫌らしい音を立て始めた。

「何を…しているの……パクパク……気持ちいいの……?」
 フェラチオなる語彙は勿論、その概念すら知らぬウルスラにとって、目の前に繰り広げられてる光景は余りにも強烈だった。
 彼女は食い入るようにモニターを見詰め、知らず知らずのうちに口の回りを舐め回していた。
 そして─
「ウルスラも…パクパク…する……サトシ……協力を……」
 やっぱりこう来たか。
 勉強熱心なホントにいい子なんだ。
 しかし、悪いけど今はウルスラの家庭教師をしている暇はない。
 この時、僕の目はウルスラの口元ではなく、モニターに大写しになった女の子の顔に釘付けになっていたのだ。

 快感に弛緩しきってはいるが、その顔には見覚えがある。
 確か、この春に卒業していった2つ上の先輩だ。
 僕の記憶が正しければ、彼女は剣道部のレギュラーだったはずである。
 ようやく事態の全貌が見えてきた。

435:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:59:01 VzLAxOag
 女どもがなんでこんなビデオを撮られる羽目になったかは分からない。
 ただ、このビデオの存在を知った白鳥さんは、それをヤクザから奪還すべく事務所に乗り込んだのだ。
 その時にはもう、この動画は安価なCD-Rで大量に複製されてしまっていたのだろう。
 もしかすると、ネットで無料配信される準備が整っていたのかも知れない。
 いずれにせよ、もはや白鳥さんが独力でどうにかできるレベルを遥かに超えていたのだ。

 返り討ちにあった白鳥さんは、動画の流出を止めることを引き替えにヤクザの用心棒に成り下がったのである。
 先輩たちが築き上げた部の名誉を守ることは、後輩にとって至上の義務である。
 しかし、彼女が本当に恐れたのは、血の滲むような努力の末に得た全国大会への出場権を失うことなのだろう。
 その証拠に、彼女は大会が終われば剣を捨てるとまで僕に約束したではないか。

 この時、僕は気付いてしまった。
 白鳥さんはエースとしての役割を終えたら、ヤクザの事務所に殴り込みを掛けるつもりなんだ。
 全てを捨ててまで、己の誇りのために武士道精神を全うするつもりなのだ。
 そんなことさせてなるものか。
 あんないい子の将来を、僅か17年やそこらで閉ざしてしまってはならないのだ。

「サトシ……早く…フロントの……開放を……」
 我に返ると、デスクの下に潜り込んだウルスラが、膝の間から熱っぽい目で見上げてきていた。
 僕が一人で熱くなっている間に、彼女はトレーニングの準備を終えていたのだ。
 ちょっと待て。
 こんな所で、はしたないぞ。
 第一、爺ちゃんや工事の人だっているってのに。
 でも、ウルスラの奴は既に本気モードに入ってる。
 こうなったら僕でも止められない。
 と焦っていたら─

「邪魔するでぇ~い」
 もはや聞き慣れた感のある胴間声と共に、パンチパーマの小男が店に入ってきた。
 肩に長ドスを担いだ、いなせなぶっこみスタイルだ。
 アニキ、グッドタイミングだよ。
 しかも、背後には幹部以外の手下を全員引き連れている。
 もちろん、あの巨漢のマサさんもアニキの直ぐ後ろに控えていた。

436:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 01:59:36 VzLAxOag
「またあなた方ですか。ですから、何度も言っていますように……」
 迷惑そうに顔をしかめたジッちゃんを、アニキがチッチッチッと人差し指で制する。
「えぇんや。そんな台詞吐けるんも今日で最後やからのぉ」
 アニキは余裕綽々の態度で前へと進んでくる。
 そして長ドスを床につき、杖代わりにして上体を支えた。
 顔には満面の笑みが溢れている。

 えっ?
 てっきり偽の権利書を掴まされたことに腹を立て、報復攻撃にやってきたと思っていたのだが─
 この分では、アレが偽物だとまだ気付いてないのか。
 まずいアニキ、逃げて。
 しかし全ては遅きに失した。
 その時、既にウルスラはつかつかとアニキの前へと進み出ていたのだ。

「な、なんやメイド。今日はこの前みたいにはいかへんで。こっちには……」
 アニキは最後まで喋ることはできなかった。
 ウルスラの手がアニキの襟首を掴み上げ、無造作に投げ飛ばしたのである。
 自分が投げられたことにも気付かず、アニキはニヤニヤ笑った顔のまま宙を飛んだ。
 そして改築中のドアを滅茶苦茶にしながら、自身はボロ雑巾へと変わっていく。

「キャッ」
 マサさんが女の子みたいな声を出し、真っ先にその場から逃げ出した。
 しかし建材やら脚立やらが出口を塞いでしまっていて逃げ場はない。
「ヒィィィッ」
 床にへたり込んで後ずさりするマサさん。
 ウルスラはその足首をむんずと掴むと、200キロ超の巨体をいとも簡単に振り回し始めた。
 強烈なジャイアントスイングが、カトリーナ級のハリケーンを生み出す。
 マサさんの横綱ボディとウルスラの怪力が織りなす夢のコラボレートは、十数人いた若衆どもをアッと言う間に薙ぎ倒した。
 その時にはマサさんも全身の血を頭に昇らせて失神していたのであった。


「えろう済んまへんでしたぁ。もう二度とこの店には手ぇ出しまへんさかいに」
 お許しをと、アニキは土下座した。
 手下どももそれに習って額を床に擦り付ける。
 今度という今度は格の違いというものを知ったのだろう。
 アニキの顔からは険が消えていた。
 そればかりかウルスラに対する畏敬の念すら浮かんでいる。
 だが、ウルスラの怒りはまだ収まっていなかった。
「許さない……ウルスラの…パクパク……邪魔した…」
「わぁ~わぁ~わぁ~」
 僕は大慌てでウルスラの台詞を遮った。

437:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 02:00:13 VzLAxOag
「じゃあ、例のCD-Rのコピーは本当にこれだけなんだね」
 僕は床に積まれたCD-Rの山を指差した。
 あれからアニキに言いつけて事務所まで取りに行かせたものだ。
「もし、まだ他にもコピーがあったり、サーバーに残っていたら……」
 僕の横でウルスラが指間接を折り畳み、バキバキともの凄い音が響く。
「うへぇ、ホンマですわ。わしらにそんなテクおまへんねん」
 アニキは首と両手を振って否定する。
 その切実なまでの必死さを見る限り、ウソを言っているとは思えない。
「もし、後で動画のワンシーンでも流出するようなことがあれば……こうだから……」
 僕はウルスラにゴーサインを出した。
 同時にウルスラが天井近くまで飛び上がる。

「おぉっ!」
 ヤクザどもは最初露わになった純白のパンティに、続いてCD-Rの山に向かって繰り出された鉄拳にどよめいた。
 うずたかく積み上げられたCD-Rが、頂上から順に粉々になっていく。
 ウルスラが床に降り立った時、全てのディスクが叩き壊されていた。
 粒子サイズに粉砕された破片がキラキラと輝いて空気中を漂う。

 これでよし。
 お次はこのことを一刻も早く白鳥さんに知らせてあげるのだ。
 生徒会と武道連盟の全面戦争が始まる前に。
 ただ、生徒会側の人間と思われている僕が、無事に部室棟へ辿り着ける保障はない。
「ウルスラ、行くぞ」
 僕は頼りになるボディガードに声を掛けた。
 ところが、ウルスラの態度は素っ気ないものだった。

「知らない……サムライガール……サトシに感謝…する……ウルスラ……面白く…ない……」
 ウルスラはそう言うと、プイッと横を向いてしまった。
 なんだ、妬いているのか。
 けど、今はそんなものに付き合っていられない。
「でも、僕だってウルスラに感謝するんだから。それでおあいこなんじゃない?」
 僕がそう申し向けると、ウルスラは直ぐに食い付いてきた。

438:ザ・ヤクザとジェラシック・メイド ◆GK0sdi5g3w
09/01/03 02:01:08 VzLAxOag
「サトシ……ウルスラに感謝……する?」
「するともさ。当たり前じゃないか。お返しに何だってしてあげるよ」
 僕はキッパリと言い切った。
 なんなら明日からウーシェって愛称で呼んであげてもいい。
「では…パクパク……教えて…くれる……?」
 願ってもない、というかこちらからお願いしたいくらいだ。
 それでウルスラのご機嫌はあっさり直った。

 でも問題は残っている。
 たとえ白鳥さんに日本刀を持ち出されても、ウルスラの力をもってすれば圧倒できるだろう。
 しかし、それではウルスラが人間でないことがばれてしまう。
 素手で日本刀に勝つのは不自然だし、切られても死なないってのは、もはや超常現象の部類だ。
 何かいい手はないかと首を捻ったら、床に転がっている長ドスが目に入った。
 アニキが意気揚々と担いできた物だ。
 これだ。
 相手と同じ武器を使うのなら、白鳥さんに勝っても不自然には見えるまい。
 心配なのは、慣れない刀剣をウルスラが使いこなせるかどうかだ。

「問題…ない……」
 ウルスラはスラリと長ドスを抜き放つ。
「スター・ウォーズは……エピソード6まで……全部見てる……」
 彼女はそう言うと、ギラギラ光る長ドスを器用に振り回し始めた。

 待て、ここって感心するとこなのか?
 まさかジョークを言ったんじゃないだろうな。
 何はともあれ、これで最終決戦のアウトラインがデザインできるようになった。
 後は風雲急を告げる我が学園に赴くだけだ。

 我、これより出撃せんとす。
 本日、天気晴朗なれども波高し。

439:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:03:02 VzLAxOag
連投申し訳ありませんでした
間もなく仕事に復帰することになりそうなので
何卒お許しを

440:名無しさん@ピンキー
09/01/03 04:29:43 +2a7ZnV2
GJ!
続き楽しみにしてるので、お仕事が一段落したらまたお願いします。

441:名無しさん@ピンキー
09/01/04 02:18:23 h0kOT6+A
GJ

442:sage
09/01/04 18:51:47 qgZ3gdEQ
GJ!

443:名無しさん@ピンキー
09/01/04 19:10:18 sfaj8FdX
作者さん
幾ら寂しいからって言ってもこれはダメだろ
1万年だってGJつかなくても自演、しかもageるなどしなかったのに

444:名無しさん@ピンキー
09/01/04 19:14:26 ANgzrxAZ
その妄想力は創作に向けた方がいいよ

445:名無しさん@ピンキー
09/01/04 20:18:28 UUy8ZmRq
緑猫さんの投稿とか来ないかな
楽しみに待っているんだけど

446:名無しさん@ピンキー
09/01/04 20:47:27 sfaj8FdX
投稿“とか”って投稿以外になにがあるっての
つか、陛下相変わらず乙
ホントに緑猫さんが好きなんだねぇ
大事な金蔓だからな

447:名無しさん@ピンキー
09/01/04 21:42:32 yZw4X34a
>>446
ウナギイヌさんの間抜けぶりが面白すぎwwwwwwww
おいおい、作品どんどんと投稿されているんだから
さっさといつものなんちゃって批評でもしたら?
誰も読まないけどなwwwwwwwwwwwwwww

448:名無しさん@ピンキー
09/01/04 22:36:50 qaLDfz/r
>>439
GJ!!

449:名無しさん@ピンキー
09/01/04 22:37:12 YnpWQLuz
>>439

GJっす
ウルスラかわいいよウルスラ

サトシも中々の策士だな

450:名無しさん@ピンキー
09/01/05 00:02:34 h0kOT6+A
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!

451:名無しさん@ピンキー
09/01/05 00:50:27 wA7qUzi7
緑猫さんって意外と下品な口きくよね
食人系の作品書く人の煽りはひと味違う

452:名無しさん@ピンキー
09/01/05 01:24:23 CGckgtrJ
           ____        ) 『 蔵臼の左ストレートと山羊の右ストレートが交差したらどうなるの?』っと、
        /⌒  ⌒\      ) 
      /( ●)  (●) \    )/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y丶
     / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
    |      |r┬-|     |
     \       `ー’´     /
     ノ            \
   /´               ヽ                 カ
  |    l   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l   カ    タ
  ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.     タ
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
      ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
   ,. - ””| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄
        ____
    /::::::─三三─\            リアルな話すると多分最初の頃の天下一武闘会なら余裕で優勝できる。
  /:::::::: ( ○)三(○)\          蔵臼の戦闘力が6ならば、双方2倍の踏み込みで4倍。クリティカルヒットで8倍。
  |::::::::::::::::::::(__人__)::::  |  _____  負けフラグの立て過ぎで160倍。そして、トリプルクロスカウンターでさらに12倍。
   \:::::::::   |r┬-|  ,/ .| |        締めて1920倍で戦闘力は11520。
   ノ::::::::   `ー’´  \ | |        お前のフラグで悟空がヤバイ

453:名無しさん@ピンキー
09/01/05 15:00:12 iOy4GbQv
いい流れっすね

454:名無しさん@ピンキー
09/01/05 18:07:55 jpSs/5z4
作品投下で盛り上がってきました

455: ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:24:37 yOXEcCmq
投下開始

456:両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:25:47 yOXEcCmq
 これは悪夢だ。悪夢に違いない。
平和で幸せな記念すべき日の早朝、俺は少々遅めのナイトメアに苛まれていた。
目の前には実の姉が一糸まとわぬ裸で立ち塞がり、女性特有の優美な曲線美を惜しげもなく晒している。
この時間帯は、バイト帰りの姉が就寝前にシャワーを浴びるタイミングに当たることをうっかり失念していた俺が悪いのだ。
普段なら絶対にやらない朝シャンなどをやらかそうとしたのがまずかった。
 確かに昨日も朝風呂に入ったが、それは徹夜明けの眠気を払うためのやむを得ない緊急措置だった。
地球に優しくない朝風呂などは、エコロジストである俺が本来やるべき所業ではないのだ。
それに昨日はタブーを破った報いか、佐藤早苗と絶交するという憂き目にあっている。
本当に変わったことなどするもんじゃないな。
何かというと前例を持ち出すお役所主義というものを、今の俺ならよく理解できる。
人間、普段やらないことを無理に曲げてまでやる必要性はないのだ。
元々やる必要がない事案だからこそ普段やらないのである。
後悔先に立たずという。
だが、俺の股間の一部は痛いほどに立っており、下腹に痛いほど食い込んでいた。

457:両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:26:49 yOXEcCmq
「あの……姉ちゃん、そろそろ出たいんですけど……」
 姉の足元にへたり込んでいる俺は弱々しく笑った。
「なに? そろそろ出したいって? 実の姉に向かって何を言っているんだ、君は」
どんな耳してるんだよ。
絶対分かって言ってるんだろうけど。
ああ……もう頭に血が昇ってどうでもよくなってきた。
 前に佐藤早苗から“姉を異性視することは近親相姦の始まり”なんて揶揄されたが、あれは予言だったのか。
だとすると佐藤早苗は予言者で、これは彼女を笑った天罰だとでも言うのか。
恐るべし佐藤早苗。
「も、もう……今日、佑子さんと上手くいかなかったら姉ちゃんの責任だからな!」
俺は姉に抗議したが、飛び出した声のあまりの情けなさに我ながら悲しくなる。
「なに言ってのだか。たかが姉の裸を見ただけで狼狽えまくってるチェリー君の分際で」
姉はフフンと鼻で笑う。
「そんな余裕の無さで、お嬢さまをちゃんとリードできるかっての?」

458:両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:28:19 yOXEcCmq
 そうなのだ。
初体験どころか彼女の家に遊びに行くことすら初めてとなる俺に、必要とされるスキルが欠如していることは事実なのだ。
けど、それをこんなシチュエーション下で口にするのは余りにも、ざ……残酷だッ!
「残酷!? ど素人の小僧が、この『仲川沖美』に意見するのかねッ!」
い、い……いえ。意見だなんてそんな……ぐぇぇっ!
姉ちゃんの足裏が、へたり込んでいる俺の大事な部分を……踏みしめて……。
「味もみておこう」
親指と人差し指の間に挟み込んで前後に扱き始めたぁぁぁっ!
姉ちゃん、なんだってこんなことを。
「あんたは姉ちゃんのラッキーアイテムだって言ったっしょ」
いきなりキモ姉と化した実の姉は、猛然と足を動かしてきた。
こ、これは……自分でするより……何倍も……くはぁぁぁっ!!
のけ反った俺は勢い余って湯船の角で後頭部を強打する。
痺れるような快感と後ろ暗い解放感を覚えながら、俺の意識は闇の中に消えていった。

459:両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:29:50 yOXEcCmq
 
―――――――――――――

 約束の時間はとっくに過ぎたというのに、仲川くんはやってきません。
遅れるのなら連絡をくれても良さそうなものなのに。
それなのに私の携帯電話は沈黙を守ったままです。
どうしてなのでしょう。
ここに至ってフラレたとは思いませんが、やはり不安は募ります。

 もしかすると門の前までやって来て、我が屋敷の構えの前に臆してしまったのでしょうか。
ご自分の家との余りの違いに。
そんなことは気にするようなことではありませんのに。
私が仲川くんに経済的に何かを期待したことなどありませんし、今後も負担など掛けるつもりはありません。
私はそんな物質的なことで仲川くんに惹かれたのではなくもっと高尚な、そう、彼との精神的な繋がりを欲しているのです。
経済的には、私はもう充分すぎるほど満たされているのですから。

460:両手に嫉妬の華を ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:31:36 yOXEcCmq
 まさかとは思いますが、あの目障りな女が仲川くんを足止めしているのかも知れませんね。
だとすると許してはおけません。
障害があった方がよけいに燃え上がると言いますが、鬱陶しいのはいただけませんね。
彼と私の間には一切の異物を混入させるつもりはないのですから。
 さて、どうしたものでしょう。
ヤクザ者を雇ってお仕置きしてあげるのもいいかも。
どうせならお引っ越ししていただく方が煩わしくなくてよろしいようですね。
蠅というものは周囲を飛び回られるだけで目障りな存在なのですから。
 それではあの女のお父様のお勤め先を調べなくては。
面倒な仕事ですがそれもいいでしょう。
時間だけはタップリある今日の私ですので。

461: ◆LcIcaoYpwQ
09/01/05 21:33:39 yOXEcCmq
おかげさまでhitomiも人並みに楽しい正月を迎えることができました
スレ住民の皆様、今年もよろしくお願いします

462:名無しさん@ピンキー
09/01/05 21:47:04 unHImGbt
>>461
GJ
今年もよろしくお願いします

hitomiってだれ?

463:名無しさん@ピンキー
09/01/05 23:25:09 sMl5/6Yt
>>461
投下回数が増えて非常に喜ばしい。
さて仲川は無事祐子さんの元にたどり着けるのだろうか。次回もお待ちしています。

>>462
たぶん作者さんのことだと思う。

464:名無しさん@ピンキー
09/01/06 00:32:28 ncsigNRq
GJっす。

投下が増えて嬉しいな。

465:名無しさん@ピンキー
09/01/06 01:02:23 Bmrn4yrx
GJ!姉貴自重しろw

466:名無しさん@ピンキー
09/01/06 01:24:58 qc+bfGUn
露伴先生は第4部だっけw
姉さんのキモ姉ぶりと佑子さんのヤンデレぶりがGJ

これで佐藤早苗にも一縷の望みが・・・
いいぞ姉さん、このまま仲川の足止めをしておいてくれぇ

467:名無しさん@ピンキー
09/01/06 01:51:42 0oBRntod
GJ
とんだ所に思わぬ伏兵が
姉さんとはいずれこうなりそうな予感がしていた
沖美ファンとしては登場シーンが増えてうれしいな

468:名無しさん@ピンキー
09/01/06 01:56:53 ZDkuDW+a
早苗はまずは信悟からの扱いがフルネームから名字だけにならないと勝負にもならん気がする

469:名無しさん@ピンキー
09/01/06 02:05:57 u0JZIsKe
女流作家特有のドロドロした女の情念の描写がたまらないね
ニコニコしたまま残酷なことをやってのける佑子さんにGJ

470:名無しさん@ピンキー
09/01/06 02:07:59 Qc1wkFcF
>>468
実際に呼び掛ける時は「佐藤」だよ

471:名無しさん@ピンキー
09/01/06 07:25:41 jT8mSZCi
>>470
実際に呼びかけるときはな。ただモノローグではいつもフルネーム。
あっさり絶交宣言できたことから考えても
友達としてさえあまり好評価ではなかったんじゃないかな。

472:名無しさん@ピンキー
09/01/06 09:44:29 urv/ozLU
まあ、経緯があんなだからな、佐藤早苗は。
誤解とはいえ、思わせ振りな態度で自分を惑わせて、(事実上)ふった仲川からの評価は低いだろう。

ご か い だけどな

473: ◆5eUH74bht.
09/01/06 16:33:51 89VykTbo
投下します

474:名無しさん@ピンキー
09/01/06 16:52:19 1uAADnRE
わーい

475:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/06 17:47:19 89VykTbo
この世界には特殊なチカラを持った者たちが存在する。
サイコキネシス、パイロキネシス、サイコメトリー。
人でありながら人の領域を踏み越えたチカラを持つ者たち。
そんな彼らを人々は畏敬の念を籠めてこう呼んだ。
―――超能力者、と。

******************************************************

「よぉ九条クン。昨日は俺のツレが随分お世話になったみたいだなぁ?今日はさ、そのお礼に来たんだよ。
 ありがた~く受け取ってくれたまえ」
そう言った男の周りにはナイフだの鉄パイプだの何やら物騒な物を構えた不良さんたちが5人ほど待機している。
俺、ただいま絶賛大ピンチ。
「いやいやいやいやちょっと待ってくれよ!昨日のアレはアイツから絡んできたんだぜ!?むしろ俺被害者!!」
「うるせぇ!テメェよくもまあそんな口利けたモンだなおい?聞いたぜ。テメェあの時女と一緒に歩いてたらしいなぁ?
 アイツや俺たちにとって、女といちゃいちゃラヴラヴしてる奴は皆悪魔の手先!人類の敵なんだよぉ!!」
「はぁ!?何言ってんだお前アレのどこがいちゃいちゃラヴラヴなんだよ!?一緒に下校してただけだろうが!!?
 つーか琴乃はただの幼馴染!それ以上でも以下でもねぇよ!いくら自分たちが彼女いない歴=年齢だからって勘違いで
 八つ当たりしてんじゃねぇぞこの腐れお馬鹿さん共!!」
「この野郎・・・!もう我慢ならねぇ。素直に土下座して可愛い女の子でも紹介してくれんなら許してやろうと思ったが
 もう許さん!!おいお前ら、こいつぶっ殺せ!!」
彼のその言葉を合図に不良たちはいっせいに襲い掛かってきた。
「あーもう!ついてねぇな俺!!」

瞬間。俺の心臓が一際大きく跳ねた。

******************************************************

ゴンッという鈍い音が路地裏に響き渡った。それでおしまい。
俺を取り囲んでいた不良たちは仲良く地面に転がっている。
俺はと言うと・・・・・かすり傷ひとつ無かったりする。当たり前だけど。
「さてと」
不良たちに目を向ける。彼らは俺とは違って体のあちこちに傷を負っていた。
「ごめんな。できる限り手加減しておいたから、それで許してくれ」
どうせ気絶してるので聞こえていないだろうけど、それでも一応謝っておかないと後味が悪い。
ケンカを売ってきたのは彼らだけど、そのケンカを買って超能力なんてモノを使って彼らをぶちのめしたのは俺なのだ。
もっと言えば昨日彼らの仲間に絡まれた時、もっと平和的な解決策を見つけていればこんなことにはならなかったのだ。
だから、ごめんなさい。

俺は心の中でもう一度彼らに謝罪して、そのまま路地裏を後にした。



476:名無しさん@ピンキー
09/01/06 17:52:23 kSYpPL0o
支援

477:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/06 18:09:34 89VykTbo
路地裏を出てしばらく歩いたところで今回の原因(のひとつ)とばったり遭遇した。
「あ、恭介くん発見です」
「よう琴乃。今帰りか?」
「はいです」
そんなちょっと変な口調で返事を返してくれるこいつの名は白川琴乃。
さっきも言ったかもしれないが俺の幼馴染だ。
どうやら買い物帰りのようで、手には学校指定のかばんの他にスーパーのビニール袋を持っていた。
琴乃は少し俯いてこんなことを聞いてきた。
「恭介くん、今日大丈夫だったです?」
「大丈夫って・・・何が?」
「上山くんから聞いたです。恭介くんが恐いひとたちにどこかへ連れてかれたって」
次郎の奴、余計なことをベラベラ喋りやがって。明日学校で会ったらとっちめてやる。
「ああ、大丈夫大丈夫。かすり傷ひとつねぇし」
「本当です?」
「本当だって!それよりもさ、一緒に帰ろうぜ」
「え・・・いいんです?」
「いいも何もお隣同士なんだから嫌でも一緒になんだろ・・・・ってちょっとぉ!泣かんとってぇ!!
 今のは言葉のあやで別にお前と一緒に帰るのが嫌とかじゃないから!!な!?」
「わ、分かりましたです。グスン」
俺の懇願が通じたらしく、彼女はどうにかこうにか泣き止んでくれた。
・・・・・ほら通行人の皆さん。この子ちゃんと泣き止みましたよ?だからそんな敵意剥き出しの目で俺を見ないで!?
お願いしますから!!
「こ、琴乃。早く行こう」
何だかすごく居心地が悪いので俺は琴乃の手を強引に引っ張ってこの場から離脱することにした。
「きょ、恭介くん!?」
それから数秒遅れて、琴乃がそんな素っ頓狂な声を上げた。
見れば琴乃の顔は真っ赤に染まっていた。一体どうしたんだろうか?
「琴乃?どうした、何かあったのか?」
「い、いいえ何でもありませんです!ほ、ほら早く帰りましょうです!!」
「ん、ああ」
何か気になるけど、まあ琴乃は何でもないって言ってるし大丈夫だろう。
「そうだな。帰るか」
「はいです!」

こうして今日も俺、九条恭介の日常は慌しく過ぎていった。

478: ◆5eUH74bht.
09/01/06 18:10:25 89VykTbo
投下終了です

479:名無しさん@ピンキー
09/01/06 19:41:21 VaEFIDa2
>>478
乙。次回以降に期待。

480:名無しさん@ピンキー
09/01/06 23:03:42 Mo+mWjsn
>>昨年の12月24日早朝より以降に投稿された「両手に嫉妬の華を」は、
黒ングヘアー様による投稿ではありません。
なんてこったい

というか偽者の文章力も中々(ry

481:名無しさん@ピンキー
09/01/06 23:11:26 Nutkr7gl
というか、何か違和感があるなと思ったら偽者だったのか
てか、姉がキモ姉になる時点で気付けよwwwwwww

まあ、黒ングヘアー様のブログを見る限りでは久々の更新は嬉しいぜw

482: ◆kNPkZ2h.ro
09/01/07 00:10:36 Jr+YRxOy
鳥テスト

483:名無しさん@ピンキー
09/01/07 00:15:20 Jr+YRxOy
なるほどな。
この偽者はSSの後書きと見せかけて「気づかないのかよバーカwww」と言ってたわけだ

484:名無しさん@ピンキー
09/01/07 01:42:13 60yy568u
てか、盗作って普通に警察に通報できるよな

485:名無しさん@ピンキー
09/01/07 01:48:35 y+sRtlA+
URLリンク(kuronguhair.blog98.fc2.com)

>明けましておめでとうございます、黒ングヘアーです。
>新年早々このような報告をしなければならないことを非常に残念に思います。

>単刀直入に申しますと、嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第53章にて投稿された>>283->>287>>338->>343、及び>>456->>460は私の投下によるものではありません。
>どうやら私の使っているトリップの文字列が第三者に露呈してしまい、それに乗じて続きを投下されたと思われます。
>「両手に嫉妬の華を」について、私はまだ続きを一行も書いていません。

>つきましては、この場でトリップの変更をお伝えいたします。
>今まで使っていた“◆kNPkZ2h.ro”を捨てて、今後は“◆2.775XTAfE”を使用します。

黒ロングヘアーさん、気にせず頑張って下さい!

486:名無しさん@ピンキー
09/01/07 01:49:25 LFdcWMvS
本人のトリップを使ってなりすましてたとか…ゾッとしたわ
ネットのこういうところは本当に恐ろしい

487:名無しさん@ピンキー
09/01/07 01:55:02 tYatcjNH
文体似てたからなぁ、言われてみれば不自然な流れだw

488:名無しさん@ピンキー
09/01/07 03:14:09 /Xa6pOPv
盗作した人にはきちんと反省してもらって、新たなSS書いてほしいよな。
てか、2年近く続きが更新されてないSSとかはIFストーリーとかで
誰かが書くのもアリだと思う・・・・・・・

489:名無しさん@ピンキー
09/01/07 04:18:57 jSHrFLDu
ないから

490:名無しさん@ピンキー
09/01/07 09:45:25 u0CoULLL
でも面白かったよ。
まあ騙されたのは気分悪いけど、展開は悪くなかった。
あの作者なら別のSS書いても楽しめそうだ。
続きが見れないのは残念だけど、偽物なら仕方ない。

491:名無しさん@ピンキー
09/01/07 10:24:30 dOkgfL6Q
偽者も真面目に作品を書けば皆から喜ばれるのにね

492:名無しさん@ピンキー
09/01/07 13:33:57 eTnnUjqd
書きたくないから、または書けないから、書かないのでしょう
彼、もしくは彼女の行動は自己実現に失敗した人の典型例ですから
他人の幸せを願う余裕もないでしょう

493:名無しさん@ピンキー
09/01/07 17:47:17 YGkXde0g
>>490
阿修羅さんの保管庫行けば彼女のオリジナルSSが幾つかあるよ
途中から受け継いだ作品も入れれば既に10作は越えてる

494:名無しさん@ピンキー
09/01/07 19:07:51 UC6MOuev
あれが偽物に書かれていたことにビックリ
本物以上のクオリティの高さにビックリ
ついでに本物が腐女子に書かれていたことにビックリ

そして、こんな詐欺の片棒担ぐようなことをしておいて
新トリ使ってまだ続きを投下する気でいる作者の厚かましさにビックリした

495:名無しさん@ピンキー
09/01/07 19:33:21 IcvXPjfq
早苗派の俺としては偽物であってうれしいな

496:名無しさん@ピンキー
09/01/07 19:46:59 lBbIfIQi
よく考えりゃクリスマス以降スレが完全に鎮静化している時に
偽物さんが両手を投下したのをきっかけに投下ラッシュが起こったんだよな
救いの神だったのかも
あそこを一つの分岐として続きも読んでみたいな
正直なところ、真作の方は仲川の愚痴ばかり聞かされているようでつまんなかった

497:名無しさん@ピンキー
09/01/07 19:56:13 Zk9US9b6
>>494
普通に考えてもうここに投下は無理でしょ
黙るなら永久に黙る、スルーするならスルーして自作を投下する
自サイトで愚痴垂れるんなら、今後は作品も自サイトに垂れ流してくれ

498:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:04:49 SM8vOvYD
今後スレに投下すれば、ここぞとばかりに大騒ぎする困ったちゃんがいるからな
ブログ持ってるんならそっちに投下してURL晒しでいいんじゃまいか
無理にここに投下して荒れる原因を作る必要もないし
続き読みたい人なら必ず見に行くのは間違いないし
ここじゃないきゃダメって理由なんてないだろ

499:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:09:43 Zk9US9b6
ブログをただの保管庫に貶めるのは勿体ない
いや避難所でもいいんだけどね
ここが荒れさえしなけりゃ

500:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:38:59 LXzJeJNO
>>494-499
ウナギイヌの自作自演?

501:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:46:21 +IHv5V7P
大騒ぎしてるのは決まって一人二人。
そいつらスルーしてれば必要以上に荒れる事はないだろ。
というか偽者なら解るが、何故元の作者さんを追いだそうとするのかが解らん。
紳士なら黙って懐の大きいところを見せようぜ。

502:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:49:54 LXzJeJNO
まあ、盗作は普通に警察に捕まるから
この場合はウナギイヌを名誉毀損で告訴すれば問題ないと思うよ
確か本人を偽って何か不利益が出た場合は何か訴えられたかな?

503:名無しさん@ピンキー
09/01/07 20:49:59 SM8vOvYD
>>500
ちょ、おまw
むしろ作者さんがウナギイヌだったとか
以前からダンマリで作品投下してるとかほざいていなかったか
それにアレをウナギが書いたって決まったわけじゃないだろ

504:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:08:34 Jr+YRxOy
何であれこのスレをぶち壊そうとしてる奴が長い事粘着し続けてる事は間違い無い
そいつに負けない為にも作者の方々には頑張って欲しいものだが…

505:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:12:24 ptwjUNwX
また警察か、これで何度目だ
脅すにしても官憲に頼るのは格好悪すぎるぞ
エロパロ板に書いてる過半数は盗作作家だというのに

で、誰が誰の名誉を毀損して、相手にどんな不利益を与えて自分はどんな不当な利益を得たの?
被害者の住所氏名などの人定事項は特定できてるの?
故意性や犯意の実証は?
それに告訴は告訴権じゃしかできないってこといい加減に覚えたら
訴える訴えるって脅していると、それこそ逆に脅迫罪で訴えられるよ

506:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:18:46 6UyAT4Ev
↑逆にムキになる時点で自分に不都合なことがあると言っているようなもんじゃないかw
よほど、その警察や裁判の話になって欲しくないのかな?

投稿した人間の身元判明はすぐにできるんだけどね

507:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:22:30 6UyAT4Ev
ちなみに訴えると脅していると脅迫罪で訴えられるよとか言っているけどさ

ウナギイヌが脅迫罪で訴えると思っているのか? 
あいつにそんな根性はないよ

あいつがただできるのは自己満足の批評と、作者の嫌がらせに贋作を書く程度だよ
やることがショボイわwwww

508:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:28:05 ptwjUNwX
>>506
だからギャアギャア言ってないで訴えれば?
ただし告訴権者が己の身元を明かす覚悟でね
俺も興味深いよ
面白い法廷闘争が見れそうだし

509:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:29:52 ptwjUNwX
そうそう
wをいっぱい生やしてみても、裁判じゃ冗談とは取ってくれないから

510:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:33:24 ptwjUNwX
447 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 21:42:32 ID:yZw4X34a
>>446
ウナギイヌさんの間抜けぶりが面白すぎwwwwwwww
おいおい、作品どんどんと投稿されているんだから
さっさといつものなんちゃって批評でもしたら?
誰も読まないけどなwwwwwwwwwwwwwww


ひょっとしてID:6UyAT4Evさんってこの人なのかな?
ウナギの評論は読まないらしいけど、作品の方はしっかり読んでいたようだねぇ

511:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:37:12 6UyAT4Ev
何でそんなに必死なんだウナギイヌ?

512:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:40:59 cJtqnNvT
>>511
楽しくて仕方ないんじゃないの?
アレだけ一杯GJ貰ったんだから、ハイにもなるだろ

513:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:42:10 Jr+YRxOy
>>235

514:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:47:32 6UyAT4Ev
俺はただ単純に警察に通報することと名誉毀損で訴えたらいいって書き込んだ
だけでウナギイヌはバカみたいに反応しているんだが

何で必死になっているのかな。私にはさっぱりです

彼にはもう少し冷静になって欲しいと思いますよ

515:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:48:27 Tlw4vitc
>>513
そんなの忘れてたわ

516:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:51:06 A13FcWnT
で、しょぼいウナギイヌさんにいともあっさり鳥と作品を盗まれた黒ングことヒトミさんてどうなの?
ブログ持ってるらしいけど、「非凡」の誤用とかの稚拙なミスについて謝罪してるのかな?
都合の悪いこと頬被りするには、やっぱり個人サイトとか持ってると便利だよな

517:名無しさん@ピンキー
09/01/07 21:54:32 6UyAT4Ev
>>516
ウナギイヌの自作自演かな? これも?

518:名無しさん@ピンキー
09/01/07 22:02:20 K3yyiEI7
またこの展開か。。

519:名無しさん@ピンキー
09/01/07 22:03:32 RZw01eJT
水面下で何かが進行中とかって誤爆か愚痴スレで言ってたようだけど、これのことだったのか
でも彼は批評するだけじゃなく、書き手としても水準以上だということは認めざるを得ない事実だろうね
正直言って俺はすごく面白いと思ったよ
展開が変になってきたのも、早く気付けってことだったんじゃないだろうか

520:名無しさん@ピンキー
09/01/07 23:07:52 /scMaIJ0
男一人と女三人が世界を救った後の話が読みたいです

521:名無しさん@ピンキー
09/01/07 23:25:02 TrRh4T8x
盗作の人とアラシが同一人物なのかそうでないのかは知らないが
双方とも、そこまでしてかまってほしいのか、とは思う。
倒錯の人に関しては、裁判がどうのとかは原作者に任せるとして
ガイエのタイタニアの続きか、ゴーヤのA君の戦争の続きか
高瀬のカラミティの続きか、EGコンバットの続きか、星屑英雄伝の続きか
汚顔の続きか、学園武芸帳の続きか……などなどの続きを書いてほしい
どうせ書くなら

あらしに関しては特にいうべき言葉はない

522:名無しさん@ピンキー
09/01/08 06:29:10 86pMBcuy
というか、どうでもいい

523:名無しさん@ピンキー
09/01/08 09:05:37 2GgzOOmA
人を貶めることを前提とした、性根の曲がったやり方でしか自己発現できない幼稚な精神から逸脱できてない時点で、人に読んでもらえる創作活動なんか無理なんだよ
ウナギがこうまで落ちぶれるのも必然だよな、当人は自覚してないらしいが
「読み手に復讐!」「他の書き手に嫉妬!」ってな、いつになれば成長できるのやら

524:名無しさん@ピンキー
09/01/08 09:16:50 gPd76cwQ
というか、どうでもいい

525:名無しさん@ピンキー
09/01/08 09:17:54 i/ehMMzS
何かまた、変な流れになってきた・・・・

526:名無しさん@ピンキー
09/01/08 10:24:06 8vEsW36U
言葉様まで後1ヶ月だぜ!!

鮮血の結末と言葉様NTRはきっとあるぜぇ

527:名無しさん@ピンキー
09/01/08 10:24:37 86vqcErW
偽者が作品をパクった事と双方の書き手としての実力云々は全く関係無いし
そんな事語ったり揚げ足取ったりしてる奴はスルーすればいいんじゃない

528:名無しさん@ピンキー
09/01/08 10:35:29 JyA8HWnG
バカがいるのは賑わってる証拠ですね

529:名無しさん@ピンキー
09/01/08 10:50:14 /9i0p6R9
>>523
ウナギイヌの家庭環境が容易に想像ができるな
親から甘やかされて育てられたんだろ

だから、精神的な成長は小学生辺りで止まっているんだよ

530:名無しさん@ピンキー
09/01/08 14:49:18 F1Ry1PZz
ユーモアのセンスや文学的な素養は偽物の方が上に思えたけど
もう続きは読めないの?

531:名無しさん@ピンキー
09/01/08 15:48:37 gJGY3npT
いや、なんていうか
小学生に続きを書かれて普通にGJが飛び交う「両手に嫉妬の華を」って何なの?
前に小学生の日記とか蔑まれてたことがあったけど
まさか黒ングことヒトミさんも小学生レベルのメンタリティの持ち主なのかな

532:名無しさん@ピンキー
09/01/08 16:34:36 2GgzOOmA
精神的な幼稚さの話だろうに。
少なくとも嫉妬の花をの本物の作者の人は、盗作やらかしたりなおかつ盗作が露呈したのを必死に取り繕おうと「盗作だけどすごいじゃん!すごいんだよ!」なんて自分で喚いて回るなんてことをしでかすようなお子ちゃまメンタリティの持ち合わせはないだろうと思うよ。

533:名無しさん@ピンキー
09/01/08 16:46:38 2GgzOOmA
盗人ふてぶてしいを地で行くなー。
ねえねえ、このスレに粘着して、とっかえひっかえ投稿者を自作自演でネガキャンして、すぐに見破られて。
このルーチンをひたすら今まで続けてきて、それでいったい何が得られたの?
人をコケにしたときの、一瞬の歪んだ優越感だけを糧によくもまあこんな長いこと身にもならない迷惑行為を続けられるよな。
異常者だと思うよ、お前。個人的には、某引っ越しおばさんにダブって見える。

534:名無しさん@ピンキー
09/01/08 16:50:24 fU85lCtq
はいはいもうこの話おしまい。
紳士なら全裸待機してろ。

・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!

535:名無しさん@ピンキー
09/01/08 16:56:12 mGkQZ30s
盗人ふてぶてしいなんて初めて聞いたわw

536:名無しさん@ピンキー
09/01/08 17:19:12 9hkiB4JN
>>盗人ふてぶてしい

貧困なボキャブラリーで文章を書こうとするとこうなるんだよな
「非凡」の使い方とかにどこか通ずるものがあるように思えるのは気のせいだろうか?

537:名無しさん@ピンキー
09/01/08 17:32:02 e1+v8VWN
昔がなつかしいのぅ

538:名無しさん@ピンキー
09/01/08 17:32:40 +5BtSN9N
俺たちは元々が嫉妬や修羅場が好きな人間だし、ここに異常者が集まってくるのはむしろ必然。
今回分かったことは、荒らしにも楽々と書ける作品を俺たちがありがたがっていたことだけだ。

539:名無しさん@ピンキー
09/01/08 18:08:11 i/ehMMzS
まぁ、オレはありがたいけどね。

540:名無しさん@ピンキー
09/01/08 18:08:44 6q5CgwXt
荒らしにできることすらできない俺らはやつら以下ってことですね

541:名無しさん@ピンキー
09/01/08 19:47:26 9qNcJ2rx
>>533
某引越しおばさんの真実をググれば、どちらが正義かわかるはずなんだけどなw

542:名無しさん@ピンキー
09/01/08 19:48:10 IUnXMN9/
ありがたいというか、おめでたいというか・・・

543:名無しさん@ピンキー
09/01/08 22:25:52 XdUa8HsV
おばあちゃんが言っていた。男はクールであるべき、沸騰したお湯は蒸発するだけだ。

544:名無しさん@ピンキー
09/01/08 22:39:34 8vaYg6dt
おばあさまは、水が水蒸気と化すことを“消えちゃう”って解釈なさっていたのですね
悲観なさらなくとも、水は気体となり、より自由度が増したことを喜んでいると思いますわ

545:名無しさん@ピンキー
09/01/08 23:21:09 gPd76cwQ

                      、_f^ヽ
                  ミ三ニ彡ゞ=ニ'、
                 / ̄ ,イリハi})ヾ丶、
                /   /ィノリ川l.i.l.i.l.i.ヽ、
                  /   く彡彡ノノノj⊥、l.i.l.ヽ_,ノ
              /     `ゞッ=ミソ(ィ'ぅ丶l.i.l.iV_,' _,_
              l  , '  ,、 '´  `ヾj,ニ、 )ヽミッゞくラ丶、
              '、/  ,イツ        、゙_,ノ  ,! l/:.:.:.:.丶、
ヾ 川川川川川川川,ノ  '、'、,li},イ   _、    ヽ'、 i,  /:.:.:.:.:.:.:./l
三           三.   ヾミ'゚'゙ー _,ィf トミ、   ヾ!l! /:.:.:.:.:.:.:.:/:.l
三 ゲ 良 S 俺 三      ', ::... '゙//::::ヽ    lリ/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.l
三 ヒ  い S .の 三      l '´ /ノヘ::::::l   ,' /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.l
三 ヒ. 物 と 書. 三     `⌒ '゙´  `tヲノ  /, /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:l
三 ヒ  で て い 三          _,.ン介-イl'/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.,'
三 ヒ  ご    た. 三         /:.:.:.:l:.:/l::ll/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.,':.
三    ざ      三         l:.:.:.:.l:./ l::l':.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.,':.:
三    る      .三       (^ヾ:.:.:l:./ ,l:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:,:':.:':.
三    よ      .三       ,/`ト,∨:/ l/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.l⌒l:.:.:
三           三     /: : l{∧∨ ,/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:l'^'l:.:.:
ノ 川川川川川川川ヾ    ,イ_ ,ィ'l:しヘ.∨:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.'(ソ:.:.:
                /: : : : : lr‐-=.ヘУ:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.
               r'ニ-‐: :/-、 、_,へ、(二,^ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
              //: :/, -、 、_,.ヘ、 `~`゙'ー- ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
             /´: : ノ/_,_ 、__ 〉、 `ヽ丶、   'i,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:


546:名無しさん@ピンキー
09/01/09 02:25:53 M/HHHjp+
sage

547:名無しさん@ピンキー
09/01/09 04:53:30 RG/iqOx8
こんなカオスな現状もお話にしちゃえば面白かったり
俺には無理ですけど

548: ◆5eUH74bht.
09/01/09 17:16:47 RjD0n2iD
投下します

549:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/09 17:34:28 RjD0n2iD
「眠い・・・・」
朝。学校に向かっている途中に俺はそう呟いた。
何しろ昨日は嫌な夢を見たせいで全然眠った気がしないのだ。
「恭介くん、昨日眠れなかったですか?」
そんな俺を心配してくれたのか、琴乃が聞いてきた。
うう、また余計な心配を掛けてしまった。
「そうなんだよ。実は・・・」
そこまで言って口ごもる。あの夢の内容は琴乃にとっても嫌な思い出でしかないはずだ。
下手なことを言えば彼女の心の傷を抉ってしまうことになる。
それだけは絶対に避けなければならない。絶対に。
「・・・実は昨日夜更かししちゃってさ。あんまり寝れてないんだよ」
「むぅ。恭介くん、夜更かしなんてしちゃだめです。健康に悪いです」
膨れっ面で俺に注意をしてくる琴乃。なんとかごまかせたようだ。
「悪い悪い。今日は早く寝ることにする」
すると琴乃は膨れっ面をやめて、代わりに満足そうな笑顔を浮かべてこう言った。
「分かればよろしい。です」

その後も色々と雑談しているうちに、俺たちは学校に到着した。

「じゃあな。昼休みにまた会おうぜ」
「はいです」
俺たちはいつものように階段のところで別れてそれぞれ自分の教室へと向かう。
その途中、俺は昨日見た夢のことを考えていた。

550:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/09 17:53:38 RjD0n2iD
俺が超能力者だと判明したのは7歳のころだった。

突然だった。突然、男が教室に乱入してきた。
男の名前は中林龍二。全国指名手配の凶悪犯にして超能力者。
当時の自分にはよく分からない言葉だったがそれでもこの男が悪い奴だということだけは分かった。
中林は警察の追跡から逃れるためにうちの小学校のうちのクラスに立て篭もった。
俺は何も考えられなくなった。ただ恐くて、恐くて、泣きそうになった。
――でも、ないたらきっところされる。
そう幼心に思ったのだ。だから必死に涙を堪え、恐怖を押さえ込んだ。
と、その時だった。
「ウ・・ヒック・・・グス・・・・・・」
琴乃が、泣き出したのは。
「おいうるせえぞガキ!静かにしやがれ!!」
中林が怒鳴る。しかし彼女の泣き声は止まらず、むしろ中林が怒鳴ったことで余計大きくなってしまった。
そしてそれを引き金に、俺と担任を除いたクラスの全員が泣き出した。
「この・・・・!黙れっつってんだろうが殺すぞ!!」
それでも泣き止まない彼女たちに耐えかねたのか、中林は一人の少女に手を突き出した。

その突き出された手の先にいたのは、琴乃だった。


551:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/09 18:10:43 RjD0n2iD
気付いたら俺は彼女の元に向かって走り出していた。
すでに恐怖心なんてものはどこかへ消え去っていた。
俺は彼女のすぐ目の前にいた中林に思いっきり体当たりした。
「痛っ!っのガキィ!!」
その一撃で中林は標的を俺に変えたらしく、今度はこちらに手を突き出してきた。
よく見るとその手のひらの中心には、風が小さな渦を巻いていた。
それを見た瞬間、

――心臓が、ドクンと大きな音を立てた。

世界から音が消えた。
琴乃が何か言っているが、聴こえない。聴こえるのは、自分の心臓の鼓動だけ。
中林が指を曲げた。どうやらそれがあの風の塊の発射準備らしい。
恐らく発射されるまでもう0.1秒も無いだろう。――それでも、『遅い』。
俺は素早く身を屈めた。その直後に頭上を真空の弾丸が掠めた。
中林は一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに構え直して攻撃を再開した。
――俺はその攻撃全てをかわした。
今度こそ彼は完全に硬直した。その無防備な腹に、渾身の頭突きを打ち込む。

ここに事件は解決した。僅か7歳の子供が、犯人を昏倒させたことによって。

中林を倒したと同時に俺は元に『戻った』。そして、理解した。
自分もまたこの男と同じ、超能力者なのだと。


552:ESPER ◆5eUH74bht.
09/01/09 18:41:50 RjD0n2iD
「超能力者、か」
超能力者。それは普通とは違うチカラを持つ者たちの総称。
19世紀末にその姿を現し始めた彼らは徐々にその数を増やしてゆき、今では30人に1人は超能力者だと言われるまでになった。
実際この学校の生徒の何割かも超能力者だったりする。
「・・・・・」
でも、時々思う。
本当は超能力者なんて、いない方が良いんじゃないだろうか、と。
超能力は確かに人間離れした凄いチカラだ。しかしそんなチカラを持つ者たち誰もが善人という訳ではない。
例えば中林のように、そのチカラを悪事のために使う者も決して少なくはないのだ。

そんな柄にもないことを考えていると、不意に声をかけられた。
「九条君、ちょっといいかしら」
「はい?」
俺は声のした方向に振り返った。そして、心の底から驚いた。
何故ならそこにいたのがこの学校の生徒会長にして学校一の美少女、如月楓だったからだ。
その顔立ちは同じ美少女でも童顔で綺麗というより可愛いといった感じの琴乃とは正反対のまさに『美』少女だった。
また生徒会長なんてものに任命されるだけあって外見だけではなく中身の方も非常に優秀で、おまけに超能力者ときたもんだ。
もう凄いなんてレベルじゃないくらい凄い。

その如月楓が俺のようなパンピーの顔を覚えていてしかも話しかけてきているのだ。
俺じゃなくても普通は動揺するだろう。
そんな俺の動揺をよそに如月会長は淡々と話を進める。
「今日の昼休みに生徒会室まで来てほしいんだけど」
「せ、生徒会室にですか?」
「そうよ」
昼休みか。琴乃と一緒に昼飯を食う約束をしていたんだけど生徒会長直々の呼び出しとなればやっぱり行かねばならないだろう。
「分かりました。昼休みに生徒会室ですね?」
「ええ。待ってるわ」
会長は伝えるべきことを伝え終えると、さっさと自分の教室に帰っていった。
「・・・俺も教室行くか」
このままここに突っ立ってても仕方が無いので俺も自分の教室に向かうことにした。


553: ◆5eUH74bht.
09/01/09 18:43:08 RjD0n2iD
投下終了です。

554:名無しさん@ピンキー
09/01/09 21:12:14 YpTQlrVF
うお久々にきたら職人増えてるじゃねぇか!みなさんGJです。
とりあえず佐藤早苗頑張れ超頑張れ

555:名無しさん@ピンキー
09/01/09 23:18:24 TcFfh9Ia
>>553
乙です。

556:名無しさん@ピンキー
09/01/10 15:51:36 KYAE74G1
絶交されたくらいで佐藤早苗が諦めるわけないよ
絶対逆転してくれると信じてる

557:名無しさん@ピンキー
09/01/11 03:45:10 6SL5xfl8
>>556
あれ??そこまでの話って偽者が書いたんじゃなかったっけ?

558:名無しさん@ピンキー
09/01/11 05:03:12 CgSgLOUi
SS以外読んでないからしらね
つか、面白けりゃどうでもよくね

559:名無しさん@ピンキー
09/01/11 09:08:04 4U6lTPL2
つまりこのまま偽者に続きを書いてほしいという事ですね、分かります



んなもん認められるか

560:名無しさん@ピンキー
09/01/11 09:36:42 NRUPwtBQ
>>558
偽物だったら良くねえよwww

561:名無しさん@ピンキー
09/01/11 13:02:48 TxWk2DNB
書かない本物より書く偽物の方がずっと偉い

562:名無しさん@ピンキー
09/01/11 13:04:49 6SL5xfl8
偉いかどうかは別として、ここはSSスレだからSS書いてくれれば
みんな有りがたいんだよ・・・

563:名無しさん@ピンキー
09/01/11 13:09:47 womWW7+3
>>561
ちゃんと書いている本物だったんだけどな
それをウナギイヌが嫌がらせに書いただけ

ウナギイヌの自作自演に騙される幼稚な奴が多いわ

564:名無しさん@ピンキー
09/01/11 15:40:56 CgSgLOUi
偽物扱いされてる作品もちゃんと書いてあったよ
偉いか偉くないかは知らないけど、面白かったのは確か
普段SS以外の雑音は関知してないから、投下された作品が面白けりゃGJだ
つまらない嫉妬や劣等感は、信者以外の一般読み手には関係ない

565:名無しさん@ピンキー
09/01/11 15:49:43 93B7h/7C
人が現在進行系で書いてる作品勝手に奪っていいわけないじゃん
泥棒はいけないことだってことは幼稚園児も知ってますよ

566:名無しさん@ピンキー
09/01/11 16:54:55 CgSgLOUi
ここは既存の作品を泥棒してみんなで楽しむ板じゃないの
そんなこと言ってたら板の存在自体が成立しないのでは?

それに今回酷いのは、黒ングさんが自サイトで「スレでは話題にしないでねっ」てお願いしているのに
その意向を信者やまとめサイトの管理人が完全に無視したこと
彼らの暴走の方が遙かに問題だと思う

567:名無しさん@ピンキー
09/01/11 18:18:01 7Z8+62uL
たまには新作とか投稿されないかな?

568:名無しさん@ピンキー
09/01/11 19:26:36 7TfXZr+j
俺は今自分なりにSSを書いているんだが、とても難しいな。
設定の矛盾とか展開とかキャラの生かし方とか慣れないとできない事だわ。

まとめサイトの先人は偉大だな…

569:名無しさん@ピンキー
09/01/11 19:52:59 folK1dXk
スレへの投下は一発勝負な所あるから、初心者だと特に長編は書きづらい。
うまくいけばいいんだが、実際は色々起きるからな。
誤字やら脱字やら、投下作業中に急ぐあまり別な文をコピペしたり、
後から多少設定をいじりたくなったり。

俺はその躊躇を無くすために修正版をうpするための自分のサイトを立ち上げたから、
結局Web制作まで学ばなきゃいけなくなった。

570:名無しさん@ピンキー
09/01/11 19:55:34 7Z8+62uL
>>569
どこのサイトなんだ?

571:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:28:55 Lzl2B9bi
>>566
黒ングさんからスレに書くなって言われても普通書くよなぁ
彼ら狂信者にとってはスレが大荒れする以上の一大事だもの
となると、「書かないでよ。あなた達絶対に書かないでよ」って言ってる黒ングさんが
なにかマヌケなダチョウ倶楽部にダブって見えてきたw

572:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:36:04 bmKlSePt
優しさを失わないでくれ…、たとえその想いが何百回裏切られても…。

573:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:37:52 kvp7dWQO
発覚したのが予定より大分早かったが支障は無い
要はこのスレから職人を駆逐できればいいんだ

574:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:50:40 ZAbZ4own
それにしても、本物の作者さんの方が面白いよなぁ
偽者は必死に真似ているだけだもんw

575:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:55:33 QWnFqSTQ
自業自得?中古品?バツイチは駄目?処女じゃなきゃ嫌ァ?
必死だった私はさぞ簡単に抱ける女に見えたろうさああ必死だったわよ!
あんたなんか生まれてこなきゃよかったうおおおあああああ!

576:名無しさん@ピンキー
09/01/12 00:57:44 Lzl2B9bi
>>573
あなたが神ですか?
これだけの後押しがあるんだし、是非とも続きを書いていただきたい
信者はおろか阿修羅さんにまで裏切られた黒ングさんはもう書けないだろうから
どうせなら神が正式に後を引き継いでみてはいかがでしょうか
あなたの続きが受けるのは、ここまでに一杯ついたGJが実証しています

577:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:13:36 OI/XXjhf
>>576
自作自演って楽しい?

578:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:14:08 OI/XXjhf
自作自演ばかりやっていると皆から嫌われるぞって
お前みたいなニートなんて誰からも相手にされてないか

579:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:15:28 OI/XXjhf
ごめん
あやまるわ

580:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:15:59 OI/XXjhf
下手糞な自作自演でも理由があるんだよね?

581:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:16:29 OI/XXjhf
あんな下手な物語を書いて、喜びを感じている理由って
何かな?

教えて欲しいんだよ?

ねえ?

教えてよ

582:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:18:33 OI/XXjhf
教えられないんだ?

そうなんだ?

うふふふふふふ

583:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:19:16 OI/XXjhf
自作自演をする人間って


寂しい生物よ


くけけけけけけっけけけけけけけけ

584:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:20:33 OI/XXjhf
どうして、反応が返ってこないの?

あなたがどうして寂しい自作自演をしているのか

知りたくて 知りたくて


たまらないのに

ねえ?


どうして、教えてくれないの?

585:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:21:41 OI/XXjhf
こんな幼稚なことをする人だもの



頭が悪いんだよね? いい病院知ってるよ

586:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:22:45 OI/XXjhf
そこで病気を治してもらった方がいいと思うんだ?

あなたは狂ってるわ

587:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:23:43 OI/XXjhf
常識を知らずに暴れる姿に




寂しさを感じられないの



ねえ、教えて?


どうして、あんな下手な自作自演をするの?

588:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:25:27 OI/XXjhf
下手糞なSSを書いているだけで、あなたはきっと病気

病気なのよ

わかってるっっ!!

寂しい人の相手をするのにはなれてるから

589:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:26:35 Lzl2B9bi
黒ングさん、まあ落ち着いて
仲間に裏切られてショックなのは分かりますけど取り乱さないで
「だから腐女子は……」なんて言われるのは嫌でしょうに

590:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:27:19 OI/XXjhf
きっとさ、あなたは可哀想な人なんだと思うよ






誰もがそう思ってる

591:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:28:24 OI/XXjhf
ID:Lzl2B9biさんは





バカなの?

アホなの?


どうして、そんな下手糞な自作自演するの?



ねえ? ねえ?




教えて?



教えられないの?

592:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:29:17 OI/XXjhf
自意識過剰すぎるアナタにさ




空鍋って言葉を送るわ!!

593:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:31:37 OI/XXjhf
けどさ、


自作自演をする人は頭が病気なんだよね?
違う?






逃げるなよ

594:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:32:18 OI/XXjhf
今から





そっちに








行くから

595:名無しさん@ピンキー
09/01/12 01:33:08 OI/XXjhf


教えて欲しいの?


あなたが


どうして、そんな下手糞な贋作SSを投稿してるのか?





ねえ?

教えてくれるよね?



友達でしょ


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch