らき☆すたの女の子でエロパロ54at EROPARO
らき☆すたの女の子でエロパロ54 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/11/05 00:54:42 cDg3iJt7
1乙ってるやないかーい

3:ST205海苔 ◆ST205qYjsE
08/11/05 02:11:08 ds5BP/ai
さあ>>1乙ざますよ

・・・・・仕事忙しくてなかなか続き書く暇がねえ・・・・・・orz

ウツダシノウ・・・・

4:某幼妻
08/11/05 04:04:59 bl0v4xGd
>>3
だめですよ、志半ばで自分から逝くような方は追い返しますよ^^

それはさておき

あーいまーい>>1乙っ!

はぁ・・・一度いってみたかった・・・

5:名無しさん@ピンキー
08/11/05 07:59:20 bk0Lm2b1
落ち着いて見返してみるとタイポしてら……
490じゃなくて480KBね

それにしても、500レス行かずに容量オーバーって37スレ目以来?

6:某小説家
08/11/05 20:56:43 jnnalKPc
>>4
そりゃ妻ってことかい? ぽっ♪

7:某病弱(だった)従妹
08/11/05 21:12:14 q4MoIrnr
>>5
がんばっちゃ!やっちゃっちゃ!
そんとっきゃーっちゃ>>1乙 >>4っ!!(心霊現象に吃驚的な意味で

8:52-426(仮)
08/11/05 23:36:27 Dr/rGbln
>>1乙だってヴぁ。
一番乗りというわけで、小ネタですが5分後に投下させていただきます。

・2レス使います
・エロなし
・キャラ設定に変更あり。

9:ツンデレみゆきさん1/2
08/11/05 23:41:58 Dr/rGbln
では投下させていただきます。

「みゆきさ~ん」
昼食を食べ終えた昼休み、こなたがノートを持って、みゆきのところに向かった。
「なんですか、泉さん?」
「みゆきさん、悪いんだけど、宿題見せてくれない?実は昨日、ネトゲで盛り上がっちゃってさ、
 全然宿題してなかったんだよ」
みゆきはハァと溜息をついた。
「あのう、泉さん、いつかは言おうと思っていたので、言わせてもらいますが、
 泉さんは最近、だらけすぎではないですか?」
みゆきの言うとおり、最近のこなたはだらけすぎではないかと思う。
もうすぐ受験だというのに、いつまでもアニメやネトゲばっかりしている。
「いつまでもこの調子でなんていられないんですよ?これからのことを決める大切なこの時期に、
 いつまでも私たちを頼りにしていては、いざというときには困りますよ」
「むぅ、確かにそうだけど……、分かったよ。自分でやってみ―」
「……はい。これが宿題です。勝手に移してください」
みゆきは、こなたが言い終わる前に、自分の宿題を机の上に出した。
「え?えーっと、ありがとう、みゆきさん」
こなたは、有無を言わさずノートを出すみゆきに疑問を感じつつ、
宿題を写し始める。
ノートを開いて、宿題の部分には、大きな文字で『泉さん、ここが出ます!』とか
『泉さん、ここは重要ですよ!』と大きい文字で書かれている。
「みゆきさん……」
「な、なんですか?」
みゆきの顔が若干赤い。
「やっぱ、みゆきさんもツンデレだねぇ~♪ほら、ノートに私の名前を使っているだなんて。
 みゆきさんは厳しいこというけどやっぱり私のことを気遣ってくれてるんだねぇ~♪」
こなたにおちょくられたことによって、みゆきはだんだんと顔が赤くなっていく。
「な、そ、それは別に、ただ単に、泉さんの名前を使ったのは……、
 そ、そう、たまには変わったノートの使い方をしたかっただけですから、
 なんとなくですからね!勘違いしないでください!」
みゆきの顔がさらに赤くなっていく。
「だ、大体、泉さんは毎回こうやってノートを借りていくじゃないですか。
 いちいち泉さんが見やすいように書くのも、大変ですから、少しは努力してください。
 こ、こっちだって迷惑していますから!」
「うん。みゆきさん、いつもありがとう」
「と、当然のことですよ……」
みゆきはプイと顔を背けた。
こなたはせっせと宿題を書き終えた後、隣のクラスのかがみに会いにいった。
去り行くこなたの後ろ姿を見て、みゆきはハァと溜息をついた。
(どうして私はこんなにきつく当たってしまうのでしょう……。泉さんとはもう少しじっくりと
 お話できれば、泉さんだって、勉強をがんばってくれると思うのに……)
どうして私は泉さんのことばかり考えているのでしょうか……
泉さんのことが好き―?
そう思いかけてみゆきはブンブンと首を振った。
(泉さんは女性ですよ……好きになるなんておかしいじゃないですか……。
 それに、きっと泉さんも迷惑だと思いますし……)
しかし、みゆきの想いはだんだんと膨らんでいった。

10:ツンデレみゆきさん2/2
08/11/05 23:43:23 Dr/rGbln
みゆきは一つ溜息をついた。
(私はどうして素直になれないのでしょうか……。
 小さい頃から素直になれずに友達もできずに……。
 でも、泉さんは違う。かがみさんやつかささんも、そして私も、
 変わらず接してくださる……)
みゆきの頭の中には、さきほど自分をおちょくったこなたの顔が浮かんでは消えていく。
(やっぱり私は、泉さんのことが―)
「みゆきさん?」
「ひゃぁ!?」
いきなり声をかけられて、みゆきは驚いた。
「い、泉さん?さきほどかがみさんのところに行ったのでは?」
「ん?なんか突然みゆきさんに会いたくなっちゃってね~(=ω=.)」
「わ、私に……?」
みゆきは先ほどこなたのことを考えていたため、どんどん顔が赤くなっていく。
「お!みゆきさんがデレた!」
「で、デレてませんよ!失礼な……」
みゆきはコホンと咳をして、あわててこなたから視線を外した。
「み~ゆきさん♪」
「うひゃぁ!?」
こなたは、いきなりみゆきに抱きついた。
「やっぱりみゆきさんはツンデレだー!」
「だ、だからツンデレじゃないですよ!やめてください……!」
みゆきは、こなたの顔をチラッ覗きこんだ。
こなたは、本当に楽しそうな笑顔をしており、みゆきもつられて笑い出した。
「みゆきさん?」
「もう……」
―だからあなたのことが好きなんですよ?

この風景を見ていた田村ひよりが、鼻血をダバダバ流しながらスケッチしていた。


11:ツンデレみゆきさん2/2
08/11/05 23:44:30 Dr/rGbln
以上です。
もうちょっと捻ればよかったかな……。
ツンデレになったみゆきさんを書くのは結構楽しかったので、
機会があれば今度は長く書いてみたいです。

12:52-426(仮)
08/11/05 23:45:36 Dr/rGbln
すみません。↑の名前間違えました。

13:名無しさん@ピンキー
08/11/06 00:46:52 Fg/v/dK+
>>1


>>11
そして早速投下乙です
デレるみゆきさんもまた良いですなぁ

14:52-426(仮)
08/11/06 14:40:19 CTFhuxcO
誤字を発見しました。
×みゆきは、こなたの顔をチラッ覗きこんだ。
○みゆきは、こなたの顔をチラッと覗きこんだ。

15:名無しさん@ピンキー
08/11/06 18:25:57 1tEYSZb0
次回、二大ツンデレがついに激突!
そしてつかさにも異変が……?

16:名無しさん@ピンキー
08/11/06 22:11:24 k0WSfzBc
カリフォルニア州の住民投票が……

17:名無しさん@ピンキー
08/11/06 22:20:47 W5OCc0q4
>>15
それ俺も見てみたいww

18:自重できないデコメガネ
08/11/06 23:28:00 IDj0jPM2
うおおおおおおおおおっ!
カリフォルニア投票空気嫁ッス!!!!
負けるな禁断の乙女&兄貴たち!!!
ブラピGJ!!!!!

19:戸別響
08/11/07 11:10:21 iQ8mB0tL
どうも、こんなスレの早い時期に来たことがないので少し戸惑っている戸別です。
第一話でこなたが言ってた「三大美術四コマ」、何人かの人が反応してくれて少し嬉しかったです。
さてさて、今回はその続きを書きたいと思います。
スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩
・M&H H視点
・非エロ
・6レス使用
まあすぐにどの二人かはわかりますが、一応イニシャルのみにしておきます。
3分後に投下を始めます。では、どうぞ。


20:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(1)
08/11/07 11:13:40 iQ8mB0tL



タッタッタッタッ……


「おーい、早くはやくー!」
「ハッ……ハッ……ちょ、先輩……待っ……」
「早くしないと置いてくぞー!」
「ハッ……ハッ……はぁ……」
せ、先輩、いくらなんでも、ゼェ、元陸上部と、インドア腐女子とでは、ハァ、
基礎体力が、違い、ゼェ、過ぎます! ……ハァ、ハァ……


スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩


あ、どーも、田村ひよりです。
えっと、このたび泉先輩に誘われまして、スケッチ大会に参加することになりました。
なんでも総勢10人での大会ということで、先輩と一緒に遅刻したときはホントに
申し訳ないと思ったッス。
それで、ペアになってスケッチをするということで、爪楊枝でのくじ引きの結果、
3年生の日下部先輩と組むことになったッス。
日下部先輩とは文化祭のときに一緒にチアをしたくらいしか面識がなかったんですけど、
ペアになったとき、
「おぅ、お互い頑張ろうな!」
と気さくに声をかけてくれて、結構気が楽になったッス。
でも……


「……ハァ、ハァ……」
「んだよだらしないなー、もうへばったのか?」

日下部先輩は泉先輩の合図と同時に「よっしゃー!」と叫びながらロケットスタートを決め、
その姿に私が呆気にとられていたら、
「何やってんだよー、早く来いよー!」
と日下部先輩が叫んで、私は慌ててその後を追いかけたッス。
……駆け始める直前に柊先輩の「お気の毒に……」という呟きが聞こえてきまして……
まさにその通りの状態になってます、自分……


21:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(2)
08/11/07 11:14:57 iQ8mB0tL

「ハァ、ハァ……く、日下部先輩、な、何をそんなに急いでるんですか?」
ちなみに私達の向かう場所は、駅から少し離れた小高い山。泉先輩が指定した5ヶ所の中で
一番遠い場所にあるんですけど、これがまた泉先輩が開始時間に指定した12時までには
歩いても充分間に合う距離なんです。なのに日下部先輩は何で……

「ん? 別に急いでるつもりはないぞー」
舌っ足らずな声で日下部先輩はこう答えました。
「そ、そうなんですか?」
見ると、私はかなり息を切らしているのに対し、日下部先輩は私よりも猛スピードで
走っていたはずなのに、少しも呼吸の乱れを見せていません。
うぅ、これが運動部と文化部の違いッスかね……

「な、なら、歩いていきませんか? わ、私、このままだと、大会が始まるまでに、絵を描く
体力がなくなっちゃいそうで……」
と私が提案すると、
「んぁ、そうなのか? んじゃ、しょうがないなー」
日下部先輩は渋々ながらも私に合わせて歩調を緩めてくれたっス。


と、その時、
「ところでよー」
駅と山との間ぐらいの、左手に黄金色の稲が干してある田んぼ、右手に私たちが向かう山とは
違う山肌が見える砂利道の上、
「お前、名前何て言うんだっけ?」
「ふおっ!?」
日下部先輩は今になって、まさに今更な質問を私にぶつけたッス。

「せ、先輩……今まで誰だかわからずに私と行動してたんですか?」
「いや、文化祭の時にいたよなー程度しかわからなくてさー。名前も聞かずに出発
しちまったし」
先輩がお互い自己紹介もせずに走ってっちゃったんですけど……というツッコミは心の中に
しまって、
「そうですか……私は田村ひよりといいます。さっきいた泉先輩の従姉妹の小早川さんや
高良先輩の隣にいた岩崎さん、私と一緒に来たパティとは同じクラスの友達ッス」
「そっか、田村か。私は日下部みさお。改めてよろしくな!」
そう言うと、日下部先輩は左手をずいっと私の方に向けました。
「あ、はい、よろしくお願いします」
私も、自分の左手を差し出して、日下部先輩の手を握りました。




22:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(3)
08/11/07 11:16:11 iQ8mB0tL

しばらく歩いていますと、川を越えた先に木でできた看板が立っていて、そこには、
← ○○山 山頂
と、目的地への案内が書いてありました。その先には、紅葉で綺麗な色に染まった小高い山が
あったッス。

「ここから登るみたいですね」
「そーみてーだなっ。じゃ、さっさと頂上まで行くぞ!」
「あ、は、はいッス!」
日下部先輩の号令で、私達は山のほうへ向かいました。
ちらっと腕時計を見てみると、針は11時40分を指していました。

「……ハァ、ハァ……」
「お、思ったより急だな……」
「そ、そうッスね……」
しばらくして、私と日下部先輩は山の中腹辺りを登っていました。
日下部先輩の言うとおり、この山の登山道は思ったよりも急で、しかも何も舗装されていない、
人一人が通れるくらいの細い砂利道だったッス。私だけでなく、日下部先輩も少し息を切らす
ほどの坂道ッス。
前を歩く日下部先輩の後ろを歩いていると、
「……ハァ、ハァ……」

ズルッ

「うおっ!?」
私は砂利道に足をとられ、思いっきり右足を滑らせてしまったッス!
徐々に前方に倒れていく私の体。あ、マズイ! このままだと左腕から地面に
落ちてしまうッス! な、何とか命の次に大事な利き手を守らねば……
私はとっさに体を捻り、何とか地面に背を向けることができたッス。でも、背中から落ちると
今度は呼吸が苦しくなるんスよね……と、その苦しみを思い出しながら、私は地面に―


「………あれっ?」


―落ちるはずが、一向に背中に痛みを感じない。足は地面についてるから、空を飛んでる、
なんてこともないッス。むしろ、何かに支えられて―

「……おい、大丈夫か?」
その声に反応して後ろを向くと、私の前を歩いていた日下部先輩が、私の両肩をつかんで
支えていたッス。日下部先輩はそのまま私を持ち上げ、立たせてくれたッス。



23:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(4)
08/11/07 11:17:34 iQ8mB0tL

「いやびっくりしたぜー。様子を見ようして後ろを振り返ったら、田村がちょうど足を
滑らせたところでさー」
「あ…ありがとうございます……」
「いやいや……ところでさー、何で田村、コケそうになった時回転して背中から落ちようと
したんだ? まあ確かに手から落ちたら突き指とかするかもしんねーけど、そこまでして
怪我したくなかったのか?」
「えっ!? あ、いや、その……」
日下部先輩の質問に、私は言葉を濁してしまったッス。日下部先輩に「漫画を描くために
利き腕は命の次に大切ッスから」とか言ってもあまり理解されないし、下手したら変な目で
見られるかもしれないッス。

何とかせねば……
「えっと、そのですね……そう、そうッス! これから絵を描かなきゃいけないのに、手を
挫いて描けなくなるのがいやだったんですよ」
「あー、なるほどー。確かにそんなんで楽しみがなくなっちまったらつまんねーもんな」
「そう、そういう事ッス!」
よ、よかったッス。日下部先輩、納得してくれたみたいッス!
「んじゃ頂上までもう少しだし、ちゃっちゃと登っちまおーぜー」
「は、はいッス!」



「……わぁ……」
「うわっ、すっげー!」

数分後、私達は無事、山を登りきって、山頂に到着したッス。
山腹と違って、山頂付近は草むらが広がっていて、そこからの景色も綺麗だったのですが、
「おっ、なんか展望台みてーのがあるんだってヴァ! 田村、登ってみようぜ!」
との日下部先輩の提案で、その高台に登ってみたッス。
すると、展望台に登る前は見えなかった、山の下の景色がそこには広がっていたッス。
さっき日下部先輩に名前を聞かれた、駅から登山口まで続く田んぼ沿いの道。
山の右側から蛇行して下っていく川。
そして、私達が降り立った、小さな駅。
その、まるでジオラマを見ているかのような景色に、私はしばし圧倒されてしまったッス。



24:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(5)
08/11/07 11:19:08 iQ8mB0tL

と、

「……ヤッホ――!!」
「うひゃっ!?」
突然、左隣にいた日下部先輩が前方に向かって大声で叫んだッス。
何事ッスか!? と私がきょどっていると、また前方から、

……ヤッホー……

と、小さな声が返ってきたッス。

「おーすげー! マジで返ってきたんだってヴァ!」
「……日下部先輩、そういうことは先に私に一言言ってからやってください」
つまり、日下部先輩はただ「やまびこ」を試してみたくて叫んだわけで……

「あ、わりぃわりぃ。こーゆーとこ来ると、ついついやってみたくなるんだってヴァ!」
「そ、そうッスか……」
私が少しキーンとなっている耳を押さえて、少し呆れ口調で日下部先輩の弁解(?)を
聞いていた、その時。


―キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン―


「えっ?」
「お、なんだなんだ?」
突然、どこからか学校のチャイム音が鳴って、

―ただいまの時刻は、午前、12時です―

遅れて、まるで時報の様なアナウンスがかかったッス。

「あ、もうそんな時間スか」
そう、今の時刻はさっきのアナウンスの言うとおり、午前12時。つまり、スケッチ大会の
始まりを告げるアナウンスでもあるッス。

「じゃあ早速描き始めますか」
「おぅ。よーし、すっげえやつ描いてやるぜー!」
私が始まりを告げると、日下部先輩は気合を入れて、とても楽しそうに展望台の階段を
三段抜かしで駆け下りていったッス。私も、先輩の様にとはいきませんが、できるだけ
駆け足で、階段を下っていきました。




25:スケッチスケッチ!  2筆目 猪突猛進な先輩(6)
08/11/07 11:22:53 iQ8mB0tL

その後私達は、しばらくは一緒に絵のモチーフを探して、何を描くか決めてから一緒に
お昼ごはんを食べたッス。昼食中は、日下部先輩と今日のこれまでの事を思い出したり、
学校でのそれぞれの学年での話をしたりしたッス。その中で、日下部先輩が、
「柊のやつ、私にはすっげー冷たいんだぜー!」
と何度も言っていた事がなぜか印象に残ってるッス。

で、その後は私と日下部先輩、分かれてそれぞれの絵を描き始めたッス。ちなみに私は
山頂付近にあったもみじを、日下部先輩は―なんと、展望台から見下ろした風景を、
それぞれ描く事にしたッス。


絵を描いている間、私はもう一度今日のことを振り返ってみました。そしてそのほとんどは、
日下部先輩の事だったッス。
私は展望台で一人お絵かきに没頭する日下部先輩を見上げてみました。
始まっていきなり駆け出した先輩、山に行く途中で私の名前を聞いてきた先輩、山頂の展望台で、突然叫ぶ先輩。
確かに泉先輩から聞いたとおり、日下部先輩はバカキャラかもしれません。
でも、疲れた私の意見を聞いて走るのを止めてくれたり、山道でこけそうになった私を
支えてくれたり。そして何より、初対面の私と、気さくに話をしてくれたり。
本当は優しくて、気が利いて、フレンドリーな人なんじゃないかな、と私は思うんです。


良い意味でも悪い意味でも、一直線な先輩。
……何か、萌えるッス。
そんなことを考えてデッサンをしていたらいつの間にか、もみじの下で幹の側に立っている
日下部先輩を描いていたッス。







26:戸別響
08/11/07 11:33:17 iQ8mB0tL
以上ッス(うつった)。
……はい、スケッチ大会1組目は、みさおとひよりというかなりの異色コンビです。
というか自分自身この二人をあまり書いたことなかったんですけど、何故か一番最初に決まった
コンビなんですよね、ほかの四組がなかなか決まらなかった中で。
みさおはつかさとは違った意味で誰とでも仲良くなれると思うんですよね。
みさお自身から話し掛けてくれるし。
感想、批評等がございましたら、よろしくお願いします。
次は2組目と3組目が同時に出ますが、話は2組目が中心になります。
ではまた次回もよろしくお願いします。

27:名無しさん@ピンキー
08/11/07 18:24:42 359/5q17
>>26
GJっス
感想書くの苦手なんでそれしか言えないけど、続きも待ってます

28:名無しさん@ピンキー
08/11/08 00:01:27 g8Sz6GEQ
>>26
『らき☆すた』っぽいってのが印象強かった気がする。
まったりした雰囲気が感じられて、全体的な雰囲気としてはGJ。

けど、話し手がひよりだからといって「ッス」の使いすぎはいささか頂けなかった気もする。
あくまで俺の意見だけど、ひよりがゆたかか誰かに話を聞かせてるっていうシチュでやってみれば、
もうちょっと見やすくなると思う。

けど個人的にはGJッス。

29:名無しさん@ピンキー
08/11/08 18:18:20 r0PZIUCD
こうの胸の谷間に血走った目をむけるやまと

こうの部屋にて、短めのスカートであるにもかかわらず、三角すわりでベッドによっかかり
本を読んでいるこう、当然パンティがチラっと見えてしまっている。
やまと「う・・・ご、ごくっ」
こう「?どしたの?」

やまと「(・・・こう、今日パンティ白なんだ・・・)」
視線を少し上に上げると薄い生地のTシャツから、大き目の胸を覆うブラジャーの跡がくっきり映っていた。
やまと「う、はあはあ・・・」
こう「ちょっと、どうしたの?体調悪い?」
やまと「もうダメ・・・!こう!!」
こう「わっ!?」

こうのスカートの中に突進したやまとは有無も言わさず、こうのパンティを剥ぎ取ろうとした。
こう「や、やめて!」
状況に気付いたこうが抵抗し、ずり下ろそうとするやまとと、それを阻止しようとするこうが、ぐいぐいパンティを引っ張り合う形になった。
しかし、こうは割と大柄ではあるが、意外にも力は無く、腕力ではやまとにかなわない。
やまと「くっ・・・」
やまとがこうの手を振り切り、パンティを『ずるるっ』と音がしそうなくらい勢い良く膝下までずり下ろした。
こう「やー!!」

30:名無しさん@ピンキー
08/11/08 19:38:46 tfyPDAkZ
ひより「♪じ、じ、じ、自重しろ・・・ぬわっ!!!!
     …(gkr)…
     じゃ…邪魔したっす…ごゆっくりっ!!!!」


31:名無しさん@ピンキー
08/11/08 20:15:29 XjcYiDgk
>>26
ぐっじょぶ。
みさおとひよりの組み合わせは珍しいですが、ほのぼのとした感じがしました。
みさおは、誰に対しても壁をつくることはなさそうですね。

どなたも準備される方がおられなければ、投下いたします。

32:23-251 ◆5xcwYYpqtk
08/11/08 20:20:20 XjcYiDgk
「テスト 前編」

みなみ×ゆたか+こなた (名無しのモブあり)

・注意事項
エロあり、ダーク、SM要素あり 10レス程度使用

33:テスト 1/10
08/11/08 20:21:19 XjcYiDgk
「こなたお姉ちゃん。大好きです」
 11月のある日、私はこなたお姉ちゃんの部屋に行って、告白した。
 こなたお姉ちゃんは最初驚いたようだけれど、すぐに普段の余裕のある顔つきに戻る。
「うーん。気持は嬉しいのだけれど。ゆーちゃんはちょっと無理かなあ」
「どうして? 私のことが嫌いなの? 」
 拒絶の言葉に動揺して、声の震えを抑えることができない。
 こなたお姉ちゃんに嫌われたら、もう生きていくことなんかできない。

「ふふ。ゆーちゃんを嫌うことなんてないよ」
 胡坐座りをしている、こなたお姉ちゃんは微笑を浮かべながら、私を見つめている。
「じゃあ。どうして? どうして無理なの? 」
 震える身体を自分で抱きしめながら問い詰める。
「教えて! 私、何も知らないまま振られたくなんかないよ」
 真実を知るのはとても怖い。でも、後悔だけはしたくないから、全ての勇気を振り絞って問い詰めた。

 しばらく、お姉ちゃんは興味深そうに私を見つめていたけれど、やがて、苦笑しながら両肩をすくめて言った。
「分かったよ。ゆーちゃん。付き合えない理由を教えてあげるね」
 お姉ちゃんは立ち上げると、書棚まで歩いて数冊の薄い本を取り出した。
 ゆっくりと私の目の前まで歩いてきて、そのうちの一冊を私に本を渡す。

「ゆーちゃん。これは同人誌っていうのだけれどね。読んでくれるかな」
「う、うん」
 ページを開いて読み始めて、私は息をのんだ。
 読んだのは18歳以上は禁止という、エッチな本なのだけれど、ページが進むにつれて、
イヤラシイ形をしたおもちゃを膣に入れられたり、荒縄で縛られたり、肌にロウソクを垂らされたり、
三角木馬に跨がされたりと、どんどん過激になっていた。

34:テスト 2/10
08/11/08 20:22:34 XjcYiDgk
「驚いた? 」
「う、うん」
 私は真っ赤になりながらも、エッチな本から目を離すことができない。
「私は、普通の女の子とちょっと趣向が違うみたいでね。アニメやゲームにいる女の子のエロを見るのが大好きなのだよ。
だから陵辱系のアンソロ同人誌なんて買っちゃう訳だけどさ」

 こなたお姉ちゃんは、少しだけ遠いところを眺めるような表情をつくったけれど、すぐに、
普段の穏やかな顔つきに戻った。

「だから、純粋なゆーちゃんの想いに応えることができない。もし付きあったりしたら、
危ない欲情を抑えることができなくなるからね」
 お姉ちゃんは、私の手から同人誌を奪って、本棚に戻してしまう。
「ごめんね…… そういうことだから」
 この話は終わりといわんばかりのお姉ちゃんだが、簡単に納得なんかできる訳がない。

「そんなことでお姉ちゃんをあきらめられないよ」
「ゆーちゃん!? 」
「私、こなたお姉ちゃんとのエッチなら喜んでする。お姉ちゃんのためならどんな恥ずかしいことだって、
普通じゃないことだってするよ。だから。お願い、私を捨てないで! 」
 涙をこぼしながら、必死でこなたお姉ちゃんにしがみつく。

「うーん」
 お姉ちゃんは考え込んだ後、ようやく声を出した。
「わかったよ。ゆーちゃんがそれ程までいうのなら、明日、一日テストをしてみようか?」
「テスト? 」
 私は首を傾げる。
「そう。いわゆるお試し期間っていうのかな。ゆーちゃんが私の趣向についてきてくれるかを試したい」

「う…… うん。分かったよ 」
「詳しい話は、明日の朝に話すから。今日はもうおやすみ」
 私は、こなたお姉ちゃんに促されて部屋を出た。
 告白したという達成感と、テストを控える不安感を交互に味わいながら、私はゆっくりと眠りに落ちていった。

35:テスト 3/10
08/11/08 20:23:18 XjcYiDgk
「おはよう。こなたお姉ちゃん」
 翌朝、言われた通りに部屋に行くと、お姉ちゃんは既に制服に着替え終わっていた。
「ゆーちゃん。昨日、私が言ったこと覚えている? 」
「う、うん…… 」
 私は、もじもじと両手を前で合わせながら答える。エッチなことに免疫がないから、どうしても緊張してしまう。
「もし駄目でも、ゆーちゃんは妹みたいに大切な存在には変わりないから安心してね」
「うん…… 」
 私が頷いたのを確認してから、こなたお姉ちゃんは机の上に置かれていたものを取り出した。

「では、これを貼りつけて」
「えっ? 」
 目の前に差し出されたものを見て、私は戸惑った。
 ピンク色をしたうずら卵のような形をしており、端に細い紐が付いている。
「こ、これは? 」
 呆然としている私に、こなたお姉ちゃんが説明してくれる。
「ローターだよ。いわゆる。大人のおもちゃって奴」
「え…… っと」
 戸惑っている私に苦笑しながら、こなたお姉ちゃんは言った。

「ふふ。まあ、つけてみれば分かるよ」
 足元にしゃがみ込んでから、お姉ちゃんは見上げた。
「ゆーちゃん。パジャマ脱いで」
「う、うん…… 」
 私はためらいながら、パジャマの下の部分を脱いだ。ひんやりとした冷気が下半身に忍びより、
思わずふとももをギュッと閉じる。

「ショーツも脱いでね」
「え……でも」
 恥ずかしくって尻ごみするけれど、こなたお姉ちゃんの手が伸びて下着がずり下ろされた。

「は、恥ずかしいよお」
「ゆーちゃんはアソコ、まだ生えていないねえ」
「わ、そんなこと言わないで…… 」
 耳たぶまで真っ赤になりながら、パジャマの裾を伸ばしてなんとか隠す。
「ダメだよ。隠しちゃ」
 こなたお姉ちゃんの手が伸びて、大事な部分は再び、容赦ない視線に晒される。
「ゆーちゃん。じっとしていてね」
 ピンクのローターを持った、こなたお姉ちゃんが私のアソコの割れ目に手を伸ばして、
ローターをひっつける。
「クリちゃんはここかな」
「ひゃ、や、お、おねえちゃん」
 もぞもぞとした感触にもだえながら、悲鳴をあげてしまう。
「落ちないようにするからね」
 お姉ちゃんは、持参したテープでローターを固定させてから、私の下着をもう一回はかせた。

「はい。これでおしまい」
「えっ、これで終わり? 」
「そだよ。ゆーちゃんは今日一日、ローターをつけておくこと。外れた時は予備のテープを貼ってね? 」
 テープを私に渡しながら、お姉ちゃんは言った。私は、上目づかいで尋ねる。
「もし、今日一日これをつけて平気だったら、お姉ちゃんの恋人になれるの? 」
「そだよ。がんばってね」
 私は、愉しげな表情を浮かべて手を振るお姉ちゃんと別れて部屋に戻った。

36:テスト 4/10
08/11/08 20:25:00 XjcYiDgk
「いってきまーす」
 家を出た時、既にお姉ちゃんは学校へ向かった後だった。
「お姉ちゃんと一緒に登校したかったな」
 ひとりごちながら駅まで歩いて、電車に乗ると、相変わらず超満員である。
「ふう」
 背の小さい私にとって、通勤電車は人より辛いものだ。
 顔の位置が他の通勤客の背中になってしまうので、電車が揺れるたびに押しつぶされそうになってしまうからだ。
 それでもひたすら我慢を続けて、2駅ほど通り過ぎた時―

「あくぅ」
 アソコに備え付けられたローターが、突如動いた。
「ん…… んくっ」
 微かな振動音とともに、今まで沈黙を守っていた卵型のローターが震えている。
「や、やだ。どうして? 」
 焦りながら、スカートに手を持っていくけれど、こなたお姉ちゃんの言葉が脳裏に蘇る。

(これをはずしちゃ…… ダメなんだ)
 もし、お姉ちゃんの指示に背いたら、恋人になれなくなると思うと、ローターを止めることも、外すこともできない。
「ん…… ん…… 」
 外に漏れないように口で手を塞いで、ひたすら声を押し殺すしかない。

 今まで経験したことのない、むず痒いような、それでいて気持ちがいいような刺激が
私の下腹部に襲いかかり、身悶えしてしまう。
「んくっ…… だめ…… 」
 満員電車が揺れるたびに、刺激されるポイントが微妙にずれて、その度に、びくびくと震えるが、
脂汗を流しながら我慢するしかない。

 ローターの愛撫に耐えながら揺られていると、やがて電車はゆっくりと速度を落として駅に着く。
 同時にドアが開いて、大勢の乗客がなだれ込んでくる。私は、人の波に押し流されて反対側のドア付近に押し込まれた。
 無理矢理押し込められた通勤客と通学客を乗せて、電車が再び動き出す。
 窓に頬をくっつけて深いため息をついた時、誰かが私のおしりを触ってきた。

37:テスト 5/10
08/11/08 20:25:49 XjcYiDgk
 最初は、偶然かもしれないと思ったけれど、その手は執拗にスカート越しにおしりを撫でるのをやめない。
 本当のチカンだ。
(どうしよう。どうしよう)
 動揺している私をあざ笑うように、尻をなでる手つきがより大胆なものになっていく。
 とても気持ち悪いけれど、ここで叫んだら、ローターをつけている私が変態少女になっていることが分かってしまう。
(言えない。がまんしなくちゃ)
 現実から逃れるように目を瞑って、痴漢から目を背けて、手すりに捕まる。
「ん…… んあっ、ひゃう」
 抵抗がないと知った痴漢は図に乗ったようで、お尻の割れ目を執拗に弄ってくる。
 同時に、アソコの中に貼りつけられたローターの刺激が、理性を確実に削り取っていく。

「んあ…… だめっ、んんっ」
 小さな悲鳴をあげるだけで、抵抗はないことを知った、卑劣な痴漢の手がスカートの中に潜り込んでくる。
「や、やめてください」
 蚊の鳴くような声で抗議するけれど、当然ながら無視される。
「いや、やだ、やだっ」
 悲鳴混じりのうめき声を漏らしながら必死に耐える。痴漢の指先が、お尻の割れ目を執拗に責め立てる。
「お願い。やだ。やめて…… 」
 ふとももをギュッと閉じるが、ローターを仕込んだことがばれたらと思うと生きた心地がしない。
「んあ、やだ、あっ、んああっ」
 悲鳴をあげる口を必死に手でおさえながら、ひたすら痴漢とローターによる容赦の無い愛撫に耐える。
「だめ…… お願い、もう、や、いやあっ」
 とても苦しくて、辛くて、頭がおかしくなっていまいそうだ。

「んあああっ、んあああああ、もう…… ダメ」
 ついに耐えきれなくなって、大きな声をあげてしまった時―
 唐突に扉が開いて、私は、無数の人の圧力によって電車の外に押し出された。


38:テスト 6/10
08/11/08 20:26:28 XjcYiDgk
「はぁ、はぁ」
 駅のトイレの洗面所で顔を洗って、何度もうがいをする。
 痴漢に執拗に撫でられた感触がはっきりと残っていて、ひどく気持が悪いが、学校を休む訳にはいかない。
 ただでさえ、病欠が多い私がずる休みをすれば、出席日数不足で留年しかねない。
 気力を振り絞って学校へ向かうしかない。
 幸いなことに、電車に乗っている間中、いやらしい震動を続けていたローターは、嘘のように動きを止めていた。

「ゆたか、調子わるいの? 」
 学校で、みなみちゃんは、私の顔を見た途端に心配そうに声をかけてきた。やっぱり鋭い。
「ううん。大丈夫。なんでもないから」
 私は疲れた顔に無理やり笑顔を浮かべる。
 それに、病気で体調が悪いのではなくて、エッチなおもちゃと痴漢のせいで、体力と精神力を使っただけだ。
「でも、無理はしないで」
「ありがとう。みなみちゃん」
 みなみちゃんが自席に戻ったことを確認してから、私は鞄から教科書を取り出した。

 あれから何事もなく3時間目までが終わった。
 アソコに入れられたローターは、不気味な程、沈黙を保っている。
 4時間目は黒井先生で世界史の授業である。
「今日は、えっとオスマン=トルコの盛衰やな。ほな、いくで」
 黒井先生はひとつだけ咳払いをしてから、講義を始めた。

「オスマン=トルコは、小アジアのアナトリア地方から勃興してきたトルコ系の国家で、当時衰退していた
東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の領土を奪いながら勢力を拡大させたんや。もっとも、1402年のアンカラの戦いで
ティムールに敗れて一旦は衰退したものの、1453年にメフメト2世が、東ローマ帝国の首都である
コンスタンティノープルを陥落させて帝国の首都にしたんや。その後、オスマン帝国は急拡大して世界的な帝国となったんや。
アジアとヨーロッパを結ぶこの街も、イスタンブールと名前を変えて発展を続けることになるんやで…… 」

 黒井先生の講義はよどみなく続くが、私は授業どころではなかった。
 今までなりを潜めていたローターが、再び動き始めていた。

「く、くうん」
 下腹部がとろけるように熱い。快楽の波が再び押し寄せ、非力な私を翻弄する。
「は…… はあ」
 よがり声をあげながら、アソコを思いっきり擦ってイッてしまいたいが、今は授業中だ。
 スカートを鷲掴みにして、両方の太腿をぎゅっとすり合わせて、歯をくいしばってひたすら耐えるしかない。

 しかし、太腿を抑えつけたことによって、結果としてローターはアソコを強く抑えつける形になって、
どうしても我慢ができなくなってしまう。

(声をあげちゃダメ、みんなに、先生にバレちゃう)
 荒い息を必死に耐えるが、黒井先生の言葉はほとんど耳に入らない。
(先生…… ごめんなさい。でも)
「ん…… くぅん」
 性的な昂りに歩調を合わせるように、ローターの震動も激しくなっている。
「や、やだ」
 愛液と呼ばれる粘性の液体がアソコからあふれて、下着を通過して、太腿の付け根にたれてしまっていた。

39:テスト 7/10
08/11/08 20:27:21 XjcYiDgk
「この問題やけど…… 小早川」
「ん、んあ、ダメ」
「小早川? 」
「…… 」
「おい! こばやかわ! 」
「は、はいっ」
 大声で呼ばれた私は、慌ててたちあがった。

「なんや? めぇ、あけたまま、ねとったんか? 」
「い、いえ。すみません」
「しっかりせーや」
 黒井先生のあきれた声と、クラスメイトの笑いが突き刺さり、酷く痛い。
「小早川。1571年に、ローマ教皇、スペイン、ヴェネツィアの連合艦隊が、オスマン=トルコ海軍を
破った戦いをなんというんや? 」
「あ、レパントの海戦です」
「正解や。座ってええで」
「は、はい」
 私は、拍子抜けしたように席に着いた。

 しかし、椅子に腰を下ろした直後に、ローターが激しく動きだす。
「んあっ…… だめっ、だめえ」
 懸命に我慢をしようとするけれど、耐えられるというレベルを遥かに超えている。
 おなかの下あたりを押さえて苦しげに呻いていると、黒井先生が再び近づき、心配そうに顔を覗きこんできた。
「小早川。気分が悪かったら早よ、いわんかい」

「す、すみません」
 私は息絶え絶えになりながらも擦れた声で謝る。
「保健委員。悪いけれど頼むで」
「はい」
 みなみちゃんが、すっと立ち上がって傍に近づき、腕をとる。
「ゆたか…… いこう」
「う、うん。みなみちゃん」
 私は、みなみちゃんに支えられながら、教室を後にした。

40:テスト 8/10
08/11/08 20:28:09 XjcYiDgk
 爆発しそうになる快楽を懸命に耐えながら、みなみちゃんと長い廊下を歩いて保健室に入る。
 幸か不幸か、養護教諭の天原先生は不在だった。

「あ、ありがとう。みなみちゃん 」
 気力を振り絞って礼を言ってから、うずく下腹部を抑えて、背中を向ける。
「ゆたか…… 」
「な、なに? 」
 再び、暴れ出したローターと格闘しながら、かろうじて声を返す。
「ゆたか。何を隠しているの? 」
「え…… 」

 みなみちゃんがベッドに座り、ゆっくりと顔を近づけてくる。
「隠してなんかいないよ」
 否定するけれど、みなみちゃんの追及はやまない。
「ゆたかの様子、朝からおかしかった。体調が悪いのかと思ったけれど、様子が変だし…… 」
「な、なんでもないよ。ちょっと体調がよくないだけ」
「嘘! 」
 みなみちゃんが声を荒げた。怒った顔はとても怖い。

「ん…… くうんっ、だいじょうぶ…… だから 」
「ゆたか…… 」
「だめ、みなみちゃん。お願いだから! 」
 ダメだ。これ以上、あえぎ声を抑えることができない。
「ゆたか。私のコト嫌いになったの? 」
「ち、ちがうの。んはっ、きゃうっ、わ、わたし、もう、だめ、だめなの」
「どうして? 何か気に障ることした? 」
「そんなこと…… あん、はうっ、みなみちゃんは、ひゃう、あん、んああ」
「ゆたか、本当におかしいよ。何があったの? 」
「ごめんなさい。ん…… わたし、わたしもう」

 依然として、ローターは激しく震え続けている。
 私のアソコはぐっしょりと濡れており、下着は既に用をなしていない。

 みなみちゃんは怖い顔をしたまま、私をみつめていたが、とうとう堪え切れなくなったのか、
大きく息を吸ってから呻いた。
「ゆたか…… 私、ゆたかのこと我漫できない…… 」

 次の瞬間、私は両肩を掴まれ、ベッドに押しつけられていた。

41:テスト 9/10
08/11/08 20:28:53 XjcYiDgk
「みなみちゃん。嫌! 」
 私は悲鳴をあげながら、豹変した親友を見上げる。
 普段はとても綺麗なみなみちゃんの瞳は、どこか淀んでしまっている。
「ゆたか」
 みなみちゃんが、強く抱きついてくる。
「いや、こないで」
「うそ。本当は嬉しいくせに」
「んああっ、やだ、んぐっ」
 覆いかぶさったみなみちゃんに、あっさりと唇を塞がれる。

(そんな…… はじめては、こなたお姉ちゃんにあげるつもりだったのに)
「んぐ…… んん…… 」
 無理矢理こじあけられた口に舌を入れられ、たくさんの唾液が中に入ってくる。
「んぐっ……んぐううう! 」
 じたばたともがいて逃れようとするけれど、体力には雲泥の差がある。
 必死の抵抗もむなしく、みなみちゃんの舌によって口腔内は散々に蹂躙されてしまう。

「ゆたか。大好き」
 みなみちゃんの手が伸びて、私のタイをほどいていく。
「ん…… んんっ、だめ」
「ゆたか…… 綺麗」
 みなみちゃんは、うっとりとした表情を見せながら囁くと、飾り気のない白いブラをはぎとってしまう。
「や、みないで」
「ゆたかの方が胸…… あるんだ」
 みなみちゃんはとても悲しそうに呟いてから、形の良い唇を近づけ、乳首を吸い始める。

「や、やあああ」
 二つの突起を交互に刺激される。熱い疼きが脳髄に伝わり、私は何度も悲鳴をあげる。
「ゆたか…… ゆたか…… 」
 みなみちゃんはうわ言のように呟きながら、胸、首筋、脇、お腹と上半身をくまなく唾液の跡を刻みつけていく。
「おねがい。みなみちゃん。やだよう。ゆるしてよ」
 私は、なんどもお願いしたけれど、みなみちゃんは決して許してくれない。
「ゆたかは…… 私のモノ」
 熱に浮かされたような顔をしたみなみちゃんは、ローターが震えてくるアソコに手をのばした。

「駄目! そこはダメ! 」
 大声をあげて拒絶するが、みなみちゃんは聞いてくれない。
「お願い…… やめて! 」
 しかし、私の必死の願いも空しく、みなみちゃんは、細い指先に違和感を覚えて、私のスカートの中を覗き込んで、
ショーツもはぎ取ってしまう。
 みなみちゃんの視線の先には、こなたお姉ちゃんに仕込まれたローターがイヤらしく震えていた。


42:テスト 10/10
08/11/08 20:29:27 XjcYiDgk
(ばれちゃった…… )
 みなみちゃんは、震動を続けるピンク色の卵をじっくり眺めた後、妙に楽しそうな表情を浮かべて、絶望している私に尋ねた。
「ゆたか。ずっとこれで遊んでいたの? 」
「ち、違うよ! 」
 私は慌てて否定したけれど、みなみちゃんは笑みを浮かべながら、クリの真上に備え付けていた
ローターの近くを揉み始める。

「んああ、やああああああっ」
 クリと膣口を同時に刺激されて、ひときわ大きな悲鳴をあげる。
「ゆたかはとてもえっちだ」
「お、おねがい。お願いだから、誰にもいわないで! 」
 しかし、みなみちゃんは涙を流して哀願する私を横目にしながら、愛撫を続けるだけだ。
 膣壁を指で刺激しながら、ふくらみかけの乳房を丹念になめていく。

「あん。いやあ、やだ、んああっ、んくうう」
 私は、腰をいやらしくよがらせながら、絶頂が迫っていることに気づかされる。
「ゆたか、ゆたか」
 みなみちゃんの秀麗な顔が、興奮で紅く染まっている。
 私は全身汗まみれになりながら、ローターとみなみちゃんの激しい愛撫で頂きに登り続けていく。
「んはあっ、私、もう、ダメっ、いく、いっちゃうの! 」
「ゆたか、大好き…… 」
「あん、やだああ、はああ、はううっ、んあああああっ」

 全身が海老のように跳ねる。リボンがほどけて髪が千々に乱れる。
「はあっ、はあああっ、んはあああっ、んあああああ」
 ふいに尿意が生まれて、急激に高まってくる。
「だめ、もれちゃう、やだ、おねがい、もらしちゃうよ」
 身体の異変に恐怖を覚えて絶叫するけれど、もう、自分の身体を制御することができない。
「ゆたか…… ここでして」
 みなみちゃんは平然と残酷な事をいう。
「やだ、いやだよ。ゆるして、みなみちゃん、おトイレいかせて! 」
 必死になってみなみちゃんから逃れようと、身体をねじるけれど、撫をやめてくれない。

「ゆたかのシーシーしているとこ。みせて」
「嫌! そんなこと言わないで。お願い。本当にもれちゃう、もれちゃうよう」
 ベッドの上で頭をなんども振って必死に尿意を紛らわそうとするけれど、限界はとうに超えてしまっている。
「だめ、だめ…… 私、だめ、いっちゃう、もれちゃうよ」
「ゆたか。イッて! 」
「あああっ、んあああああ、もれちゃう、おしっこでちゃう、やああああああああ! 」
 となりの教室まで聞こえそうなほどに大きな喘ぎ声をあげる。
 我慢に我慢をさせられた末に、ついに私は頂上に達した。
 同時に、大量の液体が溢れ出して、保健室のベッドを汚していく。

「やだ、止まらない、止まらないよ」
 間欠泉のように、断続的に噴き出す潮に悲鳴をあげる。
「いや、いやあ…… やだあ、やだよ…… 」
 生温かい液体にお尻を浸しながら、私の視界はゆっくりと暗くなっていった。  

(続く)

43:23-251 ◆5xcwYYpqtk
08/11/08 20:31:43 XjcYiDgk
続きます。

読んでくれた方、ありがとうございました。
ひさしぶりという訳ではないけれど、がっつりとしたエロが書きたかったので投下しました。
今回はみなみちゃんが攻めということで、ヤンデレ分を出そうとしましたが結構難しかったです。
では。

44:名無しさん@ピンキー
08/11/08 20:37:03 BHrpyaPL


45:名無しさん@ピンキー
08/11/08 20:46:09 xv0r+Du3
>>43
お久しぶり+GJ!
みなみはどこまでSなんだろうか、ワクワクして待ってます。

46:名無しさん@ピンキー
08/11/08 21:01:34 l+ERuq1g
>>43
なぜだろう
今までゆたか攻め、みなみ受けばかり見てきた気がするせいか、ゆたか受けは新鮮に感じたw

とりあえずGJ !

47:名無しさん@ピンキー
08/11/08 21:30:06 flPlLFIk
>>43
そういえばみなみ攻めってあんまりなかった!
カップリング表示を見ると色々と期待が膨らみます。ぐっじょぶ。

48:名無しさん@ピンキー
08/11/08 21:56:42 24FWxB/w
>>15>>17
みゆきさん中心に書いていこうと思ってましたが、
リクエストにお応えして現在かがみ、つかさも混ぜた作品を執筆中です。
つかさは……まぁ、リクエストにお応えできるほどのものかどうか……

>>43
うぁー。僕もみなみ攻めのヤンデレもの書いてる最中だが、
レベルが全然違いすぎる……
GJ!後編どこまでヤンデレるのか楽しみです。


ところで、「こなた強制自慰」という作品を読んだのですが、
「崩れ落ちる日々」、「絶望の方角」と並んで評判悪いですね
(まぁ、一部好きという人もいたが)
確か作品中のかがみ達はこなたのことを毛嫌いしてましたね。
そこでこな☆フェチ患者の例の三人に出撃させてもらって、
強制自慰の三人を変態パワーでやっつける話ってのはどうでしょうか?
出来しだい投下したいのですが。

49:名無しさん@ピンキー
08/11/08 22:26:00 r6mJWEuA
>>48
わざわざ他人の作品名を挙げて「評判悪いですね」と遠慮無く書き込んだり、
他作者の作風や設定を持ち込もうとするあたり、叩かれるのがオチだから止めとけ



…なんて上から目線のコメントされてやる気が出るか?

50:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:21:07 tEZ6idWY
>>48
例え評判が悪かろうと、他人の作品を貶めたり、否定するような作品を書いたりしていい理由にはならんだろ。

51:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:22:00 l3Z9W7CD
こなたマンセーはキャラスレでやればいいんじゃね

52:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:27:57 xv0r+Du3
真面目な話、『他人の作品を悪意を持ってパロディした物』は自分を破滅に追い込むだけだからやめておけ。
その作品のファン(いない時もあるが)や他の書き手から徹底的に叩かれる。

53:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:33:32 EOqxPT1j
普通、そういうものは他人に訊かずとも自分で良いか悪いかの判断がつくはずだけどねえ
本当にこの板を覗けるような年齢の方(実年齢も精神的年齢も)であれば

54:名無しさん@ピンキー
08/11/08 23:53:13 24FWxB/w
>>49-53

すみません。>>48の作品は破棄しました。投下もしません。

55:変えてくれっ…この淀んだ空気を
08/11/09 00:14:27 KYzUHouZ
ゆたか「私が受けに回るから流れがおかしくなるんだね……」
みなみ「ゆたか……目つきおかしい……」
ゆたか「この間違った流れを正さなければ!みなみちゃん協力してくれるよね?」
みなみ「ゆたか……やめ……や…うますぎ……アッー……」



かがみ「浮気&責めにまわるからこういうことになるのよ…
     やはりこなたは受けに回ってこそ華…
     というわけで…こなた、出てきなさい…」

こなた(ダンボール)「2人とも理屈おかしいよ……
     というわけで>>43はGJ。ゆーちゃん受けは久しぶりだ。
     加えて、私が責めというのも久しぶりだよ。
     この先も、是非期待させてもらうよ。
     はっ!やばっ、かがみが近い……カサカサ……」

56:名無しさん@ピンキー
08/11/09 00:33:23 cPKzjBqL
>>55
最後の「カサカサ」で、かぶり物をした可愛いごきぶりこなたんが脳内ハイビジョンに浮かんだ。
脳内VHSの標準で録画した。

57:名無しさん@ピンキー
08/11/09 00:34:12 cPKzjBqL
上げちゃったゴメン(´・ω・`)

58:名無しさん@ピンキー
08/11/09 01:19:30 dXP9SzzE
>>56
某スレのこな虫思い出すから、ゴキブリコスはやめれ。
でも、ヒロインズがそろってゴキブリに変身する魔法少女ものがあったな、と思い出したり。

59:55だが
08/11/09 04:00:25 KYzUHouZ
すまぬ・・・カサカサではなくサササにすべきだったなあ・・・

俺の毒にも薬にもならないネタレスのために、
今度はこなた→Gの流れになるのは
こなた主義の俺としては非常に心苦しい('A`)
某場所で、こんな流れになってしまったため、
見るに堪えない状況になってるのもあったし。

できれば、皆にはあまりこんな流れにはなってほしくない所だ・・・

60:名無しさん@ピンキー
08/11/09 05:32:12 3EBOyi+Q
ではまたまた流れを変えてみる。
ウィザードリィというゲームにらきすたメンバーが参加したら…(ちなみに職業が豊富な外伝バージョン、職業かぶり無し)

こなた:ロード
かがみ:侍
つかさ:サイオニック
みゆき:ビショップ
みさお:ヴぁルキリー
あやの:忍者
ゆたか:メイジ
みなみ:レンジャー
パティ:モンク
ひより:アルケミスト
白石:戦士
あきら:バード
黒井先生:僧侶


分からない人はスルーで、サーセンw


61:名無しさん@ピンキー
08/11/09 06:10:12 QNIhNm9h
じゃあ同じく流れを変えて
アラド戦記というネトゲにらきすたメンバーが(ry

こなた:ストライカー
かがみ:バーサーカー
つかさ:バーサーカー
みゆき:バーサーカー

…アレ?

62:名無しさん@ピンキー
08/11/09 07:20:48 kuwTVYcX
>>58
PQエンジェルズだっけ、題名失念した

こなた「人間になるためには、異性にちゅーをしなければならないのだよ」
つかさ「どんだけ…」

63:名無しさん@ピンキー
08/11/09 10:00:07 PU4a48ZX
>>60
これまたえらい懐かしいものを。
ってか、「みさお:ヴぁルキリー」っておいw

>>61
みゆきさんはむしろ阿修…

64:名無しさん@ピンキー
08/11/09 10:40:39 4cq7+jjP
じゃあ誰かSS書いた気がするけどFateネタで。
こなた:セイバー
かがみ:アーチャー
つかさ:ランサー(犬的な意味で)
みゆき:キャスター
みさお:ヴァーサーカー
あやの:アサシン
みなみ:ライダー
ひより:真アサシン(気配遮断的な意味で)

突っ込みはいくらでもカモーンってか真っ先にみゆきさん=キャス子が浮かんでしまった…

65:29
08/11/09 12:44:53 zWCIWjyn
やまとはこうの股間に吸い付きたい衝動を押さえつつ、
すぐさまこうのTシャツとブラジャーに手をかけ、力任せに捲り上げた。
胸がぶるん、とはずみ、露わになる。
やまと「はあ・・・!はあ・・・!」
やまとはこうの両足を持ち上げ、でんぐり返しの要領でこうの体を押し曲げる。
こう「や・・・やだ!///」
この体制からだと、こうは性器だけでなく後ろの方も、やまとからは丸見えになる、
あまりの恥ずかしさにこうは顔を真っ赤に染める。
しかし構わず、やまとはこうの性器に激しい勢いで吸い付いた。
やまと「ちゅううううう!!ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ!!」
こう「あ、ああああ・・・!!」
やまと「ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ、ぴちゃ・・・!!」

66:29
08/11/09 13:18:52 zWCIWjyn
やまと「はっ・・・はっ・・・!
こう「やまと、やめて・・・」
欲望のあまり、爛々と見開かれた目、半開きの口、獣のような荒い息、
やまとは劣情のまま、こうの豊満な胸を、乳首を、ひたすら揉み、吸い、つまみ、転がし、しゃぶる。
やまと「ああっこう、こう・・・!」
やまとは、ずらしていたこうのブラジャーをはずし、はずしたブラジャーを右手で持ち、舐めあげた。
やまと「はあはあ、ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ・・・。こうのブラジャー・・・ああ・・・」

67:名無しさん@ピンキー
08/11/09 13:25:46 L7VqTiHI
>>29
あ、1レス妄想じゃなくてSSだったんだ?
だったらちゃんとそう言って、全部書き終えてからまとめて投下するがいいよ

68:名無しさん@ピンキー
08/11/09 18:22:17 7CC3SDQg
18過ぎてもニコ厨だとこれだよ!って流れだな

69:名無しさん@ピンキー
08/11/09 21:48:55 lqnvOE3o
>>58
ピーリカピリララな東映魔法少女ですねwww

70:名無しさん@ピンキー
08/11/09 22:23:26 gE6FqoA7
>>60
サイオニックてのがわからない
でも後は全部分かるw

黒井先生が僧侶は意外な気がするけれど、モーニングスターで敵をぶっ叩くイメージからかなw

こなたは格闘技経験者だからモンクとか忍者でも良かったかも

71:名無しさん@ピンキー
08/11/09 23:40:08 jXSCn/mH
前に「こなたが万引きをしたら」というシチュネタがあったな。

あっという間にこな☆フェチに移行してしまったがなw

72:名無しさん@ピンキー
08/11/10 00:02:16 WSb7qAlH
どの職業にしても、みさおはヴァからは逃れられない運命にあるようだな・・・w

73:名無しさん@ピンキー
08/11/10 01:33:20 rz2Vm1u2
職業ネタがはびこる中で、もう勢いで書いたどうでもいいSSを一本投下。

URLリンク(www.sonokawa28.net)

カッとなってやった。反省はしていない。でも後悔はしている。

74:名無しさん@ピンキー
08/11/10 01:47:43 Zu66STG7
TS要素あり、ね
ちゃんと書こうよ、面白かったけど

75:名無しさん@ピンキー
08/11/10 01:50:43 WSb7qAlH
とりあえず一言

お 前 い い 度 胸 し て る な

俺はこういうのは好きだが、
いや、正直続きがほしいくらいなんだがw
この手のは注意書入れなあかんやろwwwww










いらしたわね・・・この場所にはア○○イトとゲ○○ーズ、2つの
(中略)
伝説の・・・シフトですわ(おほほほほ)

76:名無しさん@ピンキー
08/11/10 02:13:03 rz2Vm1u2
>>74
すみませんでした。うっかり忘れてしまいました。

>>73はTS成分が含まれていますので、気をつけてください。

77:名無しさん@ピンキー
08/11/10 03:06:10 ZSCoTND4
>>73
これは続きを期待せざるを得ない

78:名無しさん@ピンキー
08/11/10 04:10:15 4lkaGLaI
ずっとROMってきましたが初めて投下します。
(と言っても短いです……)
ので、投下前に注意書をば。

・2レスほど使用します。
・SSってよりは粗筋に近いです。
・と言っても続きを書くか未定。
(本当にいきなり来た電波を受信しただけなので)
・カプはかがみ&つかさ。
(続きを書くとしてもこの二人が核になると思います)
・その他特殊属性はありません。
(エロもありません、ごめんなさい)
・携帯からの投稿です。
(読みにくければご指摘よろしくお願いします)

なげぇな注意書き…それでは、
他なければ5分後に投下します。

79:あなたのかがみ 第0話 1/2
08/11/10 04:17:08 4lkaGLaI
柊家には代々、由緒正しき儀式かあった。
「かがみ、あなたの名前はね----」
 7歳の、最後の七五三の夜にお母さんが----
「人の心を、映す"鏡"になる力があるから、"かがみ"なのよ」
 生まれ落ちたその瞬間に、得た----持っていた"力"を教えてくれる
そんなおまじないみたいな"儀式"。

 嘘みたいな、本当の話。

 朝。
 目覚めて最初にする事は、妹----つかさが寝坊してないかどうかの心配。
 こんな日曜日の朝にまで神経が及んでるんだから、私は相当毒されている。
 双子の妹----柊つかさに。

「お姉ちゃん、起きてるー?」
 そうして"まったく、習慣てのは恐ろしいもんだわ"と、
苦笑いを浮かべた時、ドアの向こうからそんな声が聞こえた。
 日曜日。
 そう、今日は日曜日なんだよ、つかさ。
 サンデイ。
 そうなのよ。名探偵でも金色でもなく、無常を知るサンデイなのよ。
 あぁ、だからなのか。
 だけど、とうとう幻聴がしたのだ。こんなに空気が澄んだ11月の朝に----
 ……早起きすりゃそりゃあ気分は良いわよ。だけどつかさに限っては違う!
 雨の日も風の日も、日曜日となれば惰眠を貪って、目が覚めたら夕方でした。
 なんて日曜日の神様に
「お前もうのび太だよ、のび太」
なんて、なんとなく遠回しで切れ味の良い皮肉を言われるくらいに
"休日を無駄にする天才"のような妹なのよ!
 Sheep,Sheep……OH!my Sheepよ! カーステレオで寝息を録音した
テープでも流してまた眠ってしまえば良い!
 夢の中なら無限ループも怖くないわよ。

80:あなたのかがみ 第0話 2/2
08/11/10 04:20:45 4lkaGLaI
……だけどだけど、そんな惰眠伝説が……それが、
今、打ち破られようとしている。
 ……夜明け前の街は確かに動き始めていたのね!
 そうなのね、つよし! いや、つかさ!

「お姉ちゃーん、まだ寝てるのー?」
 長い独り言だった。
 そんな私の静かな感動はドアノブの向こうまで届くはずもなく----
案外、人の想いってこんなもんよね。内容云々じゃなくて。
「お姉ちゃーん、私はのび太じゃないよー?」
 ----届いてんじゃん。めっちゃ届いてんじゃん。
日曜日の神様の仕業か? そうなのか!?
 って言うかそこじゃないだろう否定するのは。

 あぁ、でも私もそのつもりだった。
 目覚めれば最初にあなたを迎えに行くつもりだった。
 日曜日だからっていつまでも寝てちゃダメよ----
なんてもっともらしい言い訳が必要なくなっただけ、今日は良い日だ。
 さぁ、いい加減に今日を始めよう。
 世にも奇妙な程、珍しい日曜の朝の原因は後にして。

 「はーい、起きてるわよ、どうしたの?」
 そんな私は鏡、柊かがみ。いつも誰かを反射して、反芻して、
映し出して、その気になって、独りよがりなただの姉。
 たった一人しかいないあなたのかがみ。

「んーとね、なんか目が覚めちゃって。えへへ。
お姉ちゃんは起きてるかなぁと思ったの」

 そう言ってドアを開けたのは司、柊つかさ。こんな私を支配して、
抱擁して、解き放って、癒してくれる、女神のような只の妹。
 たった一人しかいないわたしのつかさ。

 私たちの物語は----こんな日曜日の朝みたいな青天の霹靂に始まり、
 7歳のあの夜----そんな青天の霹靂で終わる。

 ともあれ、今日が素敵な日曜日になるだろう----そう思えたのは、
 小さい頃はドラミちゃんに憧れてたなぁ----
 なんて無邪気に笑う、あなたの笑顔を映したからかしら?

 私は鏡、柊かがみ。
 たった一人しかいないあなたのかがみ。

81:54-78
08/11/10 04:27:41 4lkaGLaI
以上です。ほんとに短くてごめんなさい。
ただ、続きが書けたら書きたいです。

かがみ×つかさが好きで好きで…初めての挑戦でした。

また続き書けたら来ますね。
それでは、ありがとうございました。

82:名無しさん@ピンキー
08/11/10 07:49:54 jg+4VGod
>>81
ぐっじょぶでした。
携帯で長文を打つのはすごいなと思ったり。
どちらかというと「詩」みたいな文章で、とても不思議な感触を受けました。
かがみはつかさに対して、自分にはない癒しのような部分に対して、憧れを持っているのでしょうか?
よろしければ続きをお願いします。楽しみに待っております。

83:名無しさん@ピンキー
08/11/10 11:04:56 cJsGARNn
>>81
GJです。
てかもしかして長渕剛ファンですか?

84:11-685
08/11/10 22:15:37 APR+ah8o
GJです↑↑
先程昔書いた自分の作品を聞いて久々に書いてみるかと書き上げました。
ただ、久々なだけあって稚拙ですがよろしければお読みくださいm(__)m
5分後ぐらいから投下します。
 
元気印の涙
 
みさお×かがみ
6レス使用予定
エロ無し

85:名無しさん@ピンキー
08/11/10 22:44:49 L/3TtzAE
>>73
面白かったw
また書いてくれww

86:元気印の涙1/6
08/11/10 22:58:31 APR+ah8o
 
いつもと同じ
 
何事もない日になるはずだった今日
 
夕暮れの差し込む教室で
 
私は
 
たった今
 
………みさおに告白された
 
 
 
 
「よーひぃらぎぃ、今日暇か?」
 
帰り支度をしていると日下部が声をかけてきた。
 
「んー?残念だけど、これから委員会があるのよ」
「それって遅いのか?」
「結構掛かるかもね、なに?まさか待ってるなんて言わないわよね」
 
冗談で言ってみたけどあろうことか日下部は待ってると言い出した。
 
「終わったら教室来てくれよなっ、ひーらぎ!」
「はぁ、わかった。ちゃんと行くから待ってなさいよ」
 
日下部は「おうっ!」と元気な声で返事をして委員会へ向かう私を見送った。
 
 ― ― ― ― ―
 
委員会が終わったのはあれから1時間後が過ぎていた。
そろそろ外が暗くなり始めて、もしかしたら帰ってしまったかもしれないと考えながら教室へ向かった。
教室の前まで来た時、中から人の動く気配が無い事に気付いた。やっぱり帰ってしまったかと思いつつ確認のために声をかけた。
 
「くさかべー?」
 
扉の隙間から覗くと、
 
―いた
 
机をベットにして横になっていた。
その姿があまりにも無防備だっため、ふと悪戯をしてやろうと考えた。
出来るだけ足音を立てないように日下部の近くまで近寄り、顔を覗き込んだ。
少しの間、日下部の寝顔を堪能した後、どんな悪戯をしてやろうかと思考を働かす。
 
定番といえば顔にらくがきだけど、学校でそんなことをするのは流石に可哀相だ。
となると、どこかをこしょぐってやろう。やっぱりわき腹だな。前に私のわき腹をつままれた恨みを込めて。
 
そうと決まったら後の行動は早く自分の腕を日下部のわき腹に持って行き指を……
 
ぷにっ
 

87:名無しさん@ピンキー
08/11/10 23:37:59 T+uTseFD
おや?
規制?
なんかトラブルなようですね……

88:元気印の涙2/6
08/11/10 23:50:09 APR+ah8o
「ひゃわっ!」バン!
「うひゃ!」ガタンッ!
「いてっ」

わき腹をつまんだ瞬間、まず日下部が奇声と共に机を叩き出した。それにビックリした私は後に仰け反り、椅子ごと床に倒れた。

「な、なんだ、なんだっ!?……なんだぁひいらぎじゃねーか」
「ッ……今のは私も悪かったけどアンタもなんでこんな所で寝てるかなぁ」

体勢を直しつつ日下部に聞いた。

「いやー思ってより遅くて暇で暇でつい寝ちまった。て言うかひいらぎは私に何したんだ?」
「わきこちょしてやったのよ。そしたらアンタ変な声出すもんだからビックリして私が後ろに倒れちゃったのよ」
「うわーだっせーのー」
「うっさい、大体アンタだって無防備過ぎるのよ、少しは気をつけなさいよ」

日下部はさっきまで寝ていた机に座り、私は倒した椅子に座って本題に入ろうとした。

「…で、何の用なの?こんな遅くまで待つなんてよっぽど重大そうだけど?」
「あ、あぁ、別にそんなじゃねーよ。ひいらぎに聞きたいことがあったからさ」
「ふーん。で?何聞きたいの?」
「………」
「?……」
「………」

もじもじしたまま何も喋らなくなった。しかも時間が経つごとに明らかに日下部の頬が赤くなってきているのがわかる。よっぽど恥ずかしいことなのだろうか。

「どうしたのよアンタらしくない。言いたいことがあるなら言っちゃいなさい」
「…おう」

日下部の目が据わってる。ちょっと怖い…

「あのな、ひいらぎ、は…好きな奴とか…いる、のか?」

―は?

「どうしたのよ、アンタからこんな話し出すなんて」
「どうなんだひいらぎ!」

まさか日下部がこんな話をするとは思わなかったからビックリしていたが、本人は真剣らしい。

「まぁ、いないわよ……ん?誰かに頼まれたの?」
「いや……うん、そうなんだ」
「どっちだよ!全く、アンタに頼むなんてその子も馬鹿よね」
「だ、だよな!あはは…」

何か変だ。多分他にもあるんだろうな。

「……他にもあるんでしょ?」
「……え?」
「峰岸ほどじゃないけどアンタとは中・高と一緒だったんだからそれ位わかるわよ」
「そっか……うん……あのな、いきなりこんなこと言ってビックリするかもしんねーけどな、アタシ…」

「ひいらぎが……好きだ」

89:名無しさん@ピンキー
08/11/10 23:51:36 rmtZsEps
>>86
1行目を空白にしてませんか?
書きこみが消えてしまうことがありますよ。

90:11-685
08/11/10 23:55:05 APR+ah8o
え~っとこの作品は私の友人がパソコンから投下するはずだったのですが、今カキコミが出来ないらしいので代わりに携帯から投下しています。
なので投下が遅くなってしまいました(>_<)
続きは明日書かせていただきます。

91:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:07:44 uXEckd7m
なんという焦らしwww
まぁ楽しみに待ってるよ


92:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:11:58 inLvnx9B
>>90
見当違いなこといってすみません。
続きを楽しみにさせて頂きますよ。


93:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:16:45 8QuU5U13
代理投稿とか無茶なことはせずに、避難所に投稿か、専用アップローダにtxtでうpしたほうがベターかと
(避難所とアップローダは>>1のwikiから行ける)

無理にこのスレに投稿しなくても、上記の方法なら保管庫にちゃんと保管されるから

94:54-78
08/11/11 00:21:10 QsbTE60Y
昨日唐突に投下した54-78です。
続き(1話だけですが)が出来たので投下しに来ました。

>>82
ちゃんと書けてるか不安ですが、
その辺りの事情を1話で書いてますので
よろしければ読んでみて下さい。
>>83
ファンって程でも無いですが、"昭和"と"Jeep"
が大好きなんですw>>90
楽しみにしてます!みさお大好きなので。

それでは、他になければ5分後に投下します。

95:11-685
08/11/11 00:30:25 BIlaJhC2
>>93
アドバイスどもです(^^)
明日友人に言ってみます。

96:54-78
08/11/11 00:32:19 QsbTE60Y
ほい、それでは投下前の注意書きをば。
・8レスほど使用します。
・かがみ×つかさ(エロ分はそんなに濃くありません)
・多少、オリジナル設定もあります。
・携帯からの投稿です。
(読みにくければご指摘よろしくお願いします)
・昨日投下した0話から読んでもらえると
より楽しめるかもしれません。
・ちょっと一人語りが多いので苦手な方はスルーして下さい。

それでは、
あなたのかがみ 第1話 「つかさ、早起きの理由」
どうぞ!

97:"つかさ、早起きの理由" 1/8
08/11/11 00:34:30 QsbTE60Y
子供の喧嘩----を、この前、学校からの帰り道で偶然目撃した。
 内容はそれこそ無いようなものだった。
 単なるすれ違い。
 だけどその子達はそう自分にさえ言い聞かせる事も出来ないまま、
互いの気持ちを荒々しく声に出し、蹴りを入れ、叩き合っていた。

 思わず声をかけてしまいそうになった。
 名前も知らない子達の喧嘩を止めそうになった。
 ----止めなさい、と。
 それが実際に声にならなかったのは勇気がなかったからなのか、
それともそんな善人ぶった真似をしようとする自分が嫌だったのが、
それは今になってはもう分からない。
 ただ、何度も何度も振り返った。
 すれ違い様に、遠くなっていく小さな背中を----
 見えなくなるまで何度も何度も……振り返った。

 "子供の喧嘩"と言う言葉は、おおよそにして大抵、大人同士の醜い
争いに向けて言われるものだと、私は思っている。
 お互いが、そして誰もが人の話を聞かず、そして真実を言わず、
 都合の良い罵り合いをしている様を"子供の喧嘩"と言ってしまったら
"子供に失礼だ"とも、思うけれど。

 だから。
 だから、私は弁護士になろうとしている。
 都合の良い言葉を並べて正直な人を罵る、そんな奴を真っ二つに
してやりたいと、思っている。
 誰もが浮かべるうすら寒い笑顔の下の本性を、映すようになった、
映してしまうようになってしまった7歳のあの日から、ずっと。
 あの時も、振り返りながら、そんな事を思っていた。

 矛盾。しながら。

98:"つかさ、早起きの理由" 2/8
08/11/11 00:37:22 QsbTE60Y
7歳の、最後の七五三の夜に目覚めたこの力は、次の日の朝から
もう早速、私を支配するようになっていた。
 朝。
 食卓に並んだ家族の顔を眺めると、とても、とても愛しくて堪らなくなった。
「おはよう」
 と、笑う父さんと母さん。
「おはよー」
 と、ご飯を食べているいのり姉さんとまつり姉さん。
「うみゅう」
 と、まだ半分夢の中を旅しているつかさ。
 そのどれもが愛しい。いや、愛されている事を、私が映していたのだ。

 素晴らしい力だと思った。
 こんな力があれば、どれだけ毎日楽しいだろう、そう信じた。

 だけど、それは私の思い違いだった。

 小学1年生。
 そんな頃に他人の好き嫌いはあるものか、とそう思いたいけど
実際はそうじゃなかった。
 むしろ、小学1年生だからこそもっと感覚で----生理的な部分のみで
自分以外の誰かを判断するそんな残酷さがあった。

 その日から仲の良かった隣の席の女の子と話さなくなった。
 ----あの子が私と話したくない、という気持ちを、
私は映してしまったから。
 その日から私は担任の先生も嫌いになった。
 ----先生が私を嫌う気持ちを、私は映してしまったから。

 そんな風にして、閉ざして、素直さを失った私が学校で
全く話さなくなるには10日もかからなかった。

99:"つかさ、早起きの理由" 3/8
08/11/11 00:39:39 QsbTE60Y
でも、つかさは。
 つかさだけはそうじゃなかった。
 いつも私に引っ付いて、甘えて、泣き虫で、ドジで----
 だけど私を愛してくれていた。
 どんな時も、四六時中私を愛してくれていた。
 その想いも、私の心は映した。
 わたしもつかさを今まで以上に愛してしまっていた。

 それがただの"家族愛"ではない事に気付くまで、9年もかかったけれど。
 その時からつかさは、私にとって一番特別な存在になった。


 本題。
 つかさが珍しく早起きした11月のある日曜日の朝。
「いや、もう、ほんとにたまたまで」
 と、頬をかいていたつかさと私は、朝ごはんの為に食卓に降りた。

「おはよう、かがみ……つかさ?」
「おはよう。そうよね、そりゃお母さんもそんな顔になるよね」
 漫画みたいに頭から"?"が出ている。当然のリアクションだ。
 いつもなら私一人だもの。
「つかさはちょっと早起きするだけで珍しいもんね、
のび太がとる65点みたいに。」
「む~。ひどいよお姉ちゃん。それになんで私、さっきからのび太君なの?」
「それは……」
 ----日曜日の神様が言うからよ。とは、言わなかったが。
 案外的を得た表現だと思う。"のび太がとる65点"ってのは。

100:"つかさ、早起きの理由" 4/8
08/11/11 00:42:20 QsbTE60Y
「あっ、そう言えばお姉ちゃん。今日はお昼からこなちゃんが来るんだよ」
「あぁ、昨日言ってたわね。ま、あいつの事だから昼って言っても
夕方に近い時間になりそうだけど」
「あは、また朝までネトゲがー! って?」
「そうそう、野球中継がーアニメがーって今日も来たら言うわよ、あいつ。
昨日遅くまでやってたもんねー、日本シリーズ」
「お姉ちゃん……私たち……」
「ん? どしたの?」
 そんなに見つめて……何か良いことでもあったの?
「……ずいぶん染まっちゃったね」
 おかずの塩鮭をほぐす手が止まった。
 ----誰に? とは聞けなかった。


 朝食が済んで部屋に戻ると、早速、参考書を開ける。
 受験前の11月。
 センター試験までいよいよ2ヶ月を切ろうとしている今の時期に、
 本当はこなたと遊んでる暇なんて無いのかもしれない。
 もっともっとやらなければ、叶わないのかもしれない。

 だけど、人の心をそっくりそのまま映す"鏡"を持ってしまった
私にとって、純粋に好きだと言えるこなたやみゆき、そしてつかさの存在は
 何事にも代えがたい大切な人たちなのも、本当なのだ。
 みんなのお陰で、落ち着いて勉強できるのよ----
 なんて、言い訳もしたくなるほどに。
 それに"遊びたい"と想われたら、私も"遊びたい"と想ってしまう。
 "好きだ"と想われたら、好きになってしまう----
 そんな私の"鏡"が、理性を押し退けて
厄介な事態を引き起こしたこともあったけれど----
 それはまた別のお話。
 それにまたもうすぐ厄介な----いや、違うな。厄介だなんて思ってない。
 むしろ嬉しい。
 そんな出来事がもうすぐドアの向こうで……

101:"つかさ、早起きの理由" 5/8
08/11/11 00:44:42 QsbTE60Y
「お姉ちゃーん?」
 ほらね。
 声色の、雰囲気の、違い。
 それはドアの向こうからした声だったけど、私にも分かっていた"違い"。
「入るよぉ?」
 確信していた。その恐る恐る、ドアノブが回る感じ。
 あなたが、何を望んで、ここに来たのか。
「ねぇ……"かがみ"おねぇちゃん……」
 日曜の朝に早起きした理由----それは土曜日の夜に"何も"無かったから。
 早起きしたんじゃなくて、眠れなかっただけなのね。

「おいで……つかさ」
 最初から、全部知ってたよ。
「意地悪だった? 気付かないふりなんて」
「ううん……平気、だったよ」
 ベッドにもたれ掛かった私を、右手の指を絡めて押し倒す。
 優しく。
 左手は私の頭の後ろを抑えながら。
「どうして嘘つくの?」
「だって、いやらしい子だって……思われたくないもん」

 力を。
 私の力を知っていてつかさが嘘をついたのは、きっと本当に
そう思ってくれているからだろう。
 私の身体が全部、ベッドに横たわると力一杯に抱きしめられた。
 左耳に息がかかる。
 吐息。
 甘くて、このまま心臓まで一つになってしまうような感覚。
 ----あぁ、ごめんね。我慢させちゃって。
 私は伸ばしていた右足を曲げ、つかさの足の付け根の方へ擦り合わせた。

102:"つかさ、早起きの理由" 6/8
08/11/11 00:46:37 QsbTE60Y
「ふぅっ……ん……」
 熱い。
 どんどん広がるように熱が伝わってくる。つかさの体温と、吐息になって。
「お姉ちゃ……んっ。キス……キスしよう?」
「良いよ……キスして? つかさ……」
「……んふぅっ、お姉ちゃん……だめぇ。足止めてぇ……っ!
キスできないからぁ……あぅんっ……」
「……止めて、いいの?」
「んんっ……お姉ちゃんのいじわるぅ……はぁっ!」
 白いワンピースの奥の熱をまさぐるように足を擦り合わせて、
耳元でわざと息がかかるように言う。
 耳が弱いと知っているから。
 もっとしてほしいと映しているから。
「はぅ……っん! ダメだよぉ……いっちゃうよぉ……あぁっ!」
「いって……いって良いよ、つかさ」
 血が燃える。
 頭の奥まで熱に侵されていく……
 もっと。
 もっと震えて、もっと気持ち良くなっていいんだよ。つかさ……
 熱をちょうだい。もっと奥まで、深くまで、私が届くように。
 擦り合わせるスピードを上げていく。
「だめぇっ……! いく、いっちゃうよぉ……!」
 ほら、いっちゃえっ!
「あぁっ! ふあぁぁぁっ……!」

103:"つかさ、早起きの理由" 7/8
08/11/11 00:48:42 QsbTE60Y
午前10時30分。
 つかさはまだ私の上で余韻に浸っている。
 日曜日の朝っぱらからこうして私は勉強をほっぽりだして
つかさともつれ合った。
 受験生失格? なのかもしれない。

「そう言えばお母さんたちは?」
「うぅ……うんとね……お母さんとお父さんは神社で……
いのりお姉ちゃんとまつりお姉ちゃんは出掛けたみたい……」
「あぁ、そうなんだ」
 色っぽい声で報告どうもありがとう。
「ねぇ……お姉ちゃん」
「どうしたの?」
「いつから分かってたの?」
 いつからって……そりゃ、
「つかさが朝、この部屋に来た時からよ」
「やっぱりなぁ……今日は気付いてないかもって、ちょっと思ったのに」
「それは無いわね」
「え~! ひどいよぉ……」
「だって……」
 ----7歳の七五三の夜から、ずっと。
「だって?」
 ----高校1年の冬も、高校2年の夏も。
「つかさがもし来なくても……」
 ----そして今も。
「……私から行ってたもの」
 ----あなたの想いを、私は映してきた。
「ふにゃ? どうゆうこと?」
 好きよ、つかさ。
「そういうことよっ!」
「えぇ~。わかんないよぉ……」

104:"つかさ、早起きの理由" 8/8
08/11/11 00:51:44 QsbTE60Y
ベッドに向かい合って座り、"わかんない"と"そういうこと"を
それぞれ8回ずつ繰り返した----午前10時40分。
「ねぇ、つかさ」
「ん? どうしたの、お姉ちゃん?」
「こなたが来るまでまだ時間あるわね」
「えっ……と、うん……そうだね」
「キス、しよっか」
「……キスだけ?」
「……ぜんぶ、したい」
「……うん。しよう? "かがみ"おねぇちゃん……」

 今度は私から、畳み掛けるようにつかさを押し倒す----
 頭の中で、お昼までに何回出来るかしら……
 なんて計算しながら。
 そして外国のドラマのように勢い良く倒れ込むと、
 机の上の参考書が白旗を挙げるように、ぱたぱた揺れている----

 "青春"と言う言葉が頭をかすめた。

105:54-78
08/11/11 00:55:40 QsbTE60Y
あなたのかがみ 第1話 "つかさ、早起きの理由"
以上です。
時間がかかってごめんなさい。

とりあえず1話書けてよかったですが、難しい…
何分携帯からなので読みづらかったり
他何かあればご指摘よろしくお願いします。
とにかく続き書けるよう頑張ります。

それでは、ありがとうございました。

106:名無しさん@ピンキー
08/11/11 01:15:56 5WfIX/b8
>>64
こんだけ合体すればもうちびっこじゃない

107:名無しさん@ピンキー
08/11/11 02:30:01 19EultsV
みなさんGJ~
ここで、SS執筆に役立つ?本誌最新情報。

・こなたはみさきちと同じ大学、同じ学部(あまりレベルは高くない学校らしい)
・あやのも比較的近いロケーションにある大学
・その際のかがみの反応から、こなたとかがみの大学は(残念ながら)違う模様orz。ロケーション等は不明

108:名無しさん@ピンキー
08/11/11 02:43:17 32UncUkx
らきすたの時間経過で、ももいろシスターズ思い出す俺は異端ですか?

109:名無しさん@ピンキー
08/11/11 03:20:47 bfC7dSwo
「まあ、私の勉強ペースを考えたら、みさきちと一緒ってのが一番順当だよねー(≡ω≡.)」
「うぐぅ・・・その発言、なんとなく屈辱的に聞こえるのはなんでだZE・・・」
「うおっ!これはぁ!マイナーとよばれたカプの1つ、
 こな×みさの実現ッスかあ!クウウウウウウウ!!!!
 …って、なんかものすごく冷たいオーラが後ろから・・・
 こ、これはこれはかがみ先輩・・・ど、ドシタノデスカそんなにお怒りになられて・・・
 まあまあ落ち着いて話し合アッーーーーーーーーー!!」

110:名無しさん@ピンキー
08/11/11 04:13:48 inLvnx9B
>>105
ぐっじょぶ!
かがみとつかさが溶け合うように絡んでいますね。
思ったよりシリアスで、ぴんと張り詰めたような空気を感じました。
文章も丁寧に作りこまれていて、個人的にはかなり好きですよ。
続きをとても楽しみにしております。

111:名無しさん@ピンキー
08/11/11 06:54:01 Tc7Wjbb0
>>105
GJ!
双子が体を重ねる描写が丁寧で、シリアス風な本題のSSなのに
萌えてしまいました。
続き期待です

>>107
つかさは専門学校か大学かはまだ不明のままかな?

112:名無しさん@ピンキー
08/11/11 09:50:23 CcUX56Yg
>>111
確かコミック何巻か忘れたけど、
料理を学ぶために専門学校に行くとか書いてた気がします

113:名無しさん@ピンキー
08/11/11 09:55:00 ZQOdvYep
こなたとみさきちの大学、今月号のコンプを見る限り
モデル校公開フラグへし折っちゃってるなぁ

114:名無しさん@ピンキー
08/11/11 09:59:31 mMIqvBIU
>>105
GJ!素晴らしい!
惜しみ無い賞賛をあなたに送りたい

ちょっとシリアスな雰囲気と二人の密な関係がすごく上手に表現できてるね
過去描写も丁寧だし、今までつかさとどんな経緯があったのかつい想像してしまったよ

それにエロ濃くないって言うが露骨なのよりよほどエロいぞ
眠れないほど恒常化してるなんて…かがみ頑張りすぎだww

115:11-685
08/11/11 10:22:15 BIlaJhC2
昨日の続きを書かせていただきます。

116:元気印の涙3/6
08/11/11 12:35:48 BIlaJhC2

私は頭を抱えた。
今なんて言った?

「ゴメン日下部、もう一回お願い」
「な、何度も言わせんなよぉ......だから...ひぃらぎが......好き、だっ!」

顔赤らめて少し上目使いで告白してきた。
やばっ、私が男ならイチコロだったかもしれない。

「だって私たち女同士だし、」
「分かってるけどアタシッ」
「それに普段アンタの事ほったらかしなのに......なんで?」
「……」

私と日下部の間に気まずい空気が流れた気がした。

「...アタシだって知らないよ」

まるで開き直るかのように

「でもな!」

気持ちをぶつけるように

「アタシはいつの間にかひいらぎが!」

でも、言葉に出来なかった感情が

「好きなんだよっ!」

涙になってしまったのかもしれない

「ううぅ~、ひいらぎなんて嫌いだ」
「どっちだよ、おい」

日下部が私にもたれ掛かって来た。女の力で支えるには少し重い位だった。

「あーもーしょうがないなー」

泣き出した日下部を抱きしめて背中をさする私。
日下部も私に抱きついてきた。

と、思った次の瞬間

「んっ…」
「……んんっ!?」バンッ
「ぎゃっ!」

ビックリして思わず日下部を突き飛ばしてしまった。

「な、な、なななな何すんのよ!」
「何ってチューしたんだよ」
「じゃなくって、なんでキ…キスとかするわけ?」
「…ひいらぎが好きだから」

―実に直球かつ簡素な答えをどうもありがとう。



117:元気印の涙4/6
08/11/11 15:03:34 BIlaJhC2

ヤバイ、声に艶がある。下手したら襲われる。
逃げようと右足を一歩踏み出した時にはもう

「つーかまーえたー」

捕まってしまった。

「ちょっと、しっかりしなさいよ。ねぇってばっ!」

引き離そうとするも、とんでもない力で締め付けてやがる。

「んん~~」

またキスしようとしてきたので思わず、叩いてしまった。

パンッ!

「……」

左手がヒリヒリする。

「…ゴメン、でも落ち着いた?」
「……あぁ、そうだな。落ち着いたよ」

酷く落ち込み、日下部の右頬は私の叩いた後で赤くなっているだけだった。

「…アタシって最低だよな、いくら好きだからって無理矢理したら嫌われるに決まってのにな」

日下部も目には今にも溢れ出しそうなほど涙がたまっていて、いつもの元気を一片も感じられなかった。

「あ……」
「じゃ、じゃあなひいらぎ!また明日な」

逃げるように帰ろうとする日下部を止める術はないかと頭を動かした。

「待ちなさいよ!」
「なんだよっ」
「アンタ、私にあんなコトしときながらただ謝っただけで許してもらおうと思ってるわけ?」
「ッ!……」
「……行動で示して欲しいわね」
「……なに、すればいいんだ?」

今のは日下部はとても普段のアイツからは想像も付かないほどしおらしかった。

そして、可愛かった。

こうも可愛いと冗談で言ったこの言葉も本気でしてもらおうという加虐心が芽生えてしまった。

「そうね……その机でねているだけでいいわ」
「え?それだけでいいのか?」
「えぇ、アンタはそれだけやればいいから」
「わかったよ……」

日下部は私の言葉に従って縦に二つ並んだ机に横になった。従ったはいいが何をされるか気が気ではない日下部の顔は不安でいっぱいだった。

「な、なにする気だ?」
「怖かったら目つぶってていいわよ」
「怖いから遠慮する」


118:元気印の涙5/6
08/11/11 15:17:21 BIlaJhC2

じと目で遠慮した日下部。で、私はというと自分の両手を日下部のわき腹に持ってきた。

「さっきは出来なかったからね、もう一度やらせてもらうわよ」
「な、何のことだよ」
「えいっ!」
「ちょ!おまぁ、なに、あっはははっ、やめろっ、あははっ」
「止めろと言われて止める馬鹿じゃないわよ私は」

2分ぐらいわきこちょをしていたら、日下部が笑い死しかけていた。

「はっ…はっ…はっ……あー…」
「…大丈夫?」

流石にやりすぎたか?

「…はっ、このくらい……いくら、でも、平気だっ!」
「強がるじゃないの、ほら」

日下部の乱れた服をポンポンと払い、直しに掛かる。暴れ回ったせいでシワシワになっていまった。

「…へへっ、なんだかんだ言って、やっぱひいらぎは優しいな…」「ちょっ、へ、変なこと言わないでよ…」

さっきは好きと言われたのに、たったこれだけで照れるなんて、どうしたのかしら私。

「ほ、ほらもういいでしょ」

回復しかけた日下部に手を差し出す。その手を取ると立ち上がる日下部。

「……」

パッ、パッ、

「……」

自分で乱れている服を直している間、私達は何も口を開かず、無言だった。

「…帰ろうか」
「…そだな」

私達は自分のカバンを持ち、教室を後にした。

119:元気印の涙6/6
08/11/11 15:29:10 BIlaJhC2

誰もいない、長い学校の廊下を私と日下部と二人で歩いている。

「……」
「……」

そんな時も私達は無言だった。いつもうるさい日下部も流石に堪えているらしい。
でもこの空気に、私は耐えられなかった。
だから無理矢理話を切り出した。

「…アンタはさ」
「ん?」
「バカっぽくて、うるさくて、同じ女を好きになってるヤツだけど」
「みゅう…」
「でも……でも!私は…アンタのこと好きだよ」
「えっ…」
「あっー!待って、友達としてだからね、いい?」
「あ、あぁ…」
「でも、たまになら峰岸だけじゃなく、私に甘えてもいいんだからね」

日下部の目と口は大きく開いて、いかにも嬉しそうな顔をしていた。

と、いよいよ校門前。つまり、ここでお別れになってしまう。

「じゃあね」
「あぁ…」

また落ち込んでる。

―そうだ、最後にビックリさせてやろう。

「また明日ね……みさおっ!」

出来るだけ最後の笑顔でみさおにさよならをした。

「…お、おう、じゃーなかがみっ!」

大きく手を振り、満面の笑みでみさおも私にさよならをした。


――終わり――

120:11-685
08/11/11 15:34:03 BIlaJhC2

お読み頂いてありがとうございました。
最初エロ有でいくつもりだったのにみさおを叩いたところから軌道がズレてこんな風になりました。
無事に着陸出来るか心配でしたが、でもこれでよかったかな?と、思っています。

だそうです(^^)
代理投稿も楽ではないですね~(苦笑)
というか、微妙にミスってしまった…OTL

121:54-78
08/11/11 16:20:35 QsbTE60Y
>>120
GJ!みさおの純情っぷりが良いですね。
前後不覚に陥った恋って感じがしてとても好きです。

それにしても、いやはや…拙作「あなたのかがみ」
に温かい感想を頂けてとても嬉しいです。
柊姉妹の愛って激情よりも、それこそ家族愛の深化系
のようなものだと思っていて…それが巧く表現
出来ていたら幸いなのですが。
本当に皆さん、ありがとうございます。
と、言うわけで早くも第2話が完成しました。
差し支えなければ、5分後より投下し始めます。

122:54-78
08/11/11 16:30:57 QsbTE60Y
それでは投下前に注意書きをば。
・6レスほど使用します。
・かがみ&つかさを核に構成しています。
(今回エロはありません)
・コメディ&パロディ満載です。
(前回のシリアスが嘘のようです)
・多少、オリジナル設定もあります。
・コメディが行き過ぎてキャラが壊れてるかも…
なので苦手な方はスルーして下さい。

それでは、
あなたのかがみ 第2話 "深読み狂詩曲"
投下します!

123:"深読み狂詩曲" 1/6
08/11/11 16:33:39 QsbTE60Y
昔、それも小学生の頃にたまたま聴いたラジオ----確か声優さんの。
 そのラジオで"おっぱいがいっぱい"と言うなんともまぁ
親が聞いたら血の涙を流しそうな歌が流れていた。
 その頃はその"おっぱいがいっぱい"と歌う女性の声に
つかさと二人して
 "二つしかないよねぇ?"
なんて首をかしげていただけだったが、
 そんな私たちにも月日が流れ、知識と羞恥が比例して積み重なるうちに、
花も恥じらう高校3年生になって、
 "なんて恥ずかしい歌なんだ!"
 と、私はほぼ10年越しの驚愕を手に入れていた。

 だけどたぶん10歳くらいだったであろう当時の、それこそなんでもない
こんなエピソードを、どうして18歳にもなった今、思い出したのか。
 ----要らん知識と羞恥まで持ってしまったから今、だからである。

 百合。
 きれいな白い花だった。
 だけどある日、耳年増でヲタクで猫口でロリで、やっぱりロリな
友達----うん。友達に教えられてからはもう白い花ではなくなってしまった。
 "女性同士の性愛"
 そんな意味を持つと知った高校2年生の夏。
 私とつかさはそろって咳込んで、顔を赤らめていた。
 まさにストロベリー・パニック。
 恥ずかしいだけじゃなく、私とつかさの頭の中には
正しく一面百合畑で、ストロベリー・パニックな思い出が山ほどあったのだ。
 親に知られたら、おそらく泣かれるであろう程の。

「お母さん、あたしね、新曲を出すの」
「へぇ、良かったじゃない。なんて歌なの?」
「----おっぱいがいっぱい」
 よりも、親を泣かせる----血の涙を流させる自信が私たちには、あった。
 だからそれ以来、"百合"と聞くとなんだか後ろめたいから、
とっさに白くて綺麗な菊の花を思い浮かべることにしている。
 ----ん? 菊って……
 ……。
 ……"雛"菊を思い浮かべることにしている。

124:"深読み狂詩曲" 2/6
08/11/11 16:37:46 QsbTE60Y
「おい、喧嘩売ってんのか」
 そんな直球でいけない私----柊かがみのツッコミ、
いやもう指摘だな----から今日のお話は始まる。

 さて、そんな私に喧嘩を売った、とされ、
今もちゃぶ台はさんで向かい側に小さな身体でちょこんと座り、
いつもの猫口でニマニマしている泉こなたはヲタクである。

 それこそ、さっきの"おっぱいがいっぱい"が
〇ヴァでア〇カをやってた人が歌っていた事を教えてくれたのも彼女だし、
その上、嬉しそうに小学6年の冬、大阪の山のてっぺんにある遊園地まで
その人が出てるカウントダウンイベントを見に行った、とまで
付け足すほどのヲタク、と言うか勇者なのである。

 普通行かないよ? コミケ終わりで大阪、しかも電車とケーブルカーを
乗り継がなきゃいけないような遊園地なんて。

 そんなわけで勇者、ヲタク、ロリと、アキバ系総合商社の名を
欲しいままにしている彼女----こなたにどうして私がキレているのか。

「だって、最近流行ってるんだよ、百合」
「だからって、お尻に百合がプリントされたパンツを渡す奴がどこにいるのよ」
「……菊の方が良かった?」
「よくないわよ、って言うか何その踏み絵。
これで恥ずかしくなったらあなたは変態! ってか?」
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」
「恥ずかしいわ。パンツじゃなくても恥ずかしいわ。
って言うかあんまり時間軸が混乱するネタを入れるな。
それが流行る頃にはもう私達大学生になってんだから。2007年秋、ね、今は」
「変なメタネタは嫌われるよ、かがみん」
「……! あんたのせいでしょうがぁぁぁー!」

 ……さて。珍しくつかさが早起きして、いや正しくは違うのだけど----
 結局あれから昼過ぎまでいちゃいちゃ、しちゃったしね……。
 ともかく。
 日曜日の午後3時30分。
 11月の温い太陽が差し込む私の部屋にこなたは遊びに来ていた。
 ちなみに部屋に来てから"ネトゲがー"を4回、
"日本シリーズ延長によるアニメの時間変更への恨み節"を、たっぷり1時間、
 "西武日本一おめでとう"をおざなりに一回。
 おい、だからって声優の中村悠〇を"おかわり君"って呼ぶのは辞めろ。
 ちょっと巧いし。
 それになんかいろいろ……ハマりすぎてるから。
 と、見事に予想通りな行動をとってくれたこなたさん。

125:"深読み狂詩曲" 3/6
08/11/11 16:41:36 QsbTE60Y
そんなこなたさんは、
「ちょっと渡したいものがあるんだ~。むふふ」
 などと、わざわざ家を出る前に電話まで、
(しかも情事の余韻真っ只中だった私たちを叱るような見事なタイミング)
で、かけてきて言うもんだから。
 私は----これは何かあるんじゃないか。
 なんてやっぱりちょっと期待していたのだ。
 誕生日でも無いのに、何をくれるんだろう----と。
 ……今思えば、ちょっとでも期待していた私がバカだった。

 よりにもよって、渡されたものは百合がプリントされたパンツ……
 しかも2枚、つかさの分まで。
 ……もうなんかいろいろ通り越したわ。こんなもんを渡す為に
わざわざ家まで来たこなたにありがとうと言いたくなるくらいに。

「もうね……負けたわ、こなた。あんたのその発想には負けた」
「むふふ。1日かかったんだよー? それが一番伝わりやすいかな、って」
「確かにね、あんたのそのバイタリティは良く伝わったわ」
「そうかなー? いやぁ、なんかオラ照れるぞ」
「そのモノマネは止めぃ! マジでシャレにならんから!」
「おのーれ」
 つかさどうした。
 ……モノマネか!? モノマネで勝負したかったのか!?
「……ところで、ひららぎさん?」
「……私は春休みに吸血鬼に襲われた覚えは無いけど?」
「……じゃあ、藤林さん?」
「何その人生。双子で髪の色が一緒でちょっと
キャラかぶってるくらいしか共通点無いじゃない」
「それだけあれば充分だよかがみん……」
「あーもう! さっきから要領得ないわね! どうしたのよ、一体」
「私も百合だよ、かがみん」
「はい?」

 疑問符。
 納得。
 相反する二つが私の中を巡った。
 ----あぁ、だからあんた今日スカートだったのね。
 巡らせた頭に新しい情報。
 刺激。に、近いもの。
 急に立ち上がって背を向けたこなたが、私に、
そしてとっくに話についていけなくなって、
スタンバイモードに移行していたつかさに向かって、
背を向けたまま、短めのスカートをひらり、仰いで見せた。

126:"深読み狂詩曲" 4/6
08/11/11 16:45:54 QsbTE60Y
「かがみとつかさ、二人と……私も同じになりたい」

 そう言ってスカートの隙間に見えた百合の花----あぁ、きれいな白い花。

「二人が大好きだよ、かがみ、つかさ。」
 そんな事を言う為に。
 目の前の少女は私たちに晒して見せた。軽やかな指でつむじ風を起こして。

 "私たちと、同じになりたい"と、言った。

 あなたは此方、泉こなた。
 爽やかで、可憐で、いつもそばにいる、そばにいてくれる小さな花びら。

 "私たちだけの、花になりたい"と、言った。

 あぁ、これは読めなかった。
 私の力は、こなたが私を"女としてみている"気持ちしか
映していなかった。
 まさか、つかさまでまとめて手に入れたいと思っていたなんて……
 そうなると私の力が完全には及ばないのも説明つくわね。
 私の力は、"私にだけ向けられた"想いしか映せない。
 こなたは、"私たち二人"を一つの愛で、愛していた----
"一つ一つの愛"ではなく、"一つの愛"で。

 一見、屁理屈のような事をして、壁をひょいといとも容易く
乗り越えてきた少女、それがこなた。
 常に斜め上。
 私が。
 "鏡"を持ってしまった私が、好きだ、と言える数少ない友人のひとり。
 そんな彼女が私たちを好……
「だからね、かがみとつかさもこれを履けば私と百合姉妹だよ!」
「……はい?」
 人の心の声を邪魔してまで何言ってやがるんですか、この人は。
「だーかーら、二人もこの百合パンツを履けば、私と百合姉妹だよ!って事」
「いや、大好きだよって、同じになりたいーって……」
「そりゃ二人は友達だから大好きだよ? だからこうして百合パンツを……」
「いやっ! その、そうじゃなくて……さっきのは告白……だったんじゃ……」
「こ、告白!? そんなまさか。かがみとつかさの事情知ってる
私がなんで二人に告白するの? ……あっ、もしやかがみん……」
 その時、直感が告げる。
 この展開はまずい。と。

127:"深読み狂詩曲" 5/6
08/11/11 16:49:03 QsbTE60Y
「私が百合パンツ見せて大好きだよって言ったから、勘違いしてたんじゃ……」
 読まれてる、読まれてる。
 なんだその読心術。って言うか止めろその猫口!
「むふふ……そうかそうかぁ~。ごめんねかがみ~ん。
だけどそんな展開、いくらなんでもラノベ読みすぎだよぉ?
深読みしちゃったんだねぇ。思春期なんだねぇ。
いやぁ、かわいそかわいそ、なのですよ~。にぱー☆」
 馬鹿にされている。
 頭を撫でられてる。
 短い手を一生懸命伸ばしている。
 優しいタッチだなぁ、おい。
「あんたねぇ……!」
「ん~? 何かなぁ? ついつい深読みしちゃう思春期真っ只中のかがみん?」
「……こんの……」
「18歳にもなって思春期真っ只中のかがみん萌え」
「……こんの……こんの……バカあぁぁぁー!」

 ----今日分かったこと。
 私が10年以上振り回されてきたこの力は、実は、そんなに
すごい力ではないんじゃないか、という事。
 そして、泉こなたはヲタクであると同時に"バカ!"であるという事。
 そして最後に、知識と羞恥は、本当に比例するのだという事----

 夜が近づいて、こなたが帰ると部屋には私とつかさ、
そして菊と百合がそれぞれ2枚ずつ、
プリントされた4枚のパンツだけが取り残された。
「楽しかったね、お姉ちゃん」
「ん……まぁ、そうね」
 楽しかった。とは死んでも言ってやらないけれど。
「こなちゃんは本当にすごい子だね」
「ちょっと、うるさいけどねー」
 そうだね。なんて絶対に言わないけれど。
「まぁでも、あんた達が居れば絶対に退屈はしないわね」
 これが精一杯。
「ふふっ、お姉ちゃんらしいね」
「……どー言う意味よ」
「んーそのままだよ? 深読みしないで良いよ、お姉ちゃん?」
「あっ、あんたまで……!」

128:"深読み狂詩曲" 6/6
08/11/11 16:52:23 QsbTE60Y
18歳。
 知識と羞恥を積み重ねて、ちょっと背伸びして、
ようやく今を、よちよち歩き出来るくらい。
 素直になれないから、ずっと追いかけてあげる。
 あなたが私を愛してくれる限り。
「待ちなさい! つかさぁ!」
 大人。
 それはきっと、この菊と百合のパンツを----何もかも知った上で
「可愛い」
 と、言えるような人なのかもしれないわね。つかさ……。

「ねぇ、お母さん。見て見てー。今日こなちゃんがくれたんだよー」
「あら白いパンツ……でもなんでま……きゃっ! そんな……菊なんて……
お尻に菊なんて……二人はまだ見ちゃいけません!」

 ----今日、分かったこと。

「ねぇ、お姉ちゃん」
「ん? どうしたの?」
「大人になるのって、難しいんだね……」
「……永遠の17歳、だもんね……」

 うちのお母さんは、花も恥じらう変態だったって事。

 おいおい……。

129:54-78
08/11/11 17:00:12 QsbTE60Y
あなたのかがみ 第2話 "深読み狂詩曲"
以上です。
相変わらず投下に時間がかかってしまい
申し訳ありません。

前回が割とシリアスだったので今回は最大限
コメディに徹して書きましたが、いかがだったでしょうか?
それとパロディも多かったのですが、文体で一部で、
このスレのコメディ職人、7-896氏のオマージュも
入っていたりします。7-896氏、ありがとうございました。

それでは、続きが書けるように頑張ります。
ありがとうございました。

130:名無しさん@ピンキー
08/11/11 21:56:42 mMIqvBIU
>>120GJ
みさおってはっちゃけた明るさがあるから恋愛ぽく書くのは結構ムズいね
でも締め方はいかにもみさおとかがみって感じだった
実に綺麗に落ち着いててGJ

>>129もGJ
続き早いなwでも前回のなんとなくシリアスな雰囲気がどっかへぶっとんで行ってしまった
せめてこなたはまともな人で居て欲しかったかも・・・
これではかがみが節操無しに見えてしまうw


131:名無しさん@ピンキー
08/11/11 22:52:28 cWuXjpEG
>>120
代理投下おつでした。
投下を頼めるくらい仲の良い友達を持った作者さんがちょっと羨ましいかも。

そして、作者氏ぐっじょぶ!
みさきちの物凄いあまえんぼのところが見れて良かったです。
かがみに強引なことをして、自己嫌悪に陥ったりする描写にぐっと来ましたよ。
次回作がありましたら、楽しみに待っています。


>>129
ぐっじょぶ!
第1話目とは異なってコメディタッチですね。
百合ぱんつw に慌てまくるかがみんがとても可愛らしかったです。
次はどんな展開になるのでしょうか。興味津々で待機しております。

132:名無しさん@ピンキー
08/11/11 23:37:15 vawXAn/T
>>107
こ、こなかがは、もうお終いなのか・・・ ? orz

133:名無しさん@ピンキー
08/11/12 00:28:07 ZP0y1rGd
>>132
その為に2次というものがry

134:名無しさん@ピンキー
08/11/12 00:39:19 IhN+GuDi
世の中には単行本派という人がいましてね……

こういうところを覗いている以上、ネタバレは回避不能だと薄々わかっていたつもりだったけど
自分の認識が甘かったようだ
7巻出るまでこのスレを覗くのは控えるよ

135:名無しさん@ピンキー
08/11/12 04:07:49 opuebTzT
全員進学先がバラバラで、かがみかつかさのどちらかが一人暮らしでもしていようものなら
ほぼ全カップリングが壊滅じゃないか・・・
こなみさとみなゆたしか期待できないらきすたになってしまったらどうしよう
いっその事原作は黒歴史にしてしまうべきか・・・

136:名無しさん@ピンキー
08/11/12 06:03:54 smw7LxmW
まったりほのぼの漫画なんだから、独り暮らしでぼっちとか彼氏できて
中古だとか、そういう変な心配する必要なんてどこにも無いの

みんなもっと普通に楽しもう

137:名無しさん@ピンキー
08/11/12 07:21:20 oVHg2XSf
>>135

どうして「いつもいっしょ」じゃないとダメだと考えるのか理解できん

138:名無しさん@ピンキー
08/11/12 08:06:10 LAGucaUE
間もなくかがみは、こなたがいないとダメだと気づくさ

139:名無しさん@ピンキー
08/11/12 12:47:14 lvy8btUx
現実じゃ進学先の違う友人は疎遠になりがちだけど、
多少ご都合主義でも関係は維持されると思う。
そこは、先生を信じていいと思う。
実際、一生懸命予防線張ってたし(初詣の願い事の話とか)

140:名無しさん@ピンキー
08/11/12 13:22:31 w7V/RthD
萌える

141:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:11:05 EZY0wO03
>>138
その展開いいな
もうそれに賭けるしかないよなあ・・・

毎月コンプとコンプエース読むのに緊張しそうだ
バラバラでこなたとかがみの間に疎遠感が漂い始めたら、辛くて原作読めなくなってしまう・・・

142:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:26:46 XWLIRrQR
原作の展開に対する愚痴はしかるべきスレでやってほしいと思う。

143:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:32:58 7o5WWF0S
かぶりがなければ

空気を読まずに3分後に投下させていただきやす


144:三毛また
08/11/12 21:36:30 7o5WWF0S
それではでは


前スレの3-283氏の「あ、百合」を読んでてぃんときて、前スレの埋めネタに掲示板形式のを書こう
としてたら長くなった上に埋めに間に合わなかったというgdgd

長すぎたので3編構成。
中編は明日、
後編は明後日までに仕上げて投下したいとか思います


タイトル:実はゆたかの趣味のインターネットがかなりディープだったら:前編

エロ:無し(ただし次からだんだんエロくなるので注意)
注意事項:ゆたみなorみなゆた
     掲示板形式と通常文章の混合
     既出ネタだったらごめんなさいorz

消費レス:9レス
     掲示板形式の部分がかさばってるので、中身はあんまり長くないです。


145:~ディープだったら:前編9/1
08/11/12 21:38:49 7o5WWF0S
 陵桜学園、ある階の端から四番目に位置している一年D組は今日も賑やかでした。
「OH!ミナミのパパさんママさんはイマいないのデスか」
「…うん、二人だけで旅行に行ってる」
「広いホームに美少女が一人…気をつけナイとダメダメですよミナミ。襲ってクレって言ってるよ
 ーなシチュです!」
「だいじょうぶ。チェリーもいるし」
「あんなアホ犬なんかじゃワタシの情熱はcan't stopネ!」
「チェリーはあほじゃないよ…」
 パティが金髪をふりふりしながら遠慮の無い大きさの声と胸を披露すると、遠慮がちな大きさの
声と胸でみなみが応えます。
「っていうかパティが襲うんかい。だめだよパティ。今日は私と小早川さんが泊まるんだから」
「な、ナンダッテ――(AA略」
 二人の様子を見ていたひよりが口を開くと、パティは不自然に険しい顔になって棒読みのセリフ
を叫びました。
「ホントですかユタカ!」
「そうだよ。パティちゃんも一緒に行く?」
「ジーザス!参加したいのはヤマヤマなのですが、こーゆー日にかぎってアルバイトがぎっしりつ
 まってるトハ………ムネンのキワミ!!」
 ゆたかの誘いに乗れない自分を呪いつつ、パティは自分の分も楽しんでくることを伝えます。彼
女なりの表現によって。
「ワタシもキャッキャッウフフよいデハないかよいデハないか上のマウスではそうイッてても下のマウスは
 ドーかなフヒヒとかしたいデス!」
「ちょっ、パティそんなことしないから」
「チガうんですかヒヨリ?コナタに借りたゲームではお泊まりと言えばイベント必至デスよ」
「実際はそんなことしないから!……たぶん」
「ヒヨリの同人誌にもあるノニ」
「フィクションッ!!」
「ザンネンです……じゃあ、もしナニかあったらショーサイに教えてください」
 残念がりながらも言いたい事を終えたパティが落ち着くと、詰め寄られていたひよりはほっと小
さな胸を撫で下ろします。
「まったく。パティは欲望に忠実すぎ」
「でも、ちょっと羨ましいなぁ」
 ゆたかは、まだ悔しそうにしているパティを見ながら少し寂しそうに笑っていました。
「自分に正直なのってすごいよ。私はパティちゃんみたいにはできないもん」
「パティみたいなのもどうかと思うけど……小早川さんは引っ込み思案なところあるからね」
「うん……直せたら良いんだけどな…」
 寂しげな笑顔は、発する声にも影を落とします。
 その曇りを敏感に感じ取ったのは、やはり彼女でした。
「…たまに、行動にルールを課したらどう、かな」
 みなみが口を開くと、俯き気味だったゆたかの顔がスッと上がります。
「ルール?」
「そう。それも自分でじゃなくて他人が決めたのだったら、ゆたかの性格からして破れないと思う」
「そっか。ルールか~」
 ゆたかはなるほどと頷くと、何か思いついたのかそれからしばらく考え込んでしまいました。
 そしてその様子をみなみは静かな表情で、しかし一瞬たりとも逸らさずに眺めていました。





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