08/11/18 11:01:01 b4GIbCCv
なかったからたてた。
神様お願い。
2:名無しさん@ピンキー
08/11/18 13:06:33 2sW33mW8
>>1
で、どうして欲しいのかしら?
3:名無しさん@ピンキー
08/11/18 14:31:05 ovcwT2TR
>>1
ほんと、アンタ見てるとイライラするわね……
さっさと書きなさいよグズ!
泣いたって叫んだって、誰も書いちゃくれないのよっ!!
4:名無しさん@ピンキー
08/11/18 15:59:40 3Rl2/Or8
>>1
あなたみたいな他力本願な人がこの板をダメにするのよ
わかったならまず服を脱ぎなさいな
5:名無しさん@ピンキー
08/11/18 17:13:34 3ycRFBm6
ごめんなさい、ごめんなさい・・・。
悪気はなかったんです。
ただ書いてほしかっただけなんです。
お願いします・・・。
6:名無しさん@ピンキー
08/11/18 17:21:59 2sW2XI8m
時間があれば書くから、泣かないで……
7:名無しさん@ピンキー
08/11/18 23:56:05 +kwYrS/l
レズ限定か?男は禁止?
8:名無しさん@ピンキー
08/11/19 07:52:55 GYTEm795
あなた、なにか勘違いをしているのね
男? 汚らわしい
さあ服を脱ぎなさいな。教えてあげるわ
9:名無しさん@ピンキー
08/11/19 08:14:30 R6c42Nay
お姉様ズルいです、その娘(>>7)の初めては私の物です。例えお姉様でも抜け駆けは許しません。
10:名無しさん@ピンキー
08/11/23 05:38:39 9SC6fzNo
「これ……」
>>2-4の前に袋をトンと置く
(袋の中には色々なサイズのボールが入っている、ビー球からソフトボールくらいまで)
そして>>1の後ろに回りこむと、片方の手で動けないように腕を掴む。
もう一方の手は>>1のスカートをたくし上げパンティの上から触り始める。。
「>>1さん濡らしておかないとキツイかも……」耳元でそう囁く。
11:名無しさん@ピンキー
08/11/23 17:14:12 82S5uDaG
ごめんなさい>>1さん…。
だってこうしないと私まで酷い目に合わすって言われて…。
う、恨まないで下さいね
12:名無しさん@ピンキー
08/11/24 04:49:51 6OP3Q5ej
ここがいじめスレの新スレと考えてよろしいか?
13:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:10:07 G+N0/HjP
今の状況
>>1=いじめられっ子
>>2=いじめっ子リーダー
>>3=いじめっ子(キツイこと言うけど実は優しい)
>>4=いじめっ子(すぐに服を脱がせようとする)
>>9=いじめっ子の部下(>>4をお姉さまと呼び慕っている)
>>10=いじめっ子の部下(色々と手回しがいい)
>>11=いじめっ子の部下(苛められるのが嫌ででしぶしぶ加担)
って感じなのか?
14:優名
08/11/24 21:24:42 NWvyTySe
ちょー。
面白い。
私、、、、。
レズなの・・・・。
どうしたらいいですか?
15:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:47:56 HOJieKTt
>>13
壱子(いちこ)=いじめられっこ
双葉(ふたば)=ドSないじめっこリーダー
蜜葉(みつば)=双葉の妹で、ちょこっと優しい子。双葉に従うが、たまに抑止する立場に。
紫穂(しほ)=服を脱がせようとする子。
夢摘(むつみ)=壱子を唯一助けようとするけど力及ばないことが多い子。
九音(くおん)=紫穂をお姉さまと呼ぶ。
藤夏(とうか)=手回しが良い子。
都井(とい)=壱子と仲良くしたいが、状況的に無理な子。
で、時間があれば書いてみる。
16:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:50:24 1csjQO81
じゃ、>>14に>>1をイジメさせちゃおうよ!
17:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:53:45 b2G5FX6Y
ちょwwwwここに一つの社会がwwwww
18:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:23:52 qenpFRab
ちょっと!>1の事をいじめたらゆるさないよ!
19:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:25:49 HOJieKTt
まさかの新キャラ続出wすごいスレだwSS書きが逆に無粋に感じるw
というわけで、明日からは私も>>1いじめに参加するわ。
頼りがいのある友達の>>18も出現したことだし、このノリでもいけそうだw
20:双葉
08/11/24 22:46:05 jyeR35yB
>>18
あらあら、強がっちゃって可愛いわよ、その強気な表情、貴女みたいな娘って苛め甲斐があるのよね。どう?片意地張ってないでこちらの世界で生きてみないかしら?
21:名無しさん@ピンキー
08/11/24 23:41:36 tUMoxV6x
>>1
大丈夫だよ。何がってもあたしだけはアンタの味方だよ!
だから明日もちゃんと休まないで来てね。
……約束だよ?
22:名無しさん@ピンキー
08/11/25 21:46:28 7Zo15PEb
>1…どうしたのかな。
元気にしてるといいけど…
>20
私を…苛める…?そんなこと…お断りします。
そういう趣味、ありませんから…
とにかく、>1に変な事をするのは止めてくださいね!
23:名無しさん@ピンキー
08/11/25 22:04:53 qXfimNWg
なに言ってんのよ!
>>21-22はイジメられてる>>1を見て、笑ってたくせに。
イジメられてるとこ見物したいから、明日も来いって言ってるんでしょ!
みんなの見てる前で、ぱんつ脱がされるなんて……可哀相。
で……でも恥かしがって泣いてた>>1も可愛いお顔してたわよね。
24:名無しさん@ピンキー
08/11/25 22:31:09 aK+YSFRP
>>22
アラ?そんなに邪険になさらなくてもよろしくてよ。でも、まあ良いわ、今は否定的でも、まずはお友達(>>1)から堕としてアゲル、その後でゆっくり貴女をこちらの世界へ誘ってアゲルわ。
25:名無しさん@ピンキー
08/11/26 10:58:59 0YHVb+Ov
>>22
変な事…?おかしな事をおっしゃるのね
それを決めるのは貴女ではないでしょう?
>>1さんはどうなのかしら?私たちと一緒なのが嫌なのかしら?
ハッキリ言ってくださってもよくってよ?
どうなの?
ギュッ
26:名無しさん@ピンキー
08/11/26 17:50:09 ZKXbfqCz
>23
笑ってなんていないわよ!
その時は助けてあげられなかったから…これからは私が>1を守ってあげるの…
私が>1を…
>24-25
まだそんな事を言って…>1を苛めるのはやめてよ!
あんなに涙を浮かべていたんだから、嫌がってるに決まってるわ。
27:名無しさん@ピンキー
08/11/26 18:30:03 JDaks3//
>>26
アラ?貴女は悲しい時にしか泣かないのかしら?人間、嬉し泣きってのもするのよ、彼女の涙は正しくソレよ。
それから、貴女の事ずっとMだと思ってたけれどMじゃなくてSの気が有りそうね、タイプが違うけど私と同じオーラをちょっとだけ感じるわ。
貴女は、ずっと>>1のことを守りたいと言っているけれど、実は心の奥底で>>1を隷属させたいと思っているの、そうでなくって?
28:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:32:23 ZKXbfqCz
>27
あれは嬉し涙なんかじゃないわ!
私にはわかるの…>1の事は私が一番知っているのよ!
貴女と一緒にしないで。
え、私が>1を隷属…?そんなこと…
私が>1を……>1を……ぁ…だめ、そんなこと…
29:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:05:58 JDaks3//
>>28
ウフフ、そうなの?貴女>>1のコト何でも知っているのね?だったら尚更>>1の調教は貴女に任せるわ、貴女だったら最高の調教師になれるわ、ホラ肩の力を抜いて後は私と一緒に>>1さんで遊びましょう?貴女には私の専属隷嬢になって貰うわ。
30:名無しさん@ピンキー
08/11/27 23:24:39 ljuqjlDC
>29
私が>1を調教…?
だめ!>1は大切な友達…調教なんて、そんなこと…はぁ……
ぁ…やめて!これ以上、私を惑わさないで……
31:名無しさん@ピンキー
08/11/28 00:25:44 V6fu+SkL
>>30
そうよ、貴女が>>1のことを調教して貴女無しでは生きられない躰にしてアゲルの。
それに>>1のことを、本当に大切に思っているなら常に他の娘の驚異から守ってあげるのが親友である貴女の務めよね?
>>1のことを守ってあげたいと願う貴女ならソレがどんなに大切か分かるわよね?それによっては、私という驚異からもあの娘を守ることになるのよ?
>>1を私からの苛めから守るには>>1を貴女の奴隷にし常に側に置いておくのが一番の近道よ。
それに貴女が今、此処で私に忠誠を誓うなら今後>>1に手を出さないことを約束するわ、その代わり>>1を全力で調教なさい、でなければ私、もっと激しく>>1を苛めるわよ?
32:名無しさん@ピンキー
08/11/28 14:40:57 DU6b5INU
とりあえず>>1はもう一度出てこいよ
33:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:49:47 I1imxoiR
ムチャ言うなよwこの流れでノコノコ出てこれるわけないだろwwww
病弱少女のHなSSスレとか>>1をネタにした保守が秀逸過ぎてスレ主殺しになってたし
方向性は真逆だがここ絶対あの時の住人がいるだろw
34:名無しさん@ピンキー
08/11/28 19:55:09 omRERGhW
>>33
書き込みはしてないけどそのスレ見てたw
35:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:23:10 P3IPSBJg
>31
そうよ、>1を護るのが私の務め…貴女の好きなようにはさせない。
やめて!…>1を私だけのモノになんて…そんなこと思ってない…思ってないのに…
なんで…もう、どうしたらいいか…わからなくなって……
だめ…これ以上>1を苛めないで…私が…言うこと聞くから。
ぁ…貴女に忠誠を……ぅ…誓います…
36:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:37:48 jmyUaGVE
くすくす…。ああ可笑しい、貴女が忠誠なんかを誓ったりなんかして何になるのかしら?
見なさい?あの>>1の辛そうな顔を。
自分が何をされたって涙ひとつ浮かべない娘なのに…。
貴女があの娘にあんな顔をさせてしまっているのよ?
護る護るって耳障りの良い事を言っておきながら、貴女>>1の事なんて全然護れてなんかいないじゃない!
37:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:48:47 x1DfWp7K
>>36
あ、あのお姉様これ以上責め続けたら>>35壊れちゃうかもです。そろそろ責めの手を緩めて差し上げても良いと思うのです。
38:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:08:56 P3IPSBJg
>36
だって…貴女が言うから……
え?>1…っ!?
>1が…なんで…ぁ…ち、違うの!さっきのは違うのよ…
う…うぅ…ごめんなさい…ごめんなさい…
39:名無しさん@ピンキー
08/11/29 08:26:32 x1DfWp7K
>>38ちゃん、>>36お姉様の言う通り意味無いんだよ。
>>38ちゃんが忠誠を誓ったところでもう昔の私に戻ることは無いの……、だってもう私は>>36お姉様の虜なんですもの。
40:名無しさん@ピンキー
08/11/29 17:51:00 bpXb8j4N
……ってみんな言ってるけど、>>1はどうされたいの?
まっ、ギャグを咥えさせられてたら無理だけど。
ふっ、ふふっ……あははははははははっ♪♪ はぁあっ、ねぇ>>1? お尻の穴、壊しちゃおっか?
太いディルドでずぼずぼしてさ、肛門のスジを切って脱肛させちゃお? そうすれば、気持ち良いだけの穴になるんだよ? いいよね?
41:名無しさん@ピンキー
08/11/29 20:36:06 3idU4aJx
お前らがあまりに脅すから何もしないうちから
>>1がひきこもっちまったじゃねーかw
42:名無しさん@ピンキー
08/11/30 09:12:02 TVoJeu61
>>15を元にキャラ紹介
壱子(いちこ)=いじめられっこ
双葉(ふたば)=ドSないじめっこリーダー
蜜葉(みつば)=双葉の妹で、ちょこっと優しい子。双葉に従うが、たまに抑止する立場に。
紫穂(しほ)=どんなときも服を脱がせようとする子。
九音(くおん)=紫穂をお姉さまと呼ぶ子。
藤夏(とうか)=手回しが良い子。責め具が欲しいときには彼女に。
都井(とい)=壱子と仲良くしたいが、状況的に無理な子。流されやすい。
優代(ゆうよ)=生粋のレズビアン。
伊里弥(いりや)=壱子のことを守ってきたボーイッシュ。その性格を突かれ双葉にいい様にされている。
43:名無しさん@ピンキー
08/11/30 18:25:08 CL6d3Ess
>>37
…あら?…貴女…誰に向かって口をきいているのかしら?
44:名無しさん@ピンキー
08/11/30 18:47:18 JyVNrJjr
>>37
それはあなたが気にすることではなくてよ
さあ、人の邪魔をしないようにわたしとあっちへ行きましょう
前からあなたのことも脱がしてみたかったのよね、うふふ
45:名無しさん@ピンキー
08/11/30 19:38:56 e7R1PTuB
>>1
おめ゛え゛ーーのせき゛ね゛ぇーーか゛らー!
46:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:02:30 qDEYyCuT
>>43
あ…、お姉様、ごめんなさい。罰は甘んじて受けますので許して下さい。
47:名無しさん@ピンキー
08/12/01 01:24:19 cjprgGBK
>39
ぇ…そんな…どうして…
嘘よ…嘘!そう言わされているだけなんでしょう?
私が護ってあげるから…本当のことを言って?
お願い…
>40
>1を放して!
そんな酷いこと…絶対にさせないわよ!
48:名無しさん@ピンキー
08/12/05 21:00:12 ntXhlvbs
最近>>1来ないわね。ふん。あれくらいの事で登校拒否なんて。
これじゃあまるで私たちが>>1を苛めてたみたいじゃない。
…ま、来ないなら来ないで清々するけど。
49:名無しさん@ピンキー
08/12/05 21:45:06 tCC5GCiY
ではそろそろみんなでお見舞いに行きましょうか
プリントも溜まっていることですし、あの子のお母様にもご挨拶したいですからね、うふふ
50:名無しさん@ピンキー
08/12/05 22:58:56 NCipCrpI
あたしが1人で行くからいいよ。
51:名無しさん@ピンキー
08/12/13 16:48:56 M/Csnxyl
前スレの神作品をうpしてくれる神はいませんか?
52:zZz
08/12/13 17:48:25 MU55x7yr
え?病み系?え?病み系?
男は入っちゃいけない系?
53:名無しさん@ピンキー
08/12/13 18:53:03 eyvV+oBv
とりあえず他板でやれ
54:kKk
08/12/13 18:57:45 MU55x7yr
レズってほんとにいるんだね・・・
55:名無しさん@ピンキー
08/12/27 20:14:58 ONSiSel3
神はいないのか・・・
56:名無しさん@ピンキー
08/12/28 09:59:48 +rLO1qeX
アッーーーーーーーーーー!
57:名無しさん@ピンキー
09/01/03 17:18:30 uAklAcXf
ウホッ!
58:名無しさん@ピンキー
09/01/03 20:19:46 9cbFuw88
羽交い締め
レズいじめ
似てる!
59:名無しさん@ピンキー
09/01/05 10:32:04 j+v2QBca
あああああああああああああ
60:名無しさん@ピンキー
09/01/15 20:25:48 /aGRtjUz
いいいいいいいいいいいいい
61:やぶ
09/01/19 17:56:19 6jwzw8Uk
とあるスレで約束したSSがまとまらないので、息抜きに書いたやつをここに投下させてね。
イジメられっ娘 その1
気の強そうな女の子(以下美樹)
「ちょっと小桃!さっきの100m走のタイムは何よ!?おかげでクラス平均タイム断トツでビリじゃない!」
気の弱そうな女の子(以下小桃)
「だ、だって美樹ちゃんがトイレ行かせてくれないから…。」
美樹
「何よ!?私のせいだって言うの!?」
小桃
「ひゃうっ!?や、やめて、漏れちゃうっ!」
ショートカットの女の子(以下チカ)
「まあまあ、小桃は胸大きいから走るの大変なんだよ♪」
小桃
「チ、チカちゃん胸揉まないで…、ひっ!美樹ちゃんやめてぇ!ホントに漏れちゃうよぉ!」
美樹
「だからオシッコの穴塞いで上げてるんじゃない。感謝してよね!」
チカ
「エヘヘ♪小桃の胸やーらかくて気持ちイイ♪」
小桃
「んあ!はくぅっ!ふ、二人ともヤメ…。」
キーンコーン、カーンコーン
美樹
「あ、大変!小桃がグズグズしてたせいで予鈴鳴っちゃったじゃない!」
チカ
「アハ♪またトイレ行けなかったね!今度こそみんなの前でお漏らしかな♪」
小桃
「う、うわぁ~ん!」
62:やぶ
09/01/19 18:33:34 6jwzw8Uk
イジメられっ娘 その2
美樹
「…と言う訳で自習になります。学級委員の私と生徒会書記のチカは会議に出席するので行きまが、騒がしくしないでよ?」
クラスの男の子達
「行った?よし、モンハンやろうぜモンハン!」
高飛車そうな女の子(以下香織)
「あら、小桃さんどちらに行かれますの!?」
小桃
「あ、あの、おトイレに…。」
香織
「まあ!何のために休憩時間が有ると思ってらっしゃるの!?」
小桃
「で、でも、もお…。」
香織の取り巻きA
「何よ?香織さんに口ごたえする気!?小桃のくせに生意気よ!」
取り巻きB
「そうよ!だいたいアンタのせいで集団下校する羽目になっちゃったんだからね!おかげで寄り道出来なくなっちゃったじゃない!」
小桃
「そ、そんな…。」
香織
「叱られてるのにソワソワしないで下さる?そんなだから変質者に襲われるんですわ。」
小桃
「か、香織ちゃんヒドイ!あっ!?や、やめて!」
取り巻きA
「なに?そんなにおトイレ行きたいの?」
小桃
「や、やめてぇ!お腹押さないでぇ!」
取り巻きB
「はーい、みんな注目ー!今から小桃がお漏らししまーす!」
香織
「教室汚されても困るから、バケツを持ってきてあげたわ。さあ、さっさと漏らしちゃいなさい。」
小桃
「み、みんなヒドイよぉ…。ヒック、ヒック…。」
取り巻きA
「ほーら漏らせ漏らせぇ♪」
くちゅくちゅ…
小桃
「えうっ!ううぅ…。」
取り巻きB
「いーかげん漏らしなさいよぉ!」
ぐりりっ!
小桃
「んああっ!くうぅ!!」
香織
「粘りますわね。このままじゃ休み時間に…」
キーンコーン、カーンコーン
小桃
「ト、トイレっ!トイレに行くのぉっ!」
香織
「むうぅん、仕方有りませんわね…。そうだ!皆さん、ゴニョゴニョ…。」
63:やぶ
09/01/19 18:36:15 6jwzw8Uk
イジメられっ娘 その1
小桃
(ううう…、漏れちゃいそうで早く歩けないよぉ!トイレぇ…。)
香織
「あーら、小桃さん。いまトイレは満室で入れないですわよ。」
小桃
「そ、そんなぁ!ほ、ホントに限界なんですっ!」
香織
「そんなにゆっくり来たあなたの責任じゃありませんこと?でも他のトイレに行く余裕は無さそうですから、今回は特別に男子トイレでさせて下さるそうよ。」
男子
「ああ、いいぜ。ただうんこしてる奴がいて個室使えないけどな。」
取り巻きA
「じゃあ男の人みたいに立ちションするしかないわね♪」
小桃
「ひ、ヒドイっ!」
香織
「あの、さすがにそれは…。」
取り巻きB
「何がヒドイのよ?こんなとこで漏らすんじゃないわよ!」
クニクニクニ…
小桃
「ひいぃっ!し、しますっ!男の人みたいにしますっ!だから弄らないでえぇぇっ!」
男子
「うはっ!みんな見ようぜ!」
小桃
「ぅ、うぇぇ…。ママ…、ごめんなさいぃ…。」
プシュッ…。
64:やぶ
09/01/19 18:45:11 6jwzw8Uk
とりあえず、以上です
65:名無しさん@ピンキー
09/01/19 19:06:53 5Ik7dNdu
うひょ
66:名無しさん@ピンキー
09/01/19 23:38:46 sm7vWihK
ここで打ち切りは酷い。
早くスッキリ賢者タイムに入らせてくれ。
67:名無しさん@ピンキー
09/01/20 08:47:48 aaucpAFT
いいねいいね
ただせっかくのレズいじめなんだし、男子はいらないような…
68:名無しさん@ピンキー
09/01/20 08:57:20 JrPfTJ1v
男はモブであり実際には関わってこないよね…。
69:名無しさん@ピンキー
09/01/21 11:46:26 FD7kCVBc
女同士のいじめって萌えるよね、悪戯から暴行に変わって最後は集団レイプに発展って…
70:名無しさん@ピンキー
09/01/22 09:15:01 CJ2YVFoS
男子は口だけで関わらないか舞台を女子高にすればいい
取り巻きなど拘束役も女の子にしたほうが盛り上がるよ
71:やぶ
09/01/22 12:27:51 gAfX5pIu
おお!レスがついてる!
保守がわりに投下しただけなのに、続きが書きたくなっちゃったじゃないか!
>>70
取り巻きも女の子のつもりでセリフ考えたんだけど…。女の子らしくなかったか…。
72:とある部室にて・・
09/01/29 15:51:47 brW4CVnc
私は、吊されて居る・・
高校のとある部室で、女子空手部数人に拉致され、今私は、全裸で両手を縛れ部室にて吊されて居る・・・
女子空手部員の話によると、憧れの一番人気だったサッカー部員の男子に私が色目を使ったからだとか、私はそこのマネージャーで、タオルを渡したりしながら会話しただけなのに・・
「誤解よ・・きゃん!」
パンッ!何か弁明しようとする私の乳房をビンタしたのだ!ビンタの衝撃で、波打つ私の痛む乳房は、左右に派手に乱舞した、打たれた左乳房の横に手形が浮かぶ・・・
「ケッ!この巨乳で、誘惑したんだろ?この泥棒猫が!」
パチン!パンパンパンパン往復ビンタの要領で、私の左右の乳房を女子空手部員は、ひっぱたく
「きゃあああ、痛い痛い!やめて~!」
痛みの余りに私は叫ぶが、更に容赦無く私の乳房をビンタしまくる、乳肉を叩く乾いた破裂音が部室に響くたちまち乳房が真っ赤に腫上がり、痛みに興奮した乳首がムクムクと膨み勃起する・・女子空手部員はその乳首を見て嘲笑い
乳首を摘んでギュッと押しつぶした「アグゥ~!」と私は、痛みに首を振る更に乳首を千切れんばかりに引っ張る
ギュウウウウ~「ギャアア~!」両乳首を極限まで引っ張られ私は、激痛の余り涎を垂らしながら泣き叫んだ
「徹底的にお前の巨乳を痛め付けてやる!」
今度は、サンドバックの要領で、私の両乳房を乱打した!
バチバチバチバチバチバチン!!「ひぎゃああああ!」私はただただ絶叫を上げるしか無かった・・・
殴られる度に乳房が派手に乱舞する、美しく健やかだった若い乳房全体、乳輪、乳首が、内出血で赤黒く変色していく・・・痛みの余り麻痺した私は、熱に浮かされた気分になりうなだれるがまだ許して貰えない
「とどめよ!」空手部員が抜き手のポーズを両手に決めたと思いきや、私の両乳房の両乳首目掛けて突きを放った!ズブリュ~ズブフブ!「アギャアああああああああ~~ッッ!!!」
女子空手部員の両手付きが私の柔らかい乳房にめり込んだ。
73:とある部室にて・・
09/01/29 16:06:24 brW4CVnc
ズブズブズブズブ
91センチある私の両乳房が女子空手部員の両手に抜き手で貫かれて居る、乳首を乳房内部に陥没させて、彼女の手も私の両乳房内に肋骨が当たるまでスブフとめり込んで行く・・・
「・・ぁがあ・・が・・」乳房を貫かれ全裸体を汗で濡してた私の女陰から、小水が吹き上がり床を濡す、床に拡がる私の尿道から吹きこぼれた黄金水は、仄かな尿の香りを部室内に立ち込めさせた。
部員達は、「きったね~」と鼻を摘む、私は、身体をブルブル震わせて居る・・そして、乳房を痛め付けられて貫かれた激痛により、涎と泡を吹きながら私は気絶した・・・
空手部員達は、その様子を鼻で笑い「こんな物じゃ済まさないんだから!次は、あそこよ!」と暗闇に墜ちて行く私に怒鳴りつけた。
乳房のみだが、次回は続く?
74:名無しさん@ピンキー
09/01/30 14:19:21 xakt2Aya
女の子同士の苛めではリンチに近い行為からレイプに続くって感じが萌えるわ
75:すみ
09/01/30 20:00:00 utHvH3n/
普通になくね?レズいじめって
76:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:56:30 8v2UHFdE
私立岬女学園…ここでも苛めは行われていた。
「……はぁ」
自分の席についた姫宮桜は異変を感じて教科書を開くとため息をつく。
「バカ」「ブス」「ゴミ」「基地外女」「調子のんな」「消えろ」などの文字があちこちに書かれている。
それ以外のページは破られているなど悲惨な有様だった。
彼女の家が貧乏で淫らなアルバイトをしていたところそれが学校中に知れ渡り
普段から彼女を気に入らないクラスの子がしめたとばかりに苛め始めたのだ。
裕福な家庭に生まれてはいなくても容姿端麗なため彼女を気に入らない子は多い。
その内、クラスの大半を敵に回すことになってしまった。
「ふふ、綺麗な机ね…」
隣の席の黒田みくるがわざとらしい笑みを浮かべながら声をかけてくる。
「いい加減学校来るのやめたら?あんなの存在自体が邪魔なんだけど」
「余計なお世話よ…この教科書にイタズラしたの誰?」
「知らないわよ」
その後もは続く…そんなとある日の放課後。
77:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:56:54 8v2UHFdE
「はあっ?」
能登沙都子は桜の言葉にため息をつく。
体育館の裏である。
「だから…能登さんでしょ?私の教科書にイタズラしたの」
「なにバカなこと言ってるの?知らないわよ」
「知らないわけないでしょ、私…あの後調べたんだから」
「知らないものは知らないわよ、なんならクラスの皆に聞いてみなさいよ
全員が私じゃないって言うはずよ?それとも姫宮さんの話を信じる人がいるかしら?」
「っ……!」
沙都子の言葉につまる桜。
「私、行くわね」
「なっ!?ちょ、ちょっと待ちなさいよ、まだ話は終わって―」
桜との会話を打ち切って戻ろうとする沙都子に声をかけるも。
「私は話すことなんてないわ」
の一言で去って行った。
そして能登の指示かは知らないが、明確な仕返しが放課後にやってきた。
78:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:57:16 8v2UHFdE
授業が終わったと同時にみくるに声をかけられる。
「あ、姫宮さん、なんか、皆が屋上で話があるみたいよ?」
その言葉に桜は動き出す。
「一人で行けるわよ」
の言葉にみくるは「ふん」と笑い一緒に歩く。
放課後は誰もいない屋上…その前の階段を一歩一歩と登って行く。
ついた先には10人程度の女生徒(女子高なので当然ではあるが)が居た。
その中の一人、中原綾が桜に声をかける。
「ねえ姫宮さん、昼休み沙都子になにしたの?なにを話してたの?」
「別に、なにもないわ」
「そんなことないでしょ、沙都子言ってくれたわよ、酷く苛められたって
物凄く怯えてたんだから、なにしたの?言ってみなさいよ、言いなさいよ」
「だからたいしたことないって言ってるでしょう?貴女達には関係ないわよ」
「そうやってごまかすつもり?」
「ごまかしてなんてないわ、私は本当に―」
「いいから答えなさいよ!!」
突然声を上げられ、つい驚く。
「うるさいわね、そんなに大声出さなくても聞こえてるわ」
桜を囲んでいる女生徒を見渡す。
中原綾、村田姫子、石田凛、川澄岬、湯川京子、黒須めぐみ、中島法子、上原則子
黒田みくる、能登沙都子と普段から桜を苛める中心グループである。
79:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:58:17 8v2UHFdE
「いい加減気取ってんじゃないわよ!」
突然綾に平手で頬を強く張られる。
綾は美少女なのだが怒ると表情が一変する。
「沙都子に謝るのが筋でしょ?なのになんなのその態度、ほんと何様のつもりよ!?」
反対側の頬も張られる、桜の鼻から赤い液体が溢れ出る。
「あら、血が出ちゃったの?ごめんね♪」
つい、倒れそうになる桜を強制的に立たせる綾。
「土下座して謝りなさいよ沙都子に」
「どうして…そんな、悪いのは能登さんでしょ?」
「ふーん、まだそういう態度取るんだ」
綾は桜の背中を数人の女生徒の輪の中に押し込んだ。
そこで殴る、蹴る、髪を引っ張るなど集団で暴行を加えられる。
小柄な桜はなすすべがなかった
80:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:58:48 8v2UHFdE
「ねえ、少しは反省した?どうかしら?」
「どうして?どうして私がいつも悪いの?」
顔中傷だらけの桜の首根っこをつかみ、綾が言う。
「なに言ってるの?いじめられっ子ってそういうもんでしょ?」
「なっ!?」
「ねえ、姫宮さん、暑くない?脱がしてあげよっか?」
と、上着に手をかけてきた綾を振り切り逃げようとするが。
出口には女生徒数人が。
桜はそのまま力ずくで堅いコンクリートの地面へと押し倒される。
そのまま空の上を向かされ、両腕を姫子と岬に押さえ。
さらには則子と凛が両足首を押さえる、それで非力な桜は身動きが取れなくなる。
「いや、離してっ!!」
「大人しくしなさいよ、これからいいことしてあげるから…ふふ、うちの学校って
お嬢様って言われてるわりに…スカート短いのよね…」
身動きの取れない桜に乗り込んだ綾は太ももが丸見えの桜のスカートをつかみ…
桜の太ももを優しく撫ではじめた。
81:名無しさん@ピンキー
09/01/31 22:59:26 8v2UHFdE
「やっ…な、なにするの?」
突然太ももに触れられ桜が声を上げる…そのいやらしく撫でる動きに顔が赤く染まっていく。
され、スカートの中身はどうなってるのかしら?
そして、短いスカートを捲りあげる…ヒラっ―「いやあぁぁっ!!」
桜の悲鳴と共に純白色の小さな下着が姿を曝け出した。
「ふふ、こういうショーツしか着けられないの?本当に…貧乏だわね」
「や、やめてっ……!」
桜の両手両足を押さえてる子達や取り巻きから笑みがこぼれ桜は耳まで真っ赤になった。
なにせ、集団の前に下着を晒しているのである。
「さて…上のほうはどうなっているのかしら?」
「いや、やめてっ……」
桜の制服のボタンに手をかける綾。
「い、いやぁ……やっ」
ボタン一つ、一つが外されていく度に桜の口から悲鳴がこぼれる。
そして全てのボタンが外されブラウスを一気にずらされる。
「やだぁっ!」
すると今度は同じように純白のブラが姿を曝け出した。
「やっぱり白?ほんと純情なのね」
「や、やめてっ!」
82:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:00:16 8v2UHFdE
「ふふ、でもどうせなら…中身も見てみたいわ、どれくらい大きいのかしらね」
「や、やめて―」
桜の悲鳴も空しく響く…。
必死に暴れるが四人がかりで押さえられびくともしない。
綾は桜の悲鳴を楽しむかのようブラに手をかける。
そして力まかせにたくしあげると―。
「いやあああぁぁぁ!!!」
悲鳴と同時に目から涙がこぼれる。
冷たい空気が胸元と通り過ぎていく。
綾達の目の前に桜の二つの生の果実が姿を曝け出す。
「ううっ…ぐすんっ……」
「泣いてる暇なんてないわよ、ふふ…Dってところかしらね?」
「いやぁ……もう、やめて…っ」
「お願い中原さん…もうやめて」
「あら、強気な言葉はどこに行ったのかしらね」
そして綾は桜の乳首を見るとゆっくりとしゃぶり始めた。
83:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:01:26 8v2UHFdE
「はぁ…ちゅ……ぺちゃっ…んふ…」
「やぁっ…」
「姫宮さんもレズなんでしょ?だから女子高来たんでしょ?」
首をぶんぶんと振る桜に微笑むと。
「嘘つく必要なんてないわよ…ん…ちゅ…じゅるぅ…」
右の乳房を揉みながら左の乳首をしゃぶっている。
「ああっ……」
「あら、乳首立ってきたわ…」
「い、いやぁ…」
桜の悲鳴を楽しみながらゆっくりと幾度も乳房を揉みしだく。
綾はわざと乳房に軽く唾液をたらし食いつく。
「ふふ、気持ちいい…」
そして綾は一度顔を上げると桜の小さなショーツへ手を伸ばす。
「や、やめてっ!!」
桜の悲鳴に軽くクスっと微笑むとゆっくりとショーツを抜き取る。
「いやあぁっ!!」
苛めっ子少女達に一番恥ずかしい場所を晒され頬をつたる涙が止まらない。
そして、綾に二本指で割れ目を開かれる。
「あら、もう濡れてるのね…感じてるの?」
「ち、違っ…あぅっ!」
「姫宮さん…もしかして、初めての体験…?良かったわね」
姫子に言われ首を振り否定するがそんな暇はない…。
陰部を攻められいままで感じたことの無い苦しみを味合う。
綾は中指を幾度となく突っ込みあてがい、その場所でくねくねと指を回転させる。
するとじゅぶと水気のような音がこだまし取り巻きからもくすりと笑みがこぼれる。
「ああっ……」
「ふふ、姫宮さん、もっと気持ちよくさせてあげるわね」
「え?なにをする気なの!?」
綾は顔を近づけその場所を直接―。
>>74
一応リンチも入ってるけどどうだ?
84:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:37:35 VC3p2H2w
わっふるわっふる
85:名無しさん@ピンキー
09/02/01 00:35:49 sJDr+4rg
イイヨイイヨー
86:名無しさん@ピンキー
09/02/02 14:34:10 4zOCayjW
ここの職人ってのは寸止めでじらすのがお好きなのか?
87:名無しさん@ピンキー
09/02/02 16:11:46 mtxQWUWX
いじめプレイの一環と思えば…
88:名無しさん@ピンキー
09/02/26 10:46:14 +m8IzzuT
女の子同士のイジメはよい
89:名無しさん@ピンキー
09/02/27 17:40:53 8rs8h9QB
一発あげるか
90:名無しさん@ピンキー
09/02/27 23:49:13 CAXsWUfd
女の子同士のイジメだと体罰から制服脱がしまで発展するからエロイ
91:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:22:16 xxwc4Lbt
「……」
静かな足取りで校門前にたどり着く沢井桜。
私立早乙女学園…ここが桜の通う女子高だ。
「……はぁ」
桜は小さなため息をつくと共に教室へと入る。
なぜ足取りが重いと同時にため息をつくかというと―。
彼女はイジメを受けているから。
その日もクラスの大半から無視され、授業中にボールペンで背中を突き立てられる。
桜が席を離している隙に机に大きな落書きをされたり教科書を荒らされたりした。
そしてその放課後。
「桜ちゃん~」
机に座っている桜に数人の生徒が声をかけてくる。
「な、なに…」
「これからトイレ行こうか~」
「え…」
クラス1の美少女…田村文香が優しく微笑みかけながら声をかけてくる。
黒長い髪に容姿端麗、スタイル抜群である彼女、その天使のような微笑を見るだけで。
男は幸せだろうがあいにくこの学校に男は存在していない。
そしてイジメグループのリーダー的存在でもある彼女だ。
常に完璧主義者であると同時に自分以上の存在を認めない彼女。
成績が常に1位で容姿も文香ほどではないにしろ悪くは無い桜が気に入らないのだ。
文香の取り巻きからも妖しい笑みがこぼれ桜は生きた心地がしない。
「え、で、でも私これから―」
「あれ?断るの~?それなら―」
文香がニヤリと笑う、その仕草に怯えた桜は。
「わ、わかったわ!わかったから」
92:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:22:55 xxwc4Lbt
「あの…さ、桜ちゃん、行かないほうがいいよ」
「朋ちゃん」
隣の席から少女が声をかけてくる、クラス内での少ない友達の一人だ。
「ひ、酷いことされるよ…だから」
「あら、なら貴女も来る?私は一向に構わないけど~?」
余裕の笑みで文香が声をかけてきて朋ちゃんが「え、あ…そ、その私…」と怯え下を向く。
「い、いいよ、ありがとう朋ちゃん…私行くね」
「ふふ…そうよ、友情は大切にね、くすくす」
文香が桜の肩に手をかけ数人の女生徒(女しかいないが)と共に教室を出て行く。
そしてトイレまで桜を連れて行くと文香は数人の生徒と共に入り外に清掃中という看板と立てる。
「そ、それで…きょ、今日はなに?」
「あら、今日はって毎日苛めてるみたいじゃない~」
「だってそうでしょ…!毎日私に絡んできて」
「うふふふ…だって桜ちゃんで遊ぶの楽しいんだもん♪それに気にいらないしね」
「そんな、たったそれだけの理由でっ!」
「はいはい、少し体と頭冷やそうか?」
と顔で合図した文香と他の女生徒の手からホースの口が桜へと向けられ水が飛ぶ。
93:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:23:24 xxwc4Lbt
「やぁっ!!」
容赦なく桜へと水道の水が飛び出しずぶ濡れになる。
服も下着も心も…。
「ほら桜ちゃん、ちゃんと気持ちよくシャワー浴びなよ?いま熱い季節だからね~♪」
遠くで見守る文香から嫌味な声がかかる、寒い季節なのに…。
「ごほっど、どうしてこんな…ごほっ」
ずぶ濡れになり咳がとまらない。
桜の真下には大きな水たまりが出来ていた。
「ねえ、文香、沢井さん寒そうだよ?脱がしてあげたら?」
「そうね…」
と桜の着ていたジャケットに手がかかり慌てて桜は体を抱こうとするが二人の女生徒がする近寄ると
桜のジャケットを脱がす、さらに桜の両腕を掴むと貼り付けのように壁に押さえつける。
さらに二人の女生徒が桜の両足首を押さえる、非力な桜は完全に身動きが取れなくなった。
その一連の行為を見ていた文香は口元で小さく笑みを浮かべ…桜の前で小さくしゃがみ。
桜の制服のスカートに手をかけ…引きおろしながら一気に脱がす。
「な―っ!…きゃああぁっ!!!」
先ほどの水の影響で桜の下着まで濡れていた。
ショーツが透けて見える…。
「あら、桜ちゃんったら…小さい体なのに意外と毛深いのね…ふふ」
桜を拘束してる女生徒からも笑みがこぼれ「や、やめてくださいっ!」
94:名無しさん@ピンキー
09/02/28 11:24:17 xxwc4Lbt
真っ赤に頬を染めこれ以上ないくらいの恥を感じ叫ぶ桜。
その桜を微笑みながら観察している美少女文香。
そして文香はポケットからある物を取り出す。
「桜ちゃん~今日は特別よ?いいことしてあげるわね♪」
それは小さなペンだ…。
「や、やだ…な、なにをするの…やめて、やだ、離してっ!!」
文香の行動に恐怖を感じた桜は死に物狂いで激しく抵抗するが両手両足は4人の女生徒によって
ガッチリ拘束されている。
「貴女達しっかり押さえててね…桜ちゃん…動くとかえって痛いわよ?」
文香は桜のショーツを脱がしながらペンを陰部へと近づけていく―。
「いやあぁぁぁ!!!」
陰部の割れ目を開きながらとある場所へと押し込んでいく。
「ああっ……痛い、痛い……っ!」
「なに言ってるの?まだこれからだよ桜ちゃん―」
「ああ…………」
「ふふ…凄い…桜ちゃん…まだ処女なんだ♪」
「痛いっ……や、やめて―」
ペンは奥までつき進んでいく―。
「だーめ、ふふ…明日も学校来てね?でないと…家に来るからね桜ちゃん―」
こういう行為をしているときでも美少女文香はただ天使のような笑みで微笑んでいた。
95:名無しさん@ピンキー
09/02/28 13:54:06 OGkd9ogy
ご馳走様でした!
96:名無しさん@ピンキー
09/03/03 13:12:51 IrNBZqML
文香に惚れました、イジメグループリーダーはお嬢様系じゃないとね
97:名無しさん@ピンキー
09/03/29 00:43:51 zSk2NoXj
続きはー?
98:名無しさん@ピンキー
09/04/09 11:33:06 2JsC/5Ql
期待アゲ
99:名無しさん@ピンキー
09/04/11 17:18:46 tg9/HE6O
期待
100:名無しさん@ピンキー
09/04/15 00:43:46 ZM3DuKAL
神を待つ
101:名無しさん@ピンキー
09/04/29 22:44:50 eAg3EmFu
待ち…。
102:名無しさん@ピンキー
09/05/11 01:08:57 TGseMSgb
【大学事情】フェリス女学院「親からの仕送り50万円でも足りない」「コンバースの靴をはいているとイジメられる」浮世離れ
1 :菅井きん 命がけの喫煙φ ★:2009/04/30(木) 18:53:51 ID:???0
フェリス女学院といえば、日本中のお嬢さまが集まるといわれる名門お嬢さま大学だ。文学部や国際交流学部、
音楽学部などがあり、お嬢さまたちが楽しいキャンパスライフを送っている。そんなフェリス女学院には暗黙の
了解のようなものがあり、そのオキテを破ってしまうと大変なことになるらしい。
合コン相手は絶対に医者じゃなきゃダメとか? 年収2000万円が交際相手の最低ラインとか? 当編集部は
フェリス女学院の卒業生・K嬢に取材をし、その実態を聞いてみた。「フェリス女学院には破ってはならない
オキテがあるらしいのですが、どんなオキテなのでしょうか?」という質問に、衝撃の事実を話してくれた!
「オキテとはちょっと違うかもしれませんが、フェリス女学院の校風に合わないことをすると叩かれるんです
よ。たとえば、2日同じ服を着ていると “あの子、あの服よっぽどオキニなんだね” と言われます。2日連続
で同じ服を着ているのはありえないのです」(K嬢)。
なんと! 上着だろうがズボンだろうがスカートだろうが、前日と同じ服を着ているだけで「オキニなんだね♪」
とイヤミを言われるというのだ。ほかにも、K嬢から衝撃の事実を聞くこととなった!「はいている靴はさらに
重要で、コンバースなんてはいていようものなら、その日からアダ名が “コンバ” になります。あ、こっちに
コンバ来た! コンバうどん食ってる! とか遠くから聞こえる声で言われ、いじめられるわけです」(K嬢)。
ほかにも「親からの仕送りが毎月50万円で足りないと言う友だちもいました」とのことで、浮世離れしたフェリス
女学院の実態が明らかになった。しかし、フェリス女学院にもいたって普通の女の子がいるのも事実であり、2日
同じ服を着たりコンバースをはいている女の子がいるのも事実。いじめ、かっこ悪い。
URLリンク(getnews.jp)
URLリンク(news.livedoor.com)
103:名無しさん@ピンキー
09/05/11 08:31:21 lIEwLO1U
>コンバうどん食ってる!
噴いたw
でもいじめネタとしてはいい話題だな
104:名無しさん@ピンキー
09/05/18 16:08:15 XKsMlj0j
いじめられる側が淡々と強気で、最終的にいじめ返しちゃうようなのはアリ?
105:名無しさん@ピンキー
09/05/20 02:27:21 MRxTucb2
いいよいいよ~
106:名無しさん@ピンキー
09/05/20 10:51:35 /8pElI71
素晴らしい展開じゃないか
107:名無しさん@ピンキー
09/05/23 12:34:35 LxQHprTQ
ワクテカテカテカ
108:名無しさん@ピンキー
09/05/26 22:21:45 g21m0qlB
全裸待機
109:名無しさん@ピンキー
09/05/31 17:08:08 X/OBiBnw
書いてみた。
以下から14レス分投下します。
110:女学院復讐SS 1/14
09/05/31 17:08:46 X/OBiBnw
靴箱の戸を持ち上げて、有瀬文月はため息をついた。
空の靴箱を見ても特に思うところはない。ただ、またか、と無感情に冷えた心がつぶやいた
だけだ。ローファーの爪先を床に打ち付けて、文月はぐるりと視界を一巡させる。
広い―広すぎるほど広い昇降口は、山ひとつまるまる学園という広大な敷地を持つ礼染
女学院の中でも二番目に大きい、中高共通のものだ。この昇降口だけでも、学園の大きさが
うかがえる。
「ふう……」
かぶりを振って、文月は歩き出した。学校の昇降口とは思えない、荘厳な門をくぐって、一
度外に出る。くるりと振り返ると、宮殿か教会かと思うような建物が目の前に聳えていた。
中世風の装飾と造形、中央に屹立する時計搭が一際目を引く、礼染女学院第二本校舎。
やはり、中高共通の校舎である。
その校舎を見上げて、時計搭で時間を確認する。部活動を行う生徒はまだ早朝練習の最
中で、一般生は日直の業務などがあっても登校するには早い。そういう、隙間の時間帯であ
る。わざわざ誰もいないタイミングを狙って来たのだ。
文月はもう一度ため息をついて、校舎の中に戻った。中身のない靴箱を素通りして、昇降
口の奥まで向かう。指定の通学鞄を下ろして、そこから上履きを一足取り出した。先日購入し
たばかりの新品である。
「まったく、面倒なことをしてくれるわ……」
口の中でつぶやいて、その場で靴を履き替えると、ローファーを鞄にしまう。靴箱に入れてし
まうと、また面倒なことになりかねない。
鞄を持ち直して、文月は教室に向かって歩き出した。三階吹き抜けの多目的ホールを横目
に階段を登り、本校舎の東側、高等部教室の並ぶ区画に移動する。絨毯の敷かれた廊下を
音を立てずに進み、目的の部屋に辿り着いた。
言われなければ教室のものだとは思えない扉を押し開いて、文月は一年一組に踏み入った。
廊下に赤絨毯の敷いてある礼染女学院でも、教室の中はそう他と変わらない。個別の机が
四十並び、上下可動式のホワイトボードが前面の壁一面に設置されている。文月の知る学校
と違うところと言えば、後方でもボードが見やすいよう、段差がついていることくらいだ。
その最上段にまであがって、文月は大きく深いため息をついた。
日本屈指の名門私立である礼染女学院でも、通う生徒はそう他と変わらない。所詮十代、
所詮女子高生である。子供じみた嫌がらせのひとつやふたつ、あってもおかしくないのだろう。
礼染女学院に通いはじめて三ヶ月。文月の靴箱から上履きが消えるのは四回目。一年一
組から文月の机が消えるのは、これで二回目だった。
□□□
小学校から大学院までをフォローする礼染女学院は高校以下全寮制の名門校で、教師も
生徒も、事務員すらも女性のみで構成されている。全国から淑女候補の集う、お嬢様御用達
の巨大学園である。
有瀬文月も、この春から高等部に編入してきた。日本の家電三割を掌握するといわれるAL
ICEグループの一人娘として、名門出身というステータスを求めての入校である。それ自体は
珍しくないが、礼染は一種の隔離社会であるため、外来者はあまり歓迎されない。
とはいえ、ここまでの酷遇を受けるとは、文月も思っていなかった。
文月への嫌がらせがはじまったのは、編入から一月ほど経った五月、連休が明けてすぐの
頃だった。上履きを隠す、テキストに落書きをする、寮の個室にゴミを投げ入れる、なんてかわ
いい悪戯ばかりだが、わざわざ机を取りに倉庫まで来なければならないのは苦痛だ。
「エスカレートしてる……かな」
対処するならばこのあたりだろうが、さてどうしたものか。下手な密告は逆効果にしかならない
だろうから、方法を考えなければならない。
111:女学院復讐SS 2/14
09/05/31 17:09:32 X/OBiBnw
思案しながら、文月は薄暗い倉庫に踏み入った。手にした鍵を制服のポケットに落として、
自分の背丈にあった机を探す。さすがというべきか、倉庫といえどかなりの広さがあって、無駄
にきらびやかな装飾が施されている。建物に併設されている故か、扉も一見そうとはわからな
いほど豪華だ。
「ええと……ん?」
適当な机を選んだところで、背後から足音がした。振り返ると、朝陽を背負って、逆光になっ
た影がこちらを向いて仁王立ちしている。
「おはようございます、有瀬さん」
刺々しい声だった。そのくせ流麗で、透きとおるように美しい。ウェーブがかった金の髪が陽
の光を反射してきらめくのが、倉庫の中からよく見える。
「……おはよう、伊勢宮さん」
苦笑交じりに、文月はそう応えた。それ自体が発光しているようにすら見える、輝かしいばか
りの『黄金』の髪を揺らして、人影が一歩進み出る。薄暗い倉庫の中でさえ、彼女の姿はきら
めいていた。
伊勢宮アリス。ゆらめく黄金の髪に鋭い碧眼、日本人離れしたスタイルを誇る、英国系クォ
ーターの帰国子女である。成績も優秀ならスポーツも万能で、日常の所作すら優雅さで満ち
ている。非の打ち所のないお嬢様だ。
残念なのは、つまらない同級生いじめなんてものに精を出していることで、特に文月にとって
は、それは他の長所を全て打ち消す最悪の欠点だった。
「こんなところで、一体何をしてるんですか?」
碧眼がこちらを睨みつけてくる。まるで凍りついた炎のように、怒りに震えているようだった。よ
くよく見れば、細く長い足も肉付きのいい尻も、組んだ両腕も微妙に震えている。本当によほ
ど怒っているらしい。
「教室に机がなかったから、取りに来たのよ」
「……そうですか。上履きはどうしたんですか?」
「どうしたっていうのは? どういうことかしら」
「これ、たまたまそこで見つけたんですよ」
そう言って、一足の上履きを取り出してみせる。この暗さこの距離ではわからないが、文月の
ものなのだろう。
「ああ、そうなんだ。上履きもなくなっていたから、新しいのを卸したのよ」
「有瀬さんの持ち物は、勝手にいなくなる癖があるんですね」
「らしいわね。誰かに魔法でもかけられたんじゃないかと思うんだけど」
「呪いの間違いでは?」
つまらなそうに言って、アリスは手にした上履きを放り棄てた。わざわざ思い切り踏みつけて、
倉庫の中に歩を進める。
「そろそろ聞いておこうと思ってたんだけど、私に、何か恨みでもあるわけ?」
積み重なった机からひとつを選んで床に下ろし、その上に椅子を逆さまに乗せる。それから
両脇を抱えて、よいしょ、と文月は机を持ち上げた。
それらの行動が終わるまで碧眼を細めていたアリスは、小さく吐息をついてから、まだ震えて
いる腕を震えている手で押さえる。当然、それで震えがおさまるはずはない。
「あなた個人には、恨みというほどのものはありません……でしたね」
「過去形?」
「ええ。今となっては、あなたの全てが恨めしいですよ。あなたがそんなふうだから―面倒ば
かり起こる」
「面倒というか、問題を起こしてるのは伊勢宮さんじゃないの? 学校的には」
「そんなことはありえませんよ」
112:女学院復讐SS 3/14
09/05/31 17:10:11 X/OBiBnw
不思議な言い回しだ。文月が目を細めると、アリスが更に一歩近づいてくる。至近と言って
いい距離にまで縮まった二人が、黒い瞳と碧い瞳を真正面から交差させる。
「いい加減、私もうっとうしいから、行動に出るけど」
「そうですか。残念です」
「何が?」
「あなたが悪いんですよ、有瀬さん。かわいい悪戯のうちに、大人しくなっておけば良かったの
に。上履きなんて買ってくるから、机なんて持ってこようとするから、こんなことになるんです」
「それはまた、随分自分勝手な言い草ね」
言いながら、文月は一歩下がった。ゆっくりと、机を床に下ろす。嫌な予感が背を這い回っ
ている。そも、アリスは表立って行動することは殆どなかった。悪戯の主犯がアリスであることは
気がついていたが、今までのいじめは隠れてこそこそと行う類のものだった。正面きってアリス
と文月が対峙するようなことはなかったのだ。
「何、する気?」
「あなたが悪いんですよ。わたくしだって、こんなことはしたくないのだから」
白く細く長い、芸術品のような指が、文月が下ろした机を押し出す。背後に積まれた机と自
分が下ろした机に挟まれて、文月は小さくうめき声をあげた。
「地味だねえ」
言葉は、二人のものではない。倉庫の入り口から響いてきた。文月が目をやると、極端に小
さな影がひとつ、その隣に、極端に高い影がひとつ、逆光を背に立っていた。
「イセミヤ、もうちょっと派手にやんない? そんくらいじゃ参らないよ、そいつ」
くすくすと笑いながら、背の低い影が倉庫に踏み入ってきた。ブラウンの癖っ毛を短くまとめ
た少女。まるで中学生か、下手をすれば小学生かという外見だが、制服は高等部のものだ。
隣の影が無言で進み出る。黒く長いストレートヘアに、すらりとした肢体。アリスとは対照的
に、日本人的な美を思わせるスタイルだ。やや険の強い瞳が、アリスと文月を見つめている。
三人。閉鎖された空間。これはまずい、と文月の頭の中で警鐘が鳴りはじめる。表情の変わ
った文月の顔を見て、背の低い影がまた笑い声をあげる。
「もう遅ェよ」
扉の閉まる重々しい音が、暗い倉庫の中に響き渡った。
「人を呼ぶわよ」
―などという無駄な言葉を、文月は吐かなかった。叫んでもどうせ誰も来ない。倉庫はそう
いう場所に設置してあったし、壁も扉も厚すぎる。なにより、今は極端に人が少ない時間帯な
のだ。出来ることといえば、机と机に挟まれた状態から脇に逃げ出すのがせいぜいで、それに
したって袋小路には変わりない。
「こ、幸崎さん」
背の小さい方に向かって、なぜかアリスが戸惑うような声をあげた。その名前は文月にも覚え
がある。幸崎幸。隣のクラスの女子生徒だ。合同体育の際に活躍していた記憶がある。
してみると、もう一人も同学年だろうか。しかしこちらは、顔を見ても誰なのかわからない。こん
なに綺麗な黒髪ならば、一度見れば忘れなさそうなものだが。
「そらイセミヤ。お前がやらなくちゃ意味がないだろ。積年の恨みを晴らしてやれよ」
けらけらと笑って幸崎が言う。個人的な恨みはないとアリスは言っていた。積年、というのもお
かしい。文月が学院に来たのはほんの三ヶ月ばかり前なのだ。自分の知らないところで話が
進んでいる。
「……」
唇を引き結んで、アリスが身を乗り出す。引くに引けず、行くに行けず、文月は体を固くして
待つしかない。振りあがったアリスの細い右手が、風を切って振り下ろされる。
パアン、と頬を張る音が響いた。
113:女学院復讐SS 4/14
09/05/31 17:10:59 X/OBiBnw
「……っ」
肉体的な痛みを受けたのは久しぶりだ。じんじんと左頬がしびれている。痛みをおして視線
を向けると、張り手を打ったアリスの方が、痛そうな顔をしていた。
「ぶはっ、マジかよイセミヤ! それはショボすぎるだろ! 誰もマンゾクしねーよそれじゃ!」
愉快そうに手を叩いて、幸崎が笑う。名門にあるまじき言葉遣いだ。文月が細めた目を小さ
な背に向けると、幸崎もすぐに気づいて笑うのをやめた。
「あのなあイセミヤ。優しいのはいいけどさ、あたしらはお前のためにわざわざこんなことしてん
だぜ? もっと頑張ろーや。憎いALICEグループの一人娘なんだぜ、こいつは」
「……」
「しょうがねえな、踏ん切りがつかないなら、お手本見せてやるよ」
にやにやと笑って幸崎が進み出る。アリスを押しのけて文月の前に立つと、人懐っこい笑み
を浮かべた。
幸崎は本当に小さい。百四十センチ半ばほどだろうか。文月も背が高い方ではないが、そ
れでも並ぶと同年代とは思えない。長身の女子生徒と比べると、頭ひとつ分は差がある。そん
な幸崎が無邪気に笑うと、本当に子供を相手にしているような錯覚に見舞われる。
だが、そんなほのぼのとした幻想も、次の一瞬までだった。
「おらっ!」
やや気の抜ける掛け声と共に、どぼっ、という妙に鈍くて重い音が、腹の奥から響いた。人
間の体内から聞こえる類の音ではない。
「ぐ―」
息が詰まる。体の中心から背骨を伝って、衝撃が伝播する。ぐらりと視界が揺れるにいたっ
て、文月はようやく腹部を蹴られたのだと気がついた。
「お、意外と平気なツラしてんな!」
笑って、幸崎が足を構えた。上履きの裏側が見える。あれをそのまま、おなかに向かって叩
きつけるつもりなのだ。避けなければ、と思ったが、そんなことが出来るはずもない。
二発目は、腹部よりやや上、肺の下あたりを強打した。
「っは―か、っ、がはっ」
呼吸が止まる。たまらず体を折ると、下から上へ、サッカーボールを高く飛ばすような蹴りが、
やはり肺の下、全く同じ箇所を狙って放たれた。つま先が肉にめり込む感触が、酸欠でふら
つく脳髄に嫌にリアルな映像を浮かび上がらせる。
気がつくと、文月は膝をついていた。肺が酸素を求めて急激に動き出し、体がそれについて
いけずに咳を繰り返している。どこでおさえればいいのか熟知しているのだろう、幸崎は咳が
おさまるまで、にやにやと文月を見下ろしているだけで何もしようとはしない。
「く……」
あまりの痛みに視界がぐるぐると揺れている。どうにか呼吸を整えて顔をあげると、待ち構え
ていたように、幸崎が体重をかけてその頭を踏みつけた。
「ほらっ、頭さげろ! ひざまずけ!」
「うぐ―」
耐え切れるものではない。冷たい床に頬が押し付けられ、散らばった黒い髪を幸崎の左足
が踏みつける。頭蓋の形が変わるのではないかと思うほどの圧力をかけながら、幸崎はこらえ
きれないように笑った。
「ぶはっ、みじめだな、おい!」
「……っ」
確かにみじめではあったが、文月は余計なことを言って狼藉者を喜ばせるようなことはしなか
った。ここは学校、今は早朝、ほんの十数分か数十分かを耐えれば、自然とこの凶行も終わ
るのだ。
114:女学院復讐SS 5/14
09/05/31 17:11:32 X/OBiBnw
早すぎる時間に登校してきたことを後悔しないでもなかったが、ここまで直接的な暴力を振
るわれれば、事を表ざたにすることに躊躇もない。文月はこの時点で、解放されたらその足で
学長室まで出向くつもりでいた。
「幸、睨まれてる」
「あ?」
そこで、黒髪の女生徒がはじめて口を開いた。クールな外見に相応しい、鋭く深い、闇色の
剣のような声だった。
「すげー本当に睨んでる。元気なお嬢様だな。月小路、あんたもやる?」
「いい。それより、アリスにやらせてあげないと」
「ああ、そうだったな」
月小路。長身の女生徒はそんな名前らしい。文月は頭の名簿を参照したが、やはり記憶に
ない。礼染女学院の規模に、入学三ヶ月という期間を考えれば、同学年であっても知らない
生徒がいることは不思議ではないのだが。
「イセミヤ、ほら」
頭に乗せた足はどかさないまま、幸崎が手招きする。踏みつけられている文月からはよく見
えなかったが、床に密着した耳元から頼りなげな足音が響いてくるのはよく聞こえた。
「こういうのは苦手なんだよな?」
「あ、あんまり……」
ぐりっ、と足を捻りこみながら、幸崎が笑う。帰ったら頭を洗わなくては、と、文月はやや場違
いなことを考えた。
「なら、お前の得意なやり方でいいよ。あるだろ?」
頭蓋を圧迫していた足が、ゆっくりと離れる。開放感から小さく吐息をついて、文月は上半
身を起こした。頭痛がひどい。暴虐に晒されたのは腹と頭だけのはずだが、全身を波のような
鈍い痛みが浸している。
「なあ、イセミヤ……」
にやにやと笑いながら、幸崎がアリスに近寄る。耳元に唇を寄せて、何事かつぶやいた。
「……だろ?」
「……!」
一体何を言ったのか、文月には聞き取れない。ただ、愕然と目を見開いたアリスの表情が―
―瞬く間に激情に彩られていく彼女の表情の変化が、鮮烈に脳に焼きついた。
「あなたが……悪いんです……!」
つぶやいて、踏み出す。ゴム製の上履きが倉庫の床を打った音は、やけに高く重い響きの
ように感じられた。
「手伝うぜ。まずどうするよ?」
「剥いてしまいましょう」
当然のように、アリスはそう言った。直接的な言葉に背筋が寒くなる。暴力ならば耐えられる。
精神的なものでも、折れない自信がある。だが、自分自身にとってすら未知の領域に踏み込
まれるとなると、恐れずにはいられない。
「いきなり裸にするのか?」
「有瀬さんは、そういうのに耐性がなさそうです。だからまず、一番わかりやすい方法で、これか
らどうなるのか知ってもらうのがいいと思うんです」
「なるほど。さすが慣れてる奴は違うね」
「……そういうことを言うのは、やめてください」
文月は痛む体を無理に起こして、ふらふらと後ずさった。逃げなければいけない。だがどこ
に? 薄暗い倉庫の中、同年代の三人に囲まれて、唯一の出口は重い扉が口を閉ざしてい
る。始業時間まではまだ遠い。
115:女学院復讐SS 6/14
09/05/31 17:12:07 X/OBiBnw
「訴えるわ」
文月にできるのは、舌を動かすことだけだった。
「あ?」
「法的な手段に訴える、と言ったのよ。先に言うけど、あらゆる種類の脅しは無意味だと思って
ちょうだい。私は、そんなに柔な神経していない」
幸崎と月小路が顔を見合わせる。小さく吐息をついて、アリスがかぶりを振った。
「……有瀬さん。もう遅いんですよ」
そうして、真正面から文月の目を見据えて、引き結んだ唇を噛み締め、一度視線を足元に
下ろし、それからまとわりつく余分なものを振り払うように勢いよく顔をあげ、
「幸崎さん、お願いします」
伊勢宮アリスは凌辱の開始を告げた。
「―っ」
誰より早く動いたのは文月だった。出口に向かって全力で疾駆する。無駄だとわかっていな
がらも、これが出来る唯一の抵抗だったのだ。
幸崎が素早く反応したが、位置取りと体躯が悪かった。伸ばした腕は短すぎて文月の服を
つかめない。一直線に扉を目指す文月は、いっそ美しいまでのフォームで倉庫を駆ける。
「はっ、はっ、はぁ―っ!?」
その視界が、がくんと揺れた。一瞬の浮遊感の後に、視野をいっぱいに埋めて倉庫の床が
迫ってくる。受身も取れず、文月はそのままうつぶせに倒れこんだ。
「元気な奴だ」
肩越しに視線を向けると、月小路がつまらなそうにこちらを見ていた。足をかけられたのだ。
すぐに幸崎が走りよってきて、わき腹を蹴り上げた。また呼吸が止まる。体の中心に細い足
が入り込んで、それがすぐさま勢いよく跳ね上がった。視界がぐるんと回って、うつ伏せから仰
向けに転がる。
「ナメた真似してんじゃねーよ!」
どすっ、と今度は頭ではなく喉に、幸崎の足が降ってきた。
「ぁ―」
目を見開いて、文月はビクンと背を仰け反らせた。一秒も持たず、手が床を叩く。苦しいな
んてものじゃない。目を見開いているにも関わらず何も見えない。首から上が体から切り離さ
れているようだ。脳が沸騰する。視界が白濁して、赤く明滅する。
「ふんっ」
「―がはっ、はっ、あっ、げほっ、」
足が離れると同時に、文月は勢いよく咳き込んだ。喉が痛い。首の骨がギシギシと悲鳴をあ
げている。
「大人しくしてろよ。そうすりゃ、イセミヤが主体になれるんだ。少しは優しくしてくれるだろうよ」
腹の上に座りこんで、幸崎が手を伸ばす。首を絞められると思ったが、その手はセーラー服
の方へと伸びていく。文月はここでやっと、先のアリスの言葉を思い出した。
「まっ……」
「聞こえねー!」
指先が襟元に入り込み、引きちぎるようにスナップを外す。身を捩って逃げようとするが、幸
崎が太腿で体を挟み込んで来る。こんな小さい体のどこにそんな力があるのか、文月がどう力
をこめても幸崎を引き剥がせない。
「動くな!」
左手が喉を締め付ける。先の一撃ほど強烈ではなかったが、息が詰まって視界が歪む。そ
の間に、幸崎は着々と作業を進めていく。左側の裾から脇にかけて走っているファスナーを器
用に片手で引き上げ、胸当てを外してしまうと、幸崎は左手を放して腰を浮かせた。
116:女学院復讐SS 7/14
09/05/31 17:12:40 X/OBiBnw
「月小路」
指先をまげて月小路を呼ぶと、長い黒髪を揺らして長身の影が歩みよってくる。二度にわた
る呼吸責めで脱力している文月の手を取ると、月小路は無言のままそれを頭の上に持ってい
く。少しだけ力をこめて腕を持ち上げると、上半身がつられて浮いた。
「それっ」
透け防止に着込んでいたインナーも一緒に、幸崎の手が勢いよく夏用の薄いセーラー服を
引き上げる。踏み躙られて汚れた髪を巻き込んだあたりで、裾を月小路が受け取り、一気に
引き剥いだ。
一分とかからず、文月は半裸にされてしまった。後に残ったのはシンプルなハーフカップの
ブラのみだ。不健康でない程度に白い肌が薄汚れた倉庫の床に横たわっている様は、それ
だけでいやに淫猥な印象を受ける。
「下も、一気にお願いします」
心得ていると言わんばかりに、幸崎がフックを外す。やはり片手でファスナーを下ろすと、そ
のままスカートを引き下げる。鮮やかとしか言いようのない手並みだった。
「かわいいパンツ穿いてるな、こいつ」
「……そうですね」
ブラジャーとおそろいのショーツはやはり白いシンプルなものだが、両端にワンアクセントで水
色のフリルがついている。文月の印象からすれば、なるほどかわいらしい選択だ。
「でも、それも脱がしてしまいましょう」
「ぅ……!」
腕の力だけで後退する文月を見て、いよいよ面倒そうに幸崎がため息をついた。それから何
かを思いついたように、制服からピンク色の携帯電話を取り出した。ファインダーを文月に向
けて、にやりと笑う。
「いい加減あきらめろよ。楽しいのはこれからなんだからさ」
撮影音と共に、フラッシュが三度瞬いた。
同年代の女性を裸にするという、一種異様で倒錯的な状況に興奮しているのか、幸崎は頬
を上気させて下着に手を伸ばした。丁寧に脱がすようなことはなく、引きちぎるような勢いで乱
暴に毟り取る。
「―っ」
アリスのような豊満さはないが、小ぶりで形の良い乳がふるんと揺れて顔を出す。掌にほどよ
くおさまる程度の大きさと、中央で身を震わせる桜色の突起がかわいらしい。
「かわいいおっぱいだねえ。どうよイセミヤ?」
「どうと言われても、困ります……」
「ちぇっ、つまんない奴だぜ」
そう幸崎がつぶやいて肩をすくめた、その一瞬に、文月は勢いよく立ち上がった。ほぼ全裸
なのにも構わず、扉に向かって走り出す―が、あっさりと月小路にその腕を取られた。
「幸、二回目だぞ」
「いまさら逃げるか? 元気すぎだろ」
「放しなさい!」
身を捩り手を振って逃れようとするが、これまでに体力を奪われきっている。月小路が何をす
るまでもなく、抵抗は徐々に弱まっていった。背後に回った月小路が両腕を交差させて強く
掴みあげると、もう文月にはどうすることも出来なかった。
「押さえといてくれよ」
そう言って、幸崎の指がやけにゆっくりとショーツの端にかかった。横に引いてゴムを伸ばす
と、少しずつ、少しずつ、指を押し下げていく。
「ほらほら、見えちゃうぜ」
117:女学院復讐SS 8/14
09/05/31 17:18:36 X/OBiBnw
「幸、親父くさい」
「うるせえな」
文月はぎろりと幸崎を睨みつけたが、出来るのはそれだけだ。暴れるほどの体力は残ってい
ないし、制止の言葉に意味などない。フリルの飾る白いショーツが引き下ろされていくのを、黙
って見ているしかなかった。
肌と布の間に出来た隙間から、風が吹き込んでくる。七月だというのに、とても冷たい。場所
の問題か、気候の問題か、それとも、気持ちの問題か。文月には判断がつかなかった。
「ごかいちょう!」
下着をふくらはぎのあたりまで下ろして、幸崎は喜悦に満ちた声をあげた。
「……」
ごくり、と唾液を飲み込むのを、アリスは自覚した。それほど、文月の体は美しかった。
特別鍛えられているわけでも引き締まっているわけでもないが、過度な贅肉をつけず、女性
的な柔らかさと丸みを帯びた、『抱きたい』と思わせる体だ。
健康的な色気をかもす鎖骨から、柔らかさと張りを兼ね備えるツンと上向いた乳房、その頂
点に顔を覗かせる小さめの乳輪と桜色の突起、見てわかるほどの筋肉はないがたるむほどの
贅肉もない腹筋、きゅ、と身を縮こまらせる臍、なだらかな曲線を描く下腹部、そして更にその
下方、淡い茂みへと視線を下ろしていく。
「毛、薄いなぁ」
にやにやと陰部を見つめていた幸崎が、そうつぶやいた。普段人前に晒さない部分をあけ
すけに評されて、文月がかすかに目を細める。
「……わたくしにも、見せてください」
「おう」
ゆっくりと歩み寄って、アリスは文月の足もとにしゃがみこんだ。月小路に手を掴まれて立た
されている文月は相変わらず視線を逸らさず、真っ向から二人を睨みつける。
「……」
ほう、とため息をついて、アリスはまじまじと文月の体を見つめた。その指先が慈しむように下
腹部に置かれ、体の曲線を辿って陰部へと辿り着く。ちぢれた陰毛の毛先を指先で弄んで、
アリスはこらえきれないようにつぶやいた。
「足を開いてください」
「……っ」
「おい。開けよ」
舌打ちまじりの催促に、文月はゆっくりと、肩幅まで足を開いた。幸崎の言うとおり、年齢の
わりに文月の陰毛は薄い。茂みは陰唇上部から放射状に広がっているが、その奥の肌がか
すかに見て取れる程度の、淡い翳りでしかない。幸崎の指がうちの一本をつまみ、軽い仕草
で引き抜く。
「―つっ、」
小さな悲鳴に笑い声をあげて、薄がりに陰毛をかざす。細く短い、童女のような毛だった。
「んじゃ、記念撮影な」
先ほどと同じように、ピンクの携帯電話が撮影音を響かせる。局部のアップを数枚、カメラを
引いて、局部と顔が写るようにしたものを更に数枚。
「笑えよ」
という要求には、さしもの文月も応えることができなかった。
「幸崎さん、写真見せてあげてくださいよ。綺麗に撮れました?」
「おー。ほら」
顔を寄せ合って、二人が液晶を覗き込む。それから、幸崎が手首を返して文月の眼前にそ
れをつきつけた。
118:女学院復讐SS 9/14
09/05/31 17:19:07 X/OBiBnw
小さな画面の中には、物凄い目つきでファインダーを睨みつける文月の姿が映っている。自
ら足を開き、疎毛の性器も唇を噛んだ顔も、桜色の乳首も全てつまびらかに晒された、みじめ
な写真だ。
「どうよ」
「悪趣味ね」
即答である。一瞬だけ呆気にとられたように目を見開いて、それから幸崎はけらけらと笑い
声をあげた。
「本当、元気なお嬢さまだよ」
「元気なほうが、色々と楽しいらしいですよ。わたくしはそう聞きました」
言って、マニキュアも塗っていないのにつややかな光沢を放つ爪の先を、眼前の秘裂へと
近づける。生育は十分だがろくに触れられたことのない秘部は口を閉ざして、恐々とこちらを
伺うように襞が顔を覗かせている。
つぷっ、
と、いう擬音を幻聴する。爪の先が秘裂を割り開いて、人差し指の第一関節までが潜りこむ。
ぴくん、と尻を震えたのを見てアリスは上を見上げたが、文月は相変わらず鋭い視線をこちら
に向けるばかりで、羞恥の表情ひとつみせない。
「ほらほら、もっとかわいい顔しろよ」
言いながら、幸崎の指がシャッター音を連続させる。瞬くフラッシュに目を細めて、それでも
文月は顔を逸らそうとはしなかった。
「有瀬さん、ここ、自分で触ります?」
指の先を捻りながら、襞の内側を撫でていく。時折体を震わせ腰を浮かせながら、文月はつ
まらなそうに言い放った。
「自慰をするかということかしら? するわよ」
「本当ですか? いやらしい」
「生理現象の一種よ。恥じ入るほどのことじゃないわ」
声も表情も平静そのものだ。こいつ本当に女子高生か、と幸崎は心中つぶやいた。
そんな幸崎の、声に出さない賞賛に気づくはずもなく、文月はひたすらに耐えていた。言葉
の通り、自分で慰める程度のことは彼女もするが、それにしたって指で外縁を弄る程度のかわ
いいものだ。その先、その奥に関しては完全な未知である。
見た目ほど落ち着いているわけではない。恐怖は確実に文月の心を蝕んでいた。
「……えいっ」
それを見透かすように、アリスが両手を秘部に添える。左右の人差し指が秘裂にもぐりこみ、
くぱっ、と最奥への門を割り開いた。連続するフラッシュが暗い倉庫の中に文月の秘部を浮
かびあがらせる。
文月のそこは、色素の沈殿もほとんどなく、ピンク色の襞が折り重なって、禍々しくも淫靡な
肉模様を描いていた。外気に晒された尿道と膣口がヒクヒクと震えているのが見て取れる。
「グロいねえ」
「そうですね。……なんて醜い」
誰にも見せたことのない、まだ誰にも見せるつもりのなかった秘奥を暴かれ、あまつさえ同性
に醜いと評される。惨めで、情けない。文月は二人に気づかれないよう、唇を少しだけ強く噛
み締めた。
「お前、処女?」
「処女よ」
幸崎のストレートな質問に、文月はやはり即答する。何が面白いのかけらけらと笑って、幸
崎は膣口の付近に指をぐりっ、と押し込んだ。
「へえ、処女かあ。かわいそうにねー」
119:女学院復讐SS 10/14
09/05/31 17:19:30 X/OBiBnw
「……」
乱暴な指使いで膣を捏ねる幸崎に、文月は険の強い眼差しを送る。今ここで処女を破られ
るのかと思うと少しは悲しかったが、そも文月はそこまで処女性を重んじているわけではない。
単に苦痛で屈辱あるという以上の意味は、ないとは言わないが、薄い。
「で、どうするのさ、イセミヤ」
興奮を隠そうともせずに、幸崎がアリスを振り返った。顔を並べて秘所を覗き込んでいたアリ
スが、少しだけ目を細める。
「有瀬さん、自分がなんでこんなことになってるのか、わかりますか」
「わからないわ」
「本当に?」
「本当に。正当な……少なくとも、理解できる理由が、存在するのかしら」
「……いえ、貴女にはきっとわからないでしょうね」
つぶやくように言って、アリスは淫裂を広げていた指を放した。若い秘裂が元通りに口を閉
ざす。外気にさらされていた膣口が肉門に塞がれたのを感じて、文月は心中吐息をつき―
「いぎっ……!」
―その緩みを、アリスの指が貫いた。
衝撃についで猛烈な熱が股間から沸きあがる。体の中心を炎が駆け上り、頭蓋を焼いて頭
頂部から突き抜けていく。体が一度大きく跳ねて、肺の中身が全て喉から迸る。にも関わらず、
言葉どころか音にもならない。
「痛いですか?」
ぐらぐらと揺れる視界に、またぐらに指を突きこんだアリスが見える。少し後ろにさがった幸崎
が、また携帯電話を構えてシャッターを切っている。
「ぐ……!」
「答えてください。痛いですか?」
聞きながら、アリスが手首をひねった。潜りこんだ指に膣がかき回される。体全部が手首にあ
わせて捻られるような錯覚に、文月は思わず眼を閉じた。
「さすがに効いてるな」
笑いながら、幸崎がそんなことを言った。
「ねえ、痛いんですか?」
「あぎぁっ……ああっ」
突きこまれた指が―二本か、三本か―膣の中でバラバラに蠢いた。これまでどんな存在
も触れたことのない未踏の肉道を、アリスの細い指が蹂躙していく。体の内側を引っ掻き回さ
れている未知の感覚に、文月は倒れそうになるほどの眩暈を覚えた。
「処女膜って」
と、アリスがつぶやいた。
「指を入れる程度では、破けないこともあるんです。だから、ちょっと念入りにかき回しておきま
すね」
「……っ!」
悲鳴をこらえて、文月は爪先に力を入れた。これ以上されたら本当に倒れてしまう。膣から
際限なく湧き上がる痛みと灼熱は、脳髄を焦がして思考回路を焼ききっていく。自分の状態
がほとんど認識できない。肺まで燃やされているのか、吐く息がやたらと熱い。
「ん……もうちょっとで、全部入りますよ」
「ぜん……!?」
全部。ということは、今はまだ途中なのか。体の内側に感じているこの強烈な異物感。これで
まだ入りきっていないというのだろうか。女子高生の細指でこれほどの圧迫感があるのならば、
男性器など入るはずがないのではないか。
120:女学院復讐SS 11/14
09/05/31 17:19:53 X/OBiBnw
自分の体はひょっとしておかしいのかと、文月は朦朧とする頭で半ば真剣に考えていた。
「それっ」
「はぐっ、あ、ぎ……!」
びくん、と体が跳ねる。一際大きい衝撃。視界が真っ赤に染まって、開ききった口から乱れ
た呼気が漏れる。
「ちゃんと立て」
背後の月小路がそう言って腕を引き上げた。そこで初めて、文月は自分が膝を折っている
ことに気がついた。
「全部入りましたよ。わかります?」
言いながら、細い手首をくるくると回す。まるで濡れていないのに、肉と肉のこすれあう音が
脳内に響き渡った。ぐちぐち、ぐちぐち、というそれは、淫猥であると同時に酷烈でもある。
「はっ、はっ、は、ふっ、」
視界が揺れている。呼吸が落ち着かない。文月は気づいていなかったが、全身が汗だくだ
った。
……そんな文月を見て、アリスは指を止めた。膣の中で曲げていた指をゆっくりと真っ直ぐに
戻し、被虐の対象が回復するのを待つ。背後でひたすら撮影音を響かせている幸崎に視線
を投げると、幼い瞳を一度携帯電話に落として、それから名残惜しそうに頷いた。
そろそろ時間だ。生徒たちが登校してくる。
「今日は、このあたりですね」
つぶやいて、アリスはゆっくりと指を引き抜いた。落ち着きはじめていた文月が、指を抜かれ
る感覚にまた背を反らせる。
「はい、あーん」
「はっ、はぁ……んぐっ!?」
脱力して唇を閉じることもままならない文月の口内に、三本の指が突きこまれた。舌の上に
広がる鉄の味に、思わず眉をしかめて頭を仰け反らせる。
「ちゃんと味わってください」
だが、指はそれを追って舌の上を這いずってきた。鉄……血液の味。考えるまでもない。こ
れは自分の膣から流れ出した、純潔の証―否、純潔を喪った証だ。
「おいしいですか?」
「―っ」
「痛っ」
指先に走った強烈な痛みに、アリスはあわてて指を引き抜いた。血と唾液に濡れた指先に、
小さな歯型がついている。幸いにしてアリス自身の血は出ていないようだ。
「噛まれたの?」
「……はい」
「ははっ、お前ほんとすげーな」
口にたまる血を吐き出す文月を見て、幸崎がまた笑い声をあげる。携帯電話をしまって歩
み寄ると、トン、と軽く地面を蹴ってから、体をひねりつつ大きく踏み込んだ。左足が鞭のよう
にしなり、風を切って飛ぶ。避けることも受けることも、身を捻ることすら出来ず、文月はその一
撃をわき腹に食らった。
「う、ぐ―」
「おしおきだ、おしおき」
今度こそ、文月の膝が折れる。もう立ち上がる気力も残されていないようだった。
「限界、腕が疲れた」
そういって、月小路も腕を放す。前のめりに倒れる文月を受け止める者は誰もいない。冷た
い倉庫の床に倒れ伏して、文月は小さくうめき声をあげた。
121:女学院復讐SS 12/14
09/05/31 17:20:55 X/OBiBnw
「イセミヤ、指大丈夫?」
「ええ、大丈夫です。……それじゃあ、行きましょうか」
文月の体を避けて、アリスたちは倉庫の出口に向かって歩き出した。すぐ側に捨てられてい
る文月の制服を幸崎がわざわざ踏みつけて、それから下着だけを回収していく。
「下着は没収な」
そう声をかけて、幸崎はいつものようにけらけらと笑った。
「ああ、そうだ。有瀬さん、法的手段に訴えるんでしたっけ?」
「……」
その言葉に、文月はゆっくりと体を起こした。出口付近にいる三人を見据えて、薄く笑う。
「そうね」
「笑ってるよこいつ」
ひきつった笑みで幸崎がつぶやいた。
「そうですか。……気を強くもってくださいね。この程度で折れられてしまっては、わたくしも困り
ますから」
「……どういうことかしら」
「どういうことでしょうね」
頭を振って、アリスは外へと続く扉を開いた。陽が、まるで光の道のように倉庫に差し込む。
「それじゃあ有瀬さん。放課後、また遊びましょう」
最後にそう残して、三人は倉庫を出て行った。
■■■
有瀬文月は、三人が思う以上に精神的にタフな人間である。
倉庫に独り残されて、三十秒だけ落ち着くための時間をとると、すぐさま制服を身につけ、
可能な限り外見を整え、股間の痛みなどないかのように大股で倉庫を後にし、堂々と廊下を
闊歩して一直線に学長室まで向かった。
幸い在室していた学長に、一礼して挨拶を述べた後、
「レイプされました」
と、端的に口にする。ここまで、わずかに三分弱である。
「……なんですって?」
突然現れた生徒にそんなことを聞かされた学長は、眉をひそめて、そう無意味なセリフを返
すのが精一杯だった。文月は一度頷いて、同じ言葉を繰り返す。
「伊勢宮アリスさん、幸崎幸さん、それから、私は彼女をはじめて見ましたが、月小路さん。彼
女らに性的暴行を受けました」
「い、いつ?」
「五分ほど前です」
「……」
不可解そうな顔が、ますます歪められていく。無理もない話だった。女子校で性的暴行とい
うだけでも戸惑うには十分だというのに、被害者が五分もしないうちに報告に来るなど冗談と
しか思えない。
「必要であれば証拠を―」
「ああ、いや」
なおも言葉をつのろうとした文月を、学長は手をあげて制した。一度小さく咳払いをして、
「わかったわ。詳しいことは不明だけれど、概ね理解しました」
「今の説明で十分ですか」
「十分よ。事件の詳細はわからないけれど、そんなことはどうでもいいもの」
革張りの豪華な椅子に背を預けて、学長は深い吐息をついた。その仕草に、今度は文月
が眉をひそめる。
122:女学院復讐SS 13/14
09/05/31 17:21:18 X/OBiBnw
「どういうことですか」
「伊勢宮さんも、幸崎さんも、それに月小路さんも、初等部からここに通っている、とてもいい
家のお嬢様たちよ」
「……それが?」
意味がないので口にはしないが、お嬢様の度合いならば文月も負けてはいない。この学院
に通う生徒は、みな似たようなものだ。
「わからない? 初等部からここにいるということは、あなたの何倍もの時間をここで過ごしてい
るということ。それはつまり、」
文月の背を、悪寒が走り抜けた。
「寄付金の額も、何倍にもなるということよ」
当たり前のような顔をして、学長はそう言った。デスクの上の書類を取り上げて、つまらなそう
に眺める。それで話は終わりと言わんばかりだ。
「……警察に行きます」
「無駄よ」
即答である。まるで切り捨てるような口調だった。
「あなたは少し、この学院を甘く見ているわね。意味がないからやめなさい、そんなこと」
「では、どうしろと」
「あきらめなさい。新参者は大人しくしているのが一番よ。ここに限らず、それは社会に出ても
同じことだわ」
「……ひどい学校ですね」
「私立学校っていうのはね、営利団体なのよ。学内でいじめなんて、困るわ」
ひどく冷たい眼差しで、学長は文月を見据えた。手にした書類をデスクに放って、ため息を
漏らす。
「家の力に頼るならそれでもいいわよ。ALICEグループなら、まあ、なんとかなる範囲でしょう」
「……よく、わかりました」
「そう、それはよかったわ。警察はあきらめるの?」
「学校はどこも閉鎖社会ですが、ここは特にそうです。加えて権力もある。財政界への影響力
も強く、それはつまり警察機関への圧力もかけられるということです。この認識に誤りは?」
「ないわ」
「なら、私が何をしても無意味でしょう」
「その通りよ。賢くて助かるわ」
小さくかぶりを振って、文月は重く、深く、長い息を吐いた。全身にたまった疲労を吐き出す
ようなため息だった。
「それでは、失礼します」
「ええ。適当に、がんばってちょうだい。エスカレートしすぎないようにはするわよ」
「……」
応えず、文月は学長室を辞した。
同時に、校内放送で重厚なクラシックが響きだす。ホームルームの開始だ。このままでは遅
刻になってしまう。……だが、文月は急ぐ気にはなれなかった。
「ありえませんよ、か……伊勢宮さんの行動が、問題になるはずがない、と……」
ふらふらと赤い絨毯の上を歩き出す。ホームルームは既にはじまっている。廊下には誰もい
ない。学長室のあるこの廊下は、一般教室がひとつもないのだ。
「ふ……」
歩みが遅くなる。どうせもう遅刻は確定だ。ホームルーム程度、出なくても構うまい。
吐き気がする。文月はトイレを見つけると、個室に入って鍵をかけた。礼染女学院はトイレひ
とつとっても大きく豪華だ。完全個室で換気扇まで一室ずつについている。
123:女学院復讐SS 14/14
09/05/31 17:21:46 X/OBiBnw
「う……、ふ……」
肩を震わせて、文月は掌で口を覆った。こらえきれずしゃがみこんで、漏れる声を必死で抑
える。
だが、そんな抵抗も無意味だ。早朝からここまで、ほんの十数分の出来事が、頭の中をぐる
ぐると巡る。今日だけではない。これからも、ずっとこんなことが続くのだ。なんて馬鹿げたところ
だろう。
本当は、家に訴えればどうとでも出来るかもしれない。甘く見ているのは学長のほうかもしれ
ない。だが文月にそのつもりはなかった。これは彼女個人の問題だ。有瀬の家に泣きつくよう
なところではないのだ。
それに。
仮に助けを求めたとして、あの家がそれに応じるとも限らない。あそこが欲しがっているのは
優秀な経歴の娘だけだ。学院を出さえすればいい―逆に言えば、学院を中途で辞めるよう
なことがあってはならないのだ。あるいは学長も、それをわかっているのかもしれない。
最悪だ。信じられない。期待していたわけではないが、これはいくらなんでも酷すぎる。
「う……うう……ふ、う、……」
とうとう我慢しきれなくなったように、両手をだらんと垂らした。感情をおさえていられない。無
様だと知りつつ、文月は体を丸めて、
「ふ……うふはははははははははは!」
大声で笑い出した。
「は! はははは! そう! そうか! わかった! とてもよくわかった!」
立ち上がる。優雅な仕草で顔にかかる髪をはじく。個室の扉に背をつけて、換気扇の回る
天井を見据える。
「ならいい! それならいい! それならそっちに合わせようじゃないか!」
作った拳が、背後の扉を強く叩く。未だ体中で疼く痛みが、炎となって燃えている。爛々と
輝く眼をいずこともしれぬ宙に向けて、有瀬文月は誰にともなく宣言した。
「……潰してやるわ!」
有瀬文月の復讐は、こうしてはじまった。
124:名無しさん@ピンキー
09/05/31 17:23:36 X/OBiBnw
以上です。
んじゃ続き書いてくる。
125:名無しさん@ピンキー
09/05/31 18:57:51 0Gxy2cQr
GJ!
続き期待してる
126:名無しさん@ピンキー
09/06/01 18:33:19 W5JrIcV4
なんとも重厚なSSだ…。GJ!
127:名無しさん@ピンキー
09/06/02 22:44:20 BTp/6owG
文月の復讐って、まさか相手を妊娠できないような身体にしてしまうのかな。
子供ができないんじゃ令嬢としての価値もかなり下がるし。
128:名無しさん@ピンキー
09/06/03 19:47:05 IA6F47cY
>>124
すごく上手いな!
続き期待してるぞ!!
相手が3人以上いるなら、1人ずつ各個に復讐していく展開だろうか?w
最初は最も気弱そうな女から、そいつを手なづけて次の女、
最後が気の強い女を今度がこっちで集団で、と。
129:名無しさん@ピンキー
09/06/07 11:09:19 3UX977JL
>>124
何気なく読み始めたけど予想以上に巧かった、GJ!
これから3人が絶望のズン底に叩き落されるのが楽しみだ
これだけ丁寧な文章だと時間掛かりそうだけど、続き待ってます
>>127
それくらいやり過ぎな方が面白そう
130:名無しさん@ピンキー
09/06/08 00:52:11 2mYscLsm
私、あなたのこと待ってるから!
131:名無しさん@ピンキー
09/06/08 14:22:30 V0FndTNP
ここはどのぐらいまでOKなんだろう?
ハードスカはスレ違いになるのかな
132:名無しさん@ピンキー
09/06/08 23:06:23 2mYscLsm
>>131
僕は平気だが。
133:名無しさん@ピンキー
09/06/09 08:16:15 OZ0dGwUB
ちゃんと注意書きいれればよろしいかと
134:名無しさん@ピンキー
09/06/09 17:17:20 OZ0dGwUB
>>109のつづき書いてみた。
以下10レス分投下します。
135:女学院復讐SS2 1/10
09/06/09 17:18:44 OZ0dGwUB
幸崎幸は、自分をサディスティックな人間だと思っている。
精神的にも肉体的にも、他人をいたぶるのが大好きだ。どうしてそうなったのかは幸本人に
もわからないが、特別なエピソードや理由はおそらく存在しない。
そういう人間は、きっと生まれたときから『そう』なのだ。
その日も、幸は上機嫌で寮を出た。昨日新しい獲物を手に入れたので、今日一日どうやっ
て遊ぼうか、昨晩から楽しみで仕方なかったのだ。
幸はこれまで、両手の指では足りないほどの生徒をいじめのターゲットにしてきた。それは初
等部の頃からそうで、彼女にとって礼染女学院での最大の楽しみはこれである。
彼女は一定のルールに従っていじめを行う。最大でも一年が限度で、学年が変わったらそ
のターゲットには関わらない。いっそ忘れてしまうくらいがちょうどいい。それと、やりすぎないこ
と。自殺なんてされたら大変だ。主なものはこのふたつである。
子供じみた悪戯から、公表されれば将来が終わるだろう非道まで、出来うることは殆ど全て
やってきた。ターゲットが泣き叫んで許しを請う惨めな表情が、幸は大好きだった。
「あの野郎、昨日の放課後は逃げやがったからな……今日はどうしてやろうかね」
勝手に緩んでいく頬をどうにか引き締めて、いつも通りの時間に通学する。今彼女が標的
にしている有瀬文月はどうやら早朝に登校しているようだが、合わせて早く来るつもりはもうな
い。牽制しつつ標的を見定めていた期間はもう終わったのだ。
中等部と高等部の制服が入り混じる通学路を悠々と歩いて、昇降口に辿りつく。幸は学校
といえばここしか知らないが、それでもこの校舎が一般的な学校とはかけ離れていることはわ
かる。豪華すぎるし、大きすぎるのだ。
広い昇降口に並ぶ靴棚のひとつを選んで、自分の靴箱の前に立つ。
幸の靴箱は本来ならば最上段なのだが、一見して中学生かと思うほど背の低い彼女では
手が届かない。そのため、使われていない最下段の靴箱を使っていた。
「……ん?」
木製の戸を開けた手が止まる。一度戸を閉じて、場所を確認する。間違いなく自分のクラス、
自分の靴箱だ。首を傾げてもう一度戸を開け、それからその周辺の使われていない靴箱も確
かめる。
全て、空だった。
「あれ……? おかしいな」
幸が本来使うべき靴箱に視線を飛ばす。初日以来使っていない場所だ。
「どうしたの?」
戸惑う幸に同級生が声をかけてきた。同じクラスの相田涼香だ。ショートボブを揺らす彼女
は、クラスの中でも背が高い。何か嬉しいことでもあったのか、口元に笑みを浮かべていた。
「いや、靴がねーのよ。ねえ、悪いんだけど、アタシの靴箱開けてみてくれるかな」
「あ、そっか。下使ってるんだっけね。どれ」
涼香は快く頷くと、腕を伸ばして最上段の靴箱を開けた。やはり、そこも空である。
「ないよ。持ち帰ったんじゃないの?」
「そんなはずねーんだけどな……ま、いいや。事務室でスリッパ借りてくる」
「……そうだね」
一度昇降口を出て、幸は外来用受付に向かった。昨日のことを思い返すが、やはり靴は履
き替えて、きちんと靴箱にいれたはずだ。ならば、なぜ上履きがなくなっているのだろう。
「……いや、おいおい、まさかだろ……」
眉をひそめて、浮かんだ考えを打ち消す。そんな馬鹿な話が、あるはずがない。
ポケットで携帯電話が震える感覚に、幸は小さく舌打ちした。考えを邪魔されるのは好きで
はない。開いたのがスパムメールだったからなおさらだ。昨日の晩からこれで四通目である。こ
のところ減ってきたのにどういうことだと、幸はため息をついた。
136:女学院復讐SS2 2/10
09/06/09 17:19:20 OZ0dGwUB
メールを消去して、携帯は閉じずにデータフォルダを開く。そこには、これまでいたぶってきた
女生徒たちのあられもない姿が大量に収まっている。
この写真は、単純な幸の趣味であり、いじめの一環であり、同時に口封じの手段のひとつで
ある。『公にするならこの写真をネットに流すぞ』というわけだ。
「うん……そんなはずねーよな……ん?」
ふと、写真の一枚に見知った顔を見つけた。見知ったといえば全員知っていて当然なのだ
が、幸はいじめを打ち切った相手のことはほとんど覚えていないのだ。
全裸で拘束され、股間にボールペンを十本ばかり突きこまれて泣いているのは、ついさっき
昇降口で会った相田涼香だった。この時はまだ髪が長い―よくよく思い出してみれば、この
髪を切ったのは幸だった。もう三年も前のことだ。
「あちゃ、すっかり忘れてたな」
あの様子だと、本人も割り切って忘れようとしているのかもしれない。笑顔で話しかけてくるく
らいなのだから。
「……」
事務室の前まで辿りついて、幸は携帯電話を閉じた。それから、一度昇降口を振り返る。
そう。そんなはずはない。
あるはずがないのだ。……誰かが、幸の靴を隠したのではないか、なんて。
□□□
教室に入ると、ほとんどの生徒が登校していた。
朝の談笑に花を咲かせる女生徒たちと声をかわして、自分の席に向かう。幸の席は教室の
ちょうど中ほどあたりで、窓際のいい位置にある。いつも通り、中身がほとんど空の鞄を机に引
っ掛けて、幸は椅子に腰かけた。質のいいクッションが、小さなお尻を受け止める。
礼染女学院の教室は前面のホワイトボートがよく見えるよう、教室の後ろに行くほど段差が
ついている。階段つきの扉が後部にもあるが、こちらは有事の際以外は使用禁止となってい
るため、生徒たちが使う扉は通常前方のひとつのみだ。そのため、扉付近にはたむろしないと
いうのが暗黙の了解になっている。
「……ん?」
だが、今日は数人かの生徒がそこに集まっていた。大きく豪勢な扉の影から、教室をちらち
らと伺っているようだ。あんなところにいては邪魔だろうに。
幸がなんとはなしにその数人を眺めていると、視界の端を何かが四角いものが横切った。そ
れはそのまま幸の机の上に降りてくる。目を向けると、林檎の写真が載せられた紙パックのジ
ュースが、結露を浮かべて机に鎮座している。
視線を上にあげる。紙パックを机の上に置いたのは、今朝昇降口で会った相田涼香だった。
口元に笑みを浮かべて、幸の足もとを見ているようだ。
「結局、見つからなかったんだ?」
上履きのことだろう。幸は今、来客用のスリッパを履いている。歩きづらいが、こればかりは仕
方がない。
「……ああ、うん。見つからなかった」
「災難だったね。かわいそうだから、それ、あげるよ」
「林檎ジュース? いーのかよ?」
見たところ紙パックは開封された様子もない。涼香は肩をすくめて笑って見せた。
「それ、果汁百パーのやつなんだ。間違って買っちゃってさ。苦手なんだよね」
「何と間違ったんだよ」
「コーヒー牛乳」
「……それは、残念だな」
「全くだよね」
137:女学院復讐SS2 3/10
09/06/09 17:19:51 OZ0dGwUB
くれるというのであれば、断る理由は特にない。ストローを突き刺して薄紅色の中身を吸い上
げる。濃厚な林檎の味が口内に広がって、幸はかすかに目を細めた。
「すっぱいな、これ」
「そう、酸味強め。それが苦手なんだ」
「なるほど。アタシは嫌いじゃないけど」
「そう、それは何より」
くすりと笑って、涼香がそうつぶやいた。
確かに人を選ぶ味かもしれない。容量の少ない紙パックを一気に半分ほど飲み干すと、幸
は「飲む?」と掲げてみせた。苦笑して、涼香が手を振る。
「苦手なんだって。まあ、気に入ってくれたなら何より。それじゃあね」
「ああ、うん。悪いな」
笑って、涼香は自分の席に戻っていった。幸の斜め後方、最後列が彼女の席らしい。
酸味の強い林檎ジュースを飲み切って、幸は携帯電話で一限の内容を確認する。本日の
一限は世界史だ。机からテキストとノートを取り出すと、携帯電話がブルブルと震える。幸は舌
打ちして、五度目のスパムメールを消去した。
そうこうしているうちに担任がホームルームを開始する。いつも通りの朝だ。幸は教師の言葉
はほとんど聞かず、今日はどんな趣向で獲物を苛めようかと、メモ帳機能を呼び出してアイデ
ィアを書き連ねていった。
基本、幸は授業中もずっとこんなことばかり考えている。追い詰めすぎないよう、最大限のダ
メージを与えるにはどうすればいいか、どうすれば、今の獲物を泣き叫ばせることができるのか。
有瀬文月は特に、これまでにないほど冷淡で動じない獲物だから、かえって楽しめそうだ。
「……」
ふと、背後に視線を向ける。相田涼香のように、かつて獲物だった人間が自分に接するよう
なことが、これまでにもあったのだろうか。涼香があまりにも普通に友人としての態度を取るもの
だから、幸は少しばかり混乱していた。
今まで気づかなかっただけで、他にもそういう奴がいたのかもしれない。これからは、終わった
獲物のことも少しは覚えておこうかと、ぼんやりと頭の隅で考える。
ホームルームが終わり担任が出て行くのを見届けて、飲みきった紙パックをクシャリと丸めて
教室後方のゴミ箱に捨てる。脇を通った時に涼香が微笑み、それに笑顔を返した。
そうして、ほどなく一限の授業がはじまった。世界史の教師は生徒を指すことがほとんどない。
内職にはうってつけの授業で、幸も普段ならば教師の話を全く聞かずにいじめのアイディアば
かりを練っている。事実、今日も当初はそうしていた。
異常が訪れたのは授業開始から十五分ほど経った頃だった。
「ん……」
下腹部に、軽い疼きを感じる。体の内側なに何かが溜まっている感覚。もぞり、と腰を動かし
て、幸は居心地悪そうに吐息をついた。
尿意だ。
次の休みにトイレに行こう、とぼんやり考えていた幸だが、そんな悠長なことを考えていられる
のも数分が経過するまでだった。教師がホワイトボードに記す年号が三つほど増える間に、下
腹部を炙る感覚が急激に成長していったのだ。
突然わきあがった排尿欲は瞬く間に膨れ上がり、膀胱を圧迫しはじめた。せわしなく姿勢を
変えてなんとか誤魔化そうとするものの、今ひとつ効果を発揮しない。いつもならば数十分程
度の我慢、何の問題もないものを、どうしたものか今日ばかりは尿意の成長が恐ろしく早い。
「んん……」
気がつけば、額に汗を浮かべて太腿をすり合わせていた。重くて熱い焦燥感が肉の内側で
反響している。じりじりとした熱が腰まわりから背骨を伝って、内臓を炙っている。教師の言葉
が全く耳に入らない。ホワイトボードの文字さえおぼろだ。
138:女学院復讐SS2 4/10
09/06/09 17:20:25 OZ0dGwUB
「トイレ……」
思わず、言葉をこぼす。誰にも聞かれないように口の中だけで消えていく小さな声は、かえっ
て焦燥感を煽るばかりで、気を紛らわせることすらできない。
吐く息が次第に震えはじめ、頭の奥が熱で揺らぐ。深く荒くなる吐息をクラスメイトに悟られ
るのではないかと恐怖して、その恐怖すら高まる尿意に押し出されていく。
「なんだこれ……おかしいっ……」
握り締めた拳が携帯電話を軋ませる。体を前に屈めて、幸はどうにか呼吸を整えようと深く
息を吸い込んだ。
腹部を圧迫する焦慮は、膝頭をせわしなくすり合わせても、押し付けた太腿で恥丘ごと尿道
を押しつぶしても、まるで収まらない。全身から溢れる汗が体を冷やしていくのに、おなかの中
だけが猛烈に熱い。全身をくねらせながらお尻をもぞもぞと蠢かせて、幸は授業が終わるのを
ひたすらに待ち続けた。
「あと……」
時計はもうあと数分で授業が終わることを教えてくれる。教室の授業は静かなまま進んでい
て、幸の痴態を咎める声は今のところ聞こえない。礼染の教室には段差がついているため、
背後の生徒も気づいていないのかもしれない。
しまいにはカタカタ震えだした体をなんとか押さえ込んでいると、やっと終業を告げるクラシッ
クが流れ出した。幸は弾かれたように顔をあげ、股間を刺激しないように体をゆっくりと起こす
と、すぐさま席を立てるように椅子を少し引いた。視界の先で教師が時計を見ながら、
「時間になっちゃったけど、ここだけ説明させてね」
「な―っ」
ぐらり、と視界が揺れる。頭の中が真っ暗になった。机についた五指がぐぐっと折曲がって、
爪がギリギリと音を立てる。口の中がカラカラで、今喋ってもまともに声になるかどうかすら怪し
い。
教師はそのまま、五分も授業を延長した。
「ふ、はぁっ」
授業間の休憩は十分、あと五分しか残されていない。幸はスカートの上から股間を押さえ、
膝を合わせて立ち上がった。頭の中はトイレに行くことでいっぱいだ。
「幸崎さん」
「―はっ?」
朦朧として前もよく見えない幸の視界を、見知った笑顔が埋めた。相田涼香だ。
「さっきから苦しそうにしてるけど、どうしたの? 保健室に行く?」
「い、や―」
うるさい黙れ放っておけ、と言い捨ててやりたいところだが、そんな体力もない。一刻も早く教
室を出てトイレに行かなければいけないのだ。
「ちょっと、トイレっ、に……」
息を荒くして、途切れ途切れの言葉をようやっと吐く。机についた手が震えている。
「え? なに?」
笑顔のまま、涼香は聞き返してきた。この野郎耳がおかしいのか、と脳内で自分の罵声が轟
く。震える幸を見て、涼香がまた「大丈夫?」と聞いてきた。
大丈夫ではない。だから、今すぐそこをどけ。
「と、トイレ……だって、言って……」
「え? ごめん、よく聞こえないんだ。おなかが痛いの?」
前かがみに股間を押さえているのを、腹痛だと思ったらしい。涼香は細い指先を、そっと幸
の背に添えた。
139:女学院復讐SS2 5/10
09/06/09 17:21:06 OZ0dGwUB
ぞわり、と背筋が震え、尿道がきゅううっ、と収縮する錯覚があった。息を止めて奥歯を噛み
締める。膀胱から迸る灼熱が、最悪の予感を伴って全身を蹂躙する。スリッパの中で爪先が
折れ曲がり、自然と踵が浮いていく。
「ふ、ふ、はっ、はぁ」
地団駄を踏んで気を紛らわせたいが、そんなことをすれば即座に漏らしてしまうだろう。小さ
く頭を振って、幸は必死にこみ上げる尿意を堪えた。
顎が痛み出すほど歯を噛み締めた甲斐あってか、決壊はどうにか免れた。わずかに波が引
いたのを悟って、幸は大きく吐息をついた。
「本当にどうしたの? やっぱり、保健室に行こう」
「さっ、さすんなくていい……! なんでも、ない。大丈夫だから」
「でも、苦しそうだよ」
お前がいるからだ、と幸は今度こそ叫ぼうとした。だが背に添えられた掌が脊椎にそって上
下すると、ビクリと背を反らせて言葉を詰まらせてしまう。
「はな……」
「まったく、あんなジュース飲むからだよ」
「……?」
友人を心配するにしては嬉しそうな笑顔で、涼香がそんなことを言った。一瞬、尿意に占領
された頭蓋に何かが閃きかけたが、腰のあたりに下りてきた掌に阻害される。
「おまえ……」
それでも、幸は必死に考えた。そうだ。冷静になれば明白だ。こんな尿意おかしいに決まっ
ている。何か異常があったに違いないのだ。
相田涼香。こいつの薦めてきたあのジュースに、何かあったに決まっているではないか。
「お前、わざと……!」
「腐ってたわけじゃないよ。面白い薬が入ってただけだから」
「なん……」
朝と変わらぬ笑顔で、涼香が拳を作るのが見えた。あれで、どこを、どうするつもりなのか。
「待―」
思考が白濁する。そんなものを、耐えられるわけがない。
涼香が拳を腰だめに構えるのと、扉が開いて教師が入ってくるのが同時だった。教室を見
渡したまだ若い数学教師は、ぱんぱん、と手を打ち合わせて着席を促す。
「もうすぐ授業ですよ。席につきなさい」
「はっ……」
「ちぇっ、残念」
つぶやいて、涼香が身を離す。安堵の息をつきながらも緊張は解かないまま、幸は眼前の
敵をにらみつけた。
「てめえ、なんのつもりだよ」
「心当たりがないの? それはびっくりだわ」
「んな、今更……」
「今更?」
ぴくり、と眉を跳ねさせて、涼香ははじめて笑顔を消した。ずい、と顔を近づけて、
「何も知らないとでも思ってるの? この嘘つき……!」
「……?」
意味がわからない。過去のいじめをなじられるならばわかるが、嘘つきというのはどういうこと
だ。何も知らないのは、むしろ幸の方だった。
「はいはい、相田さんも幸崎さんも座りなさい」
「……それじゃあ、この時間も頑張ってね」
「……」
140:女学院復讐SS2 6/10
09/06/09 17:22:06 OZ0dGwUB
薄笑いを浮かべて、涼香が自分の席へと段差をあがる。その背を見送って、幸は教壇に
振り向いた。始業の音楽が流れると同時に、教師が幸に『座れ』とジェスチャーする。
やはり冷静になれば明白だ。多少の恥辱をこらえてでも、ここは教師に伝えるべきなのだ。
授業中に漏らすよりは、公衆の面前で尿意を宣言した方がまだましである。
喉を鳴らして、幸はうめくように行った。
「すいません、トイレに行ってきても、よろしいですか」
不満そうに、教師が眉を歪める。生徒の幾人かが幸を振り返った。小さな笑い声が漏れた
のは後方から。確かめることはしなかったが、涼香だろう。
「どうして休み時間に行っておかないの。まったく……行ってきなさい」
「すいません」
ふらふらと席を離れて、なるべく不自然にならないように尿意を堪えながら段差を降りる。一
段下るごとに膀胱を衝撃が走りぬけ、そのたびに幸は立ち止まって歯を噛み締めなければな
らなかった。
異様な幸の仕草に教師が不機嫌そうな顔から不安そうな顔に変わり、教室の各所から囁き
が漏れはじめる。ちくしょう、とつぶやいて、幸はようやっと段差を降りきった。教壇の前を通る
ときに「大丈夫?」と聞いてきたのが誰だったのか、幸にはもうよくわからない。だから返事もし
なかった。
教師が扉を開けてくれる。それほどの状態に見えるのかと思いつつ、幸は廊下に出た。
「誰か、ついていってあげて、そのあと保健室に連れて行って」
「だいじょうぶです」
『誰か』 なんて言ったら涼香が手を挙げるに決まっている。幸は振り返って、即座にそう言
った。声が震えているのは見逃してくれるよう祈るしかない。
「自分で、保健室に行きます」
それだけ行って、ふらふらと教室を出る。閉まる扉の向こうで、既に席を立とうとしていた涼香
が座り直すのが見えた。
「くそが……」
なんで自分がこんな目に遭うのだと、呪いの言葉を撒き散らしながら、幸は小走りにすらな
れず廊下をよちよちと進んだ。トイレはすぐそこなのに、何キロも先にあるような気すらする。
「ふっ、はっ……ああ、」
そうしてどうにか、彼女はトイレへと辿りついた。なんで礼染のトイレには扉がついてるんだと
心中で毒づきながら、ふらつく足で中に入り込む。
ここまで来ればあと一歩だ。個室に入って下着を下ろすだけでいい。どうせ授業中なのだか
ら誰も来ない。個室の扉なんて開け放してたって構わない。
「は、はぁ、」
「―待ってたわよ」
「……あ?」
広い礼染のトイレ。全室天井まで完全個室で換気扇完備。洗面台も無駄に広く、壁一面
の鏡が青い顔の幸を映している。床は磨き上げられた大理石で、スカートの中身さえ見えてし
まいそうだ。
そのトイレの奥。並ぶ個室の先。腕を組んで仁王立ちする女生徒が、口元に酷薄な笑みを
浮かべていた。
「あり……せ……?」
揺らぐ視界が決定的に歪む。ここに至って、ようやく幸はこの異常事態が誰の演出なのかを
知った。
有瀬文月。狩られる獲物のはずだった女。
「お前か、アリセ……!」
「そうよ、幸崎さん。思ったより頑張ったわね。一限のうちに来ると思ったのだけど」
141:女学院復讐SS2 7/10
09/06/09 17:23:31 OZ0dGwUB
携帯電話を見ながら何事かを打ち込んで、文月は微笑んだ。おそらく、あれで涼香と連絡
を取り合っていたのだ。
「おしっこしたいの?」
くすくすと笑って、文月が一歩進み出る。思わず退きそうになって、幸は踏みとどまった。
「うるせえ……てめえ、こん……っな、ことして、ど、どうなるか……わかって、んのか」
途切れ途切れの恫喝に笑って、文月はまた携帯電話で何事かを打ち込む。指の動きを止
めないまま「わかってないのは幸崎さんね」と余裕の表情でつぶやいた。
「あとで……」
「後なんてないのよ」
文月の声を後押すように、背後から足音が響いた。ひとつ、ふたつ、みっつ。三人分の靴音
に幸が目を向ける。高等部の制服を着た生徒が二人、中等部の生徒が一人、険しい目つき
で立っていた。
「……?」
「覚えてない? みんな、幸崎さんに恨みのある人たちよ」
「ぐ……」
そんなところだろう。これで退路は完全に封じられた。笑顔のまま歩みよる文月をどうすること
も出来ず、幸はギリギリと奥歯を噛み締めた。
「今は授業中、こんなところには誰も来ない。自分で保健室に行くって言ったんですってね。と
いうことは、教室に戻らなくても誰も不思議に思わない」
「う……ぐ」
頭の中で赤いランプが点滅している。こんなはずはない。こんなのはおかしい。自分は狩人
のはずだ。獲物はこいつらのはずなのだ。なのにどうして、こんなことになっているんだ。
「おしっこしたいんですよね? しなさいよ」
「……」
冷たい声で、背後の生徒のうち、眼鏡をかけた女生徒が言った。睨みつけると一瞬身をすく
めたが、すぐに眉を吊り上げて手を伸ばす。
「ほら、早く!」
どん、と肩を押される。踏みとどまろうと足に力をいれると、膀胱に溜まった尿が暴れだす。股
間を手で押さえて、幸は無様にたたらを踏んだ。
「ふ、う、お、おま、お前ら……」
「なに、なんか文句でもあるの!」
眼鏡の生徒の脇、髪を頭の両脇でツインテールにした生徒が、後ろに引いて突き出された
形になっているお尻を平手で叩いた。衝撃が臀部から走り、膀胱の灼熱が応えるように燃え
上がる。喉をいっぱいに開いて肺の空気を全部吐き出してしまうと、幸は深い呼吸を二回繰り
返した。
「頑張るわね」
笑いながら、文月がそう言った。
「先輩の努力、ちゃんと撮ってる?」
「はい!」
力強く幼い声が聞こえる。この場で唯一の後輩、中等部の制服を着た最後の一人が、小
型のカメラを構えていた。掌に隠してしまえるような小さなものだが、幸の痴態を撮るのに不便
はないだろう。それどころか、
「高精細の美麗映像が連続六時間撮影可能。凄いでしょ?」
日本の家電三割を支配するALICEグループのご令嬢が、自慢げにそう言った。
喉がカラカラに渇いていく。体中の水分が、汗か尿のどちらかになってしまったようだ。
「香堂さん、やっちゃっいましょう」
文月にそう言われて、この場で最も背の高い、眼鏡の女生徒―香堂が動いた。